シャングリラ学園つれづれ語り
☆お経本とサイズ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の風物詩なキース君の愚痴に、ソルジャーが興味。
シロエ 「あのですね…。月参り、理解してますか?」
Aブルー「毎月、御命日に、お坊さんが来るヤツだろう?」
スッポンタケにも欲しいのにさ、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「命日が無いから、出来ないって断られて…」
キース 「当然だろうが、キノコなんだぞ!」
命日も何もあるわけがない、とキース君、ピシャリ。
キース 「出る時期になったら、次から次へと…」
サム 「雨後のタケノコ状態だぜ?」
シロエ 「先に生えた分から、枯れていきますしね…」
毎日が命日な勢いです、とシロエ君も。
シロエ 「コレという日は、決められませんよ」
Aブルー「そうなんだけれど…。仕方ないけど…」
月参りという知識ならあるし、とソルジャー、得意そう。
Aブルー「有難いお経を読んで貰えて、功徳が積めて…」
キース 「正しく理解しているようだな」
シロエ 「どうなんでしょう? なにしろ、さっき…」
リヤカー発言でしたしね、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「本当に理解出来ているなら、言わないでしょう」
ジョミー「だよねえ、荷物は少ないらしいしさ…」
サム 「法衣と数珠だけ、持っていればよ…」
いけるんでねえの、とサム君の視線が、キース君に。
サム 「他にも何かあったっけか?」
キース 「お経本だ!」
必須アイテムを忘れやがって、とキース君、即答。
キース 「坊主は、お経を暗記してはいるが…」
ブルー 「お経というのは、読んでこそでさ…」
法要の時にも持っているよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「お経本を持たずに、月参りなんて…」
キース 「有り得ないんだ、懐に入る程度でもな!」
Aブルー「サイズ、小さいみたいだね?」
キース 「読経する場面に合わせて、使い分けている」
本堂で法要をやる時は大きい、と説明ですけど。
サイズ色々…?
2025/06/16 (Mon)
☆気になるサイズ
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の愚痴の話に興味津々で。
Aブルー「使い分けって…。サイズ違いで、何種類も?」
キース 「最低限でも、月参り用と、本堂用のと…」
檀家さんの家で法要の分は必須だ、と副住職が語るお経本。
キース 「檀家さんの家で使うサイズのは、二つ必要で…」
Aブルー「同じサイズで?」
キース 「ああ。法要と言っても、二種類あるしな」
節目の法要と、待ったなしのでは違う、と副住職。
キース 「お亡くなりの時に読んでいたのを、後々まで…」
サム 「使うわけには、いかねえよなあ…」
ブルー 「教えとしては構わないんだけど、やっぱりね…」
参列なさる方の気持ちが大切で、と銀青様も。
ブルー 「喪服にしたって、年数が経つほど、略せるし…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「うん。特に女性は、フル装備だと…」
ストッキングまで黒になるしね、と説明が。
ブルー 「遠くから来るなら、大変だよ?」
一同 「「「えっと…?」」」
ブルー 「喪服だけの着替えだったら、マシなんだけどさ」
一同 「「「あー…」」」
ストッキングも履き替えなのか、と誰もが見合わせる顔。
スウェナ「服だけ替えても、足が黒いのはダメだわね…」
シロエ 「ストッキング、破れやすいと聞きますしね…」
ブルー 「そういったこともあるから、略せないと…」
困るんだよ、と銀青様の苦笑い。
ブルー 「四十九日を過ぎたら、普通のでいい、と」
Aブルー「なるほどねえ…。お経の本も、別になるんだ?」
ブルー 「表紙の色が、明るめとかね」
違う模様のを持って行くとか、使い分けで、という解説。
Aブルー「それじゃ、キースも、月参り用のと…」
キース 「何種類かは、持っているな」
Aブルー「ビッグサイズだと、どのくらい?」
キース 「このくらいだが?」
本堂用ので、と両手でサイズを示してますけど。
知りたい、と…?
2025/06/17 (Tue)
☆有り得ないサイズ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の愚痴が気になるようで。
Aブルー「うーん…。大きいと言っても、普通だよね」
キース 「はあ?」
Aブルー「持ち運び出来るサイズじゃないか」
それも一人で、とソルジャーが手で作る、お経本の大きさ。
Aブルー「もっと大きくても、いいと思うけど…」
サム 「お経本は、読むのに使うヤツだぜ?」
キース 「持てないようなビッグサイズは、有り得ないぞ」
でないと現場で困るだろうが、とキース君。
キース 「二人がかりでページを繰るとか、無茶だしな」
Aブルー「その程度のサイズじゃ、リヤカーの出番は…」
キース 「無いと思うが?」
あんたの罠に落ちてたまるか、とキース君の冷ややかな瞳。
キース 「リヤカー遍路を、月参りに応用したい、と…」
Aブルー「そうなんだけれど、載せるアイテム…」
無さそうだよね、とソルジャー、残念そう。
Aブルー「リヤカーが要るような、特大のお経本は…」
キース 「存在していない!」
大般若とは違うんだ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「大般若にしても、一つ一つは、普通サイズで…」
Aブルー「えっと…? 大般若って?」
シロエ 「初耳ですけど、何なんです?」
ジョミー「ぼくも初耳、サムは知ってる?」
大般若っていうヤツ、とジョミー君の視線がサム君に。
ジョミー「般若心経とは、違うみたいだけど…」
サム 「俺も詳しくねえけどよ…。聞いた話じゃ…」
般若心経の元じゃなかったっけか、と僧籍な人。
サム 「とんでもねえ長さで、お経本もよ…」
Aブルー「ビッグなのかい?」
重くて、とても持てないとか、とソルジャーの問い。
Aブルー「二人がかりで持ち上げるとかさ…」
サム 「それどころじゃねえよ、数が凄くて…」
Aブルー「数?」
サム 「確か、全部で六百巻だっけか…」
サイズ以前の問題だぜ、と言ってますけど。
六百巻…?
2025/06/18 (Wed)
☆運ぶ前に修行
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の月参りの愚痴の話な今。
Aブルー「六百巻って、そんなに長いお経があるって?」
ブルー 「あるね、サムの知識は間違ってないよ」
大般若経は全部で六百巻、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「リヤカーで運ぶのは、無理じゃないかな」
Aブルー「其処までなのかい?」
ブルー 「少なくとも、一人で運べる重さではないよ」
体積の方も、それなりに、と銀青様の解説が。
ブルー 「幾つにも分けて箱に入れてさ、法要の時は…」
シロエ 「お坊さんが、リレー方式で運ぶんですか?」
ブルー 「そんな失礼な扱いをして、許されるとでも?」
般若心経の元なくらいに、有難いお経本を、と厳しい表情。
ブルー 「運んで行く時に、専用の作法があるんだからさ」
一同 「「「ええっ!?」」」
其処までなのか、と誰もが仰天。
サム 「マジかよ、どんな作法なんだよ?」
ブルー 「幸いなことに、ぼくたちの宗派は、大般若は…」
さほど重視はしていないから、と銀青様の苦笑い。
ブルー 「般若心経を使う程度で、お念仏が大切だしね」
シロエ 「宗派によって違うんですか?」
ブルー 「御本尊様も、それぞれだからさ」
阿弥陀様だったり、お釈迦様だったり、と納得の説明。
ブルー 「大般若を使うお寺もあるけど、作法の規定は…」
サム 「ねえってか?」
ブルー 「失礼のないよう扱うこと、と基本だけだよ」
特に厳しいのは座禅のトコかな、と銀青様が顎に当てる手。
ブルー 「下っ端のお坊さんだと、運ぶどころか…」
サム 「触れねえとか?」
まさか、とサム君が確認を。
サム 「まずは修行を積んでから、とかよ…」
ブルー 「修行の一つに、運ぶ作法が入るってね!」
Aブルー「覚えてからしか、触れないって?」
ブルー 「姿勢とかにも、厳しくってさ…」
指の先まで揃えろとか、と言ってますけど。
運ぶのに修行…。
2025/06/19 (Thu)
☆長すぎる大般若
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の月参りの愚痴に興味で。
Aブルー「うーん…。お経本というのは、凄いんだねえ…」
ブルー 「大般若経は、特別なんだよ」
通しで読むのも一苦労で、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「六百巻なんて、読むのにかかる時間がさ…」
Aブルー「一日じゃ、とても済まないとか?」
ブルー 「一人で読んだら、何日かかるか…」
それを一日で済ませないとね、と妙な台詞が。
ブルー 「この日には皆で読みますから、という法要が…」
シロエ 「もしかしなくても、あるんですね?」
サム 「らしいぜ、俺たちの宗派には、ねえけどよ…」
ブルー 「座禅の宗派とか、ソレイド八十八カ所の…」
トコの宗派だと、年に何回か、と銀青様の説明。
ブルー 「その日は、選ばれたお坊さんがさ…」
シロエ 「早口言葉で読むんですか?」
スウェナ「そのための修行も、あるわけかしら?」
早口で読んでも噛まないように、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「運ぶための作法と同じで、叩き込まれるとか?」
ブルー 「ちょっと違うね、読むための作法なんだけど…」
口と腕との両方かな、と謎な発言。
ブルー 「なにしろ、動作が肝心だから…」
一同 「「「動作?」」」
ブルー 「とんでもなく長いお経なんだよ、分担しても…」
一人に何巻も振り分けだしさ、というのが大般若経。
ブルー 「早口で読んでも、時間内には出来ないし…」
シロエ 「動作というのが、肝でしょうか?」
ブルー 「ピンポーン!」
流れるように読む仕組みだね、と生徒会長ならぬ銀青様。
ブルー 「お経本を開いて、サーッと流して…」
一同 「「「流す?」」」
ブルー 「読んでいます、と綺麗な動作で端から端まで…」
Aブルー「どうするんだい?」
ブルー 「繰るように捌いて、それを何回かね…」
そうすれば読んだことになるから、と解説ですけど。
手抜き読経…?
2025/06/20 (Fri)
☆リヤカーは不向き
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の愚痴に興味津々でして。
シロエ 「それは手抜きと言いませんか?」
ブルー 「そうなんだろうけど、仕方ないからね」
読まずに放置するよりはマシ、と生徒会長の苦笑い。
ブルー 「作法通りにやった場合は、正式と認定だよ」
サム 「その作法ってえの、指の先まで揃えろってか?」
ブルー 「当然だね。ついでに、大勢のお坊さんがさ…」
集まってやるというのが大切、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「息が揃っていないと駄目で、駆け出しには…」
シロエ 「出来ないというわけですね?」
ブルー 「だから最初は、運ぶだけの係で…」
恭しく捧げ持って、所定の場所に置くお役目、という説明。
ブルー 「運ぶ係も、任せられるまでには、長い修行が…」
サム 「年単位かよ?」
ブルー 「宗派によるけど、厳しいトコだと、三年は…」
運ぶことさえ許されないね、と真剣な表情。
ブルー 「リヤカーに載せて運ぶなんかは、論外だよ!」
Aブルー「うーん…。月参り用には、使えないって?」
ブルー 「そもそも、使う宗派じゃないしさ」
リヤカーに載せて運んで行っても無意味、とバッサリ。
ブルー 「第一、雨が降ったら、どうするんだい?」
一同 「「「あー…」」」
有難いお経本だっけ、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「濡らすわけにはいきませんしね…」
ジョミー「ブルーシートも、ダメっぽいしさ…」
サム 「工事現場じゃねえんだしよ…」
被せるんなら錦の布とかでねえの、と僧籍な人。
サム 「やっぱ、リヤカー、向いてねえよなあ…」
Aブルー「車なのにさ…」
しかも免許も要らないのに、とソルジャーの溜息。
Aブルー「他に車って、思い付かないし…」
シロエ 「スーツケースくらいですよね…」
一同 「「「スーツケース?」」」
なんだソレは、と視線が集中ですけど。
スーツケースって…?
2025/06/21 (Sat)
☆お経とスーツケース
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の雨の月参りに口出し中。
Aブルー「えっと…? スーツケースって?」
ジョミー「旅行鞄のことじゃないかな、多分…」
サム 「だよなあ、アレって車だっけか?」
スウェナ「違うでしょ、キャスター付きのはあるけど…」
基本、引っ張っていくものだわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そういう意味では、リヤカー的なアイテムかも」
Aブルー「確かに、車輪はついているよね…」
ジョミー「リヤカーよりかは、かなり小さいけどさ…」
似てると言えば似てるかもね、とジョミー君も。
ジョミー「まあ、車には違いないかな…」
Aブルー「リヤカーと違って、濡れる心配は無さそうだよ」
お経本を入れていたって、とソルジャー、うんうん、と。
Aブルー「だけど、さっき言ってたお経は無理だね」
サム 「スーツケース、幾つ要るんだよ…」
ジョミー「お坊さんの団体様が、ガラガラと引いて…」
海外出張するヤツかな、とジョミー君の苦笑。
ジョミー「外国で法要をするとなったら、例のお経も…」
サム 「持って行くしかねえってことだし…」
スウェナ「作法以前に、まずは飛行機の問題だわね…」
機内持ち込みは出来ないんじゃあ、と首を傾げる人。
スウェナ「それとも有難いお経なんだし、機内持ち込み?」
サム 「手荷物でかよ…」
ジョミー「丁重に扱うことは出来そうだけど…」
なんたって量が半端ないしさ、とジョミー君も悩む扱い。
ジョミー「飛行機には向いてなさそうだよ」
シロエ 「大般若経の話は、してませんけど?」
Aブルー「あー、車! スーツケースで合ってるのかい?」
シロエ 「そう言ってますよ」
最初っから、とシロエ君。
シロエ 「走れるヤツがあるんですよね」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「スーツケースのことですってば!」
道交法だとヤバいですけど、と言われましても。
走れるって…?
2025/06/22 (Sun)
☆謎すぎる道交法
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の月参りの件で興味津々。
サム 「道交法だと、やべえってか?」
ジョミー「なんで、スーツケースに道交法?」
道路なんかで見ないんだけど、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キックボードだったら、分かるけどさ…」
サム 「あー…。アレは、うるせえらしいよな」
Aブルー「キックボードって、たまに見かけるヤツかな?」
歩道とかで、とソルジャーも。
Aブルー「危ないらしいね、歩行者に、ぶつかるとかで」
サム 「歩道、禁止になった筈だぜ?」
ジョミー「そうだっけ?」
スウェナ「キックボードの種類によるでしょ?」
歩道アウトは、電動式じゃなかったかしら、という声が。
スウェナ「道路を走れ、と改正された筈で…」
サム 「モノによっては、免許とナンバープレートが…」
必須になったと聞いているぜ、とサム君、うんうん、と。
サム 「けどよ、あくまでキックボードでよ…」
ジョミー「スーツケースとは違いすぎだよ」
スウェナ「そんなの、走ってないと思うわ」
歩道でもね、とスウェナちゃんの視線が、シロエ君に。
スウェナ「道交法、何処から出て来るのよ?」
ジョミー「音がうるさい、っていうの、道交法かなあ?」
サム 「確かに、ガラガラ、うるせえよな」
Aブルー「分かるよ、グループで引いて来た時とかは…」
うるさすぎだね、とソルジャーも認めるスーツケース。
Aブルー「でもさ、シロエが言うのは、走る件でさ…」
サム 「走れるヤツがある、って言われてもよ…」
そもそも見掛けたことがねえヤツ、とループする話。
サム 「走ってねえのに、道交法とか無関係だぜ?」
シロエ 「禁止ってことになってますしね」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「走行自体が、禁止なんです」
Aブルー「いったい、どんなスーツケースさ?」
心当たりが無いんだけど、と質問ですけど。
どんなの…?
2025/06/23 (Mon)
☆道交法だと禁止
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の月参りの愚痴に興味で。
Aブルー「走れるスーツケースが、何処にあるって?」
シロエ 「販売は禁止してませんから、店にあるかと」
一同 「「「は?」」」
何の店だ、と顔を見合わせる御一同様。
ジョミー「店っていうのは、旅行用品?」
シロエ 「ええ。電動式のスーツケースで…」
重い荷物も楽に運べるんです、とシロエ君の説明。
シロエ 「重量物に強く出来ているのが、問題ですね」
一同 「「「えっと…?」」」
シロエ 「人間が上に座っていても、動けるわけです」
一同 「「「あー…」」」
そういう意味で走れるのか、と誰もが納得。
サム 「それって、つまり、スーツケースに座ってよ…」
ジョミー「移動出来るよね…」
シロエ 「今の説明で、お分かりでしょうか?」
道交法に引っ掛かる件、とシロエ君、指を一本立てまして。
シロエ 「確か、捕まった人がいた筈ですよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
シロエ 「外国人の女性でしたか、乗って走って…」
捕まってました、とシロエ君の苦笑い。
シロエ 「空港だったか、一般道かは忘れましたが…」
サム 「うーん…。空港でも、建物の外に出ればよ…」
スウェナ「普通に、公道ってことになるわね…」
ジョミー「路線バスも来るし、タクシーとかもさ…」
建物を出たトコに止まるんだしね、とジョミー君も。
ジョミー「其処を走っていたら、アウトだろうし…」
シロエ 「仕方ないです、決まりですから」
Aブルー「便利そうだと思うけどねえ…」
禁止だったら使えないかな、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「キースにだって、乗れそうなのにさ…」
ジョミー「免許、もちろん要らないしね…」
サム 「スクーター代わりに、いけそうなのによ…」
キース 「全面的に、ズレた案だと思うんだが!」
そもそも雨よけになっていない、と唸ってますけど。
確かに…。
2025/06/24 (Tue)
☆車が欲しい理由
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の月参りの愚痴に妙な案。
キース 「いいか、俺の希望は車なんだぞ!?」
Aブルー「車の話なら、ずっとしてるよ!」
リヤカーで始まって、今はスーツケース、と反論が。
Aブルー「問題があるのは、車の種類で…」
キース 「その点からして、既にズレまくりだ!」
車を希望なポイントは何だと思っている、と副住職の渋面。
キース 「車さえあれば、屋根がついて来るわけで…」
Aブルー「そうだろうねえ、オープンカーは別だけれどさ」
キース 「屋根が欲しいと思う理由も、分かってるのか?」
Aブルー「えっと…?」
何なんだろう、と考え込んでいる人。
Aブルー「途中から来たし、全部は聞いてないしね…」
キース 「普通に考えた場合、雨だろうが!」
梅雨時の愚痴の話なんだしな、とキース君、グッと拳を。
キース 「同期のヤツらは、乗っているのに…」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「卒業してから、かなり経つしな…」
軽自動車のヤツも多いわけだ、とブツブツブツ。
キース 「そうでなければ、スクーターがあるし…」
Aブルー「スクーター?」
キース 「ああ。坊主の足の定番なのに…」
俺は未だに自転車だぞ、と始まった愚痴。
キース 「スクーターでいいから、欲しいんだが…」
Aブルー「でもさ…。スクーターには、屋根が無いしさ…」
条件は大して違わないんじゃあ、とソルジャーの疑問。
Aブルー「メリット、あまり無さそうだけど?」
シロエ 「言われてみれば、そうですよね…」
サム 「梅雨に見るのは、雨合羽だよな…」
スクーターで走っている坊主はよ、とサム君も。
サム 「自転車と、何処か違うのかよ?」
キース 「ペダル不要で、自走式だ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「漕がずに済むから、席に座っているだけで…」
足は濡れずに雨合羽の下、と言われれば、そう。
大違いかも…。
2025/06/25 (Wed)
☆車と呼ばれるブツ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、梅雨の月参りに首を突っ込み中で。
サム 「もしかして、キース、雨でも自転車かよ?」
スウェナ「法衣、ずぶ濡れになりそうよね…」
裾の方が特に、とスウェナちゃん。
スウェナ「檀家さんの家に着く度、着替えが要りそう…」
ジョミー「撥水加工か、スプレーじゃないかな」
サム 「そうか、着いたら、タオルで拭けばいいヤツ…」
タオル、何回絞るんだよ、とサム君も。
サム 「大雨の時とか、大変だぜ?」
キース 「交通手段は、天気次第で使い分けだ!」
酷い雨だと路線バスで…、とキース君の嘆き節。
キース 「大雨なだけに、バスも遅れがちだし…」
一同 「「「あー…」」」
どう転んでも雨は厄介、と誰もが納得。
シロエ 「車が欲しくなるわけですよね…」
サム 「何か作ってやれねえのかよ?」
シロエ 「は?」
何をですか、とシロエ君の目が真ん丸に。
シロエ 「いったい、ぼくに何を作れと?」
サム 「機械弄りが得意なんだろ、キース用によ…」
ジョミー「梅雨対策のアイテムとかを?」
Aブルー「いいねえ、ぼくも協力させて貰うよ!」
いつもお世話になっているから、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「法要が出来るの、キースだけだし…」
キース 「要らん、気持ちだけ貰っておく!」
Aブルー「そう言わないでさ…。シロエ、質問だけど…」
聞いていいかな、とソルジャーの視線がシロエ君に。
Aブルー「道交法に引っ掛かるのは、車輪なのかい?」
シロエ 「えっと…? 質問の意図がイマイチ…」
不明で分からないんですけど、とシロエ君からも質問が。
シロエ 「車輪で引っ掛かるというのは、何なんです?」
Aブルー「そのままだってば、車の定義は車輪かな?」
シロエ 「車輪つきだと車なのか、という意味ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
こっちの世界は分からなくてね、と言ってますけど。
車輪…?
2025/06/26 (Thu)
☆網をくぐれるブツ
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、梅雨の月参りに興味津々ですけど。
シロエ 「どうでしょう…。車輪なんでしょうか?」
ジョミー「リヤカーが車だったら、そうなんだけどね…」
サム 「一輪車も車で、お子様用の三輪車もよ…」
名前に車と入ってるよな、とサム君が顎に当てる手。
サム 「フォークリフトは、どうだっけか?」
シロエ 「扱いとしては、車両ですね。免許が要ります」
スウェナ「工事用の重機とかでも、車の内よね…」
車輪じゃないけど、とスウェナちゃんが挙げる重機類。
スウェナ「クレーンとかでも、クレーン車だわよ」
Aブルー「うーん…。そうなると、車輪じゃないのかな?」
シロエ 「接地面の問題でもないでしょうね」
リニアが車両に入る以上は、とシロエ君、腕組み。
シロエ 「恐らく、宙に浮いていたって、走る以上は…」
Aブルー「車に分類されちゃうのかい?」
シロエ 「あくまで広い意味で、ということですが…」
リニアの場合は、道交法ではありませんし、という説明。
シロエ 「将来的には、道交法の時代も来るかもです」
Aブルー「えっと…?」
シロエ 「リニアと同じ仕組みで、車が作れれば…」
ジョミー「当然、道交法だよね…」
まだまだ出来そうにないけどさ、とジョミー君も。
ジョミー「車の定義は、時代で変わるものじゃないかな…」
サム 「人力車にしたって、車だしよ…」
Aブルー「そうなると、網をくぐるの、難しそうだね…」
一同 「「「は?」」」
いったい何が難しいんだ、と誰もがキョトン。
シロエ 「網をくぐるって、何が言いたいんです?」
Aブルー「そのままだってば、道交法の対象外でさ…」
サム 「月参りに使えるような車を、作れってか?」
Aブルー「ピンポーン! キース専用車をね!」
シロエ 「そんなの、ぼくには無理ゲーですから!」
普通車だって作れませんよ、と悲鳴ですけど。
そうでしょうねえ…。
2025/06/27 (Fri)
☆免許が要らないブツ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、梅雨の月参り用に車なアイデアで。
Aブルー「うーん…。シロエだったら、作れそうなのに…」
シロエ 「仕組みとしては分かりますけど、あんなヤツ…」
家で組み立てられませんよ、と納得な理由。
シロエ 「ぼく専用の作業部屋だと、よくてバイクで…」
Aブルー「スペース不足が問題なわけ?」
シロエ 「場所を用意する、というのは無しです!」
そっちの世界の技術なんかは扱えません、とバッサリ。
シロエ 「下手に弄ると、反物質反応で爆発でしょう?」
Aブルー「その辺は、マニュアルを用意するから…」
シロエ 「ほらね、やっぱり、リスク満載ですよ!」
反物質反応を認めましたし、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「協力するのは、お断りです!」
サム 「だよなあ、普通、逃げるぜ…」
ジョミー「どうせ梅雨なんて、その内に終わるしさ…」
キースが耐えればいいだけだよ、とジョミー君も。
ジョミー「それか、シルバーカーに乗るとか!」
Aブルー「シルバーカー?」
どんなヤツだい、とソルジャーの問い。
Aブルー「ぼくは、初耳なんだけど…」
ブルー 「ご高齢者用だし、いそうな所へ行かないと…」
スウェナ「出会わないわよね、多いの、スーパーかしら?」
サム 「中で乗るな、って書いてあるよな」
走行するのは屋外だけでよ、とサム君、相槌。
サム 「他のお客様には、ご迷惑だしよ…」
ジョミー「でもさ、其処までの道は走れるんだよ?」
確か免許も要らない筈、とジョミー君。
ジョミー「乗り方だって、スクーター風で…」
一同 「「「あー…」」」
言われればそう、と頷く御一同様。
サム 「使えるのかもしれねえな、アレ…」
Aブルー「たまに、お年寄りが乗ってるヤツかな?」
ジョミー「そう、ソレ!」
Aブルー「なるほどね…」
ちょっといいかも、と考え込んでますけど。
シルバーカーですか…?
2025/06/28 (Sat)
☆良さそうなブツ
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の月参りの愚痴に反応で。
Aブルー「えっと、質問なんだけど…」
シロエ 「誰にです?」
Aブルー「誰でもオッケー! シルバーカーの値段は…」
高いのかな、という問い。
サム 「そりゃまあ、エンジン、ついてねえけど…」
ジョミー「それなりの値段、すると思うよ」
シロエ 「んーと…。調べた所、こんな感じで…」
スクーターよりは安いですね、と見せるスマホの画面。
シロエ 「スクーターだと、倍以上します」
Aブルー「うーん…。アドス和尚じゃ、ダメだろうね…」
自転車よりも高いようだし、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「だけど、自前で調達だったら、いけそうかな?」
サム 「そうなんでねえの?」
ジョミー「ご高齢者向けのヤツで、免許も要らないしね…」
スウェナ「金銭面で負担がかからないなら、許しそうだわ」
檀家さんにも受けが良さそう、とスウェナちゃん。
スウェナ「月参りで、話が弾むんじゃないの?」
シロエ 「言えてますよね、乗り物談議で」
サム 「買い替えの時に、オススメのヤツとかでよ…」
最高じゃねえか、とサム君も。
サム 「キース、シルバーカーにしとけよ」
ジョミー「アレなら、雨でも大丈夫だしさ!」
シロエ 「免許不要で、荷物もそこそこ積めますしね」
スウェナ「流れからして、買って貰えそうよ?」
そこの誰かに、とスウェナちゃんの視線が、ソルジャーに。
スウェナ「さっき値段を聞いたからには、その気でしょ?」
Aブルー「ピンポーン!」
日頃お世話になっているしさ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「プレゼントするから、乗ってくれたまえ!」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「それじゃ、早速、みんな揃って…」
シロエ 「シルバーカー選びに、お出掛けですね!」
Aブルー「そう!」
善は急げと言うんだしね、と仕切ってますけど。
買いに行くと…?
2025/06/29 (Sun)
☆アウトだったブツ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君に月参り用の提案でして。
Aブルー「キース、好みは、どんな車種だい?」
キース 「なんで、そうなる!?」
Aブルー「乗る人の好みが大切だしね!」
ぼくの船だと選べないけど、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「船の中だけが世界の全てで、好みなんかは…」
シロエ 「言えませんよね、服も制服でしたっけ…」
Aブルー「だからキースは、選ぶ自由を持ってるんだし…」
値段は無視してくれたまえ、と太っ腹な申し出。
Aブルー「特別仕様にしたって、かまわないしさ!」
サム 「あー、シート、錦を張るとかな!」
ジョミー「お坊さんらしくて、いいと思うよ!」
キース 「馬鹿野郎!」
月参り用のは質素が基本だ、と副住職の怒声。
キース 「車で行くなら軽自動車は、お約束だぞ!」
シロエ 「小回りが利くからじゃないんですか?」
キース 「現場的な意味はソレだが、檀家さんの車より…」
いいので行くのは言語道断、と本職ならではの発言。
キース 「たとえ高級車を持っていたって、月参りには…」
サム 「軽自動車かよ…」
キース 「鉄則だぞ!」
俺の自転車は受けがいいんだ、と苦笑い。
キース 「質素倹約を体現だからな!」
一同 「「「あー…」」」
確かにそうかも、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「シルバーカーだと、どうなるんです?」
キース 「年齢的な面で、アウトだろうな」
一同 「「「は?」」」
キース 「俺が乗ったら、贅沢品だ!」
自転車に乗れる体力があるんだぞ、と言われれば、そう。
スウェナ「ご高齢者向けのヤツだったわね…」
シロエ 「健脚だったら、乗りませんしね…」
Aブルー「せっかく買っても、乗れないって…?」
キース 「そもそも、あんたに借りは作らん!」
Aブルー「あんまりすぎるよ…」
プレゼントしたかった、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2025/06/30 (Mon)
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の風物詩なキース君の愚痴に、ソルジャーが興味。
シロエ 「あのですね…。月参り、理解してますか?」
Aブルー「毎月、御命日に、お坊さんが来るヤツだろう?」
スッポンタケにも欲しいのにさ、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「命日が無いから、出来ないって断られて…」
キース 「当然だろうが、キノコなんだぞ!」
命日も何もあるわけがない、とキース君、ピシャリ。
キース 「出る時期になったら、次から次へと…」
サム 「雨後のタケノコ状態だぜ?」
シロエ 「先に生えた分から、枯れていきますしね…」
毎日が命日な勢いです、とシロエ君も。
シロエ 「コレという日は、決められませんよ」
Aブルー「そうなんだけれど…。仕方ないけど…」
月参りという知識ならあるし、とソルジャー、得意そう。
Aブルー「有難いお経を読んで貰えて、功徳が積めて…」
キース 「正しく理解しているようだな」
シロエ 「どうなんでしょう? なにしろ、さっき…」
リヤカー発言でしたしね、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「本当に理解出来ているなら、言わないでしょう」
ジョミー「だよねえ、荷物は少ないらしいしさ…」
サム 「法衣と数珠だけ、持っていればよ…」
いけるんでねえの、とサム君の視線が、キース君に。
サム 「他にも何かあったっけか?」
キース 「お経本だ!」
必須アイテムを忘れやがって、とキース君、即答。
キース 「坊主は、お経を暗記してはいるが…」
ブルー 「お経というのは、読んでこそでさ…」
法要の時にも持っているよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「お経本を持たずに、月参りなんて…」
キース 「有り得ないんだ、懐に入る程度でもな!」
Aブルー「サイズ、小さいみたいだね?」
キース 「読経する場面に合わせて、使い分けている」
本堂で法要をやる時は大きい、と説明ですけど。
サイズ色々…?
2025/06/16 (Mon)
☆気になるサイズ
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の愚痴の話に興味津々で。
Aブルー「使い分けって…。サイズ違いで、何種類も?」
キース 「最低限でも、月参り用と、本堂用のと…」
檀家さんの家で法要の分は必須だ、と副住職が語るお経本。
キース 「檀家さんの家で使うサイズのは、二つ必要で…」
Aブルー「同じサイズで?」
キース 「ああ。法要と言っても、二種類あるしな」
節目の法要と、待ったなしのでは違う、と副住職。
キース 「お亡くなりの時に読んでいたのを、後々まで…」
サム 「使うわけには、いかねえよなあ…」
ブルー 「教えとしては構わないんだけど、やっぱりね…」
参列なさる方の気持ちが大切で、と銀青様も。
ブルー 「喪服にしたって、年数が経つほど、略せるし…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「うん。特に女性は、フル装備だと…」
ストッキングまで黒になるしね、と説明が。
ブルー 「遠くから来るなら、大変だよ?」
一同 「「「えっと…?」」」
ブルー 「喪服だけの着替えだったら、マシなんだけどさ」
一同 「「「あー…」」」
ストッキングも履き替えなのか、と誰もが見合わせる顔。
スウェナ「服だけ替えても、足が黒いのはダメだわね…」
シロエ 「ストッキング、破れやすいと聞きますしね…」
ブルー 「そういったこともあるから、略せないと…」
困るんだよ、と銀青様の苦笑い。
ブルー 「四十九日を過ぎたら、普通のでいい、と」
Aブルー「なるほどねえ…。お経の本も、別になるんだ?」
ブルー 「表紙の色が、明るめとかね」
違う模様のを持って行くとか、使い分けで、という解説。
Aブルー「それじゃ、キースも、月参り用のと…」
キース 「何種類かは、持っているな」
Aブルー「ビッグサイズだと、どのくらい?」
キース 「このくらいだが?」
本堂用ので、と両手でサイズを示してますけど。
知りたい、と…?
2025/06/17 (Tue)
☆有り得ないサイズ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の愚痴が気になるようで。
Aブルー「うーん…。大きいと言っても、普通だよね」
キース 「はあ?」
Aブルー「持ち運び出来るサイズじゃないか」
それも一人で、とソルジャーが手で作る、お経本の大きさ。
Aブルー「もっと大きくても、いいと思うけど…」
サム 「お経本は、読むのに使うヤツだぜ?」
キース 「持てないようなビッグサイズは、有り得ないぞ」
でないと現場で困るだろうが、とキース君。
キース 「二人がかりでページを繰るとか、無茶だしな」
Aブルー「その程度のサイズじゃ、リヤカーの出番は…」
キース 「無いと思うが?」
あんたの罠に落ちてたまるか、とキース君の冷ややかな瞳。
キース 「リヤカー遍路を、月参りに応用したい、と…」
Aブルー「そうなんだけれど、載せるアイテム…」
無さそうだよね、とソルジャー、残念そう。
Aブルー「リヤカーが要るような、特大のお経本は…」
キース 「存在していない!」
大般若とは違うんだ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「大般若にしても、一つ一つは、普通サイズで…」
Aブルー「えっと…? 大般若って?」
シロエ 「初耳ですけど、何なんです?」
ジョミー「ぼくも初耳、サムは知ってる?」
大般若っていうヤツ、とジョミー君の視線がサム君に。
ジョミー「般若心経とは、違うみたいだけど…」
サム 「俺も詳しくねえけどよ…。聞いた話じゃ…」
般若心経の元じゃなかったっけか、と僧籍な人。
サム 「とんでもねえ長さで、お経本もよ…」
Aブルー「ビッグなのかい?」
重くて、とても持てないとか、とソルジャーの問い。
Aブルー「二人がかりで持ち上げるとかさ…」
サム 「それどころじゃねえよ、数が凄くて…」
Aブルー「数?」
サム 「確か、全部で六百巻だっけか…」
サイズ以前の問題だぜ、と言ってますけど。
六百巻…?
2025/06/18 (Wed)
☆運ぶ前に修行
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の月参りの愚痴の話な今。
Aブルー「六百巻って、そんなに長いお経があるって?」
ブルー 「あるね、サムの知識は間違ってないよ」
大般若経は全部で六百巻、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「リヤカーで運ぶのは、無理じゃないかな」
Aブルー「其処までなのかい?」
ブルー 「少なくとも、一人で運べる重さではないよ」
体積の方も、それなりに、と銀青様の解説が。
ブルー 「幾つにも分けて箱に入れてさ、法要の時は…」
シロエ 「お坊さんが、リレー方式で運ぶんですか?」
ブルー 「そんな失礼な扱いをして、許されるとでも?」
般若心経の元なくらいに、有難いお経本を、と厳しい表情。
ブルー 「運んで行く時に、専用の作法があるんだからさ」
一同 「「「ええっ!?」」」
其処までなのか、と誰もが仰天。
サム 「マジかよ、どんな作法なんだよ?」
ブルー 「幸いなことに、ぼくたちの宗派は、大般若は…」
さほど重視はしていないから、と銀青様の苦笑い。
ブルー 「般若心経を使う程度で、お念仏が大切だしね」
シロエ 「宗派によって違うんですか?」
ブルー 「御本尊様も、それぞれだからさ」
阿弥陀様だったり、お釈迦様だったり、と納得の説明。
ブルー 「大般若を使うお寺もあるけど、作法の規定は…」
サム 「ねえってか?」
ブルー 「失礼のないよう扱うこと、と基本だけだよ」
特に厳しいのは座禅のトコかな、と銀青様が顎に当てる手。
ブルー 「下っ端のお坊さんだと、運ぶどころか…」
サム 「触れねえとか?」
まさか、とサム君が確認を。
サム 「まずは修行を積んでから、とかよ…」
ブルー 「修行の一つに、運ぶ作法が入るってね!」
Aブルー「覚えてからしか、触れないって?」
ブルー 「姿勢とかにも、厳しくってさ…」
指の先まで揃えろとか、と言ってますけど。
運ぶのに修行…。
2025/06/19 (Thu)
☆長すぎる大般若
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の月参りの愚痴に興味で。
Aブルー「うーん…。お経本というのは、凄いんだねえ…」
ブルー 「大般若経は、特別なんだよ」
通しで読むのも一苦労で、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「六百巻なんて、読むのにかかる時間がさ…」
Aブルー「一日じゃ、とても済まないとか?」
ブルー 「一人で読んだら、何日かかるか…」
それを一日で済ませないとね、と妙な台詞が。
ブルー 「この日には皆で読みますから、という法要が…」
シロエ 「もしかしなくても、あるんですね?」
サム 「らしいぜ、俺たちの宗派には、ねえけどよ…」
ブルー 「座禅の宗派とか、ソレイド八十八カ所の…」
トコの宗派だと、年に何回か、と銀青様の説明。
ブルー 「その日は、選ばれたお坊さんがさ…」
シロエ 「早口言葉で読むんですか?」
スウェナ「そのための修行も、あるわけかしら?」
早口で読んでも噛まないように、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「運ぶための作法と同じで、叩き込まれるとか?」
ブルー 「ちょっと違うね、読むための作法なんだけど…」
口と腕との両方かな、と謎な発言。
ブルー 「なにしろ、動作が肝心だから…」
一同 「「「動作?」」」
ブルー 「とんでもなく長いお経なんだよ、分担しても…」
一人に何巻も振り分けだしさ、というのが大般若経。
ブルー 「早口で読んでも、時間内には出来ないし…」
シロエ 「動作というのが、肝でしょうか?」
ブルー 「ピンポーン!」
流れるように読む仕組みだね、と生徒会長ならぬ銀青様。
ブルー 「お経本を開いて、サーッと流して…」
一同 「「「流す?」」」
ブルー 「読んでいます、と綺麗な動作で端から端まで…」
Aブルー「どうするんだい?」
ブルー 「繰るように捌いて、それを何回かね…」
そうすれば読んだことになるから、と解説ですけど。
手抜き読経…?
2025/06/20 (Fri)
☆リヤカーは不向き
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の愚痴に興味津々でして。
シロエ 「それは手抜きと言いませんか?」
ブルー 「そうなんだろうけど、仕方ないからね」
読まずに放置するよりはマシ、と生徒会長の苦笑い。
ブルー 「作法通りにやった場合は、正式と認定だよ」
サム 「その作法ってえの、指の先まで揃えろってか?」
ブルー 「当然だね。ついでに、大勢のお坊さんがさ…」
集まってやるというのが大切、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「息が揃っていないと駄目で、駆け出しには…」
シロエ 「出来ないというわけですね?」
ブルー 「だから最初は、運ぶだけの係で…」
恭しく捧げ持って、所定の場所に置くお役目、という説明。
ブルー 「運ぶ係も、任せられるまでには、長い修行が…」
サム 「年単位かよ?」
ブルー 「宗派によるけど、厳しいトコだと、三年は…」
運ぶことさえ許されないね、と真剣な表情。
ブルー 「リヤカーに載せて運ぶなんかは、論外だよ!」
Aブルー「うーん…。月参り用には、使えないって?」
ブルー 「そもそも、使う宗派じゃないしさ」
リヤカーに載せて運んで行っても無意味、とバッサリ。
ブルー 「第一、雨が降ったら、どうするんだい?」
一同 「「「あー…」」」
有難いお経本だっけ、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「濡らすわけにはいきませんしね…」
ジョミー「ブルーシートも、ダメっぽいしさ…」
サム 「工事現場じゃねえんだしよ…」
被せるんなら錦の布とかでねえの、と僧籍な人。
サム 「やっぱ、リヤカー、向いてねえよなあ…」
Aブルー「車なのにさ…」
しかも免許も要らないのに、とソルジャーの溜息。
Aブルー「他に車って、思い付かないし…」
シロエ 「スーツケースくらいですよね…」
一同 「「「スーツケース?」」」
なんだソレは、と視線が集中ですけど。
スーツケースって…?
2025/06/21 (Sat)
☆お経とスーツケース
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の雨の月参りに口出し中。
Aブルー「えっと…? スーツケースって?」
ジョミー「旅行鞄のことじゃないかな、多分…」
サム 「だよなあ、アレって車だっけか?」
スウェナ「違うでしょ、キャスター付きのはあるけど…」
基本、引っ張っていくものだわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そういう意味では、リヤカー的なアイテムかも」
Aブルー「確かに、車輪はついているよね…」
ジョミー「リヤカーよりかは、かなり小さいけどさ…」
似てると言えば似てるかもね、とジョミー君も。
ジョミー「まあ、車には違いないかな…」
Aブルー「リヤカーと違って、濡れる心配は無さそうだよ」
お経本を入れていたって、とソルジャー、うんうん、と。
Aブルー「だけど、さっき言ってたお経は無理だね」
サム 「スーツケース、幾つ要るんだよ…」
ジョミー「お坊さんの団体様が、ガラガラと引いて…」
海外出張するヤツかな、とジョミー君の苦笑。
ジョミー「外国で法要をするとなったら、例のお経も…」
サム 「持って行くしかねえってことだし…」
スウェナ「作法以前に、まずは飛行機の問題だわね…」
機内持ち込みは出来ないんじゃあ、と首を傾げる人。
スウェナ「それとも有難いお経なんだし、機内持ち込み?」
サム 「手荷物でかよ…」
ジョミー「丁重に扱うことは出来そうだけど…」
なんたって量が半端ないしさ、とジョミー君も悩む扱い。
ジョミー「飛行機には向いてなさそうだよ」
シロエ 「大般若経の話は、してませんけど?」
Aブルー「あー、車! スーツケースで合ってるのかい?」
シロエ 「そう言ってますよ」
最初っから、とシロエ君。
シロエ 「走れるヤツがあるんですよね」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「スーツケースのことですってば!」
道交法だとヤバいですけど、と言われましても。
走れるって…?
2025/06/22 (Sun)
☆謎すぎる道交法
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の月参りの件で興味津々。
サム 「道交法だと、やべえってか?」
ジョミー「なんで、スーツケースに道交法?」
道路なんかで見ないんだけど、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キックボードだったら、分かるけどさ…」
サム 「あー…。アレは、うるせえらしいよな」
Aブルー「キックボードって、たまに見かけるヤツかな?」
歩道とかで、とソルジャーも。
Aブルー「危ないらしいね、歩行者に、ぶつかるとかで」
サム 「歩道、禁止になった筈だぜ?」
ジョミー「そうだっけ?」
スウェナ「キックボードの種類によるでしょ?」
歩道アウトは、電動式じゃなかったかしら、という声が。
スウェナ「道路を走れ、と改正された筈で…」
サム 「モノによっては、免許とナンバープレートが…」
必須になったと聞いているぜ、とサム君、うんうん、と。
サム 「けどよ、あくまでキックボードでよ…」
ジョミー「スーツケースとは違いすぎだよ」
スウェナ「そんなの、走ってないと思うわ」
歩道でもね、とスウェナちゃんの視線が、シロエ君に。
スウェナ「道交法、何処から出て来るのよ?」
ジョミー「音がうるさい、っていうの、道交法かなあ?」
サム 「確かに、ガラガラ、うるせえよな」
Aブルー「分かるよ、グループで引いて来た時とかは…」
うるさすぎだね、とソルジャーも認めるスーツケース。
Aブルー「でもさ、シロエが言うのは、走る件でさ…」
サム 「走れるヤツがある、って言われてもよ…」
そもそも見掛けたことがねえヤツ、とループする話。
サム 「走ってねえのに、道交法とか無関係だぜ?」
シロエ 「禁止ってことになってますしね」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「走行自体が、禁止なんです」
Aブルー「いったい、どんなスーツケースさ?」
心当たりが無いんだけど、と質問ですけど。
どんなの…?
2025/06/23 (Mon)
☆道交法だと禁止
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の月参りの愚痴に興味で。
Aブルー「走れるスーツケースが、何処にあるって?」
シロエ 「販売は禁止してませんから、店にあるかと」
一同 「「「は?」」」
何の店だ、と顔を見合わせる御一同様。
ジョミー「店っていうのは、旅行用品?」
シロエ 「ええ。電動式のスーツケースで…」
重い荷物も楽に運べるんです、とシロエ君の説明。
シロエ 「重量物に強く出来ているのが、問題ですね」
一同 「「「えっと…?」」」
シロエ 「人間が上に座っていても、動けるわけです」
一同 「「「あー…」」」
そういう意味で走れるのか、と誰もが納得。
サム 「それって、つまり、スーツケースに座ってよ…」
ジョミー「移動出来るよね…」
シロエ 「今の説明で、お分かりでしょうか?」
道交法に引っ掛かる件、とシロエ君、指を一本立てまして。
シロエ 「確か、捕まった人がいた筈ですよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
シロエ 「外国人の女性でしたか、乗って走って…」
捕まってました、とシロエ君の苦笑い。
シロエ 「空港だったか、一般道かは忘れましたが…」
サム 「うーん…。空港でも、建物の外に出ればよ…」
スウェナ「普通に、公道ってことになるわね…」
ジョミー「路線バスも来るし、タクシーとかもさ…」
建物を出たトコに止まるんだしね、とジョミー君も。
ジョミー「其処を走っていたら、アウトだろうし…」
シロエ 「仕方ないです、決まりですから」
Aブルー「便利そうだと思うけどねえ…」
禁止だったら使えないかな、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「キースにだって、乗れそうなのにさ…」
ジョミー「免許、もちろん要らないしね…」
サム 「スクーター代わりに、いけそうなのによ…」
キース 「全面的に、ズレた案だと思うんだが!」
そもそも雨よけになっていない、と唸ってますけど。
確かに…。
2025/06/24 (Tue)
☆車が欲しい理由
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の月参りの愚痴に妙な案。
キース 「いいか、俺の希望は車なんだぞ!?」
Aブルー「車の話なら、ずっとしてるよ!」
リヤカーで始まって、今はスーツケース、と反論が。
Aブルー「問題があるのは、車の種類で…」
キース 「その点からして、既にズレまくりだ!」
車を希望なポイントは何だと思っている、と副住職の渋面。
キース 「車さえあれば、屋根がついて来るわけで…」
Aブルー「そうだろうねえ、オープンカーは別だけれどさ」
キース 「屋根が欲しいと思う理由も、分かってるのか?」
Aブルー「えっと…?」
何なんだろう、と考え込んでいる人。
Aブルー「途中から来たし、全部は聞いてないしね…」
キース 「普通に考えた場合、雨だろうが!」
梅雨時の愚痴の話なんだしな、とキース君、グッと拳を。
キース 「同期のヤツらは、乗っているのに…」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「卒業してから、かなり経つしな…」
軽自動車のヤツも多いわけだ、とブツブツブツ。
キース 「そうでなければ、スクーターがあるし…」
Aブルー「スクーター?」
キース 「ああ。坊主の足の定番なのに…」
俺は未だに自転車だぞ、と始まった愚痴。
キース 「スクーターでいいから、欲しいんだが…」
Aブルー「でもさ…。スクーターには、屋根が無いしさ…」
条件は大して違わないんじゃあ、とソルジャーの疑問。
Aブルー「メリット、あまり無さそうだけど?」
シロエ 「言われてみれば、そうですよね…」
サム 「梅雨に見るのは、雨合羽だよな…」
スクーターで走っている坊主はよ、とサム君も。
サム 「自転車と、何処か違うのかよ?」
キース 「ペダル不要で、自走式だ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「漕がずに済むから、席に座っているだけで…」
足は濡れずに雨合羽の下、と言われれば、そう。
大違いかも…。
2025/06/25 (Wed)
☆車と呼ばれるブツ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、梅雨の月参りに首を突っ込み中で。
サム 「もしかして、キース、雨でも自転車かよ?」
スウェナ「法衣、ずぶ濡れになりそうよね…」
裾の方が特に、とスウェナちゃん。
スウェナ「檀家さんの家に着く度、着替えが要りそう…」
ジョミー「撥水加工か、スプレーじゃないかな」
サム 「そうか、着いたら、タオルで拭けばいいヤツ…」
タオル、何回絞るんだよ、とサム君も。
サム 「大雨の時とか、大変だぜ?」
キース 「交通手段は、天気次第で使い分けだ!」
酷い雨だと路線バスで…、とキース君の嘆き節。
キース 「大雨なだけに、バスも遅れがちだし…」
一同 「「「あー…」」」
どう転んでも雨は厄介、と誰もが納得。
シロエ 「車が欲しくなるわけですよね…」
サム 「何か作ってやれねえのかよ?」
シロエ 「は?」
何をですか、とシロエ君の目が真ん丸に。
シロエ 「いったい、ぼくに何を作れと?」
サム 「機械弄りが得意なんだろ、キース用によ…」
ジョミー「梅雨対策のアイテムとかを?」
Aブルー「いいねえ、ぼくも協力させて貰うよ!」
いつもお世話になっているから、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「法要が出来るの、キースだけだし…」
キース 「要らん、気持ちだけ貰っておく!」
Aブルー「そう言わないでさ…。シロエ、質問だけど…」
聞いていいかな、とソルジャーの視線がシロエ君に。
Aブルー「道交法に引っ掛かるのは、車輪なのかい?」
シロエ 「えっと…? 質問の意図がイマイチ…」
不明で分からないんですけど、とシロエ君からも質問が。
シロエ 「車輪で引っ掛かるというのは、何なんです?」
Aブルー「そのままだってば、車の定義は車輪かな?」
シロエ 「車輪つきだと車なのか、という意味ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
こっちの世界は分からなくてね、と言ってますけど。
車輪…?
2025/06/26 (Thu)
☆網をくぐれるブツ
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、梅雨の月参りに興味津々ですけど。
シロエ 「どうでしょう…。車輪なんでしょうか?」
ジョミー「リヤカーが車だったら、そうなんだけどね…」
サム 「一輪車も車で、お子様用の三輪車もよ…」
名前に車と入ってるよな、とサム君が顎に当てる手。
サム 「フォークリフトは、どうだっけか?」
シロエ 「扱いとしては、車両ですね。免許が要ります」
スウェナ「工事用の重機とかでも、車の内よね…」
車輪じゃないけど、とスウェナちゃんが挙げる重機類。
スウェナ「クレーンとかでも、クレーン車だわよ」
Aブルー「うーん…。そうなると、車輪じゃないのかな?」
シロエ 「接地面の問題でもないでしょうね」
リニアが車両に入る以上は、とシロエ君、腕組み。
シロエ 「恐らく、宙に浮いていたって、走る以上は…」
Aブルー「車に分類されちゃうのかい?」
シロエ 「あくまで広い意味で、ということですが…」
リニアの場合は、道交法ではありませんし、という説明。
シロエ 「将来的には、道交法の時代も来るかもです」
Aブルー「えっと…?」
シロエ 「リニアと同じ仕組みで、車が作れれば…」
ジョミー「当然、道交法だよね…」
まだまだ出来そうにないけどさ、とジョミー君も。
ジョミー「車の定義は、時代で変わるものじゃないかな…」
サム 「人力車にしたって、車だしよ…」
Aブルー「そうなると、網をくぐるの、難しそうだね…」
一同 「「「は?」」」
いったい何が難しいんだ、と誰もがキョトン。
シロエ 「網をくぐるって、何が言いたいんです?」
Aブルー「そのままだってば、道交法の対象外でさ…」
サム 「月参りに使えるような車を、作れってか?」
Aブルー「ピンポーン! キース専用車をね!」
シロエ 「そんなの、ぼくには無理ゲーですから!」
普通車だって作れませんよ、と悲鳴ですけど。
そうでしょうねえ…。
2025/06/27 (Fri)
☆免許が要らないブツ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、梅雨の月参り用に車なアイデアで。
Aブルー「うーん…。シロエだったら、作れそうなのに…」
シロエ 「仕組みとしては分かりますけど、あんなヤツ…」
家で組み立てられませんよ、と納得な理由。
シロエ 「ぼく専用の作業部屋だと、よくてバイクで…」
Aブルー「スペース不足が問題なわけ?」
シロエ 「場所を用意する、というのは無しです!」
そっちの世界の技術なんかは扱えません、とバッサリ。
シロエ 「下手に弄ると、反物質反応で爆発でしょう?」
Aブルー「その辺は、マニュアルを用意するから…」
シロエ 「ほらね、やっぱり、リスク満載ですよ!」
反物質反応を認めましたし、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「協力するのは、お断りです!」
サム 「だよなあ、普通、逃げるぜ…」
ジョミー「どうせ梅雨なんて、その内に終わるしさ…」
キースが耐えればいいだけだよ、とジョミー君も。
ジョミー「それか、シルバーカーに乗るとか!」
Aブルー「シルバーカー?」
どんなヤツだい、とソルジャーの問い。
Aブルー「ぼくは、初耳なんだけど…」
ブルー 「ご高齢者用だし、いそうな所へ行かないと…」
スウェナ「出会わないわよね、多いの、スーパーかしら?」
サム 「中で乗るな、って書いてあるよな」
走行するのは屋外だけでよ、とサム君、相槌。
サム 「他のお客様には、ご迷惑だしよ…」
ジョミー「でもさ、其処までの道は走れるんだよ?」
確か免許も要らない筈、とジョミー君。
ジョミー「乗り方だって、スクーター風で…」
一同 「「「あー…」」」
言われればそう、と頷く御一同様。
サム 「使えるのかもしれねえな、アレ…」
Aブルー「たまに、お年寄りが乗ってるヤツかな?」
ジョミー「そう、ソレ!」
Aブルー「なるほどね…」
ちょっといいかも、と考え込んでますけど。
シルバーカーですか…?
2025/06/28 (Sat)
☆良さそうなブツ
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の月参りの愚痴に反応で。
Aブルー「えっと、質問なんだけど…」
シロエ 「誰にです?」
Aブルー「誰でもオッケー! シルバーカーの値段は…」
高いのかな、という問い。
サム 「そりゃまあ、エンジン、ついてねえけど…」
ジョミー「それなりの値段、すると思うよ」
シロエ 「んーと…。調べた所、こんな感じで…」
スクーターよりは安いですね、と見せるスマホの画面。
シロエ 「スクーターだと、倍以上します」
Aブルー「うーん…。アドス和尚じゃ、ダメだろうね…」
自転車よりも高いようだし、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「だけど、自前で調達だったら、いけそうかな?」
サム 「そうなんでねえの?」
ジョミー「ご高齢者向けのヤツで、免許も要らないしね…」
スウェナ「金銭面で負担がかからないなら、許しそうだわ」
檀家さんにも受けが良さそう、とスウェナちゃん。
スウェナ「月参りで、話が弾むんじゃないの?」
シロエ 「言えてますよね、乗り物談議で」
サム 「買い替えの時に、オススメのヤツとかでよ…」
最高じゃねえか、とサム君も。
サム 「キース、シルバーカーにしとけよ」
ジョミー「アレなら、雨でも大丈夫だしさ!」
シロエ 「免許不要で、荷物もそこそこ積めますしね」
スウェナ「流れからして、買って貰えそうよ?」
そこの誰かに、とスウェナちゃんの視線が、ソルジャーに。
スウェナ「さっき値段を聞いたからには、その気でしょ?」
Aブルー「ピンポーン!」
日頃お世話になっているしさ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「プレゼントするから、乗ってくれたまえ!」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「それじゃ、早速、みんな揃って…」
シロエ 「シルバーカー選びに、お出掛けですね!」
Aブルー「そう!」
善は急げと言うんだしね、と仕切ってますけど。
買いに行くと…?
2025/06/29 (Sun)
☆アウトだったブツ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君に月参り用の提案でして。
Aブルー「キース、好みは、どんな車種だい?」
キース 「なんで、そうなる!?」
Aブルー「乗る人の好みが大切だしね!」
ぼくの船だと選べないけど、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「船の中だけが世界の全てで、好みなんかは…」
シロエ 「言えませんよね、服も制服でしたっけ…」
Aブルー「だからキースは、選ぶ自由を持ってるんだし…」
値段は無視してくれたまえ、と太っ腹な申し出。
Aブルー「特別仕様にしたって、かまわないしさ!」
サム 「あー、シート、錦を張るとかな!」
ジョミー「お坊さんらしくて、いいと思うよ!」
キース 「馬鹿野郎!」
月参り用のは質素が基本だ、と副住職の怒声。
キース 「車で行くなら軽自動車は、お約束だぞ!」
シロエ 「小回りが利くからじゃないんですか?」
キース 「現場的な意味はソレだが、檀家さんの車より…」
いいので行くのは言語道断、と本職ならではの発言。
キース 「たとえ高級車を持っていたって、月参りには…」
サム 「軽自動車かよ…」
キース 「鉄則だぞ!」
俺の自転車は受けがいいんだ、と苦笑い。
キース 「質素倹約を体現だからな!」
一同 「「「あー…」」」
確かにそうかも、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「シルバーカーだと、どうなるんです?」
キース 「年齢的な面で、アウトだろうな」
一同 「「「は?」」」
キース 「俺が乗ったら、贅沢品だ!」
自転車に乗れる体力があるんだぞ、と言われれば、そう。
スウェナ「ご高齢者向けのヤツだったわね…」
シロエ 「健脚だったら、乗りませんしね…」
Aブルー「せっかく買っても、乗れないって…?」
キース 「そもそも、あんたに借りは作らん!」
Aブルー「あんまりすぎるよ…」
プレゼントしたかった、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2025/06/30 (Mon)
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☆六月のお約束
さて、6月。最初の土曜は7日でして、生徒会長宅な面々。
梅雨の季節で雨が降りがち、憂鬱になるシーズンですけど。
ジョミー「もう、一週間になるんだけどさ…」
シロエ 「何がです?」
ジョミー「今月だってば、梅雨の季節だよね」
順調に梅雨入りしてるんだけど、とジョミー君が眺める外。
ジョミー「今週だけで、雨は何回、降ったんだっけ?」
サム 「どうだっけなあ…。半分以上は雨でねえの?」
シロエ 「その筈です。特に記録はしてませんけど…」
機械に水気はいけませんしね、とシロエ君ならではの発言。
シロエ 「防水仕様になっていたって、気を使いますよ」
サム 「あー…。持ち歩くことが多いってか?」
シロエ 「どうしても、多めになりますってば」
空き時間に何かやりたいとか、と趣味が機械弄りな人。
シロエ 「今日は気を付けないと、と思った日が多くて…」
ジョミー「ほらね、シロエでも、こうなのにさ…」
サム 「気になることでもあるのかよ?」
ジョミー「うん。まだ一回も聞いてないのが…」
不思議なんだよ、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「今の季節の、お約束なのに…」
一同 「「「お約束?」」」
なんだソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「お約束って、ありましたっけ?」
サム 「さあ…? 俺は覚えがねえんだけど…」
スウェナ「私もだわね、キースはどう?」
キース 「いや、俺も全く心当たりが…」
無いわけだが、とキース君も怪訝そうな顔。
キース 「お約束だと言うからには、何かあるんだろう」
シロエ 「何なんでしょう?」
サム 「サッパリだぜ…」
ジョミーの思い違いでねえの、とサム君の見解。
サム 「他の面子に、分からねえんだしよ…」
ジョミー「違うよ、お約束な人まで、忘れてるし…」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「この季節には、聞かされるヤツで…」
シロエ 「えっと…?」
話が全く見えないんですが、と聞いてますけど。
お約束って…?
2025/06/01 (Sun)
☆該当者は一人だけ
梅雨の季節は雨になりがち、週末は生徒会長宅な御一同様。
外は雨模様で、ジョミー君が持ち出した今の季節のお約束。
ジョミー「うーん…。みんなも忘れてしまってるかな…」
サム 「そう言われてもよ…」
もしかしねえでも俺なのかよ、とサム君が指差す自分の顔。
サム 「お約束な人まで、忘れてるって話だしよ…」
シロエ 「サム先輩には、無いと思いますけど…」
スウェナ「分からないわよ、シロエの可能性もあるわね」
自分の癖とか、気付きにくいんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「私は違うと思うけれども、私なのかも…」
ジョミー「ううん、今の面子には入ってない人」
掠ってさえもいないんだし、とジョミー君が見回す顔ぶれ。
ジョミー「この言い方だと、誰のことかは分かるよね?」
シロエ 「ぼくは除外になるんですか?」
サム 「俺も除外で、スウェナもってえと…」
マツカかキースって勘定だよな、とサム君の視線が両名に。
サム 「マツカに限って、お約束はねえだろうし…」
スウェナ「そうかしら? お出掛けとかだとセットものよ」
シロエ 「梅雨にお出掛け、定番イベではないですよ」
雨が大敵ですからね、とシロエ君の分析。
シロエ 「消去法でいったら、キース先輩になりますが…」
サム 「お約束とか、お盆と、お彼岸でよ…」
スウェナ「卒塔婆書きにも、早すぎだわね…」
アレに追われるのも、お約束、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「他には思い付かないわねえ…」
サム 「俺もだぜ」
シロエ 「ぼくにも全く謎なんですけど…」
キース先輩しか該当者が、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「梅雨の季節に、お寺系のイベ、ありましたっけ」
サム 「お大師様の宗派くらいしか、ねえんでねえの?」
スウェナ「梅雨なのに、イベントやってるの?」
シロエ 「濡れそうですけど…」
サム 「お大師様のお誕生日でよ…」
外せねえよな、と軽く両手を広げてますけど。
確かに…。
2025/06/02 (Mon)
☆お坊さんと雨の日
梅雨の季節は雨がシトシト、雨の週末は生徒会長宅な面々。
そこで出て来た「お約束」の話、今の季節の定番だそうで。
シロエ 「宗祖様のお誕生日じゃ、仕方ないですね…」
サム 「土砂降りだろうが、やるしかねえってな…」
宗派が違って良かったぜ、とサム君が竦める肩。
サム 「法衣で雨の中ってえのは、キツそうだしよ…」
シロエ 「クリーニング代も、高そうですし…」
ぶるぅ 「そだね、お袈裟はクリーニングに出さないと」
濡れた所がシミになるよ、と家事万能なお子様。
ぶるぅ 「クリーニング代は高くつくけど、元の値段が…」
シロエ 「比較にならないわけですよね?」
ぶるぅ 「車が買えちゃうくらいだしね」
買い直すよりは、クリーニング代の方がお得、と説明が。
ぶるぅ 「お坊さんには、雨は困るんだけど…」
ブルー 「雨が降らないと、大変なことになるからねえ…」
雨乞いするのも、坊主の役目、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「昔だったら、国を挙げての祈祷とかもさ…」
シロエ 「やっていたとは聞いてます」
サム 「お大師様とか、ソレで有名でよ…」
お誕生日が雨でも仕方ねえかも、とサム君の言。
サム 「雨が降っても、誰も文句は言えねえぜ?」
シロエ 「雨と御縁が深いんですしね…」
スウェナ「だけど、キースは違うわよ?」
宗派は別だし、誕生日も、とスウェナちゃん。
スウェナ「お約束とか、何があるわけ?」
ジョミー「今の流れで思い出せない?」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「雨になったら困る、ってトコで…」
毎年、愚痴を聞かされてるよ、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「キース、車に乗れないしね…」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たった御一同様。
シロエ 「月参りの愚痴というヤツですね?」
サム 「そういや聞くよな、風物詩でよ…」
ジョミー「そうなんだけどさ…」
まだ一回も聞いてないよ、と言ってますけど。
本当ですか?
2025/06/03 (Tue)
☆愚痴を言わない人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、雨の週末は生徒会長宅で。
ジョミー君が持ち出した話が、今の季節のお約束ですけど。
シロエ 「言われてみれば、聞きませんねえ…」
サム 「一度も愚痴ってねえと思うぜ」
スウェナ「私も聞いた覚えが無いわね」
心を入れ替えたのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「愚痴を言うのは、お坊さん的にアウトでしょ?」
ブルー 「そうなるね。とはいえ、難しいからさ…」
愚痴った時には、ごめんなさいのお祈りで、と生徒会長。
ブルー 「お念仏とか、真言だとか、色々と…」
サム 「お詫びに唱える仕組みらしいぜ」
シロエ 「キース先輩も、そうだったんでしょうか?」
ブルー 「キースの場合は、アレじゃないかな」
左手首に嵌めているヤツ、と生徒会長が指す数珠レット。
ブルー 「アレを繰ったら、お念仏をさ…」
サム 「唱えてるのと同じらしいよな?」
ブルー 「声に出しては唱えられない、って時とかに…」
黙って繰るのもアリだからね、と解説が。
ブルー 「ついつい愚痴を言ってしまったら、繰って…」
シロエ 「お詫びなんですね、でも…」
その愚痴を全く聞いていません、とシロエ君も不思議そう。
シロエ 「修行を積んだら、そうなるでしょうけど…」
サム 「そんな話も聞いてねえしよ…」
スウェナ「第一、修行に行っていたなら、いないでしょ?」
学校にしても、此処にしても、とスウェナちゃんの分析。
スウェナ「いなかった日とかは、無いと思うわ」
シロエ 「ですね、遅刻はありがちですけど」
サム 「月参りの日は、仕方ねえって」
檀家さんの御都合が最優先だぜ、と僧籍な人。
サム 「この時間しか家にいられねえ、とか色々とよ…」
シロエ 「あるでしょうから、合わせるでしょうし…」
スウェナ「キースは暇な高校生なのよ、修行も行き放題」
ジョミー「だけど、修行の話なんかは…」
聞いてないのに、やったのかな、という指摘。
正論…。
2025/06/04 (Wed)
☆愚痴らない理由
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
出て来た話題がキース君の愚痴、今の季節の定番ですけど。
シロエ 「どうなんでしょう、行っていた気はしませんが」
サム 「俺もしねえな、璃母恩院系になるんだしよ…」
修行道場は、そうそうねえぜ、と僧籍な人。
サム 「坊主に必須のヤツを除けば、自主的によ…」
ブルー 「参加なわけだし、人数の方も少なめだね」
回数も、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「行ってたようには思えないけど…」
サム 「やっぱ、ブルーもそうなのかよ?」
ブルー 「修行明けだと、顔立ちからして違って来るしね」
短期間の道場でも、と生徒会長の視線が、キース君に。
ブルー 「行って来たな、という顔を見た覚えがゼロで…」
シロエ 「プロが言うなら、そうなんでしょうね」
ジョミー「修行を積んだわけでもないのに、愚痴を封印?」
何のためにさ、とジョミー君の怪訝そうな顔。
ジョミー「それともアレかな、愚痴らないのが…」
サム 「あー、個人的に修行をしているヤツな!」
縛りを作るの、あるらしいしよ、とサム君、手をポンと。
サム 「愚痴は言わねえ、って誓いを立ててるってか?」
シロエ 「そうかもです。願掛けの線もありますよ」
一同 「「「あー…」」」
それもアリか、と納得な願掛け。
ジョミー「願い事をするのに、縛りを作るの、あったよね」
ブルー 「あるね、無言でお参りしに通うとか」
一同 「「「無言?」」」
ブルー 「うん。道中、誰に会っても、会話は無し」
挨拶するには会釈くらい、という願掛けの作法。
ブルー 「愚痴を言わない程度だったら、もっと楽だよ」
サム 「なるほどなあ…。でもよ、ソレだと、真相は…」
ブルー 「キースに聞いても、無駄だろうねえ…」
シロエ 「どうしてです?」
ブルー 「願掛け中なら、やっているのを言えないってね」
願は黙って掛けるものだし、と解説ですけど。
謎のままだと…?
2025/06/05 (Thu)
☆喋ったらアウト
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の定番なのが、キース君の愚痴で、聞かない今年。
シロエ 「やっているのを言ったら、ダメなんですか?」
ブルー 「縛りを作った意味が無いしね…」
縛りの中身にもよるけれど、と生徒会長が願掛けの作法を。
ブルー 「願を掛けたの、喋るとパアになっちゃうんだよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、誰かに喋ると、おしまいで…」
満願までに、残り1日になっていたってアウト、という話。
ブルー 「百日分の願を掛けてて、最終日でもさ」
一同 「「「うわー…」」」
それはキツイ、と誰もが仰天。
シロエ 「つまり、其処までの努力が飛ぶわけですね?」
ブルー 「そうなるね。縛りによっては、ある程度…」
喋れる部分もあるんだけど、と生徒会長。
ブルー 「大好物を食べないとかで、縛ってるとさ…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
ブルー 「もしも誰かが、御馳走してくれたら…」
どうするんだい、と質問が。
ブルー 「ウナギを食べない、と誓ってる時にさ…」
ジョミー「鰻丼とかだと、ピンチだよね…」
シロエ 「立場までヤバくなりませんか?」
上司が奢ってくれたとか…、とシロエ君も。
シロエ 「食べないと失礼に当たりますし…」
サム 「食ったら、願掛け、終わりなんだけどよ…」
ブルー 「だから、そういう時には、言えるってね」
実は願掛けしてまして、と食べない理由を、と例外ケース。
ブルー 「もっとも、なんで願掛けしてるのかはさ…」
サム 「言っちゃならねえ仕組みなのな?」
ブルー 「そうなってるから、聞かされた方も…」
尋ねないのが礼儀だよね、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「キースが願を掛けているなら、どうしようも…」
一同 「「「うーん…」」」
ブルー 「気になっていても、聞いちゃダメでさ…」
諦めるしかないわけで、と言われましても。
知りたい気が…。
2025/06/06 (Fri)
☆株を買ったかも
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
雨だと愚痴るキース君ですけど、愚痴らないのが謎でして。
シロエ 「願掛けですか、と聞くのもアウトでしょうか?」
ブルー 「アウトじゃないけど、普通、あんまり…」
聞くものじゃないよ、と生徒会長の視線がキース君に。
ブルー 「どういう事情か謎なわけだし、好ましくないね」
一同 「「「うーん…」」」
知りたいのに、と誰もが深い溜息。
ジョミー「どうして愚痴を封印なのかな、好物とかでさ…」
サム 「縛ってくれてりゃ、願掛け中ってくらいはよ…」
シロエ 「分かるんですけど、愚痴じゃどうにも…」
なりませんよね、とシロエ君も残念そう。
シロエ 「どういう願を掛けているのか、知りたいですよ」
スウェナ「気になっちゃうわね、何なのかしら?」
ジョミー「出世とかではないだろうしね…」
サム 「金儲けかもしれねえぜ?」
なんせ万年金欠だしよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「有り金はたいて買った株がよ…」
シロエ 「上がるように、と願掛けですか…」
ジョミー「ありそうだよ、ソレ!」
コツコツ貯めた資金で、株を買って、とジョミー君。
ジョミー「ベンチャー企業に投資したとかさ…」
シロエ 「なるほど、一理ありますね」
サム 「ベンチャーだったら、株も安いらしいしよ…」
でもって当たると、デカいヤツな、とサム君も。
サム 「とんでもない額に上がりまくるって聞くぜ」
マツカ 「確かに、当たると大きいですよ」
外れるリスクも高いですけど、と御曹司。
マツカ 「倒産されたら、紙屑ですしね…」
サム 「願掛けもしたくなるってな!」
上がりますように、と愚痴は封印、とサム君の読み。
サム 「何の企業か、分からねえけど…」
ジョミー「上がってくれたら、大金だしね…」
シロエ 「奢ってくれるかもですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
儲けた分で奢って欲しい、と騒いでますけど。
株に投資…?
2025/06/07 (Sat)
☆上がったら奢り
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨の定番のキース君の愚痴、今年は聞かないのが謎な今。
シロエ 「奢って貰うなら、何がいいでしょう?」
サム 「株が上がった時期によるよな、旬のヤツをよ…」
食ってこそだぜ、とサム君の意見。
サム 「美味くなるのは確実なんだし、値段もよ…」
ジョミー「下がっちゃうから、財布に優しいって?」
シロエ 「それじゃダメです、毟らないと!」
どうせだったら高い方が、とシロエ君は逆の見解。
シロエ 「季節外れの野菜とかだと、高いですから…」
スウェナ「野菜はともかく、高い方がお得だわね」
せっかく奢りなんだもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それとも、サムはキースに味方したいわけ?」
シロエ 「お坊さん仲間になってますしね…」
サム 「違うって! 旬でも、色々あるってな!」
初ガツオの季節のカツオ、安いのかよ、とサム君の問い。
サム 「丑の日の頃のウナギとかもだし、松茸もよ…」
シロエ 「言われてみれば、高い気がします」
スウェナ「高いままでも、売れるものねえ…」
サム 「そうだろ、だから、そっち系で行きてえよな!」
ウナギでもいいし、松茸でも、とサム君が見るキース君。
サム 「上がった時には、期待してるぜ!」
シロエ 「ぼくもです!」
ジョミー「キースの奢りで、マツカ並みとか、楽しみだよ」
高い料理は、いつもマツカなんだし、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「五つ星のお店で、景気よく、パアーッと!」
一同 「「「イイネ!」」」
楽しみすぎる、と盛り上がっている株が上がった時の話。
シロエ 「食事だけじゃなくて、旅行も行けるかもですよ」
スウェナ「いいわね、五つ星ホテルとか、豪華客船とか…」
ジョミー「マツカに負けない、太っ腹でさ…」
サム 「ドンと奢って欲しいってな!」
キース 「勝手に話を進めるな!」
誰が奢るか、と拳を握って却下ですけど。
ケチらなくても…。
2025/06/08 (Sun)
☆奢りたくない人
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は出ないキース君の愚痴が話題で、願掛け中という説。
ジョミー「誰が奢るか、って、勝手すぎない?」
シロエ 「厄病仏で、散々、迷惑かけてるじゃないですか」
サム 「あぶく銭だし、奢ってくれていいじゃねえかよ」
スウェナ「上がってる間に、売っておくのが吉でしょ?」
下がり始めたら終わりなのよ、とスウェナちゃん、真剣。
スウェナ「ベンチャー企業の株の場合は、ありがちで…」
シロエ 「紙屑になるのも、多いですよね」
マツカ 「失敗したら、見捨てられるのが早いですしね…」
後ろ盾がありませんから、とマツカ君も援護射撃を。
マツカ 「儲けたいのは分かりますけど、引き際の方も…」
サム 「見誤ったら、おしまいだぜ?」
シロエ 「そういう辺り、マツカ先輩でも難しいのでは?」
マツカ 「はい。まだいけそうだ、と思ったケースで…」
暴落したのを何度も見てます、と御曹司らしい発言。
マツカ 「ぼくは投資はしてませんけど、勉強として…」
ジョミー「株価を見てたりしてるんだ?」
マツカ 「買うならどれか、などは考えてますね」
ベンチャー企業は怖いですよ、とマツカ君、目がマジ。
マツカ 「一流企業は、挽回のチャンスがありますけど…」
シロエ 「その前に、株が投げ売りですか…」
マツカ 「投資家の皆さん、容赦ないですしね…」
売ると決めたら即決ですから、と怖い台詞が。
マツカ 「一人が売ったら、後は一気に売りの嵐で…」
サム 「ストップ安とかいうヤツかよ?」
マツカ 「そうなんです。キースも欲を張らないで…」
儲かった時に売るべきでしょう、とマツカ君もプッシュ。
マツカ 「奢りたくない気持ちは、分かりますけど…」
シロエ 「金欠だけに、惜しいんでしょうが…」
ジョミー「ケチっていないで、ちょっとくらいは…」
キース 「だから、勝手に…!」
決めて来るな、と眉を吊り上げてますけど。
ドケチ…。
2025/06/09 (Mon)
☆自衛策だそうです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今年は出ないキース君の愚痴、其処から願掛けな説でして。
シロエ 「決めて来るな、と言われてもですね…」
ジョミー「マツカのアドバイス、聞いてたんなら…」
儲かってる間に売って、奢るべきだよ、とジョミー君。
ジョミー「欲を張り過ぎて、紙屑になるよりはさ…」
サム 「奢って有効活用だぜ?」
スウェナ「紙屑になって悔しがっても、みんなスルーで…」
愚痴を聞いてはくれないわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「願掛けしたい気持ちは、分かるんだけれど…」
シロエ 「みんなに奢りで、喜ばれるのがオススメですよ」
キース 「そうじゃないんだ! 全員、初っ端から…」
勘違いして盛り上がるな、とキース君が握り締める拳。
キース 「俺は願掛けしてはいないぞ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「願掛けじゃないなら、なんで沈黙なんです?」
ジョミー「愚痴を封印してるわけだし、何か理由が…」
あるんだよね、とジョミー君の問い。
ジョミー「願掛けだったら、聞いちゃダメらしいけど…」
サム 「違うらしいし、かまわねえよな?」
シロエ 「いったい何があったんですか、修行ですか?」
知らない間に行ってましたか、とシロエ君からも質問が。
シロエ 「でもって、愚痴を言わない境地にですね…」
サム 「達したんなら、立派だけどよ…」
いつの間に行って来たんだよ、とサム君も。
サム 「その件だって、願掛けじゃねえし…」
ジョミー「質問してもいい筈でさ…」
キース 「違う、俺のは自衛策だ!」
一同 「「「は?」」」
自衛策とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「自衛って、何を自衛なんです?」
ジョミー「愚痴らなかったら、自衛出来るって…」
サム 「マジで謎だぜ、何なんだよ?」
スウェナ「謎すぎだわよ…」
まるで想像出来ないけど、と言ってますけど。
自衛って…?
2025/06/10 (Tue)
☆懲りたから自衛で
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は月参りの愚痴を言わないキース君、理由が不明な今。
キース 「自衛しないと、何が起きるか分からんしな」
一同 「「「は?」」」
キース 「先月の話を、もう忘れたと?」
お前たちは楽しかっただろうしな、とキース君の仏頂面。
キース 「俺も、その場は楽しかったようだが…」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「吊り橋のヤツだ!」
俺を板ごと落としやがって、と先月のバーベキューの話が。
キース 「俺が正気に戻った時には、転がされていて…」
ぶるぅ 「んとんと、違うの、河原だったから…」
シロエ 「ベッドを用意は出来ませんしね…」
サム 「レジャーシートを敷くしかねえわけでよ…」
其処に寝かしておいたんだぜ、とサム君も。
サム 「泥酔してたし、下手に毛布は掛けられねえし…」
ぶるぅ 「暑すぎちゃったら、身体に悪いし…」
シロエ 「冷えるようにと、レジャーシートだけでした」
悪意は全く無かったんです、とシロエ君、必死。
シロエ 「お蔭で、早めに目が覚めたでしょう?」
キース 「それは知らんが、俺にしてみれば大失態で…」
酔っ払って自分から楽しんだとか、とキース君の渋面。
キース 「アレで懲りたし、自衛しようと…」
ジョミー「月参りの愚痴って、ヤバかったっけ?」
シロエ 「そんなことは無いと思いますけど…」
雨の日は困るというだけでしょう、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「墓穴を掘るには、小ネタ過ぎです」
サム 「だよなあ、自衛しなくていいんでねえの?」
キース 「斜め上に来るのが、あいつらだしな…」
真面目に動きが読めないんだ、とキース君が握り締める拳。
キース 「ウッカリ、車が欲しいと愚痴ったら…」
サム 「リヤカーが出てくるとかかよ?」
キース 「無いと言い切れるか?」
一同 「「「うーん…」」」
それは確かに、と頷くしかない説得力ですけど。
自衛策…。
2025/06/11 (Wed)
☆斜め上な人たち
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束、月参りの愚痴を言わないキース君が問題で。
シロエ 「確かに、発想が斜め上な人たちですしね…」
ジョミー「単体でも充分、ヤバすぎるしさ…」
サム 「むしろ引き金、あいつなんでねえの?」
こっちの世界にも詳しいしよ、とサム君も。
サム 「ついでに、突然、湧きやがるし…」
キース 「下手に聞かれたら、即、命日になるぞ」
一同 「「「あー…」」」
言えているよね、と誰もが納得。
シロエ 「今の話も、聞かれてるかもです」
サム 「待てよ、俺のリヤカー発言をかよ?」
ジョミー「あるあるだよね…」
??? 「ピンポーン!」
お邪魔するよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なになに、リヤカーで、何をするって?」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
本当に来た、と一同、ドン引き。
Aブルー「失礼だねえ…。人を化け物みたいにさ…」
シロエ 「それに近いじゃないですか!」
Aブルー「違うね、化け物の方に失礼だってば」
聞いたら怒り狂うかもね、とソルジャーが軽く広げる両手。
Aブルー「同じ顔でも、化け物は、ぶるぅ!」
一同 「「「うわー…」」」
アレか、と引き攣った顔の御一同様。
シロエ 「失礼しました!」
ジョミー「ぼくも謝る、ごめんなさい!」
サム 「すまねえ、マジで、この通りだ!」
化け物にだけは言わねえでくれ、とサム君、土下座。
サム 「あんたの胸に収めといてよ…」
Aブルー「リヤカーがどうの、という話かい?」
サム 「頼むぜ、でねえと俺が殺されそうでよ…」
キース 「本当にな…」
そうなった時は全力で恨むぞ、とキース君の睨み。
キース 「リヤカーを引いての、月参りとかは…」
Aブルー「月参り?」
キース 「もしかして、聞いていなかったのか?」
Aブルー「そう! 途中からしか…」
聞いていなくってさ、と興味津々ですけど。
ヤバいのでは…?
2025/06/12 (Thu)
☆リヤカーと遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は聞かないキース君の愚痴、雨の月参りの話ですけど。
サム 「やべえ…。俺が詰むかも…」
キース 「そのようだな…」
愚痴らずにいたのを、よくも、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「リヤカー遍路とは、わけが違うんだ!」
一同 「「「リヤカー遍路?」」」
なんだソレは、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「リヤカー遍路って、何なんでしょう?」
サム 「俺が知るかよ、あっちは宗派が違うんだぜ?」
ジョミー「そうらしいよね…」
南無阿弥陀仏とは別の宗派で…、とジョミー君も。
ジョミー「その程度なら、ぼくでも知ってるんだけど…」
サム 「リヤカー遍路は、習わねえしなあ…」
基礎知識には入ってねえし、と僧籍な人たち。
サム 「マジで、俺にも分からねえヤツで…」
シロエ 「リヤカーが絡むのは、確かっぽいですね」
スウェナ「今の流れからして、リヤカーは関係アリだわよ」
どんな形かは謎なんだけど、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「全財産をリヤカーに乗せて、お遍路かしら?」
Aブルー「えっと…? お遍路さんって…」
ソレイド八十八カ所を回るヤツかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「温泉旅行で見たことあるけど…」
一同 「「「温泉旅行?」」」
Aブルー「評判の高い温泉、あるものだから…」
ぼくのハーレイと泊まりがけでね、と説明が。
Aブルー「惜しかったのは、温泉の本館、休憩だけでさ…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「立派な特別室もあるのに、宿泊は不可で…」
お風呂に入れるだけなのがね、と残念そうな人。
Aブルー「いいお湯だったし、泊まれさえすれば…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「温泉の中で一発と言わず、二発、三発!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「嫌だよ、お遍路さんの話の方に戻すってば!」
白装束で菅笠の人のことだろう、と確認ですけど。
合ってよますね?
2025/06/13 (Fri)
☆見た覚えが無い
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束的なキース君の愚痴、半端に聞いた人が登場。
キース 「一般的には、そうなるな」
Aブルー「何だい、一般的というのは?」
キース 「白装束とは、決められていない」
シロエ 「あー…。そういえば、普通の服もいましたよね」
確か菅笠もレアだったかと、とシロエ君の相槌。
シロエ 「遍路ツアーのバスの皆さん、菅笠は、あまり…」
ジョミー「そうだったよねえ、白装束も上着だけでさ」
スウェナ「歩き遍路をしてた人でも、フル装備なんて…」
レアだったわね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「服装規定は、あって無いようなものかしら?」
サム 「俺たちにしても、適当だったぜ?」
スタンプラリー感覚でよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「御朱印を集めに回るだけでよ…」
シロエ 「お経も読んでいませんしね…」
Aブルー「待ってよ、君たち、経験者なわけ?」
聞いてないけど、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「まさか、みんなで遍路バスとか?」
サム 「んなわけねえだろ、もっとリッチで…」
シロエ 「デラックスなバスで、ツアーでしたよ」
マイクロバスを貸し切りで、とシロエ君。
シロエ 「マツカ先輩が、ついてますから」
Aブルー「うーん…。だけど、どうして、お遍路なのさ?」
シロエ 「見世物と応援を兼ねてましたね」
Aブルー「はあ?」
全く意味が不明だけど、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「誰を応援で、見世物は何?」
ジョミー「キースだってば、卒業記念に歩き遍路で…」
サム 「回って来る、って言ったわけでよ…」
快適なバスで追っかけを、とサム君が指すキース君。
サム 「白装束じゃなくて、法衣だったぜ?」
Aブルー「真逆じゃないか、法衣、黒だよね?」
キース 「一般的には白なだけだ!」
スウェナ「でも、あの時にも…」
リヤカーを見た覚えは無いわ、と証言が。
ますます謎…。
2025/06/14 (Sat)
☆リヤカーで遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君の愚痴の話を、中途半端に聞いたのがソルジャー。
Aブルー「リヤカー遍路は、君たちも知らない、と?」
シロエ 「少なくとも、見てはいませんね」
サム 「知識としてもよ、まるでねえしよ…」
どんなヤツだよ、とサム君にも分からない模様。
サム 「けどよ、キースに下手に聞いたら…」
シロエ 「恨まれる可能性、大きいですよ」
ジョミー「ネタを振ったのは、サムなんだしさ…」
ただのリヤカーだったけどね、とジョミー君も。
ジョミー「リヤカー遍路に発展させたの、キースだし…」
シロエ 「自分の方から言ってくれない限りは、謎です」
スウェナ「そうかしら? 知識だけなら、其処に…」
知っていそうな人がいるわよ、とスウェナちゃんが見る先。
スウェナ「高僧な上に、生きて来た年月も長いんだもの」
シロエ 「確かに…。会長、どうなんです?」
ブルー 「知らないわけがないだろう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも知ってる!」
リヤカーを引いたお遍路さんだよ、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「お遍路さんには、無料の宿が多いから…」
ブルー 「布団や料理用の道具を、リヤカーに積んで…」
自炊しながら遍路旅だね、と生徒会長の説明が。
ブルー 「無料の宿でも、食事が出るのも多いけどさ…」
ぶるぅ 「列車の車両を改装したとか、そういうのは…
屋根と壁と床だけだから、と料理上手なお子様も。
ぶるぅ 「食事は、何処かで調達するか、作るかで…」
ブルー 「携帯用のコンロとかが、あると便利でさ…」
お買い得品を買って、好きに料理、と生徒会長。
ブルー 「安上がりな上、自分好みの味になるってね!」
シロエ 「あー…。布団やコンロ、鞄では無理そうです」
ジョミー「リヤカーだったら、色々、積めるよね」
Aブルー「なるほどねえ…。月参りにも、使えそうかな」
リヤカーというアイテムは、と聞いてますけど。
月参り…?
2025/06/15 (Sun)
さて、6月。最初の土曜は7日でして、生徒会長宅な面々。
梅雨の季節で雨が降りがち、憂鬱になるシーズンですけど。
ジョミー「もう、一週間になるんだけどさ…」
シロエ 「何がです?」
ジョミー「今月だってば、梅雨の季節だよね」
順調に梅雨入りしてるんだけど、とジョミー君が眺める外。
ジョミー「今週だけで、雨は何回、降ったんだっけ?」
サム 「どうだっけなあ…。半分以上は雨でねえの?」
シロエ 「その筈です。特に記録はしてませんけど…」
機械に水気はいけませんしね、とシロエ君ならではの発言。
シロエ 「防水仕様になっていたって、気を使いますよ」
サム 「あー…。持ち歩くことが多いってか?」
シロエ 「どうしても、多めになりますってば」
空き時間に何かやりたいとか、と趣味が機械弄りな人。
シロエ 「今日は気を付けないと、と思った日が多くて…」
ジョミー「ほらね、シロエでも、こうなのにさ…」
サム 「気になることでもあるのかよ?」
ジョミー「うん。まだ一回も聞いてないのが…」
不思議なんだよ、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「今の季節の、お約束なのに…」
一同 「「「お約束?」」」
なんだソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「お約束って、ありましたっけ?」
サム 「さあ…? 俺は覚えがねえんだけど…」
スウェナ「私もだわね、キースはどう?」
キース 「いや、俺も全く心当たりが…」
無いわけだが、とキース君も怪訝そうな顔。
キース 「お約束だと言うからには、何かあるんだろう」
シロエ 「何なんでしょう?」
サム 「サッパリだぜ…」
ジョミーの思い違いでねえの、とサム君の見解。
サム 「他の面子に、分からねえんだしよ…」
ジョミー「違うよ、お約束な人まで、忘れてるし…」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「この季節には、聞かされるヤツで…」
シロエ 「えっと…?」
話が全く見えないんですが、と聞いてますけど。
お約束って…?
2025/06/01 (Sun)
☆該当者は一人だけ
梅雨の季節は雨になりがち、週末は生徒会長宅な御一同様。
外は雨模様で、ジョミー君が持ち出した今の季節のお約束。
ジョミー「うーん…。みんなも忘れてしまってるかな…」
サム 「そう言われてもよ…」
もしかしねえでも俺なのかよ、とサム君が指差す自分の顔。
サム 「お約束な人まで、忘れてるって話だしよ…」
シロエ 「サム先輩には、無いと思いますけど…」
スウェナ「分からないわよ、シロエの可能性もあるわね」
自分の癖とか、気付きにくいんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「私は違うと思うけれども、私なのかも…」
ジョミー「ううん、今の面子には入ってない人」
掠ってさえもいないんだし、とジョミー君が見回す顔ぶれ。
ジョミー「この言い方だと、誰のことかは分かるよね?」
シロエ 「ぼくは除外になるんですか?」
サム 「俺も除外で、スウェナもってえと…」
マツカかキースって勘定だよな、とサム君の視線が両名に。
サム 「マツカに限って、お約束はねえだろうし…」
スウェナ「そうかしら? お出掛けとかだとセットものよ」
シロエ 「梅雨にお出掛け、定番イベではないですよ」
雨が大敵ですからね、とシロエ君の分析。
シロエ 「消去法でいったら、キース先輩になりますが…」
サム 「お約束とか、お盆と、お彼岸でよ…」
スウェナ「卒塔婆書きにも、早すぎだわね…」
アレに追われるのも、お約束、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「他には思い付かないわねえ…」
サム 「俺もだぜ」
シロエ 「ぼくにも全く謎なんですけど…」
キース先輩しか該当者が、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「梅雨の季節に、お寺系のイベ、ありましたっけ」
サム 「お大師様の宗派くらいしか、ねえんでねえの?」
スウェナ「梅雨なのに、イベントやってるの?」
シロエ 「濡れそうですけど…」
サム 「お大師様のお誕生日でよ…」
外せねえよな、と軽く両手を広げてますけど。
確かに…。
2025/06/02 (Mon)
☆お坊さんと雨の日
梅雨の季節は雨がシトシト、雨の週末は生徒会長宅な面々。
そこで出て来た「お約束」の話、今の季節の定番だそうで。
シロエ 「宗祖様のお誕生日じゃ、仕方ないですね…」
サム 「土砂降りだろうが、やるしかねえってな…」
宗派が違って良かったぜ、とサム君が竦める肩。
サム 「法衣で雨の中ってえのは、キツそうだしよ…」
シロエ 「クリーニング代も、高そうですし…」
ぶるぅ 「そだね、お袈裟はクリーニングに出さないと」
濡れた所がシミになるよ、と家事万能なお子様。
ぶるぅ 「クリーニング代は高くつくけど、元の値段が…」
シロエ 「比較にならないわけですよね?」
ぶるぅ 「車が買えちゃうくらいだしね」
買い直すよりは、クリーニング代の方がお得、と説明が。
ぶるぅ 「お坊さんには、雨は困るんだけど…」
ブルー 「雨が降らないと、大変なことになるからねえ…」
雨乞いするのも、坊主の役目、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「昔だったら、国を挙げての祈祷とかもさ…」
シロエ 「やっていたとは聞いてます」
サム 「お大師様とか、ソレで有名でよ…」
お誕生日が雨でも仕方ねえかも、とサム君の言。
サム 「雨が降っても、誰も文句は言えねえぜ?」
シロエ 「雨と御縁が深いんですしね…」
スウェナ「だけど、キースは違うわよ?」
宗派は別だし、誕生日も、とスウェナちゃん。
スウェナ「お約束とか、何があるわけ?」
ジョミー「今の流れで思い出せない?」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「雨になったら困る、ってトコで…」
毎年、愚痴を聞かされてるよ、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「キース、車に乗れないしね…」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たった御一同様。
シロエ 「月参りの愚痴というヤツですね?」
サム 「そういや聞くよな、風物詩でよ…」
ジョミー「そうなんだけどさ…」
まだ一回も聞いてないよ、と言ってますけど。
本当ですか?
2025/06/03 (Tue)
☆愚痴を言わない人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、雨の週末は生徒会長宅で。
ジョミー君が持ち出した話が、今の季節のお約束ですけど。
シロエ 「言われてみれば、聞きませんねえ…」
サム 「一度も愚痴ってねえと思うぜ」
スウェナ「私も聞いた覚えが無いわね」
心を入れ替えたのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「愚痴を言うのは、お坊さん的にアウトでしょ?」
ブルー 「そうなるね。とはいえ、難しいからさ…」
愚痴った時には、ごめんなさいのお祈りで、と生徒会長。
ブルー 「お念仏とか、真言だとか、色々と…」
サム 「お詫びに唱える仕組みらしいぜ」
シロエ 「キース先輩も、そうだったんでしょうか?」
ブルー 「キースの場合は、アレじゃないかな」
左手首に嵌めているヤツ、と生徒会長が指す数珠レット。
ブルー 「アレを繰ったら、お念仏をさ…」
サム 「唱えてるのと同じらしいよな?」
ブルー 「声に出しては唱えられない、って時とかに…」
黙って繰るのもアリだからね、と解説が。
ブルー 「ついつい愚痴を言ってしまったら、繰って…」
シロエ 「お詫びなんですね、でも…」
その愚痴を全く聞いていません、とシロエ君も不思議そう。
シロエ 「修行を積んだら、そうなるでしょうけど…」
サム 「そんな話も聞いてねえしよ…」
スウェナ「第一、修行に行っていたなら、いないでしょ?」
学校にしても、此処にしても、とスウェナちゃんの分析。
スウェナ「いなかった日とかは、無いと思うわ」
シロエ 「ですね、遅刻はありがちですけど」
サム 「月参りの日は、仕方ねえって」
檀家さんの御都合が最優先だぜ、と僧籍な人。
サム 「この時間しか家にいられねえ、とか色々とよ…」
シロエ 「あるでしょうから、合わせるでしょうし…」
スウェナ「キースは暇な高校生なのよ、修行も行き放題」
ジョミー「だけど、修行の話なんかは…」
聞いてないのに、やったのかな、という指摘。
正論…。
2025/06/04 (Wed)
☆愚痴らない理由
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
出て来た話題がキース君の愚痴、今の季節の定番ですけど。
シロエ 「どうなんでしょう、行っていた気はしませんが」
サム 「俺もしねえな、璃母恩院系になるんだしよ…」
修行道場は、そうそうねえぜ、と僧籍な人。
サム 「坊主に必須のヤツを除けば、自主的によ…」
ブルー 「参加なわけだし、人数の方も少なめだね」
回数も、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「行ってたようには思えないけど…」
サム 「やっぱ、ブルーもそうなのかよ?」
ブルー 「修行明けだと、顔立ちからして違って来るしね」
短期間の道場でも、と生徒会長の視線が、キース君に。
ブルー 「行って来たな、という顔を見た覚えがゼロで…」
シロエ 「プロが言うなら、そうなんでしょうね」
ジョミー「修行を積んだわけでもないのに、愚痴を封印?」
何のためにさ、とジョミー君の怪訝そうな顔。
ジョミー「それともアレかな、愚痴らないのが…」
サム 「あー、個人的に修行をしているヤツな!」
縛りを作るの、あるらしいしよ、とサム君、手をポンと。
サム 「愚痴は言わねえ、って誓いを立ててるってか?」
シロエ 「そうかもです。願掛けの線もありますよ」
一同 「「「あー…」」」
それもアリか、と納得な願掛け。
ジョミー「願い事をするのに、縛りを作るの、あったよね」
ブルー 「あるね、無言でお参りしに通うとか」
一同 「「「無言?」」」
ブルー 「うん。道中、誰に会っても、会話は無し」
挨拶するには会釈くらい、という願掛けの作法。
ブルー 「愚痴を言わない程度だったら、もっと楽だよ」
サム 「なるほどなあ…。でもよ、ソレだと、真相は…」
ブルー 「キースに聞いても、無駄だろうねえ…」
シロエ 「どうしてです?」
ブルー 「願掛け中なら、やっているのを言えないってね」
願は黙って掛けるものだし、と解説ですけど。
謎のままだと…?
2025/06/05 (Thu)
☆喋ったらアウト
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の定番なのが、キース君の愚痴で、聞かない今年。
シロエ 「やっているのを言ったら、ダメなんですか?」
ブルー 「縛りを作った意味が無いしね…」
縛りの中身にもよるけれど、と生徒会長が願掛けの作法を。
ブルー 「願を掛けたの、喋るとパアになっちゃうんだよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、誰かに喋ると、おしまいで…」
満願までに、残り1日になっていたってアウト、という話。
ブルー 「百日分の願を掛けてて、最終日でもさ」
一同 「「「うわー…」」」
それはキツイ、と誰もが仰天。
シロエ 「つまり、其処までの努力が飛ぶわけですね?」
ブルー 「そうなるね。縛りによっては、ある程度…」
喋れる部分もあるんだけど、と生徒会長。
ブルー 「大好物を食べないとかで、縛ってるとさ…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
ブルー 「もしも誰かが、御馳走してくれたら…」
どうするんだい、と質問が。
ブルー 「ウナギを食べない、と誓ってる時にさ…」
ジョミー「鰻丼とかだと、ピンチだよね…」
シロエ 「立場までヤバくなりませんか?」
上司が奢ってくれたとか…、とシロエ君も。
シロエ 「食べないと失礼に当たりますし…」
サム 「食ったら、願掛け、終わりなんだけどよ…」
ブルー 「だから、そういう時には、言えるってね」
実は願掛けしてまして、と食べない理由を、と例外ケース。
ブルー 「もっとも、なんで願掛けしてるのかはさ…」
サム 「言っちゃならねえ仕組みなのな?」
ブルー 「そうなってるから、聞かされた方も…」
尋ねないのが礼儀だよね、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「キースが願を掛けているなら、どうしようも…」
一同 「「「うーん…」」」
ブルー 「気になっていても、聞いちゃダメでさ…」
諦めるしかないわけで、と言われましても。
知りたい気が…。
2025/06/06 (Fri)
☆株を買ったかも
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
雨だと愚痴るキース君ですけど、愚痴らないのが謎でして。
シロエ 「願掛けですか、と聞くのもアウトでしょうか?」
ブルー 「アウトじゃないけど、普通、あんまり…」
聞くものじゃないよ、と生徒会長の視線がキース君に。
ブルー 「どういう事情か謎なわけだし、好ましくないね」
一同 「「「うーん…」」」
知りたいのに、と誰もが深い溜息。
ジョミー「どうして愚痴を封印なのかな、好物とかでさ…」
サム 「縛ってくれてりゃ、願掛け中ってくらいはよ…」
シロエ 「分かるんですけど、愚痴じゃどうにも…」
なりませんよね、とシロエ君も残念そう。
シロエ 「どういう願を掛けているのか、知りたいですよ」
スウェナ「気になっちゃうわね、何なのかしら?」
ジョミー「出世とかではないだろうしね…」
サム 「金儲けかもしれねえぜ?」
なんせ万年金欠だしよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「有り金はたいて買った株がよ…」
シロエ 「上がるように、と願掛けですか…」
ジョミー「ありそうだよ、ソレ!」
コツコツ貯めた資金で、株を買って、とジョミー君。
ジョミー「ベンチャー企業に投資したとかさ…」
シロエ 「なるほど、一理ありますね」
サム 「ベンチャーだったら、株も安いらしいしよ…」
でもって当たると、デカいヤツな、とサム君も。
サム 「とんでもない額に上がりまくるって聞くぜ」
マツカ 「確かに、当たると大きいですよ」
外れるリスクも高いですけど、と御曹司。
マツカ 「倒産されたら、紙屑ですしね…」
サム 「願掛けもしたくなるってな!」
上がりますように、と愚痴は封印、とサム君の読み。
サム 「何の企業か、分からねえけど…」
ジョミー「上がってくれたら、大金だしね…」
シロエ 「奢ってくれるかもですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
儲けた分で奢って欲しい、と騒いでますけど。
株に投資…?
2025/06/07 (Sat)
☆上がったら奢り
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨の定番のキース君の愚痴、今年は聞かないのが謎な今。
シロエ 「奢って貰うなら、何がいいでしょう?」
サム 「株が上がった時期によるよな、旬のヤツをよ…」
食ってこそだぜ、とサム君の意見。
サム 「美味くなるのは確実なんだし、値段もよ…」
ジョミー「下がっちゃうから、財布に優しいって?」
シロエ 「それじゃダメです、毟らないと!」
どうせだったら高い方が、とシロエ君は逆の見解。
シロエ 「季節外れの野菜とかだと、高いですから…」
スウェナ「野菜はともかく、高い方がお得だわね」
せっかく奢りなんだもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それとも、サムはキースに味方したいわけ?」
シロエ 「お坊さん仲間になってますしね…」
サム 「違うって! 旬でも、色々あるってな!」
初ガツオの季節のカツオ、安いのかよ、とサム君の問い。
サム 「丑の日の頃のウナギとかもだし、松茸もよ…」
シロエ 「言われてみれば、高い気がします」
スウェナ「高いままでも、売れるものねえ…」
サム 「そうだろ、だから、そっち系で行きてえよな!」
ウナギでもいいし、松茸でも、とサム君が見るキース君。
サム 「上がった時には、期待してるぜ!」
シロエ 「ぼくもです!」
ジョミー「キースの奢りで、マツカ並みとか、楽しみだよ」
高い料理は、いつもマツカなんだし、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「五つ星のお店で、景気よく、パアーッと!」
一同 「「「イイネ!」」」
楽しみすぎる、と盛り上がっている株が上がった時の話。
シロエ 「食事だけじゃなくて、旅行も行けるかもですよ」
スウェナ「いいわね、五つ星ホテルとか、豪華客船とか…」
ジョミー「マツカに負けない、太っ腹でさ…」
サム 「ドンと奢って欲しいってな!」
キース 「勝手に話を進めるな!」
誰が奢るか、と拳を握って却下ですけど。
ケチらなくても…。
2025/06/08 (Sun)
☆奢りたくない人
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は出ないキース君の愚痴が話題で、願掛け中という説。
ジョミー「誰が奢るか、って、勝手すぎない?」
シロエ 「厄病仏で、散々、迷惑かけてるじゃないですか」
サム 「あぶく銭だし、奢ってくれていいじゃねえかよ」
スウェナ「上がってる間に、売っておくのが吉でしょ?」
下がり始めたら終わりなのよ、とスウェナちゃん、真剣。
スウェナ「ベンチャー企業の株の場合は、ありがちで…」
シロエ 「紙屑になるのも、多いですよね」
マツカ 「失敗したら、見捨てられるのが早いですしね…」
後ろ盾がありませんから、とマツカ君も援護射撃を。
マツカ 「儲けたいのは分かりますけど、引き際の方も…」
サム 「見誤ったら、おしまいだぜ?」
シロエ 「そういう辺り、マツカ先輩でも難しいのでは?」
マツカ 「はい。まだいけそうだ、と思ったケースで…」
暴落したのを何度も見てます、と御曹司らしい発言。
マツカ 「ぼくは投資はしてませんけど、勉強として…」
ジョミー「株価を見てたりしてるんだ?」
マツカ 「買うならどれか、などは考えてますね」
ベンチャー企業は怖いですよ、とマツカ君、目がマジ。
マツカ 「一流企業は、挽回のチャンスがありますけど…」
シロエ 「その前に、株が投げ売りですか…」
マツカ 「投資家の皆さん、容赦ないですしね…」
売ると決めたら即決ですから、と怖い台詞が。
マツカ 「一人が売ったら、後は一気に売りの嵐で…」
サム 「ストップ安とかいうヤツかよ?」
マツカ 「そうなんです。キースも欲を張らないで…」
儲かった時に売るべきでしょう、とマツカ君もプッシュ。
マツカ 「奢りたくない気持ちは、分かりますけど…」
シロエ 「金欠だけに、惜しいんでしょうが…」
ジョミー「ケチっていないで、ちょっとくらいは…」
キース 「だから、勝手に…!」
決めて来るな、と眉を吊り上げてますけど。
ドケチ…。
2025/06/09 (Mon)
☆自衛策だそうです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今年は出ないキース君の愚痴、其処から願掛けな説でして。
シロエ 「決めて来るな、と言われてもですね…」
ジョミー「マツカのアドバイス、聞いてたんなら…」
儲かってる間に売って、奢るべきだよ、とジョミー君。
ジョミー「欲を張り過ぎて、紙屑になるよりはさ…」
サム 「奢って有効活用だぜ?」
スウェナ「紙屑になって悔しがっても、みんなスルーで…」
愚痴を聞いてはくれないわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「願掛けしたい気持ちは、分かるんだけれど…」
シロエ 「みんなに奢りで、喜ばれるのがオススメですよ」
キース 「そうじゃないんだ! 全員、初っ端から…」
勘違いして盛り上がるな、とキース君が握り締める拳。
キース 「俺は願掛けしてはいないぞ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「願掛けじゃないなら、なんで沈黙なんです?」
ジョミー「愚痴を封印してるわけだし、何か理由が…」
あるんだよね、とジョミー君の問い。
ジョミー「願掛けだったら、聞いちゃダメらしいけど…」
サム 「違うらしいし、かまわねえよな?」
シロエ 「いったい何があったんですか、修行ですか?」
知らない間に行ってましたか、とシロエ君からも質問が。
シロエ 「でもって、愚痴を言わない境地にですね…」
サム 「達したんなら、立派だけどよ…」
いつの間に行って来たんだよ、とサム君も。
サム 「その件だって、願掛けじゃねえし…」
ジョミー「質問してもいい筈でさ…」
キース 「違う、俺のは自衛策だ!」
一同 「「「は?」」」
自衛策とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「自衛って、何を自衛なんです?」
ジョミー「愚痴らなかったら、自衛出来るって…」
サム 「マジで謎だぜ、何なんだよ?」
スウェナ「謎すぎだわよ…」
まるで想像出来ないけど、と言ってますけど。
自衛って…?
2025/06/10 (Tue)
☆懲りたから自衛で
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は月参りの愚痴を言わないキース君、理由が不明な今。
キース 「自衛しないと、何が起きるか分からんしな」
一同 「「「は?」」」
キース 「先月の話を、もう忘れたと?」
お前たちは楽しかっただろうしな、とキース君の仏頂面。
キース 「俺も、その場は楽しかったようだが…」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「吊り橋のヤツだ!」
俺を板ごと落としやがって、と先月のバーベキューの話が。
キース 「俺が正気に戻った時には、転がされていて…」
ぶるぅ 「んとんと、違うの、河原だったから…」
シロエ 「ベッドを用意は出来ませんしね…」
サム 「レジャーシートを敷くしかねえわけでよ…」
其処に寝かしておいたんだぜ、とサム君も。
サム 「泥酔してたし、下手に毛布は掛けられねえし…」
ぶるぅ 「暑すぎちゃったら、身体に悪いし…」
シロエ 「冷えるようにと、レジャーシートだけでした」
悪意は全く無かったんです、とシロエ君、必死。
シロエ 「お蔭で、早めに目が覚めたでしょう?」
キース 「それは知らんが、俺にしてみれば大失態で…」
酔っ払って自分から楽しんだとか、とキース君の渋面。
キース 「アレで懲りたし、自衛しようと…」
ジョミー「月参りの愚痴って、ヤバかったっけ?」
シロエ 「そんなことは無いと思いますけど…」
雨の日は困るというだけでしょう、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「墓穴を掘るには、小ネタ過ぎです」
サム 「だよなあ、自衛しなくていいんでねえの?」
キース 「斜め上に来るのが、あいつらだしな…」
真面目に動きが読めないんだ、とキース君が握り締める拳。
キース 「ウッカリ、車が欲しいと愚痴ったら…」
サム 「リヤカーが出てくるとかかよ?」
キース 「無いと言い切れるか?」
一同 「「「うーん…」」」
それは確かに、と頷くしかない説得力ですけど。
自衛策…。
2025/06/11 (Wed)
☆斜め上な人たち
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束、月参りの愚痴を言わないキース君が問題で。
シロエ 「確かに、発想が斜め上な人たちですしね…」
ジョミー「単体でも充分、ヤバすぎるしさ…」
サム 「むしろ引き金、あいつなんでねえの?」
こっちの世界にも詳しいしよ、とサム君も。
サム 「ついでに、突然、湧きやがるし…」
キース 「下手に聞かれたら、即、命日になるぞ」
一同 「「「あー…」」」
言えているよね、と誰もが納得。
シロエ 「今の話も、聞かれてるかもです」
サム 「待てよ、俺のリヤカー発言をかよ?」
ジョミー「あるあるだよね…」
??? 「ピンポーン!」
お邪魔するよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なになに、リヤカーで、何をするって?」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
本当に来た、と一同、ドン引き。
Aブルー「失礼だねえ…。人を化け物みたいにさ…」
シロエ 「それに近いじゃないですか!」
Aブルー「違うね、化け物の方に失礼だってば」
聞いたら怒り狂うかもね、とソルジャーが軽く広げる両手。
Aブルー「同じ顔でも、化け物は、ぶるぅ!」
一同 「「「うわー…」」」
アレか、と引き攣った顔の御一同様。
シロエ 「失礼しました!」
ジョミー「ぼくも謝る、ごめんなさい!」
サム 「すまねえ、マジで、この通りだ!」
化け物にだけは言わねえでくれ、とサム君、土下座。
サム 「あんたの胸に収めといてよ…」
Aブルー「リヤカーがどうの、という話かい?」
サム 「頼むぜ、でねえと俺が殺されそうでよ…」
キース 「本当にな…」
そうなった時は全力で恨むぞ、とキース君の睨み。
キース 「リヤカーを引いての、月参りとかは…」
Aブルー「月参り?」
キース 「もしかして、聞いていなかったのか?」
Aブルー「そう! 途中からしか…」
聞いていなくってさ、と興味津々ですけど。
ヤバいのでは…?
2025/06/12 (Thu)
☆リヤカーと遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は聞かないキース君の愚痴、雨の月参りの話ですけど。
サム 「やべえ…。俺が詰むかも…」
キース 「そのようだな…」
愚痴らずにいたのを、よくも、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「リヤカー遍路とは、わけが違うんだ!」
一同 「「「リヤカー遍路?」」」
なんだソレは、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「リヤカー遍路って、何なんでしょう?」
サム 「俺が知るかよ、あっちは宗派が違うんだぜ?」
ジョミー「そうらしいよね…」
南無阿弥陀仏とは別の宗派で…、とジョミー君も。
ジョミー「その程度なら、ぼくでも知ってるんだけど…」
サム 「リヤカー遍路は、習わねえしなあ…」
基礎知識には入ってねえし、と僧籍な人たち。
サム 「マジで、俺にも分からねえヤツで…」
シロエ 「リヤカーが絡むのは、確かっぽいですね」
スウェナ「今の流れからして、リヤカーは関係アリだわよ」
どんな形かは謎なんだけど、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「全財産をリヤカーに乗せて、お遍路かしら?」
Aブルー「えっと…? お遍路さんって…」
ソレイド八十八カ所を回るヤツかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「温泉旅行で見たことあるけど…」
一同 「「「温泉旅行?」」」
Aブルー「評判の高い温泉、あるものだから…」
ぼくのハーレイと泊まりがけでね、と説明が。
Aブルー「惜しかったのは、温泉の本館、休憩だけでさ…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「立派な特別室もあるのに、宿泊は不可で…」
お風呂に入れるだけなのがね、と残念そうな人。
Aブルー「いいお湯だったし、泊まれさえすれば…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「温泉の中で一発と言わず、二発、三発!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「嫌だよ、お遍路さんの話の方に戻すってば!」
白装束で菅笠の人のことだろう、と確認ですけど。
合ってよますね?
2025/06/13 (Fri)
☆見た覚えが無い
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束的なキース君の愚痴、半端に聞いた人が登場。
キース 「一般的には、そうなるな」
Aブルー「何だい、一般的というのは?」
キース 「白装束とは、決められていない」
シロエ 「あー…。そういえば、普通の服もいましたよね」
確か菅笠もレアだったかと、とシロエ君の相槌。
シロエ 「遍路ツアーのバスの皆さん、菅笠は、あまり…」
ジョミー「そうだったよねえ、白装束も上着だけでさ」
スウェナ「歩き遍路をしてた人でも、フル装備なんて…」
レアだったわね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「服装規定は、あって無いようなものかしら?」
サム 「俺たちにしても、適当だったぜ?」
スタンプラリー感覚でよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「御朱印を集めに回るだけでよ…」
シロエ 「お経も読んでいませんしね…」
Aブルー「待ってよ、君たち、経験者なわけ?」
聞いてないけど、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「まさか、みんなで遍路バスとか?」
サム 「んなわけねえだろ、もっとリッチで…」
シロエ 「デラックスなバスで、ツアーでしたよ」
マイクロバスを貸し切りで、とシロエ君。
シロエ 「マツカ先輩が、ついてますから」
Aブルー「うーん…。だけど、どうして、お遍路なのさ?」
シロエ 「見世物と応援を兼ねてましたね」
Aブルー「はあ?」
全く意味が不明だけど、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「誰を応援で、見世物は何?」
ジョミー「キースだってば、卒業記念に歩き遍路で…」
サム 「回って来る、って言ったわけでよ…」
快適なバスで追っかけを、とサム君が指すキース君。
サム 「白装束じゃなくて、法衣だったぜ?」
Aブルー「真逆じゃないか、法衣、黒だよね?」
キース 「一般的には白なだけだ!」
スウェナ「でも、あの時にも…」
リヤカーを見た覚えは無いわ、と証言が。
ますます謎…。
2025/06/14 (Sat)
☆リヤカーで遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君の愚痴の話を、中途半端に聞いたのがソルジャー。
Aブルー「リヤカー遍路は、君たちも知らない、と?」
シロエ 「少なくとも、見てはいませんね」
サム 「知識としてもよ、まるでねえしよ…」
どんなヤツだよ、とサム君にも分からない模様。
サム 「けどよ、キースに下手に聞いたら…」
シロエ 「恨まれる可能性、大きいですよ」
ジョミー「ネタを振ったのは、サムなんだしさ…」
ただのリヤカーだったけどね、とジョミー君も。
ジョミー「リヤカー遍路に発展させたの、キースだし…」
シロエ 「自分の方から言ってくれない限りは、謎です」
スウェナ「そうかしら? 知識だけなら、其処に…」
知っていそうな人がいるわよ、とスウェナちゃんが見る先。
スウェナ「高僧な上に、生きて来た年月も長いんだもの」
シロエ 「確かに…。会長、どうなんです?」
ブルー 「知らないわけがないだろう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも知ってる!」
リヤカーを引いたお遍路さんだよ、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「お遍路さんには、無料の宿が多いから…」
ブルー 「布団や料理用の道具を、リヤカーに積んで…」
自炊しながら遍路旅だね、と生徒会長の説明が。
ブルー 「無料の宿でも、食事が出るのも多いけどさ…」
ぶるぅ 「列車の車両を改装したとか、そういうのは…
屋根と壁と床だけだから、と料理上手なお子様も。
ぶるぅ 「食事は、何処かで調達するか、作るかで…」
ブルー 「携帯用のコンロとかが、あると便利でさ…」
お買い得品を買って、好きに料理、と生徒会長。
ブルー 「安上がりな上、自分好みの味になるってね!」
シロエ 「あー…。布団やコンロ、鞄では無理そうです」
ジョミー「リヤカーだったら、色々、積めるよね」
Aブルー「なるほどねえ…。月参りにも、使えそうかな」
リヤカーというアイテムは、と聞いてますけど。
月参り…?
2025/06/15 (Sun)
☆手を下したらバレる
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
ところがソルジャー登場でして、河原でバーベキューな案。
Aブルー「えっと…? キースの立場って?」
マツカ 「今の流れで行った場合は、真っ逆様ですよ?」
前はダイブだった吊り橋から、とマツカ君の不安そうな顔。
マツカ 「ダイブするより、恐ろしいかと思いますけど…」
一同 「「「あー…」」」
落ちるタイミングを選べないんだっけ、と誰もがガクブル。
ジョミー「なんかアレだね、処刑みたいで…」
サム 「床板が外れて、落ちるらしいぜ…」
俺たちの国の場合はよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「キースにしてみりゃ、恐怖だよなあ…」
シロエ 「いつ落ちるのかが、謎ですしね…」
ジョミー「落とした人も、恨まれそうな気がしてさ…」
処刑場だと、誰がやったか不明らしいけど、とジョミー君。
ジョミー「何人かが同時に、ボタンを押すヤツで…」
シロエ 「聞いたことがあります、やる方の負担軽減で…」
分からない仕組みになっているそうですよ、とシロエ君も。
シロエ 「ですが、キース先輩のコースだと…」
サム 「勝者になった誰かが、手を下したのが…」
筒抜けになっちまう仕様じゃねえか、とサム君の悪い顔色。
サム 「キース、俺になっても恨まねえでくれよ…?」
ジョミー「ぼくもお願い、言い出しっぺは謝るから!」
お礼の件から転がったのも謝る、とジョミー君も必死。
ジョミー「許してくれるなら、お礼はソレでオッケー!」
Aブルー「いいねえ、ジョミーの手から離れたってね!」
ぼくが仕切ってかまわないかな、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「バーベキューのイベは、キースを吊り橋から…」
キース 「落とす方向で確定なのか!?」
Aブルー「ピンポーン!」
一同 「「「うわー…」」」
Aブルー「それじゃ早速、日取りを決めなくっちゃね!」
いつがいいかな、とカレンダーを眺めてますけど。
ヤバそう…。
2025/05/16 (Fri)
星飛ばしたい順番
GWを宇宙で過ごした御一同様、生徒会長宅で週末ですが。
其処へ来たソルジャー、河原でバーベキューな案を企画で。
Aブルー「いつがいいかな、来週だと、キツイかなあ?」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「みんなが覚悟を決めるまでにさ…」
一週間しか無いというのは、ちょっと、と珍しく配慮。
Aブルー「落ちるキースも、落っことす方も、準備がね…」
シロエ 「やっぱり、落とした人が勝者なんですか?」
Aブルー「負けるよりかは、勝ちの方がね!」
其処までの流れが盛り上がるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「誰が落とすか、遠慮し合って、譲り合いでさ…」
サム 「自分の順番、飛ばすってか?」
ジョミー「飛ばしていいなら、飛ばしたいけど…」
シロエ 「他の面子が、迷惑ですから!」
飛ばした先には、誰かいますし、とシロエ君。
シロエ 「そんな順番、譲られて嬉しい人はいません!」
サム 「だよなあ、俺だって、飛ばしてえけどよ…」
ジョミー「ぼくに来るのは、御免だってば!」
Aブルー「ほらね、今から盛り上がってるよ!」
イベの日取りも決めてないのに、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「一週間先にして、サッサと片を付けるより…」
シロエ 「先に延ばして、待機期間に譲り合うんですか?」
クジ引きで逃げる権利を決めるとか…、とシロエ君の問い。
シロエ 「それとも、誰かがババを引くとか…」
サム 「ババはねえだろ、専門のヤツが不在なんだぜ?」
キース、落とされる方なんだしよ、とサム君、悪い顔色。
サム 「俺はババとか、勘弁だぜ…」
ジョミー「みんなそうだよ、逃げたいってば!」
自分の番で落としちゃったら…、とジョミー君も。
ジョミー「キースが許すと言ってくれても、良心がさ…」
シロエ 「咎めまくりですよ…」
サム 「避ける方法、ねえみてえだしな…」
Aブルー「当然だよ!」
ゲームは参加してこそだしね、と言ってますけど。
あんまりでは…?
2025/05/17 (Sat)
☆先延ばしが楽しい
GWは宇宙だった御一同様、週末の土曜日は生徒会長宅で。
ソルジャーも来まして、河原でバーベキューなイベを計画。
Aブルー「そうやって揉める期間がある分、来週ではね…」
シロエ 「いっそ、サッサと終わって欲しいんですけど!」
サム 「俺も賛成、次の土曜でいいじゃねえかよ!」
先延ばしなんかしなくてもよ、とサム君も力説。
サム 「キースにしたって、長引くよりはよ…」
キース 「早く引導を渡して欲しいが!」
恨む、恨まないとは別件で、とキース君からも注文が。
キース 「どうなるんだ、と思い続けるのは地獄だぞ!」
Aブルー「でもさ、ソレも処刑の場合だとさ…」
セットものになっているんだろう、とソルジャーの言。
Aブルー「当日になるまで、分からないと聞いたよ?」
一同 「「「あー…」」」
この国のヤツはそうだった、と誰もが否定出来ない現実。
Aブルー「心の準備をしてる余裕は、無いらしいよね?」
シロエ 「…そうでした…。確か、15分前に言われて…」
サム 「部屋から出ろ、って連れ出すって聞くぜ…」
15分で何が出来るんだよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「その日がいつになるのか、謎ってえのは…」
Aブルー「地獄みたいなものじゃないかなあ?」
キースも、ソレでいいと思う、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「まだしもマシだよ、日は分かってるしね!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「心の準備も、しっかり出来るしさ!」
24日でいいと思うな、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「ぼくのハーレイの休暇も、日が先の方が…」
シロエ 「取りやすいから、という理由ですか!?」
Aブルー「ピンポーン!」
いろんな意味で、いい日だよね、と決めてかかる日取り。
Aブルー「マツカ、手配はよろしく頼むよ!」
マツカ 「壊れた吊り橋の修理もですね?」
Aブルー「もちろんだよ!」
でないと安心して壊せないし、と恐ろしい台詞。
本気ですか…。
2025/05/18 (Sun)
☆圏外になりたい人
GWを宇宙で過ごした御一同様、生徒会長宅で週末ですが。
ソルジャーが来て仕切り始めたのが、新緑の季節のイベで。
シロエ 「つまり、本気でキース先輩を、吊り橋から…」
サム 「真っ逆様に落としてえのな…」
Aブルー「何か文句があるのかい?」
誰か代わりにやりたいとでも、とソルジャーの問い。
Aブルー「キースが、ジョミーにお礼をするためのでさ…」
シロエ 「代理なんかは、不可でいいです!」
サム 「やっぱ、ジョミーは安全圏なのかよ?」
キースの恨みの圏外で…、とサム君の視線がジョミー君に。
サム 「恨まねえでくれ、でチャラだってか?」
Aブルー「その辺は、キース次第かな…」
さっき、ジョミーの手を離れたしね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「お蔭で、ぼくが日取りを決められるわけで…」
ジョミー「そうなんだけど、出来れば、圏外の方がさ…」
色々と気が楽になるしね、とジョミー君も必死。
ジョミー「キース、ぼくだけ、圏外でオッケー?」
キース 「言い出しっぺな件が、チャラになっただけだ!」
俺を落としたら恨むからな、とキース君の睨み。
キース 「誰のせいで、俺が吊り橋から!」
ジョミー「その分、棚経で頑張るから!」
キース 「だったら、明日から修行しやがれ!」
俺が一から仕込んでやる、とキース君。
キース 「境内の掃除に、本堂の掃除、其処からだな!」
ジョミー「夏休みまで、ずっと!?」
キース 「そのくらいやっても、様になるかどうか…」
とにかく毎朝、4時半に来い、と時間指定が。
キース 「それが嫌なら、恨まれていろ!」
ジョミー「ええ…」
そんなの無理だよ、とジョミー君、顔面蒼白。
ジョミー「恨まれるのも、修行するのも、無理すぎで…」
シロエ 「でも、ぼくたちには、逃げ道が無いんですよ?」
サム 「あるだけマシだろ、修行でもよ…」
キース 「まったくだ!」
贅沢な悩みというヤツだぞ、と怒鳴ってますけど。
確かに…。
2025/05/19 (Mon)
☆逃げたいなら修行
GWは宇宙だった御一同様、週末の土曜日は生徒会長宅で。
其処へ来たのがソルジャーでして、イベを仕切っている今。
シロエ 「ぼくも逃げ道、欲しいんですけど…」
サム 「俺も逃げ道、希望だけどよ…」
境内の掃除じゃ逃げられねえよな、とサム君の深い溜息。
サム 「ジョミーの代わりに、やっていいんならよ…」
シロエ 「ぼくだって、同じ気持ちですよ!」
本堂とかの掃除で逃げられるなら…、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩、逃げ道は対象者を限定ですか?」
キース 「当然だろう!」
寛大になれる理由が皆無だしな、とキース君、グッと拳を。
キース 「落とした野郎は、誰であろうが恨みまくるぞ!」
一同 「「「うわー…」」」
やっぱりそうか、と誰もがガクブル。
シロエ 「ぼくの番で落ちたら、殺されそうです」
サム 「俺もヤベえぜ…」
スウェナ「女子も除外じゃなさそうだわね…」
キース 「悪いが、余裕が無い状態だ」
運の尽きだと思ってくれ、と怖い台詞が。
キース 「落ちるタイミングさえ、選べないんだぞ!?」
スウェナ「そうなのよねえ…」
ジョミー「修行する方が、マシなのかなあ…?」
運の尽きとか言われちゃったら、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「朝の四時半、厳守だっけ?」
キース 「坊主の世界は、遅刻した場合、罰は確定だが?」
罰礼を百回するのはガチだ、と副住職。
キース 「遅刻しないよう、努力しやがれ!」
ジョミー「始発のバスで出れば、着ける勘定だよね?」」
キース 「甘いな、始発が出るのは5時台で…」
四時半頃なら、車庫の中だ、とキース君、ピシャリと。
キース 「家から歩きか、自転車で来るしか無いだろうな」
ジョミー「ちょ…! キツすぎだよ、ソレ!」
キース 「嫌なら、断っていいんだぞ?」
ジョミー「断ったら、恨まれるコースなんだけど!」
Aブルー「いいねえ…!」
大いに盛り上げてくれたまえ、と煽っている人。
どうなる…?
2025/05/20 (Tue)
☆恨むには費用が
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末は生徒会長宅ですが。
ソルジャー登場、河原でバーベキューなイベを仕切り中で。
Aブルー「キースの恨みは、どういうヤツ?」
キース 「は?」
Aブルー「具体的には、何をするとか、決めているわけ?」
嫌でも境内掃除をさせるとか、とソルジャーの問い。
Aブルー「恨みまくると言ってるんだし、1ヶ月とかさ」
キース 「いや、考えてさえもいなかったんだが…」
恨んでやるとは言ったものの…、とキース君、腕組み。
キース 「俺としてはだ、同じ思いをさせたいが…」
シロエ 「吊り橋、壊れた後なんですけど?」
キース 「そうなんだ…。修理してから、やり直すには…」
とんでもない費用がかかりそうで…、と視線がマツカ君に。
キース 「吊り橋の修理代は、高そうなんだが…」
マツカ 「聞いてみないと分かりませんけど、恐らくは…」
車とかより高いでしょうね、とマツカ君。
マツカ 「同じくらいの値段の車も、あるでしょうけど…」
サム 「VIPが乗ったりするヤツかよ?」
マツカ 「そうなります。カーレース用のも、高価ですよ」
オーダーメイドの世界ですから、と納得な理由。
マツカ 「その手のヤツほど、高いかどうかは謎ですが…」
サム 「キースが払える金じゃねえよなあ…」
ジョミー「犯罪に手を染めるしか無いと思うよ…」
運び屋するとか、詐欺の受け子とか、と挙げられる例。
ジョミー「ホストクラブじゃ、とても無理だし…」
シロエ 「キース先輩、どうするんです?」
キース 「修理費用が払えん以上は、諦めるしか…」
恨みたくても限度額があるようだ、とキース君の深い溜息。
キース 「今の話で、更に舐められたような気がする…」
シロエ 「たかが知れてる、っていうのはバレましたよね」
サム 「つまり、落としても、それほどは…」
ジョミー「恨まれないっぽい感じだよね…」
修行してまで逃げなくっても、という声ですけど。
それっぽいかも…。
2025/05/21 (Wed)
☆限度額がある人
GWは宇宙だった御一同様、週末の土曜日は生徒会長宅で。
ソルジャーが来まして、バーベキューなイベが決まった今。
サム 「恨みに限度額とか、普通、ねえしよ…」
シロエ 「子々孫々まで祟りまくると、高そうですよ?」
スウェナ「そうねえ、国家予算でも払えないかも…」
ジョミー「そんな大金、持ってる人の方がさ…」
レアケースだと思う、とジョミー君。
ジョミー「それに猫はさ、殺すと七代、祟るって言うし…」
サム 「猫は金とか持っていねえぜ?」
シロエ 「そもそも、猫に小判ですから…」
限度額も何も、概念自体が無さそうです、という声が。
シロエ 「つまり、本気で恨む場合は、無料でしょうね」
サム 「でなきゃ、祟りは出来ねえよなあ…」
ジョミー「限度額があるキースなんだし、恨まれても…」
スウェナ「間違いなく、たかが知れてるわよね…」
怖がる必要、無いんじゃないの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「この際、開き直って楽しんだって…」
シロエ 「問題無い、っていう気がします」
サム 「限度額の範囲内でしか、恨めねえんだしよ」
落としちまっていいんでねえの、とサム君、親指をグッと。
サム 「誰が落とすか、お楽しみでよ」
Aブルー「いいねえ、いい方向へ盛り上がって来たよ!」
今の調子で当日を迎えてくれたまえ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「マツカ、24日ということで、オッケーかな?」
マツカ 「承知しました、別荘と、橋の修理の手配ですね」
Aブルー「よろしく頼むよ、いつも通りに、3人で…」
お邪魔するから、その辺もね、とソルジャー、抜け目なく。
Aブルー「最高の食材でバーベキュー、ぶるぅもさ…」
マツカ 「お好きなことは知ってますから、揃えますよ」
Aブルー「それじゃ、当日、また来るねーっ!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「待たないってば、君も、心の準備よろしく!」
期間は充分あるんだしさ、と姿を消しましたけど。
落ちろと…?
2025/05/22 (Thu)
☆落ちずに済むには
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末は生徒会長宅ですが。
ソルジャー登場で決まったイベント、河原でバーベキュー。
キース 「…逃げやがった…」
ジョミー「逃げてなくても、流れは変わらないと思うけど」
サム 「居座ってたままの方がよ、悪い方へよ…」
シロエ 「転がって行っていたでしょうねえ…」
落ちるだけでは済まなくて、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「具体的な例は挙げませんけど、あの人ですし…」
サム 「ろくなことには、ならねえんでねえの?」
キース 「…そうかもしれん…」
消えて良かったと思うべきだな、とキース君も納得。
キース 「しかし、お前たち、考え直す気は…」
シロエ 「考え直すと言いますと?」
キース 「俺を落とすのを、回避する策を練るとか…」
盛り上がる方へ行きやがって、とキース君の睨み。
キース 「ゲーム感覚で楽しみたいとか、俺にすればだ…」
ジョミー「迷惑なのは充分、分かってるけど…」
シロエ 「考え直すと、ぼくたちもヤバいですから…」
頑張って落ちて下さいね、とシロエ君。
シロエ 「あえて言うなら、策は一つだけありますけど…」
サム 「マジかよ、俺たち、回避出来るのかよ?」
シロエ 「そうじゃなくって、落ちない策と言いますか…」
キース先輩の努力次第で、とシロエ君の視線がキース君に。
シロエ 「まだ2週間もあるんですから、いけるかも…」
キース 「それは、どういう策なんだ!?」
あるのなら是非、とキース君、ズイと。
キース 「何をやったら、落ちずに済むと?」
シロエ 「指の力を鍛えるんです!」
フリークライマーは、指一本で全体重を、とシロエ君の言。
シロエ 「支えられると聞いていますし、頑張れば…」
キース 「絶望的な話なんだが…」
シロエ 「分かってますから、心の準備を…」
サム 「やっておくしかねえってな!」
キース 「そうなるのか…」
嫌すぎるんだが、と顔を顰めてますけど。
どうにも…。
2025/05/23 (Fri)
☆爽やかであるべき
やって来ました、河原でバーベキューなイベントの日の朝。
生徒会長のマンション前に、シャン学メンバーが勢揃いで。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですね」
サム 「五月晴れだよな、最高のバーベキュー日和だぜ」
??? 「おはよう! キース、心の準備は出来たかい?」
当日だよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「他のみんなも、落とす覚悟は出来ているよね?」
一同 「「「はいっ!」」」
キース君以外は元気に返事で、キース君だけ、どんより。
キース 「来やがったか…」
Aブルー「ご挨拶だねえ、迷惑そうにさ」
??? 「まったくです。これでは、良心が咎めそうで…」
いけませんねえ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「もっと明るく、爽やかにですね…」
Aブルー「振舞って欲しいと思うんだけど…」
キース 「誰が出来ると!」
馬鹿野郎! とキース君が握り締める拳。
キース 「落とされるのが分かっているのに、爽やかは…」
??? 「何かアイテム、あった方がいい?」
ミント飴とか、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)の声。
Aぶるぅ「うんと爽やか、気分サッパリ!」
A船長 「アルコールの方が、いいと思いますよ」
ミントのカクテル、ありましたよね、とキャプテンが。
A船長 「モヒートでしたか、ラム酒ベースで…」
Aブルー「あったね、その案、採用だよ!」
一杯と言わず、浴びるほど飲めば、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「自分からダイブしたいくらいに、酔っ払って…」
A船長 「ハイテンションになれる筈ですし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 気分だって大きくなるもんね!」
ソレがいいな、と悪戯小僧も乗り気なモヒート。
Aぶるぅ「マツカ、別荘で、カクテル、作れる?」
マツカ 「もちろんです。すぐに手配をしますから…」
Aブルー「着いたら、材料が揃ってて…」
後はカクテルを作るだけだね、と親指をグッと。
酔っ払えと…?
2025/05/24 (Sat)
☆モヒートの作り方
河原でバーベキューにお出掛け、お天気も最高ですけれど。
キース君だけ顔がどんより、爽やかであるべきという声が。
マツカ 「皆さん、マイクロバスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「わぁーい、吊り橋、とっても楽しみ!」
どうなるかな、と悪戯小僧が一番に乗り込み、別荘へ出発。
A船長 「モヒートの比率は、決まってはおりますが…」
Aブルー「強めにしておく方がいいよね?」
A船長 「ええ。ラム酒多めで、アルコール度数を…」
上げておくのがキースのためかと、とキャプテンの言。
A船長 「なまじ正気が残っていると、キツイでしょうし」
Aブルー「ヘタレな君の経験則かい?」
A船長 「そうなります。操船では、流石にやりませんが」
あなたとの時間には、たまにあります、と悪戯小僧に視線。
A船長 「覗かれていると分かると、ヘタレますから」
Aブルー「やたら激しい夜には、正気じゃない、と…」
A船長 「…申し訳ございません…」
Aブルー「いいって、ビンビンのガンガンならね!」
酔っ払いでも許すってば、とズレていく話。
Aブルー「酔っていたって萎えてないのは、薬だろうし」
A船長 「こちらの世界で、色々と…」
揃えております、と精力剤の名前をズラズラと。
A船長 「やはり効くのは、漢方ですね」
Aブルー「カクテルに混ぜても、いけるのかな?」
ブルー 「やめたまえ!」
マイクロバスから降りて欲しいね、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「キースを酔わせる話だったら、許すんだけど」
A船長 「失礼しました、カクテルの話の最中でした…」
Aブルー「漢方薬だと、苦くなるから…」
混ぜたら不味くなるだけかも、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「正気が吹っ飛ぶ漢方薬も、無さそうだしさ」
ぶるぅ 「そだね、ミントの葉っぱを入れる程度かなあ…」
A船長 「爽やかさがアップしそうですね」
ぶるぅ 「香りも強くて爽やかだよ!」
美味しく飲めそう、と飛び跳ねてますけど。
どうなる…?
2025/05/25 (Sun)
☆飲みまくって飛べ
河原でバーベキューにお出掛けですけど、待っているイベ。
吊り橋の板を一枚ずつ外して、上のキース君を落とす仕様。
A船長 「美味い酒は、人生の楽しみの一つですよ」
Aブルー「ぼくはザルだから、酔った気分は謎だけど…」
こっちの世界で言う、飛ぶってヤツかな、とソルジャー。
Aブルー「ドラッグとかで、こう…」
シロエ 「言いますね、いわゆるスラングでしょうか」
ジョミー「ぼくも知ってる、飛ぶらしいね」
サム 「トリップだよな、海外で売りに来る時もよ…」
飛べるってえのが謳い文句らしいぜ、とサム君も。
サム 「キースも、酔ったら、飛べるかもだし…」
A船長 「飲ませまくるに限りますね」
爽やかに落ちて欲しいですから、とキャプテン、ニッコリ。
A船長 「まずは、バーベキューで盛り上がって…」
Aブルー「ハイテンションになった所で、モヒートだね!」
いいと思う、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「それとも、すきっ腹の方がいいのかなあ?」
ぶるぅ 「んとね、お酒が回りやすいのは…」
胃が空っぽの時らしいよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「お腹一杯の時に比べて、危ないんだって」
一同 「「「あー…」」」
そういえば、と誰もが納得。
シロエ 「先に食べるの、コンパの鉄則らしいですよ」
ジョミー「お腹に何か入れておけ、って聞くよね、確かに」
Aブルー「だったら、バーベキューを始める前にさ…」
キースに飲ませておかないと、とソルジャーの怖い台詞が。
Aブルー「酔ってしまえば、いくら食べても同じだろうし」
ぶるぅ 「そだよ、でもでも、楽しく食べられそう!」
落とされる怖さ、飛んだ後だし、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「キースも、そっちの方がいいでしょ?」
キース 「なんで、そうなる!?」
Aブルー「君は正気で落ちたいのかい?」
キース 「いや、それは…」
Aブルー「じゃあさ…」
酔っ払うしか、とソルジャーのオススメですけど。
さて…?
2025/05/26 (Mon)
☆見苦しいとアウト
河原でバーベキューにお出掛け、行きの車内でイベの相談。
吊り橋から落ちるキース君を、カクテルで酔わせる方向で。
Aブルー「ぼくには謎の酔っ払いだけど、酔うべきだよ!」
キース 「し、しかし…」
A船長 「私からも、大いにオススメしますね」
ヘタレ気分が消えますから、とキャプテンもプッシュ。
A船長 「落ちる恐怖も、スリルを楽しむ気分になります」
ぶるぅ 「バーベキューも、美味しく食べられるよ!」
お腹の中まで幸せ一杯、と料理上手なお子様も。
ぶるぅ 「それから落ちるの、ぼくも賛成!」
シロエ 「ぼくたちの方も、罪の意識が飛びそうですよね」
ジョミー「落ちるキースが、楽しんでいるわけだしさ…」
サム 「ソレに限るぜ、飲んで飲みまくって…」
酔っ払ってから、たらふく食って、とサム君が立てる親指。
サム 「爽やかに吊り橋へ出発でよ…」
シロエ 「仁王立ちして、落ちるの待機です!」
見苦しく騒がないで済みます、とシロエ君、ズイと。
シロエ 「それとも、醜態を晒したいんですか?」
サム 「引き攣った顔で、オロオロするのはよ…」
ジョミー「キースのプライドが、許さないんじゃあ?」
動じないのが売りだしさ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「キースらしくないのは、確実だよ?」
ブルー 「銀青様として言わせて貰えば、見苦しいのは…」
坊主としても、どうかと思う、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「心頭滅却すれば火もまた涼し、と言うわけで…」
サム 「坊主は、動じねえモンだよな?」
ブルー 「きちんと修行を積んでいればね」
どうするんだい、と生徒会長、キース君をジロジロ。
ブルー 「見苦しい姿を晒しまくるか、開き直って酔うか」
シロエ 「確か、お酒を飲んでもいいのが、お坊さんで…」
ブルー 「そう! 般若湯だから、飲んでオッケー!」
Aブルー「キース、どっちにするんだい?」
見苦しく騒ぐか、酔っ払いか、と聞いてますけど。
二択ですか…。
2025/05/27 (Tue)
☆腹を括った人
バーベキューで河原にお出掛け、キース君を待つ怖いイベ。
吊り橋の板を外されていって、何処かで落ちるしかない件。
Aブルー「君らしくないらしい醜態、晒したいって?」
キース 「…そ、それは…」
A船長 「見苦しくなるより、酔うべきです!」
ガンガン飲むのが一番ですよ、とキャプテン、力説。
A船長 「後悔するのは、せいぜい二日酔い程度ですから」
シロエ 「ですよね、見苦しい方だと、ずっと後まで…」
語り草にされるコースなのでは、とシロエ君の冷静な分析。
シロエ 「引き攣りまくった顔とか、そんなのをですね…」
サム 「何かと言ったら、蒸し返されるのな…」
ジョミー「最悪、別荘に出掛ける話の度にさ…」
思い出し笑いの嵐なんじゃ…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キース自身は、それでいいわけ?」
キース 「嫌すぎるんだが!」
それくらいなら、飲みまくるまでだ、と腹を括った模様。
キース 「すきっ腹で飲んで、泥酔してから…」
Aブルー「爽やか笑顔で、吊り橋だね!」
Aぶるぅ「わぁーい、最高!」
いっぱい飲んでね、と悪戯小僧も大喜び。
Aぶるぅ「カクテル、うんと強くするから!」
A船長 「殆どがラム酒な比率で、作りましょう!」
一同 「「「イイネ!」」」
アルコール度数を高めるべき、と誰もが突き上げる拳。
Aブルー「よーし、決まった!」
Aぶるぅ「河原に行ったら、飲んだくれだね!」
うんと楽しみ、と言っている間に、別荘の駐車場に到着。
マツカ 「皆さん、お疲れ様でした。では、河原の方へ」
執事 「お待ちしておりました、用意は整っております」
バーベキュー用の炭も熾してありますから、と執事さん。
執事 「カクテルの材料も、河原に揃えておきました」
Aブルー「ラム酒とかだね、ありがとう!」
ぶるぅ 「んとんと、ミントの葉っぱ、用意出来るかな?」
執事 「もちろんですとも」
厨房の方から取って参ります、とスタスタと。
いよいよ…。
2025/05/28 (Wed)
☆飲みまくった人
マツカ君の別荘に到着、河原でバーベキューの幕開けな今。
吊り橋がある川へ出掛けて、お楽しみイベも、ついに開幕。
Aブルー「凄いね、今年も豪華食材!」
マツカ 「肉なども、最上級のを揃えてあります」
A船長 「楽しみですね、まずはモヒート作りからです」
ぶるぅ 「ミントの葉っぱも、揃えられたしね!」
グラスにライムを搾らなくちゃ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ライムも、量は控えめで…」
A船長 「ミントの葉っぱも、香りメインでいきましょう」
ラム酒だけでも美味しいですし、とキャプテンも楽しそう。
A船長 「グラスと言わずに、ビールジョッキで…」
一同 「「「イイネ!」」」
飲みまくるにはジョッキが良さそう、と皆が賛成。
A船長 「さて、と…。キース、一杯目が出来ましたよ」
キース 「寄越せ、一気に飲んでやる!」
グイと呷ったジョッキのモヒート、炭酸入りも平気そう。
キース 「やはりアレだな、カッと来るのは、炭酸で…」
ジョミー「分かるよ、炭酸飲料の一気はキツイしさ」
サム 「けどよ、むせずに空けちまったぜ?」
Aブルー「ザルじゃないとは思うけれどね」
ザルだと酔えなくて悲惨かも、とソルジャーの手に二杯目。
Aブルー「はい、二杯目もグッと!」
キース 「いいから、どんどん持って来やがれ!」
飲みまくるぞ、と爽やかな笑顔。
キース 「今の勢いなら、飛べそうだ!」
シロエ 「あのですね…。とっくに酔っていませんか?」
サム 「それっぽいよな、顔には出ねえタイプかよ…」
まあ、本人が幸せなら、とモヒートのジョッキが次々と。
Aブルー「さあ、飲んで、飲んで!」
キース 「景気づけだな、コレをキメたら…」
飛びに行くか、と何杯目だか謎のジョッキを空っぽに。
キース 「行くぞ、吊り橋へ落っこちにな!」
Aぶるぅ「わぁーい、みんな、行こうよ!」
一同 「「「オッケー!」」」
楽しくゲーム出来そうだ、と吊り橋の所へ。
罪悪感ゼロ…。
2025/05/29 (Thu)
☆楽しんでいる人
新緑の河原でバーベキューですけど、メインは吊り橋イベ。
板を一枚ずつ外していって、キース君が落っこちたら勝者。
キース 「よし、この辺りが橋のド真ん中だろう」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 板を外してっていい?」
キース 「いいぞ、大いに楽しんでくれ!」
俺を落とすのは誰だろうな、と吊り橋の上で仁王立ち。
キース 「ジョミーか、それともシロエになるか…」
Aブルー「ぼくたちも忘れないでくれたまえ!」
A船長 「どうせだったら、勝ちたいですねえ…」
順番を決めるのはジャンケンでしょうか、とキャプテン。
A船長 「クジにするのも、一興ですが…」
Aブルー「ジャンケンは、サイオンで左右できるしさ…」
クジが一番、とソルジャーの案で、作られたアミダくじ。
シロエ 「いいですね! じゃあ、ぼくはコレで」
ジョミー「ぼくは、コレかな」
皆が選んで、結果発表。
Aぶるぅ「わぁーい、ぼく、一番!」
キース 「絶対に落とせないヤツだな、一番では」
Aぶるぅ「板は沢山あるもん、いけるって!」
外しちゃえ! と板を一枚、えいっ、と。
Aぶるぅ「んとんと…。簡単に外れちゃったよ?」
マツカ 「普通にやっても外れませんので…」
修理とセットで依頼しました、とマツカ君の笑み。
マツカ 「誰でも外せる仕様ですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
それは楽しい、と順番に板を外してゲーム。
ジョミー「残念、落ちると思ったんだけど…」
サム 「俺でラストかよ、こりゃ落ちねえなあ…」
キース 「まだまだいけるぞ、二周目で来い!」
最後の一枚を目指したいしな、とキース君、強気。
キース 「俺もスリルを楽しみたいし…」
Aブルー「後になるほど、楽しめるよねえ…」
頑張りたまえ、と外す一枚。
Aブルー「ハズレだったか…」
Aぶるぅ「三周目まで持って欲しいんだけど!」
キース 「もちろん、俺もそのつもりだ!」
板が残っている間は、と爽やか笑顔ですけど。
酔っ払い…。
2025/05/30 (Fri)
☆ゲームの勝者は
河原でバーベキューに来た面々ですけど、只今、ゲーム中。
吊り橋の板を一本ずつ外して、キース君を落としたら勝者。
Aぶるぅ「んとんと…。ぼくの番の時、落ちてくれる?」
キース 「それはダメだな、ズルは許さん!」
俺だって命懸けでやってるんだぞ、と酔っ払いでもマジ。
キース 「あくまで公正、それがゲームというものだ!」
Aぶるぅ「ケチ…。でもでも、ちょっぴり楽しいかも!」
ぼくの我儘、聞いて貰えて当たり前だし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「みんな、勝手に遠慮しちゃって…」
A船長 「自衛策です、ババは避けたいのが人情ですしね」
ところで…、とキャプテンが指差す、吊り橋の方。
A船長 「さっきから、気になっているのですが…」
Aブルー「何がさ?」
A船長 「職業柄でしょうか、つい、吊り橋の板の数を…」
確認したくなりまして、と何枚あるか数えたとのこと。
A船長 「何度も数えて、皆さんの数と照らし合わせて…」
シロエ 「分かったことでもありましたか?」
A船長 「ええ。三周目までは、行きわたりますが…」
Aブルー「まさか、四周目には足りないとか?」
あぶれる人が出るのかな、とソルジャーも指差して確認。
Aブルー「ホントだ、四周目は…」
A船長 「ぶるぅの分しか、無いんです…」
つまり、最初の一枚ですね、とキャプテンからの発表。
A船長 「そこまでキースが持った場合は、間違いなく…」
Aぶるぅ「ぼくの勝ちだね、キース、頑張って!」
四周目まで、と悪戯小僧が応援する形に。
Aぶるぅ「あと一周!」
キース 「期待していろ!」
三周目だ、とキース君、吊り橋の綱が命綱な状態。
Aぶるぅ「んじゃ、一番! あれっ?」
シロエ 「突風ですね、凄かったです」
ジョミー「キース、消えてる…」
ブルー 「さっきの風で、残った板と一緒にさ…」
ぶるぅ 「落っこちてったから、回収だよ!」
ゲームはパア、で皆がガックリですけど。
今月、これにて中継終了~。
2025/05/31 (Sat)
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
ところがソルジャー登場でして、河原でバーベキューな案。
Aブルー「えっと…? キースの立場って?」
マツカ 「今の流れで行った場合は、真っ逆様ですよ?」
前はダイブだった吊り橋から、とマツカ君の不安そうな顔。
マツカ 「ダイブするより、恐ろしいかと思いますけど…」
一同 「「「あー…」」」
落ちるタイミングを選べないんだっけ、と誰もがガクブル。
ジョミー「なんかアレだね、処刑みたいで…」
サム 「床板が外れて、落ちるらしいぜ…」
俺たちの国の場合はよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「キースにしてみりゃ、恐怖だよなあ…」
シロエ 「いつ落ちるのかが、謎ですしね…」
ジョミー「落とした人も、恨まれそうな気がしてさ…」
処刑場だと、誰がやったか不明らしいけど、とジョミー君。
ジョミー「何人かが同時に、ボタンを押すヤツで…」
シロエ 「聞いたことがあります、やる方の負担軽減で…」
分からない仕組みになっているそうですよ、とシロエ君も。
シロエ 「ですが、キース先輩のコースだと…」
サム 「勝者になった誰かが、手を下したのが…」
筒抜けになっちまう仕様じゃねえか、とサム君の悪い顔色。
サム 「キース、俺になっても恨まねえでくれよ…?」
ジョミー「ぼくもお願い、言い出しっぺは謝るから!」
お礼の件から転がったのも謝る、とジョミー君も必死。
ジョミー「許してくれるなら、お礼はソレでオッケー!」
Aブルー「いいねえ、ジョミーの手から離れたってね!」
ぼくが仕切ってかまわないかな、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「バーベキューのイベは、キースを吊り橋から…」
キース 「落とす方向で確定なのか!?」
Aブルー「ピンポーン!」
一同 「「「うわー…」」」
Aブルー「それじゃ早速、日取りを決めなくっちゃね!」
いつがいいかな、とカレンダーを眺めてますけど。
ヤバそう…。
2025/05/16 (Fri)
星飛ばしたい順番
GWを宇宙で過ごした御一同様、生徒会長宅で週末ですが。
其処へ来たソルジャー、河原でバーベキューな案を企画で。
Aブルー「いつがいいかな、来週だと、キツイかなあ?」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「みんなが覚悟を決めるまでにさ…」
一週間しか無いというのは、ちょっと、と珍しく配慮。
Aブルー「落ちるキースも、落っことす方も、準備がね…」
シロエ 「やっぱり、落とした人が勝者なんですか?」
Aブルー「負けるよりかは、勝ちの方がね!」
其処までの流れが盛り上がるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「誰が落とすか、遠慮し合って、譲り合いでさ…」
サム 「自分の順番、飛ばすってか?」
ジョミー「飛ばしていいなら、飛ばしたいけど…」
シロエ 「他の面子が、迷惑ですから!」
飛ばした先には、誰かいますし、とシロエ君。
シロエ 「そんな順番、譲られて嬉しい人はいません!」
サム 「だよなあ、俺だって、飛ばしてえけどよ…」
ジョミー「ぼくに来るのは、御免だってば!」
Aブルー「ほらね、今から盛り上がってるよ!」
イベの日取りも決めてないのに、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「一週間先にして、サッサと片を付けるより…」
シロエ 「先に延ばして、待機期間に譲り合うんですか?」
クジ引きで逃げる権利を決めるとか…、とシロエ君の問い。
シロエ 「それとも、誰かがババを引くとか…」
サム 「ババはねえだろ、専門のヤツが不在なんだぜ?」
キース、落とされる方なんだしよ、とサム君、悪い顔色。
サム 「俺はババとか、勘弁だぜ…」
ジョミー「みんなそうだよ、逃げたいってば!」
自分の番で落としちゃったら…、とジョミー君も。
ジョミー「キースが許すと言ってくれても、良心がさ…」
シロエ 「咎めまくりですよ…」
サム 「避ける方法、ねえみてえだしな…」
Aブルー「当然だよ!」
ゲームは参加してこそだしね、と言ってますけど。
あんまりでは…?
2025/05/17 (Sat)
☆先延ばしが楽しい
GWは宇宙だった御一同様、週末の土曜日は生徒会長宅で。
ソルジャーも来まして、河原でバーベキューなイベを計画。
Aブルー「そうやって揉める期間がある分、来週ではね…」
シロエ 「いっそ、サッサと終わって欲しいんですけど!」
サム 「俺も賛成、次の土曜でいいじゃねえかよ!」
先延ばしなんかしなくてもよ、とサム君も力説。
サム 「キースにしたって、長引くよりはよ…」
キース 「早く引導を渡して欲しいが!」
恨む、恨まないとは別件で、とキース君からも注文が。
キース 「どうなるんだ、と思い続けるのは地獄だぞ!」
Aブルー「でもさ、ソレも処刑の場合だとさ…」
セットものになっているんだろう、とソルジャーの言。
Aブルー「当日になるまで、分からないと聞いたよ?」
一同 「「「あー…」」」
この国のヤツはそうだった、と誰もが否定出来ない現実。
Aブルー「心の準備をしてる余裕は、無いらしいよね?」
シロエ 「…そうでした…。確か、15分前に言われて…」
サム 「部屋から出ろ、って連れ出すって聞くぜ…」
15分で何が出来るんだよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「その日がいつになるのか、謎ってえのは…」
Aブルー「地獄みたいなものじゃないかなあ?」
キースも、ソレでいいと思う、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「まだしもマシだよ、日は分かってるしね!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「心の準備も、しっかり出来るしさ!」
24日でいいと思うな、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「ぼくのハーレイの休暇も、日が先の方が…」
シロエ 「取りやすいから、という理由ですか!?」
Aブルー「ピンポーン!」
いろんな意味で、いい日だよね、と決めてかかる日取り。
Aブルー「マツカ、手配はよろしく頼むよ!」
マツカ 「壊れた吊り橋の修理もですね?」
Aブルー「もちろんだよ!」
でないと安心して壊せないし、と恐ろしい台詞。
本気ですか…。
2025/05/18 (Sun)
☆圏外になりたい人
GWを宇宙で過ごした御一同様、生徒会長宅で週末ですが。
ソルジャーが来て仕切り始めたのが、新緑の季節のイベで。
シロエ 「つまり、本気でキース先輩を、吊り橋から…」
サム 「真っ逆様に落としてえのな…」
Aブルー「何か文句があるのかい?」
誰か代わりにやりたいとでも、とソルジャーの問い。
Aブルー「キースが、ジョミーにお礼をするためのでさ…」
シロエ 「代理なんかは、不可でいいです!」
サム 「やっぱ、ジョミーは安全圏なのかよ?」
キースの恨みの圏外で…、とサム君の視線がジョミー君に。
サム 「恨まねえでくれ、でチャラだってか?」
Aブルー「その辺は、キース次第かな…」
さっき、ジョミーの手を離れたしね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「お蔭で、ぼくが日取りを決められるわけで…」
ジョミー「そうなんだけど、出来れば、圏外の方がさ…」
色々と気が楽になるしね、とジョミー君も必死。
ジョミー「キース、ぼくだけ、圏外でオッケー?」
キース 「言い出しっぺな件が、チャラになっただけだ!」
俺を落としたら恨むからな、とキース君の睨み。
キース 「誰のせいで、俺が吊り橋から!」
ジョミー「その分、棚経で頑張るから!」
キース 「だったら、明日から修行しやがれ!」
俺が一から仕込んでやる、とキース君。
キース 「境内の掃除に、本堂の掃除、其処からだな!」
ジョミー「夏休みまで、ずっと!?」
キース 「そのくらいやっても、様になるかどうか…」
とにかく毎朝、4時半に来い、と時間指定が。
キース 「それが嫌なら、恨まれていろ!」
ジョミー「ええ…」
そんなの無理だよ、とジョミー君、顔面蒼白。
ジョミー「恨まれるのも、修行するのも、無理すぎで…」
シロエ 「でも、ぼくたちには、逃げ道が無いんですよ?」
サム 「あるだけマシだろ、修行でもよ…」
キース 「まったくだ!」
贅沢な悩みというヤツだぞ、と怒鳴ってますけど。
確かに…。
2025/05/19 (Mon)
☆逃げたいなら修行
GWは宇宙だった御一同様、週末の土曜日は生徒会長宅で。
其処へ来たのがソルジャーでして、イベを仕切っている今。
シロエ 「ぼくも逃げ道、欲しいんですけど…」
サム 「俺も逃げ道、希望だけどよ…」
境内の掃除じゃ逃げられねえよな、とサム君の深い溜息。
サム 「ジョミーの代わりに、やっていいんならよ…」
シロエ 「ぼくだって、同じ気持ちですよ!」
本堂とかの掃除で逃げられるなら…、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩、逃げ道は対象者を限定ですか?」
キース 「当然だろう!」
寛大になれる理由が皆無だしな、とキース君、グッと拳を。
キース 「落とした野郎は、誰であろうが恨みまくるぞ!」
一同 「「「うわー…」」」
やっぱりそうか、と誰もがガクブル。
シロエ 「ぼくの番で落ちたら、殺されそうです」
サム 「俺もヤベえぜ…」
スウェナ「女子も除外じゃなさそうだわね…」
キース 「悪いが、余裕が無い状態だ」
運の尽きだと思ってくれ、と怖い台詞が。
キース 「落ちるタイミングさえ、選べないんだぞ!?」
スウェナ「そうなのよねえ…」
ジョミー「修行する方が、マシなのかなあ…?」
運の尽きとか言われちゃったら、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「朝の四時半、厳守だっけ?」
キース 「坊主の世界は、遅刻した場合、罰は確定だが?」
罰礼を百回するのはガチだ、と副住職。
キース 「遅刻しないよう、努力しやがれ!」
ジョミー「始発のバスで出れば、着ける勘定だよね?」」
キース 「甘いな、始発が出るのは5時台で…」
四時半頃なら、車庫の中だ、とキース君、ピシャリと。
キース 「家から歩きか、自転車で来るしか無いだろうな」
ジョミー「ちょ…! キツすぎだよ、ソレ!」
キース 「嫌なら、断っていいんだぞ?」
ジョミー「断ったら、恨まれるコースなんだけど!」
Aブルー「いいねえ…!」
大いに盛り上げてくれたまえ、と煽っている人。
どうなる…?
2025/05/20 (Tue)
☆恨むには費用が
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末は生徒会長宅ですが。
ソルジャー登場、河原でバーベキューなイベを仕切り中で。
Aブルー「キースの恨みは、どういうヤツ?」
キース 「は?」
Aブルー「具体的には、何をするとか、決めているわけ?」
嫌でも境内掃除をさせるとか、とソルジャーの問い。
Aブルー「恨みまくると言ってるんだし、1ヶ月とかさ」
キース 「いや、考えてさえもいなかったんだが…」
恨んでやるとは言ったものの…、とキース君、腕組み。
キース 「俺としてはだ、同じ思いをさせたいが…」
シロエ 「吊り橋、壊れた後なんですけど?」
キース 「そうなんだ…。修理してから、やり直すには…」
とんでもない費用がかかりそうで…、と視線がマツカ君に。
キース 「吊り橋の修理代は、高そうなんだが…」
マツカ 「聞いてみないと分かりませんけど、恐らくは…」
車とかより高いでしょうね、とマツカ君。
マツカ 「同じくらいの値段の車も、あるでしょうけど…」
サム 「VIPが乗ったりするヤツかよ?」
マツカ 「そうなります。カーレース用のも、高価ですよ」
オーダーメイドの世界ですから、と納得な理由。
マツカ 「その手のヤツほど、高いかどうかは謎ですが…」
サム 「キースが払える金じゃねえよなあ…」
ジョミー「犯罪に手を染めるしか無いと思うよ…」
運び屋するとか、詐欺の受け子とか、と挙げられる例。
ジョミー「ホストクラブじゃ、とても無理だし…」
シロエ 「キース先輩、どうするんです?」
キース 「修理費用が払えん以上は、諦めるしか…」
恨みたくても限度額があるようだ、とキース君の深い溜息。
キース 「今の話で、更に舐められたような気がする…」
シロエ 「たかが知れてる、っていうのはバレましたよね」
サム 「つまり、落としても、それほどは…」
ジョミー「恨まれないっぽい感じだよね…」
修行してまで逃げなくっても、という声ですけど。
それっぽいかも…。
2025/05/21 (Wed)
☆限度額がある人
GWは宇宙だった御一同様、週末の土曜日は生徒会長宅で。
ソルジャーが来まして、バーベキューなイベが決まった今。
サム 「恨みに限度額とか、普通、ねえしよ…」
シロエ 「子々孫々まで祟りまくると、高そうですよ?」
スウェナ「そうねえ、国家予算でも払えないかも…」
ジョミー「そんな大金、持ってる人の方がさ…」
レアケースだと思う、とジョミー君。
ジョミー「それに猫はさ、殺すと七代、祟るって言うし…」
サム 「猫は金とか持っていねえぜ?」
シロエ 「そもそも、猫に小判ですから…」
限度額も何も、概念自体が無さそうです、という声が。
シロエ 「つまり、本気で恨む場合は、無料でしょうね」
サム 「でなきゃ、祟りは出来ねえよなあ…」
ジョミー「限度額があるキースなんだし、恨まれても…」
スウェナ「間違いなく、たかが知れてるわよね…」
怖がる必要、無いんじゃないの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「この際、開き直って楽しんだって…」
シロエ 「問題無い、っていう気がします」
サム 「限度額の範囲内でしか、恨めねえんだしよ」
落としちまっていいんでねえの、とサム君、親指をグッと。
サム 「誰が落とすか、お楽しみでよ」
Aブルー「いいねえ、いい方向へ盛り上がって来たよ!」
今の調子で当日を迎えてくれたまえ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「マツカ、24日ということで、オッケーかな?」
マツカ 「承知しました、別荘と、橋の修理の手配ですね」
Aブルー「よろしく頼むよ、いつも通りに、3人で…」
お邪魔するから、その辺もね、とソルジャー、抜け目なく。
Aブルー「最高の食材でバーベキュー、ぶるぅもさ…」
マツカ 「お好きなことは知ってますから、揃えますよ」
Aブルー「それじゃ、当日、また来るねーっ!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「待たないってば、君も、心の準備よろしく!」
期間は充分あるんだしさ、と姿を消しましたけど。
落ちろと…?
2025/05/22 (Thu)
☆落ちずに済むには
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末は生徒会長宅ですが。
ソルジャー登場で決まったイベント、河原でバーベキュー。
キース 「…逃げやがった…」
ジョミー「逃げてなくても、流れは変わらないと思うけど」
サム 「居座ってたままの方がよ、悪い方へよ…」
シロエ 「転がって行っていたでしょうねえ…」
落ちるだけでは済まなくて、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「具体的な例は挙げませんけど、あの人ですし…」
サム 「ろくなことには、ならねえんでねえの?」
キース 「…そうかもしれん…」
消えて良かったと思うべきだな、とキース君も納得。
キース 「しかし、お前たち、考え直す気は…」
シロエ 「考え直すと言いますと?」
キース 「俺を落とすのを、回避する策を練るとか…」
盛り上がる方へ行きやがって、とキース君の睨み。
キース 「ゲーム感覚で楽しみたいとか、俺にすればだ…」
ジョミー「迷惑なのは充分、分かってるけど…」
シロエ 「考え直すと、ぼくたちもヤバいですから…」
頑張って落ちて下さいね、とシロエ君。
シロエ 「あえて言うなら、策は一つだけありますけど…」
サム 「マジかよ、俺たち、回避出来るのかよ?」
シロエ 「そうじゃなくって、落ちない策と言いますか…」
キース先輩の努力次第で、とシロエ君の視線がキース君に。
シロエ 「まだ2週間もあるんですから、いけるかも…」
キース 「それは、どういう策なんだ!?」
あるのなら是非、とキース君、ズイと。
キース 「何をやったら、落ちずに済むと?」
シロエ 「指の力を鍛えるんです!」
フリークライマーは、指一本で全体重を、とシロエ君の言。
シロエ 「支えられると聞いていますし、頑張れば…」
キース 「絶望的な話なんだが…」
シロエ 「分かってますから、心の準備を…」
サム 「やっておくしかねえってな!」
キース 「そうなるのか…」
嫌すぎるんだが、と顔を顰めてますけど。
どうにも…。
2025/05/23 (Fri)
☆爽やかであるべき
やって来ました、河原でバーベキューなイベントの日の朝。
生徒会長のマンション前に、シャン学メンバーが勢揃いで。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですね」
サム 「五月晴れだよな、最高のバーベキュー日和だぜ」
??? 「おはよう! キース、心の準備は出来たかい?」
当日だよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「他のみんなも、落とす覚悟は出来ているよね?」
一同 「「「はいっ!」」」
キース君以外は元気に返事で、キース君だけ、どんより。
キース 「来やがったか…」
Aブルー「ご挨拶だねえ、迷惑そうにさ」
??? 「まったくです。これでは、良心が咎めそうで…」
いけませんねえ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「もっと明るく、爽やかにですね…」
Aブルー「振舞って欲しいと思うんだけど…」
キース 「誰が出来ると!」
馬鹿野郎! とキース君が握り締める拳。
キース 「落とされるのが分かっているのに、爽やかは…」
??? 「何かアイテム、あった方がいい?」
ミント飴とか、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)の声。
Aぶるぅ「うんと爽やか、気分サッパリ!」
A船長 「アルコールの方が、いいと思いますよ」
ミントのカクテル、ありましたよね、とキャプテンが。
A船長 「モヒートでしたか、ラム酒ベースで…」
Aブルー「あったね、その案、採用だよ!」
一杯と言わず、浴びるほど飲めば、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「自分からダイブしたいくらいに、酔っ払って…」
A船長 「ハイテンションになれる筈ですし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 気分だって大きくなるもんね!」
ソレがいいな、と悪戯小僧も乗り気なモヒート。
Aぶるぅ「マツカ、別荘で、カクテル、作れる?」
マツカ 「もちろんです。すぐに手配をしますから…」
Aブルー「着いたら、材料が揃ってて…」
後はカクテルを作るだけだね、と親指をグッと。
酔っ払えと…?
2025/05/24 (Sat)
☆モヒートの作り方
河原でバーベキューにお出掛け、お天気も最高ですけれど。
キース君だけ顔がどんより、爽やかであるべきという声が。
マツカ 「皆さん、マイクロバスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「わぁーい、吊り橋、とっても楽しみ!」
どうなるかな、と悪戯小僧が一番に乗り込み、別荘へ出発。
A船長 「モヒートの比率は、決まってはおりますが…」
Aブルー「強めにしておく方がいいよね?」
A船長 「ええ。ラム酒多めで、アルコール度数を…」
上げておくのがキースのためかと、とキャプテンの言。
A船長 「なまじ正気が残っていると、キツイでしょうし」
Aブルー「ヘタレな君の経験則かい?」
A船長 「そうなります。操船では、流石にやりませんが」
あなたとの時間には、たまにあります、と悪戯小僧に視線。
A船長 「覗かれていると分かると、ヘタレますから」
Aブルー「やたら激しい夜には、正気じゃない、と…」
A船長 「…申し訳ございません…」
Aブルー「いいって、ビンビンのガンガンならね!」
酔っ払いでも許すってば、とズレていく話。
Aブルー「酔っていたって萎えてないのは、薬だろうし」
A船長 「こちらの世界で、色々と…」
揃えております、と精力剤の名前をズラズラと。
A船長 「やはり効くのは、漢方ですね」
Aブルー「カクテルに混ぜても、いけるのかな?」
ブルー 「やめたまえ!」
マイクロバスから降りて欲しいね、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「キースを酔わせる話だったら、許すんだけど」
A船長 「失礼しました、カクテルの話の最中でした…」
Aブルー「漢方薬だと、苦くなるから…」
混ぜたら不味くなるだけかも、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「正気が吹っ飛ぶ漢方薬も、無さそうだしさ」
ぶるぅ 「そだね、ミントの葉っぱを入れる程度かなあ…」
A船長 「爽やかさがアップしそうですね」
ぶるぅ 「香りも強くて爽やかだよ!」
美味しく飲めそう、と飛び跳ねてますけど。
どうなる…?
2025/05/25 (Sun)
☆飲みまくって飛べ
河原でバーベキューにお出掛けですけど、待っているイベ。
吊り橋の板を一枚ずつ外して、上のキース君を落とす仕様。
A船長 「美味い酒は、人生の楽しみの一つですよ」
Aブルー「ぼくはザルだから、酔った気分は謎だけど…」
こっちの世界で言う、飛ぶってヤツかな、とソルジャー。
Aブルー「ドラッグとかで、こう…」
シロエ 「言いますね、いわゆるスラングでしょうか」
ジョミー「ぼくも知ってる、飛ぶらしいね」
サム 「トリップだよな、海外で売りに来る時もよ…」
飛べるってえのが謳い文句らしいぜ、とサム君も。
サム 「キースも、酔ったら、飛べるかもだし…」
A船長 「飲ませまくるに限りますね」
爽やかに落ちて欲しいですから、とキャプテン、ニッコリ。
A船長 「まずは、バーベキューで盛り上がって…」
Aブルー「ハイテンションになった所で、モヒートだね!」
いいと思う、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「それとも、すきっ腹の方がいいのかなあ?」
ぶるぅ 「んとね、お酒が回りやすいのは…」
胃が空っぽの時らしいよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「お腹一杯の時に比べて、危ないんだって」
一同 「「「あー…」」」
そういえば、と誰もが納得。
シロエ 「先に食べるの、コンパの鉄則らしいですよ」
ジョミー「お腹に何か入れておけ、って聞くよね、確かに」
Aブルー「だったら、バーベキューを始める前にさ…」
キースに飲ませておかないと、とソルジャーの怖い台詞が。
Aブルー「酔ってしまえば、いくら食べても同じだろうし」
ぶるぅ 「そだよ、でもでも、楽しく食べられそう!」
落とされる怖さ、飛んだ後だし、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「キースも、そっちの方がいいでしょ?」
キース 「なんで、そうなる!?」
Aブルー「君は正気で落ちたいのかい?」
キース 「いや、それは…」
Aブルー「じゃあさ…」
酔っ払うしか、とソルジャーのオススメですけど。
さて…?
2025/05/26 (Mon)
☆見苦しいとアウト
河原でバーベキューにお出掛け、行きの車内でイベの相談。
吊り橋から落ちるキース君を、カクテルで酔わせる方向で。
Aブルー「ぼくには謎の酔っ払いだけど、酔うべきだよ!」
キース 「し、しかし…」
A船長 「私からも、大いにオススメしますね」
ヘタレ気分が消えますから、とキャプテンもプッシュ。
A船長 「落ちる恐怖も、スリルを楽しむ気分になります」
ぶるぅ 「バーベキューも、美味しく食べられるよ!」
お腹の中まで幸せ一杯、と料理上手なお子様も。
ぶるぅ 「それから落ちるの、ぼくも賛成!」
シロエ 「ぼくたちの方も、罪の意識が飛びそうですよね」
ジョミー「落ちるキースが、楽しんでいるわけだしさ…」
サム 「ソレに限るぜ、飲んで飲みまくって…」
酔っ払ってから、たらふく食って、とサム君が立てる親指。
サム 「爽やかに吊り橋へ出発でよ…」
シロエ 「仁王立ちして、落ちるの待機です!」
見苦しく騒がないで済みます、とシロエ君、ズイと。
シロエ 「それとも、醜態を晒したいんですか?」
サム 「引き攣った顔で、オロオロするのはよ…」
ジョミー「キースのプライドが、許さないんじゃあ?」
動じないのが売りだしさ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「キースらしくないのは、確実だよ?」
ブルー 「銀青様として言わせて貰えば、見苦しいのは…」
坊主としても、どうかと思う、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「心頭滅却すれば火もまた涼し、と言うわけで…」
サム 「坊主は、動じねえモンだよな?」
ブルー 「きちんと修行を積んでいればね」
どうするんだい、と生徒会長、キース君をジロジロ。
ブルー 「見苦しい姿を晒しまくるか、開き直って酔うか」
シロエ 「確か、お酒を飲んでもいいのが、お坊さんで…」
ブルー 「そう! 般若湯だから、飲んでオッケー!」
Aブルー「キース、どっちにするんだい?」
見苦しく騒ぐか、酔っ払いか、と聞いてますけど。
二択ですか…。
2025/05/27 (Tue)
☆腹を括った人
バーベキューで河原にお出掛け、キース君を待つ怖いイベ。
吊り橋の板を外されていって、何処かで落ちるしかない件。
Aブルー「君らしくないらしい醜態、晒したいって?」
キース 「…そ、それは…」
A船長 「見苦しくなるより、酔うべきです!」
ガンガン飲むのが一番ですよ、とキャプテン、力説。
A船長 「後悔するのは、せいぜい二日酔い程度ですから」
シロエ 「ですよね、見苦しい方だと、ずっと後まで…」
語り草にされるコースなのでは、とシロエ君の冷静な分析。
シロエ 「引き攣りまくった顔とか、そんなのをですね…」
サム 「何かと言ったら、蒸し返されるのな…」
ジョミー「最悪、別荘に出掛ける話の度にさ…」
思い出し笑いの嵐なんじゃ…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キース自身は、それでいいわけ?」
キース 「嫌すぎるんだが!」
それくらいなら、飲みまくるまでだ、と腹を括った模様。
キース 「すきっ腹で飲んで、泥酔してから…」
Aブルー「爽やか笑顔で、吊り橋だね!」
Aぶるぅ「わぁーい、最高!」
いっぱい飲んでね、と悪戯小僧も大喜び。
Aぶるぅ「カクテル、うんと強くするから!」
A船長 「殆どがラム酒な比率で、作りましょう!」
一同 「「「イイネ!」」」
アルコール度数を高めるべき、と誰もが突き上げる拳。
Aブルー「よーし、決まった!」
Aぶるぅ「河原に行ったら、飲んだくれだね!」
うんと楽しみ、と言っている間に、別荘の駐車場に到着。
マツカ 「皆さん、お疲れ様でした。では、河原の方へ」
執事 「お待ちしておりました、用意は整っております」
バーベキュー用の炭も熾してありますから、と執事さん。
執事 「カクテルの材料も、河原に揃えておきました」
Aブルー「ラム酒とかだね、ありがとう!」
ぶるぅ 「んとんと、ミントの葉っぱ、用意出来るかな?」
執事 「もちろんですとも」
厨房の方から取って参ります、とスタスタと。
いよいよ…。
2025/05/28 (Wed)
☆飲みまくった人
マツカ君の別荘に到着、河原でバーベキューの幕開けな今。
吊り橋がある川へ出掛けて、お楽しみイベも、ついに開幕。
Aブルー「凄いね、今年も豪華食材!」
マツカ 「肉なども、最上級のを揃えてあります」
A船長 「楽しみですね、まずはモヒート作りからです」
ぶるぅ 「ミントの葉っぱも、揃えられたしね!」
グラスにライムを搾らなくちゃ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ライムも、量は控えめで…」
A船長 「ミントの葉っぱも、香りメインでいきましょう」
ラム酒だけでも美味しいですし、とキャプテンも楽しそう。
A船長 「グラスと言わずに、ビールジョッキで…」
一同 「「「イイネ!」」」
飲みまくるにはジョッキが良さそう、と皆が賛成。
A船長 「さて、と…。キース、一杯目が出来ましたよ」
キース 「寄越せ、一気に飲んでやる!」
グイと呷ったジョッキのモヒート、炭酸入りも平気そう。
キース 「やはりアレだな、カッと来るのは、炭酸で…」
ジョミー「分かるよ、炭酸飲料の一気はキツイしさ」
サム 「けどよ、むせずに空けちまったぜ?」
Aブルー「ザルじゃないとは思うけれどね」
ザルだと酔えなくて悲惨かも、とソルジャーの手に二杯目。
Aブルー「はい、二杯目もグッと!」
キース 「いいから、どんどん持って来やがれ!」
飲みまくるぞ、と爽やかな笑顔。
キース 「今の勢いなら、飛べそうだ!」
シロエ 「あのですね…。とっくに酔っていませんか?」
サム 「それっぽいよな、顔には出ねえタイプかよ…」
まあ、本人が幸せなら、とモヒートのジョッキが次々と。
Aブルー「さあ、飲んで、飲んで!」
キース 「景気づけだな、コレをキメたら…」
飛びに行くか、と何杯目だか謎のジョッキを空っぽに。
キース 「行くぞ、吊り橋へ落っこちにな!」
Aぶるぅ「わぁーい、みんな、行こうよ!」
一同 「「「オッケー!」」」
楽しくゲーム出来そうだ、と吊り橋の所へ。
罪悪感ゼロ…。
2025/05/29 (Thu)
☆楽しんでいる人
新緑の河原でバーベキューですけど、メインは吊り橋イベ。
板を一枚ずつ外していって、キース君が落っこちたら勝者。
キース 「よし、この辺りが橋のド真ん中だろう」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 板を外してっていい?」
キース 「いいぞ、大いに楽しんでくれ!」
俺を落とすのは誰だろうな、と吊り橋の上で仁王立ち。
キース 「ジョミーか、それともシロエになるか…」
Aブルー「ぼくたちも忘れないでくれたまえ!」
A船長 「どうせだったら、勝ちたいですねえ…」
順番を決めるのはジャンケンでしょうか、とキャプテン。
A船長 「クジにするのも、一興ですが…」
Aブルー「ジャンケンは、サイオンで左右できるしさ…」
クジが一番、とソルジャーの案で、作られたアミダくじ。
シロエ 「いいですね! じゃあ、ぼくはコレで」
ジョミー「ぼくは、コレかな」
皆が選んで、結果発表。
Aぶるぅ「わぁーい、ぼく、一番!」
キース 「絶対に落とせないヤツだな、一番では」
Aぶるぅ「板は沢山あるもん、いけるって!」
外しちゃえ! と板を一枚、えいっ、と。
Aぶるぅ「んとんと…。簡単に外れちゃったよ?」
マツカ 「普通にやっても外れませんので…」
修理とセットで依頼しました、とマツカ君の笑み。
マツカ 「誰でも外せる仕様ですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
それは楽しい、と順番に板を外してゲーム。
ジョミー「残念、落ちると思ったんだけど…」
サム 「俺でラストかよ、こりゃ落ちねえなあ…」
キース 「まだまだいけるぞ、二周目で来い!」
最後の一枚を目指したいしな、とキース君、強気。
キース 「俺もスリルを楽しみたいし…」
Aブルー「後になるほど、楽しめるよねえ…」
頑張りたまえ、と外す一枚。
Aブルー「ハズレだったか…」
Aぶるぅ「三周目まで持って欲しいんだけど!」
キース 「もちろん、俺もそのつもりだ!」
板が残っている間は、と爽やか笑顔ですけど。
酔っ払い…。
2025/05/30 (Fri)
☆ゲームの勝者は
河原でバーベキューに来た面々ですけど、只今、ゲーム中。
吊り橋の板を一本ずつ外して、キース君を落としたら勝者。
Aぶるぅ「んとんと…。ぼくの番の時、落ちてくれる?」
キース 「それはダメだな、ズルは許さん!」
俺だって命懸けでやってるんだぞ、と酔っ払いでもマジ。
キース 「あくまで公正、それがゲームというものだ!」
Aぶるぅ「ケチ…。でもでも、ちょっぴり楽しいかも!」
ぼくの我儘、聞いて貰えて当たり前だし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「みんな、勝手に遠慮しちゃって…」
A船長 「自衛策です、ババは避けたいのが人情ですしね」
ところで…、とキャプテンが指差す、吊り橋の方。
A船長 「さっきから、気になっているのですが…」
Aブルー「何がさ?」
A船長 「職業柄でしょうか、つい、吊り橋の板の数を…」
確認したくなりまして、と何枚あるか数えたとのこと。
A船長 「何度も数えて、皆さんの数と照らし合わせて…」
シロエ 「分かったことでもありましたか?」
A船長 「ええ。三周目までは、行きわたりますが…」
Aブルー「まさか、四周目には足りないとか?」
あぶれる人が出るのかな、とソルジャーも指差して確認。
Aブルー「ホントだ、四周目は…」
A船長 「ぶるぅの分しか、無いんです…」
つまり、最初の一枚ですね、とキャプテンからの発表。
A船長 「そこまでキースが持った場合は、間違いなく…」
Aぶるぅ「ぼくの勝ちだね、キース、頑張って!」
四周目まで、と悪戯小僧が応援する形に。
Aぶるぅ「あと一周!」
キース 「期待していろ!」
三周目だ、とキース君、吊り橋の綱が命綱な状態。
Aぶるぅ「んじゃ、一番! あれっ?」
シロエ 「突風ですね、凄かったです」
ジョミー「キース、消えてる…」
ブルー 「さっきの風で、残った板と一緒にさ…」
ぶるぅ 「落っこちてったから、回収だよ!」
ゲームはパア、で皆がガックリですけど。
今月、これにて中継終了~。
2025/05/31 (Sat)
☆お楽しみなゲスト
さて、5月。ゴールデンウイークな月で、満喫だった面々。
週の半ばまでシャングリラ号で、週末の土曜は生徒会長宅。
ジョミー「楽しかったよね、シャングリラ号!」
サム 「宇宙の旅だぜ、やっぱ最高!」
普段は乗れねえ船だしよ、とサム君も楽しんだ宇宙。
サム 「地球に帰って来てる時でも、行けねえし…」
シロエ 「帰還中は、忙しいらしいですしね…」
GWの前後にしても、そうでしょう、とシロエ君。
シロエ 「ぼくたちの場合は、乗って帰ってですけれど…」
マツカ 「クルーの人たち、違いますしね…」
物資の積み込みとか、人員交代とかも、とマツカ君も。
マツカ 「遊びで乗せて貰うの、申し訳ない気がします」
ブルー 「いいんだってば、お楽しみの一つだから!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
ジョミー「ぼくたち、何かやらかしたっけ?」
サム 「やってねえだろ、舞妓なんてよ」
お酌なんかもしてねえぜ、とサム君が蒸し返したお花見。
サム 「フラダンスとかは、もっとねえしよ」
キース 「俺に恨みでもあるのか、お前!?」
せっかく気持ちよく忘れてたのに、とキース君が握る拳。
キース 「あのイベの何処が、お楽しみだと!?」
シロエ 「ゲストの皆さん、お喜びでしたけど?」
ジョミー先輩のお酌にしても、とシロエ君、しれっと。
シロエ 「フラダンスは、もっとウケてましたね」
ジョミー「分かるよ、お酌も暇になったしさ」
飲んでいた面子、視線がキースに釘付けで、とジョミー君。
ジョミー「キース、才能あるんじゃないかな」
サム 「上手かったもんなあ、フラダンスの楽器も」
やっぱ、坊主だからでねえの、とサム君の言。
サム 「鳴り物、お経に欠かせねえしよ」
シロエ 「木魚も鐘も要りますしね」
キース 「おい、貴様ら!」
ブルー 「お楽しみって、単にゲストで…」
面子が増えるのが嬉しいだけ、と生徒会長。
イベじゃなさそう…。
2025/05/01 (Thu)
☆ズレていた思考
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
シャングリラ号の人の話から、蒸し返されたお花見のイベ。
キース 「そういうのは、先に言ってくれ!」
ブルー 「うーん…。勘違いしたのは、君たちでさ…」
普通、ゲストは喜ばれるよ、と生徒会長の苦笑い。
ブルー 「来てくれるだけで、嬉しいものだしね」
シロエ 「珍しい顔が増えるからですか?」
ブルー 「それで合ってる」
厨房のスタッフだって張り切るしさ、と生徒会長。
ブルー 「予定していたメニュー以外に、追加したりね」
一同 「「「あー…」」」
言われてみれば、と思い当たる節はドッサリ。
サム 「聞かれたっけな、調理方法…」
ジョミー「フライがいいのか、ソテーするのか、とかね…」
スウェナ「お刺身も聞かれた日があったわよ?」
お刺身で食べるか、料理するのか、とスウェナちゃんも。
スウェナ「もしかして、朝のビュッフェも、そうかしら?」
マツカ 「ゲストがいるから、そうしたかもです」
普段の朝は定食かも、とマツカ君。
マツカ 「ビュッフェほど、手間が要りませんから」
サム 「なんか色々、揃ってたしよ…」
ジョミー「和食もあったし、中華メニューもあったよね…」
ホテルみたいに、とジョミー君が言う通り。
ジョミー「ゲストの時だけ、ビュッフェだったら…」
サム 「お楽しみってことになるよな…」
朝飯だけの話でもよ、とサム君が顎に当てる手。
サム 「朝はビュッフェで、他の飯もよ…」
シロエ 「焼き加減まで聞いてくれてましたし…」
ブルー 「分かったかな?」
食事タイムも、お楽しみの内、と生徒会長。
ブルー 「大浴場だって、バージョンアップで…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 子供の日には、菖蒲湯とかね!」
シロエ 「ありましたっけね…」
スウェナ「レモン風呂の日もあったわね…」
キース 「よくも勘違いしやがって!」
なんで話が俺に来たんだ、と怒鳴ってますけど。
蒸し返すと…?
2025/05/02 (Fri)
☆お坊さんと鳴り物
GWを宇宙で過ごした御一同様、生徒会長宅に集う土曜日。
シャングリラ号の話題だったのに、お花見にズレていた件。
キース 「鳴り物が上手いのは、坊主だからとか…!」
サム 「仕方ねえだろ、事実だしよ」
鳴り物系が下手だと務まらねえぜ、と僧籍な人のサム君。
サム 「今もそうして、自分で蒸し返してるしよ…」
シロエ 「本当に…。放って置いたら、今頃は、もっと…」
食事の話で盛り上がってます、とシロエ君。
シロエ 「お風呂の話も、出て来てましたし…」
ジョミー「キースが言わなきゃ、忘れてるよね…」
お花見であったイベなんかは、とジョミー君も。
ジョミー「話したいなら、構わないけど」
サム 「鳴り物系の腕は、大事なんだぜ?」
お前も、いずれは習うんだしよ、とサム君、目がマジ。
サム 「お経に合わせて使えねえとよ…」
スウェナ「どうにもならないわよねえ、ソレ…」
厳しく教えられるのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「鳴り物だけで、講義の枠が出来ているとか…」
ブルー 「あるね、キッチリ仕込まれるよ」
お寺で育った生徒でもさ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「なにしろ、お経の読み方の流儀は幾通りも…」
サム 「あるのかよ!?」
ブルー 「璃母恩院で教える正統派とか、他にも色々と…」
地域によって違いがあるし、と説明が。
ブルー 「檀家さんに合わせるためには、地元流も必須」
シロエ 「璃母恩院のでは、ダメなんですか?」
ブルー 「いつものお経と違っている、と思われるしね」
方言みたいな位置付けかな、と銀青様が語る、お経の事情。
ブルー 「だけど、璃母恩院の行事なんかで、方言はさ…」
シロエ 「マズイかもですね、他の人たちと揃わなくて」
ブルー 「まさにソレだよ、璃母恩院流のを、徹底的に…」
サム 「叩き込まれる講義かよ…」
ブルー 「ピンポーン!」
もちろん鳴り物だけの講義も、と言ってますけど。
厳しそう…。
2025/05/03 (Sat)
☆命拾いしたかも
GWは宇宙だったシャン学メンバー、生徒会長宅での週末。
シャングリラ号の話題からズレて、お花見の蒸し返しな今。
シロエ 「キース先輩、フラダンスの楽器も楽勝ですね…」
サム 「鳴り物だけの講義、受けてるんだしよ…」
出来ない方が、どうかしてるぜ、とサム君も。
サム 「いいんじゃねえかな、ウケてたしよ」
ジョミー「ミニスカートでフラダンスだしね…」
キース 「他人事だと思いやがって!」
貴様は舞妓でお酌だろうが、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「アレも評判、上々だったぞ!」
ジョミー「来てた人たち、ザルばかりでさ…」
お酌が終わらなくって地獄、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「早く済ませて、着替えたいのに…」
キース 「俺の場合は、踊り続けていたわけでな!」
なんでサッサと酔い潰さない、とキース君、グッと拳を。
キース 「お前が真面目にお酌してれば、あいつらも…!」
シロエ 「先輩、本気で言っていますか?」
酔った方が怖いと思いますよ、とシロエ君が横から。
シロエ 「酔い潰れるだけとは限りませんし…」
一同 「「「あー…」」」
酔っ払いか、と誰もが納得。
サム 「あいつら、酔ったら、半端ねえかもな…」
スウェナ「普段だったら、キャプテンだけはマシだけど…」
キャプテンも酔えば壊れそうよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「素面の時だと、想像も出来ない壊れ方とか…」
シロエ 「そうなったが最後、暴走するしか無いですよ…」
止めるどころか、煽る人しかいませんしね、とシロエ君も。
シロエ 「よいではないか、の大合唱じゃないですか?」
サム 「俺たちまで巻き込んで、煽りまくるヤツな…」
しかも逆らったら、後がねえしよ、とサム君が竦める肩。
サム 「そうなっていても、良かったのかよ?」
ジョミー「酔い潰しコースで走るべきだった?」
キース 「嫌すぎるんだが!」
考えてもみないコースだしな、と悲鳴ですけど。
命拾い…?
2025/05/04 (Sun)
☆お礼を言うべき
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
シャングリラ号での話題がズレて、お花見イベを蒸し返し。
サム 「だったら、文句を言うんじゃねえよ」
ジョミー「感謝して欲しいくらいだってば!」
ザルばっかりを相手に、ずっとお酌、とジョミー君も。
ジョミー「キースは踊っているだけだったし、まだマシ!」
キース 「しかしだな…!」
ミニスカートでフラダンスも地獄だったぞ、とキース君。
キース 「情けない度で言ったら、お前以上だ!」
ジョミー「でもさ、キースは自業自得で…」
シロエ 「ジョミー先輩、自力で逃亡してましたしね…」
キース先輩にも責任はあると思います、とシロエ君の指摘。
シロエ 「酔っぱらい相手にならなかったの、奇跡ですよ」
サム 「奇跡かどうかは分からねえけど、命拾いは…」
ガチなんでねえの、とサム君、キース君を、まじっと。
サム 「ジョミーに礼を言うべきだろ?」
スウェナ「そうよね、ジョミーが手抜きしていたら…」
酔っぱらわなくても暴れてたわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「舞妓さんのお酌で、御機嫌麗しかったから…」
シロエ 「ぶるぅの悪戯、出てませんしね…」
普段だったら出てますよ、とシロエ君が怖い台詞を。
シロエ 「ミニスカートを、もっとミニにするとかで」
サム 「スカートめくりも、ありそうだぜ」
ジョミー「そういうの、一つも無かったんだよ?」
ぼくが、お酌に徹したから、とジョミー君、ズイと。
ジョミー「カエル袋も、やられなかったし!」
シロエ 「無かったですねえ、定番になっているヤツが…」
サム 「酔ってたせいでもねえだろうしよ…」
酔っぱらったら大人しいとは思えねえし、とサム君の言。
サム 「酔ったら、いい子になるなんてよ…」
シロエ 「有り得ませんよね、絶対に」
ジョミー「ほらね、お礼は?」
キース 「そう言われても…!」
金欠の俺にどうしろと、とワタワタですけど。
お礼すべきでは…?
2025/05/05 (Mon)
☆お礼をする方法
GWは宇宙だったシャン学メンバー、生徒会長宅での週末。
お花見の話が蒸し返されて、キース君がピンチかもな状態。
ジョミー「キースの金欠、あるあるだしさ…」
サム 「誠意さえありゃあ、お礼くらいは…」
出来るんでねえの、とサム君、キース君をジロリと。
サム 「お盆の棚経、ジョミーの負担を軽めとかよ」
シロエ 「いいと思いますよ、ソレ!」
ジョミー先輩、部下な立ち位置ですし、とシロエ君も賛成。
シロエ 「毎年、顎で使われてるのを見てますしね」
スウェナ「そうね、おい、蝋燭と線香だ、って」
自分でやればいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「たかが蝋燭と、お線香でしょ?」
サム 「やっぱ、そういう調子なのかよ…」
アドス和尚と変わらねえぜ、とサム君、フウと溜息。
サム 「親父さんのお供をしてる間に、学んだってか…」
一同 「「「あー…」」」
棚経くらいは行ってた筈だ、と誰もが納得。
シロエ 「寺は継がない、と言ってましたけど…」
スウェナ「私たちが初めてお邪魔した時、お盆だったし…」
墓回向のお手伝いだったわよ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「イライザさんに言われて、渋々で…」
サム 「墓回向よりかは、棚経の方がよ…」
知識が無くても手伝えるぜ、と僧籍な人。
サム 「現にジョミーも、やってるわけでよ…」
シロエ 「キース先輩も、小さい頃から、お供ですか…」
でもって、蝋燭とお線香の係、とシロエ君が振っている首。
シロエ 「その頃に自分がやった通りに、今もですね…」
サム 「ジョミー相手に、やってるんだぜ」
負担軽減の方向で礼をすべき、とサム君、腕組み。
サム 「偉そうにしてねえで、自分でやれよな」
ジョミー「ぼくも賛成、楽になるのは確実だしさ」
キース 「しかし、それでは供をする意味が…!」
ジョミー「連れているだけで、いいと思うよ」
偉いお坊さんだと、連れてるよね、と言ってますけど。
形だけ…?
2025/05/06 (Tue)
☆お供するだけで
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
お花見の話の蒸し返しから、ジョミー君にお礼なキース君。
サム 「だよなあ、お供は何もしねえぜ?」
ジョミー「先導するとか、後ろについて歩くだけでさ…」
何かするのは、偉いお坊さんだよね、とジョミー君。
ジョミー「お供くらいしか、させて貰えないわけで…」
サム 「法要とかを仕切る資格はねえもんなあ…」
ジョミーの立場も同じだよな、とサム君、うんうん、と。
サム 「坊主と言っても名前だけだし、下っ端でよ…」
ジョミー「お経も読めない勢いだってば!」
蝋燭とお線香の係が限界、とジョミー君が言う通り。
ジョミー「ぼくに任せていられないから、キースがさ…」
シロエ 「他のは、全部やってますよね…」
スウェナ「ジョミーは、木魚も叩かないわよ?」
サム 「下っ端の坊主でも、そこそこやってりゃ…」
木魚は担当出来るんだぜ、と僧籍な人ならではの証言が。
サム 「デカい法要で鳴り物の担当、下っ端だしよ」
シロエ 「でも、住職の資格は持ってますよね?」
サム 「当たり前だろ、お供する坊主も持ってるぜ?」
鳴り物を任せて貰えねえだけ、とサム君の説明。
サム 「実績がねえから、そうなるってな」
ジョミー「ほらね、だったら、ぼくだってさ…」
棚経はキースのお供だけでオッケー、とジョミー君の言。
ジョミー「蝋燭とかでも、正式な作法は知らないし…」
シロエ 「キース先輩がやるというのは、いいですよね」
仏様だって喜びますよ、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩だって、お供がいるというのは…」
サム 「格が上がるし、オススメだぜ?」
ジョミーに礼も出来るわけでよ、とサム君のプッシュ。
サム 「今年の棚経は、ソレでいけよな!」
キース 「し、しかし…!」
ジョミー「何か文句を言いたいわけ?」
??? 「言いたいってば!」
そんな手抜きの棚経なんて、と割り込んで来た人が。
誰…?
2025/05/07 (Wed)
☆手抜きは困る人
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末を生徒会長宅で。
お花見の話が蒸し返されて、キース君がお礼を強いられ中。
??? 「棚経は、きちんとやってくれないと!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
唐突過ぎる、と睨む先にソルジャー(会話表記はAブルー)。
キース 「誰も呼んではいない筈だぞ!」
Aブルー「呼ばれてなくても、関係者だしね!」
ヤバい流れだから来たんだけど、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「放って置いたら、話が本決まりでさ…」
シロエ 「まあ、そうでしょうね」
サム 「いいじゃねえかよ、棚経はして貰えるんだぜ?」
しかも、今より格が上かも、と僧籍な人。
サム 「キースが自分で全部やる分、正式の作法でよ…」
スウェナ「ジョミーとは、月とスッポンだわよ」
ジョミーは、ただの見習いじゃない、とスウェナちゃんも。
スウェナ「専門の学校で習ったわけでもないんだし…」
サム 「その点は、俺も同じなんだけどよ…」
ブルーに教わった分があるから、少しはマシ、という説明。
サム 「ジョミーは、習いに行かなかったぜ?」
ジョミー「当たり前だよ、なんで其処まで!」
自主練習なんか御免だしね、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「蝋燭もお線香も、点火できれば充分だよ!」
サム 「それがそうでもねえんだよなあ…」
消し方にも作法があるくらいでよ、とサム君が広げる両手。
サム 「正式にやるには、やっぱ、作法が…」
シロエ 「ほら、サム先輩も、こう言ってますし…」
スウェナ「キースにやらせておけばいいでしょ?」
Aブルー「でもさ、ジョミー的には、サボりモードで…」
覚えがめでたくなさそうだよ、とソルジャー、必死。
Aブルー「阿弥陀様には、どう見えるかな、って…」
サム 「そりゃまあ、手抜きしてるってえのは…」
シロエ 「筒抜けでしょうね…」
Aブルー「ほらね!」
手抜きがバレたらダメだと思う、と言ってますけど。
確かに…。
2025/05/08 (Thu)
☆機会を作りたい人
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
お花見の話から、キース君がジョミー君にお礼という話に。
Aブルー「棚経は、丁寧にやってこそだよ!」
サム 「正式の作法だけでは、ダメだってか?」
Aブルー「阿弥陀様に見抜かれるのは、確かなんだし!」
手抜きなのを、とソルジャー、ピシャリと。
Aブルー「ジョミーにお礼するんだったら、機会をさ…」
シロエ 「作ると言うんじゃないでしょうね?」
Aブルー「ピンポーン!」
作る方が当たり、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「お花見は、ジョミーが巻き添えだったから…」
サム 「次のイベでは、外すのかよ?」
Aブルー「それがいいとは思わないかい?」
ババを引くのはキース限定、と怖い台詞が。
Aブルー「ジョミーを巻き添えにしないのは、大きいよ?」
一同「「「あー…」」」
言われてみれば、と誰もが納得。
シロエ 「なるほど、借りを返す形で、お礼ですか…」
サム 「誠意がこもったお礼だよなあ…」
スウェナ「キース、元からババな人だものねえ…」
一人だけでいけるのは確かよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ジョミーも、文句なんかは無いでしょ?」
ジョミー「棚経で楽をするより、そっちだってば!」
舞妓で懲りているんだしさ、とジョミー君も異存なし。
ジョミー「キース、お礼はソレでいいから!」
Aブルー「決まりだね!」
キース 「ちょっと待て!」
何の機会を作るつもりだ、とキース君の引き攣った顔。
キース 「あんたが考えることは、いつも斜め上で…」
Aブルー「今回に関しては、お約束だよ!」
一同 「「「は?」」」
お約束とは、とキョトンとしている面々。
サム 「お約束って、何かあったっけか?」
シロエ 「さあ…? お盆だったら、まだ先ですし…」
ジョミー「海の別荘も、夏休みだしね…」
Aブルー「新緑の季節で、思い出せないかな?」
定番中の定番だけど、とニッコリですけど。
お約束って…?
2025/05/09 (Fri)
☆新緑の季節なら
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
キース君がジョミー君にお礼をする話を、聞きつけた人が。
シロエ 「新緑の季節ですか?」
サム 「初ガツオしか、浮かばねえんだけど…」
ジョミー「そんな定番、やってないよね?」
カツオの一本釣りなんかは、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「カツオ漁船に乗ったことだって、無いし…」
シロエ 「初ガツオだけなら、ぶるぅが料理しますから…」
タタキとかで食べていますけど、とシロエ君も。
シロエ 「それ以外には、初ガツオでは思い付きません」
スウェナ「カツオ漁船どころか、漁船だって…」
乗りに出掛けたことは無いわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「釣りにしたって、やってないでしょ?」
シロエ 「無いですねえ…」
サム 「マツカの別荘のトコの川とか、釣り向けでよ…」
アユとか釣れそうなんだけどよ、とサム君も怪訝そう。
サム 「アユ釣り、一度もやっていねえし…」
シロエ 「漁期の問題とかが、あるかもです」
解禁になってくれないと、とシロエ君。
シロエ 「入漁権なら、マツカ先輩、取れそうですけど…」
サム 「漁期は、変更出来ねえよなあ…」
資源保護のためのヤツらしいしよ、とサム君も同意。
サム 「小さい間に獲り尽くしたら、絶滅しちまうし…」
マツカ 「ええ。漁期の件だけは、何にしたって…」
左右出来るものではありませんね、とマツカ君。
マツカ 「アユの場合は、6月上旬辺りと聞いてますけど」
シロエ 「それまでは、釣るのは禁止なんですね?」
マツカ 「そうなります。あそこの川だと、アユ釣りに…」
やって来る人が多いそうですよ、と解説が。
マツカ 「水が綺麗で、美味しいアユが釣れますから」
サム 「でもよ、アユを釣る話さえ、出ていねえしよ…」
シロエ 「思いっ切り、縁が無いですよ」
Aブルー「アユ釣りねえ…」
面白い遊びなのかな、と不思議そうなソルジャー。
知識ゼロ…?
2025/05/10 (Sat)
☆新緑の季節の定番
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
其処へ来たソルジャー、ジョミー君とキース君の話に乱入。
シロエ 「アユ釣りですか? 人によるでしょうね」
サム 「あんたには、向いてねえような気が…」
なにしろ辛抱第一らしいぜ、とサム君、ソルジャーに視線。
サム 「じっと黙って突っ立ってるとかはよ…」
スウェナ「出来るとは思えないわよねえ…」
Aブルー「えっと…?」
アユ釣りは、そういうヤツなのかい、とソルジャーの問い。
Aブルー「なんで、黙って突っ立ってるわけ?」
シロエ 「そりゃあ、アユに逃げられるからですよ」
サム 「川の中では、黙ってるのがルールでよ…」
釣竿をじっと眺めて我慢、とサム君。
サム 「でねえと、アユは釣れねえしよ…」
シロエ 「釣れなかったら、来た意味、ありませんしね」
小遣い稼ぎにしてもパアです、とシロエ君も。
シロエ 「天然モノのアユは、高く売れるそうですから」
Aブルー「売れる、って?」
サム 「高級料亭とかが、買いに来るって聞くぜ」
マツカ 「うちの別荘も、お客様の時にはお願いしてます」
新鮮なアユが手に入りますしね、とマツカ君。
マツカ 「何処の川でも、買い手はいると聞いていますよ」
Aブルー「高く売れるんなら、小遣い稼ぎも納得だけど…」
それ以外の人もいるんだよね、と質問が。
Aブルー「黙って立ってるだけなのに…?」
シロエ 「釣りは、そういう趣味の世界ですから!」
大騒ぎ出来るヤツじゃないです、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「バーベキューしながらでは、釣れませんよ」
Aブルー「そう、ソレ!」
新緑の季節の定番だよね、とソルジャーの輝く笑顔。
Aブルー「ズバリ、河原でバーベキュー!」
一同 「「「あー…」」」
Aブルー「もしかして、忘れ去ってたと?」
キース 「普通のヤツなら、忘れたいかと思うんだが!」
思い出したくないだろう、と拳を握ってますけど。
そうかも…。
2025/05/11 (Sun)
☆忘れていたいイベ
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
其処へ来たソルジャー、ジョミー君にお礼な話に割り込み。
Aブルー「忘れたいって…。みんな楽しんでたのに?」
キース 「俺以外はな!」
その状況が問題なんだ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「俺だけがババを引き続けるとは、限らないぞ!」
シロエ 「そうなんですよね、明日は我が身な気がして…」
サム 「心の底から楽しんでるヤツ、いねえんでねえの」
紅一点のスウェナでもよ…、とサム君も。
サム 「手荒なイベなら、女性だけスルー出来てもよ…」
ジョミー「生ぬるい系は、ヤバいかもだよね…」
実際、ぼくも舞妓にされちゃったし、とジョミー君の証言。
ジョミー「あの手のヤツなら、スウェナも食らいそうでさ」
スウェナ「実は私も、怖いのよね…」
そういう意味では、キースに感謝よ、とスウェナちゃん。
スウェナ「今の時点で、ほぼほぼ一手引き受けで…」
シロエ 「巻き込み事故は、この前のジョミー先輩で…」
自業自得な面もありましたから、とシロエ君の冷静な分析。
シロエ 「気を付けていれば、保身は可能なんです」
サム 「とはいえ、戦々恐々なトコはあってよ…」
忘れていてえヤツなんだよな、とサム君、キッパリ。
サム 「キースじゃねえけど、記憶を消しちまってよ…」
シロエ 「普通に過ごしていたいですよね…」
思い出したら不幸ですし、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「バーベキュー自体は、楽しいんですが…」
ジョミー「そのシーズンを待てるイベじゃないよね…」
Aブルー「うーん…。だけど今回、君は勝ち組!」
キースが君にお礼なんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「巻き込まれる恐れは、ゼロだってば!」
シロエ 「イベごと、スルーの方が嬉しいですって!」
キース 「俺も全面的に同意だ!」
Aブルー「それはダメだよ、定番だから!」
ぶるぅも楽しみにしてるしさ、と言われましても。
それが問題…。
2025/05/12 (Mon)
☆今年もやりたいイベ
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
ところがソルジャー登場なわけで、定番のイベに期待な今。
キース 「あんな野郎は、放っておけ!」
Aブルー「大人しくしてるキャラだとでも?」
放っておいても覗きなんだよ、とソルジャーが広げる両手。
Aブルー「ハーレイとヤッてる真っ最中でも、遠慮なく!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「ぼくは説明したいだけでさ…」
ぶるぅを止める方法はゼロな件を、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「ぼくのハーレイ、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「退場!」
Aブルー「大迷惑の極みなんだよ、覗き込んだりも…」
ブルー 「退場と言っているだろう!」
回れ右して帰ってくれ、と生徒会長、怒りの形相。
ブルー 「でないと、イベも消えると思うべきだね!」
Aブルー「えっと…?」
ブルー 「ぼくたち全員、欠席だってば!」
キース以外は、と生徒会長、目がマジ。
ブルー 「キースは、ジョミーにお礼の件があるからさ…」
サム 「欠席は出来ねえ仕組みかよ?」
ブルー 「それだけでも、充分、ババを引いてて…」
ぶるぅの悪戯、一手引き受け、と生徒会長。
ブルー 「誰もいなくてつまらない分も、発散だしね!」
Aブルー「ぼくに被害が回りそうだよ!」
キースに飽きてしまったら…、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「集中砲火を浴びるかもだし!」
ブルー 「他の面子がいても、変わらないだろう!」
見物客の有無だけでさ、と生徒会長の切り返し。
ブルー 「黙らないなら、その方向で!」
Aブルー「嫌すぎだよ!」
だったら、話を変えるから、とソルジャーも必死。
Aブルー「要は今年も、河原でバーベキューでさ…」
シロエ 「イベをやるなら、キース先輩が担当ですね?」
Aブルー「金欠の人でも出来るお礼は、そっち系かと」
サム 「身体と命を張って、お礼な…」
いいんでねえの、とサム君の相槌ですけど。
命懸けでお礼ですか…。
2025/05/13 (Tue)
☆早めに決めるべき
GWは宇宙だった御一同様、週末は生徒会長宅ですけれど。
ソルジャー登場で、河原でバーベキューな話に変わった今。
キース 「お前たち、俺を人柱にしたいのか!?」
ジョミー「だって、お礼はして欲しいしさ…」
サム 「棚経コースがボツな以上は、これしかねえぜ?」
今更、逃げられる状況だとでも、とサム君、腕組み。
サム 「お礼の機会を作ると言ったの、そいつでよ…」
シロエ 「こうして作ってくれたんですし…」
ジョミー「お礼をするのがいいと思うよ」
その程度で済んでいる内に、とジョミー君も。
ジョミー「話が下手に転がったら、ぼくの二の舞だってば」
サム 「だよなあ、お礼の中身がグレードアップで…」
シロエ 「火だるまショーとか、吊り橋ダイブな領域に…」
踏み込んでしまうと思いますけど、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「今の間に決めてしまえば、アユ釣り程度で…」
サム 「ダメだろ、漁期の問題があるんだしよ…」
アユ漁、解禁になってねえ時期で…、とサム君が止めに。
サム 「密漁はマツカに御迷惑でよ…」
マツカ 「流石に、賛成しかねますね…」
漁期の変更は不可能ですし、とマツカ君も困惑顔。
マツカ 「アユ釣り以外の何かでお願い出来ますか?」
Aブルー「もちろんだよ!」
楽しいイベになりさえすれば、とソルジャー、快諾。
Aブルー「吊り橋ダイブも、楽しかったし…」
キース 「もう一度やれと!?」
Aブルー「やるなら、ダイブよりも突き落としかな…」
一同 「「「突き落とし!?」」」
なんだソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「突き落としって、どういうイベなんです?」
サム 「まさか、キースを…」
突き落とすイベのことじゃねえよな、とサム君の問い。
サム 「あの吊り橋から、真っ逆様によ…」
ジョミー「吊り橋の板を外して、落とすとか?」
Aブルー「いいねえ、ソレ!」
何処で落ちるか、外していって、と笑顔ですけど。
一枚ずつ…?
2025/05/14 (Wed)
☆スリリングなゲーム
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
其処へ来たソルジャー、河原でバーベキューなイベを計画。
シロエ 「吊り橋の板を、一本ずつ外すつもりですか…?」
Aブルー「楽しいんじゃないかな、スリリングで」
キースを落とした人が勝ちで、とソルジャーの謎な発言。
一同 「「「えっと…?」」」
Aブルー「そういうゲームが、ある筈だよ?」
黒ひげ危機一髪だっけか、とソルジャーが口にしたゲーム。
Aブルー「樽に一本ずつ、剣を刺してさ…」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たるゲームで、メジャーな遊び。
サム 「でもよ、アレは飛び出させたら、負けでよ…」
シロエ 「キース先輩に応用するなら、落とした場合は…」
その人が負けになるのでは…、とシロエ君の問い。
シロエ 「勝ちというルールは、無いと思いますけど…」
ジョミー「そうだっけ? 最近は、ルールが変わってさ…」
飛び出させたら勝ちもあったと思う、とジョミー君。
ジョミー「この前、そんなニュースあったよ?」
スウェナ「私も見たわね、だけど、キースじゃ…」
どっちが勝ちになるのかしら、とスウェナちゃんの疑問。
スウェナ「キース的には、どっち?」
キース 「どうして、其処で俺になるんだ!?」
スウェナ「キースの迷惑度数で、変わりそうだし…」
嫌がられ度数が高いほど勝ちかも、とスウェナちゃん。
スウェナ「だって、そのイベ、楽しむ人が問題なのよ?」
Aブルー「ピンポーン!」
ぶるぅが喜ぶ方が勝ちだね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「自分の番で、キースが真っ逆様の方がさ…」
シロエ 「楽しいでしょうね、落ちないままでいるより…」
勝者は落とした人っぽいです、とシロエ君も。
シロエ 「ですが、吊り橋、壊れますし…」
Aブルー「後で直せば、無問題だよ!」
マツカ 「工事の人なら、手配しますけど…」
キースの立場はどうなるんです、と質問が。
落っこちろと…?
2025/05/15 (Thu)
さて、5月。ゴールデンウイークな月で、満喫だった面々。
週の半ばまでシャングリラ号で、週末の土曜は生徒会長宅。
ジョミー「楽しかったよね、シャングリラ号!」
サム 「宇宙の旅だぜ、やっぱ最高!」
普段は乗れねえ船だしよ、とサム君も楽しんだ宇宙。
サム 「地球に帰って来てる時でも、行けねえし…」
シロエ 「帰還中は、忙しいらしいですしね…」
GWの前後にしても、そうでしょう、とシロエ君。
シロエ 「ぼくたちの場合は、乗って帰ってですけれど…」
マツカ 「クルーの人たち、違いますしね…」
物資の積み込みとか、人員交代とかも、とマツカ君も。
マツカ 「遊びで乗せて貰うの、申し訳ない気がします」
ブルー 「いいんだってば、お楽しみの一つだから!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
ジョミー「ぼくたち、何かやらかしたっけ?」
サム 「やってねえだろ、舞妓なんてよ」
お酌なんかもしてねえぜ、とサム君が蒸し返したお花見。
サム 「フラダンスとかは、もっとねえしよ」
キース 「俺に恨みでもあるのか、お前!?」
せっかく気持ちよく忘れてたのに、とキース君が握る拳。
キース 「あのイベの何処が、お楽しみだと!?」
シロエ 「ゲストの皆さん、お喜びでしたけど?」
ジョミー先輩のお酌にしても、とシロエ君、しれっと。
シロエ 「フラダンスは、もっとウケてましたね」
ジョミー「分かるよ、お酌も暇になったしさ」
飲んでいた面子、視線がキースに釘付けで、とジョミー君。
ジョミー「キース、才能あるんじゃないかな」
サム 「上手かったもんなあ、フラダンスの楽器も」
やっぱ、坊主だからでねえの、とサム君の言。
サム 「鳴り物、お経に欠かせねえしよ」
シロエ 「木魚も鐘も要りますしね」
キース 「おい、貴様ら!」
ブルー 「お楽しみって、単にゲストで…」
面子が増えるのが嬉しいだけ、と生徒会長。
イベじゃなさそう…。
2025/05/01 (Thu)
☆ズレていた思考
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
シャングリラ号の人の話から、蒸し返されたお花見のイベ。
キース 「そういうのは、先に言ってくれ!」
ブルー 「うーん…。勘違いしたのは、君たちでさ…」
普通、ゲストは喜ばれるよ、と生徒会長の苦笑い。
ブルー 「来てくれるだけで、嬉しいものだしね」
シロエ 「珍しい顔が増えるからですか?」
ブルー 「それで合ってる」
厨房のスタッフだって張り切るしさ、と生徒会長。
ブルー 「予定していたメニュー以外に、追加したりね」
一同 「「「あー…」」」
言われてみれば、と思い当たる節はドッサリ。
サム 「聞かれたっけな、調理方法…」
ジョミー「フライがいいのか、ソテーするのか、とかね…」
スウェナ「お刺身も聞かれた日があったわよ?」
お刺身で食べるか、料理するのか、とスウェナちゃんも。
スウェナ「もしかして、朝のビュッフェも、そうかしら?」
マツカ 「ゲストがいるから、そうしたかもです」
普段の朝は定食かも、とマツカ君。
マツカ 「ビュッフェほど、手間が要りませんから」
サム 「なんか色々、揃ってたしよ…」
ジョミー「和食もあったし、中華メニューもあったよね…」
ホテルみたいに、とジョミー君が言う通り。
ジョミー「ゲストの時だけ、ビュッフェだったら…」
サム 「お楽しみってことになるよな…」
朝飯だけの話でもよ、とサム君が顎に当てる手。
サム 「朝はビュッフェで、他の飯もよ…」
シロエ 「焼き加減まで聞いてくれてましたし…」
ブルー 「分かったかな?」
食事タイムも、お楽しみの内、と生徒会長。
ブルー 「大浴場だって、バージョンアップで…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 子供の日には、菖蒲湯とかね!」
シロエ 「ありましたっけね…」
スウェナ「レモン風呂の日もあったわね…」
キース 「よくも勘違いしやがって!」
なんで話が俺に来たんだ、と怒鳴ってますけど。
蒸し返すと…?
2025/05/02 (Fri)
☆お坊さんと鳴り物
GWを宇宙で過ごした御一同様、生徒会長宅に集う土曜日。
シャングリラ号の話題だったのに、お花見にズレていた件。
キース 「鳴り物が上手いのは、坊主だからとか…!」
サム 「仕方ねえだろ、事実だしよ」
鳴り物系が下手だと務まらねえぜ、と僧籍な人のサム君。
サム 「今もそうして、自分で蒸し返してるしよ…」
シロエ 「本当に…。放って置いたら、今頃は、もっと…」
食事の話で盛り上がってます、とシロエ君。
シロエ 「お風呂の話も、出て来てましたし…」
ジョミー「キースが言わなきゃ、忘れてるよね…」
お花見であったイベなんかは、とジョミー君も。
ジョミー「話したいなら、構わないけど」
サム 「鳴り物系の腕は、大事なんだぜ?」
お前も、いずれは習うんだしよ、とサム君、目がマジ。
サム 「お経に合わせて使えねえとよ…」
スウェナ「どうにもならないわよねえ、ソレ…」
厳しく教えられるのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「鳴り物だけで、講義の枠が出来ているとか…」
ブルー 「あるね、キッチリ仕込まれるよ」
お寺で育った生徒でもさ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「なにしろ、お経の読み方の流儀は幾通りも…」
サム 「あるのかよ!?」
ブルー 「璃母恩院で教える正統派とか、他にも色々と…」
地域によって違いがあるし、と説明が。
ブルー 「檀家さんに合わせるためには、地元流も必須」
シロエ 「璃母恩院のでは、ダメなんですか?」
ブルー 「いつものお経と違っている、と思われるしね」
方言みたいな位置付けかな、と銀青様が語る、お経の事情。
ブルー 「だけど、璃母恩院の行事なんかで、方言はさ…」
シロエ 「マズイかもですね、他の人たちと揃わなくて」
ブルー 「まさにソレだよ、璃母恩院流のを、徹底的に…」
サム 「叩き込まれる講義かよ…」
ブルー 「ピンポーン!」
もちろん鳴り物だけの講義も、と言ってますけど。
厳しそう…。
2025/05/03 (Sat)
☆命拾いしたかも
GWは宇宙だったシャン学メンバー、生徒会長宅での週末。
シャングリラ号の話題からズレて、お花見の蒸し返しな今。
シロエ 「キース先輩、フラダンスの楽器も楽勝ですね…」
サム 「鳴り物だけの講義、受けてるんだしよ…」
出来ない方が、どうかしてるぜ、とサム君も。
サム 「いいんじゃねえかな、ウケてたしよ」
ジョミー「ミニスカートでフラダンスだしね…」
キース 「他人事だと思いやがって!」
貴様は舞妓でお酌だろうが、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「アレも評判、上々だったぞ!」
ジョミー「来てた人たち、ザルばかりでさ…」
お酌が終わらなくって地獄、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「早く済ませて、着替えたいのに…」
キース 「俺の場合は、踊り続けていたわけでな!」
なんでサッサと酔い潰さない、とキース君、グッと拳を。
キース 「お前が真面目にお酌してれば、あいつらも…!」
シロエ 「先輩、本気で言っていますか?」
酔った方が怖いと思いますよ、とシロエ君が横から。
シロエ 「酔い潰れるだけとは限りませんし…」
一同 「「「あー…」」」
酔っ払いか、と誰もが納得。
サム 「あいつら、酔ったら、半端ねえかもな…」
スウェナ「普段だったら、キャプテンだけはマシだけど…」
キャプテンも酔えば壊れそうよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「素面の時だと、想像も出来ない壊れ方とか…」
シロエ 「そうなったが最後、暴走するしか無いですよ…」
止めるどころか、煽る人しかいませんしね、とシロエ君も。
シロエ 「よいではないか、の大合唱じゃないですか?」
サム 「俺たちまで巻き込んで、煽りまくるヤツな…」
しかも逆らったら、後がねえしよ、とサム君が竦める肩。
サム 「そうなっていても、良かったのかよ?」
ジョミー「酔い潰しコースで走るべきだった?」
キース 「嫌すぎるんだが!」
考えてもみないコースだしな、と悲鳴ですけど。
命拾い…?
2025/05/04 (Sun)
☆お礼を言うべき
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
シャングリラ号での話題がズレて、お花見イベを蒸し返し。
サム 「だったら、文句を言うんじゃねえよ」
ジョミー「感謝して欲しいくらいだってば!」
ザルばっかりを相手に、ずっとお酌、とジョミー君も。
ジョミー「キースは踊っているだけだったし、まだマシ!」
キース 「しかしだな…!」
ミニスカートでフラダンスも地獄だったぞ、とキース君。
キース 「情けない度で言ったら、お前以上だ!」
ジョミー「でもさ、キースは自業自得で…」
シロエ 「ジョミー先輩、自力で逃亡してましたしね…」
キース先輩にも責任はあると思います、とシロエ君の指摘。
シロエ 「酔っぱらい相手にならなかったの、奇跡ですよ」
サム 「奇跡かどうかは分からねえけど、命拾いは…」
ガチなんでねえの、とサム君、キース君を、まじっと。
サム 「ジョミーに礼を言うべきだろ?」
スウェナ「そうよね、ジョミーが手抜きしていたら…」
酔っぱらわなくても暴れてたわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「舞妓さんのお酌で、御機嫌麗しかったから…」
シロエ 「ぶるぅの悪戯、出てませんしね…」
普段だったら出てますよ、とシロエ君が怖い台詞を。
シロエ 「ミニスカートを、もっとミニにするとかで」
サム 「スカートめくりも、ありそうだぜ」
ジョミー「そういうの、一つも無かったんだよ?」
ぼくが、お酌に徹したから、とジョミー君、ズイと。
ジョミー「カエル袋も、やられなかったし!」
シロエ 「無かったですねえ、定番になっているヤツが…」
サム 「酔ってたせいでもねえだろうしよ…」
酔っぱらったら大人しいとは思えねえし、とサム君の言。
サム 「酔ったら、いい子になるなんてよ…」
シロエ 「有り得ませんよね、絶対に」
ジョミー「ほらね、お礼は?」
キース 「そう言われても…!」
金欠の俺にどうしろと、とワタワタですけど。
お礼すべきでは…?
2025/05/05 (Mon)
☆お礼をする方法
GWは宇宙だったシャン学メンバー、生徒会長宅での週末。
お花見の話が蒸し返されて、キース君がピンチかもな状態。
ジョミー「キースの金欠、あるあるだしさ…」
サム 「誠意さえありゃあ、お礼くらいは…」
出来るんでねえの、とサム君、キース君をジロリと。
サム 「お盆の棚経、ジョミーの負担を軽めとかよ」
シロエ 「いいと思いますよ、ソレ!」
ジョミー先輩、部下な立ち位置ですし、とシロエ君も賛成。
シロエ 「毎年、顎で使われてるのを見てますしね」
スウェナ「そうね、おい、蝋燭と線香だ、って」
自分でやればいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「たかが蝋燭と、お線香でしょ?」
サム 「やっぱ、そういう調子なのかよ…」
アドス和尚と変わらねえぜ、とサム君、フウと溜息。
サム 「親父さんのお供をしてる間に、学んだってか…」
一同 「「「あー…」」」
棚経くらいは行ってた筈だ、と誰もが納得。
シロエ 「寺は継がない、と言ってましたけど…」
スウェナ「私たちが初めてお邪魔した時、お盆だったし…」
墓回向のお手伝いだったわよ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「イライザさんに言われて、渋々で…」
サム 「墓回向よりかは、棚経の方がよ…」
知識が無くても手伝えるぜ、と僧籍な人。
サム 「現にジョミーも、やってるわけでよ…」
シロエ 「キース先輩も、小さい頃から、お供ですか…」
でもって、蝋燭とお線香の係、とシロエ君が振っている首。
シロエ 「その頃に自分がやった通りに、今もですね…」
サム 「ジョミー相手に、やってるんだぜ」
負担軽減の方向で礼をすべき、とサム君、腕組み。
サム 「偉そうにしてねえで、自分でやれよな」
ジョミー「ぼくも賛成、楽になるのは確実だしさ」
キース 「しかし、それでは供をする意味が…!」
ジョミー「連れているだけで、いいと思うよ」
偉いお坊さんだと、連れてるよね、と言ってますけど。
形だけ…?
2025/05/06 (Tue)
☆お供するだけで
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
お花見の話の蒸し返しから、ジョミー君にお礼なキース君。
サム 「だよなあ、お供は何もしねえぜ?」
ジョミー「先導するとか、後ろについて歩くだけでさ…」
何かするのは、偉いお坊さんだよね、とジョミー君。
ジョミー「お供くらいしか、させて貰えないわけで…」
サム 「法要とかを仕切る資格はねえもんなあ…」
ジョミーの立場も同じだよな、とサム君、うんうん、と。
サム 「坊主と言っても名前だけだし、下っ端でよ…」
ジョミー「お経も読めない勢いだってば!」
蝋燭とお線香の係が限界、とジョミー君が言う通り。
ジョミー「ぼくに任せていられないから、キースがさ…」
シロエ 「他のは、全部やってますよね…」
スウェナ「ジョミーは、木魚も叩かないわよ?」
サム 「下っ端の坊主でも、そこそこやってりゃ…」
木魚は担当出来るんだぜ、と僧籍な人ならではの証言が。
サム 「デカい法要で鳴り物の担当、下っ端だしよ」
シロエ 「でも、住職の資格は持ってますよね?」
サム 「当たり前だろ、お供する坊主も持ってるぜ?」
鳴り物を任せて貰えねえだけ、とサム君の説明。
サム 「実績がねえから、そうなるってな」
ジョミー「ほらね、だったら、ぼくだってさ…」
棚経はキースのお供だけでオッケー、とジョミー君の言。
ジョミー「蝋燭とかでも、正式な作法は知らないし…」
シロエ 「キース先輩がやるというのは、いいですよね」
仏様だって喜びますよ、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩だって、お供がいるというのは…」
サム 「格が上がるし、オススメだぜ?」
ジョミーに礼も出来るわけでよ、とサム君のプッシュ。
サム 「今年の棚経は、ソレでいけよな!」
キース 「し、しかし…!」
ジョミー「何か文句を言いたいわけ?」
??? 「言いたいってば!」
そんな手抜きの棚経なんて、と割り込んで来た人が。
誰…?
2025/05/07 (Wed)
☆手抜きは困る人
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末を生徒会長宅で。
お花見の話が蒸し返されて、キース君がお礼を強いられ中。
??? 「棚経は、きちんとやってくれないと!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
唐突過ぎる、と睨む先にソルジャー(会話表記はAブルー)。
キース 「誰も呼んではいない筈だぞ!」
Aブルー「呼ばれてなくても、関係者だしね!」
ヤバい流れだから来たんだけど、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「放って置いたら、話が本決まりでさ…」
シロエ 「まあ、そうでしょうね」
サム 「いいじゃねえかよ、棚経はして貰えるんだぜ?」
しかも、今より格が上かも、と僧籍な人。
サム 「キースが自分で全部やる分、正式の作法でよ…」
スウェナ「ジョミーとは、月とスッポンだわよ」
ジョミーは、ただの見習いじゃない、とスウェナちゃんも。
スウェナ「専門の学校で習ったわけでもないんだし…」
サム 「その点は、俺も同じなんだけどよ…」
ブルーに教わった分があるから、少しはマシ、という説明。
サム 「ジョミーは、習いに行かなかったぜ?」
ジョミー「当たり前だよ、なんで其処まで!」
自主練習なんか御免だしね、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「蝋燭もお線香も、点火できれば充分だよ!」
サム 「それがそうでもねえんだよなあ…」
消し方にも作法があるくらいでよ、とサム君が広げる両手。
サム 「正式にやるには、やっぱ、作法が…」
シロエ 「ほら、サム先輩も、こう言ってますし…」
スウェナ「キースにやらせておけばいいでしょ?」
Aブルー「でもさ、ジョミー的には、サボりモードで…」
覚えがめでたくなさそうだよ、とソルジャー、必死。
Aブルー「阿弥陀様には、どう見えるかな、って…」
サム 「そりゃまあ、手抜きしてるってえのは…」
シロエ 「筒抜けでしょうね…」
Aブルー「ほらね!」
手抜きがバレたらダメだと思う、と言ってますけど。
確かに…。
2025/05/08 (Thu)
☆機会を作りたい人
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
お花見の話から、キース君がジョミー君にお礼という話に。
Aブルー「棚経は、丁寧にやってこそだよ!」
サム 「正式の作法だけでは、ダメだってか?」
Aブルー「阿弥陀様に見抜かれるのは、確かなんだし!」
手抜きなのを、とソルジャー、ピシャリと。
Aブルー「ジョミーにお礼するんだったら、機会をさ…」
シロエ 「作ると言うんじゃないでしょうね?」
Aブルー「ピンポーン!」
作る方が当たり、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「お花見は、ジョミーが巻き添えだったから…」
サム 「次のイベでは、外すのかよ?」
Aブルー「それがいいとは思わないかい?」
ババを引くのはキース限定、と怖い台詞が。
Aブルー「ジョミーを巻き添えにしないのは、大きいよ?」
一同「「「あー…」」」
言われてみれば、と誰もが納得。
シロエ 「なるほど、借りを返す形で、お礼ですか…」
サム 「誠意がこもったお礼だよなあ…」
スウェナ「キース、元からババな人だものねえ…」
一人だけでいけるのは確かよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ジョミーも、文句なんかは無いでしょ?」
ジョミー「棚経で楽をするより、そっちだってば!」
舞妓で懲りているんだしさ、とジョミー君も異存なし。
ジョミー「キース、お礼はソレでいいから!」
Aブルー「決まりだね!」
キース 「ちょっと待て!」
何の機会を作るつもりだ、とキース君の引き攣った顔。
キース 「あんたが考えることは、いつも斜め上で…」
Aブルー「今回に関しては、お約束だよ!」
一同 「「「は?」」」
お約束とは、とキョトンとしている面々。
サム 「お約束って、何かあったっけか?」
シロエ 「さあ…? お盆だったら、まだ先ですし…」
ジョミー「海の別荘も、夏休みだしね…」
Aブルー「新緑の季節で、思い出せないかな?」
定番中の定番だけど、とニッコリですけど。
お約束って…?
2025/05/09 (Fri)
☆新緑の季節なら
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
キース君がジョミー君にお礼をする話を、聞きつけた人が。
シロエ 「新緑の季節ですか?」
サム 「初ガツオしか、浮かばねえんだけど…」
ジョミー「そんな定番、やってないよね?」
カツオの一本釣りなんかは、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「カツオ漁船に乗ったことだって、無いし…」
シロエ 「初ガツオだけなら、ぶるぅが料理しますから…」
タタキとかで食べていますけど、とシロエ君も。
シロエ 「それ以外には、初ガツオでは思い付きません」
スウェナ「カツオ漁船どころか、漁船だって…」
乗りに出掛けたことは無いわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「釣りにしたって、やってないでしょ?」
シロエ 「無いですねえ…」
サム 「マツカの別荘のトコの川とか、釣り向けでよ…」
アユとか釣れそうなんだけどよ、とサム君も怪訝そう。
サム 「アユ釣り、一度もやっていねえし…」
シロエ 「漁期の問題とかが、あるかもです」
解禁になってくれないと、とシロエ君。
シロエ 「入漁権なら、マツカ先輩、取れそうですけど…」
サム 「漁期は、変更出来ねえよなあ…」
資源保護のためのヤツらしいしよ、とサム君も同意。
サム 「小さい間に獲り尽くしたら、絶滅しちまうし…」
マツカ 「ええ。漁期の件だけは、何にしたって…」
左右出来るものではありませんね、とマツカ君。
マツカ 「アユの場合は、6月上旬辺りと聞いてますけど」
シロエ 「それまでは、釣るのは禁止なんですね?」
マツカ 「そうなります。あそこの川だと、アユ釣りに…」
やって来る人が多いそうですよ、と解説が。
マツカ 「水が綺麗で、美味しいアユが釣れますから」
サム 「でもよ、アユを釣る話さえ、出ていねえしよ…」
シロエ 「思いっ切り、縁が無いですよ」
Aブルー「アユ釣りねえ…」
面白い遊びなのかな、と不思議そうなソルジャー。
知識ゼロ…?
2025/05/10 (Sat)
☆新緑の季節の定番
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
其処へ来たソルジャー、ジョミー君とキース君の話に乱入。
シロエ 「アユ釣りですか? 人によるでしょうね」
サム 「あんたには、向いてねえような気が…」
なにしろ辛抱第一らしいぜ、とサム君、ソルジャーに視線。
サム 「じっと黙って突っ立ってるとかはよ…」
スウェナ「出来るとは思えないわよねえ…」
Aブルー「えっと…?」
アユ釣りは、そういうヤツなのかい、とソルジャーの問い。
Aブルー「なんで、黙って突っ立ってるわけ?」
シロエ 「そりゃあ、アユに逃げられるからですよ」
サム 「川の中では、黙ってるのがルールでよ…」
釣竿をじっと眺めて我慢、とサム君。
サム 「でねえと、アユは釣れねえしよ…」
シロエ 「釣れなかったら、来た意味、ありませんしね」
小遣い稼ぎにしてもパアです、とシロエ君も。
シロエ 「天然モノのアユは、高く売れるそうですから」
Aブルー「売れる、って?」
サム 「高級料亭とかが、買いに来るって聞くぜ」
マツカ 「うちの別荘も、お客様の時にはお願いしてます」
新鮮なアユが手に入りますしね、とマツカ君。
マツカ 「何処の川でも、買い手はいると聞いていますよ」
Aブルー「高く売れるんなら、小遣い稼ぎも納得だけど…」
それ以外の人もいるんだよね、と質問が。
Aブルー「黙って立ってるだけなのに…?」
シロエ 「釣りは、そういう趣味の世界ですから!」
大騒ぎ出来るヤツじゃないです、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「バーベキューしながらでは、釣れませんよ」
Aブルー「そう、ソレ!」
新緑の季節の定番だよね、とソルジャーの輝く笑顔。
Aブルー「ズバリ、河原でバーベキュー!」
一同 「「「あー…」」」
Aブルー「もしかして、忘れ去ってたと?」
キース 「普通のヤツなら、忘れたいかと思うんだが!」
思い出したくないだろう、と拳を握ってますけど。
そうかも…。
2025/05/11 (Sun)
☆忘れていたいイベ
GWは宇宙だったシャン学メンバー、週末は生徒会長宅で。
其処へ来たソルジャー、ジョミー君にお礼な話に割り込み。
Aブルー「忘れたいって…。みんな楽しんでたのに?」
キース 「俺以外はな!」
その状況が問題なんだ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「俺だけがババを引き続けるとは、限らないぞ!」
シロエ 「そうなんですよね、明日は我が身な気がして…」
サム 「心の底から楽しんでるヤツ、いねえんでねえの」
紅一点のスウェナでもよ…、とサム君も。
サム 「手荒なイベなら、女性だけスルー出来てもよ…」
ジョミー「生ぬるい系は、ヤバいかもだよね…」
実際、ぼくも舞妓にされちゃったし、とジョミー君の証言。
ジョミー「あの手のヤツなら、スウェナも食らいそうでさ」
スウェナ「実は私も、怖いのよね…」
そういう意味では、キースに感謝よ、とスウェナちゃん。
スウェナ「今の時点で、ほぼほぼ一手引き受けで…」
シロエ 「巻き込み事故は、この前のジョミー先輩で…」
自業自得な面もありましたから、とシロエ君の冷静な分析。
シロエ 「気を付けていれば、保身は可能なんです」
サム 「とはいえ、戦々恐々なトコはあってよ…」
忘れていてえヤツなんだよな、とサム君、キッパリ。
サム 「キースじゃねえけど、記憶を消しちまってよ…」
シロエ 「普通に過ごしていたいですよね…」
思い出したら不幸ですし、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「バーベキュー自体は、楽しいんですが…」
ジョミー「そのシーズンを待てるイベじゃないよね…」
Aブルー「うーん…。だけど今回、君は勝ち組!」
キースが君にお礼なんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「巻き込まれる恐れは、ゼロだってば!」
シロエ 「イベごと、スルーの方が嬉しいですって!」
キース 「俺も全面的に同意だ!」
Aブルー「それはダメだよ、定番だから!」
ぶるぅも楽しみにしてるしさ、と言われましても。
それが問題…。
2025/05/12 (Mon)
☆今年もやりたいイベ
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
ところがソルジャー登場なわけで、定番のイベに期待な今。
キース 「あんな野郎は、放っておけ!」
Aブルー「大人しくしてるキャラだとでも?」
放っておいても覗きなんだよ、とソルジャーが広げる両手。
Aブルー「ハーレイとヤッてる真っ最中でも、遠慮なく!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「ぼくは説明したいだけでさ…」
ぶるぅを止める方法はゼロな件を、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「ぼくのハーレイ、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「退場!」
Aブルー「大迷惑の極みなんだよ、覗き込んだりも…」
ブルー 「退場と言っているだろう!」
回れ右して帰ってくれ、と生徒会長、怒りの形相。
ブルー 「でないと、イベも消えると思うべきだね!」
Aブルー「えっと…?」
ブルー 「ぼくたち全員、欠席だってば!」
キース以外は、と生徒会長、目がマジ。
ブルー 「キースは、ジョミーにお礼の件があるからさ…」
サム 「欠席は出来ねえ仕組みかよ?」
ブルー 「それだけでも、充分、ババを引いてて…」
ぶるぅの悪戯、一手引き受け、と生徒会長。
ブルー 「誰もいなくてつまらない分も、発散だしね!」
Aブルー「ぼくに被害が回りそうだよ!」
キースに飽きてしまったら…、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「集中砲火を浴びるかもだし!」
ブルー 「他の面子がいても、変わらないだろう!」
見物客の有無だけでさ、と生徒会長の切り返し。
ブルー 「黙らないなら、その方向で!」
Aブルー「嫌すぎだよ!」
だったら、話を変えるから、とソルジャーも必死。
Aブルー「要は今年も、河原でバーベキューでさ…」
シロエ 「イベをやるなら、キース先輩が担当ですね?」
Aブルー「金欠の人でも出来るお礼は、そっち系かと」
サム 「身体と命を張って、お礼な…」
いいんでねえの、とサム君の相槌ですけど。
命懸けでお礼ですか…。
2025/05/13 (Tue)
☆早めに決めるべき
GWは宇宙だった御一同様、週末は生徒会長宅ですけれど。
ソルジャー登場で、河原でバーベキューな話に変わった今。
キース 「お前たち、俺を人柱にしたいのか!?」
ジョミー「だって、お礼はして欲しいしさ…」
サム 「棚経コースがボツな以上は、これしかねえぜ?」
今更、逃げられる状況だとでも、とサム君、腕組み。
サム 「お礼の機会を作ると言ったの、そいつでよ…」
シロエ 「こうして作ってくれたんですし…」
ジョミー「お礼をするのがいいと思うよ」
その程度で済んでいる内に、とジョミー君も。
ジョミー「話が下手に転がったら、ぼくの二の舞だってば」
サム 「だよなあ、お礼の中身がグレードアップで…」
シロエ 「火だるまショーとか、吊り橋ダイブな領域に…」
踏み込んでしまうと思いますけど、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「今の間に決めてしまえば、アユ釣り程度で…」
サム 「ダメだろ、漁期の問題があるんだしよ…」
アユ漁、解禁になってねえ時期で…、とサム君が止めに。
サム 「密漁はマツカに御迷惑でよ…」
マツカ 「流石に、賛成しかねますね…」
漁期の変更は不可能ですし、とマツカ君も困惑顔。
マツカ 「アユ釣り以外の何かでお願い出来ますか?」
Aブルー「もちろんだよ!」
楽しいイベになりさえすれば、とソルジャー、快諾。
Aブルー「吊り橋ダイブも、楽しかったし…」
キース 「もう一度やれと!?」
Aブルー「やるなら、ダイブよりも突き落としかな…」
一同 「「「突き落とし!?」」」
なんだソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「突き落としって、どういうイベなんです?」
サム 「まさか、キースを…」
突き落とすイベのことじゃねえよな、とサム君の問い。
サム 「あの吊り橋から、真っ逆様によ…」
ジョミー「吊り橋の板を外して、落とすとか?」
Aブルー「いいねえ、ソレ!」
何処で落ちるか、外していって、と笑顔ですけど。
一枚ずつ…?
2025/05/14 (Wed)
☆スリリングなゲーム
GWを宇宙で過ごした御一同様、週末の土曜は生徒会長宅。
其処へ来たソルジャー、河原でバーベキューなイベを計画。
シロエ 「吊り橋の板を、一本ずつ外すつもりですか…?」
Aブルー「楽しいんじゃないかな、スリリングで」
キースを落とした人が勝ちで、とソルジャーの謎な発言。
一同 「「「えっと…?」」」
Aブルー「そういうゲームが、ある筈だよ?」
黒ひげ危機一髪だっけか、とソルジャーが口にしたゲーム。
Aブルー「樽に一本ずつ、剣を刺してさ…」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たるゲームで、メジャーな遊び。
サム 「でもよ、アレは飛び出させたら、負けでよ…」
シロエ 「キース先輩に応用するなら、落とした場合は…」
その人が負けになるのでは…、とシロエ君の問い。
シロエ 「勝ちというルールは、無いと思いますけど…」
ジョミー「そうだっけ? 最近は、ルールが変わってさ…」
飛び出させたら勝ちもあったと思う、とジョミー君。
ジョミー「この前、そんなニュースあったよ?」
スウェナ「私も見たわね、だけど、キースじゃ…」
どっちが勝ちになるのかしら、とスウェナちゃんの疑問。
スウェナ「キース的には、どっち?」
キース 「どうして、其処で俺になるんだ!?」
スウェナ「キースの迷惑度数で、変わりそうだし…」
嫌がられ度数が高いほど勝ちかも、とスウェナちゃん。
スウェナ「だって、そのイベ、楽しむ人が問題なのよ?」
Aブルー「ピンポーン!」
ぶるぅが喜ぶ方が勝ちだね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「自分の番で、キースが真っ逆様の方がさ…」
シロエ 「楽しいでしょうね、落ちないままでいるより…」
勝者は落とした人っぽいです、とシロエ君も。
シロエ 「ですが、吊り橋、壊れますし…」
Aブルー「後で直せば、無問題だよ!」
マツカ 「工事の人なら、手配しますけど…」
キースの立場はどうなるんです、と質問が。
落っこちろと…?
2025/05/15 (Thu)
☆採用と言われても
春休み真っ最中なシャン学メンバー、生徒会長宅ですけど。
ソルジャーが来まして、お花見とイベを仕切っている状態。
シロエ 「よいではないか、って何がなんです?」
サム 「ジョミーが戦犯っていうヤツなんでねえの?」
ジョミー「待ってよ、みんなも盛り上がってたんだし…」
連帯責任だと思うんだけど、とジョミー君、必死の言い訳。
ジョミー「乗ってこなけりゃ、喋らないしさ…」
サム 「でもよ、言い出しっぺなのは事実なんだぜ?」
スウェナ「それに、許すって言ってるじゃないの」
よいではないか、でスルーなんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「戦犯扱いしなくていい、って」
ジョミー「ホント!?」
だったら助かる、とジョミー君の輝く瞳。
ジョミー「今の話は、無しってことかな?」
Aブルー「違うね、君の話が、いいってこと!」
許すっていう意味じゃなくてね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「よいではないか、を採用なんだよ!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
シロエ 「採用するって、アレをですか?」
サム 「意味が全然、掴めねえけど…」
スウェナ「スルーじゃないのかしら?」
Aブルー「採用だから、真逆ってね!」
使うしかない、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「キースを舞妓さんにして、その先だよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、帯回しを採用なのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「ちょ、ちょっと…! ジョークですよね?」
Aブルー「ぼくは至って真剣だけど?」
最高のイベになるのは確実、と楽しそうなソルジャー。
Aブルー「ぶるぅも、きっと喜ぶよ!」
一同 「「「うわー…」」」
なんてこった、と御一同様、天井を仰ぐしかない展開。
ジョミー「もしかして、ぼくが戦犯かな…?」
シロエ 「そうだと思いますけど…」
キース 「他に誰がいると?」
どうしてくれる、とキース君、鬼の形相。
ヤバそう…。
2025/04/16 (Wed)
☆着込むのはアリ
春休み中のシャン学メンバー、生徒会長宅に来てますけど。
ソルジャー登場で決まったお花見、キース君が遊ばれそう。
Aブルー「戦犯探しは、君たちに任せておくことにするよ」
シロエ 「待って下さい、この状況で帰るんですか!?」
キース先輩で帯回しで、とシロエ君。
シロエ 「其処だけを決めて帰られてもですね…!」
Aブルー「面倒事はお断りだよ、結果だけで充分!」
キースの舞妓に期待してる、と空間移動で姿が消滅。
キース 「逃げやがった!」
サム 「そうみてえだな…」
どうすんだよ、とサム君の視線がキース君に。
サム 「帯回し、やるしかねえんでねえの?」
シロエ 「それだけで済む可能性はあるかもですよ」
遊ぶのは、ぶるぅですからね、とシロエ君の冷静な分析。
シロエ 「悪代官風のお楽しみには、年齢の壁があります」
スウェナ「覗きが趣味でも、子供だわねえ…」
サム 「悪さのしようがねえってか…」
間違いねえな、とサム君も。
サム 「あいつ、帰ってしまった後なんだしよ…」
シロエ 「舞妓さんの着物の下なら、どうとでも…」
出来る勘定ですよ、とシロエ君。
シロエ 「どうせ、やっても悪戯ですし…」
スウェナ「何か着込んでおくのはアリかもだわね…」
キース 「確かにな…」
坊主のヤツでもいいわけだ、とキース君が顎に当てる手。
キース 「法衣の下に着ている、白いヤツなら…」
サム 「アウターには響かねえぜ?」
ジョミー「アレならいけるよ、そうしとけば?」
キース 「よし!」
アウトだった時には、お前の出番だ、とキース君。
キース 「戦犯なんだし、引き受けておけ!」
ジョミー「ええっ!?」
とても無理だよ、とジョミー君、泣きそうな顔。
ジョミー「ぼくもセットで舞妓だなんて!」
一同 「「「はあ?」」」
キース 「そうか、お前もやってくれる、と!」
ジョミー「ちょ…!」
ぶるぅの悪戯の話だったわけ、と悲鳴ですけど。
誤解して舞妓…。
2025/04/17 (Thu)
☆映える方が主役
春休み真っ最中なシャン学メンバー、生徒会長宅ですけど。
お花見の日取りを決めて、イベも指定したのがソルジャー。
キース 「舞妓の話は、お前が自分で言ったんだぞ?」
ジョミー「勘違いだってば、悪戯の引き受け係で充分!」
キース 「俺と一緒にやればよかろう」
帯回しをされるのはガチだからな、とキース君の睨み。
キース 「俺は法衣の下のを着るから、お前は好きにしろ」
ジョミー「着物用のなんか、持っていないよ!」
キース 「貸してやってもかまわないが…」
高くつくぞ、とキース君、ニヤリ。
キース 「法衣の一部を借りるからには、それなりにだ…」
サム 「寺の仕事を手伝えってか?」
キース 「そうなるな。現金は期待出来ないし…」
朝の境内の掃除を1ヶ月でどうだ、という提案。
キース 「嫌なら、衣装は全て舞妓仕様ということで…」
ジョミー「ちょ、1ヶ月も無理!」
キース 「分かった。マツカ、ジョミーの分はだな…」
マツカ 「フルセットですね、手配しておきます」
襦袢とかも全部、本式のを、とマツカ君。
マツカ 「きっと、ぶるぅも喜びますよ」
サム 「坊主の白い着物よりかは、本式の襦袢だよな…」
ブルー 「そうだね、色も華やかだしさ」
基本の色はピンクなんだよ、と生徒会長の説明が。
ブルー 「見栄えするのは、ジョミーだろうね」
ジョミー「ええ…。掃除1ヶ月の方がマシかな…」
キース 「今更、コースを変えるのは無しだ!」
たまにはババを引いてみやがれ、とキース君の突き放し。
キース 「いいな、帯回しまでは俺も付き合うが…」
シロエ 「脱がされた後は、ジョミー先輩が主役ですか…」
キース 「恐らくな」
花見が楽しみになって来たぞ、とキース君。
キース 「舞妓のコスも帯回しも、前座らしいし…」
シロエ 「ピンクの襦袢のジョミー先輩、期待ですよね」
サム 「花見の日には、頑張れよな!」
楽しみだぜ、とサム君が纏めてますけど。
どうなるやら…。
2025/04/18 (Fri)
☆墓穴を掘る人
やって来ました、お花見に行く19日。絶好のお花見日和。
朝イチで生徒会長のマンション前に集合、後はゲストだけ。
シロエ 「楽しみですよね、今日のお花見!」
サム 「だよなあ、俺たちにババは来ねえしよ」
キース 「俺も、今回は気が楽だ」
道連れが出来ると心強いぞ、とキース君。
キース 「しかも俺よりキツいババをだ…」
サム 「引いて貰えるんだし、有難えよな」
ジョミー「ぼくは、ちっとも嬉しくないから!」
なんで舞妓、とジョミー君、泣きそうな顔。
ジョミー「キースがやるって話だったのに…」
キース 「自分で墓穴を掘ったんだろうが!」
??? 「おはよう、いいお天気で最高だよね!」
お花見日和、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「桟敷のイベも、映えそうだよ」
??? 「舞妓さんが出ると聞いていますし、楽しみです」
お酌などもですか、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「帯回しとやらの前に、お願いしたいですね」
??? 「かみお~ん♪ ぼくも、ぼくもーっ!」
お酒大好き! と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「せっかくなんだし、うんとサービス!」
キース 「帯回しは無しにしてくれるのなら、頑張るが…」
ジョミー「悪戯されるの、分かってるしね…」
サービス意欲が出ないんだよ、とジョミー君の愚痴。
ジョミー「だって、被害は、ぼくの方がさ…」
シロエ 「大きくなるのが見えてますしね…」
Aブルー「えっと…?」
どういう意味だい、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「二人とも、舞妓さんだろう?」
ジョミー「げっ!」
サム 「お前、学習しないのな…」
なんで自分でバラすんだよ、とサム君の呆れ顔。
サム 「言わなきゃ、やるまでバレねえのによ…」
Aぶるぅ「ねえねえ、何のお話?」
シロエ 「それは道々、お話しますよ」
マツカ 「バスの方へどうぞ」
車内でゆっくりお話し下さい、と案内ですけど。
また墓穴…。
2025/04/19 (Sat)
☆桜に似合う色
お花見日和な土曜、マツカ君の別荘へマイクロバスで出発。
山奥は桜が満開だそうで、楽しみにしている面々ですけど。
Aブルー「桜が見頃というのは、最高だよね」
A船長 「本当に。舞妓さんのお酌で飲みたいのですが…」
この感じだと厳しいようですね、と残念そうなキャプテン。
A船長 「ぶるぅは、帯回しに期待していますから…」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! えっと、それでね…」
さっきのお話してもいいよね、と悪戯小僧、一応、質問。
Aぶるぅ「続きはバスで、って言っていたでしょ?」
シロエ 「ええ。ぼくが代表で説明しますね」
二人の装備に差があるんです、とシロエ君の解説タイム。
シロエ 「見た目は恐らく、同じでしょうけど」
マツカ 「衣装は、あえて揃いにしていませんが…」
カツラの仕様は同じですね、とマツカ君が詳細を。
マツカ 「舞妓さんの髪の飾りは、決まってますので」
Aブルー「そうなのかい?」
マツカ 「季節や行事に合わせてあるんです」
自分の好みでは選べません、という髪飾りの約束事。
マツカ 「ですから、髪型はお揃いになりますよ」
A船長 「なるほど、色々あるのですね」
Aブルー「こだわってくれてそうだし、ワクワクするよ」
それで装備の違いって…、とソルジャーも興味津々な様子。
Aブルー「見た目は同じで、何処が変わってくるのかな?」
シロエ 「ズバリ、下着というヤツですよ」
着物の場合のアンダーシャツが、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩は、法衣用ので白いんですが…」
Aブルー「ジョミーは違う、と?」
シロエ 「そうなんですけど、どうなったのかは…」
ぼくは手配をしていませんし、とマツカ君の方に視線が。
シロエ 「マツカ先輩、何色ですか?」
マツカ 「桜の季節に似合うものを、とお願いしました」
Aぶるぅ「桜だったら、ピンク色かなあ?」
Aブルー「ピンク、いいよね、華やかでさ!」
白のキースは論外だよ、と言ってますけど。
やっぱり…。
2025/04/20 (Sun)
☆違うらしい下着
マツカ君の別荘でお花見な土曜、マイクロバスで山奥へと。
車内は舞妓さんの話になっていまして、衣装の下が問題で。
Aぶるぅ「そだね、白だと、つまんないかも…」
A船長 「見栄えするのは、ピンクでしょうね…」
ブルーの衣装とは違いますから、とキャプテンも。
A船長 「ブルーのは、礼装のようなものになりますし…」
Aブルー「着せられてる方は、面倒なんだよ」
アンダー自体が制服なのに、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「他の仲間は、ソレだけ着てればいいのにさ…」
A船長 「お言葉ですが、私のは、もっと厄介です」
あなたと違って、ズボンまであって、とキャプテンの反論。
A船長 「あなたは上着だけで済む分、マシでしょう?」
Aブルー「そうかもだけど…。そうだ、ジョミーは?」
下着の仕様に違う点とかあるのかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「キースの下着は、お坊さん用のなんだろう?」
キース 「ああ。ジョミーにも貸して良かったんだが…」
シロエ 「レンタル料が高くつくので、断ったんです」
装備が違うの、そのせいですよ、とシロエ君が暴露。
シロエ 「違うポイント、色だけじゃないかもしれません」
キース 「まず間違いなく、違うだろうな」
俺は白いのを一枚、着込むだけだし、とキース君。
キース 「他は普段の服と、何ら変わらん」
Aブルー「どういう意味だい?」
キース 「いわゆるシャツとかの下着になる」
アウターに響かなければそれでいいんだ、と説明が。
キース 「襟元から覗くようなシャツはダメだが」
Aブルー「なるほどねえ…。ジョミーのは?」
キース 「本格的なのを手配したわけだし、確実に…」
腰巻とかも装備だろうな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「帯回しで着物を脱がせた後にも、色々と…」
Aブルー「お楽しみがある仕様なんだ?」
キース 「そう思うが」
Aぶるぅ「ホント!?」
もっと脱がせて遊べちゃうの、と聞いてますけど。
下着まで…?
2025/04/21 (Mon)
☆葉っぱとサイズ
今年もマツカ君の別荘でお花見、行きの車内の話題はイベ。
キース君とジョミー君が舞妓姿で、帯回しを楽しめる趣向、
Aぶるぅ「ねえねえ、脱がせちゃってもいいって?」
シロエ 「パンツはダメです!」
Aブルー「うーん…。ついでなんだし、パンツもさ…」
脱がせちゃってもいいような気が、とソルジャーが横から。
Aブルー「要は、見えなきゃいいんだろう?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「サイオンでモザイク、サービスしとくから!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
やる気なのか、と誰もがドン引き。
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」
サム 「いくら何でも、マッパはマズイぜ…」
Aぶるぅ「それじゃ、葉っぱをつけるの、どう?」
一同 「「「葉っぱ?」」」
キョトンとしている面々ですけど、悪戯小僧はノリノリ。
Aぶるぅ「モザイクだったら、ホントは隠れてなくって…」
Aブルー「まあねえ、視覚のマジック的なものだし…」
Aぶるぅ「葉っぱだったら、隠れちゃうもん!」
ジョミーのサイズにもよるんだけど、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「桜の葉っぱじゃ、無理があるかも…」
A船長 「流石に、ジョミーに失礼なのでは?」
桜の葉っぱサイズは小さすぎです、とキャプテンの苦笑。
A船長 「小さめにしても、せめて柿の葉くらいですね」
Aブルー「君の息子だと、柿の葉でも隠せないからねえ…」
桜の葉っぱは酷すぎるよ、とソルジャーも。
Aブルー「柿の葉と言ってあげたまえ!」
Aぶるぅ「うんっ! それで、ジョミーは柿の葉でいい?」
もっと大きい葉っぱでないとダメかな、と悪戯小僧の質問。
Aぶるぅ「ぼくが知ってるのだと、フキの葉っぱとか…」
Aブルー「あー、フキはいいねえ!」
マツカの別荘の辺りなら、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「きっと沢山、生えてる筈!」
Aぶるぅ「そっか、ジョミーもフキでオッケー?」
サイズ大きめの葉っぱだしね、と笑顔ですけど。
どうすると…?
2025/04/22 (Tue)
☆言葉が無かった人
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、行きの車内で相談中。
帯回しの後も遊ぶ件について、悪戯小僧が物騒なアイデア。
ジョミー「フキの葉っぱとか、嫌すぎだよ!」
Aブルー「もっと大きい葉っぱの方がいいのかい?」
ビックリだよ、とソルジャーの赤い瞳が真ん丸に。
Aブルー「まさかジョミーが、ビッグサイズなんて…」
A船長 「驚きました、自信喪失しそうですよ」
私でもフキでいけそうなのに…、とキャプテンも。
A船長 「ですが、宝の持ち腐れですね…」
Aブルー「まるで出番が無いわけだし…」
世の中、上手く出来ていないね、とソルジャー、深い溜息。
Aブルー「使わないなら、ぼくのハーレイのとさ…」
A船長 「交換出来れば、と思いますよ…」
それはともかく、とキャプテンの視線がジョミー君に。
A船長 「フキでダメなら、蓮なのでしょうか?」
Aブルー「今の季節に生えていたっけ?」
A船長 「夏の花だけに、まだかもですね…」
いっそ昆布は如何でしょう、とキャプテンの提案。
A船長 「水で戻して、巻き付けてカバー、バッチリです」
Aブルー「ナイスだよ、ソレ!」
昆布は別荘の厨房にある筈だしさ、とソルジャーも賛成。
Aブルー「というわけで、昆布を巻いておきたまえ!」
ジョミー「ぼくは絶対、嫌だってば!」
ブルー 「まったくだよ!」
君たちの会話が最悪すぎて…、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「退場案件どころじゃないのにさ…」
Aブルー「もしかして、気絶してたとか?」
ブルー 「口を開く気力も失せてたってね!」
退場するか、白紙撤回で、と生徒会長、怒りMAX。
ブルー 「葉っぱの衣装とか、フラダンスならいいけど…」
シロエ 「そう言えば、アレは葉っぱのスカートでしたね」
ジョミー「やめてよ、変なフラグが立っちゃうから!」
キース 「俺も同意だ」
Aブルー「フラダンス! それもいいねえ!」
舞妓さんは本来、踊るものだし、と笑顔ですけど。
ヤバそう…。
2025/04/23 (Wed)
☆追加されたイベ
マツカ君の別荘へお花見に向かう道中、車内で相談でして。
帯回しだけでは済まなそうな展開、フラダンスがどうのと。
Aぶるぅ「んとんと、フラダンスだったら、オッケー?」
ブルー 「最低限の下着は残すんなら…」
Aぶるぅ「パンツだけだね、他は脱がせてかまわない?」
ブルー 「仕方ないしね…」
葉っぱ一枚を免れただけでもマシ、と生徒会長の深い溜息。
ブルー 「この辺で手を打つのが吉だろうしさ…」
シロエ 「でないと、怖いですからね…」
キース先輩たちだけでは済まないかも、とシロエ君。
シロエ 「今なら、舞妓とフラダンスだけでいけますし…」
サム 「よろしく頼むぜ、担当者二人」
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」
キース 「ソレをお前が言えた立場か!」
事の起こりは、お前なんだぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「お前の下着がピンクでなければ…」
サム 「そういや、舞妓をやるって話もよ…」
シロエ 「ジョミー先輩、自爆でしたよ…」
厄病仏の仲間入りかも、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「厄を呼ぶのは、ジョミー先輩もですか…」
Aぶるぅ「厄じゃないでしょ、お楽しみイベ!」
フラダンスの衣装も手配してね、と悪戯小僧の弾ける笑顔。
Aぶるぅ「パンツだけになったら、フラダンスだし!」
Aブルー「素晴らしいねえ、本格的なのを頼みたいけど…」
マツカ 「急いで手配しておきます」
車内で執事さんに連絡、一式、手配完了した模様。
マツカ 「いけました! 花輪なども全て揃うそうです」
Aぶるぅ「わぁーい、帯回しの後は、フラダンス!」
A船長 「華やかなイベが見られますねえ…」
Aブルー「最高だよ!」
いいお花見が出来そうだね、とソルジャーも。
Aブルー「あっ、別荘かな?」
マツカ 「到着です。どうぞ皆さん、桟敷の方へ」
キース 「俺たちもか?」
マツカ 「いえ、こちらの方で先に着替えを」
御案内しますね、と別荘の奥へ行きますけど。
舞妓さん…。
2025/04/24 (Thu)
☆似合わない顔立ち
マツカ君の別荘に到着でして、桜を見ながら桟敷での食事。
花を添えるのがジョミー君とキース君、舞妓さんに着替え。
シロエ 「キース先輩たち、どうなるでしょうね?」
サム 「似合えばいいけど、逆だと怖いぜ」
スウェナ「そうねえ、舞妓さんのイメージを崩したら…」
帯回しだけじゃ済まないでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「フラダンスでカバー出来るか、難しいわね」
Aブルー「ああ、その点だったら、心配無用!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ぶるぅには、お座敷遊びの趣味は無いから!」
衣装とカツラで充分だよ、とソルジャーが押す太鼓判。
Aブルー「あっ、来たかな?」
A船長 「そのようです」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 舞妓さんだぁ!」
着物が綺麗、と飛び跳ねている悪戯小僧。
Aぶるぅ「でもでも、キース、顔がちょっぴり…」
シロエ 「引き攣ってますよ…」
Aぶるぅ「そうじゃなくって、似合ってなーいっ!」
ジョミーは顔もピッタリなのに、と謎な発言。
Aぶるぅ「なんでなのかな、カツラ、おんなじ…」
A船長 「顔立ちのせいではないでしょうか」
Aブルー「面長よりかは、丸顔が合うよね」
一同 「「「あー…」」」
言われてみれば、と一同、納得。
シロエ 「すると、イメージダウンですか?」
Aぶるぅ「そだね、ジョミーはイメージ通りだし…」
ピンクの下着も楽しみだけど、と悪戯小僧、ブツブツと。
Aぶるぅ「キースは、イメージ壊れちゃってて…」
Aブルー「不満なのかい?」
Aぶるぅ「もうちょっと、何か欲しくなるよね…」
イメージ台無しなんだもん、と桟敷に着いた舞妓をガン見。
Aぶるぅ「キース、その顔、似合ってないから!」
キース 「顔だって!?」
Aぶるぅ「ジョミーはカツラが似合ってるのに…」
A船長 「あなたは面長で似合わない、と言ってるんです」
キース 「この顔は生まれつきなんだ!」
白塗りにして誤魔化せとでも、と叫んでますけど。
お化粧…?
2025/04/25 (Fri)
☆手間がかかるメイク
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜を見ながら昼食タイム。
舞妓さん二人も来たんですけど、悪戯小僧のクレーム発生。
Aブルー「そういえば、メイクしていないよね?」
A船長 「本格的にやるのでしたら、必須なのでは?」
舞妓と言えば白塗りですよね、とキャプテンも。
A船長 「メイク無しには、何か理由でも?」
マツカ 「舞妓さんの仮装で歩く人たち、違いますから…」
素材を活かしたつもりですが、とマツカ君の思慮深い答え。
マツカ 「白塗りにしたら、元の顔立ちが隠れますしね」
Aぶるぅ「じゃあ、ソレがいい!」
キースの顔を誤魔化してよ、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「お化粧くらい、すぐに済むでしょ?」
Aブルー「ぼくも賛成、メイクしようよ!」
白塗りキースも見てみたいしね、とソルジャーも乗り気。
Aブルー「此処でやっても構わないから!」
A船長 「なるほど、メイクを見るのも一興です」
ブルー 「どうだろう…? 着付けからやり直しだし…」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「着付けからって、何故なんです?」
ブルー 「白塗りにするのは、顔だけじゃないよ」
首筋だって、真っ白だろう、と言われれば、そうかも。
Aブルー「もしかして、全身、真っ白なのかい!?」
A船長 「其処までとは思いませんでした…」
ストリップにも耐える仕様ですね、とキャプテン、感動中。
A船長 「帯回しの意味が分かりましたよ!」
Aブルー「ホントにね…」
マッパにしてもいけるんだ、とソルジャーも目が真ん丸に。
Aブルー「メイク、見応えありそうだよ」
A船長 「モザイクの出番になりそうですが…」
丸裸になってメイクとなると…、と心配そうなキャプテン。
A船長 「それとも、パンツは脱がないのでしょうか?」
ブルー 「白塗りメイクは、胸元までだね」
Aぶるぅ「つまんなーい!」
脱いで塗るなら全身だよ、と叫んでますけど。
白塗りに…?
2025/04/26 (Sat)
☆メイクするなら
マツカ君の別荘でお花見ですけど、舞妓さんな人物が二名。
顔立ちが舞妓に似合っていない、と悪戯小僧がクレームで。
Aぶるぅ「帯回しして脱がせちゃうから、全身にメイク!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか全身、白塗りなのか、とドン引きな人もいますけど。
Aブルー「いいねえ、どうせフラダンスなんだし…」
A船長 「白塗りでも支障はありませんよ」
Aぶるぅ「でしょ、でしょ!?」
それでいこうよ、と飛び跳ねている悪戯小僧。
Aぶるぅ「でもでも、メイクの人には、無理なのかなあ?」
ブルー 「当たり前だよ!」
そんなスキルは持ってないしね、と生徒会長、即答。
ブルー 「舞妓さんの顔立ちに合わせて、メイクが限界!」
Aぶるぅ「うーん…。ソレ、キースでも綺麗になるわけ?」
ブルー 「それは何とも言えないかな…」
丸顔のようにはいかないから、と生徒会長が傾げる首。
ブルー 「どうしても、大人びた顔になるしね…」
Aぶるぅ「だったら、やっぱり白塗りだよ!」
顔じゃなくって全身で、と悪戯小僧の目がマジ。
Aぶるぅ「メイクの人には無理なんだったら、みんなで!」
一同 「「「はあ?」」」
みんなとは…、と誰もがキョトン。
シロエ 「もしかして、総がかりでメイクですか?」
Aぶるぅ「フラダンスよりもいいのを、思い付いたし!」
白塗りメイクで遊ぶ方法、とピョンピョンと。
Aぶるぅ「卵投げとか、ピザ投げだとか、あるもんね!」
Aブルー「生クリームでも投げ付けるのかい?」
Aぶるぅ「ピンポーン!」
白い生クリームたっぷりのケーキ、と恐ろしすぎる提案が。
Aぶるぅ「帯回しが済んだら、ケーキ投げだよ!」
Aブルー「最高だってば!」
楽しそうだし、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「マツカ、ケーキの手配は出来るのかな?」
マツカ 「出来ますけど…」
Aぶるぅ「それじゃ、沢山!」
キースとジョミーに塗れる分だけ、と言われましても。
生クリーム…?
2025/04/27 (Sun)
☆ケーキ投げよりも
マツカ君の別荘でお花見、キース君とジョミー君が舞妓に。
面長のキース君には似合わないので、悪戯小僧の不満爆発。
Aブルー「よーし、決定! ケーキが来たら、帯回し!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 帯回しの後は、お楽しみイベ!」
みんなで楽しくケーキ投げだよ、と悪戯小僧、大はしゃぎ。
Aぶるぅ「キースとジョミー、パンツはオッケー!」
A船長 「モザイクや葉っぱは要らないのですね?」
Aぶるぅ「フラダンス用のスカートとかもね!」
ケーキ投げだけで楽しめるもん、と得意満面。
Aぶるぅ「ケーキが来る前に、御馳走、食べちゃおう!」
マツカ 「承知しました、直ぐに手配します」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何を待てと?」
君の運命は決まってるよ、とソルジャー、ピシャリ。
Aブルー「帯回しされるまでの間は、大人しく舞妓!」
キース 「違う、ケーキが問題なんだ!」
食べ物を粗末にするヤツがあるか、とキース君の睨み。
キース 「坊主としては、断固、許せん!」
一同 「「「あー…」」」
ケーキが無駄になるんだっけ、と顔を見合わせる御一同様。
サム 「投げ付けたケーキは、食えねえよなあ…」
シロエ 「廃棄処分で、残飯よりも酷いですよ…」
キース 「分かったか!?」
フラダンスの方が遥かにマシだ、とキース君、目がマジ。
キース 「たとえ、スカートが短めでもな!」
一同 「「「は?」」」
アレのスカート、長いのでは、と誰もが怪訝そうな顔。
シロエ 「フラダンスのスカート、短くないですよ?」
キース 「それがミニでも、ケーキ投げに比べたら…」
サム 「マシだってか?」
自分でフラグ立てていねえか、とサム君の問い。
サム 「ケーキ投げより、ミニらしいぜ?」
A船長 「パンツが見えそうなヤツでしょうか?」
Aぶるぅ「そっか、ケーキ投げもいいと思ったんだけど…」
キース 「うっ…!」
ミニでフラダンスなのか、と詰まってますけど。
自爆かも…。
2025/04/28 (Mon)
☆全力で回避した人
マツカ君の別荘でお花見、舞妓が似合わなかったキース君。
帯回しの後のイベの案で自爆で、ミニでフラダンスな発言。
Aブルー「なるほど、ミニでフラダンス!」
A船長 「それも面白そうですね」
ジョミー「じゃあ、帯回しの後、キースはフラダンスで…」
ぼくは、お酌というのはどう、とジョミー君が横から。
A船長 「フラダンスの衣装で…ですか?」
Aブルー「しかもミニだよ、興覚めだってば」
君も一緒にダンスしたまえ、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「逃げたい気持ちは分かるんだけどさ」
ジョミー「違うよ、舞妓さんのビアガーデン、知らない?」
舞妓さんが浴衣でお酌なヤツ、とジョミー君。
ジョミー「ぼくの下着はピンク色だし、浴衣っぽいよ」
Aブルー「あー! ノルディと行ったことがあったっけ!」
それもいいかも、とソルジャーの視線がキャプテンに。
Aブルー「君の希望は、お酌だっけね?」
A船長 「そうです、舞妓さんが来ると聞きましたので」
Aブルー「浴衣に似てれば、下着でもオッケー?」
A船長 「もちろんですとも!」
ビアガーデンな気分になれそうです、と喜ぶキャプテン。
A船長 「是非、その線で!」
Aぶるぅ「そだね、お酌も捨て難いよね!」
お酌とフラダンス、両方で、と悪戯小僧も大賛成。
Aぶるぅ「他のみんなも、それでいい?」
一同 「「「はいっ!」」」
イイネであります、と一同、敬礼。
シロエ 「先輩たち、頑張って下さいね!」
キース 「俺だけがババな気がするんだが!」
ジョミー「自爆なんだし、お約束だよ」
サム 「マジで、自分で言ったんだしよ…」
立てたフラグは回収しろよな、とサム君の突き放し。
サム 「ジョミーは、全力で回避したしよ」
Aブルー「浴衣もどきで、お酌を申し出たしさ」
Aぶるぅ「ねえねえ、もう帯回し、やってもいいよね?」
一同 「「「イイネ!」」」
始めて下さい、と盛り上がる桟敷ですけど。
キース君、ババ…。
2025/04/29 (Tue)
☆掛け声はコレで
マツカ君の別荘でお花見ですけど、舞妓にされた人が二名。
顔立ちのせいで、似合う人と似合わない人に分かれた現実。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 帯回し、手拍子、お願い!」
一同 「「「はいっ!」」」
Aぶるぅ「よいではないか、って掛け声もよろしく!!」
まずはジョミー、と立たせて、帯の端っこをグイと。
Aぶるぅ「いくよ、くるくるくるーっ!」
一同 「「「よいではないか!」」」
よいではないか、と大合唱で、ジョミー君、たちまち下着。
Aぶるぅ「わぁーい、ホントにピンク色!」
A船長 「早速ですが、お酌をして頂けますでしょうか?」
ジョミー「喜んで!」
おビールでも、とジョミー君、なりきりでお酌。
Aぶるぅ「ジョミー、上手いね、後で、ぼくにも!」
ジョミー「オッケー!」
Aぶるぅ「キースのダンスも、上手いといいけど…」
帯回しして脱がせなきゃ、と悪戯小僧の手がキース君に。
Aぶるぅ「はい、くるくるくるーっ!」
一同 「「「よいではないか!」」」
Aぶるぅ「キース、やっぱり、つまんなーい!」
ただの白だし、と悪戯小僧、不満たらたら。
Aぶるぅ「もっと脱がせて、フラダンス!」
一同 「「「よいではないか!」」」
キース 「どの辺がだ!」
他人事だと思いやがって、と叫ぶ間も、悪戯小僧が奮闘中。
Aぶるぅ「コレを取ったら、パンツかなぁ?」
キース 「だから、やめろと!」
Aぶるぅ「自分でやるって言ったんだよ!」
えいっ、と脱がせたアンダーシャツで、残るはパンツ一枚。
Aぶるぅ「マツカ、フラダンスのスカートは?」
マツカ 「こちらになります」
Aぶるぅ「葉っぱ長いね、もっと切らなきゃ!」
ミニスカート、とハサミでチョキチョキ、超ミニが完成。
Aぶるぅ「出来上がりーっ! 後はキースがコレを着て…」
Aブルー「踊るだけだね、頑張りたまえ!」
一同 「「「よいではないか!」」」
ミニでフラダンス、と声援ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2025/04/30 (Wed)
春休み真っ最中なシャン学メンバー、生徒会長宅ですけど。
ソルジャーが来まして、お花見とイベを仕切っている状態。
シロエ 「よいではないか、って何がなんです?」
サム 「ジョミーが戦犯っていうヤツなんでねえの?」
ジョミー「待ってよ、みんなも盛り上がってたんだし…」
連帯責任だと思うんだけど、とジョミー君、必死の言い訳。
ジョミー「乗ってこなけりゃ、喋らないしさ…」
サム 「でもよ、言い出しっぺなのは事実なんだぜ?」
スウェナ「それに、許すって言ってるじゃないの」
よいではないか、でスルーなんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「戦犯扱いしなくていい、って」
ジョミー「ホント!?」
だったら助かる、とジョミー君の輝く瞳。
ジョミー「今の話は、無しってことかな?」
Aブルー「違うね、君の話が、いいってこと!」
許すっていう意味じゃなくてね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「よいではないか、を採用なんだよ!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
シロエ 「採用するって、アレをですか?」
サム 「意味が全然、掴めねえけど…」
スウェナ「スルーじゃないのかしら?」
Aブルー「採用だから、真逆ってね!」
使うしかない、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「キースを舞妓さんにして、その先だよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、帯回しを採用なのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「ちょ、ちょっと…! ジョークですよね?」
Aブルー「ぼくは至って真剣だけど?」
最高のイベになるのは確実、と楽しそうなソルジャー。
Aブルー「ぶるぅも、きっと喜ぶよ!」
一同 「「「うわー…」」」
なんてこった、と御一同様、天井を仰ぐしかない展開。
ジョミー「もしかして、ぼくが戦犯かな…?」
シロエ 「そうだと思いますけど…」
キース 「他に誰がいると?」
どうしてくれる、とキース君、鬼の形相。
ヤバそう…。
2025/04/16 (Wed)
☆着込むのはアリ
春休み中のシャン学メンバー、生徒会長宅に来てますけど。
ソルジャー登場で決まったお花見、キース君が遊ばれそう。
Aブルー「戦犯探しは、君たちに任せておくことにするよ」
シロエ 「待って下さい、この状況で帰るんですか!?」
キース先輩で帯回しで、とシロエ君。
シロエ 「其処だけを決めて帰られてもですね…!」
Aブルー「面倒事はお断りだよ、結果だけで充分!」
キースの舞妓に期待してる、と空間移動で姿が消滅。
キース 「逃げやがった!」
サム 「そうみてえだな…」
どうすんだよ、とサム君の視線がキース君に。
サム 「帯回し、やるしかねえんでねえの?」
シロエ 「それだけで済む可能性はあるかもですよ」
遊ぶのは、ぶるぅですからね、とシロエ君の冷静な分析。
シロエ 「悪代官風のお楽しみには、年齢の壁があります」
スウェナ「覗きが趣味でも、子供だわねえ…」
サム 「悪さのしようがねえってか…」
間違いねえな、とサム君も。
サム 「あいつ、帰ってしまった後なんだしよ…」
シロエ 「舞妓さんの着物の下なら、どうとでも…」
出来る勘定ですよ、とシロエ君。
シロエ 「どうせ、やっても悪戯ですし…」
スウェナ「何か着込んでおくのはアリかもだわね…」
キース 「確かにな…」
坊主のヤツでもいいわけだ、とキース君が顎に当てる手。
キース 「法衣の下に着ている、白いヤツなら…」
サム 「アウターには響かねえぜ?」
ジョミー「アレならいけるよ、そうしとけば?」
キース 「よし!」
アウトだった時には、お前の出番だ、とキース君。
キース 「戦犯なんだし、引き受けておけ!」
ジョミー「ええっ!?」
とても無理だよ、とジョミー君、泣きそうな顔。
ジョミー「ぼくもセットで舞妓だなんて!」
一同 「「「はあ?」」」
キース 「そうか、お前もやってくれる、と!」
ジョミー「ちょ…!」
ぶるぅの悪戯の話だったわけ、と悲鳴ですけど。
誤解して舞妓…。
2025/04/17 (Thu)
☆映える方が主役
春休み真っ最中なシャン学メンバー、生徒会長宅ですけど。
お花見の日取りを決めて、イベも指定したのがソルジャー。
キース 「舞妓の話は、お前が自分で言ったんだぞ?」
ジョミー「勘違いだってば、悪戯の引き受け係で充分!」
キース 「俺と一緒にやればよかろう」
帯回しをされるのはガチだからな、とキース君の睨み。
キース 「俺は法衣の下のを着るから、お前は好きにしろ」
ジョミー「着物用のなんか、持っていないよ!」
キース 「貸してやってもかまわないが…」
高くつくぞ、とキース君、ニヤリ。
キース 「法衣の一部を借りるからには、それなりにだ…」
サム 「寺の仕事を手伝えってか?」
キース 「そうなるな。現金は期待出来ないし…」
朝の境内の掃除を1ヶ月でどうだ、という提案。
キース 「嫌なら、衣装は全て舞妓仕様ということで…」
ジョミー「ちょ、1ヶ月も無理!」
キース 「分かった。マツカ、ジョミーの分はだな…」
マツカ 「フルセットですね、手配しておきます」
襦袢とかも全部、本式のを、とマツカ君。
マツカ 「きっと、ぶるぅも喜びますよ」
サム 「坊主の白い着物よりかは、本式の襦袢だよな…」
ブルー 「そうだね、色も華やかだしさ」
基本の色はピンクなんだよ、と生徒会長の説明が。
ブルー 「見栄えするのは、ジョミーだろうね」
ジョミー「ええ…。掃除1ヶ月の方がマシかな…」
キース 「今更、コースを変えるのは無しだ!」
たまにはババを引いてみやがれ、とキース君の突き放し。
キース 「いいな、帯回しまでは俺も付き合うが…」
シロエ 「脱がされた後は、ジョミー先輩が主役ですか…」
キース 「恐らくな」
花見が楽しみになって来たぞ、とキース君。
キース 「舞妓のコスも帯回しも、前座らしいし…」
シロエ 「ピンクの襦袢のジョミー先輩、期待ですよね」
サム 「花見の日には、頑張れよな!」
楽しみだぜ、とサム君が纏めてますけど。
どうなるやら…。
2025/04/18 (Fri)
☆墓穴を掘る人
やって来ました、お花見に行く19日。絶好のお花見日和。
朝イチで生徒会長のマンション前に集合、後はゲストだけ。
シロエ 「楽しみですよね、今日のお花見!」
サム 「だよなあ、俺たちにババは来ねえしよ」
キース 「俺も、今回は気が楽だ」
道連れが出来ると心強いぞ、とキース君。
キース 「しかも俺よりキツいババをだ…」
サム 「引いて貰えるんだし、有難えよな」
ジョミー「ぼくは、ちっとも嬉しくないから!」
なんで舞妓、とジョミー君、泣きそうな顔。
ジョミー「キースがやるって話だったのに…」
キース 「自分で墓穴を掘ったんだろうが!」
??? 「おはよう、いいお天気で最高だよね!」
お花見日和、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「桟敷のイベも、映えそうだよ」
??? 「舞妓さんが出ると聞いていますし、楽しみです」
お酌などもですか、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「帯回しとやらの前に、お願いしたいですね」
??? 「かみお~ん♪ ぼくも、ぼくもーっ!」
お酒大好き! と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「せっかくなんだし、うんとサービス!」
キース 「帯回しは無しにしてくれるのなら、頑張るが…」
ジョミー「悪戯されるの、分かってるしね…」
サービス意欲が出ないんだよ、とジョミー君の愚痴。
ジョミー「だって、被害は、ぼくの方がさ…」
シロエ 「大きくなるのが見えてますしね…」
Aブルー「えっと…?」
どういう意味だい、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「二人とも、舞妓さんだろう?」
ジョミー「げっ!」
サム 「お前、学習しないのな…」
なんで自分でバラすんだよ、とサム君の呆れ顔。
サム 「言わなきゃ、やるまでバレねえのによ…」
Aぶるぅ「ねえねえ、何のお話?」
シロエ 「それは道々、お話しますよ」
マツカ 「バスの方へどうぞ」
車内でゆっくりお話し下さい、と案内ですけど。
また墓穴…。
2025/04/19 (Sat)
☆桜に似合う色
お花見日和な土曜、マツカ君の別荘へマイクロバスで出発。
山奥は桜が満開だそうで、楽しみにしている面々ですけど。
Aブルー「桜が見頃というのは、最高だよね」
A船長 「本当に。舞妓さんのお酌で飲みたいのですが…」
この感じだと厳しいようですね、と残念そうなキャプテン。
A船長 「ぶるぅは、帯回しに期待していますから…」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! えっと、それでね…」
さっきのお話してもいいよね、と悪戯小僧、一応、質問。
Aぶるぅ「続きはバスで、って言っていたでしょ?」
シロエ 「ええ。ぼくが代表で説明しますね」
二人の装備に差があるんです、とシロエ君の解説タイム。
シロエ 「見た目は恐らく、同じでしょうけど」
マツカ 「衣装は、あえて揃いにしていませんが…」
カツラの仕様は同じですね、とマツカ君が詳細を。
マツカ 「舞妓さんの髪の飾りは、決まってますので」
Aブルー「そうなのかい?」
マツカ 「季節や行事に合わせてあるんです」
自分の好みでは選べません、という髪飾りの約束事。
マツカ 「ですから、髪型はお揃いになりますよ」
A船長 「なるほど、色々あるのですね」
Aブルー「こだわってくれてそうだし、ワクワクするよ」
それで装備の違いって…、とソルジャーも興味津々な様子。
Aブルー「見た目は同じで、何処が変わってくるのかな?」
シロエ 「ズバリ、下着というヤツですよ」
着物の場合のアンダーシャツが、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩は、法衣用ので白いんですが…」
Aブルー「ジョミーは違う、と?」
シロエ 「そうなんですけど、どうなったのかは…」
ぼくは手配をしていませんし、とマツカ君の方に視線が。
シロエ 「マツカ先輩、何色ですか?」
マツカ 「桜の季節に似合うものを、とお願いしました」
Aぶるぅ「桜だったら、ピンク色かなあ?」
Aブルー「ピンク、いいよね、華やかでさ!」
白のキースは論外だよ、と言ってますけど。
やっぱり…。
2025/04/20 (Sun)
☆違うらしい下着
マツカ君の別荘でお花見な土曜、マイクロバスで山奥へと。
車内は舞妓さんの話になっていまして、衣装の下が問題で。
Aぶるぅ「そだね、白だと、つまんないかも…」
A船長 「見栄えするのは、ピンクでしょうね…」
ブルーの衣装とは違いますから、とキャプテンも。
A船長 「ブルーのは、礼装のようなものになりますし…」
Aブルー「着せられてる方は、面倒なんだよ」
アンダー自体が制服なのに、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「他の仲間は、ソレだけ着てればいいのにさ…」
A船長 「お言葉ですが、私のは、もっと厄介です」
あなたと違って、ズボンまであって、とキャプテンの反論。
A船長 「あなたは上着だけで済む分、マシでしょう?」
Aブルー「そうかもだけど…。そうだ、ジョミーは?」
下着の仕様に違う点とかあるのかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「キースの下着は、お坊さん用のなんだろう?」
キース 「ああ。ジョミーにも貸して良かったんだが…」
シロエ 「レンタル料が高くつくので、断ったんです」
装備が違うの、そのせいですよ、とシロエ君が暴露。
シロエ 「違うポイント、色だけじゃないかもしれません」
キース 「まず間違いなく、違うだろうな」
俺は白いのを一枚、着込むだけだし、とキース君。
キース 「他は普段の服と、何ら変わらん」
Aブルー「どういう意味だい?」
キース 「いわゆるシャツとかの下着になる」
アウターに響かなければそれでいいんだ、と説明が。
キース 「襟元から覗くようなシャツはダメだが」
Aブルー「なるほどねえ…。ジョミーのは?」
キース 「本格的なのを手配したわけだし、確実に…」
腰巻とかも装備だろうな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「帯回しで着物を脱がせた後にも、色々と…」
Aブルー「お楽しみがある仕様なんだ?」
キース 「そう思うが」
Aぶるぅ「ホント!?」
もっと脱がせて遊べちゃうの、と聞いてますけど。
下着まで…?
2025/04/21 (Mon)
☆葉っぱとサイズ
今年もマツカ君の別荘でお花見、行きの車内の話題はイベ。
キース君とジョミー君が舞妓姿で、帯回しを楽しめる趣向、
Aぶるぅ「ねえねえ、脱がせちゃってもいいって?」
シロエ 「パンツはダメです!」
Aブルー「うーん…。ついでなんだし、パンツもさ…」
脱がせちゃってもいいような気が、とソルジャーが横から。
Aブルー「要は、見えなきゃいいんだろう?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「サイオンでモザイク、サービスしとくから!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
やる気なのか、と誰もがドン引き。
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」
サム 「いくら何でも、マッパはマズイぜ…」
Aぶるぅ「それじゃ、葉っぱをつけるの、どう?」
一同 「「「葉っぱ?」」」
キョトンとしている面々ですけど、悪戯小僧はノリノリ。
Aぶるぅ「モザイクだったら、ホントは隠れてなくって…」
Aブルー「まあねえ、視覚のマジック的なものだし…」
Aぶるぅ「葉っぱだったら、隠れちゃうもん!」
ジョミーのサイズにもよるんだけど、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「桜の葉っぱじゃ、無理があるかも…」
A船長 「流石に、ジョミーに失礼なのでは?」
桜の葉っぱサイズは小さすぎです、とキャプテンの苦笑。
A船長 「小さめにしても、せめて柿の葉くらいですね」
Aブルー「君の息子だと、柿の葉でも隠せないからねえ…」
桜の葉っぱは酷すぎるよ、とソルジャーも。
Aブルー「柿の葉と言ってあげたまえ!」
Aぶるぅ「うんっ! それで、ジョミーは柿の葉でいい?」
もっと大きい葉っぱでないとダメかな、と悪戯小僧の質問。
Aぶるぅ「ぼくが知ってるのだと、フキの葉っぱとか…」
Aブルー「あー、フキはいいねえ!」
マツカの別荘の辺りなら、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「きっと沢山、生えてる筈!」
Aぶるぅ「そっか、ジョミーもフキでオッケー?」
サイズ大きめの葉っぱだしね、と笑顔ですけど。
どうすると…?
2025/04/22 (Tue)
☆言葉が無かった人
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、行きの車内で相談中。
帯回しの後も遊ぶ件について、悪戯小僧が物騒なアイデア。
ジョミー「フキの葉っぱとか、嫌すぎだよ!」
Aブルー「もっと大きい葉っぱの方がいいのかい?」
ビックリだよ、とソルジャーの赤い瞳が真ん丸に。
Aブルー「まさかジョミーが、ビッグサイズなんて…」
A船長 「驚きました、自信喪失しそうですよ」
私でもフキでいけそうなのに…、とキャプテンも。
A船長 「ですが、宝の持ち腐れですね…」
Aブルー「まるで出番が無いわけだし…」
世の中、上手く出来ていないね、とソルジャー、深い溜息。
Aブルー「使わないなら、ぼくのハーレイのとさ…」
A船長 「交換出来れば、と思いますよ…」
それはともかく、とキャプテンの視線がジョミー君に。
A船長 「フキでダメなら、蓮なのでしょうか?」
Aブルー「今の季節に生えていたっけ?」
A船長 「夏の花だけに、まだかもですね…」
いっそ昆布は如何でしょう、とキャプテンの提案。
A船長 「水で戻して、巻き付けてカバー、バッチリです」
Aブルー「ナイスだよ、ソレ!」
昆布は別荘の厨房にある筈だしさ、とソルジャーも賛成。
Aブルー「というわけで、昆布を巻いておきたまえ!」
ジョミー「ぼくは絶対、嫌だってば!」
ブルー 「まったくだよ!」
君たちの会話が最悪すぎて…、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「退場案件どころじゃないのにさ…」
Aブルー「もしかして、気絶してたとか?」
ブルー 「口を開く気力も失せてたってね!」
退場するか、白紙撤回で、と生徒会長、怒りMAX。
ブルー 「葉っぱの衣装とか、フラダンスならいいけど…」
シロエ 「そう言えば、アレは葉っぱのスカートでしたね」
ジョミー「やめてよ、変なフラグが立っちゃうから!」
キース 「俺も同意だ」
Aブルー「フラダンス! それもいいねえ!」
舞妓さんは本来、踊るものだし、と笑顔ですけど。
ヤバそう…。
2025/04/23 (Wed)
☆追加されたイベ
マツカ君の別荘へお花見に向かう道中、車内で相談でして。
帯回しだけでは済まなそうな展開、フラダンスがどうのと。
Aぶるぅ「んとんと、フラダンスだったら、オッケー?」
ブルー 「最低限の下着は残すんなら…」
Aぶるぅ「パンツだけだね、他は脱がせてかまわない?」
ブルー 「仕方ないしね…」
葉っぱ一枚を免れただけでもマシ、と生徒会長の深い溜息。
ブルー 「この辺で手を打つのが吉だろうしさ…」
シロエ 「でないと、怖いですからね…」
キース先輩たちだけでは済まないかも、とシロエ君。
シロエ 「今なら、舞妓とフラダンスだけでいけますし…」
サム 「よろしく頼むぜ、担当者二人」
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」
キース 「ソレをお前が言えた立場か!」
事の起こりは、お前なんだぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「お前の下着がピンクでなければ…」
サム 「そういや、舞妓をやるって話もよ…」
シロエ 「ジョミー先輩、自爆でしたよ…」
厄病仏の仲間入りかも、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「厄を呼ぶのは、ジョミー先輩もですか…」
Aぶるぅ「厄じゃないでしょ、お楽しみイベ!」
フラダンスの衣装も手配してね、と悪戯小僧の弾ける笑顔。
Aぶるぅ「パンツだけになったら、フラダンスだし!」
Aブルー「素晴らしいねえ、本格的なのを頼みたいけど…」
マツカ 「急いで手配しておきます」
車内で執事さんに連絡、一式、手配完了した模様。
マツカ 「いけました! 花輪なども全て揃うそうです」
Aぶるぅ「わぁーい、帯回しの後は、フラダンス!」
A船長 「華やかなイベが見られますねえ…」
Aブルー「最高だよ!」
いいお花見が出来そうだね、とソルジャーも。
Aブルー「あっ、別荘かな?」
マツカ 「到着です。どうぞ皆さん、桟敷の方へ」
キース 「俺たちもか?」
マツカ 「いえ、こちらの方で先に着替えを」
御案内しますね、と別荘の奥へ行きますけど。
舞妓さん…。
2025/04/24 (Thu)
☆似合わない顔立ち
マツカ君の別荘に到着でして、桜を見ながら桟敷での食事。
花を添えるのがジョミー君とキース君、舞妓さんに着替え。
シロエ 「キース先輩たち、どうなるでしょうね?」
サム 「似合えばいいけど、逆だと怖いぜ」
スウェナ「そうねえ、舞妓さんのイメージを崩したら…」
帯回しだけじゃ済まないでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「フラダンスでカバー出来るか、難しいわね」
Aブルー「ああ、その点だったら、心配無用!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ぶるぅには、お座敷遊びの趣味は無いから!」
衣装とカツラで充分だよ、とソルジャーが押す太鼓判。
Aブルー「あっ、来たかな?」
A船長 「そのようです」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 舞妓さんだぁ!」
着物が綺麗、と飛び跳ねている悪戯小僧。
Aぶるぅ「でもでも、キース、顔がちょっぴり…」
シロエ 「引き攣ってますよ…」
Aぶるぅ「そうじゃなくって、似合ってなーいっ!」
ジョミーは顔もピッタリなのに、と謎な発言。
Aぶるぅ「なんでなのかな、カツラ、おんなじ…」
A船長 「顔立ちのせいではないでしょうか」
Aブルー「面長よりかは、丸顔が合うよね」
一同 「「「あー…」」」
言われてみれば、と一同、納得。
シロエ 「すると、イメージダウンですか?」
Aぶるぅ「そだね、ジョミーはイメージ通りだし…」
ピンクの下着も楽しみだけど、と悪戯小僧、ブツブツと。
Aぶるぅ「キースは、イメージ壊れちゃってて…」
Aブルー「不満なのかい?」
Aぶるぅ「もうちょっと、何か欲しくなるよね…」
イメージ台無しなんだもん、と桟敷に着いた舞妓をガン見。
Aぶるぅ「キース、その顔、似合ってないから!」
キース 「顔だって!?」
Aぶるぅ「ジョミーはカツラが似合ってるのに…」
A船長 「あなたは面長で似合わない、と言ってるんです」
キース 「この顔は生まれつきなんだ!」
白塗りにして誤魔化せとでも、と叫んでますけど。
お化粧…?
2025/04/25 (Fri)
☆手間がかかるメイク
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜を見ながら昼食タイム。
舞妓さん二人も来たんですけど、悪戯小僧のクレーム発生。
Aブルー「そういえば、メイクしていないよね?」
A船長 「本格的にやるのでしたら、必須なのでは?」
舞妓と言えば白塗りですよね、とキャプテンも。
A船長 「メイク無しには、何か理由でも?」
マツカ 「舞妓さんの仮装で歩く人たち、違いますから…」
素材を活かしたつもりですが、とマツカ君の思慮深い答え。
マツカ 「白塗りにしたら、元の顔立ちが隠れますしね」
Aぶるぅ「じゃあ、ソレがいい!」
キースの顔を誤魔化してよ、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「お化粧くらい、すぐに済むでしょ?」
Aブルー「ぼくも賛成、メイクしようよ!」
白塗りキースも見てみたいしね、とソルジャーも乗り気。
Aブルー「此処でやっても構わないから!」
A船長 「なるほど、メイクを見るのも一興です」
ブルー 「どうだろう…? 着付けからやり直しだし…」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「着付けからって、何故なんです?」
ブルー 「白塗りにするのは、顔だけじゃないよ」
首筋だって、真っ白だろう、と言われれば、そうかも。
Aブルー「もしかして、全身、真っ白なのかい!?」
A船長 「其処までとは思いませんでした…」
ストリップにも耐える仕様ですね、とキャプテン、感動中。
A船長 「帯回しの意味が分かりましたよ!」
Aブルー「ホントにね…」
マッパにしてもいけるんだ、とソルジャーも目が真ん丸に。
Aブルー「メイク、見応えありそうだよ」
A船長 「モザイクの出番になりそうですが…」
丸裸になってメイクとなると…、と心配そうなキャプテン。
A船長 「それとも、パンツは脱がないのでしょうか?」
ブルー 「白塗りメイクは、胸元までだね」
Aぶるぅ「つまんなーい!」
脱いで塗るなら全身だよ、と叫んでますけど。
白塗りに…?
2025/04/26 (Sat)
☆メイクするなら
マツカ君の別荘でお花見ですけど、舞妓さんな人物が二名。
顔立ちが舞妓に似合っていない、と悪戯小僧がクレームで。
Aぶるぅ「帯回しして脱がせちゃうから、全身にメイク!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか全身、白塗りなのか、とドン引きな人もいますけど。
Aブルー「いいねえ、どうせフラダンスなんだし…」
A船長 「白塗りでも支障はありませんよ」
Aぶるぅ「でしょ、でしょ!?」
それでいこうよ、と飛び跳ねている悪戯小僧。
Aぶるぅ「でもでも、メイクの人には、無理なのかなあ?」
ブルー 「当たり前だよ!」
そんなスキルは持ってないしね、と生徒会長、即答。
ブルー 「舞妓さんの顔立ちに合わせて、メイクが限界!」
Aぶるぅ「うーん…。ソレ、キースでも綺麗になるわけ?」
ブルー 「それは何とも言えないかな…」
丸顔のようにはいかないから、と生徒会長が傾げる首。
ブルー 「どうしても、大人びた顔になるしね…」
Aぶるぅ「だったら、やっぱり白塗りだよ!」
顔じゃなくって全身で、と悪戯小僧の目がマジ。
Aぶるぅ「メイクの人には無理なんだったら、みんなで!」
一同 「「「はあ?」」」
みんなとは…、と誰もがキョトン。
シロエ 「もしかして、総がかりでメイクですか?」
Aぶるぅ「フラダンスよりもいいのを、思い付いたし!」
白塗りメイクで遊ぶ方法、とピョンピョンと。
Aぶるぅ「卵投げとか、ピザ投げだとか、あるもんね!」
Aブルー「生クリームでも投げ付けるのかい?」
Aぶるぅ「ピンポーン!」
白い生クリームたっぷりのケーキ、と恐ろしすぎる提案が。
Aぶるぅ「帯回しが済んだら、ケーキ投げだよ!」
Aブルー「最高だってば!」
楽しそうだし、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「マツカ、ケーキの手配は出来るのかな?」
マツカ 「出来ますけど…」
Aぶるぅ「それじゃ、沢山!」
キースとジョミーに塗れる分だけ、と言われましても。
生クリーム…?
2025/04/27 (Sun)
☆ケーキ投げよりも
マツカ君の別荘でお花見、キース君とジョミー君が舞妓に。
面長のキース君には似合わないので、悪戯小僧の不満爆発。
Aブルー「よーし、決定! ケーキが来たら、帯回し!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 帯回しの後は、お楽しみイベ!」
みんなで楽しくケーキ投げだよ、と悪戯小僧、大はしゃぎ。
Aぶるぅ「キースとジョミー、パンツはオッケー!」
A船長 「モザイクや葉っぱは要らないのですね?」
Aぶるぅ「フラダンス用のスカートとかもね!」
ケーキ投げだけで楽しめるもん、と得意満面。
Aぶるぅ「ケーキが来る前に、御馳走、食べちゃおう!」
マツカ 「承知しました、直ぐに手配します」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何を待てと?」
君の運命は決まってるよ、とソルジャー、ピシャリ。
Aブルー「帯回しされるまでの間は、大人しく舞妓!」
キース 「違う、ケーキが問題なんだ!」
食べ物を粗末にするヤツがあるか、とキース君の睨み。
キース 「坊主としては、断固、許せん!」
一同 「「「あー…」」」
ケーキが無駄になるんだっけ、と顔を見合わせる御一同様。
サム 「投げ付けたケーキは、食えねえよなあ…」
シロエ 「廃棄処分で、残飯よりも酷いですよ…」
キース 「分かったか!?」
フラダンスの方が遥かにマシだ、とキース君、目がマジ。
キース 「たとえ、スカートが短めでもな!」
一同 「「「は?」」」
アレのスカート、長いのでは、と誰もが怪訝そうな顔。
シロエ 「フラダンスのスカート、短くないですよ?」
キース 「それがミニでも、ケーキ投げに比べたら…」
サム 「マシだってか?」
自分でフラグ立てていねえか、とサム君の問い。
サム 「ケーキ投げより、ミニらしいぜ?」
A船長 「パンツが見えそうなヤツでしょうか?」
Aぶるぅ「そっか、ケーキ投げもいいと思ったんだけど…」
キース 「うっ…!」
ミニでフラダンスなのか、と詰まってますけど。
自爆かも…。
2025/04/28 (Mon)
☆全力で回避した人
マツカ君の別荘でお花見、舞妓が似合わなかったキース君。
帯回しの後のイベの案で自爆で、ミニでフラダンスな発言。
Aブルー「なるほど、ミニでフラダンス!」
A船長 「それも面白そうですね」
ジョミー「じゃあ、帯回しの後、キースはフラダンスで…」
ぼくは、お酌というのはどう、とジョミー君が横から。
A船長 「フラダンスの衣装で…ですか?」
Aブルー「しかもミニだよ、興覚めだってば」
君も一緒にダンスしたまえ、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「逃げたい気持ちは分かるんだけどさ」
ジョミー「違うよ、舞妓さんのビアガーデン、知らない?」
舞妓さんが浴衣でお酌なヤツ、とジョミー君。
ジョミー「ぼくの下着はピンク色だし、浴衣っぽいよ」
Aブルー「あー! ノルディと行ったことがあったっけ!」
それもいいかも、とソルジャーの視線がキャプテンに。
Aブルー「君の希望は、お酌だっけね?」
A船長 「そうです、舞妓さんが来ると聞きましたので」
Aブルー「浴衣に似てれば、下着でもオッケー?」
A船長 「もちろんですとも!」
ビアガーデンな気分になれそうです、と喜ぶキャプテン。
A船長 「是非、その線で!」
Aぶるぅ「そだね、お酌も捨て難いよね!」
お酌とフラダンス、両方で、と悪戯小僧も大賛成。
Aぶるぅ「他のみんなも、それでいい?」
一同 「「「はいっ!」」」
イイネであります、と一同、敬礼。
シロエ 「先輩たち、頑張って下さいね!」
キース 「俺だけがババな気がするんだが!」
ジョミー「自爆なんだし、お約束だよ」
サム 「マジで、自分で言ったんだしよ…」
立てたフラグは回収しろよな、とサム君の突き放し。
サム 「ジョミーは、全力で回避したしよ」
Aブルー「浴衣もどきで、お酌を申し出たしさ」
Aぶるぅ「ねえねえ、もう帯回し、やってもいいよね?」
一同 「「「イイネ!」」」
始めて下さい、と盛り上がる桟敷ですけど。
キース君、ババ…。
2025/04/29 (Tue)
☆掛け声はコレで
マツカ君の別荘でお花見ですけど、舞妓にされた人が二名。
顔立ちのせいで、似合う人と似合わない人に分かれた現実。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 帯回し、手拍子、お願い!」
一同 「「「はいっ!」」」
Aぶるぅ「よいではないか、って掛け声もよろしく!!」
まずはジョミー、と立たせて、帯の端っこをグイと。
Aぶるぅ「いくよ、くるくるくるーっ!」
一同 「「「よいではないか!」」」
よいではないか、と大合唱で、ジョミー君、たちまち下着。
Aぶるぅ「わぁーい、ホントにピンク色!」
A船長 「早速ですが、お酌をして頂けますでしょうか?」
ジョミー「喜んで!」
おビールでも、とジョミー君、なりきりでお酌。
Aぶるぅ「ジョミー、上手いね、後で、ぼくにも!」
ジョミー「オッケー!」
Aぶるぅ「キースのダンスも、上手いといいけど…」
帯回しして脱がせなきゃ、と悪戯小僧の手がキース君に。
Aぶるぅ「はい、くるくるくるーっ!」
一同 「「「よいではないか!」」」
Aぶるぅ「キース、やっぱり、つまんなーい!」
ただの白だし、と悪戯小僧、不満たらたら。
Aぶるぅ「もっと脱がせて、フラダンス!」
一同 「「「よいではないか!」」」
キース 「どの辺がだ!」
他人事だと思いやがって、と叫ぶ間も、悪戯小僧が奮闘中。
Aぶるぅ「コレを取ったら、パンツかなぁ?」
キース 「だから、やめろと!」
Aぶるぅ「自分でやるって言ったんだよ!」
えいっ、と脱がせたアンダーシャツで、残るはパンツ一枚。
Aぶるぅ「マツカ、フラダンスのスカートは?」
マツカ 「こちらになります」
Aぶるぅ「葉っぱ長いね、もっと切らなきゃ!」
ミニスカート、とハサミでチョキチョキ、超ミニが完成。
Aぶるぅ「出来上がりーっ! 後はキースがコレを着て…」
Aブルー「踊るだけだね、頑張りたまえ!」
一同 「「「よいではないか!」」」
ミニでフラダンス、と声援ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2025/04/30 (Wed)
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