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シャングリラ学園つれづれ語り
☆逃げるしかない人


残暑だろうが新学期でして、週末は生徒会長宅な御一同様。
例によって迷惑な人が来まして、お彼岸の法要を頼んだ件。

キース 「悔しかったら、素行を改めるしかないと思うぞ」
シロエ 「出来るような気がしませんけど…?」
サム  「普通に無理だろ…」
ジョミー「ぼくも賛成…」

ずっと前から、この調子なんだし、とジョミー君も。

ジョミー「それより、早く帰って欲しいよね」
キース 「用が済んだら、サッサと行きやがれ!」
Aブルー「分かったってば、長居してたら不利そうだし…」
ブルー 「例の修行は申し込めなくても、やり方はね…」

いくらでもあるしさ、と生徒会長、ニンマリ。

ブルー 「お彼岸の法要に、条件をつけるとか…」
Aブルー「条件って?」
ブルー 「お念仏は必ず、キースと唱えるとかをね…」
Aブルー「ええっ…」

もしかしなくても全部、と青ざめる人。

Aブルー「キースが、皆さん、ご一緒にと言う分は…」
キース 「十回なんだが、追加しても構わん」
ブルー 「一緒にお唱えする分には、功徳なんだし…」
キース 「俺が唱える時には、唱えて貰って問題無い」

実践してくれれば大いに結構、と繰る数珠レット。

キース 「法要の終わりに長く唱える分までな」
Aブルー「嫌すぎるってば!」
サム  「あそこ、百回を超えていねえか…?」
キース 「軽く超えるな、木魚を叩いての締めの部分で…」

坊主的には大事な所だ、と説明が。

キース 「木魚の節でタイミングは分かるし、充分出来る」
Aブルー「お断りだよ、帰らせて貰う!」
ブルー 「ぶるぅ、お客様のお帰りだよ」

お土産を渡して、と生徒会長、すかさず指示。

ぶるぅ 「オッケー! テイクアウト用、用意してくる!」
キース 「土産を受け取ったら、帰るんだな!」
ブルー 「それが吉だね」
ぶるぅ 「はい、お土産、アイスもつけたよ!」
Aブルー「ありがとう!」

それじゃ帰るから、とパッと姿が消えましたけど。
逃げ足最速…。


2026/09/16 (Wed)



☆お念仏に対する姿勢


残暑が終わる気配も無いまま、週末は涼しい生徒会長宅で。
乱入して来た迷惑な人が、お彼岸の法要を頼んで逃げた件。

シロエ 「帰っちゃいました、逃げ足、速いですよね…」
キース 「ヤバい状況に陥るのは、避けたいだろうしな」
サム  「お念仏が嫌とか、罰当たりすぎるぜ…」
スウェナ「だけど、私たちだって、スルーしてるわよ?」

唱えてる人、誰かいたかしら、とスウェナちゃんの問い。

スウェナ「棚経はもちろん、お彼岸の法要の時とか…」
シロエ 「少なくとも、ぼくはスルーです…」
サム  「俺は立場ってヤツがあるしよ、一応は…」
一同  「「「ええっ!?」」」

いつの間に、と皆の視線がサム君に集中。

ジョミー「サムって、そんなの唱えてたっけ…?」
シロエ 「全く記憶にありませんけど、本当ですか…?」
サム  「みんなの手前、声には出していねえんだけど…」
キース 「口の中でだけ唱和ということだ」

俺の耳にも届かないが、とキース君、満足そうな表情。

キース 「流石、親父のお供を務めるヤツは心がけがいい」
サム  「やっぱ、お唱えしねえとよ…」
ブルー 「気が済まない辺り、ぼくも誇らしいよ」
シロエ 「サム先輩は、会長の直弟子ですしね…」

ジョミー先輩の方はどうなんです、とシロエ君、チラ見。

シロエ 「ジョミー先輩も、お唱えしてるんでしょうか?」
ジョミー「まさか! それじゃブルーの思う壺だし…」
スウェナ「きっちりスルーで、唱えないわけね…」
キース 「あの馬鹿野郎と同じレベルか…」

情けなさ過ぎる、とキース君、フウと溜息。

キース 「俺が思うに、マツカも唱えている組かと…」
マツカ 「それこそ、形だけですけど…」

心の中だけのことですから、と控えめな返事。

マツカ 「皆さん御一緒に、と言われた時だけですし…」
シロエ 「マツカ先輩、素晴らしいです!」
サム  「抜かりねえよな…」

何処かの馬鹿と違ってよ、と感心してますけど。
育ちの違い…。


2026/09/17 (Thu)



☆姿勢が違う理由


残暑続きな中でも新学期、週末は生徒会長宅での御一同様。
エアコンが効いて涼しいですけど、ドサクサに法要が決定。

ブルー 「育ちの違いというヤツだよね」
キース 「家に仏壇があるかどうかの違いは大きいしな」
シロエ 「そういえば、お盆の時に聞きましたっけ…」
スウェナ「棚経に出られない分、先にお参りだったわよね」

ご先祖様に対する姿勢が違いすぎるわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「私たちの場合は、お坊さんとの距離が遠いし…」
ジョミー「家に来ることなんて、絶対に無いしね…」
サム  「俺の家でも、其処は変わらねえぜ?」
キース 「家が建てられた時期にもよるし…」

ご両親の立ち位置でも変わるものだ、とキース君の言。

キース 「長男だとか、姉妹だけだと長女の場合だな」
ブルー 「まだ、それだけだと、確定しないよ?」
キース 「そうだった…。ご両親との同居の有無もある」
一同  「「「あー…」」」

いわゆる実家が他所にあるヤツか、と皆が納得。

サム  「此処の連中、家には両親だけだよな…」
ジョミー「でもさ、マツカも、まさにソレだよ?」
シロエ 「お祖父さんの別荘、よく借りてますけど…」
スウェナ「ご存命な筈よね、多分…」

別荘のお手入れ具合からして、という読み。

スウェナ「お花見とかで出掛ける別荘、庭とかが…」
シロエ 「時々、マイナーチェンジされてますよね…」
サム  「庭木が増えているとか、あるあるだしよ…」
マツカ 「祖父母の趣味が反映されてます」

好みの木とかを植えてみたり、と返った答え。

マツカ 「たまに、庭石の追加などもしますね」
ジョミー「それでも、家でお参りなんだ?」

要らなそうな感じなのに、とジョミー君の疑問。

ジョミー「お仏壇とか、なんであるのさ?」
マツカ 「ご先祖様がいらっしゃいますから…」
キース 「位牌の重複は問題無いぞ」
一同  「「「はあ?」」」

複数あっても構わないのか、と仰天ですけど。
本当に…?


2026/09/18 (Fri)



☆複数でも無問題


残暑が終わらなくても新学期、週末は生徒会長宅ですけど。
ドサクサに来た人が頼んだ法要、お彼岸は拘束決定な面々。

シロエ 「重複してても構わないって、位牌がですか?」
キース 「そうだが?」
スウェナ「嘘でしょ、信じられないわ…」
ジョミー「そんなの、やっていいわけ?」

当事者が混乱しそうだけど、とジョミー君も。

ジョミー「あっちこっちで、お参りされたら困りそうで…」
キース 「では聞くが、歴史上の有名人の場合はどうだ?」
一同  「「「えっと…?」」」
キース 「本拠地以外では、お参り出来ない仕様なのか?」

あちこちに御廟がある人も多いぞ、とキース君の指摘。

キース 「そういった場所で参拝しても、無意味だと?」
一同  「「「あー…」」」
キース 「それと同じで、重複するのは無問題だな」
一同  「「「うーん…」」」

そういう理屈か、と納得するしかない御一同様。

シロエ 「マツカ先輩がお参りする理由、分かりました…」
マツカ 「祖父母の家は別でも、ぼくの家にも…」
サム  「そっちも、豪邸なんだろうなあ…」
ジョミー「マツカだもんね…」

そっちは呼んで貰えないけどさ、とジョミー君、残念そう。

ジョミー「マツカの家でも、そうそう行けないし…」
キース 「何処かの馬鹿さえいなかったらな…」
スウェナ「素行がバレているものねえ…」
マツカ 「祖父母の家の執事も、承知してます」

執事同士は連携が必須ですので、とマツカ君の苦笑。

マツカ 「ぼくも祖父から、それとなく…」
シロエ 「こっちには来させるな、ですね…?」
マツカ 「そうなんです…」

皆さん、ブラックリスト入りでして、と申し訳なさMAX。

マツカ 「なんとお詫びすればいいのか…」
サム  「気にするなって、悪いのはマツカじゃねえよ」
スウェナ「ホントにねえ…」
ジョミー「そうだ、連休は?」
キース 「初日が彼岸の入りだし…」

お彼岸の間では俺は動けん、と呻いてますけど。
四連休…。


2026/09/19 (Sat)



☆連休でも無関係


残暑続きでも新学期、週末は涼しい生徒会長宅な御一同様。
ドサクサに来たソルジャー、お彼岸の法要を頼んだわけで。

シロエ 「四連休、キース先輩は無関係でしたか…」
サム  「下手に連休な分、キツそうだぜ…」
ブルー 「間に平日が挟まらないからねえ…」
キース 「…そうなんだ…」

俺にとっては四連休ではない、とキース君の仏頂面。

キース 「四連休どころか、四連勤だ…」
一同  「「「うーん…」」」
キース 「強いて言うなら、五連休カウントの場合…」
シロエ 「土曜日だけが、お彼岸を外れるわけですね…」

とはいえ、きっと遊べないんでしょう、とシロエ君の問い。

シロエ 「例年、お中日に此処に来る分、事前に色々…」
ジョミー「やらされてたよね、土曜だったら確実っぽいよ」
スウェナ「お彼岸の準備に駆り出されるヤツだわねえ…」
キース 「嫌でも強制連行に近いものがあるな…」

世間的には四連休、もしくは五連休なのに、と悔しそう。

キース 「お前たちだけで、楽しんでくれ…」
シロエ 「お気の毒です…」
ジョミー「こう言ってるから、何処かへ行こうか?」
サム  「待てよ、その選択は危険な気がするぜ」

さっき帰ったばかりのヤツが来そうで、とサム君の不安。

サム  「一瞬あったら、湧いて出るのが定番でよ…」
ジョミー「そうだっけ…。帰ったトコだし、今日はさ…」
シロエ 「来ないでしょうけど、明日以降はヤバそうです」
キース 「その辺は任せる」

俺は一切フォローしない、とキース君、キッパリ。

キース 「ヤツが来ようが、俺は墓回向だし…」
シロエ 「無関係どころか、いないわけですね…」
スウェナ「キース不在よ…?」

ババの専門家がいない状態、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「そんな所で、何かあったら…」
サム  「他の誰かにババが回るぜ…」
シロエ 「最悪ですって…」
ジョミー「うーん…」

今の流れだとババは言い出しっぺ、と呻いてますけど。
確かに…。


2026/09/20 (Sun)



☆出掛けたら負け


残暑が続く中での新学期、週末は生徒会長宅で過ごす面々。
お彼岸の法要が決まってしまって、連休の最終日はパアで。

サム  「あいつが来た時、お前、ババを引く気なのかよ」
ジョミー「嫌だって、誰かに回したいって!」
シロエ 「でも、何処かへ行こうという提案はですね…」
スウェナ「ジョミーなのよね、ババを引くべきだわ!」

万一があった場合は、とスウェナちゃんも決め付け。

スウェナ「専門家のキースだって、そう思うでしょ?」
キース 「あえて名前を挙げるとしたら、ジョミーだな…」
ジョミー「ええ……」
サム  「なんだよ、文句あるってか?」

お前が行こうって言ったくせによ、とサム君、ズイッと。

サム  「やる気ねえなら、今の話は無しにしろよな…」
ジョミー「うーん…。せっかくの連休だけどさ…」
キース 「火だるまショーなら、お前も見てるし…」
シロエ 「多分、こなせると思うんですよね…」

カエル袋は楽勝ですし、とシロエ君の笑顔。

シロエ 「踏まれてるだけでいいんですから、簡単です!」
キース 「初心者向けのコースではある」
ジョミー「御免だってば!」
サム  「肝の据わっていねえヤツだぜ…」

たまには経験したっていいのによ、と他人事な言い種。

サム  「連休を有意義に使えるチャンスでよ…」
ジョミー「ぼく以外だけの話じゃない!」
キース 「俺も除外なことを忘れたのか?」
シロエ 「キース先輩の不在が発端ですしね…」

どうするんです、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「普通の週末と同じで、此処で過ごすか…」
サム  「リスクつきでも、出掛けるかだよな…」
ブルー 「その辺は、君たちの好きにしたまえ」

此処に来るなら、ぼくは気にしない、と生徒会長。

ブルー 「君たちの溜まり場なのは、慣れてるしさ…」
ぶるぅ 「食事も、おやつも、全部オッケー!」
ジョミー「じゃあさ、悪いけど、お願い!」

出掛ける話は無かったことに、と撤回ですけど。
やっぱり…。


2026/09/21 (Mon)



☆お布施の使い道


四連休と言うか五連休、初日の土曜から生徒会長宅な面々。
何処かへ出かける予定はズッコケ、普通の週末と全く同じ。

シロエ 「せっかくの連休、何もしないで終わりますね…」
ブルー 「明日は法要だから、ビッグイベントだよ?」
ジョミー「忘れたいから、シロエもノータッチだと思うよ」
シロエ 「それで合ってます…」

明日の話はしないでおきましょう、とシロエ君のオススメ。

シロエ 「ババを引く人はいなくても、法要ですし…」
サム  「嬉しいヤツは皆無だよなあ…」
スウェナ「キースは、お布施を貰ってるけど…」
ジョミー「そういえば、アレって、何処に消えるんだろう」

キースは万年、赤貧なのにさ、とジョミー君の疑問。

ジョミー「アドス和尚に渡してる筈がないしさ…」
ブルー 「ああ、アレね…」
シロエ 「心当たりがあるんですか?」
ブルー 「ぼくが預かって、将来に備えてるんだけど…」

この世界が安泰とは限らないし、と生徒会長の真剣な表情。

ブルー 「万一の時には、シャングリラ号でさ…」
スウェナ「脱出するしかないってこと?」
ブルー 「無いと思いたいけど、分からないしさ…」
サム  「そうだったのかよ…」

だったら馬鹿に出来ねえな、とサム君、肩をブルッと。

サム  「法要、真面目にやらせて貰うぜ…」
シロエ 「ホントですねえ…」
ブルー 「というのは、真っ赤な嘘でさ…」
一同  「「「はあ?」」」

嘘って、と皆の視線が生徒会長に集中。

シロエ 「嘘というのは、何なんです!?」
ブルー 「お布施の受け渡しは、単なるセレモニーで…」
スウェナ「形だけってこと?」
ブルー 「懐に入れたら、キースが詰むしね…」

例の仏様を認めたことになるだろう、という指摘。

ブルー 「ぼくが預かって、後で返却!」
一同  「「「うーん…」」」
ブルー 「角が立たないように、円満解決!」
一同  「「「あー…」」」

法要だけでタダ働きか、と明かされた舞台裏。
明日もですね…。


2026/09/22 (Tue)



☆早く来すぎた人


やって来ました、連休の最終日は秋分で、お彼岸のお中日。
恒例のスッポンタケの法要、朝から生徒会長宅な御一同様。

シロエ 「おはようございます…」
ジョミー「無駄に、お天気が最高だよね…」
サム  「何の役にも立ってくれねえのによ…」
スウェナ「それを言うなら、連休中、ずっと晴れだったわ」

毎日、無駄に過ごしてたけれど、とスウェナちゃんの嘆き。

スウェナ「下手に動いたら、確実に誰かババでなけりゃ…」
サム  「仕方ねえって、キースがいねえんじゃ…」
ジョミー「ババの専門家が不在は、痛かったわよねえ…」
シロエ 「アレばっかりは、キース先輩にしか…」

務まりませんし、とシロエ君も。

シロエ 「疫病仏だなんて言われていても、プロです…」
サム  「呼び込んだ厄は、自分で片を付けるしよ…」
ジョミー「たまに、誰かに回るピンチもあるけどさ…」
スウェナ「ほぼほぼ、一手引き受けだもの…」

ああなってくると才能の一種だわね、という声が。

スウェナ「厄を呼び込む腕も、招いた厄を始末するのも…」
シロエ 「真似出来る人なんか、いませんって!」
??? 「ぼくも、その点は賛成だよ!」
一同  「「「げっ!!!」」」

早くもソルジャー(会話表記はAブルー)降臨でして。

Aブルー「ご挨拶だねえ、げっ、だなんて…」
サム  「正しい対応だと、俺は思うぜ」
シロエ 「なんだって、こんなに早く来るんです!」
ジョミー「まだ朝の内だよ、いつも遅いのに…」

遅刻ギリギリで来るのが定番で、とジョミー君。

ジョミー「朝御飯は出ないよ、みんな済ませてるし!」
サム  「コンビニでパンでも買って来いよな!」
Aブルー「ぶるぅは、どうかな?」

コンビニに行けって言うわけ、と太々しい発言。

Aブルー「今の時期だと、オススメのパンは?」
ぶるぅ 「パン屋さんに行ったら、秋の新作一杯だよ!」
Aブルー「ええっ…!?」

何か作ってくれないのかい、と慌ててますけど。
パン屋さん…?


2026/09/23 (Wed)



☆朝食が目当ての人


スッポンタケの法要の日で、朝から生徒会長宅な御一同様。
いつもより早くソルジャーが来まして、朝食を要求でして。

ぶるぅ 「んとんと…。作ってもいいけど、普通だよ?」
Aブルー「普通って?」
ぶるぅ 「ホットケーキとか、トーストとサラダとか…」
サム  「和風のメニューもいける筈だぜ?」

鮭と味噌汁とか、卵焼きとか、とサム君の素朴な疑問。

サム  「ぶるぅだったら、楽勝だよなあ?」
ぶるぅ 「うんっ! でもでも、パン屋さんには…」
シロエ 「勝てないんですか?」
ぶるぅ 「今からパン生地から作って、間に合う?」

朝御飯用には、絶対に無理、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「だけど、パン屋さんは朝が早くて、品揃えが…」
一同  「「「あー…」」」

朝一番に店を開けたら、既に色々、と納得の事情。

ぶるぅ 「秋の新作だから、栗のとか、サツマイモとか…」
ジョミー「サンドイッチ類だって、充実してるよね?」
スウェナ「ローストビーフに、海老に、選び放題よね…」
シロエ 「卵サンドにしたって、種類が豊富でしたっけ」

ふわふわ厚焼き玉子とか、とシロエ君も。

ぶるぅ 「でしょでしょ、パンのビュッフェスタイル!」
ブルー 「そうそう、この先の角の店だと、カフェがさ…」
シロエ 「併設ですよね、選んだパンが食べられる仕様で」
スウェナ「あそこ、紅茶とコーヒー、おかわり自由よ?」

モーニングセットもあった筈よね、とスウェナちゃん。

スウェナ「グルメ情報でも、有名だし…」
サム  「そっち行った方が、いいんでねえの?」
Aブルー「なるほど、リッチな朝御飯なんだ?」

パン屋さんでも、とソルジャー、目が窓の外へ。

Aブルー「だったら食べに行って来るから、準備お願い!」
一同  「「「はいっ!」」」
Aブルー「こっちで朝食で、正解だったよ!」
ぶるぅ 「楽しんで来てね!」
Aブルー「もっちろーん!」

パン屋さんで朝御飯、と嬉しそうに外出ですけど。
朝食狙い…。


2026/09/24 (Thu)



☆朝食が嫌だった人


お彼岸のお中日はスッポンタケの法要、生徒会長宅な面々。
早々に現れたソルジャー、朝食目当てでパン屋さんへ外出。

シロエ 「何だったんでしょう、あの人は…」
サム  「朝飯狙いはガチだけどよ、珍しいよなあ…」
ジョミー「ホントにね…。向こうで何かあったのかな?」
スウェナ「朝御飯メニューが嫌だっただけでしょ?」

ただでも食事が嫌いなんだし、とスウェナちゃんの言。

スウェナ「栄養剤で済ませたいくらいに、苦手な筈よ?」
シロエ 「こっちで見てると、嘘じゃないかと思えますよ」
サム  「たらふく食って、食いまくるんだしよ…」
ぶるぅ 「仕方ないよね、食材も全く違うらしいもん!」

お酒だってメインは合成でしょ、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「香りづけにブランデーとか、絶対ないしね!」
ジョミー「あったとしても、合成酒じゃね…」
サム  「元の素材が美味くなけりゃよ、ひでえ味かも…」
シロエ 「朝食とかだと、手抜きもありそうですし…」

みんな嫌でも食べる時間帯です、とシロエ君の指摘。

シロエ 「夜勤明けでも、これから仕事でも、朝食ですよ」
サム  「腹が減っては戦が出来ぬ、って言うしなあ…」
ジョミー「今朝のは、特に手抜きだったとか?」
Aブルー「ピンポーン!」

ただいま、とソルジャーの御帰還。

Aブルー「モーニングセット、美味しかったよ!」
シロエ 「早すぎませんか…?」
Aブルー「朝は早食いの癖がついててさ…」

ノルディが連れてくれるトコとかは別、と威張り返る人。

Aブルー「のんびり優雅に食べる場合は、しっかり!」
ジョミー「パン屋さんじゃ、ダメって?」
Aブルー「出勤前の人もいるしさ…」

雰囲気イマイチ、と贅沢な言い分。

Aブルー「もっとも、焦げたパンを食べるよりはさ…」
シロエ 「焦げてたんですか?」
Aブルー「オーブンの設定ミスで黒焦げ!」
一同  「「「あー…」」」

それは嫌すぎるかも、と納得の朝食逃亡ですけど。
黒焦げ…。


2026/09/25 (Fri)



☆黒焦げでも朝食用


スッポンタケの法要の日ですけれども、早々にソルジャー。
朝食を希望で行って来た先が、パン屋さんでのモーニング。

ぶるぅ 「黒焦げのパンって、トーストじゃないよね?」
Aブルー「トーストだったら、まだしもマシだよ」
ジョミー「食パンが丸ごと黒焦げ的な?」
Aブルー「そう! オーブンで纏めて焼くから、どれも…」

真っ黒焦げの外側で、中身も、それなり、という説明。

Aブルー「焼き直して出せるような、余裕は無い船だしさ」
シロエ 「一日当たりの食材の使用量、上限アリですね?」
Aブルー「でないと、食糧不足に陥るだろう?」
一同  「「「うーん…」」」

黒焦げの食パンでも、我慢するしか、と厳しい食糧事情。

Aブルー「逃げて来たのも、これで分かるだろう?」
サム  「他の面子が食っているのに、贅沢でねえの?」
Aブルー「その点だったら、きちんと言い訳!」
一同  「「「言い訳?」」」

逃亡のための口実だろう、と誰もが心でツッコミ。

Aブルー「食欲が無いから、誰かのおかわり用に提供!」
シロエ 「トップに立つ人の鑑っぽいですけど…」
スウェナ「食事嫌いはバレているのよね?」
Aブルー「みんな承知してるし、暗黙の了解!」

逃げたな、と思っていたって追って来ない、と太々しい人。

Aブルー「ところで、お彼岸の準備は出来たのかい?」
シロエ 「まだですから、急ぎます!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳、作って来る!」
ジョミー「用意が出来ていないと、キースもキレるしね…」

仕方ないか、と準備していく法要用の祭壇。

スウェナ「花は、この辺で良かったかしら?」
サム  「バッチリだぜ!」
ぶるぅ 「お膳も出来たよ、持って行くね!」

ちゃんと精進料理だもん、と出来上がっているお膳。

シロエ 「流石です!」
Aブルー「そういえば、キースの朝食、精進なのかな?」
サム  「言われりゃ、そうかもなあ…」

俺は聞いてみたことねえけど、と首を傾げてますけど。
精進…?


2026/09/26 (Sat)



☆気になるメニュー


スッポンタケの法要の日でして、準備も出来て副住職待ち。
ソルジャーを見舞った朝食事件から、キース君の朝が話題。

Aブルー「アドス和尚って、うるさいんだろう?」
シロエ 「そう聞いてますね、カレーにも制限だそうで」
Aブルー「カレーかい?」
シロエ 「肉はともかく、匂いが強いので日を限ると…」

言ってましたよ、とシロエ君の証言。

シロエ 「ですから、お彼岸の間は朝食が精進料理でも…」
サム  「ありそうだよなあ、お盆の間はそうだしよ…」
スウェナ「実際の所は、どうなのかしら?」
ぶるぅ 「あっ、キースだ! 来たから、聞けば?」

連れて来るね、と玄関の方へ跳ねてゆくお子様。

ぶるぅ 「はい、キース着いたよ、質問は?」
キース 「はあ?」
ぶるぅ 「朝御飯のメニューを、聞きたいんだって!」
キース 「後にしやがれ! 着替えて来る!」

部屋を借りるぞ、と慣れた様子で法衣鞄を持ってスタスタ。

Aブルー「法要の後になるのかな…」
ジョミー「法話もあるしさ…」
一同  「「「うーん…」」」
キース 「戻った! 質問の件は、法要の後にする!」

正座するんだな、とピシャリ。

一同  「「「はーい…」」」
キース 「では、始める」

ハハーッと一礼、恭しく香炉を掲げて法要スタート。

キース 「願我~心浄~如~香炉~…」
一同  (((始まった…)))
キース 「十法世界~常~住~仏~…」
一同  (((長いんだよな…)))

四十分くらいかかるんだっけ、と正座するしかない実情。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((やっと終わりだ…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

鐘と木魚を連打で、お念仏三昧で終了なのが法要。

キース 「南無阿弥陀仏…。よく、お勤めでした」
Aブルー「待ってました!」
キース 「なんだと!?」
Aブルー「法話だってば!」

朝御飯事情が聞けるんだろう、と乗り出してますけど。
法話で…?


2026/09/27 (Sun)



☆アドリブで朝食話


スッポンタケの法要、読経が終わって法話の時間ですけど。
朝食メニューが気になるソルジャー、すかさず突進でして。

キース 「後にするとは言ったが、何故、今なんだ!?」
Aブルー「だってさ、法話は話題が幅広いんだろう?」
キース 「ネタを用意しているのと、アドリブでは…」
Aブルー「違いすぎるから、無理だってこと?」

抹香臭い法話しか出来ないわけ、とソルジャーのツッコミ。

Aブルー「それじゃ聞くけど、法話のプロの人の場合は?」
キース 「うっ…!」
Aブルー「いきなり、朝御飯を振られても、出来るんだ?」
ブルー 「そういうことだね、プロの布教師だと当然!」

前に話題だった、上級者向けの修行の講師とか、という声。

ブルー 「あの手の人だと、アドリブも出来てこそでさ…」
シロエ 「キース先輩のスキル不足ってことですか?」
ブルー 「ズバリ言うなら、そうなるね」
キース 「余計なことを…!」

俺は布教師の勉強はしていないのに、とキース君の呻き。

キース 「法話が初っ端から台無しになったぞ!」
ブルー 「いいのかい? 怒ると、戒律破りだけど?」
キース 「ぐっ…!」
サム  「そういや、怒らねえってえの、あるよなあ…」

坊主の心得の一つだった筈だぜ、と僧籍な人も。

サム  「なんとかしろよな、朝飯でよ…」
キース 「努力しよう…。少し質問しても構わないか?」
Aブルー「もちろんだよ!」
キース 「俺の朝食メニューを知りたい理由とは、何だ?」

答え次第で考えることにする、と繰る本式の長い数珠。

Aブルー「精進料理か、そうでないかが気になってさ…」
キース 「なるほどな…。しかし、朝飯?」

今まで聞かれたことは無いが、と副住職が傾げる首。

キース 「お彼岸の間は、俺の家では精進料理ではある」
Aブルー「やっぱり、そうなんだ? 実はさ…」
キース 「精進の朝飯を、見習いたいのか?」

実践するならメニューを教えよう、と乗り気ですけど。
朝御飯…。


2026/09/28 (Mon)



☆食パンはアウト


スッポンタケの法要の法話タイムに、キース君の朝食の話。
ソルジャーのリクエストでして、アドリブで法話な副住職。

キース 「お彼岸の間、精進料理にするのは功徳が積める」
サム  「いいじゃねえかよ、法話らしくなって来たぜ」
シロエ 「キース先輩、頑張って下さい!」
キース 「ちなみに、精進の味噌汁、ナスの田楽などで…」

卵焼きだの鮭だのは、全く出ない、と朝食メニュー。

キース 「パンが食いたくなっても、俺の家ではアウトだ」
一同  「「「ええっ!?」」」
キース 「本当の話で、トーストなどは、厳禁だな」
Aブルー「えっと…? ぼくは、ハムエッグだったけど?」

モーニングセットを食べて来たしね、とソルジャーの困惑。

Aブルー「ハムと卵は分かるけれどさ、トーストって…?」
ジョミー「ぼくにも謎だよ、マーマレードがダメなわけ?」
キース 「違うな、バターの素材は牛乳になるし…」
シロエ 「まさか、マーガリンでないと、ダメなんですか」

動物性たんぱく質がアウトと見ました、とシロエ君の読み。

キース 「それで正解だ」
一同  「「「ええっ…」」」
Aブルー「じゃあさ、ぼくの船で出た、黒焦げのパンも…」
キース 「黒焦げの事情は知らんが、材料による」

植物由来のパンだったらいける、と副住職。

キース 「お釈迦様の時代は、ヨーグルトもいけたが…」
一同  「「「マジで!?」」」
キース 「お亡くなりになった理由が、豚カツだしな…」
一同  「「「あー…」」」

聞いた覚えがあるような、と記憶にあるらしい豚カツ話。

キース 「お経にも説かれているが、柔らか豚で…」
サム  「食あたりだっけな…」

今はバターもアウトなのかよ、とサム君もショック。

サム  「お前の家だけ、厳しいって…?」
キース 「真面目な方だと、お供えに洋菓子を避けるぞ」
一同  「「「はあ?」」」
キース 「常識だ!」

洋菓子はバター多めだろうが、と言ってますけど。
そういえば…。


2026/09/29 (Tue)



☆アドリブで成功


スッポンタケの法要の法話タイムですけど、話題が朝食で。
キース君の家は精進料理で、食パンもバターでアウトとか。

サム  「お供えに洋菓子、ダメだったのかよ…」
キース 「知らない人の方が多いし、普通に来るがな…」
シロエ 「そうでしょうねえ、和菓子オンリーでは…」
キース 「羊羹とかの類ばかりでは、変化に乏しいし…」

大勢が集まる法要で供える分だと、かぶる恐れが、とマジ。

キース 「参列して下さった方にも、お返しで渡すからな」
ジョミー「全部、羊羹とか最中だったら、ショックだよね」
キース 「檀家さんに聞いた話では、品選びが大変で…」
スウェナ「ギフトカタログってわけにも、いかないわね…」

法要で供える以上は、御本尊様にもでしょ、という質問。

スウェナ「此処では、誰も供えてないけど…」
キース 「もちろん、御本尊様に供えて、お下げして…」
サム  「後は、住職と家族用な…」
キース 「多すぎた場合は、法要の前のお茶菓子にするぞ」

日持ちする菓子だと有難い、と繰る本式の数珠。

キース 「正直に言えば、俺もバター禁止は厳しいと…」
Aブルー「和菓子だってさ、バター、入ってる気が…」
ぶるぅ 「そだね、皮とかに入れたら、美味しいもんね!」
キース 「どら焼きの類は、要注意らしい」

バターを控える檀家さんの話では、と現場の証言。

キース 「とはいえ、世につれで、黙認だな」
シロエ 「お断りも出来ませんしね…」
キース 「御本尊様も、お許し下さる」
サム  「阿弥陀様は懐が広いらしいしよ…」

要は、お念仏の心が大事なんだよな、と僧籍な人。

サム  「何が供えてあっても、お念仏でよ…」
キース 「全て許して頂けて、お浄土へお迎え下さる」
ブルー 「お見事! アドリブで法話、上手く出来たね!」
Aブルー「スッポンタケも喜ぶよ!」
キース 「なんとかなった…。今後も、この勢いで…」

俺の面子を保ちたい、と合掌ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2026/09/30 (Wed)




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☆九月になっても


さて、9月。残暑厳しい中でも、夏休みが終わった人たち。
週末が来るなり、生徒会長宅に出掛けたシャン学メンバー。

シロエ 「暑いですねえ…。まだまだ夏の延長ですよ…」
ジョミー「秋が来る時期、年々、先になっていくよね…」
スウェナ「その内、10月も夏になりそう…」
キース 「暑さ寒さも彼岸まで、というのは死語だな…」

坊主の俺が言うのもアレなんだが、とキース君の苦笑い。

キース 「親父の時代は、お盆が済んだら、ひと息で…」
シロエ 「涼しくなっていたんでしょうねえ…」
キース 「朝晩、肌寒いと思う時さえあったそうだ」
一同  「「「うーん…」」」

マジか、と皆が見合わせる顔。

ジョミー「信じられない話なんだけど、マジかも…」
キース 「裏山からの風が、秋風だったと聞いている」
シロエ 「墓地から吹いて来るせいでしょうか?」
キース 「失礼な! お化け屋敷ではない!」

出ると噂が立ったこともないぞ、とキース君の渋面。

キース 「裏山の奥も山だし、空気が冷えているだけだ!」
スウェナ「科学的に証明出来るってわけね?」
ジョミー「残念、心霊スポット、期待したんだけどな…」
シロエ 「ジョミー先輩、そういうの、好きですしね」

出るんだったら行くんですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「たった一人で、肝試しとかに!」
ジョミー「一人では、ちょっと…。サムか誰かと…」
サム  「なんで俺だよ!?」
ジョミー「一応、お経はマスターしてるしさ…」

ぼくより遥かにマシなレベルで、とジョミー君。

ジョミー「お念仏だけじゃないの、ガチだし…」
サム  「まあなあ…。ブルーに仕込まれたしよ…」
シロエ 「付き添いとしては、頼もしそうです!」

お二人で如何ですか、とシロエ君。

シロエ 「出ないと言ってますけど、現地調査に!」
ジョミー「夜だと、少しは涼しくなるかな…」
キース 「肝試し会場でもない!」

町内の子供会には貸すが、と言ってますけど。
肝試しに…?


2026/09/01 (Tue)



星肝試し会場に便利


まだまだ残暑厳しい季節で、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君が言うには、アドス和尚の時代は秋風だったとか。

シロエ 「ご町内の子供会で、肝試しですか?」
スウェナ「あの裏山で?」
キース 「不本意ながら、会場としてはうってつけだし…」

夏休み中の人気イベだ、とキース君の渋面。

キース 「肝試しの前後の集合場所に、宿坊が便利なんだ」
サム  「あー、食堂とか、広間とかあるしよ…」
キース 「庫裏でもいいんだが、抹香臭い点が問題で…」
シロエ 「子供さんたちに、敬遠されるんですね?」

本堂と廊下で直結な仕様ですし、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「宿坊だったら、切り離された建物ですから…」
キース 「お前にまで言われたくはないが、否定出来ない」
ジョミー「肝試しだったら、お化け、出るよね?」
キース 「お化けが出ない肝試しなんぞは、片手落ちだ」

それなりに工夫しているようだぞ、とキース君、苦笑。

キース 「肝試しの夜になったら、墓地の方から悲鳴が…」
サム  「聞こえるのかよ?」
キース 「子供の悲鳴は、よく響くからな…」
シロエ 「夏の風物詩になっているわけですか…」

本物が出ても分かりませんね、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「混ざっていたって、誰も気付きませんよ?」
キース 「失礼な!」
ジョミー「でもさ、出ないって言い切れるわけ?」
キース 「お前、失礼にも程があるだろう!」

親父の耳に入ったら詰むぞ、とキース君の睨み。

キース 「来年の棚経で、スクーターを追う羽目に…」
ジョミー「ないない、それだけは絶対に!」
サム  「親父さんのお供は、ジョミーじゃ務まらねえよ」

お経も満足に読めねえんだし、とサム君の鋭い指摘。

サム  「けどよ、絶対に出ねえって、言い切れねえぜ?」
キース 「貴様まで言うか!」
ジョミー「流しもあると思うんだよねえ…」
キース 「はあ?」

流しというのは何だ、とキース君、キョトン。
どういう意味…?


2026/09/02 (Wed)



☆タクシーに乗るブツ


夏休みが終わっても暑い季節で、週末は生徒会長宅な面々。
其処で出て来た元老寺の裏山の話、肝試しの会場だそうで。

キース 「流しだなどと、タクシーじゃあるまいし」
ジョミー「そのタクシーでもさあ、乗るって聞くけど?」
キース 「乗るとは、何が…?」
ジョミー「話の流れで気付かないとか、鈍すぎない?」

タクシーに乗るって話は多いよ、とジョミー君、ニンマリ。

ジョミー「何処の地方でも、多分、あるんじゃないかな…」
シロエ 「どうでしょう。そうとは限らないのでは?」
サム  「それこそ、なんでなんだよ? 乗らねえ手は…」
スウェナ「無いと思うわ、タクシーが走っているんだもの」

止めて乗るのが王道でしょ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「乗ったら運んで貰えるんだし、便利ツールよ?」
シロエ 「でもですね…。地方都市だと、タクシーが…」
サム  「そりゃまあ、ねえって地域もゼロじゃねえけど」
ジョミー「走ってない場所は、除外でいいと思うよ」

無い袖は振れぬじゃないんだけどね、とジョミー君。

ジョミー「もっとも、無賃乗車なコースは確定で…」
シロエ 「そうじゃなくって、タクシーが流さないんです」
一同  「「「は?」」」

どういうケースだ、と皆が見合わせる顔。

ジョミー「流しのタクシー、普通はあるよ?」
サム  「夜が遅けりゃ、仕方ねえけど…」
キース 「違うだろうな、シロエが言うのはド田舎で…」
シロエ 「流石は、キース先輩!」

地方のお寺に行くことありますしね、とシロエ君の笑み。

シロエ 「タクシーは、タクシー乗り場で乗るようなトコ」
キース 「たまにあるんだ、呼ばないと来ない所がな…」
一同  「「「うーん…」」」

タクシーが少なすぎるせいか、と納得な理由。

キース 「ところで、流しで誰を乗せると?」
ジョミー「決まってるじゃない、仏様ってヤツで…」
キース 「お前なあ…」

俺の家は怪談スポットでもない、と怒ってますけど。
当然かと…。


2026/09/03 (Thu)



☆御本尊様が怖い人


新学期に入っても続くのが残暑、週末は生徒会長宅が一番。
出て来た話題が肝試し会場で、元老寺の裏山が子供会用で。

キース 「俺の家を何だと思っているんだ、お前は!」
ジョミー「お寺なんだし、タクシーで来るのがいてもさ…」
シロエ 「そりゃまあ、不思議は無いんですけどねえ…」
サム  「相手が悪いぜ、親父さんにバレたら詰みだろ…」

アドス和尚の怒りは半端ねえし、とサム君が竦める肩。

サム  「呼び付けられて、罰礼百回、ありそうでよ…」
ジョミー「ちょ、ソレは勘弁…!」
キース 「だったら、無礼な発言をするんじゃない!」
ジョミー「分かったってば…」

元老寺なんて行きたくもないしね、とジョミー君、逃げ腰。

ジョミー「迷惑な人だって、避けて通るくらいだしさ…」
シロエ 「あの人、お盆前に結局、顔を出さずですか?」
キース 「はあ?」
シロエ 「アンダーを借りてた期間です、夜にコッソリ…」

交換するだけで、顔は出さない話でしたよ、とシロエ君。

シロエ 「棚経の時は、顔出しどころか、座ってましたが」
スウェナ「そうだったわねえ、棚経応援で給水スポット…」
キース 「正直、有難いサービスだったぞ」
サム  「俺のコースにも、欲しかったのによ…」

片手落ちだぜ、とサム君、ブツブツ。

サム  「両方は無理なの、分かってるけどよ…」
キース 「来年あっても、サムには譲れん…」
ジョミー「やっぱさあ、切実に欲しいの、自転車組だし…」
サム  「俺も自転車で、おまけにスクーターの後をよ…」

必死に追い掛けて走ってるんだぜ、とサム君の嘆き節。

サム  「顔を出さねえコースでいいから、ドリンク…」
スウェナ「普通に無理でしょ?」
キース 「無理だろうな」

御本尊様が怖いのとは違うし、と副住職。

キース 「アンダーの交換の時には、一度も見ていない」
シロエ 「全力で回避ですか…」
キース 「そのようだ…」

よほど怖いらしい、と苦笑ですけど。
肝試し並み…?


2026/09/04 (Fri)



☆阿弥陀様の広い懐


残暑が続く中で新学期スタート、週末は生徒会長宅な面々。
元老寺の裏山が肝試し会場な話から、棚経の回想モードで。

シロエ 「御本尊様、よっぽど怖いんでしょうねえ…」
キース 「日頃の行いが最悪すぎるしな…」
サム  「やっぱ、仏罰が当たるレベルかよ…」
キース 「未だに当たらん辺りを見ると、どうだか…」

阿弥陀様の懐がビッグサイズ過ぎる、とキース君の嘆き節。

キース 「一度くらい懲りてくれれば、俺も楽なのに…」
ブルー 「阿弥陀様の懐が狭かった場合、大惨事だよ?」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「そもそも、お念仏の意味を知っているかい?」

其処が基本になるんだけどさ、と生徒会長の問い。

ブルー 「これだ、と考えている答えを挙げてみたまえ」
シロエ 「えっと…。極楽往生でしたっけ?」
キース 「一般的には、その辺りが限界だろうな」
ブルー 「サムの場合は、もう少し深くなる筈だよ」

どうかな、サム、と生徒会長の御指名。

ブルー 「ぼくの直弟子としての答えは、どういうヤツ?」
サム  「お念仏を唱えた人は誰でも、お浄土行きだよな」
ブルー 「ピンポーン!」
キース 「正確に言うなら、生涯の間に、一度でもいい」

たった一度の南無阿弥陀仏で、お浄土行きだ、とキース君。

キース 「もっとも、一般人には、あまり話さないがな…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「あんまり言いすぎると、手抜きが増えてさ…」
キース 「悪事を働くヤツも増えるし、厳しくしている」

日課念仏というヤツもあるぞ、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「一日の間に、お念仏を三百回の日課だ」
スウェナ「お坊さん向けよね?」
キース 「残念ながら、一般向けだ!」
上級者限定だが、とキース君の解説。

キース 「檀家さんでも、修行を終えた人用だな」
一同  「「「は?」」」
キース 「修行があるんだ」

クリアした人だけの日課になる、と言ってますけど。
一般人向け…?


2026/09/05 (Sat)



☆一般人向けの修行


残暑が続いても新学期スタート、週末は生徒会長宅が一番。
棚経の回想から話題がお念仏でして、一般向けの修行の話。

シロエ 「一般人が修行って、何なんです?」
ブルー 「そのまんまだけど?」
サム  「俺も初耳なんだけどよ…」

やっていねえ気が、とサム君が傾げる首。

サム  「一日に、お念仏を三百回とか、聞いていねえし」
ブルー 「当たり前だよ、クリアどころか、参加してない」
シロエ 「マジですか?」
スウェナ「どういう意味よ、サムは直弟子なんでしょ?」

一般人向けなら、受けるべきだわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「それとも、お寺に行かなきゃダメって言うの?」
ブルー 「ピンポーン!」

お寺に通うのは大原則、と生徒会長が立てる人差し指。

ブルー 「修行期間中は毎日通って、朝から晩まで!」
一同  「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、メインの修行が夜だしね…」
キース 「もっとも、夜までやるのは一日だけだが…」

他の日は夕方で解散になる、とキース君も。

キース 「ただし、夜までやる日だけは、欠席不可で…」
ブルー 「この日に参加しないと、最終日にさ…」
キース 「資格が貰えないことも多いし…」

やむを得ない事情の場合のみ、考慮される、という説明。

キース 「急病だとか、どうしても仕事が休めないとか…」
サム  「一般向けにしては、厳しすぎねえ?」
ブルー 「だから、普通は、引退後のご高齢の方がさ…」
キース 「メインの参加者で、若手はレアらしいぞ」

付き添い以外で自主的な参加は珍しいそうだ、と副住職。

キース 「拘束日数も、一週間ほどになるしな…」
一同  「「「うーん…」」」

本当に一般向けなのか、と疑問を抱くしかないヤツで。

シロエ 「あのですね…。それって、上級者どころか…」
サム  「セミプロ向けなんでねえの?」
ブルー 「違うね、一般向け!」

参加の機会もレアになるけど、と言ってますけど。
レアって…?


2026/09/06 (Sun)



☆レアらしい開催


残暑が終わらない中で新学期、週末は涼しい生徒会長宅で。
其処で出て来た、お念仏の話から、一般向けの修行の情報。

サム  「参加の機会もレアって、何なんだよ?」
ブルー 「元老寺では、多分、長らく、やっていないかと」
キース 「そうだな、俺が生まれた後には一度も無い筈だ」
一同  「「「はあ?」」」

そんな修行が存在するのか、と誰もが仰天。

シロエ 「キース先輩が生まれてからって、半端ないです」
ジョミー「年を取らないのは置いておいても、大学卒で…」
スウェナ「卒業してからの年数も、かなりになるわよ…」
サム  「それだけの期間、やっていねえとか…」

どの辺が一般人向けなんだよ、とサム君の疑問。

サム  「誰でも参加出来るんでなけりゃよ…」
シロエ 「一般向けとは言い難いですよね…」
ブルー 「だけど、一般向けなんだってば」
スウェナ「信じられないわ…」

もっと頻繁に開催するべきでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「行きたい人は誰でも、行けてこそだし…」
キース 「其処の理念は確かなんだが、レアだからこそ…」
ブルー 「有難味というか、参加した甲斐がね…」
シロエ 「あると言われても、理解の範疇外です…」

お坊さんの発想は違うんでしょうか、とシロエ君の問い。

シロエ 「レアさに重きを置いている理屈ですか?」
ブルー 「そういうことだね、そう簡単にはさ…」
キース 「修行道場の門は開かないぞ」
一同  「「「修行道場!?」」」

なんだソレは、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「修行道場って、キース先輩が…」
ジョミー「璃母恩院で行ってたアレのことかな…」
ブルー 「ピンポーン!」

ソレで合ってる、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「キースが行った修行道場の、簡易版でさ…」
サム  「簡易版ってえのが、存在するのかよ?」
キース 「一般向けにしか、開放していないがな…」

お前が行っても裏技は無理だ、と言ってますけど。
簡易版…?


2026/09/07 (Mon)



☆入門者になるイベ


残暑厳しい中で迎えた新学期、涼しい生徒会長宅での週末。
お念仏の話が切っ掛けで出たのが、修行道場の簡易版とか。

サム  「俺だと、参加出来ねえってか?」
キース 「参加してもいいが、さっき言った通り裏技は…」
ブルー 「認められないと言うか、正式な道場じゃないし」
サム  「簡易版だから、ってえことかよ?」

俺が行っても無駄足なのかよ、とサム君の問い。

サム  「一週間だか、通い詰めた分の修行がパアって?」
キース 「パアとは違って、上級者の一般人な扱いだな」
シロエ 「お念仏を三百回とかいうヤツですか?」
ブルー 「ピンポーン!」

修行を終えたら、仏弟子扱いだしね、と生徒会長の笑み。

ブルー 「僧籍じゃないけど、入門者として扱われるわけ」
一同  「「「入門者?」」」
キース 「男なら入道、女性の場合は尼入道だ」
一同  「「「えっと…?」」」

入道雲とかのアレか、としか分からないのが御一同様。

シロエ 「入道っていうのは、入道雲と同じでしょうか」
ブルー 「意味合いとしては、ソレで合ってる」
キース 「入道雲は、本来、坊主雲のような言葉だし…」
スウェナ「それじゃ、お坊さんとして扱われるの?」

それで、お念仏を三百回かしら、とスウェナちゃんの疑問。

スウェナ「お坊さんなら、三百回は当然よね…」
ブルー 「年数を経てると、よいしょの代わりに、お念仏」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「暮らしのリズムに、お念仏が溶け込むってこと」

キースの場合は、まだまだだね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「一般人だと、上級者でもさ…」
キース 「無理な境地だ」

俺も目指してはいるが、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「簡易版の修行道場でも、なかなか厳しい」
ブルー 「だからこそ、準備にも時間と手間がね…」
キース 「開催する時は、璃母恩院からも…」
ブルー 「紅白の餅だよ?」

それくらいレアなイベント、と説明ですけど。
紅白の餅…?


2026/09/08 (Tue)



☆お祝いの餅なイベ


残暑の中で新学期スタート、週末は生徒会長宅な後一同様。
お念仏の話から出た、一般人向け修行道場がレアだそうで。

シロエ 「紅白のお餅が届くって、お祝いですか?」
ブルー 「ピンポーン!
キース 「開催おめでとうございます、と璃母恩院から…」
ブルー 「立派な鏡餅が届く仕組みになってる」

ビッグサイズの紅白だよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「修行道場の開催中は、御本尊様の前に飾るわけ」
キース 「もちろん、お礼はしないといけないんだが…」
サム  「やっぱ、お礼も高くつくよな…?」
キース 「そのようだ。準備期間に、資金集めが必須だな」

参加する気が無い人も含めて、御浄財を、と副住職、合掌。

キース 「色々な面で高くつくから、開催もレアになる」
ブルー 「自分の代で一回出来れば、上等らしいね」
一同  「「「うーん…」」」

レアになるのも仕方ないか、と思わざるを得ない理由。

サム  「キース、親父さんは開催したことあるのかよ?」
キース 「いや、俺の祖父の頃にやったきりだ…」
スウェナ「それじゃ、近々、やる予定かしら?」
キース 「生憎、特殊事情のせいで、やれそうにない…」

引退するとなったら別だろうが、とキース君の苦笑。

キース 「俺も親父も、年を取らないのがバレているし…」
ジョミー「何か関係あるってこと?」
キース 「いいか、自分の代で一度出来れば、上等なんだ」
ブルー 「余裕ありまくりだから、他所に譲るべきでさ…」

近隣のお寺が優先されてしまうよ、と銀青様の説明が。

ブルー 「お祝いの餅が届くほどのイベ、何処のお寺も…」
キース 「一度くらい開催したいしな…」

複数回をこなす所もゼロではないが、とキース君。

キース 「檀家さんが熱心な場所だと、押される形で…」
ブルー 「自分の代で二回、三回とやるんだけれど…」
キース 「田舎が舞台になるわけで…」

都市化している此処では無理だ、と言ってますけど。
檀家さん次第…。


2026/09/09 (Wed)



☆複数回もオッケー


残暑が厳しい中でも新学期スタート、週末は生徒会長宅で。
其処で話題になったお念仏、上級者向けの日課があるとか。

シロエ 「開催回数が多いと、複数回参加もアリですか?」
キース 「もちろんだ。二回、三回という人も多いぞ」
ブルー 「二回目以降は、重ねと呼ぶね」
サム  「でもよ、複数回も参加するとよ、お念仏もよ…」

その分、加算されるんでねえの、とサム君の複雑そうな顔。

サム  「修行道場をクリアした人には、日課だよな?」
ジョミー「一日に三百回とか言っていたよね…?」
スウェナ「二回行ったら、六百回になるんじゃないかしら」
シロエ 「三回目の人だと、九百回になりそうです…」

どれだけの時間がかかるんでしょう、とシロエ君が折る指。

シロエ 「南無阿弥陀仏を一回で1秒と数えたとして…」
ジョミー「三百回で、三百秒だし、何分だっけ…?」
サム  「5分だよなあ、まあ、ギリギリいけるか…」
スウェナ「三百回だと、15分だわよ…」

一日に15分も唱えるわけ、とスウェナちゃん、愕然。

スウェナ「厳しすぎでしょ、5分だったら、まだしも…」
キース 「いや、加算する仕組みではない」
ブルー 「何回行こうが、日課念仏は三百回だよ」

その点については、安心したまえ、と銀青様の仰せ。

ブルー 「その上、ついでで唱えていいしさ」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「お坊さん生活が長いと、ヨイショも、お念仏!」
キース 「同じ理屈で、わざわざ合掌しなくてもいいんだ」

正座も全く必要ない、と副住職も。

キース 「極端な話、発声練習のついででも許される!」
ブルー 「かしこまらなくても、安心、安全!」

ただし、一日三百回は動かせないしね、と念押し。

ブルー 「軽い気分で参加した場合、後悔は確実!」
キース 「何処かの馬鹿に、やらせたい気がするが…」
シロエ 「無理でしょう?」
??? 「当然だよ!」

そんな修行をやらせるなんて、と即答ですけど。
誰ですか…?


2026/09/10 (Thu)



☆三百回は嫌らしい人


残暑が厳しくても新学期、週末は涼しい生徒会長宅な面々。
お念仏の話から一般人向けの修行へ、複数回の参加も可能。

キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
??? 「決まってるだろう、ぼくの青の間からだよ!」

急ぐからね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「勝手に修行を申し込まれちゃ、真面目に困るし」
シロエ 「いつもですけど、勝手すぎる登場ですよね」
キース 「まったくだ。厚かましいにも程がある」
Aブルー「厚かましいって、どの辺がさ!」

ぼくにしてみれば、大ピンチ、とソルジャーが尖らせる唇。

Aブルー「たまらないよね、一日に、お念仏を三百回とか」
サム  「一回だけでも、嫌がるヤツだよなあ…」
Aブルー「当たり前だよ、法要の時だけで沢山!」
シロエ 「この人、唱えてましたっけ…?」

いつも口パクだけの人では、とシロエ君の鋭い指摘。

シロエ 「さっきの話だと、一度だけでも唱えた人は…」
スウェナ「極楽往生だってことだったわよね?」
サム  「有難い効果なんだぜ、たまには唱えろよな」
ブルー 「ぼくとしたって、推奨するけどね」

君は努力が足りなさすぎるよ、と生徒会長も。

ブルー 「他人任せじゃ、出来ることもさ…」
ジョミー「出来ないと思うよ、頑張ってみたら?」
サム  「お前も、言えた柄じゃねえだろ」
キース 「修行どころか、逃げることしか考えていない」

いつになったら真面目にやるんだ、と副住職、腕組み。

キース 「親父は、お前の大学行きを待ち続けているぞ」
シロエ 「そうでしたっけ…」
Aブルー「ほらね、直弟子にしたって、こうだし…」

三百回は御免蒙る、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「出来やしないし、押し込んだって逃げるよ!」
ブルー 「そうそう機会は無いんだけれどね?」
シロエ 「レアらしいですしね」
キース 「貴重だけに、あんたなんぞを…」

押し込むような枠は無いぞ、と言ってますけど。
でしょうねえ…。


2026/09/11 (Fri)



☆弟子になるらしいイベ


新学期だろうが厳しい残暑続き、週末は生徒会長宅な面々。
エアコンの効いた場所が一番、余計な人が来てしまった件。

キース 「いいか、何処で開催される時も、人気イベで…」
ブルー 「他所からのゲスト参加も普通なんだよ?」
Aブル-「其処までなのかい?」
キース 「開催自体がレアだと言っただろうが!」

自分の代で一度出来れば上等だとな、とキース君の渋面。

キース 「ゲスト枠も大抵、少なめなんだし…」
シロエ 「少人数しか行けない仕組みですね?」
ブルー 「後々まで、責任があるイベだしさ…」
一同  「「「はあ?」」」

開催したら、それでいいのでは、と誰もが見合わせる顔。

サム  「責任ってえのは、何なんだよ?」
キース 「そのまんまだな」
ブルー 「参加者は全員、弟子という扱いになるからね」
一同  「「「弟子?」」」

なんだソレは、とキョトンとしている御一同様。

シロエ 「弟子というのは、文字通りでいいんでしょうか」
キース 「いわゆる仏弟子というヤツになる」
サム  「ちょ、ソレって、俺とか、ジョミーとかとよ…」
ブルー 「同列と取って貰って差し支えないけど?」

主催したお寺の住職さんが師僧になるわけ、と説明が。

ブルー 「もっとも、一般人向けだけだし、形だけだね」
スウェナ「形だけって、どういう意味よ?」
ブルー 「本物の師弟関係ほどには、厳しくないってこと」
キース 「坊主は師僧に絶対服従だが、適用されない」

逆らって喧嘩になっても、罰も来ないな、と副住職。

キース 「もちろん、弟子としての務めも義務も有り得ん」
サム  「かなり軽そうな関係でねえの?」

俺はブルーに絶対服従なのに、とサム君が顎に当てる手。

サム  「それでも弟子だと言えるのかよ?」
ブルー 「言えるからこそ、アフターケアがね…」
Aブルー「何かサービスあるのかい?」
キース 「追加と言うか…」

振り返り会とかが開催される、という答えですけど。
えっと…?


2026/09/12 (Sat)



☆アフターケアの内容


新学期になっても残暑続きで、週末は生徒会長宅が一番で。
出て来た話題が一般人向けの修行で、住職の仏弟子だとか。

シロエ 「振り返り会というのは、何なんです?」
ブルー 「そのままの意味だね、振り返りの会ってこと」
サム  「修行についての、振り返りかよ?」
キース 「平たく言うなら、おさらい会と言った所か」

終了した後、何年か経ったら開催される、と説明が。

キース 「住職ではなくて、特別に呼ばれた講師が主役だ」
一同  「「「講師?」」」
キース 「専門知識を持った僧侶で、布教が仕事で…」
ブルー 「全国各地を飛び回ってるけど、特別にさ…」

修行の期間中は、専属になるわけ、と生徒会長。

ブルー 「お寺に部屋があったら、泊まることもあるね」
キース 「もっとも、普通の場合は宿を取るようだぞ」
スウェナ「それは居心地の問題かしら?」
ブルー 「ピンポーン!」

講師の仕事はハードだしさ、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「早朝に出勤して来て、朝一番の講義だし」
キース 「夕方も遅いし、夕方からの行事もあるしな」
ジョミー「夜の間くらいは、ゆっくりしたいって?」
ブルー 「修行を積んだ件と、これとは別件!」

快適な環境が保証されなきゃ外泊、と言われましても。

サム  「講師がソレでいいのかよ…」
シロエ 「そんな感じの人なら、其処にいますよ」
一同  「「「あー…」」」
Aブルー「どうして、ぼくの方を見るのさ?」

失礼すぎるよ、とソルジャーの不満そうな顔。

Aブルー「どの辺が、ぼくと似ていると?」
シロエ 「地位の高さと、普段の行動が不釣り合いです」
サム  「言われりゃ、そうだよなあ…」

自分の船でも、そうらしいし、とサム君も同意。

サム  「んでよ、講師の方はよ、振り返り会によ…」
キース 「お呼びするのが慣例だ」
ブルー 「講義の内容を、おさらいする会だなんだしね」

他にも揃って本山詣でとかが、と言ってますけど。
アフターケアで…?


2026/09/13 (Sun)



☆便乗して来た人


新学期になっても残暑なだけに、週末は生徒会長宅な面々。
お念仏の話から一般人向けの修行の方へ、開催もレアとか。

シロエ 「本山詣でというのは、璃母恩院ですか?」
キース 「そうなるな。此処からだと、地元なんだが…」
サム  「遠かった時には、泊まりがけかよ?」
ブルー 「ツアーを組んでのお参りになるね」

一大イベント、と生徒会長の解説。

ブルー 「修行だけでも費用がかかるし、本山詣ではさ…」
スウェナ「懐に余裕のある人だけなのね?」
キース 「厳しいようだが、そうせざるを得ないし…」
ブルー 「お寺によっては、積み立てコースを組む所もね」

修行が終わった翌年とかに出掛ける方向で、という話も。

ブルー 「そんな具合で、アフターケアが要るわけ」
一同  「「「うーん…」」」
キース 「それを纏めて扱う係が、師僧になった住職で…」
ブルー 「きちんと管理しないと、講師のスケジュール…」

押さえられなくて苦労するしさ、と明かされる舞台裏。

ブルー 「檀家さんだけなら、やりやすいけど…」
キース 「他所からの参加者まで、連絡対象だしな…」
シロエ 「人気イベでなくても、人数を絞りそうです」
ブルー 「ピンポーン!」

だから何処でも、最低限の人数で募集、と納得の事情。

ブルー 「信心深くもないゲストなんか、お断りだよ」
キース 「何処かの馬鹿が混ざりたくても、まず無理だ」
Aブルー「無理で結構!」
ブルー 「そうだろうねえ…」

第一、務まるわけもないしさ、と生徒会長、バッサリ。

ブルー 「法要の時でも、何もしないし…」
Aブルー「そうそう、その法要の件なんだけどさ…」

ちょうどいいから、この機会に、と膝を乗り出す人。

Aブルー「この秋も、よろしくお願いするよ!」
キース 「よろしくと言うのは、アレの話か…?」
Aブルー「お彼岸なんだし、他にあるとでも?」
一同  「「「うわー…」」」

またしてもアレか、と誰もが遠い目ですけど。
お彼岸…。


2026/09/14 (Mon)



☆便乗でもオッケー


残暑続きでも容赦なく新学期、週末は涼しい生徒会長宅で。
上級者向けの修行の話に、迷惑な人が便乗して来たのが今。

キース 「ソレが、ついでにするような話か?」
ブルー 「きちんと日を改めて、挨拶に来るべき話だね」
シロエ 「ホントですって、失礼すぎます」
Aブルー「あっ、そうなんだ? なるほどねえ…」

気が付かなくて悪かったよ、と素直に詫びが入りまして。

Aブルー「じゃあ、後日、出直すということで」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「今日は帰るよ、ぶるぅ、お土産あるかな?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! お菓子、包むね!」

ちょっと待ってて、とドアの方へ跳ねてゆくお子様。

ぶるぅ 「保冷剤とかは、つけなくていい?」
Aブルー「直帰になるから、無くてオッケー!」
ぶるぅ 「分かったあ!」

多めがいいよね、とテイクアウトの準備に出掛ける模様。

ぶるぅ 「新作のアイスも買ったし、セットにしとく!」
Aブルー「ありがとう! 追い出し組と違って気が利くね」
キース 「ぶるぅ、待った!」
ぶるぅ 「えっ、他にもオマケつけるの?」

晩ご飯の支度は出来てないけど、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「ランチの残り物なら、あるんだけど…」
キース 「違う、こいつの訪問なんぞは、一回でいい!」
Aブルー「えっと…?」
キース 「出直さなくても、ついで依頼で充分だ!」

二度も乱入されるよりはな、とキース君、目がマジ。

キース 「他のみんなも、そっちのコースを希望かと…」
一同  「「「はいっ!!!」」」
Aブルー「みんなして、ぼくを邪魔者扱い!?」
キース 「自覚だったら、嫌というほどある筈だが…?」

まさか無いとは言わないだろうな、と吊り上げる眉。

キース 「お彼岸の件なら、承知した!」
サム  「いつも通りに、法要ってことだよなあ?」
シロエ 「きちんと出ますよ!」
Aブルー「いいんだけどさ…」

露骨に迷惑がらなくても、と悔しそうですけど。
日頃の行い…。


2026/09/15 (Tue)


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☆中止は無い棚経


棚経の日の14日がやって来まして、やっぱり厳しい暑さ。
朝イチで生徒会長宅に集う面々、キース君たちを心配中で。

Aブルー「キースが途中で倒れちゃったら、棚経はさ…」
シロエ 「中止になると思いますけど?」
スウェナ「ピンチヒッター、いないって言ってたわよね?」
マツカ 「檀家さんの家には、アドス和尚が大遅刻で…」

お参りに行く方ではないでしょうか、とマツカ君の見解。

マツカ 「以前は一人で回っていたと、聞いていますし…」
シロエ 「そうでした! なんとか出来ないわけでは…」
スウェナ「なさそうだわねえ、キツイと思うけど…」

ドタキャンするわけにも、とスウェナちゃんも。

スウェナ「年に一度の行事で、檀家さんも待ってるし…」
ブルー 「多分、そっちのコースになるだろうね」
シロエ 「行かないチョイスは、無いんですね?」
ブルー 「ぼくが耳にしたケースは、意地でも行ってる」

引退していた前の住職が復帰したりさ、と生徒会長。

ブルー 「現役の和尚が、急な腹痛で搬送されたらしくて」
シロエ 「急病ですか!?」
ブルー 「そう聞いてるね、次の世代は資格がまだで…」

単独で棚経は務まらないし、と説明が。

ブルー 「仕方ないから、後期高齢者どころか八十代で…」
マツカ 「棚経のピンチヒッターだったんですね?」
ブルー 「流石に、スクーターは無理だし、檀家さんが…」

急遽、運転手で自家用車で、と凄すぎるケース。

ブルー 「来て頂いた方は、有難いけど、慌てたそうだよ」
スウェナ「そりゃそうよねえ…」
シロエ 「お布施の額とか、どうなるんです?」
ブルー 「だから、大慌てで…」

額を増やして、包み直し、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「普通はつけない、お車代までつけたと聞いたね」
シロエ 「檀家さんの、白タク用ですね…」
マツカ 「善意でも、お礼はしたいでしょうし…」
ブルー 「本当に…」

それでも来て貰えるのが有難い、と合掌ですけど。
お車代…。


2026/08/16 (Sun)



☆待ち時間が長そう


棚経の日の14日ですけど、朝から厳しい暑さで嘆く面々。
そんな暑さでもキース君は棚経、倒れた場合はどうなるか。

Aブルー「キースが倒れちゃったら、アドス和尚って?」
ブルー 「スクーターで回って、遅刻しようとね」
シロエ 「お車代は要りませんけど、待ち時間がですね…」
マツカ 「いつまでかかるか、謎ですよ…」

帰省中の人が困りそうです、とマツカ君の心配そうな顔。

マツカ 「せっかくの帰省ですから、時間は最大限に…」
スウェナ「使いたいわよねえ、出掛けるとか、買い物とか」
シロエ 「棚経待ちだと、動けませんよ?」
ブルー 「流石に、最低限の人数がいればさ…」

オッケーだけど、出掛けにくいだろうね、と生徒会長。

ブルー 「お盆くらいは、親孝行と、ご先祖様への…」
スウェナ「敬意ってヤツは必要だわよ…」
シロエ 「ぼくたちの場合は、帰省も棚経も無縁ですし…」
マツカ 「此処に来ていたって、いいんですけど…」

もっとも、ぼくは家でお参りを済ませています、という声。

マツカ 「ご先祖様に、出掛けて来ます、と断って…」
シロエ 「そうだったんですか!?」
スウェナ「考えてみれば、マツカの家なんだし…」
ブルー 「お盆の行事はあって当然だよ?」

ぼくは知ってた、と生徒会長の可笑しそうな顔。

ブルー 「朝一番に、お仏壇の前に座って、合掌だしね」
シロエ 「知りませんでした…」
スウェナ「真面目過ぎるわ…」
マツカ 「子供時代から、お盆に遊びに行く時の習慣です」

お盆休みに誘われることも多かったですし、と御曹司。

マツカ 「ですから、お盆よりも早めに、お参りも…」
シロエ 「あったんですか…」
マツカ 「ええ。ですから、出掛けたい人の気持ちは…」

分かりますよ、という見解。

マツカ 「棚経で無制限に待たされるのは、辛そうです」
シロエ 「キツイですよ…」
Aブルー「それでもさ…」

来てくれるだけマシ、とスルーされそうな人の呻き。
ごもっとも…。


2026/08/17 (Mon)



☆来てくれない恐れ


スッポンタケの棚経の日ですけど、今年も朝から暑すぎで。
キース君が暑さで倒れた場合は、代わりに回るアドス和尚。

Aブルー「アドス和尚に代わっちゃったら、棚経は…」
ブルー 「知ってる範囲しか、行かないだろうね」
シロエ 「此処って、キース先輩と、ジョミー先輩しか…」
マツカ 「知らない行先になっていますし…」

アドス和尚は来ないでしょう、とマツカ君の冷静な分析。

マツカ 「過去帳には、載っていない仏様ですから…」
シロエ 「棚経の参考にするの、過去帳ですよね…」
ブルー 「後は、檀家さんの連絡先も必須で…」

お住まいを把握していないと、棚経は無理、と生徒会長。

ブルー 「引越した時に、住所変更をするのは、常識だよ」
スウェナ「お役所みたいねえ…」
ブルー 「ある意味、お役所的な存在が、お寺で…」

地域の集会所を兼ねているのは、よくある話、と説明が。

ブルー 「他にも、集落に何かあった時には、避難所もね」
シロエ 「お寺の建物、広いですしね…」
マツカ 「立地も、目立つ所や、便利な場所が多いですよ」
スウェナ「元老寺とかだと、宿坊もあるわよね…」

集会所に使うこともあるかも、とスウェナちゃん。

スウェナ「そういえば、境内で、盆踊りなお寺も多いし…」
Aブルー「うーん…。根っこの所が、お役所だとさ…」

柔軟な対応は難しそう、とソルジャーの嘆き。

Aブルー「ユニバーサルで慣れているけど、棚経まで…?」
ブルー 「ただでも多忙な時期になるしさ…」
シロエ 「キース先輩が倒れた時には、無理でしょうね…」
マツカ 「倒れたキースの立場は、弱いですしね…」

もう一軒分、追加したい、と言えないです、とマツカ君も。

マツカ 「親しい友達の家、という言い訳も、此処では…」
ブルー 「行先が、銀青の家では、冗談だとしか…」
シロエ 「来て貰うどころか、プロですし…」
Aブルー「うーん…」

スルー以外の道が見えない、と呻いてますけど。
当然かと…。


2026/08/18 (Tue)



☆バレているパクリ


お盆はスッポンタケの棚経ですけど、とんでもなく暑い日。
朝早くから厳しい暑さ、キース君が熱中症で倒れる恐れ大。

Aブルー「棚経に来て貰うためには、キースが必須って?」
シロエ 「日頃、粗末に扱ってますけど、そのようですよ」
スウェナ「最重要人物と言っていいわよね…」
ブルー 「倒れた時には、諦めるしかないと思うよ」

ぼくが代理をする気は無いし、と生徒会長の突き放し。

ブルー 「伝説の高僧、銀青が読経するには、相手がね…」
シロエ 「例のキノコでは、話にならないわけですね?」
Aブルー「でもさ、院殿号がついてて、立派なんだし…」
スウェナ「何処からついたか、バレているでしょ?」

その場に一緒にいたんだから、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「あんなの、ブルーも忘れないわよ?」
シロエ 「ぼくたちでさえも、記憶に鮮明ですし…」
マツカ 「ぼくもです。忘れられる気がしないですよね…」
ブルー 「忘れてくれと言われても、アレは無理だよ」

これでもプロの坊主だしさ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「クジラの戒名のパクリは、頂けないねえ…」
シロエ 「そうなりますよ…」
Aブルー「だけど、きちんと、つけてくれたし…」
ブルー 「言葉遊び的に、やっただけだと思うんだけど?」

その場のノリと勢いだけでさ、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「戒名のパクリは、あるあるだけどね…」
一同  「「「ええっ!?」」」

パクってもいいのか、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「会長、今の話は、本当ですか?」
スウェナ「それこそ、冗談じゃないの?」
マツカ 「ぼくも、初めて聞いたように思えます…」
ブルー 「マツカの場合は、思い出しモードで…」

解決すると思うよ、と生徒会長が立てる人差し指。

ブルー 「ご先祖様の戒名、似たのがあると思うね」
マツカ 「言われれば、確かに…」
一同  「「「はあ?」」」

名門の家なのにパクリとは、と仰天ですけど。
マジですか…?


2026/08/19 (Wed)



☆実在するパクリ


お盆はスッポンタケの棚経、朝から生徒会長宅に集う面々。
ソルジャーも来ていますけど、キース君は熱中症の恐れが。

シロエ 「マツカ先輩ほどの家なら、戒名料はですね…」
スウェナ「ケチらない筈よね、それこそ、院殿号も…」
ブルー 「貰えると思うよ、辞退していなければ」
マツカ 「何人か、いらっしゃいます…」

お会いしたこともない、ご先祖様になりますが、と御曹司。

マツカ 「全く意識してませんでしたけど、例の仏様と…」
スウェナ「お揃いなのは、ショックだわよねえ…」
マツカ 「恐らく、そのせいで、忘れ去っていたかと…」

耳にする機会も僅かでしたし、とマツカ君の苦笑い。

マツカ 「それこそ、百回忌とかの法要くらいでしか…」
ブルー 「聞かないだろうね、出番が無いから」
スウェナ「そういうものなの?」
ブルー 「法要で読むのは、対象になる仏様だけでさ…」

他は累代で纏めるものだし、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「五十回忌とかになったら、纏めて法要も…」
シロエ 「纏めるって、仏様をですか?」
ブルー 「五十回忌より古くなってて、近い場合はね」

誰それと、誰それの七十七回忌とかはアリ、とプロの言。

ブルー 「本当に七十七回忌の人と、七十回忌とかをさ…」
一同  「「「うーん…」」」

そこまで古いと誤差の範囲なのか、と納得の年数。

ブルー 「マツカが聞いた院殿号も、そういった席かと…」
マツカ 「二百回忌とかだったような気がします…」
シロエ 「そんな仏様でも、戒名のパクリが存在ですか?」
マツカ 「院殿号だったかどうかは、怪しいですけど…」

聞いた覚えはあるんですよ、とマツカ君が証言するパクリ。

マツカ 「響きが同じというか、韻を踏んだ感じで…」
Aブルー「ソレって、まんま、パクリと言わないかい?」
マツカ 「それっぽいです、ブルーが言う通り…」
ブルー 「パクリ戒名!」

あるあるだと言ったよ、と勝ち誇ってますけど。
パクリ…?


2026/08/20 (Thu)



☆パクリには理由


スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に集った御一同様。
ソルジャーもいまして、戒名の話からパクリがあるそうで。

シロエ 「パクリ戒名というのは、何なんです…?」
スウェナ「マツカの家でも、パクリだなんて…」

信じられない話だわ、とスウェナちゃんも愕然。

スウェナ「戒名料をケチらないのに、どうしてなの…?」
シロエ 「もしかして、理由が存在するんでしょうか…?」
ブルー 「ピンポーン!」

素人さんでも、聞けば納得、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「マツカが聞いた法要の時には、多分、ご夫婦…」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「さっき話した、纏めて法要ってヤツでさ…」

お亡くなりの年が近い、ご夫婦だと思う、と解説開始。

ブルー 「そういった時には、ご夫婦合わせて法要で…」
マツカ 「一緒に二百回忌とかだったんですね…?」
ブルー 「後に亡くなった方の年忌を、繰り上げるんだよ」

繰り上げするのは問題ないし、と銀青様の仰せ。

ブルー 「それで纏めて二百回忌で、戒名を読んだわけ」
マツカ 「では、似ていたのは、夫婦だからでしょうか?」
ブルー 「それで正解!」

ご夫婦の戒名は、似せることが多いしね、との説明。

ブルー 「文字を変えたり、韻を踏んだり、手法は色々」
一同  「「「あー…」」」

それなら分かる、と素人でも理解可能な理由。

シロエ 「わざとパクッているんですね…」
マツカ 「どおりで、似たように聞こえて来たわけです…」
スウェナ「ご夫婦だものねえ、分かりやすいのが良さそう」
ブルー 「後世、ご位牌だけを見たって、一目瞭然!」

過去帳を調べなくても、誰でも分かるよ、と生徒会長の言。

ブルー 「墓石に彫ってあっても分かるし、弔うのにさ…」
シロエ 「通りすがりの人でも、心得てお参り出来ますね」
ブルー 「正当な理由で、パクリなんだよ」
Aブルー「うーん…」

スッポンタケはどうなるんだい、と質問ですけど。
ダメそう…。


2026/08/21 (Fri)



☆クジラとは無縁


お盆はスッポンタケの棚経、朝から生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも到着、キース君が暑さで倒れた時の心配中で。

シロエ 「例の迷惑な仏様は、ただのパクリですしね…」
スウェナ「正当性に欠けているから、無理でしょ?」
マツカ 「確かに、あの方の船はクジラだそうですけど…」
ブルー 「だからと言って、ご夫婦ではないしねえ…」

ついでに言うなら、ニックネームとは違う筈、と生徒会長。

ブルー 「聞いた話じゃ、敵側が使っている名称で…」
Aブルー「モビーディックは、人類側のだね…」
マツカ 「自分たちでは、クジラのつもりは無さそうです」
Aブルー「設計する時点でも、その発想は無かったよ…」

出来上がっても、誰も言わない、とソルジャーの難しい顔。

Aブルー「おまけに、広く流布してもいないし…」
シロエ 「そうなんですか?」
Aブルー「人類軍の一部だけしか、知らないわけで…」
一同  「「「は?」」」

一部だけとは、と誰もがキョトン。

シロエ 「派手に戦闘しているようですけど?」
Aブルー「アルテメシアの郊外に限定、他の宙域にはさ…」
スウェナ「出ていないわけね?」
Aブルー「ピンポーン!」

機密扱いで、軍の一部しか、とソルジャーの言。

Aブルー「クジラに似ている大型船は、知られてないよ…」
ブルー 「あらゆる意味で、クジラの戒名をパクるのは…」
シロエ 「無理があるんですね?」
ブルー 「アウトすぎるよ、諦めるしか…」

言葉遊びでついただけだし、と生徒会長、バッサリ。

ブルー 「院殿号を押し出してみたって、アドス和尚は…」
シロエ 「棚経の対象からは、除外ですか…」

キース先輩だけが頼りという勘定で、とシロエ君の纏め。

シロエ 「熱中症で倒れないよう、祈るしかないでしょう」
ブルー 「そういうことだね、ぼくにやる気がない以上」
Aブルー「あのアンダーさえ、着ててくれれば…」

安心安全だったのに、と悔しそうな表情ですけど。
手遅れですね…。


2026/08/22 (Sat)



☆大雑把すぎる人


スッポンタケの棚経の日ですけれども、朝から厳しい暑さ。
生徒会長宅に集う面々、キース君が倒れないか心配な状況。

スウェナ「アンダー、断られたんだし、仕方ないわね…」
シロエ 「キース先輩、自分に厳しい人ですから…」
Aブルー「ジョミーにも貸す、と言うべきだったかな…」
ブルー 「もちろん、サムにも貸さないとね…」

サムは自転車でスクーターの追い掛けだよ、と生徒会長。

ブルー 「ハードさで言ったら、サムが一番キツイかと…」
一同  「「「うーん…」」」

上には上があるわけか、と呻くしかない棚経事情。

ブルー 「サムが頑張っているからには、キースもね…」
シロエ 「余計に、甘えていられませんね…」
マツカ 「纏めて助ける方法、無いんでしょうか?」
ブルー 「あると思うけど、やる気の問題!」

サイオンを使えば解決するよ、と生徒会長、即答。

ブルー 「シールドを応用するだけで、可能なんだし!」
シロエ 「あー…。個人用に張ればいいんですね?」
マツカ 「宇宙空間でも平気なんですし、暑さくらいは…」
スウェナ「防げないわけがないわよねえ…」

個人用シールドを三人前でオッケーだわ、と指を折る人。

スウェナ「アドス和尚は、除外でいいんでしょ?」
ブルー 「ピンポーン!」

たったそれだけ、と生徒会長の爽やかな笑み。

ブルー 「パワー的には、大して必要ないよね」
ぶるぅ 「そだね、宇宙空間と違うんだもん!」

温度調整だけでいけるよ、と家事万能なお子様も。

ぶるぅ 「やってあげれば?」
Aブルー「あのさあ…」
シロエ 「もしかして、出来ないと言うんですか?」
Aブルー「理屈は把握してるんだけど…」

ぼくの性格、知っているよね、とソルジャーの苦悶の表情。

Aブルー「掃除が苦手で、マナーも無理でさ…」
シロエ 「アバウトなのは、承知してます」
Aブルー「だからさ…。宇宙空間はいけても…」

ごくごく普通な場面は厳しい、と唸ってますけど。
大雑把…。


2026/08/23 (Sun)



☆個人用のは無理


お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集った御一同様。
ソルジャーも来てまして、キース君が来るのを待つわけで。

ブルー 「やっぱり、個人用のシールドは無理らしいね?」
Aブルー「宇宙空間用でよければ、なんとか…」
シロエ 「でしたら、それでいいのでは?」
ブルー 「そういうわけにも、いかないような気しか…」

しないんだけど、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「檀家さんの家に着いたら、挨拶抜きではさ…」
シロエ 「いかないでしょうね、でも、何か不都合でも?」
ブルー 「玄関先での短い会話に、その日の天気は?」

話題になりがちだと思わないかい、という質問。

ブルー 「暑い中、ありがとうございます、は確実だよ?」
シロエ 「常識ですけど、答えの方も、テンプレでしょう」
マツカ 「シールドの有無で、変動は無いと思います」
ブルー 「そうかな、風があるか無いかの違いとかは…?」

風があるので、それほどでも、とか、と挙げられた例。

ブルー 「逆の場合は、せめて風でも吹いてくれれば、と」
シロエ 「言われてみれば、ありそうですね…」
マツカ 「この家の辺りは、風が通って涼しいです、も…」
スウェナ「大事な話題ね、もしかして、宇宙空間用だと…」

風が吹いても、分からないのかしら、とスウェナちゃん。

スウェナ「風を通すようなシールド、意味が無さそうよ?」
ブルー 「ピンポーン!」

あらゆるモノをシャットアウト、と生徒会長、即答。

ブルー 「直接照らす太陽光とか、超低温とかをね…」
シロエ 「そのレベルだと、風を通すわけがないです…」
ブルー 「だから、繊細なレベル調整がさ…」
Aブルー「必要なわけで、ぼくには、コントロールが…」

出来る気がしない、とソルジャー、お手上げのポーズ。

Aブルー「給水スポットくらい、作りたいけど…」
シロエ 「この暑さの中、立つんですか?」
Aブルー「勇者を募集!」

誰か代わりに立ってくれれば、と言われましても。
無理そう…。


2026/08/24 (Mon)



☆現場に立つしか


スッポンタケの棚経の日ですけれども、相変わらずの暑さ。
キース君が倒れそうでも、対策出来ないのがソルジャーで。

シロエ 「勇者を募集って、決死隊の間違いでしょう?」
スウェナ「この暑さの中、ドリンクを持って立つなんて…」
マツカ 「それこそ、立つ人用にシールドが要りますよ?」
ブルー 「まったくだよねえ、現実味が無さすぎてさ…」

自分で立ってくればいいだろう、と生徒会長、バッサリ。

ブルー 「君が立つなら、宇宙空間用のシールドで充分!」
ぶるぅ 「そだね、保冷ボックスに、飲み物でオッケー!」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」

ぼくに行けと、とソルジャー、ドン引き。

Aブルー「そんなことをしたら、キースの瞬間移動が…」
シロエ 「おろそかになる、と言いたいんですね?」
Aブルー「ピンポーン!」

両方に気を配れないよ、とソルジャーの悲鳴。

Aブルー「ただでも、気遣いの類は難アリなんだし…」
ブルー 「その問題なら、現場に行けば解決するだろう!」
Aブルー「はあ?」
ブルー 「自力で給水スポットなんだよ、コース先取り!」

移動地点を把握しないと出来ないわけで、と生徒会長。

ブルー 「シロエ、前に棚経のコースマップをさ…」
シロエ 「作りましたね、アレをもう一度、と?」
ブルー 「そう! 地図を見ながら先回りなんだし…」
スウェナ「瞬間移動の地点、書き込んであれば完璧ね!」

確かに現場で解決するわ、とスウェナちゃんも賛同。

スウェナ「シロエ、マップを作りなさいよ!」
シロエ 「了解しました、えっと、コースの情報は…?」
ブルー 「イライザさんが控えを持っているから…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お取り寄せしたよ!」

はい、と家事万能なお子様が取り出す、檀家さん一覧表。

ぶるぅ 「住所もあるから、地図でバッチリ!」
シロエ 「会長、パソコン借ります!」
Aブルー「そ、そんな…!」

炎天下で立って、瞬間移動まで、と慌ててますけど。
やるしか…。


2026/08/25 (Tue)



☆現場に出るなら


お盆はスッポンタケの棚経、キース君が来ないと無理な件。
暑さで倒れられたらアウトで、給水スポットを作るそうで。

ブルー 「四の五の言わずに、実行したまえ!」
Aブルー「時間単位で立ちっ放しで…?」
ブルー 「椅子を希望すると?」
Aブルー「でないと、ぼくも疲れちゃうしさ…」

簡単なヤツでいいから椅子が欲しい、とソルジャーの愚痴。

Aブルー「正座よりはマシでも、立ちっ放しは…」
ブルー 「オッケー、ぶるぅ、机と椅子の用意を!」
一同  「「「は?」」」

何故に机まで、と顔を見合わせる御一同様。

ブルー 「ぶるぅ、それから、ドリンク各種、箱買いで!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 保冷ボックス、氷入りだね?」
ブルー 「もちろんだよ! 入れる端から冷えるように!」
ぶるぅ 「分かったあ! 先に買い出し、行って来る!」

パッと姿が消えまして、生徒会長、ニッコリ。

ブルー 「シロエがマップを作ってる間に、一仕事!」
スウェナ「何をする気なの?」
ブルー 「待っていたまえ、すぐ戻るから」

自室に向かった模様で、十分後に戻って来まして。

ブルー 「はい、机にはコレを張ってくれたまえ!」
Aブルー「コレは何だい?」
ブルー 「見ての通りで、給水スポット、棚経応援中!」
マツカ 「御住職様方、ご自由にどうぞ、ですか…?」

宗派を問わず、と書いてありますね、とマツカ君。

マツカ 「ドリンク箱買いの理由が分かりました…」
ブルー 「どうせやるなら、皆さんのお役に立ってこそ!」
スウェナ「功徳も積める仕様なわけね?」
ブルー 「ピンポーン!」

お世話になった皆様方が、各宗派でお礼をね、と笑顔全開。

ブルー 「これぞ、お盆の精神だから、頑張って功徳!」
シロエ 「マップ出来ました! えっと、棚経応援中…?」
ブルー 「お寺様が多めに通りそうな場所は、此処と…」
Aブルー「場所も指定で、座れって…?」

この暑いのに時間単位で、と呻いてますけど。
シールドあり…。


2026/08/26 (Wed)



☆現場で応援な人


スッポンタケの棚経の日ですけれども、不可欠なキース君。
熱中症で倒れられたら詰みで、給水スポットを設ける作戦。

ブルー 「君だけだったら、暑さはシールドでオッケー!」
Aブルー「そうなんだけどさ、キース以外のお坊さんも…」

給水スポットの対象なのかい、とソルジャーの困惑顔。

Aブルー「ただでも、マナーは自信無いのに…」
ブルー 「向こうは棚経で暑いわけだし、作法まではさ…」
シロエ 「気にしている余裕が無いんですね?」
ブルー 「自分の作法は、条件反射で完璧だろうけど…」

相手の作法は見ていない筈、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「頂きます、と合掌、深くお辞儀で受け取り!」
マツカ 「渡す方の作法も、合掌なんでしょうか?」
ブルー 「正式にやるなら、マツカの指摘で正解!」
Aブルー「そんなの、無理だし!」

法要の時でもスルーしがちで、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「もしかしなくても、渡し方にも作法だとか…?」
ブルー 「一般人には、其処まで求めないって!」
シロエ 「つまり、存在するんですね?」
ブルー 「お寺関係者だと、一礼してから手渡し!」

受け取ったのを見たら合掌で、とニッコリ。

ブルー 「相手の合掌とお辞儀にも、合掌とお辞儀!」
一同  「「「うーん…」」」
ブルー 「大丈夫! 給水スポットだけで充分、応援!」

声掛けも難しかったら、座ってるだけで、とアドバイス。

ブルー 「あちらは暑さでダウン寸前、地獄で仏だしね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ただいま、ドリンク、箱買い!」
ブルー 「お疲れ様! テーブルと椅子もよろしく!」
ぶるぅ 「保冷ボックスも、氷入りだよね!」

ちょっと待ってて、と手早く用意。

ぶるぅ 「はい、コレを持ってって!」
シロエ 「マップもどうぞ!」
ブルー 「頑張ってくれたまえ!」
Aブルー「分かったってば、棚経の準備お願い!」

仕方ないから行って来る、と瞬間移動で消滅。
給水スポット…。


2026/08/27 (Thu)



☆棚経応援中な人


お盆はスッポンタケの棚経、キース君が倒れたら大ピンチ。
スルー確実とあって、熱中症対策でソルジャーが給水要員。

シロエ 「出掛けましたけど、出来るんでしょうか?」
スウェナ「張り紙付きだし、大丈夫だわよ」
マツカ 「棚経中の方が見付けたら、お立ち寄りでしょう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ もう一人目が来たみたい!」

キースじゃないけど、と料理上手なお子様、サイオン中継。

ぶるぅ 「はい、こんな感じ!」
シロエ 「がぶ飲みですね、何処のお坊さんでしょう?」
ブルー 「座禅の宗派の人だと思うよ」
マツカ 「作法に厳しい宗派ですよね? でも、問題は…」

無さそうです、とマツカ君の分析。

マツカ 「飲んだ残りのボトルを貰って、出発ですし」
シロエ 「お辞儀も合掌も、お坊さんだけでしたね…」
スウェナ「迷惑な人は、座ってただけで、何もしてないわ」
ブルー 「ほらね、一番厳しい宗派の人でも、気にしない」

貰えただけで充分なんだよ、と生徒会長の笑み。

ブルー 「普段だったら、ご自由にと書いてあってもさ…」
シロエ 「スルーなんですか?」
ブルー 「自分から勝手に取りはしないね」

お布施として渡されないと、と解説が。

ブルー 「そんな人でも、置いてあるのを手にする勢い!」
スウェナ「だったら、充分、務まるわねえ…」
シロエ 「あっ、キース先輩とジョミー先輩です!」
マツカ 「目が丸いですけど、即、手に取ってますね…」

やはり地獄で仏らしいです、とマツカ君。

マツカ 「これなら熱中症は回避出来そうですし…」
シロエ 「無事に辿り着いて欲しいですよね」
Aブルー『見世物じゃないから!』

覗き見バレバレ、と飛んで来た思念。

Aブルー『暇があるなら、棚経の準備!』
一同  「「「うーん…」」」
ブルー 「仕方ないねえ、ぶるぅ、サイオン中継よりも…」
ぶるぅ 「お供え用の精進料理、頑張らなくっちゃ!」

みんなも祭壇を用意してね、と消えた中継画面。
残念…。


2026/08/28 (Fri)



☆ギリギリで完成


スッポンタケの棚経の日ですけれども、ソルジャー出動中。
キース君の熱中症対策で、給水スポットを設置して座る人。

ぶるぅ 「んとんと、お膳の支度で、みんなは祭壇!」
シロエ 「花と、お供え物のセッティングですね?」
スウェナ「ササッとやりましょ、もう慣れてるし」
マツカ 「お線香と蝋燭も、準備でしたっけ」

置いてある場所は、とマツカ君も慣れたもの。

マツカ 「和室の奥の棚の下でしたよね?」
ブルー 「ピンポーン! お仏壇を置く趣味は無いしさ…」
シロエ 「それもどうかと思いますけど…」
スウェナ「お坊さんになった切っ掛け、供養なんでしょ?」

おまけに高僧なのに、お仏壇なし、とスウェナちゃんも。

スウェナ「そんな姿勢で許されるわけ?」
ブルー 「お寺の関係者を招待する気も、ゼロだから!」
一同  「「「うーん…」」」

伝説の高僧が聞いて呆れる、と思っても言えない御一同様。

シロエ 「はいはい、分かりました…」
マツカ 「では、お線香とかを取って来ますね」
スウェナ「釈然としないけど、仕方ないわね…」
ブルー 「納得しておくのが吉だと思うよ」

逆らった場合はどうなるやら、と極上の笑み。

ブルー 「もっとも、盾に取れるブツが無いんだけどさ…」
シロエ 「例の仏様は、どうでもいいですしねえ…」
スウェナ「キースと違って、お寺関係も無関係だものね」
ブルー 「そういうこと! 逆らわれたって、どうにも…」

大人しくしてくれていると有難い、と低姿勢。

ブルー 「あっ、あと1時間ほどでキースが来るかな?」
ぶるぅ 「大変、みんな急いで!」
一同  「「「はーい!」」」

準備不足の方が怖いし、とバタバタ用意で、お膳も完成。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ ギリギリでセーフ!」
シロエ 「チャイムですよね、ホントにギリギリ…」
キース 「邪魔するぞ!」
ジョミー「暑かった…」
Aブルー「任務完了…!」

もう終了でいいんだよね、と聞いてますけど。
恐らく…。


2026/08/29 (Sat)



☆貫徹すべき精神


お盆はスッポンタケの棚経、キース君とジョミー君が到着。
ギリギリ間に合った祭壇の準備、ソルジャーも一緒に帰還。

Aブルー「キース、早速、棚経、よろしく!」
キース 「承知している。ジョミー、蝋燭と線香だ!」
ジョミー「はいっ!」

オッケーではない辺り、仕込まれている模様。

ジョミー「用意出来ました!」
キース 「皆さん、お座りを」
一同  「「「はいっ!」」」

揃って正座で、始まった読経。

キース 「のうまく さらば たたぎゃた ばろきてぃ…」
一同  (((謎の呪文だ…)))
キース 「おん さんばら さんばら うん…」
一同  (((棚経でしか聞かないヤツ…)))

謎の呪文の後は短い読経と、お念仏でして。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((じきに終わりだ…)))
キース 「南無阿弥陀仏…」

ハハーッと、お辞儀で、ジョミー君も。

キース 「お勤め、お疲れ様でした」
Aブルー「ありがとう! はい、お布施!」
キース 「では、ジョミー、次へ急ぐぞ!」
ジョミー「はいっ!」

僧籍らしくなって来たジョミー君、あくまで「はい!」。

ジョミー「暑いけど、頑張って片付けないとね!」
キース 「片付けるとは、なんと失礼な!」
ジョミー「ご、ごめん! お参り、頑張ろう!」
キース 「よしっ! おい、其処の、あんた!」

行くぞ、とキース君の視線がソルジャーに。

Aブルー「えっ、ぼ、ぼくも!?」
キース 「当然だろうが、まだコース半ばだ!」
Aブルー「で、でもさ…!」
キース 「例年だったら、此処でオサラバだが…」

棚経応援中の身だしな、と突き付ける指。

キース 「何処の宗派のお寺さんも、この猛暑の中をだ…」
ブルー 「頑張っておられるし、残り区間も座ってこそ!」
Aブルー「えええ…! でも、ドリンク…」
ブルー 「お盆の精神を貫徹したまえ! ぶるぅ!」

ドリンク箱買い追加の一声、飛び出すお子様。
やるしか…。


2026/08/30 (Sun)



☆棚経に道連れ


スッポンタケの棚経が無事に終了、次へと急ぐ僧侶が二名。
キース君とジョミー君のコンビですけど、道連れが出そう。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ ドリンク箱買い、フルセット!」
ブルー 「ご苦労様。これで準備は出来たし、急ぎたまえ」
キース 「今度こそ行くぞ、ジョミー!」
ジョミー「はいっ!」

法衣の二人が出て行く扉、ソルジャー、呆然とした顔。

キース 「あんた、何をしている!」
Aブルー「ホ、ホントに一緒に行くのかい…?」
キース 「あんたの準備で待った分だけ、出遅れている!」
ブルー 「ほら、急がないと! あっ、そうだ、マップ!」

マップを貰って追加スポットを、と生徒会長、目がマジ。

ブルー 「シロエが作ったマップを、出して欲しいね」
Aブルー「コレだけど…」
ブルー 「キース、もう少しだけ待って貰えるかな?」
キース 「承知した。だが、早くして欲しい」

10分以上の遅刻だしな、とキース君、腕組み。

ブルー 「オッケー。はい、追加の給水スポットは此処!」
ぶるぅ 「テーブルと椅子も持って行ってね!」
キース 「完了したか、では、失礼する! あんたもだ!」
Aブルー「そ、そんな…! 終了時間は、夕方なのに…!」

あんまりすぎる、という悲鳴で、振り返ったキース君。

キース 「これ以上の遅刻は、来年にツケるぞ!」
Aブルー「ちょ、来年もやる羽目に…!?」
キース 「今すぐ俺と出ないのならな!」
Aブルー「行くよ、瞬間移動もセットもので!」

次の檀家さんの最寄りまで一気に、とソルジャーも必死。


キース 「いい心がけだ。ジョミー、一区間、楽になるぞ」
ジョミー「そうだね、助かったあ!」
Aブルー「じゃあ、自転車の所へ急ごう!」

残り区間も頑張って座るから、とソルジャー、お出掛け。

Aブルー「スッポンタケのためだし、頑張ってくる!」
一同  「「「行ってらっしゃーい!」」」

お帰りは直帰コースでいいから、と見送りですけど。
今月、これにて中継終了~。

2026/08/31 (Mon)




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☆八月に来るイベ


さて、8月。夏休み真っ只中の御一同様、生徒会長宅な日。
山の別荘行きも終わって、暑さも酷くなる一方なシーズン。

シロエ 「暑いですねえ…」
ジョミー「外に出たいって気がしないよね…」
サム  「正直、プールも遠慮してえぜ…」
キース 「まったくだ。これほど暑いと、朝も暑いし…」

しかし、もうじき地獄だからな、とキース君の深い溜息。

キース 「卒塔婆書きの方も、既に地獄の様相なんだが…」
サム  「親父さんの分のノルマも、押し付けかよ?」
シロエ 「毎年、やられているらしいですしね…」
キース 「十本単位で、次から次へと、追加が増えて…」

書いても書いても終わらないんだ、と副住職の嘆き節。

キース 「例年通りにエアコンは禁止で、扇風機だけで…」
ジョミー「でもさ、扇風機の許可は出たんだ?」
サム  「そういや、前には、風鈴だけだったんでねえの」
シロエ 「団扇もいけた筈です、使えませんけど…」

書いてる間は、扇げませんし、とシロエ君の苦笑い。

シロエ 「絵に描いた餅で、どうにも出来ないですよ」
スウェナ「そうなって来ると、扇風機は進歩したわねえ…」
サム  「もしかしたらよ、来年辺りは、エアコンもよ…」
ジョミー「許可が出そうだよね、暑いんだしさ…」

倒れられてからでは遅いわけだし、とジョミー君。

ジョミー「熱中症で寝込んじゃったら、キースのノルマ…」
サム  「親父さんに回ることになるよなあ…」
シロエ 「扇風機の許可は、その対策ですか?」
キース 「それで正解だ…」

流石に、酷暑日が設けられる時代では、と副住職の仏頂面。

キース 「親父も考えに考えた末の、決断らしいな」
サム  「でもよ、扇風機だけではよ…」

灼熱地獄に変わりねえよな、とサム君、同情モード。

サム  「その上を行く地獄ってえのは、何なんだよ?」
キース 「お盆シーズンと言えば、墓回向がセットだぞ!」

炎天下の墓地で読経なんだ、と呻いてますけど。
暑そう…。


2026/08/01 (Sat)



☆お盆休みの前に


暑さが厳しくなるシーズン、涼しい生徒会長宅な御一同様。
夏休みとはいえど暑すぎ、プールに行く気も起きない模様。

サム  「墓回向かよ…。お盆の前には必須だよなあ…」
キース 「遠方からいらっしゃる方もあるしな…」

正直、お彼岸前よりも厳しい、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「お彼岸と違って、帰省組が加わって来るし…」
シロエ 「でもですね…。お盆休みは、もっと先ですよ?」
キース 「分かっていないな、帰省組は帰省してからで…」

墓地にはお参りに来るだけのことだ、と副住職の説明。

キース 「その前に、墓を掃除したりするのは、別件で…」
サム  「あー…。ご老人とかが、先にやるのな…」
スウェナ「掃除って、元老寺には専門の人がいるでしょ?」
サム  「墓守さんってえのか、業者がいたっけか?」

そっちに任せておけねえのかよ、と僧籍な人も傾げる首。

サム  「暑い中でよ、檀家さんが掃除しなくってもよ…」
キース 「分かっていないな、檀家さんの気持ちの問題だ」
一同  「「「は?」」」
キース 「確かに、草むしりだの、掃き掃除は不要で…」

業者さんが日々、巡回して掃除しているが、と副住職。

キース 「業者さん任せでは、気が済まないのが実情で…」
サム  「自分でも掃除しねえと、いられねえって?」
キース 「掃除しに来て、墓前で墓回向をして貰うのが…」

熱心な檀家さんの姿勢なんだ、と語られる墓回向事情。

キース 「帰省組とは別に、先に来る分、回数がだな…」
シロエ 「お彼岸の倍になるっていう勘定ですか?」
キース 「そういうことだ…」
サム  「お彼岸だったら、そうはならねえのな…」

帰省がねえしよ、とサム君も納得の理由。

サム  「出動回数、お盆前だと、倍になっちまうって?」
キース 「よりにもよって、夏の盛りにな…」
シロエ 「地獄ですね…」
キース 「灼熱地獄だ…」

しかも親父は逃げやがるし、と定番の台詞ですけど。
灼熱地獄…。


2026/08/02 (Sun)



☆灼熱地獄が複数


暑さが一番厳しいシーズン、生徒会長宅で過ごす御一同様。
エアコンが効いて涼しいわけで、外に出るには暑すぎる件。

サム  「地獄の釜の蓋が開く時期も近いのによ…」
シロエ 「お盆を控えて灼熱地獄じゃ、報われませんね…」
スウェナ「何処のお寺も、そうなのかしら?」
キース 「墓地の広さと立地次第か…」

不幸過ぎると、複数地点という落とし穴が、と副住職。

キース 「幾つかの寺が纏まった場合は、墓地が複数で…」
サム  「アレかよ、住職を兼任するケースかよ?」
キース 「そういうのもあるが、昔からの場所も存在する」
一同  「「「は?」」」

意味が不明だ、と皆の視線がキース君に。

シロエ 「お寺なんかを、纏めてたんですか?」
スウェナ「統廃合とは違うわけね?」
キース 「過疎化の自治体とは、まるで事情が違うぞ」

理由は寺によっても色々で、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「たまたま、宗派が複数だったのを、纏めたり…」
サム  「この前、話してた、御本尊様が複数のヤツな?」
キース 「まさにそうだな。本山からの意向で、合併で…」

どれか一つに絞るわけだ、と解説が。

キース 「寺を纏めても、墓地は纏めるのが難しくて…」
サム  「そうなのかよ?」
キース 「家の近所で、気軽にお参り出来たのがだな…」
スウェナ「纏めちゃったら、遠くなる人が出るわねえ…」

反対意見の方が多そう、とスウェナちゃん。

スウェナ「檀家さんが移動するより、住職が移動ね?」
キース 「離れていようが、幾つあろうが、それが務めだ」
一同  「「「うーん…」」」

聞くだけでキツイ、と窓の外を見るしかない猛暑。

シロエ 「裏山の上り下りで済むだけ、マシなんですか…」
キース 「あちこちの墓地を、掛け持ちするよりはな…」
サム  「なんかよ、坊主って、ガチで厳しいよなあ…」
ジョミー「そんな将来、嫌すぎるよね…」

棚経のお供だけでも泣けるのに、と言ってますけど。
確かに…。


2026/08/03 (Mon)



☆暑いならミスト


暑さが酷くなるのが8月、生徒会長宅で涼み中な御一同様。
外に出る気も起こらないわけで、キース君が嘆く灼熱地獄。

キース 「墓地だけは、エアコンも設置出来ないし…」
サム  「せいぜい、ミスト程度だよなあ…」
シロエ 「それも全体に作ると、コスト、高そうですよ?」
スウェナ「アドス和尚に言ったら、待機場所くらいには…」

ミストを設置してくれるんじゃないの、という声が。

スウェナ「東屋なんでしょ、檀家さんにも喜ばれそうよ?」
サム  「いけるかもだぜ、お参りに来る檀家さんもよ…」
ジョミー「暑いわけだし、熱中症対策でどうかな?」
シロエ 「東屋だったら、ミスト設置に向いていますね」

湿気の心配をしなくて済みますから、とシロエ君の見解。

シロエ 「吹き抜けと言うか、吹きっ晒しですし…」
スウェナ「湿気が溜まって、建物が傷む心配は無いわね」
シロエ 「そうなんです。設置するにも、軒を使えば…」
サム  「面倒な設計とかは、要らねえって?」

ミスト用の管をつけるだけかよ、とサム君の問い。

サム  「いいんでねえの、ミスト用の水、井戸水でよ…」
シロエ 「井戸から汲むなら、水道代は上がりませんね」
ジョミー「組み上げ用のポンプだけかな?」
シロエ 「運用するのに必須な費用は、その程度でしょう」

ぼくで良ければ作りますよ、とシロエ君の笑顔。

シロエ 「もっとも、炎天下は避けての設置ですけど」
サム  「お前のことだし、暑さ手当を要求しそうだぜ」
シロエ 「もちろんですとも! でもですね…」

専門の業者よりは安くつきます、と機械弄りが趣味な人。

シロエ 「ミスト程度なら、工事人用の免許は特に…」
サム  「要らねえってか?」

日曜大工でやればいけるか、とサム君が傾げる首。

サム  「ホースを張って、穴を開けるってえヤツかよ?」
シロエ 「きちんとパイプを使いますって! 樹脂とかの」

ホースは井戸と繋ぐ方です、と乗り気ですけど。
設置しますか…?


2026/08/04 (Tue)



☆避難出来る場所


うだるどころか灼熱な暑さ、生徒会長宅で過ごす御一同様。
エアコンで快適、プールに行く気も起きないほどの猛暑で。

キース 「ミスト設置は魅力的だが、親父的には…」
サム  「却下だってか?」
キース 「俺だけのために設置費用を出すとは思えん」
一同  「「「は?」」」

アドス和尚にもメリットがあるのでは、と皆がキョトン。

スウェナ「アドス和尚も、涼めるじゃないの」
シロエ 「ミストですから、東屋の中は涼しくなります」
サム  「親父さんもよ、ミストがあった方がよ…」
ジョミー「絶対、いいと思うんだけど…」

アドス和尚も待機だよね、とジョミー君の確認。

ジョミー「檀家さんから声が掛かったら、即、出動で」
キース 「それはそうだが、親父は避難場所があるからな」
一同  「「「えっ?」」」

何処に、と首を傾げる面々。

シロエ 「避難するって、庫裏まで、距離がありますよ」
ジョミー「仮設テントがあるって話も、聞いていないし…」
スウェナ「そんなのがあるなら、キースも入れるわよ?」
サム  「だよなあ、親父さん限定でテントなのかよ?」

一人用なら、エアコンいけそうだよな、とサム君の意見。

サム  「電気代も、さほどかからねえしよ」
シロエ 「その線かもです」
キース 「違う、親父の避難場所は、壁と屋根付きだ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

そんなの墓地にあったっけ、と誰もが考え込んでいる模様。

サム  「東屋の記憶はあるんだけどよ…」
ジョミー「建物があったっていうのは、覚えてないよね…」
シロエ 「ぼくもです。記憶力は自信があるんですけど…」
キース 「そうだと思うぞ、風景と同化しているし…」

墓地管理の人が住んでいる家だ、とキース君、フウと溜息。

キース 「仕事柄、昔から、其処にお住まいで…」
サム  「普通の家かよ、そりゃ気付かねえって…!」
キース 「エアコン完備だ…」

もちろんテレビも見られるし、と唸ってますけど。
憩いの場…。


2026/08/05 (Wed)



☆実害が出たなら


酷暑続きの8月、エアコンの効いた生徒会長宅な御一同様。
プールに行く気も起きませんけど、キース君は墓回向な件。

サム  「エアコン完備で、テレビ有りかよ…」
キース 「高校野球も、地元校だけの頃から見られる」
一同  「「「うーん…」」」

アドス和尚だけの特権か、と知らされた実情。

シロエ 「自分が涼しく過ごしてるなら、無理そうですね」
キース 「ミスト設置の費用をタダにしてくれても…」
サム  「井戸のポンプ代はかかるよなあ…」
ジョミー「アドス和尚が、出すわけないよね…」

キースのお小遣いからも無理そう、とジョミー君。

ジョミー「そんなに沢山、貰っていないって聞くしさ…」
キース 「仮に払える範囲にしたって、親父なんだぞ?」
スウェナ「エアコンと一緒で、許可が出ないわけね?」
キース 「恐らく、熱中症で搬送されるまではな…」

そうなって初めて動きそうだ、とキース君が振っている首。

キース 「俺が病院送りになったら、親父だけだし…」
一同  「「「あー…」」」

実害が発生するわけだ、と誰もが納得。

シロエ 「熱中症だと、点滴だけでも数時間ですし…」
スウェナ「すぐに退院出来るかどうかも、怪しいわよ…」
サム  「墓回向にしてもよ、ドクターストップで…」
キース 「即日復帰は難しい上、二日くらいは…」

涼しい所で静養しろと言われそうだ、とキース君。

キース 「その間、親父が一人で墓回向で…」
サム  「ピンチヒッター、いねえってわけな…」
キース 「俺が本物の高校生だった頃でも、既にだな…」
スウェナ「手伝ってたわねえ、夏休みに…」

あれから何年経ったのかしら、とスウェナちゃんが折る指。

スウェナ「アドス和尚も、単独でやったの、かなり前よね」
キース 「今更、一人でやれと言われても、詰むと思うぞ」
シロエ 「いっそ倒れてみたらどうです?」
ジョミー「それもアリかも…」

待遇が劇的に改善しそうだし、との意見ですけど。
熱中症で…?


2026/08/06 (Thu)



☆倒れた場合は地獄


酷暑としか言えない時期が到来、涼しい生徒会長宅な面々。
プールも暑くて行けない勢い、なのにキース君には墓回向。

キース 「熱中症で倒れてみろと?」
シロエ 「そうする価値はありそうですよ?」
ジョミー「二日間もさ、アドス和尚が一人なんだよ?」

下手をすると、もっと長くなりそう、とジョミー君。

ジョミー「暑さは酷くなる一方だし、懲りるの確実!」
サム  「親父さんまで倒れちまっても、変じゃねえよな」
シロエ 「あー…。それはそれでヤバい流れかもです」
スウェナ「先に復活するのは、キースなんだものね…」

アドス和尚抜きで一人で、とスウェナちゃんが竦める肩。

スウェナ「墓地の階段、上へ下へと大忙しになるわよ…」
キース 「今より忙しくなるだけのことか…」
シロエ 「二度目の熱中症で倒れて、救急車でしょうね…」
サム  「否定出来ねえ辺りがよ…」

最終的に詰むのは、キースなのかよ、とサム君が仰ぐ天井。

サム  「ミストは諦めて、耐えるしかねえかなあ…」
キース 「現実的な思考としては、そうなるようだ…」
一同  「「「うーん…」」」

気の毒としか言いようがない、キース君の事情。

ジョミー「キース、思い切り、ババな体質だよね…」
サム  「何処かの馬鹿に対してだけじゃねえのな…」
キース 「ウッカリ、継ぐと言ったばかりに、地獄送り…」

坊主が地獄に落ちるとはな、とキース君の嘆き節。

キース 「もっとも、世間がお盆休みでも、対象外だし…」
シロエ 「お盆の前から、卒塔婆書きですしね…」
サム  「其処へ真夏の墓回向までかよ…」

お盆の精神、間違ってねえか、と僧籍な人も。

サム  「坊主が戦死しちまった場合は、どうすんだよ…」
キース 「マジレスするなら、初盆は翌年になる勘定だ」
シロエ 「亡くなった年のお盆とは違うんですか?」
キース 「普通はそうだが、お盆の月だけは…」

翌年に先送りになる仕組みで、と言ってますけど。
初盆もスルー…?


2026/08/07 (Fri)



☆厳しすぎる線引き


暑さが最高潮な時期に入って、生徒会長宅に集う御一同様。
エアコンの効いた憩いの場所でも、キース君には墓回向が。

サム  「マジかよ、初盆、来年になっちまうって?」
シロエ 「お盆期間中なら仕方ないかもですけど…」

地獄も閉まっている筈ですしね、とシロエ君。

シロエ 「それより前から、翌年送りになるわけですか?」
キース 「伝統的な慣習と言うか、そうなっている」
一同  「「「うーん…」」」

お亡くなりでも、初盆が保留なのか、と誰もが愕然。

サム  「んじゃよ、墓回向で戦死は、報われねえよな…」
ジョミー「もしかするとさ、お盆の棚経も対象外とか?」
シロエ 「初盆がまだなら、有り得そうです」
キース 「除外なんだ…」

8月の声を聞いた後だと、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「前日の23時59分台なら、セーフだが…」
サム  「午前0時になった途端に、アウトなのかよ?」
キース 「そういうことだな、流石に、ギリギリ案件は…」

うちの寺では出たことがないが、とキース君、合掌。

キース 「枕経を頼む、と電話が来たのは、8月でも…」
シロエ 「亡くなった時間が7月だったら、初盆ですね?」
キース 「厳密に線引きしたって、7月中なら7月で…」
サム  「8月1日の朝に電話をかけても、いけるのな…」

深夜の電話は非常識だしよ、とサム君が振っている首。

サム  「同じ時間帯に、たった今、お浄土へ、とよ…」
キース 「別の方から電話があっても、扱いは別だ」
シロエ 「枕経が同じ日でも、違うんですね?」
キース 「正解だ…」

こればかりは、と副住職、キッパリ。

キース 「だからこそ、墓回向で戦死したくないわけで…」
サム  「暑さに耐えて、裏山の上り下りかよ…」
シロエ 「気の毒すぎる話ですけど、どうしようも…」
??? 「及ばずながら、手を貸そうか?」
一同  「「「は?」」」

手を貸すとは、と声の方へと視線が集中ですけど。
誰だと…?


2026/08/08 (Sat)



☆ピンチヒッター不在


暑さが厳しすぎる時期には、エアコンの効いた生徒会長宅。
プールに行く気も起きない勢い、キース君は酷暑の墓回向。

シロエ 「手を貸すって、あなたがですか?」
??? 「他に誰がいると?」

この状況で、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「キースが戦死した場合は、今年の棚経は?」
サム  「あー…。アドス和尚が単独になるよな?」
シロエ 「ピンチヒッター、いないんですね?」
キース 「棚経の時期は、何処も人員的にリーチで…」

フリーランスも捕まらないぞ、と副住職、マジレス。

キース 「会館勤めの坊主にしたって、隙間時間に…」
シロエ 「棚経のバイトですか?」
キース 「違う、会館勤めでも、自分の寺はあるわけで…」

檀家さんだけでは食えないから、会館だ、と副住職、合掌。

キース 「しかし、棚経の時期だけは、檀家さん巡りで…」
サム  「数が少ねえから、隙間時間でいけるってか?」
キース 「そのようだ。たまに、時間が足りなくなって…」
サム  「会館の方を抜けるのかよ?」

まさかよ、とサム君の問い。

サム  「会館だったら、複数、確保してそうだけどよ…」
キース 「それでも人数が不足しがちで、お盆の時期は…」
シロエ 「会館自体が、お休みとかは無いですよね?」
キース 「仏様は置いてくれるが、関連業務は…」

やっていない場所も多いぞ、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「世間的にも、お盆休みで、人が来ないし…」
スウェナ「だけど、内輪だけなら、いけるでしょ?」
キース 「人手不足だと、それも出来んし…」
サム  「棚経用のピンチヒッター、捕まらねえのな…」

ヤベえんでねえの、と僧籍な人が振っている首。

サム  「アドス和尚が、一人だけではよ…」
キース 「そうなるんだが、相手は、あの親父だしな…」
Aブルー「だからさ、ぼくが手を貸そうか、ってわけで…」

是非とも検討してくれたまえ、と言ってますけど。
こんな人が…?


2026/08/09 (Sun)



☆手を貸した前例


暑さが最高潮を迎えるシーズン、涼しい生徒会長宅な面々。
キース君だけは墓回向で灼熱地獄で、回避するのは困難で。

シロエ 「手を貸すだなんて、瞬間移動ですか?」
サム  「墓地でやったら、即バレだぜ?」
ジョミー「一瞬前まで下にいたのが、上に移動とかはね…」
スウェナ「有り得なさすぎて、騒ぎになりそうよ?」

誤魔化しようがないじゃないの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「棚経の時だって、人のいない場所を狙って…」
シロエ 「自転車ごとの移動で、バレない工夫ですし」
キース 「棚経と墓回向では、状況が違いすぎるんだが…」

どうも分かっていないようだな、とキース君の仏頂面。

キース 「俺が倒れたら、棚経がコケるし、必死らしいが」
サム  「アドス和尚じゃ、此処は来ねえよなあ…」
ジョミー「ぼくも、今年のお供は、除外だろうし…」
シロエ 「此処もなんです、って案内出来ませんよね…」

確実にスルーされますよ、とシロエ君も同意。

シロエ 「仕方ないと思って、諦めるしかないでしょう?」
キース 「やむを得ない事情なんだし、俺を恨むな」
Aブルー「そうならないように、手を貸すってば!」

もしかして、忘れちゃったかな、とソルジャーの困惑顔。

Aブルー「前にも、手を貸したんだけど…?」
一同  「「「はあ?」」」
Aブルー「嘘じゃないって、墓回向でさ…」

あの時は違う理由だったけど、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「早朝の墓回向で、蚊に刺されまくるとかで…」
一同  「「「えっと…?」」」
Aブルー「昼間は暑すぎて蚊が出ないけど、朝だけは…」
キース 「アレか、俺が集中攻撃されていたヤツか!」

思い出したぞ、とキース君、ズイと。

キース 「あんたの船の、クルーの制服のアンダーを…」
Aブルー「貸してたんだよ、蚊よけと、暑さ対策で!」
一同  「「「あー…」」」
Aブルー「思い出したかい?」

他のみんなも、と部屋を見回してますけど。
ありましたっけ…。


2026/08/10 (Mon)



☆借りられるブツ


過酷な暑さになる時期を迎えて、生徒会長宅で過ごす面々。
プールに行くのも無理な勢い、キース君だけは墓回向な件。

シロエ 「そういえば、優れモノのアンダーでしたっけ…」
Aブルー「暑さ寒さに強いのが売りで、機関部とかのさ…」
シロエ 「高温な環境でも、涼しく過ごせるそうですね?」
Aブルー「ピンポーン!」

機関部だと、40℃を超えている場所も普通だしさ、と即答。

Aブルー「そんな所で作業するには、アンダーが必須!」
サム  「服を着ていねえよりも、涼しいってわけな…」
キース 「実際、借りたら、涼しかったぞ」

灼熱地獄の炎天下でも、と経験者が語るアンダー事情。

キース 「法衣の下に着込んでいるのに、暑さはゼロで…」
シロエ 「涼感仕様の服と比べて、どうでしょう?」
キース 「比較にならんな、所詮はこっちの世界の服で…」

技術が高度に進歩している所のとは別物、とキッパリ。

キース 「アレを借りたら癖になるのに、忘れていたか…」
サム  「お盆疲れで、頭から、飛んじまったのな…」
キース 「…そのようだ…」

思い出しさえしなかった、とキース君が振っている首。

キース 「なのに、今年も、貸してくれると?」
Aブルー「条件としては、スッポンタケの棚経だよね!」
シロエ 「ソレですか…」
Aブルー「他に何があると言うんだい?」

アドス和尚が単独だったら、スルーらしいし、と目がマジ。

Aブルー「なんとしてでも、棚経には来て欲しいしさ…」
キース 「他に交換条件はゼロなんだな?」
Aブルー「もちろんだよ! 墓回向は無い仏様だしね」
キース 「そういうことなら、是非とも、貸して貰いたい」

毎日、レンタルを頼めるだろうか、とキース君の問い。

キース 「出来れば、あんたは顔を出さずに、コソッと…」
Aブルー「言われなくても、御本尊様の目が怖いしさ…」
キース 「後ろ暗すぎて、出られないと…」

日頃の行いが悪いだけに、と尋ねてますけど。
でしょうねえ…。


2026/08/11 (Tue)



☆日常的にアウト


お盆を控えて酷くなる暑さ、涼しい生徒会長宅な御一同様。
外に出る気も起きませんけど、キース君は炎天下で墓回向。

Aブルー「どういう行動が、アウトなのかも謎だしさ…」
キース 「極論で言った場合は、俺関連だけでアウトだ」
一同  「「「は?」」」

どうアウトなんだ、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「火だるまショーとかを指すんでしょうか?」
キース 「其処まで行ったら、完全にアウトだと言える」
サム  「どういう定義になってるんだよ?」
ブルー 「お坊さんというのは、敬う対象になってるしね」

粗略に扱った時点でアウト、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「お経の中にも、重要な文言としてさ…」
キース 「仏様と、仏様の教えと、坊主に帰依すると…」
サム  「あー…。言われてみれば、あったよなあ…」
ジョミー「そうだったっけ?」

ぼくは知らない、と同じ僧籍でも、知らない人が一名。

ジョミー「棚経の時にも、唱えてるのかな…?」
キース 「短時間だし、棚経の時は使わん!」
ブルー 「お彼岸の法要だったら、いつも読んでる」
一同  「「「うーん…」」」

そういうことならアウトだよな、とソルジャーに視線が。

シロエ 「御本尊様、日頃からブチ切れ状態ですね…」
スウェナ「いらっしゃる場所から、お見通しよ…」
キース 「阿弥陀如来様に、見落としは有り得んわけで…」
Aブルー「やっぱり、ぼくが顔を出したら、アウト…」

覚えがめでたくなるの逆で、とソルジャー、真っ青。

Aブルー「アンダーのレンタルで、通うのはどう評価?」
キース 「坊主を助けるための行為になるしな…」
ブルー 「功徳を積んだことになると思うよ」

日頃のマイナス点が、少し減りそう、と生徒会長。

ブルー 「顔を出さずに、頑張ってくれたまえ!」
Aブルー「御本尊様は、気付いてくれるかな…」
キース 「安心しろ、ちゃんと分かって下さる」

だからレンタルを頼む、と念押しですけど。
功徳ですか…。


2026/08/12 (Wed)



☆今夜からレンタル


お盆前が一番暑くなる時期、生徒会長宅で涼むだけの面々。
そんな中でもキース君を見舞う墓回向、灼熱地獄なわけで。

Aブルー「分かった、アンダーのレンタル、明日から?」
キース 「あんたは朝が弱いからなあ、今夜の間に…」
シロエ 「届けて貰っておくのが良さそうですよ」
サム  「墓回向の前に、朝のお勤め、やってるんだろ?」

四時起きでねえの、と僧籍な人の問い。

サム  「起きたら着替えで、普段着は抜きで、法衣で…」
キース 「正解だ。こいつが起きて来られる時間では…」
Aブルー「ないってことだね、去年も夜に交換してたし…」

もっとも、洗濯の関係だったけどさ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「ぼくの船での、洗濯の時間に間に合うようにね」
ジョミー「サイズが合う人のを、失敬してたんだっけ?」
Aブルー「ピンポーン! アンダーは多めに持ってるし…」

減っていたってバレやしないよ、とコソ泥だったらしい人。

Aブルー「夜の間に洗って返しておいたら、不足は1枚…」
シロエ 「気が付く減り方じゃないですね…」
Aブルー「洗濯が遅れちゃったら、ヤバいかもだし…」

夜に回収で洗濯させてた、とソルジャーが竦める肩。

Aブルー「今回もソレで行くから、今夜、届ける!」
キース 「よろしく頼む。俺も棚経でスルーはしない」
Aブルー「もちろん、棚経の日の瞬間移動も、バッチリ!」

任せといてよ、とソルジャー、姿を消しまして。

キース 「助かった…。明日以降、楽になりそうだ…」
スウェナ「ミスト設置とか言われてたけど、大丈夫そうね」
サム  「戦死のリスクも、回避したよな…」
キース 「初盆が来年になるのはキツイぞ…」

名誉の戦死と認定でもな、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「さて、残りの卒塔婆書きと、墓回向を…」
ブルー 「全力で、頑張ってくれたまえ!」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」

棚経が終われば楽になります、とエールですけど。
頑張るしか…。


2026/08/13 (Thu)



☆お盆ダイヤなバス


やって来ました、棚経の日の14日。朝イチで集合な面々。
生徒会長宅で棚経の準備ですけど、もう充分に暑い時間で。

シロエ 「おはようございます。暑いですねえ…」
スウェナ「ホントにねえ…。マツカは車で来たんでしょ?」
マツカ 「いいえ、普通に路線バスです」

お盆休みで空いてましたよ、と庶民派な御曹司。

マツカ 「もっとも、バスのダイヤが土日仕様で…」
シロエ 「本数が減ってましたっけ…」
スウェナ「仕方ないけど、もしかして、バス待ち?」

いつもの時間でバス停に行ったとか、とスウェナちゃん。

スウェナ「夏休みの間、此処に通いっ放しだものね…」
マツカ 「そうなんです。普段の早いバスのつもりで…」
シロエ 「バス停に着いたら、来なかったんですか?」
マツカ 「15分ほど、待たされました…」

一瞬、家に帰ろうかと、とマツカ君の苦笑。

マツカ 「とはいえ、家までの往復だけでも暑いですし…」
スウェナ「飲み物、持っていなかったの?」
マツカ 「今日に限って、忘れて来たんです…」

出がけに執事が呼んでいたのは、ソレかも、と項垂れる人。

マツカ 「急いでるから、と振り返らないで出て来ました」
シロエ 「バス停まで、持って来てくれればいいですよね」
マツカ 「多分、今日は要らないと思ったんでしょう…」

妙な所で気を回しますから、と諦めモード。

マツカ 「追い掛けて来て渡されたら、持って行きますし」
スウェナ「余計な荷物を増やすかも、という判断ね?」
シロエ 「水筒も、ペットボトルも、軽くないです…」
マツカ 「恐らく、ぼくの性格と、重量を考量した上で…」

届けに行かない方を選んだんです、と言われれば、納得。

マツカ 「災難でしたけど、こればっかりは…」
ぶるぅ 「お疲れ様! はい、特製はちみつレモン!」
マツカ 「ありがとうございます。でも、キースたちは…」
シロエ 「棚経ですよね…」

もっと早い時間から、とシロエ君が眺める窓の方。
キツそう…。


2026/08/14 (Fri)



☆自分に厳しい人


お盆の棚経の14日が来まして、朝から生徒会長宅な面々。
マツカ君が飲み物を忘れて、暑い思いをしたそうですけど。

シロエ 「棚経のスタート、朝の6時らしいですしね…」
マツカ 「最初の家に到着するのが、6時ですから…」
スウェナ「元老寺を出るのは、もっと早いわよね…」

その前に朝のお勤めとかもあるでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「この間、4時起きって言っていなかった?」
シロエ 「そうでした! アンダーのレンタルの話で…」
マツカ 「交換に来るのは、夜でないとダメらしいですね」

例の方は、朝が弱いそうですから、とマツカ君も。

マツカ 「今日もアンダー、借りているんでしょうか…?」
シロエ 「微妙ですよね、続きで借りられそうですけど…」
スウェナ「その場合、キースだけが涼しいわけよね?」

お供のジョミーはアンダー無いわよ、という指摘。

スウェナ「アドス和尚のお供のサムにも、無いのよね…」
シロエ 「公平性を考慮したなら、無いかもですね…」
マツカ 「キースは、その辺り、自分に厳しそうです」
??? 「ピンポーン!」

それで正解、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「アンダーのレンタル、昨日で終わったよね!」
一同  「「「うーん…」」」

自分に厳しすぎるのでは、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「コッソリ着てても、バレないでしょうに…」
マツカ 「キースですしね…」
Aブルー「ぼくからも、強くオススメしたんだけどさ…」
スウェナ「断ったわけね、キースらしすぎ…」

灼熱地獄は確実なのに、とスウェナちゃん、深い溜息。

スウェナ「おまけに自転車で走るわけだし…」
シロエ 「運動量が違いますよね…」

道路の照り返しも半端ないです、とシロエ君。

シロエ 「裏山の墓地より、暑そうですけど…」
マツカ 「墓地だと、風も通りますよね…」
Aブルー「頑固だよねえ…」

倒れて貰っちゃ困るんだけど、と言ってますけど。
ヤバいかも…。


2026/08/15 (Sat)






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☆検索したら貸し


夏休みを控えた御一同様、生徒会長宅で涼しい週末でして。
先月のキース君の話がズレて、袈裟の由来を聞く方向へと。

シロエ 「記憶装置ということは、もしかしたらですね…」
ジョミー「こっちの世界のスマホも、あるんだよね…?」
サム  「お袈裟の由来を、検索する気なのかよ?」

まさか、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「検索ワードを記憶したなら、可能ですけど…」
Aブルー「バッチリ、頭に入ってるってね!」

もちろん、記憶装置にも、とソルジャー、ニヤニヤ。

Aブルー「検索ワードは三つだっけね、どうしようかな?」
キース 「何をする気だ!」
Aブルー「君の代わりに教えた場合は、貸しが出来るよ?」

レアなサインも貰っていた分、価値は高そう、と鋭い指摘。

Aブルー「其処までしないと聞けない話を、披露したら?」
シロエ 「それって、条件は無いんですか?」
Aブルー「何も無いって、タダでサービス!」

君たちが嫌がる単語で検索してもね、とサービス精神。

Aブルー「どうせ、そんなに使う機会も無いスマホだし…」
サム  「広告、トイレまみれでも、気にしねえって?」
Aブルー「実験動物で生きた時代も長いしさ…」

拷問まがいの世界なんだよ、とソルジャー、指をチッチッ。

Aブルー「人体実験される最中、トイレに行けると思う?」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

なんて世界だ、と誰もがガクブル。

Aブルー「分かってくれたかな? トイレどころか…」
ブルー 「その先、喋らなくてもいいから!」
Aブルー「もう少しだけ! そのものズバリも日常でさ…」

意識を失くして転がってる間に、後始末、と恥が無い人。

Aブルー「検索くらいは、お安い御用!」
一同  「「「うーん…」」」

なんて人だ、と震え上がりそうな体験談。

Aブルー「どうかな、検索、タダなんだけど?」
シロエ 「キース先輩に、貸しを作る気ですね…?」

キース先輩、ヤバいですよ、と言ってますけど。
貸し…。


2026/07/16 (Thu)



☆互角らしい人たち


夏休み待ちの御一同様、エアコンの効いた生徒会長宅な今。
袈裟の由来が問題でして、ソルジャーが検索するという話。

キース 「あんたが検索して、みんなに教えると!?」
Aブルー「簡単なことだし、貸しを作っておけるしね!」

どうかな、とソルジャーが折ってゆく指。

Aブルー「検索ワードは、たった三つで、一つ目は袈裟!」
シロエ 「その通りですけど、キース先輩、ヤバいです!」
サム  「早く止めねえと、借りが出来ちまうぜ?」
ジョミー「焦った方がいいと思うよ、今の状態…」

止めるか、先に早口で喋るか、とジョミー君も焦りの表情。

ジョミー「こんな人にさ、借りが出来たら、ヤバすぎ…」
スウェナ「落ち着きなさいよ、キースは互角よ?」
一同  「「「は?」」」

互角とは、と皆の視線が、スウェナちゃんに。

シロエ 「スウェナ先輩、互角って何のことなんです?」
サム  「思い当たる節がねえんだけど?」
スウェナ「互角って言うより、格が上かもしれないわよ?」

先月の件を忘れてないでしょ、とスウェナちゃん、ズイと。

スウェナ「棚経をスルーされるだけでも、大ダメージ!」
一同  「「「あっ!」」」
スウェナ「最終兵器で投下するなら、無縁仏もあるのよ?」
一同  「「「あー…」」」

そうだった、と今度は視線が、ソルジャーの方に。

シロエ 「大丈夫なんですか、強気に出ちゃって?」
サム  「ヤベえんでねえの、無縁仏はガチでキツイぜ?」
Aブルー「うーん…。言われてみると、キース、最強…」

よくぞ今まで無事だった、とソルジャーが竦める肩。

Aブルー「もっとも、音頭取りは、主に、ぶるぅで…」
キース 「あんた、責任は無いと言う気か!?」

まあ、かまわないが、とキース君、腕組み。

キース 「さっきの検索する件についても、どうでもいい」
シロエ 「いいんですか?」
キース 「どうせ、検索してみても…」

ド素人が他人様に解説は出来ん、と余裕ですけど。
難しいと…?


2026/07/17 (Fri)



☆無いらしい基礎


夏休みを待つばかりの御一同様、週末は涼しい生徒会長宅。
先月のキース君のピンチから、袈裟の由来が問題なわけで。

サム  「仏教用語、てんこ盛りなのかよ?」
ジョミー「そうだとしたら、サムでも無理なんじゃあ?」

僧籍で、ぼくより真面目なんだけどさ、とジョミー君。

ジョミー「ブルーから教わってるのって、現場用だよね?」
サム  「お経の読み方とか、所作だとかでよ…」
シロエ 「専門用語の類は、教わってないんですね?」
ブルー 「面倒な上に、大学に入れば、必須の講義だし…」

ぼくが教えても二度手間なだけ、と生徒会長、納得の理由。

ブルー 「お彼岸とか、お盆とかの由来程度でさ…」
キース 「やはり、入門編だけなんだな?」
ブルー 「骨折り損はしたくないしね」

教え込むには、かなり時間が、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「子供時代のキースが、習ったレベルかな…」
キース 「サムでそれなら、其処の野郎の場合は…
サム  「手に負えねえって?」
キース 「恐らく、基本のキから抜けている筈だ」

調べた途端に、詰むのは見えている、とキース君の笑み。

キース 「根本的な所が、意味不明だし…」
Aブルー「失礼だねえ、何年、法要に参加してると?」

法話を聞いた回数、そこそこあるし、とソルジャーの反撃。

Aブルー「基本のキの字くらいは、把握してるよ!」
キース 「それはどうだか…」

そもそも宗派で違うからな、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「試しに答えを聞きたいんだが、質問はいいか?」
Aブルー「もちろんだとも! 記憶装置はアリだよね?」
キース 「問題無い。あった所で、役に立たんし」
一同  「「「は?」」」

何故に、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「記憶装置って、守備範囲、広いですよね…?」
キース 「そいつの耳まで届かなければ、無駄と思うが」
Aブルー「どういう意味だい…?」

君の話に含まれていない何かが、と聞いてますけど。
さて…?


2026/07/18 (Sat)



☆記憶装置と仕組み


夏休み待ちの御一同様、週末はエアコンの効いた溜まり場。
其処で話題になった袈裟の由来を、誰が語るかが重要な今。

キース 「単語くらいは、確実に法話に入っていた筈だ」
Aブルー「だったら、記憶装置でカバー出来るよ!」
キース 「どうなんだか…。記憶装置は、あんたの経験…」

全てを記憶しているのか、とキース君の問い。

キース 「昨夜の飯のメニューはともかく、食事の間…」
シロエ 「どうしていたか、とかを指すんですね?」
キース 「噛んだ回数、ナイフやフォークを使った順番…」

全部、覚えているんだろうな、とキース君、ズイと。

キース 「晩飯には、何を食ったんだ?」
Aブルー「え、えっと…? そうだ、シチューだったよ!」
キース 「よし。何のシチューで、具材は何だった?」
Aブルー「クリームシチューだったし、ジャガイモとかさ」

人参とタマネギも入ってたっけ、とソルジャーが折る指。

Aブルー「肉はチキンで、ちょっと硬めだったかな…」
キース 「その肉、何切れ入っていた?」
Aブルー「うーん…。ぼくの食事嫌いは知られてるしさ…」
キース 「少なめなのは分かるが、何切れかを聞いている」

三切れだったか、四切れだったのか、とキース君。

キース 「肉の形も聞いておきたい、皮つきだったか?」
サム  「あー…。皮があるのと、ついてねえのと…」
ジョミー「混ざりがちだよね、意識して食べていないけど」
キース 「其処の所が重要なんだ。無意識に食っても…」

記憶装置はカバーするのか、とソルジャーを、まじっと。

キース 「そうだと言うなら、何も言わんが…」
Aブルー「うーん…。特に美味しいモノでもないしさ…」

そんなことまで記録しないよ、とソルジャーの答え。

Aブルー「でないと、データが溢れちゃうわけで…」
キース 「やはり、あんたが意識しない限り、その装置…」
Aブルー「記録していないけど…」

何か問題があるとでも、と顔色が悪いですけど。
問題アリ…?


2026/07/19 (Sun)



☆記憶装置の仕様


夏休みを控えた御一同様、週末を過ごす涼しい生徒会長宅。
先月のキース君のピンチから、袈裟の由来が問題ですけど。

キース 「記憶装置のカバー範囲が、限られる以上は…」
Aブルー「法話を聞いていたって、ダメだって…?」
キース 「あんたが意識して覚えたい場合、どうなる?」
Aブルー「もちろん、記録されるとも!」

単語だけを聞いた時でも、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「ユニバーサルの情報とかだと、ありがちで…」
シロエ 「そうなんですか?」
Aブルー「人類側とミュウでは、同じものでも認識が…」

違ったりするしさ、という説明が。

Aブルー「例えば、アルテミス級とか、分かるかい?」
一同  「「「は…?」」」
Aブルー「人類軍の戦艦を指してて、大きさのことで…」

そんな言い方、ミュウの側には無いんだってば、と力説。

Aブルー「とはいえ、人類軍の通信傍受で頻繁に出るし…」
キース 「本格的な戦闘、してはいないと聞いているが?」
Aブルー「いずれ宇宙に出る予定だから、必須情報で…」

アルテミス級の大きさは知っておかないと、と口調がマジ。

Aブルー「こんな具合で、ぼくだけが聞いた単語もさ…」
シロエ 「船に帰って、調べないとダメなんですね?」
Aブルー「ピンポーン! 暗号なのか、そのものなのか…」

其処から調査しないといけないし、とソルジャーの本業。

Aブルー「忘れないよう、記憶装置に叩き込むってば!」
キース 「くだらない響きの言葉だろうが、記憶すると?」
Aブルー「暗号の恐れがある以上、パンツだろうが!」

パンツを忘れて来た、と言っていてもね、と真剣な表情。

Aブルー「船に帰って忘れていたって、呼び出せるよ!」
キース 「あんたの船で、同じ言葉を聞いた時には?」
Aブルー「誰がパンツを忘れていようが、どうでもいいし」
キース 「調査しないんだな…?」
Aブルー「当たり前だよ!」

誰のパンツか知った所で意味ないし、と言う通り。
意味なし…。


2026/07/20 (Mon)



☆記憶装置の範囲


夏休み待ちの御一同様、週末は涼しい生徒会長宅ですけど。
先月のキース君を見舞ったピンチから、袈裟の由来が問題。

キース 「なるほど、同じパンツでも、聞いた状況次第か」
Aブルー「そういうことだね、人類の世界か、船の中かで」
シロエ 「船の中だと、パンツは所詮、パンツですか?」
Aブルー「誰のだろうが、知ったことじゃないって!」

忘れて来たというだけならね、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「自分の部屋から、全部消えていたなら別だけど」
キース 「盗難が疑われるせいだな?」
Aブルー「ピンポーン! 部屋を間違えて持ち去るとか…」

まるで無いとも言えないけどさ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「酔っ払って、留守の個室に入り込んだりね」
一同  「「「あー…」」」

それはありそう、と納得の理由。

サム  「泥酔状態だと、何をやるかは不明だぜ…」
ジョミー「洗濯機に喧嘩を売った話も聞いたことあるよ」
一同  「「「洗濯機!?」」」
ジョミー「うん。なんで黙ってるんだ、って殴ってさ…」

洗濯機が喋るわけないのにね、とジョミー君、クスクスと。

ジョミー「だからパンツも、お菓子の山に見えそうだよ」
スウェナ「お菓子だったら、持って行くわよね…」
シロエ 「正気の時なら、盗まないでしょうけど…」
サム  「酔っ払っていりゃあ、他人様のでも貰うよな…」

酔いが覚めたら真っ青でもよ、とサム君も。

サム  「そういう案件、あんたの出番なのかよ?」
Aブルー「ハーレイになるけど、状況と経過報告は聞くよ」
キース 「つまり、真面目に向き合うべき時には…」
Aブルー「パンツだろうと、記憶装置に記録されるね」

それが何か、とソルジャーの問い。

Aブルー「袈裟の由来と、パンツが関係あるとでも?」
キース 「検索ワード的に、パンツも無縁ではないが…」
Aブルー「それで?」
キース 「あんたの記憶範囲だな」

御本尊様と言ったら、誰になるんだ、と質問返し。
誰って…?


2026/07/21 (Tue)



☆御本尊様が問題


夏休みを控えた御一同様、エアコンの効いた生徒会長宅で。
話題が先月のキース君のピンチ、袈裟の由来へ転がった今。

Aブルー「御本尊様って、何の話さ…?」
キース 「誰を指すのかと、聞いているんだ」

記憶装置に頼っても許す、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「何度も法要を頼んだ以上、知っている筈だが?」
Aブルー「え、えっと…? 阿弥陀様かなあ…?」
キース 「正式な名称を答えられるか?」
Aブルー「…阿弥陀様じゃないのかい…?」

お念仏でも阿弥陀様だろう、とソルジャー、怪訝そう。

Aブルー「何だったっけ、南無阿弥陀仏だっけ…?」
キース 「お念仏からして怪しいレベルか、あんたは!」
Aブルー「だってさ…!」
キース 「面倒だから略してはいるが、法要の時には…」

必ず皆で唱える場面があるんだ、と副住職。

キース 「お念仏を続けて十回、そういう作法が正しい!」
一同  「「「ええっ!?」」」
キース 「ジョミーはともかく、サムは分かるな?」
サム  「同唱十念、違ったっけか…?」

一応、ブルーから知識だけは、と僧籍な人の回答。

サム  「法要に出ている人が揃って、南無阿弥陀仏で…」
キース 「よし、正解だ。ときに、阿弥陀仏な以上は…」

阿弥陀様の仏様としての名前がある、と法話もどき。

キース 「其処の馬鹿には無理なようだし、サムでいい!」
サム  「阿弥陀如来で良かったよなあ…?」
キース 「その通りだが、お念仏が怪しい、あんたは…?」
Aブルー「知らなかったよ…!」

御本尊様が、そんな名前だなんて、と焦っている模様。

Aブルー「法話の中で、出て来たっけ…?」
キース 「阿弥陀様としか言っていないぞ!」

しかし、その気があれば調べるよな、とズイと。

キース 「ところで、御本尊様は、阿弥陀様だけなのか?」
Aブルー「どういう意味だい…?」
キース 「そのまんまだ!」

他にも誰かいらっしゃるのか、と聞いてますけど。
複数…?


2026/07/22 (Wed)



☆御本尊様が色々


夏休みを待つばかりの面々、週末は生徒会長宅が溜まり場。
先月のキース君のピンチが話題で、袈裟の由来を聞く方向。

Aブルー「ええ…。御本尊様は、一人じゃないのかい?」
キース 「例外はあるが、基本は、そうなる」
シロエ 「御本尊様、複数の所があるんですか?」
キース 「寺の経歴で、複数の宗派を兼ねていた場合だ」

それぞれの宗派の御本尊様がいらっしゃるぞ、と副住職。

キース 「とはいえ、普通は違うんだが、今の話で…」
シロエ 「御本尊様が、一人じゃないのは分かりますね…」
サム  「うろ覚えだけどよ、ソレイド八十八カ所のよ…」

御本尊様、阿弥陀様ではなかったよな、と僧籍な人も。

サム  「誰だったっけか、大日如来様だったかなあ…?」
ブルー 「正解! よく覚えてたね、師僧として嬉しいよ」
サム  「ギリギリの記憶で、やべえレベルだけどよ…」
キース 「かまわん、覚えていた所に意義がある」

何処かの馬鹿と違ってな、とキース君も嬉しそう。

キース 「おい、其処のあんた! 少しはピンと来たか?」
Aブルー「ピンと来るって、何をさ…?」
キース 「あんたの基本が怪しい件だ!」

お袈裟の由来を理解するのは無理というもの、とピシャリ。

キース 「そもそも、発端のお方を知らないんだしな!」
一同  「「「えっと…?」」」
キース 「こうなった以上、ノリで喋れる気がする!」

法話をネタなモードでいけばオッケー、と副住職、合掌。

キース 「検索して、俺を出し抜く気だった、馬鹿よりな」
Aブルー「馬鹿というのは、あんまりだってば!」
キース 「言い方はともかく、無理なものは無理としか…」
Aブルー「御本尊様が大切だと…?」

阿弥陀様なら覚えたよ、とソルジャーも必死。

Aブルー「阿弥陀如来で良かったよね?」
キース 「その通りだが、釈尊は理解出来るのか?」
Aブルー「ちょ、シャクソンって…?」

初めて聞いた単語なんだけど、と詰まってますけど。
釈尊とは…?


2026/07/23 (Thu)



☆お釈迦様がルーツ


夏休みを控えた御一同様、涼しい生徒会長宅で過ごす週末。
先月のキース君のピンチから、袈裟の由来で揉めてまして。

キース 「やはり、釈尊を知らないようだな?」
Aブルー「え、えっと…? 法要に欠かせない言葉とか?」
キース 「内容によるが、まるで使わない坊主はいないぞ」

何処の宗派の法話でも、とキース君、合掌。

キース 「恐らく、週に一度くらいは何処かで口にする」
Aブルー「君の法話でも出て来たかなあ…?」
キース 「釈尊という言い方は、していない筈だ!」

一般人向けではないからな、と副住職モード。

キース 「注意しておくが、シャンソンを持ち出すなよ!」
Aブルー「そっちだったら、知っているとも!」

ディナーショーとかであるよね、とズレている答え。

Aブルー「ノルディに連れて貰って、コース料理でさ…」
キース 「あんたの知識は、所詮、そのレベルだ!」

お袈裟の由来が聞いて呆れる、と吐き捨てるような口調。

キース 「釈尊と言ったら、お釈迦様を指す!」
Aブルー「うーん…。お釈迦様って、誰だっけか…?」

聞き覚えはある言葉なんだけど、とソルジャー、困惑。

Aブルー「記憶装置に聞いてみたって、ヒットしなくて…」
キース 「俺の法話を聞き流した上、理解しないからだ!」

ついでに興味も無かったらしいな、と突き付ける指。

キース 「場合によっては、パンツさえも記憶するのに!」
Aブルー「そ、そうなんだけどさ…」
キース 「お釈迦様は、全てのルーツでいらっしゃる!」
Aブルー「ルーツって…?」

どういう意味だい、とソルジャーの悪い顔色。

Aブルー「知っていないと、マズイ言葉なのかい…?」
キース 「当然だろう!」

お釈迦様こそがルーツ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「お盆はもちろん、お彼岸もな!」
Aブルー「ええっ!?」
キース 「お釈迦様抜きには、何も語れん!」

お袈裟の由来もそうなんだ、と言ってますけど。
袈裟もですか…?


2026/07/24 (Fri)



☆お釈迦様抜きでは


夏休みを待つばかりの御一同様、週末は生徒会長宅でして。
先月のキース君のピンチが招いた話題が、袈裟の由来な今。

Aブルー「本当に、何も語れないのかい…?」
キース 「お釈迦様がルーツな以上は、根本的な事はな!」

派生した枝葉は語れるかもだが、と副住職、目がマジ。

キース 「例えば法話で、ネタにするのは体験談とか…」
サム  「あー…。それだと、枝葉だけでいけるよなあ…」
ブルー 「お釈迦様まで遡らなくても、お教えだけでね」

場合によっては、まるで出さない、と銀青様も。

ブルー 「子供さんが多い法要だと、そっち系かな」
キース 「俺も月参りで、ゲームで法話をしたりするし…」
一同  「「「ゲーム!?」」」
キース 「たまに、テスト休みの中高生がいるからで…」

抹香臭い話は良くない、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「流行りのゲームの話で、掴みはオッケー!」
シロエ 「ゲームなんかで、法話が出来るんですか…?」
キース 「不老不死のアイテムとかがあったら、完璧だ」

それを貰ったらどうするのか、だけでいける、と法話事情。

キース 「だから一応、流行りのゲームはチェックするぞ」
一同  「「「うーん…」」」

結び付かない、と皆の視線がキース君に。

ジョミー「キース、いつの間にゲームしてたわけ!?」
サム  「そういや、暇がねえよなあ…?」
キース 「隙間時間に、どうとでもなる!」

ハマらなければ、と納得の回答。

キース 「時間はこれだけ、と決めておくだけだ」
シロエ 「お寺の仕事の合間ですね…?」
キース 「法話に要るから、親父も公認だぞ」
ブルー 「頑張ってるねえ、副住職!」

子供さんに聞いて貰えるのは大事だし、と伝説の高僧。

ブルー 「とはいえ、誰かさんは三百歳超えでさ…」
キース 「法要を頼んでおいて、法話を聞き流しなどは…」
Aブルー「有り得ないって…?」

そう言われても、と引き攣った顔になってますけど。
お釈迦様…。


2026/07/25 (Sat)



☆法話なら語れる人


夏休みが近い御一同様、週末は涼しい生徒会長宅ですけど。
先月のキース君が見舞われた危機から、袈裟の由来が問題。

キース 「参列しただけならともかく、お施主様では…」
ブルー 「法話は聞いておくのが心得事だよ」
Aブルー「他の面子が聞き流してるからかな…?」
キース 「後々、挨拶で必要になる場合があるだからだ!」

法要の後の宴席で、とキース君、ピシャリと。

キース 「此処だとスルーで、ただの宴会ではあるが…」
ブルー 「真面目なヤツだと、宴会の前に挨拶が必須!」
Aブルー「挨拶って、どういう…?」
キース 「法要に出て下さった皆さんに、お礼だな」

似合いの法話だった時には、挨拶に入れる、と副住職。

キース 「そのままではなくて、大事なポイントだけで…」
ブルー 「こういった心持ちで参りましょう、とかね」
一同  「「「うーん…」」」

奥が深い、と参列しているだけの面々、愕然。

シロエ 「そうなってくると、お釈迦様も重要ですよね…」
サム  「今日の法話の、お釈迦様のように、ってな…」
Aブルー「その、お釈迦様って、重要人物…?」

ルーツなんだし、そうだろうけど、とソルジャーの問い。

Aブルー「いないと、話が始まらないとか…?」
キース 「全ての教えも、お経全部も、お釈迦様からで…」
ブルー 「ご自身のお言葉もあれば、お弟子さんとか」
サム  「ガチでルーツな御方なんだぜ?」

知らねえで済むような話じゃねえよ、と僧籍な人も。

サム  「やっぱ、お袈裟の由来は、キースだよなあ…?」
キース 「俺も正直、そうとしか思えん!」
Aブルー「検索しただけだと、伝わらないと…?」
キース 「もういい、素人さんは黙っていやがれ!」

法話のつもりで語らせて貰おう、と副住職が決めた覚悟。

キース 「いいか、お袈裟の由来は、雑巾で…」
一同  「「「はあ!?」」」
キース 「本当だ!」

ガチで雑巾がルーツなんだ、と言ってますけど。
掃除用の…?


2026/07/26 (Sun)



☆雑巾らしいルーツ


夏休みを控えた御一同様、エアコンの効いた生徒会長宅で。
其処での話題が袈裟の由来でして、キース君の危機が原因。

シロエ 「袈裟の由来が、雑巾ですか…?」
サム  「マジかよ、確かに普段の、質素だけどよ…」
ジョミー「でもさ、輪袈裟も、割とキンピカなのがさ…」

ぼくとサムのは地味なんだけど、とジョミー君も途惑い。

ジョミー「キースを追い掛けて、ソレイド八十八カ所で…」
スウェナ「見掛けたお遍路さんたち、輪袈裟だったわね」
シロエ 「錦っぽい輪袈裟も、けっこう見ました」
サム  「俺もよ、寺の近くじゃ、意識してるけどよ…」

お参りの人の、割と華やかだぜ、と僧籍な人の証言。

サム  「第一、法要の時は派手なほど、正装なんだろ?」
ブルー 「そうだね、高価なお袈裟は錦とかだし…」
キース 「しかし、ルーツは、ガチで雑巾なんだ!」

お釈迦様の時に決まった、とキース君、合掌。

キース 「出家するのは、全てを捨てて家を出ることで…」
Aブルー「お釈迦様っていうのは、そうなのかい?」
キース 「この有様だから、検索するだけ無駄だ!」

お袈裟の発端からして理解出来ん、と一喝。

キース 「全てを捨て去り、財産を持たん以上は、服もだ」
一同  「「「ええっ!?」」」
キース 「とはいえ、社会のマナーもあるわけで…」
シロエ 「必要最低限が、袈裟だったんですか?」

布のサイズとしては小さいですし、とシロエ君。

シロエ 「褌とかと同じで、最小限を隠したんでしょうか」
キース 「正解だ! 何処かの馬鹿とは、やはり違うな」
シロエ 「キース先輩、光栄です!」
キース 「シロエは、すぐに閃いたわけだが…」

記憶装置が頼りの馬鹿はどうなんだ、とキース君、ズイと。

キース 「お袈裟のルーツに、少しくらいは近付けたか?」
Aブルー「お尻を隠すトコから始まったかな…?」
キース 「記憶装置は、飾りか!?」

俺は雑巾と言った筈だぞ、と怒鳴ってますけど。
そうですよね…。


2026/07/27 (Mon)



☆雑巾を使う場所


夏休み待ちの御一同様、週末は涼しい生徒会長宅ですけど。
先月のキース君のピンチから、袈裟の由来で法話っぽい今。

キース 「パンツの何処が、雑巾なんだ!」
Aブルー「だ、だってさ…! 検索ワードにさ…!」
キース 「あの単語が入って来るのは、掃除の対象物だ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

トイレ掃除用か、と皆が仰天。

シロエ 「トイレ掃除に使う雑巾だったんですか…?」
キース 「対象はトイレに限定ではないが、最高級品で…」
一同  「「「は?」」」
キース 「質素な布であればいいから、ボロ布だとか…」

衣服に使えない布ならオッケー、とキース君、合掌。

キース 「しかし、クオリティが低いほど価値が高くて…」
サム  「雑巾が向いているってわけな?」
キース 「その通りだ。雑巾は拭き掃除にしか使えんし…」
ジョミー「雑巾が一番いいヤツってこと…?」

今の時代はキンキラキンなのに、とジョミー君、ポカーン。

ジョミー「もしかしなくても、トイレ用のが最高級品…?」
キース 「お前にしては、上出来じゃないか!」

やはり僧籍なだけのことはあるな、とキース君の笑み。

キース 「トイレ掃除に使われた布を、拾い集めて…」
サム  「縫い合わせて、服にしてたのかよ…?」
ブルー 「そういうことだね、だからこそ袈裟の種類に…」
キース 「何枚の布を縫い合わせたかで、違いが生まれる」

多いヤツほど格が高い、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「小さい雑巾を集めなければ、作れないしな」
ブルー 「これだけ質素な布しか持っていない、とね…」
シロエ 「アピールするのが、本来の形なんですね?」
キース 「派手な見た目に騙されてはいかん!」

だからこそ、トイレは無縁ではない、と複雑そうな表情。

キース 「もっとも、其処で悟れと言われても…」
ブルー 「難しいだろうねえ…」
キース 「当然だ!」

俺は一介の副住職でしかないぞ、と呻いてますけど。
まあねえ…。


2026/07/28 (Tue)



☆話題が変わって


夏休みを控えた御一同様、週末は生徒会長宅が溜まり場で。
先月のキース君のピンチから、袈裟の由来で法話もどき中。

Aブルー「なるほど、トイレも有難い場所になるんだ?」
キース 「違う、逆だからこそ、拭き掃除用の雑巾が…」
ブルー 「最高級品な扱いなんだよ、有難くないから」

全く理解出来ていないね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「分かってないなら、そろそろ帰ってくれたまえ」
キース 「そうだな、本来、夏休みの過ごし方の相談が…」
サム  「似合いの日だったんだぜ?」

ズレちまっているけどよ、とサム君も。

サム  「あんた、山の別荘、縁がねえだろ!」
Aブルー「海の別荘だったら、ゲストの定番だよ?」
シロエ 「山は全く、ノータッチじゃないですか!」
Aブルー「だってさ、招待してくれないしさ…」

どうしようも、とソルジャーの困惑した顔。

Aブルー「山の方にも、行ってみたいのに…」
マツカ 「よろしかったら、いらして下さい」
一同  「「「うわー…」」」

なんてことを、と皆の視線がマツカ君に集中。

ジョミー「マツカ、こんなの呼んじゃダメだよ!」
マツカ 「いえ、ゲストは歓迎ですしね」

是非、皆さんでお越し下さい、と御曹司、穏やかな笑み。

マツカ 「あちらは、海より滞在期間も長めですから」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

もうダメだ、と頭を抱える面々。

マツカ 「お部屋は、二つでよろしかったでしょうか?」
Aブルー「えっ、ええっ…? ハーレイの休暇がさ…」
マツカ 「難しそうなら、キャプテンは一泊とかでも」
Aブルー「他の日は、ぼくと、ぶるぅだけって…?」

そういう形で御招待かな、とソルジャー、引けている腰。

Aブルー「ぼくが、ぶるぅとセットで、長期滞在…?」
マツカ 「ええ。どうぞ、お二人で御滞在下さい」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
マツカ 「遠慮なさらず、お気軽に」

きっと執事も喜びますよ、と笑顔ですけど。
悪戯小僧と…?


2026/07/29 (Wed)



☆別荘よりも卒塔婆


夏休み待ちの御一同様、週末はエアコン完備な生徒会長宅。
袈裟の由来についての法話もどきが終了、山の別荘の話で。

マツカ 「山の別荘、ぶるぅにも楽しんで貰えそうです」
Aブルー「どういう意味だい…?」
マツカ 「海とは全く違いますしね、ハイキングとかも」

湖でボート遊びも出来ますから、とマツカ君のオススメ。

マツカ 「牧場に行けば、乗馬なんかもありますよ」
Aブルー「乗馬って…。ぶるぅの身長じゃ、無理だよ」
マツカ 「その点でしたら、ご心配なく。お子様用には…」
ぶるぅ 「ポニーがいるしね、ぶるぅでも大丈夫!」

ぼくも、ぶるぅと遊びたいな、と家事万能なお子様。

ぶるぅ 「ポニーじゃ、遠乗りは出来ないんだけど…」
サム  「行ける範囲が限られるもんなあ…」
シロエ 「でもですね…。ぼくたちは、確実にババです…」
キース 「ヤバい気しかしないし、俺はパスするぞ…」

今年は卒塔婆書きに専念しよう、と副住職の悪い顔色。

キース 「どうせ毎年、別荘の前後は、卒塔婆地獄で…」
ジョミー「山の別荘でも書いていた年があるよね…」
スウェナ「そうだったわねえ、和室を借りて何十本も…」
キース 「ババを引くより、エアコン無しでも家で書く!」

お前たちだけで楽しんでくれ、とキース君、逃げの姿勢。

キース 「土産の類は、気にしなくていい!」
シロエ 「分かりました。高原名物のクッキーくらいは…」
サム  「小遣いを出し合って、デカいの買うしよ」
ジョミー「他にも日持ちするのがあったら、考えるから!」

カフェなら、焼き菓子とかもあるしね、とジョミー君も。

ジョミー「別荘で何か作って貰うコースも、アリかな?」
スウェナ「お菓子、美味しいものね」

だけど、ぶるぅが問題なのよ、と悲観的な意見。

スウェナ「マツカは被害を受けないだろうけど…」
シロエ 「御招待ですしね…」
Aブルー「ぼくも頭痛が…」

ぶるぅなんかと長期滞在、と呻いてますけど。
問題があると…?


2026/07/30 (Thu)



☆別荘がヤバい人


夏休みを控えた御一同様、涼しい生徒会長宅で過ごす週末。
袈裟の由来な法話もどきも終わって、山の別荘の話でして。

サム  「ぶるぅでババを引きまくるのは、キースだぜ?」
Aブルー「キースが抜けると、どうなるかが謎でさ…」
一同  「「「は?」」」

他の面子に回るだけでは、と誰もがキョトン。

シロエ 「キース先輩がいないんだったら、ぼくたちに…」
ジョミー「ババが回って来るだけのことだよね…」
サム  「正直、俺も引きたくねえから、元老寺でよ…」

お盆の準備に使って貰えねえかな、とサム君が打つ、逃げ。

サム  「卒塔婆書きの他にも、何かあるだろ?」
キース 「強いて言うなら、水塔婆を書く役目くらいで…」
一同  「「「水塔婆?」」」
キース 「小型サイズの薄い卒塔婆で、おふくろの係で…」

そこそこ時間と手間はかかるな、と副住職。

キース 「しかし、お前は、書道の心得が無いわけで…」
サム  「やっぱ、そこかよ…」
キース 「最低限のラインをクリア出来ていないと…」

使うわけには、と蹴り飛ばされた模様。

サム  「畜生、俺もババを引くしかねえって…?」
キース 「正当な理由が見当たらないしな!」
Aブルー「その点だったら、ぼくも同じで…」
一同  「「「えっと…?」」」

どういう意味だ、と皆の視線が、ソルジャーに集中。

シロエ 「もしかして、ババを引くかもなんですか…?」
Aブルー「ピンポーン…」

消え入りそうな声で、ソルジャーの答え。

Aブルー「シャングリラにいれば、ターゲット多めで…」
サム  「あんたが狙われることはねえって?」
Aブルー「ソルジャーだしね…」

ぶるぅが大目玉を食らいそうで、と苦笑。

Aブルー「長老たちが団結したら無敵で、ぶるぅでも…」
キース 「敵わないんだな?」
Aブルー「そういうこと! だから逃げるよ!」
一同  「「「あれっ!?」」」

山の別荘は、と消えた後には返事も無し。
今月、これにて中継終了~。


2026/07/31 (Fri)




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