シャングリラ学園つれづれ語り
☆食事も危ないかも
慌しく日々が過ぎるのが師走、クリスマスイブが到来で。
生徒会長宅でパーティーなわけで、朝から集合した面々。
ジョミー「おはよう、今年は土日がクリスマスだよね」
サム 「おう! 何処も混雑しそうだけどよ…」
スウェナ「此処は貸し切りだし、最高なのよね」
ところで祈祷の方はどうなの、とスウェナちゃんの視線。
スウェナ「キース、しっかり頼んだでしょうね?」
キース 「もちろんだ。シロエがババを引くわけだし…」
サム 「祈祷も気合が入るってか?」
キース 「ああ。最高のクリスマスにしたいからな」
今日び、寺でもクリスマスだし、とキース君が立てる指。
キース 「表立ってはやっていないが、ツリーとかも…」
ジョミー「実は普通にあったりするわけ?」
キース 「そうだ、ケーキやチキンとかもな。しかし…」
俺の家は親父が頑固だから…、とキース君、深い溜息。
キース 「未だにツリーもケーキも無縁だ、まあいいが」
ジョミー「クリスマス、毎年、此処だもんねえ…」
キース 「そうなんだ。あえて争うこともないかと…」
頑固親父は放置している、と繰る左手首の数珠レット。
キース 「その分、全力で祈祷をしたぞ」
サム 「すげえな、期待出来そうじゃねえか」
ジョミー「楽しみだよねえ、シロエの末路」
シロエ 「あのですね…!」
皆さん、ちょっと酷すぎです、とシロエ君、泣きそう。
シロエ 「ぼくのクリスマスはどうなるんですか!」
サム 「そりゃ、飯くらいは食えるんでねえの?」
??? 「どうだろうねえ…」
危ないかも、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」
楽しみですね、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「じきに、ぶるぅも来ますので…」
Aブルー「まだ朝御飯の最中でさ…」
A船長 「食欲の塊ですからね…」
まずは目先の食事ですよ、と言ってますけど。
大食漢…。
2022/12/16 (Fri)
☆バトルだそうです
クリスマスは生徒会長宅でパーティー、毎年恒例の行事。
イブの朝から集う面々、ソルジャー夫妻も到着ですけど。
ジョミー「あのさ、ぶるぅが朝御飯中って…」
A船長 「どうかしましたか?」
ジョミー「遅刻してまで、そっちで食べているってさ…」
なんか変な気がするんだよね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「まあ、こっちは朝御飯を食べて集合だけど…」
キース 「そういや、食い終わってから来なくても…」
サム 「もっと美味い飯が食えるよな、此処で」
ぶるぅ 「そだよ、ホットケーキとか作っちゃうもん!」
なんで、ぶるぅは来てくれないの、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ぼくのだと、口に合わないとか…?」
ジョミー「ううん、絶対、それは無いって!」
キース 「しかし、あいつが執着するような飯が…」
あっちの食堂で出るだろうか、とキース君も疑問MAX。
キース 「こう、わんこそばのような状態でだな…」
ジョミー「何か好物、食べまくりって?」
サム 「それしか思い付かねえよなあ…?」
次から次へとおかわりでよ、とサム君の言。
サム 「夢中で食ってて、周りが見えていねえとか…」
キース 「それなら分かるが、あっちに美味い朝飯が…」
ジョミー「あると思うわけ?」
サム 「思わねえけど、それ以外には…」
有り得ねえぜ、とサム君の指摘。
サム 「んで、好物って、何なんだよ?」
Aブルー「何だと思う?」
キース 「おい、まさか本当に好物を食っているのか?」
Aブルー「そう、悪戯という名前のね!」
厨房のスタッフとバトルなんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ぼくの世界だと、盛り上がるのはさ…」
A船長 「ニューイヤーの方なんですが…」
船には子供もいますからね、とキャプテンの解説が。
A船長 「クリスマスイブの厨房は多忙なんです」
シロエ 「ま、まさか、悪戯っていうのはですね…」
盗み食いとか言いませんか、とシロエ君の問い。
バトルですしね…?
2022/12/17 (Sat)
☆起床が遅れた人
クリスマスは生徒会長宅な面々、イブに集合中ですけど。
悪戯小僧がまだ来ておらず、ソルジャー夫妻が先に到着。
シロエ 「朝御飯で悪戯で、厨房とバトルですよね?」
Aブルー「そうだよ、スタッフも必死だしねえ…」
A船長 「イブとクリスマスの料理を死守ですよ」
でないと始末書では済みませんし、とキャプテン、真剣。
A船長 「特別料理が出ないようでは、皆の不満が…」
Aブルー「高まっちゃうしね、何が何でも止めないと」
盗み食いをね、とソルジャーも。
Aブルー「だからダミーを用意するとか、もう色々と…」
A船長 「工夫を重ねて、毎年、戦っているんです」
サム 「マジかよ、そんなの知らなかったぜ?」
ジョミー「うん、聞いたことも無いもんね…」
長年、クリスマスをやってるけどさ、とジョミー君。
ジョミー「いつも普通に来てる筈だよ、遅刻は無しで」
キース 「俺の記憶も、そうなんだが…」
何故、今年だけ…、とキース君も怪訝そうな顔。
キース 「あんたたちの到着も、特に早くはないし…」
Aブルー「そうなんだけどさ、起床がちょっとね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「起床だってば、昨夜は、ついつい…」
盛り上がっちゃって、とソルジャーの目がキャプテンに。
Aブルー「お蔭で、朝がいつも以上に…」
A船長 「遅かったんですよ、私は普通でしたけれどね」
Aブルー「君は職業柄、朝寝は無理だからねえ…」
その点、ぼくは恵まれてるよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「夫婦の時間を楽しみ過ぎても、大丈夫!」
ブルー 「もういいから! 要は、起床が遅れて…」
朝御飯の時間がズレたわけだね、と生徒会長。
ブルー 「でもって、ぶるぅもセットで起きるから…」
Aブルー「必然的に、食堂へ行く時間がさ…」
A船長 「遅くなったので、バトルもですね…」
キース 「ズレ込んだんだな?」
Aブルー「ピンポーン!」
だからテンション爆上げ中、と言ってますけど。
ヤバいのでは?
2022/12/18 (Sun)
☆盗みまくる料理
生徒会長宅でクリスマスなイブ、ゲストも到着ですけど。
悪戯小僧が来ていないわけで、盗み食いバトルという話。
キース 「テンション爆上げというのは、盗み食いか?」
Aブルー「もちろんだよ! 片っ端から胃袋にさ…」
A船長 「詰め込んでいる状態ですね、盗みまくって」
時にはハズレも引くのですが、とキャプテンの苦笑。
A船長 「激辛素材が仕込んであるとか、そういう系で」
ジョミー「ソレがダミーってヤツ?」
A船長 「そうです、他にも甘いと見せかけてですね…」
Aブルー「砂糖の代わりに塩だったとかは基本だね!」
今年は何を食べているやら、とソルジャーも可笑しそう。
Aブルー「バトルが済んだら、そのテンションでさ…」
A船長 「こっちに来ることになりますねえ…」
かなり食い意地が張っているかと…、とキャプテンの言。
A船長 「盗み食いにも燃えていそうです」
一同 「「「げっ!」」」
それは困る、と誰もが愕然。
ジョミー「待ってよ、それじゃ、ぼくたちのさ…」
サム 「料理も食われてしまうのかよ?」
Aブルー「大いに有り得る話だよ、うん」
ぶるぅ 「んとんと、頑張って追加を作るから…」
みんなの分は大丈夫だよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ちょっと待たせるかもしれないけど…」
サム 「頼もしいぜ、感謝!」
ジョミー「だよね、待つのは全然いいって!」
Aブルー「ぼくは嫌だよ、待たされるなんて!」
しかも、ぶるぅに食われるなんて、とソルジャーの文句。
Aブルー「そうなるよりかは、生贄だね!」
一同 「「「生贄?」」」
Aブルー「ズバリ、シロエを差し出すんだよ!」
シロエの分の料理をね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「盗み食いを許可して、相手はシロエ限定で!」
ジョミー「もしかして、そこでバトルなわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」
A船長 「なるほど、悪戯はソレですか…」
サンタなシロエとのバトル、と頷くキャプテン。
攻防戦…?
2022/12/19 (Mon)
☆生贄にするには
生徒会長宅でのクリスマスイブ、パーティーですけれど。
ソルジャー夫妻も到着なのに、悪戯小僧が遅れてまして。
ジョミー「そうか、シロエが生贄なんだ…」
キース 「だが、どうやって、其処へ持って行くんだ?」
シロエがサンタまではいいとして…、とキース君の疑問。
キース 「あいつが悪戯のアイデアなんぞを…」
サム 「素直に聞く気がしねえな、確かに」
Aブルー「その辺は、ぼくにお任せってね!」
無駄に長年付き合ってないよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「あっ、来るかな?」
??? 「かみお~ん♪ メリー・クリスマース!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
出た、と悲鳴な中、悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)が。
Aぶるぅ「あれっ、どうかしたの?」
キース 「い、いや…」
Aぶるぅ「それより、今日は御馳走だよね!」
Aブルー「ぶるぅ、沢山食べられたかい?」
ハズレを引かずに、と尋ねるソルジャー。
Aブルー「厨房の連中、必死だったと思うけど…」
Aぶるぅ「引いちゃったってば、思いっ切り!」
辛くて口から火が出そうで…、と悪戯小僧の嘆き節。
Aぶるぅ「その点、此処は大丈夫だしね!」
Aブルー「食べまくるって?」
Aぶるぅ「もっちろーん!」
遠慮なんかはしないもんね、とエッヘンと。
Aぶるぅ「油断した人の分の御馳走、食べちゃうもん!」
一同 「「「うわー…」」」
やっぱりか、と誰もがドン引き。
キース 「頼む、生贄を差し出すから…!」
Aぶるぅ「ダメダメ、そんなの美味しくないし!」
Aブルー「違うよ、食べるのは生贄じゃなくて…」
生贄が食べる料理の方、とソルジャーが指すシロエ君。
Aブルー「今年はシロエがサンタ役でさ…」
Aぶるぅ「じゃあ、プレゼントをくれるわけ?」
Aブルー「そう、盗み食いのターゲットになって!」
Aぶるぅ「えっと…?」
Aブルー「どんな悪戯でも、していいんだよ!」
盗み食いをするためならね、という台詞が。
怖すぎでは…?
2022/12/20 (Tue)
☆配られたら終わり
拍手ありがとうございました!
クリスマスは生徒会長宅でパーティー、イブに全員集合。
悪戯小僧だけが遅れて到着、盗み食いする気満々でして。
Aぶるぅ「んとんと、シロエがサンタさんの役で…」
Aブルー「プレゼントをくれるんだよ、盗み食いという」
そのためなら、悪戯やり放題! とソルジャーの笑み。
Aブルー「シロエの分の料理を、好きに盗むんだよ!」
Aぶるぅ「うーん…。シロエの分だけしかダメ?」
キース 「当然だろう! 生贄はシロエだ!」
Aぶるぅ「でもでも、そんなの、つまんなーい!」
もっと楽しく盗みたいもん、と不満そうな顔の悪戯小僧。
Aぶるぅ「片っ端かっら盗んでガツガツ、それが最高!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「素人さんは引っ込みたまえ!」
ぼくに任せろと言っただろう、とソルジャー、割り込み。
Aブルー「ぶるぅ、シロエが身体を張ってくれるから!」
Aぶるぅ「えっと…?」
Aブルー「ぶるぅが盗みたい人の所へ、シロエがね…」
ぶるぅを背負って運ぶんだよ、と親指をグッと。
Aブルー「肩車でもいいし、サンタの袋に入っても…」
Aぶるぅ「シロエが、ぼくを配るわけ?」
Aブルー「そういうことだね、行きたい所へ」
キース 「それだと、食われてしまうだろうが!」
俺たちの分の料理が全部、とキース君の怒声。
キース 「こんな野郎が配られて来たら…」
サム 「俺たち、詰むしかねえじゃねえかよ!」
Aブルー「詰まないようにすればいいだろう?」
一同 「「「は?」」」
その状況でどうやって…、と誰もがキョトン。
ジョミー「無理だよ、送り付けられるんだよ?」
スウェナ「そうよ、強制イベントじゃないの!」
運ばれて来たら終わりだわよ、とスウェナちゃんも悲鳴。
スウェナ「詰むしかないでしょ、その時点で!」
Aブルー「違うね、シロエが運んで来るんだからさ…」
キース 「どう違うんだ!」
Aブルー「要は、シロエが…」
来なければ万事解決だよね、と言ってますけど。
えっと…?
2022/12/21 (Wed)
☆来させない方法
生徒会長宅でパーティーなクリスマス、勢揃いした面子。
けれど悪戯小僧が盗み食いする気で、ターゲットは全員。
キース 「シロエが来なければ、万事解決だと?」
Aブルー「そうだよ、来たら、ぶるぅもセットだし…」
サム 「俺たちの料理が食われるわけだろ?」
Aブルー「うん。だから、シロエさえ来なかったらさ…」
料理は無事ってことじゃないか、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そうするためには、どうすればいい?」
キース 「まさか、シロエを倒せとでも?」
Aブルー「ピンポーン!」
この際、矢でも鉄砲でも…、と物騒な台詞が。
Aブルー「足を狙って狙撃でもいいし、罠もいいよね」
一同 「「「罠?」」」
Aブルー「近付いたら檻が落ちて来るとか、色々と!」
要はストップ、足止めだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「いい余興だと思うけれどね?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それって、楽しそう!」
ぼくはサイオンで逃げられるもん、と悪戯小僧も乗り気。
Aぶるぅ「ケチャップとか、卵とかもいいよね!」
一同 「「「はあ?」」」
誰が料理の話をしている、と一同、ポカーン。
キース 「…おい。シロエの料理の腕は知らんぞ?」
ジョミー「うん。機械弄りが得意なんだし、手先はさ…」
スウェナ「器用だけれど、料理はベクトルが違うわよ」
サム 「それに、ケチャップと卵ってことはよ…」
オムレツで難易度高めでねえの、とサム君の指摘。
サム 「美味いの作るの、難しいんだろ?」
ぶるぅ 「そだね、シロエに作れるのかなあ…?」
Aぶるぅ「違うも~ん! かけて、ぶつけるの!」
パイとかケーキはもったいないし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「それなら、顔も狙えるもんね!」
ジョミー「つまり、シロエを狙撃なんだ?」
Aぶるぅ「小麦粉でもいいよ、投げて、ぶつけて!」
一同 「「「イイネ!」」」
シロエ 「ちょ、ちょっと…!」
どの辺がいいと言うんですか、と叫んでますけど。
いいのでは…?
2022/12/22 (Thu)
☆ゲーム感覚で食事
クリスマスは生徒会長宅でパーティー、トンデモな企画。
シロエ君がサンタクロースの役で、悪戯小僧を配るとか。
キース 「いいと思うぞ、お前以外の面子にはな」
ジョミー「うん、面白いと思うけど?」
サム 「ゲーム感覚で飯が食えそうだしよ…」
いいんでねえの、とサム君、親指をグッと。
サム 「シロエがぶるぅを配りに来たら、狙撃でよ」
スウェナ「生卵とかケチャップとかで、撃退だものね」
シロエ 「ぼくは面白くないんですけど!」
マツカ 「あの…。よろしかったら、代わりますけど?」
ぶるぅくらいは背負えますしね、とマツカ君の申し出が。
マツカ 「それに、そういうのも楽しそうです」
シロエ 「本当ですか!?」
代わりにやってくれるんですか、と大喜びなシロエ君。
シロエ 「マツカ先輩、恩に着ます!」
キース 「おい、その流れで大丈夫なのか?」
ジョミー「マツカに借りが出来るんだよ?」
シロエ 「で、でもですね…。マツカ先輩が自分から…」
こう仰っているんですから、とシロエ君の反論。
シロエ 「こういう場合は、借りは出来ませんよ!」
マツカ 「ええ、ぼくも取り立てる気は無いですし…」
キース 「ダメだ、マツカが許してもだ…」
ジョミー「他の面子が許さないよ?」
逃げるなんてね、とジョミー君、ズズイと。
ジョミー「早く着替えて、みんなにぶるぅを配るべき!」
Aブルー「そうだよ、ついでにシロエの食事は…」
ぶるぅに食われてしまうだろうね、とソルジャーの言。
Aブルー「食べようとしたら、パッと盗まれて!」
シロエ 「マジですか!?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
みんなの料理は盗めないもん、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「食べられない分、シロエの分で栄養補給!」
シロエ 「ぼくも栄養、必須ですけど!」
キース 「ハードな運動ではあるな…」
Aブルー「栄養剤でいけるって!」
シロエ 「そんな…!」
なんでクリスマスに栄養剤、と悲鳴ですけど。
効くのでは…?
2022/12/23 (Fri)
☆美味しくない栄養剤
生徒会長宅でパーティーなクリスマス、イブですけれど。
シロエ君がサンタで、悪戯小僧を配って回るという企画。
Aブルー「栄養剤、絶対、オススメだけどね?」
シロエ 「どの辺がです!」
Aブルー「食事代わりに使えるクオリティだしさ…」
A船長 「実際、ブルーは、自分の世界の食事よりも…」
栄養剤を希望なほどですからね、とキャプテンも。
A船長 「ブリッジクルーや、機関部の皆の御用達です」
Aブルー「なにしろ、持ち場を離れられない状態がさ…」
A船長 「長く続くことも多いんですよ、その二ヵ所は」
ついでに手さえ離せなかったり…、と肩を竦める人。
A船長 「そんな時には、栄養剤で済ませる方が…」
Aブルー「食堂から何か運ばせるよりも、いいってね!」
手が塞がらなくて栄養バッチリ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「だからシロエも、使うべきだよ!」
Aぶるぅ「そだよ、ぼくも栄養剤は盗まないから!」
そんなの食べても美味しくないし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「味付きだったら、まだいいんだけど…」
シロエ 「もしかして、味もついていないんですか?」
Aブルー「薬臭くはないけどさ…」
A船長 「これという味は無いですねえ…」
なにしろニーズが無いもので…、とキャプテン、苦笑。
A船長 「そうそう出番がありませんから…」
Aブルー「味の工夫とか、そういうのはねえ…」
やってないし、とソルジャー、手をヒラヒラと。
Aブルー「第一、味付きだったらヤバいよ?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ もちろん、盗み食いーっ!」
味付きに工夫して欲しいかも、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「ハズレが入っていてもいいから!」
一同 「「「は?」」」
ハズレとは、と誰もが傾げる首。
キース 「おい、ハズレとは何なんだ?」
Aぶるぅ「んとんと、さっき話してたけど?」
Aブルー「ほら、クリスマスの盗み食いバトルでさ…」
厨房のスタッフが仕込むヤツだよ、と説明が。
辛いヤツとか…?
2022/12/24 (Sat)
☆お楽しみが増えます
生徒会長宅でのクリスマス、イブはシロエ君がサンタに。
悪戯小僧を配って回って、狙撃されるという話ですけど。
キース 「アレか、栄養剤の味にハズレを混ぜる、と?」
Aぶるぅ「うん、激辛でも、苦くっても…」
酸っぱくっても気にしな~い! と悪戯小僧の輝く笑顔。
Aぶるぅ「盗んで食べるの、スリリングだし!」
Aブルー「いいねえ、味付き栄養剤!」
A船長 「そうですねえ…。我々の楽しみも増えますし」
誰がハズレを引くかですよ、とキャプテンも乗り気。
A船長 「ぶるぅが引くとは限りませんから…」
Aブルー「そう、其処なんだよ!」
キース 「なるほど、ハズレを引く確率はシロエにも…」
ジョミー「あるわけだよねえ、飲むんだからさ」
それって最高、とジョミー君が乗り出す膝。
ジョミー「ぶるぅ、そういうのは出来る?」
ぶるぅ 「んとんと…。コーティングする要領で…」
出来ると思うの! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「甘いヤツとか、タコ焼き風とか…」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と一同、大賛成。
キース 「よし、異世界とのコラボだな!」
Aブルー「早速やろうよ、ぶるぅ、よろしく!」
コレで、とソルジャーが宙に取り出した瓶。
Aブルー「中身は全部、栄養剤になってるから!」
ぶるぅ 「オッケー、向こうで作って来る!」
見た目で区別がつかないように、とキッチンへ。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 栄養剤まで盗めちゃう!」
シロエ 「なんで、其処までされるんです!」
ジョミー「そりゃさあ、ズバリ、面白いからで…」
サム 「今の間に着替えて来いよな、サンタクロース」
ブツブツ文句を言ってねえで、とサム君の睨み。
サム 「じきに出番が来るんだからよ」
ブルー 「そうだよ、はいコレ、サイズもピッタリ!」
シロエ 「本当に、ぶるぅを配るんですか?」
ブルー 「当たり前だよ、早くしたまえ!」
着替えはそっち、と生徒会長が指差す扉。
行くしか…。
2022/12/25 (Sun)
☆サンタに負けるな
クリスマスは生徒会長宅で、シロエ君がサンタ役なイブ。
悪戯小僧を配るのが役目、阻止するには生卵などで狙撃。
シロエ 「分かりました、着替えて死ぬことにします!」
一同 「「「イイネ!」」」
頑張ってこい、と送り出されたシロエ君、着替えて帰還。
シロエ 「会長、これでいいですか?」
ブルー 「そうだね、栄養剤も出来たようだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 味付け、色々なの!」
お楽しみに、とシロエ君に瓶を手渡すお子様。
ぶるぅ 「口に入れたら、美味しいから!」
シロエ 「でも、ハズレのもあるんですよね?」
ぶるぅ 「そだよ、苦いの、辛いの、酸っぱいの…」
でもでも、美味しいヤツが殆どだから、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「楽しく食べて、栄養付けてね!」
Aぶるぅ「ぼくも栄養、つけるも~ん!」
シロエにおんぶで、肩車も、と悪戯小僧もスタンバイ。
Aぶるぅ「シロエ、最初は肩車からで!」
シロエ 「正直、袋に詰めたいんですが…」
Aぶるぅ「確実に配れるんなら、袋もいいけど…」
キース 「俺たちは、断固、拒否するからな!」
ぶるぅ、卵の用意はいいか、とキース君。
キース 「ケチャップと小麦粉とかも頼むぞ」
ぶるぅ 「そだね、トマトもいいと思うの!」
シロエ 「げっ!」
トマトまで…、とドン引きなシロエ君を他所に準備完了。
ぶるぅ 「はい、好きなだけ取って武装してね!」
一同 「「「おーっ!」」」
パーティーと同時に戦闘開始、と腕まくりな人も。
サム 「よーし、片っ端から投げるぜ!」
キース 「こんな機会は、そうは無いしな」
Aブルー「配られて来たら、終わりだからねえ…」
ぶるぅに料理を食われちゃって、とソルジャーも生卵を。
Aブルー「シロエ撃退には、コレが一番!」
A船長 「私はケチャップで始めますよ」
Aぶるぅ「ぼくはシロエに肩車!」
ブルー 「じゃあ、メリー・クリスマス!」
まずは乾杯、と生徒会長の音頭でパーティー開幕。
さて…?
2022/12/26 (Mon)
☆走りまくるサンタ
生徒会長宅でパーティー開幕、たちまち盛り上がる面々。
シロエ君がサンタの役ですけれども、悪戯小僧が肩車で。
Aぶるぅ「んとんと…。そろそろ、御馳走、食べたい!」
シロエ 「誰から行けばいいんです?」
Aぶるぅ「そだね、キースが持ってるチキンが…」
美味しそうだから、あそこから! と指差す悪戯小僧。
シロエ 「分かりました。キース先輩、失礼します!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ メリー・クリスマス!」
キース 「断る! 貴様は、これでも食らえ!」
これが俺からのプレゼントだ! と生卵がシロエ君に。
シロエ 「うわっ! い、今の、避けた筈なのに…!」
Aぶるぅ「当たらないと面白くないもんね!」
シロエ 「酷すぎませんか、顔ですよ?」
Aぶるぅ「だったら、次は頭にしとく!」
ぼくは上手によけるも~ん! と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「どんどん投げてね、床はサイオンでガード!」
Aブルー「へえ…。汚れまくりかと思ったけれど?」
Aぶるぅ「悪い子の所には、サンタさんが来ないもん!」
シロエ 「充分、悪い子だと思うんですけど!」
ぼくだけ汚れまくるんですよ、とシロエ君の泣き。
シロエ 「ついでに御馳走もダメなんですから!」
Aぶるぅ「そだよ、シロエのは盗むも~ん!」
シロエ 「あーっ!」
せっかく隙をついたのに、と嘆く手元からチキンが消滅。
シロエ 「一口くらい、いいじゃないですか!」
Aぶるぅ「ダメダメ、代わりに栄養剤!」
飲んでいいよ、と悪戯小僧のお許しが。
シロエ 「うう…。どうかハズレませんように…!」
Aぶるぅ「ねえ、何の味?」
シロエ 「大当たりでした、シャンパンです!」
シュワシュワしていて美味しいですよ、とシロエ君。
シロエ 「この調子ならば頑張れそうです!」
Aぶるぅ「よーし、栄養剤も盗んじゃう!」
シロエ 「でも、その前にですね…」
Aぶるぅ「御馳走だも~ん!」
次はあっちで次はこっち、とシロエ君、奔走。
狙撃も白熱…。
2022/12/27 (Tue)
☆攻めて来るサンタ
生徒会長宅でのクリスマス、今年はサンタが走りまくり。
悪戯小僧を運ぶシロエ君、狙撃しないと盗まれる御馳走。
シロエ 「お食事中の所を、失礼しまーす!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ メリー・クリスマス!」
Aブルー「邪魔をしないでくれたまえ!」
君たちにはコレ、とソルジャーが投げる卵とトマト。
シロエ 「ダブルで来ないで下さいよ!」
Aブルー「ハーレイ、援護射撃をね!」
A船長 「では、ケチャップで!」
Aぶるぅ「わぁーい、シロエでオムレツ、出来そう!」
フライパンで作れるんだよね、と悪戯小僧の大歓声。
シロエ 「料理される気は無いですから!」
Aぶるぅ「分かってるけど、卵と小麦粉、あるんだし…」
キース 「パン粉を出せ、と言いたいんだな?」
Aぶるぅ「そだよ、それからサラダオイルもーっ!」
オリーブオイルとかもいいかも、と投げるブツの注文が。
Aぶるぅ「シロエが滑って転んでも、ぼくは平気だし!」
シロエ 「この上、転べと言うんですか!?」
Aブルー「床はサイオンでガードだろう?」
Aぶるぅ「だから演出するんだも~ん!」
オイルが来たら、シロエを転ばせるの、とヤラセな計画。
Aぶるぅ「でもって、シロエはオイルまみれ!」
一同 「「「イイネ!」」」
やるぞ、とオイルも登場でして、シロエ君、ズタボロ。
シロエ 「も、もう無理ですよ、ヘトヘトで…」
Aぶるぅ「はい、栄養剤!」
お口をあ~ん、と悪戯小僧が栄養剤をザラザラと。
シロエ 「うぐっ…!」
Aぶるぅ「盗まなかったよ、嬉しいでしょ?」
シロエ 「う、ううう…」
ジョミー「なんか当たりが出たっぽいよね…」
ハズレのヤツが、と皆がニヤニヤ。
キース 「どうだ、美味いか?」
シロエ 「うう……」
Aぶるぅ「栄養ついたし、次に行こうよ!」
シロエ 「ええ、ハズレの恨みもプラスで行きます!」
一同 「「「お断りしまーす!」」」
食べまくるぞ、と盛り上がるパーティー。
メリー・クリスマス!
2022/12/28 (Wed)
☆路線バスで充分
大騒ぎだったクリスマスも終わり、早くも大晦日が到来。
元老寺で除夜の鐘なシャン学メンバー、山門を目指す所。
ジョミー「うーん、天気はいいんだけどさ…」
サム 「思いっ切り風が強えよな…」
スウェナ「年末寒波ってヤツだわねえ…」
シロエ 「今夜は雪になりそうですね」
お接待のおぜんざいが楽しみですよ、とシロエ君。
シロエ 「クリスマスは酷い目に遭いましたから…」
サム 「自業自得って言わねえか?」
ジョミー「そうだよ、いつもはキースが引くババをさ…」
スウェナ「シロエが引いたってだけでしょ、アレは」
愚痴も文句もお断りよ、とスウェナちゃん、キッパリ。
スウェナ「切り替えて行きましょ、大晦日なんだし」
ジョミー「だよね、除夜の鐘で心機一転、新年だって!」
シロエ 「切実にそう思いますよ…。あっ、会長?」
あの黒塗りのタクシーは、とシロエ君の視線が山門前に。
ジョミー「それっぽいよね、ぼくたちはバスなのに…」
マツカ 「車を御用意すべきでしたか?」
ジョミー「いいって、マツカに借りは要らない!」
サム 「言えてるぜ、マジで」
シロエが詰んだの、ソレだしよ、な台詞に一同、爆笑。
スウェナ「詰むよりは、路線バスだわね」
シロエ 「当然です!」
マツカ先輩に借りは御免ですよ、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「来年は全力で気を付けます!」
ブルー 「やあ、君たちも御到着だね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今夜は除夜の鐘!」
寒いけどね、とタクシーから降りた二人に、お迎えが。
キース 「すまん、今年も世話になる」
ブルー 「どういたしまして」
キース 「早速、庫裏の方へ…。ああ、お前たちもな」
俺は忙しくてかまえないが、と法衣のキース君が案内。
キース 「除夜の鐘まで、好きに過ごしてくれ」
ぶるぅ 「わぁーい、お菓子、沢山!」
キース 「飯も後から運ばせる」
一同 「「「感謝!」」」
暖房の効いた部屋で待機、とお客様モード。
毎年恒例…。
2022/12/29 (Thu)
☆並ぶしかない列
大晦日は元老寺で除夜の鐘、シャン学メンバーのお約束。
今年も暖房の効いた庫裏で過ごす間に、夜になりまして。
ジョミー「あっ、外、雪が降り始めてるよ!」
シロエ 「寒そうですねえ…」
サム 「けどよ、除夜の鐘を撞きたいヤツらはよ…」
そろそろ並んでいるんでねえの、とサム君が見る窓の外。
サム 「早めに並べば、早く撞けるしよ」
スウェナ「御利益は早いほどあるのかしら?」
ブルー 「それは無いけど、早く帰れるメリットがね」
キース 「そういうことだな、普通はお接待しか無いし」
お前たちのようにはいかないぞ、と副住職の登場。
キース 「寒い中を移動しないと、温かい飯も家も無い」
ブルー 「この近くには、ファミレスも無いしね」
キース 「悪かったな!」
ド田舎の寺で、と副住職の仏頂面。
キース 「だが、宿坊のお客様には、飯も部屋もあるぞ」
ジョミー「あー…。除夜の鐘目当ての人、いるんだよね」
キース 「今夜のお客様は、百パーセント、ソレだな」
ところで、そろそろ御準備を…、と副住職のお願いが。
ブルー 「オッケー、着替えてテントで待機、と」
キース 「よろしく頼む」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも着替えて、お供!」
小僧さんなの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も着替えに。
シロエ 「ぼくたちも並んだ方が良さそうですね」
マツカ 「ええ。雪が酷くなる前に撞きたいですし…」
サム 「貼るカイロは欠かせねえよな、コレは」
ジョミー「関係者用のテントには、入れないしね…」
寒くても外で待つしかないし、と一同、鐘楼の方へ出発。
シロエ 「うわー…。やっぱり行列ですよ」
サム 「出遅れた感、半端ねえよな」
キース 「なんだ、今頃、出て来たのか
ではな、と副住職、生徒会長を先導して横をスタスタと。
ブルー 「悪いね、VIP待遇でさ」
ぶるぅ 「お先に~っ!」
ジョミー「いいなあ、テント…」
入れて欲しい、と言うだけ無駄な一般人。
出遅れたツケが…。
2022/12/30 (Fri)
☆凍える大晦日
元老寺で除夜の鐘な大晦日の夜、行列に並ぶ面々ですが。
今年は雪が降り始めまして、出遅れたら凍えるのは必至。
ジョミー「マジで寒いよ、カイロ、効いてる気がしない」
サム 「山沿いの寒さを舐めてたよなあ…」
シロエ 「出遅れた上に、防寒もイマイチですからね…」
庫裏が暖かかったせいで、とシロエ君も嘆き節。
シロエ 「思いっ切り油断した感があります」
スウェナ「ホント、他の人と比べると分かるのよね…」
私たちの薄着っぷりが、とスウェナちゃんも。
スウェナ「これでも着込んだつもりなのに…」
ジョミー「だよね、昼間の基準で考えちゃってさ」
サム 「痛恨のミスってヤツだよなあ…」
シロエ 「取りに戻ろうにも、持って来ていませんし…」
こういう時こそ瞬間移動をしたいですよ、とシロエ君。
シロエ 「でも、それが出来る会長たちは…」
ジョミー「テントの中っていうのがね…」
サム 「仕方ねえよな、あっちはVIPで…。おっ!」
出て来たぞ、とサム君が指差す関係者用のテント。
ジョミー「緋の衣かあ…。ぶるぅは小僧さんだね」
サム 「ブルーたちもよ、貼るカイロかも…」
シロエ 「いえ、会長とぶるぅはサイオンで…」
シールドでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「キース先輩は、貼ってるかもですけれど」
サム 「アドス和尚が許さねえだろ?」
シロエ 「そうでした! ご苦労様としか…」
この寒いのに、と言っている中、生徒会長が鐘楼に到着。
シロエ 「いよいよですね」
ジョミー「今年も終わりかあ…」
スウェナ「来年こそは、って毎年、此処で思うのよね…」
でも来年も、きっとダメだわ、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「だから、自分だけは詰まずに済むように…」
ジョミー「お祈りしながら、鐘を撞かなきゃ」
シロエ 「お願い、流れそうな気がしますけど」
マツカ 「でも、心構えは大切ですから…」
来年こそはいい年に、と決意な御一同様。
皆様、どうぞ良いお年を~。
2022/12/31 (Sat)
慌しく日々が過ぎるのが師走、クリスマスイブが到来で。
生徒会長宅でパーティーなわけで、朝から集合した面々。
ジョミー「おはよう、今年は土日がクリスマスだよね」
サム 「おう! 何処も混雑しそうだけどよ…」
スウェナ「此処は貸し切りだし、最高なのよね」
ところで祈祷の方はどうなの、とスウェナちゃんの視線。
スウェナ「キース、しっかり頼んだでしょうね?」
キース 「もちろんだ。シロエがババを引くわけだし…」
サム 「祈祷も気合が入るってか?」
キース 「ああ。最高のクリスマスにしたいからな」
今日び、寺でもクリスマスだし、とキース君が立てる指。
キース 「表立ってはやっていないが、ツリーとかも…」
ジョミー「実は普通にあったりするわけ?」
キース 「そうだ、ケーキやチキンとかもな。しかし…」
俺の家は親父が頑固だから…、とキース君、深い溜息。
キース 「未だにツリーもケーキも無縁だ、まあいいが」
ジョミー「クリスマス、毎年、此処だもんねえ…」
キース 「そうなんだ。あえて争うこともないかと…」
頑固親父は放置している、と繰る左手首の数珠レット。
キース 「その分、全力で祈祷をしたぞ」
サム 「すげえな、期待出来そうじゃねえか」
ジョミー「楽しみだよねえ、シロエの末路」
シロエ 「あのですね…!」
皆さん、ちょっと酷すぎです、とシロエ君、泣きそう。
シロエ 「ぼくのクリスマスはどうなるんですか!」
サム 「そりゃ、飯くらいは食えるんでねえの?」
??? 「どうだろうねえ…」
危ないかも、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」
楽しみですね、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「じきに、ぶるぅも来ますので…」
Aブルー「まだ朝御飯の最中でさ…」
A船長 「食欲の塊ですからね…」
まずは目先の食事ですよ、と言ってますけど。
大食漢…。
2022/12/16 (Fri)
☆バトルだそうです
クリスマスは生徒会長宅でパーティー、毎年恒例の行事。
イブの朝から集う面々、ソルジャー夫妻も到着ですけど。
ジョミー「あのさ、ぶるぅが朝御飯中って…」
A船長 「どうかしましたか?」
ジョミー「遅刻してまで、そっちで食べているってさ…」
なんか変な気がするんだよね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「まあ、こっちは朝御飯を食べて集合だけど…」
キース 「そういや、食い終わってから来なくても…」
サム 「もっと美味い飯が食えるよな、此処で」
ぶるぅ 「そだよ、ホットケーキとか作っちゃうもん!」
なんで、ぶるぅは来てくれないの、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ぼくのだと、口に合わないとか…?」
ジョミー「ううん、絶対、それは無いって!」
キース 「しかし、あいつが執着するような飯が…」
あっちの食堂で出るだろうか、とキース君も疑問MAX。
キース 「こう、わんこそばのような状態でだな…」
ジョミー「何か好物、食べまくりって?」
サム 「それしか思い付かねえよなあ…?」
次から次へとおかわりでよ、とサム君の言。
サム 「夢中で食ってて、周りが見えていねえとか…」
キース 「それなら分かるが、あっちに美味い朝飯が…」
ジョミー「あると思うわけ?」
サム 「思わねえけど、それ以外には…」
有り得ねえぜ、とサム君の指摘。
サム 「んで、好物って、何なんだよ?」
Aブルー「何だと思う?」
キース 「おい、まさか本当に好物を食っているのか?」
Aブルー「そう、悪戯という名前のね!」
厨房のスタッフとバトルなんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ぼくの世界だと、盛り上がるのはさ…」
A船長 「ニューイヤーの方なんですが…」
船には子供もいますからね、とキャプテンの解説が。
A船長 「クリスマスイブの厨房は多忙なんです」
シロエ 「ま、まさか、悪戯っていうのはですね…」
盗み食いとか言いませんか、とシロエ君の問い。
バトルですしね…?
2022/12/17 (Sat)
☆起床が遅れた人
クリスマスは生徒会長宅な面々、イブに集合中ですけど。
悪戯小僧がまだ来ておらず、ソルジャー夫妻が先に到着。
シロエ 「朝御飯で悪戯で、厨房とバトルですよね?」
Aブルー「そうだよ、スタッフも必死だしねえ…」
A船長 「イブとクリスマスの料理を死守ですよ」
でないと始末書では済みませんし、とキャプテン、真剣。
A船長 「特別料理が出ないようでは、皆の不満が…」
Aブルー「高まっちゃうしね、何が何でも止めないと」
盗み食いをね、とソルジャーも。
Aブルー「だからダミーを用意するとか、もう色々と…」
A船長 「工夫を重ねて、毎年、戦っているんです」
サム 「マジかよ、そんなの知らなかったぜ?」
ジョミー「うん、聞いたことも無いもんね…」
長年、クリスマスをやってるけどさ、とジョミー君。
ジョミー「いつも普通に来てる筈だよ、遅刻は無しで」
キース 「俺の記憶も、そうなんだが…」
何故、今年だけ…、とキース君も怪訝そうな顔。
キース 「あんたたちの到着も、特に早くはないし…」
Aブルー「そうなんだけどさ、起床がちょっとね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「起床だってば、昨夜は、ついつい…」
盛り上がっちゃって、とソルジャーの目がキャプテンに。
Aブルー「お蔭で、朝がいつも以上に…」
A船長 「遅かったんですよ、私は普通でしたけれどね」
Aブルー「君は職業柄、朝寝は無理だからねえ…」
その点、ぼくは恵まれてるよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「夫婦の時間を楽しみ過ぎても、大丈夫!」
ブルー 「もういいから! 要は、起床が遅れて…」
朝御飯の時間がズレたわけだね、と生徒会長。
ブルー 「でもって、ぶるぅもセットで起きるから…」
Aブルー「必然的に、食堂へ行く時間がさ…」
A船長 「遅くなったので、バトルもですね…」
キース 「ズレ込んだんだな?」
Aブルー「ピンポーン!」
だからテンション爆上げ中、と言ってますけど。
ヤバいのでは?
2022/12/18 (Sun)
☆盗みまくる料理
生徒会長宅でクリスマスなイブ、ゲストも到着ですけど。
悪戯小僧が来ていないわけで、盗み食いバトルという話。
キース 「テンション爆上げというのは、盗み食いか?」
Aブルー「もちろんだよ! 片っ端から胃袋にさ…」
A船長 「詰め込んでいる状態ですね、盗みまくって」
時にはハズレも引くのですが、とキャプテンの苦笑。
A船長 「激辛素材が仕込んであるとか、そういう系で」
ジョミー「ソレがダミーってヤツ?」
A船長 「そうです、他にも甘いと見せかけてですね…」
Aブルー「砂糖の代わりに塩だったとかは基本だね!」
今年は何を食べているやら、とソルジャーも可笑しそう。
Aブルー「バトルが済んだら、そのテンションでさ…」
A船長 「こっちに来ることになりますねえ…」
かなり食い意地が張っているかと…、とキャプテンの言。
A船長 「盗み食いにも燃えていそうです」
一同 「「「げっ!」」」
それは困る、と誰もが愕然。
ジョミー「待ってよ、それじゃ、ぼくたちのさ…」
サム 「料理も食われてしまうのかよ?」
Aブルー「大いに有り得る話だよ、うん」
ぶるぅ 「んとんと、頑張って追加を作るから…」
みんなの分は大丈夫だよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ちょっと待たせるかもしれないけど…」
サム 「頼もしいぜ、感謝!」
ジョミー「だよね、待つのは全然いいって!」
Aブルー「ぼくは嫌だよ、待たされるなんて!」
しかも、ぶるぅに食われるなんて、とソルジャーの文句。
Aブルー「そうなるよりかは、生贄だね!」
一同 「「「生贄?」」」
Aブルー「ズバリ、シロエを差し出すんだよ!」
シロエの分の料理をね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「盗み食いを許可して、相手はシロエ限定で!」
ジョミー「もしかして、そこでバトルなわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」
A船長 「なるほど、悪戯はソレですか…」
サンタなシロエとのバトル、と頷くキャプテン。
攻防戦…?
2022/12/19 (Mon)
☆生贄にするには
生徒会長宅でのクリスマスイブ、パーティーですけれど。
ソルジャー夫妻も到着なのに、悪戯小僧が遅れてまして。
ジョミー「そうか、シロエが生贄なんだ…」
キース 「だが、どうやって、其処へ持って行くんだ?」
シロエがサンタまではいいとして…、とキース君の疑問。
キース 「あいつが悪戯のアイデアなんぞを…」
サム 「素直に聞く気がしねえな、確かに」
Aブルー「その辺は、ぼくにお任せってね!」
無駄に長年付き合ってないよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「あっ、来るかな?」
??? 「かみお~ん♪ メリー・クリスマース!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
出た、と悲鳴な中、悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)が。
Aぶるぅ「あれっ、どうかしたの?」
キース 「い、いや…」
Aぶるぅ「それより、今日は御馳走だよね!」
Aブルー「ぶるぅ、沢山食べられたかい?」
ハズレを引かずに、と尋ねるソルジャー。
Aブルー「厨房の連中、必死だったと思うけど…」
Aぶるぅ「引いちゃったってば、思いっ切り!」
辛くて口から火が出そうで…、と悪戯小僧の嘆き節。
Aぶるぅ「その点、此処は大丈夫だしね!」
Aブルー「食べまくるって?」
Aぶるぅ「もっちろーん!」
遠慮なんかはしないもんね、とエッヘンと。
Aぶるぅ「油断した人の分の御馳走、食べちゃうもん!」
一同 「「「うわー…」」」
やっぱりか、と誰もがドン引き。
キース 「頼む、生贄を差し出すから…!」
Aぶるぅ「ダメダメ、そんなの美味しくないし!」
Aブルー「違うよ、食べるのは生贄じゃなくて…」
生贄が食べる料理の方、とソルジャーが指すシロエ君。
Aブルー「今年はシロエがサンタ役でさ…」
Aぶるぅ「じゃあ、プレゼントをくれるわけ?」
Aブルー「そう、盗み食いのターゲットになって!」
Aぶるぅ「えっと…?」
Aブルー「どんな悪戯でも、していいんだよ!」
盗み食いをするためならね、という台詞が。
怖すぎでは…?
2022/12/20 (Tue)
☆配られたら終わり
拍手ありがとうございました!
クリスマスは生徒会長宅でパーティー、イブに全員集合。
悪戯小僧だけが遅れて到着、盗み食いする気満々でして。
Aぶるぅ「んとんと、シロエがサンタさんの役で…」
Aブルー「プレゼントをくれるんだよ、盗み食いという」
そのためなら、悪戯やり放題! とソルジャーの笑み。
Aブルー「シロエの分の料理を、好きに盗むんだよ!」
Aぶるぅ「うーん…。シロエの分だけしかダメ?」
キース 「当然だろう! 生贄はシロエだ!」
Aぶるぅ「でもでも、そんなの、つまんなーい!」
もっと楽しく盗みたいもん、と不満そうな顔の悪戯小僧。
Aぶるぅ「片っ端かっら盗んでガツガツ、それが最高!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「素人さんは引っ込みたまえ!」
ぼくに任せろと言っただろう、とソルジャー、割り込み。
Aブルー「ぶるぅ、シロエが身体を張ってくれるから!」
Aぶるぅ「えっと…?」
Aブルー「ぶるぅが盗みたい人の所へ、シロエがね…」
ぶるぅを背負って運ぶんだよ、と親指をグッと。
Aブルー「肩車でもいいし、サンタの袋に入っても…」
Aぶるぅ「シロエが、ぼくを配るわけ?」
Aブルー「そういうことだね、行きたい所へ」
キース 「それだと、食われてしまうだろうが!」
俺たちの分の料理が全部、とキース君の怒声。
キース 「こんな野郎が配られて来たら…」
サム 「俺たち、詰むしかねえじゃねえかよ!」
Aブルー「詰まないようにすればいいだろう?」
一同 「「「は?」」」
その状況でどうやって…、と誰もがキョトン。
ジョミー「無理だよ、送り付けられるんだよ?」
スウェナ「そうよ、強制イベントじゃないの!」
運ばれて来たら終わりだわよ、とスウェナちゃんも悲鳴。
スウェナ「詰むしかないでしょ、その時点で!」
Aブルー「違うね、シロエが運んで来るんだからさ…」
キース 「どう違うんだ!」
Aブルー「要は、シロエが…」
来なければ万事解決だよね、と言ってますけど。
えっと…?
2022/12/21 (Wed)
☆来させない方法
生徒会長宅でパーティーなクリスマス、勢揃いした面子。
けれど悪戯小僧が盗み食いする気で、ターゲットは全員。
キース 「シロエが来なければ、万事解決だと?」
Aブルー「そうだよ、来たら、ぶるぅもセットだし…」
サム 「俺たちの料理が食われるわけだろ?」
Aブルー「うん。だから、シロエさえ来なかったらさ…」
料理は無事ってことじゃないか、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そうするためには、どうすればいい?」
キース 「まさか、シロエを倒せとでも?」
Aブルー「ピンポーン!」
この際、矢でも鉄砲でも…、と物騒な台詞が。
Aブルー「足を狙って狙撃でもいいし、罠もいいよね」
一同 「「「罠?」」」
Aブルー「近付いたら檻が落ちて来るとか、色々と!」
要はストップ、足止めだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「いい余興だと思うけれどね?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それって、楽しそう!」
ぼくはサイオンで逃げられるもん、と悪戯小僧も乗り気。
Aぶるぅ「ケチャップとか、卵とかもいいよね!」
一同 「「「はあ?」」」
誰が料理の話をしている、と一同、ポカーン。
キース 「…おい。シロエの料理の腕は知らんぞ?」
ジョミー「うん。機械弄りが得意なんだし、手先はさ…」
スウェナ「器用だけれど、料理はベクトルが違うわよ」
サム 「それに、ケチャップと卵ってことはよ…」
オムレツで難易度高めでねえの、とサム君の指摘。
サム 「美味いの作るの、難しいんだろ?」
ぶるぅ 「そだね、シロエに作れるのかなあ…?」
Aぶるぅ「違うも~ん! かけて、ぶつけるの!」
パイとかケーキはもったいないし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「それなら、顔も狙えるもんね!」
ジョミー「つまり、シロエを狙撃なんだ?」
Aぶるぅ「小麦粉でもいいよ、投げて、ぶつけて!」
一同 「「「イイネ!」」」
シロエ 「ちょ、ちょっと…!」
どの辺がいいと言うんですか、と叫んでますけど。
いいのでは…?
2022/12/22 (Thu)
☆ゲーム感覚で食事
クリスマスは生徒会長宅でパーティー、トンデモな企画。
シロエ君がサンタクロースの役で、悪戯小僧を配るとか。
キース 「いいと思うぞ、お前以外の面子にはな」
ジョミー「うん、面白いと思うけど?」
サム 「ゲーム感覚で飯が食えそうだしよ…」
いいんでねえの、とサム君、親指をグッと。
サム 「シロエがぶるぅを配りに来たら、狙撃でよ」
スウェナ「生卵とかケチャップとかで、撃退だものね」
シロエ 「ぼくは面白くないんですけど!」
マツカ 「あの…。よろしかったら、代わりますけど?」
ぶるぅくらいは背負えますしね、とマツカ君の申し出が。
マツカ 「それに、そういうのも楽しそうです」
シロエ 「本当ですか!?」
代わりにやってくれるんですか、と大喜びなシロエ君。
シロエ 「マツカ先輩、恩に着ます!」
キース 「おい、その流れで大丈夫なのか?」
ジョミー「マツカに借りが出来るんだよ?」
シロエ 「で、でもですね…。マツカ先輩が自分から…」
こう仰っているんですから、とシロエ君の反論。
シロエ 「こういう場合は、借りは出来ませんよ!」
マツカ 「ええ、ぼくも取り立てる気は無いですし…」
キース 「ダメだ、マツカが許してもだ…」
ジョミー「他の面子が許さないよ?」
逃げるなんてね、とジョミー君、ズズイと。
ジョミー「早く着替えて、みんなにぶるぅを配るべき!」
Aブルー「そうだよ、ついでにシロエの食事は…」
ぶるぅに食われてしまうだろうね、とソルジャーの言。
Aブルー「食べようとしたら、パッと盗まれて!」
シロエ 「マジですか!?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
みんなの料理は盗めないもん、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「食べられない分、シロエの分で栄養補給!」
シロエ 「ぼくも栄養、必須ですけど!」
キース 「ハードな運動ではあるな…」
Aブルー「栄養剤でいけるって!」
シロエ 「そんな…!」
なんでクリスマスに栄養剤、と悲鳴ですけど。
効くのでは…?
2022/12/23 (Fri)
☆美味しくない栄養剤
生徒会長宅でパーティーなクリスマス、イブですけれど。
シロエ君がサンタで、悪戯小僧を配って回るという企画。
Aブルー「栄養剤、絶対、オススメだけどね?」
シロエ 「どの辺がです!」
Aブルー「食事代わりに使えるクオリティだしさ…」
A船長 「実際、ブルーは、自分の世界の食事よりも…」
栄養剤を希望なほどですからね、とキャプテンも。
A船長 「ブリッジクルーや、機関部の皆の御用達です」
Aブルー「なにしろ、持ち場を離れられない状態がさ…」
A船長 「長く続くことも多いんですよ、その二ヵ所は」
ついでに手さえ離せなかったり…、と肩を竦める人。
A船長 「そんな時には、栄養剤で済ませる方が…」
Aブルー「食堂から何か運ばせるよりも、いいってね!」
手が塞がらなくて栄養バッチリ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「だからシロエも、使うべきだよ!」
Aぶるぅ「そだよ、ぼくも栄養剤は盗まないから!」
そんなの食べても美味しくないし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「味付きだったら、まだいいんだけど…」
シロエ 「もしかして、味もついていないんですか?」
Aブルー「薬臭くはないけどさ…」
A船長 「これという味は無いですねえ…」
なにしろニーズが無いもので…、とキャプテン、苦笑。
A船長 「そうそう出番がありませんから…」
Aブルー「味の工夫とか、そういうのはねえ…」
やってないし、とソルジャー、手をヒラヒラと。
Aブルー「第一、味付きだったらヤバいよ?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ もちろん、盗み食いーっ!」
味付きに工夫して欲しいかも、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「ハズレが入っていてもいいから!」
一同 「「「は?」」」
ハズレとは、と誰もが傾げる首。
キース 「おい、ハズレとは何なんだ?」
Aぶるぅ「んとんと、さっき話してたけど?」
Aブルー「ほら、クリスマスの盗み食いバトルでさ…」
厨房のスタッフが仕込むヤツだよ、と説明が。
辛いヤツとか…?
2022/12/24 (Sat)
☆お楽しみが増えます
生徒会長宅でのクリスマス、イブはシロエ君がサンタに。
悪戯小僧を配って回って、狙撃されるという話ですけど。
キース 「アレか、栄養剤の味にハズレを混ぜる、と?」
Aぶるぅ「うん、激辛でも、苦くっても…」
酸っぱくっても気にしな~い! と悪戯小僧の輝く笑顔。
Aぶるぅ「盗んで食べるの、スリリングだし!」
Aブルー「いいねえ、味付き栄養剤!」
A船長 「そうですねえ…。我々の楽しみも増えますし」
誰がハズレを引くかですよ、とキャプテンも乗り気。
A船長 「ぶるぅが引くとは限りませんから…」
Aブルー「そう、其処なんだよ!」
キース 「なるほど、ハズレを引く確率はシロエにも…」
ジョミー「あるわけだよねえ、飲むんだからさ」
それって最高、とジョミー君が乗り出す膝。
ジョミー「ぶるぅ、そういうのは出来る?」
ぶるぅ 「んとんと…。コーティングする要領で…」
出来ると思うの! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「甘いヤツとか、タコ焼き風とか…」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と一同、大賛成。
キース 「よし、異世界とのコラボだな!」
Aブルー「早速やろうよ、ぶるぅ、よろしく!」
コレで、とソルジャーが宙に取り出した瓶。
Aブルー「中身は全部、栄養剤になってるから!」
ぶるぅ 「オッケー、向こうで作って来る!」
見た目で区別がつかないように、とキッチンへ。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 栄養剤まで盗めちゃう!」
シロエ 「なんで、其処までされるんです!」
ジョミー「そりゃさあ、ズバリ、面白いからで…」
サム 「今の間に着替えて来いよな、サンタクロース」
ブツブツ文句を言ってねえで、とサム君の睨み。
サム 「じきに出番が来るんだからよ」
ブルー 「そうだよ、はいコレ、サイズもピッタリ!」
シロエ 「本当に、ぶるぅを配るんですか?」
ブルー 「当たり前だよ、早くしたまえ!」
着替えはそっち、と生徒会長が指差す扉。
行くしか…。
2022/12/25 (Sun)
☆サンタに負けるな
クリスマスは生徒会長宅で、シロエ君がサンタ役なイブ。
悪戯小僧を配るのが役目、阻止するには生卵などで狙撃。
シロエ 「分かりました、着替えて死ぬことにします!」
一同 「「「イイネ!」」」
頑張ってこい、と送り出されたシロエ君、着替えて帰還。
シロエ 「会長、これでいいですか?」
ブルー 「そうだね、栄養剤も出来たようだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 味付け、色々なの!」
お楽しみに、とシロエ君に瓶を手渡すお子様。
ぶるぅ 「口に入れたら、美味しいから!」
シロエ 「でも、ハズレのもあるんですよね?」
ぶるぅ 「そだよ、苦いの、辛いの、酸っぱいの…」
でもでも、美味しいヤツが殆どだから、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「楽しく食べて、栄養付けてね!」
Aぶるぅ「ぼくも栄養、つけるも~ん!」
シロエにおんぶで、肩車も、と悪戯小僧もスタンバイ。
Aぶるぅ「シロエ、最初は肩車からで!」
シロエ 「正直、袋に詰めたいんですが…」
Aぶるぅ「確実に配れるんなら、袋もいいけど…」
キース 「俺たちは、断固、拒否するからな!」
ぶるぅ、卵の用意はいいか、とキース君。
キース 「ケチャップと小麦粉とかも頼むぞ」
ぶるぅ 「そだね、トマトもいいと思うの!」
シロエ 「げっ!」
トマトまで…、とドン引きなシロエ君を他所に準備完了。
ぶるぅ 「はい、好きなだけ取って武装してね!」
一同 「「「おーっ!」」」
パーティーと同時に戦闘開始、と腕まくりな人も。
サム 「よーし、片っ端から投げるぜ!」
キース 「こんな機会は、そうは無いしな」
Aブルー「配られて来たら、終わりだからねえ…」
ぶるぅに料理を食われちゃって、とソルジャーも生卵を。
Aブルー「シロエ撃退には、コレが一番!」
A船長 「私はケチャップで始めますよ」
Aぶるぅ「ぼくはシロエに肩車!」
ブルー 「じゃあ、メリー・クリスマス!」
まずは乾杯、と生徒会長の音頭でパーティー開幕。
さて…?
2022/12/26 (Mon)
☆走りまくるサンタ
生徒会長宅でパーティー開幕、たちまち盛り上がる面々。
シロエ君がサンタの役ですけれども、悪戯小僧が肩車で。
Aぶるぅ「んとんと…。そろそろ、御馳走、食べたい!」
シロエ 「誰から行けばいいんです?」
Aぶるぅ「そだね、キースが持ってるチキンが…」
美味しそうだから、あそこから! と指差す悪戯小僧。
シロエ 「分かりました。キース先輩、失礼します!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ メリー・クリスマス!」
キース 「断る! 貴様は、これでも食らえ!」
これが俺からのプレゼントだ! と生卵がシロエ君に。
シロエ 「うわっ! い、今の、避けた筈なのに…!」
Aぶるぅ「当たらないと面白くないもんね!」
シロエ 「酷すぎませんか、顔ですよ?」
Aぶるぅ「だったら、次は頭にしとく!」
ぼくは上手によけるも~ん! と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「どんどん投げてね、床はサイオンでガード!」
Aブルー「へえ…。汚れまくりかと思ったけれど?」
Aぶるぅ「悪い子の所には、サンタさんが来ないもん!」
シロエ 「充分、悪い子だと思うんですけど!」
ぼくだけ汚れまくるんですよ、とシロエ君の泣き。
シロエ 「ついでに御馳走もダメなんですから!」
Aぶるぅ「そだよ、シロエのは盗むも~ん!」
シロエ 「あーっ!」
せっかく隙をついたのに、と嘆く手元からチキンが消滅。
シロエ 「一口くらい、いいじゃないですか!」
Aぶるぅ「ダメダメ、代わりに栄養剤!」
飲んでいいよ、と悪戯小僧のお許しが。
シロエ 「うう…。どうかハズレませんように…!」
Aぶるぅ「ねえ、何の味?」
シロエ 「大当たりでした、シャンパンです!」
シュワシュワしていて美味しいですよ、とシロエ君。
シロエ 「この調子ならば頑張れそうです!」
Aぶるぅ「よーし、栄養剤も盗んじゃう!」
シロエ 「でも、その前にですね…」
Aぶるぅ「御馳走だも~ん!」
次はあっちで次はこっち、とシロエ君、奔走。
狙撃も白熱…。
2022/12/27 (Tue)
☆攻めて来るサンタ
生徒会長宅でのクリスマス、今年はサンタが走りまくり。
悪戯小僧を運ぶシロエ君、狙撃しないと盗まれる御馳走。
シロエ 「お食事中の所を、失礼しまーす!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ メリー・クリスマス!」
Aブルー「邪魔をしないでくれたまえ!」
君たちにはコレ、とソルジャーが投げる卵とトマト。
シロエ 「ダブルで来ないで下さいよ!」
Aブルー「ハーレイ、援護射撃をね!」
A船長 「では、ケチャップで!」
Aぶるぅ「わぁーい、シロエでオムレツ、出来そう!」
フライパンで作れるんだよね、と悪戯小僧の大歓声。
シロエ 「料理される気は無いですから!」
Aぶるぅ「分かってるけど、卵と小麦粉、あるんだし…」
キース 「パン粉を出せ、と言いたいんだな?」
Aぶるぅ「そだよ、それからサラダオイルもーっ!」
オリーブオイルとかもいいかも、と投げるブツの注文が。
Aぶるぅ「シロエが滑って転んでも、ぼくは平気だし!」
シロエ 「この上、転べと言うんですか!?」
Aブルー「床はサイオンでガードだろう?」
Aぶるぅ「だから演出するんだも~ん!」
オイルが来たら、シロエを転ばせるの、とヤラセな計画。
Aぶるぅ「でもって、シロエはオイルまみれ!」
一同 「「「イイネ!」」」
やるぞ、とオイルも登場でして、シロエ君、ズタボロ。
シロエ 「も、もう無理ですよ、ヘトヘトで…」
Aぶるぅ「はい、栄養剤!」
お口をあ~ん、と悪戯小僧が栄養剤をザラザラと。
シロエ 「うぐっ…!」
Aぶるぅ「盗まなかったよ、嬉しいでしょ?」
シロエ 「う、ううう…」
ジョミー「なんか当たりが出たっぽいよね…」
ハズレのヤツが、と皆がニヤニヤ。
キース 「どうだ、美味いか?」
シロエ 「うう……」
Aぶるぅ「栄養ついたし、次に行こうよ!」
シロエ 「ええ、ハズレの恨みもプラスで行きます!」
一同 「「「お断りしまーす!」」」
食べまくるぞ、と盛り上がるパーティー。
メリー・クリスマス!
2022/12/28 (Wed)
☆路線バスで充分
大騒ぎだったクリスマスも終わり、早くも大晦日が到来。
元老寺で除夜の鐘なシャン学メンバー、山門を目指す所。
ジョミー「うーん、天気はいいんだけどさ…」
サム 「思いっ切り風が強えよな…」
スウェナ「年末寒波ってヤツだわねえ…」
シロエ 「今夜は雪になりそうですね」
お接待のおぜんざいが楽しみですよ、とシロエ君。
シロエ 「クリスマスは酷い目に遭いましたから…」
サム 「自業自得って言わねえか?」
ジョミー「そうだよ、いつもはキースが引くババをさ…」
スウェナ「シロエが引いたってだけでしょ、アレは」
愚痴も文句もお断りよ、とスウェナちゃん、キッパリ。
スウェナ「切り替えて行きましょ、大晦日なんだし」
ジョミー「だよね、除夜の鐘で心機一転、新年だって!」
シロエ 「切実にそう思いますよ…。あっ、会長?」
あの黒塗りのタクシーは、とシロエ君の視線が山門前に。
ジョミー「それっぽいよね、ぼくたちはバスなのに…」
マツカ 「車を御用意すべきでしたか?」
ジョミー「いいって、マツカに借りは要らない!」
サム 「言えてるぜ、マジで」
シロエが詰んだの、ソレだしよ、な台詞に一同、爆笑。
スウェナ「詰むよりは、路線バスだわね」
シロエ 「当然です!」
マツカ先輩に借りは御免ですよ、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「来年は全力で気を付けます!」
ブルー 「やあ、君たちも御到着だね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今夜は除夜の鐘!」
寒いけどね、とタクシーから降りた二人に、お迎えが。
キース 「すまん、今年も世話になる」
ブルー 「どういたしまして」
キース 「早速、庫裏の方へ…。ああ、お前たちもな」
俺は忙しくてかまえないが、と法衣のキース君が案内。
キース 「除夜の鐘まで、好きに過ごしてくれ」
ぶるぅ 「わぁーい、お菓子、沢山!」
キース 「飯も後から運ばせる」
一同 「「「感謝!」」」
暖房の効いた部屋で待機、とお客様モード。
毎年恒例…。
2022/12/29 (Thu)
☆並ぶしかない列
大晦日は元老寺で除夜の鐘、シャン学メンバーのお約束。
今年も暖房の効いた庫裏で過ごす間に、夜になりまして。
ジョミー「あっ、外、雪が降り始めてるよ!」
シロエ 「寒そうですねえ…」
サム 「けどよ、除夜の鐘を撞きたいヤツらはよ…」
そろそろ並んでいるんでねえの、とサム君が見る窓の外。
サム 「早めに並べば、早く撞けるしよ」
スウェナ「御利益は早いほどあるのかしら?」
ブルー 「それは無いけど、早く帰れるメリットがね」
キース 「そういうことだな、普通はお接待しか無いし」
お前たちのようにはいかないぞ、と副住職の登場。
キース 「寒い中を移動しないと、温かい飯も家も無い」
ブルー 「この近くには、ファミレスも無いしね」
キース 「悪かったな!」
ド田舎の寺で、と副住職の仏頂面。
キース 「だが、宿坊のお客様には、飯も部屋もあるぞ」
ジョミー「あー…。除夜の鐘目当ての人、いるんだよね」
キース 「今夜のお客様は、百パーセント、ソレだな」
ところで、そろそろ御準備を…、と副住職のお願いが。
ブルー 「オッケー、着替えてテントで待機、と」
キース 「よろしく頼む」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも着替えて、お供!」
小僧さんなの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も着替えに。
シロエ 「ぼくたちも並んだ方が良さそうですね」
マツカ 「ええ。雪が酷くなる前に撞きたいですし…」
サム 「貼るカイロは欠かせねえよな、コレは」
ジョミー「関係者用のテントには、入れないしね…」
寒くても外で待つしかないし、と一同、鐘楼の方へ出発。
シロエ 「うわー…。やっぱり行列ですよ」
サム 「出遅れた感、半端ねえよな」
キース 「なんだ、今頃、出て来たのか
ではな、と副住職、生徒会長を先導して横をスタスタと。
ブルー 「悪いね、VIP待遇でさ」
ぶるぅ 「お先に~っ!」
ジョミー「いいなあ、テント…」
入れて欲しい、と言うだけ無駄な一般人。
出遅れたツケが…。
2022/12/30 (Fri)
☆凍える大晦日
元老寺で除夜の鐘な大晦日の夜、行列に並ぶ面々ですが。
今年は雪が降り始めまして、出遅れたら凍えるのは必至。
ジョミー「マジで寒いよ、カイロ、効いてる気がしない」
サム 「山沿いの寒さを舐めてたよなあ…」
シロエ 「出遅れた上に、防寒もイマイチですからね…」
庫裏が暖かかったせいで、とシロエ君も嘆き節。
シロエ 「思いっ切り油断した感があります」
スウェナ「ホント、他の人と比べると分かるのよね…」
私たちの薄着っぷりが、とスウェナちゃんも。
スウェナ「これでも着込んだつもりなのに…」
ジョミー「だよね、昼間の基準で考えちゃってさ」
サム 「痛恨のミスってヤツだよなあ…」
シロエ 「取りに戻ろうにも、持って来ていませんし…」
こういう時こそ瞬間移動をしたいですよ、とシロエ君。
シロエ 「でも、それが出来る会長たちは…」
ジョミー「テントの中っていうのがね…」
サム 「仕方ねえよな、あっちはVIPで…。おっ!」
出て来たぞ、とサム君が指差す関係者用のテント。
ジョミー「緋の衣かあ…。ぶるぅは小僧さんだね」
サム 「ブルーたちもよ、貼るカイロかも…」
シロエ 「いえ、会長とぶるぅはサイオンで…」
シールドでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「キース先輩は、貼ってるかもですけれど」
サム 「アドス和尚が許さねえだろ?」
シロエ 「そうでした! ご苦労様としか…」
この寒いのに、と言っている中、生徒会長が鐘楼に到着。
シロエ 「いよいよですね」
ジョミー「今年も終わりかあ…」
スウェナ「来年こそは、って毎年、此処で思うのよね…」
でも来年も、きっとダメだわ、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「だから、自分だけは詰まずに済むように…」
ジョミー「お祈りしながら、鐘を撞かなきゃ」
シロエ 「お願い、流れそうな気がしますけど」
マツカ 「でも、心構えは大切ですから…」
来年こそはいい年に、と決意な御一同様。
皆様、どうぞ良いお年を~。
2022/12/31 (Sat)
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☆先着争いな予約
さて、12月。師走ですけど、週末は生徒会長宅な面々。
成績なんかは関係ないし、と期末テストも全く気にせず。
シロエ 「街はすっかりクリスマスですね」
サム 「年々、早くなっていねえか?」
ジョミー「そんな感じだよね、ハロウィンが済むとさ…」
早いトコでは始まってるし、とジョミー君。
ジョミー「流石に、ツリーは出て来ないけど…」
スウェナ「クリスマスケーキの予約は始まるわよね」
シロエ 「それを言うなら、おせちの予約が夏ですよ」
8月の末には広告が、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「そんなに早く言われても、と思いますけど…」
キース 「流石にな…。一流どころは、もっと遅いぞ」
ブルー 「いいトコ、9月からだよねえ…」
シロエ 「9月ですか!?」
充分、早くないですか、とシロエ君、仰天。
シロエ 「9月だと、まだ暑いんですけど!」
ぶるぅ 「でもでも、早く予約しないと、完売なの!」
お得意様枠はあるけれど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「毎年、其処で注文してたら、いけるけど…」
ブルー 「飛び込みの場合は、先着争いになるからね」
出遅れた時は諦めるしか…、と生徒会長も。
ブルー 「クリスマスケーキも、其処は同じで…」
ぶるぅ 「チェックしていないと、新作、逃すよ?」
一同 「「「新作?」」」
ぶるぅ 「初めて売り出すタイプのヤツ!」
新作に飛びつきたくなるもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「みんなもそうでしょ、定番のケーキよりも…」
シロエ 「新作が気になりますよね」
ブルー 「おせちよりも厳しい戦いかもねえ…」
ぶるぅ 「そだね、いろんなお店のを調べまくって…」
決めた時には遅かったりね、と言われれば、そうかも。
スウェナ「その点、私たちは恵まれてるわねえ…」
シロエ 「ぶるぅが作ってくれますからねえ、凄いのを」
ぶるぅ 「パーティー、楽しんで欲しいもん!」
今年も賑やかにやりたいな、と笑顔ですけど。
どんな趣向で…?
2022/12/01 (Thu)
☆紅白と言えば
週末は生徒会長宅でのんびり、シャン学メンバーの定番。
クリスマスケーキの話から、今年のパーティーの方向へ。
ジョミー「賑やかに、って言うと紅葉を思い出すよね」
シロエ 「そうですね! キース先輩が舞妓になって…」
サム 「あっちのぶるぅの三味線でよ…」
踊ってくれたのが忘れられねえぜ、とサム君も。
サム 「紅白パンダなメイクが半端なくってよ…」
スウェナ「おまけにアレでしょ、曲が、かみほー」
ジョミー「舞のスキルが皆無なキースと、下手くそな…」
シロエ 「三味線のタッグが破壊的でしたよね」
もう最高の余興でしたよ、とシロエ君、クスクスと。
シロエ 「手拍子で踊ってくれましたし…」
サム 「キース、今度はサンタで踊らねえか?」
パーティーでよ、とサム君の提案。
サム 「サンタとパンダって、韻を踏んでるしよ…」
ジョミー「いいね、紅白パンダなメイクで?」
シロエ 「いいかもですね、サンタは紅白ですから」
衣装からして…、とシロエ君も乗り気。
シロエ 「そうだ、キース先輩、歌いませんか?」
キース 「何処から歌が出て来るんだ!」
シロエ 「分かってませんね、暮れの風物詩ですよ?」
紅白でピンときませんか、とシロエ君。
シロエ 「クリスマスよりは後ですけれど…」
ジョミー「あー、紅白! もう長いこと見てないよね」
スウェナ「大晦日は元老寺だものねえ…」
紅白なんか忘れてたわよ、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「それをクリスマスに持って来るのね?」
シロエ 「ええ。キース先輩が歌って踊ってくれれば…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ それって、楽しそう!」
キースの一人紅白かな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それともアレかな、歌合戦かなあ?」
シロエ 「ぼくは歌う気は無いですけど?」
サム 「俺もねえなあ、キースと歌合戦な趣味はよ」
ジョミー「ぼくだって、無いよ」
歌いたい人、誰かいるわけ、と聞いてますけど。
いないのでは…?
2022/12/02 (Fri)
☆紅白を見る人
生徒会長宅で過ごす週末、クリスマスパーティーが話題。
キース君をサンタに、という提案から、出て来た歌合戦。
スウェナ「私も歌いたい気はしないわねえ…」
マツカ 「ぼくも謹んでお断りします」
ジョミー「歌うって人は、無さそうだけど?」
やっぱりキースの一人紅白、とジョミー君。
ジョミー「どうせだったら、何度も衣装替えとか…」
ぶるぅ 「それもいいかも! うんと派手なヤツ!」
メイクも変えて、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の輝く笑顔。
ぶるぅ 「一人紅白だし、早変わりして!」
??? 「うん、なかなかに楽しそうだね!」
紅白だって、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「アレは賑やかだし、いいと思うよ!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「何処って、青の間からだけど?」
いつもの覗き見、と悪びれない人。
Aブルー「クリスマスに紅白っていうのは、斬新!」
キース 「何故、紅白を知っている!」
Aブルー「そりゃあ、もちろん…」
知らないわけが無いじゃないか、とソルジャーの言。
Aブルー「除夜の鐘って、早いお寺は早いけど…」
キース 「寺と紅白は無関係だぞ!」
Aブルー「そうかなあ? こう、紅白が終わった頃に…」
一般向けに公開するお寺が多い気が、という指摘。
Aブルー「トリを見てから行く、って人もさ…」
シロエ 「そりゃ、いるでしょうねえ…」
お寺が家の近所なら、とシロエ君。
シロエ 「そういえば、元老寺の除夜の鐘もですね…」
ジョミー「紅白が終わる頃からだよね」
Aブルー「そうだろう? 除夜の鐘には注目してるし…」
ついでに紅白も気になっちゃうよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「ハーレイと賭けもしたりするねえ、赤か白か」
キース 「どっちが勝つか、というヤツか?」
Aブルー「そう! もちろん、ぼくたちが賭けるのは…」
ブルー 「その先、禁止!」
黙りたまえ、と生徒会長、怒鳴ってますけど。
何を賭けると…?
2022/12/03 (Sat)
☆競ってこそ紅白
生徒会長宅に集う面々、クリスマスの話なわけですけど。
キース君の一人紅白、そういう案な所へソルジャー登場。
Aブルー「なんで喋っちゃいけないのさ!」
ブルー 「どうせ、ろくでもない賭けだしね!」
Aブルー「何を言うかな、大人の時間は重要なんだよ!」
ブルー 「ほら、やっぱり! 言わなくていい!」
君たちが賭けるブツの話は、と生徒会長、キッパリと。
ブルー 「それ以上言ったら、即、退場だよ!」
Aブルー「困るよ、せっかく来たのにさ!」
ブルー 「なら、喋らない! 賭けについては!」
Aブルー「うーん…。じゃあ、紅白ならいいんだね?」
キースの一人紅白だってね、とソルジャー、渋々。
Aブルー「でもさ、紅白は競ってこそで…」
シロエ 「一人紅白ですから、其処はどうでも…」
ジョミー「いいと思うな、見て楽しめれば」
Aブルー「ライバルがいれば、より盛り上がるよ?」
それでこそ紅白! とソルジャーが突き上げる拳。
Aブルー「赤か白かで、白熱のバトルが肝なんだし!」
シロエ 「でもですね…。歌いたい人が皆無ですから…」
サム 「ライバル以前の問題だぜ、うん」
いねえんだしよ、とサム君も。
サム 「無い袖は振れねえ、って言うじゃねえかよ」
Aブルー「忘れたのかい、三味線を?」
一同 「「「三味線?」」」
なんだソレは、と一同、キョトン。
シロエ 「えっと…? 三味線って何の話ですか?」
Aブルー「あのねえ…。先月、キースが、かみほーで…」
踊ってたよね、とソルジャー、指をチッチッと。
Aブルー「そもそも、紅白の話は其処からでさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅの三味線だね!」
Aブルー「ピンポーン!」
ジャカジャカと弾いていたわけで、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「かみほーを歌って、御機嫌だったよ?」
シロエ 「ぶるぅに紅白をやらせる気ですか?」
Aブルー「やらせなくても…」
飛び入りするか立候補だね、という指摘。
あるあるかも…。
2022/12/04 (Sun)
☆道連れを決めろ
生徒会長宅に来ている面々、話題は今年のクリスマスで。
其処へソルジャー登場でして、推すのが紅白歌合戦な今。
Aブルー「ぶるぅがいれば、キースと対決出来るよ?」
シロエ 「あのぅ…。スキルが問題なんですけど…」
ジョミー「分かる、三味線、酷かったもんねえ…」
下手くそなんてレベルじゃなかった、とジョミー君。
ジョミー「かみほー、って熱唱していたけどさ…」
サム 「正直、歌も下手だったぜ?」
Aブルー「キースの踊りも、大概だったよ!」
盆踊りになっていたじゃないか、とツッコミが。
Aブルー「舞とは似ても似つかなくってさ…」
キース 「悪かったな! 俺に舞踊のスキルなど無い!」
Aブルー「そうかな、センスさえあれば、それっぽく…」
シロエ 「舞えた可能性はありますねえ…」
盆踊りよりはマシなのを、とシロエ君の相槌。
シロエ 「とはいえ、曲がアレでしたから…」
スウェナ「ヤケになるのも当然だわよ」
Aブルー「うーん…。じゃあさ、クリスマスの紅白で…」
どっちが上か決めるのはどう、とソルジャーの言。
Aブルー「歌って踊って、勝負ってことで!」
キース 「俺に踊れと!?」
Aブルー「バックダンサーをつけてもいいよ?」
シロエ 「お断りします!」
ぼくは踊りませんからね、とシロエ君、マッハで拒否。
シロエ 「他を当たってくれませんか?」
サム 「俺も遠慮しとくぜ、向いてねえしよ」
Aブルー「待った、それだと、みんな揃って…」
拒否るじゃないか、とソルジャーからのストップが。
Aブルー「此処は一発、指名制でね!」
一同 「「「指名制?」」」
Aブルー「ズバリ、キースが決めるんだよ!」
バックダンサーにしたい人を、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「それなら、キースも文句は無いよね?」
キース 「道連れを決めていいんだな?」
Aブルー「ピンポーン!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
なんてこった、と一同、ドン引きですけれど。
指名制…。
2022/12/05 (Mon)
☆うってつけの人材
生徒会長宅で過ごす御一同様、今年のクリスマスが話題。
ソルジャーも来まして、紅白歌合戦な企画をプッシュで。
シロエ 「あ、あの…。先輩とは長い付き合いですし…」
キース 「それがどうした?」
シロエ 「こう、手心というのをですね…」
お願いしたいと思うんですよ、とシロエ君、おずおずと。
シロエ 「バックダンサーなんて、柄じゃないですから」
サム 「お前、ずるいぜ、その言い分はよ」
ジョミー「そうだよ、付き合い長いんだったらさ…」
スウェナ「息がピッタリ合いそうだわね」
うってつけの人材だわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「シロエで決まりでいいんじゃないの?」
ジョミー「だよね、自分で蒔いた種っていうヤツで」
シロエ 「そ、そんな…!」
酷いです、とシロエ君の悲鳴。
シロエ 「なんだって、ぼくが巻き添えに!」
サム 「自業自得だろ、諦めろよな」
Aブルー「オッケー、それじゃシロエということで…」
キース 「待て、指名権は俺にあるんだろう?」
その筈だな、とキース君、ソルジャーに確認を。
キース 「誰にするかは、俺が決めることで…」
Aブルー「うん、そうだけど?」
キース 「ならば、あんただ!」
一同 「「「えっ!?」」」
あんたとは…、と皆の視線がソルジャーに集中。
Aブルー「ぼく!?」
キース 「あんたの他に、誰がいるんだ?」
今の流れで、とキース君が浮かべる笑み。
キース 「あんたと俺は、セットものだと評判なんだぞ」
シロエ 「そうでした! 疫病仏で、菩薩と如来で…」
ジョミー「思いっ切り、半端なかったっけね…」
腐れ縁が、とジョミー君たちも。
ジョミー「シロエ以上に息が合いそうだよ!」
シロエ 「キース先輩、ナイスです!」
キース 「いい案だろう? 俺に似合いだ」
Aブルー「で、でもさ、ぼくに踊りのスキルなんかは…」
キース 「構わん、俺もヘボなんだしな」
割れ鍋に綴じ蓋というヤツだ、と親指をグッと。
指名すると?
2022/12/06 (Tue)
☆詰んだかもな人
生徒会長宅に集った面々、クリスマスパーティーの話に。
其処へ来たソルジャー、紅白歌合戦をプッシュですけど。
キース 「しっかり頼むぞ、バックダンサーを」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
ちっとも良くない、とソルジャー、逃げ腰。
Aブルー「ぼくにキースの後ろで踊れと!?」
キース 「もちろんだ。バックダンサーなんだしな」
三味線を弾いてくれてもいいぞ、とキース君、ニヤニヤ。
キース 「弾いて踊って、バク転とかも…」
シロエ 「いいですねえ! ステージ映えしますよ」
Aブルー「そういう問題じゃないと思うけど!」
なんでぼくが、とワタワタしている人。
Aブルー「やる義務なんか、無いからね!」
キース 「あんたが自分で言ったんだ。指名しろと!」
言ったからには責任を取れ、とキース君、ズズイと。
キース 「嫌なら、前言撤回するしかないぞ」
ジョミー「だよねえ、白紙に戻すしか…」
キース 「出来れば、紅白自体をだ…」
白紙に戻して欲しいんだが…、とキース君。
キース 「正直、ぶるぅに勝てる気がしないし…」
シロエ 「どうでしょう? 万一というのもありますよ」
サム 「大穴ってヤツな?」
シロエ 「そうだ、大穴!」
この際、賭けは如何でしょうか、とシロエ君の輝く瞳。
シロエ 「元から賭けてるみたいですしね、誰かさんは」
キース 「待て、その発言は死を招くぞ!」
Aブルー「なるほど、ぼくとハーレイも賭けて…」
クリスマスイブにもお楽しみが、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「いつもは大晦日限定イベントだけどね!」
キース 「やめてくれ! シロエ、お前が戦犯だぞ!」
よくも災いを呼びやがって、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「この馬鹿野郎が調子に乗ったら…」
ジョミー「ぼくたち全員、死亡だよね…」
サム 「分かってんのか、お前?」
シロエ 「え、ええ…」
詰んだ気がします、とシロエ君、顔面蒼白。
戦犯ですね?
2022/12/07 (Wed)
☆泊まりはお断り
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスが話題ですけど。
其処へソルジャーが加わりまして、紅白歌合戦な企画が。
Aブルー「いいねえ、今年はクリスマスも紅白で賭け!」
キース 「賭けなくていい!」
Aブルー「何を言うかな、これは最高のチャンス!」
なんと言っても宿泊が此処、とソルジャー、拳をグッと。
Aブルー「此処だよ、此処? 此処のゲストルーム!」
ブルー 「マツカ、ホテルのスイートを頼めるかな?」
マツカ 「どうでしょう、全世界的にクリスマスで…」
今から探すのは難しいのでは、と御曹司。
マツカ 「よろしかったら、別荘を御用意しますけど…」
ブルー 「じゃあ、それで!」
マツカ 「分かりました。でも、泊まるのは…」
どなたですか、とマツカ君の問い。
マツカ 「皆さん、此処にお泊まりの筈で…」
ブルー 「其処の馬鹿だよ、それと、その連れ!」
Aブルー「酷いよ、それ! クリスマスイブは此処で…」
お泊まりするのが恒例なのに、とソルジャーの苦情。
Aブルー「追い出すだなんて、有り得ないから!」
ブルー 「変な目的に使われるのは御免だから!」
Aブルー「失礼な! 毎年、泊めてくれるじゃないか!」
ブルー 「妙な企画がついてないしね!」
常識の範囲ならギリギリ許す、と生徒会長の睨み。
ブルー 「でも、賭けだとかイベントとかは…」
Aブルー「お断りだと?」
ブルー 「そう! シロエが戦犯どうこう以前に!」
シロエは命拾いをしたね、と生徒会長。
ブルー 「ホテルのスイートが取れていたらさ…」
ジョミー「もしかして、料金、シロエ持ちだった?」
ブルー 「当然だよ!」
一同 「「「うわー…」」」
それはキツイ、と誰もがガクブル。
サム 「ハッキリ言って、破産でねえの?」
ジョミー「破産だよね…」
シロエ 「払えませんから!」
キース 「お前、マツカに借りが出来たぞ」
シロエ 「うっ…」
借りを返せる気がしません、と呻くシロエ君。
でしょうね…。
2022/12/08 (Thu)
☆借りは返すべき
生徒会長宅に集う面々、話題は今年のクリスマスですが。
其処へ来たのがソルジャーなわけで、紅白がどうこうと。
サム 「マツカの別荘、スイートより高いよなあ?」
ジョミー「そうだと思うよ、下手なトコより遥かにさ」
キース 「しかも貸し切りなんだしな…」
この馬鹿とキャプテンの二人だけで、とキース君の指摘。
キース 「料理人まで、こいつらのためだけにだ…」
スウェナ「スタンバイして、食材も揃える勘定よねえ?」
ジョミー「あー、食材! それだって二人分だけで…」
仕入れるんだし、高くつくよね、とジョミー君も。
ジョミー「もしも、シロエが宿泊費を払うとしたらさ…」
サム 「どのくらいになるのか、知りてえよなあ?」
シロエ 「やめて下さい、もう絶対に払えませんから!」
キース 「その分、マツカに借りなんだぞ?」
お前、当分、タダ働きだな、とキース君。
キース 「マツカの家でバイトして来い、完済まで!」
シロエ 「ええっ!?」
ジョミー「いいね、住み込みで働いてさ…」
サム 「学校も其処から通うのな?」
半年くらいでいけるんでねえの、とサム君の意見。
サム 「ハードな仕事を担当すればよ」
キース 「しかし、これという資格が無いしな…」
スウェナ「庭掃除とかなら大丈夫でしょ?」
頑張って勤め上げなさいよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「借りはきちんと返すべきよね」
シロエ 「そ、そんな…。無理すぎですから!」
Aブルー「だよねえ、シロエが気の毒すぎるから…」
ぼくが降りるよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「賭けの話をチャラにすればさ…」
シロエ 「此処に泊まれるわけですね!」
その線でよろしくお願いします、とシロエ君、土下座。
シロエ 「この通りですから、撤回で!」
Aブルー「オッケー! というわけで、君はぼくにさ…」
シロエ 「何でしょう?」
Aブルー「借りが出来たと思うけど?」
さて、どうかな、とニヤニヤ笑いですけど。
正論かも…。
2022/12/09 (Fri)
☆借りが移った人
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話題ですけど。
ソルジャーまで登場、紅白に乗り気で賭けがどうこうで。
Aブルー「ぼくの言い分、間違っていると思うかい?」
シロエ 「い、いえ…。凄く正しいと思います…」
Aブルー「それじゃ、文句は無いんだね?」
シロエ 「言えた義理ではありませんから…」
確かに助けて貰いましたし、とシロエ君、タラリ冷汗。
シロエ 「つまりは、借りが出来る相手がですね…」
Aブルー「マツカから、ぼくに移ったわけ!」
一同 「「「うわー…」」」
事態が悪化していないか、と誰もが愕然。
サム 「マジかよ、思いっ切り、やべえんでねえの?」
ジョミー「だよね、マツカに借りだった方が…」
スウェナ「お金の問題で済んだわよねえ…」
ついでに言うならマツカなのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「住み込みで働くコースになっても…」
キース 「待遇は悪くなかっただろうな」
サム 「うんうん、ゲストルームで暮らしてよ…」
ジョミー「食事も、きっとマツカの家族と一緒でさ…」
事実上、お泊まりだったと思う、とジョミー君も。
ジョミー「そりゃ、庭掃除はしなきゃダメだろうけど…」
キース 「庭掃除なら、俺も毎日、やっているしな…」
正確に言えば境内だが、とキース君。
キース 「俺と違って朝のお勤めも無いし…」
ジョミー「庭掃除だけの楽なお仕事だよねえ?」
サム 「そうだと思うぜ、マツカなんだしよ」
マツカ 「ええ、そうなっていたと思います」
登下校も、ぼくと一緒に車で、とマツカ君の笑み。
マツカ 「行先は同じですからね」
シロエ 「待って下さい、それじゃ、ぼくは…」
更に詰んだというわけですか、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「借りが、この人に移ったってことは…」
Aブルー「言っておくけど、君が自分で頼んだんだよ?」
ジョミー「土下座したよね?」
シロエ 「そんな…!」
馬鹿な、と顔が引き攣るシロエ君ですけど。
事実ですしね…?
2022/12/10 (Sat)
☆返すなら早めに
生徒会長宅に集う面々、クリスマスが話題なんですけど。
ソルジャー登場で紅白がどうこう、只今、事態は急展開。
キース 「この件については、俺は、この馬鹿にだ…」
ジョミー「全面的に賛成だよねえ、キースでなくても」
サム 「どう見ても、シロエが悪いしよ…」
そもそも戦犯だったじゃねえか、とサム君の指摘。
サム 「諦めて、借りを作っとけよな」
スウェナ「でも、借りは早めに返した方がいいわよ?」
でないと利息がつくじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「この人が相手なんだし、きっと暴利で…」
キース 「トイチで済むとは思えないしな」
Aブルー「失礼だねえ、君たちは!」
返して貰う算段は出来ているよ、とソルジャーの言。
Aブルー「もっとも、シロエが拒否った場合は…」
サム 「暴利なコースになるのかよ?」
Aブルー「返済が先に延びるしね!」
年をまたぐとえげつないかも、と頷く人。
Aブルー「だから、クリスマスに返すのがお勧めだよ!」
キース 「良かったな、シロエ」
ジョミー「年内に完済出来るってさ!」
返しちゃいなよ、とジョミー君もプッシュ。
ジョミー「その方が絶対、お得だし!」
キース 「後々、後悔しないためにも、返すべきだな」
シロエ 「そうですね…。それで、返済用のプランは…」
どんなのですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「クリスマスだけで済むんですよね?」
Aブルー「うん、パーティーの時だけで!」
シロエ 「歌って踊ればいいんでしょうか?」
そっちのぶるぅと歌合戦で、とシロエ君。
シロエ 「バックダンサーは、無しでしょうけど…」
Aブルー「違うね、紅白だけでオッケー!」
キースも撤回を希望だったし…、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「衣装だけでいいと思うわけだよ」
シロエ 「一人紅白で衣装替えですか?」
Aブルー「本当に察しが悪いね、君は」
シロエ 「えっと…?」
まるで話が見えませんが、とシロエ君、困惑。
衣装だけ…?
2022/12/11 (Sun)
☆立場を忘れた人
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話ですけれど。
シロエ君がソルジャーに借りを作って、返済がどうので。
Aブルー「いいかい、よく考えてくれたまえ、時期を!」
シロエ 「はあ…。でもですね、時期と言われても…」
普通にクリスマスじゃないですか、とシロエ君、困惑。
シロエ 「紅白は大晦日で、しかも撤回されましたし…」
Aブルー「衣装だけだと言ってるけど?」
なんて察しが悪いんだろう、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「君、本当に頭がいいわけ?」
シロエ 「失礼ですねえ、ぼくにも、キース先輩にも!」
Aブルー「どうして、其処でキースなんだい?」
シロエ 「ぼくの永遠のライバルで、優秀なんです!」
先生方に聞いてみて下さい、とシロエ君が誇る成績。
シロエ 「抜きつ抜かれつ、トップ争いでしたけど?」
サム 「あー…。忘れてたぜ、そんな昔の話はよ」
ジョミー「そういや、シロエ、一学年、下だっけね…」
Aブルー「そうなんだ…。ぼくはてっきり、柔道のさ…」
ライバルだと思い込んでいたよ、とソルジャーの苦笑。
Aブルー「でもさ、優秀なら、分からないかなあ?」
シロエ 「分かるようになったら、終わりですから!」
あなたの斜め上な発想なんて、とシロエ君も譲らず。
シロエ 「キース先輩でさえ、読めないんですよ?」
Aブルー「借りがあるのに、よく言えるよねえ…」
やっぱりトイチの方がいいかも、と恐ろしすぎる台詞が。
Aブルー「それともアレかな、クリスマスの返済を…」
サム 「増やすのかよ?」
Aブルー「うん、その方が良心的だしさ」
君はどっちがいいのかな、と赤い瞳がシロエ君をチラリ。
Aブルー「暴利か、クリスマスの返済額を増やすか…」
シロエ 「そういう話になるんですか!?」
キース 「俺は妥当な線だと思うぞ、どう考えても」
ジョミー「自分の立場を忘れて暴言だしさ…」
シロエ 「うっ…」
また詰んだかも、とシロエ君の引き攣った顔。
詰みゲー…。
2022/12/12 (Mon)
☆返済額が増えても
生徒会長宅に集う面々、話題は今年のクリスマスでして。
ソルジャーも登場、そのソルジャーにシロエ君が借りを。
Aブルー「どうかな、自分の立場は理解出来たかな?」
シロエ 「さ、流石に分かりましたけど…」
Aブルー「オッケー、それじゃ、どっちがいい?」
選択権は君にあげるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「暴利なコースか、クリスマスだけで返済か!」
シロエ 「クリスマスだけでお願いします!」
トイチは勘弁して下さい、とシロエ君も必死。
シロエ 「ところで、返済額が増えても紅白ですか?」
Aブルー「うん、そのつもりだけど…」
察しが悪いからズバリ言おう、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「クリスマスに紅白と言ったら、サンタだよ!」
一同 「「「あー…」」」
確かに紅白な衣装だった、と誰もがストンと納得。
シロエ 「さ、サンタですか…?」
Aブルー「そう! 今年のクリスマスは、サンタでね!」
キース 「シロエがプレゼントを配るのか?」
Aブルー「うーん…。まだ、細かくは考えてなくて…」
なにしろ額が増えたからね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「最初の案だと、単にサンタの格好でさ…」
シロエ 「プレゼントを配れば良かったんですか?」
Aブルー「それと、サービス係ってトコで…」
お酌とか、料理を取り分けるとか…、と説明が。
Aブルー「いわゆる下っ端、使い走りで…」
サム 「その格好で、コンビニに走るとかかよ?」
Aブルー「そう! コンビニデザートも美味しいしさ…」
罰ゲームにもなって一石二鳥、とソルジャーの言。
Aブルー「でも、こうなると、もう一ひねり…」
キース 「欲しいわけだな?」
気持ちは分かる、とキース君が尻馬に。
キース 「それでいったい、どんな具合に増やすんだ?」
Aブルー「衣装にすべきか、仕事内容か…」
ジョミー「悩ましいね、ソレ」
シロエ 「ちょっと…!」
本格的に詰むんですけど、とシロエ君の悲鳴。
まあねえ…?
2022/12/13 (Tue)
☆チキンもいいかも
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話ですけれど。
シロエ君がサンタな方向でして、どうなるかはこれから。
キース 「やはりだ、此処は存分にだな…」
ジョミー「捻るべきだよ、借りが増えたんだしさ」
シロエ 「酷いですってば、先輩方!」
なんだって、ぼくを見捨てるんです、とシロエ君の文句。
シロエ 「いいですか、ぼくはキース先輩とはですね…」
キース 「長い付き合いで、ライバルだ、と?」
シロエ 「いえ、そうじゃなくて、キース先輩とは…」
まるで全く違うんですよ、とシロエ君が膨らませる頬。
シロエ 「厄を呼ぶとか、疫病仏とかじゃないですし!」
ジョミー「あー…。それは確かにそうなんだけど…」
サム 「今回に限っては、違うんでねえの?」
シロエが自分でババを引いたんだしよ、とサム君の言。
サム 「一人で、勝手に詰んだんだぜ?」
スウェナ「そうよね、キースは何もしていないんだし…」
ジョミー「自爆ってヤツだと思うけど?」
素直にサンタをやるべきだよね、とジョミー君。
ジョミー「その点、キースは人間が出来ているってば!」
シロエ 「どの辺がです!?」
ジョミー「先月だって、あっちのぶるぅにさ…」
オモチャにされて踊っていたよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「文句も言わずに、料理されてたわけでさ…」
サム 「うんうん、其処は評価出来るぜ」
キース 「分かったか? シロエ、お前も腹を括って…」
クリスマスっぽく料理されろ、とキース君。
キース 「丸焼きにされるかもしれないがな」
シロエ 「チキンですか…?」
まさか、あっちのぶるぅにですか、とシロエ君、愕然。
シロエ 「そんなのは、ちょっと…」
Aブルー「言えた立場じゃないだろう?」
チキンもいいかも、とソルジャーの笑み。
Aブルー「此処は一発、ぼくのぶるぅにお任せで!」
一同 「「「イイネ!」」」
シロエ 「そんな…!」
あんなのに任せないで下さい、と絶叫ですけど。
さて…?
2022/12/14 (Wed)
☆代わって貰うと
生徒会長宅に集う面々、クリスマスのパーティーが話題。
シロエ君が借りを作った相手が、ソルジャーなわけで…。
サム 「任せねえでくれとか、言えた義理かよ」
キース 「俺とは違うとぬかしたからには、覚悟もだ…」
ジョミー「キース以上のクオリティだと思うけど?」
ガッツリ料理されるべきだよ、とジョミー君。
ジョミー「サンタでも、チキンの丸焼きでもさ」
キース 「今更、逃げは許されないぞ?」
シロエ 「で、でも、あっちのぶるぅですよ?」
死ねる気しかしないんですけれど、とシロエ君、真っ青。
シロエ 「誰か代わってくれませんか!?」
マツカ 「いいですよ?」
よろしかったら、とマツカ君の申し出。
マツカ 「ぼくで良ければ、代わりますけど」
シロエ 「本当ですか!?」
サム 「お前、ラッキーとか思っただろ?」
キース 「馬鹿め、マツカに借りが出来るんだぞ?」
今以上に詰むと思うんだが、とキース君、腕組み。
キース 「そもそも、マツカに借りを作ったら…」
サム 「返せねえからタダ働き、ってトコからよ…」
Aブルー「今に至ると思うんだけどね?」
それでいいなら代わって貰えば、とソルジャーも。
Aブルー「嫌なら、ぼくのぶるぅにお任せコースで!」
サム 「んで、どうすんだよ?」
シロエ 「…お任せしかない気がします…」
Aブルー「オッケー、じゃあ当日のお楽しみでね!」
ぶるぅに考えて貰うから、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「というわけで、サプライズ企画!」
一同 「「「イイネ!」」」
シロエ 「良くないですから!」
ぼくはちっとも、と悲鳴ですけど、誰もがスルー。
Aブルー「クリスマスのシロエに期待だよ、うん」
ジョミー「何が来るかな、ワクワクだよね」
サム 「キース、祈祷を頼んだぜ!」
Aブルー「いいパーティーにしたいしね!」
キース 「承知した。最高のクリスマスだな?」
任せておけ、と太鼓判ですけれど。
クリスマスで祈祷…?
2022/12/15 (Thu)
さて、12月。師走ですけど、週末は生徒会長宅な面々。
成績なんかは関係ないし、と期末テストも全く気にせず。
シロエ 「街はすっかりクリスマスですね」
サム 「年々、早くなっていねえか?」
ジョミー「そんな感じだよね、ハロウィンが済むとさ…」
早いトコでは始まってるし、とジョミー君。
ジョミー「流石に、ツリーは出て来ないけど…」
スウェナ「クリスマスケーキの予約は始まるわよね」
シロエ 「それを言うなら、おせちの予約が夏ですよ」
8月の末には広告が、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「そんなに早く言われても、と思いますけど…」
キース 「流石にな…。一流どころは、もっと遅いぞ」
ブルー 「いいトコ、9月からだよねえ…」
シロエ 「9月ですか!?」
充分、早くないですか、とシロエ君、仰天。
シロエ 「9月だと、まだ暑いんですけど!」
ぶるぅ 「でもでも、早く予約しないと、完売なの!」
お得意様枠はあるけれど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「毎年、其処で注文してたら、いけるけど…」
ブルー 「飛び込みの場合は、先着争いになるからね」
出遅れた時は諦めるしか…、と生徒会長も。
ブルー 「クリスマスケーキも、其処は同じで…」
ぶるぅ 「チェックしていないと、新作、逃すよ?」
一同 「「「新作?」」」
ぶるぅ 「初めて売り出すタイプのヤツ!」
新作に飛びつきたくなるもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「みんなもそうでしょ、定番のケーキよりも…」
シロエ 「新作が気になりますよね」
ブルー 「おせちよりも厳しい戦いかもねえ…」
ぶるぅ 「そだね、いろんなお店のを調べまくって…」
決めた時には遅かったりね、と言われれば、そうかも。
スウェナ「その点、私たちは恵まれてるわねえ…」
シロエ 「ぶるぅが作ってくれますからねえ、凄いのを」
ぶるぅ 「パーティー、楽しんで欲しいもん!」
今年も賑やかにやりたいな、と笑顔ですけど。
どんな趣向で…?
2022/12/01 (Thu)
☆紅白と言えば
週末は生徒会長宅でのんびり、シャン学メンバーの定番。
クリスマスケーキの話から、今年のパーティーの方向へ。
ジョミー「賑やかに、って言うと紅葉を思い出すよね」
シロエ 「そうですね! キース先輩が舞妓になって…」
サム 「あっちのぶるぅの三味線でよ…」
踊ってくれたのが忘れられねえぜ、とサム君も。
サム 「紅白パンダなメイクが半端なくってよ…」
スウェナ「おまけにアレでしょ、曲が、かみほー」
ジョミー「舞のスキルが皆無なキースと、下手くそな…」
シロエ 「三味線のタッグが破壊的でしたよね」
もう最高の余興でしたよ、とシロエ君、クスクスと。
シロエ 「手拍子で踊ってくれましたし…」
サム 「キース、今度はサンタで踊らねえか?」
パーティーでよ、とサム君の提案。
サム 「サンタとパンダって、韻を踏んでるしよ…」
ジョミー「いいね、紅白パンダなメイクで?」
シロエ 「いいかもですね、サンタは紅白ですから」
衣装からして…、とシロエ君も乗り気。
シロエ 「そうだ、キース先輩、歌いませんか?」
キース 「何処から歌が出て来るんだ!」
シロエ 「分かってませんね、暮れの風物詩ですよ?」
紅白でピンときませんか、とシロエ君。
シロエ 「クリスマスよりは後ですけれど…」
ジョミー「あー、紅白! もう長いこと見てないよね」
スウェナ「大晦日は元老寺だものねえ…」
紅白なんか忘れてたわよ、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「それをクリスマスに持って来るのね?」
シロエ 「ええ。キース先輩が歌って踊ってくれれば…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ それって、楽しそう!」
キースの一人紅白かな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それともアレかな、歌合戦かなあ?」
シロエ 「ぼくは歌う気は無いですけど?」
サム 「俺もねえなあ、キースと歌合戦な趣味はよ」
ジョミー「ぼくだって、無いよ」
歌いたい人、誰かいるわけ、と聞いてますけど。
いないのでは…?
2022/12/02 (Fri)
☆紅白を見る人
生徒会長宅で過ごす週末、クリスマスパーティーが話題。
キース君をサンタに、という提案から、出て来た歌合戦。
スウェナ「私も歌いたい気はしないわねえ…」
マツカ 「ぼくも謹んでお断りします」
ジョミー「歌うって人は、無さそうだけど?」
やっぱりキースの一人紅白、とジョミー君。
ジョミー「どうせだったら、何度も衣装替えとか…」
ぶるぅ 「それもいいかも! うんと派手なヤツ!」
メイクも変えて、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の輝く笑顔。
ぶるぅ 「一人紅白だし、早変わりして!」
??? 「うん、なかなかに楽しそうだね!」
紅白だって、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「アレは賑やかだし、いいと思うよ!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「何処って、青の間からだけど?」
いつもの覗き見、と悪びれない人。
Aブルー「クリスマスに紅白っていうのは、斬新!」
キース 「何故、紅白を知っている!」
Aブルー「そりゃあ、もちろん…」
知らないわけが無いじゃないか、とソルジャーの言。
Aブルー「除夜の鐘って、早いお寺は早いけど…」
キース 「寺と紅白は無関係だぞ!」
Aブルー「そうかなあ? こう、紅白が終わった頃に…」
一般向けに公開するお寺が多い気が、という指摘。
Aブルー「トリを見てから行く、って人もさ…」
シロエ 「そりゃ、いるでしょうねえ…」
お寺が家の近所なら、とシロエ君。
シロエ 「そういえば、元老寺の除夜の鐘もですね…」
ジョミー「紅白が終わる頃からだよね」
Aブルー「そうだろう? 除夜の鐘には注目してるし…」
ついでに紅白も気になっちゃうよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「ハーレイと賭けもしたりするねえ、赤か白か」
キース 「どっちが勝つか、というヤツか?」
Aブルー「そう! もちろん、ぼくたちが賭けるのは…」
ブルー 「その先、禁止!」
黙りたまえ、と生徒会長、怒鳴ってますけど。
何を賭けると…?
2022/12/03 (Sat)
☆競ってこそ紅白
生徒会長宅に集う面々、クリスマスの話なわけですけど。
キース君の一人紅白、そういう案な所へソルジャー登場。
Aブルー「なんで喋っちゃいけないのさ!」
ブルー 「どうせ、ろくでもない賭けだしね!」
Aブルー「何を言うかな、大人の時間は重要なんだよ!」
ブルー 「ほら、やっぱり! 言わなくていい!」
君たちが賭けるブツの話は、と生徒会長、キッパリと。
ブルー 「それ以上言ったら、即、退場だよ!」
Aブルー「困るよ、せっかく来たのにさ!」
ブルー 「なら、喋らない! 賭けについては!」
Aブルー「うーん…。じゃあ、紅白ならいいんだね?」
キースの一人紅白だってね、とソルジャー、渋々。
Aブルー「でもさ、紅白は競ってこそで…」
シロエ 「一人紅白ですから、其処はどうでも…」
ジョミー「いいと思うな、見て楽しめれば」
Aブルー「ライバルがいれば、より盛り上がるよ?」
それでこそ紅白! とソルジャーが突き上げる拳。
Aブルー「赤か白かで、白熱のバトルが肝なんだし!」
シロエ 「でもですね…。歌いたい人が皆無ですから…」
サム 「ライバル以前の問題だぜ、うん」
いねえんだしよ、とサム君も。
サム 「無い袖は振れねえ、って言うじゃねえかよ」
Aブルー「忘れたのかい、三味線を?」
一同 「「「三味線?」」」
なんだソレは、と一同、キョトン。
シロエ 「えっと…? 三味線って何の話ですか?」
Aブルー「あのねえ…。先月、キースが、かみほーで…」
踊ってたよね、とソルジャー、指をチッチッと。
Aブルー「そもそも、紅白の話は其処からでさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅの三味線だね!」
Aブルー「ピンポーン!」
ジャカジャカと弾いていたわけで、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「かみほーを歌って、御機嫌だったよ?」
シロエ 「ぶるぅに紅白をやらせる気ですか?」
Aブルー「やらせなくても…」
飛び入りするか立候補だね、という指摘。
あるあるかも…。
2022/12/04 (Sun)
☆道連れを決めろ
生徒会長宅に来ている面々、話題は今年のクリスマスで。
其処へソルジャー登場でして、推すのが紅白歌合戦な今。
Aブルー「ぶるぅがいれば、キースと対決出来るよ?」
シロエ 「あのぅ…。スキルが問題なんですけど…」
ジョミー「分かる、三味線、酷かったもんねえ…」
下手くそなんてレベルじゃなかった、とジョミー君。
ジョミー「かみほー、って熱唱していたけどさ…」
サム 「正直、歌も下手だったぜ?」
Aブルー「キースの踊りも、大概だったよ!」
盆踊りになっていたじゃないか、とツッコミが。
Aブルー「舞とは似ても似つかなくってさ…」
キース 「悪かったな! 俺に舞踊のスキルなど無い!」
Aブルー「そうかな、センスさえあれば、それっぽく…」
シロエ 「舞えた可能性はありますねえ…」
盆踊りよりはマシなのを、とシロエ君の相槌。
シロエ 「とはいえ、曲がアレでしたから…」
スウェナ「ヤケになるのも当然だわよ」
Aブルー「うーん…。じゃあさ、クリスマスの紅白で…」
どっちが上か決めるのはどう、とソルジャーの言。
Aブルー「歌って踊って、勝負ってことで!」
キース 「俺に踊れと!?」
Aブルー「バックダンサーをつけてもいいよ?」
シロエ 「お断りします!」
ぼくは踊りませんからね、とシロエ君、マッハで拒否。
シロエ 「他を当たってくれませんか?」
サム 「俺も遠慮しとくぜ、向いてねえしよ」
Aブルー「待った、それだと、みんな揃って…」
拒否るじゃないか、とソルジャーからのストップが。
Aブルー「此処は一発、指名制でね!」
一同 「「「指名制?」」」
Aブルー「ズバリ、キースが決めるんだよ!」
バックダンサーにしたい人を、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「それなら、キースも文句は無いよね?」
キース 「道連れを決めていいんだな?」
Aブルー「ピンポーン!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
なんてこった、と一同、ドン引きですけれど。
指名制…。
2022/12/05 (Mon)
☆うってつけの人材
生徒会長宅で過ごす御一同様、今年のクリスマスが話題。
ソルジャーも来まして、紅白歌合戦な企画をプッシュで。
シロエ 「あ、あの…。先輩とは長い付き合いですし…」
キース 「それがどうした?」
シロエ 「こう、手心というのをですね…」
お願いしたいと思うんですよ、とシロエ君、おずおずと。
シロエ 「バックダンサーなんて、柄じゃないですから」
サム 「お前、ずるいぜ、その言い分はよ」
ジョミー「そうだよ、付き合い長いんだったらさ…」
スウェナ「息がピッタリ合いそうだわね」
うってつけの人材だわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「シロエで決まりでいいんじゃないの?」
ジョミー「だよね、自分で蒔いた種っていうヤツで」
シロエ 「そ、そんな…!」
酷いです、とシロエ君の悲鳴。
シロエ 「なんだって、ぼくが巻き添えに!」
サム 「自業自得だろ、諦めろよな」
Aブルー「オッケー、それじゃシロエということで…」
キース 「待て、指名権は俺にあるんだろう?」
その筈だな、とキース君、ソルジャーに確認を。
キース 「誰にするかは、俺が決めることで…」
Aブルー「うん、そうだけど?」
キース 「ならば、あんただ!」
一同 「「「えっ!?」」」
あんたとは…、と皆の視線がソルジャーに集中。
Aブルー「ぼく!?」
キース 「あんたの他に、誰がいるんだ?」
今の流れで、とキース君が浮かべる笑み。
キース 「あんたと俺は、セットものだと評判なんだぞ」
シロエ 「そうでした! 疫病仏で、菩薩と如来で…」
ジョミー「思いっ切り、半端なかったっけね…」
腐れ縁が、とジョミー君たちも。
ジョミー「シロエ以上に息が合いそうだよ!」
シロエ 「キース先輩、ナイスです!」
キース 「いい案だろう? 俺に似合いだ」
Aブルー「で、でもさ、ぼくに踊りのスキルなんかは…」
キース 「構わん、俺もヘボなんだしな」
割れ鍋に綴じ蓋というヤツだ、と親指をグッと。
指名すると?
2022/12/06 (Tue)
☆詰んだかもな人
生徒会長宅に集った面々、クリスマスパーティーの話に。
其処へ来たソルジャー、紅白歌合戦をプッシュですけど。
キース 「しっかり頼むぞ、バックダンサーを」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
ちっとも良くない、とソルジャー、逃げ腰。
Aブルー「ぼくにキースの後ろで踊れと!?」
キース 「もちろんだ。バックダンサーなんだしな」
三味線を弾いてくれてもいいぞ、とキース君、ニヤニヤ。
キース 「弾いて踊って、バク転とかも…」
シロエ 「いいですねえ! ステージ映えしますよ」
Aブルー「そういう問題じゃないと思うけど!」
なんでぼくが、とワタワタしている人。
Aブルー「やる義務なんか、無いからね!」
キース 「あんたが自分で言ったんだ。指名しろと!」
言ったからには責任を取れ、とキース君、ズズイと。
キース 「嫌なら、前言撤回するしかないぞ」
ジョミー「だよねえ、白紙に戻すしか…」
キース 「出来れば、紅白自体をだ…」
白紙に戻して欲しいんだが…、とキース君。
キース 「正直、ぶるぅに勝てる気がしないし…」
シロエ 「どうでしょう? 万一というのもありますよ」
サム 「大穴ってヤツな?」
シロエ 「そうだ、大穴!」
この際、賭けは如何でしょうか、とシロエ君の輝く瞳。
シロエ 「元から賭けてるみたいですしね、誰かさんは」
キース 「待て、その発言は死を招くぞ!」
Aブルー「なるほど、ぼくとハーレイも賭けて…」
クリスマスイブにもお楽しみが、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「いつもは大晦日限定イベントだけどね!」
キース 「やめてくれ! シロエ、お前が戦犯だぞ!」
よくも災いを呼びやがって、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「この馬鹿野郎が調子に乗ったら…」
ジョミー「ぼくたち全員、死亡だよね…」
サム 「分かってんのか、お前?」
シロエ 「え、ええ…」
詰んだ気がします、とシロエ君、顔面蒼白。
戦犯ですね?
2022/12/07 (Wed)
☆泊まりはお断り
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスが話題ですけど。
其処へソルジャーが加わりまして、紅白歌合戦な企画が。
Aブルー「いいねえ、今年はクリスマスも紅白で賭け!」
キース 「賭けなくていい!」
Aブルー「何を言うかな、これは最高のチャンス!」
なんと言っても宿泊が此処、とソルジャー、拳をグッと。
Aブルー「此処だよ、此処? 此処のゲストルーム!」
ブルー 「マツカ、ホテルのスイートを頼めるかな?」
マツカ 「どうでしょう、全世界的にクリスマスで…」
今から探すのは難しいのでは、と御曹司。
マツカ 「よろしかったら、別荘を御用意しますけど…」
ブルー 「じゃあ、それで!」
マツカ 「分かりました。でも、泊まるのは…」
どなたですか、とマツカ君の問い。
マツカ 「皆さん、此処にお泊まりの筈で…」
ブルー 「其処の馬鹿だよ、それと、その連れ!」
Aブルー「酷いよ、それ! クリスマスイブは此処で…」
お泊まりするのが恒例なのに、とソルジャーの苦情。
Aブルー「追い出すだなんて、有り得ないから!」
ブルー 「変な目的に使われるのは御免だから!」
Aブルー「失礼な! 毎年、泊めてくれるじゃないか!」
ブルー 「妙な企画がついてないしね!」
常識の範囲ならギリギリ許す、と生徒会長の睨み。
ブルー 「でも、賭けだとかイベントとかは…」
Aブルー「お断りだと?」
ブルー 「そう! シロエが戦犯どうこう以前に!」
シロエは命拾いをしたね、と生徒会長。
ブルー 「ホテルのスイートが取れていたらさ…」
ジョミー「もしかして、料金、シロエ持ちだった?」
ブルー 「当然だよ!」
一同 「「「うわー…」」」
それはキツイ、と誰もがガクブル。
サム 「ハッキリ言って、破産でねえの?」
ジョミー「破産だよね…」
シロエ 「払えませんから!」
キース 「お前、マツカに借りが出来たぞ」
シロエ 「うっ…」
借りを返せる気がしません、と呻くシロエ君。
でしょうね…。
2022/12/08 (Thu)
☆借りは返すべき
生徒会長宅に集う面々、話題は今年のクリスマスですが。
其処へ来たのがソルジャーなわけで、紅白がどうこうと。
サム 「マツカの別荘、スイートより高いよなあ?」
ジョミー「そうだと思うよ、下手なトコより遥かにさ」
キース 「しかも貸し切りなんだしな…」
この馬鹿とキャプテンの二人だけで、とキース君の指摘。
キース 「料理人まで、こいつらのためだけにだ…」
スウェナ「スタンバイして、食材も揃える勘定よねえ?」
ジョミー「あー、食材! それだって二人分だけで…」
仕入れるんだし、高くつくよね、とジョミー君も。
ジョミー「もしも、シロエが宿泊費を払うとしたらさ…」
サム 「どのくらいになるのか、知りてえよなあ?」
シロエ 「やめて下さい、もう絶対に払えませんから!」
キース 「その分、マツカに借りなんだぞ?」
お前、当分、タダ働きだな、とキース君。
キース 「マツカの家でバイトして来い、完済まで!」
シロエ 「ええっ!?」
ジョミー「いいね、住み込みで働いてさ…」
サム 「学校も其処から通うのな?」
半年くらいでいけるんでねえの、とサム君の意見。
サム 「ハードな仕事を担当すればよ」
キース 「しかし、これという資格が無いしな…」
スウェナ「庭掃除とかなら大丈夫でしょ?」
頑張って勤め上げなさいよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「借りはきちんと返すべきよね」
シロエ 「そ、そんな…。無理すぎですから!」
Aブルー「だよねえ、シロエが気の毒すぎるから…」
ぼくが降りるよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「賭けの話をチャラにすればさ…」
シロエ 「此処に泊まれるわけですね!」
その線でよろしくお願いします、とシロエ君、土下座。
シロエ 「この通りですから、撤回で!」
Aブルー「オッケー! というわけで、君はぼくにさ…」
シロエ 「何でしょう?」
Aブルー「借りが出来たと思うけど?」
さて、どうかな、とニヤニヤ笑いですけど。
正論かも…。
2022/12/09 (Fri)
☆借りが移った人
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話題ですけど。
ソルジャーまで登場、紅白に乗り気で賭けがどうこうで。
Aブルー「ぼくの言い分、間違っていると思うかい?」
シロエ 「い、いえ…。凄く正しいと思います…」
Aブルー「それじゃ、文句は無いんだね?」
シロエ 「言えた義理ではありませんから…」
確かに助けて貰いましたし、とシロエ君、タラリ冷汗。
シロエ 「つまりは、借りが出来る相手がですね…」
Aブルー「マツカから、ぼくに移ったわけ!」
一同 「「「うわー…」」」
事態が悪化していないか、と誰もが愕然。
サム 「マジかよ、思いっ切り、やべえんでねえの?」
ジョミー「だよね、マツカに借りだった方が…」
スウェナ「お金の問題で済んだわよねえ…」
ついでに言うならマツカなのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「住み込みで働くコースになっても…」
キース 「待遇は悪くなかっただろうな」
サム 「うんうん、ゲストルームで暮らしてよ…」
ジョミー「食事も、きっとマツカの家族と一緒でさ…」
事実上、お泊まりだったと思う、とジョミー君も。
ジョミー「そりゃ、庭掃除はしなきゃダメだろうけど…」
キース 「庭掃除なら、俺も毎日、やっているしな…」
正確に言えば境内だが、とキース君。
キース 「俺と違って朝のお勤めも無いし…」
ジョミー「庭掃除だけの楽なお仕事だよねえ?」
サム 「そうだと思うぜ、マツカなんだしよ」
マツカ 「ええ、そうなっていたと思います」
登下校も、ぼくと一緒に車で、とマツカ君の笑み。
マツカ 「行先は同じですからね」
シロエ 「待って下さい、それじゃ、ぼくは…」
更に詰んだというわけですか、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「借りが、この人に移ったってことは…」
Aブルー「言っておくけど、君が自分で頼んだんだよ?」
ジョミー「土下座したよね?」
シロエ 「そんな…!」
馬鹿な、と顔が引き攣るシロエ君ですけど。
事実ですしね…?
2022/12/10 (Sat)
☆返すなら早めに
生徒会長宅に集う面々、クリスマスが話題なんですけど。
ソルジャー登場で紅白がどうこう、只今、事態は急展開。
キース 「この件については、俺は、この馬鹿にだ…」
ジョミー「全面的に賛成だよねえ、キースでなくても」
サム 「どう見ても、シロエが悪いしよ…」
そもそも戦犯だったじゃねえか、とサム君の指摘。
サム 「諦めて、借りを作っとけよな」
スウェナ「でも、借りは早めに返した方がいいわよ?」
でないと利息がつくじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「この人が相手なんだし、きっと暴利で…」
キース 「トイチで済むとは思えないしな」
Aブルー「失礼だねえ、君たちは!」
返して貰う算段は出来ているよ、とソルジャーの言。
Aブルー「もっとも、シロエが拒否った場合は…」
サム 「暴利なコースになるのかよ?」
Aブルー「返済が先に延びるしね!」
年をまたぐとえげつないかも、と頷く人。
Aブルー「だから、クリスマスに返すのがお勧めだよ!」
キース 「良かったな、シロエ」
ジョミー「年内に完済出来るってさ!」
返しちゃいなよ、とジョミー君もプッシュ。
ジョミー「その方が絶対、お得だし!」
キース 「後々、後悔しないためにも、返すべきだな」
シロエ 「そうですね…。それで、返済用のプランは…」
どんなのですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「クリスマスだけで済むんですよね?」
Aブルー「うん、パーティーの時だけで!」
シロエ 「歌って踊ればいいんでしょうか?」
そっちのぶるぅと歌合戦で、とシロエ君。
シロエ 「バックダンサーは、無しでしょうけど…」
Aブルー「違うね、紅白だけでオッケー!」
キースも撤回を希望だったし…、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「衣装だけでいいと思うわけだよ」
シロエ 「一人紅白で衣装替えですか?」
Aブルー「本当に察しが悪いね、君は」
シロエ 「えっと…?」
まるで話が見えませんが、とシロエ君、困惑。
衣装だけ…?
2022/12/11 (Sun)
☆立場を忘れた人
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話ですけれど。
シロエ君がソルジャーに借りを作って、返済がどうので。
Aブルー「いいかい、よく考えてくれたまえ、時期を!」
シロエ 「はあ…。でもですね、時期と言われても…」
普通にクリスマスじゃないですか、とシロエ君、困惑。
シロエ 「紅白は大晦日で、しかも撤回されましたし…」
Aブルー「衣装だけだと言ってるけど?」
なんて察しが悪いんだろう、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「君、本当に頭がいいわけ?」
シロエ 「失礼ですねえ、ぼくにも、キース先輩にも!」
Aブルー「どうして、其処でキースなんだい?」
シロエ 「ぼくの永遠のライバルで、優秀なんです!」
先生方に聞いてみて下さい、とシロエ君が誇る成績。
シロエ 「抜きつ抜かれつ、トップ争いでしたけど?」
サム 「あー…。忘れてたぜ、そんな昔の話はよ」
ジョミー「そういや、シロエ、一学年、下だっけね…」
Aブルー「そうなんだ…。ぼくはてっきり、柔道のさ…」
ライバルだと思い込んでいたよ、とソルジャーの苦笑。
Aブルー「でもさ、優秀なら、分からないかなあ?」
シロエ 「分かるようになったら、終わりですから!」
あなたの斜め上な発想なんて、とシロエ君も譲らず。
シロエ 「キース先輩でさえ、読めないんですよ?」
Aブルー「借りがあるのに、よく言えるよねえ…」
やっぱりトイチの方がいいかも、と恐ろしすぎる台詞が。
Aブルー「それともアレかな、クリスマスの返済を…」
サム 「増やすのかよ?」
Aブルー「うん、その方が良心的だしさ」
君はどっちがいいのかな、と赤い瞳がシロエ君をチラリ。
Aブルー「暴利か、クリスマスの返済額を増やすか…」
シロエ 「そういう話になるんですか!?」
キース 「俺は妥当な線だと思うぞ、どう考えても」
ジョミー「自分の立場を忘れて暴言だしさ…」
シロエ 「うっ…」
また詰んだかも、とシロエ君の引き攣った顔。
詰みゲー…。
2022/12/12 (Mon)
☆返済額が増えても
生徒会長宅に集う面々、話題は今年のクリスマスでして。
ソルジャーも登場、そのソルジャーにシロエ君が借りを。
Aブルー「どうかな、自分の立場は理解出来たかな?」
シロエ 「さ、流石に分かりましたけど…」
Aブルー「オッケー、それじゃ、どっちがいい?」
選択権は君にあげるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「暴利なコースか、クリスマスだけで返済か!」
シロエ 「クリスマスだけでお願いします!」
トイチは勘弁して下さい、とシロエ君も必死。
シロエ 「ところで、返済額が増えても紅白ですか?」
Aブルー「うん、そのつもりだけど…」
察しが悪いからズバリ言おう、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「クリスマスに紅白と言ったら、サンタだよ!」
一同 「「「あー…」」」
確かに紅白な衣装だった、と誰もがストンと納得。
シロエ 「さ、サンタですか…?」
Aブルー「そう! 今年のクリスマスは、サンタでね!」
キース 「シロエがプレゼントを配るのか?」
Aブルー「うーん…。まだ、細かくは考えてなくて…」
なにしろ額が増えたからね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「最初の案だと、単にサンタの格好でさ…」
シロエ 「プレゼントを配れば良かったんですか?」
Aブルー「それと、サービス係ってトコで…」
お酌とか、料理を取り分けるとか…、と説明が。
Aブルー「いわゆる下っ端、使い走りで…」
サム 「その格好で、コンビニに走るとかかよ?」
Aブルー「そう! コンビニデザートも美味しいしさ…」
罰ゲームにもなって一石二鳥、とソルジャーの言。
Aブルー「でも、こうなると、もう一ひねり…」
キース 「欲しいわけだな?」
気持ちは分かる、とキース君が尻馬に。
キース 「それでいったい、どんな具合に増やすんだ?」
Aブルー「衣装にすべきか、仕事内容か…」
ジョミー「悩ましいね、ソレ」
シロエ 「ちょっと…!」
本格的に詰むんですけど、とシロエ君の悲鳴。
まあねえ…?
2022/12/13 (Tue)
☆チキンもいいかも
生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話ですけれど。
シロエ君がサンタな方向でして、どうなるかはこれから。
キース 「やはりだ、此処は存分にだな…」
ジョミー「捻るべきだよ、借りが増えたんだしさ」
シロエ 「酷いですってば、先輩方!」
なんだって、ぼくを見捨てるんです、とシロエ君の文句。
シロエ 「いいですか、ぼくはキース先輩とはですね…」
キース 「長い付き合いで、ライバルだ、と?」
シロエ 「いえ、そうじゃなくて、キース先輩とは…」
まるで全く違うんですよ、とシロエ君が膨らませる頬。
シロエ 「厄を呼ぶとか、疫病仏とかじゃないですし!」
ジョミー「あー…。それは確かにそうなんだけど…」
サム 「今回に限っては、違うんでねえの?」
シロエが自分でババを引いたんだしよ、とサム君の言。
サム 「一人で、勝手に詰んだんだぜ?」
スウェナ「そうよね、キースは何もしていないんだし…」
ジョミー「自爆ってヤツだと思うけど?」
素直にサンタをやるべきだよね、とジョミー君。
ジョミー「その点、キースは人間が出来ているってば!」
シロエ 「どの辺がです!?」
ジョミー「先月だって、あっちのぶるぅにさ…」
オモチャにされて踊っていたよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「文句も言わずに、料理されてたわけでさ…」
サム 「うんうん、其処は評価出来るぜ」
キース 「分かったか? シロエ、お前も腹を括って…」
クリスマスっぽく料理されろ、とキース君。
キース 「丸焼きにされるかもしれないがな」
シロエ 「チキンですか…?」
まさか、あっちのぶるぅにですか、とシロエ君、愕然。
シロエ 「そんなのは、ちょっと…」
Aブルー「言えた立場じゃないだろう?」
チキンもいいかも、とソルジャーの笑み。
Aブルー「此処は一発、ぼくのぶるぅにお任せで!」
一同 「「「イイネ!」」」
シロエ 「そんな…!」
あんなのに任せないで下さい、と絶叫ですけど。
さて…?
2022/12/14 (Wed)
☆代わって貰うと
生徒会長宅に集う面々、クリスマスのパーティーが話題。
シロエ君が借りを作った相手が、ソルジャーなわけで…。
サム 「任せねえでくれとか、言えた義理かよ」
キース 「俺とは違うとぬかしたからには、覚悟もだ…」
ジョミー「キース以上のクオリティだと思うけど?」
ガッツリ料理されるべきだよ、とジョミー君。
ジョミー「サンタでも、チキンの丸焼きでもさ」
キース 「今更、逃げは許されないぞ?」
シロエ 「で、でも、あっちのぶるぅですよ?」
死ねる気しかしないんですけれど、とシロエ君、真っ青。
シロエ 「誰か代わってくれませんか!?」
マツカ 「いいですよ?」
よろしかったら、とマツカ君の申し出。
マツカ 「ぼくで良ければ、代わりますけど」
シロエ 「本当ですか!?」
サム 「お前、ラッキーとか思っただろ?」
キース 「馬鹿め、マツカに借りが出来るんだぞ?」
今以上に詰むと思うんだが、とキース君、腕組み。
キース 「そもそも、マツカに借りを作ったら…」
サム 「返せねえからタダ働き、ってトコからよ…」
Aブルー「今に至ると思うんだけどね?」
それでいいなら代わって貰えば、とソルジャーも。
Aブルー「嫌なら、ぼくのぶるぅにお任せコースで!」
サム 「んで、どうすんだよ?」
シロエ 「…お任せしかない気がします…」
Aブルー「オッケー、じゃあ当日のお楽しみでね!」
ぶるぅに考えて貰うから、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「というわけで、サプライズ企画!」
一同 「「「イイネ!」」」
シロエ 「良くないですから!」
ぼくはちっとも、と悲鳴ですけど、誰もがスルー。
Aブルー「クリスマスのシロエに期待だよ、うん」
ジョミー「何が来るかな、ワクワクだよね」
サム 「キース、祈祷を頼んだぜ!」
Aブルー「いいパーティーにしたいしね!」
キース 「承知した。最高のクリスマスだな?」
任せておけ、と太鼓判ですけれど。
クリスマスで祈祷…?
2022/12/15 (Thu)
☆会議を忘れた人
生徒会長宅での紅葉狩りの相談、豪華旅行は中止と決定。
例年通りに日帰りですけど、日程の方が問題なわけで…。
ジョミー「いい御身分だな、っていうのは嫌すぎだし!」
シロエ 「この際、見頃でなくてもいい気がします」
19日の土曜でどうでしょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「日帰りですしね、次の日が日曜で休みなら…」
サム 「ダメージ回復はバッチリだよな?」
スウェナ「毎年、そういう感じだものね」
Aブルー「じゃあ、それで!」
其処でいいから、とソルジャーも賛同。
Aブルー「厄介な旅行に行くより、日帰りで紅葉!」
キース 「かまわんが…。後で文句は絶対、言うなよ?」
Aブルー「言うわけないだろ、ぼくがババでなければ!」
19日ってことでよろしく、とパチンとウインク。
Aブルー「日も決まったから、今日は帰るよ」
ぶるぅ 「んとんと…。ご飯、食べてかないの?」
Aブルー「会議を忘れて来ちゃったみたいで…」
ハーレイが探し回ってるんだ、と肩を竦める人。
Aブルー「今は青の間で絶叫中だよ、此処だろうから」
キース 「だったら、サッサと帰ってやれ!」
ぶるぅ 「ちょっと待ってね、お土産、詰めるよ!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅは気が利くねえ…」
ハーレイを待たせてるから多めに、と厚かましい注文。
Aブルー「お詫びの気持ちで、スイーツ沢山!」
ぶるぅ 「オッケー!」
甘いお菓子が箱に詰められ、ソルジャーが翻すマント。
Aブルー「19日、楽しみにしてるから!」
ぶるぅ 「そだね、みんなで紅葉狩り!」
Aブルー「賑やかにいこうよ、それじゃ、またねーっ!」
19日に、と瞬間移動でお帰りに。
シロエ 「帰りましたね、アッサリと…」
サム 「ババはキースに引かせる気だぜ、アレ」
キース 「らしいが、今日はキャプテンが引くぞ」
シロエ 「ですね、絶叫中だそうですし」
キース 「違う、土産だ!」
スイーツを指定しやがった、と言ってますけど。
何か…?
2022/11/16 (Wed)
☆お土産がババです
生徒会長宅に集った面々、紅葉狩りは日帰りで19日に。
そう決定でソルジャーも同意、姿を消しましたけれど…。
シロエ 「スイーツの何処がババなんですか?」
ジョミー「沢山持って帰ったんだし、喜ぶトコじゃあ?」
サム 「そうだぜ、お詫びの気持ちとかでよ…」
スウェナ「会議を忘れて来ちゃったなんて…」
キャプテンも苦労するわよね、とスウェナちゃん、苦笑。
スウェナ「でも、お土産があればババも消えるでしょ?」
マツカ 「ぼくもそうだと思うんですけど…」
キース 「お前たち、何か忘れていないか?」
シロエ 「何をです?」
会議は忘れていませんよ、とシロエ君。
シロエ 「まさに今、会議が終わった所じゃないですか」
ジョミー「そうだよ、紅葉は日帰りで19日に、って」
キース 「そうじゃなくてだ、キャプテンの件で…」
大切なことを忘れているぞ、とキース君の溜息。
キース 「教頭先生と違って、甘い物は苦手なんだが?」
一同 「「「あっ!」」」
そうだったっけ、と一同、愕然。
ジョミー「じゃあ、スイーツを山ほど貰っても…」
シロエ 「嬉しいどころか、真逆ですよね…」
キース 「だが、土産にと持って帰ったわけで、だ…」
サム 「食わなかったら殺されるよな、ソレ…」
ひでえ土産だぜ、とサム君もガクブル。
サム 「嫌でも、全部食うしかねえのな…」
キース 「いや、ある程度は無理やり食わせてだな…」
残りはあの馬鹿が独り占めだ、とキース君、断言。
キース 「思いっ切り、恩に着せながらな!」
シロエ 「あー…。代わってやる、ってヤツですね」
ジョミー「確かにババだよ、今日のお土産…」
キース 「いいか、そういうヤツが来るんだ」
紅葉狩りもな、とキース君の渋面。
キース 「お前たちも覚悟した方がいいぞ」
シロエ 「その辺は、キース先輩に…」
ジョミー「任せたいよね?」
シロエ 「当然ですよ!」
任せて安心といきたいですね、という声が。
丸投げで…?
2022/11/17 (Thu)
☆見頃だといいな
生徒会長宅に集う面々、紅葉狩りは19日ということに。
ソルジャーたちはキース君に丸投げ、任せてしまう方向。
キース 「どうして俺に投げるんだ!」
シロエ 「ズバリ、適任だからですよ」
ジョミー「疫病仏でセットものだし、息も合う筈だよ」
キース 「あんな野郎と一緒にするな!」
息なんぞ合うわけがない、とキース君の怒声。
キース 「一方的に追いまくられて、追い詰められて…」
ブルー 「でもねえ、ブルーは楽しそうだし…」
スウェナ「割れ鍋に綴じ蓋って感じなのよねえ…」
シロエ 「ええ、本当にお似合いですよ」
誂えたように鍋と蓋です、とシロエ君も。
シロエ 「というわけで、よろしくお願いしますね」
キース 「マツカも気配り上手なんだが!」
ブルー 「ダメダメ、マツカには大事なお役目がさ…」
ジョミー「そうだよ、紅葉狩りの手配はマツカでなきゃ」
この流れだとマツカの別荘だしさ、とジョミー君。
ジョミー「料理とか、お願い出来るよね?」
マツカ 「もちろんです。紅葉が早いといいんですが…」
ブルー 「こればかりは時の運だしねえ…」
シロエ 「ですねえ、誰かさんたちが来るのと違って」
見頃になると嬉しいですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「マツカ先輩の別荘の紅葉は最高ですから」
サム 「うんうん、料理も美味いしよ…」
ジョミー「楽しみだよねえ、19日!」
スウェナ「ババはキースにお任せよね!」
私たちは紅葉を満喫しましょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「見頃になるよう、拝むのよ、キース!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
スウェナ「お勤めのついでに頼みなさいよ」
責任を持てとは言わないから、と祈祷の注文が。
スウェナ「見頃にならなくても、特に賠償金とかは…」
ジョミー「要求しないってことで、それもよろしく!」
キース 「便利屋か、俺は!?」
シロエ 「そんなトコです、期待してますよ!」
紅葉も、誰かさんの世話係も、と増えた注文。
酷すぎかも…。
2022/11/18 (Fri)
☆見頃になった紅葉
やって来ました、マツカ君の別荘での紅葉狩りな19日。
朝から快晴、生徒会長のマンション前に集った御一同様。
シロエ 「おはようございます! 紅葉日和ですよね」
ジョミー「ホントにね! 肝心の紅葉はどうなのかな?」
マツカ 「朝晩の冷え込みが、かなりありましたから…」
別荘の辺りは見頃だそうです、とマツカ君の笑み。
マツカ 「アルテメシアは、もう少し遅れそうですけど」
サム 「いいじゃねえかよ、途中の道が混まなくて」
スウェナ「そうねえ、まだ渋滞には早いわよね?」
マツカ 「ええ。運転手さんも、大丈夫だと言ってます」
土曜日ですけどね、とマツカ君も太鼓判。
マツカ 「そういう意味でも、最高の紅葉日和ですよ」
ジョミー「やったね、ぼくたち、心がけがいいから!」
キース 「…おい。祈祷した俺はどうなるんだ?」
シロエ 「ああ、そういえば…。先輩、お疲れ様でした」
紅葉が見頃になって良かったです、とシロエ君。
シロエ 「じゃあ、次は例の人たちをお願いしますね」
ジョミー「祈祷がバッチリ効いたんだしさ…」
サム 「世話係の方も、バッチリだぜ!」
キース 「なんで、そうなる!」
労いとか感謝の言葉は無いのか、とキース君の怒声。
キース 「俺は朝晩、御本尊様の前でだな…」
??? 「ありがとう! お礼は、ぼくから!」
紅葉日和、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「君が拝んでくれたお蔭で、見頃だってね!」
??? 「有難いことです、感謝いたします」
私からも、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「もちろん、私だけではなくて…」
??? 「かみお~ん♪ 紅葉、とっても楽しみ!」
御馳走もね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)まで。
Aぶるぅ「お世話係にも期待だも~ん!」
キース 「俺は貴様のオモチャではない!」
Aぶるぅ「えっ?」
キース 「断じて違うぞ!」
それだけは無い、とキース君、断言ですけど。
本当に…?
2022/11/19 (Sat)
☆オモチャには非ず
マツカ君の別荘へ紅葉狩りにお出掛け、最高の紅葉日和。
ソルジャーたちも登場ですけど、出発前の会話が怖い件。
キース 「世話係には間違いないが、オモチャは違う!」
Aぶるぅ「えーっ、そんなの、つまんなーいっ!」
キース 「引き受けた覚えは無いからな!」
そんな役目は、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「マツカ、もう出発でいいだろう?」
マツカ 「構いませんけど、皆さんは?」
Aブルー「ぼくたちだったら、それでいいけど?」
ジョミー「ぼくたちだって、準備はオッケー!」
出発しよう、と御一同様、文句は無し。
マツカ 「分かりました。では、マイクロバスの方へ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、いっちばぁ~ん!」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
並んで一番前に乗ろうね、と御機嫌で乗り込むお子様。
ぶるぅ 「紅葉も御馳走も、とっても楽しみ!」
Aぶるぅ「いっぱい食べて、遊ぶんだも~ん!」
お子様たちがはしゃぐ間に、他の面子も乗り込みまして。
運転手 「では、出発してよろしいですね?」
ぶるぅズ「「しゅっぱぁ~つ!」」
マイクロバスで出発進行、一路、別荘へ。
シロエ 「この辺の紅葉は、23日辺りでしょうか?」
ジョミー「きっとそうだよ、もっと遅いかも…」
スウェナ「そうねえ、別荘は山の向こうだから…」
サム 「気温も全く変わって来るしよ…」
朝晩、寒いくらいでねえの、とサム君も。
サム 「なんにせよ、見頃で良かったぜ」
キース 「俺の祈祷に感謝しろよ?」
シロエ 「もちろんですよ、ついでにオモチャも…」
頑張って勤め上げて下さい、とシロエ君。
シロエ 「なにしろ、御指名ですからね」
ジョミー「それは言えてる!」
頑張らないと、とジョミー君も。
ジョミー「ぶるぅのオモチャって、何をするのかな?」
シロエ 「さあ…? 見当も付きませんけど…」
キース 「こら、蒸し返すな!」
せっかく忘れていやがるのに、とキース君の悲鳴。
えっと…?
2022/11/20 (Sun)
☆暴れるそうです
マツカ君の別荘で紅葉狩りな土曜日、お天気の方も最高。
紅葉も見頃になっているとか、浮かれる面々ですけれど。
ジョミー「そうかな、ぶるぅが忘れると思う?」
シロエ 「どうでしょうねえ、仕込み次第なのでは?」
キース 「仕込みだと?」
シロエ 「そうです、何をやらかすかをですね…」
思い付いているなら、忘れないでしょう、とシロエ君。
シロエ 「忘れているように見えてもですね…」
ジョミー「悪戯に命を懸けてるもんねえ…」
キース 「命懸けとまではいかんと思うが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 命懸けって、なあに?」
何のお話、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がキース君に。
ぶるぅ 「仕込みって聞こえた気がするけれど…」
キース 「いや、何でもない!」
ぶるぅ 「お料理だったら、ぼくはいつでも命懸け!」
仕込みだって手を抜かないも~ん! と胸を張るお子様。
ぶるぅ 「今日も御馳走を食べて勉強!」
シロエ 「次の参考にするんですね?」
ぶるぅ 「そだよ、一流の料理人さんのだし!」
美味しく食べてお勉強、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「だから、キースも頑張ってね!」
キース 「は?」
ぶるぅ 「オモチャだってば、ぶるぅも喜ぶもん!」
命を懸けて頑張らないと、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「ぼくはお勉強、キースはオモチャ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
ぶるぅ 「だって、ぶるぅが…」
キース 「断ると言っているだろう!」
俺はやらんぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「命懸けとなったら、尚更だ!」
ぶるぅ 「でもでも、ぶるぅが可哀相だよう!」
Aぶるぅ「うわぁ~ん、キースに断られちゃったあ~!」
酷い、と泣き喚き始めた悪戯小僧。
Aぶるぅ「酷いよ、酷いよ、暴れてやるーっ!」
ぶるぅ 「暴れちゃダメーっ!」
シロエ 「バスが揺れますから、それだけは…!」
Aぶるぅ「でもでも、キースがあーっ!」
ぼくを苛めてくるんだもん、と足をバタバタ。
暴れると…?
2022/11/21 (Mon)
☆被せておいたら
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、マイクロバスの道中。
ところが車中で悪戯小僧が、暴れると喚き出しまして…。
Aぶるぅ「うわぁ~ん、バカバカ、キースのバカーっ!」
ぶるぅ 「ぶるぅ、暴れちゃダメだってばーっ!」
じきに山道になるんだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「崖から落ちたら大変だようーっ!」
Aブルー「でも、キースがぁーっ!」
ブルー 「キース、引き受けると言いたまえ!」
みんなの命が大事だから、と生徒会長の叫び。
キース 「俺の命はどうなるんだ!」
ブルー 「事故ったら、君も死ぬんだからさ!」
先に捨てるか、後に捨てるかの違いだけだ、と生徒会長。
ブルー 「君が捨てれば、他のみんなは助かるんだよ!」
シロエ 「そうです、決断して下さい!」
キース 「酷すぎるだろう!」
Aぶるぅ「バカバカバカーっ!」
もう知らない、と悪戯小僧が振り回す腕。
Aぶるぅ「暴れるんだから、ほっといてーっ!」
ブルー 「シロエ、キースを被せたまえ!」
シロエ 「は?」
ブルー 「いいから、キースで、其処のぶるぅに!」
蓋をするんだ、と生徒会長の視線がシロエ君に。
ブルー 「被せておいたら、暴れないから!」
シロエ 「分かりました! キース先輩、失礼します!」
席を立ったシロエ君、キース君の襟首をガシィ! と。
シロエ 「いいですね? 被せますから、そのままで!」
キース 「うわっ!?」
Aぶるぅ「重いーっ!」
重たいよう! と悪戯小僧の足がキース君を蹴り蹴り。
Aぶるぅ「どいてよ、めちゃくちゃ重いんだからーっ!」
キース 「俺も内臓を吐きそうなんだ!」
腹を蹴るな、とキース君も泣きが。
キース 「頼む、こいつを放していいと言ってくれ!」
ブルー 「ダメだね、別荘に着くまで人間布団で…」
シロエ 「押さえるんです!」
キース 「死ぬだろうが!」
Aぶるぅ「よーし、蹴っちゃう!」
足の運動も大切だもん、とキース君の下から声が。
蹴ると…?
2022/11/22 (Tue)
☆蹴りを入れると
マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、行きの車内が大変。
悪戯小僧が暴れそうな今、キース君の身体を被せて蓋に。
キース 「頼む、腹を蹴るな!」
Aぶるぅ「面白いから、蹴っちゃうも~ん!」
ボコッと音で、キース君の「ぐえっ」という悲鳴。
キース 「足の運動なら、他でしてくれ!
Aぶるぅ「でもでも、ぐえっ、て音がするから!」
もっと鳴らす! と足でボコボコ、ぐえっ、ぐえっ、と。
Aぶるぅ「わぁ~い、カエル袋ーっ!」
一同 「「「カエル袋?」」」
Aぶるぅ「そだよ、笑い袋じゃなくって、カエル袋!」
ぐえっ、てカエルみたいに鳴るし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「カエル、カエルーっ!」
キース 「離れていいと言ってくれーっ!」
被さっていたら俺が殺される、とキース君の絶叫。
キース 「マツカ、本物の布団は無いのか!?」
マツカ 「すみません、バスには載せていなくて…」
シロエ 「キース先輩、根性です!」
腹筋が鍛えられますよ、とシロエ君の斜めな発言。
シロエ 「力を入れれば、蹴りを跳ね返せます!」
ブルー 「なるほど、一理あるかもね」
キース 「そんなわけがあるか!」
ジョミー「でも、ダメ元で!」
腹筋に力を、とジョミー君も。
ジョミー「やってみる価値、あるってば!」
サム 「うんうん、騙されたと思ってよ…」
ここは一発、とサム君の相槌。
サム 「グッと力を入れてみようぜ!」
キース 「こうか…? ぐわっ!」
Aぶるぅ「音が変わったぁーっ!」
蹴り応えもバッチリ! と嬉しそうな声。
Aぶるぅ「次はどうかな?」
キース 「ぐわっ!」
Aぶるぅ「アヒルちゃんだあ~っ!」
アヒル袋になっちゃった、とボコボコボコな悪戯小僧。
Aぶるぅ「アヒルちゃん大好き、この音がいい!」
シロエ 「喜んでますから、そのままで!」
ブルー 「別荘まで、その調子でね!」
キース 「死ぬだろうが!」
カエルもアヒルも勘弁してくれ、と泣きですけど。
耐えるしか…。
2022/11/23 (Wed)
☆対岸の火事を希望
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに向かう道中、賑やかな車内。
悪戯小僧が暴れないよう、被せられたキース君に蹴りが。
Aぶるぅ「わぁ~い、アヒルでカエルだも~ん!」
キース 「俺はどっちも御免なんだが! ぐえっ!」
ぐえっ、ぐわっ、とキース君が呻く間にバスは山越え。
シロエ 「うわあ、紅葉が綺麗ですねえ!」
サム 「この辺はマジで早いのな」
マツカ 「キース、別荘が見えて来ましたから…」
あと少しだけの辛抱ですよ、とマツカ君。
マツカ 「着くまで頑張って下さいね」
キース 「そう言われても…! ぐわっ!」
Aぶるぅ「じきに着くなら、アヒル袋ーっ!」
ぐわっ、ぐわっ、という声をBGMに、別荘へ到着。
マツカ 「皆さん、お疲れ様でした。別荘へどうぞ」
キース 「助かった…。あと5分でも続いていたら…」
真面目に死んでいたかもな、とキース君、グッタリ。
キース 「本当にオモチャにされるとは…」
シロエ 「これだけで終わりなんですか?」
キース 「は?」
シロエ 「オモチャですってば、本番はですね…」
これからなのでは、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「アヒル袋は、たまたまでしょう?」
キース 「だが、俺は充分、勤め上げたぞ!」
Aぶるぅ「うーん…。どうしよっかな?」
リクエストの声が来たもんね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「やっぱり、お応えすべきかなあ…」
キース 「スルーでいい!」
Aブルー「まあまあ、遠慮しないでさ!」
紅葉狩りに花を添えてくれたまえ、とソルジャーの意見。
Aブルー「余興があれば楽しめるしねえ…」
A船長 「そうですね。なにしろ日頃のターゲットは…」
私だったりしますから、とキャプテンも。
A船長 「是非、対岸の火事を楽しみたいです」
キース 「なんだって!?」
A船長 「此処で発散してくれた場合、暫くはですね…」
Aブルー「夫婦の時間も覗かずに寝るし…」
平和になると思うんだよ、と言ってますけど。
オモチャになれと…?
2022/11/24 (Thu)
☆存分に料理を
マツカ君の別荘に到着ですけど、キース君に受難の気配。
悪戯小僧を発散させたい、とソルジャー夫妻から注文が。
Aブルー「此処はキースにお願いしたいねえ…」
A船長 「いい案だと思うわけですが…」
キース 「待て、ぶるぅの意見はどうなんだ!」
疲れて寝たら可哀相だぞ、とキース君。
キース 「せっかくの紅葉狩りで、寝落ちは…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 寝落ちでも、全然平気!」
それよりキースで遊びたい、と悪戯小僧の瞳がキラキラ。
Aぶるぅ「んとんと、何をしようかなあ?」
シロエ 「存分に料理して下さいね」
Aぶるぅ「えっと…?」
シロエ 「ぼくたちだって、助かりますから!」
キース先輩だけで済んでくれれば…、とシロエ君まで。
シロエ 「ですから、煮るなり、焼くなり、お好きに!」
キース 「おい、見捨てる気か!?」
シロエ 「今更ですよ、ぶるぅに被せた時点でですね…」
ぼくはとっくに見捨てています、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「それじゃ皆さん、紅葉を楽しみましょう!」
マツカ 「ええ。桟敷の方へどうぞ」
すぐに料理を運ばせますね、とマツカ君の笑み。
マツカ 「お酒も御用意していますから」
Aブルー「ありがとう! 流石、マツカは気が利くね」
A船長 「地球のお酒は、実に美味しいですからねえ…」
Aぶるぅ「えとえと、此処の厨房って…」
食材、揃っているのかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「どんなお料理でも出来る?」
マツカ 「何か、ご希望のがありますか?」
Aぶるぅ「ん-とね、キースを食べたいんだけど…」
一同 「「「は?」」」
何のことだ、と一同、キョトン。
マツカ 「あのぅ…。それはどういう意味ですか?」
Aぶるぅ「そういうお話、あったでしょ?」
キース 「俺は食べられた経験は無いが!」
Aぶるぅ「違うよ、自分で色々とつけて…」
シロエ 「あー、注文の多い料理店ですね!」
食べられる準備をする話、とシロエ君。
やりたいと…?
2022/11/25 (Fri)
☆料理するには
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走だそうですが。
悪戯小僧が言い出したことが、キース君の料理なるブツ。
Aぶるぅ「そう、ソレ、ソレ! キースをお料理!」
キース 「貴様は、俺を食べる気なのか!?」
本気なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「悪戯の域ではないと思うが、それは!」
Aブルー「うーん、流石に食べるのはねえ…」
A船長 「私もどうかと思いますから、もっと、こう…」
良心が痛まないヤツでお願いします、とキャプテンも。
A船長 「それにキースが食われる横で、御馳走は…」
Aブルー「美味しくないと思うよ、ぼくも」
シロエ 「ぼくもです。デリカシーの問題ですよね」
キース 「論点がズレているだろう!」
俺は命の危機なんだぞ、とキース君の絶叫。
キース 「とにかく、食われるのは困る!」
Aぶるぅ「ぼくも、キースは食べたくないし!」
固くて不味そう、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「食べるんじゃなくて、料理の準備を…」
シロエ 「楽しみたいと言うんですか?」
Aぶるぅ「そだよ、小麦粉とか、パン粉とか!」
卵も要るんだったかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「ぶるぅ、揚げ物って、どうやるんだっけ?」
ぶるぅ 「んとんと、モノによるけれど…」
下味をつけるヤツもあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それだと、元のお話に似てくるかも!」
キース 「俺にクリームを塗り込め、と?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 服を脱ぐ所から!」
全部脱いでね、と悪戯小僧、笑顔全開。
Aぶるぅ「お食事してる間に、こう、順番に…」
キース 「下味をつけて、パン粉を纏えと!?」
なんだって俺がそんな目に、とキース君の引き攣った顔。
キース 「俺は絶対、脱がないからな!」
Aぶるぅ「じゃあ、脱ぐトコからオモチャなコース!」
キース 「はあ?」
Aぶるぅ「BGMに合わせて脱ぐの!」
キース 「げっ!」
それはストリップと言うのでは、と悲鳴ですけど。
脱げと…?
2022/11/26 (Sat)
☆似ている手順
マツカ君の別荘での紅葉狩り、桟敷で御馳走ですけれど。
悪戯小僧がやりたいことが、キース君の料理だという件。
キース 「ストリップなんぞ、断固、断る!」
Aぶるぅ「でもでも、脱いでくれないんだもん!」
シロエ 「待って下さい、ストリップはですね…」
スウェナ「お料理が不味くなりそうだわよ」
キースの裸なんて見たくないわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「料理するなら、見えてる部分にしなさいよ!」
Aぶるぅ「えーっ!? それだと、顔と手だけで…」
ジョミー「でもさ、キースのストリップはさあ…」
サム 「俺たちも全力で断りてえぜ」
顔だけ料理しちまえよ、とサム君も。
サム 「キースが自分でやるんだったら、充分によ…」
ジョミー「お笑いだよねえ、メイクするみたいでさ」
キース 「メイク?」
ジョミー「そう思わない? 化粧品とかの代わりにさ…」
小麦粉に卵にパン粉なんだし、とジョミー君。
ジョミー「途中で白塗りになったりもするし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それって、ナイス!」
お料理するより、そっちがいい、と悪戯小僧の歓声が。
Aぶるぅ「ねえねえ、メイクの道具って、ある?」
マツカ 「女性のゲスト用に、一応揃えてありますが…」
Aぶるぅ「じゃあ、ソレ、此処に持って来て!」
キースに御化粧して貰う! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「それならいいでしょ、他のみんなも?」
シロエ 「断る理由はありませんねえ…」
Aブルー「うん、食事だって不味くならないし…」
A船長 「いい余興にもなりそうですよ」
是非、それで、とキャプテンもプッシュ。
A船長 「せっかくですし、舞妓さんのは如何です?」
Aぶるぅ「舞妓さん?」
白塗りのヤツかな、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「なんか、お肌が真っ白で…」
A船長 「ええ。アレならキースも別人にですね…」
Aぶるぅ「変身出来そう!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいくべし、と一気に盛り上がる桟敷。
舞妓さん…?
2022/11/27 (Sun)
☆注文の多いメイク
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走タイム。
悪戯は食事が不味くならないように、メイクだそうで…。
シロエ 「そうだ、舞妓さんのメイクついでにですね…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 何か、アイデアあるの?」
シロエ 「舞妓になって頂くのはどうでしょう?」
A船長 「それはいいですね、衣装とカツラで…」
キースが舞妓になるのですね、とキャプテンの笑顔。
A船長 「ついでに、お酌もして頂けると…」
Aブルー「素敵だよねえ、舞妓さんつきの紅葉狩り!」
ジョミー「あるよね、そういうツアーもさ」
シロエ 「お値段、半端ないですけどね」
でも本物より楽しいのでは、とシロエ君。
シロエ 「なんと言っても、中身がキース先輩ですから」
サム 「うん、最高に笑えそうだぜ」
Aぶるぅ「そだね、キースで舞妓さん!」
キース 「ちょっと待て!」
俺の意見は、というキース君の叫びは、誰もがスルー。
ブルー 「そういうことなら、一式、取り寄せようか」
ぶるぅ 「いつもの仮装のお店だね!」
ブルー 「そう! お使い、行ってくれるかな?」
ぶるぅ 「オッケー!」
パッと姿が消えたお子様、すぐに戻って参りまして。
ぶるぅ 「舞妓さんセット、借りて来たよーっ!」
Aぶるぅ「ねえ、メイクは?」
ぶるぅ 「習って来たーっ!」
だからキースに教えてあげるね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「はい、鏡! それから、化粧ケープも!」
キース 「俺の食事はどうなるんだ!」
ぶるぅ 「食事は、メイクが済んでから!」
でないと崩れちゃうもんね、と納得な指摘。
ぶるぅ 「だから急いでメイクしないと!」
キース 「そ、そんな…。いや、しかし…」
拒否ったら更に詰みそうだし、と化粧ケープを装備な人。
キース 「此処から、俺にどうしろと?」
ぶるぅ 「えっと、下地は化粧水からで…」
Aぶるぅ「わぁーい、注文の多い料理店!」
お肌にしっかり塗り込んでね、と悪戯小僧の歓声が。
似てるかも…。
2022/11/28 (Mon)
☆ポイントは垂れ目
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走ですが。
横でキース君が舞妓さんメイク、悪戯小僧が大喜びで…。
Aぶるぅ「ねえねえ、白く塗るのは、まだ?」
ぶるぅ 「んーと、下地は出来たから…。白粉の番!」
キース 「上手く塗れる気がしないんだが…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくが塗り塗りしちゃう!」
お絵描き大好き! と悪戯小僧が握った刷毛。
Aぶるぅ「はい、目を閉じてじっとしててね!」
キース 「変な模様にしないだろうな…?」
Aぶるぅ「あっ、それ、最高!」
確か赤いのがあったっけ、と悪戯小僧が見回す化粧道具。
Aぶるぅ「口紅の他に、えっと、コレ…。何?」
ぶるぅ 「えっとね、アイメイク用の、目尻に塗る紅!」
Aぶるぅ「じゃあ、目の周りにぐるっと塗るーっ!」
キース 「げっ!」
マジか、と叫ぶキース君の顔に、悪戯小僧が赤い線を。
Aぶるぅ「この線の外に白粉を塗って、この中は赤!」
シロエ 「なるほど、紅白パンダですか…」
Aぶるぅ「そうなの、垂れ目がポイントなの!」
バッチリ、イメチェン、と得意げな悪戯小僧。
Aぶるぅ「よーし、塗り塗り!」
一同 「「「うぷぷぷ…」」」
これは笑える、と誰もが食事を吹き出さないよう努力中。
Aぶるぅ「パンダが出来たら、口紅を塗って、と…」
ぶるぅ 「うん、完成! キース、目を開けていいよ!」
キース 「そ、そうか…。正直、開けたくないんだが…」
ウッ、と息を飲むキース君。
キース 「ハッキリ言って酷すぎるぞ、コレは!」
Aぶるぅ「次は着物で、カツラもね!」
A船長 「舞妓さんから、大きく乖離しましたねえ…」
Aブルー「どっちかと言えば、道化だよ、うん」
だけど笑えるから許す、とソルジャー、ゲラゲラと。
Aブルー「着付けとカツラも、よろしくね!」
ぶるぅズ「「オッケー!」」
キース 「俺にどうしろと…!」
Aブルー「お酌だよ!」
変なメイクでも舞妓だしさ、と言い放つ人。
正しいですね?
2022/11/29 (Tue)
☆かみほーで踊れ
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走に舌鼓な面々。
その横でキース君が紅白パンダなメイク、更に着付けも。
Aぶるぅ「ぶるぅ、着付けも出来るんだよね?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! こうやって、こうで…」
A船長 「なかなか見事な着物ですねえ…」
ブルー 「そりゃね、本格派のを借りて来たから!」
ちゃんと絹だし、本物仕様、と生徒会長、御満悦。
ブルー 「残念なのは、キースが地毛じゃないトコで…」
ぶるぅ 「そだね、舞妓さんは自分の髪の毛だから…」
Aブルー「まあ、その辺は仕方ないよね、第一、道化!」
A船長 「紅白パンダな舞妓は確かにいませんしね」
でも、これはこれで…、とキャプテンも楽しそうな顔。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 着付け完了!」
Aぶるぅ「カツラを被せて、出来上がりーっ!」
一同 「「「イイネ!」」」
もう最高、と笑い転げる御一同様。
Aブルー「じゃあ、キース、早速、お酌を頼むよ」
A船長 「私の杯にもお願いします」
キース 「くっそぉ…。なんでこうなる!」
Aぶるぅ「キースをお料理したんだも~ん!」
思った以上の出来上がり、と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「お酌が済んだら、踊ってねーっ!」
キース 「なんだって!?」
Aぶるぅ「舞妓さんって、こういうトコだと…」
ブルー 「踊りも披露しないとねえ…」
誰か三味線が弾ける人は、と生徒会長。
ブルー 「粋な旦那は、自分で弾いて歌うものでさ…」
Aぶるぅ「ぼくがやるーっ! 三味線、頂戴!」
マツカ 「いいですけど…」
出て来た三味線、キース君、ガクブル。
キース 「こいつ、本当に弾けるのか?」
Aブルー「それを言うなら、君は踊れるわけ?」
ナイスなツッコミ、悪戯小僧が抱える三味線。
Aぶるぅ「それじゃ、かみほー、歌いまあ~す!」
キース 「どう踊れと!」
Aぶるぅ「はいはい、みんな手拍子、手拍子ーっ!」
レッツ、カミホー! と始まる曲。
今月、これにて中継終了~。
2022/11/30 (Wed)
生徒会長宅での紅葉狩りの相談、豪華旅行は中止と決定。
例年通りに日帰りですけど、日程の方が問題なわけで…。
ジョミー「いい御身分だな、っていうのは嫌すぎだし!」
シロエ 「この際、見頃でなくてもいい気がします」
19日の土曜でどうでしょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「日帰りですしね、次の日が日曜で休みなら…」
サム 「ダメージ回復はバッチリだよな?」
スウェナ「毎年、そういう感じだものね」
Aブルー「じゃあ、それで!」
其処でいいから、とソルジャーも賛同。
Aブルー「厄介な旅行に行くより、日帰りで紅葉!」
キース 「かまわんが…。後で文句は絶対、言うなよ?」
Aブルー「言うわけないだろ、ぼくがババでなければ!」
19日ってことでよろしく、とパチンとウインク。
Aブルー「日も決まったから、今日は帰るよ」
ぶるぅ 「んとんと…。ご飯、食べてかないの?」
Aブルー「会議を忘れて来ちゃったみたいで…」
ハーレイが探し回ってるんだ、と肩を竦める人。
Aブルー「今は青の間で絶叫中だよ、此処だろうから」
キース 「だったら、サッサと帰ってやれ!」
ぶるぅ 「ちょっと待ってね、お土産、詰めるよ!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅは気が利くねえ…」
ハーレイを待たせてるから多めに、と厚かましい注文。
Aブルー「お詫びの気持ちで、スイーツ沢山!」
ぶるぅ 「オッケー!」
甘いお菓子が箱に詰められ、ソルジャーが翻すマント。
Aブルー「19日、楽しみにしてるから!」
ぶるぅ 「そだね、みんなで紅葉狩り!」
Aブルー「賑やかにいこうよ、それじゃ、またねーっ!」
19日に、と瞬間移動でお帰りに。
シロエ 「帰りましたね、アッサリと…」
サム 「ババはキースに引かせる気だぜ、アレ」
キース 「らしいが、今日はキャプテンが引くぞ」
シロエ 「ですね、絶叫中だそうですし」
キース 「違う、土産だ!」
スイーツを指定しやがった、と言ってますけど。
何か…?
2022/11/16 (Wed)
☆お土産がババです
生徒会長宅に集った面々、紅葉狩りは日帰りで19日に。
そう決定でソルジャーも同意、姿を消しましたけれど…。
シロエ 「スイーツの何処がババなんですか?」
ジョミー「沢山持って帰ったんだし、喜ぶトコじゃあ?」
サム 「そうだぜ、お詫びの気持ちとかでよ…」
スウェナ「会議を忘れて来ちゃったなんて…」
キャプテンも苦労するわよね、とスウェナちゃん、苦笑。
スウェナ「でも、お土産があればババも消えるでしょ?」
マツカ 「ぼくもそうだと思うんですけど…」
キース 「お前たち、何か忘れていないか?」
シロエ 「何をです?」
会議は忘れていませんよ、とシロエ君。
シロエ 「まさに今、会議が終わった所じゃないですか」
ジョミー「そうだよ、紅葉は日帰りで19日に、って」
キース 「そうじゃなくてだ、キャプテンの件で…」
大切なことを忘れているぞ、とキース君の溜息。
キース 「教頭先生と違って、甘い物は苦手なんだが?」
一同 「「「あっ!」」」
そうだったっけ、と一同、愕然。
ジョミー「じゃあ、スイーツを山ほど貰っても…」
シロエ 「嬉しいどころか、真逆ですよね…」
キース 「だが、土産にと持って帰ったわけで、だ…」
サム 「食わなかったら殺されるよな、ソレ…」
ひでえ土産だぜ、とサム君もガクブル。
サム 「嫌でも、全部食うしかねえのな…」
キース 「いや、ある程度は無理やり食わせてだな…」
残りはあの馬鹿が独り占めだ、とキース君、断言。
キース 「思いっ切り、恩に着せながらな!」
シロエ 「あー…。代わってやる、ってヤツですね」
ジョミー「確かにババだよ、今日のお土産…」
キース 「いいか、そういうヤツが来るんだ」
紅葉狩りもな、とキース君の渋面。
キース 「お前たちも覚悟した方がいいぞ」
シロエ 「その辺は、キース先輩に…」
ジョミー「任せたいよね?」
シロエ 「当然ですよ!」
任せて安心といきたいですね、という声が。
丸投げで…?
2022/11/17 (Thu)
☆見頃だといいな
生徒会長宅に集う面々、紅葉狩りは19日ということに。
ソルジャーたちはキース君に丸投げ、任せてしまう方向。
キース 「どうして俺に投げるんだ!」
シロエ 「ズバリ、適任だからですよ」
ジョミー「疫病仏でセットものだし、息も合う筈だよ」
キース 「あんな野郎と一緒にするな!」
息なんぞ合うわけがない、とキース君の怒声。
キース 「一方的に追いまくられて、追い詰められて…」
ブルー 「でもねえ、ブルーは楽しそうだし…」
スウェナ「割れ鍋に綴じ蓋って感じなのよねえ…」
シロエ 「ええ、本当にお似合いですよ」
誂えたように鍋と蓋です、とシロエ君も。
シロエ 「というわけで、よろしくお願いしますね」
キース 「マツカも気配り上手なんだが!」
ブルー 「ダメダメ、マツカには大事なお役目がさ…」
ジョミー「そうだよ、紅葉狩りの手配はマツカでなきゃ」
この流れだとマツカの別荘だしさ、とジョミー君。
ジョミー「料理とか、お願い出来るよね?」
マツカ 「もちろんです。紅葉が早いといいんですが…」
ブルー 「こればかりは時の運だしねえ…」
シロエ 「ですねえ、誰かさんたちが来るのと違って」
見頃になると嬉しいですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「マツカ先輩の別荘の紅葉は最高ですから」
サム 「うんうん、料理も美味いしよ…」
ジョミー「楽しみだよねえ、19日!」
スウェナ「ババはキースにお任せよね!」
私たちは紅葉を満喫しましょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「見頃になるよう、拝むのよ、キース!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
スウェナ「お勤めのついでに頼みなさいよ」
責任を持てとは言わないから、と祈祷の注文が。
スウェナ「見頃にならなくても、特に賠償金とかは…」
ジョミー「要求しないってことで、それもよろしく!」
キース 「便利屋か、俺は!?」
シロエ 「そんなトコです、期待してますよ!」
紅葉も、誰かさんの世話係も、と増えた注文。
酷すぎかも…。
2022/11/18 (Fri)
☆見頃になった紅葉
やって来ました、マツカ君の別荘での紅葉狩りな19日。
朝から快晴、生徒会長のマンション前に集った御一同様。
シロエ 「おはようございます! 紅葉日和ですよね」
ジョミー「ホントにね! 肝心の紅葉はどうなのかな?」
マツカ 「朝晩の冷え込みが、かなりありましたから…」
別荘の辺りは見頃だそうです、とマツカ君の笑み。
マツカ 「アルテメシアは、もう少し遅れそうですけど」
サム 「いいじゃねえかよ、途中の道が混まなくて」
スウェナ「そうねえ、まだ渋滞には早いわよね?」
マツカ 「ええ。運転手さんも、大丈夫だと言ってます」
土曜日ですけどね、とマツカ君も太鼓判。
マツカ 「そういう意味でも、最高の紅葉日和ですよ」
ジョミー「やったね、ぼくたち、心がけがいいから!」
キース 「…おい。祈祷した俺はどうなるんだ?」
シロエ 「ああ、そういえば…。先輩、お疲れ様でした」
紅葉が見頃になって良かったです、とシロエ君。
シロエ 「じゃあ、次は例の人たちをお願いしますね」
ジョミー「祈祷がバッチリ効いたんだしさ…」
サム 「世話係の方も、バッチリだぜ!」
キース 「なんで、そうなる!」
労いとか感謝の言葉は無いのか、とキース君の怒声。
キース 「俺は朝晩、御本尊様の前でだな…」
??? 「ありがとう! お礼は、ぼくから!」
紅葉日和、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「君が拝んでくれたお蔭で、見頃だってね!」
??? 「有難いことです、感謝いたします」
私からも、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「もちろん、私だけではなくて…」
??? 「かみお~ん♪ 紅葉、とっても楽しみ!」
御馳走もね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)まで。
Aぶるぅ「お世話係にも期待だも~ん!」
キース 「俺は貴様のオモチャではない!」
Aぶるぅ「えっ?」
キース 「断じて違うぞ!」
それだけは無い、とキース君、断言ですけど。
本当に…?
2022/11/19 (Sat)
☆オモチャには非ず
マツカ君の別荘へ紅葉狩りにお出掛け、最高の紅葉日和。
ソルジャーたちも登場ですけど、出発前の会話が怖い件。
キース 「世話係には間違いないが、オモチャは違う!」
Aぶるぅ「えーっ、そんなの、つまんなーいっ!」
キース 「引き受けた覚えは無いからな!」
そんな役目は、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「マツカ、もう出発でいいだろう?」
マツカ 「構いませんけど、皆さんは?」
Aブルー「ぼくたちだったら、それでいいけど?」
ジョミー「ぼくたちだって、準備はオッケー!」
出発しよう、と御一同様、文句は無し。
マツカ 「分かりました。では、マイクロバスの方へ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、いっちばぁ~ん!」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
並んで一番前に乗ろうね、と御機嫌で乗り込むお子様。
ぶるぅ 「紅葉も御馳走も、とっても楽しみ!」
Aぶるぅ「いっぱい食べて、遊ぶんだも~ん!」
お子様たちがはしゃぐ間に、他の面子も乗り込みまして。
運転手 「では、出発してよろしいですね?」
ぶるぅズ「「しゅっぱぁ~つ!」」
マイクロバスで出発進行、一路、別荘へ。
シロエ 「この辺の紅葉は、23日辺りでしょうか?」
ジョミー「きっとそうだよ、もっと遅いかも…」
スウェナ「そうねえ、別荘は山の向こうだから…」
サム 「気温も全く変わって来るしよ…」
朝晩、寒いくらいでねえの、とサム君も。
サム 「なんにせよ、見頃で良かったぜ」
キース 「俺の祈祷に感謝しろよ?」
シロエ 「もちろんですよ、ついでにオモチャも…」
頑張って勤め上げて下さい、とシロエ君。
シロエ 「なにしろ、御指名ですからね」
ジョミー「それは言えてる!」
頑張らないと、とジョミー君も。
ジョミー「ぶるぅのオモチャって、何をするのかな?」
シロエ 「さあ…? 見当も付きませんけど…」
キース 「こら、蒸し返すな!」
せっかく忘れていやがるのに、とキース君の悲鳴。
えっと…?
2022/11/20 (Sun)
☆暴れるそうです
マツカ君の別荘で紅葉狩りな土曜日、お天気の方も最高。
紅葉も見頃になっているとか、浮かれる面々ですけれど。
ジョミー「そうかな、ぶるぅが忘れると思う?」
シロエ 「どうでしょうねえ、仕込み次第なのでは?」
キース 「仕込みだと?」
シロエ 「そうです、何をやらかすかをですね…」
思い付いているなら、忘れないでしょう、とシロエ君。
シロエ 「忘れているように見えてもですね…」
ジョミー「悪戯に命を懸けてるもんねえ…」
キース 「命懸けとまではいかんと思うが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 命懸けって、なあに?」
何のお話、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がキース君に。
ぶるぅ 「仕込みって聞こえた気がするけれど…」
キース 「いや、何でもない!」
ぶるぅ 「お料理だったら、ぼくはいつでも命懸け!」
仕込みだって手を抜かないも~ん! と胸を張るお子様。
ぶるぅ 「今日も御馳走を食べて勉強!」
シロエ 「次の参考にするんですね?」
ぶるぅ 「そだよ、一流の料理人さんのだし!」
美味しく食べてお勉強、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「だから、キースも頑張ってね!」
キース 「は?」
ぶるぅ 「オモチャだってば、ぶるぅも喜ぶもん!」
命を懸けて頑張らないと、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「ぼくはお勉強、キースはオモチャ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
ぶるぅ 「だって、ぶるぅが…」
キース 「断ると言っているだろう!」
俺はやらんぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「命懸けとなったら、尚更だ!」
ぶるぅ 「でもでも、ぶるぅが可哀相だよう!」
Aぶるぅ「うわぁ~ん、キースに断られちゃったあ~!」
酷い、と泣き喚き始めた悪戯小僧。
Aぶるぅ「酷いよ、酷いよ、暴れてやるーっ!」
ぶるぅ 「暴れちゃダメーっ!」
シロエ 「バスが揺れますから、それだけは…!」
Aぶるぅ「でもでも、キースがあーっ!」
ぼくを苛めてくるんだもん、と足をバタバタ。
暴れると…?
2022/11/21 (Mon)
☆被せておいたら
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、マイクロバスの道中。
ところが車中で悪戯小僧が、暴れると喚き出しまして…。
Aぶるぅ「うわぁ~ん、バカバカ、キースのバカーっ!」
ぶるぅ 「ぶるぅ、暴れちゃダメだってばーっ!」
じきに山道になるんだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「崖から落ちたら大変だようーっ!」
Aブルー「でも、キースがぁーっ!」
ブルー 「キース、引き受けると言いたまえ!」
みんなの命が大事だから、と生徒会長の叫び。
キース 「俺の命はどうなるんだ!」
ブルー 「事故ったら、君も死ぬんだからさ!」
先に捨てるか、後に捨てるかの違いだけだ、と生徒会長。
ブルー 「君が捨てれば、他のみんなは助かるんだよ!」
シロエ 「そうです、決断して下さい!」
キース 「酷すぎるだろう!」
Aぶるぅ「バカバカバカーっ!」
もう知らない、と悪戯小僧が振り回す腕。
Aぶるぅ「暴れるんだから、ほっといてーっ!」
ブルー 「シロエ、キースを被せたまえ!」
シロエ 「は?」
ブルー 「いいから、キースで、其処のぶるぅに!」
蓋をするんだ、と生徒会長の視線がシロエ君に。
ブルー 「被せておいたら、暴れないから!」
シロエ 「分かりました! キース先輩、失礼します!」
席を立ったシロエ君、キース君の襟首をガシィ! と。
シロエ 「いいですね? 被せますから、そのままで!」
キース 「うわっ!?」
Aぶるぅ「重いーっ!」
重たいよう! と悪戯小僧の足がキース君を蹴り蹴り。
Aぶるぅ「どいてよ、めちゃくちゃ重いんだからーっ!」
キース 「俺も内臓を吐きそうなんだ!」
腹を蹴るな、とキース君も泣きが。
キース 「頼む、こいつを放していいと言ってくれ!」
ブルー 「ダメだね、別荘に着くまで人間布団で…」
シロエ 「押さえるんです!」
キース 「死ぬだろうが!」
Aぶるぅ「よーし、蹴っちゃう!」
足の運動も大切だもん、とキース君の下から声が。
蹴ると…?
2022/11/22 (Tue)
☆蹴りを入れると
マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、行きの車内が大変。
悪戯小僧が暴れそうな今、キース君の身体を被せて蓋に。
キース 「頼む、腹を蹴るな!」
Aぶるぅ「面白いから、蹴っちゃうも~ん!」
ボコッと音で、キース君の「ぐえっ」という悲鳴。
キース 「足の運動なら、他でしてくれ!
Aぶるぅ「でもでも、ぐえっ、て音がするから!」
もっと鳴らす! と足でボコボコ、ぐえっ、ぐえっ、と。
Aぶるぅ「わぁ~い、カエル袋ーっ!」
一同 「「「カエル袋?」」」
Aぶるぅ「そだよ、笑い袋じゃなくって、カエル袋!」
ぐえっ、てカエルみたいに鳴るし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「カエル、カエルーっ!」
キース 「離れていいと言ってくれーっ!」
被さっていたら俺が殺される、とキース君の絶叫。
キース 「マツカ、本物の布団は無いのか!?」
マツカ 「すみません、バスには載せていなくて…」
シロエ 「キース先輩、根性です!」
腹筋が鍛えられますよ、とシロエ君の斜めな発言。
シロエ 「力を入れれば、蹴りを跳ね返せます!」
ブルー 「なるほど、一理あるかもね」
キース 「そんなわけがあるか!」
ジョミー「でも、ダメ元で!」
腹筋に力を、とジョミー君も。
ジョミー「やってみる価値、あるってば!」
サム 「うんうん、騙されたと思ってよ…」
ここは一発、とサム君の相槌。
サム 「グッと力を入れてみようぜ!」
キース 「こうか…? ぐわっ!」
Aぶるぅ「音が変わったぁーっ!」
蹴り応えもバッチリ! と嬉しそうな声。
Aぶるぅ「次はどうかな?」
キース 「ぐわっ!」
Aぶるぅ「アヒルちゃんだあ~っ!」
アヒル袋になっちゃった、とボコボコボコな悪戯小僧。
Aぶるぅ「アヒルちゃん大好き、この音がいい!」
シロエ 「喜んでますから、そのままで!」
ブルー 「別荘まで、その調子でね!」
キース 「死ぬだろうが!」
カエルもアヒルも勘弁してくれ、と泣きですけど。
耐えるしか…。
2022/11/23 (Wed)
☆対岸の火事を希望
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに向かう道中、賑やかな車内。
悪戯小僧が暴れないよう、被せられたキース君に蹴りが。
Aぶるぅ「わぁ~い、アヒルでカエルだも~ん!」
キース 「俺はどっちも御免なんだが! ぐえっ!」
ぐえっ、ぐわっ、とキース君が呻く間にバスは山越え。
シロエ 「うわあ、紅葉が綺麗ですねえ!」
サム 「この辺はマジで早いのな」
マツカ 「キース、別荘が見えて来ましたから…」
あと少しだけの辛抱ですよ、とマツカ君。
マツカ 「着くまで頑張って下さいね」
キース 「そう言われても…! ぐわっ!」
Aぶるぅ「じきに着くなら、アヒル袋ーっ!」
ぐわっ、ぐわっ、という声をBGMに、別荘へ到着。
マツカ 「皆さん、お疲れ様でした。別荘へどうぞ」
キース 「助かった…。あと5分でも続いていたら…」
真面目に死んでいたかもな、とキース君、グッタリ。
キース 「本当にオモチャにされるとは…」
シロエ 「これだけで終わりなんですか?」
キース 「は?」
シロエ 「オモチャですってば、本番はですね…」
これからなのでは、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「アヒル袋は、たまたまでしょう?」
キース 「だが、俺は充分、勤め上げたぞ!」
Aぶるぅ「うーん…。どうしよっかな?」
リクエストの声が来たもんね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「やっぱり、お応えすべきかなあ…」
キース 「スルーでいい!」
Aブルー「まあまあ、遠慮しないでさ!」
紅葉狩りに花を添えてくれたまえ、とソルジャーの意見。
Aブルー「余興があれば楽しめるしねえ…」
A船長 「そうですね。なにしろ日頃のターゲットは…」
私だったりしますから、とキャプテンも。
A船長 「是非、対岸の火事を楽しみたいです」
キース 「なんだって!?」
A船長 「此処で発散してくれた場合、暫くはですね…」
Aブルー「夫婦の時間も覗かずに寝るし…」
平和になると思うんだよ、と言ってますけど。
オモチャになれと…?
2022/11/24 (Thu)
☆存分に料理を
マツカ君の別荘に到着ですけど、キース君に受難の気配。
悪戯小僧を発散させたい、とソルジャー夫妻から注文が。
Aブルー「此処はキースにお願いしたいねえ…」
A船長 「いい案だと思うわけですが…」
キース 「待て、ぶるぅの意見はどうなんだ!」
疲れて寝たら可哀相だぞ、とキース君。
キース 「せっかくの紅葉狩りで、寝落ちは…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 寝落ちでも、全然平気!」
それよりキースで遊びたい、と悪戯小僧の瞳がキラキラ。
Aぶるぅ「んとんと、何をしようかなあ?」
シロエ 「存分に料理して下さいね」
Aぶるぅ「えっと…?」
シロエ 「ぼくたちだって、助かりますから!」
キース先輩だけで済んでくれれば…、とシロエ君まで。
シロエ 「ですから、煮るなり、焼くなり、お好きに!」
キース 「おい、見捨てる気か!?」
シロエ 「今更ですよ、ぶるぅに被せた時点でですね…」
ぼくはとっくに見捨てています、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「それじゃ皆さん、紅葉を楽しみましょう!」
マツカ 「ええ。桟敷の方へどうぞ」
すぐに料理を運ばせますね、とマツカ君の笑み。
マツカ 「お酒も御用意していますから」
Aブルー「ありがとう! 流石、マツカは気が利くね」
A船長 「地球のお酒は、実に美味しいですからねえ…」
Aぶるぅ「えとえと、此処の厨房って…」
食材、揃っているのかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「どんなお料理でも出来る?」
マツカ 「何か、ご希望のがありますか?」
Aぶるぅ「ん-とね、キースを食べたいんだけど…」
一同 「「「は?」」」
何のことだ、と一同、キョトン。
マツカ 「あのぅ…。それはどういう意味ですか?」
Aぶるぅ「そういうお話、あったでしょ?」
キース 「俺は食べられた経験は無いが!」
Aぶるぅ「違うよ、自分で色々とつけて…」
シロエ 「あー、注文の多い料理店ですね!」
食べられる準備をする話、とシロエ君。
やりたいと…?
2022/11/25 (Fri)
☆料理するには
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走だそうですが。
悪戯小僧が言い出したことが、キース君の料理なるブツ。
Aぶるぅ「そう、ソレ、ソレ! キースをお料理!」
キース 「貴様は、俺を食べる気なのか!?」
本気なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「悪戯の域ではないと思うが、それは!」
Aブルー「うーん、流石に食べるのはねえ…」
A船長 「私もどうかと思いますから、もっと、こう…」
良心が痛まないヤツでお願いします、とキャプテンも。
A船長 「それにキースが食われる横で、御馳走は…」
Aブルー「美味しくないと思うよ、ぼくも」
シロエ 「ぼくもです。デリカシーの問題ですよね」
キース 「論点がズレているだろう!」
俺は命の危機なんだぞ、とキース君の絶叫。
キース 「とにかく、食われるのは困る!」
Aぶるぅ「ぼくも、キースは食べたくないし!」
固くて不味そう、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「食べるんじゃなくて、料理の準備を…」
シロエ 「楽しみたいと言うんですか?」
Aぶるぅ「そだよ、小麦粉とか、パン粉とか!」
卵も要るんだったかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「ぶるぅ、揚げ物って、どうやるんだっけ?」
ぶるぅ 「んとんと、モノによるけれど…」
下味をつけるヤツもあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それだと、元のお話に似てくるかも!」
キース 「俺にクリームを塗り込め、と?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 服を脱ぐ所から!」
全部脱いでね、と悪戯小僧、笑顔全開。
Aぶるぅ「お食事してる間に、こう、順番に…」
キース 「下味をつけて、パン粉を纏えと!?」
なんだって俺がそんな目に、とキース君の引き攣った顔。
キース 「俺は絶対、脱がないからな!」
Aぶるぅ「じゃあ、脱ぐトコからオモチャなコース!」
キース 「はあ?」
Aぶるぅ「BGMに合わせて脱ぐの!」
キース 「げっ!」
それはストリップと言うのでは、と悲鳴ですけど。
脱げと…?
2022/11/26 (Sat)
☆似ている手順
マツカ君の別荘での紅葉狩り、桟敷で御馳走ですけれど。
悪戯小僧がやりたいことが、キース君の料理だという件。
キース 「ストリップなんぞ、断固、断る!」
Aぶるぅ「でもでも、脱いでくれないんだもん!」
シロエ 「待って下さい、ストリップはですね…」
スウェナ「お料理が不味くなりそうだわよ」
キースの裸なんて見たくないわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「料理するなら、見えてる部分にしなさいよ!」
Aぶるぅ「えーっ!? それだと、顔と手だけで…」
ジョミー「でもさ、キースのストリップはさあ…」
サム 「俺たちも全力で断りてえぜ」
顔だけ料理しちまえよ、とサム君も。
サム 「キースが自分でやるんだったら、充分によ…」
ジョミー「お笑いだよねえ、メイクするみたいでさ」
キース 「メイク?」
ジョミー「そう思わない? 化粧品とかの代わりにさ…」
小麦粉に卵にパン粉なんだし、とジョミー君。
ジョミー「途中で白塗りになったりもするし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それって、ナイス!」
お料理するより、そっちがいい、と悪戯小僧の歓声が。
Aぶるぅ「ねえねえ、メイクの道具って、ある?」
マツカ 「女性のゲスト用に、一応揃えてありますが…」
Aぶるぅ「じゃあ、ソレ、此処に持って来て!」
キースに御化粧して貰う! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「それならいいでしょ、他のみんなも?」
シロエ 「断る理由はありませんねえ…」
Aブルー「うん、食事だって不味くならないし…」
A船長 「いい余興にもなりそうですよ」
是非、それで、とキャプテンもプッシュ。
A船長 「せっかくですし、舞妓さんのは如何です?」
Aぶるぅ「舞妓さん?」
白塗りのヤツかな、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「なんか、お肌が真っ白で…」
A船長 「ええ。アレならキースも別人にですね…」
Aぶるぅ「変身出来そう!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいくべし、と一気に盛り上がる桟敷。
舞妓さん…?
2022/11/27 (Sun)
☆注文の多いメイク
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走タイム。
悪戯は食事が不味くならないように、メイクだそうで…。
シロエ 「そうだ、舞妓さんのメイクついでにですね…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 何か、アイデアあるの?」
シロエ 「舞妓になって頂くのはどうでしょう?」
A船長 「それはいいですね、衣装とカツラで…」
キースが舞妓になるのですね、とキャプテンの笑顔。
A船長 「ついでに、お酌もして頂けると…」
Aブルー「素敵だよねえ、舞妓さんつきの紅葉狩り!」
ジョミー「あるよね、そういうツアーもさ」
シロエ 「お値段、半端ないですけどね」
でも本物より楽しいのでは、とシロエ君。
シロエ 「なんと言っても、中身がキース先輩ですから」
サム 「うん、最高に笑えそうだぜ」
Aぶるぅ「そだね、キースで舞妓さん!」
キース 「ちょっと待て!」
俺の意見は、というキース君の叫びは、誰もがスルー。
ブルー 「そういうことなら、一式、取り寄せようか」
ぶるぅ 「いつもの仮装のお店だね!」
ブルー 「そう! お使い、行ってくれるかな?」
ぶるぅ 「オッケー!」
パッと姿が消えたお子様、すぐに戻って参りまして。
ぶるぅ 「舞妓さんセット、借りて来たよーっ!」
Aぶるぅ「ねえ、メイクは?」
ぶるぅ 「習って来たーっ!」
だからキースに教えてあげるね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「はい、鏡! それから、化粧ケープも!」
キース 「俺の食事はどうなるんだ!」
ぶるぅ 「食事は、メイクが済んでから!」
でないと崩れちゃうもんね、と納得な指摘。
ぶるぅ 「だから急いでメイクしないと!」
キース 「そ、そんな…。いや、しかし…」
拒否ったら更に詰みそうだし、と化粧ケープを装備な人。
キース 「此処から、俺にどうしろと?」
ぶるぅ 「えっと、下地は化粧水からで…」
Aぶるぅ「わぁーい、注文の多い料理店!」
お肌にしっかり塗り込んでね、と悪戯小僧の歓声が。
似てるかも…。
2022/11/28 (Mon)
☆ポイントは垂れ目
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走ですが。
横でキース君が舞妓さんメイク、悪戯小僧が大喜びで…。
Aぶるぅ「ねえねえ、白く塗るのは、まだ?」
ぶるぅ 「んーと、下地は出来たから…。白粉の番!」
キース 「上手く塗れる気がしないんだが…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくが塗り塗りしちゃう!」
お絵描き大好き! と悪戯小僧が握った刷毛。
Aぶるぅ「はい、目を閉じてじっとしててね!」
キース 「変な模様にしないだろうな…?」
Aぶるぅ「あっ、それ、最高!」
確か赤いのがあったっけ、と悪戯小僧が見回す化粧道具。
Aぶるぅ「口紅の他に、えっと、コレ…。何?」
ぶるぅ 「えっとね、アイメイク用の、目尻に塗る紅!」
Aぶるぅ「じゃあ、目の周りにぐるっと塗るーっ!」
キース 「げっ!」
マジか、と叫ぶキース君の顔に、悪戯小僧が赤い線を。
Aぶるぅ「この線の外に白粉を塗って、この中は赤!」
シロエ 「なるほど、紅白パンダですか…」
Aぶるぅ「そうなの、垂れ目がポイントなの!」
バッチリ、イメチェン、と得意げな悪戯小僧。
Aぶるぅ「よーし、塗り塗り!」
一同 「「「うぷぷぷ…」」」
これは笑える、と誰もが食事を吹き出さないよう努力中。
Aぶるぅ「パンダが出来たら、口紅を塗って、と…」
ぶるぅ 「うん、完成! キース、目を開けていいよ!」
キース 「そ、そうか…。正直、開けたくないんだが…」
ウッ、と息を飲むキース君。
キース 「ハッキリ言って酷すぎるぞ、コレは!」
Aぶるぅ「次は着物で、カツラもね!」
A船長 「舞妓さんから、大きく乖離しましたねえ…」
Aブルー「どっちかと言えば、道化だよ、うん」
だけど笑えるから許す、とソルジャー、ゲラゲラと。
Aブルー「着付けとカツラも、よろしくね!」
ぶるぅズ「「オッケー!」」
キース 「俺にどうしろと…!」
Aブルー「お酌だよ!」
変なメイクでも舞妓だしさ、と言い放つ人。
正しいですね?
2022/11/29 (Tue)
☆かみほーで踊れ
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走に舌鼓な面々。
その横でキース君が紅白パンダなメイク、更に着付けも。
Aぶるぅ「ぶるぅ、着付けも出来るんだよね?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! こうやって、こうで…」
A船長 「なかなか見事な着物ですねえ…」
ブルー 「そりゃね、本格派のを借りて来たから!」
ちゃんと絹だし、本物仕様、と生徒会長、御満悦。
ブルー 「残念なのは、キースが地毛じゃないトコで…」
ぶるぅ 「そだね、舞妓さんは自分の髪の毛だから…」
Aブルー「まあ、その辺は仕方ないよね、第一、道化!」
A船長 「紅白パンダな舞妓は確かにいませんしね」
でも、これはこれで…、とキャプテンも楽しそうな顔。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 着付け完了!」
Aぶるぅ「カツラを被せて、出来上がりーっ!」
一同 「「「イイネ!」」」
もう最高、と笑い転げる御一同様。
Aブルー「じゃあ、キース、早速、お酌を頼むよ」
A船長 「私の杯にもお願いします」
キース 「くっそぉ…。なんでこうなる!」
Aぶるぅ「キースをお料理したんだも~ん!」
思った以上の出来上がり、と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「お酌が済んだら、踊ってねーっ!」
キース 「なんだって!?」
Aぶるぅ「舞妓さんって、こういうトコだと…」
ブルー 「踊りも披露しないとねえ…」
誰か三味線が弾ける人は、と生徒会長。
ブルー 「粋な旦那は、自分で弾いて歌うものでさ…」
Aぶるぅ「ぼくがやるーっ! 三味線、頂戴!」
マツカ 「いいですけど…」
出て来た三味線、キース君、ガクブル。
キース 「こいつ、本当に弾けるのか?」
Aブルー「それを言うなら、君は踊れるわけ?」
ナイスなツッコミ、悪戯小僧が抱える三味線。
Aぶるぅ「それじゃ、かみほー、歌いまあ~す!」
キース 「どう踊れと!」
Aぶるぅ「はいはい、みんな手拍子、手拍子ーっ!」
レッツ、カミホー! と始まる曲。
今月、これにて中継終了~。
2022/11/30 (Wed)
☆日にちが微妙かも
さて、11月。早速3日が祝日なわけで、学校はお休み。
生徒会長宅に来ている御一同様、お出掛けはしない方向。
シロエ 「この休みも、何処も混んでるでしょうねえ…」
ジョミー「いい季節だしさ、人だらけだよね」
キース 「先月の連休も、かなりの人出だったしな…」
サム 「俺たちは、此処でのんびりしていたけどよ…」
でも今月は出掛けてえよな、とサム君が眺める外の青空。
サム 「やっぱ、紅葉は外せねえぜ」
ジョミー「だよねえ、マツカに頼めばさあ…」
スウェナ「うんと豪華に食事つきでしょ?」
シロエ 「出掛けない手は無いですよね」
余計なのもついて来ますけど…、とシロエ君。
シロエ 「来るなと言っても、絶対、来ますし…」
ジョミー「マグロ漁船に乗ってないだけ、マシだってば」
キース 「まったくだ。拠点なんぞを移されたら…」
サム 「えらい目に遭ってたぜ、今頃はよ」
毎日、湧いて出やがって、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「それがねえんだし、紅葉くらいはよ…」
シロエ 「諦めるしかないでしょうねえ…」
ジョミー「それなんだけど、今年はさ…」
日にちが微妙、とジョミー君が差すカレンダー。
ジョミー「連休は無いし、土日にしたって…」
シロエ 「あー…。紅葉日和とは言い難いかもです」
キース 「19日だと、早すぎる気もするな…」
ジョミー「でしょ? でもさ、26日にしちゃうと…」
散りかけになっていそうな感じ、とジョミー君。
ジョミー「23日だったら、よさそうだけど…」
シロエ 「思いっ切り、週のド真ん中ですね…」
祝日とはいえ水曜ですし、とシロエ君も困った顔に。
シロエ 「前の日は授業で、翌日も授業な勘定ですよ」
ジョミー「欠席届で休めるけどさあ…」
キース 「紅葉狩りに行ってきます、は流石にな…」
ジョミー「グレイブ先生、いい御身分だな、って…」
スウェナ「言うわよね…」
紅葉狩りだとマズイわよ、という声が。
当然ですよね…?
2022/11/01 (Tue)
☆前後を休みたい
休日を生徒会長宅で過ごす面々、外せないのが紅葉狩り。
一度目の祝日は紅葉には早く、次の祝日は週のド真ん中。
シロエ 「綺麗な紅葉を見るには、23日でしょうか?」
マツカ 「どうでしょう…。こればかりは、お天気と…」
運ですよね、とマツカ君にも読めない紅葉狩りの日。
マツカ 「23日なら確実ですけど、それ以外だと…」
キース 「早すぎるか、散りかけの可能性が大か…」
サム 「今までの経験からいくと、そうなるぜ」
ジョミー「やっぱり、欠席届かなあ…」
グレイブ先生の嫌味が来ても、とジョミー君。
ジョミー「いい御身分には違いないしさ、紅葉狩り」
スウェナ「そうねえ、マツカの別荘で御馳走なんだし…」
シロエ 「いい御身分でしかないですよね…」
それで前後を休みますか、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「その手でいくなら、充分、休養出来ますし…」
サム 「余計なのが来て消耗してもよ、次の日は…」
スウェナ「寝込めるっていう勘定だわね」
前後を休んじゃいましょうよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「それなら安心、安全だわよ」
ジョミー「嫌味は避けられないけどね…」
キース 「だが、休養は大切だぞ」
でないとダメージが回復しない、とキース君、目がマジ。
キース 「なにしろ来るのが、例の馬鹿野郎で…」
ジョミー「あっちのぶるぅと、キャプテンもだよね…」
シロエ 「もう確実に詰むヤツですよ」
キース先輩の場合は特に…、とシロエ君。
シロエ 「高確率で酷い目に遭ってますしね」
ジョミー「それを言うなら、ぼくたちだってさ…」
サム 「キースのせいでババを引きまくりだぜ?」
スウェナ「疫病仏はダテじゃないものねえ…」
今度はどっちに転ぶかしらね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「出来れば被害は、キース一人で…」
シロエ 「受けて欲しいですね、本当に」
キース 「おい、お前たち!」
俺に一人で死ねと言うのか、と文句ですけど。
問題でも…?
2022/11/02 (Wed)
☆二日も休むなら
生徒会長宅で休日な御一同様、紅葉狩りの相談ですけど。
難しいのが今年の日程、23日だと週のド真ん中でして。
シロエ 「諸悪の根源はキース先輩なんですよ?」
ジョミー「キース一人が死ねば済むなら、一人でさ…」
サム 「死んで欲しいと思うぜ、うん」
同情の余地はねえんでねえの、とサム君の容赦ない台詞。
サム 「ダメージ回復用の休みは、取るんだしよ…」
スウェナ「潔く散って来なさいよね」
キース 「俺は非常に不本意なんだが…!」
??? 「ねえねえ、休みを取るんだって?」
ホントかい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「欠席届を二日分だってね?」
キース 「あんた、何処から湧いて出たんだ!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」
紅葉狩りの相談と聞いて…、と悪びれない人。
Aブルー「23日が見頃なのかい?」
キース 「そうじゃないか、という話をしてるんだが…」
Aブルー「うーん…。でもさあ、二日も休むなら…」
もっと活用した方が、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「前後じゃなくって、前を休むべき!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「23日が水曜なんだし、その前後よりも…」
前の二日を休むべきだね、とソルジャーの言。
Aブルー「月曜と火曜を休むと、どうなると思う?」
シロエ 「えーっと…? 水曜日が祝日ですから…」
ジョミー「土曜から数えると、5連休…かな?」
Aブルー「ピンポーン!」
これは大きいと思うけど、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「それだけあったら、旅行だって!」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
Aブルー「この辺の紅葉は、23日が見頃でもさ…」
もっと早めのトコがあるよね、という指摘。
Aブルー「そういう所へ、旅行はどう?」
ジョミー「その発想は無かったよね?」
シロエ 「でも、いいかもです」
Aブルー「だろう?」
どうせ二日も休むんならさ、との意見ですけど。
さて…?
2022/11/03 (Thu)
☆いい御身分な人
休日は生徒会長宅な面々、紅葉狩りの相談中ですけれど。
ソルジャーが来まして、欠席届を出すなら連休という案。
シロエ 「休み方次第で、5連休ですか…」
ジョミー「欠席届は、どうせ二日分、出すんだし…」
サム 「二日分、続けて申告してもよ…」
スウェナ「嫌味が少々、グレードアップなだけだわね…」
グレイブ先生、どうせ嫌味なんだし、とスウェナちゃん。
スウェナ「いい御身分から、何様になる程度よねえ…」
シロエ 「諸君、いったい何様だ、って感じでしょうか」
ジョミー「言いそうだよねえ、グレードアップなら」
サム 「いいんでねえの、ジョミー様とかでよ」
ソレに対する返事はよ、とサム君、親指をグッと。
サム 「誰か、代表で言っちまえばよ」
ジョミー「それなら、ぼくよりキースじゃないかな?」
シロエ 「どうでしょう? 欠席届の常連ですし…」
サム 「インパクトってヤツが足りねえよ」
やっぱ、言うならジョミー様とか、とサム君の意見。
サム 「サム様だと、据わりが悪いしよ…」
シロエ 「あー…。そうなると、ジョミー様ですね?」
ジョミー「シロエ様でも、問題無いと思うけど?」
シロエ 「マツカ様でもいけますってば!」
マツカ先輩でどうでしょう、という声が。
シロエ 「マツカ先輩なら、本当にマツカ様ですからね」
スウェナ「いい御身分なのも、間違いないわよ」
ジョミー「大財閥の御曹司だしね…」
サム 「んじゃ、代表はマツカ様な!」
グレイブ先生の嫌味が来たら…、とサム君もプッシュ。
サム 「ジョミー様より、断然、いけるぜ!」
ジョミー「文句のつけようが無いもんねえ…」
それでいこう、とジョミー君。
ジョミー「嫌味対策はマツカに任せて、5連休だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年の紅葉は、旅行だね!」
シロエ 「マツカ先輩に任せておけば、今からだって…」
サム 「バッチリだよな!」
宿も、交通機関もいける、と誰もが歓声。
マツカ様ですしね?
2022/11/04 (Fri)
☆社交が上手い人
生徒会長宅で休日を過ごす面々、紅葉狩りの日程の相談。
ソルジャーが来まして、5連休にする案が出たわけで…。
シロエ 「マツカ先輩、宿とかの手配は出来ますよね?」
マツカ 「ええ、それは…。ただ、ぼくはですね…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
マツカ 「……グレイブ先生対策です」
嫌味の対応係はちょっと…、とマツカ君、逃げ腰。
マツカ 「皆さんが仰るようには、とても出来ませんよ」
ジョミー「えっ、マツカ様です、って答えるだけだよ?」
マツカ 「それが出来たら、ぼくじゃないですよ…」
シロエ 「でもですね…。マツカ先輩、御曹司ですし…」
対人スキルも半端ないでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「外国からのお客様とでも、歓談ですよね?」
ジョミー「そうだよ、取引先の社長さんとかだって…」
スウェナ「パーティーで色々、話してるんでしょ?」
マツカ 「それは確かにそうなんですけど…」
嫌味の応酬とは違いますし、とマツカ君の顔に困惑の色。
マツカ 「嫌味には嫌味で応えないのがお約束ですよ」
キース 「分かる、社交術の基本だからな」
ジョミー「えーっ!? じゃあ、マツカには…」
シロエ 「任せられないんですか、その件は?」
でも…、とシロエ君の食い下がり。
シロエ 「マツカ様です、じゃなければいけますよね?」
マツカ 「えっと…。それはどういう意味ですか?」
シロエ 「嫌味を言われた時ですよ!」
上手い対応は出来ますよね、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「マツカ様です、と言う代わりにですね…」
サム 「あー、上手いこと返すのな!」
社交術とかいうヤツで…、とサム君、手をポンと。
サム 「そっちだったら、余裕でいけるんでねえの?」
マツカ 「ぼくが皆さんをお誘いしたんです、ですか?」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「そうだな、普通では行けないような…」
特別な場所に行けるとかだな、とキース君。
非公開の寺院とか…?
2022/11/05 (Sat)
☆非公開がいいな
生徒会長宅に来ている面々、紅葉狩りの相談ですけれど。
ソルジャーが出した5連休な案、使わない手は無い感じ。
シロエ 「マツカ先輩なら、ソレ、出来ますよね?」
マツカ 「非公開の寺院へ行く件ですか?」
キース 「寺でなくてもいいが、紅葉の名所で…」
シロエ 「非公開って所は多いですしね…」
マツカ先輩なら入れるのでは、とシロエ君の問い。
シロエ 「あの手の所は、コネだと聞くんですけれど」
キース 「ああ。璃母恩院の系列の寺にもあるな」
ジョミー「紅葉は綺麗だけど、一般人はダメ、って?」
キース 「並みの坊主もお断りだぞ、その手の寺は」
テレビとかの取材は入れるがな、とキース君。
キース 「いい紅葉だな、と映像で行きたくなっても…」
ジョミー「キースじゃ無理、って?」
キース 「紹介状が要ったり、こう、色々と…」
ハードルってヤツが高いんだ、とキース君の説明が。
キース 「シロエが言った通りに、まさにコネだな」
ジョミー「マツカなら、確かにいけそうだよね…」
スウェナ「そうね、でもって、ホントに手配を…」
して貰えると最高だわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「5連休の間に紅葉が見られそうな所で!」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら何の問題も無し、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「マツカが非公開の名所を手配してさ…」
キース 「誘ったのなら、グレイブ先生も黙るしか…」
シロエ 「無いですもんねえ、貴重な機会なんですから」
サム 「学生は、見聞を広めるべきだしよ…」
ダメとは絶対、言えねえよな、とサム君も。
サム 「頼むぜ、マツカ!」
マツカ 「分かりました」
その方向で手配してみましょう、とマツカ君。
マツカ 「非公開の場所で、紅葉が見頃な所ですね?」
シロエ 「ええ。チョイスは先輩にお任せします」
ジョミー「美味しい料理も、手配、お願い!」
マツカ 「任せて下さい」
帰ったら執事と相談します、と人のいい笑み。
豪華旅行…!
2022/11/06 (Sun)
☆5連休の場合は
生徒会長宅で紅葉狩りの相談ですけど、豪華旅行な方向。
ソルジャーの案で5連休を取り、マツカ君が手配だとか。
Aブルー「いいねえ、今年は紅葉見物で旅行!」
キース 「あんた、珍しく役に立ったな」
シロエ 「ですよね、普段は真逆なのに…」
Aブルー「そりゃ、ぼくだって、たまにはさ…」
役に立たないと嫌われちゃうし、とソルジャー、苦笑。
Aブルー「まあ、キースとはセットらしいから…」
シロエ 「何が言いたいんです?」
Aブルー「それなりに馴染んではいるのかな、と」
一同 「「「あー…」」」
不本意ながら、と頷く御一同様。
シロエ 「覚悟ってヤツは出来てますよね」
ジョミー「だよね、来ちゃったら仕方ない、って」
サム 「でもよ、今回は違ったよな」
スウェナ「5連休の言い出しっぺで、功労者よね」
そんなの思い付かなかったし、とスウェナちゃんも。
スウェナ「前後を休んで休養する、ってトコまでで…」
シロエ 「ええ。…あれっ、ちょっと待って下さいよ?」
キース 「どうしたんだ?」
シロエ 「今のが引っ掛かったんです」
スウェナ先輩の台詞ですよ、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「ダメージ回復用に、前後が休みでしたよね?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、5連休の場合はどうなるんです?」
ジョミー「初日と最終日が、お疲れ休みでいいと思うよ」
連休の使い方の王道、とジョミー君。
ジョミー「初日は学校で疲れた分の回復でさ…」
サム 「最終日は、旅行で疲れた分な?」
ジョミー「そう! よくあるパターンってヤツだよね」
シロエ 「確かに、普通はそうですけど…」
旅行の面子が問題で、とシロエ君の視線がソルジャーに。
シロエ 「この人だけではないんですよ?」
キース 「キャプテンと、ぶるぅも来るんだったな…」
シロエ 「おまけに、泊まりがけなんです」
一同 「「「うわー…」」」
それは問題ありそうな、と誰もが愕然。
旅行ですしね…?
2022/11/07 (Mon)
☆大変そうな旅行
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、今年は旅行だとか。
ソルジャーの案で5連休にして、非公開な紅葉の名所へ。
ジョミー「それってさあ…。凄く大変なんじゃあ…?」
サム 「海の別荘みてえなモンだよなあ…」
キース 「いや、アレよりも酷くなる気がするぞ」
紅葉で旅行は初だからな、とキース君の眉間に皺が。
キース 「無駄にテンションが上がるだろうし…」
スウェナ「ぶるぅの悪戯が恐ろしいわね…」
ジョミー「悪戯もだけど、この人たちがさ…」
何をやらかすか、とジョミー君の視線がソルジャーに。
ジョミー「大人しくしててくれればいいけど…」
Aブルー「もちろん、夜は引っ込むから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「大人の時間を楽しまなくちゃね!」
マツカの手配だから宿は最高、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「部屋も豪華に決まっているし、存分に!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「無粋だねえ…。喋るだけでもダメだって?」
ブルー 「放っておいたら、加速するだろう!」
旅行中の言動が思いやられる、と生徒会長が抱える頭。
ブルー 「5連休ってことは、旅行は2泊3日だし…」
Aブルー「ぼくは4泊5日でいいけど?」
ブルー 「せめて前後は休みたいんだよ!」
暇な君とは違うんだから、と生徒会長、ブツブツと。
ブルー 「だけど、一日で回復出来るか…」
ジョミー「旅行前の方は余裕だけどね…」
シロエ 「後がヤバそうな気がするんですよ」
キース先輩に丸投げしても…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「余波を食らう恐れがありますしね」
サム 「だよなあ、キースだけで済めばいいけどよ…」
キース 「俺を人柱にする気なのか!?」
今、丸投げと聞こえたが、とキース君のツッコミ。
キース 「この馬鹿野郎を俺に投げると?」
シロエ 「いいえ、ぶるぅとキャプテンもです」
キース 「其処までなのか!?」
それはあまりに酷すぎる、と悲鳴ですけど。
丸投げですしね…?
2022/11/08 (Tue)
☆和室を希望な人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、今年は初の旅行。
けれどゲストが問題なわけで、キース君に丸投げする気。
キース 「どうして全部、俺に振るんだ!」
シロエ 「キース先輩が適任だと思うからですよ」
ジョミー「なんだかんだで、気が合ってるしね」
Aブルー「それはもう、セットものだから!」
ぼくとキースで疫病仏、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「キースだったら、任せて安心だしさ…」
シロエ 「添乗員もやってましたし、出来る筈です」
サム 「うんうん、専属でやってくれればよ…」
スウェナ「私たちは旅行を満喫出来る筈よね」
この人たちに邪魔されないで…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「綺麗な紅葉に、美味しい食事に…」
シロエ 「宿も豪華にいきたいですよね」
マツカ 「空きが無ければ、別荘を御用意出来ますよ」
距離があった時はヘリを使えば…、と流石な御曹司。
マツカ 「渋滞も関係ありませんしね、ヘリで飛んだら」
ジョミー「それって最高!」
Aブルー「いいねえ、ついでに和室も欲しいな」
一同 「「「は?」」」
和室とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? ヘリの内装に和風ですか?」
Aブルー「違うよ、宿の方だってば!」
出来れば部屋付き露天風呂も…、とソルジャーの返し。
Aブルー「せっかくだから、この国ならではのさ…」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「まだ何も言っていないけど?」
これから熱く語るんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ベッドもいいけど、布団もいいよねえ…」
ブルー 「いいってば!」
Aブルー「そう、いいんだよ、露天風呂もさ!」
ぼくのハーレイと二人で入って…、とニコニコニコ。
Aブルー「お風呂の中でも存分にヤッて、上がったら…」
ブルー 「黙れと言っているだろう!」
Aブルー「是非とも、聞いてくれたまえ!」
ブルー 「君がそういう調子だから…」
嫌な予感しかしないんだよ、と生徒会長の怒声。
その通り…。
2022/11/09 (Wed)
☆覗いて欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は旅行な計画ですが。
お馴染みのゲストが大いに問題、嫌な予感しかしない今。
Aブルー「何を言うかな、せっかくの旅行なんだから!」
ブルー 「ぼくたちだって、普通に楽しみたいんだよ!」
Aブルー「お楽しみなら、無料で提供させて貰うよ!」
好きなだけ覗いてくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「露天風呂でも、部屋の方でも!」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「遠慮しなくていいって、其処は!」
ぼくは全く気にしないしね、と悪びれない人。
Aブルー「ぼくのハーレイは、覗きは耐性無いけどさ…」
ブルー 「そういう話はしてないってば!」
Aブルー「大丈夫! 覗きスポットは、ぶるぅがね…」
最高の所へ案内するから、とソルジャー、その気。
Aブルー「ぼくのハーレイには、気付かれない場所!」
ブルー 「それは要らないって!」
Aブルー「ダメダメ、楽しんでくれなくちゃ!」
ぶるぅの熱い解説つきで…、と乗り出す膝。
Aブルー「そうだ、こっちのハーレイも呼ぼうよ!」
一同 「「「えっ!?」」」
Aブルー「海の別荘には、いつも来てるんだしさ…」
紅葉狩りにも呼んじゃおうよ、と弾ける笑顔。
Aブルー「旅行が、もっと楽しくなるから!」
シロエ 「それは違うという気がします!」
ブルー 「そうだよ、あんなのを呼ばれちゃったら…」
それだけで、ぼくが大迷惑で…、と生徒会長。
ブルー 「絶対、勘違いするんだから!」
Aブルー「何をだい?」
ブルー 「呼ばれた理由というヤツだよ!」
自分のいいように解釈して、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「ぼくが来て欲しがった、ってね!」
Aブルー「君に惚れてるんだから、いいじゃないか!」
ブルー 「困るんだってば、一方的な思い込みなんか!」
Aブルー「だったら、余計に呼びたくなるねえ…」
ブルー 「嫌だよ、呼ぶと言うんなら…」
ぼくは降りる、と生徒会長、キッパリと。
降りるって、何を?
2022/11/10 (Thu)
☆降りるそうです
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、旅行に行く計画。
ソルジャーたちも来るんですけど、教頭先生を呼ぶとか。
Aブルー「えっ、降りるって…。何をだい?」
ブルー 「旅行だってば、ハーレイなんかは御免だよ!」
留守番でいい、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「ぶるぅ、ぼくと一緒に留守番するよね?」
ぶるぅ 「んとんと、旅行は行きたいんだけど…」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるじゃないか!」
ぶるぅ 「えーっとね、ブルーがお留守番なら…」
ぼくも一緒にお留守番! と健気なお子様。
ぶるぅ 「みんな、お土産、よろしくねーっ!」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、二人抜けるわけ?」
ブルー 「そうなるねえ…。あ、お土産はぼくの分もね」
シロエ 「あの、お土産は、かまわないんですけど…」
教頭先生はどうなるんです、とシロエ君の質問。
シロエ 「お誘いしても、会長がいないわけですよね?」
ブルー 「何か問題があるのかい?」
シロエ 「ぼくたちに、どうしろと言うんですか!」
ブルー 「えっ、合宿と変わらないだろ?」
柔道部員は揃ってるんだし、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「失礼のないよう、きちんと対応しておけばね」
シロエ 「合宿とは違いすぎますから!」
余計な面子がいるんですよ、とシロエ君の泣きそうな顔。
シロエ 「とても面倒見切れないかと思いますが!」
ブルー 「だったら、君も降りたらどう?」
シロエ 「あー…。なるほど、一理ありますね…」
それは確かに、とシロエ君、手をポンと。
シロエ 「先輩たち、後はよろしくお願いします」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「ですから、ぼくも降りますので…」
柔道部の先輩方は特によろしく、と念押しが。
シロエ 「他の皆さんも、楽しんでいらして下さい」
サム 「お前も留守番する気なのかよ?」
シロエ 「ええ、お土産は要りませんから…」
教頭先生をお願いします、と笑顔ですけど。
逃げると…?
2022/11/11 (Fri)
☆降りる人が続出
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は豪華旅行を計画中。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、降りたい人が。
キース 「待て、お前まで降りるって…。逃げる気か?」
シロエ 「平たく言えば、そうなりますね」
三十六計逃げるに如かず、という所です、とシロエ君。
シロエ 「後悔、先に立たずとも言いますから…」
ジョミー「それって、教頭先生を、ぼくたちにさ…」
スウェナ「押し付けるってことじゃないの!」
シロエ 「いえ、柔道部員は、まだ二人います」
ぼくが抜けても…、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「それも、任せて安心なマツカ先輩とですね…」
サム 「キースは疫病仏じゃねえかよ!」
シロエ 「でも、最初から、この厄介な人たちを…」
丸投げな方向だった筈です、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「ですから、そのお二方でバッチリですよ!」
ジョミー「どの辺がさ!?」
サム 「不安しかねえよ、俺も降りるぜ!」
スウェナ「待ってよ、私もサムと一緒に降りるわ!」
残りの面子で行って頂戴、とスウェナちゃん。
スウェナ「ジョミー、お土産、お願いね!」
サム 「俺の土産もよろしくな!」
美味い菓子とかで頼みたいぜ、とサム君も。
サム 「いやげものってヤツは要らねえから!」
ジョミー「ぼくのお土産も、その方向で!」
スウェナ「あらっ、ジョミーは行くんでしょ?」
ジョミー「嫌だよ、もう確実に詰んでるんだし!」
キースたちしか残ってなくて…、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「マツカはいいけど、他が最悪!」
キース 「どういう意味だ!」
ジョミー「自分で考えて分からないわけ?」
疫病仏に教頭先生、それにゲスト、とジョミー君。
ジョミー「そんな面子に混ざって、旅行に行くなんて…」
マツカ 「ぼくではお役に立てませんか…?」
ジョミー「マツカは何も悪くないって!」
マツカ 「よろしかったら、宿は別棟を…」
御用意させて頂きますが…、という提案が。
どうなる…?
2022/11/12 (Sat)
☆残って欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、旅行な気でしたが。
教頭先生を呼ぶと言うソルジャー、降りる人が続出で…。
マツカ 「ジョミーの分だけ、離れとかをですね…」
ジョミー「そういう問題じゃないんだってば!」
マツカ 「だったら、食事も運ばせましょうか?」
お部屋食とか、ルームサービスとかで…、と御曹司。
マツカ 「それなら、お一人様での旅行とですね…」
キース 「似たような具合になりそうだな」
遠慮しないで、そうして貰え、とキース君もプッシュ。
キース 「是非とも、豪華旅行をだ…」
Aブルー「ぼくたちと一緒に楽しんでよね!」
ジョミー「嫌すぎるから! そうだ、マツカも…」
ぼくと一緒に降りるのはどう、とジョミー君。
ジョミー「手配だけして、後はのんびり!」
マツカ 「あのぅ…。それは無責任すぎませんか?」
ジョミー「大丈夫! 留守番する面子のお世話係で!」
残ってくれると嬉しいな、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ほら、宿とか別荘とかと違ってさ…」
マツカ 「何か問題があるんですか?」
ジョミー「こう、行き届かない部分ってヤツが…」
出て来そうだよ、と言い出した人。
ジョミー「確かに、ぶるぅはいるんだけれど…」
ぶるぅ 「そだね、おもてなしには自信あるけど…」
ブルー 「マツカのようには、いかないよねえ…」
別荘も無ければ執事さんもいないし、と生徒会長も。
ブルー 「うん、ぼくからもお願いするよ」
サム 「俺も頼むぜ、残ってくれよ!」
シロエ 「マツカ先輩、その方向でお願いします!」
マツカ 「言われてみれば、そうかもですね…」
旅行は予め手配出来ますが…、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「残った皆さんの分の、お世話となると…」
スウェナ「不安があるでしょ、残るべきよ!」
サム 「そうしろよな!」
マツカ 「ええ、その方が良さそうですね」
キース 「ちょっと待て!」
俺しかいない気がするんだが、と悲鳴ですけど。
問題でも…?
2022/11/13 (Sun)
☆ゲストが行くべき
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、旅行の予定が崩壊しそう。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、面子が激減中。
キース 「マツカまで降りたら、誰が残っているんだ!」
シロエ 「もちろん、キース先輩ですよ」
キース 「俺だけ行って、どうしろと!」
マツカ 「手配は、きちんとしておきますから…」
問題は無いと思います、とマツカ君の柔和な笑み。
マツカ 「何かあった時は、ぼくに連絡して下さい」
キース 「お前のフォローは、それだけなのか!?」
マツカ 「同行出来ない以上は、そうなりますね」
御心配なら誰か付けましょうか、と御曹司。
マツカ 「プロの添乗員さんを雇う手はありますが…」
キース 「添乗員では、どうにも出来ない気がするぞ!」
マニュアル通りで済むわけがない、とキース君の渋面。
キース 「なんと言っても、こいつらだしな!」
ジョミー「教頭先生もよろしくね!」
キース 「無理だ、俺には務まらん!」
俺も降りる、とキース君、キッパリ。
キース 「というわけで、あんたたちだけで行ってくれ」
Aブルー「ええっ!?」
キース 「教頭先生は、いらっしゃるんだし…」
面子に不足は無いだろうが、とキース君、大真面目。
キース 「マツカの手配なら、宿も食事も安心だぞ」
シロエ 「ですねえ、それが一番かもです」
スウェナ「キースだけ行ったら、不安があるわね」
何と言っても疫病仏だし…、とスウェナちゃん。
スウェナ「お持ち帰りが心配だわよ」
ジョミー「あー…。トラブルとかのお土産ってヤツ?」
スウェナ「そうよ、ありそうだと思わない?」
サム 「思いっ切り、いやげものってヤツな…」
それは困るぜ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「それくらいなら、キースもよ…」
シロエ 「降りた方がマシっていうものですよ」
ジョミー「だよね、旅行はゲストだけでさ…」
キース 「行って貰うべきだと思うんだが?」
異存は無いな、と纏めにかかってますけど。
ゲストだけ…?
2022/11/14 (Mon)
☆ゲストのみは嫌だ
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、豪華旅行が暗礁に。
ついにキース君まで降りる展開、残るはゲストだけな今。
Aブルー「待ってよ、ゲストだけって、どうなるわけ?」
キース 「あんたと、あんたの連れの二人と…」
シロエ 「教頭先生で行って貰うんですよ」
それが一番良さそうですから、とシロエ君。
シロエ 「教頭先生は、あなたがいれば御機嫌ですし…」
キース 「面倒はかからないと思うぞ」
自分の世話は自分でなさるし…、とキース君のお墨付き。
キース 「ぶるぅは、いつも通りだろうしな」
Aブルー「だったら、思い切り面倒じゃないか!」
キース 「何故、そうなるんだ?」
Aブルー「覗きだってば、こっちのハーレイを連れて…」
露天風呂まで覗きに来そう、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「そしたら、こっちのハーレイがさ…」
キース 「何もなさらないと思うがな?」
シロエ 「大丈夫ですよ、ヘタレでらっしゃいますから」
Aブルー「ヘタレだからだよ、鼻血で気絶コースだよ!」
その面倒は誰が見るわけ、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「この旅行、ぼくも降りるから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「君子危うきに近寄らずだよ!」
そう言ってシロエが降りたじゃないか、と目がマジな人。
Aブルー「ババを引くのは御免だし!」
キース 「あんたまで降りたら、どうなるんだ?」
Aブルー「もう旅行ごと、パアでいいって!」
いつものコースな紅葉でいい、と百八十度の方向転換。
Aブルー「それなら安心、安全だし!」
シロエ 「いつ行く気です?」
Aブルー「23日が見頃の予定だろう?」
シロエ 「そうなんですけど、週のド真ん中ですし…」
前後を休むというのはちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「旅行だったら、思い切れるんですけれど…」
サム 「だよなあ、ただの紅葉狩りだとよ…」
ジョミー「グレイブ先生の嫌味がね…」
ネチネチ来るのは確実だし、とジョミー君も。
嫌ですよね…?
2022/11/15 (Tue)
さて、11月。早速3日が祝日なわけで、学校はお休み。
生徒会長宅に来ている御一同様、お出掛けはしない方向。
シロエ 「この休みも、何処も混んでるでしょうねえ…」
ジョミー「いい季節だしさ、人だらけだよね」
キース 「先月の連休も、かなりの人出だったしな…」
サム 「俺たちは、此処でのんびりしていたけどよ…」
でも今月は出掛けてえよな、とサム君が眺める外の青空。
サム 「やっぱ、紅葉は外せねえぜ」
ジョミー「だよねえ、マツカに頼めばさあ…」
スウェナ「うんと豪華に食事つきでしょ?」
シロエ 「出掛けない手は無いですよね」
余計なのもついて来ますけど…、とシロエ君。
シロエ 「来るなと言っても、絶対、来ますし…」
ジョミー「マグロ漁船に乗ってないだけ、マシだってば」
キース 「まったくだ。拠点なんぞを移されたら…」
サム 「えらい目に遭ってたぜ、今頃はよ」
毎日、湧いて出やがって、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「それがねえんだし、紅葉くらいはよ…」
シロエ 「諦めるしかないでしょうねえ…」
ジョミー「それなんだけど、今年はさ…」
日にちが微妙、とジョミー君が差すカレンダー。
ジョミー「連休は無いし、土日にしたって…」
シロエ 「あー…。紅葉日和とは言い難いかもです」
キース 「19日だと、早すぎる気もするな…」
ジョミー「でしょ? でもさ、26日にしちゃうと…」
散りかけになっていそうな感じ、とジョミー君。
ジョミー「23日だったら、よさそうだけど…」
シロエ 「思いっ切り、週のド真ん中ですね…」
祝日とはいえ水曜ですし、とシロエ君も困った顔に。
シロエ 「前の日は授業で、翌日も授業な勘定ですよ」
ジョミー「欠席届で休めるけどさあ…」
キース 「紅葉狩りに行ってきます、は流石にな…」
ジョミー「グレイブ先生、いい御身分だな、って…」
スウェナ「言うわよね…」
紅葉狩りだとマズイわよ、という声が。
当然ですよね…?
2022/11/01 (Tue)
☆前後を休みたい
休日を生徒会長宅で過ごす面々、外せないのが紅葉狩り。
一度目の祝日は紅葉には早く、次の祝日は週のド真ん中。
シロエ 「綺麗な紅葉を見るには、23日でしょうか?」
マツカ 「どうでしょう…。こればかりは、お天気と…」
運ですよね、とマツカ君にも読めない紅葉狩りの日。
マツカ 「23日なら確実ですけど、それ以外だと…」
キース 「早すぎるか、散りかけの可能性が大か…」
サム 「今までの経験からいくと、そうなるぜ」
ジョミー「やっぱり、欠席届かなあ…」
グレイブ先生の嫌味が来ても、とジョミー君。
ジョミー「いい御身分には違いないしさ、紅葉狩り」
スウェナ「そうねえ、マツカの別荘で御馳走なんだし…」
シロエ 「いい御身分でしかないですよね…」
それで前後を休みますか、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「その手でいくなら、充分、休養出来ますし…」
サム 「余計なのが来て消耗してもよ、次の日は…」
スウェナ「寝込めるっていう勘定だわね」
前後を休んじゃいましょうよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「それなら安心、安全だわよ」
ジョミー「嫌味は避けられないけどね…」
キース 「だが、休養は大切だぞ」
でないとダメージが回復しない、とキース君、目がマジ。
キース 「なにしろ来るのが、例の馬鹿野郎で…」
ジョミー「あっちのぶるぅと、キャプテンもだよね…」
シロエ 「もう確実に詰むヤツですよ」
キース先輩の場合は特に…、とシロエ君。
シロエ 「高確率で酷い目に遭ってますしね」
ジョミー「それを言うなら、ぼくたちだってさ…」
サム 「キースのせいでババを引きまくりだぜ?」
スウェナ「疫病仏はダテじゃないものねえ…」
今度はどっちに転ぶかしらね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「出来れば被害は、キース一人で…」
シロエ 「受けて欲しいですね、本当に」
キース 「おい、お前たち!」
俺に一人で死ねと言うのか、と文句ですけど。
問題でも…?
2022/11/02 (Wed)
☆二日も休むなら
生徒会長宅で休日な御一同様、紅葉狩りの相談ですけど。
難しいのが今年の日程、23日だと週のド真ん中でして。
シロエ 「諸悪の根源はキース先輩なんですよ?」
ジョミー「キース一人が死ねば済むなら、一人でさ…」
サム 「死んで欲しいと思うぜ、うん」
同情の余地はねえんでねえの、とサム君の容赦ない台詞。
サム 「ダメージ回復用の休みは、取るんだしよ…」
スウェナ「潔く散って来なさいよね」
キース 「俺は非常に不本意なんだが…!」
??? 「ねえねえ、休みを取るんだって?」
ホントかい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「欠席届を二日分だってね?」
キース 「あんた、何処から湧いて出たんだ!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」
紅葉狩りの相談と聞いて…、と悪びれない人。
Aブルー「23日が見頃なのかい?」
キース 「そうじゃないか、という話をしてるんだが…」
Aブルー「うーん…。でもさあ、二日も休むなら…」
もっと活用した方が、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「前後じゃなくって、前を休むべき!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「23日が水曜なんだし、その前後よりも…」
前の二日を休むべきだね、とソルジャーの言。
Aブルー「月曜と火曜を休むと、どうなると思う?」
シロエ 「えーっと…? 水曜日が祝日ですから…」
ジョミー「土曜から数えると、5連休…かな?」
Aブルー「ピンポーン!」
これは大きいと思うけど、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「それだけあったら、旅行だって!」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
Aブルー「この辺の紅葉は、23日が見頃でもさ…」
もっと早めのトコがあるよね、という指摘。
Aブルー「そういう所へ、旅行はどう?」
ジョミー「その発想は無かったよね?」
シロエ 「でも、いいかもです」
Aブルー「だろう?」
どうせ二日も休むんならさ、との意見ですけど。
さて…?
2022/11/03 (Thu)
☆いい御身分な人
休日は生徒会長宅な面々、紅葉狩りの相談中ですけれど。
ソルジャーが来まして、欠席届を出すなら連休という案。
シロエ 「休み方次第で、5連休ですか…」
ジョミー「欠席届は、どうせ二日分、出すんだし…」
サム 「二日分、続けて申告してもよ…」
スウェナ「嫌味が少々、グレードアップなだけだわね…」
グレイブ先生、どうせ嫌味なんだし、とスウェナちゃん。
スウェナ「いい御身分から、何様になる程度よねえ…」
シロエ 「諸君、いったい何様だ、って感じでしょうか」
ジョミー「言いそうだよねえ、グレードアップなら」
サム 「いいんでねえの、ジョミー様とかでよ」
ソレに対する返事はよ、とサム君、親指をグッと。
サム 「誰か、代表で言っちまえばよ」
ジョミー「それなら、ぼくよりキースじゃないかな?」
シロエ 「どうでしょう? 欠席届の常連ですし…」
サム 「インパクトってヤツが足りねえよ」
やっぱ、言うならジョミー様とか、とサム君の意見。
サム 「サム様だと、据わりが悪いしよ…」
シロエ 「あー…。そうなると、ジョミー様ですね?」
ジョミー「シロエ様でも、問題無いと思うけど?」
シロエ 「マツカ様でもいけますってば!」
マツカ先輩でどうでしょう、という声が。
シロエ 「マツカ先輩なら、本当にマツカ様ですからね」
スウェナ「いい御身分なのも、間違いないわよ」
ジョミー「大財閥の御曹司だしね…」
サム 「んじゃ、代表はマツカ様な!」
グレイブ先生の嫌味が来たら…、とサム君もプッシュ。
サム 「ジョミー様より、断然、いけるぜ!」
ジョミー「文句のつけようが無いもんねえ…」
それでいこう、とジョミー君。
ジョミー「嫌味対策はマツカに任せて、5連休だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年の紅葉は、旅行だね!」
シロエ 「マツカ先輩に任せておけば、今からだって…」
サム 「バッチリだよな!」
宿も、交通機関もいける、と誰もが歓声。
マツカ様ですしね?
2022/11/04 (Fri)
☆社交が上手い人
生徒会長宅で休日を過ごす面々、紅葉狩りの日程の相談。
ソルジャーが来まして、5連休にする案が出たわけで…。
シロエ 「マツカ先輩、宿とかの手配は出来ますよね?」
マツカ 「ええ、それは…。ただ、ぼくはですね…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
マツカ 「……グレイブ先生対策です」
嫌味の対応係はちょっと…、とマツカ君、逃げ腰。
マツカ 「皆さんが仰るようには、とても出来ませんよ」
ジョミー「えっ、マツカ様です、って答えるだけだよ?」
マツカ 「それが出来たら、ぼくじゃないですよ…」
シロエ 「でもですね…。マツカ先輩、御曹司ですし…」
対人スキルも半端ないでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「外国からのお客様とでも、歓談ですよね?」
ジョミー「そうだよ、取引先の社長さんとかだって…」
スウェナ「パーティーで色々、話してるんでしょ?」
マツカ 「それは確かにそうなんですけど…」
嫌味の応酬とは違いますし、とマツカ君の顔に困惑の色。
マツカ 「嫌味には嫌味で応えないのがお約束ですよ」
キース 「分かる、社交術の基本だからな」
ジョミー「えーっ!? じゃあ、マツカには…」
シロエ 「任せられないんですか、その件は?」
でも…、とシロエ君の食い下がり。
シロエ 「マツカ様です、じゃなければいけますよね?」
マツカ 「えっと…。それはどういう意味ですか?」
シロエ 「嫌味を言われた時ですよ!」
上手い対応は出来ますよね、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「マツカ様です、と言う代わりにですね…」
サム 「あー、上手いこと返すのな!」
社交術とかいうヤツで…、とサム君、手をポンと。
サム 「そっちだったら、余裕でいけるんでねえの?」
マツカ 「ぼくが皆さんをお誘いしたんです、ですか?」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「そうだな、普通では行けないような…」
特別な場所に行けるとかだな、とキース君。
非公開の寺院とか…?
2022/11/05 (Sat)
☆非公開がいいな
生徒会長宅に来ている面々、紅葉狩りの相談ですけれど。
ソルジャーが出した5連休な案、使わない手は無い感じ。
シロエ 「マツカ先輩なら、ソレ、出来ますよね?」
マツカ 「非公開の寺院へ行く件ですか?」
キース 「寺でなくてもいいが、紅葉の名所で…」
シロエ 「非公開って所は多いですしね…」
マツカ先輩なら入れるのでは、とシロエ君の問い。
シロエ 「あの手の所は、コネだと聞くんですけれど」
キース 「ああ。璃母恩院の系列の寺にもあるな」
ジョミー「紅葉は綺麗だけど、一般人はダメ、って?」
キース 「並みの坊主もお断りだぞ、その手の寺は」
テレビとかの取材は入れるがな、とキース君。
キース 「いい紅葉だな、と映像で行きたくなっても…」
ジョミー「キースじゃ無理、って?」
キース 「紹介状が要ったり、こう、色々と…」
ハードルってヤツが高いんだ、とキース君の説明が。
キース 「シロエが言った通りに、まさにコネだな」
ジョミー「マツカなら、確かにいけそうだよね…」
スウェナ「そうね、でもって、ホントに手配を…」
して貰えると最高だわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「5連休の間に紅葉が見られそうな所で!」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら何の問題も無し、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「マツカが非公開の名所を手配してさ…」
キース 「誘ったのなら、グレイブ先生も黙るしか…」
シロエ 「無いですもんねえ、貴重な機会なんですから」
サム 「学生は、見聞を広めるべきだしよ…」
ダメとは絶対、言えねえよな、とサム君も。
サム 「頼むぜ、マツカ!」
マツカ 「分かりました」
その方向で手配してみましょう、とマツカ君。
マツカ 「非公開の場所で、紅葉が見頃な所ですね?」
シロエ 「ええ。チョイスは先輩にお任せします」
ジョミー「美味しい料理も、手配、お願い!」
マツカ 「任せて下さい」
帰ったら執事と相談します、と人のいい笑み。
豪華旅行…!
2022/11/06 (Sun)
☆5連休の場合は
生徒会長宅で紅葉狩りの相談ですけど、豪華旅行な方向。
ソルジャーの案で5連休を取り、マツカ君が手配だとか。
Aブルー「いいねえ、今年は紅葉見物で旅行!」
キース 「あんた、珍しく役に立ったな」
シロエ 「ですよね、普段は真逆なのに…」
Aブルー「そりゃ、ぼくだって、たまにはさ…」
役に立たないと嫌われちゃうし、とソルジャー、苦笑。
Aブルー「まあ、キースとはセットらしいから…」
シロエ 「何が言いたいんです?」
Aブルー「それなりに馴染んではいるのかな、と」
一同 「「「あー…」」」
不本意ながら、と頷く御一同様。
シロエ 「覚悟ってヤツは出来てますよね」
ジョミー「だよね、来ちゃったら仕方ない、って」
サム 「でもよ、今回は違ったよな」
スウェナ「5連休の言い出しっぺで、功労者よね」
そんなの思い付かなかったし、とスウェナちゃんも。
スウェナ「前後を休んで休養する、ってトコまでで…」
シロエ 「ええ。…あれっ、ちょっと待って下さいよ?」
キース 「どうしたんだ?」
シロエ 「今のが引っ掛かったんです」
スウェナ先輩の台詞ですよ、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「ダメージ回復用に、前後が休みでしたよね?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、5連休の場合はどうなるんです?」
ジョミー「初日と最終日が、お疲れ休みでいいと思うよ」
連休の使い方の王道、とジョミー君。
ジョミー「初日は学校で疲れた分の回復でさ…」
サム 「最終日は、旅行で疲れた分な?」
ジョミー「そう! よくあるパターンってヤツだよね」
シロエ 「確かに、普通はそうですけど…」
旅行の面子が問題で、とシロエ君の視線がソルジャーに。
シロエ 「この人だけではないんですよ?」
キース 「キャプテンと、ぶるぅも来るんだったな…」
シロエ 「おまけに、泊まりがけなんです」
一同 「「「うわー…」」」
それは問題ありそうな、と誰もが愕然。
旅行ですしね…?
2022/11/07 (Mon)
☆大変そうな旅行
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、今年は旅行だとか。
ソルジャーの案で5連休にして、非公開な紅葉の名所へ。
ジョミー「それってさあ…。凄く大変なんじゃあ…?」
サム 「海の別荘みてえなモンだよなあ…」
キース 「いや、アレよりも酷くなる気がするぞ」
紅葉で旅行は初だからな、とキース君の眉間に皺が。
キース 「無駄にテンションが上がるだろうし…」
スウェナ「ぶるぅの悪戯が恐ろしいわね…」
ジョミー「悪戯もだけど、この人たちがさ…」
何をやらかすか、とジョミー君の視線がソルジャーに。
ジョミー「大人しくしててくれればいいけど…」
Aブルー「もちろん、夜は引っ込むから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「大人の時間を楽しまなくちゃね!」
マツカの手配だから宿は最高、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「部屋も豪華に決まっているし、存分に!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「無粋だねえ…。喋るだけでもダメだって?」
ブルー 「放っておいたら、加速するだろう!」
旅行中の言動が思いやられる、と生徒会長が抱える頭。
ブルー 「5連休ってことは、旅行は2泊3日だし…」
Aブルー「ぼくは4泊5日でいいけど?」
ブルー 「せめて前後は休みたいんだよ!」
暇な君とは違うんだから、と生徒会長、ブツブツと。
ブルー 「だけど、一日で回復出来るか…」
ジョミー「旅行前の方は余裕だけどね…」
シロエ 「後がヤバそうな気がするんですよ」
キース先輩に丸投げしても…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「余波を食らう恐れがありますしね」
サム 「だよなあ、キースだけで済めばいいけどよ…」
キース 「俺を人柱にする気なのか!?」
今、丸投げと聞こえたが、とキース君のツッコミ。
キース 「この馬鹿野郎を俺に投げると?」
シロエ 「いいえ、ぶるぅとキャプテンもです」
キース 「其処までなのか!?」
それはあまりに酷すぎる、と悲鳴ですけど。
丸投げですしね…?
2022/11/08 (Tue)
☆和室を希望な人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、今年は初の旅行。
けれどゲストが問題なわけで、キース君に丸投げする気。
キース 「どうして全部、俺に振るんだ!」
シロエ 「キース先輩が適任だと思うからですよ」
ジョミー「なんだかんだで、気が合ってるしね」
Aブルー「それはもう、セットものだから!」
ぼくとキースで疫病仏、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「キースだったら、任せて安心だしさ…」
シロエ 「添乗員もやってましたし、出来る筈です」
サム 「うんうん、専属でやってくれればよ…」
スウェナ「私たちは旅行を満喫出来る筈よね」
この人たちに邪魔されないで…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「綺麗な紅葉に、美味しい食事に…」
シロエ 「宿も豪華にいきたいですよね」
マツカ 「空きが無ければ、別荘を御用意出来ますよ」
距離があった時はヘリを使えば…、と流石な御曹司。
マツカ 「渋滞も関係ありませんしね、ヘリで飛んだら」
ジョミー「それって最高!」
Aブルー「いいねえ、ついでに和室も欲しいな」
一同 「「「は?」」」
和室とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? ヘリの内装に和風ですか?」
Aブルー「違うよ、宿の方だってば!」
出来れば部屋付き露天風呂も…、とソルジャーの返し。
Aブルー「せっかくだから、この国ならではのさ…」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「まだ何も言っていないけど?」
これから熱く語るんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ベッドもいいけど、布団もいいよねえ…」
ブルー 「いいってば!」
Aブルー「そう、いいんだよ、露天風呂もさ!」
ぼくのハーレイと二人で入って…、とニコニコニコ。
Aブルー「お風呂の中でも存分にヤッて、上がったら…」
ブルー 「黙れと言っているだろう!」
Aブルー「是非とも、聞いてくれたまえ!」
ブルー 「君がそういう調子だから…」
嫌な予感しかしないんだよ、と生徒会長の怒声。
その通り…。
2022/11/09 (Wed)
☆覗いて欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は旅行な計画ですが。
お馴染みのゲストが大いに問題、嫌な予感しかしない今。
Aブルー「何を言うかな、せっかくの旅行なんだから!」
ブルー 「ぼくたちだって、普通に楽しみたいんだよ!」
Aブルー「お楽しみなら、無料で提供させて貰うよ!」
好きなだけ覗いてくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「露天風呂でも、部屋の方でも!」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「遠慮しなくていいって、其処は!」
ぼくは全く気にしないしね、と悪びれない人。
Aブルー「ぼくのハーレイは、覗きは耐性無いけどさ…」
ブルー 「そういう話はしてないってば!」
Aブルー「大丈夫! 覗きスポットは、ぶるぅがね…」
最高の所へ案内するから、とソルジャー、その気。
Aブルー「ぼくのハーレイには、気付かれない場所!」
ブルー 「それは要らないって!」
Aブルー「ダメダメ、楽しんでくれなくちゃ!」
ぶるぅの熱い解説つきで…、と乗り出す膝。
Aブルー「そうだ、こっちのハーレイも呼ぼうよ!」
一同 「「「えっ!?」」」
Aブルー「海の別荘には、いつも来てるんだしさ…」
紅葉狩りにも呼んじゃおうよ、と弾ける笑顔。
Aブルー「旅行が、もっと楽しくなるから!」
シロエ 「それは違うという気がします!」
ブルー 「そうだよ、あんなのを呼ばれちゃったら…」
それだけで、ぼくが大迷惑で…、と生徒会長。
ブルー 「絶対、勘違いするんだから!」
Aブルー「何をだい?」
ブルー 「呼ばれた理由というヤツだよ!」
自分のいいように解釈して、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「ぼくが来て欲しがった、ってね!」
Aブルー「君に惚れてるんだから、いいじゃないか!」
ブルー 「困るんだってば、一方的な思い込みなんか!」
Aブルー「だったら、余計に呼びたくなるねえ…」
ブルー 「嫌だよ、呼ぶと言うんなら…」
ぼくは降りる、と生徒会長、キッパリと。
降りるって、何を?
2022/11/10 (Thu)
☆降りるそうです
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、旅行に行く計画。
ソルジャーたちも来るんですけど、教頭先生を呼ぶとか。
Aブルー「えっ、降りるって…。何をだい?」
ブルー 「旅行だってば、ハーレイなんかは御免だよ!」
留守番でいい、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「ぶるぅ、ぼくと一緒に留守番するよね?」
ぶるぅ 「んとんと、旅行は行きたいんだけど…」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるじゃないか!」
ぶるぅ 「えーっとね、ブルーがお留守番なら…」
ぼくも一緒にお留守番! と健気なお子様。
ぶるぅ 「みんな、お土産、よろしくねーっ!」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、二人抜けるわけ?」
ブルー 「そうなるねえ…。あ、お土産はぼくの分もね」
シロエ 「あの、お土産は、かまわないんですけど…」
教頭先生はどうなるんです、とシロエ君の質問。
シロエ 「お誘いしても、会長がいないわけですよね?」
ブルー 「何か問題があるのかい?」
シロエ 「ぼくたちに、どうしろと言うんですか!」
ブルー 「えっ、合宿と変わらないだろ?」
柔道部員は揃ってるんだし、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「失礼のないよう、きちんと対応しておけばね」
シロエ 「合宿とは違いすぎますから!」
余計な面子がいるんですよ、とシロエ君の泣きそうな顔。
シロエ 「とても面倒見切れないかと思いますが!」
ブルー 「だったら、君も降りたらどう?」
シロエ 「あー…。なるほど、一理ありますね…」
それは確かに、とシロエ君、手をポンと。
シロエ 「先輩たち、後はよろしくお願いします」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「ですから、ぼくも降りますので…」
柔道部の先輩方は特によろしく、と念押しが。
シロエ 「他の皆さんも、楽しんでいらして下さい」
サム 「お前も留守番する気なのかよ?」
シロエ 「ええ、お土産は要りませんから…」
教頭先生をお願いします、と笑顔ですけど。
逃げると…?
2022/11/11 (Fri)
☆降りる人が続出
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は豪華旅行を計画中。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、降りたい人が。
キース 「待て、お前まで降りるって…。逃げる気か?」
シロエ 「平たく言えば、そうなりますね」
三十六計逃げるに如かず、という所です、とシロエ君。
シロエ 「後悔、先に立たずとも言いますから…」
ジョミー「それって、教頭先生を、ぼくたちにさ…」
スウェナ「押し付けるってことじゃないの!」
シロエ 「いえ、柔道部員は、まだ二人います」
ぼくが抜けても…、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「それも、任せて安心なマツカ先輩とですね…」
サム 「キースは疫病仏じゃねえかよ!」
シロエ 「でも、最初から、この厄介な人たちを…」
丸投げな方向だった筈です、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「ですから、そのお二方でバッチリですよ!」
ジョミー「どの辺がさ!?」
サム 「不安しかねえよ、俺も降りるぜ!」
スウェナ「待ってよ、私もサムと一緒に降りるわ!」
残りの面子で行って頂戴、とスウェナちゃん。
スウェナ「ジョミー、お土産、お願いね!」
サム 「俺の土産もよろしくな!」
美味い菓子とかで頼みたいぜ、とサム君も。
サム 「いやげものってヤツは要らねえから!」
ジョミー「ぼくのお土産も、その方向で!」
スウェナ「あらっ、ジョミーは行くんでしょ?」
ジョミー「嫌だよ、もう確実に詰んでるんだし!」
キースたちしか残ってなくて…、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「マツカはいいけど、他が最悪!」
キース 「どういう意味だ!」
ジョミー「自分で考えて分からないわけ?」
疫病仏に教頭先生、それにゲスト、とジョミー君。
ジョミー「そんな面子に混ざって、旅行に行くなんて…」
マツカ 「ぼくではお役に立てませんか…?」
ジョミー「マツカは何も悪くないって!」
マツカ 「よろしかったら、宿は別棟を…」
御用意させて頂きますが…、という提案が。
どうなる…?
2022/11/12 (Sat)
☆残って欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、旅行な気でしたが。
教頭先生を呼ぶと言うソルジャー、降りる人が続出で…。
マツカ 「ジョミーの分だけ、離れとかをですね…」
ジョミー「そういう問題じゃないんだってば!」
マツカ 「だったら、食事も運ばせましょうか?」
お部屋食とか、ルームサービスとかで…、と御曹司。
マツカ 「それなら、お一人様での旅行とですね…」
キース 「似たような具合になりそうだな」
遠慮しないで、そうして貰え、とキース君もプッシュ。
キース 「是非とも、豪華旅行をだ…」
Aブルー「ぼくたちと一緒に楽しんでよね!」
ジョミー「嫌すぎるから! そうだ、マツカも…」
ぼくと一緒に降りるのはどう、とジョミー君。
ジョミー「手配だけして、後はのんびり!」
マツカ 「あのぅ…。それは無責任すぎませんか?」
ジョミー「大丈夫! 留守番する面子のお世話係で!」
残ってくれると嬉しいな、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ほら、宿とか別荘とかと違ってさ…」
マツカ 「何か問題があるんですか?」
ジョミー「こう、行き届かない部分ってヤツが…」
出て来そうだよ、と言い出した人。
ジョミー「確かに、ぶるぅはいるんだけれど…」
ぶるぅ 「そだね、おもてなしには自信あるけど…」
ブルー 「マツカのようには、いかないよねえ…」
別荘も無ければ執事さんもいないし、と生徒会長も。
ブルー 「うん、ぼくからもお願いするよ」
サム 「俺も頼むぜ、残ってくれよ!」
シロエ 「マツカ先輩、その方向でお願いします!」
マツカ 「言われてみれば、そうかもですね…」
旅行は予め手配出来ますが…、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「残った皆さんの分の、お世話となると…」
スウェナ「不安があるでしょ、残るべきよ!」
サム 「そうしろよな!」
マツカ 「ええ、その方が良さそうですね」
キース 「ちょっと待て!」
俺しかいない気がするんだが、と悲鳴ですけど。
問題でも…?
2022/11/13 (Sun)
☆ゲストが行くべき
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、旅行の予定が崩壊しそう。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、面子が激減中。
キース 「マツカまで降りたら、誰が残っているんだ!」
シロエ 「もちろん、キース先輩ですよ」
キース 「俺だけ行って、どうしろと!」
マツカ 「手配は、きちんとしておきますから…」
問題は無いと思います、とマツカ君の柔和な笑み。
マツカ 「何かあった時は、ぼくに連絡して下さい」
キース 「お前のフォローは、それだけなのか!?」
マツカ 「同行出来ない以上は、そうなりますね」
御心配なら誰か付けましょうか、と御曹司。
マツカ 「プロの添乗員さんを雇う手はありますが…」
キース 「添乗員では、どうにも出来ない気がするぞ!」
マニュアル通りで済むわけがない、とキース君の渋面。
キース 「なんと言っても、こいつらだしな!」
ジョミー「教頭先生もよろしくね!」
キース 「無理だ、俺には務まらん!」
俺も降りる、とキース君、キッパリ。
キース 「というわけで、あんたたちだけで行ってくれ」
Aブルー「ええっ!?」
キース 「教頭先生は、いらっしゃるんだし…」
面子に不足は無いだろうが、とキース君、大真面目。
キース 「マツカの手配なら、宿も食事も安心だぞ」
シロエ 「ですねえ、それが一番かもです」
スウェナ「キースだけ行ったら、不安があるわね」
何と言っても疫病仏だし…、とスウェナちゃん。
スウェナ「お持ち帰りが心配だわよ」
ジョミー「あー…。トラブルとかのお土産ってヤツ?」
スウェナ「そうよ、ありそうだと思わない?」
サム 「思いっ切り、いやげものってヤツな…」
それは困るぜ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「それくらいなら、キースもよ…」
シロエ 「降りた方がマシっていうものですよ」
ジョミー「だよね、旅行はゲストだけでさ…」
キース 「行って貰うべきだと思うんだが?」
異存は無いな、と纏めにかかってますけど。
ゲストだけ…?
2022/11/14 (Mon)
☆ゲストのみは嫌だ
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、豪華旅行が暗礁に。
ついにキース君まで降りる展開、残るはゲストだけな今。
Aブルー「待ってよ、ゲストだけって、どうなるわけ?」
キース 「あんたと、あんたの連れの二人と…」
シロエ 「教頭先生で行って貰うんですよ」
それが一番良さそうですから、とシロエ君。
シロエ 「教頭先生は、あなたがいれば御機嫌ですし…」
キース 「面倒はかからないと思うぞ」
自分の世話は自分でなさるし…、とキース君のお墨付き。
キース 「ぶるぅは、いつも通りだろうしな」
Aブルー「だったら、思い切り面倒じゃないか!」
キース 「何故、そうなるんだ?」
Aブルー「覗きだってば、こっちのハーレイを連れて…」
露天風呂まで覗きに来そう、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「そしたら、こっちのハーレイがさ…」
キース 「何もなさらないと思うがな?」
シロエ 「大丈夫ですよ、ヘタレでらっしゃいますから」
Aブルー「ヘタレだからだよ、鼻血で気絶コースだよ!」
その面倒は誰が見るわけ、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「この旅行、ぼくも降りるから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「君子危うきに近寄らずだよ!」
そう言ってシロエが降りたじゃないか、と目がマジな人。
Aブルー「ババを引くのは御免だし!」
キース 「あんたまで降りたら、どうなるんだ?」
Aブルー「もう旅行ごと、パアでいいって!」
いつものコースな紅葉でいい、と百八十度の方向転換。
Aブルー「それなら安心、安全だし!」
シロエ 「いつ行く気です?」
Aブルー「23日が見頃の予定だろう?」
シロエ 「そうなんですけど、週のド真ん中ですし…」
前後を休むというのはちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「旅行だったら、思い切れるんですけれど…」
サム 「だよなあ、ただの紅葉狩りだとよ…」
ジョミー「グレイブ先生の嫌味がね…」
ネチネチ来るのは確実だし、とジョミー君も。
嫌ですよね…?
2022/11/15 (Tue)
☆厨房から盗むと
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅で寛ぐ御一同様。
マグロ漁船に乗りたいソルジャー、皆で朝御飯に御執心。
キース 「船の厨房から、こう、色々と…」
シロエ 「くすねているって聞いてますよね…」
お菓子とか、アイスクリームとか…、とシロエ君の相槌。
シロエ 「食事は盗まないみたいですけど」
Aブルー「当たり前だよ、食事なんかは要らないし!」
栄養剤があれば充分、と偏食すぎるソルジャー。
Aブルー「おやつは欠かせないけどね!」
ジョミー「それでキャプテンに叱られるんだっけ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、うるさくてさ…」
必然的に盗むことに…、とソルジャー、ブツブツと。
Aブルー「でないと、好きなだけ食べられないし…」
キース 「あんたの船なら、それでいけるんだろうが…」
シロエ 「マグロ漁船はマズイですよね…」
Aブルー「要はバレなきゃいいんだろう?」
盗みの腕ならバッチリだよ、と自信に溢れている人。
Aブルー「ついでに、サイオンなんかもあるしさ」
キース 「バレなくても、他の船員たちが困ると思うぞ」
Aブルー「そうだろうけど、追加で作れば解決だろう?」
キース 「馬鹿野郎!」
マグロ漁船をなめるなよ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「何故、給料が高いと思う?」
Aブルー「マグロの値段が高いからだろ?」
キース 「それもあるがな、遠洋漁業というヤツは…」
シロエ 「滅多に帰って来られないんですよ?」
さっき、その話も出たでしょう、とシロエ君。
シロエ 「殆どが海の上ですから…」
キース 「寄港するのも、最低限だ!」
つまり、物資の補給が出来ん、とキース君の睨み。
キース 「あんたが盗んで食ってしまえば、その分は…」
シロエ 「当分の間、欠品になるってことなんです」
Aブルー「おやつもかい?」
キース 「むしろ、おやつだからこそだ!」
シロエ 「不要不急ですしね…」
食材とわけが違いますから、と言ってますけど。
正論ですね…。
2022/10/16 (Sun)
☆不要不急な菓子
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーがマグロ漁船に乗る気で、皆で朝御飯だとか。
Aブルー「おやつが不要不急って、何さ?」
シロエ 「無くても困らない、という意味ですけど?」
Aブルー「困るじゃないか、おやつが無いと!」
キース 「それは、あんたの話だろうが!」
三食、おやつでもいいそうだしな、とキース君。
キース 「しかし、普通の人間は違う!」
シロエ 「おまけに、マグロ漁船は肉体労働ですよ?」
栄養バランスの取れた食事が必須です、とシロエ君の言。
シロエ 「偏った食事は、身体を壊す元ですからね」
Aブルー「でもさ、おやつもあるんだろう?」
キース 「心の癒しに、不可欠ではあるんだろうが…」
シロエ 「食べ過ぎないよう、量は限られている筈です」
積み込む量が少なめかと…、とシロエ君。
シロエ 「食事に使う食材とは、比較になりませんよ」
キース 「食材は多めに積むと思うが、菓子類は…」
ジョミー「少ないだろうね、それに種類も」
スナック菓子が多めじゃないかな、とジョミー君の意見。
ジョミー「ケーキとか、お饅頭とかはさ…」
サム 「期待できねえと思うぜ、うん」
スウェナ「お饅頭は、この国でしか補給出来ないわよ?」
シロエ 「そうですね、期間限定になりますから…」
盗んで食べたら大変なことに、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「次の帰国まで、食べられないんですし…」
ジョミー「凄く迷惑な話だよねえ、盗み食いなんて」
Aブルー「バレなくても?」
キース 「誰が食ったかは、もう問題ではないだろうな」
船の空気が殺伐として…、とキース君。
キース 「盗みを働く輩がいるということで…」
シロエ 「全員が疑心暗鬼でしょうねえ…」
息が合わなくなるのでは、と心配そうなシロエ君。
シロエ 「漁にも差し支えそうですよ?」
キース 「まったくだ。盗人がいるなど…」
士気が下がるだけだ、と顔を顰めてますけど。
でしょうね…。
2022/10/17 (Mon)
☆お菓子を盗んだら
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に集う御一同様。
マグロ漁船に乗る気なソルジャー、朝御飯に期待でして。
シロエ 「士気もそうですけど、息が合わないと…」
サム 「危ねえんでねえの、海の上だぜ?」
キース 「それは言えるな、しかも波の荒い外洋だし…」
ジョミー「船から落ちたら、ヤバそうだよね…」
そういうのもあって給料高めなんじゃあ、とジョミー君。
ジョミー「何だったかな、危険手当だっけか?」
シロエ 「あー…。それは入っていそうです」
Aブルー「おやつくらいで、そこまで響くかなあ…?」
ぼくのシャングリラでは問題無いけど、と反論が。
Aブルー「ぼくが盗んだら、また作ってるしさ…」
キース 「饅頭の材料を、マグロ漁船に積むと思うか?」
Aブルー「積まないのかい?」
キース 「いいか、中身は小豆餡だぞ?」
普段に使う食材ではない、とキース君の鋭い指摘。
キース 「砂糖はあっても、小豆なんぞは…」
シロエ 「普通の家でも、常備してない気がします」
サム 「だよなあ、赤飯しか思い付かねえよ」
小豆を使った料理なんてよ、とサム君も。
サム 「そりゃまあ、他にもあるだろうけどよ…」
シロエ 「圧倒的に、お菓子用ですよね、小豆…」
Aブルー「だから、積んでない、って?」
キース 「饅頭の形で積み込むだけでな!」
饅頭が消えたら、皆、ガッカリで…、とキース君。
キース 「誰が盗んだかは、二の次だろうな」
シロエ 「犯人よりも、消えたことが問題ですよ」
ジョミー「帰国まで、食べられないんだもんねえ…」
でもって船の空気が殺伐、と話はループ。
ジョミー「お菓子は、盗んじゃダメだと思うな」
Aブルー「でも、ぼくは食事をしないんだしさ…」
その分で何か、と言い募る人。
Aブルー「毎食、余って来るんだし…」
キース 「飯の残りが、菓子に化けるとでも?」
Aブルー「だって、余るんだよ?」
お菓子が無ければ食事をね、と妙な台詞が。
えっと…?
2022/10/18 (Tue)
☆お菓子が無ければ
生徒会長宅に来ている面々、ソルジャーも途中から参加。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、やる気満々なわけで…。
シロエ 「お菓子が無ければ食事を、ですか?」
Aブルー「だって、毎食、ぼくの分が余るんだしさ…」
キース 「菓子が無ければ飯を食え、と言いたいのか?」
Aブルー「そう! 食事の残りが毎回、一人分だよ?」
それを食べれば量は充分足りるよね、と指を立てる人。
Aブルー「もしかしたら、おやつより多いくらいかも!」
キース 「あんた、何処かの王妃様か?」
Aブルー「王妃様?」
なんで、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「どっちかと言えば、王様だろうと思うけど?」
キース 「違う、立場の話ではなくて…」
シロエ 「さっきの台詞ですってば。お菓子がですね…」
キース 「無ければ飯を食えばいい、というヤツがだ…」
王妃の台詞に似ているんだ、とキース君。
キース 「言った中身は、逆なんだがな」
Aブルー「逆って?」
シロエ 「パンが無ければ、お菓子を食べれば、と…」
言ったらしいですよ、とシロエ君が解説を。
シロエ 「それも、飢えている民衆に向かってです」
Aブルー「何か問題あるのかい?」
シロエ 「パンが無いほど、飢えているんですよ?」
キース 「菓子かあるわけないだろうが!」
それで革命が起きたそうだ、とキース君が広げる両手。
キース 「あんたの、菓子の代わりに飯というのも…」
ジョミー「似たようなことになりそうだよねえ…」
マグロ漁船の上で言ったら、とジョミー君。
ジョミー「海に投げ込まれはしないだろうけど…」
キース 「殺伐とした空気が、殺気に変わるぞ」
Aブルー「えーっ? 食事は余ってるんだよ?」
食べればいいと思うけどな、とズレている思考。
Aブルー「ぼくと違って、食事嫌いじゃないだろうし…」
キース 「菓子は別腹だと言うんだが?」
シロエ 「別枠ですよねえ…?」
お茶やコーヒーをお供にして、という意見。
正しいですよね…?
2022/10/19 (Wed)
☆デザートとは別物
生徒会長宅に集った面々、ソルジャーも来ておりまして。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、そういう話が進行な今。
Aブルー「別枠って言うと、デザートかな?」
キース 「それは食事とセットだろうが!」
Aブルー「セットって?」
キース 「デザートも込みで、一食というカウントだ!」
メニューにも書いてある筈だぞ、とキース君の言。
キース 「フレンチにしても、和食にしても、だ…」
シロエ 「食後のお菓子は、最初から書いてありますよ」
ジョミー「だよねえ、でもって、食べる方もさ…」
サム 「そのつもりで食うモンだしよ…」
アレは別腹とは違うと思うぜ、とサム君も。
サム 「別腹ってえのは、たらふく食ってよ…」
シロエ 「もう入らない、って勢いの時にですね…」
キース 「饅頭だとかケーキを目にして、どうなるかだ」
Aブルー「もちろん、食べるよ!」
ぼくは食事は嫌いだけどね、とソルジャー、威張り返り。
Aブルー「でもねえ、食事は、させられるわけで…」
キース 「満腹になるまで、食わされるんだな?」
Aブルー「日によってはね!」
今日こそは食べて頂きます、と…、とブツブツブツ。
Aブルー「お腹一杯になるんだけどさ…」
キース 「菓子を目にしたら、食うんだろうが!」
Aブルー「それはもう!」
キース 「いいか、別腹というのは、だ…」
その状態を意味するわけで…、とキース君の睨み。
キース 「あんたでなくても、そうなるんだ!」
Aブルー「誰でもかい?」
キース 「菓子は苦手だ、というヤツ以外はな!」
マグロ漁船でも、其処は変わらん、とキース君。
キース 「飯さえあればいいと言うのは…」
シロエ 「まず無いでしょうね」
何か無いかと探すものです、シロエ君の相槌。
シロエ 「おやつの時間でなくてもですね…」
キース 「欲しくなる時はあるものだ」
Aブルー「食後でも?」
キース 「当然だろうが!」
別腹だしな、という指摘ですけど。
あるあるですよね…?
2022/10/20 (Thu)
☆お菓子の代わりは
休日に生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来ている今。
マグロ漁船に乗る気満々、けれどお菓子が問題なわけで。
Aブルー「つまり食後に、お饅頭とかを探すって?」
キース 「充分、有り得る話なんだが?」
シロエ 「ですねえ、お饅頭がある間なんかは、特に…」
食べる気になるんじゃないでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「この先、補給は出来ないんですし…」
サム 「食っちまったヤツの勝ちだしよ…」
ジョミー「食べたいな、って思いそうだよねえ…」
お饅頭が無くなる前に、とジョミー君も。
ジョミー「後悔はしたくないもんね…」
スウェナ「でもって、誰かが食べ始めたら…」
シロエ 「別腹がスイッチオンですよ」
マツカ 「ええ。その気は無かった人だって…」
お饅頭に手を伸ばすでしょうね、と大きく頷くマツカ君。
マツカ 「残り少なくなった時期なら、尚更ですよ」
Aブルー「食事じゃ、代わりにならない、って?」
キース 「自分の場合で考えてみろ!」
菓子の代わりに栄養剤はどうなんだ、とキース君の問い。
キース 「これでケーキと同じ量だ、と…」
シロエ 「渡されたら、それで満足なんですか?」
Aブルー「嫌すぎるから!」
ケーキはケーキで食べないと、とソルジャー、即答。
Aブルー「代わりなら、シュークリームだとか…」
シロエ 「他のお菓子しか、ダメなんでしょう?」
Aブルー「ホットケーキなら、まだ許せるかな…」
ホイップクリームたっぷりで、と顎に当てる手。
Aブルー「出来れば、チョコレートもかけてくれれば…」
キース 「マグロ漁船員でも、其処は変わらん!」
菓子の代わりに食事なんぞは…、とキース君の怒声。
キース 「いいか、厨房から菓子を盗むのは無しだ!」
Aブルー「分かったよ…。だったら、ぶるぅに…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつ、多めに作るんだね!」
Aブルー「うん、テイクアウト用でお願い!」
持って帰って船で食べるよ、と笑顔全開。
お菓子まで…?
2022/10/21 (Fri)
☆満腹だと眠気が
生徒会長宅で過ごす面々、ソルジャーも来ていますけど。
マグロ漁船に乗るんだそうで、朝御飯を食べに来る計画。
シロエ 「船で食べるって、コッソリですか?」
Aブルー「決まってるだろう、ぼくのおやつだよ?」
キース 「まあ、それはいいが、朝飯はだな…」
あんたは此処で食うんだよな、とキース君、確認。
キース 「でもって、俺たちが付き合わされて…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 毎日、朝食ビュッフェ!」
ジョミー「中華メニューも入ったヤツね!」
ぶるぅ 「うんっ、朝だと、やっぱり点心だよね!」
中華饅頭とか、小籠包とか…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「みんなも来るから、張り切っちゃう!」
ジョミー「いいよね、毎朝、最高のスタートだよ!」
サム 「逆に、腹一杯になって、寝ちまうかもなあ…」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「朝のホームルームで、居眠りですか…」
サム 「グレイブ先生、ブチ切れるぜ?」
ジョミー「うわー…。眠気覚ましも要るかな、コレ」
キース 「俺たちの問題は、その程度だが…」
マグロ漁船はどうなるんだ、とキース君が捻る首。
キース 「ただでも職務怠慢なんだぞ?」
シロエ 「そういえば、今もサボッてますね…」
Aブルー「何を言うかな、ちゃんと注意はしてるから!」
何かあったら帰って対応、とソルジャー、自信満々。
Aブルー「人類軍の撃退くらいは、楽勝だしね!」
キース 「今は二足の草鞋だからな」
だが、三足目はいけるのか、とキース君の問い。
キース 「マグロ漁船の仕事が怪しい気がするが…」
シロエ 「一番に捨てられそうですね、ソレ」
優先順位をつけるなら、とシロエ君も。
シロエ 「まず朝御飯で、次がシャングリラなんですよ」
Aブルー「確かに、そんな感じかな」
キース 「腹一杯なら、寝るんだろう?」
Aブルー「当然だよ!」
食べても太らない体質だしね、と自慢ですけど。
仕事は…?
2022/10/22 (Sat)
☆食べたら寝る人
生徒会長宅に来ている面々、ソルジャーもちゃっかりと。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、朝御飯に御執心でして。
キース 「毎朝、此処でたらふく食って、だ…」
シロエ 「帰ったら、即、寝るんですか?」
マグロ漁船で…、とシロエ君が立てるお伺い。
シロエ 「いくらなんでも、まさかそこまでは…」
Aブルー「寝ていたら、何か問題でも?」
ぼくのシャングリラは大丈夫! と威張り返る人。
Aブルー「何かあったら、即、戻るから!」
キース 「そっちの心配はしていない!」
三足目だと言っただろうが、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「マグロ漁船で朝から寝る気か、あんたは?」
Aブルー「ダメなのかい?」
キース 「恐らく、マグロ漁船というのは、早朝から…」
シロエ 「漁を始めているでしょうねえ…」
マグロの群れを追い掛けながら、とシロエ君が相槌を。
シロエ 「抜け出して、朝食ビュッフェな上にですね…」
キース 「帰ったら寝るというのは、だ…」
スウェナ「職務怠慢ってヤツだわねえ…」
ついでに三食、来るつもりでしょ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「おまけにおやつで、テイクアウトもして…」
ジョミー「なんか、一日中、寝てそうだよねえ…」
キース 「俺の心配は、まさにソレなんだが…」
Aブルー「寝るに決まっているだろう!」
うるさいハーレイとかもいないし、と凄い台詞が。
Aブルー「三食昼寝付きの毎日、グルメ三昧!」
一同 「「「うわー…」」」
それは給料泥棒では、と誰もがポカーン。
キース 「仕事する気は無いんだな?」
Aブルー「そういうわけでもないけれど?」
気が向いた時は張り切るよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「マグロ漁なんか、ぼくの世界じゃ無理だしね」
キース 「だが、基本的には食って寝るだけだと?」
Aブルー「太らないから、安心してよ!」
キース 「誰が体型の話をしている!」
太る体質の方がマシだ、と怒鳴ってますけど。
働くから…?
2022/10/23 (Sun)
☆太る体質はダメ
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来ているんですが。
乗る気でいるのがマグロ漁船で、ぶるぅの料理が目当て。
Aブルー「ダメだよ、太る体質なんて!」
キース 「あんたが太っても、俺は少しも困らないが?」
ジョミー「ぼくも困らないし、他のみんなも…」
サム 「困るようなことって、何もねえよな?」
部屋が狭くなる程度でよ、とサム君が見回す部屋の中。
サム 「広いんだけどよ、流石に力士級はよ…」
シロエ 「狭くなった気がするでしょうねえ、確かに」
スウェナ「ついでに夏だと、暑苦しいわね」
ジョミー「壊れちゃう家具もあるかもねえ…」
ソファが抜けるとか、そういうヤツ、とジョミー君。
ジョミー「椅子だって、体重に耐え切れなくて…」
シロエ 「壊れそうですね、ああ、それで…」
太る体質だとダメなんですか、とシロエ君、納得。
シロエ 「青の間はともかく、ブリッジとかだと…」
キース 「修理を急がないとマズイからな…」
Aブルー「違うから!」
そうじゃないから、とソルジャーが指差す自分の顔。
Aブルー「いいかい、ぼくは超絶美形が売りでさ…」
キース 「太ると、それが台無しになると?」
Aブルー「ピンポーン!」
太らない体質は大事なんだよ、と胸を張る人。
Aブルー「日頃、食べては寝ているわけなんだけど…」
キース 「太る体質だと、そうはいかんな」
Aブルー「当たり前だよ、許されないよ!」
ぼくのプライドは別としてもね、と竦める肩。
Aブルー「きっとハーレイとか、ノルディとかがさ…」
シロエ 「運動しろと言ってくるわけですね?」
Aブルー「嫌だと言っても、強制でね!」
そんな暮らしは御免だから、とブツブツブツ。
Aブルー「マグロ漁船だって、気が向いた時しか…」
キース 「働かないなら、何故、乗るんだ?」
Aブルー「面白そうだし、基地も出来るしね!」
一同 「「「基地?」」」
基地って何だ、と顔を見合わせる御一同様。
意味不明ですよね…?
2022/10/24 (Mon)
☆基地だそうです
生徒会長宅で過ごす御一同様、ソルジャーもちゃっかり。
マグロ漁船に乗るという話、ぶるぅが作る料理が目当て。
キース 「おい。基地が出来ると言ったか、あんた?」
Aブルー「言ったけど?」
キース 「何なんだ、その基地というのは?」
Aブルー「基地は基地だよ、他に何があると?」
軍事基地とか色々あるだろ、とソルジャーの答え。
Aブルー「こっちの世界にも、いろんな基地がさ」
シロエ 「それはまあ…。南極基地もありますけれど…」
キース 「マグロ漁船は、基地を持つ方だと思うがな?」
母港の他にも行きつけの港、とキース君。
キース 「其処を拠点に、マグロを獲りに行くわけで…」
シロエ 「船は基地ではないですよ?」
Aブルー「そりゃまあ、普通の船員だったら…」
そうなるかもね、とソルジャーも同意。
Aブルー「でもねえ、ぼくが乗るんだし…」
キース 「条件は何も変わらんぞ?」
シロエ 「船長ならともかく、船員ですよね?」
ジョミー「港に入るスケジュールとかは、船長にしか…」
決められないと思うけどな、とジョミー君。
ジョミー「勝手に変えるの、無理そうだけど?」
Aブルー「だから、乗るのは、ぼくだってば!」
キース 「サイオンで細工するつもりか?」
船長の意識を操作するとか、とキース君が顰める顔。
キース 「かなり悪質な話だな、それは」
Aブルー「違うって! マグロ漁船が基地なんだよ!」
ぼく専用のね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「毎日、美味しい食事を食べて…」
キース 「気が向いた時だけ働くそうだが…」
シロエ 「そのための専用基地ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
青の間と違って文句も来ない、とニコニコニコ。
Aブルー「青の間は、ぼくのぶるぅに留守番させて…」
キース 「こっちの世界でグータラすると?」
Aブルー「そう! もう最高の毎日ってね!」
シロエ 「ソルジャー稼業は?」
どうするんです、とシロエ君の問い。
まさか、放置とか…?
2022/10/25 (Tue)
☆真面目に帰る人
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーもいるんですけれど。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、専用基地にするそうで。
シロエ 「青の間は留守にするんですよね?」
Aブルー「兼業するって言ったけど?」
キース 「非常時にだけ、帰るつもりか?」
Aブルー「ううん、一日に一度は必ず!」
でないと、ぼくが困るからね、とソルジャー、真剣な顔。
Aブルー「マグロ漁船じゃ、出来ないことが…」
キース 「あんた、案外、真面目なんだな」
シロエ 「意外でしたね、もっと長期間サボるのかと…」
思ってました、とシロエ君。
シロエ 「毎日だなんて、流石、ソルジャーですよ」
キース 「やはり、やる時はやるんだな」
Aブルー「それはもう! 夫婦の時間は必須だってば!」
一同 「「「は?」」」
何のことだ、と誰もがキョトン。
キース 「夫婦と言うと、キャプテンになるが…」
シロエ 「キャプテンの報告だけで充分なんですか?」
Aブルー「ぼくのシャングリラは、そうだけど?」
なにしろ面倒なものだから…、と悪びれない人。
Aブルー「毎日聞くのは、ソレだけだよね」
キース 「なるほど、そのために一度は帰る、と」
シロエ 「5分で済ませて戻る気ですね?」
Aブルー「冗談じゃないよ、5分だなんて!」
服を脱いだら終わりじゃないか、と妙な台詞が。
シロエ 「お風呂にも入って来るんですか?」
Aブルー「漁船のお風呂は、狭そうだしねえ…」
キース 「帰ったついでというわけか…」
Aブルー「青の間は有効に使わないとね!」
もちろんベッドが一番大事、とニコニコと。
Aブルー「夫婦の時間に欠かせないから!」
ブルー 「やめたまえ!」
そんな話はしなくていい、と怒鳴る生徒会長。
ブルー 「君が帰るのは勝手だけどね!」
Aブルー「うーん…。まあ、とにかく夜はさ…」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「そこが大事なトコなんだよ!」
毎日、必ず帰る理由、と言ってますけど。
嫌な予感しか…。
2022/10/26 (Wed)
☆漁船の方がいい
生徒会長宅に来ている面々、ちゃっかりとソルジャーも。
マグロ漁船が目標だそうで、乗る気満々なんですけれど。
Aブルー「いいかい、夜は夫婦の時間をみっちり!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「何を言うかな、帰る理由というヤツで…」
マグロ漁船じゃ出来ないことだよ、とソルジャー、力説。
Aブルー「船室のベッドは狭そうだしさ…」
ブルー 「はいはい、分かった!」
Aブルー「他のみんなが、分かってないかと思うけど?」
夫婦の時間という意味が…、と見回す周囲。
Aブルー「どうかな、ちゃんと分かってくれてる?」
キース 「不本意ながら、理解出来た気が…」
シロエ 「内容までは知りませんけどね…」
それに知りたくもありませんが、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「どうぞ自由に帰って下さい、夜になったら」
Aブルー「ありがとう! でもって、昼間は…」
キース 「船でグータラ、此処で三食とおやつなんだな」
Aブルー「うん、最高の毎日ってね!」
素晴らしすぎる、と赤い瞳がキラキラ。
Aブルー「非常事態が起きない限りは、もう毎日が…」
キース 「薔薇色だとでも言いたいのか?」
Aブルー「まさにソレだよ、基地が出来れば!」
基地と言うより別宅かもね、とニコニコニコ。
Aブルー「生活の拠点を、こっちに移して!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「充分、可能だろうと思うよ!」
マグロ漁船に慣れたらいける、と親指をグッと。
Aブルー「下手にマンションとかを持つよりもさ…」
シロエ 「漁船の方がいいんですか…?」
Aブルー「他の船員も乗ってるんだし、掃除とか…」
任せて安心というヤツだしさ、と胸を張る人。
Aブルー「青の間だと、掃除しろって皆がうるさくて…」
キース 「マグロ漁船も、其処は変わらんだろう?」
ジョミー「自分の部屋は自分でやるしか…」
Aブルー「ぼくを誰だと思ってるわけ?」
その辺のトコはどうとでも、と笑顔ですけど。
サイオンで…?
2022/10/27 (Thu)
☆住み着く気な人
生徒会長宅に集う御一同様、ソルジャーもちゃっかりと。
マグロ漁船を基地にするとか、こっちの世界に置く拠点。
キース 「あんた、サイオンで他の船員をだな…」
シロエ 「使う気ですか、掃除要員に?」
Aブルー「問題無いと思うけど?」
要はバレなきゃいいんだしね、と罪の意識がゼロな人。
Aブルー「どうせ肉体労働なんだし、ついでに掃除も!」
キース 「あんたの船ではないんだぞ!」
ジョミー「そうだよ、シャングリラは別かもだけど…」
シロエ 「私物化していい船ではありませんからね!」
自分のことは自分でしないと…、とシロエ君の睨み。
シロエ 「だいたい、勝手すぎるんです!」
サム 「だよなあ、飯は船では食わねえとかさ…」
ジョミー「夜は帰ってゆっくりするとか、酷いよねえ…」
Aブルー「でもさ、ぼくにはいい話でさ…」
こんな機会はそうそう無いよ、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「乗るしかないだろ、マグロ漁船に!」
キース 「その前に、一つ聞きたいんだが…」
Aブルー「何をだい?」
キース 「こっちの世界に拠点を移す、と聞こえたが…」
住み着く気か、とキース君の問い。
キース 「でもって、俺たちに絡みまくりで…」
Aブルー「結果的には、そうなるかもね!」
一同 「「「げっ!」」」
なんてこった、と一同、愕然。
シロエ 「それって、とても困るんですけど!」
Aブルー「大丈夫! 毎日、法要をしてくれとはさ…」
言わないからね、とソルジャーのズレた論点。
Aブルー「ぼくの目的は、まずは美味しい食事だし!」
キース 「朝食ビュッフェは、歓迎なんだが…」
シロエ 「まさか、ぼくたちが集まる度にですね…」
湧いて出る気じゃないでしょうね、とシロエ君。
シロエ 「食事以外でも、何でもかんでもです」
Aブルー「授業は遠慮したいけど?」
ジョミー「じゃあ、他は…」
Aブルー「中身次第だね!」
面白そうなら参加するよ、と即答ですけど。
もれなく来ると…?
2022/10/28 (Fri)
☆ストレスになりそう
生徒会長宅に来ている面々、ついでにソルジャーまでが。
なんでもマグロ漁船に乗り込み、生活拠点を移すそうで。
ジョミー「中身次第って、特にイベントじゃなくても?」
Aブルー「日常生活という意味かな?」
ジョミー「うん。ぼくたちだって、カラオケも行くし…」
シロエ 「生徒会長の家と、ぶるぅのお部屋がですね…」
全てというわけじゃないですし、とシロエ君の相槌。
シロエ 「イベント以外に、普通に出掛けるんですよ」
サム 「うんうん、たまにはファミレスだってよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マックも、ケンタもね!」
楽しいも~ん! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「高いお店でなくても、美味しいお店は…」
スウェナ「あるのよねえ…」
ジョミー「商店街のさ、お肉屋さんのコロッケだって…」
キース 「安くて美味くて、絶品だしな」
そういう時まで出て来られても…、とキース君の苦い顔。
キース 「俺たちにだって、オフの時間はあるわけで…」
Aブルー「ぼくがいると、オフにならないのかい?」
シロエ 「いえ、そこまでは言いませんけど…」
こう、なんと言うか…、とシロエ君、指で額をトントン。
シロエ 「妙な緊張感が何処かにですね…」
ジョミー「常にあるよね、意識してないけど」
Aブルー「それはどういうモノなわけ?」
キース 「ズバリ言うなら、ストレスだな!」
意識していない分、溜まりそうだ、とキース君。
キース 「精神的な疲労が、日増しにだ…」
シロエ 「どんどん溜まっていきそうですよね…」
Aブルー「酷すぎるから!」
ジョミー「じゃあさ、お掃除部隊ってヤツが…」
しょっちゅう来たって平気なわけ、とジョミー君の問い。
ジョミー「別に掃除はしないんだけどさ、毎日さ…」
Aブルー「ぼくの青の間を見に来るのかい?」
シロエ 「あー、その状況に似ているかもです」
ジョミー「リラックス出来る?」
そういうことになっても、とジョミー君。
出来ますか…?
2022/10/29 (Sat)
☆朝食だけは一緒に
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来ているんですが。
乗る気でいるのがマグロ漁船で、生活拠点にするつもり。
Aブルー「リラックスと言うと…?」
ジョミー「今と同じに、好き放題して暮らせそう?」
部屋を散らかして、おやつも食べて…、とジョミー君。
ジョミー「お掃除部隊が掃除するのは、月イチでもさ…」
シロエ 「現れる日が、ほぼ毎日になるわけですよ」
キース 「しかも時間は決まってなくて、だ…」
ジョミー「心の準備が出来ないんだよ?」
ドアが突然開くんだよね、とジョミー君が立てる指。
ジョミー「サイオンで予知は不可能で!」
Aブルー「有り得ないから!」
ジョミー「予知の能力、あったっけ?」
Aブルー「無いけど、来るぞ、っていうのはさ…」
ちゃんとサイオンで分かるから、とソルジャー、反論。
Aブルー「だから不意打ちは、有り得ないって!」
ジョミー「そうかな、24時間意識していないと…」
来るのを察知出来ないよ、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「向こうもプロだし、思い立ったら…」
シロエ 「即、来ますよね?」
ジョミー「見るだけだったら、掃除用具は要らないし…」
何かのついでに立ち寄るだとか、という説が。
ジョミー「それだと、まるで読めないよ?」
キース 「思い付くのも、行動するのも秒だしな」
ジョミー「そういうヤツでも、大丈夫?」
Aブルー「そ、それは…」
あんまり出来る気がしない、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「そんな暮らしは、出来ればさ…」
ジョミー「遠慮したいんなら、ぼくたちの気持ちも…」
キース 「察してくれ、と言いたいんだが?」
基地を作るのは勝手だがな、とキース君。
キース 「此処へ来るのは、従来通りのペースでだ…」
シロエ 「朝食ビュッフェだけ、毎朝、一緒にですね…」
ジョミー「食べるのがいいと思うんだけど?」
Aブルー「基本は船にいてくれ、って?」
食事には来ていいんだろう、と悲鳴ですけど。
どうなる…?
2022/10/30 (Sun)
☆兼業でよろしく
生徒会長宅に来ている面々、おまけにソルジャーまでが。
なんでもマグロ漁船を拠点に、こちらで暮らすという話。
ジョミー「うーん…。ぼくたちがいない時ならさ…」
シロエ 「どうぞ、と言うんですけどねえ…」
Aブルー「でも、ぶるぅは三度の食事と、おやつをさ…」
作ると約束してくれたよ、とソルジャーも必死。
Aブルー「朝食ビュッフェも、その一環で!」
ジョミー「そうかもだけど、ホントにストレスだしさ…」
キース 「控えてくれ、と言いたいわけで、だ…」
Aブルー「じゃあ、どうなるのさ!」
ぼくの食事は…、とソルジャー、縋るような目。
Aブルー「マグロ漁船で食べろって?」
ブルー 「テイクアウトでいいと思うね!」
ぶるぅ 「そだね、みんなが来ている時は…」
持ち帰り用に詰めてあげるね、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「それなら船で食べられるでしょ?」
シロエ 「いいですね!」
ジョミー「掃除要員にしちゃった船員さんにさ…」
分けてあげることも出来るよね、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「それなら、サイオンでこき使っても…」
シロエ 「御褒美つきになりますし…」
サム 「喜ばれると思うぜ、掃除の度によ」
記憶操作で忘れる前は、とサム君も。
サム 「それでいけよな、マグロ漁船の生活は」
キース 「邪魔にならない方向で頼む」
でないと法要を断るからな、とキース君の最終兵器。
キース 「嫌なら、基本は一緒に食うのは朝飯だけだ」
Aブルー「暇すぎるんだけど!」
ジョミー「兼業なんだし、シャングリラに行けば?」
一同 「「「イイネ!」」」
ソルジャー稼業に勤しむべし、と誰もがプッシュ。
シロエ 「おろそかにしちゃいけませんよね」
キース 「本業だしな」
ブルー 「兼業で頑張ってくれたまえ!」
Aブルー「嫌すぎるってば、そんな労働人生は!」
ブルー 「働かざる者、食うべからず、ってね!」
まずは労働、という指示ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/10/31 (Mon)
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅で寛ぐ御一同様。
マグロ漁船に乗りたいソルジャー、皆で朝御飯に御執心。
キース 「船の厨房から、こう、色々と…」
シロエ 「くすねているって聞いてますよね…」
お菓子とか、アイスクリームとか…、とシロエ君の相槌。
シロエ 「食事は盗まないみたいですけど」
Aブルー「当たり前だよ、食事なんかは要らないし!」
栄養剤があれば充分、と偏食すぎるソルジャー。
Aブルー「おやつは欠かせないけどね!」
ジョミー「それでキャプテンに叱られるんだっけ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、うるさくてさ…」
必然的に盗むことに…、とソルジャー、ブツブツと。
Aブルー「でないと、好きなだけ食べられないし…」
キース 「あんたの船なら、それでいけるんだろうが…」
シロエ 「マグロ漁船はマズイですよね…」
Aブルー「要はバレなきゃいいんだろう?」
盗みの腕ならバッチリだよ、と自信に溢れている人。
Aブルー「ついでに、サイオンなんかもあるしさ」
キース 「バレなくても、他の船員たちが困ると思うぞ」
Aブルー「そうだろうけど、追加で作れば解決だろう?」
キース 「馬鹿野郎!」
マグロ漁船をなめるなよ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「何故、給料が高いと思う?」
Aブルー「マグロの値段が高いからだろ?」
キース 「それもあるがな、遠洋漁業というヤツは…」
シロエ 「滅多に帰って来られないんですよ?」
さっき、その話も出たでしょう、とシロエ君。
シロエ 「殆どが海の上ですから…」
キース 「寄港するのも、最低限だ!」
つまり、物資の補給が出来ん、とキース君の睨み。
キース 「あんたが盗んで食ってしまえば、その分は…」
シロエ 「当分の間、欠品になるってことなんです」
Aブルー「おやつもかい?」
キース 「むしろ、おやつだからこそだ!」
シロエ 「不要不急ですしね…」
食材とわけが違いますから、と言ってますけど。
正論ですね…。
2022/10/16 (Sun)
☆不要不急な菓子
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーがマグロ漁船に乗る気で、皆で朝御飯だとか。
Aブルー「おやつが不要不急って、何さ?」
シロエ 「無くても困らない、という意味ですけど?」
Aブルー「困るじゃないか、おやつが無いと!」
キース 「それは、あんたの話だろうが!」
三食、おやつでもいいそうだしな、とキース君。
キース 「しかし、普通の人間は違う!」
シロエ 「おまけに、マグロ漁船は肉体労働ですよ?」
栄養バランスの取れた食事が必須です、とシロエ君の言。
シロエ 「偏った食事は、身体を壊す元ですからね」
Aブルー「でもさ、おやつもあるんだろう?」
キース 「心の癒しに、不可欠ではあるんだろうが…」
シロエ 「食べ過ぎないよう、量は限られている筈です」
積み込む量が少なめかと…、とシロエ君。
シロエ 「食事に使う食材とは、比較になりませんよ」
キース 「食材は多めに積むと思うが、菓子類は…」
ジョミー「少ないだろうね、それに種類も」
スナック菓子が多めじゃないかな、とジョミー君の意見。
ジョミー「ケーキとか、お饅頭とかはさ…」
サム 「期待できねえと思うぜ、うん」
スウェナ「お饅頭は、この国でしか補給出来ないわよ?」
シロエ 「そうですね、期間限定になりますから…」
盗んで食べたら大変なことに、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「次の帰国まで、食べられないんですし…」
ジョミー「凄く迷惑な話だよねえ、盗み食いなんて」
Aブルー「バレなくても?」
キース 「誰が食ったかは、もう問題ではないだろうな」
船の空気が殺伐として…、とキース君。
キース 「盗みを働く輩がいるということで…」
シロエ 「全員が疑心暗鬼でしょうねえ…」
息が合わなくなるのでは、と心配そうなシロエ君。
シロエ 「漁にも差し支えそうですよ?」
キース 「まったくだ。盗人がいるなど…」
士気が下がるだけだ、と顔を顰めてますけど。
でしょうね…。
2022/10/17 (Mon)
☆お菓子を盗んだら
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に集う御一同様。
マグロ漁船に乗る気なソルジャー、朝御飯に期待でして。
シロエ 「士気もそうですけど、息が合わないと…」
サム 「危ねえんでねえの、海の上だぜ?」
キース 「それは言えるな、しかも波の荒い外洋だし…」
ジョミー「船から落ちたら、ヤバそうだよね…」
そういうのもあって給料高めなんじゃあ、とジョミー君。
ジョミー「何だったかな、危険手当だっけか?」
シロエ 「あー…。それは入っていそうです」
Aブルー「おやつくらいで、そこまで響くかなあ…?」
ぼくのシャングリラでは問題無いけど、と反論が。
Aブルー「ぼくが盗んだら、また作ってるしさ…」
キース 「饅頭の材料を、マグロ漁船に積むと思うか?」
Aブルー「積まないのかい?」
キース 「いいか、中身は小豆餡だぞ?」
普段に使う食材ではない、とキース君の鋭い指摘。
キース 「砂糖はあっても、小豆なんぞは…」
シロエ 「普通の家でも、常備してない気がします」
サム 「だよなあ、赤飯しか思い付かねえよ」
小豆を使った料理なんてよ、とサム君も。
サム 「そりゃまあ、他にもあるだろうけどよ…」
シロエ 「圧倒的に、お菓子用ですよね、小豆…」
Aブルー「だから、積んでない、って?」
キース 「饅頭の形で積み込むだけでな!」
饅頭が消えたら、皆、ガッカリで…、とキース君。
キース 「誰が盗んだかは、二の次だろうな」
シロエ 「犯人よりも、消えたことが問題ですよ」
ジョミー「帰国まで、食べられないんだもんねえ…」
でもって船の空気が殺伐、と話はループ。
ジョミー「お菓子は、盗んじゃダメだと思うな」
Aブルー「でも、ぼくは食事をしないんだしさ…」
その分で何か、と言い募る人。
Aブルー「毎食、余って来るんだし…」
キース 「飯の残りが、菓子に化けるとでも?」
Aブルー「だって、余るんだよ?」
お菓子が無ければ食事をね、と妙な台詞が。
えっと…?
2022/10/18 (Tue)
☆お菓子が無ければ
生徒会長宅に来ている面々、ソルジャーも途中から参加。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、やる気満々なわけで…。
シロエ 「お菓子が無ければ食事を、ですか?」
Aブルー「だって、毎食、ぼくの分が余るんだしさ…」
キース 「菓子が無ければ飯を食え、と言いたいのか?」
Aブルー「そう! 食事の残りが毎回、一人分だよ?」
それを食べれば量は充分足りるよね、と指を立てる人。
Aブルー「もしかしたら、おやつより多いくらいかも!」
キース 「あんた、何処かの王妃様か?」
Aブルー「王妃様?」
なんで、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「どっちかと言えば、王様だろうと思うけど?」
キース 「違う、立場の話ではなくて…」
シロエ 「さっきの台詞ですってば。お菓子がですね…」
キース 「無ければ飯を食えばいい、というヤツがだ…」
王妃の台詞に似ているんだ、とキース君。
キース 「言った中身は、逆なんだがな」
Aブルー「逆って?」
シロエ 「パンが無ければ、お菓子を食べれば、と…」
言ったらしいですよ、とシロエ君が解説を。
シロエ 「それも、飢えている民衆に向かってです」
Aブルー「何か問題あるのかい?」
シロエ 「パンが無いほど、飢えているんですよ?」
キース 「菓子かあるわけないだろうが!」
それで革命が起きたそうだ、とキース君が広げる両手。
キース 「あんたの、菓子の代わりに飯というのも…」
ジョミー「似たようなことになりそうだよねえ…」
マグロ漁船の上で言ったら、とジョミー君。
ジョミー「海に投げ込まれはしないだろうけど…」
キース 「殺伐とした空気が、殺気に変わるぞ」
Aブルー「えーっ? 食事は余ってるんだよ?」
食べればいいと思うけどな、とズレている思考。
Aブルー「ぼくと違って、食事嫌いじゃないだろうし…」
キース 「菓子は別腹だと言うんだが?」
シロエ 「別枠ですよねえ…?」
お茶やコーヒーをお供にして、という意見。
正しいですよね…?
2022/10/19 (Wed)
☆デザートとは別物
生徒会長宅に集った面々、ソルジャーも来ておりまして。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、そういう話が進行な今。
Aブルー「別枠って言うと、デザートかな?」
キース 「それは食事とセットだろうが!」
Aブルー「セットって?」
キース 「デザートも込みで、一食というカウントだ!」
メニューにも書いてある筈だぞ、とキース君の言。
キース 「フレンチにしても、和食にしても、だ…」
シロエ 「食後のお菓子は、最初から書いてありますよ」
ジョミー「だよねえ、でもって、食べる方もさ…」
サム 「そのつもりで食うモンだしよ…」
アレは別腹とは違うと思うぜ、とサム君も。
サム 「別腹ってえのは、たらふく食ってよ…」
シロエ 「もう入らない、って勢いの時にですね…」
キース 「饅頭だとかケーキを目にして、どうなるかだ」
Aブルー「もちろん、食べるよ!」
ぼくは食事は嫌いだけどね、とソルジャー、威張り返り。
Aブルー「でもねえ、食事は、させられるわけで…」
キース 「満腹になるまで、食わされるんだな?」
Aブルー「日によってはね!」
今日こそは食べて頂きます、と…、とブツブツブツ。
Aブルー「お腹一杯になるんだけどさ…」
キース 「菓子を目にしたら、食うんだろうが!」
Aブルー「それはもう!」
キース 「いいか、別腹というのは、だ…」
その状態を意味するわけで…、とキース君の睨み。
キース 「あんたでなくても、そうなるんだ!」
Aブルー「誰でもかい?」
キース 「菓子は苦手だ、というヤツ以外はな!」
マグロ漁船でも、其処は変わらん、とキース君。
キース 「飯さえあればいいと言うのは…」
シロエ 「まず無いでしょうね」
何か無いかと探すものです、シロエ君の相槌。
シロエ 「おやつの時間でなくてもですね…」
キース 「欲しくなる時はあるものだ」
Aブルー「食後でも?」
キース 「当然だろうが!」
別腹だしな、という指摘ですけど。
あるあるですよね…?
2022/10/20 (Thu)
☆お菓子の代わりは
休日に生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来ている今。
マグロ漁船に乗る気満々、けれどお菓子が問題なわけで。
Aブルー「つまり食後に、お饅頭とかを探すって?」
キース 「充分、有り得る話なんだが?」
シロエ 「ですねえ、お饅頭がある間なんかは、特に…」
食べる気になるんじゃないでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「この先、補給は出来ないんですし…」
サム 「食っちまったヤツの勝ちだしよ…」
ジョミー「食べたいな、って思いそうだよねえ…」
お饅頭が無くなる前に、とジョミー君も。
ジョミー「後悔はしたくないもんね…」
スウェナ「でもって、誰かが食べ始めたら…」
シロエ 「別腹がスイッチオンですよ」
マツカ 「ええ。その気は無かった人だって…」
お饅頭に手を伸ばすでしょうね、と大きく頷くマツカ君。
マツカ 「残り少なくなった時期なら、尚更ですよ」
Aブルー「食事じゃ、代わりにならない、って?」
キース 「自分の場合で考えてみろ!」
菓子の代わりに栄養剤はどうなんだ、とキース君の問い。
キース 「これでケーキと同じ量だ、と…」
シロエ 「渡されたら、それで満足なんですか?」
Aブルー「嫌すぎるから!」
ケーキはケーキで食べないと、とソルジャー、即答。
Aブルー「代わりなら、シュークリームだとか…」
シロエ 「他のお菓子しか、ダメなんでしょう?」
Aブルー「ホットケーキなら、まだ許せるかな…」
ホイップクリームたっぷりで、と顎に当てる手。
Aブルー「出来れば、チョコレートもかけてくれれば…」
キース 「マグロ漁船員でも、其処は変わらん!」
菓子の代わりに食事なんぞは…、とキース君の怒声。
キース 「いいか、厨房から菓子を盗むのは無しだ!」
Aブルー「分かったよ…。だったら、ぶるぅに…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつ、多めに作るんだね!」
Aブルー「うん、テイクアウト用でお願い!」
持って帰って船で食べるよ、と笑顔全開。
お菓子まで…?
2022/10/21 (Fri)
☆満腹だと眠気が
生徒会長宅で過ごす面々、ソルジャーも来ていますけど。
マグロ漁船に乗るんだそうで、朝御飯を食べに来る計画。
シロエ 「船で食べるって、コッソリですか?」
Aブルー「決まってるだろう、ぼくのおやつだよ?」
キース 「まあ、それはいいが、朝飯はだな…」
あんたは此処で食うんだよな、とキース君、確認。
キース 「でもって、俺たちが付き合わされて…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 毎日、朝食ビュッフェ!」
ジョミー「中華メニューも入ったヤツね!」
ぶるぅ 「うんっ、朝だと、やっぱり点心だよね!」
中華饅頭とか、小籠包とか…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「みんなも来るから、張り切っちゃう!」
ジョミー「いいよね、毎朝、最高のスタートだよ!」
サム 「逆に、腹一杯になって、寝ちまうかもなあ…」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「朝のホームルームで、居眠りですか…」
サム 「グレイブ先生、ブチ切れるぜ?」
ジョミー「うわー…。眠気覚ましも要るかな、コレ」
キース 「俺たちの問題は、その程度だが…」
マグロ漁船はどうなるんだ、とキース君が捻る首。
キース 「ただでも職務怠慢なんだぞ?」
シロエ 「そういえば、今もサボッてますね…」
Aブルー「何を言うかな、ちゃんと注意はしてるから!」
何かあったら帰って対応、とソルジャー、自信満々。
Aブルー「人類軍の撃退くらいは、楽勝だしね!」
キース 「今は二足の草鞋だからな」
だが、三足目はいけるのか、とキース君の問い。
キース 「マグロ漁船の仕事が怪しい気がするが…」
シロエ 「一番に捨てられそうですね、ソレ」
優先順位をつけるなら、とシロエ君も。
シロエ 「まず朝御飯で、次がシャングリラなんですよ」
Aブルー「確かに、そんな感じかな」
キース 「腹一杯なら、寝るんだろう?」
Aブルー「当然だよ!」
食べても太らない体質だしね、と自慢ですけど。
仕事は…?
2022/10/22 (Sat)
☆食べたら寝る人
生徒会長宅に来ている面々、ソルジャーもちゃっかりと。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、朝御飯に御執心でして。
キース 「毎朝、此処でたらふく食って、だ…」
シロエ 「帰ったら、即、寝るんですか?」
マグロ漁船で…、とシロエ君が立てるお伺い。
シロエ 「いくらなんでも、まさかそこまでは…」
Aブルー「寝ていたら、何か問題でも?」
ぼくのシャングリラは大丈夫! と威張り返る人。
Aブルー「何かあったら、即、戻るから!」
キース 「そっちの心配はしていない!」
三足目だと言っただろうが、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「マグロ漁船で朝から寝る気か、あんたは?」
Aブルー「ダメなのかい?」
キース 「恐らく、マグロ漁船というのは、早朝から…」
シロエ 「漁を始めているでしょうねえ…」
マグロの群れを追い掛けながら、とシロエ君が相槌を。
シロエ 「抜け出して、朝食ビュッフェな上にですね…」
キース 「帰ったら寝るというのは、だ…」
スウェナ「職務怠慢ってヤツだわねえ…」
ついでに三食、来るつもりでしょ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「おまけにおやつで、テイクアウトもして…」
ジョミー「なんか、一日中、寝てそうだよねえ…」
キース 「俺の心配は、まさにソレなんだが…」
Aブルー「寝るに決まっているだろう!」
うるさいハーレイとかもいないし、と凄い台詞が。
Aブルー「三食昼寝付きの毎日、グルメ三昧!」
一同 「「「うわー…」」」
それは給料泥棒では、と誰もがポカーン。
キース 「仕事する気は無いんだな?」
Aブルー「そういうわけでもないけれど?」
気が向いた時は張り切るよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「マグロ漁なんか、ぼくの世界じゃ無理だしね」
キース 「だが、基本的には食って寝るだけだと?」
Aブルー「太らないから、安心してよ!」
キース 「誰が体型の話をしている!」
太る体質の方がマシだ、と怒鳴ってますけど。
働くから…?
2022/10/23 (Sun)
☆太る体質はダメ
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来ているんですが。
乗る気でいるのがマグロ漁船で、ぶるぅの料理が目当て。
Aブルー「ダメだよ、太る体質なんて!」
キース 「あんたが太っても、俺は少しも困らないが?」
ジョミー「ぼくも困らないし、他のみんなも…」
サム 「困るようなことって、何もねえよな?」
部屋が狭くなる程度でよ、とサム君が見回す部屋の中。
サム 「広いんだけどよ、流石に力士級はよ…」
シロエ 「狭くなった気がするでしょうねえ、確かに」
スウェナ「ついでに夏だと、暑苦しいわね」
ジョミー「壊れちゃう家具もあるかもねえ…」
ソファが抜けるとか、そういうヤツ、とジョミー君。
ジョミー「椅子だって、体重に耐え切れなくて…」
シロエ 「壊れそうですね、ああ、それで…」
太る体質だとダメなんですか、とシロエ君、納得。
シロエ 「青の間はともかく、ブリッジとかだと…」
キース 「修理を急がないとマズイからな…」
Aブルー「違うから!」
そうじゃないから、とソルジャーが指差す自分の顔。
Aブルー「いいかい、ぼくは超絶美形が売りでさ…」
キース 「太ると、それが台無しになると?」
Aブルー「ピンポーン!」
太らない体質は大事なんだよ、と胸を張る人。
Aブルー「日頃、食べては寝ているわけなんだけど…」
キース 「太る体質だと、そうはいかんな」
Aブルー「当たり前だよ、許されないよ!」
ぼくのプライドは別としてもね、と竦める肩。
Aブルー「きっとハーレイとか、ノルディとかがさ…」
シロエ 「運動しろと言ってくるわけですね?」
Aブルー「嫌だと言っても、強制でね!」
そんな暮らしは御免だから、とブツブツブツ。
Aブルー「マグロ漁船だって、気が向いた時しか…」
キース 「働かないなら、何故、乗るんだ?」
Aブルー「面白そうだし、基地も出来るしね!」
一同 「「「基地?」」」
基地って何だ、と顔を見合わせる御一同様。
意味不明ですよね…?
2022/10/24 (Mon)
☆基地だそうです
生徒会長宅で過ごす御一同様、ソルジャーもちゃっかり。
マグロ漁船に乗るという話、ぶるぅが作る料理が目当て。
キース 「おい。基地が出来ると言ったか、あんた?」
Aブルー「言ったけど?」
キース 「何なんだ、その基地というのは?」
Aブルー「基地は基地だよ、他に何があると?」
軍事基地とか色々あるだろ、とソルジャーの答え。
Aブルー「こっちの世界にも、いろんな基地がさ」
シロエ 「それはまあ…。南極基地もありますけれど…」
キース 「マグロ漁船は、基地を持つ方だと思うがな?」
母港の他にも行きつけの港、とキース君。
キース 「其処を拠点に、マグロを獲りに行くわけで…」
シロエ 「船は基地ではないですよ?」
Aブルー「そりゃまあ、普通の船員だったら…」
そうなるかもね、とソルジャーも同意。
Aブルー「でもねえ、ぼくが乗るんだし…」
キース 「条件は何も変わらんぞ?」
シロエ 「船長ならともかく、船員ですよね?」
ジョミー「港に入るスケジュールとかは、船長にしか…」
決められないと思うけどな、とジョミー君。
ジョミー「勝手に変えるの、無理そうだけど?」
Aブルー「だから、乗るのは、ぼくだってば!」
キース 「サイオンで細工するつもりか?」
船長の意識を操作するとか、とキース君が顰める顔。
キース 「かなり悪質な話だな、それは」
Aブルー「違うって! マグロ漁船が基地なんだよ!」
ぼく専用のね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「毎日、美味しい食事を食べて…」
キース 「気が向いた時だけ働くそうだが…」
シロエ 「そのための専用基地ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
青の間と違って文句も来ない、とニコニコニコ。
Aブルー「青の間は、ぼくのぶるぅに留守番させて…」
キース 「こっちの世界でグータラすると?」
Aブルー「そう! もう最高の毎日ってね!」
シロエ 「ソルジャー稼業は?」
どうするんです、とシロエ君の問い。
まさか、放置とか…?
2022/10/25 (Tue)
☆真面目に帰る人
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーもいるんですけれど。
なんでもマグロ漁船に乗るとか、専用基地にするそうで。
シロエ 「青の間は留守にするんですよね?」
Aブルー「兼業するって言ったけど?」
キース 「非常時にだけ、帰るつもりか?」
Aブルー「ううん、一日に一度は必ず!」
でないと、ぼくが困るからね、とソルジャー、真剣な顔。
Aブルー「マグロ漁船じゃ、出来ないことが…」
キース 「あんた、案外、真面目なんだな」
シロエ 「意外でしたね、もっと長期間サボるのかと…」
思ってました、とシロエ君。
シロエ 「毎日だなんて、流石、ソルジャーですよ」
キース 「やはり、やる時はやるんだな」
Aブルー「それはもう! 夫婦の時間は必須だってば!」
一同 「「「は?」」」
何のことだ、と誰もがキョトン。
キース 「夫婦と言うと、キャプテンになるが…」
シロエ 「キャプテンの報告だけで充分なんですか?」
Aブルー「ぼくのシャングリラは、そうだけど?」
なにしろ面倒なものだから…、と悪びれない人。
Aブルー「毎日聞くのは、ソレだけだよね」
キース 「なるほど、そのために一度は帰る、と」
シロエ 「5分で済ませて戻る気ですね?」
Aブルー「冗談じゃないよ、5分だなんて!」
服を脱いだら終わりじゃないか、と妙な台詞が。
シロエ 「お風呂にも入って来るんですか?」
Aブルー「漁船のお風呂は、狭そうだしねえ…」
キース 「帰ったついでというわけか…」
Aブルー「青の間は有効に使わないとね!」
もちろんベッドが一番大事、とニコニコと。
Aブルー「夫婦の時間に欠かせないから!」
ブルー 「やめたまえ!」
そんな話はしなくていい、と怒鳴る生徒会長。
ブルー 「君が帰るのは勝手だけどね!」
Aブルー「うーん…。まあ、とにかく夜はさ…」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「そこが大事なトコなんだよ!」
毎日、必ず帰る理由、と言ってますけど。
嫌な予感しか…。
2022/10/26 (Wed)
☆漁船の方がいい
生徒会長宅に来ている面々、ちゃっかりとソルジャーも。
マグロ漁船が目標だそうで、乗る気満々なんですけれど。
Aブルー「いいかい、夜は夫婦の時間をみっちり!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「何を言うかな、帰る理由というヤツで…」
マグロ漁船じゃ出来ないことだよ、とソルジャー、力説。
Aブルー「船室のベッドは狭そうだしさ…」
ブルー 「はいはい、分かった!」
Aブルー「他のみんなが、分かってないかと思うけど?」
夫婦の時間という意味が…、と見回す周囲。
Aブルー「どうかな、ちゃんと分かってくれてる?」
キース 「不本意ながら、理解出来た気が…」
シロエ 「内容までは知りませんけどね…」
それに知りたくもありませんが、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「どうぞ自由に帰って下さい、夜になったら」
Aブルー「ありがとう! でもって、昼間は…」
キース 「船でグータラ、此処で三食とおやつなんだな」
Aブルー「うん、最高の毎日ってね!」
素晴らしすぎる、と赤い瞳がキラキラ。
Aブルー「非常事態が起きない限りは、もう毎日が…」
キース 「薔薇色だとでも言いたいのか?」
Aブルー「まさにソレだよ、基地が出来れば!」
基地と言うより別宅かもね、とニコニコニコ。
Aブルー「生活の拠点を、こっちに移して!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「充分、可能だろうと思うよ!」
マグロ漁船に慣れたらいける、と親指をグッと。
Aブルー「下手にマンションとかを持つよりもさ…」
シロエ 「漁船の方がいいんですか…?」
Aブルー「他の船員も乗ってるんだし、掃除とか…」
任せて安心というヤツだしさ、と胸を張る人。
Aブルー「青の間だと、掃除しろって皆がうるさくて…」
キース 「マグロ漁船も、其処は変わらんだろう?」
ジョミー「自分の部屋は自分でやるしか…」
Aブルー「ぼくを誰だと思ってるわけ?」
その辺のトコはどうとでも、と笑顔ですけど。
サイオンで…?
2022/10/27 (Thu)
☆住み着く気な人
生徒会長宅に集う御一同様、ソルジャーもちゃっかりと。
マグロ漁船を基地にするとか、こっちの世界に置く拠点。
キース 「あんた、サイオンで他の船員をだな…」
シロエ 「使う気ですか、掃除要員に?」
Aブルー「問題無いと思うけど?」
要はバレなきゃいいんだしね、と罪の意識がゼロな人。
Aブルー「どうせ肉体労働なんだし、ついでに掃除も!」
キース 「あんたの船ではないんだぞ!」
ジョミー「そうだよ、シャングリラは別かもだけど…」
シロエ 「私物化していい船ではありませんからね!」
自分のことは自分でしないと…、とシロエ君の睨み。
シロエ 「だいたい、勝手すぎるんです!」
サム 「だよなあ、飯は船では食わねえとかさ…」
ジョミー「夜は帰ってゆっくりするとか、酷いよねえ…」
Aブルー「でもさ、ぼくにはいい話でさ…」
こんな機会はそうそう無いよ、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「乗るしかないだろ、マグロ漁船に!」
キース 「その前に、一つ聞きたいんだが…」
Aブルー「何をだい?」
キース 「こっちの世界に拠点を移す、と聞こえたが…」
住み着く気か、とキース君の問い。
キース 「でもって、俺たちに絡みまくりで…」
Aブルー「結果的には、そうなるかもね!」
一同 「「「げっ!」」」
なんてこった、と一同、愕然。
シロエ 「それって、とても困るんですけど!」
Aブルー「大丈夫! 毎日、法要をしてくれとはさ…」
言わないからね、とソルジャーのズレた論点。
Aブルー「ぼくの目的は、まずは美味しい食事だし!」
キース 「朝食ビュッフェは、歓迎なんだが…」
シロエ 「まさか、ぼくたちが集まる度にですね…」
湧いて出る気じゃないでしょうね、とシロエ君。
シロエ 「食事以外でも、何でもかんでもです」
Aブルー「授業は遠慮したいけど?」
ジョミー「じゃあ、他は…」
Aブルー「中身次第だね!」
面白そうなら参加するよ、と即答ですけど。
もれなく来ると…?
2022/10/28 (Fri)
☆ストレスになりそう
生徒会長宅に来ている面々、ついでにソルジャーまでが。
なんでもマグロ漁船に乗り込み、生活拠点を移すそうで。
ジョミー「中身次第って、特にイベントじゃなくても?」
Aブルー「日常生活という意味かな?」
ジョミー「うん。ぼくたちだって、カラオケも行くし…」
シロエ 「生徒会長の家と、ぶるぅのお部屋がですね…」
全てというわけじゃないですし、とシロエ君の相槌。
シロエ 「イベント以外に、普通に出掛けるんですよ」
サム 「うんうん、たまにはファミレスだってよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マックも、ケンタもね!」
楽しいも~ん! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「高いお店でなくても、美味しいお店は…」
スウェナ「あるのよねえ…」
ジョミー「商店街のさ、お肉屋さんのコロッケだって…」
キース 「安くて美味くて、絶品だしな」
そういう時まで出て来られても…、とキース君の苦い顔。
キース 「俺たちにだって、オフの時間はあるわけで…」
Aブルー「ぼくがいると、オフにならないのかい?」
シロエ 「いえ、そこまでは言いませんけど…」
こう、なんと言うか…、とシロエ君、指で額をトントン。
シロエ 「妙な緊張感が何処かにですね…」
ジョミー「常にあるよね、意識してないけど」
Aブルー「それはどういうモノなわけ?」
キース 「ズバリ言うなら、ストレスだな!」
意識していない分、溜まりそうだ、とキース君。
キース 「精神的な疲労が、日増しにだ…」
シロエ 「どんどん溜まっていきそうですよね…」
Aブルー「酷すぎるから!」
ジョミー「じゃあさ、お掃除部隊ってヤツが…」
しょっちゅう来たって平気なわけ、とジョミー君の問い。
ジョミー「別に掃除はしないんだけどさ、毎日さ…」
Aブルー「ぼくの青の間を見に来るのかい?」
シロエ 「あー、その状況に似ているかもです」
ジョミー「リラックス出来る?」
そういうことになっても、とジョミー君。
出来ますか…?
2022/10/29 (Sat)
☆朝食だけは一緒に
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来ているんですが。
乗る気でいるのがマグロ漁船で、生活拠点にするつもり。
Aブルー「リラックスと言うと…?」
ジョミー「今と同じに、好き放題して暮らせそう?」
部屋を散らかして、おやつも食べて…、とジョミー君。
ジョミー「お掃除部隊が掃除するのは、月イチでもさ…」
シロエ 「現れる日が、ほぼ毎日になるわけですよ」
キース 「しかも時間は決まってなくて、だ…」
ジョミー「心の準備が出来ないんだよ?」
ドアが突然開くんだよね、とジョミー君が立てる指。
ジョミー「サイオンで予知は不可能で!」
Aブルー「有り得ないから!」
ジョミー「予知の能力、あったっけ?」
Aブルー「無いけど、来るぞ、っていうのはさ…」
ちゃんとサイオンで分かるから、とソルジャー、反論。
Aブルー「だから不意打ちは、有り得ないって!」
ジョミー「そうかな、24時間意識していないと…」
来るのを察知出来ないよ、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「向こうもプロだし、思い立ったら…」
シロエ 「即、来ますよね?」
ジョミー「見るだけだったら、掃除用具は要らないし…」
何かのついでに立ち寄るだとか、という説が。
ジョミー「それだと、まるで読めないよ?」
キース 「思い付くのも、行動するのも秒だしな」
ジョミー「そういうヤツでも、大丈夫?」
Aブルー「そ、それは…」
あんまり出来る気がしない、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「そんな暮らしは、出来ればさ…」
ジョミー「遠慮したいんなら、ぼくたちの気持ちも…」
キース 「察してくれ、と言いたいんだが?」
基地を作るのは勝手だがな、とキース君。
キース 「此処へ来るのは、従来通りのペースでだ…」
シロエ 「朝食ビュッフェだけ、毎朝、一緒にですね…」
ジョミー「食べるのがいいと思うんだけど?」
Aブルー「基本は船にいてくれ、って?」
食事には来ていいんだろう、と悲鳴ですけど。
どうなる…?
2022/10/30 (Sun)
☆兼業でよろしく
生徒会長宅に来ている面々、おまけにソルジャーまでが。
なんでもマグロ漁船を拠点に、こちらで暮らすという話。
ジョミー「うーん…。ぼくたちがいない時ならさ…」
シロエ 「どうぞ、と言うんですけどねえ…」
Aブルー「でも、ぶるぅは三度の食事と、おやつをさ…」
作ると約束してくれたよ、とソルジャーも必死。
Aブルー「朝食ビュッフェも、その一環で!」
ジョミー「そうかもだけど、ホントにストレスだしさ…」
キース 「控えてくれ、と言いたいわけで、だ…」
Aブルー「じゃあ、どうなるのさ!」
ぼくの食事は…、とソルジャー、縋るような目。
Aブルー「マグロ漁船で食べろって?」
ブルー 「テイクアウトでいいと思うね!」
ぶるぅ 「そだね、みんなが来ている時は…」
持ち帰り用に詰めてあげるね、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「それなら船で食べられるでしょ?」
シロエ 「いいですね!」
ジョミー「掃除要員にしちゃった船員さんにさ…」
分けてあげることも出来るよね、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「それなら、サイオンでこき使っても…」
シロエ 「御褒美つきになりますし…」
サム 「喜ばれると思うぜ、掃除の度によ」
記憶操作で忘れる前は、とサム君も。
サム 「それでいけよな、マグロ漁船の生活は」
キース 「邪魔にならない方向で頼む」
でないと法要を断るからな、とキース君の最終兵器。
キース 「嫌なら、基本は一緒に食うのは朝飯だけだ」
Aブルー「暇すぎるんだけど!」
ジョミー「兼業なんだし、シャングリラに行けば?」
一同 「「「イイネ!」」」
ソルジャー稼業に勤しむべし、と誰もがプッシュ。
シロエ 「おろそかにしちゃいけませんよね」
キース 「本業だしな」
ブルー 「兼業で頑張ってくれたまえ!」
Aブルー「嫌すぎるってば、そんな労働人生は!」
ブルー 「働かざる者、食うべからず、ってね!」
まずは労働、という指示ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/10/31 (Mon)
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