☆新年度スタート
やって来ました、新年度。
恒例の春休みの旅行なども無事に終わって、今日から4月でございます。
まだ学校は始まらないので、生徒会長の家でのんびりと…。
ジョミー「すっかり春だよね、もうすぐ桜も咲きそうだしさ」
ブルー 「早い所では咲いてるらしいよ。学校の桜はまだ先かな」
キース 「毎年、入学式の頃に咲くしな。あれは見事だ」
シロエ 「旅行中に見かけた桜も花が咲いたら凄いんでしょうね」
ちょっと行くのが早すぎたかな、と誰もが思っておりますが。
入学式よりも遅く見頃になりそうな桜、見に出掛けるのは難しく…。
ブルー 「みんな入学式から後は出席する気満々だしね」
サム 「新年度だぜ? いきなりサボッて旅行はねえよ」
キース 「そのとおりだ。それに旅行と言ったらあいつが来るしな」
ブルー 「気分も新たな新1年生なのに、余計な輩は要らないって?」
ジョミー「当然じゃない! ソルジャー、こないだの旅行でもさ…」
色々と迷惑をかけられたんだ、とジョミー君が言い、頷く面々。
春の旅行は短めですけど、何故か来たがるのがソルジャーです。
ブルー 「そういえば話すのを忘れてたっけ。あまりのことに」
全員 「「「え?」」」
ブルー 「雛祭りの宴会の時のことだよ。飲み直しにって消えただろ?」
キース 「ああ、あいつと教頭先生だな」
ブルー 「明くる日にさ…。ブルーが着物を返しに来たんだけれど」
ソルジャーの振袖も、おかまバーのママから拝借した教頭先生の着物も、
見る影もなく皺だらけだった上、酷く汚れていたそうで。
ブルー 「二人で気持ち良く酔った挙句に過ちを犯したらしいんだよね」
全員 「「「過ち?」」」
ブルー 「そう。…まさかハーレイが童貞を卒業しちゃうなんてさ」
大惨事だよ、と溜息をつく生徒会長にシャン学メンバー、真っ青ですが。
生徒会長が笑って指差す先には4月1日のカレンダー。
教頭先生の脱童貞は大ウソですか、そうですか…。
エイプリルフールに乾杯!
2012/04/01 (Sun)
☆隠された真実
エイプリルフールに生徒会長がついた大ウソ。
教頭先生がソルジャーを相手に脱童貞と聞いて、誰もが仰天しましたが。
生徒会長曰く、この日に備えて何も語らずに来たのだそうで…。
ブルー 「ふふ、見事に騙されてくれたよね。事実なわけがないだろう」
もしも本当に脱童貞なら教頭先生は無事では済まない、と生徒会長。
記憶を消去するだけでなく、相応の仕返しは確実だとか。
ジョミー「し、仕返しって…」
ブルー 「さあねえ、恥ずかしい服でも着せようかな」
キース 「コスプレか?」
ブルー 「ううん、裸の王様逆バージョン! 見えてないのは自分だけ」
シロエ 「えっと…。それって服を着てる自覚が無いんですか?」
ブルー 「違うよ。他の人には見えてる筈だ、問題無いって不安で一杯」
キース 「それは惨いな…。会う人の視線が気になるわけだな」
ブルー 「そういうこと! 見えるというのが嘘だったら…と怖いよね」
それに加えて身体に落書き、と生徒会長は笑っております。
背中一杯に「エロ教師」と書き、お尻に「スケベ」。
更に下腹部に「祝・脱童貞」の文字と矢印、矢印の先にはエロい分身。
そんな状態で裸の王様逆バージョンでは、出歩くこともキツイのでは?
ブルー 「決まってるじゃないか。でも、そのくらいはしないとね」
懲りて貰わないと自分の身が危ない、と生徒会長の目は本気。
ソルジャーが返しに来た着物が皺だらけだったのは本当らしく…。
ブルー 「いやもう、ホントに焦ったよ。ぼくもブルーに騙されたんだ」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「記憶に無いけどヤっちゃったらしい、って言われたし!」
実際の所は二人揃って酔っ払った末に着物のままで寝ていただけ。
なのにソルジャーが派手に脚色、生徒会長も騙されて。
ブルー 「ハーレイの家に殴り込もうとしたら嘘だと白状したってわけ」
本当に心臓に悪かったんだ、と生徒会長は深い溜息。
そんな体験のお裾分けをされても、貰った方が迷惑ですよね?
2012/04/02 (Mon)
☆嘘つきの後始末
エイプリルフールだから、と生徒会長にドッキリ体験のお裾分けをされ、
寿命が縮んだシャン学メンバー。
教頭先生が脱童貞だなんて、冗談にも程があるというもので。
キース 「あんたが仰天したのは分かるがな、俺たちにまで言うな!」
ジョミー「そうだよ、わざわざ今日まで取っておかなくてもさあ…」
ブルー 「エイプリルフールにピッタリのネタだと思ったんだけど」
シロエ 「もっとマシなのにして下さい! 分かりやすいヤツに」
ブルー 「せっかく嘘をつける日なんだよ? 心臓に悪いくらいが丁度」
生徒会長曰く、ソルジャーに騙されたのは教頭先生も同じだそうで。
お互い着物を着たままだっただけに「ヤっていない」ことは明白ですが、
「セクハラまがいのことをされた」と嘘をつかれて慰謝料を…。
キース 「悪質だな…。あいつはちゃんと撤回したんだろうな?」
ブルー 「撤回するわけないじゃないか。慰謝料も全部使ったらしいよ」
シロエ 「そ、それじゃ教頭先生は勘違いしたままなんですか?」
ブルー 「まさか。キッチリ教えに行ったさ、真実をね」
教頭先生の家に押し掛けた生徒会長、真実を教えるついでに詰ったとか。
酔っ払ってもセクハラすら出来ないヘタレ男に嫁など来ない、と。
もちろん「嫁」とは生徒会長自身のことでございます。
ブルー 「悔しかったらセクハラしてみせろ、と言っといた」
全員 「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「長老主催の花見の宴会があるんだよ。そこでやれ、って」
キース 「そんな所でセクハラしたら大惨事だろうが!」
ブルー 「そりゃもう。公開処刑しか無いだろうねえ」
ジョミー「ゼル先生の秘蔵の刀で一刀両断とか、ありそうだよねえ…」
なんて悲惨な、と起こり得ないセクハラの末路の話がひとしきり。
長老主催の花見の宴、なかなかに楽しそうですが。
ジョミー「いいなぁ、ぼくたちも宴会したいな」
お花見のさ、とジョミー君。
宴会はいい加減懲りた頃かと思ってましたが、まだやりたいと?
2012/04/03 (Tue)
☆お花見がしたい
長老主催の花見の宴会と聞いたジョミー君、自分も宴会したいのだとか。
もちろん花見の宴会ですけど、本当にそれでいいんでしょうか?
キース 「おい、まだ宴会に懲りてないのか?」
ジョミー「懲りるって、何さ?」
シロエ 「坊主宣言に決まっているじゃないですか。前科三犯です」
ブルー 「既に三犯っていうのがねえ…。まだ増やす気かい?」
ジョミー「誰も飲むって言っていないし!」
今度こそ酒には飲まれない、とジョミー君は強気でございます。
ジョミー「ぼくたちだけなら大丈夫だって! アルコール禁止!」
ブルー 「うーん…。確かにお酒が無ければ酔いはしないか…」
ジョミー「でしょ? アルコール持ち込み禁止にすればいいんだよ」
キース 「桜を見て弁当を食うだけの宴会か?」
つまらなくないか、と言うキース君は大学生活体験者。
もちろん花見で宴会なんかも経験済みというわけですが…。
ブルー 「アルコール禁止もいいんじゃないかな、場所が場所だし」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「花見は場所取りが命なんだよ。そうだよね、キース?」
キース 「ああ。大学だと新入生の役目なんだぞ」
前の晩からロープを張ったりシートを敷いたり、まず場所を確保。
更にキープした場所を奪われないよう、その場で番をしなければならず。
キース 「俺の時は良かったが、今年はキツイかもしれないな」
ブルー 「夜中に冷え込むと寝袋に毛布でも凍えちゃうよね」
シロエ 「それって飲まずにやってられない感じですけど?」
ブルー 「まあね。だから場所取りの苦労が無い場所がいいかと」
キース 「なるほど…。アルコール禁止が相応しいとなると……寺か?」
桜の名所がお寺の境内というのはよくあるパターン。
お寺の境内にお酒を持ち込んでドンチャン騒ぎは顰蹙かも…。
ブルー 「違うんだな、これが」
もっと身近で素敵な場所だよ、と微笑んでいる生徒会長。
アルコール禁止が相応しい桜の名所って、お寺の他にもありましたっけ?
2012/04/04 (Wed)
☆お花見の穴場
今度こそ酒に飲まれないよう気を付けるから、と宴会希望のジョミー君。
アルコールは持ち込み禁止だなどと言っております。
お花見にお酒は付き物ですけど、アルコール禁止が似合いの桜の名所が
あるそうで…。
ブルー 「場所取りをする苦労が無いお花見なら、学校だってば」
全員 「「「学校!?」」」
ブルー 「そう、シャングリラ学園の校庭の桜。あれは最高」
キース 「し、しかし…。いくら出席義務が無いと言っても、宴会は…」
ブルー 「誰が平日にやるって言った? 入学式の頃が見ごろだよ?」
ジョミー「あ、そうか! 入学式の次の日、土曜日だっけ…」
ブルー 「そういうことさ。土曜の昼間は貸し切り状態!」
シロエ 「生徒会長の権限で貸し切るんですか?」
ブルー 「まあね。駄目ならソルジャー命令でゴリ押し」
サム 「学校の桜だったら確かに酒は似合わねえよな…」
ブルー 「おまけに全員、生徒の身だしね。お茶とジュースで宴会かな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お花見弁当も作らなくっちゃね!」
豪華なお弁当に期待しててね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も燃えてます。
というわけで、4月7日は学校でお花見。
ソルジャーの肩書きを持ち出されたら長老の先生方でも断れません。
ジョミー「アルコール持ち込み禁止だよ? 絶対だからね!」
ブルー 「分かってるってば、ぼくも花見酒は諦めるよ」
キース 「俺も今回は諦める。…桜には酒が似合うんだがな」
この件については貸しにしておく、とキース君が言えば、ジョミー君は。
ジョミー「貸しはいいけど、坊主関係は除外だからね!」
キース 「つまらんな。予防線を張ってきやがったか…」
ブルー 「なにしろ前科三犯だしねえ、流石に慎重になってくる頃だよ」
これで学習してなかったら大馬鹿者だ、と生徒会長。
ブルー 「じゃあ、アルコール抜きのお花見で」
4月7日は押さえておくよ、と生徒会長は自信満々。
校庭の桜を貸し切って花見の宴とは、特別生の特権ですよね!
2012/04/05 (Thu)
☆校庭でお花見
特別生にとっては恒例というか年中行事の一つと呼ぶべきか、なんとも
微妙な入学式。
今年も校庭の桜が見事に咲いて、新入生も保護者も大喜びで記念撮影を。
翌日の4月7日は土曜でお休みなのに、登校してきた生徒が何名か。
ジョミー「やったね、今日もいい天気! 最高のお花見日和だよね」
キース 「酒が無いのが残念だがな」
シロエ 「仕方ないですよ、学校ですしね。…誰もいませんけど」
ブルー 「今日はバッチリ貸し切ってあるし! 楽しくやろうよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ レジャーシートはこの辺に敷く?」
休日に揃って現れたのはシャン学メンバーたちでございます。
新入生と呼ぶのもおこがましいような1年A組の主(ぬし)の御一行様、
それに三百歳を超える生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ここまでの古狸ともなれば、校庭を貸し切ってお花見くらいは朝飯前で。
ブルー 「シートを敷いたら次はコレだね」
キース 「緋毛氈まで持ってきたのか?」
ブルー 「やっぱり雰囲気を出したいじゃないか。お花見だよ?」
レジャーシートだとイマイチなんだ、と生徒会長は申しております。
更にビーチパラソルならぬ爪折傘まで出て参りました。
一気に高まるお花見気分。
アルコール抜きの宴会とはいえ、御馳走の方はゴージャスですし…。
ぶるぅ 「はい、お花見弁当三段重ね! 沢山食べてね♪」
サム 「すげえや、これが一人前かよ? よーし、食うぞー!」
ジョミー「おせち料理みたいで豪華だよね! いっただっきまーす!」
お花見と言いつつ花は添え物、メインは宴会。
桜の花なぞ誰も気にしておりません。
ノンアルコールなお茶やジュースでドンチャン騒ぎでございますが。
??? 「誰じゃ、こんな荷物を置いておるのは!」
全員 「「「えっ?」」」
ゼル 「そこの荷物じゃ! 脇へよけんか」
邪魔なんじゃから、と桜の下に置かれた荷物を指差すゼル先生。
今日は貸し切りだと聞いていたのに、連絡ミスでもありましたか…?
2012/04/06 (Fri)
☆お花見の邪魔者
校庭の桜でお花見中のシャン学メンバーと生徒会長たち。
お弁当やお菓子をドッサリ持ち込み、桜の下に積み上げていたのですが。
ゼル 「邪魔じゃと言っておるじゃろう! 早くどけんか」
シロエ 「は、はいっ!」
ゼル 「そこだと余計に邪魔なんじゃ。此処を空けんかいっ!」
キース 「す、すみません…」
どっこいしょ、とシロエ君と二人がかりで荷物をどけるキース君。
ゼル先生は満足そうに頷いて。
ゼル 「うむ、それでいいんじゃ。危ないから少し離れておれ」
全員 「「「は?」」」
ゼル 「見て分からんか、わしは忙しいんじゃぞ!」
早く避けろ、とシッシッと追っ払うゼル先生は脇に脚立を抱えています。
それを桜の木の下に据え、ヒョイと上ると。
ジョミー「何? あれ」
シロエ 「電線にしか見えませんけど…」
ゼル先生は鼻歌交じりに桜の枝に黒いコードを絡めております。
確かにそれは電線らしく、電球もついているようですが…。
サム 「あんなの何に使うんだよ?」
ブルー 「見てのお楽しみだと思うけど?」
ゼル 「今度はそっちじゃ。荷物をどけて貰おうかのう」
ブルー 「もう少し右が良くないかい? そう、その辺りがベストかな」
ゼル 「ふむ…。言われてみればいい枝ぶりじゃな」
此処にするか、と脚立を置いたゼル先生は手際よく桜の枝に電線を。
次から次へと渡り歩いて桜を電線で繋いでゆきます。
それが終わると今度は大きな袋を持ってきて。
ゼル 「ほれ、ボーッと突っ立っとらんで手伝わんかい!」
全員 「「「えっ?」」」
ゼル 「立っている者は親でも使えと言うからのう…」
若者は手伝って当然なんじゃ、と袋から取り出したのは提灯でした。
艶やかな白とピンクの地色に『桜まつり』の文字。
下には『シャングリラ学園』と書かれた金色の短冊がくっついています。
ゼル 「今夜はわしらが花見をするんじゃ」
長老主催のお花見会の準備でしたか!
お手伝いをすれば御褒美が…?
2012/04/07 (Sat)
☆お手伝い志願
校庭の桜を貸し切ってお花見中だったシャン学メンバー。
そこへ現れて電線を設置し始めたのがゼル先生です。
長老主催のお花見会の準備だそうで、手伝えと手渡されたのは花見提灯。
ジョミー「桜まつり…?」
ゼル 「そうじゃ、祭りじゃ。花見は賑やかにやらんといかん」
ブルー 「夜桜となれば余計に…だよね。それで今夜の御馳走は?」
ゼル 「ふっふっふ、準備万端、ぬかり無しじゃぞ」
ブルー 「それは楽しみ。期待してるよ」
ジョミー「えっ? ブルーは夜も宴会なわけ?」
ブルー 「そうだよ、ぶるぅも参加するんだ」
ジョミー「いいなぁ…。昼も夜も宴会で御馳走なんだ…」
ゼル 「なんじゃ、お前たちも参加希望か? …しかしのう…」
ブルー 「長老主催の宴会だしねえ…。生徒の参加は例が無いよね」
ゼル 「そうなんじゃ。じゃが…」
ブルー 「ソルジャー命令ならOKせざるを得ないってね」
命令する気は無いけれど、と生徒会長。
せっかくの花見に命令などは無粋だそうでございます。
ブルー 「判断は君たちに任せるよ。で、今は手伝えばいいのかな?」
ジョミー「えっと…。手伝ったら御褒美で参加できるとか?」
ゼル 「そうじゃな、そういうこともあるかもしれん」
他の面子に訊いてみないと分からんが、とゼル先生は仰いますが。
ジョミー「よーし、ダメ元で手伝おうよ! うまくいったら宴会だしね」
キース 「本気か、お前? 宴会だぞ?」
ジョミー「ゼル先生の料理が出るかもしれないじゃない! それに夜桜」
サム 「そっか、ゼル先生の料理はプロ級って話だもんなあ」
シロエ 「ぶるぅの料理も美味しいですけど、食べたい気はしますね」
ジョミー「でしょ? でもって花見提灯だしさ、出なきゃ損だって!」
ゼル 「まだ出ていいとは言っとらんのじゃが…」
ジョミー「だからダメ元! お手伝いしまぁーす!」
名乗りを上げるジョミー君。
勇んで花見提灯の取り付けを始めましたが、参加の許可は出るのかな…?
2012/04/08 (Sun)
☆優秀な助手たち
ゼル先生のお手伝いをすれば長老主催のお花見会に出られるかも?
生徒の参加は前例が無いそうですけども、希望は持ちたくなりますよね。
シャン学メンバー、提灯の次は紅白の幕を張り巡らせております。
ゼル 「うむ、やはり若い者は元気がいいのう」
ブルー 「お蔭で楽が出来たって? だけど毎年一人でやってるだろ?」
ゼル 「わしにも色々こだわりがあるんじゃ。下手な助手は要らん」
ブルー 「そうかなぁ? ハーレイなんか役に立ちそうだけど」
ゼル 「提灯の取り付けにしか使えんわい。センスが無いでな」
電線張りにせよ、紅白幕にせよ、ゼル先生の美学があるようです。
言われたままに動いてくれるシャン学メンバーは最高の助手で。
ゼル 「恩には報いてやりたいんじゃが、他の連中がどう言うやら…」
ブルー 「長老は五人しかいないからねえ、ゲストの方が多いって?」
ゼル 「それはいいんじゃ、祭りじゃからな。ただな…」
予算の方が問題で、とメモを取り出すゼル先生。
ゲストを増やすと料理なども追加が必要です。
ゼル 「一人分をこれだけで作っておるから、こうなってじゃな…」
ブルー 「大人ならともかく、生徒にはキツイ会費になりそうだねえ」
ゼル 「そうじゃろう? まあ、マツカがおるから良しとするか?」
ブルー 「マツカか…。確かに払ってくれるだろうけど…」
もっといい手は無いものか、と考え込んでいる生徒会長。
長老主催のお花見会の費用は積立制で、ゲストの分までは無いのです。
だからといって生徒から会費を徴収するのは大人げないような…。
ブルー 「そうだ、ハーレイだ! ハーレイに貸しがあったんだっけ」
ゼル 「貸し?」
ブルー 「雛祭りの宴会に招待したのさ。その返礼に払って貰おう」
ゼル 「ハーレイを宴会に呼んだじゃと?」
何をしておるんじゃ、とゼル先生は苦い顔。
教頭先生が生徒会長に惚れているのは周知の事実。
わざわざ宴会に招待したと知れたら叱られますかねえ…?
2012/04/09 (Mon)
☆バラされた宴会
長老主催のお花見会の参加費用は積立制。
シャン学メンバーが参加するなら会費が必要らしいです。それも高額な。
それを教頭先生に払わせるという生徒会長に、ゼル先生は。
ゼル 「雛祭りの宴会の話は聞いておらんぞ。何処でやったんじゃ」
ブルー 「ぼくの家だけど」
ゼル 「お前の家じゃと!? そんな所にハーレイを呼ぶとは…」
危機感が無いにも程がある、と呆れ果てているゼル先生。
「生徒会長は一人で教頭先生の家に行ってはいけない」
というのが長老の先生方と生徒会長の間のお約束です。
生徒会長にベタ惚れな教頭先生、何をやらかすか分かりませんしね…。
ゼル 「なんでお前の家に呼ぶんじゃ! 危なすぎるじゃろう!」
ブルー 「平気だってば、大勢いたから。今日の面子は全員集合」
ゼル 「それにしてもじゃな…。わざわざ呼んでどうするんじゃ」
ブルー 「え? そりゃまあ、色々と面白いしね」
ゼル 「面白い?」
ブルー 「コンセプトは女子会だったんだよ」
ゼル 「は?」
ブルー 「女子会と言えば女子会だってば、雛祭りだから」
そうだったよね、とシャン学メンバーに確認を取る生徒会長。
ジョミー君たちは紅白幕を張り終えたところでしたが、頷くしかなく。
ゼル 「…女子はスウェナしかおらんようじゃが? ああ、御苦労」
まあ座れ、とゼル先生はジョミー君たちを労いながら。
ゼル 「この面子で何をどうすれば女子会になるんじゃ?」
ブルー 「そりゃもう、大切なのは形だってば。雛祭りらしく華やかに!」
ゼル 「華やか?」
ブルー 「百聞は一見に如かずってね。こんな感じで」
ジョミー「わわっ!」
キース 「ま、待ってくれ! あんな宴会を表沙汰には…」
焦って止める男子ですけど、時既に遅し。
ゼル先生に思念で流されたイメージを全員ガッツリ共有です。
ゴージャス姫スタイルなシャン学メンバー、緋色の衣の生徒会長。
存在が秘密のソルジャー以外は映像が流出したようですねえ…。
2012/04/10 (Tue)
☆流出した女子会
生徒会長が思念でゼル先生に流したイメージは雛祭り女子会。
ソルジャーを除いた参加者たちの姿に、ゼル先生は爆笑しておられます。
ゼル 「わっはっは、これは凄いわい。紛うことなき女子会じゃな」
ブルー 「そうだろう? あ、ぼくも尼僧で女装なんだよ」
ジョミー「バラすなんてヒドイ…」
キース 「俺も涙が出そうな気分だ」
ゼル 「何を言っとる、若いもんが! 馬鹿騒ぎは若人の特権じゃぞ」
ブルー 「若くないのも一名混ざっていたんだけどねえ?」
ゼル 「うむ。…年甲斐もなく女装しておった恥知らずじゃな」
ブルー 「女装が参加条件だ、って言っても一歩も引かなくってさ…」
なにやら話が脚色されているようですけど、ゼル先生は大笑い。
おかまバーのママの着物を借用したという段階に至っては大爆笑で。
ゼル 「その恥知らずに花見の参加費を負担させればいいんじゃな?」
ブルー 「そういうこと。きっと喜んで払うと思うよ、口止め料に」
ゼル 「口止め料じゃと?」
ブルー 「うん。今のイメージ、長老限定公開なんだ」
全員 「「「???」」」
ブルー 「ジョミーたちも花見に参加していいかを訊く時にさ…」
長老全員に経過を話す必要が出て来るだろう、と生徒会長。
その席でゼル先生から参加費の件と同時に今のイメージを全員に…。
ジョミー「ちょ、ちょっと! ゼル先生だけで済まないわけ?」
ブルー 「せっかくだしねえ、派手にいこうよ。だけど限定公開で」
生徒会長曰く、ゼル先生には暗示がかけてあるそうでございます。
女子会のイメージを思念で送れる相手は長老だけ。
そして受け取った長老の先生方は「他の人に送りたくても送れない」。
生徒会長ならではの高度な思念の使用方法らしいのですけど…。
ブルー 「ただしハーレイが費用の負担を拒否した時には…」
ゼル 「わしらへの暗示が解けるわけじゃな」
そうなればイメージは流出し放題!
教頭先生が口止め料を払わなかったら、大惨事かも?
2012/04/11 (Wed)
☆お花見の対価
長老主催のお花見会への参加費用を教頭先生に払わせる企画。
教頭先生が拒んだ時には、雛祭り女子会のイメージが流出するそうです。
散々笑ったゼル先生はイメージを土産に引き揚げてゆき…。
ジョミー「酷いや、あんなのがバレたら一生モノの大恥だよ!」
キース 「最早手遅れってヤツだろう…。俺たちに止める方法は無い」
ブルー 「大丈夫だってば、長老以外には流れないから」
キース 「絶対なのか? 本当に限定公開なのか!?」
ブルー 「うん、絶対。それでも流出しちゃった時には…」
恨む相手はハーレイだよ、と生徒会長は自信満々。
思念の扱いに長けているだけに、暗示の方もパーフェクトだとか。
ブルー 「ハーレイが君たちの会費を払わなかったら流出するんだ」
ジョミー「それ、ありそうで怖いんだけど…。教頭先生、よく金欠だし」
ブルー 「でもさ、あれが流れたらハーレイも一蓮托生なんだよ?」
サム 「あっ、そうか! 教頭先生も混ざってたっけ…」
ブルー 「おかまバーのママの着物で…ね。あっちの方が大恥だってば」
シロエ 「ぼくたちだけなら若気の至りで済みますけれど…」
マツカ 「教頭先生は大人でしたね…」
ブルー 「おまけにキャプテンでシャングリラ学園の教頭ってわけ」
スウェナ「思念で流出しちゃった時にはシャングリラ号にも…?」
ブルー 「バレるだろうねえ、もう止めようが無いってね」
ネタがネタだけに爆発的に拡がるだろう、と生徒会長は笑っております。
その勢いはパンデミックか山火事か。
一瞬にして伝わる思念波はどうにも厄介な存在で…。
ブルー 「だからハーレイは絶対払うさ、破産してもね」
キース 「新年度早々、金欠か…。お気の毒な気もするな」
ブルー 「そうかな? 君の女装映像、長老の間には流れちゃうんだ」
キース 「全部あんたのせいだろうが!」
誰もそこまで頼んでいない、と泣きの涙のシャン学メンバー。
雛祭り女子会のイメージが宴会の対価。参加出来るといいですねえ…。
2012/04/12 (Thu)
☆夜の部の招待状
校庭での夜のお花見は長老の先生方の宴会。
花見提灯や紅白幕の飾り付けを手伝ったシャン学メンバー、そちらにも
参加出来るのでしょうか?
ジョミー「あーあ、今頃ゼル先生がアレをバラしているんだろうな…」
ブルー 「ハーレイが何も言わずに丸抱えってことは無いからね」
キース 「なんでこういうことになるんだ…」
ブルー 「ゼルが言っただろう、お祭りだって。座興だよ、座興」
シロエ 「それにしたってあんまりですよ。参加出来てもネタ扱いです」
ブルー 「そういうノリが宴会だってば! 盛り上げなくちゃ」
キース 「参加出来る保証は無いんだぞ?」
ブルー 「心配ない、ない。それよりお花見!」
今はぼくたちの貸し切りだから、と生徒会長。
紅白幕と花見提灯のお蔭で、桜の下はグッと華やかに。
キース 「そうだな、なるようにしかならないか…」
ジョミー「うん、多分。教頭先生次第だしさ」
ブルー 「やっと悟りが開けたかい? せっかくの花を楽しまなくちゃ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お料理、沢山あるからね!」
開き直ったシャン学メンバー、再び宴会を始めました。
お酒が無くても盛り上がれるのが若さというヤツでございます。
桜は脇役、料理が主役。楽しく食べて騒いでいると…。
ゼル 「おお、賑やかにやっとるな」
ブルー 「なんだ、もう結論が出たのかい?」
ゼル 「うむ。その連中は全員特別生じゃし、参加OKじゃ」
ジョミー「やったぁ! 夜も宴会だー!」
キース 「待て、参加費用のことを忘れたのか?」
ジョミー「そ、そうだっけ…。参加OKってことは、ぼくたちの分は…」
ゼル 「もちろんハーレイが払うんじゃ。最初は渋っておったがのう」
あのイメージを見せたら一発じゃった、とニヤリと笑うゼル先生。
ゼル 「頼むから他には流さんでくれ、と半泣きじゃったぞ」
面白かった、と高笑いしながらゼル先生は去ってゆきました。
宴会には参加出来るみたいですけど、笑い者フラグが立ってるような…?
2012/04/13 (Fri)
☆夜の部を待とう
長老主催の夜のお花見会に参加が決まったシャン学メンバー。
雛祭り女子会での女装姿が会費代わりとか口止め料だとか、色々あって。
ジョミー「…なんか複雑…」
キース 「最初に参加を希望したのはお前だろうが! 今更遅いぞ」
ブルー 「さっきは素直に喜んでただろ? 楽しくやろうよ、夜の部も」
ぶるぅ 「ゼルのお料理、美味しいよ! 毎年作ってくれるんだ♪」
ジョミー「そっか、楽しまなくっちゃ損だよね! 宴会だもんね」
ブルー 「恥はハーレイが引き受けるさ。何と言ってもおかまバーだ」
シロエ 「あれは強烈でしたもんねえ…」
ブルー 「若者の女装はお祭りの内! でもハーレイのは視覚の暴力」
ネタにされるのはハーレイの方だ、と生徒会長は申しております。
ブルー 「下手をするとホステス役かもねえ…。今夜のハーレイ」
ジョミー「また着物で? おかまバーの?」
ブルー 「リクエストがあれば再現するのもソルジャーの務め!」
キース 「あんた、悪ノリしているな?」
ブルー 「もちろんさ。宴会は笑ってなんぼなんだよ」
キース 「…俺たちにまでお鉢が回ってこないことを祈るぜ…」
ゴージャス姫スタイルは二度と御免だ、とキース君。
男子一同も深く頷き、リクエストされても応えない方向で一致団結。
そうこうする内に日が傾いて参りまして…。
ブルー 「一度撤収しないとね。夜の部はぼくの管轄じゃないし」
ぶるぅ 「ゼルが用意をするんだよ。だから綺麗に片づけてね!」
敷物とかも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
緋毛氈とレジャーシートを畳んで、爪折傘もお片付け。
空になった重箱なども瞬間移動で生徒会長の家へ送ったようです。
ブルー 「さてと、ぶるぅの部屋で待っていようか、用意出来るまで」
キース 「そうだな、少し冷えてきたしな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちゃんと暖房入れておいたよ!」
暖房のスイッチは離れていてもサイオンで!
移ったお部屋は確かにポカポカ、後は日暮れを待つだけです~。
2012/04/14 (Sat)
☆夜の部、開宴
「そるじゃぁ・ぶるぅ」の部屋で待つ間に日は暮れ、夜桜の時間。
ゼル先生から内線電話で呼び出しがかり、校庭の方へと出掛けてゆくと。
ジョミー「凄いや、ライトアップされてるよ!」
ブルー 「ライトアップとは風情が無いねえ…。花見提灯に篝火だよ?」
キース 「提灯だけかと思ったんだが、篝火とはな」
ブルー 「夜桜には必需品だって! 最近はライトが主だけどさ」
ちゃんと本物の篝火なんだ、と生徒会長は得意そう。
桜を照らす暖かな焔と爆ぜる火の粉はなかなかに情緒がございます。
ゼル 「おお、姫君たちの御到着じゃな」
全員 「「「姫君?」」」
ブラウ 「見せてもらったよ、雛祭り! みんな揃ってお姫様ってね」
ジョミー「あ、あれは……やりたくてやったわけじゃなくって!」
ブラウ 「知ってる、知ってる。自主的に女装したのは一人だけだろ?」
そうだったよね、とウインクされて激しく咳き込む教頭先生。
エラ先生が背中を擦っていますが、他の長老の面々は…。
ゼル 「おかまは放っておいてもいいじゃろう。まあ、座れ」
ヒルマン「君たちと宴会は初めてだね。楽しんでいってくれたまえ」
ブラウ 「うんうん、お弁当も追加でバッチリ用意したしね」
さあどうぞ、と配られてきたのは二段重ねのお弁当。
教頭先生のゲホゲホも収まり、みんなで蓋を取ってみれば。
ぶるぅ 「わーい、今年も美味しそう!」
ゼル 「そうじゃろう、手抜きは一切しておらんぞ」
ブルー 「追加の方が多かったのに流石だよね。ゼルのコネに感謝だ」
ジョミー「コネって何?」
ゼル 「ふっふっふ。食材を融通してくれる友には事欠かんわい」
追加を作る時間が足りない料理は料亭からの調達品。
プロ級の腕を持つゼル先生、あちこちに板前の知り合いがいるそうで。
ゼル 「長い休みには手伝いに行くこともあるんじゃぞ」
斬新なメニューの勉強も兼ねて料亭の厨房でお手伝い。
ゼル先生の花見弁当だけでも参加した価値がありましたよね!
2012/04/15 (Sun)
☆酒と未成年と特別生
ゼル先生の特製お花見弁当は二段重ね。
他にも巻き寿司が盛られた大きなお皿や、豪華料理の重箱がございます。
ゼル 「遠慮しておらんでどんどん食え! 会費制じゃでな」
ヒルマン「そうだよ、飲めない分は食べたまえ」
ジョミー「ありがとうございます! 美味しいでーす!」
キース 「良かったな、ジョミー。とりあえず酒は禁止のようだぞ」
ブラウ 「ん? あたしたちは飲んでるけどねえ、あんたも飲むかい?」
ヒルマン「…まだ早いんじゃないのかね。君たちは確か…」
キース 「今度、特別生の四年目になりました」
ヒルマン「ふむ。四年目といえば…」
エラ 「大学で言えば二年目ですわ。微妙な年です」
ブラウ 「早けりゃ二十歳で遅けりゃ十九、と…」
エラ 「飲ませないのが一番です!」
ヒルマン「そうだね、教師の目の前で飲酒というのも…。おや?」
どうしたんだね、と教頭先生を見るヒルマン先生。
教頭先生、なにやら後ろ暗そうな顔をしておられます。
ブラウ 「ちょっと、ハーレイ! あんた、雛祭りの宴会とかで…」
エラ 「この子たちに飲ませたのではないでしょうね?」
ハーレイ「い、いや…。わ、私は飲んだが、その子たちは…」
ブルー 「ジョミーがしっかり出来上がってたよ?」
ゼル 「な、なんと! 監督不行き届きじゃぞ、ハーレイ!」
ハーレイ「し、知らなかったのだ、そっちの方は!」
エラ 「知らないでは済ませられません。飲酒ですよ?」
ブルー 「まあまあ、あれは一種の事故だしね」
長老一同「「「事故?」」」
ブルー 「白酒はお酒だというのをジョミーは知らなかったんだ」
エラ 「ならば何故あなたが止めなかったのです?」
ブルー 「面白いから」
長老一同「「「面白い?」」」
ブルー 「うん。ジョミーが酔うと凄いんだよ」
ジョミー「わーーーっ!!! その先、禁止!!!」
顔面蒼白で両手を振り回すジョミー君。
酔っ払うと坊主宣言な事実がバレたら、此処でも飲まされてしまうとか?
2012/04/16 (Mon)
☆バラされた酒癖
ジョミー君が酔っ払うと凄い件について喋り出しそうな生徒会長。
必死に止めようとするジョミー君ですが、長老の先生方は既に興味津々。
ブラウ 「こうなってくると聞きたくなるねえ。…どうなるんだい?」
ブルー 「百聞は一見に如かずなんだけど、やっぱりダメかな?」
エラ 「いけません! 宴たけなわになったら知りませんけど」
ジョミー「ちょ、ちょっと…。それって…」
ゼル 「盛り上がってきたら飲んでも止めん、という意味じゃな」
ヒルマン「特別生は元々規格外れだからね、飲酒も問題ないのだよ」
エラ 「一応、二十歳になるまで禁止としてはありますが…」
ブラウ 「キースみたいに大学に行かれちゃったら意味が無いしね」
ゼル 「そういうことじゃ。しかしハーレイの監督責任は…」
ブラウ 「その話よりジョミーだよ。酔っ払うとどう凄いって?」
ブルー 「決意表明を始めちゃうのさ」
長老一同「「「決意表明?」」」
ブルー 「えっと、ハーレイは聞いて…。あ、聞いてないのか」
ゼル 「なんじゃ、ハーレイも潰れたのか? 情けないのう」
ハーレイ「あ、いや……そのぅ…」
まさかソルジャーと手に手を取ってお出掛けしたとは言えません。
教頭先生、脂汗を浮かべておいでですけど、矛先はアッサリ逸れまして。
ゼル 「で、ジョミーは何をやらかすんじゃ」
ジョミー「し、知らなくていいです!」
ブラウ 「可愛いねえ…。必死になるというのがまだまだ子供だ」
ブルー 「そうだろう? その可愛い子供が坊主宣言!」
長老一同「「「坊主宣言!?」」」
ジョミー「あ~…」
ブルー 「緋色の衣の高僧目指して頑張るぞー! と連呼するわけ」
ゼル 「そりゃいいのう。機会があったら是非見たいわい」
エラ 「だからと言って飲酒は勧められません!」
ブラウ 「その辺は流れに期待ってね」
とりあえず私たちは飲もうじゃないか、と乾杯している先生方。
先生方がいい感じに酔っ払ったらジョミー君の危機、再びなのか…?
2012/04/17 (Tue)
☆酒宴には座興
酔っ払うと坊主宣言をする、とバラされてしまったジョミー君。
長老の先生方も見てみたいようですが、未成年に飲酒は勧められません。
ブラウ 「うーん、もうちょっと座が弾けないとねえ…」
ゼル 「坊主宣言は見たいんじゃがな、エラが正気の間はのう…」
エラ 「なんですか、それは! 私にも遊び心はあります」
ヒルマン「では、ジョミー君に飲んでもらうかね?」
ジョミー「え? ええっ?」
エラ 「飲酒の強要は良くありません。本人の意思を尊重しましょう」
ブラウ 「ふむふむ、本人の意思と来たか。あとひと押しかな?」
ゼル 「そうじゃな、時間の問題じゃろう。それまで何か…」
ブルー 「何か座興が欲しいって?」
ブラウ 「ハーレイ、あんた黙ってばかりだけどさ。芸は無いのかい?」
ハーレイ「わ、私は特にコレというのは…」
ブルー 「オススメなのはセクハラなんだよ」
長老一同「「「セクハラ?」」」
ブルー 「うん。ほら、ぼくをお嫁に欲しいというのが口癖だろう?」
ゼル 「それとセクハラがどう繋がるんじゃ?」
ブルー 「この宴会でぼくにセクハラ出来たら根性だけは認めようかと」
ブラウ 「へえ…。なるほど、そりゃいいや」
やってみなよ、とブラウ先生は楽しそうです。
他の先生方もお酒の勢いで気分が大きくなっているらしく。
ゼル 「ほれほれ、ハーレイ、やってみんかい! それも芸じゃ」
ヒルマン「酒の席での行為だからね。校長先生に報告はせんよ」
エラ 「ブルーが承知しているのですし、ここは大目に見ましょうか」
ブラウ 「ハーレイ、あんたも男だろ! ドンと一発!」
ブルー 「どうぞ、ハーレイ。ぼくはセクハラ大いに歓迎」
ハーレイ「し、しかし…」
ゼル 「煮え切らんヤツじゃな、ブルーがいいと言っとるじゃろう!」
当たって砕けろ、と囃し始める先生方。
教頭先生は逃げ腰ですけど、逃亡出来るわけがございません。
衆人環視の中で生徒会長相手にセクハラ。それが出来たらヘタレ脱却…?
2012/04/18 (Wed)
☆座興はセクハラ
ほろ酔い気分で夜桜の下、宴は盛り上がってきております。
まずは座興を、と指名されたのは教頭先生。
生徒会長にセクハラするのが座興だそうですが、注目の的というヤツで。
ブルー 「えっと、ハーレイ…。まだかな、セクハラ?」
ハーレイ「そ、そのぅ…。わ、私にそういう趣味はだな…」
ブラウ 「おや、無いとでも言うのかい? ブルーを嫁に貰うんだろ?」
ゼル 「そうじゃ、そうじゃ! セクハラも出来んでどうするんじゃ」
そんなことでは夜が保たんぞ、とゼル先生は説教モード。
ゼル 「いいか、掴みが肝心なんじゃ。男なら攻めていかんかい!」
ブルー 「だよねえ、ぼくもゼルに賛成。結婚生活は熱くないとね」
ゼル 「ほれ、ブルーも同じ意見じゃぞ? セクハラも愛じゃ」
ブラウ 「好きだからこそ触りたい…ってね。頑張ってみなよ」
ハーレイ「だ、だが…。ブルーには嫁に来る気は無いのだし…」
ゼル 「その気になるかもしれんじゃろうが、セクハラで!」
ハーレイ「き、嫌われてしまうのがオチかと…」
ゼル 「嫌よ嫌よも好きの内、という有名な言葉を知らんのか!」
ヒルマン「本人がいいと言っているのだよ? いい機会だと思うがねえ」
ブラウ 「あんたの魅力を分からせてやりな、ブルーの身体に」
エラ 「結婚生活には身体の相性も大切ですよ? ここはお試しで」
ブルー 「うーん、そこまでは無理じゃないかと…。ハーレイだし」
ゼル 「いやいや、気分が乗ったら抜けるのもアリじゃ」
ブラウ 「そうそう、後は二人でしっぽりと! …ん?」
教頭先生、鼻を押さえておられます。
刺激的な話を聞かされる内に鼻血の危機に見舞われたらしく。
ブラウ 「情けないねえ、もう鼻血かい?」
ハーレイ「…い、いや…」
ブルー 「セクハラどころか鼻血ときたよ。…究極のヘタレ」
ゼル 「男のクズじゃのう…」
これでは結婚出来んわい、と溜息をつくゼル先生。
教頭先生は生徒会長に触れられもせずに鼻血の海に沈むのか…?
2012/04/19 (Thu)
☆セクハラは何処へ?
生徒会長にセクハラどころか鼻血の危機な教頭先生。
具体的な話は出てもいないのに、結婚生活を夢見ただけでアウトらしく。
ブラウ 「やれやれ、セクハラ以前の問題だね、これは」
ヒルマン「残念ながら結婚するのは難しいかと私も思うよ」
ブルー 「そうだよ、こんな調子じゃ欲求不満になっちゃうよ、ぼくが」
ハーレイ「よ、欲求不満…」
教頭先生、ツツーッと鼻血が垂れております。
もう充分に座興ですけど、笑うだけでは収まらないのが酔っ払い。
ゼル 「いかん、いかん、鼻血も欲求不満もいかん!」
ブラウ 「惚れて見ているだけとはねえ…。ホントに呆れた男だよ」
エラ 「花というのは世話をしないとダメなのですよ?」
ヒルマン「うむ。愛でるだけでなく愛情を注いでやらないと」
この桜だって花が咲くまでには色々と…、とヒルマン先生。
更に篝火で照らすからこそ夜桜が殊に美しいのだ、と説いておられます。
ヒルマン「だからだね、ブルーに惚れた気持ちを形にしないと」
ゼル 「いいか、行動が大切なんじゃ! わしが見本を見せてやる」
こっちへ来い、とゼル先生は生徒会長を隣に招き寄せて。
ゼル 「基本はボディータッチじゃな。セクハラも同じじゃ」
ブルー 「へえ…。ゼルがセクハラしてくれるって?」
ゼル 「もちろんじゃ! ヘタレには手本を見せてやらんと」
生徒会長の頭をポンポンと叩き、銀色の髪を手で梳きながら。
ゼル 「綺麗な髪じゃのう…。シャンプーは何を使っとるんじゃ?」
ブルー 「適当だけど? 特にコレってこだわりは無いかな」
ゼル 「ほほう…。いい匂いじゃが、わしの匂いに染めたいのう…」
ブルー 「えっ、ゼルってシャンプー使ってるわけ?」
ゼル 「当然じゃ! 頭を洗うにはシャンプーじゃろう」
なんとゼル先生、シャンプーで頭を洗っておられるみたいです。
こだわりの頭皮は篝火に映えて輝いてますが、それはまた別のお話で。
髪を撫でる手が次に向かうのは何処なのか?
2012/04/20 (Fri)
☆只今セクハラ中
セクハラの手本を見せてやる、と名乗りを上げたゼル先生。
生徒会長を隣に座らせ、髪を梳いたり鼻を突っ込んで香りを嗅いだり…。
ゼル 「うむ、本当にいい手触りじゃ。お次は、と…」
ブルー 「先に言っとくけど、スキンケアも適当だよ?」
ゼル 「なんと! それでこの柔らかさとは奇跡じゃな」
キスしたくなってしまうわい、とゼル先生は生徒会長の頬にチュウ。
やんやと囃す先生方は誰一人として止めません。
教頭先生だけが声も出ないほどショックを受けておられますけど…。
ジョミー「えっと…。止めなくってもいいのかな?」
キース 「放っておけ。ブルーを見てみろ、明らかに面白がってるぞ」
サム 「くうっ、いいなぁ、ゼル先生…。ブルーの頬に…」
キース 「お前も惚れていたんだったな。行ってくるか?」
サム 「いや、俺も途中でズッコケそうだし…。セクハラなんてさ」
シロエ 「まだエスカレートしそうですもんね、今度は手ですよ」
マツカ 「握ってますねえ…」
スウェナ「スケベ爺って感じよね」
ゼル先生、生徒会長の手を握った後は思い切り撫で撫でしております。
すべすべのお肌がたまらないようで、手の甲にブチューッ。
ゼル 「若いもんはええのう、吸い付くような肌が最高じゃ」
ブルー 「特に手入れはしていないけど?」
ゼル 「ふむふむ、すると身体もかのう?」
ブルー 「ボディーソープで洗うだけ、ってね」
ゼル 「是非とも脱がしてみたい所じゃが、人目があるでのう…」
お触りだけで我慢するか、とゼル先生の手は生徒会長の腰へ。
そこから更に下へと辿って、お尻をサワサワ。
ゼル 「おお、おお、こっちも素晴らしいわい。極楽、極楽」
ブラウ 「触り甲斐があるってかい?」
ゼル 「直に触れば桃も裸足で逃げ出すかものう…」
ブルー 「それ、褒め言葉になっていないよ」
これでも男なんだけど、と溜息をつく生徒会長。
お尻の触り心地を褒められたって、男は嬉しくないですよねえ?
2012/04/21 (Sat)
☆セクハラ続行中
ほろ酔い加減の先生方が煽りたてる中、セクハラはまだ続いております。
お尻から太ももに移動した手はねちっこく…。
ゼル 「いやいや、実にいい感じじゃ。ちと膝枕もしてみたいのう」
ブルー 「どうぞ御自由に。寝心地は保証出来ないけどさ」
ゼル 「寝心地と来たか。いっそ今夜は二人で寝るか?」
ブルー 「シーッ! ハーレイに聞こえたら大変だよ」
ゼル 「おお、そうじゃった、そうじゃった。ヘタレがおったのう」
ブラウ 「とっくに聞こえてないと思うよ、あのとおりだから」
ヒルマン「鼻血に酒は悪いんじゃないかと思うのだがね」
エラ 「止めないでくれと言ってましたし、よろしいのでしょう」
ハーレイ「…ヘタレの何が悪いというのだ、私はだな…」
ブルーのためを思って清く正しく美しく、と一人で飲んでいる教頭先生。
鼻にはティッシュが詰まっております。
ブルー 「清く正しいお付き合いだって? まだ始まってもいないのに」
ゼル 「あんな阿呆は放っておけ。男は不言実行じゃ!」
ブラウ 「ちょーっと触りすぎじゃないのかい、そんなとこまで」
ゼル 「何を言うんじゃ、セクハラと痴漢は紙一重じゃぞ!」
ブルー 「えっと…。流石にそこは…。その気になっても誰もいないし」
ゼル 「わしという素晴らしい男がおるじゃろうが!」
ブルー 「男の趣味は無いんだってば、女性専門」
ゼル 「なんじゃ、正気か。つまらんのう」
ブラウ 「ゼル…。あんた、そっちの気もあったのかい?」
ゼル 「あるわけなかろう、お触りは極めてなんぼなんじゃ」
ヒルマン「その心意気は分かるがね…。ハーレイはもうドン底のようだ」
エラ 「やりたくても出来ないことを目の前で披露されたのですし…」
ブルー 「ふふ、触られてみただけのことはあったかな?」
ハーレイ「…どうせ私は甲斐性なしだ。鼻血しか出せん情けない男だ」
それでもブルーが好きなんだ、と教頭先生はブツブツと。
巻き返しのチャンスはあるんでしょうか…?
2012/04/22 (Sun)
☆甲斐性なしの末路
ゼル先生による生徒会長へのセクハラ、一段落したようでございますが。
一連の行為を見せつけられた教頭先生はドン底です。
ハーレイ「何故だ、どうしてゼルに先を越されてしまうのだ…」
ブラウ 「甲斐性なしだからだろ、さっきから自分で言ってるくせに」
ハーレイ「…やはり男は甲斐性なのか…」
もう駄目だ、と杯を呷る教頭先生の横から生徒会長が。
ブルー 「違うね、男は度胸なんだよ。君も聞いてたと思うけど」
ハーレイ「そう言えばそんな話もあったような…」
ブルー 「うん、雛祭りの宴会でね。ジョミーが勘違いしちゃったけど」
ジョミー「ちょ、ちょっと…」
ブラウ 「なんの話だい? ちょいと面白そうだね」
ブルー 「男は度胸だって教えてあげたら、お念仏を始めちゃったんだ」
ゼル 「念仏じゃと?」
ヒルマン「ふうむ…。度胸と読経を間違えたのかね?」
ブルー 「そうなんだよ。なにしろ酔っ払うと坊主宣言だしねえ」
ブラウ 「そりゃいいや。ハーレイもそっちの読経が似合いそうだよ」
ゼル 「まったくじゃ。セクハラも出来ん男はクズじゃでな」
結婚よりも出家が似合いじゃ、とゼル先生が言えばエラ先生も。
エラ 「恋に破れて出家というのは王道ですわね」
ゼル 「この際、ハーレイも坊主宣言というのはどうじゃ?」
ハーレイ「ぼ、坊主……」
ブルー 「いいねえ、ぼくは弟子にしたくはないけれど」
ヒルマン「確かキースも弟子を取れるのではなかったかね?」
キース 「そ、そういう資格は持っていますが…」
ブラウ 「じゃあ、弟子に取りな。初弟子だよ」
ハーレイ「わ、私にキースの弟子になれと?」
ブラウ 「仕方ないだろ、ブルーは弟子を取らないんだし」
エラ 「失恋した相手に弟子入りも悲恋で良さそうですけど…」
ゼル 「叶わぬ恋じゃな。それもなかなか美しいわい」
泣ける話じゃ、とゼル先生は感極まった様子です。
生徒会長に弟子入りするか、キースの弟子か。
教頭先生にまさかの坊主フラグが…?
2012/04/23 (Mon)
☆出家とその弟子
結婚よりも出家がお似合い、と言われてしまった教頭先生。
叶わぬ想いを抱いて生徒会長に弟子入りするか、キースの弟子になるか。
いきなりピンチでございますけど、御本人は。
ハーレイ「そ、そうか…。ブルーの弟子という道もあるか…」
ブラウ 「ん? 土下座して弟子入りを頼むのかい?」
ブルー 「えーっと…。弟子にはしたくないって言ったけど?」
ゼル 「何を言うのじゃ、悲恋じゃぞ? 師匠には手出し出来んしな」
エラ 「見詰めるだけで何も出来ない…。美しい話ではありませんか」
ヒルマン「坊主の世界は上下関係が厳しいそうだね、いいと思うが」
弟子にしてしまえば生徒会長の危険も無くなる、とヒルマン先生。
今のままだと「一人で教頭先生の家に行ってはいけない」わけですし…。
ブルー 「うーん…。弟子にして身の回りの世話をさせるのもアリか」
サム 「えっ? その役目は俺が狙ってたのに!」
ブラウ 「おやおや、ライバル出現ってね。どうすんだい、ハーレイ」
ハーレイ「…ブルーの世話…」
ブルー 「具体的に言ってあげようか? お風呂で背中を流すとかさ」
ハーレイ「せ、背中…」
教頭先生の鼻血、再び決壊。
妄想が止まらないようですけども、ゼル先生がカカカと笑って。
ゼル 「勘違いはいかんぞ、ハーレイ。背中を流すだけで終わりじゃ」
ブルー 「それ以上のことはお断り…ってね。あくまで弟子だし」
ハーレイ「し、しかし…。お前の傍にはいられるのだろう?」
ブルー 「それはもちろん。呼ばれたらすぐに飛んでこなくちゃ」
エラ 「あら、同居ですか? それは少々問題が…」
ブラウ 「かまわないじゃないか、同棲じゃなし」
ハーレイ「ど、同居…。ブルーの家に…」
ヒルマン「弟子ならブルーに仕えるべきだね。ぶるぅが監督するだろう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お手伝いさんみたいなものだね!」
頑張って家事を仕込まなきゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
教頭先生はこのまま仏弟子まっしぐらなのか…?
2012/04/24 (Tue)
☆出家には得度
教頭先生が生徒会長に弟子入りをすれば、同居出来るそうでございます。
ただし師僧とその弟子ですから、生徒会長に手は出せませんが…。
ブラウ 「ハーレイ、決心はついたかい? ブルーと夢の同居だよ」
ハーレイ「う、うむ…。ブルーがそれでいいのなら…」
ブルー 「夜桜に免じて許可しようかな? 篝火もよく映えそうだし」
全員 「「「篝火?」」」
ブルー 「出家には得度が必須だろ? 得度とくれば剃髪だよね」
ハーレイ「て、剃髪?」
ブルー 「そう、剃髪。有髪のままで同居させるとでも? このぼくが」
ブラウ 「なるほど、それで篝火なのかい。剃りたてはよく光りそうだ」
ゼル 「いやいや、頭皮は日頃の手入れが大切なんじゃぞ」
わしの方がよく光るわい、とゼル先生は頭皮の自慢。
しかし教頭先生はそれどころではなく…。
ハーレイ「そ、その条件は絶対なのか?」
ブルー 「邪な心は髪と一緒に捨てました、って姿勢が大切」
エラ 「それでこそ悲恋が引き立つのです。叶わぬ恋が美しいのです」
ゼル 「ここはスッパリいかんかい! ささ、髪と別れの杯じゃ」
まずは飲め、と特大の杯を差し出すゼル先生。
教頭先生が杯を持つと先生方がお酒をトクトクと。
ブラウ 「一気にググーッと飲んじまいな。気分がグンと大きくなるよ」
ハーレイ「し、しかし…。坊主になるのは…」
ブルー 「大丈夫。その道の先達をつけてあげよう」
全員 「「「先達?」」」
ブルー 「ジョミー、出番だ。ハーレイの兄弟子として頑張りたまえ」
ジョミー「えっ? な、何を?」
ブルー 「高らかに坊主宣言ってね。ここは一発、景気良く!」
ブラウ 「待ってました! それじゃジョミーにも早速一杯」
ジョミー「い、嫌だってば! なんでぼくが!」
ゼル 「わしらの酒が飲めんのか? 美味いんじゃぞ」
これは秘蔵の大吟醸で…、とゼル先生は力説しておられます。
その間に生徒会長がグラス片手にコソコソと。
グラスの中身はオレンジジュース…?
2012/04/25 (Wed)
☆未成年はジュース
酔いが回り始めたらしい長老の先生方。
教頭先生を坊主にするべく囃し立てておられ、ジョミー君にもお役目が。
ブラウ 「いいかい、ハーレイの兄弟子だよ? 素晴らしいじゃないか」
ヒルマン「そうだよ、君の方が上の立場になるのだからね」
エラ 「先生よりも偉い生徒はブルーだけですし…」
ゼル 「頑張れ、少年! ハーレイだけでも従えんかいっ!」
ジョミー「で、でも…。ぼくも本物のお坊さんってわけじゃ…」
キース 「安心しろ、住職の資格が無いだけだ。兄弟子にはなれる」
ジョミー「ちょ、ちょっと! 止めてくれてもいいじゃない!」
キース 「悪いな、俺は先生方には逆らわないんだ。礼を失する」
ゼル 「ふむふむ、生徒の鑑じゃな。ジョミーもキースを見習わんと」
ブルー 「不出来な弟子で申し訳ない。なかなか上手く仕込めなくって」
ブラウ 「いいじゃないか、飲ませりゃ一発解決だろ?」
ブルー 「だからさ、そこが難しいんだよ。既に警戒モードだしね」
ジョミー「当たり前じゃないか! 飲んだらマズイし!」
ブルー 「未成年は黙ってジュースってわけ? まあ、落ち着いて」
桜に争いは似合わない、とグラスを差し出す生徒会長。
たっぷりと注がれているのはオレンジジュースでございます。
ジョミー君は一気に飲み干し、「おかわりっ!」と勢いよく追加注文。
ブルー 「またジュース? ジュースだけでは盛り上がらないよ?」
ジョミー「教頭先生の兄弟子なんか御免だし! 坊主宣言もお断り!」
ゼル 「つまらんのう…。ハーレイ、なんとか言わんかい!」
ハーレイ「い、いや…。無理強いは良くないかと…」
ブラウ 「それはあんたの髪のことかい? ジョミーと飲みなよ」
ヒルマン「兄弟の杯を交わすというのもいいものだね」
ブルー 「じきにそういう流れになるかと…。ねえ、ジョミー?」
ジョミー「おかわりっ!」
ジュースの何処が悪いんだ、とジョミー君の目が据わっております。
グラスの中身は本当にジュース?
2012/04/26 (Thu)
☆坊主へのお誘い
ジュースのおかわりを繰り返すジョミー君、様子が変でございます。
生徒会長が手渡すペースでは足りず、グラスをお箸でチンチンチン…と。
ジョミー「ジュース、まだぁ? 喉が渇いた!」
ブルー 「喉よりも心が乾いてないかい? 師僧に催促はいけないねえ」
ジョミー「あ、そうか。感謝の心でお念仏だっけ…。南無阿弥陀仏」
頂きます、と合掌してから注がれたオレンジジュースをクイーッ。
これは明らかにおかしいですよ?
ゼル 「なんじゃ、ジョミーはどうなったんじゃ?」
ブルー 「あの手のカクテルって美味しいんだよね、ジュースそのもの」
エラ 「飲ませたのですか?」
ヒルマン「いいではないかね、宴会なのだし。そろそろ坊主宣言かな?」
ジョミー「あ、ヒルマン先生にも分かります? お坊さんの魅力!」
ヒルマン「魅力とは?」
ジョミー「偉くなったら誰もがペコペコしてくれるんです!」
キース 「…それは何かが違うと思うが…」
ジョミー「なにさ、ぼくより少し偉いと思って! ケチつけないでよ!」
サム 「始まったぜ…」
シロエ 「緋色の衣を目指すんですよね、ジョミー先輩…」
ジョミー「決まってるじゃない、早く高僧にならないと!」
ブルー 「その前に古参はどうだろう? ハーレイが君より格下とか」
ジョミー「いいかも…」
少しでも威張れる立場がいい、とジョミー君は思ったらしく。
ジョミー「教頭先生、この際、出家しませんか?」
ハーレイ「い、いや、私はだな…」
ジョミー「簡単ですって、出家くらい! 一緒にお念仏を唱えましょう」
ブルー 「ほら、ハーレイ。御指名だよ?」
ハーレイ「うう…。お前の弟子は魅力なのだが、髪がだな…」
ゼル 「ふん、髪で四の五の言うんじゃったら、ハゲの勝ちじゃな」
全員 「「「は?」」」
ゼル 「わしがブルーの弟子になるんじゃ!」
晴れてお触りし放題、とブチ上げているゼル先生。
生徒会長に触りたいとは、酔っ払った挙句にセクハラ爺の誕生ですか?
2012/04/27 (Fri)
☆夜桜に乾杯!
坊主の魅力を語り始めたジョミー君やら、弟子入り志願のゼル先生やら。
宴は乱れて参りましたが、生徒会長はのんびりと。
ブルー 「ゼルが弟子ねえ…。背中を流して貰うのもいいかな?」
ゼル 「スキンケアの方も任せておけ! 毎晩きちんと隅から隅まで」
ブラウ 「お触りがクセになったのかい?」
ゼル 「あの肌は素晴らしかったんじゃぞ? 花は愛でんと」
ヒルマン「確かに花は愛でてこそだね、この夜桜も素晴らしい」
ブルー 「じゃあ、そういうことでゼルが出家、と」
ハーレイ「ま、待ってくれ! 私の立場は…」
ブラウ 「行動もせずによく言うよ。まずは出家だ」
ジョミー「教頭先生、ぼくと一緒に頑張りましょう! お念仏です!」
エラ 「あら、その前にゼルがお念仏でしょ?」
ゼル 「ふむ、そうじゃな。南無阿弥陀仏…。これでいいかのう?」
ブルー 「上出来、上出来。ぶるぅ、剃刀を用意してくれるかな?」
髪は無くても得度には必須、と微笑む生徒会長ですが。
ハーレイ「弟子は私だ! ゼルには譲らん」
ゼル 「ならば剃れい! その頭では坊主にはなれん」
ジョミー「えー、そんなことないですよお~。ぼくも髪の毛ありますし」
ハーレイ「感謝する、ジョミー。ぜひ兄弟子になってくれ」
ジョミー「もちろんです! ゼル先生もなるんですよね、お坊さん」
ゼル 「ハーレイには負けておれんしのう…。坊主万歳じゃ!」
なにやらタッグが組まれたようでございます。
坊主志願と先輩格とで兄弟弟子の杯が交わされておりますが。
ブラウ 「…どうするんだい、あの連中」
ブルー 「坊主宣言が三人前かぁ…。想定外だよ」
エラ 「ジョミーはともかく、大人が酒に飲まれるなんて…」
ヒルマン「余興だよ、余興。我々は夜桜に乾杯だ」
ブルー 「夜桜と坊主宣言にね。…南無阿弥陀仏」
全員 「「「南無阿弥陀仏ー!」」」
とんでもない音頭で乾杯の後はドンチャン騒ぎ。
長老の先生方との夜桜の宴、これにて中継終了です~。
2012/04/28 (Sat)
☆ゴールデンウィーク!
やって来ました、ゴールデンウィーク。
シャン学メンバー、この季節はシャングリラ号で宇宙への旅が定番です。
今年も皆で計画を練り、5月3日からの乗船許可を見事にゲット。
連休前半は混雑を避けて生徒会長の家でダラダラと過ごし…。
ジョミー「やったね、いよいよ明日からシャングリラ号!」
キース 「ブルーたちは一足先に行っちまったし…」
シロエ 「ぶるぅの部屋も閉まってますからファミレスにしますか?」
スウェナ「そうね、真っ直ぐ帰るのもつまらないものね」
サム 「後でカラオケ行こうぜ、カラオケ!」
マツカ 「えっと…。明日は早いんじゃなかったですか?」
キース 「俺の家に迎えが来るのは朝の7時半だと聞いたが」
ジョミー「ぼくの家は7時だったっけ…」
シロエ 「ウチは7時15分です。早起きは慣れてますけれど…」
サム 「やべえ、俺んちも7時過ぎなんだ。カラオケはやめとくか」
マツカ 「遅刻したら御迷惑がかかりますしね」
キース 「出航が遅れたりしたら怒鳴られるだけでは済まんしな」
スウェナ「ファミレスだけにしときましょ。それが一番」
ジョミー「早起きかぁ…。でも、宇宙に行けるんだから我慢しようっと」
こういう会話が出来るだけあって、他の生徒は下校済み。
シャン学メンバーは相談を終え、鞄を提げてファミレスへと。
そして翌朝、お迎えのマイクロバスが。最終はキース君でございます。
シド 「おはようございます」
アドス 「おはようございます。今日から倅がお世話になります」
キース 「おはようございます。よろしくお願い致します」
シド 「さあ、乗って、乗って。では、行って参ります」
イライザ「息子をよろしくお願いします」
山門の前で深々とお辞儀するアドス和尚とイライザさん。
シド先生が運転するマイクロバスは元老寺を発車し、空港へ。
もちろん普通の空港などではございません。
シャングリラ学園の私有地でシャトルが発着する専用空港。
宇宙はもうすぐそこですよ~!
2012/04/29 (Sun)
☆シャングリラ号へ
シャングリラ号との往復のために、専用の空港を持つシャングリラ学園。
なんとも凄い話ですけど、シャン学メンバーにとっては当たり前。
シド 「さあ、着いたよ。シャトルの準備は出来ているから」
全員 「「「お世話になりまーす!」」」
シャトルに乗り込み、シド先生の操縦で空へ。
雲一つない青空を上昇してゆけば、シャングリラ号が待っております。
格納庫に着くと居住区に向かい、シド先生が部屋割りを。
シド 「今年は此処から此処までだから、好きに使って」
キース 「シド先生は今からブリッジですか?」
シド 「ああ。これでも一応、操舵士だしね」
ジョミー「カッコいいなぁ…。ぼくもあの舵、触ってみたいな」
シド 「ソルジャーに頼んでみるといい。機会があるかもしれないよ」
ジョミー「えっ、ホント?」
シド 「今回は色々と特別だから、もしかしたら…ね」
それじゃ、とブリッジに向かうシド先生。
今回は特別だという話ですが、それはどういう意味なんでしょう?
ジョミー「なんか知らないけど、特別だって! ぼくたちのことかな?」
キース 「分からんぞ。おかしなことにならなきゃいいが」
シロエ 「なんですか、それ」
キース 「いや、なんとなく…だ。特別待遇は有り得ないような…」
嫌な予感がするんだが、とキース君は首を捻っています。
ともあれ、まずは部屋に荷物を、と適当に分かれて居場所をゲット。
それから共有スペースになる大きめの部屋に集まりましたが。
シロエ 「えっと…。出航準備っていつもこんなにかかってました?」
キース 「そういえば…。まだ艦内放送が入らないな」
ジョミー「シャングリラ、発進! ってヤツだよね? 教頭先生の」
サム 「聞き逃したってことはねえよな?」
スウェナ「それは無いでしょ、あれは全部の部屋で聞こえる筈よ」
マツカ 「何か手間取っているんでしょうか?」
教頭先生の号令はまだ入りません。
宇宙の旅に出発するのは予定より遅れてしまうとか…?
2012/04/30 (Mon)
☆盛り髪でいこう
ゴージャス姫スタイルにメガ盛りなんだ、と宣告された男子一同。
焦って逃げようと致しましたが、扉をサイオンで封じられているようで…。
ぶるぅ 「はい、一人ずつ順番だからね。届かないから座ってよ」
キース 「ジョミー、お前が一番だ。着付けも一番だったしな」
サム 「そうそう、喜んで譲ってやるぜ」
ジョミー「ちょ、なんで…!」
シロエ 「栄えある一番じゃないですか。グレイブ先生もお好きですよ」
ジョミー「あれは一位だって!」
キース 「そう喚くな。ぶるぅが目指すのは可愛さなんだぞ」
ガシッとジョミー君の肩を掴んで椅子に座らせるキース君。
早速「そるじゃぁ・ぶるぅ」が小さな椅子に乗って金髪のウイッグを…。
シロエ 「うわー、本気で結ってますよ、アレ」
スウェナ「メガ盛りだって言ってたでしょ? 盛り上げなくっちゃ」
キース 「し、しかしだな…。あんなに高く結い上げなくても…」
ぶるぅ 「キースは高いの好きじゃないんだね? じゃあ、クルクルかな」
キース 「クルクル?」
ぶるぅ 「低めに盛って巻髪がいいね、うんとゴージャスにしなくっちゃ!」
キラキラの簪を挿してリボンもつけて、と言われたキース君は顔面蒼白。
黒髪の男子は色とりどりのデコパーツ入りのスプレーも外せないそうで。
男子一同「「「人生、終わった…」」」
スウェナ「そんなことないわよ、素敵よ、ジョミー」
ジョミー「この頭の何処が素敵だなんて言えるのさ!」
鏡に映ったジョミー君の髪は高く盛られてデコられています。
しかもそれだけで終わりではなく、ベールを付けられ、襟元にレース。
姫スタイルというヤツでございます。他の男子も似たような運命を辿り…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルー、みんなの用意が出来たよ!」
ブルー 「うん、いいね。それじゃ女子会を始めようか」
女同士で、と笑顔の生徒会長。
皆の視線は生徒会長の衣装に釘付けです。
御自慢の緋色の法衣に立派な袈裟。この格好で女子会だなんて、反則では?
2012/03/16 (Fri)
☆法衣で女装
振袖も髪も思い切り派手にデコられてしまった男子たち。
女子会だけに姫スタイルでも仕方ない、と諦めてリビングに戻ってみれば、
待ち受けていた生徒会長は緋色の法衣でございます。
これでは全く普段通りなわけでして…。
ジョミー「ずるいよ、それ! 女子会だって言ったくせに!」
ブルー 「だから着替えておいたじゃないか。ほら、ぶるぅだって」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お供のお稚児さんだもん!」
いつの間にやら緋色の袴に金襴の衣を着ている「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
確かにお稚児さんの格好ですし、女児向けの衣装のようですが。
キース 「ぶるぅは分かった。だが、あんたのは反則だろうが!」
ブルー 「どの辺りが? これでも尼僧のつもりなんだけど」
キース 「緋色の衣の尼僧だと? 緋色は大僧正しか着られないんだぞ!」
ゴージャスな巻髪を揺らして激怒されても迫力は皆無。
生徒会長に突き付けた指はレースの手袋に包まれてますし…。
ブルー 「デコられたショックでボケたらしいね。大本願を忘れるとは」
全員 「「「大本願?」」」
ブルー 「ぼくたちの宗派の大本山の一つ。トップは代々、尼僧なんだよ」
キース 「…畜生、俺としたことが…。大本願は大僧正だな」
女性もアリか、と項垂れているキース君。
マツカ君の山の別荘の近くに、二つの宗派の大本山を兼ねる大きなお寺が
あるそうで。
璃慕恩院の系列が大本願、恵須出井寺の系列が大勧進と呼ばれるのだとか。
ブルー 「だから立派な女装だってば。君たちの衣装より格式が高い」
ジョミー「それってズルイ…」
ブルー 「嫌なら法衣を許すけど? お坊さんスタイルなら君も無問題」
ジョミー「えっ、ホント!?」
ブルー 「ただし頭は丸坊主でね。それが嫌なら姫スタイルで」
ジョミー「このままでいいよ、諦めたよ!」
Aブルー「へえ…。みんな、なんだかゴージャスだねえ?」
こんにちは、と現れたのはソルジャーです。
雛祭り女子会は無事に開催出来るんでしょうか…?
2012/03/17 (Sat)
☆秘密の花園
生徒会長の法衣も尼僧スタイルということで、この場は無事に女子ばかり。
雛祭り女子会、いざ開幕かと思われた所へソルジャーが…。
ブルー 「何しに来たのさ、せっかくみんなで…」
Aブルー「宴会なんだろ、雛祭りの? ちゃんと来るって予告はしたよ」
ブルー 「雛人形も立派に飾ってくれちゃったよねえ、シールドをかけて」
Aブルー「埃も防げてお役立ち、ってね。で、宴会の御馳走は何?」
ブルー 「その前に出てってくれないかな。宴会は男子禁制なんだよ」
Aブルー「えっ?」
ブルー 「ぼくの雛人形ってことだし、主役はぼく。でもって女子会!」
Aブルー「なんだい、それは?」
キース 「俺たちの世界で流行りなんだ。女子だけで集まる会のことだ」
ジョミー「言っておくけど、好きでやってるわけじゃないしね!」
シロエ 「会長の鶴の一声なんです。ぼくだって大いに不本意ですよ」
Aブルー「ああ、なるほど…。つまり女装ってわけだね、全員」
ブルー 「そういうこと! 君には参加資格は無い」
ソルジャーは紫のマントのソルジャーの正装でございます。
生徒会長の法衣と違って、女装と言い抜けるのは流石に無理というもので。
Aブルー「ぼくを追い出すための女子会なのかい? 息抜きは不可と?」
昨日もミュウの救出作戦があったばかりなのに、と嘆くソルジャー。
何かと言えば日頃の苦労を持ち出してくるのがソルジャー流です。
ブルー 「…居座る気だね? あわよくば君も、と思ったんだけど」
Aブルー「他にも誰か追い出す予定? だったら余計に居座りたいね」
楽しそうだし、とソルジャーは男子たちを見回しております。
Aブルー「女装すれば参加出来るんだろう?」
ブルー 「やりたいんなら止めないけどさ。でも上品に纏めてほしいな」
ぼくとおんなじ顔なんだから、と生徒会長は深い溜息。
参加権を勝ち取ったソルジャー、大喜びで着替えに出掛けましたが。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」が手伝うのですが、どんな女装になるのやら…。
2012/03/18 (Sun)
☆花園増殖中
雛祭り女子会に男子が出るには女装が必須。
宴会だの御馳走だのに目が無いソルジャー、女装して参加するつもりです。
ブルー 「なんだか嫌な予感がする…」
キース 「法衣を貸せばよかったんだ。墨染めだったら特に問題ないぞ」
ブルー 「あっ、そうか! ぼくのヤツしか頭になくて…」
キース 「銀青様の盲点だな。坊主でもないヤツに緋色は貸せん、と」
ブルー 「うん。なるほど、ジョミーの法衣を貸せばいいんだ」
ジョミー「だったらソルジャー、坊主頭にしないとズルイよ!」
その条件のせいで法衣を着るのを諦めたんだ、と言うジョミー君。
しかしソルジャーがそんな条件を飲むとも思えず、揉めている内に…。
Aブルー「やあ、お待たせ。…似合ってるかな?」
キース 「そんな地味な赤が何処にあった!?」
ジョミー「ひどいや、別のを用意するなんて! …あれ? あの模様…」
Aブルー「見覚えのあるヤツだろう? 着たら印象が変わるんだよ」
ブルー 「よかった…。ぶるぅ、いいのを選んでくれたね」
ぶるぅ 「あのね、ピンクがいいっていうからダメって言ったの!」
レースもファーも断ったよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
姫スタイルを希望なソルジャーを必死に止めていたのだそうで…。
Aブルー「もっとゴージャスにしたかったのに…」
ブルー 「本来、着物はそういうものだよ! 姫スタイルが外道なんだよ」
キース 「気に入らないなら俺のと替えてやってもいいが」
Aブルー「ホントかい?」
シロエ 「あっ、ぼくのなんかどうですか? ほら、ピンクですよ」
ジョミー「ぼくのも似合うと思うんだけど…」
ブルー 「全員却下! ぼくと同じ顔で姫スタイルは不可!」
振袖だけで充分だよ、と生徒会長が叫んだ所でチャイムの音が。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ハーレイ「おっ、可愛いな、ぶるぅ。お雛様か?」
今日は雛祭りの宴会だしな、と教頭先生の声が玄関の方で。
そういえば招待客でしたけど、これからどういう展開に?
2012/03/19 (Mon)
☆女子会の事情
ソルジャーの乱入で混乱気味だった雛祭り女子会。
そこへ教頭先生がやって来てしまいました。招待客なのは確かですけど…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 最後のお客様だよ!」
ハーレイ「すまん、すまん、遅くなって。……えらく華やかな雰囲気だな」
ブルー 「そりゃあ、女子会の会場だもの」
ハーレイ「女子会?」
なんだそれは、と首を傾げる教頭先生はスーツをお召しでございます。
ネクタイもきちんと締めておられますし、何処から見ても男性で。
ブルー 「雛祭りの宴会だって招待状に書いたよね?」
ハーレイ「うむ。とっておきのスーツを着て来たんだぞ、ハレの席だしな」
ブルー 「分かってるじゃないか。でもさ、君は古典の教師だろう?」
もう少し文化を理解しないと、と溜息をつく生徒会長。
ブルー 「本来、雛祭りは女性のイベントなんだよ」
ハーレイ「し、しかし…。雛祭りだから宴会をすると…」
ブルー 「その後、事情が変わったのさ。雛人形を買ったものだから」
ハーレイ「雛人形? …そこのヤツをか?」
ブルー 「せっかくだから盛り上げたいと思ってね。それで女子会」
ぼくの雛人形だもの、と生徒会長は自慢しております。
シャン学メンバーが買いに行き、マツカ君が支払った件はスルーらしく…。
ブルー 「これだけの雛人形はそうそう無いよ? 宴会もそれに相応しく」
ハーレイ「なるほど、見事な雛人形と道具だな。凄いじゃないか」
Aブルー「そりゃあ、嫁入り道具だしね」
ハーレイ「は?」
ブルー 「余計なことは言わなくていいっ!」
Aブルー「ブルーの嫁入り道具らしいよ、そこの連中が買ったんだ」
ヤバイ、と青ざめるシャン学メンバー。しかし…。
ブルー 「いわゆる若気の至りってヤツ? だから女子会」
ハーレイ「よく分からんが…」
ブルー 「仕返しも兼ねているんだよ」
ハーレイ「それで女装か」
納得している教頭先生、ソルジャーを見ておられます。
顔がほんのり赤いんですけど、まだ白酒は出ていませんよ?
2012/03/20 (Tue)
☆女子会に男性
女子会と化した雛祭り宴会の会場に男性が一人。
スーツ姿で浮き上がっている教頭先生、頬を赤らめていらっしゃるようで。
ハーレイ「嫁入り道具か…」
ブルー 「それが何か? 言っておくけど、嫁に行く気は無いからね」
ぶるぅ 「えっとね、ハーレイがぼくのパパになるのはダメなんだって」
残念だよぅ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は未練たらたら。
御伽犬を買う時にも「ハーレイは子供が好きだよ」と言ってましたし…。
ハーレイ「すまないな、ぶるぅ。結婚はブルーが許してくれんとな…」
ブルー 「で? さっきから顔が赤いよね。おまけに視線がアヤシイけど」
ハーレイ「い、いや…! こういう姿も色っぽいな…と」
ブルー 「色っぽい…?」
ハーレイ「ち、ちが…! 今のは口が勝手に…!」
ブルー 「嫌な予感はコレだったか…。そっちのブルーが気になるんだろ!」
ハーレイ「違う、あの振袖をお前が着たら見合いの席に映えそうだと…」
ブルー 「お見合いと来たよ…。ぼくにアレを着て出て来いと!?」
生徒会長、ブチ切れそうでございます。
妄想は教頭先生の常ですけれど、女装のソルジャーを見ても妄想されては
腹が立つのも数百倍というヤツで。
ブルー 「そもそも女子会に男が出てきて四の五の言うのが間違いだし!」
ハーレイ「しょ、招待状には女子会だとは書かれていなかったぞ?」
ブルー 「事情が変わったと言っただろ! 出たいんだったら出直して!」
ハーレイ「出直す…?」
ブルー 「そう、女子会に相応しく! 此処は秘密の花園なんだよ!」
とにかく男子禁制だから、と生徒会長は叫んでおりますが。
Aブルー「そうかなぁ? ハーレムっていうのも悪くないかと」
男子全員「「「ハーレム!?」」」
ハーレイ「は、ハーレム…」
Aブルー「いいねえ、ハーレム! ハーレイと一文字違いじゃないか」
この際、花園に男が一人、とソルジャーは楽しそうな顔。
女装男子多数の秘密の花園。入ってしまった教頭先生の運命や如何に…?
2012/03/21 (Wed)
☆女子会の理由
秘密の花園に踏み込んでしまった教頭先生。
女子会に相応しい姿で出直してこい、と生徒会長が叫ぶ一方、このままで
いいとソルジャーが主張しております。
Aブルー「せっかく男が一人なんだよ? ハーレム気分でいいじゃないか」
ブルー 「誰が得をするっていうのさ、ハーレムなんか!」
キース 「…やはり教頭先生じゃないか? 言いたくはないが」
Aブルー「うんうん、キースは分かっているね。男性は今や貴重な存在」
大事にしなくちゃ、とウインクするソルジャー。
教頭先生はオロオロしておられますが…。
Aブルー「これだけ女性が溢れているんだ、選び放題で遊んだら?」
ハーレイ「え、選び放題…」
Aブルー「そう、誰を選ぶも君次第! べったり侍らせて飲み放題で」
ブルー 「却下! 誰が主催の宴会だと思っているんだい?」
Aブルー「君だろう? 嫁入り道具を見せびらかして婿探し中」
ブルー 「なんでそういうことになるのさ! 募集してないし、婿なんか!」
Aブルー「それは残念。じゃあ、ブルー以外で楽しくやろうよ」
ぶるぅ 「えと、えと…。ハーレイ、このままでいいの?」
Aブルー「うん。御馳走を作ってあるんだろう? みんなでパァーッと」
ブルー 「女子会と言ったら女子会だってば! 男子禁制!」
そもそも女子会というものは…、と滔々と説く生徒会長。
女子だけで集まって賑やかに騒ぐ今の流行りを知らないのか、と罵倒して。
ブルー 「とにかく、さっさと出て行くんだね。男に用は無いんだよ」
Aブルー「なるほどねえ…。やっと分かった、それで女子会だったのか」
ハーレイ「は?」
Aブルー「ぼくも追い出されかけたクチなんだよ。その時にさ…」
追い出したい人が他にもいると言われたんだ、というソルジャーの言葉に
教頭先生は大ショック。
ハーレイ「じょ、女装してまで追い出したいと…」
ブルー 「事情が変わったと言ってるし! それとも参加を熱烈希望?」
秘密の花園に男が一人。教頭先生の明日はどっちだ?
2012/03/22 (Thu)
☆女子会に出たい
男子禁制の秘密の花園。
自分を追い出すための女子会だと知った教頭先生、呆然自失でございます。
とっておきのスーツでキメてきたのに、男はお呼びでないそうで…。
ブルー 「女子会に男は困るんだよ。女同士で気楽にやるのが目的だしね」
ハーレイ「私が参加したいと言ったら…? 招待状は貰っているんだ」
このとおり、と招待状を取り出す教頭先生。
生徒会長は封筒を開け、招待状をチェックして…。
ブルー 「この時点ではただの宴会。今は女子会、参加は女子のみ」
ハーレイ「さっき、参加を希望するか、と訊いたじゃないか」
ブルー 「なんだ、しっかり聞こえてたんだ? 大ショックでも」
Aブルー「藁にも縋る思いなんだよ、嬉しい言葉は聞こえるものさ」
ブルー 「いいけどね…。じゃあ、もう一度確認するけど、参加を希望?」
ハーレイ「もちろんだ。此処まで来たんだ、帰るのは辛い」
ブルー 「その視線! なんでブルーの方を見るかな?」
ハーレイ「す、すまん…。そのぅ、やはり着物は色っぽい方が…」
ブルー 「また言うし! 大ダメージで頭のネジも飛んじゃってるか…」
Aブルー「自分の欲望に正直なのはポイント高いと思うけどねえ?」
そういう男はヘタレない、とソルジャーは嬉しそうですが。
ヘタレない相手がお好みなのはソルジャーであって、生徒会長には無関係。
ブルー 「だったら君が引き取れば? 色ボケ男は女子会に不要」
Aブルー「参加条件は身元引受人? それなら、ぼくが喜んで」
ブルー 「ううん、君と一緒に此処から退場。二人でデートすればいい」
振袖は貸してあげるから、という展開に教頭先生は大慌て。
ハーレイ「ま、待ってくれ! 私はお前と一緒に宴会の方が…」
ブルー 「女子会に参加を希望なんだね? 後で後悔しないかい?」
ハーレイ「私も男だ、二言は無い」
誓って後悔することは無い、と仰る姿勢は素晴らしいですが。
女子会に参加希望の男の言葉に二言は無いって、言葉遣いは正しいですか?
2012/03/23 (Fri)
☆女子会へのステップ
女子会への参加を決意なさった教頭先生。
お目当ては生徒会長なのか、艶姿のソルジャーなのかは分かりませんが…。
ブルー 「君の意見は尊重しなくちゃいけないだろうね、招待した以上」
ハーレイ「では、此処にいていいのだな?」
ブルー 「その前に、着替え」
ハーレイ「は?」
ブルー 「ジョミーたちの格好を見れば分かると思うけど? 女子会だよ」
ハーレイ「ま、まさか私に女装しろと?」
ブルー 「それ以外に何があるっていうのさ、格調高く着物でね」
ハーレイ「男物しか持っていないぞ、正月用の」
ブルー 「君のクローゼットには最初から期待していない。…ぶるぅ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪」
パァァッと青いサイオンの光が溢れ、リビングに広がる色とりどりの着物。
何本もの帯や真っ赤な長襦袢なども揃ってますけど、いったい何処から…?
Aブルー「あっ、そこの黒いの、華やかでいいね。着替えてもいい?」
ブルー 「無理無理、サイズが合わないよ。それに振袖とは違うしさ」
Aブルー「そうなのかい? …ホントだ、袖の形が違うね。なんか短い」
ブルー 「大人の女性はこういうスタイル! そうだろ、ハーレイ?」
ハーレイ「そ、それは確かにそうなのだが…。私には無理かと」
こんな大女はいないだろう、と教頭先生は申しておられますが。
ブルー 「女性用だと誰が言った? 女性用でも男性仕様!」
全員 「「「え?」」」
ブルー 「おかまバーのママの着物をお借りしたのさ、今は昼間だし」
お店は只今閉店中、と澄ました顔の生徒会長。
無断借用らしいですけど、分からないように戻すくらいは朝飯前で。
ブルー 「この宴会に安物は相応しくない。ママの着物は高いんだよ」
ぶるぅ 「えとえと、ハーレイに似合いそうなの、どれかなぁ?」
Aブルー「茶色のヤツはどうだろう? キャプテンの制服に色が似てるし」
ブルー 「なるほど…。ちょっといいかもねえ」
それなら帯は緑だよね、と、お見立て会の始まり始まり~。
2012/03/24 (Sat)
☆雛祭りの宴へ
教頭先生の参加条件は女装でした。それも着物の…。
体格が良くていらっしゃるだけに、女性向けの仕立てだと着られません。
そこでおかまバーのママの着物を無断借用することに。
ブルー 「うん、なかなか似合っていると思うよ」
ハーレイ「そ、そうだろうか…」
Aブルー「キャプテンの制服と同じ色だよ、そこに緑の帯だもの!」
ジョミー「模様も金が入ってるから、似た感じだよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様も揃ったし、お食事にする?」
ブルー 「遅くなったけど、始めようか。雛祭り女子会、賑やかにいこう!」
キース 「本気で女子会を貫くのか…。仕方ないがな」
やっちまったのは俺たちだし、と溜息をつくキース君。
飾り付けられた雛人形の前に緋毛氈が敷かれ、座敷机が据えられて。
ぶるぅ 「雛祭りはちらし寿司だよね! それに貝尽くし!」
Aブルー「へえ…。海の幸とは嬉しいね。来た甲斐があった」
キース 「手袋を外していいだろうか? 手袋で箸はキツイんだが…」
ブルー 「ああ、そのくらいは構わないよ? 外国の宮廷じゃないからね」
全員 「「「???」」」
ブルー 「女性は食事中も手袋着用、ってマナーの国があったのさ」
シロエ 「キツイですね、それ…」
ブルー 「キレた皇妃が撤廃したけど、自分の国は殆ど留守にしてたって」
キース 「ああ、放浪癖があった皇妃だな。ミュージカルのヒロインだ」
マツカ 「あの有名な皇妃ですか? 凄い美人の」
Aブルー「…食事中も手袋着用の凄い美人なら、ここにもいるけど?」
ブルー 「厚かましい! それにソルジャーの手袋は邪魔にならないし!」
ハーレイ「いや、美人だと思うぞ、お前そっくりなだけに惚れそうだ」
ブルー 「ハーレイ、開き直ったね? 惚れたんだったら差しつ差されつ!」
ぼくたちも大いに飲もうじゃないか、と生徒会長はブチ上げております。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」が手早く用意し、全員の前に杯が。
雛祭りには白酒ですけど、酒癖の方は大丈夫かな…?
2012/03/25 (Sun)
☆女子会の酒宴
雛祭りのお酒といえば白酒。大きな瓶から白いお酒がトクトクトクと…。
なみなみと注がれた杯を生徒会長が差し上げて。
ブルー 「雛祭り女子会に乾杯!」
全員 「「「かんぱーい!」」」
一斉に飲み干す女子会の面々。飲み口は甘くて美味しいようです。
ブルー 「遠慮なくやってよ、無礼講だし。料理の方も楽しんでよね」
ぶるぅ 「蛤のお吸い物は外せないけど、赤貝のぬたよりホタテだよね!」
バター仕立ての陶板焼き、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
アサリのワイン蒸しにアワビステーキなど、貝尽くしでも若者向け。
Aブルー「一口サイズに切ったアワビが有難いよ。お箸だから」
ブルー 「君もお箸が上手くなったよね、最初は握り箸だったのにさ」
ハーレイ「そうなのか? いや、着物だと箸を持つ手も色っぽいな」
ブルー 「完全に開き直ってる…。おかまが言ってもキモイだけなのに」
膨れっ面の生徒会長、ふとジョミー君に目を止めて。
ブルー 「どうしたんだい、何か悩みでも?」
ジョミー「んーと…。瓶の底の方だと危ないのかな、って思ってさ」
ブルー 「ああ、白酒か。それは甘酒とは違うんだけど」
ジョミー「底の方が危ないってことはないわけ?」
ブルー 「アルコールだろ? 底の部分がお酒になるのは甘酒だよ」
ジョミー「なんだ、そっかぁ。心配しちゃって損しちゃったよ」
美味しいもんね、と手酌で白酒を注ぐジョミー君。
生徒会長は熱燗を楽しみ、教頭先生とソルジャーは…。
ハーレイ「ほほう、ひれ酒とは通でらっしゃいますなぁ」
Aブルー「こっちの世界で覚えたんだよ。君もどう?」
ハーレイ「喜んで御相伴させて頂きます」
専用の土瓶からソルジャーにひれ酒を注いで貰って、教頭先生は大感激。
着物美人なソルジャーと差しつ差されつ、気持ち良く飲んでおられます。
ジョミー「なんか不公平…」
ぼくだって赤い振袖なのに、とジョミー君は不満そう。
まさかソルジャーと張り合う気ですか、教頭先生にモテてどうする?
2012/03/26 (Mon)
☆モテたい年頃
ソルジャーと同じく赤い振袖のジョミー君。
どういうわけだか、ソルジャーがモテているのが気に入らないようで…。
ジョミー「教頭先生、ぼくも赤です! 振袖だったら負けてません!」
ハーレイ「な、なんだ、どうした?」
ジョミー「なんでソルジャーばっかり可愛がるんですか、ぼくだって!」
ハーレイ「は? あ、ああ、そうか、お前も飲みたかったのか?」
ジョミー「もちろんですっ!」
二人きりで飲むなんてズルイ、とジョミー君は拗ねておりますが。
ひれ酒は立派なお酒ですよ?
キース 「お、おい、ジョミーはどうなったんだ? あれは酒だぞ」
サム 「だよな、なんで自分から飲みに行くんだよ」
シロエ 「思い切り警戒してましたよねえ、ジョミー先輩」
マツカ 「そうですよ。酔っ払いは前科二犯ですから」
スウェナ「ソルジャーに嫉妬してるんじゃないの? ほら、美人だし」
キース 「なるほど、自分も目立ちたい…と。俺は御免だが」
こんな姿で目立ってどうする、とキース君は深い溜息。
他の男子も同じですけど、ジョミー君は教頭先生の隣に座って。
ジョミー「んーと…。ちょっぴり辛いですね、コレ」
ハーレイ「ははは、ひれ酒は辛口でないとな。これが美味いんだぞ」
Aブルー「そうそう、焼きひれの香ばしさが引き立つんだよ」
ハーレイ「ジョミーには少し早すぎたか? 大人の男の酒だからな」
Aブルー「ふふ、お子様は放っておいて楽しくやろうよ」
ジョミー「だから、どうして二人でくっつくんですか!」
ぼくだって綺麗に仕上がってます、とジョミー君は膨れっ面。
しかし盛り髪でゴージャス姫スタイルでは色気どころかお笑いで。
ハーレイ「あ、ああ…。まあ、可愛く出来ているとは思うが」
ジョミー「可愛いんじゃなくて美人なんですっ!」
ハーレイ「ふむ…。その、なんだ。落ち着いて飲むか? もう一杯」
大人の味が分かるのも色気の内だ、と教頭先生。
おかまスタイルで語られてもキモイだけなんですけど、まあいいか…。
2012/03/27 (Tue)
☆ほろ酔いの宴
おかまスタイルの教頭先生に振袖のソルジャー、ジョミー君との三つ巴。
ひれ酒の土瓶は既に三つ目となり、大いに盛り上がっておりますが。
キース 「本当に大丈夫なのか、ジョミーは? 飲み過ぎだぞ」
シロエ 「モテ期のつもりですからねえ…。止めに入ったら怖いですよ」
サム 「逆ギレしそうな感じだもんなぁ…。放っておこうぜ」
マツカ 「でも、なんで教頭先生なんです? 前から憧れでしたっけ?」
スウェナ「さ、さあ…。私は一度も聞いてないわよ?」
キース 「俺も全く記憶にない。柔道部の見学にも来ないヤツだが…」
どうなったんだ、と悩むシャン学メンバー。
そこへクスクスと笑い声が…。
ブルー 「とっくの昔に酔ってたんだよ、ジョミーはね」
全員 「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「キッチリ出来上がっていたのさ、ひれ酒の前に」
キース 「なんでそうなる? 普通に飲み食いしてただけだぞ」
サム 「俺たち、酔ってないもんな? 多分…」
ブルー 「さあ…。君たちも少しは酔っているかもね、ほろ酔い加減で」
シロエ 「お酒が入ってたんですか、この食事!?」
キース 「アサリのワイン蒸しだ、アルコールが飛んでいなかったんだ!」
ブルー 「残念でした。食事は全く無関係だよ」
これこれ、と生徒会長が示しているのは白酒の瓶。
そういえばジョミー君、ガンガン飲んでましたっけ…。
ブルー 「底の方が危ないのか、と訊かれたから違うと答えたけどさ」
キース 「白酒だろう、それで酔うのか?」
ブルー 「君も勘違いしているクチか…。白酒と甘酒は違うんだよ」
見た目は同じでも白酒の方は本物のお酒、と生徒会長。
アルコール度数は10度と、なんとビールより高いのだそうで。
ブルー 「面白いから放っておいたら絡み酒とはね。どうなるかな?」
キース 「あっちのブルーと、また揉めているみたいだな…」
教頭先生に御酌する役目を巡って争いになっているようです。
おかまを奪い合う女装の二人とは、世も末かも…。
2012/03/28 (Wed)
☆奪い合いの果て
どちらが教頭先生に御酌するかで揉めまくっている女装の二人。
ソルジャーもジョミー君も一歩も譲らず、教頭先生はお困りですけど…。
Aブルー「ハーレイ、ちょっと訊くけどさ。色気は断然ぼくだよねえ?」
ジョミー「色気なんかより可愛げです! 可愛い方が好みですよね?」
ハーレイ「う、うむ…。女は愛嬌とよく言うのだが、私はだな…」
ジョミー「ほら、可愛い方がいいんだってば、愛嬌なんだし!」
Aブルー「話は最後まで聞きたまえ。ハーレイ、君の好みは?」
ハーレイ「そのぅ…。男も愛嬌なのかと言われると自信が無くて…」
Aブルー「だよね、男は断然、色気! ぼくの勝ちだよ」
勝ち誇ったソルジャー、ジョミー君をドンと押し退けてトクトクと御酌。
生徒会長そっくりなだけに教頭先生も極楽気分でいらっしゃいます。
ジョミー「なんでぼくだと駄目なのさ! 可愛くしたのに!」
ブルー 「もっと強引に行くんだね。男は度胸!」
ジョミー「読経?」
ブルー 「そう、度胸。女は愛嬌、男は度胸がお約束だ」
頑張ってこい、と背中を押されたジョミー君。
教頭先生に深々とお辞儀し、やおら合掌。
ハーレイ「ど、どうした?」
Aブルー「変な輩は放っておこうよ、ささ、もう一杯」
ジョミー「称名念仏~」
全員 「「「は?」」」
ジョミー「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ハーレイ「ジョ、ジョミー?」
Aブルー「な、なんなのさ? 要らないってば、お経なんか!」
ジョミー「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ビシッと正座し、お念仏を朗々と唱え続ける間に生徒会長が木魚を設置。
ジョミー君はそれをポクポクと…。
ブルー 「お念仏を唱えるとはねえ、嬉しい誤算だ」
キース 「度胸と読経を間違えたのか…」
Aブルー「なんか飲む気にならないんだけど…」
ハーレイ「BGMが念仏ではなぁ…」
いっそ何処かで飲み直すか、と語り合う教頭先生とソルジャーですが。
おかまと振袖男子な二人が飲み直せる場所はありますか…?
2012/03/29 (Thu)
☆飲み直しな人たち
白酒とひれ酒で出来上がってしまったジョミー君。
酔っ払った挙句に度胸と読経を聞き間違えて、お念仏を唱えております。
抹香臭くなった宴席に閉口気味のソルジャーは…。
Aブルー「よし、決めた。ハーレイ、ぼくの世界で飲み直そう!」
ハーレイ「し、しかし…。いきなりお邪魔するというのは…」
Aブルー「いいんだってば、ソルジャーはぼく! ぼくのシャングリラ」
遠慮は無用、とソルジャーは乗り気ですけど、振袖は?
教頭先生が無断借用中のおかまバーのママの高価な着物は?
ブルー 「ブルー、ハーレイを連れて退場してくれるのかい?」
Aブルー「お念仏は趣味じゃないんだよ。ハーレイもいい感じだしさ」
既に敬語じゃなくなってるし、と言われてみればその通り。
ソルジャー相手には常に敬語の教頭先生、タメ口になっておられます。
Aブルー「この機を逃してなんとする…ってね。飲まなきゃ損、損」
ハーレイ「うむ。せっかく美人と飲めるんだしな、行っていいか?」
ブルー 「どうぞお好きに。ついでに遊ばれてくるといい」
ハーレイ「は?」
ブルー 「ううん、ヘタレが直るといいね、って」
着物と振袖は明日にでも返してくれればいいよ、と生徒会長は上機嫌。
振袖は元々レンタルですし、おかまバーのママの意識は誤魔化すとか。
Aブルー「それじゃ遠慮なくお借りするよ。行こう、ハーレイ」
ハーレイ「うむ。別の世界の酒というのもいいが、手土産に何か…」
ブルー 「これはどう? ぼくの秘蔵の大吟醸! それとブルーにも」
Aブルー「えっ、ぼくにも何かくれるのかい?」
ブルー 「雛人形を譲ってあげるよ。君のシャングリラで飾りたまえ」
「えぇっ!?」と叫ぶシャン学メンバーを生徒会長、サックリと無視。
ソルジャーは雛人形を土産に教頭先生と手に手を取って、自分の世界へ。
ブルー 「さてと、雛人形と厄介な二人は片付いたし…」
問題はこのお念仏だ、と生徒会長。
ジョミー君はポクポクやってますけど、お坊さん志願?
2012/03/30 (Fri)
☆お約束な結末
雛人形をお土産に教頭先生を連れ、飲み直しと称して逃げたソルジャー。
残されたジョミー君はお念仏を唱え続けていますが、涙目で。
やがて木魚を叩く手が止まり、ワッと泣き崩れてしまいました。
ジョミー「酷いや、ぼくも頑張ったのに…。教頭先生、逃げるなんて…」
キース 「おい、落ち着け! お前、正気じゃないだろう」
ジョミー「正気だってば、男は読経で頑張ったのに~!」
ブルー 「よしよし、ジョミーは頑張ったよね。でもさ…」
もう一歩押しが足りなかったんだよ、と諭しにかかる生徒会長。
ブルー 「読経はお念仏だけじゃないんだ。それと緋色なら勝てたかも」
ジョミー「緋色?」
ブルー 「そう、緋色。ぼくの衣だよ、これはブルーは着られない」
ジョミー「そっか…。赤い振袖じゃダメなんだ…」
ブルー 「同じ土俵で勝負したって勝てやしないよ、顔が違うし」
ハーレイが惚れているのはこの顔だから、と生徒会長は自分を指差すと。
ブルー 「顔の違いをカバーするなら着る物が大事! 格式で勝負」
キース 「なるほど、確かに一理あるな」
ブルー 「それから読経もレパートリーを増やさなくっちゃ」
シロエ 「そうですね。お念仏くらい、ぼくでも出来ますし」
ジョミー「増やすって色々覚えろってこと? キースみたいに?」
ブルー 「今日の敗北が悔しかったら頑張るんだね。嫌ならいいけど」
ジョミー「ううん、頑張る! 男の意地だよ、負けられないよ!」
自分を磨いてもっと美人に、とジョミー君は決意表明。
坊主宣言を遙かに超えた酔いっぷりですが、止めに入る人は勿論、皆無。
キース 「いいぞ、頑張れ。俺も色々教えてやるから」
ジョミー「ありがとう! キースってホント、いいヤツだよね」
ブルー 「先輩から沢山学びたまえ。ぼくも助力を惜しまないよ」
ジョミー「よーし、やるぞー! 坊主万歳!」
やんやと拍手喝采の中、大いに盛り上がる雛祭り女子会。
女装男子がズラリ揃って美を競う宴、これにて中継終了です~。
2012/03/31 (Sat)
☆雛人形を買おう
雛祭りの宴会のために借りる予定だった雛人形。
借りるよりも買うのはどうだろう、というキース君の案がウケております。
買った雛人形は生徒会長の嫁入り道具にするのだそうで…。
ブルー 「ぼくは絶対反対だからね! ハーレイの妻になる気は無いし!」
キース 「嫁げとは言っていないだろうが。余興だ、余興」
サム 「うんうん、ブルーがお嫁に行ってしまったら俺も困るし」
ジョミー「サムもブルーに惚れてるもんねえ、奥手だけどさ」
シロエ 「それを言ったら終わりでしょう? ぼくたち全員該当しますよ」
キース 「万年十八歳未満お断りってのはブルーが言い出したんだよな」
スウェナ「えっと…。多分、そうだと思うわ」
キース 「よし。俺たちには難しい理屈は分からないんだ、突っ走ろうぜ」
ジョミー「ブルーが主役の宴会だったら、ぼくも飲まずに済みそうだよね」
シロエ 「その辺は保証できませんけど…。いい宴会になると思いますよ」
キース 「決まりだな。まずは雛人形を買わないと…。どうだ、マツカ?」
マツカ 「ちょっと待ってて下さいね」
訊いてみます、と電話をしているマツカ君。
相手はお馴染みの執事さんです。
マツカ 「OKです。展示販売中の店に連絡しておくそうです」
キース 「どの店だ? …ああ、あそこか。老舗だな」
ぶるぅ 「わーい、お雛様を買いに行くの? 面白そう!」
ブルー 「え、えっと…。そんなのを買ってしまったら、後が…」
キース 「嫁に行くまで教頭先生に預けておけ。お喜びになるぞ」
シロエ 「教頭先生には似合いませんけど、喜んで飾って下さいますよ」
サム 「俺も欲しいと思うけどさ…。ブルーを養う甲斐性が無いし…」
ブルー 「勝手に話を進めるんじゃないっ!」
キース 「そう言うなって。娯楽の提供もソルジャーの務めの内だろうが」
行くぞ、と立ち上がるキース君。
生徒会長は「そるじゃぁ・ぶるぅ」に腕を掴まれ、逃亡不可能。
タクシーに乗せられ、人形店へと出発です~。
2012/03/01 (Thu)
☆雛人形を買いに
生徒会長の嫁入り道具に、と雛人形を買いにやって来たシャン学メンバー。
マツカ君が手配した老舗人形店の暖簾をくぐろうとしております。
ブルー 「ちょ、本気で買うって!?」
キース 「当然だろうが。ぶるぅ、しっかり捕まえておけよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくが掴まってれば大丈夫だよ!」
「そるじゃぁ・ぶるぅ」もタイプ・ブルーだけに生徒会長をガッツリ確保。
傍目には小さな子供がしっかりと生徒会長の手を握っているだけですが。
マツカ 「お邪魔します。先ほどお電話させて頂いた者ですが…」
店員さん「いらっしゃいませ。店長が御案内させて頂きます」
ブルー 「や、やばい…」
店長 「ようこそお越し下さいました。雛人形をお求めだとか」
マツカ 「そうなんです。えっと…お嫁入り道具だと、どの辺ですか?」
店長 「お嫁入りでらっしゃいますか。それはおめでとうございます」
嫁入り道具に雛人形とは本格的でいらっしゃる、と店長さんは大感激。
マツカ君の紹介だけに高級そうな雛人形を次々に披露してくれて。
店長 「スペースが充分あるようでしたら、お道具も是非、一通り」
キース 「道具か…。それは意味があるのか?」
店長 「夫婦が添い遂げる縁起物ですと貝桶が一番重要ですね」
御伽犬という犬の形の器が安産のお守りだとか、色々とあるみたいです。
キース 「なるほどな。せっかくだから買っておくか」
シロエ 「安産のお守りなんかが要りますか?」
ジョミー「お約束だし、要るんじゃない?」
ブルー 「要らないってば!」
ぶるぅ 「だけどハーレイ、子供が好きだよ?」
子供が多いと喜ぶよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は無邪気な笑顔。
「誰が産むんだ」と生徒会長が混乱している内に…。
店長 「お買い上げありがとうございました!」
ブルー 「え?」
キース 「良かったな。後は俺たちに任せておけ」
3月3日は雛祭り。
生徒会長がフィシスさんの家に行っている間に飾る計画らしいですよ~!
2012/03/02 (Fri)
☆お留守な雛祭り
3月3日、雛祭りの日でございます。
嫁入り道具にと雛人形を買われてしまった生徒会長、既に逃亡したようで。
キース 「くそっ、留守か…。マツカ、雛人形は確かに届いたんだな?」
マツカ 「お届けしました、と店長から電話がありましたよ」
ジョミー「フィシスさんの家で雛祭りだとは聞いていたけど…ぶるぅは?」
シロエ 「一緒に連れて行ったんでしょう。ぼくたちが入れないように」
キース 「管理人さんに頼んでみるか? 此処までは入れてくれたんだし」
スウェナ「玄関まで開けてくれるかしら? 不法侵入に近いじゃない」
キース 「畜生、出直すことにするか…。流石に夜には戻るだろうさ」
シロエ 「どうでしょう? 泊まってくる可能性もありますよ」
サム 「フィシスさんちで雛祭りだもんなぁ…」
これは帰って来ないかも、とシャン学メンバー、ガックリです。
雛人形が届いていても入れなくては飾れません。
キース 「ウッカリしてたぜ。宴会当日まで留守か居留守で逃げる気だ」
ジョミー「ブルーだもんねえ…。大人しく雛人形を飾られるキャラじゃ…」
シロエ 「ないですよね、冷静に考えてみれば」
サム 「うーん、見たかったんだけどなあ、嫁入り道具…」
スウェナ「マツカに悪いことしちゃったわねえ、高かったのに」
すごすごと引き揚げようとした所へ「ちょっと待った!」と呼び止める声。
生徒会長が出たかと思いきや、なんと生徒会長のそっくりさんで。
(※ソルジャーことアルト様ブルー、場外編に初登場でございます。
台詞表記は四文字以内に収めるために「Aブルー」とさせて頂きます)
キース 「な、なんであんたが…」
Aブルー「君たち、困っているんだろう? ドアの鍵くらい簡単だよ」
あっさり鍵を開けたソルジャー、雛人形の箱を指差すと。
Aブルー「嫁入り道具なんだってね。どんなのかとても興味があるな」
キース 「いや、それは俺たちのこじつけで…。本当は今日が雛祭りで」
Aブルー「ぼくの世界に雛祭りというのは無いんだよ」
SD体制下では雛祭りは無いらしいです。
生徒会長宅には入れたものの、ソルジャーまでやって来なくても…。
2012/03/03 (Sat)
☆雛人形を飾ろう
留守の間に雛人形を飾られてしまわないよう、鍵をかけて逃げた生徒会長。
入れなくなったシャン学メンバーの窮地を救ったのはソルジャーですが。
Aブルー「雛人形は間近で見たことないんだ。ぼくの世界には無い物だし」
キース 「それで見物しに来たのか。それとも嫁入り道具の野次馬か?」
Aブルー「両方だよ。でも嫁入り道具というのはいい話だね」
店長さんも感激してたじゃないか、と言うソルジャー。
雛人形を買いに出掛けた辺りから覗き見していたみたいです。
キース 「まあな…。しかし最近はそんな話も聞かないが」
シロエ 「女の子が生まれた時にお嫁さんの実家が贈るんですよね」
Aブルー「そうなのかい? ブルーは…ちょっと産めそうにないね」
サム 「それ以前に嫁に行かねえよ!」
Aブルー「ごめん、ごめん。ぼくも産むのは無理だけれども嫁入りなら…」
ハーレイが相手なら考えてもいい、とソルジャーは悪戯っぽい笑顔。
もちろん教頭先生ではなく、キャプテンのことで…。
Aブルー「だけどブルーは逃亡中か。嫁入り道具は要らないようだね」
キース 「ああ。俺たちの読みが甘すぎた」
Aブルー「大丈夫! 入れたんだし、遠慮なく飾ってあげたまえ」
ジョミー「帰ってきたら撤去されちゃって終わりだよ!」
シロエ 「それだけじゃなくて売り飛ばすとか、何処かに寄付とか…」
Aブルー「ぼくを誰だと思ってるんだい? 力でブルーに負けるとでも?」
全員 「「「えっ?」」」
Aブルー「宴会当日までシールドを張って雛人形を死守ってね」
動かせないし埃もつかない、とソルジャーは自信満々です。
Aブルー「ブルーはぼくが来ていることにも気付いていない。今の内だよ」
キース 「そ、そうか…。だったら飾ってしまうか」
ジョミー「飾るならやっぱりリビングだよね!」
この辺かな、と決めたシャン学メンバー。
雛段の組み立てをソルジャーも楽しくお手伝い中。
宴会にも来る気らしいですけど、どんな宴になるのやら…。
2012/03/04 (Sun)
☆お内裏様と畳
生徒会長の留守に部屋に入り込み、雛人形を飾り始めたシャン学メンバー。
鍵を開けてくれたソルジャーと一緒に雛段を組み立て、緋毛氈をかけて…。
キース 「おーい、そっちの具合はどうだ?」
ジョミー「バッチリだよ! ピンと張ったし、次は人形だね」
スウェナ「違うわよ、先に屏風を飾るのよ。それに畳も置かなくちゃ」
シロエ 「あ、そうか…。じゃあ、こっちの箱が一番ですね」
木箱を開けて屏風を取り出すシロエ君。
マツカ君が買った高級品だけに、本物の金箔が貼ってあります。
シロエ 「よいしょ、っと…。次が畳、と」
Aブルー「畳って床材なんだと思ってたけど、これは違うんだね」
キース 「俺だって似たようなヤツに座ることがあるぞ」
全員 「「「えぇっ!?」」」
お雛様の畳と言えばお内裏様が座るモノでございます。
昔の偉い人しか座れない物のミニチュアだとばかり思っていれば、なんと
キース君が同じようなヤツに座るんですって?
マツカ 「え、えっと…。キースって実は凄かったんですか?」
サム 「マツカも裸足で逃げ出す家柄とか? 知らなかったぜ」
シロエ 「そういえば名家の出身の人が住職ってお寺、多いですよね…」
Aブルー「へえ…。なるほど、これに座れる人は偉いのか…」
知らなかったよ、とソルジャーも感心しております。
しかしキース君が実は超絶お坊っちゃまとは、世の中分からないもので…。
シロエ 「キース先輩、長年失礼いたしました!」
ジョミー「ど、どうしよう…。ぼくも色々やっちゃった…」
キース 「お前たち、何を勘違いしてるんだ? 寺の備品だぞ」
何度も家に来たくせに、とキース君は呆れた顔で。
キース 「本堂に置いてあるだろう。上に座布団が敷かれているが」
ジョミー「え? そ、そうだっけ…」
キース 「読経の時に座るヤツだ! …主に親父だがな」
あれのことか、とシャン学メンバーは脱力中。
キース君の坊っちゃま騒動の意外な結末、ソルジャーも爆笑してますよ~!
2012/03/05 (Mon)
☆畳の座り心地
お内裏様の座る畳と似ている畳に座ることがあるというキース君。
実は超絶お坊っちゃまかと驚いていれば、真相はお寺の本堂の畳だそうで。
シロエ 「あ~あ、ホントにビックリしましたよ。先輩も人が悪いですね」
キース 「お前たちが勘違いしたんだろうが!」
ジョミー「でもさあ、咄嗟に思い出せないよ、あれは」
サム 「うんうん、俺も全く分からなかったぜ。上に座布団だし」
シロエ 「おまけに周りに置いてあるのが木魚とか鐘とかですもんねえ…」
スウェナ「お内裏様だと雪洞とか桃の花なのにねえ…」
月とスッポンとはこのことだ、と笑い転げるシャン学メンバー。
ソルジャーも普段から覗き見しているだけに元老寺の本堂は把握済みで。
Aブルー「あれって座り心地はどうなんだい? 畳だよね」
キース 「親父が留守の時しか座れないからな…。気分はいいが」
サム 「一人前の住職になったって気がするわけか?」
キース 「そんな所だ。だが、座り心地を訊かれると…。どうだろう?」
マツカ 「キースは座布団の上に座るんですよね?」
キース 「ああ、そうだ。座布団無しで座ろうと思ったことがない」
Aブルー「ふうん…。じゃあ、畳と同じで座布団無しだとキツイのか…」
キース 「多分な。雛人形の方は座布団という文化が無いんだ」
ジョミー「えっ、そうだったの?」
キース 「千年ほど前の時代がモチーフだぞ? 座布団はまだ無い」
Aブルー「なるほどねえ…。で、座布団つきだと本堂のアレになるんだね」
イマイチかなぁ、と首を捻っているソルジャー。
Aブルー「偉い人が座ると言うから、ちょっといいかと思ったんだけど」
キース 「何処がだ?」
Aブルー「ぼくが座るのさ、ハーレイがヘマをやらかして土下座な時に」
でも座り心地が悪いんだったら要らないや、と呟くソルジャー。
座布団つきではお坊さんに思えてくるので却下だとか。
土下座するキャプテンを見おろすために専用畳を欲しがるだなんて、どう
考えても鬼ですよね…?
2012/03/06 (Tue)
☆土下座には畳
キャプテンの土下座を見おろすために専用畳、と思ったらしいソルジャー。
流石にそれは酷すぎないか、とシャン学メンバーが突っ込み中です。
Aブルー「そんなに酷い発想かなぁ、専用の畳。…良さそうなのに」
キース 「あんた、普段から偉そうだろうが! 更に偉さを演出する気か?」
シロエ 「そうですよ。キャプテン、何かと言えば土下座ばかりで」
サム 「俺たちの世界に来てる時だけでも、あの回数だし…」
マツカ 「普段は推して知るべしですよね」
ジョミー「土下座した回数、教頭先生より多いかもね」
Aブルー「でも鼻血なんか出さないし! ハーレイは可愛げに欠けるんだ」
キース 「だからと言って畳に座って見おろすのか?」
Aブルー「鈍い相手にはキツめに出ないとダメなんだよ」
ジョミー「…キャプテンって鈍い人だっけ?」
スウェナ「教頭先生よりは図太いんじゃないかと思うけど…」
Aブルー「そうだろう? 神経が図太くて繊細さに欠ける」
だから土下座の回数が増える、とソルジャーは主張しております。
Aブルー「何度も土下座させられるのは懲りていないって証拠だからね」
キース 「それはそうかもしれないが…」
Aブルー「ぼくがもっと怖いキャラなら、一発で懲りると思うんだよ」
ジョミー「…充分怖いと思うけどなぁ…」
Aブルー「何か言ったかい?」
ジョミー「う…。ううん、なんにも!」
Aブルー「それでね、怖さを演出するのは無理だし、せめて偉さを…」
キース 「今より偉くなってどうする気だ!」
Aブルー「ん? 神様」
全員 「「「神様!?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイ限定の…ね。もう全能で万能くらいの」
神様になれば世界は全て思うがまま、と言われましても…。
Aブルー「この際、座り心地は我慢しようかな…」
キース 「畳のことか?」
Aブルー「神になるには形からだよ」
やっぱり土下座専用畳、とソルジャーは俄然、乗り気です。
飾り付け中の雛人形を放って、畳を買いにお出掛けでしょうか…?
2012/03/07 (Wed)
☆特注品な畳
ソルジャーの目標は神様だそうでございます。ただしキャプテン限定の…。
神になるには形からだ、と土下座専用の畳を御所望。
Aブルー「ここで見たのも何かの縁だよ。今から買いに行きたいんだけど」
キース 「…行ってすぐには手に入らんぞ?」
Aブルー「特注品になるのかい?」
キース 「普通の畳じゃないからな。普通の畳もすぐには買えんが」
ジョミー「え? 畳ってお店に売ってるじゃない」
キース 「売ってるんじゃなくて作ってるんだ。畳はオーダーメイドだぞ」
スウェナ「そうだったの? 部屋のサイズで買うんじゃないの?」
サム 「和室のサイズって決まってるじゃねえかよ、基本のヤツが」
シロエ 「六畳とか八畳とか、定番ですよね」
キース 「その定番が問題なんだ。部屋によって微妙にサイズが違う」
ジョミー「それって畳の大きさだよね? 三種類くらいあるんだっけ?」
キース 「畳本体の大きさじゃない。畳を部屋に合わせるんだ」
全員 「「「???」」」」
キース 「部屋はキッチリ四角じゃないぞ。何処かに僅かな誤差がある」
そこをきちんと計測してから部屋に合わせて畳を作るらしいです。
でないと部屋に敷き詰めた時に隙間が出来たりするそうで…。
キース 「そういう仕事が出来る店しか、特殊な畳は作れないんだ」
Aブルー「だったらすぐには無理ってわけだね。まあ、いいか…」
座り心地の問題もあるし、と土下座専用畳を諦めたソルジャー。
Aブルー「パートナーがヘタレてるとさ、苦労するよね、色々と」
キース 「あんたが選んだ相手だろうが!」
Aブルー「そうなんだけど、もうちょっと、こう…」
ヘタレていない相手だといいな、とソルジャーは雛人形を眺めております。
畳騒動などがあった割には順調に飾り付けられ、すっかり完成。
Aブルー「お内裏様って言ったっけ? こういう形が理想かな」
並んで絵になるパートナーを希望、と言うソルジャー。
キャプテンとソルジャー、傍目にはお似合いなんですけどねえ…?
2012/03/08 (Thu)
☆嫁入りと雛人形
お内裏様みたいに並んで絵になるパートナーがいいな、と語るソルジャー。
ヘタレなキャプテンではイマイチなのだそうですが…。
キース 「あんたが偉そうに振舞ってるのが悪いんじゃないか?」
Aブルー「なんでそういうことになるのさ?」
キース 「あなたの色に染まります、というのが嫁の王道なんだぞ」
雛人形を指差すキース君。
キース 「雛人形が嫁入り道具だった時代は、妻は夫に絶対服従」
Aブルー「それなら逆だと思うけど? ハーレイが嫁の立場だよ」
全員 「「「はぁ?」」」
Aブルー「だって、絶対服従なんだろ? 従わなければ土下座ってね」
サム 「こりゃダメだぜ…。キャプテンに勝ち目は一つもねえよ」
キース 「究極のカカア天下だな。旦那を尻に敷くってヤツだ」
Aブルー「失礼な! 上に乗るのも嫌いじゃないけど、突っ込まないよ」
キース 「なんの話だ?」
Aブルー「ハーレイのお尻に突っ込む気だけは無いんだよね」
ぼくが突っ込まれる方なんだから、とソルジャーは大人の時間な爆弾発言。
Aブルー「そういう意味だと、やっぱりぼくが嫁なのかい?」
キース 「もういい、今日の所は帰ってくれ」
頭痛がする、とキース君が呻きましたが、ソルジャーの方は御機嫌で。
Aブルー「そうか、ブルーもこれを持ってお嫁に行くわけだしねえ…」
??? 「誰がお嫁に行くんだって?」
地を這うような低い声と共に現れたのは生徒会長。
ブルー 「忘れ物を取りに戻ってきたらゾロゾロと…。通報しようか?」
ジョミー「ま、待ってよ、何もしてないし!」
ブルー 「不法侵入な上に雛人形まで…。さっさと片付けて帰りたまえ」
Aブルー「甘いね。誰も片付けられないよ、それ」
また宴会の日にお邪魔するから、とソルジャーは消えてしまいました。
シャン学メンバーはガッツリお説教されて…。
ブルー 「どうするのさ、これ…」
生徒会長は雛人形に手が出せません。
教頭先生を宴会に招待したそうですけど、大丈夫かな…?
2012/03/09 (Fri)
☆雛祭りへようこそ
やって来ました、3月10日。
生徒会長が予定していた雛祭り宴会の日でございます。
招待状を貰ったシャン学メンバー、生徒会長の家まで来たのはいいですが。
ジョミー「突っ立っていたって仕方ないよ。此処にいるのはバレバレだよ」
キース 「それは分かっているんだが…」
シロエ 「どうなったでしょう、雛人形。片付いてればいいんですけど…」
サム 「少なくとも昨日の朝にはあったぜ」
朝のお勤めに来た時は飾ってあった、という証言に誰もが真っ青。
キース 「やっぱり片付けられなかったか…」
シロエ 「ソルジャーが言ったとおりでしたね、どうします?」
キース 「どうするも何も、あれを飾ったのは俺たちだしな」
ジョミー「もしかして責任取らされるわけ? 雛人形の?」
シロエ 「会長、困ってましたしねえ…。教頭先生を呼んだのに、って」
スウェナ「でも宴会のお客様でしょ、教頭先生。何とかなるわよ」
キース 「客が俺たちだけならな。あいつも来ると言ってたじゃないか」
全員 「「「あー…」」」
おしまいだ、と頭を抱えるシャン学メンバー。
雛人形にシールドを張って逃げたソルジャーも宴会に来るんでしたっけ。
それとも既に到着済みで、生徒会長と喧嘩中?
どう転んでも連帯責任は免れない、と覚悟を決めてチャイムを押せば。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい! ブルーが待ってるよ!」
キース 「待ってくれなくてもいいんだが…。あいつはまだか?」
ぶるぅ 「あっちのブルー? まだ来てないけど?」
今日は楽しい雛祭り、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は大はしゃぎです。
リビングに行けば雛人形がしっかり飾られておりまして…。
ブルー 「御覧のとおりさ。どう頑張っても撤去不可能」
キース 「す、すまん…。あいつの尻馬に乗ったばかりに…」
ブルー 「どういたしまして。女子会へようこそ」
全員 「「「女子会!?」」」
ニッコリ笑う生徒会長。
女子会だとか聞こえましたが、最近流行りのアレですか…?
2012/03/10 (Sat)
☆雛祭りに女子会
ソルジャーが撤去不可能にした雛人形はリビングに飾られたまま。
謝るしかないと覚悟を決めたシャン学メンバー、生徒会長に迎えられて…。
キース 「今、女子会とか言わなかったか?」
ブルー 「言ったけど? ようこそ、雛祭り女子会へ」
ジョミー「じょ、女子会って…。女の子の会って書くヤツのこと?」
ブルー 「その女子会。女子だけで集まって飲食したり話をしたり…」
雛祭りに相応しいだろう、と生徒会長は自信たっぷりです。
ブルー 「元々、雛祭り宴会の予定だったし、雛祭りは女子のものだしね」
キース 「だからと言って何処に女子が!」
スウェナ「失礼ね。ここにいるけど?」
シロエ 「スウェナ先輩の他にはいないじゃないですか、女子」
ブルー 「でも女子会と言ったら女子会! 雛人形まで買っただろう」
キース 「それはあんたの嫁入り道具で…。いや、あの時は冗談で…」
ブルー 「その場のノリで買っちゃいました、っていうのは分かるよ」
そこまでだったら許せるけどさ、と雛人形を眺める生徒会長。
ブルー 「みんなでワイワイ飾るんだったら良かったんだ。お祭り気分で」
キース 「そ、そうだったのか…?」
ブルー 「うん。ぼくも心が狭くはないしね、お遊びだったら許せたよ」
ジョミー「だったらこれも許してよ! 一応、みんなで飾ったんだし!」
ブルー 「ぼくが留守の間にコソコソやられてしまったのに?」
キース 「そこは謝る。謝るから、ここは水に流して…」
ブルー 「水に流してあげてもいい。ただし条件は女子会だ」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「最初から雛人形が飾られてる以上、ぼくが主役の宴会にする」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「これは嫁入り道具じゃなくってインテリア!」
ぶるぅ 「お雛様を飾ってお友達を呼ぶのが雛祭りでしょ?」
キース 「ま、まさか…」
ブルー 「女同士で楽しくやろうよ、雛祭り」
女子会万歳、と生徒会長は申しておりますが。
どう転んだら女子会に…?
2012/03/11 (Sun)
☆嬉しい雛祭り
雛祭りの宴会はお雛様を囲んで女同士で楽しく女子会、と言われましても。
スウェナを除けば全員が男子な状況をどうしろと?
キース 「雛祭りだから女子会だと? この面子でか?」
ブルー 「そうだけど? ぼくは至って正気で本気だから」
ジョミー「で、でも…。スウェナ以外に女の子は…」
ブルー 「その点において抜かりは無い。雛祭りの歌は知ってるよね?」
シロエ 「明かりをつけましょ、雪洞に…ってヤツですか?」
ブルー 「そう、それ。四番の歌詞は覚えてるかな?」
全員 「「「四番?」」」
ブルー 「着物を着替えて帯しめて 今日は私も晴れ姿♪」
ぶるぅ 「春の弥生のこのよき日 なにより嬉しい雛祭り♪ だもん!」
ブルー 「というわけだから、さっさと着替える!」
全員 「「「着替え?」」」
ブルー 「向こうの部屋に用意しておいた。頑張りたまえ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スウェナの着替えは手伝ってあげるね」
こっちだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はトコトコと。
スウェナを連れてゲストルームの扉を開け、隣の部屋を指差して。
ぶるぅ 「他のみんなはそっちでね。色々あるから選び放題!」
じゃあね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は扉を閉めてしまいました。
残された男子は示された部屋に入ったのですが…。
ジョミー「これって、まさか…」
キース 「何処から見ても振袖だな…」
雛祭りに相応しく華やかな色と模様の振袖が衣紋掛けにズラリ。
確かに選び放題ですけど、男に似合う代物ではなく。
キース 「畜生、これを着ろってか!」
サム 「なんでピンクに赤なんだよ…。せめて黒とか…」
シロエ 「緑とかでも良かったですよね、青でもマシかも…」
ジョミー「赤とピンクしか揃えてないって、嫌がらせだよね?」
マツカ 「帯は色々ありますけどね…」
模様の方も花だの御所車だのと、女性好みのオンパレードでございます。
雛祭り女子会は女装から。
少しでもマシな振袖を、と奪い合う男子の明日はどっちだ?
2012/03/12 (Mon)
☆振袖とサイズ
雛祭り女子会には女装から、と振袖を用意されてしまったジョミー君たち。
選び放題とは言われたものの、赤とピンク系しか揃っておらず。
キース 「引っ張るな、コレは俺が着るんだ!」
ジョミー「黒髪だから何でも似合うだろ! 譲ってよ!」
サム 「シロエ、この振袖と取り替えないか? いい感じだぜ」
シロエ 「嫌ですよ! ぼくが最初に目を付けたんです!」
マツカ 「どう選んだって赤かピンクしか無いんですけどね…」
最後はジャンケン勝負で決まった振袖と帯。
似合う以前の問題ですけど、着る他に道はございません。
法衣を着慣れたキース君が着付けのプロであろう、と認定されましたが…。
キース 「おかしいな…。ここまでは問題無い筈なんだが」
マツカ 「ですよね、肌襦袢で腰巻、長襦袢…。それで正しいと思います」
お茶席では着物だというマツカ君、着た回数はそれなりです。
キース君には及ばないものの、この二人がいれば…と思われたのに。
マツカ 「何処で間違えたんでしょう?」
キース 「それ以前の問題なのかもしれないぞ。嫌がらせだからな」
ジョミー「合わないサイズで用意したとか?」
サム 「そうかもなぁ…。どれを着たって長すぎるもんな」
振袖を着ようと羽織ってみれば、誰もが床に引き摺る長さで。
サイズ違いか、と他のに替えても引き摺る裾はどうにもならず…。
キース 「なんで半端に引き摺るんだ? もっと長いなら分かるんだが」
マツカ 「舞妓さんほどじゃないですもんね…」
舞妓さんや芸妓さんの着物は引き摺るもの。
ですが、あちらは『裾引き』という特注品で、振袖とは別物でございます。
キース 「いっそこのまま着て行くか? どうせ女装だ」
ジョミー「要は着てればいいんだもんね」
じゃあ帯だ、と次へ進もうとした所へ。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 上手く着られた? …あれっ?」
間違えてるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
着物のプロがいたというのに、何故に失敗したんだか…?
2012/03/13 (Tue)
☆おはしょりと振袖
長襦袢までは順調に進み、いざ振袖…という段階で躓いたらしい男子たち。
振袖の裾が半端に引き摺ってしまい、どうにもこうにもなりません。
半ばヤケクソ、そのまま帯を…と思った所へ。
ぶるぅ 「あのね、おはしょりが無いとダメなんだよ」
全員 「「「おはしょり?」」」
ぶるぅ 「えっと、見た方が早いかな? スウェナ~!」
スウェナ「なぁに? あ、あらら…。みんな凄いの着てるわねえ…」
ジョミー「こんな色しか無かったんだよ!」
サム 「これでもマシなの選んだんだぜ? 他はアレだし」
スウェナ「そうねえ、ちょっとはマシって感じ?」
あまり差は無いみたいだけれど、と笑うスウェナの振袖は紫でございます。
模様も華やかながらも上品、まさに理想の振袖で。
キース 「あっちの方が断然マシだな…」
シロエ 「モノは考えようですよ。あれだけが此処に混ざっていたら…」
サム 「流血沙汰になってたかもなぁ、俺、キースには勝てないけどさ」
ジョミー「確実に喧嘩になってたよねえ、勝てなくっても」
シロエ 「二人とも本気でそう言ってますか? 反則しないと?」
サム 「あー…。絶対とは言い切れねえなあ…」
ジョミー「手ごろな何かが転がっていたら一発くらい殴るかも…」
マツカ 「反則技は素人さんの方が強いと聞きますよね」
キース 「下手に武道の心得があると素人には手が出せないからな…」
あの振袖が無くて良かった、と誰もが納得。
柔道部三人組でも反則アリだと、素人二人に負けたかも。
つまり勝者が誰かは分からず、負けた四人はフルボッコで。
ジョミー「ボコボコの顔で振袖よりかは、この色でいいよ…」
キース 「同感だ。で、ぶるぅ。俺たちは何処で間違えたんだ?」
ぶるぅ 「ここ、ここ! 帯の下にエプロンみたいになっているでしょ?」
これが『おはしょり』、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
男性の着物に『おはしょり』は存在いたしません。
まして法衣にある筈も無く、間違えるのも無理ないですよね…。
2012/03/14 (Wed)
☆盛り上げていこう
おはしょりという存在を知らず、振袖の裾を引き摺って着ていた男子たち。
教えて貰っても、どうすればいいのか分かる筈もなく…。
ぶるぅ 「えっとね、腰にこう紐を巻いて…。分かる?」
キース 「この辺りか? で、どうするんだ」
ぶるぅ 「こう手を入れて、よいしょって上に引っ張るの! あ~…」
引っ張り過ぎだよ、と言う「そるじゃぁ・ぶるぅ」はジョミー君に着付け
しております。
他の面子は見よう見まねでやってみたものの、最終的には。
ぶるぅ 「最初からぼくがやってあげればよかったね」
キース 「まったくだ。…こんな着物の着方は分からん」
マツカ 「帯だって別モノですもんね…。ぼく、絶対に結べませんよ」
サム 「つか、なんで全員、違う形に結んであるんだ?」
ぶるぅ 「え? 可愛い形にしたいでしょ?」
男子全員「「「…可愛い…」」」
ズーン…と落ち込む男子一同。
その間に「そるじゃぁ・ぶるぅ」が箱を引っ張り出しております。
ぶるぅ 「じゃあ、ここからは任せといてね」
キース 「何をだ?」
ぶるぅ 「盛るんだけど」
全員 「「「もる?」」」
ぶるぅ 「うん! ブルーが盛ってあげなさい、って」
アゲアゲで盛り髪でメガ盛りなんだ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
箱の中から出て来たものは黒髪や金髪のウイッグなどなど。
髪飾りもまさに「パネエ」という代物で。
キース 「ま、待ってくれ! 盛るというのは俺たちの髪か?」
ぶるぅ 「そうだけど? あ、爪とかもデコっちゃう?」
せっかくだもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は楽しそうです。
目指すはゴージャス姫スタイルとかで、ファーやコサージュも次から次へ。
ぶるぅ 「ベールをつけたい人は手を挙げてー! あれ?」
キース 「なんでそういうことになる!」
ぶるぅ 「ブルーが目立ってなんぼだって♪」
可愛く盛ろうね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の瞳がキラキラ。
振袖に加えて姫スタイルにメガ盛りだなんて、どんな結果になるのやら…。
2012/03/15 (Thu)
☆失われた記憶
七福神巡りも無事に終わって、生徒会長の家でのんびりと。
この後に控えるのは節分のメインイベント、恵方巻と豆まきでございます。
キース 「ジョミーは当分、起きそうにないな」
ブルー 「いいんじゃないかな、恵方巻は日が暮れてからだしね」
シロエ 「特注品って聞いてますけど、届くんですか?」
ブルー 「うん、料亭から直接ね」
そうこうする内に日が暮れ、チャイムの音が。
マンションの管理人さんが恵方巻を受け取り、家へ届けに来てくれました。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 恵方巻だよ!」
ジョミー「えっ、なに、なに? 恵方巻?」
ガバッと飛び起きたジョミー君ですが、横に落ちていた福笹を見て思案顔。
どうやら記憶が無いようです。
ジョミー「あれ? いつの間に帰って来たんだっけ?」
ブルー 「湯豆腐を食べて、それからすぐに…ね。君も賛成してただろう」
ジョミー「湯豆腐って? そんなの何処で食べたっけ?」
キース 「絶望的だな…」
シロエ 「お寺に来たら精進料理ってジョミー先輩が言ったんですよ」
サム 「うんうん、最後の塔頭でな。でもって、そこで湯豆腐を食ったぜ」
スウェナ「もしかして覚えていないとか? 甘酒を飲んでそこから後は」
ジョミー「甘酒…。えっと、お坊さんたちがお接待してて…。あれれ?」
シロエ 「先輩、笑顔で手を振りましたよ。服は緋色が最高ですよね、って」
ブルー 「そうそう、緋色の衣を目指すと七福神にお願いもしたし」
ジョミー「ちょ、ちょっと…。それ、本当?」
ブルー 「嘘だと思うなら見てみるといい。これがぼくの記憶。こっちが…」
ジョミー「え? えぇっ?」
次々と思念波で見せられた皆の記憶に、ジョミー君、顔面蒼白です。
そりゃそうでしょう、七福神巡り七ヶ所の内の四ヶ所で坊主祈願では…。
ジョミー「やばいよ、これ…」
ブルー 「さあね?」
七福神へのお願い事は多数決で坊主祈願に軍配が。
ピンチに陥ったジョミー君ですけど、起死回生のチャンスはあるのかな?
2012/02/15 (Wed)
☆恵方巻に願いを
七福神巡りで坊主祈願をしてしまったと知り、真っ青になったジョミー君。
仏様への誓いを撤回するには神様なんだ、と燃えていたのに…。
ジョミー「ど、どうしよう…。これって撤回出来ないの?」
ブルー 「七福神巡りは夕方で閉門、今から行っても入れないよ」
キース 「諦めて高僧を目指すんだな。もう後が無いぞ」
ブルー 「でなきゃダメ元で恵方巻だね。開運祈願の御祈祷済み」
ジョミー「お願い事をしながら食べるんだよね。それで効く?」
ブルー 「どうなんだか…。最高の場所を用意するから頑張りたまえ」
サム 「恵方を向いて食べるだけだろ? 場所も関係するのかよ?」
ブルー 「実は隠れた名所があってね。その名もズバリ恵方社なんだ」
全員 「「「恵方社?」」」
ブルー 「その年の恵方に向けて祠の向きが変わるんだよ」
キース 「そういえば…。しかし、あそこも寺だったような…」
ブルー 「ソレイド八十八ヶ所を創ったお大師様の宗派の、ね」
ジョミー「ま、また、お寺…?」
ブルー 「お寺の境内にあるだけだよ。七福神と同じで神社だってば」
キース 「恵方社は他に無いと聞いたな」
ブルー 「うん、この国でたった一つだけ! 凄く御利益ありそうだろ?」
恵方社はアルテメシアの中心部にひっそりとあるのだそうでございます。
境内の池は涸れたことが無く、パワースポットとしても有名。
ジョミー「行く、行く! そこでお願いする!」
ブルー 「これが最後のチャンスだからね。全身全霊で祈願したまえ」
恵方巻を食べるなら恵方社の前で、という人が最近多いのだそうで。
お願い事の数が多いのですから、叶えて頂くには祈願する方も根性が…。
ブルー 「いいかい。目を閉じて一言も喋らず、頭の中はお願い事だけ!」
ジョミー「それを恵方に向いてだよね?」
ブルー 「恵方社に向き合えば恵方に向く。祠に向かって黙々と、だよ」
努力あるのみ、と生徒会長。
恵方巻に託されたジョミー君の切なる願いは神様の元へ届くのか?
2012/02/16 (Thu)
☆恵方社を目指せ
開運祈願の御祈祷済みという高級料亭の恵方巻。
同じ食べるなら最高の場所で恵方を向いて、と生徒会長は申しております。
今年の恵方は北北西ですが、磁石なんかを使わなくてもドンピシャという
凄いスポットがあるそうで…。
キース 「恵方社のある寺には何度か行ったが、恵方社は見た覚えが無いな」
ブルー 「とても小さな祠だからね。祠を乗っけた石の台座が回るんだよ」
シロエ 「中華料理のテーブルみたいですね」
ブルー 「理屈としては似てるかな。土台の上に円形の台座で、その上に祠」
毎年、大晦日の晩にお坊さんが祠に祈祷し、その後で数人がかりで台座を
回して祠の正面を恵方に向けて、再び御祈祷。
それが『恵方の改め式』で、お参りした人には年越し蕎麦のお接待が。
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ。お坊さんが祈祷するわけ?」
ブルー 「お寺の境内なんだから、当然だろう。それが嫌なら残るんだね」
ぼくたちだけで出掛けるから、と言われてジョミー君は大慌て。
最強の恵方巻スポットを逃すわけにはいきません。
ジョミー「行くってば! もう後が無いし!」
ブルー 「その勢いで頑張りたまえ。さて、どうやって行こうかな?」
ぶるぅ 「近所の公園、誰もいないよ」
ブルー 「あ、本当だ。だったらパパッと飛んじゃおう」
寒いですからコートを着込んで、瞬間移動でいざ出発!
恵方巻が入った料亭の袋は「そるじゃぁ・ぶるぅ」が提げています。
降り立った小さな公園を出て、少し歩くと石の玉垣と石の鳥居が。
シロエ 「ここでしたか。ずっと神社だと思ってました」
ブルー 「山門が無くて鳥居だからね。だけどホントにお寺なんだよ」
本堂はあっち、と示された先にお堂と庫裏がございます。
しかし境内の殆どを占めるのはパワースポットで知られた池。
ブルー 「うーん、やっぱり先客多数か」
キース 「おい、ライバルは多いぞ、ジョミー」
境内にはズラリ行列が。
恵方社の前で恵方巻、と並ぶ人たちの最後尾は何処に…?
2012/02/17 (Fri)
☆恵方社で恵方巻
大晦日の夜に新しい年の恵方へ向きを変える恵方社。
来てみれば小さな祠でしたが、その前で恵方巻を食べようと並ぶ人の列が。
シロエ 「えっと…。池の向こう側まで回り込んでるみたいですよ」
サム 「こりゃ百人じゃ済まねえかな? 待ち時間も長くなりそうだぜ」
マツカ 「恵方巻ですし、冷えても不味くはならないでしょうけど…」
キース 「問題はこの寒さだな。また雪が降りそうな空模様だぞ」
スウェナ「でも並ぶしかないのよね。早く行きましょ」
ブルー 「大丈夫。そこはしっかり奥の手がある」
全員 「「「え?」」」
ブルー 「ついておいでよ、順番待ちはバッチリだから!」
生徒会長、行列を「ちょっと失礼」と横切り、恵方社だという祠の方へ。
叱られるのでは、とシャン学メンバーはドキドキですけど、願い事に来た
人たちは流石にお行儀が良く、快く道を空けてくれます。
ブルー 「よしよし、ちゃんと場所取りしてるね。お待たせ、ハーレイ!」
全員 「「「教頭先生!?」」」
祠の横に立っていたのはコートを着込んだ教頭先生。
笑顔で手招きしています。
ハーレイ「仕事を済ませてすぐに並びに来たんだぞ。一番だったが」
ブルー 「ごめん、ごめん。こっちにも色々都合があってさ」
ハーレイ「連れが後から来ますんで、と先に参って頂いている」
ブルー 「でないと列が進まないしね。もう並んでもいいのかな?」
次の人 「どうぞ、どうぞ。長い間お待ちだったようですよ」
ブルー 「それじゃ遠慮なく。はい、ハーレイの分の恵方巻」
ハーレイ「すまんな。代金の方は振込み済みだ」
ブルー 「ここのは本当に美味しいよ。でも、味よりも願い事だよね」
並んで、並んで…と割り込みの列を整理する生徒会長。
教頭先生は当然のように最後です。
ブルー 「ここもジョミーが一番福で」
キース 「妥当な線だな」
失敗するなよ、とキース君。
二礼二拍手一礼の作法も指導しています。
ジョミー君はラストチャンスを活かせるのか?
2012/02/18 (Sat)
☆美味しい恵方巻
恵方巻を食べる時は恵方に向いて目を閉じ、一言も喋らず頭の中で願い事。
これがお約束でございます。
坊主宣言撤回の最後のチャンスを恵方巻に託すジョミー君、究極の恵方巻
スポットとされる恵方社の前で深く一礼、続いて二礼目。
柏手の方もパンパンと二回、そして提げていた小袋の中から恵方巻を。
キース 「よし、ここまでは問題なし…と」
ブルー 「後はジョミーの根性だよね。ちゃんと神様に届けばいいけど」
サム 「ここの神様って誰なんだ?」
ブルー 「恵方と言えば歳徳様だよ」
シロエ 「トシトク様? なんですか、それ」
ブルー 「陰陽道で、その年の福徳を司るという女神様。恵方においでだ」
キース 「それも知らずに恵方巻を食っていたのか?」
シロエ 「え、だって。恵方ですから、いい方向なのは確かですしね」
ブルー 「そうだよ、いい方向だと分かればいいのさ。さて、ジョミーは…」
マツカ 「真剣なんじゃないですか? うるさくしたら悪いかも…」
ブルー 「他人の会話が気になるようでは言語道断。雑念はアウト」
ハーレイ「…ジョミーに何かあったのか?」
ブルー 「朝から行った七福神巡りで坊主祈願をしちゃったんだよ」
ハーレイ「坊主祈願?」
ブルー 「うん。甘酒で酔っ払っちゃって、お坊さんになれますようにって」
それを撤回するらしいよ、と生徒会長。
教頭先生も「それは真面目に祈願しないとな」と納得です。
一番に並んだ甲斐があった、と喜んでおられますけど、当のジョミー君は。
ジョミー(えっと、お願い事、お願い事…。坊主宣言撤回で!)
黙々と頬張る恵方巻。
お喋りが禁止でなくても、丸かぶりですし、まず喋れません。
ジョミー(お坊さんにならずに済みますように。お願いします、切実です)
ぼくには後が無いんです、と懸命なジョミー君ですが。
高級料亭の恵方巻はダテではなくて、いつの間にやら味わっていたり…。
お願い事より、舌先でとろける絶妙な具材。
そんな態度でいいんでしょうか…?
2012/02/19 (Sun)
☆気になる恵方巻
坊主宣言撤回のラストチャンスを恵方社に託したジョミー君。
初日の出でも七福神巡りでも失敗していた作法の方も、今度は全く無問題。
恵方巻を食べ終えると祠に深々と一礼をして終わりです。
ブルー 「ふうん…。流石に必死だと間違えないか」
キース 「歳徳様に祈願した以上、今年中は坊主にならずに済みそうだな」
ブルー 「お願いが届いていれば、だけどね」
後ろはズラリ行列ですから、シャン学メンバーも順にお参り。
締めの教頭先生のお参りが済むと、割り込みを詫びながら恵方社を後に。
ハーレイ「お前たちはこれからどうするんだ?」
ブルー 「ぼくの家で晩御飯を食べて豆まきだよ。ハーレイも来るよね?」
ハーレイ「行っていいのか?」
ブルー 「もちろんさ。順番取りの御礼をしなくっちゃ」
ハーレイ「そんなつもりは無かったんだが…。役に立てるのは嬉しいしな」
ブルー 「遠慮しないで食べに来てよ。ずっと立ってて寒かっただろう?」
節分寒波とはよく言ったもので、またしても雪が舞っております。
帰りも無人の公園へ行って、そこから一気に瞬間移動。
ジョミー「さ、寒かった~! でも恵方巻、美味しかったね」
ブルー 「コートを脱いだらウガイ手洗い! 風邪を引くよ」
全員 「「「はーい!」」」
教頭先生もしっかりウガイ。
夕食は「そるじゃぁ・ぶるぅ」の手作りです。
ぶるぅ 「節分はイワシなんだけど…。今日の主役はアンチョビーだよ」
ブルー 「イワシの頭を柊に刺して、魔除けに玄関につけるんだよね」
ハーレイ「最近、やる家も少なくなったな。私もすっかり忘れていた」
ぶるぅ 「イワシの代わりにアンチョビー! 使い方も色々あるし」
ジョミー「色々って言えば、恵方巻にも色々入ってたね」
ブルー 「七福神にちなんで七種類の具だと聞いたけど?」
ジョミー「そっかぁ…。何が入っていたのかな?」
美味しかったよ、とジョミー君は満足そうですが。
恵方巻の具が気になるだなんて、願い事の方は大丈夫…?
2012/02/20 (Mon)
☆アウトな恵方巻
節分にはイワシの頭を柊に刺し、玄関や勝手口などの出入口に。
翌年の節分までそこに取り付けておけば、魔除けになるそうでございます。
頭を取った残りのイワシが食卓に上るのが本来の形らしいのですが…。
ブルー 「ぼくの家もイワシの頭は付けていないし、気持ちだけ…ね」
ぶるぅ 「アンチョビーだってイワシだもんね! で、恵方巻だっけ?」
ジョミー「うん! 凄く美味しかったけど、目を瞑ってたから見えないし…」
ブルー 「アナゴに干瓢、厚焼き玉子に椎茸に…」
ぶるぅ 「おぼろとキュウリと高野豆腐! 全部で七種類」
ジョミー「ふうん…。中身は普通の太巻き寿司と変わらないんだね」
ぶるぅ 「だから味付けが大事なんだよ。何処で買っても同じじゃないし」
ブルー 「そういうこと。…ところで、ジョミー。お願い事は?」
ジョミー「えっ、ちゃんとお願いしてきたよ?」
ブルー 「頭の中はお願い事だけって教えたよね。なのに君ときたら…」
雑念だらけの煩悩だらけ、とビシッと指差す生徒会長。
ブルー 「心頭滅却して祈願していたら味なんか分からないんだよ」
キース 「分かる筈もないな。黙々と口を動かすだけで」
ブルー 「修行中の念仏三昧が正にそれだね。勝手に口が動くのさ」
キース 「お念仏を唱えているという自覚も無いぞ。それが真のお念仏だ」
ブルー 「恵方巻でも理屈は同じ! お願い事しか意識しちゃダメだ」
サム 「なるほどなあ…。それじゃ、ジョミーは…」
ブルー 「失格だね」
ジョミー「そ、そんなぁ! あんなに頑張ってお願いしたのに…」
キース 「恵方巻を美味しく食った時点でアウトだな」
ジョミー「うわぁ…」
ついに坊主だ、と頭を抱えるジョミー君。
七福神にまで誓ってしまって、ラストチャンスもフイにして…。
ブルー 「まあ、神様ってヤツは気紛れだしね」
どのお願いを聞き届けるかは神様次第らしいです。
七福神の内の誰かか、歳徳様か。
お願い事を叶えるのは誰か、どの願い事が叶うのか…?
2012/02/21 (Tue)
☆最高位は赤
ジョミー君が恵方巻に託した願いは、切実さが足りず門前払いの様相です。
とはいえ、生徒会長が言うには「神様は気紛れ」。
もしかしたら坊主祈願をされた神様が「坊主になれない」ようにするかも。
ジョミー「そっちに望みをかけるしかないよ。四ヶ所でお願いしたんだし」
キース 「坊主の道も悪くはないと思うんだがな…」
ブルー 「酔っ払う度に坊主宣言するかもね。今後に期待しておくさ」
サム 「俺と一緒に修行しようぜ。どっちが先に緋色の衣か競争で!」
シロエ 「キース先輩も負けていられませんね。頑張って下さいよ」
キース 「もちろんだ。…しかしブルーには一生勝てん」
ブルー 「年功序列の世界だしねえ…。おまけに緋色の上は存在しないし」
ハーレイ「ジョミーも緋色を目指すのか?」
ブルー 「そこが神様次第なんだよ。まずは坊主にならないと」
ハーレイ「坊主宣言を撤回し損ねた以上、坊主の道を極めたらどうだ?」
それも一つの生き方だ、と教頭先生。
一番福をゲットするべく恵方社の前で順番取りをなさったのですし、福を
ガッツリ掴んで欲しいと思ってらっしゃるみたいです。
ハーレイ「しかしアレだな、坊主と柔道は似ているな」
ブルー 「どの辺がさ?」
ハーレイ「私が柔道十段なのは知ってるだろう? 十段の帯は赤帯だ」
ブルー 「ああ、赤系が最高って所が似てるんだね。ちょうど良かった」
ハーレイ「は?」
ブルー 「赤か青かで迷ったんだよ。結局、赤にしたんだけれど」
ハーレイ「何の話だ?」
ブルー 「ぶるぅ、アレを持ってきてくれるかな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪」
トコトコと走って行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」が持ってきたものは。
ブルー 「赤帯と一文字違うだけだし、問題無いだろ?」
ハーレイ「こ、これを私にどうしろと…」
ブルー 「節分と言えば豆まきなんだよ。鬼がいなくちゃ話にならない」
鬼のお面に虎の皮のパンツ、真っ赤な色の肉襦袢。
赤帯ならぬ赤鬼を振られた教頭先生の運命や如何に?
2012/02/22 (Wed)
☆鬼がお似合い
節分の豆まきは鬼がいないと話にならない、と生徒会長は申しております。
高僧である生徒会長の家には、本来、鬼など入れませんが…。
ブルー 「様式美とでも言うのかな? 節分には鬼を追い出さないと」
ハーレイ「そこでどうして私になるのだ!」
ブルー 「君が一番似合うんだよ。鬼は身体が大きいものだし」
ぶるぅ 「ハーレイのサイズに合わせて作ったんだよ、鬼さんの服!」
虎の皮のパンツも「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお手製だとか。
お面は買ったらしいですけど。
ブルー 「食事が済んだら豆まきするから着替えてよね」
ハーレイ「もしかして最初からそのつもりか? 恵方巻の順番取りから」
ブルー 「決まってるだろう。でなきゃサイズが合う筈が無い」
ハーレイ「おい、誰か…。誰かブルーを止めてくれ!」
全員 「「「………」」」
ブルー 「残念でした。ジョミーの坊主以上に決定済みだよ、君の運命」
ハーレイ「うう…。で、豆をまくのは誰なんだ?」
ブルー 「ぼくが大トリを務めることは確かだね。玄関の外へ追い出す役」
ハーレイ「大トリだと? では、その前は…」
ブルー 「もちろん全員で豆まきだよ。ぼくもやるから安心して」
ぶるぅ 「えっと、コースはブルーが書いてるからね」
ハーレイ「コース?」
ブルー 「そう、コース。全部の部屋を五芒星の形に走り回るんだよ」
五芒星は一筆描きが出来るお星様マーク。
陰陽道では魔除けだそうで。
ブルー 「君の目にだけ見えるようにサイオンで細工をしておいたから」
キース 「豆まきは本来、邪気払いだしな。五芒星もある意味、正しいか…」
ブルー 「同じやるなら凝りたいよね。さてと、食事も済んだようだし」
着替えてきて、と教頭先生を促す生徒会長。
教頭先生、惚れた弱みで断り切れないようでして…。
ハーレイ「分かった、鬼は引き受けよう」
赤鬼に変身するべく、教頭先生は衣装を抱えて別室へ。
生徒会長が全員に豆と枡を配っていますが、どんな豆まきになるのやら…。
2012/02/23 (Thu)
☆豆まきのルール
豆まきの鬼役にされた教頭先生が着替える間に、豆と枡を配った生徒会長。
これからルールの説明だそうで…。
ブルー 「いいかい、豆が切れたら此処で補給を」
ぶるぅ 「沢山あるから持ってってね! 下手な鉄砲も……なんだっけ?」
ブルー 「数撃ちゃ当たる、だよ。最終目標はストリーキングだ」
全員 「「「はぁ?」」」
ブルー 「鬼の服にサイオンで細工がしてある。豆が当たると透けるのさ」
キース 「透けるだと? どういう意味だ!?」
ブルー 「そのまんまだけど? 透明になってしまうんだよ」
豆が当たれば鬼の衣装が透けてゆくという仕掛けだとか。
教頭先生の身体に比べて豆のサイズは小さいですから、ストリーキングが
目標な以上、凄い数の豆が要るわけで。
ブルー 「だから大量に用意した。鬼は外で福は内なんだ」
キース 「念のために聞くが、そのフクは衣装を指しているのか?」
ブルー 「ダジャレだよ。福は置いてって貰わないとね」
ぶるぅ 「鬼さんを追い出して福を貰うのが豆まきでしょ?」
キース 「そ、それはそうだが、何も本当に奪わなくても…」
ブルー 「見えなくなるっていうだけだから! 遊びだよ、遊び」
ぶるぅ 「パンツは強度が三倍だもんね」
シロエ 「なんですか、それは?」
ブルー 「虎の皮のパンツの部分は三度当てないと透けない仕組みさ」
頑張って三度ぶつけたまえ、と生徒会長。
そんなこととは夢にも思わぬ教頭先生、着替えを終えて戻って来て。
ハーレイ「後はこの面を被ればいいのか?」
ブルー 「そうなんだけど、紅白縞は脱いだだろうね?」
ハーレイ「う、うむ…。履いたままだとキツイようだし、不本意ながら…」
なにやら頼りない気がするが、と教頭先生は虎のパンツを見ておられます。
肉襦袢の上にパンツを着用ですから、肉襦袢の下はスッポンポン。
これで衣装が透けてしまえばストリップならぬストリーキング!
何も知らない教頭先生、開運招福の脱衣豆まきで服を大盤振舞いですか…?
2012/02/24 (Fri)
☆豆まきで福招き
豆まきで鬼を追い出し、服は置いて行かせて開運招福という恐ろしい企画。
サイオンで細工された鬼の衣装は豆が当たると透けるのだそうで…。
ブルー 「それじゃ一番奥の部屋から始めるよ。よろしく、ハーレイ」
ハーレイ「床に書かれた青い線に沿って逃げ回るのだな?」
ブルー 「うん。ぼくと君にしか見えない線だ」
ハーレイ「そうか、お前と私にだけか…」
教頭先生、鬼の面を被っていても嬉しそうにしておられるのが分かります。
惚れ込んでいる生徒会長と自分だけにしか見えない絆に感動中。
ブルー 「さてと、泣いた赤鬼って話があったっけ。どうなるかな?」
ハーレイ「豆をまかれたくらいで私は泣かんぞ」
ブルー 「泣かないんだってさ。じゃあ、遠慮なく豆まきしよう」
一番奥は生徒会長の寝室です。
そこに堂々と入れるとあって、教頭先生、ドキドキですが。
ブルー 「鬼は~外~!」
全員 「「「鬼は~外!」」」
バラバラと豆が飛ぶ中、五芒星を描いて駆け回っている教頭先生。
身体中に豆が次々とヒットしております。
コースを走り終えて廊下に出れば、更なるルートが見えているらしく。
キース 「次はあっちか」
ジョミー「部屋から部屋へと走るんだね」
ブルー 「ほらほら、頑張って豆をまく! 手がお留守だよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 豆の補給も忘れないでね!」
各部屋の入口に豆が詰まった大きな袋が。
シャン学メンバー、枡を抱えて教頭先生を追い掛け回し…。
ブルー 「よし、いい感じに透けてきたよね」
シロエ 「殆ど全身、見えていますよ? まだやるんですか?」
ブルー 「目標はストリーキングだと言っただろう」
キース 「し、しかし…。教頭先生は全く気付いてらっしゃらないぞ」
ブルー 「そりゃ、コースしか見えていないし!」
ぼくとの絆の五芒星、と生徒会長は笑っています。
三倍の強度を誇る虎のパンツも透け始めていて、教頭先生に迫る危機。
本人に自覚が無いまま、ストリーキングで景気良く外へ…?
2012/02/25 (Sat)
☆鬼は外、福は内
鬼の服が透けてしまうというアブナイ豆まき、玄関が近付いて参りました。
教頭先生は全く気付いておられませんが、残るは腰回りの肉襦袢のみ。
キース 「おい、本当にやる気なのか?」
ブルー 「スウェナが困らないようにモザイクをかけるし、別にいいだろ」
大トリはぼくだ、と生徒会長は玄関に向かう直線コースへ。
シャン学メンバーにも総攻撃の命令が下り、一斉に。
全員 「「「鬼は~外~!」」」
ブルー 「福は~内、福は~内、鬼は~外~!」
バラバラと飛んで行った豆が教頭先生に当たっております。
生徒会長が「福は内」と投げ付けた分は教頭先生の前方へ回り込み…。
サイオンを使った外道なカーブの次は「鬼は外」で背後からトドメの一撃。
教頭先生は表へ飛び出してゆき、生徒会長が扉に施錠。
ブルー 「豆まき完了。服もバッチリ頂けたよ」
実に見事なストリーキング、と生徒会長は御満悦。
やがて扉が激しく叩かれ、チャイムが何度も鳴らされて…。
ハーレイ「い、入れてくれ、ブルー!」
ブルー 「お断りだね。追い出した鬼を呼び込む馬鹿はいないよ」
ハーレイ「し、しかし…! だったらせめて私の服を…!」
ブルー 「了解。瞬間移動で管理人さんの部屋に届けておくね」
ハーレイ「ま、待ってくれ! この格好で下へ行くのは…」
ブルー 「鬼は~外!」
それっきりシールドが張られたらしく、物音はしなくなりました。
ジョミー「ど、どうなっちゃうの、教頭先生…」
ブルー 「さあね? 半時間も経てば服は元に戻る仕掛けだけれど…」
キース 「それを伝えて差し上げろ!」
ブルー 「鬼の面の裏にメモを貼ったよ、サイオンの効果は半時間って」
ぶるぅ 「落ち着いてお面を外せば分かるもんね♪」
ブルー 「いい豆まきが出来て良かった。開運招福間違いなしさ」
そして始まる打ち上げパーティー。
教頭先生も呆然となさっている間に服が戻って、めでたし、めでたし。
節分が済めば立春です。春はもうすぐそこですよ~!
2012/02/26 (Sun)
☆豆まきのお詫び
大騒ぎだった節分の後には学校を挙げてのバレンタインデー。
生徒会長、ストリーキングのお詫びと称して教頭先生に手作りチョコを…。
キース 「で、あのチョコレートはどうなったんだ?」
ブルー 「さあねえ? 未だにアンケートを送って寄越さないから…」
ぶるぅ 「気に入ったチョコがあったら作ってあげる、って言ったのにね」
キース 「お前ら…。教頭先生は甘いものが苦手でらっしゃるんだぞ」
ブルー 「柔道部に丸投げするかと思ったんだけどなぁ、アンケート」
シロエ 「それは無いんじゃないでしょうか。だって会長の手作りですよ」
サム 「うんうん、俺だってブルーの手料理だったら苦手でも食うぞ」
ジョミー「教頭先生、きっと頑張っていると思うよ」
スウェナ「一日一個はキツイとしても、食べないことはないわよね」
キース 「だが、アンケートに答えて追加のチョコをとまでは…」
マツカ 「いかないでしょうね、苦手なだけに」
ブルー 「せっかく心をこめたのに…。一晩かかって手作りだよ?」
キース 「あんたのは明らかに嫌がらせだろうが!」
お詫びに一席設けるというならまだ分かるが、とキース君。
ブルー 「うーん、お詫びに一席ねえ…。ぼくたちで?」
キース 「い、いや…。その方が悲惨になるかもしれん、と、今、気付いた」
シロエ 「そうですね…。教頭先生、宴会と言えば財布役ですもんね」
マツカ 「余計、御迷惑がかかりますよ。チョコで終わりにした方が…」
サム 「だよな、俺たちで会費を集めたくらいじゃ宴会は無理だぜ」
ブルー 「ハーレイをもてなす気は無いけれど、宴会は魅力的かもね」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「お詫びに一席で閃いたんだ。雛祭りなんかどうだろう?」
キース 「おい、正気か? 雛祭りは男はお呼びじゃないぞ」
シロエ 「女子のイベントじゃないですか、あれ」
雛祭りといえば桃の節句で女の子のもの。
スウェナが混ざってはいますけれども、このメンバーで雛祭りですか…?
2012/02/27 (Mon)
☆雛祭りを目指せ
豆まきで酷い目に遭った教頭先生へのお詫びに一席。
キース君の提案でしたが、ロクでもない結果になりそうなことは明明白白。
やめておこう、という展開になった所で生徒会長が俄然、乗り気に。
ブルー 「雛祭りが女の子のイベントってことは承知だよ」
キース 「だったらなんで雛祭りなんだ!」
ブルー 「一月は正月で酒が飲めて、二月は豆まきで酒が飲めるんだよ」
全員 「「「???」」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 三月は雛祭りで四月はお花見なんだよね!」
ブルー 「そうそう、そんな感じで一年を通じて飲みまくるわけ」
知らないかな? と言われてもサッパリ分からないシャン学メンバー。
生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」によれば、そういう歌があるそうで…。
ブルー 「お正月は飲んだし、節分も豆まきじゃないけど飲んだし」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、その話って…」
ブルー 「もちろん君のことだよ、ジョミー。雛祭りも飲んでくれるよね?」
ジョミー「ええっ?」
キース 「面白い。飲んだら坊主宣言だったな」
ブルー 「車だったら「飲むなら乗るな、乗るなら飲むな」と言うけどね」
シロエ 「坊主宣言の場合はどうなんでしょうね?」
サム 「いいよな、それ! 百発百中かどうか試そうぜ」
ぶるぅ 「じゃあ、雛祭りで宴会だね!」
楽しそう、と飛び跳ねている「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ジョミー君を除いたシャン学メンバーも大喜びです。
キース 「だったら今度の土曜日か?」
ブルー 「カレンダーどおりだとそうだけど…その次はどう?」
スウェナ「お雛様は雛祭りが済んだら片付けないとダメなんでしょ?」
ブルー 「雛人形を借りる都合さ。旧暦もあるから大丈夫だよ」
旧暦3月3日は今年は3月24日になるのだとか。
更に毎年4月3日が雛祭りだという地域も存在するらしく。
ブルー 「3月10日にしとこうよ」
みんなで楽しく雛祭り、と生徒会長。
楽しくやるのはいいんですけど、ジョミー君にまたまた危機が…?
2012/02/28 (Tue)
☆雛人形は何処から?
酔っ払うと坊主宣言をしてしまうらしいジョミー君。
それが百発百中かどうか試してみよう、と雛祭りの宴会が企画されました。
雛人形を借りる都合で3月3日ではなく3月10日。
キース 「雛人形っていうのはフィシスさんのか?」
ブルー 「まさか。フィシスのは大事な雛人形だし、借りないよ」
見ていい男はぼくだけだ、と言う生徒会長、大真面目でございます。
雛人形が嫁入り道具だった時代もあるのだそうで…。
ブルー 「そんなわけだから、ぼくの女神の雛人形は見せてあげない」
キース 「分かった、分かった。…だったら、あんたが買ったらどうだ」
ブルー 「フィシスにかい? そんなに幾つも要らないよ」
キース 「いや、この際だから自分用のを買ったらどうかと」
ブルー 「なんで男が自分用の雛人形を!」
キース 「嫁入り道具なんだろう? 教頭先生がお喜びになるぞ」
ブルー 「ぼくに嫁に行けと!? ハーレイの家に?」
キース 「手作りチョコより良さそうだがな。豆まきのお詫びに雛人形だ」
シロエ 「いいですね、それ。会長の雛人形を飾って教頭先生を御招待!」
ジョミー「それなら乾杯くらいはするよ? 飲まないけどさ」
ぶるぅ 「わーい、ブルーがお嫁に行くの? ハーレイがパパだぁ!」
ブルー 「お断りだよ!」
絶対嫌だ、と生徒会長は真っ青ですが。
キース 「おい、雛人形は今から買えるものなのか?」
スウェナ「雛祭りまでは普通にお店に飾ってあるわよ。大丈夫じゃない?」
シロエ 「季節モノでも季節外れに買えそうな人がいるじゃないですか」
ジョミー「そうだ、マツカだ!」
キース 「ふむ…。マツカなら予算の方も問題ないな」
ブルー 「ちょ、ちょっと…」
キース 「同じ宴会なら盛り上げないと。サムも異存は無いだろう?」
サム 「んーと…。ブルーの嫁入り道具は見たいかなぁ…」
嫁に貰う甲斐性は無いんだけれど、と照れるサム君。
ジョミー君を陥れたつもりの生徒会長、今度は自分が嫁入りの危機か?
2012/02/29 (Wed)
