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シャングリラ学園つれづれ語り

☆夏休みに向けて


ジューンブライドな6月も終わり、暦は7月でございます。
7月といえば夏休み。シャン学メンバーは早くも浮かれておりますが…。

ジョミー「夏はやっぱり海だよね! 山もいいなあ」
サム  「海の別荘は外せねえよな、毎年マツカが呼んでくれるし」
マツカ 「いつでも用意できますよ。任せて下さい」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ すっごく楽しみ!」
ブルー 「柔道部の合宿が済まないことには動けないよね」
シロエ 「あれはぼくたちも行きたいですし…。グンと力がつくんです」
サム  「その割にキースに勝てねえんだろ?」
シロエ 「そ、それは…。いつかは一本取って見せます!」
キース 「お前も諦めの悪いヤツだな、無理だと言っているだろう」
シロエ 「勝負は時の運ですよ!」

じゃれ合う時間もまた良きかな。
海だの山だの合宿だのと話題はあちこちに飛びまくりで。

ブルー 「とりあえず、ジョミーとサムは今年の夏も璃慕恩院だよ」
ジョミー「えぇっ!?」
サム  「もう毎年のことじゃねえかよ、柔道部の合宿とセットでさ」
ブルー 「流石にサムは話が早いね。じゃ、そういうことで」
ジョミー「うえ~…。夏休み気分が吹っ飛びそうだよ…」
キース 「夏休み気分ってヤツがいいのか?」
ジョミー「決まってるじゃない! 何をしようかってワクワクするし!」
シロエ 「埋蔵金探しはもう御免ですよ?」
サム  「あー…。レンコン掘りは俺も勘弁…」

埋蔵金を求めてレンコン掘り。
記念すべき特別生1年目の夏の思い出でございますが。

ブルー 「楽をしようと思わなかったら埋蔵金ゲットだったのに…」
ジョミー「分かってるってば!」
スウェナ「慌てる乞食は貰いが少ないってヤツだったものね…」
ブルー 「いい教訓になっただろう?」
ジョミー「夏休みにまで教訓なんか持ち込まないでよ!」
キース 「そう来たか…。お勧めのプランがあったんだが」

教訓が嫌なら却下だろうか、とキース君。
お勧めプランって、何なのでしょう?


注・埋蔵金掘りのお話はこちら→『金色の夏

2012/07/01 (Sun)

 

☆夏休みの思い出


夏休みの過ごし方で盛り上がっていたシャン学メンバー。
キース君にお勧めプランがあるそうですけど、教訓が嫌なら却下だとは?

ジョミー「どういうプランなわけ? 教訓がどうこうって」
シロエ 「強化合宿じゃないですか? 予備校とかの」
サム  「おい、予備校って…アレか、大学受験用の?」
シロエ 「いわゆる塾ってヤツですね。合宿する所も多いですよ」
マツカ 「大学受験用だと思いっ切り勉強ばかりでしょうねえ…」
スウェナ「そうじゃない塾もあるってこと?」
マツカ 「中学受験用の塾の合宿ならお遊びタイムもありますよ」
ジョミー「マツカ、そういうのに行ってたわけ?」
マツカ 「友達作りになるだろうって言われて行ったんですけどね…」
サム  「へえ…。で、どうだったんだよ?」
マツカ 「普段から塾に通ってる仲間同士でグループ結成済みでした」

友達は出来ずじまいだった、とマツカ君。
なんとも気の毒な話です。

キース 「そうだったのか…。それは残念だっただろう」
マツカ 「あ、でも、遊びに行く時には仲間に入れて貰えましたから」
シロエ 「遊びに行くんですか、受験合宿中に?」
マツカ 「リフレッシュの時間も必要だってことで、山登りとか」
ジョミー「面白そうだね、サマースクールを思い出すなぁ」
サム  「あー、行ったよな、サマースクール!」
スウェナ「そうそう、みんなでバスに乗って行って」
キース 「お前たちの学校にはサマースクールがあったのか?」
ジョミー「ううん、ぼくたちが幼稚園の時」
ブルー 「幼稚園? それはまたゴージャスな話だねえ」
サム  「年長組しか行けねえけどな。泊まりだから」
スウェナ「卒園旅行みたいなものよね、今から思えば」
マツカ 「ぼくの幼稚園にもありましたよ。キースとシロエは?」
キース 「残念ながら無かったな…」
シロエ 「ぼくの所も無かったです」

行きたかったかも、とシロエ君。
幼稚園からサマースクールって、聞いただけでも楽しそうですもんね。

2012/07/02 (Mon)

 

☆夏休みと幼稚園


ジョミー君とサム君、スウェナちゃんは幼稚園のサマースクール経験者。
しかしキース君とシロエ君の幼稚園には無かったそうで。

シロエ 「小学校ならあったんですけどね、サマーキャンプが」
キース 「俺は林間学校だ。学校と名がつくとアウトだよな」
ジョミー「アウトって、何が?」
キース 「お前がさっき言ってた教訓ってヤツだ。引率は教師だぞ」
マツカ 「ああ、それは…。幼稚園のようにはいきませんよね」
キース 「そういうことだ。何かと言えば注意が飛ぶ」
サム  「幼稚園でも多分注意はされたんだろうと思うけどなあ」
スウェナ「学校の先生みたいなことは無かった筈よね」
ジョミー「正真正銘、子供だもんね。ぶるぅと同じでさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、だから6歳にならないんだもん!」
ブルー 「その前に卵に戻っちゃうもんねえ、ぶるぅの場合は」
ジョミー「いいよね、永遠の幼稚園児ってさ…」
ぶるぅ 「幼稚園には行かないよ?」

つまんないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
けれどサマースクールには興味津々。

ぶるぅ 「ねえねえ、幼稚園のサマースクールってどんなものなの?」
ジョミー「ぼくたちが行ったヤツは海水浴だったよ」
サム  「旅館のすぐ前が海だったよな!」
スウェナ「子供だから着替えとかも全部先生にお任せなのよ」
ジョミー「水着もビーチサンダルも先生が洗ってくれるんだよね」
シロエ 「そうなんですか。それって幼稚園児の特権でしょうね」
キース 「俺が行った林間学校はうるさかったな、靴の脱ぎ方まで」
シロエ 「ぼくのサマーキャンプも色々と細かかったですよ」
マツカ 「幼稚園と学校じゃあ、同じ先生でも別物ですよね…」
ブルー 「だろうね、ゼルに幼稚園の先生が務まるとは思えないし」
ジョミー「それって怖いよ、園長先生ならいけるかもだけど」
サム  「バスの先生っていうのもあるぞ?」

なにやら話がズレ始めているようですが。
キース君のお勧めプランとやらはお蔵入りに…?

2012/07/03 (Tue)

 

☆幼稚園に向く先生


只今の話題、サマースクールから幼稚園の先生談義へと逸れております。
怒ると怖いゼル先生に幼稚園の先生が務まるかどうか、と。

シロエ 「バスの先生よりかは園長でしょう、ゼル先生の場合」
サム  「そうかなぁ? 運転してればいいだけだぜ」
マツカ 「でも…。ゼル先生には凄い渾名があるじゃないですか」
ジョミー「あー、過激なる爆撃手…だっけ?」
ブルー 「それで合ってる。暴走してるのはバイクだけどさ」
キース 「だが、人はハンドルを握ると人格が変わると聞くからな…」
ブルー 「まあね。幼稚園バスでも暴走しないって保証は無いかな」
スウェナ「お母さんたちから苦情が出そう…」
シロエ 「子供は喜ぶかもしれませんけど」
ぶるぅ 「そだね、小さいとジェットコースターにも乗れないもん…」

幼稚園バスで爆走出来たら楽しそうだ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
確かに最前列あたりの席が取り合いになってしまうかも…。

ブルー 「猛スピードの幼稚園バス…ね。ハーレイには無理かも、それ」
ジョミー「教頭先生、速い乗り物はダメだもんねえ」
ブルー 「全部がダメってわけじゃないさ。電車とか飛行機には乗るし」
キース 「速さってだけの話ならシャングリラ号が一番じゃないか?」
ブルー 「そうなんだよね。ハーレイ、キャプテンやっているのに」
シロエ 「宇宙船と幼稚園バスじゃ、速さが比べ物になりませんよ」
サム  「なんでダメなんだろうなぁ、速い乗り物」
ブルー 「ヘタレだからに決まってるだろう」
キース 「この間もあんたを嫁に貰い損なっていたな、ヘタレのせいで」
ジョミー「そうそう、鼻血で倒れたんだよね」
シロエ 「きっと温厚すぎるんですよ、教頭先生の場合」
ブルー 「うーん…。ヘタレと温厚は違うような気が…」
スウェナ「でも、幼稚園の先生には向いていそうよ」
ブルー 「そうかも…」

悪戯しても叱られないし、と納得している生徒会長。
ますます話がズレておりますが、キース君のお勧めプランは?

2012/07/04 (Wed)

 

☆お勧めなプラン


教頭先生は幼稚園の先生に向いていそうだ、と唱えるシャン学メンバー。
温厚な性格は確かに幼稚園児向きかも…。

ジョミー「身体も大きいから人気者になれそうだよね」
サム  「うんうん、一度に何人も抱き上げるとか出来そうだしなあ」
ブルー 「シャングリラ学園に幼稚園が出来たら栄転かな?」
シロエ 「教頭から幼稚園の先生ですか…。それって左遷じゃあ?」
ブルー 「そうとも言う。でもって、ぼくの担任も出来なくなるし」
キース 「立派な左遷人事だな。…おい、幼稚園は作るなよ?」
ブルー 「流石にソルジャー命令でそれは…ちょっと無理かな」
ぶるぅ 「ぼくも要らない! 幼稚園が出来たら入れられちゃうもん!」

行かないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は膨れっ面。
幼稚園の制服なんかも似合いそうではありますが。

キース 「で、話を戻していいだろうか? 幼稚園の話題も出たし」
ジョミー「えっ? さっきのお勧めプランがナントカってヤツ?」
マツカ 「幼稚園と関係があるんですか?」
キース 「まるで無い……ことはないかもしれない」
ブルー 「ふうん? いいから話してみたまえ」
キース 「夏休み中のプランなんだが、そうめん流しに興味はあるか?」
全員  「「「そうめん流し?」」」
キース 「ああ。ギネスに挑戦とまではいかんが、大規模らしいぞ」
サム  「大規模って…。かなりの距離を流すのかよ?」
キース 「とりあえず設備は自作するんで、頑張ればいくらでも」
シロエ 「なんだか面白そうですね、それ」
キース 「だろう? 二日目の夕食がそうめん流しだ」
スウェナ「分かった、何処かの合宿なのね?」
キース 「いや、サマースクールと銘打ってある。二泊三日だ」
ブルー 「サマースクールでそうめん流しねえ…」
ジョミー「設備は自作するって言うからアウトドアかな?」
サム  「そうかもな! 竹とかを切って」

そうめん流しなサマースクール。
楽しそうですけど、教訓とやらは何処で出てくると…?

2012/07/05 (Thu)

 

☆怪しげなプラン


キース君のお勧めプランはサマースクールだそうでございます。
そうめん流しを大規模にやる、という点がハイライトっぽい感じですが。
設備を自作するからには、アウトドアでしょうか?

キース 「竹は藪から切り出すらしい。だが、寝泊まりは屋根の下だ」
ジョミー「だったら何処かのキャンプ場とか?」
シロエ 「ああ、一日目はバーベキューっていうのもありそうですよね」
キース 「それは難しいような気がするが…。どうだろう?」
サム  「おいおい、お前もイマイチ分かってねえとか?」
キース 「あまり詳しく話を聞くと、断れないような気がしてな…」
ブルー 「何か義理でもあるのかい? で、そうめん流しの他には?」
キース 「パワースポットだ」
全員  「「「パワースポット!?」」」
キース 「スタンプラリーをやるらしいぞ。二日目のメインだ」
スウェナ「それっていいかも! 何処を回るの?」
キース 「近辺の神社とかだろう。参加してみるか?」
ジョミー「んーと…。参加しないと詳しいことは分からないとか?」
キース 「多分な。行ってくれるなら有難い」
シロエ 「待って下さい! 有難いって何の話です?」
マツカ 「教訓がどうとかって言ってましたよね…」

なんだかアヤシイ、と突っ込み始めたシャン学メンバー。
普通のサマースクールじゃないのでは…。

ブルー 「幼稚園と関係がまるで無いこともないらしいねえ?」
キース 「………。引率役を募集中なんだ」
ジョミー「えっ、ぼくたちが引率するわけ!?」
キース 「正確に言うなら頼れるお兄さん、お姉さんが欲しいらしい」
サム  「ボーイスカウトか何かかよ?」
キース 「小学生以上の子供が対象なんだが…」

キース君曰く、グループを率いられる年齢の参加者が少ないそうで。

キース 「どうだ、行ってみないか?」
ブルー 「ぼくたちが引率役ねえ…」

引き受けるかい、と見回す生徒会長。
そうめん流しとパワースポットスタンプラリー。引率するのは大変かも?

2012/07/06 (Fri)

 

☆アウトなプラン


キース君のお勧めプランで募集中なのは引率役だそうでございます。
そうめん流しにパワースポットスタンプラリーと、盛りだくさんですが。

ジョミー「んーと…。あのさ、幼稚園ってのと教訓は?」
キース 「やはり言わないとマズイだろうか?」
シロエ 「そりゃそうですよ、行ってから話が違うのは勘弁です」
ブルー 「だよね、引率役だけに帰ると言っても帰れないってことも…」
キース 「放り出して帰るというのは……恐らく無理かと」
サム  「おい、思いっ切り怪しいじゃねえかよ!」
マツカ 「普通は体調不良とかなら帰れますよ?」
キース 「一人二人なら大丈夫だろうが、全員となると仮病っぽいしな」
スウェナ「言いなさいよ、行き先は何処なのよ?」
キース 「……親父の知り合いがやってる寺だ」
全員  「「「寺!?」」」
キース 「境内で幼稚園を経営しててな、サマースクールはその一環で」
ジョミー「小学生以上って言わなかった!?」
キース 「卒園生を対象にした同窓会みたいなイベントなんだ」
シロエ 「じゃ、じゃあ、教訓とかって言ってたヤツは…」
キース 「朝晩のお勤めと園長先生の法話がつく」
ジョミー「要らないし、それ!!!」
ブルー 「引率役が出来る参加者が少ないっていうのも納得だよ…」

お寺が幼稚園をやっているのはよくあるパターン。
幼稚園児なら特に疑問も持たずに、お勤めなどもするのでしょうけど。

シロエ 「学校に行って自由を覚えてしまったらキツイですよね」
キース 「やっぱりそうか…。で、お前たちも断る、と…」
ブルー 「幼稚園の同窓会だろ? 流石のぼくも気乗りしないな」
キース 「地域の子供にも門戸は開いているらしいんだが…」
ジョミー「絶対パス! 璃慕恩院だけで沢山だし!」
キース 「分かった、親父には諦めてもらう」
ブルー 「そうしたまえ。悪いけど、却下」

キース君のお勧めプランはサクッと却下に。
高僧の生徒会長にまで断られては、お寺絡みでもダメダメですよねえ…。


※アニテラ14話でブルーが目覚めてから今日で5周年~。

2012/07/07 (Sat)

 

☆プランの大変身


お寺絡みのサマースクールに勧誘されてしまったシャン学メンバー。
間一髪で逃れましたが、中身の方には少々未練が残っていそうでして…。

ジョミー「あーあ、お寺でなかったら行ったんだけどな…」
ブルー 「子供の引率役でもかい?」
ジョミー「だって面白そうじゃない! 巨大そうめん流しだよ?」
サム  「竹を切る所からやるんだもんなあ、本格的だぜ」
スウェナ「パワースポットスタンプラリーは?」
シロエ 「それはスタンプにこだわらなければ個人的にも行けますよ」
マツカ 「ですよね、夏休みの間に回ってみますか?」
キース 「行くんだったら、回る予定の場所は聞き出せるぞ」
ジョミー「それは聞いても大丈夫なわけ?」
キース 「話のタネに、と訊いてみる分には問題ないさ」
スウェナ「じゃあ、お願い。せっかくの夏休みなんだもの」
キース 「任せておけ。…お前たちに逃げられたのは残念だがな」
ブルー 「参加させる気満々だったみたいだねえ」
キース 「釣れそうな気はしたんだが…」
ジョミー「中身の方はいいんだよ! お寺って場所が最悪だってば」

やりたかったな、そうめん流し…とジョミー君はブツブツと。
他の男子も似たような気持ちらしいです。

シロエ 「どう組み立てれば上手く流れるかとか、やりたかった気も…」
マツカ 「ウチの竹藪なら切っていいですよ」
サム  「えっ、マジで?」
ジョミー「じゃあ、マツカの家でそうめん流し?」
マツカ 「夏休みですしね、みんなで泊まりに来ませんか?」
スウェナ「それってゴージャス…」
キース 「いいのか、大勢で押し掛けても?」
マツカ 「勿論です。ぼくの両親も喜びますよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカの家に泊まるの、初めて!」
ジョミー「うわあ…。楽しみだなあ、美味しいものも食べられそうだし」
マツカ 「そうめん流しならアユの塩焼きが合いそうですよね」

天然ものを手配しますよ、とマツカ君。
お寺なプランは内容そのままでゴージャスに変身中ですよ~!
 
2012/07/08 (Sun)

 

☆プランと迷惑行為


そうめん流しはマツカ君の家で、という素晴らしいプラン。
大邸宅にお泊まりな上に、御馳走なんかも思いっ切り期待出来そうです。

ジョミー「やったね、災い転じてナントカってヤツ?」
キース 「………。俺のプランは災いなのか?」
シロエ 「決まってるじゃないですか。なんでぼくたちまでお勤めを!」
スウェナ「お坊さん絡みはジョミーとサムだけで充分なのよ」
サム  「ひでえ言われようだけど、否定できねえかな…」
マツカ 「じゃ、決まりですね。いつにしますか?」
ジョミー「ぼくはいつでもOKだよ。あ、璃慕恩院の間はダメだけどさ」
シロエ 「それは柔道部の合宿と重なりますから、そこ以外ですね」

いつにしようか、と相談を始めるシャン学メンバー。
柔道部の合宿明け直後という方向で話が纏まりつつありますが。

ブルー 「ちょっと待った! どうせならもっと派手にやらないかい?」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「マツカの家っていうのもいいけど、誰にも迷惑がかからない」
キース 「そりゃそうだろう。…ん? あんた、迷惑をかけたいのか?」
ジョミー「やめてよ、マツカの家に出入り禁止になっちゃうよ!」
シロエ 「会長はソルジャーですから大丈夫でしょうけど…」
キース 「俺たちは完全にアウトだな。そいつは困る」
マツカ 「内容によると思いますけど…。どんな迷惑行為ですか?」
キース 「近所迷惑な花火大会とか、そういうのだろう」
ブルー 「違う、違う。…マツカの家とは言っていないよ」
スウェナ「じゃあ、何処に迷惑がかかっちゃうの?」
ジョミー「…考えたくないけど、ぼくたち…とか…?」
キース 「お、おい! 不吉な言葉を口にするな!」
シロエ 「そうですよ、言霊以前の問題ですよ、それ!」
ブルー 「やれやれ…。ぼくってそんなに信用無いかな?」
ジョミー「決まってるじゃない!」

そうだ、そうだ、と全員一致で決め付けと過去の悪行の糾弾開始。
日頃の行いが行いだけに、生徒会長の旗色悪し…?

2012/07/09 (Mon)

 

☆迷惑のターゲット

 
マツカ君の家に泊まってそうめん流し。決まりかけていた計画ですけど、
誰にも迷惑がかからないのが不満らしいのが生徒会長。

キース 「あんたは日頃から迷惑かけまくりの人生だろうが!」
ジョミー「そうだよ! ぼくたち、巻き添えを食ってばかりだし!」
ブルー 「それを言うならブルーの方だろ。同じブルーでもさ」

ジューンブライドで酷い目に遭った、とソルジャーの名を挙げられても
納得するような面子ではなく。

シロエ 「ソルジャーはとっくに規格外です! 別格です!」
キース 「超大型のハリケーンだよな、ブルーが台風だとしたら」
ジョミー「爆弾低気圧ってヤツも無かった?」
キース 「そっちの方が相応しいかもな…。迷惑度で言えば」
マツカ 「備えようがありませんからねえ…」
シロエ 「でも、会長だって備え以上の被害を出してくれますよ」

紅白縞のお届けだとか、恒例のイベントでも迷惑は常にかかるもの。
備えを万全に身構えていても、上を行くのが生徒会長という人で。

キース 「いいな、頼むから今回は大人しくしててくれ」
シロエ 「マツカ先輩の家に迷惑がかからなくっても、困るんです」
ブルー 「だからさ、誰が君たちに迷惑をかけたいと言った?」
キース 「その顔にいつも書いてある!」
ジョミー「だよね、ブルーが何か考えつく度にババを引くんだよ」
ブルー 「君たちだけじゃないだろう、それ」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「もっと確実にババを引く誰かがいる筈だけど」
キース 「お、おい、それは…。もしかしなくても…」
シロエ 「…教頭先生のことですか…?」
ブルー 「ご名答。ハーレイの他に誰がいると?」
ジョミー「ちょ、教頭先生に迷惑って…。マツカの家で!?」
マツカ 「お泊めするのは構いませんけど…。お断りになりそうな気が」
キース 「文字通り飛んで火に入る夏の虫だしな」

教頭先生は来ないであろう、と意見の一致を見ております。
迷惑をかけたい生徒会長、どう動くのか…?

2012/07/10 (Tue)

 

☆迷惑行為とTPO


生徒会長が迷惑をかけたい相手は教頭先生でございました。
対象から外れたシャン学メンバー、ホッと一息ついておりますけれど…。

ジョミー「絶対来ないよ、教頭先生。都合が悪いとかなんとか言って」
キース 「ブルーの家なら危険を承知で飛び込まれるかもしれないが…」
シロエ 「マツカ先輩の家ですもんね。何も旨みがありませんよ」
マツカ 「えっと…。ご夫妻用のゲストルームなら用意できますが」
キース 「でもってブルーに断られるんだな、相部屋を」
サム  「当たり前じゃねえかよ、ブルーにそういう趣味はねえし!」
シロエ 「最初から結果が見えてますから、おいでになる筈ないですよ」
スウェナ「そうよね、遊ばれまくって恥だけ晒すに決まってるもの」
ブルー 「それでも来そうなのがハーレイだけどさ…」

もっと素敵に大迷惑をかけたいんだ、と生徒会長。

ブルー 「マツカの家だとゲストになるだろ? いわゆるお客様」
マツカ 「勿論です! いつもお世話になっていますし」
ブルー 「そこがイマイチなんだよね。おもてなしなんて勿体無い」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「粗略に扱われてなんぼなんだよ、ハーレイはさ」
キース 「…マツカの家ではダメだと言うのか?」
ブルー 「流石に理解が早いね、君は。ハーレイにゲストは百年早い」
ジョミー「マツカの別荘でゲストしてるよ?」
ブルー 「その代わり、それなりの恥もかいてる」

ストリーキングとか色々と…、と言われてみれば確かにそうかも。

ブルー 「だけどリゾートならではだしねえ、あの弾け方は」
キース 「あんたが弾けさせてるんだろうが!」
シロエ 「教頭先生の御意思じゃないと思いますけど…」
ブルー 「そうなんだけどさ、ぼくだってTPOは心得てるよ」
キース 「あんたは何が言いたいんだ?」
ブルー 「同じ行くなら、相応しい場所!」

マツカ君の家よりも迷惑行為に相応しくって、教頭先生を呼べる場所。
それっていったい、何処なんでしょう?


※教頭先生のストリーキングはこちら→『夏休み』(シャン学・本編)

2012/07/11 (Wed)

 

☆生徒会長のプラン


教頭先生に迷惑をかけたいという生徒会長。
マツカ君の家ではイマイチだから、と別の場所に行きたいらしいですが。

キース 「もしかして俺が持ち込んだプランが復活するのか?」
ジョミー「えぇっ!? それって困るよ、お寺じゃない!」
シロエ 「でも…。教頭先生は幼稚園の先生向きって話なんかも…」
サム  「幼稚園じゃねえだろ! 同窓会だろ、幼稚園の!」
マツカ 「引率役を募集中ですよ? ピッタリなんじゃないですか?」
スウェナ「そ、そうかも…。嫌よ、そんなの!」
ジョミー「ぼくも嫌だよ、マツカの家に行くんだってば!」

お寺のサマースクールは絶対嫌だ、と反対多数。
浴びせられる文句を生徒会長は右から左に流しております。

ジョミー「聞いてるわけ!? 行くんだったら一人で行ってよ!」
シロエ 「キース先輩は行くでしょうけど、ぼくたちはお断りですよ!」
キース 「お、おい…。お前たち、俺を見捨てるつもりか?」
ジョミー「キースに義理は無いもんね。頑張ってきてよ」
シロエ 「ええ、教頭先生のお役に立ってあげて下さい、キース先輩」
サム  「良かったな、キース。親父さんにも喜ばれるぜ」
キース 「ま、待て! 俺はだな…」
ブルー 「そう、そう。話は最後まで聞かなくっちゃね」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「誰がお寺に行くと言った? 確かにネタはかぶってるけど」
ジョミー「…どういう意味?」
ブルー 「サマースクールはかぶるかもね、と言ってるんだよ」
全員  「「「サマースクール?」」」
ブルー 「うん。でもって引率役がハーレイ」

素敵だろう、と生徒会長は満面の笑顔。
教頭先生が引率役でサマースクールと言われましても…。

キース 「寺でなければ何処へ行くんだ、サマースクールに」
ブルー 「スクールと言えば学校だろう? ウチの学校だよ」
全員  「「「えぇぇっ!?」」」

シャングリラ学園でサマースクール。
そんな無茶なプラン、果たして実現可能なんでしょうか…?

2012/07/12 (Thu)

 

☆サマースクールの企画

 
シャングリラ学園でサマースクールを、と生徒会長は笑顔でございます。
確かに学校はスクールですけど、よりにもよってサマースクール。

キース 「あんた、本気か? そんなプランが通るのか!?」
ブルー 「ぼくを誰だと思ってるのさ? ソルジャーだよ?」
ジョミー「で、でも…。学校では普通に生徒なんじゃあ…」
ブルー 「忘れたのかい、春のお花見。校庭の桜を貸し切れただろ?」
シロエ 「学校を貸し切るつもりなんですか? 夏休みに?」
ブルー 「平日は難しいかもしれないけどね、土日だったら大丈夫かと」
キース 「土曜も部活なんかがあるだろうが!」
ブルー 「その辺は適当に理由をつけて貰うまでだよ、学校の都合で」

閉め切ってしまえば生徒は来ない、と生徒会長は自信満々。

ブルー 「ぼくから話を通しておくさ。今月の最後の土日でどうかな?」
マツカ 「28日と29日ですか?」
ブルー 「うん。君の家の竹藪は是非借りたいから、よろしくね」
ジョミー「竹藪って…何さ?」
ブルー 「そうめん流しをするんだろう? 学校に竹藪は無いんだよ」
キース 「あんた、そうめん流しもする気なのか!?」
ブルー 「それはもう。何処でやろうかな、グラウンドかな?」
シロエ 「大規模にやるならグラウンドですね、他の生徒がいないなら」
スウェナ「教頭先生は何処で出て来るの?」
ブルー 「引率役だって言っただろ? 責任者って所かな」
サム  「他の先生はどうするんだよ?」
ブルー 「さあねえ、野次馬根性で来ると言うなら止めないさ」
ジョミー「ゼル先生とか好きそうだもんね、そうめん流し!」
キース 「設備作りに燃えそうではある…か…」
ブルー 「それに責任感にも燃えていそうだ、ハーレイの監視」
全員  「「「監視?」」」
ブルー 「そう、監視。ぼくに手出しをしないように…ってね」

夜の校内で二人きりだと危険じゃないか、と生徒会長。
もしかしなくても教頭先生に迷惑をかけるというのは、それだったり…?

2012/07/13 (Fri)

 

☆サマースクールに向けて

 
サマースクールのプランをブチ上げていた生徒会長。
思い立ったが吉日とばかり、その日の内に先生方に話をつけて準備完了。
夏休みに入ったシャン学メンバー、楽しみなような怖いような…。

ブルー 「サマースクールの方は任せといてよ、バッチリだからさ」
キース 「あんた、日程は押さえたとしか言わないからな…」
ジョミー「そうだよ、そろそろ中身を話してくれてもいいじゃない!」
ブルー 「うーん…。璃慕恩院へ旅立つ君へのお餞別にかい?」
ジョミー「お餞別って…。ぼく、行きたくて行くんじゃないし!」
サム  「だよな、今年もジョミーは仕方なく…だもんな」
ブルー 「いい加減、自発的に行きますと言って欲しいんだけどねえ…」
ジョミー「お断りだよ、坊主反対!」
シロエ 「ジョミー先輩も懲りませんねえ、夢は緋色の衣でしょう?」
キース 「酔うと宣言し始めるんだし、案外、そっちが本心かもな」
ジョミー「やめてよ、それだけは無いってば!」
ブルー 「お正月と節分と、お花見と…。三回もやれば本物だろう?」
ジョミー「覚えてないから無効だよ!」

ギャーギャーと喚くジョミー君ですが、からかう分には楽しいもの。
坊主万歳とか遊ばれまくって、もうヘトヘトでございます。

ジョミー「ちょ、ちょっと…。ぼくで遊んでどうするのさ…」
キース 「ん? そりゃ面白いからだろうが」
ジョミー「サマースクールの話を聞きたいって言ったんだよ、ぼくは!」
サム  「そうだっけ?」
マツカ 「そうでしたっけ…?」
スウェナ「ジョミーの話じゃなかったかしら?」
シロエ 「璃慕恩院へ行くって話でしたもんね」
ジョミー「だから! ブルーがお餞別に話してくれるって…」
ブルー 「まだ話すとは言っていないよ、楽しみに取っておけばいい」
キース 「待て、何処に泊まるのかくらいは教えろ」

こっちにも都合というものがある、というのがキース君の主張。
テントを張るのか宿泊用に部屋があるのか、そこは確かに気になるかも?


※ブルー三部作の1話目、『変動の予兆』の放映から今日で5周年。
 15話といえば「年寄りと女子供は丁重に扱え」がツボでしたねえ…。

2012/07/14 (Sat)

 

☆サマースクールの宿泊先


7月の28日と29日の土日はシャングリラ学園でサマースクール。
日程は決まっているのですけれど、中身の方は思い切り謎でございます。

キース 「そうめん流しをやろうと言うのは確かに聞いた。だがな…」
ジョミー「何処に泊まるのか分からないんじゃ不安だよ!」
ブルー 「そういうものかな?」
シロエ 「気になりますってば、その辺は」
サム  「どんな準備をすればいいのか、謎だもんなあ…」
ブルー 「無人島サバイバルじゃあるまいし…。普通で充分!」
スウェナ「でも…。テントかどうかは聞いておきたいわ」
シロエ 「ですよね、女子はスウェナ先輩だけですし」
マツカ 「テントだったら、ぶるぅも一緒になるんでしょうけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ テント、大好き!」
キース 「なんだと、やっぱりテントなのか!?」
ブルー 「いや。冷房完備じゃないのはちょっと」
キース 「れ、冷房って…。あんた、どういう感覚なんだ!」
ブルー 「普通だろ? 涼しいに越したことはない」
ジョミー「そりゃそうだけどさ…」

なんだか違う気がするような、と首を傾げるシャン学メンバー。
夏真っ盛りのサマースクールで冷房完備と言われましても。

キース 「こう、せめてだな…、夜は外気で涼を取るとか」
シロエ 「そうですよ。クーラーより自然の風ですよ!」
ブルー 「柔道部の合宿レベルで語られてもねえ…」
ジョミー「虚弱体質がどうこうって言う気?」
ブルー 「ううん、ぼくは野生児じゃないものだから」

文明的な生活がしたい、と生徒会長は申しております。
暑い夏には当然、クーラー。

ブルー 「そりゃ、テントでもいいけどさ…。希望者がいれば」
ジョミー「ぼく、テント!」
キース 「俺もそっちがいいような気が…」
ブルー 「ふうん? じゃあ、ハーレイに頑張らせよう」
全員  「「「は?」」」

テント生活を希望となると、何故に教頭先生が頑張ることに?
生徒会長の考えることは、ますますもって謎だらけですよ~!

2012/07/15 (Sun)

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☆新郎は誰に?


結婚イベントを進めるソルジャー、結婚生活にまで話を広げております。
万年十八歳未満お断りのサム君は新郎の資格無しだそうで…。

Aブルー「結婚生活の充実ってヤツを考慮するなら、ドクターかもね」
ブルー 「お断りだよ、あんな変態!」
Aブルー「でもハーレイはヘタレだし…。欲求不満にならないかい?」
ブルー 「ぼくはそっちの趣味は無いから!」
Aブルー「するとハーレイがオススメかな? 形から入ればいいんだよ」

まずは新婚生活ごっこ、と微笑むソルジャー。

Aブルー「ハーレイの家で暮らしてみれば気分の方も盛り上がるかと」
ブルー 「嫁入りだけで済まないわけ!?」
Aブルー「その辺はその場の勢いだよね。挙式した後の流れってヤツ」
ブルー 「………挙式しないって選択肢は?」
Aブルー「無いねえ、ぜひ幸せになって欲しいし」

挙式しないなら事実婚で、と物騒な単語が出て参りました。

ブルー 「じ、事実婚って…」
Aブルー「そのまんまだよ、ハーレイかノルディのベッドにお届け」
全員  「「「えぇっ!?」」」
Aブルー「花嫁衣装でラッピングして瞬間移動でポイッとね」
ブルー 「嫌だってば!」

それくらいなら挙式する、と生徒会長、泣きの涙でございます。
サイオンではソルジャーに敵わないだけに、事実婚となれば非常に危険。
式だけ挙げて逃げ出す方がまだしもマシというもので…。

Aブルー「新郎は誰にするんだい?」
ブルー 「ノルディよりかはハーレイがマシ…」
Aブルー「了解。そこは君の意見を尊重しとくよ」

早速ハーレイに知らせなきゃ、とソルジャーは至極御機嫌です。

Aブルー「君が嫁入りしてくるとなれば、ハーレイもきっと感激するさ」
ブルー 「ホントにイベントなんだろうね?」
Aブルー「お遊びです、とは言っとくよ? だけど激励もしないとね」

嘘から出た誠、瓢箪から駒……と並べ立てられ、生徒会長、顔面蒼白。
教頭先生が本気を出した場合、イベント転じて本物の結婚式ですか?


※「そるじゃぁ・ぶるぅ」、生後2000日目へのカウントダウン、終了!
 本日6月16日で、記念すべき生後2000日目でございます。
 「そるじゃぁ・ぶるぅ」、生後2000日目の記念日、おめでとう!
祝・ぶるぅ生後2000日

 

 

 

 

 

 






 お祝い創作は『二千日目の悪戯小僧』です。
 下のバナーからシャン学アーカイブへどうぞv
祝・ぶるぅ生後2000日

 


2012/06/16 (Sat)

 

☆日取りも決定


とうとう結婚相手まで決められてしまった生徒会長。
もはや挙式するしかなさそうですけど、話を持ち込んだソルジャーは…。

Aブルー「君の嫁入りの日だけどさ。23日の土曜日でいい?」
ブルー 「土曜日だったら30日もあるだろう!」
Aブルー「23日だと友引なんだよ、30日は先負だしねえ…」
ブルー 「イベントで暦まで気にしなくても!」
Aブルー「ダメダメ、縁起は担がなくっちゃ。瓢箪から駒を目指すなら」
ブルー 「目指してないっ!」
Aブルー「それに30日だと初夜が7月にズレ込みそうだ」

ジューンブライドにならないじゃないか、とソルジャーは至極不満そう。
生徒会長は完全に凍りついております。

ブルー 「しょ、初夜って、まさか…」
Aブルー「ハーレイが頑張った場合、有り得るだろう?」

どうせなら幸せになれる6月の内に結婚生活! と言われましても。

ブルー 「なんでそこまで…」
Aブルー「幸せのお裾分けだって言ったじゃないか。幸せになってよ」
ブルー 「逆に不幸になるってば!」
Aブルー「結婚すれば気が変わるってこともあるしね」

とにかく結婚してみることだ、とソルジャーは全く譲りません。
23日に挙式というのも最初から決めていたらしく…。

Aブルー「じゃあ、ハーレイにはぼくが連絡しとくから」
ブルー 「な、なんて言いに行くつもりなのさ?」
Aブルー「ん? 式の日取りと激励だよ。花嫁をモノにするようにって」
キース 「ちゃんとイベントだと言うんだろうな?」
Aブルー「それは勿論。でなきゃハーレイ、挙式前から鼻血でダウンだ」
ブルー 「妄想しまくって倒れてくれた方が嬉しいんだけど…」
Aブルー「駄目で元々、運が良ければ花嫁ゲット! いい話だよね」

ハーレイも燃えるに違いない、とブチ上げてお客様はお帰りに。
生徒会長を置き去りにして結婚話が暴走中です。
式の日取りも決められてしまい、後は輿入れするばかり。
とんだイベントもあったものですが、今更どうにもなりませんよね?

2012/06/17 (Sun)

 

☆準備は着々と


生徒会長と教頭先生の挙式イベントは6月23日の土曜日。
勝手に段取りを決めたソルジャー、教頭先生に知らせてしまったようで。
あれよあれよと言う間に話が進んで、生徒会長、沈没中です。

ブルー 「どうしよう…。ハーレイ、乗り気なんだよ」
キース 「そりゃそうだろうな、夢にまで見た結婚式だ」
ジョミー「ブルーが嫁入りするんだもんねえ、イベントでもさ」
ブルー 「家に電話がかかってきてさ。ぜひ白無垢で来てくれって」
シロエ 「ウェディングドレスじゃないんですか?」
ブルー 「ドレスの方は遊びで散々披露したから、有難味が無いとか」
マツカ 「じゃあ、教頭先生は紋付き袴になるんですね」
ブルー 「そうだろうねえ…。考えただけで頭が痛い」

ハーレイなんかと三三九度、と生徒会長は頭を抱えております。
教頭先生、結納飾りを届けようかとも申し出たらしく。

ブルー 「絶対要らないって断ったけど、凄く残念そうだったよ」
キース 「貰っておけば良かったんじゃないか?」
ブルー 「嫌だってば! もれなく指輪もついてくるだろうし!」
サム  「あー、そっか…。指輪まで貰ったら面倒だよなあ」
ブルー 「思い切り本気にされそうだしね。イベントなのに」
ジョミー「教頭先生、普段から妄想MAXだもんね…」
キース 「で、どういう段取りになってるんだ?」
ブルー 「ブルーが勝手にあれこれ決めてる」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「ハーレイと組んで準備中なんだ。当日の車の手配までね」

教頭先生の幸せの方もお手伝いしたいソルジャー、燃えているそうで。
あれこれ下準備しまくった挙句、今日もこれから来る予定。

キース 「く、来るんだと!? 何をしに!」
Aブルー「ご挨拶だねえ、忙しい中を抜けて来たのに」
ブルー 「ほーら、出た」
Aブルー「失礼な…。ゴキブリみたいに言わないで欲しいな」

それじゃ行こうか、とソルジャーは微笑んでおりますが。
何処へ何しに行くのやら。もしかして教頭先生の所ですか?

2012/06/18 (Mon)

 

☆選びにお出掛け


結婚式の準備に余念のないソルジャー、放課後に押し掛けて参りまして。
生徒会長と一緒に何処かへ出掛けるみたいです。

Aブルー「だいたい決めといてくれたかな?」
ブルー 「何もしてない」
Aブルー「あーあ、せっかくの晴れ姿なのに…。ハーレイが泣くよ」
ブルー 「適当でいいだろ、どれも似たようなモノなんだから」
Aブルー「ダメダメ、真剣に向き合わないと」

チッチッと指を左右に振るソルジャー。
なんの話やら、シャン学メンバーにはサッパリですが。

Aブルー「肝心のブルーがコレだし、君たちにも見て貰おうかなぁ…」
キース 「何をだ?」
Aブルー「ブルーの花嫁衣装だよ。どうせ暇だろ?」
ジョミー「そりゃ暇だけどさ。…えぇっ!?」
シロエ 「選択の余地も無かったですねえ…」

流石は経験豊富なソルジャー、大人数での瞬間移動もお手の物。
気付けば全員、ホテル・アルテメシアの衣装室前に立っております。

Aブルー「予約はちゃんと取ってあるんだ。ほら、ブルー」
ブルー 「分かったよ、入ればいいんだろう!」
スタッフ「いらっしゃいませ、どうぞこちらへ」

ゾロゾロ連なって奥へ入ると、広い和室に白無垢がズラリ。
お値段も色々あるようですけど、それは関係ないそうで。

Aブルー「ハーレイはいくらでも出すらしいしねえ、遠慮なく決めて」
ブルー 「だったら一番高いヤツ!」
スタッフ「こちら、正絹の緞子でございます。刺繍の方も手刺繍で…」
ブルー 「それでいいよ、それで」
スタッフ「すぐに御試着なさいますか?」
ブルー 「試着? そんなの要らないけど」
スタッフ「ヘアスタイルをお決めになるには試着なさいませんと」
ブルー 「ヘアスタイル?」
Aブルー「だから考えとけって言ったのに…。綿帽子とか角隠しとか」
ブルー 「そこまでしなくちゃダメなわけ!?」

ただ着るだけではいけないのか、と生徒会長。
白無垢といえば綿帽子だの、角隠しだのはお約束。
生徒会長、果たしてどちらを選ぶのか…?

2012/06/19 (Tue)

 

☆嫁入り支度完了


白無垢を選びに連れて来られた生徒会長。
一番高い衣装をチョイスし、それで終了と思えば試着が必要らしいです。

スタッフ「重厚な衣装ですので、ヘアスタイルも合わせませんと」
Aブルー「そうらしいんだよ。大丈夫、カツラも用意したから」

綿帽子にしたってコレは要るよね、と指差す先には銀髪のカツラ。
花嫁御用達の高島田が見事に結われております。

Aブルー「サイズの方もピッタリってね。まあ、着けてみてよ」
ブルー 「絶対嫌だ!」
Aブルー「似たようなカツラを着けてなかった? 学園祭で」
ブルー 「あれは仮装で花魁だってば!」
スタッフ「とにかく試着なさっては? それからお考えになった方が」
Aブルー「そうそう、バランスってヤツが大切なんだし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも着付けを覚えとかなきゃ!」
ブルー 「それがあったか…。仕方ないや」

挙式当日、生徒会長は家で着替えてお輿入れ。
着付けの人を呼びたくなければ「そるじゃぁ・ぶるぅ」に頼まないと…。
というわけで、生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は奥の部屋へ。

Aブルー「楽しみだねえ、ハーレイは綿帽子を希望なんだよ」
キース 「だったら角隠しで決まりだな。ブルーが従うわけがない」
Aブルー「でもさ、似合うかどうかって問題が…。あ、出て来た」
ブルー 「…誰が綿帽子を希望だって? 角隠しだって要らないよ」
スタッフ「そうですねえ…。衣装に負けておられませんし…」

生花なんかを飾るくらいでどうでしょう、と試しに造花で。
銀の髪に白い胡蝶蘭を数輪あしらってみれば、これが意外にお似合いで。

Aブルー「うーん、カツラの線は消えたか…」
ブルー 「ぼくが白無垢ごときに負けるとでも?」
キース 「考えてみれば法衣と袈裟の方が遙かに迫力だったよな…」

花嫁衣装とヘアスタイルはこれで決定。
挙式の準備はソルジャーと教頭先生がぬかりなく整え、花嫁を迎えれば
いいだけだそうでございます。
生徒会長、数日後には嫁入りですよ~!


注・生徒会長が学園祭で花魁になるのはこちら→『お祭り大好き

2012/06/20 (Wed)

 

☆お日和も良く

 
やって来ました、運命の6月23日。
シャン学メンバーも制服姿で生徒会長の家にスタンバイ。
花嫁は奥で着替えの真っ最中で、ソルジャーが鼻歌混じりで待機中です。

Aブルー「ブルーの支度が出来たら、お供の方をよろしくね」
キース 「分かっている。しかしだな、嫁入りするのに例の決まりは…」
Aブルー「本物の嫁入りなら要らないけどさ。…イベントだよ?」
ジョミー「その割に色々言ってなかった?」
Aブルー「万年十八歳未満お断りの君たちに言われたくないね」

とにかく決まりは守らなきゃ、と大真面目なソルジャー。
「生徒会長は教頭先生の家に一人で行ってはいけない」というヤツで。
嫁入りとはいえ、シャン学メンバーがお供につくのでございます。

Aブルー「あ、仕上がったかな?」
ブルー 「不本意ながらね…」
サム  「ブルー、すっごく綺麗だぜ! 俺が結婚したかったなあ」
ブルー 「ぼくもサムの方がいいんだけどさ。なんでハーレイ…」
Aブルー「幸せになれそうな方を選ばなきゃね。結婚生活が大切だから」
ブルー 「それは絶対お断りだし!」
Aブルー「その辺は新郎と相談してよ。しっかり激励しておかないと…」

ああ忙しい、とソルジャーは瞬間移動で教頭先生の家へ。
花婿が一人で出迎えというのも変だから、と付き添うつもりらしいです。

ブルー 「諦めて行こうか、ハーレイの家へ。遅刻したら怖そうだ」
シロエ 「ペナルティーは無いでしょうけど、熱烈歓迎かもですね」
スウェナ「お姫様抱っこで家の中へ…とかね。お天気もいいし」
キース 「幸か不幸か、梅雨晴れだな」
マツカ 「ジューンブライドにピッタリですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、てるてる坊主を吊るしてたもん!」
全員  「「「えぇっ!?」」」
ぶるぅ 「だって、ブルーのお嫁入りでしょ?」

お天気がいいのが一番だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
可愛い祈りが天に通じて青空ですが。
白無垢を纏った生徒会長、いよいよジューンブライドですか?

2012/06/21 (Thu)

 

☆ついにお輿入れ


梅雨晴れのジューンブライド日和。
花嫁姿の生徒会長、シャン学メンバーをお供に黒塗りのタクシーへと…。

キース 「なんだ、花嫁タクシーじゃないのか」
ジョミー「何それ?」
スウェナ「花嫁専用タクシーよ。屋根の一部が開く仕組みなの」
マツカ 「綿帽子とかが引っ掛からないようになってるんですよ」
サム  「へえ…。ブルー、綿帽子じゃないもんな」
ブルー 「あんなタクシーまで乗りたくないし!」

綿帽子になっていても普通のタクシーで充分だ、と生徒会長は膨れっ面。
運転手さんがドアを開け、生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が一番に。
続く2台にシャン学メンバーが分乗です。

シロエ 『あーあ、とうとう出発ですよ…』
キース 『運転手の記憶とかはどうするんだ?』
ブルー 『操作してるよ、嫁入りの記録なんか残すとでも?』

運転手さんには生徒会長は私服に見えているらしく。
当然、出迎える教頭先生の情報なども操作されているわけでして…。

ジョミー「うわぁ、ホントに紋付き袴だ…」

教頭先生、花嫁の到着を今か今かと待っていたようで。
タクシーから降りる生徒会長の手を取らんばかりの勢いですが。

ブルー 「触らないでくれるかな? ぼくは嫁入り前なんだよ」
ハーレイ「す、すまん…」
Aブルー「都合のいい時だけ花嫁ってね。あ、御苦労さま」

ソルジャー、運転手さんたちにチップなんかを渡しております。
手渡すついでに記憶処理の最後の仕上げをしたそうで。

Aブルー「はい、これでバッチリ証拠隠滅。イベント開始!」
ジョミー「ご近所さんから丸見えじゃないの?」
Aブルー「とっくにシールドを発動済みだよ、心配無用さ」
ハーレイ「ブルー、嫁に来てくれて嬉しいぞ。早く入りなさい」
ブルー 「あくまでイベントなんだからね! ただのお遊び!」
ハーレイ「私の頑張り次第だと聞いたが…」

とにかく中へ、と促す教頭先生は満面の笑顔。
新郎の家に着いてしまった生徒会長、三三九度な挙式に向けて一直線…?

2012/06/22 (Fri)

 

☆いよいよ三三九度


教頭先生とソルジャーに出迎えられた生徒会長、家の中へと入りました。
ソルジャーの方は生徒会長の制服をちゃっかり借りて着ております。

ハーレイ「ブルーが嫁に来てくれるとは…。嬉しいものだな」
ブルー 「イベントだし! ホントに結婚するわけじゃないし!」
ハーレイ「気が変わるように努力しよう。こんなチャンスはまたとない」
ブルー 「お断りだよ!」

生徒会長がいくら怒っても外見は白無垢の花嫁です。
紋付き袴の教頭先生との言い争いは、傍目には何と申しますか…。

キース 「アレだな、見た目は立派な痴話喧嘩だな」
シロエ 「どっちかと言えばマリッジブルーじゃないですか?」
スウェナ「そうねえ、結婚を控えた花嫁さんにありがちなのよね」
ブルー 「…なんだって?」
ジョミー「ううん、なんにも! そんなことより結婚式は?」
ハーレイ「うむ。座敷をそのようにしつらえてあるが…」
Aブルー「残念なことに仏壇が無くて」
全員  「「「仏壇!?」」」
Aブルー「そう、仏壇。まずは御先祖様に御挨拶…ってね」
ブルー 「仏様に失礼だよ、それ!」
Aブルー「御先祖様にもたまには笑いが必要かと。それにさ…」

本物の花嫁に化ける可能性だってあるんだから、とソルジャーは強気。
教頭先生も負けてはおらず。

ハーレイ「お前が結婚する気になるかと、私も色々考えてある」
ブルー 「御馳走くらいで釣れると思ったら大間違いだよ!」
ハーレイ「だが、お客様にも振舞わなければならんしな」
Aブルー「そうそう、仕出しの用意はバッチリってね。その前に…」

まずは夫婦の固めの杯、とソルジャーはノリノリでございます。
座敷にはドカンと金屏風。
古式ゆかしい高砂席に教頭先生と生徒会長を座らせまして…。

Aブルー「じゃあ、新郎から。杯を持って」
ハーレイ「う、うむ…。緊張するな」

そう言いつつも、積年の妄想はダテではなかった教頭先生。
背筋を伸ばして作法通りに朱塗りの杯を空け、三三九度が進行中です~。

2012/06/23 (Sat)

 

☆微妙な三三九度


始まりました、三三九度。
杯に酒を注ぐソルジャー、いつの間にやら巫女さん装束を着ております。

ジョミー「あれっ、あんなの持ってたんだ」
キース 「アレは俺のだ。貸せと押し掛けてこられてな」
サム  「神楽舞のヤツかよ?」
キース 「そうだ。くれてやると言ったが、欲しいわけではないらしい」
シロエ 「まあ、キース先輩よりかは似合ってますよね」
キース 「………。殺されたいのか?」
シロエ 「とんでもない。本当のことを言っただけです」

しれっとしているシロエ君。
その間にも三三九度は順調に進んでおりまして…。

ジョミー「ねえ、アレって間接キスだよね?」
キース 「お前な…。しかし、そういう見方も出来るか」
ぶるぅ 「えっと、えっと…。それって、なあに?」
キース 「ん? 同じ杯から飲んでるだろう、そのことだ」
ぶるぅ 「そっかぁ、ハーレイの後にブルーとかだもんね!」

一つ目の杯で新郎が飲んで、同じ杯から新婦が飲んで。
二つ目の杯は新婦が先に飲み、新郎の方が後回し。
最後の三つ目は新郎からで、新婦が飲み干すわけですが。
飲む時は三回に分けてチョンチョンチョン、と。それが三度で三三九度。

Aブルー「はい、クライマックスの三杯目だよ」
ハーレイ「うむ」

教頭先生、神妙な面持ちで三杯目の杯を空け、そこにソルジャーが酒を
三回に分けてチョンチョンチョンと注ぎまして…。

Aブルー「ブルー、君の番になるんだけど? これで夫婦の固めってね」
ブルー 「ほ、ホントにイベントなんだろうね?」
Aブルー「今の所は。間接キスくらいじゃ結婚生活と呼べないし!」
ハーレイ「か、間接キス…」
Aブルー「なんだ、気付いてなかったわけ? 緊張しすぎて」
ブルー 「余計なことは言わなくていい!」

そう聞いたら腹が立ってきた、と生徒会長、白無垢に欠かせない筥迫を
開けて中から懐紙を取り出し、杯の縁をキュッキュッと。
新郎が口をつけた部分を綺麗に拭いた杯での三三九度って、有効ですか?

2012/06/24 (Sun)

 

☆墓穴な三三九度


三三九度の最後の杯は新郎が先に飲み、新婦が後から。
間接キスと言われた生徒会長、懐紙で杯の縁を綺麗に拭いて飲みまして。

ブルー 「はい、おしまい…ってね」
Aブルー「ちょ、ちょっと…。今のヤツって無効じゃないかな」
ブルー 「なんで?」
Aブルー「夫婦の固めの杯だよ? 拭いてしまってどうするのさ!」
ブルー 「イベントだって言ったじゃないか。無効も何も」

ハーレイなんかと間接キスをする気はない、と生徒会長は知らん顔。
教頭先生はガックリと肩を落としております。

Aブルー「うーん、途中まではいい感じだったのに…」
ブルー 「ハーレイに自覚が無ければ間接キスでもいいんだけどねえ」
キース 「おい。そういう問題だったのか?」
ブルー 「うん。間接キスくらい、どうってこともないじゃないか」
Aブルー「もっとキワドイ悪戯とかもやってたっけね、そういえば」
ブルー 「どうでもいいだろ、これで挙式は終わりだし!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走の時間?」
ハーレイ「う、うむ…。沢山食べていきなさい」
Aブルー「ちえっ、もう宴会タイムに突入なんだ?」

つまらないや、と巫女さん装束から制服に戻ったソルジャー。配膳係を
引き受けていたらしく、豪華なお膳が瞬間移動で座敷に出現!

ジョミー「うわぁ、凄いや! 披露宴って感じだよね」
キース 「だが、おめでとうございますとは言えないな」
ブルー 「言ったら即座に放り出す!」

でも食べる、と高砂席の生徒会長、早速お箸を。
率先して食べる花嫁というのもアレですが…。

ハーレイ「…ブルー。そのぅ……」
ブルー 「何さ?」
ハーレイ「こう、食べさせてくれるとかは…」
ブルー 「そんな作法ってあったっけ? 三三九度で終わりだろ」

白無垢は実に好都合だった、と生徒会長は御満悦。

ブルー 「誓いのキスも要らないもんねえ、三三九度は」
ハーレイ「そ、そういえば…」

失敗した、と項垂れている教頭先生。
まさか白無垢が落とし穴とは…。

2012/06/25 (Mon)

 

☆努力する新郎


生徒会長のウェディングドレスは何度も見てきた教頭先生。
挙式イベントには白無垢で来てほしい、と希望したまではいいのですが。

ハーレイ「ウェディングドレスの方が良かったのか…」
ブルー 「誓いのキスがお望みならね」
Aブルー「うーん…。ぼくもそこには全然気付いてなかったなぁ…」
ブルー 「瓢箪から駒どころか最初の段階で大失敗だよ、この結婚」

あとは楽しく食べるだけ、と生徒会長は至極ご機嫌。
教頭先生が用意した豪華なお膳、お味もなかなかでございます。

ぶるぅ 「美味しいね、これ! ブルーが結婚して良かったぁ♪」
ブルー 「ぶるぅ、本物の結婚じゃないよ? 分かってるよね?」
ぶるぅ 「うん! ハーレイ、ぼくのパパにはなれないんだよね」
ハーレイ「いや、私にはその用意があるが…」
ブルー 「気持ちだけだろ? 誓いのキスも逃すようじゃねえ」
ハーレイ「そ、それは…。しかしパパになる用意はあるんだ」
全員  「「「は?」」」
ハーレイ「本物の結婚になるよう努力する、と言った筈だぞ」

このとおり、と教頭先生が懐から取り出したものは。

ブルー 「こ、婚姻届と養子縁組届…?」
ハーレイ「うむ。私の欄は記入済みだから、後はお前とぶるぅだな」
ブルー 「ちょ、ちょっと…! そこまで準備してたわけ?」
ハーレイ「もちろんだ。まあ、届け出は急がなくてもいいんだが…」
ブルー 「当たり前だよ、誰が書くと言った!?」
ハーレイ「そう怒るな。ブルーもお試し期間を勧めてくれたし」
ブルー 「お試し期間?」
Aブルー「そうさ、とりあえず一緒に過ごしてみたらどうかなぁ…って」
ブルー 「もう過ごしてるよ!」
Aブルー「そうじゃなくって、もっと親密に! 結婚生活のお試し期間」
ハーレイ「寝室の方はお前の好みに合わせて整えてみたんだが…」
ブルー 「なにさ、それ!?」

いきなり生徒会長好みの寝室だなどと言われましても。
普段から妄想MAXの教頭先生、花嫁を迎えて暴走中でございますよ~!

2012/06/26 (Tue)

 

☆準備はバッチリ


挙式イベントを本物の結婚式にしようと努力している教頭先生。
婚姻届などを用意したのはまだいいとして、生徒会長好みの寝室とは…。

Aブルー「ハーレイはホントに頑張ったんだよ、君のためにね」
ハーレイ「照明を替えて青の間の雰囲気に似せたんだが…」
ブルー 「そこまでしたわけ!?」
ハーレイ「お前がリラックス出来ないと話にならん、とブルーがな」
Aブルー「色々アドバイスさせて貰ったよ、ぼくも青の間の住人だから」
ハーレイ「どうだ、一晩泊まってみないか? 着替えも用意してあるぞ」
ブルー 「フリルひらひらのガウンとかだろ! お断りだし!」
Aブルー「そう決め付けずに…。ねえ、ハーレイ?」
ハーレイ「うむ。普通に寛げる服がいいかと、一通り揃えてみたのだが」
ブルー 「一通りって…」
Aブルー「ん? 君が普段から愛用しているメーカーの服なら調査済み」
ハーレイ「ブルーが手伝ってくれて助かった。私には分からないからな」
ブルー 「個人情報の流出だよ、それ!!」
Aブルー「そうかなぁ? とにかく宴会が済んだら着替えてみれば?」
ブルー 「食べ終わったら即、帰る!」

こんな所に長居は無用、と生徒会長はパクパク食べております。
紋付き袴の教頭先生、しかし諦め切れないようで。

ハーレイ「風呂だけでも入っていかないか? その格好は疲れるだろう」
ブルー 「バスルームなんか借りたくないね。何か仕掛けがありそうだ」
ハーレイ「いや、単に私が背中を流すというだけだぞ」
ブルー 「………。ぼくが承諾するとでも?」
ハーレイ「エステの延長だと思えばいい。後はその場のノリでだな…」
Aブルー「そう、そう。君がいい気分になればオプションつき」
ブルー 「お、オプションって…」
Aブルー「背中だけじゃなくて腕とか足とか。太ももなんか最高だよね」
ハーレイ「ふ、太もも…」

教頭先生、懐からティッシュを取り出し、鼻を押さえておられます。
相変わらずのヘタレっぷりは治っていないようですねえ…。

2012/06/27 (Wed)

 

☆お試しは如何?


ダメで元々、あわよくば。
生徒会長との仲を本物にしたい教頭先生、お風呂も計画したようですが。

Aブルー「鼻血を出してる場合じゃないよ? 努力しないと」
ハーレイ「う、うむ…。ブルー、ぜひ泊まっていきなさい」
ブルー 「そこまでして食われる馬鹿はいないよ!」
Aブルー「食わず嫌いは良くないってば。前から言っているだろう?」
ブルー 「君と一緒にしないで欲しいね。なんでハーレイと!」
ハーレイ「式も挙げたし、頑張るつもりでいるのだが…」
ブルー 「………。いっそゼルにでも通報しようか?」
Aブルー「どうぞ。ぼくは逃げないけど」
ブルー 「えっ?」
Aブルー「ゼルが駆け付けたら君が二人だ。どう説明する?」
キース 「汚いぞ! あんたのことはまだ秘密で…」
Aブルー「だよねえ、物騒なSD体制とかも。喋っちゃおうかな」
ブルー 「困るよ、ゼルたちがパニックになるし!」
Aブルー「じゃあ、通報は諦めるんだね」

大人しく花嫁をやるように、とソルジャーは勝ち誇っております。
とはいえ、それで泣き寝入りする生徒会長でもないわけで。

ブルー 「だったらサッサと逃げるだけさ。誰がお風呂なんか!」
ハーレイ「泊まっていってくれないのか?」
ブルー 「お風呂も泊まりもお断り!」
ハーレイ「だ、だが…。せめてお試しだけでも…」
ブルー 「ホントにお試し出来るわけ? 鼻血持ちのくせに」
Aブルー「そこの頑張りも是非、見てほしい。ただし結婚生活の方は…」
ハーレイ「こればっかりは初心者だからな、あまり自信が無いのだが」
ブルー 「自信が無いのにお試しだって!? 嫌だよ、そんなの!」

お試しというのは自信を持って勧めるものだ、と生徒会長。

ブルー 「無料サンプルとかでもそうだろ、自信があるから無料なんだ」
シロエ 「返金保証とか色々なのがありますよね」
Aブルー「そうか、返金保証つきもいいかも」
全員  「「「は?」」」

結婚生活のお試し期間で返金保証。
それって、いったい…?

2012/06/28 (Thu)

 

☆お試しにトライ!

 
結婚生活のお試しを是非、と懇願し始めた教頭先生。
ソルジャー曰く、返金保証つきのお試しなんかもいいんじゃないかと…。

ブルー 「返金保証つきのお試しだって?」
Aブルー「うん。正確に言えば返金保証よりは慰謝料だけど」
キース 「慰謝料だと?」
Aブルー「そうさ、御満足頂けなかった場合にお支払いしますって」
ハーレイ「それはいいかもしれないな。私も安心して挑めそうだし」
ブルー 「安心って、何が!?」
ハーレイ「もちろん失敗した時だ。私が恥をかくのはかまわないが…」
Aブルー「ああ、ブルーにも迷惑かけそうだしねえ、場合によっては」

こう、流血の大惨事とか…、とソルジャーはニヤニヤしております。

Aブルー「男同士は準備が大切! そこをすっ飛ばすと後が大変で」
ハーレイ「う、うむ…」
Aブルー「あれっ、またまた鼻血なのかい? 大丈夫かなぁ、本当に…」
ブルー 「大丈夫も何も、ぼくが嫌だよ! 慰謝料でOKするとでも?」
キース 「小遣い稼ぎになるんじゃないかと思わないでもないんだが…」
ジョミー「そういえば普段から毟ってるよねえ、慰謝料とかを」
シロエ 「この際、貰ったらどうですか? ドカンと慰謝料」
サム  「ブルーの気持ちはどうなるんだよ!」
マツカ 「そうです、危険すぎますよ! 万一ってことも…」
スウェナ「瓢箪から駒とか言ってたものねえ…」
Aブルー「だから試して欲しいんだよ。ハーレイにも是非、幸せを!」
ブルー 「ぼくの幸せはどうでもいいって!?」
Aブルー「分かってないねえ、ゴールインすればハッピーエンド!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーとハーレイ、結婚するの?」

ハーレイがパパだぁ! と飛び跳ねる「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ブルー 「違う、ぼくは結婚するんじゃなくて!」
ハーレイ「まずはお試しから…だったな?」

努力しよう、と教頭先生、生徒会長をヒョイと抱き上げてスタスタと。
紋付き袴の新郎と白無垢の新婦、いきなりお床入りですか…?

2012/06/29 (Fri)

 

☆ヘタレな結末


教頭先生に抱き上げられて運ばれてゆく生徒会長。
まさにお床入りの危機でございますけど、どうやら開き直ったらしく…。

ブルー 「分かったよ、試せばいいんだろう! その前に、ちょっと」
ハーレイ「なんだ?」
ブルー 「君じゃなくってブルーの方! 心得を聞いておきたくて」
Aブルー「ああ、君が協力的ならリスクはグンと減るもんね」

任せといて、と生徒会長の手を取ったソルジャー、サイオンでなにやら
伝えております。
顔を引き攣らせつつも生徒会長はマスターしたようで。

ブルー 「お待たせ、ハーレイ。ぼくも覚悟が出来たかな」
ハーレイ「そうか。満足して貰えるよう、努力しよう」
Aブルー「ハーレイ、あくまでブルーが優先だよ!」

自分だけ気持ちよくならないように、とソルジャーが釘を刺し、新婚の
カップルもどきは二階の寝室へ。

キース 「おい、思いっ切りヤバイんじゃないか?」
Aブルー「幸せになれればいいんだよ。素敵な初夜になるといいねえ」
シロエ 「まだ昼間ですよ!」
Aブルー「だからこそ時間をかけて念入りに!」
サム  「どうすんだよ、俺のブルーに何かあったら!」
Aブルー「まさに何かの真っ最中! 戻って来ないのが証拠だってば」
全員  「「「…そ、そういえば…」」」

これはアウトか、と誰もが顔面蒼白ですが、そこへ白無垢の花嫁出現!

ブルー 「ふん、呆気なく轟沈ってね。ブルーの情報が役に立った」
Aブルー「何をしたのさ!?」
ブルー 「君が言う御奉仕とやらをサイオニック・ドリームで贈呈だよ」

ハーレイは鼻血の海で昏倒してる、と取り出したものはお財布で。

ブルー 「昏睡強盗じゃないよね、これは。お試し失敗の慰謝料を…と」
Aブルー「ま、待ってよ、君とハーレイの幸せは?」
ブルー 「ハーレイは夢で幸せ、ぼくはお金で大満足だし!」

みんなにも幸せをお裾分け、と生徒会長、財布の中身を気前よく…。
教頭先生が大散財のジューンブライド、これでもハッピーエンドですか?

2012/06/30 (Sat)

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☆波乱の特集記事


お寺を身近なモノにするべき、と主張している生徒会長。
もっともな言い分ではございますけど、キース君の神楽舞とはまた別で。

キース 「俺は絶対やらないからな! 親父もそういう邪道は嫌いだ」
ブルー 「うーん、アドス和尚は確かに壁かも…」
ジョミー「頑固そうだもんね…。ブルーが言ってもダメなのかな?」
サム  「あー、銀青様の意見だったら聞くかもな!」
キース 「お前ら、俺を馬鹿にしてるのか!」
シロエ 「とんでもないです、エア散華だって凄かったですし」
スウェナ「そうそう、尊敬しているのよね」

だからこの際、御本尊様の前で神楽舞、と誰もが面白がっております。
生徒会長も大いに乗り気。

ブルー 「いいねえ、本人が嫌がる話は進めてなんぼ!」
キース 「ま、待て、俺に檀家さんの前で大恥をかけと?」
ブルー 「恥じゃないってば、親しみやすい元老寺への第一歩だよ」
サム  「だよな、お寺って入りにくい雰囲気だもんな」
ブルー 「女装して舞も舞えるんです、ってウケそうだけど」
キース 「くっそぉ、他人事だと思いやがって!」
ブルー 「とりあえずアドス和尚に提案しなくちゃ、銀青としてね」

君と一緒に帰っていいかい、と言われたキース君、顔面蒼白。
元老寺にまで押し掛けられては逃げ道が完全に消えそうですが…。

??? 「なるほど、嫌がる話は進めてなんぼ…ってね」
全員  「「「!!?」」」

バッと振り返った生徒会長とシャン学メンバー。
立っていたのはソルジャーこと別の世界の生徒会長のそっくりさん。
(会話表記はAブルー)

Aブルー「へえ…。これが月刊シャングリラねえ…」

ちょっと拝見、と手に取ったソルジャー、熱心に記事を読んでおります。
お田植え祭も田植えレースも、例によって覗き見していたらしく。

Aブルー「見物するのも楽しかったけど、特集もいいね」
ブルー 「わざわざ読みに来たのかい?」

暇らしいね、と生徒会長は深い溜息。
別世界からのお客様まで読みたがるとは、月刊シャングリラ恐るべし…。

2012/06/01 (Fri)

 

☆異文化なシャングリラ


月刊シャングリラを読みに来たらしい別の世界からのお客様。
紅茶とケーキをお供にじっくり読んだソルジャー、関心だけは高そうで。

Aブルー「この田植えレースっていうのはいいねえ、使えそうだ」
ブルー 「使うって、君のシャングリラで?」
Aブルー「もちろんさ。農作業は単調だからレース形式だと燃えるかも」
ブルー 「君の所、田んぼはあったっけ?」
Aブルー「田んぼは無いけど応用するんだ。今の時期なら芋掘りかな」
全員  「「「芋掘り?」」」
Aブルー「ジャガイモだよ。もうすぐ収穫シーズンだし」
ブルー 「あー、ジャガイモね…。ウチもそろそろシーズンだっけ」

6月といえばジャガイモだよね、とソルジャー同士で農業談義。
生徒会長も珍しくソルジャーらしい話題をしておりますが…。

ブルー 「ジャガイモもいいけど、その前にラッキョウを掘らないと」
Aブルー「…らっきょう?」
ブルー 「うん、収穫して一気に漬け込み! 忙しいってば、農業部」
Aブルー「えっと…。ラッキョウってアレだよね、ピクルスみたいな」
ブルー 「ピクルスって何さ! まあ、似たようなモノではあるけど」
Aブルー「あんなモノまで作っていたんだ、君のシャングリラ…」
ブルー 「だって、カレーには定番だろう? 無いと何かとうるさくて」
Aブルー「ぼくの世界には無い文化だよ、それ」
ブルー 「そうなんだ…。田んぼも無いって言ったっけね」
Aブルー「そりゃ、少しならあるけどさ。基本、お米は野菜だってば」

カレーライスな文化は無い、と言われて衝撃のシャン学メンバー。
ラッキョウはともかく、カレーライスが無いなんて…。

ジョミー「えっと…。お米が野菜扱いだったら、丼とかは?」
Aブルー「それも無いねえ、丼は皆無」
ブルー 「稲作文化じゃないってわけだ。お田植え祭も理解不能ってね」
Aブルー「アレって意味があったのかい?」

お祭りなんだと思ってた、と首を傾げているソルジャー。
異文化を理解出来るんでしょうか?

2012/06/02 (Sat)

 

☆異文化の交流


お田植え祭はお祭りなのだと思い込んでいたらしいソルジャー。
確かにシャングリラ号のお田植え祭はお祭り騒ぎですけど、本来は神事。
どうやら其処から説明が要りそうでございます。

ブルー 「お田植え祭っていうのはさ、豊作を祈るお祭りなんだよ」
Aブルー「稲限定の?」
ブルー 「違うってば。ぼくたちの食文化は稲が主食だからメインが稲」

その他も纏めて五穀豊穣、と聞かされたソルジャー、納得顔で。

Aブルー「なるほどねえ…。じゃあ、ぼくのシャングリラだと小麦かな」
ブルー 「もしかして、やってみたいとか? お田植え祭も」
Aブルー「そりゃもう、イベントは大好きだしね。でもさ…」

ちょっとハードル高すぎるかな、と言うソルジャーの悩みは雅楽会員。
あの手の楽器を演奏可能なクルーは一人もいないのだそうで。

Aブルー「舞だけだったら当たって砕けろで行けるんだけどな…」
ブルー 「へえ…。神楽舞が出来そうな人に心当たりがあるってわけ?」
Aブルー「まさか。でも、イベントとくればぼくの出番だ」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「目立つ役どころは大歓迎! ぼくがやらずに誰がやるって?」
ブルー 「そう来たか…。だったらキースに弟子入りする?」
キース 「お、おい、なんで俺まで巻き込まれるんだ!」
ブルー 「えっ、とりあえず君がプロだろ、神楽舞なら」
シロエ 「ですよね、キッチリ叩き込まれてバッチリですしね」
ジョミー「元老寺で舞うよりいいんじゃないの? 指導役の方が」
キース 「俺がこいつに教えるのか? あの舞を!」
Aブルー「…なんだか凄く嫌そうだねえ、そう言われると燃えてくるよ」

嫌がる話は進めてなんぼ、と現れた時の台詞を口にするソルジャー。

Aブルー「ちょっとベクトルがずれちゃったけど、神楽舞もいいかな」
ブルー 「ベクトルって…。それって、どういう意味さ?」

なにやら不穏な雰囲気が漂い始めております。
ソルジャーの目的は月刊シャングリラではなかったとか…?

2012/06/03 (Sun)

 

☆ズレたベクトル


嫌がる話は進めてなんぼ、と言うソルジャー。
ベクトルがズレたらしいですけど、キース君から神楽舞を教わるつもり。

Aブルー「えーっと…。キース、あの衣装って必須なのかな?」
キース 「巫女装束か? そりゃ要るだろうな、その服では無理だ」
Aブルー「でも、君のヤツしか無いんだよね? ブルー、持ってる?」
ブルー 「あるわけないだろ、神楽舞はやったことないし!」
キース 「白拍子のがあるだろうが。似たようなモノだと思ったが…」
ブルー 「全然違うよ、あっちは引き摺る長袴!」
Aブルー「そう言えばブルーも舞ってたっけ。なんか歌いながら」
ブルー 「今様っていう古い歌! 神楽舞は歌は歌わないモノ」
Aブルー「ふうん? ぼくとしてはどっちでもいいんだ、盛り上がれば」
ブルー 「だったら神楽舞にしておけば? BGMは録音でいいだろ」
Aブルー「自分で歌うというのもいいかも…。録音よりも本物志向で」
ブルー 「その前に基礎はあるのかい? 舞の方のさ」
Aブルー「無いね、芸事はやってないんだ」
キース 「基礎が全く無いとキツイぞ、それで良ければ教えてもいい」
Aブルー「そうか、教える気になったか…。ブルー、君は?」
ブルー 「白拍子を教えるかどうかって? うーん、どうしよう…」

生徒会長、考え込んでおりますが。
神楽舞と白拍子、どっちがハードルが高いのか思案中だと思われます。

ブルー 「ビシバシしごくか、高みの見物を楽しむか…。そこが問題」
キース 「あんたが仕込めばいいだろうが。面白いぞ、きっと」
ブルー 「君のシゴキも見たいんだよねえ、エア散華とか」
キース 「あれは教えん! あいつが仏弟子というなら別だが」
Aブルー「もしかしなくても、ぼくが習えば誰かの娯楽になる展開?」
ブルー 「それは勿論。ぼくかキースか、どっちかが喜ぶ」
Aブルー「ベクトルが更にズレたかな…」

軌道修正するべきだろうか、と訊かれましても。
何を目指していたのか分からないのに、どう答えろと?

2012/06/04 (Mon)

 

☆ベクトルのズレと軌道修正


何やらベクトルが更にズレたとかで、ソルジャーは考え込んでおります。
神楽舞だか白拍子だか知りませんけど、元は何しに来たんだか…。

ブルー 「軌道修正って、どの方向に修正するのさ?」
Aブルー「えっ? 君だって同じ意見だったろ、ぼくが来る前」
ブルー 「何の話をしてたっけ?」
Aブルー「そこのキースが自分の家で舞うってヤツだよ」
ブルー 「ああ、アレか。だったら神楽舞でいいじゃないか、君も」

考えなくてもそれで決定、と生徒会長はキッパリと。

ブルー 「神楽舞を習うんだってさ。キース、指導をよろしく頼むよ」
キース 「くっそぉ…。また巫女さんの格好をしろと?」
ブルー 「でないと教えられないしねえ? ブルーの分はレンタルで」
ジョミー「あんなの貸してくれる所があるわけ?」
ブルー 「シャングリラ雅楽会の地球支部! 普段も練習してるから」
サム  「あー、そうか…。蹴鞠同好会の支部もあるんだもんな」
ブルー 「じゃあ、早速借りに行ってこようかな。善は急げってね」
Aブルー「ちょっと待った! 何か忘れていないかい?」
ブルー 「ん? 勿論、神楽鈴も檜扇も借りて来るけど…」
シロエ 「音楽の方はどうするんですか?」
ブルー 「ブルーの存在は明かせないからね、録音したのを拝借するさ」
Aブルー「そうじゃなくて!」

思い切り忘れているだろう、とソルジャーは仁王立ちしそうな勢い。
ケーキのお代わりが出て来なかったらやっていたのは確実です。

ぶるぅ 「はい、これも新作! 食べてみてね♪」
Aブルー「あ、ありがとう。…って、いけない、忘れるとこだった」
ブルー 「だから何をさ?」
Aブルー「嫌がる話は進めてなんぼ! そう言ったのは君だよねえ?」
ブルー 「そういえば…。うん、確かに言った」
Aブルー「軌道をそこまで戻すんだってば!」
全員  「「「はぁ?」」」

人の嫌がる話は進めてなんぼ。
生徒会長のキース君への台詞ですけど、軌道をそこに戻すとどうなる…?

2012/06/05 (Tue)

 

☆只今、軌道修正中


生徒会長曰く、人の嫌がる話は進めてなんぼ。
ズレた軌道を修正したいらしいソルジャー、話を戻すと言っております。

Aブルー「いい台詞だと思ったんだよ。まさに天啓」
ブルー 「アレがかい? それじゃ君も賛成なのかな、キースの舞に」
キース 「お、おい、俺は絶対やらんぞ、第一、親父が…」
シロエ 「そこは会長が上手くやるんじゃないですか? 銀青様ですし」
サム  「うん、うん。ブルーの方が偉いんだもんな」
スウェナ「いいわね、檀家さんじゃなくても見物OKにして欲しいわ」
キース 「ちょっと待て! なんでそうなる!」
Aブルー「だよねえ、ぼくはキースの話はしていないけど?」
ブルー 「えっ? だけど人が嫌がる話がどうとか…」
Aブルー「そこは間違ってないんだけどさ。嫌がる相手が違うんだな」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「キースじゃなくてブルーなんだよ、ターゲットは」
ブルー 「ぼく…?」

狐につままれたような顔の生徒会長。
何のことやら分からないのはシャン学メンバーも同様で。

ジョミー「何なの、それ…?」
Aブルー「ん? ぼくからの素敵な提案! ただしブルーは嫌がるかと」
キース 「それで嫌がる話がどうこうと言っていたわけか…」
Aブルー「うん。神楽舞を習うのはまたの機会にお願いするよ」
キース 「………。その頃まで俺が覚えていたらな」
Aブルー「大丈夫だって! 身体で覚えたことというのは忘れないモノ」
キース 「なら、あんたの方で忘れてくれ。俺は神楽舞は二度と御免だ」
シロエ 「えーっ、勿体無いですよ! あれは芸ですって、格調高い」
マツカ 「神様に奉納する舞ですしね」
キース 「だから坊主には関係無いと!」
Aブルー「ついでにブルーが嫌がる話とも無関係ってね」
キース 「あんた、何しに現れたんだ?」
Aブルー「だから提案!」

6月だしね、とソルジャーが指差す先にはカレンダー。
祝日とは無縁な6月ですけど、ソルジャーの世界では違うのでしょうか?

2012/06/06 (Wed)

 

☆6月の提案


6月だから素敵な提案をしに来たのだ、とカレンダーを示すソルジャー。
月刊シャングリラを読みに来たわけではなさそうです。

ブルー 「6月だから何だって? ぼくは6月にトラウマは無いけど」
Aブルー「まあ無いだろうね、こっちのハーレイは奥手だしさ」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「ついでにノルディもそこまでしないと思うんだ」
ブルー 「ノルディにハーレイ? 6月と何か関係あったっけ…?」
シロエ 「誕生日とかじゃないですか?」
ブルー 「さあねえ、あの連中の誕生日なんか気にしてないし」
Aブルー「相変わらずだね、ハーレイの方なら知ってる筈だよ」
ブルー 「………。ぼくの嫌がる話はそれかい?」
Aブルー「まさか。誕生日程度じゃ素敵な提案とは言えないだろう」

せいぜいケーキとバースデーソング、とソルジャーは指摘しております。
バースデーパーティーをやったとしても、それだと普通にお祭り騒ぎ。

Aブルー「6月でハーレイかノルディで素敵なイベント開催なんだよ」
キース 「サッパリ話が見えないんだが…」
ブルー 「こっちに来ないで直接行けば? ハーレイとかノルディとか」
Aブルー「嫌がる相手は君だと言ったろ、だからこっちに」
ブルー 「いったい何が言いたいのさ?」
Aブルー「分からないかなぁ…。うん、やっぱりハーレイで決定だね」
ブルー 「だから何が?」
Aブルー「イベント開催のパートナー! ぼくはハーレイを推すけれど」
シロエ 「えっと…。イベントって何ですか?」
キース 「よく分からんが、俺もノルディは避けたいな」
サム  「俺も教頭先生にしとく。エロドクターには会いたくねえし」
マツカ 「ですよね、ドクターが出て来ると物騒です」
スウェナ「教頭先生と違って危ないものねえ…」
Aブルー「君たちもハーレイに賛成かい? じゃ、そういうことで」
ブルー 「ちょ、ちょっと…。ぼくの意見は?」

生徒会長、完全に置き去りでございます。
6月のイベントとやらの正体や如何に?

2012/06/07 (Thu)

 

☆6月のイベント


ソルジャーの提案は生徒会長が嫌がる話。
6月ならではのイベントだそうで、パートナーには教頭先生なのだとか。
そう言われても何の事だか、誰もがサッパリでございます。

ブルー 「なんでハーレイが出て来るのさ! ぼくは却下!」
Aブルー「あれっ、ノルディの方が良かった?」
ブルー 「どっちも嫌だよ、何のパートナーか知らないけれど」
Aブルー「よく考えて選ぶべきだと思うけどねえ…」
ブルー 「だから両方却下だってば!」
Aブルー「でもさ、嫌がる話は進めてなんぼ! どっちかに決めてよ」
ブルー 「決めるも何も、何のイベントかも分からないし!」

迂闊に返事が出来るものか、と生徒会長は警戒中。
ソルジャーの方は実に楽しそうにニコニコと。

Aブルー「分からないかなぁ、6月だよ? でもってイベント」
キース 「あんたの世界と俺たちの世界は違うと思うが」
シロエ 「そうです、6月は祝日が無いんですよ」
サム  「おまけに梅雨で野外活動も流れまくりだもんなぁ…」
スウェナ「一年で一番つまらないのよね、6月って」
マツカ 「6月といえば株主総会ですけどね…。学生は無関係ですし」
ジョミー「へえ、6月ってそんなのあるんだ…」
マツカ 「父も忙しくしてますよ。イベントには違いないですけれど…」
キース 「あいつの世界に株主総会は無いんじゃないのか?」
Aブルー「無いねえ、ちょっと面白そうだとは思うけど」

社会の仕組みが違うから、と答えるソルジャー。
会社はあっても仕切っているのはマザー・システムとかいうヤツで。

Aブルー「こっちで話題の総会屋とかは入り込みようが無いんだよ」
キース 「完全管理の社会ってわけか。つまらんな」
Aブルー「人類は気にしてないけどね。…おっと、話がまたズレた」
ジョミー「6月のイベントだったっけ?」
Aブルー「うん。こっちの世界にもあるイベントだよ」

6月で連想するモノは? とソルジャーは微笑んでおりますが。
イベントって何かありましたっけ…?

2012/06/08 (Fri)

 

☆イベントって、何?


6月で連想するモノは? とソルジャーは楽しそうでございます。
イベントなのは確かですけど、祝日も無い6月だけに全く見当もつかず。

キース 「青葉まつりは俺の宗派じゃないからな…」
シロエ 「なんですか、それ」
キース 「ソレイド八十八ヶ所の方だ。宗祖様の降誕会なんだ」
サム  「へえ…。あっちのお大師様の誕生日かよ」
キース 「総本山じゃ派手にやるらしいぞ。俺の宗派は地味だがな」

ねぶたまで出て来る前夜祭には勿論、夜店。
当日は稚児行列と大師音頭の列がメインストリートでパレードを。
飛び入り参加も大歓迎で、踊りまくって練り歩くとか…。

Aブルー「そんなイベントがあるのかい? 面白そうだね」
キース 「気になるんなら見に行ってこい。6月15日が本番だ」

総本山は此処、とキース君が検索した地図を示しております。
青葉まつりの写真なぞも並んでいまして、ソルジャー、興味津々ですが。

Aブルー「んーと…。これは気に入ったらパクるとして…」
サム  「パクるのかよ?」
Aブルー「それはもう! イベントは多いほど喜ばれるから」

シャングリラの中だけの暮らしは退屈なのだ、と語るソルジャー。
田植えレースも応用しようと検討中ですし、青葉まつりもパクる気満々。

Aブルー「パレードっていうのがいいねえ、盛り上がりそうだ」
ジョミー「大師音頭で踊るわけ? なんか抹香臭そうだけど」
Aブルー「気にしない、気にしない。歌詞はどうでもいいんだよ」
キース 「罰当たりな…。せめて盆踊りと差し替えておけ」
Aブルー「似たようなモノだろ、踊るんだから」

いいイベントを教えて貰った、とソルジャーは心底嬉しそう。
別の世界で青葉まつりが開催されたら、お大師様もグレードアップ?

キース 「まあ、いいか…。俺の宗祖様ではないからな」
Aブルー「情報提供、感謝するよ。ところでさ…」

まだ分からない? と尋ねるソルジャー。
青葉まつりで吹っ飛んでましたが、6月のイベントでしたよね…。

2012/06/09 (Sat)

 

☆イベントの正体


未だに謎な6月のイベント。
生徒会長が嫌がるモノだと言われましても、もうお手上げでございます。

Aブルー「ギブアップ? もしかしてブルー本人も?」
ブルー 「分かるわけないだろ、6月は本当に暇なんだから!」
Aブルー「君の方には青葉まつりは無いわけだ…」
ブルー 「宗派が違えば無関係! 夏越しの祓いも関係無いしね」
Aブルー「夏越しの祓い? それも気になるけど、またズレちゃうし…」
ブルー 「ん? 夏越しの祓いっていうのは神事で」
Aブルー「ストーップ! これ以上ズレたら忘れるじゃないか、目的を」
ブルー 「忘れてほしいから言ってるんだよ、無病息災を祈るんだけど」
Aブルー「同じ祈るなら幸せがいいと思うけどねえ?」
全員  「「「幸せ?」」」
Aブルー「そう、幸せ! 6月だと幸せになれるんだろ?」
ブルー 「…何の話さ?」
Aブルー「だから、イベント! 6月と言えばジューンブライド!」
全員  「「「ジューンブライド!?」」」

想定外の言葉にシャン学メンバー、全員、目が点。
けれどソルジャーは嬉々として。

Aブルー「6月に結婚式を挙げると幸せになれるって言うじゃないか」
キース 「それはそうだが…何処がイベントに繋がるんだ?」
Aブルー「結婚式だよ、そこのブルーの」
ブルー 「ちょ、ちょっと…! なんでぼくが!」
Aブルー「本人が嫌がる話は進めてなんぼ! 君の台詞だ」
ブルー 「なんでそういうことになるのさ!」
Aブルー「幸せのお手伝いをしてあげようと思ったんだよ」
ブルー 「誰の!?」
Aブルー「君に決まっているだろう。で、誰がいいわけ?」

ぼくのイチオシはハーレイだけど、と微笑むソルジャー。

Aブルー「ぼくとハーレイはお蔭様で円満だしねえ、お裾分けしないと」
ブルー 「要らないってば!」
Aブルー「それじゃ面白くないんだよ」

結婚式くらい挙げてみたら、とソルジャーは言っておりますが。
イベント気分で結婚式とは、生徒会長の運命や如何に…?
 
2012/06/10 (Sun)

 

☆不向きなシーズン

 
ソルジャーが言い出した素敵なイベントはジューンブライド。
6月に結婚式を挙げると幸せになれるそうだ、と生徒会長にロックオン。
自分とキャプテンの仲が円満なのをお裾分けしたくなったそうで…。

Aブルー「君は結婚したがらないし、形から入るのがいいと思うんだ」
ブルー 「結婚しないって言ってるだろ! なんで式なんか!」
Aブルー「本物じゃなくてイベントだよ。6月にピッタリ!」

ジューンブライドって人気だよね、とソルジャーはウインクしてますが。

キース 「…そうなのか? 俺たちの国では不人気だぞ」
Aブルー「えっ、なんで?」
シロエ 「時期がイマイチなんですよ。祝日が無いって言ったでしょう」
スウェナ「お休みが無いと人の集まりも悪くなるのよ」
マツカ 「人を招待するんですから、休日は必須って所でしょうか」
ジョミー「友達だけでやるにしてもさ、休みが取れないとキツイもんね」
サム  「おまけに天気も悪いしなぁ…。梅雨ってトコトン雨なんだぜ」
Aブルー「でも、降ってないよ?」
キース 「降りっぱなしってわけじゃないのは知ってるだろうが!」
Aブルー「ああ、そういえば…。この季節って雨の日が多いかな?」

ぼくの世界とは違う気候だ、とソルジャーは納得しております。

Aブルー「ぼくの世界じゃ、晴れて気持ちいいシーズンなんだよ」
キース 「空模様ってヤツは大切なんだ。雨だと招待された方も困る」
スウェナ「玄関までタクシーが入れる家ならいいんだけれど…」
サム  「そうそう、マツカの家みたいなのな」
ジョミー「ぼくの家だと門を出るまでにビショ濡れだよ」
キース 「俺もアウトだ。まあ、普通の家ならアウトじゃないか?」
シロエ 「マンションはセーフなのもありますよ」
Aブルー「ブルーの家って、そのパターンだろ?」

何も問題ないじゃないか、と頷くソルジャー。
生徒会長が住むマンションには車寄せが設けてありますが。
雨で困るのは挙式する本人ではなく、招待客の方なのでは…?
 
2012/06/11 (Mon)

 

☆梅雨でも結婚式


生徒会長に結婚式を挙げさせよう、と言い出したソルジャー。
この国の気候はジューンブライドに合わないと聞いても、全く気にせず。

Aブルー「ブルーが濡れずに家を出られるなら大丈夫だと思うけどな」
キース 「あんた、話を聞いてたか? あくまで招待客が最優先だ」
Aブルー「イベントなんだし平気だろ? お客は君たちくらいだから」
ジョミー「そりゃ大雨でも学校には行くし、嫌って言う気はないけどさ」
ブルー 「ぼくが却下だよ、なんでそういう方向に!」
Aブルー「幸せのお裾分けだってば。ぼくは本当に幸せなんだよ」

キャプテンとの幸せ自慢をソルジャーは滔々と語っております。
絵に描いたようなバカップルぶりを披露されても、誰も共感できません。

ブルー 「その辺でやめてくれないかな? 子供も聞いているんだよ」
Aブルー「ぶるぅかい? 分かりゃしないさ、大人の話は」
ぶるぅ 「うん。分からないけど、楽しそうだね」
Aブルー「あっ、そこは分かってくれるんだ? もう毎日が天国で…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言われても…。結婚生活には肝心要の」
ブルー 「誰も結婚しないから! そんな話は要らないから!」
Aブルー「ハーレイとかノルディは結婚希望だと思うけどねえ?」
ブルー 「却下だし!」

どちらも絶対お断り、と生徒会長は膨れっ面。
しかし…。

Aブルー「嫌がる話は進めてなんぼ! せめて結婚式はしようよ」
キース 「ジューンブライドには向かんと言ったぞ」
Aブルー「君たちが言ってる結婚式って、会場がホテルとかだろう?」
キース 「ホテルでなくても色々あるが…。何が言いたい?」
Aブルー「ブルーさえ濡れなきゃいいって話さ」
ジョミー「えっと…。なんで?」
Aブルー「新郎の家で結婚式だよ、濡れずに辿り着かないと」
全員  「「「はぁ!?」」」
Aブルー「花嫁は綺麗な姿で現れないとね」

新郎の家で結婚式。
そんな流儀をソルジャーは何処で仕入れてきたんでしょうか…?

2012/06/12 (Tue)

 

☆結婚式の形いろいろ


生徒会長に結婚式をさせたいソルジャー曰く、挙式するのは新郎の家で。
今どき珍しい形ですけど…。

キース 「あんたの世界では結婚式は新郎の家でやるものなのか?」
Aブルー「うーん、普通はステーションとかじゃないのかな?」
ジョミー「ステーション?」
Aブルー「教育のための施設だよ。一般人向けの」

ステーションとやらで家庭生活を学び、結婚するのがSD体制だとか。
結婚すると養子が貰えて、育英都市で育てる仕組み。

Aブルー「アルテメシアは育英惑星だし、夫婦になってから来るんだよ」
シロエ 「じゃあ、結婚式は無いわけですね?」
Aブルー「そうなるねえ…。ぼくのシャングリラでは、たまにあるけど」
キース 「新郎の部屋で挙式するのか?」
Aブルー「まさか。公園とか、食堂とか、その辺は自由」
キース 「だったら何処から出て来たんだ! 新郎の家とかいうヤツは」
Aブルー「狐の嫁入り」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「だから狐の嫁入りだってば、にわか雨が降るんだろう?」

前にブルーに教わった、とソルジャーは自慢しております。
天気雨が降った時に生徒会長が『狐の嫁入り』と口にしたそうで…。

Aブルー「狐の嫁入り行列なんだって? 新鮮だったから覚えてるんだ」
キース 「確かに昔は嫁入りと言えば新郎の家へ行くもの…だったな」
シロエ 「もっと昔だと新郎の方が妻の家に通うんでしたっけ?」
Aブルー「ふうん? 色々なパターンがあるんだねえ…」

新郎が通うのも面白そうだ、とソルジャーは興味を持った様子。

Aブルー「するとハーレイがブルーの家に通ってくればいいのかな?」
ブルー 「玄関先で追い返す!」
マツカ 「そんな昔話がありましたよね」
キース 「百日通えば結婚してやる、と言われて最終日に挫折だったか」
Aブルー「ハーレイなら百日くらい軽く頑張れそうだけど…」

それじゃ6月中に結婚できない、とソルジャーは深い溜息。
生徒会長、強引に挙式させられてしまうのか?

2012/06/13 (Wed)

 

☆幸せの押し売り


新郎の家で式を挙げるか、新郎が新婦の家に通うか。
どちらもクラシックな結婚の形ですけど、生徒会長が承諾する筈もなく。

ブルー 「なんで結婚式なのさ! ぼくじゃなくてもいいだろう!」
Aブルー「ぼくの幸せのお裾分けだし、幸せになって欲しいのは君だ」
ブルー 「嫌がる話は進めてなんぼ、と矛盾してるよ!」
Aブルー「嫌よ嫌よも好きの内、って言うじゃないか」

挙式してみれば気が変わるかも、とソルジャーはニコニコしております。

Aブルー「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、って言葉もあるし」
ブルー 「ぼくは君とは違うんだってば!」
Aブルー「分かってないねえ、一度くらいヤッてみればいいのに」
ブルー 「結婚式ならゼルとやったよ、水族館で!」
キース 「確かにやったな、ドルフィン・ウェディングを」
Aブルー「違う、違う。やるっていうのは式じゃなくって」
ジョミー「え? だけどさっきから、やってみろって…」
Aブルー「うん。まずは結婚式なんだけど、それから後にやることさ」

結婚した後にやることは一つ! と拳を握るソルジャー。

Aブルー「ガッツリ大人の時間…ってね。是非とも体験して欲しい」
ブルー 「ちょ、ちょっと…」
Aブルー「生憎とハーレイはヘタレてるから、すぐには無理かな」
ブルー 「無理とか、そういう以前だし!」

誰が結婚するものか、と生徒会長は怒り心頭ですが。
ソルジャーの方は涼しい顔でございます。

Aブルー「そう堅苦しく考えずにさ。イベント気分で楽しくやろうよ」
ブルー 「それって君が楽しいだけだろ、イベントだなんて!」
Aブルー「ハーレイが嫌ならノルディに話を通すけど?」
全員  「「「えぇっ!?」」」
Aブルー「どっちかの家に嫁入りってね。ここは譲れない」

ぼくが来たのはそのためだ、とブチ上げるソルジャー。
ジューンブライドだの、幸せのお裾分けだのと押し売るつもり満々です。
実に迷惑な来客ですけど、追い返すことは出来るんでしょうか…?


注・ドルフィン・ウェディングのお話はこちら→『校外へ行こう

2012/06/14 (Thu)

 

☆新郎の条件


幸せの押し売りとばかりにジューンブライドを勧めるソルジャー。
教頭先生かエロドクターか、どちらかの家に生徒会長を嫁入りさせる気。

Aブルー「嫁入り先の家を考えると、ノルディの方がいいかもねえ?」
ブルー 「なにさ、それ!」
Aブルー「家の構造って言うのかなぁ? 濡れずに玄関先までってヤツ」
ジョミー「そっか、玄関まで車が入れる家だとドクターだよね」
キース 「教頭先生の家は普通の一戸建てだしな…」
スウェナ「門から玄関まで歩く間に濡れちゃうわよね」
シロエ 「じゃあ、ドクターで決まりですか?」
ブルー 「勝手に納得するんじゃないっ! ぼくはOKしてないし!」
Aブルー「早く決めてよ、色々と準備もあるんだからさ」
全員  「「「準備?」」」
Aブルー「うん。新郎を決めたら服とかも用意しなくっちゃ」

ついでに新郎に連絡して…、とソルジャーは楽しそうでございます。

Aブルー「イベントとはいえ、ブルーと結婚できるんだしねえ…」
ジョミー「教頭先生もドクターも大喜びって感じだよね」
サム  「それって、俺だとダメなのかな?」
キース 「そういえば…。ただのイベントならサムでもいけるか」
シロエ 「公認カップルですもんね。サム先輩なら安心です」
マツカ 「ですよね、サムと挙式でどうでしょう?」
ジョミー「えっと…。サムの家で結婚式なわけ?」
サム  「父さんたちが留守にしてれば問題ねえと思うけどなぁ?」
ブルー 「いいのかい、サム? だったらサムで」
Aブルー「ダメダメ、サムは対象外だよ」
全員  「「「なんで?」」」
Aブルー「結婚生活に結び付かないし! 万年十八歳未満お断りだろ」

論外なんだ、とソルジャーはダメ出ししております。

Aブルー「幸せのお裾分けなんだからね、結婚生活に繋がる相手で」
ブルー 「イベントだって言ってるくせに…」

何が何でも生徒会長を結婚させたいらしいソルジャー。
たかがイベント、されどイベント。
生徒会長、誰の家に嫁入りするのやら…。

2012/06/15 (Fri)

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☆雅楽と読経と楽太鼓


いきなり登場したシャングリラ雅楽会と名乗る一団。
服装といい楽器などといい、何処から見てもその道のプロでございます。
こんな集団に取り囲まれてはキース君も舞うしかなさそうですが…。

キース 「ま、待ってくれ! 俺はだな、舞も雅楽もサッパリで…」
ブルー 「そういえば音楽系は取らなかったんだっけ、大学で?」
キース 「ウチの寺では出番が無いし、詠唱師も目指してないからな」
シロエ 「お寺で雅楽ってアリなんですか?」
ブルー 「あるねえ、笙が無ければ始まらないって法要もあるし」

なんと雅楽とお寺は切っても切れない関係だそうで。
生徒会長、キース君に説教を始めました。

ブルー 「履修しておけばよかったのにさ、学べる機会は少ないのに」
キース 「だからウチでは出番が無いと…」
ブルー 「ふうん? 太鼓で阿弥陀経とか、憧れる人も多いけど?」
キース 「それはそうだが…。ウチの寺には伝わってないし…」
サム  「なんだよ、太鼓で阿弥陀経って?」
ブルー 「そのまんまだよ、太鼓を叩きながら阿弥陀経を読むわけ」
マツカ 「太鼓ですか?」
ブルー 「うん。雅楽に使う楽太鼓でね。やってみせようか?」

雅楽会のみんなも来ているし、と生徒会長。
またしても奥に着替えに出掛け、その間に雅楽会が楽太鼓を運び込み…。
いわゆる小型の火焔太鼓でございます。

ブルー 「流石に白拍子の格好で阿弥陀経っていうのはねえ…」

ちょっとマズイし、と今度は緋色の法衣。
楽太鼓の前に座って両手にバチを持ち、皆が固唾を飲んで見守る中で。

ブルー 「にょーぜーがーもん、いーちーじーぶつ…」

ドンドコドンドンと響く太鼓の音。
長ったらしい読経の間、途切れなくドンドコ叩き続けて…。

ブルー 「はい、おしまい。…キース、何か言いたそうな顔だけど?」
キース 「あんた、どこまで奥が深いんだ…」

負けた、と肩を落とすキース君。
太鼓を叩きながら読む阿弥陀経に憧れていたんですかねえ、キース君も?

2012/05/16 (Wed)

 

☆憧れの阿弥陀経


白拍子から一転、緋色の衣で楽太鼓を叩いて阿弥陀経を読んだ生徒会長。
シャン学メンバーはビックリ仰天、キース君はガックリです。

ジョミー「お経って太鼓で読めるんだ…」
ブルー 「最近は出来る人も減ったし、キースも習えば良かったのに」
キース 「先生方の実演を見てから憧れってヤツはあったんだが…」

元老寺に伝わっていない以上は仕方が無い、とキース君。
やっているお寺が羨ましくても、無い袖は振れず。

ブルー 「そんなの、どうでもいいんだよ。修得すれば君のものだし」
キース 「だが、親父にも無い技を若輩者の俺が披露するというのも…」
ブルー 「きちんと習えば問題ないだろ、そういう流儀はあるんだから」
キース 「し、しかし…」
ブルー 「今更大学には戻れないって? じゃあ、我流で」
キース 「我流だと?」
ブルー 「そう。ぼくがやるのを録音しといて練習するとか」
キース 「それは思い切り邪道だろうが!」
ブルー 「太鼓に関しては宗定は無いよ? 邪道も何も」
キース 「そ、そうだったのか?」
ブルー 「あーあ、習ってないとこれだから…。無いんだってば」

宗定というのは、総本山でキッチリと決めた決まりのことでございます。
お経だと鐘や木魚の叩き方が細かく決まっているわけでして。

ブルー 「宗定が無い以上、あるのは基本の約束事だけ! 我流で充分」
キース 「そう言われてもイマイチ自信が無いんだが…」
ブルー 「要は気持ちよくノリノリで読めればいいんだよ、アレは」

途中で本来の叩き方とは違うアドリブをかますのもOKだそうで。

キース 「ア、アドリブ…」
ブルー 「叩いてる方も楽しいんだよね、アレ。だからさ、君も」
キース 「分かった、いずれ挑戦してみる」
ブルー 「その意気、その意気。その勢いで神楽舞の方も頑張って」
キース 「か、神楽舞…」

忘れ去っていたらしいキース君と、ズズイッと進み出る雅楽会メンバー。
今度こそ逃げ場が無さそうですけど、さてどうなる?

2012/05/17 (Thu)

 

☆神楽舞への道


太鼓で読む阿弥陀経の乱入で忘れられていたのが神楽舞。
しかし神楽舞はお田植え祭に必須、雅楽会のメンバーも揃っております。
巫女さん姿の女性クルーがニッコリと。

巫女さん「まずは着替えて頂きましょうね、その服ではちょっと…」
キース 「き、着替え…?」
巫女さん「巫女装束で舞えないと話になりませんから。本番は明日です」
雅楽会員「装束も持ってまいりました」
キース 「う、うう…。そ、そんな衣装は…」
ブルー 「坊主も巫女さんも着付けの基本は同じだけど? ぶるぅ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お手伝いだね!」

パァァッと走る青いサイオン。
キース君、たちまち巫女さん姿に大変身でございます。

ジョミー「へえ…。キースも白拍子、出来るんじゃないの?」
キース 「うるさい、他人事だと思いやがって!」
サム  「でも本当に他人事だしなぁ…」
シロエ 「ぼくたちは関係ありませんしね」

高みの見物を決め込むシャン学メンバー、ワクワク顔でございます。
生徒会長の白拍子舞の後だけに期待も大きく膨らむもので…。

巫女さん「では練習を始めましょうか。扇をどうぞ」
キース 「お、扇…? 巫女さんと言えば神楽鈴では…」
巫女さん「あら、よく御存知でらっしゃいますね。今回は扇も必須です」

神楽鈴とは巫女さんが舞う時に手に持つ鈴。
幾つもの鈴が三段に取り付けられており、柄には五色の長い布が。
けれどキース君に渡されたものは檜扇、お雛様が持っている扇です。

ブルー 「お田植え祭の神楽舞は前半が扇で後半が鈴さ。華やかだろ?」
巫女さん「舞いながら閉じたり開いたりして頂きますので、練習から」
キース 「ぜ、前半に後半だと? 鈴と扇を両方やれと?」
雅楽会員「お祭りですから見せ場は多めで」
ブルー 「やるからには完璧を目指して欲しいね、手抜きは厳禁」
キース 「なんでこういうことになるんだ、俺は坊主だ!」

いくら坊主だと叫んでも無駄というもので。
巫女さん姿で舞の練習、いざスタート!

2012/05/18 (Fri)

 

☆ハードな神楽舞


神楽舞の練習を始めることになったキース君。
よりにもよって前半は扇、後半は神楽鈴を持って舞うというのがお約束。
お雛様でお馴染みの檜扇ですけど、閉じたり開いたりは難しく…。

巫女さん「右手は動かさずに左手だけ! もっと滑らかに!」
キース 「こ、こうですか?」
巫女さん「開く時には水平に! そこは斜めではありません」

ビシバシとしごかれまくって、お次は神楽鈴を扱う練習で。
それが済んだら舞の稽古でございます。

巫女さん「はい、ここで両手をかざして左右に開く!」
キース 「は、はいっ!」
巫女さん「足がお留守になってます。同時に左へと動きませんと」

素人さんには難しそうな動きとはいえ、キース君には散華などの基礎が。
法式で身体に叩き込まれた所作の応用で、どうにか形になるようで…。

巫女さん「では音楽に合わせてみましょうか。私も舞いますから」
キース 「よ、よろしくお願いいたします…」

雅楽会員たちが楽器を奏し、キース君と巫女さんが揃って舞を。
まずは扇で、後半は神楽鈴に持ち替え、シャンシャンと。

ブルー 「うん、良かったんじゃないかな、お見事、お見事」
シロエ 「先輩、負けていませんでしたよ! 凄かったです!」
キース 「そ、そうか? し、しかしだな…」

明日は一人で舞うんですよね、とキース君は不安そうですが。

巫女さん「あら、お一人の方がいいのかと思いましたけど…」
雅楽会員「お一人では不安でらっしゃいますか?」
キース 「そ、それは……。やはり素人ですから心配で…」
ブルー 「なるほどねえ…。それじゃ、例年どおりでいこうか」
キース 「どういう意味だ?」
ブルー 「いつもは神楽舞の巫女さん役は四人なんだよ」
キース 「四人だと!?」
巫女さん「一人舞と四人舞では違いますから、追加で練習しませんと」
キース 「な、なんだって?」

ちょっと待ってくれ、とキース君は顔面蒼白。
追加練習の方はともかく、四人舞だと晒し者度もアップですか?

2012/05/19 (Sat)

 

☆雅楽会なクルーたち


お田植え祭の神楽舞の巫女さん役は四人というのが例年の形。
キース君が一人舞が嫌だと言うなら、例年どおりの四人舞だそうですが。

キース 「よ、四人って…。俺以外は女性になるわけですか?」
巫女さん「そうなりますねえ、これは女性の舞ですし」
雅楽会員「四人舞なら急ぎませんと。誰を呼びます?」
巫女さん「えーっと…。多分、全員暇じゃないかと思いますけど」

とりあえず全員に招集を、と通信機に向かう巫女さんですが。

キース 「ま、待って下さい! 一人でいいです!」
巫女さん「いいんですのよ、みんな楽しんでやっていますし」
キース 「そ、そうじゃなくて…! 女性の中で女装はちょっと…」

悪目立ちだけはしたくないです、と土下座しそうなキース君。
巫女さんと雅楽会員がドッと笑い転げ、なんとか一人舞になりましたが。

キース 「た、助かった…。晒し者になるかと思った…」
ブルー 「それも面白そうなのにねえ…。まあ、いいけどさ」
ジョミー「でもさ、すぐに四人も揃うんだ? 巫女さんの役」
巫女さん「それはもう。雅楽会の会員は多いですから」
シロエ 「そうなんですか?」
雅楽会員「男性の舞い手もおりますし、ここにいるのは一部ですよ」
ブルー 「宇宙じゃ娯楽が少ないしね。趣味の集まりが多いんだよ」
サム  「へえ…。それじゃ他にもあるのかよ?」
雅楽会員「雅楽会の有志で蹴鞠同好会もやっております」
ジョミー「えっ、蹴鞠? あのサッカーの神様のヤツ?」

蹴鞠と聞いて瞳を輝かせているジョミー君はサッカー少年。
サッカーをやる人が祈願に訪れる有名な神社は蹴鞠の神様が祭神です。
ジョミー君、一気に憧れを持ったようですが。

雅楽会員「蹴鞠同好会に入られますか? 地球にも支部がありますよ」
ジョミー「ホント?」
雅楽会員「ただ、サッカー感覚ですと戸惑われるかと」

鞠を地面に落っことさずに蹴り合いをするのが蹴鞠だとか。
サッカーとは別物みたいですけど、入会しますか、ジョミー君?

2012/05/20 (Sun)

 

☆お祭り好きな船


娯楽が少ない宇宙の生活に欠かせないのが趣味というヤツ。
雅楽会の有志で構成された蹴鞠同好会などもあり、地球にはその支部が。
サッカー少年なジョミー君、興味を示したのはいいんですけど。

ジョミー「え、えっと…。鞠を地面に落とさないって、何?」
雅楽会員「蹴鞠はチームで対戦するものではありませんので」
ジョミー「だから落としちゃダメなわけ?」
雅楽会員「お互い楽しく遊べるように、受け易い鞠を送るんですよ」
ジョミー「じゃ、じゃあ、シュートを決めるとかは…」
雅楽会員「もっての外になりますが。如何に落とさずに蹴り合うかです」
ジョミー「な、なんか……ぼくには向いてなさそう…」
ブルー 「まず無理だろうね、色々と約束事も多いから」

思い切り雅な遊びだし、と蹴鞠の決まり事を挙げる生徒会長。
鞠の受け方、蹴り方にまでルールがあるそうで…。

ジョミー「ダメだあ、そんなの覚え切れないし!」
サム  「だよな、お前、お経も覚えられねえしな」
ブルー 「それ以前だよ。美しい所作はジョミーに向かない」
シロエ 「ですよね、向いてるんなら神楽舞はジョミー先輩ですし」
ブルー 「そういうこと。キースに蹴鞠をやれとは言わないけどさ」

七夕祭じゃないからね、と生徒会長は申しておりますが、何故に七夕?
シャン学メンバーも不思議そうです。

雅楽会員「七夕祭は蹴鞠で始めると決まっております」
ブルー 「雅楽と和歌も欠かせないんだよ、芸事の上達を祈るのさ」
キース 「この船は何なんだ、お田植え祭とか七夕祭とか…」
ブルー 「神事のパクリだけじゃないけど? 聖歌隊もあるし」

要はお祭りなら何でもいいのだ、と生徒会長。

ブルー 「ただ、仏教系だけは無くってねえ…」
シロエ 「お坊さんがいないんですか?」
ブルー 「うん。ぼくの夢はシャングリラ念仏青年団の結成なんだよ」
ジョミー「それは絶対お断り!」

蹴鞠の方がマシだ、とジョミー君。
お祭り好きな船らしいですけど、お田植え祭の行方は?

2012/05/21 (Mon)

 

☆お田植え祭の前夜


生徒会長の白拍子舞に太鼓を叩いての阿弥陀経。
果ては雅楽会まで登場したお田植え祭の準備、順調に進行いたしまして。

巫女さん「これでなんとか見られますでしょう。頑張りましたね」
キース 「は、はいっ! ご指導ありがとうございました!」
雅楽会員「いやいや、お疲れ様でした。では明日、会場の方で」
キース 「お世話になりました。ありがとうございました!」
ブルー 「手間を取らせて悪かったねえ。じゃ、明日はよろしく」

引き揚げてゆく雅楽会員たちに手を振る生徒会長、とっくに私服。
それもその筈、キース君の練習に付き合う内に思い切り夜でございます。
宇宙船で夜というのもアレですけども、標準時間はあるわけで。

ブルー 「さてと、練習も終わったし…。食堂に行く?」
ジョミー「えっ、お弁当を届けてもらったよ? 他にも食べていいの?」
ブルー 「夜食も食べられないんじゃストレスたまるよ、宇宙ではね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食堂は24時間営業だよ!」
キース 「疲れはしたが…。やはり食っておいた方がいいんだろうな」
ブルー 「そりゃね、バテた巫女さんなんて絵にならないし!」

ついでに会場も下見しておこう、と連れてゆかれたシャン学メンバー。
農業専用スペースに行けば、広大な田んぼの横に小さな田んぼが。
更に祭壇やら舞殿まで出来ているようですが…。

キース 「な、なんだコレは!」
ブルー 「舞殿だけど? 田んぼの畦で舞う気だったのかい?」
キース 「そ、それは…。しかしこれでは…」
ブルー 「お祭りなんだし、目立ってなんぼ!」

派手にやらなきゃ、と生徒会長。
まあ逆らっても無駄というもので、食堂へゾロゾロ移動して…。
夜食の定番はやはりラーメン、熱々を皆で啜りながら。

ジョミー「お田植え祭をするのはいいんだけどさ、神様って誰?」
ブルー 「神様?」
ジョミー「誰のお祭りかって聞いてるんだよ」

祭壇が作ってあったよね、とジョミー君。
シャングリラ号の御祭神って…誰?

2012/05/22 (Tue)

 

☆お田植え祭の神様


お田植え祭の会場を下見してきたシャン学メンバー。
祭壇も設けられていたため、ジョミー君が神様は誰かと尋ねております。

ブルー 「うーん…。お祭りと言ってもイベントだしねえ…」
ジョミー「じゃあ、祭壇もお遊びなわけ?」
ブルー 「そういうことだね、とりあえずコレって神様はあるけど」
サム  「あるのかよ?」
ブルー 「クリスマスだとキリストだろう? だから一応、神事にも」

他にも祭りは色々あるらしく、神様はTPOで変わるそうでございます。
その場その場のノリですけども…。

ブルー 「お田植え祭はダブルなんだよ、一番はお稲荷さん」
キース 「そんなモノまで祀っているのか、この船は?」
ブルー 「流石にお社は無いってば。でも田んぼにはお稲荷さんだし」
シロエ 「ダブルっていうのは何ですか?」
ブルー 「シャングリラ号の中の田んぼだからねえ、船霊様が入るわけ」
ジョミー「ちょ、船霊様って…」
スウェナ「もしかして機関部のアレ…」
ブルー 「シッ、それ以上は言わないように!」

正体を知らない人も多いんだから、と生徒会長は大真面目。
シャングリラ号の船霊様は機関部の奥の祠に祀られているのですが。
その正体は機関長のゼル先生の主義主張により、招き猫で。

キース 「じゃあ、何か? 俺はアレのために舞うのか、明日?」
ブルー 「お稲荷さんだと思った方が精神的にマシじゃないかな」
ジョミー「ぼくたちの田植えも女装もアレのためなんだ…」
マツカ 「そういうことになりますね…」
ブルー 「こらこら、お祭りは賑やかに! 船霊様のことは忘れる!」

ぼくだってテラズ様事件が無ければ知らなかったし、と生徒会長。

ジョミー「うえ~。テラズ様のことは忘れようよ~」
ブルー 「テラズ様も船霊様も忘れて寝たまえ、明日はお祭り!」

楽しくやらなきゃ、と宣言されて解散となったシャン学メンバー。
明日は朝から着付けだそうです。
茜襷に菅笠の面々にも注目ですけど、花形はキース君ですよね!


※船霊様が気になる方はこちら→ 『連休は穴場で
 テラズ様が気になる方はこちら→『農場夢草子

 どちらもクリックでアーカイブの該当作品に飛べます。

2012/05/23 (Wed)

 

☆お田植え祭の朝


お祭り好きな船、シャングリラ号。
神様はTPOに合わせて変わるそうですけども、神事とくれば船霊様で。
その正体は機関長のゼル先生の趣味により、招き猫なのでございます。
本日のお田植え祭は船霊様とお稲荷様のダブル祭神。

キース 「くっそぉ、なんで招き猫のために巫女さんなんぞを…」
シロエ 「考えない方がいいですよ。お稲荷さんも祀るそうですし」
ジョミー「どうせ全員女装なんだよ? キースだけじゃなくて」
キース 「お前たちはその他大勢だろうが!」
サム  「四人だけだぜ? お前が抜けるし」
キース 「それだけいれば充分だ! 俺は一人で舞うんだぞ!」
ブルー 「朝も早くからギャーギャーと…。四人舞にしてあげようか?」
キース 「い、要らん! と言うか、あんた、何処から湧いた!?」
ブルー 「まったく、人をゴキブリみたいに…。失礼だよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもゴキブリだもん!」

瞬間移動で湧くんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も登場です。

キース 「な、何しに来たんだ、あんたらは!」
ブルー 「着替えの場所まで御案内だよ、急がないと」
ぶるぅ 「係の人たち、とっくに用意して待ってるよ!」
スウェナ「私も見に行っていいのかしら?」
ブルー 「いいんじゃないかな、女性ばかりだし」
男子全員「「「女性!?」」」

げげっ、と仰け反る男子一同。
しかし生徒会長曰く、女装祭りだけに着付けのプロは当然女性で。

ブルー 「巫女さんなんかは男が触れちゃダメだしねえ?」
キース 「その巫女さんが男だろうが!」
ブルー 「お祭りだから無問題ってね。さあ、行こうか」

案内されたのは農業専用スペースに近い会議室。
居並ぶ女性クルーが男の子たちに群がり、サクサクと…。

ジョミー「な~んだ、普通に農民だよね、コレ」
シロエ 「女装って感じはしませんよねえ、良かったです」

絣の着物に茜色の襷、頭に菅笠。
地味な農民に変身できたジョミー君たちですが、キース君は…?

2012/05/24 (Thu)

 

☆巫女さんに大変身


田植え係のジョミー君たちは茜襷に菅の笠。
無事に変身完了ですけど、巫女さんなキース君は現在進行形で変身中で。

キース 「い、いたたた! 抜ける、髪が抜ける!」
着付け係「もう少し我慢して下さい! 巫女さんですから」
キース 「付け毛なんて聞いてなかったぞ!」
ブルー 「そうだっけ? 伝え忘れたかな、雅楽会員」

巫女さんの髪は長いもの、と生徒会長は申しております。
キース君が巫女さん装束で座らされている鏡台の前には立派な付け毛。
それをキース君の髪につけるべく、女性クルーが奮闘中です。

ジョミー「もうちょっと髪が短かったらカツラで済んでいたのかな?」
ブルー 「多分ね。なまじ黒髪で長さがある分、こだわりたくなる」
サム  「なんか大変そうだよなあ…。ホントに全部結べるのかよ?」
ブルー 「そこはプロだし、やると思うよ」
シロエ 「あっ、ベストな位置が見つかったんじゃないですか?」
スウェナ「そうね、あそこなら纏めて束ねられそうね」
キース 「ひ、引っ張るなぁ!」

痛い、と喚くキース君に構わず髪が纏められ、ゴム紐でキュキュッと。
申し訳程度なポニーテールもどきに付け毛をつけて…。

マツカ 「結び目は飾りで隠れるんですね」
ブルー 「そういうこと! なかなか素敵な巫女さんだよ、うん」
着付け係「では、紅を差しますので唇をキュッと」
キース 「べ、紅だと?」
着付け係「巫女は薄化粧が基本ですから、せめて紅くらいは」

御希望とあればお白粉も、と言われたキース君は真っ青です。
紅だけでいい、と叫んだ結果、綺麗に紅が引かれましたが。

着付け係「それでは仕上げに花簪をお付け致しましょうね」
キース 「花簪!?」
着付け係「お田植え祭には必須です。今年は華やかに藤の花です」
キース 「くっそぉ、どこまでこだわるんだ!」

額にサクッと花簪。
藤の花房が揺れている上に、銀細工のビラビラした飾りまで。
巫女さんに変身を遂げたキース君、間もなく晴れの舞台ですよ~!

2012/05/25 (Fri)

 

☆お田植え祭、本番


キース君の身支度も整い、お田植え祭の会場に向けて出発でございます。
しかし、いつの間にやら生徒会長の姿が無くて。

ぶるぅ 「ブルー、先に会場に行ってるんだよ」
キース 「なんだか嫌な予感がするが…」
ジョミー「それ以上、悪くなりようがないよ。巫女さんだよ?」
サム  「違いねえな。月刊シャングリラにも載るんだぜ、きっと」

他人事だと笑い合いながら農業専用スペースに行けば…。

雅楽会員「おはようございます。では、舞殿の方へ」
キース 「ま、待ってくれ、まだ心の準備が…」
雅楽会員「じきに祝詞が始まりますので、舞の支度をお願いします」

揃いの直垂の雅楽会員に拉致られてしまったキース君。
ジョミー君たちは田んぼの畦でスタンバイするよう指示されて。

マツカ 「えっと…。キースが舞い始めたら植えるんですよね?」
シロエ 「紐に沿って真っ直ぐ植えればいいそうですし…」

簡単、簡単、と祭壇と舞殿を眺める田植え係の男子たち。
スウェナはクルーたちに混ざって「そるじゃぁ・ぶるぅ」と一緒に見物。
そこへ奥の方から神主姿の一団が行列をなしてゾロゾロと。

ジョミー「えっ、ブルー!?」
サム  「ホントだ、長老の先生たちもいるぜ」

生徒会長もエラ先生たちも白い狩衣に紫の袴。
祭壇の前に並んで二礼、二拍手、一礼して。

ブルー 「かけまくもかしこき…」

朗々と祝詞を奏上している生徒会長。
お坊さんではなかったのか、とシャン学メンバー、仰天ですが。

ブラウ 『お祭りだよ、お祭り。本職なわけないだろう』
ゼル  『わしらも同じじゃ、要は祭りじゃ!』

ノリノリでなんぼ、と何処かで聞いたような思念を寄越す先生方。
祝詞が終わると雅楽が始まり、ジョミー君たちは田んぼへと。
苗を植えながら顔は上げられず、舞殿は全く見えませんが。

ブルー 「ふふ、人選に間違いなしってね」

巫女さんなキース君、檜扇を手に舞っております。
写真に収めるクルー多数で、お田植え祭は大成功です~!

2012/05/26 (Sat)

 

☆お田植え祭の後は


田植えと神楽舞が無事に終わって、生徒会長たちが祭壇に深々とお辞儀。
それでお開きかと思われましたが…。

ブルー 「さて、ここからが本番ってね」

こっちこっち、と生徒会長がキース君やジョミー君たちを呼び寄せて。
長老の先生方は広大な田んぼの方へと散ってゆきます。

ブルー 「田植えレースをやるんだよ。君たちはぼくのチームだよね?」
キース 「レースだと? 俺に何をしろと!」
ブルー 「君は景気づけに舞ってればいい。戦力はジョミーたちだから」
ジョミー「え?」
ブルー 「決まった範囲に如何に早く植え終わるかが田植えレースだ」
サム  「あー、先生たちが散ったのはソレかよ」
ブルー 「うん。田植え出来るのは田植え機に乗ったクルーだけでさ…」

いつの間にやら田んぼの脇に田植え機が。
クルーが二人ずつ乗っております。

ブルー 「田植え機の構造上、端の方は上手く植えられないから人力だ」
シロエ 「もしかして、そこをぼくたちが?」
ブルー 「察しがいいねえ、お田植え祭で苗を植えた人も田植えOK!」

例年、奪い合いになるそうですけど、今年はコネだ、と生徒会長。

ブルー 「せっかく知り合いが田植え係なんだ、絶好のチャンス!」
ブラウ 「こらぁっ、独占しないで寄越しな!」
ゼル  「そうじゃ、そうじゃ!」

田んぼの畦で先生方が叫んでいますが、生徒会長は何処吹く風で。

ブルー 「優勝チームには賞品が出るよ。分かれたら貰えないかもねえ」
ジョミー「そ、そっか…。負けたチームに所属してたらダメなんだ…」
ブルー 「どうする? ゼルたちにジャンケンで分けられる?」
ジョミー「コネでいい! ブルーのチームで優勝する!」
ブルー 「じゃあ、スタンバイして。植え方はクルーが教えてくれる」

生徒会長、いやソルジャー・チームの田んぼの脇に立つジョミー君たち。
キース君が応援団よろしく神楽舞とあって、雅楽会もやって来ました。
お田植え祭ならぬ田植えレースの栄冠は誰に輝くのか…?

2012/05/27 (Sun)

 

☆仁義なき田植えレース


お田植え祭の後は田植えレースだそうでございます。
ジョミー君たち、優勝を目指して生徒会長チームに所属いたしましたが。

キース 「例年やっているとか言ったな? GWに見た覚えが無いが」
ブルー 「スケジュールによって変わるからねえ、中継の年が多いかな」

生徒会長たちがシャングリラ号にいない時にはレースの模様は中継で。
お田植え祭での田植え要員を分けるジャンケンも、勿論、地球で。

ブルー 「やっぱりナマが最高だよね。コネもOK、応援係もいるし」
キース 「俺は本当に舞うしかないのか?」
ブルー 「そりゃもう。景気づけには舞が一番!」

頑張って畦で舞いたまえ、と生徒会長。
雅楽会員も敷物を敷いて楽器を構え、いざレース開始!

ブラウ 「ちょーっと汚ないんじゃないのかい? 田植え係を独占だよ」
ヒルマン「いやいや、勝負は分かりませんぞ」
エラ  「クルーは全員熟練ですしね。ジョミーたちは素人ですよ」
ゼル  「田植え機の性能の見せどころじゃ! 今年は自信作なんじゃ」
ブラウ 「あんた、またエンジンとかを改造したね…」

ゼル先生チームの田植え機、速いスピードで進んでおります。
猛スピードとまではいきませんけど、他チームをぐんぐん引き離し中。

ブルー 「うーん、苗の植え方が下手くそだったら反則負けなのに…」
スウェナ「田植え機の改造はアリなのね?」
ブルー 「残念ながらアリなんだ。これはマズイかも…」

負けるかもね、と生徒会長は腕組みをして苦い顔。
一方、畦で舞っているキース君は心に余裕が出て来たようで…。

キース 『おい、俺たちの敗色は濃いぞ』
田植男子『『『えっ?』』』
キース 『ゼル先生のチームが優勢だ。移籍しないか?』
ブルー 「ちょ、ちょっと! 移籍って何さ!」

思念波がダダ漏れレベルなだけに、移籍談義は筒抜けで。

ゼル  「おお、移籍とな! 大歓迎じゃ」

神主姿のゼル先生も大喜び。
ジョミー君たち、植える田んぼを引っ越しですよ~。

2012/05/28 (Mon)

 

☆裏切り者の勝利


生徒会長チームの旗色悪し、と見て取ったシャン学メンバー。
BGM担当の雅楽会員を引き連れ、ゼル先生チームに移籍でございます。

ゼル  「若いもんは見る目があるのう。頑張るんじゃぞ!」
田植男子「「「はーい!」」」

キース君も扇に鈴にと華麗に舞って士気を鼓舞。
乗り遅れたスウェナだけが生徒会長の隣に残っておりますが…。

ブルー 「どうせ負けだよ、負けるんだけどさ! 移籍だなんて…」
スウェナ「逆転勝ちは有り得ないの?」
ブルー 「無理だね、田植えレースはサイオン禁止!」

宇宙からの中継レースだとサイオンは届きませんし、純粋に田植え勝負。
しかし田植え機の改造はOK。

ブルー 「圧倒的にゼルが優位さ。ただ、たまにトラブることもあって」
ぶるぅ 「今年はダメっぽいね…」
ブルー 「田植え機で植えられない所はジョミーたちが頑張ってるし…」
ゼル  「わはははは! わしの勝ちじゃ、もうすぐゴールじゃ!」

パァーン! と空砲が響き、ゼル先生チームの田植え終了。
かなり遅れて2位に滑り込んだ生徒会長チームなども含め、係員たちが
苗の植え方をチェックしても結果は覆らなくて…。

ジョミー「やったね、ぼくたち優勝だよ!」
ゼル  「ようやった! 今夜はわしが奢ってやるぞ」
シロエ 「わあ、ありがとうございます!」
キース 「俺にも大いに感謝しろよ? 移籍を提案したんだからな」

ゼル先生や田植え機担当クルーと一緒に表彰されたジョミー君たち。
豪華賞品を受け取り、シャンパンシャワーで盛り上がっておりますが。

ブルー 「あれだけ目を掛けてあげたのに…。雅楽会も紹介したのに!」
スウェナ「喜ばれてなかったみたいだけれど…」
ブルー 「まあね。ぶるぅ、みんなの服だけどさ」
ぶるぅ 「シャンパンでビショ濡れだよ?」
ブルー 「着替えが済んだらクリーニングをしておいて」

裏切りの礼はキッチリ返させて貰う、と生徒会長。
明日は地球に帰還ですけど、ジョミー君たちを待つものは?

2012/05/29 (Tue)

 

☆宇宙からの帰還


シャングリラ号での最後の夜は田植えレースの優勝祝賀会。
ゼル先生の大盤振舞いで大満足のシャン学メンバー、意気揚々と部屋へ。
ぐっすり眠って翌朝は…。

ブルー 「やあ。昨夜はゆっくり眠れたかい?」
キース 「勿論だ。お蔭様で神楽舞も綺麗に忘れたぜ」
ブルー 「それは結構。帰りのシャトルは昼前に出すから」

昼食は早めにね、と生徒会長。
シャン学メンバー、お田植え祭は忘却の彼方で楽しく過ごして。

サム  「食った、食った。また来年まで食えねえしな」
ジョミー「宇宙で食事って気分いいもんね、衛星軌道上でもさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ シャトル、準備出来たよ!」
ブルー 「ぼくも一緒に帰るんだ。特に用も無いし」

ソルジャーの正装も不要だったしね、と生徒会長はニッコリと。
皆でシャトルに乗り、無事に着陸。

ブルー 「お疲れ様。バスが来る前にお召し替えかな」
全員  「「「は?」」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪」

パァァッと走る青いサイオン。
アッと言う間にキース君は巫女さん装束、男子一同は茜襷に菅の笠。

キース 「な、なんだこれは!」
ブルー 「田植えレースの恨みだよ。裏切り者には罰が必要」
ぶるぅ 「えっとね、シンデレラになってるから!」
ブルー 「午前0時まで絶対、脱げない。存分に家族に笑われたまえ」
男子全員「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「帰宅時間は延ばせないよ? 順番に家まで送るから」
シド  「おやおや、みんな大変身か。はい、バスに乗って」

お通夜のような顔の男子を乗せてマイクロバスは発進。
生徒会長、皆の家に出迎えに出るよう電話をしたので更に悲劇で。

ブルー 「スウェナ、写真はバッチリかい?」
スウェナ「撮ったけど…。これ、どうなるの?」
ぶるぅ 「月刊シャングリラに載せるんだって!」
ブルー 「お田植え祭を経て、家族と涙の再会だしねえ…」

愛と感動の物語、と笑い転げる生徒会長。
GWは仮装でフィナーレ、めでたし、めでたしでございます~!

2012/05/30 (Wed)

 

☆6月の最新号


さて、6月。
中間試験の結果発表も済み、なべてこの世は事もなし…でございますが。
放課後、いつもの溜まり場に向かったシャン学メンバーたちは。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ブルー 「やあ。月刊シャングリラの最新号が届いているよ」
男子全員「「「!!!」」」
ブルー 「お田植え祭と田植えレースは勿論特集、後日談つき」
ジョミー「ご、後日談って…」
ブルー 「君たちと御家族の涙の再会! 泣き笑いかもしれないけどね」

はい、とテーブルに置かれた冊子に手を伸ばす者がいる筈も無く…。

キース 「俺たちの家にも送ったのか?」
ブルー 「それはもう! 記事になった人の家には送るのが基本」
キース 「す、すると今頃、おふくろと親父は…」
ブルー 「読んでるだろうねえ、君の活躍。神楽舞の写真は多いし」
キース 「巫女さん役としか言ってないのに、どうしてくれる!」
ブルー 「御本尊様の前で記念に舞えば? 衣装はあるだろ」
キース 「あんたに着せられたお蔭でな!」

巫女さん姿で元老寺に帰ったキース君、イライザさんに大ウケで。
午前0時にやっと脱げた衣装は大切に保管されているのだそうです。

ブルー 「舞うんだったら神楽鈴と檜扇を届けさせるよ」
キース 「要らん!」
ブルー 「そう言わずに…。雅楽会員も派遣しようか、支部の方から」
キース 「お断りだ!」
ブルー 「うーん、残念…。最近はお寺と神社のコラボもアリなのに」

最先端だよ、と例を挙げてゆく生徒会長。
有名な神社のお祭に法要がセットでつくとか、そういうのもアリで。

ブルー 「いいと思うんだけどなぁ、本堂で神楽舞っていうのも」
キース 「それが本物の巫女さんならな!」
シロエ 「住職の息子が女装で舞うのは変かもですねえ…」
ブルー 「お寺と檀家さんとの垣根が低くなりそうだけど?」

お寺ってヤツをもっと身近に、と生徒会長は申しております。
確かに観光寺院以外のお寺は身近なものとは言い難いですよねえ…。

2012/05/31 (Thu)

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☆シャングリラ発進?


ゴールデンウィークの後半は宇宙へ行こう、とシャングリラ号へ。
乗り込んだものの待てど暮らせど、発進を告げる艦内放送が流れません。

ジョミー「これってやっぱり変じゃない?」
キース 「いつもだったらとっくに発進している頃だな…」
サム  「って言うか、ワープしててもおかしくねえぜ?」
シロエ 「まさかエンジントラブルとか?」
マツカ 「整備は完璧じゃないかと思うんですけど…」
スウェナ「宇宙船でトラブルだなんて、ちょっと怖いわ」
キース 「その辺はきちんと対応出来るだろう。ワープする船だぞ?」
ジョミー「だよね、今の科学じゃ作れないっていう船だもんね!」

大丈夫だろう、とは思ったものの、一向に艦内放送は無く。
流石にこれは変ではないか、とブリッジへ行ってみることに。

シロエ 「えっと…。本当に出掛けて行ってもいいんでしょうか?」
キース 「待機していた方がいいならそういう指示があると思うが」
スウェナ「そうね、少なくとも私たちには何か言ってきそうよね」
ジョミー「ダメで元々、行ってみようよ」
サム  「おう! 追い返されたらその時だよな」

ブリッジへの通路で何人かのクルーとすれ違いましたが、制止も警告も
されなかったため、そのまま真っ直ぐ。
最後のドアをくぐったシャン学メンバー、ブリッジへ突入でございます。

ブルー 「やあ、来たね。ブリッジへようこそ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい! って、違った、間違い!」

ぼくのお部屋じゃなかったっけ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
なにやら平和な面子ですが。

キース 「あんた…じゃなかった、ソルジャーがなんでブリッジに?」
ブルー 「いちゃダメだとは言われてないけど?」
ジョミー「そんなことよりソルジャーの服は?」
ブルー 「ああ、アレ? 今回は面倒だからいいんだよ」

生徒会長、どう見ても私服でございます。
シャングリラ号ではソルジャーの正装の筈なのに、面倒ですって?
それは如何なものなのか…。

2012/05/01 (Tue)

 

☆宇宙への旅?


発進の艦内放送が流れないため、ブリッジに出掛けたシャン学メンバー。
そこには「そるじゃぁ・ぶるぅ」と私服の生徒会長が。

キース 「あんた、一応、ソルジャーだろうが!」
ブルー 「だからってソルジャーの正装をしろとは言われてないし!」
ゼル  「普段じゃったら正装の方がいいんじゃがのう…」
エラ  「今回は特にソルジャーの役目もありませんから」
生徒全員「「「えっ?」」」
シド  「だから言っただろう、今回は特別なんだって」

主任操舵士の制服を着たシド先生が舵の傍らで笑っております。

シド  「ソルジャー…いや、ブルーでいいのかな?」
ブルー 「ブルーで充分。何か用かい?」
シド  「ジョミーが舵を触ってみたいと言っててねえ」
ブルー 「なんだ、そんなことか。いいよね、ハーレイ?」
ハーレイ「ああ、別に問題は無いだろう。オートパイロットだしな」
キース 「オートパイロットって…。いつの間に発進したんですか?」
ハーレイ「お前たちを乗せた直後だが」
ジョミー「聞こえなかったよ、発進の合図! だから来たんだ」
シロエ 「そうなんです。何かトラブルでもあったんじゃあ…って」
ブラウ 「縁起でもないことを言ってくれるねえ…」
ゼル  「まったくじゃ。整備は常に万全じゃて」
キース 「で、ですが…」
ハーレイ「なんだ、発進の号令か? 発進という程のことでもないしな」
ブルー 「そう、スクリーンを見て分からない?」
生徒全員「「「えぇっ!?」」」

巨大スクリーンに映っているのは青い星。どう見ても地球でございます。
宇宙は? お馴染みの二十光年の彼方への旅は?

ブラウ 「ブルーから聞いてないのかい? これ以上遠くは行かないよ」
ゼル  「今回はメンテナンスがメインじゃからな」
ハーレイ「衛星軌道上を周回しながら各機関をチェックするのだが?」
生徒全員「「「嘘…」」」

いきなり派手に肩透かし。
宇宙の旅には違いないのですが、衛星軌道上ではちょっとガッカリ…。

2012/05/02 (Wed)

 

☆ブリッジで遊ぼう


シャングリラ号で宇宙の旅に出かけたつもりが、行き先は衛星軌道上で。
青い地球が見えるとはいえ、ガックリなシャン学メンバーです。

ブルー 「つまならいって言うならシャトルを出すけど?」
ゼル  「そうじゃな、すぐに地球に帰れるわい」
ブラウ 「何処も混んでると思うけどねえ? そっちの方が好みかい?」
ジョミー「え、えっと…」
サム  「帰ったって何も出来ねえぜ? ドリームワールドも行列だし」
シロエ 「ぼくたち、免許も持ってませんしね…」
キース 「車があっても大渋滞なのが常識だろうが、この時期は」
ブルー 「で、どうするわけ? 御滞在かな、それとも帰宅?」
マツカ 「ウチの別荘なら空いてますけど…」
キース 「今から移動も面倒だ。シャングリラ号で良しとしておこう」
ゼル  「良しとは何じゃ、良しというのは! わしらの船じゃぞ」

失礼な、とゼル先生は仰ってますが、怒ったわけでもないようで。

ゼル  「まあ、ゆっくりとしていくんじゃな」
ブルー 「それが一番! ブリッジ見学も大歓迎だよ」
エラ  「サイオンキャノンは許可できませんが…」
ハーレイ「舵を触るくらいはいいだろう。ジョミーがやるのか?」
サム  「あっ、俺も! 俺も触りたい!」
キース 「航行に支障が無いんだったら触りたいです」
シド  「よーし、それじゃ順番に並んで、並んで」
ぶるぅ 「ぼくもやりたい! えとえと、ちょっと高すぎるかな…」
シド  「ぶるぅは抱っこしてあげよう。握るだけだよ?」

というわけで、シャン学メンバー、ブリッジ体験でございます。
舵を握ってポーズを決めたり、計器類を覗かせてもらったり。
「シャングリラ、発進!」と景気良く叫ぶジョミー君とか。

ブルー 「良かったねえ、貴重な体験が出来て」
ブラウ 「メンテ中ならではのサービスなんだよ」
生徒全員「「「ありがとうございました!」」」

楽しかったね、とブリッジを後にするシャン学メンバー。
いい思い出になりそうですよね!

2012/05/03 (Thu)

 

☆暇つぶしはいかが?


衛星軌道上を周回中のシャングリラ号。
二十光年の彼方への旅は出来なくっても、楽しみは色々とありそうです。
ブリッジでクルー体験をさせて貰ったシャン学メンバーは大満足。

ジョミー「やっぱりブリッジはワクワクするよね」
シロエ 「あそこで指示を出すんですしね、心臓部みたいなものですよ」
サム  「ワープドライブの起動も見たかったよな」
キース 「今回はワープしないから通い詰めても無駄だと思うぞ」
マツカ 「メンテナンス中だそうですもんね」
スウェナ「ステルス・デバイスの再起動もするとか言ってたわよね」
キース 「ああ。宇宙クジラが目撃される時期かもしれないな」

ステルス・デバイスで姿を消しているシャングリラ号。
衛星からも捉えられないそうですけれど、目撃情報も少なくはなくて。

ジョミー「ステルス・デバイスを使ってなければ見えるんだよね?」
シロエ 「そうらしいですね、ぼくたちにはいつも見えてますけど…」
スウェナ「それはサイオンがあるからでしょ?」
サム  「だよな、前にブルーが言ってたもんな」

居住区の共有スペースで寛いでいるシャン学メンバー。
専用に貸して貰った部屋だけあって、お菓子や飲み物も揃っています。
宇宙クジラことシャングリラ号について話していると…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪」
ブルー 「やあ、賑やかにやってるね。今は暇かな?」
キース 「見ての通りだ。暇でなければ何だと言うんだ?」
ブルー 「それは良かった。ちょっと一緒に来てくれるかな」
ジョミー「何処へ?」
ブルー 「農業専用スペースだけど」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「とにかく来れば分かるって! 暇なんだろう」
キース 「おいおい、宇宙まで来て農業をやれと?」
ブルー 「どうだろう? 農業と言えば農業みたいなものだけど…」

とにかく来てよ、と生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
何故に農業専用スペース?
草むしり部隊に駆り出されるとか、そういうオチではないでしょうね?

2012/05/04 (Fri)

 

☆宇宙の農作業


シャングリラ号の定位置は地球から二十光年も離れた所。
クルーの交替などで戻った時には物資の補給をしますけれども、基本は
自給自足です。それで農業専用スペースなんかも必要になるわけでして。

ブルー 「さてと、この通路は覚えてる?」
キース 「船内見学をした時に来たな。それっきり二度と来てないが」
ブルー 「まあそうだろうね、お客様には用の無い場所だし」
ぶるぅ 「お料理するなら、とっても楽しい場所なんだけど…」
ブルー 「野菜は新鮮、卵も産みたて。ぶるぅには魅力の空間だよね」

なにしろ本物の農場だから、と生徒会長。
牛や鶏も飼育している広大なスペースでございます。
専用の扉をくぐって入れば、宇宙船の中とは思えない規模の畑があって。

キース 「俺たちに畑仕事を手伝えと?」
シロエ 「もしかしてジャガイモ掘りですか?」
ブルー 「そっちじゃなくって、こっちだよ。まだ準備中」

連れて行かれた先に広がっていたのは掘り返された土。
水路からチョロチョロと水が絶え間なく流れ込んでおりますが…。

ジョミー「えっと、これって…」
キース 「どう見ても田んぼというヤツだな」
シロエ 「準備中だって言いましたよね? 耕すんですか?」
ブルー 「もう耕してあるだろう? 次は田植えだよ」
全員  「「「田植え!?」」」
ブルー 「そう、田植え。シャングリラ号では田植えはお祭り」
サム  「お、お祭りって…。御神輿とかが出るのかよ?」
ブルー 「残念だけど、そういうヤツではないんだな」

どちらかと言えばイベントかも、と生徒会長は笑っております。
お祭りとイベントの違いは何処に?

ブルー 「手っ取り早く言えば見世物なんだよ」
キース 「見世物だと?」
ブルー 「宇宙じゃ季節感にも欠けるし、田植えは派手にやらないと」
キース 「どうやれば田植えが派手になるんだ!」

どうせ機械で植えるんだろうが、とキース君。
これだけ広い田んぼですから、機械を使わなきゃ無理ですよねえ?

2012/05/05 (Sat)

 

☆お祭りな田植え


農業用スペースに連れて来られたシャン学メンバー。
田植えを控えた田んぼを前に、生徒会長はお祭りだとか申しております。
正確に言えば見世物らしく、派手な田植えがどうこうと…。

シロエ 「まさか田植え機に幟を飾るんじゃないでしょうね?」
キース 「大漁旗の真似か?」
ジョミー「幟は幟でも鯉のぼりとか…」
サム  「ああ、それだったら派手そうだよな! 鎧兜で運転するとか」
スウェナ「確かにお祭りで見世物よね。でも…」
マツカ 「ぼくたちは何をするんですか? 手伝うんですよね?」
キース 「田植え機に運転免許は必要ないんじゃなかったか?」
シロエ 「そうです、そうです。公道を走らないなら要らない筈です」
キース 「だったら田植えで決まりだな。幟を飾ってコスプレか…」

鎧兜で晒し者か、とキース君は深い溜息ですが。

ブルー 「いい線だけど、ちょっと違うね」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「田植えとコスプレは正解なんだよ、違うのは幟」
キース 「それじゃ似たようなものだろうが!」
ブルー 「田植え機に乗れとは言っていないよ。お田植え祭さ」
全員  「「「お田植え祭?」」」
ブルー 「知らないかなぁ、あちこちの神社でやるんだけれど」

シャングリラ号は神社じゃないからイベントなんだ、と生徒会長。
なにやら雲行きが怪しくなってきたような…。

キース 「お田植え祭なら知っているが…」
ブルー 「それは嬉しいね。なにしろ君が有望株だし」
キース 「どういう意味だ?」
ブルー 「神楽舞だよ、他のみんなが田植え係で」
キース 「なんだって!?」
ジョミー「た、田植え係って…コスプレで田植え?」
ブルー 「そういうこと。揃いの女装で手で植えるのさ、丁寧にね」

茜襷に菅の笠、と生徒会長は御機嫌でございます。
田植え機どころか田んぼに入って苗を植えるのが仕事、それも女装で。
ジョミー君たちも大概ですけど、キース君は?
神楽舞だとか聞こえましたが、ロクな話ではなさそうな…。

2012/05/06 (Sun)

 

☆お田植えと女装


生徒会長が言い出したイベントというのは『お田植え祭』。
神様にお供えするお米専用の神田がある神社なんかで、よくありますが。

キース 「どうして俺だけ神楽舞なんだ、田植えじゃなくて!」
ブルー 「え、だって。シャングリラ号では派手にやるからだよ」

なんと言ってもお祭りだしね、と生徒会長。
例年はクルーだけで行うらしいのですけど、今年は趣向を変えたとか。

ブルー 「せっかくゲストが乗ってるんだし、たまには違うメンバーで」
キース 「だからだな、なんで田植えで神楽舞になる!?」
ブルー 「そういう神社もあるんだけれど? 田植えの前に神楽舞!」

神楽舞が田植え開始の合図だそうでございます。
シャングリラ号では巫女さん役の女性クルーが舞うそうですが。

キース 「お、おい…。今、巫女さんと聞こえたが?」
ブルー 「巫女さんでなきゃ何だと言うのさ」
キース 「神楽舞は男もやるだろうが!」
ブルー 「残念でした。シャングリラ号のお田植え祭では巫女さんだよ」
キース 「み、巫女さん…」

愕然とするキース君。
どうやら女装をさせられるのは田植え係だけではないようで。

ジョミー「そっか、キースも女装なんだね。ぼくたちだけじゃなくて」
シロエ 「キース先輩の方が悲惨ですってば、巫女さんですよ」
サム  「だよな、俺たちは絣の着物に赤い襷ってだけだもんなあ」
マツカ 「それに一人じゃないですもんね」
スウェナ「私はどっちになるのかしら? 巫女さんの方?」
ブルー 「スウェナは見物してればいいよ。今年は女装祭りにするから」
キース 「女装祭りだと!?」

ブチ切れそうなキース君ですが、生徒会長は涼しい顔。

ブルー 「女装のお祭りも世間にはある。女物の着物で花笠とかさ」
ジョミー「なにそれ…」
ブルー 「男が花笠を被って踊るんだってば、由緒正しい伝統の神事」

それに比べればイベントくらい、と言われましても。
立派な神事だという花笠踊りを例に出されては、逃亡不可能?

2012/05/07 (Mon)

 

☆巫女さんと坊主


お田植え祭をやれと言われたシャン学メンバー。
よりにもよって女装祭りで、茜襷に菅の笠で田植えだそうでございます。
しかし、そんなものは序の口で。

キース 「俺だけ巫女さん役とはなんだ! 誰でもいいだろうが!」
ブルー 「言った筈だよ、君が有望株だって」
キース 「俺は坊主で神職じゃない! 巫女さんといえば神職だ!」
ジョミー「巫女さんってさぁ、バイトがメインだと思うけど?」
キース 「それは初詣の巫女さんだ! ちゃんと本職の人もいる!」
ブルー 「その本職に負けない巫女さんが欲しいんだよ、ぼくは」

神楽舞を舞うんだから、と生徒会長。
確かにバイトの巫女さんに神楽舞は無理がありますが…。

キース 「本職に負けない巫女さんだと? 正気か、あんたは」
ブルー 「至って正気で、真面目に本気。君を見込んでいるんだけどな」
シロエ 「でもキース先輩はお坊さんですよ。まず髪の毛が問題です」
サム  「あー、巫女さんって髪が長いのがデフォだよなあ」
スウェナ「つけ毛の人も多いわよ? バイトの人は」
ジョミー「それでも長く見えるようにしてるよねえ…」
マツカ 「極端に短い人っていうのは見かけませんよね」

お坊さんとは違うんじゃないの、と誰もが首を傾げております。
正真正銘の本職の坊主、キース君に巫女さんの素質は無いのでは…。

キース 「見ろ、ジョミーたちも違うと言ってるぞ」
ジョミー「あ、それと巫女さん役とは別だからね!」
サム  「そうそう、俺たちは引き受ける気は全くねえから」
ブルー 「焦らなくても大丈夫だよ。最初から期待はしていない」
スウェナ「そうなの?」
ブルー 「キースにしか出来ないと思うんだよね、神楽舞は」
キース 「俺は舞など舞ったことはない!」
ブルー 「舞の経験は無いだろうけど、基礎はバッチリある筈だよ」
キース 「どんな基礎だ、どんな!」
ブルー 「散華」
全員  「「「さんげ?」」」

ニッコリ笑う生徒会長。
基礎バッチリの散華って、なに?

2012/05/08 (Tue)

 

☆舞と散華と神楽舞


キース君に振られた役目は神楽舞な上に巫女さんで。
おまけに生徒会長曰く、舞は舞えなくても基礎はバッチリある筈だとか。
その根拠として散華などと申しておりますが…。

キース 「馬鹿野郎、散華の何処が基礎になるんだ!」
ブルー 「立派に基礎だと思うけどねえ?」
ジョミー「散華って、何さ?」
ブルー 「お寺の法要で撒く花びらだよ、紙で作ってあるんだけれど」
サム  「あー…。ひょっとしてアレかな、朝のお勤めで唱えてるヤツ」
ブルー 「そうそう。あのお経に合わせて撒くというのがお約束さ」

綺麗なんだよ、と生徒会長。
花びらの形に切っただけの散華もあるそうですが、模様入りなども。

シロエ 「それが神楽舞と何か関係あるんですか?」
ブルー 「直接は関係ないんだけどね、散華の作法はうるさいんだな」
ジョミー「厳しいわけ?」
ブルー 「まあね。お寺の儀式ってヤツは足の運びまで決まってるけど」

どちらの足から先に出るとか、畳を何歩で横切るだとか。
お寺の儀式は細かい作法に縛られまくっているそうですけど…。

ブルー 「足運びはまだマシなんだよ。ドジを踏んでもそう響かない」
キース 「そうでもないぞ。親父に何回怒鳴られたことか…」
ブルー 「アドス和尚の方針はともかく、見た目にバレなきゃ無問題」
サム  「なるほどなぁ…。右か左かなんて見てねえもんな」
ブルー 「一般人だと余計にね。そもそも作法を知らないからさ」

ところが散華はそうはいかない、と生徒会長はニッコリと。

ブルー 「紙の花びらが舞うんだよ? 素人さんでも注目するさ」
スウェナ「そうね、私も見てみたいもの」
ブルー 「そうだろう? だから優雅な動きをしないとダメってわけ」
シロエ 「ああ、それで舞の基礎だというわけですか」
ブルー 「ご名答。法衣の袖から腕が出すぎただけでもアウト」

とにかく美しい所作が大切、と生徒会長は力説しております。
確かに舞との共通点はありそうですけど、キース君の運命や如何に?

2012/05/09 (Wed)

 

☆お田植え祭に向けて


神楽舞も散華も似たようなものだ、と言われてしまったキース君。
反論しようとしたのですけど、田んぼの脇で言い争いは不毛なもので…。

ブルー 「そろそろ河岸を変えようか。打ち合わせには不向きだし」
シロエ 「どう転んでも田植えでしょう? それと神楽舞」
ブルー 「お田植え祭の準備が始まるんだよ、邪魔したら悪い」
サム  「田んぼなら此処にあるじゃねえかよ」
ブルー 「まさか全部を手で植えるって? 専用のヤツを用意するのさ」

その辺の空きスペースに、と言われてみれば未使用の場所が。
区画を示すためなのでしょう、テープで仕切りがされております。

ブルー 「小さめの田んぼを作って、そこの隣で神楽舞を…ね」
シロエ 「それでお祭りなんですか…」
ブルー 「クルーも見物しに来るんだから賑やかになるよ」

楽しみだよね、と農業専用スペースを出てゆく生徒会長。
お田植え祭をやらされる方のシャン学メンバーも続いてトボトボと。
居住区の共有スペースに戻った所で生徒会長がニッコリ笑って…。

ブルー 「田植えの方は簡単なんだ。こう苗を持って植えるだけさ」
ジョミー「だけど田んぼに入るんだよね?」
ブルー 「まあ、泥がつくのは仕方ないよね。そういうものだし」
シロエ 「約束事は無いんですね? 歌を歌えとか、そういうのは」
ブルー 「田植え歌の代わりに神楽舞だよ。キースの見せ場だ」
キース 「俺には無理だと言ってるだろうが、舞なんて!」
ブルー 「そうかなぁ? みんなの意見も聞いてみようよ」
ジョミー「ぼくはキースに一票でいいよ」
サム  「俺も、俺も!」
ブルー 「そんなのじゃなくて、舞の腕前」
全員  「「「は?」」」
ブルー 「優雅な動きが出来るかどうか、そこを見るのも一興かと」
キース 「あんた、どうしろと言うんだ、俺に!」
ブルー 「エア散華」
全員  「「「エア散華?」」」

散華ならまだ分かりますけど、エア散華とは何でしょう?
聞き間違いか、はたまた空耳アワー?

2012/05/10 (Thu)

 

☆エア散華って?


お田植え祭でキース君に神楽舞を舞わせようという生徒会長。
舞の腕前を皆で確認するのも一興、と提案してきたのがエア散華とやら。

キース 「すまん、あんた今、なんと言った?」
ブルー 「エア散華だけど」
キース 「何なんだ、それは! 俺はそんなものは知らないぞ!」
ブルー 「そうかなぁ? 若くないねえ、エアと言ったらエアだろうに」
キース 「だから何だと聞いている!」
ブルー 「エアバンドとか、エアギターとか…。知らないわけ?」
キース 「………。ま、まさか…」
ブルー 「やっと分かった? エア散華の意味」
キース 「なんで散華がエアになるんだ!」
ブルー 「散華じゃピントがズレるからだよ、散華の方に目が行くから」

エアと言ったらエアなんだ、と生徒会長は主張しております。
早い話が散華に使う紙の花びらは抜きで散華をやれということで…。

ブルー 「簡単なことだろ、散華を作る手間も省けて楽勝だ」
キース 「あんた、本気で言ってるのか? 仏様に失礼だろうが!」
ブルー 「坊主の言葉とも思えないねえ、お経自体は普段のヤツだよ」
サム  「だよなぁ、俺も朝のお勤めで読むもんな」

読経するだけで散華は無いぜ、とサム君も生徒会長の肩を持ち。

キース 「くっそぉ、なんでこういうことになる…」
ブルー 「君がどれだけ優雅に舞えるか、それを確かめなくっちゃね」

よく見るように、と言われたシャン学メンバー、興味津々。
キース君は左手にお盆を乗せたようなポーズでスタンバイ中。

ブルー 「じゃあ、ぼくが唱えるから頑張って」
サム  「俺は?」
ブルー 「キースを見るのが最優先だよ。ぼくだけでいい」

せーの、と掛け声をかけた生徒会長、朗々と読経を始めました。
それに合わせてキース君が滑るように歩き始めて…。

ブルー 「じーとうちょーう、さんかーらーく…」

キース君の右手が見えないお盆から何かを摘み上げ、ゆったりと上へ。
その所作はまさに舞そのもの。
これが噂のエア散華?

2012/05/11 (Fri)

 

☆エア散華と白拍子


生徒会長の提案、エア散華。
花びらを撒くふりをしながら歩くキース君、なかなか見事でございます。
「さんかーらーく」と生徒会長が唱える度に右手を優雅な仕草で上へと。

ジョミー「へえ…。なんかけっこうサマになってる」
マツカ 「凄いですねえ、ホントに舞ってるみたいですよ」
サム  「おっと、そろそろフィナーレだぜ」
ブルー 「しょーたーいほーさー、じーとうちょーう、さんかーらーく」

ゆっくりと右手を下ろし、エア散華を終えたキース君に全員、拍手喝采。
生徒会長も満足そうです。

シロエ 「凄かったですよ、キース先輩!」
キース 「そうか? どうも俺にはエアというのは…」
スウェナ「ああいう舞ってテレビで見たわよ、大河ドラマで」
サム  「俺も見た、見た! 歴史の勉強になるから見ろって言われて」
ジョミー「白拍子だっけ? 巫女さんみたいな格好のヤツ」
キース 「おい、お前ら…」

不吉な単語を口にするな、と顔を顰めたキース君ですが。

ブルー 「みんな、いい所を見ているね。白拍子のルーツは巫女舞だよ」
マツカ 「そうなんですか?」
ブルー 「白拍子を連想出来たってことはキースの舞の基礎はバッチリ」
キース 「散華と白拍子を一緒にする気か、罰当たりな!」
ブルー 「所詮エアだし、いいじゃないか。神楽舞をよろしく頼むよ」
キース 「く、くっそぉ…」

見事な舞だと評価されただけに、キース君に逃げ場はございません。
今はこれまでか、と思われましたが。

キース 「じゃあ、そう言うあんたはどうなんだ!」
ブルー 「えっ?」
キース 「俺より年季が入ってる分、更に優雅に舞える筈だよな?」
ブルー 「そりゃまあ…。で、ぼくの年季がどうしたって?」
キース 「俺を見世物にしやがって! あんたもやれ!」
ブルー 「エア散華は趣味じゃないんだよねえ…」

どうせならもっと本格的に、と生徒会長は何やら考え込んでおります。
エア散華ならぬ本物の散華が始まりそうな雰囲気ですよ~!

2012/05/12 (Sat)

 

☆エアより本格派


見事な舞ならぬエア散華を披露したばかりに逃げ場を失ったキース君。
死なばもろとも、と生徒会長にもエア散華をやらせようとしております。
しかし…。

ブルー 「やっぱりダメだね、エアは所詮はエアだから」
キース 「あんた、俺にはやらせただろうが!」
ブルー 「そりゃね、みんなの評価を得るにはアレしか無いしさ」
キース 「だったらあんたはどうなんだ! あんたの評価は!」

やらなかったら俺以下という評価になるが、とキース君は勝ち誇った顔。
緋色の衣が自慢の高僧、銀青様がキース君より下というのも…。

サム  「キース、位で勝てないからって決め付けるなよ!」
キース 「そうでもないぞ? 法式ってのはな、けっこう素質も問題で」
シロエ 「下っ端の方が上手いってこともあるんですか?」
キース 「絶対無いとは言い切れないのが坊主の世界だ」
ブルー 「どうしても持って生まれた資質というのがあるからねえ…」
キース 「潔く負けを認めたか。散華に関しては俺の勝ちだな」
ブルー 「ちょっと待った。それを言うならエア散華!」
キース 「は?」
ブルー 「エア散華は披露しないから負けでもいい。でもさ…」

本格的なヤツなら負けない、と生徒会長が向かった先は奥の小部屋。
ということは、間もなく緋色の衣の銀青様が戻ってきて散華を…。

キース 「俺にはエアで自分は本物をやるとは卑怯な…」
サム  「お前が勝負を挑まなかったら何も起こらなかったんだぜ?」
ジョミー「だよねえ、卑怯とか以前の話だもんね」
スウェナ「キースの舞の腕前を確認するのが目的だったものね」
シロエ 「会長の散華ってどんなのでしょうね、本格派でしょう?」
マツカ 「きっと散華も自分で作るんですよね」
サム  「そうだと思うぜ、ぶるぅは残っているんだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーは準備中!」

もうちょっと待ってね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
伝説の高僧、銀青様が散華となれば、ものすご~く有難い光景かも…?

2012/05/13 (Sun)

 

☆エア散華を超えろ

 
エア散華は負けを認めてもいいが、本格派なら負けないという生徒会長。
準備のために奥へと引っ込み、やがて戻って参りましたが。

ブルー 「はい、お待たせ」
キース 「な、な、な…」

ポカンとしているシャン学メンバーと言葉も出ないキース君。
生徒会長が纏っているのは御自慢の緋色の法衣ではなく、紅色の長袴。
白の小袖に紅の単、白の水干、立烏帽子を被って腰には白鞘巻の刀が…。
何処から見ても白拍子というヤツでございます。

ブルー 「それじゃ遠慮なくやらせてもらうよ」

誰もが呆然とする中、生徒会長は金色の扇を右手に持って。

ブルー 「こーがーねーのー、なかやまにー…」
全員  「「「………」」」

甘い美声で歌い上げつつ生徒会長は舞っております。
キース君のエア散華どころではない本格派。歌詞の方も「黄金の中山に
鶴と亀とは物語り、仙人童の密かに立ち聞けば殿は受領になり給ふ」と
誠に目出度く、舞い終えた途端に拍手、拍手のシャン学メンバー。

サム  「すげえや、ブルー! 綺麗だったぜ!」
ジョミー「ブルー、舞なんか出来たんだ…」
ブルー 「まあね。宴会芸にはもってこいだろ? 衣装も華やか」
キース 「やかましい! 俺は認めんぞ、散華とはモノが違いすぎる!」
ブルー 「おや、そうかい?」
キース 「散華は仏様を讃えるものだ。白拍子とは繋がらん!」
ブルー 「そう来たか…。じゃあ、改めて」

生徒会長、閉じていた扇を広げて徐に。

ブルー 「るーりーのー、じょーどーは…」
全員  「「「???」」」

再び舞いながら生徒会長が歌い上げた歌詞は「瑠璃の浄土は潔し、月の
光はさやかにて、像法転ずる末の世に遍く照らせば底もなし」。
思い切り仏法ド真ん中という見事なヤツで。

ブルー 「どうかな? 仏様を讃えてみたんだけど」
キース 「く、くっそぉ…」

生徒会長が歌ったのは今様、どちらも古い歴史のある歌だとか。
白拍子舞で仏法を説かれてしまったキース君の明日はどっちだ?
 
2012/05/14 (Mon)

 

☆その道のプロたち


生徒会長の散華の腕前を見下そうとしたキース君。
しかしエアでは負けても本格派なら勝つ、と白拍子舞を舞われてしまい。
更に仏様を讃える今様までもが披露されて…。

ブルー 「で、どうなのかな? ぼくの腕前とかいうヤツは?」
キース 「うう…。散華はどうなんだ、散華の方は!」
ブルー 「舞が舞えるのに散華が下手っていうのは有り得るのかい?」
ジョミー「ブルーの方が上じゃないかと思うけどなぁ…」
サム  「上に決まっているじゃねえかよ、舞えるんだぜ?」
シロエ 「キース先輩、舞は習ってない筈ですしね」
ブルー 「みんなの意見はこうだけど? キース、君の意見は?」
キース 「畜生、負けだ、負けは認める! しかしだな…」
ブルー 「神楽舞の件なら決定済みだよ、逃げようなんて認めないしね」

ぼくが舞った以上は舞ってもらう、とニヤリと笑う生徒会長。

ブルー 「白拍子だって女装なんだ。君も巫女さんをやってもらうよ」
キース 「だ、だが、俺は舞などやったことは…!」
ブルー 「もちろん特訓あるのみさ。じゃ、そういうことで」

生徒会長、なにやら通信をしているようでございます。
準備オッケーだとか、もう来ていいとか、誰を呼ぼうというのやら。
シャン学メンバーも首を傾げつつ、お茶など飲みながら待っていると。

??? 「どうも、お待たせいたしました」

ゾロゾロと部屋に入って来たのは着物姿の男性の集団。
いや、頭には烏帽子で揃いの直垂、笙や篳篥なんぞを手にしております。
彼らの後ろには巫女さん姿の女性が一人。

男性一同「「「はじめまして、シャングリラ雅楽会でございます」」」
巫女さん「お田植え祭の神楽舞の指導に参りました」
キース 「しゃ、シャングリラ雅楽会…」
ブルー 「ね、お祭りだと言っただろう? 派手にやらなきゃ」
ぶるぅ 「ブルー、お祭り大好きだもんね!」

ズラリ揃った神楽舞の指導要員たち。
シャングリラ雅楽会だとか名乗ってますけど、キース君の運命は…?

2012/05/15 (Tue)

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