☆早くも年の瀬
ソルジャーとキャプテンまでが加わっていた鍋パーティー。
勤労感謝の日から1週間ほど日が経ちまして、今日からいよいよ12月で。
キース 「早いもんだな、今年も残り1ヶ月なのか」
ブルー 「大晦日はやっぱり君の家だよね、除夜の鐘だけは撞かないと」
キース 「今年も撞いてくれるのか? それは親父が喜びそうだ」
ブルー 「ほら、弟子が二人もいるからさ…。よろしく頼むよ」
ジョミー「ちょ、ちょっと! ぼくも行くわけ!?」
サム 「今更だろうが、毎年みんなで行ってるんだぜ?」
ジョミー「で、でも……」
ブルー 「お正月の坊主宣言かい? 誰も真面目に覚えちゃいないよ」
キース 「そうだな、親父も忘れているしな」
ジョミー「…それ、ホント?」
キース 「言わなかったら大丈夫だろう、肉まん騒動の一つや二つ」
ジョミー「よ、よかったぁ…。それならいいや」
ホッと息をつくジョミー君。
御本尊様の前で肉まんを食べた、と叱られたのは今年のお正月です。
シロエ 「あれは大騒ぎでしたもんねえ、精進料理なオチでしたけど」
ぶるぅ 「だって、精進料理だもん! お肉もどきは基本だもん!」
スウェナ「でも、あのお料理は凄かったわ。美味しかったし」
ブルー 「じゃあ、今年のクリスマス・パーティーはアレにする?」
ジョミー「それってパーティー料理じゃないし!」
サム 「うんうん、ドカンと派手じゃねえとな」
シロエ 「今日みたいなのも却下ですよね」
マツカ 「お好み焼きパーティーですからね…」
土曜日とあって生徒会長の家でお好み焼きパーティーの真っ最中。
同じパーティーでもクリスマスはやはり別格で。
ブルー 「ドカンと派手ねえ…。鍋パーティーもダメなのかな?」
キース 「鍋はケチがついたばかりだろうが!」
ブルー 「おや。美味しいって喜んで食べてたじゃないか」
キース 「…教頭先生を放置してな…」
勤労感謝の日の究極の味噌ちゃんこ鍋。
教頭先生、鼻血を出して倒れてしまわれたんですよね…。
2012/12/01 (Sat)
☆クリスマスと鍋
クリスマス・パーティーの料理は何にするか、と始まった気の早い話。
鍋はケチがついたばかりだからダメだ、とキース君が主張しております。
ブルー 「ハーレイを放置したって言われてもねえ…。自己責任だし」
ジョミー「そうなるわけ? 鼻血の元はニンニクだよ?」
シロエ 「会長がドカンと入れなかったら大丈夫だったと思うんですが」
ブルー 「まさか。なんでニンニクで鼻血が出るのさ」
キース 「しかしだな…。暑いと言っておられたじゃないか」
ぶるぅ 「ニンニクのお鍋は温まるもん!」
だけど鼻血は出ないよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
生徒会長も頷きまして。
ブルー 「ぶるぅが正しい。ハーレイの鼻血は別件だ」
シロエ 「そりゃあ…。煽った人はいましたけれど…」
マツカ 「でも元凶はニンニクですよ?」
ブルー 「ちょっとムラムラしてくる程度で元凶扱いされてもさ…」
キース 「だが、あいつらは盛り上がっていたぞ」
ブルー 「いい夫婦だから当然だろう? 何かと言えば特別休暇だ」
サム 「あー…。なんか、しょっちゅう取ってるよな」
スウェナ「そうねえ、あの日も休暇中だったわね」
ブルー 「そんな連中に煽られたのが鼻血の原因! ニンニクは無縁!」
ジョミー「…だったらパーティーは鍋になるとか?」
シロエ 「クリスマス・パーティーに鍋ですか…」
キース 「ケチがついたって話はともかく、地味すぎないか?」
サム 「鍋だもんなあ…」
それじゃ大人の忘年会だ、という声が上がっておりますが。
ブルー 「誰が普通の鍋って言った? 鍋にも色々あるんだよ」
ぶるぅ 「えとえと…。チーズ・フォンデュも鍋だよね?」
ブルー 「鍋の内だろうね。エスニック風っていうのも楽しいし」
キース 「そう来たか…。まあ、鍋でもいいかもしれないな」
ブルー 「そもそも坊主はクリスマスとは無縁じゃないか」
キース 「それを言うなぁ!」
お坊さんの世界にクリスマスは無し。
キース君も無縁でしたよねえ…。
2012/12/02 (Sun)
☆クリスマスは地味に
パーティー料理の話が逸れて向かった先はキース君。
お坊さんの世界にクリスマスは無く、キース君の場合は特に厳しくて…。
ブルー 「サンタクロースお断りな路線だったんだよねえ、元老寺は」
シロエ 「クリスマスには門の結界を二重にしてたと聞きましたしね」
ジョミー「でもさ、お陰でキース、去年は得をしたじゃない」
サム 「うんうん、サンタクロースの橇で空中散歩だもんな」
キース 「あれは悪目立ちしたと言うんだ!」
スウェナ「そうかしら? なかなか出来ない経験だわ」
マツカ 「子供なら誰でもやりたいですよね」
キース 「俺は普通に高校生だ! 大学だって卒業したんだ!」
ブルー 「ふうん? だったら坊主に徹してクリスマス無しで」
シロエ 「そういう年もありましたっけね、クリスマスでも修行中な」
ジョミー「住職の資格を取るヤツだよね? 璃慕恩院の」
ブルー 「そうだよ、だからいずれは君も行くんだ」
ジョミー「やだよ、クリスマスがパアになるなんて!」
キース 「ブルーの弟子のくせにガタガタ言うな!」
ブルー 「じゃあ、副住職なキースはクリスマス無しだ」
キース 「待て、それとこれとは別件で!」
クリスマス・パーティーは別物なんだ、とキース君は叫びましたが。
ブルー 「だけどサンタクロースの橇に乗るのは嫌なんだろう?」
キース 「俺が言うのはパーティーの方で、サンタじゃない!」
ブルー 「うーん…。まあいいけどね、法衣でやろうってわけじゃなし」
サム 「それは流石に湿っぽいぜ」
シロエ 「とにかくパーティーには参加するんですよね、キース先輩」
キース 「当然だろうが! 内輪なら喜んで参加する!」
ジョミー「そっか、内輪ってことは今年は何もしなくていいんだ?」
ブルー 「学校を巻き込むヤツは大変だしねえ、内輪にしようよ」
今年は普通にパーティーだけ、と生徒会長。
去年みたいな馬小屋セットでチャリティーとかは無いようです。
ビジュアル的には地味なクリスマスかも…?
2012/12/03 (Mon)
☆内輪でクリスマス
シャングリラ学園を巻き込んでの大騒ぎだった去年のクリスマス。
今年は普通に内輪のパーティーにしよう、と生徒会長は申しております。
ブルー 「どうせクリスマスはパーティーだしねえ、ぶるぅの誕生日の」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クリスマス・イブもパーティーだもん!」
キース 「それでやっぱり鍋になるのか?」
ブルー 「発言権があると思うのかい? 外されそうだったくせに」
ジョミー「キースはどうでもいいんだけどさ、鍋よりかはさ…」
サム 「丸ごとのチキンとか、ターキーだよな」
スウェナ「クリスマスっぽいのがいいわよね」
ブルー 「チーズ・フォンデュなら問題ないよ?」
シロエ 「会長…。思いっ切り鍋にこだわってますね」
ブルー 「揚げ足を取るのは好きなんだ。まあ、料理は色々考えようよ」
マツカ 「イブまでには時間がありますしね」
キース 「去年みたいに妙な練習も要らないからな」
ジョミー「練習もアレだけど、寒かったもんねえ、馬小屋セット…」
雪まで降ったし、と肩を竦めるジョミー君。
馬小屋セットではマリア役をやっていたわけですが。
??? 「そうか、今年は暇なんだ?」
全員 「「「!!?」」」
バッと振り返った先にはソルジャー(会話表記はAブルー)が。
ブルー 「何さ、いきなり!」
Aブルー「御挨拶だねえ、帰り道に寄っただけだけど」
ブルー 「帰り道?」
Aブルー「うん。ノルディの所に行って来たんだ」
ブルー 「ランチに付き合ってきたのかい? それとも、お茶かな」
Aブルー「両方だよ。ちょっとお願いしたかったから」
ブルー 「…あまり聞きたくないんだけど…」
Aブルー「特別休暇の過ごし方を相談しに行ったんだ」
ブルー 「ちょ、ちょっと! それってノルディと過ごすわけ!?」
Aブルー「どうしてそういう発想になるかな、既婚者相手に」
ブルー 「君ならやりかねないんだよ!」
エロドクターに特別休暇の件で相談。
ソルジャーは何を考えているのでしょうか…?
2012/12/04 (Tue)
☆休暇とクリスマス
特別休暇の過ごし方について、ノルディに相談に来たというソルジャー。
ノルディと言えばエロドクターなだけに、ロクな話ではなさそうです。
ブルー 「なんでノルディに相談なのさ! どういうつもりで!」
Aブルー「こっちの世界のクリスマスってヤツも魅力的だから」
ブルー 「…それでノルディと食事するとか、ディナーショーとか?」
Aブルー「ぼくは既婚者だって言った筈だけど?」
ブルー 「だったら何も相談することないだろう!」
Aブルー「ところがあるんだな、ぼくの大事なスポンサーだしね」
教頭先生が貢ぐ相手は生徒会長、ソルジャーに貢ぐのはエロドクター。
遊び人だけに報われなくても気にしない上に、お金持ちで。
Aブルー「クリスマスはぼくのシャングリラでもパーティーなんだ」
ブルー 「知ってるさ。毎年、それが終わったら来るもんね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も一緒にパーティーしようね!」
Aブルー「それはもちろん。でも、その前に特別休暇!」
ブルー 「…サッパリ話が見えないんだけど…」
Aブルー「クリスマス・イブの前に休暇を取るわけ。22日と23日」
ブルー 「えっ?」
Aブルー「分からないかな、22日の夜はこっちでお泊まり!」
ぼくのハーレイと一緒にね、とソルジャーは嬉しそうでございます。
Aブルー「こっちの世界じゃ連休だろ? クリスマス気分も盛り上がる」
ブルー 「そうか、ノルディにホテルを予約させたんだ?」
キース 「ついでにディナーもついてそうだな」
Aブルー「ぼくもそのつもりだったんだけどさ…」
ジョミー「何か予定が狂ったわけ?」
Aブルー「ホテルよりも凄いことになっちゃった」
全員 「「「は?」」」
Aブルー「別荘を貸してくれるらしいよ、使用人つきで」
全員 「「「別荘!?」」」
Aブルー「うん、雪がたっぷり積もるんだってさ」
ホワイト・クリスマスっぽいだろう、とソルジャーは御機嫌。
ソルジャー夫妻に別荘を貸すとは、エロドクターも太っ腹ですねえ…。
2012/12/05 (Wed)
☆特別休暇は別荘で
クリスマス直前にソルジャーは特別休暇を取るそうで。
キャプテンと二人で過ごすという場所、エロドクターの別荘らしいです。
ブルー 「別荘でホワイト・クリスマスねえ…。まあ、いいけどさ」
Aブルー「凄いだろ? クリスマスツリーもイルミネーションもつく」
ブルー 「それは良かったね。じゃ、そういうことで」
早く帰れ、と生徒会長は手をヒラヒラと振っておりますが。
Aブルー「ちょっと待ってよ、せっかく寄り道してるのに…」
ブルー 「おやつならもう食べただろう! 足りなかったとか?」
Aブルー「いや、そうじゃなくて」
ブルー 「ぶるぅ、持ち帰り用を用意して。お土産が欲しいそうだ」
ぶるぅ 「オッケー!」
Aブルー「違うってば! ぶるぅ、ぼくはお土産が欲しいわけじゃない」
ぶるぅ 「あれっ、そうなの?」
Aブルー「ハーレイは甘いものは苦手だからね」
ついでに「ぶるぅ」にお土産というのも勿体ないそうでございます。
手間暇かけたお菓子も一口でペロリがソルジャーの世界の「ぶるぅ」で。
Aブルー「だからお土産は要らないんだよ。それよりもさ…」
ブルー 「ノルディの話なら断るからね!」
Aブルー「うーん…。まるで無関係ってことはないかな」
ブルー 「じゃあ、却下」
Aブルー「最後まで聞いてからでもいいだろう! たかが別荘の話だし」
ブルー 「生憎とぼくはノルディの別荘に興味は無いんだ」
Aブルー「そう言わずに。…今年のクリスマス前は暇みたいだから」
ブルー 「君とハーレイの別荘ライフに付き合うつもりは無いけれど?」
Aブルー「付き合えとまでは言っていないよ。ただ、ちょっと…」
ブルー 「…ちょっと?」
Aブルー「ぼくたちの休暇に華ってヤツを添えて欲しくて」
全員 「「「華?」」」
Aブルー「そう、ホワイト・クリスマスを更に華やかに!」
思い切り盛り上げて欲しいんだけど、とソルジャーの瞳がキラキラと。
ソルジャーとキャプテンの別荘ライフに華を添えろとは、これ如何に?
2012/12/06 (Thu)
☆盛り上げ役を所望
22日はエロドクターの別荘にお泊まりなソルジャー夫妻。
ホワイト・クリスマス気分に華を添えてほしい、と言い出しましたが…。
ブルー 「華って何さ?」
Aブルー「文字通りだよ、ぼくとハーレイの別荘ライフの盛り上げ役!」
キース 「まさか俺たちまで別荘に呼ぶ気じゃないだろうな?」
シロエ 「それは無いでしょう、そもそも別荘の場所を知りませんよ」
Aブルー「えーっと…。マツカの山の別荘から近いようだよ?」
マツカ 「らしいですね。父から聞いたことがあります」
サム 「だったら思い切り遠いじゃねえかよ、関係ねえな」
Aブルー「距離はどうとでもなるだろう? ブルーとぶるぅなら一瞬だ」
ブルー 「本気で来いと言ってるわけ? ぼくたちに?」
Aブルー「現地に来ないでどうやって華を添える気なのさ?」
ブルー 「みんなでカンパして花束だとか、プレゼントとか…」
Aブルー「ぼくに花束で盛り上がれと? ハーレイだっているんだよ?」
花束を貰うならハーレイからだ、とソルジャーは決めつけておりまして。
Aブルー「記念日に花を贈るというのはパートナーの役目だと思うんだ」
ブルー 「だったら、ぼくたちに何を求めてるわけ?」
キース 「この寒いのに雪の別荘地でどうしろと言うんだ、俺たちに?」
ジョミー「雪かきとか?」
マツカ 「雪かきなら専門の人がいますよ、管理人さんの仕事です」
シロエ 「使用人つきだって言ってますから、料理も必要無いですね」
サム 「やっぱり関係ねえじゃねえかよ、俺たちは」
Aブルー「分かってないねえ、盛り上げ役だよ?」
ブルー 「まるで見当がつかないってば、それだけじゃ!」
Aブルー「うーん…。アルテメシアじゃメジャーじゃないとか?」
ブルー 「何が?」
Aブルー「クリスマス・イブのキャロリング!」
全員 「「「きゃろりんぐ?」」」
なんだそれは、と軽くパニックに陥っている人もいるようで。
ソルジャーが求めるキャロリングとやら、あまり聞かないモノですねえ?
2012/12/07 (Fri)
☆クリスマスの行事
ソルジャーとキャプテンの別荘ライフに必要だという盛り上げ役。
キャロリングだとか言われましても、初耳な面子が多めでございまして。
サム 「きゃろりんぐ…って、美味いのかよ?」
ジョミー「キャラメルみたいな感じかな?」
スウェナ「雪の上に飴を流して固める遊びがあるらしいわよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ あれ、楽しいよね!」
キース 「そういう面子を希望なのか、あんたは?」
Aブルー「…ひょっとして、キースも知らないわけ?」
キース 「きゃろりんぐ…とかいうヤツか? 初めて聞いたが」
Aブルー「おかしいなぁ…。ノルディは普通に話してたのに」
シロエ 「何をです?」
Aブルー「キャロリングだよ。別荘地のクリスマスのオプションだって」
キース 「オプションだと? マツカ、お前は知ってたか?」
マツカ 「そういえば前に一度だけ…」
サム 「どんなのだよ?」
マツカ 「イブの夜に子供たちが回って来ました。歌を歌いながら」
一同 「「「歌?」」」
マツカ 「ええ、クリスマス・キャロルですよ」
Aブルー「そうそう、それ、それ。それがキャロリング!」
それをやりに来て欲しいんだけど、とソルジャーはニコニコ顔でして。
Aブルー「ノルディは手配しておくって言ってたけどさ」
ブルー 「だったらそれで充分だろう!」
Aブルー「うーん…。割増料金を出すらしいけど、子供たちだよ?」
イブの夜にも仕事があるのに別の日に一軒だけというのは可哀相だ、と
言われてみればそんな気も…。
Aブルー「雪の降る夜に一ヶ所だけでキャロリングはねえ…」
ジョミー「割増料金の額にもよると思うんだけど」
Aブルー「ダメダメ、バイト料が目当てじゃ興ざめだ」
ブルー 「元々そういう行事だろう? 別荘地でやってるんだから」
Aブルー「そりゃそうだけど…。同じ見るなら心が痛まない方がいい」
ここは一発、根っから暇人な面子にしたい、というソルジャー。
シャン学メンバー、雪の別荘地でキャロリングですか?
2012/12/08 (Sat)
☆暇ならキャロリング
ソルジャーとキャプテンが泊まるエロドクターの別荘。
そこへ来てキャロリングをやれ、と言われてしまったシャン学メンバー。
ブルー 「子供たちが可哀相はともかく、暇人って何さ!」
Aブルー「だって今年のクリスマス前は暇なんだろう?」
去年みたいな馬小屋セットはやらないんだし、とソルジャーは強気。
Aブルー「あれに比べればマシだと思うよ、キャロリングは」
ブルー 「なんで君たちの休暇に華を添えなきゃいけないんだか…」
キース 「いっそ托鉢に行ってやろうか? 念仏はいいぞ」
サム 「歌うよりかはお念仏だよな、キャロルってロクに知らねえし」
ブルー 「いいねえ、嫌がらせに托鉢コースで行こうか」
ジョミー「待ってよ、なんでクリスマス前に托鉢なわけ?」
シロエ 「ぼくも嫌ですよ、キース先輩たちだけで行って下さい」
Aブルー「誰が托鉢を頼むんだって? 頼みたいのはキャロリング!」
ブルー 「お断りだよ、そんな義理は無い」
Aブルー「ふうん? SD体制の下で苦労しているぼくなのに?」
全員 「「「……うっ……」」」
Aブルー「やっともぎ取った特別休暇で、とても楽しみにしてるのに…」
ブルー 「分かったよ、やればいいんだろう!」
Aブルー「本当かい? 嬉しいな、ワクワクしてきたよ」
SD体制云々というのはソルジャーの必殺技でして。
無理を通したい時に持ち出してくる魔法の呪文でございます。
Aブルー「ノルディにはキャロリングはキャンセルでいいと言っとこう」
ブルー 「…好きにしたら?」
Aブルー「でね、遠路はるばる来てくれるからにはクオリティ高めで」
全員 「「「クオリティ高め?」」」
Aブルー「当然だろう? 歌のレベルも服装もね」
全員 「「「は?」」」
Aブルー「歌が下手だとブチ壊しだ。ついでに衣装の方もよろしく」
キャロリングっぽく聖歌隊風の衣装で頼む、と言い出したソルジャー。
似合わなさそうな面子もいますが、それでも聖歌隊風の格好をしろと…?
2012/12/09 (Sun)
☆坊主とキャロリング
ソルジャーとキャプテンの特別休暇を盛り上げるために、キャロリング。
雪の別荘地まで出掛けるだけでも大変なのに…。
キース 「誰が聖歌隊風の衣装だ、誰が!」
Aブルー「君も含めて、そこの全員。ぶるぅは可愛くなりそうだね」
キース 「俺は坊主だ! クリスマスとは関係ないんだ!」
Aブルー「だけどクリスマスくらい、宗教の壁を越えなくちゃ」
君のお父さんもそうだったろう、と古い話を持ち出すソルジャー。
Aブルー「確か宗派の青年会の慰問でサンタクロースに扮したとか」
キース 「あれは恵まれない子供たちのためで、娯楽じゃない!」
Aブルー「その子供たちよりも酷い目に遭ったけどねえ、ぼくたちは」
キース 「く、くっそぉ…」
ジョミー「無理だよ、勝てるわけないってば。諦めたら?」
キース 「お前は去年がマリアだしな。聖歌隊の方がマシなんだろう?」
ジョミー「あっ、分かる? 女装に比べたら楽勝、楽勝」
Aブルー「だよねえ、女装しろとは言ってないんだ。たかが聖歌隊!」
白いガウンでキメてきてくれ、とソルジャーは至極ご機嫌で。
Aブルー「歌の方も頑張って練習してよ? 綺麗にハモると嬉しいな」
キース 「声明だったらいくらでも綺麗にハモッてやるが」
Aブルー「…しょうみょう…って、何さ?」
キース 「知らんのか? お経に節をつけたヤツでな、歌に近いぞ」
ブルー 「コンサートもあったりするんだけどね?」
シロエ 「コンサートですか?」
ブルー 「雅楽とか三味線とか、ジャズピアノなんかと組んだりするよ」
サム 「なんかすげえな、聖歌隊より派手そうだぜ」
キース 「そうだろう? 声明で行くのもいいと思うが」
Aブルー「いくら派手でも、お経はちょっと…」
ブルー 「衣装も思い切り派手になるけど? キンキラキンの袈裟で」
Aブルー「クリスマス気分が台無しだってば!」
聖歌隊の衣装でクリスマス・キャロルを歌ってくれ、と言われましても。
この面々では相当に無理があるのでは…。
2012/12/10 (Mon)
☆キャロリング、決定
キャロリングよりも声明がいい、というキース君の提案はあえなく却下。
ソルジャーの希望は何処までもクリスマスなキャロリングです。
Aブルー「聖歌隊の衣装ってヤツはね、着ればそれなりに様になるのさ」
サム 「そ、そうかぁ? なんか俺には似合わねえ気が…」
Aブルー「大丈夫だってば、ぼくが保証する」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、頑張って服を作るね!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅ。これで衣装はバッチリだ」
歌も衣装に負けないように、とソルジャーは思い切り仕切っております。
Aブルー「綺麗な歌声を期待してるよ。今日から毎日練習だね」
キース 「ちょっと待て! なんでそこまで!」
Aブルー「だって、今年は暇なんだろう? 外で練習するわけじゃなし」
ジョミー「そ、そりゃあ去年は寒かったけどさ、でもさ…」
シロエ 「歌くらい下手でも御愛嬌でしょう?」
ブルー 「坊主にキャロルを期待されても困るんだけどな」
Aブルー「あ、そう。SD体制で苦労しているぼくを癒す気は無いと?」
全員 「「「……うっ……」」」
Aブルー「音楽は癒しになるんだけどねえ、ド下手じゃ真逆だ」
ブルー 「…一応、努力はしてみよう」
Aブルー「ありがとう。じゃあ、楽しみにしているからね」
22日の夜はよろしく、とソルジャーが帰ってしまった後は。
キース 「どうしろと言うんだ、どうしろと!」
ブルー 「諦めるしかないだろう? 22日の夜はキャロリングだよ」
ぶるぅ 「わーい、楽しそう!」
雪がたっぷりの別荘で歌うんだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
小さな子供だけに気分はお祭りらしいです。
ぶるぅ 「お洋服、急いで作らなくっちゃ! 真っ白なヤツでしょ?」
ブルー 「キャンドルホルダーも買わないと…。キャロリングには必須」
キース 「手燭で行きたくなってきたぜ…」
ブルー 「気持ちは分かるけど、仏具はマズイよ」
手燭は法要で使うキンキラキンの柄つき燭台。
ソルジャーが激怒しますってば…。
2012/12/11 (Tue)
☆キャロルの練習中
仏具な燭台も声明もソルジャーの怒りを買うことは必至。
シャン学メンバー、泣く泣くキャロリングの練習な日々でございますが。
ジョミー「休憩しようよ、もうヘトヘトだよ~」
ブルー 「頑張れと言いたい所だけれど…。ぶるぅ、お茶にしよう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな、飲み物、何にする?」
キース 「生姜湯で頼む。とろみもつけてな」
サム 「キース、最近、そればっかりだぜ。コーヒー、飽きたか?」
キース 「喉にいいんだ。声を潰したら親父が怖い」
シロエ 「そうですよねえ、普通の生活なら喉は潰れませんものね…」
マツカ 「毎日練習ですからね。…クリスマス・キャロルの」
キース 「去年みたいにチャリティーだったらマシだったんだが…」
サム 「社会の役には立たねえよなぁ、今年のヤツは」
スウェナ「思いっ切り無理があるわよねえ…」
アドス和尚には言い訳できない、と意見の一致を見ております。
なにしろソルジャーの存在自体が秘密なだけに、どうしようもなく。
キース 「親父は22日も内輪パーティーだと思っているんだ」
ジョミー「パーティーどころか去年以上にボランティアだよ!」
ブルー 「仕方ないだろう、逆らえるような相手じゃないし」
キース 「…それは分かっているんだが…」
ブルー 「文句を言わずに練習あるのみ! 失敗してもブルーは怖いよ」
シロエ 「トチッたら命は無さそうですよね…」
ブルー 「雪玉攻撃の一発や二発は覚悟した方がいいだろうね」
キース 「その一発が機銃掃射並みかもしれんぞ、あいつだけに」
全員 「「「………」」」
ブルー 「スウェナは避けてくれそうだけど、他はもれなく…」
サム 「連帯責任ってヤツなのかよ!?」
キース 「多分、八つ当たりをされるだろうな」
シロエ 「そうなってくると…」
マツカ 「頑張ってもらうしかないですね…」
ジョミー「えっ、ぼく?」
なんで、と目を丸くするジョミー君。
お経がダメなのは有名ですけど、まさかキャロルも…?
2012/12/12 (Wed)
☆キャロルも苦手
来る日も来る日もキャロリングの練習なシャン学メンバー。
本番でトチればソルジャー激怒は必至ですけど、危険な面子が若干一名。
ジョミー「どうしてぼくが頑張るわけ?」
キース 「お前が一番危ないんだ!」
ジョミー「言っとくけど、ぼくは音痴じゃないし!」
サム 「ああ、カラオケも得意だよな。でもな…」
ブルー 「キャロリングは一人でやるんじゃないんだ。そこが問題」
シロエ 「合わせて貰わないと困るんです。一人だけ先に歌われても…」
マツカ 「輪唱だったらいいんですけど、合唱ですから」
スウェナ「おまけに歌詞を間違えるのよね…」
キース 「覚えないのはお経だけかと思っていたが…」
普通の歌もダメだったのか、と言われたジョミー君、憤然と。
ジョミー「違うし! クリスマス・キャロルって普通じゃないし!」
サム 「どの辺がだよ?」
ジョミー「なんか言葉が古すぎるんだよ、古典みたいで」
キース 「だったら呪文だと思って覚えろ!」
ジョミー「シュワキマセリは覚えたんだけど、他のがさ…」
ブルー 「主は来ませり、が呪文じゃねえ…。全体的にアウトだろうね」
シロエ 「ぶるぅも全部覚えたんですよ、どうしてジョミー先輩が?」
キース 「多分、根っからダメなんだろう。趣味じゃないことは」
ジョミー「あっ、分かる? そうそう、そういう感じなんだよ」
サム 「だからってなぁ…。連帯責任は御免だぜ」
スウェナ「そうよ、周りが迷惑なのよ」
ブルー 「とにかく覚える! そしてペースを守ってきちんと歌う!」
キース 「休憩終わりだ。続けるぞ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 最初は『きよしこの夜』だよね!」
歌の合図は生徒会長。
ついでに小声で一番最初の音を取るのでございますが。
ジョミー「♪きーよーし~」
キース 「それがダメだと言っただろうがぁ! 2秒待つんだ!」
タイミングを読まずにフライングしたジョミー君。
こんな調子で一事が万事、雪の別荘地に綺麗な歌声は響くのでしょうか?
2012/12/13 (Thu)
☆危険なキャロリング
歌詞は間違えるわ、音程ならぬタイミングがズレるわというジョミー君。
フライングな歌いだしだけならともかく、途中もズレる傾向にあって。
ブルー 「ダメダメ、一人だけテンポが早過ぎるってば!」
キース 「またジョミーか…」
サム 「どうするんだよ、マジで当日が危ないぜ」
シロエ 「雪玉の機銃掃射は遠慮したいです、連帯責任は嫌ですよ」
ジョミー「友情ってことでいいじゃない! そうなった時は!」
キース 「お前には責任感ってヤツが無いのか?」
ブルー 「その辺が問題なんだよねえ…。他人を巻き込むのは最低だよ」
スウェナ「ジョミーのせいで失敗したら厳罰っていうのはどうかしら?」
マツカ 「厳罰…ですか?」
スウェナ「連帯責任だとか友情だとかで誤魔化せるのがマズイのよ」
キース 「なるほど…。確かにそうかもしれないな」
ブルー 「因果応報で酷い目に遭うなら、回避するために頑張るかもね」
ジョミー「ちょ、ちょっと…」
サム 「いいんじゃねえか? 失敗したら坊主頭とか」
ジョミー「えぇっ!?」
それは困る、とジョミー君は髪の毛を押さえております。
この年の暮れに坊主頭にされたら、坊主フラグは立ちまくりで。
ジョミー「やだよ、そんなの! 元老寺で除夜の鐘とかがあるのに!」
キース 「ああ、間違いなく坊主コースへ一直線だな」
ブルー 「アドス和尚が燃えるだろうねえ、君が頭を丸めたとなれば」
シロエ 「頭を丸めるのは謝罪の王道ですけども…」
マツカ 「キースのお父さんが勘違いするのは確実ですよ」
サム 「うんうん、仏弟子になる覚悟を決めたと思うよなあ」
スウェナ「そのまま修行に入ればいいのよ、専門コースの」
キース 「来年度の入試は済んでるんだが、特別推薦はアリだしな」
ブルー 「ぼくが頼めば一発OK! ダテに高僧はやっていないよ」
ジョミー「そ、そんなぁ…」
伝説の高僧、銀青様の推薦とあればキース君の大学も大歓迎。
ジョミー君がトチった場合は、お坊さんコース?
2012/12/14 (Fri)
☆坊主へカウントダウン
誰か一人でもトチろうものなら、えらいことになりそうなキャロリング。
危険因子と見なされたジョミー君、坊主フラグが立ちそうです。
キース 「本気で危機感を与えた方がいいと思うぞ、こいつの場合は」
サム 「だよなぁ、雪玉一斉掃射を受けてからでは手遅れだぜ」
ブルー 「ぼくのシールドでも防げないしね、ブルーの攻撃は」
スウェナ「やられちゃってから坊主頭じゃ遅いのよねえ…」
シロエ 「ええ、なんだかんだと逃げられそうです」
キース 「先に退路を断っておくべきだな」
ブルー 「うん、その方がいいだろう。失敗すれば坊主コースの方向で」
何かアイデアは…、と首を捻った生徒会長、ポンと両手を打ち合わせて。
ブルー 「そうだ、今は加行の最中だっけ。璃慕恩院の」
一同 「「「けぎょう?」」」
キース 「俺が行ったヤツだ、住職の資格を取る道場だ。今年も寒いな」
サム 「あー、アレかぁ…。キースの時も寒かったよなぁ」
ブルー 「あれを参考にビシバシやろう。一度トチれば罰礼10回」
シロエ 「ばつらい…って、何でしたっけ?」
キース 「南無阿弥陀仏に合わせて五体投地だ。キツイんだぞ」
ブルー 「トチッた分だけ罰礼も増える。合計千回で坊主コース決定」
ジョミー「そ、それってトチるの千回だよね?」
ブルー 「違うよ、合計千回だから。百回トチればアウトってことさ」
キース 「そいつはいいな。残りの稽古に身が入る」
サム 「あと三日しかねえもんな。今日を入れて四日」
マツカ 「いつものペースでミスっていたら、確実に百回いきますよね」
ジョミー「やだよ、そんなの!」
ブルー 「死ぬ気で頑張れば回避出来るさ。さあ、カウントを始めよう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ホワイトボードに書くんだね!」
ジョミー「う、嘘…。たった百回で坊主にされちゃうわけ!?」
壁に掛かったホワイトボードには残り日数が書かれております。
ヒイラギなどを飾り付けたボードで、お坊さんへのカウントダウン開始?
2012/12/15 (Sat)
☆感謝すべき日
『いい夫婦の日』の翌日は祝日で勤労感謝の日。
生徒会長に貢ぎまくっている教頭先生に感謝する日だ、とソルジャーが。
Aブルー「一日くらいは感謝したって罰は当たらないと思うんだよ」
ブルー 「ハーレイが勝手にやっているんだ、感謝は不要!」
Aブルー「やらせている、の間違いだろう? 毟ってるくせに」
ブルー 「本当に嫌なら逃げる筈だよ、毟られるのも嬉しい体質なんだ」
Aブルー「マゾっ気があるというわけか…。うん、それは分かる」
チラリとキャプテンを見るソルジャー。
Aブルー「ぼくのハーレイもそういう部分がゼロではないしね」
A船長 「私がですか!?」
Aブルー「違うのかい? ヘタレ生活は長かったよねえ、結婚までの」
キース 「そういや、あんた、散々やらかしていたな。家出とかを」
Aブルー「家出もしたし、薬も使った。でもハーレイは逃げなかったさ」
A船長 「わ、私はあなたを追っていただけで、けしてマゾでは…!」
Aブルー「傍目には立派なマゾっ気だよ、それ」
シロエ 「ですねえ…。絶対に違うとは言い切れない気が」
Aブルー「ね、君たちもそう思うだろ? こっちのハーレイも同類だよ」
だから気の毒になるわけで、とソルジャーは溜息をつきまして。
Aブルー「同じマゾでも報われるのと、そうじゃないのとは雲泥の差だ」
ブルー 「ハーレイはあれが生甲斐だってば!」
Aブルー「君との結婚が夢じゃないか。そのために努力してるのに…」
A船長 「結果が出ないのはお気の毒ですね…」
ブルー 「出す必要は無いんだよ!」
Aブルー「だけど勤労感謝の日があるんだろう? 働きに感謝!」
ブルー 「…感謝しなかったらどうなるわけ?」
Aブルー「えーっと…。ぼくが代わりに労いに行ってあげようかな?」
A船長 「あなたがですか!?」
Aブルー「ボランティアだよ、昔取った杵柄」
花嫁修業をしに行ったしね、とソルジャーはやる気満々です。
教頭先生の家で花嫁修業って、確かにやってましたよね…。
2012/11/16 (Fri)
☆感謝を形に
生徒会長にその気が無いなら、自分が代役をすると言うソルジャー。
勤労感謝の日に教頭先生の家に押し掛け、労うつもりでございまして…。
Aブルー「基本は押さえているんだよ。お風呂か食事か訊くんだよね」
ジョミー「それ、お休みの日には意味無いんじゃない?」
スウェナ「そうね、仕事に行かないものね」
キース 「いや、使えないことはない。ジョギングをなさる日もあるし」
マツカ 「ひと汗かいてお帰りになったらシャワーですよね」
Aブルー「了解。それじゃホテルをチェックアウトしたらお邪魔しよう」
A船長 「ま、待って下さい、私は一人で帰るのですか?」
Aブルー「仕方ないだろう、ブルーの代役はぼくしか出来ない」
ブルー 「やらなくていいっ!」
Aブルー「だったら君が感謝するかい?」
ハーレイの家で色々と…、と言われましても…。
ブルー 「…それくらいならパーティーにするよ。ぼくの家でさ」
Aブルー「うーん…。さっきまでなら充分にオッケー出来たんだけどね」
全員 「「「は?」」」
Aブルー「花嫁修業を思い出したら、それじゃダメだという気がしてさ」
感謝の気持ちは大いに形にするべきだ、というのがソルジャーの主張。
Aブルー「ここでパーティーするってだけなら日常だろう?」
キース 「まあ…。教頭先生がゲストということは少ないが…」
サム 「なんだかんだでパーティーするよな、言われてみれば」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今もパーティーだしね!」
Aブルー「そこなんだよねえ、特別な日には非日常を演出すべきだよ」
いい夫婦の日もそれなんだから、とソルジャーは胸を張っております。
Aブルー「地球のホテルで過ごすというのが目玉なんだよ、今回の」
A船長 「夜景が素晴らしいホテルだそうです。私も今から楽しみで」
ブルー 「ぼくにホテルへ行けとでも!?」
なんでハーレイとホテルになんか、と生徒会長は顔面蒼白。
いくら感謝でも、一緒にホテルはサービスし過ぎじゃないですかねえ?
2012/11/17 (Sat)
☆感謝の表わし方
いい夫婦の日はキャプテンとホテルに泊まるらしいソルジャー。
生徒会長も勤労感謝の日に教頭先生にサービスすべき、との主張でして。
ブルー 「ハーレイとホテルだなんて最悪だよ! 食事ならともかく!」
Aブルー「そしてハーレイに奢らせるんだろ? それじゃ本末転倒だ」
ブルー 「だから最初から行かないってば!」
Aブルー「誰も行けとは言っていないよ、ホテルにはさ」
こっちのハーレイには猫に小判だ、とソルジャーはバッサリ。
Aブルー「君とホテルに行ったところで何も出来ずに轟沈だろ?」
A船長 「随分と奥手でらっしゃいますしね、私の師匠ではありますが」
Aブルー「妄想だけは凄いのになぁ…。いざとなったら鼻血なんだよね」
ホテルに行くだけ無駄というもの、とソルジャー夫妻の意見も一致。
Aブルー「鼻血じゃ全く感謝にならない。食事を奢らせるのも言語道断」
ブルー 「じゃあパーティーでいいじゃないか! ぼくの家で」
Aブルー「それは却下だと言った筈だよ、大切なのは非日常!」
ブルー 「いったい何が言いたいのさ!?」
Aブルー「さっきからの流れで分からないかな、日頃の働きを労うわけ」
ブルー 「だったらパーティーで充分じゃないか!」
Aブルー「ダメダメ、気分は一日花嫁!」
全員 「「「一日花嫁!?」」」
Aブルー「そう、花嫁。食事にしますか、お風呂ですか…ってね」
ブルー 「そ、それ、もしかして、ハーレイの家で……」
Aブルー「決まってるだろう、洗濯なんかも喜ばれそうだ」
紅白縞は手洗いだよね、とソルジャーはニヤニヤ。
花嫁修業をしていた時にキッチリ覚えたみたいです。
ブルー 「せ、洗濯…。ぼくがハーレイの紅白縞を…」
Aブルー「心をこめて手料理もね。あ、一人で行っちゃダメなんだっけ」
ブルー 「知ってるんなら無茶な企画はお断り!」
「生徒会長は教頭先生の家に一人で行ってはいけない」のが決まり。
お約束を盾にした生徒会長、ソルジャー相手に形勢逆転出来ますかねえ?
2012/11/18 (Sun)
☆やっぱり手料理
勤労感謝の日に教頭先生の家で生徒会長が一日花嫁、と言うソルジャー。
しかし生徒会長、一人で行ってはいけない決まりがありまして。
ブルー 「ハーレイの家に行けない以上は絶対無理だね、そのプラン」
Aブルー「うーん…。だったらホームパーティーってことで」
ブルー 「ほらね、そっちで決まりじゃないか。それで決定!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、頑張ってお料理する!」
Aブルー「違うよ、ぶるぅ。料理はブルーが作るんだ」
ブルー 「ぶるぅの方が凝った料理でおもてなし出来ると思うけど?」
Aブルー「君でなくっちゃ意味が無い。ねえ、ハーレイ?」
A船長 「ええ、その方が絶対お喜びになりますよ」
ブルー 「分かったよ…。どうせ監視もする気だろ?」
Aブルー「もちろんさ。ついでにゲストで参加しようかな、ハーレイと」
ブルー 「君たちの分まで作るのかい!?」
Aブルー「パーティーは大勢の方が楽しいってば。よろしく頼むよ」
ブルー 「…この際、手抜き料理でいいかな。鍋パーティーとか」
Aブルー「なるほど、コンロと鍋とを持ち込むんだね」
ブルー 「なんだって?」
Aブルー「数が足りないだろ、一人暮らしをしてるんだから」
ブルー 「えっ?」
Aブルー「こっちのハーレイだよ、寂しい独身生活ってね」
確か卓上コンロは一つだけ、とソルジャーは記憶を遡っております。
Aブルー「納戸の中まで見ていないけど、あっても2台じゃないのかな」
ブルー 「ちょっと待った! まさかパーティー会場は…」
Aブルー「ハーレイの家に決まってるだろ? 君が一人でなければOK」
ブルー 「ぼ、ぼくがハーレイの家で料理を…?」
Aブルー「そういうこと。君の手料理、楽しみだなぁ」
A船長 「あなたがキッチンに立たれるだけで感激なさると思いますよ」
ブルー 「……そ、そんな……」
キース 「諦めろ。手が足りないなら俺が手伝ってやってもいいぞ」
逆らったらもっと大変なことに、とキース君。
それは確かに確実かも…?
2012/11/19 (Mon)
☆感謝の手料理
ソルジャーの案は教頭先生の家でのホームパーティー。
生徒会長が手料理を振る舞い、教頭先生やゲストをもてなす趣向らしく。
Aブルー「この際、鍋でも手抜きでもいいんだよ。要は手料理!」
ブルー 「分かったよ、作ればいいんだろう!」
Aブルー「よし、決まり! それじゃ早速」
全員 「「「えっ?」」」
青いサイオンが迸りまして、次の瞬間、揃って移動した先は。
ハーレイ「な、なんだ!?」
Aブルー「こんにちは。すまないね、急に大勢でお邪魔して」
ハーレイ「い、いえ…。コーヒーでよろしいですか?」
Aブルー「お気遣いなく。今日は散々だったようだし、その件でね」
ハーレイ「御存知でしたか…。お恥ずかしいです」
Aブルー「何処がだい? 大切な人に全力で貢げるのは素晴らしいよ」
でね、とソルジャーは生徒会長を前に押し出しまして。
Aブルー「たまには君に感謝するように、とブルーを説得したんだけど」
ハーレイ「は?」
Aブルー「勤労感謝の日があるんだって? その日にさ…」
プランを聞いた教頭先生、大感激でございます。
七五三で毟られた事件は頭から綺麗に吹っ飛んだようで。
ハーレイ「そうか、お前が来てくれるのか。楽しみだな」
ブルー 「…不本意ながらね」
ハーレイ「あれこれ言える立場ではないが、そのぅ…肉じゃがとか…」
ブルー 「肉じゃが?」
ハーレイ「い、いや、食べてみたいと思っただけで! 鍋で充分だ!」
ブルー 「…肉じゃがねえ…。作ってほしい手料理の定番だっけ」
ハーレイ「す、すまん…。つい…」
妄想が先走ったらしい教頭先生、耳まで真っ赤。
ソルジャーがクスクス可笑しそうに。
Aブルー「いいパーティーになりそうだね。ぼくも楽しみだよ」
ハーレイ「お越しをお待ちしております。…それにブルーも」
ブルー 「まったく、なんでこんなことになったんだか…」
勤労感謝の日は教頭先生の家で鍋パーティー。
七五三の二次会の締め、次なる企画の前振りになったようですねえ…。
2012/11/20 (Tue)
☆まずは買い出し
教頭先生の家で手料理を作らされる羽目になった生徒会長。
ブツブツ文句を言っている間に日は流れまして、いよいよ勤労感謝の日。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな、朝早くからありがとう!」
キース 「最初に手伝うと口にしたのは俺だしな。当然のことだ」
ジョミー「それに食べるの、ぼくたちだしね。買い出しくらいは」
ブルー 「悪いね、君たちまで巻き込んじゃって」
サム 「そんなことねえよ、買い物だって楽しそうだぜ」
シロエ 「ですよね、プロが行く卸売市場でしょう?」
スウェナ「普通に行っても売ってくれないイメージだわ」
マツカ 「店によってはそうなんでしょうね」
ブルー 「もちろんさ。だけど、ぶるぅは常連さんだし」
それじゃ行こうか、と反則技の瞬間移動で生徒会長の家から市場へと。
ぶるぅ 「えーっと…。お野菜、お野菜!」
ブルー 「そこの白菜をお願いします。鍋にするんで」
おじさん「え、鍋かい? こいつは鍋にはもったいないよ?」
ぶるぅ 「究極の味噌ちゃんこを作るんだって! 材料も最高なの!」
おじさん「ちゃんこ鍋ねえ…。まあ、たまにそういうのもいいかもな」
ブルー 「すみません、変な注文で…。他にお勧めはありますか?」
おじさん「ネギのいいのが入ってるよ。それから…」
あれもこれも、と選んでもらって野菜を詰めた段ボール多数。
台車に乗っけてキース君たちが押しております。
キース 「しかしアレだな、流石ちゃんこだ」
ジョミー「どの辺が?」
キース 「普通、味噌鍋にジャガイモが入るか?」
シロエ 「言われてみれば……珍しいですね」
キース 「そのジャガイモまで最高級というのがな…」
ブルー 「同じ作るなら美味しくないとね? 次はあっちへ」
建物を移動しまして、今度はお肉。
たかが味噌ちゃんこに霜降り肉とかを買い込んで。
ブルー 「さて、行こうか。ハーレイがお待ちかねだ」
瞬間移動で教頭先生の家の玄関まで。
教頭先生、大感激で扉を開けてお出迎えですよ~!
2012/11/21 (Wed)
☆手料理の位置づけ
卸売市場での買い出しを済ませ、教頭先生の家に瞬間移動した御一行様。
待ちかねておられた教頭先生、満面の笑顔でございまして。
ハーレイ「おはよう。まさか本当に来てくれるとはな」
ブルー 「もしかして疑っていたってこと?」
ハーレイ「い、いや、それは…」
ブルー 「気持ちは分からないでもないけどね。でもさ…」
昨日あれこれ持ってきただろ、と生徒会長は申しております。
ブルー 「君の家には卓上コンロが沢山ってわけじゃないからさ」
ぶるぅ 「土鍋も1個しか持ってないよね、一人暮らしだもん!」
ハーレイ「お前たちと一緒に暮らせる日が来たら買い揃えるが…」
ブルー 「ふうん? ぼくやぶるぅと同じ鍋を囲むのは嫌なんだ?」
ハーレイ「違う、そういう話ではなくて!」
ブルー 「分かってるってば、ホームパーティー用に揃えるんだろ?」
そんな日は来ないと思うけど、とクスクス笑う生徒会長。
ブルー 「勤労感謝の手料理で我慢しておくんだね。それが限界」
ハーレイ「す、すまん…」
ブルー 「それじゃ台所を借りるから。たかか鍋でも一仕事なんだ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝いする!」
キース 「俺も行こう。…お前たちはどうするんだ?」
ジョミー「んーと…。とりあえず見学しに行こうかな?」
サム 「俺も、俺も! 料理するブルーって見ておきたいし!」
生徒会長に惚れているサム君の発言、教頭先生は勘違いしたようで。
ハーレイ「うむ、ブルーは料理も完璧らしい。大いに見学すべきだろう」
ブルー 「ぶるぅほどではないけどね? でも出来る男は料理も必須さ」
ハーレイ「そうなのか?」
ブルー 「でなきゃ女性にモテないよ。手料理を待ってちゃダメなんだ」
ハーレイ「な、なんだって?」
ブルー 「今の時代の流れかな? 男もキッチンに立たなくちゃね」
愛する彼女に振る舞う手料理、と言われて教頭先生は顔面蒼白。
生徒会長の手料理と聞いて喜んでいたのに、時代遅れな男認定ですか…?
2012/11/22 (Thu)
☆手料理でピンチ
出来る男は料理も必須、と言われてしまった教頭先生。
手料理を作って貰うよりかは、振る舞う方がポイントが高いそうでして。
ハーレイ「そ、そういう時代になっていたのか…」
ブルー 「まあ、基本は彼女に作って貰うって方なんだけどさ」
キース 「確かに俺の大学時代も料理が出来るヤツはモテてたな」
ブルー 「だよね? 家事を女性に丸投げするのはもう古いんだ」
ハーレイ「私はお前に丸投げなどは…!」
ブルー 「そうかなぁ? お風呂にしますか、食事ですかが夢だろう?」
ハーレイ「…うっ…。それはそうだが…」
ブルー 「君の帰宅時間に合わせて両方の支度をするんだよ?」
シロエ 「思いっ切り家事に縛られますよね…」
ジョミー「残業とかでも待っていなくちゃダメなんだよね?」
スウェナ「そうなんじゃない? 私のママだと先に寝ちゃうけど」
キース 「俺のおふくろは待つタイプだが、坊主の嫁はそんなもんだな」
ブルー 「お寺の世界は古いから…。だけどぼくには合わないや」
ハーレイの夢には付き合いきれない、とバッサリ切り捨てる生徒会長。
ブルー 「というわけでね、感謝の手料理とぼくの気持ちは別件なんだ」
ハーレイ「だったら私も手伝おう。それなら構わないだろう?」
ブルー 「共同作業はお断り! 君と一緒に料理したくないし」
ハーレイ「べ、別にケーキに入刀するわけでは…」
ブルー 「ほら、もう妄想が入ったじゃないか! それが嫌なんだよ」
ハーレイ「し、しかし初めての共同作業と言えばケーキで…」
ブルー 「ウェディングケーキに入刀だって? 今日のは野菜!」
鍋なんだから、と生徒会長は激怒しておりますが。
Aブルー「おやおや…。ハーレイを苛めちゃダメじゃないか」
ブルー 「もう来たわけ!?」
A船長 「おはようございます。チェックアウトは正午なのですが」
Aブルー「こっちの方が面白そうだし、早めに来たのさ」
瞬間移動でゲストが二人。
教頭先生、助け舟を出して貰えるでしょうか?
2012/11/23 (Fri)
☆いい夫婦の助け舟
手料理に憧れる教頭先生を時代遅れだと詰った生徒会長。
教頭先生が手伝うと言い出せばブチ切れ、怒っていたのでございますが。
Aブルー「今日は感謝の日なんだろう? 苛めちゃダメだと思うけどね」
ブルー 「ハーレイの態度が悪いんだよ! 妄想全開で突っ走るから!」
ハーレイ「す、すまん…。お前が来てくれたから、つい嬉しくて…」
Aブルー「感激のあまり暴走するのも素敵じゃないか」
A船長 「勢いは大切だと思いますよ。でないと進展しませんし」
ブルー 「そういう話はしてないってば!」
Aブルー「でも、ここは許してあげないと…。感謝が台無し」
ブルー 「そりゃそうだけど…」
Aブルー「分かったんなら手料理開始! えっと、ハーレイは…」
ブルー 「手伝いは無しで! 手伝わせたんじゃ感謝にならない」
Aブルー「そう来たか…。じゃあ、共同作業は諦めるんだね」
ハーレイ「は、はい…。手伝いをしたかったのですが…」
なんとも惜しそうな教頭先生。
とはいえ、助け舟から放り出されても悲しいですし…。
ハーレイ「ブルー、色々すまなかった。料理の方はよろしく頼む」
ブルー 「オッケー、水に流しておくよ。ぼくもブルーが怖いんだ」
Aブルー「何か言ったかい?」
ブルー 「ううん、君は料理に向いてないな、って」
Aブルー「それはもちろん! ぼくは面倒なことは嫌いで」
A船長 「実は私も、ブルーの手料理というのは未だに一度も…」
ハーレイ「そうでしたか。それなら私は充分に幸せ者ですね」
Aブルー「結婚も婚約もしていないのに手料理だしね」
ブルー 「つまり破格のサービスなわけ! 感謝してよ?」
Aブルー「ハーレイが感謝してどうするのさ? 感謝は君だろ」
A船長 「今日は勤労感謝の日だそうですし…」
ブルー 「分かったよ、感謝をこめて料理を作ればいいんだろう!」
いい夫婦なんぞに横から四の五の言われなくても、と生徒会長は溜息。
そう言えば昨日は『いい夫婦の日』で、それが発端でしたっけ…。
2012/11/24 (Sat)
☆ちゃんこ鍋の準備
なんだかんだ言いつつ、手料理を作ることになった生徒会長。
手伝いと野次馬なシャン学メンバーやソルジャーを連れて、キッチンへ。
Aブルー「凄い量だね、この野菜…。全部切るわけ?」
ブルー 「丸ごと入れても食べられないだろ? でもその前に出汁だ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 大きなお鍋で仕込まないとね!」
コンロの上に据えられたのは「そるじゃぁ・ぶるぅ」愛用の銅鍋。
シチュー用ではなく、昆布出汁やカツオ出汁を使う料理の鍋でして。
ブルー 「ちゃんこ鍋の素なんかは論外なんだよ、こだわらなくちゃ」
キース 「あんた、意外に真面目なんだな」
ブルー 「味にはうるさい方なんだ。昆布もコレって決めてるし」
水を張った鍋に生徒会長が入れた昆布は最高級だそうでございます。
たっぷりと出汁を取り、それから味噌を溶くらしいですが。
ブルー 「ぶるぅ、取り分ける分を忘れないでよ」
ぶるぅ 「うん! こっちのお鍋に移しておくから」
キース 「取り分ける? 出汁が減ってきた時に足す分か?」
ブルー 「それは基本の作業だろう? ぼくが欲しいのは別口だけど」
全員 「「「別口?」」」
ブルー 「そう。えっと、手伝ってくれるのは誰だっけ?」
キース 「俺とシロエと…マツカあたりか」
スウェナ「私もやるわよ、切るだけでしょ?」
ブルー 「じゃあ、そのメンバーでお願いするよ」
買った野菜を鍋用に切って、と生徒会長は指示を出しまして。
ブルー 「見栄えのいいように盛り付けてよね、そこの器に」
キース 「適当に盛るんじゃダメなのか?」
ブルー 「見た目ってヤツも大切なんだよ」
ぶるぅ 「大丈夫、ぼくも手伝うから!」
ブルー 「それじゃ、よろしく。えっと、ジャガイモは…と」
キース 「あんたはジャガイモ係を希望か?」
ブルー 「ジャガイモは鍋に入れるんじゃないよ」
全員 「「「は?」」」
生徒会長こだわりの味の味噌ちゃんこ。
ジャガイモは鍋に入らないとは、いったいどんな使い方を?
2012/11/25 (Sun)
☆ジャガイモの出番
教頭先生の家のキッチンで料理を始めた生徒会長。
自分はジャガイモ担当と言いつつ、ジャガイモは鍋には入れないそうで。
キース 「味噌鍋にジャガイモというのは珍しいとは思ったが…」
シロエ 「どうするんですか、おつまみ用にじゃがバタですか?」
ブルー 「じゃがバタに出汁を使うかい? これは肉じゃが!」
ジョミー「に、肉じゃがって…」
Aブルー「まさかハーレイが言ってたヤツ? 手料理の定番とかいう…」
ブルー 「そうだけど?」
リクエストにはお応えしなくっちゃね、と生徒会長はニコニコと。
ブルー 「というわけで、ぼくは肉じゃが担当なわけ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ それと味噌ちゃんこの仕上げだよね!」
キース 「ちょっと待て! すると霜降り肉を買っていたのは…」
ブルー 「もちろん肉じゃが用だってば。ちゃんこは豚肉!」
ぶるぅ 「えとえと、味噌ちゃんこには豚肉が合うの!」
ブルー 「買い出しの段階で気付かなかったというのがねえ…」
シロエ 「普段から料理をしている面子はいませんからね」
サム 「シロエたちだって合宿の時くらいだもんなあ」
スウェナ「私もたまに手伝うだけだわ」
ブルー 「そんなとこだろうね。まあ、頑張ってよ」
野菜を切るのは簡単だから、と生徒会長はジャガイモを剥きまして。
ブルー 「さて、ニンジンと玉ねぎと…」
Aブルー「簡単そうな料理だねえ? なのに手料理の定番なんだ?」
ブルー 「意外と奥が深いんだよ、これは」
Aブルー「炒めて煮るだけに見えるけど?」
ブルー 「料理が下手だと焦がしてしまうし、味付けも…ね」
ぶるぅ 「うん、お家の数だけレシピがあるかも!」
Aブルー「なるほど、ブルーならではの味に仕上がるのか」
ハーレイが夢を見るわけだ、とソルジャーは納得した様子。
ブルー 「えーっと、後はちゃんこの味を、と」
肉じゃがを仕上げた生徒会長、ちゃんこの味を調えております。
最高級の味噌を溶き入れ、いい味になったようですよ~!
2012/11/26 (Mon)
☆鍋を囲む面子
生徒会長の手料理は肉じゃがと究極の味噌ちゃんこ。
大きな銅鍋で仕込んだ味噌ちゃんこ、出来上がったようでございまして。
ブルー 「後は土鍋に分けるだけ…ってね。沢山作ると美味しいんだ」
ぶるぅ 「えとえと、お鍋は此処にあるけど…。どう分けるの?」
ブルー 「みんなで11人だから…。4人用が2つと3人用が1つ」
キース 「流石に教頭先生に一人鍋とは言わんようだな」
ブルー 「それを言ったらブチ殺されるよ、そこのブルーに」
Aブルー「別に殺しはしないけど? ただネチネチと嫌味を言うだけ」
ブルー 「ほらね、ロクでもないだろう? で、ハーレイの鍋には…」
キース 「俺が行こうか? シロエとマツカと」
ブルー 「そうするかい? 柔道部員と顧問で和気あいあいと」
シロエ 「いいですね! じゃあ、土鍋を向こうに運びましょうか」
Aブルー「あれっ、そこのニンニクは使わないわけ?」
皮だけ剥いて置いてあるけど、と言うソルジャー。
生徒会長が買った最高級のニンニクが置きっぱなしになっております。
ブルー 「今回、出番が無いようだから」
Aブルー「なんで?」
ブルー 「ハーレイはキースたちと一緒に鍋だし」
Aブルー「えっ? じゃあ、面子が変わればニンニクとか?」
ブルー 「うん。だけど出番が」
Aブルー「なるほどね…。ニンニクは精力剤なんだ?」
ブルー 「な、なんでそれを!」
Aブルー「気になったから君の思考を読んじゃった。つまり…」
ぼくとハーレイが鍋の面子ならニンニクが、とソルジャーはワクワク。
Aブルー「ハーレイの鍋に行きたがる人は無いと思っていたんだね?」
ブルー 「まあね。そうなったら君たちに押し付けようと」
Aブルー「でもってサービスにニンニクなんだ? それ、乗った!」
全員 「「「は?」」」
Aブルー「ハーレイの鍋にはぼくたちが行くよ」
だからニンニク、という注文にニンニクをすりおろし始めた生徒会長。
皆も手伝ってすぐに終わりましたが、ニンニク鍋って…。
2012/11/27 (Tue)
☆鍋と肉じゃが
仕上げに大量のニンニクをすりおろし、味噌ちゃんこ完成でございます。
リビングのテーブルにセットされた卓上コンロに土鍋が置かれて。
ブルー 「どうぞ、ハーレイ。お待ちかねの手料理だよ」
ハーレイ「…私の鍋には来てくれないのか?」
ブルー 「そこは感謝の範疇外! その代わりと言ってはなんだけど」
ハーレイ「は?」
ブルー 「もう一品つけることにしたのさ、御希望のヤツを。ぶるぅ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーが作った肉じゃがだよ!」
肉じゃがを盛り付けたお皿を配って回る「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
教頭先生の前には特盛りのをドンッ! と。
ハーレイ「ほ、本当に作ってくれたのか…。ありがとう、ブルー」
ブルー 「どういたしまして。だから鍋メンバーから外れていいよね?」
ハーレイ「う、うむ…。正直、残念なのだが…」
Aブルー「まあまあ、ぼくたちとパァーッとやろうよ」
A船長 「あまり急ぎ過ぎてもいけないかと…。地道な歩みが大切です」
ハーレイ「そうですね…。手料理までは漕ぎ付けましたし」
ブルー 「誰が本気で手料理って言った? 勤労感謝の日だからだよ!」
生徒会長、ブツブツ言いながら教頭先生の鍋にニンニクのすりおろしを。
ハーレイ「…ニンニクか?」
ブルー 「明日も休みだし、かまわないだろ? 温まるよ、これ」
ぶるぅ 「ぼくのお鍋にもニンニクお願い! 美味しくなるし!」
ブルー 「了解。他のみんなは?」
キース 「ぶるぅのお勧めの範囲内で頼む。坊主はニンニク禁止だしな」
ブルー 「オッケー、それじゃ君たちにも」
ニンニクが入った味噌ちゃんこ鍋。
野菜やお肉もブチ込みまして、煮ている間に肉じゃがを賞味。
ハーレイ「美味いな、これは。…まさか作ってくれるとは…」
ブルー 「ちょっとお高くついちゃったけどね」
ハーレイ「材料費か? それくらいなら私が払うぞ、喜んで」
お前の手料理が食べられたのだし、と満面の笑みの教頭先生。
安請け合いしちゃって大丈夫ですか?
2012/11/28 (Wed)
☆手料理の代償
生徒会長の手作り肉じゃがに感激なさった教頭先生。
お高くついてしまったという材料費の方、支払うと言っておられますが。
ブルー 「本当に払ってくれるわけ? 喜んで?」
ハーレイ「もちろんだ。美味い手料理を作ってくれたし、そのくらいは」
ブルー 「ありがとう。…実は鍋の費用も嵩んじゃってさ…」
ハーレイ「この鍋か? お前が味付けしてくれたんだな?」
ブルー 「うん。煮えてきたようだけど、口に合うかどうか…」
ハーレイ「どれどれ…」
味噌ちゃんこの具と汁を器に掬った教頭先生、一口食べてみて。
ハーレイ「これも美味いな。店で食べるのとは一味違う」
ブルー 「そりゃあ、ぶるぅの直伝だしね。色々こだわりがあるんだよ」
ハーレイ「隠し味か?」
ブルー 「やっぱり決め手は材料かな。昆布も味噌も大切なんだ」
ハーレイ「それで費用が嵩んだのか。では、美味さに敬意を表さんとな」
いくらだったんだ、と微笑む教頭先生に生徒会長は。
ブルー 「ざっと、これだけ」
ハーレイ「な、なんだこれは!?」
ブルー 「仕入れにかかった費用だよ。ぼくの手間賃は入ってないから」
そこは勤労感謝の日でサービス、と生徒会長はにこやかに。
ブルー 「払えないんなら君の分だけでもOKさ。11で割って」
ハーレイ「い、いや、それは…」
Aブルー「あーあ、結局、甲斐性の問題になっちゃうのか…」
ブルー 「当たり前だろ、ハーレイが自分で言い出したんだし!」
A船長 「しかし、感謝の日だったのでは?」
ブルー 「そこは手料理でチャラになるわけ、ぼくは充分頑張った!」
Aブルー「確かにねえ…。うん、味噌ちゃんこも美味しいよ」
A船長 「身体の芯から温まりますね」
ハーレイ「美味い手料理を食い逃げというのは最低だろうな…」
ブルー 「おや、11で割るんじゃないんだ? 見直したよ」
教頭先生、先日の七五三の痛手も癒えない財布から思い切ってポンと。
勤労感謝の日が泣きますけど、貢ぐのが生甲斐ですもんね!
2012/11/29 (Thu)
☆愛が生まれる鍋
肉じゃがと究極の味噌ちゃんこ。食材は全て最高級。
半端ではなかった材料費の方、教頭先生が全額負担ということになり…。
ブルー 「それじゃ改めてハーレイの働きに感謝!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイ、御馳走様!」
ハーレイ「そ、それはブルーに言うべきだろう。作ったのだし…」
ブルー 「ふふ、好きだよ、ハーレイ。全てはぼくへの愛ってね」
ハーレイ「う、うむ…」
ブルー 「どうかした? なんだか顔が赤いけど」
ハーレイ「な、なんでもない。…少し暖房が効きすぎのようだ」
キース 「そうですか? 設定温度は変えてませんが」
シロエ 「鍋ですからねえ、ちょっと高めに感じるかも…」
Aブルー「暖房のせいじゃないと思うな、多分」
一同 「「「えっ?」」」
Aブルー「どうかな、ハーレイ? 暑くないかい?」
ソルジャーが尋ねた相手はキャプテンで。
A船長 「暑いと言うより、何かこう…。ポカポカというか…」
Aブルー「ムンムンでムラムラって感じじゃないかな?」
A船長 「しょ、食事の最中なのですが…」
Aブルー「隠さなくてもいいってば。ニンニクたっぷりの鍋なんだから」
ブルー 「サービスでうんと多めに入れたし、効いてくる頃かと」
A船長 「は? で、では、この鍋にはそういう効果が?」
Aブルー「食べ終わったら帰ってたっぷり楽しもう! いい夫婦の日!」
A船長 「それは昨日で終わりましたが?」
Aブルー「じゃあ、お互い勤労感謝ってことで」
和気あいあいと盛り上がっているソルジャー夫妻。
一方、教頭先生は…。
ハーレイ「ブ、ブルー、私はどうなるのだ?」
ブルー 「さあねえ? 孤独に噴火は慣れているだろ」
ハーレイ「そ、そんな…!」
Aブルー「良かったら、ぼくたちのベッドに混ざるかい?」
ハーレイ「ま、混ざる…」
教頭先生、想像しただけでツツーッと鼻血。
ドターン! と倒れてしまわれたのに、遠慮なく続く鍋パーティー。
とんだ勤労感謝の日ですが、これにて中継終了です~。
2012/11/30 (Fri)
☆十一月の行事
教頭先生が悲惨な目に遭ったハロウィンのカボチャボートレース。
あれから1週間が経とうとしておりまして、今日は金曜日でございます。
ブルー 「ハーレイが丈夫で良かったねぇ、ぶるぅ」
ぶるぅ 「うん! お腹が冷えてピーピーだったの、1日だったもんね」
転覆したカボチャボートで冷たい池に放置され、お腹を壊した教頭先生。
ハロウィン兼用の運動会の翌日はトイレに籠っていたそうです。
キース 「月曜日は流石にゲッソリしておられたぞ」
シロエ 「柔道部の指導もお休みになったくらいですしねえ…」
ブルー 「細かいことは気にしない! それよりも明日の約束が大切」
ジョミー「七五三に誘ったって、ホント?」
ブルー 「カボチャボートの罪滅ぼしに、って言ったら釣れたよ」
キース 「釣れただと?」
ブルー 「そうさ、ぶるぅの七五三に一緒に行こうと誘ったんだけど」
ぶるぅ 「今年はハーレイが来てくれるんだよ、嬉しいな♪」
パパみたいだぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は大はしゃぎ。
明日、11月3日は七五三に行く予定になっております。
キース 「まさかと思うが、あんた、俺たちも行くってことは…」
ブルー 「伏せておいたよ、当然じゃないか」
シロエ 「ま、待って下さい。それじゃ教頭先生は…」
ブルー 「ぼくと二人で連れて行くんだと思ってるだろうね、ぶるぅを」
キース 「あんた、分かっててやってるな?」
ブルー 「決まってるだろう、ぼくとの結婚への第一歩だと勘違い中さ」
教頭先生、頭の中がすっかり春になっているそうで。
ブルー 「ぶるぅのパパになるのが夢だけあって、気分は天国」
ジョミー「でも、ぼくたちが来てるのを見たら地獄だよね?」
ブルー 「勘違いする方が悪いんだ。いいかい、明日は遅刻厳禁」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなでお出掛けしようね!」
生徒会長のマンション前に集合してから、七五三をやる神社へ出発。
現地集合だという教頭先生、気合を入れた服装で来るんでしょうねえ…。
2012/11/01 (Thu)
☆七五三にお出掛け
本日、11月3日は「そるじゃぁ・ぶるぅ」の七五三。
去年もみんなで出掛けましたけど、今年は教頭先生が加わるのだとか…。
ブルー 「おはよう、今日はよろしく頼むよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 七五三、とっても楽しみ!」
千歳飴を貰って買い食いだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は上機嫌。
新品の羽織袴が可愛いです。
ジョミー「ぶるぅは毎年行ってるんだよね、七五三にさ」
ぶるぅ 「だって、子供のお祭りだもん!」
キース 「羨ましいならお前もどうだ? 御祈祷をして千歳飴だぞ」
シロエ 「もう手遅れじゃないですか? ジョミー先輩、僧籍ですよ」
キース 「別に坊主が神社に行ってもかまわないんだが…」
サム 「ジョミーはアレだろ、買い食いしたいだけだと思うぜ」
去年もあれこれ食べていた、と証言するサム君。
シャン学メンバー、去年も七五三にお供したのでございます。
ブルー 「今年は買い食いに向いてるよ? スポンサーがいるからね」
スウェナ「そうね、教頭先生を呼んだのよね」
ブルー 「ぼくと二人だと信じてるからビックリ仰天する筈さ」
キース 「期待させておいて裏切るのがな…」
シロエ 「会長お得意のパターンですってば、今更ですって」
ジョミー「だよねえ…。だけど御馳走してくれるかな?」
お邪魔虫だよ、とジョミー君は首を捻っておりますが。
ブルー 「そこでケチつくような男に未来は無いよ」
キース 「うまいことを言って奢らせる気だな?」
ブルー 「当然じゃないか。君たちも遠慮なくやりたまえ」
神社には露店が一杯だ、と煽りたてている生徒会長。
みんなでゾロゾロとバス停に行き、路線バスへと乗り込みまして。
ジョミー「うわぁ、なんだか賑やかだねえ」
ブルー 「七五三の時期にはこんなものさ。親子連れが多いだろ?」
アルテメシア大神宮前でバスを降りると、参拝客の姿が沢山。
駐車場も順番待ちの車が並んでいるようです。
現地集合だという教頭先生、無事に到着しているでしょうか?
2012/11/02 (Fri)
☆いざ、七五三へ
拍手ありがとうございました!
羽織袴の「そるじゃぁ・ぶるぅ」と七五三に来たシャン学メンバー。
アルテメシア大神宮には、教頭先生が一足先においでになっている筈で。
ジョミー「えっと、何処かな、教頭先生」
ブルー 「目立つ所にいると思うよ。あっ、あそこだ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おはよう、ハーレイ!」
駆け出した「そるじゃぁ・ぶるぅ」が目指すのは鳥居の前。
スーツでキメた教頭先生が立っておられますが、愕然とした表情です。
ハーレイ「な、なんで大勢揃っているのだ?」
ブルー 「七五三は賑やかにやるものだろう? 記念撮影も基本なんだ」
ハーレイ「し、しかし普通は両親と祖父母くらいじゃないか?」
ブルー 「誰が両親で祖父母だって?」
ハーレイ「い、いや…。てっきりお前が母親役かと…」
ブルー 「でもって君が父親だって!? 冗談じゃないよ」
君は単なる賑やかし、と生徒会長は鼻で笑って。
ブルー 「スポンサーがいないと盛り上がらないし、呼んでみただけさ」
ハーレイ「…スポンサー?」
ブルー 「七五三を派手にやる地域もあってね、披露宴並みらしいよ」
キース 「おい、そんなのがあったのか?」
ブルー 「親族郎党を宴会に招いて、女の子だったらお色直しつき」
全員 「「「お色直し!?」」」
ブルー 「実話だってば、ホテルに貸し衣装部もあったりするんだ」
サム 「おいおい、マジかよ…」
ブルー 「そこまでやろうとは言わないけれど、財布は確保したいよね」
ハーレイ「…私はそういう役回りなのか?」
ブルー 「御祈祷料もよろしく頼むよ、最上級で」
ハーレイ「最上級だと?」
ブルー 「うん、貸し切りのコースがあるんだ。値段もそれなり」
さあ行こう、と先に立つ生徒会長。
ぶるぅ 「えとえと…。ハーレイに肩車して欲しいんだけど…」
ブルー 「御指名だよ、ハーレイ。パパの気分の欠片をどうぞ」
ハーレイ「う、うむ…」
悪い気はせんな、と教頭先生、「そるじゃぁ・ぶるぅ」を肩車。
ちょっと微笑ましい光景かも?
2012/11/03 (Sat)
☆微笑ましい肩車
教頭先生の肩車で参道を進む「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
高くなった視点にもう御機嫌で、ニコニコ笑顔で見回しておりますが…。
ぶるぅ 「あっ、串カツ! 味噌味だって!」
ブルー 「いいねえ、買ってあげようか?」
ハーレイ「ま、待ってくれ! この状態で串カツを食うのか?」
ブルー 「君の頭にカツの衣が落ちるって? 知ったこっちゃないね」
財布を出して、と手を出す生徒会長。
教頭先生、早くも毟られフラグが立ったようです。
ハーレイ「うう…。金は出すから、肩車はやめて欲しいのだが…」
ぶるぅ 「えーーー!!! 高い所で食べたいよう!」
ブルー 「子供のお願いを断るのかい? ぶるぅのパパ役は終わりかな」
ハーレイ「そ、それは…」
ブルー 「ぶるぅ、ハーレイはパパになりたくないそうだ。早く降りて」
ハーレイ「いや、かまわん! ぜひ食べてくれ、肩車で!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイ、大好き!」
大喜びの「そるじゃぁ・ぶるぅ」は教頭先生のお金で味噌串カツを。
生徒会長が買ってきたそれは味噌ダレたっぷり、衣どころかタレの危機。
ブルー 「はい、ぶるぅ。タレは多めにかけてもらったよ」
ぶるぅ 「わーい、ありがとう!」
キース 「おい待て、それは流石にマズイんじゃないか? タレが…」
シロエ 「そうです、衣は叩けば落ちますけれど、タレはちょっと…」
ブルー 「うーん…。ハーレイはいいと言ったけど?」
スウェナ「でも、記念写真を撮るんでしょ? スーツにタレは最悪だわ」
ジョミー「頭はハンカチでガード出来ても、肩は無理だよね」
マツカ 「風呂敷でもあればいいんですけど…」
ブルー 「ああ、なるほど。それじゃ、こうして」
ハーレイ「な、何をする気だ!?」
ブルー 「味噌ダレと衣の欠片よけだよ」
これでバッチリ、と生徒会長は笑顔ですけど。
教頭先生の頭に被せられたものは、ビニール製のシャワーキャップ。
更に肩にはレースひらひらの白い化粧ケープって、あんまりなのでは…。
2012/11/04 (Sun)
☆ケープがお似合い
肩車した「そるじゃぁ・ぶるぅ」に味噌串カツをねだられた教頭先生。
カツの衣やタレで汚れないよう、シャワーキャップと化粧ケープ着用で。
ブルー 「もう食べこぼしは大丈夫! 自信を持って歩きたまえ」
ハーレイ「し、しかし…。なんだか視線が痛いのだが…」
教頭先生はガタイの良さでただでも目立つタイプです。
そこへ珍妙な格好とくれば、思い切り人目を引くのも当然。
ブルー 「別にいいじゃないか、スーツが汚れたら台無しだよ?」
ハーレイ「だが、これは…。せめてもう少しマシなものは…」
ブルー 「文句を言おうというのかい? ぼくの大事な化粧ケープに」
ハーレイ「…なんだって?」
ブルー 「ぼくの大事な化粧ケープと言ったんだ。とっておきのね」
ハーレイ「そ、そうか、お前の大事なものか…。では有難く借りておく」
シャワーキャップは頂けないが、と言いつつ教頭先生は上機嫌。
味噌串カツを頬張る「そるじゃぁ・ぶるぅ」を肩車しながら鼻歌です。
ブルー 「分かり易いねえ、ぼくのだと言った途端にアレだよ」
キース 「………。あんた、ああいう趣味だったのか?」
シロエ 「会長が少女趣味だとは知りませんでした。驚きましたよ」
ジョミー「あんなのをつけてスタイリングとかしてるわけ? スゴイ…」
ブルー 「勘違いをしないで欲しいね、ぼくのヤツだと言っただけだよ」
キース 「いや、だから…。あんたの化粧ケープだろうが」
ブルー 「違うってば。あれはフィシスのお泊まり用!」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「ガウンとかだって揃えてるだろ、それと同じさ」
ジョミー「じゃ、じゃあ、教頭先生は騙されてるわけ?」
ブルー 「人聞きの悪い…。勘違いと思い込みだよ、いつものパターン」
ハーレイ「何か言ったか?」
ブルー 「似合ってるね、と話してただけ」
ハーレイ「お前の方が似合うと思うが…」
褒められると照れるな、と教頭先生、頬を赤らめておられます。
何処から見てもお笑いですけど、知らぬが仏?
2012/11/05 (Mon)
☆肩車でパパ気分
シャワーキャップとレースひらひらの化粧ケープ。
珍妙な格好の教頭先生ですが、味噌串カツの食べこぼしは防げたようで。
ぶるぅ 「御馳走様ぁ! 美味しかったぁ~♪」
ブルー 「良かったね、ぶるぅ。じゃあ、これは用済み…と」
シャワーキャップと化粧ケープを外す生徒会長。
真っ白な化粧ケープには味噌ダレが点々と零れておりますが…。
ハーレイ「す、すまん…。お前の大事なケープが汚れてしまったな」
ブルー 「いいって、サイオンでコーティングしてあるからさ」
水洗いだけで綺麗に落ちる、と生徒会長はケープを瞬間移動。
家へ送ったみたいです。
キース 「おい。その技があるならスーツも大丈夫じゃなかったのか?」
ブルー 「そりゃね、簡単なことだけど…。そんな義理は無いし」
ハーレイ「…そうなのか…?」
ブルー 「ぶるぅを肩車させてあげているんだ、それで満足するんだね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 高くていい気分!」
ブルー 「ほら、ぶるぅだって喜んでいる。パパになった夢を見たまえ」
充分サービスしてあげてるよね、と生徒会長は得意そう。
教頭先生も「生徒会長の化粧ケープを借りられた」との勘違いもあって。
ハーレイ「そうだな、ケープは少し恥ずかしかったが、お前のだし…」
ブルー 「悪い気持ちはしないだろう? その意気で行こう!」
ハーレイ「うむ。まず御祈祷をするんだったな」
ブルー 「拝殿貸し切りコースだよ。記念撮影プランもつけて」
ハーレイ「正直、財布には厳しいのだが…。お前のために奮発しよう」
ブルー 「それを言うなら、ぶるぅのため! ぼくは付き添い」
君の配偶者じゃないんだからね、と生徒会長は素っ気ない態度。
しかし教頭先生は燃えておられまして。
ハーレイ「七五三の御祈祷を頼みたいのだが…。拝殿を貸し切りで」
巫女さん「かしこまりました」
準備が整うまでお待ち下さい、と通されたのは立派な和室。
お茶とお菓子も揃っていますし、お値段、思い切り高そうですね…。
2012/11/06 (Tue)
☆貸し切りで御祈祷
今年の「そるじゃぁ・ぶるぅ」の七五三の御祈祷は拝殿を貸し切り。
教頭先生の財布には大打撃ですけど、ゴージャスなプランでございます。
ジョミー「なんか立派な待合室だね」
ブルー 「そりゃそうさ。貴賓室みたいなものだから」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「外国のお客様も来るからね。和室だけれど椅子席なわけ」
キース 「ああ、璃慕恩院にもそんな部屋があるな」
偉い人しか入れないが、とキース君。
キース 「待てよ、あんたは経験済みか? あの部屋も?」
ブルー 「どうだろうね? でも正座よりかは椅子が楽かな」
ズボンも皺にならないし、などと話している内に…。
巫女さん「御祈祷の準備が整いました。こちらへどうぞ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪」
ピョンピョン跳ねてゆく羽織袴の「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
拝殿の手前で皆でお神酒を頂きまして…。
サム 「うへえ、ホントに俺たちだけかよ?」
ブルー 「正確に言えば、ぶるぅだけ! 御祈祷貸し切り!」
広い拝殿に他の人はおらず、「そるじゃぁ・ぶるぅ」が真正面の席へ。
生徒会長が並んで座ると…。
巫女さん「お父様もこちらへどうぞ」
ハーレイ「いや、私は…」
ブルー 「御指名だから座ったら?」
ハーレイ「ほ、本当に構わないのか…?」
ブルー 「お父さんだろ、もっと堂々と!」
教頭先生、まさしく天にも昇る心地というヤツで。
大感激で「そるじゃぁ・ぶるぅ」を間に挟み、生徒会長と夫婦な気分。
間もなく御祈祷が始まりましたが、シャン学メンバーは思念でコソコソ。
ジョミー『ブルーはあれで納得なわけ? 教頭先生がお父さん役だよ?』
キース 『あいつが母親役だと決まったわけではないからな…』
シロエ 『ぶるぅのお兄さん的ポジションってことでいいんでしょう』
ブルー 『何をコソコソ言ってるんだか…。聞こえてるってば』
思念波ダダ漏れ、とクスクス笑う生徒会長。
教頭先生にお父さん役を許した裏には、良からぬ理由が存在するとか?
2012/11/07 (Wed)
☆みんなで記念撮影
拝殿での御祈祷で「そるじゃぁ・ぶるぅ」のパパ役になった教頭先生。
御祈祷が終わった後は、お守りや千歳飴が授与されるのでございますが。
巫女さん「はい、千歳飴をどうぞ」
ぶるぅ 「わーい、ありがとう!」
巫女さん「お守りはお父様がお持ちになられますか?」
ハーレイ「い、いや…。失くすとマズイし…」
ブルー 「記念撮影までは持っておいたら? ぶるぅは飴に夢中だから」
ハーレイ「そ、そうか? では私が」
お守りが入った袋を受け取った教頭先生、既に気分は完全にパパ。
記念撮影は本殿を背景に全員集合なのですけれど…。
写真屋 「お父さん、もう少し寄って頂けますか?」
ハーレイ「こうか?」
写真屋 「はい、けっこうです。お守りが見えるように持って下さい」
いきますよ、とカメラのシャッターが。
生徒会長は「そるじゃぁ・ぶるぅ」を挟んで教頭先生と並んでおります。
写真屋さんの頭の中では「そるじゃぁ・ぶるぅ」の従兄か何か。
写真屋 「お疲れ様でした! 写真の方は郵送させて頂きますので」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ また来年ね!」
写真屋 「はいはい、お待ちしてますよ」
来年も七五三に来ると言う妙な台詞をサラッと流した写真屋さん。
まさか毎年来てるだなんて夢にも思っていない筈。
ぶるぅ 「ねえねえ、ハーレイ、肩車がいい!」
ブルー 「パパ、肩車がいいんだってさ」
ハーレイ「そうなのか? では、お守りは…」
ブルー 「ぼくが持つよ。でもって、化粧ケープをもう一度だね」
ハーレイ「なんだって?」
ブルー 「シャワーキャップも装備すべきだ、ぶるぅは色々食べるから」
ぶるぅ 「えとえと、タコ焼きと、クレープと…。それに唐揚げ!」
ハーレイ「そのくらいならスーツは別に…」
ブルー 「万一ってことがあるだろう。この後はホテルに行くんだよ?」
汚れたスーツじゃ恥ずかしいんだ、と化粧ケープを取り出す生徒会長。
シャワーキャップも出て来たものの、ホテルに行くって、何をしに…?
2012/11/08 (Thu)
☆みんなで買い食い
再びシャワーキャップと化粧ケープを装備させられた教頭先生。
今度の化粧ケープもレースたっぷり、花模様の刺繍がゴージャスでして。
ハーレイ「…これもお前の趣味なのか?」
ブルー 「もちろん。とっても気に入ってるんだ、有難く借りてよね」
ハーレイ「私もまだまだ甘かったな。化粧ケープまで気が回らなかった」
今度買いに行く、と言う教頭先生が夢見るものは生徒会長との結婚生活。
生徒会長用のガウンなどを買い揃えるのが生甲斐なのでございます。
ハーレイ「化粧ケープは使い勝手よりもデザイン重視なのか?」
ブルー 「うーん…。基本はやっぱりお姫様かな」
ハーレイ「分かった、そういう路線で揃えておこう。ところでだな…」
ブルー 「なんだい?」
ハーレイ「さっきホテルと言わなかったか?」
ブルー 「言ったけど? 予約してあるんだ、メインダイニング」
ハーレイ「は?」
ブルー 「七五三のお祝いだよ。みんなで個室で賑やかに…ってね」
支払いはよろしく、と告げられて教頭先生は顔面蒼白。
けれど生徒会長は全く気にせず…。
ブルー 「お昼はホテル・アルテメシアだよ。買い食いはほどほどにね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しい食事は別腹だもん!」
ジョミー「ぼくも食べようっと! ぶるぅ、向こうのタコ焼きは?」
ぶるぅ 「買ってきてくれるの? えっと、隣の唐揚げも!」
ジョミー「オッケー!」
ブルー 「ほら、ハーレイ。ジョミーに財布を渡してよ」
ハーレイ「…財布?」
ブルー 「ぶるぅの分だけで済むとは思わないように! 全員に奢り!」
ハーレイ「そ、そんな…」
ブルー 「君はぶるぅのパパだろう? お祝いにパーッと散財したまえ」
ぼくも食べよう、と生徒会長も率先して買い食いを始めまして…。
ブルー 「御馳走様、ハーレイ。次はタクシー代をよろしく」
スーツが無事で良かったよね、と化粧ケープなどを外して門前へ。
既に財政の危機な教頭先生、毟られまくりながらホテルで昼食ですよ~。
2012/11/09 (Fri)
☆太っ腹なパパ
「そるじゃぁ・ぶるぅ」を肩車したりとパパ気分だった教頭先生。
その代償はパパに相応しい散財だそうで、貸し切りの御祈祷に昼食に…。
ブルー 「ぶるぅ、七五三おめでとう。まずはみんなで乾杯だよね」
ぶるぅ 「わーい、ありがとう!」
ホテル・アルテメシアのメインダイニングの個室は予約済み。
ついでに料理も既に予約済みで、教頭先生に選択の余地はございません。
ハーレイ「そ、そのぅ……。なんだ、どういう料理を予約したんだ?」
ブルー 「三日前までに要予約のヤツ。お祝いは豪華にしないとね」
マツカ 「…三日前までってことは、食材が…」
ブルー 「そうだよ、仕入れのリスクが高いから要予約! つまり最高」
ハーレイ「さ、最高…」
打ちのめされている教頭先生に構わず、生徒会長はソムリエを呼んで。
ブルー 「シャンパンの一番いいのを頼むよ。他も料理に合わせてね」
ソムリエ「かしこまりました。…未成年の方もおいでのようですが…」
ブルー 「気にせずバンバンついじゃって。大切なのは雰囲気だから」
水のグラスじゃ気分が乗らない、とニヤリと笑う生徒会長。
つまりシャン学メンバーのグラスにも最高のワインなどが入るわけで。
キース 「お、おい…。ワインくらいは教頭先生に楽しんで頂いたら…」
ブルー 「ダメダメ、パパは気前が良くってなんぼだから!」
そうだよね、と念を押された教頭先生は頷くしかなく。
ハーレイ「う、うむ…。今日は楽しくやってくれ」
ブルー 「そういうことで、乾杯といこう。おめでとう、ぶるぅ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ かんぱーい!」
全員 「「「かんぱーい!」」」
カチン、カチンと触れ合うグラスには最高級のシャンパンが。
飲める「そるじゃぁ・ぶるぅ」や生徒会長はともかく、他の面子は。
シロエ 「なんだか勿体無いですね…」
ブルー 「パパの奢りだ、気にしないように」
豪華な料理が運ばれてきて、ソムリエが料理に合わせたワインを。
教頭先生、受難の日としか…。
2012/11/10 (Sat)
☆お次は二次会
七五三の締めはホテル・アルテメシアでの昼食会。
ゴージャスな料理に最高級のワインなどなど、支払額は上がりまくって。
ブルー 「ハーレイ、今日はありがとう。最高の七五三だったよ」
ぶるぅ 「うん! 肩車もとっても楽しかったぁ♪」
ハーレイ「そ、そうか…。ぶるぅが喜んでくれたのだったら私も嬉しい」
お会計を終えた教頭先生、笑顔でいらっしゃいますが。
財布の方には寒風どころか木枯らしビュウビュウ、一足早い冬の嵐が。
キース 「すみません、俺たちまで御馳走になって」
ハーレイ「いや、まあ……ぶるぅも大勢の方が楽しいだろうし」
ブルー 「だよね、パパとしては素敵に演出しないと」
お色直しが無いだけマシだ、と生徒会長は笑っております。
羽織袴の代金の方も毟ったわけではないそうで。
ブルー 「というわけで、来年もよろしくお願いしたいな」
ハーレイ「来年もか!?」
ブルー 「ぶるぅは毎年、七五三! パパを目指すなら覚えておいて」
ハーレイ「…め、目指してもかまわない…のか?」
ブルー 「目指すのは君の勝手だよ。ぼくが応えるかどうかは別モノ」
頑張って、とヒラヒラと手を振り、生徒会長はホテルの玄関へ。
タクシーのドアを開けて貰って「そるじゃぁ・ぶるぅ」と乗り込むと。
ブルー 「今度はぼくの家で気楽に二次会! みんなおいでよ」
ジョミー「えっ、いいの?」
ブルー 「もちろんさ。…ただしハーレイは此処でサヨナラだね」
ハーレイ「何故だ!」
ブルー 「分かってないねえ、二次会に親は不要なんだよ」
結婚式でもそうだろう、と指摘されて言葉を失う教頭先生。
これだけ貢いで貢ぎまくって、二次会は仲間外れとは…。
ブルー 「他のみんなは乗って、乗って。ハーレイ、タクシー代は?」
ハーレイ「…よ、喜んで出させて貰う…」
ブルー 「そうこなくっちゃね」
財布の中身を全て毟った生徒会長、もう御機嫌でございます。
教頭先生を置き去りにして、七五三は二次会に移るみたいですよ~!
2012/11/11 (Sun)
☆二次会でもスポンサー
財布代わりに毟られまくった教頭先生、憐れ二次会からは外されまして。
他の面子は生徒会長の家で宴でございます。
ブルー 「遠慮しないで食べてよね。ケーキもお菓子も」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 色々お取り寄せしたんだよ!」
キース 「お、おい…。まさかと思うが、これの支払いは…」
ブルー 「決まってるじゃないか、ハーレイの所に請求書が行くんだ」
シロエ 「まだ毟ろうって言うんですか!?」
ブルー 「ぶるぅのパパ気分を味わえたんだし、安いものだと思うけど」
御祈祷も記念撮影もハーレイはパパのポジションだった、と生徒会長。
それに相応しく散財してなんぼだとケラケラ笑っておりますが…。
ジョミー「もしかしなくても破産じゃない?」
サム 「だけど貯金があるんだろ? キャプテンの給料も出るんだし」
ブルー 「そうそう、心配要らないってね。未来への投資さ」
キース 「結婚する気もないくせに…。餌だけちらつかせて悪辣だぞ」
ブルー 「勘違いするのは向こうの勝手! 下心が無きゃ釣れないよ」
釣られたからには貢ぎまくるのが男の甲斐性、と生徒会長は涼しい顔。
ブルー 「ぶるぅのパパになりたいんだったら貢がなくっちゃ」
キース 「それで結果が出ると言うならまだしもな…」
??? 「だよねえ、ぼくも酷いと思うよ」
全員 「「「!!?」」」
バッと振り返った先に立っていたのは生徒会長のそっくりさん。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)でございます。
私服姿で、隣にはスーツのキャプテン(会話表記はA船長)までが。
ブルー 「な、な、なんで君たちが…!」
Aブルー「御挨拶だねえ、さっき食事が済んだんだ。ねえ、ハーレイ?」
A船長 「はい。私たちもあそこに居たものですから」
ブルー 「あそこって何処さ!?」
Aブルー「ホテル・アルテメシアだけど?」
記念日だから二人で食事に来たのだ、と言うソルジャー。
鉄板焼きの店に居たらしいですが、結婚記念日は今日でしたっけ…?
2012/11/12 (Mon)
☆記念日を祝え
二次会の最中に突如現れたソルジャーとキャプテン。
ホテル・アルテメシアに居たそうですけど、何の記念日なのでしょうか?
ブルー 「二人で食事って…結婚記念日は今日じゃないだろ!」
Aブルー「うん。君たちも知ってるとおり、8月だけど」
ブルー 「だったら何の記念日なわけ?」
スウェナ「プロポーズとか、婚約かしら?」
ブルー 「そういうキャラとは思えないけど、そう…なのかな?」
Aブルー「プロポーズねえ…。結婚記念日と同じ日だと思うよ」
キース 「婚約という段階は無かったし、何だと言うんだ?」
Aブルー「いいおっさんの日!」
全員 「「「は?」」」
Aブルー「11月03日だよ、いいおっさんの日なんだろう?」
ノルディに教えて貰ったんだけど、と得意げなソルジャー。
Aブルー「ほら、ハーレイはオッサンだしさ。いい記念日ですよ、って」
ブルー 「オッサンって…。君のハーレイはそれで納得?」
A船長 「ブルーが喜んでくれるのでしたら、オッサンくらいは」
サム 「すげえな、教頭先生より潔かったりするんじゃねえか?」
ブルー 「かもねえ…。ハーレイはオッサンと呼ばれたらドン底だよ」
Aブルー「オッサンでなくてもドン底じゃないか。破産の危機だろ?」
A船長 「ブルーが教えてくれたのですが、かなり貢いでおられたとか」
ブルー 「いいんだってば、それがハーレイの生甲斐だから!」
Aブルー「良くないよ! たまにはお返ししてあげたまえ」
ちょうどいい日があるんだから、とソルジャーはカレンダーを指差して。
Aブルー「ぶるぅのパパまで務めたんだ。11月22日が吉日だよ」
ブルー 「何さ、その日は?」
Aブルー「ノルディが教えてくれた記念日! そうだよね、ハーレイ?」
A船長 「はい。いい夫婦の日だと聞いておりますが」
全員 「「「いい夫婦の日!?」」」
なんだそれは、とパニックに陥りそうな生徒会長とシャン学メンバー。
ソルジャーとキャプテンには記念日でしょうが、それをどうしろと?
2012/11/13 (Tue)
☆こだわりの記念日
ソルジャー曰く、11月03日は『いいおっさんの日』だそうでございます。
それにかこつけてキャプテンと食事に来たと言うソルジャー、御機嫌で。
Aブルー「いい夫婦の日を祝うべきだと思うんだけどね、君たちも」
ブルー 「誰が夫婦だって!?」
Aブルー「君とハーレイ。だってハーレイはぶるぅのパパだろ?」
ブルー 「あれは方便! ああ言えば毟り取れるから!」
Aブルー「だけどさ、なんとも可哀想だよねえ…。同じハーレイなのに」
A船長 「まったくです。いくら納得しておいでにせよ、お気の毒で…」
ブルー 「ハーレイはあれでいいんだってば!」
Aブルー「そうかなぁ? じゃあ、気分だけでもいい夫婦で」
ぶるぅのパパ役を再びとか、とソルジャーは提案しておりますが。
ブルー 「ぼくが嫌なのは勿論だけどね、いろんな意味でその日はダメ」
Aブルー「カレンダーには何も書いてないよ?」
ブルー 「書いてないからアウトなんだよ、その日は平日!」
キース 「なるほど、学校がある日だな。俺たちはサボリOKだが…」
ジョミー「教頭先生は休みじゃないよね」
Aブルー「そうだったんだ? こっちの休みには詳しくなくて」
A船長 「私とブルーは特別休暇を取る予定ですが…」
ブルー 「特別休暇?」
Aブルー「いい夫婦の日だしね、楽しまなくっちゃ!」
ノルディに頼んでホテルを予約して貰うんだよ、と微笑むソルジャー。
いい夫婦の日を満喫する気みたいです。
Aブルー「でもねえ…。こっちのハーレイにも楽しんで欲しいな」
A船長 「は? そ、それは…。流石にちょっと…」
Aブルー「誰がベッドに呼ぶって言った? お邪魔虫は要らないよ」
他に何か…、とカレンダーを見たソルジャーですが。
Aブルー「あ、次の日は休みじゃないのかな? 23日」
ブルー 「勤労感謝の日っていう祝日だけど?」
Aブルー「勤労感謝の日?」
どんな日なんだい、とソルジャーの瞳がキラキラと。
もしや、いい夫婦の日を振り替える気とか…?
2012/11/14 (Wed)
☆働きに感謝
11月22日は『いい夫婦の日』。
教頭先生と生徒会長とで祝うべきだ、と言い出したソルジャーですけど。
Aブルー「勤労感謝の日は何を祝うわけ? 誰の記念日?」
ブルー 「別に誰のと言う日じゃなくて…。働いてる人に感謝の日かな」
Aブルー「ふうん? だったら丁度いいじゃないか」
ブルー 「何が?」
Aブルー「いい夫婦の日は嫌なんだろう? だったらそっちで」
A船長 「それはいいかもしれませんね。働いておいでなわけですし」
ブルー 「どういう意味?」
Aブルー「いつも頑張って貢ぎまくっているハーレイに感謝するんだよ」
ブルー 「なんでそういうことになるのさ!」
Aブルー「ハーレイが君に貢いでるのは働いて稼いだお金じゃないか」
だから感謝してあげたまえ、とソルジャーはカレンダーを指差して。
Aブルー「いい夫婦の日をやれとは言わない。だから勤労感謝の日!」
ブルー 「お礼状を書くくらいだったら…」
Aブルー「それじゃダメだね、もっと気持ちをこめなくちゃ」
ブルー 「分かったよ、何か届けに行くよ! それでいいだろ!」
Aブルー「うーん…。プレゼントもいいけど、なんだかねえ…」
A船長 「一席設けては如何でしょう? 宴会とまでは申しませんが」
Aブルー「ああ、パーティーというヤツか。それは喜ばれそうだよね」
A船長 「手料理でしたら、もっといいかもしれません」
Aブルー「…お前の願望が入っていないか?」
A船長 「い、いえ、これは…。こちらで弟子入りしていた時に…」
Aブルー「そういえば理想の結婚生活を習ってたっけねえ…」
忘れていたよ、と苦笑するソルジャー。
実はキャプテン、教頭先生に弟子入りした過去をお持ちです。
A船長 「手料理と気配り、それが最高のおもてなしかと」
Aブルー「いいねえ、その線で行きたまえ。まさしく勤労感謝の日だよ」
教頭先生の働きに感謝すべきだ、とソルジャーは力説しております。
勤労感謝で教頭先生をおもてなし。生徒会長が素直に従うでしょうか…?
2012/11/15 (Thu)
☆参加か見学か
ジョミー君のダンスが完成しない内に、近付いてきた運動会。
所属チームすら無い個人競技で、見学だけでもOKだそうでございます。
キース 「トライアスロンとかじゃないだろうな?」
シロエ 「フルマラソンかもしれません。個人競技と言うんですから」
サム 「うへえ…。どっちも俺には無理だぜ」
マツカ 「ぼくもです。そこまでの体力はありませんよ」
スウェナ「見学多数じゃないかしら?」
ブルー 「さあ、どうだか…。ちなみに会場は空港の敷地」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「シャングリラ号に行く空港だよ。あそこは広いし」
ジョミー「それじゃやっぱりフルマラソン?」
キース 「トライアスロンも出来るんじゃないか?」
ブルー 「残念ながら、どっちも違うね。主役はカボチャだ」
全員 「「「カボチャ?」」」
ブルー 「まずはカボチャを彫るんだよ。それがスタート」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ すごく大きなカボチャだって!」
キース 「ジャック・オー・ランタンを担いで走れというのか?」
ブルー 「そんなとこかな。で、どうする?」
参加するのか見学か、と尋ねられたシャン学メンバー。
皆で顔を見合わせておりましたが…。
キース 「担ぐだけならまだマシだがな…。被るんだったら悲劇だぞ」
シロエ 「被るんですか? カボチャを頭に?」
キース 「絶対に無いと言い切れるか?」
シロエ 「い、いえ…。どうなんですか、会長?」
ブルー 「主役はカボチャと言っただろう? 情報はこれで充分だよね」
キース 「ダメだ、リスクが高すぎる。俺は今回は見学にする」
ブルー 「そうなのかい? それは残念」
シロエ 「ざ、残念と来ましたか…。やっぱり真面目に危なそうです」
ぼくも見学でお願いします、とシロエ君が言い、他のメンバーも…。
ブルー 「つまらないねえ、全員見学だなんて…」
その分、ジョミーのダンスに期待、と生徒会長は申しております。
ジョミー君、ますます責任重大。今日も頑張って踊らねば!
2012/10/16 (Tue)
☆二兎を追った者
運動会の競技の主役はカボチャ。
どう使うのかが分からないだけに、シャン学メンバーは見学をチョイス。
ブルー 「見学するなら衣装に凝るのもいいかもね」
キース 「ハロウィンだからか?」
ブルー 「仮装を推奨してるんだ。目立ってなんぼだと思わないかい?」
シロエ 「そうですねえ…。ジョミー先輩はお坊さんですし」
サム 「ブルーも何か着るのかよ?」
ブルー 「どうせなら派手にやりたいんだけど、正統派も捨て難い」
スウェナ「ソルジャーの服なの?」
ブルー 「アレもけっこう気に入ってるしね」
キース 「下手にドレスを着込まれるよりは平和かもな…」
そこからワイワイと仮装ネタで盛り上がり、やがて時間となりまして。
キース 「帰るぞ、ジョミー。早くダンスを仕上げていこうぜ」
ブルー 「寝食を忘れて励みたまえ。あまり日がない」
ジョミー「そ、そんなぁ…」
キース 「親父のシゴキも待っているぞ。お勤めの方も手抜きするなよ」
ブルー 「頼もしいねえ、アドス和尚に任せて良かった」
お経もモノになるかもしれない、と生徒会長はニコニコ顔。
とはいえ、相手はジョミー君だけに、運動会を控えた週末になっても…。
ブルー 「お経を覚えられなかったって!?」
キース 「すまん…。親父も俺も頑張ったんだが、どうにもこうにも」
ジョミー「南無阿弥陀仏は覚えたよ? お勤めの最後はアレと鐘でしょ」
キース 「お前の場合は鐘を無茶苦茶に叩きまくっているだけだ!」
決められた回数も鐘を叩く間合いもアウトだそうでございます。
ブルー 「まさかそこまで酷いとは…。それでダンスは?」
キース 「そっちの方は多分、なんとか…」
ブルー 「ダンスの出来もヤバイのかい?」
キース 「いざとなったらアドリブだとか言っていやがる」
ブルー 「つまり適当って言いたいわけだね…」
溜息をつく生徒会長。
二兎を追う者、一兎をも得ずとは申しますが。
明日に迫った運動会で、ジョミー君はちゃんと踊れるでしょうか…?
2012/10/17 (Wed)
☆ピンチなアドリブ
お経もダンスもモノにならなかったジョミー君。
元老寺に泊まり込んでの修行の日々は、無駄になったようでございます。
ブルー 「いざとなったらアドリブねえ…。何をする気だい?」
ジョミー「えっ、適当にステップを踏んで踊るだけだよ」
ブルー 「それじゃダメだね、順番に脱いでいきたまえ」
ジョミー「は?」
ブルー 「オープニングは余興なんだよ、ストリップでいこう」
キース 「待て! ジョミーは法衣を着ているんだぞ!?」
ブルー 「それが何さ? ウケると思うよ、お坊さん姿のストリップ」
パンツ一丁になったら袈裟を振り回して『お袈裟マン』だとか。
キース 「…お袈裟マンだと?」
ブルー 「あれっ、知らないかな? 伝説のスーパーヒーローだけど」
キース 「何なんだ、それは!」
ブルー 「璃慕恩院であった大法要の打ち上げで出た余興だよ」
酔っ払った若手のお坊さんたちが変身したのが『お袈裟マン』。
今でも内輪の隠し芸だか一発芸だかで、あるとか、ないとか…。
ブルー 「アドリブをやるならお袈裟マンだね、一般人にも人気だろう」
ジョミー「やだよ、そんなの!」
ブルー 「だったら今夜は徹夜覚悟でキッチリ仕上げる!」
キース 「…お袈裟マンだけは俺も御免だ。徹夜になっても付き合うぜ」
ブルー 「明日は迎えを出すからさ。それまで死ぬ気で頑張るんだね」
シロエ 「えーっと…。空港へ行くんですよね?」
ブルー 「うん。最初から仮装しててもいいよ」
シド先生が迎えのバスを運転するので、家を出る時から仮装OK。
去年使った王子様のような宮廷衣装がシャン学メンバーの仮装です。
ブルー 「ジョミーはお坊さんだし法衣だけれど、ダンスを忘れたら…」
キース 「お袈裟マンの仮装だと言うんじゃないだろうな?」
ブルー 「お袈裟マンだよ、スーパーヒーローだしさ」
ジョミー「そ、そんなぁ…」
残された時間は今夜一晩限り。
ジョミー君を待っているのは墨染めの法衣か、伝説のお袈裟マンなのか?
2012/10/18 (Thu)
☆いよいよ開幕
いよいよ10月27日、ハロウィンとセットの運動会の日は絶好の秋晴れで。
シド先生が運転するマイクロバスがシャン学メンバーをピックアップ!
サム 「似合ってるぜジョミー、その法衣」
キース 「お袈裟マンにならないことを祈っててくれ。切実なんだ」
ジョミー「ぼくの方がよっぽど切実だよ!」
ブルー 「きちんと踊れば無問題! 頑張るんだね」
シロエ 「会長は結局、ソルジャーの正装なんですか…」
ブルー 「これはこれで人気が高いんだよ。特に女性に」
キース 「要は人目を引きたいんだな?」
ブルー 「そういう君たちだって去年の宮廷衣装だろ?」
王子様スタイルを目指してるよね、と指摘されれば反論不可能。
スウェナだけはハロウィンっぽく黒い衣装の魔女ですが…。
そうこうする内にバスは空港の敷地内へと入りまして。
キース 「おい、こんな公園があったのか?」
ブルー 「ちょっといいだろ、ゴルフなんかも出来るんだよ」
広がっているのは広大な芝生。
林や大きな池などもあって、そこに大勢の人たちが。
ブルー 「特設ステージも準備OK! ほら、あそこに」
シロエ 「カボチャだらけのステージですね…」
ジョミー君が踊る舞台はハロウィンカラーで飾られております。
特大のカボチャがズラリと並び、仮装した仲間が詰め掛けていて。
ブラウ 「おや、来たね。待ってたんだよ、踊るんだって?」
ゼル 「みんなワクワクしとるんじゃ。派手に一発!」
ブルー 「それじゃ開会宣言しようか。ジョミー、ステージの上へ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもジョミーと一緒に踊る!」
ジョミー君と「そるじゃぁ・ぶるぅ」、生徒会長が壇上に。
ブルー 「運動会はジョミーのダンスで開幕だ!」
一同 「「「待ってましたぁー!」」」
ブルー 「踊りたい人はその場でダンス! 曲は『かみほー♪』!」
音楽スタート! という声を合図に『かみほー♪』の曲が高らかに。
さて、ジョミー君はお袈裟マンを回避出来るでしょうか?
2012/10/19 (Fri)
☆坊主宣言を超えろ
特設ステージに流れる『かみほー♪』。
墨染めの法衣と袈裟のジョミー君、裾を蹴散らしながら踊っております。
その後ろでは「そるじゃぁ・ぶるぅ」が勝手気ままなステップを。
スウェナ「他の人たちも踊ってるのね、適当だけど」
ブルー 「シャングリラ号の歌だからねえ、血が騒ぐ人も多いのさ」
ステージの前の広場では仲間たちが楽しく踊っています。
ゼル先生もホップステップ、ジャンプで飛び跳ねているのですけど。
ブルー 「うーん…。ジョミーはいよいよお袈裟マンかな」
キース 「やめてくれ! もう半分は過ぎているんだ、勘弁してくれ」
ブルー 「でもさ、明らかに踊りを忘れているよ?」
シロエ 「誤魔化しまくれば大丈夫ですよ、誰も気付きはしませんって」
ブルー 「ぼくは気付いているんだってば」
サム 「ジョミーは変身しねえだろ? お袈裟マンなんか」
ブルー 「そこでソルジャーの出番なんだよ、ぼくが最高権力者!」
お袈裟マンを実現してみせる、とマイクを握った生徒会長。
ブルー 「今からジョミーが曲に合わせてストリップ!」
一同 「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「法衣を脱ぎ捨て、お袈裟マンに変身するから盛大な拍手を!」
キラリと走った青いサイオン。
でたらめな踊りを繰り広げていたジョミー君を包み込みまして…。
ゼル 「おおっ、自分で脱いだわい!」
ブラウ 「こりゃいいねえ。『かみほー♪』のリズムでストリップかい」
ブルー 「最後はパンツ一丁になるよ? 袈裟を翻してお袈裟マン!」
キース 「…な、なんでこういうことになるんだ…」
俺の努力が水の泡に、と嘆きまくっているキース君。
ジョミー君は操られて法衣を脱ぎ捨てた果てに、ジャンプでフィナーレ。
やんやと喝采が湧き起こる中、ガックリと肩を落としてションボリと…。
ジョミー「……やっちゃった……」
坊主宣言よりカッコ悪いよ、と泣きの涙のジョミー君。
お袈裟マンはウケたようですけれども、心の傷は一生モノになるのかも?
2012/10/20 (Sat)
☆カボチャの登場
生徒会長のサイオンに操られてしまい、お袈裟マンと化したジョミー君。
『かみほー♪』なステージが終わった後は、もうドン底でございます。
ジョミー「うう…。どうせぼくなんか、ぼくなんか…」
キース 「泣くな! 俺だって気分はドン底なんだぞ!」
みっともない真似をしやがって、と法衣を着せ直しているキース君。
キース 「俺は記憶から消去するから、お前もキッパリ忘れとけ!」
ジョミー「で、でも…。見てた人は忘れないじゃない!」
サム 「そうだろうなぁ、思いっ切りインパクト強かったしな」
ジョミー「これから一生言われるんだよ、お袈裟マンって…」
キース 「とにかく忘れろ! 人の噂も七十五日だ!」
ブルー 「だよね、所詮は前座なんだし」
キース 「全部あんたのせいだろうが!」
ブルー 「余興だよ、余興。運動会はこれからが本番なのさ」
行ってこよう、と生徒会長はステージに上りまして。
ブルー 「オープニングセレモニーも済んだし、今日の競技の発表だ!」
ブラウ 「待ってましたぁ! 景気良く頼むよ」
ブルー 「ハロウィンと言えばカボチャがつきもの! まず、一人一個」
早い者勝ちだから合図と共に選ぶように、と指差す先にはカボチャの山。
キース 「お、おい…。なんだか異様にデカくないか?」
シロエ 「彫るとか言ってましたよね。それだけでも一苦労ですよ」
スウェナ「被れるサイズを超えているわよ、どうするわけ?」
マツカ 「割れないように転がしながら走るんでしょうか?」
あまりの大きさに衝撃を受けているシャン学メンバー。
お袈裟マンどころではありません。
ブルー 「競技の方はレース形式! カボチャを彫ったら池まで運ぶ!」
一同 「「「池!?」」」
ブルー 「カボチャボートのレースなんだよ、速さと体力で勝負ってね」
一同 「「「カボチャボート?」」」
なんじゃそりゃ、と唖然としている見物客と競技の参加者。
お袈裟マンも霞んでしまったカボチャボートとは何でしょう?
2012/10/21 (Sun)
☆カボチャのボート
ステージに上がった生徒会長が発表した種目はレース形式。
一人一個ずつカボチャを彫ったら池まで運んで、カボチャボートだとか。
ゼル 「ブルー、カボチャボートというのは何じゃ?」
ブルー 「そのまんまだけど? カボチャがボートになるんだよ」
ブラウ 「ちょいとお待ちよ、さっき彫るとか言ってたっけねえ?」
ゼル 「どう彫ったらカボチャがボートになるんじゃ!」
ブルー 「そこは好みで! とにかく漕ぎ手が乗れればいいんだ」
タライ舟とか丸木舟とかの要領で、と生徒会長は申しております。
ブルー 「他の部分は好きにしていいよ。縁をギザギザにするのもアリ」
ゼル 「し、しかし…。制限時間はどうなるんじゃ?」
ブルー 「彫るための時間は別枠さ。レース開始は彫り上がってから!」
ただし時間内に間に合わなければアウトだそうで。
ブルー 「乗れるカボチャが彫れなかったら、棄権か泳ぐか、二択だね」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「カボチャを押して泳いで行くのは別に止めない」
ゼル 「ふむふむ…。濡れるのが嫌ならボートを完成させるんじゃな」
ブルー 「そうなるね。いい天気だけど、池は流石に冷たいかと…」
ゼル 「分かったわい! わしも男じゃ、棄権はせんぞ」
根性でボートを彫り上げてみせる、とゼル先生。
どうやら参加者らしいです。
ブルー 「ボートの説明はこれでいいかな? 道具はここに」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 順番に取りに来てね!」
ステージの後ろから出て来た箱にはカボチャを彫るためのノミなどが。
レース参加者が押し寄せていますが…。
サム 「みんな仮装はしてねえんだなあ…」
キース 「運動会と銘打った以上、動きやすい服が基本だろう」
シロエ 「仮装の人は見物客ですね。この競技なら出たかったですが…」
サム 「キースに勝てたかもしれねえもんな。ただのレースだし…」
惜しいことをした、と残念そうなシロエ君とサム君。
エントリーすべきでしたかねえ?
2012/10/22 (Mon)
☆カボチャを選べ
運動会の正体はカボチャのボートを使ったレース。
カボチャを彫るための道具が配られ、競技参加者が詰め掛けております。
ジョミー「カボチャが大きいわけだよねえ…。乗るんだもんね」
キース 「やっと復活してきたか。もう誰もお前を覚えちゃいないぞ」
サム 「うんうん、カボチャのインパクトが大ってな」
カボチャボートに使われるカボチャは超特大。
見物客の目はそっちに釘付け、お袈裟マンなぞ消し飛んだようで。
ブルー 「みんな道具をゲットしたようだし、用意はいいかな?」
ゼル 「何の用意じゃ?」
ブルー 「カボチャは早い者勝ちなんだよ、選んだらすぐに彫らないと」
用意されたカボチャは1個の重さが200キロかららしいです。
選ぶのはともかく、運ぶのも彫るのも大変そうなビッグサイズ。
ブルー 「時間内に彫れなかったら…分かってるよね? 始めっ!」
生徒会長の合図でカボチャの山へと参加者が走り、大騒ぎに。
シロエ 「…これは出なくて良かったかも…」
サム 「カボチャの下敷きは嫌だもんなあ…」
カボチャの山が崩れて大混乱の中、要領のいい人は素早く抜け出し…。
キース 「ゼル先生がトップなのか。意外だな」
サム 「そうでもねえだろ、すばしっこいし剣道と居合の達人だぜ」
シロエ 「カボチャを彫るのも上手いかもです。料理のプロですよ」
ブルー 「ふふ、なかなかに楽しい見世物だよね」
ステージから降りて来た生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
シャン学メンバーに混ざって見物し始めましたが。
ブルー 「ごらんよ、ゼルの真逆を行くのが一人」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「ハーレイのことさ。あそこで悩んでいるだろう?」
キース 「順番を譲っておられるように思えるが?」
ブルー 「違うね、あれは出遅れたんだよ。でもって今は諦めの境地」
全員 「「「諦めの境地?」」」
どんどん減ってゆくカボチャを前に立ちつくしている教頭先生。
諦めの境地とは、どういう意味?
2012/10/23 (Tue)
☆カボチャのサイズ
生徒会長の号令で始まったカボチャボート彫り。
既に彫り始めている人もいる中、カボチャを前に立つ教頭先生の心境は。
キース 「何なんだ、諦めの境地というのは?」
ブルー 「そのまんまの意味さ。残ったカボチャをよく見てみたら?」
シロエ 「別に普通のカボチャですけど? 大きいだけで」
ブルー 「それはどうかな? 向こうでゼルが彫ってるヤツは?」
サム 「ありゃ相当にデカイよなあ…。超特大って感じだぜ」
スウェナ「ゼル先生が乗るには大き過ぎるわよね」
ブルー 「ゼルは目立つのが好きだからねえ、ああなるんだけど」
アレを取られて困る人もいる、と生徒会長。
ブルー 「ゼルの身体なら小さめのヤツでもいいんだよ。でもね…」
ジョミー「あっ、そうか! 教頭先生、普通サイズじゃダメなんだ!」
キース 「そ、そういえば…。アレを普通と言うかはともかく…」
マツカ 「カボチャボート用の標準サイズだと小さすぎますね」
ブルー 「そういうこと。大きいヤツも沢山用意していたのにさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ シドが彫ってるのも大きいよね!」
サム 「教頭先生、ホントに出遅れちまったのかよ…」
ブルー 「先陣争いに向いてるタイプじゃないからねえ…」
ぼくとの結婚と同じでダメダメ、と生徒会長は笑っております。
ブルー 「大きなカボチャは残っていないし、諦めの境地に至るわけ」
キース 「つまり棄権ということか?」
ブルー 「その選択もアリだけれども、面白くない」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「ちょっと気合を入れてこようかな」
生徒会長、スタスタと教頭先生に近付いていきまして。
ブルー 「やあ、ハーレイ。レースは勝てそう?」
ハーレイ「…棄権しようかと思っている。なにしろカボチャが…」
ブルー 「棄権だって? ぼくが主催のレースなのに?」
有り得ないよ、と柳眉を吊り上げる生徒会長とウッと息を飲む教頭先生。
乗れそうなカボチャは無いんですけど、教頭先生の運命や如何に?
2012/10/24 (Wed)
☆無理すぎるカボチャ
自分に見合ったカボチャが無いため、棄権を考えているという教頭先生。
しかし生徒会長のお気には召さなかったようで…。
ブルー 「優勝したって、ぼくが賞品ではないけどさ。でもね…」
ハーレイ「な、なんだ?」
ブルー 「ソルジャーのメンツ丸潰れなんだよ、キャプテンが棄権じゃ」
ハーレイ「そうなる……のか?」
ブルー 「決まってるだろう、仲間も揃って見に来てるんだ」
中継カメラも入っているし、と指差す先には撮影スタッフ。
カボチャを彫り始めた人たちに取材をしている模様です。
ブルー 「君が棄権だと、シャングリラ号のクルーの士気にも関わる」
ハーレイ「あっちにも中継してたのか…」
ブルー 「宇宙は娯楽が少ないからねえ、サービスしなくちゃ」
ハーレイ「つまり私が棄権した場合、お前の指導力が問われるのだな?」
ブルー 「ご名答。キャプテンも従わないようなソルジャーではねえ…」
生徒会長以下だろう、と溜息をつく生徒会長。
ブルー 「ぼくが赤っ恥をかいてもいいなら、棄権でいいけど」
ハーレイ「い、いや、それは…! そんなことは…!」
ブルー 「だったら、出場」
ハーレイ「し、しかし、カボチャが…。乗れそうなヤツが…」
ブルー 「無さそうだねえ、どう見ても」
話していた間に他の出場者がカボチャを持ち去り、残るは1個。
何処から見ても小さめのヤツが鎮座しているだけでして…。
キース 「おい。教頭先生がそれに乗るのは無理じゃないか?」
ブルー 「そうかなぁ? 頑張ればなんとかなりそうだよ」
ハーレイ「な、ならないと思うのだが…」
ブルー 「いいから、ちょっとその横に立って」
ハーレイ「…こ、こうか?」
ブルー 「よし、いける! そのサイズなら充分オッケー」
ハーレイ「……どの辺がだ……」
ブルー 「問題ない、ない。さあ、頑張って彫っていこう!」
あっちへ運んで、と生徒会長は笑顔でございますが。
教頭先生には小さすぎるカボチャ、どう彫れば問題ないのでしょうか…?
2012/10/25 (Thu)
☆カボチャと秘密兵器
生徒会長に恥をかかせてはならぬ、と出場を決意した教頭先生。
けれど会場に残ったカボチャは、教頭先生が乗るには小さすぎるサイズ。
ハーレイ「どう考えても乗れんぞ、これは…」
ブルー 「大丈夫だってば、きちんと彫ったら乗れる筈だよ」
この辺でいいかな、と芝生に立ち止まる生徒会長。
カボチャを転がしながらついて来ていた教頭先生も止まりまして。
ブルー 「さあ、時間いっぱい彫りまくろう!」
ハーレイ「しかしだな…。このサイズではボートにならんと思うが」
ブルー 「下半身さえ収納出来れば無問題! 根性で足を縮めればいい」
キース 「それはバランスが悪くならないか?」
ブルー 「あ、やっぱり君もそう思う?」
ハーレイ「私もキースに賛成だ。窮屈なのは構わんが、バランスは…」
シロエ 「下手するとボートが転覆しちゃいませんか?」
ブルー 「そこなんだよねえ、このガタイだし」
逆三角形な上半身に力を入れてボートを漕ぐなら、安定は必須。
下半身を縮めて乗り込むカボチャは思い切りバランスが悪そうで…。
ブルー 「…こうなったのも何かの縁かも…。秘密兵器はどうだろう?」
全員 「「「秘密兵器?」」」
ブルー 「カボチャボートに決まりは無いんだ。乗れればオッケー」
キース 「完成しなかったら泳ぐのもアリとか言ってたな?」
ブルー 「うん。だからね、ハーレイ用に改造しちゃえばいいんだよ」
ハーレイ「改造だと?」
ブルー 「そう! バランスが取れて舵も装備の秘密兵器に」
シロエ 「舵…ですか?」
ブルー 「舵が取れたら有利だろう? それにハーレイはキャプテンだ」
舵を取るのが仕事なのだ、と言われてみればその通り。
ブルー 「いいかい、カボチャのこの辺に…、とね」
ハーレイ「なんだ、その丸印は?」
ブルー 「これが舵だよ。もう少しずらした方がいいかもだけど…」
どうなのかな、と見詰める先にはシロエ君。
カボチャに描かれた丸印は二つ、それが舵とは一体どんな仕組みやら…。
2012/10/26 (Fri)
☆カボチャと両足
教頭先生のカボチャは乗るには少々、無理があるサイズ。
それを秘密兵器に改造すればいい、と生徒会長はカボチャに丸印を二つ。
ブルー 「この部分に穴を開けるんだ。これで相当変わってくるかと」
ハーレイ「穴だと?」
ブルー 「此処から足を突き出してやれば窮屈なのは解消するよね」
ハーレイ「なんだって?」
ブルー 「ボートに足が生えるわけ。そうすれば舵も取れちゃうし」
この場所で問題ないだろうか、と話を振られたのはシロエ君で。
シロエ 「そうですねえ…。教頭先生の体格とかを考えると…」
キース 「もう少しずらすべきだろうな」
シロエ 「間隔も大事な問題です。…教頭先生、失礼します」
手の指を広げて教頭先生の腰回りなどを採寸してみたシロエ君。
カボチャに向き合い、採寸してから丸を二ヶ所に付け直して。
シロエ 「此処がベストだと思います。後は穴のサイズに注意ですね」
ブルー 「そうだね、大きすぎると水が入るし、小さくてもダメだし」
そこは彫りながら調整しよう、と生徒会長はニッコリと。
ブルー 「いいね、ハーレイ? まずは乗り込む部分からだよ」
ハーレイ「…し、しかし…。ボートに足とは…」
ブルー 「ガタガタ文句を言っていないでサッサと彫る!」
ハーレイ「わ、分かった。努力しよう…」
生徒会長とシャン学メンバーが見守る中で教頭先生はカボチャ彫り。
せっせと頑張って中身をくりぬき、ボートらしくなってくると。
ブルー 「お次は足を入れる穴だね、ここだよ、ここ」
ハーレイ「う、うむ…」
二つの穴が開いた所で次は試着でございます。
どっこいしょ、とシャン学メンバーが担ぎ上げたカボチャに両足を。
ブルー 「んーと…。少しキツすぎるかな?」
シロエ 「気持ち、広げておくべきですね」
ハーレイ「そ、そうか…」
微調整だな、とカボチャから出た教頭先生、穴を広げておられますが。
試着風景を目にした人たちが囁く声がヒソヒソと。
カボチャパンツがどうしたんですって…?
2012/10/27 (Sat)
☆カボチャの行進
カボチャから両足を突き出して乗る、それが教頭先生のカボチャボート。
教頭先生、足を出すための穴を調整中でらっしゃいますが…。
ブルー 「ふふ、やっぱりカボチャパンツときたか」
ハーレイ「何か言ったか?」
ブルー 「向こうで評判になってるようだよ、君のカボチャボート」
先ほどの試着風景を見た人たちが口々に囁く単語はカボチャパンツ。
そりゃそうでしょう、でっかいカボチャから足が出たのでは無理もなく。
キース 「おい、いいのか? 秘密兵器どころの騒ぎじゃないぞ」
ブルー 「去年のハロウィンもハーレイはカボチャパンツだったよ」
シロエ 「そういえばカボチャの王子様でしたっけ…」
ブルー 「あれに比べればまだマシだって! メイクも無いしね」
サム 「あー、あれなぁ…」
思い出した、と頭を抱えるシャン学メンバー。
去年の教頭先生はブラウ先生たちの悪戯で目力メイクだったのです。
ハーレイ「何をゴチャゴチャ言っているんだ?」
ブルー 「カボチャボートの話だってば。…出来たかい?」
ハーレイ「うむ。こんなものではないかと思うが」
ブルー 「それは良かった。そろそろ終了時間だしね」
間もなくパァーン! と空砲が鳴って、カボチャ彫りの時間は終了。
出場者は池までカボチャボートを運ぶわけで。
ブルー 「みんな担いだりしてるけれども、こっちは秘密兵器だし…」
ハーレイ「隠して持って行こうと言うのか?」
ブルー 「ううん、君のボートは池まで自分で歩いて行くんだ」
ハーレイ「は?」
ブルー 「なんのために穴が開いているのさ、さっさと履く!」
カボチャはみんなで支えるから、と生徒会長は強引に。
ハーレイ「な、なんだか視線を感じるのだが…」
ブルー 「そりゃもう、最強の秘密兵器だからね」
自力走行するカボチャボート、と生徒会長は大満足でございます。
シャン学メンバーがカボチャを支え、教頭先生は大股で池の方向へ。
去年以上にインパクトのあるカボチャパンツの行進ですよ~!
2012/10/28 (Sun)
☆カボチャで勝負
教頭先生が根性で彫り上げたカボチャボートだか、カボチャパンツだか。
突き出た両足でノッシノッシと会場の池へ向かっております。
ブラウ 「おやまあ、今年もカボチャの王子様かい?」
ハーレイ「王子様?」
ブラウ 「だってそうだろ、カボチャパンツは王子様じゃないか」
ハーレイ「カボチャパンツだと?」
ブラウ 「それはパンツだと思うけどねえ、ボートと言うより」
エラ 「ええ、去年よりも立派な仮装よ、ハーレイ」
ハーレイ「か、仮装……」
愕然とする教頭先生の後ろでプッと吹き出す生徒会長。
シャン学メンバーは恭しくカボチャパンツならぬボートを捧げ持ち…。
ゼル 「ふん、とんでもないヤツが来おったわい」
ブルー 「そうでもないよ? これでも秘密兵器なんだ」
ゼル 「秘密兵器じゃと? 笑いが取れるというだけじゃろうが」
ブルー 「違うよ、舵が取れるんだってば、この両足で」
ブラウ 「ありゃりゃ、パンツじゃなかったのかい?」
ブルー 「その辺の解釈はお好きにどうぞ。勝てるかどうかは謎だから」
ハーレイ「お、おい、ブルー…。これで勝てるのではなかったのか?」
ブルー 「君の頑張り次第なんだよ、他のみんなは普通にボートだ」
池のほとりに勢揃いした出場者。
ボートを彫り上げられなかった人は皆無です。そこへパドルが配られて。
ブルー 「いいかい、池に立ってるポールを回って漕いで行くこと!」
ゼル 「ほうほう、なかなか本格的じゃな」
ブルー 「特に反則行為は無いから、ライバルを転覆させるのもアリだ」
ただしパドルで殴るのは禁止、やるなら手か足だそうですが。
ゼル 「勝負じゃ、ハーレイ! 勝たせてもらうぞ」
ハーレイ「ま、待ってくれ! 私は別に…」
ブラウ 「ブルーにアピールしたいんだったら勝たなきゃねえ?」
ブルー 「うん。挑まれた勝負を投げる男は願い下げだね」
頑張って、と教頭先生を煽る生徒会長。
他のカボチャボートと並んで池に入った教頭先生の行く末は…?
2012/10/29 (Mon)
☆カボチャで戦え
ハロウィン兼用の運動会の種目はカボチャボートでのレース。
池に並んだカボチャボートの中、教頭先生だけがボートの上で寒そうに。
ハーレイ「さ、流石に水が冷たいな…」
ゼル 「足を突き出しておるんじゃろうが。そりゃ冷えるわい」
池の水はかなり冷たい様子。
空砲が鳴ってボートは一斉にスタートいたしましたが。
ブルー 「ハーレイだから大丈夫だとは思うけどさ。あれは寒いね」
キース 「あんたが無理矢理やらせたんだろうが!」
ブルー 「ハロウィンなんだからウケが大切。いっそトイレで棄権とか」
全員 「「「トイレ?」」」
ブルー 「ゴールまでに冷えてトイレに行きたくなるってこともある」
サム 「うへえ…。どうすんだ、それ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瞬間移動でトイレに運ぶよ!」
キース 「それはそれで晒し者だよな…」
カボチャボートの一団、なかなか前に進みません。
舳先も何も無いカボチャですから、その場でクルクル回るだけの人も。
ブルー 「うん、秘密兵器は効いてるね」
シロエ 「着実に前進してますもんね。ゼル先生も頑張ってますけど」
先頭を行くのは教頭先生のカボチャパンツならぬカボチャのボート。
舵つきボートを僅差で追うのがゼル先生で。
ゼル 「待たんかいっ! 足を引っ込めて尋常に勝負じゃ!」
ハーレイ「これはそういう仕様なのだ。ブルーが考えた秘密兵器だ」
ゼル 「うるさいわ! カボチャパンツが偉そうに!」
こうしてくれる、とカボチャボートで体当たりをかますゼル先生。
ハーレイ「や、やめないか!」
ゼル 「パドル以外は何でもアリじゃ!」
ゴツン、ゴツンとぶつかるカボチャ。
ゼル先生のカボチャは特大だけに、ポールを回ってゆくはずみに…。
ハーレイ「う、うわぁっ!?」
一同 「「「わわっ!」」」
引っくり返った教頭先生のカボチャボート。
逞しい二本の足がカボチャを貫き、池からニュッと覗いております。
教頭先生、秘密兵器どころか生命の危機…?
2012/10/30 (Tue)
☆ハロウィンは悪戯
カボチャパンツもどきなボートを引っくり返された教頭先生。
ゼル先生のボートが去っていった後も、足だけが突き出しておりますが。
キース 「お、おい、大丈夫なのか、放っておいて!?」
ブルー 「足がバタバタしている間は生きてる証拠だと思うけど」
自力で立ち直ってゴールしろ、と生徒会長は冷たい微笑み。
ゼル先生のボートはスイスイ進んで、見事ゴールインでございます。
ブルー 「うん、他のボートもゴールしてきたね」
シロエ 「えっと…。教頭先生、まだなんですけど…」
ブルー 「憐れっぽく池に浮いてるねえ…。元に戻すのが限界だったか」
ビショ濡れになった教頭先生は池の上。
沈みかけたカボチャボートでヘロヘロと浮かんでおられます。
ブルー 「若干一名戻らないけど、表彰式を始めよう。優勝はゼル!」
ステージへどうぞ、と特設ステージに上がった生徒会長、トロフィーを
ゼル先生に渡しまして。
ブルー 「おめでとう。副賞は悪戯し放題だよ、この会場で」
ゼル 「なんと、悪戯し放題とな?」
ブルー 「お菓子をくれなきゃ誰にでも悪戯! ハロウィンだから」
ゼル 「ほうほう…。セクハラは悪戯に含まれるのかの?」
こんな感じで、と生徒会長のマントの下に右手を突っ込むゼル先生。
ソルジャー服の上着の裾をめくり、お尻の辺りをサワサワと…。
女性陣 「「「キャーッ!!!」」」
ゼル 「何を騒ぐか、悪戯はハロウィンの華なんじゃぞ!」
ブルー 「女性陣に殺されない程度にした方がいいよ?」
ゼル 「ふっふっふ。カボチャパンツの王子に見せつけてくれるわ!」
ゼル先生、ステージでお触りし放題。
やんやと囃す男性陣に、悲鳴を上げる女性陣。
キース 「良かったな、ジョミー。お袈裟マンは完全に忘れられたぞ」
ジョミー「そうだけど…。教頭先生、帰って来ないね」
生徒会長にセクハラどころか、カボチャパンツも脱げない教頭先生。
冷え切ってお腹を壊すかもですけど、これにて中継終了です~。
ハッピー・ハロウィン!
2012/10/31 (Wed)
☆引き摺る九月
十月がやって参りました。
長かった残暑もやっと落ち着き、爽やかな季節の到来でございますが…。
ブルー 「あーあ、本当にジョミーときたら…」
シロエ 「とうとう一日もやりませんでしたねえ、記憶力アップの秘法」
キース 「そもそも最初から無理だろう。こいつに虚空蔵求聞持法は」
サム 「だよなあ、いくら二度とお経を忘れねえって言われてもなぁ」
マツカ 「百日缶詰ですもんねえ…」
スウェナ「だけど一日くらいはチャレンジしたって良かったのに」
ジョミー「嫌だよ、ぼくには絶対無理!」
ブルー 「虚空蔵菩薩様の御真言を覚えられない段階で失格だけど…」
お経本を見ながら棒読みでいいから一日くらい、と嘆く生徒会長。
虚空蔵求聞持法と書いて、「こくぞうぐもんじほう」 と申します。
御真言を百日かけて百万回唱えればどんなお経も忘れないとか。
ブルー 「せめて一日やり抜いてみれば、記憶力がアップしたかも…」
ジョミー「読むだけだって無理だってば! 舌を噛みそうだし!」
キース 「そうか? ごくごく簡単な部類だと思うが」
ブルー 「もっと長いのも必須なんだよ、お坊さんになるためにはさ」
キース 「棚経で俺が唱えていただろう? あれは欠かせん」
ジョミー「えっと…。どういうお経だったっけ?」
サム 「お経じゃねえよ、呪文みたいな陀羅尼だよな?」
ブルー 「そう、そう。流石サムだね、嬉しいよ」
ジョミー「…なんにも思い出せないんだけど…」
キース 「こういう馬鹿には虚空蔵求聞持法しか無いわけだが…」
ブルー 「月も変わったからやれとは言わない。でもさ…」
一回くらい唱えてみろ、と生徒会長が突き付けたのはお経本。
ブルー 「とにかく一度やってみたまえ。ダメで元々」
ジョミー「ちょ、こんなの! 意味不明だし!」
ブルー 「いいから、早く」
ノウボウ アキャシャ キャラバヤ オン アリ キャマリボリ ソワカ。
これが御真言らしいのですけど、ジョミー君は唱えられるでしょうか?
2012/10/01 (Mon)
☆お坊さんと荒行
重陽の節句に出掛けたお寺で、記憶力アップの秘法を聞いたジョミー君。
虚空蔵菩薩様の御真言を百万回も唱えろと言われ、当然の如く敵前逃亡。
しかし…。
ブルー 「師僧の命令は絶対なんだよ。さっさと唱える!」
ジョミー「うえ~…」
ブルー 「うえ~、じゃないっ! 御真言はこれ!」
お経本に書かれた意味不明な御真言を一度は読め、と迫られまして。
ジョミー「の、のうぼう……あきゃ、きゃ?」
キース 「アキャキャと来たか…。そこは、アキャシャだ」
ブルー 「やり直し!」
ジョミー「うー…。のうぼう、あきゃきゃ」
サム 「アキャキャで定着したみたいだぜ?」
ブルー 「分かった、もういい。それ以上やると虚空蔵菩薩様に失礼だ」
キース 「どうも根っから無理なようだな。本当に坊主になれるのか?」
ブルー 「さあねえ…。ぼくたちの宗派に記憶力アップの秘法は無いし」
ジョミー「えぇっ、アレって他所のだったの?」
ブルー 「そうだけど…。君がいつまでも覚えなければ強制する」
ジョミー「そ、そんなぁ…」
キース 「俺も詳しいことは知らんが、キツイらしいぞ」
ブルー 「本式にやるとなったら塩断ちもあるし、頑張るんだね」
サム 「塩断ちかよ? それって身体にヤバくねえか?」
ブルー 「さあ…。人によっては鼻血が出たりもすると聞くけど」
ジョミー「む、無茶だってば!」
百日間の缶詰だけでも大概なのに、加えて塩断ち。
虚空蔵求聞持法、かなりの荒行のようでございます。
ブルー 「これでもマシな方なんだよ。世の中、もっとキツイのもある」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「恵須出井寺の最難関のヤツだと不眠不休で御真言を十万回」
キース 「アレだな、生き葬式とかいうヤツだな」
ジョミー「生き葬式…?」
ブルー 「なにしろ生きて出られるかどうか分からないしね」
サム 「なんだよ、それ…」
荒行どころか生き葬式。
上には上があるようですけど、ジョミー君にはまず無理でしょうねえ…。
2012/10/02 (Tue)
☆お坊さんと体力
拍手ありがとうございました!
百日間の缶詰どころの騒ぎではなく生き葬式。
生徒会長も修行した恵須出井寺には、とんでもないモノがあるようで…。
ジョミー「い、生きて出られるかどうかって……それも缶詰?」
ブルー 「お堂の中に九日だけど、深夜の2時には外へ出る決まり」
シロエ 「それが休憩タイムですか?」
ブルー 「違うね、お堂の不動明王様に供える水を汲みに行くんだ」
サム 「不眠不休の間にかよ?」
ブルー 「そうだよ、おまけに断食、断水。当然、最後の方はフラフラ」
ジョミー「だ、断食…」
キース 「断水の方がキツイだろうな。九日間だぞ」
ブルー 「終わりの方ではウガイが出来るとは聞いたけどねえ…」
スウェナ「ホントに死んじゃう人もいそうね」
ブルー 「だから生き葬式って言うんだよ。身体から死臭が漂うらしい」
サム 「半端ねえなあ…」
シロエ 「お坊さんの世界って、けっこう体力要りそうですね」
キース 「俺たちの宗派は甘い方だが、修行中のノリは体育会系だしな」
古参のお坊さんが指導と称して殴る、蹴るもアリだそうでございます。
ブルー 「同じ体育会系でも柔道部の方がまだマシだろうね」
キース 「柔道部も礼儀作法は厳しく言われるが、修行よりはな…」
サム 「俺も鍛えといた方がいいのかな? 修行するなら」
ブルー 「荒行は無いから必要ないよ。普通に運動してれば充分」
シロエ 「体育の授業もありますもんね」
ジョミー「そ、そっか…。体育の授業に出てればいいんだ?」
キース 「お前の場合は心配は其処じゃないだろうが!」
ブルー 「体力バカではダメなんだよ。お経が大切なんだからさ」
ジョミー「だけど体力も必要だよね? ぼくが鍛えるならそっちから!」
思い切り逃げを打ったジョミー君。
お坊さんの世界を逆手に取って、まずは体力らしいです。
ジョミー「あ、そういえば…。今年は運動会は無いわけ?」
去年は休日にやったよね、と言われてみればそのとおり。
あれも十月でしたけれども、今年はどうなる?
2012/10/03 (Wed)
☆今年も運動会
お坊さんの世界は体力も必須。
まず鍛えるなら体力から、と逃げを打つジョミー君が思い出したものは。
キース 「運動会か。去年、確かにやっていたな」
サム 「先生チームに負けちまったけどな。ぶっつけ本番だったし」
スウェナ「全校ダンスでジョミーが燃えていたのよね?」
ジョミー「違うよ、ぼくが全校ダンスをマスターするのが条件で!」
あっ、と声を上げるジョミー君。
ジョミー「も、もしかして、ぼくがダンスを練習しないから無しとか?」
シロエ 「そうかもしれません。自発的にやれということで」
キース 「有り得るな。お前のせいで無いんじゃないか?」
ジョミー「や、やっぱり…?」
マズイ、と周囲を見回すジョミー君ですが。
ブルー 「残念ながらハズレだね。今年は内輪でやる予定なんだ」
全員 「「「内輪?」」」
ブルー 「ハーレイの日のスカイダイビングが馬鹿ウケしてさ…」
ぶるぅ 「お祭りはみんなでやりたいんだって!」
マツカ 「それで運動会ですか?」
ブルー 「ついでにハロウィンもセットなんだよ」
キース 「な、何なんだ、それは?」
シロエ 「仮装つきの運動会になるんでしょうか?」
サム 「悪戯つきってことじゃねえのか?」
ジョミー「両方かも…。でもって、ダンスをやらされるのかも…」
ブルー 「そんなにダンスをやりたいんなら止めないよ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ダンス、大好き!」
また『かみほー♪』で踊らせてよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
瞳がキラキラしております。
ぶるぅ 「去年のダンスも楽しかったし、また踊りたいな♪」
サム 「御指名だぜ、ジョミー。今度は中継つきじゃねえのか?」
キース 「仲間内でやるんだったらそうだろうな。まあ、頑張れ」
ブルー 「それじゃ提案しておこう。ダンスで開幕ということで」
ジョミー「ま、待ってよ、踊るとは言っていないし!」
降りかかってきたダンスの危機。
運動会はあるようですけど、内輪だけなら地味なんですかねえ?
2012/10/04 (Thu)
☆今年もダンス?
今年も開催されるらしい運動会。
ただしサイオンを持つ仲間だけでやる運動会で、ハロウィンもセットで。
ジョミー「ダンスで開幕って言われてもさ! 意味が分からないよ!」
ブルー 「そのまんまだろう、ダンスで開幕するだけさ」
ジョミー「そうじゃなくって、ハロウィンつきとかそういうのが!」
ブルー 「ああ、その辺は……追い追い分かって来るんじゃないかな?」
ぶるぅ 「えっとね、今は準備中なの!」
全員 「「「準備中?」」」
ブルー 「そう、色々と下準備が要る。カボチャとかさ」
キース 「………。またカボチャの馬車をやらかすつもりか?」
シロエ 「あの馬車は強烈でしたよねえ…」
カボチャの馬車と言えば去年のハロウィン。
教頭先生とゼル先生がシンデレラの王子様の座を争って…。
サム 「お、思い出しちまった、教頭先生のメイク…」
ブルー 「好評だったね、そういえば。王子様っていうのもいいかも」
キース 「やめてくれ、あんたが何かを考えつくとロクなことが無い」
ブルー 「そうかなぁ?」
シロエ 「否定する理由は無いですね」
マツカ 「ぼくもです」
スウェナ「そうね、そういう傾向なのよね」
ブルー 「みんなメチャクチャ言うんだから…。酷いよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「んーと、んーと…。あまりブルーを苛めないでね?」
キース 「それは逆だ、ぶるぅ。俺たちが苛められてる方だ」
ジョミー「そうだよ、さっきもダンスをしろって言われたし!」
ぶるぅ 「えぇっ、ダンスはしてくれるんでしょ?」
踊りたいもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
生徒会長がニヤニヤしております。
ブルー 「ダンスは決定みたいだねえ? 今年も頑張ってくれたまえ」
ジョミー「で、でも…。学校じゃないから全校ダンスは…」
ブルー 「かみほー♪ でダンスするんだろう? そこが大切」
あれは大事な歌なんだから、と生徒会長はパチンとウインク。
ジョミー君は今年も『かみほー♪』で踊りまくることに決定でしょうか?
2012/10/05 (Fri)
☆ダンスと荒行
運動会はダンスで開幕、と決めてかかっている生徒会長。
去年みたいに全校ダンスなら分かりますけど、仲間内でもダンスとは…。
ブルー 「いいかい、『かみほー♪』はシャングリラ号の歌なんだ」
キース 「らしいな、俺たちは知らなかったが」
ブルー 「ぼくが作った曲なんだよ? 実際はパクリみたいだけれど」
シロエ 「ソルジャーの世界の歌でしたよね」
サム 「すげえ話だよな、シャングリラ号の設計図もそうだし…」
マツカ 「昔から繋がりがあったんですねえ、あっちの世界と」
ジョミー「今じゃ迷惑ばっかりだけどね…」
キース 「シッ! うかつなことを口にすると来るぞ」
全員 「「「………」」」
来るというのはソルジャーのことでございます。
召喚したらもれなく迷惑、エライことになるのは間違いなしで。
ブルー 「直接会うまでは良好な関係だったのにねえ…」
ぶるぅ 「今はブルーのお友達だよ?」
ブルー 「それはそうかもしれないけどさ…。今回は困る」
キース 「あいつの存在は秘密だからな。で、ダンスはどうした」
ジョミー「ちょ、ちょっと! 藪蛇だってば!」
キース 「往生際の悪いヤツだな、ブルーが忘れると思うのか?」
ジョミー「ど、どうだろう…」
サム 「ブルーは忘れねえと思うぜ、いいアイデアは」
ブルー 「流石はサムだね、良く分かってるよ」
ジョミー「や、ヤバイ…」
ブルー 「話を元に戻そうか。『かみほー♪』は仲間内では有名」
知らない人はまずいない、と生徒会長はニッコリと。
ブルー 「だから全校ダンス以上に盛り上がるってば、踊るとなれば」
ジョミー「お、踊るわけ…?」
ブルー 「ぶるぅも思い切り期待してるし、景気良く頼むよ」
ジョミー「振り付けなんか、もう忘れたよ!」
ブルー 「また考えればいいだろう? 荒行よりかは楽勝なんだ」
ジョミー「あ、荒行……」
虚空蔵求聞持法だの、生き葬式だのと恐ろしい例が挙がった荒行。
それとダンスを比較するなら、ダンスに軍配?
2012/10/06 (Sat)
☆ダンスか、お経か
自分からネタを振ったばかりに、ダンスが降りかかって来たジョミー君。
荒行よりは楽勝だろう、と生徒会長は申しております。
ブルー 「どうしてもダンスは嫌だと言うなら、お経だね」
ジョミー「お経?」
ブルー 「今度こそ二度と忘れないレベルまで覚えて貰おう、基本のを」
キース 「こいつの頭じゃ無理なんじゃないか?」
サム 「頭は俺よりマシな筈だけど…。とことん向いていねえよな」
シロエ 「そこで荒行の出番になるんじゃないですか?」
スウェナ「今から百日缶詰だったら年を越してしまうわよ?」
ブルー 「ああ、その辺は大丈夫。五十日で済むコースもあるから」
マツカ 「それなら年内に終わりますね」
ブルー 「うん。一日に御真言を唱える回数が倍になるけど」
キース 「そういう仕組みか。百万回は必須なんだな」
ブルー 「それはもう…。そこは絶対譲れないよ」
ジョミー「ちょっと待ってよ、五十日って何さ!?」
ブルー 「百日よりはマシだろう? それでお経が覚えられるんだ」
ジョミー「ご、五十日なんて絶対無理だし! 死ぬし!」
ブルー 「だったら死ぬ気で基本のお経を覚えるかい?」
キース 「俺がビシバシ仕込んでやろうか?」
ブルー 「いいねえ、元老寺に住み込みでスパルタ式だね」
朝に勤行、昼間は学校、夕に勤行で他にも随時。
ジョミー君、思いっ切り坊主フラグが立とうとしているようで…。
ブルー 「アドス和尚にはぼくからもお願いしておこう」
キース 「それは親父が喜びそうだ。あんたの熱烈なファンだからな」
ジョミー「な、なんでそういう話になるわけ?」
ブルー 「荒行に頼らずにお経となれば、地道な努力が必要だよ」
キース 「心配しなくても飯は美味いぞ、塩断ちも要らん」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ イライザさんのお料理、美味しいよね!」
キース 「ぶるぅが正月に作ってくれた精進料理も美味かったがな」
あの時のレシピを再現してもてなそうか、とキース君。
ジョミー君を待つのは元老寺…?
2012/10/07 (Sun)
☆坊主の教師
仲間内での運動会とやらをダンスで開幕したくなった生徒会長。
踊らされるのはジョミー君ですが、嫌と言ったばかりに坊主フラグが…。
キース 「この際、キッチリ仕込むとするか。俺も一応、教師なんだ」
ジョミー「えぇっ!?」
シロエ 「キース先輩、教職を取ってましたっけ?」
スウェナ「教育実習に行ったって話は聞かなかったけど…」
キース 「学校の教師と言う訳ではない。これはあくまで坊主の話だ」
ブルー 「ほら、住職の資格を持ってるだろう? あれが教師さ」
マツカ 「そうなんですか? お坊さんの位じゃなくて?」
ブルー 「位とは別に教師の肩書きもつくんだよ」
サム 「あー、弟子を取れるって聞いてるもんな」
ブルー 「だからキースはジョミーを指導する資格があるわけ」
ジョミーの師僧はぼくだけど、と生徒会長はニコニコと。
ブルー 「元老寺なら任せて安心! 不肖の弟子をよろしく頼むよ」
キース 「任せてくれ。ジョミー、早速明日からだ」
ジョミー「あ、明日からって…」
キース 「荷物は最低限でいい。制服と下着の替えがあればな」
ブルー 「うんうん、なかなか本格的だね」
キース 「余計な私物は気が散る元だ。私服なんぞも必要無い」
ジョミー「なんでそういうことになるのさ!」
ブルー 「携帯も禁止でいいんじゃないかな、もちろんテレビも」
キース 「道場並みか? だが、そのくらいはしないと駄目か」
ブルー 「うん。ジョミーにお経を仕込むんだよ?」
ジョミー「ま、待ってよ、ぼくはやるとは言ってないってば!」
ブルー 「じゃあ、ダンスだ」
ジョミー「だ、ダンス…」
ブルー 「全力でダンスか、全力でお経を覚えるか。二つに一つってね」
キース 「俺はどっちでもかまわないぞ?」
ダンスの練習に本堂を貸すのもやぶさかではない、とキース君。
ブルー 「そういえば去年も借りてたね。どうする、ジョミー?」
『かみほー♪』で踊るか、お経の暗記か。
ジョミー君はどちらを選ぶのでしょうか…?
2012/10/08 (Mon)
☆選べない二択
『かみほー♪』に合わせてダンスを踊るか、基本のお経を覚えるか。
ジョミー君に突き付けられた二択、どちらかを選ばねばならないようで。
ブルー 「ぼくはどっちでもいいんだよ。ダンスは元々予定に無いし」
キース 「そのダンスとやらはジョミーが踊るというだけだろうな?」
ブルー 「えっ? ぶるぅも踊りたがってるじゃないか」
キース 「踊るのは希望者だけだろうな、と訊いているんだ」
シロエ 「ああ、そこは確認しておかないとマズイですよね」
サム 「俺たちまでが巻き添えになるのは御免だぜ」
ジョミー「ちょ、一緒に踊ってくれないわけ?」
キース 「俺たちにそんな義理は無い。で、どうなんだ、ブルー?」
ブルー 「ジョミーだけ踊ればいいと思うよ、ステージでさ」
ジョミー「…す、ステージ?」
ブルー 「特設ステージなんかはどうだい? ハロウィン仕様の」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもステージで踊りたいな♪」
ブルー 「なるほど、ぶるぅがバックダンサーというのもいいかもねえ」
ジョミー「そ、そんなぁ…。悪目立ちだよ!」
ブルー 「じゃあ、お経をマスターするんだね」
キース 「まあ、頑張れ。俺は指導に手抜きはせんぞ」
ジョミー「お、お経……」
特設ステージでダンスの披露か、地道にお経をマスターするか。
ジョミー君は悩みまくっておりますが…。
キース 「選べないなら両方でもいいぞ?」
ジョミー「両方って?」
キース 「決まってるだろう、お経とダンスだ。本堂は充分広いしな」
ブルー 「それは素敵なアイデアだね。どっちかはモノになりそうだ」
ジョミー「な、なんで両方!?」
ブルー 「選べなくて困っているんだろう? 渡りに舟ということで」
サム 「この際だから頑張ってこいよ。応援してるぜ」
キース 「よし、明日からウチに泊まり込みだな」
ジョミー「え? ええぇっ?」
迷ったばかりに、二択どころかダンスも、お経も。
二兎を追う者は一兎をも得ずと申しますけど、どうなりますやら…。
2012/10/09 (Tue)
☆お経とダンスと
お経を覚えるか、ダンスを踊るか。
選べずにグズグズしている間に、両方をやることに決まったジョミー君。
泣きの涙で嫌だと言っても今更どうにもなりません。
ブルー 「家に帰ったら早速荷物を纏めるんだね」
キース 「余計な物は一切要らんぞ、持ち物は後でメールをしてやろう」
ジョミー「…それで決まり? 本当に?」
ブルー 「往生際が悪いったら…。アドス和尚もOKしたのに」
キース 「親父があんなに喜ぶとはな。あんたの声だけで大感激だ」
生徒会長から電話を貰ったアドス和尚は大喜び。
二つ返事でジョミー君の修行とダンスを引き受けたようでございます。
キース 「親父の指導は俺よりキツイが、その分、覚えも早いだろう」
ブルー 「アドス和尚がお経を教えて、君がダンスを担当かい?」
キース 「おいおい、ダンスはジョミーが一人でやるんだろうが」
ブルー 「だけど監視は必要だよ? でないと確実に逃亡するから」
キース 「そうか…。じゃあ、あんたがメニューを決めてくれ」
ジョミー「め、メニューって?」
キース 「いつまでに振り付けを決定するとか、そういうのだな」
ブルー 「なるほどね。それじゃ明日までに考えておくよ」
ジョミー「ほ、本当に元老寺に行かされるわけ?」
ブルー 「決まったことをグダグダ言わない! とにかく明日から!」
これがいわゆる鶴の一声。
ジョミー君には拒否権は無しで、そして翌日。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日からジョミーは元老寺だね!」
ブルー 「朝から黄昏れていたようだけど、ぼくは一切斟酌しないよ」
キース 「俺も容赦する気は全く無い。もちろん親父もだ」
ジョミー「…なんか人生終わった気がする…」
ブルー 「大袈裟だねえ…。いや、ホントに袈裟が必須だけれど」
サム 「本物の寺で修行だもんなあ。袈裟は要るよな」
ジョミー「ダンスの時間の方がマシかも…」
そっちは袈裟は要らないもんね、とジョミー君。
法衣を纏って読経よりかはダンスが好みのようですねえ…。
2012/10/10 (Wed)
☆修行と手荷物
お経とダンスの二足の草鞋を履く羽目になったジョミー君。
今日から毎日キース君と一緒に下校で、元老寺での生活になりますが…。
キース 「袈裟はともかく、読経の方も頑張らないと親父が怖いぞ」
ジョミー「や、やっぱり…?」
サム 「お前、正月にも怒られていたじゃねえかよ、肉まん食ってさ」
シロエ 「御本尊様の前で肉を食べるとは、って凄かったですよね」
キース 「いいか、親父を怒らせるなよ? 俺でも止められないからな」
スウェナ「下手に止めたら坊主頭にされそうだものね」
キース 「不吉なことを言わないでくれ。坊主頭はジョミーに任せる」
ジョミー「い、嫌だよ、なんでそこまでされるのさ!」
ブルー 「形から入るというのもお勧めだけどね? 気が引き締まるし」
キース 「同感だ。坊主頭の方はともかく、私服は一切禁止だぞ」
ジョミー「分かってるよ…。制服と体操服しか持って来てないよ」
だから荷物が少ないんだ、とジョミー君が眺める先にはボストンバッグ。
それだけを提げてキース君の家に泊まり込みです。
ブルー 「もう少し荷物を減らすべきだね。まだ多すぎる」
キース 「そうだな、俺が修行に出掛ける時にはもっと少なかった」
ジョミー「でも、これ以上減らせないよ! 必要最低限なんだよ!」
サム 「そうかぁ? お前ならスナック菓子とか入れてそうだぜ」
ジョミー「入れないよ! 手荷物検査があるって聞いたし!」
マツカ 「手荷物検査…ですか?」
キース 「ああ、脅しをかけておいたんだ。親父がやるぞ、と」
ジョミー「携帯とかは毎日没収されるって…。ゲーム機だって」
余計なものは入っていない、とジョミー君は主張しております。
ブルー 「体操服が余計なんだよ。学校に置いておきたまえ」
ジョミー「えぇっ、それじゃダンスの練習は?」
ブルー 「キースに借りればいいだろう。行き先はお寺なんだから」
体操服など必要無い、と生徒会長。
確かにお寺へ修行に行くのに体操服は要らないかも…?
2012/10/11 (Thu)
☆余計な体操服
修行の日々に余計なものは不必要。
荷物をとことん減らすように、と生徒会長は体操服を禁止いたしました。
ジョミー「体操服もダメなわけ? 余計なわけ?」
キース 「確かに寺では必要ないな。動く時には作務衣が基本だ」
ジョミー「さ、作務衣って…。あんなのでダンス出来ないよ!」
キース 「作務衣は動きやすいんだぞ。宗派によっては山仕事もする」
シロエ 「山仕事ですか?」
キース 「薪割りとかは基本だな。木に登って枝打ちすることもあるし」
ブルー 「作業用に作られた服だからねえ、ダンスくらいは朝飯前さ」
ジョミー「うー…。分かったよ、体操服は置いてくよ!」
ボストンバッグから体操服を引っ張り出したジョミー君。
洗い替え用もあったため、取り出した後は荷物もスッキリ。
キース 「よし、そんな所でいいだろう。合格点だ」
ブルー 「不肖の弟子をよろしく頼むよ、これがメニューだ」
キース 「ダンスの指導方針だな? どれどれ…」
生徒会長が渡した紙をチェックしているキース君ですが。
なにやら眉間に皺が刻まれ始めたような…?
キース 「……おい」
ブルー 「なんだい? 分かり易く書いたつもりだけれど」
キース 「最終発表が10月27日というのは運動会の日のことか?」
ブルー 「うん。ハロウィン当日は平日だからさ、土曜がいいかと」
サム 「決まったのかよ? 楽しみだなあ」
シロエ 「27日の土曜日ですね、シャングリラ学園でやるんですか?」
ブルー 「どうだろうね? ハロウィンだしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ カボチャが活躍するんだって!」
マツカ 「そうなるとマザー農場でしょうか?」
スウェナ「学校よりもずっと広いし、ありそうね」
キース 「…日程は分かった。それまでに仕上げろというのも分かる」
ブルー 「何か問題でもあったかい?」
キース 「何なんだ、この舞台衣装というヤツは!」
全員 「「「舞台衣装?」」」
ダンスの披露に舞台衣装。
ジョミー君、とことん見世物ですか?
2012/10/12 (Fri)
☆ダンスも法衣で
ジョミー君がダンスを披露するのは10月27日だそうでございます。
それに備えて今日から修行の日々となりますが、舞台衣装があるとかで。
ジョミー「舞台衣装なんか聞いていないよ!」
キース 「俺もだ。いや、舞台衣装ならまだ分かる。しかし、これは…」
ブルー 「なかなかお洒落だと思うんだけどね?」
キース 「何処がだ!」
ブルー 「おや、法衣はお洒落じゃないとでも?」
全員 「「「法衣!?」」」
キース 「そうだ、法衣を着用と書いてあるんだ、このメニューに!」
よく見てくれ、とキース君がテーブルに置いた練習メニュー。
シャン学メンバーが覗き込んでみれば、確かに法衣という文字が。
シロエ 「えーっと…。振り付けを完璧にマスターしたら法衣を着用…」
サム 「舞台衣装に慣れておけって書いてあるよな」
マツカ 「つまり法衣が舞台衣装なわけですね…」
ジョミー「冗談じゃないよ、なんで法衣なんか!」
キース 「それに関しては俺も言いたい。罰当たりにも程があるぞ」
ブルー 「分かってないねえ、歌って踊れるお坊さんは貴重じゃないか」
キース 「俺たちの宗派は踊り念仏はやらんだろうが!」
ブルー 「南無阿弥陀仏で踊るんじゃないよ、『かみほー♪』だよ?」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「ハロウィンだから」
ケロッと答える生徒会長。
ブルー 「ハロウィンに仮装は基本だろう? 舞台衣装も凝らなくちゃ」
キース 「あんた、ハロウィンと坊主を混ぜる気か?」
ブルー 「混ぜるな危険とは書いていないし、問題ないと思うけど?」
キース 「もういい、あんたには一生勝てん。要は法衣で踊るんだな?」
ブルー 「ジョミーがね。…でも、君も踊りたいなら止めないよ」
キース 「お断りだ!」
ブルー 「おや、残念。とにかく、そういうわけで法衣でよろしく」
ジョミー「えっ? えぇぇっ?」
ダンスの方も法衣着用と決まってしまったジョミー君。
抹香臭い修行の日々とダンスの練習、どうなりますやら…。
2012/10/13 (Sat)
☆不向きな法衣
ダンスの衣装は、なんと法衣で。
生徒会長に言わせればハロウィンだけに仮装は基本。しかし法衣とは…。
ジョミー「無理だよ、あんなので踊れないよ!」
ブルー 「そうでもないのはキースが既に証明済みだろ?」
サム 「ああ、アレな。お田植え祭で舞っていたよな、巫女さん役で」
キース 「嫌なことを思い出させるな!」
シロエ 「でも、あの舞は凄かったですよ、キース先輩」
スウェナ「舞の基本はお坊さんの動作でマスターしてると聞いたわよね」
ブルー 「だろう? だから法衣でダンスは可能だ」
マツカ 「あのぅ…。舞とダンスは違いますよ?」
ブルー 「どっちも同じだよ、音楽に合わせて踊るんだから」
シロエ 「言われてみればテンポが別モノですね…。無理っぽいですよ」
キース 「一万歩譲って舞なら可能なのかもしれん。だが、ダンスは…」
ジョミー「去年のヤツは飛び跳ねてたんだよ、絶対無理だよ!」
ブルー 「そこが面白くなるんじゃないか。仮装っぽくて」
法衣の裾を蹴散らし、脛も丸出しでホップステップジャンプなのだ、と
生徒会長は申しております。
ブルー 「こう、はじけるお坊さんって所がハロウィンなんだよ」
キース 「あんた、本気で混ぜるつもりか! ハロウィンと坊主を!」
ブルー 「ウケればいいんだ、オープニングのセレモニーだし」
キース 「親父が聞いたら憤死しそうだが…」
ブルー 「問題ない、ない。去年も本堂で踊って見せただろ?」
シロエ 「そういえば喜んでいましたっけね、こういうのもアリだって」
キース 「し、しかし…」
ブルー 「平気だってば、アドス和尚はぼくのファンだから」
キース 「…分かった。俺は監視役に徹するまでだ」
ブルー 「心強いねえ、よろしく頼むよ」
ジョミー「ぼ、ぼくの立場は…?」
キース 「そんなものがあると思うのか? さあ、俺と一緒に帰ろうぜ」
早速シゴキだ、と燃え上がっているキース君。
元老寺に住み込みでダンスにお経。ジョミー君は無事に乗り切れるのか?
2012/10/14 (Sun)
☆只今、修行中
お経の暗記と、『かみほー♪』に合わせて踊るダンスと。
元老寺に泊まり込みで両方をやる羽目になったジョミー君、涙の日々で。
ジョミー「も、もうダメだぁ…。帰りたくない~!」
キース 「やかましい! まだ振り付けも仕上がっていないだろうが!」
ブルー 「そうなのかい? 期限は昨日だったと思ったけどな」
キース 「予定より遅れていやがるんだ。親父のシゴキがキツイせいで」
ジョミー「帰ったらすぐにお経なんだよ、ガッツリ正座で1時間も!」
サム 「それって基本のお勤めじゃねえか?」
キース 「もちろんだ。なのに、足が痺れたの疲れただのと…」
ブルー 「グダグダ言い訳している間に夜の特訓の時間なんだね?」
キース 「そういうことだ。親父が手取り足とり、読経と所作を」
ブルー 「うーん…。食事と睡眠時間を削って頑張らせるか…」
キース 「俺まで巻き添えになれと言うのか?」
ブルー 「違うよ、自主練。ジョミーが一人でやるんだよ」
キース 「それならいい。分かったな、ジョミー」
ジョミー「ちょ、ちょっと! 食事と睡眠時間って…」
ブルー 「荒行だと思ってやりたまえ。遅れはきちんと取り戻す!」
以上、と冷たく言い放った生徒会長、ニッコリ笑って。
ブルー 「ダンスはジョミーに任せるとして…。みんなはどうする?」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「運動会だよ。参加するのか、見物かってこと」
シロエ 「全員参加じゃないんですか?」
ブルー 「各自の好みで選べるんだよ。見物だけでも勿論、OK」
キース 「所属チームとかはどうなるんだ?」
ブルー 「無いね。個人競技って形だから」
サム 「へえ…。じゃあ、キースに勝てるかもしれねえんだ?」
シロエ 「キース先輩に勝つチャンスですか! それは貴重です」
キース 「待て。俺は出るとは言っていないぞ、勝手に決めるな!」
そもそもどういう競技なんだ、とキース君。
参加自由な個人競技。何をやらされるのか聞いておかないと危険かも…?
2012/10/15 (Mon)
