シャングリラ学園つれづれ語り
☆日の並びに文句
さて5月。GWも終わったというか、続きっぽい土曜日。
生徒会長宅に来ている面々、話題はGWのことでして…。
ジョミー「あーあ、今年も終わっちゃったよねえ…」
シロエ 「今年は並びがイマイチでしたよ、祝日の」
サム 「昨日も金曜だったしよ…」
普通に平日になりやがって、とサム君、ブツブツ。
サム 「しかも2日は月曜だったってえのが…」
スウェナ「痛かったわよね、そこを欠席しちゃったし…」
シロエ 「昨日は戻って、登校するしかなかったんです」
もっと休みが長かったら…、とシロエ君も嘆き節。
シロエ 「楽しめた筈なんですけどねえ…」
キース 「高校生なんだし、諦めるしかないだろう」
社会人なら話は別だが、と副住職なキース君。
キース 「有休を取って上手く休めば、今年はだな…」
マツカ 「もっと長くなっていたと思いますよ」
ブルー 「うん、確実に長かっただろうね」
GWスタートが4月29日だったし、と生徒会長も。
ブルー 「そこが金曜だったからねえ、まず三連休で…」
キース 「5月2日と、昨日の2回、有休でだな…」
マツカ 「10連休になった勘定ですね」
実行した人も多いのでは…、と御曹司の読み。
マツカ 「そういう人だと、今も連休中なんですよ」
キース 「とはいえ、そろそろ帰り道か…」
ブルー 「今日くらいには家に戻っておかないと…」
月曜日からの仕事がキツイよ、と生徒会長の説明が。
ブルー 「今日は移動で、日曜日は家でゆっくりだね」
キース 「殆どのケースは、そうなるだろうな」
マツカ 「若い人だと、別でしょうけど…」
シロエ 「そうでしょうねえ、聞いたことはあります」
GWの話かどうかは知りませんが、とシロエ君。
シロエ 「海外で遊びまくって、朝に空港着で…」
サム 「そのまま会社に直行とかかよ?」
シロエ 「らしいですよ?」
ジョミー「ぼくたちの場合は、登校って?」
それはキツすぎ、とジョミー君が竦める肩。
若いのに…。
2022/05/01 (Sun)
☆お土産が無い件
社会人ならGWの終盤っぽい土曜日、生徒会長宅での話。
集まっているシャン学メンバー、GWの長さを検討中で。
ジョミー「シロエが言うヤツだと、明日まで遊んで…」
シロエ 「月曜日の朝に空港に着いて、登校ですね」
サム 「キツいぜ、ソレ…」
スウェナ「ちょっと勘弁して欲しいわよね…」
あんまりだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だって、ウチのクラスの担任は…」
ジョミー「万年、グレイブ先生なんだよ?」
サム 「嫌味の一つも言われそうだぜ、眠そうだとよ」
シロエ 「言われるでしょうね、間違いなく」
諸君、結構な御身分だな、とか…、とシロエ君、口真似。
シロエ 「海外は楽しかったかね、とか、ネチネチと…」
サム 「土産を渡しても、無駄だろうしよ…」
ジョミー「第一、ホントは海外じゃないし!」
国内でもなかったわけだけどさ、とジョミー君。
ジョミー「お土産に何を渡すって?」
一同 「「「あー…」」」
もう、そこからしてアウトだったか、と誰もが溜息。
シロエ 「そうでした…。お土産なんかは何も…」
マツカ 「ありませんよね、シャングリラ号では…」
ジョミー「それにさ、宇宙にはサービスエリアも…」
道の駅だって無いんだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「お土産を買えるスポットはゼロ!」
サム 「シャングリラ号にも、売店はねえしよ…」
シロエ 「特産品だって無いですよね…」
楽しい船ではあるんですけど、とシロエ君も。
シロエ 「誰かさんの世界だったら、違うでしょうか?」
サム 「それはねえだろ、あっちの方がよ…」
マツカ 「色々と制限が多いですしね…」
ブルー 「密造酒くらいなものかもね」
特産品と言えるのは、と生徒会長が挙げたブツ。
ブルー 「御禁制の品だし、喜ばれるかも…」
サム 「グレイブ先生に渡すのかよ?」
シロエ 「再起不能になりそうですけれど…?」
いろんな意味でヤバイのでは、とシロエ君。
密造酒って、先月の…?
2022/05/02 (Mon)
☆謎すぎるお土産
社会人ならGWの終盤だろう土曜日、高校生には無関係。
金曜は登校したシャン学メンバー、土曜日は生徒会長宅。
シロエ 「なんと言っても、密造酒ですし…」
ジョミー「密造って時点で、グレイブ先生にはさ…」
向いてない気が、とジョミー君。
ジョミー「何処から見たって潔癖症だよ、グレイブ先生」
サム 「密造酒なんて渡そうモンなら、逆効果だぜ」
シロエ 「それもありますし、受け取って飲んでも…」
マツカ 「マズイですよね、悪酔いしたりしたら…」
全員、ブラックリスト入りです、とマツカ君も。
マツカ 「キースの場合は、中和剤が効きましたけど…」
スウェナ「グレイブ先生にも効くかは、謎だものねえ…」
キース 「効くんじゃないのか?」
俺には効いた薬なんだし、とキース君の意見。
キース 「飲み比べの勝負は、つかなかったがな」
シロエ 「誰かさんも、ほろ酔いの手前でしたしね」
サム 「キースが勝つかも、って思ったのによ…」
ブルー 「仕方ないよ、時間切れだったんだから」
帰る時間になっちゃって…、と生徒会長。
ブルー 「でもまあ、被害は無かったわけだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで楽しくお花見!」
シロエ 「美味しく食べて、飲酒組は宴会でしたね」
キース 「少しは感謝してくれよ?」
俺が身体を張ったんだからな、とキース君の言。
キース 「グレイブ先生も、あの中和剤なら…」
ブルー 「いけるかもねえ、密造酒でも」
でもソレ、何処のお土産なわけ、と生徒会長の質問が。
ブルー 「シャングリラ号では作ってないよ?」
ぶるぅ 「密造する意味、無いんだも~ん!」
ブルー 「合成酒だって要らなくてさ…」
普通にお酒があるわけで…、と生徒会長。
ブルー 「グレイブ先生に、なんて説明するんだい?」
シロエ 「ぼくたちが作りました、とかでしょうか?」
サム 「GWに酒造り体験ツアーかよ?」
叱られそうだぜ、とサム君が竦める肩。
高校生ですしねえ…。
2022/05/03 (Tue)
☆修行ならオッケー
社会人ならGW継続中っぽい土曜日、高校生には不可能。
金曜の登校で途切れた連休、本日は生徒会長宅での休日。
シロエ 「叱られますよね、酒造り体験ツアーなんて…」
ジョミー「絶対、飲んだと思われるもんね…」
ブルー 「試飲が必須なヤツだからねえ…」
作ったお酒の出来栄えを確認するために、と生徒会長。
ブルー 「試飲なんかはしてません、では通らないよ」
ぶるぅ 「そだよ、していません、って言ったら問題!」
思い切り酷く叱られちゃうよ、とお酒が飲めるお子様も。
ぶるぅ 「味が分からないのを寄越したのか、って…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と誰もが納得。
シロエ 「密造酒のお土産は、やっぱり無理ですね…」
サム 「下手したら殺されるヤツだぜ、うん」
ブルー 「賄賂どころか、逆効果なのは確実だね」
高校生で10連休は諦めたまえ、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「グレイブの目が黒い間は、嫌味覚悟でしか…」
キース 「平日を休みまくるというのは、不可能だぞ」
修行に出ると言うなら別だが、と、かつて経験済みな人。
キース 「修行の場合は、激励までして貰えたわけで…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ああ。頑張って来い、と笑顔だったぞ」
だが、行き先が地獄だったしな、とキース君、溜息。
キース 「一ヶ月間、飯は不味いし、修行はキツイし…」
サム 「確か、ニュースも見られねえんだよな?」
キース 「新聞もテレビも、全て禁止だ!」
外の世界で何があろうが修行のみだ、と証言が。
キース 「土曜も日曜も関係ないしな…」
シロエ 「学校を休みまくる意味が無いですよね…」
GW少なめの方がマシですってば、とシロエ君。
シロエ 「諦めましょう、カレンダー通りで」
ジョミー「一日、余計に休んだけどね」
スウェナ「それが限界よね…」
サム 「修行だって嘘をついてもよ…」
バレちまうしよ、とサム君、お手上げのポーズ。
確かに…。
2022/05/04 (Wed)
☆早めがオススメ
社会人ならGWで10連休中、そんな土曜日ですけれど。
高校生には不可能なことで、生徒会長宅で愚痴る土曜日。
シロエ 「修行なんです、って言うには証拠とかが…」
サム 「要ると思うぜ、相手はグレイブ先生だしよ」
キース 「俺は特には言われなかったが…」
大学生な時点で別扱いだし…、と副住職が顎に当てる手。
キース 「坊主専門の学科だったし、家は寺だし…」
シロエ 「疑う余地が無いですもんね…」
サム 「修行に行くしかねえ身だもんなあ…」
俺もいつかは行く道だけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「その時は一ヶ月、休んじまっても…」
ジョミー「許されるだろうけど、ぼくは嫌だよ!」
行きたくない、と僧籍なジョミー君の悲鳴が。
ジョミー「修行体験ツアーだけでも、泣きそうなのに!」
ブルー 「早めに行くのがオススメだけどね?」
キース 「そうだぞ、一度で済むんだからな」
二度も三度も行かなくていいし、と副住職もプッシュ。
キース 「たった一ヶ月、大人しく修行すればだな…」
ブルー 「住職の資格が貰えるんだし、後はフリーで…」
高校生活を続けられるんだよ、と生徒会長も。
ブルー 「月参りとかも無いしさ、ぼくみたいにさ…」
ぶるぅ 「うんと自由に生きられちゃうよ!」
早めに行くのがいいと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だけど、今からやるんだったら…」
ブルー 「来年、大学に入学するか、短期養成の…」
キース 「専門道場入りしかないしな…」
専門道場だと一年かかるぞ、と副住職が折ってゆく指。
キース 「今すぐ入門を願い出ても、入れる時期は…」
ブルー 「早くても7月辺りだろうねえ…」
たった一年で全部済むけど、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースが4年かかった所を、グンと短縮!」
キース 「行くのもいいと思うがな?」
ジョミー「なんでそういうことになるのさ!」
GWも無い所へさ、と叫んでますけど。
無いんでしょうねえ…。
2022/05/05 (Thu)
☆掃除三昧な修行
社会人なら10連休が可能なGW、終盤の土曜ですけど。
高校生には無理だったわけで、生徒会長宅で愚痴る面々。
ジョミー「修行が一年で済むようなトコって、絶対に…」
サム 「GWなんかはねえよな、きっと…」
キース 「当然だろうが、毎日が修行の日々なんだぞ?」
短縮な以上は濃縮コース、とキース君、厳しい顔付き。
キース 「早寝早起き、指導員にビシバシしごかれて…」
ジョミー「お経ばっかり読まされるんだよね?」
キース 「違うな、他にも大事な修行があるんだ」
ブルー 「掃除の時間が多いんだよねえ…」
廊下にトイレに、境内なんかも…、と生徒会長も。
ブルー 「お経や作法を習う以外に、掃除三昧!」
サム 「掃除なのかよ?」
ブルー 「坊主の修行と掃除ってヤツは、イコールだよ」
キース 「ひたすら掃除を続ける修行も存在するぞ」
ウチの宗派とは違うんだがな、とキース君。
キース 「宗祖様が修行なさった、恵須出井寺ので…」
ブルー 「荒行の千日回峰が有名だけどさ…」
キース 「千日回峰とは真逆の意味で、キツイ修行で…」
静の千日回峰と呼ばれているんだそうだ、と解説が。
キース 「修行に入ると、毎日、宗祖様の御廟を…」
ブルー 「掃除するんだよ、心をこめて日に何回も」
シロエ 「何回も、って…。同じ場所をですか?」
ブルー 「そうだよ、御廟と、御廟の周りの庭をさ…」
日に何回も見回って掃除、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「葉っぱ一枚、落ちていないようにね!」
キース 「掃除以外の時間は、読経三昧だと聞いている」
ブルー 「厳しいらしいね、外出もしないそうだから」
外の世界には一切出ないのが条件で…、と怖い話が。
ブルー 「それに比べれば、専門道場なんかはさ…」
キース 「楽なものだぞ、いくら指導員が鬼でもな」
ブルー 「体罰は基本だと聞いているねえ…」
ジョミー「嫌すぎるから!」
GWのある世界にいたい、とジョミー君、必死。
そりゃねえ…。
2022/05/06 (Fri)
☆修行より高校生活
社会人なら有休で10連休もいけるGW、終盤の土曜日。
金曜は登校だったシャン学メンバー、生徒会長宅で愚痴。
ジョミー「専門道場に行った後もさ、どうせ高校生で…」
サム 「この学校の生徒のままだよなあ…」
ブルー 「そういうことだね、お寺に入らないのなら」
ジョミー「有休は無理な世界だけどさ、GWはさ…」
普通にあるから、もうそれでいい、とジョミー君。
ジョミー「修行なんかより、GWのある世界だよ!」
キース 「そうかもしれんな、下手に寺に入ると、だ…」
ブルー 「GWどころか、年中無休というヤツだしね」
仏事は待ってくれないから、と銀青様の仰せ。
ブルー 「自分でお寺を持った場合は、そのコースだよ」
キース 「大きな寺の跡取り息子は別だがな」
ジョミー「お寺に入る気なんか無いし!」
サム 「俺もねえなあ、こう、ブルーみたいによ…」
フリーで気楽にいきたいもんだぜ、とサム君も。
サム 「そりゃまあ、何処かで寺に勤めねえと…」
キース 「僧階を上げられないわけだが…」
ジョミー「ぼくは一生、ヒラでいいから!」
高僧なんか目指してないし、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「だから、修行も行きたくないって!」
??? 「ぼくも賛成だよ!」
その方がいい、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
キース 「あんた、何しに現れたんだ!」
Aブルー「何って、今日はノルディとさ…」
高級料亭で朝食だよ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「美味しく食べて、ノルディの家でさ…」
ブルー 「寛いでたなら、それでいいじゃないか!」
なんでこっちに、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「あそこの食事も、いい筈だけど?」
Aブルー「そうなんだけどさ、修行がどうとか…」
聞こえて来たから、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ジョミーが修行に行っちゃったらさ…」
ブルー 「君が困るとでも?」
無関係だと思うけれど、と生徒会長の指摘。
そうですよねえ…?
2022/05/07 (Sat)
☆取り分が増えます
社会人ならば10連休も可能だったGW、終盤の土曜日。
高校生には出来なかったわけで、生徒会長宅に集う面々。
ブルー 「ジョミーが修行に行っても、君はさ…」
ジョミー「ぼくなんか忘れて、遊ぶんだろうし!」
面子が減ろうが気にしないよね、とジョミー君も文句。
ジョミー「下手をしたらさ、お菓子とか料理の…」
ブルー 「取り分が増えて、大喜びじゃないのかい?」
君のことだし、と生徒会長の言。
ブルー 「ジョミーが行くなら、当然、サムも…」
サム 「もちろん一緒に修行だぜ、うん」
ブルー 「ほらね、二人も減るわけだから…」
シロエ 「料理はともかく、お菓子の量は変わりますね」
ケーキのサイズは固定でしょうし、とシロエ君。
シロエ 「二人減ったから、と型は変えないでしょう」
ぶるぅ 「そだね、元の人数が多いから…」
二人くらいは誤差の範囲、と料理上手なお子様の見解。
ぶるぅ 「小さい型を使うよりかは、いつもので…」
シロエ 「作った方が美味しいですよね?」
ぶるぅ 「そうなの、火加減とかもあるしね」
一人前サイズのお菓子以外は、とニッコリ。
ぶるぅ 「今とおんなじサイズで作ると思うけど…」
シロエ 「すると、二人分、多めですから…」
マツカ 「余って来ますね、その分が」
Aブルー「だったら、ぼくに分けて欲しいな!」
毎日、取りに来るからさ、とソルジャー、乗り気。
Aブルー「こう、箱に入れてキッチンにさ…」
ブルー 「置いておけ、って?」
Aブルー「それなら文句は無いだろう?」
黙って持って帰るんだし、と悪びれない人。
Aブルー「その時は、よろしく!」
ブルー 「ほらね、やっぱり…」
少しも困らないじゃないか、と生徒会長のツッコミ。
ブルー 「むしろ早めに行かせたい、とか?」
Aブルー「違うよ、そこは逆だってば!」
ジョミー「止めてくれるわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」
是非、行かないでくれたまえ、と言ってますけど。
何故に…?
2022/05/08 (Sun)
☆助け舟が来ました
社会人ならGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集う面々。
10連休が無理だった件から、修行の話に移行ですけど。
Aブルー「修行なんかは、まだまだ先でいいんだよ!」
ジョミー「えっと…。それって、何か裏があるとか?」
無理ゲーな注文がついてくるとか、とジョミー君の問い。
ジョミー「ぼくの修行を止める代わりに、交換条件…」
Aブルー「それは無いねえ、これっぽっちも!」
何のメリットも無いじゃないか、とソルジャーの返し。
Aブルー「君をヨイショしても、いいことなんか…」
シロエ 「まるで無さそうではありますねえ…」
キース 「マツカだったら、特典多数なんだがな…」
サム 「ジョミーだと、何も出ては来ねえぜ」
俺もだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「逆さに振っても無駄ってヤツな!」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから交換条件も裏も…」
ジョミー「ホントに無いって?」
Aブルー「無いから、修行なんかに行かずに…」
バーベキューだよ、と斜め上な台詞が。
一同 「「「は?」」」
Aブルー「行こうって言っているんだってば!」
バーベキューに、とズズイと乗り出すソルジャー。
Aブルー「今の季節が最高だしね!」
ジョミー「賛成!」
もう全力で、ぼくも賛成、とジョミー君、挙手。
ジョミー「行こうよ、次の土曜日とかに!」
キース 「修行とは真逆なイベントだぞ?」
ジョミー「どの辺がさ?」
キース 「バーベキューの何処が精進なんだ!」
修行イコール精進料理だ、とキース君、副住職モード。
キース 「バーベキューなどは論外だぞ!」
Aブルー「だから反対しているんだよ!」
ぼくは人生を楽しみたいし、とソルジャー、真剣。
Aブルー「美味しい肉を、こう、たっぷりと…」
ジョミー「焼いて食べたいよねえ、河原とかでさ…」
Aブルー「君は話が分かるね、実に!」
ジョミー「そりゃ、キースとは違うしね!」
坊主は名前だけだってば、と気が合う人たち。
えっと…?
2022/05/09 (Mon)
☆交代するのかも
社会人のGWなら終盤な土曜日、高校生には普通の休日。
生徒会長宅で愚痴な面々ですけど、来たのがソルジャー。
Aブルー「ジョミーも賛成してくれてるしさ…」
ジョミー「次の土曜はバーベキューだよ!」
精進料理なんかはどうでもいいし、とジョミー君。
ジョミー「みんなも遊びに行きたいだろうし…」
Aブルー「パアーッといこうよ、いい肉を焼いて!」
キース 「修行の話はどうなったんだ!」
シロエ 「修行もですけど、ジョミー先輩が問題ですよ」
修行以上な大問題が、とシロエ君の視線がジョミー君に。
シロエ 「ジョミー先輩、交代する気なんですか?」
一同 「「「は?」」」
交代って何だ、と誰もがキョトン。
ジョミー「えっと…。交代って、何を?」
シロエ 「疫病仏ってヤツですけど?」
ジョミー「それって、キースのことだよね?」
どうして交代なんて話に…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キースの専売特許なんだし、無関係!」
シロエ 「でも、さっきから、その人とですね…」
気が合ってるじゃありませんか、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「今の流れで、バーベキューが決定したら…」
サム 「あー…。ババはジョミーが引くってことな?」
シロエ 「それもありますし、厄を持ち込むのも…」
ジョミー先輩になりそうな気が、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩、本当にそれでいいんですか?」
ジョミー「いいって、いいって!」
どうせキースが持って行くから、とジョミー君、笑顔。
ジョミー「それこそ、今までの流れってヤツで!」
シロエ 「確かに、一理ありますね…」
Aブルー「ぼくも組むなら、キースがいいねえ…」
お花見だって楽しかったし、とソルジャーも同意。
Aブルー「で、バーベキューはどうするわけ?」
シロエ 「疫病仏はキース先輩ですか…」
サム 「いいんでねえの、丸投げでよ」
キース 「ちょっと待て!」
俺の立場はどうなるんだ、と叫んでますけど。
疫病仏…?
2022/05/10 (Tue)
☆据え置きな立場
社会人ならGW終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューな話が。
キース 「どうして俺で据え置きなんだ、疫病仏が!」
ジョミー「だって、安定の疫病仏だしさ…」
厄を払う話もパアにしたくせに、とジョミー君。
ジョミー「今年の節分に、大雪でさ…」
シロエ 「そういえば、代参の予定でしたっけね」
サム 「冬山登山で厄除け祈願の話だったぜ」
キース 「アレは不可抗力というヤツで…!」
俺のせいじゃない、とキース君、必死の抵抗。
キース 「いくら俺でも、ドカ雪は呼べん!」
ジョミー「でもさあ、狙いすましたみたいにさ…」
スウェナ「あの日に降ってしまったのよねえ…」
節分寒波とは言うけれど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「疫病仏だからこそでしょ、アレは」
シロエ 「ぼくも異存は無いですね」
マツカ 「擁護しようにも、ぼくも手詰まりですよ」
何一つ思い付きません、とマツカ君が広げる両手。
マツカ 「ですから諦めて下さい、キース」
キース 「おい、お前まで見捨てるのか!?」
マツカ 「手配は、ぼくのお役目ですしね」
バーベキューですし…、とマツカ君、人のいい笑み。
マツカ 「皆さん、いつもの河原でいいですか?」
一同 「「「オッケー!」」」
別荘の近くの河原だよね、と誰もが賛成。
Aブルー「次の土曜日でいいのかな?」
マツカ 「もちろんです」
Aブルー「食材の方も、最高だよね?」
マツカ 「ええ、お揃いでお越し下さい」
そちらのキャプテンやぶるぅもどうぞ、と御招待が。
マツカ 「せっかくですし、楽しんで頂かないと」
Aブルー「ありがとう!」
流石、マツカは話が分かる、とソルジャー、大喜び。
Aブルー「というわけで、キース、楽しくやろうよ!」
キース 「何故、俺なんだ!」
Aブルー「だって、みんなもその気だし…」
シロエ 「ご指名ですよ?」
この人のお世話はお任せします、とシロエ君。
丸投げ…。
2022/05/11 (Wed)
☆ゲストのお世話は
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅で過ごす面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューに決定。
キース 「俺に、こいつの世話をしろと!?」
シロエ 「より正確に言うと、この人とですね…」
サム 「連れのヤツらの世話も頼むぜ、ってことな!」
若干二名増えるからよ、とサム君も念押し。
サム 「キャプテンはともかく、ぶるぅの方はよ…」
ジョミー「悪戯するし、とんでもないしさ…」
スウェナ「キースに任せるのが一番なのよね」
キース 「しかし、ホストは俺ではないぞ!」
マツカが招待したんだからな、とキース君の反論。
キース 「ゲストの面倒は、ホストが見るのが定番で…」
シロエ 「そうかもですけど、よく考えてみて下さいよ」
キース先輩に費用が出せるんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「往復のマイクロバスの費用や、食費とかです」
ジョミー「それも最高級の肉とか、野菜とかだよ?」
払えるわけ、とジョミー君も。
ジョミー「バス代だけで破産しそうだけど?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「いいですか? 本来、疫病仏なんですから…」
金銭面の厄も管轄なんですよ、とシロエ君。
シロエ 「その厄を丸ごと、マツカ先輩がですね…」
サム 「引き受けてくれてるわけだしよ…」
文句の一つも言わねえでよ、とサム君も相槌。
サム 「ゲストの面倒とか言えた義理なのかよ?」
キース 「そうなるのか…?」
シロエ 「どう考えても、そうなりますね!」
マツカ先輩に詫びる立場ですよ、とシロエ君の睨み。
シロエ 「ですから、ゲストの面倒はですね…」
Aブルー「キースってことでいいんだよね?」
よろしく頼むよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「じゃあ、14日に、また来るから!」
マツカ 「ええ、皆さんでいらして下さい」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、またねーっ!」
キース 「待ちやがれ!」
勝手に決めるな、と絶叫ですけど。
帰ったみたいですよ…?
2022/05/12 (Thu)
☆費用が出せない人
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
次の土曜日はバーベキューに決定、ソルジャーもゲスト。
キース 「くっそぉ、なんだって俺が世話係を!」
シロエ 「さっき、説明しましたけれど?」
サム 「嫌なら、金を用立てろよな」
そしたらマツカに押し付けられるぜ、とサム君の指摘。
サム 「金銭面の厄を、マツカに押し付けてんだろ?」
ジョミー「そうだよ、キースは出していないしさ…」
スウェナ「まず、払ってから言いなさいよね、その文句」
無理なら黙って世話係よ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「どうなの、払うの、払わないの?」
キース 「マツカ、参考までに聞きたいんだが…」
マツカ 「何でしょう?」
キース 「バーベキューの費用は、どのくらいなんだ?」
バスも食費も全て込みで、とキース君の問い。
キース 「分割払いも可能だろうか?」
マツカ 「構いませんけど、えっとですね…」
このくらいですが、とマツカ君、キース君の耳に囁き。
キース 「そんなにか!?」
マツカ 「最低限の値段なんですけど…」
キース 「無理だ…!」
俺の小遣いではとても払えん、とキース君が抱える頭。
キース 「やはり、世話係をするしかないのか…」
ブルー 「ご指名だしねえ、頑張りたまえ」
ぼくたちは楽しくやらせて貰うよ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「ブルーたちの世話は、キースってことで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、みんなのお世話!」
お肉を焼くのは任せてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「他にも色々、食材、ありそう!」
マツカ 「もちろんですよ」
一同 「「「やったーっ!」」」
食べるぞ、と一同、大歓声。
シロエ 「楽しみですねえ、次の土曜日!」
ジョミー「シャングリラ号も楽しかったけどさあ…」
サム 「バーベキューは、また別だしよ…」
スウェナ「厄はキースに丸投げよね!」
安全安心、と盛り上がる面々ですけど。
キース君がババ…?
2022/05/13 (Fri)
☆添乗員と制服
やって来ました、GWの次の週の土曜、14日という日。
バーベキューとあって、生徒会長のマンション前に集合。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「うん、絶好のバーベキュー日和!」
サム 「暑すぎるってこともなさそうだしよ…」
最高だよな、とサム君たちも御機嫌。
サム 「でもって、厄はキースに丸投げだしよ…」
スウェナ「任せておけば安心だわよね、あの人たちは」
シロエ 「向こうからも、ご指名でしたしねえ…」
ジョミー「殆ど、添乗員だよね」
ツアーじゃないけど、とジョミー君。
ジョミー「添乗員の腕章とかでも、良かったかも…」
シロエ 「そうなると、スーツになるんでしょうか?」
サム 「あー、添乗員って、制服とかだよなあ…」
会社のヤツな、とサム君も同意。
サム 「でもよ、キースは会社員じゃねえし…」
ジョミー「スーツなんか、持っているのかな?」
スウェナ「大学に通ってたんだし、あるんじゃないの?」
マツカ 「入学式とかで、着るんでしょうけど…」
キースの場合はどうでしょうか、とマツカ君の疑問。
マツカ 「あそこの大学、普通の学部もありますけど…」
シロエ 「キース先輩、お坊さんコースでしたよね…」
サム 「なんか、スーツは要りそうにねえなあ…」
なんたって法衣が正装だしよ、とサム君の台詞。
サム 「卒業式は、確か坊主の団体だった、って…」
シロエ 「聞いたような気がしますよねえ…」
マツカ 「多分、スーツは持ってませんよ」
添乗員っぽく見せようにも…、とマツカ君。
マツカ 「学校の制服で来られても、困りますしね」
一同 「「「あー…」」」
それは誰でも持っているヤツ、と男子の溜息。
サム 「どっちかと言えば、学級委員だぜ、ソレ」
ジョミー「生徒会役員とかだよね…」
ブルー 「生徒会長として、大却下だよ!」
一同 「「「うーん…」」」
添乗員をやらせたいのに、と唸ってますけど。
難題かも…。
2022/05/14 (Sat)
☆腕章も無理です
マツカ君の別荘でバーベキューな日、朝から集った面々。
厄介なゲストはキース君に丸刃げ、お世話係ですけど…。
ジョミー「ブルーでなくても、学校の制服は嫌だよね」
シロエ 「他人だっていう気がしませんからねえ…」
サム 「どうしても仲間意識がよ…」
働いちまうし、とサム君、ブツブツ。
サム 「でもよ、法衣を着て来られてもよ…」
スウェナ「気分が法事になっちゃうわよねえ…」
シロエ 「何処から見たって、お坊さんですし…」
マツカ 「腕章だって、つけられませんよ?」
法衣は和服なんですから、とマツカ君の指摘。
マツカ 「ああいう袖では無理ですよ」
ジョミー「だよねえ、いろんな意味でダメかあ…」
添乗員は、とジョミー君、肩をガックリと。
ジョミー「仕方ないけど、つまらない気が…」
シロエ 「無い袖は振れませんからねえ…」
サム 「その袖と、衣が足を引っ張りやがるのな…」
着て来ると法事になっちまって、とサム君、溜息。
サム 「なんで、あいつは坊主なんだよ!」
スウェナ「坊主だからこそ、疫病仏でしょ?」
シロエ 「相方は、違いますけどね…」
あの迷惑な人は坊主じゃないです、とシロエ君。
シロエ 「法事は大好きみたいですけど」
ジョミー「何もかも、キースのせいなんだけどな…」
サム 「スーツを着せてえところだけどよ…」
スウェナ「ホントだわよね…」
なんで腕章も出来ないのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「おまけに、法衣じゃ働けないし…」
シロエ 「動きやすいとは言えませんしね…」
ブルー 「そこなんだけどね、何か忘れていないかい?」
一同 「「「は?」」」
何を、と一同、キョトンとした顔。
ジョミー「忘れるって、何の話なわけ?」
ブルー 「服装だってば、いわゆるお坊さんのさ」
シロエ 「嫌でも忘れませんけどね、アレ…」
スウェナ「毎回、毎回、アレだものねえ…」
忘れるわけがないだろう、と意見が一致ですけれど。
何があると?
2022/05/15 (Sun)
さて5月。GWも終わったというか、続きっぽい土曜日。
生徒会長宅に来ている面々、話題はGWのことでして…。
ジョミー「あーあ、今年も終わっちゃったよねえ…」
シロエ 「今年は並びがイマイチでしたよ、祝日の」
サム 「昨日も金曜だったしよ…」
普通に平日になりやがって、とサム君、ブツブツ。
サム 「しかも2日は月曜だったってえのが…」
スウェナ「痛かったわよね、そこを欠席しちゃったし…」
シロエ 「昨日は戻って、登校するしかなかったんです」
もっと休みが長かったら…、とシロエ君も嘆き節。
シロエ 「楽しめた筈なんですけどねえ…」
キース 「高校生なんだし、諦めるしかないだろう」
社会人なら話は別だが、と副住職なキース君。
キース 「有休を取って上手く休めば、今年はだな…」
マツカ 「もっと長くなっていたと思いますよ」
ブルー 「うん、確実に長かっただろうね」
GWスタートが4月29日だったし、と生徒会長も。
ブルー 「そこが金曜だったからねえ、まず三連休で…」
キース 「5月2日と、昨日の2回、有休でだな…」
マツカ 「10連休になった勘定ですね」
実行した人も多いのでは…、と御曹司の読み。
マツカ 「そういう人だと、今も連休中なんですよ」
キース 「とはいえ、そろそろ帰り道か…」
ブルー 「今日くらいには家に戻っておかないと…」
月曜日からの仕事がキツイよ、と生徒会長の説明が。
ブルー 「今日は移動で、日曜日は家でゆっくりだね」
キース 「殆どのケースは、そうなるだろうな」
マツカ 「若い人だと、別でしょうけど…」
シロエ 「そうでしょうねえ、聞いたことはあります」
GWの話かどうかは知りませんが、とシロエ君。
シロエ 「海外で遊びまくって、朝に空港着で…」
サム 「そのまま会社に直行とかかよ?」
シロエ 「らしいですよ?」
ジョミー「ぼくたちの場合は、登校って?」
それはキツすぎ、とジョミー君が竦める肩。
若いのに…。
2022/05/01 (Sun)
☆お土産が無い件
社会人ならGWの終盤っぽい土曜日、生徒会長宅での話。
集まっているシャン学メンバー、GWの長さを検討中で。
ジョミー「シロエが言うヤツだと、明日まで遊んで…」
シロエ 「月曜日の朝に空港に着いて、登校ですね」
サム 「キツいぜ、ソレ…」
スウェナ「ちょっと勘弁して欲しいわよね…」
あんまりだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だって、ウチのクラスの担任は…」
ジョミー「万年、グレイブ先生なんだよ?」
サム 「嫌味の一つも言われそうだぜ、眠そうだとよ」
シロエ 「言われるでしょうね、間違いなく」
諸君、結構な御身分だな、とか…、とシロエ君、口真似。
シロエ 「海外は楽しかったかね、とか、ネチネチと…」
サム 「土産を渡しても、無駄だろうしよ…」
ジョミー「第一、ホントは海外じゃないし!」
国内でもなかったわけだけどさ、とジョミー君。
ジョミー「お土産に何を渡すって?」
一同 「「「あー…」」」
もう、そこからしてアウトだったか、と誰もが溜息。
シロエ 「そうでした…。お土産なんかは何も…」
マツカ 「ありませんよね、シャングリラ号では…」
ジョミー「それにさ、宇宙にはサービスエリアも…」
道の駅だって無いんだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「お土産を買えるスポットはゼロ!」
サム 「シャングリラ号にも、売店はねえしよ…」
シロエ 「特産品だって無いですよね…」
楽しい船ではあるんですけど、とシロエ君も。
シロエ 「誰かさんの世界だったら、違うでしょうか?」
サム 「それはねえだろ、あっちの方がよ…」
マツカ 「色々と制限が多いですしね…」
ブルー 「密造酒くらいなものかもね」
特産品と言えるのは、と生徒会長が挙げたブツ。
ブルー 「御禁制の品だし、喜ばれるかも…」
サム 「グレイブ先生に渡すのかよ?」
シロエ 「再起不能になりそうですけれど…?」
いろんな意味でヤバイのでは、とシロエ君。
密造酒って、先月の…?
2022/05/02 (Mon)
☆謎すぎるお土産
社会人ならGWの終盤だろう土曜日、高校生には無関係。
金曜は登校したシャン学メンバー、土曜日は生徒会長宅。
シロエ 「なんと言っても、密造酒ですし…」
ジョミー「密造って時点で、グレイブ先生にはさ…」
向いてない気が、とジョミー君。
ジョミー「何処から見たって潔癖症だよ、グレイブ先生」
サム 「密造酒なんて渡そうモンなら、逆効果だぜ」
シロエ 「それもありますし、受け取って飲んでも…」
マツカ 「マズイですよね、悪酔いしたりしたら…」
全員、ブラックリスト入りです、とマツカ君も。
マツカ 「キースの場合は、中和剤が効きましたけど…」
スウェナ「グレイブ先生にも効くかは、謎だものねえ…」
キース 「効くんじゃないのか?」
俺には効いた薬なんだし、とキース君の意見。
キース 「飲み比べの勝負は、つかなかったがな」
シロエ 「誰かさんも、ほろ酔いの手前でしたしね」
サム 「キースが勝つかも、って思ったのによ…」
ブルー 「仕方ないよ、時間切れだったんだから」
帰る時間になっちゃって…、と生徒会長。
ブルー 「でもまあ、被害は無かったわけだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで楽しくお花見!」
シロエ 「美味しく食べて、飲酒組は宴会でしたね」
キース 「少しは感謝してくれよ?」
俺が身体を張ったんだからな、とキース君の言。
キース 「グレイブ先生も、あの中和剤なら…」
ブルー 「いけるかもねえ、密造酒でも」
でもソレ、何処のお土産なわけ、と生徒会長の質問が。
ブルー 「シャングリラ号では作ってないよ?」
ぶるぅ 「密造する意味、無いんだも~ん!」
ブルー 「合成酒だって要らなくてさ…」
普通にお酒があるわけで…、と生徒会長。
ブルー 「グレイブ先生に、なんて説明するんだい?」
シロエ 「ぼくたちが作りました、とかでしょうか?」
サム 「GWに酒造り体験ツアーかよ?」
叱られそうだぜ、とサム君が竦める肩。
高校生ですしねえ…。
2022/05/03 (Tue)
☆修行ならオッケー
社会人ならGW継続中っぽい土曜日、高校生には不可能。
金曜の登校で途切れた連休、本日は生徒会長宅での休日。
シロエ 「叱られますよね、酒造り体験ツアーなんて…」
ジョミー「絶対、飲んだと思われるもんね…」
ブルー 「試飲が必須なヤツだからねえ…」
作ったお酒の出来栄えを確認するために、と生徒会長。
ブルー 「試飲なんかはしてません、では通らないよ」
ぶるぅ 「そだよ、していません、って言ったら問題!」
思い切り酷く叱られちゃうよ、とお酒が飲めるお子様も。
ぶるぅ 「味が分からないのを寄越したのか、って…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と誰もが納得。
シロエ 「密造酒のお土産は、やっぱり無理ですね…」
サム 「下手したら殺されるヤツだぜ、うん」
ブルー 「賄賂どころか、逆効果なのは確実だね」
高校生で10連休は諦めたまえ、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「グレイブの目が黒い間は、嫌味覚悟でしか…」
キース 「平日を休みまくるというのは、不可能だぞ」
修行に出ると言うなら別だが、と、かつて経験済みな人。
キース 「修行の場合は、激励までして貰えたわけで…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ああ。頑張って来い、と笑顔だったぞ」
だが、行き先が地獄だったしな、とキース君、溜息。
キース 「一ヶ月間、飯は不味いし、修行はキツイし…」
サム 「確か、ニュースも見られねえんだよな?」
キース 「新聞もテレビも、全て禁止だ!」
外の世界で何があろうが修行のみだ、と証言が。
キース 「土曜も日曜も関係ないしな…」
シロエ 「学校を休みまくる意味が無いですよね…」
GW少なめの方がマシですってば、とシロエ君。
シロエ 「諦めましょう、カレンダー通りで」
ジョミー「一日、余計に休んだけどね」
スウェナ「それが限界よね…」
サム 「修行だって嘘をついてもよ…」
バレちまうしよ、とサム君、お手上げのポーズ。
確かに…。
2022/05/04 (Wed)
☆早めがオススメ
社会人ならGWで10連休中、そんな土曜日ですけれど。
高校生には不可能なことで、生徒会長宅で愚痴る土曜日。
シロエ 「修行なんです、って言うには証拠とかが…」
サム 「要ると思うぜ、相手はグレイブ先生だしよ」
キース 「俺は特には言われなかったが…」
大学生な時点で別扱いだし…、と副住職が顎に当てる手。
キース 「坊主専門の学科だったし、家は寺だし…」
シロエ 「疑う余地が無いですもんね…」
サム 「修行に行くしかねえ身だもんなあ…」
俺もいつかは行く道だけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「その時は一ヶ月、休んじまっても…」
ジョミー「許されるだろうけど、ぼくは嫌だよ!」
行きたくない、と僧籍なジョミー君の悲鳴が。
ジョミー「修行体験ツアーだけでも、泣きそうなのに!」
ブルー 「早めに行くのがオススメだけどね?」
キース 「そうだぞ、一度で済むんだからな」
二度も三度も行かなくていいし、と副住職もプッシュ。
キース 「たった一ヶ月、大人しく修行すればだな…」
ブルー 「住職の資格が貰えるんだし、後はフリーで…」
高校生活を続けられるんだよ、と生徒会長も。
ブルー 「月参りとかも無いしさ、ぼくみたいにさ…」
ぶるぅ 「うんと自由に生きられちゃうよ!」
早めに行くのがいいと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だけど、今からやるんだったら…」
ブルー 「来年、大学に入学するか、短期養成の…」
キース 「専門道場入りしかないしな…」
専門道場だと一年かかるぞ、と副住職が折ってゆく指。
キース 「今すぐ入門を願い出ても、入れる時期は…」
ブルー 「早くても7月辺りだろうねえ…」
たった一年で全部済むけど、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースが4年かかった所を、グンと短縮!」
キース 「行くのもいいと思うがな?」
ジョミー「なんでそういうことになるのさ!」
GWも無い所へさ、と叫んでますけど。
無いんでしょうねえ…。
2022/05/05 (Thu)
☆掃除三昧な修行
社会人なら10連休が可能なGW、終盤の土曜ですけど。
高校生には無理だったわけで、生徒会長宅で愚痴る面々。
ジョミー「修行が一年で済むようなトコって、絶対に…」
サム 「GWなんかはねえよな、きっと…」
キース 「当然だろうが、毎日が修行の日々なんだぞ?」
短縮な以上は濃縮コース、とキース君、厳しい顔付き。
キース 「早寝早起き、指導員にビシバシしごかれて…」
ジョミー「お経ばっかり読まされるんだよね?」
キース 「違うな、他にも大事な修行があるんだ」
ブルー 「掃除の時間が多いんだよねえ…」
廊下にトイレに、境内なんかも…、と生徒会長も。
ブルー 「お経や作法を習う以外に、掃除三昧!」
サム 「掃除なのかよ?」
ブルー 「坊主の修行と掃除ってヤツは、イコールだよ」
キース 「ひたすら掃除を続ける修行も存在するぞ」
ウチの宗派とは違うんだがな、とキース君。
キース 「宗祖様が修行なさった、恵須出井寺ので…」
ブルー 「荒行の千日回峰が有名だけどさ…」
キース 「千日回峰とは真逆の意味で、キツイ修行で…」
静の千日回峰と呼ばれているんだそうだ、と解説が。
キース 「修行に入ると、毎日、宗祖様の御廟を…」
ブルー 「掃除するんだよ、心をこめて日に何回も」
シロエ 「何回も、って…。同じ場所をですか?」
ブルー 「そうだよ、御廟と、御廟の周りの庭をさ…」
日に何回も見回って掃除、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「葉っぱ一枚、落ちていないようにね!」
キース 「掃除以外の時間は、読経三昧だと聞いている」
ブルー 「厳しいらしいね、外出もしないそうだから」
外の世界には一切出ないのが条件で…、と怖い話が。
ブルー 「それに比べれば、専門道場なんかはさ…」
キース 「楽なものだぞ、いくら指導員が鬼でもな」
ブルー 「体罰は基本だと聞いているねえ…」
ジョミー「嫌すぎるから!」
GWのある世界にいたい、とジョミー君、必死。
そりゃねえ…。
2022/05/06 (Fri)
☆修行より高校生活
社会人なら有休で10連休もいけるGW、終盤の土曜日。
金曜は登校だったシャン学メンバー、生徒会長宅で愚痴。
ジョミー「専門道場に行った後もさ、どうせ高校生で…」
サム 「この学校の生徒のままだよなあ…」
ブルー 「そういうことだね、お寺に入らないのなら」
ジョミー「有休は無理な世界だけどさ、GWはさ…」
普通にあるから、もうそれでいい、とジョミー君。
ジョミー「修行なんかより、GWのある世界だよ!」
キース 「そうかもしれんな、下手に寺に入ると、だ…」
ブルー 「GWどころか、年中無休というヤツだしね」
仏事は待ってくれないから、と銀青様の仰せ。
ブルー 「自分でお寺を持った場合は、そのコースだよ」
キース 「大きな寺の跡取り息子は別だがな」
ジョミー「お寺に入る気なんか無いし!」
サム 「俺もねえなあ、こう、ブルーみたいによ…」
フリーで気楽にいきたいもんだぜ、とサム君も。
サム 「そりゃまあ、何処かで寺に勤めねえと…」
キース 「僧階を上げられないわけだが…」
ジョミー「ぼくは一生、ヒラでいいから!」
高僧なんか目指してないし、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「だから、修行も行きたくないって!」
??? 「ぼくも賛成だよ!」
その方がいい、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
キース 「あんた、何しに現れたんだ!」
Aブルー「何って、今日はノルディとさ…」
高級料亭で朝食だよ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「美味しく食べて、ノルディの家でさ…」
ブルー 「寛いでたなら、それでいいじゃないか!」
なんでこっちに、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「あそこの食事も、いい筈だけど?」
Aブルー「そうなんだけどさ、修行がどうとか…」
聞こえて来たから、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ジョミーが修行に行っちゃったらさ…」
ブルー 「君が困るとでも?」
無関係だと思うけれど、と生徒会長の指摘。
そうですよねえ…?
2022/05/07 (Sat)
☆取り分が増えます
社会人ならば10連休も可能だったGW、終盤の土曜日。
高校生には出来なかったわけで、生徒会長宅に集う面々。
ブルー 「ジョミーが修行に行っても、君はさ…」
ジョミー「ぼくなんか忘れて、遊ぶんだろうし!」
面子が減ろうが気にしないよね、とジョミー君も文句。
ジョミー「下手をしたらさ、お菓子とか料理の…」
ブルー 「取り分が増えて、大喜びじゃないのかい?」
君のことだし、と生徒会長の言。
ブルー 「ジョミーが行くなら、当然、サムも…」
サム 「もちろん一緒に修行だぜ、うん」
ブルー 「ほらね、二人も減るわけだから…」
シロエ 「料理はともかく、お菓子の量は変わりますね」
ケーキのサイズは固定でしょうし、とシロエ君。
シロエ 「二人減ったから、と型は変えないでしょう」
ぶるぅ 「そだね、元の人数が多いから…」
二人くらいは誤差の範囲、と料理上手なお子様の見解。
ぶるぅ 「小さい型を使うよりかは、いつもので…」
シロエ 「作った方が美味しいですよね?」
ぶるぅ 「そうなの、火加減とかもあるしね」
一人前サイズのお菓子以外は、とニッコリ。
ぶるぅ 「今とおんなじサイズで作ると思うけど…」
シロエ 「すると、二人分、多めですから…」
マツカ 「余って来ますね、その分が」
Aブルー「だったら、ぼくに分けて欲しいな!」
毎日、取りに来るからさ、とソルジャー、乗り気。
Aブルー「こう、箱に入れてキッチンにさ…」
ブルー 「置いておけ、って?」
Aブルー「それなら文句は無いだろう?」
黙って持って帰るんだし、と悪びれない人。
Aブルー「その時は、よろしく!」
ブルー 「ほらね、やっぱり…」
少しも困らないじゃないか、と生徒会長のツッコミ。
ブルー 「むしろ早めに行かせたい、とか?」
Aブルー「違うよ、そこは逆だってば!」
ジョミー「止めてくれるわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」
是非、行かないでくれたまえ、と言ってますけど。
何故に…?
2022/05/08 (Sun)
☆助け舟が来ました
社会人ならGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集う面々。
10連休が無理だった件から、修行の話に移行ですけど。
Aブルー「修行なんかは、まだまだ先でいいんだよ!」
ジョミー「えっと…。それって、何か裏があるとか?」
無理ゲーな注文がついてくるとか、とジョミー君の問い。
ジョミー「ぼくの修行を止める代わりに、交換条件…」
Aブルー「それは無いねえ、これっぽっちも!」
何のメリットも無いじゃないか、とソルジャーの返し。
Aブルー「君をヨイショしても、いいことなんか…」
シロエ 「まるで無さそうではありますねえ…」
キース 「マツカだったら、特典多数なんだがな…」
サム 「ジョミーだと、何も出ては来ねえぜ」
俺もだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「逆さに振っても無駄ってヤツな!」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから交換条件も裏も…」
ジョミー「ホントに無いって?」
Aブルー「無いから、修行なんかに行かずに…」
バーベキューだよ、と斜め上な台詞が。
一同 「「「は?」」」
Aブルー「行こうって言っているんだってば!」
バーベキューに、とズズイと乗り出すソルジャー。
Aブルー「今の季節が最高だしね!」
ジョミー「賛成!」
もう全力で、ぼくも賛成、とジョミー君、挙手。
ジョミー「行こうよ、次の土曜日とかに!」
キース 「修行とは真逆なイベントだぞ?」
ジョミー「どの辺がさ?」
キース 「バーベキューの何処が精進なんだ!」
修行イコール精進料理だ、とキース君、副住職モード。
キース 「バーベキューなどは論外だぞ!」
Aブルー「だから反対しているんだよ!」
ぼくは人生を楽しみたいし、とソルジャー、真剣。
Aブルー「美味しい肉を、こう、たっぷりと…」
ジョミー「焼いて食べたいよねえ、河原とかでさ…」
Aブルー「君は話が分かるね、実に!」
ジョミー「そりゃ、キースとは違うしね!」
坊主は名前だけだってば、と気が合う人たち。
えっと…?
2022/05/09 (Mon)
☆交代するのかも
社会人のGWなら終盤な土曜日、高校生には普通の休日。
生徒会長宅で愚痴な面々ですけど、来たのがソルジャー。
Aブルー「ジョミーも賛成してくれてるしさ…」
ジョミー「次の土曜はバーベキューだよ!」
精進料理なんかはどうでもいいし、とジョミー君。
ジョミー「みんなも遊びに行きたいだろうし…」
Aブルー「パアーッといこうよ、いい肉を焼いて!」
キース 「修行の話はどうなったんだ!」
シロエ 「修行もですけど、ジョミー先輩が問題ですよ」
修行以上な大問題が、とシロエ君の視線がジョミー君に。
シロエ 「ジョミー先輩、交代する気なんですか?」
一同 「「「は?」」」
交代って何だ、と誰もがキョトン。
ジョミー「えっと…。交代って、何を?」
シロエ 「疫病仏ってヤツですけど?」
ジョミー「それって、キースのことだよね?」
どうして交代なんて話に…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キースの専売特許なんだし、無関係!」
シロエ 「でも、さっきから、その人とですね…」
気が合ってるじゃありませんか、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「今の流れで、バーベキューが決定したら…」
サム 「あー…。ババはジョミーが引くってことな?」
シロエ 「それもありますし、厄を持ち込むのも…」
ジョミー先輩になりそうな気が、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩、本当にそれでいいんですか?」
ジョミー「いいって、いいって!」
どうせキースが持って行くから、とジョミー君、笑顔。
ジョミー「それこそ、今までの流れってヤツで!」
シロエ 「確かに、一理ありますね…」
Aブルー「ぼくも組むなら、キースがいいねえ…」
お花見だって楽しかったし、とソルジャーも同意。
Aブルー「で、バーベキューはどうするわけ?」
シロエ 「疫病仏はキース先輩ですか…」
サム 「いいんでねえの、丸投げでよ」
キース 「ちょっと待て!」
俺の立場はどうなるんだ、と叫んでますけど。
疫病仏…?
2022/05/10 (Tue)
☆据え置きな立場
社会人ならGW終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューな話が。
キース 「どうして俺で据え置きなんだ、疫病仏が!」
ジョミー「だって、安定の疫病仏だしさ…」
厄を払う話もパアにしたくせに、とジョミー君。
ジョミー「今年の節分に、大雪でさ…」
シロエ 「そういえば、代参の予定でしたっけね」
サム 「冬山登山で厄除け祈願の話だったぜ」
キース 「アレは不可抗力というヤツで…!」
俺のせいじゃない、とキース君、必死の抵抗。
キース 「いくら俺でも、ドカ雪は呼べん!」
ジョミー「でもさあ、狙いすましたみたいにさ…」
スウェナ「あの日に降ってしまったのよねえ…」
節分寒波とは言うけれど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「疫病仏だからこそでしょ、アレは」
シロエ 「ぼくも異存は無いですね」
マツカ 「擁護しようにも、ぼくも手詰まりですよ」
何一つ思い付きません、とマツカ君が広げる両手。
マツカ 「ですから諦めて下さい、キース」
キース 「おい、お前まで見捨てるのか!?」
マツカ 「手配は、ぼくのお役目ですしね」
バーベキューですし…、とマツカ君、人のいい笑み。
マツカ 「皆さん、いつもの河原でいいですか?」
一同 「「「オッケー!」」」
別荘の近くの河原だよね、と誰もが賛成。
Aブルー「次の土曜日でいいのかな?」
マツカ 「もちろんです」
Aブルー「食材の方も、最高だよね?」
マツカ 「ええ、お揃いでお越し下さい」
そちらのキャプテンやぶるぅもどうぞ、と御招待が。
マツカ 「せっかくですし、楽しんで頂かないと」
Aブルー「ありがとう!」
流石、マツカは話が分かる、とソルジャー、大喜び。
Aブルー「というわけで、キース、楽しくやろうよ!」
キース 「何故、俺なんだ!」
Aブルー「だって、みんなもその気だし…」
シロエ 「ご指名ですよ?」
この人のお世話はお任せします、とシロエ君。
丸投げ…。
2022/05/11 (Wed)
☆ゲストのお世話は
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅で過ごす面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューに決定。
キース 「俺に、こいつの世話をしろと!?」
シロエ 「より正確に言うと、この人とですね…」
サム 「連れのヤツらの世話も頼むぜ、ってことな!」
若干二名増えるからよ、とサム君も念押し。
サム 「キャプテンはともかく、ぶるぅの方はよ…」
ジョミー「悪戯するし、とんでもないしさ…」
スウェナ「キースに任せるのが一番なのよね」
キース 「しかし、ホストは俺ではないぞ!」
マツカが招待したんだからな、とキース君の反論。
キース 「ゲストの面倒は、ホストが見るのが定番で…」
シロエ 「そうかもですけど、よく考えてみて下さいよ」
キース先輩に費用が出せるんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「往復のマイクロバスの費用や、食費とかです」
ジョミー「それも最高級の肉とか、野菜とかだよ?」
払えるわけ、とジョミー君も。
ジョミー「バス代だけで破産しそうだけど?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「いいですか? 本来、疫病仏なんですから…」
金銭面の厄も管轄なんですよ、とシロエ君。
シロエ 「その厄を丸ごと、マツカ先輩がですね…」
サム 「引き受けてくれてるわけだしよ…」
文句の一つも言わねえでよ、とサム君も相槌。
サム 「ゲストの面倒とか言えた義理なのかよ?」
キース 「そうなるのか…?」
シロエ 「どう考えても、そうなりますね!」
マツカ先輩に詫びる立場ですよ、とシロエ君の睨み。
シロエ 「ですから、ゲストの面倒はですね…」
Aブルー「キースってことでいいんだよね?」
よろしく頼むよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「じゃあ、14日に、また来るから!」
マツカ 「ええ、皆さんでいらして下さい」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、またねーっ!」
キース 「待ちやがれ!」
勝手に決めるな、と絶叫ですけど。
帰ったみたいですよ…?
2022/05/12 (Thu)
☆費用が出せない人
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
次の土曜日はバーベキューに決定、ソルジャーもゲスト。
キース 「くっそぉ、なんだって俺が世話係を!」
シロエ 「さっき、説明しましたけれど?」
サム 「嫌なら、金を用立てろよな」
そしたらマツカに押し付けられるぜ、とサム君の指摘。
サム 「金銭面の厄を、マツカに押し付けてんだろ?」
ジョミー「そうだよ、キースは出していないしさ…」
スウェナ「まず、払ってから言いなさいよね、その文句」
無理なら黙って世話係よ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「どうなの、払うの、払わないの?」
キース 「マツカ、参考までに聞きたいんだが…」
マツカ 「何でしょう?」
キース 「バーベキューの費用は、どのくらいなんだ?」
バスも食費も全て込みで、とキース君の問い。
キース 「分割払いも可能だろうか?」
マツカ 「構いませんけど、えっとですね…」
このくらいですが、とマツカ君、キース君の耳に囁き。
キース 「そんなにか!?」
マツカ 「最低限の値段なんですけど…」
キース 「無理だ…!」
俺の小遣いではとても払えん、とキース君が抱える頭。
キース 「やはり、世話係をするしかないのか…」
ブルー 「ご指名だしねえ、頑張りたまえ」
ぼくたちは楽しくやらせて貰うよ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「ブルーたちの世話は、キースってことで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、みんなのお世話!」
お肉を焼くのは任せてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「他にも色々、食材、ありそう!」
マツカ 「もちろんですよ」
一同 「「「やったーっ!」」」
食べるぞ、と一同、大歓声。
シロエ 「楽しみですねえ、次の土曜日!」
ジョミー「シャングリラ号も楽しかったけどさあ…」
サム 「バーベキューは、また別だしよ…」
スウェナ「厄はキースに丸投げよね!」
安全安心、と盛り上がる面々ですけど。
キース君がババ…?
2022/05/13 (Fri)
☆添乗員と制服
やって来ました、GWの次の週の土曜、14日という日。
バーベキューとあって、生徒会長のマンション前に集合。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「うん、絶好のバーベキュー日和!」
サム 「暑すぎるってこともなさそうだしよ…」
最高だよな、とサム君たちも御機嫌。
サム 「でもって、厄はキースに丸投げだしよ…」
スウェナ「任せておけば安心だわよね、あの人たちは」
シロエ 「向こうからも、ご指名でしたしねえ…」
ジョミー「殆ど、添乗員だよね」
ツアーじゃないけど、とジョミー君。
ジョミー「添乗員の腕章とかでも、良かったかも…」
シロエ 「そうなると、スーツになるんでしょうか?」
サム 「あー、添乗員って、制服とかだよなあ…」
会社のヤツな、とサム君も同意。
サム 「でもよ、キースは会社員じゃねえし…」
ジョミー「スーツなんか、持っているのかな?」
スウェナ「大学に通ってたんだし、あるんじゃないの?」
マツカ 「入学式とかで、着るんでしょうけど…」
キースの場合はどうでしょうか、とマツカ君の疑問。
マツカ 「あそこの大学、普通の学部もありますけど…」
シロエ 「キース先輩、お坊さんコースでしたよね…」
サム 「なんか、スーツは要りそうにねえなあ…」
なんたって法衣が正装だしよ、とサム君の台詞。
サム 「卒業式は、確か坊主の団体だった、って…」
シロエ 「聞いたような気がしますよねえ…」
マツカ 「多分、スーツは持ってませんよ」
添乗員っぽく見せようにも…、とマツカ君。
マツカ 「学校の制服で来られても、困りますしね」
一同 「「「あー…」」」
それは誰でも持っているヤツ、と男子の溜息。
サム 「どっちかと言えば、学級委員だぜ、ソレ」
ジョミー「生徒会役員とかだよね…」
ブルー 「生徒会長として、大却下だよ!」
一同 「「「うーん…」」」
添乗員をやらせたいのに、と唸ってますけど。
難題かも…。
2022/05/14 (Sat)
☆腕章も無理です
マツカ君の別荘でバーベキューな日、朝から集った面々。
厄介なゲストはキース君に丸刃げ、お世話係ですけど…。
ジョミー「ブルーでなくても、学校の制服は嫌だよね」
シロエ 「他人だっていう気がしませんからねえ…」
サム 「どうしても仲間意識がよ…」
働いちまうし、とサム君、ブツブツ。
サム 「でもよ、法衣を着て来られてもよ…」
スウェナ「気分が法事になっちゃうわよねえ…」
シロエ 「何処から見たって、お坊さんですし…」
マツカ 「腕章だって、つけられませんよ?」
法衣は和服なんですから、とマツカ君の指摘。
マツカ 「ああいう袖では無理ですよ」
ジョミー「だよねえ、いろんな意味でダメかあ…」
添乗員は、とジョミー君、肩をガックリと。
ジョミー「仕方ないけど、つまらない気が…」
シロエ 「無い袖は振れませんからねえ…」
サム 「その袖と、衣が足を引っ張りやがるのな…」
着て来ると法事になっちまって、とサム君、溜息。
サム 「なんで、あいつは坊主なんだよ!」
スウェナ「坊主だからこそ、疫病仏でしょ?」
シロエ 「相方は、違いますけどね…」
あの迷惑な人は坊主じゃないです、とシロエ君。
シロエ 「法事は大好きみたいですけど」
ジョミー「何もかも、キースのせいなんだけどな…」
サム 「スーツを着せてえところだけどよ…」
スウェナ「ホントだわよね…」
なんで腕章も出来ないのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「おまけに、法衣じゃ働けないし…」
シロエ 「動きやすいとは言えませんしね…」
ブルー 「そこなんだけどね、何か忘れていないかい?」
一同 「「「は?」」」
何を、と一同、キョトンとした顔。
ジョミー「忘れるって、何の話なわけ?」
ブルー 「服装だってば、いわゆるお坊さんのさ」
シロエ 「嫌でも忘れませんけどね、アレ…」
スウェナ「毎回、毎回、アレだものねえ…」
忘れるわけがないだろう、と意見が一致ですけれど。
何があると?
2022/05/15 (Sun)
PR
☆歴史的な日かも
春休みが終わっても毎日お花見、特別生ならではの特権。
遅刻、早退は当たり前な日々、ついに迎えた16日の朝。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですね」
ジョミー「うん、絶好のお花見日和!」
サム 「アルテメシアの桜は、見頃を過ぎたけどよ…」
マツカ 「別荘の桜は、ちょうど満開ですよ」
今年もお楽しみ下さい、と御曹司の笑み。
マツカ 「えっと、ぶるぅと会長は…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お待たせーっ!」
ブルー 「集合場所が、ぼくのマンション前だしねえ…」
揃うのを待ってから来れば充分、と生徒会長。
ブルー 「もっとも、キースがまだなんだけどさ」
シロエ 「あー…。朝のお勤めとか、ありますからね」
サム 「仕方ねえよな、こればっかりはよ」
ジョミー「でもさあ、今日は歴史的な日になるかも!」
キースがレジェンドになって、とジョミー君の輝く顔。
ジョミー「誰かさんとさ、ガチンコ勝負で…」
シロエ 「酔い潰せるかもしれませんしね」
スウェナ「強かったのよねえ、予想以上に…」
マツカ 「ほろ酔いにさえ、なりませんでしたしね」
毎日、飲み続けた割に…、とマツカ君。
マツカ 「昨日なんかは、一升瓶を空けてましたよ?」
サム 「うんうん、すげえ飲みっぷりだったぜ」
ジョミー「あの勢いなら、死ぬ気でいけばさ…」
キース 「勝てる可能性もあるかもしれんな」
いける気がしてきた、とキース君、登場。
シロエ 「キース先輩、おはようございます!」
キース 「遅くなってすまん」
ジョミー「そんなことより、今日も頑張ってよ?」
スウェナ「そうよ、勝負の日なんだから!」
あの迷惑な人を酔い潰すのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「飲んで飲みまくって、潰しなさいよ!」
ジョミー「いけるかもだよ、キースなら!」
サム 「一升瓶とか、マジで軽いんだろ?」
キース 「そのようだ」
シロエ 「最高ですよ!」
潜在能力が半端ないです、と称賛の声。
実は凄いと…?
2022/04/16 (Sat)
☆損していたかも
マツカ君の別荘でお花見な日でして、集合した御一同様。
期待されるキース君の潜在能力、ソルジャーと飲み比べ。
シロエ 「先輩があんなに飲める口だったなんて!」
サム 「能ある鷹は爪を隠すとは言うけどよ…」
ジョミー「あそこまでとは、思わないよね…」
キース 「正直、俺も驚いている」
人生、損をしていたかもしれん、とキース君、腕組み。
キース 「大学時代から、散々、割り勘負けだったが…」
シロエ 「飲むべきだった、というわけですね?」
キース 「まったくだ。一升瓶でも軽いんだしな」
スウェナ「大いに飲むべきだったわねえ…」
負けていないで、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お酒って、高くつくんでしょ?」
シロエ 「らしいですねえ、宴会だと、特に」
マツカ 「飲食店の収入源は、お酒だそうですからね」
料理だけではダメなんですよ、と御曹司。
マツカ 「利益率で言うと、断然、お酒が上なんです」
シロエ 「それで、値段も高くなるんですね?」
マツカ 「ええ。ですから、割り勘負けの場合は…」
他の人の料理代まで食らうんですよ、と説明が。
マツカ 「料理代は、微々たるものですからね」
キース 「分かってはいたが、甘んじていたのに…」
自分の限界が分からないしな、とキース君、深い溜息。
キース 「酔ってからでは手遅れだから、と…」
サム 「それって、割り勘負けはしねえぜ?」
キース 「他のリスクがあるだろうが!」
酔うと気が大きくなるらしいしな、とキース君の渋面。
キース 「もっと酒に強いヤツがいてだな…」
ジョミー「奢れ、って言われちゃうだとか?」
キース 「その通りだ!」
酒宴に仁義なんぞは無いぞ、とキース君、ブツブツ。
キース 「仲間内だけで飲んでいたなら、尚更だ!」
サム 「おだてられて、奢らされるのな?」
キース 「そうだ、二次会、三次会と!」
一同 「「「あー…」」」
それは恐ろしすぎるかも、と誰もが納得。
酒宴、あるある…。
2022/04/17 (Sun)
☆謎だった限界
マツカ君の別荘でお花見な日の朝、酒宴に期待大な面々。
凄かったキース君の潜在能力、ソルジャーに勝てるかも。
シロエ 「確かに、ウッカリ飲めませんよね、ソレ…」
キース 「奢ってしまった後では、既に手遅れだしな…」
正気に返るのは家に帰ってからなんだぞ、とキース君。
キース 「それも次の日、二日酔いで目が覚めてだな…」
ジョミー「思い出すわけだね、布団の中で」
キース 「ああ。でもって、カードで払った事実を…」
セットで思い出して顔面蒼白、と肩をブルッと。
キース 「なにしろ、小遣いしか貰ってないからな…」
サム 「支払いはカードになっちまうのな?」
キース 「しかもだ、カードは親父のヤツなんだぞ?」
一同 「「「うわー…」」」
マジで悲劇だ、と誰もがガクブル。
ジョミー「…アドス和尚に明細が行く、って?」
キース 「親父の口座から引き落としだしな!」
シロエ 「色々な意味で詰んでませんか?」
キース 「タダ働きに加えて罰礼、小遣い差し止め…」
思い付くだけでもコレなんだが、とキース君が顰める眉。
キース 「この状況で、誰が限界に挑戦すると?」
ジョミー「無理だよねえ…」
シロエ 「どおりで、謎だったわけですよ」
キース先輩の酒量の限界、とシロエ君、うんうん、と。
シロエ 「でも、これからは無敵かもです!」
スウェナ「今日の勝負で分かるものねえ…」
サム 「一升瓶が何本空くのか、楽しみだぜ!」
ジョミー「誰かさんにも、勝って欲しいよね」
応援しよう! とジョミー君が突き上げる拳。
ジョミー「キースなら、やってくれる、って!」
一同 「「「おーっ!!!」」」
歴史的な日になって欲しい、と盛り上がる御一同様。
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
キース 「もちろんだ!」
ぶるぅ 「えっと、えとえと…」
シロエ 「どうしたんです? 応援しないと」
ぶるぅ 「そうだけど…」
そうなんだけど、とノリが悪いですけど。
問題でも…?
2022/04/18 (Mon)
☆聞き役に向く人
マツカ君の別荘でお花見な日の朝、誰もが期待で胸一杯。
歴史的な日になるのかも、とキース君を応援ですけれど。
シロエ 「ぶるぅの様子が変ですよ?」
サム 「なんか言葉に詰まってねえか?」
ジョミー「ノリが悪いってだけじゃなさそうな気が…」
どうしたのかな、とジョミー君たちも怪訝そう。
ジョミー「キースを応援って、難しくないと思うけど?」
シロエ 「ですよね、他に理由でも…?」
ぶるぅ 「えとえと、喋っても怒らない?」
マツカ 「怒るだなんて…。そんな人は誰もいませんよ」
ぶるぅにはお世話になってますし、とマツカ君の笑み。
マツカ 「言いにくいのなら、ぼくが聞きますけれど?」
シロエ 「それ、いいですよね、マツカ先輩が代表で…」
サム 「聞いて、伝えてくれればよ…」
ジョミー「何も問題ないよね、うん」
それでいこうよ、とプッシュな人たち。
ジョミー「ぶるぅも、きっと喋りやすいし…」
ぶるぅ 「そだね、マツカは怒らないから…」
ぼくも安心、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もコクンと。
ぶるぅ 「んとんと…。マツカ、耳を貸してくれる?」
マツカ 「ええ。少し離れて伺いますよ」
あそこの隅で、とマツカ君が指差し、駐車場の隅へ。
ジョミー「なんだろ、マツカにしか言えないなんて…」
サム 「俺たち、別に短気じゃねえぜ?」
シロエ 「キース先輩が、たまにキレますけどね」
キース 「誰のせいだと思っている!」
全部、お前たちのせいだろうが、とキース君の仏頂面。
キース 「疫病仏だの、何だのと!」
シロエ 「でも、事実ですし…」
サム 「自分のことを棚に上げてよ、逆ギレでよ…」
キース 「うっ…」
そう言われると…、と詰まるキース君。
キース 「だが、今日こそ挽回してみせる!」
シロエ 「その意気です! あれっ、マツカ先輩?」
サム 「珍しく愕然としていやがるぜ?」
ジョミー「うん…」
驚いた顔って見ないのにね、と意見が一致。
何があったと…?
2022/04/19 (Tue)
☆酔わなかった理由
マツカ君の別荘でお花見な日の朝、駐車場に集った面々。
歴史的な日に期待ですけど、何故か驚いているマツカ君。
シロエ 「マツカ先輩って、いつも穏やかですけれど…」
ジョミー「ホントの所は、肝が据わってるんだよね…」
スウェナ「でなきゃ、大財閥の跡取りは務まらないわよ」
サム 「なんで、あんなに驚いてんだよ?」
嫌な予感がしてきたぜ、とサム君、駐車場の隅に視線を。
シロエ 「でもですね…。ぶるぅはいい子なんですし…」
ジョミー「悪戯とかは、絶対、しないよ?」
サム 「うーん…。おっ、戻って来るみてえだぞ」
スウェナ「マツカ、ぶるぅの手を引いてるわよ?」
ぶるぅも俯き加減じゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「まさか、ぶるぅが何か失敗したとか…?」
ジョミー「そんなの、無いと思うけど…」
どうなんだろう、と顔を見合わせる所へ、マツカ君が。
マツカ 「お待たせしちゃって、すみません」
シロエ 「いえ、いいですけど…。どうしたんですか?」
ぶるぅ、元気が無いですけれど、とシロエ君の問い。
シロエ 「マツカ先輩、ぶるぅと、どんな話を?」
マツカ 「えっと…。落ち着いて聞いて下さいよ?」
サム 「おいおい、マジで事件なのかよ?」
マツカ 「そう言うのかもしれませんが…」
叱らないであげて下さいね、とマツカ君が刺した釘。
マツカ 「実は、キースが全く酔わなかったのは…」
ぶるぅ 「ごめんなさいーっ!」
ぼくが中和剤を使ってたの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「この辺かな、ってタイミングで!」
一同 「「「ええっ!?」」」
ぶるぅ 「飲めるお友達、欲しかったから…」
マツカ 「瞬間移動で、胃に送っていたらしいんです」
どおりで酔わないわけですよ、とマツカ君、苦笑。
マツカ 「ですから、キースが酒豪かどうかは…」
キース 「分からないのか!?」
マツカ 「残念ながら…」
そういうことになりますね、と言ってますけど。
中和剤って…。
2022/04/20 (Wed)
☆協力者がいた件
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、集合している面々。
歴史的な日に期待だったのに、衝撃的な事実が判明で…。
シロエ 「中和剤って、沢山ありましたっけ?」
ジョミー「そこだよ、瓶で置いてったけどさ…」
サム 「充分な数があったのかよ、アレ?」
キース、半端なく飲んでたんだぜ、とサム君の問い。
サム 「中和剤、少しで足りる程度に酒豪とか?」
マツカ 「いえ、協力者がいたらしいんです」
一同 「「「協力者?」」」
マツカ 「あちらの世界の、ぶるぅですよ」
ぶるぅの親友ですからね、とマツカ君、困っても笑顔。
マツカ 「中和剤を追加でくれたそうです」
ぶるぅ 「そうなの、ぶるぅが瓶を幾つも…」
送ってくれたの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だから、キースに沢山使って…」
キース 「おい、沢山って…。すると、俺はだ…」
シロエ 「酒豪どころか、弱いんじゃないですか?」
ぶるぅ 「んとんと、それは分かんないの!」
早め、早めに飲ませてただけ、と激白タイム。
ぶるぅ 「ぶるぅに聞いたら、害は無いって…」
マツカ 「素面の人に飲ませても、大丈夫だそうですよ」
シロエ 「酒豪の可能性は残ってるんですね…」
ジョミー「でもさ、勝負は今日なんだよ?」
しかも相手がアレだってば、とジョミー君。
ジョミー「酔い潰されて終わる気がする…」
キース 「俺もだ、死ねる気しかしないんだが…」
??? 「いけるって!」
安心してよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「裏技、大いに歓迎ってね!」
??? 「今まで、無敵でしたからねえ…」
負けるのも良し、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「ぶるぅも、その気で中和剤をですね…」
??? 「そだよ、横流ししたんだも~ん!」
Aブルー「というわけでね、ガチンコ勝負!」
キース 「うっ…!」
悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も来ましたけれど。
ソルジャーもやる気満々ですけど、さて…?
2022/04/21 (Thu)
☆酔い潰れたい人
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、ゲストたちも到着。
ソルジャーとキース君が飲み比べの勝負、そういう企画。
Aブルー「いいね、着いたら勝負だよ、キース?」
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「中和剤の使用もオッケー、大いに飲んで!」
ぼくを酔い潰してくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「一度でいいから、酔い潰れるのが夢だしね!」
キース 「そう言われても…!」
A船長 「私からも、お願いいたします」
是非とも、ブルーを潰して下さい、とキャプテンまでが。
A船長 「なにしろ、酔わない理由が不幸すぎまして…」
一同 「「「は?」」」
A船長 「実験体だった時代に、色々とですね…」
Aブルー「薬を試されすぎちゃったんだよ!」
だから耐性が半端なくて…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「キースに負けても、泥酔出来るんならさ…」
シロエ 「本望だ、っていうわけですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
貴重な体験が出来るんだしね、とニコニコニコ。
Aブルー「そういうわけでさ、楽しく飲もうよ!」
キース 「俺は中和剤を使っていいんだな?」
Aブルー「それはもう! 飲みまくって良し!」
早め、早めの服用がオススメ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「こっちのぶるぅも、そうしてたんだし!」
ぶるぅ 「そだね、叱られなくて良かったあ!」
A船長 「いい仕事をして下さいましたよ」
キース 「そうなのか? 俺は自信を喪失したが…」
いけるクチだと思ったのに、とキース君の深い溜息。
キース 「酒量の限界も謎のままだし…」
A船長 「ですが、ブルーに勝てたらですね…」
レジェンドになれると聞いております、とキャプテン。
A船長 「裏技だろうが、結果が全てだと思いますよ」
Aブルー「そうだよ、このぼくに勝ったなんてさ!」
キース 「要は、あんたを酔い潰せ、と…?」
Aブルー「飲みまくってね!」
伝説を作ってくれたまえ、と言ってますけど。
裏技で…?
2022/04/22 (Fri)
☆もう一声欲しい
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、けれど企画が問題。
ソルジャーとキース君が飲み比べの勝負、中和剤もアリ。
キース 「あんたは酔えたら満足だ、と言うんだな?」
Aブルー「そうだよ、たとえ悪酔いしてもね!」
二日酔いとかキツイそうだし、とソルジャーの言。
Aブルー「苦しむ仲間を、嫌というほど見たけどさ…」
シロエ 「そんな結果でもいいんですか?」
Aブルー「出来れば、楽しく酔いたいけどねえ…」
選べないしね、とソルジャー、お手上げのポーズ。
Aブルー「その辺は運に任せといてさ、ここは一発!」
キース 「泥酔したいと言うのは分かるが、俺はだな…」
伝説になれるというだけか、とキース君の問い。
キース 「他にメリットは何も無いと?」
Aブルー「レジェンドだけだと、不満なのかい?」
キース 「もう一声、欲しいところだが…」
Aブルー「だったら、君が勝った場合は、一ヶ月ほど…」
迷惑をかけないというのはどう、とソルジャーの案。
Aブルー「ぼくは無自覚にやらかすらしいし…」
キース 「いつもそうだが、自粛すると?」
Aブルー「君の警告で、大人しく!」
やめろと言われたことはやめるよ、とパチンとウインク。
Aブルー「それでどうかな、条件の方は?」
シロエ 「いいですねえ!」
サム 「レジェンドに加えて、封印の呪文だぜ?」
ジョミー「最高だってば、やるしかないよ!」
疫病仏を返上出来るチャンス、とジョミー君のプッシュ。
ジョミー「一ヶ月の期間限定でもさ…」
サム 「迷惑を封印出来るんだしよ…」
スウェナ「頑張りなさいよ、飲みまくって!」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
応援してます、とシロエ君も。
シロエ 「きっと勝てると信じてますから!」
キース 「そういうことなら、やってみるか…」
Aブルー「よし、決まり!」
マツカ 「皆さん、バスの方へどうぞ」
ぶるぅズ「「しゅっぱぁ~つ!」」
賑やかな面々を乗せて、バスは別荘へと。
さて…?
2022/04/23 (Sat)
☆まずは乾杯から
今年もマツカ君の別荘でお花見、飲み比べという企画が。
キース君とソルジャーのガチンコ勝負、裏技もオッケー。
ぶるぅ 「わぁーい、山を越えたら桜が満開!」
ジョミー「アルテメシアの桜は、もう終わったのにさ…」
サム 「この辺のは、今が見頃ってえのがすげえよな」
マツカ 「気温が違いますからね。なにしろ冬場は…」
除雪車が必須なほどですから、とマツカ君の笑み。
マツカ 「春から秋はいい場所ですけど、冬場は少し…」
シロエ 「難アリっていうことですか…」
マツカ 「そうなりますね、キャンプ場もお休みですよ」
雪の中を来る人はいませんし、と指差す川の方向。
マツカ 「写真家には人気だそうですが…」
スウェナ「雪景色を撮るには、良さそうだわね」
ジョミー「だけど、バーベキューとかも無理だよね…」
マツカ 「そうなんです。ですから、春から秋までが…」
書き入れ時になりますね、と説明が。
マツカ 「もっとも、観光客は少なめですけど」
Aブルー「そこがいいんだよ、別荘は静かなのが一番!」
A船長 「せっかくのお花見ですからねえ…」
Aブルー「賑やかなヤツは、何処でも出来るし!」
今年も楽しみまくったし…、とソルジャーの言。
Aブルー「だから今日はさ、ぼくたちだけで…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 一杯、食べて飲むも~ん!」
マツカ 「ええ、楽しんで下さいね。ほら、着きますよ」
ちょうど桜も見頃です、と別荘に到着。
マツカ 「皆さん、桟敷の方へどうぞ」
ジョミー「やったね、これから御馳走タイム!」
Aブルー「お酒の方も、よろしく頼むよ」
マツカ 「各種、ご用意してますよ」
大吟醸からシャンパンまで、と御曹司。
マツカ 「まずはシャンパンで乾杯ですか?」
ブルー 「そうだね、飲めない人には子供用ので」
シロエ 「キース先輩は普通のですね?」
Aブルー「当然だよ!」
キース 「勝負スタートだな?」
受けて立とう、と桟敷に火花がバチバチ。
料理より、お酒…。
2022/04/24 (Sun)
☆次に繋げたい人
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で御馳走タイムですけど。
ソルジャーとキース君の飲み比べ企画、そちらがメイン。
Aブルー「じゃあ、乾杯で勝負を始めるってことで!」
キース 「確認しておくが、俺が、あんたを潰したら…」
一ヶ月は大人しくするんだな、とキース君、念押し。
キース 「俺がやめろと言った場合は、即、やめて、と」
Aブルー「そうだよ、一筆書いておこうか?」
キース 「いや、証人が多数いるから、充分だ」
あんたの証文はアテにならんし、とキッパリと。
キース 「書き換えるとか捏造だとか、ありそうだしな」
Aブルー「まあねえ、それは否定はしないよ」
一同 「「「うーん…」」」
そういう人だ、と誰もが唸るしかない台詞。
シロエ 「あのですね…。口約束でも守って下さいよ?」
Aブルー「守るよ、次に繋げたいしね」
一同 「「「次?」」」
Aブルー「次の宴会だよ、キースが勝ったら…」
ぼくは泥酔出来るんだしさ、とソルジャー、真剣。
Aブルー「また酔いたい、って時には頼みたいからね!」
キース 「確かに、約束をチャラにされたら…」
二度と、あんたと飲みはしないな、とキース君。
キース 「よし、勝負だ!」
Aブルー「まずは乾杯!」
一同 「「「かんぱーい!」」」
キース君の勝利を願う声が弾けて、乾杯。
Aブルー「さあ、飲んで、飲んで!」
キース 「あんたもグイッと!」
ぶるぅ 「シャンパンのボトル、もう空っぽ…」
マツカ 「追加で運ばせた方がいいですね」
最初の料理はシャンパン向けですし、と御曹司。
マツカ 「皆さんは、料理をお楽しみ下さい」
ジョミー「うん、でもさあ…」
シロエ 「勝負の方も…」
気になりますよね、とシロエ君、苦笑。
シロエ 「食べる手がお留守になりそうですよ」
サム 「それは分かるぜ」
ジョミー「ぶるぅ、中和剤、忘れないでよ?」
ぶるぅ 「大丈夫!」
食べて飲んでも忘れないもん、と頼もしい言葉。
勝負の行方は…?
2022/04/25 (Mon)
☆飲みまくる人たち
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で美味しく御馳走タイム。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、裏技もオッケー。
Aブルー「さあ、飲んで、飲んで!」
キース 「あんたも大いに、食って飲んでくれ!」
俺の酒ではないんだがな、とキース君が注ぐ大吟醸。
キース 「ついでに、飯もマツカの奢りで…」
Aブルー「会費も全く払ってないねえ、ぼくたちは!」
割り勘負けも何もないね、とソルジャー、御機嫌。
Aブルー「持つべきものは、大金持ちの友達だってば!」
シロエ 「マツカ先輩は、あなたの友達じゃないですよ」
Aブルー「まあまあ、細かいことは言わずに!」
君も飲むかい、とシロエ君に差し出された杯。
Aブルー「美味しいんだよ、これがまた!」
シロエ 「お断りします!」
Aブルー「いいのかい? 君たち、割り勘負け的な…」
立場にいると思うんだけど、とソルジャーの指摘。
Aブルー「ぼくとキースが飲みまくっていて、他にも…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくとブルーと、ぶるぅと…」
Aブルー「ぼくのハーレイも飲んでるわけでね」
A船長 「遠慮なく飲ませて頂いております」
地球のお酒は美味ですから、とキャプテンもクイッと。
A船長 「私たちだけ、飲みまくるというのは少々…」
Aブルー「気が引けるからさ、君たちも飲みたまえ!」
中和剤もあることだしさ、と飲酒の勧めが。
Aブルー「こんなチャンスは、そうそう無いよ?」
シロエ 「いえ、キース先輩の晴れ舞台ですから!」
サム 「だよなあ、レジェンドになるチャンスだぜ?」
邪魔はしねえよ、とサム君もスルー。
サム 「キース、俺たちの分まで飲んでくれよ!」
キース 「そのつもりだが…」
飯も美味いしな、とキース君、平常モードをキープ中。
キース 「やはり、料理も楽しまないと」
Aブルー「もちろんだってば、あっ、次が来た!」
キース 「よし、食って飲むぞ!」
あんたも飲めよ、と絶好調で飲んでいる人。
実は酒豪…?
2022/04/26 (Tue)
☆邪魔をしたら処刑
マツカ君の別荘で遅めのお花見、桟敷で御馳走が次々と。
その一方で、キース君とソルジャーが飲み比べでして…。
Aブルー「此処の御馳走も、ホントに絶品だよねえ…」
キース 「当然だろうが、一流の料理人なんだぞ?」
A船長 「お酒の方も、最高のを出して下さってますね」
マツカ 「せっかくですから、いいのをお出ししてます」
飲み比べでも気にしませんよ、とマツカ君の柔和な笑み。
マツカ 「美味しく食べて、飲んで頂くのが一番ですし」
Aブルー「ありがとう! 流石はマツカ、太っ腹だよ!」
キース 「言っておくが、俺の友達なんだぞ?」
Aブルー「いいって、いいって、そんなことは!」
さあ飲もう、とソルジャー、キース君の盃になみなみと。
Aブルー「クイッと空けたら、返杯よろしく!」
キース 「もちろんだ! 此処であんたを潰せたら…」
レジェンドな上に、あんたを封印、とキース君から返杯。
キース 「向こう一ヶ月、迷惑行為を断れるしな!」
Aブルー「そうだったねえ、ぼくも泥酔したいし…」
是非とも潰してくれたまえ、とソルジャーが呷る酒。
Aブルー「中和剤くらい、どんどん使っていいからさ!」
キース 「ああ、お蔭様で絶好調だ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 早めの服用が大事!」
ちゃんと胃袋に送ってるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ぶるぅも、それは邪魔しない、って!」
シロエ 「そういえば、悪戯小僧がいましたっけ…」
Aぶるぅ「ブルーが怖いから、悪戯しないよ!」
Aブルー「やらかしたら、処刑だと言ってあるしね」
邪魔はさせない、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「ぼくは楽しく酔いたいんだしさ」
キース 「俺が酔ったら、処刑なのか?」
其処のぶるぅが…、とキース君の問い。
キース 「何か違う気がするんだが…」
Aブルー「違わないって! 邪魔をした人は…」
A船長 「もれなく処刑だそうです」
身内だろうが他人だろうが、と言ってますけど。
処刑って…。
2022/04/27 (Wed)
☆絶飲食だそうです
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜を見ながらの御馳走。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、ガンガン進行中。
キース 「身内でも他人でも、処刑だと?」
Aブルー「そうだよ、邪魔をしたんだからさ」
ぼくが酔おうとしてるのを、とソルジャーの冷たい笑み。
Aブルー「誰であろうと、容赦しないってね!」
キース 「処刑というのは、死ぬほど飲ませるとかか?」
Aブルー「それの何処が処刑になるのさ、飲み放題の」
特に、ぶるぅじゃ話にならない、とソルジャー、即答。
Aブルー「大喜びで飲みまくるだけで、全くダメだね!」
キース 「なら、どうすると?」
Aブルー「絶飲食!」
お酒も御馳走も全部禁止、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ヨダレを垂らして見てるだけ、ってヤツ!」
一同 「「「うわー…」」」
嫌すぎる、と誰もがガクブル。
シロエ 「御馳走が全部パアですか…」
サム 「ぶるぅでなくても嫌すぎるぜ」
ジョミー「まあ、ぼくたちには関係ないけど…」
中和剤なんかに触らないし、とジョミー君。
ジョミー「あれの係は、ぶるぅだし…」
シロエ 「悪戯小僧が何もしないなら、安心ですよね」
Aブルー「キースを止めても、処刑だけれど?」
一同 「「「えっ?」」」
止めるって、と一同、キョトン。
シロエ 「えっと…。誰も止めませんよ?」
Aブルー「どうだかねえ…。例えば、こういう…」
飲み合わせが…、とソルジャーが宙に取り出すボトル。
Aブルー「心配なヤツがあるわけでね、うん」
キース 「おい、そのボトルは薬品か?」
Aブルー「違うよ、ぼくの世界の合成酒だけど…」
悪酔いすると評判でねえ…、とソルジャー、溜息。
Aブルー「でも、好きな人はいるわけで…」
A船長 「密造してでも、飲もうとするんですよ」
キース 「あんたの船でか?」
A船長 「私も注意しているのですが…」
Aブルー「現に、こうして!」
ブツが存在してるんだよ、と言ってますけど。
密造酒って…。
2022/04/28 (Thu)
止めたら絶飲食
マツカ君の別荘で今年もお花見、桟敷で美味しく御馳走。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、ガンガン飲酒中。
キース 「御禁制の品というヤツなんだな?」
Aブルー「そう! でもって、これには中和剤がさ…」
A船長 「効かない所が困りものでして…」
ですから禁止されております、とキャプテンの言。
A船長 「これで酔われると、どうにもこうにも…」
Aブルー「ならないからねえ、しかも悪酔いだし」
その人の持ち場に穴が開くわけ、とソルジャー、溜息。
Aブルー「だけどキースは、挑戦したって問題無し!」
A船長 「ですが、あなたが困りませんか?」
Aブルー「そう、そこ! キースが潰れちゃうとさ…」
泥酔するチャンスを逃すからね、と周囲をグルリと。
Aブルー「だから、密造酒をキースに勧めた人は…」
キース 「処刑される結果になるんだな?」
Aブルー「君が潰れた時にはね!」
でも、潰れない可能性も…、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「なにしろキースは、別の世界の人間だしさ…」
A船長 「中和剤が効くかもしれませんねえ…」
Aブルー「ちょっと気になってこないかい?」
A船長 「それは確かに…」
潰れなかったら凄いですよ、とキャプテンも。
A船長 「ついでにあなたも、密造酒だと…」
Aブルー「大量に飲めば、ほろ酔いの手前くらいなら…」
行けないこともないんだよね、と掲げるボトル。
Aブルー「どうだい、キース、次はコレとか?」
キース 「ちょっと待て!」
シロエ 「そうですよ、リスクが高すぎです!」
Aブルー「シロエ、処刑でいいのかな?」
キースを止めたらそうなるけれど、とソルジャーの指摘。
Aブルー「他のみんなも、その辺のトコは同じでねえ…」
ジョミー「御馳走抜きになるってわけ!?」
Aブルー「飲み物もダメで、お花見するだけ!」
シロエ 「困りますから!」
キース 「おい、見捨てるな!」
誰か、この馬鹿を止めてくれ、と叫んでますけど。
処刑ですよ…?
2022/04/29 (Fri)
☆密造酒でいこう
今年もマツカ君の別荘でお花見、絶品な御馳走を賞味中。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、絶好調ですが…。
Aブルー「止める人はいないと思うけれどね?」
Aぶるぅ「ぼくも悪戯しないも~ん!」
密造酒には触らないもんね、と悪戯小僧もスルーな方向。
キース 「だ、誰か…! 頼む、一生、恩に着るから!」
シロエ 「運が良ければレジェンドですよ?」
ジョミー「そうだよ、酔わない可能性だって…」
あるんだからさ、と誰も止めない密造酒。
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「つべこべ言わずに、まずは一献!」
飲んでみたまえ、とキース君のグラスに注ぐソルジャー。
Aブルー「味の方は悪くないんだよ、これが」
キース 「くっそぉ…!」
死んでやる、と空けたキース君、驚きの表情。
キース 「味は普通にブランデーだな…」
Aブルー「そうだろう? 実は密造品の方がさ…」
A船長 「どうしたわけだか、美味なんですよ」
合成品なのに、本物っぽい味で、とキャプテンも。
A船長 「ワイン味も、本物に負けていなくて…」
Aブルー「密造する気も、飲む気も分かるよ」
ワインの方もいってみようか、とソルジャーが注ぐ酒。
Aブルー「遠慮しないで、クイッとね!」
キース 「誰も止めてはくれんしな…」
飲むぞ、と空けて、ソルジャーに返杯。
キース 「あんたも飲めよ?」
Aブルー「当然だよ! でもさ、君…」
A船長 「中和剤が効くようですねえ…」
アルコール度数が半端ないのに、とキャプテンの言。
A船長 「ワイン味でも、ウォッカ級ですよ」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「ブランデー味は、その上をいくね!」
最高の酒宴になりそうだよ、とソルジャー、感激。
Aブルー「ぼくを潰せたら、君はレジェンド!」
キース 「よし、勝負だ!」
シロエ 「止める必要は無いですね、コレ」
一同 「「「もっちろーん!」」」
さあ御馳走だ、と盛り上がる面々。
今月、これにて中継終了~。
2022/04/30 (Sat)
春休みが終わっても毎日お花見、特別生ならではの特権。
遅刻、早退は当たり前な日々、ついに迎えた16日の朝。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですね」
ジョミー「うん、絶好のお花見日和!」
サム 「アルテメシアの桜は、見頃を過ぎたけどよ…」
マツカ 「別荘の桜は、ちょうど満開ですよ」
今年もお楽しみ下さい、と御曹司の笑み。
マツカ 「えっと、ぶるぅと会長は…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お待たせーっ!」
ブルー 「集合場所が、ぼくのマンション前だしねえ…」
揃うのを待ってから来れば充分、と生徒会長。
ブルー 「もっとも、キースがまだなんだけどさ」
シロエ 「あー…。朝のお勤めとか、ありますからね」
サム 「仕方ねえよな、こればっかりはよ」
ジョミー「でもさあ、今日は歴史的な日になるかも!」
キースがレジェンドになって、とジョミー君の輝く顔。
ジョミー「誰かさんとさ、ガチンコ勝負で…」
シロエ 「酔い潰せるかもしれませんしね」
スウェナ「強かったのよねえ、予想以上に…」
マツカ 「ほろ酔いにさえ、なりませんでしたしね」
毎日、飲み続けた割に…、とマツカ君。
マツカ 「昨日なんかは、一升瓶を空けてましたよ?」
サム 「うんうん、すげえ飲みっぷりだったぜ」
ジョミー「あの勢いなら、死ぬ気でいけばさ…」
キース 「勝てる可能性もあるかもしれんな」
いける気がしてきた、とキース君、登場。
シロエ 「キース先輩、おはようございます!」
キース 「遅くなってすまん」
ジョミー「そんなことより、今日も頑張ってよ?」
スウェナ「そうよ、勝負の日なんだから!」
あの迷惑な人を酔い潰すのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「飲んで飲みまくって、潰しなさいよ!」
ジョミー「いけるかもだよ、キースなら!」
サム 「一升瓶とか、マジで軽いんだろ?」
キース 「そのようだ」
シロエ 「最高ですよ!」
潜在能力が半端ないです、と称賛の声。
実は凄いと…?
2022/04/16 (Sat)
☆損していたかも
マツカ君の別荘でお花見な日でして、集合した御一同様。
期待されるキース君の潜在能力、ソルジャーと飲み比べ。
シロエ 「先輩があんなに飲める口だったなんて!」
サム 「能ある鷹は爪を隠すとは言うけどよ…」
ジョミー「あそこまでとは、思わないよね…」
キース 「正直、俺も驚いている」
人生、損をしていたかもしれん、とキース君、腕組み。
キース 「大学時代から、散々、割り勘負けだったが…」
シロエ 「飲むべきだった、というわけですね?」
キース 「まったくだ。一升瓶でも軽いんだしな」
スウェナ「大いに飲むべきだったわねえ…」
負けていないで、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お酒って、高くつくんでしょ?」
シロエ 「らしいですねえ、宴会だと、特に」
マツカ 「飲食店の収入源は、お酒だそうですからね」
料理だけではダメなんですよ、と御曹司。
マツカ 「利益率で言うと、断然、お酒が上なんです」
シロエ 「それで、値段も高くなるんですね?」
マツカ 「ええ。ですから、割り勘負けの場合は…」
他の人の料理代まで食らうんですよ、と説明が。
マツカ 「料理代は、微々たるものですからね」
キース 「分かってはいたが、甘んじていたのに…」
自分の限界が分からないしな、とキース君、深い溜息。
キース 「酔ってからでは手遅れだから、と…」
サム 「それって、割り勘負けはしねえぜ?」
キース 「他のリスクがあるだろうが!」
酔うと気が大きくなるらしいしな、とキース君の渋面。
キース 「もっと酒に強いヤツがいてだな…」
ジョミー「奢れ、って言われちゃうだとか?」
キース 「その通りだ!」
酒宴に仁義なんぞは無いぞ、とキース君、ブツブツ。
キース 「仲間内だけで飲んでいたなら、尚更だ!」
サム 「おだてられて、奢らされるのな?」
キース 「そうだ、二次会、三次会と!」
一同 「「「あー…」」」
それは恐ろしすぎるかも、と誰もが納得。
酒宴、あるある…。
2022/04/17 (Sun)
☆謎だった限界
マツカ君の別荘でお花見な日の朝、酒宴に期待大な面々。
凄かったキース君の潜在能力、ソルジャーに勝てるかも。
シロエ 「確かに、ウッカリ飲めませんよね、ソレ…」
キース 「奢ってしまった後では、既に手遅れだしな…」
正気に返るのは家に帰ってからなんだぞ、とキース君。
キース 「それも次の日、二日酔いで目が覚めてだな…」
ジョミー「思い出すわけだね、布団の中で」
キース 「ああ。でもって、カードで払った事実を…」
セットで思い出して顔面蒼白、と肩をブルッと。
キース 「なにしろ、小遣いしか貰ってないからな…」
サム 「支払いはカードになっちまうのな?」
キース 「しかもだ、カードは親父のヤツなんだぞ?」
一同 「「「うわー…」」」
マジで悲劇だ、と誰もがガクブル。
ジョミー「…アドス和尚に明細が行く、って?」
キース 「親父の口座から引き落としだしな!」
シロエ 「色々な意味で詰んでませんか?」
キース 「タダ働きに加えて罰礼、小遣い差し止め…」
思い付くだけでもコレなんだが、とキース君が顰める眉。
キース 「この状況で、誰が限界に挑戦すると?」
ジョミー「無理だよねえ…」
シロエ 「どおりで、謎だったわけですよ」
キース先輩の酒量の限界、とシロエ君、うんうん、と。
シロエ 「でも、これからは無敵かもです!」
スウェナ「今日の勝負で分かるものねえ…」
サム 「一升瓶が何本空くのか、楽しみだぜ!」
ジョミー「誰かさんにも、勝って欲しいよね」
応援しよう! とジョミー君が突き上げる拳。
ジョミー「キースなら、やってくれる、って!」
一同 「「「おーっ!!!」」」
歴史的な日になって欲しい、と盛り上がる御一同様。
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
キース 「もちろんだ!」
ぶるぅ 「えっと、えとえと…」
シロエ 「どうしたんです? 応援しないと」
ぶるぅ 「そうだけど…」
そうなんだけど、とノリが悪いですけど。
問題でも…?
2022/04/18 (Mon)
☆聞き役に向く人
マツカ君の別荘でお花見な日の朝、誰もが期待で胸一杯。
歴史的な日になるのかも、とキース君を応援ですけれど。
シロエ 「ぶるぅの様子が変ですよ?」
サム 「なんか言葉に詰まってねえか?」
ジョミー「ノリが悪いってだけじゃなさそうな気が…」
どうしたのかな、とジョミー君たちも怪訝そう。
ジョミー「キースを応援って、難しくないと思うけど?」
シロエ 「ですよね、他に理由でも…?」
ぶるぅ 「えとえと、喋っても怒らない?」
マツカ 「怒るだなんて…。そんな人は誰もいませんよ」
ぶるぅにはお世話になってますし、とマツカ君の笑み。
マツカ 「言いにくいのなら、ぼくが聞きますけれど?」
シロエ 「それ、いいですよね、マツカ先輩が代表で…」
サム 「聞いて、伝えてくれればよ…」
ジョミー「何も問題ないよね、うん」
それでいこうよ、とプッシュな人たち。
ジョミー「ぶるぅも、きっと喋りやすいし…」
ぶるぅ 「そだね、マツカは怒らないから…」
ぼくも安心、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もコクンと。
ぶるぅ 「んとんと…。マツカ、耳を貸してくれる?」
マツカ 「ええ。少し離れて伺いますよ」
あそこの隅で、とマツカ君が指差し、駐車場の隅へ。
ジョミー「なんだろ、マツカにしか言えないなんて…」
サム 「俺たち、別に短気じゃねえぜ?」
シロエ 「キース先輩が、たまにキレますけどね」
キース 「誰のせいだと思っている!」
全部、お前たちのせいだろうが、とキース君の仏頂面。
キース 「疫病仏だの、何だのと!」
シロエ 「でも、事実ですし…」
サム 「自分のことを棚に上げてよ、逆ギレでよ…」
キース 「うっ…」
そう言われると…、と詰まるキース君。
キース 「だが、今日こそ挽回してみせる!」
シロエ 「その意気です! あれっ、マツカ先輩?」
サム 「珍しく愕然としていやがるぜ?」
ジョミー「うん…」
驚いた顔って見ないのにね、と意見が一致。
何があったと…?
2022/04/19 (Tue)
☆酔わなかった理由
マツカ君の別荘でお花見な日の朝、駐車場に集った面々。
歴史的な日に期待ですけど、何故か驚いているマツカ君。
シロエ 「マツカ先輩って、いつも穏やかですけれど…」
ジョミー「ホントの所は、肝が据わってるんだよね…」
スウェナ「でなきゃ、大財閥の跡取りは務まらないわよ」
サム 「なんで、あんなに驚いてんだよ?」
嫌な予感がしてきたぜ、とサム君、駐車場の隅に視線を。
シロエ 「でもですね…。ぶるぅはいい子なんですし…」
ジョミー「悪戯とかは、絶対、しないよ?」
サム 「うーん…。おっ、戻って来るみてえだぞ」
スウェナ「マツカ、ぶるぅの手を引いてるわよ?」
ぶるぅも俯き加減じゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「まさか、ぶるぅが何か失敗したとか…?」
ジョミー「そんなの、無いと思うけど…」
どうなんだろう、と顔を見合わせる所へ、マツカ君が。
マツカ 「お待たせしちゃって、すみません」
シロエ 「いえ、いいですけど…。どうしたんですか?」
ぶるぅ、元気が無いですけれど、とシロエ君の問い。
シロエ 「マツカ先輩、ぶるぅと、どんな話を?」
マツカ 「えっと…。落ち着いて聞いて下さいよ?」
サム 「おいおい、マジで事件なのかよ?」
マツカ 「そう言うのかもしれませんが…」
叱らないであげて下さいね、とマツカ君が刺した釘。
マツカ 「実は、キースが全く酔わなかったのは…」
ぶるぅ 「ごめんなさいーっ!」
ぼくが中和剤を使ってたの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「この辺かな、ってタイミングで!」
一同 「「「ええっ!?」」」
ぶるぅ 「飲めるお友達、欲しかったから…」
マツカ 「瞬間移動で、胃に送っていたらしいんです」
どおりで酔わないわけですよ、とマツカ君、苦笑。
マツカ 「ですから、キースが酒豪かどうかは…」
キース 「分からないのか!?」
マツカ 「残念ながら…」
そういうことになりますね、と言ってますけど。
中和剤って…。
2022/04/20 (Wed)
☆協力者がいた件
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、集合している面々。
歴史的な日に期待だったのに、衝撃的な事実が判明で…。
シロエ 「中和剤って、沢山ありましたっけ?」
ジョミー「そこだよ、瓶で置いてったけどさ…」
サム 「充分な数があったのかよ、アレ?」
キース、半端なく飲んでたんだぜ、とサム君の問い。
サム 「中和剤、少しで足りる程度に酒豪とか?」
マツカ 「いえ、協力者がいたらしいんです」
一同 「「「協力者?」」」
マツカ 「あちらの世界の、ぶるぅですよ」
ぶるぅの親友ですからね、とマツカ君、困っても笑顔。
マツカ 「中和剤を追加でくれたそうです」
ぶるぅ 「そうなの、ぶるぅが瓶を幾つも…」
送ってくれたの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だから、キースに沢山使って…」
キース 「おい、沢山って…。すると、俺はだ…」
シロエ 「酒豪どころか、弱いんじゃないですか?」
ぶるぅ 「んとんと、それは分かんないの!」
早め、早めに飲ませてただけ、と激白タイム。
ぶるぅ 「ぶるぅに聞いたら、害は無いって…」
マツカ 「素面の人に飲ませても、大丈夫だそうですよ」
シロエ 「酒豪の可能性は残ってるんですね…」
ジョミー「でもさ、勝負は今日なんだよ?」
しかも相手がアレだってば、とジョミー君。
ジョミー「酔い潰されて終わる気がする…」
キース 「俺もだ、死ねる気しかしないんだが…」
??? 「いけるって!」
安心してよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「裏技、大いに歓迎ってね!」
??? 「今まで、無敵でしたからねえ…」
負けるのも良し、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「ぶるぅも、その気で中和剤をですね…」
??? 「そだよ、横流ししたんだも~ん!」
Aブルー「というわけでね、ガチンコ勝負!」
キース 「うっ…!」
悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も来ましたけれど。
ソルジャーもやる気満々ですけど、さて…?
2022/04/21 (Thu)
☆酔い潰れたい人
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、ゲストたちも到着。
ソルジャーとキース君が飲み比べの勝負、そういう企画。
Aブルー「いいね、着いたら勝負だよ、キース?」
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「中和剤の使用もオッケー、大いに飲んで!」
ぼくを酔い潰してくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「一度でいいから、酔い潰れるのが夢だしね!」
キース 「そう言われても…!」
A船長 「私からも、お願いいたします」
是非とも、ブルーを潰して下さい、とキャプテンまでが。
A船長 「なにしろ、酔わない理由が不幸すぎまして…」
一同 「「「は?」」」
A船長 「実験体だった時代に、色々とですね…」
Aブルー「薬を試されすぎちゃったんだよ!」
だから耐性が半端なくて…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「キースに負けても、泥酔出来るんならさ…」
シロエ 「本望だ、っていうわけですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
貴重な体験が出来るんだしね、とニコニコニコ。
Aブルー「そういうわけでさ、楽しく飲もうよ!」
キース 「俺は中和剤を使っていいんだな?」
Aブルー「それはもう! 飲みまくって良し!」
早め、早めの服用がオススメ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「こっちのぶるぅも、そうしてたんだし!」
ぶるぅ 「そだね、叱られなくて良かったあ!」
A船長 「いい仕事をして下さいましたよ」
キース 「そうなのか? 俺は自信を喪失したが…」
いけるクチだと思ったのに、とキース君の深い溜息。
キース 「酒量の限界も謎のままだし…」
A船長 「ですが、ブルーに勝てたらですね…」
レジェンドになれると聞いております、とキャプテン。
A船長 「裏技だろうが、結果が全てだと思いますよ」
Aブルー「そうだよ、このぼくに勝ったなんてさ!」
キース 「要は、あんたを酔い潰せ、と…?」
Aブルー「飲みまくってね!」
伝説を作ってくれたまえ、と言ってますけど。
裏技で…?
2022/04/22 (Fri)
☆もう一声欲しい
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、けれど企画が問題。
ソルジャーとキース君が飲み比べの勝負、中和剤もアリ。
キース 「あんたは酔えたら満足だ、と言うんだな?」
Aブルー「そうだよ、たとえ悪酔いしてもね!」
二日酔いとかキツイそうだし、とソルジャーの言。
Aブルー「苦しむ仲間を、嫌というほど見たけどさ…」
シロエ 「そんな結果でもいいんですか?」
Aブルー「出来れば、楽しく酔いたいけどねえ…」
選べないしね、とソルジャー、お手上げのポーズ。
Aブルー「その辺は運に任せといてさ、ここは一発!」
キース 「泥酔したいと言うのは分かるが、俺はだな…」
伝説になれるというだけか、とキース君の問い。
キース 「他にメリットは何も無いと?」
Aブルー「レジェンドだけだと、不満なのかい?」
キース 「もう一声、欲しいところだが…」
Aブルー「だったら、君が勝った場合は、一ヶ月ほど…」
迷惑をかけないというのはどう、とソルジャーの案。
Aブルー「ぼくは無自覚にやらかすらしいし…」
キース 「いつもそうだが、自粛すると?」
Aブルー「君の警告で、大人しく!」
やめろと言われたことはやめるよ、とパチンとウインク。
Aブルー「それでどうかな、条件の方は?」
シロエ 「いいですねえ!」
サム 「レジェンドに加えて、封印の呪文だぜ?」
ジョミー「最高だってば、やるしかないよ!」
疫病仏を返上出来るチャンス、とジョミー君のプッシュ。
ジョミー「一ヶ月の期間限定でもさ…」
サム 「迷惑を封印出来るんだしよ…」
スウェナ「頑張りなさいよ、飲みまくって!」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
応援してます、とシロエ君も。
シロエ 「きっと勝てると信じてますから!」
キース 「そういうことなら、やってみるか…」
Aブルー「よし、決まり!」
マツカ 「皆さん、バスの方へどうぞ」
ぶるぅズ「「しゅっぱぁ~つ!」」
賑やかな面々を乗せて、バスは別荘へと。
さて…?
2022/04/23 (Sat)
☆まずは乾杯から
今年もマツカ君の別荘でお花見、飲み比べという企画が。
キース君とソルジャーのガチンコ勝負、裏技もオッケー。
ぶるぅ 「わぁーい、山を越えたら桜が満開!」
ジョミー「アルテメシアの桜は、もう終わったのにさ…」
サム 「この辺のは、今が見頃ってえのがすげえよな」
マツカ 「気温が違いますからね。なにしろ冬場は…」
除雪車が必須なほどですから、とマツカ君の笑み。
マツカ 「春から秋はいい場所ですけど、冬場は少し…」
シロエ 「難アリっていうことですか…」
マツカ 「そうなりますね、キャンプ場もお休みですよ」
雪の中を来る人はいませんし、と指差す川の方向。
マツカ 「写真家には人気だそうですが…」
スウェナ「雪景色を撮るには、良さそうだわね」
ジョミー「だけど、バーベキューとかも無理だよね…」
マツカ 「そうなんです。ですから、春から秋までが…」
書き入れ時になりますね、と説明が。
マツカ 「もっとも、観光客は少なめですけど」
Aブルー「そこがいいんだよ、別荘は静かなのが一番!」
A船長 「せっかくのお花見ですからねえ…」
Aブルー「賑やかなヤツは、何処でも出来るし!」
今年も楽しみまくったし…、とソルジャーの言。
Aブルー「だから今日はさ、ぼくたちだけで…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 一杯、食べて飲むも~ん!」
マツカ 「ええ、楽しんで下さいね。ほら、着きますよ」
ちょうど桜も見頃です、と別荘に到着。
マツカ 「皆さん、桟敷の方へどうぞ」
ジョミー「やったね、これから御馳走タイム!」
Aブルー「お酒の方も、よろしく頼むよ」
マツカ 「各種、ご用意してますよ」
大吟醸からシャンパンまで、と御曹司。
マツカ 「まずはシャンパンで乾杯ですか?」
ブルー 「そうだね、飲めない人には子供用ので」
シロエ 「キース先輩は普通のですね?」
Aブルー「当然だよ!」
キース 「勝負スタートだな?」
受けて立とう、と桟敷に火花がバチバチ。
料理より、お酒…。
2022/04/24 (Sun)
☆次に繋げたい人
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で御馳走タイムですけど。
ソルジャーとキース君の飲み比べ企画、そちらがメイン。
Aブルー「じゃあ、乾杯で勝負を始めるってことで!」
キース 「確認しておくが、俺が、あんたを潰したら…」
一ヶ月は大人しくするんだな、とキース君、念押し。
キース 「俺がやめろと言った場合は、即、やめて、と」
Aブルー「そうだよ、一筆書いておこうか?」
キース 「いや、証人が多数いるから、充分だ」
あんたの証文はアテにならんし、とキッパリと。
キース 「書き換えるとか捏造だとか、ありそうだしな」
Aブルー「まあねえ、それは否定はしないよ」
一同 「「「うーん…」」」
そういう人だ、と誰もが唸るしかない台詞。
シロエ 「あのですね…。口約束でも守って下さいよ?」
Aブルー「守るよ、次に繋げたいしね」
一同 「「「次?」」」
Aブルー「次の宴会だよ、キースが勝ったら…」
ぼくは泥酔出来るんだしさ、とソルジャー、真剣。
Aブルー「また酔いたい、って時には頼みたいからね!」
キース 「確かに、約束をチャラにされたら…」
二度と、あんたと飲みはしないな、とキース君。
キース 「よし、勝負だ!」
Aブルー「まずは乾杯!」
一同 「「「かんぱーい!」」」
キース君の勝利を願う声が弾けて、乾杯。
Aブルー「さあ、飲んで、飲んで!」
キース 「あんたもグイッと!」
ぶるぅ 「シャンパンのボトル、もう空っぽ…」
マツカ 「追加で運ばせた方がいいですね」
最初の料理はシャンパン向けですし、と御曹司。
マツカ 「皆さんは、料理をお楽しみ下さい」
ジョミー「うん、でもさあ…」
シロエ 「勝負の方も…」
気になりますよね、とシロエ君、苦笑。
シロエ 「食べる手がお留守になりそうですよ」
サム 「それは分かるぜ」
ジョミー「ぶるぅ、中和剤、忘れないでよ?」
ぶるぅ 「大丈夫!」
食べて飲んでも忘れないもん、と頼もしい言葉。
勝負の行方は…?
2022/04/25 (Mon)
☆飲みまくる人たち
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で美味しく御馳走タイム。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、裏技もオッケー。
Aブルー「さあ、飲んで、飲んで!」
キース 「あんたも大いに、食って飲んでくれ!」
俺の酒ではないんだがな、とキース君が注ぐ大吟醸。
キース 「ついでに、飯もマツカの奢りで…」
Aブルー「会費も全く払ってないねえ、ぼくたちは!」
割り勘負けも何もないね、とソルジャー、御機嫌。
Aブルー「持つべきものは、大金持ちの友達だってば!」
シロエ 「マツカ先輩は、あなたの友達じゃないですよ」
Aブルー「まあまあ、細かいことは言わずに!」
君も飲むかい、とシロエ君に差し出された杯。
Aブルー「美味しいんだよ、これがまた!」
シロエ 「お断りします!」
Aブルー「いいのかい? 君たち、割り勘負け的な…」
立場にいると思うんだけど、とソルジャーの指摘。
Aブルー「ぼくとキースが飲みまくっていて、他にも…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくとブルーと、ぶるぅと…」
Aブルー「ぼくのハーレイも飲んでるわけでね」
A船長 「遠慮なく飲ませて頂いております」
地球のお酒は美味ですから、とキャプテンもクイッと。
A船長 「私たちだけ、飲みまくるというのは少々…」
Aブルー「気が引けるからさ、君たちも飲みたまえ!」
中和剤もあることだしさ、と飲酒の勧めが。
Aブルー「こんなチャンスは、そうそう無いよ?」
シロエ 「いえ、キース先輩の晴れ舞台ですから!」
サム 「だよなあ、レジェンドになるチャンスだぜ?」
邪魔はしねえよ、とサム君もスルー。
サム 「キース、俺たちの分まで飲んでくれよ!」
キース 「そのつもりだが…」
飯も美味いしな、とキース君、平常モードをキープ中。
キース 「やはり、料理も楽しまないと」
Aブルー「もちろんだってば、あっ、次が来た!」
キース 「よし、食って飲むぞ!」
あんたも飲めよ、と絶好調で飲んでいる人。
実は酒豪…?
2022/04/26 (Tue)
☆邪魔をしたら処刑
マツカ君の別荘で遅めのお花見、桟敷で御馳走が次々と。
その一方で、キース君とソルジャーが飲み比べでして…。
Aブルー「此処の御馳走も、ホントに絶品だよねえ…」
キース 「当然だろうが、一流の料理人なんだぞ?」
A船長 「お酒の方も、最高のを出して下さってますね」
マツカ 「せっかくですから、いいのをお出ししてます」
飲み比べでも気にしませんよ、とマツカ君の柔和な笑み。
マツカ 「美味しく食べて、飲んで頂くのが一番ですし」
Aブルー「ありがとう! 流石はマツカ、太っ腹だよ!」
キース 「言っておくが、俺の友達なんだぞ?」
Aブルー「いいって、いいって、そんなことは!」
さあ飲もう、とソルジャー、キース君の盃になみなみと。
Aブルー「クイッと空けたら、返杯よろしく!」
キース 「もちろんだ! 此処であんたを潰せたら…」
レジェンドな上に、あんたを封印、とキース君から返杯。
キース 「向こう一ヶ月、迷惑行為を断れるしな!」
Aブルー「そうだったねえ、ぼくも泥酔したいし…」
是非とも潰してくれたまえ、とソルジャーが呷る酒。
Aブルー「中和剤くらい、どんどん使っていいからさ!」
キース 「ああ、お蔭様で絶好調だ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 早めの服用が大事!」
ちゃんと胃袋に送ってるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ぶるぅも、それは邪魔しない、って!」
シロエ 「そういえば、悪戯小僧がいましたっけ…」
Aぶるぅ「ブルーが怖いから、悪戯しないよ!」
Aブルー「やらかしたら、処刑だと言ってあるしね」
邪魔はさせない、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「ぼくは楽しく酔いたいんだしさ」
キース 「俺が酔ったら、処刑なのか?」
其処のぶるぅが…、とキース君の問い。
キース 「何か違う気がするんだが…」
Aブルー「違わないって! 邪魔をした人は…」
A船長 「もれなく処刑だそうです」
身内だろうが他人だろうが、と言ってますけど。
処刑って…。
2022/04/27 (Wed)
☆絶飲食だそうです
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜を見ながらの御馳走。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、ガンガン進行中。
キース 「身内でも他人でも、処刑だと?」
Aブルー「そうだよ、邪魔をしたんだからさ」
ぼくが酔おうとしてるのを、とソルジャーの冷たい笑み。
Aブルー「誰であろうと、容赦しないってね!」
キース 「処刑というのは、死ぬほど飲ませるとかか?」
Aブルー「それの何処が処刑になるのさ、飲み放題の」
特に、ぶるぅじゃ話にならない、とソルジャー、即答。
Aブルー「大喜びで飲みまくるだけで、全くダメだね!」
キース 「なら、どうすると?」
Aブルー「絶飲食!」
お酒も御馳走も全部禁止、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ヨダレを垂らして見てるだけ、ってヤツ!」
一同 「「「うわー…」」」
嫌すぎる、と誰もがガクブル。
シロエ 「御馳走が全部パアですか…」
サム 「ぶるぅでなくても嫌すぎるぜ」
ジョミー「まあ、ぼくたちには関係ないけど…」
中和剤なんかに触らないし、とジョミー君。
ジョミー「あれの係は、ぶるぅだし…」
シロエ 「悪戯小僧が何もしないなら、安心ですよね」
Aブルー「キースを止めても、処刑だけれど?」
一同 「「「えっ?」」」
止めるって、と一同、キョトン。
シロエ 「えっと…。誰も止めませんよ?」
Aブルー「どうだかねえ…。例えば、こういう…」
飲み合わせが…、とソルジャーが宙に取り出すボトル。
Aブルー「心配なヤツがあるわけでね、うん」
キース 「おい、そのボトルは薬品か?」
Aブルー「違うよ、ぼくの世界の合成酒だけど…」
悪酔いすると評判でねえ…、とソルジャー、溜息。
Aブルー「でも、好きな人はいるわけで…」
A船長 「密造してでも、飲もうとするんですよ」
キース 「あんたの船でか?」
A船長 「私も注意しているのですが…」
Aブルー「現に、こうして!」
ブツが存在してるんだよ、と言ってますけど。
密造酒って…。
2022/04/28 (Thu)
止めたら絶飲食
マツカ君の別荘で今年もお花見、桟敷で美味しく御馳走。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、ガンガン飲酒中。
キース 「御禁制の品というヤツなんだな?」
Aブルー「そう! でもって、これには中和剤がさ…」
A船長 「効かない所が困りものでして…」
ですから禁止されております、とキャプテンの言。
A船長 「これで酔われると、どうにもこうにも…」
Aブルー「ならないからねえ、しかも悪酔いだし」
その人の持ち場に穴が開くわけ、とソルジャー、溜息。
Aブルー「だけどキースは、挑戦したって問題無し!」
A船長 「ですが、あなたが困りませんか?」
Aブルー「そう、そこ! キースが潰れちゃうとさ…」
泥酔するチャンスを逃すからね、と周囲をグルリと。
Aブルー「だから、密造酒をキースに勧めた人は…」
キース 「処刑される結果になるんだな?」
Aブルー「君が潰れた時にはね!」
でも、潰れない可能性も…、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「なにしろキースは、別の世界の人間だしさ…」
A船長 「中和剤が効くかもしれませんねえ…」
Aブルー「ちょっと気になってこないかい?」
A船長 「それは確かに…」
潰れなかったら凄いですよ、とキャプテンも。
A船長 「ついでにあなたも、密造酒だと…」
Aブルー「大量に飲めば、ほろ酔いの手前くらいなら…」
行けないこともないんだよね、と掲げるボトル。
Aブルー「どうだい、キース、次はコレとか?」
キース 「ちょっと待て!」
シロエ 「そうですよ、リスクが高すぎです!」
Aブルー「シロエ、処刑でいいのかな?」
キースを止めたらそうなるけれど、とソルジャーの指摘。
Aブルー「他のみんなも、その辺のトコは同じでねえ…」
ジョミー「御馳走抜きになるってわけ!?」
Aブルー「飲み物もダメで、お花見するだけ!」
シロエ 「困りますから!」
キース 「おい、見捨てるな!」
誰か、この馬鹿を止めてくれ、と叫んでますけど。
処刑ですよ…?
2022/04/29 (Fri)
☆密造酒でいこう
今年もマツカ君の別荘でお花見、絶品な御馳走を賞味中。
ソルジャーとキース君は飲み比べ勝負、絶好調ですが…。
Aブルー「止める人はいないと思うけれどね?」
Aぶるぅ「ぼくも悪戯しないも~ん!」
密造酒には触らないもんね、と悪戯小僧もスルーな方向。
キース 「だ、誰か…! 頼む、一生、恩に着るから!」
シロエ 「運が良ければレジェンドですよ?」
ジョミー「そうだよ、酔わない可能性だって…」
あるんだからさ、と誰も止めない密造酒。
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「つべこべ言わずに、まずは一献!」
飲んでみたまえ、とキース君のグラスに注ぐソルジャー。
Aブルー「味の方は悪くないんだよ、これが」
キース 「くっそぉ…!」
死んでやる、と空けたキース君、驚きの表情。
キース 「味は普通にブランデーだな…」
Aブルー「そうだろう? 実は密造品の方がさ…」
A船長 「どうしたわけだか、美味なんですよ」
合成品なのに、本物っぽい味で、とキャプテンも。
A船長 「ワイン味も、本物に負けていなくて…」
Aブルー「密造する気も、飲む気も分かるよ」
ワインの方もいってみようか、とソルジャーが注ぐ酒。
Aブルー「遠慮しないで、クイッとね!」
キース 「誰も止めてはくれんしな…」
飲むぞ、と空けて、ソルジャーに返杯。
キース 「あんたも飲めよ?」
Aブルー「当然だよ! でもさ、君…」
A船長 「中和剤が効くようですねえ…」
アルコール度数が半端ないのに、とキャプテンの言。
A船長 「ワイン味でも、ウォッカ級ですよ」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「ブランデー味は、その上をいくね!」
最高の酒宴になりそうだよ、とソルジャー、感激。
Aブルー「ぼくを潰せたら、君はレジェンド!」
キース 「よし、勝負だ!」
シロエ 「止める必要は無いですね、コレ」
一同 「「「もっちろーん!」」」
さあ御馳走だ、と盛り上がる面々。
今月、これにて中継終了~。
2022/04/30 (Sat)
☆お花見で遠出
さて、4月。桜のシーズン到来でして、開花の方も順調。
入学式の頃に満開な感じ、春休みはお花見を満喫な面々。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日の桜も綺麗だったね!」
ブルー 「うん、遠出した甲斐があったよね」
シロエ 「ぶるぅと会長に感謝ですよ!」
瞬間移動ありがとうございました、と一同、頭をペコリ。
シロエ 「普通に出掛けて行くとなったら、大変ですし」
サム 「この時間には帰れてねえよな、絶対に…」
キース 「下手をしなくても、終電じゃないか?」
夜桜の時間までいなくてもな、とキース君が指す時計。
キース 「まず、駅までが遠いんだぞ?」
ジョミー「そうだっけ…。バスも本数、なさそうだしね」
スウェナ「臨時に出してると思うわよ?」
シロエ 「案内の看板はありましたけど…」
寿司詰めになるんじゃないですか、とシロエ君の読み。
シロエ 「嫌なら金を払え、とばかりにですね…」
ジョミー「タクシーが並んでいたもんねえ…」
マツカ 「観光バスも、駐車場一杯に来てましたから…」
公共交通機関の人は少なめでしょう、とマツカ君。
マツカ 「名所とはいえ、桜以外の季節には…」
シロエ 「それほどニーズは無さそうですよね…」
ブルー 「だからこそ、余計に混むんだよ」
人間の心理ってそんなもの、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「まあ、ぼくたちは早く帰れたからさ…」
ぶるぅ 「地元グルメをお持ち帰り~!」
お花見弁当に、お菓子にお酒、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「夜桜には、ちょっと寒かったしね!」
シロエ 「シールドは無粋ですからねえ…」
ぶるぅ 「ライトアップ開始まで見たら上等!」
家に帰ってお花見弁当、と只今は生徒会長の家。
ぶるぅ 「暖かいお部屋で、美味しく食べなきゃ!」
ブルー 「そうだよ、風邪を引いたら次のお花見が…」
シロエ 「パアか、一人だけ欠席ですよね…」
ブルー 「当然、一人で欠席だよね」
付き合う義理は全く無いし、とスッパリ。
まあねえ…。
2022/04/01 (Fri)
☆食べて温まろう
春休みの間にお花見を満喫、開花が早い所へ行った面々。
夜に冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当な夕食。
ジョミー「風邪を引いたら、置き去りなんだ?」
サム 「そりゃまあ、他の面子までがよ…」
花見を我慢は有り得ねえよ、とサム君も生徒会長に同意。
サム 「引いたら負けってことだぜ、うん」
スウェナ「しっかり食べて温まるのが一番よね」
シロエ 「そうですね。栄養をつけて乗り切りましょう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 身体の中からポッカポカ!」
あったまるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の元気な笑顔。
ぶるぅ 「それに、お酒もあったまるしね!」
ブルー 「うん、今日買ったヤツは、実にいいねえ…」
試飲して買って来たけれど、と生徒会長、クイッと一杯。
ブルー 「全部買っても良かったかなあ、この味だとさ」
ぶるぅ 「そだね、他のも美味しかったし…」
迷ったもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もクイクイと。
ぶるぅ 「みんなも飲めたら、買ってたよね…」
ブルー 「ホントにねえ…。そこが問題なんだよ」
飲めるのは、ぼくとぶるぅだけだし、と生徒会長の溜息。
ブルー 「この面子では、盛り上がらなくて…」
キース 「俺も少しなら付き合えるが?」
ブルー 「酒豪ってわけではないよね、君も」
付き合いで飲めるだけだろう、と生徒会長の冷たい視線。
ブルー 「大学で覚えて、坊主仲間の宴会でさ…」
ぶるぅ 「飲んでます、ってだけだもんね…」
お酒好きとは違うみたい、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「ホントにお酒が好きな人って、お弁当より…」
ブルー 「先にお酒になるんだよねえ…」
選ぶのも、そういうお弁当でさ…、と生徒会長。
ブルー 「お酒のアテになりそうな中身、それが大切!」
ぶるぅ 「キースが買ったの、他のみんなと同じだし…」
キース 「あんたらもだろう!」
ブルー 「そりゃ、みんなでさ…」
出掛けた以上は当然だよ、との答えですけど。
確かに…。
2022/04/02 (Sat)
☆酒好きがいれば
春休みは開花が早めの所でお花見、今日も出掛けた面々。
夜は冷え込みを避けて撤収、生徒会長宅でお弁当な夕食。
ブルー 「いいかい、ぼくとぶるぅで出掛けたんなら…」
ぶるぅ 「お土産にお酒を沢山買って、お弁当は…」
もっとおかずが多めのヤツ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ご飯は、無くてもいいくらいかも!」
ブルー 「だよねえ、でもって、味付けが濃くて…」
つまめるようなヤツにするね、と生徒会長の言。
ブルー 「お酒好きだと、お寿司屋さんに入ってもさ…」
ぶるぅ 「お寿司は無しで、ネタだけだしね」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
シロエ 「えっと…? ネタだけって、何です?」
ぶるぅ 「ネタって言ったら、お寿司のネタ!」
ブルー 「上に載ってる、いわゆるネタだね」
魚介類もそうだし、卵焼きも、と生徒会長の解説が。
ブルー 「ああいうネタだけ注文してさ、それを肴に…」
ぶるぅ 「お酒を飲むのが最高なの!」
ブルーと二人で行ったらそうだよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「だけど、みんなと行った時には…」
ブルー 「普通に握って貰ってるだろ?」
今日のお弁当も同じだよ、と生徒会長が指差すお弁当。
ブルー 「場に合わせるのも大切だしねえ、何事もさ」
ぶるぅ 「もう一人、いたら別なんだけど…」
ブルー 「そうだね、キースもいけるクチなら…」
ちょっと空気が変わるからね、と頷く生徒会長。
ブルー 「飲めるタイプが三人、ダメなのが五人で…」
ぶるぅ 「今だと、二人と六人だもんね…」
差がつきすぎ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も残念そう。
ぶるぅ 「キースが飲めたら、いいんだけれど…」
ブルー 「ホントにねえ…。でも、こればっかりは…」
ぶるぅ 「好みなんだし、どうにもならないもんね…」
サム 「漆よりかは、マシなんでねえの?」
一同 「「「漆?」」」
なんで漆、と視線がサム君に集中ですけど。
漆ですって…?
2022/04/03 (Sun)
☆お酒を飲まない人
開花が早めの所でお花見、瞬間移動でお出掛けな春休み。
夜は冷え混む前に撤収、生徒会長の家でお花見弁当で…。
ジョミー「漆って、何さ?」
サム 「忘れたのかよ、キースの野郎が節分によ…」
やらかしてくれた件ってヤツを、とサム君、目がマジ。
サム 「厄除けのお参りが、ドカ雪でパアでよ…」
シロエ 「あー! アレで、お詫びになりましたっけ…」
スウェナ「お中日まで、栄養剤で暮らしてたわねえ…」
ジョミー「うんうん、即身仏の修行の真似でさ…」
アレか、とジョミー君、手をポンと。
ジョミー「本物の修行は、漆を飲むって聞いたっけ…」
サム 「だろ? アレに比べりゃ、酒なんかはよ…」
軽いモンだろ、とサム君の視線がキース君に。
サム 「飲めねえヤツなら、ヤバイけどもよ…」
シロエ 「キース先輩、飲めますもんねえ…」
マツカ 「アルコールがダメとは、聞いてませんよね」
苦手だとも聞いていませんし、とマツカ君も。
マツカ 「恐らく、嗜好の問題でしょう」
ブルー 「いわゆる、お子様舌だと見たね!」
一同 「「「は?」」」
お子様舌とは…、顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「あのぅ、それって、お子様仕様の舌ですか?」
ブルー 「そうだけど? オムライスとかが大好きで…」
ぶるぅ 「ステーキよりも、ハンバーグなんだよね!」
ぼくは、どっちも大好きだけど、と規格外れなお子様も。
ぶるぅ 「キースの舌も、それだと思うの!」
キース 「俺も、どっちも好きなんだが!」
ぶるぅ 「えっと、お料理はそうかもだけど…」
ブルー 「アルコールに関する、味覚の方だね」
イマイチ、口に合わないんだろ、と生徒会長の指摘。
ブルー 「お酒よりかは、ウーロン茶とかがいい口で!」
キース 「いや、それは…。悪酔いしないためにもだ…」
ブルー 「控えめにと言えば、カッコイイけど…」
ぶるぅ 「絶対、違うの!」
だって、此処でも飲まないし、とツッコミが。
それは確かに…。
2022/04/04 (Mon)
☆コーヒーにもお酒
春休みのお花見は開花が早い場所で、先取りな御一同様。
瞬間移動でパッとお出掛け、夜は冷え込む前に撤収で…。
シロエ 「言われてみれば、此処でも飲んでませんよね」
ジョミー「コーヒーは頼むけど、お酒は頼まないよね」
ぶるぅ 「でしょ? ホントにお酒が好きな人なら…」
コーヒーにもお酒だと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「アルコール入りのコーヒー、あるもん!」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「あるねえ、誰も注文してないけどさ」
ぶるぅ 「ダメな人なら、酔っぱらいそうなヤツが…」
何種類かあるよ、と料理上手なお子様が折ってゆく指。
ぶるぅ 「見た目は、ホイップクリームたっぷりで…」
ブルー 「お子様向けに見えるんだけれど、中身がね…」
ぶるぅ 「冬が寒い所のヤツとか、かなりキツイよ?」
馬車の御者さんが飲むヤツだしね、と説明が。
ぶるぅ 「待ち時間に身体が凍えちゃうから…」
ブルー 「身体の中から温めよう、っていう目的で…」
飲んでいたと聞けば分かるだろ、と生徒会長も。
ブルー 「だからキースが、コーヒーにもさ…」
ぶるぅ 「お酒を入れてくれって言ったら、ちゃんと…」
シロエ 「注文の品が出来るわけですね!」
でも、先輩は頼んでませんし…、とシロエ君、顎に手を。
シロエ 「お酒好きではないということですか…」
サム 「お子様舌で合ってそうだぜ」
ジョミー「だったら、きちんと訓練すれば…」
直る可能性があるんだよね、とジョミー君。
ジョミー「大人仕様の舌になったら、お花見もさ…」
ブルー 「ぼくとぶるぅの楽しみが増えるね」
ぶるぅ 「お酒、沢山買えちゃうし…」
お弁当だって選べちゃうよ、という声が。
ぶるぅ 「おつまみ向けのヤツを買って食べても…」
ブルー 「今と違って、浮かずに済むねえ…」
ジョミー「いい話だと思うけど?」
シロエ 「そうですよね…」
楽しみは多い方がいいです、とシロエ君も。
どうすると…?
2022/04/05 (Tue)
☆持ち込みで来た人
開花が早い所で先取りのお花見、春休みを満喫中な面々。
瞬間移動で出掛けて撤収、夜は生徒会長宅でお花見弁当。
ジョミー「この際、キースのお子様舌をさ…」
サム 「直そうってか?」
シロエ 「悪くない話ですからねえ…。会長たちには」
??? 「ぼくも協力させて貰うよ!」
喜んで、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
キース 「あんた、何処から湧いて出たんだ!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からなんだけど…」
ちゃんと食事は持って来たよ、と手に持っているお弁当。
Aブルー「お酒好き向けのお弁当っていうヤツを!」
ぶるぅ 「あっ、これ、買いたかったお花見弁当!」
ブルー 「ホントだ、君もあそこに行ったのかい?」
Aブルー「時間が少しズレてたけどね!」
他の場所からの帰りだったし、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ノルディと一緒に夜桜を見てさ…」
シロエ 「先に帰ったわけですね?」
Aブルー「そういうことだね、帰りはただの夜道だし…」
桜もそれほど見られないし、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ノルディは今も運転中だよ、帰り道でさ」
サム 「ひでえ話…」
ジョミー「いくらエロドクターでもねえ…」
シロエ 「ちょっと気の毒になりますよ」
いいように使われて終わりですか、とシロエ君。
シロエ 「そのお弁当も、運転中だとお酒は抜きで…」
サム 「食うしかねえよな…」
Aブルー「あっ、その点なら大丈夫!」
別のを買っていたからね、とソルジャー、涼しい顔。
Aブルー「飲めませんから、って、ちゃんと選んで!」
ブルー 「まさか、ぼくたちのと同じだとか…?」
Aブルー「迷ってたけど、違うヤツだね!」
同じでなくて良かっただろう、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「お揃いではねえ…」
ブルー 「お弁当が不味くなるってば!」
シロエ 「嫌すぎますよ!」
Aブルー「それでさ、さっきの…」
話の続きなんだけどね、と言ってますけど。
協力の件…?
2022/04/06 (Wed)
☆メリットは充分
春休みは開花の早い所でお花見、先取りで満喫した面々。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当ですが。
Aブルー「キースのお子様舌ってヤツは、本当かい?」
キース 「違う、断じてお子様ではない!」
Aブルー「君には聞いてないってば!」
本人の言うことはアテにならないしね、と突き放す人。
Aブルー「しかも問題は、お子様舌だし…」
キース 「あんたも言えた義理ではなかろう!」
Aブルー「どの辺がさ?」
キース 「あんたの世界の食事の件だ!」
面倒だとか、お菓子でいいとか…、とキース君の攻撃。
キース 「そんなあんたに、俺の嗜好のことをだな…!」
Aブルー「言われたくない、って?」
キース 「当然だろうが!」
Aブルー「それじゃ、聞くけど…。今の話を纏めると…」
お子様舌なのは認めるんだね、とソルジャー、ニヤリ。
Aブルー「ぼくがさ、言えた義理ではないってことは…」
シロエ 「あなたとセットで、キース先輩もですね…」
ジョミー「お子様舌ってことになるよね、確かに」
何処も間違っていないと思う、とジョミー君たちも同意。
ジョミー「食事よりお菓子なのと、同レベルでさ…」
サム 「お子様仕様の舌だぜ、うん」
キース 「いや、それは…!」
Aブルー「遅いよ、墓穴は掘った後だよ!」
その舌、直すべきだってば、とソルジャー、ピシャリと。
Aブルー「絶対、その方がお得だからね!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「だって、ブルーも、ぶるぅも喜ぶしさ…」
ブルー 「キースのためにも、メリット充分!」
保証するよ、と生徒会長。
ブルー 「今だと、坊主仲間と飲みに行ったら…」
ぶるぅ 「割り勘負けだと思うんだけど…」
お酒のせいで、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「飲んでない分まで、払わなきゃだし…」
ブルー 「損をしてると思うけれどね?」
キース 「確かに、そうだが…」
酒豪揃いの時は特にな、と唸ってますけど。
さて、どうなる…?
2022/04/07 (Thu)
☆飲みすぎた時には
開花の早い所でお花見を楽しんだ、春休み中の御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当の夕食。
ブルー 「君もお酒が好きになったら、割り勘でもさ…」
ぶるぅ 「負けるどころか、勝てると思うよ!」
Aブルー「なるほど、万年金欠のキースにとっても…」
お得な面は充分なんだ、と大きく頷くソルジャー。
Aブルー「そういうことなら、是非、直さなくちゃ!」
ぶるぅ 「ぼくもブルーも、お酒仲間が増えるしね!」
ブルー 「実に嬉しい話だよ、うん」
キースが飲めれば、いつでも酒宴、と生徒会長も。
ブルー 「他の面子はジュースでいいから、三人で!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おつまみ、沢山作るよ!」
Aブルー「そこは四人と言って欲しいね!」
ぼくだってお邪魔したいから、と厚かましい台詞が。
Aブルー「なんと言っても、地球のお酒は美味しいし!」
ぶるぅ 「わぁーい、お客様まで増えるんだあ!」
ブルー 「うーん…。まあ、協力してくれるのなら…」
その辺は我慢させて貰うよ、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「でも、どうやって協力すると?」
Aブルー「中和剤なんか、いいと思うんだけど…」
一同 「「「中和剤?」」」
なんだそれは、と皆の視線がソルジャーに。
シロエ 「あのぅ…。それって、何なんです?」
Aブルー「そのまんまだけど?」
ブルー 「まさか、お酒を中和すると?」
Aブルー「正確に言うなら、飲んだ後にね!」
二日酔い向けのヤツなんだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくのシャングリラじゃ、二日酔いはさ…」
ブルー 「マズイだろうねえ、部署によっては」
Aブルー「特にブリッジクルーとかはね!」
だけど、お酒も飲みたいだろう、と説明が。
Aブルー「というわけでね、飲みすぎた時は中和剤!」
シロエ 「即効性があるんですか?」
Aブルー「もう、バッチリだよ!」
ブルー 「なるほどねえ…」
それをキースに使うわけか、と誰もが納得。
中和剤ですか…。
2022/04/08 (Fri)
☆個人差があります
春休みは開花の早い所でお花見、満喫して来た御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅で夕食にお花見弁当。
シロエ 「つまり、キース先輩が酔っぱらった時には…」
ジョミー「その中和剤で治すってこと?」
Aブルー「いいと思うけどね、即効性のある薬だからさ」
一発で正気に戻れるよ、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「泥酔状態で潰れた仲間も、即、復帰だし!」
ブルー 「それは凄いね、本当に中和出来るんだ…」
サム 「だったら、急性アルコール中毒とかでもよ…」
治せるのかよ、とサム君の問い。
サム 「アレって、下手をしたら死ぬらしいけどよ」
スウェナ「怖いらしいわよね、毎年、大学生とかが…」
マツカ 「死んでますよね、あれだけ言われているのに」
注意すればいいと思うんですけど、とマツカ君の溜息。
マツカ 「飲む方も、飲ませる方も加減をすべきですよ」
ブルー 「うーん…。その加減が難しいんだろうね」
シロエ 「限界に個人差があるそうですしね」
ぼくが会長ほどに飲んだら死ねそうですよ、とシロエ君。
シロエ 「元老寺で頂くお屠蘇でも、カッとしますし…」
マツカ 「ぼくもです。でも、会長とぶるぅは…」
サム 「お屠蘇どころか、ガンガン飲むよな、元日は」
アドス和尚がいい酒を出してくるからよ、とサム君も。
サム 「一升瓶が何本も出てよ、それを端から…」
ジョミー「飲んでしまうのに、ケロッとしててさ…」
ちっとも酔ってないよね、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「個人差にしたって、あれは凄すぎ!」
シロエ 「もしかしたら、キース先輩もですね…」
サム 「あの勢いで飲めるってか?」
飲んでねえけど、とサム君の目が真ん丸に。
サム 「いくらなんでも、ねえだろ、それは」
シロエ 「潜在能力が凄くないって、言い切れますか?」
ジョミー「いけるクチだ、って?」
シロエ 「可能性は…」
ゼロではないと思いますけど、という意見。
そうかも…?
2022/04/09 (Sat)
☆潜在能力は未知数
開花の早い所で春休みのお花見、瞬間移動で行った面々。
冷え込む夜は早めに撤収、生徒会長宅でお花見弁当で…。
ジョミー「キースの潜在能力かあ…」
サム 「酒はどうだか知らねえけどよ、サイオンは…」
凄かったって事実があるよな、とサム君の指摘。
サム 「ぶるぅの部屋が吹っ飛んだヤツ」
シロエ 「ありましたねえ、サイオン・バーストで…」
マツカ 「あれ以来、坊主頭に限定ですけど…」
サイオニック・ドリームが使えるように、とマツカ君。
マツカ 「潜在能力が凄かったからこそですよ」
サム 「だろ? だからよ、酒の方でもよ…」
シロエの言う通り、凄いかもだぜ、とサム君の言。
サム 「こればっかりは、試してみねえと…」
シロエ 「分かりませんしね…」
キース 「おい、お前たち!」
他人事だと思いやがって、とキース君の引き攣った顔。
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
ジョミー「漆を飲むよりマシなんだけど?」
キース 「何もやらかしてはいないんだが…!」
お子様舌だと言われただけで…、と反論が。
キース 「それを直すとか、直さないとかで…!」
シロエ 「確かに、初めはそうでしたけど…」
サム 「飲める面子が欲しい、って声がよ…」
上がってるんだぜ、とサム君、腕組み。
サム 「ついでに、お子様舌が直ればお得で…」
ジョミー「割り勘負け、しなくなるんだよ?」
シロエ 「メリットは充分、あるんですよね」
Aブルー「そうだよ、君も得するわけでさ…」
この際、チャレンジしてみないかい、と膝を乗り出す人。
Aブルー「酒量の限界っていうヤツに!」
キース 「死ぬだろうが!」
いきなり限界に挑戦したら、とキース君、ガクブル。
キース 「いくら中和剤があると言ってもだな…!」
Aブルー「まあ、潰れるのは間違いないね」
キース 「殺す気かなのか!?」
Aブルー「じゃあ、少しずつさ…」
増やしていくのはどうだろう、と提案ですけど。
少しずつ…?
2022/04/10 (Sun)
☆少しずつ増やして
春休みは開花の早い所でお花見、満喫して来た御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当の夕食。
キース 「少しずつ、だと?」
Aブルー「そう! 限界が何処か分からないんだし…」
酒量を少しずつ増やしてみれば、とソルジャーの案。
Aブルー「このくらいなら全く平気、ってトコからさ…」
ブルー 「まずは、ほろ酔い、そんな感じで?」
Aブルー「ピンポーン! そうやって量を増やしてさ…」
限界チャレンジを目指していこう! と突き上げる拳。
Aブルー「今年もやるよね、マツカの別荘でお花見」
マツカ 「ええ、そのつもりで御用意してます」
今年の桜は開花が平年並みですから…、とマツカ君。
マツカ 「あそこの桜は遅いですしね、まだ先の話で…」
シロエ 「今月の半ばくらい、っていう予定ですよ」
Aブルー「オッケー、16日ってトコかな?」
マツカ 「急に暖かくならない限りは、其処ですね」
今年も皆さんでお越し下さい、と人のいい笑み。
マツカ 「桜と御馳走をお楽しみ頂けますよ」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、チャレンジは…」
その日でいいと思うんだけど、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ぼくとハーレイという、プロがいるしね」
一同 「「「プロ?」」」
Aブルー「中和剤だよ、ぼくたちは使わないけれど…」
使う仲間を見てるからさ、とソルジャーの溢れる自信。
Aブルー「それにハーレイは、キャプテンだから!」
ブルー 「仲間に飲ませる立場なんだね?」
Aブルー「そうだよ、ブリッジクルーにね!」
飲ませる量もタイミングもバッチリ! とウインクが。
Aブルー「だから、キースが潰れた時のさ…」
シロエ 「フォローが万全なんですね!」
いいじゃないですか、とシロエ君。
シロエ 「安心して潰れられますよ!」
Aブルー「だろう? その日まではさ…」
ブルー 「少しずつ増やして飲むわけだね」
いいと思う、と生徒会長も賛成ですけど。
飲ませると…?
2022/04/11 (Mon)
☆潰れない人たち
開花の早い所で春休みのお花見、瞬間移動で行った面々。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当タイム。
キース 「花見の日まで、俺に酒を増やせと…?」
Aブルー「中和剤なら、きちんと置いておくからさ」
こんなヤツだよ、とソルジャーが宙に取り出した小瓶。
Aブルー「ほろ酔いだったら、飲まなくてもオッケー!」
ブルー 「うん、ほろ酔いも、いいものだしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お酒の嬉しいトコだね!」
楽しくなるもん、と飛び跳ねる「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「でもでも、ぼくは、どんなに飲んでも…」
ブルー 「ほろ酔いから先に行かないからねえ…」
Aブルー「君もだろう? ぼくも同じだけどさ」
底抜けに飲んでも酔わないよねえ、とソルジャーの嘆き。
Aブルー「一度でいいから、泥酔を体験したいけど…」
ブルー 「やめておきたまえ、仲間が迷惑だろう!」
シロエ 「そうですよ、立場が立場ですから」
Aブルー「ぼくのハーレイも、そう言うんだけどさ…」
残念だよね、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「体質とはいえ、これは悲しい!」
キース 「だったら、あんたが潰れればいいだろう!」
俺じゃなくて、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「別荘で花見の時は、特別休暇だろうが!」
Aブルー「なるほど、それも一理あるねえ…」
キース 「中和剤があるなら、安心だぞ」
Aブルー「よし! そういうことなら、ここは一発!」
勝負といこう、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「ぼくと君とで、飲み比べで!」
一同 「「「おおっ!」」」
それは凄い、と御一同様、思わず拍手。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さい!」
キース 「俺が勝てると思っているのか、お前は!?」
ジョミー「でもさあ、キースの限界って今も謎だしさ…」
Aブルー「ぼくを超えてる可能性もさ…」
キース 「あるわけなかろう!」
俺は普通の人間なんだぞ、と叫んでますけど。
どうなんだか…。
2022/04/12 (Tue)
☆伝説が増えます
春休みは開花の早い所でお花見、満喫して来た御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅で夕食にお花見弁当。
ジョミー「どうかな、キースって普通だと思う?」
シロエ 「いえ、普通ではないですね」
もう絶対に違いますよ、とシロエ君、即答。
シロエ 「大卒の高校生ってだけでも、充分、変です!」
サム 「言えてるよな、ソレ…」
スウェナ「ついでに、副住職なのよねえ…」
マツカ 「規格外れなのは間違いないですね」
普通とは言い難いでしょう、とマツカ君も。
マツカ 「酒量はどうだか知りませんけど…」
サム 「底抜けのザルでも、驚かねえよな」
シロエ 「ええ、伝説が増えるだけですよ」
この人を酔い潰したら…、とシロエ君が指差す先。
シロエ 「なんと言っても、ほぼ無敵ですし…」
Aブルー「でなきゃ、ソルジャーは務まらないよ!」
ブルー 「どうなんだか…。面の皮が厚いだけかもね」
Aブルー「失礼な! ミュウは繊細な生き物でさ…」
とてもデリケートで…、と力説する人。
Aブルー「人類に勝つには、弱すぎるんだよ!」
ブルー 「その人類を足蹴にしてるのが、君だろう?」
Aブルー「ソルジャーだから!」
ブルー 「ふてぶてしくて、図太いだけじゃあ…?」
でもまあ、キースと勝負すれば、と生徒会長の笑み。
ブルー 「規格外れ同士で、ガチンコ勝負!」
Aブルー「ぼくまで規格外れだと?」
ブルー 「ミュウとしてはね!」
何処も繊細じゃないんだから、とキッツイ台詞が。
ブルー 「ギャラリーとしては楽しみだよ、うん」
キース 「勝手に決めるな!」
Aブルー「そう言わないでさ、君も飲むべき!」
ぼくに勝てるかもしれないし、とソルジャーの煽り。
Aブルー「勝てたら、君もレジェンドだしね!」
キース 「負ける気しかしないわけなんだが…?」
Aブルー「だから当日まで、酒量を増やして!」
キース 「練習しろと?」
勝てば伝説になるわけか、と腕組みですけど。
なれますか?
2022/04/13 (Wed)
☆レジェンドを目指せ
開花の早い所で春休みのお花見、満喫して来た後が問題。
生徒会長宅で夕食中に、ソルジャーが来たわけでして…。
Aブルー「そうだよ、ぼくに勝ったらレジェンド!」
シロエ 「キース先輩、ファイトですよ!」
キース 「酒好きになったら、俺にもメリット多数か…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 割り勘負けも無くなるしね!」
頑張って! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もエール。
ぶるぅ 「ぼくも、飲める仲間が欲しいもん!」
ブルー 「同感! 此処はキースに期待だよ」
Aブルー「それじゃ、勝負ということで!」
お花見を楽しみにしてるから、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「中和剤も置いていくから、しっかり練習!」
キース 「決定なのか!?」
Aブルー「君にも悪くない話なんだし、断らない!」
じゃあね、と手を振り、空間移動でお帰りに。
キース 「おい、待ちやがれ!」
ブルー 「いないけど?」
ぶるぅ 「えとえと、あっちの青の間だよ?」
桜餅とかも買ってたみたい、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「楽しく食べてるから、もう来ないと思うよ」
キース 「くっそぉ…。勝手に決めやがって!」
シロエ 「そう言わないで、此処は前向きにですね…」
マツカ 「考えるべきだと思いますよ」
飲める身体を目指しては、とマツカ君の提案。
マツカ 「実際、メリットも多いんですし…」
キース 「それはそうだが…」
サム 「勝って、レジェンドになってくれよな!」
ジョミー「いける可能性はあるんだからさ!」
頑張ってよね、とジョミー君たちも。
ジョミー「まだ間があるから、お酒に慣れてさ…」
ぶるぅ 「好きになったら、勝率アップ!」
毎日、飲もう! と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「はい、今日のお酒もグイッとね!」
キース 「そう言われても…!」
ブルー 「中和剤もあるから、安心!」
ぶるぅ 「あのね、美味しいんだよ、大吟醸!」
飲んで、飲んで、とトクトク注いでますけど。
いけますか?
2022/04/14 (Thu)
☆練習あるのみ
春休みは開花の早い所でお花見、大満足だった後が問題。
お花見弁当の夕食中に来たのがソルジャー、その結果…。
ぶるぅ 「美味しいお酒で、美味しく練習!」
ブルー 「ほら、グイッと!」
キース 「まあ、一杯では酔わんしな…」
飲むか、とキース君、一気にクイーッと。
キース 「確かに美味い酒だな、これは」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ? 遠慮しないで、二杯目!」
キース 「いや、それは…!」
ブルー 「練習あるのみ、まずは、ほろ酔い!」
今日の目標はその辺りでね、と生徒会長、一歩も譲らず。
ブルー 「何杯いけるか、いってみようか!」
キース 「明日も朝からお勤めなんだが…!」
ぶるぅ 「中和剤があるから、大丈夫!」
飲んで、飲んで! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「その間に、おつまみ作ってくるねーっ!」
ブルー 「いいね、楽しく飲もうよ、キース」
キース 「だから、無茶だと…!」
急に言われても、と焦る間に、注がれる二杯目。
ブルー 「はい、ちびちびとやってもいいよ?」
シロエ 「キース先輩、頑張って下さい!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おつまみ、どうぞーっ!」
チーズにカラスミ、卵焼きも、とドンと置かれた皿。
ぶるぅ 「これから毎日、練習だよね!」
キース 「ま、毎日…?」
ブルー 「16日まで、酒量を増やしていかなくちゃ」
レジェンドになるためにもさ、と生徒会長。
ブルー 「君かブルーか、どっちが先に潰れるか!」
キース 「俺に決まっているだろう!」
サム 「分からねえよな、こればかりはよ…」
ジョミー「うん、隠された才能がさ…」
無いとは言い切れないもんね、とジョミー君たちも。
ジョミー「学校が始まっても、お花見とお酒で!」
キース 「叱られるだろうが!」
シロエ 「ぼくたち、特別生ですし…」
ブルー 「二日酔いでも、登校オッケー!」
ぶるぅ 「中和剤もあるしね!」
毎日お花見、毎日お酒、と煽ってますけど。
大丈夫ですか…?
2022/04/15 (Fri)
さて、4月。桜のシーズン到来でして、開花の方も順調。
入学式の頃に満開な感じ、春休みはお花見を満喫な面々。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日の桜も綺麗だったね!」
ブルー 「うん、遠出した甲斐があったよね」
シロエ 「ぶるぅと会長に感謝ですよ!」
瞬間移動ありがとうございました、と一同、頭をペコリ。
シロエ 「普通に出掛けて行くとなったら、大変ですし」
サム 「この時間には帰れてねえよな、絶対に…」
キース 「下手をしなくても、終電じゃないか?」
夜桜の時間までいなくてもな、とキース君が指す時計。
キース 「まず、駅までが遠いんだぞ?」
ジョミー「そうだっけ…。バスも本数、なさそうだしね」
スウェナ「臨時に出してると思うわよ?」
シロエ 「案内の看板はありましたけど…」
寿司詰めになるんじゃないですか、とシロエ君の読み。
シロエ 「嫌なら金を払え、とばかりにですね…」
ジョミー「タクシーが並んでいたもんねえ…」
マツカ 「観光バスも、駐車場一杯に来てましたから…」
公共交通機関の人は少なめでしょう、とマツカ君。
マツカ 「名所とはいえ、桜以外の季節には…」
シロエ 「それほどニーズは無さそうですよね…」
ブルー 「だからこそ、余計に混むんだよ」
人間の心理ってそんなもの、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「まあ、ぼくたちは早く帰れたからさ…」
ぶるぅ 「地元グルメをお持ち帰り~!」
お花見弁当に、お菓子にお酒、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「夜桜には、ちょっと寒かったしね!」
シロエ 「シールドは無粋ですからねえ…」
ぶるぅ 「ライトアップ開始まで見たら上等!」
家に帰ってお花見弁当、と只今は生徒会長の家。
ぶるぅ 「暖かいお部屋で、美味しく食べなきゃ!」
ブルー 「そうだよ、風邪を引いたら次のお花見が…」
シロエ 「パアか、一人だけ欠席ですよね…」
ブルー 「当然、一人で欠席だよね」
付き合う義理は全く無いし、とスッパリ。
まあねえ…。
2022/04/01 (Fri)
☆食べて温まろう
春休みの間にお花見を満喫、開花が早い所へ行った面々。
夜に冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当な夕食。
ジョミー「風邪を引いたら、置き去りなんだ?」
サム 「そりゃまあ、他の面子までがよ…」
花見を我慢は有り得ねえよ、とサム君も生徒会長に同意。
サム 「引いたら負けってことだぜ、うん」
スウェナ「しっかり食べて温まるのが一番よね」
シロエ 「そうですね。栄養をつけて乗り切りましょう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 身体の中からポッカポカ!」
あったまるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の元気な笑顔。
ぶるぅ 「それに、お酒もあったまるしね!」
ブルー 「うん、今日買ったヤツは、実にいいねえ…」
試飲して買って来たけれど、と生徒会長、クイッと一杯。
ブルー 「全部買っても良かったかなあ、この味だとさ」
ぶるぅ 「そだね、他のも美味しかったし…」
迷ったもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もクイクイと。
ぶるぅ 「みんなも飲めたら、買ってたよね…」
ブルー 「ホントにねえ…。そこが問題なんだよ」
飲めるのは、ぼくとぶるぅだけだし、と生徒会長の溜息。
ブルー 「この面子では、盛り上がらなくて…」
キース 「俺も少しなら付き合えるが?」
ブルー 「酒豪ってわけではないよね、君も」
付き合いで飲めるだけだろう、と生徒会長の冷たい視線。
ブルー 「大学で覚えて、坊主仲間の宴会でさ…」
ぶるぅ 「飲んでます、ってだけだもんね…」
お酒好きとは違うみたい、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「ホントにお酒が好きな人って、お弁当より…」
ブルー 「先にお酒になるんだよねえ…」
選ぶのも、そういうお弁当でさ…、と生徒会長。
ブルー 「お酒のアテになりそうな中身、それが大切!」
ぶるぅ 「キースが買ったの、他のみんなと同じだし…」
キース 「あんたらもだろう!」
ブルー 「そりゃ、みんなでさ…」
出掛けた以上は当然だよ、との答えですけど。
確かに…。
2022/04/02 (Sat)
☆酒好きがいれば
春休みは開花が早めの所でお花見、今日も出掛けた面々。
夜は冷え込みを避けて撤収、生徒会長宅でお弁当な夕食。
ブルー 「いいかい、ぼくとぶるぅで出掛けたんなら…」
ぶるぅ 「お土産にお酒を沢山買って、お弁当は…」
もっとおかずが多めのヤツ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ご飯は、無くてもいいくらいかも!」
ブルー 「だよねえ、でもって、味付けが濃くて…」
つまめるようなヤツにするね、と生徒会長の言。
ブルー 「お酒好きだと、お寿司屋さんに入ってもさ…」
ぶるぅ 「お寿司は無しで、ネタだけだしね」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
シロエ 「えっと…? ネタだけって、何です?」
ぶるぅ 「ネタって言ったら、お寿司のネタ!」
ブルー 「上に載ってる、いわゆるネタだね」
魚介類もそうだし、卵焼きも、と生徒会長の解説が。
ブルー 「ああいうネタだけ注文してさ、それを肴に…」
ぶるぅ 「お酒を飲むのが最高なの!」
ブルーと二人で行ったらそうだよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「だけど、みんなと行った時には…」
ブルー 「普通に握って貰ってるだろ?」
今日のお弁当も同じだよ、と生徒会長が指差すお弁当。
ブルー 「場に合わせるのも大切だしねえ、何事もさ」
ぶるぅ 「もう一人、いたら別なんだけど…」
ブルー 「そうだね、キースもいけるクチなら…」
ちょっと空気が変わるからね、と頷く生徒会長。
ブルー 「飲めるタイプが三人、ダメなのが五人で…」
ぶるぅ 「今だと、二人と六人だもんね…」
差がつきすぎ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も残念そう。
ぶるぅ 「キースが飲めたら、いいんだけれど…」
ブルー 「ホントにねえ…。でも、こればっかりは…」
ぶるぅ 「好みなんだし、どうにもならないもんね…」
サム 「漆よりかは、マシなんでねえの?」
一同 「「「漆?」」」
なんで漆、と視線がサム君に集中ですけど。
漆ですって…?
2022/04/03 (Sun)
☆お酒を飲まない人
開花が早めの所でお花見、瞬間移動でお出掛けな春休み。
夜は冷え混む前に撤収、生徒会長の家でお花見弁当で…。
ジョミー「漆って、何さ?」
サム 「忘れたのかよ、キースの野郎が節分によ…」
やらかしてくれた件ってヤツを、とサム君、目がマジ。
サム 「厄除けのお参りが、ドカ雪でパアでよ…」
シロエ 「あー! アレで、お詫びになりましたっけ…」
スウェナ「お中日まで、栄養剤で暮らしてたわねえ…」
ジョミー「うんうん、即身仏の修行の真似でさ…」
アレか、とジョミー君、手をポンと。
ジョミー「本物の修行は、漆を飲むって聞いたっけ…」
サム 「だろ? アレに比べりゃ、酒なんかはよ…」
軽いモンだろ、とサム君の視線がキース君に。
サム 「飲めねえヤツなら、ヤバイけどもよ…」
シロエ 「キース先輩、飲めますもんねえ…」
マツカ 「アルコールがダメとは、聞いてませんよね」
苦手だとも聞いていませんし、とマツカ君も。
マツカ 「恐らく、嗜好の問題でしょう」
ブルー 「いわゆる、お子様舌だと見たね!」
一同 「「「は?」」」
お子様舌とは…、顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「あのぅ、それって、お子様仕様の舌ですか?」
ブルー 「そうだけど? オムライスとかが大好きで…」
ぶるぅ 「ステーキよりも、ハンバーグなんだよね!」
ぼくは、どっちも大好きだけど、と規格外れなお子様も。
ぶるぅ 「キースの舌も、それだと思うの!」
キース 「俺も、どっちも好きなんだが!」
ぶるぅ 「えっと、お料理はそうかもだけど…」
ブルー 「アルコールに関する、味覚の方だね」
イマイチ、口に合わないんだろ、と生徒会長の指摘。
ブルー 「お酒よりかは、ウーロン茶とかがいい口で!」
キース 「いや、それは…。悪酔いしないためにもだ…」
ブルー 「控えめにと言えば、カッコイイけど…」
ぶるぅ 「絶対、違うの!」
だって、此処でも飲まないし、とツッコミが。
それは確かに…。
2022/04/04 (Mon)
☆コーヒーにもお酒
春休みのお花見は開花が早い場所で、先取りな御一同様。
瞬間移動でパッとお出掛け、夜は冷え込む前に撤収で…。
シロエ 「言われてみれば、此処でも飲んでませんよね」
ジョミー「コーヒーは頼むけど、お酒は頼まないよね」
ぶるぅ 「でしょ? ホントにお酒が好きな人なら…」
コーヒーにもお酒だと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「アルコール入りのコーヒー、あるもん!」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「あるねえ、誰も注文してないけどさ」
ぶるぅ 「ダメな人なら、酔っぱらいそうなヤツが…」
何種類かあるよ、と料理上手なお子様が折ってゆく指。
ぶるぅ 「見た目は、ホイップクリームたっぷりで…」
ブルー 「お子様向けに見えるんだけれど、中身がね…」
ぶるぅ 「冬が寒い所のヤツとか、かなりキツイよ?」
馬車の御者さんが飲むヤツだしね、と説明が。
ぶるぅ 「待ち時間に身体が凍えちゃうから…」
ブルー 「身体の中から温めよう、っていう目的で…」
飲んでいたと聞けば分かるだろ、と生徒会長も。
ブルー 「だからキースが、コーヒーにもさ…」
ぶるぅ 「お酒を入れてくれって言ったら、ちゃんと…」
シロエ 「注文の品が出来るわけですね!」
でも、先輩は頼んでませんし…、とシロエ君、顎に手を。
シロエ 「お酒好きではないということですか…」
サム 「お子様舌で合ってそうだぜ」
ジョミー「だったら、きちんと訓練すれば…」
直る可能性があるんだよね、とジョミー君。
ジョミー「大人仕様の舌になったら、お花見もさ…」
ブルー 「ぼくとぶるぅの楽しみが増えるね」
ぶるぅ 「お酒、沢山買えちゃうし…」
お弁当だって選べちゃうよ、という声が。
ぶるぅ 「おつまみ向けのヤツを買って食べても…」
ブルー 「今と違って、浮かずに済むねえ…」
ジョミー「いい話だと思うけど?」
シロエ 「そうですよね…」
楽しみは多い方がいいです、とシロエ君も。
どうすると…?
2022/04/05 (Tue)
☆持ち込みで来た人
開花が早い所で先取りのお花見、春休みを満喫中な面々。
瞬間移動で出掛けて撤収、夜は生徒会長宅でお花見弁当。
ジョミー「この際、キースのお子様舌をさ…」
サム 「直そうってか?」
シロエ 「悪くない話ですからねえ…。会長たちには」
??? 「ぼくも協力させて貰うよ!」
喜んで、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
キース 「あんた、何処から湧いて出たんだ!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からなんだけど…」
ちゃんと食事は持って来たよ、と手に持っているお弁当。
Aブルー「お酒好き向けのお弁当っていうヤツを!」
ぶるぅ 「あっ、これ、買いたかったお花見弁当!」
ブルー 「ホントだ、君もあそこに行ったのかい?」
Aブルー「時間が少しズレてたけどね!」
他の場所からの帰りだったし、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ノルディと一緒に夜桜を見てさ…」
シロエ 「先に帰ったわけですね?」
Aブルー「そういうことだね、帰りはただの夜道だし…」
桜もそれほど見られないし、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ノルディは今も運転中だよ、帰り道でさ」
サム 「ひでえ話…」
ジョミー「いくらエロドクターでもねえ…」
シロエ 「ちょっと気の毒になりますよ」
いいように使われて終わりですか、とシロエ君。
シロエ 「そのお弁当も、運転中だとお酒は抜きで…」
サム 「食うしかねえよな…」
Aブルー「あっ、その点なら大丈夫!」
別のを買っていたからね、とソルジャー、涼しい顔。
Aブルー「飲めませんから、って、ちゃんと選んで!」
ブルー 「まさか、ぼくたちのと同じだとか…?」
Aブルー「迷ってたけど、違うヤツだね!」
同じでなくて良かっただろう、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「お揃いではねえ…」
ブルー 「お弁当が不味くなるってば!」
シロエ 「嫌すぎますよ!」
Aブルー「それでさ、さっきの…」
話の続きなんだけどね、と言ってますけど。
協力の件…?
2022/04/06 (Wed)
☆メリットは充分
春休みは開花の早い所でお花見、先取りで満喫した面々。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当ですが。
Aブルー「キースのお子様舌ってヤツは、本当かい?」
キース 「違う、断じてお子様ではない!」
Aブルー「君には聞いてないってば!」
本人の言うことはアテにならないしね、と突き放す人。
Aブルー「しかも問題は、お子様舌だし…」
キース 「あんたも言えた義理ではなかろう!」
Aブルー「どの辺がさ?」
キース 「あんたの世界の食事の件だ!」
面倒だとか、お菓子でいいとか…、とキース君の攻撃。
キース 「そんなあんたに、俺の嗜好のことをだな…!」
Aブルー「言われたくない、って?」
キース 「当然だろうが!」
Aブルー「それじゃ、聞くけど…。今の話を纏めると…」
お子様舌なのは認めるんだね、とソルジャー、ニヤリ。
Aブルー「ぼくがさ、言えた義理ではないってことは…」
シロエ 「あなたとセットで、キース先輩もですね…」
ジョミー「お子様舌ってことになるよね、確かに」
何処も間違っていないと思う、とジョミー君たちも同意。
ジョミー「食事よりお菓子なのと、同レベルでさ…」
サム 「お子様仕様の舌だぜ、うん」
キース 「いや、それは…!」
Aブルー「遅いよ、墓穴は掘った後だよ!」
その舌、直すべきだってば、とソルジャー、ピシャリと。
Aブルー「絶対、その方がお得だからね!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「だって、ブルーも、ぶるぅも喜ぶしさ…」
ブルー 「キースのためにも、メリット充分!」
保証するよ、と生徒会長。
ブルー 「今だと、坊主仲間と飲みに行ったら…」
ぶるぅ 「割り勘負けだと思うんだけど…」
お酒のせいで、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「飲んでない分まで、払わなきゃだし…」
ブルー 「損をしてると思うけれどね?」
キース 「確かに、そうだが…」
酒豪揃いの時は特にな、と唸ってますけど。
さて、どうなる…?
2022/04/07 (Thu)
☆飲みすぎた時には
開花の早い所でお花見を楽しんだ、春休み中の御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当の夕食。
ブルー 「君もお酒が好きになったら、割り勘でもさ…」
ぶるぅ 「負けるどころか、勝てると思うよ!」
Aブルー「なるほど、万年金欠のキースにとっても…」
お得な面は充分なんだ、と大きく頷くソルジャー。
Aブルー「そういうことなら、是非、直さなくちゃ!」
ぶるぅ 「ぼくもブルーも、お酒仲間が増えるしね!」
ブルー 「実に嬉しい話だよ、うん」
キースが飲めれば、いつでも酒宴、と生徒会長も。
ブルー 「他の面子はジュースでいいから、三人で!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おつまみ、沢山作るよ!」
Aブルー「そこは四人と言って欲しいね!」
ぼくだってお邪魔したいから、と厚かましい台詞が。
Aブルー「なんと言っても、地球のお酒は美味しいし!」
ぶるぅ 「わぁーい、お客様まで増えるんだあ!」
ブルー 「うーん…。まあ、協力してくれるのなら…」
その辺は我慢させて貰うよ、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「でも、どうやって協力すると?」
Aブルー「中和剤なんか、いいと思うんだけど…」
一同 「「「中和剤?」」」
なんだそれは、と皆の視線がソルジャーに。
シロエ 「あのぅ…。それって、何なんです?」
Aブルー「そのまんまだけど?」
ブルー 「まさか、お酒を中和すると?」
Aブルー「正確に言うなら、飲んだ後にね!」
二日酔い向けのヤツなんだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくのシャングリラじゃ、二日酔いはさ…」
ブルー 「マズイだろうねえ、部署によっては」
Aブルー「特にブリッジクルーとかはね!」
だけど、お酒も飲みたいだろう、と説明が。
Aブルー「というわけでね、飲みすぎた時は中和剤!」
シロエ 「即効性があるんですか?」
Aブルー「もう、バッチリだよ!」
ブルー 「なるほどねえ…」
それをキースに使うわけか、と誰もが納得。
中和剤ですか…。
2022/04/08 (Fri)
☆個人差があります
春休みは開花の早い所でお花見、満喫して来た御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅で夕食にお花見弁当。
シロエ 「つまり、キース先輩が酔っぱらった時には…」
ジョミー「その中和剤で治すってこと?」
Aブルー「いいと思うけどね、即効性のある薬だからさ」
一発で正気に戻れるよ、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「泥酔状態で潰れた仲間も、即、復帰だし!」
ブルー 「それは凄いね、本当に中和出来るんだ…」
サム 「だったら、急性アルコール中毒とかでもよ…」
治せるのかよ、とサム君の問い。
サム 「アレって、下手をしたら死ぬらしいけどよ」
スウェナ「怖いらしいわよね、毎年、大学生とかが…」
マツカ 「死んでますよね、あれだけ言われているのに」
注意すればいいと思うんですけど、とマツカ君の溜息。
マツカ 「飲む方も、飲ませる方も加減をすべきですよ」
ブルー 「うーん…。その加減が難しいんだろうね」
シロエ 「限界に個人差があるそうですしね」
ぼくが会長ほどに飲んだら死ねそうですよ、とシロエ君。
シロエ 「元老寺で頂くお屠蘇でも、カッとしますし…」
マツカ 「ぼくもです。でも、会長とぶるぅは…」
サム 「お屠蘇どころか、ガンガン飲むよな、元日は」
アドス和尚がいい酒を出してくるからよ、とサム君も。
サム 「一升瓶が何本も出てよ、それを端から…」
ジョミー「飲んでしまうのに、ケロッとしててさ…」
ちっとも酔ってないよね、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「個人差にしたって、あれは凄すぎ!」
シロエ 「もしかしたら、キース先輩もですね…」
サム 「あの勢いで飲めるってか?」
飲んでねえけど、とサム君の目が真ん丸に。
サム 「いくらなんでも、ねえだろ、それは」
シロエ 「潜在能力が凄くないって、言い切れますか?」
ジョミー「いけるクチだ、って?」
シロエ 「可能性は…」
ゼロではないと思いますけど、という意見。
そうかも…?
2022/04/09 (Sat)
☆潜在能力は未知数
開花の早い所で春休みのお花見、瞬間移動で行った面々。
冷え込む夜は早めに撤収、生徒会長宅でお花見弁当で…。
ジョミー「キースの潜在能力かあ…」
サム 「酒はどうだか知らねえけどよ、サイオンは…」
凄かったって事実があるよな、とサム君の指摘。
サム 「ぶるぅの部屋が吹っ飛んだヤツ」
シロエ 「ありましたねえ、サイオン・バーストで…」
マツカ 「あれ以来、坊主頭に限定ですけど…」
サイオニック・ドリームが使えるように、とマツカ君。
マツカ 「潜在能力が凄かったからこそですよ」
サム 「だろ? だからよ、酒の方でもよ…」
シロエの言う通り、凄いかもだぜ、とサム君の言。
サム 「こればっかりは、試してみねえと…」
シロエ 「分かりませんしね…」
キース 「おい、お前たち!」
他人事だと思いやがって、とキース君の引き攣った顔。
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
ジョミー「漆を飲むよりマシなんだけど?」
キース 「何もやらかしてはいないんだが…!」
お子様舌だと言われただけで…、と反論が。
キース 「それを直すとか、直さないとかで…!」
シロエ 「確かに、初めはそうでしたけど…」
サム 「飲める面子が欲しい、って声がよ…」
上がってるんだぜ、とサム君、腕組み。
サム 「ついでに、お子様舌が直ればお得で…」
ジョミー「割り勘負け、しなくなるんだよ?」
シロエ 「メリットは充分、あるんですよね」
Aブルー「そうだよ、君も得するわけでさ…」
この際、チャレンジしてみないかい、と膝を乗り出す人。
Aブルー「酒量の限界っていうヤツに!」
キース 「死ぬだろうが!」
いきなり限界に挑戦したら、とキース君、ガクブル。
キース 「いくら中和剤があると言ってもだな…!」
Aブルー「まあ、潰れるのは間違いないね」
キース 「殺す気かなのか!?」
Aブルー「じゃあ、少しずつさ…」
増やしていくのはどうだろう、と提案ですけど。
少しずつ…?
2022/04/10 (Sun)
☆少しずつ増やして
春休みは開花の早い所でお花見、満喫して来た御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当の夕食。
キース 「少しずつ、だと?」
Aブルー「そう! 限界が何処か分からないんだし…」
酒量を少しずつ増やしてみれば、とソルジャーの案。
Aブルー「このくらいなら全く平気、ってトコからさ…」
ブルー 「まずは、ほろ酔い、そんな感じで?」
Aブルー「ピンポーン! そうやって量を増やしてさ…」
限界チャレンジを目指していこう! と突き上げる拳。
Aブルー「今年もやるよね、マツカの別荘でお花見」
マツカ 「ええ、そのつもりで御用意してます」
今年の桜は開花が平年並みですから…、とマツカ君。
マツカ 「あそこの桜は遅いですしね、まだ先の話で…」
シロエ 「今月の半ばくらい、っていう予定ですよ」
Aブルー「オッケー、16日ってトコかな?」
マツカ 「急に暖かくならない限りは、其処ですね」
今年も皆さんでお越し下さい、と人のいい笑み。
マツカ 「桜と御馳走をお楽しみ頂けますよ」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、チャレンジは…」
その日でいいと思うんだけど、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ぼくとハーレイという、プロがいるしね」
一同 「「「プロ?」」」
Aブルー「中和剤だよ、ぼくたちは使わないけれど…」
使う仲間を見てるからさ、とソルジャーの溢れる自信。
Aブルー「それにハーレイは、キャプテンだから!」
ブルー 「仲間に飲ませる立場なんだね?」
Aブルー「そうだよ、ブリッジクルーにね!」
飲ませる量もタイミングもバッチリ! とウインクが。
Aブルー「だから、キースが潰れた時のさ…」
シロエ 「フォローが万全なんですね!」
いいじゃないですか、とシロエ君。
シロエ 「安心して潰れられますよ!」
Aブルー「だろう? その日まではさ…」
ブルー 「少しずつ増やして飲むわけだね」
いいと思う、と生徒会長も賛成ですけど。
飲ませると…?
2022/04/11 (Mon)
☆潰れない人たち
開花の早い所で春休みのお花見、瞬間移動で行った面々。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅でお花見弁当タイム。
キース 「花見の日まで、俺に酒を増やせと…?」
Aブルー「中和剤なら、きちんと置いておくからさ」
こんなヤツだよ、とソルジャーが宙に取り出した小瓶。
Aブルー「ほろ酔いだったら、飲まなくてもオッケー!」
ブルー 「うん、ほろ酔いも、いいものだしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お酒の嬉しいトコだね!」
楽しくなるもん、と飛び跳ねる「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「でもでも、ぼくは、どんなに飲んでも…」
ブルー 「ほろ酔いから先に行かないからねえ…」
Aブルー「君もだろう? ぼくも同じだけどさ」
底抜けに飲んでも酔わないよねえ、とソルジャーの嘆き。
Aブルー「一度でいいから、泥酔を体験したいけど…」
ブルー 「やめておきたまえ、仲間が迷惑だろう!」
シロエ 「そうですよ、立場が立場ですから」
Aブルー「ぼくのハーレイも、そう言うんだけどさ…」
残念だよね、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「体質とはいえ、これは悲しい!」
キース 「だったら、あんたが潰れればいいだろう!」
俺じゃなくて、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「別荘で花見の時は、特別休暇だろうが!」
Aブルー「なるほど、それも一理あるねえ…」
キース 「中和剤があるなら、安心だぞ」
Aブルー「よし! そういうことなら、ここは一発!」
勝負といこう、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「ぼくと君とで、飲み比べで!」
一同 「「「おおっ!」」」
それは凄い、と御一同様、思わず拍手。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さい!」
キース 「俺が勝てると思っているのか、お前は!?」
ジョミー「でもさあ、キースの限界って今も謎だしさ…」
Aブルー「ぼくを超えてる可能性もさ…」
キース 「あるわけなかろう!」
俺は普通の人間なんだぞ、と叫んでますけど。
どうなんだか…。
2022/04/12 (Tue)
☆伝説が増えます
春休みは開花の早い所でお花見、満喫して来た御一同様。
夜は冷え込む前に撤収、生徒会長宅で夕食にお花見弁当。
ジョミー「どうかな、キースって普通だと思う?」
シロエ 「いえ、普通ではないですね」
もう絶対に違いますよ、とシロエ君、即答。
シロエ 「大卒の高校生ってだけでも、充分、変です!」
サム 「言えてるよな、ソレ…」
スウェナ「ついでに、副住職なのよねえ…」
マツカ 「規格外れなのは間違いないですね」
普通とは言い難いでしょう、とマツカ君も。
マツカ 「酒量はどうだか知りませんけど…」
サム 「底抜けのザルでも、驚かねえよな」
シロエ 「ええ、伝説が増えるだけですよ」
この人を酔い潰したら…、とシロエ君が指差す先。
シロエ 「なんと言っても、ほぼ無敵ですし…」
Aブルー「でなきゃ、ソルジャーは務まらないよ!」
ブルー 「どうなんだか…。面の皮が厚いだけかもね」
Aブルー「失礼な! ミュウは繊細な生き物でさ…」
とてもデリケートで…、と力説する人。
Aブルー「人類に勝つには、弱すぎるんだよ!」
ブルー 「その人類を足蹴にしてるのが、君だろう?」
Aブルー「ソルジャーだから!」
ブルー 「ふてぶてしくて、図太いだけじゃあ…?」
でもまあ、キースと勝負すれば、と生徒会長の笑み。
ブルー 「規格外れ同士で、ガチンコ勝負!」
Aブルー「ぼくまで規格外れだと?」
ブルー 「ミュウとしてはね!」
何処も繊細じゃないんだから、とキッツイ台詞が。
ブルー 「ギャラリーとしては楽しみだよ、うん」
キース 「勝手に決めるな!」
Aブルー「そう言わないでさ、君も飲むべき!」
ぼくに勝てるかもしれないし、とソルジャーの煽り。
Aブルー「勝てたら、君もレジェンドだしね!」
キース 「負ける気しかしないわけなんだが…?」
Aブルー「だから当日まで、酒量を増やして!」
キース 「練習しろと?」
勝てば伝説になるわけか、と腕組みですけど。
なれますか?
2022/04/13 (Wed)
☆レジェンドを目指せ
開花の早い所で春休みのお花見、満喫して来た後が問題。
生徒会長宅で夕食中に、ソルジャーが来たわけでして…。
Aブルー「そうだよ、ぼくに勝ったらレジェンド!」
シロエ 「キース先輩、ファイトですよ!」
キース 「酒好きになったら、俺にもメリット多数か…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 割り勘負けも無くなるしね!」
頑張って! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もエール。
ぶるぅ 「ぼくも、飲める仲間が欲しいもん!」
ブルー 「同感! 此処はキースに期待だよ」
Aブルー「それじゃ、勝負ということで!」
お花見を楽しみにしてるから、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「中和剤も置いていくから、しっかり練習!」
キース 「決定なのか!?」
Aブルー「君にも悪くない話なんだし、断らない!」
じゃあね、と手を振り、空間移動でお帰りに。
キース 「おい、待ちやがれ!」
ブルー 「いないけど?」
ぶるぅ 「えとえと、あっちの青の間だよ?」
桜餅とかも買ってたみたい、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「楽しく食べてるから、もう来ないと思うよ」
キース 「くっそぉ…。勝手に決めやがって!」
シロエ 「そう言わないで、此処は前向きにですね…」
マツカ 「考えるべきだと思いますよ」
飲める身体を目指しては、とマツカ君の提案。
マツカ 「実際、メリットも多いんですし…」
キース 「それはそうだが…」
サム 「勝って、レジェンドになってくれよな!」
ジョミー「いける可能性はあるんだからさ!」
頑張ってよね、とジョミー君たちも。
ジョミー「まだ間があるから、お酒に慣れてさ…」
ぶるぅ 「好きになったら、勝率アップ!」
毎日、飲もう! と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「はい、今日のお酒もグイッとね!」
キース 「そう言われても…!」
ブルー 「中和剤もあるから、安心!」
ぶるぅ 「あのね、美味しいんだよ、大吟醸!」
飲んで、飲んで、とトクトク注いでますけど。
いけますか?
2022/04/14 (Thu)
☆練習あるのみ
春休みは開花の早い所でお花見、大満足だった後が問題。
お花見弁当の夕食中に来たのがソルジャー、その結果…。
ぶるぅ 「美味しいお酒で、美味しく練習!」
ブルー 「ほら、グイッと!」
キース 「まあ、一杯では酔わんしな…」
飲むか、とキース君、一気にクイーッと。
キース 「確かに美味い酒だな、これは」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ? 遠慮しないで、二杯目!」
キース 「いや、それは…!」
ブルー 「練習あるのみ、まずは、ほろ酔い!」
今日の目標はその辺りでね、と生徒会長、一歩も譲らず。
ブルー 「何杯いけるか、いってみようか!」
キース 「明日も朝からお勤めなんだが…!」
ぶるぅ 「中和剤があるから、大丈夫!」
飲んで、飲んで! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「その間に、おつまみ作ってくるねーっ!」
ブルー 「いいね、楽しく飲もうよ、キース」
キース 「だから、無茶だと…!」
急に言われても、と焦る間に、注がれる二杯目。
ブルー 「はい、ちびちびとやってもいいよ?」
シロエ 「キース先輩、頑張って下さい!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おつまみ、どうぞーっ!」
チーズにカラスミ、卵焼きも、とドンと置かれた皿。
ぶるぅ 「これから毎日、練習だよね!」
キース 「ま、毎日…?」
ブルー 「16日まで、酒量を増やしていかなくちゃ」
レジェンドになるためにもさ、と生徒会長。
ブルー 「君かブルーか、どっちが先に潰れるか!」
キース 「俺に決まっているだろう!」
サム 「分からねえよな、こればかりはよ…」
ジョミー「うん、隠された才能がさ…」
無いとは言い切れないもんね、とジョミー君たちも。
ジョミー「学校が始まっても、お花見とお酒で!」
キース 「叱られるだろうが!」
シロエ 「ぼくたち、特別生ですし…」
ブルー 「二日酔いでも、登校オッケー!」
ぶるぅ 「中和剤もあるしね!」
毎日お花見、毎日お酒、と煽ってますけど。
大丈夫ですか…?
2022/04/15 (Fri)
☆豪華だそうです
もうすぐ来るのが春のお彼岸、ソルジャーが法要を注文。
キース君にお詫びを希望な面々、その案に乗ったわけで。
シロエ 「フルコースって、食事メニューの、ですか?」
ブルー 「そうに決まっているだろう?」
サム 「でもよ、フルコースって言ったらよ…」
豪華な御馳走が出てくるんだぜ、とサム君の疑問。
サム 「前菜で始まって、肉に魚にスープによ…」
スウェナ「デザートまでついてくるわよ、アレ」
マツカ 「チーズも食べ放題ですよ?」
何種類もあるのを好きに選んで…、と御曹司も。
マツカ 「コースの途中にも、シャーベットとか…」
ジョミー「箸休め的なお菓子があるよね」
サム 「だろ? なんでそんなのが、あの修行によ…」
入ってるんだよ、とサム君、ブツブツ。
サム 「穀類もダメな食事なんかで、どうすればよ…」
シロエ 「フルコースを作れるんですか?」
品数が無いと思いますが、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「本物そっくりの精進料理はありますけど…」
ぶるぅ 「んとんと、あれは栄養たっぷりで…」
その修行には向いてないよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「普通の精進料理も、ハードな修行用だし…」
シロエ 「栄養価は高い筈ですよね?」
ぶるぅ 「でないと、お坊さん、倒れちゃうしね」
お寺の修行は厳しいから、と説明が。
ぶるぅ 「お料理担当の腕の見せ所なの!」
サム 「だよなあ、それでフルコースだとよ…」
ジョミー「ミイラ失格になりそうだけど?」
それとも脂肪はつかないのかな、とジョミー君。
ジョミー「だからフルコースでも大丈夫、って?」
シロエ 「でも、それよりはマシなんでしょう?」
会長が言ってた食事メニューは、とシロエ君の言。
シロエ 「フルコースの方が、豪華そうですけどね?」
ブルー 「食材は、うんと豪華だねえ…」
サム 「豪華なのかよ?」
ブルー 「最高にね!」
それは高価で贅沢で…、と言ってますけど。
御馳走では…?
2022/03/16 (Wed)
☆飲み放題なドリンク
もうじき春のお彼岸なわけで、ソルジャーが法要を依頼。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗りまして…。
シロエ 「あのですね…。高価で贅沢な御馳走なんか…」
ジョミー「キースに食べさせて、どうするのさ!」
ぼくたちは詫びて欲しいんだよ、とジョミー君の渋面。
ジョミー「激ヤセするメニューだったらともかく…」
サム 「フルコースってのは、どうかと思うぜ」
スウェナ「そうよ、品数を減らす方がいいわよ」
ブルー 「増えるのは、飲み物なんだけど?」
フルコースはね、と生徒会長。
ブルー 「飲み放題と言っていいかな」
シロエ 「それって、ますます贅沢ですから!」
マツカ 「フルコースは、飲み物も色々出ますけど…」
どれも高価なお酒ですよ、と御曹司が数えてゆく飲み物。
マツカ 「シャンパンにシェリー酒、ワインにしても…」
シロエ 「年代物だと、お値段、凄いですよね」
マツカ 「ええ。ですから、飲み放題となったら…」
お料理よりも高くつくのでは、と御曹司の読み。
マツカ 「それをキースに、というのは、ちょっと…」
ジョミー「却下、却下!」
飲み物なんかつけなくていい、とジョミー君。
ジョミー「水も出さなくていいくらいだよ!」
ブルー 「でもねえ、飲んでおいた方がさ…」
身体作りにはいいんだよね、と生徒会長、一歩も譲らず。
ブルー 「腐りにくい身体が出来るらしくて」
Aブルー「防腐効果はあるよね、うん」
アルコールだし、とソルジャーも。
Aブルー「却下するより、飲ませておけば?」
シロエ 「許せませんよ!」
サム 「うんうん、俺たち、酒は飲めねえけどよ…」
キースにくれてやるくらいなら…、とサム君、目がマジ。
サム 「ぶるぅに頼んで、菓子か料理に…」
ジョミー「リッチに使って貰うよねえ?」
シロエ 「もちろんです!」
ブルー 「…漆をかい?」
一同 「「「漆!?」」」
なんで漆、と一同、ビックリ仰天。
漆、飲み物でしたっけ…?
2022/03/17 (Thu)
☆頼もしい助っ人
じきに来るのが春のお彼岸で、ソルジャーが頼んだ法要。
キース君にお詫びを要求する面々、利害が一致ですけど。
シロエ 「何なんですか、漆って!」
ブルー 「漆の汁だよ、漆塗りとかに使うヤツだね」
だから高価な代物なわけ、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「それを毎日、ガンガン飲めばさ…」
Aブルー「アルコールと同じ効果があるのかい?」
ブルー 「そう言われてるねえ、マニュアルではね」
即身仏の修行には必須、と生徒会長の解説が。
ブルー 「でもさ、モノが漆の汁だから…」
シロエ 「飲んだら思いっ切り、かぶれませんか?」
サム 「顔まで腫れそうな気がするぜ、ソレ」
唇がタラコみたいになって…、とサム君も。
サム 「内臓だってよ、こう、ボロボロに…」
ジョミー「やられそうだよね、マジで死にそう」
ブルー 「だからこそ、ミイラ向けなんだけどさ…」
キースにはお勧め出来ないよね、と生徒会長、目がマジ。
ブルー 「フルコースでやるっていうのは、ちょっと…」
キース 「どう考えても死ぬだろうが!」
ブルー 「その辺は、分からないけれど…」
漆は抜きで食事メニューを実践したまえ、と厳しい瞳。
ブルー 「身体を張ったお詫びコースを、お中日まで!」
キース 「栄養失調で倒れるぞ、それは!」
ブルー 「その点だったら、大丈夫!」
頼もしい助っ人が来てくれたしね、と生徒会長の笑み。
ブルー 「十穀断ちも、肉も卵もダメなヤツもさ…」
Aブルー「任せてくれれば、バッチリだよ!」
しかも倒れずに生きていけるし、とソルジャーの太鼓判。
Aブルー「栄養剤なら、ぼくにお任せ!」
一同 「「「あー…」」」
食事が面倒な人だったっけ、と一同、素直に納得。
シロエ 「食事の代わりに栄養剤でいくんですね?」
Aブルー「そうだよ、三食、それで完璧!」
キース 「飯を抜いたら、親父がうるさいんだが…!」
誤魔化せるとは思えないぞ、と叫んでますけど。
どうなる…?
2022/03/18 (Fri)
☆栄養剤でいこう
もうすぐ来るのが春のお彼岸、法要を希望なソルジャー。
キース君にお詫びを求める面々、利害が一致してまして。
シロエ 「あー…。うるさいかもですね、体調管理には」
キース 「当然だろうが、あの親父だぞ?」
食欲が無いなど言語道断、とキース君が竦める肩。
キース 「無くても食わんか、と流し込むとかな!」
シロエ 「それって、逆に悪化しませんか?」
キース 「流動食だ、粥とかを流し込みそうなんだ!」
一同 「「「あー…」」」
確かにそうかも、と一同、納得。
ジョミー「だったら、栄養剤とかは…」
キース 「サプリはダメだ、と一刀両断されると思うが」
シロエ 「うーん…。栄養剤は、お昼だけですか…」
Aブルー「サイオニック・ドリームで解決だけど…」
御馳走が出るわけじゃないしね、とソルジャーの溜息。
Aブルー「御馳走だったら、瞬間移動で失敬してさ…」
シロエ 「あなたの世界のぶるぅに、ですね?」
Aブルー「なんで、ぶるぅに譲るのさ!」
ぼくが食べるに決まってるだろう、と威張り返る人。
Aブルー「食事するのが面倒なのと、御馳走とはさ…」
ブルー 「別なんだよね?」
Aブルー「ピンポーン! だけど、普通の食事はねえ…」
遠慮したいな、と我儘MAX。
Aブルー「栄養剤は昼だけでいいと思うね!」
シロエ 「朝晩も抜いて欲しいんですけど!」
Aブルー「ぼくは嫌だね、栄養剤なら提供するけど…」
誤魔化す係は引き受けないよ、と即座に却下。
Aブルー「そこは君たちで解決したまえ!」
シロエ 「そう言われてもですね…!」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくが食べてもいいよ?」
食べるの大好き! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「サイオニック・ドリームも出来ちゃうし…」
シロエ 「じゃあ、お願いしていいですか?」
ぶるぅ 「もっちろーん!」
キース 「栄養剤だけで済ませろと?」
ブルー 「お中日までね!」
身体を張ってお詫びだよね、と厳しい言葉が。
食事抜き…。
2022/03/19 (Sat)
☆高カロリーな錠剤
もうじき春のお彼岸ですけど、ソルジャーが法要を依頼。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗ったわけで。
Aブルー「話は決まりでいいのかな?」
シロエ 「ええ、栄養剤をお願いします」
Aブルー「オッケー、お中日までだったら、これで!」
充分だから、とソルジャーが宙に取り出した小さな瓶。
Aブルー「はい、キース。これを毎食、1錠でね」
キース 「1錠だって?」
それだけなのか、とキース君、受け取った瓶を観察中。
キース 「足りるとは、とても思えんのだが…」
Aブルー「何を言うかな、ミネラルだって各種配合!」
キース 「しかし、小さな錠剤でだな…」
Aブルー「言っておくけど、余計に飲むとカロリーが…」
劇的にオーバーするからね、とソルジャー、念押し。
Aブルー「毎食2錠でいった場合は、もうムッチリと…」
シロエ 「太るんですか?」
Aブルー「アッという間に、力士級だね!」
一同 「「「うわー…」」」
なんて薬だ、と一同、ドン引き。
シロエ 「す、すると、キース先輩の運動量でも…」
Aブルー「1錠で充分、お釣りが来るほど!」
運動とかをサボると太るよ、とニヤリ。
Aブルー「ぼくは毎日、サイオンで消費してるから…」
キース 「栄養剤でも太らない、と言うんだな?」
Aブルー「そう! お中日まで気を付けてね!」
太った君も見ものだけどね、と軽く手を振ってお帰りに。
シロエ 「キース先輩、聞きましたか?」
キース 「食った気もしないのに、運動なのか…」
ブルー 「それしかないよね、太るのが嫌なら」
即身仏を目指すつもりで…、と生徒会長。
ブルー 「多分、1錠で君の普段の食事よりもさ…」
キース 「高カロリーだ、と?」
ブルー 「シャングリラにシールドなサイオンだよ?」
ぶるぅ 「うんとカロリー要りそうだけど…」
キース 「た、確かに…」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
体型を維持して下さいね、とエールが。
太るのはねえ…?
2022/03/20 (Sun)
☆筋トレしている人
いよいよ春のお彼岸でして、早くも法要なお中日が到来。
参加する面々、生徒会長宅に朝一番で集合ですけれど…。
シロエ 「おはようございます。キース先輩は、まだ…」
サム 「来るわけねえだろ、お中日だぜ?」
元老寺の仕事がギリギリまで、と僧籍な人。
サム 「しかも普段のお中日よりもよ…」
ジョミー「早起きして筋トレしてるんだっけね」
シロエ 「でないと、太りますからねえ…」
例の栄養剤のせいで、とシロエ君のクスクス笑い。
シロエ 「たった1錠で、1食分を軽くオーバーですし」
スウェナ「でも、減らすわけにもいかないのよね」
マツカ 「栄養バランスが崩れますからねえ…」
減らした場合はニキビに口内炎でしたっけ、と御曹司。
マツカ 「ドクターに分析を依頼したんでしょう?」
ブルー 「一応、異世界の薬だからね」
シロエ 「エロドクターも、使いようですよ」
こういう時には頼もしいです、とシロエ君の相槌。
シロエ 「でもって結果が、アレでしたしねえ…」
ジョミー「キース、顔面蒼白だったよ」
サム 「運動をサボるとニキビなんだぜ?」
口内炎もキツイけどよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「分析結果、嘘じゃねえんだろ?」
ブルー 「さあ、どうかな?」
一同 「「「えっ…?」」」
もしかしてアレは嘘だったとか、と顔を見合わせる面々。
ジョミー「違ったわけ…?」
ブルー 「サボリが好きな、あのブルーがさ…」
そんなにキリキリ働くのかな、と生徒会長の問い。
ブルー 「高カロリーなのは確かだけれど…」
シロエ 「飲む量で調整出来たんですか?」
ブルー 「ピンポーン!」
律儀に毎食、飲まなくても…、と生徒会長の笑み。
ブルー 「朝晩に1錠とか、そんな感じでいけた筈だよ」
シロエ 「じゃ、じゃあ、キース先輩は…」
ブルー 「過剰に摂取した分、筋トレ!」
一同 「「「うわー…」」」
そうだったのか、と誰もが愕然ですけど。
お詫びですしねえ…?
2022/03/21 (Mon)
☆非常食だそうです
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
お中日だけに多忙ですけど、それに加えて筋トレまでが。
シロエ 「会長、嘘をついたんですね?」
ブルー 「ブルーからもさ、そうしておけ、って…」
思念が来たし、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「身体を張ったお詫びなんだし、法要もさ…」
サム 「有難い感じになるってわけな?」
Aブルー「そうなんだよ!」
一同 「「「わっ!」」」
いつも遅くに来るソルジャーが、早々に登場。
シロエ 「きょ、今日は早くないですか?」
Aブルー「キースの努力を聞きたくってね!」
覗き見よりも現場の声、とソルジャー、興味津々。
Aブルー「栄養剤だけの暮らしは、どうだったのかな?」
ジョミー「お腹は減らないらしいけど…」
シロエ 「毎食、1錠だけですからね…」
食べる楽しみが無くて辛いそうです、とシロエ君のレポ。
シロエ 「柔道部の練習の後も、みんなはガッツリ…」
マツカ 「食べるんですけど、キースだけは…」
悪い、と先に帰ってましたね、と御曹司も証言。
マツカ 「用があるふりをしてましたけど…」
シロエ 「我慢が辛かっただけですよ、ええ」
何も食べられないんですし…、とシロエ君。
シロエ 「なのに運動は、普段以上の量をですね…」
サム 「こなさねえと太るっていうのがよ…」
Aブルー「嘘も方便って言うからねえ…」
ミイラの修行をしてる気分で、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「食事はしないでキリキリ労働、そして運動!」
ジョミー「頑張ってたと思うよ、うん」
ぶるぅ 「んとんと、毎晩、体脂肪率をチェックして…」
寝る前も筋トレしてたけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「太っただとか、増えただとか…」
シロエ 「あの栄養剤、そこまで凄かったんですか!?」
Aブルー「非常食にも使えるヤツだし、当然だよね」
一同 「「「うーん…」」」
太るわけだ、と誰もが納得な高カロリー。
しかも過剰摂取…。
2022/03/22 (Tue)
☆修行は今日まで
春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーも御到着。
キース君がまだですけれど、栄養剤の話に花が咲く面々。
シロエ 「栄養剤の暮らしは、今日までですよね?」
Aブルー「法要が済んだら、もういいからさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースも、普通に御馳走!」
法要だしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の弾ける笑顔。
ぶるぅ 「春らしいお料理、一杯用意したも~ん!」
Aブルー「いいねえ、法要は御馳走も楽しみで!」
サム 「キースも、やっと食えるってわけな」
ジョミー「ミイラの修行にサヨナラだよね」
漆は飲まなかったけど、とジョミー君。
ジョミー「身体を張ったお詫びも、今日までかあ…」
シロエ 「ちょっぴり残念な気もしますよね」
サム 「そうでもねえだろ、またやらかすぜ」
なんたって疫病仏だからよ、とサム君、超特大の溜息。
サム 「詫びて貰わねえとダメなヤツをよ、盛大に…」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。
スウェナ「そうねえ、相手はキースだものねえ…」
ブルー 「やらないわけがないと思うね!」
なにしろ疫病仏はセットもので…、と生徒会長。
ブルー 「キースだけでも、やらかす上にさ…」
シロエ 「持ち込みコースがありましたよね」
ジョミー「今回だって、微妙かもだよ」
利害が一致しただけで…、とジョミー君の指摘。
ジョミー「法要だけだと、ぼくたちがババでさ…」
サム 「誰かさんだけが得してるしよ…」
Aブルー「でも、今回はウインウインだし!」
今後もそうなる可能性が、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「ミイラの修行に励んだキースが導師だよ?」
シロエ 「確かに、今回は良かったかもですけど…」
次回は再びババな気が…、とシロエ君。
シロエ 「同じ手は二度と使えませんしね…」
Aブルー「ヨイショしたら?」
一同 「「「ヨイショ?」」」
ヨイショってなんだ、と一同、キョトン。
どうしろと…?
2022/03/23 (Wed)
☆ヨイショでいこう
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
ソルジャーも早々に登場でして、ヨイショという発言が。
シロエ 「えっと…。なんですか、それは?」
Aブルー「ヨイショと言ったら、ヨイショだけれど?」
こっちの世界じゃそう言うんだろう、とソルジャー。
Aブルー「なんと言うかさ、こう…」
サム 「まさかアレかよ、持ち上げるってヤツ?」
Aブルー「そう、それ、それ! 褒めまくってさ…」
その気にさせるヤツで、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「今のキースをヨイショしたらさ…」
ジョミー「ミイラの修行をするかも、って?」
Aブルー「ピンポーン!」
法要の度にしてくれるかも、とソルジャー、ワクワク。
Aブルー「そしたら法要の有難味がさ…」
シロエ 「グンとアップで、ぼくたちの方も…」
溜飲が下がる勘定ですか、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「それ、使えるかもしれませんね…」
サム 「つまり、キースをおだてるわけな?」
Aブルー「登場したら、褒めまくってね!」
精悍になったとか、色々と…、とソルジャーの案。
Aブルー「褒められて悪い気はしない筈だよ?」
シロエ 「努力の成果ですからね…」
マツカ 「栄養剤を使ったとはいえ、断食ですし…」
修行した身ではありますよね、とマツカ君も。
マツカ 「今の姿を褒めちぎったら、次の法要も…」
Aブルー「同じ修行をしてくれそうだよ?」
自発的に、とソルジャー、やる気満々。
Aブルー「君たちは法要が嫌いだけどさ…」
シロエ 「キース先輩の苦行とセットものなら…」
サム 「悪くねえよな、うん」
ヨイショでいこうぜ、とサム君が立てる親指。
サム 「入って来たらよ、こう、さりげなく…」
シロエ 「今日はキリッとしてませんか、とか…」
マツカ 「その辺からいくのが無難でしょうね」
Aブルー「いきなり褒めると、わざとらしいしね!」
そしてヨイショの方向へ、と意見が一致。
乗せるわけですね?
2022/03/24 (Thu)
☆一番手は誰が
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君を待つ面々。
ソルジャーも早めに登場でして、次の法要への皮算用が。
Aブルー「いいかい、さりげなく褒めてヨイショだよ?」
シロエ 「皆で持ち上げるわけですね!」
ジョミー「じゃあさ、トップバッターは誰?」
決めておかないと、とジョミー君が指差す扉の方向。
ジョミー「でないと、キースが入って来たらさ…」
サム 「一斉に褒めてしまうぜ、うん」
スウェナ「そうねえ、その気はなくっても…」
合唱になってしまいそうね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「今日のキースはかっこいいね、とか…」
シロエ 「精悍ですね、とかを皆で言ったら…」
マツカ 「バレバレですよ、裏があるのが」
しかも合唱より酷いですし、とマツカ君。
マツカ 「みんなの台詞がバラバラですしね」
一同 「「「あー…」」」
合唱も酷いけど、そっちも酷い、と一同、素直に納得。
Aブルー「うーん…。それはマズイね、確かに」
ジョミー「だからさ、誰が一番かをさ…」
シロエ 「きちんと決めておくべきでしょうね」
それで誰が…、とシロエ君、グルリと見回しまして。
シロエ 「希望者、誰かいませんか?」
サム 「いると思うのかよ?」
シロエ 「一応、聞いてみたんですけど…」
やっぱり誰もいませんよね、とフウと溜息。
シロエ 「そうなってくると、クジですか…」
ジョミー「ジャンケンだと、有利な人がいるしね」
三人ほど、とジョミー君の指摘。
ジョミー「ブルーと、ぶるぅと、誰かさんはさ…」
シロエ 「サイオンで読めてしまいますしね…」
ぶるぅ 「えとえと、それはクジでも同じだよ?」
当たりクジ、分かっちゃうんだもん、と良い子の発言。
ぶるぅ 「やるだけ無駄だと思うんだけど…」
ジョミー「公平な方法、無いってこと?」
Aブルー「無いと思うね、どう考えても!」
一同 「「「うーん…」」」
だったら誰が一番なんだ、と悩んでますけど。
どうするんでしょう?
2022/03/25 (Fri)
☆うってつけな人
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
今回はソルジャーも早めに登場、次の法要の算段中で…。
シロエ 「でも、一番手は決めないとマズイですよ」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから、君がさ…」
うってつけだと思うんだけど、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「なんと言っても、キースの後輩でさ…」
ジョミー「付き合い、一番長いんだっけ…」
マツカ 「キースから一本取るのが、シロエの夢ですよ」
永遠のライバルらしいですね、とマツカ君。
マツカ 「キースを理解していることにかけては…」
サム 「右に出るヤツはいねえよな、うん」
こいつにしようぜ、とサム君も。
サム 「頭も切れるし、口も上手いしよ…」
スウェナ「褒め殺しにはピッタリだわね」
シロエ 「ちょ、ちょっと…!」
どうして、ぼくになるんですか、とシロエ君、ワタワタ。
シロエ 「それだと、ぼくがサシで対応する羽目に…!」
サム 「いいじゃねえかよ、俺たちは高みの見物でよ」
Aブルー「そうそう、シロエに任せちゃってさ」
他の面子は助け舟担当、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「シロエが詰んだら、臨機応変にさ…」
サム 「誰かがフォローするってわけな!」
多分、ブルーが上手くやるぜ、とサム君の言。
サム 「同じ坊主で、高僧だしよ…」
ブルー 「ぼくは褒めなくてもいいから、キースをね!」
しっかり褒めてヨイショしたまえ、と生徒会長。
ブルー 「シロエなら確かに適役だよ、うん」
シロエ 「そ、そんな…!」
ぶるぅ 「んとんと、キース、来たみたいだよ?」
Aブルー「よーし、シロエの出番だってね!」
スタンバイ! とソルジャー、シロエ君を前へグイッと。
シロエ 「ど、どうしろって言うんです…!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キース、ご案内~!」
キース 「邪魔するぞ」
シロエ 「え、えっと…。お疲れ様です!」
キース先輩、と頭を下げてますけど。
テンパッてますね…?
2022/03/26 (Sat)
☆掃除も筋トレで
お中日はスッポンタケの法要、導師のキース君が御到着。
ヨイショするという計画でして、シロエ君に丸投げで…。
シロエ 「今日は、お中日で忙しい中、ご苦労様です」
キース 「朝から思いっ切り、こき使われたぞ!」
あの親父にな、とキース君、ブツブツ。
キース 「筋トレしている暇があったら、掃除だ、と!」
シロエ 「そ、そうでした、筋トレ、ありましたよね」
キース 「休むと太るらしいからな!」
なのに親父め、と歯噛みする人。
キース 「本堂と境内の掃除で充分、筋トレになると!」
シロエ 「ならないんですか?」
キース 「普通に掃除をした程度では、全くな!」
だから独自に考えたわけで…、とキース君の眉間に皺が。
キース 「仏具磨きは全て中腰、スクワットの要領で!」
シロエ 「じゃあ、掃除は爪先立ちですか?」
キース 「加えて、マメに踵の上げ下げ、踵を意識で!」
ふくらはぎが鍛えられるからな、と筋トレの応用技が。
キース 「雑巾がけも、身体を出来る限り伸ばして…」
シロエ 「もしかして、プランクしながらでしょうか?」
キース 「そうだ、掃除の場所によっては片手で…」
身体を支えるサイドプランク、と飛び出す専門用語。
キース 「お前にアレで掃除しろと言っても…」
シロエ 「む、無理です、プランクだけならともかく…」
ながらで掃除は絶対に無理、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「それだけこなして、此処で法要なんですね?」
キース 「頼まれたものは仕方ないからな!」
着替えてくる、とキース君、法衣鞄を提げて別室へ。
ぶるぅ 「お部屋、いつものトコだからね!」
キース 「借して貰うぞ」
ではな、とスタスタ立ち去りまして。
サム 「行っちまったぜ?」
ジョミー「褒める話はどうなったのさ!」
感心していただけじゃないか、とツッコミが。
ジョミー「褒め殺してないよ?」
シロエ 「つ、つい…」
いつもの調子が…、と焦りまくりですけど。
挽回は?
2022/03/27 (Sun)
☆鍛えまくった人
お中日はスッポンタケの法要、キース君も到着ですけど。
ヨイショを任されたシロエ君が失敗、感心していただけ。
ジョミー「あのさあ、ここで褒めまくらないと…」
Aブルー「次の法要の時も、頑張って貰う計画がさ…」
パアじゃないか、とソルジャーからも苦情が。
Aブルー「ぼくは有難味のある法要を希望で…」
サム 「俺たちは、キースが食事で詰む生活をよ…」
希望なんだぜ、とサム君の念押し。
サム 「ミイラ修行もどきをやらせるにはよ…」
ジョミー「今のキースをヨイショしないと…」
シロエ 「充分、分かっているんですけど…」
筋トレで掃除が凄すぎたので…、とシロエ君の言い訳。
シロエ 「そこまでするとは思いませんから!」
ジョミー「あれって、そんなにキツイわけ?」
シロエ 「あんな掃除を毎日やったら、ガチムチです!」
一同 「「「うわー…」」」
それは凄い、と一同、仰天。
ジョミー「じゃ、じゃあさ、キースは…」
サム 「栄養剤生活の間に、鍛えまくったわけな…」
シロエ 「そうなんですよ、ハイレベルです!」
スウェナ「だったら、そこから褒めなさいよ!」
じきに来るわよ、とスウェナちゃんが指差す扉。
スウェナ「いいわね、褒めて褒め殺すのよ!」
キース 「…誰を殺すと?」
物騒だな、と扉が外からガチャリと。
キース 「お彼岸というものを分かっているか?」
シロエ 「は、はいっ!」
太陽が真西に沈むんですよね、とシロエ君。
シロエ 「それが、お彼岸のお中日で…」
キース 「ご先祖様を思う日に、ピッタリなわけだ」
お浄土は西にあるからな、と法衣で数珠をジャラッと。
キース 「そのお彼岸に、殺生の話というのはいかん」
シロエ 「い、いえ、そうじゃなくってですね…!」
キース 「何の話のついでか知らんが、感心せんな」
シロエ 「ですから、違うと…!」
キース 「やかましい! さっさと座って…」
合掌しやがれ、と法衣を翻して前へ。
詰んでませんか?
2022/03/28 (Mon)
☆法話を始めた人
いよいよスッポンタケの法要、キース君も着替えて登場。
ヨイショどころか、サッサと座れと指示を食らった面々。
シロエ 「キース先輩、その前に聞いて下さいよ!」
キース 「質問は法話の時にしておけ!」
始めるぞ、とチーンと鐘で、もはや座るしかないわけで。
ジョミー『あのさあ…。シロエ、どうしてくれるわけ?』
シロエ 『す、すみません…!』
キース 「そこ、思念波でも私語は禁止だ!」
でないと法要を中止するぞ、と究極の脅しが。
Aブルー『聞いたかい? スッポンタケのためにはさ…』
キース 「あんたもだ!」
以後、私語があれば即中止だ、と鐘をチーンと。
キース 「願我身浄、如香炉~、願我心浄、智慧火~」
一同 (((喋ったら終わり…)))
ソルジャーにブチ殺されて命も終わり、と誰もが沈黙。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((今で半分くらい来た筈…)))
多分、と一同、ひたすら合掌。
キース 「それでは、順にお焼香を」
一同 (((香炉を回して、焼香、焼香…)))
抹香臭くても焼香あるのみ、と順に回して、焼香、終了。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((そろそろ終盤…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
南無阿弥陀仏、と唱えて、ハハーッと平伏。
キース 「南無阿弥陀仏…。はい、皆様、よくお勤めで」
一同 (((やった!)))
終わった、と心で歓声ですけど。
キース 「今日はお彼岸のお中日ですが、先ほど…」
一同 (((法話だ…!)))
キース 「物騒な言葉が聞こえた上に、何やら私に…」
ご質問とか、とキース君、数珠を手にして副住職モード。
キース 「御仏縁を結ぶ良い機会ですし、此処は是非…」
サム 「シロエ、ご指名だぜ?」
シロエ 「そう言われてもですね…!」
キース 「それで、ご質問は?」
どうぞ何でもお尋ねを、と笑顔ですけど。
怖すぎませんか…?
2022/03/29 (Tue)
☆切り替えに成功
スッポンタケの法要は無事に終了、その後に法話タイム。
キース君が笑顔なわけで、ヨイショするのも怖そうで…。
シロエ 「え、えっとですね…」
キース 「詰まっておられるようですが、ご質問とは…」
殺生をする件でしょうか、とキース君、丁寧すぎる口調。
キース 「お彼岸に殺生が許されるかは、難問でして…」
シロエ 「は、はい…」
キース 「生きてゆくには、生き物の命を頂いて…」
食事をせねばいけません、とキース君、合掌。
キース 「そういう殺生を全てやめるのは、凡人には…」
シロエ 「難しすぎです、でもですね…!」
やり遂げることは出来るのでは、とシロエ君の反論が。
シロエ 「キース先輩が飲んでた、例の薬ですよ!」
一同 (((やった…!)))
見事な方向転換技だ、と一同、心で拍手喝采。
シロエ 「あの薬なら、殺生しなくても大丈夫です!」
キース 「そうか、そういう発想もあるか…」
実にとんでもない薬だったが、とキース君の口調も変化。
キース 「肉も魚も食っていないし、野菜もだな」
シロエ 「そうでしょう? そのせいでしょうか…」
とても有難いお顔に見えます、とシロエ君。
シロエ 「こう、精悍で、引き締まってますし…」
キース 「そう見えるか?」
シロエ 「ええ、皆さんもそう思いますよね?」
一同 「「「はいっ!」」」
ヨイショするぞ、と一同、揃って同意。
ジョミー「なんかさ、カッコイイって感じ!」
サム 「修行しました、って風格、出てるぜ!」
キース 「いや、それほどでも…」
あるんだが、とキース君、頬が緩むのを我慢な様子。
キース 「栄養剤だけの生活だろうが、お勤めはだな…」
シロエ 「欠かせませんしね、お坊さんには」
キース 「日々の掃除も修行の内だし、頑張ったぞ」
Aブルー「うん、偉い! だからね、次の法要もさ…」
キース 「ちょっと待て、何が言いたいんだ?」
次の法要というのは何だ、と言ってますけど。
どうなる…?
2022/03/30 (Wed)
☆有難い栄養剤
スッポンタケの法要が終了、キース君をヨイショな面々。
自然な流れで褒めていたのに、ソルジャー、先走りすぎ。
キース 「やたら褒めると思ってたんだが、実は裏に…」
シロエ 「いいえ、なんでもありませんから!」
キース 「お前も、この馬鹿とグルなんだろうが!」
次の法要が目当てなんだな、とキース君、腕組み。
キース 「どういう気なのか、正直に吐け!」
シロエ 「違いますって!」
Aブルー「無駄だよ、吐いた方が早いよ」
こういう場合は…、と開き直ったソルジャー。
Aブルー「つまりね、次の法要の時も、今回みたいに…」
キース 「どうしろと?」
Aブルー「栄養剤生活で挑んでくれないかな、と!」
有難味がグンとアップするから、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「君の筋力とかもアップで、ウインウイン!」
キース 「次だな、こちらこそ有難い」
一同 「「「え?」」」」
何故だ、と飛び交う『?』マーク。
シロエ 「キース先輩、それでいいんですか?」
キース 「もちろんだ。次はお盆なんだぞ?」
その前に地獄の卒塔婆書きが…、とキース君が竦める肩。
キース 「栄養剤があれば、不眠不休で書きまくれる!」
Aブルー「いいねえ、喜んで提供するよ!」
シロエ 「やめて下さい、それだとキース先輩が…」
サム 「得する話になるじゃねえかよ!」
俺とジョミーにも分けてくれよな、と割り込む僧籍な人。
サム 「棚経の日は地獄なんだぜ、俺もジョミーも!」
ジョミー「そうだよ、栄養ドリンク代わりにさ!」
スウェナ「じゃあ、私たちはどうなるのよ!」
シロエ 「ぼくとマツカ先輩、スウェナ先輩はですね…」
得する部分が無いんですけど、とシロエ君の悲鳴。
シロエ 「やめて下さい、栄養剤は!」
キース 「いや、寄越せ!」
Aブルー「いい法要のためにはさ…」
シロエ 「無くていいです!」
得する人「「「そう言わずに!」」」
賛成派と反対派で揉めてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/03/31 (Thu)
もうすぐ来るのが春のお彼岸、ソルジャーが法要を注文。
キース君にお詫びを希望な面々、その案に乗ったわけで。
シロエ 「フルコースって、食事メニューの、ですか?」
ブルー 「そうに決まっているだろう?」
サム 「でもよ、フルコースって言ったらよ…」
豪華な御馳走が出てくるんだぜ、とサム君の疑問。
サム 「前菜で始まって、肉に魚にスープによ…」
スウェナ「デザートまでついてくるわよ、アレ」
マツカ 「チーズも食べ放題ですよ?」
何種類もあるのを好きに選んで…、と御曹司も。
マツカ 「コースの途中にも、シャーベットとか…」
ジョミー「箸休め的なお菓子があるよね」
サム 「だろ? なんでそんなのが、あの修行によ…」
入ってるんだよ、とサム君、ブツブツ。
サム 「穀類もダメな食事なんかで、どうすればよ…」
シロエ 「フルコースを作れるんですか?」
品数が無いと思いますが、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「本物そっくりの精進料理はありますけど…」
ぶるぅ 「んとんと、あれは栄養たっぷりで…」
その修行には向いてないよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「普通の精進料理も、ハードな修行用だし…」
シロエ 「栄養価は高い筈ですよね?」
ぶるぅ 「でないと、お坊さん、倒れちゃうしね」
お寺の修行は厳しいから、と説明が。
ぶるぅ 「お料理担当の腕の見せ所なの!」
サム 「だよなあ、それでフルコースだとよ…」
ジョミー「ミイラ失格になりそうだけど?」
それとも脂肪はつかないのかな、とジョミー君。
ジョミー「だからフルコースでも大丈夫、って?」
シロエ 「でも、それよりはマシなんでしょう?」
会長が言ってた食事メニューは、とシロエ君の言。
シロエ 「フルコースの方が、豪華そうですけどね?」
ブルー 「食材は、うんと豪華だねえ…」
サム 「豪華なのかよ?」
ブルー 「最高にね!」
それは高価で贅沢で…、と言ってますけど。
御馳走では…?
2022/03/16 (Wed)
☆飲み放題なドリンク
もうじき春のお彼岸なわけで、ソルジャーが法要を依頼。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗りまして…。
シロエ 「あのですね…。高価で贅沢な御馳走なんか…」
ジョミー「キースに食べさせて、どうするのさ!」
ぼくたちは詫びて欲しいんだよ、とジョミー君の渋面。
ジョミー「激ヤセするメニューだったらともかく…」
サム 「フルコースってのは、どうかと思うぜ」
スウェナ「そうよ、品数を減らす方がいいわよ」
ブルー 「増えるのは、飲み物なんだけど?」
フルコースはね、と生徒会長。
ブルー 「飲み放題と言っていいかな」
シロエ 「それって、ますます贅沢ですから!」
マツカ 「フルコースは、飲み物も色々出ますけど…」
どれも高価なお酒ですよ、と御曹司が数えてゆく飲み物。
マツカ 「シャンパンにシェリー酒、ワインにしても…」
シロエ 「年代物だと、お値段、凄いですよね」
マツカ 「ええ。ですから、飲み放題となったら…」
お料理よりも高くつくのでは、と御曹司の読み。
マツカ 「それをキースに、というのは、ちょっと…」
ジョミー「却下、却下!」
飲み物なんかつけなくていい、とジョミー君。
ジョミー「水も出さなくていいくらいだよ!」
ブルー 「でもねえ、飲んでおいた方がさ…」
身体作りにはいいんだよね、と生徒会長、一歩も譲らず。
ブルー 「腐りにくい身体が出来るらしくて」
Aブルー「防腐効果はあるよね、うん」
アルコールだし、とソルジャーも。
Aブルー「却下するより、飲ませておけば?」
シロエ 「許せませんよ!」
サム 「うんうん、俺たち、酒は飲めねえけどよ…」
キースにくれてやるくらいなら…、とサム君、目がマジ。
サム 「ぶるぅに頼んで、菓子か料理に…」
ジョミー「リッチに使って貰うよねえ?」
シロエ 「もちろんです!」
ブルー 「…漆をかい?」
一同 「「「漆!?」」」
なんで漆、と一同、ビックリ仰天。
漆、飲み物でしたっけ…?
2022/03/17 (Thu)
☆頼もしい助っ人
じきに来るのが春のお彼岸で、ソルジャーが頼んだ法要。
キース君にお詫びを要求する面々、利害が一致ですけど。
シロエ 「何なんですか、漆って!」
ブルー 「漆の汁だよ、漆塗りとかに使うヤツだね」
だから高価な代物なわけ、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「それを毎日、ガンガン飲めばさ…」
Aブルー「アルコールと同じ効果があるのかい?」
ブルー 「そう言われてるねえ、マニュアルではね」
即身仏の修行には必須、と生徒会長の解説が。
ブルー 「でもさ、モノが漆の汁だから…」
シロエ 「飲んだら思いっ切り、かぶれませんか?」
サム 「顔まで腫れそうな気がするぜ、ソレ」
唇がタラコみたいになって…、とサム君も。
サム 「内臓だってよ、こう、ボロボロに…」
ジョミー「やられそうだよね、マジで死にそう」
ブルー 「だからこそ、ミイラ向けなんだけどさ…」
キースにはお勧め出来ないよね、と生徒会長、目がマジ。
ブルー 「フルコースでやるっていうのは、ちょっと…」
キース 「どう考えても死ぬだろうが!」
ブルー 「その辺は、分からないけれど…」
漆は抜きで食事メニューを実践したまえ、と厳しい瞳。
ブルー 「身体を張ったお詫びコースを、お中日まで!」
キース 「栄養失調で倒れるぞ、それは!」
ブルー 「その点だったら、大丈夫!」
頼もしい助っ人が来てくれたしね、と生徒会長の笑み。
ブルー 「十穀断ちも、肉も卵もダメなヤツもさ…」
Aブルー「任せてくれれば、バッチリだよ!」
しかも倒れずに生きていけるし、とソルジャーの太鼓判。
Aブルー「栄養剤なら、ぼくにお任せ!」
一同 「「「あー…」」」
食事が面倒な人だったっけ、と一同、素直に納得。
シロエ 「食事の代わりに栄養剤でいくんですね?」
Aブルー「そうだよ、三食、それで完璧!」
キース 「飯を抜いたら、親父がうるさいんだが…!」
誤魔化せるとは思えないぞ、と叫んでますけど。
どうなる…?
2022/03/18 (Fri)
☆栄養剤でいこう
もうすぐ来るのが春のお彼岸、法要を希望なソルジャー。
キース君にお詫びを求める面々、利害が一致してまして。
シロエ 「あー…。うるさいかもですね、体調管理には」
キース 「当然だろうが、あの親父だぞ?」
食欲が無いなど言語道断、とキース君が竦める肩。
キース 「無くても食わんか、と流し込むとかな!」
シロエ 「それって、逆に悪化しませんか?」
キース 「流動食だ、粥とかを流し込みそうなんだ!」
一同 「「「あー…」」」
確かにそうかも、と一同、納得。
ジョミー「だったら、栄養剤とかは…」
キース 「サプリはダメだ、と一刀両断されると思うが」
シロエ 「うーん…。栄養剤は、お昼だけですか…」
Aブルー「サイオニック・ドリームで解決だけど…」
御馳走が出るわけじゃないしね、とソルジャーの溜息。
Aブルー「御馳走だったら、瞬間移動で失敬してさ…」
シロエ 「あなたの世界のぶるぅに、ですね?」
Aブルー「なんで、ぶるぅに譲るのさ!」
ぼくが食べるに決まってるだろう、と威張り返る人。
Aブルー「食事するのが面倒なのと、御馳走とはさ…」
ブルー 「別なんだよね?」
Aブルー「ピンポーン! だけど、普通の食事はねえ…」
遠慮したいな、と我儘MAX。
Aブルー「栄養剤は昼だけでいいと思うね!」
シロエ 「朝晩も抜いて欲しいんですけど!」
Aブルー「ぼくは嫌だね、栄養剤なら提供するけど…」
誤魔化す係は引き受けないよ、と即座に却下。
Aブルー「そこは君たちで解決したまえ!」
シロエ 「そう言われてもですね…!」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくが食べてもいいよ?」
食べるの大好き! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「サイオニック・ドリームも出来ちゃうし…」
シロエ 「じゃあ、お願いしていいですか?」
ぶるぅ 「もっちろーん!」
キース 「栄養剤だけで済ませろと?」
ブルー 「お中日までね!」
身体を張ってお詫びだよね、と厳しい言葉が。
食事抜き…。
2022/03/19 (Sat)
☆高カロリーな錠剤
もうじき春のお彼岸ですけど、ソルジャーが法要を依頼。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗ったわけで。
Aブルー「話は決まりでいいのかな?」
シロエ 「ええ、栄養剤をお願いします」
Aブルー「オッケー、お中日までだったら、これで!」
充分だから、とソルジャーが宙に取り出した小さな瓶。
Aブルー「はい、キース。これを毎食、1錠でね」
キース 「1錠だって?」
それだけなのか、とキース君、受け取った瓶を観察中。
キース 「足りるとは、とても思えんのだが…」
Aブルー「何を言うかな、ミネラルだって各種配合!」
キース 「しかし、小さな錠剤でだな…」
Aブルー「言っておくけど、余計に飲むとカロリーが…」
劇的にオーバーするからね、とソルジャー、念押し。
Aブルー「毎食2錠でいった場合は、もうムッチリと…」
シロエ 「太るんですか?」
Aブルー「アッという間に、力士級だね!」
一同 「「「うわー…」」」
なんて薬だ、と一同、ドン引き。
シロエ 「す、すると、キース先輩の運動量でも…」
Aブルー「1錠で充分、お釣りが来るほど!」
運動とかをサボると太るよ、とニヤリ。
Aブルー「ぼくは毎日、サイオンで消費してるから…」
キース 「栄養剤でも太らない、と言うんだな?」
Aブルー「そう! お中日まで気を付けてね!」
太った君も見ものだけどね、と軽く手を振ってお帰りに。
シロエ 「キース先輩、聞きましたか?」
キース 「食った気もしないのに、運動なのか…」
ブルー 「それしかないよね、太るのが嫌なら」
即身仏を目指すつもりで…、と生徒会長。
ブルー 「多分、1錠で君の普段の食事よりもさ…」
キース 「高カロリーだ、と?」
ブルー 「シャングリラにシールドなサイオンだよ?」
ぶるぅ 「うんとカロリー要りそうだけど…」
キース 「た、確かに…」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
体型を維持して下さいね、とエールが。
太るのはねえ…?
2022/03/20 (Sun)
☆筋トレしている人
いよいよ春のお彼岸でして、早くも法要なお中日が到来。
参加する面々、生徒会長宅に朝一番で集合ですけれど…。
シロエ 「おはようございます。キース先輩は、まだ…」
サム 「来るわけねえだろ、お中日だぜ?」
元老寺の仕事がギリギリまで、と僧籍な人。
サム 「しかも普段のお中日よりもよ…」
ジョミー「早起きして筋トレしてるんだっけね」
シロエ 「でないと、太りますからねえ…」
例の栄養剤のせいで、とシロエ君のクスクス笑い。
シロエ 「たった1錠で、1食分を軽くオーバーですし」
スウェナ「でも、減らすわけにもいかないのよね」
マツカ 「栄養バランスが崩れますからねえ…」
減らした場合はニキビに口内炎でしたっけ、と御曹司。
マツカ 「ドクターに分析を依頼したんでしょう?」
ブルー 「一応、異世界の薬だからね」
シロエ 「エロドクターも、使いようですよ」
こういう時には頼もしいです、とシロエ君の相槌。
シロエ 「でもって結果が、アレでしたしねえ…」
ジョミー「キース、顔面蒼白だったよ」
サム 「運動をサボるとニキビなんだぜ?」
口内炎もキツイけどよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「分析結果、嘘じゃねえんだろ?」
ブルー 「さあ、どうかな?」
一同 「「「えっ…?」」」
もしかしてアレは嘘だったとか、と顔を見合わせる面々。
ジョミー「違ったわけ…?」
ブルー 「サボリが好きな、あのブルーがさ…」
そんなにキリキリ働くのかな、と生徒会長の問い。
ブルー 「高カロリーなのは確かだけれど…」
シロエ 「飲む量で調整出来たんですか?」
ブルー 「ピンポーン!」
律儀に毎食、飲まなくても…、と生徒会長の笑み。
ブルー 「朝晩に1錠とか、そんな感じでいけた筈だよ」
シロエ 「じゃ、じゃあ、キース先輩は…」
ブルー 「過剰に摂取した分、筋トレ!」
一同 「「「うわー…」」」
そうだったのか、と誰もが愕然ですけど。
お詫びですしねえ…?
2022/03/21 (Mon)
☆非常食だそうです
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
お中日だけに多忙ですけど、それに加えて筋トレまでが。
シロエ 「会長、嘘をついたんですね?」
ブルー 「ブルーからもさ、そうしておけ、って…」
思念が来たし、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「身体を張ったお詫びなんだし、法要もさ…」
サム 「有難い感じになるってわけな?」
Aブルー「そうなんだよ!」
一同 「「「わっ!」」」
いつも遅くに来るソルジャーが、早々に登場。
シロエ 「きょ、今日は早くないですか?」
Aブルー「キースの努力を聞きたくってね!」
覗き見よりも現場の声、とソルジャー、興味津々。
Aブルー「栄養剤だけの暮らしは、どうだったのかな?」
ジョミー「お腹は減らないらしいけど…」
シロエ 「毎食、1錠だけですからね…」
食べる楽しみが無くて辛いそうです、とシロエ君のレポ。
シロエ 「柔道部の練習の後も、みんなはガッツリ…」
マツカ 「食べるんですけど、キースだけは…」
悪い、と先に帰ってましたね、と御曹司も証言。
マツカ 「用があるふりをしてましたけど…」
シロエ 「我慢が辛かっただけですよ、ええ」
何も食べられないんですし…、とシロエ君。
シロエ 「なのに運動は、普段以上の量をですね…」
サム 「こなさねえと太るっていうのがよ…」
Aブルー「嘘も方便って言うからねえ…」
ミイラの修行をしてる気分で、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「食事はしないでキリキリ労働、そして運動!」
ジョミー「頑張ってたと思うよ、うん」
ぶるぅ 「んとんと、毎晩、体脂肪率をチェックして…」
寝る前も筋トレしてたけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「太っただとか、増えただとか…」
シロエ 「あの栄養剤、そこまで凄かったんですか!?」
Aブルー「非常食にも使えるヤツだし、当然だよね」
一同 「「「うーん…」」」
太るわけだ、と誰もが納得な高カロリー。
しかも過剰摂取…。
2022/03/22 (Tue)
☆修行は今日まで
春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーも御到着。
キース君がまだですけれど、栄養剤の話に花が咲く面々。
シロエ 「栄養剤の暮らしは、今日までですよね?」
Aブルー「法要が済んだら、もういいからさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースも、普通に御馳走!」
法要だしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の弾ける笑顔。
ぶるぅ 「春らしいお料理、一杯用意したも~ん!」
Aブルー「いいねえ、法要は御馳走も楽しみで!」
サム 「キースも、やっと食えるってわけな」
ジョミー「ミイラの修行にサヨナラだよね」
漆は飲まなかったけど、とジョミー君。
ジョミー「身体を張ったお詫びも、今日までかあ…」
シロエ 「ちょっぴり残念な気もしますよね」
サム 「そうでもねえだろ、またやらかすぜ」
なんたって疫病仏だからよ、とサム君、超特大の溜息。
サム 「詫びて貰わねえとダメなヤツをよ、盛大に…」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。
スウェナ「そうねえ、相手はキースだものねえ…」
ブルー 「やらないわけがないと思うね!」
なにしろ疫病仏はセットもので…、と生徒会長。
ブルー 「キースだけでも、やらかす上にさ…」
シロエ 「持ち込みコースがありましたよね」
ジョミー「今回だって、微妙かもだよ」
利害が一致しただけで…、とジョミー君の指摘。
ジョミー「法要だけだと、ぼくたちがババでさ…」
サム 「誰かさんだけが得してるしよ…」
Aブルー「でも、今回はウインウインだし!」
今後もそうなる可能性が、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「ミイラの修行に励んだキースが導師だよ?」
シロエ 「確かに、今回は良かったかもですけど…」
次回は再びババな気が…、とシロエ君。
シロエ 「同じ手は二度と使えませんしね…」
Aブルー「ヨイショしたら?」
一同 「「「ヨイショ?」」」
ヨイショってなんだ、と一同、キョトン。
どうしろと…?
2022/03/23 (Wed)
☆ヨイショでいこう
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
ソルジャーも早々に登場でして、ヨイショという発言が。
シロエ 「えっと…。なんですか、それは?」
Aブルー「ヨイショと言ったら、ヨイショだけれど?」
こっちの世界じゃそう言うんだろう、とソルジャー。
Aブルー「なんと言うかさ、こう…」
サム 「まさかアレかよ、持ち上げるってヤツ?」
Aブルー「そう、それ、それ! 褒めまくってさ…」
その気にさせるヤツで、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「今のキースをヨイショしたらさ…」
ジョミー「ミイラの修行をするかも、って?」
Aブルー「ピンポーン!」
法要の度にしてくれるかも、とソルジャー、ワクワク。
Aブルー「そしたら法要の有難味がさ…」
シロエ 「グンとアップで、ぼくたちの方も…」
溜飲が下がる勘定ですか、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「それ、使えるかもしれませんね…」
サム 「つまり、キースをおだてるわけな?」
Aブルー「登場したら、褒めまくってね!」
精悍になったとか、色々と…、とソルジャーの案。
Aブルー「褒められて悪い気はしない筈だよ?」
シロエ 「努力の成果ですからね…」
マツカ 「栄養剤を使ったとはいえ、断食ですし…」
修行した身ではありますよね、とマツカ君も。
マツカ 「今の姿を褒めちぎったら、次の法要も…」
Aブルー「同じ修行をしてくれそうだよ?」
自発的に、とソルジャー、やる気満々。
Aブルー「君たちは法要が嫌いだけどさ…」
シロエ 「キース先輩の苦行とセットものなら…」
サム 「悪くねえよな、うん」
ヨイショでいこうぜ、とサム君が立てる親指。
サム 「入って来たらよ、こう、さりげなく…」
シロエ 「今日はキリッとしてませんか、とか…」
マツカ 「その辺からいくのが無難でしょうね」
Aブルー「いきなり褒めると、わざとらしいしね!」
そしてヨイショの方向へ、と意見が一致。
乗せるわけですね?
2022/03/24 (Thu)
☆一番手は誰が
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君を待つ面々。
ソルジャーも早めに登場でして、次の法要への皮算用が。
Aブルー「いいかい、さりげなく褒めてヨイショだよ?」
シロエ 「皆で持ち上げるわけですね!」
ジョミー「じゃあさ、トップバッターは誰?」
決めておかないと、とジョミー君が指差す扉の方向。
ジョミー「でないと、キースが入って来たらさ…」
サム 「一斉に褒めてしまうぜ、うん」
スウェナ「そうねえ、その気はなくっても…」
合唱になってしまいそうね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「今日のキースはかっこいいね、とか…」
シロエ 「精悍ですね、とかを皆で言ったら…」
マツカ 「バレバレですよ、裏があるのが」
しかも合唱より酷いですし、とマツカ君。
マツカ 「みんなの台詞がバラバラですしね」
一同 「「「あー…」」」
合唱も酷いけど、そっちも酷い、と一同、素直に納得。
Aブルー「うーん…。それはマズイね、確かに」
ジョミー「だからさ、誰が一番かをさ…」
シロエ 「きちんと決めておくべきでしょうね」
それで誰が…、とシロエ君、グルリと見回しまして。
シロエ 「希望者、誰かいませんか?」
サム 「いると思うのかよ?」
シロエ 「一応、聞いてみたんですけど…」
やっぱり誰もいませんよね、とフウと溜息。
シロエ 「そうなってくると、クジですか…」
ジョミー「ジャンケンだと、有利な人がいるしね」
三人ほど、とジョミー君の指摘。
ジョミー「ブルーと、ぶるぅと、誰かさんはさ…」
シロエ 「サイオンで読めてしまいますしね…」
ぶるぅ 「えとえと、それはクジでも同じだよ?」
当たりクジ、分かっちゃうんだもん、と良い子の発言。
ぶるぅ 「やるだけ無駄だと思うんだけど…」
ジョミー「公平な方法、無いってこと?」
Aブルー「無いと思うね、どう考えても!」
一同 「「「うーん…」」」
だったら誰が一番なんだ、と悩んでますけど。
どうするんでしょう?
2022/03/25 (Fri)
☆うってつけな人
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
今回はソルジャーも早めに登場、次の法要の算段中で…。
シロエ 「でも、一番手は決めないとマズイですよ」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから、君がさ…」
うってつけだと思うんだけど、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「なんと言っても、キースの後輩でさ…」
ジョミー「付き合い、一番長いんだっけ…」
マツカ 「キースから一本取るのが、シロエの夢ですよ」
永遠のライバルらしいですね、とマツカ君。
マツカ 「キースを理解していることにかけては…」
サム 「右に出るヤツはいねえよな、うん」
こいつにしようぜ、とサム君も。
サム 「頭も切れるし、口も上手いしよ…」
スウェナ「褒め殺しにはピッタリだわね」
シロエ 「ちょ、ちょっと…!」
どうして、ぼくになるんですか、とシロエ君、ワタワタ。
シロエ 「それだと、ぼくがサシで対応する羽目に…!」
サム 「いいじゃねえかよ、俺たちは高みの見物でよ」
Aブルー「そうそう、シロエに任せちゃってさ」
他の面子は助け舟担当、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「シロエが詰んだら、臨機応変にさ…」
サム 「誰かがフォローするってわけな!」
多分、ブルーが上手くやるぜ、とサム君の言。
サム 「同じ坊主で、高僧だしよ…」
ブルー 「ぼくは褒めなくてもいいから、キースをね!」
しっかり褒めてヨイショしたまえ、と生徒会長。
ブルー 「シロエなら確かに適役だよ、うん」
シロエ 「そ、そんな…!」
ぶるぅ 「んとんと、キース、来たみたいだよ?」
Aブルー「よーし、シロエの出番だってね!」
スタンバイ! とソルジャー、シロエ君を前へグイッと。
シロエ 「ど、どうしろって言うんです…!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キース、ご案内~!」
キース 「邪魔するぞ」
シロエ 「え、えっと…。お疲れ様です!」
キース先輩、と頭を下げてますけど。
テンパッてますね…?
2022/03/26 (Sat)
☆掃除も筋トレで
お中日はスッポンタケの法要、導師のキース君が御到着。
ヨイショするという計画でして、シロエ君に丸投げで…。
シロエ 「今日は、お中日で忙しい中、ご苦労様です」
キース 「朝から思いっ切り、こき使われたぞ!」
あの親父にな、とキース君、ブツブツ。
キース 「筋トレしている暇があったら、掃除だ、と!」
シロエ 「そ、そうでした、筋トレ、ありましたよね」
キース 「休むと太るらしいからな!」
なのに親父め、と歯噛みする人。
キース 「本堂と境内の掃除で充分、筋トレになると!」
シロエ 「ならないんですか?」
キース 「普通に掃除をした程度では、全くな!」
だから独自に考えたわけで…、とキース君の眉間に皺が。
キース 「仏具磨きは全て中腰、スクワットの要領で!」
シロエ 「じゃあ、掃除は爪先立ちですか?」
キース 「加えて、マメに踵の上げ下げ、踵を意識で!」
ふくらはぎが鍛えられるからな、と筋トレの応用技が。
キース 「雑巾がけも、身体を出来る限り伸ばして…」
シロエ 「もしかして、プランクしながらでしょうか?」
キース 「そうだ、掃除の場所によっては片手で…」
身体を支えるサイドプランク、と飛び出す専門用語。
キース 「お前にアレで掃除しろと言っても…」
シロエ 「む、無理です、プランクだけならともかく…」
ながらで掃除は絶対に無理、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「それだけこなして、此処で法要なんですね?」
キース 「頼まれたものは仕方ないからな!」
着替えてくる、とキース君、法衣鞄を提げて別室へ。
ぶるぅ 「お部屋、いつものトコだからね!」
キース 「借して貰うぞ」
ではな、とスタスタ立ち去りまして。
サム 「行っちまったぜ?」
ジョミー「褒める話はどうなったのさ!」
感心していただけじゃないか、とツッコミが。
ジョミー「褒め殺してないよ?」
シロエ 「つ、つい…」
いつもの調子が…、と焦りまくりですけど。
挽回は?
2022/03/27 (Sun)
☆鍛えまくった人
お中日はスッポンタケの法要、キース君も到着ですけど。
ヨイショを任されたシロエ君が失敗、感心していただけ。
ジョミー「あのさあ、ここで褒めまくらないと…」
Aブルー「次の法要の時も、頑張って貰う計画がさ…」
パアじゃないか、とソルジャーからも苦情が。
Aブルー「ぼくは有難味のある法要を希望で…」
サム 「俺たちは、キースが食事で詰む生活をよ…」
希望なんだぜ、とサム君の念押し。
サム 「ミイラ修行もどきをやらせるにはよ…」
ジョミー「今のキースをヨイショしないと…」
シロエ 「充分、分かっているんですけど…」
筋トレで掃除が凄すぎたので…、とシロエ君の言い訳。
シロエ 「そこまでするとは思いませんから!」
ジョミー「あれって、そんなにキツイわけ?」
シロエ 「あんな掃除を毎日やったら、ガチムチです!」
一同 「「「うわー…」」」
それは凄い、と一同、仰天。
ジョミー「じゃ、じゃあさ、キースは…」
サム 「栄養剤生活の間に、鍛えまくったわけな…」
シロエ 「そうなんですよ、ハイレベルです!」
スウェナ「だったら、そこから褒めなさいよ!」
じきに来るわよ、とスウェナちゃんが指差す扉。
スウェナ「いいわね、褒めて褒め殺すのよ!」
キース 「…誰を殺すと?」
物騒だな、と扉が外からガチャリと。
キース 「お彼岸というものを分かっているか?」
シロエ 「は、はいっ!」
太陽が真西に沈むんですよね、とシロエ君。
シロエ 「それが、お彼岸のお中日で…」
キース 「ご先祖様を思う日に、ピッタリなわけだ」
お浄土は西にあるからな、と法衣で数珠をジャラッと。
キース 「そのお彼岸に、殺生の話というのはいかん」
シロエ 「い、いえ、そうじゃなくってですね…!」
キース 「何の話のついでか知らんが、感心せんな」
シロエ 「ですから、違うと…!」
キース 「やかましい! さっさと座って…」
合掌しやがれ、と法衣を翻して前へ。
詰んでませんか?
2022/03/28 (Mon)
☆法話を始めた人
いよいよスッポンタケの法要、キース君も着替えて登場。
ヨイショどころか、サッサと座れと指示を食らった面々。
シロエ 「キース先輩、その前に聞いて下さいよ!」
キース 「質問は法話の時にしておけ!」
始めるぞ、とチーンと鐘で、もはや座るしかないわけで。
ジョミー『あのさあ…。シロエ、どうしてくれるわけ?』
シロエ 『す、すみません…!』
キース 「そこ、思念波でも私語は禁止だ!」
でないと法要を中止するぞ、と究極の脅しが。
Aブルー『聞いたかい? スッポンタケのためにはさ…』
キース 「あんたもだ!」
以後、私語があれば即中止だ、と鐘をチーンと。
キース 「願我身浄、如香炉~、願我心浄、智慧火~」
一同 (((喋ったら終わり…)))
ソルジャーにブチ殺されて命も終わり、と誰もが沈黙。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((今で半分くらい来た筈…)))
多分、と一同、ひたすら合掌。
キース 「それでは、順にお焼香を」
一同 (((香炉を回して、焼香、焼香…)))
抹香臭くても焼香あるのみ、と順に回して、焼香、終了。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((そろそろ終盤…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
南無阿弥陀仏、と唱えて、ハハーッと平伏。
キース 「南無阿弥陀仏…。はい、皆様、よくお勤めで」
一同 (((やった!)))
終わった、と心で歓声ですけど。
キース 「今日はお彼岸のお中日ですが、先ほど…」
一同 (((法話だ…!)))
キース 「物騒な言葉が聞こえた上に、何やら私に…」
ご質問とか、とキース君、数珠を手にして副住職モード。
キース 「御仏縁を結ぶ良い機会ですし、此処は是非…」
サム 「シロエ、ご指名だぜ?」
シロエ 「そう言われてもですね…!」
キース 「それで、ご質問は?」
どうぞ何でもお尋ねを、と笑顔ですけど。
怖すぎませんか…?
2022/03/29 (Tue)
☆切り替えに成功
スッポンタケの法要は無事に終了、その後に法話タイム。
キース君が笑顔なわけで、ヨイショするのも怖そうで…。
シロエ 「え、えっとですね…」
キース 「詰まっておられるようですが、ご質問とは…」
殺生をする件でしょうか、とキース君、丁寧すぎる口調。
キース 「お彼岸に殺生が許されるかは、難問でして…」
シロエ 「は、はい…」
キース 「生きてゆくには、生き物の命を頂いて…」
食事をせねばいけません、とキース君、合掌。
キース 「そういう殺生を全てやめるのは、凡人には…」
シロエ 「難しすぎです、でもですね…!」
やり遂げることは出来るのでは、とシロエ君の反論が。
シロエ 「キース先輩が飲んでた、例の薬ですよ!」
一同 (((やった…!)))
見事な方向転換技だ、と一同、心で拍手喝采。
シロエ 「あの薬なら、殺生しなくても大丈夫です!」
キース 「そうか、そういう発想もあるか…」
実にとんでもない薬だったが、とキース君の口調も変化。
キース 「肉も魚も食っていないし、野菜もだな」
シロエ 「そうでしょう? そのせいでしょうか…」
とても有難いお顔に見えます、とシロエ君。
シロエ 「こう、精悍で、引き締まってますし…」
キース 「そう見えるか?」
シロエ 「ええ、皆さんもそう思いますよね?」
一同 「「「はいっ!」」」
ヨイショするぞ、と一同、揃って同意。
ジョミー「なんかさ、カッコイイって感じ!」
サム 「修行しました、って風格、出てるぜ!」
キース 「いや、それほどでも…」
あるんだが、とキース君、頬が緩むのを我慢な様子。
キース 「栄養剤だけの生活だろうが、お勤めはだな…」
シロエ 「欠かせませんしね、お坊さんには」
キース 「日々の掃除も修行の内だし、頑張ったぞ」
Aブルー「うん、偉い! だからね、次の法要もさ…」
キース 「ちょっと待て、何が言いたいんだ?」
次の法要というのは何だ、と言ってますけど。
どうなる…?
2022/03/30 (Wed)
☆有難い栄養剤
スッポンタケの法要が終了、キース君をヨイショな面々。
自然な流れで褒めていたのに、ソルジャー、先走りすぎ。
キース 「やたら褒めると思ってたんだが、実は裏に…」
シロエ 「いいえ、なんでもありませんから!」
キース 「お前も、この馬鹿とグルなんだろうが!」
次の法要が目当てなんだな、とキース君、腕組み。
キース 「どういう気なのか、正直に吐け!」
シロエ 「違いますって!」
Aブルー「無駄だよ、吐いた方が早いよ」
こういう場合は…、と開き直ったソルジャー。
Aブルー「つまりね、次の法要の時も、今回みたいに…」
キース 「どうしろと?」
Aブルー「栄養剤生活で挑んでくれないかな、と!」
有難味がグンとアップするから、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「君の筋力とかもアップで、ウインウイン!」
キース 「次だな、こちらこそ有難い」
一同 「「「え?」」」」
何故だ、と飛び交う『?』マーク。
シロエ 「キース先輩、それでいいんですか?」
キース 「もちろんだ。次はお盆なんだぞ?」
その前に地獄の卒塔婆書きが…、とキース君が竦める肩。
キース 「栄養剤があれば、不眠不休で書きまくれる!」
Aブルー「いいねえ、喜んで提供するよ!」
シロエ 「やめて下さい、それだとキース先輩が…」
サム 「得する話になるじゃねえかよ!」
俺とジョミーにも分けてくれよな、と割り込む僧籍な人。
サム 「棚経の日は地獄なんだぜ、俺もジョミーも!」
ジョミー「そうだよ、栄養ドリンク代わりにさ!」
スウェナ「じゃあ、私たちはどうなるのよ!」
シロエ 「ぼくとマツカ先輩、スウェナ先輩はですね…」
得する部分が無いんですけど、とシロエ君の悲鳴。
シロエ 「やめて下さい、栄養剤は!」
キース 「いや、寄越せ!」
Aブルー「いい法要のためにはさ…」
シロエ 「無くていいです!」
得する人「「「そう言わずに!」」」
賛成派と反対派で揉めてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/03/31 (Thu)
☆漁期が終われば
さて、3月。雛祭は特にイベントも無く、迎えた土曜日。
生徒会長宅に集った面々、のんびり過ごしてますけれど。
キース 「カニの季節も、そろそろ終わりだな」
ぶるぅ 「そだね、駅前とかで茹でているのは…」
多分、来週くらいまでだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「暖かくなったら、食べに行く人も減るしね」
キース 「やれやれ、やっと肩の荷が下りる」
シロエ 「何の話です?」
奢ってくれるとは聞いてませんが、とシロエ君の問い。
シロエ 「ツアーはもちろん、カニ鍋もです」
ジョミー「ダメダメ、キースは赤貧だから…。あっ!」
もしかしてさ、とジョミー君、キース君を凝視。
ジョミー「カニのエサの話じゃないのかな、ソレ?」
サム 「あー…。前にジョミーがヤバかったヤツな」
スウェナ「冬の海に沈めるっていうのがあったわね…」
マツカ 「ええ。漁船の手配を頼まれましたよ」
キースの厄が回ったヤツです、とマツカ君の証言が。
マツカ 「その危機が去る、という話なのでは?」
シロエ 「ソレですね、きっと…」
どうなんです、とキース君に詰め寄るシロエ君。
シロエ 「イエスかノーかで答えて下さい!」
ジョミー「他の言葉は要らないよね、うん」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ですから、イエスかノーかですよ!」
どっちですか、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「キース先輩、逃げは許しませんからね!」
キース 「…い、いえす…」
ジョミー「ほらね、やっぱり!」
シーズン終わりでホッとする気だ、とジョミー君の怒り。
ジョミー「厄除けのお参り、パアにしたくせに!」
シロエ 「全力でやらかしましたよねえ…」
ドカ雪でお参り出来なくなって、とシロエ君も。
シロエ 「漁期が終われば、安心でしょうけど…」
サム 「他の厄がよ…」
ぶるぅ 「えとえと、漁期は5月までだよ?」
一同 「「「えっ?」」」
まさか、と顔を見合わせる御一同様。
冬場だけでは…?
2022/03/01 (Tue)
☆終わらない漁期
雛祭も過ぎた土曜日、生徒会長宅に来ている面々ですが。
カニの季節が終わる話を、キース君が口にしたわけで…。
シロエ 「カニの漁期って、冬じゃなかったですか?」
ジョミー「だよねえ、11月頃に解禁でさ」
サム 「今月の上旬で終わりでねえの?」
カニを食いに行くツアーも終わるぜ、とサム君の指摘。
サム 「もう広告も見ねえしよ…」
スウェナ「カニ鍋だって、冬のものだわよ?」
ぶるぅ 「でもでも、漁期はホントに5月の末までで…」
漁船だって出てる筈だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「缶詰用とかを獲るんじゃないかな?」
シロエ 「ホントだ、5月31日までですね」
そう書いてあります、とシロエ君がスマホで検索。
シロエ 「ということは、リスクは健在ですか…」
サム 「そうでもねえだろ、カニのエサなヤツはよ…」
他の面子が食ってなんぼ、とサム君、周囲をグルリと。
サム 「暖かい季節にカニ鍋、食うかよ?」
ジョミー「食べないよねえ?」
シロエ 「鍋は冬場が美味しいんですよ」
マツカ 「夏場に鍋だと、エスニックでしょうか」
暑い国のは夏向けですし、とマツカ君。
マツカ 「そっち系に人気が移りますよね」
サム 「だろ? だったら、カニのエサの方もよ…」
暖かくなったら終わりでねえの、とサム君の説。
サム 「つまり、ヤバイ時期は、あと少しでよ…」
ブルー 「その時期なら、もう終わりだろうね」
カニの消化を考えたまえ、と生徒会長の割り込みが。
ブルー 「今すぐ食べれば、まあ、ギリギリで…」
ぶるぅ 「次の週末には、カニのお肉だろうけど…」
ホントにギリギリ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「今日明日くらいで、終わりだと思うの!」
キース 「た、助かった…!」
シロエ 「キース先輩、その姿勢はですね…」
ジョミー「どうかと思うよ、もっとこう…」
サム 「低姿勢でよ…」
詫びるモンだぜ、という注文ですけど。
どんな風に?
2022/03/02 (Wed)
☆真剣に詫びるべき
雛祭も終わった後の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
カニの季節も終わりですけど、責められているキース君。
キース 「悪いことをしたとは思っているが…」
シロエ 「どの件がです?」
そこから言ってみて下さい、とシロエ君、腕組み。
シロエ 「まず、一番に詫びるべき点は何ですか?」
キース 「厄除けの代参をパアにしたことで…」
シロエ 「それは大前提ですよ!」
今、詫びるのは別の件でしょう、とシロエ君の睨み。
シロエ 「ジョミー先輩も、サム先輩もですね…」
サム 「お前の逃げの姿勢ってヤツをよ…」
ジョミー「どうかと思っているわけだけど?」
カニのエサだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「シーズンが終われば、それでいいってさ…」
サム 「マジでアウトだぜ、そんなのはよ」
もっと真剣に詫びてくれよな、とサム君も。
サム 「アドス和尚が相手だったら、怒鳴られてるぜ」
シロエ 「でもって、罰礼千回でしょうね」
キース 「そ、それは…!」
ジョミー「否定出来るわけ?」
違うって、と詰め寄るジョミー君。
ジョミー「アドス和尚も、時効で許してくれると思う?」
キース 「それは無い…!」
ジョミー「だったら、相手がぼくたちでもさ…」
サム 「キッチリ詫びろよ、ケジメってモンだぜ」
モノがカニのエサってヤツだしよ、とサム君、目がマジ。
サム 「海に沈めるとか、まんまヤクザの世界だぜ?」
シロエ 「そうなんですよね、ですから、きちんと…」
ジョミー「詫びってヤツを入れるべきだよ」
代参をパアにした件も込みで、とジョミー君も鋭い瞳。
ジョミー「こう、真剣にさ…」
シロエ 「心からのですね…」
お詫びを頂戴したいですよ、とシロエ君の言。
シロエ 「指を詰めろとは言いませんから」
キース 「そのレベルなのか!?」
シロエ 「仁義を切って欲しいですよね」
キース 「そう言われても…!」
俺は一介の高校生で、とキース君、顔面蒼白。
ヤクザ級…?
2022/03/03 (Thu)
☆ヤクザと社会人
雛祭も終わった土曜日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
キース君の言動が非常に問題、真剣に入れて欲しい詫び。
シロエ 「一介の高校生だとか言ってますけどね…」
ジョミー「大卒だよねえ、キースはさ」
サム 「給料はゼロでも、副住職だぜ?」
社会人とか言わねえか、とサム君のツッコミ。
サム 「他所の寺の法要とかだと、出張もよ…」
スウェナ「普通にあるわね、飛行機とかで」
シロエ 「どう考えても、一介の高校生とは違いますよ」
ジョミー「マツカの方がさ、ずっと標準だってば」
傍から見ると…、とジョミー君も。
ジョミー「出張なんかは全く無いし、学歴だって…」
マツカ 「高卒で終わりになっていますね」
大学に行っていませんから、と御曹司。
マツカ 「特に行こうとも思いませんし…」
シロエ 「ぼくもなんです、高卒が身の丈に合ってます」
実年齢はともかくとして…、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「外見の年齢もですけど、精神年齢の方も…」
マツカ 「上がってない気がしますよねえ…」
サム 「そうなんだよなあ、とてもじゃねえけど…」
社会人なんかやってられねえよ、とサム君の相槌。
サム 「なのにキースは、やってるわけでよ…」
ジョミー「もうそれだけで、充分に規格外れだよ」
シロエ 「でしょう? この際、ヤクザの方もですね…」
社会人って括りでどうでしょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「ヤクザの世界の厳しい掟も、社会人なら…」
サム 「そう珍しくもねえよな、うん」
ブラック企業とか普通にあるしよ、とサム君も同意。
サム 「責任を取って無給だとかよ…」
ジョミー「体力の限界を超えて残業とかさ…」
あるんだしさ、とジョミー君。
ジョミー「だから、身体を張ってのお詫びも…」
シロエ 「当然だと思うわけですよ」
キース 「そう言われても…!」
シロエ 「誠意を見せて欲しいですねえ…」
仁義でもいいです、と話はヤクザの世界にループ。
さて…?
2022/03/04 (Fri)
☆許されない逃げ
雛祭も終わった後の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君の発言が非常に問題、詫びを入れろという話で。
サム 「仁義でも正義でも、どっちでもいいしよ」
ジョミー「とにかく、誠意が必須だよね」
シロエ 「誰もが納得出来る形で、こう、しっかりと…」
ぼくたちに詫びて頂けませんか、とシロエ君の注文。
シロエ 「ヤクザだったら、指を詰める所ですからね」
マツカ 「社会人なら、辞職でしょうか?」
ブルー 「飛ぶというのもあると思うね」
シロエ 「高飛びですか?」
それだと今と変わりませんよ、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「逃げを打つのは、キース先輩と同じです」
サム 「うんうん、逃げて終わりってのはよ…」
ジョミー「許されないよね、社会人でもさ」
ヤクザの場合は終わりそうだよ、とジョミー君。
ジョミー「何処へ逃げても、組から追手がかかってさ…」
スウェナ「消されるってわけね、人生丸ごと」
サム 「でもって、海にドボンなわけな」
季節によってはカニのエサだぜ、とサム君も。
サム 「社会人なら、それはねえけど…」
シロエ 「よっぽど資金が無いとですね…」
人生が詰んでしまいますよ、とシロエ君の指摘。
シロエ 「まず、住む場所から困りますから」
ジョミー「キースが、ホームレスになるって言うなら…」
サム 「身体を張った詫びなんじゃねえか?」
マツカ 「そうですね、そういうお詫びの形も…」
まるで無いとは言えないでしょう、と御曹司の相槌。
マツカ 「辞職以上に、人生を捨てていますから」
ブルー 「ぼくが言うのは、そうじゃなくって…」
本当に飛ぶ方なんだけれど、と生徒会長。
ブルー 「屋上からとか、ホームから線路にとか…」
シロエ 「ああ、ありますねえ、究極のお詫び」
サム 「マジで人生、終わるってヤツな」
ブルー 「ヤクザでも社会人でもさ…」
キース 「殺したいのか!」
あんたは俺を、と叫んでますけど。
どうなるんでしょう?
2022/03/05 (Sat)
☆死罪でもチャラ
雛祭が済んだ後の土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
逃げを打つキース君が問題、ケジメをつけろという話で。
ブルー 「死ねとまでは言ってないけどさ…」
キース 「殆ど同じに聞こえたんだが!」
ブルー 「他のみんなも、そこまではねえ…」
だけど気持ちはそうじゃないかな、と生徒会長。
ブルー 「だからこそ、身体を張ったお詫びを…」
キース 「指を詰めるのも、飛ぶのも御免だ!」
ブルー 「分かってるってば、ここは坊主らしくさ…」
ケジメをつけてみないかい、と生徒会長、ズズイと。
ブルー 「坊主だからこそ出来る、ってヤツも…」
シロエ 「あるんですか?」
ブルー 「もちろんだよ!」
死罪でもチャラになるヤツが、と立てる親指。
ブルー 「これさえやったら、どんな罪でも無罪放免!」
サム 「マジかよ、どんな苦行なんだよ?」
ブルー 「それはもう、半端ないんだけどねえ…」
死刑囚でも、尊敬される人に変身、と凄い台詞が。
ブルー 「生きてる内から、大勢の信者がつくんだよ」
シロエ 「なんだか、信じられないですけど…」
ブルー 「嘘じゃないってば、真面目に本当!」
キースもそれでいけばいいよ、とプッシュする人。
ブルー 「文字通り、身体を張ったヤツだし…」
キース 「俺は全く初耳なんだが?」
俺たちの宗派の修行なのか、とキース君の問い。
キース 「荒行が無いのが売りの筈だが…」
ブルー 「ピンポーン! ソレイド八十八ヶ所のさ…」
お大師様の宗派だよね、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「あそこの一部のキツイお寺が…」
シロエ 「やっているんですか?」
そういう修行を、とシロエ君。
シロエ 「宗派が別でもいいんでしょうか?」
ブルー 「死罪もチャラになる勢いだよ、問題ないね」
ジョミー「えっと…。それって昔の話だよねえ?」
ブルー 「そうだね、今は法律もあるし」
キース 「おい…!」
いつの時代の話なんだ、と言ってますけど。
死罪がチャラ…?
2022/03/06 (Sun)
☆罰則は無くても
雛祭も終わった三月の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
キース君にケジメを要求、身体を張って詫びろという話。
シロエ 「法律が出来るよりも前のヤツですか…」
ブルー 「うん。でもって今はさ、その修行自体…」
法律で禁止なんだよね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「とはいえ、罰則規定は無いし…」
シロエ 「自発的にやるのは、いいんでしょうか?」
ブルー 「あくまで個人の自由だろうね」
最終段階はクリア出来ないけれど…、と妙な台詞が。
ブルー 「それをやったら、警察が来るし」
一同 「「「警察?」」」
どんな修行だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「罰則は無い、って言いませんでしたか?」
ブルー 「修行そのものには無いねえ、全く」
サム 「だったら、なんで警察なんだよ?」
ブルー 「最終段階だけは、修行者一人だけではさ…」
不可能だから、と生徒会長、お手上げのポーズ。
ブルー 「それで、協力者が必要なわけで…」
シロエ 「協力者が逮捕されるんですか?」
ブルー 「現行犯でね!」
一同 「「「現行犯!?」」」
ヤバすぎないか、と誰もが仰天。
ジョミー「あのさ、それって、まさか、最後は…」
シロエ 「生贄にするとか、そんなのですか?」
マツカ 「あー…。それは自分では出来ませんよね…」
人柱にしても、誰かが埋めてくれないと…、と御曹司。
マツカ 「でも、人柱とか生贄、仏教でしたっけ?」
ブルー 「神道だけどさ、今のはいい線いっていたよね」
マツカ 「そうなんですか?」
ブルー 「かなり正解に近かったよねえ、本当に」
知ってるのかと思うくらい、と生徒会長、うんうん、と。
ブルー 「もしかして、正解を知っているのかい?」
マツカ 「いいえ、全く心当たりが無いんですけど…」
ブルー 「そうなんだ? ほぼビンゴなのに…」
サム 「どの辺がだよ?」
ブルー 「まるっと全部!」
仏教かどうかの点を除いて、と言われましても。
どの辺りが…?
2022/03/07 (Mon)
☆ルックスも大切
春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、そういう局面で。
シロエ 「マツカ先輩、なんて言いましたっけ?」
マツカ 「人柱と生贄でしたけど…」
でも、仏教じゃない点で間違っていて…、と御曹司。
マツカ 「なのにビンゴって、意味が全く不明ですよ」
シロエ 「ですよね、何処がまるっと全部で…」
サム 「正解に近くなるんだよ?」
マジで謎だぜ、とサム君たちも傾げる首。
サム 「そりゃ、埋めるとは言ってたけどよ…」
ジョミー「埋めたら現行犯だけど…」
シロエ 「そんな修行って、聞きませんよね?」
今の時代は無いと言っても…、とシロエ君も悩み中。
シロエ 「第一、埋めたら死んじゃいますし…」
ブルー 「だからこそだよ、現行犯で逮捕なんだよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか本当に埋めるのか、と誰もが愕然。
マツカ 「あ、あのぅ…。それ、本当に死にますよ?」
シロエ 「死んだら修行になりませんってば!」
ブルー 「甘いね、最終段階なんだよ?」
死んで完成するってこと、と生徒会長、親指をグッと。
ブルー 「より正確には、死んでから何年だったっけ…」
サム 「死んで終わりじゃねえのかよ?」
ブルー 「誰もが拝んでくれるまでには、年数がさ…」
要るんだよね、と生徒会長の言。
ブルー 「なにしろ見た目も大事だからねえ…」
一同 「「「は?」」」
見た目って、と一同、キョトン。
シロエ 「それって、いわゆるルックスですか?」
ブルー 「顔だけじゃないよ、こう、全身のさ…」
状態や姿勢も問われるわけで…、と生徒会長。
ブルー 「其処でダメだと判断されたら、終わりだよね」
シロエ 「終わりって…。どうなるんです?」
ブルー 「志半ばで倒れました、って扱いだけど?」
サム 「修行がパアかよ?」
ブルー 「そうなるねえ…」
ただの坊主でおしまいだよ、との話ですけど。
どんな修行だと…?
2022/03/08 (Tue)
☆責任が持てません
春休みまでには日がある土曜日、生徒会長宅に集う面々。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、ヤクザ級を希望。
シロエ 「埋めて終わりじゃないって、何なんですか?」
サム 「死んだ後まで、責任持てって言われてもよ…」
ジョミー「無理じゃないかと思うんだけど…」
ルックスまで責任持てないよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「そんなの、自分じゃ、どうにもこうにも…」
スウェナ「ならないわよねえ、死んでるんだもの」
マツカ 「埋める時点から、自分じゃ無理なんですし…」
シロエ 「その先なんて、手も足も出せませんってば」
死人ですしね、とシロエ君。
シロエ 「それとも、ゾンビかキョンシーですか?」
サム 「あー…。だったら自分で動くしよ…」
ジョミー「ルックスも気になるかもだけど…」
どっちも他所の国のヤツだよ、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「それにさ、ゾンビやキョンシーとかを…」
サム 「拝むヤツらって、いねえよなあ?」
シロエ 「邪教だったら、アリかもですけど…」
会長が言うのは普通のお寺で…、とシロエ君も悩み中。
シロエ 「信仰の対象になるんですよね?」
ブルー 「うん、やり遂げた暁にはね」
サム 「でもよ、ルックスとかはどうするんだよ?」
マジで責任持てねえぜ、とサム君の疑問。
サム 「頑張って修行をした挙句によ…」
ジョミー「埋められて死んで、ルックスチェックで…」
シロエ 「努力がパアって、キツすぎませんか?」
ただの坊主で終わるだなんて、とシロエ君の言。
シロエ 「そんな修行、誰でも嫌がりますよ!」
ジョミー「死罪がチャラなら、やるかもだけど…」
それ以外の人は却下なんじゃあ…、とジョミー君。
ジョミー「努力して出来る範囲を超えてるしさ…」
サム 「報われねえよな、パアな時がよ」
ブルー 「頑張れば、パアにはならないんだけど?」
一同 「「「は?」」」
死んだ後にどう頑張るんだ、と誰もがポカーン。
えっと…?
2022/03/09 (Wed)
☆頑張れば大丈夫
春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
身体を張ったお詫びをキース君に要求、ケジメを希望で。
シロエ 「頑張れば、って…。死んだ後なんですよ?」
サム 「マジでゾンビかキョンシーなのかよ?」
ジョミー「でなきゃ、どうにもならないよねえ?」
自分じゃ何も出来ないんだし、とジョミー君たち。
ジョミー「それにゾンビも、キョンシーもさ…」
シロエ 「ルックス、変えられるんですか?」
マツカ 「特殊メイクは出来そうですけど、肉体は…」
もう変えようがないのでは、と御曹司も怪訝そうな顔。
マツカ 「筋トレしたって、何の効果も得られませんよ」
スウェナ「そうよね、鍛えようがないわよねえ…」
ブルー 「死んだ後にやれとは言ってないけど?」
一同 「「「え?」」」
ますます謎だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「あのですね…。外見が問題にされるのは…」
サム 「死んで何年も経ってからだろ?」
ブルー 「そうなるねえ…」
ジョミー「だったら、生きてる間に何をしたってさ…」
無駄じゃないの、とジョミー君の指摘。
ジョミー「どうなるかなんて、分からないんだし…」
ブルー 「マニュアル通りにすればいいんだよ」
一同 「「「マニュアル?」」」
なんだそれは、と誰もがキョトン。
シロエ 「マニュアルって、何のマニュアルですか?」
ブルー 「修行だってば、それこそ食事メニューまで…」
キッチリ規定されているから、と生徒会長。
ブルー 「それを守って修行をすれば、誰だって!」
ジョミー「死んだ後も、ルックス、バッチリなわけ?」
ブルー 「ピンポーン!」
逆に守っていないとバレるね、と指をチッチッと。
ブルー 「一目で分かってしまうらしいよ」
シロエ 「それは怖いですね…」
サム 「怠けていたのがバレるってわけな?」
ブルー 「思いっ切りね!」
一同 「「「うわー…」」」
それは怖すぎる、と一同、ドン引き。
死んだ後にバレる、と…?
2022/03/10 (Thu)
☆マニュアルを守れば
春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君に身体を張ったお詫びを希望、ケジメを要求中。
ジョミー「死んだ後まで、責任がついて回るんだ?」
シロエ 「まあ、本人は死んでますから…」
痛くも痒くもないかもですが、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「生前の評判ガタ落ちは、かなり嫌すぎですよ」
サム 「その評判と噂、あの世まで届くんだぜ?」
一同 「「「あー…」」」
筒抜けだよね、と誰もがブルブル。
ジョミー「なんかさ、阿弥陀様の覚えが悪くなりそう…」
サム 「地獄行きはねえとは思うけどもよ…」
シロエ 「死んでいても、ダメージ大ですか…」
ブルー 「生前に怠けたツケってことだね」
ちゃんとマニュアルがあるんだから、と生徒会長。
ブルー 「守っていればさ、信者さんが大勢ついて…」
シロエ 「崇められるというわけですね?」
ブルー 「そうだね、今の時代は無理なんだけど…」
最終段階がクリア出来なくて…、と元へ戻った話。
ブルー 「マニュアル通りの修行の方はさ…」
シロエ 「やるのは個人の自由ですか?」
ブルー 「うん。身体を張ってお詫びするには…」
いいんじゃないかな、と立てる親指。
ブルー 「食事だけでも、やる価値はあるよ」
キース 「おい。さっきから気になっているんだが…」
ブルー 「なんだい?」
キース 「あんたが言うのは、もしかしてだな…」
雪国で盛んだったヤツでは…、とキース君の問い。
キース 「死罪がチャラとか、埋めるだとか…」
ブルー 「あっ、知ってた?」
キース 「やはり当たりか!」
他人事だと思いやがって、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「俺をミイラにしたいのか、あんた!」
一同 「「「は?」」」
キース 「こいつが言うのは、即身仏の修行なんだ!」
ブルー 「ピンポーン! お食事メニューだけでも…」
キース 「守れとでも!?」
ミイラになってしまうだろうが、と悲鳴ですけど。
即身仏…?
2022/03/11 (Fri)
☆身体を作る修行
春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
身体を張って詫びろとキース君に要求、希望はヤクザ級。
シロエ 「あ、あのう…。ミイラって何のことですか?」
キース 「即身仏を知らないのか?」
シロエ 「え、えっと…。聞いたことはありますけど…」
詳しいことは知らないんです、とシロエ君の困惑顔。
シロエ 「お坊さんの世界とは、縁が無いですし…」
ジョミー「ぼくも、無理やり坊主なだけでさ…」
勉強はしていないから、とジョミー君も。
ジョミー「何だったっけ、ミイラが仏様だっけ?」
サム 「あー…。あるらしいよな、雪国にはよ」
ブルー 「うん、その辺りで生まれた修行だからさ…」
北国の方に偏ってるよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「即身仏は、生前の修行が大切なんだよ」
シロエ 「もしかして、死んだ後まで責任というのは…」
ミイラになれるかどうかですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「そのために身体を作る修行だとか…?」
ブルー 「大正解! だから、お食事メニューがさ…」
あるんだよね、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「キースに、それを実践して貰えばさ…」
シロエ 「身体を張ったお詫びになるわけですね?」
断食修行とかでしょうか、とシロエ君、興味津々。
シロエ 「良さそうな感じですけれど…」
ブルー 「ね? 期間を決めて、ガッツリとさ…」
??? 「ぼくも大いに賛成だよ!」
それに一票、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
キース 「あんた、何しに湧いたんだ!」
Aブルー「春のお彼岸を頼む頃だと思ってさ…」
もうじきだしね、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「スッポンタケの法要だってば、お中日はさ!」
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「別にいいだろ、お彼岸まで、期間限定で…」
シロエ 「キース先輩に修行させるんですか?」
Aブルー「悪くない案だと思うけど?」
ウインウインだよね、と言ってますけど。
そうかも…?
2022/03/12 (Sat)
☆食事以外の修行も
春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君にお詫びを要求中に、ソルジャーが登場でして。
Aブルー「いいかい、ぼくの希望はお彼岸の法要でさ…」
シロエ 「ぼくたちは、キース先輩を詫びさせたくて…」
サム 「キースが、お中日まで修行となるとよ…」
ジョミー「それって確かに、ウインウインかもねえ…」
まだ充分に日があるもんね、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、お食事メニューだけだと…」
シロエ 「ぬるいような気がしますよねえ?」
スウェナ「他には、どんな修行があるのかしら?」
マニュアルには…、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「それを全部やって欲しいわよねえ、是非!」
シロエ 「せっかくですしね…」
Aブルー「そうだね、厳しい修行になればなるほど…」
法要の値打ちも上がるからね、とソルジャーも同意。
Aブルー「期間限定の修行なんだし、多少、無茶でも…」
サム 「かまわねえよな、雪山登山の話もあったし」
大雪で踏み倒されたけどよ、とサム君も。
サム 「その分、頑張って貰おうぜ、うん」
シロエ 「元々、そういう話が発端でしたしね」
身体を張ったお詫びの件は…、とシロエ君が纏めに。
シロエ 「では、期間限定、お彼岸までってことで」
サム 「お中日、って言わなきゃダメだぜ」
そこは…、と僧籍な人のツッコミ。
サム 「でないと、彼岸に入った途端に…」
シロエ 「そうでした! 入りは数日早いんですよね」
ブルー 「うん。お中日はド真ん中だから…」
そこまで逃がさないように、と銀青様からも注意が。
ブルー 「いいかい、厳しく!」
一同 「「「分かってまーす!」」」
逃がすもんか、と一同、キース君をガン見。
シロエ 「キース先輩、きちんと修行して下さいよ?」
Aブルー「お食事メニュー以外もね!」
ブルー 「メインは食事なんだけど?」
一同 「「「え?」」」
それだけなのか、と誰もが怪訝そうな顔。
食事…?
2022/03/13 (Sun)
☆日常生活で充分
春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、期間限定で修行。
シロエ 「メインが食事って、それだけですか?」
サム 「他にもあるだろ、坊主の修行なんだしよ」
ブルー 「坊主らしさは、普段のキースの生活でさ…」
充分なんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「朝晩、本堂でお勤めがあって、月参りもさ…」
ジョミー「それって、修行ってほどじゃない気が…」
シロエ 「しますけどねえ、キース先輩には日常ですよ」
ちっとも修行になっていません、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「死罪もチャラになる修行でしょう?」
マツカ 「もっと厳しい気がしますよね」
スウェナ「途中で倒れて終わりな人もいるんでしょ?」
手加減は良くないと思うわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「マニュアル通りに厳しくしないと…」
Aブルー「ぼくも同感! 値打ちを下げたくないからね」
キリキリ締め付けていかないと、とソルジャーも。
Aブルー「本当は、他に何があるのさ?」
ブルー 「無いんだよねえ…」
一同 「「「嘘!」」」
それは嘘だ、と揃った声。
シロエ 「絶対、他にもありますから!」
サム 「こんな野郎を庇うんじゃねえよ!」
ブルー 「違うよ、お食事メニューを実践したらさ…」
それだけで毎日が地獄なわけで…、と銀青様。
一同 「「「は?」」」
ブルー 「いいかい、五穀、十穀断ち!」
シロエ 「何ですか、それは?」
ブルー 「穀物だってば、お米も麦も、他の雑穀もさ…」
ダメなんだよね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「もちろん、肉も魚もダメだし、卵もダメ!」
ジョミー「凄くない…?」
食べられるものが残らない気が…、とジョミー君。
ジョミー「野菜くらいしかダメなんじゃあ…?」
ブルー 「栄養価の高い野菜や、果物もダメだね」
シロエ 「それ、死にませんか…?」
栄養失調というヤツで…、と言ってますけど。
確かに…。
2022/03/14 (Mon)
☆地獄な日常生活
春のお彼岸が近い時期でして、今年も入った法要の注文。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗ったわけで。
サム 「だよなあ、栄養失調は確実っぽいぜ?」
ジョミー「死ななくっても、激ヤセしそうな感じだよ」
シロエ 「日常生活は続けるわけですしねえ…」
朝晩のお勤めに月参りに…、とシロエ君が数える内容。
シロエ 「あと、春休みだって、まだ先ですから…」
マツカ 「学校があって、部活も普通にありますよ?」
スウェナ「しかも部活って、柔道部でしょ?」
そんな食事で大丈夫なの、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「走り込みだけでも倒れそうよ?」
シロエ 「キース先輩なら、気合で持つでしょうけど…」
マツカ 「体重は激減しそうですよね」
栄養を摂っていないんですから、とマツカ君。
マツカ 「教頭先生の口癖は、しっかり食え、ですよ?」
シロエ 「食わんと身体が作れないぞ、ですよねえ…」
確かに毎日が地獄ですよ、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「キース先輩、激ヤセですね…」
ブルー 「そりゃ、そのための食事だからねえ…」
脂肪分が多いとアウトだから、と生徒会長の説明が。
ブルー 「立派なミイラになれないらしいよ」
一同 「「「あー…」」」
なるほど、と一同、素直に納得。
シロエ 「土の中で自然乾燥ですしね…」
ジョミー「腐っちゃったら、ダメってことかあ…」
サム 「修行がパアになっちまうのな…」
栄養を摂ったら負けらしい、と理解した面々。
シロエ 「つまりキース先輩は、お中日まで…」
ジョミー「そういう食事でいくってことだね?」
いいんじゃないの、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「身体を張ったお詫びにピッタリ!」
シロエ 「ええ、頑張って頂きましょう!」
キース 「他人事だと思いやがって…!」
ブルー 「まだマシだってば、フルコースより」
一同 「「「「えっ?」」」
フルコースって、と誰もがキョトンですけど。
えっと…?
2022/03/15 (Tue)
さて、3月。雛祭は特にイベントも無く、迎えた土曜日。
生徒会長宅に集った面々、のんびり過ごしてますけれど。
キース 「カニの季節も、そろそろ終わりだな」
ぶるぅ 「そだね、駅前とかで茹でているのは…」
多分、来週くらいまでだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「暖かくなったら、食べに行く人も減るしね」
キース 「やれやれ、やっと肩の荷が下りる」
シロエ 「何の話です?」
奢ってくれるとは聞いてませんが、とシロエ君の問い。
シロエ 「ツアーはもちろん、カニ鍋もです」
ジョミー「ダメダメ、キースは赤貧だから…。あっ!」
もしかしてさ、とジョミー君、キース君を凝視。
ジョミー「カニのエサの話じゃないのかな、ソレ?」
サム 「あー…。前にジョミーがヤバかったヤツな」
スウェナ「冬の海に沈めるっていうのがあったわね…」
マツカ 「ええ。漁船の手配を頼まれましたよ」
キースの厄が回ったヤツです、とマツカ君の証言が。
マツカ 「その危機が去る、という話なのでは?」
シロエ 「ソレですね、きっと…」
どうなんです、とキース君に詰め寄るシロエ君。
シロエ 「イエスかノーかで答えて下さい!」
ジョミー「他の言葉は要らないよね、うん」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ですから、イエスかノーかですよ!」
どっちですか、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「キース先輩、逃げは許しませんからね!」
キース 「…い、いえす…」
ジョミー「ほらね、やっぱり!」
シーズン終わりでホッとする気だ、とジョミー君の怒り。
ジョミー「厄除けのお参り、パアにしたくせに!」
シロエ 「全力でやらかしましたよねえ…」
ドカ雪でお参り出来なくなって、とシロエ君も。
シロエ 「漁期が終われば、安心でしょうけど…」
サム 「他の厄がよ…」
ぶるぅ 「えとえと、漁期は5月までだよ?」
一同 「「「えっ?」」」
まさか、と顔を見合わせる御一同様。
冬場だけでは…?
2022/03/01 (Tue)
☆終わらない漁期
雛祭も過ぎた土曜日、生徒会長宅に来ている面々ですが。
カニの季節が終わる話を、キース君が口にしたわけで…。
シロエ 「カニの漁期って、冬じゃなかったですか?」
ジョミー「だよねえ、11月頃に解禁でさ」
サム 「今月の上旬で終わりでねえの?」
カニを食いに行くツアーも終わるぜ、とサム君の指摘。
サム 「もう広告も見ねえしよ…」
スウェナ「カニ鍋だって、冬のものだわよ?」
ぶるぅ 「でもでも、漁期はホントに5月の末までで…」
漁船だって出てる筈だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「缶詰用とかを獲るんじゃないかな?」
シロエ 「ホントだ、5月31日までですね」
そう書いてあります、とシロエ君がスマホで検索。
シロエ 「ということは、リスクは健在ですか…」
サム 「そうでもねえだろ、カニのエサなヤツはよ…」
他の面子が食ってなんぼ、とサム君、周囲をグルリと。
サム 「暖かい季節にカニ鍋、食うかよ?」
ジョミー「食べないよねえ?」
シロエ 「鍋は冬場が美味しいんですよ」
マツカ 「夏場に鍋だと、エスニックでしょうか」
暑い国のは夏向けですし、とマツカ君。
マツカ 「そっち系に人気が移りますよね」
サム 「だろ? だったら、カニのエサの方もよ…」
暖かくなったら終わりでねえの、とサム君の説。
サム 「つまり、ヤバイ時期は、あと少しでよ…」
ブルー 「その時期なら、もう終わりだろうね」
カニの消化を考えたまえ、と生徒会長の割り込みが。
ブルー 「今すぐ食べれば、まあ、ギリギリで…」
ぶるぅ 「次の週末には、カニのお肉だろうけど…」
ホントにギリギリ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「今日明日くらいで、終わりだと思うの!」
キース 「た、助かった…!」
シロエ 「キース先輩、その姿勢はですね…」
ジョミー「どうかと思うよ、もっとこう…」
サム 「低姿勢でよ…」
詫びるモンだぜ、という注文ですけど。
どんな風に?
2022/03/02 (Wed)
☆真剣に詫びるべき
雛祭も終わった後の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
カニの季節も終わりですけど、責められているキース君。
キース 「悪いことをしたとは思っているが…」
シロエ 「どの件がです?」
そこから言ってみて下さい、とシロエ君、腕組み。
シロエ 「まず、一番に詫びるべき点は何ですか?」
キース 「厄除けの代参をパアにしたことで…」
シロエ 「それは大前提ですよ!」
今、詫びるのは別の件でしょう、とシロエ君の睨み。
シロエ 「ジョミー先輩も、サム先輩もですね…」
サム 「お前の逃げの姿勢ってヤツをよ…」
ジョミー「どうかと思っているわけだけど?」
カニのエサだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「シーズンが終われば、それでいいってさ…」
サム 「マジでアウトだぜ、そんなのはよ」
もっと真剣に詫びてくれよな、とサム君も。
サム 「アドス和尚が相手だったら、怒鳴られてるぜ」
シロエ 「でもって、罰礼千回でしょうね」
キース 「そ、それは…!」
ジョミー「否定出来るわけ?」
違うって、と詰め寄るジョミー君。
ジョミー「アドス和尚も、時効で許してくれると思う?」
キース 「それは無い…!」
ジョミー「だったら、相手がぼくたちでもさ…」
サム 「キッチリ詫びろよ、ケジメってモンだぜ」
モノがカニのエサってヤツだしよ、とサム君、目がマジ。
サム 「海に沈めるとか、まんまヤクザの世界だぜ?」
シロエ 「そうなんですよね、ですから、きちんと…」
ジョミー「詫びってヤツを入れるべきだよ」
代参をパアにした件も込みで、とジョミー君も鋭い瞳。
ジョミー「こう、真剣にさ…」
シロエ 「心からのですね…」
お詫びを頂戴したいですよ、とシロエ君の言。
シロエ 「指を詰めろとは言いませんから」
キース 「そのレベルなのか!?」
シロエ 「仁義を切って欲しいですよね」
キース 「そう言われても…!」
俺は一介の高校生で、とキース君、顔面蒼白。
ヤクザ級…?
2022/03/03 (Thu)
☆ヤクザと社会人
雛祭も終わった土曜日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
キース君の言動が非常に問題、真剣に入れて欲しい詫び。
シロエ 「一介の高校生だとか言ってますけどね…」
ジョミー「大卒だよねえ、キースはさ」
サム 「給料はゼロでも、副住職だぜ?」
社会人とか言わねえか、とサム君のツッコミ。
サム 「他所の寺の法要とかだと、出張もよ…」
スウェナ「普通にあるわね、飛行機とかで」
シロエ 「どう考えても、一介の高校生とは違いますよ」
ジョミー「マツカの方がさ、ずっと標準だってば」
傍から見ると…、とジョミー君も。
ジョミー「出張なんかは全く無いし、学歴だって…」
マツカ 「高卒で終わりになっていますね」
大学に行っていませんから、と御曹司。
マツカ 「特に行こうとも思いませんし…」
シロエ 「ぼくもなんです、高卒が身の丈に合ってます」
実年齢はともかくとして…、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「外見の年齢もですけど、精神年齢の方も…」
マツカ 「上がってない気がしますよねえ…」
サム 「そうなんだよなあ、とてもじゃねえけど…」
社会人なんかやってられねえよ、とサム君の相槌。
サム 「なのにキースは、やってるわけでよ…」
ジョミー「もうそれだけで、充分に規格外れだよ」
シロエ 「でしょう? この際、ヤクザの方もですね…」
社会人って括りでどうでしょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「ヤクザの世界の厳しい掟も、社会人なら…」
サム 「そう珍しくもねえよな、うん」
ブラック企業とか普通にあるしよ、とサム君も同意。
サム 「責任を取って無給だとかよ…」
ジョミー「体力の限界を超えて残業とかさ…」
あるんだしさ、とジョミー君。
ジョミー「だから、身体を張ってのお詫びも…」
シロエ 「当然だと思うわけですよ」
キース 「そう言われても…!」
シロエ 「誠意を見せて欲しいですねえ…」
仁義でもいいです、と話はヤクザの世界にループ。
さて…?
2022/03/04 (Fri)
☆許されない逃げ
雛祭も終わった後の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君の発言が非常に問題、詫びを入れろという話で。
サム 「仁義でも正義でも、どっちでもいいしよ」
ジョミー「とにかく、誠意が必須だよね」
シロエ 「誰もが納得出来る形で、こう、しっかりと…」
ぼくたちに詫びて頂けませんか、とシロエ君の注文。
シロエ 「ヤクザだったら、指を詰める所ですからね」
マツカ 「社会人なら、辞職でしょうか?」
ブルー 「飛ぶというのもあると思うね」
シロエ 「高飛びですか?」
それだと今と変わりませんよ、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「逃げを打つのは、キース先輩と同じです」
サム 「うんうん、逃げて終わりってのはよ…」
ジョミー「許されないよね、社会人でもさ」
ヤクザの場合は終わりそうだよ、とジョミー君。
ジョミー「何処へ逃げても、組から追手がかかってさ…」
スウェナ「消されるってわけね、人生丸ごと」
サム 「でもって、海にドボンなわけな」
季節によってはカニのエサだぜ、とサム君も。
サム 「社会人なら、それはねえけど…」
シロエ 「よっぽど資金が無いとですね…」
人生が詰んでしまいますよ、とシロエ君の指摘。
シロエ 「まず、住む場所から困りますから」
ジョミー「キースが、ホームレスになるって言うなら…」
サム 「身体を張った詫びなんじゃねえか?」
マツカ 「そうですね、そういうお詫びの形も…」
まるで無いとは言えないでしょう、と御曹司の相槌。
マツカ 「辞職以上に、人生を捨てていますから」
ブルー 「ぼくが言うのは、そうじゃなくって…」
本当に飛ぶ方なんだけれど、と生徒会長。
ブルー 「屋上からとか、ホームから線路にとか…」
シロエ 「ああ、ありますねえ、究極のお詫び」
サム 「マジで人生、終わるってヤツな」
ブルー 「ヤクザでも社会人でもさ…」
キース 「殺したいのか!」
あんたは俺を、と叫んでますけど。
どうなるんでしょう?
2022/03/05 (Sat)
☆死罪でもチャラ
雛祭が済んだ後の土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
逃げを打つキース君が問題、ケジメをつけろという話で。
ブルー 「死ねとまでは言ってないけどさ…」
キース 「殆ど同じに聞こえたんだが!」
ブルー 「他のみんなも、そこまではねえ…」
だけど気持ちはそうじゃないかな、と生徒会長。
ブルー 「だからこそ、身体を張ったお詫びを…」
キース 「指を詰めるのも、飛ぶのも御免だ!」
ブルー 「分かってるってば、ここは坊主らしくさ…」
ケジメをつけてみないかい、と生徒会長、ズズイと。
ブルー 「坊主だからこそ出来る、ってヤツも…」
シロエ 「あるんですか?」
ブルー 「もちろんだよ!」
死罪でもチャラになるヤツが、と立てる親指。
ブルー 「これさえやったら、どんな罪でも無罪放免!」
サム 「マジかよ、どんな苦行なんだよ?」
ブルー 「それはもう、半端ないんだけどねえ…」
死刑囚でも、尊敬される人に変身、と凄い台詞が。
ブルー 「生きてる内から、大勢の信者がつくんだよ」
シロエ 「なんだか、信じられないですけど…」
ブルー 「嘘じゃないってば、真面目に本当!」
キースもそれでいけばいいよ、とプッシュする人。
ブルー 「文字通り、身体を張ったヤツだし…」
キース 「俺は全く初耳なんだが?」
俺たちの宗派の修行なのか、とキース君の問い。
キース 「荒行が無いのが売りの筈だが…」
ブルー 「ピンポーン! ソレイド八十八ヶ所のさ…」
お大師様の宗派だよね、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「あそこの一部のキツイお寺が…」
シロエ 「やっているんですか?」
そういう修行を、とシロエ君。
シロエ 「宗派が別でもいいんでしょうか?」
ブルー 「死罪もチャラになる勢いだよ、問題ないね」
ジョミー「えっと…。それって昔の話だよねえ?」
ブルー 「そうだね、今は法律もあるし」
キース 「おい…!」
いつの時代の話なんだ、と言ってますけど。
死罪がチャラ…?
2022/03/06 (Sun)
☆罰則は無くても
雛祭も終わった三月の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
キース君にケジメを要求、身体を張って詫びろという話。
シロエ 「法律が出来るよりも前のヤツですか…」
ブルー 「うん。でもって今はさ、その修行自体…」
法律で禁止なんだよね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「とはいえ、罰則規定は無いし…」
シロエ 「自発的にやるのは、いいんでしょうか?」
ブルー 「あくまで個人の自由だろうね」
最終段階はクリア出来ないけれど…、と妙な台詞が。
ブルー 「それをやったら、警察が来るし」
一同 「「「警察?」」」
どんな修行だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「罰則は無い、って言いませんでしたか?」
ブルー 「修行そのものには無いねえ、全く」
サム 「だったら、なんで警察なんだよ?」
ブルー 「最終段階だけは、修行者一人だけではさ…」
不可能だから、と生徒会長、お手上げのポーズ。
ブルー 「それで、協力者が必要なわけで…」
シロエ 「協力者が逮捕されるんですか?」
ブルー 「現行犯でね!」
一同 「「「現行犯!?」」」
ヤバすぎないか、と誰もが仰天。
ジョミー「あのさ、それって、まさか、最後は…」
シロエ 「生贄にするとか、そんなのですか?」
マツカ 「あー…。それは自分では出来ませんよね…」
人柱にしても、誰かが埋めてくれないと…、と御曹司。
マツカ 「でも、人柱とか生贄、仏教でしたっけ?」
ブルー 「神道だけどさ、今のはいい線いっていたよね」
マツカ 「そうなんですか?」
ブルー 「かなり正解に近かったよねえ、本当に」
知ってるのかと思うくらい、と生徒会長、うんうん、と。
ブルー 「もしかして、正解を知っているのかい?」
マツカ 「いいえ、全く心当たりが無いんですけど…」
ブルー 「そうなんだ? ほぼビンゴなのに…」
サム 「どの辺がだよ?」
ブルー 「まるっと全部!」
仏教かどうかの点を除いて、と言われましても。
どの辺りが…?
2022/03/07 (Mon)
☆ルックスも大切
春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、そういう局面で。
シロエ 「マツカ先輩、なんて言いましたっけ?」
マツカ 「人柱と生贄でしたけど…」
でも、仏教じゃない点で間違っていて…、と御曹司。
マツカ 「なのにビンゴって、意味が全く不明ですよ」
シロエ 「ですよね、何処がまるっと全部で…」
サム 「正解に近くなるんだよ?」
マジで謎だぜ、とサム君たちも傾げる首。
サム 「そりゃ、埋めるとは言ってたけどよ…」
ジョミー「埋めたら現行犯だけど…」
シロエ 「そんな修行って、聞きませんよね?」
今の時代は無いと言っても…、とシロエ君も悩み中。
シロエ 「第一、埋めたら死んじゃいますし…」
ブルー 「だからこそだよ、現行犯で逮捕なんだよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか本当に埋めるのか、と誰もが愕然。
マツカ 「あ、あのぅ…。それ、本当に死にますよ?」
シロエ 「死んだら修行になりませんってば!」
ブルー 「甘いね、最終段階なんだよ?」
死んで完成するってこと、と生徒会長、親指をグッと。
ブルー 「より正確には、死んでから何年だったっけ…」
サム 「死んで終わりじゃねえのかよ?」
ブルー 「誰もが拝んでくれるまでには、年数がさ…」
要るんだよね、と生徒会長の言。
ブルー 「なにしろ見た目も大事だからねえ…」
一同 「「「は?」」」
見た目って、と一同、キョトン。
シロエ 「それって、いわゆるルックスですか?」
ブルー 「顔だけじゃないよ、こう、全身のさ…」
状態や姿勢も問われるわけで…、と生徒会長。
ブルー 「其処でダメだと判断されたら、終わりだよね」
シロエ 「終わりって…。どうなるんです?」
ブルー 「志半ばで倒れました、って扱いだけど?」
サム 「修行がパアかよ?」
ブルー 「そうなるねえ…」
ただの坊主でおしまいだよ、との話ですけど。
どんな修行だと…?
2022/03/08 (Tue)
☆責任が持てません
春休みまでには日がある土曜日、生徒会長宅に集う面々。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、ヤクザ級を希望。
シロエ 「埋めて終わりじゃないって、何なんですか?」
サム 「死んだ後まで、責任持てって言われてもよ…」
ジョミー「無理じゃないかと思うんだけど…」
ルックスまで責任持てないよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「そんなの、自分じゃ、どうにもこうにも…」
スウェナ「ならないわよねえ、死んでるんだもの」
マツカ 「埋める時点から、自分じゃ無理なんですし…」
シロエ 「その先なんて、手も足も出せませんってば」
死人ですしね、とシロエ君。
シロエ 「それとも、ゾンビかキョンシーですか?」
サム 「あー…。だったら自分で動くしよ…」
ジョミー「ルックスも気になるかもだけど…」
どっちも他所の国のヤツだよ、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「それにさ、ゾンビやキョンシーとかを…」
サム 「拝むヤツらって、いねえよなあ?」
シロエ 「邪教だったら、アリかもですけど…」
会長が言うのは普通のお寺で…、とシロエ君も悩み中。
シロエ 「信仰の対象になるんですよね?」
ブルー 「うん、やり遂げた暁にはね」
サム 「でもよ、ルックスとかはどうするんだよ?」
マジで責任持てねえぜ、とサム君の疑問。
サム 「頑張って修行をした挙句によ…」
ジョミー「埋められて死んで、ルックスチェックで…」
シロエ 「努力がパアって、キツすぎませんか?」
ただの坊主で終わるだなんて、とシロエ君の言。
シロエ 「そんな修行、誰でも嫌がりますよ!」
ジョミー「死罪がチャラなら、やるかもだけど…」
それ以外の人は却下なんじゃあ…、とジョミー君。
ジョミー「努力して出来る範囲を超えてるしさ…」
サム 「報われねえよな、パアな時がよ」
ブルー 「頑張れば、パアにはならないんだけど?」
一同 「「「は?」」」
死んだ後にどう頑張るんだ、と誰もがポカーン。
えっと…?
2022/03/09 (Wed)
☆頑張れば大丈夫
春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
身体を張ったお詫びをキース君に要求、ケジメを希望で。
シロエ 「頑張れば、って…。死んだ後なんですよ?」
サム 「マジでゾンビかキョンシーなのかよ?」
ジョミー「でなきゃ、どうにもならないよねえ?」
自分じゃ何も出来ないんだし、とジョミー君たち。
ジョミー「それにゾンビも、キョンシーもさ…」
シロエ 「ルックス、変えられるんですか?」
マツカ 「特殊メイクは出来そうですけど、肉体は…」
もう変えようがないのでは、と御曹司も怪訝そうな顔。
マツカ 「筋トレしたって、何の効果も得られませんよ」
スウェナ「そうよね、鍛えようがないわよねえ…」
ブルー 「死んだ後にやれとは言ってないけど?」
一同 「「「え?」」」
ますます謎だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「あのですね…。外見が問題にされるのは…」
サム 「死んで何年も経ってからだろ?」
ブルー 「そうなるねえ…」
ジョミー「だったら、生きてる間に何をしたってさ…」
無駄じゃないの、とジョミー君の指摘。
ジョミー「どうなるかなんて、分からないんだし…」
ブルー 「マニュアル通りにすればいいんだよ」
一同 「「「マニュアル?」」」
なんだそれは、と誰もがキョトン。
シロエ 「マニュアルって、何のマニュアルですか?」
ブルー 「修行だってば、それこそ食事メニューまで…」
キッチリ規定されているから、と生徒会長。
ブルー 「それを守って修行をすれば、誰だって!」
ジョミー「死んだ後も、ルックス、バッチリなわけ?」
ブルー 「ピンポーン!」
逆に守っていないとバレるね、と指をチッチッと。
ブルー 「一目で分かってしまうらしいよ」
シロエ 「それは怖いですね…」
サム 「怠けていたのがバレるってわけな?」
ブルー 「思いっ切りね!」
一同 「「「うわー…」」」
それは怖すぎる、と一同、ドン引き。
死んだ後にバレる、と…?
2022/03/10 (Thu)
☆マニュアルを守れば
春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君に身体を張ったお詫びを希望、ケジメを要求中。
ジョミー「死んだ後まで、責任がついて回るんだ?」
シロエ 「まあ、本人は死んでますから…」
痛くも痒くもないかもですが、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「生前の評判ガタ落ちは、かなり嫌すぎですよ」
サム 「その評判と噂、あの世まで届くんだぜ?」
一同 「「「あー…」」」
筒抜けだよね、と誰もがブルブル。
ジョミー「なんかさ、阿弥陀様の覚えが悪くなりそう…」
サム 「地獄行きはねえとは思うけどもよ…」
シロエ 「死んでいても、ダメージ大ですか…」
ブルー 「生前に怠けたツケってことだね」
ちゃんとマニュアルがあるんだから、と生徒会長。
ブルー 「守っていればさ、信者さんが大勢ついて…」
シロエ 「崇められるというわけですね?」
ブルー 「そうだね、今の時代は無理なんだけど…」
最終段階がクリア出来なくて…、と元へ戻った話。
ブルー 「マニュアル通りの修行の方はさ…」
シロエ 「やるのは個人の自由ですか?」
ブルー 「うん。身体を張ってお詫びするには…」
いいんじゃないかな、と立てる親指。
ブルー 「食事だけでも、やる価値はあるよ」
キース 「おい。さっきから気になっているんだが…」
ブルー 「なんだい?」
キース 「あんたが言うのは、もしかしてだな…」
雪国で盛んだったヤツでは…、とキース君の問い。
キース 「死罪がチャラとか、埋めるだとか…」
ブルー 「あっ、知ってた?」
キース 「やはり当たりか!」
他人事だと思いやがって、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「俺をミイラにしたいのか、あんた!」
一同 「「「は?」」」
キース 「こいつが言うのは、即身仏の修行なんだ!」
ブルー 「ピンポーン! お食事メニューだけでも…」
キース 「守れとでも!?」
ミイラになってしまうだろうが、と悲鳴ですけど。
即身仏…?
2022/03/11 (Fri)
☆身体を作る修行
春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
身体を張って詫びろとキース君に要求、希望はヤクザ級。
シロエ 「あ、あのう…。ミイラって何のことですか?」
キース 「即身仏を知らないのか?」
シロエ 「え、えっと…。聞いたことはありますけど…」
詳しいことは知らないんです、とシロエ君の困惑顔。
シロエ 「お坊さんの世界とは、縁が無いですし…」
ジョミー「ぼくも、無理やり坊主なだけでさ…」
勉強はしていないから、とジョミー君も。
ジョミー「何だったっけ、ミイラが仏様だっけ?」
サム 「あー…。あるらしいよな、雪国にはよ」
ブルー 「うん、その辺りで生まれた修行だからさ…」
北国の方に偏ってるよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「即身仏は、生前の修行が大切なんだよ」
シロエ 「もしかして、死んだ後まで責任というのは…」
ミイラになれるかどうかですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「そのために身体を作る修行だとか…?」
ブルー 「大正解! だから、お食事メニューがさ…」
あるんだよね、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「キースに、それを実践して貰えばさ…」
シロエ 「身体を張ったお詫びになるわけですね?」
断食修行とかでしょうか、とシロエ君、興味津々。
シロエ 「良さそうな感じですけれど…」
ブルー 「ね? 期間を決めて、ガッツリとさ…」
??? 「ぼくも大いに賛成だよ!」
それに一票、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
キース 「あんた、何しに湧いたんだ!」
Aブルー「春のお彼岸を頼む頃だと思ってさ…」
もうじきだしね、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「スッポンタケの法要だってば、お中日はさ!」
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「別にいいだろ、お彼岸まで、期間限定で…」
シロエ 「キース先輩に修行させるんですか?」
Aブルー「悪くない案だと思うけど?」
ウインウインだよね、と言ってますけど。
そうかも…?
2022/03/12 (Sat)
☆食事以外の修行も
春休みはまだ先な土曜日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君にお詫びを要求中に、ソルジャーが登場でして。
Aブルー「いいかい、ぼくの希望はお彼岸の法要でさ…」
シロエ 「ぼくたちは、キース先輩を詫びさせたくて…」
サム 「キースが、お中日まで修行となるとよ…」
ジョミー「それって確かに、ウインウインかもねえ…」
まだ充分に日があるもんね、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、お食事メニューだけだと…」
シロエ 「ぬるいような気がしますよねえ?」
スウェナ「他には、どんな修行があるのかしら?」
マニュアルには…、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「それを全部やって欲しいわよねえ、是非!」
シロエ 「せっかくですしね…」
Aブルー「そうだね、厳しい修行になればなるほど…」
法要の値打ちも上がるからね、とソルジャーも同意。
Aブルー「期間限定の修行なんだし、多少、無茶でも…」
サム 「かまわねえよな、雪山登山の話もあったし」
大雪で踏み倒されたけどよ、とサム君も。
サム 「その分、頑張って貰おうぜ、うん」
シロエ 「元々、そういう話が発端でしたしね」
身体を張ったお詫びの件は…、とシロエ君が纏めに。
シロエ 「では、期間限定、お彼岸までってことで」
サム 「お中日、って言わなきゃダメだぜ」
そこは…、と僧籍な人のツッコミ。
サム 「でないと、彼岸に入った途端に…」
シロエ 「そうでした! 入りは数日早いんですよね」
ブルー 「うん。お中日はド真ん中だから…」
そこまで逃がさないように、と銀青様からも注意が。
ブルー 「いいかい、厳しく!」
一同 「「「分かってまーす!」」」
逃がすもんか、と一同、キース君をガン見。
シロエ 「キース先輩、きちんと修行して下さいよ?」
Aブルー「お食事メニュー以外もね!」
ブルー 「メインは食事なんだけど?」
一同 「「「え?」」」
それだけなのか、と誰もが怪訝そうな顔。
食事…?
2022/03/13 (Sun)
☆日常生活で充分
春休みにはまだ早い土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
キース君に身体を張ったお詫びを要求、期間限定で修行。
シロエ 「メインが食事って、それだけですか?」
サム 「他にもあるだろ、坊主の修行なんだしよ」
ブルー 「坊主らしさは、普段のキースの生活でさ…」
充分なんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「朝晩、本堂でお勤めがあって、月参りもさ…」
ジョミー「それって、修行ってほどじゃない気が…」
シロエ 「しますけどねえ、キース先輩には日常ですよ」
ちっとも修行になっていません、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「死罪もチャラになる修行でしょう?」
マツカ 「もっと厳しい気がしますよね」
スウェナ「途中で倒れて終わりな人もいるんでしょ?」
手加減は良くないと思うわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「マニュアル通りに厳しくしないと…」
Aブルー「ぼくも同感! 値打ちを下げたくないからね」
キリキリ締め付けていかないと、とソルジャーも。
Aブルー「本当は、他に何があるのさ?」
ブルー 「無いんだよねえ…」
一同 「「「嘘!」」」
それは嘘だ、と揃った声。
シロエ 「絶対、他にもありますから!」
サム 「こんな野郎を庇うんじゃねえよ!」
ブルー 「違うよ、お食事メニューを実践したらさ…」
それだけで毎日が地獄なわけで…、と銀青様。
一同 「「「は?」」」
ブルー 「いいかい、五穀、十穀断ち!」
シロエ 「何ですか、それは?」
ブルー 「穀物だってば、お米も麦も、他の雑穀もさ…」
ダメなんだよね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「もちろん、肉も魚もダメだし、卵もダメ!」
ジョミー「凄くない…?」
食べられるものが残らない気が…、とジョミー君。
ジョミー「野菜くらいしかダメなんじゃあ…?」
ブルー 「栄養価の高い野菜や、果物もダメだね」
シロエ 「それ、死にませんか…?」
栄養失調というヤツで…、と言ってますけど。
確かに…。
2022/03/14 (Mon)
☆地獄な日常生活
春のお彼岸が近い時期でして、今年も入った法要の注文。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗ったわけで。
サム 「だよなあ、栄養失調は確実っぽいぜ?」
ジョミー「死ななくっても、激ヤセしそうな感じだよ」
シロエ 「日常生活は続けるわけですしねえ…」
朝晩のお勤めに月参りに…、とシロエ君が数える内容。
シロエ 「あと、春休みだって、まだ先ですから…」
マツカ 「学校があって、部活も普通にありますよ?」
スウェナ「しかも部活って、柔道部でしょ?」
そんな食事で大丈夫なの、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「走り込みだけでも倒れそうよ?」
シロエ 「キース先輩なら、気合で持つでしょうけど…」
マツカ 「体重は激減しそうですよね」
栄養を摂っていないんですから、とマツカ君。
マツカ 「教頭先生の口癖は、しっかり食え、ですよ?」
シロエ 「食わんと身体が作れないぞ、ですよねえ…」
確かに毎日が地獄ですよ、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「キース先輩、激ヤセですね…」
ブルー 「そりゃ、そのための食事だからねえ…」
脂肪分が多いとアウトだから、と生徒会長の説明が。
ブルー 「立派なミイラになれないらしいよ」
一同 「「「あー…」」」
なるほど、と一同、素直に納得。
シロエ 「土の中で自然乾燥ですしね…」
ジョミー「腐っちゃったら、ダメってことかあ…」
サム 「修行がパアになっちまうのな…」
栄養を摂ったら負けらしい、と理解した面々。
シロエ 「つまりキース先輩は、お中日まで…」
ジョミー「そういう食事でいくってことだね?」
いいんじゃないの、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「身体を張ったお詫びにピッタリ!」
シロエ 「ええ、頑張って頂きましょう!」
キース 「他人事だと思いやがって…!」
ブルー 「まだマシだってば、フルコースより」
一同 「「「「えっ?」」」
フルコースって、と誰もがキョトンですけど。
えっと…?
2022/03/15 (Tue)
カレンダー
リンク
カテゴリー
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
P R
カウンター
アクセス解析
リンク
カウンター
アクセス解析