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シャングリラ学園つれづれ語り

☆連休と先生たち


さて、五月。月初めからゴールデンウィークでございます。
シャン学メンバー、今年はシャングリラ号に行って来たようで…。

ジョミー「楽しかったね、宇宙の旅! あれは最高!」
ブルー 「どういたしまして。明日から学校が始まるけどさ」
シロエ 「そうですね…。学校に行ってた生徒もいるんですよね」

平日も挟まっていましたから、とシロエ君。

シロエ 「ぼくたちは登校しなくても、何も言われませんけど…」
スウェナ「特別生の特権だものね、出席義務が無いっていうの」
サム  「成績も全く関係ねえしよ、気楽だよなあ…」

でもよ…、とサム君が傾げる首。

サム  「シャングリラ号に、教頭先生、来てたよな?」
シロエ 「おいででしたね、キャプテンですから」
ジョミー「シド先生も乗ってたよ? 主任操舵士だもんね」
サム  「来てたってことは、学校の方は休んだんだよな…?」

その間のことはどうなるんだろう、と素朴な疑問。

サム  「他の先生で埋めるにしたって、なんだかなあ…」
ブルー 「いい加減な学校だと言いたいのかい?」
サム  「え、えっと…。流石にそこまでは…」

でもいいのかな、と言われてみれば、けっこう休んでいた先生方。

ジョミー「ゼル先生とブラウ先生もいたよね…」
シロエ 「機関長と航海長ですからね…」
サム  「けど、いなくても船は動くよなあ…?」

普段は他のクルーだけで航行している筈で…、とサム君の指摘。

サム  「ニ十光年離れた宇宙だったか、その辺をよ…」
ブルー 「うん、其処が定位置になってるね」

熟練のクルーが揃っているから、安心だよ、と生徒会長。

ブルー 「キャプテン不在でも、何の問題も無いんだけどさ」
シロエ 「だったら、ゴールデンウィークは何だったんです?」
ブルー 「君たちと同じで、一種の娯楽って所かな」
一同  「「「娯楽?」」」
ブルー 「連休だしね!」

エンジョイして何が悪いのだ、とサラリ。
そんな理由で学校も休んだんですか?


2018/05/01 (Tue) 

 

☆ブラックな職業


ゴールデンウィークはシャングリラ号にいた、シャン学メンバー。
大型連休でも挟まる平日、なのに先生方まで乗っていたわけで…。

シロエ 「連休で娯楽で、先生方まで宇宙だったんですか!?」
ブルー 「ウチの学校らしいだろう? そういう所が」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ シャングリラ学園だもんね!」

先生だって楽しまなくちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「夏休みとかだって、みんなホントにお休み!」
一同  「「「あー…」」」

そういえば丸ごと休んでいるな、と一同、納得。

キース 「他の高校の先生方とは違うようだな、勤務そのものが」
シロエ 「けっこうブラックらしいですしね、教師という職」
サム  「毎日部活で、土日も部活って、よく聞くぜ…」
スウェナ「残業時間も半端ないって話よね…」

夏休みとかも休めないんでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「ウチの学校の先生たちが休んでるのが、変なのよね?」
ブルー 「世間一般の高校とは全く違うだろうねえ…」

元々、遊び半分で出来た学校だから…、と生徒会長の笑顔。

ブルー 「サイオンを持った仲間を集めて、その隠れ蓑で…」
ぶるぅ 「どうせだったら学校がいいね、って!」

普通の人とも仲良くするには学校だもん、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「サイオン、ぼくしか持ってないことにしておけば…」
ブルー 「何もかも丸く収まるんだよ、御利益パワーで!」

そして今日までやって来たわけ、と解説が。

ブルー 「三百年以上も続けてくるには、楽しくないとね!」
ぶるぅ 「つまらなかったら、辞めちゃうでしょ?」

だから先生も楽しく遊ぶの、という話。

キース 「なるほどな…。休める時には休んで遊ぶ、と…」
シロエ 「お坊さんより楽な仕事かもしれませんねえ…」
ブルー 「坊主は年中無休な上に、飛び込みの仕事も多いから…」
ジョミー「もしかして、ブラック…?」

学校の先生よりもブラックだろうか、との疑問ですけど。
さて…?


2018/05/02 (Wed)

 

☆ハードなんです


ゴールデンウィークは宇宙で楽しく過ごした、シャン学メンバー。
シャングリラ号には先生たちも乗っていたわけで、そこが問題。

ジョミー「ウチの学校の先生じゃなくて、他の学校の先生だと…」
シロエ 「ブラックですけど、お坊さんの方もキツそうですよね」
スウェナ「確かに、学校の先生よりもブラックな職業かしら…?」

年中無休は間違いないし…、とスウェナちゃんも頷く勤務の実態。

スウェナ「それに法事は、最初から予定が入っているけど…」
サム  「枕経は待ったなしだぜ、お通夜と葬式もセットもので」

いきなりやって来るもんなあ…、と僧籍な人。

サム  「お願いします、って電話が来たら、もうガッツリと…」
ジョミー「仕事だよねえ、他に色々用事があっても」

月参りと被っても、両方こなすしかないんだよね、とフウと溜息。

ジョミー「もうフルタイムで働きまくって、休みも無いかも…」
ブルー 「無いね、そういう時の休みは!」

それに今どきはケータイがある、と生徒会長。

ブルー 「昔だったら、お寺に帰るまで枕経の依頼は無くて…」
キース 「寺に戻ってから出掛けたらしいが、今ではな…」

出先から直行になってしまう、と副住職も。

キース 「月参りの最中に着信があれば、それで終わりだ」
一同  「「「うわー…」」」

一息入れる暇も無いのか、と一同、仰天。

ジョミー「…帰れないわけ? お茶とかを飲みに」
キース 「そんな時間を取ってられると思うのか?」

枕経は急ぎの依頼なんだぞ、と副住職。

キース 「月参り先で出るお茶も断って、そのままダッシュだ」
サム  「マジでそういう流れかよ?」
キース 「俺に依頼は来ないがな」

枕経は親父の管轄だから、という返事。

キース 「つまり親父は、お茶も飲まずに檀家さんの家へ…」
ブルー 「急いで出掛けて、枕経が済んだら…」
キース 「後の段取りを決めて、準備だ」

月参りの時間の調整だとか…、と副住職の説明。
ハードそうですね?


2018/05/03 (Thu)

 

☆休めないんです


ゴールデンウィークの間の平日、先生方も休んでいたという事実。
一部の先生だけだとはいえ、気楽な話。けれど、お坊さんは…。

スウェナ「いきなり予定がギッシリ詰まってしまうのね?」
キース 「そういうことだな、詰まるどころか全てがパアだ」

ゴルフの予定があっても吹っ飛ぶ、と副住職。

キース 「親父は俺に投げたいらしいが、俺ではな…」
ブルー 「何処から見たって高校生だし、檀家さんはともかく…」

他の参列者に印象悪すぎ、と銀青様も。

ブルー 「もっと名前が知られてくれれば、いいんだけどね」
サム  「だよなあ、バイトの坊主にしたって若すぎだしよ…」
キース 「檀家さんを馬鹿にしているようにしか見えんしな…」

そうでなければ費用をケチって、バイトの小坊主、と深い溜息。

キース 「だから俺には投げられなくて、親父の機嫌が…」
シロエ 「悪くなるんですか?」
キース 「使えんヤツだ、と露骨に言われる」

流石に罰礼は食らわないが…、との元老寺の内情。

キース 「熟練の親父でも文句を言うんだ、それほどキツイ」
シロエ 「つまりブラックなんですね?」
ブルー 「まだ学校の先生の方が、マシだろうねえ…」

いざとなったら休職できる、と生徒会長の言。

ブルー 「休職したって復職できるし、その辺は…」
サム  「坊主よりかは恵まれてるよな」
シロエ 「えーっと…? お坊さんは休職できないんですか?」

認められてはいないんでしょうか、とシロエ君の問い。

シロエ 「過労で暫く休みますとか、そういうのは…?」
ブルー 「大きなお寺に勤めてるんなら、アリなんだけどね…」
キース 「自坊の場合は、絶対に無理だ!」

自坊は自分のお寺のことだ、という解説。

キース 「住職が休めば、どうなるんだ?」
シロエ 「何も出来なくなりますね…」
キース 「法事も葬儀も、出来るヤツがいなくなるんだからな!」

その状態で寺と言えるか、と副住職。
お寺とは呼べない感じですね…?


2018/05/04 (Fri)

 

☆アウトなんです


ゴールデンウィークの間の平日、休んだシャングリラ学園の先生。
普通の高校の先生よりも楽なんですけど、お坊さんとなれば…。

シロエ 「法事も何も出来ないんだったら、意味が無いですね…」
スウェナ「そういう時しか、縁が無いのがお寺だものね」
キース 「ああ。月参りも断る家が少なくないしな、昨今は」

なにしろ平日は仕事で家にいないから…、と副住職。

キース 「共働きで親が同居でなければ、自然とそうなる」
一同  「「「あー…」」」

留守だと月参りは頼めないな、と一同、納得。

キース 「これが激しく田舎だったら、また違うんだが…」
一同  「「「へ?」」」
キース 「外出の時も鍵をかけない場所だと、坊主が勝手に…」

家に入って拝んでゆく、というのが田舎の月参り。

シロエ 「その場合、お布施はどうなるんですか?」
キース 「仏壇の近くに置いてあるらしい。茶菓子とセットで」

お経を上げたら、お布施を貰って一休みだとか。

ジョミー「なんか凄いね、だけど都会じゃ無理だよね…」
キース 「坊主よりも前に、空巣が入って終わりだからな」

だから月参りはパスな家も多い、と副住職の言。

キース 「寺の方で拝んでおいてくれ、とお布施は届くが…」
シロエ 「それなら楽じゃないですか! 行かなくていいですし」
キース 「まあな。檀家さんと話す機会は減るんだが…」

楽だと言えば楽ではある、とは言うものの…。

キース 「そんな寺でも、遠慮なく来るのが枕経とかで…」
シロエ 「お坊さんが休んでいたんじゃ、駄目なんですね?」
キース 「急病で入院していたとしても、非常にマズイ」

住職不在はアウトなのだ、と深い溜息。

キース 「本山の方から指導が入って、場合によっては…」
シロエ 「どうなるんですか?」
キース 「本人どころか家族も含めて、寺から永久追放になる!」
一同  「「「ええっ!?」」」

お寺から永久追放なんて…、と誰もが絶句。
そんなことって、あるんですか…?


2018/05/05 (Sat)

 

☆追放だそうです


ゴールデンウィークの間の平日もシャングリラ号にいた、先生方。
なんとも楽な学校ですけど、普通の先生よりも更にキツイのが…。

シロエ 「永久追放って何なんですか、家族ごとって…!」
マツカ 「本山からの指導ってことは、正しいんですよね…?」

その方針は…、と御曹司の質問。

マツカ 「本山は法律とかにも詳しいでしょうし、間違いは…」
シロエ 「無いでしょうねえ、国がうるさいでしょうから」

それにしても…、とシロエ君が振っている首。

シロエ 「病気で働けない住職はともかく、家族も追放って…」
スウェナ「そんなことをしても、本当にいいの?」

ブラックどころじゃないじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「いくらブラック企業にしたって、家族までは…」
シロエ 「巻き込んだりはしないものですけどね?」
マツカ 「そうですよ。訴訟になったら負けますからね」

人権を無視じゃないですか、と言ってますけど。

キース 「坊主の世界は、また別なんだ。本山は正しい」
シロエ 「それじゃ、家族ごと永久追放してもいいんですか?」
キース 「そうなるな。住職が務めを果たせないなら」

寺の存続が一番大事な問題だから…、と副住職。

キース 「短期間なら、法類の助けで乗り切れるんだが…」
ジョミー「法類って、お寺の親戚みたいなヤツだっけ?」
キース 「ああ。色々と助け合う仲だ」

そっちに助けて貰うにしても、長期間は無理、と。

キース 「復帰するのは難しい、と判断されたら終わりだな」
シロエ 「家族ごと永久追放ですか?」
キース 「もちろんだ。家族は寺には、何の権利も無い!」

住職のお蔭で住ませて貰っているだけだ、という解説。

キース 「その住職が働けないなら、仕方なかろう」
シロエ 「ただでも病気で働けないのに、追放なんですか?」
キース 「寺の存続が大事だからな!」
一同  「「「うわー…」」」

ブラック企業より酷くないか、と一同、絶句。
家族ごと追放…。


2018/05/06 (Sun)

 

☆家財道具も駄目


ゴールデンウィークの間の平日、シャングリラ号にいた先生たち。
普通の学校の先生よりもずっとお気楽、けれど先生などよりも…。

シロエ 「お坊さんの世界は、教師よりもブラックなんですね?」
キース 「ブラックという認識自体が無いんだが?」

それで当然な世界だからな、と副住職。

キース 「家族が暮らしていけるというのも、寺のお蔭で…」
スウェナ「お寺の役に立てなくなったら、追い出されるのね?」
ブルー 「追い出すだとか、追放と言うと過激だけどね…」
キース 「退去して頂くという言い方をするな、穏便に」

ちゃんと事前に通告もある、と解説が。

キース 「それよりも前に会議もあるしな、本山の人が来て」
シロエ 「えーっと…? それはどういう会議なんです?」
キース 「乗り切る方法があるかどうかを、検討するんだ」

本山だって、惨いことはしたくないからな…、と。

キース 「法類で乗り切っていけるようなら、それもアリだが…」
ブルー 「まず無理だからね、大抵の場合…」

法類の人にも、自分のお寺のことがあるし、と銀青様。

ブルー 「住職不在のお寺もあるけど、それとは別でさ…」
キース 「それなりの数の檀家さんがいるなら、住職が要る」

そして住職が役目を果たせないなら終わり、とフウと溜息。

キース 「どんな切実な事情があろうと、問答無用で追放なんだ」
シロエ 「家ごと無くなっちゃうんですか?」
マツカ 「お寺に住んでたわけですしね…。そうなりますよね?」
キース 「もちろんだ。家財道具も、一部はアウトだ」

寺の物だと認定されたら持って行けない、という厳しい事情。

キース 「衣類は良くても、箪笥は駄目だといった具合で」
一同  「「「うわー…」」」

とんでもない話だ、と一同、愕然。

シロエ 「ブラック企業でも、そこまでしないと思いますが…!」
キース 「まあ、そうだろうな」

しかし、坊主の世界では昔からコレが常識なんだ、という答え。
酷すぎませんか…?


2018/05/07 (Mon)

 

☆訴訟しても無駄


ゴールデンウィークの間は、シャングリラ号で過ごした先生たち。
平日も休んだわけですけれど、そうはいかない普通の教師。

シロエ 「教師の仕事も、ブラックだと思ってましたけど…」
スウェナ「家を追い出されることはないわね、どう考えても」

休職だってあるじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「労災じゃなくても、長期間、休んでいいんでしょ?」
ブルー 「そうらしいねえ、一年間とか、多いらしいね」
シロエ 「もちろん、家は失くしませんよね?」
ブルー 「ローンがあったら、ヤバいかもだけど…」

休職中は無給だからね、と生徒会長が振っている首。

ブルー 「有給休暇と違うわけだし、給料は貰えないわけで…」
シロエ 「だったら、ローンが返せませんね…」
ブルー 「うん。ボーナスだって出ないから…」

行き詰まる人はあるかもしれない、という答え。

ブルー 「だけどお寺と違う所は、即、退去じゃない所かな」
キース 「ローンの方なら、打つ手が無くもないからな」

救済方法はゼロではない、と副住職。

キース 「しかし寺だと、そんな仕組みは無いものだから…」
ジョミー「住職が倒れたら、おしまいなわけ?」

家族ごとお寺を追放になってしまうわけ…、と確認が。

ジョミー「ただでも病気で大変なのに、住む家までパア?」
キース 「寺は住職の持ち物ではないし、そうなるな」

家族の持ち分だってゼロなんだから、とキッパリと。

キース 「さっき言った通り、家財道具も例外ではない」
シロエ 「箪笥も無理だというヤツですね?」
キース 「寺に昔からあるモノならな!」

自分で買ったわけではないなら、没収だ、という話。

キース 「問答無用で取り上げられて、寺からもだな…」
シロエ 「出て行けと言われるわけですか…」
キース 「住職がいてこそ、寺なんだからな。訴えても敗訴だ」
一同  「「「うわー…」」」

法律でも助けて貰えないのか、と誰もが絶句。
ブラック企業よりも酷いですね…?


2018/05/08 (Tue) 

 

☆ブラックな世界


ブラック企業よりも酷いらしいのが、お坊さんの世界というヤツ。
住職が働けなくなったら最後、家族ごとお寺を追放される運命。

シロエ 「訴訟しても敗訴って、そこまでですか…!」
キース 「本山を離脱するというなら、なんとか出来るが…」

そうなった場合は、檀家さんもついて来ないよな、と。

キース 「本山から離れてしまった寺だと、デメリットしか…」
ブルー 「無いんだよねえ、観光寺院なら別なんだけどさ」

拝観料で食べていけるから、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「でも、檀家さんからのお布施で暮らしているお寺は…」
キース 「本山離脱となってしまったら、檀家さんだって困る」

本山絡みの全ての行事が出来ないからな、と副住職の溜息。

キース 「援助も来ないし、第一、住職が働けないなら…」
シロエ 「お寺の行事は出来ないですね?」
ブルー 「そういうこと。だから退去になるんだよ」

たとえ本山の助けがあっても、行事が出来ないお寺はアウト、と。

ブルー 「新しい住職が入るとなったら、前の住人はさ…」
キース 「出て行くしかないということだ。家族も含めて」

見舞い金くらいは出るんだろうが…、という話。

キース 「だが、そこまでだ。後の面倒は見て貰えない」
スウェナ「家族ごと路頭に迷うわけなの?」
キース 「酷なようだが、それが坊主の世界の決まりだ」

そして国からの救済も無い、とトドメの一言。

キース 「国民としてなら、こう、色々と…」
ブルー 「助けて貰えはするんだけどね…」

それ以上のことは何も無いね、と銀青様も。

ブルー 「最低限度の生活の保障、たったそれだけ!」
一同  「「「うわー…」」」

なんという酷い世界なのだ、と一同、愕然。

シロエ 「坊主丸儲けじゃなかったんですか?」
キース 「順風満帆の場合だけだな」
ブルー 「脆いものだよ、世間一般の坊主の立場というヤツは」

ついでに定年退職も無い、と言ってますけど。
無さそうですね…?


2018/05/09 (Wed)

 

☆退職金も出ません


下手なブラック企業より酷い、お坊さんの世界の厳しすぎる現実。
住職が働けなくなってしまったら、家族ごとお寺を追放処分で…。

シロエ 「あのですね…。定年退職が無いなら、退職金は…?」
スウェナ「出して貰えるのかしら、退職していなくても…?」
ブルー 「そこは常識で考えたまえ。退職金は、何故出るのか」

どういう時に貰えるんだい、という質問。

スウェナ「会社を退職した時よね? 定年退職なら、定年で」
シロエ 「そうでない時でも貰えますよね、退職金?」

リストラでも貰えるんですから、とシロエ君。

シロエ 「早期退職に応じた場合は、多めに出ると聞きますが…」
サム  「そうらしいよな、それがリストラの飴と鞭でよ…」
ジョミー「解雇された時は駄目なんだっけ?」
ブルー 「そっちは事情によりけりだね。解雇の理由次第かな」

貰える時もあれば、一銭も出ない時だって…、と。

ブルー 「犯罪者だとか、会社に凄い迷惑をかけた時とか…」
キース 「貰えないケースも山とあるんだが、坊主の場合は…」

定年退職が無いからな…、と副住職。

キース 「死ぬまで住職だった場合は、出るわけがない」
シロエ 「思いっ切り年を取ってても…ですか?」
キース 「退職自体していないのに、貰えるわけがないだろう!」

それで貰おうと思う方がおかしい、とキッパリと。

キース 「ビタ一文も貰えはしないな、死んで退職では」
一同  「「「うーん…」」」

死んだら確かに退職ですけど、本人が死んでいるという事態。

シロエ 「だったら、お坊さんの世界に退職金は無いんですか?」
ブルー 「それも場合によるかな、うん」

お寺から給料が出るわけだから…、と銀青様。

ブルー 「住職の座を退いた時には、貰えることも…」
キース 「金銭に余裕がある寺でないと、まず出ないがな」
シロエ 「退職金さえ、出ない場合があるんですね…?」

必死にお寺の仕事をしても…、とシロエ君、絶句。
ブラックすぎですよね?


2018/05/10 (Thu)

 

☆見舞金だけです


ブラック企業より酷い感じな、お坊さんの世界の現実というヤツ。
住職が働けなくなってしまったら家族ごと追放、かてて加えて…。

シロエ 「退職金も危ういんだったら、追放される時もですか?」
スウェナ「それが気になるわね、働けなくなって退職だものね…」

だからこそお寺を追放されてしまうんでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「そういう時には、いくらなんでも出るんでしょう?」
ブルー 「…ケースによるけど、基本は見舞金かな…」
シロエ 「出ないんですか、退職金!?」
キース 「しっかり働いていた住職で、収入も安定していたら…」

事情は違ってくるんだが…、と副住職の苦い顔。

キース 「ギリギリで回していたような寺は、まずアウトだな」
ジョミー「…ギリギリって?」
キース 「暮らしていくのが精一杯、といった感じで…」

住職が副業をしないと駄目な寺だと完全にアウト、と。

シロエ 「副業って…。幼稚園とか宿坊じゃないですよね?」
マツカ 「そっちの方だと、収入は安定する筈ですよ」
キース 「ああ。寺とは全く関係のない仕事だな」

会社員とか、そんな感じで…、と副住職の説明。

キース 「寺の赤字を自分の給料で埋めるってヤツだ」
シロエ 「そこまでやって頑張っていても、追放ですか…?」
スウェナ「見舞金だけで追い出されるの…?」

住む家も他に無いんでしょ、とスウェナちゃん、オロオロ。

スウェナ「他に家があるくらいだったら、お金に余裕も…」
シロエ 「充分にあるってことですよね…」
ジョミー「そんな人でも、退職金ゼロ? でもって、追放…?」
キース 「厳しいようだが、坊主の世界では常識だ」

住職は倒れられないのだ、と副住職。

キース 「代わりの坊主は、掃いて捨てるほどいるからな!」
シロエ 「訴訟しても負けるって言いましたよね?」
キース 「本人も承知の上だしな」
一同  「「「うわー…」」」

承知してても、あんまりな…、と誰もが呆然。
ブラックすぎでは…?


2018/05/11 (Fri) 

 

☆例外は無いです


ブラック企業も真っ青かもしれない、お坊さんの厳しすぎる世界。
住職が働けなくなった場合は家族ごと追放、退職金も出ないとか。

シロエ 「本人は承知の上って言っても…。でもですね…」
スウェナ「まさか自分がそうなるだなんて、思わないでしょ?」
マツカ 「自分に限って大丈夫だと考えるのが、人間ですしね…」

それでもルールは絶対ですか、と御曹司の問い。

マツカ 「裁判をしたら負けると言っても、温情判決とか…」
キース 「それだけは無い! それをやったら制度が崩れる」

本山の運営が根幹から揺らぐことになるしな…、と副住職。

キース 「例外は認められんのだ。覚悟して坊主になるわけで…」
ブルー 「宗派によっては、修行でコケたら死ねっていうのも…」
一同  「「「ええっ!?」」」

なんだそれは、と一同、仰天。

ジョミー「ちょ、ちょっと…! なんで死ななきゃダメなわけ?」
ブルー 「最初に誓いを立てるからだよ、死ぬ気でやります、と」
サム  「まさか、俺たちの宗派じゃねえよな…?」

だったら俺も考えないと…、と僧籍な人。

サム  「そんな決まりがあるんだったら、冗談じゃねえよ」
ジョミー「いくらサムでも、お坊さんの修行を捨てるよね?」
サム  「当然じゃねえか、命あっての物種だしよ…」

破門でいいぜ、と言ってますけど。

ブルー 「安心したまえ、恵須出井寺のヤツだから」
シロエ 「あれっ? 会長、そこでも修行をしてたんですよね?」
ジョミー「生きてるってことは、修行を無事に終えたんだよね?」

途中でコケたら死ななきゃ駄目なら…、とジョミー君。

ジョミー「どうせサイオンで誤魔化したんだろうけど…」
ブルー 「違うよ、その修行、ぼくは志願してない」
キース 「何年もかかる厳しい修行でな…。志願者だけだ」
ブルー 「志願したら最後、やり遂げるか死ぬかの二択なんだよ」
一同  「「「二択…」」」

どんな二択だ、と唖然呆然の御一同様。
強烈すぎませんか…?


2018/05/12 (Sat)

 

☆強烈すぎる二択


ブラック企業も裸足で逃げだしそうな、お坊さんの世界なるもの。
修行の途中でコケた場合は、死ぬしかないという宗派もあるとか。

シロエ 「やり遂げるか、死ぬかの二択…なんですか?」
スウェナ「つまり死ぬまでやれってことよね、過労死しても?」
キース 「いや、それ以上に厳しいんだが…。あそこのヤツは」
ブルー 「修行を投げ出すことは許されないからね…」

志願したら最後、やり遂げるか、死ぬかの二択なのだ、と銀青様。

ブルー 「もちろん過労死や病死もあるけど、それよりキツイよ」
キース 「逃げることは出来んし、逃げ道は死ぬことだけなんだ」
一同  「「「へ???」」」
ブルー 「逃げたかったら死ねってことだよ、自分でね」

それ以外に逃げる道は無いのだ、と語られる恐ろしい話。

ブルー 「修行に入ると決めた人は、短剣を貰うんだよ」
一同  「「「短剣?」」」
ブルー 「そう。それを使うのは、自殺する時!」

それで死ぬように渡されるのが短剣だとか。

ブルー 「首を吊ってもいいんだろうけど、とにかく、死ねと!」
シロエ 「そ、そんな…。脱走は許されないんですか?」
キース 「一応、命がかかっているしな、出来ないことは…」
ブルー 「無いと思うけど、お寺には二度と戻れないよね」

他の宗派にも移れないよ、とキッパリと。

ブルー 「指名手配犯みたいなものかな、ブラックリストで」
一同  「「「うーん…」」」

流石に厳しすぎないか、と誰もが思う究極の二択。

シロエ 「そこまでやって、やり遂げたら御褒美あるんですか?」
キース 「生き仏だと崇められるし、メリットはある」

修行自体も厳しいからな、と副住職。

キース 「毎日とんでもない距離を歩くのが修行で、だ…」
ブルー 「それを何年間も続けて、トドメが断食」
一同  「「「断食?」」」
ブルー 「不眠不休で九日間ほど」
一同  「「「九日間…」」」

それは普通に死ぬのでは、と一同、仰天。
死にそうですよね…?


2018/05/13 (Sun)  

 

☆過酷すぎる修行


ブラック企業も及ばないくらい、過酷すぎるのがお坊さんの世界。
やり遂げるか死ぬかの二択しかない、厳しい修行もあるそうで…。

シロエ 「あ、あのぅ…。断食な上に不眠不休で九日間ですか?」
スウェナ「不眠不休だけでも過労死しそうよ、なのに断食…?」
キース 「そういう決まりになっているからな、昔から」
ブルー 「不眠不休の間は、護摩を焚くんだよ。お堂の中で」

不動明王様の御真言を唱えながらね…、と銀青様。

ブルー 「お堂の中から出てもいいのは、水を汲む時だけ!」
ジョミー「それって、飲み水?」
ブルー 「違うね、不動明王様にお供えする水だってば」

それ以外の時間はずっと座って、延々と護摩を焚くのだとか。

シロエ 「なんだか普通に死にそうですけど! 三日くらいで!」
マツカ 「ですよね、護摩を焚くとなったら暑いですし…」
スウェナ「おまけに真言を唱えるんでしょ、消耗するわよ」

なのに不眠不休で断食だなんて…、とスウェナちゃん、ガクブル。

スウェナ「それで九日間も持つものなの…?」
ブルー 「途中から死臭が漂うらしいよ、生きているけど」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「水を汲みに行く時、外に出るから分かるんだよね…」

修行を見届けている人が感じる匂い、というのが死臭。

シロエ 「まだ生きてるのに死臭がするって、怖いんですけど!」
ブルー 「でも実際に、証言が幾つもあるからねえ…」
キース 「生き葬式と呼ばれているんだ、その堂入りは」

生きながら死んでいくわけだから…、と副住職。

キース 「修行の中でも一番キツイが、それを終えたら…」
ブルー 「生き仏だと崇められる段階!」

触れるだけでも御利益がある、と信者さんがつくらしく…。

ブルー 「命がけでやる価値はあるかな、うん」
シロエ 「でもですね…。途中で死んだら…」
キース 「元からそういう修行だろうが!」

やり遂げられなかったら死ねというヤツ、と言ってますけど。
生き葬式ですか…。


2018/05/14 (Mon)

 

☆労災じゃないです


ブラック企業も真っ青なほどに、激しすぎるのがお坊さんの世界。
家族ごとお寺を追放どころか、生き葬式な修行もあるという怖さ。

シロエ 「元からそういう修行でも、ですね…。酷すぎですよ」
スウェナ「生き葬式だなんて、即身成仏と何処が違うのよ!」

あっちは死ぬのが目的だけど…、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「途中で死んだら変わらないじゃないの、その修行!」
シロエ 「そうですね…。即身成仏も、途中で失敗した人は…」
マツカ 「いた筈ですよ、全員が達成したわけじゃなくて」

修行の途中で死んだケースがあった筈で…、と御曹司。

マツカ 「あっちの修行も、半端なかったそうですから」
ブルー 「まあね…。五穀断ちとかをしながら、漆を飲んでさ…」
キース 「日々の修行も欠かさないから、死んでしまうことも…」

珍しくなかったと聞くが…、と副住職も。

キース 「生き葬式の方は、そこまでは酷くないんだが…」
ブルー 「漆を飲めとは言われないしね、それにゴールも…」

死ぬことじゃないし、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「無事に修行を達成してこそ、生き仏だしね」
スウェナ「だけど死臭がするんでしょ? 死にそうじゃない!」
キース 「確かにギリギリの所らしいが…」

修行をしている本人は全て承知だから…、と言われましても。

シロエ 「昨今、過労死が問題ですけど、ブラック企業でも…」
サム  「死ぬ気でやれと言われはしてもよ、マジで死ねとは…」

言わねえよなあ…、とサム君が振っている首。

サム  「仕事で死んだら労災だけどよ、修行は労災扱いかよ?」
キース 「違うと思うが?」

あくまで本人の意向だからな、とキッパリと。

キース 「自分で志願して始めた以上は、労災も何も…」
ブルー 「第一、修行に保険は無いから!」
キース 「死んでも何の補償も無いな」
一同  「「「うわー…」」」

保険金さえ出ない世界か、と一同、ドン引き。
ブラックすぎ…。


2018/05/15 (Tue)









 

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☆持って来ました


キース君から特別手当を貰うべきだ、と考えるシャン学メンバー。
けれどキース君は無給らしくて、それならば証拠が欲しいもの。

シロエ 「遅刻の方は理由が理由だけに、許しますけど…」
サム  「帳簿のコピーを忘れて来たなら、取りに帰れよ?」

そっちは大目に見てやらねえから、とサム君、副住職をギロリと。

サム  「親父さんがいたせいでコピーは無理とか、ねえよな?」
シロエ 「帳簿は先輩の管轄ですよね、コピー、取れますよね?」
スウェナ「持ち出し禁止で、コピー機が壊れていたにしたって…」

方法はいくらでもあるものねえ…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「帳簿を広げてスマホで撮影、それで済むでしょ?」
シロエ 「ですよね、拡大すれば見られますから」

で、どうなんです…、と迫るシロエ君の気迫。

シロエ 「帳簿のコピーは持って来たんですか、キース先輩?」
キース 「持って来た。俺が無給な証拠をな…!」

アレを見たら、特別手当が無理だと分かるだろう、と副住職。

キース 「ブルーの家に着いたら見せる。約束通りに」
ジョミー「ふうん…? じゃあ、急ごうか」
シロエ 「御馳走も待ってるらしいですしね!」

ぶるぅが腕を奮ってくれて…、というシロエ君の声で急ぐ面々。

シロエ 「会長、着きました! 開けて下さい!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」

チャイムの音で「そるじゃぁ・ぶるぅ」がお出迎え。

ぶるぅ 「今日も御馳走、沢山作ってあるからね!」
一同  「「「ありがとうございまーす!!!」」」

お邪魔します、と早速、上がり込んだリビング。

シロエ 「さあ、先輩…。証拠をよろしく」
サム  「うんうん、お茶とお菓子も出て来たしよ」

次は本日のメインディッシュな、と促すサム君。

サム  「もったいぶっていないで、サッサと出せよ」
キース 「分かっている。だが…」
ブルー 「笑うなよ、って?」

無給らしいしね、と生徒会長の笑み。
さて、どうなる…?


2018/04/16 (Mon) 

 

☆素人には無理です


キース君のせいで被る迷惑、特別手当が欲しいシャン学メンバー。
ところが副住職は無給だという話、ならば証拠を見たいもの。

キース 「まあ、見てくれ。これが先月の分なんだが…」
一同  「「「えーっと…???」」」

よく分からない、とコピーを前に首を傾げる御一同様。

シロエ 「供花だの、お膳だの、その辺はまだ分かるんですが…」
マツカ 「回向料とかも分かりますけど、その他は…」

なんだかサッパリ…、と御曹司もお手上げな、元老寺の帳簿。

キース 「まあ、そうだろうな。税務署も専門家が来るほどで…」
一同  「「「へ?」」」
キース 「用語からして分からないから、誤魔化していても…」

まるで全く見抜けないからな、と副住職の説明。

キース 「それで詳しい人が来るんだ、この手の帳簿の専門家が」
シロエ 「ああ、なるほど…。で、先輩のお給料は何処です?」

無いそうですけど、これじゃあっても分かりません、とシロエ君。

シロエ 「漢字と専門用語だらけで、お父さんのも、ですね…」
サム  「分からねえよな、アドス和尚の給料ってヤツ」
キース 「ああ、それなら…」

コレだ、と副住職が指した項目。

キース 「この通り、親父は沢山貰ってるんだが…」
ジョミー「わあっ、多いね…。パルテノンで遊びまくれる筈だよ」

重役並みかも、とジョミー君が目を剥く金額。

ジョミー「アドス和尚がコレなんだったら、キースだってさ…」
シロエ 「そこそこ貰えると思いますけど?」
サム  「うんうん、下手なサラリーマンより多めによ…」

キースの給料はどれなんだよ、とサム君の問い。

サム  「誤魔化さねえで、正直な所を話してくれよな」
シロエ 「ええ。いくら帳簿が謎だらけでも、其処はきちんと!」
キース 「だから無いと言っているだろう!」
ジョミー「その証拠だよ!」
キース 「無いから、項目自体が無いんだ!」

無いものは帳簿に書きようがない、と言ってますけど。
本当なんですか…?


2018/04/17 (Tue)

 

☆意味不明な帳簿


キース君のお蔭で引き続けるババ、シャン学メンバーの頭痛の種。
特別手当が欲しいものだ、と思っているのに、無給なキース君。

シロエ 「無いものは無いと言われてもですね…。ぼくたちは…」
マツカ 「帳簿の意味が分かりませんから、お手上げですよ」

会計のことなら、少しは分かるつもりでしたが…、と御曹司。

マツカ 「いずれは父の会社を継ぐってことで、勉強しましたし」
サム  「すげえじゃねえかよ、ゆくゆくは財閥、継ぐわけな!」
マツカ 「いえ、それが…。ぼくたちは年を取りませんから…」

ついでに寿命も長いですから、と苦笑。

マツカ 「ぼくが継ぐには三百年ほど早いそうです、父の会社は」
ジョミー「そうなんだ…。じゃあ、会社を継ぐための勉強は?」
マツカ 「法律もコロコロ変わりますしね、やっても無駄だと…」

父に言われまして…、と今は高校生活に専念しているのだとか。

マツカ 「とはいえ、ぼくが勉強したことも、今の時点では…」
サム  「まだまだ役立つ知識ってことな?」
マツカ 「ええ。でも、この帳簿は本当にサッパリで…」

アドス和尚のお給料さえ謎でした、とフウと溜息。

マツカ 「ですから、キースのお給料の件は…」
シロエ 「マツカ先輩にも見抜けないんですね、無給かどうか」
マツカ 「すみません…。お役に立てなくて」
シロエ 「先輩が謝ることじゃないです! えっと、専門家は…」

誰かいないでしょうか、とシロエ君、キョロキョロ。

シロエ 「サム先輩は見習いですし、ジョミー先輩はサボリ…」
ジョミー「プロなら、ブルーでいいんじゃないかな?」

ぼくを無理やり弟子にした人、とジョミー君の渋面。

ジョミー「伝説の高僧、銀青様だよ、帳簿くらいは楽勝の筈!」
シロエ 「そうでした! 会長、これって分かりますか?」
ブルー 「それはまあ…。ぼくも坊主だし」
一同  「「「お願いします!」」」

代わりにチェックして下さい、と頼む御一同様。
プロの出番ですね…?


2018/04/18 (Wed)

 

☆載っていません


キース君のお蔭でババを引きまくり、頭が痛いシャン学メンバー。
特別手当が欲しいんですけど、キース君は無給だそうでして…。

シロエ 「会長だけが頼りです! どうですか、コレは?」
ブルー 「えーっと…? キースの給料はどれか、ってこと?」
シロエ 「はい! 無給だというのが本当かどうか、見て下さい」
ブルー 「了解。んーと、これがアドス和尚で…」

こっちが法類の人の分で、と生徒会長がチェックするコピー。

ブルー 「でもって、臨時のお手伝いの人のがコレだから…」
一同  (((スゴイ…)))

よく、こんなモノが分かるものだ、と誰もが感動。

シロエ 「餅は餅屋って言いますけれど、その通りですね」
マツカ 「ええ。ぼくには区別も出来ませんよ」
ブルー 「素人さんには無理だろうねえ、いくらマツカでも」

会社の会計とお寺は別物、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「用語からして違うわけだし、分からないのが普通だよ」
シロエ 「それで、どうでしょう? 結論の方は?」
サム  「キースの給料、いくらなんだよ?」
ブルー 「…結論から言えば、載っていないね」
一同  「「「へ!???」」」

載っていないとは何事なのだ、と誰もがビックリ。

サム  「載ってねえって…。マジで無給なのかよ!?」
ブルー 「そうなるねえ…。副住職の項目自体が無いから」

住職しかいないことになっている、と生徒会長、キッパリ。

シロエ 「い、いないって…。でも、キース先輩は副住職で…」
マツカ 「それはマズイんじゃないですか? 所得隠しで」
ブルー 「普通のお寺なら、そうなるんだけど…」

元老寺の場合は違うだろうね、と生徒会長が指差す箇所。

ブルー 「この中にキースのお給料がある、と言うべきかな」
一同  「「「はあ?」」」
ブルー 「住職の家族の生活費でさ、イライザさんとキースの分」
一同  「「「生活費…」」」

本当にそういう扱いなのか、と一同、仰天。
無給なんですか…?


2018/04/19 (Thu)

 

☆お小遣いな人


キース君のお蔭でババを引くのがシャン学メンバー、もはや定番。
特別手当が欲しいものだと思っているのに、無給らしいキース君。

シロエ 「生活費って…。イライザさんとセットなんですか?」
ブルー 「そういうことだね、住職の家族の分だから」

副住職でも、高校生だし、家族扱い、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「これが高校生と違って、専業ならねえ…」
サム  「そっちだったら、ちゃんと給料、出るのかよ?」
ブルー 「たとえ僅かな額にしたって、項目としては載せないと」

住職が薄給なお寺もあるし…、という説明。

ブルー 「檀家さんの数がとても少なくて、やっていけないほど」
シロエ 「地方のお寺とかですね?」
ブルー 「そうじゃなくても、幾つも掛け持ちしてるとか…」

更に会社員までやってるとか、との懐具合が厳しいお寺の事情。

ブルー 「そういうお寺の場合にしても、お給料があれば…」
シロエ 「きちんと帳簿に書くわけですね?」
ブルー 「うん。だけどキースは、扶養家族なわけだから…」

この扱いでいいんだよね、と指差す帳簿のコピー。

ブルー 「副住職の給料なんかは無くって、お小遣いだけ!」
サム  「マジかよ、それじゃ、俺たちに特別手当どころか…」
ジョミー「ちょっと御馳走するっていうのも、無理なんだ…?」

ハンバーガーくらいなら大丈夫でも、とジョミー君。

ジョミー「ぶるぅやブルーのオススメの店だと、破産なんだね?」
ブルー 「まず間違いなく、そのコースだろうね」

お小遣いがいくらかは知らないけれど…、と生徒会長、溜息。

ブルー 「ぼくたちは舌が肥えているから、どうしてもね…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しいお店がいいよね!」

お値段、ちょっぴり高くなっても、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「でもでも、キースのお小遣いだと、無理かも…」
キース 「恥ずかしながら、その通りだ」

とても払えん、と情けなさそうな副住職。
無理っぽいですね…?


2018/04/20 (Fri) 

 

☆お小遣いだけです


キース君のお蔭でババが恒例、損をするだけのシャン学メンバー。
特別手当が欲しいと言い出したものの、どうやら無給な副住職。

シロエ 「キース先輩、お小遣いはいくらなんですか!」
サム  「あー、其処な…。俺たちよりかは多めかもなあ…」

腐っても副住職なんだしよ、とサム君、睨んでますけれど。

キース 「多分、サムたちと大差は無いかと…」
サム  「どのくらいなんだよ、ハッキリ言えよ!」
シロエ 「聞かないと話になりませんしね、ここは正しく!」

嘘をつかずに、正直に申告して下さい、という注文。

シロエ 「その額によって考えましょう。特別手当をどうするか」
スウェナ「そうよね、実は沢山貰っているっていうことも…」

全く無いとは言えないものね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「で、いくらなのよ、キースのお小遣いは?」
キース 「それがだな…」

情けなくて言いたくもないんだが…、と口ごもる人。

キース 「しかし言わねばならんのだったら、仕方がないが…」
ジョミー「もったいつけずに、早く言ってよ!」
キース 「分かった。実は、俺の毎月の小遣いは…」

ゴニョゴニョゴニョ…、と明かされたキース君のお小遣いの額。

シロエ 「マジですか!?」
サム  「あれだけハードに月参りもして、それだけかよ?」
キース 「あの親父だからな!」

高校生には充分な額だと言いやがるんだ、と副住職の嘆き。

キース 「大学の同期と飲みに行くなら、その時だけは…」
シロエ 「別途、実費で払ってくれるというわけですか?」
キース 「そういう仕組みになっている!」

おふくろに後で申告したら返って来るのだ、とブツブツブツ。

キース 「もちろん領収書を出して、その分だけで…」
シロエ 「そこまで管理されてるんですか、お小遣いの額…」
キース 「俺の家では、ずっと昔から、それが普通だ!」
一同  「「「うわー…」」」

本当にお小遣いしか無いのか、と誰もが呆然。
酷い話ですね…?


2018/04/21 (Sat) 

 

☆無い袖は振れぬ


キース君のお蔭でババを引かされ、辛い人生なシャン学メンバー。
特別手当が欲しいと思っても、キース君は無給だという惨い現実。

シロエ 「お小遣いの額は、本当にそれだけなんですね…?」
サム  「臨時で出るってことはねえのかよ、忙しい時は」

お盆とか、春と秋のお彼岸とか…、と僧籍な人。

サム  「お盆の卒塔婆書きは地獄らしいしよ、少しくらいは…」
シロエ 「そうですね! 書いた卒塔婆の数に応じて、いくらか」
スウェナ「毎年、山ほど書くんだものねえ…。ノルマだけでも」

その上、押し付けられる分もあるんでしょ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「アドス和尚がサボった分を書いた時には、貰えそうよ」
ジョミー「だよねえ、安くても塵も積もれば山だし…」
シロエ 「お盆だけでも、ぼくたちに還元して欲しいです!」

特別手当を出して下さい、と食い下がるシロエ君ですけれど…。

キース 「くどいようだが、相手は親父だ。出るわけがない」
ジョミー「アドス和尚の分を書いても?」
キース 「当然だろうが! それが副住職の役目だ」

住職を全力でサポートすること、と副住職。

キース 「親父にとっても当然のことで、臨時手当は出ない」
シロエ 「じゃあ、先輩は、年がら年中、無給なんですね…?」
キース 「だから何度も言った筈だぞ、無給だと!」

帳簿のコピーも持って来たしな、とキース君が指差す紙。

キース 「ブルーのお墨付きで無給だ、小遣いだけだ!」
ジョミー「だったら、特別手当を出せるお金は…」
シロエ 「全く無いっていうことですね…」

ぼくたちのお小遣い程度の額では…、とシロエ君、ガックリ。

シロエ 「あれだけババを引かされていても、特別手当は…」
サム  「出ねえってことになっちまうよなあ、出せねえんだし」
マツカ 「無い袖は振れませんからね…」
キース 「申し訳ないが、そんな余裕は俺には無い」

現に今でもカツカツなんだ、という副住職の懐事情。
お小遣い制ですしね…。


2018/04/22 (Sun)

 

☆無給では無理


キース君のお蔭でババを引くのがシャン学メンバー、悲しい人生。
特別手当が欲しいというのに、それが出せない副住職の懐事情。

シロエ 「グレイブ先生が本気で羨ましいです、特別手当…」
サム  「俺たちよりかは、遥かにマシなババだよなあ…」

グレイブ先生が引いてるババ、とサム君、溜息。

サム  「年中無休で追って来ねえし、夏休みとかは完全休業」
ジョミー「そうだよねえ…。クルーズとかにも行ってるよ」
スウェナ「ミシェル先生と楽しんでるのに、私たちは棚経よ?」

キースのせいで、毎年、毎年…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「特別手当は、私たちこそ貰う資格がありそうなのに…」
ブルー 「学校の方じゃ、そんな事情は知らないしねえ…」

第一、学校は学生に給与をくれない、と生徒会長の正論。

ブルー 「特別生は授業料がタダ、ってだけでも破格の待遇で…」
一同  「「「うーん…」」」

学校はアテに出来ないのか…、と誰もが抱える頭。

ジョミー「キースがお金を持ってないなら、無理なのかな…」
シロエ 「そうなるでしょうね、資金が無いわけですから」

借金しようにも、担保に入れるモノが無いです、とバッサリ。

シロエ 「袈裟は高いと聞いてますけど、質入れしたら…」
サム  「アドス和尚に即バレじゃねえかよ、質流れも確定」

借金を返せなかった時には流れて終わりな、とサム君の指摘。

サム  「大事なお袈裟がそうなった時は、キースの方もよ…」
シロエ 「お小遣いさえ無くなるでしょうね、何十年分も」

お袈裟の金額を弁償し終わるまでは…、とシロエ君。

シロエ 「やっぱり夢の夢でしたか…。特別手当を貰うのは」
ジョミー「いくら欲しくても、キースがお小遣い人生だもんね…」
スウェナ「これがマツカの方だったなら、ドンと出るのに…」
マツカ 「ぼくが出すのも変ですしね…」
サム  「それは責任転嫁じゃねえか」

貰えればいいってモンじゃねえ、とサム君、キッパリ。
その通りですね?


2018/04/23 (Mon)

 

☆助けに来た人


キース君のお蔭で引きまくるババ、シャン学メンバー受難の日々。
特別手当が欲しいというのに、キース君は無給で、無いのが財源。

シロエ 「マツカ先輩が代わりに出すのは、確かに変ですね」
サム  「赤の他人が支払うだなんて、誰が聞いても呆れるぜ」

しかもキースに返せるアテがあるわけじゃなし、とサム君の指摘。

サム  「無担保無利子で借りるにしたって、返せねえしよ…」
シロエ 「もう間違いなく、マツカ先輩、貸し倒れですよね…」
ブルー 「そうなるだろうね、キースが無給な以上は」

そして借金は膨らむ一方、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「特別手当は一回きりじゃないからねえ…」
シロエ 「もちろんです! 一回じゃ意味が無いですよ!」

一時金なんかを貰っても…、とシロエ君、ブツブツ。

シロエ 「ババは永遠ループですしね、特別手当は継続的に…」
スウェナ「貰ってこそよね、グレイブ先生のお給料みたいに」

毎月、払ってくれないと…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「でも、諦めるしかないみたいね…。払えそうにないし」
サム  「小遣いしか貰ってねえんじゃなあ…」

まるで話にならねえじゃねえか、とサム君、呻いてますけれど。

??? 「特別手当が、あればいいのかい?」
一同  「「「へ?」」」

誰だ、と振り返った先にソルジャー(会話表記はAブルー)の姿。

シロエ 「今日は何しに来たんですか!」
Aブルー「覗き見してたら、キースが困っているみたいだから…」

ちょっと助けに来たんだけれど、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「要は特別手当なんだね、欲しいのは?」
シロエ 「そうですけれど?」

キース先輩に払って欲しいんですが…、とシロエ君。

シロエ 「でも先輩は無給ですから、絶望的です」
サム  「借金も出来る立場じゃねえしよ、もうお手上げだぜ」
Aブルー「そうでもないと思うけれどね?」

諦めるのは早いと思う、と言ってますけど。
どんな救済方法が…?


2018/04/24 (Tue) 

 

☆連帯責任な人


キース君のお蔭でババを引かされ、泣きの涙のシャン学メンバー。
特別手当が欲しかったのに、キース君は無給で、とても無理な話。

シロエ 「そうでもないって…。どういう意味です?」
Aブルー「キースに支払い能力が無くても、いいってことかな」
一同  「「「へ?」」」

その状態で、どうすれば特別手当が出せるのか、謎。

シロエ 「あのですね…。特別手当は、キース先輩が…」
サム  「支払わねえと話にならねえんだぜ、他のヤツだと」

マツカが代わりに出すのはアウト、とサム君、キッパリ。

サム  「マツカは全く無関係だしよ、いくら金持ちでも」
ジョミー「うん。後でキースに請求したって、返って来ないしね」
マツカ 「ぼくはそれでもいいんですけど、この件については…」

貸すお金の質が問題で…、と御曹司。

マツカ 「キースのせいでババなんですしね、ぼくが払うと…」
サム  「思いっ切り意味がねえじゃねえかよ、特別手当の」

キースに払って貰ってこそだぜ、とサム君も。

サム  「ババを引かせるキースが悪いし、そこのトコはよ…」
スウェナ「譲れないわよねえ、どう転がっても」

肩代わりなんて絶対にダメ、とスウェナちゃんも強調してますが。

Aブルー「そうだろうけど…。それが連帯責任だったら?」
一同  「「「連帯責任?」」」

なんのこっちゃ、と一同、キョトン。

シロエ 「連帯責任って…。誰と誰がですか?」
Aブルー「考えるまでもないと思うけどねえ、この場合」

キースが引くババは、誰が持ち込んでるんだっけ、という質問。

シロエ 「ま、まさか…」
サム  「あんたが連帯責任者かよ?」
Aブルー「ピンポーン!」

ついでにお金に困っていない、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ノルディにたっぷり貰っているしね、お小遣い!」
シロエ 「じゃ、じゃあ…。キース先輩の代わりに…」
Aブルー「このぼくが!」

特別手当を出してもいいよ、と満面の笑み。
さて、どうなる…?


2018/04/25 (Wed)

 

☆束でもオッケー


キース君のお蔭で引きまくるババ、シャン学メンバーの頭痛の種。
特別手当が欲しいというのに、キース君は無給で出せない始末。

Aブルー「無関係なマツカが払うのと違って、ぼくの方なら!」
シロエ 「関係が無いとは言えませんねえ、どう考えても」
サム  「よく考えたら、諸悪の根源、あんたもだよなあ…」

キースだけではなかったっけな、と頷くサム君。

サム  「あんたがキースを追い掛けるせいで、俺たちもよ…」
ジョミー「災難続きで、法要ばっかりやらされてるしね…」

連帯責任で合っているかも、とジョミー君も。

ジョミー「特別手当を出してくれるんなら、それもアリかも…?」
スウェナ「少なくとも、マツカが払うよりかは意味があるわね」
Aブルー「ね、そうだろう? ぼくなら、任せて安心だってば!」

一回限りになることもない、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ノルディがスポンサーだしね…。もう、いくらでも!」
シロエ 「うーん…。それじゃ、どのくらい出せますか?」

一ヶ月あたりの予算の方は…、とシロエ君の問い。

シロエ 「グレイブ先生が貰ってる額は、知りませんけど…」
サム  「けっこう貰っているんでねえの? 給料の倍とか」
ブルー 「二倍とまでは言わないけどねえ、かなりの額だよ」

他の先生が羨むほどの…、と生徒会長。

ブルー 「ブラウが代わると言ったくらいに、高くはあるね」
シロエ 「そうなんですか…。だったら、ぼくたちだって!」
ジョミー「相応の額が欲しいよね…。特別手当」

本当にババを引いてばかりだし、とジョミー君も溜息。

ジョミー「うんと沢山、貰えるといいな」
Aブルー「それはもちろん!」

ケチりはしない、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「みんなが満足するだけの額を、ちゃんと毎月!」
シロエ 「えーっと…。それは束でもいいんでしょうか?」
Aブルー「一人分が束でもいいけれど?」

一番ゼロの多いお札の束で…、と太っ腹な人。
凄い額ですね…?


2018/04/26 (Thu) 

 

☆肩代わりの代償


キース君のお蔭でババを引かされ、災難続きのシャン学メンバー。
特別手当が欲しいんですけど、キース君は無給で無いのが財源。

ジョミー「束でくれるって…。ホントに、それが一人分なわけ?」
Aブルー「そうだよ、キースの分は要らないから…」

毎月、束が五つってトコでいいのかな、と見回すソルジャー。

Aブルー「それでいいなら、ぼくが特別手当を出すよ」
シロエ 「マジですか!?」
Aブルー「こんな所で嘘はつかないってば!」

もう今月から支払うからね、とソルジャー、実に太っ腹。

Aブルー「今日、支払おうか? …今月の分」
サム  「いいのかよ?」
Aブルー「うん、ノルディにお小遣いを貰ったトコだし」

ぼくの世界から取り寄せるだけ、と溢れる自信。

Aブルー「特別手当を払いさえすれば、何も問題ないだろう?」
シロエ 「そうですね…。今よりは我慢も出来る筈です」
スウェナ「毎月、それだけ貰えるんなら、話は別よね!」

ずっと待遇が良くなるんだし…、とスウェナちゃんも嬉しそう。

スウェナ「この際、貰うことにしましょうよ! 特別手当を!」
一同  「「「イイネ!!!」」」

毎月、束でお小遣いだ、と狂喜する面々ですけれど…。

ブルー 「ちょっと待った! 特別手当はいいんだけどね…」
Aブルー「何か質問があるのかい?」
ブルー 「そう! 君は黙って肩代わりしようと言うのかい?」

何の見返りも求めないで…、と生徒会長、ソルジャーをジロリ。

ブルー 「連帯責任なのは確かだけれどさ、キースはさ…」
Aブルー「返せるアテが全く無いのは、分かっているよ!」

返して貰おうとは思っていない、とソルジャー、即答。

Aブルー「要はキースは今まで通りに、ううん、それ以上に!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ぼくのために努力を重ねて欲しいね、坊主として!」
一同  「「「うわー…」」」

その条件はあまりに酷すぎないか、と誰もがドン引き。
今まで以上に強烈なババが…?


2018/04/27 (Fri)

 

☆貰ったら終わり


キース君のお蔭で引きまくるババ、辛い人生なシャン学メンバー。
特別手当を貰おうとしたらキース君は無給で、連帯責任者は…。

Aブルー「キースが頑張ってくれるんだったら、安いものだよ!」
シロエ 「そういう理由で肩代わりですか!?」
Aブルー「他に何があると?」

ぼくだって連帯責任だしね、とニコニコニッコリ。

Aブルー「特別手当を支払っておけば、君たちは満足!」
シロエ 「それとこれとは別件です!」
Aブルー「どうしてだい?」

束で貰えたら嬉しいだろう、とソルジャーの手がヒラリ。

Aブルー「ほら、こんな感じで、お金はたっぷり!」
一同  (((…束だ…)))

本当に札束が五つも出て来た、と生唾を飲み込む御一同様。

シロエ (あ、あんなに沢山貰えるんですか…?)
ジョミー(欲しいけど、…とても欲しいんだけど…!)
サム  (アレを貰ったら、俺たちの人生、マジで終わるぜ…)
Aブルー「あれっ、嬉しくないのかい? ほら、シロエの分」

はいどうぞ、と差し出される束。

シロエ 「え、えーっと…。領収書とかは要りますか?」
Aブルー「要らないよ? ぼくの気持ちだから、受け取って!」
サム  「おい、貰うのかよ? 貰っちまったら…」

後が無いぜ、とサム君が掴むシロエ君の肩。

サム  「貰えば、これから先の災難、全部纏めて…」
スウェナ「引き受けたことになっちゃうのよね、このお金…」

不平不満も言えないんでしょう、とスウェナちゃんも。

スウェナ「一度受け取ったら、もうおしまいよ?」
シロエ 「分かってますよ。…聞いてみただけです」

いったいどういうつもりなのか…、とシロエ君。

シロエ 「貰ったが最後、文句を言うなと言うんでしょう?」
Aブルー「それはまあ…。そしてキースのサポートだよね!」
一同  「「「サポート?」」」
Aブルー「立派な法要が出来るようにね、盛り上げてよ!」

参列してくれる人がいないと、イマイチだから、と。
案の定ですね…?


2018/04/28 (Sat) 

 

☆いくら大金でも


キース君のお蔭で引かされるババ、シャン学メンバーの辛い人生。
特別手当が欲しかったのに、キース君は無給で、くれる人も問題。

Aブルー「法要はとても大切だからね、このくらいのお金は…」
シロエ 「安いものだと言いたいんですね、凄い額ですけど!」
Aブルー「凄いどころか、はした金だね!」

もっと増額したっていいよ、と太っ腹な人。

Aブルー「札束が一つで足りないんなら、二つとかでも!」
一同  (((ふ、二つ…)))

ゼロが一番多い札束が二つ、破格の申し出ですけれど…。

サム  (貰っちまったら、マジで人生、終わるよな…)
ジョミー(タダほど高いものは無いって言うけど…)

有料でも、代償が高すぎる、とジョミー君以下、皆の考え。

Aブルー「二つじゃダメかな、三つくらい?」
シロエ 「三つが四つでも、お断りします!」

特別手当は頂けません、とシロエ君、キッパリ。

Aブルー「えっ、欲しいんじゃなかったのかい?」
シロエ 「魂を売るわけにはいきませんから!」

悪魔なんかに…、と握り締める拳。

シロエ 「貰ったら最後、今以上のババが来るんですしね!」
Aブルー「何を言うかな、これはぼくの気持ちで…」
サム  「でもよ、思い切り期待してるじゃねえかよ」

俺たちに法要の盛り上げ役を…、と僧籍な人。

サム  「そこの所はキースの役目で、俺たちはよ…」
シロエ 「巻き込まれるだけの人でいいんです!」

それなら文句も言えますから、と副住職をギロリ。

シロエ 「特別手当も出せない上に、災難ばかり呼びますからね」
キース 「す、すまん…」

本当にすまん、と土下座で謝る副住職。

キース 「俺に悪意は無いんだが…。しかし、仕様で…」
シロエ 「星回りのことなら諦めてます! でも、それ以上は…」
スウェナ「御免だわよね、いくらお金を積み上げられても」
ジョミー「キースのお金じゃないもんね…」

もっと厄介な人のだから、とジョミー君が竦める首。
大金ですけどね…。


2018/04/29 (Sun)

 

☆出世払いでいい


キース君のお蔭で引きまくるババ、未来が暗いシャン学メンバー。
特別手当も無給なキース君には無理で、連帯責任な人は更に厄介。

Aブルー「お金で良ければ、いくらでも出すけど…」
シロエ 「ぼくも、何度でもお断りします!」

国家予算並みの額が来たって御免ですよ、とシロエ君。

シロエ 「お金で買えないものはあります、売れないモノも!」
サム  「うんうん、人生ってヤツは売れねえぜ」

山ほど金を積まれてもよ…、とサム君も。

サム  「キースが払ってくれるんだったら、貰うけどよ…」
スウェナ「連帯責任な人のお金は、嫌すぎるわよね…」

言論の自由が無くなるものね、と元ジャーナリスト希望の人。

スウェナ「文句くらいは言わせて欲しいわ、好きなだけ!」
ジョミー「だよねえ、お金を貰っても自由が無いと…」
シロエ 「この迷惑な人の下僕になるのと同じですよ?」

キース先輩が持ち込む災厄以上に酷いです、とキッパリと。

シロエ 「ですから、お金は要りません! ビタ一文も!」
Aブルー「そう言わないで、受け取ってよ!」
シロエ 「頂けません!」

今まで通りにタダでいいです、と撥ね付ける申し出。

シロエ 「その代わり、文句は言いますからね!」
サム  「キースにも苦情を言わせて貰うぜ」

それでこそ人生ってヤツじゃねえか、とサム君の笑顔。

サム  「金より自由の方がいいしよ、特別手当の話はよ…」
スウェナ「無かったことにしておきましょうよ、今後のためにも」
Aブルー「そ、そんな…」

遠慮しないで欲しいのに、と言ってますけど、一同、スルー。

シロエ 「無い袖は振れませんからねえ…。仕方ないですよ」
マツカ 「キースがお給料を貰える時まで、気長に待ちましょう」
スウェナ「それがいいわね、何百年でも待たせて貰うわ」
サム  「出世払いで許してやるしよ、いつか頼むぜ」
キース 「…しゅ、出世払い…」

人生終わった、と嘆く副住職。
お先真っ暗みたいですけど、中継終了~。


2018/04/30 (Mon) 



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☆入学式と言えば


さて、四月。入学に進級、そういう季節になるわけですが。
入学式しか関係ないのがシャン学メンバー、今年も入学式に出席。

シロエ 「うーん…。クラス発表、期待したんですけど…」
サム  「今年も1年A組なのな…」
ジョミー「担任の先生をお楽しみに、って書いてあるけど…」

そっちもどうせ決まってるよね、と講堂の裏手で皆でブツブツ。

サム  「安定のグレイブ先生だと思うぜ、今年もよ…」
シロエ 「それ以外、有り得ないですからね…」
マツカ 「どう転がっても、グレイブ先生の登場ですよね…」

そして抜き打ちテストですよ、と御曹司も。

マツカ 「ぼくたちの担任になった場合は、特別手当でしょう?」
スウェナ「ブルーがそう言ってたものねえ…。破格の待遇」

ババを引くのは確実だから、とスウェナちゃんの溜息。

スウェナ「グレイブ先生、毎年、志願してるんでしょう?」
キース 「らしいな、ミシェル先生のためにも高給取りだ、と」

ブラウ先生が名乗り出た年もあったらしいのに…、とキース君。

キース 「私がやります、と言ってのけたと聞いているしな」
ジョミー「特別手当が出るんだったら、ババでも報われるよね…」

ぼくたちは少しも報われないけど、とジョミー君の嘆き節。

ジョミー「毎年、毎年、1年A組! グレイブ先生!」
サム  「もういい加減、慣れたけどもよ…」

キースも見習って欲しいモンだぜ、とサム君の視線が副住職に。

キース 「…何故、俺になる?」
サム  「俺たちにババを引かせ続けて、何年だよ?」

ここじゃ言えねえ話だけどな、と潜める声。

サム  「先月も法要だったじゃねえかよ」
ジョミー「本当だ!」

ババを引かされるなら特別手当が欲しいよね、とジョミー君。

ジョミー「その辺を、どう考えてるわけ?」
キース 「い、いや、それは…」
シロエ 「資金繰りに苦労するにしたって、前向きにですね…」

考えて欲しいものですね、とシロエ君も。
どうなるんでしょう?


2018/04/01 (Sun) 

 

☆今年も同じクラス


四月と言ったら入学式で、シャン学メンバーも毎度のように出席。
その後がクラス発表ですけど、やっぱり1年A組のままで…。

シロエ 「キース先輩、いいですか? グレイブ先生はですね…」
サム  「俺たちのクラスの担任になったら、特別手当でよ…」
ジョミー「夏休みとかには旅行だよねえ、ミシェル先生と」

うんと豪華にクルーズだとか、とジョミー君。

ジョミー「そうなってるのも、ババを引くのが確実だからでさ…」
シロエ 「毎年ババを引いてますから、特別手当が出るんですよ」

引かなくなったら出ないでしょうね、とシロエ君の分析。

シロエ 「ですから、先輩も特別手当を検討するべきかと…」
キース 「お前たちに特別手当を出せと言うのか?」
サム  「出してもいいんじゃねえかと思うぜ、キースの場合は」

年に三回はババを引くのが俺たちじゃねえかよ、とサム君も。

サム  「春と秋にはお彼岸があるし、お盆は棚経なんだしよ…」
ジョミー「棚経の時は、ぼくとサムとは、キース側だけどさ…」

それでも法要は絡んでくるよ、とジョミー君の文句。

ジョミー「全部キースのせいなんだから、特別手当の導入をさ…」
シロエ 「考えるべきだと思います! 少ない額でも!」

気は心です、と副住職を睨んでますけど。

キース 「ここでもめてる時間はないぞ? 教室に行かんと…」
シロエ 「逃げる気ですか!?」
キース 「そうではないが、グレイブ先生の件をどうするんだ!」

初日から怒らせたら後が無いぞ、とキース君が見回す周囲。

キース 「新入生は教室に行ったようだぞ、誰もいないしな」
シロエ 「そうみたいですね…」

仕方ありません、とシロエ君、フウと溜息。

シロエ 「今の話は、機会があったら仕切り直しということで…」
ジョミー「あーあ、グレイブ先生かぁ…。初っ端からテストで」
スウェナ「仕方ないわよ、そういうお約束だから」

諦めましょう、と教室に向かう御一同様。
今年も1年A組ですね…。


2018/04/02 (Mon)

 

☆初日からテスト


四月とくれば入学式で、毎年それに出席なのがシャン学メンバー。
何度も繰り返す高校1年、クラスはA組、担任はグレイブ先生。

シロエ 「チャイムが鳴りましたし、そろそろ来ますね」
マツカ 「違う先生が登場したら、ビックリですけどね…」
サム  「それだけはねえだろ、1年A組に限ってよ…」

絶対にねえ、とサム君が言った所で、廊下の方からカツカツ靴音。

ジョミー「やっぱりね…」
スウェナ「あの歩き方は、グレイブ先生しかいないわよ」
キース 「前を素通りしていく線は…。無いようだな」

ガラリと教室の扉が開いて、颯爽と入って来たグレイブ先生。

グレイブ「初めまして、諸君。私の名はグレイブ・マードック」
一同  (((来た、来た…)))
グレイブ「グレイブ先生、と呼んでくれたまえ。では、早速…」

テストを始める、との声に教室中から上がった悲鳴。

生徒A 「マジですか!」
生徒B 「テストって、何のテストなんですか!」
グレイブ「私の担当は数学だ。赤点を取った生徒は補習だ」
生徒一同「「「うわー…」」」

そんな、と騒ぎになってますけど、またまた開いた教室の扉。

ブルー 「やあ、初めまして。ぼくの名は、ブルー」
生徒一同「「「???」」」
ブルー 「生徒会長をやってるんだけど、ぼくにはクラスが…」

無いんだよねえ、と生徒会長、のんびりと。

ブルー 「クラスの仲間に入れてくれたら、サービスするよ」
生徒一同「「「サービス?」」」
ブルー 「そう、スペシャルな御利益を! ぶるぅ!」

おいで、という声で扉が開いて「そるじゃぁ・ぶるぅ」が登場で。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 入学式でも会ったけど、よろしくね!」
ブルー 「ぶるぅは学園のマスコットだけど、不思議パワーが…」
ぶるぅ 「そうなの! テストを満点にしてあげられるの!」
生徒一同「「「マジっすか!?」」」
ブルー 「マジだけど?」

クラスに入れて貰えるのかな、と生徒会長の問い。
さて、どうなる…?


2018/04/03 (Tue)

 

☆今年も仲間入り


四月と言ったら入学式で、今年も1年A組なシャン学メンバー。
ついでに担任はグレイブ先生、お馴染みのテストなんですけれど。

ブルー 「ぼくをクラスに入れてくれるなら、テストは満点!」
ぶるぅ 「そだよ、今日だけじゃなくて、1年間なの!」
ブルー 「ありとあらゆるテストが満点、そうなるんだけど?」

仲間に入れてくれるだろうか、と生徒会長が見回す教室。

生徒A 「中間テストとか、期末もですか!?」
ブルー 「それはもちろん。抜き打ちテストも全部、満点!」

ぶるぅの御利益パワーがあれば、とニコニコニッコリ。

ブルー 「で、どうなのかな?」
生徒A 「お願いします、クラスメイトになって下さい!」
生徒一同「「「お願いしまーす!!!」」」
ブルー 「オッケー、それじゃ早速、テストにしようか」

プリントを配ってくれたまえ、と生徒会長、グレイブ先生に視線。

グレイブ「また貴様か…。今年も私のクラスに来るのか!」
ブルー 「それを承知で担任なんだと思うけれどね?」
グレイブ「畜生、足元を見やがって…!」

仕方がない、と配られたプリント、難問だらけのブツですが…。

ブルー 「回答欄は、適当に書けばいいからね。白紙でもいいよ」
ぶるぅ 「ちゃんと満点で返って来るから、安心してねー!」
生徒一同「「「ありがとうございまーす!!!」」」
グレイブ「今年もなのか…」

苦虫を噛み潰したような顔のグレイブ先生、テスト終了と共に…。

グレイブ「よし、後ろから順に回してくるように!」
生徒A 「俺、白紙だけど、大丈夫だよな?」
生徒B 「解いてみたけど、無駄だったぜ…」
ぶるぅ 「大丈夫!」

任せといてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。

ぶるぅ 「1年生の間は、よろしくねーっ!」
ブルー 「ぼくからも、よろしくお願いするよ」
生徒一同「「「了解でーすっ!!!」」」
グレイブ「くっそぉ…」

どうして毎年、こうなるのだ、と落としている肩。
承知で担任なんですよね?


2018/04/04 (Wed)

 

☆特別手当とババ


四月とくれば入学式で、シャン学メンバーは今年も1年A組。
生徒会長も仲間入りを果たして、放課後はいつもの溜まり場で…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も、みんなで遊びに来てね!」
一同  「「「はーい!」」」

サイオンを持った人しか入れない「そるじゃぁ・ぶるぅ」の部屋。

ぶるぅ 「ブルーも1年A組になれたし、今年も楽しみ!」
シロエ 「グレイブ先生、露骨に嫌そうな顔でしたけどね…」
サム  「覚悟の上だろ、特別手当を貰ってるんだしよ」

俺たちのクラスを担任したら、もれなくババだ、と言うサム君。

サム  「今日のテストも、下手に赤点をつけたらよ…」
ぶるぅ 「んとんと、そんな度胸は無いと思うの!」
ブルー 「間違いないねえ、酷い目に遭うのは確実だからね」

ぶるぅのパワーは、逆に作用したらアンラッキー、とニヤリ。

ブルー 「右手から出る赤い手形は、御利益絶大なんだけど…」
シロエ 「左手が出す黒い手形は、不運の連続でしたっけ…」
ぶるぅ 「そだよ、グレイブが赤点を出すなら、左手だもん!」

ぼくが急いで押しに行くもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから赤点、つけるわけないし、大丈夫!」
ジョミー「その辺も含めて、特別手当を貰ってるんだよね…」
ブルー 「うん。黒い手形のリスクもついてくるからね…」

ただババを引くだけじゃなくて…、と頷く生徒会長の笑み。

ブルー 「全て承知で担任するなら、文句を言われる筋合いは…」
サム  「全くねえよな、どうなってもよ」

自業自得というヤツだしよ、とサム君も。

サム  「ところでよ…。俺たちの件はどうなったんだよ?」
一同  「「「へ?」」」

なんのこっちゃ、と誰もが首を傾げてますけど。

サム  「入学式の後で話が出てたじゃねえかよ、特別手当の」
シロエ 「ああ…! キース先輩の件ですね?」
サム  「そう、それ、それ!」

俺たちが引くババに対する特別手当、という話。
途中でしたっけね?


2018/04/05 (Thu) 

 

☆引き続けるババ


シャン学メンバーには四月の定番なのが、入学式なんですけれど。
放課後は「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお部屋で、のんびりゆっくり。

サム  「グレイブ先生の特別手当は、ババに対するモンだしよ」
ブルー 「いわば一種の危険手当だね、リスクが高いだけに」

ぼくたちのクラスを担任したら、ロクなことがない、と生徒会長。

ブルー 「毎年、毎年、ババを引くわけで、特別手当無しだと…」
シロエ 「やってられない気分でしょうね、間違いなく」
サム  「だからよ、俺たちも貰っていいような気がするぜ」

学校からじゃなくて、キースからな、とサム君、副住職に視線を。

サム  「キースのせいでババを引きまくって、何年だよ?」
ジョミー「えーっと…。もうどのくらいになるんだろう?」
スウェナ「一年や二年じゃないと思うわよ?」

棚経を何回やらされたかしら、とスウェナちゃんが折る指。

スウェナ「スイカに卒塔婆が刺さっていた年、去年じゃないわよ」
一同  「「「あー…」」」

確かにあった、と誰もが思い出す卒塔婆が刺さったスイカ。

スウェナ「アレは最初の棚経じゃないし、もっと前からよ!」
シロエ 「そうですね…。三年ほどになるのは確実ですね」
ブルー 「過去帳があったら、そこはハッキリするけどね…」

残念なことに無いものだから…、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「戒名をつけたら、過去帳に載せるものだけど…」
サム  「元老寺の過去帳にあるわけねえよな、スッポンタケは」

キースが勝手につけたんだしよ、とサム君、ブツブツ。

サム  「戒名管理ソフトもねえしよ、どうしようもねえな」
ブルー 「どうだろう? その辺は考えようかもね」

無くて吉かも、と言われましても。

シロエ 「過去帳に無いと、何かメリットあるんですか?」
ブルー 「根拠がまるで全く無いから、年忌法要が無いんだよ」
一同  「「「へ?」」」

年忌法要って何だったっけ、と首を傾げる御一同様。
素人ですもんね?


2018/04/06 (Fri) 

 

☆過去帳と年忌


入学式が終わったシャン学メンバー、溜まり場に来ていますけど。
グレイブ先生の特別手当が問題、キース君も出すべきでは、と。

シロエ 「年忌法要って、何ですか?」
ブルー 「知らないことはないと思うけど? 一周忌とかさ」
サム  「三回忌だとか、七回忌だとか、こう、延々と…」

続くモンだぜ、と僧籍な人も。

サム  「五十回忌とかになったら、他の仏様と纏めるけどよ…」
ブルー 「最初の間は単独でやるね、同じ年に年忌が重なっても」

誰かの三回忌と、他の仏様の七回忌とか…、と銀青様の解説。

ブルー 「だけど、年忌を忘れる人も少なくないしさ…」
サム  「七回忌くらいまではいけても、十三回忌とかはよ…」

そろそろだろうと思ってはいても、曖昧だぜ、という人間の記憶。

ブルー 「忘れちゃったら大変だからね、お寺が案内するんだよ」
サム  「うんうん、来年はこの仏様の年忌です、ってよ」

それの根拠が過去帳だよな、とサム君。

サム  「でもよ、スッポンタケは過去帳に載ってねえから…」
ブルー 「年忌法要の案内も来ないし、年忌法要も無いね」

そういう意味では、何年ババを引き続けたって大丈夫、と。

ブルー 「年忌法要は節目なだけに、こう、色々と…」
サム  「大がかりだけどよ、それをしなくて済むからよ…」

まだマシだよな、という話。

サム  「そうは言っても、ババを引くのは間違いねえし…」
シロエ 「特別手当が欲しいですよね、グレイブ先生みたいに」

貰えるんなら我慢もします、とシロエ君。

シロエ 「この先、法要が永遠ループで終わらなくても!」
マツカ 「そうですね…。金額じゃなくて気持ちの問題ですね」

キースの気持ちが大切なんです、とお金に不自由しない御曹司も。

マツカ 「迷惑をかけている自覚があるなら、考えて下さい」
キース 「特別手当を出せと言うのか?」
マツカ 「そうですけど?」

ぼくは金額にはこだわりません、と人のいい笑み。
でも怖いですね?


2018/04/07 (Sat)

 

☆特別手当の額


入学式を終えたシャン学メンバー、いつものように溜まり場へと。
そしてキース君に集まる非難、特別手当がどうのこうのと。

マツカ 「何も沢山出してくれとは言いません。特別手当は」
シロエ 「ですよね、マツカ先輩も満足の額はキツすぎでしょう」

とても払えるとは思えませんし、とシロエ君の相槌。

シロエ 「マツカ先輩、お小遣い、いくらでしたっけ?」
マツカ 「決まった額は無いですね…。必要な分だけ貰うんです」
サム  「おー、太っ腹! いくらでもいいのな?」

自家用ジェットも買っていいのかよ、という質問。

マツカ 「ぼくは欲しいと思いませんけど…。もうありますから」
サム  「親父さんのヤツな…。んじゃ、クルーザーとか?」
マツカ 「そっちも別に欲しくないですし…」

皆さんと楽しく遊べるだけで充分です、と謙虚な発言。

マツカ 「ですから、正直、ワンコインでもいいんですよ」
サム  「小遣いがかよ?」
マツカ 「いえ、キースから貰う特別手当の金額です」

本当に気は心ですから、とニッコリと。

マツカ 「毎月、きちんと頂けるんなら、有難いですね」
一同  「「「ワンコイン…」」」

流石、と誰もがポカンの金額。

サム  「マツカはいいかもしれねえけどよ…。俺は嫌だぜ」
シロエ 「ぼくもです。たったのワンコインだなんて!」

しかるべき額がある筈ですよ、とシロエ君も。

シロエ 「やっぱりお札は欲しいですよね、最低でも」
スウェナ「1人に1枚以上は基本で、ゼロが多いほどいいわよね」
サム  「決まってるじゃねえかよ、モノは特別手当なんだぜ?」

貰いすぎるということはねえ、とサム君、キッパリ。

サム  「グダグダ言わずに検討しろよな、特別手当」
キース 「し、しかし…。俺は一介の高校生というヤツで…」
シロエ 「でも、裏の顔は副住職だと思いますけど?」
サム  「シロエが言うので間違いねえな」

お布施を貰える立場じゃねえか、と鋭い指摘。
さて、どうなる…?


2018/04/08 (Sun) 

 

☆チップもあります


入学式が終わった後は、「そるじゃぁ・ぶるぅ」の部屋での時間。
グレイブ先生が貰う特別手当の件から、キース君へと向いた矛先。

サム  「高校生の方のキースじゃ、全く話にならねえけどよ…」
シロエ 「副住職のキースだったら、お金は充分、ある筈ですね」

月参りにも行ってますし、とシロエ君。

シロエ 「月参りで遅刻は名物ですから、お布施だって…」
ジョミー「きっと沢山貰っているよね、行った先でさ」

まさかワンコインってことはないから、とジョミー君のツッコミ。

ジョミー「棚経ほどじゃないにしたって、金封だよね?」
ブルー 「それは常識というヤツだよねえ、檀家さんのさ」

むき出しのお金を差し出すだなんて、とんでもない、と銀青様。

ブルー 「きちんと金封に入れておくもので、金封なんだし…」
サム  「やっぱ、ワンコインってことはねえよな?」
ブルー 「お年玉でも、今どき、ないよ」

幼稚園児ならともかくとして…、と生徒会長もワンコインを否定。

ブルー 「月参りのお布施は、檀家さんの懐具合で色々だけど…」
サム  「最低限でも、必ずお札になるわけな?」
ブルー 「そうなるね」

それにチップがある家だって、と銀青様の笑み。

ブルー 「お布施とは別に、お車代とでも銘打ってね」
シロエ 「マジですか!?」
ブルー 「気の利いた家なら、別に包みもするけれど?」

そしてチップは書かなくてもいい、と妙な話が。

シロエ 「えーっと…? 書かなくてもいいって、何にですか?」
ブルー 「もちろん、お寺の帳簿にだよ!」

税務署が来た時に見せるヤツだ、と生徒会長。

ブルー 「お寺といえども、税務署が来ることもあるしさ…」
スウェナ「税金はかからないんじゃなかったの? 宗教法人って」
ブルー 「細かいことは省略するけど、税務署は来るよ?」
シロエ 「でも、チップだと…」
ブルー 「ノーチェックだね!」

チップだけに、と生徒会長。
キース君、貰っていそうですよね…?


2018/04/09 (Mon) 

 

☆チップがあるなら


入学式の後は「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお部屋で、のんびり。
それがシャン学メンバーですけど、キース君から欲しい特別手当。

シロエ 「キース先輩、チップを貰っていそうですよね…」
サム  「だよなあ、いくら副住職でも、見た目が高校生だしよ」

おまけに本物の高校生だぜ、と僧籍な人。

サム  「大学は卒業しちまっててもよ、通ってるのは高校で…」
スウェナ「月参りの後は着替えて登校、きっと有名よね?」
マツカ 「檀家さんたちが知らない筈が無いですよ」

普段からお付き合いがあるからこその月参りです、と御曹司も。

マツカ 「平日に行ったら、ご苦労様です、とチップですよ」
サム  「うんうん、自転車で走っていたって、お車代な」
シロエ 「…という話になってますけど、どうなんですか?」

嘘をつかずに答えて下さい、とシロエ君が睨む副住職。

シロエ 「チップを貰っているんだったら、正直に!」
サム  「お車代ってわけじゃなくても、チップはチップな!」

お布施以外に貰っているなら、全部チップだ、という指摘。

サム  「それで、貰っているのかよ?」
キース 「そ、それはまあ…。こう、お志で…」

いくらか下さる家もあるのだ、と副住職の額にタラリ冷汗。

キース 「しかし金額は微々たるもので、小遣い程度で…」
シロエ 「特別手当を出せるほどには、無いとでも?」

だったら、お給料はどうなんです、と詰め寄るシロエ君。

シロエ 「貰っていないってことは無いでしょう、お給料を!」
サム  「副住職なら、それなりに出ると思うぜ、給料」

住職を助ける立場だからよ…、とサム君も。

サム  「そっちの方から支払うんなら、いけるんでねえの?」
シロエ 「是非、そっちから出して下さい! 特別手当を!」
ジョミー「出すべきだよね!」
キース 「気持ちは分かるが、俺は給料が無いんだが…!」
一同  「「「へ?」」」

なんで無給になると言うんだ、と誰もがキョトン。
副住職ですよね…?


2018/04/10 (Tue) 

 

☆お給料が出ます


入学式を済ませた後は、いつもの溜まり場なシャン学メンバー。
そして話題はキース君の件で、ぜひ特別手当が欲しいと思う面々。

シロエ 「お給料が無いって、どういうことです?」
サム  「それはねえだろ、仮にも副住職なんだしよ」

元老寺から出てる筈だぜ、とサム君も怪訝そうな顔。

サム  「確か坊主も給料の筈で、自分の寺でも、本山でもよ…」
シロエ 「お給料が貰えるものなんですね?」
ブルー 「そこで仕事をしている以上は、そうなるね」

臨時雇いのお手伝いなら、時給っぽいけど、と銀青様も。

ブルー 「一日いくらで貰う形になるけれど…。常勤だとさ…」
シロエ 「毎月、貰えるわけですね? サラリーマンみたいに」
ブルー 「そういうことだね、何処のお寺も同じだよ」

だから税務署の人が来るのだ、とニッコリと。

ブルー 「会社みたいな部分もあるから、脱税チェックに」
一同  「「「あー…」」」

全く来ないわけじゃないのか、と誰もが納得の税務署なるもの。

シロエ 「それなら、キース先輩だって貰ってますよね?」
サム  「アドス和尚には敵わねえだろうけど、それなりに…」

貰っていねえ筈がねえよ、とサム君も言ってますけれど。

キース 「俺が普通の副住職なら、給料も貰える勘定なんだが…」
スウェナ「あらっ、普通に副住職でしょ?」
ジョミー「だよねえ、ヒラの坊主じゃないと思うけど?」
キース 「それがだな…。俺の場合は、現役の高校1年生で…」

見た目も高校生なのがマズイ、と副住職の呻き。

キース 「高校生には給料は早い、と親父がだ…」
シロエ 「まさか、お小遣いなんじゃないでしょうね?」

キース先輩のお給料は…、とシロエ君の問い。

シロエ 「高校生並みのお小遣いを払って、おしまいだとか?」
ジョミー「ぼくたちと大して変わらないとか、そういうオチ?」
キース 「情けないんだが、その通りだ…!」

俺の給料は小遣いなんだ、と副住職の激白。
マジなんですか…?


2018/04/11 (Wed)

 

☆証拠をお願い


入学式の後は「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお部屋で、お茶とお喋り。
そういうシャン学メンバーですけど、問題はキース君と特別手当。

シロエ 「お給料が無くて、お小遣いって…。本当ですか?」
サム  「嘘だろ、お前、副住職じゃねえかよ」
キース 「名前だけなんだ、それと仕事の中身とな…!」

高校生と両立だから、それほど仕事もしていないが、と副住職。

キース 「月参りや法要などはともかく、他の仕事は…」
ブルー 「してないかもねえ、本物の副住職に比べて」
キース 「そうだろう? だから親父が、給料は要らんと…!」

なにしろスクーターの許可も出ないし、と副住職の嘆き節。

キース 「俺は自転車で走るしかなくて、もう月参りが大変で…」
スウェナ「その話は聞いたことがあるけど、お給料もゼロなの?」
キース 「なんと言っても、親父だからな!」

おまけに師僧で、弟子は師僧に絶対服従、とブツブツブツ。

キース 「小遣いがあるだけマシと思え、という姿勢なんだ!」
シロエ 「そうですか…。それじゃ、証拠を見せて下さい」
キース 「証拠?」
シロエ 「さっき会長が言いました。帳簿がある、って!」

お給料が出ていない証拠をお願いします、とシロエ君の注文。

シロエ 「次の土曜日でかまいませんから、コピー持参で」
サム  「いいよな、ソレ! ハッキリするしよ」
ジョミー「お給料を貰っているんだったら、即、バレるしね…」

バレたら特別手当を貰うってことで、とジョミー君も賛同。

ジョミー「次の土曜日! ブルーの家で!」
キース 「そうなるのか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走、用意するからね!」

遊びに来てね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ブルー 「じゃあ、決まり! 続きは土曜日!」
シロエ 「コピー、忘れないで下さいよ?」
キース 「分かった、証拠は持参する」
サム  「給料が出てたら、特別手当な!」

約束だぜ、とサム君が立てる親指。
果たして真相は、どうなんでしょうね…?


2018/04/12 (Thu)

 


☆高そうな給料


入学式の日の放課後に交わした約束、シャン学メンバーと副住職。
土曜日に生徒会長宅で、キース君が無給の証拠を提示すること。

シロエ 「おはようございます! いよいよ今日ですね」
サム  「おう! キースの野郎、持って来やがるだろうな?」
ジョミー「忘れたなんて言わせないよね、もう絶対に!」
スウェナ「取りに帰って貰うわよ! そんな言い訳!」

許すわけないでしょ、と集合場所のバス停で顔を見合わせる面々。

スウェナ「特別手当がかかっているのよ、私たちのための!」
シロエ 「キース先輩にかけられた迷惑、半端ないですしね…」
マツカ 「グレイブ先生の場合よりずっと、酷い筈ですよ」

ぼくたちが被っている迷惑は…、と御曹司も。

マツカ 「例の人を必ず呼び寄せる上に、巻き添えの刑で…」
シロエ 「先月だって法要でしたし、それが永遠ループですよね」
サム  「キースが坊主を辞めねえ限りは、そうなるぜ」

しかも坊主で儲けてやがる、とサム君、ブツブツ。

サム  「マジで無給で、小遣いだけなら仕方ねえけど…」
ジョミー「お給料を貰って、チップも貰っているんなら…」
シロエ 「特別手当を支払うべきです、ぼくたちに!」

ワンコインでは許しませんよ、とシロエ君が握り締める拳。

シロエ 「坊主丸儲けと言いますからね、それなりの額を!」
サム  「札で払うのはお約束ってヤツな、ゼロが多めで」
スウェナ「ゼロはMAXであるべきよ!」

キースが儲けているんなら、とスウェナちゃん。

スウェナ「元老寺は潤っている筈なのよね、宿坊もあるし」
ジョミー「アドス和尚も、パルテノンで遊んでいるらしいしね」
一同  「「「あー…」」」

そうだったっけ、と誰もが納得。パルテノンは花街。

シロエ 「そういうことなら、キース先輩のお給料も…」
ジョミー「普通よりも沢山貰っていそうだよ」
サム  「並みの坊主よりもな!」

証拠を押さえて毟り取ろうぜ、とサム君。
高給取りなら、そうなりますね?


2018/04/13 (Fri)

 

☆遅刻して来た人


キース君から特別手当を毟り取りたいのが、シャン学メンバー。
けれど無給だと言われたわけで、証拠を見せて貰う約束の土曜日。

シロエ 「キース先輩、遅いですねえ…。逃げたんでしょうか?」
サム  「逃げても無駄だぜ、俺たちの方で押し掛けるしよ」
ジョミー「元老寺だもんね、逃げも隠れも出来ないよね!」

普通の家ならトンズラ出来ても、お寺は無理、とジョミー君。

ジョミー「今は逃げてても、夕方までには帰るだろうし…」
シロエ 「夕方のお勤め、サボったら後が怖そうですしね」
スウェナ「遅くまで遊んでいる時だって、帰ったらアレでしょ?」
サム  「うん、御本尊様に御挨拶な!」

それをしねえとアドス和尚の雷で…、とサム君の証言。

サム  「体調を崩していねえ限りは、罰礼って聞いたぜ」
シロエ 「南無阿弥陀仏に合わせて、五体投地のヤツですね?」
サム  「らしいぜ、基本は百回コースで」

だからそうそう逃げられねえよ、とサム君、ニヤリ。

サム  「バスが遅れているだけでねえの?」
ジョミー「あっ、アレかな?」

キースのバス、とジョミー君が指差す先。

シロエ 「あれですよね、いつも先輩が乗って来る系統は」
マツカ 「乗ってるといいんですけどね…」

乗っていないなら大遅刻ですよ、と御曹司。

マツカ 「キースは大抵、一番に来ていますから」
サム  「だよなあ、坊主は朝が早いしよ」

どうなんだか、と言っている間にバス停に滑り込んだバス。

キース 「すまん、遅くなった!」
シロエ 「逃亡したかと思いましたよ、事情が事情なだけに」

ぼくたちに帳簿を見せたくなくて…、と容赦ない人。

キース 「い、いや…。それはしないが、親父がだな…」
シロエ 「帳簿を出してくれなかったとか、そういうのですか?」
サム  「実務はキースじゃなかったっけか?」
キース 「帳簿は俺の管轄だ。しかし、朝から…」

お勤めでヘマをして罰礼だった、と副住職が落とす肩。
怖い師僧ですね…?


2018/04/14 (Sat) 

 

☆遅刻した理由


キース君から特別手当が欲しいものだ、と願うシャン学メンバー。
ところがキース君は無給だそうで、証拠を見せて貰うことに。

シロエ 「逃亡でなければ、許しますけれど…。罰礼ですか?」
サム  「いったい何をやらかしたんだよ、灰作務かよ?」
キース 「そっちの方は上手くやったが、お膳をだな…」
一同  「「「お膳?」」」

御本尊様用のお膳だろうか、と誰もがピンとくる言葉。

サム  「お膳、おふくろさんじゃなかったっけか?」
ジョミー「だよねえ、イライザさんが作って供えるんだよね?」
スウェナ「お膳の中身がどうなっていても、関係ないでしょ?」

キースには、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「ご飯の水加減が間違って、お粥になっていたって」
シロエ 「おかずが少々焦げていたって、キース先輩とは…」
マツカ 「全く関係ないわけですし、責任だって無いですよね?」

なのに、どうして罰礼なんです、と御曹司も。

マツカ 「まさか、アドス和尚、イライザさんには甘くって…」
シロエ 「代わりにキースに八つ当たりなのかよ?」
キース 「いや、それは無い! 俺の不手際だ」

蝋燭のせいでやっちまった、と嘆く副住職。

キース 「こう、灯明を灯す時にだ、衣の袖が引っ掛かって…」
シロエ 「お膳を落としたんですか?」
キース 「違う、落ちたのは燭台の方だ」

よりにもよって、お膳のド真ん中に…、という悲しい告白。

キース 「もちろん、お膳はひっくり返って、作り直しで…」
一同  「「「あー…」」」

それは罰礼も食らうであろう、と一同、納得。

サム  「でもって、朝のお勤めの方も遅れたのな?」
キース 「おふくろがお膳を作り直す分だけ…」

そして、その間に罰礼を食らった、との話。

キース 「それで大幅に遅刻したんだ、申し訳ない」
シロエ 「帳簿のコピーは、あるんでしょうね?」
サム  「忘れてねえよな?」

そっちが肝心なんだからよ、と睨むサム君。
どうなんでしょうね…?


2018/04/15 (Sun) 







 

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☆仕方ない仕様


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走の最中に、乱入したソルジャー。
春のお彼岸の法要を無理やり頼んで、食べるだけ食べて逃走で…。

シロエ 「…どうするんです、キース先輩。またぼくたちに…」
サム  「思い切り迷惑かけやがったよな、仕様通りに」
ジョミー「だよねえ、ホントに迷惑すぎだよ」

なんでお彼岸に法要なんか…、と文句の嵐。

スウェナ「先月は節分で迷惑をかけて、今度は春のお彼岸よ!?」
マツカ 「本当にキリが無いですよね…。諸悪の根源仕様には」
シロエ 「サム先輩の十八番が無ければ、サヨナラしたい所です」

みんな友達、というアレさえ無ければ、とシロエ君の溜息。

シロエ 「腐っても友達には違いないですし、ぼくには先輩で…」
ジョミー「ぼくにとっても友達だけどさ、なんだかさ…」

今年も厄年が続きそうだよ、とジョミー君。

ジョミー「キースってアレかな、毎年、毎年、厄年なのかな?」
ブルー 「どうだろうねえ、本物の厄年は期間限定だけど…」

キースの場合は違うかもね、と生徒会長も呆れるキース君の仕様。

ブルー 「前にも言ったけど、そういう星回りの下に生まれて…」
シロエ 「年がら年中、天中殺で大殺界な人なんでしたっけ?」
ブルー 「見てくれる人に見て貰ったら、そうなるかもねえ…」

ぼくはそっちは範疇外で…、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「フィシスの占いも全く違うし、誰か本職に…」
キース 「やめてくれ! それでトドメを刺されたら困る!」

夢も希望も無くなってしまう、と副住職の泣き。

キース 「俺の仕様も8ビートも諦めるから、勘弁してくれ!」
ジョミー「判定が出たら困るんだ?」
キース 「当然だろう!」

俺だって未来が欲しいんだ、と土下座。

キース 「すまんが、お彼岸はよろしく頼む。申し訳ないが…」
一同  「「「はーい…」」」
キース 「恩に着る…!」

この恩は返せないだろうが、という悲しすぎる言葉。
否定できる人、誰もいませんよね…?


2018/03/16 (Fri) 

 

☆厄介すぎる仕様


迷惑をかける仕様らしいのが、キース君という人ですけれど。
春のお彼岸はスッポンタケの法要に決定、アッと言う間に当日で。

シロエ 「おはようございます。とうとうお中日ですね…」
ジョミー「嫌すぎるよね、お彼岸の度に…」
サム  「僧籍の俺とか、お前が言うのもアレだけどよ…」

お中日は迷惑な日になりつつあるぜ、とサム君、ブツブツ。

サム  「本当だったら有難い日で、お浄土に功徳を積んでよ…」
スウェナ「ソレのせいでしょ、法要に出席されられるのは」

誰かさんが有難がっているから、とスウェナちゃんも浮かない顔。

スウェナ「法要をすればパワーアップで、御利益があるとかで…」
サム  「あるわけがねえと思うんだけどよ、そんな御利益」
ジョミー「でもさ、熱心に頼みまくって、お布施もしてるよ」

お布施の額も半端ないよね、とジョミー君。

ジョミー「あれだけのお布施をするってことはさ、御利益もさ…」
シロエ 「まさか、あるって言うんですか?」
ジョミー「無ければ払わないと思うよ、絶対に!」

ああ見えて根はドケチな筈だ、と握り締める拳。

ジョミー「エロドクターから腐るほどお小遣いを貰っててもさ…」
スウェナ「そうねえ、太っ腹なタイプとは思えないわね」
シロエ 「言われてみれば…。それじゃ、キース先輩の法力…」
ジョミー「限定仕様で効くんじゃないかな、例の人にだけは」

考えたくもないけれど…、とジョミー君が振っている首。

シロエ 「そ、そんな…。ぼくたちには迷惑すぎる仕様が…」
マツカ 「誰かさんにだけは、とても有難い仕様なんですね?」

とても惨すぎる話ですが…、と御曹司。

マツカ 「まだキースは来てませんけど、そうなんでしょうか?」
ジョミー「違うって言える方の根拠が無いよ? どう考えても」
スウェナ「厄介すぎる仕様じゃないの、ソレ…」
ジョミー「でもさ、そうだと思うんだよね…」

でもって、これから法要だよね、と生徒会長宅に到着。
逃げられませんね?


2018/03/17 (Sat) 

 

☆限定っぽい仕様


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅でやるのが恒例。
シャン学メンバーも嫌々ながらも到着、チャイムをピンポーンと。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
一同  「「「お邪魔しまぁーす…」」」

本当は来たくなかったですが、というのをグッと飲み込む面々。

シロエ 「キース先輩は、まだなんですよね?」
ぶるぅ 「そだよ、キースは朝から忙しくて、準備もあって…」
ブルー 「元老寺の方のお彼岸の法要、少しくらいはさ…」

手伝ってから家を出ないとね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「朝早くから本堂の掃除で、他にも色々」
ジョミー「そのくらいやってもいいと思うよ、迷惑なんだから」
スウェナ「私たちに迷惑かけまくりだもの、その罰だわよ!」

なんで例の人に限定なのよ、とスウェナちゃんが顰める顔。

スウェナ「私たちには大迷惑で、誰かさんには御利益でしょう?」
ブルー 「そうらしいねえ…。君たちの話は聞いてたけどさ」
シロエ 「サイオンで覗き見してたんですか!?」

例の人みたいじゃないですか、とシロエ君のツッコミですけど。

ブルー 「一緒にしないでくれるかな? たまたまだってば」
ぶるぅ 「もう来るのかな、って覗いただけだよ?」

そしたらキースの話だったの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「んとんと…。もう一人のブルーには御利益だよね?」
シロエ 「そういう仕様なんじゃないか、って話です」
サム  「法要が全く効果ゼロだったら、あのドケチがよ…」

お布施を差し出すわけがねえよ、とサム君が振っている首。

サム  「だからヤツには効くんだぜ、きっと」
ジョミー「ぼくたちには、迷惑すぎるんだけどね…」

最悪すぎる仕様だよね、とジョミー君も溜息。

ジョミー「効かないんなら、法要なんかはしなくて済むのに…」
シロエ 「まったくです。迷惑ですよね」
ブルー 「星回りかなぁ…」

それならどうしようもない、と銀青様もお手上げ。
仕様ですもんね…。


2018/03/18 (Sun)

 

☆有難い限定品


春のお彼岸はスッポンタケの法要、今年も生徒会長宅で厳修。
巻き添えを食うのがシャン学メンバー、キース君への文句MAX。

シロエ 「いくら仕様か知りませんけど、なんで例の人だけ…」
スウェナ「いい目を見るのか分からないわよね、腹が立つったら」

御利益はもっと公平に…、とスウェナちゃん。

スウェナ「でなきゃ修行した意味が無いでしょ、限定だなんて!」
ブルー 「どうだろう? 限定品というのは、有難いしねえ…」
一同  「「「はあ?」」」
ブルー 「期間限定とか、地域限定とか、色々あるよね?」

食べ物だとか、土産物だとか…、と生徒会長の弁。

ブルー 「そういうのって欲しくならないかい? 普通のよりも」
ジョミー「それはそうかも…。同じ買うなら、限定品かな?」
サム  「行列が出来て開店直後に完売だとか、よくあるぜ…」
ブルー 「ほらね、有難いものなんだよ。限定品ってヤツは」

だからキースの仕様だって…、とフウと溜息。

ブルー 「ブルーにしか御利益が無いというのも、それなりに…」
シロエ 「有難いんだと言うわけですか!?」
ブルー 「有難がる人が一人だけでも、効いてるならね」

修行の成果は出ているんだよ、というのが銀青様の説。

ブルー 「残念なことに、君たちには何の御利益も無いけれど」
シロエ 「御利益どころか迷惑ですけど、アレがキース先輩の…」
サム  「仕様で修行の成果なのかよ、なんだかなあ…」

目の前が暗くなりそうだぜ、と呻くサム君。

サム  「だったら修行をすればするほど、パワーアップかよ?」
シロエ 「そうなりますよね、とても迷惑な限定仕様が…」

あんまりですよ、とシロエ君が仰ぐ天井。

シロエ 「会長、なんとかならないでしょうか? 先輩の仕様」
ブルー 「うーん…。厄除けとかなら出来るけれどさ、運命は…」
サム  「ブルーでも変えられねえのかよ?」
ブルー 「残念ながら…」

それは神仏の管轄だから、と重々しい言葉。
確かにそうかも…。


2018/03/19 (Mon) 

 

☆運命らしいです


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った面々。
まだ来ていないキース君の件で文句ですけど、打つ手は無いとか。

シロエ 「神仏の管轄なんですか…。キース先輩の迷惑な仕様」
ブルー 「そういう星の下に生まれて来たなら、そうなるよね…」

輪廻転生を司るのは仏様だし、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「キースがヒトに生まれて来たのも、運命だしさ」
シロエ 「じゃあ、先輩の家がお寺だったのも…、ですね?」
ブルー 「うん。お寺を継ぐ気になったというのも、全部、運命」

それだけに、どうしようもない、と銀青様の結論。

ブルー 「今更、流れを変えたくっても、ぼくにも無理だね」
一同  「「「そ、そんな…」」」

例の人だけに御利益があって、他は迷惑仕様なのか、と皆が愕然。

サム  「一生、治らねえんだな?」
ブルー 「どうだろう? 何処かで運命が変わってくれたら…」
ジョミー「治る可能性もあるんだね?」
ブルー 「あまり期待は出来ないけどね…」

可能性はゼロだと思っていた方がいい、という所でチャイムの音。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たみたい!」
一同  「「「…………」」」

噂をすれば、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「来ましたね…」
マツカ 「そうみたいですね…」
ぶるぅ 「キース、早く、早くぅ! みんな来てるから!」
キース 「遅くなってすまん。…俺の顔に何かついているか?」

どうかしたのか、と副住職が見回すリビング。

シロエ 「いえ、そうじゃなくて、キース先輩の運命がですね…」
キース 「俺の運命?」

それが何だ、と全く分かっていないのが、迷惑仕様の当人でして。

シロエ 「先輩が修行してきた成果は、限定仕様らしいんですよ」
キース 「成果が限定仕様だと? どういう意味だ!?」
ジョミー「例の人にしか効果がないって話なんだよ」
サム  「公平じゃねえのな!」

俺たちには何の御利益もねえ、とサム君、断言。
一種の宣告…?


2018/03/20 (Tue) 

 

☆災厄を呼ぶ運命


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場の生徒会長宅に集う面々。
キース君が遅れて登場ですけど、そのキース君の仕様が迷惑すぎ。

サム  「マジでそうだろ、俺たちに御利益、あったのかよ?」
キース 「御利益と言うと…?」
シロエ 「いい目を見るって意味ですよ! ぼくたちが!」

一回も見ていない気がしますよね、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「雪乞いを頼んだら、ああなりましたし、他にも色々…」
ジョミー「誰かさんだけ美味しい思いで、ぼくたちはババで…」
スウェナ「仕様なんだと諦めてたけど、誰かさんには効くのよ!」

迷惑にならずに、御利益たっぷり、とスウェナちゃんも。

スウェナ「だから何度も頼まれてるのよ、法要を!」
シロエ 「そういうことです。効かないんなら、頼みませんよね」

あんなに気前よくお布施を払って…、とシロエ君の溜息。

シロエ 「キース先輩の修行の成果は、誰かさん限定仕様です!」
キース 「いや、そんなことはない筈だが…!」
ジョミー「ちっとも説得力が無いよね、今までがアレだし」
サム  「これから先も治らねえんだと、ブルーも言ったぜ」

妙な星の下に生まれやがって、とサム君がギロリ。

サム  「お祓いとかで、どうこう出来るモンじゃねえしな…」
キース 「待て、お祓いとは、どういうことだ?」
ジョミー「その迷惑な仕様を治す方法だってば、無さそうだけど」

運命なんだし、変えられないよね、とジョミー君の嘆き節。

ジョミー「そっちは神仏の管轄だってさ、変えたくっても」
キース 「なんで、そうなる!」
ブルー 「ハッキリ言うなら、本当に迷惑仕様だからだね」

面白いくらいに災厄ばかりを呼び込むよね、と銀青様。

ブルー 「しかも、みんなには災厄だけどさ、誰かさんには…」
サム  「御利益を山ほど与えまくってるらしいしよ…」
ブルー 「否定できるのかい?」
キース 「そ、それは…」

出来んかもしれん、と自信なさげな副住職の顔。
やっぱり、運命…。


2018/03/21 (Wed) 

 

☆否定できません


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですけれど。
導師のキース君の迷惑仕様が、非難の的になっているのが今。

ブルー 「ほらね、自分でも否定できないだろう?」
キース 「う、うう…。しかし、運命だと言われても…」
シロエ 「そっちも否定できませんよね、キース先輩の場合」

今日までのことを自分で振り返ってみて下さい、という注文。

シロエ 「その場のノリで戒名をつけた辺りが、最初なんです」
サム  「うんうん、深く考えもしねえでよ…」

院殿号なんかを出しやがって、と僧籍な人が顰める顔。

サム  「鯨の戒名をパクらなくても、もっとマシなのをよ…」
シロエ 「先輩がきちんと考えていたら、こうなってません!」

有難くない戒名だったら、御利益だって減りました、とキッパリ。

シロエ 「ぼくは詳しくないんですけど、そうじゃないですか?」
ブルー 「プロのぼくから言わせて貰えば、シロエが正しい」

言霊と言うくらいだから…、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「ただの信士で終わっていたなら、御利益は無いね」
ジョミー「そうだったわけ!?」
ブルー 「君も坊主の端くれだったら、気付きたまえ!」

院殿号の有難さを深く考えるように、と弟子への苦言。

ブルー 「滅多に出さない戒名ってことは、貰った仏様だって…」
シロエ 「パワーを持つというわけですね?」
ブルー 「きちんと法要を続けていればね」

無縁仏になってしまったら、それまでだけど、という話。

ブルー 「だからキースは責任重大、ついでに御利益も限定仕様」
シロエ 「院殿号のアレと、法要を頼む誰かさんにですね?」
ブルー 「そういうことだね、最低最悪な運命だけどさ」

ぼくにも修正不可能だから、とフウと溜息。

ブルー 「キースも自覚を持ちたまえ。迷惑な仕様なんだとね」
キース 「あの馬鹿野郎にだけ御利益なのか?」
ブルー 「そうだけど?」

他のみんなはババを引くだけ、とビシィと指摘。
正しいですね?


2018/03/22 (Thu)

 

☆とにかくお詫びを


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場はお決まりの生徒会長宅。
けれど導師のキース君が問題、誰かさんにしか無いらしい御利益。

キース 「お、俺の修行の成果というのは、あの馬鹿にしか…」
ブルー 「出てないらしいね、今日までのことを考えればね」

他の誰かが得をしたことがあったのかい、と銀青様の問い。

ブルー 「お浄土には功徳を積んでいるかもしれないけどね…」
サム  「いわゆる現世利益ってヤツは、ねえじゃねえかよ」

お浄土に功徳を積んで貰っても…、とサム君も。

サム  「お浄土に行くまで、何の有難味もねえんだしよ…」
シロエ 「それは言えてますね、遥か先はどうでもいいんです!」

今、御利益を貰えないなら、意味が無いです、とシロエ君の怒り。

シロエ 「ぼくたちはババを引きっぱなしで、誰かさんだけが…」
ジョミー「いい目を見るから、今日もこうして法要だよね…」
スウェナ「それで御利益を貰えちゃうから、また頼まれるのよ!」

お盆の棚経と秋のお彼岸の法要を…、とスウェナちゃん。

スウェナ「もう永遠にループじゃないの! 何処まで行っても!」
ブルー 「キースの運命らしいしねえ…」
シロエ 「先輩、謝る気は無いんですか!?」

謝って貰っても、運命は変わりませんけれど…、とブツブツブツ。

シロエ 「それでも謝るくらいだったら、出来そうです!」
ジョミー「だよねえ、お詫びの言葉は欲しいよね…」
キース 「し、しかし…。俺だって、自分で泣きたいくらいで…」

そんな運命だと言われても…、とキース君、ワタワタ。

キース 「あの馬鹿野郎に追われるだけでも、災難でだな…」
シロエ 「それも先輩のせいでしょう!」

自分で呼び込んだ運命ですよね、とキッツイ台詞が。

シロエ 「災難だなんて言っていないで、詫びて下さい!」
サム  「まったくだぜ。逃げの姿勢は頂けねえな」
キース 「う、うう…」

俺は悪いことはしていない筈、と言われましても。
戒名の件は…?


2018/03/23 (Fri) 

 

☆見せて欲しい誠意


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですけれど。
問題は導師のキース君の仕様で、誰かさんにしか無いのが御利益。

ブルー 「呻いていないで詫びるべきだね、ここは潔く!」
キース 「迷惑仕様の件は認めるが、運命の方も詫びるのか…?」
シロエ 「被害者多数なわけなんですから、当然でしょう!」

一言、謝ってしかるべきです、とシロエ君からも厳しい言葉。

シロエ 「謝ってもどうにもなりませんけど、気は心からです!」
サム  「うんうん、謝らねえなら男じゃねえよな」

自分に責任が持てねえなんて、最低じゃねえか、とサム君も。

サム  「腐っても副住職じゃねえかよ、今日の導師で」
スウェナ「これから先も法要はずっと続くのよ? 永遠ループで」

謝りなさいよ、と詰め寄るスウェナちゃん。

スウェナ「ブルーでも運命は変えられないらしいし、諦めるけど」
ジョミー「諦めるしかないみたいだけど、お詫びくらいはね…」

誠意だけでも見せて欲しい、とジョミー君も溜息。

ジョミー「修行の成果が変になったのは、気の毒だけどさ」
ブルー 「そこは同情の余地は無いねえ、発端は戒名!」

その場のノリで院殿号を出したからだ、と銀青様の指摘。

ブルー 「ぼくも反省の言葉が欲しいね、それと謝罪と」
サム  「銀青様の仰せだぜ? まだ逃げるのかよ?」
キース 「す、すまん…。全面的に俺が悪かった…!」

もう何もかもが俺のせいだ、と深々と土下座。

キース 「あの馬鹿にしか御利益が無いのも、迷惑仕様も」
??? 「ぼくには、大いに有難いけどね?」

そんなに卑屈にならなくても、とソルジャー登場。

Aブルー「今日の法要も期待してるよ、御利益を!」
キース 「あんたは期待大かもしれんが、他のヤツらがだな…!」
Aブルー「細かいことは気にしない! 気にしてるとハゲるよ」
キース 「は、ハゲるだと…?」

ハゲは困る、とキース君、慌てて頭に両手を。
お坊さんは本来、ツルツルですが…?


2018/03/24 (Sat)

 

☆気にしたらハゲる


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、ソルジャー限定だという話で…。

キース 「俺はハゲたくないんだが! 運命だけで充分だ!」
Aブルー「運命ねえ…。ぼくにだけでも御利益があれば、上等!」

もうそれだけで有難いよね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「だから気にしないで、法要、お願い! ハゲ防止に!」
キース 「ハゲ防止だと!?」
Aブルー「うん。これから先も永遠ループで、お詫び三昧だろ?」

他のみんなに、と全く責任を感じていないのがソルジャー。

Aブルー「いちいち気にして落ち込んでいたら、ハゲるしね?」
キース 「ハゲる、ハゲると言わないでくれ!」

ハゲは坊主の職業病だが…、とキース君、必死。

キース 「親父にもうるさく言われているんだ、早く剃れと!」
シロエ 「…そうなんですか?」
ジョミー「まだ諦めていなかったんだ…。アドス和尚」
キース 「なんと言っても親父だからな!」

道場入りの時には剃っただろう、と脅されるのだ、とブルブル。

キース 「うっかり薄くなろうものなら、もう間違いなく…」
シロエ 「剃れと言われるわけですね?」
キース 「親父は剃ったと信じているしな、あの道場では…」

本当は剃っていなかったのに、と嘆く副住職。

キース 「サイオニック・ドリームで誤魔化しただけで…」
Aブルー「あの時は苦労してたよねえ…。ハゲ頭は嫌だ、って」

ハゲはしっかり予防しなくちゃ、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「君の運命も、迷惑仕様も、気にしない!」
キース 「あんたは、それでかまわないかもしれんがな…!」

みんなの苦情をどうしてくれる、と副住職。

キース 「あんたのせいで、俺は土下座の永遠ループだ!」
Aブルー「土下座くらいは楽勝だろう?」
キース 「なんだって?」
Aブルー「罰礼よりかは、マシな筈だよ」

五体投地を百回するより、ずっと楽だ、という台詞。
正しいかも…?


2018/03/25 (Sun) 

 

☆効く人もいます


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った御一同様。
けれどキース君の修行の成果が問題、ソルジャーだけに御利益が。

Aブルー「君の罰礼、アドス和尚だと五体投地が三百回だよね?」
キース 「MAXで来たら、そうなるが…」
Aブルー「普段も普通に百回だとか、食らっていると思うけど?」
キース 「そ、それは…」

否定は出来ん、と呻く副住職。

キース 「本堂の掃除がなっていないとか、灰作務がどうとか…」
Aブルー「ほらね、五体投地の刑に比べたら、土下座くらいは…」

別に大したことないし、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「運命もハゲも気にしていないで、法要、お願い!」
キース 「あんたにしか効かない法要をか?」
Aブルー「ぼくだけじゃないよ、他の人にも効いてるから!」
一同  「「「はあ?」」」

いったい誰に効くと言うんだ、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「えーっと…? 誰か御利益、貰いましたか?」
サム  「俺は貰った覚えはねえなあ…」
マツカ 「ぼくも貰ってないですね。ジョミーたちは?」
ジョミー「貰っていたら、さっきの話はしてないよ!」

ぼくにだけでも効くならね、と、もっともな意見。

ジョミー「他の人って、誰なのさ?」
スウェナ「エロドクターってことは、ないわよね…?」
シロエ 「もしかして、教頭先生でしょうか?」
Aブルー「うーん、残念! 思いっ切り、ハズレ!」

もっと頭を使いたまえ、とソルジャーが指差す自分の頭。

Aブルー「キースはハゲを気にしてるけど、頭は使いよう!」
シロエ 「分かりましたよ…。でもですね、誰に効くんです?」
Aブルー「決まってるじゃないか、ぼくのハーレイだよ!」

法要の度にパワーアップで…、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「もう最高に漲りまくりで、ビンビンのガンガン!」
一同  「「「うっ…」」」
Aブルー「夫婦和合に御利益絶大!」

実に有難い話だよね、と言われましても。
他の人には迷惑ですよね…?


2018/03/26 (Mon) 

 

☆三人目は誰だ


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、シャン学メンバーにはゼロで…。

Aブルー「ぼくとハーレイには御利益最高、だから充分!」
シロエ 「そんな御利益、迷惑ですけど!」

二人だけにしか効かないなんて最低です、と噛み付くシロエ君。

シロエ 「御利益は、もっと公平で平等であるべきです!」
サム  「うんうん、限定仕様はどうかと思うぜ」
Aブルー「でも、ぼくとハーレイだけじゃないしね?」

もっと他にも効く人はいる、とソルジャー、得意げ。

Aブルー「三人もいれば、問題ないと思うけど?」
一同  「「「三人?」」」

三人目とは誰のことだ、と誰もがキョロキョロ。

ジョミー「えっと…。三人目って、誰だろう?」
スウェナ「エロドクターと教頭先生は、違うのよね?」
マツカ 「そうらしいですね、そうなってくると…」
シロエ 「思い当たる人がいないんですけど?」

いい加減なことを言わないで下さい、とシロエ君の厳しい表情。

シロエ 「その場限りの言い逃れなんて、すぐバレますから!」
Aブルー「ぼくは嘘なんかついていないよ、三人目は本当!」

御利益で、とても喜んでるから…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「なんと言っても覗きが趣味でさ、毎晩、毎晩…」
一同  「「「覗き?」」」
Aブルー「大人の時間を覗いてるんだよ、それは熱心に!」

ぼくのハーレイには天敵だけど、とパチンとウインク。

Aブルー「ぼくのハーレイ、見られていると意気消沈でさ…」
シロエ 「待って下さい、それじゃ、三人目は…」
Aブルー「ぶるぅだけど?」

大人の時間の覗きが生き甲斐、と満面の笑み。

Aブルー「つまり、ぶるぅにも御利益たっぷり! 夫婦和合で!」
シロエ 「や、やっぱり…」
Aブルー「そんなわけだから、早く法要! 御利益パワー!」
一同  「「「うわー…」」」

こっちの世界に御利益はゼロか、と涙の御一同様。
本当に限定仕様ですね?


2018/03/27 (Tue)

 

☆ぶるぅが別物です


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場はお馴染みの生徒会長宅。
けれど導師のキース君が問題、修行の御利益は人を選ぶ限定仕様。

シロエ 「ぶるぅに効いても、ぼくたちには意味が無いですが!」
ジョミー「そうだよ、こっちのぶるぅだったらいいけどさ…」
サム  「あんな悪戯小僧なんかに、御利益くれてやってもよ…」

いいことは何もねえじゃねえかよ、とサム君が仰いでいる天井。

サム  「こっちのぶるぅに御利益だったら、別だけれどよ」
スウェナ「そうよね、ぶるぅにだけでも効いてくれるなら…」
ジョミー「もっと料理の腕が上がるとか、いいことあるよね?」
シロエ 「それはぶるぅに失礼でしょう。料理の腕はプロ級です」

これ以上、上がらなくてもいいですけれど…、とシロエ君。

シロエ 「でも、御利益があるんだったら、食材の仕入れとか…」
サム  「あー…。レアな食材に出会えちまうのな、高確率で!」

それっていいよな、とゴクリと飲み込む生唾。

サム  「珍しい料理を食いまくれるしよ、俺たちにも御利益!」
シロエ 「そういう結果になるんですけど、生憎と…」

肝心のぶるぅが別物ですよ、と深い溜息。

シロエ 「あっちの世界にしか効かないだなんて、もう最悪で…」
サム  「マジで迷惑な野郎だよなあ、キースってヤツは」
キース 「そう言われても…。俺にも、どうにも出来んのだ!」

運命というヤツらしいからな、と副住職の嘆き。

キース 「ブルーでも変えられないとなったら、お手上げなんだ」
シロエ 「努力して欲しいと思いますが!」
ぶるぅ 「んーと…。えとえと、御利益?」

あっちのぶるぅにはあるんだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「それなら、いいと思うんだけど! ぶるぅは友達!」
一同  「「「へ?」」」
ぶるぅ 「ぶるぅに効くなら、ぼく、お料理とか、頑張るから!」
Aブルー「ありがとう!」

ぶるぅは本当にいい子だよね、とソルジャー、ニッコリ。
ヤバくないですか?


2018/03/28 (Wed) 

 

☆御利益はコレだ


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、別の世界にしか無い仕様らしく。

ぶるぅ 「ぶるぅは、ぼくのお友達だし、とっても仲良し!」
Aブルー「いいねえ、ぶるぅのために頑張ってくれるんだね?」
ぶるぅ 「うんっ! 今日のお膳も頑張ったけど、これからも!」

うんと頑張る、とニコニコ笑顔の健気なお子様。

ぶるぅ 「キースが立派な法要をすれば、ぶるぅ、喜ぶでしょ?」
Aブルー「それはもちろん! 夫婦和合に御利益絶大!」

大人の時間が濃くなるからね、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「ぶるぅの覗きも、覗いた甲斐があるわけで…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 気分がグンと上向きなんだね!」

運気も上昇するといいよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「キース、法要、頑張ってね! ぶるぅが喜ぶから!」
キース 「し、しかし…。他のヤツらに大迷惑で、だ…」
Aブルー「それはどうだろう? こっちのぶるぅが張り切れば…」

君たちだって得をするのでは、とソルジャーの問い。

Aブルー「法要の後に食べる御馳走、次からもっと豪華だとかさ」
ぶるぅ 「そっか、ぶるぅの分も作って…」

お土産にするってことも出来るね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「今日のも多めに作ってあるから、後でお弁当!」
Aブルー「ありがとう! ぶるぅも大感激だよ、お土産があれば」

覗きのお供にお弁当だよね、とソルジャー、大きく頷きまして…。

Aブルー「ほらね、こんな調子で君たちにも御利益!」
ぶるぅ 「法要の御馳走、頑張って美味しく作るから!」

みんなも楽しみに食べに来てね、と法要へのお誘い。

ぶるぅ 「だからキースも、最高の法要をすればいいと思うの!」
Aブルー「ほら、ご指名だよ、今日の法要、よろしくね!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「御利益があるから!」

こっちの世界にも御利益アリだ、と威張り返る人。
御馳走が御利益…。


2018/03/29 (Thu)

 

☆御利益たっぷり


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、別の世界にしか無いとか何とか。

Aブルー「ぶるぅも、こう言ってくれてるしね! 御利益絶大!」
シロエ 「そ、そんな…。御馳走が御利益なんですか?」
Aブルー「全く無いより、ずっとマシだと思うけど!」

御馳走があると嬉しいだろう、とソルジャーの指摘。

Aブルー「今日も法要の後は御馳走、そうだよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 春らしいお料理、用意してるよ!」

沢山食べてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ぶるぅにもお弁当、詰めてあげるの! お土産用に!」
シロエ 「あのですね…。そのお弁当は、ぶるぅにとっては…」
Aブルー「覗きのお供で、もう御機嫌で食べるだろうね!」

喜ぶ顔が目に浮かぶよ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「ぼくのハーレイには災難だけどさ…。お弁当つきだと」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「いつも以上に、ぶるぅの存在を意識するよね」

こう、ガツガツと食べる音とか…、とニコニコニコ。

Aブルー「黙って覗いているのと違って、食べながらだしさ」
一同  「「「うわー…」」」

なんという酷い展開だろう、と誰もが愕然。

シロエ 「た、食べながらって…。酷すぎませんか?」
Aブルー「見られていると意気消沈だけど、そこは努力で!」

乗り切って欲しい所だよね、とソルジャー、サラッと。

Aブルー「そのハーレイにパワーを与えるためにも、早く法要!」
ぶるぅ 「お膳とかの用意は出来てるから…」

後はキースが着替えるだけ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が指す扉。

ぶるぅ 「キースの着替えは、いつものお部屋!」
キース 「やるしかないのか、被害甚大な法要でも…?」
Aブルー「被害どころか、御利益たっぷり! みんなニコニコ!」
一同  (((それだけは無い、それだけは無い…)))

みんな不幸の間違いだろう、と思っても無駄。
着替えが済んだら法要ですね?


2018/03/30 (Fri)

 

☆要らない御利益


春のお彼岸はスッポンタケの法要、今年も生徒会長宅で厳修。
導師のキース君の着替えが済んだら、いよいよ始まるわけでして。

キース 「…待たせてすまん。では、始めるぞ」
Aブルー「よろしく頼むよ、御利益パワーが絶大なのを!」
キース 「承知した。願我身浄如香炉… 願我心浄智慧火…」

木魚と叩き鐘で開始で、たちまち抹香臭くなる部屋。

Aブルー「いいねえ、ビートの効いたお経で!」
ブルー 「シーッ!」
Aブルー「8ビートの法要なんだよ、ノッてなんぼで!」
一同  (((…………)))

ノッてたまるか、と沈黙を貫くシャン学メンバー。なのに…。

キース 「同唱十念~…」
サム  「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

唱えるモンだぜ、とサム君の視線。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」

お念仏を十回、それが十念。ところが唱えないのが一人。

シロエ 『誰かさん、唱えていませんが…!』
ジョミー『だよねえ、自分で言い出しておいて…』

サボってどうする、と飛び交う思念。

スウェナ『唱えなかったら、御利益、無いんじゃないかしら?』
Aブルー「ぼくのことなら、心配無用! キースがいるから!」

ぼくの分まで唱えてくれるし、御利益絶大、と自信たっぷり。

Aブルー「そうだよね、キース?」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

聞こえないふりをしている副住職。木魚と鐘とで8ビートで。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「その調子で頼むよ、みんなにも御利益が来るように!」
一同  (((要らない、要らない…)))

御馳走だったら、法要でなくても食べられるよね、と誰もが涙。

シロエ 『こんな御利益、要りませんけど…!』
サム  『何もねえよりは、マシだけどもよ…』
Aブルー「遠慮しないで、ドーンと貰ってくれたまえ!」

法要の度に御利益を、と上機嫌な人。
お焼香の中、これにて中継終了~。


2018/03/31 (Sat)









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☆先月の赤っ恥


さて、三月。雛祭りの日は今年は土曜日、学校は休み。
生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、美味しく食べて賑やかに。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いっぱい食べてね!」
シロエ 「美味しいですねえ、ちらし寿司!」
ぶるぅ 「雛祭りだから、そういうメニューにしてみたよ!」

ちらし寿司だし、貝のお料理も沢山、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「雛祭りの人、スウェナだけしかいないんだけど…」
サム  「いいじゃねえかよ、口実、口実!」
ジョミー「要は美味しく食べて騒げればいいんだもんね!」

タコ焼きパーティーとかでも、なんでも…、とジョミー君も。

ジョミー「今日は余計な人もいないし、もう思いっ切り!」
一同  「「「あー…」」」

アレがいるだけで悲劇だよね、と誰もがピンとくる「誰か」。

シロエ 「先月も酷い目に遭いましたしね…。節分の日に」
ジョミー「赤っ恥だったよね、七福神巡り…」

お寺の人に覚えられちゃったかも、とジョミー君のぼやき。

ジョミー「お寺の壁をバンバン叩いて、叫ばされてさ…」
シロエ 「大丈夫だと思いたいですけどね…。忘れられたと」
ブルー 「多分、忘れているんじゃないかな…」

顔までは覚えていないだろう、と生徒会長。

ブルー 「あそこの宗派は、座禅で修行が厳しいからさ…」
スウェナ「細かいことまで覚えていられないのね?」
ブルー 「トップクラスの偉い人たちは、また違うけどね」

そっちは暇だし、花街にも遊びに行くけれど…、と。

ブルー 「でもねえ、節分の日に御札を結ぶ係は…」
サム  「下っ端なのかよ?」
ブルー 「そうじゃなくって、下っ端の指導係かな」

いわゆる中間管理職で…、という解説。

ブルー 「修行の指導で忙しいから、参拝客の顔までは…」
シロエ 「いちいち覚えていないんですね?」
ブルー 「変なのが来たのは覚えててもね!」
一同  「「「うっ…」」」

お寺中で話題になっただろうか、と誰もがショック。
ありそうかも…?


2018/03/01 (Thu)  

 

☆歴代でワースト


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走に舌鼓な、シャン学メンバー。
けれど話題は節分のことで、七福神巡りでかいた赤っ恥が問題で。

シロエ 「えっとですね…。お寺で話題になったでしょうか?」
サム  「変な祈願に来たのがいた、って感じでよ…」

壁をバンバンで、おまけに願い事がアレだし、とサム君。

サム  「もう絶対に、あの日のワースト参拝客だしよ…」
ブルー 「あの日どころか、歴代の七福神巡りのワーストかもね」
一同  「「「れ、歴代…」」」

毎年やっているんだよね、と誰もが呆然とする七福神巡り。

シロエ 「あ、あの…。ぼくたちは、ここ数年ですけど…」
マツカ 「それよりも前からやってますよね、七福神巡りは?」
ブルー 「うん。ぼくがアルテメシアに来た時にはさ…」

とっくにやっていたと思うよ、と生徒会長の証言。

ブルー 「つまり三百年以上の歴史は確実、そんなトコかな」
シロエ 「なのに歴代ワーストですか!?」
ブルー 「その可能性は大いにあるよね、残念だけど…」

そもそも祈願の仕方が問題、とブツブツブツ。

ブルー 「変な願い事は多いだろうけど、叫ぶ人は無いよね」
一同  「「「…………」」」
ブルー 「その上、壁をバンバンだしさ…。個性的すぎて」

印象に残りまくっただろう、と深い溜息。

ブルー 「其処へドッカン大雪だったし、更に印象が…」
シロエ 「強烈だったというわけですね?」
ブルー 「覚えやすいからね、大雪の方は」
一同  「「「うーん…」」」

大雪までが裏目に出たか、と一同、ガックリ。

シロエ 「キース先輩の雪乞い、最悪でしたね…」
キース 「そうなるのか!?」

それまで俺の責任なのか、と副住職。

キース 「悲惨な結果に終わったことは認めるが…」
サム  「歴代ワーストの方は知らねえってか?」
キース 「そんな所まで責任は持てん!」
シロエ 「でもですね…」

諸悪の根源は、殆どがキース先輩です、という指摘。
間違ってないかも…?


2018/03/02 (Fri)

 

☆悪者にされる人


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走、そういうシャン学メンバー。
けれども話題は先月の節分、七福神巡りの時にかかされた赤っ恥。

キース 「俺が諸悪の根源だと!?」
シロエ 「ええ。全部がそうとは言いませんけど…」
サム  「高確率でキースなことは間違いねえよな」

俺たちを見舞う災難の元凶というヤツは…、とサム君も。

サム  「自分で否定できるのかよ? 元凶じゃねえ、って」
キース 「そ、それは…」

自覚はあるが…、と言葉に詰まる副住職。

キース 「しかし、節分の日の大雪はだな…!」
シロエ 「キース先輩が、全力で雪乞いした結果ですよね?」
キース 「注文したのは、お前たちだろうが!」

雪乞いしろと、と必死の反撃。

キース 「だから親父に言い訳してまで、本堂でだな…!」
シロエ 「雪乞いをしたら、あの大雪になったんでしょう?」
キース 「そうだ、だから礼を言うなら分かるんだが…!」

どうして俺が悪くなるんだ、と叫んでますけど。

ジョミー「あそこで大雪が降らなかったら、ぼくたちの印象…」
スウェナ「少しはマシになっていたわよね、ワーストでも…」

記憶に刻み込まれないで…、とスウェナちゃんの溜息。

スウェナ「変なのが来た、だけで済んでいたわよ」
マツカ 「お参りの人が大勢いたなら、印象、薄めですよね」
シロエ 「大雪のせいで、人まで減っていましたからね…」

そうなったのも全部、キース先輩のせいなんです、と怒る人。

シロエ 「あのタイミングで大雪というのが最悪でした!」
サム  「うんうん、あれがブルーだったら、大雪はよ…」
ジョミー「出発前にドッカンだよねえ、間違いなく…」

でもってバスが来なかったよね、とジョミー君。

ジョミー「それでも行かされただろうけどさ…」
シロエ 「流れは絶対に違ってました!」
サム  「ああいう風にはならなかったぜ」
キース 「俺のせいだと?」

俺は全力で雪乞いしたのに…、と副住職の叫び。
でも、結果が全て…。


2018/03/03 (Sat)

 

☆腐っても友達


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走を味わう、シャン学メンバー。
とはいえ話題は節分のことで、七福神巡りでかいた赤っ恥が問題。

シロエ 「もう間違いなく、キース先輩のせいだと思いますが!」
サム  「俺もシロエに賛成だぜ。全面的に」
ジョミー「ぼくもだよ…。だって、ああいうタイミングで大雪…」

あの最悪さはキースならではだよね、とジョミー君。

ジョミー「ホントにいつも、高確率で諸悪の根源だしさ…」
スウェナ「例外は殆ど無いと言ってもいいほどだわよ」

何回、ババを引かされたことか…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「これからもババを引かされるのよね、キースのせいで」
シロエ 「あー…。来るでしょうね、これから先も」
マツカ 「キースが消えてくれない限りは、そうなるでしょうね」
キース 「なんだって!?」

俺に消えろとまで言うのか、と愕然とする副住職。

キース 「貴様ら、腐っても友達だろうが!」
サム  「そりゃまあ…。みんな友達は俺のポリシーだけどよ…」

それでもやっぱりツラいモンがあるよな、とサム君の溜息。

サム  「その友達にキースが混じっているとよ、他のみんなが」
シロエ 「迷惑するって言いたいんですね、分かります!」

ぼくも先輩とは腐れ縁ですけれど…、とシロエ君の同意。

シロエ 「たまに、本当に縁を切りたくなりますよ…」
キース 「お前まで言うか!」
シロエ 「切りませんけどね、ソレをやったら他の皆さんとも…」
サム  「スッパリと縁が切れかねねえ、って言うんだろ?」

俺もそういうクチだしよ、と頷くサム君。

サム  「キースを捨てるか、みんなを捨てるか、って話だと…」
シロエ 「他の皆さんを残す選択肢になりますよね」

いくら先輩が厄介でも…、とシロエ君も「縁を切らない」派。

シロエ 「でも、節分の日の大雪の件は…」
サム  「キースのせいで間違いねえんだよ!」

全面的にキースのせいな、と決め付けの言葉。
誰も否定はしませんね…?


2018/03/04 (Sun)

 

☆都市伝説は無理


雛祭りは生徒会長宅で御馳走、そういうシャン学メンバーですが。
今の話題は節分のことで、七福神巡りでかかされた赤っ恥が問題。

サム  「あの大雪が降ったお蔭で、俺たちはよ…」
シロエ 「ただでも恥をかいたというのに、ワーストですよ?」

あそこのお寺の節分の歴史に刻み込まれてしまいました、と。

シロエ 「歴代の参拝客でワースト、そんな記録は要りません!」
サム  「大雪さえ降っていなかったら、忘れて貰えるのによ…」
スウェナ「少なくとも、いつの年だったかは確実に忘れるわよね」
マツカ 「忘れるでしょうね、これという決め手に欠けますから」

そして曖昧になるんですよ、と御曹司。

マツカ 「いつの年なのか分からなくなったら、都市伝説です」
ジョミー「そうだよね…。本当にあったかどうかが謎で」
シロエ 「言えてますよね、正確に思い出せないのなら…」

作り話で通りそうです、とシロエ君も。

シロエ 「生き証人が誰もいなくなったら、それっきりですよね」
マツカ 「そうでしょう? でも、あの日は大雪でしたから…」
ジョミー「お寺の記録に残るだろうしね、この年は雪、って」
スウェナ「参拝の人も少なかったし、帳簿に書くわよ」

この年の売上の少なさは雪のせい、とスウェナちゃんの説。

スウェナ「でないと駄目でしょ、減った原因を書かないと」
サム  「まあなあ、寺は売上じゃねえけどよ…」
ブルー 「そういう書き方はしないよねえ…」

お寺ルールというのがあるし…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「会計ソフトもある世の中でも、言葉は独特」
スウェナ「それでも特記事項はあるでしょ?」
ブルー 「お賽銭とかが激減したなら、理由は書くね」

次の参考にするために…、と深い溜息。

ブルー 「ぼくたちのお参りの件は、書かないけどさ…」
シロエ 「今年、大雪が降った記録は残るんですね?」
ブルー 「残念だけどね…」

都市伝説のコースは無理、とキッパリ。
駄目なんですね…?


2018/03/05 (Mon)

 

☆仕様らしいです


雛祭りは生徒会長宅で御馳走に舌鼓な、シャン学メンバーなのに。
話題は先月の節分のことで、七福神巡りでかいた赤っ恥が問題。

シロエ 「大雪の記録が残る以上は、都市伝説は無理ですか…」
ブルー 「紐づけされてしまうからねえ、あの大雪と…」

大雪にも負けずに、とても変なのがやって来た、と生徒会長。

ブルー 「塔頭の壁を端からバンバン叩いて、大声でさ…」
一同  「「「…………」」」

誰も口には出したくもない、ソルジャー夫妻の願い事。

ジョミー「聞き間違えをしてくれるってことは無いよね?」
シロエ 「あんな言葉を、どう聞き間違えてくれるんです!」
スウェナ「百歩譲って間違えてくれても、福笹でバレるわよ!」

絵馬にキッチリ書いていたじゃないの、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「福笹に御札を結ぶのよ? その時に見るわよ、願い事」
一同  「「「うっ…」」」

聞き間違えて貰うコースも無理か、と誰もがガックリ落とす肩。

シロエ 「そうなったのも、キース先輩のせいなんですよ!」
サム  「違いねえよな、あの迷惑な雪乞いな!」
キース 「何故、そうなる! 頼んだのは、お前たちだろう!」

だからこそ俺は頑張ったんだ、と言ってますけど。

シロエ 「すっかり忘れていたんですよ…。キース先輩の仕様を」
キース 「…仕様?」
シロエ 「スペックと言うかもしれません。諸悪の根源仕様です」

何をやっても悪い方へと転ぶんですよ、とシロエ君の説。

シロエ 「なのにウッカリ、雪乞いを頼んでしまいましたから…」
スウェナ「裏目に出たっていうわけね?」
シロエ 「そうです、そうです! キース先輩なだけに!」

他の人なら違ってました、と握り締める拳。

シロエ 「会長だとか、半ば素人でもサム先輩とか…」
サム  「それはあるかもしれねえなあ…」
ジョミー「キースの仕様かぁ…」
シロエ 「どうでしょう?」

ぼくの説で合っていないでしょうか、と念押しが。
キース君の仕様…。


2018/03/06 (Tue)

 

☆スペックなんです


雛祭りは生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走な、シャン学メンバー。
けれど話題は先月の節分、七福神巡りでかいてしまった赤っ恥。

サム  「アレがキースの仕様なのかよ、悪い方に行くのが…」
シロエ 「そうだと思いますけどね? 何をやっても最悪な結果」
スウェナ「諸悪の根源仕様なわけね、そうなってるのね…」

スキルじゃなくてスペックなのね、とスウェナちゃんの溜息。

スウェナ「スキルだったら、発動させない手もあるけれど…」
ジョミー「スペックだもんね、もう間違いなく発動だよね…」
シロエ 「そういう仕様ですからね…」

仕様というのは、そうしたもので…、とシロエ君。

シロエ 「でなきゃ仕様の意味が無いです、機械とかにしても」
ブルー 「取説通りに動いてなんぼの世界だからねえ…」

でなきゃ仕様と言えやしない、と生徒会長も。

ブルー 「でもって、キースの仕様は諸悪の根源になることで…」
シロエ 「そうなんです。ですから、先月の雪乞いだって…」

ああいう結果になったんですよ、とブツブツブツ。

シロエ 「運が悪かったとか、そんな次元は通り越してます!」
サム  「そうだったのかよ…。どうしようもねえよな」
ジョミー「凄く迷惑な仕様だけどね…」

それって変えられないのかな、とジョミー君の疑問。

ジョミー「諸悪の根源仕様ってヤツを、別の何かに」
ブルー 「無理だと思うよ、リアルラックの問題だから」

キースが自分で呼び込むんだし…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「星回りだとか、よく言うけどね…」
スウェナ「諸悪の根源になる星の下に生まれてきたわけね?」
ブルー 「身も蓋もない言い方をしていいならね」

もはや絶望的であろう、と諦めの境地。

ブルー 「お祓いしたって、治らないだろうね」
キース 「あんたまで、俺の仕様だと言うか!」
ブルー 「……違うとでも?」
キース 「うっ……」

言い返せない立場の副住職。
仕様ということで、いいんでしょうか…?


2018/03/07 (Wed)

 

☆認めるしかない


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走を味わう、シャン学メンバー。
とはいえ話題は先月の節分、七福神巡りでかいた赤っ恥が問題で。

シロエ 「キース先輩も認めるんですね? 仕様なんだと」
サム  「認めなかったら男じゃねえよな、この局面でよ…」

男は言い訳するもんじゃねえ、とサム君、ギロリと睨みまして。

サム  「ブルーもそうだと言ってるんだし、間違いねえよな」
ジョミー「迷惑すぎる仕様だけどさ…。それっぽいよね」
スウェナ「もう間違いなく、そうだわよ! 認めなさいよ!」

男なんでしょ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「自分でキッチリ認めるんなら、仕方ないわね」
シロエ 「許すんですか、スウェナ先輩?」
スウェナ「誰も許すとは言ってないけど、忍の一字よ!」

みんな友達、とスウェナちゃんが言うサム君の十八番。

スウェナ「縁を切るわけにはいかないものねえ…。変な仕様でも」
サム  「腐ってもキースは友達だしよ…」

今の面子が揃ってこそだぜ、と本家のお言葉。

サム  「キースを切ったら、面子が一人欠けるしよ…」
マツカ 「代わりに誰か、というのも酷い話ですよね…」
ジョミー「それ以前にさあ、誰かいるわけ?」

サイオンを持ってて、ぼくたちと同期の特別生、と傾げる首。

ジョミー「その条件だと、誰もいないよ」
シロエ 「そうでした…。下の学年にもいないですよね…」
サム  「キースで我慢するしかねえよな、実際の所」

で、どうなんだよ、とズズイと前へ。

サム  「認めるのかよ、男らしく? お前の仕様」
キース 「…星回りなのか何か知らんが、迷惑を呼ぶと?」
サム  「諸悪の根源仕様ってヤツな!」

自分でも否定は出来ねえんだろ、とダメ押し。

サム  「認めれば、楽になれるしよ…」
シロエ 「それに、それでこそ男と言えます!」
スウェナ「どうするのよ?」
キース 「認めよう…」

どうやら俺の仕様らしいし、と項垂れている副住職。
気の毒ですけど、事実ですしね?


2018/03/08 (Thu) 

 

☆仕様を認めたら


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走に舌鼓な、シャン学メンバー。
けれど話題は節分のことで、七福神巡りでかかされた赤っ恥で…。

キース 「要するに、俺が諸悪の根源なんだな。そういう仕様で」
シロエ 「やっと自分で認めましたか…。じゃあ、雪乞いも…」
キース 「俺がやったのがマズかったんだ。それでいいんだな?」
サム  「おいおい、そこで偉そうに言うんじゃねえよ!」

もっと謙虚な姿勢でいけよな、とサム君の文句。

サム  「迷惑かけて悪かっただとか、すまねえだとか…」
キース 「申し訳ない。本当に俺が悪かった…!」

だから、これからもよろしく頼む、と深々と土下座。

キース 「捨てると言わずに、ずっと友達でいて欲しいんだが…」
サム  「仕方ねえな…。みんな友達、これでいいだろ?」
キース 「感謝する…!」

持つべきものは友達だな、と感激の面持ち。

キース 「俺の仕様は変えられないが、友達と言ってくれるのか」
シロエ 「今更、どうにもなりませんしね…」
ジョミー「キースを切っても、代わりの面子がいないしね…」
??? 「ありがとう! ぼくからも御礼を言わせて貰うよ!」

みんなに感謝、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
キース 「な、なんで、あんたが…!」
シロエ 「それより御礼って、何なんですか!?」

嫌な予感しかしないんですけど、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「御礼を言って貰えるようなこと、していませんが」
Aブルー「ううん、たった今、してくれたよ!」

これからもキースと友達だよね、とニコニコニコ。

Aブルー「キースには色々とお世話になったし、この先だって!」
キース 「ちょっと待て!」

まさにソレが話題だったのに、と副住職。

キース 「俺は、あんたのせいでだな…!」
Aブルー「仕様を認定されたらしいね、おめでとう!」

その仕様がとても大切だから、と満面の笑顔。
ヤバくないですか?


2018/03/09 (Fri)

 

☆仕様が大事な人


雛祭り仕様の御馳走を食べつつ、節分の話題なシャン学メンバー。
七福神巡りでかかされた赤っ恥から、キース君を責めていたら…。

キース 「あんた、どうして俺の仕様が大切なんだ!」
Aブルー「ソレのお蔭で助かってるから! もう思いっ切り!」

節分の日も、御利益多めで…、とソルジャー、瞳がキラキラ。

Aブルー「みんなが頼んでくれたお蔭で、もう充実の…!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わないで! 夜はハーレイと恵方巻でさ…」

お互いのアソコに海苔を巻いてさ、と嫌すぎる発言。

Aブルー「もう最高に盛り上がったわけで、今も凄くて…」
ブルー 「いいから、サッサと帰りたまえ!」
Aブルー「ダメダメ、今日はキースにお願いが…!」

迷惑な仕様でもキースが大事、とグッと拳を。

Aブルー「もうすぐ春のお彼岸だよねえ、春分の日で!」
キース 「そ、そうだが…?」
Aブルー「お彼岸と言ったら、スッポンタケの法要だよ!」

君の大事な一番弟子の…、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「もちろん、みんなも出席だよね! 法要に!」
一同  「「「うっ…」」」

早速、キース君の仕様が出たか、と誰もがドン引き。

シロエ 「誰も出るとは言ってませんが…!」
Aブルー「だけど、キースの友達だろう?」

友達だったら出てくれないと…、と切り返し。

Aブルー「有難いよね、キースの仕様! 素晴らしい法要!」
シロエ 「そ、そんな…! ぼくたちはですね…!」
ジョミー「単にキースの友達ってだけで、それ以上とかじゃ…」

ないんだけどな、とジョミー君も必死。

ジョミー「法要はキースがすればいいけど、出る面子はさ…」
サム  「別にいなくても、いいんでねえの?」

内輪で済ませる法要もアリ、と僧籍な人。

サム  「そっちの方でやってくれねえかな?」
Aブルー「でもさ…。仕様で、みんな友達だよね?」

法要に出るのが筋だと思う、とソルジャーの反論。
そうなのかも…?


2018/03/10 (Sat) 

 

☆お布施さえすれば


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走な所へ、来たのがソルジャー。
キース君の迷惑な仕様を褒めつつ、もう早速に春のお彼岸の相談。

Aブルー「スッポンタケの法要、みんな揃ってこそだから!」
シロエ 「ぼくたちは関係ないんです! キース先輩だけで!」

弟子にしたのはキース先輩ですからね、とシロエ君、必死。

シロエ 「鯨の戒名をパクッて戒名をつけて、一番弟子で…」
ジョミー「そうだよ、ぼくたちは何もしていないんだから!」

キースが勝手にやったことだよ、とジョミー君も。

ジョミー「だから、キースが一人でやるのが筋じゃないかな?」
シロエ 「いいですね! ぼくたちはお布施だけにしましょう」

その程度なら協力しても…、という逃げの姿勢。

シロエ 「内輪で済ませましたっていう法要でも、お供えは…」
サム  「後から聞いたら、一応は持って行くモンだしよ…」

受け取るかどうかは、相手次第な、と僧籍な人。

サム  「今度のお彼岸はソレでいこうぜ、出席しねえで」
キース 「ちょっと待て!」

俺が一人でババを引くのか、と副住職の顔に焦りが。

キース 「腐っても友達というのは、どうした!」
シロエ 「逃げられるものなら、逃げたいですしね…」
スウェナ「地獄の沙汰も金次第でしょ、お布施を包めば…」

欠席でもいいと思うのよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「お坊さんはキースで充分だし…」
シロエ 「充分すぎます、雪乞いも出来る人ですからね」

ちょっとタイミングがズレてましたが…、と太鼓判。

シロエ 「というわけで、先輩、よろしく!」
キース 「お、おい…!」

逃げてくれるな、と縋るような瞳。

キース 「俺とこいつが二人きりだと、もう最悪で…!」
Aブルー「ぼくはいいけど、なんだかノリが悪いよねえ…」
一同  「「「ノリ?」」」
Aブルー「せっかく法要をするんだからさ、断然、ノリノリ!」

ノッてなんぼの法要だよね、と言ってますけど。
法要って、そんなモノですか…?


2018/03/11 (Sun)

 

☆8ビートなんです


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走の最中に、来たのがソルジャー。
春のお彼岸はスッポンタケの法要、それがお目当てらしくって…。

シロエ 「あのですね…。ノリノリも何も、法要でしょう?」
Aブルー「そうだけど?」
シロエ 「法要というのは、抹香臭いものですからね…」

ノリなんかとは無関係です、とシロエ君、バッサリ切り捨て。

シロエ 「しんみりとしていないヤツでも、ノリの対極です!」
ジョミー「そうだよねえ…。棚経だって流れ作業だけどさ…」

ノッてたことは一度も無いよ、とジョミー君も。

ジョミー「暑い季節でなかったとしても、ノリは無いと思う」
サム  「だよなあ、お経を読むだけだしよ…」

法要はソレの豪華版だ、とサム君も頷いていますけど。

Aブルー「ううん、ノリならある筈なんだよ! お経だから!」
一同  「「「お経?」」」
Aブルー「そう! お経って、8ビートだよねえ!」
一同  「「「8ビート!?」」」

なんだソレは、と誰もが仰天。

ジョミー「あ、あのさあ…。8ビートって、なに…?」
Aブルー「知らないってことはないだろう? 若いんだから!」

8ビートは8ビートだ、とソルジャー、指を1本立てまして…。

Aブルー「木魚がドラムで、お経が8ビートなんだよ!」
一同  「「「……!!?」」」

やっぱり、そういう8ビートか、と思っても意味が不明なブツ。

ジョミー「それって、マジで!?」
Aブルー「君も棚経に行っているなら、分からないかな?」

とても有名な話だよね、と威張り返る人。

Aブルー「お経と8ビートで検索すれば、動画も見付かるから!」
一同  「「「ど、動画…」」」

マジネタらしい、と一同、愕然。

シロエ 「そういう理由で、ぼくたちにノリを求めるんですか?」
Aブルー「ノってなんぼだと思うけどねえ、法要は!」
一同  「「「そ、そんな…」」」
Aブルー「出席だよね?」

8ビートで楽しくやろう、と言われましても。
法要ですよね…?


2018/03/12 (Mon) 

 

☆8ビートの値打ち


生徒会長宅で雛祭り仕様な御馳走の所へ、やって来たソルジャー。
春のお彼岸にスッポンタケの法要を希望で、ノリがどうこうと。

Aブルー「お彼岸のお中日には、8ビートで楽しく法要!」
キース 「ちょっと待て! また、お中日なのか!?」

他の日では駄目か、と焦る副住職。

キース 「お中日はウチでも法要があるし、もう色々と…」
Aブルー「準備で大変だと言いたいのかい?」
キース 「準備もそうだし、当日も山のような仕事が…」

手伝いの人も大勢来るのだ、と必死の言い訳。

キース 「毎回、毎回、副住職の俺が不在では…」
Aブルー「そこは問題ないだろう? 修行に行くんなら!」
キース 「修行だと?」
Aブルー「いつもブルーの手伝いってことにしてるよね?」

お中日を抜ける理由は、とニコニコニッコリ。

Aブルー「伝説の高僧、銀青様が導師の法要に出るんだろう?」
キース 「うっ…」
Aブルー「アドス和尚も、檀家さんたちも納得だよね!」

副住職の君に箔がついて…、と輝く笑顔。

Aブルー「今回も、それでお願いするよ! 8ビートで!」
キース 「法要の方は仕方がないが…。8ビートは…」

阿弥陀様にとても失礼だろう、とアイスブルーの瞳がギロリ。

キース 「お経はとても有難いもので、ノリなんぞとは…」
Aブルー「それじゃ聞くけど、8ビートは有難くないのかい?」
キース 「はあ?」
Aブルー「人気ミュージシャンのライブとかだと、どうかな?」

法要以上に有難がる人も多いのでは…、という指摘。

Aブルー「チケットの転売とかも多いし、有難いものだよね!」
キース 「…そ、それは…。それはそうかもしれないが…」
Aブルー「じゃあ、決まり!」

お中日には8ビートの法要を、と決めてかかる人。

Aブルー「他のみんなも、ちゃんと出席! 有難いから!」
一同  「「「…そ、そんな…」」」
Aブルー「出なくっちゃね?」

とても有難い法要だしね、と更に強調。
8ビートですか…。


2018/03/13(Tue)

 

☆8ビートでいこう


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走なのに、来たのがソルジャー。
春のお彼岸の法要がお目当て、シャン学メンバーにも出席を強要。

Aブルー「いいかい、お経は8ビート! 有難く出席!」
シロエ 「で、でも、ライブじゃないですから…!」
Aブルー「ライブだろう? キースの生演奏だから!」

チケット代を取られないだけでも最高だよ、と自説を展開。

Aブルー「お布施も特に要らないからね、出席すればオッケー!」
キース 「俺へのお布施はどうなるんだ!」
Aブルー「それは払うよ、いつもと同じに、もうたっぷりと!」

スッポンタケのためだからね、と満面の笑み。

Aブルー「もちろん引き受けてくれるだろう? 嫌と言わずに!」
キース 「う、うう…」
Aブルー「君のスペックらしいもんねえ、こうなるのはさ」

それじゃよろしく、と勝手に決めて、御馳走をパクパク。

Aブルー「うん、美味しい! ぶるぅの料理は最高だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お彼岸のお膳も頑張るからね!」
Aブルー「ありがとう! さあさあ、みんなも食べて、食べて!」
一同  (((…………)))

あんたのための御馳走じゃない、と叫びたいのを我慢の御一同様。

シロエ 「キース先輩の仕様、半端じゃないですね…」
サム  「節分の雪乞いで分かってたけどよ、ダメ押しだよな…」
スウェナ「諦めるしかないわね、お彼岸は…」
キース 「俺だって、泣きたい気持ちなんだ!」

8ビートと言いやがった、と泣きの涙の副住職。

キース 「どうして木魚がドラムになるんだ、8ビートで!」
Aブルー「あれっ、坊主の常識だよね?」

お坊さんがノリノリの動画だったよ、とソルジャーの証言。

Aブルー「若い人にも、お経に馴染んで欲しい、って!」
キース 「そういう流れも無いことはないが、俺は正統派で…」
Aブルー「君の意見は聞いていないよ、要は法要!」

スッポンタケのためにも頑張って、とソルジャー、譲らず。
8ビートで法要ですね…?


2018/03/14 (Wed)

 

☆御馳走もあるから


生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走の最中に、来たのがソルジャー。
春のお彼岸の法要を希望で、シャン学メンバーも出席させる気で。

Aブルー「キースが正統派の坊主かどうかは、どうでもいいよ!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「8ビートでノッてくれなくても、気分はライブで!」

キースは放置で楽しくやろう、とニコニコニッコリ。

Aブルー「法要の後には御馳走も出るし、それでいいだろ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しい御馳走、作るからね!」
Aブルー「本当は仕出しを取るだとか…。食べに出掛けるとか…」

するらしいねえ、と妙な知識を持っている人。

Aブルー「だけど面倒なことをしなくても、最高の料理!」
キース 「あんた、ぶるぅに申し訳ないとは思わないのか!」
Aブルー「えっ? 料理は、ぶるぅの趣味だろう?」

ぼくの世界のぶるぅと違って…、と悪戯小僧のぶるぅの名前が。

ぶるぅ 「そだよ、お料理、作るの、大好き!」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるし!」

お彼岸の法要の御馳走に期待、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「春らしい素敵な御馳走がいいな、うんと豪華に!」
ぶるぅ 「オッケー! みんなも期待しててね!」
一同  「「「はーい…」」」

御馳走の方はいいんだけどな、と誰もが複雑な気分。

シロエ 「キースのお経では、とてもノれませんよ…」
サム  「おまけにアレだぜ、供養するのがよ…」
Aブルー「ほらほら、そこでブツブツ言わない!」

文句はキースのだけで沢山、と言われましても。

ジョミー「でもさあ…。なんで毎回、法要ばっかり…」
Aブルー「大切だから!」

節目には法要をするものだ、とキッパリ。

Aブルー「それじゃ、お彼岸のお中日はよろしく!」
キース 「おい、帰るのか!?」
Aブルー「お腹一杯、食べたしね! それじゃ、さよなら!」
キース 「こら、待たんかーっ!」

俺の文句が済んでいない、と叫ぶだけ無駄。
マッハの速さで逃げましたね…?


2018/03/15 (Thu)








 

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