☆ビジュアルが最高
スッポンタケの棚経の日ですけれども、お供え物に無いスイカ。
高級品のメロンが最高、そういうチョイスになっているのに…。
Aブルー「黒玉スイカだったっけ? それに替えられない?」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「お供え物だよ、メロンもいいけど、黒玉スイカ!」
そのビジュアルが気に入った、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「マツカの記憶を、ちょっと読ませて貰ったけど…」
マツカ 「なんですって?」
Aブルー「大丈夫、スイカのトコだけだから! 夏祭りの!」
他の記憶は覗いてないよ、と悪びれない人。
Aブルー「いいねえ、爆弾みたいなスイカ! 真っ黒でさ!」
マツカ 「茎の部分が導火線っぽく見えますからね…」
Aブルー「そうなんだよ! 爆弾そのもの!」
是非とも黒玉スイカが欲しい、とソルジャー、スイカに御執心。
Aブルー「普通のスイカに卒塔婆もいいけど、黒玉の方なら!」
シロエ 「……ロクでもないことを考えてますね?」
Aブルー「何を言うかな、とても建設的なことだよ!」
同じオブジェを作るんだったら、黒玉スイカ、と拳をググッと。
Aブルー「漲るパワーが、きっと違うよ! 同じスイカでも!」
シロエ 「爆弾スイカだからですか?」
Aブルー「そう! そこに卒塔婆が奥までズンズン!」
もう最高のセックスだよね、と嫌すぎる言葉。
Aブルー「ぶるぅ、お願い! 黒玉スイカを買って来てよ!」
ブルー 「やめたまえ! 小さな子供を巻き込むのは!」
Aブルー「だったら、君が買って来てくれる?」
ブルー 「うっ…」
なんで、ぼくが…、と生徒会長、ドン引き。
ブルー 「君の憧れなんだろう! 自力で解決してみたら?」
Aブルー「ああ、なるほど…。ぼくが自分で仕入れに行けば!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 気に入ったのを選んで買えるよ!」
Aブルー「確かに、そうだね! ぶるぅ、果物屋さんは何処?」
オススメの店を教えて欲しい、と行く気満々。
本気なんですね…?
2018/08/16 (Thu)
☆買いに出掛けました
スッポンタケの棚経を控えて、お供え物にこだわるソルジャー。
再現したいのがスイカに卒塔婆で、おまけに黒玉スイカを希望。
Aブルー「爆弾スイカは絶対、欲しいよ! オブジェ用に!」
ブルー 「またしても、ぼくに恥を晒せと?」
Aブルー「前にもあったオブジェなんだし、問題無し!」
キースが顔を顰めるだけで、とソルジャー、全く気にせず。
Aブルー「とにかく黒玉スイカだよ! ぶるぅ、お店は?」
ぶるぅ 「んとんと…。品揃えがいいのは、あそこかな?」
アルテメシアで一番有名、と店名を挙げる無邪気なお子様。
ぶるぅ 「いろんな果物を揃えているから、安心だよ!」
Aブルー「ありがとう! ちょっと行ってくる!」
じゃあねー! と瞬間移動で消え失せた姿。
シロエ 「…行っちゃいましたよ?」
マツカ 「すみません、ぼくが余計なことを言わなかったら…」
スウェナ「気にしなくてもいいわよ、そこは」
どうせスイカの出番だったし…、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「単なる皮の色の違いよ、それだけのことよ」
シロエ 「それはそうなんですけどね…」
ブルー 「品の無さに拍車がかかったという気はするねえ…」
よりにもよって爆弾ときたよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「棚経を何だと思っているのか、もう呆れるしか…」
シロエ 「きっと、お祭りの一種ですよ」
マツカ 「仏事だという認識だけは皆無でしょうねえ…」
そもそも仏教を理解してないみたいですから、と御曹司も。
マツカ 「自分に都合のいい所だけを取り入れてますよ」
シロエ 「神様も仏様も、ごっちゃですしね…」
神仏混交を地で行ってます、とシロエ君の指摘。
ブルー 「その考え方も、まあ、間違いではないけどさ…」
シロエ 「敬う気が全く無いって所が、問題です!」
マツカ 「本当にいいトコ取りですからね…」
スウェナ「挙句にスイカに卒塔婆なのよ!」
黒玉スイカもいい迷惑だわ、という声。
確かにそうかも…。
2018/08/17 (Fri)
☆音で分かります
スッポンタケの棚経のために、スイカを買いに出たソルジャー。
爆弾のように見える黒玉スイカで、オブジェを作るのが目的。
シロエ 「黒玉スイカに迷惑ですか…。そうかもですね」
マツカ 「普通の人が買ったら、食べるだけですからね…」
卒塔婆を刺すことは無いでしょう、と御曹司。
マツカ 「黒玉スイカは、スイカ割りには使わないでしょうし」
シロエ 「お値段高めのスイカだったら、勿体ないですしね…」
スイカ割りには向いてませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「とはいえ、いっそスイカ割りの方がマシだったかも」
ブルー 「それは言えるね、妙なオブジェにされるよりはね」
Aブルー「…呼んだかい?」
何か用かな、と瞬間移動で戻って来たのが迷惑な人。
シロエ 「……。本当に買って来たんですね?」
Aブルー「もちろんだよ! お店で一番大きいのを!」
とても立派な爆弾だろう、と黒玉スイカを抱えてニコニコ。
Aブルー「これに卒塔婆を奥までズンズン!」
ブルー 「いいけどね…。ところで、君が買ったスイカだけど」
Aブルー「凄いだろう? 黒くてツヤツヤ光ってて!」
ブルー 「メスなのかな?」
それともオスのスイカだろうか、と生徒会長の問い。
Aブルー「えっ?」
ブルー 「夫婦和合なら、まあ、どっちでもいいんだけどさ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…! スイカに性別があるのかい?」
ブルー 「さあ? ぼくも詳しくないんだけどさ…」
プロだと音で分かるんだよね、と振っている首。
ブルー 「コツンと叩けば分かるらしいよ、スイカの品質」
シロエ 「あー、知ってます!」
熟練の人の技なんですよね、とシロエ君。
シロエ 「スイカの性別も分かるとは、知りませんでしたけど」
ブルー 「ぼくも知らないけど、もしかしたらさ…」
Aブルー「分かるかも、って?」
ブルー 「うん。君がこだわらないなら、どうでもいいけど」
別にオスでもメスでもいいよね、と言ってますけど。
スイカに性別…?
2018/08/18 (Sat)
☆プロにしか無理
スッポンタケの棚経のために、スイカを買って来たソルジャー。
黒玉スイカで御満悦なんですけど、生徒会長からのツッコミが。
ブルー 「君がオブジェを作るとしてさ…。どっちが好み?」
Aブルー「どっち、って?」
ブルー 「オスのスイカか、メスのスイカかっていう所だよ」
夫婦和合なら、王道はメスのスイカだけどね、と生徒会長。
ブルー 「でも、君の場合は歪んでいるから、オスなのかなと」
Aブルー「そ、それは…。もちろん、オスの方がいいけど…」
きっとオスだと思うんだけど、と眺めている大きな黒玉スイカ。
Aブルー「一番大きいヤツを買ったし、これはオスだよ!」
ブルー 「どうなんだか…。大きいってトコが曲者だよね」
Aブルー「オスは大きいものだろう? 強いんだから!」
ブルー 「その認識は間違ってるよ。生き物は多種多様だから」
SD体制の世界じゃ分からないかもだけど…、とフウと溜息。
ブルー 「メスの方が大きい生き物は沢山いるからねえ…」
シロエ 「ああ、アンコウとかは、そうらしいですね!」
マツカ 「オスは小さくて、メスにくっついてるらしいですね」
寄生と言ってもいいくらいに…、と御曹司。
マツカ 「そうなるとスイカも、大きいからと言って…」
シロエ 「オスだとは限らないわけですね」
ブルー 「そう! まあ、どっちでもかまわないけど」
ブルーが満足しているんなら…、と視線をスイカに。
ブルー 「買って来たなら、後は卒塔婆を刺すだけだからね」
Aブルー「待ってよ、ぼくはオスの方がいいんだけれど!」
同じオブジェならオスのスイカ、とソルジャー、困惑。
Aブルー「オスかどうかは、お店で分かる? 持って行けば?」
ブルー 「無理じゃないかな、スイカのプロは主に農家で」
シロエ 「売り物は普通、叩きませんしね…。お店とかでは」
Aブルー「そ、そんな…。それじゃ、オスのが欲しければ…」
農家に行くしか無いんだろうか、と慌てるソルジャー。
そうなりますね…?
2018/08/19 (Sun)
☆オスが欲しければ
スッポンタケの棚経用に、ソルジャーが買って来た黒玉スイカ。
けれど問題はスイカの性別、オスのスイカが欲しいソルジャー。
Aブルー「農家の人なら調べてくれる? これがオスかどうか」
ブルー 「…お金も払っていないのに?」
第一、自分が出荷したスイカかどうか…、と生徒会長、苦い顔。
ブルー 「他所で買ったのを持って来て、尋ねられてもねえ…」
シロエ 「農家の人も困りますよね、そんな質問」
Aブルー「そうなるのかい? だったら、オスのスイカは…」
買い直さないと駄目だろうか、とソルジャー、真剣。
Aブルー「黒玉スイカを作ってる農家に行かないとダメ?」
ブルー 「それが世間の常識だよね」
シロエ 「農家だったら、スイカも山ほどありますからね…」
マツカ 「きっといいのが買えますよ」
畑で一番立派なのを買って来られますよ、と御曹司も。
マツカ 「暑くならない間に行く方が、農家の人も喜びます」
シロエ 「ですよね、今なら暑さも、まだマシですし…」
炎天下のスイカ畑は、農家の人も嫌がるでしょう、とシロエ君。
シロエ 「急いで行って来て下さい! オスが欲しいなら!」
Aブルー「う、うん…。でも、黒玉スイカは何処の農家が?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 有名なのは、この辺りかな?」
このスイカも其処、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が挙げた場所。
ぶるぅ 「スイカの農家は沢山あるから、端から回れば!」
Aブルー「オスのスイカに出会えるわけだね、最高の!」
急いで買いに行かなくちゃ、と瞬間移動で消え失せた姿。
シロエ 「行っちゃいましたね、スイカの買い付けに…」
ブルー 「このまま戻って来ないと、うんと平和だけどねえ…」
棚経も無事に終わるだろうし、と生徒会長。
ブルー 「オスのスイカを探してる内に、タイムオーバーで!」
シロエ 「もしかして、それが狙いでしたか?」
ブルー 「決まってるじゃないか!」
嘘も方便、と得意そうにニヤニヤ。
そう来ましたか…。
2018/08/20 (Mon)
☆オスが欲しくても
スッポンタケの棚経用にと、ソルジャーが入手した黒玉スイカ。
ところがスイカは性別不明で、オスを買うには農家へ行くのみ。
スウェナ「オスのスイカは嘘だったのね? 最初っから」
ブルー 「あるわけないしね、そんな代物」
スイカに性別なんかは無い、と生徒会長、キッパリと。
ブルー 「あ、この話、ブルーには聞こえていないから」
シロエ 「ちゃんとシールドしてるんですね!」
ブルー 「それもあるけど、今のブルーの頭の中はさ…」
オスのスイカで一杯だから、とニヤニヤニヤ。
ブルー 「今、一軒目を訪問中だよ、スイカを買いたい、って」
シロエ 「スイカ農家ですか…。どんな感じです?」
ブルー 「畑へどうぞ、って案内されて行く所!」
直接買いに来たんだからね、と生徒会長、サイオンで覗き見中。
ブルー 「まずは畑でお好みのを、っていうのが親切な農家!」
シロエ 「オスのスイカという件は…?」
ブルー 「聞き間違えか何かだろうと思っているよ」
なにしろ朝から暑いからねえ…、という説明。
ブルー 「好きなスイカを選んでくれれば、品質をさ…」
シロエ 「熟練の技で確かめてくれるわけですね?」
ブルー 「そう! プロの農家がコツンと叩いて!」
甘味や食べ頃なんかをズバリ、と言ってますけど。
マツカ 「あのぅ…。オスかメスかは分かりませんよね?」
ブルー 「それが分かるなら、ぼくもビックリ」
シロエ 「誰かさん、どうするんでしょう? 分からないなら」
ブルー 「別の農家に行くと思うよ、大急ぎで!」
見る目のあるプロを探しにね…、と涼しい顔。
ブルー 「オスのスイカが欲しいわけだし、ブルーも必死!」
一同 「「「うーん…」」」
果たして見付かるのかどうか、と皆が傾げる首。
シロエ 「そんなスイカがあるんでしょうか…?」
ブルー 「さっきも言ったよ、存在しないと」
マツカ 「見付からないんですね?」
つまり帰って来ないんですね、と御曹司。
いい流れですね…?
2018/08/21 (Tue)
☆オスを探す間に
スッポンタケの棚経用に、ソルジャーが欲しいのが黒玉スイカ。
それもオスのを欲しいとあって、只今、農家で買い付け中で…。
マツカ 「いくら農家を回ってみたって、無いんですしね…」
ブルー 「無い袖は振れぬ、と昔から言うほどだしね」
シロエ 「でも、誰かさんはあると信じてますからねえ…」
見付かるまで帰って来ないでしょうし…、とシロエ君も。
シロエ 「その間に棚経の時間が来るわけですね!」
ブルー 「うん。キースの方は、棚経の予定がビッシリだから」
来たらサッサとお経を上げて、次に行くだけ、と生徒会長。
ブルー 「ブルーがいなくても、細かいことは気にしてないよ」
シロエ 「えっと…。その場合、お布施はどうなるんですか?」
高額なお布施を約束していた件は…、とシロエ君の問い。
シロエ 「まさか、お布施は踏み倒すとか…?」
ブルー 「そんな外道なことはしないよ」
シロエ 「払うんですか、あんな金額を!?」
縁もゆかりも無いスッポンタケに…、と驚いてますけれど。
ブルー 「あの金額は出さないよ。相場通りの分だけかな」
マツカ 「ぼくで良ければ、代わりに支払いますけれど…」
喜んで出させて頂きます、と御曹司、流石の太っ腹。
マツカ 「皆さんのためになるわけですから、そのくらいは」
ブルー 「いいって、いいって! お金は大切!」
無駄金を払う必要は無い、と生徒会長、右手をヒラヒラ。
ブルー 「ブルーが留守なら、キースは普通に拝むだけだし」
一同 「「「あー…」」」
ただの棚経になるわけか、と一同、納得。
ブルー 「だから問題は全く無いよ。気にしなくても」
シロエ 「会長、いい手を考えましたね!」
もう本当に裏技ですよ、と大感激のシロエ君。
シロエ 「誰かさんも文句は言えませんしね、そうなっても」
マツカ 「留守にした自分が悪いんですしね…」
ブルー 「そういうこと!」
オスのスイカを探してね…、と生徒会長、ニンマリ。
極悪なのかも…?
2018/08/22 (Wed)
☆買い付け中です
スッポンタケの棚経用に、ソルジャーは黒玉スイカの買い付け。
農家へ出掛けてオスのを買おうと、只今、努力中ですけれど…。
ブルー 「よし、ブルーがスイカ畑に到着したよ」
シロエ 「黒玉スイカを選ぶんですね?」
ブルー 「お好きなのをどうぞ、と言われてるトコ」
スイカ畑は広いんだけど…、とサイオンで覗き見中の生徒会長。
ブルー 「オスかメスかは、サイオンじゃどうにもならないし」
スウェナ「じゃあ、どうやって選ぶのよ?」
ブルー 「とにかく大きいのを、端からチェックすると思うよ」
シロエ 「まずは一番大きいスイカを探すんですか…」
この暑い中、ご苦労様です、とシロエ君、言うのは口先だけ。
シロエ 「どうせサイオンでシールドですよね、日光とかは」
ブルー 「そこはブルーだし、当然だよね」
だけどスイカを選ぶのは手作業、と指をパチンと。
ブルー 「生中継でどうぞ! これが今のブルー!」
一同 「「「おおっ!」」」
サイオン中継の画面が出現、大喜びの御一同様。
シロエ 「うわぁ、本当に暑そうですねえ、思いっ切り」
マツカ 「農家の人は汗だくですね」
スウェナ「でもって、誰かさんは…」
スイカ探しに燃えているわね、とスウェナちゃんの呆れ顔。
スウェナ「迷ってるみたいね、どれが一番大きいか」
シロエ 「どれも立派なスイカですしね」
Aブルー『うーん、悩むなぁ…。やっぱり、コレかな?』
これでお願いしようかな、とソルジャーが選んだ黒玉スイカ。
Aブルー『すみませーん! コレ、どうかな?』
農家の人『はいはい、こちらのスイカですね』
お待ち下さい、と屈んで、スイカを拳で軽くコッツン。
農家の人『いいと思いますよ、身が詰まっていて、甘みの方も』
Aブルー『食べ頃のスイカということかな?』
農家の人『そうですね。直売所向けに取ってある分です』
Aブルー『なるほど。棚経用にも良さそうだね』
今日だもんね、と喜ぶソルジャー。
トントン拍子なのでは…?
2018/08/23 (Thu)
☆オスのをよろしく
スッポンタケの棚経用にと、スイカを買い付け中のソルジャー。
黒玉スイカを栽培している農家に出掛けて、畑でスイカ選び。
農家の人『棚経用にお求めでしたか。だったら、お値段は…』
Aブルー『もしかして、サービス価格にしてくれるのかい?』
農家の人『ええ。ご先祖様を大切になさるのは、いいことです』
半額にさせて頂きますよ、と農家の人の素敵な笑顔。
シロエ 「ちょ、ちょっと…! 割引価格だそうですよ?」
スウェナ「ご先祖様とは違うじゃないの、スッポンタケは!」
マツカ 「伝えたくても、この状況では無理ですしね…」
サイオン中継なんか、普通の人には言えませんよ、と御曹司。
マツカ 「あの様子じゃ、じきに戻って来ますよ、此処に」
シロエ 「そうですよね…。半額で黒玉スイカを買って」
ブルー 「大丈夫! まだ、これからが問題だから!」
慌てるには早い、と生徒会長が指差す中継画面。
Aブルー『このスイカが気に入ったけど…。これはオスかな?』
農家の人『はあ?』
Aブルー『そこが大事な所なんだよ、オスかメスかが!』
ぼくが欲しいのはオスのスイカで…、とソルジャー、真剣。
Aブルー『メスのスイカじゃ、意味が無いしね…。どっち?』
農家の人『つまり、スイカの性別ですか?』
Aブルー『そう、そう!』
スイカのプロなら分かるよね、と期待に輝く瞳。
Aブルー『オスじゃないなら、別のスイカを探さなくっちゃ!』
農家の人『そのために、いらしたんですか?』
Aブルー『プロの農家にしか分からない、って聞いたしね!』
だからよろしく、と深々と下げている頭。
Aブルー『半額サービスも嬉しいけれど、まずオスのスイカ!』
農家の人『オスですか…』
スイカ栽培は長いんですが…、と農家の人。
農家の人『オスかメスかを調べてくれ、と仰るんですね?』
Aブルー『うん、買いたいのはオスのスイカだからね!』
早く調べて、とニコニコニコ。
そもそも、スイカに性別、無いんですけどね…?
2018/08/24 (Fri)
☆プロの商才
スッポンタケの棚経のために、農家に出掛けているソルジャー。
お目当てはオスの黒玉スイカで、炎天下の畑に出てまして…。
Aブルー『お店でスイカを買ったんだけど、オスかどうかが…』
農家の人『分からなかったわけですね? それで、こちらへ』
Aブルー『そうなんだよ! 農家の人なら分かるから、って!』
コツンと叩けば分かるんだよね、と頭から信じ込んでいる人。
Aブルー『これがオスなら買って帰るし、メスだったら…』
農家の人『別のスイカをお求めになる、と…』
Aブルー『うん。出来れば大きいスイカがいいけど』
この際、贅沢は言わないからさ…、と謙虚な姿勢。
Aブルー『小さめのスイカでも、オスならオッケー!』
農家の人『オスですか…。わざわざお越しになったんですし…』
此処は熟練の技の見せ所ですね、とスイカを見詰める農家の人。
農家の人『お待ち下さい、すぐに確認しますので』
Aブルー『ありがとう!』
一同 「「「ええっ!?」」」
スイカに性別は無かったのでは、と一同、ビックリ仰天。
シロエ 「確かめるって言ってますけど、どういうことです?」
マツカ 「雄花とか雌花なら分かりますけど、実の方ですよ?」
ブルー 「うーん…。商才に溢れた人だったかも…」
スイカ販売の腕もプロかも、と生徒会長が眺める画面。
ブルー 「出荷用と、直売用とを分けるほどだしね…」
シロエ 「まさか、オスだとデッチ上げる気なんでしょうか?」
ブルー 「その可能性が高いよ、これは」
スイカは売れてなんぼだから、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「ヤバいかもねえ…」
シロエ 「そ、そんな…」
困惑する御一同様を他所に、スイカ畑では…。
農家の人『此処を叩けば分かるんですよ。オスかどうかが』
Aブルー『本当かい? それで、このスイカは?』
農家の人『もう間違いなく、オスですね』
Aブルー『じゃあ、これを貰うよ!』
半額サービスだったっけね、と喜ぶソルジャー。
オスをゲットですか!?
2018/08/25 (Sat)
☆スイカをゲット
スッポンタケの棚経のために、農家にお出掛けしたソルジャー。
オスの黒玉スイカがお目当てですけど、凄腕なのが農家の人で。
農家の人『どうぞ、半額でお持ち下さい。ご先祖様のために』
Aブルー『ありがとう! 此処まで来て良かったよ!』
農家の人『いえ、こちらこそ。お役に立てて何よりです』
こちらのスイカで良かったですね、とハサミで茎をチョッキン。
農家の人『お持ち帰り用の網に入れますから、家の方へどうぞ』
Aブルー『網もサービス?』
農家の人『もちろんですよ。余計なお金は頂きません』
冷たいお茶も飲んで行って下さい、と至れり尽くせり。
シロエ 「ど、どうなってるんですか、コレ…!」
ブルー 「農家の人のスキルが高すぎたんだよ、ブルーの勝ち」
スウェナ「ちょっと、勝ちって、どういうことよ!」
ブルー 「めでたくオスのスイカをゲットで、意気揚々とさ…」
此処に帰って来るんだよ、と生徒会長、ブツブツブツ。
ブルー 「もう絶対に、間に合わないと思ったのに…」
シロエ 「キース先輩が来る時間までは、余裕ですよ!」
マツカ 「そうですね…。農家でお茶を御馳走になっても…」
スウェナ「お釣りが来るわよ、時間ってヤツに!」
何が半額で、何が冷たいお茶のサービスよ、とキレそうな人。
スウェナ「炎天下で農家を回りまくって、コケればいいのに!」
ブルー 「ぼくもコケると信じていたから、あのアイデアを…」
ぶつけたのに、と生徒会長が嘆いている誤算。
ブルー 「一軒くらいは、もしかして、とも考えたけど…」
シロエ 「その一軒に当たったんですね、初っ端で!」
あの迷惑な誰かさんは…、とシロエ君も頭を抱えてますけど。
農家の人『ご苦労様でした、いい棚経になりますように』
Aブルー『こちらこそ! お茶も美味しかったよ』
農家の人『スイカを育てた自慢の井戸水ですからね』
Aブルー『本当に感謝、このスイカにもね!』
どうも、とソルジャー、深々とお辞儀。
買い付け、終了…。
2018/08/26 (Sun)
☆買って来ました
スッポンタケの棚経用にと、スイカを買いに行ったソルジャー。
オスのスイカなど無いというのに、農家の人の機転でゲットで。
シロエ 「どうするんですか、買えちゃいましたよ!」
マツカ 「意気揚々と戻って来ますよね、じきに…」
スウェナ「私たちが何をしたって言うのよ、またババだわよ!」
ナイスアイデアだと思ったのに、と騒ぐ間に、揺れた空間。
Aブルー「ただいまーっ! 立派なオスのスイカが買えたよ!」
ブルー 「そうなんだ…。帰りも早かったよね」
Aブルー「行った農家が大当たりでさ、美味しいお茶まで!」
しかもスイカは半額なんだよ、と得意そうに抱える黒玉スイカ。
Aブルー「店で買ったのより大きいし…。それにオスだし!」
ブルー 「それで、どうするって?」
Aブルー「もちろん、棚経の準備の仕上げだってば!」
祭壇の用意は出来ているしね、と卒塔婆を手に取りまして…。
Aブルー「ちゃんと網にも入れてくれたし、固定してくれる?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「卒塔婆を刺しても倒れないように、きちんと重石!」
網の端を押さえるモノを置いてよ、と注文が。
Aブルー「なんと言ってもスイカは丸いし、転がるからね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お漬物用の重石でいいよね!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」
それに比べて君たちときたら…、と冷たい視線が。
Aブルー「突っ立っていないで、ぶるぅを手伝う!」
シロエ 「なんで、ぼくたちまで巻き込むんです!」
Aブルー「棚経は、とても大切だから!」
農家の人も言っていたしね、とニコニコニッコリ。
ぶるぅ 「はい、重石! シロエはそっちに置いてくれる?」
シロエ 「え、えっと…?」
ぶるぅ 「マツカはこっちで、ぼくが此処! これでいいかな」
Aブルー「うん、いい感じ! 後は卒塔婆を奥までズンズン!」
一同 「「「うわー…」」」
ソルジャーが構えている卒塔婆。
スイカにグッサリ刺すつもりですね…?
2018/08/27 (Mon)
☆割れるかもです
スッポンタケの棚経のために、スイカを買って来たソルジャー。
念願の黒玉スイカのオスで、それに卒塔婆を突き刺すつもり。
Aブルー「重石も置いたし、これでオッケー! 行くよ!」
ブルー 「ちょっと待った!」
大事なスイカが割れてもいいのか、と生徒会長の「待った」。
Aブルー「えっ、割れるって…。大丈夫だよ、前にもやったし」
ブルー 「それは知ってるけど、今度は黒玉スイカだからね…」
卒塔婆を刺したら割れてしまうかも、と真面目な表情。
Aブルー「どうして、そういうことになるのさ?」
ブルー 「普通のスイカとは違うからだよ、実の性質が」
皮の色が違うみたいにね、と指差すスイカの真っ黒な皮。
ブルー 「スイカ割りじゃないけど、割れやすいトコが」
Aブルー「でも…。ぼくはスイカを叩くわけじゃないし」
卒塔婆を刺そうとしてるだけだよ、と言ってますけど。
ブルー 「そこが問題! 石とかの目って、知ってるかい?」
Aブルー「なんだい、それは?」
ブルー 「プロの石工が石を割る時は、目を狙うんだよ」
割れやすい場所があるんだよね、という説明。
ブルー 「一番硬いダイヤモンドでも、金槌で叩けば…」
シロエ 「ああ、知ってます! 割れる場合があるそうですね」
ブルー 「うん。黒玉スイカはダイヤじゃないけど…」
包丁を入れる場所によっては、パッカンと…、と生徒会長。
ブルー 「こんなに簡単に切れていいのか、っていう勢いで!」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。下手に卒塔婆を突き刺したら…」
ブルー 「木っ端微塵とはいかなくっても、真っ二つとか」
割れるリスクが高いかもね、と黒玉スイカをまじまじと。
ブルー 「リスクを覚悟でやるんだったら、止めないけどさ」
Aブルー「そ、そんな…。割れてしまったら、元も子も…」
ブルー 「無いだろうねえ、夫婦和合どころか、破局だよね」
シロエ 「そうなりますよね…」
DVで離婚ってトコでしょうか、とシロエ君も。
割れるんですしね?
2018/08/28 (Tue)
☆割れるのが嫌なら
スッポンタケの棚経用に、ソルジャーが買って来た黒玉スイカ。
卒塔婆を刺そうとしてるんですけど、割れる恐れがあるとかで。
Aブルー「割れたら破局って、じゃあ、このスイカは…」
ブルー 「卒塔婆は刺さずに、供えておくのが吉だろうね」
割れてからでは手遅れだから…、と生徒会長、大真面目な顔。
ブルー 「DVで離婚なスイカになったら、御利益どころか…」
シロエ 「逆効果にしかならないでしょうね、どう考えても」
Aブルー「それは困るよ、ハーレイと破局になるなんて!」
あの世まで別れるつもりは無いし、とソルジャー、真っ青。
Aブルー「なんで最初から言ってくれないのさ、その話!」
ブルー 「たまには苦労もいいかと思って…。農家で買い付け」
Aブルー「その前は、ちゃんと店に行ったよ!」
ブルー 「キースたちは今も棚経中だよ、それに比べれば…」
大した苦労じゃない筈だよね、と突き放し。
ブルー 「とにかく卒塔婆は諦めた方がいいと思うよ」
Aブルー「だったら、普通のスイカを買って…!」
ブルー 「間に合わないよ、じきにキースが来る時間だから」
Aブルー「そ、そんな…!」
あんまりすぎる、とソルジャー、パニックですけど。
シロエ 「黒玉スイカが割れやすいとは、知りませんでしたね」
マツカ 「ぼくもです。まあ、割れなくて良かったですよ」
スウェナ「割れてたら今頃、大惨事だわよ」
ブルーが博識で良かったわね、とスウェナちゃんが言った所で。
ブルー 『ホントに割れるわけないだろう?』
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 『シーッ!』
誰かさんには聞こえていないけどね、と生徒会長の思念が。
ブルー 『嘘八百だよ、ブルーは恐慌状態だけどさ』
シロエ 『大丈夫なんですか、そんな大嘘…?』
ブルー 『棚経さえ無事に終わってくれれば、それでオッケー』
シロエ 『極悪ですね…』
ブルー 『嘘も方便!』
覆水盆に返らずなんだよ、とシャアシャアと。
凄い悪知恵…。
2018/08/29 (Wed)
☆時間切れです
スッポンタケの棚経用にと、ソルジャーが用意した黒玉スイカ。
卒塔婆を突き刺すつもりだったのに、割れる恐れがあると判明。
Aブルー「ぼ、ぼくの大事なオスのスイカが…!」
ブルー 「潔く諦めて、サッサと座る! キースが来るから!」
Aブルー「だけどオブジェが無いんだよ! スイカと卒塔婆の」
ブルー 「卒塔婆は本来、そういうモノとは違うから!」
お盆にお墓に供えるものだ、と銀青様。
ブルー 「スッポンタケにはお墓が無いから、キースがさ…」
シロエ 「後でお焚き上げするんですよね、コソコソと」
他の卒塔婆の中に混ぜて…、とシロエ君が語る舞台裏。
シロエ 「アドス和尚にバレないように、こう、自主的に…」
ブルー 「うん。暑い中では大変だろう、って代わるんだよね」
お焚き上げはアドス和尚の管轄だしね、と銀青様も。
ブルー 「キースも苦労をしているんだよ。棚経以外にも」
Aブルー「で、でも…。せっかくスイカを買って来たのに…!」
無駄骨だなんて、と嘆く所へチャイムの音がピンポーンと。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースとジョミーが来たよ!」
キース 「邪魔するぞ。しかし今年は、迎えは無しか」
ジョミー「いつもだったら、瞬間移動でショートカットなのに」
Aブルー「ご、ごめん…!」
忙しかったから忘れてたよ、と慌てるソルジャー。
Aブルー「次のトコへは送るから! ちゃんと!」
キース 「当然だな。あんたのお蔭で余計な距離を走らされた」
ジョミー「外は思いっ切り暑いのにね」
ホントに酷い、とジョミー君からも文句が。
ジョミー「涼しい所で待ってたくせに、忘れないでよ!」
キース 「まったくだ。では、始めるぞ」
おい、とジョミー君に促す蝋燭とお線香の準備。
ジョミー「準備オッケー!」
キース 「よし。みんな、きちんと座っているな」
一同 「「「はーい!」」」
Aブルー「じ、時間切れ…」
何も準備が出来なかった、と呆然ですけど。
お膳も花とかも完璧ですよね?
2018/08/30 (Thu)
☆無事に終わりました
スッポンタケの棚経用にと、黒玉スイカを用意したソルジャー。
けれどオブジェは作れないまま、キース君が来て棚経スタート。
キース 「のうまく さらば たたぎゃた、ばろきてぃ…」
Aブルー「は、始まっちゃった…!」
ブルー 「シーッ!」
静かにしたまえ、と銀青様の睨み。
Aブルー「でも、こんなのじゃ御利益が…!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
とても短いのが、棚経仕様のお経というヤツでございまして。
キース 「はい、皆さん、よくお参りでございました」
一同 「「「ご苦労様でーす!」」」
ブルー 「ほら、早くキースにお布施を渡す!」
次に行かなきゃ駄目なんだからね、と急かす人。
Aブルー「え、えっと…。何も無かったし、割引とかは?」
キース 「あんた、阿弥陀様を馬鹿にしてるのか?」
なんて態度だ、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「そういうことなら、今の読経を取り消すが」
Aブルー「それは困るよ、だけど高すぎ…!」
キース 「だそうです、阿弥陀様。のうまく しっちりや…」
ブルー 「うん、始まったね、取り消しの陀羅尼」
唱え終わったら全てがパアに、と銀青様。
キース 「じびきゃなん、たたぎゃたなん、あんびらじ…」
Aブルー「す、ストップ! ちゃんと支払うから!」
勘弁してよ、とソルジャーが差し出す分厚い熨斗袋。
キース 「分かったようだな。ついでに瞬間移動も頼むぞ」
Aブルー「次の家までだよね、ジョミーとセットで」
キース 「俺たちが乗って来た自転車もな!」
失礼するぞ、とお布施を受け取り、次の家へと出発で…。
Aブルー「どうしてこういうことになるのさ、酷すぎるよ!」
ブルー 「これが本来の棚経だからね、何も問題なし!」
シロエ 「今年は平和に終わりましたね、良かったですよ」
Aブルー「良くないってば、ぼくの努力が…!」
オスのスイカも報われないよ、と絶叫していますけど。
今月、これにて中継終了~。
2018/08/31 (Fri)
☆打ち上げを希望
さて、八月。暑さの方もMAXな時期で、容赦なく照るお日様。
シャン学メンバー、生徒会長宅で過ごすのが定番ですけれど…。
シロエ 「楽しかったですねえ、山の別荘は! 涼しくて…」
ジョミー「アルテメシアとは全然違うよね! まさに高原!」
サム 「ボート遊びとかも出来たし、最高だったぜ」
マツカ 「お役に立てて何よりです。また来年もどうぞ」
その前に海の別荘もありますけどね、と御曹司。
マツカ 「余計な面子が増えるんですけど、そっちの方は…」
スウェナ「諦めてるわよ、結婚記念日じゃ仕方ないから」
ブルー 「そればっかりは変えられないからねえ…。日付」
何事も無いことを祈ろう、と生徒会長、合掌。
ブルー 「ところでキースはどうなんだい? 卒塔婆書きは」
キース 「まさにリーチといった所だ、またしても親父が!」
シロエ 「敵前逃亡したんですか?」
キース 「これも毎年のことなんだがな!」
俺に思い切り押し付けやがった、とブツブツブツ。
キース 「副住職の務めだ何だと、屁理屈をつけて!」
シロエ 「でもですね…。そのくらいは辛抱して欲しいですね」
マツカ 「まったくです。ぼくたちも泣きを見るんですから」
キースが棚経を引き受けたお蔭で…、と御曹司の溜息。
マツカ 「地獄の沙汰も金次第ですけど、何もあんなのを…」
ブルー 「お布施に釣られて、ホイホイとね…」
キース 「そ、それは…。しかし、どのみち、避けようが…」
無いと思うし、お布施は高い方がいい、と開き直る人。
キース 「破格のお布施を貰えるんなら、やらねばな」
ジョミー「じゃあ、ぼくたちにもお裾分け!」
特別手当は貰えないんだし、少しだけでも…、という言い分。
ジョミー「棚経の打ち上げパーティーとかでいいからさ!」
シロエ 「いいですね、それ!」
キース 「打ち上げパーティー?」
ジョミー「みんなで焼肉とかで、パアーッと!」
それくらいしてもいいと思う、とジョミー君。
いい案ですね…?
2018/08/01 (Wed)
☆打ち上げをしたら
とうとう来たのが八月でして、お盆の棚経がやって来る時期で。
今年もスッポンタケの棚経、引き受けてしまったのがキース君。
キース 「打ち上げパーティーだって? 棚経のか?」
ジョミー「そう! ぼくも暑さでバテバテになるし!」
サム 「俺も毎年、倒れそうだしよ…。いい案だよな」
自転車でスクーターを追って走るのはキツイ、とサム君。
サム 「でもよ、終わったら打ち上げパーティーだったら…」
シロエ 「サム先輩も気合が入りますよね!」
サム 「もちろんじゃねえか。熱中症にはなってられねえ!」
打ち上げパーティー、大いに賛成、とサム君も乗り気。
サム 「キースがスポンサーになるんだよな?」
スウェナ「そういうことよね、誰かさんから貰うお布施で」
キース 「待ってくれ! お前たち、よく考えろ!」
お布施を誰が持って来るのかを…、と副住職。
ジョミー「誰って…。例の困った人だよ」
シロエ 「スッポンタケに人生を賭けてる人ですよね」
マツカ 「たかがキノコだと思うんですけど、本気ですしね…」
イワシの頭も信心からとは言いますけどね、と御曹司の呆れ顔。
マツカ 「あんなので船が守れたら、誰も苦労はしませんが?」
ブルー 「守れるつもりでいるってトコがね…」
あの発想は、ぼくにも謎だ、と生徒会長、お手上げのポーズ。
ブルー 「破格のお布施を包んで棚経を希望だからね」
キース 「そこが問題だと言っている! お布施はだな…」
あいつが包んで来るんだぞ、と副住職の渋面。
キース 「当然、お布施の使い道もチェックするだろう」
一同 「「「え?」」」
キース 「有意義かどうか!」
スッポンタケの役に立ったかどうかは、要チェック、と。
キース 「なのに、お前たちが飲み食いしたとなったら…」
シロエ 「……マズイですね……」
キース 「間違いなく、末代まで祟るぞ!」
一同 「「「うわー…」」」
それは困る、と誰もが顔面蒼白。
終わりですもんね…?
2018/08/02 (Thu)
☆打ち上げは無理です
今年も八月がやって来たわけで、その内にスッポンタケの棚経。
キース君が貰うお布施で打ち上げ、そういう案が出ましたけど。
サム 「アレが末代まで祟るのかよ? 飲み食いしたら…」
キース 「どう考えても、そうなると思うが?」
お布施を使って打ち上げなんぞは論外だ、と副住職。
キース 「仏様のお役に立っていないなら、ムダ金だからな」
シロエ 「使ったことは即バレですよね?」
キース 「今の時点で、もうバレているかもしれないしな」
あっちの世界から覗いていて…、とキース君が竦める肩。
キース 「お前たちの罰当たりな発言を知って、怒り狂って…」
ジョミー「此処に殴り込みに来るってわけ!?」
キース 「いや、来ないだろう。あいつは執念深いしな」
ブルー 「深く静かに沈黙を守って、後で強烈な復讐だよね」
例年以上にキッツイ棚経をかましてくるとか…、と生徒会長も。
ブルー 「棚経までには、まだ日があるから、工夫を凝らして」
シロエ 「スイカに卒塔婆を超えるヤツですか?」
ブルー 「どんな形かは分からないけど、ブルーだしねえ…」
タダで済むとは思えないよ、とブルブルブル。
ブルー 「酷い目に遭いたくないんだったら、お布施でさ…」
キース 「打ち上げパーティーは、しない方がいいな」
一同 「「「はいっ!!!」」」
反省してます、と土下座の御一同様。
シロエ 「その件は分かりましたけど…。ちょっと質問が」
キース 「俺にか?」
シロエ 「ええ。先輩がいつも貰ってるお布施って…」
いったい何に使ってるんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「スッポンタケのためにしか使えないんですよね?」
キース 「残念ながら、そういう縛りだな」
俺だって命が惜しいんだから、と副住職、即答。
シロエ 「だったら、お布施の使い道は…?」
サム 「供養塔とかは建ててねえしな…」
ジョミー「聞いてないよね?」
誰も知らないのが、お布施の使い道。
さて、真相や如何に…?
2018/08/03 (Fri)
☆命が惜しければ
八月と言えばお盆の棚経、今年もスッポンタケのために厳修で。
キース君が貰うのがお布施ですけど、その使い道が全くの謎。
スウェナ「お布施は何に使っているのよ、今までの分は?」
シロエ 「棚経の他にもありますからねえ、お彼岸とか」
サム 「けっこうな額になってる筈だぜ、どうなってんだよ」
スッポンタケにしか使えないなら、いったい何に、という質問。
サム 「供養塔の建立費用に貯めてるのかよ?」
キース 「そういうわけでもないんだが…。貯金はしている」
ウッカリ使ったら終わりだからな、と副住職。
キース 「あいつは税務署よりも怖いぞ、間違いなく」
ブルー 「そうだろうねえ…。会計に興味は無さそうだけどさ」
シロエ 「お布施が流用されたとなったら、調べますよね」
それこそ帳簿の隅から隅まで…、とシロエ君も。
シロエ 「帳簿をつけてないとなったら、先輩をですね…」
ジョミー「拷問してでも吐かせそうだよね、何に使ったか」
キース 「ああ。お盆の時期なら、逆さ吊りかもしれないな」
盂蘭盆会の語源はソレらしいから…、と悪い顔色。
キース 「お釈迦様の国の言葉で、逆さ吊りのことを…」
ブルー 「ウラバンナと呼ぶんだよ、地獄の責め苦で」
お盆は地獄もお休みだから盂蘭盆会らしいよ、と銀青様。
ブルー 「ブルーのことだし、キースを拷問するくらいはさ…」
キース 「多分、朝飯前だと思うぞ」
人体実験の経験者なんだからな、とガクガクブルブル。
キース 「だから、お布施は貯めておくだけだ」
シロエ 「なんだかもったいないですね…」
キース 「命の方が大切だろうが!」
死んだら元も子も無いんだぞ、と正論が。
キース 「俺が貰うお布施に期待はするな。命が惜しければ」
ジョミー「ぼくたちが使ったら、ぼくたちも終わるね…」
ブルー 「逃げ道は何処にも無いだろうねえ…」
一同 「「「うーん…」」」
惜しい、と御一同様、ガッカリですけど。
命あっての物種ですよね?
2018/08/04 (Sat)
☆供養塔どころか
八月と言ったらお盆のシーズン、今年もスッポンタケの棚経が。
キース君が誰かさんから貰うお布施は、貯金するだけだそうで。
シロエ 「いつか供養塔を建てる時まで、貯めるだけですか…」
キース 「供養塔で済んだらいいんだがな…。どうなるやら」
一同 「「「へ?」」」
キース 「あいつのことだし、お堂を建てろと言いかねん」
残念なことに、敷地に余裕はあるものだから…、と副住職。
キース 「おまけに裏山の土地も余っているしな」
シロエ 「スッポンタケを安置するためのお堂ですか?」
ジョミー「キノコは腐ると思うんだけど…」
スウェナ「生はダメでも、彫刻とかなら大丈夫よね?」
キースが心配するのはソレね、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「仏像を作って来たとか言って、お堂を建てろって」
キース 「無いとは言い切れないからな…。せめて位牌で…」
ブルー 「勘弁して欲しいトコだね、そこは」
あんな仏像は誰も要らないし、見たくもない、と銀青様も。
ブルー 「ブルーのことだし、デフォルメしそうで…」
一同 「「「デフォルメ?」」」
ブルー 「スッポンタケだと言いつつ、もっと卑猥な形に!」
一同 「「「あー…」」」
如何にもありそうな話だよな、と誰もが納得。
シロエ 「そんな仏像、持ち込まれても困りますよね…」
キース 「当然だろうが! お厨子に押し込むにしてもだな…」
ブルー 「秘仏は見せないものだけれども、裏道がね…」
あるだけに、とても困ったことに…、と銀青様の深い溜息。
シロエ 「秘仏を見せてもいいんですか?」
サム 「御開帳かよ?」
何十年に一度とかのヤツかよ、とサム君が言ってますけれど。
ブルー 「そうじゃなくって、秘仏とセットのヤツがあってさ」
キース 「本物の秘仏は見せられないから、こう…」
ブルー 「お前立ちというのがあるんだよ」
一同 「「「おまえだち?」」」
ソレは何なのだ、と首を傾げる御一同様。
お前立ちって、何ですか…?
2018/08/05 (Sun)
☆秘仏にしても無駄
八月とセットのお盆のシーズン、不可避なスッポンタケの棚経。
お布施で打ち上げするのは無理で、キース君は貯金してまして。
シロエ 「お前立ちっていうのは、何なんですか?」
ブルー 「そのままの意味だね、お厨子の前にお立ちなんだよ」
キース 「秘仏の仏様のお姿を写した、レプリカだな」
レプリカと言ったら身も蓋も無いが…、と副住職の解説。
キース 「誰だってお姿は見たいものだし、有難いものだ」
ブルー 「こういう仏様なのか、と心から手を合わせるんだよ」
御開帳は何十年とかに一度だからね、と銀青様。
ブルー 「生きている間に出会えるかどうか、分からないしさ」
キース 「御縁だけでも結んでおきたい、と拝むわけだな」
シロエ 「それじゃ、誰かさんが持ち込んだ妙な仏像もですか」
キース 「ああ。お厨子に入れて秘仏にしようものなら…」
間違いなく、その手でやって来るぞ、と副住職が抱える頭。
キース 「余計な仏像が増えるんだ! お前立ちの分だけ!」
シロエ 「それは困りますね…」
キース 「おまけに俺は、それを拝む羽目になるんだぞ!」
毎日、朝晩、お堂に行って…、と副住職が訴えるピンチ。
キース 「お前たちだって、何かの時には拝まされるな」
ブルー 「まずは開眼供養だよねえ、その仏像の」
一同 「「「うわー…」」」
最悪すぎるコースじゃないか、と誰もがブルブル。
シロエ 「嫌でも見ることになるんですね? その仏像を?」
キース 「いくら秘仏にすると言っても、開眼供養までは…」
ブルー 「ただの彫刻という扱いだし、もうバッチリと!」
お前立ちじゃないのが来るであろう、と銀青様、断言。
ブルー 「それが済んだらお厨子に納めて、次はお前立ちの…」
キース 「開眼供養をすることになるな、寺の常識として」
ジョミー「避けられないわけ?」
キース 「あの馬鹿が仏像を持ち込みやがったらな!」
そうならないよう祈っておけ、と副住職も恐れる展開。
怖いですね…?
2018/08/06 (Mon)
☆平常心で乗り切れ
八月とくればお盆の棚経、どう転がっても避けられない状況で。
しかもお布施で打ち上げは無理で、いつかはお布施で仏像かも。
シロエ 「最低最悪な展開ですね、ソレ…」
キース 「だから祈れと言っている! ついでに現状維持も」
今よりも酷い目に遭うよりマシだ、と副住職の指摘。
キース 「棚経の方も我慢してくれ。あの馬鹿が来ても」
一同 「「「はーい…」」」
転ばぬ先の杖と言うし、と誰もが頷くしかない現状。
スウェナ「何も無いといいわね、今年の棚経」
シロエ 「スイカに卒塔婆は許容範囲だと思いましょう!」
妙な仏像が来るよりマシです、とシロエ君の前向きな発言。
シロエ 「打ち上げパーティーも、絵に描いた餅ですしね」
ジョミー「実現させたら、もう思いっ切り後が無いしね…」
諦めよう、とジョミー君。
ジョミー「誰かさん、絶対、聞いてそうだし…。今の話を」
ブルー 「壁に耳ありと言うからねえ…」
都合の悪い話ほど聞かれるものだ、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「とにかく棚経を我慢しとけば、その次はさ…」
サム 「お彼岸まで何もねえからよ」
一同 「「「お彼岸…」」」
インターバルは、たった1ヶ月なのか、と一同、愕然。
シロエ 「なんでそんなに短いんです! そこの間が!」
キース 「坊主の世界でも、そう言われている」
ブルー 「お盆で燃え尽きてるのに、すぐ来るからねえ…」
本職でもそうだから、我慢するんだね、と銀青様のお言葉。
ブルー 「一つずつクリアしていこう。まずは棚経」
キース 「よろしく頼むぞ」
一同 「「「うーん…」」」
よろしくされても、と思っても口に出せない御一同様。
シロエ 「仕方ないですね…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳、頑張って作るからね!」
キース 「いいか、冷静さを欠いたら負けだ。何があっても」
ブルー 「平常心でね」
一同 「「「了解…」」」
耐えてみせます、と誓う今年の棚経。
さて、運命や如何に…?
2018/08/07 (Tue)
☆積み重ねが大切
誰もが避けたいと願っていたのに、やって来たのが棚経の日。
朝早くから生徒会長宅に集合、待機しているシャン学メンバー。
シロエ 「なんでこんなに早いんでしょうか、毎年、毎年」
スウェナ「キースが来るのは、まだまだ後になるのにね…」
マツカ 「仕方ないですよ、誰かさんが万全を期待してますし」
きちんと準備を整えないと…、と御曹司。
マツカ 「手抜きしたなら終わりですしね、ぼくたちの命が」
??? 「誰もそこまで言ってないけど?」
今日はよろしく、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「いい棚経になるといいねえ、今年のも!」
シロエ 「厄介なことはしないで下さいよ?」
Aブルー「君たちの方こそ、邪念を抱かないで欲しいね」
お布施で打ち上げをしようだなんて…、とソルジャー、ギロリ。
Aブルー「あれはキースが貯めてるんだよ、将来のために!」
シロエ 「怖くて使えないだけだと言ってましたが?」
Aブルー「そうらしいけど、ビジョンはあるみたいだしね!」
供養塔とか、お堂だとか…、と嬉しそうな人。
Aブルー「お堂を建ててくれるんだったら、もっとお布施を!」
シロエ 「迷惑ですから!」
Aブルー「御利益はあると思うけどねえ、夫婦和合に」
お参りの人も増えると思う、とブッ飛んだ意見。
Aブルー「なんと言っても、お祭りする像がアレだから!」
シロエ 「非公開の秘仏にすると聞きましたけど?」
Aブルー「抜け道はあると言っていたよね、何だったっけ?」
お厨子の前にレプリカだよね、とキッチリ聞かれていた話。
Aブルー「そういうお堂を建てるためにも、積み重ねが大切!」
シロエ 「お布施の、ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
今日の棚経も張り切っていこう、と突き上げる拳。
Aブルー「それじゃ、準備に取り掛かろうか」
一同 「「「はーい…」」」
Aブルー「もっと元気に、景気よく!」
年に一度の棚経だしね、と笑顔全開。
どうなるんでしょう…?
2018/08/08 (Wed)
☆外国人にも人気
誰もが避けたかった棚経、容赦なく来てしまった当日とゲスト。
いえ、主催者と呼ぶべきなんでしょうか、張り切ってまして…。
Aブルー「ぶるぅはお膳をよろしく頼むよ、美味しいのを!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちゃんと朝一番で仕入れて来たよ!」
新鮮な野菜が一杯なの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「今年は最先端の精進料理に挑戦! お膳だけど!」
Aブルー「最先端って?」
ぶるぅ 「外国の人にも喜ばれるヤツ! 宿坊で人気!」
Aブルー「宿坊って…。キースのトコかい?」
聞いてないけど、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「外国の人も泊まってたっけ? まあ、安いけどさ」
シロエ 「そりゃ、来るでしょうけど…。人気でしたっけ?」
料理のことは聞いていませんが…、とシロエ君も。
シロエ 「ただの観光拠点なだけで、食事は普通なんじゃあ?」
マツカ 「キースは何も言ってませんよね、そういう話」
スウェナ「名物になるくらいだったら、言うわよねえ…?」
それとも謙虚な姿勢かしらね、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「こんなに人気だ、と喋ったら自慢になりそうだし…」
マツカ 「その可能性はありますね…」
Aブルー「なるほどねえ…。それじゃ、密かに人気なんだ?」
此処のみんなが知らないだけで、と頷くソルジャー。
Aブルー「ぶるぅは知っていたんだね? 料理好きだから」
ぶるぅ 「違うよ、世界遺産になってる所の宿坊なの!」
一同 「「「世界遺産?」」」
何処だソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「世界遺産に宿坊なんかが、ありましたっけ?」
マツカ 「どうなんでしょう?」
近頃、世界遺産も多くて…、と御曹司。
マツカ 「雨後のタケノコ状態ですしね、何処のことだか…」
ぶるぅ 「ソレイド八十八ヶ所の御大師様のトコだよ!」
ブルー 「正確に言えば、総本山だね」
一同 「「「あー…」」」
そういえば人気だったっけ、と一同、納得。
外国人客、多数…。
2018/08/09 (Thu)
☆流行りの精進料理
来てしまったのが棚経の日で、ソルジャーも張り切って登場で。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」も抜かりないのが、お膳の準備。
シロエ 「山奥なのに人気らしいですね、総本山は」
ブルー 「密教の根本道場ってことで、非日常だよね」
町自体がさ…、と生徒会長。
ブルー 「住んでいる人は、お坊さんか、お寺の関係者だし」
シロエ 「一般人は皆無なんですか?」
ブルー 「そうでもないけど、少数派だよね。お店の人とか」
土産物だけじゃなくて、生活必需品とかね、という解説。
ブルー 「昔はパチンコ屋さんもあったらしいよ」
スウェナ「パチンコって…。誰を相手にしてたのよ?」
ブルー 「表向きは一般人なんだけどさ、まあ、実態は…」
シロエ 「お坊さんも行ってたわけですね…」
容易に想像できますよ、とシロエ君の溜息。
シロエ 「花街が無いだけマシなんでしょうね、きっと」
ブルー 「流石にソレはマズイと思うよ、宗教都市では」
そんなわけで今は厳選された人が住む町、と銀青様。
ブルー 「外国の人には新鮮だろうね、観光地じゃないし」
マツカ 「仏教に理解があるかはともかく、惹かれそうですね」
神秘的だというだけで…、と御曹司も納得。
マツカ 「それで精進料理も、ご時世に合わせてるんですね」
ぶるぅ 「そうなの! やっぱり美味しくなくっちゃね!」
色々と工夫されてるんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「お肉や魚は使えないけど、ヘルシーだしね」
シロエ 「ベジタリアンの人には、嬉しいでしょうね」
スウェナ「外国の人は、ヘルシー志向が高いらしいものね」
ベジタリアンじゃなくても飛び付くわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「今年のお膳は、そういう仕様になるってことね?」
ぶるぅ 「うんっ! 喜んで貰いたいもんね!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅ!」
シロエ 「そこまでしなくても良さそうな気が…」
あんな迷惑な仏様に…、とブツブツブツ。
そりゃそうですよねえ…?
2018/08/10 (Fri)
☆出世する可能性
今年もスッポンタケの棚経、ソルジャーも来て、始まった準備。
お膳は「そるじゃぁ・ぶるぅ」の担当、精進料理ですけれど…。
Aブルー「迷惑な仏様って、何さ! きっといずれは!」
シロエ 「出世するとでも言いたいんですか?」
Aブルー「順調にいけば、その可能性が高いじゃないか!」
キースは貯金してるんだから、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「供養塔だとイマイチだけど、お堂だったら…」
一同 「「「…………」」」
例の話か、と凍り付く御一同様。
Aブルー「君たちも話していただろう? 秘仏にするって!」
シロエ 「そ、そうですけど…?」
Aブルー「でもって、お厨子の前にレプリカ! 何だっけ?」
名前を忘れてしまったんだけど、とソルジャー、笑顔。
Aブルー「そういうのを置いて、拝んで貰うんだよね?」
シロエ 「誰も作るとは言ってませんが!」
Aブルー「ぼくの未来のプロジェクトだよ! お堂の建立!」
元老寺には土地が余っているらしいから、とニコニコニコ。
Aブルー「作れば、夫婦和合に御利益! きっとバッチリ!」
ブルー 「あのねえ…。まずはキースが承知しないと…」
シロエ 「計画倒れだと思いますけど?」
ついでにアドス和尚もですね、とシロエ君。
シロエ 「元老寺の実権、アドス和尚が握ってますから」
マツカ 「キースは副住職ですからね…」
下っ端ですよ、と御曹司も。
マツカ 「いくらキースが提案しても、断られたら…」
シロエ 「頓挫しますよね、お堂の話」
お金だけでは実現しません、と正論が。
シロエ 「その辺も考えて貰わないと…」
Aブルー「うーん…」
アドス和尚が壁になるのか、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「キースが乗り気になってくれても、駄目だって?」
ブルー 「乗り気になるわけが無さそうだけど?」
シロエ 「そうですよ!」
Aブルー「決め付けないでくれたまえ!」
先のことなんか分からないよ、と強気ですけど。
どうなんだか…。
2018/08/11 (Sat)
☆未来は読めません
いよいよスッポンタケの棚経、ソルジャーも到着済みですけど。
お布施でお堂を建てると言い出し、いつか実現させる気、満々。
Aブルー「キースが本気を出してくれれば、アドス和尚も!」
シロエ 「折れると言いたいわけですか?」
Aブルー「そう! なんと言っても、未来の住職!」
元老寺の今後を担う人材、疎かにするわけがない、という読み。
Aブルー「アドス和尚も年を取らないけど、引退ってことも…」
ブルー 「それは無いとは言い切れないかな…。激務だから」
スウェナ「引退すれば、卒塔婆書きから解放されるのよね?」
ブルー 「月参りや法要からも、基本は外れるものだしね…」
顔出しが必要な時だけ出れば充分だから、と銀青様の解説。
ブルー 「重鎮は、そうそう働かないよ。ゆったり構えて」
Aブルー「ほらね、アドス和尚が好きそうじゃないか」
そういう生き方、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「だから住職の座をキースに譲って、円満退職!」
シロエ 「絶対に無いとは言えませんね…」
マツカ 「引退してゴルフ三昧は、夢かもしれませんしね…」
Aブルー「そうだろう? そのためにも、未来の住職をさ…」
大事にしないといけないよね、と言われてみれば、その通り。
シロエ 「じゃ、じゃあ…。キース先輩のお願いだって…」
Aブルー「通る可能性があるってことだよ、頑固親父でも!」
スッポンタケのためのお堂も建てられるかも、と前向きな人。
Aブルー「お堂さえ出来れば、トントン拍子に出世ってね!」
シロエ 「あんな迷惑な仏様がですか?」
Aブルー「出世すれば、もう、迷惑じゃないよ!」
世のため、人のために役立つんだから…、と広がる野望。
Aブルー「その仏様を粗末にしない! まずは棚経!」
シロエ 「結局、そこに行き着くんですね?」
Aブルー「グダグダ言わずに、準備してくれたまえ!」
一同 「「「はーい…」」」
逆らったら後が無いもんね、と誰もが溜息。
迷惑すぎですよねえ…?
2018/08/12 (Sun)
☆家の本性が出ます
スッポンタケの棚経の日ですけど、誰も乗り気にならない現実。
とはいえ、ソルジャーが来ている以上は、やるしかないわけで。
シロエ 「…祭壇は此処でいいんですよね?」
ぶるぅ 「うんっ! お膳をこっちに置くんだから…」
ブルー 「花はこの辺りで、お線香立てがその辺で…」
しっかりと準備するように、と銀青様の指図。
ブルー 「腐っても、ぼくの家だからねえ…。きちんとする!」
シロエ 「あんな迷惑な仏様でも、手抜きは厳禁なんですか?」
ブルー 「キースも言っていただろう? 棚経の日はさ…」
その家の本性が出るんだよね、と生徒会長。
ブルー 「お線香立てにお線香が刺さらないとか、色々と」
一同 「「「あー…」」」
そうだったっけ、と一同、納得。
スウェナ「日頃、お線香を使っていないと、そうなるのよね?」
ブルー 「そう! 灰がガチガチに固まるからね」
お仏壇を放置してるのがバレバレだよね、という話。
ブルー 「スッポンタケは、ウチの仏様じゃないけどさ…」
シロエ 「会長の家で棚経な以上は、完璧にしたいわけですね」
ブルー 「誰かさんが余計なことをしなかったらね!」
Aブルー「誰かって…。ぼくのことかい?」
心外な、とソルジャー、憮然とした顔。
Aブルー「全身全霊で棚経なんだよ、ぼくが何をしたと?」
ブルー 「筆頭はアレだね、スイカに卒塔婆!」
とんでもないオブジェを作っただろう、と厳しい視線。
ブルー 「ああいうドン引きされそうなモノは、勘弁だよね」
Aブルー「そういえば…。だけど、アレはさ…」
夫婦和合を象徴するオブジェだったわけで…、とイヤンな解説。
Aブルー「スッポンタケにはピッタリだったよ、本当に!」
ブルー 「何処から見たって、邪道だから!」
Aブルー「うーん…。最高だったと思うんだけどな…」
ブルー 「とにかく普通に!」
Aブルー「あのオブジェかあ…」
ちょっといいかも、と考え込んでいる人。
まさか、再現する気だとか…?
2018/08/13 (Mon)
☆果物でバレます
スッポンタケの棚経の準備をするなら、完璧にやりたい銀青様。
ところが真逆なのがソルジャー、スイカに卒塔婆がどうこうと。
Aブルー「スイカに卒塔婆は、本当にいいオブジェだしねえ…」
シロエ 「どの辺がですか!」
Aブルー「え? スイカのアソコに卒塔婆がズッコン! と」
立派な夫婦和合の形、とニコニコニコ。
Aブルー「それを供えて棚経をすれば、スッポンタケだって!」
ブルー 「喜ぶとでも言いたいのかい?」
Aブルー「当然じゃないか、棚経と併せて漲りまくり!」
奥の奥までズンズンだよね、と朝っぱらから嫌すぎる話。
Aブルー「よし、決めた! 今年はスイカに卒塔婆だよ!」
一同 「「「ひぃぃっ!!」」」
なんでそうなる、と誰もがワタワタ。
シロエ 「あのですね…! お供え物なら、もう、ぶるぅが…」
スウェナ「そうよ、きちんと買ってるじゃないの!」
花も果物もお菓子なんかも…、とスウェナちゃん。
スウェナ「これ以上、何を望むというのよ!」
Aブルー「ブルーと同じで、完璧な棚経!」
スイカは置いてないようだしね、と冷静な指摘。
Aブルー「ぶるぅ、スイカは買わなかったのかい?」
ぶるぅ 「えとえと…。お供え物のランキングだと…」
一同 「「「???」」」
ぶるぅ 「果物のトップはメロンなの! 高級品だから!」
桐箱入りのとかもあるでしょ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だからメロンが一番だよね、って!」
ブルー 「お寺で法事をやる時なんかは、果物でバレるよ」
シロエ 「何がですか?」
ブルー 「法事のお布施をはずんだかどうか、一発で!」
メロンが供えてあったら文句は無し、と銀青様のお言葉。
ブルー 「他の果物でも高級品なら、メロンと同等!」
シロエ 「じゃあ、バナナとかだとダメなんですか?」
ブルー 「仏様の好みによるけど、まあ、大抵はね…」
一同 「「「うーん…」」」
そんな所でバレるのか、と誰もが思うお布施の額。
果物ですか…。
2018/08/14 (Tue)
☆スイカも色々
スッポンタケの棚経のお供え物に、入っていない果物がスイカ。
果物を供えるならメロンが最高、そういう世界らしくって…。
シロエ 「果物で法事のランクがバレるって、キツイですね…」
スウェナ「露骨すぎよね、酷い話だわ」
ブルー 「そうは言っても、お寺の方でも予算に合わせるから」
貰ったお布施で赤字になるのは避けないと…、と銀青様の説明。
ブルー 「果物もそうだし、お袈裟でも分かるものなんだよ」
マツカ 「それは前に聞いたことがあります。確か、種類が…」
シロエ 「変わるんでしたね、立派な法要ほど絢爛豪華に」
ブルー 「その通り! 素人さんの目で分かるのは、そっち」
果物までは見ていないよね、と銀青様。
ブルー 「キンキラキンのお袈裟の方が、目を引くしさ」
シロエ 「うーん…。でも、果物でも見分けられるんですね?」
ブルー 「メロンとスイカじゃ、月とスッポンかな…」
値段がまるで違うからね、という話。
ブルー 「冬の法事でスイカだったら、また別だけど」
一同 「「「あー…」」」
冬に無いのがスイカなだけに、あったら値段も高そうな感じ。
シロエ 「すると珍しいスイカだったら、オッケーですか?」
ブルー 「えっと…?」
シロエ 「同じスイカでも、お値段がメロン並みだとか」
ブルー 「それならいいけど、でも、スイカだしね…」
珍しいのがあっただろうか、と考え込んでいますけど。
ぶるぅ 「んとんと…。四角いスイカもあるよね!」
スウェナ「あったわねえ! アレなら一目で違いが分かるわ」
マツカ 「黒いスイカもありますよ」
お値段、割と高めなのでは…、と御曹司。
マツカ 「夏祭りのお供え物で見かけたことがありますから」
シロエ 「爆弾みたいなヤツですね? 真っ黒で、丸くて」
ぶるぅ 「黒玉スイカ? 普通のスイカよりは高いけど…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、爆弾みたいなスイカだって?」
それでお値段高めなのかい、と輝くソルジャーの瞳。
何か問題でも?
2018/08/15 (Wed)
☆夏は修行を
夏休みに入ったシャン学メンバー、話題は再び棚経のお供へと。
キース君のお供にはサム君が良くて、ジョミー君の退場を希望。
ジョミー「どうして、ぼくが言われるわけ?」
スウェナ「決まってるじゃないの、サムの方がマシだからよ!」
スルースキルが高いんだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「だから交代して欲しいのよね、少しでも早く!」
シロエ 「それが嫌なら、ジョミー先輩が修行してですね…」
サム 「スルースキルを上げるしかねえよな、俺のレベルに」
どっちにしたって勉強だよな、とサム君、腕組み。
サム 「この夏から真面目に修行しろよな、ブルーに頼んで」
マツカ 「そうですね…。アドス和尚には蹴られてますから」
キース 「ああ。親父も今は気持ちに余裕が無いしな」
卒塔婆書きで既にリーチだから、と副住職の溜息。
キース 「ジョミーの面倒どころじゃないしな、ブルーだな」
シロエ 「会長、是非ともお願いします!」
山の別荘でもしごいて下さい、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩が修行を積んだら、明らかにですね…」
マツカ 「誰かさんの被害は減りそうですよね、棚経の時の」
ただし棚経限定ですけど、と御曹司、お手上げのポーズ。
マツカ 「他の法要には、まるで効き目が無いでしょうしね」
ブルー 「無いだろうねえ、導師はキースで確定だから」
ジョミー「じゃ、じゃあさ…! ぼくが修行しても無駄で…」
何の意味も無いし、現状維持で…、とジョミー君、必死。
ジョミー「アドス和尚に気に入られたって、仕方ないから!」
シロエ 「いいえ、棚経のお供が出来れば充分です!」
そして、こちらにはサム先輩を…、とシロエ君、譲らず。
シロエ 「そうでなければ、ジョミー先輩がスキルアップを!」
サム 「スイカに卒塔婆が刺さってても、動じねえように」
スウェナ「頑張りなさいよ!」
ジョミー「そ、そんな…!」
諸悪の根源はキースなのに、とジョミー君、オタオタ。
さて、どうなる…?
2018/07/16 (Mon)
☆指導をお願い
夏休みを過ごすシャン学メンバー、ジョミー君に修行の注文を。
スキルアップしてアドス和尚のお供か、動じないようになるか。
ジョミー「どうして、ぼくにお鉢が回ってくるわけ!?」
サム 「他に希望ってヤツがねえからだろ。災難回避の」
諸悪の根源はキースでもよ…、とサム君の睨み。
サム 「キースがどうにもならねえ以上は、他の手段をよ…」
シロエ 「講じるしかないってことですよ。自衛策として」
スキルアップをして下さい、と詰め寄るシロエ君。
シロエ 「少なくとも隙は無くなりますから! 今よりは!」
マツカ 「ええ。棚経限定でも、ぼくたちの負担は減ります」
ストレスが少しは減少します、と御曹司も。
マツカ 「幸い、ブルーがいますから…。お盆前でも暇な人が」
スウェナ「そうよね、ブルーはお寺を持っていないし…」
サム 「卒塔婆書きなんていうノルマはねえしな」
安心して指導して貰えよな、とサム君、ビシィ! と。
サム 「山の別荘でもしごいて貰えよ、朝晩のお勤めの他に」
ブルー 「任せておいてくれたまえ。お盆までには…」
お経を読めるように仕込むよ、と銀青様の太鼓判。
ブルー 「無事に口パクを卒業出来たら、来年からはさ…」
キース 「親父のお供でも文句は出ないな、間違いなく」
スウェナ「スルースキルは仕込めるかしら?」
ブルー 「うーん…。そっちは日頃の積み重ねでさ…」
一朝一夕には身に着かないよね、と銀青様。
ブルー 「サムと同じで、朝のお勤めに通って貰うしか…」
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」
ブルー 「朝御飯の御褒美がつくんだけれど?」
ぶるぅが腕を奮ったのが…、とチラつかせる餌。
ブルー 「どうかな、早速、夏休みから!」
シロエ 「いいですねえ! ラジオ体操感覚ですね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しい御飯、沢山作るよ!」
ジョミー「そんなの、どうでもいいんだけど…!」
朝御飯なら間に合ってるから、と必死の逃げ。
運命や如何に…?
2018/07/17 (Tue)
☆御褒美は朝食
夏休み中のシャン学メンバー、ジョミー君にやって欲しい修行。
スキルアップすれば棚経だけでもリスクが減少、そういう流れ。
ジョミー「朝御飯はママので間に合ってるから!」
シロエ 「そうですか? ぶるぅに頼めば、もっと色々と…」
マツカ 「バリエーションがあると思いますよ?」
お母さんの御飯は定番でしょう、と御曹司のツッコミ。
マツカ 「いくら日替わりでも、朝から和洋中とですね…」
サム 「あれこれ揃えてくれるわけがねえよな、普通はよ」
シロエ 「マツカ先輩なら、シェフが作ってくれそうですけど」
前の晩から頼んでおけば、とシロエ君。
シロエ 「明日の朝は中華風のお粥がいいとか、そんな感じで」
マツカ 「ええ、まあ…。滅多に頼みませんけどね」
我儘は言うべきじゃないです、と流石の謙虚さ。
マツカ 「ですけど、ぶるぅが修行の御褒美に作るなら…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ホントに何でも作るよ!」
朝食バイキングだってアリだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ドッサリ揃えて選び放題、食べ放題で!」
サム 「いいよな、ソレ! 俺も食いに来ていいんだろ?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! サムは元々、修行に来てるし…」
ブルー 「お客様が増えるのは大歓迎だよ」
だからジョミーも頑張りたまえ、と勧める人。
ブルー 「スキルアップ出来て、みんなに喜ばれてさ…」
シロエ 「いいことずくめだと思います! 是非、修行を!」
キース 「やっておいて損はないと思うぞ、将来に向けて」
どうせいずれは坊主だからな、と副住職も。
キース 「ブルーの直弟子になった時点で、フラグがだな…」
シロエ 「立ってますよね、どう考えても」
後は修行を積むだけです、との声。
シロエ 「ぼくたちのためにも、修行して下さい!」
スウェナ「夏休みを有意義に過ごして欲しいわよね」
サム 「頑張れよな!」
ジョミー「嫌だってば!」
ぼくの夏休みはぼくのものだ、という悲鳴。
さて…?
2018/07/18 (Wed)
☆現状を維持して
夏休みを過ごすシャン学メンバー、減少させたい棚経のリスク。
今年の分には間に合わなくても、来年以降に生かしたいわけで。
シロエ 「ジョミー先輩の夏休みはですね、かなりの部分で…」
スウェナ「私たちの夏休みと被ってるわよね、毎年だけど」
山の別荘も海の別荘も…、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「此処へ遊びに来る日も含めて、楽しいイベントは…」
サム 「100%、俺たちと同じなんでねえの?」
マツカ 「それで間違いないですね。ジョミー単独では…」
シロエ 「家族旅行にも行ってませんよね、ぼくもですけど」
家族旅行より、みんなで旅行の方が楽しいですし、とシロエ君。
シロエ 「ですから、ジョミー先輩だけの夏休みじゃないです」
マツカ 「ぼくたちのことも考えて欲しいですよね」
サム 「まったくだぜ。俺は棚経、別行動だけどよ…」
みんなのためにも努力しろよな、とサム君も。
サム 「俺と同じだけのスキルを身につけねえと」
ブルー 「本当にみんなが困るからねえ、今のままだと」
早速、明日から修行に来たまえ、と銀青様。
ブルー 「山の別荘でも、特別コースを組んであげよう」
ジョミー「特別コース?」
ブルー 「そう! ぼくは、のんびり過ごしたいんだけどね…」
グッと我慢して朝から修行の面倒を…、という申し出。
ブルー 「少しでも早く一人前になって欲しいしね」
ジョミー「そ、そんな…!」
??? 「ぼくも同感!」
現状維持で…、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
シロエ 「ちょ、ちょっと…! 何故、来たんです!」
Aブルー「何故って、棚経の危機みたいだから!」
ぼくの大事なスッポンタケの棚経が…、とソルジャーの言。
Aブルー「きちんと続けてくれないと困るよ、棚経を!」
ブルー 「続けないとは誰も言ってないけど?」
Aブルー「だけど、流れが変わりそうじゃないか!」
いい棚経にしたいんだから、と言われましても。
それが諸悪の根源では?
2018/07/19 (Thu)
☆流れが変われば
夏休み中のシャン学メンバー、棚経のリスクを減らす対策中で。
ジョミー君に修行をさせたいわけで、そこへ乱入して来た人。
Aブルー「流れを変えるなんて、とんでもないよ! 棚経の!」
ブルー 「変わらないけど? キースのお供がスキルアップで」
たったそれだけ、と銀青様の説明。
ブルー 「ジョミーが修行を積んでくれれば、スキルがね…」
シロエ 「アップしますから、いい棚経になるわけですよ」
オタオタせずにお供が出来て…、とシロエ君も。
シロエ 「どんなサプライズもドンとお任せ、そんな感じです」
サム 「今のジョミーだと、マジで話にならねえからよ…」
キース 「お経さえも口パクで、本当に使えないからな」
あんたにもプラスになると思うが…、と副住職。
キース 「ジョミーも俺と一緒に読経で、仏様がお喜びになる」
Aブルー「そうなんだ?」
キース 「どんな法要でも、坊主が多いほど有難いものだ」
棚経でも1人より2人、と指を1本、2本と立てまして…。
キース 「つまり、あんたに損はいかない。むしろ得をする!」
Aブルー「今よりも?」
ブルー 「その点は、ぼくも保証するよ。キースが正しい」
お経の声が増えるコースを選びたまえ、と銀青様。
ブルー 「ジョミーさえ真面目に修行したなら、来年からは…」
キース 「棚経のための坊主が2人だ、飾りじゃないのが」
いい話だと思うんだが…、と副住職のプッシュ。
キース 「それに檀家さんも嬉しいだろうし、一石二鳥だ」
Aブルー「檀家さんは、どうでもいいんだけどさ…」
スッポンタケが喜んでくれるんなら、と考え込むソルジャー。
Aブルー「いい方に流れが変わるんだったら、それもいいかな」
ジョミー「待ってよ、止めに来てくれたんじゃないわけ!?」
Aブルー「ぼくが大事なのは棚経だしねえ、君じゃなくって」
ジョミー「ぼくも大事にして欲しいんだけど…!」
棚経には欠かせないんだから、とジョミー君、必死。
どうなりますやら…。
2018/07/20 (Fri)
☆朝御飯を美味しく
夏休み中のシャン学メンバー、減らしたいものが棚経のリスク。
ジョミー君が修行したなら、スルースキルがアップするわけで。
シロエ 「ほら、困る人はいなくなりましたよ?」
マツカ 「頑張って修行をして欲しいですね、この夏休みは」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 明日から修行に来るよね?」
朝御飯は好きなものを注文してね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「暑いから、エスニック料理も美味しいよ?」
サム 「ナシゴレンとか、美味そうだよなあ…」
Aブルー「ぼくも食べに来てかまわないかな?」
早起きは得意じゃないんだけれど、とソルジャーの割り込み。
Aブルー「出来ればダラダラ寝ていたいけどね、朝御飯が…」
シロエ 「素敵だったら、話は別だと言いたいんですね?」
Aブルー「そう! ノルディに誘われたら朝から遠出も…」
してるんだよね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「暗い内から車で走って、獲れたてのカニとか!」
ぶるぅ 「んとんと…。カニは季節じゃないんだけど…」
カニのカレーもいいかもね、と笑顔のお子様。
ぶるぅ 「美味しいんだよ、プーパッポンカリー!」
Aブルー「朝からカレーも悪くないねえ、こっちは暑いし」
キース 「カレーはお釈迦様の国が発祥だからな」
プーパッポンカリーの国も仏教だしな、と副住職の笑み。
キース 「仏道修行にピッタリなんだし、頑張るんだな」
ジョミー「誰も来るとは言ってないから!」
Aブルー「そう言わずにさ…。ここは修行をして欲しいよね」
スッポンタケが喜ぶんだから、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「君のスキルがアップするのは大歓迎!」
ブルー 「此処のみんなも喜ぶんだよ」
君一人が努力するだけで…、と銀青様も。
ブルー 「明日から早速、棚経に向けて修行したまえ」
ぶるぅ 「プーパッポンカリー、作っておくね!」
ジョミー「カレーはいいから…!」
そんなモノより見逃して欲しい、と慌てる人。
リーチですけどね…?
2018/07/21 (Sat)
☆まだマシなんです
夏休みを過ごすシャン学メンバー、棚経のリスクの減少を希望。
ジョミー君さえ修行したなら、グンとリスクが減りそうで…。
ジョミー「みんなは良くても、ぼくが困るから!」
シロエ 「それがどうしたと言うんです?」
キース先輩の言い分と何処が違うんですか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「特別手当が欲しいくらいに、ぼくたちにですね…」
スウェナ「ババを引かせるけど、本人は困ってないのよね…」
マツカ 「そうですね。しかも、別の世界に引っ越す話を…」
蹴りましたよね、と御曹司も。
マツカ 「キースが別の世界に行ったら、平和になるのに」
シロエ 「そうなんです! そこを困ると逃げましたしね」
ジョミー先輩もソレと同じじゃないですか、とキッツイ言葉が。
シロエ 「自分さえ良ければ、他のみんなはどうでもいい、と」
キース 「俺はそこまで言っていないぞ!」
マツカ 「でも、似たようなものでしょう?」
犠牲になる気はゼロでしたよね、と冷たい視線。
マツカ 「まだ、あのアカウントは残してありますから」
シロエ 「@副住元老ですね!」
サム 「いつでもツイート出来る仕様な!」
アレに比べりゃマシじゃねえかよ、と頷くサム君。
サム 「こっちの世界に残れるんだし、修行だけだぜ?」
キース 「俺の時ほど、理不尽な要求ではないと思うが」
あの時は俺を責めただろうが、と副住職の渋面。
キース 「最高に乗り気な一人だったぞ、そこのジョミーは」
ジョミー「そ、そうだけど…。そうだったけど…!」
それとこれとは話が別で…、と泣きそうな顔。
ジョミー「修行しろなんて言われても…!」
Aブルー「それだけだよね?」
キースよりかは恵まれてるよ、とソルジャーまでが。
Aブルー「ぼくのシャングリラに引っ越す必要は無いし…」
シロエ 「しかも、美味しい朝御飯つきです!」
ジョミー「で、でもさ…!」
ぼくの夏休みが台無しじゃないか、と必死の反論。
無駄っぽいですけどね…?
2018/07/22 (Sun)
☆手抜きはしません
夏休みなシャン学メンバーの頭痛の種が、お盆の棚経なるもの。
少しでもリスクを減らしたいわけで、その矛先がジョミー君へ。
シロエ 「別の世界に行くんじゃないですし、安心ですよ」
キース 「それに夏休みが大変なのは、俺もだからな」
毎年、毎年、卒塔婆書きで…、と副住職の嘆き。
キース 「今年もノルマが山ほどあるんだ、もうドッサリと!」
ブルー 「ジョミーの場合は、そっちの苦労は無いからねえ…」
サム 「うんうん、寺の跡継ぎじゃねえしな」
その点でもキースより恵まれてるぜ、とサム君。
サム 「だから諦めて修行しろよな、この夏休みは!」
ブルー 「修行に付き合う、ぼくだって時間を取られるしね」
山の別荘でも修行の面倒を見る羽目に…、と銀青様、ブツブツ。
ブルー 「だけど、みんなのためになるなら、我慢だよ」
Aブルー「素晴らしいねえ、流石はソルジャー!」
人類軍と戦わなくても、立派じゃないか、とソルジャー、絶賛。
Aブルー「是非とも、ジョミーを仕込んでくれたまえ!」
シロエ 「ぼくたちからも、お願いします!」
キース 「俺からも頼む。使えるヤツが欲しいからな」
同じ棚経に行くのなら…、と副住職も、ちゃっかり便乗。
キース 「遠慮なくビシバシしごいてくれ。俺の親父並みにな」
ブルー 「もちろんだよ。やると決めたら手抜きはしない」
明日から通って来てくれたまえ、と視線がジョミー君に。
ブルー 「明日の朝御飯は、プーパッポンカリーでいいのかな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しいカニを買って来なくちゃ!」
本場の国で、と張り切るお子様。
ぶるぅ 「香辛料とかも本場のがいいよね、行ってくるーっ!」
ジョミー「ちょ、ちょっと…! 行かなくていいから…!」
ぶるぅ 「なんで? 絶対、本場のカニが新鮮でいいってば!」
ジョミー「違うよ、そういう問題じゃなくて、ぼくの問題…!」
カレーの材料はどうでもいいから、と慌ててますけど。
そうなんですか?
2018/07/23 (Mon)
☆朝御飯をどうする
夏休み中のシャン学メンバー、減らしたいものが棚経のリスク。
将来に向けてジョミー君を育成、役に立つようにしたいわけで。
ジョミー「カレーはどうでもいいんだよ! カニとかも!」
ブルー 「もっとボリュームがあるものがいいと?」
夏の修行は体力勝負でもあるし…、と銀青様の問い。
ブルー 「本当だったら、精進料理でいきたいけどねえ…」
キース 「そこを譲ってくれてるんだぞ、贅沢を言うな!」
ジョミー「違うってば…!」
ぶるぅ 「んとんと…。うな重とかの方がいい?」
暑い夏にはウナギだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「そっちがいいなら、国産のウナギを買ってくるけど」
サム 「おー! リッチだよなあ、国産かよ!」
シロエ 「凄く高いんじゃないですか? 獲れませんから」
ぶるぅ 「えっとね…。今年は余ってるらしいの!」
外国産にシフトしちゃって…、とニコニコ笑顔。
ぶるぅ 「だから仕入れは大丈夫! うな重にする?」
ジョミー「どっちも嫌だよ!」
ブルー 「ふうん…? そこまで言うなら、精進料理かな」
正統派の修行をして貰おうか、と据わっている目。
ブルー 「ぶるぅの気遣いを、まるで分かっていないんだから」
ジョミー「しょ、精進料理…?」
ブルー 「そう! 肉も魚も、一切抜きで!」
Aブルー「えーっ!?」
それは困る、と違う人から上がった苦情。
Aブルー「そんなの、ぼくは求めてないから!」
ブルー 「君の意見は聞いてないけど?」
Aブルー「美味しい朝御飯が食べたいんだよ、どうせなら!」
プーパッポンカリーとか、うな重とか…、とズレている論点。
Aブルー「精進料理はダメ! もっとゴージャスに!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、どっちでも作るからね!」
Aブルー「ジョミーも逃げずに注文したまえ、好みのを!」
ジョミー「精進料理も嫌だけど、ゴージャスなのも嫌だよ!」
普通の夏休みが欲しいだけだ、という絶叫。
通るんですかねえ…?
2018/07/24 (Tue)
☆いい棚経になれば
夏休みを過ごすシャン学メンバー、棚経のリスクの減少を希望。
ジョミー君が修行をしてくれたなら、少しはマシになるわけで。
シロエ 「ジョミー先輩、さっきも言ったんですけどね…」
スウェナ「自分の都合を優先するなら、キースと同じよ?」
マツカ 「そうです、まったく変わりませんね」
諸悪の根源な副住職と…、と御曹司までが苦い顔。
マツカ 「キースほどには、酷い注文じゃないと思いますが?」
シロエ 「ですよね、別の世界に行けとは言ってませんし」
スウェナ「それに美味しい食事もつくのよ、頑張りなさいよ!」
キースの場合は別の世界に引越しだけど…、とスウェナちゃん。
スウェナ「あっちの世界じゃ、ロクな食事が無さそうよね」
Aブルー「身も蓋も無い言われようだけど、当たっているかな」
船の食事が美味しかったら、此処にはいない、とソルジャーも。
Aブルー「だから朝御飯はゴージャスに! 精進じゃなくて!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、どっちでもいいよ!」
ジョミー「ぼくは、どっちも嫌なんだよ!」
なんで夏休みに修行なんかを…、と必死の逃げ。
ジョミー「悪いのは全部、キースじゃないか! 棚経だって!」
キース 「俺のせいにする気か、貴様!」
ジョミー「でも、そうだから!」
誰のせいで棚経のリスクがあるのさ、と開き直った人。
ジョミー「アレに戒名をつけなかったら、今頃はさ…!」
Aブルー「何を言うかな、キースの有難い行いについて!」
ぼくは心から感謝している、とソルジャー、真顔。
Aブルー「お蔭で毎日、充実してて…」
ブルー 「地球にも行けそう?」
Aブルー「この勢いなら!」
そのためにも、ジョミーには頑張って欲しい、と輝く瞳。
Aブルー「みんなが喜ぶ棚経になれば、もっとパワーが!」
シロエ 「言えていますね、いい棚経なら真面目に拝みますよ」
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」
ぼくの立場が無いんだけれど、とジョミー君、ワタワタ。
さて、どうなる…?
2018/07/25 (Wed)
☆自己犠牲の精神で
夏休み中のシャン学メンバー、減らしたいものは棚経のリスク。
ジョミー君が修行を積んだ場合は、今よりマシになりそうで…。
シロエ 「立場が無いと騒ぐ所も、キース先輩と同じですね」
マツカ 「ええ。キースも四の五の言ってましたし」
スウェナ「キースよりは、遥かにいい待遇よ?」
引越しは無しで、豪華な朝御飯つき、とスウェナちゃん。
スウェナ「文句を言わずに頑張りなさいよ、みんなのために!」
サム 「坊主になるなら、自己犠牲の精神は大切だぜ」
ジョミー「ぼくは坊主になる気は無いから!」
ブルーが勝手に弟子にしただけだ、と叫んでますけど。
ブルー 「弟子にした以上は、師僧のぼくにも責任がね…」
シロエ 「会長、もっと言って下さい!」
Aブルー「うん、ぼくからもお願いするよ。修行、賛成!」
スッポンタケの未来のために、とソルジャーもプッシュ。
Aブルー「ぼくのシャングリラが、地球まで行くためにもね!」
キース 「いいか、ジョミー? 別の世界といえどもだな…」
ブルー 「一つの種族の未来がかかっているんだけどね?」
少しくらいは努力したまえ、と銀青様。
ブルー 「キースは日頃からお念仏だし、それを見習って!」
キース 「ああ。頼まれた以上は、俺も朝晩、御本尊様に…」
別の世界のシャングリラの無事を祈っているぞ、と副住職も。
キース 「貴様には、そんな重荷は無いんだからな」
シロエ 「修行するだけで、別の世界を救えるんですね?」
ブルー 「そうなるねえ…。極楽に功徳も積めるわけだね」
ここは頑張って修行するべき、と指をビシイ! と。
ブルー 「早速、明日から! ぼくも手抜きはしないしね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ プーパッポンカリーとか、うな重!」
サム 「おっ、精進の縛りは解いてやるのな?」
ブルー 「でないと来そうにないからねえ…」
ジョミー「豪華版でも、来ないってば!」
家から出ない、と逃げの姿勢のジョミー君。
通るんでしょうか…?
2018/07/26 (Thu)
☆夏休みはパスしろ
夏休みを過ごすシャン学メンバー、イヤンなものがお盆の棚経。
少しでもリスクを減らしたいわけで、希望の星がジョミー君で。
サム 「おいおい、家から出ねえって…。逃げる気かよ?」
ジョミー「当たり前だよ、修行は絶対、しないから!」
ブルー 「ふうん…? ぼくはそれでもいいけどねえ…」
君の夏休みはどうなるんだい、と銀青様のツッコミ。
ブルー 「此処に来ないなら、他の何処にも来ないよね?」
ジョミー「どういう意味?」
ブルー 「もちろん、ぼくたちのいる場所だってば!」
山の別荘も海の別荘もパスなんだね、という念押し。
ブルー 「どっちに来たって、修行つきだから!」
キース 「海の別荘は、修行無しでもいいだろう。時期的に」
サム 「だよなあ、もう棚経は終わってるしよ」
ブルー 「でも、来年に備えて更なる修行ってヤツを…」
積んでおくのがいいと思う、と銀青様の提案。
ブルー 「こういったものは、日頃の姿勢が大切だから!」
シロエ 「そうですね。サム先輩に早く追い付くためには…」
マツカ 「今までの遅れを取り戻すことが大切ですよね」
夏休み中は毎日が修行ですね、と御曹司も。
マツカ 「ただ、本人が嫌だと言うのなら…。仕方ないです」
キース 「この夏は面子が一人減るのか」
サム 「お祭り野郎が欠けるのは、ちょっと寂しいけどよ…」
俺たちだけで楽しもうぜ、と僧籍な人。
サム 「ジョミーの分まで美味いものを食って、遊んで!」
キース 「ああ。俺も卒塔婆書きを頑張って終わらせよう」
少しでも早く解放されたい、と副住職も遊ぶ気満々。
キース 「しかしジョミーは、ヒッキーなんだな?」
シロエ 「そうらしいですね」
それもいいでしょう、とシロエ君。
シロエ 「記録的な猛暑になりそうですから」
Aブルー「家から出ないのが安全かもね」
ジョミー「そこまでは言っていないから…!」
ぼくだって普通に遊びたいよ、と言ってますけど。
甘すぎるんじゃあ…?
2018/07/27 (Fri)
☆エリートなら大学
夏休み中のシャン学メンバー、減らしたいと思う棚経のリスク。
ジョミー君に修行をさせればオッケー、けれど本人が断固拒否。
シロエ 「遊ぶだけ遊んで、修行は全くしない気ですか?」
ジョミー「だって、夏休みって、そういうものだし!」
キース 「受験生は事情が違うと思うが…?」
高校最後の夏の場合は、勉学あるのみ、と副住職。
キース 「塾に通って模試三昧とか、朝から晩まで勉強だな」
シロエ 「いい大学を目指すんだったら、当然ですよね」
キース 「坊主の道だと、いい大学が違うんだがな」
坊主の世界のエリートコースは普通じゃない、という説明。
キース 「偏差値を聞いたら誰もが驚く、そんな大学だ」
シロエ 「そうでした…! 宗門校って言うんでしたっけ?」
キース 「ああ。仏教学部以外の学部は、エリートではない」
しかし仏教学部は違う、と胸を張る人。
キース 「その大学を出たか、そうでないかで全てが変わる!」
ブルー 「本山で出世したい場合は、宗門校だね」
修行で苦労したくないなら…、と銀青様も。
ブルー 「修行を嫌がるジョミーを入れてもいいんだけどね」
サム 「出来るのかよ?」
ブルー 「ほら、高校は卒業してるしさ…。入学資格は充分!」
ぼくが推薦状を書けば一発合格、と立てる親指。
ブルー 「この夏休みは遊びまくって、そっちに行くかい?」
ジョミー「なんで大学!?」
ブルー 「エリートコースに乗れるから!」
高校最後の夏を楽しみたまえ、と爽やかな笑み。
ブルー 「来年の夏には、今より成長しているよ」
シロエ 「いいですね…!」
長期的なビジョンが大事でしょうか、とシロエ君。
シロエ 「今年の夏は遊んで貰って、いい大学に…!」
マツカ 「そうなれば自然と身につきますよね、色々なことが」
Aブルー「ぼくも賛成! エリート、最高!」
ジョミー「受験勉強の方が、まだマシだってば!」
少なくとも坊主にならずに済むし、とパニック。
さて、どうなる…?
2018/07/28 (Sat)
☆外れた期待
夏休みを過ごすシャン学メンバー、避けたい棚経ですけれども。
それは無理なだけに減らしたいリスク、希望の星がジョミー君。
ブルー 「大学もいいと思うけどねえ? 推薦入学で」
キース 「寺の跡継ぎなら楽勝なんだが、それ以外ではだな…」
なかなか入れて貰えないぞ、と副住職が言う仏教学部。
キース 「そこをブルーの顔でパスなら、勉強は要らん」
シロエ 「AO入試とは違うんですか?」
キース 「もっと条件が厳しくなるな。希望者が多いし」
寺の跡継ぎなら、誰だって入りたがるんだから、と副住職。
キース 「だから入れば、エリート中のエリートというわけだ」
サム 「俺もいずれは入る予定だけど、先に行けよな」
ジョミー「嫌だってば! だって入ったら、即、修行で…!」
三年目の冬には道場入りじゃなかったっけ、と慌てる人。
ジョミー「住職になれる資格を貰いに、璃母恩院でさ…!」
キース 「その通りだが?」
ジョミー「ぼくは坊主になりたくないし!」
絶対に嫌だ、と必死の抵抗。
ジョミー「でも夏休みも遊びたいから、他の修行もパス!」
サム 「おいおいおい…。贅沢なヤツだな」
キース 「まったくだ。俺のことを言えた義理ではないな」
みんなのために犠牲になるのは嫌だそうだ、と副住職の溜息。
キース 「一歩も進展しそうにないぞ、今年の夏も」
一同 「「「うーん…」」」
やっぱり期待は出来ないのか、と誰もがガッカリ。
シロエ 「そうなってくると、誰かさんにですね…」
マツカ 「大人しくして貰うしか道は無いわね」
Aブルー「誰かさんって…?」
誰のことさ、と首を傾げるソルジャー。
Aブルー「ぶるぅだったら、棚経なんかは来ないけど?」
シロエ 「悪戯小僧は、この際、どうでもいいんです!」
キース 「自分のことだと分からないのか、あんたって人は!」
Aブルー「ぼくって…。ぼくが何をしたと…?」
棚経を頼んでるだけじゃないか、という言い分。
それが困るんですけれど…?
2018/07/29 (Sun)
☆元凶は誰だ
夏休み中のシャン学メンバー、お盆の棚経が嫌すぎるイベント。
リスクを減らそうと考えたのに、それも出来ない展開でして…。
シロエ 「その棚経が困るんです! 毎年、毎年!」
サム 「そうだぜ、俺は現場にいねえんだけどよ…」
後から山ほど聞かされてるぜ、とサム君も頷く棚経の出来事。
サム 「あんた、ロクなことしねえじゃねえかよ」
Aブルー「何を言うかな、ぼくは努力をしてるんだけど」
大事なスッポンタケのために…、とソルジャー、反論。
Aブルー「お布施はたっぷり包んでいるし、お供えだって!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳の材料、最高なんだよ!」
市場でいいのを仕入れてくるの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ブルー、とっても頑張ってると思うけど…」
Aブルー「だよねえ、ぶるぅもそう思うよね?」
ブルー 「小さな子供を丸め込まない!」
そもそも誰が元凶なのさ、と生徒会長、いえ、銀青様の睨み。
Aブルー「えっ、誰って…。キースだろう?」
キース 「確かに俺にも原因はあるが、その前にだ…」
迷惑な仏様を持ち込んだのは誰だ、と副住職。
キース 「戒名を頼むと、あんたが言わなかったら、だ…」
シロエ 「そうですね…。言い出しっぺは、その人ですね」
悪乗りした先輩も悪いんですけど…、とシロエ君も。
シロエ 「アレに戒名と言われなかったら、棚経もですね…」
ブルー 「無いというわけだよ、どう転がっても」
君が悪い、と生徒会長、ソルジャーをギロリと。
ブルー 「君が棚経を諦めてくれたら、この夏休みは…」
シロエ 「平和ですねえ!」
それでいきましょう、という言葉に頷く御一同様。
一同 「「「イイネ!!!」」」
Aブルー「ちょ、ちょっと…! なんでそんなことに…!」
キース 「誰もが迷惑しているからだ。分かるだろうが!」
Aブルー「でも、地球がかかっているんだよ! 船の未来も!」
やめられないよ、とソルジャー、ワタワタ。
どうなるんでしょう?
2018/07/30 (Mon)
☆無くなると困る
夏休みを過ごすシャン学メンバー、頭痛の種がお盆の棚経。
リスクは減らせないみたいですけど、棚経が無ければ話は別で。
ブルー 「君が勝手に関連付けてるだけだろう! その未来!」
キース 「そうだな、別にスッポンタケなどに頼らなくても…」
スウェナ「努力次第で道は開ける筈なのよね?」
地球に行くのも、ミュウの未来も…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「こっちの世界でサボる代わりに、もっと頑張れば?」
サム 「だよなあ、時間を無駄に使ってねえか?」
Aブルー「有意義に過ごしてるつもりだけど!」
ソルジャーとしてのパワーを高めるために、という反論。
Aブルー「ぼくのサイオンが強くなったら、船も安全!」
ブルー 「スッポンタケは関係ないと思うんだけど」
キース 「俺もだ。阿弥陀様なら、まだ分かるがな」
棚経などは要らんだろう、と副住職、ブツブツ。
キース 「みんなに迷惑をかけるだけだし、もうやめておけ」
シロエ 「キース先輩、もっと言って下さい!」
マツカ 「棚経さえ無ければ、いい夏休みになりますよね」
ジョミー「ぼくも少しは楽になるしね…」
棚経のお供は続くんだけど…、とジョミー君のぼやき。
ジョミー「だけど、此処には来なくていいし…」
ブルー 「よし、決まり! 棚経は無しということで!」
キース 「解散っ!」
Aブルー「ええっ!?」
そこで解散しないで欲しい、と慌てる人。
Aブルー「ぼくの船のことも考えてよ! 棚経は要るよ!」
ブルー 「いや、要らない!」
Aブルー「そ、そんな…。それだけは勘弁!」
マシになるよう気を付けるから、と深々と土下座。
Aブルー「だから、お願い! 助けると思って!」
キース 「阿弥陀様は衆生をお救いになるが、キノコではな…」
Aブルー「そこをなんとか! お布施はこれだけ!」
キース 「ふむ…。その額ならば…」
一同 「「「あーっ!!!」」」
馬鹿野郎、と飛び交う怒号。
金次第ということで、これにて中継終了~。
2018/07/31 (Tue)
☆冤罪なケース
さて、七月。期末試験も無事に終了、次に来るのは夏休みでして。
今年の夏はどうしようかと、シャン学メンバーが集う生徒会長宅。
ジョミー「海の別荘は外せないけど、山の別荘も行きたいよね!」
マツカ 「どちらも準備してありますから、オッケーですよ」
シロエ 「マツカ先輩、今年もよろしくお願いします!」
海の方は余計な人が来るんですけど、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「その上、日程も仕切って来ますし、迷惑ですよね…」
サム 「結婚記念日は、海の別荘だと決めてやがるし…」
スウェナ「絶対、その日に重ならないと駄目なのよね…」
ホントに迷惑な話だわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「なんであんなに迷惑なのよ、あの誰かさんは!」
キース 「…言っておくがな、それだけは俺は無関係だからな!」
ヤツの結婚には関わっていない、と副住職。
キース 「人前式でやりやがったし、付き合わされただけだ!」
シロエ 「言われてみれば、そうでしたね…」
ジョミー「迷惑は全部、キースのせいだと思ってたけどね…」
あっちの世界に行って欲しいくらいに、とジョミー君、パチクリ。
ジョミー「キースと関係ないのもあるんだ、ちょっとビックリ」
シロエ 「ええ。もれなくキース先輩が絡むとばかり…」
そういうわけでもなかったんですか、とシロエ君も瞳をパチパチ。
シロエ 「じゃあ、その件に関しては冤罪ですね」
キース 「冤罪だって!?」
シロエ 「はい。先輩のせいだと、ぼくも思ってましたから!」
無罪ということでいいでしょう、と偉そうな姿勢。
シロエ 「でもですね…。ちゃんと自重して下さいよ?」
キース 「自重?」
何を自重だ、とキース君の問い。
キース 「俺にはサッパリ分からないんだが、どういう意味だ?」
シロエ 「ありとあらゆることですよ!」
スウェナ「そうよね、夏はお盆もあるし…」
シロエ 「危険なんです!」
災難を呼び込まないようにお願いします、との注文。
当然ですよね?
2018/07/01 (Sun)
☆自重して欲しい
夏休みの計画を練るシャン学メンバー、ハタと気付いたのが冤罪。
ソルジャー絡みの迷惑は全部、キース君のせいではないわけで…。
シロエ 「誰かさんの結婚については、先輩は確かに無罪です」
サム 「それには俺も異存はねえけど、他のことはよ…」
ジョミー「もれなくキースのせいっぽいよね、どう考えても」
やっぱり自重してくれなくちゃ、とジョミー君も。
ジョミー「結婚の件はシロだからって、大きな顔をされてもさ…」
シロエ 「困りますよね、本当に諸悪の根源ですから」
マツカ 「ええ。例のアカウントは、今も健在ですからね」
何も呟いていないだけです、と御曹司がサッと取り出すスマホ。
マツカ 「ぶるぅが写真を撮って来なくても、呟くくらいは…」
シロエ 「いつでも出来るようになっているんです!」
キース 「まだあったのか!?」
マツカ 「削除する理由がありませんしね?」
残しておけば抑止力にもなりますから、とマツカ君、涼しい顔。
マツカ 「何かあったら、すぐに呟くだけですよ」
ジョミー「副住職だけど、何か訊きたいことある、だよね?」
マツカ 「#坊さんあるある、も忘れずにつけておきますよ」
それが嫌なら自重して下さい、と御曹司、人のいい笑みを。
マツカ 「なんと言っても、夏は危険なシーズンですから」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お盆があるもんね!」
お盆と言ったら棚経だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「今年も絶対、注文、あるよね!」
シロエ 「あるでしょうねえ…」
誰かさんのせいで、と副住職をギロリ。
シロエ 「そこは諦めがついてますから、他の部分を…」
マツカ 「気を引き締めてお願いします」
隙だけは作らないように、と御曹司。
マツカ 「プラスアルファは御免ですからね」
キース 「そう言われても、俺にはどうにも出来んのだが!」
シロエ 「ぼくたちだって同じですよ!」
避けられないから困るんです、とシロエ君の嘆き。
そりゃそうですよね…?
2018/07/02 (Mon)
☆流れが変わるかも
夏休みの計画を練ろうと集ったシャン学メンバー、話題は災難。
キース君がいる限りやって来るもので、自重して欲しい代物で…。
シロエ 「先輩が避けられないのと同じで、ぼくたちもです!」
マツカ 「しかも巻き込まれる方ですからねえ、ぼくたちは…」
いつもキースの巻き添えですよ、と御曹司がつく深い溜息。
マツカ 「そこをしっかり心得て下さい、災難が減るように」
サム 「まったくだぜ。お盆ってだけで一つは確定だしよ」
俺は直接関係ねえけど、と僧籍な人。
サム 「アドス和尚のお供をしてれば、棚経は他所の家だしよ」
ジョミー「あーっ! そうだっけ、サムは毎年いないんだっけ!」
ズルイ、とジョミー君の声。
ジョミー「ぼくは毎年やらされてるのに、なんでサムだけ…!」
サム 「そりゃよ…。アドス和尚の覚えがめでたいからだぜ」
直々にお声掛かりがあるしよ、という棚経のお供。
サム 「今年もワシの方でいいのか、って」
ジョミー「そうだけど…。そうなんだけど、ぼくだって…!」
お供が出来る資格はある筈、とジョミー君、ブツブツ。
ジョミー「たまには代わって欲しいよ、ソレ!」
サム 「俺はそれでもかまわねえけど…。耐えられるのかよ?」
自転車でスクーターを追い掛けるんだぜ、とサム君、腕組み。
サム 「キースのお供なら、同じ自転車で済むけどよ…」
ジョミー「うーん…。キツイのかなあ、そっちの方が…」
サム 「体力的には、もうギリギリだぜ、熱中症とセットで」
それでいいなら代わってもいい、という申し出。
サム 「キースのお供が俺に変われば、棚経だってよ…」
シロエ 「流れが変わるかもしれませんね!」
サム先輩なら修行が出来てますから、とシロエ君。
シロエ 「誰かさんが無茶を言って来たって、それなりに…」
スウェナ「スルースキルはありそうね?」
キース 「そうかもしれんな…」
下手にオタオタしない分だけマシだ、と副住職も。
選手交代ですか…?
2018/07/03 (Tue)
☆流れを変えたい
夏休みの計画を練っているシャン学メンバー、話題は棚経へと。
確実に災難を呼ぶブツですけど、流れが変わりそうな要素が。
キース 「ジョミーは俺とセットものだが、今年は外すか…」
シロエ 「アドス和尚の許可は取れそうですか?」
ジョミー先輩は無能ですが…、とシロエ君の酷すぎる指摘。
シロエ 「お経は口パク同然ですし、作法もまるで駄目ですが」
キース 「そこは何とかなるだろう。親父に言えば」
ジョミー「えっと…。どんな感じに?」
ぼくの運命、それ次第だけど、とジョミー君の問い。
ジョミー「覚えがめでたくなってくれないと、困るんだけど…」
キース 「安心しろ。親父には自分から志願したと伝えておく」
立候補だな、と副住職が立てる親指。
キース 「心を入れ替えて修行したくなった、で、いいだろう」
ジョミー「ちょ、ちょっと…! 修行って…!」
その言い方はマズくないか、と慌てるジョミー君。
ジョミー「早くから拘束されそうだけど…。棚経の準備で!」
キース 「それはまあ…。読経の練習とかはあるかもしれんな」
ジョミー「や、やっぱり…! ソレ、要らないから!」
修行する気は全然ないから、とタラリ冷汗。
ジョミー「サムと入れ替えて貰えるだけでいいんだけど…!」
サム 「でもよ、お前はシロエも言ってる通りに無能だしよ」
キース 「まったくだ。お前を親父に推薦できる理由がない」
俺も自信を持って親父にオススメ出来ん、とキッツイ一言。
キース 「だが、交換して欲しいという声もあるしな…」
シロエ 「そうなんです! サム先輩なら有能ですから!」
誰かさんの妙な注文があっても乗り切れそうです、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩をしっかりサポート、それこそ隙なく!」
スウェナ「駄目なものは駄目だと言ってくれそうよね?」
サム 「通るかどうかは分かんねえけどな」
キース 「あいつだからな…」
素直に聞くとも思えないが、と言ってますけど。
ワンチャンですね?
2018/07/04 (Wed)
☆欲しいのは希望
夏休みの計画中のシャン学メンバー、今の話題は棚経のことで。
お盆になれば来るのが棚経、キース君のお供を取り替える話。
キース 「あの馬鹿野郎は、人の話を聞かないからな…」
シロエ 「でもですね…。言いなりのジョミー先輩よりは…」
マツカ 「サムの方が頼りになる気がしますよ、ワンチャンで」
駄目で元々じゃないですか、と御曹司も。
マツカ 「サムが注意して聞いてくれなくても、その時ですよ」
スウェナ「何も言わないジョミーよりマシね、どう考えても」
取り替えましょうよ、とスウェナちゃんも乗り気。
スウェナ「今年のキースのお供はサムで! それがいいわよ」
ジョミー「ぼくの立場はどうなるわけ!?」
アドス和尚のシゴキがありそう、と怯えるジョミー君ですけど。
シロエ 「そこは我慢をして下さい。みんなのためです」
マツカ 「たまには奉仕の精神を発揮するべきですよ」
腐ってもお坊さんでしょう、と御曹司のツッコミ。
マツカ 「世のため、人のために尽くしてなんぼの職業です」
ジョミー「そうじゃない人が此処にいるけど!」
歩く迷惑、とジョミー君が指差す副住職。
ジョミー「諸悪の根源はキースなんだし、我慢はキースで!」
キース 「だが、あの馬鹿の結婚の件については無罪だぞ」
冤罪だったと認めただろうが、と副住職の反論。
キース 「全部が全部、俺のせいではないんだからな!」
ジョミー「だ、だけど…! だからって、ぼくに回すなんて!」
酷い、とジョミー君も反撃。
ジョミー「キースのお供がサムになっても、何か変わるとは…」
シロエ 「限りませんけど、希望はあります」
誰だって希望が欲しいんですよ、とシロエ君。
シロエ 「ですから交代して下さい! 少なくとも、今年は!」
マツカ 「それで何かが変わるようなら、有難いですしね」
スウェナ「無駄だった時は、元に戻せばいいわよ。また来年に」
今年はサムにすればいいでしょ、とトントン拍子。
どうなるんでしょう…?
2018/07/05 (Thu)
☆相談は折を見て
夏休みの計画を練っているシャン学メンバー、お盆の棚経対策。
キース君のお供をサム君にすれば、災難を避けられる可能性が。
スウェナ「キースも、そういうことでいいでしょ?」
シロエ 「お供としては、サム先輩の方が優秀ですしね」
キース 「確かに、いいことずくめではある」
デキるお供がついてくる上に、災難も回避、と副住職。
キース 「分かった、帰ったら親父に相談しておく」
一同 「「「イイネ!!!」」」
ジョミー「そ、そんな…!」
あんまりだよ、と喚くジョミー君ですけど、誰もがスルー。
シロエ 「それじゃ、夏休みの計画の方に移りましょうか」
スウェナ「最初は合宿が入るから…。私だけが留守番なわけね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくとブルーもお留守番!」
サムとジョミーは修行だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「今年も璃母恩院で頑張って来てねーっ!」
ジョミー「ソレも断わりたいんだけど…!」
ブルー 「ダメダメ、棚経に備えて修行も頑張る!」
ぼくの顔に泥を塗らないでくれたまえ、と銀青様の睨み。
ブルー 「老師にお願いしてあるんだから、真剣にやる!」
サム 「そうだぜ、有難い話じゃねえかよ」
ジョミー「キツイだけだし…!」
あんなのは嫌だ、と叫ぶだけ無駄というもので…。
シロエ 「えーっと…。合宿と修行が終わったら山の別荘で…」
キース 「ああ。その合間にジョミーは親父のシゴキだ」
親父がその気になってくれれば、と副住職の笑み。
キース 「卒塔婆書きで気が立っているから、半端じゃないぞ」
シロエ 「そういえば、そういうシーズンでしたね」
朝から晩まで卒塔婆書きの季節でしたっけ、とシロエ君。
シロエ 「熟練のアドス和尚でもキレるわけですか?」
キース 「もちろんだ。いつでも瞬間湯沸かし器という状態だ」
スウェナ「ブチ切れるのね?」
キース 「些細なことでな!」
だから慎重に持ち掛けないと…、という棚経の話。
怖そうですねえ…?
2018/07/06 (Fri)
☆晩酌用にお届け
夏休みの計画中のシャン学メンバー、お盆の棚経の方も対策中。
キース君のお供をサム君に変えて、災難を回避する目論見で…。
シロエ 「キレやすいんなら、充分に注意して下さいよ?」
スウェナ「そうよ、話がパアになったら困るもの」
ジョミー「ぼくは、その方がいいんだけど!」
マツカ 「ジョミーの意見は、誰も聞いてはいませんから」
大切なのは棚経対策です、と御曹司、バッサリ。
マツカ 「キース、よろしくお願いします。アドス和尚に」
キース 「承知した。晩酌の時にでも尋ねてみよう」
ぶるぅ 「んとんと…。それなら、何か持ってく?」
枝豆でも茹でてあげようか、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「キースが訊きに行く時間に合わせて、お届けで!」
キース 「有難い。瞬間移動で届くんだな?」
ぶるぅ 「うんっ! 冷奴とかもつけて、晩酌セット!」
それでどうかな、と笑顔全開。
ぶるぅ 「卒塔婆書きで毎日疲れてるんなら、お疲れ様、って」
キース 「なるほどな…。銀青様からの差し入れか…」
きっと効果は抜群だろう、と副住職。
キース 「一気に機嫌が良くなるだろうし、チャンスだな」
ブルー 「ただ、問題はジョミーなんだよね…」
なにしろスキルが低すぎるから…、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「ぼくだってオススメしかねるわけだし、あまり…」
キース 「正直言って期待は出来んが、可能性に賭けよう」
相談は今夜だ、と副住職の決意。
キース 「駄目だった時は諦めてくれ。俺も親父が怖いからな」
シロエ 「分かってます。でも、出来るだけのことは…」
スウェナ「やって欲しいわよね」
晩酌セットもつくんだから、とスウェナちゃん。
スウェナ「いいわね、棚経のお供、今年は交代よ?」
キース 「ああ。俺にはサムがつく方向で」
一同 「「「イイネ!!!」」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 説得、頑張ってねーっ!」
明日が楽しみ、と飛び跳ねるお子様。
晩酌セットは効くんでしょうか?
2018/07/07 (Sat)
☆結果にワクワク
夏休みの計画中のシャン学メンバー、お盆の棚経も気になる所。
キース君のお供をサム君にすれば、少しはマシになりそうで…。
シロエ 「キース先輩、説得よろしくお願いします!」
キース 「分かった、名誉挽回のチャンスだからな」
ぶるぅの晩酌セットに期待だ、といった所で解散、そして翌日。
シロエ 「おはようございます!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
今日もゆっくりしていってね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
スウェナ「棚経の話は、どうなったのかしら?」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくは覗き見してないし…」
ブルー 「ぼくも覗いていないんだよ。キースの報告待ちだね」
こういったことはサプライズがいい、と生徒会長の笑顔。
ブルー 「いい日曜日になるといいねえ、みんな御機嫌で」
シロエ 「ええ、本当に…」
キース先輩はまだでしょうか、と誰もが目を遣る玄関の方。
サム 「話が上手く運んでた時は、俺も楽が出来るぜ」
シロエ 「スクーターを追い掛けなくても済みますしね」
マツカ 「自転車ですしね、キツいですよ」
その点、キースのお供だったら自転車同士で…、と御曹司も。
マツカ 「サムのためにも、吉報が欲しい所ですが…」
ジョミー「ぼくには吉報なんかじゃないから!」
シロエ 「ジョミー先輩の立場は、どうでもいいんです!」
大勢が幸せになれれば、それで…、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「それで効果があるようだったら、来年もですね」
ジョミー「ええっ!?」
スウェナ「そうよね、ずっとサムでいいわね、棚経のお供は」
安心なのが一番なのよ、と言った所へチャイムの音が。
シロエ 「キース先輩の御到着ですよ!」
ぶるぅ 「いらっしゃーい! 入って、入って!」
サム 「いよいよ昨日の報告が聞けるぜ、楽しみだよな!」
ジョミー「ぼくは、ちっとも楽しみじゃないよ!」
キース 「遅くなってすまん」
待たせたな、と副住職の登場ですけど。
さて、結果は…?
2018/07/08 (Sun)
☆断わられました
夏休みを控えたシャン学メンバー、お盆の棚経用に立てた対策。
キース君のお供をサム君に変更、災難を回避するつもりでして。
シロエ 「キース先輩、首尾はどうでしたか?」
マツカ 「サムに変更出来たんでしょうか、アドス和尚のお供」
キース 「……それがだな……」
申し訳ない、と副住職、いきなりのお詫び。
シロエ 「思いっ切りダメだったんですか!?」
キース 「ああ。親父の機嫌は良かったんだが…」
ぶるぅの晩酌セットのお蔭で…、と効果はあった晩酌セット。
キース 「冷奴に枝豆、他にも洒落たのを届けてくれて…」
ぶるぅ 「ぼく、頑張ったのに…。ダメだったの?」
そんなぁ…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」、涙目。
ぶるぅ 「もっと頑張った方が良かった? 夜食セットとか?」
キース 「いいや、ぶるぅは悪くない。悪いのはだな…」
そこのジョミーだ、と指をビシイ! と。
ジョミー「ぼく!?」
キース 「そうだ、貴様が無能だからだ!」
未だにお経も口パクだしな、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「今から仕込んでも間に合わん、と言われたんだ!」
一同 「「「あー…」」」
間に合わないよね、と誰もが納得。
シロエ 「それじゃ、今年の棚経もジョミー先輩ですか…」
キース 「残念ながら、そういうことだな」
諦めてくれ、と苦渋の表情。
キース 「その分、それまでの夏休みを、だ…」
シロエ 「楽しむしかないってことですね…」
山の別荘には誰かさんが来ませんからね、とシロエ君。
シロエ 「仕方ありません、お盆までの期間を楽しみましょう」
サム 「その前に、お互い、合宿と修行体験だけどよ…」
ブルー 「ジョミーは特に頑張りたまえ!」
無能だと言われないように、と銀青様の仰せ。
ブルー 「この夏休みを有意義に!」
シロエ 「ぼくたちは柔道を頑張りますから!」
ジョミー「なんで、ぼくまで!」
悪いのはキースだ、と喚いてますけど。
夏休みも波乱になりますかねえ…?
2018/07/09 (Mon)
☆修行して欲しい
棚経の災難を回避するべく、シャン学メンバーが考え出した策。
けれどもアドス和尚に蹴られて、そして夏休みのスタートで…。
ジョミー「あー、疲れたー…。今年も死んだ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おかえりなさぁーい!」
お疲れ様でしたー! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお出迎え。
シロエ 「ぼくたちも無事に合宿終了です。有意義でした!」
キース 「ああ。ジョミーの修行がどうだったかは知らんがな」
ジョミー「いつも通りだよ、死んだだけだよ…」
なんで一週間も修行を、とジョミー君、ブツブツ。
ジョミー「普通のコースは二泊三日で終わるのに…」
サム 「ブルーのお蔭で延長なんだぜ、有難く思えよ」
なのにお経も覚えねえなんて、とサム君の文句。
サム 「そんな調子じゃ、プロの坊主になれねえぜ?」
ジョミー「ならなくていいから!」
シロエ 「いいえ。そこの所は、なって貰わないと困ります!」
サム先輩の代理が務まるようにして下さい、という注文。
シロエ 「でないと、棚経のお供が出来ません。アドス和尚の」
ジョミー「なんで、ぼくが!」
スウェナ「決まってるじゃない、災難除けよ!」
来年は代わって欲しいものね、とスウェナちゃん。
スウェナ「誰かさんを封じられるパワーが必要なのよ!」
サム 「俺に出来るって保証はねえけど、ジョミーよりは…」
オタオタしねえ分だけマシかな、とサム君も。
サム 「毎年、悲惨みてえだけどよ」
キース 「あの馬鹿野郎は、勘違いをしていやがるからな!」
お盆を何だと思ってるんだ、と副住職も苦い顔。
シロエ 「お彼岸とかと同列でしょう?」
マツカ 「それっぽいですよね…」
御利益パワーに期待ですから、と御曹司。
マツカ 「今年も何かやらかさないといいんですけどね…」
シロエ 「妙なオブジェは勘弁ですよ」
サム 「スイカに卒塔婆が刺さってたって聞くよな…」
俺ならビビッてもスルー出来るぜ、とサム君の自信。
頼もしいですね?
2018/07/10 (Tue)
☆サプライズの場
夏休みがスタートしてるんですけど、今年のお盆も受難の予感。
棚経のお供をサム君にする策、見事にコケてジョミー君でして。
シロエ 「サム先輩なら、スルースキルが高そうですしね…」
マツカ 「ジョミーよりも修行が出来ている分、安心ですよ」
ブルー 「それは間違いないだろうねえ、棚経に専念!」
周りなんかは気にしないよね、と銀青様も。
ブルー 「デキる坊主は、そんなものだよ。何があろうと!」
キース 「言えてるな…。棚経は年に一度のサプライズの場だ」
一同 「「「サプライズ?」」」
キース 「普段は行かない家にもお邪魔するからな」
それだけに驚く要素は山ほど、と副住職の言。
キース 「線香立てに線香が刺さらないのは普通だそうだ」
一同 「「「へ?」」」
何故、お線香が刺さらないのかと首を傾げる御一同様。
シロエ 「あのですね…。線香立ては、お線香専用ですよ?」
スウェナ「お線香用に出来ているのよ、刺さらないなんて…」
マツカ 「普通じゃないと思いますけど?」
欠陥商品というヤツでしょうか、と御曹司の問い。
マツカ 「百均とかで買ったヤツだと、刺さらないとか…?」
キース 「いや。高級品の線香立てでも、ダメな時はダメだ」
シロエ 「何故、そうなるんです!」
キース 「全く使っていないからだな、普段の日には」
灰がすっかり固まってしまって刺さらないのだ、という話。
キース 「そうなった時も、冷静に対処してこそで…」
シロエ 「気合で刺すというわけですか?」
キース 「力任せでは折れてしまうし、灰作務からだ」
失礼します、と線香立てのケアをするのが正しいとか。
キース 「そんなのは、まだ序の口で…。他にも沢山」
スウェナ「サプライズがあるということね? 棚経に行くと」
キース 「座布団を猫が占拠していて動かないとか、色々と…」
シロエ 「誰かさんじゃなくても、リスキーですね…」
スルースキルが要りそうですね、とシロエ君。
恐るべし、棚経…。
2018/07/11 (Wed)
☆アウトらしい猫
夏休みに入ったシャン学メンバー、話題はお盆の棚経について。
必須らしいのがスルースキルで、お坊さんなら高くて当たり前。
シロエ 「あのですね…。猫の対処はどうするんですか?」
キース 「座布団を占拠されてた時か?」
シロエ 「そうです、そうです! 気になりますから」
正しい対処の方法が、と好奇心に輝く瞳。
シロエ 「線香立てならケアらしいですし、猫の場合は?」
キース 「おい。…マニュアルがあると思うのか?」
猫なんぞに、とキース君の渋面。
シロエ 「無いんでしょうか?」
キース 「あるわけなかろう、そうでなくても猫はだな…」
ブルー 「坊主の世界では、ちょっとランクが落ちるんだよ」
一同 「「「へ?」」」
なんでまた、と誰もがキョトン。
シロエ 「ランク落ちって、何なんですか?」
キース 「そのまんまだが? ペットとしては人気なんだが…」
ブルー 「経典をしっかり勉強するとね、アウトなのがね…」
一同 「「「アウト?」」」
ますますもって意味が不明だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「アウトって…。猫のどの辺が駄目なんでしょう?」
マツカ 「ピラミッドよりも古い時代から、飼われてますよね」
人気の上では犬と同格では…、と御曹司。
マツカ 「経典を齧るネズミも退治していた筈ですが?」
キース 「まあ、そういうのはあるんだが…。しかしだな…」
ブルー 「どうしようもない生き物だという認識がね…」
猫にはセットものなんだよね、と銀青様の深い溜息。
ブルー 「涅槃図というのを知ってるかい?」
一同 「「「えーっと…?」」」
ブルー 「涅槃会に必須の絵なんだけどね」
お釈迦様の御命日が涅槃会で…、という説明。
ブルー 「その絵には猫がいないんだよ」
キース 「沢山の動物が、お釈迦様の死を嘆くんだが…」
ブルー 「正統派だと、猫は描かない」
一同 「「「え?」」」
どうしてなのだ、と一同、ビックリ。
何故、猫が不在に…?
2018/07/12 (Thu)
☆罪深い生き物
夏休み中のシャン学メンバー、話題はお盆の棚経なんですけど。
棚経を妨げるモノは色々、猫もあるそうで、その猫が問題。
シロエ 「猫は描かないって…。涅槃図のお約束ですか?」
キース 「描いてあるのも少なくはないが、そういったのは…」
ブルー 「絵師の知識が足りないんだな、と思われるよね」
坊主の視点で眺めたならば、と銀青様のお言葉。
スウェナ「どうして猫は駄目なのよ? 可愛いじゃないの!」
マツカ 「ランクが落ちるから、描かないんですか?」
キース 「いや、本来は描くべきではない生き物なんだ」
ブルー 「なにしろ、罪深い生き物だしねえ…」
お経をしっかり勉強したなら、それが分かる、という話。
ブルー 「やってはいけないことをしたのが、猫だからさ…」
キース 「ああ。お釈迦様がお亡くなりになった元凶だからな」
一同 「「「ええっ!?」」」
どうして猫がお釈迦様を…、とビックリ仰天の御一同様。
シロエ 「猫って、アサシンだったんですか!?」
キース 「いや、差し向けられたわけではないし…」
ブルー 「本能に忠実に行動した結果が、そうなったんだよ」
一同 「「「本能…?」」」
煩悩じゃなくて本能なのか、と誰もがポカーン。
シロエ 「本能で行動した結果って…。殺人鬼でしょうか?」
マツカ 「猫又なら、そうなるでしょうけどね…」
スウェナ「それは普通の猫なわけよね?」
どう転がったら、お釈迦様を殺せるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「何かウイルスを持っていたわけ?」
シロエ 「それはあるかもしれませんね。狂犬病とか」
お釈迦様を噛んだら感染したとか…、との説も出てますけれど。
キース 「それなら同情の余地がある。猫に罪は無いしな」
シロエ 「だったら、何をやったんです?」
ブルー 「特効薬を奪ったんだよ、お釈迦様の病を治すための」
一同 「「「特効薬…?」」」
ますます分からん、と深まる謎。
いったい、猫が何をやらかしたんでしょう…?
2018/07/13 (Fri)
☆奪われた薬
夏休みに入ったシャン学メンバー、今の話題は棚経ですけれど。
そこからズレて猫の話で、罪深い生き物だということでして…。
シロエ 「特効薬を猫が奪ったって…。本当ですか?」
マツカ 「マタタビだったら分かりますけど、薬ですよね?」
その猫は薬物中毒だったんでしょうか、と御曹司の疑問。
マツカ 「猫の好物は魚とかですし、薬なんかは…」
シロエ 「盗らないと思いますけどね?」
キース 「直接、盗ったわけではないな。それは確かだ」
ブルー 「単に、好物を捕まえて食べただけなんだけどね…」
それが罪深かったのだ、と銀青様、合掌。
ブルー 「お釈迦様は食あたりで亡くなったんだよ」
一同 「「「食あたり?」」」
キース 「ああ。柔らか豚という食べ物にあたってな」
一同 「「「柔らか豚?」」」
肉じゃないか、と誰もが見合わせる顔。
ジョミー「なんで、肉!? ぼくでも精進料理だったのに!」
サム 「修行体験も本物の修行も、肉はダメだぜ?」
キース 「その辺は後付け設定なんだ」
ブルー 「お釈迦様の時代は、肉を食べても良かったんだよ」
そしてお召し上がりになったのが柔らか豚だ、と銀青様。
ブルー 「だけどあたって、命の危機になってしまって…」
キース 「お釈迦様の母上が、お浄土から特効薬をだな…」
ブルー 「地上へと投げて下さったんだよ。でも、その薬が…」
キース 「高い木の枝に引っ掛かってしまって、届かなくて…」
取りに登ろうとしたのがネズミなのだ、と副住職の解説。
キース 「薬が引っ掛かった枝を齧れば、落とせるからな」
シロエ 「ネズミなんですか? だったら、猫は…」
そのネズミを捕まえて食べたんですね、とシロエ君。
シロエ 「それで薬は届かないままで、お釈迦様は…」
キース 「そういうことだ。実に罪深いことをしたものだな」
ブルー 「死んで詫びても足りないほどだよ」
お釈迦様を殺したんだから、とキッツイ言葉が。
涅槃図にいないわけですねえ…?
2018/07/14 (Sat)
☆逸れた矛先
夏休み中のシャン学メンバー、棚経のお供からズレている話題。
お坊さんから見れば罪深いのが、猫という生き物らしくって…。
シロエ 「お釈迦様を殺した犯人扱いなんですか? 猫は」
キース 「その通りだが? ちゃんと薬が届いていれば、だ…」
ブルー 「お釈迦様は治ったわけなんだからね」
なんと言ってもお浄土特製の特効薬だ、と銀青様。
ブルー 「それを阻んだ猫はアウトだよ、どう考えても」
キース 「お釈迦様の死を嘆く資格は全く無いな」
涅槃図に登場しないのは当然、と副住職も。
キース 「そんな生き物に対して、マニュアルは要らん!」
一同 「「「あー…」」」
棚経の話ね、と頷く御一同様。
シロエ 「猫が座布団を占拠してた場合は、適当なんですね?」
キース 「流石に蹴飛ばすわけにはいかんし、待ちの姿勢だな」
飼い主が追い払うか、自主的に退去してくれるのを…、と。
キース 「中には運んだ坊主もいる」
一同 「「「へ?」」」
キース 「動かないから、檀家さんと一緒に、座布団ごと」
仏壇の前が空かないことには棚経が出来ん、と、もっともな話。
キース 「そういうサプライズが山ほどあるのが、棚経だな」
スウェナ「スルースキルは確かに要るわね…」
マツカ 「サムの方が明らかに向いていますね、棚経に…」
誰かさんが何をやらかそうともスルーですから、と御曹司。
マツカ 「でも、ジョミーだと、巻き込まれますし…」
シロエ 「早く代わって欲しいですよね、修行を積んで」
アドス和尚のお眼鏡に叶う器になって…、とシロエ君も。
シロエ 「そうすれば少しは平和になります!」
スウェナ「今よりはマシね」
ジョミーも努力しなさいよ、と逸れた矛先。
スウェナ「この夏から心を入れ替えて! お経も読んで!」
サム 「まずは口パク卒業だよなあ、勉強しろよ?」
一同 「「「イイネ!」」」
ジョミー「ぼくが!?」
なんで、と慌てふためくジョミー君。
これは旗色、悪そうかも…?
2018/07/15 (Sun)
☆名前を知るには
先月のソルジャーからの提案、キース君を別の世界にお持ち帰り。
家族ごと連れて帰るんだそうで、シャン学メンバーには嬉しい話。
キース 「奥の手なんぞが通用すると思うのか? 俺の家で!」
ブルー 「そう思う根拠は何なんだい?」
キース 「元老寺の法律は親父だからな、他人がどうこう…」
出来るもんか、と言ってますけど。
ブルー 「それはどうかな? ぼくは滅多に使わない手だけど…」
シロエ 「どんなのですか?」
ブルー 「誰かさんが得意なヤツだよ、うん」
別の世界から覗き見しているよね、と生徒会長。
ブルー 「あの要領でさ、こう…。ぶるぅの力で」
サム 「あー! 中継するのな、最近、御無沙汰だったけどよ」
ジョミー「前は色々やっていたよね、生中継!」
アレで外から見られるんだ、とジョミー君の歓声。
ジョミー「キースが技を食らう所も、リングネームも!」
ブルー 「そういうことだね、アドス和尚の全てが分かるよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、頑張る!」
久しぶりのサイオン中継だもん、と張り切るお子様。
ぶるぅ 「みんなも、うんと楽しんでね!」
一同 「「「やったー!!!」」」
アドス和尚のリングネームが分かる、と御一同様、大喜び。
シロエ 「というわけです、キース先輩」
マツカ 「安心して技を食らって下さい、存分に」
スウェナ「それじゃアカウントを作りましょうよ、@副住元老で」
でもって早速、呟きましょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「副住職だけど、何か聞きたいことある? よね?」
ジョミー「そうそう、それが第一声で!」
ハッシュタグも何かつけるといいかも、とジョミー君、ウキウキ。
ジョミー「何がいいかな、やっぱり「#坊さんあるある」?」
サム 「盆じゃねえけど、ニーズはありそうだぜ」
キース 「お前たち、本気でやる気なのか!?」
シロエ 「何か問題ありますか?」
ありませんよね、とシロエ君のキッツイ一言。
キース君、ピンチ…。
2018/06/16 (Sat)
☆多数決でいこう
ソルジャーが先月提案したのが、キース君をお持ち帰りすること。
家族ごと連れて行くそうですけど、誰もが乗り気になったソレ。
キース 「も、問題なら大いにあると思うが! 俺の人権とか!」
シロエ 「人権ですか…。それを言うなら、ぼくたちもですね?」
ジョミー「うん、ぼくたちにも人権、あるから!」
でもって踏みにじられてばっかりだから、とジョミー君。
ジョミー「キースのせいでさ、何度酷い目に遭ってるか…」
サム 「数え切れねえよな、正直言って」
マツカ 「本当に、その通りですよ。堪忍袋の緒が切れます」
ぼくは温厚な方ですけどね、と御曹司までが。
マツカ 「多数決がいいとは言いませんけど、この場合は…」
シロエ 「不幸になった人数の方が、遥かに多いですからね…」
スウェナ「尊重されるべきなのは、私たちの方の人権よ!」
キースよりもね、と元ジャーナリスト志望の人。
スウェナ「私たちは全部で五人なの! ブルーたちを抜いても!」
ブルー 「ぼくとぶるぅも数に入れるなら、七人になるね」
シロエ 「それに対して、キース先輩はご両親を入れても…」
マツカ 「たった三人にしかならないんですよ」
誰が聞いても、ぼくたちの方に分があります、と御曹司の意見。
マツカ 「何か文句がありますか、キース?」
キース 「そ、それは…。確かに数では負けてるんだが…」
しかし…、と副住職、冷汗ダラダラ。
キース 「だからと言って、俺を犠牲にするというのは!」
マツカ 「じゃあ、ぼくたちならいいんでしょうか?」
迷惑をかけてもいいんですか、と御曹司の方も瞳がマジ。
マツカ 「会社だったら、よくあることです。誰かがですね…」
ブルー 「責任を取って辞職とかだね」
キースもそれを見習いたまえ、と生徒会長。
ブルー 「一部始終は、ぶるぅに中継させるから!」
キース 「そ、そんな…!」
マツカ 「自業自得です!」
さあ、アカウントを作りましょうか、と笑顔。
呟くんですね…?
2018/06/17 (Sun)
☆ツイートするには
先月のソルジャーからの提案、キース君を家族ごとお持ち帰り。
誰にとっても魅力的な話で、シャン学メンバーやる気満々でして。
マツカ 「@副住元老でいいですね? アカウントは」
シロエ 「充分です! 第一声は、何か聞きたいことある、で!」
サム 「副住職だけど、ってのを忘れちゃ駄目だぜ?」
ジョミー「ハッシュタグの「#坊さんあるある」もね!」
それでお願い、と皆が見守るマツカ君の手許とスマホ。
スウェナ「要はキースが身バレすればいい話なのよね」
シロエ 「そうです、そうです! まずは炎上騒ぎからで!」
マツカ 「キースのことだ、と分かる中身も要りますね…」
アカウントだけでは甘いですから、と御曹司。
マツカ 「元老寺だと特定可能なネタも、ちりばめましょう」
ジョミー「そこはやっぱりクリームちゃんかな?」
ブルー 「どうだろう…。アドス和尚の知り合い、見るかな?」
炎上した後なら見そうだけれど、と銀青様が傾げる首。
ブルー 「それまでは普通にスルーじゃないかな、そんなのは」
一同 「「「うーん…」」」
何を呟くべきだろうか、と考える間にマツカ君がサクサクと。
マツカ 「今、アカウントを作りました。画像、どうします?」
シロエ 「元老寺の山門なんかはどうでしょう?」
一同 「「「イイネ!!!」」」
見る人が見たら即バレだよね、と大歓声が。
ブルー 「それなら、ぶるぅに撮って来てもらおうかな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ どんな角度がいいかな?」
境内も入った方がいいよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「んとんと…。宿坊も撮って来ようかなぁ?」
シロエ 「それも使いましょう、直球勝負で!」
お願いします、とシロエ君の注文。
シロエ 「元老寺の名前が入ったものなら、何でもいいです!」
ぶるぅ 「オッケー!」
キース 「頼む、ツイッターは勘弁してくれ!」
本気で俺が殺されるから、と慌ててますけど。
同情の余地は無さそうですよね…?
2018/06/18 (Mon)
☆お迎えも来ました
ソルジャーが先月提案したのが、キース君と家族を持ち帰ること。
今も乗り気な御一同様、実現させるべくツイッターで呟くつもり。
ぶるぅ 「んとんと…。アイコン用のと、他に幾つかでいい?」
マツカ 「ええ。アイコンも何種類か作ってみたいですね」
シロエ 「そうですね! こう、一目で分かりそうなのを…」
元老寺の文字は小さすぎて見づらいですし、とシロエ君。
シロエ 「これぞ元老寺、という個性的なのをお願いします!」
ぶるぅ 「オッケー! 山門と境内の何かだよね?」
ジョミー「宿坊がちょっと入るといいかな、見えてる筈だし」
サム 「檀家さんでなくても、泊まった人ならピンとくるよな」
それでいこうぜ、とサム君もプッシュな宿坊と山門。
サム 「早いトコ、撮って来てくれよな!」
ぶるぅ 「うんっ! 炎上した後は、サイオン中継だよね!」
キースがプロレスの技を食らうの、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「アドス和尚のリングネームって、何なのかなぁ?」
キース 「それがあるとは限らんのだが!」
学生プロレスをやっていたかは謎だ、と副住職、必死。
キース 「無駄骨になるということもあるしな、こう、穏便に…」
シロエ 「ツイートするなと言うんですか?」
キース 「そうなんだが!」
そのアカウントを削除してくれ、と土下座。
キース 「真面目に俺の未来が無いから、それだけは!」
??? 「未来なら、あると思うけどねえ…?」
素敵なのが、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「話は聞かせて貰ってたんだよ、来てくれるって?」
シロエ 「はい、是非、持って帰って下さい!」
じきに炎上しますから、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「元老寺から追い出された時は、どうぞよろしく!」
Aブルー「任せといてよ、三食昼寝つきの生活!」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「俺は良くない!」
イイネも何も、とワタワタしていますけど。
どうやら後が無さそうですね?
2018/06/19 (Tue)
☆記念に撮りたい
先月のソルジャーからの提案、キース君と家族のお持ち帰り。
乗り気なシャン学メンバーの所へ、そのソルジャーが現れまして。
Aブルー「早くツイッターを始めようよ! そのアカウントで!」
シロエ 「アイコンとかが、まだですからね…。それが先です」
マツカ 「印象深いのを作りたいですから、まずは写真で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 元老寺まで行ってくるねーっ!」
カメラ、カメラ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が一眼レフを。
ぶるぅ 「やっぱりカメラもいいのでないと…。頑張るもん!」
シロエ 「素敵な写真をお願いしますね、宿坊入りの」
ぶるぅ 「うん、任せといて!」
その前に…、とカメラを構えるお子様。
ぶるぅ 「炎上前と後との記念写真も欲しいでしょ?」
シロエ 「いいですね! キース先輩の使用前と使用後ですね?」
ぶるぅ 「そうなの! 並べてツイッターに上げたら良さそう!」
人気の画像があったんだよね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「何年か前のお盆の時にね、「#坊さんあるある」で…」
ブルー 「凄い人気で、リツイートの嵐だったんだよ」
ジョミー「へえ…? どんなのだろ?」
ぶるぅ 「お盆の行事が始まる前と、後との拙僧だったけど?」
並べて写真が上げてあったの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「始まる前の凛とした拙僧、っていうのが柴犬!」
一同 「柴犬?」
ブルー 「雪の中にキリッと立ってる姿で、凛としていたんだよ」
でも…、と銀青様がニヤニヤ。
ブルー 「お盆が終わった後の拙僧というのが、それは酷くて…」
サム 「何だったんだよ、夏バテの犬かよ?」
それなら分かる、と言ってますけど。
ぶるぅ 「違うよ、エイの干物だったんだよ!」
一同 「「「干物!?」」」
ブルー 「すっかり干からびて、口をポカンと開けててさ…」
ぶるぅ 「ホントにギャップが凄かったの! だからキースも!」
炎上の前と後とで記念に一枚、と笑顔。
並べてアップするんですね…?
2018/06/20 (Wed)
☆ポーズはこれで
ソルジャーからの素敵な提案、キース君を家族ごと持ち帰ること。
ついにお迎え登場とあって、張り切るのがシャン学メンバーで…。
シロエ 「いいですねえ! 炎上前の拙僧と、炎上後ですか!」
マツカ 「今のキースと、その後のキースを並べるんですね」
どうせ身バレはしてるんですから、無問題です、と御曹司。
マツカ 「ぶるぅ、いいのをお願いしますよ。キリっとしたのを」
ぶるぅ 「うんっ! だけど、キースの協力が無いと…」
キリッとしてよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の注文。
ぶるぅ 「それと衣も、出来ればお願い!」
キース 「衣だと!?」
ぶるぅ 「そう! 副住職らしく、着て欲しいんだけど…」
元老寺から取り寄せるから、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「着替えてポーズを取って欲しいの、決めポーズを!」
キース 「決めポーズ…?」
シロエ 「今、それで思い付きました! 炎上後の方を!」
こういうポーズはどうでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「アドス和尚にプロレスの技を食らった瞬間です!」
ジョミー「あー! 決めポーズはアドス和尚だけどさ…」
スウェナ「誰が見たって、楽しい写真になるわね、それは」
だけど、ぶるぅは大丈夫かしら、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「サイオン中継してくれるんでしょ、写真も撮れるの?」
ぶるぅ 「大丈夫! 写真を撮るなら、現場に行くから!」
カメラを構えながら中継するの、と頼もしい言葉。
ぶるぅ 「キースも、それでかまわないでしょ?」
キース 「なんで、そうなる!」
シロエ 「炎上にプラスアルファですから、有名人ですよ?」
一気に人気者になれます、とシロエ君もプッシュ。
シロエ 「早く法衣に着替えて下さい、まずは炎上前からです!」
Aブルー「いいねえ、それが済んだらツイートなんだね?」
マツカ 「呟かないと、何も始まりませんしね」
キース 「呟かなくていいっ!」
俺の人生がパアになるから、と副住職の叫び。
それが目的ですが…?
2018/06/21 (Thu)
☆消えて欲しい人
ソルジャーからのナイスな申し出、キース君と家族のお持ち帰り。
実現させたいシャン学メンバー、ツイッターで呟くつもりでして。
シロエ 「人生がパアでいいんです! 居づらくなれば!」
ジョミー「そうだよ、キースがいなくなったら万歳だから!」
ぼくも自由になれるもんね、とジョミー君。
ジョミー「ブルーがぼくを弟子にしたのは、キースのせいだし」
キース 「そこの所は違うと思うが!」
ジョミー「ううん、キースが一般人だったらさ…」
サム 「俺もジョミーも、僧籍じゃねえかもしれねえなあ…」
寺との接点が何もねえから、とサム君も。
サム 「ちっとは責任あると思うぜ、ジョミーの件も」
キース 「しかしだな…! 俺が此処から消えたからと言って…」
ジョミー「破門して貰えるとは思わないけどさ…」
ブルーだしね、とジョミー君の溜息。
ジョミー「だけど、実害は無くなるから! 棚経のお供とか!」
スウェナ「そうねえ、それは無くなるわよねえ…」
マツカ 「元老寺からアドス和尚が消えますからね」
新しい住職が入るんですから、と御曹司。
マツカ 「お手伝いの人も、新しい人を頼むでしょうし…」
ジョミー「ぼくに声なんか掛からないよね、バイトにしたって」
サム 「俺もだよなあ、お盆は普通に暮らせそうだぜ」
キース 「お前までもか!?」
俺で迷惑しているのか、と副住職の悲鳴。
キース 「サムは熱心に修行していると思っていたが…!」
サム 「それとこれとは別件だぜ。棚経、半端ねえし…」
アドス和尚のお供はキツイ、とサム君、ブツブツ。
サム 「自転車でスクーターを追い掛けるんだぜ、炎天下に」
シロエ 「ハードですよね、毎年、毎年」
マイナスですよ、とシロエ君。
シロエ 「ですから、キース先輩にはですね…」
スウェナ「消えて貰うのが一番なのよね、この世界から」
キース 「そ、そんな…!」
俺は消えたくないんだが、と泣きの涙の副住職ですけど。
リーチですねえ…?
2018/06/22 (Fri)
☆記念に撮るなら
ソルジャーが持ち出した素敵な話が、キース君一家のお持ち帰り。
やる気満々のシャン学メンバー、着々と話を進めてまして…。
シロエ 「とにかく写真からですね。何はともあれ」
マツカ 「ええ。炎上前のキリッとしたキースの記念写真です」
衣でポーズを取って下さい、と御曹司の注文。
マツカ 「炎上後の方も、ぶるぅがきちんと撮りますから」
ジョミー「楽しみだよねえ、サイオン中継!」
スウェナ「アドス和尚のリングネームが分かるんだものね」
どんなのかしら、とスウェナちゃんの瞳がキラキラ。
スウェナ「ついでに技にも期待だわ! 学生プロレス!」
キース 「だから、やっていたとは限らないと…!」
サム 「その辺は見てのお楽しみだぜ、無くて元々!」
あったら儲けモンだからよ、とサム君もニヤリ。
サム 「ツイートする時は、技の名前も添えるしよ…」
マツカ 「もちろんリングネームもですね」
アドス和尚の知り合いも見てくれるでしょう、と御曹司。
マツカ 「とっくに炎上した後ですけど、リツイートがですね…」
シロエ 「凄いでしょうね、トレンド入りを果たすかもです!」
元から炎上してたんですから、とシロエ君も。
シロエ 「早く写真を撮りましょう! 今の姿の!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 衣を取り寄せればいい?」
色付きの衣の方がいいかな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ただの黒いのじゃ、つまんないかな?」
ブルー 「墨染めでいいと思うけどねえ? お坊さんらしくて」
素人さんは坊主の世界に疎い、と銀青様のお言葉。
ブルー 「いろんな色の衣のことは、知られていないよ」
ぶるぅ 「そっかぁ…。じゃあ、黒いので!」
法衣、法衣…、とサイオンで調べている模様。
ぶるぅ 「キース、お袈裟は輪袈裟でいい?」
キース 「衣も、輪袈裟も、要らんのだが!」
Aブルー「そう言わないでさ…。記念に一枚!」
ぼくの世界に来る前にね、とソルジャーの笑顔。
本気ですね…?
2018/06/23 (Sat)
☆法衣はパリッと
ソルジャーからのナイスな提案、キース君を家族ごとお持ち帰り。
すっかり乗り気なシャン学メンバー、ツイートの準備中でして…。
ぶるぅ 「んーと…。キースの衣は、今朝のでいい?」
キース 「はあ?」
ぶるぅ 「朝のお勤めで着てたヤツ! それと輪袈裟と!」
お部屋に吊ってあるヤツだけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それとも新しいのがいい? 箪笥に入っている衣!」
シロエ 「箪笥のがいいと思いますけどねえ? 使用済みより」
マツカ 「そうですねえ…。パリッとしたのが良さそうです」
写真じゃ匂いは伝わりませんし…、と御曹司の意見。
マツカ 「匂いも伝えてくれるんだったら、今朝のがですね…」
サム 「あー! 抹香臭くていい感じなのな、坊主らしくて!」
マツカ 「ええ。でも、残念なことに無理ですからね…」
キリッとした写真にはパリッとしたのを…、と御曹司。
マツカ 「ぶるぅ、箪笥のでお願いします」
ぶるぅ 「オッケー! 一式あるから、全部揃えて!」
キース 「やめてくれ!」
本当に真面目に勘弁してくれ、と副住職、土下座。
キース 「炎上前も後もどうでもいいから、アカウントを…!」
マツカ 「削除してくれと言うんですか?」
キース 「頼む、この通りだ!」
詫びろと言うなら何千回でも…、と床に擦り付ける額。
キース 「別の世界に行くのも嫌だが、親父が怖い!」
ブルー 「分かってないねえ、そこは孝行する所だよ」
シロエ 「ですよね、ブラック企業以上なお寺からですね…」
サム 「親父さんも自由になれるんだぜ?」
結果オーライってヤツだよなあ、とサム君が立てる親指。
サム 「怒ってるのは最初だけだぜ、じきに褒められるって!」
ブルー 「そうだよ、パルテノンにはブルーが送迎してくれるし」
Aブルー「任せといてよ、最高に楽な暮らしを提供するから!」
キース 「そんなのは要らん…!」
俺は普通に生きたいんだ、と叫んでますけど。
それが迷惑です…。
2018/06/24 (Sun)
☆早めに引っ越せ
ソルジャーからの素敵な申し出、キース君一家を連れて帰ること。
誰もが乗り気で、ツイッターでの炎上を企画している最中でして。
キース 「俺は一介の副住職として、平和に生きたいんだが!」
シロエ 「キース先輩にとっての平和は、ぼくたちの災難です!」
ジョミー「そうだよ、いるだけで迷惑するんだからさ」
この際、引っ越して欲しいんだけど、とジョミー君の突き放し。
ジョミー「たまには帰って来てもいいから、基本はさ…」
スウェナ「あっちの世界にいて欲しいわよね、誰かさんの専属で」
そうなれば平和になるんだから、とスウェナちゃんも。
スウェナ「特別手当も払ってくれずに、いつも迷惑三昧だものね」
サム 「マジでどうしようもねえもんなあ…。歩く災難で」
迷惑を通り越して災難、とサム君、決め付け。
サム 「お迎えもやって来たんだからよ、引っ越せよな!」
Aブルー「ぼくの方なら、いつでもオッケー! 今日にでも!」
御本尊様は少し遅れるけれど…、と微笑むソルジャー。
Aブルー「元老寺のとそっくりなのをプロに注文するから!」
キース 「気遣いは要らん!」
Aブルー「そう言わずに! 最高級の素材で彫って貰うよ!」
それまではブルーのを借りようかな、と傾げる首。
Aブルー「此処の阿弥陀様、借りてもいいかな?」
ブルー 「かまわないけど? みんなで見付けた阿弥陀様だし」
埋蔵金を探していた時に…、と銀青様。
ブルー 「ぼくたちが掘り出すまでは、蓮池の底に…」
シロエ 「埋まっていた阿弥陀様ですしね…」
黄金の阿弥陀様ですけれど、とシロエ君の相槌。
シロエ 「御利益はあると思いますから、暫く代理ということで」
Aブルー「じゃあ、それを借りて…。後は部屋とかの準備だけ!」
サム 「早めに持って帰ってくれよな、迷惑野郎を」
マツカ 「そろそろ呟いてもいいですか?」
キース 「待ってくれ…!」
心の準備が出来ていない、とキース君、パニック。
運命や如何に…?
2018/06/25 (Mon)
☆地球まで一緒に
ソルジャーからのナイスな提案、キース君を家族ごとお持ち帰り。
平和な世界になるのは確かで、シャン学メンバーも乗り気でして。
マツカ 「心の準備と言いますけどね、いつ出来るんです?」
シロエ 「そうですよ! どのくらい待てばいいんでしょう?」
延々と引き延ばすのは無しでお願いします、とシロエ君の睨み。
シロエ 「先輩もプロのお坊さんなら、覚悟をですね…」
マツカ 「決めて貰わないと困りますよね、ぼくたちだって」
サム 「うんうん、今のままだとよ…。いつまで経っても…」
俺たちの災難は終わらねえよな、とサム君、キッパリ。
サム 「早いトコ、カタを付けてくれよな。自分の心に」
ジョミー「誰も酷いことは言っていないよ、生き葬式とかさ」
そういう修行もあるらしいしね、とジョミー君。
ジョミー「ハードな修行をしろと言ってるわけじゃないしさ…」
シロエ 「人道的だと思いますけどね? 色々な意味で」
生活は保証されるんですから、とシロエ君も。
シロエ 「命にしたって、きっと守って貰えますよ」
Aブルー「それはもう! ぼくのプライドにかけて全力で!」
人類軍だろうが、マザー・システムだろうが、と頼もしい言葉。
Aブルー「キースたちを船に乗せられるんなら、根性だよ!」
ブルー 「もしかして、地球にも行ける勢い?」
Aブルー「座標さえ分かれば、行っちゃえるよね!」
雲海の星にサヨナラだよ、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「充実のセックスライフがあるなら、パワー全開!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅも頑張るんだね!」
Aブルー「もちろんだよ! 覗きの楽しみがアップするから!」
三分間しか持たない力でも期待できるよ、と嬉しそうな人。
Aブルー「キースも一緒に地球に行けたら、最高だよね!」
キース 「最初から地球の住人なんだが、俺は!」
Aブルー「ぼくの世界の地球にも、是非!」
コンプリートしてくれたまえ、と笑顔ですけど。
地球が二つですか…。
2018/06/26 (Tue)
☆名僧になれます
ソルジャーの素敵すぎる提案、キース君を家族ごと持ち帰ること。
乗り気になったシャン学メンバー、着々と話を進めてまして…。
シロエ 「キース先輩、地球を二つも見られるんですよ?」
ブルー 「素晴らしいよね、普通は出来ない経験だからね」
ぼくだって一つしか知らないんだから、と生徒会長。
ブルー 「ぼくたちのシャングリラで行けるのは、此処だけ!」
ジョミー「出掛けて帰って来るだけだもんね、出発点で」
サム 「だよなあ、見たこともねえ星じゃねえよな」
その点、あっちは違うんだしよ、とサム君も相槌。
サム 「座標も謎でよ、エリートしか行けねえ星なんだっけ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、限られた人しか降りられないね」
なにしろ人類の聖地だけに…、と頷くソルジャー。
Aブルー「だからラスボスつきなんだけどさ…。地球は」
一同 「「「ラスボス?」」」
Aブルー「グランド・マザーだよ、SD体制の頂点で要!」
そういう巨大コンピューターだ、とソルジャーの解説。
Aブルー「だけど、キースを乗せた船なら、大丈夫!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ラスボスも吹っ飛ばすんだね!」
Aブルー「そう! ぼくのパワーを最大限に発揮して!」
パワーの源を乗せてるんだし、とソルジャー、満面の笑顔。
Aブルー「毎日キースが拝んでくれてさ、フルパワーで!」
ブルー 「いいねえ、君の船の仲間たちのためにもなるよね」
スウェナ「地球に行くのが悲願なんでしょ、それとSD体制打倒」
どっちも叶って大喜びよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「行きなさいよ、キース! これは人助けよ!」
シロエ 「大勢の人が助かりますよね」
ぼくたちとは比較にならないくらい、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「ミュウの皆さんが全員、救われますから!」
サム 「坊主としても、そこは外せねえよな」
ブルー 「人を救ってなんぼだからね」
名僧になれるチャンス到来、と銀青様もプッシュ。
出世ですね?
2018/06/27 (Wed)
☆宇宙規模で名僧
ソルジャーからのナイスな提案、キース君を家族ごとお持ち帰り。
そうなれば災難がグンと減るだけに、誰もが乗り気になるわけで。
シロエ 「先輩、名僧になれるそうですよ! もう間違いなく!」
ブルー 「宗祖様を超えるのは確実だろうね、そうなった時は」
マツカ 「一つの種族を救うんですしね、宇宙規模で」
御大師様もビックリでしょう、と御曹司が挙げるビッグな例。
マツカ 「ソレイド八十八ヶ所を開いた御大師様以上ですね」
ブルー 「うん、海外からもお遍路さんが来てるけどさ…」
サム 「所詮は地球の中だけで終わりで、宇宙じゃねえよな」
まだ他の星に人はいねえから、とサム君も。
サム 「その点、あっちの世界の方だと、銀河全部だよな?」
Aブルー「そうだね、銀河系は丸ごとカバーしてるよ!」
そして育英惑星ではミュウが生まれてるんだ、とソルジャーの言。
Aブルー「まだ数少ない新人種だけど、SD体制を倒せたら…」
シロエ 「抹殺されなくなるんですから、増えていきますよね」
その切っ掛けを作るのがキース先輩です、とシロエ君、力説。
シロエ 「人類軍と戦うのは別の人でも、パワーの源ですからね」
Aブルー「無事に地球まで行けた時には、お披露目するよ!」
ミュウだけじゃなくて人類にもね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「全部キースのお蔭なんだ、と大々的に!」
ブルー 「いいねえ、此処に残っていたんじゃ出来ないことだよ」
一介の坊主で終わりそうだし…、と銀青様。
ブルー 「どう頑張っても緋の衣ゲットが精一杯かな」
ジョミー「名僧ってヤツにはなれないよね…」
だから引っ越すべきだと思う、とジョミー君も大きく頷きまして。
ジョミー「アドス和尚にボコられたってさ、将来は名僧だよ?」
スウェナ「いい話じゃないの、行きなさいよ!」
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「是非、名僧になってくれたまえ!」
SD体制始まって以来、初の坊主だ、と笑顔。
そうなんですね…?
2018/06/28 (Thu)
☆救世主を目指せ
ソルジャーの素敵すぎる提案、キース君を家族ごと持ち帰ること。
シャン学メンバーにとっても美味しい話で、誰もがプッシュ。
シロエ 「SD体制始まって以来って…。そうなんですか?」
Aブルー「坊主という職業自体が無いんだよ。キースみたいな」
キリスト教しか無いものだから…、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「キリスト教で言う坊主はいるけど、仏教のはさ…」
サム 「いねえんだな?」
Aブルー「そもそも養成してないからねえ、教育ステーションで」
キリスト教の坊主一択、というのがSD体制の世界らしくて。
シロエ 「キース先輩、聞きましたか? オンリーワンです!」
ジョミー「アドス和尚がいるから、正確に言えば二人だけどさ…」
マツカ 「役に立つのはキースだけですしね、この場合は」
アドス和尚はパワーの源になりませんしね、と御曹司。
マツカ 「無事に地球まで辿り着けたら、立派な救世主です」
シロエ 「名僧を超えていますよね!」
ブルー 「本家の救世主も超えられるってば、キリスト教の!」
そっちは役に立ってないしね、と生徒会長も。
ブルー 「いわゆる人類のための神様で、ミュウにとっては…」
スウェナ「全く存在意義が無いわね、祈るだけ無駄で」
そんな神様よりもキースだわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「もう文字通りに生き仏になれると思うわ、きっと!」
シロエ 「こっちの世界だと、生き仏になるのは大変ですけどね」
ブルー 「生き葬式な修行が必須だからねえ、生き仏は…」
それをしなくても生き仏だよ、と銀青様の笑顔。
ブルー 「ただシャングリラに乗っているだけで名声ゲット!」
Aブルー「うん、面倒はぼくに任せて!」
そして名を上げてくれたまえ、とソルジャー、やる気満々。
Aブルー「マツカ、ツイートをよろしく頼むよ!」
マツカ 「はいっ!」
キース 「頼むから、それは勘弁してくれ!」
俺は普通に生きてゆきたい、とキース君、土下座。
さて、どうなる…?
2018/06/29 (Fri)
☆待ちの姿勢で
ソルジャーからのグッドアイデア、キース君を家族ごと持ち帰り。
誰もが乗り気になっていまして、ツイッターで炎上を計画中。
キース 「本当に、俺が悪かった! 許してくれ!」
シロエ 「あのですね…。それで許されると思ってますか?」
サム 「そうだぜ、迷惑ばかりかけてよ」
反省の色がねえじゃねえかよ、とサム君のツッコミ。
サム 「あっちの世界に行ってくれたら、平和になるしよ…」
マツカ 「キースも名声が手に入りますし、いいじゃないですか」
名僧どころか救世主ですよ、と御曹司が操作するスマホ。
マツカ 「ぶるぅ、元老寺の写真をよろしくお願いしますよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースの写真もね!」
炎上する前の凛々しい拙僧、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「法衣とお袈裟を用意するから、ポーズ、ポーズ!」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「インパクトのある画像を並べてこそだよ!」
炎上後の拙僧が楽しみだよね、と生徒会長、ニコニコ。
ブルー 「アドス和尚の学生プロレス時代の技が炸裂!」
キース 「あるとは決まっていないんだが!」
ジョミー「それは見てからのお楽しみだよね!」
早く炎上しないかな、とワクワクしているジョミー君。
ジョミー「凛々しい方の写真を、早く撮ろうよ!」
キース 「断固、断る!」
マツカ 「仕方ないですねえ…。チャンスを待ちますか」
急がば回れと言いますからね、と御曹司の笑み。
マツカ 「アカウントは作ってあるんですから」
シロエ 「そうですね…。それだけで心強いですよね」
いつでも炎上させられますよ、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「今は、待ちの姿勢で!」
Aブルー「それがいいねえ、ぼくも歓迎の準備をしておくよ」
ブルー 「うん、持ち帰れる時が来たらよろしく!」
一同 「「「イイネ!!!」」」
キース 「俺にとっては、良くないんだが!」
少しも良くない、と慌てふためく副住職。
今月、これにて中継終了~。
2018/06/30 (Sat)
