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シャングリラ学園つれづれ語り
☆開いていない店


雪の元老寺で元日ですけど、警報が出る有様で庭が真っ白。
サム君とジョミー君が雪かき部隊で、増えそうな初詣の人。

シロエ 「あー…。閉まってる店、増えてますしね…」
マツカ 「百貨店なども、初売りが遅くなって来てますよ」
スウェナ「時代の流れっていうヤツだわね…」

元日は開けないスーパーも多いし、とスウェナちゃんも。

スウェナ「キース、お菓子は何処で買ったの?」
キース 「寺院向けに卸している店で、一般商店だが…」
シロエ 「三が日は営業しないコースですか?」
キース 「そうなるな…」

寺院向けでも、店によっては開けるのに、と副住職の嘆き。

キース 「門前にある仏具店などは、書き入れ時で…」
アドス 「璃母恩院のような、大きな寺の場合はですな…」
キース 「初詣に来た人が、買って帰るケースが多いんだ」

普段は縁が無い人も来るしな、と言われれば、そう。

キース 「菓子にしたって、門前の名物菓子の店なら…」
アドス 「飛ぶように売れる時期ですので…」

終夜営業もある勢いですぞ、とアドス和尚の説明が。

アドス 「しかし、その手の店とは違いますからな…」
キース 「急いで行っても、どうにもならん…」
一同  「「「うーん…」」」

お菓子が足りなくなるピンチか、と考え込むしかない状況。

アドス 「ミカンやリンゴで、誤魔化すわけにも…」
シロエ 「毎年、来ているお子さんだったら、バレますね」
キース 「そうなんだ…」

来る順番が分からないだけに困る、とキース君の眉間に皺。

キース 「なまじ、新年パッケージだけに…」
シロエ 「コンビニには置いてないかもですね…」
ぶるぅ 「んとんと…。お店は、何処なの?」

在庫あるかな、と家事万能なお子様の問い。

ぶるぅ 「それと、お店の人がいるなら、行って来る!」
キース 「本当か!?」
ぶるぅ 「サムとジョミーも、頑張ってるしね!」

メモを渡してくれれば、お使い、と言ってますけど。
買い出し…?


2026/01/16 (Fri)



☆買いに行ける人


雪の元老寺で迎えた元日、サム君とジョミー君が雪かき中。
お坊さん大学の受験話をチャラに出来たほど、大雪で警報。

キース 「本当に行ってくれるのか?」
ぶるぅ 「だって、車は出せそうにないでしょ?」
シロエ 「此処のが出せても、立ち往生の車が多そうです」
アドス 「その通りですのじゃ…」

宿坊の車はスノータイヤなのですが、とアドス和尚の溜息。

アドス 「年末年始は、帰省した人の車が増えますので…」
スウェナ「スノータイヤは無いわけね?」
キース 「そういう輩が、溢れ返るのが今の時期だしな…」

幹線道路はアッという間に塞がるんだ、とキース君も。

キース 「菓子を仕入れた店が開いていても、厳しいぞ…」
シロエ 「二重の意味で、アウトなんですね…」

開いていない上に、辿り着けないんでしょう、とシロエ君。

シロエ 「歩いて行くには、遠いんでしょうし…」
キース 「璃母恩院の御用達だけに、そこそこの距離が…」
ぶるぅ 「大丈夫! ぼくなら、瞬間移動でパパッと!」

雪の中を歩かなくて済むもん、と料理上手なお子様の笑顔。

ぶるぅ 「行って来るから、何個欲しいか考えてね!」
アドス 「おお、実に有難いお話で…」
キース 「助かる、店の人なら、家にいる筈で…」

念のために確認しよう、とキース君が取り出すスマホ。

シロエ 「えっ、電話するんじゃないんですか!?」
キース 「注文した時には、電話かFAXだったんだが…」

修行道場の副産物で、とキース君の苦笑い。

キース 「納品に来た、其処の息子と立ち話で…」
スウェナ「勢いで繋がっちゃったの?」
キース 「お互い、せっかくの御縁だったし…」

LINEで友達になっておいた、とキース君。

キース 「さて、と…。幾つ注文すればいいんだ、親父?」
アドス 「余れば、ぶるぅ殿に進呈すれば良かろう」
キース 「そうだな」
一同  「「「イイネ!」」」

多めに注文すればオッケー、と皆が立てる親指。
お使いの御礼…。


2026/01/17 (Sat)



☆お年玉が要るかも


元老寺で迎えた元日ですけど、大雪で警報が出ている勢い。
サム君とジョミー君が雪かきでして、初詣の人が増えそう。

キース 「では、ぶるぅ。悪いが、買い出しを頼む」
ぶるぅ 「オッケー! お金は払って来ればいいのかな?」
アドス 「キース、暮れのは、どうしたんじゃ?」
キース 「まだ、請求書が来てはいないし、今日の分も…」

纏めて払えばいいだろう、とキース君の答え。

キース 「臨時対応の分の費用も、欲しいだろうしな」
アドス 「そうじゃな…。そういえば、其処の息子殿に…」

お子さんはおいでなのか、とアドス和尚の問い。

アドス 「いらっしゃるなら、お年玉をお持ちすべきで…」
キース 「親父、ぶるぅも子供なんだが?」
シロエ 「お年玉なんか、渡して貰うと、向こうさんも…」

お年玉の用意が要りそうです、とシロエ君の指摘。

シロエ 「渡さない方がいいのでは?」
キース 「同感だ…」

お年玉まで用意させては、とキース君も。

キース 「ぶるぅは、手ぶらでいいと思うぞ」
アドス 「お前は、まだまだ世間を知らんようじゃ…」

お正月に、お子さんが、お使いじゃぞ、とアドス和尚。

アドス 「心ある人なら、お年玉を渡して当然じゃろうが」
一同  「「「あー…」」」

それはあるかも、と一同、納得のお年玉事情。

アドス 「ぶるぅ殿が頂戴してから、お返しするのは…」
キース 「失礼すぎる展開だな…」
アドス 「分かったか? それで、お子様はおいでかな?」
キース 「聞きそびれた…」

嫁がいるのは知ってるんだが、とキース君が落とす肩。

キース 「立ち話では、其処まで聞いていないし…」
アドス 「ならば、一応…」

お年玉袋の用意をすべきじゃ、とアドス和尚の指示。

アドス 「お孫さんが勢揃いも、ありがちじゃしな」
キース 「分かった、用意して来る」
シロエ 「ぶるぅにもですよ?」
ぶるぅ 「えっ?」

なんで、ぼくもなの、と首を傾げてますけど。
常識なのでは…。


2026/01/18 (Sun)



☆お年玉を渡すと


元老寺で元日を迎えた面々、サム君とジョミー君は雪かき。
大雪のせいで初詣が増えそう、子供さん用のお菓子が必要。

ぶるぅ 「お年玉、持ってく分だけでいいでしょ?」
アドス 「そういえば、最初から失念しておりましたな…」

何回、年賀の御挨拶をしたやら、とアドス和尚の苦笑い。

アドス 「ただの一度も、お渡ししていなかったわけで…」
一同  「「「あー…」」」

言われてみれば、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「ぼくも今まで、気付きませんでした…」
マツカ 「でも、ぶるぅにも、と言いませんでしたか?」
シロエ 「それは、今日だけの特別扱いで…」

持って行くなら、ついでに渡すべきだと、とシロエ君。

シロエ 「貰い続ける資格があったの、スルーでしたよ…」
一同  「「「うーん…」」」

自分も気付いていなかった、と唸るしかない御一同様。

アドス 「ぶるぅ殿には、酷い失礼を致しまして…」
キース 「まったくだ…。親父、どうする?」
アドス 「額を増やすのも、却って失礼な気が…」

銀青様、如何致しましょう、とアドス和尚、丸投げ。

アドス 「ぶるぅ殿用のお年玉、相場よりもですな…」
キース 「多くすべきか、普通でいいのか、どっちだ?」
ぶるぅ 「んとんと…。お年玉、貰わないのが普通だし…」
ブルー 「シャングリラ学園の先生方も、スルーだしさ…」

貰う習慣が無いんだよね、と生徒会長が竦める肩。

ブルー 「貰ってみたって、使い道、あると思うのかい?」
シロエ 「もしかして、それで食材を買うんですか?」
ぶるぅ 「そだね、貰った時には、お礼にお菓子とか…」

張り切って作っちゃうもん、と料理上手なお子様も。

ぶるぅ 「お年玉をあげた意味が無いから、って…」
ブルー 「渡す人が減った結果が、貰わない今でさ…」
アドス 「差し上げた場合、同じコースだと?」
ぶるぅ 「お使いに行った帰りに、買い出し!」

お正月のお菓子を作ろうかな、と笑顔ですけど。
本末転倒…。


2026/01/19 (Mon)



☆お年玉の使い道


雪の元老寺で元日ですけど、警報が出る勢いで大雪でして。
サム君とジョミー君が雪かき、初詣用のお菓子も不足とか。

アドス 「とんでもない! お正月用の菓子は用意が…」
キース 「充分あるから、作らなくていいぞ」

初詣用の菓子とは別枠でな、と副住職も。

キース 「だが、お年玉は、渡さない方がいいわけか…」
アドス 「今日の所はお断りしても、後日、何か作って…」
シロエ 「来るでしょうねえ、ぶるぅですから…」
ブルー 「ピンポーン!」

そういうケースが相次いだ結果、お年玉は無し、生徒会長。

ブルー 「シャングリラ学園の先生たち、経験済みだしさ」
一同  「「「うーん…」」」

お年玉が無くて当然か、と納得するしかない理由。

ブルー 「だから、お使いに行くのも、お年玉の袋は…」
キース 「菓子の店で渡す分だけでいいんだな?」
ぶるぅ 「そだよ、お年玉袋、用意お願い!」

お返しで貰ったら、それで何か、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「サムとキースが頑張ってるから、温かい物…」
シロエ 「作るのはダメです、アドス和尚が困りますよ!」
アドス 「仰る通りで…」
キース 「ぶるぅ、気持ちは分かるが、あいつらの分は…」

終わったら熱い茶でも出すから、とキース君が眺める大雪。

キース 「受験話と交換なんだし、茶でも特別待遇だぞ?」
アドス 「もちろん、暖房の効いた部屋でお出しして…」

温まって頂いてから、本堂の方へ、とアドス和尚、合掌。

アドス 「お二方には、初詣の手伝いをして貰いますしな」
キース 「凍えたままでは、檀家さんに失礼がありそうで」
ぶるぅ 「だから、差し入れ!」」

肉まんと、しるこドリンクでも、と買って来る模様。

ぶるぅ 「雪かきしながら、温まれるしね!」
アドス 「なんと素晴らしい、お人柄で…」
キース 「見習わんとな…」
ぶるぅ 「お年玉袋とメモ、早くちょうだい!」

お使いと、都合でお買い物、と跳ねてますけど。
気が利きすぎ…。


2026/01/20 (Tue)



☆大雪だと甘酒


今年も元老寺で迎えた元日、サム君とジョミー君は雪かき。
お坊さん大学の受験話をチャラにするための、交換条件で。

キース 「ぶるぅ、待たせた。買い物メモと、お年玉袋だ」
ぶるぅ 「オッケー! 急いで行ってくるね!」

お年玉を貰えたら、帰りにコンビニ、と瞬間移動で出発。

キース 「親父、助かったな」
アドス 「有難い話じゃ、初詣の人が増えても安心じゃぞ」
イライザ「雪かきの方も、順調ですわよ」

山門までの道は半分片付きましたわ、とイライザさんが。

イライザ「サムさんとジョミーさん、頑張ってますもの」
シロエ 「今まで、外で見てたんですか?」
イライザ「まさか! 檀家さん用に、甘酒の用意で…」

台所の方におりましたのよ、とイライザさんの笑み。

イライザ「例年でしたら、熱いお茶なんですけれど…」
アドス 「この大雪の中を、お越し下さるわけでして…」

雪予報を見て、相談しておりました、とアドス和尚の説明。

アドス 「大雪になった場合は、甘酒にしよう、と…」
ブルー 「それは皆さん、喜ぶだろうね」
イライザ「お子様の分は、ホットミルクかココアですわ」

どちらか選んで頂いて、とチョイスメニューなドリンク。

イライザ「そういったものは、用意出来るんですけれど…」
アドス 「菓子は失念しておりましてな…」
キース 「俺も、飲み物の相談は聞いていたのに…」

気付かなかった、とキース君も反省中。

キース 「この有様では、まだまだ…」
アドス 「本格的に寺は任せられんな…」
イライザ「副住職でいて貰うしかありませんわね…」
キース 「俺に押し付けて、逃げるのは無しだ!」

隠居するなよ、とキース君、ギロリと。

キース 「俺と同じで老けないんだから、軽く百年は…」
ブルー 「行けるだろうね、頑張ってくれたまえ」
アドス 「これは厳しい仰せですなあ…」
キース 「銀青様のお言葉なんだぞ、有難く…」

受け取って励みにするんだな、と言ってますけど。
遊ぶ気満々…。


2026/01/21 (Wed)



☆隠居は難しそう


今年も元老寺で元日ですけど、大雪で警報が出ている有様。
サム君とジョミー君が雪かき部隊で、買い出しに出た人も。

アドス 「お前は、いつまで遊ぶつもりじゃ!」
キース 「同期の仲間が達者な間は、好きにさせて貰う」

遊び仲間には困らないしな、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「皆が住職になって忙しかろうが、俺は高校で…」
ブルー 「違う方面の友達が大勢だしねえ…」
シロエ 「サム先輩たちが大学に行っても、他の面子は…」

高校生のままで残りますしね、とシロエ君も。

シロエ 「人数、少し減るんですけど、其処は何とか…」
キース 「なると思うし、もっと後には、同期が隠居で…」
ブルー 「暇が出来るから、遊び仲間が復活だしさ…」
キース 「上手く運べば、次の世代も繋がれるぞ」

なんせ見た目がコレなんだし、とキース君が指す自分の顔。

キース 「現にブルーも、今も生徒会長で遊びまくりで…」
ブルー 「緋の衣の高校生を目指すわけだね」
キース 「俺は、その気だ!」

同期の孫と遊びまくれそうで、と何十年も先のプランが。

キース 「住職の座に就いていようが、どうとでも…」
ブルー 「その気があれば、出来ると思うよ」
アドス 「銀青様、せがれをそそのかすのは…」
キース 「親父、失礼な物言いをするな!」

お言葉だぞ、とキース君、ハハーッと土下座。

キース 「仰せを実現出来るよう、精進致します!」
ブルー 「いいねえ、檀家さんのお孫さんとも繋がって…」

遊び仲間を増やすといい、と生徒会長の笑み。

ブルー 「小さい間に、手なずけるべき!」
キース 「もちろん、今日の初詣も頑張る所存ですので…」

菓子の手配を助けて頂いた分も努力を、と平伏する人。

キース 「お孫さんたちに好かれる坊主を目指します」
ブルー 「うん、素晴らしい心掛けだよ」
アドス 「うーむ…」
イライザ「仕方ありませんわ…」

銀青様の仰せですもの、と苦笑してますけど。
隠居は無理かも…。


2026/01/22 (Thu)



☆立派すぎる人たち


雪の元老寺で迎えた元日、サム君とジョミー君が雪かき中。
警報が出ている有様、初詣の檀家さんが増えそうなわけで。

キース 「銀青様、お言葉を頂けて光栄です」
ブルー 「こちらこそ、遊び仲間がいるのは頼もしいしね」
シロエ 「結局、そういう事情なんですよね…」
スウェナ「アドス和尚とイライザさんも、災難だわね…」

不良坊主に見込まれたなんて、とスウェナちゃん。

スウェナ「伝説の高僧の正体が、コレなんだもの…」
マツカ 「でも…。裏では、ソルジャーなわけですし…」
アドス 「一つの種族を背負っておられますからな…」
イライザ「苦労なさることも多いと思ってますわ」

誰にも仰らないだけで、と言われてみれば、そうなのかも。

シロエ 「そういえば、お坊さんになった切っ掛けが…」
アドス 「アルタミラの供養のためだと聞いております」
イライザ「火山の噴火で沈んだ島なんでしょう?」
ブルー 「ダメダメ、おめでたい元日なんだから!」

湿っぽい話は出しちゃダメだよ、と生徒会長、ストップを。

ブルー 「お寺にだって、お正月飾りがあるんだしね」
アドス 「そうでした! とんだ失礼を…!」
イライザ「本当に…。御本尊様にも、紅白の鏡餅で…」

お雑煮をお供えしていますのに、とイライザさんも反省中。

イライザ「初詣の檀家さんも、いらっしゃいますものね」
ブルー 「分かったかい? あっ、帰って来たかな?」

あそこ、と生徒会長が指差す大雪の庭。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ ただいまぁーっ!」
シロエ 「流石、子供ですよね、跳ねていますよ」
ブルー 「小さすぎるから、埋まらないしね」
アドス 「元気一杯ですなあ…」

雪まみれでも、とアドス和尚も可笑しそう。

アドス 「山門の方からですし、サム殿とジョミー殿に…」
ブルー 「しるこドリンクと肉まん、届けた帰りだね」
シロエ 「お年玉を貰って、買って来たんですね…」

立派過ぎます、とシロエ君が感動してますけど。
いい子…。


2026/01/23 (Fri)



☆お使いが済んだ人


大雪になった元老寺の元日、初詣の檀家さんが増えそうで。
サム君とジョミー君が雪かき、買い出しに行ったお子様も。

ぶるぅ 「雪だらけだから、勝手口から入るねーっ!」
一同  「「「は?」」」
ぶるぅ 「瞬間移動で入れないでしょ!」

お座敷に雪を散らかすしね、と庫裏の勝手口の方へ。

イライザ「甘酒が役に立ちそうですわ、行って参ります」
アドス 「そうじゃな、温まって頂くのが一番じゃ」

お使いに行って下さったんじゃし、とアドス和尚も笑顔。

アドス 「キース、お前も菓子を受け取りに行かんか!」
キース 「しまった、瞬間移動しか想定していなかった!」

行って来る、とイライザさんの後から走って行くキース君。

シロエ 「瞬間移動に慣れてますからねえ…」
スウェナ「私だって、そんな気がしていたもの…」
マツカ 「ぼくもです…。雪まみれの影響までは少しも…」

考え付きませんでした、とマツカ君も予想しなかった模様。

マツカ 「悪戯小僧の方なら、来ていますよね…」
シロエ 「雪だるま持ち込みも有り得そうです」
マツカ 「そっちは想像出来過ぎますよ…」

幸い、此処には来ませんけどね、とマツカ君の苦笑。

マツカ 「数少ない安全圏が、元老寺です」
シロエ 「落ち着きますけど、抹香臭いのが残念です」
アドス 「迷惑な人たちのことですな?」

せがれから話は聞いております、とアドス和尚の相槌。

アドス 「疲れた顔で帰って来た日は、遭遇だそうで…」
シロエ 「カエル袋なら、マシな方ですし…」
アドス 「おや? その上がまだあると?」
キース 「シロエ、喋り過ぎだ!」

安全圏から叩き出すぞ、とキース君の帰還。

キース 「踏まれた話で済ませたいんだしな!」
アドス 「聞きたいんじゃが…」
キース 「ぶるぅが買って来てくれた菓子を隠すぞ!」
ぶるぅ 「そだね、キースの不名誉だしね!」
アドス 「うーむ…」

不名誉と聞くと余計に知りたい、と唸ってますけど。
無理…。


2026/01/24 (Sat)



☆好奇心が強い人


今年も元老寺で迎えた元日、警報が出る大雪になりまして。
雪かき部隊や買い出しが出るという、檀家さんの初詣準備。

キース 「親父、好奇心は猫も殺すんだ!」
アドス 「しかしじゃな…」

気になるわい、とアドス和尚が未練たらたら、開いた襖。

ジョミー「ただいまーっ! やっと終わった!」
サム  「甘酒と暖房で温まったぜ!」
ぶるぅ 「お疲れ様ぁ!」
ジョミー「あっ、ぶるぅも差し入れ、ありがとう!」

アレが無かったら、甘酒まで持たなかったかも、という人。

ジョミー「イライザさん、甘酒、終わるまで出す気が…」
サム  「無かったらしいしよ…」
アドス 「当然でしょうが、交換条件の件をお忘れで?」
僧籍な人「「うーん…」」

それもそうか、と思い出したらしい、大学受験の話。

ジョミー「お坊さん大学、チャラにして貰ったんだっけ…」
サム  「強気に出られる立場じゃねえなあ…」
アドス 「では、初詣の手伝いをよろしく頼みますぞ」

そろそろ支度を、と立ち上がりかけて、止まった動き。

アドス 「そうじゃ、お二方は、ご存知ですな?」
僧籍な人「「は?」」
アドス 「カエル袋の上なのですが…」

せがれに何が起こったんです、とアドス和尚の問い。

アドス 「ぶるぅ殿の、そっくりさんが悪戯だそうで…」
僧籍な人「「あー…」」

どれのことだろう、と顔を見合わせる僧籍な人たち。

ジョミー「実行犯と言い出しっぺは、色々だしね…」
サム  「純粋にヤツが単独となると、難しいぜ?」

うーん、と考え込んだわけで、即答は出来ず。

キース 「反則技をかますんじゃない!」
僧籍な人「「えっ?」」
キース 「お前たちじゃなくて、親父だ!」

俺の不名誉を知りたがって、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「いいな、今の質問に答えるな!」
ジョミー「うーん…。答えたらダメらしいよ?」
サム  「使えるんでねえの?」

口止めにかかってやがるんだし、と言ってますけど。
えっと…?


2026/01/25 (Sun)



☆喋らないためには


大雪の元老寺で迎えた元日、サム君とジョミー君が雪かき。
やっと終わったわけですけど、アドス和尚から質問でして。

ジョミー「使えるって、何にさ?」
サム  「いいか、口止めしたがってるんだぜ?」

俺たちによ、とサム君が指差す自分の顔。

サム  「アドス和尚は、知りたがってて、聞いててよ…」
キース 「だから、喋るなと!」
サム  「ほらな、キースは真逆で、俺たち次第で…」

どうとでもなる局面だよな、とサム君、ニヤリと。

サム  「俺たちの方からも、交換条件、出せそうだぜ?」
ジョミー「もしかして、キースに?」
サム  「そう思わねえか? 親父さんには弱いけどよ…」

親父さんに不名誉が知れたら、もっと弱いぜ、という指摘。

サム  「弱みが増えるような感じでよ…」
ジョミー「そっか、脅しの種を握られちゃうような…」
キース 「物騒な相談をするんじゃない!」
アドス 「ほほう…。そこまで酷い恥ですかな?」

ますます聞きたくなってきましたわい、と好奇心の塊な人。

アドス 「是非とも、不名誉の一部なりとも…」
キース 「親父も、いい加減にしやがれ!」
アドス 「やかましい! 誰の寺だと思ってるんじゃ!」

ワシが質問しているんじゃぞ、と住職の立場で高みから。

アドス 「この通り、せがれは黙らせましたので…」
キース 「うーむ…」

圧倒的に不利だ、とキース君、頭を抱える有様。

キース 「仕方ないのか…」
サム  「ちょっと聞くけど、お前、親父さんによ…」

少しくらいは意見出来るのかよ、とサム君の問い。

サム  「寺の事務とか、お前がやってるんだよな?」
キース 「そうだが?」
サム  「んじゃよ、ソレを盾によ…」

条件を飲んでくれれば喋らねえぜ、とサム君が立てる親指。

サム  「俺とジョミーの受験話を、当分の間…」
ジョミー「封印してくれ、って?」
サム  「そう思わねえか?」

ごく簡単なことじゃねえかよ、と笑顔ですけど。
交換条件…?


2026/01/26 (Mon)



☆喋らせたい人


今年も元老寺で迎えた元日、大雪になって予想外の展開に。
サム君とジョミー君が雪かき、その後に波乱含みな状況で。

ジョミー「そっか、アリかも…」
サム  「これを使わねえ手はねえぜ?」

他のヤツらには口止め済みだろ、とサム君が見回す座敷。

サム  「でなきゃ、俺たちに聞きやしねえし…」
キース 「だから、お前たちも黙っていやがれ!」
サム  「親父さんから、ご質問でよ…」

答える権利は、俺たちにあるぜ、とサム君、ピシャリと。

サム  「喋っていい、とお墨付きを貰ったんだしな」
一同  「「「あー…」」」

其処か、と誰もが納得の現状。

サム  「どうするんだよ、キース?」
ジョミー「早く決めないと、初詣の時間もあるしさ…」
アドス 「お聞かせ願いたい所ですが…」

初笑いに一つ、とアドス和尚が乗り出す膝。

アドス 「カエル袋の上を行く、笑えそうなヤツを…」
サム  「親父さんも、こう言ってるしよ…」
ジョミー「喋っちゃおうか、どれがいいかな?」

芋煮はイマイチ地味だし、とジョミー君、回想モード。

ジョミー「自爆エンドでも、洗い続けてただけだしさ…」
アドス 「芋をですかな?」
サム  「その辺は、キース次第ってことだよなあ…」

喋ってもいいのかよ、とサム君の問い。

サム  「芋づる式に、どんどん出そうだしよ」
アドス 「それはもちろん、初詣の後も伺いたいと…」
ジョミー「だってさ、キース、どうするわけ?」

ぼくたち、今夜も泊まりなんだよ、とジョミー君。

ジョミー「夜は宴会だし、シロエたちもさ…」
サム  「俺たちが喋った後なら、続きそうだぜ?」
キース 「やめてくれ!」

そんな展開は嫌すぎるぞ、とキース君、顔面蒼白。

キース 「頼むから、此処はスルーしてくれ!」
サム  「俺たちの受験話は、どうなるんだよ?」
ジョミー「この先、封印してくれないと、ぼくたちもさ…」

困るわけだし、と交換条件を出してますけど。
キース君、どうする?


2026/01/27 (Tue)



☆踏み切れない人


大雪に見舞われた元老寺の元日、雪かきを終えた僧籍な人。
お坊さん大学の受験話を封印しようと、キース君を脅し中。

サム  「このまま行ったら、蒸し返しは必然なんだぜ?」
ジョミー「元日が来る度、言われるとなると憂鬱だよ…」

足が遠のいてしまうかもね、とジョミー君の深い溜息。

ジョミー「除夜の鐘だけ撞いて、回れ右とか…」
サム  「そうだな、家に帰って年明けうどんでよ…」

此処じゃ食えねえし、と出て来た流行りの年明けうどん。

サム  「いっぺん食ってみてえんだよなあ…」
ジョミー「あったね、そういう美味しそうなヤツ!」
シロエ 「サム先輩たち、逃げる気ですね?
サム  「ヤベえ場所には、長居はマズイぜ?」

家に帰れば安全圏でよ、とサム君、親指をグッと。

サム  「二年参りは、時間的に無理だしよ…」
ジョミー「でもさ、初詣は普通に行けちゃうよね!」
サム  「元日に行かなくなってから、何年だっけか?」
ジョミー「覚えてないけど、手伝いをさせられるよりは…」

一般的な初詣の方に限るよ、とジョミー君、行く気満々。

ジョミー「今年の暮れから実行もアリ!」
サム  「そうすっかな…」
アドス 「まあ、お二方の自由ですしな…」

じゃが、離脱なさる前に、とアドス和尚、ズズイと。

アドス 「ぜがれの話を、詳しくお聞かせ頂きたいと…」
サム  「キース、黙っていやがるし…」
ジョミー「喋っちゃおうよ、片っ端から!」

でもって来年は年明けうどん、と逃げる姿勢でして。

ジョミー「サムと一緒に、初詣も行って…」
キース 「待ってくれ!」

腹を括った、とキース君、合掌して一礼。

キース 「御本尊様、お許し下さい、元日から煩悩で…」
一同  「「「は?」」」
キース 「世俗の欲にまみれて、交換条件を飲みます!」
サム  「おい、其処なのかよ?」
キース 「坊主的には悩むだろうが、モノがモノだぞ…」

仏弟子を二人も逃がす手伝い、と眉間に皺ですけど。
確かに…。


2026/01/28 (Wed)



☆忘れないと大惨事


大雪になった今年の元日、元老寺も初詣の準備が想定外で。
僧籍な人たちは雪かき、終わった後に座敷で揉めている今。

ブルー 「そうだね、大学受験が先に延びると、道場も…」
キース 「必然的に先送りになるし、住職の位どころか…」

一人前に読経出来るのも、いつになるやら、と深い溜息。

キース 「とはいえ、条件を飲まなかったら、詰むしか…」
サム  「そりゃまあ、今日が命日になっちまうぜ?」
ブルー 「門松は冥土の旅の一里塚、を地で行くよねえ…」
キース 「まったくだ…」

回避したい、とキース君、腹を括ったようで。

キース 「いいな、お前たち、絶対、喋るな!」
僧籍な人「「オッケー!」」
キース 「親父も、今の話も、受験話も忘れるんだな」

でないと事務をしてやらんぞ、とキース君、アドス和尚に。

キース 「俺に逃亡されたくなければ、そうしやがれ!」
アドス 「うーむ…」
キース 「長年、俺に投げて来た分、ツケはデカいんだ」

今やパソコンの時代だしな、とキース君の不敵な笑み。

キース 「寺院向けのソフトを導入してるし、色々と…」
シロエ 「アドス和尚の知らないツール、増えたんですね」
キース 「増えたどころか、親父は最初から手書きで…」

入力さえもしていなかったぞ、と腕組み。

キース 「俺が整理して、過去帳などもパソコンで…」
シロエ 「一括で管理しているわけですか?」
キース 「月参りとかのスケジュール表も、パソコンだ」
アドス 「いつの間に、其処まで進めたんじゃ…」

ワシはプリントされたヤツを貰ってるだけだ、と唸る人。

アドス 「もしかして、年忌法要の類も、全部…」
キース 「パソコンの中だが?」

弄れるモンなら苦労しないな、とキース君。

キース 「俺が逃げたら、一から学んでやる羽目に…」
アドス 「それは困る!」
キース 「初心者向けの講座も、特殊過ぎるせいで…」

何処にも存在しないんだが、と脅してますけど。
詰んでいるかも…。


2026/01/29 (Thu)



☆怒らせると怖い人


大雪警報が出ている元日、檀家さんの初詣を控えた元老寺。
庫裏の座敷で揉めていまして、アドス和尚の好奇心が発端。

キース 「親父が自分でやるんだったら、好きにしやがれ」
アドス 「初心者向けの講座以外に、入門書とかは…」
キース 「あるわけなかろう、詳しいマニュアルもだ…」

ダウンロードするしかない時代だぞ、とキース君のトドメ。

キース 「スマホは使いこなせるようだが、出来るのか?」
アドス 「い、いや…」
キース 「だったら、サムとジョミーに聞くのは無しだ!」

大学受験の話も、俺が止めに入る、とキース君、キッパリ。

キース 「分かったんなら、初詣の準備に出掛けるぞ!」
アドス 「…残念なんじゃが…」
キース 「まだ言う気か!?」
アドス 「うーむ…。サム殿、ジョミー殿、本堂の方へ…」

参りましょうか、と諦めたらしい人。

アドス 「運があったら、いずれ聞ける日も来そうだし…」
キース 「永遠に来ない!」

行くぞ、とキース君がガラリと開けた座敷の襖。

キース 「サムとジョミーも来るんだ!」
僧籍な人「「はいっ!」」

交換条件が成立した、と僧籍な人たち、嬉しそう。

サム  「ジョミー、心機一転、頑張ろうぜ!」
ジョミー「子供さんに渡すお菓子の数も、安心だしね!」
アドス 「どうやらワシだけ、貧乏クジなようで…」
キース 「自業自得だ!」

俺は知らん、とスタスタ出て行き、僧籍な人たちも。

アドス 「仕方ないわい…。銀青様、失礼致します」
ブルー 「今ので懲りておきたまえ」

キースを怒らせると怖そうだしね、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「事務が滞ると、ピンチなんだし」
アドス 「まったくで…」

年忌法要まで握られていては…、とアドス和尚、渋々退席。

シロエ 「行っちゃいましたね、結果オーライですか…」
スウェナ「まさかキースが、強いだなんて…」
ぶるぅ 「そだね、最強!」

マツカみたい、と斜め上な台詞が出て来ましたけど。
何故に…?


2026/01/30 (Fri)



☆逃げた仏弟子


雪の元老寺で迎えた元日ですけど、波乱万丈の展開でして。
お坊さん大学の受験話を、キース君が封印するという流れ。

シロエ 「どうしてマツカ先輩の名が出るんです?」
ぶるぅ 「だって、キース、大人しくしてるみたいだし…」

アドス和尚の言いなりだもん、と家事万能なお子様。

ぶるぅ 「失敗したら罰礼なわけで、スクーターだって…」
シロエ 「乗れないんでしたね、月参り用に欲しいのに」
ぶるぅ 「さっきのお話、盾に取ったら、いけそうなの!」

罰礼は無しで、運転免許とバイクもゲット、と鋭い指摘。

ぶるぅ 「仏具磨きも、境内の掃除も、手抜きできるよ?」
スウェナ「そうね、お寺の実権はともかく、強いわよね…」
シロエ 「事務をサボるぞ、と宣言すればオッケーで…」

最終兵器を握ってますね、とシロエ君、ポカーン。

シロエ 「なのに使わないなんて、とっておきでしょうか」
ぶるぅ 「分かんないけど、マツカもそうだよ?」
一同  「「「あー…」」」

言われてみれば、とマツカ君の方を見る人たち。

シロエ 「影の実力者でしたっけ…」
スウェナ「あっちのブルーも、言い負かしたわよ…」
ぶるぅ 「だけどマツカも、いつもはニコニコしてて…」

強いなんてこと、忘れちゃうよ、と言われれば、そう。

シロエ 「似たもの同士だということですか…」
スウェナ「それっぽいわね…」
マツカ 「いえ、ぼくは実力も経験も不足してますし…」

ぼくの父には勝てませんよ、と謙遜しているマツカ君。

マツカ 「ですから、キースの方が強いと思いますけど…」
ブルー 「マツカの場合は、もっと強いよ」

墓穴を掘るような真似はしないし、と生徒会長の笑み。

ブルー 「でもまあ、キースの強さが分かったよねえ…」
シロエ 「サム先輩とジョミー先輩、命拾いですよ…」
ブルー 「御本尊様と、ぼくは、仏弟子に逃げられたよ」
一同  「「「うーん…」」」

仕方ないのでは、と苦笑してますけど。
今月、これにて中継終了~。


2026/01/31 (Sat)




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☆元日から雪景色


新年あけましておめでとうございます。本年も、よろしく。
シャン学メンバー、今年も元老寺で年越し、元日の朝は雪。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう!」
一同  (((…えっ、もう朝…)))
ぶるぅ 「起床、起床ーっ!」

じきに初日の出だよ、と廊下を跳ねてゆく、元気なお子様。

シロエ 「うーん…。朝ですか…」
サム  「外は、まだ薄明るいだけだぜ…」
ジョミー「そういえば、雪は、どうなったかな…?」

大雪じゃないといいけど、とジョミー君が開けたカーテン。

ジョミー「うわー…。凄い雪だよ…」
サム  「靴が埋まるどころの深さじゃねえよ…」
マツカ 「20センチを超えているでしょうね…」
シロエ 「ジョミー先輩、サム先輩、頑張って下さい!」

雪かきする羽目に陥った時は、とシロエ君、気の早い激励。

ジョミー「酷いってば!」
キース 「なんだ、お前たち、起きていたのか?」

早く出て来い、と法衣のキース君が襖をガラリ。

キース 「山門で初日の出を拝むぞ! 道は作った!」
一同  「「「はーい…」」」

着替えて、キース君が雪かきした道を、山門へ。

アドス 「皆さん、お揃いですかな」
イライザ「二礼二拍手、一礼ですわよ」

山門の表にズラリ並んで、昇る初日に、パンパン柏手。

アドス 「大雪でしたが、初日は見られましたな」
イライザ「今年も、いい年になりそうですわね」

庫裏へどうぞ、とイライザさんの言葉で、暖かい庫裏へ。

アドス 「改めまして、新年、おめとうございます」
一同  「「「おめでとうございます!」」」
イライザ「それじゃ、お屠蘇から…」
アドス 「うむ。銀青様、どうぞ」

本年もよろしくお願い致します、とアドス和尚、お屠蘇を。

ブルー 「ありがとう。こちらこそ、よろしく」
アドス 「では、ご挨拶は、この辺りで…」
ブルー 「無礼講でいこうよ、おせちタイム!」

まずは、お雑煮からだよね、と生徒会長も。
ハッピーニューイヤー!


2026/01/01 (Thu)



☆入試のシーズン


今年も元老寺で元日ですけど、外は大雪が積もってまして。
雪かきに動員されそうな人が二名、まずは、おせちタイム。

イライザ「お雑煮、おかわりもありますからね」
アドス 「おせちも、和洋中と取り揃えましたぞ」

おかわり用も注文しましたので、遠慮なく、とアドス和尚。

アドス 「やはり元日の朝は、御馳走で始めませんとな」
一同  「「「ありがとうございます!」」」

食べまくるぞ、と早速、お雑煮を平らげ、おせちに突撃。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ おせち、美味しいね!」
イライザ「恐れ入ります、こだわって選びましたの」
アドス 「作り置きする店も多いようですが、あえて…」

そうでない店を選びましてな、とアドス和尚も嬉しそう。

アドス 「書き入れ時の年末に、休業になりますので…」
イライザ「その分、お値段が張るんですけれど…」

味は確かだと評判ですの、とイライザさん。

イライザ「銀青様に、召し上がって頂きたくて…」
ブルー 「気を遣わせたようで、申し訳ないね」
アドス 「とんでもございません! 光栄の至りです」

銀青様と年越しが出来るわけで、とアドス和尚、合掌。

アドス 「素晴らしい御縁を頂けたと、喜んでおります」
ブルー 「こちらこそ、賑やかに年越しさせて貰って…」

喜んでるよ、と生徒会長、いえ、銀青様の笑顔。

ブルー 「毎年、大勢、押し掛けちゃうしさ」
アドス 「せがれが、お世話になっておりますし…」

おお、そういえば、とアドス和尚が、手をポンと。

アドス 「こういう新年も、最後ですかな?」
一同  「「「は?」」」
アドス 「じきに、入試のシーズンを迎えるわけで…」

サム殿とジョミー殿は、受験かと、と思いがけない台詞が。

アドス 「それとも、既に推薦枠で、お決まりとか?」
サム  「ちょ、何なんだよ、ソレ?」
ジョミー「受験って?」
アドス 「もちろん、せがれが…」

卒業して来た大学ですが、と聞いてますけど。
お坊さん大学…?


2026/01/02 (Fri)



☆深読みする人たち


大雪の元老寺で元日な面々、暖かい庫裏でおせちタイムで。
アドス和尚が振った話が、ジョミー君とサム君の受験な件。

アドス 「今年こそ、御入学なさるのでは?」
ジョミー「ちょ、ちょっと!」
サム  「何処から、そういう話になっちまうんだよ?」

キースが何か言ったのかよ、とサム君の視線がキース君に。

サム  「お前、勝手に決め付けるんじゃねえよ!」
キース 「俺からは、何も言っていないぞ」
イライザ「ええ、キースは何も話してませんけど…」
アドス 「そろそろだろう、と暮れから思ってまして…」

せがれも、璃母恩院に泊まりでしたし、と昨年の暮れの話。

アドス 「御入学に備えて、最新の内部事情をですな…」
イライザ「偵察するのが目当てなのかも、と考えましたの」

それくらいしか理由が無さそうですわ、とイライザさんも。

イライザ「修行道場のお手伝いとなると、ハードですもの」
アドス 「せがれが、突然、思い立って行くわけが…」

ついでに正規ではなくて代理ですぞ、とアドス和尚の指摘。

アドス 「記念アルバムの撮影会も、断って家に戻って…」
イライザ「銀青様のお宅で、クリスマスでしょう?」

内偵が目的だったとしか、と揃って深読み。

アドス 「如何ですかな、お寺探偵の考察の方は?」
イライザ「もちろん、黙っていて下さっても、よろしいわ」

リタイヤする人も多いコースですもの、とイライザさん。

イライザ「願書は出しても、直前に受験をやめる人も…」
アドス 「毎年、そこそこあるようでしてな」

寺の跡継ぎに多いようでして、とアドス和尚の苦笑い。

アドス 「まだまだ俗世を楽しみたい、と…」
イライザ「別の大学に入られる方も…」

ですから深くは聞きませんわよ、とイライザさんの笑み。

イライザ「合格通知も、辞退する人が出ますしね」
アドス 「お二人が、迷っておられましても…」
イライザ「特に不思議は…」

ございませんわ、などと言ってますけど。
決め付け…。


2026/01/03 (Sat)



☆御仏縁だそうです


大雪の元老寺で元日ですけど、とんでもない話題が出た今。
和やかな筈の、おせちタイムに、お坊さん大学がどうのと。

サム  「いや、そんな予定は、全然ねえし!」
ジョミー「冗談じゃないよ、ぼくはブルーに、無理やり…」

弟子にされただけで、一般人で、とジョミー君、必死。

ジョミー「大学に行くとか、有り得ないから!」
アドス 「迷っておられるだけだと思いますがな?」
イライザ「私もですわ。うちのキースも、前は嫌がって…」
アドス 「継がないと言っていたわけでして…」

別の大学に行く気満々でしたぞ、とアドス和尚も。

アドス 「ですが、皆様、ご存知の通り…」
イライザ「夏休みに銀青様がいらしたお蔭で、百八十度…」

方向転換してくれましたわ、とイライザさん、深く一礼。

イライザ「銀青様、その節は、大変お世話になりまして…」
アドス 「本当に…。心から御礼を申し上げます」

その後も変わらぬ御縁を頂き、光栄の至り、とアドス和尚。

アドス 「ジョミー殿とサム殿も、せがれのように…」
イライザ「心が変わる日が、きっと来ますわよ」
サム  「だから、来ねえって!」
ジョミー「サムでもこうだし、ぼくだと、もっと上でさ…」

そんな日、一生、来やしないよ、とジョミー君、キッパリ。

ジョミー「来たら、自分がビックリだってば!」
アドス 「御仏縁というのは、そうしたものですぞ」
イライザ「ある日、ふとしたことから、御縁が出来ますの」

恵須出井寺でも、そうですわよ、とイライザさんの笑み。

イライザ「千日回峰、ご存知でしょう?」
アドス 「千日もの間、ひたすら山道を歩く修行で…」
ブルー 「達成した人は、数えるほどだけど…」

一般人出身が多いんだよね、と生徒会長が立てる親指。

ブルー 「今年の願書は、まだ間に合うからさ…」
サム  「出せってか!?」
アドス 「なるほど、まさに御仏縁ですなあ…」

これを機会に決心されては、と勧めてますけど。
受験しろと…?


2026/01/04 (Sun)



☆出来が悪くても


大雪の元老寺で迎えた元日、おせちタイムが斜め上な展開。
ジョミー君とサム君に、お坊さん大学を受験しろという話。

イライザ「願書を出されるのでしたら、主人と私も…」
アドス 「及ばずながら、助力致しますぞ」
キース 「親父、奥の手を使うつもりか?」
一同  「「「奥の手?」」」

何だソレは、と皆がキョトン。

シロエ 「裏口入学とかが出来るんですか?」
キース 「人聞きの悪い言い方をするな!」
スウェナ「つまり、そういう方法なわけね?」
キース 「いや、まあ…。俺は使っていないんだがな…」

出来のよろしくない跡継ぎ用だ、とキース君の苦笑い。

キース 「坊主稼業に、必要のない受験科目は多いし…」
アドス 「要は、坊主の適性さえあれば、いいわけでして」
イライザ「お坊さん向けの科目さえ、そこそこの点数が…」

取れていた場合は、他の科目はスルーで、とイライザさん。

イライザ「合格出来る点数になるよう、プラスしますの」
一同  「「「うわー…」」」
キース 「実際、切実な問題なんだぞ、寺の跡継ぎは…」

次の代がいないと、寺を出るしか、とキース君の深い溜息。

キース 「住む家さえも失くして、家族揃って…」
アドス 「路頭に迷うことになりますからな…」
ブルー 「ホントに、そういう世界だしねえ…」

厳しいんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様も。

ブルー 「元老寺にしたって、キースが継いでなければ…」
アドス 「私がいなくなったら、終わりでして…」
イライザ「もしも私が生きていたなら、キースの所に…」

転がり込むしかないんですのよ、と恐ろしすぎる現場事情。

イライザ「幸い、キースが継いでくれましたけれど…」
アドス 「その前は、覚悟を決めてましたなあ…」
ブルー 「そうだろうね…」
アドス 「ですので、せがれに使わなかった奥の手を…」
イライザ「サムさんと、ジョミーさんに使って頂いて…」

受験のお手伝いを致しますわ、と言ってますけど。
本気ですか…?


2026/01/05 (Mon)



☆修行道場と年齢層


大雪の元老寺で元日ですけど、おせちタイムが波乱な状況。
ジョミー君とサム君、お坊さん大学を受験させられそうで。

アドス 「いや、もちろん、奥の手なんぞを使わずに…」
イライザ「合格出来る点数でしたら、要りませんわね」
サム  「そうじゃねえって、それ以前で…!」
ジョミー「ぼくもサムもさ、受験する気なんか全く…!」

逆立ちしたって無いんだから、とジョミー君の反論。

ジョミー「サムは、何年かしたら、行くかもだけど!」
サム  「冗談言うなよ、まだまだ先の話でよ…!」

十年単位で考えてくれよな、とサム君も否定。

サム  「そりゃよ、いずれは行きてえけど…」
アドス 「そういう野心をお持ちでしたら、早い方が…」
イライザ「よろしいですわよ、キースが話したかしら?」

修行道場に入られる方の年齢層、とイライザさんが。

イライザ「やっぱりメインは、大学卒業のタイミングで…」
アドス 「普通コースにおられる場合も、都合をつけて…」
キース 「卒論を早めに仕上げて、12月は道場で…」

過ごすヤツらが多いんだぞ、とキース君、目がマジ。

キース 「次のピークが、四十代と言った筈だな?」
アドス 「転職などの関係で、自分探しが増えますからな」
イライザ「その次のピークとなると、還暦ですのよ?」
キース 「実際、今年の道場も、その傾向だった」

今なら若手でギリギリいける、とキース君がズズイと。

キース 「一般企業で経験を積んで、寺を継ぐヤツが…」
アドス 「そこそこいるのが、サム殿とジョミー殿の…」
イライザ「年頃ですのよ、お二人とも、高校生ですし…」

社会経験を積む機会はありませんわね、とイライザさん。

イライザ「実はフラフラ遊んでました、という方が…」
アドス 「覚悟を決めて道場入りをするのも、今頃で…」
キース 「道場で浮かない、ラストチャンスだ」
アドス 「四十代組は、空気がですな…」

違って馬が合わないかと、と語ってますけど。
どうしろと…?


2026/01/06 (Tue)



☆早めがオススメ


大雪の元老寺で迎えた元日、ジョミー君とサム君がピンチ。
お坊さん大学を受験させられそうな流れで、入試シーズン。

キース 「修行道場での救いは、横の繋がりなんだぞ?」
アドス 「指導係などは、雲の上だと思われた方が…」

よろしいですな、とアドス和尚が繰る、左腕の数珠。

アドス 「困ったことが出来ても、相談の類は出来ません」
キース 「風邪を引いたとか、やむを得ない場合以外はな」
イライザ「らしいですわね、自力で対処するしか無いと…」

耳にしておりますわ、とイライザさんも。

イライザ「そういった時に頼れる相手は、同期だけで…」
アドス 「うむ。キースが話した、横の繋がりですな」

同じ釜の飯を食う仲間ですし、とアドス和尚。

アドス 「そうそう、飯の愚痴を言うにも、同期しか…」
イライザ「相槌を打ってはくれませんわよ?」
キース 「俺が行った時も、麦飯とか、腹が減る愚痴は…」

同期の間だけでの話だったぞ、とキース君の思い出話。

キース 「寒くて凍えそうな件にしたって、同期の中で…」
アドス 「愚痴り合うしか、出来ないわけでして…」
イライザ「同期の仲間が多い間に、行くべきですわ」

お二人だけではキツイですわよ、とプッシュする人。

イライザ「早めに行くのがオススメですの、本当に」
アドス 「銀青様のお弟子様でも、特別扱いは無しで…」
キース 「容赦なく、指導されるのが修行道場なんだ」

現に今年も、VIPの息子がいたぞ、とキース君の証言。

キース 「あれがそうだ、と聞かされたんだが…」
ブルー 「君も手加減しなかったんだろう?」
キース 「上の方から、そう言われたからな」

叱り飛ばした場面は数え切れん、と怖い発言。

キース 「甘やかされて育ったせいで、読経も所作も…」
ブルー 「サッパリだった、というわけだね?」
キース 「ああ。サムとジョミーも…」
アドス 「似た類かと…」

早めの道場入りで味方多めが吉、と力説ですけど。
受験コース…?


2026/01/07 (Wed)



☆話が合う間に


今年も元老寺で元日ですけど、大雪な上に流れが怪しい今。
おせちタイムに出て来た話題が、お坊さん大学の受験な件。

アドス 「脅すわけではないのですがな、本当に今頃が…」
キース 「修行道場で上手く過ごせるラストチャンスだ」

40代組はマジでキツイぞ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「社会経験ゼロで混じるのは、かなり無理がある」
アドス 「うむ。グループに入れて貰えたとしても…」
イライザ「話が合わないのは確実ですわね」

お仕事をしてないんですから、とイライザさんも。

イライザ「何のお仕事をなさってるのか、そこは謎でも…」
アドス 「上司の愚痴とか、職場環境などの話はですな…」
キース 「共通なわけで、盛り上がっていても…」

お前たちは入って行けないだろうが、とキース君の指摘。

キース 「その点、遊んでいた輩が、ギリギリいる今は…」
アドス 「話が合う可能性は、あるわけですぞ」
イライザ「バックパッカーで世界中、回る人もいますしね」
ブルー 「ずっと高校生でした、という変わり種でも…」

受け入れて貰える世界なんだよ、と生徒会長もプッシュ。

ブルー 「それともアレかい、二人きりの繋がりでさ…」
キース 「孤立無援でも、相方がいればオッケーなのか?」
アドス 「正直、オススメ出来ませんが…」
ジョミー「かまわないって!」

どうせ行かない道場なんだし、とジョミー君、キッパリ。

ジョミー「サムが一人で行けばいい話でさ…」
シロエ 「ジョミー先輩、サム先輩を裏切る気ですか?」
ジョミー「裏切るも何も、お坊さん希望はサムだけで…!」

ぼくは巻き添えに過ぎないってば、とジョミー君も必死。

ジョミー「そうだ、サムだけ受験するとか!」
スウェナ「それは確かに言えているわね、今なら仲間が…」
シロエ 「いるんですから、大丈夫とも考えられます」
アドス 「ふむ。一理ありますなあ…」

サム殿だけが一足先に、とアドス和尚も頷いてますけど。
一人だけ受験…?


2026/01/08 (Thu)



☆強引な人たち


大雪の元老寺で迎えた元日、おせちタイムにトンデモな話。
お坊さん大学の受験で、サム君とジョミー君が勧められ中。

サム  「ちょ、なんで俺だけ受験する羽目に…!」
ジョミー「お坊さんを目指してるんだし、いいと思うよ」
サム  「んじゃよ、お前の時には、どうすんだよ?」
ジョミー「受験しないから、関係無いって!」

お坊さんになるのはサムだけで充分、とジョミー君の言。

ジョミー「ブルーも、サムがいればいいよね?」
ブルー 「うーん…。君にも目指して欲しいんだけどね…」
シロエ 「ジョミー先輩が決心するのは、何年先かが…」

謎なんですよ、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「一人だけでも、先に住職の資格を取れれば…」
スウェナ「ある意味、マシだと言えそうだわよ」
ブルー 「それもそうかな…。サムだけ先に受けるかい?」
アドス 「先ほど話した、奥の手も用意いたしますので…」

いやいや、余計なお世話ですかな、とアドス和尚の苦笑い。

アドス 「高校生活を続けておられますから、優秀かと」
サム  「1年生のままで、進級してえねって!」

受験用の知識は持っていねえよ、とサム君、即答。

サム  「でもよ、俺の受験の話よりもよ…」
アドス 「ジョミー殿の、決心の方が問題ですかな?」
イライザ「大丈夫ですわ、奥の手は一回限りでは…」

ありませんもの、とイライザさん、ニッコリ。

イライザ「跡継ぎに万一のことがあったら、大変ですし…」
アドス 「兄弟がいるなら、そちら用にも使えましてな」

保険のような意味合いで、とアドス和尚。

アドス 「二回、三回と使われることも、珍しくは…」
イライザ「ないんですのよ」

ジョミーさんの御心配は不要ですわ、と太鼓判が。

イライザ「よろしかったら、サムさんだけ、先に…」
アドス 「受験なされば、よろしいかと」
サム  「それより、外を見た方がいいぜ、すげえ大雪!」

積もり続けてやがるんだ、と庭を指してますけど。
真っ白…。


2026/01/09 (Fri)



☆受験よりも大雪


今年も元老寺で元日を迎えた面々ですけど、斜め上な展開。
お坊さん大学の受験話が出て来て、サム君が行かされそう。

サム  「俺の受験なんかで、揉めてる場合じゃねえよ!」
キース 「いつの間に、こんなに積もってたんだ!?」
サム  「知らねえってば、俺は追い詰められてたんだぜ」

外なんか見てる余裕、あるわけがねえよ、とサム君の返事。

サム  「マジで詰みそうで、遠い目ってヤツをよ…」
シロエ 「したら、雪景色が見えたんですね?」
サム  「一番遠いの、窓の外だしなあ…」

でもって積もりまくりなんだ、とサム君が指す窓の方向。

サム  「初日の時の倍は積雪、ありそうだぜ?」
キース 「記録更新していそうだな…」
一同  「「「は?」」」
キース 「雪の深さだ、俺が日記に書いてるんだが…」

此処までの雪は初めて見たぞ、とキース君の深い溜息。

キース 「山門までの道をつけて来たのが、パアかも…」
サム  「ほらな、先になんとかしねえとよ…」

初詣の檀家さんが困っちまうぜ、とサム君の指摘。

サム  「おせちを切り上げて、総出でやっても…」
スウェナ「5分くらいじゃ済まないわねえ…」
シロエ 「ぼくは動員、お断りします!」
スウェナ「私も絶対、やらないわよ!」

関係者だけで解決するべき問題でしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「キースと、サムとジョミーと、宿坊の人と…」
キース 「なんで親父を数えないんだ?」
スウェナ「ご高齢じゃないけど、腰を痛めたら大変で…」

初詣のお相手、出来ないじゃないの、と正論が。

スウェナ「寒い中での雪かきなんて、ギックリ腰の…」
シロエ 「フラグだとしか思えませんよ…」

ヤバいですって、とシロエ君も同意。

シロエ 「若手と、宿坊の人だけでやるのが吉です」
アドス 「全くもって、その通りですな」
サム  「んじゃよ、俺の受験の話は打ち切りにしてよ…」

雪かき部隊の方に回すべきだぜ、と言ってますけど。
正しいかも…。


2026/01/10 (Sat)



☆大雪で転んだら


大雪の元老寺で迎えた元日、お坊さん大学を受験する話が。
ジョミー君とサム君がターゲットですけど、ズレそうな今。

キース 「親父、サムとシロエが正しそうだが」
アドス 「うーむ…。今を逃すと、受験の話がパアに…」
サム  「ギックリ腰になっても、かまわねえってか?」

だったら話を続けようぜ、とサム君の開き直り。

サム  「押し問答をしてる間に、時間切れでよ…」
シロエ 「檀家さんが、おいでになりそうですけど?」
スウェナ「ご高齢の方も多いって聞くわよ、雪で滑って…」

転んだりしたら大変でしょ、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「そうなった場合、誰が責任を取るのかしら?」
ブルー 「自己責任だと言えるけれども、お寺だしねえ…」

評判は悪くなると思うよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「元日から転んで骨折だなんて、酷い話で…」
シロエ 「お寺へ初詣に出掛けた結果ですしね…」
サム  「ガチで尾を引くヤツなんでねえの?」

雪かきをしていなかったの、バレバレだしよ、とピシャリ。

サム  「人が来るのは、分かってたんだぜ?」
シロエ 「しかも、年齢層も、ほぼ分かってますし…」
スウェナ「若い人の方が少ない顔ぶれなのよね…」

雪かきさえしてあったら、起きない事故で、とツッコミが。

スウェナ「お寺のくせに気配り不足で、怠慢で…」
サム  「最悪すぎだと思わねえか?」
ジョミー「おまけに、今も止んでないしさ…」

まだ積もりそう、とジョミー君が指差す庭。

ジョミー「一日中、雪かきしなきゃダメかも…」
サム  「宿坊の人だと、飯の支度とかもあるしよ…」

俺とジョミーを確保すべきだろ、とサム君、真剣。

サム  「交代で雪かきさせて、合間に手伝いでよ…」
キース 「正論すぎて、言い返せんぞ、親父」
アドス 「雪で曖昧になって終わりか…」
イライザ「腰を痛めたら、大変ですわよ…」

御縁が無かったと諦めましょう、とイライザさんも。
いけそう…?


2026/01/11 (Sun)



☆受験より雪かき


今年も元老寺で元日ですけど、おせちタイムに物騒な話題。
ジョミー君とサム君に、お坊さん大学を受験しろと注文が。

サム  「受験の話は無しでいいなら、手伝えるぜ?」
ジョミー「その条件だったら、ぼくも文句は言わずにさ…」

夕方まででも雪かきするよ、とジョミー君も。

ジョミー「だけど、まだ言うんだったら、お断りで…」
サム  「初詣の手伝いと、最低限のトコだけやって…」

本堂の前だけで済ませちまうぞ、とサム君、ズイと。

サム  「どっちを選んでも、俺は構わねえぜ?」
ジョミー「そうだね、本堂の前くらいなら、ぼくも手伝う」
シロエ 「山門までの道とか、どうなるんです?」
サム  「キースが一人でやりゃあいいだろ!」

時間的にはキツイけどよ、とサム君の突き放し。

サム  「無理そうだったら、親父さんもよ…」
スウェナ「動員すればいいわね、宿坊の人も出来るだけ…」
シロエ 「でも、宿坊は忙しそうな時間ですよ?」
マツカ 「朝御飯の関係で、そうなるでしょうね」

お寺時間では動いてませんし、とマツカ君が眺める時計。

マツカ 「観光客の方も多いと聞いてますから」
キース 「まさに朝飯の真っ最中だ…」

応援の面子は期待出来ない、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「親父、受験させる話は、諦めるしか…」
イライザ「ギックリ腰になってからでは、遅いですもの…」
アドス 「残念じゃ…。いい所まで進んでおったのに…」

来年以降に先延ばしか、とアドス和尚の悔しそうな顔。

アドス 「このまま、ズルズルと逃げられる気しか…」
イライザ「しないですけど、背に腹は代えられませんわよ」
キース 「早く決断してくれ、親父!」

積もり続けているんだしな、とキース君が指す大雪の庭。

キース 「出遅れた時は、俺たちが詰むんだぞ!」
アドス 「やむを得ん…。サム殿、ジョミー殿、雪を…」
僧籍な人「「了解!」」

雪かき部隊、承知しました、と笑顔全開。
受験話はチャラ…。


2026/01/12 (Mon)



☆雪かきしない人


今年も元老寺で迎えた元日、サム君とジョミー君に受験話。
お坊さん大学に行く危機でしたけど、大雪なせいで白紙に。

アドス 「お二人とも、よろしく頼みましたぞ」
イライザ「作務衣の用意はしてありますから、あちらへ」
僧籍な人「「オッケー!」」

頑張ります、と張り切って出てゆくサム君とジョミー君。

アドス 「やれやれ、雪さえ降らなかったら…」
キース 「雪に文句を言っても、どうにもならんぞ…」
シロエ 「それより、キース先輩、行かないんですか?」

雪かきをしに、とシロエ君が指す大雪の庭。

シロエ 「ジョミー先輩たちに、丸投げだと?」
キース 「当然だろうが」

なんで俺まで、とキース君の仏頂面。

キース 「俺は、お前たちが寝ていた、暗い間に…」
アドス 「山門までの雪を、片付けたわけでしてな…」

既に働いた後なんですぞ、とアドス和尚も。

アドス 「それに衣も着ておりますから、着替えるのは…」
キース 「効率が悪いぞ、どう考えても」
一同  「「「あー…」」」

その通りかも、と納得するしか無さそうな理屈。

アドス 「よろしいですかな、皆さん?」
シロエ 「…そうですね…」
キース 「付け加えるなら、俺の衣は、初詣用のヤツで…」

普段着とは違う、とキース君が引っ張って見せる法衣の袖。

キース 「素人目には分からなくても、上等なんだ」
アドス 「初詣以外でも、改まった席に出る時にですな…」
キース 「色のついた衣は、不釣り合いだと…」

コレを着るんだ、という説明が。

キース 「暮れの修行道場でも、何回か着たな」
アドス 「修行道場に、色付きの衣は似合いませんぞ」

その後、クリーニングに出したわけです、とアドス和尚。

アドス 「着替えをしますと、皺がついたり…」
キース 「してしまうから、雪かき部隊がいる以上…」
シロエ 「雪かきはしない勘定ですか…」
キース 「それが礼儀だ」

檀家さんも普段着ではない、と言われれば、そう。
正論…。


2026/01/13 (Tue)



☆警報だそうです


今年も元老寺で元日ですけど、大雪のせいで雪かき部隊が。
受験話をチャラにするのが交換条件、僧籍な二人が出動で。

キース 「分かったか? 雪かきはサムとジョミーだけだ」
アドス 「お若いんですから、充分に働いて貰えるかと」
一同  「「「うーん…」」」

お坊さん大学に行くよりはマシだけど、と皆が眺める外。

シロエ 「雪、止みませんね…」
マツカ 「この様子だと、まだ積もりそうです」
スウェナ「あらっ、警報が出てるわ!」

お天気情報を見てみたら、とスウェナちゃんの手にスマホ。

スウェナ「電車も止まるかもって、書いてあるわよ…」
シロエ 「初詣の人が減りそうですね」
マツカ 「それは有名どころの話で、此処は違うのでは?」

檀家さんは地元の方が多いんでしょう、とマツカ君。

マツカ 「下手に出掛けると、帰れなくなりそうですし…」
シロエ 「こっちに回って来るんですか?」
スウェナ「どうなのかしら…?」

お寺なんだし、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「抹香臭い場所で、露店も無いのよ?」
マツカ 「除夜の鐘で、人が多かったのを思い出しました」
シロエ 「アレは暮れですし、何処のお寺も賑わいますよ」

初詣とは違いすぎます、とシロエ君が唱える一般論。

シロエ 「いくら雪でも、初詣の人は増えないでしょう」
アドス 「どうでしょうなあ、蓋を開けてみないと…」

分かりませんぞ、とアドス和尚の視線が雪景色の庭へ。

アドス 「大雪の境内は、映えますので…」
キース 「何処にも行けずに家にいるより、非日常で…」
シロエ 「お寺へ初詣に来て、自撮りですか!?」

絶対に無いとは言えないかも、とシロエ君、愕然。

シロエ 「例年よりも、忙しくなる可能性がありますね…」
アドス 「お孫さん連れは、確実に増えるでしょうな」
キース 「若いファミリー層も、来そうではある」
一同  「「「あー…」」」

近場でレジャーの一種なのか、と納得な理由。
雪景色のお寺…。


2026/01/14 (Wed)



☆初詣が増えると


今年も元老寺で迎えた元日、サム君とジョミー君が雪かき。
お坊さん大学の受験話を、チャラにして貰う代わりに労働。

アドス 「おお、そうじゃ、お子さん向けの菓子の数は…」
シロエ 「足りないんですか?」
スウェナ「例年通りの数の場合は、人が増えると困るわね」

普段は来ない子供さんとか、とスウェナちゃんが眺める雪。

スウェナ「他所へ初詣に行けなくなったら、来そうよ…」
マツカ 「近い所で、非日常な世界ですしね…」
シロエ 「そうでなくても、若い親御さんが、雪景色を…」

撮りに来るのに、連れて来そうです、とシロエ君も。

シロエ 「大雪で出られない人が増えると、バズりそうで」
キース 「あるあるだろうな…」

LINEで見せても、自慢出来るし、とキース君、腕組み。

キース 「他のヤツらが、出られません、と言う中で…」
シロエ 「雪景色の本堂前とか、境内ですしね…」
マツカ 「お子さんが、お菓子を持っている分、余計に…」

注目ですよ、とマツカ君が挙げる、お菓子の効果。

マツカ 「買ったんじゃなくて、貰ったんですしね」
キース 「ただの初詣じゃないんです、という感が…」

思い切り出るしな、とキース君の深い溜息。

キース 「親父、ガチで初詣の子供が増える気が…」
アドス 「そんな気がするんだが、菓子の仕入れは…」

どうなっているんだ、とアドス和尚の問い。

アドス 「その辺のことは、お前任せで…」
キース 「丸投げされて、引き受けているが…」

さほど多めに買ってはいない、とキース君が折ってゆく指。

キース 「例年、余る分を考えると、慎重になるし…」
アドス 「幾つくらい余るんじゃ?」
キース 「多い年で10個…」

少ない年だと5個くらいか、とキース君の答え。

キース 「大入り満員は想定していないしな…」
シロエ 「その数、ヤバくないですか?」
キース 「マジでヤバいが、大雪で元日…」

肝心の店が開いていない、と呻いてますけど。
お菓子不足…?


2026/01/15 (Thu)




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☆亡命するなら代理


師走と言えばクリスマス、最初の土曜は生徒会長宅な面々。
悪戯小僧の誕生日パーティーが問題、皆で亡命する計画が。

シロエ 「キャプテンだけ、置き去りにして亡命ですか?」
Aブルー「うーん…。ぶるぅの面倒、見る人がいないし…」
キース 「あんた、生贄にしても、心が痛まないと?」
サム  「ひでえ話だぜ…」

自分が無事なら、それでいいのかよ、とサム君のツッコミ。

サム  「残るべきなんでねえの?」
ジョミー「だよねえ、それか、キャプテンも亡命するか…」
スウェナ「パーティーの面子は、どうなるのよ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくとブルーが、残ってるから…」

趣向を変えれば、きっとなんとか、と家事万能なお子様。

ぶるぅ 「ブルーにだって、アイデア、あると思うよ」
ブルー 「うん。人数さえ多ければ、喜ぶだろうし…」

ハーレイの代理も、間に合わせるよ、と生徒会長の笑み。

ブルー 「教頭先生を招待すれば、瓜二つだしね」
キース 「激しく嫌っていなかったか?」
ブルー 「だからこそだよ、生贄に最適な人材かと」
一同  「「「あー…」」」

犠牲者として差し出す気だ、と皆が見合わせる顔。

キース 「好きに料理してかまわないから、ということか」
ブルー 「ピンポーン!」

他の先生方も呼ぶ方向で、と生徒会長、親指をグッと。

ブルー 「グレイブ先生は、無理だと思うけれどね」
シロエ 「ミシェル先生と、クリスマスのデートですか…」
ジョミー「とうに予約も入れてるよね…」
ブルー 「なにしろ、相手はグレイブだから…」

とはいえ、他は暇だと思う、と生徒会長。

ブルー 「呼べば、面子は揃うんだけどさ…」
Aブルー「何か問題あるのかい?」

その案でいけばいいじゃないか、とソルジャーの問い。

Aブルー「ぼくのハーレイも、亡命で…」
ブルー 「璃母恩院、多分、学生バイトしか…」
キース 「受けていないぞ」

短期枠では、とキース君が眺めるスマホ。
問い合わせ待機中…。


2025/12/16 (Tue)



☆条件が合わない


クリスマスの季節な師走ですけど、セットで来るイベント。
悪戯小僧の誕生日パーティー、亡命して逃げる計画でして。

Aブルー「ハーレイ用の枠が無いって?」
キース 「成人男性は、短期募集が存在しないようだ」

学生と違うせいだろうな、とキース君が見詰めるスマホ。

キース 「学生証だけで信用してもいいのが、学生で…」
シロエ 「大人の場合は、雇う前から厄介そうですよね」
キース 「不祥事が起きたりするのも、ありがちで…」

雇ってみたら、本職が泥棒だったとか、と挙げられた例。

キース 「修行僧の金銭などは、纏めて預かってるし…」
サム  「盗み出せたら、ボロいわけな…」
スウェナ「スマホも、闇市場だと高く売れそうよね…」
キース 「そういった事情で、短期は学生バイトだけだな」

しかもクリスマスの間だけとか、とキース君、合掌。

キース 「気の毒だが、キャプテンには残って貰うしか…」
Aブルー「それは困るよ、他の面子を揃えて貰っても…」

ハーレイが残っていたら、ババを引くしさ、と青ざめる人。

Aブルー「短期間のバイトは、他に無いのかな?」
ブルー 「その質問なら、答えは決まっているってば!」
キース 「人手不足の極みなんだぞ、いくらでもいける」

ケーキを売るのは無理そうだが、とキース君の苦笑い。

キース 「ビジュアルが重視されるし、お断りだろうな」
シロエ 「いかつい顔で、ケーキを売られてもですね…」
ジョミー「買いにくいよね、押し売られそうで」
サム  「安いケーキで済ませたくても、高額商品な…」

俺なら売り場に近付かねえよ、とサム君、キッパリ。

サム  「ケーキ売り場は、不採用でねえの?」
Aブルー「不本意ながら…」

賛成せざるを得ないよね、とソルジャーの呻き。

Aブルー「他にバイトは?」
キース 「運転免許が無いのが痛いな…」
シロエ 「ケーキとかの配達、無理ですし…」

サンタくらいなら、あるかもです、と言ってますけど。
さて…?


2025/12/17 (Wed)



☆出来そうなバイト


師走と言えばクリスマス、悪戯小僧の誕生日もクリスマス。
パーティーで何か悪戯されそうで、亡命して逃亡を計画中。

Aブルー「サンタのバイトって、何をするわけ?」
シロエ 「賑やかしと言うか、盛り上げ役ですよ」
サム  「幼稚園とかだと、先生が担当するけどよ…」
ジョミー「人材がいないトコだと、バイトを雇うよね」

ショッピングモールとかさ、とジョミー君が挙げる例。

ジョミー「髭もつけるし、いかつい顔は誤魔化せるよ」
Aブルー「うーん…。ハーレイ、役に立てるのかな…」
シロエ 「台詞の基本は、メリー・クリスマスですから…」

いけるのでは、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「チラシとかを配りながらの、御挨拶です」
Aブルー「その程度だったら、出来るかもだね…」
キース 「あんた、帰って、相談して来たらどうだ?」

半時間もあれば十分だろう、とキース君、スマホ待機中。

キース 「キャプテンがバイト希望か、その辺を…」
シロエ 「ですね、璃母恩院への問い合わせは、さほど…」
キース 「急がなくても、問題無いかと」

モノがクリスマスのバイトだけに、とキース君。

キース 「もっとも、サンタのバイトに空きがあるかは…」
スウェナ「運次第だわね…」
シロエ 「無かった時には、他のバイトになりますし…」

そもそもバイトをしない線も、とシロエ君、腕組み。

シロエ 「生贄覚悟で、残留することも有り得ますしね」
Aブルー「ぼくと違って、悪戯ターゲット、慣れてるし…」
キース 「やはり、本人の意向を確認するべきだな」
シロエ 「同感です。…あれ? サンタのバイト…?」

ちょっと確認したい件が、とシロエ君が見回す部屋。

シロエ 「クリスマスのパーティー、イブからですよね?」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくたちのお誕生日の前の日!」
シロエ 「サンタが来るのは、いつでしたっけ?」
キース 「イブの夜だが?」

子供時代は悲しい夜だった、と即答ですけど。
お寺ですしね…。


2025/12/18 (Thu)



☆サンタが来る日は


クリスマスがやって来るのが師走で、悪戯小僧の誕生日も。
パーティーで悪戯されそうだから、と亡命する話ですけど。

Aブルー「悲しい夜って、何故なんだい?」
シロエ 「その話を聞いた時には、いませんでしたか?」
Aブルー「どういう話をしていたと?」
サム  「キースの思い出話だったんだけどよ…」

家が寺なのは知っているだろ、とサム君の苦笑い。

サム  「寺でもクリスマス、やってるトコはあるしよ…」
ジョミー「お寺がやってる幼稚園でも、サンタはさ…」
スウェナ「来る所が多い筈なんだけど…」
シロエ 「キース先輩の家は、厳しすぎたんです…」

なにしろアドス和尚ですから、とシロエ君の遠い目。

シロエ 「ぼくたちも、除夜の鐘の後には法要ですよ…」
Aブルー「あー、夜中に本堂で正座だってね?」
シロエ 「容赦ないですし、当然、キース先輩には…」

厳しさMAXになるわけですよ、とシロエ君。

シロエ 「寺にサンタは入れられない、と結界らしくて…」
Aブルー「結界?」
シロエ 「山門に、ゲートを据えていたそうです」
サム  「邪悪なモノが入れねえように、据えるヤツな…」

そんな事情で、サンタは来ねえ家でよ、とサム君、溜息。

サム  「クリスマスのケーキとかも、ねえしよ…」
キース 「俺は真面目に辛かったんだ…」
Aブルー「そりゃ、子供には悲しいよねえ…」

ぶるぅでさえも、楽しみにしてるのに、とソルジャー。

Aブルー「来てくれなかったら、大泣きしそうで…」
シロエ 「ソレなんです!」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「サンタが来る日が、ポイントですよ!」

イブの夜に来るなら、パーティーの日で、と立てる親指。

シロエ 「其処で悪戯してた場合は、どうなりますか?」
一同  「「「あっ!?」」」
シロエ 「スルーされるか、鞭を貰うかの二択ですよ」
Aブルー「確かに、その通りだよね…」

悪戯したら詰む日だっけ、とソルジャー、目が真ん丸。
二択ですか…。


2025/12/19 (Fri)



☆サンタが来ない世界


クリスマスが来る師走ですけど、悪戯小僧の誕生日も師走。
しかもクリスマスで、悪戯を避けて亡命する気な御一同様。

シロエ 「つまり、逃げる必要は無いと思うんですけど…」
Aブルー「悪戯しそうになったら、注意すればいいって?」
シロエ 「サンタが来なくなりますよ、と言うだけで…」

大人しくなってくれるのでは、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「会長の得意な、イエローカードですってば」
サム  「言われてみりゃあ、そうなるよなあ…」
ジョミー「レッドカードで退場になったら、詰みだよね…」

少なくとも、此処で、サンタは来なくて、とジョミー君。

ジョミー「別の世界にある、部屋にも来ないのかも…」
Aブルー「シャングリラのことだね、パーティー自体が…」

存在してない、とソルジャーが広げる両手。

Aブルー「パーティーと言えば、ニューイヤーのヤツで…」
サム  「クリスマスはパーティー、しねえのかよ?」
Aブルー「宗教性の薄い世界だけにね…」

人類みたいに余裕も無いしさ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「クリスマスにやれば、ニューイヤーの方を…」
シロエ 「やらない展開になるんでしょうか?」
Aブルー「ピンポーン!」

ほんの1週間の間に、パーティーを2回だよ、と念押しが。

Aブルー「両方とも、規模を縮小するしか道が無いしさ…」
キース 「ニューイヤーの方に、全振りなんだな?」
Aブルー「そう! 小規模なグループでなら…」

部屋でやったりするけどね、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「パーティー料理は、あるわけがなくて…」
ジョミー「持ち寄りで、お菓子程度とか?
Aブルー「お酒でさえも、秘蔵品のさ…」

合成酒があればいい方、と厳しいクリスマスの環境。

Aブルー「ぶるぅのプレゼント、用意する人、いそう?」
キース 「皆無だろうな…」
Aブルー「その上、留守にしてるんだしね…」

部屋にプレゼントなんか届かないよ、とキッパリ。
こっちのが全て…。


2025/12/20 (Sat)



☆質素すぎる世界


クリスマスとセットで来るのが、悪戯小僧の誕生日でして。
璃母恩院のバイトに出掛けて、亡命する計画なんですけど。

サム  「んじゃよ、あんたが毎年、こっちに来るのは…」
キース 「クリスマス・パーティーが、無いせいか?」
Aブルー「ピンポーン!」

あったとしても、掛け持ちかな、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「ぼくの船で全力を挙げてやっても、色々と…」
ジョミー「足りない部分が出て来るんだ?」
Aブルー「料理だけでも、月とスッポンだってば!」
一同  「「「あー…」」」

せいぜいケーキとチキンくらいか、と納得の理由。

シロエ 「ローストチキンと、ケーキ程度なんですね?」
Aブルー「チキンがあっても、足だけだよ!」
スウェナ「詰め物どころか、丸焼きじゃないのね…」
Aブルー「贅沢すぎる食べ物だしさ…」

足以外の部分は、他の日の料理に回されるよ、とキッパリ。

Aブルー「ケーキにしたって、ごくシンプルなヤツで…」
サム  「生クリームと、イチゴだけかよ?」
Aブルー「フルーツで飾るなら、フレッシュは無いね…」

こっちの世界で言うなら缶詰、と即答な世界。

Aブルー「断然、こっちのパーティーになるよ!」
キース 「しかも、そういうパーティーさえも無い、と…」
Aブルー「そう! クリスマスは休暇があるだけで…」

それ以外にイベントなんか無いって、というシンプルさ。

Aブルー「サンタは来るけど、子供に限定で…」
サム  「ぶるぅは留守だし、届かねえのな?」
Aブルー「一応、置いてはくれるんだけど…」

プレゼントは子供全員、同じものだよ、と説明が。

Aブルー「ぶるぅにすれば、有難味は少ないわけでさ…」
シロエ 「こっちの世界で貰えないと、ガッカリですか?」
Aブルー「お菓子がポツンと置かれてるんだよ?」
キース 「他のヤツらが、くれないせいだな?」
Aブルー「そういうことだね…」

プレゼントしたい人が皆無で、と悪戯小僧の環境。
自業自得かと…。


2025/12/21 (Sun)



☆逃げる必要ゼロ


クリスマスがやって来るのが師走、悪戯小僧の誕生日まで。
重なるだけに怖い面々、バイトでの亡命を希望でしたけど。

シロエ 「こっちの世界で貰えなければ、終わりですね?」
Aブルー「部屋に届いている筈の、お菓子だけ!」

サンタブーツとは大違いの、とソルジャーの苦笑い。

Aブルー「こっちじゃ、スーパーにまで並ぶのにさ…」
キース 「アレの中身の菓子が、一種類だけとかだな?」
Aブルー「クリスマス・パーティーさえも、無い船だよ?」

子供は特別扱いだから、お菓子をね、という説明。

Aブルー「豪華でもないし、量も多くはないってば」
シロエ 「だったら、悪戯は回避可能になります」
サム  「イエローカードで警告、レッドカードで退場…」

完璧じゃねえか、とサム君、親指をグッと。

サム  「逃げる必要、ねえってな!」
Aブルー「冷静になって考えてみれば、そうだよ…」

心配しただけ時間の無駄だった、とソルジャーが竦める肩。

Aブルー「クリスマス・パーティー、楽しみだねえ!」
ジョミー「ホント、焦っちゃったけどさ…」
スウェナ「キース、バイトは要らないわよ?」
キース 「百も承知だ」

俺にしたって安全だしな、とキース君。

キース 「問い合わせる気で、待機してたが…」
Aブルー「璃母恩院の、バイト募集サイト?」
キース 「一般向けもあるが、俺のは、関係者用だな」

一般枠の募集も見られる仕様だ、と眺めるスマホの画面。

Aブルー「パスワード制とか?」
キース 「そうなるが…」
Aブルー「ちょっと見せてよ、一般人向けじゃないんなら」
キース 「覗くだけだぞ、非公開に近い扱いだしな」

坊主本人か、家族向けだ、とキース君が見せた画面。

キース 「地味だろう?」
Aブルー「そうだね、問い合わせ用のトコは、コレかい?」
キース 「おい、サイオンでも触るな!」
Aブルー「反応する、って? あっ…?」

ウッカリ問い合わせちゃったかな、と聞いてますけど。
マジで…?


2025/12/22 (Mon)



☆お別れらしい人


クリスマスが来る師走ですけど、最初の土曜は生徒会長宅。
悪戯小僧の誕生日パーティーが嫌で、逃げる計画だった件。

キース 「ヤバい…。問い合わせで送信されてしまった…」
Aブルー「えっ、本当に!?」

どうなるんだい、とソルジャーも悪い顔色。

キース 「欠けた人材を探していた場合、直で、電話が…」
サム  「マジかよ?」
キース 「璃母恩院の担当者宛に、送信だしな…」
Aブルー「ごめん! 電話、来ないといいんだけど…!」

ヤバそうだから、ぼくは帰るよ、と姿を消したミスの犯人。

キース 「逃げやがったか!」
シロエ 「それより、先輩、電話、着信してます!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

まさか、と皆が青ざめる中で、キース君が出た電話。

キース 「はい、キース・アニアンです」
ジョミー「璃母恩院からかな…」
スウェナ「引き攣った顔だし、それっぽいわよ?」
キース 「すみません、ちょっと場所を移りますので…」

聞こえにくくて、とキース君、スマホを持って部屋の外へ。

シロエ 「ガチで璃母恩院みたいですね…」
マツカ 「雑談が聞こえていると、まずいようですから…」
サム  「詰んだんじゃねえの…?」

璃母恩院だった時はよ、とサム君も心配そう。

サム  「明日から来いとか、そういうヤツでよ…」
ジョミー「あっ、戻って来たから、回避かも!」

早すぎるしね、とジョミー君が言い終えない間に開いた扉。

キース 「すまんが、暫く、お別れだ…」
一同  「「「ええっ!?」」」
キース 「道場の担当者が一人、昨夜、転んで骨折で…」

足首だけに、すぐに代理が欲しいそうだ、とキース君。

キース 「帰って支度で、道場が終わるまで行くことに…」
シロエ 「じゃあ、クリスマスは、欠席ですか!?」
キース 「休みたい、と届けは出すが…」
サム  「難しいのな…」
キース 「運がいいよう、祈っててくれ…」

イブに再会したいものだ、と帰って行きましたが。
気の毒すぎ…。


2025/12/23 (Tue)



☆無事に戻れた人


やって来ました、クリスマスイブ。生徒会長宅に集う面々。
別の世界からのゲストは、まだ来ていない、朝イチからで。

シロエ 「おはようございます!」
ジョミー「キース、やっぱり来てないよね…」
サム  「あれっきり、連絡、来ねえしよ…」
スウェナ「絶望的よね、まさか、こんな展開だなんて…」

最初に逃げようとした報いかしら、とスウェナちゃん。

スウェナ「修行道場、24時間拘束なんでしょ?」
シロエ 「そう言ってましたし、修行同然かもです…」
サム  「ホテル暮らしの組なら、いいんだけどよ…」
ジョミー「連絡無しだし、璃母恩院で泊まりっぽいよね…」

せっかくのイブも修行道場、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「気の毒すぎてさ…」
ぶるぅ 「あっ、宅配便かな?」

チャイム鳴ってる、と家事万能なお子様、玄関の方へ。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ キース、来られたよ!」
キース 「すまん、遅れた…」

しかし来られた、とキース君が、あの日以来の登場。

キース 「骨折したヤツに、美味いトコだけ譲ったが…」
一同  「「「は?」」」
キース 「修行道場、締めの期間に入ったんでな…」

後は法要三昧なんだ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「足首にギプスで、椅子席でも務まる仕様で…」
サム  「要するに、花を持たせたのかよ?」
キース 「そうなるんだが、ウインウインだぞ…」

ヤツは戻りたくて、俺は帰りたいし、と言われれば、そう。

キース 「というわけで、ギリギリで自由の身に…」
シロエ 「でも、良かったじゃないですか!」
サム  「ホントだったら、来られねえしな…」
キース 「なんとか、運があったようだ…」

今年も美味い飯が食えるぞ、とキース君、嬉しそう。

キース 「修行道場は、麦飯だっただけに…」
サム  「指導係も、麦飯を食うのかよ?」
キース 「璃母恩院で泊まる場合は、強制イベだ…」

其処に関しては運が無かった、と嘆いてますけど。
戻れましたね!


2025/12/24 (Wed)



☆面子が揃った模様


毎年恒例のクリスマス・パーティー。イブから始まる仕様。
不幸な事故で欠席の危機だった、キース君も無事に帰還で。

ジョミー「麦飯だけじゃなくって、精進料理だよね?」
キース 「表向きはな」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「もしかして、指導係は精進もどき料理ですか?」
サム  「あー、ナスでウナギの蒲焼風とかな?」
キース 「いや、修行中のヤツらと、飯は一緒だし…」

メニューも全く同じなんだが、とキース君の苦笑い。

キース 「違う所は、寝泊まりする場所が別部屋で…」
スウェナ「其処で、普通に食べられたわけ?」
キース 「修行中のヤツらが、寝静まってからだが…」

でないとバレる恐れがあって、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「道場の方でヘマをした場合、寝る前の時間に…」
シロエ 「お詫びに来るとかでしょうか?」
キース 「担当のヤツが、そうしろと指導したらな」

寝る時間が来たら、それは無くなる、という道場の事情。

キース 「もう来ないな、という時間の後は、フリーだ」
サム  「酒を飲んでもオッケーかよ?」
キース 「流石に、酒はアウトなんだが…」

寿司を食うのは大丈夫だった、とキース君が立てる親指。

キース 「もっとも、次の日も朝が早いのが問題で…」
スウェナ「のんびり食べてはいられないのね?」
キース 「割り当て分の寿司を食ったら、寝るしか…」
一同  「「「うーん…」」」

やっぱり厳しい暮らしだったか、と皆が同情ですけど。

??? 「メリークリスマス!」
キース 「おい、あんた!」
??? 「悪かったってば!」

謝るから、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「全面的に、ぼくのせいだし…」
??? 「すみません。ご迷惑をおかけしたそうで…」
??? 「かみお~ん♪ メリークリスマス!」

キャプテンと悪戯小僧(会話表記はA船長とAぶるぅ)。
面子が揃ったようですね?


2025/12/25 (Thu)



☆苦労してもパア


クリスマスは生徒会長宅で、イブからパーティーが開幕で。
璃母恩院から戻ったキース君と、別の世界からのゲストも。

A船長 「本当に、ブルーが申し訳ないことを…」
Aぶるぅ「ねえねえ、修行道場って、何をするトコ?」
キース 「お前のようなヤツは、暮せない場所だな」

飯は不味いし、読経と掃除三昧の修行だぞ、とキース君。

キース 「指導係も巻き添えを食らって、早寝早起きで…」
Aブルー「ホントに、ごめん!」
キース 「まったくだ…。あそこまで厳しい日々だとは…」

正直、思っていなかった、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「無事に戻って来られたのはいいが、悔しくて…」
Aブルー「どうしてだい?」
キース 「美味しいトコだけ、持って行かれたんだぞ!」

俺が代理を務めたヤツに、と悔しそうな顔。

キース 「修行道場の締めには、記念撮影会もあるのに…」
サム  「あー…。キース、ソレに写れねえのな…」
キース 「そういうことだ。記念アルバムも作るんだが…」
シロエ 「キース先輩、いなかったことになるんですか?」

記念写真にいないのなら、とシロエ君の問い。

シロエ 「アルバムに名前くらいは、載るんでしょう?」
キース 「代理まで載せてくれると思うか?」

殆どの期間を担っていても、とキース君の渋面。

キース 「記念撮影は、修行道場が始まる前と後とで…」
ジョミー「両方に同じ人がいるなら、それでいいって?」
キース 「当然だろうが、誰が裏方に気付くんだ!」

修行のヤツらは、スマホ没収だったし、と嘆き節。

キース 「私物は持ち込み禁止なだけに、俺の存在は…」
サム  「記憶の中にしか残らねえって?」

ひでえ、とサム君、愕然。

サム  「大損じゃねえか、苦労したのに…」
キース 「その分、今日は遊びまくるぞ!」
Aブルー「憂さを晴らしてくれたまえ!」
Aぶるぅ「そだよ、悪戯しない日だもん!」

お腹一杯になるまで、食べてね、と悪戯小僧も。
悪戯封印…。


2025/12/26 (Fri)



☆まずは乾杯から


クリスマスは生徒会長宅で、恒例のイブからのパーティー。
来られないと思ったキース君も、無事に戻って揃った面子。

ブルー 「それじゃ、パーティー、始めていいかな?」
一同  「「「オッケー!」」」

メリークリスマス! と皆で笑顔で、まずは乾杯。

ぶるぅ 「シャンパン、いいのを買って来たしね!」
Aブルー「嬉しいねえ…。乾杯の音頭は、誰なんだい?」
A船長 「毎年、こちらのブルーなのでは?」
Aブルー「そうなんだけど、念のためにね」

ぼくも、たまには、やってみたいし、と厚かましい発言。

Aブルー「キースも、無事に戻って来られたしさ…」
ブルー 「あのねえ…。誰のせいだと思ってるわけ?」
シロエ 「ホントですよね、あの時、触らなかったら…」

キース先輩は、家にいられました、とシロエ君も。

シロエ 「会長、乾杯の音頭、お願いします!」
ブルー 「了解。みんな、グラスの用意はいいかい?」
一同  「「「はいっ!」」」

シャンパングラスを手にして、乾杯の音頭待ち。

ブルー 「今年も、楽しいクリスマスを! 献杯!」
一同  「「「かんぱーい!」」」

皆でグラスを掲げて叫んで、パーティー開幕。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走、一杯あるからね!」
Aぶるぅ「食べまくるも~ん!」

片っ端から、と悪戯小僧、お皿を手にして右へ左へ。

Aぶるぅ「コレ、美味しい! こっちも最高!」
Aブルー「やっぱり、クリスマスは、この世界が一番!」
A船長 「今年も来られて良かったです。ところで…」

乾杯の趣向が違いましたか、とキャプテンの問い。

A船長 「音頭が、例年と違ったように思うのですが」
ジョミー「そうだっけ?」
シロエ 「普通でしたよ?」

乾杯でした、とシロエ君が傾げる首。

A船長 「聞き間違えたでしょうか?」
Aブルー「君も、補聴器組だしね…」
A船長 「そうかもです。けんぱい、と…」

私の耳には聞こえましたが、と言ってますけど。
正しいのでは…?


2025/12/27 (Sat)



☆趣向だった乾杯


毎年恒例、クリスマスパーティー。生徒会長宅で開幕な今。
イブから翌日まで盛り上がるわけですけど、乾杯について。

シロエ 「聞き間違えじゃないですか?」
ジョミー「乾杯だったよ?」
A船長 「なるほど…。耳には自信がありませんから…」

趣向が変わったのかと思いました、とキャプテンの苦笑。

A船長 「ですが、皆さん、いつもと同じでしたし…」
スウェナ「当たり前じゃない、乾杯なのよ?」
サム  「何も変わっちゃいねえ筈だぜ?」
キース 「いや、実は俺にも、けんぱい、と…」

聞こえたんだ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「職業病かと思ったんだが…」
一同  「「「は?」」」
キース 「献杯は、故人を偲ぶ時に使う言葉だしな…」
マツカ 「法事とかですよね」

知ってますけど、そうでしたっけ、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「ブルーに限って、言い間違えも無さそうですし」
A船長 「では、キースと私の耳のせいだ、と…」
キース 「考える方が、自然なんだが…」

二人もいると、と悩みながらも、御馳走を平らげ中。

キース 「まさか、こんな席では言うわけが…」
ブルー 「はい、おめでとう!」
一同  「「「えっ?」」」
ブルー 「正解だった人には、豪華プレゼント進呈!」

ぶるぅ、と合図で、家事万能なお子様が持って来た箱。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ メリークリスマス!」
ブルー 「フライングだけど、お菓子の詰め合わせ!」

人数分を用意してたのに、と生徒会長、可笑しそう。

ブルー 「貰える人は、二人だけらしいよね」
一同  「「「ええ…」」」
ブルー 「残念でした、残りの箱は、ぶるぅ二人に…」

プレゼントするよ、と宣言でして、大歓声なお子様たち。

Aぶるぅ「わあーい、サンタさんより早いプレゼント!」
ぶるぅ 「間違える人が多くて、良かったよね!」
一同  「「「うーん…」」」

そんな趣向に誰が気付くか、と悔しそうですけど。
メリークリスマス!


2025/12/28 (Sun)



☆寒波な大晦日


クリスマスパーティーも無事に終わって、早くも大晦日で。
元老寺で除夜の鐘な面々、最寄りのバス停に、只今、到着。

シロエ 「やっぱり、此処は冷えますよね…」
サム  「山の麓じゃ、仕方ねえよな…」
ジョミー「おまけに今年も、雪の予報だしね…」

午後から降るって、当たりそう、とジョミー君が仰ぐ冬空。

ジョミー「除夜の鐘の頃には、大雪なのかも…」
スウェナ「不吉な予言をしないで欲しいわ」
シロエ 「全面的に賛成です。キース先輩の家ですよ?」

厄を呼び込む人なんですし、とシロエ君、肩をブルッと。

シロエ 「もっとも、今年のクリスマスはラッキーで…」
サム  「職業病なお蔭で、豪華プレゼントだっけなあ…」
ジョミー「あの箱、中身、凄すぎたよね…」
マツカ 「有名店のクリスマス限定品、詰め合わせでした」

即、売り切れになる店ばかりでしたよ、とマツカ君も。

マツカ 「キースとキャプテン、得をしましたっけ…」
スウェナ「私たちの分は、ぶるぅ二人が貰ったのよね…」
シロエ 「キース先輩、自分にだけは、厄病仏を返上で…」

嬉しそうでした、とシロエ君の悔しそうな顔。

シロエ 「しかも、道場で苦労したから、と独占で…」
サム  「お裾分けとか、無かったよなあ…」

一人占めだぜ、と呻く所へ、通過した黒塗りのタクシー。

ジョミー「あっ、ブルーと、ぶるぅだ!」
スウェナ「今年もVIP扱いだわね…」

山門前に横付けなんて、と言う間に、降り立った人影。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな、来てるね!」
ブルー 「早くおいでよ、寒い日だしさ」
キース 「銀青様、ようこそ、おいで下さいました」

お迎えに上がりました、と法衣のキース君も山門前へ。

キース 「なんだ、お前たちも、今、来たのか?」
ジョミー「路線バスの時刻くらいは、チェックしてよね!」
キース 「そんな義務など、俺には無い! 銀青様だけだ」

到着時間を把握するのは、と素っ気ないですけど。
仕方ないかと…。


2025/12/29 (Mon)



☆お布施したなら


大晦日は元老寺で除夜の鐘撞き、毎年恒例な行事ですけど。
雪の予報で寒くなる中、生徒会長だけがVIP扱いでして。

キース 「他の面子は、オマケでしかなかろう」
シロエ 「その言い方は、あんまりでしょう!」
キース 「充分、特別扱いだと思うんだが?」

除夜の鐘が始まる時間まで、何処で待つんだ、とキース君。

キース 「暖房の効いた庫裏は、開放していないぞ」
ブルー 「宿坊の方も、泊まる人だけなんだよ?」
一同  「「「うーん…」」」

ソレを言われると弱い、と黙るしかない、元老寺での扱い。

キース 「分かったんなら、庫裏で大人しくしてろ」
一同  「「「はいっ!」」」
キース 「いい返事だ。俺は忙しいから、案内までで…」

失礼する、と庫裏に案内、急ぎ足で去って行きまして。

ブルー 「有難いねえ、暖房があって、お菓子とかもさ」
ジョミー「時間になったら、晩御飯も出るけど…」
サム  「その代わり、夜中に法要なんだぜ…」

本堂の板敷きに座らされてよ、とサム君の嘆き。

サム  「宿坊組は自由参加で、椅子席でよ…」
シロエ 「あちらは、宿泊料を払ってますから…」
スウェナ「私たちより、強い立場なのよね…」
ブルー 「じゃあさ、君たちも、お布施してみたら?」

扱い方が変わるかもね、と生徒会長、クスクス。

ブルー 「イライザさんの所に出掛けて、金一封を…」
シロエ 「それは賄賂と言いませんか?」
ジョミー「其処までするのも、なんだかね…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お外、雪だよ!」

降って来たみたい、と跳ねるお子様。

ぶるぅ 「除夜の鐘までに、積もっちゃうかな?」
サム  「外で並ぶの、寒そうだよなあ…」

でもよ、とサム君が竦める肩。

サム  「賄賂を渡しても、行列で特別扱いは…」
シロエ 「無いでしょうねえ…」
ブルー 「テントは、関係者用だけだしね」
ジョミー「おぜんざいを作る人とね…」

止んでくれるのを祈るしか、と眺めてますけど。
雪予報…。


2025/12/30 (Tue)



☆雪の中で鐘撞き


大晦日は元老寺な面々、除夜の鐘の時間待ちで空模様は雪。
日が落ちた後も止まずに、積もり始めているのが夜でして。

シロエ 「庭が真っ白になっていますよ」
サム  「ついでに庭木の枝も、垂れて来てるぜ」
ジョミー「5センチ以上、積もってるよね…」

もっと積もると靴が埋まるんだけど、とジョミー君の嘆き。

ジョミー「もしかしなくても、明日の朝、雪かきかな…」
サム  「そういや俺たち、手伝いだっけな…」
ブルー 「初詣に来る檀家さんを迎える、裏方だっけね」

頑張りたまえ、と生徒会長、ニヤニヤ。

ブルー 「山門前までは、多分、キースが朝イチで…」
スウェナ「雪かきだわよね、初日の出を拝むんだから…」
シロエ 「本堂の周りは、サム先輩たちかもですね…」

宿坊の人だといいんですけど、とシロエ君も心配そう。

シロエ 「あっ、そろそろ、並びに行く時間です」
ジョミー「ホントだ、ブルーは、後でもいいんだけど…」
サム  「俺たち、普通に行列だしな…」

早くしねえと人が増えるぜ、という声を合図に、鐘撞きへ。

ジョミー「この雪なのに、人が多いよ…」
シロエ 「人数制限をしていないのが、大きいですよね」
サム  「新年の法要、始まるまでは撞けるしよ…」

仕方ねえよな、と唸るしかない、長い行列。

スウェナ「おぜんざい、早く食べたいわよ…」
シロエ 「作り始めてて、煮えてますしね…」
マツカ 「ブルーが姿を見せない間は、始まりませんよ」

最初の鐘はブルーですから、とマツカ君の正しい指摘。

マツカ 「あっ、やっと庫裏から出て来ました」
サム  「キースも、迎えにテントを出てくぜ」

あと少しだけの我慢だよな、と言い合う間に、整った準備。

シロエ 「大変だった今年も、終わりですよね」
スウェナ「来年は、無事に済むといいわね…」
サム  「祈るしかねえよ…」
ジョミー「こればっかりはね…」

いい新年が来ますように、と真剣ですけど。
皆様も、どうぞ良いお年を~。


2025/12/31 (Wed)




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☆クリスマスな時期


さて、12月。師走ですけど、最初の週末の土曜日でして。
生徒会長宅に来ている面々、今日はお出掛けの予定は無し。

ジョミー「出掛けるんだったら、何処がいいかな?」
シロエ 「今からですか?」
ぶるぅ 「お昼ご飯は、外で食べるの?」

用意を始めちゃったんだけど、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「晩ご飯に回した方がいいかな?」
サム  「ソレを食ってから、出掛けりゃいいんでねえ?」
スウェナ「晩ご飯は外でもいいわね、時期的にも」
キース 「…そうだな、ついにクリスマスが来やがるし…」

外で食事も悪くはないが、とキース君の深い溜息。

キース 「なんで、クリスマスなんぞが、あるんだ…」
ジョミー「そりゃさ、この国はカオスだしさ…」
シロエ 「カオスって、何です?」
ジョミー「年末年始のイベントだってば!」

クリスマスで始まって、初詣で締め、とジョミー君。

ジョミー「切り替えの時は除夜の鐘だし、お寺だよ?」
サム  「教会と、寺と、神社のカオスな…」
シロエ 「他所の国には無さそうですよね…」

ほんの一週間ほどの間に全部制覇で、とシロエ君の苦笑い。

シロエ 「宗教には、厳格な国が多いそうですし…」
ジョミー「ごった煮にするのは、この国くらいかも…」
サム  「キースの家は、厳しいんだっけな?」
スウェナ「サンタクロースを、断ってたのよね…」

山門に結界だったかしら、とスウェナちゃん、クスクス。

スウェナ「キースには、無縁なイベントでしょ?」
シロエ 「憂鬱になっても、仕方ないかもです」
キース 「いや、クリスマス自体は、さほど問題では…」
サム  「托鉢かよ?」

それとも道場の手伝いなのかよ、と僧籍な人の質問。

サム  「修行道場、昨日からだったっけな?」
シロエ 「住職の資格を取りに行ってた、アレですか?」
スウェナ「もしかして、指導係なの?」
キース 「だったら、いないぞ」

璃母恩院で寝泊まりだしな、と言ってますけど。
問題って、何?


2025/12/01 (Mon)



☆憂鬱だそうです


クリスマスのシーズンですけど、週末は生徒会長宅な面々。
12月に入って最初の土曜日、お出掛けの話からズレた今。

サム  「指導係の他にも、お役目は多そうだぜ?」
キース 「多いが、俺は当たってはいない」

当たった場合は、やはり泊まり込みだ、と副住職、合掌。

キース 「同じ市内だろうが、家が隣だろうが、無関係で」
シロエ 「マジですか?」
キース 「道場でなくても、大きな法要は、それが多いな」

璃母恩院のホテル住まいだ、とキース君。

キース 「人数が多くて無理だった時も、他のホテルで…」
サム  「家に帰して貰えねえのかよ?」
キース 「24時間、拘束に近いぞ」
一同  「「「うーん…」」」

其処までなのか、と皆が驚く、お寺の事情。

シロエ 「そうなると、キース先輩、除夜の鐘とかに…」
スウェナ「駆り出されるのかしら?」
サム  「あそこの釣り鐘、ビッグサイズだしよ…」

撞き方にしても独特だよな、とサム君、うんうん、と。

サム  「撞木にぶら下がるヤツが一人と、綱の係でよ…」
シロエ 「撞く人、撞木ごと、鐘にアタックですよね…」
スウェナ「アレの練習、これから始まるんでしょ?」

選ばれた人が毎日、何回も、とスウェナちゃん。

スウェナ「撞木の係が、当たっちゃったの?」
キース 「それも違うな、単にクリスマスの時期がだ…」

憂鬱なだけで、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「クリスマスとセットで、何があると思う?」
ジョミー「七面鳥かな?」
サム  「クリスマスケーキも、外せねえぜ?」
スウェナ「纏めて、クリスマス・パーティーだわよ」

後はキースとは無縁なサンタね、とスウェナちゃんの笑み。

スウェナ「何処かでサンタの役目、頼まれたというのも…」
サム  「有り得るヤツだぜ、幼稚園をやってる寺もよ…」
シロエ 「多いですから、ご友人の所でですか?」
キース 「ハズレだ」

頼まれはしたが、断った、とキッパリですけど。
他に何が…?


2025/12/02 (Tue)



☆言いにくい何か


クリスマスが来る師走ですけど、最初の週末は生徒会長宅。
お出掛けすべきか否かの話が、ズレてキース君に注目な今。

シロエ 「何も無いなら、どうして憂鬱なんです?」
サム  「今年限定の話だったら、分かるんだけどよ…」

アドス和尚とイライザさんが旅行だとか、とサム君。

サム  「そうなりゃ、寺の仕事をキース一人でよ…」
スウェナ「こなすことになるわね、ついでに家事も」
シロエ 「宿坊は、閉めて行きそうですしね…」
キース 「言わないでくれ、言霊は困る!」

実現したら大惨事だ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「その案、親父は持ってやがるし…」
シロエ 「マジですか!?」
キース 「俺を副住職に据えた時から、狙ってるんだ」

代理を任せられるからな、とキース君の悪い顔色。

キース 「流石に宿坊までは無理だから、と閉めるらしい」
スウェナ「いつか、やるんじゃないかしら?」
ジョミー「やると思うよ、アドス和尚は容赦ないから」
サム  「でもよ、今回は違うわけでよ…」

クリスマスとセットな何かなんだぜ、と話は振り出しに。

サム  「誰か、心当たりのあるヤツ、いねえのか?」
ぶるぅ 「んとんと…。お誕生日のことじゃないかな?」
シロエ 「言われなくても、誕生日ですよ」
ジョミー「神様が、馬小屋で生まれた日だもんね…」

それを祝うのがクリスマスだし、とジョミー君も。

ジョミー「クリスマスが憂鬱な理由は、別っぽいけど?」
ぶるぅ 「違うの、ちょっぴり言いにくくって…」
シロエ 「思い当たる何かがあるんですね?」
ぶるぅ 「そうなんだけど、催促してるみたいで…」

厚かましいよね、と家事万能なお子様、悩んでいる様子。

ぶるぅ 「思い出して貰った方が、マシじゃないかな…」
サム  「ハッキリ喋ってくれる方がマシだぜ」
シロエ 「遠慮しないで、言って下さい!」
ぶるぅ 「うーん…。困っちゃうよ…」

ホントに言いにくいんだもん、と迷ってますけど。
何を…?


2025/12/03 (Wed)



☆置き去りだった人


クリスマスが来るのが師走ですけど、最初の土曜日は普通。
生徒会長宅に集う御一同様、キース君だけが憂鬱だそうで。

ジョミー「気を遣わなくても、いいと思うよ」
サム  「俺たち、世話になりっ放しなんだぜ?」
シロエ 「おやつも食事も、お任せですしね」
ぶるぅ 「…だったら、言うけど…。お誕生日なのは…」

ぼくと、ぶるぅ、と料理上手なお子様、自分を指差し。

ぶるぅ 「クリスマスは毎年、イブからパーティー…」
一同  「「「あー…」」」

ソレか、と皆の視線がキース君に。

シロエ 「もしかしなくても、ババを心配していますね?」
サム  「この前も、派手に引いていたしよ…」
ジョミー「逃げ切った筈が、逆転だったよねえ…」

芋煮、とジョミー君、回想モード。

ジョミー「黒焦げの鍋を洗う係で、置き去りでさ…」
シロエ 「夕方の河原に、ポツンでしたよ…」
サム  「煤を、サイオンで固定されちまったしなあ…」

ヤツが消えるまで切れねえ仕様、とサム君も。

サム  「かなり経ってから、別荘の人の車でよ…」
シロエ 「ぼくたちのバスを、追って来ましたっけね…」
ジョミー「街中だったら、すぐに追い付けるけどさ…」
スウェナ「田舎な上に山奥だから、無理なのよね…」

カーブが多くて、スピード出せなくて、とスウェナちゃん。

スウェナ「追い掛けて来た人、厨房の人なんでしょ?」
キース 「俺が車内で聞いた話では、趣味が車で…」

休日は峠を攻めるらしいぞ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「腕が一番確かだから、と執事さんの御指名だ」
サム  「すげえスピードで、飛ばして来たっけなあ…」

カーブミラーに映るのを見たぜ、とサム君の証言。

サム  「後の方から、一台、来てる、と思ってたらよ…」
シロエ 「カーブを幾つか曲がる間に、後ろでしたね…」
ジョミー「クラクションを鳴らして、ぼくたちのバスを…」

路肩に寄せて、キースを下ろしたっけ、という話。
凄すぎる走り屋…。


2025/12/04 (Thu)



☆来なかった助っ人


師走と言えばクリスマスな月、最初の土曜日は生徒会長宅。
キース君が憂鬱な話から、誕生日の件に気付いた御一同様。

シロエ 「キース先輩、酷い目に遭ってましたっけ…」
キース 「煤を落とすまでは帰れない、と置き去りだぞ?」
サム  「執事さんにも、打つ手無しだったしなあ…」

そういうルールだ、と主張しやがったし、とサム君の証言。

サム  「別荘に戻った時に、もうお一人は、ってよ…」
シロエ 「ご質問があったんですよね…」
ジョミー「バスに乗る前に、お茶とお茶菓子、あったしさ」
スウェナ「一人だけ戻っていないの、分かっちゃうわよね」

人数分の用意があったんだから、とスウェナちゃんも。

スウェナ「しかも、この前の貴賓室みたいな所で」
サム  「悪戯小僧が飯を食うのに、開けていたしよ…」
シロエ 「結局、河原でデリバリーでした…」
ジョミー「デザートまで、河原で食べ放題だったしさ…」

その間も、サイオン、切れないんだよ、とジョミー君。

ジョミー「タイプ・ブルーは半端ないから…」
ぶるぅ 「そだね、お鍋に煤を固定するのは、簡単で…」

力なんかは要らないんだよ、と料理上手なお子様の苦笑。

ぶるぅ 「一度やったら、無意識で続けられちゃうもん」
一同  「「「あー…」」」

それでも煤が蓄積なのか、と皆がガクブル。

シロエ 「煤の厚みが、凄かったです…」
スウェナ「使い込まれた鍋みたいだったわよねえ…」
キース 「思い出したくもないが、軽く1センチ以上は…」

へばり付いていやがったぞ、とキース君が竦める肩。

キース 「別荘から、助っ人が来るのを期待したんだが…」
ジョミー「無理だったってば、ルールなんだし」

揃って執事さんに説明してたよ、とジョミー君からも証言。

ジョミー「やたら芋煮に詳しい、キャプテンとさ…」
シロエ 「厄を持ち込む誰かさんと、犯人でした」
キース 「そう聞いた…」

やっと別荘に戻れた時に、と呻いてますけど。
置き去り…。


2025/12/05 (Fri)



☆逃れたいらしい人


クリスマスな師走、最初の土曜日は生徒会長宅な御一同様。
出掛けるべきかという話が切っ掛け、キース君の苦い回想。

キース 「洗い上げた鍋を持って戻ったら、もう誰も…」
サム  「別荘に残っていなかったのな…」
シロエ 「サイオンが切れない間は、煤が落ちませんし…」
ジョミー「別荘に帰ったら終わりな所を、キースがさ…」

自分で爆死したんだっけね、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「河原に置き去りにされて、みんなは先に…」
スウェナ「バスで帰る気か、と言ったのよね…」
シロエ 「その案が採用された結果が、置き去りですよ」
サム  「厄病仏の名前は、ダテじゃねえよな」

自分の身にまで呼び込むんだぜ、とサム君も。

サム  「クリスマスを控えて、憂鬱なのもよ…」
ジョミー「お約束の展開、恐れてるよね…」
キース 「それで正解だ…」

考えるのも恐ろしいしな、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「確実に、ヤツがやって来るわけで…」
シロエ 「泊まりがけでの御滞在ですしね…」
スウェナ「ババを引けるチャンスが、てんこ盛りでしょ」
サム  「見てる側だと、問題は特にねえんだぜ?」

全部キースが引き受けるしよ、とサム君、ズバリ痛い所を。

サム  「よろしく頼むぜ、今年のクリスマスもよ」 
一同  「「「イイネ!」」」
キース 「全力で、遠慮したいんだが!」

なんで俺だけ、とキース君の悲鳴にも似た声。

キース 「そんな目に遭うくらいだったら、璃母恩院で…」
サム  「修行道場、手伝うってか?」
スウェナ「泊まり込みでしょ、24時間拘束で…」
キース 「そっちの方がマシな気がする…」

今から空きを探してみるか、とキース君、目がマジ。

キース 「あっちに行ったら、クリスマスの日も道場で…」
シロエ 「来られないから、安心だという勘定ですか?」
キース 「正当な理由で消えるなら、最適なんだ」

個人的な都合では逃げられないぞ、と言ってますけど。
正論…。


2025/12/06 (Sat)



☆補欠歓迎な世界


師走と言えばクリスマス、最初の土曜は生徒会長宅な面々。
クリスマスに来るのが悪戯小僧で、キース君が逃げる算段。

サム  「修行道場の方が、楽かもしれねえけどよ…」
ジョミー「行ったが最後、帰れないんじゃあ?」
シロエ 「24時間拘束される世界でしょう?」
キース 「自分の都合で帰れないのは、事実なんだが…」

此処にいてババを引かされるよりは、と悲壮な決意。

キース 「問い合わせてみるか、その時点で詰むんだがな」
一同  「「「は?」」」
キース 「キツイ役目だと言った筈だぞ、希望者は少ない」

出世目当てのヤツくらいしか、とキース君、合掌。

キース 「枠は、そいつらと、強制指名なヤツばかりで…」
サム  「始まった後で、入りたいヤツ、いねえってか?」
キース 「時期が時期だし、寺の仕事も忙しいしな…」

欠員が出ても、補充は不可能に近い、という暮れの事情。

キース 「風邪でも引いて寝込まれたら、人手不足だ」
一同  「「「あー…」」」

今は不要でも、大歓迎か、と皆が納得。

シロエ 「補欠候補で、リスト入りですね?」
キース 「ああ。後になってから後悔しても、もう遅い」

連絡が来たら、即、召集、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「しかし、酷い目に遭わされるのも…」
サム  「嫌すぎるから、補欠希望かよ?」
キース 「問い合わせた途端に、呼ばれる気もするが…」

なにしろ地元で、すぐに行けるし、と璃母恩院の地元な人。

キース 「もしも呼ばれたら、クリスマス明けまで…」
シロエ 「お別れですか…」
??? 「それは困るよ、問い合わせは無しで!」

例年通り、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「年に一度の誕生パーティー、面子不足じゃ…」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「ぼくの青の間だけど、欠席はやめてくれたまえ」
キース 「ヤツが暴れると?」

俺は知らんからな、と逃げる気満々ですけど。
道場行き…?


2025/12/07 (Sun)



☆責任を問われる人


クリスマスが来る師走ですけど、最初の週末は生徒会長宅。
問題なのがクリスマスのパーティー、逃げたい人が一名で。

Aブルー「暴れるかどうかは、その時次第なんだけどさ…」
キース 「だったら、俺は必要なかろう!」
Aブルー「いること自体が大切なんだってば!」

他の面子にしても同じで、とソルジャーが見回す顔ぶれ。

Aブルー「誰が欠けても、ケガや病気でなかったら…」
シロエ 「何か問題あるんですか?」
Aブルー「ぼくの責任を問われるんだよ!」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。

キース 「なんで、あんたの責任になるんだ?」
サム  「話がサッパリ分かんねえぜ?」
Aブルー「歓迎されていないってことは、とっくに…」

ぶるぅにバレているんだよね、とソルジャーが広げる両手。

Aブルー「なにしろ、相手は、ぶるぅだしさ…」
シロエ 「知ってますけど、それが何だと?」
Aブルー「子供と言うべきか、お気楽と言うか、うーん…」

上手い言葉が見付からない、と呻くソルジャー。

Aブルー「とにかく、自分のことは棚上げで…」
キース 「歓迎されないのは、あんただと思ってるのか?」
Aブルー「ピンポーン!」

だから面子が欠けた場合は、ぼくのせい、と肩をブルッと。

Aブルー「ぼくの人望が足りないせいで、欠席な発想…」
一同  「「「うーん…」」」

なんという自己中心的な、と皆が愕然。

シロエ 「なかなかに凄い思考ですねえ、流石ですよ…」
ジョミー「でもさ、キースが従う義理は無いよね?」
キース 「言われてみれば、その通りだな…」

こいつが困ろうが、俺は無関係だ、とキース君。

キース 「お前たちにしても同じなんだぞ、この場合」
シロエ 「逃亡するのが、お得でしょうか?」
ジョミー「そうなんだけどさ、キース以外は、何処へ?」
サム  「追手かよ?」
ジョミー「多分…」

道場だったら来ないけどね、と唸ってますけど。
まあねえ…。


2025/12/08 (Mon)



☆行けそうなバイト


師走と言えばクリスマスとはいえ、月初めの土曜日は普通。
生徒会長宅に来ている面々、お出掛けの話からピンチ到来。

Aブルー「追手かい? ほぼ確実に、かかるだろうね」
シロエ 「ぶるぅが追って来るんですよね…」
サム  「やっぱりかよ…」
ジョミー「ほらね、逃げ場所なんかは無いんだしさ…」

キース以外は逃げられないよ、とジョミー君の嘆き節。

ジョミー「修行道場、一般人は募集してないだろうし…」
キース 「いや、バイトだったら、入れるんだが?」
サム  「マジかよ、24時間拘束なんだぜ?」

そんなバイトは、ブラックすぎだろ、とサム君のツッコミ。

サム  「修行道場の指導係にしたって、ブラックでよ…」
スウェナ「普通の会社だったら、訴訟モノよね…」
シロエ 「お寺は治外法権なんでしょうか?」
キース 「それに近いな、座禅の宗派を考えてみろ」

朝は3時半に起床で、自由時間も皆無なんだぞ、と専門家。

キース 「確かに、夜はパルテノンの花街もアリだが…」
サム  「下っ端の間は、ブラックだってか?」
キース 「労基法などと、生ぬるいことは言えんぞ」

しかし、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「俺の宗派の修行道場、バイトの労働は基準内だ」
一同  「「「は?」」」
キース 「でないと、学生バイトが来ると思うか?」

休憩時間も設けてある、と流石な詳しさ。

キース 「本気で来るなら、クリスマスは狙い目だぞ」
シロエ 「学生バイトに、不人気だからですね?」
キース 「クリスマスイブにバイトなんぞは、学生には…」

罰ゲーでしかない、とズバリ、王道。

キース 「友達のいないヤツか、金が無いかの二択だな」
ジョミー「クリスマスの間だけとかでも、許されるわけ?」
キース 「人手不足な時期だし、いけると思うが」
シロエ 「一考の価値はあるかもですね」
Aブルー「ちょ、ちょっと…! 困るってば!」

みんなバイトで不在だなんて、と慌ててますけど。
修行道場…?


2025/12/09 (Tue)



☆時給が高いかも


クリスマスが来る師走ですけど、悪戯小僧の誕生日が問題。
見事に重なるわけで、イブから泊まりでパーティーでして。

キース 「困るのは、あんただけだと思うぞ」
シロエ 「バイトに行くか、パーティーかの二択ですしね」
サム  「此処のパーティー、リスク高いしよ…」
ジョミー「バイトはキツくても、財布は膨らむしさ…」

クリスマスだと割り増しあるかも、とジョミー君の説。

ジョミー「他所だと、高めのトコが多い筈だよ」
スウェナ「そうね、引っ張りだこでも、人材不足だもの」
シロエ 「ケーキ販売とか、その日だけですけど、確か…」

時給が半端なかったかと、とシロエ君も。

シロエ 「でないと、人が集まりませんし…」
キース 「修行道場の方は知らんが、問い合わせるか?」
ジョミー「その価値、ありそう!」
サム  「高かった時は、やる気も増すしよ」

仕事内容も聞いてくれよな、とサム君の注文。

サム  「立ち仕事なのか、他にもあるのか、色々と…」
キース 「そうだな、俺と違って、詰みはしないし…」

ただの学生バイトだけに、とキース君が取り出すスマホ。

キース 「ついでに、俺も空きを問い合わせるとするか」
Aブルー「ダメだってば!」

一人でも欠けたらヤバいんだよ、とソルジャーも必死。

Aブルー「キースの場合は、問い合わせたら、詰みで…」
キース 「まあな。欠員が既にあったら、明日からだ」

今日の夕方からかもしれん、と大真面目な人。

キース 「修行道場は24時間、修行の場だし…」
サム  「夕方からでも、仕事あるのな?」
キース 「晩飯の作法から、布団の敷き方まで指導だぞ?」

補助くらいなら俺も出来るし、と行く気満々。

キース 「お前たちの方はどうする、立ち仕事か?」
シロエ 「デスクワークも、あるんでしょうか?」
キース 「パソコンでデータ入力とかは、あった筈だぞ」
Aブルー「酷すぎるし!」

みんなで逃げる算段なんて、と悲鳴ですけど。
バイトすると…?


2025/12/10 (Wed)



☆亡命だそうです


師走でクリスマスな月ですけど、最初の土曜は生徒会長宅。
問題になっているのが悪戯小僧の誕生日、逃亡希望者多数。

シロエ 「逃亡だなんて、人聞きが悪すぎですよ」
ジョミー「例えて言うなら、亡命だよね?」
キース 「期間限定でバイトな、お前たちはともかく…」

俺は確かに亡命だな、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「寺なら家で間に合っているのに、璃母恩院だ」
サム  「行った先でキツイ思いをするのも、亡命だよな」
シロエ 「王族や貴族にしたって、苦労するらしいです」
スウェナ「あら、そうなの? 財産も持って亡命でしょ?」

お金はともかく、宝石とか、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「亡命先でも、其処の富裕階級が、お世話係で…」
キース 「恵まれていれば、そうなるんだが…」
シロエ 「宝石まで買って貰えて、贅沢三昧出来ますが…」
サム  「運が悪けりゃ、酷いらしいぜ」

ろくな食事も食えねえとかよ、とサム君までが。

サム  「逃げた先でも、面倒を見て貰えなくてよ…」
キース 「皇帝でさえ、肉が食えなかったという例も…」
ジョミー「肉がダメだったとか、璃母恩院みたいだよね…」
シロエ 「そうだ、バイトも精進料理なんですか?」

修行道場でバイトするなら、とシロエ君の問い。

シロエ 「精進料理よりは、持ち込みしたいんですけど…」
キース 「自前で用意して来る分には、オッケーだ」

目に余るようなブツでなければ、とキース君。

キース 「流石に、ケンタのパーティーバーレルなどは…」
サム  「お目こぼし、ねえのな?」
キース 「何のはずみで、修行中のヤツらが目にするか…」

分からないしな、とアウトな理由は単純明快。

キース 「それ以外の条件は、普通のバイトと変わらんぞ」
シロエ 「だったら、亡命を希望しますよ」
キース 「では、問い合わせることにするか」
Aブルー「ダメだってば!」

ぼくは亡命出来ないんだし、と叫んでますけど。
仕方ないかと…。


2025/12/11 (Thu)



☆亡命が難しい人


クリスマスが来る師走ですけど、週末は生徒会長宅な面々。
最初の土曜、のんびりな筈が、修行道場でバイトな展開で。

シロエ 「亡命と言っても、キツイかもなんですよ?」
サム  「あんたには向いてねえと思うぜ」
キース 「誤魔化しさえすれば、いけるかもだが…」

その外見を、とキース君、ソルジャーの方を、まじまじ。

キース 「あんたの船の件が無くても、現状では厳しいぞ」
Aブルー「そっか、ブルーに瓜二つだっけ…」
スウェナ「バイトの申し込みの時点で、間違われそうよね」

問い合わせるだけではバレなくっても、とスウェナちゃん。

スウェナ「行くまでには、写真も提出したりするでしょ?」
キース 「正解だ。ブルー本人だと勘違いされて…」

凄いポジションを振られそうだ、とキース君、合掌。

キース 「銀青様が、お忍びでいらしたんだ、と…」
サム  「璃母恩院中の人が揃って、思い込むわけな…」
シロエ 「お目にかかったことが無い人、多そうですよね」
ブルー 「そうだね、顔を出したら、面倒だしさ…」

有難られるあまり、一般人のようにいかない、と生徒会長。

ブルー 「こちらへどうぞ、と案内されて、TOPまで…」
サム  「ご挨拶しに、やって来るってか…」
ブルー 「ピンポーン!」

だから視察だと思われそうだよ、と生徒会長の苦笑い。

ブルー 「正面から行っても、修行道場のいい部分しか…」
サム  「見られねえから、お忍びでかよ…」
ブルー 「赤の他人だなんて、分からないってば!」
一同  「「「あー…」」」

双子説は存在しないんだった、と皆が気付いた実態。

ジョミー「誰かさんが上手く誤魔化すから、瓜二つでも…」
シロエ 「双子だとさえ、誰も思いませんよね…」
マツカ 「ええ。ぼくの家の執事も、他人様だとばかり…」
サム  「その点、写真だけで判別だったらよ…」
ブルー 「銀青様だと勘違いだね」

防ぎたいのなら張り付くしか、と言ってますけど。
璃母恩院に…?


2025/12/12 (Fri)



☆亡命するなら住所


クリスマスが近い師走の最初の土曜日、生徒会長宅な面々。
悪戯小僧の誕生日パーティー回避で、バイトする話でして。

Aブルー「まさか、ぼくの青の間から、璃母恩院を…」
ブルー 「覗き見しながら、バイト選考を注視するんだよ」
キース 「なるほどな…。赤の他人だと思わせる、と」
ブルー 「サイオンで干渉すれば、いける筈でさ…」

別人なんだ、と係が思い込んだらクリア、と生徒会長。

ブルー 「他の連中が何と言おうが、他人の空似だね」
シロエ 「応募して来た名前も住所も、別物だからですか」
ブルー 「ピンポーン! 住所は、ノルディのを借りて」

自宅だけでも複数あるよね、と生徒会長、ニヤニヤ。

ブルー 「病院に近い家やら、パルテノンに近いのや…」
サム  「あいつ、そんなに持ってやがるのかよ?」
ジョミー「流石、別荘まである人は違うよね…」
シロエ 「待って下さい、だったら、マツカ先輩でも…」

家が他にもあったりしますか、とシロエ君の問い。

シロエ 「豪邸の方しか、お邪魔していないんですが…」
マツカ 「父が使う家なら、他に幾つか…。でも…」

ぼくは使ってはいませんね、とマツカ君の控えめな答え。

マツカ 「実年齢はともかく、高校生の身ですから」
サム  「贅沢はダメだってか?」
マツカ 「そうなります。大学で他所に行くんだったら…」

初めて家を持っていたかと、と穏やかな笑み。

マツカ 「とはいえ、ワンルームで充分だったでしょう」
ジョミー「広い部屋でも借りられるのに?」
サム  「マツカの場合は、買い上げでねえの?」
マツカ 「ぼくの家の方針だと、普通の学生並みですよ」

セキュリティー面だけ、考慮して、とマツカ君、クスクス。

マツカ 「ところで、話がズレていませんか?」
キース 「そうだった! バイト、どうするんだ、あんた」
Aブルー「赤の他人だったら、どんなポジションかな?」

それによるかも、とソルジャー、バイトに乗り気。
亡命希望…?


2025/12/13 (Sat)



☆強制イベな掃除


師走と言えばクリスマスな月で、最初の土曜は生徒会長宅。
ソルジャーも来まして、悪戯小僧の誕生日対策を検討中で。

キース 「銀青様だった場合は、立ち仕事は無しだが…」
Aブルー「赤の他人だと、有り得るわけ?」
キース 「データ入力などで、済めばいいがな…」

掃除は修行僧だけだと思うなよ、とキース君、腕組み。

キース 「指導係とかの部屋まで、修行僧は掃除しないぞ」
サム  「その手の部屋なら、専門職、いるんでえねの?」
シロエ 「璃母恩院は大きいですし、清掃スタッフが…」

常駐している筈ですよね、とシロエ君も。

シロエ 「専門の人だけで、間に合うのでは?」
キース 「普段は使わない部屋を、多数、使うからな…」
スウェナ「手が回らなくて、バイト募集なのね?」
キース 「正解だ。使うヤツらのスケジュール合わせで…」

いつもの掃除のようにはいかん、と補足説明。

キース 「拝観の方が、いらっしゃる前と後のでは…」
サム  「時間が上手く合わねえってか?」
キース 「合わないどころか、バッティングだ…」

修行道場のメインは早朝と夕方だぞ、と副住職モード。

キース 「起床関連で色々あるのが早朝、夕方も勤行で…」
シロエ 「一般人向けの掃除のコアタイムなんですね?」
キース 「その通りだけに、真面目に無理すぎるらしい」

其処を逃すと、掃除に集中出来る時間が無い、と経験者談。

キース 「隙間時間に掃除なんぞは、出来んからな」
一同  「「「あー…」」」

お寺だけに掃除は手抜き厳禁、と皆が納得。

Aブルー「すると、清掃スタッフはガチなのかい?」
キース 「バイトは殆ど、駆り出されるかと」
一同  「「「ええっ!?」」」

立ち仕事以外のバイトも掃除なのか、と仰天な御一同様。

シロエ 「ハードすぎませんか?」
キース 「修行道場のバイトだけにな…」
Aブルー「掃除が、強制イベだって…?」

ぼくは掃除が苦手なのに、とソルジャーも唸るバイト。
どうなる…?


2025/12/14 (Sun)



☆亡命した場合は


クリスマスの季節な師走ですけど、生徒会長宅に集う面々。
月初めの土曜で平和とはいえ、じきに来るのがクリスマス。

キース 「苦手だろうが、掃除要員は逃れられんぞ」
シロエ 「あのぅ…。修行僧並みに、ハードなんですか?」
サム  「ゴム手袋は禁止で、雑巾がけとかでよ」
キース 「それは無い。普通の掃除にしておかないと…」

翌年からバイトが来なくなるしな、とキース君の苦笑い。

キース 「場所によっては箒なんだが、掃除機も使える」
ジョミー「それなら、少しはマシな方かな…」
スウェナ「此処で、ぶるぅのターゲットになるよりはね」
シロエ 「ですよね、キース先輩、問い合わせの方を…」

お願いします、とシロエ君、本気で璃母恩院へ亡命を希望。

シロエ 「バイト期間は、イブと当日でいいでしょうか?」
キース 「二日間だけでも、受けてくれると思うぞ」
サム  「バイトが手薄な時期だしなあ…。俺も、其処で」
ジョミー「ぼくも! マツカとスウェナは?」

二日間の亡命コース、どうする、とジョミー君の問い。

ジョミー「残っちゃったら、ターゲット率、上がるよ?」
スウェナ「亡命するに決まってるでしょ!」
マツカ 「ぼくもです…」
キース 「承知した。では、この人数で聞いてみるか」

俺は別枠になるから、6人だな、とキース君が数える頭数。

キース 「空いている枠は、運次第だが…」
シロエ 「デスクワークが無くても、我慢しますよ」
キース 「決定だな?」
一同  「「「はいっ!」」」

亡命コースでお願いします、と揃った返事。

キース 「了解。俺と、学生バイトが6人で…」
Aブルー「待ってよ、ぼくだけ置き去りなのかい!?」

掃除が嫌でも、この際、逃げたい、とソルジャーも必死。

Aブルー「身元の誤魔化しは、上手くやるから!」
ブルー 「君はいいけど、今年、ハーレイは来ないわけ?」
一同  「「「あー…」」」

キャプテンがセットものだった、と一同、愕然。
来ますよね…?


2025/12/15 (Mon)




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☆準備が多い芋煮


今月は出だしが三連休、混雑を避けて生徒会長宅ですけど。
ジョミー君が破門の危機に陥り、ソルジャーが救助した件。

Aブルー「パーティー用って、鍋でかい?」
キース 「学生だったら、ありがちなんだが…」
シロエ 「まあ、ぼくたちも高校生ではありますし…」

鍋でパーティーはアリでしょう、とシロエ君。

シロエ 「とはいえ、パーティーを、ヤツがスルーは…」
サム  「絶対にねえぜ、来るじゃねえかよ」

芋煮の味がどうであろうと、とサム君も同意。

サム  「パーティーに来ねえで、一人飯はねえよ…」
キース 「まったくだ。逆に呼び込む方だと思うぞ」
スウェナ「最後まで聞け、って言ってるじゃないの!」

芋煮は、ただの鍋じゃないのよ、とスウェナちゃんの言。

スウェナ「会場からして、河原という縛りが…」
ジョミー「大鍋で作るイベント、河原な気がする…」
スウェナ「河原は譲れない条件らしいわ」

雨が降ったら、橋の下で、という芋煮をやる場所。

スウェナ「私たちの場合は、庭でもいいと思うけど…」
シロエ 「他にも何かあるんですね?」
スウェナ「そうね、薪も必須で、シーズンになったら…」

コンビニで薪が売られるのよ、とトンデモな話が。

スウェナ「店先に積まれて、買いに行くわけ」
キース 「すると、河原縛りは、焚火用なのか?」
スウェナ「当然じゃないの、薪で鍋だし、大変なのよ」

しかも調理も河原だわね、と説明が。

スウェナ「材料を揃えて、河原で切ったりするわけ」
サム  「あいつには無理かもしれねえな…」
シロエ 「バーベキューより、事前の準備が多いですしね」

待ちくたびれて消えていそうです、とシロエ君も。

シロエ 「豪華メニューなら、次から次へと…」
キース 「配膳されて、食い放題だな…」
Aブルー「鍋が煮えるまでの間だけでも、何種類もね…」
キース 「来ないかもな…」
スウェナ「でしょ?」

待てるキャラとは思えないわよ、と鋭い指摘。
芋煮パーティ…。


2025/11/16 (Sun)



☆紅葉狩りで芋煮


出だしから三連休なのが今月、何処も混むので生徒会長宅。
其処でジョミー君が破門な危機で、ソルジャーが救いの神。

ジョミー「スウェナのアイデア、使えそうだね」
Aブルー「地味そうな料理なのも、ポイント高いと思うよ」
シロエ 「自称グルメだからですね?」
Aブルー「ピンポーン!」

見た目や評判に弱いキャラでね、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「薪でやってる鍋料理よりは、豪華メニューで…」
キース 「覗きにも来ない気がするな」
スウェナ「やるなら芋煮よ、質素倹約!」

悪戯されないことが御馳走、とスウェナちゃんの理論。

スウェナ「豪華料理でも、被害者が出たら残念だもの…」
キース 「被害者になるのは、俺が殆どだが…」
シロエ 「ぼくもやられた過去があります」
ジョミー「将来性を期待されてるのが、ぼくだしね…」

ネタ枠ってことで、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「紅葉狩りは芋煮で、逃げ切ろうよ!」
Aブルー「そうだね、日取りはいつがいいかな?」
サム  「今年の紅葉は遅いらしいぜ」
シロエ 「残暑が長引いたせいで、気配も無いですよね」

どう考えても下旬でしょう、とシロエ君も。

シロエ 「次の三連休くらいなのでは?」
マツカ 「ええ。別荘の予定は、空けてありますけど」
Aブルー「じゃあさ、初日ってことでどう?」

残り二日を予備日にしてさ、とソルジャーの提案。

Aブルー「薪で作る料理なんだし、雨は避けたいしね」
キース 「確かにな。すると会場は、河原になるのか?」
サム  「河原は外せねえって、聞いたもんな」
ジョミー「ぶるぅ除けにも、良さそうだよ」

豪華メニューは、この前の部屋で出してさ、とジョミー君。

ジョミー「貴賓室みたいなトコと河原じゃ、月とスッポン」
シロエ 「料理も月とスッポンですから、来ませんよね」
Aブルー「だったら、22日で決定?」
一同  「「「イイネ!」」」

紅葉狩りは山の紅葉で、と盛り上がってますけど。
芋煮ですか…。


2025/11/17 (Mon)



☆地味すぎる芋煮


今月は出だしから三連休、混雑を避けて生徒会長宅な面々。
ジョミー君の破門騒ぎが発端、紅葉狩りの日程が決定な今。

Aブルー「予備日があるから、根回ししないと…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ぼくはともかく、ハーレイがね…」

何処で休むか分からないなんて、とソルジャーの言。

Aブルー「三連休の間、スケジュールを調整する必要が…」
キース 「全部、休ませる気じゃないだろうな?」
Aブルー「そうしたいけど、流石に…」

時期が遅すぎ、とソルジャーが眺める壁のカレンダー。

Aブルー「長期休暇は、1ヶ月前には確定させるんだよ…」
キース 「そうか、助かる」
シロエ 「泊まりで来られちゃ、大変ですしね…」
Aブルー「あのねえ…」

あからさまに迷惑そうな発言だよ、とソルジャーの不満顔。

Aブルー「ハーレイは、ぶるぅと違って、無害なんだし!」
キース 「しかし、確実にセットで来るだろうが!」
サム  「紅葉狩りでは回避出来ても、それ以外でよ…」
シロエ 「被害甚大になりそうです…」

休むのは一日だけでお願いします、とシロエ君、真剣。

シロエ 「せっかく芋煮で、逃げられそうなんですから!」
Aブルー「オッケー、何処かで一日ってことで調整!」
キース 「有難い。22日に晴れるのが一番だな」
Aブルー「そうだね、晴れ乞いは君が努力したまえ」

ぼくは帰って休暇の根回し、とソルジャー、一瞬で消失。

サム  「帰っちまったのか?」
ぶるぅ 「お土産、渡し損なっちゃった…」
シロエ 「放っておけばいいんですよ。それよりも…」

芋煮というのは地味ですよね、とシロエ君の深い溜息。

シロエ 「ぶるぅは豪華メニューで、部屋もゴージャス…」
キース 「天と地ほどの開きがあるのは、間違いないな…」
サム  「でもよ、悪戯されねえことが御馳走でよ…」
ジョミー「我慢第一、地味にやるしか無さそうだよね…」

豪華食材とかも使わないで、と言ってますけど。
当然ですよね…。


2025/11/18 (Tue)



☆黒焦げになるブツ


出だしが三連休な今月、何処も混むので生徒会長宅な面々。
紅葉狩りの日取りが決定、ソルジャーも来るわけですけど。

サム  「芋煮、地味でも、地元じゃ人気なんだよなあ?」
シロエ 「コンビニで薪を売るそうですしね…」
スウェナ「シーズンに芋煮をやらないなんて、論外で…」

雨が降っても橋の下よ、と言い出しっぺなスウェナちゃん。

スウェナ「後始末だって、大変な手間がかかるって…」
ジョミー「えっ、片付けて帰るだけじゃないわけ?」
スウェナ「その後片付けが面倒らしいわ、黒焦げだから」
一同  「「「は?」」」

黒焦げとは、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのぅ…。ちょっと確認してもいいですか?」
スウェナ「確認って、何を?」
シロエ 「芋煮ですってば、大鍋で煮てるヤツですよね?」

現地で見たことは無いんですけど、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「焦げる要素が、見当たらない気がします」
キース 「確かにな…。出汁がたっぷり、グツグツと…」
ジョミー「煮えてるんだし、黒焦げなんか無さそうだよ?」

何が焦げたら黒焦げだと、とジョミー君も。

ジョミー「まさか締めには雑炊じゃなくて、うどんでさ…」
シロエ 「焦げ付くというなら、分かりますけど…」
サム  「うどんが出汁を吸い込んじまって、黒焦げな…」

底の方のは捨てるしかねえってか、とサム君も納得な模様。

サム  「芋煮、詳しくねえし、有り得るよなあ…」
キース 「締めは焦げるのが、お約束なのか?」
スウェナ「当たってるのは、半分だけだわ」
一同  「「「半分?」」」

当たった部分は何処なんだ、と顔を見合わせる御一同様。

キース 「うどんで締めだけ、当たりのようだな…」
ジョミー「だったら、黒焦げになるのは、具材なのかな?」
サム  「焦げやすいのを投入するのかよ?」
スウェナ「違うわ、鍋が焦げるの、真っ黒にね!」
一同  「「「鍋?」」」

料理じゃなくて鍋の方か、と皆が愕然ですけど。
黒焦げ…?


2025/11/19 (Wed)



☆黒焦げになったら


今月は出だしから三連休、混雑を避けて生徒会長宅な面々。
紅葉狩りの日取りが決まりまして、ソルジャー夫妻と芋煮。

スウェナ「正確に言えば、焦げるのは鍋の外側になるわ」
サム  「火力、其処まで強いのかよ?」
シロエ 「薪のパワー、半端ないですね…」
スウェナ「薪のせいには違いないけど、火力じゃないのよ」

薪ってトコが問題だわね、とスウェナちゃんの苦笑い。

スウェナ「煤がつくのよ、鍋が黒焦げに見える勢いで」
一同  「「「あー…」」」

そういう意味か、と納得の黒焦げ。

キース 「なるほど、本当に焦げるわけではない、と…」
ジョミー「ビジュアルだけが黒焦げ、って?」
スウェナ「そうなの、ソレを落とすまでが芋煮なのよね」
一同  「「「は?」」」

後片付けというのは、もしかして、と誰もが悪い顔色。

シロエ 「後が大変って、黒焦げの鍋を、洗うんですか?」
スウェナ「そうらしいわよ、タワシで擦って、ゴシゴシと」
サム  「洗わされるヤツが、ババだってか?」
スウェナ「ババと違って、お楽しみイベで…」

洗うのも楽しんでこその芋煮よ、とスウェナちゃん。

スウェナ「次に備えて、手入れしないと!」
一同  「「「うーん…」」」

感覚からして違いすぎる、と溜息しか出ない、芋煮事情。

ジョミー「ぼくたちの場合は、ババでしかないよ…」
サム  「つまり、キースで決定だよな?」
一同  「「「ええっ!?」」」
サム  「だってよ、ババはキースに回すモンだぜ?」

昔からよ、とサム君、自信たっぷり。

サム  「今回は、アレが来ねえわけだし…」
シロエ 「代わりに、黒焦げの鍋を洗うんですか?」
サム  「それしかねえだろ?」

洗いたいヤツ、誰かいるかよ、とサム君の問い。

サム  「本場じゃ、人気ポジでもよ…」
ジョミー「いないってば!」
シロエ 「キース先輩くらいですよね…」
キース 「俺…?」

黒焦げの鍋を洗う係か、と自分を指してますけど。
洗い係…?


2025/11/20 (Thu)



☆仏具よりはマシ


出だしから三連休なのが今月、何処も混むので生徒会長宅。
其処へ来たソルジャー、紅葉狩りの日程を決めて帰った今。

キース 「どうして俺がババになるんだ、ジョミーでは?」
ジョミー「ぼくのツケなら、返しちゃったし、芋煮でさ…」
シロエ 「ぶるぅを避ける案を出してくれましたしね…」

ババを回すのは筋違いでは、とシロエ君の指摘。

シロエ 「それに、キース先輩、プロですから」
スウェナ「ババと言ったら、キースだものねえ…」
サム  「違う意味でも、プロと言えるぜ」

仏具磨きで慣れているしよ、とサム君の言。

サム  「毎年、暮れに、冷たい水で洗って磨いてて…」
キース 「確かに、燭台などは煤だが…」
スウェナ「いいじゃないのよ、鍋もいけるでしょ?」
シロエ 「鍋の場合は、約束事は無いでしょうしね」

仏具と違って、調理器具ですし、とシロエ君も。

シロエ 「タワシでゴシゴシ、それだけですって!」
サム  「仏具磨きは、お念仏だろ?」
キース 「作業の前後に、読経が必須ではあるが…」
サム  「ほらよ、鍋とか、軽いモンだぜ!」

洗うだけでよ、と僧籍な人が、グイグイ。

サム  「他のみんなも、キースでいいよな?」
一同  「「「イイネ!」」」

後片付けはキースで決定、と皆が突き上げる拳。

シロエ 「芋煮、楽しみになって来ました!」
ジョミー「豪華メニューは、ぶるぅが独占だけどさ…」
サム  「ヤツさえ来なけりゃ、地味な鍋でも天国だぜ!」
キース 「其処は、極楽と言いやがれ!」

お浄土でもいい、とババを引かされたキース君。

キース 「いいか、鍋の話は、知られるなよ?」
一同  「「「は?」」」

何の話だ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「あのぅ…。知られるなって、誰にですか?」
キース 「決まってるだろう、悪戯野郎だ!」
一同  「「「あー…」」」
キース 「よろしく頼むぞ、マジで!」

俺の作業が増えそうだしな、と土下座ですけど。
確かに…。


2025/11/21 (Fri)



☆来ないそうです


やって来ました、紅葉狩りで芋煮な日。朝イチで集う面々。
絶好の紅葉日和で、生徒会長のマンション前に集合でして。

シロエ 「おはようございます! いい天気ですね!」
??? 「本当に! 予備日を使う必要、無かったしね」

助かったよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「根回ししたけど、一カ月を切ってて、大変で…」
??? 「私も、万一に備えて仕事の前倒しが増えまして」

超多忙でした、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「不眠不休が三日間ほど、ありましたよ…」
一同  「「「あー…」」」
??? 「でもでも、豪華メニュー、楽しみ!」

ぼくだけ、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)、笑顔全開。

Aぶるぅ「この前のお部屋で、食べ放題!」
Aブルー「河原に来たって、かまわないけど?」
シロエ 「ちょ、ちょっと…!」

芋煮に誘ってどうするんです、とシロエ君、ワタワタ。

シロエ 「芋煮は、ぼくたちの地味なお楽しみで…!」
A船長 「その件でしたら、心配ご無用です」
一同  「「「は?」」」
A船長 「芋煮について、詳しく調べましたので…」

ぶるぅに教えておきました、とキャプテンが立てる親指。

A船長 「全力で、遠慮したいそうです」
Aぶるぅ「お勉強なんか、したくないもん!」
一同  「「「勉強?」」」
A船長 「なんでも、芋煮の本場では、スキル必須で…」

小学校に入学したら、学ぶそうですね、とキャプテンの言。

A船長 「小学生だけでも、ちゃんと作れるトコまでを…」
Aブルー「かまど作りから習うってさ…」
一同  「「「うわー…」」」

マジか、と誰もがビックリ仰天な芋煮の実態。

A船長 「皆さん、ご存知なかったんですか?」
スウェナ「そんなトコまで、私も知らなかったわよ!」
A船長 「とにかく、勉強会だと理解したようですので…」
Aぶるぅ「絶対、行かない!」

勉強なんか大嫌いだし、と悲鳴な悪戯小僧。
来ないですよね?


2025/11/22 (Sat)



☆学びだそうです


マツカ君の別荘へ紅葉狩りにお出掛け、秋の定番ですけど。
今年は河原で芋煮がメイン、悪戯小僧は別荘で別メニュー。

Aブルー「というわけで、ぶるぅは来ないってね!」
A船長 「強引に誘っても、来るわけないです」
Aぶるぅ「やだやだ、お勉強、嫌だってばーっ!」

豪華メニューを食べるんだもん、と悪戯小僧、絶叫。

Aぶるぅ「誘わないでよ、絶対に!」
キース 「首に縄をつけて、引っ張って行くか?」
シロエ 「いいですね!」
Aぶるぅ「悪戯する気も起こらないから、お断り!」

それより別荘で豪華メニュー、と視線がマツカ君に。

Aぶるぅ「早く行こうよ、別荘!」
マツカ 「そうですね。皆さん、バスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」

乗って、乗って、と急かしまくって、皆でバスへと。

A船長 「皆さん、如何です?」
シロエ 「素晴らしいです、自分から断って来るなんて!」
サム  「芋煮にしといて良かったぜ!」
Aブルー「ぼくたちに知識が無かったことも、褒めてよ!」

データベースで調べなかったら知らないまま、と笑顔な人。

Aブルー「ハーレイが調べて来たんだしね!」
A船長 「どんな料理か、気になりますし…」
キース 「それはそうだな、感謝する」
ジョミー「言い出しっぺはスウェナだけど、其処までは…」

知らなかったと言ってるしね、とジョミー君も。

ジョミー「小学校で芋煮を習うなんてさ…」
A船長 「驚きましたが、事実だそうです」
Aブルー「ぼくも、こっちで確認したよ」

ちょっと来てみて、スマホで検索、とソルジャーの証言。

Aブルー「グループ学習するんだってさ」
シロエ 「そのようですね…」

調べました、とシロエ君が見ているスマホの画面。

シロエ 「かまど作りから、食材の準備に、後片付け…」
サム  「マジで授業な…」
Aぶるぅ「嫌すぎ!」
シロエ 「勉強会でしたか…」

レジャーに全力投球すぎます、と呻いてますけど。
恐るべし…。


2025/11/23 (Sun)



☆一から作るしか


マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、今年は河原で芋煮会。
悪戯小僧だけが別荘、豪華メニューを食べるという趣向で。

Aぶるぅ「わぁーい、到着!」
マツカ 「皆さん、河原へ直行ですか?」
一同  「「「もっちろーん!」」」

悪戯小僧とは別行動で、と別荘には寄りもしないで河原へ。

シロエ 「えっと…? マツカ先輩、何ですか、これは?」
マツカ 「芋煮用の食材ですけど?」
ジョミー「それは分かるけど、丸ごとだよ?」

芋も大根も肉も全部、とジョミー君が言う通り。

キース 「まさか、本当に学びコースなのか?」
マツカ 「ぼくも調べて貰いましたが、そういう行事で…」
スウェナ「言った筈でしょ、かまどから作る、って」
シロエ 「言われてみれば、材料しかありませんよね…」

鍋と薪はあるんですけど、とシロエ君が見回す河原。

シロエ 「バーベキューだと、専用の台が置かれてて…」
サム  「ついでに炭もセット済みでよ…」
ジョミー「火をつけるだけで、バーベキューでさ…」
キース 「材料も切られているんだが…」

包丁が置いてあるようだな、とキース君も愕然とした表情。

キース 「本格的に、一から俺たちでやれと?」
マツカ 「芋煮会と呼ばれるくらいですから、お約束で…」
スウェナ「準備から後片付けまでが、レジャーなのよね…」
一同  「「「うーん…」」」

マジか、と誰もが言葉を失う芋煮の会場。

Aブルー「どうするんだい、コレ?」
A船長 「かまどを作るしかないでしょう…」
サム  「そういや、調べて来たんだっけな?」
シロエ 「作り方とか、全部、分かっているんですよね?」

お任せしてもいいでしょうか、とシロエ君、キャプテンに。

シロエ 「ぼくたち全員、素人ですから…」
ジョミー「知っている人に任せちゃうのが、一番だよね…」
A船長 「それは芋煮のルールに反しますので…」
一同  「「「ええっ?」」」

本気で共同作業なのか、と顔を見合わせてますけど。
一から…?


2025/11/24 (Mon)



☆芋煮が嫌なら


マツカ君の別荘で紅葉狩り、河原で芋煮会な趣向ですけど。
かまどから作るのがルールとのこと、共同作業が約束事で。

A船長 「ご安心下さい、かまど作りは教えますので」
マツカ 「作り方などの手順は、執事が書いてくれました」
一同  「「「うーん…」」」

なんてことだ、と唸ってみても、鉄の掟だとか。

A船長 「小学生でも、自分たちだけで出来るんですよ?」
シロエ 「小学校から習っているなら、エキスパートで…」
ジョミー「ぼくたちとは、レベルが違いすぎだよ!」
A船長 「しかし、芋煮をしない場合は、どうなるのか…」

ちゃんと考えておられますか、とキャプテンの問い。

A船長 「別荘の方に行ったら、食事はあるでしょうが…」
キース 「この前の部屋に、ヤツがいるのか…」
A船長 「しかも、豪華メニューを楽しんでいます」

来るか来ないかは運でしょうね、とキャプテン、眉間に皺。

A船長 「高確率で、やって来るかと…」
Aブルー「来るだろうねえ、察知してさ…」
サム  「それが嫌なら、此処で芋煮になるわけな…」
A船長 「個人的には、芋煮をチョイスしたいのですが…」

決断の方はお任せします、と見回す周り。

A船長 「多数決など、如何でしょう?」
Aブルー「戻りたい人は、手を上げる、って?」
A船長 「同数だったら、ジャンケン勝負ということで…」

では、とキャプテン、姿勢を正して、河原に響く声で号令。

A船長 「芋煮に反対な方は、挙手して下さい!」
一同  「「「………」」」
A船長 「反対の方は、ゼロと思ってよろしいでしょうか」
シロエ 「普通、反対出来ませんってば!」

言い出しっぺがババを引くのは見えています、とシロエ君。

シロエ 「ただでも、キース先輩が引いているのに…」
A船長 「あるあるですしね…」
シロエ 「いえ、今回は鍋の後始末で…」
A船長 「鍋とは?」
キース 「馬鹿野郎!」

喋りやがって、とキース君が怒鳴ってますけど。
手遅れ…。


2025/11/25 (Tue)



☆綺麗に洗えば


マツカ君の別荘で紅葉狩り、今年は河原で芋煮会ですけど。
全て自力でやるのが掟、かまど作りから始めるしかない件。

Aブルー「えっと…? キースが怒って、ババってさ…」
A船長 「鍋と言われて驚きましたが、分かりましたよ」
Aブルー「ババの意味かい?」
A船長 「はい。恐らく、皆さん的にはババな係で…」

芋煮で焦げた鍋を洗う役目かと、とキャプテン、正解。

A船長 「如何でしょうか、合っていますか?」
一同  「「「うーん…」」」

そう言えば芋煮に詳しかった、と納得せざるを得ない状況。

キース 「その通りだが…」
A船長 「芋煮の本場だと、如何に綺麗に洗い上げるか…」
Aブルー「競ったりすると?」
A船長 「競わなくても、腕を問われるポジションですよ」

次回も指名されれば最高の名誉、とキャプテンの説明。

A船長 「本場の場合は、他にも芋煮の人たちがですね…」
シロエ 「芋煮をやっているから、比較対象ですか?」
A船長 「あそこの片付けはなっていない、などと…」

横目で見ていることも多いようです、と勉強会な土地柄。

A船長 「小学校で何をしてたんだ、ということですね」
サム  「んじゃよ、キースも綺麗に洗えればよ…」
A船長 「素晴らしいですが、今の話、励みになるかと…」

ピカピカに洗い上げて下さい、とキャプテンの笑顔。

A船長 「それでは、かまど作りを始めましょうか」
一同  「「「はーい…」」」

やるしかないのか、とキャプテンの指導で、かまど作り。

サム  「こんなモンかな?」
マツカ 「描いて貰った絵の通りですし、理想的かと」
ジョミー「じゃあさ、次は食材の準備だよね…」

里芋にネギに、牛肉とか…、と眺めるズラリ並んだ食材。

シロエ 「芋煮、なかなか大変ですね…」
サム  「ヤツは来なくて正しかったぜ…」
キース 「来て貰ったら、俺が詰むしな…」
A船長 「詰むとは?」

鍋を洗う係なのでは、とキャプテン、怪訝そう。
それはそう…。


2025/11/26 (Wed)



☆読みが鋭い人


マツカ君の別荘で紅葉狩り、河原で芋煮な趣向ですけれど。
自力でやるのがルールだそうで、かまど作りの次は食材で。

Aブルー「詰むというのは、どういう意味だい?」
A船長 「ぶるぅが来たとしても、鍋を洗うまでは…」

持ちませんよ、とキャプテンが傾げる首。

A船長 「好奇心から、覗きに来ないとは言えませんが…」
Aブルー「芋煮を食べたら、すぐに逃げると思うけれどね」

居残っていたら、後片付けだろう、とソルジャーも。

Aブルー「鍋はキースが洗うとしても、他に色々…」
A船長 「ありますからねえ、かまどに使った石なども…」

ちゃんと崩して帰りませんと、とキャプテン、詳しい芋煮。

A船長 「そういったことまで、ヤツがするとは…」
Aブルー「有り得ないから、最後まではいないね」
キース 「なら、いいが…」

俺は詰みたくないからな、とキース君、深い溜息。

キース 「ただでも、鍋は黒焦げなのに…」
シロエ 「大丈夫そうです、ヤツは来ないと、お墨付きで」
ジョミー「来たって、最後まではいないよ」
サム  「でもよ、鍋が焦げるの、途中なんだぜ?」

最後に焦げるわけじゃねえしよ、とサム君が眺める大鍋。

サム  「煮てる間に、煤がつくわけでよ…」
一同  「「「あー…」」」

芋煮の間に焦げる勘定、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「もしかしなくても、ヤバくないですか?」
ジョミー「そうなのかも…」
A船長 「皆さん、どうかなさいましたか?」
キース 「い、いや…」

これ以上は、マジで詰むヤツ、とキース君の悪い顔色。

キース 「今の話は忘れてくれ」
Aブルー「鍋と関係ありそうだねえ?」
A船長 「煤だと言っていますから…」

悪戯を恐れている気がします、とキャプテン、鋭い読み。

A船長 「ヤツが出て来て、芋煮の薪に何か細工を…」
Aブルー「なるほど、煤が多めに出るとかかな?」
キース 「頼む!」

其処で話を打ち切りで、と叫んでますけど。
どうなる…?


2025/11/27 (Thu)



☆見学は見るだけ


マツカ君の別荘で紅葉狩り、別荘での食事は悪戯小僧だけ。
他の面子は芋煮会でして、かまど作りが済んで、食材の番。

A船長 「私の読みが正しそうですね…」
Aブルー「キースの様子からして、当たっていそうだよ」
一同  (((ヤバい…)))

気付かれてしまったか、と皆の視線がキース君に。

A船長 「如何ですか、キース?」
キース 「そ、それは…」
Aブルー「間違いないねえ、ズバリ、そのもの!」

黒焦げの鍋を恐れてるヤツ、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「聞かれていないことを祈るよ」
A船長 「私もです」」
シロエ 「キース先輩、ぼくたちは喋っていませんから!」
サム  「だよな、キースが自分で、振った話でよ…」

お約束だぜ、とサム君の冷ややかな目つき。

サム  「来ちまった時は、自己責任な!」
一同  「「「イイネ!」」」

みんな無罪だ、と突き上げる拳。

ジョミー「当てちゃった人も、単に意見を述べただけでさ」
スウェナ「キースがスルーしてた場合は、バレてないわよ」
シロエ 「定番ですよね、ババを引く時の…」

自爆コースがお好みですし、とシロエ君も呆れ顔。

シロエ 「マジで、祈るしかないですよ…」
マツカ 「食い意地を発揮していると思いますけど…」
??? 「なになに、さっきから何のお話?」

鍋がどうとか、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)が出現。

Aぶるぅ「ちょっと覗いたら、楽しそうだったし…」
キース 「飯が冷めるぞ、戻ったらどうだ!」
Aぶるぅ「ご飯だったら、大丈夫!」

此処に届けて貰えるもんね、と悪戯小僧、笑顔全開。

Aぶるぅ「芋煮を見ながら、お食事したい、って…」
サム  「まさか、執事さんに頼んだのかよ!?」

此処で食う気か、とサム君、愕然。

サム  「俺たち、これから作るんだぜ?」
Aぶるぅ「見学だったら、見てるだけでいいしね!」
一同  「「「うわー…」」」

見学するのか、と一同、ガクブルですけど。
お勉強…?


2025/11/28 (Fri)



☆固形燃料と薪


マツカ君の別荘で紅葉狩り、悪戯小僧を避けて河原で芋煮。
ところが準備の最中に、避けた相手が来てしまったわけで。

Aぶるぅ「ねえねえ、鍋って、何か楽しいことがあるの?」
シロエ 「そりゃまあ、学校で教えるくらいにですね…」
サム  「地元じゃ愛されている、イベントだけどよ…」

準備に手間がかかるんだよな、とサム君が指差す、かまど。

サム  「河原の石を集めて積んで、やっと出来てよ…」
ジョミー「これから食材、切るトコだってば!」
Aぶるぅ「ふうん…。大変そうだね、あっ、ご飯だ!」
使用人 「お待たせしました、こちら、赤ワイン煮で…」

牛の頬肉を柔らかく仕上げております、と湯気を立てる器。

使用人 「おかわりの方もございますので、お好きなだけ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ お先に!」

食材の準備、頑張ってね、と見学しながら食べる悪戯小僧。

A船長 「あちら、いい御身分のようですね…」
Aブルー「鍋ごと保温されてるってば…」
使用人 「便利な道具がありますから」
シロエ 「そのようですね、一種の携帯コンロですか…」

火力は一定、煤も出ない仕様、とシロエ君が眺める保温台。

使用人 「薪と違って、固形燃料です」
スウェナ「料理屋さんの一人鍋とかに、使うヤツよね…」
使用人 「煤が出ない所が、ポイントでしょうか」

鍋を美しく保つためですね、と使用人さんの解説。

使用人 「宴会の席で、鍋が煤で黒くなるのは…」
サム  「美しくねえよなあ…」
ジョミー「残念な見た目になっちゃうしね…」

さてと、とジョミー君、切り終わった食材を鍋に投入。

ジョミー「みんなも食材、用意出来てる?」
サム  「もちろんだぜ!」

後は煮るだけ、と皆が食材を入れて、薪に点火。

シロエ 「煮えるまで、時間がかかりそうですね…」
Aぶるぅ「その間に、ちょっと聞いてもいい?」
キース 「何をだ?」
Aぶるぅ「薪って…」

煤が出て来る燃料かな、と聞いてますけど。
気付いたと…?


2025/11/29 (Sat)



☆残業だそうです


マツカ君の別荘で紅葉狩り、悪戯小僧対策で、河原で芋煮。
其処へ悪戯小僧が登場、見学と称して食事しながら見物中。

A船長 「薪については、調べておりませんので…」
Aぶるぅ「でもでも、キースが鍋を洗う係なんだよね?」

それがババなら、煤じゃないの、と鋭いツッコミ。

Aぶるぅ「鍋が煤で汚れる話、さっきの人もしていたよ?」
シロエ 「否定はしません…」
キース 「あっ、裏切りやがって!」
シロエ 「バレるの、時間の問題ですよ?」

ぼくは火の粉を払っただけです、とシロエ君、開き直り。

シロエ 「黙っててバレたら、黙秘した人、全員が…」
サム  「ひでえ目に遭うのは、確実だぜ…」
Aブルー「間違いないよね、ぼくも巻き添え…」
A船長 「分かりました、腹を括ってマジレスしますと…」

芋煮用の薪は煤が出ますね、とキャプテン、キッパリ。

A船長 「洗い落とすのが手間だそうです、締めですよ」
Aぶるぅ「そっか、分かったあ!」

頑張っちゃう、と悪戯小僧の瞳がキラキラ。

Aぶるぅ「見てると、お鍋、黒くなって来てるよね…」
キース 「何をする気だ!?」
Aぶるぅ「煤をサイオンで、ガッチリ固定!」
一同  「「「うわー…」」」

落とせないヤツだ、と一同、ドン引き。

ジョミー「サイオンで固定って、落とせないんじゃあ…?」
Aぶるぅ「そだね、ぼくが帰るまでの間は、無理だよ」
A船長 「サイオンの供給、切れるからですね?」
Aぶるぅ「ピンポーン!」

それじゃスタート、と青いサイオンが、鍋にキラッと。

Aぶるぅ「準備完了、薪、好きなだけ燃やしてね!」
キース 「帰ると言うのは、お前の船にか?」

俺だけ残って、河原で鍋洗いか、とキース君の悪い顔色。

キース 「他の面子はバスで帰って、俺は孤独に…」
Aぶるぅ「別荘のつもりだったけど、そうしようかな?」
サム  「キース、自爆かよ…」
シロエ 「ですね…」

気の毒ですが、と自爆ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2025/11/30 (Sun)




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