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シャングリラ学園つれづれ語り
☆漁期が終われば


さて、3月。雛祭は特にイベントも無く、迎えた土曜日。
生徒会長宅に集った面々、のんびり過ごしてますけれど。

キース 「カニの季節も、そろそろ終わりだな」
ぶるぅ 「そだね、駅前とかで茹でているのは…」

多分、来週くらいまでだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「暖かくなったら、食べに行く人も減るしね」
キース 「やれやれ、やっと肩の荷が下りる」
シロエ 「何の話です?」

奢ってくれるとは聞いてませんが、とシロエ君の問い。

シロエ 「ツアーはもちろん、カニ鍋もです」
ジョミー「ダメダメ、キースは赤貧だから…。あっ!」

もしかしてさ、とジョミー君、キース君を凝視。

ジョミー「カニのエサの話じゃないのかな、ソレ?」
サム  「あー…。前にジョミーがヤバかったヤツな」
スウェナ「冬の海に沈めるっていうのがあったわね…」
マツカ 「ええ。漁船の手配を頼まれましたよ」

キースの厄が回ったヤツです、とマツカ君の証言が。

マツカ 「その危機が去る、という話なのでは?」
シロエ 「ソレですね、きっと…」

どうなんです、とキース君に詰め寄るシロエ君。

シロエ 「イエスかノーかで答えて下さい!」
ジョミー「他の言葉は要らないよね、うん」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ですから、イエスかノーかですよ!」

どっちですか、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「キース先輩、逃げは許しませんからね!」
キース 「…い、いえす…」
ジョミー「ほらね、やっぱり!」

シーズン終わりでホッとする気だ、とジョミー君の怒り。

ジョミー「厄除けのお参り、パアにしたくせに!」
シロエ 「全力でやらかしましたよねえ…」

ドカ雪でお参り出来なくなって、とシロエ君も。

シロエ 「漁期が終われば、安心でしょうけど…」
サム  「他の厄がよ…」
ぶるぅ 「えとえと、漁期は5月までだよ?」
一同  「「「えっ?」」」

まさか、と顔を見合わせる御一同様。
冬場だけでは…?


2022/03/01 (Tue)



☆終わらない漁期


雛祭も過ぎた土曜日、生徒会長宅に来ている面々ですが。
カニの季節が終わる話を、キース君が口にしたわけで…。

シロエ 「カニの漁期って、冬じゃなかったですか?」
ジョミー「だよねえ、11月頃に解禁でさ」
サム  「今月の上旬で終わりでねえの?」

カニを食いに行くツアーも終わるぜ、とサム君の指摘。

サム  「もう広告も見ねえしよ…」
スウェナ「カニ鍋だって、冬のものだわよ?」
ぶるぅ 「でもでも、漁期はホントに5月の末までで…」

漁船だって出てる筈だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「缶詰用とかを獲るんじゃないかな?」
シロエ 「ホントだ、5月31日までですね」

そう書いてあります、とシロエ君がスマホで検索。

シロエ 「ということは、リスクは健在ですか…」
サム  「そうでもねえだろ、カニのエサなヤツはよ…」

他の面子が食ってなんぼ、とサム君、周囲をグルリと。

サム  「暖かい季節にカニ鍋、食うかよ?」
ジョミー「食べないよねえ?」
シロエ 「鍋は冬場が美味しいんですよ」
マツカ 「夏場に鍋だと、エスニックでしょうか」

暑い国のは夏向けですし、とマツカ君。

マツカ 「そっち系に人気が移りますよね」
サム  「だろ? だったら、カニのエサの方もよ…」

暖かくなったら終わりでねえの、とサム君の説。

サム  「つまり、ヤバイ時期は、あと少しでよ…」
ブルー 「その時期なら、もう終わりだろうね」

カニの消化を考えたまえ、と生徒会長の割り込みが。

ブルー 「今すぐ食べれば、まあ、ギリギリで…」
ぶるぅ 「次の週末には、カニのお肉だろうけど…」

ホントにギリギリ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「今日明日くらいで、終わりだと思うの!」
キース 「た、助かった…!」
シロエ 「キース先輩、その姿勢はですね…」
ジョミー「どうかと思うよ、もっとこう…」
サム  「低姿勢でよ…」

詫びるモンだぜ、という注文ですけど。
どんな風に?


2022/03/02 (Wed)



☆真剣に詫びるべき


雛祭も終わった後の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
カニの季節も終わりですけど、責められているキース君。

キース 「悪いことをしたとは思っているが…」
シロエ 「どの件がです?」

そこから言ってみて下さい、とシロエ君、腕組み。

シロエ 「まず、一番に詫びるべき点は何ですか?」
キース 「厄除けの代参をパアにしたことで…」
シロエ 「それは大前提ですよ!」

今、詫びるのは別の件でしょう、とシロエ君の睨み。

シロエ 「ジョミー先輩も、サム先輩もですね…」
サム  「お前の逃げの姿勢ってヤツをよ…」
ジョミー「どうかと思っているわけだけど?」

カニのエサだよ、とジョミー君の指摘。

ジョミー「シーズンが終われば、それでいいってさ…」
サム  「マジでアウトだぜ、そんなのはよ」

もっと真剣に詫びてくれよな、とサム君も。

サム  「アドス和尚が相手だったら、怒鳴られてるぜ」
シロエ 「でもって、罰礼千回でしょうね」
キース 「そ、それは…!」
ジョミー「否定出来るわけ?」

違うって、と詰め寄るジョミー君。

ジョミー「アドス和尚も、時効で許してくれると思う?」
キース 「それは無い…!」
ジョミー「だったら、相手がぼくたちでもさ…」
サム  「キッチリ詫びろよ、ケジメってモンだぜ」

モノがカニのエサってヤツだしよ、とサム君、目がマジ。

サム  「海に沈めるとか、まんまヤクザの世界だぜ?」
シロエ 「そうなんですよね、ですから、きちんと…」
ジョミー「詫びってヤツを入れるべきだよ」

代参をパアにした件も込みで、とジョミー君も鋭い瞳。

ジョミー「こう、真剣にさ…」
シロエ 「心からのですね…」

お詫びを頂戴したいですよ、とシロエ君の言。

シロエ 「指を詰めろとは言いませんから」
キース 「そのレベルなのか!?」
シロエ 「仁義を切って欲しいですよね」
キース 「そう言われても…!」

俺は一介の高校生で、とキース君、顔面蒼白。
ヤクザ級…?


2022/03/03 (Thu)



☆ヤクザと社会人



雛祭も終わった土曜日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
キース君の言動が非常に問題、真剣に入れて欲しい詫び。

シロエ 「一介の高校生だとか言ってますけどね…」
ジョミー「大卒だよねえ、キースはさ」
サム  「給料はゼロでも、副住職だぜ?」

社会人とか言わねえか、とサム君のツッコミ。

サム  「他所の寺の法要とかだと、出張もよ…」
スウェナ「普通にあるわね、飛行機とかで」
シロエ 「どう考えても、一介の高校生とは違いますよ」
ジョミー「マツカの方がさ、ずっと標準だってば」

傍から見ると…、とジョミー君も。

ジョミー「出張なんかは全く無いし、学歴だって…」
マツカ 「高卒で終わりになっていますね」

大学に行っていませんから、と御曹司。

マツカ 「特に行こうとも思いませんし…」
シロエ 「ぼくもなんです、高卒が身の丈に合ってます」

実年齢はともかくとして…、とシロエ君の苦笑。

シロエ 「外見の年齢もですけど、精神年齢の方も…」
マツカ 「上がってない気がしますよねえ…」
サム  「そうなんだよなあ、とてもじゃねえけど…」

社会人なんかやってられねえよ、とサム君の相槌。

サム  「なのにキースは、やってるわけでよ…」
ジョミー「もうそれだけで、充分に規格外れだよ」
シロエ 「でしょう? この際、ヤクザの方もですね…」

社会人って括りでどうでしょうか、とシロエ君の提案。

シロエ 「ヤクザの世界の厳しい掟も、社会人なら…」
サム  「そう珍しくもねえよな、うん」

ブラック企業とか普通にあるしよ、とサム君も同意。

サム  「責任を取って無給だとかよ…」
ジョミー「体力の限界を超えて残業とかさ…」

あるんだしさ、とジョミー君。

ジョミー「だから、身体を張ってのお詫びも…」
シロエ 「当然だと思うわけですよ」
キース 「そう言われても…!」
シロエ 「誠意を見せて欲しいですねえ…」

仁義でもいいです、と話はヤクザの世界にループ。
さて…?


2022/03/04 (Fri)



☆許されない逃げ


雛祭も終わった後の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君の発言が非常に問題、詫びを入れろという話で。

サム  「仁義でも正義でも、どっちでもいいしよ」
ジョミー「とにかく、誠意が必須だよね」
シロエ 「誰もが納得出来る形で、こう、しっかりと…」

ぼくたちに詫びて頂けませんか、とシロエ君の注文。

シロエ 「ヤクザだったら、指を詰める所ですからね」
マツカ 「社会人なら、辞職でしょうか?」
ブルー 「飛ぶというのもあると思うね」
シロエ 「高飛びですか?」

それだと今と変わりませんよ、とシロエ君が顰める顔。

シロエ 「逃げを打つのは、キース先輩と同じです」
サム  「うんうん、逃げて終わりってのはよ…」
ジョミー「許されないよね、社会人でもさ」

ヤクザの場合は終わりそうだよ、とジョミー君。

ジョミー「何処へ逃げても、組から追手がかかってさ…」
スウェナ「消されるってわけね、人生丸ごと」
サム  「でもって、海にドボンなわけな」

季節によってはカニのエサだぜ、とサム君も。

サム  「社会人なら、それはねえけど…」
シロエ 「よっぽど資金が無いとですね…」

人生が詰んでしまいますよ、とシロエ君の指摘。

シロエ 「まず、住む場所から困りますから」
ジョミー「キースが、ホームレスになるって言うなら…」
サム  「身体を張った詫びなんじゃねえか?」
マツカ 「そうですね、そういうお詫びの形も…」

まるで無いとは言えないでしょう、と御曹司の相槌。

マツカ 「辞職以上に、人生を捨てていますから」
ブルー 「ぼくが言うのは、そうじゃなくって…」

本当に飛ぶ方なんだけれど、と生徒会長。

ブルー 「屋上からとか、ホームから線路にとか…」
シロエ 「ああ、ありますねえ、究極のお詫び」
サム  「マジで人生、終わるってヤツな」
ブルー 「ヤクザでも社会人でもさ…」
キース 「殺したいのか!」

あんたは俺を、と叫んでますけど。
どうなるんでしょう?


2022/03/05 (Sat)



☆死罪でもチャラ


雛祭が済んだ後の土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
逃げを打つキース君が問題、ケジメをつけろという話で。

ブルー 「死ねとまでは言ってないけどさ…」
キース 「殆ど同じに聞こえたんだが!」
ブルー 「他のみんなも、そこまではねえ…」

だけど気持ちはそうじゃないかな、と生徒会長。

ブルー 「だからこそ、身体を張ったお詫びを…」
キース 「指を詰めるのも、飛ぶのも御免だ!」
ブルー 「分かってるってば、ここは坊主らしくさ…」

ケジメをつけてみないかい、と生徒会長、ズズイと。

ブルー 「坊主だからこそ出来る、ってヤツも…」
シロエ 「あるんですか?」
ブルー 「もちろんだよ!」

死罪でもチャラになるヤツが、と立てる親指。

ブルー 「これさえやったら、どんな罪でも無罪放免!」
サム  「マジかよ、どんな苦行なんだよ?」
ブルー 「それはもう、半端ないんだけどねえ…」

死刑囚でも、尊敬される人に変身、と凄い台詞が。

ブルー 「生きてる内から、大勢の信者がつくんだよ」
シロエ 「なんだか、信じられないですけど…」
ブルー 「嘘じゃないってば、真面目に本当!」

キースもそれでいけばいいよ、とプッシュする人。

ブルー 「文字通り、身体を張ったヤツだし…」
キース 「俺は全く初耳なんだが?」

俺たちの宗派の修行なのか、とキース君の問い。

キース 「荒行が無いのが売りの筈だが…」
ブルー 「ピンポーン! ソレイド八十八ヶ所のさ…」

お大師様の宗派だよね、と生徒会長、ニッコリと。

ブルー 「あそこの一部のキツイお寺が…」
シロエ 「やっているんですか?」

そういう修行を、とシロエ君。

シロエ 「宗派が別でもいいんでしょうか?」
ブルー 「死罪もチャラになる勢いだよ、問題ないね」
ジョミー「えっと…。それって昔の話だよねえ?」
ブルー 「そうだね、今は法律もあるし」
キース 「おい…!」

いつの時代の話なんだ、と言ってますけど。
死罪がチャラ…?


2022/03/06 (Sun)



☆罰則は無くても


雛祭も終わった三月の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
キース君にケジメを要求、身体を張って詫びろという話。

シロエ 「法律が出来るよりも前のヤツですか…」
ブルー 「うん。でもって今はさ、その修行自体…」

法律で禁止なんだよね、と生徒会長、しれっと。

ブルー 「とはいえ、罰則規定は無いし…」
シロエ 「自発的にやるのは、いいんでしょうか?」
ブルー 「あくまで個人の自由だろうね」

最終段階はクリア出来ないけれど…、と妙な台詞が。

ブルー 「それをやったら、警察が来るし」
一同  「「「警察?」」」

どんな修行だ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「罰則は無い、って言いませんでしたか?」
ブルー 「修行そのものには無いねえ、全く」
サム  「だったら、なんで警察なんだよ?」
ブルー 「最終段階だけは、修行者一人だけではさ…」

不可能だから、と生徒会長、お手上げのポーズ。

ブルー 「それで、協力者が必要なわけで…」
シロエ 「協力者が逮捕されるんですか?」
ブルー 「現行犯でね!」
一同  「「「現行犯!?」」」

ヤバすぎないか、と誰もが仰天。

ジョミー「あのさ、それって、まさか、最後は…」
シロエ 「生贄にするとか、そんなのですか?」
マツカ 「あー…。それは自分では出来ませんよね…」

人柱にしても、誰かが埋めてくれないと…、と御曹司。

マツカ 「でも、人柱とか生贄、仏教でしたっけ?」
ブルー 「神道だけどさ、今のはいい線いっていたよね」
マツカ 「そうなんですか?」
ブルー 「かなり正解に近かったよねえ、本当に」

知ってるのかと思うくらい、と生徒会長、うんうん、と。

ブルー 「もしかして、正解を知っているのかい?」
マツカ 「いいえ、全く心当たりが無いんですけど…」
ブルー 「そうなんだ? ほぼビンゴなのに…」
サム  「どの辺がだよ?」
ブルー 「まるっと全部!」

仏教かどうかの点を除いて、と言われましても。
どの辺りが…?


2022/03/07 (Mon)



☆ルックスも大切


春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、そういう局面で。

シロエ 「マツカ先輩、なんて言いましたっけ?」
マツカ 「人柱と生贄でしたけど…」

でも、仏教じゃない点で間違っていて…、と御曹司。

マツカ 「なのにビンゴって、意味が全く不明ですよ」
シロエ 「ですよね、何処がまるっと全部で…」
サム  「正解に近くなるんだよ?」

マジで謎だぜ、とサム君たちも傾げる首。

サム  「そりゃ、埋めるとは言ってたけどよ…」
ジョミー「埋めたら現行犯だけど…」
シロエ 「そんな修行って、聞きませんよね?」

今の時代は無いと言っても…、とシロエ君も悩み中。

シロエ 「第一、埋めたら死んじゃいますし…」
ブルー 「だからこそだよ、現行犯で逮捕なんだよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

まさか本当に埋めるのか、と誰もが愕然。

マツカ 「あ、あのぅ…。それ、本当に死にますよ?」
シロエ 「死んだら修行になりませんってば!」
ブルー 「甘いね、最終段階なんだよ?」

死んで完成するってこと、と生徒会長、親指をグッと。

ブルー 「より正確には、死んでから何年だったっけ…」
サム  「死んで終わりじゃねえのかよ?」
ブルー 「誰もが拝んでくれるまでには、年数がさ…」

要るんだよね、と生徒会長の言。

ブルー 「なにしろ見た目も大事だからねえ…」
一同  「「「は?」」」

見た目って、と一同、キョトン。

シロエ 「それって、いわゆるルックスですか?」
ブルー 「顔だけじゃないよ、こう、全身のさ…」

状態や姿勢も問われるわけで…、と生徒会長。

ブルー 「其処でダメだと判断されたら、終わりだよね」
シロエ 「終わりって…。どうなるんです?」
ブルー 「志半ばで倒れました、って扱いだけど?」
サム  「修行がパアかよ?」
ブルー 「そうなるねえ…」

ただの坊主でおしまいだよ、との話ですけど。
どんな修行だと…?


2022/03/08 (Tue)



☆責任が持てません


春休みまでには日がある土曜日、生徒会長宅に集う面々。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、ヤクザ級を希望。

シロエ 「埋めて終わりじゃないって、何なんですか?」
サム  「死んだ後まで、責任持てって言われてもよ…」
ジョミー「無理じゃないかと思うんだけど…」

ルックスまで責任持てないよ、とジョミー君の指摘。

ジョミー「そんなの、自分じゃ、どうにもこうにも…」
スウェナ「ならないわよねえ、死んでるんだもの」
マツカ 「埋める時点から、自分じゃ無理なんですし…」
シロエ 「その先なんて、手も足も出せませんってば」

死人ですしね、とシロエ君。

シロエ 「それとも、ゾンビかキョンシーですか?」
サム  「あー…。だったら自分で動くしよ…」
ジョミー「ルックスも気になるかもだけど…」

どっちも他所の国のヤツだよ、とジョミー君のツッコミ。

ジョミー「それにさ、ゾンビやキョンシーとかを…」
サム  「拝むヤツらって、いねえよなあ?」
シロエ 「邪教だったら、アリかもですけど…」

会長が言うのは普通のお寺で…、とシロエ君も悩み中。

シロエ 「信仰の対象になるんですよね?」
ブルー 「うん、やり遂げた暁にはね」
サム  「でもよ、ルックスとかはどうするんだよ?」

マジで責任持てねえぜ、とサム君の疑問。

サム  「頑張って修行をした挙句によ…」
ジョミー「埋められて死んで、ルックスチェックで…」
シロエ 「努力がパアって、キツすぎませんか?」

ただの坊主で終わるだなんて、とシロエ君の言。

シロエ 「そんな修行、誰でも嫌がりますよ!」
ジョミー「死罪がチャラなら、やるかもだけど…」

それ以外の人は却下なんじゃあ…、とジョミー君。

ジョミー「努力して出来る範囲を超えてるしさ…」
サム  「報われねえよな、パアな時がよ」
ブルー 「頑張れば、パアにはならないんだけど?」
一同  「「「は?」」」

死んだ後にどう頑張るんだ、と誰もがポカーン。
えっと…?


2022/03/09 (Wed)



☆頑張れば大丈夫


春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
身体を張ったお詫びをキース君に要求、ケジメを希望で。

シロエ 「頑張れば、って…。死んだ後なんですよ?」
サム  「マジでゾンビかキョンシーなのかよ?」
ジョミー「でなきゃ、どうにもならないよねえ?」

自分じゃ何も出来ないんだし、とジョミー君たち。

ジョミー「それにゾンビも、キョンシーもさ…」
シロエ 「ルックス、変えられるんですか?」
マツカ 「特殊メイクは出来そうですけど、肉体は…」

もう変えようがないのでは、と御曹司も怪訝そうな顔。

マツカ 「筋トレしたって、何の効果も得られませんよ」
スウェナ「そうよね、鍛えようがないわよねえ…」
ブルー 「死んだ後にやれとは言ってないけど?」
一同  「「「え?」」」

ますます謎だ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「あのですね…。外見が問題にされるのは…」
サム  「死んで何年も経ってからだろ?」
ブルー 「そうなるねえ…」
ジョミー「だったら、生きてる間に何をしたってさ…」

無駄じゃないの、とジョミー君の指摘。

ジョミー「どうなるかなんて、分からないんだし…」
ブルー 「マニュアル通りにすればいいんだよ」
一同  「「「マニュアル?」」」

なんだそれは、と誰もがキョトン。

シロエ 「マニュアルって、何のマニュアルですか?」
ブルー 「修行だってば、それこそ食事メニューまで…」

キッチリ規定されているから、と生徒会長。

ブルー 「それを守って修行をすれば、誰だって!」
ジョミー「死んだ後も、ルックス、バッチリなわけ?」
ブルー 「ピンポーン!」

逆に守っていないとバレるね、と指をチッチッと。

ブルー 「一目で分かってしまうらしいよ」
シロエ 「それは怖いですね…」
サム  「怠けていたのがバレるってわけな?」
ブルー 「思いっ切りね!」
一同  「「「うわー…」」」

それは怖すぎる、と一同、ドン引き。
死んだ後にバレる、と…?


2022/03/10 (Thu)



☆マニュアルを守れば


春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君に身体を張ったお詫びを希望、ケジメを要求中。

ジョミー「死んだ後まで、責任がついて回るんだ?」
シロエ 「まあ、本人は死んでますから…」

痛くも痒くもないかもですが、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「生前の評判ガタ落ちは、かなり嫌すぎですよ」
サム  「その評判と噂、あの世まで届くんだぜ?」
一同  「「「あー…」」」

筒抜けだよね、と誰もがブルブル。

ジョミー「なんかさ、阿弥陀様の覚えが悪くなりそう…」
サム  「地獄行きはねえとは思うけどもよ…」
シロエ 「死んでいても、ダメージ大ですか…」
ブルー 「生前に怠けたツケってことだね」

ちゃんとマニュアルがあるんだから、と生徒会長。

ブルー 「守っていればさ、信者さんが大勢ついて…」
シロエ 「崇められるというわけですね?」
ブルー 「そうだね、今の時代は無理なんだけど…」

最終段階がクリア出来なくて…、と元へ戻った話。

ブルー 「マニュアル通りの修行の方はさ…」
シロエ 「やるのは個人の自由ですか?」
ブルー 「うん。身体を張ってお詫びするには…」

いいんじゃないかな、と立てる親指。

ブルー 「食事だけでも、やる価値はあるよ」
キース 「おい。さっきから気になっているんだが…」
ブルー 「なんだい?」
キース 「あんたが言うのは、もしかしてだな…」

雪国で盛んだったヤツでは…、とキース君の問い。

キース 「死罪がチャラとか、埋めるだとか…」
ブルー 「あっ、知ってた?」
キース 「やはり当たりか!」

他人事だと思いやがって、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「俺をミイラにしたいのか、あんた!」
一同  「「「は?」」」
キース 「こいつが言うのは、即身仏の修行なんだ!」
ブルー 「ピンポーン! お食事メニューだけでも…」
キース 「守れとでも!?」

ミイラになってしまうだろうが、と悲鳴ですけど。
即身仏…?


2022/03/11 (Fri)



☆身体を作る修行


春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
身体を張って詫びろとキース君に要求、希望はヤクザ級。

シロエ 「あ、あのう…。ミイラって何のことですか?」
キース 「即身仏を知らないのか?」
シロエ 「え、えっと…。聞いたことはありますけど…」

詳しいことは知らないんです、とシロエ君の困惑顔。

シロエ 「お坊さんの世界とは、縁が無いですし…」
ジョミー「ぼくも、無理やり坊主なだけでさ…」

勉強はしていないから、とジョミー君も。

ジョミー「何だったっけ、ミイラが仏様だっけ?」
サム  「あー…。あるらしいよな、雪国にはよ」
ブルー 「うん、その辺りで生まれた修行だからさ…」

北国の方に偏ってるよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「即身仏は、生前の修行が大切なんだよ」
シロエ 「もしかして、死んだ後まで責任というのは…」

ミイラになれるかどうかですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「そのために身体を作る修行だとか…?」
ブルー 「大正解! だから、お食事メニューがさ…」

あるんだよね、と生徒会長が立てる親指。

ブルー 「キースに、それを実践して貰えばさ…」
シロエ 「身体を張ったお詫びになるわけですね?」

断食修行とかでしょうか、とシロエ君、興味津々。

シロエ 「良さそうな感じですけれど…」
ブルー 「ね? 期間を決めて、ガッツリとさ…」
??? 「ぼくも大いに賛成だよ!」

それに一票、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

キース 「あんた、何しに湧いたんだ!」
Aブルー「春のお彼岸を頼む頃だと思ってさ…」

もうじきだしね、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「スッポンタケの法要だってば、お中日はさ!」
一同  「「「げっ!」」」
Aブルー「別にいいだろ、お彼岸まで、期間限定で…」
シロエ 「キース先輩に修行させるんですか?」
Aブルー「悪くない案だと思うけど?」

ウインウインだよね、と言ってますけど。
そうかも…?


2022/03/12 (Sat)



☆食事以外の修行も


春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君にお詫びを要求中に、ソルジャーが登場でして。

Aブルー「いいかい、ぼくの希望はお彼岸の法要でさ…」
シロエ 「ぼくたちは、キース先輩を詫びさせたくて…」
サム  「キースが、お中日まで修行となるとよ…」
ジョミー「それって確かに、ウインウインかもねえ…」

まだ充分に日があるもんね、とジョミー君。

ジョミー「でもさ、お食事メニューだけだと…」
シロエ 「ぬるいような気がしますよねえ?」
スウェナ「他には、どんな修行があるのかしら?」

マニュアルには…、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「それを全部やって欲しいわよねえ、是非!」
シロエ 「せっかくですしね…」
Aブルー「そうだね、厳しい修行になればなるほど…」

法要の値打ちも上がるからね、とソルジャーも同意。

Aブルー「期間限定の修行なんだし、多少、無茶でも…」
サム  「かまわねえよな、雪山登山の話もあったし」

大雪で踏み倒されたけどよ、とサム君も。

サム  「その分、頑張って貰おうぜ、うん」
シロエ 「元々、そういう話が発端でしたしね」

身体を張ったお詫びの件は…、とシロエ君が纏めに。

シロエ 「では、期間限定、お彼岸までってことで」
サム  「お中日、って言わなきゃダメだぜ」

そこは…、と僧籍な人のツッコミ。

サム  「でないと、彼岸に入った途端に…」
シロエ 「そうでした! 入りは数日早いんですよね」
ブルー 「うん。お中日はド真ん中だから…」

そこまで逃がさないように、と銀青様からも注意が。

ブルー 「いいかい、厳しく!」
一同  「「「分かってまーす!」」」

逃がすもんか、と一同、キース君をガン見。

シロエ 「キース先輩、きちんと修行して下さいよ?」
Aブルー「お食事メニュー以外もね!」
ブルー 「メインは食事なんだけど?」
一同  「「「え?」」」

それだけなのか、と誰もが怪訝そうな顔。
食事…?


2022/03/13 (Sun)



☆日常生活で充分


春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、期間限定で修行。

シロエ 「メインが食事って、それだけですか?」
サム  「他にもあるだろ、坊主の修行なんだしよ」
ブルー 「坊主らしさは、普段のキースの生活でさ…」

充分なんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「朝晩、本堂でお勤めがあって、月参りもさ…」
ジョミー「それって、修行ってほどじゃない気が…」
シロエ 「しますけどねえ、キース先輩には日常ですよ」

ちっとも修行になっていません、とシロエ君が顰める顔。

シロエ 「死罪もチャラになる修行でしょう?」
マツカ 「もっと厳しい気がしますよね」
スウェナ「途中で倒れて終わりな人もいるんでしょ?」

手加減は良くないと思うわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「マニュアル通りに厳しくしないと…」
Aブルー「ぼくも同感! 値打ちを下げたくないからね」

キリキリ締め付けていかないと、とソルジャーも。

Aブルー「本当は、他に何があるのさ?」
ブルー 「無いんだよねえ…」
一同  「「「嘘!」」」

それは嘘だ、と揃った声。

シロエ 「絶対、他にもありますから!」
サム  「こんな野郎を庇うんじゃねえよ!」
ブルー 「違うよ、お食事メニューを実践したらさ…」

それだけで毎日が地獄なわけで…、と銀青様。

一同  「「「は?」」」
ブルー 「いいかい、五穀、十穀断ち!」
シロエ 「何ですか、それは?」
ブルー 「穀物だってば、お米も麦も、他の雑穀もさ…」

ダメなんだよね、と生徒会長、しれっと。

ブルー 「もちろん、肉も魚もダメだし、卵もダメ!」
ジョミー「凄くない…?」

食べられるものが残らない気が…、とジョミー君。

ジョミー「野菜くらいしかダメなんじゃあ…?」
ブルー 「栄養価の高い野菜や、果物もダメだね」
シロエ 「それ、死にませんか…?」

栄養失調というヤツで…、と言ってますけど。
確かに…。


2022/03/14 (Mon)



☆地獄な日常生活


春のお彼岸が近い時期でして、今年も入った法要の注文。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗ったわけで。

サム  「だよなあ、栄養失調は確実っぽいぜ?」
ジョミー「死ななくっても、激ヤセしそうな感じだよ」
シロエ 「日常生活は続けるわけですしねえ…」

朝晩のお勤めに月参りに…、とシロエ君が数える内容。

シロエ 「あと、春休みだって、まだ先ですから…」
マツカ 「学校があって、部活も普通にありますよ?」
スウェナ「しかも部活って、柔道部でしょ?」

そんな食事で大丈夫なの、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「走り込みだけでも倒れそうよ?」
シロエ 「キース先輩なら、気合で持つでしょうけど…」
マツカ 「体重は激減しそうですよね」

栄養を摂っていないんですから、とマツカ君。

マツカ 「教頭先生の口癖は、しっかり食え、ですよ?」
シロエ 「食わんと身体が作れないぞ、ですよねえ…」

確かに毎日が地獄ですよ、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「キース先輩、激ヤセですね…」
ブルー 「そりゃ、そのための食事だからねえ…」

脂肪分が多いとアウトだから、と生徒会長の説明が。

ブルー 「立派なミイラになれないらしいよ」
一同  「「「あー…」」」

なるほど、と一同、素直に納得。

シロエ 「土の中で自然乾燥ですしね…」
ジョミー「腐っちゃったら、ダメってことかあ…」
サム  「修行がパアになっちまうのな…」

栄養を摂ったら負けらしい、と理解した面々。

シロエ 「つまりキース先輩は、お中日まで…」
ジョミー「そういう食事でいくってことだね?」

いいんじゃないの、とジョミー君が立てる親指。

ジョミー「身体を張ったお詫びにピッタリ!」
シロエ 「ええ、頑張って頂きましょう!」
キース 「他人事だと思いやがって…!」
ブルー 「まだマシだってば、フルコースより」
一同  「「「「えっ?」」」

フルコースって、と誰もがキョトンですけど。
えっと…?


2022/03/15 (Tue)






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☆プロに負けても


節分は七福神巡りでお寺へ、恒例の行事なんですけれど。
シロエ君の説では厄が多い今年、もう一ヶ所に参拝な案。

Aブルー「節分は、今年もお参りに来るんだけどさ…」
シロエ 「来てくれなくていいですから!」
Aブルー「ダメダメ、夫婦和合をお願いしないと!」

ハーレイと一緒に七福神様に…、と嫌すぎる台詞が。

Aブルー「それに、君たちは別行動だろ?」
キース 「なんでそうなる?」
Aブルー「だって、雪山に行くんだからさ…」

君たちはバスで終点までで…、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「ぼくとハーレイは例年通りに、お寺の前まで」
シロエ 「勝手に追い詰めないで下さい!」

行くしかなくなるじゃないですか、とシロエ君の反論。

シロエ 「嫌ですからね、山で遭難なんて!」
Aブルー「山って、そういうものだろう?」

こっちの世界で言う山は、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「悪趣味だとしか思えないけど、登るんだしさ」
シロエ 「だから素人は登りませんよ、冬山なんか!」
Aブルー「ご高齢の人に負けてもいい、って?」
シロエ 「ええ、誰も全く気にしませんね!」

プロに負けても恥じゃないです、とシロエ君、断言。

シロエ 「縄や草鞋で登る人ですよ、プロですってば!」
Aブルー「じゃあ、お参りをする話は?」

もう一ヶ所って話だったよね、と聞いていたらしい人。

Aブルー「効きそうな神社を諦める、って?」
シロエ 「そ、それは…」
Aブルー「今年は厄が多いらしいねえ…?」

なにしろジョミーに回るほどだし、とソルジャーの視線。

Aブルー「次の厄は誰に回るんだろうね、キースの分が」
一同  「「「うっ…」」」

それがあったか、と詰まる面々。

Aブルー「まだまだ冬は続くしさ…」
キース 「何が言いたい?」
Aブルー「カニが美味しい季節だよね、って!」
シロエ 「ま、まさか…」
Aブルー「カニのエサでさ…」

海に沈むのは誰なのかな、と言ってますけど。
沈めたいと…?


2022/02/16 (Wed)



☆冬の海か雪山か


節分はお寺で七福神巡り、それに加えてもう一ヶ所な案。
キース君の厄が回らないよう、お参りしたい面々ですが。

シロエ 「カニのエサって、本気ですか!?」
Aブルー「チャンスがあったら試したいねえ、是非!」

人肉を食べたカニは美味しいんだろう、と笑顔の人。

Aブルー「中華料理の国のカニがそうなら、この国も!」
ジョミー「それ、犯罪になるんだからね!」
Aブルー「君を沈める話の時に、どう言ったっけ?」

ぼくのサイオンと腕前について、と赤い瞳に物騒な光。

Aブルー「一人消しても、もみ消すくらいは楽勝だよ!」
シロエ 「カニのエサは勘弁なんですけど!」
Aブルー「でもねえ、真剣さと覚悟が足りてないから…」

沈められても仕方ないかも、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「冬の海とさ、雪山登山と、どっちがいい?」
一同  「「「うーん…」」」

沈むか遭難するかなのか、と考え込む面々ですけれど。

ジョミー「山はさ、遭難する確率、百パーセントとは…」
シロエ 「限りませんね、よほど無謀でない限り」
サム  「だったらアレかよ、登るのかよ?」

縄と草鞋で、とサム君、ブルブル。

サム  「かなり死ねそうな気がするぜ、ソレ」
スウェナ「あんな山でも、滑落したら死ぬかしら?」
ブルー 「死ねるだろうねえ、打ちどころが悪いと」
一同  「「「うわー…」」」

ついでに凍死の危機もありそう、と誰もがガクブル。

シロエ 「冬の海は確実に死ぬんですけど…」
サム  「あの山も相当ヤバイんでねえの?」
Aブルー「だったら、厄を待つってことだね?」

キースのが回ってカニのエサに…、とソルジャーの問い。

Aブルー「それでいいなら、七福神巡りで充分だけど…」
シロエ 「嫌です、カニのエサになるのは!」
Aブルー「お参りする気は無いんだろう?」
シロエ 「でもですね…!」
Aブルー「行かないのなら、座して待つだけ!」

カニのエサで海に沈むのを、と言われましても。
雪山ですよ?


2022/02/17 (Thu)



☆踏みたい二の足


節分は七福神巡りでお寺へ、今年は加えてもう一つな案。
キース君の厄が回って来るのを、防ぐためには必要かも。

Aブルー「いいかい、もう一ヶ所、お参りしてくれば…」
シロエ 「厄は避けられるんでしょうけど…」

それで死んだら元も子も…、とシロエ君、ワタワタ。

シロエ 「カニのエサは回避出来ても、雪山でですね…」
サム  「滑落するとか、凍死とかだと結果はよ…」

同じじゃねえか、とサム君も。

サム  「そりゃまあ、お参りしてえけどよ…」
ジョミー「死んじゃうリスクを考えるとね…」
マツカ 「二の足を踏むのが普通ですよね、誰だって」
シロエ 「登らなければ、遭難しないわけですし…」

自分の運を信じるしか、とシロエ君が握り締める拳。

シロエ 「全員がカニのエサってことは、ないですし…」
スウェナ「逃れられる、って思っておくのが一番だわよ」

貧乏クジを引いた時には死ぬけれど、とスウェナちゃん。

スウェナ「どうせキースが引くわよ、きっと!」
ジョミー「あるあるだしね…」
シロエ 「キース先輩が死んだ場合は、厄だって…」

そこでストップしそうですよ、とシロエ君も同意。

シロエ 「厄と一緒に、あの世へ行って貰いましょう!」
一同  「「「イイネ!」」」
キース 「おい、お前たち…!」

どんな理屈だ、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「お参りどころか、俺に丸投げで逃げる気か!」
シロエ 「命あっての物種ですから!」
キース 「しかしだな…!」
ブルー 「うん、そのアイデアは使えるかもね」

ぼくも今、気付いたんだけど、と生徒会長。

ブルー 「キースに任せればいいんだよ、全部」
シロエ 「そうですよね!」

厄さえ止まればいいんですから、とシロエ君の輝く瞳。

シロエ 「キース先輩に死んで貰って…」
ブルー 「別に、死なななくてもいいんだけどね?」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「運ゲーだよ」

死ぬかどうかは…、という台詞ですけど。
運ゲー…?


2022/02/18 (Fri)



☆運ゲーだそうです


節分はお寺で七福神巡り、厄が多い今年はもう一ヶ所へ。
そういう案が出たんですけど、候補の場所は雪山でして。

キース 「運ゲーというのは何なんだ?」
ブルー 「そのまんまだけど?」

死ぬも生きるも運次第だよ、と生徒会長、大真面目な顔。

ブルー 「君が見事にやり遂げた場合、命は残って…」
キース 「どうなると?」
ブルー 「みんなの分のお参りも、無事に完了だよ」

山頂の火伏せの神様にね、と生徒会長が指差す方角。

ブルー 「要は君がさ、代表で登ればいいわけで…」
キース 「代表?」
ブルー 「代参だってば、君も坊主なら知っている筈!」

行けない人の代わりに参拝、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「誰も登りたくないわけなんだし、君が代表!」
キース 「ちょっと待て!」

なんで俺が、とキース君、顔面蒼白。

キース 「ジャンケンとかクジじゃないのか、そこは!」
ブルー 「分かってないねえ、発端は君の分の厄でさ…」

死んで貰う案まで出たじゃないか、と生徒会長の指摘。

ブルー 「それに比べれば、生き残る道があるんだし…」
Aブルー「うん、ずっといいと思うよ、ぼくも」

頑張りたまえ、とソルジャー、キース君の肩をポン、と。

Aブルー「ここは一発、チャレンジ精神!」
キース 「草鞋でか!?」
ブルー 「坊主の世界では、修行の一環で現役だよ?」

縄や草鞋の雪山装備は…、と銀青様の仰せ。

ブルー 「君の根性を発揮するチャンス!」
キース 「俺たちの宗派に、荒行は無いが!」
ブルー 「四の五の言わずに、はい、と即答!」

坊主たる者、代参すべし、と銀青様、ピシャリと。

ブルー 「他のみんなも、それでいいよね?」
一同  「「「さんせーい!」」」

喜んで、と誰もが歓声。

シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
サム  「坊主の鑑だぜ、頑張ってこいよ!」
キース 「そう言われても…!」

無理ゲーというヤツなんだが、と呻いてますけど。
詰みましたか…?


2022/02/19 (Sat)



☆素人でも大丈夫


節分は七福神巡りでお寺へ、厄が多い今年はもう一ヶ所。
雪が積もった山の山頂、キース君が代表で参拝だそうで。

キース 「どう考えても、無理ゲーだろうが!」
ブルー 「ご高齢の皆さんも登る山だよ?」
キース 「プロと一緒にしないでくれ!」

俺は雪山は素人なんだ、とキース君、必死。

キース 「柔道だったら棄権しないが、あの山は…」
ブルー 「大丈夫だって、そうそう遭難しないから」
シロエ 「でも、たまにヘリが飛んでませんか?」
サム  「あー…。何年か前の秋にもよ…」

親子連れが戻らなかったっけな、とサム君の相槌。

サム  「確か、山の中で一晩だったぜ」
スウェナ「寒いから、落ち葉を被ってたのよね…」
キース 「秋でも、そういう有様なんだぞ!」

今は冬で、今年は雪が多くて…、とキース君、泣きそう。

キース 「普通に遭難出来るんだが!」
Aブルー「そう言わないでさ、みんなのためにもさ…」
ブルー 「チャレンジすべきだと思うけれどね?」

関所もあるから安全、安心、と生徒会長の言。

一同  「「「関所?」」」
ブルー 「うん。無謀な登山者もいるものだから…」

山の麓のお助け茶屋のお爺さんが…、と立てる親指。

ブルー 「ボランティアで関所をやってるんだよ」
シロエ 「何なんです、ソレ?」
ブルー 「山の麓で生まれ育った人だからねえ…」

雪の状況を見て登山者をチェック、と説明が。

ブルー 「これは登らせられないな、と思った場合は…」
キース 「足止めなのか?」
ブルー 「そういうことだね、鬼の形相で!」

一本道だし、抜けられないよ、と生徒会長。

ブルー 「だから、関所を通過出来たら…」
Aブルー「いけるわけだね!」

今のキースの実力で、とソルジャーの赤い瞳がキラキラ。

Aブルー「だったら、是非とも運試しで!」
ブルー 「挑むべきだね、代表として!」
キース 「そ、そんな無茶な…!」

関所を通過したら地獄だ、と顔面蒼白ですけど。
まあねえ…?


2022/02/20 (Sun)



☆走馬灯でよろしく


節分はお寺で七福神巡り、厄が多い今年はもう一ヶ所へ。
火伏せの神社にキース君が代表で参拝、雪山登山な展開。

キース 「その爺さんが、いけると判断してもだな…!」
シロエ 「冬山だけに、万一はあると思いますけど…」

会長も、ぶるぅもいますから、とシロエ君の笑み。

シロエ 「きっと、見殺しにはしませんよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちゃんと助けるからね!」
キース 「本当か!?」
ぶるぅ 「SOSで、サイオン発動!」

瞬間移動だってするもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから安心して登ってね!」
キース 「SOSを出す余裕なんぞが…」

あるだろうか、とキース君、不安そうな顔。

キース 「滑落だったら、一瞬なんだが…」
ぶるぅ 「SOSって、走馬灯だよ?」
一同  「「「走馬灯?」」」

なんだソレは、と誰もがキョトン。

シロエ 「走馬灯って、非常灯とは違いますよね?」
キース 「道具なんかは、絶対、無理だぞ!」
ぶるぅ 「違うよ、キースの頭に出るでしょ?」

死ぬと思ったら走馬灯が、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「それを受信で、救助は完璧!」
Aブルー「なるほど、凄く効率的だよ!」

無駄なサイオンは要らないし、とソルジャー、感心。

Aブルー「キースの方もさ、何もしなくても…」
ジョミー「ちゃんと助けが来るよね、うん」
キース 「走馬灯だぞ!」

どれだけヤバイ状況なんだ、とキース君の悲鳴。

キース 「もう、死ねる気しかしないんだが…!」
ブルー 「だったら、関所に賭けるんだね」

悪天候の極みだったらクローズ、と生徒会長。

ブルー 「常連さんしか通しません、っていう状況!」
キース 「そうか、荒れ模様か…」

節分寒波を祈ればいいのか、とキース君の瞳に希望の光。

キース 「俺は祈るぞ!」
シロエ 「ぼくたちの厄はどうなるんです?」
Aブルー「それも運ゲーだね!」

節分に期待、と帰って行きましたけど。
さて、どうなる…?


2022/02/21 (Mon)



☆お約束な路線バス


いよいよ節分の日、生徒会長のマンション前に集う面々。
ソルジャー夫妻もやって来まして、バス停から路線バス。

シロエ 「いいお天気になりましたね!」
ジョミー「火伏せの神社もバッチリだよ!」

キースだけ終点まで行くんだよね、とジョミー君。

ジョミー「でもって、山頂の神社まで!」
キース 「予報では雪だと言っていたのに…」

外れやがって、と嘆くキース君だけ、コートが重装備。

キース 「走馬灯をやらかさないよう、頑張るしか…」
Aブルー「みんなの厄除けがあるからねえ…」
??? 「雪山チャレンジと聞きましたが…」

大丈夫ですか、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「初の挑戦だそうですね?」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
Aブルー「キースなんかは放っておいて、もっと密着!」

このバスならでは、とキャプテンの膝に座るソルジャー。

Aブルー「夫婦和合の御利益を貰いに行くんだし…」
A船長 「そうですね。おや、アレは何です?」

妙なものが、とキャプテンが眺める運転席の後ろのブツ。

Aブルー「…箒だねえ…」
A船長 「ええ、竹箒に見えますが…」

何故、箒が、と怪訝そうな顔のキャプテン。

A船長 「車内清掃には、モップの方が効率的かと」
ブルー 「アレは追い出し用のアイテム!」
Aブルー「えっ?」
ブルー 「逆さに立ててあるだろう?」

嫌な客を追い出すためのヤツだね、と生徒会長の解説が。

ブルー 「節分は、君たちが乗って来るから…」
Aブルー「降りてくれ、って!?」

酷い、とソルジャー、逆さ箒に愕然。

Aブルー「嫌だよ、お寺まで降りないからね!」
A船長 「ええ、根性で居座りましょう!」

降ろされてたまるものですか、とキャプテンも真剣。

A船長 「箒なんかには負けませんとも!」
ブルー 「冗談だってば、でもキースには吉兆かな?」
一同  「「「吉兆?」」」

逆さ箒が何故に吉兆、と首を傾げる御一同様。
箒ですよ…?


2022/02/22 (Tue)



☆逆さ箒の出番は


節分が来まして、路線バスに乗って七福神巡りのお寺へ。
ソルジャー夫妻に嫌がらせっぽく、バスの中に逆さ箒が。

ブルー 「密着座りなカップル除けもいいんだけど…」
Aブルー「本当は、そうじゃないんだね?」
ブルー 「残念ながら、キースが喜びそうなアイテム!」
シロエ 「どの辺がです?」

吉兆というのが謎なんですが…、とシロエ君の問い。

シロエ 「キース先輩だって、ポカンとしてますよ?」
キース 「正直、俺にもサッパリなんだが…?」

逆さ帚の何処が吉兆なんだ、とキース君にも謎な様子で。

キース 「嫌な客を追い出すためのまじないとしか…」
ジョミー「知らないよねえ?」

古いけどさ、とジョミー君も。

ジョミー「今どき、真剣にやる人なんて…」
スウェナ「いそうにないわよ、でも、確かに…」

箒を逆さに立ててるのよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「アレでキースが、どう喜ぶのよ?」
ブルー 「ズバリ、箒の出番が来た時!」
一同  「「「出番?」」」
ブルー 「この路線バスは、雪道に強いと評判でさ…」

秘密兵器がアレなんだよね、と生徒会長が指差す箒。

ブルー 「運転手さんの他にも、乗務員がいるだろう?」
シロエ 「ええ、前の方に一人いますね」
ブルー 「あの人は、雪かき要員なんだよ」
一同  「「「雪かき?」」」

まさか箒で…、と一同、ザワッと。

キース 「あの箒でか?」
ブルー 「ピンポーン!」

バスから降りて、箒で道を掃いて除雪、と生徒会長。

ブルー 「ほら、終点が例の山の麓だからさ…」
シロエ 「雪が積もると凄いんですね?」
ブルー 「うん。箒と雪かき要員ってことは…」

ドカ雪の可能性があるってわけ、と生徒会長の言。

ブルー 「今は全く、降ってないけど…」
キース 「降るかもしれん、ということなんだな?」
ブルー 「そうだね、関所がクローズする勢いで」
キース 「有難い…!」

降ってくれ、とキース君が握り締める拳。
どうなりますやら…。


2022/02/23 (Wed)



☆関所が閉まると


七福神巡りのお寺へは路線バス、今年も皆で乗車ですが。
運転席の後ろに逆さ箒で、迷惑カップル除けではなくて。

キース 「ドカ雪で関所がクローズされたら、俺は…」
ブルー 「門前払いで終了だね、うん」

お助け茶屋のお爺さんに…、と生徒会長。

ブルー 「縄や草鞋を持っていたって、新顔だしさ」
Aブルー「山には入れて貰えない、って?」
ブルー 「遭難されたら大変だからね」

お爺さんも忙しくなるし、と生徒会長の解説が。

ブルー 「救助隊の拠点が、お助け茶屋になるんだよ」
シロエ 「それは忙しそうですね…」
ブルー 「ヘリが飛ぶのは最終手段で、基本はさ…」

警察と消防団が徒歩で救助、という話。

ブルー 「ドカ雪の中で救助なんだよ、その拠点だと…」
ジョミー「暖房強めで、炊き出しだよね…」
ブルー 「うん。だから、そういう面倒なのは…」

勘弁願いたいだろう、と、お爺さんの気持ちを代弁。

ブルー 「常連さん以外は、追い払わないと!」
キース 「是非、そのコースで頼みたい…!」
シロエ 「ぼくたちの厄除けはどうなるんです?」

先輩が入山出来なかった場合…、とシロエ君の問い。

シロエ 「もしかして、思い切り無効ですか?」
ブルー 「当然だよね」

誰もお参りしてないんだし、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「残念だけど、七福神様に縋るしか…」
ジョミー「困るんだけど!」

キースの厄が回って来たら…、とジョミー君の悲鳴。

ジョミー「なんとか止めて貰わないとさ…!」
ブルー 「運ゲーだよねえ、こればっかりは」
一同  「「「ドカ雪、反対!」」」

降ってくれるな、と叫ぶ面々ですけど。

ぶるぅ 「ねえねえ、雪が降ってきたよ!」
ブルー 「うん、あの山の方が…」

曇ってきたね、と生徒会長が眺める車窓。

ブルー 「これは来るかな、まさかのドカ雪」
キース 「全力で来い!」
一同  「「「ダメーっ!」」」

箒の出番は来なくていい、と誰もが切実。
どうなる…?


2022/02/24 (Thu)



☆プロたちの登山


七福神様の他にも厄除けを頼みたい、今年の節分ですが。
キース君が代表でお参り、その神社のある山が雪模様で。

ジョミー「乗務員さんが箒を持ったら、終わりだよね…」
シロエ 「もう間違いなく、詰みですよ」

キース先輩は喜びますけどね、とシロエ君も不安そう。

シロエ 「まさか今頃、降り出すなんて…」
マツカ 「どんどん酷くなって来ますよ」
サム  「やべえよ、雨雲レーダー、雪雲だらけだぜ」

北の方から来てやがる、とサム君が睨むスマホの画面。

サム  「北の方は大雪警報だってよ」
キース 「いいぞ、もっと来い!」
一同  「「「来なくていいっ!」」」

関所が閉まる雪は勘弁、と誰もが泣きそうですけれど。

運転手 「終点付近、雪はどうですか、どうぞ」
無線の声「積もって来ました、箒の準備をお願いします」
運転手 「了解、安全運転で向かいます」

そういう無線のやり取りを経て、運転手が乗務員に指示。

運転手 「箒、いけるな?」
乗務員 「手前の峠辺りからですかねえ?」
運転手 「この降り方だと、そうなりそうだ」

終点どころか、かなり手前から箒走行、と運転手。

運転手 「こんな大雪は久しぶりだな、真昼間から」
乗務員 「本当ですねえ、お助け茶屋に感謝ですよ」

着いたら熱い甘酒が…、と乗務員向けの接待がある模様。

乗務員 「雪を掃くのはいいんですけど、凍えますしね」
運転手 「帰りのバスは、爺さんたちで混むだろうなあ」

早めに下山してくるから、とプロの登山者たちの話題も。

運転手 「今日は朝イチで登ってそうだぞ」
乗務員 「雪の予報が出てましたしね」

山頂を踏まずに帰るのは嫌な人たちですし、と乗務員。

乗務員 「あんな装備で凄すぎますよ」
運転手 「プロだからなあ…」
シロエ 「聞きましたか?」
ジョミー「聞いたよ、どうしてキースも朝イチでさ…」
シロエ 「登ってくれなかったんです!」

職務怠慢というヤツですよ、と非難の声が。
言えてるかも…。


2022/02/25 (Fri)



☆予報を見るべき


七福神巡りの他にも厄除け希望な、今年の節分ですけど。
キース君が代参予定の火伏せの神社は、雪で無理な感じ。

シロエ 「いいですか、さっきまで晴れてたんです!」
ジョミー「朝から雲一つ無かったよねえ…」
サム  「あの山のプロの人に限らず、登山家ってよ…」

早めに出発するものなんだろ、とサム君の意見。

サム  「暗い内から登り始めて、午後は早めによ…」
ブルー 「テントを張ったり、山小屋に入るものだよね」

それが山屋のお約束だよ、と生徒会長も。

ブルー 「山頂でご来光を見るのが人気ってことは…」
スウェナ「真っ暗な内から登るのよねえ?」
ブルー 「ヘッドライトを装備でね!」

懐中電灯だと手が塞がって危ないから、という説明。

ブルー 「あの山に登る御老人だって、今日はそうだね」
シロエ 「キース先輩、出遅れましたね…」
ジョミー「ぼくたちの厄除け、どうなるのさ!」

キースは楽でいいだろうけど、とジョミー君の苦情。

ジョミー「お参りしないと、御利益はゼロで…」
Aブルー「キースの厄が、また回る、って?」
シロエ 「あなたが持ち込んでくるんですけど!」

カニのエサなコースを、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「そこを控えて頂ければ、ですね…」
マツカ 「少しはマシになるんですけど…」

如何でしょうか、とマツカ君のお伺い。

マツカ 「キースの代参は、もう無理ですし…」
Aブルー「それは君たちの問題だしねえ…」

ぼくは自分ので手一杯だよ、とソルジャーの返し。

Aブルー「夫婦和合を、全力でお願いしないとね!」
A船長 「そうですとも。キースの雪山チャレンジは…」

知ったことではありません、とキャプテンも。

A船長 「天気予報を見るべきでしたね」
Aブルー「航路設定と同じでさ…」
A船長 「事前のチェックを怠るのは、職務怠慢ですよ」
シロエ 「こう仰ってます」
キース 「しかし…!」

今朝は快晴で、と叫んでますけど。
予報、見ましたか…?


2022/02/26 (Sat)



☆朝イチで登れば


七福神巡りに加えて火伏せの神様、節分の参拝先ですが。
キース君の代参は雪で不可能、職務怠慢だと責める面々。

シロエ 「キース先輩、天気予報は見たんですか?」
キース 「昨夜、一応…」
ジョミー「なんて言ってた?」
キース 「北部は大雪の恐れで、南の平野部も…」

積雪の可能性があると…、とキース君、ボソボソ。

キース 「そうは聞いたが、晴れマークで…!」
サム  「でもよ、雪が積もる可能性はあったんだぜ?」
シロエ 「それを聞いて、どう思ったんです?」
キース 「全力で来い、と…」

北部と言わずに南部にも大雪警報で…、と口ごもる人。

キース 「そしたら、関所が閉まってだな…」
シロエ 「登らずに済むかもしれませんけど…」
ジョミー「ぼくたちの厄除け、パアなんだよ?」

責任があるのは分かってたよね、とジョミー君の詰問。

ジョミー「だったら、晴れてた朝の間に登るべきでさ…」
スウェナ「現に、あの山のプロの人たち…」

とっくに下山中なのよ、とスウェナちゃんも厳しい口調。

スウェナ「いくらキースが慣れてなくても…」
シロエ 「登れた可能性は充分ですよ」
マツカ 「ぶるぅのサポートもありますしね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 行くなら、ぼくも早起き!」

暗い内に起きてスタンバイだよ、と元気なお子様。

ぶるぅ 「走馬灯が来たら、助けなくっちゃ!」
ブルー 「そうだよ、行くって言ってくれれば…」

こっちの準備は万全だよね、と生徒会長も。

ブルー 「行こうと思う、って思念でさ…」
ぶるぅ 「連絡くれたら良かったのに…」

ダメダメだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「職務怠慢ってヤツだと思うの!」
シロエ 「まったくです」

この落とし前はどうなるんです、とシロエ君、激怒。

シロエ 「厄除け、失敗なんですよ?」
Aブルー「そうみたいだねえ…」
キース 「あんたが慎んでくれればだな…!」

マシになるんだ、と言ってますけど。
無理っぽいですよね?


2022/02/27 (Sun)



☆全力で祈った人


今年の節分は七福神巡りの他に、火伏せの神社にも参拝。
キース君が代参する筈だったのに、大雪でパアな結末で。

Aブルー「あのねえ…。ぼくに文句を言われてもさ…」
A船長 「お門違いだと思うのですが」

職務怠慢はあなたですよ、とキャプテンの睨み。

A船長 「私は今日のお参りに向けて、色々と…」
Aブルー「スケジュールを調整してたよねえ?」
A船長 「キャプテンは多忙ですからね」

休暇を取るのも大変なんです、と重い発言。

A船長 「キースの場合は、一日限りのイベントで…」
シロエ 「サポートも万全だったんですよ?」

どうする気です、とシロエ君の容赦ない口調。

シロエ 「この人たちに、控えろと言ってもですね…」
ジョミー「絶対、無駄だと思うけど?」
Aブルー「よく分かってるね、全面的に同意だよ、うん」

ぼくたちは普通にやっていくだけ、とソルジャーの笑み。

Aブルー「というわけでさ、仲良くやろうよ、キース」
キース 「はあ?」
Aブルー「忘れたのかい、疫病仏だよ!」

君とぼくとでセットもの、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「厄除け祈願も、見事にパアにしたわけで…」
A船長 「なるほど、キースのパワーでしたか、大雪は」
Aブルー「そうじゃないかと思うけれどね?」

全力で来いと祈ったんだし、とキッパリと。

Aブルー「疫病仏は今年も絶好調でさ、幸先バッチリ!」
A船長 「あなたの楽しみも増えますね」
Aブルー「うん、いい年になりそうだよ!」

疫病仏で楽しくやろう、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「キース、よろしく!」
キース 「そ、そんな…!」
シロエ 「分かりましたよ、計画的犯行だったんですね」

この大雪も何もかも、とシロエ君、怒りMAX。

シロエ 「もういいですよ、こんな人は!」
ジョミー「詰んでも放置で許されるよね」
サム  「それでいこうぜ」
一同  「「「イイネ!」」」

もう助けない、と一致した意見。
今月、これにて中継終了~。


2022/02/28 (Mon)





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☆真剣に選ぶべき


さて、2月。寒さ本番なシーズンですけど、暦の春は近い件。
立春の前日の節分を控えて、生徒会室に集った御一同様。

シロエ 「どうするんです、今年の節分は?」
サム  「どうって、普通にサボリだろ?」
ジョミー「そうだよ、今年は平日だしさ…」

朝から行くならサボリ一択、とジョミー君が指すカレンダー。

ジョミー「特別生は出席義務も無いしね、節分が優先!」
シロエ 「いえ、それは当然のことですから…」

問題はそこじゃなくってですね、とシロエ君。

シロエ 「今年は何処に行くんですか、って話ですよ」
スウェナ「いつも通りに、七福神巡りで決定でしょ?」
キース 「俺も、そのつもりでいたんだが…」

いいスポットでも見付かったのか、とキース君の問い。

キース 「そういうことなら、検討する価値はあると思うが」
シロエ 「見付かったわけじゃないんですけど…」

節分も厄除けイベントですしね、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「真剣に選んだ方がいいんじゃあ、と思うんです」
サム  「なんでだよ?」
シロエ 「忘れたんですか、先月の件を」
一同  「「「は?」」」

先月の件というのは何だ、と首を傾げる面々。

マツカ 「先月って、何かありましたか?」
キース 「俺には、特にこれというのは…」
シロエ 「そりゃそうでしょうね、キース先輩の場合は」

平常運転、どちらかと言えばラッキーでした、と決め付けが。

シロエ 「ジョミー先輩に厄を丸投げ、そういう流れで」
一同  「「「あー…」」」

アレか、と鮮明に蘇る記憶。

サム  「そういや、ジョミーに回してたよなあ…」
ジョミー「回って来てたよ、思いっ切り!」

元はキースの厄だったのに…、とジョミー君、肩をブルッと。

ジョミー「逆立ちで始まったキースの厄がさ…」
スウェナ「ジョミーに回って、カニのエサだったわねえ…」
シロエ 「ギリギリで命拾いですけど…」

ヤバすぎでしたよ、とシロエ君も悪い顔色。
そういえば…。


2022/02/01 (Tue)



☆止まらなかった厄


節分は七福神巡りにお出掛け、それが定番な面々ですが。
行き先を真剣に選ぶべきだ、とシロエ君が提案したわけで。

シロエ 「あんな展開、誰も予想もしませんよ」
サム  「厄はキースの専売特許だと思ってたしよ…」
スウェナ「疫病仏って言われるほどだものねえ…」

厄はキースが引くのが定番、とスウェナちゃん、キッパリ。

スウェナ「まさか、ジョミーに回るだなんて…」
シロエ 「そこなんです。確かに、元々の発端はですね…」

ジョミー先輩が落としたカイロでしたが、とシロエ君の指摘。

シロエ 「でも、今までなら、キース先輩の逆立ちまでで…」
マツカ 「止まってましたね、他の人には影響ゼロで」
サム  「うんうん、それで間違いねえよ」

厄も呼ぶけど、ババも引くしよ…、とサム君も。

サム  「けど、先月は、ちょっと違ってたよなあ…」
ジョミー「マジで死ぬかと思ったよ、ぼくは!」

ジャンケンで助かったんだけどさ、とジョミー君。

ジョミー「あそこでジャンケンが来ていなかったら…」
シロエ 「カニのエサで決まりだったでしょう?」
ジョミー「漁船で沖に運び出されてね!」

網で巻かれて海にドボンだってば、とジョミー君、ブルブル。

ジョミー「他のみんなは、ブランド蟹を食べてるのにさ…」
サム  「ジョミーはカニのエサになるのな、海の底でよ」
ジョミー「しかも食べられて骨になった頃に、また漁船がさ…」

ぼくを食べたカニを獲りに来るんだ、とジョミー君の仏頂面。

ジョミー「そのカニを、ぶるぅが美味しく料理してさあ…」
サム  「俺たちが食うって話だったぜ」
スウェナ「本当に危なかったわねえ…」

今頃は死んでいたかもだわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「小豆粥の御利益で命拾いって所かしら?」
シロエ 「そうなりますけど、問題はですね…」
サム  「何なんだよ?」
シロエ 「厄が回ったという事実ですよ」

キース先輩の所で止まる代わりに、と言ってますけど。
確かに…。


2022/02/02 (Wed)



☆御利益不足かも


節分と言えば七福神巡り、毎年恒例の行事なんですけど。
行き先を真剣に選ぶべきだ、と提言したのがシロエ君で…。

シロエ 「いいですか? 今年の厄は半端ないのかも…」
サム  「マジかよ、それで止まらなかったのかよ?」
シロエ 「断言は出来ませんけどね…」

可能性としてはゼロじゃないです、とシロエ君の暗い表情。

シロエ 「そうだとしたら、いつもと同じにしたのでは…」
ジョミー「厄除けの効果がアヤシイってこと?」

御利益が不足するのかな、とジョミー君の問い。

ジョミー「七福神様に頼んでたんでは、効かないわけ?」
シロエ 「効くでしょうけど、例年ほどには…」
マツカ 「効き目が無いかも、ということですね?」

多少の厄は回ってくると…、とマツカ君も不安そうな顔。

マツカ 「もっと効きそうな所があるなら、そちらですか…」
シロエ 「七福神様にも、お参りは必要ですけれど…」
ブルー 「うん。今年は行かない、というのはダメだね」

ずいぶんと長いお付き合いだし、と生徒会長。

ブルー 「他所にもお願いしたんですが、は許されるけど」
キース 「そうだな、それが最低限の礼儀だ」

だったら、今年は二ヶ所なのか、とキース君、腕組み。

キース 「厄除けは俺も頼みたいしな、いいと思うが」
ジョミー「だからと言ってさ、ぼくに厄を回してくるのは…」

やめて欲しいな、とジョミー君。

ジョミー「自分の所で完結させるか、厄を引かないか…」
シロエ 「どっちかにして欲しいですねえ、本当に」

ところで、何処に行きましょうか、とシロエ君が戻した話。

シロエ 「七福神様の他に、もう一ヶ所です」
サム  「アテはあるのかよ?」

言い出しっぺのお前にはよ、とサム君が傾げている首。

サム  「俺には思い付かねえんだけど、厄除けのトコで」
シロエ 「いえ、それが…。恵方くらいしか…」
一同  「「「恵方?」」」
シロエ 「はい」

恵方巻の恵方ですね、との答えですけど。
お寿司…?


2022/02/03 (Thu)



☆恵方巻の効果は


節分はお寺で七福神巡り、毎年恒例のイベントですけど。
シロエ君が言うには、例年通りでは御利益が少なめかも。

ジョミー「えっと…? 恵方巻に何かお願いするわけ?」
サム  「まあ、アレも厄除けだよなあ、確かによ」
マツカ 「そういう話になってますよね」

御祈祷済みのも売られてますし、とマツカ君。

マツカ 「とはいえ、食べるだけで効果がありますか?」
ジョミー「どうなんだろうね、値段によるとか?」
キース 「御祈祷済みのヤツでなくても、高いんだが…」

高級料亭の恵方巻とかは、とキース君が捻っている首。

キース 「御祈祷済みとは比較にならんぞ」
スウェナ「そうよね、それに中身でも変わるわよ?」

高いお肉とか海鮮が入ると…、スウェナちゃんも。

スウェナ「だから値段では、無理な気がするわ」
サム  「御祈祷をした、神社とか寺の格かもなあ…」
キース 「それはあるかもしれないな」
ジョミー「じゃあさ、マツカに頼んでさ…」

凄い所で御祈祷を…、とジョミー君の視線がマツカ君に。

ジョミー「七福神巡りのお寺に頼めば、バッチリだよ!」
キース 「なるほどな。そして、お参りにも行けば…」
サム  「行き先も一ヶ所で済むんでねえの?」

他の所を探さなくても、とサム君も乗り気。

サム  「御祈祷済みの恵方巻を食って、厄除けだぜ!」
ジョミー「そうだよね、シロエ?」

恵方って言ってたんだから、とジョミー君、確認。

ジョミー「マツカに頼んで、御祈祷でオッケー?」
シロエ 「いえ、ぼくが言うのはそうじゃなくって…」
一同  「「「は?」」」

恵方巻の恵方なんだろう、と誰もがキョトン。

ジョミー「恵方巻って言わなかったっけ?」
シロエ 「その恵方だとは言いましたけど…」
サム  「何処が違うんだよ、恵方と言えば恵方巻だぜ」
ジョミー「そうだよ、他に何があるわけ?」
シロエ 「ですから、恵方ですってば!」

よく考えてみて下さいよ、と言われましても。
恵方ですよね?


2022/02/04 (Fri)



☆恵方巻とチラシ


節分は七福神巡りにお寺へ、毎年恒例の行事ですけれど。
シロエ君の説では今年は厄が多め、行き先を増やすとか。

スウェナ「恵方と言ったら、恵方巻でしょ?」
ジョミー「他に無いよね、そういうヤツって?」
シロエ 「あのですね…。恵方巻のチラシ見ましたか?」

早くから入ってましたけど、とシロエ君、皆をグルリと。

シロエ 「新聞の折り込みチラシとかです、他にも色々」
サム  「コンビニとかでも貼ってるよな?」
キース 「ああ、大抵の所にはあるんじゃないか?」

恵方巻を扱う店だったら…、とキース君も。

キース 「寿司屋でも貼っていたと思うが、何なんだ?」
シロエ 「そのチラシ、なんて書いてあります?」
ジョミー「えーっと…。種類と値段と、予約方法かな?」
サム  「そんなトコだよな、何処でもよ」

高いヤツが大きく載ってるんだぜ、とサム君、溜息。

サム  「美味そうだな、って思ったヤツは高くてよ…」
スウェナ「高校生のお小遣いでは、厳しいのよねえ…」
ジョミー「マツカなら、平気なんだろうけど…」

一介の高校生にはちょっと…、とジョミー君も落とす肩。

ジョミー「海鮮巻とか、焼肉入りのヤツとかさあ…」
キース 「大卒の俺にもキツイんだが?」

扱いが高校生だからな、とキース君も赤貧だという現実。

キース 「副住職までやっているのに、小遣い制だし…」
シロエ 「それは気の毒だと思いますけど、問題は…」

恵方ですよ、とシロエ君が繰り返す「恵方」なる言葉。

シロエ 「チラシに載っている筈ですしね、別格で」
ジョミー「だからさ、高い恵方巻だよね?」
シロエ 「違うと言っているんですけど!」

恵方巻じゃなくて恵方ですよ、とシロエ君、キレそう。

シロエ 「ズバリ、今年は北北西です!」
一同  「「「えっ?」」」
シロエ 「北北西で分からないなら、やや北ですね!」
キース 「そうか、恵方というヤツか!」

恵方巻を食べる方角だな、と大きく頷くキース君。
それで…?


2022/02/05 (Sat)



☆恵方巻のルール


節分はお寺へ出掛けて七福神巡り、毎年恒例ですけれど。
シロエ君の説では厄が多い今年、一ヶ所では心許なくて。

キース 「今年の恵方は北北西だが、それがどうした?」
シロエ 「キース先輩、たった今、なんて言いました?」
キース 「北北西だと言ったんだが?」
シロエ 「それの前です、恵方のことです」

恵方巻を食べる方角だと言いましたよね、とシロエ君。

シロエ 「一応、確認しておきますけど、キース先輩…」
キース 「今度は何だ?」
シロエ 「恵方巻を食べる作法は、ご存じですよね?」
キース 「当然だ。その年の恵方を向いてだな…」

黙々と無言で食べるものだ、とキース君、即答。

キース 「ついでに言うと、丸齧りするのがお約束だな」
サム  「うんうん、どんなにデカくってもよ…」
ジョミー「切って食べたらダメなんだよねえ、恵方巻は」
シロエ 「そうです、皆さん、よく出来ました」

それで正解、とシロエ君、皆を見回しまして。

シロエ 「さて、此処で改めて質問です。いいですか?」
キース 「まだあるのか?」
シロエ 「これからが大事なトコなんですよ」

皆さんもしっかり聞いて下さい、と大真面目な顔。

シロエ 「食べるルールがあるのが恵方巻ですね?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「では、それを破ると、どうなるんです?」
ジョミー「福が逃げるんじゃなかったっけ?」

お約束を守れば福が来るけど…、とジョミー君が横から。

ジョミー「違ったかなあ、他にもあった?」
キース 「基本はそうだが、御祈祷済みの恵方巻だと…」
サム  「厄除け効果もあった気がするぜ」
シロエ 「そう、ソレですよ!」

ぼくが言おうとしていたのは、とシロエ君、手をポンと。

シロエ 「恵方に向かって食べれば、厄除けでしょう?」
キース 「福が来るんだし、厄は来ないということか?」
シロエ 「そうなりませんか?」
キース 「確かにな…」

言われてみれば、と誰もが納得な説。
恵方効果…。


2022/02/06 (Sun)



☆恵方にあるなら


節分は七福神巡りにお寺へ、毎年恒例の行事ですけれど。
シロエ君が言うには厄の多い年、二ヶ所参拝という説が。

キース 「恵方からは、厄が来ないとするとだ…」
シロエ 「七福神巡りの他に一ヶ所、行くならですね…」
キース 「恵方にある場所が吉なんだな?」
シロエ 「そう思いませんか、キース先輩?」

皆さんだって…、と同意を求めるシロエ君。

シロエ 「同じ行くなら恵方ですってば、絶対に!」
サム  「でもよ、そういう売り込みはねえぜ?」
一同  「「「売り込み?」」」
サム  「恵方にあるトコが吉になるなら、毎年よ…」

該当するトコが売り込む筈だぜ、とサム君の指摘。

サム  「なんたって、アルテメシアは寺も神社も…」
ジョミー「多いもんねえ、当たりの所も多そうだよ」
サム  「だろ? なのに売り込まねえってことはよ…」

効果がねえってことでねえの、とサム君、疑いの眼差し。

サム  「恵方巻なら、恵方で吉かもしれねえけどさ…」
スウェナ「お寺や神社はダメってことね?」
サム  「そうじゃねえかなあ、売り込まねえなら」
ブルー 「ぼくの立場で言わせて貰えば、難しいんだよ」

その問題は、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「恵方は最高の吉方位だから、吉だけど…」
シロエ 「何か問題があるんですか?」
ブルー 「いいかい、アルテメシアに住んでても…」

アルテメシアは広いわけでね、と銀青様が指差す窓。

ブルー 「東の端に住んでいる人には、西は西だよね?」
シロエ 「そうですけど…?」
ブルー 「でもねえ、西に住んでる人からすれば…」

地元の神社が東になったりする場合もね、と銀青様。

ブルー 「神社の西側に住んでいたなら、神社はさ…」
ジョミー「東ってことになっちゃうね…」
ブルー 「そうだろう? その年の恵方が西だったら?」
シロエ 「隣の神社は東ですから…」
ブルー 「困らないかい?」

恵方じゃないしさ、と銀青様の仰せですけど。
真逆ですね…。


2022/02/07 (Mon)



☆恵方はどっちだ


節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、毎年恒例ですけど。
シロエ君の説では厄が多い今年、二ヶ所に参拝する話が。

ジョミー「そうか、恵方ですから、って売り込むのは…」
シロエ 「確かに無理がありますね…」

基準の地点を決めても駄目で…、と頷くシロエ君。

シロエ 「アルテメシアのド真ん中を基準にすると…」
ブルー 「当てはまらない人が増えると思うよ」
サム  「だよなあ、自分の家から見た恵方とよ…」
ジョミー「売り込んでる場所が、重ならないよね…」

恵方の真逆を売り込まれても…、とジョミー君も。

ジョミー「お参りしたって、御利益なさそうな感じでさ」
キース 「何の指定も無かった場合は、無問題だがな」

俺たちだって、毎年、同じ寺だぞ、とキース君も相槌を。

キース 「恵方がどっちの方角だろうが、七福神巡りだ」
シロエ 「真逆だった年も、きっとありましたよね?」
ブルー 「あったと思うね、通い続けて長いから」
スウェナ「それでも御利益は頂けたのよね…」

お参りの人も多いものね、とスウェナちゃん。

スウェナ「だったら、今年はどうするのよ?」
キース 「例年通りに一ヶ所でいくか?」
シロエ 「キース先輩は、それでいいかもですけど…」

厄を他人に回す側ですからね、とシロエ君、ブツブツ。

シロエ 「ぼくは御免ですよ、カニのエサなんて!」
ジョミー「ぼくも嫌だよ、また冬の海に沈む危機はさ!」
サム  「キースの厄が回って来たら、ヤバイしよ…」
マツカ 「御利益は多めに欲しいですよね…」

もう一ヶ所、お参りした方が…、とマツカ君たちも。

マツカ 「シロエの言う恵方が良さそうですけど…」
ジョミー「問題は、基準点だよね…」

みんなの家の場所がバラバラ、とジョミー君が仰ぐ天井。

ジョミー「ぼくの家から北北西でも、シロエだと…」
シロエ 「ズレちゃいますね、明らかに」
サム  「ド真ん中は、誰だよ?」

誰の家が真ん中にあるんだよ、と聞いてますけど。
さあ…?


2022/02/08 (Tue)



☆基準点は何処だ


節分はお寺で七福神巡り、毎年お出掛けな面々ですけど。
シロエ君が言うには厄が多い今年、もう一ヶ所という話。

キース 「俺の家は真ん中ではないぞ」
ジョミー「当たり前だよ、裏山がある勢いなんだし」
サム  「キースは除外で、他の面子になるのかよ?」
スウェナ「ダメよ、キースもカウントしなくちゃ」

キースも込みでのド真ん中でしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「マツカかしらねえ、立派なお屋敷」
シロエ 「でも、市街地のド真ん中ではないですよ?」
マツカ 「ええ、少し外れた場所になりますね」
サム  「市街地かどうかは、関係ねえだろ?」

要は、この面子の中で真ん中な家、とサム君の意見。

サム  「……もしかしなくても、此処なのかよ?」
ブルー 「そうなるかもねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなも集まりやすい場所!」
一同  「「「うーん…」」」

生徒会長の家になるのか、と誰もが複雑な顔。

ジョミー「ブルーの家から恵方ってさ…」
シロエ 「みんなにとっても、恵方でしょうけど…」
キース 「ブルーは元々、厄に強いぞ?」

ぶるぅもだな、とキース君の鋭い指摘が。

キース 「何処かの馬鹿が湧いて出ても、だ…」
ジョミー「特に被害は無いよね、うん」
シロエ 「そういう人を、更に強化してもですね…」

なんだか意味が無いような気が、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「皆さんは、どう思います?」
スウェナ「明らかに無駄よね、更に無敵になるだけよ」
ジョミー「最強って言ってもいいくらいにね…」
サム  「あの馬鹿には敵わねえだろうけど…」

パワーアップは間違いねえよ、とサム君も。

サム  「ド真ん中ってのはやめようぜ、うん」
シロエ 「他の場所にした方がいいですよね…」
ジョミー「でもさあ、みんなと縁があってさ…」
キース 「基準に出来そうな場所だろう?」
マツカ 「そんなの、何処かありましたっけ…?」

学校くらいしか無いですよ、とマツカ君。
そうかも…。


2022/02/09 (Wed)



☆有難味が欲しい


節分は七福神巡りにお寺へ、毎年恒例の行事ですけれど。
シロエ君の説では厄が多い今年、もう一ヶ所に参拝希望。

ジョミー「そうだね、強いて言うなら学校だよね…」
サム  「他にねえよな、コレっていうヤツ…」

でもよ…、とサム君、フウと溜息。

サム  「学校から見て恵方ってのも、なんだかなあ…」
シロエ 「あんまり楽しくないですよね…」
マツカ 「有難味にも欠けている気がしますよ」
スウェナ「そこよ、学校は家ほど大事に思ってないし…」

そんな場所が基準点でいいの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「もっと他にも無いのかしら?」
キース 「俺たち全員と縁がある場所で、有難味か…」
マツカ 「元老寺なんかは、それっぽいですけど…」
ジョミー「ダメダメ、キースが優先されちゃうから!」

あそこはキースの家なんだしね、とジョミー君が苦情を。

ジョミー「もっと公共のノリっぽいので、有難くて…」
シロエ 「そうだ、七福神様なんかどうでしょう?」
一同  「「「はあ?」」」

七福神様というのはアレか、と誰もがポカーン。

サム  「おいおいマジかよ、七福神ってよ…」
スウェナ「元から行き先に決まってるでしょ、節分の」
キース 「他にもう一ヶ所と提案したのは、お前だぞ?」

考えすぎて煮詰まったのか、と口々に文句ですけれど。

シロエ 「違いますって、ですから、基準点ですよ!」
ジョミー「基準点って…。もしかして、あのお寺を…」

基準に恵方を選ぶってこと、とジョミー君の問い。

ジョミー「あそこから見て北北西、って?」
シロエ 「ええ、いい案だと思いませんか?」

毎年、お世話になっている場所ですし…、とシロエ君。

シロエ 「御利益があって、御縁もですね…」
キース 「確かに深い場所ではあるな、節分限定だが」
シロエ 「それを言うなら、恵方自体が限定イベです!」
キース 「恵方は一年中、恵方なんだぞ」

節分に脚光を浴びるだけで、との指摘ですけど。
七福神ですか…。


2022/02/10 (Thu)



☆マイナーな気が


節分はお寺で七福神巡り、毎年恒例のイベントですけど。
シロエ君の説では今年は厄が多めで、もう一ヶ所な案が。

キース 「いいか、恵方は歳徳神がおいでの方向で…」
ブルー 「一年間は固定なんだよ、節分だけじゃなくて」
シロエ 「あー…。まあ、その話は置いといてですね…」

恵方の基準点は七福神のお寺で如何ですか、とシロエ君。

シロエ 「御利益も御縁もバッチリですし、有難味も…」
マツカ 「あそこだったら、もう充分にありますよね」
ジョミー「いいんじゃないかな、其処に一票!」
サム  「俺も入れるぜ、七福神様からの恵方だしよ…」

御利益も最高なんでねえの、とサム君も乗り気。

サム  「基準点には、もってこいだぜ!」
スウェナ「そうねえ、ツイてる感じだわよ」
キース 「俺も反対する理由は無いな」
シロエ 「じゃあ、七福神のお寺で決まりですね?」

あそこから北北西の所で、とシロエ君が纏めた結論。

シロエ 「お寺でも神社でもいいんですけど…」
サム  「あったっけかなあ、あの辺によ…」
マツカ 「きっとマイナーな所ですよ」

七福神様のお寺自体が郊外ですし…、とマツカ君。

マツカ 「有名どころは恐らく無いかと思いますけど」
シロエ 「そうですよねえ、其処が問題で…」
ブルー 「君たち、本当にアルテメシアの住人かい?」
一同  「「「え?」」」

何か、と一同、キョトンとした顔。

ジョミー「生まれも育ちも、アルテメシアだけど?」
シロエ 「ぼくもそうです、他の皆さんも…」
スウェナ「全員、そうよね?」

そうだ、そうだ、と誰もが口々に。

シロエ 「会長、何が言いたいんですか?」
ブルー 「何か忘れていないかい、とね」

有名どころがあるのにさ、と生徒会長。

シロエ 「それって、北北西ですか?」
ブルー 「完璧にね!」
シロエ 「あの近くに、何かありましたっけ…?」
一同  「「「うーん…」」」

どうだったっけ、と顔を見合わせる面々ですけど。
北北西…?


2022/02/11 (Fri)



☆心当たりがゼロ


節分は七福神巡りにお寺へ、毎年恒例の行事なんですが。
シロエ君の説では厄が多い今年、もう一ヶ所に参拝希望。

ジョミー「七福神のお寺の北北西だよね?」
マツカ 「その方角は竹藪でしたね、境内から見ると」
キース 「竹藪の向こうは、一応、住宅街だが…」

そんな所に寺があったか、と副住職が傾げる首。

キース 「地元密着型ならともかく、有名どころなら…」
スウェナ「聞いたことくらいは、ある筈よねえ?」
シロエ 「行こうとは思わなくてもですね…」

知識はあると思うんですよ、とシロエ君も。

シロエ 「今は御朱印も流行ってますから」
サム  「うんうん、寺とか神社とかでよ…」

貰って来るのが流行りだもんな、とサム君の相槌。

サム  「有名どころだと、行列だとか、転売もよ…」
ジョミー「あるって言うよね、ぼくは集めてないけど」
シロエ 「ジョミー先輩の場合、避けてるでしょう?」
ジョミー「そうだよ、危うきに近寄らずだよ!」

自分から出掛けてどうするのさ、とジョミー君、即答。

ジョミー「ただでも坊主にされそうなのに!」
シロエ 「お寺との御縁は欲しくないですよね」
ジョミー「当たり前だよ! あ、節分のお参りはさ…」

別だからね、と慌てて付け加える人。

ジョミー「お寺でも福をくれるんだったら、喜んで!」
シロエ 「厄除けもかかってますからねえ…」

特に今年は、とシロエ君も大真面目。

シロエ 「ですけど、心当たりのお寺が…」
マツカ 「皆無ですよね、本当に」
キース 「神社は俺の守備範囲外だが、それでもだな…」

有名どころなら噂くらいは、とキース君、ブツブツと。

キース 「縁結びだろうが、縁切りだろうが…」
ジョミー「耳に入ると思うけど…」

ホントに謎だよ、とジョミー君。

ジョミー「第一、住宅街の向こうは…」
シロエ 「ド田舎ですよ?」
キース 「そこを過ぎると、山なんだがな…」

寺も神社も無さそうだぞ、とキース君の疑問。
山ではねえ…?


2022/02/12 (Sat)



☆ジョークなのかも


節分はお寺で七福神巡り、毎年恒例のイベントですけど。
シロエ君の説では今年は厄が多め、もう一ヶ所という話。

サム  「だよな、思いっ切り、山だよなあ…」
ジョミー「バーベキュー向けの川はあるけど…」
シロエ 「お寺なんかは無さそうですよね?」

あんな所に、とシロエ君。

シロエ 「おまけに有名どころだなんて、嘘っぽいです」
マツカ 「ブルーが嘘をつくとは思えませんけれど…」
キース 「該当するブツが無いからな…」

ジョークじゃないか、とキース君の新たな視点。

キース 「俺たちが行き先で詰んでいるから、こう…」
サム  「あー、気分転換に一発な!」
ジョミー「そうだね、詰んだままだとさ…」

斬新な発想も出来なくなるし、とジョミー君も納得。

ジョミー「だったら、此処で気分を切り替え!」
シロエ 「北北西にこだわらないとか、そっち系ですね」
キース 「ああ、そういうのでいいんじゃないか?」

厄除けに御利益のある所を探そう、とキース君の案。

キース 「この際、恵方は考慮しないで…」
シロエ 「ですね、こだわると詰みますから」
ブルー 「あのねえ…」

この状況で誰がジョークをかますんだい、と生徒会長。

ブルー 「ぼくは大真面目に言ったんだけどね?」
シロエ 「でもですね…!」
キース 「北北西に有名どころは無いぞ?」

それは確かだ、とキース君、反論。

キース 「ド田舎か山か、住宅街で…!」
ブルー 「その中に、ちゃんと入ってるけど?」
一同  「「「え?」」」

何処に、と誰もがキョロキョロと。

シロエ 「有名どころですよね…?」
ジョミー「知らないよね…?」
ブルー 「まあねえ、有名なんだけど…」

ちょっとアクセスが悪いからね、と生徒会長の返し。

キース 「何なんだ、それは?」
ブルー 「車で行くなら、四駆が必須なんだよねえ…」
シロエ 「山なんですか?」
ブルー 「ピンポーン!」

もう思いっ切り山の上で、と言ってますけど。
四駆…?


2022/02/13 (Sun)



☆スキー場だった山


節分は七福神巡りでお寺へ、毎年恒例の行事なんですが。
シロエ君の説では厄が多い今年、他にも参拝したい所で。

サム  「山の上って、何かあったっけか?」
シロエ 「四駆が必須と言いましたよね…?」
ブルー 「そもそも、舗装道路自体が無いからねえ…」

山の麓で終わりなんだよ、と生徒会長。

ブルー 「七福神巡りで乗るバスの終点なんだけど?」
キース 「アレか、火伏せの神様か…!」

山の上にポツンとある神社だな、とキース君が打った手。

キース 「火伏せなら、火事を防いでくれるんだし…」
シロエ 「厄も防いでくれそうですけど、問題は…」

立地ですね、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「千メートル近い山ですよ、アレ」
ジョミー「アルテメシアの最高峰だよ…」
キース 「ついでに今年は、雪が多くてだな…」

上の方は常に白いんだが、とキース君も良くない顔色。

キース 「ただでも冬場は、山頂付近は根雪で、だ…」
ジョミー「アイゼンが要るって話もあるよね…」
ブルー 「そりゃまあ、昔はスキー場があったほどだし」
一同  「「「スキー場!?」」」

あんな所に誰が行くんだ、と一同、仰天。

シロエ 「あのですね…。舗装道路も無いようなトコ…」
サム  「誰がスキーを担いで行くかよ、最高峰だぜ?」
ブルー 「昔と言ったよ、自動車が普及する前で…」

荷車は牛が引いたら上等、と生徒会長が立てる人差し指。

ブルー 「そんな頃だし、スキー板くらい、誰だって…」
キース 「担いで登って当然だった、と?」
ブルー 「スキーをするような人間はね!」

当然、リフトもあるわけがない、とトドメの台詞。

ブルー 「そういう山でも、好きな人は好きで登るから」
キース 「スキー場が無い今でも、この冬場にか?」
ブルー 「日課で登る、ご高齢の人が多いんだけど?」
一同  「「「ご高齢…」」」
ブルー 「その皆さんに、君たちはさ…」

負けたいのかい、と真顔で言われましても。
冬山ですよ?


2022/02/14 (Mon)



☆プロたちの装備


節分はお寺で七福神巡り、毎年恒例のイベントですけど。
シロエ君の説では今年は厄が多め、他にも参拝な流れで。

キース 「負けたいのか、と簡単に言ってくれるがな…」
シロエ 「その人たちって、プロでしょう?」

あの山に登る件に関しては…、とシロエ君。

シロエ 「装備は完璧、アイゼンだってつけてますよ!」
ブルー 「服に関しては、今どきな人もいるけどさ…」

ヒートテックとか色々あるし、と生徒会長の言。

ブルー 「でも、アイゼンの方はどうかなあ…」
ジョミー「カンジキだとか言わないでよ?」
ブルー 「どっちかと言えば、草鞋か縄かな」

昔の滑り止めの王道、と恐ろしすぎる台詞が。

ブルー 「そういうのを靴に縛り付ければオッケー!」
シロエ 「靴って、普通の靴にですか?」
ブルー 「長靴でもいいし、スニーカーでも使えるよ?」
キース 「嘘だ、と言いたい所なんだが…」

その技は坊主も使うんだよな、とキース君も。

キース 「修行によっては、雪山登山もアリだから…」
シロエ 「草鞋や縄で滑り止めですか?」
キース 「そう聞いているな、あの業界では」
ブルー 「うん、現役の雪山装備だよね」

坊主の世界でも、あの山でも…、と生徒会長の笑み。

ブルー 「だから君たちも、負けずにチャレンジ!」
一同  「「「げっ!!!」」」
??? 「いいね、いいねえ、チャレンジ精神!」

これぞ人生、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「節分は雪山に登るんだって?」
キース 「いや、決まったわけではないんだが…!」

あくまで案の一つにすぎん、とキース君が張る予防線。

キース 「そもそも、其処に行くかどうかも…」
シロエ 「決まってませんし、先走らないで下さいよ」
Aブルー「そうかなあ? いいと思うんだけど…」
シロエ 「どの辺がいいと言うんです!」
Aブルー「もちろん、チャレンジ精神だってば!」

凄い装備で挑むんだろう、と決め付けですけど。
草鞋…?


2022/02/15 (Tue)





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☆一番に食べたい


小正月な15日の土曜日、生徒会長宅に来ている御一同様。
無病息災で厄除けな小豆粥の日、キース君にお勧めだとか。

Aブルー「ニューイヤーには、しっかり挨拶をね!」
ブルー 「ギリギリの日に来て、それを言うかな?」
Aブルー「もっと早くに来たかったけどさ…」

ハーレイの休暇の関係で…、とソルジャーの言い訳。

Aブルー「こっちの三連休の時にさ、ちょうど休みで!」
ブルー 「珍しいねえ、新年早々」
Aブルー「そうだろう? こんな嬉しいイベントをさ…」

パアにする手は無いからね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「今年も御利益をゲットしてたし、ガンガンと!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「除夜の鐘だよ、アレで流れた煩悩をさ…」

今年も集めに来たんだよね、とパチンとウインク。

Aブルー「お蔭で、ハーレイもビンビンで!」
ブルー 「その先、禁止!」

挨拶が済んだら帰りたまえ、と生徒会長、ピシャリと。

ブルー 「君のシャングリラも、とっくに日常だろう?」
Aブルー「だからこそだよ、こっちでのんびり!」

久しぶりにね、と悪びれない人。

Aブルー「もちろん、小豆粥も食べないと!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ゆっくりしていってね!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」

今年もよろしく、とソルジャー、頭をペコリ。

Aブルー「お菓子と御馳走、期待してるよ!」
ぶるぅ 「うん、頑張る!」

でも、その前に小豆粥だよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「みんなも、文句を言わずに食べてね!」
一同  「「「はーい!」」」

ソルジャーという厄が来ただけに、一同、真剣。

シロエ 「ぼくに、一番に頂けますか?」
サム  「なんだよ、俺だって一番がいいぜ!」
ジョミー「ぼくもだってば!」
マツカ 「あのぅ、ぼくも一番がいいんですけど…」
Aブルー「どうしたんだい、君たち、急に…?」

一番はキースだったんじゃあ、首を傾げてますけど。
今は状況が…。


2022/01/16 (Sun)



☆厄除けが欲しい


小正月は小豆粥の日、生徒会長宅に来ている面々ですけど。
其処へソルジャー登場でして、厄除けアイテムに人気集中。

シロエ 「キース先輩を優先している場合じゃないです!」
サム  「なんたって、厄除けなんだしよ…」
ジョミー「欲しくなるよね、一番にさ!」

キースは放置でいいんだってば、とジョミー君。

ジョミー「どうせ元から疫病仏だし、今更、どうにも…」
シロエ 「なりませんよね、どう考えても」
キース 「おい、お前たち…!」

新年早々、見捨てる気か、とキース君の怒号。

キース 「俺が黙っていると思って、好き勝手に…!」
シロエ 「仕方ないでしょう、厄が来たんですから!」
Aブルー「えっと…?」

厄って何さ、とソルジャー、キョロキョロ。

Aブルー「どの辺に厄が転がってるわけ?」
一同  「「「………」」」

自覚が無いのか、とソルジャーに集中する視線。

Aブルー「何さ、その目は?」
シロエ 「ぐるっと見てみて、分かりませんか?」
Aブルー「分からないけど…」

気になるよね、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「教えて欲しいな、厄って、何だい?」
シロエ 「いいですか? キース先輩が疫病仏で…」
Aブルー「うん、それは知ってる」
シロエ 「あなたとセットなんですけど?」

如来と菩薩で、とシロエ君、指をビシィ! と。

シロエ 「どっちがどっちか、忘れましたけど…」
サム  「キースが菩薩じゃなかったっけか?」
ブルー 「確かそうだね、格下だから」
Aブルー「格下って?」

何が格下、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「サイオンの格のことなのかな?」
ブルー 「ズバリ、厄を持ち込むクオリティだね!」

その君が来たから小豆粥が人気、と生徒会長。

ブルー 「みんな、厄から逃げたいんだよ」
Aブルー「なるほど、キースを押しのけて、と…」
ブルー 「その通り!」
Aブルー「あのねえ…!」

それは失礼すぎるだろう、とソルジャーの文句。
でもねえ…?


2022/01/17 (Mon)



☆厄除けに縋りたい


小正月は小豆粥を食べる日、無病息災で厄除けなアイテム。
生徒会長宅に集った面々、一番に食べようと騒いでまして。

Aブルー「キースを押しのけるのは、いいんだけどね…」
キース 「あんたまで言うか!」
Aブルー「君はどうでもいいんだよ。今は、ぼくの問題!」

厄除けしたいとは失礼な、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「なんでそういうことになるのさ、お客様に!」
シロエ 「ですから、キース先輩とセットでですね…」
サム  「疫病仏だって言ったじゃねえかよ」
ジョミー「しかも、キースより格上だよ?」

そんなのが来たら、誰だって避けるし、とジョミー君。

ジョミー「縁起物でも何でもいいから、縋りたいよ!」
サム  「うんうん、食ったら厄除けだしよ…」
シロエ 「ぶるぅ、ぼくに一番にくれますよね?」
ジョミー「ドサクサに何を言い出すのさ!」

ぼくが一番に食べるんだ、とジョミー君、前へ。

ジョミー「お椀を持って来ればいいんだよね?」
ぶるぅ 「そうだけど…。でも、シロエだって…」
サム  「俺も一番って言ってるじゃねえかよ!」
マツカ 「ぼくもお願いしてるんですけど…」

どうなるんでしょう、とマツカ君までが。

マツカ 「とにかく、キースより先にですね…」
サム  「食って厄除け、それに限るぜ!」
キース 「ちょっと待て!」

俺へのオススメだった筈だぞ、とキース君のツッコミが。

キース 「お前たちが文句を言っていた時に…」
ブルー 「確かにキースに勧めたね、うん」
キース 「ほら見ろ、ブルーもこう言っている!」

一番は俺の筈なんだ、とキース君、強気。

キース 「しかも、とびきりの厄が来たしな!」
Aブルー「君も大概、失礼だねえ!」

ぼくとはセットものだろう、とソルジャーの言。

Aブルー「どの辺が厄か、理解しかねるけど…」
キース 「俺の目で見ても、立派に厄だが?」
Aブルー「君が言うわけ?」

光栄だと思うべきだろう、と言ってますけど。
えっと…?


2022/01/18 (Tue)



☆斜めから来る人


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災だそうですけど。
生徒会長宅に集った面々、一番に食べようと大騒ぎでして。

Aブルー「いいかい、ぼくとセットなんだよ?」
キース 「それからして、既に迷惑なんだが!」
Aブルー「何故、迷惑とか言い出すのさ!」

おまけに立派な厄だなんて…、とソルジャー、不機嫌な顔。

Aブルー「其処は光栄だと思うべきだよ、ホントにね!」
キース 「どう転がったら、光栄なんだ!」
Aブルー「分からないかな、このぼくとセット!」

光栄だとしか言えないだろう、と威張り返る人。

Aブルー「サイオンは最強、しかも超絶美形なんだよ!」
シロエ 「それを自分で言いますか?」
Aブルー「外野は黙ってくれたまえ! でも、君もさ…」

最強で美形だと思うんだよね、とソルジャーの問い。

Aブルー「だからこそ、自分でどうこうと文句が…」
シロエ 「ええまあ、否定はしませんけど…」
Aブルー「ほらね、シロエも認めてるから!」

ぼくの価値を、とソルジャー、得意げ。

Aブルー「そういうぼくとセットだしねえ…」
キース 「だからと言って、俺にはだな…!」

何のメリットも無いわけだが、とキース君、拳をグッと。

キース 「あんたが来る度、盛大に被害を蒙るだけで!」
Aブルー「君が自分でやっている気がするけどね?」
キース 「うっ…!」

痛い所を突かれてしまって、口ごもるしかないキース君。

キース 「しかしだな…! ネタは、あんたが…!」
Aブルー「持ち込んでる、って?」
キース 「毎回、毎回、懲りもせずにな!」

しかも斜めから来やがって、とキース君の苦情が炸裂。

キース 「正面から来れば、まだ避けようもあるのに…!」
Aブルー「斜めに来るせいで、避けられないって?」
キース 「あんた、自分で、そう思わないか!?」
Aブルー「ぼくって、そんなに斜めかなあ…?」
キース 「斜めだろうが!」

厄除けでしか避けられないぞ、と叫んでますけど。
そうかも…?


2022/01/19 (Wed)



☆お客様が一番


小正月は小豆粥を食べる日、厄除けで無病息災なアイテム。
ソルジャーという厄が来ただけに、一番に食べたいわけで。

Aブルー「厄除けでしか避けられない、って?」
キース 「斜めすぎて、予測がつかないからな!」

此処に出て来る時もそうだ、とキース君の指摘。

キース 「いつ現れるか、誰にも全く読めないんだが!」
Aブルー「そうかなあ? ニューイヤーには、毎年必ず…」

来てる筈だよ、とソルジャーの反論。

Aブルー「なにしろ、年に一度のラッキーチャンス!」
ブルー 「その話だったら、もういいから!」
Aブルー「ダメダメ、きちんと聞いて確認!」

除夜の鐘で流れた煩悩ゲット! と突き上げる拳。

Aブルー「その報告をしに、絶対、来るって!」
キース 「だが、タイミングが謎だろうが!」

三連休がヤバイと思っていたぞ、とキース君。

キース 「なのに来なくて、今日になるとか…」
Aブルー「うーん…。だからって、厄と言われても…」

今回は何もやっていないし、とソルジャーが顎に当てる手。

Aブルー「小豆粥の邪魔をする気分でもないしねえ…」
シロエ 「そうなんですか?」
Aブルー「うん、御馳走にはなりたいけどさ」

せっかく来たから、食事もおやつも、と厚かましい人。

Aブルー「まずは厄除けのアイテムから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ じゃあ、お客様が一番だね!」
一同  「「「えっ!?」」」

そんな、と誰もがビックリ仰天。

シロエ 「なんで、その人が一番なんです!」
ぶるぅ 「んとんと…。お客様だから…」
キース 「その馬鹿野郎が厄だろうが!」

厄に厄除けを与えてどうする、とキース君のツッコミが。

キース 「猫に小判で、豚に真珠というヤツだぞ!」
シロエ 「そうですよ、もっと価値のある人に一番を…!」
Aブルー「誰が厄で、猫で豚だって?」
一同  「「「うっ…」」」
Aブルー「まさか、ぼくだとでも…?」

厄で猫で豚というのは…、と質問ですけど。
どうしろと…?


2022/01/20 (Thu)



☆正解はどっちだ


小正月は小豆粥を食べて無病息災、厄除けアイテムですが。
ソルジャーという厄が登場、一番に食べたい人が多発で…。

Aブルー「今の言い方だと、ぼくがそうだと聞こえるよ?」
シロエ 「き、気のせいです、誰も言ってません!」
Aブルー「そうかな、さっき、キースがハッキリ…」

ぼくが厄だと言ったけれど、とソルジャーの指摘。

Aブルー「厄に厄除けを与えてどうする、とも言ってさ…」
キース 「そ、それは確かに言ったんだが…」
Aブルー「でもって、与えると猫に小判で、豚に真珠で…」

意味がないって感じの言い方だったよ、と鋭い視線。

Aブルー「どう聞いたってさ、厄で猫で豚というのはさ…」
キース 「断じて、あんたのことではない!」

言葉の綾というヤツで…、とキース君、ワタワタ。

キース 「ついつい、口が滑ってしまって…」
Aブルー「そうなんだ?」
キース 「ああ、ウッカリと…」

心にもないことを言った、と焦ってますけど。

Aブルー「口が滑ったなら、それは本音と言わないかい?」
キース 「ち、違う!」
Aブルー「そうかな、そうだと思うけどなあ…?」

君たちは、これをどう思う、とソルジャーの問い。

Aブルー「キースが言ったのは、どっちだと思う?」
シロエ 「どっちとは、何のことですか?」
Aブルー「心にもないことか、本音かだよ!」

此処は正直に答えて欲しいね、と注文が。

Aブルー「こっちなんだ、と思う方に挙手!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「簡単だろう、言葉は不要!」

手を挙げるだけでいいんだから、とズズイと前へ。

Aブルー「心にもないことの方だ、と思う人!」
一同  「「「………」」」

どうするんだ、と顔を見合わせる御一同様。

Aブルー「いないってことかな、じゃあ、本音の方!」
一同  (((…こっちだけど…)))
Aブルー「あれっ、いないわけ?」
一同  「「「………」」」

正直に言ったらえらいことに、と沈黙ですけど。
さて…?


2022/01/21 (Fri)



☆正解を選んだら


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災の縁起物ですが。
ソルジャーという厄が登場、一番に食べたい人が多くて…。

Aブルー「どうしたんだい、誰も手を挙げないなんて…」
一同  (((ヤバすぎるし…!)))
Aブルー「どっちでもないっていうのは、ない筈でさ…」

絶対、どちらか片方だよね、とソルジャー、皆をジロリと。

Aブルー「それともアレかな、まさかキースを…」
シロエ 「処刑したいとは思ってません!」
Aブルー「誰が処刑って言ったんだい?」

おかしいねえ…、と首を傾げるソルジャー。

Aブルー「ぼくが言おうとしていたのはさ…」
シロエ 「はい、何でしょう?」
Aブルー「キースを庇っているんじゃあ、ってヤツで…」

どうやら当たっていそうだよね、とシロエ君を見詰める瞳。

Aブルー「本音の方が正解だけど、それを選んだら…」
シロエ 「…え、えっと……」
Aブルー「キースが処刑されかねないしねえ…」

それで誰一人、手を挙げなかったと…、と推測する人。

Aブルー「今のシロエの発言からして、それっぽいね?」
シロエ 「ち、違います!」
Aブルー「じゃあ、心にもないことだったと?」
シロエ 「そ、それは…」

詰まってしまったシロエ君でして、ソルジャー、ニヤリと。

Aブルー「語るに落ちるというパターンだねえ…」
シロエ 「えっ?」
Aブルー「今の質問で詰まるってことは、正解はさ…」

もう間違いなく本音だよね、とキッパリと。

Aブルー「つまりキースは、このぼくをさ…」
一同  (((ま、まずい…)))
Aブルー「厄で猫で豚だと断定した、と!」

言い訳なんかはさせないからね、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「新年早々、失礼すぎる発言なんだし…!」
シロエ 「ま、待って下さい、逆立ちは、もう充分で!」
Aブルー「えっ、逆立ち?」
一同  (((馬鹿…)))
Aブルー「なんで逆立ちが充分だと?」

話が全く見えないんだけど、と言ってますけど。
どうなる…?


2022/01/22 (Sat)



☆他の人に聞こう


小正月は小豆粥を食べて無病息災、厄除けだそうですけど。
ソルジャーという厄が登場、一番に食べたい人が多くて…。

Aブルー「逆立ちなんか、今日のキースはしてないよ?」
シロエ 「そ、そうですね…」

そうかもですね、とシロエ君、ワタワタと。

シロエ 「今の発言は忘れて下さい、先輩のとセットで!」
Aブルー「セットって、厄で猫で豚なヤツとかい?」
シロエ 「それです、それです!」

どうぞよろしく、と頭をペコリ。

シロエ 「小豆粥の順番は、ぼくより先でいいですから!」
Aブルー「そこまで低い姿勢で来られちゃうとさ…」
シロエ 「許して下さるわけですね?」
Aブルー「違うね、疑心暗鬼になっちゃうわけでさ…」

これは絶対、何かあるね、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「キースと逆立ちで、ぼくの知らない何かがさ」
シロエ 「いえ、気のせいです!」
Aブルー「どうなんだか…」

他の面子が気になるわけでね、と周囲をグルリと。

Aブルー「妙に静かだし、緊迫感が溢れてるしさ…」
シロエ 「そんな風に見えるだけですよ!」
Aブルー「じゃあ、そこの君!」

君だよ君、とソルジャーが指差すジョミー君。

ジョミー「は、はいっ!?」
Aブルー「ちょっと質問してもいいかな?」
ジョミー「ど、どうぞ何でも聞きやがって下さい!」
一同  (((おいおいおい…)))

敬語が変だぞ、と誰もが心でツッコミ。

Aブルー「ふうん…。聞きやがって下さい、ねえ…」
ジョミー「ま、間違えましたあ!」
Aブルー「それはいいけど、質問の答えは正直にね?」
ジョミー「合点です!」
一同  (((また変だし…)))

テンパってるよ、と心で溜息な御一同様。

Aブルー「時代劇かな、まあいいけどさ。でね…」
ジョミー「はい?」
Aブルー「キースは、逆立ちしていたのかな?」
ジョミー「暮れのパーティーで…!」
Aブルー「それだけかい?」

充分ってレベルだったかな、と言ってますけど。
えっと…?


2022/01/23 (Sun)



☆新年でリセット


小正月は小豆粥を食べて厄除け、来てしまったソルジャー。
もろに厄だけに避けたい人が多発した結果、ややこしい今。

Aブルー「暮れのパーティーって、クリスマスだろう?」
ジョミー「そうですけど…?」
Aブルー「確かに処刑で、逆立ちさせていたけどねえ…」

本当にあれで充分かな、と首を捻っているソルジャー。

Aブルー「除夜の鐘を鳴らして、年が明けてさ…」
ジョミー「はい…?」
Aブルー「色々とリセットされてると思うんだけど?」

この国の人の気風でさ、と別の世界の人ならではの発言。

Aブルー「なのに、今頃、充分だなんて…」
ジョミー「充分なんです!」
シロエ 「そうですよ、正月早々にですね…!」
Aブルー「今、なんて言った?」

もう一度、とソルジャー、シロエ君に注文を。

Aブルー「さあ、もう一回、繰り返して!」
シロエ 「な、何をですか…?」
Aブルー「正月を含む発言だよ、うん」

はい、元気よく! と見据える人。

Aブルー「そうですよ、って所からね!」
一同  (((…やばい…)))
シロエ 「そ、そうですよ…。え、えっと…」
Aブルー「余計な言葉は要らないから!」

正月の後は何だったかな、と赤い瞳に物騒な光が。

Aブルー「君が言わないなら、ぼくが言うけど?」
シロエ 「い、いえ…! 正月早々にですね…!」
Aブルー「オッケー、君たちは実に正直だよ、うん」

その様子だと、確実に何かあったね、とニヤリ。

Aブルー「厄で猫で豚発言なキースが、このお正月に…」
シロエ 「逆立ちなんか、していませんから!」
Aブルー「まだ逆立ちとは言ってないけど?」
シロエ 「あっ…!」

マズイ、とシロエ君が両手で押さえる自分の口。

Aブルー「なるほど、今のは失言だった、と…」
シロエ 「い、いえ、何でもありません…!」
Aブルー「口を押さえた辺りがねえ…」
シロエ 「いえ、あの、クシャミが…!」

出そうになったものですから、と苦しい言い訳。
通りますか…?


2022/01/24 (Mon)



☆風邪っぽいです


小正月は小豆粥で無病息災、厄除けなアイテムですけれど。
厄なソルジャーが登場しまして、誰が一番に食べるかで…。

Aブルー「クシャミって、もしかして風邪の引き始め?」
シロエ 「そうとも言うかもしれません…」
Aブルー「オッケー、それじゃシロエは下がって良し!」

改めてジョミーに質問するから、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「さあ、正直に答えたまえ! お正月に何が?」
ジョミー「お雑煮とおせちと、初詣です!」
Aブルー「このぼくを、厄で猫で豚だと言ったキースも?」
ジョミー「もちろんです!」

坊主は元日から忙しいんです、とジョミー君。

ジョミー「ぼくも頑張って手伝いました!」
Aブルー「逆立ちを?」
ジョミー「いえ、あの件は不幸な事故で!」
一同  (((やった…)))

喋っちゃったよ、と誰もが心の中でガクブル。

Aブルー「ふうん…。お正月に不幸な事故があった、と」
ジョミー「あっ…!」

ヤバすぎる、とジョミー君も両手で押さえた自分の口。

ジョミー「は、は、は……っくしょん!」
Aブルー「君も風邪かい? お大事に」
ジョミー「かたじけない!」
Aブルー「そこで時代劇になってる上に、不幸な事故ね…」

もう逆立ちで確定だよね、と大きく頷くソルジャー。

Aブルー「これは本人に聞くのが一番! キース?」
キース 「な、なんだ…?」
Aブルー「お正月に逆立ちしてたのかい?」
キース 「その馬鹿のせいでな!」

もうヤケだ、とキース君、ジョミー君に指をビシイ! と。

キース 「俺が渡した貼るカイロをだな…!」
ジョミー「ご、ごめんなさいーっ!」

殺さないで、とジョミー君の悲鳴。

ジョミー「あれは悪かったと思ってるから、お慈悲を…!」
キース 「やかましい! 貴様のお蔭で、こいつにまで!」
Aブルー「逆立ちがバレてしまった、と?」
キース 「そうだ、この馬鹿をブッ殺してだな…!」

冬の海に沈めてやりたいほどだ、と怒鳴ってますけど。
どうなる…?


2022/01/25 (Tue)



☆意気投合な二人


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災の縁起物ですが。
ソルジャーという厄が登場しまして、キース君がピンチで。

Aブルー「なんだか、ジョミーが昇格したねえ…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「キースが馬鹿とつける相手は、ずっとぼくでさ」

あの馬鹿と呼ばれて来たんだけれど、とソルジャーの言。

Aブルー「でもさ、今のを聞いたかい?ジョミーがさ…」
シロエ 「この馬鹿でしたね」
キース 「今の俺には、こいつも立派に厄だからな!」

よくも逆立ちをバラしやがって、とキース君、怒り心頭。

キース 「マツカ、車を手配してくれ!」
マツカ 「あ、あのですね…。まさか、ジョミーを…?」
キース 「海へ運んで、沈めるんだが!」

ドラム缶とコンクリートの手配も頼む、と怖い台詞が。

キース 「二度と浮かんで来られないよう、ガッチリと!」
サム  「コンクリート詰めにするのかよ?」
キース 「こいつに頼めば、バレないしな!」

サイオンで細工して貰おう、とソルジャーに視線を。

キース 「疫病仏同士、仲良くやっていこうじゃないか!」
Aブルー「いいけどさ…。厄で猫で豚な件の方は?」
キース 「俺が猫で、あんたが豚とかはどうだ?」
Aブルー「逆にしようよ、君が豚でさ」

それなら手伝ってあげてもいい、とソルジャーの案。

Aブルー「で、何処に沈めに行くんだい?」
キース 「そうだな、此処から近い海だと…」
ジョミー「ちょっと待ってよ!」

どうして、ぼくが処刑なわけ、とジョミー君、ガクブル。

ジョミー「キースが逆立ちするんじゃないの!?」
キース 「貴様、自分の立場が分かっているのか?」
ジョミー「正直に言っただけだってば!」

そりゃ失言かもしれないけれど、と震え上がる人。

ジョミー「だけど、シロエも同罪でさ…!」
キース 「そうだったか?」
Aブルー「シロエは未遂だと思うけれどね?」
キース 「だろう?」

どうしようか、と視線を交わす疫病仏ですけど。
さて…?


2022/01/26 (Wed)



☆沈めに行くなら


小正月は小豆粥を食べて無病息災、厄除けアイテムですが。
ソルジャーという厄が来まして、キース君と手を組んだ今。

Aブルー「沈めに行くのは、ジョミーだけにしようよ」
キース 「二人も沈めるは面倒だから、というわけだな?」
Aブルー「ピンポーン!」

サイオンで細工も手間がかかるし、とソルジャー、即答。

Aブルー「未遂のシロエは、次の機会があればってことで」
キース 「そうだな、次もありそうだしな」
シロエ 「き、気を付けますから、今回は保留で…!」
キース 「ああ、恩赦ということにしておく」

その代わり、小豆粥の順番を俺に譲れ、とキース君。

キース 「お前より先に食っていい、という権利をだ…」
シロエ 「あげます、あげます、差し上げますって!」

ですから、命だけはどうか…、とシロエ君、必死の命乞い。

シロエ 「まだ死にたくはないんですよ!」
キース 「よし。では、ジョミーを沈めるということで…」
Aブルー「何処がいいかな、お勧めの海は?」
ブルー 「距離から言うとさ、南の方の大きな港が…」

近いんだけど、と生徒会長が顎に当てる手。

ブルー 「沈める場所の定番だけど、どっちかと言えば…」
Aブルー「他にいい場所があるのかい?」
ブルー 「今の時期だと、北の海はカニの季節なんだよ」

ブランド蟹が獲れる場所もあってね、と生徒会長。

ブルー 「車を出すなら、帰りは朝の漁港に寄ってさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 獲れたてのカニを買うんだね!」
ブルー 「そう! そして、ぶるぅに頼めば、美味しく…」
Aブルー「カニ尽くしだ、と!」

それでいこう、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「ジョミーはトランクに詰めて行って、と…」
キース 「俺とマツカと、ぶるぅと、あんたと…」
ブルー 「ぼくも行こうかな、楽しそうだし」
Aブルー「ドライブがてら、沈めに行こう!」
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」

ぼくの命はカニ以下なわけ、と悲鳴ですけど。
漁港ですか…。


2022/01/27 (Thu)



☆カニが喜びます


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災アイテムですが。
食べる順番から話がズレて、ソルジャーとキース君が結託。

ジョミー「ぼくを海に沈めて、他のみんなはブランド蟹!?」
Aブルー「何か問題でもあるのかな?」
ジョミー「酷すぎるってば、カニ以下だなんて!」
キース 「お前の場合は、自分で招いた災難だろうが!」

正月早々、俺に厄まで寄越したしな、とキース君の睨み。

キース 「黙って海に沈んでいやがれ、カニも喜ぶ!」
シロエ 「どうしてカニが喜ぶんです?」
キース 「とびきり上等なエサが来るしな!」

カニは人肉がお好みらしいぞ、とキース君、ニヤニヤ。

キース 「聞いた話だが、中華料理の本場では、だ…」
サム  「人肉をエサにするのかよ?」
キース 「結果論だが、そういう効果があるらしい」

ずっと昔の話だがな…、とキース君の解説が。

キース 「戦争があった年のカニは、美味だったそうだ」
シロエ 「戦争ですか?」
キース 「ああ。川まで血に染まる勢いだしな…」

もちろん人肉もダイレクトに…、と大真面目。

キース 「それを食ったカニが太って、肉の方もだ…」
ブルー 「美味しかったという話だねえ…」

本当かどうかは知らないけどね、と生徒会長も。

ブルー 「というわけだし、ジョミーを海に沈めるとさ…」
Aブルー「美味しいカニが出来上がるんだね!」

その頃に、また買いに行こうよ、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「朝の漁港で、ジョミーの肉で太ったカニを!」
ブルー 「まあ、共食いにはならないよね、うん」
シロエ 「カニが間に入ってますしね」

マネーロンダリングみたいな感じで、とシロエ君。

シロエ 「ジョミー先輩を食べていたって、カニの肉ですし…」
サム  「うん、人肉にはならねえしよ…」
Aブルー「そうなると、コンクリートに詰めるよりはさ…」
キース 「簀巻きの方が良さそうだな」

カニが食いやすい方にしないと、と言ってますけど。
簀巻きだと…?


2022/01/28 (Fri)



☆漁業権も欲しい


厄除けの小豆粥を食べる日ですけど、話は恐ろしい方向へ。
ソルジャーとキース君が結託、ジョミー君を海に沈めるとか。

Aブルー「コンクリート詰めだと、カニには歯が立たないしね」
キース 「ああ。簀巻きにするのが一番だ」
シロエ 「網で巻くのもいいかもですよ」

でもって、海の中に吊るしておけば…、とシロエ君が横から。

シロエ 「こう、カニが食べやすい深さと地形をですね…」
サム  「調べておいて、ピンポイントで投げ込むのな?」
シロエ 「そうです、そうです、ついでに目印の浮きとかも…」

つけておいたら便利ですよ、とシロエ君、やる気満々。

シロエ 「そしたら確実に、ジョミー先輩を食べたカニが…」
スウェナ「獲れるってわけね、網をおろせば」
シロエ 「ええ。いいアイデアだと思いませんか?」
キース 「最高だ。そうなってくると、漁船の手配も要るな」

漁業権とかも欲しいところだ、とキース君、マツカ君に視線を。

キース 「その辺の手配も出来るか、マツカ?」
マツカ 「もちろんです。漁協にも顔が利きますしね」
Aブルー「じゃあ、決まり! 今すぐ出発でもいいくらいだよ!」
ぶるぅ 「んとんと、その前に、小豆粥は?」

縁起物だし、食べなくっちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「一番に食べるの、誰にすればいい?」
ジョミー「それ、ぼくで!」

でないと本気で殺されるから、とジョミー君の悲鳴が。

ジョミー「縁起物でも何でもいいから、誰か助けて!」
キース 「助けが来ると思うのか、お前?」
Aブルー「甘いね、実に甘いよ、君は!」

命乞いより、小豆粥に頼るようでは…、とソルジャーの冷笑。

Aブルー「何でもするから、命だけはとか、定番だろう?」
ジョミー「それで助かりそうにないから、小豆粥だよ!」
キース 「なるほど、自分の状況はよく分かっている、と」
ジョミー「このままじゃ死ぬ、ってことくらいはね!」


小豆粥でも縋りたいよ、と叫んでますけど。
効きますか…?


2022/01/29 (Sat)



☆分けるのが嫌なら


小豆粥を食べて厄除けな小正月、恐ろしい計画が進行中で。
キース君とソルジャーが結託、ジョミー君をカニ用のエサに。

ジョミー「命乞いしても無駄なんだったら、厄除けだってば!」
キース 「確かに、死ぬのも厄の一種ではあるな」
Aブルー「なかなか斬新な発想だよねえ、小豆粥かあ…」

それで死なない方に行くかな、と首を傾げるソルジャー。

Aブルー「そんなに有難いアイテムだったら、一番はさ…」
ブルー 「君が欲しいって?」
Aブルー「当たり前だよ、ぼくの命は特に大切なんだから!」

ジョミーとは比較にならないよね、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「ジョミーが死んでも、困る人は家族くらいだし…」
シロエ 「一応、ぼくたちもカウントして貰えますか?」

腐っても友達なんですよ、とシロエ君の言。

シロエ 「ですから、多少は悲しいですし、困りもします」
Aブルー「カニのエサにするんじゃなかったっけ?」
シロエ 「ちゃんと、一応、と言いました!」

それとこれとは別件です、とキッパリと。

シロエ 「ジョミー先輩の命も、その程度には大事ですから!」
Aブルー「でもねえ、ぼくの命の場合は、仲間全員のさ…」

命がかかっているわけで…、とソルジャーも真剣。

Aブルー「そういう命を守るためにも、小豆粥を一番に!」
ジョミー「ぼくの命はどうでもいいわけ!?」
Aブルー「カニのエサは、黙って食われたまえ!」

小豆粥を食べたら沈めに出発、と突き上げる拳。

Aブルー「ぶるぅ、一番のお粥を、ぼくにね!」
ぶるぅ 「えっとね…。ジョミーも可哀想だから…」

二人で仲良く分けてくれる、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「嫌なら、拳で勝負でいいけど」
Aブルー「拳?」

ぼくにジョミーと殴り合えと…、とソルジャー、ポカーン。

Aブルー「勝つに決まっているだろう!」
ぶるぅ 「サイオン抜きでも?」
Aブルー「えっ、抜きで?」

それはちょっと…、と詰まってますけど。
どうなる…?


2022/01/30 (Sun)



☆拳で一発勝負


小正月は小豆粥を食べて厄除け、けれど恐ろしい展開な今。
ソルジャーとキース君が結託、ジョミー君の命が風前の灯。

Aブルー「サイオン抜きだと、厳しすぎる気が…」
キース 「あんた、ジョミーに敵わないのか?」
Aブルー「これでも虚弱なミュウだよ、ぼくは!」

ジョミーとは体質が違うんだよね、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「本気のジョミーに殴られた場合、死ぬ恐れもさ…」
ジョミー「そこまで酷くする気はないけど、ぼくも命が…」

かかっているから手加減は無しで、とジョミー君の返し。

ジョミー「ぶるぅ、一発勝負か、時間制限か、どっち?」
ぶるぅ 「んとんと…。一発だけど、殴り合いじゃなくって…」
シロエ 「違うんですか?」
ぶるぅ 「そうなの、二人でジャンケンなの!」

勝った方が一番に小豆粥だよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「でもでも、サイオン抜きでやってね!」
Aブルー「困るから!」
キース 「何故だ、普通にジャンケンなんだぞ?」
Aブルー「それで負けたら、ぼくの立場が無いじゃないか!」

これでも不敗なんだからね、とソルジャー、真剣。

Aブルー「たかがジャンケンで敗北なんて、とんでもない!」
サム  「勝てばいいだけの話じゃねえかよ」
Aブルー「サイオン抜きだと、負ける可能性もあるんだし!」

そんな勝負は困るんだよ、と既に逃げ腰。

Aブルー「八百長で勝たせてくれないかな?」
ジョミー「いいけど、カニのエサはチャラにしてくれる?」
Aブルー「するよ、するから、ここは勝たせて!」

君さえグーを出してくれたら…、とソルジャーの注文。

Aブルー「ぼくがパーを出して、一番ゲット!」
ジョミー「オッケー、それじゃ…」

ジャンケーン、と掛け声、一瞬でついた八百長勝負。

Aブルー「やったね、一番に小豆粥!」
シロエ 「いいんですけどね、カニが残念ですよ…」
キース 「まったくだ…」

シーズンなのに、と嘆く面々ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2022/01/31 (Mon)





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☆元日から仕事


あけましておめでとうございます。今年も元老寺なお正月。
修正会に出席したシャン学メンバー、爆睡中ですけれど…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう!」
一同  (((…もう朝?)))
ぶるぅ 「起床、起床ーっ!」

元気に廊下を跳ねてゆくお子様、起きるしかない展開で。

シロエ 「おはようございます…」
サム  「マジで眠いぜ…」
スウェナ「雪の中で除夜の鐘でしょ、それから本堂で…」
ジョミー「正座で法要だったもんねえ…」

もっと寝ていたい、と誰もが眠そうな顔。

マツカ 「でも、起きないとキースが来ますよ」
キース 「もう来ているが?」

来い、山門で初日の出だ、と法衣の副住職が登場。

キース 「遅れたら、親父にどやされるぞ」
一同  「「「はーい…」」」

仕方ない、と雪が積もった境内を歩いて、山門へ。

アドス 「お揃いですな。じきに初日が昇りますぞ」
イライザ「二礼二拍手一礼ですよ」
一同  「「「はいっ!」」」

昇る朝日にパンパン柏手、深々とお辞儀。

アドス 「それでは皆さん、庫裏の方へどうぞ」
ぶるぅ 「わぁーい、お雑煮!」
イライザ「おせちも沢山ありますからね」
一同  「「「やったーっ!」」」

暖房の効いた座敷に通され、揃って新年の挨拶から。

アドス 「皆さん、あけましておめでとうございます」
一同  「「「おめでとうございまーす!」」」
アドス 「では、お屠蘇を。まずは銀青様から」
ブルー 「ありがとう。今年もよろしく」

生徒会長、お屠蘇をクイッと、続いて他の面々も。

イライザ「さあ、お雑煮と、おせちですよ」
アドス 「今年も和洋中と取り揃えました」

お雑煮が配られ、豪華おせちもドッサリと。

ジョミー「やったね、どれから食べようかな?」
キース 「仕事に差し支えない程度にな」
ジョミー「えっ?」
キース 「檀家さんの初詣だ!」
ジョミー「あー…」

食い過ぎたら働けないからな、と副住職の釘。
元日から仕事…。


2022/01/01 (Sat)



☆初詣の心構え


今年も元老寺で新年を迎えたシャン学メンバー、おせち中。
けれどジョミー君には、この後、仕事があるのだそうで…。

キース 「いいか、キリキリ働くんだぞ」
アドス 「一年の計は元旦にあり、と申しますからな」
サム  「俺も精一杯、頑張ります!」
アドス 「流石はサム殿、いい心がけでいらっしゃる」

銀青様の弟子はダテではないですな、とアドス和尚、絶賛。

アドス 「ジョミー殿の働きにも期待しておりますぞ」
ジョミー「期待してくれなくていいです、其処は」
アドス 「いやいやいや…。そう謙遜をなさらずに」

存分に働いて頂ければ、と言って、立ち上がるアドス和尚。

アドス 「では、初詣の支度がありますので、失礼して…」
ブルー 「じゃあ、ぼくたちは勝手にやらせて貰うよ」
キース 「俺は、ジョミーたちを連れて後で行くから」

こいつらは着替えも必要だし、とキース君、副住職モード。

キース 「初詣の心構えもして貰わないと…」
アドス 「そうじゃな、わしは本堂で待つとしようか」

炬燵の電源も入れないと…、とアドス和尚は本堂の方へ。

シロエ 「行っちゃいましたね、お正月から忙しそうです」
イライザ「私も、裏方のお仕事がありますから…」

皆さんはどうぞごゆっくり、とイライザさんも退場。

スウェナ「ジョミーたちも、そろそろ行くんでしょ?」
ジョミー「行きたくないって!」
キース 「貴様、元日からサボる気か!」

たるんでるぞ、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「初詣の心構えはどうした!」
ジョミー「ぼくが行きたいのは、普通のヤツだよ!」
キース 「普通?」
ジョミー「アルテメシア大神宮とか!」

お参りをして、露店で食べて…、とジョミー君。

ジョミー「おみくじを引いたり、色々とさ…」
キース 「坊主の初詣は、寺と相場が決まっている!」
ジョミー「檀家さんは、一般人だけど?」
キース 「やかましい!」

信心深い皆さんだぞ、と怒鳴ってますけど。
一般人ですよね?


2022/01/02 (Sun)



☆普通は神社です


元老寺で元日なシャン学メンバー、おせちに舌鼓ですけど。
ジョミー君とサム君は、檀家さんの初詣のお手伝いとかで。

キース 「まずはお寺へ、と来て下さるのが檀家さんで!」
ジョミー「でもさ、それって、普通じゃないし…」
キース 「どの辺がだ!」
ジョミー「お寺へ一番に行くってトコだよ、変だってば」

此処は露店も何も無いよ、とジョミー君が眺める境内の方。

ジョミー「お寺によっては、露店が出るよね?」
シロエ 「そう言われれば、そうかもですね」
ブルー 「あるねえ、初詣で賑わう所なんかだと」

駐車場なんかも満杯でさ、と生徒会長の相槌。

ブルー 「アルテメシアには、有名どころは無いけどね」
ジョミー「うん。だから普通は、神社に出掛けて…」

初詣をして露店でB級グルメ、とジョミー君。

ジョミー「檀家さんだって、そっちが好きだと思うよ」
キース 「何が言いたい!?」
ジョミー「強制イベントになっているんじゃないの?」

元老寺の初詣は…、とジョミー君が傾げてみせる首。

ジョミー「来ないと、ヤバイことになるとか…」
キース 「そんなことはない!」
ジョミー「……本当に?」

絶対に無いと言い切れるわけ、とジョミー君も譲らず。

ジョミー「来なかった人は、不利になるとか…」
キース 「どうして、そういう発想になる!」

馬鹿か貴様は、とキース君の怒声。

キース 「頭が沸いているとしか思えんぞ!」
サム  「沸いてるんでねえの?」

お屠蘇で酔っ払っているとかよ…、とサム君の指摘。

サム  「放り出して、酔いを醒ましてやれよ」
キース 「そうだな、庭に叩き出すか」
ジョミー「ちょっと待った!」

そんなことをしていいのかな、とジョミー君、ニヤリ。

ジョミー「キースだってさ、言えた立場じゃないと思うよ」
キース 「何の話だ!」
ジョミー「去年のイベント、詰みまくってたよね?」
キース 「うっ…」

それを言うか、とグッと詰まった副住職。
詰んでましたねえ…?


2022/01/03 (Mon)



☆アイデアを出すな


元老寺で元日なシャン学メンバー、豪華なおせちに大満足。
けれどジョミー君とサム君は、檀家さんの初詣に動員で…。

ジョミー「ぼくにどうこう文句な前にさ、キースもさ…」
シロエ 「口が災いを呼びまくるのは確かですよね」

確かに間違ってはいません、とシロエ君、ピシャリ。

シロエ 「ジョミー先輩を叩き出すのは、ちょっと…」
キース 「しかし、親父がうるさいんだ!」

こいつを引っ張って行かないと…、と副住職。

キース 「元日は本堂で手伝いをする、と決まってるしな」
サム  「そうだぜ、期待されてるんだしよ…」

雪の庭に放り出されるよりは、本堂だろ、とサム君も。

サム  「しっかり勤めりゃ、後はゆっくり出来るしよ」
ジョミー「そうかな、逆立ちよりはマシかな…」
ブルー 「逆立ちで手伝えとは、誰も言ってないしね」
キース 「おい、お前たち…!」

親父の前でソレを言うなよ、とキース君の眉間に皺が。

キース 「罰のメニューに追加されたら、悲劇なんだ!」
サム  「あー…。罰礼の代わりに逆立ちな?」
ブルー 「いいかもねえ…。逆立ちで写経をするとかさ」
キース 「言わないでくれ…!」

頼むから親父にアイデアを出すな、とキース君、必死。

キース 「ジョミーはともかく、ブルーが言ったら…」
ジョミー「即、採用は間違いないよね」

嫌なら、ぼくに貼るカイロを…、とジョミー君。

キース 「はあ?」
ジョミー「カイロだってば、ほら、ぼくの役目は…」

檀家さんの下足番だしさ、とジョミー君が指差す外。

ジョミー「この雪の中で、本堂の外で待機だよ?」
シロエ 「冷えますもんねえ…」
ジョミー「うん。せめて貼るカイロくらいはさ…」

コッソリくれてもいいと思う、とジョミー君の言。

ジョミー「そしたら、逆立ちの件は黙るよ」
サム  「でもよ、キースがヤバイんでねえの?」
キース 「俺もカイロは禁止だからな…」

持ち出すのは危険すぎるんだが、と副住職。
どうなる…?


2022/01/04 (Tue)



☆貼るカイロは駄目


元老寺で元日な面々ですけど、僧籍な人には初詣のお仕事。
ジョミー君とサム君も対象でして、雪の中でもお仕事で…。

サム  「やっぱ、カイロは禁止だよなあ…?」
キース 「考えてもみろ、あの親父だぞ?」

貼るカイロが許されると思うのか、とキース君の渋面。

キース 「第一、本山での修行の時にも、暖房なんぞは…」
シロエ 「火鉢しか無かったんですよね?」
キース 「あまつさえ、外気が吹きっ晒しの場所でな…!」

あれは暖房とは言えなかった、とキース君が竦める肩。

キース 「お蔭で、みんな霜焼けでだな…!」
シロエ 「そうでしたっけ…」
キース 「ジョミーも、いずれは行く道なんだぞ」

一日くらい我慢しろ、とジョミー君をギロリと。

キース 「いや、半日ほどの間に過ぎん」
ジョミー「逆立ちだって、多分、半日は無いよ?」
キース 「はあ?」
ジョミー「アドス和尚が出す罰だってば」

逆立ちで写経するってヤツ、とジョミー君。

ジョミー「せいぜい半時間くらいじゃないかと…」
サム  「あー…。倒れちまっても困るだろうしよ…」
スウェナ「半日なんかは、やらせないわよね?」
ブルー 「虐待は逮捕されるからねえ…」

それとも傷害の方だろうか、と生徒会長が傾げる首。

ブルー 「実の息子に逆立ちをさせて、救急車だと…」
シロエ 「確実に事情を聞かれますよね?」
ブルー 「警察官にね!」

だから早めにやめると思う、と生徒会長も半時間説を支持。

ブルー 「半時間ほどなら、大丈夫だろう?」
キース 「そういう問題になるのか、コレは!?」
ジョミー「ぼくが黙っていないとさ…」

逆立ちだけど、半時間ならいいのかな、と言い募る人。

ジョミー「それとも、ぼくに貼るカイロをさ…」
キース 「プレゼントするために、持ち出せと?」
ジョミー「まあ、どっちでもいいけどね」
キース 「くっそぉ、足元を見やがって…!」

しかし、カイロを持ち出すのも…、と唸ってますけど。
どうすると…?


2022/01/05 (Wed)



☆カイロさえあれば


元老寺で迎えた元日ですけど、僧籍な人に課されたノルマ。
檀家さんの初詣のお手伝い、ジョミー君たちが対象でして。

ジョミー「貼るカイロ、家に無いとか言わないよね?」
キース 「親父が愛用しているから、ある」
シロエ 「アドス和尚は、いいんですか?」
キース 「ここだけの話、さっきも貼っていたと思うぞ」

初日の出を拝みに出ていた時だ、とキース君。

キース 「あの寒さだしな、親父なら、絶対…」
シロエ 「キース先輩は、どうだったんです?」
キース 「貼っていたわけがないだろう!」

親父にバレたら瞬殺だぞ、と肩をブルッと。

キース 「しかし親父は好きな時に貼るし、おふくろも…」
ジョミー「使ってるんだね?」
キース 「俺には、うるさく言うくせにな!」
ジョミー「それなら、1個くらい余計に減っていてもさ…」

分からないよね、とジョミー君が指差す襖の方。

ジョミー「初詣は手伝うから、カイロ、持って来てよ」
キース 「持って来ないと、逆立ちの件を喋るんだな?」
ジョミー「そうだよ、キースは凄い、ってね!」

逆立ちで写経が出来るかも、って、とニッコリと。

ジョミー「アドス和尚が、それを聞いてさ…」
サム  「罰に活用するかどうかは、お任せってことな?」
ジョミー「うん。ぼくはキースを褒めるだけ!」

罰に使えとは言わないから、と笑顔で脅しを。

ジョミー「で、どうするわけ?」
キース 「仕方ない…」

行って来る、と姿を消して、直ぐ戻って来た副住職。

キース 「ほら、好きに使え!」
ジョミー「ありがとう、見えない所に貼るよ!」
キース 「頼むから、落としてくれるなよ?」

落ちたら親父に見咎められる、と視線がマジ。

キース 「いいな、そうなれば俺が怒鳴られるんだ!」
ジョミー「分かってるって!」
キース 「では、行くぞ。サムもだ」
サム  「おう!」
ジョミー「行って来るねーっ!」

カイロさえあれば頑張れるよ、と本堂へ出発。
御苦労様です…。


2022/01/06 (Thu)



☆カイロがあっても


元老寺で元日な面々ですけど、僧籍な人には本堂で仕事が。
檀家さんの初詣のお手伝い、ジョミー君とサム君が出発で。

シロエ 「ジョミー先輩、大丈夫でしょうか?」
マツカ 「貼るカイロがあっても、この雪ですしね…」
スウェナ「昼間なのに、積もって来てるわよ」

これは寒いわ、とスウェナちゃんが眺める窓の外。

スウェナ「法衣で、本堂の外で下足番でしょ?」
ブルー 「サムとは交代出来ないからねえ…」

所作が全くなってないから、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「檀家さんに失礼があったら、大変だしさ…」
シロエ 「ある意味、自業自得ですよね」
マツカ 「サムと違って、やる気がありませんからね」
ブルー 「そういうこと! 寒くても、外で頑張るしか…」

ないんだよね、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「貼るカイロも、1個だけしか無いしさ…」
スウェナ「風邪を引かないといいわね、ホントに」
ぶるぅ 「そだね、差し入れしたいけど…」

叱られちゃうし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「あったかい甘酒とか、あげたいよね…」
シロエ 「でも、バレたら大惨事は確実ですし…」
ぶるぅ 「仕方ないよね…」

お仕事が終わるまでは、と良い子も気の毒がる状況。

ぶるぅ 「アドス和尚は、怖いもん…」
マツカ 「敵に回したくはないキャラですね」
シロエ 「マツカ先輩が、それを言いますか?」

先輩の本気モードも怖いですよ、とシロエ君。

シロエ 「どっちが強いか、気になるトコです」
マツカ 「アドス和尚には敵いませんよ」

専門用語で来られると…、と正論が。

マツカ 「とても太刀打ち出来ませんしね」
一同  「「「あー…」」」

そうだっけ、と一同、ガックリ。

シロエ 「夢の対決は無理ですか…」
ブルー 「そうなるね。初詣もそろそろ終わる頃かな?」
アドス 「この、たわけがーっ!!」
一同  「「「え?」」」

なんだ、と顔を見合わせる御一同様。
アドス和尚ですよね…?


2022/01/07 (Fri)



☆カイロがバレた人


元老寺で迎えた元日ですけど、僧籍な人には初詣のお仕事。
昼間でも雪が積もる寒さの中で、本堂の外で下足番もアリ。

シロエ 「今の声、アドス和尚ですよね?」
マツカ 「たわけ、と聞こえた気がしますけど…」
ブルー 「誰か、やらかしちゃったかな?」

ヘマを、と一同、本堂の方へ視線を向けて聞き耳。

スウェナ「もしかして、カイロがバレたかしらね?」
シロエ 「そうなると、ジョミー先輩でしょうか?」
マツカ 「恐らく、そうだと思いますけど…」

どうなんでしょう、とマツカ君も心配そうな顔。

マツカ 「見に行った方がいいんでしょうか?」
ブルー 「そうだね、ちょっと廊下に出てみて様子を…」

ヤバそうだったら止めに入ろう、と生徒会長、廊下へと。

ブルー 「えっと、此処からだと、本堂は…。あっ?」
アドス 「詫びはどうしたぁーっ!!」
ジョミー「ひぃぃっ!」

本堂の縁側から、雪の積もった庭へ転がり落ちた人影。

ジョミー「ご、ごめんなさい、ごめんなさいーっ!」
アドス 「カイロを落とすなど、言語道断!」

おまけに檀家さんの前で、とアドス和尚、縁側に仁王立ち。

アドス 「親切に拾って下さっていたが、愚か者めが!」
ジョミー「す、すみません、反省してます…!」

見えない所に貼ったんですが、とジョミー君、土下座。

ジョミー「気を付けるように、言われてたのに…!」
アドス 「なんじゃと?」
ジョミー「落としたりしたら、終わりだから、って…!」
アドス 「当たり前じゃろうが!」

たわけ者めが、と怒鳴って、ハッと何かに気付いたようで。

アドス 「ちょっと待て、誰が言ったんじゃ?」
ジョミー「そ、それは…」

ジョミー君、本堂の方を見上げまして。

ジョミー「喋ったら、逆立ちになるかもで…」
アドス 「そんな罰は、ワシは出しておらんが?」
ジョミー「で、ですよね、やっぱり…」
一同  (((馬鹿…)))

それは詰むヤツ、と顔を見合わせる御一同様。
どうなる…?


2022/01/08 (Sat)



☆カイロがバレたら


元老寺での元日、僧籍な人は檀家さんの初詣のお手伝いが。
本堂の外で下足番なジョミー君、貼るカイロで出掛けて…。

アドス 「カイロを落としたら終わりで、逆立ちじゃと?」
ジョミー「そ、そうなるかも、っていう話で…!」
アドス 「ほう…。ワシが逆立ちをさせるんじゃな?」

ジョミー殿に、とアドス和尚の確認が。

アドス 「まあ、罰礼の作法も出来ておらんし…」
ジョミー「ち、違うんです、ぼくじゃなくって…!」
アドス 「ジョミー殿ではない、と…?」
一同  (((うわわ…)))

えらいことに、と一同、ガクブル。

シロエ 「これ、キース先輩が詰む流れですよね?」
マツカ 「そうなりますね…」

せっかくカイロを渡したのに、とマツカ君、溜息。

マツカ 「結局、ジョミーが喋るんですよ」
スウェナ「天網恢恢、ってヤツかしらねえ…?」
シロエ 「いえ、脅されたのはキース先輩ですし…」

どうなんでしょう、と眺める間に、アドス和尚も熟考で。

アドス 「ジョミー殿に、ちょっと質問なんじゃが…」
ジョミー「は、はいっ?」
アドス 「カイロを落とすのは、ジョミー殿でじゃな…」

終わるのもジョミー殿じゃろう、と縁側から見下ろす人。

アドス 「なのに、逆立ちは別の誰かが、と…?」
ジョミー「あっ…!」

マズイ、とジョミー君が押さえる自分の口。

ジョミー「い、いえ、今のは忘れて下さい!」
アドス 「そうはいかんな、こう、正直に…」

キリキリと答えて頂きたい、とアドス和尚の鬼の睨みが。

アドス 「ジョミー殿が落としたカイロは、じゃ…」
ジョミー「はい…?」
アドス 「私物か、うちの備品か、どっちじゃ?」

正直に、と縁側から乗り出すようにズズイと。

アドス 「隠すと、ためにならんのじゃが…?」
ジョミー「そ、それは…」
アドス 「どっちじゃと?」
ジョミー「此処のです!」
一同  (((終わった…)))

キースの人生、と誰もが真っ青ですけど。
詰みましたかねえ…。


2022/01/09 (Sun)



☆手に入れた場所は


元老寺での元日、檀家さんの初詣も終わったわけですけど。
ジョミー君がカイロを落として、それが悲劇の始まりで…。

アドス 「うちの寺の備品、ということじゃな?」
ジョミー「そ、そうなんです…」
アドス 「なるほど…。では、もう一つ、質問じゃが…」

何処でカイロを手に入れたんじゃ、とアドス和尚。

アドス 「目につく場所には、置いていないわけでな…」
ジョミー「は、はい…?」
アドス 「盗み出したのか、それとも誰かが…」

手引きをしたと、とアドス和尚の鋭いツッコミ。

アドス 「盗んだのなら、普通に犯罪になるんじゃが…」
ジョミー「ひぃぃっ!」
アドス 「どうやら、手引きをした者が…」

いるような気が…、とアドス和尚が顎に当てる手。

アドス 「そしてカイロを落とした場合は、そいつが…」
一同  (((ヤバイ…)))
アドス 「ワシに逆立ちさせられる、と?」
ジョミー「い、いえ…! え、えっと、いえ、えっと…」

ジョミー君、雪が積もってゆく庭でワタワタ。

ジョミー「そ、そうじゃなくって、えっと、えっと…!」
アドス 「語るに落ちる、というヤツじゃな」

犯人は其処じゃ! と、アドス和尚、クルリと方向転換。

アドス 「キース、カイロは、お前じゃろう!」
キース 「えっ…!」
アドス 「他に考えられんのじゃが…?」

イライザが渡すとは思えんしな、と詰め寄る人。

アドス 「その上、ジョミー殿に口止めした、と…!」
キース 「ち、違う…!」
アドス 「何処が違うんじゃ、ジョミー殿は、じゃ…」

喋ったら終わりと言っていたぞ、と揚げ足をサッと。

アドス 「つまり、お前が脅したんじゃ!」
キース 「なんでそうなる!」

俺は脅された方なんだぞ、とキース君も必死。

キース 「ジョミーが喋ってしまったら…!」
アドス 「なに、他に何かあると…?」
キース 「うっ…!」
一同  (((やった…)))

また失言か、と誰もが肩をガックリと。
首を締めましたね?


2022/01/10 (Mon)



☆罰礼の代わりに


元老寺での元日、檀家さんの初詣は無事に終了ですけれど。
ジョミー君が張るカイロを落として、キース君がピンチで。

アドス 「ジョミー殿が喋ったら、何が起きると?」
キース 「いや、何でもない…!」
アドス 「違うじゃろう、お前が逆立ちじゃろうが!」

どんな取り引きかは知らんがな、とアドス和尚の睨みが。

アドス 「そしてカイロを渡したのは、ズバリお前じゃ!」
キース 「そ、それは…!」
アドス 「否定は出来ん筈じゃがな?」

今の流れでは…、とキース君をギロリと。

アドス 「まあいい、お前のやるべきことは、じゃ…」
キース 「罰礼百回、やってくる!」
アドス 「いや、毎回それでは芸が無いしのう…」

お正月から御本尊様を煩わせるのも…、と指差す庫裏。

アドス 「庫裏の廊下で逆立ちじゃ!」
一同  (((げっ!)))

キース君もグッと詰まって、泣きそうな顔。

キース 「ま、まさか、逆立ちで写経をしろと…?」
アドス 「ほほう…。ジョミー殿、そうだったと?」
ジョミー「い、いえ、えっと、えっとですね…!」
アドス 「どうやら間違いないようじゃな」

そうするがいい、とピシャリ。

アドス 「左手で逆立ち、右手で写経じゃ!」
キース 「そんな…!」
アドス 「ワシも鬼ではないからのう…」

休憩は適宜、取っていいぞ、とアドス和尚。

アドス 「では、座敷の前の廊下で頑張るように」
キース 「お、親父…!」
アドス 「写し終わったら、皆さんと過ごしてかまわん」

さあ来い、と視線を向けた先には、皆がいるわけで。

アドス 「おお、これは皆様、お揃いで…」
ブルー 「まあねえ、騒ぎが聞こえたからさ」

写経だってね、と生徒会長、ジョミー君も庭から帰還で。

ブルー 「ジョミーの罪は問わないのかな?」
アドス 「犯人は、せがれですからな!」
キース 「違うんだが!」
アドス 「お前しかおらんわ!」

カイロを盗み出したじゃろうが、と怒りの形相。
其処ですか…。


2022/01/11 (Tue)



☆監視をよろしく


元老寺での元日、檀家さんの初詣は無事に終わりましたが。
ジョミー君が貼るカイロを落として、キース君がピンチに。

アドス 「そもそも、寒いからと貼るカイロをじゃな…」
キース 「俺が使ったわけではない!」

アレはジョミーが…、とキース君の反論。

キース 「雪の中で下足番は辛い、と俺を脅して…!」
アドス 「そうかもしれんが、脅されるのは、じゃ…」

後ろ暗い所があるからじゃろうが、とアドス和尚の指摘。

アドス 「つまり、元から、何かをやらかしていて…」
キース 「誓って、何もやっていないが!」
アドス 「一事が万事、と言うじゃろうが!」

現にカイロを盗み出したし…、と仁王立ち。

アドス 「つべこべ言わずに、サッサと写経をせんか!」
キース 「そ、そんな…!」
アドス 「しかし、法衣では裾が乱れて見苦しくなるし…」

ジャージに着替えてやるように、と指をビシイ! と。

アドス 「というわけで、銀青様にお願いが…」
ブルー 「なんだい?」
アドス 「せがれがサボッて手を抜かないように…」

監視して頂ければ嬉しいのですが、と恐ろしい申し出。

アドス 「ワシは、明日も檀家さんの初詣がですな…」
ブルー 「続くから、色々忙しいんだね?」
アドス 「はい。ですので、時々、せがれの様子を…」

スマホに送って頂けますかな、と鬼の注文。

アドス 「動画でも、写真でも、其処はお任せしますので」
ブルー 「オッケー、逆立ちの様子を、だね?」
アドス 「普通に座って写経では、こう、当たり前で…」
ブルー 「罰としては軽すぎる、って思うよねえ…」

分かった、と生徒会長、コクリと。

ブルー 「ちゃんと見張って、5分おきに送信するよ」
アドス 「有難うございます。では、皆さんは宴の方を…」
キース 「俺だけ逆立ちしていろと?」
アドス 「終わったら、フリーじゃ。ではな」
キース 「あんまりだ…!」

せめて罰礼か普通に写経、と叫んでますけど。
無理っぽい気が…。


2022/01/12 (Wed)



☆逆立ちを肴に


元老寺でのお正月、元日からキース君に下った恐ろしい罰。
庫裏の廊下で逆立ちで写経、しかも生徒会長の監視つきで。

キース 「親父、頼むから減刑してくれ、この通りだ!」
シロエ 「あのぅ…。もう姿が見えませんけどね?」
ブルー 「早く始めれば早く済むしさ、ほら、着替えて!」

ジャージでやれと言われただろう、と生徒会長の催促が。

ブルー 「5分おきに送信する約束だしさ…」
ジョミー「早くしないと、サボリ認定されるよ?」
キース 「誰のせいだと思ってやがる!」
シロエ 「でも、先輩が自分で言ったんですよ?」

逆立ちで写経する件は、とシロエ君の冷たい言葉。

シロエ 「ジョミー先輩は、無罪放免になりましたし…」
サム  「蒸し返したら、不利になるんでねえの?」
スウェナ「そうよね、写経が倍になるとか…」
キース 「やめてくれ…!」

そんなのは嫌だ、とジャージに着替えて来たキース君。

キース 「…墨を磨るのも、逆立ちだろうか?」
ブルー 「そうなるだろうねえ…」
キース 「くっそぉ…!」

やってやる、とジャージで逆立ち、磨り始めた墨。

シロエ 「流石ですねえ、凄いスキルですよ」
ブルー 「よし、この光景を送信、っと…」

後は5分おきに撮影だよね、と生徒会長。

ブルー 「面白いから、此処の襖は開けておいてさ…」
サム  「キースを肴に宴会なのな?」
キース 「他人事だと思いやがって!」
ぶるぅ 「んとんと、差し入れくらいするけど…」

逆立ちしたまま食べられるの、と良い子の質問。

ぶるぅ 「それなら御馳走、持って来るよ?」
キース 「いや、そのコースは拷問だ…!」

確実に死ぬ、とキース君の悲鳴。

キース 「俺に構わず、そっちは好きにやってくれ!」
ジョミー「他人事でいいんだ?」
キース 「死ぬよりはマシだ!」
ブルー 「オッケー、それじゃ宴会続行!」
一同  「「「わぁーい!」」」

食べるぞ、と賑やかに宴会な面々ですけど。
キース君は逆立ち…。


2022/01/13 (Thu)



☆今年は気を付けて


元老寺でお正月ですけど、元日からキース君に下された罰。
庫裏の廊下で逆立ちで写経、生徒会長が監視するわけで。

ジョミー「今年のおせちも、ホントに美味しいよね!」
サム  「和洋中、どれもハズレがねえよな」
シロエ 「ええ。会長がVIPだからこそですよねえ…」

キース先輩のお客なだけでは無理でしょう、とシロエ君。

シロエ 「下手をしたら、今頃は放り出されてますよ」
マツカ 「そうかもですね、キースがあの有様では…」
スウェナ「惨めよねえ…」

元日から逆立ちで写経だなんて、とスウェナちゃんの溜息。

スウェナ「まだ半分も写せてないわよ?」
ブルー 「1時間では済まないだろうね」

さて…、とスマホで撮影、アドス和尚に手早く送信。

ブルー 「まあ、ぼくたちは楽しくやろうよ」
シロエ 「会長、そのデータはどうするんです?」

まさか残すとか…、とシロエ君の問い。

シロエ 「でもって、後々、脅しの種に…」
ブルー 「大丈夫、ぼくは其処まで鬼じゃないから」

ちゃんと消すよ、と生徒会長、廊下の方にも声掛けを。

ブルー 「だから安心して写経したまえ」
キース 「そ、そうか…」

恩に着る、と写経を続ける人。

ジョミー「アドス和尚も厳しいよねえ…」
サム  「お前がカイロを落としたせいだぜ?」
ジョミー「細かいことはいいんだってば!」
ブルー 「うん、元老寺ではアドス和尚が法律だしね」

無罪だったら、問題無し! と銀青様もジョミー君を支持。

ブルー 「というわけで、楽しくやろうよ!」
ぶるぅ 「お正月だもんね!」
シロエ 「会長、5分経ちました」
ブルー 「おっと…!」

送信、送信…、とスマホで撮影されるキース君。

キース 「くっそぉ、なんで俺だけが…!」
ブルー 「一年の計は元旦にありだよ、今年こそはさ…」
シロエ 「言動に気を付けて下さいね?」
キース 「もう身に染みて分かっている!」

今年こそは、と呻きながらの写経ですけど。
さて、今年は…?


2022/01/14 (Fri)



☆厄除けに小豆粥


お正月が終わった後は、成人の日で三連休になるのが今年。
平穏無事に遊びまくって、迎えた小正月な15日ですけど。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日は小豆粥だよ!」
ジョミー「えっ、せっかく遊びに来たのに、お粥って…」
サム  「土曜日なんだぜ、もっと、こう…」

ゴージャスによ、とサム君も相槌な生徒会長宅での休日。

サム  「お粥でも色々あるじゃねえかよ、中華とか…」
シロエ 「アワビ粥なんかも美味しいですよね」
ジョミー「うん、そういうのを期待なんだけど…」
ぶるぅ 「えとえと、でもね…」

小正月は小豆粥の日だし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「縁起物なの、厄除けで無病息災なの!」
ブルー 「そうだよ、特にお勧めしたい人もいるしね」

若干一名、と生徒会長の視線がキース君に。

ブルー 「君は、しっかり食べておいた方が…」
スウェナ「どうかしら? キースがババを引いた場合は…」
シロエ 「ぼくたちが助かりますからねえ…」
マツカ 「確かに、去年はそうでしたね」

その傾向が顕著でした、と御曹司も。

マツカ 「今年も、元日にジョミーが助かっていますし…」
サム  「キースには、食わせねえ方がいいんでねえの?」
キース 「おい、お前たち…!」

何もかも俺に押し付ける気か、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「ぶるぅ、俺に一番に小豆粥をくれ!」
ぶるぅ 「順番なんかは、関係無いと思うけど…」
??? 「だよねえ、それに厄除けなんかをしたってさ…」

無駄だろうね、とソルジャー(Aブルー)登場。

Aブルー「あけましておめでとう! 今日までだよね」
ブルー 「ギリギリセーフって所かな」

お正月飾りは今日でおしまい、と生徒会長。

ブルー 「小豆粥を食べに来たのかい?」
Aブルー「それとニューイヤーの挨拶にね!」
ブルー 「ご丁寧に、どうも」
Aブルー「今年も、いい年にしたいからねえ…」

挨拶は大事だと思う、と言ってますけど。
迷惑なのでは…?


2022/01/15 (Sat)





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