☆お座敷で遊ぶなら
九月と言えば秋のお彼岸、ガチで依頼されるスッポンタケの法要。
誰かさんから毟り取るべく、ついに決まった高額すぎるお布施。
ブルー 「お彼岸の準備は、とっくに始まってるからねえ…」
シロエ 「今すぐキャンセルしようとしても、遅いんですね?」
キース 「そうなるな。ドタキャンと同じ扱いだ」
ブルー 「キャンセル料は全額なんだよ、まだ日数があってもね」
これだけ頂く、と広げる片手。
ブルー 「五本分だよ、札束で! もうガッツリと!」
キース 「俺の場合は、うまい棒が二万本分という所か…」
皆で焼肉を食いに行くか、と副住職。
キース 「ブルーが毟り取った方だと、お座敷遊びか?」
ブルー 「うーん…。ぼくとぶるぅは楽しめるけどさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 舞妓さん、大好き!」
とっても優しいお姉さんだよ、と飛び跳ねているお子様。
ぶるぅ 「ぼくと一杯遊んでくれるし、楽しいんだよ!」
ブルー 「ついでに、ぶるぅはお酒もいけるクチだしねえ…」
シロエ 「そうでした…。焼肉に行っても飲んでますよね」
ぶるぅ 「三百年以上、生きてるも~ん!」
六歳には絶対ならないけどね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「その前に卵に戻るんだもん! また0歳から!」
ブルー 「こういう子だから、お座敷遊びもいいけれど…」
サム 「俺たちだと、どう遊ぶんだよ?」
ブルー 「入門編って所かなぁ…」
まずは遊び方のレクチャー、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「最初は舞でも見せて貰って、御飯を食べて…」
シロエ 「そこから後は何をするんです?」
ブルー 「唄も三味線も無理だしねえ…」
一同 「「「唄?」」」
なんでまた、と一同、キョトン。
ジョミー「唄とか三味線って、どういうこと?」
ブルー 「粋な旦那は芸を披露で、こう、唄ったり…」
キース 「三味線を演奏したりするらしいんだが…」
この面子では無理があるな、という話。
そんな芸、誰も持ってませんよ…。
2017/09/16 (Sat)
☆芸が無いと無理
九月とくれば秋のお彼岸、誰かさんが希望なスッポンタケの法要。
今年は導師を生徒会長に設定、キャンセル料を毟る魂胆で…。
ブルー 「せっかくお座敷遊びをするなら、楽しまないとね」
キース 「そんなスキルは俺にも無いぞ! 唄も三味線も!」
シロエ 「えっとですね…。出来るお坊さんもいるわけですか?」
キース 「坊主も音感は大切だからな」
でないと読経に支障が出る、と副住職の説明。
キース 「お経の基本は8ビートという話もあってな…」
一同 「「「8ビート!?」」」
キース 「宗派によって多少は変わるが、8ビートが基本だな」
木魚を叩くのも鉦にしても…、と頷いているキース君。
キース 「音感とリズム感とが無いとだ、坊主としては…」
ブルー 「三流とまでは言わないけれどさ、駄目なクチだよね」
下手なお経になってしまう、と銀青様も。
ブルー 「今どきはバンドをやってる坊主も多いから…」
シロエ 「じゃあ、三味線が弾ける人は上の世代ですか?」
キース 「そうなるな。唄にしたって上手いもんだぞ」
普段から喉を鍛えているから…、というのがお坊さんのスキル。
キース 「花街に繰り出す名のある坊主は、芸を持つ人も…」
ブルー 「少なくないって所かな。だから余計に人気なんだよ」
舞妓さんやら芸妓さんに…、とニヤニヤと。
ブルー 「いわゆる生臭坊主だけれどね、芸は達者で」
キース 「お座敷が大いに盛り上がるんだが、お前たちでは…」
ジョミー「逆に白けてしまいそうだね…」
スウェナ「芸なんか、誰も出来ないものね」
お座敷遊びよりも豪華な食事、とスウェナちゃん。
スウェナ「トリュフ尽くしとかを食べに行きましょうよ!」
サム 「他にも色々食いに行けるぜ、すげえお布施の額だしよ」
札束で五本分だから、と折っている指。
サム 「でも、その前に毟らねえとな?」
ブルー 「カモが来ないとねえ…」
そろそろ来るよ、と待っているカモ。
ネギもしょってますね?
2017/09/17 (Sun)
☆カモが来ました
九月と言えば秋のお彼岸、ガチで来るのがスッポンタケの法要で。
今年は生徒会長が導師、それを断りたい人から毟るのが目当て。
キース 「もう来やがってもいい頃だよな?」
ブルー 「だと思うけどね…。忙しいのかもしれないけどさ」
人類軍とやらと戦闘中とか…、と生徒会長、首を捻ってますけど。
??? 「こんにちはーっ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
お客様だぁ! という声でソルジャー(会話表記はAブルー)が。
Aブルー「今年も秋のお彼岸だよねえ、法要をお願いしたくって」
キース 「かまわないが…。生憎と、今年は俺じゃないんだ」
Aブルー「えっ、何か用事があるのかい?」
本山の御用で出掛けるだとか…、と話を聞いていなかった人。
Aブルー「それじゃ、スッポンタケの法要は誰が…?」
ブルー 「ぼくの他にはいないだろうねえ、出来る坊主は」
ちゃんと準備を始めてるから、と銀青様。
ブルー 「お中日の法要は大切だから、最高のお袈裟を用意して」
ぶるぅ 「んとんと、お香もしっかり焚き染めてるしね!」
いい法要になると思うの! と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「お浄土に功徳を積めるんだって! ホントに山ほど!」
Aブルー「なんだって!?」
功徳を積んだら大変なことになるじゃないか、と顔面蒼白。
Aブルー「予約している極楽の蓮が、阿弥陀様の所に…」
キース 「思いっ切り近付くだろうと思うぞ、有難く思え」
残念ながら俺では無理だ、と謙虚な姿勢。
キース 「ブルーだったら、1光年でも近付けられるが…」
シロエ 「キース先輩だと、せいぜい1メートルですよね…」
キース 「実力の差は仕方ない」
だが、有難く受け取っておけ、と柔和な笑み。
キース 「せっかくブルーがやると言うんだ、功徳をだな…」
ブルー 「しっかり積むのがいいと思うよ」
Aブルー「それだと、ぼくが困るんだってば!」
功徳なんかは求めていない、とソルジャー、ワタワタ。
さて、どうなる?
2017/09/18 (Mon)
☆焦りまくる人
九月とくれば秋のお彼岸、欠かせないものがスッポンタケの法要。
生徒会長が導師に決まった所へ、やって来たのがソルジャーで…。
Aブルー「ぼくの希望は、阿弥陀様から一番遠い蓮なのに!」
ブルー 「何を言うかな、遠い蓮より近い蓮の方が上だから!」
キース 「そうだぞ、誰もがそれを願ってお念仏だ!」
信心深い人は毎日お念仏を唱えるものだ、と副住職。
キース 「日頃唱えていない人でも、極楽往生を願ってだな…」
ブルー 「お寺にお布施や寄進をするわけで、君も見習うべき!」
Aブルー「だからキースに頼んでるんだよ! ぼくの代わりに!」
朝晩のお勤めで代わりに拝んで貰っている、という主張。
Aブルー「だけど蓮の花は遠いほど良くて、そういう注文!」
キース 「頼まれたからには仕方ないんだが、お彼岸はだな…」
ブルー 「正しい法要が必須だよねえ、スッポンタケのために」
きちんと供養をしてこそだよね、と銀青様も。
ブルー 「それでこそ効果もあるってものだし、喜びたまえ」
Aブルー「で、でも…。今は良くても、死んだ後がさ…」
阿弥陀様に近い蓮の花だと大惨事だ、と焦りまくり。
Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「それが何か?」
Aブルー「萎えてしまって、セックスどころじゃないんだよ!」
ブルー 「退場!」
下品な話はお断りだ、とバッサリと。
ブルー 「とにかく、お彼岸の法要の方は引き受けたから」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。君がやるわけ?」
ブルー 「もう思いっ切り、心をこめてね!」
阿弥陀様の所へ蓮をググンと近付けてやる、と握り締める拳。
ブルー 「ぼくが導師を務めるからには、しっかりと!」
キース 「いいか、有難い話なんだ。檀家さんなら感涙ものだぞ」
Aブルー「ぼくは泣きそうなんだけど! 感動の逆で!」
ブルー 「罰当たりなことを言っていないで、きちんと法要!」
最高のチャンスなんだから、とプッシュですけど。
お布施の方は…?
2017/09/19 (Tue)
☆断りたいなら
九月と言ったら秋のお彼岸、ガチで来るのがスッポンタケの法要。
今年の導師は生徒会長、けれどソルジャーには嫌すぎるチョイス。
Aブルー「き、きちんと法要って言われても…。君がやったら…」
キース 「もう最高の功徳を積めるぞ、お浄土に」
ブルー 「キースとは格が違うからねえ、このぼくは!」
安心して任せてくれたまえ、と生徒会長、余裕の表情。
ブルー 「いいお彼岸になると思うよ、思い出に残る法要で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳作りも頑張るからね!」
シロエ 「せっかくですから、映えるお膳がいいですよね!」
マツカ 「緋色の衣ですからね…。袈裟も上等だそうですし」
それに負けない準備が要ります、とマツカ君も。
マツカ 「お布施の方は任せて下さい、きちんと用意しますから」
ブルー 「頼もしいねえ…。でも、君たちは被害者の会だから…」
うまい棒の値段で充分なんだよ、とニコニコニコ。
ブルー 「ぼくもボランティア精神で! 君たちのために!」
Aブルー「待ってよ、ぼくはキースに頼みたいんだよ!」
キース 「しかしだな…。俺の場合も高めになるぞ」
うまい棒なら二万本で頼む、と副住職。
キース 「だが、その前にブルーの方を断ってくれ」
Aブルー「え、えっと…?」
キース 「坊主のダブルブッキングは有り得ないからな!」
二人頼むと言うなら別だが、とキッパリと。
キース 「俺だけに導師を頼みたいのなら、ブルーは断れ」
Aブルー「わ、分かったよ…! ぼくはキースにしたいから…」
君は要らない、と生徒会長の方を向きましたけど。
ブルー 「キャンセル料なら、全額だからね」
Aブルー「えっ…?」
なんで、とソルジャー、キョトンとした顔。
Aブルー「お中日までは日がある筈だよ、ドタキャンじゃないよ」
ブルー 「分かってないねえ、お彼岸は大切な法要で…」
キース 「とっくに準備に入ってるんだ!」
もうドタキャンな日付なのだ、とキッツい一言。
さて、どうなる…?
2017/09/20 (Wed)
☆キャンセルします
九月とくれば秋のお彼岸、ソルジャーが望むスッポンタケの法要。
ところが今度は生徒会長が導師、断るにはキャンセル料が不可欠。
Aブルー「もうドタキャンって…。本当なのかい?」
キース 「お彼岸の法要を舐めるんじゃない! お中日だぞ!」
ブルー 「毎年、キースは抜けて来てるけど、本当だったら…」
シロエ 「元老寺で法要をするんですよね、アドス和尚と」
とても大事な法要ですから、とシロエ君も。
シロエ 「今年は会長が代わりにやるんで、キース先輩は…」
サム 「元老寺の方を手伝う予定で、準備してるぜ」
キース 「俺の方はキャンセル料は要らんが、ブルーのはだな…」
ブルー 「払ってくれないと困るんだよねえ、こう、色々と」
坊主の世界のルールがあって…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「ドタキャンとなれば準備もパアだし、大変なんだよ」
キース 「お盆が済んだら、すぐに準備に入るしな…」
ブルー 「今日までの支度が無駄になるわけで、それは困るね」
今の時期なら、キャンセル料は全額になる、とキッパリと。
ブルー 「払わないなら、ぼくが導師を務めるまでだよ」
キース 「どっちにしたって、お布施は欠かせないからな…」
ブルー 「どうせだったら、功徳を積むのがお得だけどね?」
ぼくに法要を任せておいて…、と言ってますけど。
Aブルー「支払うってば、キャンセル料! いくらなんだい?」
ブルー 「お彼岸だしねえ…。五本ってトコかな、札束で!」
Aブルー「五本!?」
ブルー 「ぼくの場合は、これが相場かと…。どうするんだい?」
ぼくはどっちでもいいけれど、とニコニコニッコリ。
ブルー 「ぼくにするのか、キースがいいか…」
Aブルー「払うから! キャンセル料の方で! 五本分!」
キース 「そ、即金で来やがったか…。確かに五本だ」
Aブルー「ぶるぅ、包んで! お布施って書いて!」
これでいいだろう、と瞬間移動で出て来たお布施。
キャンセル、成立しましたね…?
2017/09/21 (Thu)
☆毟り取りました
九月と言えば秋のお彼岸、ソルジャーが頼むスッポンタケの法要。
生徒会長が導師をするというのは困る、とキャンセルでして…。
Aブルー「はい、お布施! ドタキャンした分!」
ブルー 「…金封の代金も頂くからね? ぶるぅの代筆の分も」
Aブルー「分かってるってば、ちゃんと払うよ!」
言い値でどうぞ、と土下座なソルジャー。
Aブルー「それからキースの方もよろしく! 法要を!」
キース 「その件なんだが、俺も今年は二本貰うぞ」
Aブルー「ええっ!?」
なんでキースが二本分も、と愕然とした表情ですけど。
キース 「安心しろ。俺の場合は、うまい棒が二万本だから」
Aブルー「で、でも…。なんだか破格に高すぎないかい?」
キース 「嫌なら俺は降りさせて貰うし、ブルーにだな…」
Aブルー「分かったよ! その金額でかまわないから!」
スッポンタケの法要をよろしく、と床に擦り付ける額。
Aブルー「お中日にきちんと持って来るから! いつも通りに!」
キース 「…いいだろう。なら、やってやろう」
Aブルー「ありがとう! じゃあ、また、お中日に!」
他のみんなも、よろしくね! とパッと消えた姿。
シロエ 「上手くいきましたね? 会長、ボロ儲けですよ」
ブルー 「ブルーの方も必死なんだよ、お浄土の蓮が問題だから」
キース 「なんて罰当たりなヤツなんだ…。遠いほどいいとは」
サム 「真面目に分かんねえよな、あの発想はよ…」
阿弥陀様に近いほど上等なのに、とサム君も。
サム 「法要の意味が分かってねえなあ、いつもだけどよ」
ブルー 「いいんじゃないかな、臨時収入も入ったし」
スウェナ「お彼岸が済んだら、みんなでパアッと遊ぶのよね?」
お座敷遊びは要らないけれど、と。
スウェナ「食欲の秋だし、あちこち行きましょ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなでグルメだよね!」
一同 「「「決定!!!」」」
豪華な料理を食べ放題だ、と喜ぶ面々。
思いっ切り毟りましたしね…。
2017/09/22 (Fri)
☆まだ来ない人たち
いよいよ来ました、スッポンタケの法要をするお彼岸のお中日が。
シャン学メンバーも生徒会長宅に集合、朝から待機してまして…。
シロエ 「キース先輩、まだですねえ…。偉いからでしょうか?」
サム 「当たり前だぜ、導師の方が朝イチから来てどうするよ」
参列者の方が先にスタンバっているものだ、と僧籍な人。
サム 「何処の寺でもそういうモンだろ、お彼岸じゃなくても」
マツカ 「法事なんかをお寺でやるなら、そうなりますよね…」
スウェナ「棚経だって、こっちが待っているわけだもの」
お坊さんの方が先に来るのは有り得ないわ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「でもねえ…。例の人が遅いのはどうかと思うわ」
ジョミー「だよねえ、自分で頼んでおいてさ…」
マツカ 「ぼくたちまで巻き込んでいますからねえ、法要に」
シロエ 「そうでした! あの人が一番、図太いんです!」
どうして準備に来ないんでしょう、とブツブツブツ。
シロエ 「お膳はぶるぅに任せっぱなしで、他の支度も…」
ブルー 「丸投げだよねえ、毎回、毎回」
でもさ…、と生徒会長が傾げる首。
ブルー 「ブルーのセンスで用意されたら、それはそれでさ…」
一同 「「「あー…」」」
とんでもないことになるんだった、と記憶に新しい去年の棚経。
シロエ 「スイカに卒塔婆を刺してましたね、お供えで…」
ブルー 「意味は言いたくないけどさ…。ご利益目当てで」
ジョミー「夫婦和合がどうとかこうとか、そんなのだよね?」
一同 「「「…………」」」
そういう酷い事件があったな、と降りる沈黙。
ブルー 「オリジナリティーを発揮されるよりかは、定番だよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳の用意が出来たよ!」
シロエ 「ご苦労様です。じきにキース先輩も来る筈ですよね」
サム 「キースが来なけりゃ、肝心の法要が始まらねえぜ?」
ジョミー「誰かさんもね…」
いっそ来なけりゃいいのにさ、とまで言われる誰か。
そりゃそうでしょうね?
2017/09/23 (Sat)
☆ぼったくりに文句
スッポンタケの法要の日が来たんですけど、まだ来ていない誰か。
キース君の方はともかく、法要を頼んだ張本人が不在な状況で…。
ジョミー「来なかった時はどうなるのかなぁ、今日の法要」
シロエ 「やらなくってもいいんでしょう。やる意味が無いです」
マツカ 「ぼくたちは縁もゆかりもありませんしね、仏様とは」
死んでいないと噂ですが、と名前が挙がったスッポンタケ。
マツカ 「そもそも死んでいないんですから、法要なんかは…」
サム 「元から意味がねえんだよなあ、実のトコはよ…」
スウェナ「だけどやりたい人がいるから、仕方ないのよね…」
ご利益があると信じているから、とスウェナちゃんも溜息。
スウェナ「イワシの頭の類なんだとは思うけど…」
ブルー 「思い込んだら聞かないからねえ、誰かさんは…」
??? 「呼んだかい?」
こんにちは、と瞬間移動でソルジャー(会話表記はAブルー)が。
Aブルー「準備は出来てるみたいだね。後はキース待ち!」
シロエ 「ぼくたちの手間賃は出ないんですか?」
Aブルー「何を今更…。今日まで、ずっとタダだったじゃないか」
がめついのはキースだけで沢山、とセコい発言。
Aブルー「ブルーの方のキャンセル料は諦めるけどさ…」
シロエ 「ぼられたと言いたいわけですか? キース先輩に?」
Aブルー「だって、ぼったくりじゃないか! 棚経の倍!」
そうでなくても今年の棚経は高かったし…、と文句たらたら。
Aブルー「ブルーみたいに偉いんだったら、まだ分かるけど…」
キース 「偉くない坊主で悪かったな!」
要らないんだったら、帰らせてもらうが…、と副住職の登場。
キース 「待たせたな。今日はウチの方も忙しくて…」
ブルー 「お中日だしね…。抜けてくるだけでも大変だよね」
キース 「そういうことだ。俺としては帰って親父の手伝いを…」
ブルー 「じゃあ、ぼくが代わりに…」
今日の導師を務めようか、と申し出が。
そうなった時はヤバイんじゃあ…?
2017/09/24 (Sun)
☆ぼったくりでいい
お中日はスッポンタケの法要、キース君もやって来ましたけれど。
法要のお布施が高いとソルジャーが文句、口を挟んだ生徒会長。
ブルー 「ぼくが代わりに導師をするなら、お布施はゼロだよ?」
シロエ 「えっ…? 会長だと凄く高いんじゃあ…?」
ジョミー「だよねえ、キースとは月とスッポンで…」
サム 「半端ねえ額になる筈だよなあ、ブルーの場合は」
どうすればゼロになるんだよ、とサム君も不思議そうな顔。
サム 「サービスにしても程があるだろ、貰うべきだぜ」
ブルー 「そうかなあ? 前に貰ったキャンセル料があるからさ」
シロエ 「ああ、アレですか! その分で導師をするんですね?」
ブルー 「キャンセルはしていなかった、という扱いでね!」
だからキースは帰りたまえ、と玄関の方を指差しまして…。
ブルー 「今日は元老寺も忙しいだろう。アドス和尚も大変だし」
キース 「恩に着る。では、失礼して…」
邪魔をしたな、とクルリと背を向ける人。
キース 「法衣を一式持って来たんだが、急いで帰ろう」
ぶるぅ 「お疲れ様~っ! 帰りは瞬間移動で送るよ!」
キース 「有難い。なら、俺の部屋まで送ってくれるか?」
ぶるぅ 「うんっ! お部屋の真ん中辺りでいい?」
法衣の鞄をしっかり持っててね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「お中日の法要、頑張ってね~!」
キース 「もちろんだ。ブルー、俺の代わりによろしく頼む」
ブルー 「うん、全力で法要をするよ。安心したまえ」
それじゃ、と手を振りましたけれども。
Aブルー「ちょっと待ったぁ! 帰らないで!」
キース 「うるさいヤツだな、俺は帰りを急ぐんだが…」
Aブルー「君に帰られたら困るんだよ!」
ブルーが導師で、と顔面蒼白。
キース 「お布施はタダだし、その方が得で嬉しいだろうが!」
Aブルー「謝るから! うまい棒、二万本でいいから!」
もうぼったくりだなんて言わない、と平謝り。
銀青様は嫌みたいですねえ…?
2017/09/25 (Mon)
☆チップをはずんでも
お中日はスッポンタケの法要ですけど、ソルジャーからの文句が。
キース君のお布施が高すぎるそうで、生徒会長だとタダな現実。
キース 「ブルーの方が、俺よりいいぞ。功徳も積めるし…」
シロエ 「何よりもタダで出来るんです! お勧めします!」
ブルー 「そうだよ、断らなくっても…。チャンスなんだから」
Aブルー「何処もお得じゃないんだよ! ぼくにとっては!」
君がやったら終わりじゃないか、とワタワタワタ。
Aブルー「予約している極楽の蓮が、阿弥陀様の所に…」
ブルー 「もう思いっ切り近付くだろうね、素敵なことだよ」
キース 「誰もが喜ぶ最高の蓮になってくれるぞ、ブルーに頼め」
俺は帰る、と法衣の鞄を手に持ちまして…。
キース 「ぶるぅ、家まで送ってくれ。着替えて親父の手伝いだ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースのお部屋の真ん中までだね!」
Aブルー「待ってよ、お願い、帰らないでよ!」
ブルーよりかは君の方が、とソルジャー、土下座。
Aブルー「ぼったくりでも何でもいいから、君がやってよ!」
キース 「…高すぎるとか言わなかったか?」
Aブルー「未来を思えば安いものだよ、ブルーよりもずっと!」
極楽でも充実のセックスライフ、と握り締める拳。
Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「お浄土はセックス禁止なんだと言ってるだろう!」
Aブルー「だから余計に燃えるんだよ! 禁止されると!」
そういう素敵な未来のためにも、此処はキースで、と額を床に。
Aブルー「改めて君に頼みたいんだよ、今日の法要!」
キース 「…………。俺は不愉快な気分なんだが?」
ぼったくりなどと言われたからな、と顰める顔。
キース 「家に帰れば親父も喜ぶ。なんと言ってもお中日だ」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。君にチップをはずむから!」
一同 「「「チップ?」」」
Aブルー「そう!」
うまい棒1万本でどうだろうか、と破格な申し出。
凄いチップですね?
2017/09/26 (Tue)
☆土下座とチップで
お中日はスッポンタケの法要、けれど文句をつけたソルジャー。
キース君に払うお布施が高すぎ、ところが裏目に出てしまった今。
Aブルー「文句を言った件は謝るよ! チップで許して!」
キース 「…………。地獄の沙汰も金次第だと言いたいのか?」
Aブルー「なんでもいいけど、君にお願い! ブルーは困る!」
ぼくの未来が真っ暗だよ、と泣きの涙で床に擦り付ける額。
Aブルー「この通りだから! うまい棒1万本のチップで!」
キース 「仕方ないな…。今回だけだぞ」
次に文句を言ったが最後、導師はブルーに交代だ、と。
キース 「俺も忙しい身なんだからな。ブルーと違って」
ブルー 「そうだよ、キースは現役の副住職だからねえ…」
シロエ 「学校だって、月参りでよく遅刻ですよね」
ジョミー「特別生だから、遅刻でも罰は無いけどね…」
法事で休みの時も多いし…、と語られるキース君の生活。
ジョミー「そういうキースを引っ張り出すなら、やっぱりね…」
サム 「お布施がどうこう言えた立場じゃねえと思うぜ」
スウェナ「暇なブルーと交代されても、何も文句は言えないわよ」
Aブルー「わ、分かったよ…。今後は、ぼくも気を付けるから!」
二度とぼったくりだなんて言わない、と必死のお詫び。
Aブルー「これからもスッポンタケの法要をよろしく!」
キース 「まったく、もう…。着替えてくるか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お部屋は用意してあるからね!」
行ってらっしゃーい! と見送りまして…。
ぶるぅ 「んとんと…。結局、キースになっちゃったよね」
シロエ 「誰かさんの未来が懸かっているそうですしね」
ブルー 「ずいぶんと罰当たりな望みだけどねえ…」
阿弥陀様だってガッカリだよ、と生徒会長。
ブルー 「阿弥陀様から遠い蓮の花を希望だなんて…」
サム 「普通は真逆の注文だよなあ…」
Aブルー「いいんだってば!」
遠いほど価値が高いんだから、とズレた価値観。
阿弥陀様だって呆然かも?
2017/09/27 (Wed)
☆帰ればオッケー
お中日はスッポンタケの法要ですけど、導師で色々もめる結果に。
最終的にはキース君の出番、法衣に着替えに出て行きまして…。
シロエ 「キース先輩、これからもスッポンタケの係ですか…」
ブルー 「仕方ないと思うよ、アレに関しては自業自得だし」
ジョミー「戒名をつけたの、キースだもんね…」
Aブルー「そうなんだよ! それは素晴らしい戒名だから…」
御利益の方も抜群だよね、とソルジャー、嬉々とした表情。
Aブルー「今日の法要でググンとパワーアップで、更に充実!」
ブルー 「その先は喋らなくていいから!」
Aブルー「何を言うかな、ぼくのハーレイが漲りまくり!」
ブルー 「法要の席から叩き出すよ!?」
レッドカードで、と吊り上げる眉。
ブルー 「お施主様が不在でも、法要はちゃんと出来るしね」
シロエ 「それがいいんじゃないですか? 本当の所は」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「出席しなけりゃ、極楽に功徳は積めないような…」
そうじゃないでしょうか、とシロエ君の説。
シロエ 「阿弥陀様から遠い蓮を希望だったら、欠席ですよ!」
Aブルー「ああ、なるほど…。それはいいかもしれないね」
ブルー 「是非とも帰ってくれたまえ! キースが戻らない内に」
Aブルー「そうしようかな? でも、その前に、ちょっと確認」
本当に大丈夫なんだろうか、という質問。
Aブルー「君たちだけで法要をすれば、功徳は加算されないと?」
シロエ 「それっぽいですよ、帰るんだったら今の内です」
キース 「…何の騒ぎだ?」
帰るとか帰らないだとか…、と法衣の副住職の登場。
キース 「いったい誰が帰ると言うんだ、法要を抜けて」
Aブルー「ぼくだけど…。帰れば功徳は積めないらしいし」
キース 「おい。俺の法力をコケにする気か、その言い草は」
Aブルー「じゃあ、違うと?」
キース 「ちゃんと積めるが」
一同 「「「あー…」」」
空気が読めない人が来たな、と誰もがガックリ。
仕方ないですよね?
2017/09/28 (Thu)
☆空気を読もう
お彼岸はスッポンタケの法要、帰ろうとしたソルジャーですけど。
其処へ来たのが事情を知らない、今日の導師のキース君だという。
キース 「いいか、あんたが法要を抜けて帰ってもだな…」
Aブルー「功徳を積めてしまうのかい? 蓮の花が近付く方向に」
キース 「当然だろうが! あんたが法要の施主なんだぞ!」
お施主様のために功徳を積めない導師は要らん、とキッパリと。
キース 「法要の途中にこう言うだろうが、信心の施主は、と」
一同 「「「うわー…」」」
なんてことを、と一同、愕然。
シロエ 「先輩、それは言っちゃ駄目です! 手遅れですけど!」
キース 「どう駄目なんだ?」
シロエ 「この人が此処にいると、何かと厄介ですから…」
サム 「帰って貰おうって方向で話していたのによ…」
何もかもパアになったじゃねえか、とサム君の嘆き。
サム 「帰っても何も効果がねえなら、居座られるぜ」
キース 「効果はあると言った筈だが? お浄土に功徳を…」
マツカ 「それが間違っているんです! 今の場合は!」
致命的に…、と御曹司も。
マツカ 「帰れば効果が無いと信じて、お帰りになる決断を…」
ブルー 「下した所だったんだよねえ、間の悪いことに」
キース 「そ、それは…。そうだとしたら、俺の台詞は…」
ブルー 「もう思いっ切り裏目に出たよね、残念なことに」
これでブルーが居座るんだから…、と銀青様。
ブルー 「帰っても何の意味も無いなら、残るわけでさ」
Aブルー「決まってるじゃないか、せっかくの法要なんだよ?」
お布施もチップもはずむんだから、とウキウキと。
Aブルー「早く始めてくれたまえ! スッポンタケのために!」
キース 「う、うう…。俺は墓穴を掘ったわけだな、たった今…」
シロエ 「ぼくたちだって巻き込まれました、容赦なく!」
ブルー 「キースは万死に値するよね、覆水盆に返らずでさ…」
よくも全員を巻き添えにしたな、とキッツイ言葉が。
キース君の運命は?
2017/09/29 (Fri)
☆失言の結末
お彼岸はスッポンタケの法要ですけど、追い出し損ねた迷惑な人。
ソルジャーが居座ってしまう展開、キース君の責任は重いわけで。
ブルー 「この落とし前はつけて貰うよ、キッチリと!」
シロエ 「そうですよ! ぼくたちだけなら、マシだったのに…」
サム 「少なくとも、妙な台詞は聞かずに済むしよ…」
スウェナ「法要の後も平和だったわよね、私たちだけなら」
いったいどうしてくれるのよ、とスウェナちゃんもブチ切れ。
スウェナ「ちゃんと誠意を見せなさいよね、詫びるつもりなら!」
ジョミー「でなきゃお詫びの意味が無いよね、言葉だけだと」
マツカ 「口だけなら何とでも言えますからねえ、どんな場合も」
シロエ 「キース先輩、どうなんです!?」
詫びる気持ちはあるんですか、とシロエ君がズズイと。
シロエ 「法要の件は諦めますけど、詫びて欲しいです!」
サム 「やっぱりよ…。俺たちに奢るべきだと思うぜ」
ジョミー「だよねえ、お布施もチップも全部!」
キース 「ぜ、全部…?」
それだと赤字どころでは…、と大慌てのキース君ですけど。
ブルー 「万死に値すると言ったよ、死ぬよりはマシ!」
シロエ 「赤字でも命は残るんですから、奢って下さい!」
キース 「そうなるのか? 法衣のクリーニング代も出ないで?」
ブルー 「自業自得と言うからね!」
空気を読めなかった君が悪い、と銀青様も。
ブルー 「諦めてタダで務めるんだね、今日の導師を!」
Aブルー「えーっと…。お布施はタダにはならないんだよね?」
シロエ 「もちろんです! それで奢って貰うんですから!」
Aブルー「うーん…。ちょっと残念」
でもいいか、と切り替えた人。
Aブルー「そうと決まれば、法要よろしく!」
キース 「俺はタダ働きになるのか、スッポンタケのために?」
Aブルー「君の大事な一番弟子だし、頑張って!」
一同 「「「ファイトぉ!」」」
レッツスタート! と激励の声。
気の毒ですけど、これにて中継終了~。
2017/09/30 (Sat)
☆二匹目のドジョウ
さて、九月。楽しかった夏休みも終わってしまって、普通に休日。
生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、今日も賑やかですけれど。
シロエ 「先月は得をしましたねえ…。棚から牡丹餅な焼肉で」
キース 「破格のお布施を貰ったからな。あの馬鹿野郎から」
ブルー 「ぼくもしっかり毟り取ったし、いいお盆だったよ」
あんな棚経なら毎年でもいい、と生徒会長も大満足。
ブルー 「来年も君とダブルでやろうか、ぼったくるために」
ジョミー「いいよね、それ! 棚経の疲れも吹っ飛びそうだし」
キース 「ああ。これが済んだら焼肉なんだ、と気合も入るな」
自転車を漕ぐ足も軽くなるぞ、とキース君も大いに乗り気。
キース 「しかし、いい所に気付いたな…。施餓鬼だなんて」
シロエ 「スッポンタケは死んでませんから、そうなるんですね」
マツカ 「それは盲点でしたよね…。ぼくは専門外ですけれど」
ブルー 「ぼくもウッカリしてたと言うか、なんと言うか…」
もっと早くに気付けば良かった、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「お彼岸の法要も毟れるかもねえ、同じ方法で」
キース 「なるほどな…。お彼岸も法要をやらされるんだし…」
ブルー 「それも忙しいお中日にだよ、毎回、毎回」
君は元老寺を抜け出してばかりで…、という指摘。
ブルー 「ご本尊様に申し訳ないから、たまにはそっちで」
キース 「そうするか…。親父も喜びそうだしな」
シロエ 「でもって、会長が法要をするわけですね?」
ブルー 「お彼岸だから、お盆以上に力を入れてね!」
お彼岸の法要は大切だから、とニコニコと。
ブルー 「太陽が真西に沈むだけに、お浄土と御縁が深くて」
サム 「うんうん、お中日がクラマックスだしよ…」
やってやれよ、とサム君もプッシュ。
サム 「ブルーがやるならバッチリだぜ!」
シロエ 「功徳がですか?」
ブルー 「ドッカンとね!」
誰かさんがお浄土に積むであろう、と言ってますけど。
お彼岸も生徒会長が…?
2017/09/01 (Fri)
☆お彼岸は大切
九月になったら来るのがお彼岸、スッポンタケの法要のシーズン。
先月の棚経で開眼した面々、二匹目のドジョウを狙ってまして…。
ブルー 「お彼岸の法要は、棚経の比じゃないからねえ…」
シロエ 「そうですね…。サッと拝んで終わりじゃないですね」
キース 「棚経は効率優先だからな、とにかく先を急ぐから」
お盆の間に回り終わらなかったら大変だけに…、と副住職。
キース 「熱中症で倒れでもしたら、もう大惨事というヤツで」
シロエ 「どうなるんですか、倒れてしまったら…?」
ブルー 「他のお坊さんに頼むしかないけど、これがまた…」
時期が時期だけに人手不足で…、と銀青様も苦い顔。
ブルー 「売り手市場な上に、もう完璧に言い値だよね…」
キース 「棚経に穴は開けられないしな、どうなろうとも」
駆け出しの坊主に頼んだとしても、けっこう高くつく、と。
キース 「普段だったら有り得ないようなバイト料だぞ」
ジョミー「それじゃ、ぼくでも稼げるのかな? 棚経の代打」
ブルー 「僧籍というだけじゃ駄目だよ、住職の資格は必須だね」
資格はあるのに、お寺が無い人の稼ぎ時かも、という指摘。
ブルー 「本業の方もお盆休みで、時間はたっぷりあるからね」
一同 「「「本業?」」」
なんじゃそりゃ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「お坊さんは誰でも、職業はお坊さんでしょう?」
キース 「甘いな、兼業の坊主も多いんだ」
ブルー 「お寺だけで食べていくというのは、厳しいよ」
小さなお寺だと、なおのこと…、と振っている首。
ブルー 「会社員とか、教師とか…。色々、兼業」
キース 「自分の寺を持てない坊主も多いしな…」
そういう輩が脚光を浴びる、と証言が。
キース 「今のご時世、直ぐに連絡がつくだけに…」
ブルー 「棚経やります、と言っておけばさ…」
キース 「お声がかりがあるというわけだ。代打として」
しかし、お彼岸はそうではない、とキッパリと。
バイトは不可ですか…。
2017/09/02 (Sat)
☆ドジを踏んだら
九月になったら秋のお彼岸、スッポンタケの法要が定番ですけど。
生徒会長にやって貰えばいいのでは、と思うシャン学メンバー。
シロエ 「お彼岸はバイトのお坊さんでは駄目なんですね?」
ブルー 「そもそも、お寺でやるものだしね…。お中日の法要は」
サム 「だよなぁ…。キースは例年、サボリだけどよ」
誰かさんのせいで抜けさせられて…、と僧籍な人。
サム 「本当だったら、元老寺で親父さんの手伝いMAXだぜ」
キース 「まったくだ。もっとも、親父は厳しいからな…」
ブルー 「スッポンタケの法要の方がマシだって?」
まあ、楽だろうね、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「此処なら細かい作法は抜きで、法要だけだし」
サム 「ちょっとお経を飛ばしていたって、ツッコミもねえし」
シロエ 「キース先輩…。お経、飛ばしてたんですか?」
キース 「そういう手抜きはしない主義だが…。気が楽ではある」
ドジを踏む心配が無いもんだから、という発言。
シロエ 「お経を間違えるってことですか? ドジというのは」
キース 「そっちの方なら、檀家さんには、まず分からないが…」
卒塔婆の扱いでミスったらバレる、と竦める首。
キース 「大きな卒塔婆は、まずミスらないが…。小さいのが…」
ブルー 「あれはウッカリすると飛ぶしね、手から滑って」
一同 「「「飛ぶ?」」」
ブルー 「そう! 薄いもんだから、こう、スイッと!」
紙飛行機には及ばないまでも…、というのが空飛ぶ卒塔婆。
ブルー 「キースが元老寺で手伝っていれば、その係がね…」
キース 「供養している真っ最中に、飛ぼうものなら…」
一同 「「「あー…」」」
アドス和尚がタコ殴りだな、と見えている末路。
ブルー 「それが無い分、スッポンタケの方が楽なんだよ」
シロエ 「だったら、今年もキース先輩ですか?」
キース 「ブルーがやるなら、喜んで譲るが!」
たとえ親父に殴られようとも、と天晴な精神。
銀青様の出番ですかね…?
2017/09/03 (Sun)
☆お安く出来ます
九月と言えば秋のお彼岸、恒例なのがスッポンタケのための法要。
キース君がやっているんですけど、生徒会長はどうかという話。
キース 「ミスって親父に殴られようとも、俺はかまわん」
シロエ 「会長、先輩もこう言ってます! お彼岸は、是非!」
マツカ 「ぼくからもよろしくお願いします。お布施の方も…」
ちゃんと相場を払いますから、と御曹司。
マツカ 「棚経よりも大事な法要ですし、うまい棒な値段は…」
ブルー 「ぼくはそれでもオッケーだけど?」
出張するってわけでもないし、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「元老寺の法要に行くとかだったら、別だけれどね」
マツカ 「…そうなんですか?」
ブルー 「此処でやるなら、お車代も要らないし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ご飯はぼくが作るし、お膳料もね!」
それに、法衣のクリーニング代も要らないも~ん! との声。
ぶるぅ 「持って出掛けるわけじゃないから、汚れないし…」
ブルー 「そういうこと。風を通して、虫よけのお香くらいかな」
お袈裟の手入れも特に要らない、と立てる親指。
ブルー 「うまい棒の値段で充分なんだよ、1本分でね」
サム 「マジかよ、ブルーでその値段かよ!?」
キース 「俺でも、もっと高くなるんだが…」
ブルー 「誰かさんが来なくなるなら、安いものだよ!」
ついでに来るなら毟ってやる、とニンマリと。
ブルー 「当日キャンセルは無理っぽいけど…。学習済みだし」
シロエ 「棚経でやられてますからね…。懲りてるでしょう」
ジョミー「そうそう何度も引っかからないよね、同じ手にはさ」
きっと早めに断りに来る、とジョミー君も言ってますけれど。
ブルー 「モノがお中日の法要だしねえ、キャンセル料は高いよ」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「料金の高いツアーなんかだと、キャンセルの時期は…」
マツカ 「普通より早めだったりしますね…」
穴が開いたらキツイですから、との指摘。
お中日も、そうかも…?
2017/09/04 (Mon)
☆準備は早くから
九月と言ったら秋のお彼岸、スッポンタケの法要が定番ですけど。
キース君の代わりに生徒会長がやる、と企画が進行中でして…。
ブルー 「お彼岸の法要は早くから準備するものだから…」
キース 「ああ。お盆が済んだら、休む間もなく始まるからな」
容赦ないんだ、と副住職。
キース 「お盆で真っ白に燃え尽きていようが、お彼岸は…」
ブルー 「絶対に待ってはくれないからねえ、一日たりとも」
お盆が済んだ瞬間からカウントダウン開始、とキッパリと。
ブルー 「檀家さんに案内状を出したり、こう色々と…」
キース 「お盆ほどではないが、卒塔婆も書くからな…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「注文があった分だけになるが、卒塔婆書きもある!」
だから侮れないイベントなのだ、と振っている首。
キース 「早め早めの準備が必須で、秋のお彼岸が済むまでは…」
ブルー 「お盆の疲れも癒せないほど、大切な法要が秋のお彼岸」
スウェナ「それでキャンセル料が高くなるのね?」
とっくに準備を始めているから…、とスウェナちゃんが折る指。
スウェナ「お盆からだと、半月以上は経ってるし…」
ブルー 「準備期間の半分以上は、過ぎちゃってるのが現実だね」
せっかくの準備がパアになるなら、キャンセル料も…、と。
ブルー 「それに応じて頂かないと…。キャンセルするなら」
シロエ 「もちろん、うまい棒の値段じゃないですよね?」
例の人に支払わせるお布施の額は…、という質問。
シロエ 「同じ一本でも札束の方になるんでしょう?」
ブルー 「誰が一本だと言ったんだい?」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「一本だなんて、まだ一回も言ってないけど?」
うまい棒の値段以外はね、とニヤニヤニヤ。
ブルー 「ぼくだと、棚経でも札束の方で一本なんだよ?」
シロエ 「じゃあ、お彼岸だと二本ですか?」
ブルー 「どうしようかなぁ…?」
今の相場はどのくらいだろう、と言ってますけど。
高僧プライス…?
2017/09/05 (Tue)
☆相場が分かりません
九月に来るのが秋のお彼岸、セットになったスッポンタケの法要。
キース君よりも生徒会長がいい、と画策中のシャン学メンバー。
シロエ 「一応、相場はあるんですね? 会長が法要をする時の」
ブルー 「うーん…。相場と言うより、ただの参考?」
一同 「「「参考?」」」
ブルー 「伝説の高僧が法要をするというのは、無いからねえ…」
普通はお浄土にいるものだから、と言われてみれば、その通り。
シロエ 「そうでした…! 皆さん、極楽に行ってますよね…」
サム 「長生きしたって、百とちょっとが限界だしよ…」
ブルー 「ソレイド八十八ヶ所を開いた御大師様くらいかな…」
ご存命なのは…、と生徒会長。
ブルー 「今でも奥の院にいらして、食事も運んでいるんだし…」
シロエ 「それは即身成仏でしょう? 前に聞きましたよ」
ブルー 「ミイラは食事をするのかい? 午後のお茶とかも?」
一同 「「「うっ…」」」
それは無いな、と誰でも分かる「食事するミイラ」。
シロエ 「じゃ、じゃあ…。御大師様は生きてるんですか?」
ブルー 「そういうことになっているけど、法要なんかは…」
してくれないしね、と捻る首。
ブルー 「だから相場の参考は無理で、今の人のしか…」
キース 「まず参考には出来んだろうな、あんたの場合は」
それでお布施をどうするんだ、と副住職の問い。
キース 「棚経で札束1本だったら、3本はいけるぞ」
ブルー 「そうだよねえ? ぼくが本気で頂くんなら」
元老寺の法要に行くんだったら、もっとお安くするけれど、と。
ブルー 「スッポンタケの法要なんかは、相場でいいよね」
サム 「ぼったくってもいいと思うぜ、もう思いっ切り!」
被害者の会が結成できそうだしよ、とサム君の言葉。
一同 「「「被害者の会?」」」
サム 「結成してもいいんでねえの?」
ブルー 「被害者の会ねえ…」
スッポンタケの方か、ブルーの方か、と大真面目な顔。
被害者の会…?
2017/09/06 (Wed)
☆訴えるのは無理
九月と言えば秋のお彼岸、恒例行事になったスッポンタケの法要。
今年は生徒会長がやる案が出る中、被害者の会という話までが。
サム 「作ってもいいと思うんだけどよ…。被害者の会」
ブルー 「いいかもねえ…。スッポンタケの方になるのかな?」
シロエ 「どうでしょう? 例の人でも良さそうですけど…」
どっちも被害甚大ですよ、とシロエ君も頷く「被害者の会」。
シロエ 「結成しておいたら、立場が強くなりませんか?」
キース 「結束した方が強くはあるな…。集団訴訟もあるからな」
ブルー 「でもさ…。アレを訴えられるのかい?」
そもそも存在自体が秘密、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「当たり前のように出入りするから、忘れがちだけど…」
マツカ 「そういえば…。別の世界の人なんですよね」
シロエ 「戸籍も無ければ、住民票だって無いですね…」
キース 「治外法権以前の問題だな。あいつの場合は」
訴えようにも、手も足も出ない状態だ、と法律家志望だった人。
キース 「それにスッポンタケも同じだ、人権が無いぞ」
ブルー 「人権が無い件はともかく、所有者もいないし…」
シロエ 「不動産ではないですし…。動産にも入らないですね」
多分…、と自信なさそうな声。
シロエ 「これがマツタケなら、所有者だっていそうですけど」
キース 「立木登記は不可能ではあるが、動産だな」
一同 「「「…りゅうぼくとうき?」」」
なんじゃそりゃ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「キース先輩、それ、何ですか?」
キース 「山や林に生えている木を登記するんだが…」
動産としてな、と解説が。
キース 「銘木になる杉なんかだと、価値が高いし…」
シロエ 「ああ、なるほど…。スッポンタケとは違いますよね」
キース 「1本いくらの世界だからな。だが、マツタケは…」
ブルー 「登記は無理だね、盗めば犯罪になるけどさ」
でも、スッポンタケだとそうはいかない、と嘆き節。
価値はゼロですしね…。
2017/09/07 (Thu)
☆毟ってやりたい
九月と言ったら秋のお彼岸、やって来るのがスッポンタケの法要。
生徒会長がやる方がいい、と考えるシャン学メンバーですけど…。
ブルー 「被害者の会を作ったとしても、活動の方が問題だね」
キース 「こっちの世界に籍が無いヤツと、価値の無いブツと…」
シロエ 「それがセットになってますから、難しいですね…」
どう動いたらいいんでしょう、とシロエ君も考え込む内容。
シロエ 「サム先輩のアイデアはいいと思うんですが…」
ブルー 「ぼくも被害者の会は欲しいけど、作っても意味が…」
キース 「全く無いのが現状だからな、メリットなるものが」
訴訟も無理なら、和解も出来ん、とブツブツブツ。
キース 「慰謝料を毟り取るにしたって、法的根拠が…」
ブルー 「それはいけるんじゃないのかな? 現に先月も…」
慰謝料ではないけど毟ってやった、と生徒会長。
ブルー 「棚経をドタキャンするって言うから、キャンセル料を」
キース 「そういえば、俺もぼったくったな、今年の棚経」
うまい棒1万本分のお布施を貰った、と副住職もニヤリ。
キース 「元々、そういう相談だったか…。お彼岸の方も」
シロエ 「そうです、そうです! 二匹目のドジョウで!」
スウェナ「ブルーに法要をやって貰うって話だったわよね?」
サム 「うんうん、でもってキャンセル料を毟るのな!」
ブルーが法要をするんだったら、功徳がドッカン、と立てる親指。
サム 「お浄土に功徳を積めるわけだし、蓮の花がよ…」
シロエ 「阿弥陀様にグンと近付くんですよね、1光年ほど」
キース 「俺とブルーでは格が違うし、そうなるだろうな」
同じ坊主としては悔しいんだが…、と副住職。
キース 「しかし、背に腹は代えられん。ブルーで行こう」
ブルー 「被害者の会からの依頼ってことでいいのかな?」
シロエ 「もちろんです!」
マツカ 「お布施も相場でいいですよ」
ぼくが払うということで…、と頼もしい声。
御曹司がスポンサーですか…。
2017/09/08 (Fri)
☆国家予算は無理
九月に来るのが秋のお彼岸、避けようがないスッポンタケの法要。
キース君よりも有望視される生徒会長、今年の導師に起用だとか。
マツカ 「ブルーのお布施は、相場が謎だということですけど…」
シロエ 「マツカ先輩なら、いくらでも払えますもんね!」
サム 「国家予算並みのお布施になっても、いけるんでねえの」
うまい棒を工場ごと買ってもお釣りが来そうな、という声が。
サム 「それくらいの額でやっちまっても良さそうな気が…」
ブルー 「国家予算ねえ…。流石にソレはあんまりかな」
ソレイド八十八ヶ所を開いた御大師様ならともかく、と銀青様。
ブルー 「ぼくは三百年ほどしか修行してないし、そこが問題」
キース 「もう充分に桁外れだと思うがな?」
ブルー 「御大師様には敵わないってば、千年以上だよ?」
あと二十年ほどで、千二百年の遠忌だから、と大真面目な顔。
ブルー 「ぼくの四倍は生きておいでで、ご利益の方も…」
キース 「そうだな、あんたを拝んだ所で奇跡は起きんか…」
ブルー 「うん。だから国家予算規模では毟れないよ」
地方自治体クラスでも厳しいかも…、と残念そう。
ブルー 「廃村がリーチな限界集落とかなら、余裕だけどね!」
シロエ 「そういう村だと、最初から予算が無さそうですけど?」
スウェナ「村会議員が手弁当とか、よく聞くわよね…」
だけど毟ってやりましょうよ、と元ジャーナリスト志望の人。
スウェナ「被害者の会も作るわけだし、キッチリ、ガッチリ」
サム 「だよなあ、マツカが払う分には問題ねえし」
マツカ 「払うってことにするだけですしね」
実際に払うのは例の人です、と御曹司の笑み。
マツカ 「キャンセル料を払うかどうかで、極楽の蓮が…」
ブルー 「阿弥陀様にグンと近付いちゃうのか、遠ざかるのか…」
シロエ 「会長、よろしくお願いします!」
ブルー 「もちろんだよ!」
今度も思い切り毟ってやる、と決意の表情。
被害者の会が動き出しましたね?
2017/09/09 (Sat)
☆五本も毟ったら
九月と言えば秋のお彼岸、確実に来るのがスッポンタケの法要で。
今年は導師が生徒会長、被害者の会からの依頼だという展開に。
ブルー 「国家予算は無理だけれどさ、三本くらいは毟りたいね」
キース 「棚経で一本だったんだぞ? 五本でもいいと思うがな」
シロエ 「ぼくは相場は知りませんけど、五本くらいなら…」
毟っていいんじゃないでしょうか、とシロエ君も。
シロエ 「うまい棒なら五十万本分ですよね? 五本だと」
ブルー 「そうなるねえ…。とても食べ切れない量になるよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ だけど御馳走は食べられるよ!」
みんなで出掛けて時価のを沢山、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「鉄板焼きだと時価のお肉の所もあるし…」
ブルー 「お寿司なんかもいいかもねえ…。時価と言ったら」
マツカ 「シェフにお任せのフレンチも天井知らずですよ?」
素材にこだわりさえすれば…、と御曹司の発言。
マツカ 「トリュフもキャビアも最高級で、と言えばいいんです」
ぶるぅ 「んとんと…。トリュフ尽くしとかも楽しいよね!」
一同 「「「トリュフ尽くし…」」」
誰もがゴクンと飲み込む生唾。
シロエ 「松茸尽くしはよく聞きますけど、トリュフですか…」
ぶるぅ 「美味しいんだよ、前菜からトリュフたっぷりで!」
ブルー 「頼まないと作って貰えないしね、ニーズが無いから」
そもそもメニューに載っていない、と生徒会長。
ブルー 「数が沢山出るわけないしね、トリュフ尽くしなんかは」
シロエ 「すると予約で注文ですか…」
マツカ 「そんな所です。ぶるぅが言う通り、美味しいですよ」
毟ったお金で食べましょうか、とニコニコニコ。
マツカ 「みんなで行っても、お釣りは山ほど貰えますから」
ブルー 「うまい棒が五十万本だしねえ、一回じゃとても…」
キース 「使い切れんな…」
ブルー 「お座敷遊びじゃないからね」
そっちの方なら一晩でパアもあるけれど、と。
お座敷遊びにその値段?
2017/09/10 (Sun)
☆坊主はステータス
九月と言ったら秋のお彼岸、スルー出来ないスッポンタケの法要。
今年は生徒会長が導師をするのだそうで、お目当てはドタキャン。
シロエ 「お座敷遊びで五本分が消し飛ぶんですか? 一晩で?」
ブルー 「そうだけど?」
サム 「マジかよ、あれってそんなに高いのかよ…?」
世の中、金持ちばかりなのかよ、とビビるサム君。
サム 「坊主も多いと聞いてるけどよ…。すげえ値段だよな…」
シロエ 「半端ないですよね、普通じゃとても払えませんよ」
スウェナ「きっと、観光で儲かってるお寺のお坊さんよね…」
お布施だけでは儲からないし、とスウェナちゃんも目をパチクリ。
スウェナ「ブルーみたいに法要だけで五本分とか、無理だもの」
キース 「確かに坊主の客は多いが、そこまでの金は…」
観光寺院でないと無理だな、と副住職。
キース 「閉門時間が近付いた頃に、こう、黒塗りのタクシーが」
ブルー 「ズラリと並ぶお寺もあるよね、裏の駐車場に」
一同 「「「裏?」」」
キース 「観光客には見えない所だ、デカイ寺なら普通にある」
関係者用の駐車場が…、という解説。
キース 「花街に繰り出す所なんぞは見せられないしな」
ブルー 「いくら衣で行くと言っても、やっぱり後ろめたいしね」
一同 「「「衣!?」」」
法衣で花街に出掛けるのか、と一同、ビックリ。
シロエ 「いいんですか、法衣なんかで行って…?」
ブルー 「かまわないどころか、ステータスだけど?」
キース 「下にも置かないおもてなしだぞ、坊主とくれば」
金があるに決まっているからな、とキッパリと。
キース 「ブルーが言うような派手な遊びも、坊主ならアリだ」
シロエ 「一晩で五本分が吹っ飛ぶようなヤツですか…?」
マジなんですか、と質問が。
シロエ 「どういう遊び方なんです!」
ブルー 「高いお茶屋を使うのはガチで…」
キース 「あとは総揚げだな」
舞妓も芸妓も全部呼ぶのだ、と言ってますけど。
花街を丸ごと…?
2017/09/11 (Mon)
☆お茶屋で遊ぶなら
九月は秋のお彼岸ですけど、やって来るのがスッポンタケの法要。
今年の導師は生徒会長、高いお布施を設定の上でドタキャン待ち。
シロエ 「舞妓さんも芸妓さんも、全員呼んで来るんですか!?」
キース 「総揚げとくれば、そうなるが…。一人残らず」
ブルー 「まだ見習いの舞妓さんまで呼ぶんだよ」
お座敷に出られるレベルならば…、と銀青様。
ブルー 「店出しはまだでも、お声掛かりがあれば来るしね」
シロエ 「それでもお金は要るんですよね?」
ブルー 「花代と言ってくれたまえ。…もちろん要るねえ…」
お座敷に来るには、衣装の支度も要るんだから、と。
ブルー 「それから、総揚げするとなったら花街も選ぶ!」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「一口に花街と言ってもさ…。ピンキリなんだよ」
キース 「お茶屋遊びをしないんだったら、まず気付かんがな」
舞妓さんだ、と見ているだけの素人さんは…、と解説が。
キース 「芸のレベルが違うらしいぞ、花街によって」
ブルー 「そうなんだよねえ、舞妓さんたちの資質も変わるよ」
最高の花街と、そうじゃないのと…、と生徒会長も。
ブルー 「そこまで違うと、花代も大きく違うわけでさ」
シロエ 「ああ、なるほど…。高級な花街だと高いんですね?」
ブルー 「舞妓さんを一人呼ぶにしたって、もう全く!」
花代が月とスッポンなのだ、と流石は遊び慣れている人。
ブルー 「最高の花街で総揚げしたなら、一晩で五本分だって…」
キース 「軽く吹っ飛ぶ勘定になるな、粋に遊べば」
花代の他にも包むものだ、と副住職。
キース 「いわゆるチップというヤツなんだが、これがまた…」
ブルー 「粋な旦那衆は、渡すチップが桁違いでねえ…」
だから坊主は大歓迎だ、と語られる花街裏事情。
ブルー 「大きな声では言えないけれどさ…」
キース 「花街で坊主は喜ばれるんだ、払いがいいから」
そのくらいのお布施を毟ってやれ、と立てる親指。
本気で五本分ですか?
2017/09/12 (Tue)
☆思いっ切り毟れ
九月と言えば秋のお彼岸、スッポンタケの法要が定番ですけれど。
今年は生徒会長が導師、高いお布施でドタキャンを狙う勘定で…。
キース 「あの馬鹿野郎から毟るんだったら、やはり五本だろう」
ブルー 「そうかもねえ…。棚経で一本分だったしね」
シロエ 「お彼岸の法要と棚経だと、格が違うんですよね?」
ブルー 「まるで違うね、花街の格と同じでね!」
棚経で包むお布施程度では、お彼岸はとても…、と銀青様。
ブルー 「小さな卒塔婆を書いてもらうだけで、その値段かな」
キース 「そんなトコだな。…別途、法要のお布施を頂く」
シロエ 「えっと…。卒塔婆代は別料金なんですね?」
ブルー 「卒塔婆の供養も、法要の内ではあるけれど…」
ご本尊様へのお布施とは別になるものだから、という説明。
ブルー 「ご先祖様を供養するには、ご本尊様にお布施が要るよ」
キース 「棚経の時とは比較にならんな、お布施の額は」
あらかじめ連絡しておくんだが…、と副住職。
キース 「檀家さんの懐具合に合わせて、お布施の方は調整する」
シロエ 「そうなんですか!?」
スウェナ「何処も一律で同じじゃないのね?」
ブルー 「貰える所からはガッポリ頂く。それがお寺の経営で…」
さじ加減というのが大切なのだ、と説かれるお寺の経営方針。
ブルー 「無理のない範囲でお布施をして貰わないと…」
キース 「檀家さんに逃げられてしまうからなあ、今どきは」
他所の寺に墓ごと移られるとか…、と副住職が顰める顔。
キース 「そうならないよう、坊主も頭を使うんだ」
ブルー 「誰かさんみたいに、カモっていたんじゃ駄目なんだよ」
あれは例外、と名前が挙がった誰かさん。
ブルー 「ああいう手合いはカモっていいから、思いっ切り!」
シロエ 「お彼岸のお布施は、うまい棒が50万本ですね?」
キース 「そのくらい毟っても、バチは当たらん!」
決定だな、という声が。
物凄い額のお布施ですけど、どうなるんでしょう…?
2017/09/13 (Wed)
☆特別価格では駄目
九月と言ったら秋のお彼岸、今や定番なのがスッポンタケの法要。
今年は導師が生徒会長、誰かさんがドタキャンするのがお目当て。
キース 「あの馬鹿野郎には、散々な目に遭わされてるしな…」
ブルー 「被害者の会が出来てしまうのも、無理はないよね」
シロエ 「会長に法要を依頼するのは、被害者の会ですよね?」
ぼくたちがお願いしたわけで…、とシロエ君。
シロエ 「誰かさんがドタキャンしなかった時が心配ですけど…」
スウェナ「五本分のお布施になるのよね?」
サム 「うまい棒だと50万本だぜ、半端ねえよな」
マツカ 「大丈夫ですよ、ぼくが払うことにしておきますから」
万一の時は支払います、と御曹司、流石の太っ腹。
マツカ 「被害者の会だけの特別価格も、いいですけどね」
ブルー 「君たちからの依頼だったら、うまい棒1本分だけど…」
キース 「その金額でいいと思うが、今はだな…」
五本分にしておこうじゃないか、と副住職がニヤリ。
キース 「どうせ、あの馬鹿がドタキャンしたら、俺に回るし…」
シロエ 「キース先輩のお布施が高めになるわけですか…」
ブルー 「そういうこと! 棚経の時と同じでね」
元の値段はとても大切、と銀青様も。
ブルー 「安い価格を設定しちゃうと、キースのお布施も…」
サム 「自動的に下がっちまうよなあ…。ブルーに合わせて」
キース 「ブルーよりも遥かに格が落ちる分、ドカンと下がるぞ」
それでは割に合わんのだ、とブツブツブツ。
キース 「ドタキャンの代打で、引っ張り出されるわけだから…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 急な法要は支度が大変だもんね!」
キース 「まったくだ。俺の家には、ぶるぅはいないし…」
おふくろに頭を下げねばならん、と。
キース 「それが嫌なら、俺が自分で走り回るわけで…」
シロエ 「その手間賃を毟りたいわけですね?」
キース 「当然だろうが!」
たとえシナリオが出来ていても、と握り締める拳。
お布施、高そう…。
2017/09/14 (Thu)
☆誰かさんから毟れ
九月とくれば秋のお彼岸、誰かさんが希望なスッポンタケの法要。
それが目当てで結成された被害者の会、只今、価格を設定中で。
キース 「例年通りのお布施の額より、高いほど有難いからな」
シロエ 「キース先輩が毟った分は、どうなるんですか?」
会長が毟るドタキャンの分は、ぼくたちに還元ですけれど、と。
シロエ 「先輩も多めに毟るんだったら、その分をですね…」
サム 「被害者の会にも欲しい気がするぜ、気持ちだけでもよ」
スウェナ「そうよねえ…。私たちも法要に出るんだもの」
マツカ 「有無を言わさず強制参加になってますしね…」
だからこそ被害者の会が出来るわけで…、とマツカ君も。
マツカ 「お座敷遊びとは言いませんから、こう、何か…」
キース 「俺が毟ったお布施だけでは、豪華イベントは…」
ブルー 「無理だろうねえ、焼肉パーティーくらいかな」
キース 「や、焼肉だと…!?」
そんなに出せるか、と顔面蒼白の副住職。
キース 「いつもの焼肉屋に行かれたら、俺は破産だぞ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ パルテノンのお店、美味しいよ!」
キース 「それは重々、承知しているが…。あそこの値段は…」
スウェナ「半端ないわよね、同じ焼肉でも最高級だし」
一人分でも、うまい棒が千本分はガチね、とスウェナちゃんの声。
スウェナ「八人いるから、お布施、その分も毟りなさいよ!」
シロエ 「会長が五十万本毟るんだったら、先輩もですね…」
サム 「一万本くらい毟っていいと思うぜ、ガッツリと」
棚経でも毟っていたじゃねえかよ、とサム君の発言。
サム 「二万本分ほど毟り取ったら、焼肉だってよ…」
ブルー 「余裕でいけると思うんだよねえ、焼肉ならね!」
お座敷遊びは期待していない、と銀青様。
ブルー 「いいね、それだけ毟りたまえ」
キース 「あんたが、いわゆる五本分だな?」
ブルー 「札束でね!」
楽しみだよねえ、と生徒会長、ニヤニヤニヤ。
毟り取る気、満々ですね?
2017/09/15 (Fri)
☆施餓鬼にピッタリ
今年も棚経の日が来ましたけど、スッポンタケのお膳が問題。
死んでいない霊は迎えていなくて、お膳を召し上がる仏様も無し。
シロエ 「あのぅ…。お盆の精神で施餓鬼というのは何ですか?」
ブルー 「文字通り、餓鬼に施すんだけど、お盆だからねえ…」
いつも以上に意味があるよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「地獄からも帰って来るというのに、無縁仏様も多くて」
マツカ 「ああ…。お迎えする人が誰もいない仏様ですね?」
ブルー 「そうなんだよ。棚経も無ければ、帰る家も無いし…」
餓鬼でなくても、ホームレスという感じだよね、という話。
ブルー 「帰る家のある仏様をさ、横目で見るしかないわけで…」
スウェナ「それで施餓鬼をするわけね? 食事の無い仏様向けに」
ブルー 「もちろん餓鬼にもお供えするけど、それ以上だよね」
どうぞ沢山お召し上がり下さい、と施餓鬼してこそ、と解説が。
ブルー 「だからスッポンタケのお膳も、施餓鬼にピッタリ!」
シロエ 「無駄になってはいないんですね?」
ブルー 「棚経のお経には変食陀羅尼もあるからね」
お供えしたお膳がドカンと増えて、何人分もの御馳走に…、と。
ブルー 「毎年、大勢の仏様が喜んでくれていると思うよ」
ぶるぅ 「わぁーい、ぼくのお料理、沢山の人が食べるんだね!」
今年も美味しく食べて欲しいな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「スッポンタケだと一人だけだけど、お客様が一杯!」
シロエ 「そういう仕組みになってたんですか、あの棚経…」
ブルー 「スッポンタケを迎えていないからには、そうなるね」
誰かさんの功徳にはなっているけど、とニコニコニコ。
ブルー 「本人にそのつもりはなくても、善行だしさ」
シロエ 「極楽の蓮がランクアップですか、功徳を積んで」
ブルー 「そう! ただ、本人は…」
スウェナ「喜ぶかどうか、微妙だわねえ…」
極楽の蓮のランクアップは…、と首を傾げる御一同様。
どうなんでしょうね?
2017/08/16 (Wed)
☆施餓鬼をすると
お盆の棚経の日なんですけど、スッポンタケの霊は迎えないまま。
供えたお膳はスッポンタケならぬ、他の仏様用になるそうで…。
シロエ 「誰かさんが希望している蓮って、ランク低めですね?」
マツカ 「阿弥陀様から一番遠い蓮を希望だそうですしね…」
阿弥陀様の所に近い蓮ほど上等ですよね、と御曹司の質問。
マツカ 「功徳を積んでランクアップだと、近くなりますよね?」
ブルー 「それはもう! 功徳を積むほど順調に!」
シロエ 「だったら今年も近付くんですね、このお膳の分…」
ブルー 「そうだけど? どのくらいの距離かは謎だけどさ」
単位がセンチかメートルなのかは分からないよ、と銀青様。
ブルー 「ミリ単位なのかもしれないし…。だけど、ミリでも…」
シロエ 「百回もやれば、10センチにはなりますね…」
マツカ 「センチだったら1メートルですし、メートルならば…」
スウェナ「百年も経ったら、百メートルはガチだわねえ…」
それだけ阿弥陀様に近付くわけね、と眺めるお膳。
スウェナ「嫌がりそうねえ、誰かさん…。希望と逆では」
シロエ 「日頃の行いが最悪ですから、差し引きゼロかも…」
ブルー 「どうだろうねえ、お浄土の基準は緩めだからさ」
蜘蛛の糸の話で分かるだろう、という話。
ブルー 「たった1匹の蜘蛛を助けたら、地獄脱出可能なんだよ」
シロエ 「そうでした! あの話は糸が切れちゃいますけど…」
マツカ 「その教訓から学んだ人は、無事に極楽到着ですよね…」
他の人さえ蹴落とさなければ、極楽に登れるんですから、と。
マツカ 「そこまで基準が緩いとなったら、お膳の効果は…」
シロエ 「抜群なのかもしれませんよね、毎年、施餓鬼で」
何メートルほど近付いたでしょう、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「いっそキロ単位なら、もう最高だと思うんですが!」
ブルー 「キロとなったら、やめそうだよね…」
この棚経というヤツを…、と頷く生徒会長。
どうなるんでしょう?
2017/08/17 (Thu)
☆距離が縮みます
棚経の日がやって来たものの、スッポンタケの霊のお迎えは無し。
供えたお膳は他の仏様が喜ぶ施餓鬼で、誰かさんが積むのが功徳。
ブルー 「棚経1回につき、阿弥陀様に1キロ近付くんなら…」
シロエ 「極楽が相当広いにしたって、かなり接近しますよね」
マツカ 「百回やれば百キロですから、相当な距離になりますよ」
スウェナ「宇宙規模での広さなら、まだマシそうだけど…」
まさか何光年ってことは…、とスウェナちゃんが言う極楽の距離。
スウェナ「阿弥陀様から、何光年も離れることは無いんでしょ?」
ブルー 「那由多とか阿僧祇とか、普通にお経に入ってるから…」
シロエ 「もしかして、何光年ですか!?」
ブルー 「うん、多分…。でもねえ、相手はお浄土だから…」
何光年でも一瞬だよね、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「広いお浄土の何処にいたって、阿弥陀様はおいでで…」
シロエ 「見てらっしゃるということですか?」
ブルー 「それが出来なきゃ、阿弥陀様ではないからね!」
お浄土の何処でも、阿弥陀様のお声は聞こえるものだ、と。
ブルー 「日々、有難い説法を聞いて修行なんだよ」
シロエ 「誰かさんの目的は、修行とは違うみたいですけど?」
マツカ 「阿弥陀様から一番遠い蓮を希望する人ですからね…」
スウェナ「何光年も離れていたって、距離は縮むわよ!」
棚経でお膳を供える度に…、とスウェナちゃんが指差すお膳。
スウェナ「今年もコレで縮むわけよね、何センチかは」
シロエ 「キロ単位で縮めて欲しいですけどね…」
マツカ 「それはキースの腕なんでしょうか?」
どのくらい縮められるかは…、という質問。
マツカ 「棚経に来るお坊さんの力によりますか?」
ブルー 「それはまあ…。無関係とは言えないだろうね、法力も」
シロエ 「じゃあ、会長が棚経をしたら…」
スウェナ「キースよりも縮められそうよねえ、阿弥陀様との距離」
1光年でもいけそうだわよ、と言ってますけど。
そうなんですか…?
2017/08/18 (Fri)
☆代わりにお願い
棚経の日を迎えましたが、スッポンタケの霊はお迎えしない現実。
供えたお膳は施餓鬼になって、他の仏様が喜ぶ仕様だそうでして。
スウェナ「伝説の高僧、銀青様なら1光年でも縮められそうよ?」
シロエ 「そうですね…。キース先輩なら1メートルでも…」
マツカ 「ブルーだったら1光年というのは、ありそうですね」
どうなんですか、とマツカ君が見詰める生徒会長、いえ、銀青様。
マツカ 「そのくらいの差は出るんでしょうか? 実際のところ」
ブルー 「うーん…。まるで無いとは言えないねえ…」
シロエ 「だったら、会長にお願いしたいんですけれど!」
今年のスッポンタケの棚経、とシロエ君が土下座。
シロエ 「その展開なら、例の人が逃げて行くでしょうから…」
マツカ 「逃げそうですね…。棚経なんかは放り出して」
スウェナ「やってしまったら、阿弥陀様との距離が縮むものね」
今までは1メートルで済んでいたのが1光年も、と輝く顔。
スウェナ「それで行きましょ、これから毎年、ブルーの役目で!」
シロエ 「スウェナ先輩も土下座ですよ! ぼくと一緒に!」
マツカ 「ブルー、ぼくからもお願いします!」
どうか棚経をやって下さい、と三人揃って土下座MAX。
シロエ 「お願いですから、助けると思って!」
マツカ 「他所のお寺のお坊さんがやっても、いいんですよね?」
ブルー 「基本は菩提寺なんだけどねえ…」
遠方とかでも、お盆より前に来て貰うとか…、という話。
ブルー 「元老寺の檀家さんでも、そういう家はあると思うよ」
シロエ 「棚経が今日じゃない家…ですか?」
ブルー 「そう。檀家さんの家が遠いと、もう七月から…」
卒塔婆書きの合間に出掛けるよね、と解説が。
ブルー 「棚経はそれほど大切なんだよ」
シロエ 「じゃあ、会長が代理でやるのは絶望的ですか?」
ブルー 「絶望的ってこともないけど、今年はキースが…」
来ることになっているからねえ…、とツッコミが。
予約済みですね?
2017/08/19 (Sat)
☆ドタキャンしたい
棚経の日が来たわけですけど、スッポンタケの霊は不在だそうで。
お供えしたお膳は施餓鬼になって、誰かさんが功徳を積む仕様。
シロエ 「例の人を排除できると思ったんですが…。棚経から」
マツカ 「ぼくたちだけでやるんだったら、平和ですしね…」
スウェナ「ただの遊びに過ぎないものねえ、抹香臭くても」
今までの棚経とは全然違うわ、とスウェナちゃんも残念そう。
スウェナ「だけどキースが来るのよね…。頼んだからには」
シロエ 「ドタキャンするのはどうなんでしょう?」
マツカ 「そういえば、連絡は可能ですよね…。棚経中でも」
スマホは持っているでしょうから、と御曹司。
マツカ 「それともスマホはアウトでしょうか、棚経には?」
ブルー 「アウトじゃないけど? むしろ去年から隠れた人気」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「ポケモンGOだよ、あらゆる所を回るからねえ!」
棚経でポケモン捕り放題だ、と凄い台詞が。
シロエ 「ぽ、ポケモンって…。棚経中にですか!?」
マツカ 「車の運転とは違いますから、いいんでしょうか…?」
ブルー 「流石にお経を唱えながらは駄目だけどさ…」
移動の合間にポケモンゲット、という返事。
ブルー 「これがけっこう捕れるらしくて、スマホは必須!」
シロエ 「だったら、キース先輩も持っているわけですね?」
スウェナ「ポケモンGO、やっていたかしら?」
マツカ 「やっていないと思いますけど…。始めたとか…?」
お坊さんの間で流行りだったら…、と傾げる首。
マツカ 「やらないと付き合いが悪いでしょうか?」
ブルー 「それはあるねえ、大勢で集まるような時には…」
話題になるのがポケモンGOだ、と銀青様。
ブルー 「自分のお寺がジムになってる人も多いし」
シロエ 「それならキース先輩も、スマホを持って出てますね!」
スウェナ「ポケモンGOはともかく、アウトじゃないなら…」
出先でも連絡がつく筈よ、とスウェナちゃん。
ドタキャンですか?
2017/08/20 (Sun)
☆ドタキャンに決定
棚経の日を迎えたものの、いないらしいのがスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、誰かさんが功徳を積む仕様らしく。
スウェナ「キースに電話しましょうよ! 来なくていい、って!」
シロエ 「そうですね…。キース先輩も一軒減ったら喜びますよ」
マツカ 「今日は一日中、自転車で走るわけですしね…」
この暑い中を、ジョミーをお供に汗ダラダラで…、とマツカ君も。
マツカ 「此処には瞬間移動で来ていますけど、他の所は…」
シロエ 「もれなく自転車で走りまくりで、地獄らしいですし…」
スウェナ「ドタキャンでも絶対、大喜びよ! それに此処のは…」
スッポンタケの棚経だもの、とニコニコニコ。
スウェナ「戒名を後悔してるらしいし、来ずに済んだら万歳よ!」
ブルー 「そうなるだろうね、毎年、ドツボにはまるんだから」
スッポンタケの棚経をさせられて…、と頷く生徒会長。
ブルー 「分かった、ぼくが棚経をするよ。キースの代わりに」
シロエ 「お願いします! で、でも、お布施は…」
スウェナ「べらぼうに高くつくんだったわね、この場合…」
キースとは格が違うから…、と青ざめるスウェナちゃんですけど。
マツカ 「ぼくが出させて頂きます。…おいくらですか?」
ブルー 「お志だし、このくらい…、と言いたい所だけどさ…」
生徒会長、指を1本立てまして…。
ブルー 「だけど、目的が目的だから…。ワンコインでいいよ」
シロエ 「本当ですか!?」
ブルー 「うん。うまい棒が買えるワンコインで充分!」
一同 「「「う、うまい棒…」」」
そんなに安くていいんだろうか、と狂喜乱舞の御一同様。
シロエ 「じゃあ、棚経は会長にお願いするってことで…」
マツカ 「キースの方は断りましょう! ドタキャンで!」
スウェナ「えーっと…。棚経中だと、出られないわよね?」
??? 「ちょっと待ったぁーっ!」
その電話、と現れたのがソルジャー(会話表記はAブルー)。
どうなるんでしょう?
2017/08/21 (Mon)
☆ドタキャンは困る
棚経の日が来ましたけれど、スッポンタケの霊はいないという話。
供えたお膳は施餓鬼になるわけで、誰かさんが功徳を積む仕組み。
Aブルー「待ってよ、キースを断るだなんて! 棚経なのに!」
ブルー 「ぼくが代わりにやるからいいよ。キースは要らない」
シロエ 「そうですよ! 会長が破格のお布施でしてくれますし」
マツカ 「うまい棒が1本分ですからね…。大サービスですよ」
それで充分じゃないですか、と御曹司の笑み。
マツカ 「キースだったらワンコインでは、とても無理です」
シロエ 「ついでに会長が普通にやったら、札束ですよ?」
とても安くてお得ですよ、とシロエ君も。
シロエ 「財布にうんと優しい上に、功徳もバッチリですからね」
スウェナ「キースとは格が別物だものね、有難いわよ」
Aブルー「それが困ると言ってるんだよ、ブルーだなんて!」
ぼくの立場が無いじゃないか、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「ブルーが棚経をやった時には、極楽の蓮が…」
ブルー 「君が予約をしてる蓮なら、阿弥陀様にグンと近付くよ」
キースの比ではない距離で…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「有難く思ってくれたまえ。お浄土に功徳を積めるから」
Aブルー「迷惑だってば、阿弥陀様から遠い蓮でないと…」
ぼくが色々と困ることに…、と大慌てな人。
Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈でさ…」
ブルー 「前も言ったよ、お浄土はセックス禁止だけれど?」
Aブルー「だから遠いほどいいんだってば! 目が届かなくて!」
いろんな意味で遠い蓮がいい、と必死の形相。
Aブルー「近付くだなんて悲惨すぎるよ、キースでなくちゃ!」
シロエ 「キース先輩でも、棚経をすれば近付くみたいですけど」
Aブルー「日頃の行いと差し引きゼロで、誤差の範囲かと…」
ブルー 「まあねえ、君は普段の心がけってヤツが最低だから」
お念仏の一つも唱えないし…、と冷たい視線。
確かにそういう人ですね?
2017/08/22 (Tue)
☆うまい棒でよろしく
棚経の日を迎えたものの、スッポンタケの霊は迎えていない模様。
供えたお膳は施餓鬼な扱い、ソルジャーが功徳を積むわけで…。
Aブルー「キースが棚経をするんだったら、安全圏だよ!」
ブルー 「それはそうかもしれないけどねえ…。差し引きゼロで」
Aブルー「だからキースに頼みたいんだよ、これから先も!」
それにスッポンタケの供養もしたい、とソルジャー、必死。
Aブルー「死んでないとか、命日が無いとか言われててもさ…」
ブルー 「不毛だとは思わないのかい? 無意味なんだし」
Aブルー「それは無いってば、ご利益の方は絶大だから!」
現にビンビンのガンガンで…、と握り締める拳。
Aブルー「ハーレイが励みまくってくれるし、もう凄くって!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わずに…。本当に効くんだよ、スッポンタケ!」
法要の度にパワーアップをしていくからね、と信じている人。
Aブルー「今日の棚経も効く筈なんだよ、もう最高に!」
シロエ 「だったら、会長の方がお勧めですよ?」
マツカ 「そうですよね…。より法力が強いんですから…」
とても効くんじゃないですか、と御曹司も。
マツカ 「キースに頼むよりいいですよ。それに安いです」
スウェナ「うまい棒な値段は変えないんでしょ? この人でも」
お布施の額は変更しないわよね、とスウェナちゃんの質問。
スウェナ「私たちだけの特別価格ってことはない筈よ!」
ブルー 「うーん…。相手はブルーなんだから…」
シロエ 「駄目です、値上げなんかしちゃ! お得な価格で!」
マツカ 「出血大サービスな価格でお願いします!」
どうか今年の棚経を…、と頼む面々。
シロエ 「会長がやってくれるだけでも、こう、色々と…」
マツカ 「お得感ってヤツが満載ですから、どうぞよろしく」
ブルー 「うまい棒1本分のお布施ねえ…」
Aブルー「安くないから!」
安物買いの銭失いというヤツだよ、と叫ぶソルジャー。
そうなんですか?
2017/08/23 (Wed)
☆普通は喜びます
スッポンタケの棚経ですけど、肝心の仏様が来ていないのが真相。
供えたお膳はもれなく施餓鬼で、ソルジャーが功徳を積む仕組み。
Aブルー「いくらお布施が安くったって、結果の方が最悪だし!」
ブルー 「最悪って…。失礼なことを言わないでくれたまえ!」
シロエ 「そうですよ。凄い功徳が積めるんですから」
マツカ 「阿弥陀様にグッと近付けるんです、有難いですよ」
キースのお経とは桁違いの距離でいけますからね、と御曹司。
マツカ 「キースだとセンチ単位だとしても、ブルーの場合は…」
シロエ 「メートルどころかキロ単位ですしね、1年ごとに」
スウェナ「1光年って話もあるわよ、素晴らしすぎよ!」
こんないい話を断るなんて…、とスウェナちゃんもプッシュ。
スウェナ「おまけにお布施が安いのよ? 頼まなくっちゃ!」
ブルー 「みんなの希望じゃ、うまい棒1本分でやるしかないね」
シロエ 「ありがとうございます! お願いします!」
Aブルー「ぼくは困ると言ってるんだよ、そんな棚経!」
スッポンタケの供養はしたいけどさ、とオロオロと。
Aブルー「極楽の蓮が阿弥陀様に近くなるなんて…」
ブルー 「普通は其処で喜ぶんだよ、君がおかしいだけだから!」
Aブルー「ぼくは極めて普通だってば、セックスは大事!」
セックス抜きの人生なんて…、とソルジャー、力説。
Aブルー「そんな人生に意味なんか無いし、極楽でも同じ!」
ブルー 「お浄土はセックス禁止なんだと言ってるだろう!」
Aブルー「駄目と言われたら余計に燃えるものなんだよ!」
どんなものだってそうだろう、と食い下がる人。
Aブルー「禁止となったら、余計にやりたくなるもので…」
ブルー 「未成年の飲酒と一緒にしない! お浄土を!」
Aブルー「だけど分かってくれるだろう? 君たちだって」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「未成年でも飲酒だってば!」
それと同じで、極楽に行ってもセックスを…、と。
屁理屈ですよねえ…?
2017/08/24 (Thu)
☆一緒にしないで
スッポンタケの棚経なのに、来ていないらしいスッポンタケの霊。
お膳を備えても施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積むわけで。
Aブルー「禁止と言われれば余計にやりたい! 飲酒も同じ!」
シロエ 「あのぅ…。ぼくたち、お酒は飲みませんけど?」
マツカ 「そうですよ。キースくらいじゃないですか?」
飲んでいるのは…、と御曹司。
マツカ 「それも付き合いの時だけで…。大学を卒業してますし」
スウェナ「大学のコンパじゃ飲んでたみたいね、それに今も…」
シロエ 「お坊さん同士で出掛けた時には、少しくらいは…」
飲む筈ですよ、とシロエ君も。
シロエ 「でも、ぼくたちと出掛ける時には飲んでませんから!」
スウェナ「私たち、見た目が高校1年生のままだものね…」
Aブルー「だけど、ぶるぅは飲んでるじゃないか!」
六歳にもなっていないのに、と指差す先にお子様ですけど。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 三百年以上は生きてるも~ん!」
ブルー 「ぶるぅは特別なんだってば! その子たちと違って!」
チューハイだろうが、ビールだろうが…、と生徒会長。
ブルー 「六歳でも年季が入ってるんだし、一緒にしない!」
シロエ 「会長が言う通りです! ぼくたちは一滴も飲みません」
マツカ 「まず間違いなく、酔っ払いますしね…」
スウェナ「二日酔いどころか、救急搬送だわよ」
急性アルコール中毒になって…、と真面目な意見。
スウェナ「命を落とす人も多いし、飲みたくないわね」
シロエ 「まったくです。キースも苦労したんじゃないですか?」
マツカ 「少しずつ慣れていったんでしょうね、毒と同じで」
それに酒好きでもないでしょう、とキッパリと。
マツカ 「ですから、同列にしないで下さい」
Aブルー「えーっ!? 分かってくれると思ったのに!」
シロエ 「分かりたいとも思いません!」
ブルー 「それより、そろそろ時間じゃないかな?」
キースを断るなら急がないと、という声が。
ドタキャンの件ですね?
2017/08/25 (Fri)
☆お得なのがいい
スッポンタケの棚経ですけど、スッポンタケの霊は不在だそうで。
供えたお膳は施餓鬼になる仕組みで、ソルジャーには悲劇。
Aブルー「待ってよ、キースを断らないでよ!」
ブルー 「グダグダ言わない! ぼくの方が格が上なんだから!」
有難く棚経をして貰うといい、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「札束が欲しい所だけれども、うまい棒1本分だしね」
Aブルー「うまい棒なら、もっと別のが欲しいんだよ!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「だから、ハーレイのアレだってば! ビンビンのが!」
同じ棒ならそっちの方が、と強烈すぎる発言が。
Aブルー「舐めて美味しくて、突っ込んで貰って満足で…!」
ブルー 「退場!!!」
サッサと出て行け、と生徒会長、もはやブチ切れ。
ブルー 「ぶるぅ、衣を用意して! それとお袈裟も!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ うんと上等のヤツ?」
ブルー 「もちろんだよ! 一番いいお袈裟を出して来て!」
急いでお香も焚き染めて欲しい、と注文が。
ブルー 「サイオンを使っていいからね。いいお香を!」
ぶるぅ 「オッケー! ちょっと待っててねーっ!」
Aブルー「駄目だってば!」
ブルーが棚経をするだなんて、とソルジャー、顔面蒼白。
Aブルー「ランク落ちでも何でもいいから、キースでお願い!」
ブルー 「ぼくと比べたらB級品どころじゃないんだけど?」
シロエ 「そうですよ! …キース先輩には失礼ですけど」
マツカ 「文字通りに月とスッポンですよね、お坊さんのランク」
ブルーの方がお勧めですよ、と御曹司もプッシュ。
マツカ 「キースの方は断るべきです! 間に合う内に!」
スウェナ「いろんな意味で、そっちがお得よ!」
電話しましょ、と取り出すスマホ。
スウェナ「それともLINEがいいかしら?」
ブルー 「読経中だと、電話は迷惑になるからね…」
シロエ 「じゃあ、LINEですね」
既読スルーは無いでしょう、と言ってますけど。
さて、どうなる…?
2017/08/26 (Sat)
☆干物なんて嫌だ
スッポンタケの棚経の日ですが、不在だというスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積む仕組み。
スウェナ「じゃあ、キースには断るわよ? 此処の棚経」
シロエ 「ドタキャンになった、で通じるでしょうね」
マツカ 「忙しいでしょうから、短く伝えるべきですよ」
来なくていいという件だけを、と御曹司。
マツカ 「理由は後から説明すればいいんです! お盆の後で!」
ブルー 「その方がいいね、お盆は一年で一番大変だから」
シロエ 「卒塔婆書きから始まりますしね…。この暑いのに」
スウェナ「やっと終わったら棚経だものね、生き地獄だわよ」
今日も猛暑日になりそうよ、と指差す外のカンカン照り。
スウェナ「棚経中なら、クーラーなんかもありそうだけど…」
ブルー 「甘いね、ご高齢の家の場合は団扇なんだよ」
クーラーも扇風機も無しで、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「和尚さんも暑いだろうと、心をこめて扇いで下さる」
シロエ 「団扇ですか…。扇ぐ人だって暑いでしょうしね」
ブルー 「もう最高のおもてなしだよね、坊主にとっては」
たとえ死ぬほど暑かろうとも…、という話。
ブルー 「お盆の全てが終わった後には、エイの干物で」
一同 「「「エイの干物?」」」
ブルー 「ツイッターで人気を博したんだよ、そういう写真が」
お盆の行事を終えた後の拙僧、と称してUPなエイの干物。
ブルー 「お盆が始まる前の拙僧の写真は、凛とした柴犬」
シロエ 「そこまで違いが出るんですか…」
ブルー 「とても的確な表現だ、とリツイートの嵐!」
だからキースも断ってやれ、と大真面目な顔。
ブルー 「棚経が一軒減れば極楽、干物も少しはマシだから!」
Aブルー「それだと、ぼくがエイの干物になるってば!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「セックスライフが漲らないから、干からびちゃって!」
キースを断らないでくれ、と必死の懇願。
功徳を積みたくないようですね?
2017/08/27 (Sun)
☆キャンセルの場合
スッポンタケの棚経が控えているのに、不在なスッポンタケの霊。
供えたお膳はもれなく施餓鬼で、ソルジャーが功徳を積む仕組み。
Aブルー「お願いだから、ぼくを干物にしないでくれたまえ!」
ブルー 「干物でいいと思うけど? 静かになるしね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お袈裟の用意、していい?」
シロエ 「お願いします! その間にキースを断りますから!」
スウェナ先輩、とシロエ君が見詰めるスウェナちゃんのスマホ。
シロエ 「早くLINEで伝えて下さい! 来なくていいと!」
スウェナ「そうねえ、善は急げだから…」
Aブルー「それは困るよ、お膳はとても大切なんだよ!」
たとえ施餓鬼になろうとも…、と慌てるソルジャー。
Aブルー「キースが施餓鬼をするんだったら、差し引きゼロで!」
ブルー 「極楽の蓮が、阿弥陀様に近くならないって?」
Aブルー「分かってるんなら、ぼくはキースに頼みたいんだよ!」
お願いだからキースの方で…、とソルジャー、土下座。
Aブルー「キャンセル料なら支払うから! 君の分を!」
ブルー 「…当日キャンセルだと全額だよ?」
それが常識、と苦々しい顔。
ブルー 「ちゃんと払ってくれるのかい? キャンセル料を」
Aブルー「それはもちろん!」
うまい棒1本分だったよね、と言ってますけど。
ブルー 「そっちは特別料金だってば、出血大サービスの!」
シロエ 「そうですよ! ぼくたちのための料金です!」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。本来の君の棚経代は?」
ブルー 「お布施と言ってくれたまえ!」
坊主に支払うお金はお布施、とキッチリ文句が。
Aブルー「う、うん…。そのお布施はいくら要るんだい?」
ブルー 「これだけだね!」
ピッと1本、立てられた指。
ブルー 「うまい棒なら10万本は買えるかな、と…」
Aブルー「それを払えと!?」
ブルー 「キャンセルならね!」
どうするんだい、と立てられたままの人差し指。
キャンセル料、半端ないですね…?
2017/08/28 (Mon)
☆自転車で来ました
スッポンタケの棚経の日なのに、不在だというスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積むそうで…。
Aブルー「そ、それだけのキャンセル料を払えと…?」
ブルー 「ぼくが一旦引き受けたんだし、当然だよね」
キースの方に頼みたいなら、これだけ払え、と銀青様。
ブルー 「払わないなら、ぼくがやるまで! ぶるぅ、用意を!」
ぶるぅ 「オッケー! 法衣と上等のお袈裟で、お香もだね!」
待っててねーっ! と走り去ったわけで、生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「支度の方も始めたからには、キャンセル料は頂くよ」
Aブルー「そ、そんな…。うまい棒1本分だった筈だろう?」
ぼったくりだよ、と嘆いてますけど、知らん顔なのが生徒会長。
ブルー 「臨時収入が入りそうだし、夜は焼肉を食べに行こうか」
シロエ 「いいですね! キース先輩たちも呼びましょう!」
マツカ 「栄養をつけて欲しいですしね、酷く疲れていますから」
エイの干物になるくらいに…、と御曹司も。
マツカ 「そうと決まれば、それもLINEで連絡ですよ」
ブルー 「うーん…。お盆の間は忙しいから、無理じゃないかな」
坊主組は…、と言った所でチャイムの音が。
スウェナ「あら? お客様かしら?」
ぶるぅ 「はいはーい! あれっ、キースなの!?」
キース 「遅くなってすまん。…棚経に来たぞ」
迎えはどうした、と非難の視線がソルジャーに。
キース 「瞬間移動でショートカットじゃなかったのか?」
ジョミー「そうだよ、迎えに来てくれないから自転車だったよ!」
この暑いのに必死に漕いで…、と汗だくな法衣の二人組。
キース 「まったくもう…。サッサと始めさせて貰うぞ」
ブルー 「君は休憩していていいよ。それにジョミーも」
キース 「はあ?」
ブルー 「今年の棚経、ぼくがすることになったから」
キース 「あんたがか?」
またゴージャスなサービスだな、と言ってますけど。
さて、どうなる…?
2017/08/29 (Tue)
☆ごゆっくりどうぞ
スッポンタケの棚経ですけど、不在らしいのがスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になる仕組みで、ソルジャーが功徳を積む形。
キース 「なんだって、あんたが棚経なんだ? 俺の代わりに」
ブルー 「色々あってね、お浄土に功徳を積みたいらしくて」
キース 「ほう…。それは殊勝な心がけだな、こいつにしては」
やっとお盆を理解したか、と頷いている副住職。
キース 「では、有難く休ませて貰おう。ジョミー、休憩だ」
ジョミー「助かったぁ…。ぶるぅ、冷たい飲み物ちょうだい!」
ぶるぅ 「オッケー、暑いから梅ジュースだよね!」
よく冷えてるよ、とササッと出て来た梅ジュース。
ぶるぅ 「二人とも、ゆっくり休んでて! 涼しい所で!」
キース 「有難い。外は灼熱地獄だからな」
シロエ 「お疲れ様です、キース先輩。ジョミー先輩も」
ジョミー「えーっと…。帰りも自転車で走るしかないかな?」
此処の棚経がキャンセルなら…、と心配そうな顔ですけれど。
ブルー 「連絡が遅れちゃったわけだし、ちゃんと送るよ」
キース 「あんたの瞬間移動でか?」
ブルー 「ぼくか、ぶるぅか、その場のノリで!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お袈裟の用意、出来たよーっ!」
着替えて来てね、と無邪気な声が。
ブルー 「じゃあ、失礼して…。直ぐに戻るよ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…! 本気で君が棚経なわけ?」
ブルー 「キャンセル料を貰ってないから、そうなるねえ…」
それじゃ、と部屋を出て行った生徒会長、法衣で戻って…。
ブルー 「みんな、お待たせ。キースとジョミーは休んでて」
キース 「凄いお袈裟だな、棚経にしては」
ブルー 「ぼくも全力投球だからね!」
MAXのパワーで施餓鬼をしたい、とニンマリと。
ブルー 「ブルーが予約している蓮をさ、阿弥陀様にグンと!」
シロエ 「一光年ほど近付けるんだそうです、今日の棚経で」
ですから先輩はごゆっくり、とシロエ君。
キース君たち、休めそうですね…?
2017/08/30 (Wed)
☆乱れ飛ぶお札
スッポンタケの棚経なのに、迎えていないのがスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積むわけで…。
ブルー 「それじゃ、早速…。みんな座って、座って!」
シロエ 「はいっ! あ、キース先輩とジョミー先輩は?」
ブルー 「疲れてるだろうし、のんびり休憩していていいよ」
キース 「恩に着る。俺もジョミーも、心でお参りさせて貰おう」
涼しい部屋で有難く…、と喜ぶ坊主組ですけれど。
Aブルー「ま、待ってよ、払うよ、キャンセル料を!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「ドタキャンは全額だって言うなら、ちゃんと全額!」
言うなり出ました、分厚い札束。瞬間移動で取り寄せた模様。
Aブルー「こないだ、ノルディに貰ったお小遣いだけど…」
ブルー 「ふうん…? お布施はきちんと包むものでさ…」
キース 「むき出しの札束を渡すというのは論外だぞ」
Aブルー「じゃあ、包むから! ぶるぅ、金封をくれないかな?」
この札束が入るサイズで…、とソルジャー、オロオロ。
Aブルー「でもって、お布施と書いて欲しいんだけど…」
ぶるぅ 「んとんと…。ブルー、どうすればいい?」
ブルー 「金封代を貰いたまえ。墨も磨るから、全部でこれだけ」
うまい棒が千本分だよね、と立てる人差し指。
ブルー 「それから、キースとジョミーにお布施で…」
Aブルー「分かった、ちゃんと払うから! キースでお願い!」
キース 「…俺も今年は高くつくぞ」
振り回された上に、迎えも無しで自転車で走らされたから、と。
キース 「お盆が済んだら、それで焼肉を食いに行かんか?」
シロエ 「いいですね! ぼくたちも、そのつもりでした!」
ゴージャスに焼肉を楽しみましょう、という声が。
Aブルー「なんでもいいから、普通に棚経!」
キース 「俺のお布施は、うまい棒1万本で頼むぞ」
Aブルー「分かったってば!」
持ってけドロボー! と叫ぶソルジャー。
お札が飛ぶ中、これにて中継終了~。
2017/08/31 (Thu)
☆お盆が近いと
さて、八月。ヒシヒシとお盆が近付く季節で、暑さもMAX。
生徒会長宅でダラダラしている面々の中で、キース君だけ溜息を。
キース 「まだ卒塔婆書きが終わらないんだ…。山ほどあってな」
サム 「自業自得っていうヤツだろ? お盆休みがねえのもさ」
ジョミー「そうだよ、今年は涼しい所で書けるチャンスが…」
あったのにさ、と僧籍な人たちからのツッコミが。
ジョミー「あの時、一緒に帰っていたなら、エアコン完備で…」
シロエ 「お盆休みもあったんですよね、異世界ですから」
マツカ 「棚経は一件だけですからねえ、それも出先で」
いいお話を断っておいて、文句も何も…、と御曹司も。
マツカ 「ぼくたちも、別荘でお盆休みのチャンスがパアです」
ブルー 「まったくだよ。キースさえ留守にしてくれていたら…」
スウェナ「お盆は花火大会に行ける筈だったのよ!」
なのに、どうして此処にいるの、と睨み付ける先に副住職。
スウェナ「他所の世界でも、卒塔婆くらいは書けるじゃないの!」
キース 「それは書けるが、真面目に命の危機でだな…!」
ブルー 「大丈夫だって言ってたじゃないか。航路設定」
普段以上に慎重にやると聞いたけど…、と生徒会長、大真面目。
ブルー 「航路さえきちんと設定したなら、安全だってば!」
キース 「だが、万一があるだろう!」
現にあいつも逃げて帰った、と反論が。
キース 「俺が地縛霊になった場合は、困るとな!」
シロエ 「それなんですけど…。初盆がどうとか言いましたよね」
マツカ 「ええ、来年になってしまうと聞きましたけど…」
どうしてなんです、という質問。
マツカ 「お盆の前に死んだ場合は、初盆でしょう?」
キース 「いや、その時期によりけりで…。お盆が近すぎると…」
シロエ 「どうなるんです?」
キース 「お浄土まで辿り着くよりも前に、お盆になるから…」
ブルー 「来年なんだよ」
初盆はね、と伝説の高僧、銀青様。
そういう仕組みなんですか…?
2017/08/01 (Tue)
☆初盆の仕組み
いよいよお盆の季節な八月、お坊さんにはハードすぎるシーズン。
お盆休みを逃したキース君ですけど、其処で問題なのが初盆。
シロエ 「お浄土に着く前にお盆って…。どういう意味です?」
キース 「そのままの意味だ。四十九日があるだろう?」
シロエ 「ありますけど…。四十九日とどう関係があるんです?」
キース 「お浄土までかかる日数が四十九日なんだ!」
出発してから四十九日でお浄土に着く、という解説。
キース 「だからだな…。四十九日を切った所で亡くなると…」
ブルー 「お盆の季節に帰って来るのが、道の途中からなんだよ」
一同 「「「途中?」」」
キース 「目的地に着いていないからな!」
お浄土を見ないで戻って来るという勘定に…、と副住職。
キース 「お浄土に行っていないんだから、初盆ではない」
スウェナ「えっ、でも…。家には戻って来るのよね?」
ブルー 「それはまあ…。でも、棚経は無いんだよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
そうなるのか、と一同、ビックリ仰天。
シロエ 「そ、それじゃ、お盆はどうするんです!?」
ブルー 「他にも仏様がおいでだったら、お坊さんは来るけど…」
キース 「途中で戻って来た仏様には、棚経は無いな」
なにしろ必要無いんだから、とキッパリと。
キース 「お浄土で修行も積んでないし、供養の途中でもあるし」
一同 「「「供養?」」」
ブルー 「四十九日の間は、七日ごとに回向するわけで…」
そっちがあるから棚経なんかは無くっても…、と銀青様。
ブルー 「そんな理屈で、キースが今の季節に死んだら…」
キース 「初盆は来年になってしまって、厄介なんだ!」
俺の無念が晴れないからな、とブツブツブツ。
キース 「お浄土に行けずに途中で戻るだけならいいが…」
シロエ 「地縛霊って言ってましたよね?」
キース 「別の世界から、お浄土に行けるか微妙だからな!」
道に迷ったら終わりだろうが、と呻いてますけど。
そうなのかも…。
2017/08/02 (Wed)
☆見落とされる季節
お盆の季節な八月到来、お坊さんには一年で一番厳しいシーズン。
一生、無いのがお盆休みで、キース君にはチャンスがあっても…。
キース 「こっちの世界で死んだんなら、まだいいんだが…」
シロエ 「それだと道には迷わないんですか、回向があれば?」
キース 「仏様から、帰り道を教えて貰えるからな」
一同 「「「へ?」」」
仏様って…、と首を傾げる御一同様。
スウェナ「まだ極楽に着いてないのに、誰が教えてくれるのよ?」
シロエ 「阿弥陀様がいるのが極楽ですよね、他に誰が?」
キース 「十三仏様というのがいらっしゃってな…。その方々だ」
ブルー 「死んだ直後から、交代で面倒を見て下さるんだよ」
四十九日までは七日ごとに担当が変わる仕組み、という説明。
ブルー 「だから、お浄土に着いてなくても大丈夫だけど…」
キース 「別の世界で死んだヤツの場合は、放置ということも…」
シロエ 「目が届かないわけですね?」
ブルー 「ただでも忙しい時期になるしね、お盆を控えて」
仏様だって大忙しだ、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「お盆は地獄も休みになるから、もう色々と…」
シロエ 「地獄も仏様の管轄ですか、閻魔様じゃなくて?」
ブルー 「蜘蛛の糸の話は知ってるだろう? 要チェックだよ!」
ついでに、お盆の回向によっては、帰って来る先が違うから、と。
ブルー 「きちんと回向をして貰った人は、お浄土に来るし…」
キース 「仏様の方でも、民族大移動に合わせて忙しいんだ!」
一同 「「「あー…」」」
それじゃ放置になるかもな、と一同、納得。
シロエ 「キース先輩が別の世界で死んだら、見落とされて…」
ジョミー「そのまま放置で、地縛霊になってしまうってこと?」
キース 「そうなるリスクが高すぎるんだ! 時期が時期だけに」
ブルー 「もっと修行を積んでいたなら、セーフだけどね…」
何処で死んでも、お浄土直行便だから、と言ってますけど。
そんなサービスが?
2017/08/03 (Thu)
☆チートじゃないです
八月とくればお盆のシーズン、お坊さんには多忙すぎるイベント。
今年のキース君は、別の世界に行けるチャンスがあったのに…。
シロエ 「お浄土直行便って、何なんですか?」
ブルー 「そのまんまだよ、四十九日が要らないわけ」
一同 「「「へ?」」」
それは必須の期間では、と誰もがキョトン。
スウェナ「四十九日かけて極楽に行くんでしょ? 法事もあって」
マツカ 「法事はともかく、四十九日かかる道なんですよね?」
どうやって短縮するんですか、と質問が。
マツカ 「直行便の意味が分かりませんけど、裏技ですか?」
シロエ 「チートなのかもしれませんね…」
ブルー 「あのねえ…。修行を積まないと駄目だと言ったよ」
修行の道にチートも裏技も無い、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「きちんと修行して、徳も積んだ場合は直行便!」
シロエ 「それって、どういう感じなんです?」
ブルー 「二十五菩薩様がお迎えにいらして、アッと言う間に…」
お浄土の蓮に到着なのだ、という説明。
ブルー 「四十九日までの道は修行でもあるし、それが不要で」
マツカ 「ああ、なるほど…。キースだと修行不足なんですね?」
ブルー 「そういうこと! だから別の世界で死んじゃったら…」
二十五菩薩様は来なくて、十三仏様にもスルーされそう、と。
ブルー 「二十五菩薩様のお迎えリストには入っていないし…」
キース 「今の季節は、十三仏様も御多忙だからな…」
見落とされても仕方ないのだ、とブツブツブツ。
キース 「そんなリスクを背負って行けるか、他所の世界へ!」
シロエ 「誰かさんもドン引きしてましたしね…」
キース先輩の地縛霊なんかは要らないそうで…、と頷く人。
シロエ 「お坊さんだと欲しがるくせに、勝手なものです」
ブルー 「元が我儘MAXだしねえ、仕方ないよ」
サム 「美味しいトコだけ欲しがるタイプの典型だぜ」
でもって今年のお盆も来やがるのな、と溜息が。
来るでしょうねえ…。
2017/08/04 (Fri)
☆地獄は休みでも
八月に入ればお盆がリーチで、お坊さんは毎日がカウントダウン。
お盆休みも貰えないわけで、キース君の場合は厄介なオマケも。
サム 「キースが此処にいるってことはよ、今年もよ…」
シロエ 「スッポンタケの棚経ですよね、もう確実に…」
スウェナ「キースがあっちに行ってくれたら、楽だったわよ!」
棚経は無しでお盆休みで…、とスウェナちゃん。
スウェナ「マツカの別荘で、花火大会なんかにも行けて」
シロエ 「まったくです。それを残留されてしまってですね…」
マツカ 「今年のお盆も、いい感じに地獄になりそうですよ」
一同 「「「地獄…」」」
どうして此処で地獄になるのだ、と誰もが嘆きたくなる棚経。
シロエ 「お盆は地獄も休みなんですよね、昔から?」
ブルー 「そうだけど? だからこそ、お盆があるわけで…」
マツカ 「地獄の釜の蓋も開くのに、現世が地獄はキツイですよ」
サム 「全部、キースのせいなんだけどよ…」
とんでもない弟子を取りやがって、とサム君も睨む副住職。
サム 「スッポンタケに院殿号を出すから、こうなったんだぜ」
キース 「それは重々、承知しているが…。アレはだな…」
その場しのぎの戒名だった、と汗がダラダラ。
キース 「現にクジラのパクリなんだし、分かってくれ!」
シロエ 「分かりたい人はいませんよ! 今となっては!」
スウェナ「そうよ、どれだけ迷惑したと思っているの!」
後付けでお葬式までやらされたわ、とツッコミが。
スウェナ「お盆は棚経、お彼岸の度に法要よ? 最悪だわよ」
サム 「…その内に年忌法要も来るぜ」
一同 「「「年忌法要?」」」
なんだそれは、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「年忌法要って、何なんです?」
サム 「もう過ぎたけどよ、一周忌とか…。三回忌とか」
ブルー 「過ぎちゃってるねえ、どっちもね…」
一同 「「「うっ…」」」
そういえば…、と誰もが顔面蒼白。
年忌法要、いわゆる法事の定番ですよね…。
2017/08/05 (Sat)
☆命日が無いです
いよいよお盆が来るのが八月、お坊さんには厳しすぎるシーズン。
卒塔婆書きを終えたら棚経なわけで、お盆休みもナッシング。
サム 「今でも法要だらけなのによ、年忌法要が来たら…」
シロエ 「そのパターンは地味に泣けますね…」
スウェナ「三回忌の次は七回忌かしら、それは来そうね…」
マツカ 「誰かさんが思い付いたら、確実ですね」
七回忌となれば大変ですよ、と御曹司。
マツカ 「法要だけでは済みませんから…。会食つきで」
一同 「「「あー…」」」
それがあった、と誰もが愕然。
シロエ 「仕出しを取るか、料亭に行くかなんですよね?」
ブルー 「今どきはホテルもアリだけど…。焼肉なんかも」
一同 「「「焼肉!?」」」
ブルー 「せっかく親戚が集まるんだから、こう、賑やかに…」
小さい子供が多い場合は、焼肉店も人気なのだ、という話。
ブルー 「喪服でゾロゾロ入って行っても、個室ならオッケー!」
シロエ 「お坊さんはどうなるんです?」
ブルー 「場合によるね。一緒に行ったり、お膳料だったり」
お施主様と仲が良かった場合は、焼肉もアリ、と銀青様。
ブルー 「もちろん衣で出掛けて行くけど、ご愛敬だよね」
シロエ 「……そんな法事もアリですか……」
サム 「七回忌の方はヤバそうだぜ?」
来るんじゃねえの、と恐ろしい予言を吐いてますけど。
ブルー 「大丈夫じゃないかな、そっちの方は」
一同 「「「え?」」」
何故に、と一同、キョトンとした顔。
ジョミー「大丈夫って…。例の人は法要が大好きで…」
シロエ 「チャンスさえあれば法要ですけど?」
ブルー 「そうなんだけどさ、年忌法要だけは大丈夫!」
やる方法が無いものだから…、と言われましても。
シロエ 「無いって、どういう意味なんです?」
ブルー 「年忌法要の根拠自体が無いからね。…命日が無くて」
一同 「「「…命日…」」」
そういえば無かった、と誰もが頷く命日なるもの。
セーフですか?
2017/08/06 (Sun)
☆命日がポイント
お盆に向かってカウントダウンな季節到来、お坊さんにはリーチ。
キース君も当然リーチですけど、棚経が近いと誰もがリーチで…。
シロエ 「スッポンタケに命日はありませんけど…。それが?」
スウェナ「でも、お葬式はやったわよ? 後付けだとかで」
マツカ 「お葬式をやったんですから、年忌法要もありそうです」
ブルー 「後付けって所が問題なんだよ、いつ死んだんだい?」
スッポンタケは、という質問。
ブルー 「誰かがお亡くなりになった場合は、菩提寺に電話で…」
キース 「枕経を頼むのがお約束だな、その日の内に」
菩提寺までが遠かった時は、近くの同じ宗派のお寺、とキース君。
キース 「とにかく坊主が来ないことには、葬式は出来ん」
ブルー 「お通夜の前には枕経だしね、すっ飛ばさない限りは」
一同 「「「すっ飛ばす?」」」
ブルー 「最近流行りの直葬だってば、お葬式はパスの」
もう本当に全部すっ飛ばすヤツ…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「お浄土も天国も存在しない、という人に人気で」
シロエ 「家族葬とかもありますけれど?」
キース 「そっちのパターンも、坊主は無視の方向なんだが…」
ブルー 「お坊さんを呼んでお葬式を、となれば枕経からで…」
枕経はパスでも、お通夜は必要、と説明が。
ブルー 「お浄土に向かって旅立つ前の、とても大事な法要で…」
キース 「それをパスして葬式というのは、まず無いな」
シロエ 「でも…。スッポンタケのお通夜は無かったですよ?」
ブルー 「死んでないから出来たんだよ! お通夜無しでも!」
枕経だって不要じゃないか、とニヤニヤと。
ブルー 「後付けでお葬式ってことになっても、命日はねえ…」
キース 「普通はあるから、枕経はパスでもお通夜はあるぞ」
シロエ 「だったら、スッポンタケの場合は…」
ブルー 「お葬式ごっこをやっただけだね、命日は抜きで!」
そんな仏様に年忌法要があるもんか、と言ってますけど。
本当に…?
2017/08/07 (Mon)
☆案内状も無理
お盆に向かってカウントダウンで、お坊さんには多忙なシーズン。
キース君も当然リーチですけど、お盆といえば棚経がセットで…。
シロエ 「えっとですね…。命日が無いなら、年忌法要が…」
マツカ 「無いそうですけど、でも棚経はありますよ?」
ブルー 「あれも一種のお遊びだってば、死んでないから!」
スッポンタケは存命だから…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「いつお浄土に行ったのか謎で、命日も無いし…」
キース 「年忌法要は絶対無理だな、数えようがない」
一同 「「「へ?」」」
キース 「いつ死んだのかが分からないなら、そうなる仕組みだ」
死んでから経った年月に合わせる法要が年忌法要だ、と。
キース 「寺の方でも把握してるし、早々に案内を出すからな」
一同 「「「案内?」」」
キース 「お宅は来年、この仏様が何回忌です、とお知らせだ」
ブルー 「年忌法要は忘れる人も多いし、必須なんだよ」
十三回忌でもヤバイくらいだ、という話。
ブルー 「何処の家でも忙しいしねえ、忘れがちだよ」
シロエ 「あー…。十年も経つと、そうかもですね」
キース 「ついでに纏めることも多いし、早めの案内が大切で…」
一同 「「「纏める?」」」
いったい何を纏めるのだ、と一同、キョトンとしてますけれど。
キース 「同じ年に年忌法要だったら、一番早い人に合わせる」
ブルー 「五十回忌の仏様とか、百回忌とかの場合だね」
シロエ 「百回忌って…。忘れる以前に知りませんよ!」
そんな昔の人の命日、とシロエ君。
シロエ 「それはお知らせが欲しいですけど、一番早い人って?」
キース 「年忌法要は、祥月命日よりも遅れてはならん」
そういう縛りがあるものだから、と解説が。
キース 「それで一番早い仏様に合わせて纏めるが…」
ブルー 「スッポンタケの場合は、命日がね…」
キース 「年忌法要の日さえ分からん!」
案内状さえ出しようがない、と副住職。
それじゃ法要は無理ですねえ?
2017/08/08 (Tue)
☆命日が無ければ
もう目前に迫ったのがお盆、お坊さんにはハードすぎるイベント。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、話題は年忌法要で。
キース 「スッポンタケには、過去帳さえも無いからな…」
ブルー 「それも無いねえ、なにしろ死んでいないんだから」
今の季節は山から消えているだけで…、と銀青様。
ブルー 「これだけ暑くて雨も降らないと、キノコはねえ…」
シロエ 「もれなく乾いて死んでますけど、スッポンタケは…」
ジョミー「本物の命日だけは無いよね、また生えるから」
スウェナ「特定しようがないものねえ…。山ほどありすぎて」
シーズンだったら、毎日が命日のようなものよ、という声が。
スウェナ「どれか1つが力尽きても、別のが生えて来るんだし…」
マツカ 「新しいのがダウンしたって、次々に生えて来ますしね」
シロエ 「そう考えると、本当に毎日が命日ですよ」
キース 「どれも端から枕経なら、命日もあるというわけだが…」
生憎と一件も引き受けていない、と副住職が浮かべる皮肉な笑み。
キース 「いきなり法要をやらされた上に、棚経だぞ?」
ブルー 「後付けでやったお葬式にしても、ただのお祭りだしね」
誰かさんが一人で盛り上がっていただけで…、とバッサリと。
ブルー 「どう転がっても年忌法要だけは無理だよ、アレは」
キース 「過去帳に載っていない以上は、把握出来んからな」
シロエ 「そういう仕組みなんですか?」
ブルー 「やっぱり基本は過去帳だよね」
戒名管理ソフトが出来ても、基本になっているのは過去帳、と。
ブルー 「過去帳もパソコンで管理するけど、元のデータが…」
キース 「全く無いのがスッポンタケだし、どうしようもない」
七回忌もクソもあったもんか、と副住職。
キース 「いくらあいつが百年先まで生きていても、だ…」
ブルー 「百回忌は絶対、無理なんだよ」
シロエ 「いいですねえ!」
命日が無いとそうなるんだ、と喜ぶ御一同様。
法要コンプリートは無いんですね?
2017/08/09 (Wed)
☆年忌法要は無理
今や目前に迫っているお盆、お坊さんには一年で一番厳しい季節。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、棚経を前に朗報が。
シロエ 「年忌法要が無いと聞いたら、ホッとしましたよ」
マツカ 「ですよね、あれが法要の花みたいなものになりますし」
??? 「そうだったのかい?」
知らなかったよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「うわぁぁぁっ!?」」」
Aブルー「失礼な…。人を化け物みたいにさ!」
キース 「そういう扱いに近いと思うが? あんたの場合は」
ブルー 「日頃の行いが悪いからねえ、どう考えても」
化け物扱いも仕方あるまい、と生徒会長、キッパリと。
ブルー 「散々迷惑をかけまくりだし、反省しないし…」
Aブルー「何処に反省する理由があると? それより棚経!」
今年もスッポンタケの棚経をよろしく、とニコニコニコ。
Aブルー「キースはもちろん、他のみんなも来てくれるよね?」
シロエ 「またですか…。もう諦めていますけど…」
Aブルー「そう言わずに! スッポンタケも喜ぶから!」
でも、その前に…、とズズイと前へ。
Aブルー「年忌法要が無いというのは本当なのかい?」
キース 「本当も何も、現に案内状を出していないが」
一周忌も三回忌も過ぎた筈だぞ、と腕組みをする副住職。
キース 「ヤツが登場してから長いし、そのくらいは経つ!」
Aブルー「そ、それじゃ、大事な法要が出来ていないわけ?」
ブルー 「出来るも何も…。話は聞いていたんだろう?」
年忌法要が出来ない理由、と生徒会長、厳しい表情。
ブルー 「棚経が出来るだけでも奇跡なんだよ、この場合は!」
キース 「まったくだ。所詮はごっこ遊びだがな」
棚経だけで我慢しておけ、と突き放し。
キース 「ちゃんと今年も回ってやるから、安心しろ」
ブルー 「棚経があれば上等だからね」
Aブルー「…そ、そんな…」
スッポンタケが可哀相だよ、と言われましても。
死んでませんしね…?
2017/08/10 (Thu)
☆命日を作っても
もう目前に迫ったのがお盆、お坊さんには辛くて厳しいイベント。
卒塔婆書きが終わった途端に棚経、地獄のような季節ですけど。
Aブルー「年忌法要が出来ないだなんて、片手落ちだよ!」
キース 「片手落ちも何も、そもそも死んでいないだろうが!」
ブルー 「まったくだよ。死んでないのに、もう色々と…」
なんて迷惑な仏様なんだろう、と生徒会長、ブツブツブツ。
ブルー 「地縛霊の方がまだしもマシだよ、供養で消えるし」
ジョミー「そうだよね…。ブルーだったら、どんな霊でも…」
サム 「お浄土に送っちまうしよ…。スッポンタケは無理でも」
シロエ 「死んでいませんから、その手が使えないんですね…」
ストーカーのように付きまとわれて…、とシロエ君が抱える頭。
シロエ 「なのに棚経だけはあるって、あんまりですよ!」
Aブルー「何を言うかな、ぼくにしてみれば年忌用法が大切で!」
キース 「それだけは絶対、有り得んからな!」
ブルー 「どう転がっても無理なんだよねえ、命日無しでは」
今から作るというのも駄目、と指をビシィ! と。
ブルー 「死んだら出来ると思ってそうだけど、甘いから!」
キース 「そうだぞ、スッポンタケを採りに行っても無駄だ!」
この日に死んだ、と死骸を持って来たって駄目だ、と副住職。
キース 「とっくの昔に戒名がついているんだからな!」
ブルー 「戒名は二重につけられないから、諦めるんだね」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。新しくつけて貰うのは?」
それなら命日も出来そうだから、と食い下がる人。
Aブルー「夏が過ぎたら、すぐに採るから! 山に出掛けて!」
キース 「俺はそれでもかまわんが…。パワーは落ちるぞ」
Aブルー「え?」
なんで、とキョトンとするソルジャー。
Aブルー「スッポンタケだよ、パワーたっぷり!」
キース 「院殿号はもう、出してやらん!」
ブルー 「当然だよね」
居士もつけずに信士で良かろう、と相槌が。
戒名ランクダウンですか…。
2017/08/11 (Fri)
☆パワーを守るには
お盆が目前に迫ってくる中、またまた来たのがソルジャーなる人。
スッポンタケの年忌法要を希望で、けれど無いのが肝心の命日。
Aブルー「えっと…。居士と信士はどう違うんだい?」
キース 「会社で言うなら、幹部クラスか、ヒラ社員かだが」
ブルー 「スッポンタケに新しくつけるとなったら、信士だよね」
大居士どころか居士もつかない、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「キースはとっくに懲りているから、信士で決定!」
キース 「院殿号も出してやらんし、院号も出さん!」
Aブルー「それでパワーが足りなくなると? 戒名が駄目で…?」
キース 「当然だろうが、ヒラ社員と全く変わらんからな!」
院殿号なら、社長以上の存在だが…、と解説が。
キース 「院殿号をキープするなら、命日も年忌法要も無しだ!」
ブルー 「命日と年忌法要の方を優先するなら、ヒラ社員だね」
Aブルー「そ、そんな…。一気にパワーが落ちるだなんて!」
キース 「それが嫌なら、現状で我慢しておきやがれ!」
棚経くらいは回ってやるから、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「今年も棚経をして欲しいのか、年忌法要かを選べ!」
ブルー 「そうだね、早く決めたまえ。どっちだい?」
Aブルー「う、うう…。パワーダウンよりは、今のままかな…」
残念だけど…、とソルジャー、ガックリ。
Aブルー「肝心のパワーが落ちてしまったら、ダメダメだから…」
キース 「よし、分かった。棚経の日は準備しておけよ?」
Aブルー「うん…。みんなもよろしく」
一同 「「「うっ…」」」
やっぱり今年も棚経なのか、と誰もが溜息。
シロエ 「…また朝イチから集合ですか…」
ブルー 「文句を言わない! ぶるぅはお膳も作るんだから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで楽しくやろうね!」
一同 「「「はぁーい…」」」
Aブルー「それじゃ、お盆にまた来るからねーっ!」
スッポンタケの棚経だよ! と、姿を消しましたけど。
この夏もですか…。
2017/08/12 (Sat)
☆暑い盛りなのに
八月のメインイベントがお盆、とうとう来たのが棚経の日。
スッポンタケのは十四日でして、シャン学メンバーも朝から集合。
シロエ 「なんで毎年、こうなるんです…。暑い盛りなのに」
マツカ 「それを言うなら、ジョミーやサムの方が大変ですよ」
スウェナ「そうよね、今日は一日、自転車で走り回るんだもの…」
おまけにサムは今年もババよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「アドス和尚のお供なんでしょ、スクーターを追って」
シロエ 「あれは気の毒すぎますよ…。サム先輩は自転車なのに」
マツカ 「ジョミーが精進しない限りは、あのポジションは…」
サムで固定になるでしょうしね、と御曹司だって同情しきり。
マツカ 「アドス和尚の面子を潰さないよう、サムなんですから」
シロエ 「ジョミー先輩、今年もお経は口パクっぽいですし…」
ブルー 「いつまで経っても覚えないからね、その気が無くて」
でもまあ、その分、ババだって引く…、とニヤニヤと。
ブルー 「キースのお供は楽そうだけどさ、此処の棚経が…」
シロエ 「そうでした! スッポンタケの棚経がセットでしたね」
スウェナ「スッポンタケはキースの弟子だし、そうなるわよね」
キースのお供で棚経に行くなら、スッポンタケも、という話。
スウェナ「どんなに酷い棚経だろうと、逃げられないものね」
ブルー 「今年は無事だといいんだけどねえ、何事も無くて」
シロエ 「思い付きだけで行動するのが、誰かさんですし…」
マツカ 「年忌法要の件でへこんでましたし、大丈夫ですよ」
あの状態ではアイデアだって湧かないでしょう、との声。
マツカ 「どう転がっても、年忌法要は無理なんですし…」
ブルー 「まあ、へこむよね」
自業自得と言うんだけれど…、と突き放し。
ブルー 「棚経があるだけでも、御の字なんだよ」
シロエ 「まったくです」
スウェナ「だからって朝から集合よ?」
酷いわよね、と嘆き節。
お盆は暑さが半端ない時期、キツイですよね…。
2017/08/13 (Sun)
☆お迎えしません
八月のメインイベントがお盆、世間一般にはお盆休みのシーズン。
ところが違うのがシャン学メンバー、ここ数年は棚経でして。
シロエ 「どうして毎年、こうなるんでしょう…。お盆なのに」
マツカ 「今年は逃げられる筈だったんですけどね…」
キースさえ別の世界に行ってくれていたら…、と御曹司。
マツカ 「あっちの世界で棚経だったら、無関係ですし」
スウェナ「私たちも休みが取れたわけよね、お盆らしいのが」
シロエ 「そうですよ! マツカ先輩の別荘で花火大会見物で」
ブルー 「残念だよねえ、そこの所は…」
たまにはお盆をエンジョイしたい、と生徒会長までが。
ブルー 「迎え火くらいは焚くけどさ…。お約束だから」
シロエ 「そうでした…。会長のご家族、あの世でしたね」
ブルー 「三百年も前のことだし、とっくに歴史の彼方だけどね」
いったい何人がアルタミラを覚えていることやら…、と。
ブルー 「火山の噴火で沈んだ島でも、忘れられたら終わりだし」
シロエ 「会長だって、棚経はしていませんよねえ…」
ブルー 「向こうのお寺に頼んであるから…。此処じゃ遠いし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 回向料は届けに行くんだよ!」
ぼくとブルーが瞬間移動で、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だからウチでは迎え火だけなの!」
マツカ 「そうなんですか…。あれっ、そしたら例のアレには?」
シロエ 「スッポンタケには迎え火が無いわけですね?」
会長の家族のために焚いてる迎え火ならば…、とツッコミが。
シロエ 「お膳の方はスッポンタケ用でも、迎え火の方は…」
ブルー 「まるで全く無関係だけど? どうせ命日も無いからね」
どうして迎える必要があるのだ、と吐かれた正論。
ブルー 「祭壇やお膳は作ってあっても、所詮は他人!」
シロエ 「でもって、おままごとですか…」
ブルー 「お遊びの域を出ないからねえ、あんな代物!」
誰かさんはこだわっているけれど、とブツブツブツ。
迎えていないと?
2017/08/14 (Mon)
☆お膳が無駄です
ついに迎えた棚経の当日、シャン学メンバーもスタンバイですが。
生徒会長が言うには、スッポンタケの霊は迎えていないそうで…。
ブルー 「棚経をやっているのはいいけど、仏様は不在なんだよ」
シロエ 「そうなるんですか…。こうしてお膳もあるんですけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も頑張って作ったもんね!」
うんと見栄えのする精進料理、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「少しずつしか盛り付けないけど、美味しいんだよ!」
スウェナ「ぶるぅだものね…。ちゃんと味見もしてるのね?」
ぶるぅ 「うんっ! 手抜きのお膳は作らないも~ん!」
お料理大好き! と得意満面。
ぶるぅ 「でもでもでも…。このお膳、食べて貰えないのかな?」
一同 「「「へ?」」」
ぶるぅ 「んとんと…。スッポンタケはお迎えしていないから…」
此処にいないよね、と指差す祭壇。
ぶるぅ 「いないんだったら、供えても食べてくれないし…」
シロエ 「ああ、それは…。ぶるぅの努力が無駄骨ですか…」
マツカ 「そうみたいですね、せっかく作ったのに…」
スッポンタケが来ていないのなら…、とマツカ君も気の毒そうに。
マツカ 「もう来年から、お膳はやめたらどうでしょう?」
スウェナ「やめたら誰かさんが騒ぐし、買えばいいんじゃない?」
フリーズドライのがあるんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「来年からはそれでいいわよ、来もしない仏様なんか」
シロエ 「そうですよ! 今年までの努力は無駄でしたけど」
ブルー 「別に無駄にはなっていないよ?」
スッポンタケが来なくてもね、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「棚経じゃなくて施餓鬼と思えば、お膳も生きるし!」
一同 「「「施餓鬼?」」」
ブルー 「餓鬼に御馳走するんだよ。それでオッケー!」
シロエ 「えっと…?」
ブルー 「餓鬼も地獄から出て来るわけでさ…。そっち向けに」
これこそがお盆の精神だよね、と伝説の高僧、銀青様。
施餓鬼ですって…?
2017/08/15 (Tue)
☆クリスマスはあっても
夏休みとくればお盆がセットで、お坊さんにはハードなイベント。
お寺でクリスマスツリーはアリでも、お盆休みは無いのが実態。
シロエ 「フライドチキンが届くんですか、クリスマスには…」
キース 「気の利く檀家さんがいて、寺に小さい子供がいればな」
スウェナ「凄いわねえ…。フライドチキンは生臭ものでしょ?」
サム 「直球ド真ん中で肉だよなあ…。ニワトリだけどよ」
まあ、托鉢で「すき焼き」のお接待な寺もあるし、と僧籍な人。
サム 「クリスマスくらいは、フライドチキンも許されるよな」
キース 「普段から駄目なわけでもないが? ウチの宗派は」
ブルー 「その辺は緩い宗派だからねえ…。肉も魚もオッケーで」
お供え物だとアウトだけれど、生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「御本尊様に供えるお膳は、精進料理と決まっているし」
シロエ 「クリスマスでも、フライドチキンは駄目なんですね?」
キース 「それは基本の基本だな。お釈迦様の時代は許されたが」
一同 「「「へ?」」」
どういうことだ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「ずっと昔は、フライドチキンもオッケーですか?」
キース 「お釈迦様も召し上がっていたと思うぞ、鶏肉を」
マツカ 「ああ…。フライドチキンは、まだ無さそうですね」
キース 「どうなんだか…。調理方法としては、あったのかもな」
お釈迦様の国は料理も色々、とカレーな国の話へと。
キース 「食文化が豊かな国だから…。カレーだけじゃなくて」
ブルー 「他の国へと伝わる途中で変わったんだよ、事情がね」
いつの間にやら肉が禁止に…、と解説が。
ブルー 「お釈迦様も食べたい可能性はあるね、フライドチキン」
シロエ 「そうなんですか…。供えてみたらどうでしょう?」
キース 「それよりも前に、お盆休みが欲しい気分なんだが…」
ブルー 「一生、無理だと思うんだけどね?」
副住職になった以上は、もう無い筈だ、とキッパリと。
お坊さんですしね?
2017/07/16 (Sun)
☆七十歳を超えろ
夏休みになったら来るのがお盆で、お坊さんにはお盆休みも無し。
お盆を控えて卒塔婆書きまで、一年で一番ハードなシーズン。
キース 「副住職になるのを早まったような気がするな…」
ジョミー「もっと遊んでおくべきだったって?」
キース 「そんな所だ。同期には、今もフラフラしてるのが…」
気ままにバックパッカーだとか、とブツブツと。
キース 「サッサと副住職になったら、出世も早いと思ったし…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「坊主としての経験値が上がれば、僧階も上がる」
きちんとやることをやっていれば、と副住職。
キース 「坊主の世界にも課題は色々、それを早めに片付けて…」
スウェナ「あら? でも、ブルーが言ってた道場には…」
シロエ 「先輩は行っていないんですよね、住職の修行道場は」
キース 「そ、それは…。俺の年だと、急がなくても…」
まだまだ余裕は充分にある、と言ってますけど。
シロエ 「そっちを先に済ませて下さい! サボってないで!」
サム 「だよなあ、僧階とは別の話らしいし、頑張れよな」
出来るだけ早く偉い坊主になってくれ、と僧籍な人も。
サム 「例の弟子をよ、破門できるクラスの坊主でないと…」
シロエ 「存在意義がありませんよね、ハッキリ言って」
スッポンタケさえ消えてくれれば平和なんです、とシロエ君。
シロエ 「会長だったら、破門する資格があるそうですから」
キース 「その件なんだが…。何年ほどかかるものなんだ?」
最短コースで答えてくれ、という質問。
キース 「院殿号の弟子を破門する資格は、何年くらいで…」
ブルー 「手に入るかって?」
さて…、と考え込む生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「緋色の衣は欠かせないから、七十歳超えは必須だね」
一同 「「「七十歳!?」」」
ブルー 「その年までは着られないんだよ、そういう決まり」
どんなにキースが頑張っても、と挙がった年齢の壁。
七十歳超えですか…。
2017/07/17 (Mon)
☆七十歳までは長い
夏休みと言えばセットなのがお盆、お坊さんにはハードな季節。
キース君も卒塔婆書きが仕事ですけど、お坊さんの資質が問題で。
シロエ 「キース先輩が七十歳になるまで、無理なんですか?」
マツカ 「最低ラインもクリア出来ないわけですね?」
スッポンタケを破門するための…、と一同、愕然。
スウェナ「それじゃ、絶望的じゃない! 何年かかるのよ!」
サム 「三十年とかで済まねえことは確かだぜ…」
ジョミー「だよねえ、七十歳だしね…」
最低ラインに到達するのが七十歳じゃあ…、と嘆く声。
ジョミー「そこから修行を続けない限り、無理っぽいんだし…」
ブルー 「まあねえ…。緋色の衣になっただけでは駄目だよね」
その程度の坊主は山ほどいるし、とバッサリと。
ブルー 「後はキースの努力次第で、根性次第って所かな」
キース 「な、七十歳を超えて、まだ修行なのか!?」
ブルー 「君も坊主の端くれだったら、分かる筈だけど?」
坊主は一生、修行じゃないか、と涼しい顔。
ブルー 「最高齢での荒行を記録更新する人もいるしね」
キース 「そ、それはそうだが…。そうなんだが…!」
ブルー 「だったら君も同じだよ。もっと修行を積まないと」
院殿号の仏様より偉くなるのが必須の条件、と銀青様。
ブルー 「君の方が上になって初めて、破門もオッケー!」
キース 「り、理屈は分かるが、そう言われても…」
シロエ 「ぼくもガックリしましたよ。先が長すぎて」
せっかく希望が見えたのに、とシロエ君も心底ガッカリな様子。
シロエ 「つまり先輩が七十歳にならない限りは…」
マツカ 「スタートラインにも立てませんからね…」
待ってる間に状況は悪くなる一方ですよ、と御曹司も。
マツカ 「例の人は、長生きしそうですから」
サム 「あー…。ブルーより百歳も若いもんなあ…」
ジョミー「三百歳はとっくに超えてるけどね…」
まだまだ元気で達者だよね、と誰もが思い浮かべている人。
若いですよね?
2017/07/18 (Tue)
☆二人三脚は嫌だ
夏休みになれば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなイベント。
卒塔婆書きに追われるキース君ですけど、一番弟子の件が問題。
シロエ 「キース先輩が七十歳になるまでに、何が起こるか…」
マツカ 「例の人は充分、健在だろうと思いますしね…」
SD体制の世界か何かは知りませんが、と御曹司。
マツカ 「あれだけしぶとい人なんです。まず死にませんよ」
ブルー 「だろうね、シャングリラの危機がどうとか言ってても」
口先だけで余裕はたっぷり、と生徒会長も見切っている様子。
ブルー 「ぼくとは経験値がまるで違うし、生き残れるよ」
シロエ 「会長もそう思いますか?」
ブルー 「うん。シャングリラが沈むことなんか、無いね!」
ついでに例の人も死なない、とキッパリ、スッパリ。
ブルー 「なんだかんだと出入りするんだよ、こっちの世界に」
一同 「「「うわー…」」」
その展開は嫌すぎる、と誰もが泣きそう。
スウェナ「何十年も続くのね? スッポンタケの法要が…」
シロエ 「お盆の棚経もセットものですよ」
サム 「でもって、秋のキノコ狩りまでセットだぜ?」
スッポンタケ狩りにも付きまとわれる、という指摘。
サム 「梅雨のシーズンは逃げ切れたけどよ、秋はヤバイぜ」
ジョミー「ガチでキノコのシーズンだもんね、秋だけは…」
ブルー 「よほどの異常気象にならない限りは、そうなるね」
秋をすっ飛ばして冬が来るなら別だけど、とブツブツブツ。
ブルー 「ぼくたちの未来は、スッポンタケと二人三脚なんだよ」
一同 「「「に、二人三脚…」」」
あんなモノと、と顔面蒼白の御一同様。
シロエ 「キース先輩だけで済まないでしょうか、二人三脚」
サム 「俺も捻挫とか骨折してでも、逃げ切りたいぜ…。ソレ」
ジョミー「あんなのと足を結ぶよりかは、骨折だよね?」
スウェナ「粉砕骨折してもいいわよ、全治数ヶ月で!」
二人三脚をしないで済むなら、という嫌われっぷり。
無理ないですけど…。
2017/07/19 (Wed)
☆骨折しても無駄
夏休みとくればセットなのがお盆、お坊さんにはキツすぎる季節。
卒塔婆書きに追われるキース君ですけど、今は責められ中で…。
サム 「キースが七十歳になるまで、スッポンタケつきかよ…」
シロエ 「そこがスタートラインです! 先は長いんです!」
マツカ 「延々と続いていくわけですよね、二人三脚が…」
スッポンタケの法要に棚経、季節になったらキノコ狩りも、と。
マツカ 「ぼくも骨折したいです。二人三脚から降りられるなら」
ジョミー「だよねえ、ホントに骨折してリタイヤ出来るなら…」
ちょっと二階から飛び降りてもいい、とジョミー君。
ジョミー「だけど骨折り損だしね…。骨折しても痛いだけでさ」
シロエ 「それは間違いないですね。車椅子でも法要ですよ」
サム 「うんうん、椅子席で参加っていう扱いでよ…」
結ばれた足は解けねえから、とサム君も絶望的な表情。
サム 「あの馬鹿野郎が飽きねえ限りは、二人三脚だぜ」
ブルー 「もっと面子は多いけれどね、二人じゃないから」
??? 「そう! 頼もしい面子が七人もいるし!」
八人かな、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「ぶるぅを入れたら八人だしねえ、こっちのメンバー!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「え? ぼくのシャングリラから来たんだけど?」
まだまだ安泰そうで良かった、と満面の笑み。
Aブルー「スッポンタケが破門されたら、大変だからね!」
シロエ 「ぼくたちは破門して欲しいんですけど!」
Aブルー「ダメダメ、ぼくの大事な心の癒しだから!」
破門だなんて、とんでもない、とソルジャー、力説。
Aブルー「アレのお蔭で、もう毎日が漲りまくりで!」
ブルー 「分かったから! いいから、サッサと黙りたまえ!」
シロエ 「ぼくたちは迷惑してるんです!」
Aブルー「何を言うかな、開放的な夏こそセックス!」
スッポンタケにも頑張って欲しい、と言われましても。
嫌すぎますよね?
2017/07/20 (Thu)
☆幽霊の方がマシ
夏休みと言えばお盆がセットで、お坊さんにはハードなシーズン。
キース君も卒塔婆書きですけれども、只今、別件でもめる面々。
シロエ 「夏か何だか知りませんけど、もう嫌ですよ!」
サム 「うんうん、スッポンタケだけはマジで勘弁だぜ」
幽霊の方がまだマシだ、と霊感持ち。
サム 「見てしまったらゾッとするけど、それだけだしよ…」
ジョミー「幽霊だったら、楽しみ方もあるもんね…。夏の定番!」
シロエ 「ジョミー先輩の好きな、心霊スポット巡りですね?」
ジョミー「そう、それ、それ! 心霊スポットも怖いけどさぁ…」
スッポンタケほど怖くないよね、と言い切る人。
ジョミー「いざとなったら、ブルーが祓ってくれるしさ…」
ブルー 「アテにしてくれても困るんだけど?」
スウェナ「そうよ、君子危うきに近寄らず、って言うじゃない!」
ジョミー「それはそうだけど…。それが通じない相手もいるから」
近寄らなくても、寄って来るのがスッポンタケだ、という指摘。
ジョミー「避けようがなくて、どう転がってもついて来て…」
シロエ 「キース先輩が七十歳になるまで、ストーカーですね…」
マツカ 「七十歳になってくれても、其処がスタートラインです」
戦いの日々は其処からなんです、と少年漫画の打ち切りっぽく。
マツカ 「其処から先が何年かかるか、謎ですよ?」
シロエ 「そうでした…。会長みたいには上手くいかないかも…」
キース 「おい、俺を馬鹿にしてるのか!?」
シロエ 「馬鹿にしたくもなりますよ! この状態じゃ!」
誰がスッポンタケを持ち込んだんです、とブチ切れる人。
シロエ 「お蔭で余計な人も来ますし、散々ですよ!」
Aブルー「余計な人って、ぼくのことかい?」
ブルー 「他に誰がいると!? 君でなければ!」
Aブルー「ずいぶん酷い言いようだねえ…。毎日苦労してるのに」
シロエ 「聞き飽きました!」
SD体制でも強く生きてるじゃないですか、とツッコミが。
間違いないですね?
2017/07/21 (Fri)
☆持ち込みは嫌だ
夏休みに入れば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなイベント。
今の季節は卒塔婆書きで多忙、そんなキース君が皆の災いの元。
シロエ 「SD体制で苦労してるか知りませんけど…」
ジョミー「その分、ぼくたちに苦労をぶつけて来てるよね…」
スウェナ「苦労だったら、まだ可愛いわよ! 災難よりは!」
一同 「「「あー…」」」
確かに災難よりは可愛い、と誰もが納得する「苦労」。
シロエ 「苦労は買ってでもせよ、とか言うんですよね…」
マツカ 「ええ…。ぼくの父なんかも言ってます」
サム 「マツカみたいな御曹司でもよ、そう言われるけどよ…」
災難の方は、誰も欲しがらねえよな、とサム君も。
サム 「災難除けとか、厄除けだとか、人気だしよ…」
シロエ 「災難なんかを買ってしまったら、大惨事ですよ!」
ブルー 「中身にもよるけど、モノによっては命が無いねえ…」
だけど苦労で死ぬことはない、と生徒会長。
ブルー 「過労死と苦労は明らかに違うし、別物だよね」
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくが災難を持ち込んでると?」
シロエ 「そうですけど?」
今の流れで分かりませんか、とシロエ君、流石の辛辣さ。
シロエ 「何かと言えば災難ですよ! もう、てんこ盛りで!」
サム 「間違いねえよな、災難を持ち込む所はよ…」
ジョミー「持ち込み料を取っても、持ち込むだろうしね…」
ブルー 「取るだけ無駄だよ、そんな料金!」
余計に増長するだけだ、とキッツイ一言。
ブルー 「料金は払ったんだから、と開き直って災難倍増!」
一同 「「「うわー…」」」
それは困る、と泣きたいキモチの御一同様。
シロエ 「持ち込み料は要りませんから、引き取って下さい!」
スウェナ「いいわね、それ! 持ち込む代わりに回収なのね?」
ブルー 「なるほどねえ…。責任を持って引き取れ、と…」
Aブルー「引き取るって…。何を?」
スッポンタケなら喜んで、と言ってますけど。
もしかして、思う壺ですか…?
2017/07/22 (Sat)
☆引き取りを希望
夏休みとくればお盆がセットで、お坊さんにはハードなシーズン。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、他の面子は話が別で。
Aブルー「スッポンタケなら、喜んで全部、引き取るよ!」
一同 「「「全部?」」」
Aブルー「キノコ狩りで見付けた分はもちろん、世界中のを!」
纏めて引き取り、とソルジャー、笑顔。
Aブルー「でも、そうするにはキースの協力が必須だよねえ?」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「有難いスッポンタケでなければ、意味が無いんだし…」
引き取ったスッポンタケの法要にはキースが必要だろう、と。
Aブルー「キースを貰って行ってもいいかな、この際だから!」
キース 「そ、それはどういう意味なんだ!?」
Aブルー「そのまんまだよ、ぼくのシャングリラに御招待!」
エアコンは完備で、セミもいないし、とニコニコニコ。
Aブルー「卒塔婆書きにはいい環境だよ、間違いなく!」
キース 「し、しかし、道具が…! 筆や硯や、他にもだな…!」
Aブルー「電動卒塔婆削り器だったら、買ってあげるよ!」
ぼくの世界でも動かせるように、調整だって…、という申し出。
Aブルー「来てくれるんなら、部屋もいいのを用意するから」
キース 「は、墓回向はどうなるんだ…!」
シロエ 「墓回向なんて、していないんじゃないですか?」
毎年、お父さん任せでサボリなのでは、と鋭いツッコミ。
シロエ 「丁度いいですから、この夏休みは、消えて下さい!」
ジョミー「それ、いいよね…。キースが消えたら、棚経だって…」
サム 「アドス和尚が一人になるしよ、事情は変わるぜ」
お供の俺たちは要らねえんじゃねえの、とサム君も。
サム 「スクーターを追って自転車で走るの、キツイしよ…」
ジョミー「ぼくもキースと自転車で走るの、キツすぎるしさ…」
Aブルー「なるほど、みんなも喜ぶんだね、キースがいないと!」
そういうことなら貰って行こう、と言ってますけど。
災難の代わりにキース君を?
2017/07/23 (Sun)
☆持ち帰りがいいね
夏休みになれば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなイベント。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、それに対して提案が。
Aブルー「キースがこっちに来てくれるんなら、頼もしいしね!」
シロエ 「ぼくたちも、とても助かります! そうなったら!」
ジョミー「お盆の棚経、今年だけでも休めるんなら最高だよ!」
サム 「俺は殆ど覚えちまったし、1回くらいはサボっても…」
将来には特に響かねえよな、と僧籍な人も大賛成。
サム 「今年のお盆は、家でゆっくり朝寝坊するぜ!」
スウェナ「そうよね、棚経は朝が早いし…。6時出発でしょ?」
ジョミー「違うよ、一番最初の家に着くのが6時なんだよ!」
6時から拝み始める以上は、もっと早くに出発だ、という証言。
ジョミー「法衣も着るしさ、起きる時間も早すぎるくらい…」
サム 「御本尊様の前でお勤めしてから、出発だしよ…」
一同 「「「うわー…」」」
いったい何時に起きているんだ、と誰もが驚く棚経の日。
シロエ 「キース先輩が拉致られた時は、棚経はパスですね?」
サム 「そりゃそうだろ。キースが家にいねえんだから」
ジョミー「キースが留守なら、ぼくたちが行く義理は無いしね…」
アドス和尚が一人で回ればいいじゃないか、とジョミー君も。
ジョミー「前は一人で回ってたんだし、出来る筈だよ」
Aブルー「うんうん、みんなが喜ぶコースが持ち帰りだね!」
持ち込みの代わりに「お持ち帰り」か、と眺める先に副住職。
Aブルー「キースさえ貰って帰ってしまえば、棚経も…」
ブルー 「君のシャングリラで出来ると思うよ、バッチリと」
棚経用のお膳なんかも、今どきは売られているからね、との助言。
ブルー 「フリーズドライとか、冷凍だとか、こう、色々と…」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「家で作るのは大変だという声が多くて…」
Aブルー「なら、安心だよ!」
今年の棚経は、シャングリラで! と言ってますけど。
マジですか…?
2017/07/24 (Mon)
☆別世界で卒塔婆を
夏休みとセットで来るのがお盆で、お坊さんには厳しいシーズン。
卒塔婆書きに追われているキース君を、持ち帰りたい人が約一名。
Aブルー「棚経のお供え物はともかく、お膳は大変そうだしね」
ブルー 「精進料理で、しかも品数が要るからね…」
シロエ 「いつもは、ぶるぅが作っているんですよね、あのお膳」
スッポンタケの棚経の日には…、とシロエ君。
ぶるぅ 「そだよ、小さなお膳に少しずつでも、手抜きは無し!」
スウェナ「ホントに小さいお膳だものねえ…。オモチャみたいに」
マツカ 「ままごとに使えそうですよね…。立派すぎますけど」
ブルー 「ウチのは本物の漆塗りだからね。手入れも大事で…」
漆が剥げてしまわないよう、色々と気を遣うのだ、と生徒会長。
ブルー 「でもまあ、ブルーが用意するなら、普通のでいいね」
Aブルー「何を言うかな、もちろん、いいのを用意するよ!」
キースを持ち帰っていいんだったら、お膳も買う、と立てる親指。
Aブルー「帰りにキースと仏具屋に行って、選んで貰うよ!」
キース 「ま、待て! このまま連れて帰るつもりか!?」
Aブルー「早い方がいいかと思ってさ…。善は急げと言うからね」
キース 「し、しかし…!」
俺のノルマの卒塔婆の山が…、と慌ててますけど。
Aブルー「ぼくのシャングリラで書いてくれればいいんだよ!」
シロエ 「ですよね、電動卒塔婆削り器も提供するんでしょう?」
Aブルー「それも仏具屋で買えるのかなぁ?」
ブルー 「店頭には出ていないだろうけど、頼めば奥から…」
出してくれるよ、と銀青様からの助言。
ブルー 「遠慮しないで、キースを持って帰りたまえ!」
Aブルー「元老寺の方は、放っておいてもいい…のかな?」
ブルー 「ぼくから言い訳しておくよ。何とでもなる筈だから」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「じゃあ、ぼくとシャングリラに帰ろうか!」
その前に仏具屋に寄るんだっけね、とワクワクな人。
拉致で決定なんですか?
2017/07/25 (Tue)
☆仏具屋に行くなら
夏休みに入ればお盆もセットで、お坊さんにはハードなイベント。
卒塔婆書きに追われているキース君を、拉致したい人が登場で。
Aブルー「仏具屋は何処にあるんだっけ…。ぼくは詳しくなくて」
ブルー 「その心配は無用だよ! キースがいるなら」
サム 「うんうん、仏具屋は顔パスの筈だぜ。御用達でよ」
璃母恩院とは違って、元老寺の…、とサム君からも太鼓判。
サム 「寺と仏具はセットものだし、店も歓迎してくれるぜ」
Aブルー「それは良かった! じゃあ、早速!」
スッポンタケの棚経用のお膳を買わなくちゃ、と喜ぶソルジャー。
Aブルー「今までは此処で借りていたけど、今年は自前!」
ブルー 「いいのを選んで貰いたまえ。キースはプロだし」
Aブルー「もちろんだよ! 予算をケチるつもりも無いしね」
もっと他にも要るものは…、という質問。
Aブルー「どうせだったら、出来るだけのことをしたいから!」
ブルー 「うーん…。お金に糸目をつけないのなら、お鈴かな…」
Aブルー「おりん?」
それは何だい、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「おりんというのは初耳だけど、高いのかい?」
ブルー 「チーンと鳴らすヤツのことだよ、アレがお鈴で…」
サム 「あー…。金のヤツとか、あるらしいよなぁ…」
シロエ 「あります、あります! よく広告で見かけますよね!」
大黄金展とかのイベントで…、とシロエ君。
シロエ 「凄い値段でキンピカですけど、アレを買うんですか?」
ジョミー「なんだか成金趣味っぽいけど…?」
ブルー 「そうでもないよ。金のお鈴は音がいいから…」
由緒ある家でも買う時は買う、というのが黄金のお鈴。
ブルー 「取り寄せ品になっちゃうけれどね、買う価値はあるよ」
Aブルー「なるほどねえ…。金というのはポイント高いね」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「なんと言っても、アソコは金だし!」
スッポンタケのために買おう、と乗り気な人。
お膳と、金のお鈴まで…?
2017/07/26 (Wed)
☆異世界で卒塔婆を
夏休みとくれば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなシーズン。
卒塔婆書きに追われているキース君を、拉致りたい人が颯爽と。
Aブルー「金のお鈴は、スッポンタケにピッタリだよ!」
ブルー 「余計なことは言わなくていいから!」
Aブルー「そう言わずに! セックスに欠かせないのが金でさ…」
その金で出来たお鈴だったら、スッポンタケも大喜びだ、と。
Aブルー「キースがチーンと鳴らしてくれれば、漲るよ!」
キース 「お鈴を馬鹿にするのか、あんた!」
Aブルー「違うよ、褒めているんだよ! 素晴らしいと!」
だから黄金のお鈴もよろしく、とニコニコニコ。
Aブルー「仏具屋さんで注文するから、最高級のを教えてよ」
キース 「た、高いんだが…! なにしろ金で出来ているから…」
Aブルー「でも、いい音がするんだろう? その上、金だし…」
スッポンタケが漲りまくるに違いない、と自説を展開。
Aブルー「とにかく、今から仏具屋にね! まずはお膳から!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
Aブルー「ぼくのシャングリラのお客様だよ、特別待遇!」
こっちの世界の食事がいいなら差し入れも…、と満面の笑み。
Aブルー「畳の部屋が要るんだったら、畳も買うから!」
シロエ 「いいですねえ! サッサと持って帰って下さい!」
Aブルー「もちろんだよ! さあ、行こうか!」
君の荷物や卒塔婆も、ぼくが運ぶから…、と張り切る人。
Aブルー「先に元老寺に寄った方がいいね、コース的には」
ブルー 「うん。その前にアドス和尚に電話を…」
キース 「何をする気だ!?」
ブルー 「しばらくウチで預かるから、って」
今年のお盆はウチで修行だ、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「その名目なら、アドス和尚も納得だからね」
キース 「卒塔婆のノルマはどうなるんだ!?」
ブルー 「要は書ければ問題ないから、オールオッケー!」
ブルーの世界で書いて来たまえ、と突き放し。
拉致で決定みたいですね?
2017/07/27 (Thu)
☆異世界で書くなら
夏休みとセットで来るのがお盆で、お坊さんには厳しいイベント。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、拉致されそうで。
Aブルー「卒塔婆を書くには、どういう部屋がいいんだい?」
キース 「あんたのシャングリラに無いのは確かだ!」
Aブルー「そう言わずにさ…。ブルー、ちょっと訊くけど…」
こっちにもシャングリラはあるんだっけね、と生徒会長に視線。
Aブルー「ぼくの世界のとそっくりらしいし、君に相談!」
ブルー 「何をだい?」
Aブルー「卒塔婆を書くのに向いている部屋と、棚経用と!」
ピッタリの部屋を教えて欲しい、と質問が。
Aブルー「居住区も基本は同じだろうから、何処がいいかな?」
ブルー 「うーん…。畳は買って帰るんだよね?」
Aブルー「畳でないと気分が出ないだろうし、何枚でもね!」
天体の間に敷き詰めたっていいくらいだよ、と太っ腹な人。
Aブルー「でも、広すぎてもアレだから…。どの辺がお勧め?」
ブルー 「居住区にある会議室かな、ちょっと小さめの」
Aブルー「長老会議に使うヤツかい?」
ブルー 「うん、そのくらいで丁度だと思う」
卒塔婆を干しておくスペースも取れるし、と銀青様。
Aブルー「卒塔婆を干す?」
ブルー 「墨で書くから、きちんと乾かさないと駄目なんだよ」
キース 「余計なことまで教えるな!」
ブルー 「でもさ…。ちゃんとした環境が必要だろう?」
卒塔婆干し用の木の枠も買って貰いたまえ、と更なる入れ知恵。
Aブルー「木の枠って…?」
ブルー 「何本も並べて干す枠なんだよ、お寺には必須!」
Aブルー「それも仏具屋にあるのかい?」
ブルー 「基本だからね!」
頼めば店の奥から出て来る、とレクチャーが。
ブルー 「電動卒塔婆削り器とセットで買うのがいいね」
Aブルー「ありがとう! 畳は畳屋で買えばいいよね」
キース 「そ、そんな…!」
ブルー 「最高だろう?」
今年の夏はエアコン完備で卒塔婆書きだ、とプッシュ。
決定ですか…?
2017/07/28 (Fri)
☆お盆休みをゲット
夏休みとくればお盆がセットで、お坊さんにはハードなシーズン。
キース君も卒塔婆書きに追われてますけど、ソルジャー、乱入。
Aブルー「毎年、みんなに愚痴ってるよね、卒塔婆書き!」
シロエ 「そうなんです。ノルマがどうとか、部屋が暑いとか」
ブルー 「今年は聞かずに済むと思うよ。キースが不在で!」
其処のブルーが連れて帰るからね、と生徒会長、ニコニコニコ。
ブルー 「キースもお盆休みが取れるし、いいんじゃないかな」
キース 「お、お盆休み…?」
ブルー 「欲しいと言っていただろう? 夢の休暇をゲットだよ」
卒塔婆書きからは逃げられなくても、お盆休みは確定だから、と。
ブルー 「棚経に行かずに済むってだけでも、素敵だろう?」
Aブルー「待ってよ、スッポンタケの棚経は!?」
ブルー 「それくらい大した数じゃないから…。1件だしね!」
本当だったら、その日に何軒回ることか、と銀青様。
ブルー 「其処を1件だけで済むから、休暇も同然!」
サム 「だよなあ…。御本尊様にお勤めするのもねえし…」
ジョミー「それまでの間も、毎日のお勤め、サボれるよね?」
アドス和尚はいないし、御本尊様も無いし、という指摘。
ジョミー「涼しい部屋で、卒塔婆だけ書けばいいんだからさ!」
スウェナ「そうよね、最高の贅沢だわよ!」
マツカ 「それで間違いないですね…。キースの夢が実現します」
存分にお盆休みを取って下さい、と御曹司も。
マツカ 「せっかくですから、ぼくたちも何処かに行きますか?」
シロエ 「いいですねえ! マツカ先輩の別荘ですか!」
マツカ 「お盆は何処も一杯ですから、そうなりますね」
ホテルを探すより、ウチにどうぞ、とお誘いが。
マツカ 「別荘も色々ありますけど…」
ジョミー「お盆を満喫できる所がいいな!」
シロエ 「こんなチャンスは、そう無いですしね…」
キース 「き、貴様たち…!」
俺だけ置いて行くつもりか、と叫んでますけど。
先に出発するのでは?
2017/07/29 (Sat)
☆お盆休みに期待
夏休みとセットで来るのがお盆で、お坊さんには厳しいイベント。
お盆休みが無いわけですけど、今年のキース君にはありそう。
シロエ 「嫌ですねえ…。キース先輩は別行動でしょう?」
スウェナ「置いて行かれる前に、キースが先に出発だわよ」
Aブルー「その通り! 早く行こうよ、仏具屋は何処だい?」
ブルー 「仏具屋もいいけど、その前に元老寺の方へ頼むよ」
キースの荷物とかがあるから…、と生徒会長。
ブルー 「卒塔婆は後でも充分だけれど、お泊まり用の荷物がね」
Aブルー「なるほどねえ…。着替えだけあればいいけれど?」
他のは船で揃うから、とソルジャー、自信満々で。
Aブルー「合成モノも多いけれどね、大抵の物は置いてるよ!」
ブルー 「それは良かった。じゃあ、アドス和尚に電話をしよう」
キース 「待ってくれ! 本当に俺に行けと言うのか!?」
こいつの世界で卒塔婆を書いて棚経なのか、とガクガクブルブル。
キース 「とても危険な世界だと聞いたが、俺の命は…!?」
Aブルー「心配ないって! ぼくのハーレイは優秀だよ!」
お客様を迎えているとなったら、普段以上に慎重な航路、と。
Aブルー「人類軍に出会わないよう、細心の注意を払うってば!」
ブルー 「そうらしいから、安心して一緒に行きたまえ」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「荷物を持ったら、仏具屋だからね!」
棚経用の上等なお膳と、金のお鈴をよろしく頼む、と注文が。
Aブルー「電動卒塔婆削り器と、卒塔婆干しの枠はプレゼント!」
シロエ 「良かったですねえ、キース先輩!」
サム 「今年のお盆は、思い切りゆっくり休めるぜ!」
んで、俺たちもお盆休みな…、と僧籍な人。
サム 「お盆休みって何年ぶりだか、記憶にねえぜ」
ジョミー「早くから巻き込まれていたもんねえ…」
シロエ 「スッポンタケの棚経だけでも、年単位ですよ!」
やっと普通のお盆が来ます、とシロエ君も感激。
キース君がいないと平和ですよね!
2017/07/30 (Sun)
☆地縛霊は嫌だ
夏休みに入れば来るのがお盆で、お坊さんにはハードなシーズン。
お盆休みも無いわけですけど、今年のキース君にはありそう。
Aブルー「それじゃ貰って帰っていいかな、此処のキースを!」
ブルー 「遠慮なくどうぞ。君の世界にキースはいないし」
Aブルー「いたとしたって、坊主じゃないのは確実だしね!」
坊主でなければ意味が無いから、とソルジャー、笑顔。
Aブルー「キースのお蔭で、この夏も充実のセックスライフ!」
シロエ 「ぼくたちは充実のお盆休みを楽しみますよ!」
マツカ 「別荘の用意は任せて下さい。花火大会はどうですか?」
スウェナ「いいわね、みんなで見物しましょ!」
今年は棚経も無いんだから、と盛り上がっている御一同様。
ジョミー「キースがいないと、本当に平和になるんだねえ…」
サム 「坊主の勉強は嫌じゃねえけど、棚経はキツいしよ…」
スクーターを自転車で追うのはハードすぎる、とサム君も。
サム 「ブルー、アドス和尚によろしくな! 俺も休むって!」
ブルー 「もちろんだよ。ジョミーも休みで決定だよね」
さて…、とスマホを取り出しましたが。
キース 「待ってくれ! 俺は命が惜しいんだ!」
ブルー 「アドス和尚なら大丈夫だよ。ぼくが話をつけるから」
キース 「そっちじゃなくて、こいつの世界が問題だ!」
出先で死んだらどうしてくれる、とソルジャーを指して顔面蒼白。
キース 「お浄土があるか怪しいモンだし、時期も微妙だし…」
一同 「「「時期?」」」
キース 「ウッカリ死んだら、俺の初盆は来年なんだ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
今年じゃないのか、と誰もがビックリ。
キース 「細かい話は省略するが、来年まで放置プレイになる!」
Aブルー「えーっと…? それじゃ、キースは?」
キース 「最悪、あんたのシャングリラで地縛霊だが」
Aブルー「それは困るよ!」
地縛霊は要らない、とソルジャー、ドン引き。
持ち帰りを諦めそうな所で、中継終了~。
2017/07/31 (Mon)
