シャングリラ学園つれづれ語り
☆強制送還は嫌だ
週末は生徒会長宅な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君がヤバい件。
キース 「頼む、強制送還と親父にチクるのは…」
ブルー 「やめてくれ、って?」
キース 「俺が殺されてもいいのか、あんた!」
ブルー 「自業自得と言うからねえ…」
大丈夫、骨は拾ってあげるから、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「お経の方も、フルコースを無料サービスで!」
シロエ 「極楽往生、間違いなしってヤツですね?」
ブルー 「当たり前だよ、ただでもキースは坊主だし…」
サム 「日頃の念仏、ダテじゃねえんだぜ?」
ヘマをしねえ限りは極楽行きな、とサム君の解説。
サム 「でもよ、銀青様のお墨付きだとよ…」
シロエ 「何か特典がつくんですか?」
サム 「キースが自力で行けるトコより、上席な!」
ブルー 「阿弥陀様に近い蓮になるのを、約束するよ」
分かったら帰って罰礼を…、と銀青様のお言葉が。
ブルー 「ぶるぅの折詰で、栄養補給はバッチリだしね」
ぶるぅ 「んとんと、折詰、夜食も要るかな?」
ブルー 「つけた方がいいねえ、過酷な夜になるから」
徹夜で罰礼コースかもだし、と生徒会長の指示。
ブルー 「そうでなくても、徹夜でお念仏はさ…」
サム 「あり得るわけな?」
ブルー 「アドス和尚が大噴火だよ?」
無事に済むわけないじゃないか、と怖すぎる読み。
ブルー 「それじゃ、キースは帰るってことで…」
キース 「俺は死にたくないんだが!」
ぶるぅ 「折詰を食べれば大丈夫!」
キース 「栄養はともかく、メンタルの方だ!」
親父が噴火するんだぞ、とキース君、ガクブル。
キース 「それも大噴火で、もう容赦なく殴る蹴るで…」
シロエ 「火砕流が来るわけですね、分かります」
スウェナ「火山弾だって降るわよねえ…」
キース 「分かってるなら、ブルーをだな…」
ジョミー「止めろって?」
自分で方法を考えたら、とジョミー君の突き放し。
詰み…?
2023/05/16 (Tue)
☆強制送還が嫌なら
生徒会長宅で週末を過ごす面々、次の土曜の計画が浮上。
ソルジャーの案で、河原でバーベキューですけれども…。
シロエ 「そもそも、キース先輩の今の状況はですね…」
スウェナ「何が原因なのか、考えるべきよ」
門外漢の私たちでも分かるわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ズバリ、ブルーに逆らったからでしょ?」
シロエ 「ですよね、偉いお坊さんのお言葉を無視で…」
聞かないからじゃないですか、とシロエ君の厳しい口調。
シロエ 「素直に聞けば、強制送還は無くなりますよ」
スウェナ「チクられもしないと思うわねえ…」
サム 「そうだぜ、素人さんでもこう言ってるのに…」
ジョミー「自力で解決しない以上は、どうなってもさ…」
自己責任っていうヤツだよね、とジョミー君も知らん顔。
ジョミー「何処からも助けは来ないと思うよ」
ブルー 「来るわけがないね、じゃあ、そういうことで」
折詰の用意も出来たようだし、と生徒会長、ニッコリ。
ブルー 「ぶるぅ、元老寺まで送ってあげてよ」
ぶるぅ 「オッケー、キースのお部屋でいい?」
ブルー 「そうじゃなくって、アドス和尚がいる所!」
今なら庫裏で休憩中、と強制送還する場所の指示が。
ブルー 「イライザさんと一緒に、お茶とお饅頭で…」
ぶるぅ 「分かった、その部屋に送ればいいんだね!」
ブルー 「うん、折詰を持たせてね」
みんなもお別れの言葉を順に、と生徒会長。
ブルー 「今生の別れになるかもだから、心をこめて」
サム 「あー…。マジで殺されなくてもよ…」
シロエ 「退学とかはありそうですね…」
坊主稼業に専念しろと…、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「そうなったら、会えなくなりますし…」
Aブルー「それは残念、ぶるぅもガッカリすると思うよ」
ブルー 「キース的には、きっと本望だろうね」
サム 「自分で選んだ道だしよ…」
キース 「待ってくれ!」
まだ選ぶとは言っていない、と叫んでますけど。
未定だと…?
2023/05/17 (Wed)
☆帰ったら詰みな人
生徒会長宅で週末な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君が失言で…。
ブルー 「いいから、早く帰りたまえ!」
ぶるぅ 「はい、折詰! 保冷材も入れておいたから!」
どの順番に食べてもオッケー、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「夜食もガッツリ食べたいだろうし…」
サム 「徹夜で罰礼か、お念仏だもんなあ…」
シロエ 「体力、消耗しまくりですよね」
ぶるぅ 「でもでも、栄養たっぷりなの!」
精進だけど、とお墨付き。
ぶるぅ 「安心して罰を受けてよね!」
ブルー 「ぶるぅ、お別れも言わないと…」
ぶるぅ 「そだね、キース、いつまでも元気でね!」
Aブルー「寂しくなるけど、頑張ってくれたまえ」
でも法要の時はよろしく、とソルジャー、抜け目なく。
Aブルー「この際、天井裏で法要でも我慢するから!」
シロエ 「あー…。元老寺でやるしかないわけですね」
ブルー 「退学になったら、仕方ないよ」
副住職に専念するんだからね、と生徒会長。
ブルー 「まあ、法要をして貰えるだけでも御の字で…」
Aブルー「そう思うしかないよね、うん」
キース 「いや、これからも法要は此処で!」
俺は覚悟を決めたからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「どう考えても、ババを引いた方が…」
ブルー 「メリットが大きそうだ、って?」
キース 「そうなるだろうが!」
強制送還されたら詰みだ、と肩を竦める人。
キース 「親父の前に送り返されて、チクられて…」
シロエ 「大噴火で火砕流ですしねえ…」
サム 「確実に後がねえよな、マジで」
退学したって、一生ついて回りそうだぜ、という声が。
サム 「何かってえと、こう、ネチネチとよ…」
シロエ 「でもって、顎で使われまくるんですね」
キース 「あの親父だしな!」
Aブルー「じゃあ、世話係をやるんだね?」
キース 「仕方なかろう!」
ゲストの面倒は見させて貰う、と悲壮な決意。
泣けるかも…。
2023/05/18 (Thu)
☆お出掛けはバスで
週末を生徒会長宅で過ごす面々ですけど、お出掛けな案。
マツカ君の別荘の近くの河原で、バーベキューでして…。
Aブルー「キースがババってことは、バーベキューだね」
シロエ 「もちろんですよ、断る理由が無いですから」
ジョミー「むしろ賛成、もう全力で行きたいヤツ!」
最高の食材が来るんだし、とジョミー君が突き上げる拳。
ジョミー「マツカ、今回はマイクロバス?」
マツカ 「お好みに合わせて手配しますけど…」
サム 「マイクロバスがいいんでねえの、行楽だしよ」
一種、遠足みたいなモンで…、とサム君の言。
サム 「リムジンで行くより、みんなで賑やかによ…」
シロエ 「ワイワイやるのが良さそうですよね」
スウェナ「そうね、キースがババを引くトコも…」
ブルー 「見られるかもねえ、運が良ければ」
ぶるぅが車内でやらかすならね、と生徒会長、ニヤニヤ。
ブルー 「カエル袋は、もう定番だし…」
シロエ 「そうでした! 今回も踏んでくれそうですよ」
Aブルー「みんなで踏むのもアリかもねえ…」
キース 「げっ!」
嫌すぎる、とキース君、顔面蒼白。
キース 「この人数で踏まれたら、俺の内臓は…」
シロエ 「まあ、その辺は、ぶるぅ次第ですね」
Aブルー「お出掛けしてから、考えるってことで…」
楽しみだよねえ、バーベキュー! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「キースも、食事は出来るんだしさ…」
サム 「美味い肉とか、新鮮な魚介類とかなんだぜ?」
ジョミー「それを励みに頑張るべきだよ、世話係」
退学して坊主稼業に専念よりマシ、とジョミー君。
ジョミー「文句を言わずに、やるべきだって!」
シロエ 「まったくです。ついでに、次の土曜日の…」
お天気も祈って下さいね、とシロエ君の注文が。
シロエ 「バーベキュー日和に期待してますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「分かった、全力で祈っておく…」
雨になったら殺されるしな、と呻く副住職。
責任重大…。
2023/05/19 (Fri)
☆フラグが立ったかも
やって来ました、河原でバーベキューにお出掛けする日。
朝イチで生徒会長のマンション前に集合、いつもの面々。
シロエ 「おはようございます! 快晴になりましたね」
ジョミー「うん、最高のバーベキュー日和!」
サム 「キースも、なかなかやるじゃねえかよ」
キース 「雨になったら、人生、真面目に詰むからな…」
朝晩のお勤めで必死に祈祷、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「御本尊様に、ひたすら感謝だ」
ブルー 「よかったねえ…。大雨にならなくて」
Aブルー「ホントにね! 今日はよろしく!」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」
楽しみですよ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「キースが世話して下さるそうで…」
??? 「かみお~ん♪ 思い切り、張り切っちゃう!」
面白いしね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も登場。
Aぶるぅ「今日は、何して遊ぼうかな?」
マツカ 「そうですねえ…。まずはバスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「そだね、リムジンも楽しかったけど…」
みんなでマイクロバスもいいよね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「ぼく、いっちばぁ~ん!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなも乗って、乗って!」
シロエ 「ええ。キース先輩、行きましょうか」
キース 「嫌な予感しかしないんだがな…」
だが、乗らないと後が無いし…、とキース君の沈痛な顔。
キース 「乗っても地獄、乗らなくても地獄か…」
ブルー 「自分でやるって言ったんだからね、世話係!」
誠心誠意、務めるように…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「アドス和尚にチクる用意は、万全だから」
キース 「くっそぉ…」
仕方ない、とキース君も乗り込み、いざ、出発。
ぶるぅズ「「「しゅっぱぁ~つ!」」」
Aブルー「どうなるだろうね、カエル袋は」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
キース 「フラグを立てるな!」
火のない所に煙は立たん、と叫んでますけど。
手遅れでは…?
2023/05/20 (Sat)
☆尻馬に乗るべき
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
揃ってマイクロバスに乗り込み、只今、走行中ですけど。
Aブルー「そう言われても、カエル袋はねえ…」
シロエ 「定番になっていますから…」
キース 「貴様、尻馬に乗るつもりか!」
シロエ 「臨機応変というヤツですよ」
此処は盛り上げていかないと…、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
スウェナ「そうね、でないと白けちゃうし…」
ジョミー「ノリは大切だと思うけど?」
ババを引くのはキースだしさ、とジョミー君も涼しい顔。
ジョミー「尻馬も、乗ってなんぼだってば」
サム 「うんうん、大いに乗るべきだぜ」
でもって爆走しねえとな、とサム君も。
サム 「んでよ、カエル袋がどうだって?」
Aブルー「ぼくも聞いてはいないから…」
気になって口にしたまでで…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ぶるぅ、どうするつもりなんだい?」
Aぶるぅ「んとんと…。期待されちゃってる?」
Aブルー「それはもう!」
キース 「いや、そうじゃない!」
期待してるのは、この馬鹿だけだ、とキース君の反論。
キース 「他の面子は、こいつに合わせているだけで…」
Aぶるぅ「そうなのかなあ? じゃあ、アンケート!」
期待してる人は、手を挙げて! と悪戯小僧。
Aぶるぅ「してない人は、そのままで…。はいっ!」
一同 「「「はいっ!」」」
手を挙げないと自分がヤバい、と誰もが一斉に挙手。
Aぶるぅ「ほらね、みんなも期待してるし!」
キース 「違う、こいつらは命が惜しくてだな…!」
シロエ 「あのですね…。動機はどうでもいいんですよ」
大切なのはノリですから、とシロエ君、親指をグッと。
シロエ 「カエル袋に期待となったら、期待ですって!」
ジョミー「だよねえ、展開も気になるし…」
スウェナ「ホントにねえ…」
キース 「お前たち…!」
他人事だと思いやがって、と呻いてますけど。
どうなる…?
2023/05/21 (Sun)
☆本気か知りたい
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
目的地へ走るマイクロバスの中で、カエル袋という話が。
キース 「いいか、カエル袋は真面目にキツイんだぞ!」
シロエ 「知っていますよ、内臓が出そうな勢いで…」
ジョミー「踏まれちゃうから、カエル袋になるんだよね」
ぐえっ、ぐえっ、としか言えなくて…、とジョミー君。
ジョミー「でもさあ、此処でキースの肩を持つとさ…」
サム 「もう確実に詰むヤツだしよ…」
期待する方に行くしかねえんだよな、とサム君、腕組み。
サム 「キースも、自分で引き受けた以上はよ…」
ブルー 「どうなろうとも、自己責任でお願いしたいね」
それでこそ坊主というもので…、と生徒会長も合掌。
ブルー 「骨は拾ってあげるからさ」
キース 「殺す気か、あんた!」
ブルー 「そればっかりは、ぶるぅ次第というヤツで…」
Aブルー「ぼくにも全く読めないからねえ…」
で、どうするんだい、とソルジャーの視線が悪戯小僧に。
Aブルー「今回もカエル袋かな?」
Aぶるぅ「そだね、それから本気の人と…」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「そうじゃない人を、区別したいの!」
本気じゃない人はキースの味方だしね、と妙な台詞が。
Aぶるぅ「味方なんだ、って分かったら…」
シロエ 「え、えっと…。どうなるんですか?」
Aぶるぅ「もちろん、キースのお手伝い!」
お世話係は大勢いるほど楽しいもん、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「一人より二人、二人より三人!」
ジョミー「ちょ、どうやって区別するわけ?」
Aぶるぅ「カエル袋を思いっ切り、踏めるかどうか!」
一同 「「「げっ!」」」
それは踏み絵と言うのでは…、と一同、ガクブル。
シロエ 「あ、あのですね…。踏めなかった人は…」
ジョミー「キースの味方にされるってこと?」
Aぶるぅ「そだよ、これなら簡単でしょ?」
一同 「「「うわー…」」」
マジか、と誰もがドン引きですけど。
キース君を踏めと…?
2023/05/22 (Mon)
☆体重が違う件
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
賑やかにマイクロバスですけれど、車内で大問題が発生。
シロエ 「き、キース先輩を、本気で踏めなかったら…」
サム 「お前も世話係になるってことだぜ?」
その点は俺も同じだけどよ、とサム君の悪い顔色。
サム 「マジか、思いっ切り踏めってか…」
ジョミー「内臓が出そうなヤツだよね…」
キース 「それ以上だと思うんだが!」
なにしろ体重が違うからな、とキース君も顔面蒼白。
キース 「ぶるぅだったら、どっちも軽いが…」
シロエ 「ぼくたちの場合は、重くなりますよね…」
ジョミー「ぶるぅの倍は、余裕であるよね…」
スウェナ「私でも、もっと重いわよ!」
体重を言う趣味は無いけれど、とスウェナちゃん。
スウェナ「男性陣だと、当然、私なんかより…」
シロエ 「軽いってわけがないですよねえ…」
ついでに筋肉は重いんですよ、とシロエ君の怖い指摘が。
シロエ 「マツカ先輩とか、見た目よりもですね…」
スウェナ「重くなるのね、いつも柔道部で鍛えてるから」
シロエ 「そうなんですよ、実はガッツリ重たくて…」
マツカ 「キースを踏んだら、キツそうなんです」
ぶるぅの比ではありませんから、とマツカ君も否定せず。
マツカ 「でも踏まないと、お世話係にされますし…」
キース 「お前の場合は、それで問題無いだろう!」
元から招待してる側だ、とキース君。
キース 「それにぶるぅも、お前にはだな…」
シロエ 「酷いことはしないと思いますけど?」
でないと後で仕返しが…、とシロエ君も。
シロエ 「二度と招待して貰えないとか、ありそうで…」
Aぶるぅ「やだやだ、それは絶対、イヤーッ!」
マツカは踏まない方でいいから、と悪戯小僧の絶叫が。
Aぶるぅ「仕返しは困るし、踏まなくていいーっ!」
マツカ 「えっ、本当にいいんですか?」
Aぶるぅ「いいってばーっ!」
他の人だけ踏めばいいの、と叫ぶ悪戯小僧。
除外ですか…。
2023/05/23 (Tue)
☆除外された人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君が踏まれる危機でして。
マツカ 「えっと…。ぼくだけ除外はいいんですけど…」
Aブルー「ラッキーだと思うよ、何か問題あるのかい?」
マツカ 「ええ、皆さんに申し訳なくて…」
Aブルー「そんなの全然、いいって、いいって!」
ぶるぅが許すと言ったんだしさ、と仕切るソルジャー。
Aブルー「というわけで、マツカは無罪放免!」
ジョミー「いいなあ、高みの見物で…」
サム 「まったくだぜ。俺たちは恨まれまくりでよ…」
シロエ 「キース先輩の復讐が怖いヤツですよ」
柔道部で何をされるやら…、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「怪我はさせないとは思うんですけど…」
スウェナ「叩き付けられて、痛い目に遭いそうよね…」
シロエ 「元々、容赦ないですからね」
手加減はゼロな人なんですよ、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「でも先輩より、ぶるぅの方が…」
ジョミー「何をされるか分からない度が上だしね…」
Aぶるぅ「ピンポーン! はい、踏んで、踏んで!」
順番はジャンケンで決めていいよ、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「その前に、お手本、よく見ておいてね!」
一同 「「「お手本?」」」
Aぶるぅ「そだよ、キースは床にゴロンと!」
仰向きに寝て! とキース君を無理やり床に。
Aぶるぅ「こうしておいてね、お腹の上で…。こう!」
キース 「ぐえっ!」
Aぶるぅ「ほらね、ぐえっ、ってカエル袋に!」
なったでしょ、と悪戯小僧の得意げな顔。
Aぶるぅ「高くジャンプがコツなんだよ!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
自分の体重でソレをやったら…、と誰もがドン引き。
シロエ 「大惨事になると思いますけど…!」
Aぶるぅ「キースの味方に数えていい?」
シロエ 「それは勘弁して下さい!」
Aぶるぅ「じゃあ、踏めるよね?」
マツカ 「あのぅ…」
ぼくの味方じゃダメでしょうか、という声が。
えっと…?
2023/05/24 (Wed)
☆下僕と使用人
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君がカエル袋の危機。
Aぶるぅ「えっと、マツカの味方って、何?」
マツカ 「そのままの意味になるんですけど…」
キースじゃなくて…、とマツカ君、おずおずと。
マツカ 「早い話が、ぼくの味方ということですよ」
Aぶるぅ「もしかして、シロエが?」
マツカ 「ええ。ぼくの味方ではダメですか…?」
味方がいると便利ですしね、と控えめな口調。
マツカ 「ぼく一人だと、行き届かない面もありますし」
Aぶるぅ「お世話係だったら、キースがいるよ?」
マツカ 「でも、それは…。下働きで下僕ですよね?」
Aぶるぅ「そだよ、充分だと思うけど!」」
こき使って、カエル袋にして…、と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「キースの味方が増えたら、うんと楽しいし…」
マツカ 「そうかもですけど、いわゆる使用人には…」
実は二種類あるんですよ、と御曹司の言。
マツカ 「ぼくの別荘、大抵、執事が来ていますよね?」
Aぶるぅ「うん、色々とお世話してくれる人!」
お茶の支度とか、お弁当の手配とか…、と頷く悪戯小僧。
Aぶるぅ「無理も聞いてくれるし、いい人だよね!」
マツカ 「でしょう? でも、執事が自分で料理とか…」
やっていますか、とマツカ君の問い。
マツカ 「お茶にしても、運んでは来ますけど…」
スウェナ「そういえば、お菓子は作らないわよねえ?」
マツカ 「盛り付けだって、していませんよ」
運んで来て、お茶を注ぐだけです、と御曹司。
マツカ 「ということは、お茶の支度を整える係が…」
ジョミー「他にいるってことだよね…」
深く考えてなかったけどさ、とジョミー君の相槌。
ジョミー「じゃあ、使用人が二種類っていうのは…」
Aぶるぅ「執事さんと、お料理とかをする人?」
マツカ 「使う側と、使われる側ですよ」
Aぶるぅ「んーと…?」
執事さんの下僕ってこと、と尋ねてますけど。
正解…?
2023/05/25 (Thu)
☆二種類の使用人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君で踏み絵になりそうで。
Aぶるぅ「執事さんの下僕が、お料理するわけ?」
マツカ 「平たく言えば、そういうことになりますね」
でもって、それだけじゃないんですよ、と御曹司。
マツカ 「料理人の中にも、二種類の人がいるんです」
Aぶるぅ「下僕と、そうじゃない人と?」
マツカ 「ええ。下僕の側だと、皿洗いとかが仕事で…」
料理は任せて貰えないんです、とマツカ君、キッパリと。
マツカ 「他の部署でも、そういう区別がありますよ」
Aぶるぅ「お掃除をする係とかでも?」
マツカ 「そうなりますね、ひたすら床を磨くだけとか」
ジョミー「キツイ仕事が担当なんだ…?」
もしかして服も違ったりする? とジョミー君の問い。
ジョミー「作業服の人と、制服みたいな人と…?」
マツカ 「掃除係なら、そうなりますね」
厨房の場合は、帽子とかで区別ですけど…、という答え。
マツカ 「掃除担当で下僕な側は、肉体労働ですし…」
スウェナ「制服だと、務まらないってことね?」
マツカ 「制服を着て、天井裏とかが掃除出来ますか?」
一同 「「「あー…」」」
それは確かに、と一同、納得。
サム 「んじゃ、何処も階級差があるってことな?」
マツカ 「はい。ですから、お世話係にも…」
二種類あるということですよ、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼくは使う側で、キースは下僕側なんです」
Aぶるぅ「んとんと…。それじゃ、マツカの味方だと…」
マツカ 「キースを使う立場になりますね」
そしてキースは使われる側です、とマツカ君。
マツカ 「シロエがぼくの味方になったら、キースを…」
シロエ 「こき使う立場になるわけですね?」
マツカ 「そうなんですけど、この案が通らない時は…」
Aぶるぅ「どうなるの?」
マツカ 「お世話係を降りさせて頂きます」
後は執事に任せますよ、とマツカ君、ニッコリ。
降りると…?
2023/05/26 (Fri)
☆下僕になったら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君で踏み絵な事態で。
Aぶるぅ「ええっ、マツカが降りちゃうの!?」
マツカ 「ぼくの味方になる案が、ダメな場合はです」
何かあったら執事に直接言って下さい、と御曹司。
マツカ 「慣れてますから、何も問題ありませんよ」
Aぶるぅ「でもでも、執事さん、ぼくはあんまり…」
お話したことないんだけど、と悪戯小僧、タラリ冷汗。
Aぶるぅ「どう言えばいいのか、分かんないことも…」
マツカ 「そうなんですか?」
Aぶるぅ「そうなの、だからマツカが降りると困るの!」
お世話係のままでいてよ、と悪戯小僧の泣きそうな声。
Aぶるぅ「お願い、シロエを味方にしてもいいから!」
マツカ 「ぼくが貰って、下僕に使っていいんですね?」
Aぶるぅ「そだよ、シロエは持ってって!」
マツカ 「承知しました。それから、他の皆さんも…」
キースを踏めなかった時は、頂戴します、と御曹司の言。
マツカ 「もれなく、ぼくの下僕になって頂くわけで…」
サム 「俺、それでいくぜ!」
ジョミー「ぼくもマツカの下僕になるよ!」
スウェナ「私もだわね、キースの味方にされるより…」
断然マシなコースだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「マツカ、遠慮なく使ってちょうだい!」
マツカ 「ええ、こき使わせて頂きますね」
バーベキューのお手伝いをよろしく、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼく一人では、とても全部は焼けませんし…」
サム 「マジかよ、焼くだけでいいのかよ?」
マツカ 「それと、火の番もお願いします」
焦げてしまったら大変ですから…、と注文が。
マツカ 「あとは燃料の補給とかですね、炭を足すとか」
Aブルー「それは普通に、バーベキューな気が…」
マツカ 「何か文句がおありでしょうか?」
Aブルー「う、ううん、特には…」
Aぶるぅ「ぼくも…」
文句ないもん、と悪戯小僧も神妙な顔。
マツカ君、最強…。
2023/05/27 (Sat)
☆爪も牙もある人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内でキース君が大ピンチ、マツカ君が助け舟で。
マツカ 「じゃあ、皆さん、お手伝いをお願いしますね」
一同 「「「はーい!」」」
頑張ります、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「焼くのも火の番も、任せてよ!」
サム 「楽しみだよなあ、バーベキューの醍醐味だぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝いがいい!」
キースを踏むより、そっちだもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「キースを踏んでも、音がするだけで…」
Aぶるぅ「そっかな、カエル袋も面白いんだけど…」
キース 「俺は少しも面白くないが!」
Aぶるぅ「うん、この反応が最高だから、踏んじゃう!」
踏み、踏み、踏み~っ! と悪戯小僧のハイジャンプ。
キース 「ぐえっ、ぐえっ、ぐええっ!」
Aぶるぅ「もっと、もっとーっ!」
Aブルー「やってるねえ…」
ブルー 「他の面子に逃げられた分まで、発散だろうね」
高みの見物といこうじゃないか、と生徒会長、知らん顔。
ブルー 「どうせ自分で蒔いた種だし、踏まれるしか…」
シロエ 「そうなんですけど、ぼくたちは助かりました」
サム 「うんうん、マツカさまさまってな」
ジョミー「そりゃさあ、マツカ様だもんねえ…」
普段は爪を隠してるけど、とジョミー君。
ジョミー「牙もあるから、鷹というより猫かもね…」
スウェナ「そうね、血統書つきのヤツだわよ」
シロエ 「コンテストで優勝しまくりの、ですね」
ジョミー「そう! でも猫だから、怒らせちゃったら…」
流血の大惨事になるわけで…、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「身が軽い分、下手な犬よりキツイと思うよ」
サム 「顔をバリバリやられて、髪も毟られるのな…」
Aブルー「なるほどねえ…。敵に回すと怖いわけだよ」
ジョミー「ぶるぅも引っ込むほどだしさ…」
Aぶるぅ「キースは踏めるけどね!」
マツカと違って怖くないもん、と踏み踏み。
カエル袋…。
2023/05/28 (Sun)
☆荷物を運ぶなら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
行きの車内でキース君が踏まれる間に、目的地に到着で。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカの別荘だあ!」
Aぶるぅ「そだね、カエル袋も最後の一発!」
キース 「ぐええっ!」
もう死にそうな悲鳴ですけど、マイクロバスが停車。
マツカ 「着きましたよ、河原へ直行ですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
行くぞ、と張り切って下車する御一同様。
サム 「なんだよ、キース、だらしがねえな」
シロエ 「まだ床と仲良くしてるんですか?」
キース 「これが貴様らなら、すぐ立てるのか…!」
ジョミー「喋れるんなら、立って降りれば?」
一人だけ中に残ってないで、とジョミー君が外から声を。
ジョミー「それともアレかな、鍵を掛けられて…」
スウェナ「取り残されて、熱中症を希望かしらね?」
シロエ 「あー…。下僕よりかは、マシかもですねえ…」
暑さによっては死にますけれど、とシロエ君の相槌。
シロエ 「忘れられるとか、あるあるですから」
Aぶるぅ「んーと…。キースをバスに閉じ込めるの?」
キース 「いや、降りる!」
マジで殺される、とキース君、ダッシュで下車。
キース 「お、降りたぞ…!」
Aブルー「感心、感心。それじゃ早速、其処の荷物を…」
マツカ 「河原へ運んで頂けますか?」
別荘の者も手伝いますけど…、とマツカ君。
マツカ 「ぶるぅも、それでいいですよね?」
Aぶるぅ「うんっ! あとね、荷物と一緒にね…」
キース 「何かセットで運びたいのか?」
Aぶるぅ「そうなの、馬になって欲しいの!」
ぼくを河原まで乗せてって、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「頭に乗っけてくれてもいいし、背中でも!」
キース 「待て、それを荷物を運びながら、と?」
Aぶるぅ「ピンポーン! 上手くバランスをね!」
キース 「げっ!」
Aぶるぅ「落っことしたら…」
どうしようかなあ、と首を捻ってますけど。
乗せろと…?
2023/05/29 (Mon)
☆手拍子でいこう
マツカ君の別荘に到着、河原でバーベキューですけれど。
まずは荷物の運搬からで、キース君も運ぶわけでして…。
ジョミー「荷物を運んで、ぶるぅも一緒に運ぶって?」
サム 「頑張ってくれよな、応援してやるからよ」
シロエ 「ですね、手拍子なら打ちますよ」
キース 「はあ?」
何故、手拍子だ、とキース君が見開く瞳。
キース 「誰も踊るとは言っていないが?」
シロエ 「ぶるぅを落とすと、大惨事でしょう?」
Aぶるぅ「そだね、キースを川に落とすのは基本!」
ちゃんと仕返ししなくっちゃ、と悪戯小僧の宣言が。
Aぶるぅ「河原に、頭から落としてもいいし…」
キース 「それは普通に死ぬヤツだろう!」
Aぶるぅ「ヘルメットは被せてあげるから!」
一同 「「「うわー…」」」
恐ろしすぎる、と誰もが引く中、シロエ君の笑み。
シロエ 「ですから、それを防ぐためにも手拍子ですよ」
ジョミー「どうするわけ?」
シロエ 「ぶるぅに、バランスを取って貰うんです!」
歌って踊ればバッチリですし、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「キース先輩の頭の上で、かみほー♪ で!」
Aぶるぅ「楽しそう! それに決めたぁーっ!」
歌って踊って河原まで、と悪戯小僧、ピョンピョンと。
Aぶるぅ「はい、キースは荷物を持って、持って!」
キース 「首が折れたらどうしてくれる!」
Aブルー「大丈夫! こういうグッズが!」
ほらね、とソルジャーが宙に取り出したブツ。
Aブルー「ぼくの世界で、ムチ打ちになった人がさ…」
A船長 「使うヤツですよ、首に巻くだけでいいんです」
お任せ下さい、とキャプテンがキース君の首に巻き巻き。
A船長 「ぶるぅの体重が倍でもいけますよ」
Aブルー「じゃあ、其処の荷物を…」
Aぶるぅ「しっかり持ってね、でもって、ぼくが…」
キース 「荷物だけでも重いんだが!」
Aぶるぅ「でも、乗っかっちゃうーっ!」
レッツ、かみほー! と頭にポンと飛び乗り。
更に踊ると…?
2023/05/30 (Tue)
☆下僕は仕事中
いよいよ河原でバーベキューですけど、荷物運びが必須。
キース君も動員でして、頭の上で悪戯小僧が踊る展開に。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
キース 「ステップを踏むな!」
Aぶるぅ「だって踊りは、ステップが大事!」
バク転だってしちゃうもんね、と調子に乗りまくり。
ジョミー「怖すぎるよ、アレ…」
シロエ 「首は折れないらしいですけどね…」
サム 「踊るネタは、お前が出したんだぜ?」
シロエ 「サム先輩も、手拍子を打ってますけど?」
ノリノリで、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「まあ、やらないと詰みますからねえ…」
ジョミー「いいんじゃないかな、キースに任せておけば」
ぼくたちはマツカの下僕なんだし、とジョミー君。
ジョミー「さてと、河原に到着で…」
サム 「火を熾したら、バーベキューな!」
Aぶるぅ「ねえねえ、踊り続けていい?」
一同 「「「は?」」」
荷物運びは終わったのに、と誰もがキョトン。
シロエ 「踊るって、何処で踊るんです?」
Aぶるぅ「もちろん、キースの頭の上!」
食べながら踊りまくりたいの、と弾ける笑顔。
Aぶるぅ「バランスを取るの、楽しかったし…」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aぶるぅ「バーベキューをやってる間は、乗せててね!」
キースも好きに食べればいいから、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「他のみんなは、手拍子で!」
サム 「手が空いてる時でいいのかよ?」
Aぶるぅ「そだよ、マツカが命令してたし…」
バーベキューするのが仕事だもんね、とキッパリと。
Aぶるぅ「お仕事、とっても大切だから…」
一同 「「「イイネ!」」」
それならいいや、と皆が賛成、悪戯小僧、オンステージ。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さいね!」
サム 「俺たちは忙しいからよ…」
Aぶるぅ「歌って踊って、食べるんだも~ん!」
キース 「何故、俺だけが…!」
もう嫌だ、と絶叫してますけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/05/31 (Wed)
週末は生徒会長宅な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君がヤバい件。
キース 「頼む、強制送還と親父にチクるのは…」
ブルー 「やめてくれ、って?」
キース 「俺が殺されてもいいのか、あんた!」
ブルー 「自業自得と言うからねえ…」
大丈夫、骨は拾ってあげるから、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「お経の方も、フルコースを無料サービスで!」
シロエ 「極楽往生、間違いなしってヤツですね?」
ブルー 「当たり前だよ、ただでもキースは坊主だし…」
サム 「日頃の念仏、ダテじゃねえんだぜ?」
ヘマをしねえ限りは極楽行きな、とサム君の解説。
サム 「でもよ、銀青様のお墨付きだとよ…」
シロエ 「何か特典がつくんですか?」
サム 「キースが自力で行けるトコより、上席な!」
ブルー 「阿弥陀様に近い蓮になるのを、約束するよ」
分かったら帰って罰礼を…、と銀青様のお言葉が。
ブルー 「ぶるぅの折詰で、栄養補給はバッチリだしね」
ぶるぅ 「んとんと、折詰、夜食も要るかな?」
ブルー 「つけた方がいいねえ、過酷な夜になるから」
徹夜で罰礼コースかもだし、と生徒会長の指示。
ブルー 「そうでなくても、徹夜でお念仏はさ…」
サム 「あり得るわけな?」
ブルー 「アドス和尚が大噴火だよ?」
無事に済むわけないじゃないか、と怖すぎる読み。
ブルー 「それじゃ、キースは帰るってことで…」
キース 「俺は死にたくないんだが!」
ぶるぅ 「折詰を食べれば大丈夫!」
キース 「栄養はともかく、メンタルの方だ!」
親父が噴火するんだぞ、とキース君、ガクブル。
キース 「それも大噴火で、もう容赦なく殴る蹴るで…」
シロエ 「火砕流が来るわけですね、分かります」
スウェナ「火山弾だって降るわよねえ…」
キース 「分かってるなら、ブルーをだな…」
ジョミー「止めろって?」
自分で方法を考えたら、とジョミー君の突き放し。
詰み…?
2023/05/16 (Tue)
☆強制送還が嫌なら
生徒会長宅で週末を過ごす面々、次の土曜の計画が浮上。
ソルジャーの案で、河原でバーベキューですけれども…。
シロエ 「そもそも、キース先輩の今の状況はですね…」
スウェナ「何が原因なのか、考えるべきよ」
門外漢の私たちでも分かるわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ズバリ、ブルーに逆らったからでしょ?」
シロエ 「ですよね、偉いお坊さんのお言葉を無視で…」
聞かないからじゃないですか、とシロエ君の厳しい口調。
シロエ 「素直に聞けば、強制送還は無くなりますよ」
スウェナ「チクられもしないと思うわねえ…」
サム 「そうだぜ、素人さんでもこう言ってるのに…」
ジョミー「自力で解決しない以上は、どうなってもさ…」
自己責任っていうヤツだよね、とジョミー君も知らん顔。
ジョミー「何処からも助けは来ないと思うよ」
ブルー 「来るわけがないね、じゃあ、そういうことで」
折詰の用意も出来たようだし、と生徒会長、ニッコリ。
ブルー 「ぶるぅ、元老寺まで送ってあげてよ」
ぶるぅ 「オッケー、キースのお部屋でいい?」
ブルー 「そうじゃなくって、アドス和尚がいる所!」
今なら庫裏で休憩中、と強制送還する場所の指示が。
ブルー 「イライザさんと一緒に、お茶とお饅頭で…」
ぶるぅ 「分かった、その部屋に送ればいいんだね!」
ブルー 「うん、折詰を持たせてね」
みんなもお別れの言葉を順に、と生徒会長。
ブルー 「今生の別れになるかもだから、心をこめて」
サム 「あー…。マジで殺されなくてもよ…」
シロエ 「退学とかはありそうですね…」
坊主稼業に専念しろと…、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「そうなったら、会えなくなりますし…」
Aブルー「それは残念、ぶるぅもガッカリすると思うよ」
ブルー 「キース的には、きっと本望だろうね」
サム 「自分で選んだ道だしよ…」
キース 「待ってくれ!」
まだ選ぶとは言っていない、と叫んでますけど。
未定だと…?
2023/05/17 (Wed)
☆帰ったら詰みな人
生徒会長宅で週末な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君が失言で…。
ブルー 「いいから、早く帰りたまえ!」
ぶるぅ 「はい、折詰! 保冷材も入れておいたから!」
どの順番に食べてもオッケー、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「夜食もガッツリ食べたいだろうし…」
サム 「徹夜で罰礼か、お念仏だもんなあ…」
シロエ 「体力、消耗しまくりですよね」
ぶるぅ 「でもでも、栄養たっぷりなの!」
精進だけど、とお墨付き。
ぶるぅ 「安心して罰を受けてよね!」
ブルー 「ぶるぅ、お別れも言わないと…」
ぶるぅ 「そだね、キース、いつまでも元気でね!」
Aブルー「寂しくなるけど、頑張ってくれたまえ」
でも法要の時はよろしく、とソルジャー、抜け目なく。
Aブルー「この際、天井裏で法要でも我慢するから!」
シロエ 「あー…。元老寺でやるしかないわけですね」
ブルー 「退学になったら、仕方ないよ」
副住職に専念するんだからね、と生徒会長。
ブルー 「まあ、法要をして貰えるだけでも御の字で…」
Aブルー「そう思うしかないよね、うん」
キース 「いや、これからも法要は此処で!」
俺は覚悟を決めたからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「どう考えても、ババを引いた方が…」
ブルー 「メリットが大きそうだ、って?」
キース 「そうなるだろうが!」
強制送還されたら詰みだ、と肩を竦める人。
キース 「親父の前に送り返されて、チクられて…」
シロエ 「大噴火で火砕流ですしねえ…」
サム 「確実に後がねえよな、マジで」
退学したって、一生ついて回りそうだぜ、という声が。
サム 「何かってえと、こう、ネチネチとよ…」
シロエ 「でもって、顎で使われまくるんですね」
キース 「あの親父だしな!」
Aブルー「じゃあ、世話係をやるんだね?」
キース 「仕方なかろう!」
ゲストの面倒は見させて貰う、と悲壮な決意。
泣けるかも…。
2023/05/18 (Thu)
☆お出掛けはバスで
週末を生徒会長宅で過ごす面々ですけど、お出掛けな案。
マツカ君の別荘の近くの河原で、バーベキューでして…。
Aブルー「キースがババってことは、バーベキューだね」
シロエ 「もちろんですよ、断る理由が無いですから」
ジョミー「むしろ賛成、もう全力で行きたいヤツ!」
最高の食材が来るんだし、とジョミー君が突き上げる拳。
ジョミー「マツカ、今回はマイクロバス?」
マツカ 「お好みに合わせて手配しますけど…」
サム 「マイクロバスがいいんでねえの、行楽だしよ」
一種、遠足みたいなモンで…、とサム君の言。
サム 「リムジンで行くより、みんなで賑やかによ…」
シロエ 「ワイワイやるのが良さそうですよね」
スウェナ「そうね、キースがババを引くトコも…」
ブルー 「見られるかもねえ、運が良ければ」
ぶるぅが車内でやらかすならね、と生徒会長、ニヤニヤ。
ブルー 「カエル袋は、もう定番だし…」
シロエ 「そうでした! 今回も踏んでくれそうですよ」
Aブルー「みんなで踏むのもアリかもねえ…」
キース 「げっ!」
嫌すぎる、とキース君、顔面蒼白。
キース 「この人数で踏まれたら、俺の内臓は…」
シロエ 「まあ、その辺は、ぶるぅ次第ですね」
Aブルー「お出掛けしてから、考えるってことで…」
楽しみだよねえ、バーベキュー! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「キースも、食事は出来るんだしさ…」
サム 「美味い肉とか、新鮮な魚介類とかなんだぜ?」
ジョミー「それを励みに頑張るべきだよ、世話係」
退学して坊主稼業に専念よりマシ、とジョミー君。
ジョミー「文句を言わずに、やるべきだって!」
シロエ 「まったくです。ついでに、次の土曜日の…」
お天気も祈って下さいね、とシロエ君の注文が。
シロエ 「バーベキュー日和に期待してますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「分かった、全力で祈っておく…」
雨になったら殺されるしな、と呻く副住職。
責任重大…。
2023/05/19 (Fri)
☆フラグが立ったかも
やって来ました、河原でバーベキューにお出掛けする日。
朝イチで生徒会長のマンション前に集合、いつもの面々。
シロエ 「おはようございます! 快晴になりましたね」
ジョミー「うん、最高のバーベキュー日和!」
サム 「キースも、なかなかやるじゃねえかよ」
キース 「雨になったら、人生、真面目に詰むからな…」
朝晩のお勤めで必死に祈祷、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「御本尊様に、ひたすら感謝だ」
ブルー 「よかったねえ…。大雨にならなくて」
Aブルー「ホントにね! 今日はよろしく!」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」
楽しみですよ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「キースが世話して下さるそうで…」
??? 「かみお~ん♪ 思い切り、張り切っちゃう!」
面白いしね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も登場。
Aぶるぅ「今日は、何して遊ぼうかな?」
マツカ 「そうですねえ…。まずはバスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「そだね、リムジンも楽しかったけど…」
みんなでマイクロバスもいいよね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「ぼく、いっちばぁ~ん!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなも乗って、乗って!」
シロエ 「ええ。キース先輩、行きましょうか」
キース 「嫌な予感しかしないんだがな…」
だが、乗らないと後が無いし…、とキース君の沈痛な顔。
キース 「乗っても地獄、乗らなくても地獄か…」
ブルー 「自分でやるって言ったんだからね、世話係!」
誠心誠意、務めるように…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「アドス和尚にチクる用意は、万全だから」
キース 「くっそぉ…」
仕方ない、とキース君も乗り込み、いざ、出発。
ぶるぅズ「「「しゅっぱぁ~つ!」」」
Aブルー「どうなるだろうね、カエル袋は」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
キース 「フラグを立てるな!」
火のない所に煙は立たん、と叫んでますけど。
手遅れでは…?
2023/05/20 (Sat)
☆尻馬に乗るべき
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
揃ってマイクロバスに乗り込み、只今、走行中ですけど。
Aブルー「そう言われても、カエル袋はねえ…」
シロエ 「定番になっていますから…」
キース 「貴様、尻馬に乗るつもりか!」
シロエ 「臨機応変というヤツですよ」
此処は盛り上げていかないと…、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
スウェナ「そうね、でないと白けちゃうし…」
ジョミー「ノリは大切だと思うけど?」
ババを引くのはキースだしさ、とジョミー君も涼しい顔。
ジョミー「尻馬も、乗ってなんぼだってば」
サム 「うんうん、大いに乗るべきだぜ」
でもって爆走しねえとな、とサム君も。
サム 「んでよ、カエル袋がどうだって?」
Aブルー「ぼくも聞いてはいないから…」
気になって口にしたまでで…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ぶるぅ、どうするつもりなんだい?」
Aぶるぅ「んとんと…。期待されちゃってる?」
Aブルー「それはもう!」
キース 「いや、そうじゃない!」
期待してるのは、この馬鹿だけだ、とキース君の反論。
キース 「他の面子は、こいつに合わせているだけで…」
Aぶるぅ「そうなのかなあ? じゃあ、アンケート!」
期待してる人は、手を挙げて! と悪戯小僧。
Aぶるぅ「してない人は、そのままで…。はいっ!」
一同 「「「はいっ!」」」
手を挙げないと自分がヤバい、と誰もが一斉に挙手。
Aぶるぅ「ほらね、みんなも期待してるし!」
キース 「違う、こいつらは命が惜しくてだな…!」
シロエ 「あのですね…。動機はどうでもいいんですよ」
大切なのはノリですから、とシロエ君、親指をグッと。
シロエ 「カエル袋に期待となったら、期待ですって!」
ジョミー「だよねえ、展開も気になるし…」
スウェナ「ホントにねえ…」
キース 「お前たち…!」
他人事だと思いやがって、と呻いてますけど。
どうなる…?
2023/05/21 (Sun)
☆本気か知りたい
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
目的地へ走るマイクロバスの中で、カエル袋という話が。
キース 「いいか、カエル袋は真面目にキツイんだぞ!」
シロエ 「知っていますよ、内臓が出そうな勢いで…」
ジョミー「踏まれちゃうから、カエル袋になるんだよね」
ぐえっ、ぐえっ、としか言えなくて…、とジョミー君。
ジョミー「でもさあ、此処でキースの肩を持つとさ…」
サム 「もう確実に詰むヤツだしよ…」
期待する方に行くしかねえんだよな、とサム君、腕組み。
サム 「キースも、自分で引き受けた以上はよ…」
ブルー 「どうなろうとも、自己責任でお願いしたいね」
それでこそ坊主というもので…、と生徒会長も合掌。
ブルー 「骨は拾ってあげるからさ」
キース 「殺す気か、あんた!」
ブルー 「そればっかりは、ぶるぅ次第というヤツで…」
Aブルー「ぼくにも全く読めないからねえ…」
で、どうするんだい、とソルジャーの視線が悪戯小僧に。
Aブルー「今回もカエル袋かな?」
Aぶるぅ「そだね、それから本気の人と…」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「そうじゃない人を、区別したいの!」
本気じゃない人はキースの味方だしね、と妙な台詞が。
Aぶるぅ「味方なんだ、って分かったら…」
シロエ 「え、えっと…。どうなるんですか?」
Aぶるぅ「もちろん、キースのお手伝い!」
お世話係は大勢いるほど楽しいもん、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「一人より二人、二人より三人!」
ジョミー「ちょ、どうやって区別するわけ?」
Aぶるぅ「カエル袋を思いっ切り、踏めるかどうか!」
一同 「「「げっ!」」」
それは踏み絵と言うのでは…、と一同、ガクブル。
シロエ 「あ、あのですね…。踏めなかった人は…」
ジョミー「キースの味方にされるってこと?」
Aぶるぅ「そだよ、これなら簡単でしょ?」
一同 「「「うわー…」」」
マジか、と誰もがドン引きですけど。
キース君を踏めと…?
2023/05/22 (Mon)
☆体重が違う件
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
賑やかにマイクロバスですけれど、車内で大問題が発生。
シロエ 「き、キース先輩を、本気で踏めなかったら…」
サム 「お前も世話係になるってことだぜ?」
その点は俺も同じだけどよ、とサム君の悪い顔色。
サム 「マジか、思いっ切り踏めってか…」
ジョミー「内臓が出そうなヤツだよね…」
キース 「それ以上だと思うんだが!」
なにしろ体重が違うからな、とキース君も顔面蒼白。
キース 「ぶるぅだったら、どっちも軽いが…」
シロエ 「ぼくたちの場合は、重くなりますよね…」
ジョミー「ぶるぅの倍は、余裕であるよね…」
スウェナ「私でも、もっと重いわよ!」
体重を言う趣味は無いけれど、とスウェナちゃん。
スウェナ「男性陣だと、当然、私なんかより…」
シロエ 「軽いってわけがないですよねえ…」
ついでに筋肉は重いんですよ、とシロエ君の怖い指摘が。
シロエ 「マツカ先輩とか、見た目よりもですね…」
スウェナ「重くなるのね、いつも柔道部で鍛えてるから」
シロエ 「そうなんですよ、実はガッツリ重たくて…」
マツカ 「キースを踏んだら、キツそうなんです」
ぶるぅの比ではありませんから、とマツカ君も否定せず。
マツカ 「でも踏まないと、お世話係にされますし…」
キース 「お前の場合は、それで問題無いだろう!」
元から招待してる側だ、とキース君。
キース 「それにぶるぅも、お前にはだな…」
シロエ 「酷いことはしないと思いますけど?」
でないと後で仕返しが…、とシロエ君も。
シロエ 「二度と招待して貰えないとか、ありそうで…」
Aぶるぅ「やだやだ、それは絶対、イヤーッ!」
マツカは踏まない方でいいから、と悪戯小僧の絶叫が。
Aぶるぅ「仕返しは困るし、踏まなくていいーっ!」
マツカ 「えっ、本当にいいんですか?」
Aぶるぅ「いいってばーっ!」
他の人だけ踏めばいいの、と叫ぶ悪戯小僧。
除外ですか…。
2023/05/23 (Tue)
☆除外された人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君が踏まれる危機でして。
マツカ 「えっと…。ぼくだけ除外はいいんですけど…」
Aブルー「ラッキーだと思うよ、何か問題あるのかい?」
マツカ 「ええ、皆さんに申し訳なくて…」
Aブルー「そんなの全然、いいって、いいって!」
ぶるぅが許すと言ったんだしさ、と仕切るソルジャー。
Aブルー「というわけで、マツカは無罪放免!」
ジョミー「いいなあ、高みの見物で…」
サム 「まったくだぜ。俺たちは恨まれまくりでよ…」
シロエ 「キース先輩の復讐が怖いヤツですよ」
柔道部で何をされるやら…、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「怪我はさせないとは思うんですけど…」
スウェナ「叩き付けられて、痛い目に遭いそうよね…」
シロエ 「元々、容赦ないですからね」
手加減はゼロな人なんですよ、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「でも先輩より、ぶるぅの方が…」
ジョミー「何をされるか分からない度が上だしね…」
Aぶるぅ「ピンポーン! はい、踏んで、踏んで!」
順番はジャンケンで決めていいよ、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「その前に、お手本、よく見ておいてね!」
一同 「「「お手本?」」」
Aぶるぅ「そだよ、キースは床にゴロンと!」
仰向きに寝て! とキース君を無理やり床に。
Aぶるぅ「こうしておいてね、お腹の上で…。こう!」
キース 「ぐえっ!」
Aぶるぅ「ほらね、ぐえっ、ってカエル袋に!」
なったでしょ、と悪戯小僧の得意げな顔。
Aぶるぅ「高くジャンプがコツなんだよ!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
自分の体重でソレをやったら…、と誰もがドン引き。
シロエ 「大惨事になると思いますけど…!」
Aぶるぅ「キースの味方に数えていい?」
シロエ 「それは勘弁して下さい!」
Aぶるぅ「じゃあ、踏めるよね?」
マツカ 「あのぅ…」
ぼくの味方じゃダメでしょうか、という声が。
えっと…?
2023/05/24 (Wed)
☆下僕と使用人
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君がカエル袋の危機。
Aぶるぅ「えっと、マツカの味方って、何?」
マツカ 「そのままの意味になるんですけど…」
キースじゃなくて…、とマツカ君、おずおずと。
マツカ 「早い話が、ぼくの味方ということですよ」
Aぶるぅ「もしかして、シロエが?」
マツカ 「ええ。ぼくの味方ではダメですか…?」
味方がいると便利ですしね、と控えめな口調。
マツカ 「ぼく一人だと、行き届かない面もありますし」
Aぶるぅ「お世話係だったら、キースがいるよ?」
マツカ 「でも、それは…。下働きで下僕ですよね?」
Aぶるぅ「そだよ、充分だと思うけど!」」
こき使って、カエル袋にして…、と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「キースの味方が増えたら、うんと楽しいし…」
マツカ 「そうかもですけど、いわゆる使用人には…」
実は二種類あるんですよ、と御曹司の言。
マツカ 「ぼくの別荘、大抵、執事が来ていますよね?」
Aぶるぅ「うん、色々とお世話してくれる人!」
お茶の支度とか、お弁当の手配とか…、と頷く悪戯小僧。
Aぶるぅ「無理も聞いてくれるし、いい人だよね!」
マツカ 「でしょう? でも、執事が自分で料理とか…」
やっていますか、とマツカ君の問い。
マツカ 「お茶にしても、運んでは来ますけど…」
スウェナ「そういえば、お菓子は作らないわよねえ?」
マツカ 「盛り付けだって、していませんよ」
運んで来て、お茶を注ぐだけです、と御曹司。
マツカ 「ということは、お茶の支度を整える係が…」
ジョミー「他にいるってことだよね…」
深く考えてなかったけどさ、とジョミー君の相槌。
ジョミー「じゃあ、使用人が二種類っていうのは…」
Aぶるぅ「執事さんと、お料理とかをする人?」
マツカ 「使う側と、使われる側ですよ」
Aぶるぅ「んーと…?」
執事さんの下僕ってこと、と尋ねてますけど。
正解…?
2023/05/25 (Thu)
☆二種類の使用人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君で踏み絵になりそうで。
Aぶるぅ「執事さんの下僕が、お料理するわけ?」
マツカ 「平たく言えば、そういうことになりますね」
でもって、それだけじゃないんですよ、と御曹司。
マツカ 「料理人の中にも、二種類の人がいるんです」
Aぶるぅ「下僕と、そうじゃない人と?」
マツカ 「ええ。下僕の側だと、皿洗いとかが仕事で…」
料理は任せて貰えないんです、とマツカ君、キッパリと。
マツカ 「他の部署でも、そういう区別がありますよ」
Aぶるぅ「お掃除をする係とかでも?」
マツカ 「そうなりますね、ひたすら床を磨くだけとか」
ジョミー「キツイ仕事が担当なんだ…?」
もしかして服も違ったりする? とジョミー君の問い。
ジョミー「作業服の人と、制服みたいな人と…?」
マツカ 「掃除係なら、そうなりますね」
厨房の場合は、帽子とかで区別ですけど…、という答え。
マツカ 「掃除担当で下僕な側は、肉体労働ですし…」
スウェナ「制服だと、務まらないってことね?」
マツカ 「制服を着て、天井裏とかが掃除出来ますか?」
一同 「「「あー…」」」
それは確かに、と一同、納得。
サム 「んじゃ、何処も階級差があるってことな?」
マツカ 「はい。ですから、お世話係にも…」
二種類あるということですよ、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼくは使う側で、キースは下僕側なんです」
Aぶるぅ「んとんと…。それじゃ、マツカの味方だと…」
マツカ 「キースを使う立場になりますね」
そしてキースは使われる側です、とマツカ君。
マツカ 「シロエがぼくの味方になったら、キースを…」
シロエ 「こき使う立場になるわけですね?」
マツカ 「そうなんですけど、この案が通らない時は…」
Aぶるぅ「どうなるの?」
マツカ 「お世話係を降りさせて頂きます」
後は執事に任せますよ、とマツカ君、ニッコリ。
降りると…?
2023/05/26 (Fri)
☆下僕になったら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君で踏み絵な事態で。
Aぶるぅ「ええっ、マツカが降りちゃうの!?」
マツカ 「ぼくの味方になる案が、ダメな場合はです」
何かあったら執事に直接言って下さい、と御曹司。
マツカ 「慣れてますから、何も問題ありませんよ」
Aぶるぅ「でもでも、執事さん、ぼくはあんまり…」
お話したことないんだけど、と悪戯小僧、タラリ冷汗。
Aぶるぅ「どう言えばいいのか、分かんないことも…」
マツカ 「そうなんですか?」
Aぶるぅ「そうなの、だからマツカが降りると困るの!」
お世話係のままでいてよ、と悪戯小僧の泣きそうな声。
Aぶるぅ「お願い、シロエを味方にしてもいいから!」
マツカ 「ぼくが貰って、下僕に使っていいんですね?」
Aぶるぅ「そだよ、シロエは持ってって!」
マツカ 「承知しました。それから、他の皆さんも…」
キースを踏めなかった時は、頂戴します、と御曹司の言。
マツカ 「もれなく、ぼくの下僕になって頂くわけで…」
サム 「俺、それでいくぜ!」
ジョミー「ぼくもマツカの下僕になるよ!」
スウェナ「私もだわね、キースの味方にされるより…」
断然マシなコースだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「マツカ、遠慮なく使ってちょうだい!」
マツカ 「ええ、こき使わせて頂きますね」
バーベキューのお手伝いをよろしく、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼく一人では、とても全部は焼けませんし…」
サム 「マジかよ、焼くだけでいいのかよ?」
マツカ 「それと、火の番もお願いします」
焦げてしまったら大変ですから…、と注文が。
マツカ 「あとは燃料の補給とかですね、炭を足すとか」
Aブルー「それは普通に、バーベキューな気が…」
マツカ 「何か文句がおありでしょうか?」
Aブルー「う、ううん、特には…」
Aぶるぅ「ぼくも…」
文句ないもん、と悪戯小僧も神妙な顔。
マツカ君、最強…。
2023/05/27 (Sat)
☆爪も牙もある人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内でキース君が大ピンチ、マツカ君が助け舟で。
マツカ 「じゃあ、皆さん、お手伝いをお願いしますね」
一同 「「「はーい!」」」
頑張ります、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「焼くのも火の番も、任せてよ!」
サム 「楽しみだよなあ、バーベキューの醍醐味だぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝いがいい!」
キースを踏むより、そっちだもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「キースを踏んでも、音がするだけで…」
Aぶるぅ「そっかな、カエル袋も面白いんだけど…」
キース 「俺は少しも面白くないが!」
Aぶるぅ「うん、この反応が最高だから、踏んじゃう!」
踏み、踏み、踏み~っ! と悪戯小僧のハイジャンプ。
キース 「ぐえっ、ぐえっ、ぐええっ!」
Aぶるぅ「もっと、もっとーっ!」
Aブルー「やってるねえ…」
ブルー 「他の面子に逃げられた分まで、発散だろうね」
高みの見物といこうじゃないか、と生徒会長、知らん顔。
ブルー 「どうせ自分で蒔いた種だし、踏まれるしか…」
シロエ 「そうなんですけど、ぼくたちは助かりました」
サム 「うんうん、マツカさまさまってな」
ジョミー「そりゃさあ、マツカ様だもんねえ…」
普段は爪を隠してるけど、とジョミー君。
ジョミー「牙もあるから、鷹というより猫かもね…」
スウェナ「そうね、血統書つきのヤツだわよ」
シロエ 「コンテストで優勝しまくりの、ですね」
ジョミー「そう! でも猫だから、怒らせちゃったら…」
流血の大惨事になるわけで…、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「身が軽い分、下手な犬よりキツイと思うよ」
サム 「顔をバリバリやられて、髪も毟られるのな…」
Aブルー「なるほどねえ…。敵に回すと怖いわけだよ」
ジョミー「ぶるぅも引っ込むほどだしさ…」
Aぶるぅ「キースは踏めるけどね!」
マツカと違って怖くないもん、と踏み踏み。
カエル袋…。
2023/05/28 (Sun)
☆荷物を運ぶなら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
行きの車内でキース君が踏まれる間に、目的地に到着で。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカの別荘だあ!」
Aぶるぅ「そだね、カエル袋も最後の一発!」
キース 「ぐええっ!」
もう死にそうな悲鳴ですけど、マイクロバスが停車。
マツカ 「着きましたよ、河原へ直行ですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
行くぞ、と張り切って下車する御一同様。
サム 「なんだよ、キース、だらしがねえな」
シロエ 「まだ床と仲良くしてるんですか?」
キース 「これが貴様らなら、すぐ立てるのか…!」
ジョミー「喋れるんなら、立って降りれば?」
一人だけ中に残ってないで、とジョミー君が外から声を。
ジョミー「それともアレかな、鍵を掛けられて…」
スウェナ「取り残されて、熱中症を希望かしらね?」
シロエ 「あー…。下僕よりかは、マシかもですねえ…」
暑さによっては死にますけれど、とシロエ君の相槌。
シロエ 「忘れられるとか、あるあるですから」
Aぶるぅ「んーと…。キースをバスに閉じ込めるの?」
キース 「いや、降りる!」
マジで殺される、とキース君、ダッシュで下車。
キース 「お、降りたぞ…!」
Aブルー「感心、感心。それじゃ早速、其処の荷物を…」
マツカ 「河原へ運んで頂けますか?」
別荘の者も手伝いますけど…、とマツカ君。
マツカ 「ぶるぅも、それでいいですよね?」
Aぶるぅ「うんっ! あとね、荷物と一緒にね…」
キース 「何かセットで運びたいのか?」
Aぶるぅ「そうなの、馬になって欲しいの!」
ぼくを河原まで乗せてって、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「頭に乗っけてくれてもいいし、背中でも!」
キース 「待て、それを荷物を運びながら、と?」
Aぶるぅ「ピンポーン! 上手くバランスをね!」
キース 「げっ!」
Aぶるぅ「落っことしたら…」
どうしようかなあ、と首を捻ってますけど。
乗せろと…?
2023/05/29 (Mon)
☆手拍子でいこう
マツカ君の別荘に到着、河原でバーベキューですけれど。
まずは荷物の運搬からで、キース君も運ぶわけでして…。
ジョミー「荷物を運んで、ぶるぅも一緒に運ぶって?」
サム 「頑張ってくれよな、応援してやるからよ」
シロエ 「ですね、手拍子なら打ちますよ」
キース 「はあ?」
何故、手拍子だ、とキース君が見開く瞳。
キース 「誰も踊るとは言っていないが?」
シロエ 「ぶるぅを落とすと、大惨事でしょう?」
Aぶるぅ「そだね、キースを川に落とすのは基本!」
ちゃんと仕返ししなくっちゃ、と悪戯小僧の宣言が。
Aぶるぅ「河原に、頭から落としてもいいし…」
キース 「それは普通に死ぬヤツだろう!」
Aぶるぅ「ヘルメットは被せてあげるから!」
一同 「「「うわー…」」」
恐ろしすぎる、と誰もが引く中、シロエ君の笑み。
シロエ 「ですから、それを防ぐためにも手拍子ですよ」
ジョミー「どうするわけ?」
シロエ 「ぶるぅに、バランスを取って貰うんです!」
歌って踊ればバッチリですし、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「キース先輩の頭の上で、かみほー♪ で!」
Aぶるぅ「楽しそう! それに決めたぁーっ!」
歌って踊って河原まで、と悪戯小僧、ピョンピョンと。
Aぶるぅ「はい、キースは荷物を持って、持って!」
キース 「首が折れたらどうしてくれる!」
Aブルー「大丈夫! こういうグッズが!」
ほらね、とソルジャーが宙に取り出したブツ。
Aブルー「ぼくの世界で、ムチ打ちになった人がさ…」
A船長 「使うヤツですよ、首に巻くだけでいいんです」
お任せ下さい、とキャプテンがキース君の首に巻き巻き。
A船長 「ぶるぅの体重が倍でもいけますよ」
Aブルー「じゃあ、其処の荷物を…」
Aぶるぅ「しっかり持ってね、でもって、ぼくが…」
キース 「荷物だけでも重いんだが!」
Aぶるぅ「でも、乗っかっちゃうーっ!」
レッツ、かみほー! と頭にポンと飛び乗り。
更に踊ると…?
2023/05/30 (Tue)
☆下僕は仕事中
いよいよ河原でバーベキューですけど、荷物運びが必須。
キース君も動員でして、頭の上で悪戯小僧が踊る展開に。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
キース 「ステップを踏むな!」
Aぶるぅ「だって踊りは、ステップが大事!」
バク転だってしちゃうもんね、と調子に乗りまくり。
ジョミー「怖すぎるよ、アレ…」
シロエ 「首は折れないらしいですけどね…」
サム 「踊るネタは、お前が出したんだぜ?」
シロエ 「サム先輩も、手拍子を打ってますけど?」
ノリノリで、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「まあ、やらないと詰みますからねえ…」
ジョミー「いいんじゃないかな、キースに任せておけば」
ぼくたちはマツカの下僕なんだし、とジョミー君。
ジョミー「さてと、河原に到着で…」
サム 「火を熾したら、バーベキューな!」
Aぶるぅ「ねえねえ、踊り続けていい?」
一同 「「「は?」」」
荷物運びは終わったのに、と誰もがキョトン。
シロエ 「踊るって、何処で踊るんです?」
Aぶるぅ「もちろん、キースの頭の上!」
食べながら踊りまくりたいの、と弾ける笑顔。
Aぶるぅ「バランスを取るの、楽しかったし…」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aぶるぅ「バーベキューをやってる間は、乗せててね!」
キースも好きに食べればいいから、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「他のみんなは、手拍子で!」
サム 「手が空いてる時でいいのかよ?」
Aぶるぅ「そだよ、マツカが命令してたし…」
バーベキューするのが仕事だもんね、とキッパリと。
Aぶるぅ「お仕事、とっても大切だから…」
一同 「「「イイネ!」」」
それならいいや、と皆が賛成、悪戯小僧、オンステージ。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さいね!」
サム 「俺たちは忙しいからよ…」
Aぶるぅ「歌って踊って、食べるんだも~ん!」
キース 「何故、俺だけが…!」
もう嫌だ、と絶叫してますけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/05/31 (Wed)
PR
☆最高の溜まり場
さて、5月。ゴールデンウイークも済んで、第二土曜日。
生徒会長宅に来ている面々、のんびり休日を満喫モード。
ジョミー「連休も楽しかったけど、此処も落ち着くよね」
シロエ 「ええ。馴染んだ所が一番ですよ」
サム 「シャングリラ号も、いいんだけどよ…」
スウェナ「何処か、勝手が違うのよねえ…」
食事も基本は食堂だったり…、とスウェナちゃん。
スウェナ「此処だと、キッチン、すぐそこでしょ?」
ジョミー「うん、ソレ、ソレ! ぶるぅもいるけど…」
シロエ 「好きに出掛けて、冷蔵庫も覗き放題で…」
気ままに過ごせますからね、とシロエ君も。
シロエ 「シャングリラ号だと、そういうわけには…」
サム 「いかねえもんなあ、厨房担当の人もいるしよ」
ジョミー「冷蔵庫、勝手に開けられないよねえ…」
ついでにラインナップも問題、とジョミー君の言。
ジョミー「宇宙にはコンビニとかが無いしさ…」
シロエ 「アレが食べたい、と思い付いても…」
買いに行けないのが辛いですよ、とシロエ君の相槌。
シロエ 「まさか、マックに行くためにですね…」
サム 「ワープしてくれ、とは言えねえしなあ…」
いくらブルーがソルジャーでもよ、とサム君も同意。
サム 「そういう意味では、制限、多いぜ」
シロエ 「船は快適なんですけどね…」
ジョミー「此処みたいにはいかないよねえ…」
其処が残念、とジョミー君、溜息。
ジョミー「それ以外には、文句無しなんだけどな…」
キース 「まったくだ。親父の呼び出しも来ないしな」
此処だと、そっちが来やがるし…、とキース君。
キース 「今日までに何回、呼び出されたか!」
シロエ 「仕方ないでしょう?」
仕事ですから、とシロエ君、ピシャリと。
シロエ 「副住職をやってる以上はですね…」
サム 「当然じゃねえか」
ジョミー「仏様は待ってくれないよ?」
キース 「しかしだな…!」
待って下さると嬉しいんだが、と言ってますけど。
仏様が…?
2023/05/01 (Mon)
☆アウトっぽい気が
ゴールデンウイークを宇宙で過ごした、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅でのんびり、いつもの場所が一番。
ジョミー「ちょ、待ってくれると嬉しい、ってさ…」
シロエ 「仏様が…ですか?」
お待たせしてもいいんでしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「まあ、御本人から文句は来ませんけれど…」
サム 「催促の電話は来ねえよな、うん」
ジョミー「怒鳴り込んでも来ないだろうけど…」
むしろ来た方が怖いんだけど…、とジョミー君。
ジョミー「でも、待たせるのはアウトな気が…」
シロエ 「マズいですよね、御家族の方とか、親戚とか」
サム 「そっちは電話が来そうだぜ?」
スウェナ「むしろ、来ない方が変だわよ!」
仏様とは違うんだから、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お坊さんに連絡したのに、来ないだなんて…」
シロエ 「後の段取りがつきませんよ、ソレ」
アドス和尚が呼び出すわけです、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「キース先輩は、いわゆる下っ端で…」
サム 「坊主の役目の準備全般、担当なんだろ?」
キース 「そうなるな、住職は親父なんだし…」
俺はあくまで二番手なんだ、とキース君の渋面。
キース 「だから普段は、呼び出しは来ない」
一同 「「「えっ?」」」
仏様が出たら呼び出しでは、と一同、キョトン。
シロエ 「いつもは出番が無いんですか?」
キース 「二番手が行くのは、混んだ時だけだ」
シロエ 「えっと…? 葬祭センターのことでしょうか」
空きが無いとか…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「それとも、元老寺の本堂を御希望の家が…」
ジョミー「重なったとか?」
本堂は一つしか無いもんね、とジョミー君。
ジョミー「そういう時はキースが行って、調整だとか?」
サム 「あー…。どっちを先に入れるか、とかな」
スウェナ「確かに下っ端の仕事よね、ソレは」
シロエ 「でもですね…」
やっぱりお待たせ出来ない気が、とシロエ君。
仏様だけに…。
2023/05/02 (Tue)
☆待たせたい人が問題
ゴールデンウイークは宇宙を満喫な、シャン学メンバー。
第二土曜日は生徒会長宅で、馴染みの場所が一番でして。
シロエ 「二番手かどうかは、関係無いと思うんですよ」
サム 「だよなあ、向こうは坊主待ちだぜ?」
来てくれねえと何も始まらねえし、とサム君の指摘。
サム 「まずは坊主が必要だしよ…」
キース 「其処なんだ。だからこそ、待って頂けると…」
嬉しいんだが、とキース君、話がループ。
キース 「せめて次の日とか、夜更けまでとか…」
シロエ 「それは、お待たせしすぎですから!」
ジョミー「何処の家でも、文句だってば!」
どれだけ待たせるつもりなのさ、とジョミー君も呆れ顔。
ジョミー「絶対、怒鳴り込まれるから!」
スウェナ「そうよね、いくらなんでも酷すぎるわよ」
キース 「だが、頑張って欲しいんだ!」
一同 「「「は?」」」
頑張るとは、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「頑張るって、何を頑張るんです?」
キース 「こう、文字通り、踏ん張ってくれ、と!」
ジョミー「話が全然見えないんだけど…」」
いったい誰が踏ん張るのさ、とジョミー君の問い。
ジョミー「頑張るだとか、踏ん張るだとか言われても…」
サム 「誰のことなんだよ、相手は仏様だぜ?」
キース 「ズバリ、仏様だ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
仏様がどう踏ん張ると…、と一同、目が点。
シロエ 「あのですね…。仏様が踏ん張るだなんて…」
ジョミー「頑張るなら、まだ分かるけどさ…」
化けて出るとか…、とジョミー君。
ジョミー「でも、踏ん張るって、有り得ないってば!」
シロエ 「そもそも、力が入りませんしね…」
身体なんかは動かせません、とシロエ君も。
シロエ 「どうしようもないと思いますけど…」
キース 「その前に、踏ん張って欲しいんだ!」
一同 「「「その前?」」」
キース 「そうだ、出発なさるのをだな…」
待って頂きたいんだが、と言ってますけど。
出発って…?
2023/05/03 (Wed)
☆待って欲しい出発
ゴールデンウイークは宇宙で過ごした、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅ですけれど、キース君が妙な話を。
シロエ 「出発って、仏様が何処へ行くんです?」
ジョミー「葬祭センターに行くんなら、その前にさ…」
サム 「坊主が来ねえと、マズイんでねえの?」
枕経がある筈だよな、とサム君、僧籍ならではの言。
サム 「枕経を抜きで出発って、許されるのかよ?」
シロエ 「あー、そういえば、あるらしいですよね」
仏様が出たら、お坊さんに連絡で…、と門前の小僧な人。
シロエ 「まずはお経を読んで貰って、それから色々…」
サム 「段取りするのが正式なんだぜ?」
枕経抜きはヤベえだろ、とサム君、腕組み。
サム 「そりゃ、最近は葬式しねえで…」
ジョミー「終わりのパターンも多いらしいけど…」
シロエ 「そういう場合は、お寺の出番も無いですよね」
家族葬でさえないんですから、とシロエ君も。
シロエ 「頭が混乱して来ましたよ」
サム 「俺の頭も、はてなマークで一杯だぜ」
仏様が何処で何を待つのか…、とサム君が振っている首。
サム 「出発を待って欲しいだなんてよ…」
シロエ 「サム先輩にも謎なんですね?」
サム 「ぶっちゃけ、理解不能ってトコな」
知識不足かもしれねえけどよ、と僧籍な人の深い溜息。
サム 「やっぱり、勉強しねえとダメかな」
ジョミー「勉強するなら、其処は一人で行ってよね!」
ぼくを巻き添えにしないで欲しい、とジョミー君の悲鳴。
ジョミー「大学に行く気なんかは、無いから!」
サム 「修行道場って手もあるぜ?」
ジョミー「どっちも嫌だよ、だから仏様の話はさ…」
打ち切りってことで…、とジョミー君、必死の形相。
ジョミー「いいよね、それで?」
シロエ 「いえ、疑問は解決していませんから…」
サム 「続けていいよな?」
スウェナ「その方向でいいと思うわよ?」
でないとスッキリしないから、との声ですけど。
続行…?
2023/05/04 (Thu)
☆ヒントは聞いた筈
ゴールデンウイークは宇宙の旅で、大満足な面々ですが。
第二土曜はいつもの生徒会長宅、馴染んだ場所が一番で。
ジョミー「続けてくれなくってもいいから!」
シロエ 「そう思うのは、ジョミー先輩だけですよ」
サム 「うんうん、スウェナも賛成だしよ…」
スウェナ「マツカだって、この話、気になるわよねえ?」
仏様が出発待ちなんて…、とマツカ君に向けられた問い。
スウェナ「まさか、マツカはスルーでいいの?」
マツカ 「いえ、そんなことはないですけれど…」
サム 「ほらな、マツカもノリノリじゃねえかよ」
顔に出てないだけだぜ、うん、とサム君、ニンマリ。
サム 「んじゃ、ジョミーは放置で続けていこうぜ」
ジョミー「放置だったら、まあ、いいかな…」
坊主コースを免れるなら…、とジョミー君。
ジョミー「勉強には、誘わないんだよね?」
サム 「この問題の答えによっては、誘うけれどよ…」
ジョミー「うっ…」
シロエ 「まあまあ、此処は、細かいことは…」
突っ込まないで先に進みましょう、とシロエ君が纏めに。
シロエ 「仏様が何の出発を待つのか、其処が大事です」
マツカ 「ですよね、ぼくも知りたいわけで…」
やはり聞くのが早いですよ、とマツカ君の言。
マツカ 「キースに確認を取りさえすれば、解決かと」
キース 「まったくだ。勝手にワイワイ騒ぎやがって!」
俺の話を最後まで聞け、とキース君の苦々しい顔。
キース 「出発を待って頂きたい、で分からないのか?」
シロエ 「ですから、それで混乱してるんですけど!」
キース 「サムがヒントを言っただろうが!」
一同 「「「えっ?」」」
いつの話だ、と皆の視線がサム君に。
シロエ 「サム先輩、謎が解けそうなんですか?」
サム 「解けねえから、困ってるんじゃねえかよ」
マツカ 「何も聞いてはいませんけど…」
キース 「お前たちの耳は、節穴なのか!」
枕経と聞こえなかったか、と副住職の怒声。
それが何か…?
2023/05/05 (Fri)
☆ブラックな職かも
ゴールデンウイークは宇宙を満喫、楽しかった御一同様。
第二土曜は生徒会長宅でして、馴染みの場所が一番で…。
シロエ 「あのですね…。耳が節穴って、言葉として…」
スウェナ「どうかと思うわ、節穴は目でしょ?」
キース 「お前たちの場合、耳でも同じだ!」
穴があるというだけだろうが、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「俺が、仏様に待って頂きたいのはだな…」
ジョミー「出発だよね?」
キース 「枕経は、出発に直結なんだぞ!」
一同 「「「えっ?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「えーっと…? 枕経って、何でしたっけ?」
サム 「仏様の枕元で、最初にお経を読むヤツな」
スウェナ「出発と、どう繋がるのよ?」
キース 「仏様が出ないと、枕経は発生しないんだ!」
あの世へ出発なさったからこそ必要で…、と副住職。
キース 「その出発を延ばして欲しい、と言っている!」
一同 「「「あー…」」」
やっと分かった、と一同、納得。
シロエ 「踏ん張って欲しいわけですよ、ソレ…」
ジョミー「頑張って持ち堪えてくれ、ってことかあ…」
キース 「理解するまでに、どれだけかかってるんだ…」
これだから素人さんは困る、とキース君の渋面。
キース 「サムとジョミーも、もっと知識をだな…」
ジョミー「要らないから!」
サム 「そう言わねえでよ、俺と一緒に勉強しようぜ」
ジョミー「嫌すぎるし!」
仏様が出たら呼び出しな職業なんて…、とジョミー君。
ジョミー「本職のキースでも、出発の延期を希望だよ?」
サム 「あー…。そこは確かにキツイよなあ…」
キース 「此処は居心地がいいんだが…」
それが欠点というヤツで…、とキース君の深い溜息。
キース 「出先と違って、即、元老寺に戻れるし…」
シロエ 「暇にしてるのも、バレバレですしね…」
キース 「そうなんだ。何処かへ出掛けているのなら…」
戻れないから呼ばれないが、と嘆く人。
ブラック企業…?
2023/05/06 (Sat)
☆夜以外は呼び出し
ゴールデンウイークは宇宙だった面々、大満足ですけど。
第二土曜は生徒会長宅で、馴染みの場所が一番だそうで。
シロエ 「仏様が混み合ったら、即、呼び出しですか…」
キース 「そうなんだ。親父だけでは手が足りないし…」
仏様はお待たせ出来ないからな、とキース君の嘆き節。
キース 「御本人は待って下さっても、御家族とかは…」
サム 「坊主が来ねえと、何も始まらねえもんなあ…」
シロエ 「せめて夜まで、って言いましたよね?」
夜なら呼び出しは来ないんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「流石に其処は、待って下さるとか…?」
キース 「そうだな、電話はかかって来るが…」
出動するのは翌日になる、と副住職。
キース 「仏様の家が近いなら、行くこともあるが」
サム 「基本、次の日になるってことな?」
キース 「ああ。もっとも、朝イチで行かないと…」
文句を言われても仕方ないんだ、とキース君の溜息が。
キース 「俺の救いは、二番手という所だけで…」
シロエ 「違った場合は、もれなく出動なんですね?」
キース 「そうなるな。ケータイがある分、昔よりは…」
相当、マシになったらしいぞ、とキース君の言。
キース 「無かった時代は、寺で待機が大原則で…」
サム 「まさか、休日、無かったのかよ?」
キース 「それに近いな、出先からでも日に何回か…」
寺と連絡を取っておく必要が…、と説明が。
キース 「でないと、檀家さんもお困りになるし…」
シロエ 「でもですね…。住職だけのお寺だったら…」
スウェナ「電話番の人、いないわよ?」
キース 「そういう時は、檀家さんがだな…」
留守の間の連絡先になったらしい、と昔ならではの方法。
キース 「住職も、他の檀家さんも、電話するなら…」
シロエ 「その檀家さんの家ですか…」
サム 「でもって、仏様の有無を確認なのな?」
キース 「そう聞いている」
その時代よりはマシなんだが…、とぼやく人。
でしょうね…。
2023/05/07 (Sun)
☆諸刃の剣なアイテム
ゴールデンウイークは宇宙を満喫した、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅でのんびり、いつもの過ごし方で。
シロエ 「今は、ケータイがありますからねえ…」
スウェナ「留守にしてても、安心なわけね?」
キース 「戻って出動な点は同じだが、そこまでの…」
連絡にかかる時間が劇的に減ったわけで…、と副住職。
キース 「空いた時間で、蕎麦くらいは充分、食えるぞ」
ジョミー「それって、立ち食い蕎麦だよね?」
キース 「いや、店に入って注文して、だ…」
食って出られる程度にはある、とキース君の答え。
キース 「多分、丼でもいけるだろうな」
サム 「あー…。注文してから、すぐに来るヤツな?」
キース 「正解だ。でもって、サッサと食べられて…」
出られる店なら何でもいけるな、と親指をグッと。
キース 「ラーメンだろうが、マックだろうが…」
シロエ 「食べる時間が出来たくらい、便利なんですね」
今の時代は、とシロエ君の相槌。
シロエ 「とはいえ、仏様が出たら出勤ですし…」
ジョミー「ブラックだよねえ、思いっ切り…」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
ついでに言霊と言うからな、とキース君の眉間に皺が。
キース 「呼び出しが来たら、俺の休日は…」
シロエ 「吹っ飛んで、終了なんですね」
キース 「此処にいるのは、親父は百も承知だからな!」
嘘をついても無駄なんだ、と深い溜息。
キース 「ケータイは、確かに便利なんだが…」
サム 「もしかしなくても、GPSかよ?」
キース 「まさにソレだな、俺の居場所はバレバレだ」
諸刃の剣というヤツで…、と副住職が竦める肩。
キース 「調べられたら、もう、一発で…」
シロエ 「戻れる場所にいるのが、バレる勘定ですか…」
ジョミー「今から出掛けるトコだ、って言っても…」
サム 「直ぐに戻れ、で終わりだよなあ…」
キース 「あの親父だしな!」
許してくれるわけがない、と呻いてますけど。
ブラックすぎ…。
2023/05/08 (Mon)
☆間違えられる職業
ゴールデンウイークを宇宙で過ごして、満足な御一同様。
第二土曜は生徒会長宅でのんびり、馴染みの場所が一番。
シロエ 「アドス和尚には、勝てませんよね…」
キース 「帰れと言われたら、帰るしかないんだ」
此処の欠点は其処になるな、とキース君の嘆き節。
キース 「ケータイが諸刃の剣なのと同じで…」
サム 「メリットがあれば、デメリットもあるのな…」
スウェナ「大抵のモノは、そういうものなんだけど…」
キースの場合は極端すぎよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「お坊さんがブラックすぎるのかしら?」
シロエ 「それっぽいですよね、どう考えても」
キース 「坊主という職業が、と言って欲しいんだが…」
でないと坊主がヤバいように聞こえる、とキース君の言。
キース 「ただでも、ヤクザと間違えられるのに…」
一同 「「「えっ?」」」
何故にヤクザ、と一同、ポカーン。
シロエ 「えっと…? 全く真逆の職業ですよ?」
サム 「だよなあ、虫も殺さねえのが坊主でよ…」
ジョミー「ヤクザはヒットマンだよねえ?」
抗争とかも普通にあるし…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「どう転がったら、間違えるわけ?」
スウェナ「数珠と拳銃、似ても似つかないわよ?」
キース 「いや、心構えとかではなくてだな…」
外見の方が問題なんだ、とキース君の渋面。
キース 「見た目だけでは、区別がつかないし…」
シロエ 「それって、ますます謎なんですけど!」
お坊さんとヤクザじゃ違い過ぎます、とシロエ君。
シロエ 「服装からして別物ですよ!」
キース 「坊主が坊主をやってる時はな」
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「お坊さんは、お坊さんじゃないですか」
ジョミー「理論が破綻してるよ、ソレ」
キース 「違う、坊主にも生活があって…」
サム 「坊主で暮らしてるんじゃねえかよ」
職業なんだぜ、とサム君のツッコミが。
まさに…。
2023/05/09 (Tue)
☆隠居でも呼び出し
ゴールデンウイークは宇宙を満喫、楽しんだ面々ですが。
第二土曜は生徒会長宅で、馴染みの場所が一番という話。
シロエ 「お坊さんになったら、お坊さんですよ?」
スウェナ「ブラック企業みたいな仕事で、一生でしょ?」
定年も退職も無いんじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「隠居していたって、駆り出されそうよ?」
サム 「あー…。キースが呼び出されるみたいによ…」
シロエ 「手が足りないなら、ありそうですよね」
住職も副住職も多忙な時は…、とシロエ君も。
シロエ 「三番手がいるのなら、使う気がします」
キース 「それで正解だ」
サム 「マジかよ、三番手が出動なのかよ!?」
キース 「どうしても、と頼まれた時だけなんだが…」
なにしろ、高くつくからな、と副住職。
キース 「隠居している老僧なんだぞ、位も高いし…」
シロエ 「お布施が高くなるわけですね?」
キース 「そうなんだ。だから普通は、三番手は出ない」
翌日までお待ち頂くコースになる、とキース君の解説。
キース 「だが、かまわないから頼む、となったら…」
サム 「隠居してても、出動なのな…」
マジで一生モノの仕事ってか、とサム君、うんうん、と。
サム 「でもよ、それだと、さっきの話が…」
シロエ 「やっぱり破綻して来ますよねえ?」
スウェナ「お坊さんは常に、お坊さんをやってるのよ?」
隠居したって呼び出しじゃない、とスウェナちゃんの言。
スウェナ「ヤクザと間違われるわけがないでしょ!」
キース 「だから、坊主にも生活がある、と…」
シロエ 「坊主をやって、それで生活じゃないですか」
キース 「それは生計で、生活じゃない!」
坊主にも生活というものが…、と副住職の反論が。
キース 「買い物にも行くし、旅行にも…」
サム 「そりゃまあ、なあ…?」
シロエ 「でも、ヤクザには見えませんよ?」
キース 「そう思うのか?」
TPOを考えてみろ、と言ってますけど。
買い物の…?
2023/05/10 (Wed)
☆ヤクザに見える場所
ゴールデンウイークは宇宙で過ごした、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅で、いつもの場所が一番なわけで。
シロエ 「TPOって言われてもですね…」
ジョミー「買い物とか、作務衣でもいいんじゃないの?」
別に法衣で行かなくたって…、とジョミー君。
ジョミー「逆に法衣で行ってもいいよね、急ぐ時はさ」
キース 「なら、旅行だと、どうなると思う?
シロエ 「お坊さんの団体旅行ですか?」
キース 「それが一番、ヤクザと間違われるヤツだ!」
スキンヘッドの団体だぞ、とキース君が竦める肩。
キース 「下手にスーツを着込んでいたら、完璧に…」
シロエ 「組の旅行に見えるかもですね…」
キース 「分かったか! かと言って、旅行中にだな…」
法衣の団体というのもダメだ、とキース君の仏頂面。
キース 「他の皆さんが、温泉だとか、観光地でだ…」
スウェナ「はしゃいでる所に、お坊さんの団体なのね?」
キース 「そうなるんだが、嬉しいか?」
一緒になってしまったら…、という質問。
キース 「店で食事の真っ最中に、坊主がゾロゾロと…」
シロエ 「入って来て、隣のテーブルに座るんですね?」
キース 「当然だ。坊主も飯を食うんだからな」
一同 「「「うわー…」」」
それは誰でも避けたいヤツ、と一同、ガクブル。
シロエ 「嫌すぎますから!」
スウェナ「ファミレスでも遠慮したいわよ!」
気分が一気に下がるじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「それくらいなら、ヤクザの方が…」
キース 「まだマシだろうが!」
間違われても諦めるしか…、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「そういう意味でも、損な職業で…」
ジョミー「ぼくは絶対、そんな職業、御免だから!」
サム 「でもよ、せっかく僧籍なんだしよ…」
キース 「修行だけでも、しておいて損は無いと思うが」
??? 「そんなことより、お出掛けすべき!」
出先なら呼び出しも来ないんだし、と割り込みが。
えっと…?
2023/05/11 (Thu)
☆呼び出されない場所
ゴールデンウイークは宇宙を満喫、そういう面々ですが。
第二土曜は生徒会長宅でして、馴染んだ場所が一番で…。
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
??? 「御挨拶だねえ、毎度の台詞だけどさ」
定番すぎ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「ぼくの青の間から来たんだけれど?」
キース 「来なくていい!」
Aブルー「そう言わないで、此処はお出掛け!」
キース 「はあ?」
何の話だ、とキース君が見開く瞳。
キース 「俺に呼び出しは来ていないんだが?」
Aブルー「違うよ、お出掛けしてる時はさ…」
その呼び出しが来ないんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「だから、次の土曜日はみんなでお出掛け!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「季節もいいし、河原でバーベキューだよ!」
楽しくて美味しいイベントだしさ、と笑顔な人。
Aブルー「マツカの別荘の近くの川とか、最高だよね!」
キース 「また、俺にババを引けと言うのか!」
余計な面子が来るヤツで…、とキース君の引き攣った顔。
キース 「下僕にされたり、カエル袋にされたりと…!」
シロエ 「いいですねえ!」
一同 「「「は?」」」
どの辺が、と一同、キョトン。
ジョミー「あのさあ、今の話の何処がいいわけ?」
シロエ 「いいに決まっているでしょう!」
キース先輩がババなんですよ、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「つまり、ぼくたちはフリーなわけです!」
サム 「あー…。キースが一人で引き受けなのな?」
厄介事も、余計な面子も…、とサム君も手をポンと。
サム 「いいじゃねえかよ、バーベキュー行こうぜ!」
スウェナ「そうねえ、全部、キースに丸投げなんだし…」
ジョミー「食べて遊んで、思い切り楽しめるヤツだよね」
シロエ 「でしょう? 反対する理由は無いですよ」
キース 「待て、俺の立場はどうなるんだ!」
何故、俺だけが…、と怒鳴ってますけど。
自己責任…?
2023/05/12 (Fri)
☆渡りに船な展開
ゴールデンウイークは宇宙だった面々、第二土曜は普通。
生徒会長宅でのんびり、其処へソルジャーが来たわけで。
Aブルー「キースの立場は、下僕でいいと思うんだけど」
シロエ 「ですよね、自分でそう言いましたし…」
キース 「なんでそうなる!」
ジョミー「またババなヤツ、って決め付けてたよ?」
誰もなんにも言わない内に…、とジョミー君。
ジョミー「みんな、内心、ドン引きだった筈だよね?」
シロエ 「当然ですよ、迷惑な面子とお出掛けなんて!」
サム 「正直、詰んだと思ったぜ」
スウェナ「私も同じよ、人生終わった気分だったわ」
ロクな結果にならないんだし…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お花見の時は、キースが下僕で丸投げで…」
シロエ 「楽だったんですけど、今回は…」
ジョミー「ダメな気しか、していなかったよねえ…」
誰だってさ、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「其処へキースが名乗り出たわけで…」
シロエ 「これはもう、押し付けるしかないですよ!」
サム 「うんうん、渡りに船ってヤツな」
諦めてババを引くしかねえよ、とサム君、ズズイと。
サム 「次の土曜日、どうせ詰みだぜ」
キース 「どういう意味だ?」
サム 「そりゃよ、これだけ日が悪けりゃよ…」
呼び出しが来るコースでねえの、とサム君の指摘。
サム 「此処で昼飯とか、コーヒーとかをよ…」
シロエ 「楽しもうとしたタイミングで、ですね?」
キース 「うっ…」
そうかもしれん、と言葉に詰まる副住職。
キース 「確かに、そういう時に限って…」
サム 「呼び出し食らって、帰ってねえか?」
ジョミー「あるあるだよねえ…」
今回もソレが来るんじゃないの、とジョミー君、ニヤリ。
ジョミー「お出掛けしてたら、呼び出しは無いよ?」
キース 「しかしだな…!」
ぶるぅ 「ねえねえ、マツカ、食材は?」
マツカ 「それはもちろん…」
最高のを用意させますよ、と太鼓判。
いい話かも…。
2023/05/13 (Sat)
☆坊主らしく選べ
第二土曜は生徒会長宅な御一同様、馴染んだ場所が一番。
其処へソルジャー登場でして、バーベキューを提案で…。
Aブルー「いいねえ、最高の食材でバーベキュー!」
ぶるぅ 「お肉も、それに海鮮もだよね?」
マツカ 「ええ。野菜の方も、色々揃えておきますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
これは決まり、と誰もが歓声。
ジョミー「次の土曜は、バーベキュー!」
サム 「楽しみだよなあ、食って、食いまくって…」
シロエ 「川遊びとかも出来ますよね」
Aブルー「あそこの川は、水も景色も綺麗だしねえ…」
水の星って気分がするよ、とソルジャー、ウットリ。
Aブルー「まさに地球だね、マツカ、よろしく!」
マツカ 「いつもの皆さんでお越しですよね?」
Aブルー「そう! ぼくのハーレイと、ぶるぅとね!」
ぶるぅもきっと喜ぶよ、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「キースがお気に入りみたいだし…」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「ぼくのシャングリラには、いないタイプで…」
悪戯のし甲斐があるらしくって、とソルジャーの笑み。
Aブルー「頑張って遊ばれてくれたまえ!」
キース 「待て、俺はまだ…」
引き受けるとは言っていない、とキース君、真っ青。
キース 「こいつらが決め付けているだけで…!」
シロエ 「いえ、キース先輩が自分で言いました!」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくにも、そう聞こえたけど…」
そうじゃないの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「また俺がババを引くヤツだ、って…」
キース 「それは言葉の綾でだな…!」
サム 「でもよ、これだけ詰んじまうとよ…」
ブルー 「此処で過ごしてても、呼び出しだろうね」
一人だけ途中で帰るコース、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「仏様は、待って下さらないからねえ…」
サム 「それくらいなら、坊主としてはよ…」
ブルー 「皆が喜ぶコースをさ…」
選ぶのが筋というのもので、と銀青様の仰せ。
ごもっとも…。
2023/05/14 (Sun)
☆逆らうなら帰れ
週末を生徒会長宅で過ごす面々、次の土曜の計画が浮上。
ソルジャーの案で、河原でバーベキューなコースでして。
サム 「キース、銀青様のお言葉だぜ?」
ジョミー「お坊さんなら、此処は素直に従うべきだよね」
キース 「ブルーは、俺の師僧ではない!」
ブルー 「まあ、そうなんだけど、坊主の世界は…」
一種の階級社会だからね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「僧階が上の坊主が来たら、下座に下がって…」
サム 「失礼のないようにするんだろ?」
キース 「うっ…」
ブルー 「まして、お言葉を賜ったんなら…」
有難く聞いてこそだろう、と銀青様の厳しい瞳。
ブルー 「師僧じゃないから、というのはねえ…」
サム 「どうかと思うぜ、プロなんだしよ」
ジョミー「アドス和尚にチクッたら?」
ブルーがチクれば一発だよね、とジョミー君、目がマジ。
ジョミー「逆らったから、今日は強制送還、って…」
シロエ 「今すぐ実行するんですね?」
ジョミー「そう! 瞬間移動で送り返して、思念波で…」
事情を伝えるべきだと思う、と恐ろしい台詞が。
ジョミー「アドス和尚の耳に入ったら、詰みだよねえ?」
シロエ 「間違いなく、死ねるヤツですよ」
サム 「この際、それでいいんでねえの?」
ブルー 「そうしようかな、逆らった罰で」
ぶるぅ、折詰を用意して、と生徒会長、指をボキボキと。
ブルー 「キースの食事は、家では用意していないしね」
ぶるぅ 「オッケー、元老寺で食べる分だね!」
精進にした方がいいかな、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「本堂で罰礼、確実だろうし…」
ブルー 「肉や魚は避けて、詰めてあげてよ」
ぶるぅ 「分かった、栄養たっぷりで…」
でも精進で…、と早速、扉の方へ。
ぶるぅ 「キース、ちょっとだけ待っててねーっ!」
キース 「俺に、帰れと!?」
ブルー 「ぼくの言葉に従えないなら、帰りたまえ!」
折詰があるだけマシだろう、と睨んでますけど。
帰れと…?
2023/05/15 (Mon)
さて、5月。ゴールデンウイークも済んで、第二土曜日。
生徒会長宅に来ている面々、のんびり休日を満喫モード。
ジョミー「連休も楽しかったけど、此処も落ち着くよね」
シロエ 「ええ。馴染んだ所が一番ですよ」
サム 「シャングリラ号も、いいんだけどよ…」
スウェナ「何処か、勝手が違うのよねえ…」
食事も基本は食堂だったり…、とスウェナちゃん。
スウェナ「此処だと、キッチン、すぐそこでしょ?」
ジョミー「うん、ソレ、ソレ! ぶるぅもいるけど…」
シロエ 「好きに出掛けて、冷蔵庫も覗き放題で…」
気ままに過ごせますからね、とシロエ君も。
シロエ 「シャングリラ号だと、そういうわけには…」
サム 「いかねえもんなあ、厨房担当の人もいるしよ」
ジョミー「冷蔵庫、勝手に開けられないよねえ…」
ついでにラインナップも問題、とジョミー君の言。
ジョミー「宇宙にはコンビニとかが無いしさ…」
シロエ 「アレが食べたい、と思い付いても…」
買いに行けないのが辛いですよ、とシロエ君の相槌。
シロエ 「まさか、マックに行くためにですね…」
サム 「ワープしてくれ、とは言えねえしなあ…」
いくらブルーがソルジャーでもよ、とサム君も同意。
サム 「そういう意味では、制限、多いぜ」
シロエ 「船は快適なんですけどね…」
ジョミー「此処みたいにはいかないよねえ…」
其処が残念、とジョミー君、溜息。
ジョミー「それ以外には、文句無しなんだけどな…」
キース 「まったくだ。親父の呼び出しも来ないしな」
此処だと、そっちが来やがるし…、とキース君。
キース 「今日までに何回、呼び出されたか!」
シロエ 「仕方ないでしょう?」
仕事ですから、とシロエ君、ピシャリと。
シロエ 「副住職をやってる以上はですね…」
サム 「当然じゃねえか」
ジョミー「仏様は待ってくれないよ?」
キース 「しかしだな…!」
待って下さると嬉しいんだが、と言ってますけど。
仏様が…?
2023/05/01 (Mon)
☆アウトっぽい気が
ゴールデンウイークを宇宙で過ごした、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅でのんびり、いつもの場所が一番。
ジョミー「ちょ、待ってくれると嬉しい、ってさ…」
シロエ 「仏様が…ですか?」
お待たせしてもいいんでしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「まあ、御本人から文句は来ませんけれど…」
サム 「催促の電話は来ねえよな、うん」
ジョミー「怒鳴り込んでも来ないだろうけど…」
むしろ来た方が怖いんだけど…、とジョミー君。
ジョミー「でも、待たせるのはアウトな気が…」
シロエ 「マズいですよね、御家族の方とか、親戚とか」
サム 「そっちは電話が来そうだぜ?」
スウェナ「むしろ、来ない方が変だわよ!」
仏様とは違うんだから、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お坊さんに連絡したのに、来ないだなんて…」
シロエ 「後の段取りがつきませんよ、ソレ」
アドス和尚が呼び出すわけです、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「キース先輩は、いわゆる下っ端で…」
サム 「坊主の役目の準備全般、担当なんだろ?」
キース 「そうなるな、住職は親父なんだし…」
俺はあくまで二番手なんだ、とキース君の渋面。
キース 「だから普段は、呼び出しは来ない」
一同 「「「えっ?」」」
仏様が出たら呼び出しでは、と一同、キョトン。
シロエ 「いつもは出番が無いんですか?」
キース 「二番手が行くのは、混んだ時だけだ」
シロエ 「えっと…? 葬祭センターのことでしょうか」
空きが無いとか…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「それとも、元老寺の本堂を御希望の家が…」
ジョミー「重なったとか?」
本堂は一つしか無いもんね、とジョミー君。
ジョミー「そういう時はキースが行って、調整だとか?」
サム 「あー…。どっちを先に入れるか、とかな」
スウェナ「確かに下っ端の仕事よね、ソレは」
シロエ 「でもですね…」
やっぱりお待たせ出来ない気が、とシロエ君。
仏様だけに…。
2023/05/02 (Tue)
☆待たせたい人が問題
ゴールデンウイークは宇宙を満喫な、シャン学メンバー。
第二土曜日は生徒会長宅で、馴染みの場所が一番でして。
シロエ 「二番手かどうかは、関係無いと思うんですよ」
サム 「だよなあ、向こうは坊主待ちだぜ?」
来てくれねえと何も始まらねえし、とサム君の指摘。
サム 「まずは坊主が必要だしよ…」
キース 「其処なんだ。だからこそ、待って頂けると…」
嬉しいんだが、とキース君、話がループ。
キース 「せめて次の日とか、夜更けまでとか…」
シロエ 「それは、お待たせしすぎですから!」
ジョミー「何処の家でも、文句だってば!」
どれだけ待たせるつもりなのさ、とジョミー君も呆れ顔。
ジョミー「絶対、怒鳴り込まれるから!」
スウェナ「そうよね、いくらなんでも酷すぎるわよ」
キース 「だが、頑張って欲しいんだ!」
一同 「「「は?」」」
頑張るとは、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「頑張るって、何を頑張るんです?」
キース 「こう、文字通り、踏ん張ってくれ、と!」
ジョミー「話が全然見えないんだけど…」」
いったい誰が踏ん張るのさ、とジョミー君の問い。
ジョミー「頑張るだとか、踏ん張るだとか言われても…」
サム 「誰のことなんだよ、相手は仏様だぜ?」
キース 「ズバリ、仏様だ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
仏様がどう踏ん張ると…、と一同、目が点。
シロエ 「あのですね…。仏様が踏ん張るだなんて…」
ジョミー「頑張るなら、まだ分かるけどさ…」
化けて出るとか…、とジョミー君。
ジョミー「でも、踏ん張るって、有り得ないってば!」
シロエ 「そもそも、力が入りませんしね…」
身体なんかは動かせません、とシロエ君も。
シロエ 「どうしようもないと思いますけど…」
キース 「その前に、踏ん張って欲しいんだ!」
一同 「「「その前?」」」
キース 「そうだ、出発なさるのをだな…」
待って頂きたいんだが、と言ってますけど。
出発って…?
2023/05/03 (Wed)
☆待って欲しい出発
ゴールデンウイークは宇宙で過ごした、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅ですけれど、キース君が妙な話を。
シロエ 「出発って、仏様が何処へ行くんです?」
ジョミー「葬祭センターに行くんなら、その前にさ…」
サム 「坊主が来ねえと、マズイんでねえの?」
枕経がある筈だよな、とサム君、僧籍ならではの言。
サム 「枕経を抜きで出発って、許されるのかよ?」
シロエ 「あー、そういえば、あるらしいですよね」
仏様が出たら、お坊さんに連絡で…、と門前の小僧な人。
シロエ 「まずはお経を読んで貰って、それから色々…」
サム 「段取りするのが正式なんだぜ?」
枕経抜きはヤベえだろ、とサム君、腕組み。
サム 「そりゃ、最近は葬式しねえで…」
ジョミー「終わりのパターンも多いらしいけど…」
シロエ 「そういう場合は、お寺の出番も無いですよね」
家族葬でさえないんですから、とシロエ君も。
シロエ 「頭が混乱して来ましたよ」
サム 「俺の頭も、はてなマークで一杯だぜ」
仏様が何処で何を待つのか…、とサム君が振っている首。
サム 「出発を待って欲しいだなんてよ…」
シロエ 「サム先輩にも謎なんですね?」
サム 「ぶっちゃけ、理解不能ってトコな」
知識不足かもしれねえけどよ、と僧籍な人の深い溜息。
サム 「やっぱり、勉強しねえとダメかな」
ジョミー「勉強するなら、其処は一人で行ってよね!」
ぼくを巻き添えにしないで欲しい、とジョミー君の悲鳴。
ジョミー「大学に行く気なんかは、無いから!」
サム 「修行道場って手もあるぜ?」
ジョミー「どっちも嫌だよ、だから仏様の話はさ…」
打ち切りってことで…、とジョミー君、必死の形相。
ジョミー「いいよね、それで?」
シロエ 「いえ、疑問は解決していませんから…」
サム 「続けていいよな?」
スウェナ「その方向でいいと思うわよ?」
でないとスッキリしないから、との声ですけど。
続行…?
2023/05/04 (Thu)
☆ヒントは聞いた筈
ゴールデンウイークは宇宙の旅で、大満足な面々ですが。
第二土曜はいつもの生徒会長宅、馴染んだ場所が一番で。
ジョミー「続けてくれなくってもいいから!」
シロエ 「そう思うのは、ジョミー先輩だけですよ」
サム 「うんうん、スウェナも賛成だしよ…」
スウェナ「マツカだって、この話、気になるわよねえ?」
仏様が出発待ちなんて…、とマツカ君に向けられた問い。
スウェナ「まさか、マツカはスルーでいいの?」
マツカ 「いえ、そんなことはないですけれど…」
サム 「ほらな、マツカもノリノリじゃねえかよ」
顔に出てないだけだぜ、うん、とサム君、ニンマリ。
サム 「んじゃ、ジョミーは放置で続けていこうぜ」
ジョミー「放置だったら、まあ、いいかな…」
坊主コースを免れるなら…、とジョミー君。
ジョミー「勉強には、誘わないんだよね?」
サム 「この問題の答えによっては、誘うけれどよ…」
ジョミー「うっ…」
シロエ 「まあまあ、此処は、細かいことは…」
突っ込まないで先に進みましょう、とシロエ君が纏めに。
シロエ 「仏様が何の出発を待つのか、其処が大事です」
マツカ 「ですよね、ぼくも知りたいわけで…」
やはり聞くのが早いですよ、とマツカ君の言。
マツカ 「キースに確認を取りさえすれば、解決かと」
キース 「まったくだ。勝手にワイワイ騒ぎやがって!」
俺の話を最後まで聞け、とキース君の苦々しい顔。
キース 「出発を待って頂きたい、で分からないのか?」
シロエ 「ですから、それで混乱してるんですけど!」
キース 「サムがヒントを言っただろうが!」
一同 「「「えっ?」」」
いつの話だ、と皆の視線がサム君に。
シロエ 「サム先輩、謎が解けそうなんですか?」
サム 「解けねえから、困ってるんじゃねえかよ」
マツカ 「何も聞いてはいませんけど…」
キース 「お前たちの耳は、節穴なのか!」
枕経と聞こえなかったか、と副住職の怒声。
それが何か…?
2023/05/05 (Fri)
☆ブラックな職かも
ゴールデンウイークは宇宙を満喫、楽しかった御一同様。
第二土曜は生徒会長宅でして、馴染みの場所が一番で…。
シロエ 「あのですね…。耳が節穴って、言葉として…」
スウェナ「どうかと思うわ、節穴は目でしょ?」
キース 「お前たちの場合、耳でも同じだ!」
穴があるというだけだろうが、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「俺が、仏様に待って頂きたいのはだな…」
ジョミー「出発だよね?」
キース 「枕経は、出発に直結なんだぞ!」
一同 「「「えっ?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「えーっと…? 枕経って、何でしたっけ?」
サム 「仏様の枕元で、最初にお経を読むヤツな」
スウェナ「出発と、どう繋がるのよ?」
キース 「仏様が出ないと、枕経は発生しないんだ!」
あの世へ出発なさったからこそ必要で…、と副住職。
キース 「その出発を延ばして欲しい、と言っている!」
一同 「「「あー…」」」
やっと分かった、と一同、納得。
シロエ 「踏ん張って欲しいわけですよ、ソレ…」
ジョミー「頑張って持ち堪えてくれ、ってことかあ…」
キース 「理解するまでに、どれだけかかってるんだ…」
これだから素人さんは困る、とキース君の渋面。
キース 「サムとジョミーも、もっと知識をだな…」
ジョミー「要らないから!」
サム 「そう言わねえでよ、俺と一緒に勉強しようぜ」
ジョミー「嫌すぎるし!」
仏様が出たら呼び出しな職業なんて…、とジョミー君。
ジョミー「本職のキースでも、出発の延期を希望だよ?」
サム 「あー…。そこは確かにキツイよなあ…」
キース 「此処は居心地がいいんだが…」
それが欠点というヤツで…、とキース君の深い溜息。
キース 「出先と違って、即、元老寺に戻れるし…」
シロエ 「暇にしてるのも、バレバレですしね…」
キース 「そうなんだ。何処かへ出掛けているのなら…」
戻れないから呼ばれないが、と嘆く人。
ブラック企業…?
2023/05/06 (Sat)
☆夜以外は呼び出し
ゴールデンウイークは宇宙だった面々、大満足ですけど。
第二土曜は生徒会長宅で、馴染みの場所が一番だそうで。
シロエ 「仏様が混み合ったら、即、呼び出しですか…」
キース 「そうなんだ。親父だけでは手が足りないし…」
仏様はお待たせ出来ないからな、とキース君の嘆き節。
キース 「御本人は待って下さっても、御家族とかは…」
サム 「坊主が来ねえと、何も始まらねえもんなあ…」
シロエ 「せめて夜まで、って言いましたよね?」
夜なら呼び出しは来ないんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「流石に其処は、待って下さるとか…?」
キース 「そうだな、電話はかかって来るが…」
出動するのは翌日になる、と副住職。
キース 「仏様の家が近いなら、行くこともあるが」
サム 「基本、次の日になるってことな?」
キース 「ああ。もっとも、朝イチで行かないと…」
文句を言われても仕方ないんだ、とキース君の溜息が。
キース 「俺の救いは、二番手という所だけで…」
シロエ 「違った場合は、もれなく出動なんですね?」
キース 「そうなるな。ケータイがある分、昔よりは…」
相当、マシになったらしいぞ、とキース君の言。
キース 「無かった時代は、寺で待機が大原則で…」
サム 「まさか、休日、無かったのかよ?」
キース 「それに近いな、出先からでも日に何回か…」
寺と連絡を取っておく必要が…、と説明が。
キース 「でないと、檀家さんもお困りになるし…」
シロエ 「でもですね…。住職だけのお寺だったら…」
スウェナ「電話番の人、いないわよ?」
キース 「そういう時は、檀家さんがだな…」
留守の間の連絡先になったらしい、と昔ならではの方法。
キース 「住職も、他の檀家さんも、電話するなら…」
シロエ 「その檀家さんの家ですか…」
サム 「でもって、仏様の有無を確認なのな?」
キース 「そう聞いている」
その時代よりはマシなんだが…、とぼやく人。
でしょうね…。
2023/05/07 (Sun)
☆諸刃の剣なアイテム
ゴールデンウイークは宇宙を満喫した、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅でのんびり、いつもの過ごし方で。
シロエ 「今は、ケータイがありますからねえ…」
スウェナ「留守にしてても、安心なわけね?」
キース 「戻って出動な点は同じだが、そこまでの…」
連絡にかかる時間が劇的に減ったわけで…、と副住職。
キース 「空いた時間で、蕎麦くらいは充分、食えるぞ」
ジョミー「それって、立ち食い蕎麦だよね?」
キース 「いや、店に入って注文して、だ…」
食って出られる程度にはある、とキース君の答え。
キース 「多分、丼でもいけるだろうな」
サム 「あー…。注文してから、すぐに来るヤツな?」
キース 「正解だ。でもって、サッサと食べられて…」
出られる店なら何でもいけるな、と親指をグッと。
キース 「ラーメンだろうが、マックだろうが…」
シロエ 「食べる時間が出来たくらい、便利なんですね」
今の時代は、とシロエ君の相槌。
シロエ 「とはいえ、仏様が出たら出勤ですし…」
ジョミー「ブラックだよねえ、思いっ切り…」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
ついでに言霊と言うからな、とキース君の眉間に皺が。
キース 「呼び出しが来たら、俺の休日は…」
シロエ 「吹っ飛んで、終了なんですね」
キース 「此処にいるのは、親父は百も承知だからな!」
嘘をついても無駄なんだ、と深い溜息。
キース 「ケータイは、確かに便利なんだが…」
サム 「もしかしなくても、GPSかよ?」
キース 「まさにソレだな、俺の居場所はバレバレだ」
諸刃の剣というヤツで…、と副住職が竦める肩。
キース 「調べられたら、もう、一発で…」
シロエ 「戻れる場所にいるのが、バレる勘定ですか…」
ジョミー「今から出掛けるトコだ、って言っても…」
サム 「直ぐに戻れ、で終わりだよなあ…」
キース 「あの親父だしな!」
許してくれるわけがない、と呻いてますけど。
ブラックすぎ…。
2023/05/08 (Mon)
☆間違えられる職業
ゴールデンウイークを宇宙で過ごして、満足な御一同様。
第二土曜は生徒会長宅でのんびり、馴染みの場所が一番。
シロエ 「アドス和尚には、勝てませんよね…」
キース 「帰れと言われたら、帰るしかないんだ」
此処の欠点は其処になるな、とキース君の嘆き節。
キース 「ケータイが諸刃の剣なのと同じで…」
サム 「メリットがあれば、デメリットもあるのな…」
スウェナ「大抵のモノは、そういうものなんだけど…」
キースの場合は極端すぎよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「お坊さんがブラックすぎるのかしら?」
シロエ 「それっぽいですよね、どう考えても」
キース 「坊主という職業が、と言って欲しいんだが…」
でないと坊主がヤバいように聞こえる、とキース君の言。
キース 「ただでも、ヤクザと間違えられるのに…」
一同 「「「えっ?」」」
何故にヤクザ、と一同、ポカーン。
シロエ 「えっと…? 全く真逆の職業ですよ?」
サム 「だよなあ、虫も殺さねえのが坊主でよ…」
ジョミー「ヤクザはヒットマンだよねえ?」
抗争とかも普通にあるし…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「どう転がったら、間違えるわけ?」
スウェナ「数珠と拳銃、似ても似つかないわよ?」
キース 「いや、心構えとかではなくてだな…」
外見の方が問題なんだ、とキース君の渋面。
キース 「見た目だけでは、区別がつかないし…」
シロエ 「それって、ますます謎なんですけど!」
お坊さんとヤクザじゃ違い過ぎます、とシロエ君。
シロエ 「服装からして別物ですよ!」
キース 「坊主が坊主をやってる時はな」
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「お坊さんは、お坊さんじゃないですか」
ジョミー「理論が破綻してるよ、ソレ」
キース 「違う、坊主にも生活があって…」
サム 「坊主で暮らしてるんじゃねえかよ」
職業なんだぜ、とサム君のツッコミが。
まさに…。
2023/05/09 (Tue)
☆隠居でも呼び出し
ゴールデンウイークは宇宙を満喫、楽しんだ面々ですが。
第二土曜は生徒会長宅で、馴染みの場所が一番という話。
シロエ 「お坊さんになったら、お坊さんですよ?」
スウェナ「ブラック企業みたいな仕事で、一生でしょ?」
定年も退職も無いんじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「隠居していたって、駆り出されそうよ?」
サム 「あー…。キースが呼び出されるみたいによ…」
シロエ 「手が足りないなら、ありそうですよね」
住職も副住職も多忙な時は…、とシロエ君も。
シロエ 「三番手がいるのなら、使う気がします」
キース 「それで正解だ」
サム 「マジかよ、三番手が出動なのかよ!?」
キース 「どうしても、と頼まれた時だけなんだが…」
なにしろ、高くつくからな、と副住職。
キース 「隠居している老僧なんだぞ、位も高いし…」
シロエ 「お布施が高くなるわけですね?」
キース 「そうなんだ。だから普通は、三番手は出ない」
翌日までお待ち頂くコースになる、とキース君の解説。
キース 「だが、かまわないから頼む、となったら…」
サム 「隠居してても、出動なのな…」
マジで一生モノの仕事ってか、とサム君、うんうん、と。
サム 「でもよ、それだと、さっきの話が…」
シロエ 「やっぱり破綻して来ますよねえ?」
スウェナ「お坊さんは常に、お坊さんをやってるのよ?」
隠居したって呼び出しじゃない、とスウェナちゃんの言。
スウェナ「ヤクザと間違われるわけがないでしょ!」
キース 「だから、坊主にも生活がある、と…」
シロエ 「坊主をやって、それで生活じゃないですか」
キース 「それは生計で、生活じゃない!」
坊主にも生活というものが…、と副住職の反論が。
キース 「買い物にも行くし、旅行にも…」
サム 「そりゃまあ、なあ…?」
シロエ 「でも、ヤクザには見えませんよ?」
キース 「そう思うのか?」
TPOを考えてみろ、と言ってますけど。
買い物の…?
2023/05/10 (Wed)
☆ヤクザに見える場所
ゴールデンウイークは宇宙で過ごした、お馴染みの面々。
第二土曜は生徒会長宅で、いつもの場所が一番なわけで。
シロエ 「TPOって言われてもですね…」
ジョミー「買い物とか、作務衣でもいいんじゃないの?」
別に法衣で行かなくたって…、とジョミー君。
ジョミー「逆に法衣で行ってもいいよね、急ぐ時はさ」
キース 「なら、旅行だと、どうなると思う?
シロエ 「お坊さんの団体旅行ですか?」
キース 「それが一番、ヤクザと間違われるヤツだ!」
スキンヘッドの団体だぞ、とキース君が竦める肩。
キース 「下手にスーツを着込んでいたら、完璧に…」
シロエ 「組の旅行に見えるかもですね…」
キース 「分かったか! かと言って、旅行中にだな…」
法衣の団体というのもダメだ、とキース君の仏頂面。
キース 「他の皆さんが、温泉だとか、観光地でだ…」
スウェナ「はしゃいでる所に、お坊さんの団体なのね?」
キース 「そうなるんだが、嬉しいか?」
一緒になってしまったら…、という質問。
キース 「店で食事の真っ最中に、坊主がゾロゾロと…」
シロエ 「入って来て、隣のテーブルに座るんですね?」
キース 「当然だ。坊主も飯を食うんだからな」
一同 「「「うわー…」」」
それは誰でも避けたいヤツ、と一同、ガクブル。
シロエ 「嫌すぎますから!」
スウェナ「ファミレスでも遠慮したいわよ!」
気分が一気に下がるじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「それくらいなら、ヤクザの方が…」
キース 「まだマシだろうが!」
間違われても諦めるしか…、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「そういう意味でも、損な職業で…」
ジョミー「ぼくは絶対、そんな職業、御免だから!」
サム 「でもよ、せっかく僧籍なんだしよ…」
キース 「修行だけでも、しておいて損は無いと思うが」
??? 「そんなことより、お出掛けすべき!」
出先なら呼び出しも来ないんだし、と割り込みが。
えっと…?
2023/05/11 (Thu)
☆呼び出されない場所
ゴールデンウイークは宇宙を満喫、そういう面々ですが。
第二土曜は生徒会長宅でして、馴染んだ場所が一番で…。
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
??? 「御挨拶だねえ、毎度の台詞だけどさ」
定番すぎ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「ぼくの青の間から来たんだけれど?」
キース 「来なくていい!」
Aブルー「そう言わないで、此処はお出掛け!」
キース 「はあ?」
何の話だ、とキース君が見開く瞳。
キース 「俺に呼び出しは来ていないんだが?」
Aブルー「違うよ、お出掛けしてる時はさ…」
その呼び出しが来ないんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「だから、次の土曜日はみんなでお出掛け!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「季節もいいし、河原でバーベキューだよ!」
楽しくて美味しいイベントだしさ、と笑顔な人。
Aブルー「マツカの別荘の近くの川とか、最高だよね!」
キース 「また、俺にババを引けと言うのか!」
余計な面子が来るヤツで…、とキース君の引き攣った顔。
キース 「下僕にされたり、カエル袋にされたりと…!」
シロエ 「いいですねえ!」
一同 「「「は?」」」
どの辺が、と一同、キョトン。
ジョミー「あのさあ、今の話の何処がいいわけ?」
シロエ 「いいに決まっているでしょう!」
キース先輩がババなんですよ、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「つまり、ぼくたちはフリーなわけです!」
サム 「あー…。キースが一人で引き受けなのな?」
厄介事も、余計な面子も…、とサム君も手をポンと。
サム 「いいじゃねえかよ、バーベキュー行こうぜ!」
スウェナ「そうねえ、全部、キースに丸投げなんだし…」
ジョミー「食べて遊んで、思い切り楽しめるヤツだよね」
シロエ 「でしょう? 反対する理由は無いですよ」
キース 「待て、俺の立場はどうなるんだ!」
何故、俺だけが…、と怒鳴ってますけど。
自己責任…?
2023/05/12 (Fri)
☆渡りに船な展開
ゴールデンウイークは宇宙だった面々、第二土曜は普通。
生徒会長宅でのんびり、其処へソルジャーが来たわけで。
Aブルー「キースの立場は、下僕でいいと思うんだけど」
シロエ 「ですよね、自分でそう言いましたし…」
キース 「なんでそうなる!」
ジョミー「またババなヤツ、って決め付けてたよ?」
誰もなんにも言わない内に…、とジョミー君。
ジョミー「みんな、内心、ドン引きだった筈だよね?」
シロエ 「当然ですよ、迷惑な面子とお出掛けなんて!」
サム 「正直、詰んだと思ったぜ」
スウェナ「私も同じよ、人生終わった気分だったわ」
ロクな結果にならないんだし…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お花見の時は、キースが下僕で丸投げで…」
シロエ 「楽だったんですけど、今回は…」
ジョミー「ダメな気しか、していなかったよねえ…」
誰だってさ、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「其処へキースが名乗り出たわけで…」
シロエ 「これはもう、押し付けるしかないですよ!」
サム 「うんうん、渡りに船ってヤツな」
諦めてババを引くしかねえよ、とサム君、ズズイと。
サム 「次の土曜日、どうせ詰みだぜ」
キース 「どういう意味だ?」
サム 「そりゃよ、これだけ日が悪けりゃよ…」
呼び出しが来るコースでねえの、とサム君の指摘。
サム 「此処で昼飯とか、コーヒーとかをよ…」
シロエ 「楽しもうとしたタイミングで、ですね?」
キース 「うっ…」
そうかもしれん、と言葉に詰まる副住職。
キース 「確かに、そういう時に限って…」
サム 「呼び出し食らって、帰ってねえか?」
ジョミー「あるあるだよねえ…」
今回もソレが来るんじゃないの、とジョミー君、ニヤリ。
ジョミー「お出掛けしてたら、呼び出しは無いよ?」
キース 「しかしだな…!」
ぶるぅ 「ねえねえ、マツカ、食材は?」
マツカ 「それはもちろん…」
最高のを用意させますよ、と太鼓判。
いい話かも…。
2023/05/13 (Sat)
☆坊主らしく選べ
第二土曜は生徒会長宅な御一同様、馴染んだ場所が一番。
其処へソルジャー登場でして、バーベキューを提案で…。
Aブルー「いいねえ、最高の食材でバーベキュー!」
ぶるぅ 「お肉も、それに海鮮もだよね?」
マツカ 「ええ。野菜の方も、色々揃えておきますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
これは決まり、と誰もが歓声。
ジョミー「次の土曜は、バーベキュー!」
サム 「楽しみだよなあ、食って、食いまくって…」
シロエ 「川遊びとかも出来ますよね」
Aブルー「あそこの川は、水も景色も綺麗だしねえ…」
水の星って気分がするよ、とソルジャー、ウットリ。
Aブルー「まさに地球だね、マツカ、よろしく!」
マツカ 「いつもの皆さんでお越しですよね?」
Aブルー「そう! ぼくのハーレイと、ぶるぅとね!」
ぶるぅもきっと喜ぶよ、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「キースがお気に入りみたいだし…」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「ぼくのシャングリラには、いないタイプで…」
悪戯のし甲斐があるらしくって、とソルジャーの笑み。
Aブルー「頑張って遊ばれてくれたまえ!」
キース 「待て、俺はまだ…」
引き受けるとは言っていない、とキース君、真っ青。
キース 「こいつらが決め付けているだけで…!」
シロエ 「いえ、キース先輩が自分で言いました!」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくにも、そう聞こえたけど…」
そうじゃないの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「また俺がババを引くヤツだ、って…」
キース 「それは言葉の綾でだな…!」
サム 「でもよ、これだけ詰んじまうとよ…」
ブルー 「此処で過ごしてても、呼び出しだろうね」
一人だけ途中で帰るコース、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「仏様は、待って下さらないからねえ…」
サム 「それくらいなら、坊主としてはよ…」
ブルー 「皆が喜ぶコースをさ…」
選ぶのが筋というのもので、と銀青様の仰せ。
ごもっとも…。
2023/05/14 (Sun)
☆逆らうなら帰れ
週末を生徒会長宅で過ごす面々、次の土曜の計画が浮上。
ソルジャーの案で、河原でバーベキューなコースでして。
サム 「キース、銀青様のお言葉だぜ?」
ジョミー「お坊さんなら、此処は素直に従うべきだよね」
キース 「ブルーは、俺の師僧ではない!」
ブルー 「まあ、そうなんだけど、坊主の世界は…」
一種の階級社会だからね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「僧階が上の坊主が来たら、下座に下がって…」
サム 「失礼のないようにするんだろ?」
キース 「うっ…」
ブルー 「まして、お言葉を賜ったんなら…」
有難く聞いてこそだろう、と銀青様の厳しい瞳。
ブルー 「師僧じゃないから、というのはねえ…」
サム 「どうかと思うぜ、プロなんだしよ」
ジョミー「アドス和尚にチクッたら?」
ブルーがチクれば一発だよね、とジョミー君、目がマジ。
ジョミー「逆らったから、今日は強制送還、って…」
シロエ 「今すぐ実行するんですね?」
ジョミー「そう! 瞬間移動で送り返して、思念波で…」
事情を伝えるべきだと思う、と恐ろしい台詞が。
ジョミー「アドス和尚の耳に入ったら、詰みだよねえ?」
シロエ 「間違いなく、死ねるヤツですよ」
サム 「この際、それでいいんでねえの?」
ブルー 「そうしようかな、逆らった罰で」
ぶるぅ、折詰を用意して、と生徒会長、指をボキボキと。
ブルー 「キースの食事は、家では用意していないしね」
ぶるぅ 「オッケー、元老寺で食べる分だね!」
精進にした方がいいかな、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「本堂で罰礼、確実だろうし…」
ブルー 「肉や魚は避けて、詰めてあげてよ」
ぶるぅ 「分かった、栄養たっぷりで…」
でも精進で…、と早速、扉の方へ。
ぶるぅ 「キース、ちょっとだけ待っててねーっ!」
キース 「俺に、帰れと!?」
ブルー 「ぼくの言葉に従えないなら、帰りたまえ!」
折詰があるだけマシだろう、と睨んでますけど。
帰れと…?
2023/05/15 (Mon)
☆村八分な時でも
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「SD体制で苦労している、このぼくを…」
キース 「追い出すというのは、如何なものかと…」
ジョミー「でもさ、追い出すのはキースなんだし…」
シロエ 「ぼくたちは関係ありませんよね?」
勝手にやってて下さいよ、とシロエ君、サラリと。
シロエ 「仏の道も、キース先輩には必須ですけど…」
スウェナ「私たちには無関係よね、思いっ切り」
キース 「いや、サムとジョミーは違うと思うが?」
僧籍だしな、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「ついでに言えば、お前たちもだな…」
Aブルー「ぼくを追い出すと言い出したんだよ?」
キースとセットで天井裏にね、とソルジャーが指す天井。
Aブルー「もう法要には二度と出なくて、付き合いも…」
キース 「しないと断言しただろうが!」
エロドクターに任せる方向で…、とキース君の睨み。
キース 「苦労している人間を、叩き出してだな…」
Aブルー「ハブるだなんて、あんまりだから!」
キース 「まったくだ。村八分でさえ、火事と葬式は…」
除外なんだぞ、とキース君、合掌して唱えるお念仏。
キース 「なのに法要まで断るなどは、言語道断だ!」
シロエ 「あのですね…。法要は違うような気が…」
ブルー 「違うね、法要は年忌で、八分の方だよ」
付き合わなくていいヤツなわけ、と生徒会長の言。
ブルー 「法話もいいけど、間違いには気を付けないと」
シロエ 「ですよね、有難味がなくなりますし…」
サム 「聞かされた方も、恥をかきそうじゃねえかよ」
何処かで披露しちまって…、とサム君も。
サム 「ちゃんとやれよな、それは誤射だぜ?」
ジョミー「あー…。ツッコミどころ満載で…」
シロエ 「話のベクトル、ズレまくりですよ?」
Aブルー「酷すぎるから!」
戦友を撃つだなんて、と叫んでますけど。
まさかの誤射…。
2023/04/16 (Sun)
☆蜂の巣のツケ
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーもセットで…。
Aブルー「なんで法話で誤射になるわけ!?」
キース 「いや、まだ法話を始めたわけでは…!」
Aブルー「細かいことより、今の問題は誤射なんだよ!」
援護射撃をしくじるなんて、とソルジャー、怒り心頭。
Aブルー「蜂の巣のツケは高くつくから!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「いいからサッサと、この連中を…」
引き連れてお花見の方向へ、とキース君に突き付ける指。
Aブルー「でないと、君に明日は無いから!」
キース 「俺をどうするつもりなんだ!」
Aブルー「決まってるだろう、道連れだよ!」
一緒に連れて帰るからね、と目がマジな人。
Aブルー「君もシャングリラで暮らしたまえ!」
キース 「困るんだが!」
副住職の仕事はどうなるんだ、とキース君の反論が。
キース 「朝夕のお勤めに、月参りに…」
Aブルー「出勤すれば解決だから!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ちゃんと学校にも送迎するから、大丈夫!」
その点ではね、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「通勤ラッシュも無縁で、すぐに着くから!」
キース 「まさか、学校と仕事以外は…」
Aブルー「もちろん、ぼくの世界で生活!」
ぶるぅの世話もよろしく頼むよ、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ついでに、掃除もしてくれるとさ…」
シロエ 「お掃除部隊が不要になるんですね?」
Aブルー「そうなんだよ!」
キースだったら任せて安心、とソルジャーの笑み。
Aブルー「元老寺の境内よりかは、掃除も楽だし…」
キース 「俺に、あんたの部屋で暮らせと?」
Aブルー「ピンポーン!」
でないと仲間にバレるじゃないか、と納得な答え。
Aブルー「夜が少々、声がうるさいかもだけど…」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「大人の時間は大切だしねえ…」
嫌なら耳栓を装備したまえ、と言ってますけど。
耳栓…?
2023/04/17 (Mon)
☆覗きとお弁当
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーも一蓮托生で。
Aブルー「耳栓をすれば、音は聞こえなくなるし!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「でもねえ、ぶるぅがサービスするかも…」
キース 「サービス?」
まさか思念で中継なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「耳栓をしても、声が聞こえて来るだとか…」
Aブルー「それもあるだろうし、音声無しの可能性も…」
キース 「ヤツが俺の頭を抱えて、耳を塞ぐわけか!?」
それはそれで怖い気がするんだが、とキース君。
キース 「塞ぐだけでは済まないような…」
Aブルー「鼓膜は破らないと思うよ、安心したまえ」
キース 「イマイチ信用出来ないんだが…!」
Aブルー「大丈夫だってば、お客様にはサービス精神!」
音声無しだと、ぶるぅが解説だね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ハーレイ、構えました、とか!」
キース 「げっ!」
ヤツが解説しやがるのか、とキース君の顔にタラリ冷汗。
キース 「聞かされるだけでも嫌すぎる!」
Aブルー「もう最高の覗きスポットで見物だけど?」
キース 「俺に、覗けと!?」
Aブルー「サービス精神旺盛だしねえ、ぶるぅはさ」
お弁当も用意するかも、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「ズバリ名付けて、覗き弁当!」
キース 「断固、断る!」
Aブルー「だったら話を、お花見弁当の方へ…」
一気に持って行きたまえ、とソルジャーの睨み。
Aブルー「リムジンを連ねて、みんなでお花見!」
キース 「そう言われても…!」
マツカ 「あのぅ…」
ちょっと質問なんですけれど、とマツカ君が横から口を。
マツカ 「お弁当をご希望ですか?」
Aブルー「えっと…?」
マツカ 「お料理をお出しするより、お弁当なのかと…」
Aブルー「えっ? それはどういう…」
マツカ 「キースが手配するのなら…」
コンビニ弁当かもですよ、と控えめな声ですけど。
確かに…。
2023/04/18 (Tue)
☆予算が無い人
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「リムジンなのに、コンビニ弁当なわけ…?」
マツカ 「そうなりませんか、キースの手配ですよ?」
これだけの人数なんですから、とマツカ君が見回す部屋。
マツカ 「お料理をお出しするだけの予算は、きっと…」
シロエ 「無いでしょうねえ、万年、金欠ですしね」
ジョミー「間違いないよね、リムジンだってさ…」
片道分だって危なそうだよ、とジョミー君も。
ジョミー「下手したら、近所の公園とかまで…」
サム 「往復するのが精一杯かもしれねえなあ…」
高いに決まってるんだしよ、とサム君の相槌。
サム 「でもって食事も、コンビニ弁当が限界でよ…」
シロエ 「お弁当なら、マシな方かもしれません」
スウェナ「そうよね、おにぎりが1個だけだとか…」
ジョミー「凄くありそうで、怖いんだけど…?」
キースだしさ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「今年のお花見、外したかもね…」
サム 「赤貧コースになるわけな…」
Aブルー「嫌すぎるから!」
リムジンで近所の公園なんて…、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「もっと豪華に、贅沢にお花見したいんだよ!」
マツカ 「でも…。キースを御指名になった以上は…」
その結末かと思いますが…、と口ごもるマツカ君。
マツカ 「かと言って、ぼくがしゃしゃり出るのも…」
Aブルー「おこがましい、って?」
マツカ 「呼ばれたわけではありませんから…」
Aブルー「呼ぶ、呼ぶ、今すぐ大声でさ!」
マツカ、カモーン! とソルジャー、派手にポーズを。
Aブルー「これでダメなら、召還の呪文も唱えるから!」
サム 「神様、仏様、マツカ様、ってか?」
Aブルー「女王様でもいいってば!」
シロエ 「女王様って、マツカ先輩が…ですか?」
Aブルー「それでお花見に行けるなら!」
女王様でもかまわないって、と言ってますけど。
本気…?
2023/04/19 (Wed)
☆下僕でいい人
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が、ソルジャーもセットな展開で。
サム 「いいのかよ? マツカが女王様だとよ…」
シロエ 「下僕になるってことなんですけど?」
出来るんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「務まる気が全くしませんけどね?」
サム 「うんうん、全然、キャラじゃねえしよ…」
ジョミー「想像もつかない感じだよねえ、下僕なんてさ」
どっちかと言えば女王様な方、とジョミー君も。
ジョミー「馬におなり、って言い放つ方で…」
シロエ 「下僕を足で踏む方ですよね…」
下手な台詞は言わない方が…、とシロエ君からの忠告が。
シロエ 「マツカ先輩、こう見えて怖いキャラですから」
サム 「あー…。裏の顔とは言わねえけどよ…」
ジョミー「帝王学はダテに受けてません、ってヤツで…」
大財閥の跡継ぎスキルが凄いもんね、とジョミー君。
ジョミー「多分、マツカが本気を出したら…」
シロエ 「プロのヤクザも退散しますよ、怖すぎて」
Aブルー「うん、知ってる。たまに出るよね、ソレ」
サム 「承知で下僕になるってか?」
豪華お花見のためにかよ、とサム君、ポカーン。
サム 「マツカ、思いっ切りやってやれよな!」
マツカ 「えっ?」
サム 「女王様に決まっているじゃねえかよ」
シロエ 「いいですねえ!」
やりましょうよ、とシロエ君も乗り気。
シロエ 「せっかくですから、衣装にも凝って…」
ジョミー「それって、マツカがババだと思うよ」
サム 「あっ、そうなってしまうってか…」
そこまで読んでいやがったのかよ、とサム君、歯ぎしり。
サム 「マツカは、女王様なんかはやらねえ、って…」
シロエ 「その上、とことん、人がいいですし…」
スウェナ「これは一枚、上手だったみたいだわねえ…」
Aブルー「ううん、普通に下僕でオッケー!」
一同 「「「は?」」」
下僕とは…、と顔を見合わせる御一同様。
どういう意味…?
2023/04/20 (Thu)
☆下僕やります
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーも追加した結果…。
シロエ 「下僕になるって言うんですか?」
サム 「マジかよ、女王様の衣装はねえぜ?」
マツカが着るわけねえんだからよ、とサム君の言。
サム 「どういう下僕か、話が見えねえんだけど?」
シロエ 「ぼくもです。普通に下僕と言われても…」
ジョミー「それじゃ、お花見、楽しめないよ?」
リムジンを連ねて繰り出してもさ…、とジョミー君も。
ジョミー「マツカが、豪華料理を用意してくれたって…」
サム 「配膳とかに追われるんだぜ、下僕だとよ」
シロエ 「そうなりますよね、お彼岸の時の…」
キース先輩と同じパターンで、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「お花見だと、もっとハードになりそうです」
スウェナ「そうね、配膳で動く距離が半端なさそうよ?」
行先はマツカの別荘でしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「厨房から桟敷まで、何度も往復しまくって…」
ジョミー「熱い料理は熱い内に、とか縛りもキツイよ」
仕出しと違って厨房だしさ、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「料理人さんに、顎でこき使われて…」
サム 「色々と、細かく指示されてよ…」
シロエ 「ついでに、器も上等ですから…」
割ったりしたら大惨事です、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「そんな現場で、務まるんですか?」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫!」
サム 「落としても、サイオンでガードってか?」
ジョミー「あー、裏技があったっけ…」
じゃあ、出来るのかな、とジョミー君が顎に当てる手。
ジョミー「マツカの別荘で、豪華料理で、下僕、って?」
シロエ 「そのようですね、下僕でオッケーですし…」
サム 「マツカ、思いっ切り使ってやれよな!」
マツカ 「でもですね…。大切なお客様ですし…」
Aブルー「いいから、容赦無用ってね!」
大いに使ってくれたまえ、と威張ってますけど。
下僕…?
2023/04/21 (Fri)
☆下僕の定義は
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話を、ソルジャーが花見の方向へと。
シロエ 「マツカ先輩、本人も、こう言っていますし…」
サム 「下僕ってことでいいんでねえの?」
細かいことは気にしねえでよ、とサム君のプッシュ。
サム 「んで、花見は手配してくれるのな?」
マツカ 「もちろんです。次の土曜日で如何ですか?」
ジョミー「豪華料理で、リムジンだよね?」
マツカ 「ええ。何台ほど要る勘定でしょう?]
あちらのキャプテンもおいででしょうし…、と御曹司。
マツカ 「それと、こちらの皆さんと…」
Aブルー「ぼくとハーレイで、まず1台だよ!」
ぶるぅは別にしてくれたまえ、とソルジャーの注文が。
Aブルー「アレと一緒じゃ、堪らないしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅは、ぼくとだね!」
Aブルー「いいけど、其処にキースをプラスで!」
一同 「「「えっ?」」」
何故に、と一同、口をポカンと。
シロエ 「どうしてキース先輩なんです?」
キース 「まったくだ。ぶるぅ同士で充分だろうが!」
Aブルー「どうだかねえ…。下僕なんだし…」
一同 「「「はあ?」」」
下僕というのは誰のことだ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩は下僕じゃないですよ?」
キース 「今回の下僕は、あんただろう!」
Aブルー「追い出されそうになったんだよ?」
君のせいでね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「責任を取って、下僕を務めて欲しいな」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「他のみんなは、どう思う?」
一同 「「「うっ…」」」
コレは逆らったらダメなヤツ、と誰もが引き攣った顔。
シロエ 「そ、そうですね…。その通りかもしれません」
サム 「だよなあ、誤射もしやがったしよ…」
ジョミー「蜂の巣にしたツケ、大きいもんねえ…」
Aブルー「ほらね、満場一致だよ!」
君が下僕で決定だから、と恐ろしい台詞が。
責任転嫁…。
2023/04/22 (Sat)
☆席次で言うなら
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
次の土曜はリムジンを連ねてお花見、そう決まりまして。
キース 「俺に下僕になれと言うのか!?」
Aブルー「マツカだってさ、ぼくが下僕よりかは…」
使いやすいと思うんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくだと、明らかにゲストなんだし…」
キース 「俺も立場は同じだろうが!」
マツカの視点で見れば客だぞ、とキース君、反論。
キース 「そうだな、マツカ!?」
マツカ 「えっと…。それは確かにそうなんですけど…」
キース 「何かあるのか?」
マツカ 「お客様をお招きする時は、お席の順が…」
とても大事な問題ですし…、と御曹司。
マツカ 「席次から言うと、キースよりかは…」
Aブルー「ぼくが断然、上ってわけだね!」
マツカ 「ええ。なんと言っても、別の世界から…」
わざわざお越しになるわけですから、とマツカ君の答え。
マツカ 「順序からいけば、キースが下です」
Aブルー「じゃあ、キースの方が使いやすいよね?」
マツカ 「あえて使うのなら、そうなりますね」
Aブルー「はい、決定! キースが下僕!」
でもってマツカが女王様で…、とソルジャー、纏めに。
Aブルー「というわけで、キースのリムジンは…」
マツカ 「ぶるぅと一緒でお願いします」
キース 「本気でか!?」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですから」
此処は従って下さいね、と穏やかな笑み。
マツカ 「嫌な場合は、欠席でどうぞ」
キース 「なんでそうなる!」
マツカ 「欠席すれば、下僕の話も消えますよ?」
シロエ 「あー…。ナイスです、マツカ先輩!」
其処は選んでいいんですね、とシロエ君、感動。
シロエ 「その寛容さ、マツカ先輩ならではですよ!」
サム 「うんうん、キースの自由ってのがよ…」
ジョミー「最高だよねえ、怖いけれどさ」
Aブルー「どっちを選んでも、ババだしね!」
それでどっち、と質問ですけど。
選べるのはババだけ…。
2023/04/23 (Sun)
☆欠席がマシかも
入学式も終わって、次の土曜はマツカ君の別荘でお花見。
キース君が下僕になるか、欠席するかを選ぶそうでして。
シロエ 「キース先輩、どっちにします?」
サム 「マツカ的には、どっちが好みなんだよ?」
知りてえよな、とサム君の顔に溢れる好奇心。
サム 「下僕にしてえのか、欠席で切り捨てる方か…」
マツカ 「正直、欠席の方が気楽ですよね」
下僕にしなくて済みますから、とマツカ君が伏せる目。
マツカ 「でも、それだとキースが気の毒ですし…」
ジョミー「だよねえ、下僕でも料理は食べられるしさ…」
スウェナ「桜も見られる勘定だものね…」
何よりハブられるのはキツイわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そうよね、キース?」
キース 「それは確かにそうなんだが…」
欠席の方がマシだろうか、とキース君の眉間に皺。
キース 「マツカの本気は、ハッキリ言って…」
サム 「怖いどころじゃねえからなあ…」
マツカ 「えっ、そうでしょうか?」
シロエ 「自覚が無いのが、また半端なく怖いんですよ」
遠慮なくかまして来ますからね、とシロエ君。
シロエ 「帝王学の賜物っていうヤツでしょうか…」
Aブルー「分かるよ、後付けのぼくとは月とスッポン!」
ぼくだと所詮、付け焼刃でさ…、とソルジャーの相槌。
Aブルー「ソルジャーになってから、威張ってもねえ…」
シロエ 「育ちが違うというわけですか…」
Aブルー「マツカの方は、生まれた時から御曹司だよ?」
もう身についたスキルだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「控えめに見えて、やる時はやるし!」
シロエ 「キース先輩が下僕だと、思いっ切り…」
キース 「やられるだろうが!」
怖すぎなんだ、とキース君、ガクブル。
キース 「まだしも、ぶるぅにやられる方が…」
マツカ 「マシなんですか?」
キース 「違うのか!?」
マツカ 「では、ぶるぅを女王様に指名しますね」
それならいいと思いますけど、とマツカ君の笑み。
指名…?
2023/04/24 (Mon)
☆臨機応変に指名
入学式も済み、次の土曜日はマツカ君の別荘へお花見に。
リムジンを連ねてお出掛けですけど、キース君が問題で。
キース 「何なんだ、その指名というのは!?」
マツカ 「そのまんまですよ、ぶるぅを指名するんです」
女王様に…、とマツカ君、サラリと。
マツカ 「ぶるぅにやられる方がマシだと、自分で…」
シロエ 「言いましたっけね、キース先輩」
キース 「ぶるぅを女王様にする気か!?」
マツカ 「ええ、とりあえず、リムジンでは」
ぶるぅの言いなりになって下さい、とマツカ君の注文。
マツカ 「その後は、また考えますよ」
キース 「はあ?」
マツカ 「ですから、臨機応変にですね…」
女王様を指名していくんです、と恐ろしい台詞が。
マツカ 「ぼくは、女王様には向いていませんし…」
シロエ 「最適な人材を、というわけですね?」
マツカ 「そうなんです。適材適所と言うでしょう?」
シロエも指名するかもですよ、とマツカ君。
マツカ 「その時は、受けて頂けますか?」
シロエ 「もちろんですよ!」
喜んで、とシロエ君、即答。
シロエ 「むしろ指名をお待ちしてます、マツカ先輩!」
サム 「俺も、俺も数の内に入れてくれよな!」
ジョミー「ぼくだって!」
スウェナ「私も是非ともお願いしたいわ、その指名!」
もう最高のチャンスだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「マツカ公認で、キースをいびれるなんて…」
シロエ 「しかも適材適所ですから、思いっ切り…」
サム 「いびっていいって勘定なんだぜ?」
腕が鳴るよな、とサム君、指をボキボキと。
サム 「指名、頼むぜ!」
マツカ 「そこは状況次第ですよね」
誰を代理に指名するかは…、とマツカ君、思慮深い答え。
マツカ 「当日に期待して下さい」
Aブルー「いいねえ、それじゃ土曜日に!」
マツカ 「お待ちしてますね」
キース 「なんでそういう方向に…!」
最悪だぞ、と悲鳴ですけど、決まった方針。
どうなるやら…。
2023/04/25 (Tue)
☆早々に詰みかも
やって来ました、マツカ君の別荘へお花見に行く土曜日。
生徒会長のマンション前に集合、絶好のお花見日和な朝。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「ホントにね! みんなの心がけがいいから」
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、よろしくお願い致します」
ぶるぅ共々、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「ぶるぅも楽しみにしていましてねえ…」
??? 「かみお~ん♪ リムジン、楽しみ!」
バスもいいけど、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「ねえねえ、どれに乗ったらいいの?」
マツカ 「お好きなのにどうぞ、先頭がいいですか?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
マツカ 「では、そちらで。車内では、キースが…」
全力でお仕えしますから、とマツカ君の笑み。
マツカ 「女王様になったおつもりで、お出掛け下さい」
Aぶるぅ「わぁーい、ブルーが言ってた通りだぁーっ!」
女王様だあ! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「キースに足を乗せてもいい?」
マツカ 「足ですか?」
Aぶるぅ「リムジンの座席の下に、キースを転がして…」
足乗せ台にして行きたいな、と嫌すぎる案が。
Aぶるぅ「ぼくも、ぶるぅも、うんと小さいから…」
マツカ 「その方が座りやすいんですね?」
Aぶるぅ「そうなの、ついでに踏みまくれるし!」
踏み踏みしたらカエル袋になるし、と笑顔全開。
Aぶるぅ「ぐえっ、ぐえっ、て鳴るもんね!」
キース 「ま、またアレをやると言うのか…!」
Aぶるぅ「そだよ、ぶるぅも一緒に踏もうよ!」
ぶるぅ 「なんだか、キースに悪いんだけど…」
女王様が言うなら、踏んじゃう! と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「命令だから、キースにも恨まれないし…」
マツカ 「キースも文句は言えませんよね」
シロエ 「その通りです、マツカ先輩!」
キース 「くっそぉ…」
もう早々に詰んだ気が…、と呻いてますけど。
足乗せ台…。
2023/04/26 (Wed)
☆次の女王様は
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、今年はリムジンで。
何台も連ねて行くんですけど、先頭車両の面子が大問題。
ジョミー「キース、生きてるかな?」
サム 「大丈夫なんでねえの?」
スウェナ「簡単に死ぬようなキャラじゃないでしょ」
元気にカエル袋だわよ、と笑い合う二台目の車内。
マツカ 「キースも、とんだ災難ですよね…」
シロエ 「でも、マツカ先輩が振ったんですよ?」
マツカ 「それには違いありませんけど…」
ブルー 「マツカは人がいいからねえ…」
でも気にせずに次を指名したまえ、なのが三台目の車内。
Aブルー「リムジンでゆったり、今年は最高!」
A船長 「二人きりとはいきませんけどね」
Aブルー「何を言うかな、運転手さんは数えない!」
もっと大胆に触って、触って! と怪しい四台目の車内。
キース 「頼む、頼むから、もう少し…! ぐえっ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 腰も踏んであげるね!」
ぶるぅ 「キース、腰痛持ちだったっけ?」
Aぶるぅ「分かんないけど、たまにはいい子で!」
腰を踏み踏み、とカエル袋にされ続けるキース君でして。
キース 「まだ着かないのか…! ぐえっ!」
ぶるぅ 「あっ、別荘が見えて来たーっ!」
Aぶるぅ「じゃあ、ラストは二人でジャンプでポン!」
ぶるぅ 「オッケー! 1、2の…」
3! と車内で跳ねる二人のお子様、キース君の絶叫が。
キース 「ぐえええっ!」
ぶるぅ 「はい、到着ーっ!」
Aぶるぅ「みんなの車も着いたけど…」
女王様、誰になるのかな、と車から降りる二人のお子様。
ぶるぅ 「えっと、キースは…?」
シロエ 「ああ、キース先輩、生きてましたね」
流石、鍛え方が違いますよ、とシロエ君、絶賛。
シロエ 「早く降りて、次の女王様にですね…」
ジョミー「仕えるべきだよ、伸びていないで」
Aぶるぅ「ねえねえ、次の女王様は?」
マツカ 「そうですねえ…」
誰がいいでしょうか、と思案中ですけど。
選ぶ基準は…?
2023/04/27 (Thu)
☆女王様の資質
リムジンでマツカ君の別荘に到着、お花見日和ですけど。
キース君だけ下僕なわけで、マツカ君が女王様を指名で。
シロエ 「是非、ぼくでお願いしたいです!」
サム 「なんだよ、フライングするなよな!」
ジョミー「第一、いいネタ、何かあるわけ?」
女王様っぽく威張れるヤツ、とジョミー君の問い。
ジョミー「女王様はさ、それなりのさ…」
スウェナ「立ち居振る舞いってヤツが必要でしょ?」
Aブルー「其処は同意だね、それで、誰って?」
キースが這い出して来たようだけど…、とソルジャーも。
Aブルー「別荘の人たちも、お出迎えだね」
執事 「いらっしゃいませ、どうぞ中の方へ」
マツカ 「皆さん、桟敷でいいですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
桜も満開! と大歓声な御一同様。
シロエ 「この状況で、ネタですか…」
サム 「女王様ならではのが、あるのかよ?」
シロエ 「踏むのは、ぶるぅがやっちゃいましたし…」
馬におなり、はキツイですしね、とシロエ君の溜息。
シロエ 「キース先輩は、馬でもいいんでしょうけど…」
ジョミー「シロエの方が乗りたくない、って?」
シロエ 「そうなんです。ぼくのキャラでは…」
Aブルー「いいよ、ソレ!」
そのアイデアは使えるよね、とソルジャー、手をポンと。
Aブルー「キースを馬に出来る人がさ…」
サム 「次の女王様になるのかよ?」
Aブルー「ピンポーン!」
乗れない人には、女王様は務まらないよ、と言い放つ人。
Aブルー「ちなみに、ぼくは乗れるんだけど?」
キース 「げっ!」
あんたが次の女王様なのか、とキース君、顔面蒼白。
キース 「人生、終わった…」
シロエ 「それっぽいですね」
お気の毒です、と合掌なシロエ君。
シロエ 「迷わず成仏して下さいね」
キース 「お前のせいだと思うんだが…!」
ジョミー「でもさ、シロエは…」
サム 「乗れねえしよ…」
諦めろよな、と意見が一致ですけど。
えらいことに…。
2023/04/28 (Fri)
☆女王様の座は
マツカ君の別荘でお花見、今年も桟敷で豪華料理ですが。
次の女王様はソルジャーらしくて、キース君が真っ青で。
キース 「た、頼むから、他の誰かをだな…!」
シロエ 「マツカ先輩に指名させる気ですか?」
それは反則と言うんですよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「今の流れで決まったからには、従うべきで…」
Aブルー「当然、馬になるしかないよね」
キース 「マツカ、なんとかならないのか!」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですし…」
席次のお話、しましたよね、と御曹司。
マツカ 「キースか、ブルーさんかで検討するなら…」
サム 「ハタ迷惑なヤツの方だぜ、うん」
どう考えても、とサム君も。
サム 「サッサと馬になってくれよな」
ジョミー「そうだよ、早く料理を食べたいし…」
Aブルー「ほらね、みんなも賛成だから!」
ぼくの馬になってくれたまえ、と威張り返る人。
Aブルー「でもねえ、視線が低くなるのは嫌だから…」
A船長 「どうするんです?」
Aブルー「ここは肩車でいきたいね!」
誰よりも高い所でお花見、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「さあ、分かったら跪く!」
キース 「くっそぉ…。しかし、四つん這いよりは…」
シロエ 「断然マシじゃないですか!」
いい女王様で良かったですね、とシロエ君。
シロエ 「女王様を乗せて行きましょう!」
キース 「うう…」
仕方ない、とキース君、ソルジャーを肩車。
キース 「こいつの頭を、門にぶつけてやりたいが…」
Aブルー「やらかした時は、分かってるよね?」
キース 「マジで人生、終わるからな…」
門は姿勢を低くして通って、無事に桟敷に到着で。
キース 「着いたぞ、降りて女王様の座も降りてくれ!」
Aブルー「大儀であった、と…。次は誰だい?」
シロエ 「マツカ先輩、今度こそ、ぼくで!」
マツカ 「そうですねえ…」
ジョミー「ズルイって!」
クジかジャンケンにするべきだ、という声が。
公平に、と…?
2023/04/29 (Sat)
☆全員が女王様
今年もマツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜と豪華な料理。
けれど下僕な人が一名、キース君は女王様に仕える運命。
ジョミー「シロエだけとか、そんなのダメだよ!」
サム 「俺だって、指名されてえんだし…」
スウェナ「私も、譲りたくはないわね」
ジョミーが言う通り、公平に、とスウェナちゃんも。
スウェナ「ぶるぅだって、やってみたいでしょ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ちょっぴり、やりたいかも…」
肩車とか楽しそうだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「踏むのはキースが可哀相だけど…」
サム 「そう言わねえでさ、ぶるぅは小さいしよ…」
ジョミー「馬でいけると思うんだよねえ…」
庭池一周コースとかはどう、とジョミー君の提案。
ジョミー「キースの馬でさ、枝垂桜の下とかを…」
シロエ 「回るんですね、いいじゃないですか!」
ぶるぅ 「そだね、お花見団子とか、桜餅とか…」
キースの背中で食べてみたいな、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「ぼくも女王様のクジ、引きたいーっ!」
マツカ 「では、クジで順番を決めるんですね?」
ブルー 「そういうことだね、サイオン禁止で」
ぼくも数に入れてくれたまえ、と生徒会長までが。
ブルー 「マツカと、もう済んだ人は除外で…」
マツカ 「ええ。キャプテンは、どうなさいます?」
A船長 「せっかくですから、入れて頂きますよ」
キース 「うっ…」
この人数が女王様か、とキース君、泣きそうな顔。
キース 「もう死ねる気しか、しないんだが…!」
Aブルー「ハーレイ、君の番が来たらさ…」
A船長 「あなたを指名でいいんですよね?」
Aブルー「そう! 流石、ハーレイ!」
また女王様の座に就ける、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「というわけでクジで頼むよ、マツカ!」
マツカ 「はい。順番は運でお願いします」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「頼む、友情で手加減を…!」
でないと死ぬ、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/04/30 (Sun)
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「SD体制で苦労している、このぼくを…」
キース 「追い出すというのは、如何なものかと…」
ジョミー「でもさ、追い出すのはキースなんだし…」
シロエ 「ぼくたちは関係ありませんよね?」
勝手にやってて下さいよ、とシロエ君、サラリと。
シロエ 「仏の道も、キース先輩には必須ですけど…」
スウェナ「私たちには無関係よね、思いっ切り」
キース 「いや、サムとジョミーは違うと思うが?」
僧籍だしな、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「ついでに言えば、お前たちもだな…」
Aブルー「ぼくを追い出すと言い出したんだよ?」
キースとセットで天井裏にね、とソルジャーが指す天井。
Aブルー「もう法要には二度と出なくて、付き合いも…」
キース 「しないと断言しただろうが!」
エロドクターに任せる方向で…、とキース君の睨み。
キース 「苦労している人間を、叩き出してだな…」
Aブルー「ハブるだなんて、あんまりだから!」
キース 「まったくだ。村八分でさえ、火事と葬式は…」
除外なんだぞ、とキース君、合掌して唱えるお念仏。
キース 「なのに法要まで断るなどは、言語道断だ!」
シロエ 「あのですね…。法要は違うような気が…」
ブルー 「違うね、法要は年忌で、八分の方だよ」
付き合わなくていいヤツなわけ、と生徒会長の言。
ブルー 「法話もいいけど、間違いには気を付けないと」
シロエ 「ですよね、有難味がなくなりますし…」
サム 「聞かされた方も、恥をかきそうじゃねえかよ」
何処かで披露しちまって…、とサム君も。
サム 「ちゃんとやれよな、それは誤射だぜ?」
ジョミー「あー…。ツッコミどころ満載で…」
シロエ 「話のベクトル、ズレまくりですよ?」
Aブルー「酷すぎるから!」
戦友を撃つだなんて、と叫んでますけど。
まさかの誤射…。
2023/04/16 (Sun)
☆蜂の巣のツケ
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーもセットで…。
Aブルー「なんで法話で誤射になるわけ!?」
キース 「いや、まだ法話を始めたわけでは…!」
Aブルー「細かいことより、今の問題は誤射なんだよ!」
援護射撃をしくじるなんて、とソルジャー、怒り心頭。
Aブルー「蜂の巣のツケは高くつくから!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「いいからサッサと、この連中を…」
引き連れてお花見の方向へ、とキース君に突き付ける指。
Aブルー「でないと、君に明日は無いから!」
キース 「俺をどうするつもりなんだ!」
Aブルー「決まってるだろう、道連れだよ!」
一緒に連れて帰るからね、と目がマジな人。
Aブルー「君もシャングリラで暮らしたまえ!」
キース 「困るんだが!」
副住職の仕事はどうなるんだ、とキース君の反論が。
キース 「朝夕のお勤めに、月参りに…」
Aブルー「出勤すれば解決だから!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ちゃんと学校にも送迎するから、大丈夫!」
その点ではね、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「通勤ラッシュも無縁で、すぐに着くから!」
キース 「まさか、学校と仕事以外は…」
Aブルー「もちろん、ぼくの世界で生活!」
ぶるぅの世話もよろしく頼むよ、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ついでに、掃除もしてくれるとさ…」
シロエ 「お掃除部隊が不要になるんですね?」
Aブルー「そうなんだよ!」
キースだったら任せて安心、とソルジャーの笑み。
Aブルー「元老寺の境内よりかは、掃除も楽だし…」
キース 「俺に、あんたの部屋で暮らせと?」
Aブルー「ピンポーン!」
でないと仲間にバレるじゃないか、と納得な答え。
Aブルー「夜が少々、声がうるさいかもだけど…」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「大人の時間は大切だしねえ…」
嫌なら耳栓を装備したまえ、と言ってますけど。
耳栓…?
2023/04/17 (Mon)
☆覗きとお弁当
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーも一蓮托生で。
Aブルー「耳栓をすれば、音は聞こえなくなるし!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「でもねえ、ぶるぅがサービスするかも…」
キース 「サービス?」
まさか思念で中継なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「耳栓をしても、声が聞こえて来るだとか…」
Aブルー「それもあるだろうし、音声無しの可能性も…」
キース 「ヤツが俺の頭を抱えて、耳を塞ぐわけか!?」
それはそれで怖い気がするんだが、とキース君。
キース 「塞ぐだけでは済まないような…」
Aブルー「鼓膜は破らないと思うよ、安心したまえ」
キース 「イマイチ信用出来ないんだが…!」
Aブルー「大丈夫だってば、お客様にはサービス精神!」
音声無しだと、ぶるぅが解説だね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ハーレイ、構えました、とか!」
キース 「げっ!」
ヤツが解説しやがるのか、とキース君の顔にタラリ冷汗。
キース 「聞かされるだけでも嫌すぎる!」
Aブルー「もう最高の覗きスポットで見物だけど?」
キース 「俺に、覗けと!?」
Aブルー「サービス精神旺盛だしねえ、ぶるぅはさ」
お弁当も用意するかも、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「ズバリ名付けて、覗き弁当!」
キース 「断固、断る!」
Aブルー「だったら話を、お花見弁当の方へ…」
一気に持って行きたまえ、とソルジャーの睨み。
Aブルー「リムジンを連ねて、みんなでお花見!」
キース 「そう言われても…!」
マツカ 「あのぅ…」
ちょっと質問なんですけれど、とマツカ君が横から口を。
マツカ 「お弁当をご希望ですか?」
Aブルー「えっと…?」
マツカ 「お料理をお出しするより、お弁当なのかと…」
Aブルー「えっ? それはどういう…」
マツカ 「キースが手配するのなら…」
コンビニ弁当かもですよ、と控えめな声ですけど。
確かに…。
2023/04/18 (Tue)
☆予算が無い人
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「リムジンなのに、コンビニ弁当なわけ…?」
マツカ 「そうなりませんか、キースの手配ですよ?」
これだけの人数なんですから、とマツカ君が見回す部屋。
マツカ 「お料理をお出しするだけの予算は、きっと…」
シロエ 「無いでしょうねえ、万年、金欠ですしね」
ジョミー「間違いないよね、リムジンだってさ…」
片道分だって危なそうだよ、とジョミー君も。
ジョミー「下手したら、近所の公園とかまで…」
サム 「往復するのが精一杯かもしれねえなあ…」
高いに決まってるんだしよ、とサム君の相槌。
サム 「でもって食事も、コンビニ弁当が限界でよ…」
シロエ 「お弁当なら、マシな方かもしれません」
スウェナ「そうよね、おにぎりが1個だけだとか…」
ジョミー「凄くありそうで、怖いんだけど…?」
キースだしさ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「今年のお花見、外したかもね…」
サム 「赤貧コースになるわけな…」
Aブルー「嫌すぎるから!」
リムジンで近所の公園なんて…、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「もっと豪華に、贅沢にお花見したいんだよ!」
マツカ 「でも…。キースを御指名になった以上は…」
その結末かと思いますが…、と口ごもるマツカ君。
マツカ 「かと言って、ぼくがしゃしゃり出るのも…」
Aブルー「おこがましい、って?」
マツカ 「呼ばれたわけではありませんから…」
Aブルー「呼ぶ、呼ぶ、今すぐ大声でさ!」
マツカ、カモーン! とソルジャー、派手にポーズを。
Aブルー「これでダメなら、召還の呪文も唱えるから!」
サム 「神様、仏様、マツカ様、ってか?」
Aブルー「女王様でもいいってば!」
シロエ 「女王様って、マツカ先輩が…ですか?」
Aブルー「それでお花見に行けるなら!」
女王様でもかまわないって、と言ってますけど。
本気…?
2023/04/19 (Wed)
☆下僕でいい人
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が、ソルジャーもセットな展開で。
サム 「いいのかよ? マツカが女王様だとよ…」
シロエ 「下僕になるってことなんですけど?」
出来るんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「務まる気が全くしませんけどね?」
サム 「うんうん、全然、キャラじゃねえしよ…」
ジョミー「想像もつかない感じだよねえ、下僕なんてさ」
どっちかと言えば女王様な方、とジョミー君も。
ジョミー「馬におなり、って言い放つ方で…」
シロエ 「下僕を足で踏む方ですよね…」
下手な台詞は言わない方が…、とシロエ君からの忠告が。
シロエ 「マツカ先輩、こう見えて怖いキャラですから」
サム 「あー…。裏の顔とは言わねえけどよ…」
ジョミー「帝王学はダテに受けてません、ってヤツで…」
大財閥の跡継ぎスキルが凄いもんね、とジョミー君。
ジョミー「多分、マツカが本気を出したら…」
シロエ 「プロのヤクザも退散しますよ、怖すぎて」
Aブルー「うん、知ってる。たまに出るよね、ソレ」
サム 「承知で下僕になるってか?」
豪華お花見のためにかよ、とサム君、ポカーン。
サム 「マツカ、思いっ切りやってやれよな!」
マツカ 「えっ?」
サム 「女王様に決まっているじゃねえかよ」
シロエ 「いいですねえ!」
やりましょうよ、とシロエ君も乗り気。
シロエ 「せっかくですから、衣装にも凝って…」
ジョミー「それって、マツカがババだと思うよ」
サム 「あっ、そうなってしまうってか…」
そこまで読んでいやがったのかよ、とサム君、歯ぎしり。
サム 「マツカは、女王様なんかはやらねえ、って…」
シロエ 「その上、とことん、人がいいですし…」
スウェナ「これは一枚、上手だったみたいだわねえ…」
Aブルー「ううん、普通に下僕でオッケー!」
一同 「「「は?」」」
下僕とは…、と顔を見合わせる御一同様。
どういう意味…?
2023/04/20 (Thu)
☆下僕やります
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーも追加した結果…。
シロエ 「下僕になるって言うんですか?」
サム 「マジかよ、女王様の衣装はねえぜ?」
マツカが着るわけねえんだからよ、とサム君の言。
サム 「どういう下僕か、話が見えねえんだけど?」
シロエ 「ぼくもです。普通に下僕と言われても…」
ジョミー「それじゃ、お花見、楽しめないよ?」
リムジンを連ねて繰り出してもさ…、とジョミー君も。
ジョミー「マツカが、豪華料理を用意してくれたって…」
サム 「配膳とかに追われるんだぜ、下僕だとよ」
シロエ 「そうなりますよね、お彼岸の時の…」
キース先輩と同じパターンで、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「お花見だと、もっとハードになりそうです」
スウェナ「そうね、配膳で動く距離が半端なさそうよ?」
行先はマツカの別荘でしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「厨房から桟敷まで、何度も往復しまくって…」
ジョミー「熱い料理は熱い内に、とか縛りもキツイよ」
仕出しと違って厨房だしさ、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「料理人さんに、顎でこき使われて…」
サム 「色々と、細かく指示されてよ…」
シロエ 「ついでに、器も上等ですから…」
割ったりしたら大惨事です、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「そんな現場で、務まるんですか?」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫!」
サム 「落としても、サイオンでガードってか?」
ジョミー「あー、裏技があったっけ…」
じゃあ、出来るのかな、とジョミー君が顎に当てる手。
ジョミー「マツカの別荘で、豪華料理で、下僕、って?」
シロエ 「そのようですね、下僕でオッケーですし…」
サム 「マツカ、思いっ切り使ってやれよな!」
マツカ 「でもですね…。大切なお客様ですし…」
Aブルー「いいから、容赦無用ってね!」
大いに使ってくれたまえ、と威張ってますけど。
下僕…?
2023/04/21 (Fri)
☆下僕の定義は
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話を、ソルジャーが花見の方向へと。
シロエ 「マツカ先輩、本人も、こう言っていますし…」
サム 「下僕ってことでいいんでねえの?」
細かいことは気にしねえでよ、とサム君のプッシュ。
サム 「んで、花見は手配してくれるのな?」
マツカ 「もちろんです。次の土曜日で如何ですか?」
ジョミー「豪華料理で、リムジンだよね?」
マツカ 「ええ。何台ほど要る勘定でしょう?]
あちらのキャプテンもおいででしょうし…、と御曹司。
マツカ 「それと、こちらの皆さんと…」
Aブルー「ぼくとハーレイで、まず1台だよ!」
ぶるぅは別にしてくれたまえ、とソルジャーの注文が。
Aブルー「アレと一緒じゃ、堪らないしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅは、ぼくとだね!」
Aブルー「いいけど、其処にキースをプラスで!」
一同 「「「えっ?」」」
何故に、と一同、口をポカンと。
シロエ 「どうしてキース先輩なんです?」
キース 「まったくだ。ぶるぅ同士で充分だろうが!」
Aブルー「どうだかねえ…。下僕なんだし…」
一同 「「「はあ?」」」
下僕というのは誰のことだ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩は下僕じゃないですよ?」
キース 「今回の下僕は、あんただろう!」
Aブルー「追い出されそうになったんだよ?」
君のせいでね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「責任を取って、下僕を務めて欲しいな」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「他のみんなは、どう思う?」
一同 「「「うっ…」」」
コレは逆らったらダメなヤツ、と誰もが引き攣った顔。
シロエ 「そ、そうですね…。その通りかもしれません」
サム 「だよなあ、誤射もしやがったしよ…」
ジョミー「蜂の巣にしたツケ、大きいもんねえ…」
Aブルー「ほらね、満場一致だよ!」
君が下僕で決定だから、と恐ろしい台詞が。
責任転嫁…。
2023/04/22 (Sat)
☆席次で言うなら
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
次の土曜はリムジンを連ねてお花見、そう決まりまして。
キース 「俺に下僕になれと言うのか!?」
Aブルー「マツカだってさ、ぼくが下僕よりかは…」
使いやすいと思うんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくだと、明らかにゲストなんだし…」
キース 「俺も立場は同じだろうが!」
マツカの視点で見れば客だぞ、とキース君、反論。
キース 「そうだな、マツカ!?」
マツカ 「えっと…。それは確かにそうなんですけど…」
キース 「何かあるのか?」
マツカ 「お客様をお招きする時は、お席の順が…」
とても大事な問題ですし…、と御曹司。
マツカ 「席次から言うと、キースよりかは…」
Aブルー「ぼくが断然、上ってわけだね!」
マツカ 「ええ。なんと言っても、別の世界から…」
わざわざお越しになるわけですから、とマツカ君の答え。
マツカ 「順序からいけば、キースが下です」
Aブルー「じゃあ、キースの方が使いやすいよね?」
マツカ 「あえて使うのなら、そうなりますね」
Aブルー「はい、決定! キースが下僕!」
でもってマツカが女王様で…、とソルジャー、纏めに。
Aブルー「というわけで、キースのリムジンは…」
マツカ 「ぶるぅと一緒でお願いします」
キース 「本気でか!?」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですから」
此処は従って下さいね、と穏やかな笑み。
マツカ 「嫌な場合は、欠席でどうぞ」
キース 「なんでそうなる!」
マツカ 「欠席すれば、下僕の話も消えますよ?」
シロエ 「あー…。ナイスです、マツカ先輩!」
其処は選んでいいんですね、とシロエ君、感動。
シロエ 「その寛容さ、マツカ先輩ならではですよ!」
サム 「うんうん、キースの自由ってのがよ…」
ジョミー「最高だよねえ、怖いけれどさ」
Aブルー「どっちを選んでも、ババだしね!」
それでどっち、と質問ですけど。
選べるのはババだけ…。
2023/04/23 (Sun)
☆欠席がマシかも
入学式も終わって、次の土曜はマツカ君の別荘でお花見。
キース君が下僕になるか、欠席するかを選ぶそうでして。
シロエ 「キース先輩、どっちにします?」
サム 「マツカ的には、どっちが好みなんだよ?」
知りてえよな、とサム君の顔に溢れる好奇心。
サム 「下僕にしてえのか、欠席で切り捨てる方か…」
マツカ 「正直、欠席の方が気楽ですよね」
下僕にしなくて済みますから、とマツカ君が伏せる目。
マツカ 「でも、それだとキースが気の毒ですし…」
ジョミー「だよねえ、下僕でも料理は食べられるしさ…」
スウェナ「桜も見られる勘定だものね…」
何よりハブられるのはキツイわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そうよね、キース?」
キース 「それは確かにそうなんだが…」
欠席の方がマシだろうか、とキース君の眉間に皺。
キース 「マツカの本気は、ハッキリ言って…」
サム 「怖いどころじゃねえからなあ…」
マツカ 「えっ、そうでしょうか?」
シロエ 「自覚が無いのが、また半端なく怖いんですよ」
遠慮なくかまして来ますからね、とシロエ君。
シロエ 「帝王学の賜物っていうヤツでしょうか…」
Aブルー「分かるよ、後付けのぼくとは月とスッポン!」
ぼくだと所詮、付け焼刃でさ…、とソルジャーの相槌。
Aブルー「ソルジャーになってから、威張ってもねえ…」
シロエ 「育ちが違うというわけですか…」
Aブルー「マツカの方は、生まれた時から御曹司だよ?」
もう身についたスキルだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「控えめに見えて、やる時はやるし!」
シロエ 「キース先輩が下僕だと、思いっ切り…」
キース 「やられるだろうが!」
怖すぎなんだ、とキース君、ガクブル。
キース 「まだしも、ぶるぅにやられる方が…」
マツカ 「マシなんですか?」
キース 「違うのか!?」
マツカ 「では、ぶるぅを女王様に指名しますね」
それならいいと思いますけど、とマツカ君の笑み。
指名…?
2023/04/24 (Mon)
☆臨機応変に指名
入学式も済み、次の土曜日はマツカ君の別荘へお花見に。
リムジンを連ねてお出掛けですけど、キース君が問題で。
キース 「何なんだ、その指名というのは!?」
マツカ 「そのまんまですよ、ぶるぅを指名するんです」
女王様に…、とマツカ君、サラリと。
マツカ 「ぶるぅにやられる方がマシだと、自分で…」
シロエ 「言いましたっけね、キース先輩」
キース 「ぶるぅを女王様にする気か!?」
マツカ 「ええ、とりあえず、リムジンでは」
ぶるぅの言いなりになって下さい、とマツカ君の注文。
マツカ 「その後は、また考えますよ」
キース 「はあ?」
マツカ 「ですから、臨機応変にですね…」
女王様を指名していくんです、と恐ろしい台詞が。
マツカ 「ぼくは、女王様には向いていませんし…」
シロエ 「最適な人材を、というわけですね?」
マツカ 「そうなんです。適材適所と言うでしょう?」
シロエも指名するかもですよ、とマツカ君。
マツカ 「その時は、受けて頂けますか?」
シロエ 「もちろんですよ!」
喜んで、とシロエ君、即答。
シロエ 「むしろ指名をお待ちしてます、マツカ先輩!」
サム 「俺も、俺も数の内に入れてくれよな!」
ジョミー「ぼくだって!」
スウェナ「私も是非ともお願いしたいわ、その指名!」
もう最高のチャンスだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「マツカ公認で、キースをいびれるなんて…」
シロエ 「しかも適材適所ですから、思いっ切り…」
サム 「いびっていいって勘定なんだぜ?」
腕が鳴るよな、とサム君、指をボキボキと。
サム 「指名、頼むぜ!」
マツカ 「そこは状況次第ですよね」
誰を代理に指名するかは…、とマツカ君、思慮深い答え。
マツカ 「当日に期待して下さい」
Aブルー「いいねえ、それじゃ土曜日に!」
マツカ 「お待ちしてますね」
キース 「なんでそういう方向に…!」
最悪だぞ、と悲鳴ですけど、決まった方針。
どうなるやら…。
2023/04/25 (Tue)
☆早々に詰みかも
やって来ました、マツカ君の別荘へお花見に行く土曜日。
生徒会長のマンション前に集合、絶好のお花見日和な朝。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「ホントにね! みんなの心がけがいいから」
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、よろしくお願い致します」
ぶるぅ共々、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「ぶるぅも楽しみにしていましてねえ…」
??? 「かみお~ん♪ リムジン、楽しみ!」
バスもいいけど、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「ねえねえ、どれに乗ったらいいの?」
マツカ 「お好きなのにどうぞ、先頭がいいですか?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
マツカ 「では、そちらで。車内では、キースが…」
全力でお仕えしますから、とマツカ君の笑み。
マツカ 「女王様になったおつもりで、お出掛け下さい」
Aぶるぅ「わぁーい、ブルーが言ってた通りだぁーっ!」
女王様だあ! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「キースに足を乗せてもいい?」
マツカ 「足ですか?」
Aぶるぅ「リムジンの座席の下に、キースを転がして…」
足乗せ台にして行きたいな、と嫌すぎる案が。
Aぶるぅ「ぼくも、ぶるぅも、うんと小さいから…」
マツカ 「その方が座りやすいんですね?」
Aぶるぅ「そうなの、ついでに踏みまくれるし!」
踏み踏みしたらカエル袋になるし、と笑顔全開。
Aぶるぅ「ぐえっ、ぐえっ、て鳴るもんね!」
キース 「ま、またアレをやると言うのか…!」
Aぶるぅ「そだよ、ぶるぅも一緒に踏もうよ!」
ぶるぅ 「なんだか、キースに悪いんだけど…」
女王様が言うなら、踏んじゃう! と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「命令だから、キースにも恨まれないし…」
マツカ 「キースも文句は言えませんよね」
シロエ 「その通りです、マツカ先輩!」
キース 「くっそぉ…」
もう早々に詰んだ気が…、と呻いてますけど。
足乗せ台…。
2023/04/26 (Wed)
☆次の女王様は
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、今年はリムジンで。
何台も連ねて行くんですけど、先頭車両の面子が大問題。
ジョミー「キース、生きてるかな?」
サム 「大丈夫なんでねえの?」
スウェナ「簡単に死ぬようなキャラじゃないでしょ」
元気にカエル袋だわよ、と笑い合う二台目の車内。
マツカ 「キースも、とんだ災難ですよね…」
シロエ 「でも、マツカ先輩が振ったんですよ?」
マツカ 「それには違いありませんけど…」
ブルー 「マツカは人がいいからねえ…」
でも気にせずに次を指名したまえ、なのが三台目の車内。
Aブルー「リムジンでゆったり、今年は最高!」
A船長 「二人きりとはいきませんけどね」
Aブルー「何を言うかな、運転手さんは数えない!」
もっと大胆に触って、触って! と怪しい四台目の車内。
キース 「頼む、頼むから、もう少し…! ぐえっ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 腰も踏んであげるね!」
ぶるぅ 「キース、腰痛持ちだったっけ?」
Aぶるぅ「分かんないけど、たまにはいい子で!」
腰を踏み踏み、とカエル袋にされ続けるキース君でして。
キース 「まだ着かないのか…! ぐえっ!」
ぶるぅ 「あっ、別荘が見えて来たーっ!」
Aぶるぅ「じゃあ、ラストは二人でジャンプでポン!」
ぶるぅ 「オッケー! 1、2の…」
3! と車内で跳ねる二人のお子様、キース君の絶叫が。
キース 「ぐえええっ!」
ぶるぅ 「はい、到着ーっ!」
Aぶるぅ「みんなの車も着いたけど…」
女王様、誰になるのかな、と車から降りる二人のお子様。
ぶるぅ 「えっと、キースは…?」
シロエ 「ああ、キース先輩、生きてましたね」
流石、鍛え方が違いますよ、とシロエ君、絶賛。
シロエ 「早く降りて、次の女王様にですね…」
ジョミー「仕えるべきだよ、伸びていないで」
Aぶるぅ「ねえねえ、次の女王様は?」
マツカ 「そうですねえ…」
誰がいいでしょうか、と思案中ですけど。
選ぶ基準は…?
2023/04/27 (Thu)
☆女王様の資質
リムジンでマツカ君の別荘に到着、お花見日和ですけど。
キース君だけ下僕なわけで、マツカ君が女王様を指名で。
シロエ 「是非、ぼくでお願いしたいです!」
サム 「なんだよ、フライングするなよな!」
ジョミー「第一、いいネタ、何かあるわけ?」
女王様っぽく威張れるヤツ、とジョミー君の問い。
ジョミー「女王様はさ、それなりのさ…」
スウェナ「立ち居振る舞いってヤツが必要でしょ?」
Aブルー「其処は同意だね、それで、誰って?」
キースが這い出して来たようだけど…、とソルジャーも。
Aブルー「別荘の人たちも、お出迎えだね」
執事 「いらっしゃいませ、どうぞ中の方へ」
マツカ 「皆さん、桟敷でいいですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
桜も満開! と大歓声な御一同様。
シロエ 「この状況で、ネタですか…」
サム 「女王様ならではのが、あるのかよ?」
シロエ 「踏むのは、ぶるぅがやっちゃいましたし…」
馬におなり、はキツイですしね、とシロエ君の溜息。
シロエ 「キース先輩は、馬でもいいんでしょうけど…」
ジョミー「シロエの方が乗りたくない、って?」
シロエ 「そうなんです。ぼくのキャラでは…」
Aブルー「いいよ、ソレ!」
そのアイデアは使えるよね、とソルジャー、手をポンと。
Aブルー「キースを馬に出来る人がさ…」
サム 「次の女王様になるのかよ?」
Aブルー「ピンポーン!」
乗れない人には、女王様は務まらないよ、と言い放つ人。
Aブルー「ちなみに、ぼくは乗れるんだけど?」
キース 「げっ!」
あんたが次の女王様なのか、とキース君、顔面蒼白。
キース 「人生、終わった…」
シロエ 「それっぽいですね」
お気の毒です、と合掌なシロエ君。
シロエ 「迷わず成仏して下さいね」
キース 「お前のせいだと思うんだが…!」
ジョミー「でもさ、シロエは…」
サム 「乗れねえしよ…」
諦めろよな、と意見が一致ですけど。
えらいことに…。
2023/04/28 (Fri)
☆女王様の座は
マツカ君の別荘でお花見、今年も桟敷で豪華料理ですが。
次の女王様はソルジャーらしくて、キース君が真っ青で。
キース 「た、頼むから、他の誰かをだな…!」
シロエ 「マツカ先輩に指名させる気ですか?」
それは反則と言うんですよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「今の流れで決まったからには、従うべきで…」
Aブルー「当然、馬になるしかないよね」
キース 「マツカ、なんとかならないのか!」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですし…」
席次のお話、しましたよね、と御曹司。
マツカ 「キースか、ブルーさんかで検討するなら…」
サム 「ハタ迷惑なヤツの方だぜ、うん」
どう考えても、とサム君も。
サム 「サッサと馬になってくれよな」
ジョミー「そうだよ、早く料理を食べたいし…」
Aブルー「ほらね、みんなも賛成だから!」
ぼくの馬になってくれたまえ、と威張り返る人。
Aブルー「でもねえ、視線が低くなるのは嫌だから…」
A船長 「どうするんです?」
Aブルー「ここは肩車でいきたいね!」
誰よりも高い所でお花見、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「さあ、分かったら跪く!」
キース 「くっそぉ…。しかし、四つん這いよりは…」
シロエ 「断然マシじゃないですか!」
いい女王様で良かったですね、とシロエ君。
シロエ 「女王様を乗せて行きましょう!」
キース 「うう…」
仕方ない、とキース君、ソルジャーを肩車。
キース 「こいつの頭を、門にぶつけてやりたいが…」
Aブルー「やらかした時は、分かってるよね?」
キース 「マジで人生、終わるからな…」
門は姿勢を低くして通って、無事に桟敷に到着で。
キース 「着いたぞ、降りて女王様の座も降りてくれ!」
Aブルー「大儀であった、と…。次は誰だい?」
シロエ 「マツカ先輩、今度こそ、ぼくで!」
マツカ 「そうですねえ…」
ジョミー「ズルイって!」
クジかジャンケンにするべきだ、という声が。
公平に、と…?
2023/04/29 (Sat)
☆全員が女王様
今年もマツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜と豪華な料理。
けれど下僕な人が一名、キース君は女王様に仕える運命。
ジョミー「シロエだけとか、そんなのダメだよ!」
サム 「俺だって、指名されてえんだし…」
スウェナ「私も、譲りたくはないわね」
ジョミーが言う通り、公平に、とスウェナちゃんも。
スウェナ「ぶるぅだって、やってみたいでしょ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ちょっぴり、やりたいかも…」
肩車とか楽しそうだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「踏むのはキースが可哀相だけど…」
サム 「そう言わねえでさ、ぶるぅは小さいしよ…」
ジョミー「馬でいけると思うんだよねえ…」
庭池一周コースとかはどう、とジョミー君の提案。
ジョミー「キースの馬でさ、枝垂桜の下とかを…」
シロエ 「回るんですね、いいじゃないですか!」
ぶるぅ 「そだね、お花見団子とか、桜餅とか…」
キースの背中で食べてみたいな、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「ぼくも女王様のクジ、引きたいーっ!」
マツカ 「では、クジで順番を決めるんですね?」
ブルー 「そういうことだね、サイオン禁止で」
ぼくも数に入れてくれたまえ、と生徒会長までが。
ブルー 「マツカと、もう済んだ人は除外で…」
マツカ 「ええ。キャプテンは、どうなさいます?」
A船長 「せっかくですから、入れて頂きますよ」
キース 「うっ…」
この人数が女王様か、とキース君、泣きそうな顔。
キース 「もう死ねる気しか、しないんだが…!」
Aブルー「ハーレイ、君の番が来たらさ…」
A船長 「あなたを指名でいいんですよね?」
Aブルー「そう! 流石、ハーレイ!」
また女王様の座に就ける、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「というわけでクジで頼むよ、マツカ!」
マツカ 「はい。順番は運でお願いします」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「頼む、友情で手加減を…!」
でないと死ぬ、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/04/30 (Sun)
☆A組で固定な人
さて、4月。シャングリラ学園でも入学式など盛り沢山。
入学式が終わった週末、生徒会長宅で寛ぐ面々ですけど。
シロエ 「今年も1年A組でしたね…」
サム 「仕方ねえだろ、其処は不動だぜ」
ジョミー「でもさ、担任くらいはさ…」
スウェナ「たまには変わって欲しいわよねえ…」
なんでグレイブ先生なのよ、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「毎年、毎年、固定だなんて…」
シロエ 「その件も仕方ないですよ。なんと言っても…」
サム 「俺たち全員、ブラックリスト入りなんだぜ?」
キース 「其処が納得いかないんだが…!」
何故、そうなる、とキース君の仏頂面。
キース 「俺は真面目にやっているのに、どうしても…」
サム 「外して貰えねえってか?」
キース 「そうなんだ! もういい加減、俺の努力を…」
認めて外してくれてもいいのに、とブツブツブツ。
キース 「月参りで遅刻する時だって、届けを出して…」
ジョミー「ちゃんとやってる、って言いたいわけ?」
キース 「当然だろう!」
法要で欠席の時も届けを出すぞ、と握り締める拳。
キース 「なのにどうして、未だにだな…!」
シロエ 「1年A組のままなんだ、というわけですね?」
キース 「文句も言いたくなるだろうが!」
お前たちと一緒にしないで欲しい、と目がマジな人。
キース 「ブルー、お前が裏でだな…」
ブルー 「糸を引いているんじゃないか、って?」
キース 「あんた、腐ってもソルジャーだけに…」
口を挟むことは出来る筈だぞ、と疑いの眼差し。
キース 「俺が抜けられないように…」
ブルー 「小細工だって?」
それは無い無い、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「残念だけど、君の出す欠席届はさ…」
キース 「書式が間違っているとでも?」
ブルー 「違うよ、出してるタイミング!」
キース 「早く出しすぎる、と?」
ブルー 「そうじゃなくって…」
よく考えてみたまえ、と言ってますけど。
どう残念だと?
2023/04/01 (Sat)
☆別件だそうです
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も変わらず1年A組、担任はグレイブ先生でして…。
キース 「タイミングだと言われても…。届けの類は…」
サム 「出しさえすればいいんでねえの?」
ジョミー「だよねえ、無届けはマズイんだけど…」
ぼくたちだって、ちゃんと出してる、とジョミー君。
ジョミー「最近のヤツだと、節分とかさ」
サム 「うんうん、今年は打ち合わせでも休んだしよ」
シロエ 「その分も、きちんと出しましたよねえ?」
文句は言われていませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「そりゃまあ、たまに嫌味も言われますけど…」
ジョミー「諸君、いい御身分だな、ってヤツだよね…」
あれは嫌すぎ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「欠席届をチラッと見てさ、眼鏡をさ…」
シロエ 「ツイと押し上げて言うんですよね…」
もう見るからに嫌そうに…、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「厄介者め、って顔一杯に書いてあるんですよ」
スウェナ「そうなのよねえ、嫌味MAXで」
また1年間そうなんだわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「他の先生が担任だったら、あそこまでは…」
シロエ 「嫌そうな顔はしないでしょうねえ…」
キース 「俺が出す欠席届や、遅刻の届けは違うぞ!」
正当な理由があるんだからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「法要も月参りも、立派な仕事だ!」
ブルー 「うん、その点は間違いないね」
キース 「だったら、何処が残念だと!?」
ブルー 「今までの流れで分からないかな、残念な理由」
考えなくても分かる筈だよ、と生徒会長が立てる指。
ブルー 「いいかい、他のみんなも欠席届を…」
キース 「出せば嫌味で、俺とは違う!」
俺は嫌味を言われていない、とキース君の反論。
キース 「普通に受け取って貰えるんだが!」
ブルー 「それとは別件なんだけど?」
キース 「別件だって?」
いったい何が別件なんだ、と聞いてますけど。
何だと…?
2023/04/02 (Sun)
☆抜けてもオッケー
入学式が終わった週末は、生徒会長宅でのんびりな面々。
けれどキース君が不満たらたら、1年A組な件に文句を。
キース 「別件なのは、当然だろうと思うがな?」
ブルー 「理由からして違うから、って?」
キース 「当たり前だ!」
遊びと一緒にされてはたまらん、とキース君が顰める眉。
キース 「俺のは仕事で、走り回っているわけで…!」
ブルー 「そうだろうけど、他に出してるヤツは?」
キース 「は?」
他とは何だ、とキース君、怪訝そうな顔。
キース 「他には何も出していないが…?」
ブルー 「自分に都合の悪い話は、聞こえないって?」
シロエ 「そうみたいですね、ぼくでも分かるのに…」
サム 「俺も分かるぜ、此処まで説明されたらよ」
他に出してるヤツなんだぜ、とサム君、指をチッチッと。
サム 「お前、節分の時は、どうしてたんだよ?」
ジョミー「欠席届、出していないって?」
キース 「うっ…!」
ソレか、と詰まってしまった人。
キース 「そうか、普段、どれだけ真面目にやっても…」
シロエ 「嫌味レベルの欠席届で、パアなんですよ」
スウェナ「インパクトが半端ないものねえ…」
ジョミー「1回で、マトモなヤツの百倍いきそうだよね」
絶対、そっちの印象強すぎ、とジョミー君も。
ジョミー「またか、で嫌味で、悪印象が募るんだよ」
サム 「間違いねえよな、そのコースでよ」
キース 「そ、そんな…!」
ブルー 「残念だけれど、それが現実というもので…」
先生方にすれば不動のブラックリスト、と生徒会長。
ブルー 「諦めて甘んじるしかないねえ…」
キース 「そう言われても…!」
あんまりすぎる、とキース君、泣きそう。
キース 「俺の努力はどうなるんだ!」
ブルー 「これから先もパアだと思うよ、どう考えても」
キース 「嫌すぎるんだが…!」
ブルー 「だったら、抜けてもいいんだけれど?」
面子から、と生徒会長、ニヤニヤと。
シャン学メンバーを卒業…?
2023/04/03 (Mon)
☆抜けた場合は
入学式も終わった週末、生徒会長宅で過ごす面々ですが。
今年も1年A組なキース君、不満らしいブラックリスト。
シロエ 「キース先輩が、面子から抜けるんですか?」
ブルー 「そう! 抜ければ、無関係だしさ…」
サム 「妙な欠席届も要らねえ、ってか?」
確かにそうかもしれねえな、とサム君が顎に当てる手。
サム 「キース単独なら、月参りと法要だしよ…」
ジョミー「真面目にやってる、って評価されそうだよね」
ブルー 「うん。数年くらいは、先生方も様子見で…」
1年A組に入れておくかもだけど…、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、何年経っても、真面目だったら…」
シロエ 「他所のクラスに移すでしょうねえ…」
ブルー 「監視する意味が無いわけだしね!」
ただの特別生なんだから…、と説明が。
ブルー 「でもって、キースが抜けた場合は…」
シロエ 「何か問題があるんでしょうか?」
ブルー 「無い無い、むしろ、その逆だってば!」
メリットしか無いと思うんだ、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「考えてみたまえ、疫病仏が抜けるんだよ?」
一同 「「「あっ!」」」
本当だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「そうなりますねえ、抜けるってことは…」
ジョミー「キースが不在になるんだもんね…」
スウェナ「誰かさんも来なくなりそうよ?」
サム 「だよな、厄介な法要も無くなるぜ!」
キースが一人でやるんだしよ、とサム君が乗り出す膝。
サム 「元老寺でやればいいよな、コッソリと」
シロエ 「ですよね、アドス和尚にバレないように」
キース 「秒でバレると思うんだが!」
お中日だぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「親父がガッツリ寺にいる日だ、走り回って!」
サム 「俺たちの知ったことじゃねえよな、ソレ」
ジョミー「そうだよ、天井裏とか、場所を選べば…」
シロエ 「充分、出来ると思いますけど?」
頭を使って下さいよ、とシロエ君の注文が。
どうしろと…?
2023/04/04 (Tue)
☆天井裏もいいね
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も1年A組なわけで、キース君が不満そうでして…。
キース 「天井裏で法要をしろと!?」
シロエ 「ええ。お寺の天井裏は高いんでしょう?」
スウェナ「アライグマが巣を作るらしいものねえ…」
前にキースに聞いたわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「だったら、高さは充分あるでしょ?」
キース 「そういう問題ではないんだが!」
ジョミー「じゃあ、防音の問題なわけ?」
音でバレるのかな、とジョミー君の問い。
ジョミー「お経の声とか、鳴り物の音で」
サム 「あー…。それはあるかもしれねえなあ…」
シロエ 「響き渡る系の音ですからねえ…」
足音以上に…、とシロエ君も。
シロエ 「防音材なら、提供させて頂きますけど?」
キース 「はあ?」
シロエ 「キース先輩が抜けるにしても、先輩ですし…」
ジョミー「後輩として、フォローするって?」
入学前からの付き合いだもんね、とジョミー君。
ジョミー「シロエが天井裏に入って、防音工事?」
シロエ 「そうです、費用の方はマツカ先輩が…」
マツカ 「負担しますよ、喜んで」
ぼくでお役に立てるのなら…、と御曹司の笑み。
マツカ 「最高級のを手配させて頂きますね」
シロエ 「ほら、これで音漏れは安心ですよ!」
キース先輩、とシロエ君も爽やかな笑顔。
シロエ 「良かったですね、是非、天井裏で法要を!」
サム 「ついでだし、照明もつければいいんでねえの?」
ジョミー「いいね、そしたらバッチリだよ!」
暗くないしさ、とジョミー君が乗り出す膝。
ジョミー「どうせだったら、エアコンとかも…」
シロエ 「設置しますよ、ご希望なら」
室外機の要らないタイプですね、とシロエ君。
シロエ 「畳も搬入しましょうか?」
サム 「いいじゃねえかよ、普段はキースが…」
シロエ 「隠し部屋に使えばいいんですよ」
アドス和尚から逃れられます、とプッシュですけど。
天井裏…?
2023/04/05 (Wed)
☆夢の隠し部屋
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君が、抜けるかもという話で…。
キース 「どうして俺が、天井裏に!」
シロエ 「隠し部屋、欲しくないんですか?」
ジョミー「もう思いっ切り、プライベートな空間だよ?」
今のキースには夢物語の…、とジョミー君。
ジョミー「キースの部屋って、鍵もかからなくってさ…」
サム 「襖と障子で、ガラリと開けられちまってよ…」
スウェナ「終わりなんでしょ、もう、一瞬で」
隠し事なんかは出来なくて…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「卒塔婆書きの時だって、苦労してるじゃない」
シロエ 「電動の卒塔婆削り器、使えないんでしょう?」
サム 「音でバレるって、前に聞いたぜ」
キース 「それは確かに、そうなんだが…」
親父は地獄耳だからな、とキース君の渋面。
キース 「都合のいいことしか聞こえないくせに…」
サム 「キースに都合の悪いことなら、聞こえるのな」
キース 「何故、聞こえた、という勢いでな!」
本堂で失敗した時でもだ、とキース君、グッと拳を。
キース 「庫裏から走って来やがることも、度々で…!」
シロエ 「なら、ピッタリじゃないですか、隠し部屋」
ジョミー「そうだよ、作って貰うべきだよ!」
法要も出来る場所だしさ、とジョミー君、グイグイと。
ジョミー「そしたらキースは、避難場所が出来て…」
シロエ 「ぼくたちの方も、自由になれるわけですしね」
疫病仏にサヨナラ出来て、とシロエ君、満面の笑顔。
シロエ 「この際、抜けるべきですよ!」
サム 「うんうん、キースがいなくなればよ…」
ジョミー「メリットしかないらしいしさ…」
こんな美味しい話は無いよ、とジョミー君。
ジョミー「抜けて欲しいな、潔く!」
シロエ 「キース先輩も、メリットは大きいでしょう?」
サム 「そうだぜ、ブラックリストにお別れでよ…」
隠し部屋までつくじゃねえか、と推してますけど。
抜けろと…?
2023/04/06 (Thu)
☆送別会でいこう
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
1年A組が不満なキース君、抜けろと勧められている今。
シロエ 「いい話だと思いませんか、キース先輩?」
ジョミー「ブラックリストから外れてさ…」
サム 「秘密の部屋を持てるんだぜ?」
一国一城の主じゃねえか、とサム君、強力なプッシュ。
サム 「チャンスを逃す手は、ねえと思うぜ」
シロエ 「今ならお得に、何かつくかもしれませんよ?」
ジョミー「あー、特典! いいかもね!」
何かないわけ、とジョミー君の視線がマツカ君に。
ジョミー「天井裏の改装費用以外に、美味しいヤツ!」
マツカ 「そうですねえ…。キースが喜ぶものですか…」
サム 「そういや、先月、残飯を食わせたけどよ…」
シロエ 「ありました! お彼岸の法要のアフターで…」
残飯の処理をしてましたっけ、とシロエ君。
シロエ 「アレの埋め合わせに、豪華料理もいいですね」
ジョミー「でもさ、キースが一人で行くかな?」
サム 「一人で食っても、つまらねえだろうし…」
スウェナ「それなら、お別れパーティーはどう?」
抜けるわけだし、宴会でお別れ、とスウェナちゃんの案。
スウェナ「ホテルの宴会場を貸し切りで!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と大歓声が。
ジョミー「何処がいいかな、五つ星でさ…」
シロエ 「キース先輩を送り出すのに、ピッタリで…」
サム 「リムジンに乗ってサヨナラとかよ…」
スウェナ「最高じゃないの!」
ホテルの玄関でお見送りね、とスウェナちゃん。
スウェナ「花束を渡して、お餞別も…」
シロエ 「マツカ先輩の腕の見せどころですよ!」
そこの演出、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「何処のホテルがオススメですか?」
マツカ 「そうですね…。よく使われる所だと…」
キース 「待て、本当に追い出す気か!?」
シロエ 「いけませんか?」
お互い、メリット大きいですよ、と笑顔ですけど。
追い出すと…?
2023/04/07 (Fri)
☆実費になる食費
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君に、抜けろという方向でして。
シロエ 「いいですか? 先輩は自由の身になれて…」
サム 「俺たちも、疫病仏から解放されてよ…」
ジョミー「うんと自由になれるわけだし、抜けるべき!」
お別れパーティーでサヨナラだよ、とジョミー君。
ジョミー「花束を貰って、リムジンでさ…」
シロエ 「ホテルを後にするんですよね」
サム 「最高じゃねえかよ、花道だぜ?」
じき学校で会うんだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「でもよ、抜けた後はただのクラスメートで…」
シロエ 「ランチとかは完全に別行動です!」
ぶるぅのお部屋ともお別れですね、とシロエ君。
シロエ 「放課後は柔道部員の皆さんと…」
ジョミー「食事とかに行けばいいと思うな、金欠でもさ」
サム 「あー…。飯代が実費になるわけな?」
シロエ 「そうなりますねえ、今はタダ飯ですけど」
お菓子も食事も食べ放題で…、とシロエ君の相槌が。
シロエ 「でも、その辺は仕方ないですよ」
サム 「ブラックリストから抜けるには、金なのな?」
ジョミー「らしいね、だけど高くはないよ?」
所詮は高校生だしさ、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ハンバーガーとか、ラーメンとかさ…」
シロエ 「ですね、牛丼も人気ですし…」
サム 「そんなに金はいらねえな、うん」
今と比べれば要るんだけどよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「まあ、そのくらいは出せるんでねえの?」
シロエ 「キース先輩、どうなんですか?」
キース 「出せなくはないが、何故、追い出すんだ!」
シロエ 「ブラックリストが嫌なんでしょう?」
だったら出て行くべきですよ、とシロエ君。
シロエ 「お別れパーティーは、いつにしますか?」
ジョミー「キースの都合のいい日でいいよ?」
キース 「そう言われても…!」
心の準備がゼロなんだが、と悲鳴ですけど。
出て行けと…?
2023/04/08 (Sat)
☆出禁は困る人
入学式が済んだ週末は、いつもの生徒会長宅ですけれど。
そのメンバーから、キース君が抜ける話が進行中でして。
キース 「俺を追い出して、どうするつもりだ!」
シロエ 「もちろん、自由の身になるんですよ」
ジョミー「キースもそうだよ、隠し部屋まで貰えてさ…」
サム 「アドス和尚の目から逃れて、好き放題だぜ?」
マジで美味すぎる話じゃねえか、とサム君、プッシュ。
サム 「たまに、法要をやりさえすればよ…」
ジョミー「誰かさんも満足するしさ、バッチリだって!」
??? 「どの辺がさ!」
酷すぎるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なんで、天井裏で法要なのさ!」
シロエ 「スペースが無いからですよ」
ジョミー「アドス和尚にバレたら、ヤバいし…」
サム 「天井裏でやるしかねえだろ?」
いいじゃねえかよ、とサム君が指差す天井。
サム 「寺の天井裏は高いらしいし、問題ねえって!」
Aブルー「ありすぎるから!」
ぼくのおやつはどうなるのさ、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「今の流れだと、キースと一緒に…」
シロエ 「出て行くことになりますねえ…」
Aブルー「困るよ、ソレ!」
出禁にされてしまうだなんて…、と泣きそうな人。
Aブルー「ぶるぅのお菓子や料理は、どうなると!?」
サム 「出禁なんだぜ、諦めろよな」
ジョミー「エロドクターに、たかればオッケー!」
お菓子も食事もいけるって、とジョミー君。
ジョミー「今も色々、一緒に食べに行ってるし…」
シロエ 「回数が増えるだけですよね」
スウェナ「エロドクターだって、大喜びだと思うわよ?」
毎日のようにデート出来て、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それでいいでしょ、はい、解決!」
Aブルー「何か違うと思うんだけど…!」
キース 「気が合うな、俺も同感だ」
Aブルー「だよねえ、この際、共闘で!」
キース 「乗った!」
共に戦い抜こうじゃないか、と握手ですけど。
手を組むと…?
2023/04/09 (Sun)
☆負けられない戦い
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君が抜ける話が進行中で、追い出す方向なのに…。
シロエ 「ちょ、なんだって其処で、共闘なんです!」
サム 「一緒に出て行きゃいいじゃねえかよ!」
Aブルー「困るから!」
キース 「俺も追い出されるのは御免だ!」
何故、リムジンで退場になる、とキース君の仏頂面。
キース 「しかも花束だの、餞別だのと…!」
シロエ 「そういうのは、要らないんですか?」
ジョミー「リーズナブルでいいけどさあ…」
じゃあ、リムジンも要らないのかな、とジョミー君。
ジョミー「普通のタクシーとかでいいわけ?」
キース 「乗り物の話はしていない!」
Aブルー「そうだよ、どうせだったらリムジンでさ…」
花道じゃなくて、お花見だよね、とソルジャーの言。
Aブルー「マイクロバスより、もっと豪華に!」
キース 「まったくだ。マイクロバスも豪華なんだが…」
マツカが手配するヤツは…、とキース君も。
キース 「だが、リムジンを連ねて行くのも…」
Aブルー「いいと思うんだよ、ゴージャスで!」
それでいこう、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「どうせ今日はさ、お花見に行く計画を…」
キース 「立てに来る予定だったんだな?」
Aブルー「ピンポーン! なのに話が勝手に進んで…」
ヤバいことになっているんだよ、とソルジャーの嘆き節。
Aブルー「なんとか撤回、でもってお花見の方向へ…」
キース 「持って行くために俺と戦う、と」
Aブルー「もう戦友で、決死隊だよ!」
君と生死を共にするから、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「この戦いには負けられないしね!」
キース 「お互い、負けたら詰むからな…」
いろんな意味で、とキース君も拳をグッと。
キース 「あんた、いい案を持っていないか?」
Aブルー「えっ、ぼく?」
キース 「戦闘のプロだと思うんだが…」
腐ってもソルジャーなんだしな、と訊いてますけど。
いい案…?
2023/04/10 (Mon)
☆おめでたい門出
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出て来て、ソルジャーが猛反対。
Aブルー「いい案なんか、持っていないんだけど…!」
キース 「だが、頼れるのは、あんたしか…」
いないわけで…、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「天井裏で法要になったら、困るんだろうが!」
Aブルー「当然だよ! そんなの、絶対、嫌だからね!」
キース 「なら、プロらしく考えてくれ!」
Aブルー「えーっ!? ぼくの戦闘は力技でさ…」
押してダメなら破壊なんだよ、とソルジャー、困惑。
Aブルー「今の場面で、それが通用するとでも?」
シロエ 「破壊活動は御免ですからね!」
サム 「キースと一緒に出て行けよな!」
リムジンでよ、とサム君が指差す扉。
サム 「マツカ、今すぐ、手配、頼むぜ!」
マツカ 「えっと…? 此処に呼んだらいいんですか?」
シロエ 「そうです、花束もお願いします!」
スウェナ「お餞別も二人分だわよ!」
お赤飯とお菓子でいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「紅白饅頭をつけてもいいわね」
ブルー 「そうだね、おめでたい門出なんだし…」
キース 「どの辺がだ!」
いったい何処がめでたいんだ、とキース君の怒声。
キース 「俺たちは追い出されるんだぞ!」
ブルー 「でもさ、卒業式みたいなもので…」
シロエ 「卒業式の前には、追いコンでしょう?」
追い出すとつくじゃありませんか、とシロエ君も。
シロエ 「お赤飯と紅白饅頭で、バッチリですよ!」
サム 「それに、花束とお餞別だぜ?」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「なんで、ぼくまで卒業なのさ!」
学校には行っていないんだけど、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「生徒になった覚えは無いし! …あれ?」
キース 「どうしたんだ?」
Aブルー「生徒で、ちょっと…」
キース 「閃いたのか?」
何かいい案が…、と戦友を見詰めてますけど。
どうだか…。
2023/04/11 (Tue)
☆義務教育で戦え
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーも、な方向で。
キース 「名案が閃いたんなら、是非、頼む!」
Aブルー「もちろん、反撃開始ってね!」
背中と援護射撃は任せた、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「戦闘開始!」
キース 「まだ何も聞いていないんだが!」
Aブルー「いいから、一緒に戦いたまえ!」
戦友だろう、とソルジャーが叩くキース君の肩。
Aブルー「死ぬも生きるも、同期の桜というヤツで!」
キース 「あんた、いつから予科練なんだ!」
Aブルー「細かいことはどうでもいいんだよ!」
ぼくは桜が好きなだけ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「というわけで、リムジンを連ねて、お花見!」
シロエ 「何処からソレが出て来るんです!」
サム 「俺たちだって、全く蚊帳の外なんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、キースにも分からないのにさ…」
頷く理由は何も無いよね、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「煙に巻いても無駄だから!」
シロエ 「ドサクサ紛れは、通用させませんからね!」
サム 「押して駄目なら破壊ってのもよ…」
許さねえぜ、とサム君も。
サム 「まずは、納得出来るだけの理由を言えよな!」
Aブルー「同期の桜と言ったけど?」
シロエ 「ですから、何処が予科練なんです!」
あなたもキース先輩も違いますよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「同期も何も、生徒になってはいませんから!」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! 生徒ってトコ!」
ぼくは義務教育を終えていなくてね、とソルジャーの言。
Aブルー「成人検査で落っこちてさ…」
キース 「そう聞いているが…」
その話の何処が名案なんだ、とキース君が傾げる首。
キース 「義務教育ネタで戦えるのか?」
Aブルー「思いっ切りね!」
キース 「だが、俺はだな…」
シロエ 「大卒ですよね?」
ほぼほぼ全部修了ですよ、という声が。
あとは院だけ…。
2023/04/12 (Wed)
☆違いすぎる学歴
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出まして、ソルジャーもセット。
シロエ 「義務教育も何も、キース先輩の場合は…」
キース 「修了な上に、残るは修士と博士だけだし…」
一緒に戦える気がしないんだが、とキース君も不安そう。
キース 「それに関しては、戦友だとは言えなくて…」
シロエ 「当たり前です、残りは院だけの人でしょう?」
ジョミー「義務教育って、中学までだもんねえ…」
スウェナ「そうよ、高校だと、もう違うのよ!」
その高校にも入ったじゃない、とスウェナちゃん。
スウェナ「入学式だって終わったばかりよ、この間!」
サム 「しかも、何回目だかも不明なヤツな…」
シロエ 「言えてますよね、何回目でしたっけ?」
ジョミー「さあ…? 数えてないから、逆算するしか…」
最初に入った年を引いて…、とジョミー君が折る指。
ジョミー「ぼくたち、何年度生だった?」
シロエ 「えっと…? ぼくが生まれた年がですね…」
サム 「お前、飛び級で来たじゃねえかよ」
スウェナ「シロエを基準にしたらダメよね」
ホントは1学年下なんだから、とツッコミが。
スウェナ「私たちの生まれ年でカウントしないと…」
Aブルー「早生まれっていうのも、あるんだよね?」
ジョミー「今は、外野は関係無いから!」
黙ってて欲しいんだけど…、とジョミー君、カウント中。
ジョミー「んーと…? 小学校が6歳からで…」
Aブルー「君たちが何度目の入学式かは、いいとして…」
シロエ 「よくありません、学歴の問題ですよね?」
サム 「義務教育の話なんだろ?」
キースと違って終わってなくて…、とサム君も。
サム 「だったら、どうでもよくはねえしよ…」
シロエ 「きちんとしておくべきですよ」
Aブルー「そうじゃなくって、キースも援護射撃をさ…」
キース 「あんたとは、違いすぎるんだが!」
どうやって援護射撃をしろと、と叫んでますけど。
まあねえ…?
2023/04/13 (Thu)
☆下手に撃ったら
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す方向でして、ソルジャーも一蓮托生。
Aブルー「援護射撃と言ったら、そのまんまだよ!」
キース 「この状況で、どうやれと!」
Aブルー「ぼくの味方につけばいいだけ!」
キース 「学歴詐称は、即、バレるんだが!」
此処の面子は同級生だぞ、とキース君の引き攣った顔。
キース 「どう繕っても、こいつら全員が生き証人で…」
ジョミー「だよねえ、ついでにシロエだとさあ…」
サム 「もっと前から、ガッツリ把握してるよな?」
シロエ 「それはもう、任せて下さいよ!」
キース先輩の過去ならバッチリです、とシロエ君の笑み。
シロエ 「記憶力には自信がありますからね」
Aブルー「そうなんだ? じゃあさ、失敗談とかも…」
シロエ 「知っていますよ、アドス和尚に食らった罰も」
どれから披露しましょうか、とシロエ君、ウキウキと。
シロエ 「墓地ネタに本堂、庫裏も数々ありますが…」
ジョミー「小学校ネタは?」
シロエ 「もちろんあります、ソレからですか?」
キース 「やめてくれ!」
学歴詐称よりキツすぎる、とキース君、ガクブル。
キース 「それくらいなら、学歴詐称で吊るし上げで…」
サム 「かまわねえのな?」
キース 「当然だろう!」
煮るなり焼くなり好きにしてくれ、と開き直った人。
キース 「覚悟なら、とうに出来ている!」
Aブルー「死ぬも生きるも、一緒と約束したもんねえ…」
キース 「あんた、義務教育を終えていないと…」
シロエ 「言いませんでしたか?」
それを武器にして戦うんですよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「キース先輩とは、戦友にはなれないわけで…」
ジョミー「援護射撃もして貰えないよ?」
Aブルー「その点だったら、大丈夫!」
キース 「話がサッパリ見えないんだが!」
シロエ 「ですねえ、このままで援護射撃をしたら…」
誤射する気しかしませんよね、とシロエ君も。
怖すぎ…。
2023/04/14 (Fri)
☆誤射したら蜂の巣
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーもセットで…。
シロエ 「誤射した場合は、どうなるでしょうねえ…」
ジョミー「そりゃさ、友軍を撃つんだからさ…」
サム 「誰かさんが蜂の巣になるってヤツだぜ」
かまわねえけどよ、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「そのまま、出てってくれればよ…」
シロエ 「花束も、お餞別も不要ですよね?」
ジョミー「キースが追い出すわけだもんねえ…」
ぼくたちに見送る義務は無いよね、とジョミー君も。
ジョミー「撃ちまくってくれた方がいいってば!」
シロエ 「ですよね、機関銃で思いっ切り…」
サム 「ダダダダダッ! と、やってくれよな」
華々しく、とサム君が立てる親指。
サム 「撃ってよし!」
キース 「そう言われても…!」
それをやったら俺が殺される、とキース君、顔面蒼白。
キース 「俺が単独で追い出すだなんて…!」
Aブルー「もちろん、タダじゃ済まさないけど…」
援護射撃は問題無し! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「誤射の心配も全く不要で、撃ちまくるだけ!」
キース 「義務教育ネタは無理だと言っている!」
Aブルー「いいんだってば、ぼくさえ終えてなければ!」
ぼくの苦労は承知な筈、と自信に溢れている人。
Aブルー「義務教育が無理だった理由、知ってるよね?」
キース 「当然だ。成人検査とやらで弾かれて…」
Aブルー「そう! そのせいで人体実験、他にも色々…」
苦労しまくって今に至るわけでね、と指をチッチッと。
Aブルー「そんな人間を追い出すだなんて…」
キース 「仏の道に反しそうだな…」
Aブルー「うん、その調子!」
大いに撃ってくれたまえ、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「出て行かなくても済むようにね!」
キース 「承知した! これなら確かに…」
Aブルー「誤射はしないから!」
法話でも何でも存分に…、と煽ってますけど。
撃て、と…?
2023/04/15 (Sat)
さて、4月。シャングリラ学園でも入学式など盛り沢山。
入学式が終わった週末、生徒会長宅で寛ぐ面々ですけど。
シロエ 「今年も1年A組でしたね…」
サム 「仕方ねえだろ、其処は不動だぜ」
ジョミー「でもさ、担任くらいはさ…」
スウェナ「たまには変わって欲しいわよねえ…」
なんでグレイブ先生なのよ、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「毎年、毎年、固定だなんて…」
シロエ 「その件も仕方ないですよ。なんと言っても…」
サム 「俺たち全員、ブラックリスト入りなんだぜ?」
キース 「其処が納得いかないんだが…!」
何故、そうなる、とキース君の仏頂面。
キース 「俺は真面目にやっているのに、どうしても…」
サム 「外して貰えねえってか?」
キース 「そうなんだ! もういい加減、俺の努力を…」
認めて外してくれてもいいのに、とブツブツブツ。
キース 「月参りで遅刻する時だって、届けを出して…」
ジョミー「ちゃんとやってる、って言いたいわけ?」
キース 「当然だろう!」
法要で欠席の時も届けを出すぞ、と握り締める拳。
キース 「なのにどうして、未だにだな…!」
シロエ 「1年A組のままなんだ、というわけですね?」
キース 「文句も言いたくなるだろうが!」
お前たちと一緒にしないで欲しい、と目がマジな人。
キース 「ブルー、お前が裏でだな…」
ブルー 「糸を引いているんじゃないか、って?」
キース 「あんた、腐ってもソルジャーだけに…」
口を挟むことは出来る筈だぞ、と疑いの眼差し。
キース 「俺が抜けられないように…」
ブルー 「小細工だって?」
それは無い無い、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「残念だけど、君の出す欠席届はさ…」
キース 「書式が間違っているとでも?」
ブルー 「違うよ、出してるタイミング!」
キース 「早く出しすぎる、と?」
ブルー 「そうじゃなくって…」
よく考えてみたまえ、と言ってますけど。
どう残念だと?
2023/04/01 (Sat)
☆別件だそうです
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も変わらず1年A組、担任はグレイブ先生でして…。
キース 「タイミングだと言われても…。届けの類は…」
サム 「出しさえすればいいんでねえの?」
ジョミー「だよねえ、無届けはマズイんだけど…」
ぼくたちだって、ちゃんと出してる、とジョミー君。
ジョミー「最近のヤツだと、節分とかさ」
サム 「うんうん、今年は打ち合わせでも休んだしよ」
シロエ 「その分も、きちんと出しましたよねえ?」
文句は言われていませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「そりゃまあ、たまに嫌味も言われますけど…」
ジョミー「諸君、いい御身分だな、ってヤツだよね…」
あれは嫌すぎ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「欠席届をチラッと見てさ、眼鏡をさ…」
シロエ 「ツイと押し上げて言うんですよね…」
もう見るからに嫌そうに…、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「厄介者め、って顔一杯に書いてあるんですよ」
スウェナ「そうなのよねえ、嫌味MAXで」
また1年間そうなんだわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「他の先生が担任だったら、あそこまでは…」
シロエ 「嫌そうな顔はしないでしょうねえ…」
キース 「俺が出す欠席届や、遅刻の届けは違うぞ!」
正当な理由があるんだからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「法要も月参りも、立派な仕事だ!」
ブルー 「うん、その点は間違いないね」
キース 「だったら、何処が残念だと!?」
ブルー 「今までの流れで分からないかな、残念な理由」
考えなくても分かる筈だよ、と生徒会長が立てる指。
ブルー 「いいかい、他のみんなも欠席届を…」
キース 「出せば嫌味で、俺とは違う!」
俺は嫌味を言われていない、とキース君の反論。
キース 「普通に受け取って貰えるんだが!」
ブルー 「それとは別件なんだけど?」
キース 「別件だって?」
いったい何が別件なんだ、と聞いてますけど。
何だと…?
2023/04/02 (Sun)
☆抜けてもオッケー
入学式が終わった週末は、生徒会長宅でのんびりな面々。
けれどキース君が不満たらたら、1年A組な件に文句を。
キース 「別件なのは、当然だろうと思うがな?」
ブルー 「理由からして違うから、って?」
キース 「当たり前だ!」
遊びと一緒にされてはたまらん、とキース君が顰める眉。
キース 「俺のは仕事で、走り回っているわけで…!」
ブルー 「そうだろうけど、他に出してるヤツは?」
キース 「は?」
他とは何だ、とキース君、怪訝そうな顔。
キース 「他には何も出していないが…?」
ブルー 「自分に都合の悪い話は、聞こえないって?」
シロエ 「そうみたいですね、ぼくでも分かるのに…」
サム 「俺も分かるぜ、此処まで説明されたらよ」
他に出してるヤツなんだぜ、とサム君、指をチッチッと。
サム 「お前、節分の時は、どうしてたんだよ?」
ジョミー「欠席届、出していないって?」
キース 「うっ…!」
ソレか、と詰まってしまった人。
キース 「そうか、普段、どれだけ真面目にやっても…」
シロエ 「嫌味レベルの欠席届で、パアなんですよ」
スウェナ「インパクトが半端ないものねえ…」
ジョミー「1回で、マトモなヤツの百倍いきそうだよね」
絶対、そっちの印象強すぎ、とジョミー君も。
ジョミー「またか、で嫌味で、悪印象が募るんだよ」
サム 「間違いねえよな、そのコースでよ」
キース 「そ、そんな…!」
ブルー 「残念だけれど、それが現実というもので…」
先生方にすれば不動のブラックリスト、と生徒会長。
ブルー 「諦めて甘んじるしかないねえ…」
キース 「そう言われても…!」
あんまりすぎる、とキース君、泣きそう。
キース 「俺の努力はどうなるんだ!」
ブルー 「これから先もパアだと思うよ、どう考えても」
キース 「嫌すぎるんだが…!」
ブルー 「だったら、抜けてもいいんだけれど?」
面子から、と生徒会長、ニヤニヤと。
シャン学メンバーを卒業…?
2023/04/03 (Mon)
☆抜けた場合は
入学式も終わった週末、生徒会長宅で過ごす面々ですが。
今年も1年A組なキース君、不満らしいブラックリスト。
シロエ 「キース先輩が、面子から抜けるんですか?」
ブルー 「そう! 抜ければ、無関係だしさ…」
サム 「妙な欠席届も要らねえ、ってか?」
確かにそうかもしれねえな、とサム君が顎に当てる手。
サム 「キース単独なら、月参りと法要だしよ…」
ジョミー「真面目にやってる、って評価されそうだよね」
ブルー 「うん。数年くらいは、先生方も様子見で…」
1年A組に入れておくかもだけど…、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、何年経っても、真面目だったら…」
シロエ 「他所のクラスに移すでしょうねえ…」
ブルー 「監視する意味が無いわけだしね!」
ただの特別生なんだから…、と説明が。
ブルー 「でもって、キースが抜けた場合は…」
シロエ 「何か問題があるんでしょうか?」
ブルー 「無い無い、むしろ、その逆だってば!」
メリットしか無いと思うんだ、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「考えてみたまえ、疫病仏が抜けるんだよ?」
一同 「「「あっ!」」」
本当だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「そうなりますねえ、抜けるってことは…」
ジョミー「キースが不在になるんだもんね…」
スウェナ「誰かさんも来なくなりそうよ?」
サム 「だよな、厄介な法要も無くなるぜ!」
キースが一人でやるんだしよ、とサム君が乗り出す膝。
サム 「元老寺でやればいいよな、コッソリと」
シロエ 「ですよね、アドス和尚にバレないように」
キース 「秒でバレると思うんだが!」
お中日だぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「親父がガッツリ寺にいる日だ、走り回って!」
サム 「俺たちの知ったことじゃねえよな、ソレ」
ジョミー「そうだよ、天井裏とか、場所を選べば…」
シロエ 「充分、出来ると思いますけど?」
頭を使って下さいよ、とシロエ君の注文が。
どうしろと…?
2023/04/04 (Tue)
☆天井裏もいいね
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も1年A組なわけで、キース君が不満そうでして…。
キース 「天井裏で法要をしろと!?」
シロエ 「ええ。お寺の天井裏は高いんでしょう?」
スウェナ「アライグマが巣を作るらしいものねえ…」
前にキースに聞いたわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「だったら、高さは充分あるでしょ?」
キース 「そういう問題ではないんだが!」
ジョミー「じゃあ、防音の問題なわけ?」
音でバレるのかな、とジョミー君の問い。
ジョミー「お経の声とか、鳴り物の音で」
サム 「あー…。それはあるかもしれねえなあ…」
シロエ 「響き渡る系の音ですからねえ…」
足音以上に…、とシロエ君も。
シロエ 「防音材なら、提供させて頂きますけど?」
キース 「はあ?」
シロエ 「キース先輩が抜けるにしても、先輩ですし…」
ジョミー「後輩として、フォローするって?」
入学前からの付き合いだもんね、とジョミー君。
ジョミー「シロエが天井裏に入って、防音工事?」
シロエ 「そうです、費用の方はマツカ先輩が…」
マツカ 「負担しますよ、喜んで」
ぼくでお役に立てるのなら…、と御曹司の笑み。
マツカ 「最高級のを手配させて頂きますね」
シロエ 「ほら、これで音漏れは安心ですよ!」
キース先輩、とシロエ君も爽やかな笑顔。
シロエ 「良かったですね、是非、天井裏で法要を!」
サム 「ついでだし、照明もつければいいんでねえの?」
ジョミー「いいね、そしたらバッチリだよ!」
暗くないしさ、とジョミー君が乗り出す膝。
ジョミー「どうせだったら、エアコンとかも…」
シロエ 「設置しますよ、ご希望なら」
室外機の要らないタイプですね、とシロエ君。
シロエ 「畳も搬入しましょうか?」
サム 「いいじゃねえかよ、普段はキースが…」
シロエ 「隠し部屋に使えばいいんですよ」
アドス和尚から逃れられます、とプッシュですけど。
天井裏…?
2023/04/05 (Wed)
☆夢の隠し部屋
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君が、抜けるかもという話で…。
キース 「どうして俺が、天井裏に!」
シロエ 「隠し部屋、欲しくないんですか?」
ジョミー「もう思いっ切り、プライベートな空間だよ?」
今のキースには夢物語の…、とジョミー君。
ジョミー「キースの部屋って、鍵もかからなくってさ…」
サム 「襖と障子で、ガラリと開けられちまってよ…」
スウェナ「終わりなんでしょ、もう、一瞬で」
隠し事なんかは出来なくて…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「卒塔婆書きの時だって、苦労してるじゃない」
シロエ 「電動の卒塔婆削り器、使えないんでしょう?」
サム 「音でバレるって、前に聞いたぜ」
キース 「それは確かに、そうなんだが…」
親父は地獄耳だからな、とキース君の渋面。
キース 「都合のいいことしか聞こえないくせに…」
サム 「キースに都合の悪いことなら、聞こえるのな」
キース 「何故、聞こえた、という勢いでな!」
本堂で失敗した時でもだ、とキース君、グッと拳を。
キース 「庫裏から走って来やがることも、度々で…!」
シロエ 「なら、ピッタリじゃないですか、隠し部屋」
ジョミー「そうだよ、作って貰うべきだよ!」
法要も出来る場所だしさ、とジョミー君、グイグイと。
ジョミー「そしたらキースは、避難場所が出来て…」
シロエ 「ぼくたちの方も、自由になれるわけですしね」
疫病仏にサヨナラ出来て、とシロエ君、満面の笑顔。
シロエ 「この際、抜けるべきですよ!」
サム 「うんうん、キースがいなくなればよ…」
ジョミー「メリットしかないらしいしさ…」
こんな美味しい話は無いよ、とジョミー君。
ジョミー「抜けて欲しいな、潔く!」
シロエ 「キース先輩も、メリットは大きいでしょう?」
サム 「そうだぜ、ブラックリストにお別れでよ…」
隠し部屋までつくじゃねえか、と推してますけど。
抜けろと…?
2023/04/06 (Thu)
☆送別会でいこう
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
1年A組が不満なキース君、抜けろと勧められている今。
シロエ 「いい話だと思いませんか、キース先輩?」
ジョミー「ブラックリストから外れてさ…」
サム 「秘密の部屋を持てるんだぜ?」
一国一城の主じゃねえか、とサム君、強力なプッシュ。
サム 「チャンスを逃す手は、ねえと思うぜ」
シロエ 「今ならお得に、何かつくかもしれませんよ?」
ジョミー「あー、特典! いいかもね!」
何かないわけ、とジョミー君の視線がマツカ君に。
ジョミー「天井裏の改装費用以外に、美味しいヤツ!」
マツカ 「そうですねえ…。キースが喜ぶものですか…」
サム 「そういや、先月、残飯を食わせたけどよ…」
シロエ 「ありました! お彼岸の法要のアフターで…」
残飯の処理をしてましたっけ、とシロエ君。
シロエ 「アレの埋め合わせに、豪華料理もいいですね」
ジョミー「でもさ、キースが一人で行くかな?」
サム 「一人で食っても、つまらねえだろうし…」
スウェナ「それなら、お別れパーティーはどう?」
抜けるわけだし、宴会でお別れ、とスウェナちゃんの案。
スウェナ「ホテルの宴会場を貸し切りで!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と大歓声が。
ジョミー「何処がいいかな、五つ星でさ…」
シロエ 「キース先輩を送り出すのに、ピッタリで…」
サム 「リムジンに乗ってサヨナラとかよ…」
スウェナ「最高じゃないの!」
ホテルの玄関でお見送りね、とスウェナちゃん。
スウェナ「花束を渡して、お餞別も…」
シロエ 「マツカ先輩の腕の見せどころですよ!」
そこの演出、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「何処のホテルがオススメですか?」
マツカ 「そうですね…。よく使われる所だと…」
キース 「待て、本当に追い出す気か!?」
シロエ 「いけませんか?」
お互い、メリット大きいですよ、と笑顔ですけど。
追い出すと…?
2023/04/07 (Fri)
☆実費になる食費
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君に、抜けろという方向でして。
シロエ 「いいですか? 先輩は自由の身になれて…」
サム 「俺たちも、疫病仏から解放されてよ…」
ジョミー「うんと自由になれるわけだし、抜けるべき!」
お別れパーティーでサヨナラだよ、とジョミー君。
ジョミー「花束を貰って、リムジンでさ…」
シロエ 「ホテルを後にするんですよね」
サム 「最高じゃねえかよ、花道だぜ?」
じき学校で会うんだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「でもよ、抜けた後はただのクラスメートで…」
シロエ 「ランチとかは完全に別行動です!」
ぶるぅのお部屋ともお別れですね、とシロエ君。
シロエ 「放課後は柔道部員の皆さんと…」
ジョミー「食事とかに行けばいいと思うな、金欠でもさ」
サム 「あー…。飯代が実費になるわけな?」
シロエ 「そうなりますねえ、今はタダ飯ですけど」
お菓子も食事も食べ放題で…、とシロエ君の相槌が。
シロエ 「でも、その辺は仕方ないですよ」
サム 「ブラックリストから抜けるには、金なのな?」
ジョミー「らしいね、だけど高くはないよ?」
所詮は高校生だしさ、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ハンバーガーとか、ラーメンとかさ…」
シロエ 「ですね、牛丼も人気ですし…」
サム 「そんなに金はいらねえな、うん」
今と比べれば要るんだけどよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「まあ、そのくらいは出せるんでねえの?」
シロエ 「キース先輩、どうなんですか?」
キース 「出せなくはないが、何故、追い出すんだ!」
シロエ 「ブラックリストが嫌なんでしょう?」
だったら出て行くべきですよ、とシロエ君。
シロエ 「お別れパーティーは、いつにしますか?」
ジョミー「キースの都合のいい日でいいよ?」
キース 「そう言われても…!」
心の準備がゼロなんだが、と悲鳴ですけど。
出て行けと…?
2023/04/08 (Sat)
☆出禁は困る人
入学式が済んだ週末は、いつもの生徒会長宅ですけれど。
そのメンバーから、キース君が抜ける話が進行中でして。
キース 「俺を追い出して、どうするつもりだ!」
シロエ 「もちろん、自由の身になるんですよ」
ジョミー「キースもそうだよ、隠し部屋まで貰えてさ…」
サム 「アドス和尚の目から逃れて、好き放題だぜ?」
マジで美味すぎる話じゃねえか、とサム君、プッシュ。
サム 「たまに、法要をやりさえすればよ…」
ジョミー「誰かさんも満足するしさ、バッチリだって!」
??? 「どの辺がさ!」
酷すぎるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なんで、天井裏で法要なのさ!」
シロエ 「スペースが無いからですよ」
ジョミー「アドス和尚にバレたら、ヤバいし…」
サム 「天井裏でやるしかねえだろ?」
いいじゃねえかよ、とサム君が指差す天井。
サム 「寺の天井裏は高いらしいし、問題ねえって!」
Aブルー「ありすぎるから!」
ぼくのおやつはどうなるのさ、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「今の流れだと、キースと一緒に…」
シロエ 「出て行くことになりますねえ…」
Aブルー「困るよ、ソレ!」
出禁にされてしまうだなんて…、と泣きそうな人。
Aブルー「ぶるぅのお菓子や料理は、どうなると!?」
サム 「出禁なんだぜ、諦めろよな」
ジョミー「エロドクターに、たかればオッケー!」
お菓子も食事もいけるって、とジョミー君。
ジョミー「今も色々、一緒に食べに行ってるし…」
シロエ 「回数が増えるだけですよね」
スウェナ「エロドクターだって、大喜びだと思うわよ?」
毎日のようにデート出来て、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それでいいでしょ、はい、解決!」
Aブルー「何か違うと思うんだけど…!」
キース 「気が合うな、俺も同感だ」
Aブルー「だよねえ、この際、共闘で!」
キース 「乗った!」
共に戦い抜こうじゃないか、と握手ですけど。
手を組むと…?
2023/04/09 (Sun)
☆負けられない戦い
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君が抜ける話が進行中で、追い出す方向なのに…。
シロエ 「ちょ、なんだって其処で、共闘なんです!」
サム 「一緒に出て行きゃいいじゃねえかよ!」
Aブルー「困るから!」
キース 「俺も追い出されるのは御免だ!」
何故、リムジンで退場になる、とキース君の仏頂面。
キース 「しかも花束だの、餞別だのと…!」
シロエ 「そういうのは、要らないんですか?」
ジョミー「リーズナブルでいいけどさあ…」
じゃあ、リムジンも要らないのかな、とジョミー君。
ジョミー「普通のタクシーとかでいいわけ?」
キース 「乗り物の話はしていない!」
Aブルー「そうだよ、どうせだったらリムジンでさ…」
花道じゃなくて、お花見だよね、とソルジャーの言。
Aブルー「マイクロバスより、もっと豪華に!」
キース 「まったくだ。マイクロバスも豪華なんだが…」
マツカが手配するヤツは…、とキース君も。
キース 「だが、リムジンを連ねて行くのも…」
Aブルー「いいと思うんだよ、ゴージャスで!」
それでいこう、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「どうせ今日はさ、お花見に行く計画を…」
キース 「立てに来る予定だったんだな?」
Aブルー「ピンポーン! なのに話が勝手に進んで…」
ヤバいことになっているんだよ、とソルジャーの嘆き節。
Aブルー「なんとか撤回、でもってお花見の方向へ…」
キース 「持って行くために俺と戦う、と」
Aブルー「もう戦友で、決死隊だよ!」
君と生死を共にするから、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「この戦いには負けられないしね!」
キース 「お互い、負けたら詰むからな…」
いろんな意味で、とキース君も拳をグッと。
キース 「あんた、いい案を持っていないか?」
Aブルー「えっ、ぼく?」
キース 「戦闘のプロだと思うんだが…」
腐ってもソルジャーなんだしな、と訊いてますけど。
いい案…?
2023/04/10 (Mon)
☆おめでたい門出
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出て来て、ソルジャーが猛反対。
Aブルー「いい案なんか、持っていないんだけど…!」
キース 「だが、頼れるのは、あんたしか…」
いないわけで…、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「天井裏で法要になったら、困るんだろうが!」
Aブルー「当然だよ! そんなの、絶対、嫌だからね!」
キース 「なら、プロらしく考えてくれ!」
Aブルー「えーっ!? ぼくの戦闘は力技でさ…」
押してダメなら破壊なんだよ、とソルジャー、困惑。
Aブルー「今の場面で、それが通用するとでも?」
シロエ 「破壊活動は御免ですからね!」
サム 「キースと一緒に出て行けよな!」
リムジンでよ、とサム君が指差す扉。
サム 「マツカ、今すぐ、手配、頼むぜ!」
マツカ 「えっと…? 此処に呼んだらいいんですか?」
シロエ 「そうです、花束もお願いします!」
スウェナ「お餞別も二人分だわよ!」
お赤飯とお菓子でいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「紅白饅頭をつけてもいいわね」
ブルー 「そうだね、おめでたい門出なんだし…」
キース 「どの辺がだ!」
いったい何処がめでたいんだ、とキース君の怒声。
キース 「俺たちは追い出されるんだぞ!」
ブルー 「でもさ、卒業式みたいなもので…」
シロエ 「卒業式の前には、追いコンでしょう?」
追い出すとつくじゃありませんか、とシロエ君も。
シロエ 「お赤飯と紅白饅頭で、バッチリですよ!」
サム 「それに、花束とお餞別だぜ?」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「なんで、ぼくまで卒業なのさ!」
学校には行っていないんだけど、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「生徒になった覚えは無いし! …あれ?」
キース 「どうしたんだ?」
Aブルー「生徒で、ちょっと…」
キース 「閃いたのか?」
何かいい案が…、と戦友を見詰めてますけど。
どうだか…。
2023/04/11 (Tue)
☆義務教育で戦え
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーも、な方向で。
キース 「名案が閃いたんなら、是非、頼む!」
Aブルー「もちろん、反撃開始ってね!」
背中と援護射撃は任せた、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「戦闘開始!」
キース 「まだ何も聞いていないんだが!」
Aブルー「いいから、一緒に戦いたまえ!」
戦友だろう、とソルジャーが叩くキース君の肩。
Aブルー「死ぬも生きるも、同期の桜というヤツで!」
キース 「あんた、いつから予科練なんだ!」
Aブルー「細かいことはどうでもいいんだよ!」
ぼくは桜が好きなだけ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「というわけで、リムジンを連ねて、お花見!」
シロエ 「何処からソレが出て来るんです!」
サム 「俺たちだって、全く蚊帳の外なんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、キースにも分からないのにさ…」
頷く理由は何も無いよね、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「煙に巻いても無駄だから!」
シロエ 「ドサクサ紛れは、通用させませんからね!」
サム 「押して駄目なら破壊ってのもよ…」
許さねえぜ、とサム君も。
サム 「まずは、納得出来るだけの理由を言えよな!」
Aブルー「同期の桜と言ったけど?」
シロエ 「ですから、何処が予科練なんです!」
あなたもキース先輩も違いますよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「同期も何も、生徒になってはいませんから!」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! 生徒ってトコ!」
ぼくは義務教育を終えていなくてね、とソルジャーの言。
Aブルー「成人検査で落っこちてさ…」
キース 「そう聞いているが…」
その話の何処が名案なんだ、とキース君が傾げる首。
キース 「義務教育ネタで戦えるのか?」
Aブルー「思いっ切りね!」
キース 「だが、俺はだな…」
シロエ 「大卒ですよね?」
ほぼほぼ全部修了ですよ、という声が。
あとは院だけ…。
2023/04/12 (Wed)
☆違いすぎる学歴
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出まして、ソルジャーもセット。
シロエ 「義務教育も何も、キース先輩の場合は…」
キース 「修了な上に、残るは修士と博士だけだし…」
一緒に戦える気がしないんだが、とキース君も不安そう。
キース 「それに関しては、戦友だとは言えなくて…」
シロエ 「当たり前です、残りは院だけの人でしょう?」
ジョミー「義務教育って、中学までだもんねえ…」
スウェナ「そうよ、高校だと、もう違うのよ!」
その高校にも入ったじゃない、とスウェナちゃん。
スウェナ「入学式だって終わったばかりよ、この間!」
サム 「しかも、何回目だかも不明なヤツな…」
シロエ 「言えてますよね、何回目でしたっけ?」
ジョミー「さあ…? 数えてないから、逆算するしか…」
最初に入った年を引いて…、とジョミー君が折る指。
ジョミー「ぼくたち、何年度生だった?」
シロエ 「えっと…? ぼくが生まれた年がですね…」
サム 「お前、飛び級で来たじゃねえかよ」
スウェナ「シロエを基準にしたらダメよね」
ホントは1学年下なんだから、とツッコミが。
スウェナ「私たちの生まれ年でカウントしないと…」
Aブルー「早生まれっていうのも、あるんだよね?」
ジョミー「今は、外野は関係無いから!」
黙ってて欲しいんだけど…、とジョミー君、カウント中。
ジョミー「んーと…? 小学校が6歳からで…」
Aブルー「君たちが何度目の入学式かは、いいとして…」
シロエ 「よくありません、学歴の問題ですよね?」
サム 「義務教育の話なんだろ?」
キースと違って終わってなくて…、とサム君も。
サム 「だったら、どうでもよくはねえしよ…」
シロエ 「きちんとしておくべきですよ」
Aブルー「そうじゃなくって、キースも援護射撃をさ…」
キース 「あんたとは、違いすぎるんだが!」
どうやって援護射撃をしろと、と叫んでますけど。
まあねえ…?
2023/04/13 (Thu)
☆下手に撃ったら
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す方向でして、ソルジャーも一蓮托生。
Aブルー「援護射撃と言ったら、そのまんまだよ!」
キース 「この状況で、どうやれと!」
Aブルー「ぼくの味方につけばいいだけ!」
キース 「学歴詐称は、即、バレるんだが!」
此処の面子は同級生だぞ、とキース君の引き攣った顔。
キース 「どう繕っても、こいつら全員が生き証人で…」
ジョミー「だよねえ、ついでにシロエだとさあ…」
サム 「もっと前から、ガッツリ把握してるよな?」
シロエ 「それはもう、任せて下さいよ!」
キース先輩の過去ならバッチリです、とシロエ君の笑み。
シロエ 「記憶力には自信がありますからね」
Aブルー「そうなんだ? じゃあさ、失敗談とかも…」
シロエ 「知っていますよ、アドス和尚に食らった罰も」
どれから披露しましょうか、とシロエ君、ウキウキと。
シロエ 「墓地ネタに本堂、庫裏も数々ありますが…」
ジョミー「小学校ネタは?」
シロエ 「もちろんあります、ソレからですか?」
キース 「やめてくれ!」
学歴詐称よりキツすぎる、とキース君、ガクブル。
キース 「それくらいなら、学歴詐称で吊るし上げで…」
サム 「かまわねえのな?」
キース 「当然だろう!」
煮るなり焼くなり好きにしてくれ、と開き直った人。
キース 「覚悟なら、とうに出来ている!」
Aブルー「死ぬも生きるも、一緒と約束したもんねえ…」
キース 「あんた、義務教育を終えていないと…」
シロエ 「言いませんでしたか?」
それを武器にして戦うんですよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「キース先輩とは、戦友にはなれないわけで…」
ジョミー「援護射撃もして貰えないよ?」
Aブルー「その点だったら、大丈夫!」
キース 「話がサッパリ見えないんだが!」
シロエ 「ですねえ、このままで援護射撃をしたら…」
誤射する気しかしませんよね、とシロエ君も。
怖すぎ…。
2023/04/14 (Fri)
☆誤射したら蜂の巣
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーもセットで…。
シロエ 「誤射した場合は、どうなるでしょうねえ…」
ジョミー「そりゃさ、友軍を撃つんだからさ…」
サム 「誰かさんが蜂の巣になるってヤツだぜ」
かまわねえけどよ、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「そのまま、出てってくれればよ…」
シロエ 「花束も、お餞別も不要ですよね?」
ジョミー「キースが追い出すわけだもんねえ…」
ぼくたちに見送る義務は無いよね、とジョミー君も。
ジョミー「撃ちまくってくれた方がいいってば!」
シロエ 「ですよね、機関銃で思いっ切り…」
サム 「ダダダダダッ! と、やってくれよな」
華々しく、とサム君が立てる親指。
サム 「撃ってよし!」
キース 「そう言われても…!」
それをやったら俺が殺される、とキース君、顔面蒼白。
キース 「俺が単独で追い出すだなんて…!」
Aブルー「もちろん、タダじゃ済まさないけど…」
援護射撃は問題無し! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「誤射の心配も全く不要で、撃ちまくるだけ!」
キース 「義務教育ネタは無理だと言っている!」
Aブルー「いいんだってば、ぼくさえ終えてなければ!」
ぼくの苦労は承知な筈、と自信に溢れている人。
Aブルー「義務教育が無理だった理由、知ってるよね?」
キース 「当然だ。成人検査とやらで弾かれて…」
Aブルー「そう! そのせいで人体実験、他にも色々…」
苦労しまくって今に至るわけでね、と指をチッチッと。
Aブルー「そんな人間を追い出すだなんて…」
キース 「仏の道に反しそうだな…」
Aブルー「うん、その調子!」
大いに撃ってくれたまえ、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「出て行かなくても済むようにね!」
キース 「承知した! これなら確かに…」
Aブルー「誤射はしないから!」
法話でも何でも存分に…、と煽ってますけど。
撃て、と…?
2023/04/15 (Sat)
☆悪戯された場合は
春休みはマツカ君の別荘に決定、その前に春のお彼岸が。
キース君に一人でやれという話で、ソルジャーが猛反対。
Aブルー「もう本当に困るんだってば、台無しでさ!」
キース 「俺の方も、激しく困るんだが!」
背後から蹴りは来ないだろうな、とキース君、ガクブル。
キース 「読経中に、ハハーッ、とお辞儀をしたら…」
シロエ 「後ろから蹴りで、頭を踏まれるんですね?」
Aブルー「甘いね、相手はぶるぅなんだよ?」
そのまま踏んで、キースの背中で踊りまくり、という声。
Aブルー「たとえお経の最中だろうが、やらかすから!」
キース 「俺に踏まれたままでいろ、と…?」
Aブルー「そうは言わないけど、そうなるしか…」
ぼくにも止められないからさ、と両手を広げる人。
Aブルー「止めたら止まるとか、ぶるぅじゃないし!」
シロエ 「分かります…。踏まれて、背中で踊られて…」
サム 「その状態で、経を読むしかねえのな…」
ジョミー「ぐえっ、ぐえっ、とか入りそうだよねえ…」
踏まれてるんじゃあ…、とジョミー君も。
ジョミー「あっ、そういえば、前に、ぶるぅが…」
シロエ 「何か、やらかしましたっけ?」
ジョミー「やったよ、キースを水責めにしてさ…」
お腹の上で踏みまくりで…、とジョミー君の回想。
ジョミー「カエル袋だ、って遊んでたってば」
一同 「「「あー…」」」
あれか、と誰もが思い当たった事件。
シロエ 「ありましたっけね、そういうのも…」
ジョミー「だからさ、お経の間に同じことをさ…」
サム 「やりそうなキャラではあるよな、うん」
成仏しろよ、とサム君、合掌。
サム 「キースだったら、成仏出来ると思うしよ…」
ジョミー「そうだね、お経も読んでるんだし、完璧!」
キース 「いったい何処が完璧なんだ、カエル袋の!」
Aブルー「まったくだよ。法要もパアで…」
キース 「例の仏様も、お浄土で…」
評価が下がってしまいそうだ、と副住職。
そうなると…?
2023/03/16 (Thu)
☆評価が下がると
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、楽しみな面々ですが。
その前に来る春のお彼岸、キース君が一人でやる方向で。
Aブルー「えっ、ちょっと待って、評価って…?」
キース 「例の仏様の評価だが?」
院殿号の仏様だ、と副住職。
キース 「あの仏様についての、評価だな」
Aブルー「それって、誰が評価するわけ?」
キース 「阿弥陀様に決まっているだろう!」
お浄土だぞ、と副住職が繰る左手首の数珠レット。
キース 「普通なら、法要をやった場合は、お浄土に…」
Aブルー「御利益があるんだったっけ?」
キース 「功徳を積むと言ってくれ! ともかくだな…」
ブルー 「プラスの評価を貰えるんだよ、阿弥陀様にね」
法要をして貰った仏様は…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「すると、お浄土での待遇がさ…」
キース 「良くなるわけだな、それまでよりも」
そうやって功徳を積んでいくんだ、と副住職、合掌。
キース 「そしていずれは、立派な仏様になれるよう…」
ブルー 「お浄土で修行を重ねていって、こっちでも…」
法要で手助けする仕組みだね、と銀青様の解説が。
ブルー 「なんと言っても、法要は効果絶大で…」
キース 「たった一度で、地獄から極楽に行けるほどだ」
仏様が自力で行くとなったら大変だが…、と副住職も。
キース 「だから法要をするわけで…」
ブルー 「その法要で、逆に評価が下がるとさ…」
キース 「立派な仏様の座が、遠くなるんだが?」
蓮の場所まで変わるかもな、と副住職の言。
キース 「阿弥陀様に近い蓮ほど、高評価なのに…」
ブルー 「一気に遠くなっちゃうとかね」
ありそうな気が…、と生徒会長、お手上げのポーズ。
ブルー 「悪戯小僧が台無しにすると、そうなるかも…」
Aブルー「そんなの、求めていないから!」
キース 「だったら、あんたが一人で来ればいいだろう」
Aブルー「でも、それも…」
評価が下がりそうだけど、と唸ってますけど。
何故に…?
2023/03/17 (Fri)
☆仕出しを取るなら
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸に期待する面々。
その前に春のお彼岸でして、キース君に丸投げな方向で。
ブルー 「なんで評価が下がるわけ?」
キース 「何の問題も無いと思うが?」
Aブルー「そうかな、面子が足りないんだよ?」
圧倒的に…、とソルジャーの言。
Aブルー「いつもだったら、大勢なのに…」
ブルー 「君一人しかいないから、って?」
Aブルー「そう! 馴染みの顔が無いというのはさ…」
ヤバい気がする、とソルジャーの視線が周囲をグルリと。
Aブルー「評価が下がってからでは遅いし、此処はさ…」
シロエ 「ぼくたちにも来いと言うんですか!?」
Aブルー「ピンポーン! 仕出し料理でもてなすから!」
費用はノルディが出してくれるし、と胸を叩く人。
Aブルー「ついでに配膳とかをするのは、キースでさ…」
キース 「何故、そうなる!」
Aブルー「元々、そういう話だったし…」
ぶるぅも楽が出来ていいよね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「どうかな、仕出しでおもてなし!」
キース 「キツイんだが…!」
ぶるぅ 「んとんと、お手伝いならするけれど?」
キース 「有難い!」
是非とも頼む、とキース君、土下座。
キース 「一人で法要と配膳をするのは、地獄だからな」
ぶるぅ 「オッケー! お料理、何処のお店にする?」
Aブルー「んーと、みんなは何処がいいかな?」
メニューをどうぞ、とソルジャーが差し出す色々なヤツ。
Aブルー「フレンチもあるし、こっちは中華で…」
ぶるぅ 「たまには和食以外もいいでしょ?」
シロエ 「待って下さい、まだ、誰も出るとは…」
言ってませんが…、とシロエ君の引き攣った顔。
シロエ 「今の流れだと、仕出しの店を選んでですね…」
サム 「出席ってことにならねえか?」
Aブルー「そうだよ、キースも有難い、って…」
シロエ 「キース先輩、また、あなたですか!?」
戦犯ってヤツじゃないですか、とシロエ君の叫び。
そうかも…?
2023/03/18 (Sat)
☆皿数を増やしたい
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、楽しみな面々ですが。
その前に春のお彼岸なわけで、キース君が一人の筈が…。
シロエ 「ぼくたちまでが、出る方向にするなんて…!」
サム 「マジ許せねえぜ、巻き込みやがって!」
キース 「い、いや、俺はそういうつもりでは…!」
決してなかった、とキース君、ワタワタ。
キース 「ぶるぅが手伝ってくれると言うから…」
シロエ 「有難い、と言った時点で、終わりですから!」
ジョミー「そうだよ、ぶるぅが手伝う気でいたのはさ…」
全員分の配膳だしね、とジョミー君も怒り心頭。
ジョミー「面子がキースと、迷惑なブルーだったらさ…」
サム 「ぶるぅが手伝うまでもねえだろ?」
シロエ 「つまり、先輩が有難がったのはですね…」
フルメンバーのアフターじゃないですか、とシロエ君。
シロエ 「配膳するのが大変だ、と思ったんでしょう?」
キース 「そ、それは確かにそうなんだが…」
シロエ 「だったら立派に、戦犯で巻き込み犯ですよ!」
このパターンは何回目になるんですか、という詰問。
シロエ 「両手の指では、とても足りませんよ?」
キース 「そこまでなのか…!?」
シロエ 「いちいち覚えてられませんから、適当です!」
サム 「でもよ、足りねえのは間違いねえよな」
疫病仏って呼ぶくらいだしよ…、とサム君も。
サム 「また今回も、やらかしやがって!」
キース 「す、すまん…!」
Aブルー「そう言わないでさ、機嫌を直して…」
仕出し料理を楽しんでくれたまえ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「どれを選んでも、文句は一切、言わないし!」
シロエ 「分かりました。では、思いっ切り…」
皿数の多い方向で…、とシロエ君が手に取るメニュー。
シロエ 「和食が一番多いでしょうか?」
ジョミー「いっそ、バラバラに取るのはどう?」
サム 「いいよな、ソレ!」
キース 「おい…!」
配膳で混乱するじゃないか、と叫んでますけど。
ありそう…。
2023/03/19 (Sun)
☆アフターが楽しみ
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸を堪能する予定。
けれど、その前に春のお彼岸、全員が法要に出る羽目に。
シロエ 「混乱しようが、先輩が苦労するのがですね…」
サム 「俺たち流の復讐なんだし、文句なんかは…」
言えねえよなあ、と凄むサム君。
サム 「んじゃ、俺、イタリアンでいくかな」
シロエ 「ぼくはエスニックで攻めてみますよ」
ジョミー「何がいいかな、皿数が多くて、美味しくて…」
スウェナ「ホテルのケータリングがあるわよ?」
これなら各種あるじゃないの、とスウェナちゃんの意見。
スウェナ「ほら、御自慢のレストランが勢揃い、って!」
ジョミー「ホントだ、和食も中華も来るんだ?」
シロエ 「いいじゃないですか、フレンチも来ますし…」
ぶるぅ 「んとんと、頼めば、其処の他にも…」
別館のお店が来てくれるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「いろんなお店が入っているから、楽しいの!」
ブルー 「本場のシェフが出してる店も多くてさ…」
ぶるぅ 「お菓子のお店も沢山あるよ!」
ジョミー「じゃあ、ソレで! デザートもいけるし!」
制覇するぞ、とジョミー君、ガッツポーズ。
ジョミー「キースが配膳してくれるんなら、楽勝だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝い!」
Aブルー「いいねえ、全店制覇とか! ぼくもソレで!」
別のホテルにしてみよう、とソルジャーも。
Aブルー「お皿の数が楽しみだねえ、アフターは…」
シロエ 「ええ、ぼくもそっちに乗り換えますよ」
サム 「俺も乗り換え、このホテルな!」
全員が別のホテルをチョイスで、しかも五つ星ばかり。
シロエ 「お彼岸が楽しみになって来ました!」
Aブルー「みんな、当日はよろしく頼むよ、法要も!」
一同 「「「もっちろ~ん!!!」」」
キース 「俺だけ、アフターで死ねと言うのか!」
シロエ 「自業自得というヤツですから!」
存分に死んで下さいね、とシロエ君の突き放し。
大変かも…?
2023/03/20 (Mon)
☆食べ切れないかも
やって来ました、春のお彼岸。正確に言うなら、お中日。
スッポンタケの法要でして、アフターの食事が豪華版で。
シロエ 「おはようございます! 今日は楽しみですよ」
ジョミー「うん、法要は抹香臭いんだけどさ…」
サム 「アフター、食い放題だもんなあ…」
ホテルのケータリングを制覇、とサム君が立てる親指。
サム 「五つ星だぜ、ついでに全店っていうのがよ…」
スウェナ「豪華すぎよね、食べ切れるかしら?」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫!」
問題ないよ、とソルジャー、登場。
Aブルー「おはよう、今日は法要よろしくね!」
シロエ 「早いですねえ、いつもはギリギリなのに…」
Aブルー「お掃除部隊が入るんだってさ」
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と一同、キョトン。
シロエ 「何です、お掃除部隊というのは?」
Aブルー「アレだよ、今日は青の間、清掃イベント!」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と誰もが納得のイベ。
ジョミー「なんで、そんなに散らかったわけ?」
Aブルー「普通に暮らしていただけだけど?」
シロエ 「片付けなかっただけなんですね?」
Aブルー「ピンポーン! 今日、突入と聞いたから…」
小言を言われる前に脱出、と悪びれない人。
Aブルー「キースが来るまで、お茶とお菓子で…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ゆっくり過ごしてね!」
アフターに差し支えない程度で、とサッとお菓子が。
ぶるぅ 「キースも、じきに来ると思うの!」
Aブルー「今日は配膳係だしねえ…」
シロエ 「その件ですけど、大丈夫というのは…」
どういう意味です、とシロエ君の問い。
シロエ 「食べ切れない時は、悪戯小僧を召還ですか?」
ジョミー「ちょ、やめてよ、それは迷惑だから!」
Aブルー「やらないってば、呼んだらアフターが…」
サム 「台無しになるってか?」
Aブルー「そう! スッポンタケの評価も…」
下がるらしいしね、とソルジャーが竦める肩。
困る、と?
2023/03/21 (Tue)
☆取り扱いが厄介
春のお彼岸はスッポンタケの法要、朝から集合した面々。
今回はアフターの食事が豪華で、キース君が配膳係で…。
シロエ 「評価を気にしてるんですか? 阿弥陀様の」
Aブルー「当たり前だよ、大事なことなんだからね!」
評価が下がれば御利益も減るし、とソルジャーの渋面。
Aブルー「ぶるぅなんかにブチ壊されるの、御免だし!」
シロエ 「大食いだけでは済まないでしょうしね…」
ジョミー「祭壇は絶対、無事じゃないよね」
位牌に落書き、香炉にお箸をブスブスで、とジョミー君。
ジョミー「でもって、花を撒き散らかしてさ…」
サム 「お供え物まで食い荒らすのな…」
料理が山ほどあってもよ…、とサム君も。
サム 「饅頭とかの包み紙をよ、ビリビリにしてよ…」
シロエ 「中身をガシガシ齧るんですよね、分かります」
もう食べかすが床一面に…、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「アライグマか、って勢いですよ」
ジョミー「あー、ゴミ箱を漁るらしいよね、アレ」
キース 「ゴミ箱だけでは済まんのだが…?」
寺には迷惑すぎる相手だ、とキース君、到着。
キース 「なんだ、早いのに全員揃っているのか」
Aブルー「青の間に、お掃除部隊が来るからねえ…」
キース 「アライグマ並みに散らかすからだろうが!」
流石に屋根は破らんだろうが…、と副住職。
Aブルー「えっ、屋根って?」
キース 「アライグマだ、屋根を破ってだな…」
巣を作って子育てしやがるんだ、と広げる両手。
キース 「寺の屋根裏がお好みらしくて…」
シロエ 「天井が高いからですか?」
キース 「そのようだ。で、アライグマがどうしたと?」
シロエ 「いえ、アフターに、悪戯小僧が…」
来るかどうかという話で…、とシロエ君。
シロエ 「結論から言えば、来ないそうです」
Aブルー「食べ切れない料理の処理には、一番だけど…」
キース 「取り扱いが厄介だ、と…」
分かる、とキース君も頷いてますけど。
余るかもな料理は…?
2023/03/22 (Wed)
☆下がったら詰み
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長の家。
今回はアフターが豪華料理で、ホテルのケータリングで。
キース 「暴れられたら、真面目に大惨事だからな…」
Aブルー「そうなんだよねえ、スッポンタケの評価も…」
下がるんだろう、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「一度下がったら、上げるのはさ…」
キース 「大変だと思うぞ、間違いなく」
阿弥陀様から遠い蓮になったら、色々と…、と副住職。
キース 「地獄から極楽に引っ越す方が、楽勝だろうな」
Aブルー「其処までなのかい!?」
キース 「そっちの方なら、法要さえして貰えたら…」
アッと言う間に極楽行きだ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「なにしろ、生前にお念仏を、だ…」
ブルー 「一回だけでも唱えていたなら、必ず救うと…」
阿弥陀様が誓いを立てておられるからね、と銀青様も。
ブルー 「だから全く唱えてなくても、法要をすれば…」
キース 「お浄土に迎えて頂けるんだが、その後はだ…」
ブルー 「修行を重ねて、法要もして貰ってさ…」
キース 「阿弥陀様に近い場所を目指して、努力だし…」
ライバルの数も半端ないぞ、と副住職の解説が。
キース 「そんな所で、遠い蓮へと飛ばされたら…」
ブルー 「もう、文字通りに左遷だからねえ…」
這い上がるまでに、どれほどかかるやら、と銀青様。
ブルー 「例のキノコが、修行をするとは思えないしさ」
キース 「まったくだ。そうなると法要しか無くて…」
ブルー 「左遷される時は一発でもねえ、戻るには…」
キース 「法要を何回やればいいのか、真面目に謎だ」
だから評価はキープしないと…、と副住職、合掌。
キース 「悪戯小僧にパアにされたら、マジで詰みだぞ」
ブルー 「呼ばないのは正しい選択だね、うん」
シロエ 「でもですね…。料理を食べ切れなくっても…」
ジョミー「大丈夫だ、って言ったよねえ…?」
いったいどんな方法なんだ、と尋ねる面々。
謎ですよねえ…?
2023/03/23 (Thu)
☆多すぎる豪華料理
春のお彼岸はスッポンタケの法要、毎年恒例ですけれど。
今回はアフターが豪華料理で、キース君が配膳係な展開。
シロエ 「なんと言っても、今日の料理はですね…」
ジョミー「ホテルのケータリングで、全店制覇で…」
サム 「おまけに全員、違うホテルのにしたんだぜ?」
五つ星なトコは共通でもよ…、とサム君の言。
サム 「いくら一人前でも全店分で、別館の店のも…」
ジョミー「もれなく頼んでるんだけど…?」
食べ切れる量じゃないと思うな、とジョミー君も。
ジョミー「そりゃまあ、自分が頼んだわけだし…」
シロエ 「ある程度までは、ぶるぅに頼んでですね…」
お持ち帰りでいきますけれど…、とシロエ君。
シロエ 「それでも全部は無理な気がします」
スウェナ「そうなのよ。パパやママの分も数えても…」
ジョミー「明日の朝御飯まで食べても、まだ残る気が…」
でも、冷凍だと味が落ちるし…、とジョミー君の指摘。
ジョミー「美味しい間に食べたかったら、今日中かな?」
ぶるぅ 「そだね、温め直しても美味しいのは…」
多分、今日まで、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「晩御飯までは、ぼく、頑張って温め直して…」
サム 「面倒を見てくれそうだけどよ、その後がよ…」
シロエ 「もったいないかもしれませんねえ…」
何も考えていませんでしたが、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「皿数を増やして、キース先輩をですね…」
ジョミー「こき使うことしか、まるで頭に無かったし…」
スウェナ「とんでもない量が届くわよ?」
どうするのよ、とスウェナちゃんの視線がソルジャーに。
スウェナ「悪戯小僧は来ないんでしょ?」
Aブルー「そう! 此処に連れては来ないけど…」
食べないとは言っていないよね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「食べ切れなかった分は、片っ端から!」
サム 「あんたが全部、持ち帰るってか?」
Aブルー「ピンポーン!」
ウインウインというヤツで、と言ってますけど。
本当に…?
2023/03/24 (Fri)
☆損をしない方法
スッポンタケの法要の日ですけど、アフターが豪華な件。
ホテルのケータリングを制覇で、キース君が配膳でして。
シロエ 「お持ち帰りって…。ズルくないですか?」
サム 「だよなあ、それだとキャプテンまでがよ…」
ジョミー「食べられるって勘定だよねえ、ぶるぅの他に」
どの辺がウインウインなのさ、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「そりゃ、スポンサーはエロドクターだけど…」
スウェナ「私たちが頼める相手じゃないけど、でも…」
なんだか損をする気がするわ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「私たちが持ち帰る量とは、桁違いだし…」
シロエ 「キャプテンがお相伴っていう所もですね…」
正直、ムカッとするんですよ、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「法要に参加もしないで、美味しいトコだけ…」
ジョミー「持って行こうっていうのがねえ…」
Aブルー「その問題を解決するなら、方法は二つ!」
シロエ 「あるんですか、そんな方法が?」
ムカッとしないで済むヤツが…、とシロエ君の問い。
シロエ 「だったら、お願いしたいですね、それで」
ジョミー「うん。しかも二つもあるならさ…」
サム 「使わねえ手はねえってな!」
Aブルー「オッケー。それじゃ言うけど、一つ目は…」
此処にゲストを呼ぶことだね、とソルジャーの笑顔。
一同 「「「ゲスト?」」」
Aブルー「そう! こっちの世界にも、ハーレイが!」
一同 「「「げっ!」」」
教頭先生を呼び出すのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「そ、それはどうかと思いますけど…!」
Aブルー「でもねえ、料理の消費量は増えるよ?」
ブルー 「そういう次元じゃないから、ソレは!」
あんなゲストは来なくていい、と生徒会長の怒声。
ブルー 「じゃあ、二つ目の方法は?」
Aブルー「配膳係を増やすことだよ!」
シロエ 「そりゃ、食べる人は増えますけれど…」
Aブルー「名案だろう?」
キースも少し楽が出来るし、と提案ですけど。
誰を呼ぶと…?
2023/03/25 (Sat)
☆学生バイトなら
スッポンタケの法要の日で、勢揃いしている面々ですが。
アフターで余りそうな料理が問題、どうすべきか検討中。
ブルー 「配膳係というのは、何処で登場するんだい?」
Aブルー「もちろん、法要が終わってからだよ!」
ただの配膳係だからね、とソルジャーの言。
Aブルー「キースの補佐で、顎で使われる立場だけど?」
キース 「バイト料が要るんじゃないだろうな?」
それくらいなら一人でやる、とキース君の渋面。
キース 「正直、俺は赤貧なんだ!」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫! タダだから!」
食べさせておけば、それだけで…、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ついでに向こうも、大満足で働くかと」
シロエ 「学生バイトを呼ぶ気ですか?」
サム 「あー…。タダ飯だったら来そうだよなあ…」
ジョミー「五つ星のホテルの料理だもんね…」
配膳だけで食べられるんなら、とジョミー君も。
ジョミー「体育会なら、半端ない量を食べるだろうし…」
シロエ 「食べ盛りですしね、柔道部員にしても」
キース 「後輩か…。だったら俺も気を遣わずに…」
顎で使っていいわけだが…、とキース君。
キース 「先輩には絶対服従だからな、体育会は」
シロエ 「それに気心も知れてますしね」
Aブルー「其処なんだよ! もう絶対にオススメで!」
呼んでいいかな、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「キースも乗り気になってくれたし…」
キース 「あんた、柔道部にコネがあるのか?」
Aブルー「それはもう! 顧問じゃないか、ハーレイは」
キース 「ちょっと待て!」
部員じゃなくて顧問の方か、とキース君の引き攣った顔。
キース 「教頭先生を呼んで、こき使えと!?」
Aブルー「ピンポーン! ぼくとブルーもいるんだし…」
ブルー 「そりゃ喜んで来るだろうけど、却下だから!」
シロエ 「殆どゲストじゃないですか!」
Aブルー「なら、料理はさ…」
ぼくが殆どお持ち帰りで、と勝ち誇る人。
仕方ないかも…。
2023/03/26 (Sun)
☆法要が終われば
春のお彼岸はスッポンタケの法要、アフターが豪華料理。
五つ星ホテルのケータリングで、キース君が配膳でして。
Aブルー「ハーレイを呼ぶのが嫌なら、持ち帰りのみ!」
ブルー 「仕方ない…。みんな、この際、根性で…」
食べられるだけ食べてくれたまえ、と生徒会長。
ブルー 「持ち帰りの方も、出来る限りの量を…」
シロエ 「分かってます。教頭先生が来るよりは…」
サム 「ずいぶんマシってヤツだしよ…」
ブルー 「本当にごめん! ハーレイだけは勘弁だしね」
というわけで、配膳係もキースだけで…、と念押しが。
ブルー 「そのための余力を残しておいて、法要を…」
キース 「覚悟の方は出来ている。着替えて来るから…」
スタンバイしておけよ、と法衣に着替えに別室へ。
Aブルー「よーし、有難い法要タイム!」
ジョミー「ぼくたちの楽しみは、アフターだから!」
スウェナ「そうよ、法要はオマケ以前の問題だわね」
迷惑イベでしかないんだから、とスウェナちゃん。
スウェナ「毎回、毎回、抹香臭くて正座なのよ?」
キース 「なんだ、まだ座ってもいないのか!」
もう始めるからサッサと座れ、と法衣の副住職の怒声が。
キース 「俺は、この後も忙しいんだ!」
一同 「「「はーい…」」」
御一同様、慌てて正座で、法要スタート。
キース 「我願~身浄~、如~香炉~、我願~心浄…」
一同 (((始まった…)))
足が痺れて辛いコース、と沈黙するしかない場面。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((まだ先は長い…)))
キース 「それでは皆さん、お焼香を」
香炉が回され、それが済んだら再びお経とお念仏。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((そろそろ終盤…)))
キース 「南無阿弥陀仏…。よくお勤めでございました」
一同 「「「終わったーっ!」」」
キース 「馬鹿野郎!」
そこで喜ぶな、と怒鳴ってますけど。
アフターですしねえ…?
2023/03/27 (Mon)
☆アフターと服装
スッポンタケの法要も無事に終了、此処からはアフター。
ホテルのケータリングが届けば、キース君が配膳な仕様。
キース 「いいか、アフターも法要の内でだな…!」
シロエ 「分かってますけど、いつも宴会ですよ?」
ジョミー「そうだよ、ぶるぅが料理を作ってくれてさ…」
スウェナ「賑やかにやっているわよ、毎回」
キースも出席してるじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「そりゃ今回は配膳係で、ババかもだけど…」
シロエ 「文句を言える立場ではないと思いますね」
サム 「うんうん、じきに料理が届くぜ?」
キース 「くっそぉ…。着替えて来るしかないか…」
覚悟は出来ているんだが、と副住職、扉の方へと。
キース 「いったい、皿を何枚運べばいいのやら…」
ブルー 「ちょっと待った!」
キース 「なんだ?」
ブルー 「まさか作務衣に着替えるつもりじゃ…」
ないだろうね、と生徒会長の鋭い視線。
ブルー 「作務衣でアフターは御法度だよ?」
キース 「はあ?」
ブルー 「君も坊主なら、心得ていると思うけど?」
アフターに招かれた時のマナーというヤツ、と銀青様。
ブルー 「法話は期待されてなくても、出る以上…」
シロエ 「約束事でもあるんですか?」
ブルー 「そう! お坊さんは一番、上座でさ…」
いわゆる賓客扱いなんだよ、と銀青様の解説が。
ブルー 「つまり、それなりの服装ってヤツを…」
サム 「檀家さんに期待されるのな?」
ブルー 「ピンポーン! 平服でさえもマズイのに…」
作務衣は作業服じゃないか、と銀青様が顰める顔。
ブルー 「ダメダメ、作務衣を着るなんて!」
Aブルー「なるほどねえ…」
ぼくも軽んじられたくないし…、と頷くソルジャー。
Aブルー「豪華料理を振舞う以上は…」
ブルー 「お坊さんには、きちんとして欲しいだろう?」
Aブルー「当然だよ!」
ブルー 「というわけで、キース…」
作務衣は却下、と銀青様の仰せですけど。
じゃあ、法衣で…?
2023/03/28 (Tue)
☆タスキはオッケー
いよいよスッポンタケの法要のアフター、届く豪華料理。
キース君が配膳ですけど、作務衣でやるのは却下だとか。
Aブルー「作務衣はダメだよ、ちゃんとしてよね」
キース 「俺に、どうしろと!」
ブルー 「食事するんだし、袈裟は外してくれたまえ」
食事の席で袈裟は厳禁、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「着替えと言ったら、其処までだね」
キース 「なんだって!?」
ブルー 「タスキ掛けまでは許すけれどさ…」
法衣は脱がずに配膳を…、と銀青様の命令が。
ブルー 「一人前の坊主だったら、法衣を汚さずに…」
サム 「配膳係が出来るってか?」
ブルー 「出来て当然、そんなトコかな」
実際は作務衣でやるんだけどね、と生徒会長、ニヤニヤ。
ブルー 「お寺の中だと、配膳係は担当がいるし…」
サム 「係は作務衣が制服なのかよ?」
ブルー 「うん。なにしろ料理も作るからねえ…」
法衣で料理は流石に無理、と生徒会長の言。
ブルー 「でも、食べる方は法衣なわけでさ…」
シロエ 「あー…。汚さず、零さず、行儀よく、ですね」
ブルー 「ピンポーン! キースも修行したんだし…」
スキルは身につけている筈で…、と容赦ない台詞。
ブルー 「出来ないとは言わせないからね!」
Aブルー「是非とも、やって貰いたいねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ タスキ、貸してあげるね!」
袈裟を外してコレをつけて、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「袖をまくるの、お手伝いする?」
キース 「い、いや…」
それくらいは…、とキース君、袈裟を外しに行きまして。
キース 「戻ったぞ。これで文句は無いだろう!」
Aブルー「いいね、なんだっけ、そのスタイルは?」
後は頭に笠を被るヤツ、とソルジャーの問い。
Aブルー「そういう赤いタスキでさ…」
サム 「茶摘みかよ?」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ!」
キース 「俺は茶摘みはしないからな!」
笠も被らん、と怒鳴ってますけど。
さて、どうなる…?
2023/03/29 (Wed)
☆お坊さんと笠
スッポンタケの法要のアフター、もうすぐ届く豪華料理。
キース君が配膳ですけど、法衣に赤いタスキなスタイル。
Aブルー「うーん…。笠も被って欲しいけどねえ…」
キース 「坊主を招いて、笠を被れは無いだろう!」
Aブルー「そうかな、笠を被ったお坊さんもさ…」
たまにいるよね、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「行列を作って歩いているのが多いかな?」
サム 「あー、托鉢な!」
Aブルー「なんだい、それは?」
ブルー 「お坊さんの修行の一つで、ハードなヤツだよ」
ひたすら歩いて読経だよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「そして施しを貰うわけ!」
Aブルー「えっと…?」
ブルー 「町の住人から、色々な物を頂くんだよ」
お金だったり、食材だったり…、と説明が。
ブルー 「頂戴したら、深々とお辞儀で、有難く…」
キース 「受け取らなくてはダメなわけでな」
ブルー 「そう! どんな品物を頂いてもね!」
生きたウサギを渡されようと…、と銀青様の苦笑。
ブルー 「感謝の心で懐に入れて、お寺に戻るしか…」
キース 「道は無いんだ、ウサギは袋に入らないしな」
Aブルー「袋って?」
ブルー 「托鉢用の袋があって、頂いた物は…」
それに入れるのがお約束、と銀青様。
ブルー 「でもねえ、ウサギは流石にねえ…」
Aブルー「なるほどね! じゃあさ、キースも!」
キース 「は?」
Aブルー「今日は托鉢でどうだろう?」
残飯の処理も出来るしさ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「余った料理が、持ち帰りには向かない時も…」
シロエ 「あるかもですね、ビジュアル的に」
Aブルー「それをさ、捨てる代わりにさ…」
キースに渡せばいいと思う、と提案が。
Aブルー「托鉢だったら、残飯だって受け取るよね?」
ブルー 「うん、断るのは絶対、不可!」
シロエ 「残飯はキース先輩に…ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
笠を被ったキースにね、と笑顔ですけど。
托鉢ですか…?
2023/03/30 (Thu)
☆アフターで托鉢
スッポンタケの法要の後は、ホテルの豪華料理で大宴会。
キース君が配膳ですけど、ソルジャーが出した托鉢な案。
Aブルー「残飯だって受け取るんなら、丁度いいしさ!」
シロエ 「それはまあ…。無駄にはなりませんよね」
Aブルー「ぼくのぶるぅも跨ぐようなヤツも、有難く!」
キースが貰ってくれるわけだし、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「どうかな、それで?」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「はい、決まり! ぶるぅ、笠はあるかな?」
ぶるぅ 「無いけど、元老寺からお取り寄せーっ!」
はい! と瞬間移動で出て来た菅笠。
ぶるぅ 「キースのお部屋にあったよ、コレ!」
キース 「そ、ソレは、俺の托鉢用の…!」
Aブルー「なるほど、馴染みの笠なんだね!」
被って、被って! とソルジャーの命令。
Aブルー「でもって、配膳しながら托鉢!」
キース 「なんで残飯処理係に…!」
Aブルー「せっかくの茶摘みスタイルをさ…」
サム 「無駄にするのは、どうかと思うぜ」
托鉢モードで頑張れよな、とサム君も。
サム 「美味いものは山ほど食えるんだしよ…」
シロエ 「最高だろうと思いますけど?」
キース 「そう言われても…!」
ぶるぅ 「あっ、お料理が届いたみたい!」
キースも早く笠を被って、と玄関へ跳ねてゆくお子様。
ぶるぅ 「どんどん届くよ、早く、早くぅーっ!」
キース 「くっそぉ、死ぬ気でやってやる…!」
もうヤケだ、とキース君、菅笠も装備で配膳係に。
キース 「このホテルのは、誰の注文なんだ?」
ジョミー「あっ、こっち、こっち!」
シロエ 「ぼくは、そっちのヤツですね」
ソースもかけて下さいよ、と細かい注文が。
シロエ 「で、このお皿は、もう食べませんから…」
Aブルー「ぼくのお皿も、コレは用済みで…」
サム 「俺のも、残りはキースにやるぜ」
ジョミー「ぼくのも下げてくれていいから!」
遠慮なくどうぞ と残飯ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/03/31 (Fri)
春休みはマツカ君の別荘に決定、その前に春のお彼岸が。
キース君に一人でやれという話で、ソルジャーが猛反対。
Aブルー「もう本当に困るんだってば、台無しでさ!」
キース 「俺の方も、激しく困るんだが!」
背後から蹴りは来ないだろうな、とキース君、ガクブル。
キース 「読経中に、ハハーッ、とお辞儀をしたら…」
シロエ 「後ろから蹴りで、頭を踏まれるんですね?」
Aブルー「甘いね、相手はぶるぅなんだよ?」
そのまま踏んで、キースの背中で踊りまくり、という声。
Aブルー「たとえお経の最中だろうが、やらかすから!」
キース 「俺に踏まれたままでいろ、と…?」
Aブルー「そうは言わないけど、そうなるしか…」
ぼくにも止められないからさ、と両手を広げる人。
Aブルー「止めたら止まるとか、ぶるぅじゃないし!」
シロエ 「分かります…。踏まれて、背中で踊られて…」
サム 「その状態で、経を読むしかねえのな…」
ジョミー「ぐえっ、ぐえっ、とか入りそうだよねえ…」
踏まれてるんじゃあ…、とジョミー君も。
ジョミー「あっ、そういえば、前に、ぶるぅが…」
シロエ 「何か、やらかしましたっけ?」
ジョミー「やったよ、キースを水責めにしてさ…」
お腹の上で踏みまくりで…、とジョミー君の回想。
ジョミー「カエル袋だ、って遊んでたってば」
一同 「「「あー…」」」
あれか、と誰もが思い当たった事件。
シロエ 「ありましたっけね、そういうのも…」
ジョミー「だからさ、お経の間に同じことをさ…」
サム 「やりそうなキャラではあるよな、うん」
成仏しろよ、とサム君、合掌。
サム 「キースだったら、成仏出来ると思うしよ…」
ジョミー「そうだね、お経も読んでるんだし、完璧!」
キース 「いったい何処が完璧なんだ、カエル袋の!」
Aブルー「まったくだよ。法要もパアで…」
キース 「例の仏様も、お浄土で…」
評価が下がってしまいそうだ、と副住職。
そうなると…?
2023/03/16 (Thu)
☆評価が下がると
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、楽しみな面々ですが。
その前に来る春のお彼岸、キース君が一人でやる方向で。
Aブルー「えっ、ちょっと待って、評価って…?」
キース 「例の仏様の評価だが?」
院殿号の仏様だ、と副住職。
キース 「あの仏様についての、評価だな」
Aブルー「それって、誰が評価するわけ?」
キース 「阿弥陀様に決まっているだろう!」
お浄土だぞ、と副住職が繰る左手首の数珠レット。
キース 「普通なら、法要をやった場合は、お浄土に…」
Aブルー「御利益があるんだったっけ?」
キース 「功徳を積むと言ってくれ! ともかくだな…」
ブルー 「プラスの評価を貰えるんだよ、阿弥陀様にね」
法要をして貰った仏様は…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「すると、お浄土での待遇がさ…」
キース 「良くなるわけだな、それまでよりも」
そうやって功徳を積んでいくんだ、と副住職、合掌。
キース 「そしていずれは、立派な仏様になれるよう…」
ブルー 「お浄土で修行を重ねていって、こっちでも…」
法要で手助けする仕組みだね、と銀青様の解説が。
ブルー 「なんと言っても、法要は効果絶大で…」
キース 「たった一度で、地獄から極楽に行けるほどだ」
仏様が自力で行くとなったら大変だが…、と副住職も。
キース 「だから法要をするわけで…」
ブルー 「その法要で、逆に評価が下がるとさ…」
キース 「立派な仏様の座が、遠くなるんだが?」
蓮の場所まで変わるかもな、と副住職の言。
キース 「阿弥陀様に近い蓮ほど、高評価なのに…」
ブルー 「一気に遠くなっちゃうとかね」
ありそうな気が…、と生徒会長、お手上げのポーズ。
ブルー 「悪戯小僧が台無しにすると、そうなるかも…」
Aブルー「そんなの、求めていないから!」
キース 「だったら、あんたが一人で来ればいいだろう」
Aブルー「でも、それも…」
評価が下がりそうだけど、と唸ってますけど。
何故に…?
2023/03/17 (Fri)
☆仕出しを取るなら
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸に期待する面々。
その前に春のお彼岸でして、キース君に丸投げな方向で。
ブルー 「なんで評価が下がるわけ?」
キース 「何の問題も無いと思うが?」
Aブルー「そうかな、面子が足りないんだよ?」
圧倒的に…、とソルジャーの言。
Aブルー「いつもだったら、大勢なのに…」
ブルー 「君一人しかいないから、って?」
Aブルー「そう! 馴染みの顔が無いというのはさ…」
ヤバい気がする、とソルジャーの視線が周囲をグルリと。
Aブルー「評価が下がってからでは遅いし、此処はさ…」
シロエ 「ぼくたちにも来いと言うんですか!?」
Aブルー「ピンポーン! 仕出し料理でもてなすから!」
費用はノルディが出してくれるし、と胸を叩く人。
Aブルー「ついでに配膳とかをするのは、キースでさ…」
キース 「何故、そうなる!」
Aブルー「元々、そういう話だったし…」
ぶるぅも楽が出来ていいよね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「どうかな、仕出しでおもてなし!」
キース 「キツイんだが…!」
ぶるぅ 「んとんと、お手伝いならするけれど?」
キース 「有難い!」
是非とも頼む、とキース君、土下座。
キース 「一人で法要と配膳をするのは、地獄だからな」
ぶるぅ 「オッケー! お料理、何処のお店にする?」
Aブルー「んーと、みんなは何処がいいかな?」
メニューをどうぞ、とソルジャーが差し出す色々なヤツ。
Aブルー「フレンチもあるし、こっちは中華で…」
ぶるぅ 「たまには和食以外もいいでしょ?」
シロエ 「待って下さい、まだ、誰も出るとは…」
言ってませんが…、とシロエ君の引き攣った顔。
シロエ 「今の流れだと、仕出しの店を選んでですね…」
サム 「出席ってことにならねえか?」
Aブルー「そうだよ、キースも有難い、って…」
シロエ 「キース先輩、また、あなたですか!?」
戦犯ってヤツじゃないですか、とシロエ君の叫び。
そうかも…?
2023/03/18 (Sat)
☆皿数を増やしたい
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、楽しみな面々ですが。
その前に春のお彼岸なわけで、キース君が一人の筈が…。
シロエ 「ぼくたちまでが、出る方向にするなんて…!」
サム 「マジ許せねえぜ、巻き込みやがって!」
キース 「い、いや、俺はそういうつもりでは…!」
決してなかった、とキース君、ワタワタ。
キース 「ぶるぅが手伝ってくれると言うから…」
シロエ 「有難い、と言った時点で、終わりですから!」
ジョミー「そうだよ、ぶるぅが手伝う気でいたのはさ…」
全員分の配膳だしね、とジョミー君も怒り心頭。
ジョミー「面子がキースと、迷惑なブルーだったらさ…」
サム 「ぶるぅが手伝うまでもねえだろ?」
シロエ 「つまり、先輩が有難がったのはですね…」
フルメンバーのアフターじゃないですか、とシロエ君。
シロエ 「配膳するのが大変だ、と思ったんでしょう?」
キース 「そ、それは確かにそうなんだが…」
シロエ 「だったら立派に、戦犯で巻き込み犯ですよ!」
このパターンは何回目になるんですか、という詰問。
シロエ 「両手の指では、とても足りませんよ?」
キース 「そこまでなのか…!?」
シロエ 「いちいち覚えてられませんから、適当です!」
サム 「でもよ、足りねえのは間違いねえよな」
疫病仏って呼ぶくらいだしよ…、とサム君も。
サム 「また今回も、やらかしやがって!」
キース 「す、すまん…!」
Aブルー「そう言わないでさ、機嫌を直して…」
仕出し料理を楽しんでくれたまえ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「どれを選んでも、文句は一切、言わないし!」
シロエ 「分かりました。では、思いっ切り…」
皿数の多い方向で…、とシロエ君が手に取るメニュー。
シロエ 「和食が一番多いでしょうか?」
ジョミー「いっそ、バラバラに取るのはどう?」
サム 「いいよな、ソレ!」
キース 「おい…!」
配膳で混乱するじゃないか、と叫んでますけど。
ありそう…。
2023/03/19 (Sun)
☆アフターが楽しみ
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸を堪能する予定。
けれど、その前に春のお彼岸、全員が法要に出る羽目に。
シロエ 「混乱しようが、先輩が苦労するのがですね…」
サム 「俺たち流の復讐なんだし、文句なんかは…」
言えねえよなあ、と凄むサム君。
サム 「んじゃ、俺、イタリアンでいくかな」
シロエ 「ぼくはエスニックで攻めてみますよ」
ジョミー「何がいいかな、皿数が多くて、美味しくて…」
スウェナ「ホテルのケータリングがあるわよ?」
これなら各種あるじゃないの、とスウェナちゃんの意見。
スウェナ「ほら、御自慢のレストランが勢揃い、って!」
ジョミー「ホントだ、和食も中華も来るんだ?」
シロエ 「いいじゃないですか、フレンチも来ますし…」
ぶるぅ 「んとんと、頼めば、其処の他にも…」
別館のお店が来てくれるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「いろんなお店が入っているから、楽しいの!」
ブルー 「本場のシェフが出してる店も多くてさ…」
ぶるぅ 「お菓子のお店も沢山あるよ!」
ジョミー「じゃあ、ソレで! デザートもいけるし!」
制覇するぞ、とジョミー君、ガッツポーズ。
ジョミー「キースが配膳してくれるんなら、楽勝だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝い!」
Aブルー「いいねえ、全店制覇とか! ぼくもソレで!」
別のホテルにしてみよう、とソルジャーも。
Aブルー「お皿の数が楽しみだねえ、アフターは…」
シロエ 「ええ、ぼくもそっちに乗り換えますよ」
サム 「俺も乗り換え、このホテルな!」
全員が別のホテルをチョイスで、しかも五つ星ばかり。
シロエ 「お彼岸が楽しみになって来ました!」
Aブルー「みんな、当日はよろしく頼むよ、法要も!」
一同 「「「もっちろ~ん!!!」」」
キース 「俺だけ、アフターで死ねと言うのか!」
シロエ 「自業自得というヤツですから!」
存分に死んで下さいね、とシロエ君の突き放し。
大変かも…?
2023/03/20 (Mon)
☆食べ切れないかも
やって来ました、春のお彼岸。正確に言うなら、お中日。
スッポンタケの法要でして、アフターの食事が豪華版で。
シロエ 「おはようございます! 今日は楽しみですよ」
ジョミー「うん、法要は抹香臭いんだけどさ…」
サム 「アフター、食い放題だもんなあ…」
ホテルのケータリングを制覇、とサム君が立てる親指。
サム 「五つ星だぜ、ついでに全店っていうのがよ…」
スウェナ「豪華すぎよね、食べ切れるかしら?」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫!」
問題ないよ、とソルジャー、登場。
Aブルー「おはよう、今日は法要よろしくね!」
シロエ 「早いですねえ、いつもはギリギリなのに…」
Aブルー「お掃除部隊が入るんだってさ」
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と一同、キョトン。
シロエ 「何です、お掃除部隊というのは?」
Aブルー「アレだよ、今日は青の間、清掃イベント!」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と誰もが納得のイベ。
ジョミー「なんで、そんなに散らかったわけ?」
Aブルー「普通に暮らしていただけだけど?」
シロエ 「片付けなかっただけなんですね?」
Aブルー「ピンポーン! 今日、突入と聞いたから…」
小言を言われる前に脱出、と悪びれない人。
Aブルー「キースが来るまで、お茶とお菓子で…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ゆっくり過ごしてね!」
アフターに差し支えない程度で、とサッとお菓子が。
ぶるぅ 「キースも、じきに来ると思うの!」
Aブルー「今日は配膳係だしねえ…」
シロエ 「その件ですけど、大丈夫というのは…」
どういう意味です、とシロエ君の問い。
シロエ 「食べ切れない時は、悪戯小僧を召還ですか?」
ジョミー「ちょ、やめてよ、それは迷惑だから!」
Aブルー「やらないってば、呼んだらアフターが…」
サム 「台無しになるってか?」
Aブルー「そう! スッポンタケの評価も…」
下がるらしいしね、とソルジャーが竦める肩。
困る、と?
2023/03/21 (Tue)
☆取り扱いが厄介
春のお彼岸はスッポンタケの法要、朝から集合した面々。
今回はアフターの食事が豪華で、キース君が配膳係で…。
シロエ 「評価を気にしてるんですか? 阿弥陀様の」
Aブルー「当たり前だよ、大事なことなんだからね!」
評価が下がれば御利益も減るし、とソルジャーの渋面。
Aブルー「ぶるぅなんかにブチ壊されるの、御免だし!」
シロエ 「大食いだけでは済まないでしょうしね…」
ジョミー「祭壇は絶対、無事じゃないよね」
位牌に落書き、香炉にお箸をブスブスで、とジョミー君。
ジョミー「でもって、花を撒き散らかしてさ…」
サム 「お供え物まで食い荒らすのな…」
料理が山ほどあってもよ…、とサム君も。
サム 「饅頭とかの包み紙をよ、ビリビリにしてよ…」
シロエ 「中身をガシガシ齧るんですよね、分かります」
もう食べかすが床一面に…、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「アライグマか、って勢いですよ」
ジョミー「あー、ゴミ箱を漁るらしいよね、アレ」
キース 「ゴミ箱だけでは済まんのだが…?」
寺には迷惑すぎる相手だ、とキース君、到着。
キース 「なんだ、早いのに全員揃っているのか」
Aブルー「青の間に、お掃除部隊が来るからねえ…」
キース 「アライグマ並みに散らかすからだろうが!」
流石に屋根は破らんだろうが…、と副住職。
Aブルー「えっ、屋根って?」
キース 「アライグマだ、屋根を破ってだな…」
巣を作って子育てしやがるんだ、と広げる両手。
キース 「寺の屋根裏がお好みらしくて…」
シロエ 「天井が高いからですか?」
キース 「そのようだ。で、アライグマがどうしたと?」
シロエ 「いえ、アフターに、悪戯小僧が…」
来るかどうかという話で…、とシロエ君。
シロエ 「結論から言えば、来ないそうです」
Aブルー「食べ切れない料理の処理には、一番だけど…」
キース 「取り扱いが厄介だ、と…」
分かる、とキース君も頷いてますけど。
余るかもな料理は…?
2023/03/22 (Wed)
☆下がったら詰み
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長の家。
今回はアフターが豪華料理で、ホテルのケータリングで。
キース 「暴れられたら、真面目に大惨事だからな…」
Aブルー「そうなんだよねえ、スッポンタケの評価も…」
下がるんだろう、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「一度下がったら、上げるのはさ…」
キース 「大変だと思うぞ、間違いなく」
阿弥陀様から遠い蓮になったら、色々と…、と副住職。
キース 「地獄から極楽に引っ越す方が、楽勝だろうな」
Aブルー「其処までなのかい!?」
キース 「そっちの方なら、法要さえして貰えたら…」
アッと言う間に極楽行きだ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「なにしろ、生前にお念仏を、だ…」
ブルー 「一回だけでも唱えていたなら、必ず救うと…」
阿弥陀様が誓いを立てておられるからね、と銀青様も。
ブルー 「だから全く唱えてなくても、法要をすれば…」
キース 「お浄土に迎えて頂けるんだが、その後はだ…」
ブルー 「修行を重ねて、法要もして貰ってさ…」
キース 「阿弥陀様に近い場所を目指して、努力だし…」
ライバルの数も半端ないぞ、と副住職の解説が。
キース 「そんな所で、遠い蓮へと飛ばされたら…」
ブルー 「もう、文字通りに左遷だからねえ…」
這い上がるまでに、どれほどかかるやら、と銀青様。
ブルー 「例のキノコが、修行をするとは思えないしさ」
キース 「まったくだ。そうなると法要しか無くて…」
ブルー 「左遷される時は一発でもねえ、戻るには…」
キース 「法要を何回やればいいのか、真面目に謎だ」
だから評価はキープしないと…、と副住職、合掌。
キース 「悪戯小僧にパアにされたら、マジで詰みだぞ」
ブルー 「呼ばないのは正しい選択だね、うん」
シロエ 「でもですね…。料理を食べ切れなくっても…」
ジョミー「大丈夫だ、って言ったよねえ…?」
いったいどんな方法なんだ、と尋ねる面々。
謎ですよねえ…?
2023/03/23 (Thu)
☆多すぎる豪華料理
春のお彼岸はスッポンタケの法要、毎年恒例ですけれど。
今回はアフターが豪華料理で、キース君が配膳係な展開。
シロエ 「なんと言っても、今日の料理はですね…」
ジョミー「ホテルのケータリングで、全店制覇で…」
サム 「おまけに全員、違うホテルのにしたんだぜ?」
五つ星なトコは共通でもよ…、とサム君の言。
サム 「いくら一人前でも全店分で、別館の店のも…」
ジョミー「もれなく頼んでるんだけど…?」
食べ切れる量じゃないと思うな、とジョミー君も。
ジョミー「そりゃまあ、自分が頼んだわけだし…」
シロエ 「ある程度までは、ぶるぅに頼んでですね…」
お持ち帰りでいきますけれど…、とシロエ君。
シロエ 「それでも全部は無理な気がします」
スウェナ「そうなのよ。パパやママの分も数えても…」
ジョミー「明日の朝御飯まで食べても、まだ残る気が…」
でも、冷凍だと味が落ちるし…、とジョミー君の指摘。
ジョミー「美味しい間に食べたかったら、今日中かな?」
ぶるぅ 「そだね、温め直しても美味しいのは…」
多分、今日まで、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「晩御飯までは、ぼく、頑張って温め直して…」
サム 「面倒を見てくれそうだけどよ、その後がよ…」
シロエ 「もったいないかもしれませんねえ…」
何も考えていませんでしたが、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「皿数を増やして、キース先輩をですね…」
ジョミー「こき使うことしか、まるで頭に無かったし…」
スウェナ「とんでもない量が届くわよ?」
どうするのよ、とスウェナちゃんの視線がソルジャーに。
スウェナ「悪戯小僧は来ないんでしょ?」
Aブルー「そう! 此処に連れては来ないけど…」
食べないとは言っていないよね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「食べ切れなかった分は、片っ端から!」
サム 「あんたが全部、持ち帰るってか?」
Aブルー「ピンポーン!」
ウインウインというヤツで、と言ってますけど。
本当に…?
2023/03/24 (Fri)
☆損をしない方法
スッポンタケの法要の日ですけど、アフターが豪華な件。
ホテルのケータリングを制覇で、キース君が配膳でして。
シロエ 「お持ち帰りって…。ズルくないですか?」
サム 「だよなあ、それだとキャプテンまでがよ…」
ジョミー「食べられるって勘定だよねえ、ぶるぅの他に」
どの辺がウインウインなのさ、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「そりゃ、スポンサーはエロドクターだけど…」
スウェナ「私たちが頼める相手じゃないけど、でも…」
なんだか損をする気がするわ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「私たちが持ち帰る量とは、桁違いだし…」
シロエ 「キャプテンがお相伴っていう所もですね…」
正直、ムカッとするんですよ、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「法要に参加もしないで、美味しいトコだけ…」
ジョミー「持って行こうっていうのがねえ…」
Aブルー「その問題を解決するなら、方法は二つ!」
シロエ 「あるんですか、そんな方法が?」
ムカッとしないで済むヤツが…、とシロエ君の問い。
シロエ 「だったら、お願いしたいですね、それで」
ジョミー「うん。しかも二つもあるならさ…」
サム 「使わねえ手はねえってな!」
Aブルー「オッケー。それじゃ言うけど、一つ目は…」
此処にゲストを呼ぶことだね、とソルジャーの笑顔。
一同 「「「ゲスト?」」」
Aブルー「そう! こっちの世界にも、ハーレイが!」
一同 「「「げっ!」」」
教頭先生を呼び出すのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「そ、それはどうかと思いますけど…!」
Aブルー「でもねえ、料理の消費量は増えるよ?」
ブルー 「そういう次元じゃないから、ソレは!」
あんなゲストは来なくていい、と生徒会長の怒声。
ブルー 「じゃあ、二つ目の方法は?」
Aブルー「配膳係を増やすことだよ!」
シロエ 「そりゃ、食べる人は増えますけれど…」
Aブルー「名案だろう?」
キースも少し楽が出来るし、と提案ですけど。
誰を呼ぶと…?
2023/03/25 (Sat)
☆学生バイトなら
スッポンタケの法要の日で、勢揃いしている面々ですが。
アフターで余りそうな料理が問題、どうすべきか検討中。
ブルー 「配膳係というのは、何処で登場するんだい?」
Aブルー「もちろん、法要が終わってからだよ!」
ただの配膳係だからね、とソルジャーの言。
Aブルー「キースの補佐で、顎で使われる立場だけど?」
キース 「バイト料が要るんじゃないだろうな?」
それくらいなら一人でやる、とキース君の渋面。
キース 「正直、俺は赤貧なんだ!」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫! タダだから!」
食べさせておけば、それだけで…、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ついでに向こうも、大満足で働くかと」
シロエ 「学生バイトを呼ぶ気ですか?」
サム 「あー…。タダ飯だったら来そうだよなあ…」
ジョミー「五つ星のホテルの料理だもんね…」
配膳だけで食べられるんなら、とジョミー君も。
ジョミー「体育会なら、半端ない量を食べるだろうし…」
シロエ 「食べ盛りですしね、柔道部員にしても」
キース 「後輩か…。だったら俺も気を遣わずに…」
顎で使っていいわけだが…、とキース君。
キース 「先輩には絶対服従だからな、体育会は」
シロエ 「それに気心も知れてますしね」
Aブルー「其処なんだよ! もう絶対にオススメで!」
呼んでいいかな、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「キースも乗り気になってくれたし…」
キース 「あんた、柔道部にコネがあるのか?」
Aブルー「それはもう! 顧問じゃないか、ハーレイは」
キース 「ちょっと待て!」
部員じゃなくて顧問の方か、とキース君の引き攣った顔。
キース 「教頭先生を呼んで、こき使えと!?」
Aブルー「ピンポーン! ぼくとブルーもいるんだし…」
ブルー 「そりゃ喜んで来るだろうけど、却下だから!」
シロエ 「殆どゲストじゃないですか!」
Aブルー「なら、料理はさ…」
ぼくが殆どお持ち帰りで、と勝ち誇る人。
仕方ないかも…。
2023/03/26 (Sun)
☆法要が終われば
春のお彼岸はスッポンタケの法要、アフターが豪華料理。
五つ星ホテルのケータリングで、キース君が配膳でして。
Aブルー「ハーレイを呼ぶのが嫌なら、持ち帰りのみ!」
ブルー 「仕方ない…。みんな、この際、根性で…」
食べられるだけ食べてくれたまえ、と生徒会長。
ブルー 「持ち帰りの方も、出来る限りの量を…」
シロエ 「分かってます。教頭先生が来るよりは…」
サム 「ずいぶんマシってヤツだしよ…」
ブルー 「本当にごめん! ハーレイだけは勘弁だしね」
というわけで、配膳係もキースだけで…、と念押しが。
ブルー 「そのための余力を残しておいて、法要を…」
キース 「覚悟の方は出来ている。着替えて来るから…」
スタンバイしておけよ、と法衣に着替えに別室へ。
Aブルー「よーし、有難い法要タイム!」
ジョミー「ぼくたちの楽しみは、アフターだから!」
スウェナ「そうよ、法要はオマケ以前の問題だわね」
迷惑イベでしかないんだから、とスウェナちゃん。
スウェナ「毎回、毎回、抹香臭くて正座なのよ?」
キース 「なんだ、まだ座ってもいないのか!」
もう始めるからサッサと座れ、と法衣の副住職の怒声が。
キース 「俺は、この後も忙しいんだ!」
一同 「「「はーい…」」」
御一同様、慌てて正座で、法要スタート。
キース 「我願~身浄~、如~香炉~、我願~心浄…」
一同 (((始まった…)))
足が痺れて辛いコース、と沈黙するしかない場面。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((まだ先は長い…)))
キース 「それでは皆さん、お焼香を」
香炉が回され、それが済んだら再びお経とお念仏。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((そろそろ終盤…)))
キース 「南無阿弥陀仏…。よくお勤めでございました」
一同 「「「終わったーっ!」」」
キース 「馬鹿野郎!」
そこで喜ぶな、と怒鳴ってますけど。
アフターですしねえ…?
2023/03/27 (Mon)
☆アフターと服装
スッポンタケの法要も無事に終了、此処からはアフター。
ホテルのケータリングが届けば、キース君が配膳な仕様。
キース 「いいか、アフターも法要の内でだな…!」
シロエ 「分かってますけど、いつも宴会ですよ?」
ジョミー「そうだよ、ぶるぅが料理を作ってくれてさ…」
スウェナ「賑やかにやっているわよ、毎回」
キースも出席してるじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「そりゃ今回は配膳係で、ババかもだけど…」
シロエ 「文句を言える立場ではないと思いますね」
サム 「うんうん、じきに料理が届くぜ?」
キース 「くっそぉ…。着替えて来るしかないか…」
覚悟は出来ているんだが、と副住職、扉の方へと。
キース 「いったい、皿を何枚運べばいいのやら…」
ブルー 「ちょっと待った!」
キース 「なんだ?」
ブルー 「まさか作務衣に着替えるつもりじゃ…」
ないだろうね、と生徒会長の鋭い視線。
ブルー 「作務衣でアフターは御法度だよ?」
キース 「はあ?」
ブルー 「君も坊主なら、心得ていると思うけど?」
アフターに招かれた時のマナーというヤツ、と銀青様。
ブルー 「法話は期待されてなくても、出る以上…」
シロエ 「約束事でもあるんですか?」
ブルー 「そう! お坊さんは一番、上座でさ…」
いわゆる賓客扱いなんだよ、と銀青様の解説が。
ブルー 「つまり、それなりの服装ってヤツを…」
サム 「檀家さんに期待されるのな?」
ブルー 「ピンポーン! 平服でさえもマズイのに…」
作務衣は作業服じゃないか、と銀青様が顰める顔。
ブルー 「ダメダメ、作務衣を着るなんて!」
Aブルー「なるほどねえ…」
ぼくも軽んじられたくないし…、と頷くソルジャー。
Aブルー「豪華料理を振舞う以上は…」
ブルー 「お坊さんには、きちんとして欲しいだろう?」
Aブルー「当然だよ!」
ブルー 「というわけで、キース…」
作務衣は却下、と銀青様の仰せですけど。
じゃあ、法衣で…?
2023/03/28 (Tue)
☆タスキはオッケー
いよいよスッポンタケの法要のアフター、届く豪華料理。
キース君が配膳ですけど、作務衣でやるのは却下だとか。
Aブルー「作務衣はダメだよ、ちゃんとしてよね」
キース 「俺に、どうしろと!」
ブルー 「食事するんだし、袈裟は外してくれたまえ」
食事の席で袈裟は厳禁、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「着替えと言ったら、其処までだね」
キース 「なんだって!?」
ブルー 「タスキ掛けまでは許すけれどさ…」
法衣は脱がずに配膳を…、と銀青様の命令が。
ブルー 「一人前の坊主だったら、法衣を汚さずに…」
サム 「配膳係が出来るってか?」
ブルー 「出来て当然、そんなトコかな」
実際は作務衣でやるんだけどね、と生徒会長、ニヤニヤ。
ブルー 「お寺の中だと、配膳係は担当がいるし…」
サム 「係は作務衣が制服なのかよ?」
ブルー 「うん。なにしろ料理も作るからねえ…」
法衣で料理は流石に無理、と生徒会長の言。
ブルー 「でも、食べる方は法衣なわけでさ…」
シロエ 「あー…。汚さず、零さず、行儀よく、ですね」
ブルー 「ピンポーン! キースも修行したんだし…」
スキルは身につけている筈で…、と容赦ない台詞。
ブルー 「出来ないとは言わせないからね!」
Aブルー「是非とも、やって貰いたいねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ タスキ、貸してあげるね!」
袈裟を外してコレをつけて、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「袖をまくるの、お手伝いする?」
キース 「い、いや…」
それくらいは…、とキース君、袈裟を外しに行きまして。
キース 「戻ったぞ。これで文句は無いだろう!」
Aブルー「いいね、なんだっけ、そのスタイルは?」
後は頭に笠を被るヤツ、とソルジャーの問い。
Aブルー「そういう赤いタスキでさ…」
サム 「茶摘みかよ?」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ!」
キース 「俺は茶摘みはしないからな!」
笠も被らん、と怒鳴ってますけど。
さて、どうなる…?
2023/03/29 (Wed)
☆お坊さんと笠
スッポンタケの法要のアフター、もうすぐ届く豪華料理。
キース君が配膳ですけど、法衣に赤いタスキなスタイル。
Aブルー「うーん…。笠も被って欲しいけどねえ…」
キース 「坊主を招いて、笠を被れは無いだろう!」
Aブルー「そうかな、笠を被ったお坊さんもさ…」
たまにいるよね、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「行列を作って歩いているのが多いかな?」
サム 「あー、托鉢な!」
Aブルー「なんだい、それは?」
ブルー 「お坊さんの修行の一つで、ハードなヤツだよ」
ひたすら歩いて読経だよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「そして施しを貰うわけ!」
Aブルー「えっと…?」
ブルー 「町の住人から、色々な物を頂くんだよ」
お金だったり、食材だったり…、と説明が。
ブルー 「頂戴したら、深々とお辞儀で、有難く…」
キース 「受け取らなくてはダメなわけでな」
ブルー 「そう! どんな品物を頂いてもね!」
生きたウサギを渡されようと…、と銀青様の苦笑。
ブルー 「感謝の心で懐に入れて、お寺に戻るしか…」
キース 「道は無いんだ、ウサギは袋に入らないしな」
Aブルー「袋って?」
ブルー 「托鉢用の袋があって、頂いた物は…」
それに入れるのがお約束、と銀青様。
ブルー 「でもねえ、ウサギは流石にねえ…」
Aブルー「なるほどね! じゃあさ、キースも!」
キース 「は?」
Aブルー「今日は托鉢でどうだろう?」
残飯の処理も出来るしさ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「余った料理が、持ち帰りには向かない時も…」
シロエ 「あるかもですね、ビジュアル的に」
Aブルー「それをさ、捨てる代わりにさ…」
キースに渡せばいいと思う、と提案が。
Aブルー「托鉢だったら、残飯だって受け取るよね?」
ブルー 「うん、断るのは絶対、不可!」
シロエ 「残飯はキース先輩に…ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
笠を被ったキースにね、と笑顔ですけど。
托鉢ですか…?
2023/03/30 (Thu)
☆アフターで托鉢
スッポンタケの法要の後は、ホテルの豪華料理で大宴会。
キース君が配膳ですけど、ソルジャーが出した托鉢な案。
Aブルー「残飯だって受け取るんなら、丁度いいしさ!」
シロエ 「それはまあ…。無駄にはなりませんよね」
Aブルー「ぼくのぶるぅも跨ぐようなヤツも、有難く!」
キースが貰ってくれるわけだし、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「どうかな、それで?」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「はい、決まり! ぶるぅ、笠はあるかな?」
ぶるぅ 「無いけど、元老寺からお取り寄せーっ!」
はい! と瞬間移動で出て来た菅笠。
ぶるぅ 「キースのお部屋にあったよ、コレ!」
キース 「そ、ソレは、俺の托鉢用の…!」
Aブルー「なるほど、馴染みの笠なんだね!」
被って、被って! とソルジャーの命令。
Aブルー「でもって、配膳しながら托鉢!」
キース 「なんで残飯処理係に…!」
Aブルー「せっかくの茶摘みスタイルをさ…」
サム 「無駄にするのは、どうかと思うぜ」
托鉢モードで頑張れよな、とサム君も。
サム 「美味いものは山ほど食えるんだしよ…」
シロエ 「最高だろうと思いますけど?」
キース 「そう言われても…!」
ぶるぅ 「あっ、お料理が届いたみたい!」
キースも早く笠を被って、と玄関へ跳ねてゆくお子様。
ぶるぅ 「どんどん届くよ、早く、早くぅーっ!」
キース 「くっそぉ、死ぬ気でやってやる…!」
もうヤケだ、とキース君、菅笠も装備で配膳係に。
キース 「このホテルのは、誰の注文なんだ?」
ジョミー「あっ、こっち、こっち!」
シロエ 「ぼくは、そっちのヤツですね」
ソースもかけて下さいよ、と細かい注文が。
シロエ 「で、このお皿は、もう食べませんから…」
Aブルー「ぼくのお皿も、コレは用済みで…」
サム 「俺のも、残りはキースにやるぜ」
ジョミー「ぼくのも下げてくれていいから!」
遠慮なくどうぞ と残飯ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/03/31 (Fri)
カレンダー
リンク
カテゴリー
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
P R
カウンター
アクセス解析
リンク
カウンター
アクセス解析