☆お盆が近いと
さて、八月。ヒシヒシとお盆が近付く季節で、暑さもMAX。
生徒会長宅でダラダラしている面々の中で、キース君だけ溜息を。
キース 「まだ卒塔婆書きが終わらないんだ…。山ほどあってな」
サム 「自業自得っていうヤツだろ? お盆休みがねえのもさ」
ジョミー「そうだよ、今年は涼しい所で書けるチャンスが…」
あったのにさ、と僧籍な人たちからのツッコミが。
ジョミー「あの時、一緒に帰っていたなら、エアコン完備で…」
シロエ 「お盆休みもあったんですよね、異世界ですから」
マツカ 「棚経は一件だけですからねえ、それも出先で」
いいお話を断っておいて、文句も何も…、と御曹司も。
マツカ 「ぼくたちも、別荘でお盆休みのチャンスがパアです」
ブルー 「まったくだよ。キースさえ留守にしてくれていたら…」
スウェナ「お盆は花火大会に行ける筈だったのよ!」
なのに、どうして此処にいるの、と睨み付ける先に副住職。
スウェナ「他所の世界でも、卒塔婆くらいは書けるじゃないの!」
キース 「それは書けるが、真面目に命の危機でだな…!」
ブルー 「大丈夫だって言ってたじゃないか。航路設定」
普段以上に慎重にやると聞いたけど…、と生徒会長、大真面目。
ブルー 「航路さえきちんと設定したなら、安全だってば!」
キース 「だが、万一があるだろう!」
現にあいつも逃げて帰った、と反論が。
キース 「俺が地縛霊になった場合は、困るとな!」
シロエ 「それなんですけど…。初盆がどうとか言いましたよね」
マツカ 「ええ、来年になってしまうと聞きましたけど…」
どうしてなんです、という質問。
マツカ 「お盆の前に死んだ場合は、初盆でしょう?」
キース 「いや、その時期によりけりで…。お盆が近すぎると…」
シロエ 「どうなるんです?」
キース 「お浄土まで辿り着くよりも前に、お盆になるから…」
ブルー 「来年なんだよ」
初盆はね、と伝説の高僧、銀青様。
そういう仕組みなんですか…?
2017/08/01 (Tue)
☆初盆の仕組み
いよいよお盆の季節な八月、お坊さんにはハードすぎるシーズン。
お盆休みを逃したキース君ですけど、其処で問題なのが初盆。
シロエ 「お浄土に着く前にお盆って…。どういう意味です?」
キース 「そのままの意味だ。四十九日があるだろう?」
シロエ 「ありますけど…。四十九日とどう関係があるんです?」
キース 「お浄土までかかる日数が四十九日なんだ!」
出発してから四十九日でお浄土に着く、という解説。
キース 「だからだな…。四十九日を切った所で亡くなると…」
ブルー 「お盆の季節に帰って来るのが、道の途中からなんだよ」
一同 「「「途中?」」」
キース 「目的地に着いていないからな!」
お浄土を見ないで戻って来るという勘定に…、と副住職。
キース 「お浄土に行っていないんだから、初盆ではない」
スウェナ「えっ、でも…。家には戻って来るのよね?」
ブルー 「それはまあ…。でも、棚経は無いんだよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
そうなるのか、と一同、ビックリ仰天。
シロエ 「そ、それじゃ、お盆はどうするんです!?」
ブルー 「他にも仏様がおいでだったら、お坊さんは来るけど…」
キース 「途中で戻って来た仏様には、棚経は無いな」
なにしろ必要無いんだから、とキッパリと。
キース 「お浄土で修行も積んでないし、供養の途中でもあるし」
一同 「「「供養?」」」
ブルー 「四十九日の間は、七日ごとに回向するわけで…」
そっちがあるから棚経なんかは無くっても…、と銀青様。
ブルー 「そんな理屈で、キースが今の季節に死んだら…」
キース 「初盆は来年になってしまって、厄介なんだ!」
俺の無念が晴れないからな、とブツブツブツ。
キース 「お浄土に行けずに途中で戻るだけならいいが…」
シロエ 「地縛霊って言ってましたよね?」
キース 「別の世界から、お浄土に行けるか微妙だからな!」
道に迷ったら終わりだろうが、と呻いてますけど。
そうなのかも…。
2017/08/02 (Wed)
☆見落とされる季節
お盆の季節な八月到来、お坊さんには一年で一番厳しいシーズン。
一生、無いのがお盆休みで、キース君にはチャンスがあっても…。
キース 「こっちの世界で死んだんなら、まだいいんだが…」
シロエ 「それだと道には迷わないんですか、回向があれば?」
キース 「仏様から、帰り道を教えて貰えるからな」
一同 「「「へ?」」」
仏様って…、と首を傾げる御一同様。
スウェナ「まだ極楽に着いてないのに、誰が教えてくれるのよ?」
シロエ 「阿弥陀様がいるのが極楽ですよね、他に誰が?」
キース 「十三仏様というのがいらっしゃってな…。その方々だ」
ブルー 「死んだ直後から、交代で面倒を見て下さるんだよ」
四十九日までは七日ごとに担当が変わる仕組み、という説明。
ブルー 「だから、お浄土に着いてなくても大丈夫だけど…」
キース 「別の世界で死んだヤツの場合は、放置ということも…」
シロエ 「目が届かないわけですね?」
ブルー 「ただでも忙しい時期になるしね、お盆を控えて」
仏様だって大忙しだ、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「お盆は地獄も休みになるから、もう色々と…」
シロエ 「地獄も仏様の管轄ですか、閻魔様じゃなくて?」
ブルー 「蜘蛛の糸の話は知ってるだろう? 要チェックだよ!」
ついでに、お盆の回向によっては、帰って来る先が違うから、と。
ブルー 「きちんと回向をして貰った人は、お浄土に来るし…」
キース 「仏様の方でも、民族大移動に合わせて忙しいんだ!」
一同 「「「あー…」」」
それじゃ放置になるかもな、と一同、納得。
シロエ 「キース先輩が別の世界で死んだら、見落とされて…」
ジョミー「そのまま放置で、地縛霊になってしまうってこと?」
キース 「そうなるリスクが高すぎるんだ! 時期が時期だけに」
ブルー 「もっと修行を積んでいたなら、セーフだけどね…」
何処で死んでも、お浄土直行便だから、と言ってますけど。
そんなサービスが?
2017/08/03 (Thu)
☆チートじゃないです
八月とくればお盆のシーズン、お坊さんには多忙すぎるイベント。
今年のキース君は、別の世界に行けるチャンスがあったのに…。
シロエ 「お浄土直行便って、何なんですか?」
ブルー 「そのまんまだよ、四十九日が要らないわけ」
一同 「「「へ?」」」
それは必須の期間では、と誰もがキョトン。
スウェナ「四十九日かけて極楽に行くんでしょ? 法事もあって」
マツカ 「法事はともかく、四十九日かかる道なんですよね?」
どうやって短縮するんですか、と質問が。
マツカ 「直行便の意味が分かりませんけど、裏技ですか?」
シロエ 「チートなのかもしれませんね…」
ブルー 「あのねえ…。修行を積まないと駄目だと言ったよ」
修行の道にチートも裏技も無い、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「きちんと修行して、徳も積んだ場合は直行便!」
シロエ 「それって、どういう感じなんです?」
ブルー 「二十五菩薩様がお迎えにいらして、アッと言う間に…」
お浄土の蓮に到着なのだ、という説明。
ブルー 「四十九日までの道は修行でもあるし、それが不要で」
マツカ 「ああ、なるほど…。キースだと修行不足なんですね?」
ブルー 「そういうこと! だから別の世界で死んじゃったら…」
二十五菩薩様は来なくて、十三仏様にもスルーされそう、と。
ブルー 「二十五菩薩様のお迎えリストには入っていないし…」
キース 「今の季節は、十三仏様も御多忙だからな…」
見落とされても仕方ないのだ、とブツブツブツ。
キース 「そんなリスクを背負って行けるか、他所の世界へ!」
シロエ 「誰かさんもドン引きしてましたしね…」
キース先輩の地縛霊なんかは要らないそうで…、と頷く人。
シロエ 「お坊さんだと欲しがるくせに、勝手なものです」
ブルー 「元が我儘MAXだしねえ、仕方ないよ」
サム 「美味しいトコだけ欲しがるタイプの典型だぜ」
でもって今年のお盆も来やがるのな、と溜息が。
来るでしょうねえ…。
2017/08/04 (Fri)
☆地獄は休みでも
八月に入ればお盆がリーチで、お坊さんは毎日がカウントダウン。
お盆休みも貰えないわけで、キース君の場合は厄介なオマケも。
サム 「キースが此処にいるってことはよ、今年もよ…」
シロエ 「スッポンタケの棚経ですよね、もう確実に…」
スウェナ「キースがあっちに行ってくれたら、楽だったわよ!」
棚経は無しでお盆休みで…、とスウェナちゃん。
スウェナ「マツカの別荘で、花火大会なんかにも行けて」
シロエ 「まったくです。それを残留されてしまってですね…」
マツカ 「今年のお盆も、いい感じに地獄になりそうですよ」
一同 「「「地獄…」」」
どうして此処で地獄になるのだ、と誰もが嘆きたくなる棚経。
シロエ 「お盆は地獄も休みなんですよね、昔から?」
ブルー 「そうだけど? だからこそ、お盆があるわけで…」
マツカ 「地獄の釜の蓋も開くのに、現世が地獄はキツイですよ」
サム 「全部、キースのせいなんだけどよ…」
とんでもない弟子を取りやがって、とサム君も睨む副住職。
サム 「スッポンタケに院殿号を出すから、こうなったんだぜ」
キース 「それは重々、承知しているが…。アレはだな…」
その場しのぎの戒名だった、と汗がダラダラ。
キース 「現にクジラのパクリなんだし、分かってくれ!」
シロエ 「分かりたい人はいませんよ! 今となっては!」
スウェナ「そうよ、どれだけ迷惑したと思っているの!」
後付けでお葬式までやらされたわ、とツッコミが。
スウェナ「お盆は棚経、お彼岸の度に法要よ? 最悪だわよ」
サム 「…その内に年忌法要も来るぜ」
一同 「「「年忌法要?」」」
なんだそれは、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「年忌法要って、何なんです?」
サム 「もう過ぎたけどよ、一周忌とか…。三回忌とか」
ブルー 「過ぎちゃってるねえ、どっちもね…」
一同 「「「うっ…」」」
そういえば…、と誰もが顔面蒼白。
年忌法要、いわゆる法事の定番ですよね…。
2017/08/05 (Sat)
☆命日が無いです
いよいよお盆が来るのが八月、お坊さんには厳しすぎるシーズン。
卒塔婆書きを終えたら棚経なわけで、お盆休みもナッシング。
サム 「今でも法要だらけなのによ、年忌法要が来たら…」
シロエ 「そのパターンは地味に泣けますね…」
スウェナ「三回忌の次は七回忌かしら、それは来そうね…」
マツカ 「誰かさんが思い付いたら、確実ですね」
七回忌となれば大変ですよ、と御曹司。
マツカ 「法要だけでは済みませんから…。会食つきで」
一同 「「「あー…」」」
それがあった、と誰もが愕然。
シロエ 「仕出しを取るか、料亭に行くかなんですよね?」
ブルー 「今どきはホテルもアリだけど…。焼肉なんかも」
一同 「「「焼肉!?」」」
ブルー 「せっかく親戚が集まるんだから、こう、賑やかに…」
小さい子供が多い場合は、焼肉店も人気なのだ、という話。
ブルー 「喪服でゾロゾロ入って行っても、個室ならオッケー!」
シロエ 「お坊さんはどうなるんです?」
ブルー 「場合によるね。一緒に行ったり、お膳料だったり」
お施主様と仲が良かった場合は、焼肉もアリ、と銀青様。
ブルー 「もちろん衣で出掛けて行くけど、ご愛敬だよね」
シロエ 「……そんな法事もアリですか……」
サム 「七回忌の方はヤバそうだぜ?」
来るんじゃねえの、と恐ろしい予言を吐いてますけど。
ブルー 「大丈夫じゃないかな、そっちの方は」
一同 「「「え?」」」
何故に、と一同、キョトンとした顔。
ジョミー「大丈夫って…。例の人は法要が大好きで…」
シロエ 「チャンスさえあれば法要ですけど?」
ブルー 「そうなんだけどさ、年忌法要だけは大丈夫!」
やる方法が無いものだから…、と言われましても。
シロエ 「無いって、どういう意味なんです?」
ブルー 「年忌法要の根拠自体が無いからね。…命日が無くて」
一同 「「「…命日…」」」
そういえば無かった、と誰もが頷く命日なるもの。
セーフですか?
2017/08/06 (Sun)
☆命日がポイント
お盆に向かってカウントダウンな季節到来、お坊さんにはリーチ。
キース君も当然リーチですけど、棚経が近いと誰もがリーチで…。
シロエ 「スッポンタケに命日はありませんけど…。それが?」
スウェナ「でも、お葬式はやったわよ? 後付けだとかで」
マツカ 「お葬式をやったんですから、年忌法要もありそうです」
ブルー 「後付けって所が問題なんだよ、いつ死んだんだい?」
スッポンタケは、という質問。
ブルー 「誰かがお亡くなりになった場合は、菩提寺に電話で…」
キース 「枕経を頼むのがお約束だな、その日の内に」
菩提寺までが遠かった時は、近くの同じ宗派のお寺、とキース君。
キース 「とにかく坊主が来ないことには、葬式は出来ん」
ブルー 「お通夜の前には枕経だしね、すっ飛ばさない限りは」
一同 「「「すっ飛ばす?」」」
ブルー 「最近流行りの直葬だってば、お葬式はパスの」
もう本当に全部すっ飛ばすヤツ…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「お浄土も天国も存在しない、という人に人気で」
シロエ 「家族葬とかもありますけれど?」
キース 「そっちのパターンも、坊主は無視の方向なんだが…」
ブルー 「お坊さんを呼んでお葬式を、となれば枕経からで…」
枕経はパスでも、お通夜は必要、と説明が。
ブルー 「お浄土に向かって旅立つ前の、とても大事な法要で…」
キース 「それをパスして葬式というのは、まず無いな」
シロエ 「でも…。スッポンタケのお通夜は無かったですよ?」
ブルー 「死んでないから出来たんだよ! お通夜無しでも!」
枕経だって不要じゃないか、とニヤニヤと。
ブルー 「後付けでお葬式ってことになっても、命日はねえ…」
キース 「普通はあるから、枕経はパスでもお通夜はあるぞ」
シロエ 「だったら、スッポンタケの場合は…」
ブルー 「お葬式ごっこをやっただけだね、命日は抜きで!」
そんな仏様に年忌法要があるもんか、と言ってますけど。
本当に…?
2017/08/07 (Mon)
☆案内状も無理
お盆に向かってカウントダウンで、お坊さんには多忙なシーズン。
キース君も当然リーチですけど、お盆といえば棚経がセットで…。
シロエ 「えっとですね…。命日が無いなら、年忌法要が…」
マツカ 「無いそうですけど、でも棚経はありますよ?」
ブルー 「あれも一種のお遊びだってば、死んでないから!」
スッポンタケは存命だから…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「いつお浄土に行ったのか謎で、命日も無いし…」
キース 「年忌法要は絶対無理だな、数えようがない」
一同 「「「へ?」」」
キース 「いつ死んだのかが分からないなら、そうなる仕組みだ」
死んでから経った年月に合わせる法要が年忌法要だ、と。
キース 「寺の方でも把握してるし、早々に案内を出すからな」
一同 「「「案内?」」」
キース 「お宅は来年、この仏様が何回忌です、とお知らせだ」
ブルー 「年忌法要は忘れる人も多いし、必須なんだよ」
十三回忌でもヤバイくらいだ、という話。
ブルー 「何処の家でも忙しいしねえ、忘れがちだよ」
シロエ 「あー…。十年も経つと、そうかもですね」
キース 「ついでに纏めることも多いし、早めの案内が大切で…」
一同 「「「纏める?」」」
いったい何を纏めるのだ、と一同、キョトンとしてますけれど。
キース 「同じ年に年忌法要だったら、一番早い人に合わせる」
ブルー 「五十回忌の仏様とか、百回忌とかの場合だね」
シロエ 「百回忌って…。忘れる以前に知りませんよ!」
そんな昔の人の命日、とシロエ君。
シロエ 「それはお知らせが欲しいですけど、一番早い人って?」
キース 「年忌法要は、祥月命日よりも遅れてはならん」
そういう縛りがあるものだから、と解説が。
キース 「それで一番早い仏様に合わせて纏めるが…」
ブルー 「スッポンタケの場合は、命日がね…」
キース 「年忌法要の日さえ分からん!」
案内状さえ出しようがない、と副住職。
それじゃ法要は無理ですねえ?
2017/08/08 (Tue)
☆命日が無ければ
もう目前に迫ったのがお盆、お坊さんにはハードすぎるイベント。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、話題は年忌法要で。
キース 「スッポンタケには、過去帳さえも無いからな…」
ブルー 「それも無いねえ、なにしろ死んでいないんだから」
今の季節は山から消えているだけで…、と銀青様。
ブルー 「これだけ暑くて雨も降らないと、キノコはねえ…」
シロエ 「もれなく乾いて死んでますけど、スッポンタケは…」
ジョミー「本物の命日だけは無いよね、また生えるから」
スウェナ「特定しようがないものねえ…。山ほどありすぎて」
シーズンだったら、毎日が命日のようなものよ、という声が。
スウェナ「どれか1つが力尽きても、別のが生えて来るんだし…」
マツカ 「新しいのがダウンしたって、次々に生えて来ますしね」
シロエ 「そう考えると、本当に毎日が命日ですよ」
キース 「どれも端から枕経なら、命日もあるというわけだが…」
生憎と一件も引き受けていない、と副住職が浮かべる皮肉な笑み。
キース 「いきなり法要をやらされた上に、棚経だぞ?」
ブルー 「後付けでやったお葬式にしても、ただのお祭りだしね」
誰かさんが一人で盛り上がっていただけで…、とバッサリと。
ブルー 「どう転がっても年忌法要だけは無理だよ、アレは」
キース 「過去帳に載っていない以上は、把握出来んからな」
シロエ 「そういう仕組みなんですか?」
ブルー 「やっぱり基本は過去帳だよね」
戒名管理ソフトが出来ても、基本になっているのは過去帳、と。
ブルー 「過去帳もパソコンで管理するけど、元のデータが…」
キース 「全く無いのがスッポンタケだし、どうしようもない」
七回忌もクソもあったもんか、と副住職。
キース 「いくらあいつが百年先まで生きていても、だ…」
ブルー 「百回忌は絶対、無理なんだよ」
シロエ 「いいですねえ!」
命日が無いとそうなるんだ、と喜ぶ御一同様。
法要コンプリートは無いんですね?
2017/08/09 (Wed)
☆年忌法要は無理
今や目前に迫っているお盆、お坊さんには一年で一番厳しい季節。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、棚経を前に朗報が。
シロエ 「年忌法要が無いと聞いたら、ホッとしましたよ」
マツカ 「ですよね、あれが法要の花みたいなものになりますし」
??? 「そうだったのかい?」
知らなかったよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「うわぁぁぁっ!?」」」
Aブルー「失礼な…。人を化け物みたいにさ!」
キース 「そういう扱いに近いと思うが? あんたの場合は」
ブルー 「日頃の行いが悪いからねえ、どう考えても」
化け物扱いも仕方あるまい、と生徒会長、キッパリと。
ブルー 「散々迷惑をかけまくりだし、反省しないし…」
Aブルー「何処に反省する理由があると? それより棚経!」
今年もスッポンタケの棚経をよろしく、とニコニコニコ。
Aブルー「キースはもちろん、他のみんなも来てくれるよね?」
シロエ 「またですか…。もう諦めていますけど…」
Aブルー「そう言わずに! スッポンタケも喜ぶから!」
でも、その前に…、とズズイと前へ。
Aブルー「年忌法要が無いというのは本当なのかい?」
キース 「本当も何も、現に案内状を出していないが」
一周忌も三回忌も過ぎた筈だぞ、と腕組みをする副住職。
キース 「ヤツが登場してから長いし、そのくらいは経つ!」
Aブルー「そ、それじゃ、大事な法要が出来ていないわけ?」
ブルー 「出来るも何も…。話は聞いていたんだろう?」
年忌法要が出来ない理由、と生徒会長、厳しい表情。
ブルー 「棚経が出来るだけでも奇跡なんだよ、この場合は!」
キース 「まったくだ。所詮はごっこ遊びだがな」
棚経だけで我慢しておけ、と突き放し。
キース 「ちゃんと今年も回ってやるから、安心しろ」
ブルー 「棚経があれば上等だからね」
Aブルー「…そ、そんな…」
スッポンタケが可哀相だよ、と言われましても。
死んでませんしね…?
2017/08/10 (Thu)
☆命日を作っても
もう目前に迫ったのがお盆、お坊さんには辛くて厳しいイベント。
卒塔婆書きが終わった途端に棚経、地獄のような季節ですけど。
Aブルー「年忌法要が出来ないだなんて、片手落ちだよ!」
キース 「片手落ちも何も、そもそも死んでいないだろうが!」
ブルー 「まったくだよ。死んでないのに、もう色々と…」
なんて迷惑な仏様なんだろう、と生徒会長、ブツブツブツ。
ブルー 「地縛霊の方がまだしもマシだよ、供養で消えるし」
ジョミー「そうだよね…。ブルーだったら、どんな霊でも…」
サム 「お浄土に送っちまうしよ…。スッポンタケは無理でも」
シロエ 「死んでいませんから、その手が使えないんですね…」
ストーカーのように付きまとわれて…、とシロエ君が抱える頭。
シロエ 「なのに棚経だけはあるって、あんまりですよ!」
Aブルー「何を言うかな、ぼくにしてみれば年忌用法が大切で!」
キース 「それだけは絶対、有り得んからな!」
ブルー 「どう転がっても無理なんだよねえ、命日無しでは」
今から作るというのも駄目、と指をビシィ! と。
ブルー 「死んだら出来ると思ってそうだけど、甘いから!」
キース 「そうだぞ、スッポンタケを採りに行っても無駄だ!」
この日に死んだ、と死骸を持って来たって駄目だ、と副住職。
キース 「とっくの昔に戒名がついているんだからな!」
ブルー 「戒名は二重につけられないから、諦めるんだね」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。新しくつけて貰うのは?」
それなら命日も出来そうだから、と食い下がる人。
Aブルー「夏が過ぎたら、すぐに採るから! 山に出掛けて!」
キース 「俺はそれでもかまわんが…。パワーは落ちるぞ」
Aブルー「え?」
なんで、とキョトンとするソルジャー。
Aブルー「スッポンタケだよ、パワーたっぷり!」
キース 「院殿号はもう、出してやらん!」
ブルー 「当然だよね」
居士もつけずに信士で良かろう、と相槌が。
戒名ランクダウンですか…。
2017/08/11 (Fri)
☆パワーを守るには
お盆が目前に迫ってくる中、またまた来たのがソルジャーなる人。
スッポンタケの年忌法要を希望で、けれど無いのが肝心の命日。
Aブルー「えっと…。居士と信士はどう違うんだい?」
キース 「会社で言うなら、幹部クラスか、ヒラ社員かだが」
ブルー 「スッポンタケに新しくつけるとなったら、信士だよね」
大居士どころか居士もつかない、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「キースはとっくに懲りているから、信士で決定!」
キース 「院殿号も出してやらんし、院号も出さん!」
Aブルー「それでパワーが足りなくなると? 戒名が駄目で…?」
キース 「当然だろうが、ヒラ社員と全く変わらんからな!」
院殿号なら、社長以上の存在だが…、と解説が。
キース 「院殿号をキープするなら、命日も年忌法要も無しだ!」
ブルー 「命日と年忌法要の方を優先するなら、ヒラ社員だね」
Aブルー「そ、そんな…。一気にパワーが落ちるだなんて!」
キース 「それが嫌なら、現状で我慢しておきやがれ!」
棚経くらいは回ってやるから、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「今年も棚経をして欲しいのか、年忌法要かを選べ!」
ブルー 「そうだね、早く決めたまえ。どっちだい?」
Aブルー「う、うう…。パワーダウンよりは、今のままかな…」
残念だけど…、とソルジャー、ガックリ。
Aブルー「肝心のパワーが落ちてしまったら、ダメダメだから…」
キース 「よし、分かった。棚経の日は準備しておけよ?」
Aブルー「うん…。みんなもよろしく」
一同 「「「うっ…」」」
やっぱり今年も棚経なのか、と誰もが溜息。
シロエ 「…また朝イチから集合ですか…」
ブルー 「文句を言わない! ぶるぅはお膳も作るんだから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで楽しくやろうね!」
一同 「「「はぁーい…」」」
Aブルー「それじゃ、お盆にまた来るからねーっ!」
スッポンタケの棚経だよ! と、姿を消しましたけど。
この夏もですか…。
2017/08/12 (Sat)
☆暑い盛りなのに
八月のメインイベントがお盆、とうとう来たのが棚経の日。
スッポンタケのは十四日でして、シャン学メンバーも朝から集合。
シロエ 「なんで毎年、こうなるんです…。暑い盛りなのに」
マツカ 「それを言うなら、ジョミーやサムの方が大変ですよ」
スウェナ「そうよね、今日は一日、自転車で走り回るんだもの…」
おまけにサムは今年もババよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「アドス和尚のお供なんでしょ、スクーターを追って」
シロエ 「あれは気の毒すぎますよ…。サム先輩は自転車なのに」
マツカ 「ジョミーが精進しない限りは、あのポジションは…」
サムで固定になるでしょうしね、と御曹司だって同情しきり。
マツカ 「アドス和尚の面子を潰さないよう、サムなんですから」
シロエ 「ジョミー先輩、今年もお経は口パクっぽいですし…」
ブルー 「いつまで経っても覚えないからね、その気が無くて」
でもまあ、その分、ババだって引く…、とニヤニヤと。
ブルー 「キースのお供は楽そうだけどさ、此処の棚経が…」
シロエ 「そうでした! スッポンタケの棚経がセットでしたね」
スウェナ「スッポンタケはキースの弟子だし、そうなるわよね」
キースのお供で棚経に行くなら、スッポンタケも、という話。
スウェナ「どんなに酷い棚経だろうと、逃げられないものね」
ブルー 「今年は無事だといいんだけどねえ、何事も無くて」
シロエ 「思い付きだけで行動するのが、誰かさんですし…」
マツカ 「年忌法要の件でへこんでましたし、大丈夫ですよ」
あの状態ではアイデアだって湧かないでしょう、との声。
マツカ 「どう転がっても、年忌法要は無理なんですし…」
ブルー 「まあ、へこむよね」
自業自得と言うんだけれど…、と突き放し。
ブルー 「棚経があるだけでも、御の字なんだよ」
シロエ 「まったくです」
スウェナ「だからって朝から集合よ?」
酷いわよね、と嘆き節。
お盆は暑さが半端ない時期、キツイですよね…。
2017/08/13 (Sun)
☆お迎えしません
八月のメインイベントがお盆、世間一般にはお盆休みのシーズン。
ところが違うのがシャン学メンバー、ここ数年は棚経でして。
シロエ 「どうして毎年、こうなるんでしょう…。お盆なのに」
マツカ 「今年は逃げられる筈だったんですけどね…」
キースさえ別の世界に行ってくれていたら…、と御曹司。
マツカ 「あっちの世界で棚経だったら、無関係ですし」
スウェナ「私たちも休みが取れたわけよね、お盆らしいのが」
シロエ 「そうですよ! マツカ先輩の別荘で花火大会見物で」
ブルー 「残念だよねえ、そこの所は…」
たまにはお盆をエンジョイしたい、と生徒会長までが。
ブルー 「迎え火くらいは焚くけどさ…。お約束だから」
シロエ 「そうでした…。会長のご家族、あの世でしたね」
ブルー 「三百年も前のことだし、とっくに歴史の彼方だけどね」
いったい何人がアルタミラを覚えていることやら…、と。
ブルー 「火山の噴火で沈んだ島でも、忘れられたら終わりだし」
シロエ 「会長だって、棚経はしていませんよねえ…」
ブルー 「向こうのお寺に頼んであるから…。此処じゃ遠いし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 回向料は届けに行くんだよ!」
ぼくとブルーが瞬間移動で、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だからウチでは迎え火だけなの!」
マツカ 「そうなんですか…。あれっ、そしたら例のアレには?」
シロエ 「スッポンタケには迎え火が無いわけですね?」
会長の家族のために焚いてる迎え火ならば…、とツッコミが。
シロエ 「お膳の方はスッポンタケ用でも、迎え火の方は…」
ブルー 「まるで全く無関係だけど? どうせ命日も無いからね」
どうして迎える必要があるのだ、と吐かれた正論。
ブルー 「祭壇やお膳は作ってあっても、所詮は他人!」
シロエ 「でもって、おままごとですか…」
ブルー 「お遊びの域を出ないからねえ、あんな代物!」
誰かさんはこだわっているけれど、とブツブツブツ。
迎えていないと?
2017/08/14 (Mon)
☆お膳が無駄です
ついに迎えた棚経の当日、シャン学メンバーもスタンバイですが。
生徒会長が言うには、スッポンタケの霊は迎えていないそうで…。
ブルー 「棚経をやっているのはいいけど、仏様は不在なんだよ」
シロエ 「そうなるんですか…。こうしてお膳もあるんですけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も頑張って作ったもんね!」
うんと見栄えのする精進料理、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「少しずつしか盛り付けないけど、美味しいんだよ!」
スウェナ「ぶるぅだものね…。ちゃんと味見もしてるのね?」
ぶるぅ 「うんっ! 手抜きのお膳は作らないも~ん!」
お料理大好き! と得意満面。
ぶるぅ 「でもでもでも…。このお膳、食べて貰えないのかな?」
一同 「「「へ?」」」
ぶるぅ 「んとんと…。スッポンタケはお迎えしていないから…」
此処にいないよね、と指差す祭壇。
ぶるぅ 「いないんだったら、供えても食べてくれないし…」
シロエ 「ああ、それは…。ぶるぅの努力が無駄骨ですか…」
マツカ 「そうみたいですね、せっかく作ったのに…」
スッポンタケが来ていないのなら…、とマツカ君も気の毒そうに。
マツカ 「もう来年から、お膳はやめたらどうでしょう?」
スウェナ「やめたら誰かさんが騒ぐし、買えばいいんじゃない?」
フリーズドライのがあるんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「来年からはそれでいいわよ、来もしない仏様なんか」
シロエ 「そうですよ! 今年までの努力は無駄でしたけど」
ブルー 「別に無駄にはなっていないよ?」
スッポンタケが来なくてもね、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「棚経じゃなくて施餓鬼と思えば、お膳も生きるし!」
一同 「「「施餓鬼?」」」
ブルー 「餓鬼に御馳走するんだよ。それでオッケー!」
シロエ 「えっと…?」
ブルー 「餓鬼も地獄から出て来るわけでさ…。そっち向けに」
これこそがお盆の精神だよね、と伝説の高僧、銀青様。
施餓鬼ですって…?
2017/08/15 (Tue)
☆クリスマスはあっても
夏休みとくればお盆がセットで、お坊さんにはハードなイベント。
お寺でクリスマスツリーはアリでも、お盆休みは無いのが実態。
シロエ 「フライドチキンが届くんですか、クリスマスには…」
キース 「気の利く檀家さんがいて、寺に小さい子供がいればな」
スウェナ「凄いわねえ…。フライドチキンは生臭ものでしょ?」
サム 「直球ド真ん中で肉だよなあ…。ニワトリだけどよ」
まあ、托鉢で「すき焼き」のお接待な寺もあるし、と僧籍な人。
サム 「クリスマスくらいは、フライドチキンも許されるよな」
キース 「普段から駄目なわけでもないが? ウチの宗派は」
ブルー 「その辺は緩い宗派だからねえ…。肉も魚もオッケーで」
お供え物だとアウトだけれど、生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「御本尊様に供えるお膳は、精進料理と決まっているし」
シロエ 「クリスマスでも、フライドチキンは駄目なんですね?」
キース 「それは基本の基本だな。お釈迦様の時代は許されたが」
一同 「「「へ?」」」
どういうことだ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「ずっと昔は、フライドチキンもオッケーですか?」
キース 「お釈迦様も召し上がっていたと思うぞ、鶏肉を」
マツカ 「ああ…。フライドチキンは、まだ無さそうですね」
キース 「どうなんだか…。調理方法としては、あったのかもな」
お釈迦様の国は料理も色々、とカレーな国の話へと。
キース 「食文化が豊かな国だから…。カレーだけじゃなくて」
ブルー 「他の国へと伝わる途中で変わったんだよ、事情がね」
いつの間にやら肉が禁止に…、と解説が。
ブルー 「お釈迦様も食べたい可能性はあるね、フライドチキン」
シロエ 「そうなんですか…。供えてみたらどうでしょう?」
キース 「それよりも前に、お盆休みが欲しい気分なんだが…」
ブルー 「一生、無理だと思うんだけどね?」
副住職になった以上は、もう無い筈だ、とキッパリと。
お坊さんですしね?
2017/07/16 (Sun)
☆七十歳を超えろ
夏休みになったら来るのがお盆で、お坊さんにはお盆休みも無し。
お盆を控えて卒塔婆書きまで、一年で一番ハードなシーズン。
キース 「副住職になるのを早まったような気がするな…」
ジョミー「もっと遊んでおくべきだったって?」
キース 「そんな所だ。同期には、今もフラフラしてるのが…」
気ままにバックパッカーだとか、とブツブツと。
キース 「サッサと副住職になったら、出世も早いと思ったし…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「坊主としての経験値が上がれば、僧階も上がる」
きちんとやることをやっていれば、と副住職。
キース 「坊主の世界にも課題は色々、それを早めに片付けて…」
スウェナ「あら? でも、ブルーが言ってた道場には…」
シロエ 「先輩は行っていないんですよね、住職の修行道場は」
キース 「そ、それは…。俺の年だと、急がなくても…」
まだまだ余裕は充分にある、と言ってますけど。
シロエ 「そっちを先に済ませて下さい! サボってないで!」
サム 「だよなあ、僧階とは別の話らしいし、頑張れよな」
出来るだけ早く偉い坊主になってくれ、と僧籍な人も。
サム 「例の弟子をよ、破門できるクラスの坊主でないと…」
シロエ 「存在意義がありませんよね、ハッキリ言って」
スッポンタケさえ消えてくれれば平和なんです、とシロエ君。
シロエ 「会長だったら、破門する資格があるそうですから」
キース 「その件なんだが…。何年ほどかかるものなんだ?」
最短コースで答えてくれ、という質問。
キース 「院殿号の弟子を破門する資格は、何年くらいで…」
ブルー 「手に入るかって?」
さて…、と考え込む生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「緋色の衣は欠かせないから、七十歳超えは必須だね」
一同 「「「七十歳!?」」」
ブルー 「その年までは着られないんだよ、そういう決まり」
どんなにキースが頑張っても、と挙がった年齢の壁。
七十歳超えですか…。
2017/07/17 (Mon)
☆七十歳までは長い
夏休みと言えばセットなのがお盆、お坊さんにはハードな季節。
キース君も卒塔婆書きが仕事ですけど、お坊さんの資質が問題で。
シロエ 「キース先輩が七十歳になるまで、無理なんですか?」
マツカ 「最低ラインもクリア出来ないわけですね?」
スッポンタケを破門するための…、と一同、愕然。
スウェナ「それじゃ、絶望的じゃない! 何年かかるのよ!」
サム 「三十年とかで済まねえことは確かだぜ…」
ジョミー「だよねえ、七十歳だしね…」
最低ラインに到達するのが七十歳じゃあ…、と嘆く声。
ジョミー「そこから修行を続けない限り、無理っぽいんだし…」
ブルー 「まあねえ…。緋色の衣になっただけでは駄目だよね」
その程度の坊主は山ほどいるし、とバッサリと。
ブルー 「後はキースの努力次第で、根性次第って所かな」
キース 「な、七十歳を超えて、まだ修行なのか!?」
ブルー 「君も坊主の端くれだったら、分かる筈だけど?」
坊主は一生、修行じゃないか、と涼しい顔。
ブルー 「最高齢での荒行を記録更新する人もいるしね」
キース 「そ、それはそうだが…。そうなんだが…!」
ブルー 「だったら君も同じだよ。もっと修行を積まないと」
院殿号の仏様より偉くなるのが必須の条件、と銀青様。
ブルー 「君の方が上になって初めて、破門もオッケー!」
キース 「り、理屈は分かるが、そう言われても…」
シロエ 「ぼくもガックリしましたよ。先が長すぎて」
せっかく希望が見えたのに、とシロエ君も心底ガッカリな様子。
シロエ 「つまり先輩が七十歳にならない限りは…」
マツカ 「スタートラインにも立てませんからね…」
待ってる間に状況は悪くなる一方ですよ、と御曹司も。
マツカ 「例の人は、長生きしそうですから」
サム 「あー…。ブルーより百歳も若いもんなあ…」
ジョミー「三百歳はとっくに超えてるけどね…」
まだまだ元気で達者だよね、と誰もが思い浮かべている人。
若いですよね?
2017/07/18 (Tue)
☆二人三脚は嫌だ
夏休みになれば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなイベント。
卒塔婆書きに追われるキース君ですけど、一番弟子の件が問題。
シロエ 「キース先輩が七十歳になるまでに、何が起こるか…」
マツカ 「例の人は充分、健在だろうと思いますしね…」
SD体制の世界か何かは知りませんが、と御曹司。
マツカ 「あれだけしぶとい人なんです。まず死にませんよ」
ブルー 「だろうね、シャングリラの危機がどうとか言ってても」
口先だけで余裕はたっぷり、と生徒会長も見切っている様子。
ブルー 「ぼくとは経験値がまるで違うし、生き残れるよ」
シロエ 「会長もそう思いますか?」
ブルー 「うん。シャングリラが沈むことなんか、無いね!」
ついでに例の人も死なない、とキッパリ、スッパリ。
ブルー 「なんだかんだと出入りするんだよ、こっちの世界に」
一同 「「「うわー…」」」
その展開は嫌すぎる、と誰もが泣きそう。
スウェナ「何十年も続くのね? スッポンタケの法要が…」
シロエ 「お盆の棚経もセットものですよ」
サム 「でもって、秋のキノコ狩りまでセットだぜ?」
スッポンタケ狩りにも付きまとわれる、という指摘。
サム 「梅雨のシーズンは逃げ切れたけどよ、秋はヤバイぜ」
ジョミー「ガチでキノコのシーズンだもんね、秋だけは…」
ブルー 「よほどの異常気象にならない限りは、そうなるね」
秋をすっ飛ばして冬が来るなら別だけど、とブツブツブツ。
ブルー 「ぼくたちの未来は、スッポンタケと二人三脚なんだよ」
一同 「「「に、二人三脚…」」」
あんなモノと、と顔面蒼白の御一同様。
シロエ 「キース先輩だけで済まないでしょうか、二人三脚」
サム 「俺も捻挫とか骨折してでも、逃げ切りたいぜ…。ソレ」
ジョミー「あんなのと足を結ぶよりかは、骨折だよね?」
スウェナ「粉砕骨折してもいいわよ、全治数ヶ月で!」
二人三脚をしないで済むなら、という嫌われっぷり。
無理ないですけど…。
2017/07/19 (Wed)
☆骨折しても無駄
夏休みとくればセットなのがお盆、お坊さんにはキツすぎる季節。
卒塔婆書きに追われるキース君ですけど、今は責められ中で…。
サム 「キースが七十歳になるまで、スッポンタケつきかよ…」
シロエ 「そこがスタートラインです! 先は長いんです!」
マツカ 「延々と続いていくわけですよね、二人三脚が…」
スッポンタケの法要に棚経、季節になったらキノコ狩りも、と。
マツカ 「ぼくも骨折したいです。二人三脚から降りられるなら」
ジョミー「だよねえ、ホントに骨折してリタイヤ出来るなら…」
ちょっと二階から飛び降りてもいい、とジョミー君。
ジョミー「だけど骨折り損だしね…。骨折しても痛いだけでさ」
シロエ 「それは間違いないですね。車椅子でも法要ですよ」
サム 「うんうん、椅子席で参加っていう扱いでよ…」
結ばれた足は解けねえから、とサム君も絶望的な表情。
サム 「あの馬鹿野郎が飽きねえ限りは、二人三脚だぜ」
ブルー 「もっと面子は多いけれどね、二人じゃないから」
??? 「そう! 頼もしい面子が七人もいるし!」
八人かな、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「ぶるぅを入れたら八人だしねえ、こっちのメンバー!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「え? ぼくのシャングリラから来たんだけど?」
まだまだ安泰そうで良かった、と満面の笑み。
Aブルー「スッポンタケが破門されたら、大変だからね!」
シロエ 「ぼくたちは破門して欲しいんですけど!」
Aブルー「ダメダメ、ぼくの大事な心の癒しだから!」
破門だなんて、とんでもない、とソルジャー、力説。
Aブルー「アレのお蔭で、もう毎日が漲りまくりで!」
ブルー 「分かったから! いいから、サッサと黙りたまえ!」
シロエ 「ぼくたちは迷惑してるんです!」
Aブルー「何を言うかな、開放的な夏こそセックス!」
スッポンタケにも頑張って欲しい、と言われましても。
嫌すぎますよね?
2017/07/20 (Thu)
☆幽霊の方がマシ
夏休みと言えばお盆がセットで、お坊さんにはハードなシーズン。
キース君も卒塔婆書きですけれども、只今、別件でもめる面々。
シロエ 「夏か何だか知りませんけど、もう嫌ですよ!」
サム 「うんうん、スッポンタケだけはマジで勘弁だぜ」
幽霊の方がまだマシだ、と霊感持ち。
サム 「見てしまったらゾッとするけど、それだけだしよ…」
ジョミー「幽霊だったら、楽しみ方もあるもんね…。夏の定番!」
シロエ 「ジョミー先輩の好きな、心霊スポット巡りですね?」
ジョミー「そう、それ、それ! 心霊スポットも怖いけどさぁ…」
スッポンタケほど怖くないよね、と言い切る人。
ジョミー「いざとなったら、ブルーが祓ってくれるしさ…」
ブルー 「アテにしてくれても困るんだけど?」
スウェナ「そうよ、君子危うきに近寄らず、って言うじゃない!」
ジョミー「それはそうだけど…。それが通じない相手もいるから」
近寄らなくても、寄って来るのがスッポンタケだ、という指摘。
ジョミー「避けようがなくて、どう転がってもついて来て…」
シロエ 「キース先輩が七十歳になるまで、ストーカーですね…」
マツカ 「七十歳になってくれても、其処がスタートラインです」
戦いの日々は其処からなんです、と少年漫画の打ち切りっぽく。
マツカ 「其処から先が何年かかるか、謎ですよ?」
シロエ 「そうでした…。会長みたいには上手くいかないかも…」
キース 「おい、俺を馬鹿にしてるのか!?」
シロエ 「馬鹿にしたくもなりますよ! この状態じゃ!」
誰がスッポンタケを持ち込んだんです、とブチ切れる人。
シロエ 「お蔭で余計な人も来ますし、散々ですよ!」
Aブルー「余計な人って、ぼくのことかい?」
ブルー 「他に誰がいると!? 君でなければ!」
Aブルー「ずいぶん酷い言いようだねえ…。毎日苦労してるのに」
シロエ 「聞き飽きました!」
SD体制でも強く生きてるじゃないですか、とツッコミが。
間違いないですね?
2017/07/21 (Fri)
☆持ち込みは嫌だ
夏休みに入れば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなイベント。
今の季節は卒塔婆書きで多忙、そんなキース君が皆の災いの元。
シロエ 「SD体制で苦労してるか知りませんけど…」
ジョミー「その分、ぼくたちに苦労をぶつけて来てるよね…」
スウェナ「苦労だったら、まだ可愛いわよ! 災難よりは!」
一同 「「「あー…」」」
確かに災難よりは可愛い、と誰もが納得する「苦労」。
シロエ 「苦労は買ってでもせよ、とか言うんですよね…」
マツカ 「ええ…。ぼくの父なんかも言ってます」
サム 「マツカみたいな御曹司でもよ、そう言われるけどよ…」
災難の方は、誰も欲しがらねえよな、とサム君も。
サム 「災難除けとか、厄除けだとか、人気だしよ…」
シロエ 「災難なんかを買ってしまったら、大惨事ですよ!」
ブルー 「中身にもよるけど、モノによっては命が無いねえ…」
だけど苦労で死ぬことはない、と生徒会長。
ブルー 「過労死と苦労は明らかに違うし、別物だよね」
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくが災難を持ち込んでると?」
シロエ 「そうですけど?」
今の流れで分かりませんか、とシロエ君、流石の辛辣さ。
シロエ 「何かと言えば災難ですよ! もう、てんこ盛りで!」
サム 「間違いねえよな、災難を持ち込む所はよ…」
ジョミー「持ち込み料を取っても、持ち込むだろうしね…」
ブルー 「取るだけ無駄だよ、そんな料金!」
余計に増長するだけだ、とキッツイ一言。
ブルー 「料金は払ったんだから、と開き直って災難倍増!」
一同 「「「うわー…」」」
それは困る、と泣きたいキモチの御一同様。
シロエ 「持ち込み料は要りませんから、引き取って下さい!」
スウェナ「いいわね、それ! 持ち込む代わりに回収なのね?」
ブルー 「なるほどねえ…。責任を持って引き取れ、と…」
Aブルー「引き取るって…。何を?」
スッポンタケなら喜んで、と言ってますけど。
もしかして、思う壺ですか…?
2017/07/22 (Sat)
☆引き取りを希望
夏休みとくればお盆がセットで、お坊さんにはハードなシーズン。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、他の面子は話が別で。
Aブルー「スッポンタケなら、喜んで全部、引き取るよ!」
一同 「「「全部?」」」
Aブルー「キノコ狩りで見付けた分はもちろん、世界中のを!」
纏めて引き取り、とソルジャー、笑顔。
Aブルー「でも、そうするにはキースの協力が必須だよねえ?」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「有難いスッポンタケでなければ、意味が無いんだし…」
引き取ったスッポンタケの法要にはキースが必要だろう、と。
Aブルー「キースを貰って行ってもいいかな、この際だから!」
キース 「そ、それはどういう意味なんだ!?」
Aブルー「そのまんまだよ、ぼくのシャングリラに御招待!」
エアコンは完備で、セミもいないし、とニコニコニコ。
Aブルー「卒塔婆書きにはいい環境だよ、間違いなく!」
キース 「し、しかし、道具が…! 筆や硯や、他にもだな…!」
Aブルー「電動卒塔婆削り器だったら、買ってあげるよ!」
ぼくの世界でも動かせるように、調整だって…、という申し出。
Aブルー「来てくれるんなら、部屋もいいのを用意するから」
キース 「は、墓回向はどうなるんだ…!」
シロエ 「墓回向なんて、していないんじゃないですか?」
毎年、お父さん任せでサボリなのでは、と鋭いツッコミ。
シロエ 「丁度いいですから、この夏休みは、消えて下さい!」
ジョミー「それ、いいよね…。キースが消えたら、棚経だって…」
サム 「アドス和尚が一人になるしよ、事情は変わるぜ」
お供の俺たちは要らねえんじゃねえの、とサム君も。
サム 「スクーターを追って自転車で走るの、キツイしよ…」
ジョミー「ぼくもキースと自転車で走るの、キツすぎるしさ…」
Aブルー「なるほど、みんなも喜ぶんだね、キースがいないと!」
そういうことなら貰って行こう、と言ってますけど。
災難の代わりにキース君を?
2017/07/23 (Sun)
☆持ち帰りがいいね
夏休みになれば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなイベント。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、それに対して提案が。
Aブルー「キースがこっちに来てくれるんなら、頼もしいしね!」
シロエ 「ぼくたちも、とても助かります! そうなったら!」
ジョミー「お盆の棚経、今年だけでも休めるんなら最高だよ!」
サム 「俺は殆ど覚えちまったし、1回くらいはサボっても…」
将来には特に響かねえよな、と僧籍な人も大賛成。
サム 「今年のお盆は、家でゆっくり朝寝坊するぜ!」
スウェナ「そうよね、棚経は朝が早いし…。6時出発でしょ?」
ジョミー「違うよ、一番最初の家に着くのが6時なんだよ!」
6時から拝み始める以上は、もっと早くに出発だ、という証言。
ジョミー「法衣も着るしさ、起きる時間も早すぎるくらい…」
サム 「御本尊様の前でお勤めしてから、出発だしよ…」
一同 「「「うわー…」」」
いったい何時に起きているんだ、と誰もが驚く棚経の日。
シロエ 「キース先輩が拉致られた時は、棚経はパスですね?」
サム 「そりゃそうだろ。キースが家にいねえんだから」
ジョミー「キースが留守なら、ぼくたちが行く義理は無いしね…」
アドス和尚が一人で回ればいいじゃないか、とジョミー君も。
ジョミー「前は一人で回ってたんだし、出来る筈だよ」
Aブルー「うんうん、みんなが喜ぶコースが持ち帰りだね!」
持ち込みの代わりに「お持ち帰り」か、と眺める先に副住職。
Aブルー「キースさえ貰って帰ってしまえば、棚経も…」
ブルー 「君のシャングリラで出来ると思うよ、バッチリと」
棚経用のお膳なんかも、今どきは売られているからね、との助言。
ブルー 「フリーズドライとか、冷凍だとか、こう、色々と…」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「家で作るのは大変だという声が多くて…」
Aブルー「なら、安心だよ!」
今年の棚経は、シャングリラで! と言ってますけど。
マジですか…?
2017/07/24 (Mon)
☆別世界で卒塔婆を
夏休みとセットで来るのがお盆で、お坊さんには厳しいシーズン。
卒塔婆書きに追われているキース君を、持ち帰りたい人が約一名。
Aブルー「棚経のお供え物はともかく、お膳は大変そうだしね」
ブルー 「精進料理で、しかも品数が要るからね…」
シロエ 「いつもは、ぶるぅが作っているんですよね、あのお膳」
スッポンタケの棚経の日には…、とシロエ君。
ぶるぅ 「そだよ、小さなお膳に少しずつでも、手抜きは無し!」
スウェナ「ホントに小さいお膳だものねえ…。オモチャみたいに」
マツカ 「ままごとに使えそうですよね…。立派すぎますけど」
ブルー 「ウチのは本物の漆塗りだからね。手入れも大事で…」
漆が剥げてしまわないよう、色々と気を遣うのだ、と生徒会長。
ブルー 「でもまあ、ブルーが用意するなら、普通のでいいね」
Aブルー「何を言うかな、もちろん、いいのを用意するよ!」
キースを持ち帰っていいんだったら、お膳も買う、と立てる親指。
Aブルー「帰りにキースと仏具屋に行って、選んで貰うよ!」
キース 「ま、待て! このまま連れて帰るつもりか!?」
Aブルー「早い方がいいかと思ってさ…。善は急げと言うからね」
キース 「し、しかし…!」
俺のノルマの卒塔婆の山が…、と慌ててますけど。
Aブルー「ぼくのシャングリラで書いてくれればいいんだよ!」
シロエ 「ですよね、電動卒塔婆削り器も提供するんでしょう?」
Aブルー「それも仏具屋で買えるのかなぁ?」
ブルー 「店頭には出ていないだろうけど、頼めば奥から…」
出してくれるよ、と銀青様からの助言。
ブルー 「遠慮しないで、キースを持って帰りたまえ!」
Aブルー「元老寺の方は、放っておいてもいい…のかな?」
ブルー 「ぼくから言い訳しておくよ。何とでもなる筈だから」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「じゃあ、ぼくとシャングリラに帰ろうか!」
その前に仏具屋に寄るんだっけね、とワクワクな人。
拉致で決定なんですか?
2017/07/25 (Tue)
☆仏具屋に行くなら
夏休みに入ればお盆もセットで、お坊さんにはハードなイベント。
卒塔婆書きに追われているキース君を、拉致したい人が登場で。
Aブルー「仏具屋は何処にあるんだっけ…。ぼくは詳しくなくて」
ブルー 「その心配は無用だよ! キースがいるなら」
サム 「うんうん、仏具屋は顔パスの筈だぜ。御用達でよ」
璃母恩院とは違って、元老寺の…、とサム君からも太鼓判。
サム 「寺と仏具はセットものだし、店も歓迎してくれるぜ」
Aブルー「それは良かった! じゃあ、早速!」
スッポンタケの棚経用のお膳を買わなくちゃ、と喜ぶソルジャー。
Aブルー「今までは此処で借りていたけど、今年は自前!」
ブルー 「いいのを選んで貰いたまえ。キースはプロだし」
Aブルー「もちろんだよ! 予算をケチるつもりも無いしね」
もっと他にも要るものは…、という質問。
Aブルー「どうせだったら、出来るだけのことをしたいから!」
ブルー 「うーん…。お金に糸目をつけないのなら、お鈴かな…」
Aブルー「おりん?」
それは何だい、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「おりんというのは初耳だけど、高いのかい?」
ブルー 「チーンと鳴らすヤツのことだよ、アレがお鈴で…」
サム 「あー…。金のヤツとか、あるらしいよなぁ…」
シロエ 「あります、あります! よく広告で見かけますよね!」
大黄金展とかのイベントで…、とシロエ君。
シロエ 「凄い値段でキンピカですけど、アレを買うんですか?」
ジョミー「なんだか成金趣味っぽいけど…?」
ブルー 「そうでもないよ。金のお鈴は音がいいから…」
由緒ある家でも買う時は買う、というのが黄金のお鈴。
ブルー 「取り寄せ品になっちゃうけれどね、買う価値はあるよ」
Aブルー「なるほどねえ…。金というのはポイント高いね」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「なんと言っても、アソコは金だし!」
スッポンタケのために買おう、と乗り気な人。
お膳と、金のお鈴まで…?
2017/07/26 (Wed)
☆異世界で卒塔婆を
夏休みとくれば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなシーズン。
卒塔婆書きに追われているキース君を、拉致りたい人が颯爽と。
Aブルー「金のお鈴は、スッポンタケにピッタリだよ!」
ブルー 「余計なことは言わなくていいから!」
Aブルー「そう言わずに! セックスに欠かせないのが金でさ…」
その金で出来たお鈴だったら、スッポンタケも大喜びだ、と。
Aブルー「キースがチーンと鳴らしてくれれば、漲るよ!」
キース 「お鈴を馬鹿にするのか、あんた!」
Aブルー「違うよ、褒めているんだよ! 素晴らしいと!」
だから黄金のお鈴もよろしく、とニコニコニコ。
Aブルー「仏具屋さんで注文するから、最高級のを教えてよ」
キース 「た、高いんだが…! なにしろ金で出来ているから…」
Aブルー「でも、いい音がするんだろう? その上、金だし…」
スッポンタケが漲りまくるに違いない、と自説を展開。
Aブルー「とにかく、今から仏具屋にね! まずはお膳から!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
Aブルー「ぼくのシャングリラのお客様だよ、特別待遇!」
こっちの世界の食事がいいなら差し入れも…、と満面の笑み。
Aブルー「畳の部屋が要るんだったら、畳も買うから!」
シロエ 「いいですねえ! サッサと持って帰って下さい!」
Aブルー「もちろんだよ! さあ、行こうか!」
君の荷物や卒塔婆も、ぼくが運ぶから…、と張り切る人。
Aブルー「先に元老寺に寄った方がいいね、コース的には」
ブルー 「うん。その前にアドス和尚に電話を…」
キース 「何をする気だ!?」
ブルー 「しばらくウチで預かるから、って」
今年のお盆はウチで修行だ、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「その名目なら、アドス和尚も納得だからね」
キース 「卒塔婆のノルマはどうなるんだ!?」
ブルー 「要は書ければ問題ないから、オールオッケー!」
ブルーの世界で書いて来たまえ、と突き放し。
拉致で決定みたいですね?
2017/07/27 (Thu)
☆異世界で書くなら
夏休みとセットで来るのがお盆で、お坊さんには厳しいイベント。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、拉致されそうで。
Aブルー「卒塔婆を書くには、どういう部屋がいいんだい?」
キース 「あんたのシャングリラに無いのは確かだ!」
Aブルー「そう言わずにさ…。ブルー、ちょっと訊くけど…」
こっちにもシャングリラはあるんだっけね、と生徒会長に視線。
Aブルー「ぼくの世界のとそっくりらしいし、君に相談!」
ブルー 「何をだい?」
Aブルー「卒塔婆を書くのに向いている部屋と、棚経用と!」
ピッタリの部屋を教えて欲しい、と質問が。
Aブルー「居住区も基本は同じだろうから、何処がいいかな?」
ブルー 「うーん…。畳は買って帰るんだよね?」
Aブルー「畳でないと気分が出ないだろうし、何枚でもね!」
天体の間に敷き詰めたっていいくらいだよ、と太っ腹な人。
Aブルー「でも、広すぎてもアレだから…。どの辺がお勧め?」
ブルー 「居住区にある会議室かな、ちょっと小さめの」
Aブルー「長老会議に使うヤツかい?」
ブルー 「うん、そのくらいで丁度だと思う」
卒塔婆を干しておくスペースも取れるし、と銀青様。
Aブルー「卒塔婆を干す?」
ブルー 「墨で書くから、きちんと乾かさないと駄目なんだよ」
キース 「余計なことまで教えるな!」
ブルー 「でもさ…。ちゃんとした環境が必要だろう?」
卒塔婆干し用の木の枠も買って貰いたまえ、と更なる入れ知恵。
Aブルー「木の枠って…?」
ブルー 「何本も並べて干す枠なんだよ、お寺には必須!」
Aブルー「それも仏具屋にあるのかい?」
ブルー 「基本だからね!」
頼めば店の奥から出て来る、とレクチャーが。
ブルー 「電動卒塔婆削り器とセットで買うのがいいね」
Aブルー「ありがとう! 畳は畳屋で買えばいいよね」
キース 「そ、そんな…!」
ブルー 「最高だろう?」
今年の夏はエアコン完備で卒塔婆書きだ、とプッシュ。
決定ですか…?
2017/07/28 (Fri)
☆お盆休みをゲット
夏休みとくればお盆がセットで、お坊さんにはハードなシーズン。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、ソルジャー、乱入。
Aブルー「毎年、みんなに愚痴ってるよね、卒塔婆書き!」
シロエ 「そうなんです。ノルマがどうとか、部屋が暑いとか」
ブルー 「今年は聞かずに済むと思うよ。キースが不在で!」
其処のブルーが連れて帰るからね、と生徒会長、ニコニコニコ。
ブルー 「キースもお盆休みが取れるし、いいんじゃないかな」
キース 「お、お盆休み…?」
ブルー 「欲しいと言っていただろう? 夢の休暇をゲットだよ」
卒塔婆書きからは逃げられなくても、お盆休みは確定だから、と。
ブルー 「棚経に行かずに済むってだけでも、素敵だろう?」
Aブルー「待ってよ、スッポンタケの棚経は!?」
ブルー 「それくらい大した数じゃないから…。1件だしね!」
本当だったら、その日に何軒回ることか、と銀青様。
ブルー 「其処を1件だけで済むから、休暇も同然!」
サム 「だよなあ…。御本尊様にお勤めするのもねえし…」
ジョミー「それまでの間も、毎日のお勤め、サボれるよね?」
アドス和尚はいないし、御本尊様も無いし、という指摘。
ジョミー「涼しい部屋で、卒塔婆だけ書けばいいんだからさ!」
スウェナ「そうよね、最高の贅沢だわよ!」
マツカ 「それで間違いないですね…。キースの夢が実現します」
存分にお盆休みを取って下さい、と御曹司も。
マツカ 「せっかくですから、ぼくたちも何処かに行きますか?」
シロエ 「いいですねえ! マツカ先輩の別荘ですか!」
マツカ 「お盆は何処も一杯ですから、そうなりますね」
ホテルを探すより、ウチにどうぞ、とお誘いが。
マツカ 「別荘も色々ありますけど…」
ジョミー「お盆を満喫できる所がいいな!」
シロエ 「こんなチャンスは、そう無いですしね…」
キース 「き、貴様たち…!」
俺だけ置いて行くつもりか、と叫んでますけど。
先に出発するのでは?
2017/07/29 (Sat)
☆お盆休みに期待
夏休みとセットで来るのがお盆で、お坊さんには厳しいイベント。
お盆休みが無いわけですけど、今年のキース君にはありそう。
シロエ 「嫌ですねえ…。キース先輩は別行動でしょう?」
スウェナ「置いて行かれる前に、キースが先に出発だわよ」
Aブルー「その通り! 早く行こうよ、仏具屋は何処だい?」
ブルー 「仏具屋もいいけど、その前に元老寺の方へ頼むよ」
キースの荷物とかがあるから…、と生徒会長。
ブルー 「卒塔婆は後でも充分だけれど、お泊まり用の荷物がね」
Aブルー「なるほどねえ…。着替えだけあればいいけれど?」
他のは船で揃うから、とソルジャー、自信満々で。
Aブルー「合成モノも多いけれどね、大抵の物は置いてるよ!」
ブルー 「それは良かった。じゃあ、アドス和尚に電話をしよう」
キース 「待ってくれ! 本当に俺に行けと言うのか!?」
こいつの世界で卒塔婆を書いて棚経なのか、とガクガクブルブル。
キース 「とても危険な世界だと聞いたが、俺の命は…!?」
Aブルー「心配ないって! ぼくのハーレイは優秀だよ!」
お客様を迎えているとなったら、普段以上に慎重な航路、と。
Aブルー「人類軍に出会わないよう、細心の注意を払うってば!」
ブルー 「そうらしいから、安心して一緒に行きたまえ」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「荷物を持ったら、仏具屋だからね!」
棚経用の上等なお膳と、金のお鈴をよろしく頼む、と注文が。
Aブルー「電動卒塔婆削り器と、卒塔婆干しの枠はプレゼント!」
シロエ 「良かったですねえ、キース先輩!」
サム 「今年のお盆は、思い切りゆっくり休めるぜ!」
んで、俺たちもお盆休みな…、と僧籍な人。
サム 「お盆休みって何年ぶりだか、記憶にねえぜ」
ジョミー「早くから巻き込まれていたもんねえ…」
シロエ 「スッポンタケの棚経だけでも、年単位ですよ!」
やっと普通のお盆が来ます、とシロエ君も感激。
キース君がいないと平和ですよね!
2017/07/30 (Sun)
☆地縛霊は嫌だ
夏休みに入れば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなシーズン。
お盆休みも無いわけですけど、今年のキース君にはありそう。
Aブルー「それじゃ貰って帰っていいかな、此処のキースを!」
ブルー 「遠慮なくどうぞ。君の世界にキースはいないし」
Aブルー「いたとしたって、坊主じゃないのは確実だしね!」
坊主でなければ意味が無いから、とソルジャー、笑顔。
Aブルー「キースのお蔭で、この夏も充実のセックスライフ!」
シロエ 「ぼくたちは充実のお盆休みを楽しみますよ!」
マツカ 「別荘の用意は任せて下さい。花火大会はどうですか?」
スウェナ「いいわね、みんなで見物しましょ!」
今年は棚経も無いんだから、と盛り上がっている御一同様。
ジョミー「キースがいないと、本当に平和になるんだねえ…」
サム 「坊主の勉強は嫌じゃねえけど、棚経はキツいしよ…」
スクーターを自転車で追うのはハードすぎる、とサム君も。
サム 「ブルー、アドス和尚によろしくな! 俺も休むって!」
ブルー 「もちろんだよ。ジョミーも休みで決定だよね」
さて…、とスマホを取り出しましたが。
キース 「待ってくれ! 俺は命が惜しいんだ!」
ブルー 「アドス和尚なら大丈夫だよ。ぼくが話をつけるから」
キース 「そっちじゃなくて、こいつの世界が問題だ!」
出先で死んだらどうしてくれる、とソルジャーを指して顔面蒼白。
キース 「お浄土があるか怪しいモンだし、時期も微妙だし…」
一同 「「「時期?」」」
キース 「ウッカリ死んだら、俺の初盆は来年なんだ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
今年じゃないのか、と誰もがビックリ。
キース 「細かい話は省略するが、来年まで放置プレイになる!」
Aブルー「えーっと…? それじゃ、キースは?」
キース 「最悪、あんたのシャングリラで地縛霊だが」
Aブルー「それは困るよ!」
地縛霊は要らない、とソルジャー、ドン引き。
持ち帰りを諦めそうな所で、中継終了~。
2017/07/31 (Mon)
☆夏休みにはコレ
さて、七月。夏休みが近いとあって、シャン学メンバーも喜ぶ季節。
出席義務さえ無い特別生だけに、定期試験も我関せずという世界で。
ジョミー「夏休みかぁ…。やっぱりマツカの別荘だよね!」
シロエ 「海の別荘も、山の別荘も外せませんよね!」
マツカ 「いつでも準備は出来ていますよ。でも、その前に…」
行事のある皆さんも多いのでは、と御曹司の問い。
マツカ 「柔道部は強化合宿ですし、ジョミーとサムは…」
スウェナ「そうだったわねえ、璃母恩院の修行体験ツアーよね!」
ブルー 「今年もきちんと申し込んだし、修行に励んでくれたまえ」
ジョミー「うえー…。アレって、基本は二泊三日なのに…」
なんで一週間になるわけ、とブツブツ文句を言っている人。
ジョミー「他の面子は帰って行くのに、ぼくとサムだけ居残りで…」
サム 「お前なあ…。特別待遇に感謝の気持ちはねえのかよ?」
キース 「そうだぞ、ブルーが頼んでくれるからこそだ」
老師に顔が利くからなんだぞ、と副住職も。
キース 「その辺の坊主が頼み込んでも、どうにも出来ん!」
ジョミー「ぼくは、そっちでかまわないから! 普通コースで!」
ブルー 「うーん…。だったら、元老寺から頼んで貰うかい?」
一同 「「「へ?」」」
アドス和尚の紹介になるのか、と誰もがビックリ。
シロエ 「そういうコースもアリなんですか?」
ブルー 「基本はお寺が申し込むんだし、もちろんアリだよ」
ジョミー「じゃあ、それで! それなら普通に行けるっぽいし!」
二泊三日で帰れるんだよね、と弾ける笑顔。
ジョミー「今年のは元老寺から行くよ! 楽そうだから!」
ブルー 「ふうん…? いいけど、キースもセットになるよ」
キース 「なるほどな…。俺が青年会から行けばいいんだな?」
ブルー 「話が早くて助かるよ。君なら任せて安心だしね!」
ジョミー「え、えっと…。青年会って…?」
なんでキースがセットなわけ、と質問が。
どうしてでしょうね…?
2017/07/01 (Sat)
☆個人的に指導
夏休みを控えたシャン学メンバー、海へ山へと計画満載ですけれど。
その前にあるのが柔道部の合宿、ついでに璃母恩院の修行体験も。
ジョミー「キースが来るって、どういう意味? 青年会って?」
キース 「俺の宗派の青年会だが…。若手の坊主が入るヤツだな」
ブルー 「修行体験ツアーの時には、お手伝いにも行くんだよ」
お盆を控えて忙しい時期だし、暇な人たちに限定だけど、と銀青様。
ブルー 「卒塔婆書きはプリンターにお任せだとか、そんな感じで」
シロエ 「キース先輩の家は手書きじゃなかったですか?」
キース 「そうなんだが…。璃母恩院の手伝いをするとなったら…」
留守の間のノルマは親父がこなすだろうな、と立てる親指。
キース 「手伝いに行くのは名誉なことだし、親父も喜ぶ」
ジョミー「ちょ、ちょっと…! それでキースが来ちゃったら…」
ぼくの立場はどうなるわけ、と慌てる人。
ジョミー「アドス和尚の紹介で行くなら、二泊三日で済む筈だけど」
キース 「ああ。そこは間違いないんだが…。個人指導だな」
ジョミー「個人指導?」
キース 「紹介した親父の名誉にかけて、俺がビシバシ!」
修行の基本を叩き込むのだ、とニンマリと。
キース 「特別メニューを組み込んでやろう。こう、色々と」
ジョミー「それって食事のことじゃないよね、メニューって…?」
キース 「食事は全員共通だからな。修行の方のオプションだ」
青年会のヤツらと楽しく相談しよう、と酷薄な笑み。
キース 「俺たちが道場でやられたシゴキを、特別に!」
ジョミー「シゴキ?」
キース 「住職の資格を取る道場は、鬼の厳しさで有名だからな」
誰だって他人にやってみたいものだ、と恐ろしい台詞。
キース 「だが、道場の指導係をするには、まだ経験が…」
シロエ 「足りていないというわけですか?」
キース 「そういうことだ。絶好のチャンス到来だな!」
俺の同期にも声を掛けないと、嬉しそうな顔。
ジョミー君、ピンチ…?
2017/07/02 (Sun)
☆シゴキをするなら
夏休みが間近に迫ったシーズン、心が浮き立つシャン学メンバー。
海へ山へとお出掛けですけど、その前に合宿やら修行体験なんかも。
ジョミー「き、キースと、キースの同期って…。それが来るわけ?」
キース 「ああ。修行体験ツアーでボランティアだな」
サム 「マジかよ、そういや毎年、若い坊主がいるけどよ…」
あれは璃母恩院の坊主なんじゃあ…、という質問。
サム 「寺の説明とかも詳しいから、そうだとばかり…」
キース 「もちろん、そういうヤツらもいる。だが、青年会も…」
夏休みの前に募集してるぞ、と副住職。
キース 「璃母恩院の坊主だけでは、人員不足に陥るからな」
ジョミー「そ、それでキースが申し込むわけ!?」
キース 「喜ばれるだろうな、今の時期から新規が増えたら」
ギリギリの人数で回しているだけに…、とニヤニヤと。
キース 「一気に五人ほど増やしてやろうか? 俺と同期とで」
ジョミー「ご、五人…?」
キース 「暇にしているヤツも多いし、もっと来るかもな」
シゴキをやっていいんなら、と冷たい笑み。
キース 「俺たちのキャリアじゃ、まだまだシゴキは…」
ブルー 「出来ないだろうねえ、修行道場は任せて貰えないし」
キース 「あっちはプロ中のプロが仕事をする場所だしな…」
未来の住職を育てるだけに、とフウと溜息。
キース 「ボランティアとして登録したって、下働きだ」
シロエ 「そういう世界なんですか?」
キース 「坊主の世界は、基本が年功序列だからな!」
どんなにデキる坊主であっても、縛りが多い、と顰める顔。
キース 「紫の衣を着てもいいのは四十歳とか、そういうのだな」
サム 「あー…。あったっけな」
そんな縛りも、とサム君も。
サム 「それで修行道場の手伝いは無理、と…」
キース 「下働きなら出来るんだが…。シゴキは無理だ」
ジョミー「シゴキに来るって!?」
修行道場の代わりにシゴキなのか、とガクガクブルブル。
さて、どうなる…?
2017/07/03 (Mon)
☆シゴキのチャンス
夏休みが来たら海へ山へと、お出掛けするのがシャン学メンバー。
その前にあるのが修行体験ツアーで、ジョミー君とサム君だけ参加。
ジョミー「しゅ、修行道場並みのシゴキをする気…?」
キース 「当然だろうが! そのためにタダで働くんだしな!」
サム 「ボランティアは完全にタダ働きかよ?」
キース 「そうなるが? 璃母恩院のお役に立てる名誉な機会だ」
タダ飯を食わせて貰えるだけでも充分だろう、という返事。
キース 「総本山で毎日お勤めが出来て、寝泊まり出来る名誉職だ」
ブルー 「坊主の間じゃ、もう最高の待遇だからねえ…」
タダ働きでも、璃母恩院で暮らせるのなら、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「たったの二泊三日だけでも、気分はお浄土体験かな」
サム 「あー…。宗祖様のお膝元だもんなあ、御廟もあるしよ」
ブルー 「そういうこと! 功徳を積めるいいチャンスだよね」
誰でも暇なら行きたがるよ、とニコニコと。
ブルー 「おまけに公認でシゴキをやってもいいとなるとね!」
ジョミー「そのシゴキって…。どんなヤツなわけ?」
キース 「修行道場と同じだと思え! 失敗したら罰礼だな!」
ジョミー「罰礼?」
もしかして、キースがやってるヤツ、と青ざめているジョミー君。
ジョミー「お念仏に合わせて五体投地の、アレのこと…?」
キース 「他にどういう罰礼がある?」
失敗した時は、アレを三百回が修行道場だ、とキッパリと。
キース 「素人さんは百回で膝が笑うが、修行道場はプロが相手だ」
ジョミー「ぼ、ぼくはプロとかじゃないんだけど…!」
キース 「銀青様の紹介を蹴るようなヤツは、セミプロだろうが!」
それに相応しく扱ってやる、と惨い台詞が。
キース 「ウチの寺からの紹介なんだし、どうとでも出来る!」
サム 「犠牲者はジョミーだけだよな?」
キース 「もちろん、他は対象外に決まっている!」
性根を叩き直すだけだ、と言ってますけど。
犠牲者は一人だけですか…。
2017/07/04 (Tue)
☆行くなら一人で
じきに夏休みが来るんですけど、ジョミー君には修行体験ツアーも。
期間短縮を希望というので、元老寺からの紹介で出掛ける話が。
ジョミー「な、なんで、ぼくだけシゴキになるわけ? サムは?」
キース 「サムはお前の巻き添えなだけで、模範生だからな!」
サム 「その話だけどよ…。俺は別行動でもいいんじゃねえかと」
キース 「別行動だと?」
どういう意味だ、とキース君、怪訝そうな顔。
キース 「別行動で何をするんだ、班分けを別にしろってか?」
サム 「そうじゃなくてよ…。せっかくブルーの紹介なんだし…」
俺は普通に行きてえんだけど、という申し出。
サム 「いつもと同じで、一週間で。その方が勉強になるからよ」
ブルー 「なるほどねえ…。流石はサムだよ、いい心がけだよね」
キース 「ふむ…。だったらサムはジョミーと完全に別行動だな?」
サム 「ブルーが紹介してくれるんなら、喜んで行くぜ!」
ぼっち参加でも辛くねえし、と殊勝な人。
サム 「何処かでジョミーと期間が重なるだろうけど…」
キース 「心配するな。馬鹿とは班を分けてやるから」
その辺の仕切りも、俺たちボランティアの仕事だ、とキッパリと。
キース 「サムは真面目な寺の跡継ぎと一緒でいいよな」
サム 「マジかよ、ジョミーと分けてくれるのかよ!?」
キース 「馬鹿に合わせる必要は無いし、大いに修行に励んでくれ」
その間に俺はジョミーの性根を叩き直す、と燃えている人。
キース 「帰ったら早速、親父に頼んでツアーを申し込ませよう」
ジョミー「ま、待ってよ、本気でキースが来るって!?」
キース 「俺だけじゃないぞ、道場仲間も呼んでやるから」
何人くらい集まるだろう、と追ってゆく指。
キース 「確実に暇にしているヤツは、と…」
シロエ 「卒塔婆プリンターのお寺の人ですか?」
キース 「気ままに旅をしてるのもいるぞ」
住職になったら自由が無いし、と今の間に旅だとか。
お寺は無休ですもんね…。
2017/07/05 (Wed)
☆ブラックな感じ
夏休み恒例の行事になっているのが、璃母恩院での修行体験ツアー。
参加者はサム君とジョミー君のみ、嫌がるジョミー君ですけれど。
キース 「住職は年中無休な上に、忙しい時は半端ないからな…」
サム 「あー…。午前も葬式、午後も葬式とかいうヤツな…」
キース 「それに加えて、枕経が入る日だってあるぞ」
シロエ 「枕経だと、下手をしたら夜はお通夜じゃないですか!」
亡くなった仏様を拝みに行くのが枕経ですよね、とシロエ君。
シロエ 「待ったなしだと聞いてますけど、お葬式の合間にも…?」
キース 「行ける時間が取れるようなら、もちろんだ!」
一同 「「「うわー…」」」
一日の間に葬儀が二つと、枕経でお通夜な激しすぎるコンボ。
シロエ 「下手なブラック企業よりもハードじゃないですか?」
マツカ 「どうなんでしょう? 暇な時は暇なのがお寺ですしね」
キース 「それはそうだが、テンパった時はブラックすぎだ!」
それで霊場会を脱退した寺があるほどだ、と妙な台詞が。
一同 「「「霊場会?」」」
キース 「ソレイド八十八ヶ所の寺だ、それの一つが抜けたんだ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
揃ってこその八十八ヶ所、一つが抜けたら大変な感じ。
サム 「許されるのかよ、抜けるなんてよ…」
キース 「住職が過労死しそうになったというのが理由らしいが」
ブルー 「あそこは年中無休に加えて、御朱印も出すしね…」
普通のお寺よりも業務が多くて、と銀青様。
ブルー 「それで儲けが出ないとなったら、抜けたくもなるよ」
スウェナ「だったら、八十七ヶ所になったのかしら?」
一つ抜けたら八十七よね、と質問が。
スウェナ「御利益が減っていそうだけれど…」
キース 「今も御朱印は受け付けている。開門時間が違うだけでな」
ブルー 「遅めに開けて、早く閉めるんだよ」
キース 「寺のキツさが分かったか?」
若い間に遊んでおくヤツがいる理由も、と。
そういう人たちを呼ぶんですね…?
2017/07/06 (Thu)
☆やりたいシゴキ
今や夏休みの恒例行事な、ジョミー君たちの璃母恩院での修行体験。
今年は二泊三日にしたいという声、其処から話は酷い方へと。
キース 「若い間は遊ぶヤツでも、道場の厳しさは覚えているし…」
シロエ 「それを誰かにやってみたいというわけですね?」
キース 「そんな所だ。ジョミーが相手なら、何でも出来るぞ」
ただの修行体験ツアーの面子じゃないし、とニンマリと。
キース 「ウチの寺からの紹介な上に、修行体験ツアーの常連だ」
サム 「俺と一緒に、毎年行っているもんなあ…」
ブルー 「老師にも顔が売れているしね、ぼくの弟子だから」
大いにシゴキをするといい、と生徒会長もシゴキをプッシュ。
ブルー 「老師公認でシゴキが出来るよ、ぼくが伝えておくからね」
キース 「本当か? ビシバシとやっていいんだな?」
ブルー 「うん。いつか修行道場で指導をする日に備えて!」
腕を磨いておきたまえ、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「君の知り合いも大勢呼んで、厳しくやってくれればね!」
キース 「有難い。皆、腕が鳴ることだろう」
ジョミー「待ってよ、それをぼくだけが? 他の人たちは?」
本当に除外されるわけ、とガクガクブルブル。
ジョミー「ぼく一人だけが五体投地を三百回とか、そういう修行?」
キース 「そうなるな。ウチの寺からの参加とはいえ…」
ブルー 「一般人とは別扱いでいいと思うよ、ジョミーのためにも」
立派な坊主を目指すためには、いい勉強になるだろう、との仰せ。
ブルー 「高校生で本格的な修行をするのは、まず無理だしね」
ジョミー「修行じゃなくって、シゴキだってば!」
キース 「やかましい! シゴキも修行の内なんだ!」
シゴキは修行の華なんだぞ、と握り締める拳。
キース 「キツいシゴキに耐えてなんぼの世界だからな!」
ブルー 「そうだよ、頑張ってくるんだね!」
ジョミー「そ、そんな…!」
シゴキなんかは求めていない、と真っ青な顔。
さて、どうなる…?
2017/07/07 (Fri)
☆中身が濃ければ
夏休みの恒例行事になっているのが、璃母恩院での修行体験ツアー。
参加するのはジョミー君とサム君だけでも、すっかり名物でして。
ジョミー「元老寺からの紹介で行くと、キースがシゴキを…!?」
キース 「当然だろうが! ウチの寺のメンツもあるからな!」
サム 「あー…。ヘボいのを紹介したらマズイよな、うん」
ブルー 「もっと早い時期だったら、特に問題ないんだけどね…」
今だと申し込みの期限を過ぎているから、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「特別枠での参加になると、お寺の子弟に限られるかな」
キース 「其処を特別に入れてやるんだ、有難く思え!」
ジョミー「その話は聞いていないから!」
普通に行けると思ってたから、と懸命な逃げ。
ジョミー「アドス和尚の弟子じゃないしさ、息子でもないし!」
キース 「その辺は、親父がどうとでもする!」
ブルー 「住み込みで修行を志願中とか、理由は色々つけられるよ」
シロエ 「いいですね! キース先輩の家の見習いですか…」
昔だったら書生でしょうか、とシロエ君も楽しそうな顔。
シロエ 「ジョミー先輩、修行のチャンスです! 此処で一気に!」
マツカ 「二泊三日でも中身が濃ければ、最高の修行になりますよ」
スウェナ「いつも窶れて帰ってくるけど、今年も期待できそうね」
キース 「多分、雑巾並みだと思うぞ」
見る影もなくズタボロになるであろう、という予言。
キース 「俺も今から楽しみだ。ジョミーを雑巾にするのがな!」
シロエ 「キース先輩のシゴキは激しそうですからねえ…」
ブルー 「アドス和尚が半端ないから、キースも半端ないってば」
身内には容赦しない筈だ、と生徒会長、断言。
ブルー 「まあ、頑張ってくるんだね。二泊三日で」
ジョミー「生きて帰れそうにないんだけど…!」
キース 「そう悲観するな」
ブルー 「うん。死んだら、お浄土直行便だよ」
宗祖様のお膝元だしね、と言ってますけど。
お浄土直行便でいいんですか…?
2017/07/08 (Sat)
☆破門して欲しい
今や夏休みの恒例行事な、璃母恩院での修行体験ツアーなるもの。
一週間はキツすぎる、と二泊三日を希望したのがジョミー君で…。
ジョミー「お浄土直行便なんて…! それって本末転倒だから!」
キース 「どの辺がだ? お前も坊主の端くれだろうが!」
ジョミー「なりたくてなったわけじゃないから、ぼくの場合は!」
全部ブルーにはめられたんだ、と喚く人。
ジョミー「勝手に坊主の名前までつけて、弟子にしちゃって…」
サム 「有難い話だと思うぜ、俺は。銀青様の直弟子なんてよ」
ブルー 「そうだよ、ぼくは弟子なんかは取らない主義で…」
君とサムとは特別なのだ、と恩着せがましい物言いが。
ブルー 「それに文句をつけるなんてね、どうかと思うよ」
ジョミー「だったら破門でかまわないから! ぼくなら出来るし!」
一同 「「「破門?」」」
ジョミー「そう! ブルーが破門と言ったら破門で、坊主卒業!」
僧籍剥奪でいいと思う、と罰当たりな台詞。
ジョミー「どうせ立派な名前でもないし、破門は簡単だと思う!」
シロエ 「あのぅ…。立派な名前って、アレのことですか?」
あまり言いたくないんですけど、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩が弟子にしちゃって、破門出来ないアレ…」
ジョミー「うん! あっちは凄い名前だけどさ…」
ぼくのは普通、と比べているのがスッポンタケの戒名で。
ジョミー「ぼくを破門にするくらいなら、楽勝だよね?」
ブルー 「理屈の上ではそうだけど…。決めるのは、ぼく!」
大事な愛弟子を破門するなど、とんでもない、と銀青様。
ブルー 「スッポンタケなら、容赦なく破門するけどね!」
サム 「破門って…。出来るのかよ!?」
院殿号の仏様だぜ、と慌てるサム君。
サム 「破門できねえから、キースの弟子のままで…」
ブルー 「キースの修行が足りないからだよ!」
一同 「「「え?」」」
もしかして破門は可能なのか、と一同、仰天。
破門、オッケーだと…?
2017/07/09 (Sun)
☆破門できない人
夏休みになれば恒例行事な、璃母恩院での有難い修行体験ツアー。
今年は二泊三日にしたい、とジョミー君が文句をつけましたけど。
シロエ 「す、スッポンタケの破門は可能なんですか?」
サム 「キースじゃ駄目でも、ブルーだったら出来るのかよ?」
ブルー 「そりゃねえ…。ダテに修行は積んでいないよ」
銀青の名前もダテじゃないし、とニンマリしている伝説の高僧。
ブルー 「こっちの方が偉いんだからさ、破門は楽勝!」
ジョミー「で、でも…。ブルーの名前って、銀青だよね?」
ブルー 「そうだけど?」
ジョミー「院殿号なんか、何処にもついていないっぽいし…」
どの辺がアレより偉いわけ、と比較対象はスッポンタケの戒名。
ジョミー「倫王院殿法界善根大居士だよね…?」
シロエ 「覚えたんですか、ジョミー先輩!?」
ジョミー「あれだけ連呼されちゃったらさ…。嫌でも頭に…」
グイグイ入って来ちゃうんだよね、と嘆き節。
ジョミー「ブルーは大居士もついていないし、ただの銀青だし…」
ブルー 「甘いね、フルネームはもっと長いから!」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「修行を積んだ度合に応じて、字が増えるんだよ!」
それに必須の道場もある、とキッパリと。
ブルー 「住職の資格が全てじゃないから、もう一段階!」
スウェナ「それって、キースも受けなきゃ駄目なのかしら?」
ブルー 「いずれはね!」
璃母恩院に籠って修行するのだ、という住職向けの道場。
ブルー 「これがキツくて、先延ばしにする人も多くてねえ…」
サム 「キースは受けていねえんだな?」
キース 「あ、ああ…」
日にちが上手く合わなくて、と悪い顔色。
キース 「副住職なら、まだ要らないかと…」
ブルー 「これだから、スッポンタケも破門出来ないってね!」
シロエ 「修行不足が原因ですか…」
ブルー 「そう! ぼくなら破門可能だよ!」
だけどジョミーは破門しない、と話はループ。
ジョミー君、どうなるんでしょう?
2017/07/10 (Mon)
☆逃げたいシゴキ
今や夏休みの恒例行事な、璃母恩院での一週間の修行体験ツアー。
二泊三日にしたいジョミー君、自らドツボにはまった感が満載で。
ブルー 「ジョミーも修行を積まないと…。二泊三日でもね!」
キース 「任せておけ。住職としての修行は足りんが」
シロエ 「スッポンタケは破門できなくても、シゴキですね?」
修行道場の体験に基づくキツイのですね、とシロエ君。
シロエ 「そっちで先輩も徳を積んで下さい! 将来に向けて!」
マツカ 「そうですよね…。スッポンタケを破門できるくらいに」
スウェナ「日々の積み重ねが大切だものね、お坊さんの修行は」
頑張って偉くなってちょうだい、とスウェナちゃんも。
スウェナ「つまりジョミーは人柱ね! 今年の修行体験ツアー!」
サム 「だよなあ、それでキースの覚えがめでたくなったらよ」
ブルー 「なると思うよ、老師も喜ぶだろうから」
今の時期からプロの坊主の手伝いがドンと増えるんだから、と。
ブルー 「たったの二泊三日間でも、璃母恩院には有難いしね」
キース 「ああ。頑張って人を集めよう」
では早速…、と取り出すスマホ。
キース 「最近は便利になったからなぁ、まずはLINEで」
ジョミー「ちょ、LINEって!?」
キース 「同期の坊主のLINEがあるんだ、さてと…」
ジョミー「そんな連絡、要らないから!」
LINEを見た人も既読スルーでいいから、と大慌て。
ジョミー「二泊三日のコースで行ったら、殺されそうだよ!」
サム 「でもよ…。お前が自分で決めたんじゃねえか」
ジョミー「い、一週間の方でいいから!」
今年も普通にサムと行くんだ、と必死の逃げ。
ジョミー「そっちの方が、まだマシだから!」
ブルー 「ふうん? 散々、文句を言ってたくせに」
ジョミー「死んだら元も子も無いし!」
キース 「つまらんな…。せっかくのチャンスだったのに…」
来年以降に期待するか、と残念そうな副住職。
シゴキはお預け、今年も普通の夏休み…。
2017/07/11 (Tue)
☆お盆が近いです
夏休みと言えば恒例行事な、璃母恩院の修行体験ツアーなるもの。
ジョミー君も結局、一週間コースで出掛けることになりまして…。
ジョミー「し、死んだ…。今年も一週間、キツかったよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おかえりなさい、修行、お疲れ様ぁ!」
ブルー 「お疲れ様。まあ、キースにシゴキをされるよりはね?」
サム 「遥かにマシってモンだと思うぜ、一週間でもよ」
麦飯ばかりの飯の日々でも、とサム君の方はケロリとした顔。
サム 「ジョミーも早く慣れねえと…。じきにお盆だぜ?」
シロエ 「そうでした…。来月は棚経なんですよね」
ジョミー「忘れてた…。やっぱりキースとセットなのかな?」
サム 「アドス和尚の方がいいなら、代わってやるぜ?」
キース以上にキツイけどな、とニヤニヤニヤ。
サム 「あっちはスクーターだしよ…。キースと違って」
スウェナ「そうらしいわよね、それを自転車で追うんでしょ?」
シロエ 「サム先輩、体力が半端ないですよね…」
マツカ 「ただでも夏の一番暑い時期なのに、凄いですよ…」
朝の間は涼しいでしょうが、と御曹司。
マツカ 「じきに猛暑で、炎天下を走るわけですからね…」
サム 「それで良ければ俺と代われよ。そっちの方がよ…」
スッポンタケとの縁が切れるしな、とチラつかせる餌。
サム 「キースのお供で回る限りは、アレの棚経だぜ?」
ジョミー「うーん…。それも嫌だけど、アドス和尚もキツそう…」
キース 「当然だろうが、俺の親父を舐めるなよ?」
怒らせたらタダでは済まないからな、と副住職。
キース 「そうでなくても、お盆の頃には既に瞬間湯沸かし器だ」
一同 「「「へ?」」」
何故に瞬間湯沸かし器、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「暑さでイライラしてるんですか?」
キース 「馬鹿野郎! 墓回向に加えて卒塔婆書きだぞ、お盆は」
一同 「「「あー…」」」
ソレがあった、と誰もが納得。
お盆の前には卒塔婆を書くんですよね…。
2017/07/12 (Wed)
☆卒塔婆書きの季節
夏休みに入ると近付くのがお盆、お坊さんにはハードなシーズン。
山と積まれた卒塔婆と格闘、来る日も来る日も卒塔婆書きで…。
シロエ 「今年のノルマも半端ないんですか、キース先輩?」
キース 「親父と分担してはいるがだ、凄い数だぞ」
仏具屋から届いた包みを見ただけで気が遠くなる、とブツブツと。
キース 「五十枚セットとかの束がだ、こうドッカンと…」
サム 「庫裏に積まれているのかよ?」
キース 「そんな所だ。書くぞ、と気合は入るんだがな…」
それと現実は別物だよな、と仰ぐ天井。
キース 「今日はこれだけ、と決めていたって、進まんし…」
ブルー 「集中力が足りていないんだと思うけれどね?」
キース 「クソ暑いのにエアコン無しだぞ、それだけでキツイ!」
おまけに昼間はセミが鳴くし、と嘆く環境。
キース 「風鈴の音もかき消されるんだ、セミの大合唱で!」
ぶるぅ 「えとえと…。だったら、ここで書けば?」
シロエ 「ですよね、ぶるぅの言う通りです」
マツカ 「和室で書いたらいいと思いますが…」
阿弥陀様のお厨子もありますよ、とマツカ君。
マツカ 「お香でも焚けば、いい環境になりそうですけど」
キース 「そうは思うが、それに馴染んだら後が地獄だ!」
夜だって卒塔婆書きなんだ、と呻くほど凄いのがノルマ。
キース 「何処の寺でも、今は地獄だ。ツイッターで分かるぞ」
一同 「「「へ?」」」
キース 「#坊さんあるある2017盆、でヒットする筈だ」
あちこちの寺の坊主が呟くからな、とハッシュタグの話。
キース 「早い寺だと、先月の末から呟き始める」
サム 「お盆の時期の関係じゃねえの?」
七月にお盆の地域もあるだろ、と言ってますけど。
キース 「甘いな、八月のお盆に備えてだ!」
シロエ 「六月の末から卒塔婆書きですか?」
キース 「今年も来ました、という感じだな…」
今年はこれだけ書くんです、と卒塔婆の写真をUPするとか。
大変そうですね…?
2017/07/13 (Thu)
☆卒塔婆書きの実態
夏休みとセットでやって来るのが、お坊さんにはハードなお盆。
卒塔婆書きから始まるわけで、キース君は今年も既に戦いの日々。
キース 「卒塔婆プリンターが完備の寺なら、楽なんだが…」
サム 「あー…。親父さんだと、ソレ、絶対に入れねえよな?」
ジョミー「頑固だもんねえ、アドス和尚は…」
キース 「卒塔婆プリンターどころか、電動卒塔婆削り器もだ…」
ウチの寺ではアウトだからな、と垂れている文句。
スウェナ「だけど、家にはあるんでしょ? 電動の卒塔婆削り器」
マツカ 「前に使って、バレたと言ってませんでしたか?」
キース 「あるにはあるが、アレは親父の私物に近い!」
親父は使えても、俺は使わせて貰えないから、と深い溜息。
キース 「なんだかんだで親父の方が、卒塔婆の数は多いしな…」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、と一同、ビックリ仰天。
サム 「マジかよ、なんで親父さんの方が多いんだよ!?」
ジョミー「絶対、キースに丸投げなんだと思ってたけど…!」
キース 「よく考えろよ、あの親父だぞ?」
俺なんかに借りを作るもんか、と顰める顔。
キース 「自分が優位に立ってなんぼだ、卒塔婆書きもな!」
シロエ 「でも…。先輩に押し付けている印象が…」
スウェナ「そうよね、いきなり追加で五十本とか普通でしょ?」
マツカ 「ノルマが増えたと、毎年、聞いている気がしますが…」
アドス和尚がサボッた分で、との指摘ですけど。
キース 「それでも親父の方が遥かに多いんだ! 元の数がな!」
サム 「うーん…。つまりは頭が上がらねえのな?」
どんなにハードな卒塔婆書きでも、とサム君、気の毒そうに。
サム 「エアコン禁止で、電動卒塔婆削り器も禁止でもよ…」
キース 「そうなるな。親父はエアコンを使っているが…」
シロエ 「沢山書くんじゃ、仕方ないですね…」
キース 「要は効率だからな!」
山ほど書くなら、いい環境が必要だとか。
確かに効率優先ですよね…。
2017/07/14 (Fri)
☆お盆休みは無いです
夏休みと言えば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなシーズン。
懸命に卒塔婆を書くわけですけど、キース君より凄いアドス和尚。
キース 「正直、親父と同じだけ書くとなったらキツイぞ」
シロエ 「そんなに沢山あるんですか? 卒塔婆」
キース 「もう数えたくもない感じだな。何処の寺もだが」
「#坊さんあるある2017盆」で検索してくれ、と副住職。
キース 「あちこちの坊主が呟く季節だ、卒塔婆の山の写真もな」
サム 「うへえ…。写真付きかよ?」
キース 「これだけ書いた、と書き上げた山と、真っ白なのと…」
対比を見せているヤツもいる、と現場で暮らす人の証言。
キース 「そうかと思えば、掛け声しか上げないヤツとかな」
一同 「「「掛け声?」」」
キース 「自分に発破をかけると言うか…。さあやるぞ、と」
「今すぐやるぞ」とか「今日こそ書く」とか、それのリピート。
キース 「でもって、真面目に詰んで来るとだ…。もう悲鳴だな」
サム 「人生終わったとか、そんなのかよ?」
キース 「お盆休みを取ってみたいとか、現実逃避に走るんだ」
一同 「「「お盆休み…」」」
それは無理では、と誰もが承知な、お寺の事情。
シロエ 「どう転がっても休めませんよね、お盆なんて?」
キース 「寺に生まれたら、お盆休みは一生無いな」
クリスマスの方が現実的だ、とキッパリと。
キース 「俺の家には無かったんだが、ツリーを飾る寺も多いし」
ブルー 「クリスマスに法要は無いからね…。何処の宗派も」
時間があるならクリスマスだってオッケーだ、と銀青様。
ブルー 「流石に境内でイルミネーションとかは無理だけど…」
キース 「庫裏でパーティーはアリだしな」
檀家さんからフライドチキンの差し入れが来たり、と証言が。
キース 「ウチには来ないが、他所の寺だと定番だぞ」
一同 「「「フライドチキン…」」」
なんだか凄い、と誰もが驚くクリスマス。
でも、お盆休みは無いんですね?
2017/07/15 (Sat)
☆看板が必要です
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えてくる可能性が大。
キース君を御用達にして回避しようと、皆で検討中でしたけれど。
Aブルー「キースが赤字になったとしても、正しいんだよね?」
ブルー 「御用達としての姿勢のことかい?」
Aブルー「そう、それ! スッポンタケの方が偉いんだろう?」
キースよりも、と全てを聞いていたらしいのがソルジャー。
Aブルー「キースはスッポンタケの下僕で、言いなりだよねえ?」
ブルー 「極端な言い方をするんだったら、それで合ってる」
Aブルー「だったら、やっぱりイイネをしなくちゃ!」
スッポンタケの御用達の件、大いに「イイネ!」と立てる親指。
Aブルー「是非とも、キースを御用達に! 今後のためにも!」
シロエ 「ワンコインで法要が出来る所がポイントですか?」
Aブルー「それもあるけど、他にもメリット多そうだしねえ…」
尻拭い役までしてくれるんだろう、とニコニコニッコリ。
Aブルー「スッポンタケが何をやっても、キースの責任!」
ブルー 「まあ、そうだろうね…。赤字だろうが、何であろうが」
Aブルー「最高じゃないか! こんな素晴らしい話は無いよ!」
御用達になって貰わないと、と強烈なプッシュ。
Aブルー「どうすればいいのかな、御用達になって貰うには?」
シロエ 「そうでした! 御用達の看板、要るんでしたね…」
サム 「誰が発行するんだよ? スッポンタケかよ?」
キノコは字なんか書けねえぜ、とサム君の指摘。
サム 「御用達の看板がねえと、御用達とは言えねえし…」
スウェナ「そういえば…。何処のお店も飾っているわね」
店の表や中とかに…、という看板。
スウェナ「キースを御用達にするなら、看板が要るわよ」
ジョミー「スッポンタケの御用達なら、スッポンタケが書くわけ?」
サム 「キノコなのにかよ?」
一同 「「「うーん…」」」
肝心の看板が無理っぽいかも、と暗礁に乗り上げた気分。
計画、頓挫しますかね…?
2017/06/16 (Fri)
☆看板が無理です
梅雨の季節に生えて来るキノコ、もちろんスッポンタケも生える筈。
厄介なブツはキース君に押し付けよう、と御用達にしたいのに…。
シロエ 「看板の無い御用達って、あるんでしょうか?」
ブルー 「お店を構えているわけじゃなければ、飾らないけどさ…」
サム 「飾らねえだけで、看板そのものはあるってことかよ?」
ブルー 「看板と言うか、お免状と言うか…。それは欠かせないね」
御用達に任命された証の文書、と生徒会長。
ブルー 「看板という形だったり、巻物だったり、色々あるけど…」
スウェナ「とにかく、文字の形なわけね? 言葉じゃなくて」
ブルー 「口約束では、御用達の重みが無いからねえ…」
何らかの証拠は存在するよ、と言われましても。
シロエ 「じゃあ、このケースはどうなるんです! その文書は?」
ジョミー「スッポンタケは字が書けないもんね…」
マツカ 「文書以前の問題ですよね、アイウエオだって無理ですよ」
幼稚園児の方がマシです、と御曹司も深い溜息を。
マツカ 「自分の名前くらいだったら、書ける子だって多いですし」
サム 「あー…。サインも出来ねえのがスッポンタケかよ…」
ついでにハンコも押せねえよな、と絶望的な今の状況。
サム 「看板も文書も作れねえなら、無理ってことかよ…」
シロエ 「激しく絶望的ですね…。いい話だと思ったんですが…」
マツカ 「人間だったら、代理も立てられますけどね…」
意思能力が無くても、それなりに…、と御曹司ならではの発言。
マツカ 「後見人とか、やり方はあると思いますけど…」
スウェナ「スッポンタケだと、それも無理よね…」
誰が代理になれると言うのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「相手はキノコよ、後見人なんか何処で探すのよ!」
ブルー 「何処も相手にしないだろうね、法律のプロは」
シロエ 「やっぱりですか…」
ブルー 「常識で考えれば分かるだろう?」
そもそもキノコに人権は無い、という話。
正しいですね?
2017/06/17 (Sat)
☆人権が無いです
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えてくるシーズン。
キース君を御用達にして押し付けたいのに、看板というハードルが。
ブルー 「スッポンタケがキノコな以上は、人権は無いよ」
シロエ 「そうでしたね…。人間にしか無いのが人権でしたね」
スウェナ「おまけに愛護団体も無いわよ、動物でさえないんだから」
ジョミー「犬とか猫なら、相続だって出来るんだっけ?」
全財産を貰うペットがたまにいるよね、とジョミー君。
ジョミー「一人暮らしのお金持ちとかが、全部ペットに譲るって…」
サム 「あー…。たまに聞くよな、大金持ちの猫とかよ…」
ブルー 「あれは外国だよ、この国じゃ無理!」
マツカ 「法律が違いますからね…。書き遺しても無理でしたっけ」
犬や猫は相続出来ませんよ、と御曹司も。
マツカ 「遺産管理をする人を立てれば、世話はして貰えますけど」
ジョミー「直接貰うのは無理なわけ?」
ブルー 「残念だけれど、法律にそれが無いからねえ…」
ペットでソレなら、スッポンタケなんかは論外だ、とキッパリと。
ブルー 「犬や猫なら、まだしも理解の範疇だけどさ…」
サム 「スッポンタケは鳴きもしねえしなあ…。動かねえしよ」
シロエ 「財産があっても、使う方法さえ無いですしね…」
餌代も、ワクチン代とかも要りませんから…、とブツブツブツ。
シロエ 「つまり、スッポンタケには後見人がつかないわけで…」
サム 「御用達の看板、発行できねえってことになるのかよ…」
ブルー 「字も書けない上に、ハンコも押せないキノコだからねえ」
人権も無ければ意思能力も無いというヤツで…、との悲しい解説。
ブルー 「意思能力が無くても、人権があればセーフだけどさ…」
シロエ 「人権も持っていない以上は、どうしようもないですね…」
スウェナ「御用達の看板は作れないわけね…」
ブルー 「そういうことになってくるよね」
残念だけど…、と生徒会長、深い溜息。
御用達は絶望的ですか…。
2017/06/18 (Sun)
☆サインする方法
キノコの天国な梅雨のシーズン、生えて来そうなのがスッポンタケ。
この際、キース君を御用達にしたいというのに、作れないのが看板。
ブルー 「御用達は文書で宣言するものだから…。このケースは…」
シロエ 「代理人さえいませんからねえ、スッポンタケは…」
ジョミー「ただのキノコで、その辺に生えてるだけだもんね…」
代理人以前の問題だよね、とジョミー君も嘆く現実。
ジョミー「サインが出来てハンコが押せたら、それでいいのにさ…」
ブルー 「御用達にする文書だけなら、ぼくが代筆出来るけど…」
スウェナ「詰めの所が出来ないわけね、ハンコが無理で」
ブルー 「スッポンタケのサインもだよ!」
記名押印は基本の基本、と生徒会長、苦々しい顔。
ブルー 「まるで関係ない人が書いても、効果はゼロだし…」
サム 「じゃあよ、スッポンタケで書いたらどうなるんだよ?」
一同 「「「へ?」」」
サム 「スッポンタケだよ、筆みてえな形をしてるじゃねえか!」
アレを使ってサインを書いたらオッケーなんじゃ、というアイデア。
サム 「ハンコを押すのも、スッポンタケを握った手でよ…」
シロエ 「それならいけるかもしれませんね!」
スウェナ「スッポンタケが書いたサインにはなりそうね…」
スッポンタケ「で」書いたサインでも…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「無関係だとは言えないんだもの、有効よ、それ!」
ジョミー「でも、誰がスッポンタケで書くわけ…?」
そのポジションは嫌すぎるけど、とジョミー君。
ジョミー「ぼくは頼まれても逃げそうだよ! サインする係!」
シロエ 「字が上手いのは会長ですよね?」
会長が書けばいいんじゃあ…、と視線の先に生徒会長。
シロエ 「銀青様として鍛えた腕で、お願いします!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…! なんでぼくが…!」
シロエ 「思い切り、適任だからですよ! 達筆ですから!」
御用達の看板を書いて下さい、という依頼。
生徒会長が、ですか…?
2017/06/19 (Mon)
☆筆だと言われても
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えて来るのは確実で。
キース君を御用達にしようと思い付いたものの、問題はサイン。
シロエ 「会長は書道が上手いですから…。絶対、いけます!」
ブルー 「で、でも、それは筆で書くからで…。それ以外では…」
シロエ 「有名な言葉があるじゃないですか! 筆を選ばず、と!」
サム 「あー…。ソレイド八十八ヶ所を開いた御大師様な」
三筆っていうほど有名だよな、というのが書の達人の御大師様。
サム 「どんな筆でも、綺麗に書くのが名人だしよ…」
ジョミー「ブルーも書けるわけだよね! スッポンタケでも!」
ブルー 「筆じゃないから! キノコだから!」
あくまで筆を選ばないだけで、筆以外のは入らない、と慌てる人。
ブルー 「筆なら何でも書けるけど…。ペンでもいいけど…」
Aブルー「何を言うかな、スッポンタケだって立派に筆だよ!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「だから、筆だってば! あの姿を見て分からないかい?」
筆でなければ何だと言うのだ…、とソルジャー、自信満々ですけど。
ブルー 「あのねえ…。どの辺が、どう筆だって?」
Aブルー「全体的に! こう、しっかりと!」
ブルー 「…視力検査をした方がいいと思うけれどね?」
ノルディの病院で調べて貰いたまえ、と生徒会長、マジレス。
ブルー 「物が歪んで見えるとなったら、早い間に治療が必要!」
Aブルー「歪んでないよ!」
ブルー 「スッポンタケが筆に見えるのなら、歪んでるってば!」
Aブルー「見えない方が変だと思うけどねえ…?」
あの形だよ、と揺らがない態度。
Aブルー「こう、昔から言うらしいじゃないか! 筆だって!」
シロエ 「…何処かの地方で、そんな名前があるんですか?」
ブルー 「ローカルな名前かぁ…。それなら変なのもあるかもね」
Aブルー「そんなのじゃなくて、ズバリそのもの!」
アレは本当に筆そのものだ、と言われましても。
視力の方は大丈夫…?
2017/06/20 (Tue)
☆筆だと言い張る人
キノコの天国な梅雨のシーズン、生えて来そうなのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達にしたい所へ看板が問題。
Aブルー「要は、スッポンタケが筆ならいいんだろう?」
ブルー 「そりゃね、サインが出来れば御用達の看板だって…」
出せるだろうけど、と生徒会長、ブツブツと。
ブルー 「でもねえ、アレはキノコだから! 筆じゃないから!」
Aブルー「筆そのものだと言ってるじゃないか!」
シロエ 「念のために訊きますけれど…。名前じゃないんですね?」
何処かの方言でフデタケとかいう名前なオチでは、と確認が。
シロエ 「そういう筆じゃ駄目なんですよ! 会長には!」
ブルー 「ぼくが求めるのは、あくまで筆! 本物のヤツで!」
書道に使う筆でなければ話にならない、と生徒会長。
ブルー 「同じ筆でもピンキリだから、その辺は選ばないけどね」
サム 「やっぱり選ばねえのかよ! 流石はブルー!」
ブルー 「どんな筆でも綺麗に書けなきゃ、修行不足だよ」
坊主としても失格だろう、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「だけど、スッポンタケは論外! どう考えても!」
Aブルー「あれほど見事な筆なのに…。君の方こそ視力検査だよ!」
スッポンタケが筆に見えないなんて、という反論。
Aブルー「ほら、昔から言うんだろう? この辺りじゃさ…」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「知らないかなあ、筆おろしって!」
一同 「「「筆おろし?」」」
はて…、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「えっと…。初めて筆を使う時のことでしょうか?」
ジョミー「それっぽいよね、新しい服とかでも、おろすって…」
マツカ 「使い初めですね、ぼくもそれだと思いますけど…」
サム 「でもよ…。それでスッポンタケなんかを、使うのかよ?」
スウェナ「そうよね、モノがモノだったわね…」
一同 「「「えーっと…?」」」
スッポンタケで筆の使い初めとは…、と深まる謎。
理解不能ですね?
2017/06/21 (Wed)
☆筆だと言えば筆
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えて来るのは確実で。
それをキース君に押し付けるべく、御用達にしたいのに、難問が。
シロエ 「スッポンタケの筆で、使い初めなんて無いでしょう?」
サム 「そもそもが筆じゃねえからよ…。おろすも何も…」
ジョミー「おろす以前の問題だよね、御用達の看板は欲しいけど…」
スッポンタケさえサインしたなら、キースが御用達なのに、と。
ジョミー「ブルーでもアレじゃ書けないって言うし、厄介だよね」
シロエ 「どの辺が筆か、もう本当に謎ですよ!」
マツカ 「視力検査をして貰った方がいいと思いますね…」
自分じゃ意識していない内に、症状が進むケースだって、と御曹司。
マツカ 「緑内障なんかは怖いそうですよ、気付いた時は手遅れで」
スウェナ「そうらしいわよね…。視界が欠けて気が付くのよね」
シロエ 「それで慌てて眼科に行ったら、もう失明の危機で…」
そのままアウトなケースも多いんですよね、とシロエ君もブルブル。
シロエ 「スッポンタケが筆に見えるんなら、検査すべきです」
サム 「悪いことは言わねえから、行った方がいいぜ」
Aブルー「何を言うかな、ぼくの視力は正常だから!」
それにスッポンタケは筆だ、とソルジャー、胸を張りまして。
Aブルー「そもそも、筆おろしの意味を間違えてるから!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「筆おろしと言うのは、こう、初めてのセックスで!」
ブルー 「その先、禁止!」
直ぐに黙れ、と生徒会長。
ブルー 「余計な知識は要らないんだよ、この子たちには!」
Aブルー「覚えておいて損は無いから! 常識だから!」
筆おろしは知っておくべきだ、と開き直る人。
Aブルー「男が童貞を捨てることをね、筆おろしと!」
一同 「「「え?」」」
Aブルー「だから、スッポンタケも筆! あの形だから!」
一同 「「「うわー…」」」
なんてこった、と誰もが抱えている頭。
そういう理由で筆でしたか…。
2017/06/22 (Thu)
☆強度が足りない
キノコの天国な梅雨のシーズン、生えて来そうなのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達にする企画が妙な方向へ。
Aブルー「これで分かってくれたかな? スッポンタケは筆だと!」
一同 「「「………」」」
Aブルー「分かってくれたみたいだね! じゃあ、御用達で!」
スッポンタケの筆で御用達の看板を書いて欲しい、と注文が。
Aブルー「字が上手いのはブルーらしいし、看板、よろしく!」
ブルー 「お断りだよ! 君が言うのは詭弁だから!」
どう転がっても、スッポンタケは筆じゃない、と生徒会長、反論。
ブルー 「見た目だけで話を進められても…。現実を見たまえ!」
Aブルー「現実?」
ブルー 「そう! スッポンタケの強度を考えたのかい?」
キノコは硬くないんだけれど、と指をビシィ! と。
ブルー 「サルノコシカケとか、硬いキノコもあるけどね…」
サム 「そういや、普通はヤワだよなぁ…。その辺のキノコ」
シロエ 「ちょっと蹴ったら砕けますよね、粉々に」
マツカ 「スッポンタケも、そっち系ですよね?」
脆いキノコの筈ですよ、と御曹司も。
マツカ 「ですから、料理のバリエーションも多かったかと…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 柔らかいから、詰め物が出来るよ!」
硬いキノコじゃ無理だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ひき肉を詰めて蒸してもいいし、煮込んでも…」
Aブルー「いいよね、スッポンタケの肉詰め! ビジュアル最高!」
ブルー 「そんな話はしなくていいから!」
Aブルー「えーっ!? 臨戦態勢のアレ風のヤツが絶品なのに!」
食べて美味しくて、目で漲って…、と瞳がキラキラ。
Aブルー「ぼくのハーレイも漲りまくりの、素敵メニューだよ!」
ブルー 「あのねえ…。とにかく、アレでは書けないから!」
Aブルー「筆なのに?」
ブルー 「あんなのは筆と言わないよ!」
一文字でも書けたら上等だろう、というキノコの脆さ。
看板なんかは無理ですね…?
2017/06/23 (Fri)
☆作れない看板
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも顔を出すのは確実。
キース君を御用達にして押し付けたいのに、無理そうなのが看板で。
ブルー 「御用達の看板が書けない以上は、御用達も無理!」
Aブルー「そ、そんな…。とってもいい話なのに!」
シロエ 「キース先輩に全てを押し付けるには、最高ですけど…」
肝心の看板が作れないのでは…、とシロエ君も溜息。
シロエ 「何処まで悪運が強いんでしょうね、キース先輩…」
サム 「半端ねえよな、あいつのリアルラックはよ…」
ジョミー「なんだかんだで今日まで無事だし、憎らしいよね…」
スウェナ「私たちがババを引いてばかりよ、キースのせいで!」
なのにケロリとしているなんて、と睨み付ける先に副住職。
スウェナ「ワンコインで法要をさせられるのが、お似合いなのに…」
キース 「そんなコースは御免蒙る! 大赤字だ!」
法衣のクリーニング代も出ないぞ、とギャーギャーと。
キース 「持ち出しどころか、俺が破産をしかねないんだ!」
シロエ 「それ以上の迷惑を蒙ってるのが、ぼくたちですけど?」
マツカ 「ええ…。キースのお蔭で、ロクな目に遭っていませんね」
とっくにストーカーですよ、と御曹司が言うスッポンタケ。
マツカ 「いつから追い掛けられているのか、覚えてません」
サム 「棚経、何回やらされたっけか…。ジョミーだけどよ」
ジョミー「キースと一緒に、二回は来たんじゃないのかな…」
その前のことは覚えていない、とジョミー君。
ジョミー「スイカに卒塔婆が刺さってたのが去年だっけ?」
一同 「「「えーっと…?」」」
誰もが首を捻るくらいに、曖昧になっている記憶。
シロエ 「シーズンオフにも追われてますから、忘れますよね…」
スウェナ「やっぱりキースに押し付けるべきよ!」
ジョミー「でもさ、看板の問題が…。作れないんだよ?」
一同 「「「うーん…」」」
それが一番の問題だった、と誰もがガックリ。
御用達には、必須アイテム…。
2017/06/24 (Sat)
☆人権が問題です
キノコの天国な梅雨のシーズン、スッポンタケも出て来るのは確実。
それをキース君に押し付けようと、御用達にしたいのに無理な看板。
シロエ 「御用達の話は美味しいですけど、看板が無理じゃ…」
サム 「企画倒れになるしかねえよな、いい話なのによ…」
キース 「どの辺が、いい話なんだ!」
ジョミー「キース以外は全員、いい話だと思っているよ!」
スッポンタケを崇める誰かさんもね、と視線がソルジャーに。
ジョミー「いい話だよね、キースが御用達って?」
Aブルー「それはもう! ワンコインで法要が出来るだなんてね!」
こんな美味しい話があるだろうか、と輝く瞳。
Aブルー「お小遣いには困ってないけど、同じ使うなら有意義に!」
ブルー 「その先は喋らなくてもいいから!」
Aブルー「でもねえ…。漢方薬にアダルトグッズに、他にも色々!」
ラブホテルだって行きたいからね、とウキウキと。
Aブルー「法要の費用が浮いた分でさ、もう好きなだけ!」
ブルー 「はいはい、分かった! だけど、所詮は夢だよ、それは」
シロエ 「御用達の看板が作れませんしね…」
スッポンタケには人権も何もありませんから、とシロエ君。
シロエ 「人権を持ってくれていたなら、まだマシでしたけど…」
スウェナ「後見人とか、きっと方法があったわよね…」
Aブルー「うーん…。後見人って、誰がなれるわけ?」
一同 「「「へ?」」」
なれるも何も…、と一同、キョトン。
シロエ 「あのですね…。後見人をつけるには、まず人権が…」
サム 「この国じゃ、ペットの遺産相続だって無理なんだぜ?」
Aブルー「そうらしいけど…。養子の場合は?」
一同 「「「養子?」」」
なんのこっちゃ、と見合わせる顔。
Aブルー「そう、養子! スッポンタケが養子だったら?」
ブルー 「誰がキノコを養子にすると!?」
シロエ 「養子以前の問題ですよ!」
人権が無いのに、養子縁組は出来ません、と正論が。
有り得ませんよね?
2017/06/25 (Sun)
☆養子だそうです
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケだって出て来るのは確実。
キース君を御用達にしておきたいのに、肝心の看板が作れないオチ。
シロエ 「いったい誰が、スッポンタケと養子縁組するんですか!」
スウェナ「絶対に無理よね、人権も戸籍も無いんだから」
Aブルー「でも…。養子縁組なら、もう済んでるよ?」
一同 「「「へ?」」」
なんの話だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「スッポンタケと養子縁組って…。何処のキノコですか?」
マツカ 「ベニテングダケか何かでしょうか? キヌガサタケとか」
ブルー 「ビジュアルだけなら、アミガサタケでも行けそうだけど」
でも…、と生徒会長も怪訝な顔付き。
ブルー 「キノコ同士で養子縁組だなんて、聞かないけどねえ?」
シロエ 「そもそも、無効っぽいですよ! キノコですから!」
ジョミー「だよねえ…。どっちも人権が無いんだからさ」
養子縁組をする意味が無いんじゃあ…、とジョミー君も。
ジョミー「誰かが代理でやったとしたって、パフォーマンスだよ」
サム 「あー…。干支の引き継ぎみたいなヤツかもなぁ…」
ネズミと牛が対面するだけで、台詞は人間が喋るヤツ、という解釈。
サム 「でもよ、誰がスッポンタケなんかを持ち出すんだよ?」
シロエ 「やりそうな人がいませんよねえ?」
Aブルー「それがいるんだな、君たちは忘れているようだけど!」
スッポンタケを養子にした人がいる、とソルジャー、自信満々。
Aブルー「ぼくのハーレイが、ちゃんと養子にしたんだよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「前に山の中で、とても立派なスッポンタケに出会って…」
その場で養子に迎えたんだけれど…、という話。
Aブルー「スッポンタケに、ちゃんと挨拶をしてね!」
シロエ 「そうでしたっけ?」
ジョミー「覚えてないけど…」
Aブルー「君たちも現場に立ち会っただろう!?」
忘れ去らないでくれたまえ、と言われましても。
いつの話ですか…?
2017/06/26 (Mon)
☆戸籍はありません
キノコの天国な梅雨のシーズン、間違いなく出るのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達を計画しているものの…。
Aブルー「なんで忘れるかな、あんな劇的で大事な場面を!」
シロエ 「それって、いつの話です? ぼくは知りませんよ?」
サム 「覚えてねえよな、キノコ狩りなら行ってる筈だけどよ…」
Aブルー「そのキノコ狩りの時だってば!」
ぼくのハーレイも来ていた時だ、とソルジャー、力説。
Aブルー「スッポンタケの出そうな山に出掛けて、見付けてさ…」
シロエ 「養子縁組したんですか?」
Aブルー「そう! あの時から、ハーレイの養子になったんだよ!」
だから、スッポンタケには人格がある、とキッパリと。
Aブルー「なんと言っても、ぼくのハーレイの養子!」
ブルー 「…戸籍はどうなっているんだい?」
Aブルー「戸籍?」
ブルー 「養子にしたなら、戸籍に入っているだろう?」
その辺の証拠はあるんだろうね、と生徒会長。
ブルー 「口約束だと話にならないよ? 御用達が絡むんだしね」
Aブルー「戸籍って…。そもそも、ぼくの戸籍が無いけど」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「ぼくもハーレイも、ミュウだからね!」
ミュウと判断された時点で、戸籍は抹消されている、と威張る人。
Aブルー「実験用に必要だから、データはあると思うけど…」
キース 「あんた、無戸籍だったのか!?」
Aブルー「そうだけど? ミュウに人権は無いからねえ…」
SD体制の異分子だけに、とソルジャー、深い溜息。
Aブルー「だから癒しも必要で…。スッポンタケとか」
ブルー 「必要だからって、なんで養子に!」
口約束でも、相手はキノコに過ぎないのに、とツッコミが。
ブルー 「何のメリットも無さそうだけど!」
Aブルー「それがあるんだな、ハーレイ・ジュニアで!」
一同 「「「ハーレイ・ジュニア?」」」
いったい何が言いたいのだ、と首を傾げる御一同様。
ジュニアですって…?
2017/06/27 (Tue)
☆息子だそうです
梅雨のシーズンはキノコの天国、スッポンタケも何処かにいる季節。
キース君に押し付けるべく、御用達にしたいというのに看板が問題。
シロエ 「ハーレイ・ジュニアって…。何なんですか?」
Aブルー「そのままだけど? ウィリアム・ハーレイ・ジュニア!」
そういう名前で養子にしたのだ、とソルジャー、得意げ。
Aブルー「なんと言っても、あのハーレイの息子だからねえ…」
一同 「「「息子?」」」
スッポンタケはオスだったのか、と一同、驚愕。
ジョミー「アレって、性別、あったんだ…。オスだったって?」
サム 「キノコのオスって、俺は聞いたことねえけどなあ…」
マツカ 「両性具有じゃないんですか? キノコですから」
スウェナ「花とは仕組みが違うわよねえ、どれもオスなの?」
知らなかったわ、と元ジャーナリスト志望のスウェナちゃんも。
スウェナ「だけどオスでも、戸籍も無いのに養子だなんて…」
Aブルー「きちんと縁組したからねえ! 息子同士で!」
一同 「「「息子同士?」」」
なんのこっちゃ、と誰もがキョロキョロ。
サム 「キャプテンって、息子がいたっけか?」
シロエ 「知りませんけど…」
マツカ 「会ったことさえ無いですよね…」
Aブルー「失礼な! ちゃんと立派な息子がいるから!」
それに君たちも会っているから、とソルジャー、反論。
Aブルー「スッポンタケに激似の息子が、ちゃんといるってば!」
一同 「「「激似?」」」
スッポンタケに似てるだなんて、と蜂の巣をつついたような騒ぎに。
ジョミー「ちょっと想像つかない顔だよ、会ったっけ?」
サム 「会ってたんなら、二度と忘れそうにねえけどよ…」
人外だぜ、という声が。
サム 「あんな人間、実在するわけねえだろう!」
シロエ 「ですよね、人間の姿じゃないですもんね…」
Aブルー「何を言うかな、ちゃんと立派に人間だから!」
ぼくのハーレイは人間だ、と言ってますけど。
問題がズレていませんか…?
2017/06/28 (Wed)
☆息子は息子でも
キノコの天国な梅雨のシーズン、きっと出ているのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達にしたいのに看板が問題。
Aブルー「ぼくのハーレイは人間なんだし、息子も人間!」
シロエ 「でも、スッポンタケに激似なんでしょう?」
サム 「あんな姿の人間はいねえぜ、どう考えてもよ…」
Aブルー「ちゃんといるってば、ハーレイの息子なんだから!」
いつもハーレイの股間にいるから、と妙な台詞が。
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「息子なんだと言っただろう! アレのことだよ!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「アレと言ったら、アレしかないよね! 股間だから!」
セックスに欠かせないヤツで…、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「スッポンタケと瓜二つの筈だよ、ハーレイの息子!」
一同 「「「………」」」
Aブルー「先っぽ同士で挨拶をしてさ、無事に養子に!」
君たちも立ち会ってくれただろう、と言われて蘇るイヤンな記憶。
シロエ 「…そういえば…」
ジョミー「なんか、あったような…」
Aブルー「思い出してくれた? だから人権はあるんだよ!」
スッポンタケの代理が要るなら、ぼくのハーレイ、と笑顔。
Aブルー「羽根ペンで日誌も書いているから、達筆だしね!」
キース 「ま、待て、看板が出来るのか!?」
Aブルー「定型文さえ教えてくれれば、キッチリ書くから!」
御用達の看板を貰ってくれたまえ、と溢れる自信。
Aブルー「どんな感じの看板なのかな、筆で書くのかい?」
ブルー 「まあ、そうだけど…」
Aブルー「だったら、少し練習させて…。それからだね!」
同じ書くなら上手な文字を、と欲張る人。
Aブルー「ブルーにも負けない、最高の字が書けるといいねえ…」
ブルー 「まあいいけどね、代理がお祖父さんでも」
Aブルー「お祖父さんだって?」
ブルー 「息子同士で養子縁組したんだろう?」
君のハーレイは祖父じゃないか、とツッコミが。
確かにそうかも…。
2017/06/29 (Thu)
☆息子が書けばいい
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケだって顔を出している筈。
キース君を御用達にして押し付けるには、看板が必要ですけれど。
Aブルー「ぼくのハーレイが、お祖父さんって…。酷くないかい?」
ブルー 「でも、事実だしね? 養子縁組なら大丈夫だよ!」
シロエ 「孫と縁組するケースは多いそうですし…。相続対策で」
どうぞ縁組して下さい、とプッシュの声が。
シロエ 「キース先輩さえ御用達になれば、何でもいいです!」
サム 「だよなあ、スッポンタケと縁が切れるんならよ」
Aブルー「お祖父さんは酷すぎるから! あんまりだから!」
ブルー 「それなら、息子を出すしかないね」
スッポンタケと養子縁組した息子の出番、と生徒会長。
ブルー 「君の理論なら筆らしいしね、ソレで書いたら?」
一同 「「「へ?」」」」
ブルー 「練習するのは大変だろうけど、問題の方は解決だよ!」
息子が自分で書けばよろしい、と涼しい顔。
ブルー 「墨をたっぷりつけて書いたら、もうバッチリ!」
キース 「そんな看板は嫌すぎるんだが!」
Aブルー「え、えっと…。ハーレイのアソコで看板を書けと?」
ブルー 「芸域が広がっていいと思うよ」
腰使いも上手くなるであろう、とレッドカードにスレスレの発言。
ブルー 「テクニシャンになったら、君も大満足だろう?」
Aブルー「そ、それは…。だけど、その前に腰を傷めそうだよ!」
ブルー 「ギックリ腰のリスクは高いだろうねえ…」
それでも祖父が嫌なら頑張れ、と激励の言葉。
ブルー 「成果を楽しみにしてるから! 努力あるのみ!」
Aブルー「ハーレイの腰が壊れちゃ、話にならないよ!」
御用達以前の問題だから、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「お祖父さんも嫌だし、腰を傷めたらもっと嫌だし…」
キース 「そう思うんなら、諦めてくれ!」
Aブルー「せっかく美味しい話なのに…!」
どうして夢が砕け散るのだ、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2017/06/30 (Fri)
☆梅雨が来れば憂鬱
さて、六月。そろそろ梅雨の季節が近付き、真夏日もしばしば。
休日は生徒会長宅でダラダラ、そういうシャン学メンバーですけど。
シロエ 「じきに梅雨だと思うんですけど…。憂鬱ですよね」
マツカ 「毎日のように降りますからねえ、仕方ないですけど」
サム 「そういうモンだと分かっていても、気が滅入るぜ」
毎日、毎日、雨ばかりじゃ…、とサム君もぼやく梅雨なるもの。
サム 「おまけに最近は、ゲリラ豪雨も普通にあるしよ…」
シロエ 「雨が降るのは、まだいいんです。雨そのものが問題です」
一同 「「「へ?」」」
シロエ 「雨後のタケノコってよく言いますけど、それよりも…」
梅雨の季節はキノコ天国ですよ、とシロエ君。
シロエ 「ありとあらゆるキノコが顔を出しますからね」
一同 「「「うっ…」」」
アレも来るのか、と思わず身構える御一同様。
ジョミー「も、もしかしなくても、スッポンタケが…」
シロエ 「出て来るんですよ、梅雨の季節は!」
一同 「「「うわー…」」」
そんな迷惑なモノは要らない、と誰もがワタワタ。
サム 「サマツだったら歓迎だけどよ、気の早い松茸…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ サマツで土瓶蒸しとか、いいよね!」
ブルー 「美味しいキノコも沢山顔を出すんだけどねえ…」
キヌガサタケも美味なんだよね、と生徒会長。
ブルー 「一日で姿を消してしまう分、レア度も高くて!」
シロエ 「グルメ談義はいいんです! 他のキノコの話なんかは!」
目の前の危機を察して下さい、と超特大の溜息が。
シロエ 「いいですか? キース先輩は今も現役なんです」
サム 「先月、追い出し損ねちまったもんなあ、座禅な宗派に」
誰かさんが邪魔をしたせいでよ、と出て来た文句。
サム 「キース、お前が何とかしろよな、スッポンタケは」
キース 「いや、しかし…」
サム 「一番弟子だろ?」
弟子の面倒は師僧が見るモンだぜ、という指摘。
面倒、見きれるんですか…?
2017/06/01 (Thu)
☆看板を背負え
梅雨の季節が到来とあって、シャン学メンバーが恐れるのがキノコ。
スッポンタケも出そうなだけに、キース君に集中する非難の視線。
サム 「今でもアレが弟子ってことはよ、責任持てよな!」
スウェナ「そうよ、宗派を移ったんなら、誰も文句は言わないけど」
シロエ 「残留しちゃいましたしね…。誰かさんの助命嘆願で」
ブルー 「他所の世界の、シャングリラの仲間の命を盾にしてね!」
見殺しになんか出来ないじゃないか、と生徒会長、ブツブツブツ。
ブルー 「やる気を失くしてしまった時には、船が危ないなんて!」
ジョミー「えげつない脅しだったよねえ…。あれってさ」
シロエ 「まるで、ぼくたちが極悪人みたいに聞こえますしね…」
マツカ 「たかがスッポンタケなんですけどね…」
そんなモノのせいで人が死ぬのはちょっと…、と御曹司も。
マツカ 「ぼくたちさえ我慢してれば、丸く収まるわけですから」
サム 「そうは言ってもよ、全部キースのせいなんだぜ!?」
ババは一人で引いてくれよな、と注文が。
サム 「こう、なんつーか…。スッポンタケ御用達って感じで」
シロエ 「いいですね、それ! 御用達ですか!」
スウェナ「その看板をキースが背負うってわけね、自分一人で!」
頑張りなさいよ、と背中をプッシュ。
スウェナ「御用達と言えば名誉なものでしょ、思いっ切り!」
ブルー 「そんなトコだね、なかなかなれるものじゃないから」
お寺の御用達になるのも大変、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「是非に、と申し込んでも蹴られる世界だからね」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「一種の名誉職だから…。誰でもいいわけじゃないんだよ」
お店の格とか色々なものを問われるね、という説明。
ブルー 「御用達になれば、それに相応しい振舞いとかも必須!」
サム 「いいじゃねえかよ、御用達!」
キース 「ご、御用達だと…?」
それはどういう代物なんだ、とキース君の問い。
御用達って…?
2017/06/02 (Fri)
☆御用達にも色々
梅雨の季節の到来とくれば、顔を出すのが様々なキノコというヤツ。
スッポンタケも例外ではなくて、それを恐れるシャン学メンバー。
サム 「キースがスッポンタケの御用達なら、任せられるぜ!」
キース 「それは何だと聞いている! 御用達だと言われても…」
サム 「知らねえ言葉じゃねえだろう? 坊主なんだしよ」
璃母恩院の御用達の店も多いぜ、とサム君の指摘。
サム 「仏具はもちろん、お香の店とかも御用達じゃねえかよ」
ブルー 「変わったトコだと、洋菓子屋なんかもあったりするね」
一同 「「「洋菓子屋!?」」」
それは和菓子屋の間違いでは、と誰もがキョロキョロですけれど。
ブルー 「嘘じゃないってば、もう本当に洋菓子屋だよ!」
シロエ 「ケーキなんかを扱うんですか、そのお店は?」
ブルー 「どっちかと言えばクッキーとかかな、日持ちするから」
お供え物に良し、お使い物にするのも良し、というのが洋菓子。
ブルー 「もっと専門に特化してるのがパン屋かな」
一同 「「「パン屋?」」」
それがお寺にどう役立つのだ、と意味が不明なパン屋なるもの。
サム 「パン屋って…。俺もジョミーも、パンは食ってねえぜ」
ジョミー「璃母恩院の修行体験、朝から麦飯一択だよね…」
スウェナ「そういえば…。だったら、パンの出番が無いわね」
シロエ 「お坊さんたちも麦飯ですよね、トーストじゃなくて」
パン屋の出番は何処にあるんです、という質問。
シロエ 「食べる機会が無いんだったら、御用達の意味が…」
マツカ 「ゼロじゃないかと思うんですが…」
出番が無いのに、御用達にはしないでしょう、と御曹司も。
マツカ 「お寺にも何かメリットが無いと、御用達の看板は…」
ブルー 「パンの出番もあるんだよ! 高校野球とか!」
一同 「「「高校野球?」」」
ブルー 「宗門校が試合に出るなら、差し入れにね!」
もちろん他のスポーツでもいい、パンの差し入れ。
御用達の店、恐るべし…。
2017/06/03 (Sat)
☆お得な方がいい
梅雨の季節の到来と共に、やって来そうなのがスッポンタケ。
出て来る前に押し付けてしまえ、とキース君を御用達にする企画が。
シロエ 「パン屋が御用達というのは、お坊さん用じゃなくて…」
マツカ 「宗門校への差し入れ用ですか…。奥が深いですね」
ブルー 「御用達の看板は、それこそ色々! 意外な店が御用達!」
ともあれ、名誉な看板には違いないからね、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「店主はもちろん、店員の質も問われるものだよ」
シロエ 「看板に恥じないようにですね?」
ブルー 「そうなるねえ…。品行方正は基本のキかな」
脱税なんかは論外だよ、と厳しいのが御用達の店への縛り。
ブルー 「御用達の看板で商売するなら、清く正しくしないとね」
シロエ 「だったら、キース先輩が御用達でも同じですか?」
スッポンタケの、という質問。
シロエ 「清く正しくやっていくのが、今後のキース先輩だとか?」
ブルー 「うーん…。お寺の御用達とは違うし、どうなんだろう…」
サム 「相手はスッポンタケだもんなあ、偉そうだけどよ」
キースが凄い戒名をつけてしまったせいで、と唸るサム君。
サム 「その辺の下手な名士なんかより、遥かに上っぽいよな」
ブルー 「名士どころか、大臣経験者でも院殿号は貰えないよ」
シロエ 「そこまで凄かったんですか、スッポンタケの戒名は!?」
ブルー 「元ネタが鯨の戒名だしねえ、推して知るべしだよ」
それほど偉い戒名持ちなら、御用達がいてもいいだろう、との話。
ブルー 「清く正しくの件はともかく、キースが看板を背負うのは」
シロエ 「師僧と御用達とだったら、どっちの方がマシですか?」
それによります、とシロエ君の問い。
シロエ 「お得な方を選びたいですから…。ババを引くよりは」
サム 「だよなあ、損がいかねえ方な」
シロエ 「どっちなんです、マシになるのは?」
まずは情報が大切ですよ、と言ってますけど。
御用達の方がお得なんですか…?
2017/06/04 (Sun)
☆無茶でも応えろ
梅雨の季節が到来とあって、スッポンタケも出て来そうなシーズン。
キース君に押し付けるのがいいだろう、と御用達にするという話が。
シロエ 「会長、どっちなんですか? お得になるのは」
サム 「師僧だと上から目線だけどよ…。御用達だと違うかもな」
ジョミー「看板で商売しているんだから、頭が上がらないかもね」
スウェナ「そうよね、下手をしたら看板を取り上げられるし…」
御用達の方が立場が弱いのかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「其処をハッキリさせておかなきゃ! 真相はどうなの?」
シロエ 「御用達に任命しておいた方が、いいんでしょうか?」
ブルー 「立場だけで言えば、御用達になると絶対服従だよね」
一同 「「「絶対服従?」」」
ブルー 「看板を取り上げられたくなければ、服従あるのみ!」
どれほど無茶な注文が来ても、応えてなんぼ、という答え。
ブルー 「生産能力を超えていようが、キッチリ納品するんだよ!」
シロエ 「えっと…。例えば、どんな感じでしょうか?」
ブルー 「さっきのパン屋の話で言ったら、宗門校が勝ち進むと…」
サム 「どうなるんだよ?」
ブルー 「納めるパンの数が、ガンガン増えていくってね!」
応援団も増えていくものだから…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「しかも試合が詰まって来ると、毎日のように納品で…」
一同 「「「あー…」」」
試合の間隔が短くなるのか、と誰もが納得。
ジョミー「間に三日とか空いていたのが、一日とかになるんだ…」
サム 「それで納めるパンの数まで増えちまうとよ…」
シロエ 「生産能力を超えちゃうんですね、一時的に?」
ブルー 「そういうこと!」
でも注文は注文だから…、と厳しい顔つき。
ブルー 「出来ません、では済まないからさ…」
シロエ 「どうするんです?」
ブルー 「自腹でバイトを雇うんだよ!」
一同 「「「うわー…」」」
其処までなのか、と驚く御一同様。
御用達は大変そうですね…?
2017/06/05 (Mon)
☆下僕らしいです
いよいよ梅雨の季節が到来、梅雨と言えばキノコでスッポンタケも。
姿を見せることは確実、キース君を御用達にしてしまえ、との声が。
シロエ 「自腹でバイトを雇ってまでも、間に合わせるんですか?」
ブルー 「それが出来なきゃ、御用達としては失格だからね!」
スウェナ「で、でも…。パンの代金は払ってくれるんでしょ?」
サム 「タダで寄越せってことはねえよな、商品だしよ…」
生産能力をオーバーしてまで納品だから、と皆で言ってますけど。
ブルー 「もちろん、タダとは言われないけど…。お志だよね」
一同 「「「お志?」」」
ブルー 「お寺の御用を引き受けるからには、お代もお気持ち!」
シロエ 「お気持ちって…。それは、お寺次第ということですか?」
もしかして全額貰えないとか…、とシロエ君の問い。
シロエ 「赤字を覚悟の大幅値引きが、当たり前でしょうか?」
ブルー 「御用達の看板で商売している以上はねえ…」
マツカ 「利益をお寺に還元しろ、という意味ですね?」
ブルー 「平たく言えば、そんなトコかな」
パンをお納め出来る分だけ、有難いと心得る世界なのだとか。
ブルー 「御用達から外れてしまえば、納めたくても無理だしね」
ジョミー「なんか思いっ切り、足元を見てるみたいだけど…」
ブルー 「そうだけど?」
ずっと昔から、御用達と言えばそういうものだ、とキッパリと。
ブルー 「宗門校が決勝戦に進むとなったら、更に値引きだね!」
一同 「「「うわー…」」」
バイトを雇うだけでは済まずに、出血大サービスな展開。
シロエ 「それは滅茶苦茶キツイですよ…。半端ないですね」
ブルー 「基本が絶対服従だからね」
嫌なら看板を返せばいいのだ、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「看板を下ろさずにいたいんだったら、服従あるのみ!」
シロエ 「下僕ですね…」
サム 「間違いねえよな…」
御用達なるものは下僕らしい、と顔を見合わせる御一同様。
さて、どうする…?
2017/06/06 (Tue)
☆尻拭いもやります
いよいよ梅雨のシーズン到来、キノコが続々と出て来る季節。
スッポンタケも来るのは間違いなくて、キース君に任せたいわけで。
シロエ 「御用達の看板を貰ったが最後、下僕みたいですね…」
スウェナ「自腹でバイトを雇うんでしょ? 赤字を覚悟で」
マツカ 「更に大幅値引きとなったら、商売としてはキツイですよ」
でも、御用達の看板のお蔭で、普段は利益が上がるんですし…、と。
マツカ 「長い目で見れば、その方がいいわけですよね…」
サム 「損して得とれって言うヤツだよな、マジでキツイけどよ」
ジョミー「キースがスッポンタケの御用達なら、下僕だよね?」
スウェナ「それっぽいわよね、スッポンタケの意向で動くんだし」
赤字だろうが、自腹でバイトを雇う方だろうが、とスウェナちゃん。
スウェナ「スッポンタケの御用達なら、法要かしら?」
ブルー 「そうなるだろうね、事あるごとに導師を務めまくりで」
シロエ 「いいじゃないですか、御用達! 今よりも!」
サム 「俺たちを巻き込んで突っ走るよりも、御用達だぜ」
スッポンタケの顔色を伺いながらの坊主稼業な、とニヤニヤニヤ。
サム 「お彼岸も、お盆も、スッポンタケに絶対服従でよ…」
シロエ 「最高ですねえ! 責任を自覚して貰うにはピッタリです」
スウェナ「師僧だったら偉そうだけれど、御用達だと下僕だものね」
ジョミー「アレは弟子だ、って言い逃れるのも無理になるよね」
スッポンタケの方が偉いんだから、というツッコミ。
ジョミー「今だと逃げを打ってるけどさ…。それが不可能!」
サム 「弟子の不始末って言えなくなるよな、御用達だとよ…」
ブルー 「無理だろうねえ、看板で商売してるからには」
どんな無茶にも応えてこその御用達だし、と銀青様。
ブルー 「御用達なんだから、尻拭いだって必要だよ!」
一同 「「「尻拭い?」」」
ブルー 「注文の数の間違いとか!」
発注された数が間違っていても、店の責任だとか。
マジで…?
2017/06/07 (Wed)
☆謝るのは御用達
梅雨のシーズン到来とあって、出て来そうなのがスッポンタケで。
キース君をスッポンタケの御用達にしてしまえ、との声が高まり中。
シロエ 「発注された数が間違っていても、店の責任ですか?」
スウェナ「間違えたのはお寺の方でしょ、お店は悪くないじゃない」
ジョミー「だよねえ、お寺が謝る方だと思うけど…」
ブルー 「甘いね。御用達になった以上は、頭は下げるだけ!」
謝りに行くのが当然のことで、その逆は有り得ないのだとか。
ブルー 「伝票にどう書いてあっても、間違えたのは店なんだよ」
サム 「マジかよ、寺が百個と言って来てたら百個かよ?」
本当の注文は十個でも…、とサム君、確認。
サム 「百個のパンを納めに行ってよ…。十個だったら…」
ブルー 「ウチは十個しか注文していない、と言われるねえ…」
シロエ 「そ、それじゃ、残りの九十個は、どうなるんです!」
ブルー 「店が勝手に間違えたんだし、売り捌くだけだね!」
急いで店に持って帰って、棚に普通に並べるのだ、という返事。
ブルー 「九十個が売れてくれればオッケー、そんな世界だよ」
シロエ 「売れなかったら大変ですよ! パンなんか!」
ジョミー「賞味期限とか厳しいもんね…。モノによっては」
ブルー 「それでも「間違えました」と持って帰るんだよ!」
頭を下げてお詫びをして…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「絶対服従の世界だと言っただろう? 御用達になると」
シロエ 「だったら、キース先輩がスッポンタケの御用達だと…」
サム 「スッポンタケの代わりに、キースが詫びるのかよ?」
弟子の不始末では済まねえのかよ、と質問が。
サム 「何もかもキースが悪いってことで、間違いねえか?」
ブルー 「そうなるねえ…。スッポンタケが何をしようとね!」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
スウェナ「今よりも、ずっとお得そうよね!」
師僧よりかは御用達ね、とスウェナちゃんも。
お得感、半端ないですしね?
2017/06/08 (Thu)
☆御用達がいいね
梅雨のシーズン到来とくれば、出て来そうなモノがスッポンタケで。
キース君を御用達にしてしまえ、と考え始めたシャン学メンバー。
シロエ 「キース先輩がスッポンタケの御用達だと、お得ですよ!」
サム 「弟子の不始末で逃げられねえってトコがいいよな」
ジョミー「お詫びは形ばかりだもんねえ、弟子の不始末」
マツカ 「すまん、と頭を下げて終わりなのがキースですよ」
でも、御用達だと、そうはいかないでしょうね、と御曹司。
マツカ 「スッポンタケの方が悪くても、キースが謝るわけですし」
スウェナ「理不尽なことでも、引き受けるのが御用達よね?」
シロエ 「注文の数が間違っていても、店の責任らしいですし…」
サム 「うんうん、注文した寺が間違えてる時でもよ…」
百個のつもりで千個と言っても、寺の方では百個だよな、と。
サム 「残りの九百個は店が引き取るらしいしよ…」
ジョミー「ソレで行こうよ、御用達! キースの立場!」
一同 「「「いいね!」」」
ネット上よろしく、一斉に上がる「イイネ!」の声。
シロエ 「もう御用達で決まりですよ! スッポンタケの!」
ジョミー「看板を貰えば確定だよね、御用達で」
スウェナ「とても名誉な看板なんでしょ、御用達!」
背負いなさいよ、と見詰める先に副住職。
スウェナ「いいわね、スッポンタケの御用達になるのよ!」
シロエ 「辞退しないで下さいよ? とても有難いお話ですから」
キース 「ま、待て、どの辺が有難いんだ!?」
一同 「「「御用達!!!」」」
誰でもなれるものではない、とズズイと迫る御一同様。
シロエ 「さっき会長が言いました! 御用達になるのは難しいと」
マツカ 「資質を問われるらしいですしね、色々と」
とても名誉じゃないですか、と御曹司の意見。
マツカ 「なりたくても、なかなか厳しい道だと思いますけど…」
ブルー 「御用達だからねえ…」
誰でもいいとは言えないんだ、と銀青様。
キース君の運命や如何に?
2017/06/09 (Fri)
☆定価が無い世界
やって来たのが梅雨のシーズン、スッポンタケが出て来そうな季節。
この際、キース君に押し付けるべく、御用達にする話が進行中で…。
シロエ 「誰でもなれるものじゃないなら、なるべきですよ!」
マツカ 「キースにとっても、悪い話じゃないと思いますけれど…」
キース 「どの辺が悪くないと言うんだ!?」
サム 「決まってるだろ、名誉なトコだよ。御用達だぜ?」
いくらスッポンタケにしたって、御用達となったら名誉だから、と。
サム 「俺たちがなろうとしても無理だし、理解しろよな」
ジョミー「ぼくが名乗りを上げてみたって、断られるよ!」
スウェナ「そうよね、御用達になる条件は厳しいらしいもの」
サムやジョミーじゃ、とても無理ね、とスウェナちゃん。
スウェナ「キースだからこそ務まるのよ! 御用達が!」
サム 「おう! 法要を千回と言われた時には千回な!」
シロエ 「スッポンタケの方が間違えていて、百回だった時ですね」
サム 「そう、それ、それ! 残りの九百回はキースが被って」
法要の費用は持ち出しで…、と強烈すぎるのが御用達。
サム 「パン屋なんかでも、お志なら、坊主は当然、お志だぜ」
シロエ 「元からそういう世界ですしね、定価が無くて」
ブルー 「お寺の世界は、明朗会計とはいかないからね」
だからこそ有難味もあるというもので…、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「お金で買えないものがある、って感じになるだろう?」
シロエ 「それで定価が無いんですか?」
ブルー 「分かりやすく言うなら、そうなるね」
だから定価がある時もある、と続く解説。
ブルー 「拝観料とか、お守りなんかは定価なんだよ」
シロエ 「お守りは、お金で買えない方が良さそうですけど?」
ブルー 「行かないと売ってくれないだろう?」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「通信販売は不可なんだよ! 代参だけだね!」
お金で買えないモノだけに…、とキッパリと。
そういうお守り、ありますよね?
2017/06/10 (Sat)
☆お金じゃ買えない
やって来たのが梅雨の季節で、スッポンタケも出て来るキノコ天国。
そうなる前にキース君に押し付けよう、と御用達に任命するつもり。
シロエ 「通信販売は不可のお守りですか…。ありそうですよね」
ブルー 「ありそうどころか、有難いモノほど、そっち系だよ!」
マツカ 「例えば、どういうお守りですか?」
ブルー 「万病に効くとか、安産だとか…。切実なヤツかな」
何としてでも欲しい系のに多いんだよ、という解説。
ブルー 「学業とか縁結び系のヤツだと、通販のお守りも多いけど」
スウェナ「そうよね、けっこう売ってるみたいよね…」
シロエ 「それはニーズの関係でしょうか? 数が売れるとか」
ブルー 「違うよ、切実さが低い分だけ、量産型で」
御利益の方も少なめかもね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「それなりに祈祷はしてるけど…。でも…」
ジョミー「手抜きしてるとか、そういう感じになるのかな?」
ブルー 「そうじゃなくって、お参りしていない所が駄目なんだよ」
参拝もせずに、御利益だけ欲しいと言われてもね…、とブツブツと。
ブルー 「其処の神様や仏様への、ご挨拶が抜きなわけだから…」
シロエ 「失礼だ、ということになるんですか?」
ブルー 「平たく言うなら、それで合ってる。挨拶は基本!」
きちんと参拝して挨拶をすれば、御利益だって得られるのだとか。
ブルー 「それで通販不可なんだよ。代参は代理が行くわけだしさ」
スウェナ「お参りしたのと同じ効果があるわけね?」
ブルー 「そう! どうしてもお参り出来ない人も多いから…」
そっち系のお守りになれば、定価があっても無いようなもの、と。
ブルー 「まずは参拝するのが大切! 入手困難なお守りは!」
ジョミー「それを転売したヤツなんかは駄目なわけ?」
ブルー 「効くわけないよね、どんなに大金を支払っても!」
一同 「「「うーん…」」」
定価で買えるお守り系でも、まず参拝から。
お金じゃ買えない、奥の深い世界…。
2017/06/11 (Sun)
☆お志も変わります
いよいよ梅雨のシーズン到来、スッポンタケも含めてキノコの天国。
厄介なブツはキース君に押し付けようと、御用達にする算段中で。
シロエ 「定価で売ってるお守りにしても、定価は無いんですね?」
ブルー 「通販不可のタイプになると、代参の人に頼まなくても…」
交通費とかが必要だよね、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「何処から出掛けて行くのかによって、旅費が変わるし」
サム 「あー…。日帰り出来ねえ距離とかだったら半端ねえよな」
ジョミー「宿泊費がかかってくるもんね…。それに食費も」
スウェナ「お守りの他に、色々と出費を伴うわけね…」
確かに定価じゃなさそうだわ、とスウェナちゃんも納得。
スウェナ「定価はあっても無いっていうのが、よく分かったわよ」
シロエ 「そういう世界がデフォなんですね、お寺という所は」
ブルー 「うん。だから法要とかの費用が、お志になるわけだよ」
明朗会計とは無縁な世界、とキッパリと。
ブルー 「同じ法要でも、頼む人によって変わって来るし」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「どういう人が依頼したかで、お志が変わるわけ!」
お施主さんの懐具合だよね、という話。
ブルー 「その人なりの精一杯なら、安い法要にもなるんだよ」
シロエ 「じゃ、じゃあ…。マツカ先輩の家なんかだと…」
ブルー 「お志と言いつつ、札束になるのはガチだろうねえ…」
一同 「「「さ、札束…」」」
どの辺がお志なのだ、と誰もが驚く札束なるもの。
ジョミー「それは気持ちって感じじゃないから! 札束なんて!」
ブルー 「でも、誰かさんだと持って来てるよ?」
何処の誰とは言わないけれど、とヒソヒソ声。
ブルー 「でもねえ、キースが御用達になると…」
シロエ 「あの費用も下がってくるんですか?」
ブルー 「スッポンタケの意向次第だね!」
一同 「「「いいね!」」」
費用が下がるのは大いに結構、と頷く面々。
キース君の取り分、減りますしね?
2017/06/12 (Mon)
☆お志はお気持ちで
梅雨のシーズン到来とあって、スッポンタケも込みでキノコの季節。
キース君に押し付けておくのが吉だと、御用達にする話が進行中。
シロエ 「スッポンタケの下僕な上に、取り分も減るわけですね?」
ブルー 「あくまでスッポンタケの気持ち次第になるけどね」
お志をどうするかは…、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「沢山包もうと思った場合は、お志も高めになるよ」
ジョミー「だったら、やっぱり札束なわけ? これから先も…?」
スウェナ「誰かさんのバックボーンは、エロドクターだものね…」
もう思い切りリッチな人で…、というのがドクター・ノルディ。
スウェナ「ちょっと食事に付き合っただけで、お小遣いでしょ?」
マツカ 「そうらしいですね、せっせと貢いでいるみたいですし」
サム 「つまり金には困らねえんだし、札束じゃねえか?」
シロエ 「その可能性も大きいですね…」
スッポンタケに賭けている人ですし…、とシロエ君も溜息。
シロエ 「キース先輩の取り分は、減らない勘定ですか…」
ブルー 「どうだろう? ああ見えてケチな所もあるから」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「他に優先すべきことがあるなら、そっちが優先!」
漢方薬とか、高いホテルに泊まるとか…、と生徒会長の指摘。
ブルー 「あっちのハーレイと楽しむことが最優先だよ」
シロエ 「それじゃ、スッポンタケの法要と重なった時はですね…」
ジョミー「法要の費用をケチってくることもあるのかな?」
ブルー 「キースが御用達に決まった時はね!」
御用達の立場は下僕だから、とキッパリと。
ブルー 「格安の法要を注文されても、断ることは出来ないし…」
サム 「いいじゃねえかよ、キースが持ち出しでやらされるなら」
シロエ 「ぼくも最高だと思います。キース先輩には似合いですよ」
ジョミー「うん、御用達にするのが一番だよね!」
下僕な上に、自腹で法要をする立場、と誰もがプッシュ。
キース君、ピンチ…?
2017/06/13 (Tue)
☆お志はワンコイン
やって来たのが梅雨の季節で、スッポンタケも現れるキノコの天国。
キース君に全てを押し付けようと、御用達にする企画が進行中で…。
シロエ 「もう、御用達にしてしまいましょう! この機会に!」
サム 「思い立ったが吉日だしよ、決めちまおうぜ!」
キース 「ま、待て、俺の立場はどうなるんだ!」
ジョミー「立場って…。スッポンタケの御用達だよ」
御用達の看板を背負えばいいだけ、とスッパリと。
ジョミー「看板に相応しく下僕になって、法要の方も格安コース!」
スウェナ「誰かさんには、思い切り値切って欲しいわよね」
シロエ 「札束どころか、小銭で頼んで欲しいですよ!」
マツカ 「小銭で法要を頼むんですか…?」
いくらなんでもあんまりでは、と御曹司。
マツカ 「キースの懐には打撃ですけど、小銭というのは…」
サム 「分かってねえなあ、今どき流行りの価格設定」
シロエ 「ワンコインは人気ですからね! どんなモノでも!」
法要がワンコインでもいいじゃないですか、と強烈な意見。
シロエ 「それで全部を用意してたら、大赤字ですよ!」
キース 「当然だろうが! 花くらいしか買えないぞ!」
サム 「何か問題あるのかよ?」
キース 「法要は何かと物入りなんだ! 坊主の方でも!」
法衣のクリーニング代も要るから、と言ってますけど。
サム 「それを引っかぶるのが御用達だろ、頑張れよな!」
シロエ 「とても名誉な看板ですから、背負って下さい!」
スウェナ「誰でもなれるものじゃないのよ、有難いのよ!」
もっと有難がりなさいよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「その看板さえ背負っていたなら、安泰でしょ?」
ブルー 「うん、メリットは大きいね。御用達という看板は」
シロエ 「じゃあ、それで! キース先輩は今日から御用達です!」
一同 「「「いいね!」」」
キース 「俺の人生を、勝手に決めるな!」
イイネで済まさないでくれ、と慌てる副住職。
御用達コース、確定ですか…?
2017/06/14 (Wed)
☆イイネが流行り
梅雨のシーズン到来とあって、スッポンタケも顔を出しそうな季節。
キース君に全てを押し付けるべく、御用達にする企画が突き進み…。
シロエ 「世の中、イイネでいいんです! 時代ですから!」
サム 「イイネも使いようだしよ…。たまに炎上するけどよ」
ジョミー「スッポンタケの御用達なら、炎上してもかまわないよね」
困るのはキースだけなんだから、とジョミー君。
ジョミー「炎上した時も、御用達が全部かぶるんだと思うけど…」
シロエ 「下僕だったら、そうなりますね…。尻拭い役ですから」
スウェナ「火消しをするよう頼まれた時は、断れないわよね!」
ブルー 「まあね。…そのための御用達とも言うねえ…」
看板のお蔭で儲けているなら、リスクも当然、背負うべきだとか。
ブルー 「火元になった原因にもよるけど、場合によっては…」
シロエ 「御用達が後始末をするんですね?」
ブルー 「商売とは直接関係なくても、頼まれればねえ…」
其処までやるのが御用達で…、との怖い解説。
ブルー 「だからキースも、スッポンタケの全てを背負う覚悟で!」
キース 「まだ背負うとは言っていないが!」
??? 「ぼくもイイネをさせて貰うよ!」
流行りだからね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「イイネのボタンは見当たらないけど、イイネを1つ!」
一同 「「「イイネ!!!」」」
張本人が「イイネ」をするなら、大歓迎なシャン学メンバー。
シロエ 「それじゃ、賛成なんですね? 御用達に!」
Aブルー「なかなか素敵な話だからねえ、聞いていたけど!」
ワンコインで法要が出来るなんて、と嬉しそうな人。
Aブルー「浮いたお金で、ぼくのハーレイと食事にお泊まり!」
ブルー 「君のことだし、そうなるとは思っていたけどね…」
Aブルー「有効活用しなきゃ駄目だろ、お小遣いは!」
キース 「俺は大赤字になるんだが!」
ワンコインで法要が出来るわけが…、と顔面蒼白。
やらされそうですね?
2017/06/15 (Thu)
