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シャングリラ学園つれづれ語り

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やってきました、金曜日。
生徒会長の快気祝いで、お昼休みに全校生徒に本格派カレーの大盤振舞い!

ブルー 「早食い競争は登録済みだよね」
ジョミー「もちろん! 激辛カレー、どんなのかな?」
サム  「一口で汗が噴き出すって話だぜ」
シロエ 「登録者は殆ど男子みたいですね」
スウェナ「そりゃそうよ。私も登録してないもの」
キース 「俺はどうでもよかったんだが、逃げるのかって言われるとな…」
ブルー 「君の家ではカレーは滅多に出ないんだろう? 楽しまないとね」

キース君の家はお寺ですから、匂いの強いカレーはタブー。
年に数回しか出てこない幻の「おふくろの味」でございます。

ブルー 「グラウンドのテントでカレー作りが始まってるよ」
マツカ 「御飯もあそこで炊くんですね。美味しそうです」

イベント好きの生徒会長、朝から1年A組に出席中。
そして昼休み前の4時間目、シャン学メンバーにサボリの指令が。

キース 「おい。なんでぶるぅの部屋なんかに…。授業中だぞ」
ブルー 「出席義務は無いだろう? 早食い競争の件で打ち合わせ」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「優勝者が多いほどハーレイの財布に大ダメージなんだ」
シロエ 「え? 優勝者は一人だけでしょう?」
ブルー 「同時に完食すれば複数になる。目標は五人」
全員  「「「五人?」」」
ブルー 「そう。君たち男子組と同じ人数さ」
キース 「なんだと? それじゃエントリーしろと煽っていたのは…」
マツカ 「優勝しろってことですか?」
ブルー 「ハズレ。君たちは優勝候補のサポート係!」
全員  「「「サポート係?」」」

優勝候補が激辛カレーを完食するのをサポートしろ、と生徒会長。
瞬間移動でお皿からお皿へカレーを転送してくるらしいです。

キース 「つまり、俺たちに余分に食べろと?」
ブルー 「うん。優勝候補は適当に選ぶ」

食べて食べて食べまくれ、と言われてしまった男子たち。
胃袋と舌は大丈夫なのか…?

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捻挫の快気祝いに全校生徒にカレーを振舞おうという生徒会長。
資金源にロックオンされたのは…。

ブルー 「ハーレイ。本当に悪いと思っているなら出資して欲しいね」
ハーレイ「出資だと?」
ブルー 「全校生徒に快気祝いに振舞うカレーと、賞品代」
ハーレイ「カレー? なんだそれは」
ゼル  「高校生には赤飯よりもカレーじゃろう。賞品は御愛嬌じゃな」
ブルー 「そういうこと。激辛カレーの早食い競争もしようかな、って」
ブラウ 「いつやるんだい?」
ブルー 「今週の金曜日はどう? お昼休みに」
ゼル  「面白そうじゃのう。要は許可すればいいんじゃな」
エラ  「晴れたらグラウンド、雨なら体育館でいいのかしら?」
ブラウ 「そんなとこだろ。じゃ、決まりだね」
ハーレイ「わ、私の返事はまだなのだが…」
ヒルマン「ブルーが捻挫したのは君のせいなのだよ? 諦めたまえ」

というわけで、終礼の時に全校生徒にお知らせの紙が配られました。
生徒会長の快気祝いにカレーの御馳走。
更に希望者は激辛カレーの早食い競争に挑戦可能!

ジョミー「ブルーが教室に来るのはイベントの時かと思ってたけど…」
キース 「自分がイベントをやらかす時にも来るんだな」
シロエ 「激辛カレーの早食いですか…。どうしようかな?」

シャン学メンバー、あれこれ話しつつ「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお部屋へと。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 金曜日のお昼はカレーなんだよ!」
ジョミー「うん、知ってる。早食い競争もあるんでしょ?」
ブルー 「優勝すると学食のランチが1ヶ月間、無料になるんだ」
キース 「1ヶ月か…。あんたも太っ腹だな」
マツカ 「カレーのお金も出すんですよね、会長が…。素晴らしいです」
ブルー 「誰が自分で出すって言った? 今頃、ハーレイは真っ青だよ」

その頃の教頭先生、カレー専門店に電話をかけて団体割引をして貰えるのか
脂汗を流しながら交渉中。
破産とまではいかないでしょうが、今月の生活は厳しいかも…?

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捻挫の快気祝いをしたいのだ、と長老の先生方に頼みに行った生徒会長。
お赤飯ならぬ何かを全校生徒に配りたいらしく…。

ブルー 「カレーにしようと思うんだ」
ブラウ 「レトルトカレーを配るのかい?」
ゼル  「赤飯よりはウケそうじゃが、レトルトはあまり感心せんのう」
ブルー 「ううん、出来たてのカレーだってば」
ヒルマン「なるほど、学食のランチ券だね」
ブルー 「そうじゃなくって、ホントの本物! カレーの炊き出し!」
長老たち「「「炊き出し!?」」」
ブルー 「出張して作ってくれるお店があるんだよ」

本場モノの本格派、とカレー専門店のチラシを取り出す生徒会長。

ゼル  「ほほぉ…。本場の味をお届けします、と書いてあるのう」
ブルー 「辛さも色々調節できるし、激辛カレーに挑戦もいいね」
ブラウ 「挑戦? 早食い競争でもする気かい?」
ブルー 「どうせなら賑やかにやりたいじゃないか。賞品も出して」
ヒルマン「全校生徒の分のカレーと賞品…。高くつくんじゃないのかね」
ブルー 「ぼくの捻挫が癖になっていたら大変だよ? それを思えば…」
ゼル  「なんじゃと? まさか、金を出すのは…」
ブルー 「あ、分かった? ハーレイに頼もうと思ってさ」
長老たち「「「ハーレイ!?」」」

愕然とする先生方ですが、生徒会長はニッコリ笑って。

ブルー 「本当は当たり屋をやりたいんだけど、破産されても困るしね」
ゼル  「当たり屋?」
ブルー 「うん。教頭室の前の廊下で」
長老たち「「「………」」」

そこへ仕事が一段落した教頭先生がやって来ました。

ハーレイ「ブルー、捻挫はもういいのか? 本当にすまなかった」
ブルー 「心の底からそう思ってる?」
ハーレイ「もちろんだ。謝って済むものでもないが…」
ブルー 「じゃあ、態度」
ハーレイ「態度?」
ブルー 「態度で誠意を示して欲しいな」

ちょうど相談してたんだ、と長老の先生方に視線を向ける生徒会長。
教頭先生の運命や如何に…?

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連休が終わり、登校してきたシャン学メンバーを待っていたのは…。

ブルー 「やあ、キース。二日酔いは治ったかい?」
キース 「人聞きの悪いことを言うな!」
ブルー 「まだ先生は来てないよ。それにさ、君は大学生だし…」
キース 「誰が飲ませたんだ、誰が!」

教室のあちこちで「飲酒ですって」「補導だ」「停学だ」と囁く声が。
この状態でグレイブ先生が来るとマズイのは確か。キース君は仏頂面で。

キース 「あんたは何をしてるんだ? またイベントの予感でもしたか?」
ブルー 「捻挫が治ったのをアピールしにね。みんなに心配かけちゃったし」
ジョミー「なんだあ…。じゃあ、授業は?」
ブルー 「そっちはパス。朝のホームルームが済んだらサボリ」

言葉通りに姿を消した生徒会長。けれど復活の噂は広まるのも早く…。

ゼル  「ブルーの足が治ったそうじゃな」
ブラウ 「そうらしいねえ、あたしはお目にかかってないけど。…おや?」

昼休みに休憩中の長老の先生方の所に生徒会長がやって来ました。

ヒルマン「おお、足の具合はもういいのかね?」
ブルー 「お蔭様で。…ハーレイはまだ仕事中かな?」
ブラウ 「仕事が溜まったみたいだよ。あんたの捻挫で落ち着かなくて」
ゼル  「見舞いの花を届けることしか頭になかったみたいじゃからのう」
ブルー 「そっか。じゃあ、このメンバーでもかまわないか…」
エラ  「何か相談ごとですか?」
ブルー 「うん。快気祝いをしたいんだよ。みんなに心配かけたから」
長老たち「「「快気祝い?」」」
ブルー 「そう。生徒会主催の運動会の締めが車椅子での挨拶じゃねえ…」

全校生徒に申し訳ないと言う生徒会長に先生方も納得です。

ブラウ 「でも、快気祝いって何をするんだい?」
ブルー 「定番はお赤飯だよね。ただ、高校生にはウケそうにないし…」

敬老の日じゃないんだから、と生徒会長。どうやら何かを配るようです。
教頭先生から毟った慰謝料で大盤振舞い開催ですか?

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中秋の名月とセットだという十三夜の月。
片方しか見ない片見月は良くないとかで、運悪く雨になった場合は月の役を
キース君が務めることに決まっていました。サイオニック・ドリーム仕立ての
坊主頭を月に見立てて懐中電灯で照らすのです。

ブルー 「いいお天気になっちゃったからキースの出番は無かったねえ…」
キース 「日頃の行いがいいからな。てるてる坊主も作ったんだぞ」
ジョミー「えっ、晴れ乞いの祈祷じゃないの?」
キース 「私的なことで仏様に縋るのは俺の主義に反する」
サム  「へえ…。俺、色々頼んでいるけどなあ…」
ブルー 「最初は身近なことからお願いするのが一番だよ。人間だもの」

頑張って、とサム君を励ます生徒会長。

ブルー 「高みへのステップは一歩一歩を着実に! それが大切」
キース 「そのとおりだな。背伸びは良くない」
ブルー 「でもさ、高みというのは憧れだよね。不自由もあるけど」
キース 「なんの話だ?」
ブルー 「月を見上げてもいけない、とかさ」
シロエ 「さっきのお月見の話ですね。高貴な人も大変そうです」
マツカ 「池に映った月も風情がありますけどね」
ブルー 「高貴なお月見、したいだろう? お酒は無理でも実現可能」
全員  「「「え?」」」
ブルー 「見上げずに済めばいいんだからね。出番だよ、キース」
キース 「ちょっと待て! なんで俺が!?」

悲鳴が響き渡りましたが、無駄な抵抗というもので。

ブルー 「うん、本当にいい月だ。懐中電灯も要らないや」
ぶるぅ 「お月様もキースもピカピカだよね♪」

墨染めの衣に着替えさせられたキース君の坊主頭に十三夜の月が煌々と。
マンションの屋上と空の上とで名月の共演でございます。

ブルー 「さあ、飲んで、飲んで。君は大学生だろう?」
キース 「くっそぉ、飲まずにいられるかぁ!」

ヤケ酒を呷るキース君。
連休最終日は二日酔いで潰れていたとか、いないとか…。
生徒会長の家でゴロゴロするだけの怠惰な休日も、たまにはいいかも?

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