シャングリラ学園つれづれ語り
☆ただの焼肉なら
お盆はスッポンタケの棚経、朝イチで生徒会長宅に集合。
けれど僧籍な面子は棚経なわけで、それ以外の面々で…。
マツカ 「ウナギやステーキも許される日なのに…」
シロエ 「精進料理で、それもアッサリ系ですしね…」
スウェナ「どう考えても、貧乏クジよね…」
特にジョミーとサムだわよ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「本当だったら、焼肉パーティーの方でしょ?」
シロエ 「キース先輩が言わなかったら、そうですね…」
マツカ 「もしも、ガーリックじゃなかったら…」
焼肉は許されていたんでしょうか、とマツカ君。
マツカ 「キースは精進料理になっても、あの二人は…」
ブルー 「文句を言う権利は、あったと思うね」
実態を知らなかったとしても、と生徒会長の言。
ブルー 「ただの焼肉なら、匂いの方はそれほどは…」
ぶるぅ 「酷くないよね、食べた日は匂うかもだけど…」
次の日の朝には抜けちゃってるよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「でも、吸血鬼退治だったし…」
シロエ 「ニンニクは必須アイテムですしね…」
マツカ 「本気で退治するんだったら、杭ですけれど…」
でなければ銀の弾丸ですね、とマツカ君が挙げるブツ。
マツカ 「息の根を止める場合は、そうなりますが…」
シロエ 「嫌がらせイベントでしたしねえ…」
スウェナ「気付かなかった、サムとジョミーがババよね」
キースはともかく…、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「もう今頃はバテてるわよ、きっと」
シロエ 「そうでしょうねえ、自転車ですし…」
マツカ 「差し入れをしてあげたいですけど…」
それも難しそうですし…、とマツカ君が見る窓の外。
マツカ 「棚経のルートを知りませんしね…」
シロエ 「例の人なら、知ってるかもですよ」
スウェナ「そんなわけないでしょ、ド素人よ?」
シロエ 「毎年、瞬間移動で送迎していませんか?」
マツカ 「そういえば…」
此処の前後はそうでしたね、とマツカ君。
恒例でしたっけ…。
2022/08/16 (Tue)
☆手伝わない人
スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に来ている面々。
僧籍な面子は棚経だけに、それ以外の三人ですけれど…。
シロエ 「ほらね、知ってるかもって思いませんか?」
マツカ 「ええ。聞いてみる価値はありそうですね」
スウェナ「でもソレ、どうやって質問するの?」
いつも重役出勤だわよ、とスウェナちゃんが顰める顔。
スウェナ「私たちには、朝一番から来いって言って…」
シロエ 「来ないんでしたね、肝心の人が」
マツカ 「そうでした…。ついでに、最近…」
瞬間移動も忘れがちなんでしたっけ、とマツカ君。
マツカ 「此処の前の家を出たら、即、移動なのに…」
シロエ 「走行距離が増えてましたね、先輩たち…」
忘れ去られていたせいで…、とシロエ君も。
シロエ 「ということは、今年もやっぱり…」
ブルー 「来るわけがないね、早めになんて!」
でもって今年も忘れるかもねえ、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「到着の直前になって思い出すとかさ…」
シロエ 「あー…。忘れておいて、遅いと文句を…」
言いかねません、とシロエ君。
シロエ 「そんな人が差し入れを手伝うなんて…」
マツカ 「無いでしょうねえ、どう考えても…」
ブルー 「特典がつくなら別だろうけど…」
棚経に特典もお徳も無いし…、と生徒会長が傾げる首。
ブルー 「そうなると、特典は此処で出すしか…」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「ぼくたちで用意するしか無いってこと!」
誰かさんが食いつくようなブツを、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、そこまでしてあげる義理は…」
シロエ 「無いと思いますよ、まるで全く」
自業自得というヤツですから、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「キース先輩は、自分で棺桶行きでしたし…」
マツカ 「サムとジョミーは、失言ですし…」
ぶるぅ 「特典、用意してあげないの?」
スウェナ「当然でしょ?」
ぶるぅ 「でも…」
おもてなしも特典だよね、と言ってますけど。
えっと…?
2022/08/17 (Wed)
☆特典があれば
お盆はスッポンタケの棚経、朝イチで生徒会長宅な面々。
僧籍な面子は棚経中で、それ以外のメンバーですけれど。
シロエ 「おもてなしって、何なんです?」
マツカ 「キースたちなら、次を急ぎますから…」
スウェナ「ゆっくりしている暇は無いわよ?」
おもてなしの用意が無駄になるわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「だから毎年、飲み物も出していないんだし…」
シロエ 「ケーキなんかは論外ですよね、アイスだって」
マツカ 「冷たいおしぼりくらいでしょうか…」
用意しても邪魔にならないのは、とマツカ君の意見。
マツカ 「あとは部屋をキンキンに冷やす程度で…」
シロエ 「他に出来ること、無いですよねえ?」
スウェナ「そうなのよ。冷えたおしぼりで充分だわね」
いっそ冷凍庫で凍らせておけば、という声が。
スウェナ「汗だくなんだし、喜ばれるわよ?」
シロエ 「それって、お肌に貼り付きませんか?」
マツカ 「少し前に出しておくべきですね、冷凍庫から」
貼り付いたら時間を取られますし、とマツカ君。
マツカ 「ゆっくり剥がさないと痛いですから…」
スウェナ「そうね、だったら、その方向で」
シロエ 「おしぼりってことで決定ですね?」
ぶるぅ 「んとんと、そういうヤツじゃなくって…」
特典だよう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の割り込み。
ぶるぅ 「特典があれば、来てくれるんでしょ?」
シロエ 「もしかして、例の人ですか?」
ぶるぅ 「そだよ、早めに来るかもだし…」
おもてなしなら出来るもん、と笑顔のお子様。
ぶるぅ 「おもてなしを特典にすればオッケー!」
シロエ 「あのですね…」
何故、あの人をもてなすんです、とシロエ君の苦い顔。
シロエ 「ぼくたちは巻き込まれ中なんですよ?」
スウェナ「放置でいいわよ、あんな迷惑な人!」
マツカ 「放っておいても、その内に来ますし…」
ぶるぅ 「でも、キースたちが…」
外はとっても暑そうなの! と窓を見てますけど。
夏ですしね…。
2022/08/18 (Thu)
☆特典と聞いて
スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
僧籍な面子は棚経だけに、それ以外の三人ですけれど…。
シロエ 「確かに暑そうですけどね…」
マツカ 「キースたちの場合は、毎年ですから…」
スウェナ「覚悟は出来ている筈だわよ」
ぶるぅ 「だけど今年は、前の日、精進料理だったし…」
エネルギー不足でキツイと思うの、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「カロリーが足りていないんだし…」
シロエ 「ですから、自業自得ですって!」
マツカ 「サムとジョミーは微妙ですけど…」
スウェナ「アレも一種の自業自得よ!」
人を呪わば穴二つでしょ、とスウェナちゃん、断言。
スウェナ「ガーリック作戦に乗り気だったんだもの」
マツカ 「まあ、そうですね…」
シロエ 「ただの焼肉なら、セーフでしたしね…」
スウェナ「そうでしょ、だから放置でいいのよ」
例の人なんかを呼ばなくても、とキッパリと。
スウェナ「それも特典をつけてまで!」
??? 「なになに、何が貰えるんだって?」
乗った! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「出たーっ!」」」
Aブルー「失礼だねえ、早く来てあげたのに!」
特典がつくそうだから、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「いいものが貰えそうだしね!」
ぶるぅ 「んとんと、おもてなしなんだけど…」
Aブルー「いいねえ、御馳走してくれるとか?」
ぶるぅ 「他のみんなとセットで御飯!」
キースたちは来られないけれど、と提案するお子様。
ぶるぅ 「棚経が済んだら、打ち上げっぽく!」
Aブルー「パーティーってこと?」
ぶるぅ 「そだよ、お疲れ様でした、って!」
Aブルー「貰ったあ!」
その特典、とソルジャーが突き上げる拳。
Aブルー「ありがとう、早く来た甲斐があったよ!」
ぶるぅ 「よかったあ!」
Aブルー「え?」
ぶるぅ 「だから、特典!」
Aブルー「えっと…?」
何が良かったと、と首を捻ってますけど。
条件を知らないとか…?
2022/08/19 (Fri)
☆コースが謎だと
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
僧籍な面子は棚経中で、それ以外の三人なわけですが…。
Aブルー「ぼくが早く来たら、特典だよね?」
ぶるぅ 「そうなの、特典、おもてなしなの!」
Aブルー「じゃあ、良かった、って何の話さ?」
貰えて嬉しいのは、ぼくだけど、とソルジャーの疑問。
Aブルー「ぶるぅが喜ぶトコって、あるわけ?」
ぶるぅ 「そだよ、来てくれたんだもん!」
Aブルー「ああ、そういえば、ぶるぅはお客様とか…」
おもてなしとか大好きだっけ、とソルジャー、納得。
Aブルー「おもてなし出来るから、大喜びで…」
シロエ 「違いますから!」
Aブルー「えっ?」
何処が違うと、と赤い瞳が真ん丸に。
Aブルー「だって、早く来るだけで特典ゲットで…」
シロエ 「ですから、それが違うんです!」
呼んだ理由があるんですよ、とシロエ君、ピシャリと。
シロエ 「その点をクリアしないとですね…」
マツカ 「特典は出ないわけなんですよ」
Aブルー「ええっ!?」
来るだけでゲットじゃなかったんだ、と愕然とする人。
Aブルー「もしかして、早まっちゃったかな…」
ぶるぅ 「んとんと、そんなに難しくないから!」
Aブルー「何かやらなきゃいけないわけ?」
ぶるぅ 「ん-とね、棚経のコース、知ってる?」
キースたちが回っていく順番、と質問が。
ぶるぅ 「棚経で回る檀家さんの家なんだけど…」
Aブルー「ああ、アレね…。此処の前後はバッチリ!」
シロエ 「他はどうなんです?」
Aブルー「こう、なんとなく、うろ覚え程度で…」
たまにチェックするだけだから、とダメすぎる答え。
Aブルー「今だと何処かな、キースたちを探せば…」
ぶるぅ 「見付けられても、次が分かんないと…」
シロエ 「意味が無いんですか?」
ぶるぅ 「だって、トイレのスポットとかが…」
マツカ 「謎だと、確かにマズイですよね…」
差し入れが仇になるかもです、とマツカ君。
水分ですね?
2022/08/20 (Sat)
☆たまには最初から
スッポンタケの棚経の日で、朝イチで生徒会長宅に集合。
僧籍以外の面子が三人、ソルジャーも早く来たものの…。
Aブルー「えっ、トイレ? それに差し入れって?」
シロエ 「全く聞いてなかったんですね…」
肝心の部分というヤツを、とシロエ君、超特大の溜息。
シロエ 「要するに、キース先輩たちに差し入れです!」
Aブルー「なんで差し入れ? そんなの、いつもは…」
やってないよね、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「第一、どうして、ぼくを呼ぶわけ?」
ぶるぅ 「棚経のコースを知ってるかも、って…」
Aブルー「だったら、コースを知らないぼくには…」
特典を貰う権利は無いと…、とショックを受けている人。
Aブルー「ごめん、今すぐ帰っていいかな?」
ブルー 「たまには最初から参加したまえ!」
毎年、重役出勤だし、と生徒会長の厳しい声音。
ブルー 「他のみんなは、朝イチなんだよ?」
Aブルー「でも、みんなには打ち上げ、あるよね…」
ぶるぅ 「一人増えても、大丈夫なの!」
食材は沢山買ってあるから、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「せっかく、早く来てくれたんだし…」
シロエ 「もてなすんですか!?」
ぶるぅ 「だって人数、多い方が賑やかで楽しいし…」
いつもより三人足りないんだもん、という台詞。
ぶるぅ 「キースもサムも、ジョミーも棚経…」
Aブルー「喜んで、三人分を埋めるよ!」
あと二人にも心当たりが、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「今日は特別な会議とかも無いし…」
ブルー 「君だけで充分、間に合ってるから!」
君のハーレイは呼ばなくていい、と生徒会長、ビシッと。
ブルー 「悪戯小僧も要らないから!」
Aブルー「えーっ!?」
ちょうど三人いるのにさ、とソルジャーの文句。
Aブルー「抜けた面子の分を補填で!」
ブルー 「あのねえ、お祭りじゃないんだから…」
Aブルー「違うのかい?」
お盆というのはお祭りでは、と言ってますけど。
盆踊り…?
2022/08/21 (Sun)
☆お祭りなんです
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集合ですけど。
僧籍以外の面子が三人、ソルジャーも早く来たわけで…。
シロエ 「お盆の何処がお祭りなんです!」
マツカ 「盆踊りでしょうか?」
此処ではやっていませんけど、とマツカ君。
マツカ 「あれは確かにお祭りですよ?」
スウェナ「言われてみれば、そうだったわね…」
シロエ 「露店が出るトコもあるみたいですし…」
実はお祭りだったんですか、とシロエ君、ポカーン。
シロエ 「今の今まで、全く気付いていませんでした…」
マツカ 「ぼくもです。お盆と言えば棚経だとばかり…」
スウェナ「思い込まされていたわよねえ…」
誰かさんのせいで…、とスウェナちゃんの非難の視線。
スウェナ「毎年、毎年、朝一番に集合なんだし…」
シロエ 「ですよね、盆踊りなんか忘れてましたよ」
マツカ 「広告やポスターも見るんですけど…」
右から左に抜けてましたね、とマツカ君も。
マツカ 「よく考えたら、お盆はお祭りなんですよ」
シロエ 「帰省で賑やかな時期ですしね…」
スウェナ「私たちには、まるっきり御縁が無かったし…」
まさに戦犯というヤツだわよ、とスウェナちゃんの怒り。
スウェナ「なんで戦犯と打ち上げなのよ!」
シロエ 「しかもA級戦犯ですよね…」
Aブルー「違うから!」
戦犯は他にいると思う、とソルジャー、反論。
Aブルー「キースだってば、諸悪の根源は!」
シロエ 「責任転嫁ですか?」
Aブルー「違うよ、スッポンタケの件が無くても…」
キースは卒塔婆書きで棚経な筈、とソルジャーの指摘。
Aブルー「そもそも、家がお寺なんだし!」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「するとA級戦犯は、キース先輩だと…?」
マツカ 「一理ありますね…」
スウェナ「そうだわねえ…」
Aブルー「ほらね、ぼくは戦犯じゃないんだし…」
ハーレイたちも呼んで打ち上げ、と笑顔ですけど。
どうなる…?
2022/08/22 (Mon)
☆お祭りにするなら
スッポンタケの棚経の日で、朝イチで生徒会長宅に集合。
ソルジャーも早めに来たんですけど、それが問題でして。
ブルー 「あのねえ…。なんで余計な面子まで!」
Aブルー「だって、お盆はお祭りなんだよ?」
シロエたちも認めたんだしね、とソルジャー、得意げ。
Aブルー「お祭りは、面子が多い方が盛り上がるしさ!」
ブルー 「だからと言って、そのメンバーは…」
シロエ 「あんまりすぎると思いますけど!」
そもそも棚経に理解が無いです、とシロエ君。
シロエ 「お盆が何かも知らないでしょうし…」
Aブルー「お祭りだよね?」
シロエ 「キース先輩が聞いたら、ブチ切れですから!」
Aブルー「そのキースが戦犯なんだけど?」
お祭りをパアにして来たんだし、とソルジャーの指摘。
Aブルー「もしもキースが、普通の高校生だったら?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「お盆だってば、どう過ごしてると思う?」
夏が一番盛り上がる時期だよ、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「帰省ラッシュで、花火大会に盆踊りでさ…」
シロエ 「あー…。花火大会に行ったかもですねえ…」
スウェナ「盆踊りの可能性もあるわね」
マツカ 「旅行にも行っていそうですよ?」
いろんな行事がありますからね、と御曹司も。
マツカ 「有名どころを回るだけでも、何年も…」
シロエ 「そうでした! 宿が取りにくい時期で…」
スウェナ「列車も乗車率が半端なくって…」
でも、マツカなら楽勝なのよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「お盆って、そういうものだったわねえ…」
Aブルー「ほらね、戦犯はキースなんだよ」
お盆を楽しんでもいいと思う、とソルジャーの言。
Aブルー「たまにはパァーッと、ゲスト多めで!」
シロエ 「だったら、言い訳してくれますか?」
Aブルー「言い訳って?」
シロエ 「キース先輩がキレた時ですよ」
スウェナ「言い出しっぺの役目よね」
お祭りにするなら言うべきだ、との意見ですけど。
さて…?
2022/08/23 (Tue)
☆キレられたら終わり
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも早く来たわけですけど、話があらぬ方向へ。
Aブルー「キースがキレるって、なんでキレるわけ?」
シロエ 「妙な面子が増えているんですよ?」
普段は見ない顔が二人も、とシロエ君が立てる指が二本。
シロエ 「何故、増えたのか、聞かれないとでも?」
Aブルー「棚経なんだし、たまには来たって…」
いいと思う、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「要はお祭りなんだしね!」
シロエ 「キース先輩に、そう説明をするんですか?」
Aブルー「だって、お盆はお祭りだろう?」
シロエ 「そう言うのは勝手ですけどね…」
後がどうなっても知りませんよ、とシロエ君の冷たい瞳。
シロエ 「ただでも気が立っていますしね…」
スウェナ「其処へ今年は、エネルギー不足でしょ?」
マツカ 「差し入れの話が出るくらいですし…」
ブルー 「沸点はとても低いと思うね」
瞬間湯沸かし器な勢いでキレると思う、と生徒会長。
ブルー 「俺は帰るぞ、とUターンでさ…」
シロエ 「ジョミー、次だ、で終わりですよね」
Aブルー「えっと、それって…?」
ブルー 「棚経無しだよ、次に行くんだから!」
此処はスルーで次の檀家さん、と生徒会長の説明が。
ブルー 「なにしろ、ハードな一日だしねえ…」
シロエ 「一軒でも減ったら嬉しいですよね」
ブルー 「そうだと思うよ、この暑さだしさ」
嫌なら言い訳を考えたまえ、とキッツイお言葉。
ブルー 「もっとも、なんと言い訳しようが…」
シロエ 「あの面子がいるだけで、無駄な気がします」
スウェナ「どう見ても、お祭り要員だものね」
マツカ 「日頃、そういうポジションですしね…」
イベントの時しか来ませんから、とマツカ君も。
マツカ 「キースがキレるのは、確実でしょう」
Aブルー「じゃあ、棚経をして貰うには…」
ブルー 「さあねえ…?」
状況をよく見極めたら、と知らんぷりな人。
当然ですね?
2022/08/24 (Wed)
☆確実に詰みます
スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
今年はソルジャーも早く来たものの、ズレた発想でして。
Aブルー「ぼくのハーレイや、ぶるぅがいたら…」
シロエ 「詰みだと思いますけれど?」
棚経は無しで終わりでしょうね、とシロエ君、断言。
シロエ 「ぼくは、どうでもいいですけど」
Aブルー「やっぱり、呼ばない方がいいかなあ…?」
ブルー 「お祭り発言も、避けるべきだね」
キースがキレるよ、と生徒会長。
ブルー 「それより、棚経の準備をすべき!」
Aブルー「なんで、ぼくが!」
シロエ 「それはこっちの台詞ですよ!」
巻き込まれているわけですからね、とシロエ君の怒り。
シロエ 「お膳の用意くらい、したらどうです!」
Aブルー「精進料理なんか、作れないってば!」
ブルー 「せめて盛り付けするとかさ…」
Aブルー「無理だから!」
お約束を知らないからね、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「祭壇だって、どう飾るのか知らないし…」
ブルー 「あのねえ…。それで打ち上げしたいって…」
シロエ 「厚かましいにも程がありますよ」
Aブルー「ぶるぅは歓迎してくれたよ?」
だからいいんだ、と威張り返る人。
Aブルー「ハーレイたちも、呼びたいんだけど…」
シロエ 「本当に、詰む気満々ですね…」
Aブルー「呼んだら、詰むって?」
ブルー 「確実にね!」
来年以降の棚経も無いかも、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「一度、外されると、大変でねえ…」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「菩提寺を怒らせると、怖いんだよ」
お彼岸の法要も来てくれないかもね、と怖い台詞が。
ブルー 「それでいいなら、好きに呼んだら?」
Aブルー「嫌すぎるから!」
大人しくする、とソルジャー、ガクブル。
Aブルー「打ち上げだけで我慢しておくよ…」
ブルー 「じゃあ、棚経の準備を…」
Aブルー「無理だってば!」
やったら失敗するだけだから、と悲鳴ですけど。
ありそう…。
2022/08/25 (Thu)
☆出直すそうです
スッポンタケの棚経の日ですけど、早く来たソルジャー。
けれど打ち上げ目当てなだけで、全く役に立たない感じ。
Aブルー「ぶるぅも、無理だと思うよねえ?」
ぶるぅ 「んとんと、お膳は無理そうだけど…」
シロエ 「花を飾るとかなら、出来ますよね?」
スウェナ「お供え物も並べられそうだわよ」
果物とかを置けばいいんだから、という声が。
スウェナ「花は元々、お盆用のがあるんだし…」
マツカ 「センスは問われませんからね」
Aブルー「でも、置き方を知らないから!」
やっぱり慣れた人が一番、とソルジャーの逃げ。
Aブルー「とりあえず、一度、帰って出直すよ!」
シロエ 「逃げる気ですか!?」
Aブルー「打ち上げは参加するからねーっ!」
それじゃ、と消えてしまった姿。
ぶるぅ 「帰っちゃった…」
シロエ 「美味しいトコだけ、持ってく気ですね…」
スウェナ「何なのよ、アレ!」
ブルー 「まあ、下手に居座られるよりは…」
気楽かもね、と生徒会長が広げる両手。
ブルー 「棚経の準備をしておこうよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳は出来てるの!」
シロエ 「花を飾って、お供え物ですね」
スウェナ「結局、今年もこうなるのよねえ…」
ところでキースは、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「差し入れの話がズレちゃったけど…」
シロエ 「そうでした! バテてるんでしたっけ…」
ぶるぅ 「ん-とね、意識朦朧みたい…」
だけどプロだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「棚経は、ちゃんとやってるよ?」
シロエ 「あー…。身体にしみついていますしね…」
ぶるぅ 「そうなの、だから出来るんだけど…」
お経も間違えないけれど、と覗き見の報告。
ぶるぅ 「でも、檀家さんの家を出ちゃうと…」
シロエ 「倒れそうになるわけですか?」
ぶるぅ 「出来上がってるよ?」
一同 「「「は?」」」
ぶるぅ 「千鳥足なの!」
ジョミーと二人で酔っ払い、と言ってますけど。
熱中症では…?
2022/08/26 (Fri)
☆ハイになった人
スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に来ている面々。
早く来たソルジャーは逃げてしまって、残りの面子で…。
シロエ 「千鳥足って…。熱中症じゃないんですか?」
ぶるぅ 「そうかもだけど、なんかハイだよ?」
一同 「「「ハイ?」」」
ぶるぅ 「一軒済む度に、ジョミーとハイタッチなの!」
凄くテンション高いみたい、と覗き見したお子様の証言。
ぶるぅ 「でもって、次のお宅に行くぞーっ! って…」
シロエ 「自転車に乗るわけですね?」
ぶるぅ 「そだよ、お念仏で歌まで歌ってるよ?」
一同 「「「歌!?」」」
なんだソレは、と一同、目が点。
シロエ 「お念仏の歌って、ありましたっけ?」
ぶるぅ 「ううん、替え歌を全部、お念仏なの!」
流行りの歌から校歌まで、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それならジョミーも歌えるし…」
シロエ 「ジョミー先輩も歌っているんですか!?」
ぶるぅ 「酔っ払いで、出来上がっているんだもん!」
バテバテの筈なのにハイだもんね、と呆れ顔のお子様。
ぶるぅ 「元気は余っているみたい…」
シロエ 「ランナーズハイじゃないんでしょうか?」
マツカ 「そうかもです。例年以上にバテてますから…」
有り得ない方向に行ったかも、とマツカ君、心配そう。
マツカ 「大丈夫でしょうか、その状態で?」
ブルー 「既に正気が危ういかもねえ…」
シロエ 「思い切りヤバいじゃないですか!」
ブルー 「倒れはしないよ、そこはプロだから」
ジョミーも経験値は高いからね、と生徒会長。
ブルー 「多分、この家がヤマじゃないかな」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「ヤマですか?」
ブルー 「そう、テンションが頂点に!」
シロエ 「まさか、踊ったりしないでしょうね?」
ブルー 「どうかな、念仏踊りもあるし…」
一同 「「「念仏踊り!?」」」
そんな踊りがあるなんて、と仰天ですけど。
盆踊りの一種…?
2022/08/27 (Sat)
☆踊り始めるかも
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集合ですけど。
早く来たソルジャーが逃げてしまって、残りの面子のみ。
シロエ 「念仏踊りって、何なんですか?」
ブルー 「お念仏に合わせて踊るか、唱えながら…」
踊るかというヤツだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「唱えながらの方は、踊り念仏とも言うけれど」
スウェナ「盆踊りみたいなものかしら?」
ブルー 「そうだね、お盆にやってる所が多いかな」
伝統芸能にもなっているよ、と説明が。
ブルー 「アルテメシアでも、場所によっては…」
シロエ 「やっているんですか?」
ブルー 「うん、保存会とかもあるからね」
マツカ 「すると、キースも踊れるんでしょうか?」
お念仏の宗派ですし…、とマツカ君の質問。
マツカ 「そんな話は聞いてませんけど…」
ブルー 「お坊さんが始めたのが由来だけどさ…」
今の踊り手は一般人で…、と生徒会長。
ブルー 「だからキースは、習ってないかと」
シロエ 「じゃあ、どうやって踊るんです?」
ブルー 「それはアレだね、即興だよね!」
その場のノリで適当に、という答え。
ブルー 「ジョミーもいるから、肩を組むとか…」
スウェナ「盆踊りに、そんなのは無いと思うわよ?」
ブルー 「習ってないから、どうとでもなるね」
替え歌次第でアレンジだよ、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「盆踊りの曲なら、それっぽくなるし…」
シロエ 「サンバだったら、サンバになるんですか?」
ブルー 「多分ね!」
Aブルー「なになに、誰が踊るんだって!?」
サンバだってね、とソルジャーがヒョイと出現。
Aブルー「今の流れだと、もしかして…」
ブルー 「キースたちだけど?」
踊るかもねという話、と生徒会長。
ブルー 「なにしろ、テンション高すぎだから…」
Aブルー「踊るって?」
ブルー 「お念仏の替え歌でね!」
Aブルー「最高じゃないか!」
まさにお祭りだよ、とソルジャー、ワクワク。
棚経ですよ…?
2022/08/28 (Sun)
☆踊りに期待な人
スッポンタケの棚経の日で、準備を整えて待機ですけど。
逃げ帰ったソルジャーが戻って来まして、期待に輝く瞳。
Aブルー「お念仏で踊ってくれるなんて、嬉しいねえ…」
シロエ 「棚経は、そうじゃないと思いますけれど?」
Aブルー「お盆は本来、お祭りじゃないか!」
それが実現するなんて…、と嬉しそうな人。
Aブルー「これなら、ぼくのハーレイたちを呼んでも…」
ブルー 「ドサクサ紛れは許さないからね!」
Aブルー「そう言わないでさ、打ち上げパーティーに…」
ブルー 「あのねえ…。ところで、キースたちだけど…」
時間が迫っているような気が、と生徒会長が指差す時計。
ブルー 「例年、今頃じゃなかったかな、と…」
シロエ 「そういえば…。すると、今年も…」
瞬間移動を忘れていませんか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「檀家さんの家からの移動を、サポートで…」
スウェナ「時短して、時間を捻り出すのよね?」
此処で棚経する分の…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「スッポンタケは、数に入ってないから…」
Aブルー「そうだっけ…!」
ヤバい、とソルジャー、顔面蒼白。
Aブルー「えっと、キースたちは…」
マツカ 「間に合いますか?」
Aブルー「うん、なんとか…!」
よし! とソルジャー、ガッツポーズ。
Aブルー「ハイタッチしたトコで、移動完了!」
ブルー 「檀家さんに見られていないだろうね?」
Aブルー「大丈夫、誰も見ていないって!」
だからこそハイタッチが出来るんだろう、と笑顔。
Aブルー「あのテンションで来てくれるんだ?」
ぶるぅ 「そだね、あっ、来た!」
お迎えに行く! とチャイムの音で跳ねてゆくお子様。
ぶるぅ 「キースたち、来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ」
よくも今年も遅れやがって、とキース君、怒りの形相。
キース 「棚経を何だと思ってるんだ!」
Aブルー「お祭りだよね!」
歌って踊ってくれたまえ、と歓迎ですけど。
踊りますか…?
2022/08/29 (Mon)
☆盆踊りは後付け
いよいよスッポンタケの棚経、やって来たキース君たち。
テンションが高いと聞いたソルジャー、踊りに期待で…。
キース 「棚経の何処が、祭りになるんだ!」
Aブルー「えっ、だって…。盆踊りとかもあるし…」
念仏踊りもあるんだってね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「お念仏で歌って走ってるんだろ、今年は?」
キース 「貴様の迎えが遅れたお蔭で、余計にな!」
走行距離が伸びたんだぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「ジョミー、蝋燭と線香だ!」
ジョミー「オッケー!」
ジョミー君が手早く支度で、サッと正座なキース君たち。
キース 「お前たちも、早く正座しろ!」
Aブルー「踊りは後になるのかい?」
キース 「やかましい!」
チーンと鐘を鳴らして催促、御一同様、慌てて正座。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
シロエ 「…正気ですね?」
マツカ 「ええ、完全に」
キース 「お静かに!」
ピシャリと叱られ、シロエ君たち、肩を竦めて沈黙。
キース 「のうまく さらば たたぎゃた…」
一同 (((いつも通りだ…)))
変な呪文だ、と思う間に、またお念仏が始まりまして。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((確か、これで終わり…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
木魚と叩き鉦を連打で、ハハーッとお辞儀なお坊さん組。
キース 「皆さん、よくお勤めでございました」
Aブルー「ありがとう! それで、踊りは?」
キース 「俺は、正気に返ったんだが?」
もうハイタッチも替え歌もない、とキース君の鋭い瞳。
キース 「ジョミー、次に行くぞ!」
Aブルー「ちょっと待ってよ!」
お布施が足りないなら増やすから、とソルジャー、必死。
Aブルー「なにも正気に返らなくても!」
キース 「お盆を侮辱しやがって!」
Aブルー「お祭りだろう?」
キース 「違う!」
盆踊りの方が後付けなんだ、とキース君の怒声。
確かに…。
2022/08/30 (Tue)
☆自分で踊るべき
スッポンタケの棚経は無事に終了、念仏踊りなどは無し。
正気に返ったキース君たち、次の檀家さんへ行くそうで。
Aブルー「後付けって、何さ?」
キース 「お盆があるから、盆踊りなんだ!」
御先祖様の供養から派生したんだ、と副住職。
キース 「お盆は本来、娯楽ではない!」
Aブルー「そう言わないで、一曲だけでも踊ってよ!」
キース 「あんたが踊ればいいだろう!」
お祭り騒ぎが好きなんだしな、と突き放し。
キース 「シロエ、一曲、歌ってやれ!」
シロエ 「ぼくですか!?」
キース 「俺たちは次を急ぐからな!」
次の檀家さんの家まで瞬間移動で送れよ、とズズイと。
キース 「でないと、此処は来年から外す!」
Aブルー「それは困るよ、じゃあ、送るから!」
自転車ごとね、という声と同時に消えたキース君たち。
Aブルー「なんとか、セーフ…。だけど、踊りが…」
スウェナ「自分で踊れ、って言ってたわよねえ?」
マツカ 「ええ。シロエに一曲、歌うように、と…」
でも歌えますか、とマツカ君の問い。
マツカ 「お念仏で替え歌なんて、素人には…」
シロエ 「ちょっと分からない感覚ですよ…」
カラオケは大好きなんですが、とシロエ君も困惑。
シロエ 「ぼくはいったい、どうしたら…」
ぶるぅ 「んとんと、盆踊りの曲のCDとかは?」
シャングリラ学園に揃ってるでしょ、という声が。
ぶるぅ 「あれを借りればいいと思うの!」
シロエ 「名案ですね!」
マツカ 「まさに盆踊りの曲ですからね」
どうぞ一曲踊って下さい、とマツカ君。
マツカ 「浴衣も御用意しますから」
Aブルー「なんでぼくが!」
踊らないからね、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「キースが踊ってこそなんだし…!」
ブルー 「踊りたまえ!」
ぶるぅ 「CD、借りて来るねーっ!」
シロエ 「お盆はお祭りですからね」
Aブルー「前言撤回!」
二度と言わない、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/08/31 (Wed)
お盆はスッポンタケの棚経、朝イチで生徒会長宅に集合。
けれど僧籍な面子は棚経なわけで、それ以外の面々で…。
マツカ 「ウナギやステーキも許される日なのに…」
シロエ 「精進料理で、それもアッサリ系ですしね…」
スウェナ「どう考えても、貧乏クジよね…」
特にジョミーとサムだわよ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「本当だったら、焼肉パーティーの方でしょ?」
シロエ 「キース先輩が言わなかったら、そうですね…」
マツカ 「もしも、ガーリックじゃなかったら…」
焼肉は許されていたんでしょうか、とマツカ君。
マツカ 「キースは精進料理になっても、あの二人は…」
ブルー 「文句を言う権利は、あったと思うね」
実態を知らなかったとしても、と生徒会長の言。
ブルー 「ただの焼肉なら、匂いの方はそれほどは…」
ぶるぅ 「酷くないよね、食べた日は匂うかもだけど…」
次の日の朝には抜けちゃってるよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「でも、吸血鬼退治だったし…」
シロエ 「ニンニクは必須アイテムですしね…」
マツカ 「本気で退治するんだったら、杭ですけれど…」
でなければ銀の弾丸ですね、とマツカ君が挙げるブツ。
マツカ 「息の根を止める場合は、そうなりますが…」
シロエ 「嫌がらせイベントでしたしねえ…」
スウェナ「気付かなかった、サムとジョミーがババよね」
キースはともかく…、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「もう今頃はバテてるわよ、きっと」
シロエ 「そうでしょうねえ、自転車ですし…」
マツカ 「差し入れをしてあげたいですけど…」
それも難しそうですし…、とマツカ君が見る窓の外。
マツカ 「棚経のルートを知りませんしね…」
シロエ 「例の人なら、知ってるかもですよ」
スウェナ「そんなわけないでしょ、ド素人よ?」
シロエ 「毎年、瞬間移動で送迎していませんか?」
マツカ 「そういえば…」
此処の前後はそうでしたね、とマツカ君。
恒例でしたっけ…。
2022/08/16 (Tue)
☆手伝わない人
スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に来ている面々。
僧籍な面子は棚経だけに、それ以外の三人ですけれど…。
シロエ 「ほらね、知ってるかもって思いませんか?」
マツカ 「ええ。聞いてみる価値はありそうですね」
スウェナ「でもソレ、どうやって質問するの?」
いつも重役出勤だわよ、とスウェナちゃんが顰める顔。
スウェナ「私たちには、朝一番から来いって言って…」
シロエ 「来ないんでしたね、肝心の人が」
マツカ 「そうでした…。ついでに、最近…」
瞬間移動も忘れがちなんでしたっけ、とマツカ君。
マツカ 「此処の前の家を出たら、即、移動なのに…」
シロエ 「走行距離が増えてましたね、先輩たち…」
忘れ去られていたせいで…、とシロエ君も。
シロエ 「ということは、今年もやっぱり…」
ブルー 「来るわけがないね、早めになんて!」
でもって今年も忘れるかもねえ、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「到着の直前になって思い出すとかさ…」
シロエ 「あー…。忘れておいて、遅いと文句を…」
言いかねません、とシロエ君。
シロエ 「そんな人が差し入れを手伝うなんて…」
マツカ 「無いでしょうねえ、どう考えても…」
ブルー 「特典がつくなら別だろうけど…」
棚経に特典もお徳も無いし…、と生徒会長が傾げる首。
ブルー 「そうなると、特典は此処で出すしか…」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「ぼくたちで用意するしか無いってこと!」
誰かさんが食いつくようなブツを、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、そこまでしてあげる義理は…」
シロエ 「無いと思いますよ、まるで全く」
自業自得というヤツですから、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「キース先輩は、自分で棺桶行きでしたし…」
マツカ 「サムとジョミーは、失言ですし…」
ぶるぅ 「特典、用意してあげないの?」
スウェナ「当然でしょ?」
ぶるぅ 「でも…」
おもてなしも特典だよね、と言ってますけど。
えっと…?
2022/08/17 (Wed)
☆特典があれば
お盆はスッポンタケの棚経、朝イチで生徒会長宅な面々。
僧籍な面子は棚経中で、それ以外のメンバーですけれど。
シロエ 「おもてなしって、何なんです?」
マツカ 「キースたちなら、次を急ぎますから…」
スウェナ「ゆっくりしている暇は無いわよ?」
おもてなしの用意が無駄になるわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「だから毎年、飲み物も出していないんだし…」
シロエ 「ケーキなんかは論外ですよね、アイスだって」
マツカ 「冷たいおしぼりくらいでしょうか…」
用意しても邪魔にならないのは、とマツカ君の意見。
マツカ 「あとは部屋をキンキンに冷やす程度で…」
シロエ 「他に出来ること、無いですよねえ?」
スウェナ「そうなのよ。冷えたおしぼりで充分だわね」
いっそ冷凍庫で凍らせておけば、という声が。
スウェナ「汗だくなんだし、喜ばれるわよ?」
シロエ 「それって、お肌に貼り付きませんか?」
マツカ 「少し前に出しておくべきですね、冷凍庫から」
貼り付いたら時間を取られますし、とマツカ君。
マツカ 「ゆっくり剥がさないと痛いですから…」
スウェナ「そうね、だったら、その方向で」
シロエ 「おしぼりってことで決定ですね?」
ぶるぅ 「んとんと、そういうヤツじゃなくって…」
特典だよう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の割り込み。
ぶるぅ 「特典があれば、来てくれるんでしょ?」
シロエ 「もしかして、例の人ですか?」
ぶるぅ 「そだよ、早めに来るかもだし…」
おもてなしなら出来るもん、と笑顔のお子様。
ぶるぅ 「おもてなしを特典にすればオッケー!」
シロエ 「あのですね…」
何故、あの人をもてなすんです、とシロエ君の苦い顔。
シロエ 「ぼくたちは巻き込まれ中なんですよ?」
スウェナ「放置でいいわよ、あんな迷惑な人!」
マツカ 「放っておいても、その内に来ますし…」
ぶるぅ 「でも、キースたちが…」
外はとっても暑そうなの! と窓を見てますけど。
夏ですしね…。
2022/08/18 (Thu)
☆特典と聞いて
スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
僧籍な面子は棚経だけに、それ以外の三人ですけれど…。
シロエ 「確かに暑そうですけどね…」
マツカ 「キースたちの場合は、毎年ですから…」
スウェナ「覚悟は出来ている筈だわよ」
ぶるぅ 「だけど今年は、前の日、精進料理だったし…」
エネルギー不足でキツイと思うの、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「カロリーが足りていないんだし…」
シロエ 「ですから、自業自得ですって!」
マツカ 「サムとジョミーは微妙ですけど…」
スウェナ「アレも一種の自業自得よ!」
人を呪わば穴二つでしょ、とスウェナちゃん、断言。
スウェナ「ガーリック作戦に乗り気だったんだもの」
マツカ 「まあ、そうですね…」
シロエ 「ただの焼肉なら、セーフでしたしね…」
スウェナ「そうでしょ、だから放置でいいのよ」
例の人なんかを呼ばなくても、とキッパリと。
スウェナ「それも特典をつけてまで!」
??? 「なになに、何が貰えるんだって?」
乗った! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「出たーっ!」」」
Aブルー「失礼だねえ、早く来てあげたのに!」
特典がつくそうだから、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「いいものが貰えそうだしね!」
ぶるぅ 「んとんと、おもてなしなんだけど…」
Aブルー「いいねえ、御馳走してくれるとか?」
ぶるぅ 「他のみんなとセットで御飯!」
キースたちは来られないけれど、と提案するお子様。
ぶるぅ 「棚経が済んだら、打ち上げっぽく!」
Aブルー「パーティーってこと?」
ぶるぅ 「そだよ、お疲れ様でした、って!」
Aブルー「貰ったあ!」
その特典、とソルジャーが突き上げる拳。
Aブルー「ありがとう、早く来た甲斐があったよ!」
ぶるぅ 「よかったあ!」
Aブルー「え?」
ぶるぅ 「だから、特典!」
Aブルー「えっと…?」
何が良かったと、と首を捻ってますけど。
条件を知らないとか…?
2022/08/19 (Fri)
☆コースが謎だと
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
僧籍な面子は棚経中で、それ以外の三人なわけですが…。
Aブルー「ぼくが早く来たら、特典だよね?」
ぶるぅ 「そうなの、特典、おもてなしなの!」
Aブルー「じゃあ、良かった、って何の話さ?」
貰えて嬉しいのは、ぼくだけど、とソルジャーの疑問。
Aブルー「ぶるぅが喜ぶトコって、あるわけ?」
ぶるぅ 「そだよ、来てくれたんだもん!」
Aブルー「ああ、そういえば、ぶるぅはお客様とか…」
おもてなしとか大好きだっけ、とソルジャー、納得。
Aブルー「おもてなし出来るから、大喜びで…」
シロエ 「違いますから!」
Aブルー「えっ?」
何処が違うと、と赤い瞳が真ん丸に。
Aブルー「だって、早く来るだけで特典ゲットで…」
シロエ 「ですから、それが違うんです!」
呼んだ理由があるんですよ、とシロエ君、ピシャリと。
シロエ 「その点をクリアしないとですね…」
マツカ 「特典は出ないわけなんですよ」
Aブルー「ええっ!?」
来るだけでゲットじゃなかったんだ、と愕然とする人。
Aブルー「もしかして、早まっちゃったかな…」
ぶるぅ 「んとんと、そんなに難しくないから!」
Aブルー「何かやらなきゃいけないわけ?」
ぶるぅ 「ん-とね、棚経のコース、知ってる?」
キースたちが回っていく順番、と質問が。
ぶるぅ 「棚経で回る檀家さんの家なんだけど…」
Aブルー「ああ、アレね…。此処の前後はバッチリ!」
シロエ 「他はどうなんです?」
Aブルー「こう、なんとなく、うろ覚え程度で…」
たまにチェックするだけだから、とダメすぎる答え。
Aブルー「今だと何処かな、キースたちを探せば…」
ぶるぅ 「見付けられても、次が分かんないと…」
シロエ 「意味が無いんですか?」
ぶるぅ 「だって、トイレのスポットとかが…」
マツカ 「謎だと、確かにマズイですよね…」
差し入れが仇になるかもです、とマツカ君。
水分ですね?
2022/08/20 (Sat)
☆たまには最初から
スッポンタケの棚経の日で、朝イチで生徒会長宅に集合。
僧籍以外の面子が三人、ソルジャーも早く来たものの…。
Aブルー「えっ、トイレ? それに差し入れって?」
シロエ 「全く聞いてなかったんですね…」
肝心の部分というヤツを、とシロエ君、超特大の溜息。
シロエ 「要するに、キース先輩たちに差し入れです!」
Aブルー「なんで差し入れ? そんなの、いつもは…」
やってないよね、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「第一、どうして、ぼくを呼ぶわけ?」
ぶるぅ 「棚経のコースを知ってるかも、って…」
Aブルー「だったら、コースを知らないぼくには…」
特典を貰う権利は無いと…、とショックを受けている人。
Aブルー「ごめん、今すぐ帰っていいかな?」
ブルー 「たまには最初から参加したまえ!」
毎年、重役出勤だし、と生徒会長の厳しい声音。
ブルー 「他のみんなは、朝イチなんだよ?」
Aブルー「でも、みんなには打ち上げ、あるよね…」
ぶるぅ 「一人増えても、大丈夫なの!」
食材は沢山買ってあるから、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「せっかく、早く来てくれたんだし…」
シロエ 「もてなすんですか!?」
ぶるぅ 「だって人数、多い方が賑やかで楽しいし…」
いつもより三人足りないんだもん、という台詞。
ぶるぅ 「キースもサムも、ジョミーも棚経…」
Aブルー「喜んで、三人分を埋めるよ!」
あと二人にも心当たりが、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「今日は特別な会議とかも無いし…」
ブルー 「君だけで充分、間に合ってるから!」
君のハーレイは呼ばなくていい、と生徒会長、ビシッと。
ブルー 「悪戯小僧も要らないから!」
Aブルー「えーっ!?」
ちょうど三人いるのにさ、とソルジャーの文句。
Aブルー「抜けた面子の分を補填で!」
ブルー 「あのねえ、お祭りじゃないんだから…」
Aブルー「違うのかい?」
お盆というのはお祭りでは、と言ってますけど。
盆踊り…?
2022/08/21 (Sun)
☆お祭りなんです
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集合ですけど。
僧籍以外の面子が三人、ソルジャーも早く来たわけで…。
シロエ 「お盆の何処がお祭りなんです!」
マツカ 「盆踊りでしょうか?」
此処ではやっていませんけど、とマツカ君。
マツカ 「あれは確かにお祭りですよ?」
スウェナ「言われてみれば、そうだったわね…」
シロエ 「露店が出るトコもあるみたいですし…」
実はお祭りだったんですか、とシロエ君、ポカーン。
シロエ 「今の今まで、全く気付いていませんでした…」
マツカ 「ぼくもです。お盆と言えば棚経だとばかり…」
スウェナ「思い込まされていたわよねえ…」
誰かさんのせいで…、とスウェナちゃんの非難の視線。
スウェナ「毎年、毎年、朝一番に集合なんだし…」
シロエ 「ですよね、盆踊りなんか忘れてましたよ」
マツカ 「広告やポスターも見るんですけど…」
右から左に抜けてましたね、とマツカ君も。
マツカ 「よく考えたら、お盆はお祭りなんですよ」
シロエ 「帰省で賑やかな時期ですしね…」
スウェナ「私たちには、まるっきり御縁が無かったし…」
まさに戦犯というヤツだわよ、とスウェナちゃんの怒り。
スウェナ「なんで戦犯と打ち上げなのよ!」
シロエ 「しかもA級戦犯ですよね…」
Aブルー「違うから!」
戦犯は他にいると思う、とソルジャー、反論。
Aブルー「キースだってば、諸悪の根源は!」
シロエ 「責任転嫁ですか?」
Aブルー「違うよ、スッポンタケの件が無くても…」
キースは卒塔婆書きで棚経な筈、とソルジャーの指摘。
Aブルー「そもそも、家がお寺なんだし!」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「するとA級戦犯は、キース先輩だと…?」
マツカ 「一理ありますね…」
スウェナ「そうだわねえ…」
Aブルー「ほらね、ぼくは戦犯じゃないんだし…」
ハーレイたちも呼んで打ち上げ、と笑顔ですけど。
どうなる…?
2022/08/22 (Mon)
☆お祭りにするなら
スッポンタケの棚経の日で、朝イチで生徒会長宅に集合。
ソルジャーも早めに来たんですけど、それが問題でして。
ブルー 「あのねえ…。なんで余計な面子まで!」
Aブルー「だって、お盆はお祭りなんだよ?」
シロエたちも認めたんだしね、とソルジャー、得意げ。
Aブルー「お祭りは、面子が多い方が盛り上がるしさ!」
ブルー 「だからと言って、そのメンバーは…」
シロエ 「あんまりすぎると思いますけど!」
そもそも棚経に理解が無いです、とシロエ君。
シロエ 「お盆が何かも知らないでしょうし…」
Aブルー「お祭りだよね?」
シロエ 「キース先輩が聞いたら、ブチ切れですから!」
Aブルー「そのキースが戦犯なんだけど?」
お祭りをパアにして来たんだし、とソルジャーの指摘。
Aブルー「もしもキースが、普通の高校生だったら?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「お盆だってば、どう過ごしてると思う?」
夏が一番盛り上がる時期だよ、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「帰省ラッシュで、花火大会に盆踊りでさ…」
シロエ 「あー…。花火大会に行ったかもですねえ…」
スウェナ「盆踊りの可能性もあるわね」
マツカ 「旅行にも行っていそうですよ?」
いろんな行事がありますからね、と御曹司も。
マツカ 「有名どころを回るだけでも、何年も…」
シロエ 「そうでした! 宿が取りにくい時期で…」
スウェナ「列車も乗車率が半端なくって…」
でも、マツカなら楽勝なのよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「お盆って、そういうものだったわねえ…」
Aブルー「ほらね、戦犯はキースなんだよ」
お盆を楽しんでもいいと思う、とソルジャーの言。
Aブルー「たまにはパァーッと、ゲスト多めで!」
シロエ 「だったら、言い訳してくれますか?」
Aブルー「言い訳って?」
シロエ 「キース先輩がキレた時ですよ」
スウェナ「言い出しっぺの役目よね」
お祭りにするなら言うべきだ、との意見ですけど。
さて…?
2022/08/23 (Tue)
☆キレられたら終わり
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも早く来たわけですけど、話があらぬ方向へ。
Aブルー「キースがキレるって、なんでキレるわけ?」
シロエ 「妙な面子が増えているんですよ?」
普段は見ない顔が二人も、とシロエ君が立てる指が二本。
シロエ 「何故、増えたのか、聞かれないとでも?」
Aブルー「棚経なんだし、たまには来たって…」
いいと思う、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「要はお祭りなんだしね!」
シロエ 「キース先輩に、そう説明をするんですか?」
Aブルー「だって、お盆はお祭りだろう?」
シロエ 「そう言うのは勝手ですけどね…」
後がどうなっても知りませんよ、とシロエ君の冷たい瞳。
シロエ 「ただでも気が立っていますしね…」
スウェナ「其処へ今年は、エネルギー不足でしょ?」
マツカ 「差し入れの話が出るくらいですし…」
ブルー 「沸点はとても低いと思うね」
瞬間湯沸かし器な勢いでキレると思う、と生徒会長。
ブルー 「俺は帰るぞ、とUターンでさ…」
シロエ 「ジョミー、次だ、で終わりですよね」
Aブルー「えっと、それって…?」
ブルー 「棚経無しだよ、次に行くんだから!」
此処はスルーで次の檀家さん、と生徒会長の説明が。
ブルー 「なにしろ、ハードな一日だしねえ…」
シロエ 「一軒でも減ったら嬉しいですよね」
ブルー 「そうだと思うよ、この暑さだしさ」
嫌なら言い訳を考えたまえ、とキッツイお言葉。
ブルー 「もっとも、なんと言い訳しようが…」
シロエ 「あの面子がいるだけで、無駄な気がします」
スウェナ「どう見ても、お祭り要員だものね」
マツカ 「日頃、そういうポジションですしね…」
イベントの時しか来ませんから、とマツカ君も。
マツカ 「キースがキレるのは、確実でしょう」
Aブルー「じゃあ、棚経をして貰うには…」
ブルー 「さあねえ…?」
状況をよく見極めたら、と知らんぷりな人。
当然ですね?
2022/08/24 (Wed)
☆確実に詰みます
スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
今年はソルジャーも早く来たものの、ズレた発想でして。
Aブルー「ぼくのハーレイや、ぶるぅがいたら…」
シロエ 「詰みだと思いますけれど?」
棚経は無しで終わりでしょうね、とシロエ君、断言。
シロエ 「ぼくは、どうでもいいですけど」
Aブルー「やっぱり、呼ばない方がいいかなあ…?」
ブルー 「お祭り発言も、避けるべきだね」
キースがキレるよ、と生徒会長。
ブルー 「それより、棚経の準備をすべき!」
Aブルー「なんで、ぼくが!」
シロエ 「それはこっちの台詞ですよ!」
巻き込まれているわけですからね、とシロエ君の怒り。
シロエ 「お膳の用意くらい、したらどうです!」
Aブルー「精進料理なんか、作れないってば!」
ブルー 「せめて盛り付けするとかさ…」
Aブルー「無理だから!」
お約束を知らないからね、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「祭壇だって、どう飾るのか知らないし…」
ブルー 「あのねえ…。それで打ち上げしたいって…」
シロエ 「厚かましいにも程がありますよ」
Aブルー「ぶるぅは歓迎してくれたよ?」
だからいいんだ、と威張り返る人。
Aブルー「ハーレイたちも、呼びたいんだけど…」
シロエ 「本当に、詰む気満々ですね…」
Aブルー「呼んだら、詰むって?」
ブルー 「確実にね!」
来年以降の棚経も無いかも、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「一度、外されると、大変でねえ…」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「菩提寺を怒らせると、怖いんだよ」
お彼岸の法要も来てくれないかもね、と怖い台詞が。
ブルー 「それでいいなら、好きに呼んだら?」
Aブルー「嫌すぎるから!」
大人しくする、とソルジャー、ガクブル。
Aブルー「打ち上げだけで我慢しておくよ…」
ブルー 「じゃあ、棚経の準備を…」
Aブルー「無理だってば!」
やったら失敗するだけだから、と悲鳴ですけど。
ありそう…。
2022/08/25 (Thu)
☆出直すそうです
スッポンタケの棚経の日ですけど、早く来たソルジャー。
けれど打ち上げ目当てなだけで、全く役に立たない感じ。
Aブルー「ぶるぅも、無理だと思うよねえ?」
ぶるぅ 「んとんと、お膳は無理そうだけど…」
シロエ 「花を飾るとかなら、出来ますよね?」
スウェナ「お供え物も並べられそうだわよ」
果物とかを置けばいいんだから、という声が。
スウェナ「花は元々、お盆用のがあるんだし…」
マツカ 「センスは問われませんからね」
Aブルー「でも、置き方を知らないから!」
やっぱり慣れた人が一番、とソルジャーの逃げ。
Aブルー「とりあえず、一度、帰って出直すよ!」
シロエ 「逃げる気ですか!?」
Aブルー「打ち上げは参加するからねーっ!」
それじゃ、と消えてしまった姿。
ぶるぅ 「帰っちゃった…」
シロエ 「美味しいトコだけ、持ってく気ですね…」
スウェナ「何なのよ、アレ!」
ブルー 「まあ、下手に居座られるよりは…」
気楽かもね、と生徒会長が広げる両手。
ブルー 「棚経の準備をしておこうよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳は出来てるの!」
シロエ 「花を飾って、お供え物ですね」
スウェナ「結局、今年もこうなるのよねえ…」
ところでキースは、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「差し入れの話がズレちゃったけど…」
シロエ 「そうでした! バテてるんでしたっけ…」
ぶるぅ 「ん-とね、意識朦朧みたい…」
だけどプロだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「棚経は、ちゃんとやってるよ?」
シロエ 「あー…。身体にしみついていますしね…」
ぶるぅ 「そうなの、だから出来るんだけど…」
お経も間違えないけれど、と覗き見の報告。
ぶるぅ 「でも、檀家さんの家を出ちゃうと…」
シロエ 「倒れそうになるわけですか?」
ぶるぅ 「出来上がってるよ?」
一同 「「「は?」」」
ぶるぅ 「千鳥足なの!」
ジョミーと二人で酔っ払い、と言ってますけど。
熱中症では…?
2022/08/26 (Fri)
☆ハイになった人
スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に来ている面々。
早く来たソルジャーは逃げてしまって、残りの面子で…。
シロエ 「千鳥足って…。熱中症じゃないんですか?」
ぶるぅ 「そうかもだけど、なんかハイだよ?」
一同 「「「ハイ?」」」
ぶるぅ 「一軒済む度に、ジョミーとハイタッチなの!」
凄くテンション高いみたい、と覗き見したお子様の証言。
ぶるぅ 「でもって、次のお宅に行くぞーっ! って…」
シロエ 「自転車に乗るわけですね?」
ぶるぅ 「そだよ、お念仏で歌まで歌ってるよ?」
一同 「「「歌!?」」」
なんだソレは、と一同、目が点。
シロエ 「お念仏の歌って、ありましたっけ?」
ぶるぅ 「ううん、替え歌を全部、お念仏なの!」
流行りの歌から校歌まで、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それならジョミーも歌えるし…」
シロエ 「ジョミー先輩も歌っているんですか!?」
ぶるぅ 「酔っ払いで、出来上がっているんだもん!」
バテバテの筈なのにハイだもんね、と呆れ顔のお子様。
ぶるぅ 「元気は余っているみたい…」
シロエ 「ランナーズハイじゃないんでしょうか?」
マツカ 「そうかもです。例年以上にバテてますから…」
有り得ない方向に行ったかも、とマツカ君、心配そう。
マツカ 「大丈夫でしょうか、その状態で?」
ブルー 「既に正気が危ういかもねえ…」
シロエ 「思い切りヤバいじゃないですか!」
ブルー 「倒れはしないよ、そこはプロだから」
ジョミーも経験値は高いからね、と生徒会長。
ブルー 「多分、この家がヤマじゃないかな」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「ヤマですか?」
ブルー 「そう、テンションが頂点に!」
シロエ 「まさか、踊ったりしないでしょうね?」
ブルー 「どうかな、念仏踊りもあるし…」
一同 「「「念仏踊り!?」」」
そんな踊りがあるなんて、と仰天ですけど。
盆踊りの一種…?
2022/08/27 (Sat)
☆踊り始めるかも
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集合ですけど。
早く来たソルジャーが逃げてしまって、残りの面子のみ。
シロエ 「念仏踊りって、何なんですか?」
ブルー 「お念仏に合わせて踊るか、唱えながら…」
踊るかというヤツだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「唱えながらの方は、踊り念仏とも言うけれど」
スウェナ「盆踊りみたいなものかしら?」
ブルー 「そうだね、お盆にやってる所が多いかな」
伝統芸能にもなっているよ、と説明が。
ブルー 「アルテメシアでも、場所によっては…」
シロエ 「やっているんですか?」
ブルー 「うん、保存会とかもあるからね」
マツカ 「すると、キースも踊れるんでしょうか?」
お念仏の宗派ですし…、とマツカ君の質問。
マツカ 「そんな話は聞いてませんけど…」
ブルー 「お坊さんが始めたのが由来だけどさ…」
今の踊り手は一般人で…、と生徒会長。
ブルー 「だからキースは、習ってないかと」
シロエ 「じゃあ、どうやって踊るんです?」
ブルー 「それはアレだね、即興だよね!」
その場のノリで適当に、という答え。
ブルー 「ジョミーもいるから、肩を組むとか…」
スウェナ「盆踊りに、そんなのは無いと思うわよ?」
ブルー 「習ってないから、どうとでもなるね」
替え歌次第でアレンジだよ、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「盆踊りの曲なら、それっぽくなるし…」
シロエ 「サンバだったら、サンバになるんですか?」
ブルー 「多分ね!」
Aブルー「なになに、誰が踊るんだって!?」
サンバだってね、とソルジャーがヒョイと出現。
Aブルー「今の流れだと、もしかして…」
ブルー 「キースたちだけど?」
踊るかもねという話、と生徒会長。
ブルー 「なにしろ、テンション高すぎだから…」
Aブルー「踊るって?」
ブルー 「お念仏の替え歌でね!」
Aブルー「最高じゃないか!」
まさにお祭りだよ、とソルジャー、ワクワク。
棚経ですよ…?
2022/08/28 (Sun)
☆踊りに期待な人
スッポンタケの棚経の日で、準備を整えて待機ですけど。
逃げ帰ったソルジャーが戻って来まして、期待に輝く瞳。
Aブルー「お念仏で踊ってくれるなんて、嬉しいねえ…」
シロエ 「棚経は、そうじゃないと思いますけれど?」
Aブルー「お盆は本来、お祭りじゃないか!」
それが実現するなんて…、と嬉しそうな人。
Aブルー「これなら、ぼくのハーレイたちを呼んでも…」
ブルー 「ドサクサ紛れは許さないからね!」
Aブルー「そう言わないでさ、打ち上げパーティーに…」
ブルー 「あのねえ…。ところで、キースたちだけど…」
時間が迫っているような気が、と生徒会長が指差す時計。
ブルー 「例年、今頃じゃなかったかな、と…」
シロエ 「そういえば…。すると、今年も…」
瞬間移動を忘れていませんか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「檀家さんの家からの移動を、サポートで…」
スウェナ「時短して、時間を捻り出すのよね?」
此処で棚経する分の…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「スッポンタケは、数に入ってないから…」
Aブルー「そうだっけ…!」
ヤバい、とソルジャー、顔面蒼白。
Aブルー「えっと、キースたちは…」
マツカ 「間に合いますか?」
Aブルー「うん、なんとか…!」
よし! とソルジャー、ガッツポーズ。
Aブルー「ハイタッチしたトコで、移動完了!」
ブルー 「檀家さんに見られていないだろうね?」
Aブルー「大丈夫、誰も見ていないって!」
だからこそハイタッチが出来るんだろう、と笑顔。
Aブルー「あのテンションで来てくれるんだ?」
ぶるぅ 「そだね、あっ、来た!」
お迎えに行く! とチャイムの音で跳ねてゆくお子様。
ぶるぅ 「キースたち、来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ」
よくも今年も遅れやがって、とキース君、怒りの形相。
キース 「棚経を何だと思ってるんだ!」
Aブルー「お祭りだよね!」
歌って踊ってくれたまえ、と歓迎ですけど。
踊りますか…?
2022/08/29 (Mon)
☆盆踊りは後付け
いよいよスッポンタケの棚経、やって来たキース君たち。
テンションが高いと聞いたソルジャー、踊りに期待で…。
キース 「棚経の何処が、祭りになるんだ!」
Aブルー「えっ、だって…。盆踊りとかもあるし…」
念仏踊りもあるんだってね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「お念仏で歌って走ってるんだろ、今年は?」
キース 「貴様の迎えが遅れたお蔭で、余計にな!」
走行距離が伸びたんだぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「ジョミー、蝋燭と線香だ!」
ジョミー「オッケー!」
ジョミー君が手早く支度で、サッと正座なキース君たち。
キース 「お前たちも、早く正座しろ!」
Aブルー「踊りは後になるのかい?」
キース 「やかましい!」
チーンと鐘を鳴らして催促、御一同様、慌てて正座。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
シロエ 「…正気ですね?」
マツカ 「ええ、完全に」
キース 「お静かに!」
ピシャリと叱られ、シロエ君たち、肩を竦めて沈黙。
キース 「のうまく さらば たたぎゃた…」
一同 (((いつも通りだ…)))
変な呪文だ、と思う間に、またお念仏が始まりまして。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((確か、これで終わり…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
木魚と叩き鉦を連打で、ハハーッとお辞儀なお坊さん組。
キース 「皆さん、よくお勤めでございました」
Aブルー「ありがとう! それで、踊りは?」
キース 「俺は、正気に返ったんだが?」
もうハイタッチも替え歌もない、とキース君の鋭い瞳。
キース 「ジョミー、次に行くぞ!」
Aブルー「ちょっと待ってよ!」
お布施が足りないなら増やすから、とソルジャー、必死。
Aブルー「なにも正気に返らなくても!」
キース 「お盆を侮辱しやがって!」
Aブルー「お祭りだろう?」
キース 「違う!」
盆踊りの方が後付けなんだ、とキース君の怒声。
確かに…。
2022/08/30 (Tue)
☆自分で踊るべき
スッポンタケの棚経は無事に終了、念仏踊りなどは無し。
正気に返ったキース君たち、次の檀家さんへ行くそうで。
Aブルー「後付けって、何さ?」
キース 「お盆があるから、盆踊りなんだ!」
御先祖様の供養から派生したんだ、と副住職。
キース 「お盆は本来、娯楽ではない!」
Aブルー「そう言わないで、一曲だけでも踊ってよ!」
キース 「あんたが踊ればいいだろう!」
お祭り騒ぎが好きなんだしな、と突き放し。
キース 「シロエ、一曲、歌ってやれ!」
シロエ 「ぼくですか!?」
キース 「俺たちは次を急ぐからな!」
次の檀家さんの家まで瞬間移動で送れよ、とズズイと。
キース 「でないと、此処は来年から外す!」
Aブルー「それは困るよ、じゃあ、送るから!」
自転車ごとね、という声と同時に消えたキース君たち。
Aブルー「なんとか、セーフ…。だけど、踊りが…」
スウェナ「自分で踊れ、って言ってたわよねえ?」
マツカ 「ええ。シロエに一曲、歌うように、と…」
でも歌えますか、とマツカ君の問い。
マツカ 「お念仏で替え歌なんて、素人には…」
シロエ 「ちょっと分からない感覚ですよ…」
カラオケは大好きなんですが、とシロエ君も困惑。
シロエ 「ぼくはいったい、どうしたら…」
ぶるぅ 「んとんと、盆踊りの曲のCDとかは?」
シャングリラ学園に揃ってるでしょ、という声が。
ぶるぅ 「あれを借りればいいと思うの!」
シロエ 「名案ですね!」
マツカ 「まさに盆踊りの曲ですからね」
どうぞ一曲踊って下さい、とマツカ君。
マツカ 「浴衣も御用意しますから」
Aブルー「なんでぼくが!」
踊らないからね、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「キースが踊ってこそなんだし…!」
ブルー 「踊りたまえ!」
ぶるぅ 「CD、借りて来るねーっ!」
シロエ 「お盆はお祭りですからね」
Aブルー「前言撤回!」
二度と言わない、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/08/31 (Wed)
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☆詰みそうな人
さて8月。夏休み絶賛継続中で、生徒会長宅に集う面々。
クーラーが効いて、アイスも食べ放題な環境ですけれど。
キース 「くっそぉ…。なんだって、俺がこんな目に!」
ブルー 「愚痴っている間に、帰るのがオススメだよ」
シロエ 「そうですよ。このままだと、もう確実に…」
詰むしかないと思いますけど、とシロエ君。
シロエ 「卒塔婆書き、例年以上に地獄なんでしょう?」
キース 「ああ、あの馬鹿野郎のお蔭でな!」
サム 「それは違うと俺は思うぜ」
ジョミー「うん、ぼくも。山の別荘で書いていればさ…」
間に合ってたと思うんだよね、とジョミー君も。
ジョミー「確かにノルマは増えていたけど…」
シロエ 「マツカ先輩をアテにしたからですよ?」
出発を早めましたよね、と鋭い指摘が。
シロエ 「それでアドス和尚に、数を増やされて…」
スウェナ「凄い数だったのに、書かずに遊んだわよね?」
キース 「あの馬鹿が呪って来るからだ!」
ブルー 「だけど、呪いに屈したのはさ…」
君じゃないか、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「呪われたって、書けば良かったんだよ」
キース 「あの環境でか!?」
ブルー 「いいかい、相手はブルーなわけでさ…」
24時間、呪い続けるわけがない、と生徒会長。
ブルー 「飽きるのもあるし、それに夜中は…」
シロエ 「あっ、それどころじゃないんですよね?」
ブルー 「あっちのハーレイと、お楽しみでねえ…」
キースなんかは放置だよね、と生徒会長の読み。
ブルー 「おまけに、こっちは別荘ライフで…」
シロエ 「羨ましい分、余計に夜中に賭けますよね…」
ブルー 「そう! だから深夜は、もう絶対に…」
呪いなんかがある筈が無い、とキッパリと。
ブルー 「徹夜で遊んで騒ぐ代わりに…」
シロエ 「卒塔婆を書けば良かったんですね?」
ブルー 「そういうことだね」
キース 「ちょっと待て!」
何故、あの時に言わなかった、と叫んでますけど。
さあねえ…?
2022/08/01 (Mon)
☆首を絞めた人
夏休み絶賛継続中な8月、生徒会長宅に集っている面々。
キース君は卒塔婆地獄なわけで、書くしかないんですが。
ブルー 「ぼくには、教える義務なんか無いし…」
シロエ 「キース先輩だって、冷静に考えていれば…」
気付いていたと思いますけど、とシロエ君。
シロエ 「誰かさんの行動パターンは、誰だって…」
サム 「知ってるもんなあ、知りたくねえけど」
ジョミー「一種の夜行性だしね…」
向こうで活動している間は来ない、とジョミー君も。
ジョミー「キャプテンが忙しい時なら、別だけれどさ」
スウェナ「それ以外の時は、夜は姿を見せないわよね」
マツカ 「ええ。目撃した人はいませんよ」
有難いことに…、とマツカ君の相槌。
マツカ 「誰も見たくはないですし…」
サム 「見に行きてえってヤツもいねえよな」
其処に気付けよ、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「同じ徹夜なら、卒塔婆を書けばよ…」
ジョミー「呪いの声も聞こえないから、いけたよね?」
ブルー 「はかどったと思うよ、ブルーは朝も遅いし…」
朝食の時間が来るまで、充分いけた、と生徒会長。
ブルー 「なのに、書かずに遊んだわけでさ…」
シロエ 「自業自得というヤツですよね」
キース 「そ、そんな…!」
俺は自分で自分の首を絞めたのか、とキース君、愕然。
キース 「徹夜でゲームだの、カラオケだのと…」
ブルー 「貴重な時間を捨てたんだよ」
自分で招いた地獄だよね、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「遊びまくった分は、取り返すしか…」
シロエ 「無いんですよね、どう考えても」
マツカ 「あの…。ぼくで良ければ、お手伝いを…」
ボランティアでさせて頂きますが、とマツカ君の申し出。
マツカ 「もう、呪っては来ないでしょうし…」
シロエ 「ダメです、癖になりますから!」
サム 「やらせとけよな、自分の責任でよ」
マツカ 「でも、気の毒で…」
見ていられません、と言ってますけど。
手伝うと…?
2022/08/02 (Tue)
☆缶詰で書けば
夏休み絶賛継続中、生徒会長宅に集うシャン学メンバー。
キース君は卒塔婆地獄ですけど、来ているわけでして…。
シロエ 「あのですね…。見ていられない、って…」
サム 「そもそも、なんでキースが此処にいるんだよ」
ジョミー「帰って卒塔婆を書くべきだよねえ…」
こんな所でサボッてないで、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「キースがいるから、マツカだってさ…」
スウェナ「気の毒になってしまうわけでしょ?」
帰りなさいよ、とスウェナちゃんが指差す扉。
スウェナ「それにマツカも、甘すぎるわね」
ブルー 「まあ、それがマツカのいい所だけど…」
手伝う必要は無いと思う、と生徒会長も。
ブルー 「シロエが言う通り、癖になるしね」
シロエ 「まったくです。癖になったら、来年だって…」
同じ轍を踏むと思いますね、とシロエ君の冷たい瞳。
シロエ 「帰らないなら、缶詰でどうです?」
一同 「「「缶詰?」」」
シロエ 「ええ。こう、一室に閉じ込めてですね…」
卒塔婆を書かせるんですよ、という案が。
シロエ 「元老寺よりは、いい環境だと思いますけど」
サム 「あー、此処ならエアコン完備だもんな!」
ジョミー「エアコン無しで、セミがうるさいらしいし…」
比べれば天国ってヤツだもんね、とジョミー君。
ジョミー「それに、ぶるぅの美味しい料理もつくしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつも作るも~ん!」
キース 「なるほどな…」
一理あるか、とキース君が顎に当てる手。
キース 「何処で書こうが、要は書ければ…」
ブルー 「アドス和尚だって、許す筈だよ」
キース 「確かにな…」
部屋とかは貸してくれるのか、とキース君の問い。
キース 「借りられるのなら、有難いが…」
ブルー 「もちろん、タダで提供するよ。硯とかもね」
シロエ 「キース先輩、チャンスじゃないですか!」
キース 「渡りに船というヤツだな」
チャンス到来、と話に乗ったキース君。
此処で書く、と…。
2022/08/03 (Wed)
☆泊まりは不可能
夏休み中なシャン学メンバー、生徒会長宅でのんびりと。
キース君だけが卒塔婆地獄でして、此処で書くそうで…。
ブルー 「じゃあ、缶詰で書くんだね?」
キース 「なんとか目途がつく所までは…」
今日だけでは済みそうもないんだが、とキース君、溜息。
キース 「恐らく、当分、世話になるかと…」
ブルー 「泊まりで書ければ、かなり早いだろうけど…」
キース 「それは親父に殺されるしな…」
ノルマが加算されるのは確実、と唸る人。
キース 「山の別荘の時と同じで、いい身分だな、と…」
一同 「「「あー…」」」
エアコン完備で書くんだし…、と誰もが納得。
シロエ 「また増えたら、後が無いですしねえ…」
キース 「それだけは勘弁願いたい…」
ブルー 「オッケー、その分、書ける時間に…」
頑張りたまえ、と生徒会長のエール。
ブルー 「ぶるぅ、和室を使わせてあげて」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 用意してくるねーっ!」
エアコンに硯、と跳ねてゆきまして、マッハで帰還。
ぶるぅ 「用意出来たよ、すぐに涼しくなるから!」
キース 「有難い。後は、卒塔婆を…」
ぶるぅ 「瞬間移動でお取り寄せだね!」
はい、と宙に取り出された卒塔婆の包み。
ぶるぅ 「頑張ってねーっ!」
キース 「いや、卒塔婆だけでは無理なんだが…!」
ぶるぅ 「えっと…?」
キース 「戒名だ!」
リストが無いと何も書けん、とキース君。
キース 「俺の部屋の机に、リストがだな…」
ぶるぅ 「コレ?」
キース 「すまん、まさにコレだ」
先は長いな、とキース君が繰るページ。
キース 「半分も書けていないのか…」
シロエ 「それ、過去帳というヤツですか?」
初めて見ました、とシロエ君、興味津々。
シロエ 「わあ、戒名が一杯ですねえ…」
キース 「そうだが、過去帳ではないぞ」
シロエ 「違うんですか?」
キース 「ただのリストだ!」
一緒にするな、と顔を顰めてますけど。
そうなんですか…?
2022/08/04 (Thu)
☆増やしたそうです
絶賛夏休みなシャン学メンバー、生徒会長宅でダラダラ。
キース君だけが卒塔婆地獄で、此処で書くことに決定で。
シロエ 「これの立派なバージョンが、過去帳ですか?」
キース 「いいや、中身が全く違う」
サム 「えっ、戒名じゃねえのかよ?」
キース 「戒名の他に、色々と書くものがあってだな…」
こんなリストとは全く別だ、と副住職。
キース 「もっとも今時、紙の過去帳とは限らんが…」
一同 「「「は?」」」
キース 「パソコン用のヤツもあるんだ!」
だからだな…、と副住職の苦い顔付き。
キース 「紙の過去帳をお求めの寺院様へ、と案内が…」
サム 「業者から送られて来るわけな?」
キース 「そうなんだ。俺の家では、紙一択だが」
なにしろ親父がアレだからな、とブツブツブツ。
キース 「しかも、便利なバインダー式も使えなくて…」
一同 「「「バインダー?」」」
キース 「別売りの紙で、こう、いくらでも…」
差し替えとかが出来るのに…、と唸る人。
キース 「昔ながらのヤツは、扱いも大変で…」
シロエ 「檀家さんが全員、載ってるんですよね?」
キース 「仏様になられた人だけだがな」
ご存命の方は無関係だぞ、と副住職の訂正が。
キース 「仏様なら、全員、書き込むわけで…」
ジョミー「追加するのに、バインダー式が便利、って?」
キース 「当然だろうが、増える一方なんだぞ?」
??? 「うん、分かるよ!」
増やしたしね、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
一同 「「「出たーっ!」」」
Aブルー「失礼だねえ、君たちは!」
人を幽霊みたいにさ…、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「まあいいけどね、過去帳の話が面白そうだし」
キース 「俺は卒塔婆書きで忙しいんだが!」
Aブルー「分かってる。で、ぼくも増やして…」
キース 「例の仏様の卒塔婆は、まだだが?」
Aブルー「過去帳だよ!」
増やしたよね、と御機嫌な笑顔ですけど。
何を増やしたと…?
2022/08/05 (Fri)
☆無いらしいです
夏休み中なシャン学メンバー、生徒会長宅でのんびりと。
キース君は卒塔婆を書くそうですけど、其処へ乱入者が。
Aブルー「いつ増やしたかは知らないけどさ…」
キース 「何の話だ?」
Aブルー「ぼくの分の過去帳だよ!」
キース 「あんた、いつの間に死んだんだ?」
知らなかったぞ、とキース君、呆れ果てた顔。
キース 「話を適当に聞いていたんだな?」
Aブルー「えっと…?」
シロエ 「過去帳に載るのは、仏様だけらしいですよ」
生きている人は無いんですけど…、とシロエ君が横から。
シロエ 「あなたの分があるとなったら、幽霊ですけど」
ジョミー「でも、幽霊には見えないよね…」
サム 「これは違うぜ、俺が見てもよ」
死んでねえな、と霊感持ちのサム君も。
サム 「過去帳には載っていねえ筈だぜ」
キース 「第一、あんたは、ウチの檀家ではないし…」
死んでいたって載るわけがない、と副住職。
キース 「まずは檀家にならないと…」
Aブルー「檀家だってば!」
棚経だってして貰ってる、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「お布施もしてるし、過去帳だって…!」
キース 「なんだ、例のヤツか」
スッポンタケか、とキース君。
キース 「あんたは、アレとセットでいいのか?」
Aブルー「セットって?」
キース 「アレが、あんたの家の仏様となると…」
過去帳にはセットで書き込むんだぞ、という説明が。
キース 「過去帳は、家ごとにあるものだしな」
Aブルー「そうなんだ? でも、セットでもさ…」
ぼくはちっとも気にしないけど、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「是非、書き込んでくれたまえ!」
キース 「しかしだな…」
その過去帳が無いんだが、と副住職。
キース 「過去帳は、親父の管轄でだな…」
Aブルー「君は書けないって言うのかい?」
キース 「加筆は出来るが、新規作成は不可能だ」
Aブルー「ええっ!?」
だったらスッポンタケの分は、と悲鳴ですけど。
存在しないと…?
2022/08/06 (Sat)
☆作った場合は
夏休みは涼しい生徒会長宅、いつもの過ごし方ですけど。
キース君は此処で卒塔婆書きでして、其処へ乱入者で…。
Aブルー「スッポンタケの過去帳は、無いってこと!?」
キース 「さっき言った通りの事情で、存在しないな」
Aブルー「酷いよ、お布施も払ってるのに!」
過去帳に載っていないだなんて、とソルジャーの苦情。
Aブルー「あんまりすぎるよ、載せるべきだよ!」
キース 「親父の管轄では、どうにもならん」
Aブルー「じゃあ、アドス和尚の意識を、ちょっと…」
キース 「操作するだけ無駄だと思うが?」
過去帳は代々受け継がれるもので…、と副住職。
キース 「それだけに、檀家さんが見ることもある」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ご先祖様が、全員、載っているからな」
其処で院殿号の戒名があればどうなる、と質問が。
キース 「そう簡単には出さないヤツだぞ、アレは」
シロエ 「あー…。誰なのか、気になりますよねえ…」
キース 「当然、親父に聞くことになるな」
そして親父が正気に戻る、とキース君、キッパリ。
キース 「俺が呼ばれて、お調べがあるぞ」
サム 「勝手に加筆した容疑ってヤツな?」
キース 「ついでに、院殿号を出した方もな!」
もう吊し上げでビシバシと…、と肩をブルッと。
キース 「恐らく、俺はフルボッコで…」
シロエ 「過去帳の方はどうなるんです?」
キース 「そのページだけ、破って捨てられるかと」
Aブルー「そ、そんな…!」
あんまりだよ、とソルジャー、泣きそうな顔。
Aブルー「載ってないより酷いじゃないか!」
キース 「そうなるな」
それが嫌なら諦めろ、と副住職。
キース 「いくらあんたでも、俺の家をずっと…」
シロエ 「監視は出来ないと思いますけど?」
Aブルー「目を離した隙とかに来そうだよねえ…」
ジョミー「あるあるだよ、ソレ」
キース 「で、どうするんだ?」
作る気なのか、と聞いてますけど。
どうするんでしょう…?
2022/08/07 (Sun)
☆他所でも出来ます
何もない日は生徒会長宅、夏休みの定番なんですけれど。
キース君だけが卒塔婆地獄で、其処へソルジャー乱入で。
Aブルー「無いままにするか、作って捨てられるか?」
キース 「その二択だな、どう考えても」
どっちがいいんだ、とキース君、腕組み。
キース 「好きに選んでくれればいいが」
Aブルー「捨てられちゃったら、どうなるわけ?」
スッポンタケは、とソルジャーの問い。
Aブルー「もう棚経とかは出来ないとか?」
キース 「いや、頼んで来る人がいる限りは、だ…」
無縁仏にはならないな、と副住職。
キース 「当然、棚経も、お彼岸も、今まで通りに…」
シロエ 「出来ちゃうんですか?」
キース 「そういう仕組みになっているぞ」
昔の有名人とかの法要がソレだ、と説明が。
キース 「ファンが法要をやってるだろうが」
ジョミー「あー…。子孫でも何でもないよね、アレは」
キース 「スッポンタケでも、同じ理屈だ」
戒名さえ分かっていればオッケー、と副住職の言。
キース 「戒名が謎でも、出来ないことはないんだし…」
スウェナ「あら、そうなの?」
キース 「生前の名前が分かればいいんだ」
要は供養の気持ちだからな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「それで、過去帳はどうするんだ?」
Aブルー「うーん…。捨てられちゃっても影響はゼロ…」
キース 「俺の被害は甚大だがな」
サム 「だよなあ、罰礼も来そうだしよ…」
そんな目に遭っても供養するのかよ、とサム君、遠い目。
サム 「お前、心が広すぎるぜ…」
キース 「誰が供養を続けると言った?」
Aブルー「えっ?」
キース 「今、俺が言った通りだが?」
俺は其処までやらないからな、とキース君。
キース 「そうなった時は、供養は他所でやってくれ!」
Aブルー「他所って、ブルーに頼むとか?」
キース 「何処の寺でも出来る筈だぞ」
Aブルー「酷すぎるよ!」
見捨てないでよ、とソルジャー、真っ青ですけど。
さて…?
2022/08/08 (Mon)
☆作ったらゴミ
イベントが無い日は生徒会長宅へ、それが夏休みの定番。
皆が集う中、キース君だけ卒塔婆地獄で、乱入者までが。
キース 「だから、あんたに選べと言ったが?」
Aブルー「何を選ぶのさ!?」
キース 「過去帳は無いままでいくのか、増やすかだ!」
増やしてバレたら、俺は供養を放棄するぞ、と副住職。
キース 「親父に怒鳴られて、酷い目に遭って、だ…」
サム 「罰礼三昧で、足腰立たなくなりそうだよな…」
ジョミー「アドス和尚だし、半端じゃないよね…」
シロエ 「半殺しにされるのは、確実ですよね」
キース先輩が放棄するのも分かります、とシロエ君も。
シロエ 「そんな迷惑な仏様なんて、絶縁すべきです!」
スウェナ「過去帳とセットで、クリーンセンターだわね」
Aブルー「クリーンセンターって?」
キース 「早い話が、ゴミ処理場だ!」
お焚き上げでさえないからな、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「古い卒塔婆などは、裏山でお焚き上げだが…」
サム 「例のキノコの過去帳は、ゴミな?」
キース 「あの親父だぞ?」
こう、ビリビリと破いてだな…、とゴミを丸める手真似。
キース 「ゴミ箱にポイで、それをおふくろが…」
シロエ 「燃えるゴミの日に出すんですね?」
キース 「生ゴミとかと一緒にな」
Aブルー「酷すぎるから!」
最悪だよ、とソルジャー、泣きそう。
Aブルー「スッポンタケだって、浮かばれないよ!」
キース 「過去帳を作ると、ほぼ、そうなるが?」
そういう末路が来るんだが…、とキース君。
キース 「それでも作りたいのか、作らないのか?」
Aブルー「供養を放棄されるどころか、ゴミの日って…」
ミュウ並みの酷い扱いだよね、とソルジャーの嘆き節。
Aブルー「過去帳無しだと、どうなるわけ?」
キース 「どうなるも何も、今の時点でだな…」
シロエ 「無いわけですよね?」
キース 「無いな、何処にも」
最初から作っていないんだし…、と言ってますけど。
どうする…?
2022/08/09 (Tue)
☆過去帳は無しで
夏休み中なシャン学メンバー、生徒会長宅で涼を満喫中。
けれどキース君は卒塔婆地獄で、ソルジャーまで乱入で。
Aブルー「えっと…。過去帳無しなのが今だよね?」
キース 「ああ。存在したことは一度も無いが」
Aブルー「だけど棚経が出来て、お彼岸だって…」
キース 「不本意ながら、供養をしてやっている」
しかし作った場合は知らんぞ、とキース君、念押し。
キース 「親父に破り捨てられた時は、俺は手を切る!」
Aブルー「それは困るんだよ!」
キース 「なら、どうするんだ?」
Aブルー「過去帳は、とても欲しいんだけど…」
ゴミは嫌だ、とソルジャーの泣き。
Aブルー「おまけに棚経も、お彼岸の法要もパアで…」
キース 「他所の寺なら出来るんだぞ?」
Aブルー「それじゃ、参加者ゼロになるから!」
シロエ 「当然でしょうね、付き合う義務はありません」
どうぞ一人で行って下さい、っとシロエ君の冷たい言葉。
シロエ 「キャプテンくらいは、来てくれますよ」
サム 「だよなあ、例のキノコは養子だしよ…」
スウェナ「他人ってわけじゃないものねえ…」
Aブルー「寂しすぎるから!」
面子が足りなさすぎるんだよ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「やっぱり、過去帳は諦めるしか…」
キース 「そうするんなら、立ち去ってくれ」
Aブルー「えっ?」
諦めれば御縁は続くんだろう、と愕然とする人。
Aブルー「なんで、帰れって言い出すのさ!」
キース 「俺の卒塔婆書きがリーチなんだ!」
思いっ切り時間をロスしたぞ、とキース君の怒声。
キース 「缶詰で書かないとヤバいのに!」
Aブルー「ご、ごめん…!」
帰るから棚経は見捨てないで、とソルジャー、懇願。
Aブルー「過去帳は要らないから、棚経とかは!」
キース 「仕方ないから、やってやる」
Aブルー「恩に着るよ、じゃあ、帰るから、お土産…」
キース 「ぶるぅ、お帰りだ!」
土産なんぞは無しでいい、と怒鳴ってますけど。
無いと…?
2022/08/10 (Wed)
☆早く書かないと
クーラーが効いた生徒会長宅で過ごす、夏休み中な面々。
けれどキース君には卒塔婆書きのノルマで、リーチな今。
Aブルー「いいじゃないか、お土産くらい貰っても!」
キース 「やかましい、邪魔をしに来たくせに!」
Aブルー「違うよ、ぼくは、そんなつもりじゃ…!」
ブルー 「ぶるぅ、いいから、お土産をね」
その方が早く帰るってば、と生徒会長の指示が。
ぶるぅ 「オッケー! アイスと今日のケーキでいい?」
Aブルー「ありがとう! アイスも手作りなのかな?」
ぶるぅ 「違うけど、美味しいって評判のお店ので…」
Aブルー「いいねえ、来た甲斐があったってば!」
過去帳の件は残念だけど…、とソルジャー、嬉しそう。
Aブルー「アイスの種類は選べるのかい?」
ぶるぅ 「んとんと…。見て貰う方が早いと思うの!」
それにケーキも、とソルジャーに提案するお子様。
ぶるぅ 「フレーバー、いっぱい買ったから…」
Aブルー「ケーキも色々ありそうだよね」
ぶるぅ 「そうなの、今日はケーキバイキング!」
だから好きなの選んでね、とソルジャー連れで扉の方へ。
Aブルー「やったね、それじゃ直接帰るから!」
キース 「二度と来るなよ、お盆までな!」
Aブルー「分かってるってば、棚経、よろしく!」
それに卒塔婆も…、と去ってゆきましたけど。
キース 「畜生、時間のロスが半端なかった…」
ブルー 「お土産無しコースだと、まだ揉めてるよ」
シロエ 「ですよね、あの人を分かってないです」
無駄に付き合いが長いのに…、とシロエ君も。
シロエ 「ついでに、早く書いた方がですね…」
サム 「いいと思うぜ、棺桶でよ」
ぶるぅが用意してくれただろ、と和室の方を指すサム君。
サム 「でないとマジで詰んじまうしよ…」
キース 「棺桶だと!?」
サム 「すまん、缶詰! わざとじゃねえよ!」
ジョミー「ハマりすぎだよね、今のヤツ…」
もう棺桶でいいんじゃないの、という声ですけど。
不吉な…。
2022/08/11 (Thu)
☆出て来た時には
生徒会長宅はクーラーで快適、夏休み中な面々ですけど。
卒塔婆書きに追われているキース君、もはやリーチで…。
キース 「いくら詰みそうでも、棺桶はだな…!」
ブルー 「早く書かないと、文字通り棺桶になるからね」
アドス和尚が怖いんだろう、と生徒会長。
ブルー 「まるで全く書けないままで、お盆とかはさ…」
サム 「殺されるよなあ?」
ブルー 「もう間違いなく、処刑だよね」
まあ、前日までに確認されるだろうけど、と冷たい声音。
ブルー 「書けたのか、と来て、書けていないと…」
キース 「言わないでくれ、それ以上は!」
俺は棺桶で書いて来る、とキース君、ダッシュで和室へ。
シロエ 「行っちゃいましたよ、凄い勢いで…」
ブルー 「真面目に詰みかけているからねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様、帰ってったよ!」
キースによろしく、って、と無邪気なお子様の帰還。
ぶるぅ 「あれっ、キースは?」
シロエ 「もう棺桶に行きましたよ」
ぶるぅ 「棺桶って…。キース、どうしちゃったの!?」
熱中症は無いと思うけど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「まさか、過労で倒れちゃったとか…?」
シロエ 「いえ、卒塔婆書きが詰んでるだけです」
サム 「テンパッててよ、缶詰を自分で棺桶ってよ…」
ジョミー「言い間違えて走ってったよ、さっき和室へ」
最初に間違えたのはサムだけど、とジョミー君、苦笑。
ジョミー「自分で棺桶って言うくらいにさ…」
スウェナ「棺桶になりそうな自覚はあるみたいねえ…」
ブルー 「どう見てもヤバくて、ギリギリだしね」
棚経の前日まで棺桶だよ、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「暖かく見守ってあげたまえ」
シロエ 「棺桶から出て来るまでですか?」
サム 「吸血鬼かキョンシーみたいだぜ、ソレ」
シロエ 「じゃあ、出て来たら退治ですね?」
ぶるぅ 「わぁーい、お化け屋敷!」
すっごく楽しみ! と飛び跳ねてますけど。
退治すると?
2022/08/12 (Fri)
☆吸血鬼にはコレ
夏休みを満喫中なシャン学メンバー、生徒会長宅な毎日。
キース君だけが卒塔婆書きでして、いよいよ明日が棚経。
シロエ 「ホントに前日まで棺桶になりましたねえ…」
マツカ 「棺桶で定着しましたよね」
正しくは缶詰なんですが、とマツカ君が眺める和室の方。
マツカ 「キースが自分で言い間違えたせいで…」
シロエ 「ですから、出て来たら退治でしょう?」
ぶるぅ 「そだよ、吸血鬼なんだから…」
ジョミー「あっ、出て来た!」
終わったみたい、というジョミー君の声で開いた扉。
キース 「やっと書けたぞ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お疲れ様でしたぁーっ!」
明日の棚経も頑張ってね、と早速、食事の用意が。
ぶるぅ 「はい、食べて、食べて!」
キース 「…おい、コレは何だ?」
ぶるぅ 「今日は焼肉、ガーリックたっぷり!」
タレとかもガーリックを効かせたもん、と得意満面。
ぶるぅ 「締めもガーリックライスだから!」
キース 「あ、有難いんだが、明日は棚経でだな…」
ガーリックはダメだ、と副住職。
ぶるぅ 「ほらね、やっぱり吸血鬼だあ!」
シロエ 「ですよね、キース先輩用には精進料理が…」
あるそうですよ、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「焼肉パーティーは、ぼくたちだけで…」
ジョミー「楽しむんだから、別室でどうぞ」
匂いがついてもマズイもんね、とジョミー君。
ジョミー「精進料理は、和室に運んでくれるって!」
キース 「くっそぉ…! しかしだな…」
お前とサムも道連れだぞ、とキース君、ニヤリ。
キース 「お前たちは、明日は棚経のお供だからな」
ジョミー「げっ!」
サム 「やべえ、そうだった…!」
マジかよ、と青ざめるサム君、そしてジョミー君。
キース 「残念だったな、一緒に退治されてくれ」
ぶるぅ 「オッケー、精進料理を追加だね!」
ジョミー「酷いって!」
キース 「これが坊主の宿命だ!」
明日はキリキリ働くんだぞ、と連行な二名。
墓穴でしたか…。
2022/08/13 (Sat)
☆前日は精進料理
やって来ました、棚経の日な14日。会場は生徒会長宅。
朝イチで集合な面々ですけど、足りない顔が三人分で…。
シロエ 「おはようございます。今日も暑いですよね」
マツカ 「今からこれだと、予報通りに猛暑日でしょう」
スウェナ「受難だわねえ、お坊さん組は…」
とっくに出発してるんでしょう、とスウェナちゃん。
スウェナ「一番早い檀家さんの家、朝の6時らしいし…」
シロエ 「その時間でも、もう充分に暑かったですよ」
マツカ 「朝から快晴ですからね…」
その中を自転車で移動ですか、とマツカ君、同情モード。
マツカ 「熱中症が心配ですよね、本当に…」
スウェナ「おまけに、昨日が精進料理よ、あの人たちは」
シロエ 「そうでした! 吸血鬼退治イベントで…」
巻き込まれた人もいましたっけ、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「キース先輩が、ターゲットだったんですが…」
スウェナ「ジョミーとサムの件は、忘れていたわよ」
ブルー 「自分たちでも忘れてたんだし、仕方ないよね」
ぼくは気付いていたんだけどさ、と生徒会長。
ブルー 「でも面白いから、放置しておいたら…」
シロエ 「見事に罠に落ちたんですね?」
ブルー 「そういうことだね、自業自得だよ」
しかも精進料理MAX、とクスクス笑い。
ブルー 「もどき料理も無かったからねえ…」
ぶるぅ 「だって、そんなの要らない、って…」
シロエ 「ええ、ジョミー先輩が特に乗り気でしたね」
それについては、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「力が抜けそうな正統派を、と言いましたよ」
ぶるぅ 「そうなの、味付けとかまで、全部…」
あっさり系で纏めてくれって…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「それが無かったら、お肉もどき料理も…」
ブルー 「あっただろうねえ、ナスの蒲焼きだって」
シロエ 「自分の首を絞めましたよね…」
マツカ 「あんな料理で、今日を乗り切れますか?」
あれじゃ力が出ませんよ、と心配する声。
暑いですしね…。
2022/08/14 (Sun)
☆うな重だった人
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
けれど僧籍な人は棚経、ついでに昨日は精進料理でして。
シロエ 「ぼくたちは、焼肉パーティーでしたけど…」
スウェナ「キースたちには、精進料理だけだったわね…」
マツカ 「そうなんです。今朝も精進料理でしょう?」
アドス和尚の方針で、とマツカ君、気の毒そうな顔。
マツカ 「朝早くから、元老寺に集合で…」
シロエ 「揃って朝御飯でしたよね…」
スウェナ「精進料理レベルMAXよ、きっと」
なにしろアドス和尚だものね、とスウェナちゃん。
スウェナ「自分は裏で、いいもの食べていそうだけれど」
ぶるぅ 「んとんと、昨夜はウナギだったよ?」
一同 「「「ウナギ!?」」」
ぶるぅ 「そだよ、うな重、お取り寄せなの!」
だってキースがいなかったし…、と覗き見した人の証言。
ぶるぅ 「キースも御馳走だろうから、って!」
一同 「「「あー…」」」
そうなるよね、と誰もが納得。
シロエ 「ぶるぅの料理の腕前、知ってますからねえ…」
スウェナ「自分も食べて何が悪い、っていうわけね…」
マツカ 「そうでしょうけど、うな重だなんて…」
お坊さん的にはどうなんでしょう、とマツカ君の疑問。
マツカ 「今朝も精進料理ですよ? しかもですね…」
シロエ 「お取り寄せだと、仕出し屋さんですし…」
スウェナ「バレちゃうわよねえ、誰が頼んだのか…」
ブルー 「いろんな意味でセーフだよ、ソレ」
まず、バレる件、と生徒会長が立てる人差し指。
ブルー 「元老寺には宿坊があるよね?」
シロエ 「あっ、お客様の…」
ブルー 「ご注文ってことで通るけど?」
ついでに精進料理の方も…、と指をチッチッと。
ブルー 「棚経は体力勝負だからねえ、何処のお寺も…」
シロエ 「まさか、うな重なんですか?」
ブルー 「ステーキの人もいると思うね」
マツカ 「じゃあ、キースたちは…」
貧乏クジを引いたんですか、とマツカ君。
そうなりますね?
2022/08/15 (Mon)
さて8月。夏休み絶賛継続中で、生徒会長宅に集う面々。
クーラーが効いて、アイスも食べ放題な環境ですけれど。
キース 「くっそぉ…。なんだって、俺がこんな目に!」
ブルー 「愚痴っている間に、帰るのがオススメだよ」
シロエ 「そうですよ。このままだと、もう確実に…」
詰むしかないと思いますけど、とシロエ君。
シロエ 「卒塔婆書き、例年以上に地獄なんでしょう?」
キース 「ああ、あの馬鹿野郎のお蔭でな!」
サム 「それは違うと俺は思うぜ」
ジョミー「うん、ぼくも。山の別荘で書いていればさ…」
間に合ってたと思うんだよね、とジョミー君も。
ジョミー「確かにノルマは増えていたけど…」
シロエ 「マツカ先輩をアテにしたからですよ?」
出発を早めましたよね、と鋭い指摘が。
シロエ 「それでアドス和尚に、数を増やされて…」
スウェナ「凄い数だったのに、書かずに遊んだわよね?」
キース 「あの馬鹿が呪って来るからだ!」
ブルー 「だけど、呪いに屈したのはさ…」
君じゃないか、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「呪われたって、書けば良かったんだよ」
キース 「あの環境でか!?」
ブルー 「いいかい、相手はブルーなわけでさ…」
24時間、呪い続けるわけがない、と生徒会長。
ブルー 「飽きるのもあるし、それに夜中は…」
シロエ 「あっ、それどころじゃないんですよね?」
ブルー 「あっちのハーレイと、お楽しみでねえ…」
キースなんかは放置だよね、と生徒会長の読み。
ブルー 「おまけに、こっちは別荘ライフで…」
シロエ 「羨ましい分、余計に夜中に賭けますよね…」
ブルー 「そう! だから深夜は、もう絶対に…」
呪いなんかがある筈が無い、とキッパリと。
ブルー 「徹夜で遊んで騒ぐ代わりに…」
シロエ 「卒塔婆を書けば良かったんですね?」
ブルー 「そういうことだね」
キース 「ちょっと待て!」
何故、あの時に言わなかった、と叫んでますけど。
さあねえ…?
2022/08/01 (Mon)
☆首を絞めた人
夏休み絶賛継続中な8月、生徒会長宅に集っている面々。
キース君は卒塔婆地獄なわけで、書くしかないんですが。
ブルー 「ぼくには、教える義務なんか無いし…」
シロエ 「キース先輩だって、冷静に考えていれば…」
気付いていたと思いますけど、とシロエ君。
シロエ 「誰かさんの行動パターンは、誰だって…」
サム 「知ってるもんなあ、知りたくねえけど」
ジョミー「一種の夜行性だしね…」
向こうで活動している間は来ない、とジョミー君も。
ジョミー「キャプテンが忙しい時なら、別だけれどさ」
スウェナ「それ以外の時は、夜は姿を見せないわよね」
マツカ 「ええ。目撃した人はいませんよ」
有難いことに…、とマツカ君の相槌。
マツカ 「誰も見たくはないですし…」
サム 「見に行きてえってヤツもいねえよな」
其処に気付けよ、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「同じ徹夜なら、卒塔婆を書けばよ…」
ジョミー「呪いの声も聞こえないから、いけたよね?」
ブルー 「はかどったと思うよ、ブルーは朝も遅いし…」
朝食の時間が来るまで、充分いけた、と生徒会長。
ブルー 「なのに、書かずに遊んだわけでさ…」
シロエ 「自業自得というヤツですよね」
キース 「そ、そんな…!」
俺は自分で自分の首を絞めたのか、とキース君、愕然。
キース 「徹夜でゲームだの、カラオケだのと…」
ブルー 「貴重な時間を捨てたんだよ」
自分で招いた地獄だよね、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「遊びまくった分は、取り返すしか…」
シロエ 「無いんですよね、どう考えても」
マツカ 「あの…。ぼくで良ければ、お手伝いを…」
ボランティアでさせて頂きますが、とマツカ君の申し出。
マツカ 「もう、呪っては来ないでしょうし…」
シロエ 「ダメです、癖になりますから!」
サム 「やらせとけよな、自分の責任でよ」
マツカ 「でも、気の毒で…」
見ていられません、と言ってますけど。
手伝うと…?
2022/08/02 (Tue)
☆缶詰で書けば
夏休み絶賛継続中、生徒会長宅に集うシャン学メンバー。
キース君は卒塔婆地獄ですけど、来ているわけでして…。
シロエ 「あのですね…。見ていられない、って…」
サム 「そもそも、なんでキースが此処にいるんだよ」
ジョミー「帰って卒塔婆を書くべきだよねえ…」
こんな所でサボッてないで、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「キースがいるから、マツカだってさ…」
スウェナ「気の毒になってしまうわけでしょ?」
帰りなさいよ、とスウェナちゃんが指差す扉。
スウェナ「それにマツカも、甘すぎるわね」
ブルー 「まあ、それがマツカのいい所だけど…」
手伝う必要は無いと思う、と生徒会長も。
ブルー 「シロエが言う通り、癖になるしね」
シロエ 「まったくです。癖になったら、来年だって…」
同じ轍を踏むと思いますね、とシロエ君の冷たい瞳。
シロエ 「帰らないなら、缶詰でどうです?」
一同 「「「缶詰?」」」
シロエ 「ええ。こう、一室に閉じ込めてですね…」
卒塔婆を書かせるんですよ、という案が。
シロエ 「元老寺よりは、いい環境だと思いますけど」
サム 「あー、此処ならエアコン完備だもんな!」
ジョミー「エアコン無しで、セミがうるさいらしいし…」
比べれば天国ってヤツだもんね、とジョミー君。
ジョミー「それに、ぶるぅの美味しい料理もつくしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつも作るも~ん!」
キース 「なるほどな…」
一理あるか、とキース君が顎に当てる手。
キース 「何処で書こうが、要は書ければ…」
ブルー 「アドス和尚だって、許す筈だよ」
キース 「確かにな…」
部屋とかは貸してくれるのか、とキース君の問い。
キース 「借りられるのなら、有難いが…」
ブルー 「もちろん、タダで提供するよ。硯とかもね」
シロエ 「キース先輩、チャンスじゃないですか!」
キース 「渡りに船というヤツだな」
チャンス到来、と話に乗ったキース君。
此処で書く、と…。
2022/08/03 (Wed)
☆泊まりは不可能
夏休み中なシャン学メンバー、生徒会長宅でのんびりと。
キース君だけが卒塔婆地獄でして、此処で書くそうで…。
ブルー 「じゃあ、缶詰で書くんだね?」
キース 「なんとか目途がつく所までは…」
今日だけでは済みそうもないんだが、とキース君、溜息。
キース 「恐らく、当分、世話になるかと…」
ブルー 「泊まりで書ければ、かなり早いだろうけど…」
キース 「それは親父に殺されるしな…」
ノルマが加算されるのは確実、と唸る人。
キース 「山の別荘の時と同じで、いい身分だな、と…」
一同 「「「あー…」」」
エアコン完備で書くんだし…、と誰もが納得。
シロエ 「また増えたら、後が無いですしねえ…」
キース 「それだけは勘弁願いたい…」
ブルー 「オッケー、その分、書ける時間に…」
頑張りたまえ、と生徒会長のエール。
ブルー 「ぶるぅ、和室を使わせてあげて」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 用意してくるねーっ!」
エアコンに硯、と跳ねてゆきまして、マッハで帰還。
ぶるぅ 「用意出来たよ、すぐに涼しくなるから!」
キース 「有難い。後は、卒塔婆を…」
ぶるぅ 「瞬間移動でお取り寄せだね!」
はい、と宙に取り出された卒塔婆の包み。
ぶるぅ 「頑張ってねーっ!」
キース 「いや、卒塔婆だけでは無理なんだが…!」
ぶるぅ 「えっと…?」
キース 「戒名だ!」
リストが無いと何も書けん、とキース君。
キース 「俺の部屋の机に、リストがだな…」
ぶるぅ 「コレ?」
キース 「すまん、まさにコレだ」
先は長いな、とキース君が繰るページ。
キース 「半分も書けていないのか…」
シロエ 「それ、過去帳というヤツですか?」
初めて見ました、とシロエ君、興味津々。
シロエ 「わあ、戒名が一杯ですねえ…」
キース 「そうだが、過去帳ではないぞ」
シロエ 「違うんですか?」
キース 「ただのリストだ!」
一緒にするな、と顔を顰めてますけど。
そうなんですか…?
2022/08/04 (Thu)
☆増やしたそうです
絶賛夏休みなシャン学メンバー、生徒会長宅でダラダラ。
キース君だけが卒塔婆地獄で、此処で書くことに決定で。
シロエ 「これの立派なバージョンが、過去帳ですか?」
キース 「いいや、中身が全く違う」
サム 「えっ、戒名じゃねえのかよ?」
キース 「戒名の他に、色々と書くものがあってだな…」
こんなリストとは全く別だ、と副住職。
キース 「もっとも今時、紙の過去帳とは限らんが…」
一同 「「「は?」」」
キース 「パソコン用のヤツもあるんだ!」
だからだな…、と副住職の苦い顔付き。
キース 「紙の過去帳をお求めの寺院様へ、と案内が…」
サム 「業者から送られて来るわけな?」
キース 「そうなんだ。俺の家では、紙一択だが」
なにしろ親父がアレだからな、とブツブツブツ。
キース 「しかも、便利なバインダー式も使えなくて…」
一同 「「「バインダー?」」」
キース 「別売りの紙で、こう、いくらでも…」
差し替えとかが出来るのに…、と唸る人。
キース 「昔ながらのヤツは、扱いも大変で…」
シロエ 「檀家さんが全員、載ってるんですよね?」
キース 「仏様になられた人だけだがな」
ご存命の方は無関係だぞ、と副住職の訂正が。
キース 「仏様なら、全員、書き込むわけで…」
ジョミー「追加するのに、バインダー式が便利、って?」
キース 「当然だろうが、増える一方なんだぞ?」
??? 「うん、分かるよ!」
増やしたしね、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
一同 「「「出たーっ!」」」
Aブルー「失礼だねえ、君たちは!」
人を幽霊みたいにさ…、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「まあいいけどね、過去帳の話が面白そうだし」
キース 「俺は卒塔婆書きで忙しいんだが!」
Aブルー「分かってる。で、ぼくも増やして…」
キース 「例の仏様の卒塔婆は、まだだが?」
Aブルー「過去帳だよ!」
増やしたよね、と御機嫌な笑顔ですけど。
何を増やしたと…?
2022/08/05 (Fri)
☆無いらしいです
夏休み中なシャン学メンバー、生徒会長宅でのんびりと。
キース君は卒塔婆を書くそうですけど、其処へ乱入者が。
Aブルー「いつ増やしたかは知らないけどさ…」
キース 「何の話だ?」
Aブルー「ぼくの分の過去帳だよ!」
キース 「あんた、いつの間に死んだんだ?」
知らなかったぞ、とキース君、呆れ果てた顔。
キース 「話を適当に聞いていたんだな?」
Aブルー「えっと…?」
シロエ 「過去帳に載るのは、仏様だけらしいですよ」
生きている人は無いんですけど…、とシロエ君が横から。
シロエ 「あなたの分があるとなったら、幽霊ですけど」
ジョミー「でも、幽霊には見えないよね…」
サム 「これは違うぜ、俺が見てもよ」
死んでねえな、と霊感持ちのサム君も。
サム 「過去帳には載っていねえ筈だぜ」
キース 「第一、あんたは、ウチの檀家ではないし…」
死んでいたって載るわけがない、と副住職。
キース 「まずは檀家にならないと…」
Aブルー「檀家だってば!」
棚経だってして貰ってる、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「お布施もしてるし、過去帳だって…!」
キース 「なんだ、例のヤツか」
スッポンタケか、とキース君。
キース 「あんたは、アレとセットでいいのか?」
Aブルー「セットって?」
キース 「アレが、あんたの家の仏様となると…」
過去帳にはセットで書き込むんだぞ、という説明が。
キース 「過去帳は、家ごとにあるものだしな」
Aブルー「そうなんだ? でも、セットでもさ…」
ぼくはちっとも気にしないけど、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「是非、書き込んでくれたまえ!」
キース 「しかしだな…」
その過去帳が無いんだが、と副住職。
キース 「過去帳は、親父の管轄でだな…」
Aブルー「君は書けないって言うのかい?」
キース 「加筆は出来るが、新規作成は不可能だ」
Aブルー「ええっ!?」
だったらスッポンタケの分は、と悲鳴ですけど。
存在しないと…?
2022/08/06 (Sat)
☆作った場合は
夏休みは涼しい生徒会長宅、いつもの過ごし方ですけど。
キース君は此処で卒塔婆書きでして、其処へ乱入者で…。
Aブルー「スッポンタケの過去帳は、無いってこと!?」
キース 「さっき言った通りの事情で、存在しないな」
Aブルー「酷いよ、お布施も払ってるのに!」
過去帳に載っていないだなんて、とソルジャーの苦情。
Aブルー「あんまりすぎるよ、載せるべきだよ!」
キース 「親父の管轄では、どうにもならん」
Aブルー「じゃあ、アドス和尚の意識を、ちょっと…」
キース 「操作するだけ無駄だと思うが?」
過去帳は代々受け継がれるもので…、と副住職。
キース 「それだけに、檀家さんが見ることもある」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ご先祖様が、全員、載っているからな」
其処で院殿号の戒名があればどうなる、と質問が。
キース 「そう簡単には出さないヤツだぞ、アレは」
シロエ 「あー…。誰なのか、気になりますよねえ…」
キース 「当然、親父に聞くことになるな」
そして親父が正気に戻る、とキース君、キッパリ。
キース 「俺が呼ばれて、お調べがあるぞ」
サム 「勝手に加筆した容疑ってヤツな?」
キース 「ついでに、院殿号を出した方もな!」
もう吊し上げでビシバシと…、と肩をブルッと。
キース 「恐らく、俺はフルボッコで…」
シロエ 「過去帳の方はどうなるんです?」
キース 「そのページだけ、破って捨てられるかと」
Aブルー「そ、そんな…!」
あんまりだよ、とソルジャー、泣きそうな顔。
Aブルー「載ってないより酷いじゃないか!」
キース 「そうなるな」
それが嫌なら諦めろ、と副住職。
キース 「いくらあんたでも、俺の家をずっと…」
シロエ 「監視は出来ないと思いますけど?」
Aブルー「目を離した隙とかに来そうだよねえ…」
ジョミー「あるあるだよ、ソレ」
キース 「で、どうするんだ?」
作る気なのか、と聞いてますけど。
どうするんでしょう…?
2022/08/07 (Sun)
☆他所でも出来ます
何もない日は生徒会長宅、夏休みの定番なんですけれど。
キース君だけが卒塔婆地獄で、其処へソルジャー乱入で。
Aブルー「無いままにするか、作って捨てられるか?」
キース 「その二択だな、どう考えても」
どっちがいいんだ、とキース君、腕組み。
キース 「好きに選んでくれればいいが」
Aブルー「捨てられちゃったら、どうなるわけ?」
スッポンタケは、とソルジャーの問い。
Aブルー「もう棚経とかは出来ないとか?」
キース 「いや、頼んで来る人がいる限りは、だ…」
無縁仏にはならないな、と副住職。
キース 「当然、棚経も、お彼岸も、今まで通りに…」
シロエ 「出来ちゃうんですか?」
キース 「そういう仕組みになっているぞ」
昔の有名人とかの法要がソレだ、と説明が。
キース 「ファンが法要をやってるだろうが」
ジョミー「あー…。子孫でも何でもないよね、アレは」
キース 「スッポンタケでも、同じ理屈だ」
戒名さえ分かっていればオッケー、と副住職の言。
キース 「戒名が謎でも、出来ないことはないんだし…」
スウェナ「あら、そうなの?」
キース 「生前の名前が分かればいいんだ」
要は供養の気持ちだからな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「それで、過去帳はどうするんだ?」
Aブルー「うーん…。捨てられちゃっても影響はゼロ…」
キース 「俺の被害は甚大だがな」
サム 「だよなあ、罰礼も来そうだしよ…」
そんな目に遭っても供養するのかよ、とサム君、遠い目。
サム 「お前、心が広すぎるぜ…」
キース 「誰が供養を続けると言った?」
Aブルー「えっ?」
キース 「今、俺が言った通りだが?」
俺は其処までやらないからな、とキース君。
キース 「そうなった時は、供養は他所でやってくれ!」
Aブルー「他所って、ブルーに頼むとか?」
キース 「何処の寺でも出来る筈だぞ」
Aブルー「酷すぎるよ!」
見捨てないでよ、とソルジャー、真っ青ですけど。
さて…?
2022/08/08 (Mon)
☆作ったらゴミ
イベントが無い日は生徒会長宅へ、それが夏休みの定番。
皆が集う中、キース君だけ卒塔婆地獄で、乱入者までが。
キース 「だから、あんたに選べと言ったが?」
Aブルー「何を選ぶのさ!?」
キース 「過去帳は無いままでいくのか、増やすかだ!」
増やしてバレたら、俺は供養を放棄するぞ、と副住職。
キース 「親父に怒鳴られて、酷い目に遭って、だ…」
サム 「罰礼三昧で、足腰立たなくなりそうだよな…」
ジョミー「アドス和尚だし、半端じゃないよね…」
シロエ 「半殺しにされるのは、確実ですよね」
キース先輩が放棄するのも分かります、とシロエ君も。
シロエ 「そんな迷惑な仏様なんて、絶縁すべきです!」
スウェナ「過去帳とセットで、クリーンセンターだわね」
Aブルー「クリーンセンターって?」
キース 「早い話が、ゴミ処理場だ!」
お焚き上げでさえないからな、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「古い卒塔婆などは、裏山でお焚き上げだが…」
サム 「例のキノコの過去帳は、ゴミな?」
キース 「あの親父だぞ?」
こう、ビリビリと破いてだな…、とゴミを丸める手真似。
キース 「ゴミ箱にポイで、それをおふくろが…」
シロエ 「燃えるゴミの日に出すんですね?」
キース 「生ゴミとかと一緒にな」
Aブルー「酷すぎるから!」
最悪だよ、とソルジャー、泣きそう。
Aブルー「スッポンタケだって、浮かばれないよ!」
キース 「過去帳を作ると、ほぼ、そうなるが?」
そういう末路が来るんだが…、とキース君。
キース 「それでも作りたいのか、作らないのか?」
Aブルー「供養を放棄されるどころか、ゴミの日って…」
ミュウ並みの酷い扱いだよね、とソルジャーの嘆き節。
Aブルー「過去帳無しだと、どうなるわけ?」
キース 「どうなるも何も、今の時点でだな…」
シロエ 「無いわけですよね?」
キース 「無いな、何処にも」
最初から作っていないんだし…、と言ってますけど。
どうする…?
2022/08/09 (Tue)
☆過去帳は無しで
夏休み中なシャン学メンバー、生徒会長宅で涼を満喫中。
けれどキース君は卒塔婆地獄で、ソルジャーまで乱入で。
Aブルー「えっと…。過去帳無しなのが今だよね?」
キース 「ああ。存在したことは一度も無いが」
Aブルー「だけど棚経が出来て、お彼岸だって…」
キース 「不本意ながら、供養をしてやっている」
しかし作った場合は知らんぞ、とキース君、念押し。
キース 「親父に破り捨てられた時は、俺は手を切る!」
Aブルー「それは困るんだよ!」
キース 「なら、どうするんだ?」
Aブルー「過去帳は、とても欲しいんだけど…」
ゴミは嫌だ、とソルジャーの泣き。
Aブルー「おまけに棚経も、お彼岸の法要もパアで…」
キース 「他所の寺なら出来るんだぞ?」
Aブルー「それじゃ、参加者ゼロになるから!」
シロエ 「当然でしょうね、付き合う義務はありません」
どうぞ一人で行って下さい、っとシロエ君の冷たい言葉。
シロエ 「キャプテンくらいは、来てくれますよ」
サム 「だよなあ、例のキノコは養子だしよ…」
スウェナ「他人ってわけじゃないものねえ…」
Aブルー「寂しすぎるから!」
面子が足りなさすぎるんだよ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「やっぱり、過去帳は諦めるしか…」
キース 「そうするんなら、立ち去ってくれ」
Aブルー「えっ?」
諦めれば御縁は続くんだろう、と愕然とする人。
Aブルー「なんで、帰れって言い出すのさ!」
キース 「俺の卒塔婆書きがリーチなんだ!」
思いっ切り時間をロスしたぞ、とキース君の怒声。
キース 「缶詰で書かないとヤバいのに!」
Aブルー「ご、ごめん…!」
帰るから棚経は見捨てないで、とソルジャー、懇願。
Aブルー「過去帳は要らないから、棚経とかは!」
キース 「仕方ないから、やってやる」
Aブルー「恩に着るよ、じゃあ、帰るから、お土産…」
キース 「ぶるぅ、お帰りだ!」
土産なんぞは無しでいい、と怒鳴ってますけど。
無いと…?
2022/08/10 (Wed)
☆早く書かないと
クーラーが効いた生徒会長宅で過ごす、夏休み中な面々。
けれどキース君には卒塔婆書きのノルマで、リーチな今。
Aブルー「いいじゃないか、お土産くらい貰っても!」
キース 「やかましい、邪魔をしに来たくせに!」
Aブルー「違うよ、ぼくは、そんなつもりじゃ…!」
ブルー 「ぶるぅ、いいから、お土産をね」
その方が早く帰るってば、と生徒会長の指示が。
ぶるぅ 「オッケー! アイスと今日のケーキでいい?」
Aブルー「ありがとう! アイスも手作りなのかな?」
ぶるぅ 「違うけど、美味しいって評判のお店ので…」
Aブルー「いいねえ、来た甲斐があったってば!」
過去帳の件は残念だけど…、とソルジャー、嬉しそう。
Aブルー「アイスの種類は選べるのかい?」
ぶるぅ 「んとんと…。見て貰う方が早いと思うの!」
それにケーキも、とソルジャーに提案するお子様。
ぶるぅ 「フレーバー、いっぱい買ったから…」
Aブルー「ケーキも色々ありそうだよね」
ぶるぅ 「そうなの、今日はケーキバイキング!」
だから好きなの選んでね、とソルジャー連れで扉の方へ。
Aブルー「やったね、それじゃ直接帰るから!」
キース 「二度と来るなよ、お盆までな!」
Aブルー「分かってるってば、棚経、よろしく!」
それに卒塔婆も…、と去ってゆきましたけど。
キース 「畜生、時間のロスが半端なかった…」
ブルー 「お土産無しコースだと、まだ揉めてるよ」
シロエ 「ですよね、あの人を分かってないです」
無駄に付き合いが長いのに…、とシロエ君も。
シロエ 「ついでに、早く書いた方がですね…」
サム 「いいと思うぜ、棺桶でよ」
ぶるぅが用意してくれただろ、と和室の方を指すサム君。
サム 「でないとマジで詰んじまうしよ…」
キース 「棺桶だと!?」
サム 「すまん、缶詰! わざとじゃねえよ!」
ジョミー「ハマりすぎだよね、今のヤツ…」
もう棺桶でいいんじゃないの、という声ですけど。
不吉な…。
2022/08/11 (Thu)
☆出て来た時には
生徒会長宅はクーラーで快適、夏休み中な面々ですけど。
卒塔婆書きに追われているキース君、もはやリーチで…。
キース 「いくら詰みそうでも、棺桶はだな…!」
ブルー 「早く書かないと、文字通り棺桶になるからね」
アドス和尚が怖いんだろう、と生徒会長。
ブルー 「まるで全く書けないままで、お盆とかはさ…」
サム 「殺されるよなあ?」
ブルー 「もう間違いなく、処刑だよね」
まあ、前日までに確認されるだろうけど、と冷たい声音。
ブルー 「書けたのか、と来て、書けていないと…」
キース 「言わないでくれ、それ以上は!」
俺は棺桶で書いて来る、とキース君、ダッシュで和室へ。
シロエ 「行っちゃいましたよ、凄い勢いで…」
ブルー 「真面目に詰みかけているからねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様、帰ってったよ!」
キースによろしく、って、と無邪気なお子様の帰還。
ぶるぅ 「あれっ、キースは?」
シロエ 「もう棺桶に行きましたよ」
ぶるぅ 「棺桶って…。キース、どうしちゃったの!?」
熱中症は無いと思うけど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「まさか、過労で倒れちゃったとか…?」
シロエ 「いえ、卒塔婆書きが詰んでるだけです」
サム 「テンパッててよ、缶詰を自分で棺桶ってよ…」
ジョミー「言い間違えて走ってったよ、さっき和室へ」
最初に間違えたのはサムだけど、とジョミー君、苦笑。
ジョミー「自分で棺桶って言うくらいにさ…」
スウェナ「棺桶になりそうな自覚はあるみたいねえ…」
ブルー 「どう見てもヤバくて、ギリギリだしね」
棚経の前日まで棺桶だよ、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「暖かく見守ってあげたまえ」
シロエ 「棺桶から出て来るまでですか?」
サム 「吸血鬼かキョンシーみたいだぜ、ソレ」
シロエ 「じゃあ、出て来たら退治ですね?」
ぶるぅ 「わぁーい、お化け屋敷!」
すっごく楽しみ! と飛び跳ねてますけど。
退治すると?
2022/08/12 (Fri)
☆吸血鬼にはコレ
夏休みを満喫中なシャン学メンバー、生徒会長宅な毎日。
キース君だけが卒塔婆書きでして、いよいよ明日が棚経。
シロエ 「ホントに前日まで棺桶になりましたねえ…」
マツカ 「棺桶で定着しましたよね」
正しくは缶詰なんですが、とマツカ君が眺める和室の方。
マツカ 「キースが自分で言い間違えたせいで…」
シロエ 「ですから、出て来たら退治でしょう?」
ぶるぅ 「そだよ、吸血鬼なんだから…」
ジョミー「あっ、出て来た!」
終わったみたい、というジョミー君の声で開いた扉。
キース 「やっと書けたぞ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お疲れ様でしたぁーっ!」
明日の棚経も頑張ってね、と早速、食事の用意が。
ぶるぅ 「はい、食べて、食べて!」
キース 「…おい、コレは何だ?」
ぶるぅ 「今日は焼肉、ガーリックたっぷり!」
タレとかもガーリックを効かせたもん、と得意満面。
ぶるぅ 「締めもガーリックライスだから!」
キース 「あ、有難いんだが、明日は棚経でだな…」
ガーリックはダメだ、と副住職。
ぶるぅ 「ほらね、やっぱり吸血鬼だあ!」
シロエ 「ですよね、キース先輩用には精進料理が…」
あるそうですよ、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「焼肉パーティーは、ぼくたちだけで…」
ジョミー「楽しむんだから、別室でどうぞ」
匂いがついてもマズイもんね、とジョミー君。
ジョミー「精進料理は、和室に運んでくれるって!」
キース 「くっそぉ…! しかしだな…」
お前とサムも道連れだぞ、とキース君、ニヤリ。
キース 「お前たちは、明日は棚経のお供だからな」
ジョミー「げっ!」
サム 「やべえ、そうだった…!」
マジかよ、と青ざめるサム君、そしてジョミー君。
キース 「残念だったな、一緒に退治されてくれ」
ぶるぅ 「オッケー、精進料理を追加だね!」
ジョミー「酷いって!」
キース 「これが坊主の宿命だ!」
明日はキリキリ働くんだぞ、と連行な二名。
墓穴でしたか…。
2022/08/13 (Sat)
☆前日は精進料理
やって来ました、棚経の日な14日。会場は生徒会長宅。
朝イチで集合な面々ですけど、足りない顔が三人分で…。
シロエ 「おはようございます。今日も暑いですよね」
マツカ 「今からこれだと、予報通りに猛暑日でしょう」
スウェナ「受難だわねえ、お坊さん組は…」
とっくに出発してるんでしょう、とスウェナちゃん。
スウェナ「一番早い檀家さんの家、朝の6時らしいし…」
シロエ 「その時間でも、もう充分に暑かったですよ」
マツカ 「朝から快晴ですからね…」
その中を自転車で移動ですか、とマツカ君、同情モード。
マツカ 「熱中症が心配ですよね、本当に…」
スウェナ「おまけに、昨日が精進料理よ、あの人たちは」
シロエ 「そうでした! 吸血鬼退治イベントで…」
巻き込まれた人もいましたっけ、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「キース先輩が、ターゲットだったんですが…」
スウェナ「ジョミーとサムの件は、忘れていたわよ」
ブルー 「自分たちでも忘れてたんだし、仕方ないよね」
ぼくは気付いていたんだけどさ、と生徒会長。
ブルー 「でも面白いから、放置しておいたら…」
シロエ 「見事に罠に落ちたんですね?」
ブルー 「そういうことだね、自業自得だよ」
しかも精進料理MAX、とクスクス笑い。
ブルー 「もどき料理も無かったからねえ…」
ぶるぅ 「だって、そんなの要らない、って…」
シロエ 「ええ、ジョミー先輩が特に乗り気でしたね」
それについては、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「力が抜けそうな正統派を、と言いましたよ」
ぶるぅ 「そうなの、味付けとかまで、全部…」
あっさり系で纏めてくれって…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「それが無かったら、お肉もどき料理も…」
ブルー 「あっただろうねえ、ナスの蒲焼きだって」
シロエ 「自分の首を絞めましたよね…」
マツカ 「あんな料理で、今日を乗り切れますか?」
あれじゃ力が出ませんよ、と心配する声。
暑いですしね…。
2022/08/14 (Sun)
☆うな重だった人
お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
けれど僧籍な人は棚経、ついでに昨日は精進料理でして。
シロエ 「ぼくたちは、焼肉パーティーでしたけど…」
スウェナ「キースたちには、精進料理だけだったわね…」
マツカ 「そうなんです。今朝も精進料理でしょう?」
アドス和尚の方針で、とマツカ君、気の毒そうな顔。
マツカ 「朝早くから、元老寺に集合で…」
シロエ 「揃って朝御飯でしたよね…」
スウェナ「精進料理レベルMAXよ、きっと」
なにしろアドス和尚だものね、とスウェナちゃん。
スウェナ「自分は裏で、いいもの食べていそうだけれど」
ぶるぅ 「んとんと、昨夜はウナギだったよ?」
一同 「「「ウナギ!?」」」
ぶるぅ 「そだよ、うな重、お取り寄せなの!」
だってキースがいなかったし…、と覗き見した人の証言。
ぶるぅ 「キースも御馳走だろうから、って!」
一同 「「「あー…」」」
そうなるよね、と誰もが納得。
シロエ 「ぶるぅの料理の腕前、知ってますからねえ…」
スウェナ「自分も食べて何が悪い、っていうわけね…」
マツカ 「そうでしょうけど、うな重だなんて…」
お坊さん的にはどうなんでしょう、とマツカ君の疑問。
マツカ 「今朝も精進料理ですよ? しかもですね…」
シロエ 「お取り寄せだと、仕出し屋さんですし…」
スウェナ「バレちゃうわよねえ、誰が頼んだのか…」
ブルー 「いろんな意味でセーフだよ、ソレ」
まず、バレる件、と生徒会長が立てる人差し指。
ブルー 「元老寺には宿坊があるよね?」
シロエ 「あっ、お客様の…」
ブルー 「ご注文ってことで通るけど?」
ついでに精進料理の方も…、と指をチッチッと。
ブルー 「棚経は体力勝負だからねえ、何処のお寺も…」
シロエ 「まさか、うな重なんですか?」
ブルー 「ステーキの人もいると思うね」
マツカ 「じゃあ、キースたちは…」
貧乏クジを引いたんですか、とマツカ君。
そうなりますね?
2022/08/15 (Mon)
☆タダ働きでいい
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すのみ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘へ行く相談中で…。
Aブルー「憧れだったんだよ、山の別荘ライフ!」
シロエ 「条件は、卒塔婆書きですからね?」
Aブルー「えっ?」
卒塔婆書きって…、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「なんだい、それは?」
シロエ 「キース先輩のお手伝いですよ、タダ働きで」
Aブルー「タダ働き!?」
シロエ 「ボランティアとも言いますけどね」
字が上手いのが大前提で…、とシロエ君。
シロエ 「そういう話をしてた所へ、あなたがですね…」
キース 「乱入して来たわけなんだが?」
それで採用試験はどうする、とキース君、目がマジ。
キース 「受けるんだったら、筆で字をだな…」
Aブルー「書くよ、もちろん!」
タダ働きでも気にしない、と前向きな人。
Aブルー「上手く書けたら、山の別荘なんだし!」
キース 「よし。ブルー、硯とかを貸してくれるか?」
ブルー 「いいとも、ぶるぅ、用意してくれる?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちょっと待っててねーっ!」
用意、用意、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が文机まで設置。
ぶるぅ 「んとんと、後は墨を磨るだけ!」
キース 「それは俺がやる」
ついでに手本も書くとするか、と文机に向かうキース君。
キース 「何にするかな、手本の方は…」
ブルー 「例のキノコ用の卒塔婆でどう?」
キース 「そうだな、自分で書いて貰うのも一興だ」
まずは梵字で…、と用意された紙にサラサラと。
Aブルー「その記号も、真似をして書くわけ?」
キース 「当然だろうが、これが卒塔婆の命だぞ?」
書けないようでは話にならん、と副住職モード。
キース 「梵字を書いたら、戒名を添えて完成だ」
Aブルー「スッポンタケの戒名だよね、有難いヤツ!」
キース 「手本は出来たし、お手並み拝見といこう」
Aブルー「頑張るよ!」
目指せ、合格! と張り切ってますけど。
どうなりますやら…。
2022/07/16 (Sat)
☆失敗した時には
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、其処へソルジャー乱入で…。
Aブルー「えーっと、筆を持って、と…」
キース 「墨をつけないと書けないからな?」
筆と筆ペンは違うんだ、とキース君が指差す硯。
キース 「適量をつけて、その墨を使う」
Aブルー「さっき見てたから、分かってるって!」
墨をつける、と筆を硯に突っ込みまして。
Aブルー「これでよし、っと! あれ?」
キース 「つけすぎだ!」
紙にボタッと落としてどうする、とキース君の怒声。
キース 「それが卒塔婆なら、おしまいだぞ!」
シロエ 「削って、書き直しでしたっけ?」
キース 「そういうことだが、この馬鹿にだな…」
卒塔婆削り器は扱えないぞ、と苦々しい顔。
キース 「削りすぎるのが目に見えている!」
シロエ 「扱いが難しいんですか?」
キース 「大工仕事に近い部分があるな」
慣れない間は削りすぎる、とキース君。
キース 「お前だったら、上手く削るかもしれないが」
Aブルー「はい、はーい! それじゃ、シロエに!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ぼくがボタッとやった時だよ!」
フォローはシロエで、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「字さえ上手ければ、いいんだよね?」
キース 「まあ、そうだが…」
Aブルー「だったら、シロエがフォロー担当!」
ぼくが採用された時は、とニコニコニコ。
Aブルー「というわけで、シロエ、よろしく!」
シロエ 「どうして、ぼくに投げるんですか!」
Aブルー「適材適所って言うじゃないか!」
得意な部分は助け合おうよ、とソルジャーの輝く瞳。
Aブルー「ぼくが卒塔婆を書きまくるからさ!」
シロエ 「ボタッとやったら、ぼくが後始末ですか?」
Aブルー「キース的には、それで問題無いと思うね!」
キース 「そうかもしれんが、その前にだな…」
シロエ 「採用試験が問題です」
合格してから言って下さい、とシロエ君。
当然ですよね?
2022/07/17 (Sun)
☆採用されたい人
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で山の別荘行きの計画、其処へソルジャーが。
キース 「無駄口を叩いていないで、サッサと書け!」
Aブルー「分かってるってば、ぼくも合格したいしね」
まずは記号を真似して書く、と筆を握るソルジャー。
Aブルー「キースが書いた通りに、と…。あれ?」
キース 「線が歪んでいるようだが?」
Aブルー「ほ、ほら、筆は慣れてないから!」
慣れればいける、とソルジャー、言い訳。
Aブルー「ちゃんと特訓してくるからさ!」
キース 「だったら、筆ペンで書いてみろ!」
同じ太さで書けるヤツで…、とキース君。
キース 「ブルー、この筆のサイズのはあるか?」
ブルー 「うん、これだよね」
はい、と生徒会長が瞬間移動で取り出す筆ペン。
ブルー 「これで書ければ、採用するって?」
キース 「馬鹿とハサミは使いようだ!」
猫の手も借りたい時期だしな、と副住職の言。
キース 「タダで使えるバイトに文句は言わん」
Aブルー「なんだか引っ掛かる言い方だけど…」
山の別荘に行けるんだし…、とソルジャーも文句は無し。
Aブルー「この際、馬鹿でもハサミでもいいよ!」
キース 「それなら、これで書くんだな」
ご注文の筆ペンだ、とキース君が差し出す筆ペン。
キース 「これでダメなら、不合格だぞ?」
Aブルー「頑張るよ、これなら書ける筈だし!」
節分の絵馬には筆ペンだしね、と紙に向かう人。
Aブルー「謎の記号を真似して書く、と…」
キース 「今度は斜めになっていないか?」
Aブルー「ちょ、ちょっと姿勢が悪かったかな?」
背筋を伸ばして改めて…、とソルジャー、リベンジ。
Aブルー「今度こそ上手に真似出来る、ってね!」
キース 「…俺には、同じに見えないんだが?」
シロエ 「ぼくもですね」
ジョミー「うん、ぼくだって…」
Aブルー「酷いってば!」
ぼくは真面目に書いたのに、と悲鳴ですけど。
でもねえ…?
2022/07/18 (Mon)
☆スキルが無い人
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
マツカ君の山の別荘行きの計画、日程が問題ですけれど。
キース 「ダメだな、似ても似つかない仕上がりだけに」
Aブルー「そ、それは記号が意味不明だからで…」
字なら上手に書ける筈だ、と踏ん張るソルジャー。
Aブルー「字が上手かったら、後は頑張り次第だろう?」
キース 「そうかもしれんが、書けるのか?」
Aブルー「ぼくは、こう見えてもソルジャーだよ?」
凄いスキルがあるんだからね、と威張り返り。
Aブルー「この字を真似して書くのは、楽勝!」
キース 「なら、証明して貰わないとな」
書け! とキース君が指差す、お手本と紙。
キース 「これで下手なら、もう容赦なく放り出す!」
Aブルー「大丈夫だって、今度こそはね」
まあ見ててよ、と筆ペンで戒名を書くべくチャレンジ。
Aブルー「え、えっと…。あれ…?」
キース 「手癖があるとか、そういう以前の問題だな」
シロエ 「ですよね、これじゃ小学生です」
サム 「いや、そこは幼稚園児ってトコだろ?」
小学生に失礼だぜ、とサム君の意見。
サム 「低学年でも、上手いヤツの字は半端ねえし…」
マツカ 「早い子は、幼稚園から習い始めますしね」
スウェナ「不合格よね、この字だと…」
キース 「ああ、決定だな」
あんたを雇うわけにはいかん、とキース君、ピシャリ。
キース 「バイトは、マツカで間に合わせる」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
だったら山の別荘行きは…、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「美味しい料理や、ボート遊びは?」
キース 「当然、今年も俺たちだけだ」
Aブルー「あんまりだよ!」
置き去りにしたら呪うからね、と凄い台詞が。
Aブルー「卒塔婆地獄にしてやるから!」
キース 「その呪いは、俺には効かないんだが?」
Aブルー「効くよ、絶対!」
キース 「元から地獄の住人だからな」
俺は痛くも痒くもない、とキース君、涼しい顔。
確かに…。
2022/07/19 (Tue)
☆追い払われた人
終業式を残すだけなシャン学メンバー、夏休みの相談中。
マツカ君の山の別荘行きに、ソルジャーも乗ったのに…。
Aブルー「ぼくの呪いは効かないわけ!?」
キース 「第一、あんたは素人だしな」
呪いをかけても効くわけがない、とキース君、ニヤニヤ。
キース 「諦めて、大人しく青の間で過ごせ」
シロエ 「不合格な以上は、諦めるしか無いですしね」
Aブルー「君たち全員、呪ってやる!」
ジョミー「無理、無理、ぼくたちに卒塔婆は無理だし」
手伝えるのはマツカだけだよ、とジョミー君。
ジョミー「だけど、マツカを呪うとさ…」
サム 「別荘から叩き出されちまうぜ、間違いなく」
マツカ 「いえ、叩き出しはしませんけれど…」
おもてなしが行き届かない気が、とマツカ君の憂い顔。
マツカ 「ぼくが寝込んで、執事がお世話係だと…」
スウェナ「なんだか悪い気がしちゃうわよねえ…」
ジョミー「マツカに申し訳ないもんね…」
キース 「あんた、それでも呪うつもりか?」
俺には効かないのに、マツカをか、とキース君の問い。
キース 「どうかと思うが、まだ呪う気か?」
Aブルー「分かったよ! 諦めて帰ればいいんだろう!」
ブルー 「そういうことだね、部外者なんだし」
お客様のお帰りだよ、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「ぶるぅ、お土産を持たせてあげて」
ぶるぅ 「オッケー! はい、お菓子、詰めたよ!」
Aブルー「うう…。山の別荘、行きたかったのにーっ!」
残念すぎる、という言葉を残して、ソルジャー、消滅。
シロエ 「さて、改めて日程はどうしますか?」
キース 「マツカが手伝ってくれるそうだし…」
親父のメモが置かれていてもいけるか、とキース君。
キース 「合宿が終わって、すぐでもかまわん」
ジョミー「次の日ってことで、決まりだね!」
マツカ 「では、御用意させて頂きますね」
一同 「「「やったーっ!」」」
涼しい山の別荘ライフだ、と大歓声。
お楽しみがドッサリ…。
2022/07/20 (Wed)
☆グリーン車で出発
やって来ました、夏休み。まずは合宿に修行体験ツアー。
それが済んだ翌日、マツカ君の山の別荘へ出発でして…。
シロエ 「おはようございます! いよいよですね!」
ジョミー「今年もグリーン車、貸し切りだよね」
サム 「豪華だよなあ、マツカに感謝だぜ」
乗るぞ、とホームに集合していた面々、グリーン車へと。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
スウェナ「暑いアルテメシアに、お別れだわね」
涼しい高原が待ってるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ボート遊びに、乗馬もしなくちゃ」
シロエ 「楽しみですよね、それに食事も」
マツカ 「お任せ下さい、快適な毎日をお約束します」
一同 「「「イイネ!」」」
行きの列車も最高だ、とグリーン車の中でワイワイと。
ジョミー「いいよね、車内でドリンクバーって」
シロエ 「駅弁も、いいのを買いましたし…」
ぶるぅ 「冷蔵庫に、アイスが一杯だよ!」
他のお菓子も入ってるし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「着くまでに、お腹一杯になりそう!」
ブルー 「そうだね、晩御飯の前に散歩は必須かな」
シロエ 「涼しいですから、ジョギングもいいかもです」
軽く走るのも楽しいですよ、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「高原の風は、気持ちいいですし…」
マツカ 「キースも一緒に走りませんか?」
合宿気分の続きもいいですよね、とマツカ君も。
マツカ 「合宿じゃない分、自分のペースで走れますし」
キース 「いいかもな。ところで、皆に質問なんだが…」
ジョミー「ぼくなら、走らないからね!」
サム 「俺も遠慮するぜ、柔道部だけで走ってくれよ」
散歩で充分、間に合うからよ、とサム君の文句。
サム 「修行体験ツアーに、走り込みはねえぜ」
キース 「いや、そうじゃなくて、夜中にだな…」
ジョミー「夜中って、昨夜?」
キース 「そうだが、妙な声を聞かなかったか?」
寝ている時に、という質問ですけど。
聞こえましたか…?
2022/07/21 (Thu)
☆聞こえたそうです
マツカ君の山の別荘へ出発、グリーン車での快適な道中。
楽しい日々がスタートですけど、キース君からの質問が。
ジョミー「夜中に変な声がした、って?」
キース 「お前は聞いていないのか?」
ジョミー「うん、何も…。他のみんなは?」
サム 「俺は爆睡してたしよ…。シロエとかは?」
聞いてねえか、とサム君の視線が他の面子に。
サム 「合宿疲れで、爆睡っぽい気もするけどよ」
シロエ 「まさにソレです、でもですね…」
夜中に声を聞いたとなると…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「ジョミー先輩の好きなヤツでしょう?」
スウェナ「そうねえ、心霊現象だものね」
ジョミー「あー、そうか! すっごく残念!」
なんてこった、とジョミー君、ガックリ。
ジョミー「他にも聞いた人って、いる? 羨ましいよ!」
マツカ 「いえ、ぼくも熟睡してましたけど…」
スウェナ「私もなのよね、キースしか聞いていないのよ」
やっぱり環境のせいかしらね、とスウェナちゃん。
スウェナ「家はお寺だし、裏山は墓地だし…」
キース 「違う、そういうヤツではない!」
ジョミー「でもさあ、みんなに聞くってことはさ…」
シロエ 「自分だけでは、と思ったわけでしょう?」
誰も話題にしていませんし、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「集合してから、時間はたっぷりでしたしね」
ジョミー「盛り上がるには、充分だよねえ…」
モノが心霊現象だしさ、とジョミー君も。
ジョミー「いいなあ、家がお寺だなんて…」
キース 「断じて心霊現象ではない!」
なにしろ御存命だからな、と謎な台詞が。
シロエ 「御存命ですって?」
ジョミー「生霊ってヤツ?」
それも凄いよね、とジョミー君の輝く瞳。
ジョミー「もしかして、出たわけ?」
キース 「俺の家にだけな!」
シロエ 「なんて聞こえたんです?」
キース 「呪ってやる、と…」
一同 「「「げっ!!!」」」
それはダメなヤツ、と誰もがガクブル。
呪うですって?
2022/07/22 (Fri)
☆生霊だそうです
マツカ君の山の別荘へ、グリーン車で出発な面々ですが。
車内でキース君が言うには、夜中に声が聞こえたそうで。
ジョミー「ちょ、ちょっと…! 呪ってやる、って…」
シロエ 「それって、ヤバいじゃないですか!」
しかも生霊なんですよね、とシロエ君、顔面蒼白。
シロエ 「下手な死霊より、危険な気がしますけど…」
ブルー 「うん。執念が半端ないからねえ…」
除霊だったら、このくらいで、と生徒会長、指を一本。
ブルー 「本当だったら、指一本で百なんだけどさ…」
サム 「友達枠で、割引かよ?」
ブルー 「そう! 大負けに負けて、十にしとくよ」
もちろん、一番の高額紙幣で…、と念押しが。
ブルー 「分割払いもオッケーだけど?」
キース 「そんな金は無い!」
シロエ 「でも、呪われたら大変ですし…」
キース 「そうは思うが、元から呪われているからな…」
特に問題は無いかもしれん、とキース君が顎に当てる手。
キース 「なんと言っても、声の主が、だ…」
ジョミー「誰だったわけ?」
キース 「あの馬鹿に決まっているだろう!」
今回の旅から外されたヤツだ、とキース君。
キース 「呪いで卒塔婆地獄と言ってやがったし…」
一同 「「「あー…」」」
あの迷惑な人か、と誰もが納得。
シロエ 「すると呪いは、キース先輩限定ですね?」
ジョミー「でもって、卒塔婆地獄だよねえ…」
確かに除霊は要らないかも、と一同、苦笑。
ジョミー「そもそも、除霊も効かないかもだし…」
ブルー 「サイオン勝負だと、無理っぽいねえ…」
潔く呪われてくれたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「卒塔婆を書きまくるわけだろう?」
キース 「そうなんだが…」
これが予想より増えていてな、とキース君の渋面。
キース 「親父のメモは、ともかくとして…」
ジョミー「追加が来たとか?」
キース 「余裕たっぷりだな、と…」
合宿の翌日から旅行はマズかった、と溜息が。
その通りかも…。
2022/07/23 (Sat)
☆呪われそうです
マツカ君の山の別荘への旅、グリーン車での快適な道中。
けれど車内でキース君が言うには、呪われそうだとかで。
ジョミー「アドス和尚なら追加だよね、ソレ…」
シロエ 「合宿中に溜まった卒塔婆、書かずにですね…」
そのまま旅行に出発ですし、とシロエ君、やや同情気味。
シロエ 「気の毒だとは思いますけど、自業自得とも…」
スウェナ「言えるわよねえ、この場合…」
キース 「その通りではあるんだが…」
だから甘んじて引き受けたが…、とキース君の苦い顔。
キース 「とはいえ、これが半端ない数で…」
マツカ 「そうみたいですね、あれ、全部でしょう?」
あそこの荷物が卒塔婆ですよね、とマツカ君が指す方向。
マツカ 「とんでもない数に見えますが…」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
マツカ 「大丈夫ですよ、お手伝いさせて頂きますから」
二人がかりなら時間も半分かもです、とマツカ君。
マツカ 「ただ、ぼくは初めての経験ですから…」
シロエ 「キース先輩みたいにはいきませんよね…」
キース 「分かっている。俺が一本、書く間に、だ…」
半分も書けたら上等だな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「だが、有難い助っ人だし…」
ジョミー「文句なんかは言えないよねえ?」
キース 「ああ。根性で書いて、書きまくるしか…」
ブルー 「文字通り、地獄になったようだねえ…」
流石はブルーだ、と生徒会長、ニヤニヤニヤ。
ブルー 「キッチリ、呪って来るっていうのが凄いよ」
シロエ 「偶然だという気がしますけど?」
ブルー 「うん、此処までは、そうなんだけど…」
この先に実に興味があって…、と楽しそうな人。
ブルー 「呪ってやる、と言って来たわけだしさ…」
ジョミー「嫌がらせってヤツじゃないのかな?」
シロエ 「追い払ったのは、キース先輩ですしね…」
キース 「俺もそうだと思うんだが…」
ブルー 「さあ…?」
どうだろうね、と瓜二つの顔で言ってますけど。
さて…?
2022/07/24 (Sun)
☆まずはお茶から
マツカ君の山の別荘までは、毎年恒例のグリーン車の旅。
呪いが話題になりましたけど、最寄り駅に無事に到着で。
マツカ 「迎えの車が来ていますから、どうぞ」
シロエ 「もう、駅からして涼しいですよね!」
サム 「アルテメシアとは別世界だぜ」
まさに天国、とマイクロバスに乗り込み、別荘へ。
執事 「いらっしゃいませ、どうぞ中の方へ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もよろしくねーっ!」
山の別荘だあ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大歓声。
ぶるぅ 「ボート遊びをして、ポニーに乗って…」
ジョミー「ぶるぅには、馬は大きすぎるもんね」
ぶるぅ 「そうなの、でもでも、ポニーも楽しいから!」
乗るんだも~ん! と飛び跳ねている元気なお子様。
ぶるぅ 「だけどキースは、卒塔婆だよねえ?」
キース 「縁起でもないことを言わないでくれ!」
テキパキと書いて片付けるぞ、とキース君、決意の表情。
キース 「あの馬鹿なんぞに呪われてたまるか!」
マツカ 「ええ。一休みしたら、早速、始めましょう」
お茶の用意が出来ていますよ、とマツカ君の笑み。
マツカ 「夕食の前に運動な話もありましたけど…」
スウェナ「どっちかと言えば、お腹が減ったわ」
シロエ 「車内で盛り上がりましたしね」
カラオケなんかもしてましたし…、とシロエ君。
シロエ 「わあ、本格的にアフタヌーンティーですよ!」
ぶるぅ 「お菓子も、サンドイッチもあるよ!」
執事 「お飲み物は、何でもお申し付け下さい」
ホットでもアイスでも、コーヒーでも…、ということで。
キース 「では、コーヒーをホットで」
執事 「かしこまりました。他の皆様は…?」
執事さんが注文を聞いて、賑やかにティータイム。
サム 「別荘ライフって気がするぜ」
シロエ 「ホントですよね、呪われた人もいますけど」
ジョミー「楽しんでるな?」
シロエ 「当然ですよ!」
いったい何が起こるでしょうか、と他人事な台詞。
楽しみかも…?
2022/07/25 (Mon)
☆夕食前にお出掛け
山の別荘に無事に到着、まずは優雅なティータイムから。
お茶やお菓子を満喫した後、夕食まで時間があるわけで。
ジョミー「シロエは軽く走るんだよね?」
シロエ 「いえ、ぼくだけになりそうですから…」
キース先輩たちは卒塔婆書きですしね、とシロエ君。
シロエ 「それに夕食は、走らなくても食べられますよ」
サム 「んじゃ、俺たちと出掛けるのな?」
シロエ 「そうなりますねえ、散歩ですか?」
ジョミー「そんなトコかな、ボート遊びや乗馬はさ…」
もっと時間のある時だよね、とジョミー君の提案は散歩。
ジョミー「心霊スポットがあればいいのになあ…」
マツカ 「そういうのは聞いていませんね」
サム 「そもそも、前からねえしな、ソレ」
新しく出来てたら怖すぎるぜ、とサム君が軽く竦める肩。
サム 「絶対、とんもでねえヤツだしよ…」
スウェナ「事故とか事件の現場だものねえ…」
ブルー 「出来立てのトコは、オススメしないよ」
せめて三年は待った方が…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「どっちにしても地縛霊だけど、三年あれば…」
サム 「ちっとはマシになるのかよ?」
ブルー 「お地蔵様が出来ているとか、それなりにさ…」
対策が取られているからね、とプロならではの発言が。
ブルー 「少なくとも、野放し状態よりはいいかな」
ジョミー「ふうん…? だけど、三年待つ以前にさ…」
出来てないよね、とジョミー君の残念そうな顔。
ジョミー「仕方ないから、何処かその辺を歩くしか…」
ぶるぅ 「お花、いっぱい咲いてるしね!」
シロエ 「平和な散歩を楽しみましょう」
キース先輩たちは留守番で…、とシロエ君。
シロエ 「早く片付くといいですね、卒塔婆」
マツカ 「ええ、頑張ります。…あれ?」
キース 「どうかしたか?」
マツカ 「今、変な声がしませんでしたか?」
シロエ 「聞いてませんけど、そのパターン…」
昨夜のキース先輩と同じでは、という指摘。
似てますね…?
2022/07/26 (Tue)
☆謎すぎるメッセージ
山の別荘でティータイムの後、夕食まで散歩という面々。
卒塔婆書きをする二人を残して、出掛けるつもりですが。
シロエ 「変な声って、誰も聞いてませんよね?」
ジョミー「うん。マツカだけじゃないの?」
キース 「今回は、俺も聞いてはいないんだが…」
もしかして、あの馬鹿野郎か、とキース君の問い。
キース 「どうなんだ、マツカ?」
マツカ 「例の人で合っているんですけど…」
シロエ 「やっぱり…。で、何と言って来たんです?」
マツカ先輩まで呪う気では、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「別荘行きを断られたのを、逆恨みして…」
マツカ 「それがですね…。邪魔しないで、と…」
一同 「「「は?」」」
邪魔って何の、と誰もがキョトン。
サム 「何だよ、ソレ? マツカは何もしてねえぜ?」
シロエ 「ですよね、散歩に行くのも留守番で…」
マツカ 「そうなんですけど、何なんでしょう?」
ぼくにも正直、謎なんですよ、とマツカ君。
マツカ 「でも、ぼくしか聞いてはいませんから…」
ジョミー「マツカ限定のメッセージだよね?」
マツカ 「多分、そうでしょう。皆さんは無関係ですよ」
どうぞ気にしないでお出掛け下さい、と柔和な笑み。
マツカ 「ぼくはキースと頑張りますから」
キース 「悪いな、済まんが世話になる」
マツカ 「どういたしまして」
和室を御用意しましたから、と二人で去ってゆきまして。
ジョミー「行っちゃったね…」
シロエ 「マツカ先輩も、人がいいですねえ…」
スウェナ「ホントよ、放っておけばいいのに」
呪われてるような人なんて、とスウェナちゃん。
スウェナ「卒塔婆地獄は、キースの自業自得でしょ?」
ブルー 「まあねえ…。でも、あの数だと大変だよね」
シロエ 「マツカ先輩が気の毒ですよ」
サム 「いいんでねえの? 手伝う気だしよ」
ジョミー「そうだよ、放って出掛けちゃおうよ!」
マツカもそう言っていたんだし、と正論が。
お出掛けですね?
2022/07/27 (Wed)
☆追い掛けて来た人
卒塔婆書きをする二人を残して、夕食まで散歩という話。
マツカ君が聞いたソルジャーの声も、スルー決定でして。
シロエ 「まあ、マツカ先輩だって、いざとなったら…」
サム 「逃げると思うぜ、卒塔婆地獄だしよ」
ジョミー「嫌になったら逃げるって!」
だから気にしないで出掛けちゃおう、とジョミー君。
ジョミー「えっと…。飲み物は自販機とかもあるよね」
スウェナ「ボート乗り場にはあったと思うわ」
シロエ 「じゃあ、その辺を目指して出発しましょうか」
執事 「お待ち下さい、お出掛けでしたら…」
ペットボトルを御用意します、と執事さんの申し出。
執事 「お好きな銘柄はおありでしょうか?」
シロエ 「スポーツドリンクなら、何でもいいです」
サム 「ソルティライチがあると嬉しいけどよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、お茶なら何でも!」
ここぞとばかりに飛び出す注文、どれも用意はバッチリ。
執事 「皆様、こちらでよろしいですか?」
一同 「「「ありがとう!」」」
行ってきまぁーす! と正面の扉から別荘の表の庭へ。
シロエ 「飲み物の心配は無くなりましたね」
ジョミー「そうだね、何処でも行けそうだけど…」
ブルー 「足の向くままっていうのもいいねえ…」
景色はいいし、涼しいし…、と生徒会長。
ブルー 「夕食までに帰れる程度に、その辺をね」
ぶるぅ 「そだね、お馬さんを見るのもいいかも!」
シロエ 「この時間なら、まだ外にいますしね」
乗馬クラブも覗いてみましょうか、と門から出た所へ。
マツカ 「待って下さい、ぼくも行きまーす!」
一同 「「「えっ!?」」」
なんで、と振り返った先に、走って来るマツカ君の姿。
マツカ 「ぼくも飲み物、持って来ました!」
シロエ 「そ、それはいいですけど、マツカ先輩…」
サム 「卒塔婆書き、もう終わったのかよ?」
マツカ 「いいえ、全く…」
まるっと残っていますけど、との答えですけど。
もう逃亡…?
2022/07/28 (Thu)
☆邪魔をしないで
夕食まで散歩して来よう、と別荘の門を出た面々ですが。
なんとマツカ君が追って来たわけで、散歩に行くそうで。
シロエ 「マツカ先輩、逃げて来たんですか?」
マツカ 「平たく言えば、そうなりますね…」
キースには申し訳ないですけど、とマツカ君が竦める肩。
マツカ 「でも、どうしようもないですし…」
サム 「まさか、字がお眼鏡に適わなかったのかよ?」
ジョミー「あー…。書道も流派があるらしいもんね」
ブルー 「マツカの字に、癖は無いんだけどねえ…」
見事なものだよ、と生徒会長。
ブルー 「気に食わないだなんて、キースも贅沢だよね」
シロエ 「キース先輩の字は、上手いんですか?」
ブルー 「坊主としては、パーフェクトかな」
だから文句を言うんだろうけど…、と生徒会長、溜息。
ブルー 「でもねえ、学生バイトよりは、よっぽど…」
シロエ 「上手でしょうし、第一、卒塔婆の数だって…」
サム 「半端ねえのに、妥協しねえでどうするんだよ」
マツカ 「いえ、それが…」
キースは悪くないんですよ、とマツカ君。
マツカ 「詳しいことは、散歩しながら話しましょうか」
ジョミー「込み入ってるわけ?」
マツカ 「そうなんです」
実は、書こうとしたらですね…、と話し始めた高原の道。
マツカ 「邪魔しないで、と聞こえたわけで…」
サム 「例のヤツな?」
マツカ 「ええ。それで見回したら、呪ってやる、と…」
一同 「「「ええっ!?」」」
マツカ君を呪ってどうするんだ、と一同、仰天。
シロエ 「なんで、マツカ先輩を呪うんです!」
サム 「逆恨みってヤツじゃねえかよ、完全に!」
マツカ 「違うんですよ、注文なんです」
キースを呪う邪魔をするな、と…、とマツカ君。
マツカ 「散歩に行け、と言われました」
シロエ 「それで追い掛けて来たんですか?」
マツカ 「あの人ですよ?」
一同 「「「あー…」」」
逆らったら厄介な人だった、と納得ですけど。
この後は…?
2022/07/29 (Fri)
☆数えるそうです
山の別荘ライフがスタート、夕食まで散歩なわけですが。
マツカ君も一緒に散歩で、それがソルジャーの注文で…。
シロエ 「じゃあ、キース先輩が一人で卒塔婆を…?」
マツカ 「そうなんです。でも、どうすることも…」
出来ませんしね、とマツカ君が振り返る別荘の方。
マツカ 「呪うってことは、卒塔婆地獄でしょうから…」
ジョミー「今だけじゃなくて、この先もかな?」
マツカ 「多分、そうではないでしょうか」
分かりませんけど、と心配そうな顔。
マツカ 「手伝い無しで、あれだけ書くのは大変ですよ」
ブルー 「うん。自由時間は、ほぼ無いかもねえ…」
サム 「そこまでなのかよ?」
ブルー 「さっきのお茶に、かかった時間は?」
どのくらいかな、と生徒会長が指す腕時計。
ブルー 「夕食だって、フルコースなんだよ?」
一同 「「「あー…」」」
カップ麺とは違うんだった、と誰もが納得。
シロエ 「食事時間で、かなりのロスが出るわけですね」
ブルー 「そういうことだね、一緒に食べるなら」
マツカ 「キースの分だけ、運ばせましょうか?」
ブルー 「それこそ、ブルーの思う壺だよ」
文字通り卒塔婆地獄じゃないか、と生徒会長。
ブルー 「キースが自分で言い出したとしても…」
ジョミー「卒塔婆に埋もれる生活だよねえ…」
ブルー 「書き上がるまでね!」
どうなるのやら、と散歩の話題で、夕方に戻った別荘。
マツカ 「キースの様子を見て来ます」
サム 「あまり進んでねえだろうなあ…」
スウェナ「地獄だものねえ…」
ダメな気しかしない、と言い合う間に、マツカ君、帰還。
シロエ 「キース先輩、どうしてました?」
マツカ 「詰んでました…」
呪いの声が聞こえるそうです、とマツカ君。
マツカ 「あと何本、と卒塔婆を数えるらしいんです」
ジョミー「皿屋敷みたいに?」
マツカ 「ええ、恨めしげで、耳について…」
集中出来ないらしいんですよ、と言ってますけど。
ヤバすぎ…。
2022/07/30 (Sat)
☆地獄へとダイブ
マツカ君の山の別荘、一日目がスタートしましたけれど。
夕食の席に現れたキース君、既に疲れが見えていまして。
シロエ 「キース先輩、卒塔婆書きは進みましたか?」
キース 「それがだな…。書き損じてばかりで…」
サム 「まさか、削って書き直しかよ?」
キース 「1本につき、何回もな…」
だからサッパリ進まないんだ、とキース君、深い溜息。
キース 「マツカから聞いていると思うが…」
ジョミー「誰かさんが卒塔婆を数えるんだって?」
キース 「それは恨めしげに、あと何本、と…」
書き上げるなんて無理な気しかしない、とキース君。
キース 「このペースでは、食う時以外は缶詰だな…」
マツカ 「フルコースはマズかったでしょうか?」
キース 「いや、栄養と気分転換は大切だ」
俺は食うぞ、と長丁場の夕食、終わると和室へ。
ジョミー「大丈夫かな、アレ…」
ブルー 「ほぼ詰んでるけど、キレるかもねえ…」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「自ら地獄にダイブするヤツ!」
ブルーの思う壺だけどさ、と生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「卒塔婆書きを放棄で、遊びまくって…」
シロエ 「自分の首を絞めるんですか?」
ブルー 「別荘ライフを楽しんだ後が、悲惨だよねえ…」
明日には結果が出ると思うよ、と他人事な人。
ブルー 「乗馬クラブへ追って来る方に、アイス1本!」
シロエ 「ぼくも賭けます、3本で!」
サム 「俺は2本で!」
ジョミー「ぼくは4本…って、逆な人は?」
来ない方に賭ける人は、とジョミー君が見回す面子。
ジョミー「誰か、いるわけ?」
マツカ 「いえ、ぼくは…。他の皆さんは?」
スウェナ「大穴だけど、負ける気しか…」
ぶるぅ 「しないもん!」
賭けは不成立、そして翌日、乗馬クラブで…。
マツカ 「皆さん、お好きな馬にどうぞ」
キース 「待て、俺も乗るぞ!」
一同 「「「来た…」」」
逃げて来たか、と呆れる面々ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/07/31 (Sun)
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すのみ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘へ行く相談中で…。
Aブルー「憧れだったんだよ、山の別荘ライフ!」
シロエ 「条件は、卒塔婆書きですからね?」
Aブルー「えっ?」
卒塔婆書きって…、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「なんだい、それは?」
シロエ 「キース先輩のお手伝いですよ、タダ働きで」
Aブルー「タダ働き!?」
シロエ 「ボランティアとも言いますけどね」
字が上手いのが大前提で…、とシロエ君。
シロエ 「そういう話をしてた所へ、あなたがですね…」
キース 「乱入して来たわけなんだが?」
それで採用試験はどうする、とキース君、目がマジ。
キース 「受けるんだったら、筆で字をだな…」
Aブルー「書くよ、もちろん!」
タダ働きでも気にしない、と前向きな人。
Aブルー「上手く書けたら、山の別荘なんだし!」
キース 「よし。ブルー、硯とかを貸してくれるか?」
ブルー 「いいとも、ぶるぅ、用意してくれる?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちょっと待っててねーっ!」
用意、用意、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が文机まで設置。
ぶるぅ 「んとんと、後は墨を磨るだけ!」
キース 「それは俺がやる」
ついでに手本も書くとするか、と文机に向かうキース君。
キース 「何にするかな、手本の方は…」
ブルー 「例のキノコ用の卒塔婆でどう?」
キース 「そうだな、自分で書いて貰うのも一興だ」
まずは梵字で…、と用意された紙にサラサラと。
Aブルー「その記号も、真似をして書くわけ?」
キース 「当然だろうが、これが卒塔婆の命だぞ?」
書けないようでは話にならん、と副住職モード。
キース 「梵字を書いたら、戒名を添えて完成だ」
Aブルー「スッポンタケの戒名だよね、有難いヤツ!」
キース 「手本は出来たし、お手並み拝見といこう」
Aブルー「頑張るよ!」
目指せ、合格! と張り切ってますけど。
どうなりますやら…。
2022/07/16 (Sat)
☆失敗した時には
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、其処へソルジャー乱入で…。
Aブルー「えーっと、筆を持って、と…」
キース 「墨をつけないと書けないからな?」
筆と筆ペンは違うんだ、とキース君が指差す硯。
キース 「適量をつけて、その墨を使う」
Aブルー「さっき見てたから、分かってるって!」
墨をつける、と筆を硯に突っ込みまして。
Aブルー「これでよし、っと! あれ?」
キース 「つけすぎだ!」
紙にボタッと落としてどうする、とキース君の怒声。
キース 「それが卒塔婆なら、おしまいだぞ!」
シロエ 「削って、書き直しでしたっけ?」
キース 「そういうことだが、この馬鹿にだな…」
卒塔婆削り器は扱えないぞ、と苦々しい顔。
キース 「削りすぎるのが目に見えている!」
シロエ 「扱いが難しいんですか?」
キース 「大工仕事に近い部分があるな」
慣れない間は削りすぎる、とキース君。
キース 「お前だったら、上手く削るかもしれないが」
Aブルー「はい、はーい! それじゃ、シロエに!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ぼくがボタッとやった時だよ!」
フォローはシロエで、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「字さえ上手ければ、いいんだよね?」
キース 「まあ、そうだが…」
Aブルー「だったら、シロエがフォロー担当!」
ぼくが採用された時は、とニコニコニコ。
Aブルー「というわけで、シロエ、よろしく!」
シロエ 「どうして、ぼくに投げるんですか!」
Aブルー「適材適所って言うじゃないか!」
得意な部分は助け合おうよ、とソルジャーの輝く瞳。
Aブルー「ぼくが卒塔婆を書きまくるからさ!」
シロエ 「ボタッとやったら、ぼくが後始末ですか?」
Aブルー「キース的には、それで問題無いと思うね!」
キース 「そうかもしれんが、その前にだな…」
シロエ 「採用試験が問題です」
合格してから言って下さい、とシロエ君。
当然ですよね?
2022/07/17 (Sun)
☆採用されたい人
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で山の別荘行きの計画、其処へソルジャーが。
キース 「無駄口を叩いていないで、サッサと書け!」
Aブルー「分かってるってば、ぼくも合格したいしね」
まずは記号を真似して書く、と筆を握るソルジャー。
Aブルー「キースが書いた通りに、と…。あれ?」
キース 「線が歪んでいるようだが?」
Aブルー「ほ、ほら、筆は慣れてないから!」
慣れればいける、とソルジャー、言い訳。
Aブルー「ちゃんと特訓してくるからさ!」
キース 「だったら、筆ペンで書いてみろ!」
同じ太さで書けるヤツで…、とキース君。
キース 「ブルー、この筆のサイズのはあるか?」
ブルー 「うん、これだよね」
はい、と生徒会長が瞬間移動で取り出す筆ペン。
ブルー 「これで書ければ、採用するって?」
キース 「馬鹿とハサミは使いようだ!」
猫の手も借りたい時期だしな、と副住職の言。
キース 「タダで使えるバイトに文句は言わん」
Aブルー「なんだか引っ掛かる言い方だけど…」
山の別荘に行けるんだし…、とソルジャーも文句は無し。
Aブルー「この際、馬鹿でもハサミでもいいよ!」
キース 「それなら、これで書くんだな」
ご注文の筆ペンだ、とキース君が差し出す筆ペン。
キース 「これでダメなら、不合格だぞ?」
Aブルー「頑張るよ、これなら書ける筈だし!」
節分の絵馬には筆ペンだしね、と紙に向かう人。
Aブルー「謎の記号を真似して書く、と…」
キース 「今度は斜めになっていないか?」
Aブルー「ちょ、ちょっと姿勢が悪かったかな?」
背筋を伸ばして改めて…、とソルジャー、リベンジ。
Aブルー「今度こそ上手に真似出来る、ってね!」
キース 「…俺には、同じに見えないんだが?」
シロエ 「ぼくもですね」
ジョミー「うん、ぼくだって…」
Aブルー「酷いってば!」
ぼくは真面目に書いたのに、と悲鳴ですけど。
でもねえ…?
2022/07/18 (Mon)
☆スキルが無い人
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
マツカ君の山の別荘行きの計画、日程が問題ですけれど。
キース 「ダメだな、似ても似つかない仕上がりだけに」
Aブルー「そ、それは記号が意味不明だからで…」
字なら上手に書ける筈だ、と踏ん張るソルジャー。
Aブルー「字が上手かったら、後は頑張り次第だろう?」
キース 「そうかもしれんが、書けるのか?」
Aブルー「ぼくは、こう見えてもソルジャーだよ?」
凄いスキルがあるんだからね、と威張り返り。
Aブルー「この字を真似して書くのは、楽勝!」
キース 「なら、証明して貰わないとな」
書け! とキース君が指差す、お手本と紙。
キース 「これで下手なら、もう容赦なく放り出す!」
Aブルー「大丈夫だって、今度こそはね」
まあ見ててよ、と筆ペンで戒名を書くべくチャレンジ。
Aブルー「え、えっと…。あれ…?」
キース 「手癖があるとか、そういう以前の問題だな」
シロエ 「ですよね、これじゃ小学生です」
サム 「いや、そこは幼稚園児ってトコだろ?」
小学生に失礼だぜ、とサム君の意見。
サム 「低学年でも、上手いヤツの字は半端ねえし…」
マツカ 「早い子は、幼稚園から習い始めますしね」
スウェナ「不合格よね、この字だと…」
キース 「ああ、決定だな」
あんたを雇うわけにはいかん、とキース君、ピシャリ。
キース 「バイトは、マツカで間に合わせる」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
だったら山の別荘行きは…、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「美味しい料理や、ボート遊びは?」
キース 「当然、今年も俺たちだけだ」
Aブルー「あんまりだよ!」
置き去りにしたら呪うからね、と凄い台詞が。
Aブルー「卒塔婆地獄にしてやるから!」
キース 「その呪いは、俺には効かないんだが?」
Aブルー「効くよ、絶対!」
キース 「元から地獄の住人だからな」
俺は痛くも痒くもない、とキース君、涼しい顔。
確かに…。
2022/07/19 (Tue)
☆追い払われた人
終業式を残すだけなシャン学メンバー、夏休みの相談中。
マツカ君の山の別荘行きに、ソルジャーも乗ったのに…。
Aブルー「ぼくの呪いは効かないわけ!?」
キース 「第一、あんたは素人だしな」
呪いをかけても効くわけがない、とキース君、ニヤニヤ。
キース 「諦めて、大人しく青の間で過ごせ」
シロエ 「不合格な以上は、諦めるしか無いですしね」
Aブルー「君たち全員、呪ってやる!」
ジョミー「無理、無理、ぼくたちに卒塔婆は無理だし」
手伝えるのはマツカだけだよ、とジョミー君。
ジョミー「だけど、マツカを呪うとさ…」
サム 「別荘から叩き出されちまうぜ、間違いなく」
マツカ 「いえ、叩き出しはしませんけれど…」
おもてなしが行き届かない気が、とマツカ君の憂い顔。
マツカ 「ぼくが寝込んで、執事がお世話係だと…」
スウェナ「なんだか悪い気がしちゃうわよねえ…」
ジョミー「マツカに申し訳ないもんね…」
キース 「あんた、それでも呪うつもりか?」
俺には効かないのに、マツカをか、とキース君の問い。
キース 「どうかと思うが、まだ呪う気か?」
Aブルー「分かったよ! 諦めて帰ればいいんだろう!」
ブルー 「そういうことだね、部外者なんだし」
お客様のお帰りだよ、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「ぶるぅ、お土産を持たせてあげて」
ぶるぅ 「オッケー! はい、お菓子、詰めたよ!」
Aブルー「うう…。山の別荘、行きたかったのにーっ!」
残念すぎる、という言葉を残して、ソルジャー、消滅。
シロエ 「さて、改めて日程はどうしますか?」
キース 「マツカが手伝ってくれるそうだし…」
親父のメモが置かれていてもいけるか、とキース君。
キース 「合宿が終わって、すぐでもかまわん」
ジョミー「次の日ってことで、決まりだね!」
マツカ 「では、御用意させて頂きますね」
一同 「「「やったーっ!」」」
涼しい山の別荘ライフだ、と大歓声。
お楽しみがドッサリ…。
2022/07/20 (Wed)
☆グリーン車で出発
やって来ました、夏休み。まずは合宿に修行体験ツアー。
それが済んだ翌日、マツカ君の山の別荘へ出発でして…。
シロエ 「おはようございます! いよいよですね!」
ジョミー「今年もグリーン車、貸し切りだよね」
サム 「豪華だよなあ、マツカに感謝だぜ」
乗るぞ、とホームに集合していた面々、グリーン車へと。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
スウェナ「暑いアルテメシアに、お別れだわね」
涼しい高原が待ってるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ボート遊びに、乗馬もしなくちゃ」
シロエ 「楽しみですよね、それに食事も」
マツカ 「お任せ下さい、快適な毎日をお約束します」
一同 「「「イイネ!」」」
行きの列車も最高だ、とグリーン車の中でワイワイと。
ジョミー「いいよね、車内でドリンクバーって」
シロエ 「駅弁も、いいのを買いましたし…」
ぶるぅ 「冷蔵庫に、アイスが一杯だよ!」
他のお菓子も入ってるし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「着くまでに、お腹一杯になりそう!」
ブルー 「そうだね、晩御飯の前に散歩は必須かな」
シロエ 「涼しいですから、ジョギングもいいかもです」
軽く走るのも楽しいですよ、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「高原の風は、気持ちいいですし…」
マツカ 「キースも一緒に走りませんか?」
合宿気分の続きもいいですよね、とマツカ君も。
マツカ 「合宿じゃない分、自分のペースで走れますし」
キース 「いいかもな。ところで、皆に質問なんだが…」
ジョミー「ぼくなら、走らないからね!」
サム 「俺も遠慮するぜ、柔道部だけで走ってくれよ」
散歩で充分、間に合うからよ、とサム君の文句。
サム 「修行体験ツアーに、走り込みはねえぜ」
キース 「いや、そうじゃなくて、夜中にだな…」
ジョミー「夜中って、昨夜?」
キース 「そうだが、妙な声を聞かなかったか?」
寝ている時に、という質問ですけど。
聞こえましたか…?
2022/07/21 (Thu)
☆聞こえたそうです
マツカ君の山の別荘へ出発、グリーン車での快適な道中。
楽しい日々がスタートですけど、キース君からの質問が。
ジョミー「夜中に変な声がした、って?」
キース 「お前は聞いていないのか?」
ジョミー「うん、何も…。他のみんなは?」
サム 「俺は爆睡してたしよ…。シロエとかは?」
聞いてねえか、とサム君の視線が他の面子に。
サム 「合宿疲れで、爆睡っぽい気もするけどよ」
シロエ 「まさにソレです、でもですね…」
夜中に声を聞いたとなると…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「ジョミー先輩の好きなヤツでしょう?」
スウェナ「そうねえ、心霊現象だものね」
ジョミー「あー、そうか! すっごく残念!」
なんてこった、とジョミー君、ガックリ。
ジョミー「他にも聞いた人って、いる? 羨ましいよ!」
マツカ 「いえ、ぼくも熟睡してましたけど…」
スウェナ「私もなのよね、キースしか聞いていないのよ」
やっぱり環境のせいかしらね、とスウェナちゃん。
スウェナ「家はお寺だし、裏山は墓地だし…」
キース 「違う、そういうヤツではない!」
ジョミー「でもさあ、みんなに聞くってことはさ…」
シロエ 「自分だけでは、と思ったわけでしょう?」
誰も話題にしていませんし、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「集合してから、時間はたっぷりでしたしね」
ジョミー「盛り上がるには、充分だよねえ…」
モノが心霊現象だしさ、とジョミー君も。
ジョミー「いいなあ、家がお寺だなんて…」
キース 「断じて心霊現象ではない!」
なにしろ御存命だからな、と謎な台詞が。
シロエ 「御存命ですって?」
ジョミー「生霊ってヤツ?」
それも凄いよね、とジョミー君の輝く瞳。
ジョミー「もしかして、出たわけ?」
キース 「俺の家にだけな!」
シロエ 「なんて聞こえたんです?」
キース 「呪ってやる、と…」
一同 「「「げっ!!!」」」
それはダメなヤツ、と誰もがガクブル。
呪うですって?
2022/07/22 (Fri)
☆生霊だそうです
マツカ君の山の別荘へ、グリーン車で出発な面々ですが。
車内でキース君が言うには、夜中に声が聞こえたそうで。
ジョミー「ちょ、ちょっと…! 呪ってやる、って…」
シロエ 「それって、ヤバいじゃないですか!」
しかも生霊なんですよね、とシロエ君、顔面蒼白。
シロエ 「下手な死霊より、危険な気がしますけど…」
ブルー 「うん。執念が半端ないからねえ…」
除霊だったら、このくらいで、と生徒会長、指を一本。
ブルー 「本当だったら、指一本で百なんだけどさ…」
サム 「友達枠で、割引かよ?」
ブルー 「そう! 大負けに負けて、十にしとくよ」
もちろん、一番の高額紙幣で…、と念押しが。
ブルー 「分割払いもオッケーだけど?」
キース 「そんな金は無い!」
シロエ 「でも、呪われたら大変ですし…」
キース 「そうは思うが、元から呪われているからな…」
特に問題は無いかもしれん、とキース君が顎に当てる手。
キース 「なんと言っても、声の主が、だ…」
ジョミー「誰だったわけ?」
キース 「あの馬鹿に決まっているだろう!」
今回の旅から外されたヤツだ、とキース君。
キース 「呪いで卒塔婆地獄と言ってやがったし…」
一同 「「「あー…」」」
あの迷惑な人か、と誰もが納得。
シロエ 「すると呪いは、キース先輩限定ですね?」
ジョミー「でもって、卒塔婆地獄だよねえ…」
確かに除霊は要らないかも、と一同、苦笑。
ジョミー「そもそも、除霊も効かないかもだし…」
ブルー 「サイオン勝負だと、無理っぽいねえ…」
潔く呪われてくれたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「卒塔婆を書きまくるわけだろう?」
キース 「そうなんだが…」
これが予想より増えていてな、とキース君の渋面。
キース 「親父のメモは、ともかくとして…」
ジョミー「追加が来たとか?」
キース 「余裕たっぷりだな、と…」
合宿の翌日から旅行はマズかった、と溜息が。
その通りかも…。
2022/07/23 (Sat)
☆呪われそうです
マツカ君の山の別荘への旅、グリーン車での快適な道中。
けれど車内でキース君が言うには、呪われそうだとかで。
ジョミー「アドス和尚なら追加だよね、ソレ…」
シロエ 「合宿中に溜まった卒塔婆、書かずにですね…」
そのまま旅行に出発ですし、とシロエ君、やや同情気味。
シロエ 「気の毒だとは思いますけど、自業自得とも…」
スウェナ「言えるわよねえ、この場合…」
キース 「その通りではあるんだが…」
だから甘んじて引き受けたが…、とキース君の苦い顔。
キース 「とはいえ、これが半端ない数で…」
マツカ 「そうみたいですね、あれ、全部でしょう?」
あそこの荷物が卒塔婆ですよね、とマツカ君が指す方向。
マツカ 「とんでもない数に見えますが…」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
マツカ 「大丈夫ですよ、お手伝いさせて頂きますから」
二人がかりなら時間も半分かもです、とマツカ君。
マツカ 「ただ、ぼくは初めての経験ですから…」
シロエ 「キース先輩みたいにはいきませんよね…」
キース 「分かっている。俺が一本、書く間に、だ…」
半分も書けたら上等だな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「だが、有難い助っ人だし…」
ジョミー「文句なんかは言えないよねえ?」
キース 「ああ。根性で書いて、書きまくるしか…」
ブルー 「文字通り、地獄になったようだねえ…」
流石はブルーだ、と生徒会長、ニヤニヤニヤ。
ブルー 「キッチリ、呪って来るっていうのが凄いよ」
シロエ 「偶然だという気がしますけど?」
ブルー 「うん、此処までは、そうなんだけど…」
この先に実に興味があって…、と楽しそうな人。
ブルー 「呪ってやる、と言って来たわけだしさ…」
ジョミー「嫌がらせってヤツじゃないのかな?」
シロエ 「追い払ったのは、キース先輩ですしね…」
キース 「俺もそうだと思うんだが…」
ブルー 「さあ…?」
どうだろうね、と瓜二つの顔で言ってますけど。
さて…?
2022/07/24 (Sun)
☆まずはお茶から
マツカ君の山の別荘までは、毎年恒例のグリーン車の旅。
呪いが話題になりましたけど、最寄り駅に無事に到着で。
マツカ 「迎えの車が来ていますから、どうぞ」
シロエ 「もう、駅からして涼しいですよね!」
サム 「アルテメシアとは別世界だぜ」
まさに天国、とマイクロバスに乗り込み、別荘へ。
執事 「いらっしゃいませ、どうぞ中の方へ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もよろしくねーっ!」
山の別荘だあ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大歓声。
ぶるぅ 「ボート遊びをして、ポニーに乗って…」
ジョミー「ぶるぅには、馬は大きすぎるもんね」
ぶるぅ 「そうなの、でもでも、ポニーも楽しいから!」
乗るんだも~ん! と飛び跳ねている元気なお子様。
ぶるぅ 「だけどキースは、卒塔婆だよねえ?」
キース 「縁起でもないことを言わないでくれ!」
テキパキと書いて片付けるぞ、とキース君、決意の表情。
キース 「あの馬鹿なんぞに呪われてたまるか!」
マツカ 「ええ。一休みしたら、早速、始めましょう」
お茶の用意が出来ていますよ、とマツカ君の笑み。
マツカ 「夕食の前に運動な話もありましたけど…」
スウェナ「どっちかと言えば、お腹が減ったわ」
シロエ 「車内で盛り上がりましたしね」
カラオケなんかもしてましたし…、とシロエ君。
シロエ 「わあ、本格的にアフタヌーンティーですよ!」
ぶるぅ 「お菓子も、サンドイッチもあるよ!」
執事 「お飲み物は、何でもお申し付け下さい」
ホットでもアイスでも、コーヒーでも…、ということで。
キース 「では、コーヒーをホットで」
執事 「かしこまりました。他の皆様は…?」
執事さんが注文を聞いて、賑やかにティータイム。
サム 「別荘ライフって気がするぜ」
シロエ 「ホントですよね、呪われた人もいますけど」
ジョミー「楽しんでるな?」
シロエ 「当然ですよ!」
いったい何が起こるでしょうか、と他人事な台詞。
楽しみかも…?
2022/07/25 (Mon)
☆夕食前にお出掛け
山の別荘に無事に到着、まずは優雅なティータイムから。
お茶やお菓子を満喫した後、夕食まで時間があるわけで。
ジョミー「シロエは軽く走るんだよね?」
シロエ 「いえ、ぼくだけになりそうですから…」
キース先輩たちは卒塔婆書きですしね、とシロエ君。
シロエ 「それに夕食は、走らなくても食べられますよ」
サム 「んじゃ、俺たちと出掛けるのな?」
シロエ 「そうなりますねえ、散歩ですか?」
ジョミー「そんなトコかな、ボート遊びや乗馬はさ…」
もっと時間のある時だよね、とジョミー君の提案は散歩。
ジョミー「心霊スポットがあればいいのになあ…」
マツカ 「そういうのは聞いていませんね」
サム 「そもそも、前からねえしな、ソレ」
新しく出来てたら怖すぎるぜ、とサム君が軽く竦める肩。
サム 「絶対、とんもでねえヤツだしよ…」
スウェナ「事故とか事件の現場だものねえ…」
ブルー 「出来立てのトコは、オススメしないよ」
せめて三年は待った方が…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「どっちにしても地縛霊だけど、三年あれば…」
サム 「ちっとはマシになるのかよ?」
ブルー 「お地蔵様が出来ているとか、それなりにさ…」
対策が取られているからね、とプロならではの発言が。
ブルー 「少なくとも、野放し状態よりはいいかな」
ジョミー「ふうん…? だけど、三年待つ以前にさ…」
出来てないよね、とジョミー君の残念そうな顔。
ジョミー「仕方ないから、何処かその辺を歩くしか…」
ぶるぅ 「お花、いっぱい咲いてるしね!」
シロエ 「平和な散歩を楽しみましょう」
キース先輩たちは留守番で…、とシロエ君。
シロエ 「早く片付くといいですね、卒塔婆」
マツカ 「ええ、頑張ります。…あれ?」
キース 「どうかしたか?」
マツカ 「今、変な声がしませんでしたか?」
シロエ 「聞いてませんけど、そのパターン…」
昨夜のキース先輩と同じでは、という指摘。
似てますね…?
2022/07/26 (Tue)
☆謎すぎるメッセージ
山の別荘でティータイムの後、夕食まで散歩という面々。
卒塔婆書きをする二人を残して、出掛けるつもりですが。
シロエ 「変な声って、誰も聞いてませんよね?」
ジョミー「うん。マツカだけじゃないの?」
キース 「今回は、俺も聞いてはいないんだが…」
もしかして、あの馬鹿野郎か、とキース君の問い。
キース 「どうなんだ、マツカ?」
マツカ 「例の人で合っているんですけど…」
シロエ 「やっぱり…。で、何と言って来たんです?」
マツカ先輩まで呪う気では、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「別荘行きを断られたのを、逆恨みして…」
マツカ 「それがですね…。邪魔しないで、と…」
一同 「「「は?」」」
邪魔って何の、と誰もがキョトン。
サム 「何だよ、ソレ? マツカは何もしてねえぜ?」
シロエ 「ですよね、散歩に行くのも留守番で…」
マツカ 「そうなんですけど、何なんでしょう?」
ぼくにも正直、謎なんですよ、とマツカ君。
マツカ 「でも、ぼくしか聞いてはいませんから…」
ジョミー「マツカ限定のメッセージだよね?」
マツカ 「多分、そうでしょう。皆さんは無関係ですよ」
どうぞ気にしないでお出掛け下さい、と柔和な笑み。
マツカ 「ぼくはキースと頑張りますから」
キース 「悪いな、済まんが世話になる」
マツカ 「どういたしまして」
和室を御用意しましたから、と二人で去ってゆきまして。
ジョミー「行っちゃったね…」
シロエ 「マツカ先輩も、人がいいですねえ…」
スウェナ「ホントよ、放っておけばいいのに」
呪われてるような人なんて、とスウェナちゃん。
スウェナ「卒塔婆地獄は、キースの自業自得でしょ?」
ブルー 「まあねえ…。でも、あの数だと大変だよね」
シロエ 「マツカ先輩が気の毒ですよ」
サム 「いいんでねえの? 手伝う気だしよ」
ジョミー「そうだよ、放って出掛けちゃおうよ!」
マツカもそう言っていたんだし、と正論が。
お出掛けですね?
2022/07/27 (Wed)
☆追い掛けて来た人
卒塔婆書きをする二人を残して、夕食まで散歩という話。
マツカ君が聞いたソルジャーの声も、スルー決定でして。
シロエ 「まあ、マツカ先輩だって、いざとなったら…」
サム 「逃げると思うぜ、卒塔婆地獄だしよ」
ジョミー「嫌になったら逃げるって!」
だから気にしないで出掛けちゃおう、とジョミー君。
ジョミー「えっと…。飲み物は自販機とかもあるよね」
スウェナ「ボート乗り場にはあったと思うわ」
シロエ 「じゃあ、その辺を目指して出発しましょうか」
執事 「お待ち下さい、お出掛けでしたら…」
ペットボトルを御用意します、と執事さんの申し出。
執事 「お好きな銘柄はおありでしょうか?」
シロエ 「スポーツドリンクなら、何でもいいです」
サム 「ソルティライチがあると嬉しいけどよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、お茶なら何でも!」
ここぞとばかりに飛び出す注文、どれも用意はバッチリ。
執事 「皆様、こちらでよろしいですか?」
一同 「「「ありがとう!」」」
行ってきまぁーす! と正面の扉から別荘の表の庭へ。
シロエ 「飲み物の心配は無くなりましたね」
ジョミー「そうだね、何処でも行けそうだけど…」
ブルー 「足の向くままっていうのもいいねえ…」
景色はいいし、涼しいし…、と生徒会長。
ブルー 「夕食までに帰れる程度に、その辺をね」
ぶるぅ 「そだね、お馬さんを見るのもいいかも!」
シロエ 「この時間なら、まだ外にいますしね」
乗馬クラブも覗いてみましょうか、と門から出た所へ。
マツカ 「待って下さい、ぼくも行きまーす!」
一同 「「「えっ!?」」」
なんで、と振り返った先に、走って来るマツカ君の姿。
マツカ 「ぼくも飲み物、持って来ました!」
シロエ 「そ、それはいいですけど、マツカ先輩…」
サム 「卒塔婆書き、もう終わったのかよ?」
マツカ 「いいえ、全く…」
まるっと残っていますけど、との答えですけど。
もう逃亡…?
2022/07/28 (Thu)
☆邪魔をしないで
夕食まで散歩して来よう、と別荘の門を出た面々ですが。
なんとマツカ君が追って来たわけで、散歩に行くそうで。
シロエ 「マツカ先輩、逃げて来たんですか?」
マツカ 「平たく言えば、そうなりますね…」
キースには申し訳ないですけど、とマツカ君が竦める肩。
マツカ 「でも、どうしようもないですし…」
サム 「まさか、字がお眼鏡に適わなかったのかよ?」
ジョミー「あー…。書道も流派があるらしいもんね」
ブルー 「マツカの字に、癖は無いんだけどねえ…」
見事なものだよ、と生徒会長。
ブルー 「気に食わないだなんて、キースも贅沢だよね」
シロエ 「キース先輩の字は、上手いんですか?」
ブルー 「坊主としては、パーフェクトかな」
だから文句を言うんだろうけど…、と生徒会長、溜息。
ブルー 「でもねえ、学生バイトよりは、よっぽど…」
シロエ 「上手でしょうし、第一、卒塔婆の数だって…」
サム 「半端ねえのに、妥協しねえでどうするんだよ」
マツカ 「いえ、それが…」
キースは悪くないんですよ、とマツカ君。
マツカ 「詳しいことは、散歩しながら話しましょうか」
ジョミー「込み入ってるわけ?」
マツカ 「そうなんです」
実は、書こうとしたらですね…、と話し始めた高原の道。
マツカ 「邪魔しないで、と聞こえたわけで…」
サム 「例のヤツな?」
マツカ 「ええ。それで見回したら、呪ってやる、と…」
一同 「「「ええっ!?」」」
マツカ君を呪ってどうするんだ、と一同、仰天。
シロエ 「なんで、マツカ先輩を呪うんです!」
サム 「逆恨みってヤツじゃねえかよ、完全に!」
マツカ 「違うんですよ、注文なんです」
キースを呪う邪魔をするな、と…、とマツカ君。
マツカ 「散歩に行け、と言われました」
シロエ 「それで追い掛けて来たんですか?」
マツカ 「あの人ですよ?」
一同 「「「あー…」」」
逆らったら厄介な人だった、と納得ですけど。
この後は…?
2022/07/29 (Fri)
☆数えるそうです
山の別荘ライフがスタート、夕食まで散歩なわけですが。
マツカ君も一緒に散歩で、それがソルジャーの注文で…。
シロエ 「じゃあ、キース先輩が一人で卒塔婆を…?」
マツカ 「そうなんです。でも、どうすることも…」
出来ませんしね、とマツカ君が振り返る別荘の方。
マツカ 「呪うってことは、卒塔婆地獄でしょうから…」
ジョミー「今だけじゃなくて、この先もかな?」
マツカ 「多分、そうではないでしょうか」
分かりませんけど、と心配そうな顔。
マツカ 「手伝い無しで、あれだけ書くのは大変ですよ」
ブルー 「うん。自由時間は、ほぼ無いかもねえ…」
サム 「そこまでなのかよ?」
ブルー 「さっきのお茶に、かかった時間は?」
どのくらいかな、と生徒会長が指す腕時計。
ブルー 「夕食だって、フルコースなんだよ?」
一同 「「「あー…」」」
カップ麺とは違うんだった、と誰もが納得。
シロエ 「食事時間で、かなりのロスが出るわけですね」
ブルー 「そういうことだね、一緒に食べるなら」
マツカ 「キースの分だけ、運ばせましょうか?」
ブルー 「それこそ、ブルーの思う壺だよ」
文字通り卒塔婆地獄じゃないか、と生徒会長。
ブルー 「キースが自分で言い出したとしても…」
ジョミー「卒塔婆に埋もれる生活だよねえ…」
ブルー 「書き上がるまでね!」
どうなるのやら、と散歩の話題で、夕方に戻った別荘。
マツカ 「キースの様子を見て来ます」
サム 「あまり進んでねえだろうなあ…」
スウェナ「地獄だものねえ…」
ダメな気しかしない、と言い合う間に、マツカ君、帰還。
シロエ 「キース先輩、どうしてました?」
マツカ 「詰んでました…」
呪いの声が聞こえるそうです、とマツカ君。
マツカ 「あと何本、と卒塔婆を数えるらしいんです」
ジョミー「皿屋敷みたいに?」
マツカ 「ええ、恨めしげで、耳について…」
集中出来ないらしいんですよ、と言ってますけど。
ヤバすぎ…。
2022/07/30 (Sat)
☆地獄へとダイブ
マツカ君の山の別荘、一日目がスタートしましたけれど。
夕食の席に現れたキース君、既に疲れが見えていまして。
シロエ 「キース先輩、卒塔婆書きは進みましたか?」
キース 「それがだな…。書き損じてばかりで…」
サム 「まさか、削って書き直しかよ?」
キース 「1本につき、何回もな…」
だからサッパリ進まないんだ、とキース君、深い溜息。
キース 「マツカから聞いていると思うが…」
ジョミー「誰かさんが卒塔婆を数えるんだって?」
キース 「それは恨めしげに、あと何本、と…」
書き上げるなんて無理な気しかしない、とキース君。
キース 「このペースでは、食う時以外は缶詰だな…」
マツカ 「フルコースはマズかったでしょうか?」
キース 「いや、栄養と気分転換は大切だ」
俺は食うぞ、と長丁場の夕食、終わると和室へ。
ジョミー「大丈夫かな、アレ…」
ブルー 「ほぼ詰んでるけど、キレるかもねえ…」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「自ら地獄にダイブするヤツ!」
ブルーの思う壺だけどさ、と生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「卒塔婆書きを放棄で、遊びまくって…」
シロエ 「自分の首を絞めるんですか?」
ブルー 「別荘ライフを楽しんだ後が、悲惨だよねえ…」
明日には結果が出ると思うよ、と他人事な人。
ブルー 「乗馬クラブへ追って来る方に、アイス1本!」
シロエ 「ぼくも賭けます、3本で!」
サム 「俺は2本で!」
ジョミー「ぼくは4本…って、逆な人は?」
来ない方に賭ける人は、とジョミー君が見回す面子。
ジョミー「誰か、いるわけ?」
マツカ 「いえ、ぼくは…。他の皆さんは?」
スウェナ「大穴だけど、負ける気しか…」
ぶるぅ 「しないもん!」
賭けは不成立、そして翌日、乗馬クラブで…。
マツカ 「皆さん、お好きな馬にどうぞ」
キース 「待て、俺も乗るぞ!」
一同 「「「来た…」」」
逃げて来たか、と呆れる面々ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/07/31 (Sun)
☆楽しみな夏休み
さて、7月。シャン学メンバーの世界は、じきに夏休み。
生徒会長宅に集った面々、只今、夏休みの計画中でして。
ジョミー「山の別荘は外せないよね、絶対に!」
シロエ 「エアコン無しでも涼しいですしねえ…」
マツカ 「いつでも用意は出来ていますよ」
今年も皆さんでお越し下さい、とマツカ君の笑み。
マツカ 「ボート遊びも、乗馬もどうぞ」
一同 「「「やったーっ!」」」
楽しみだよね、と誰もが大歓声。
サム 「山の別荘には、厄介なヤツも来ねえしよ…」
シロエ 「ですよね、海の別荘行きがありますから」
スウェナ「此処で来ちゃうと、特別休暇がパアなのよね」
だから来ないってトコが最高よ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「もう存分に羽を伸ばして、楽しみましょ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 乗馬にボートにハイキング!」
ブルー 「三食、一流シェフの料理だしねえ…」
ジョミー「おやつも、お弁当もだよ!」
まさに天国、とジョミー君もワクワク。
ジョミー「早く夏休みにならないかなあ…」
シロエ 「じきですってば、アッという間です」
サム 「うんうん、期末も終わったしよ…」
マツカ 「ええ、後は終業式だけですよ」
それが済んだら夏休みです、とマツカ君。
マツカ 「ぼくたち柔道部員は、まずは合宿ですけれど」
シロエ 「終わったら、山の別荘ですよ!」
戻った次の日に出発で…、とシロエ君、行く気満々。
シロエ 「一晩眠れば、合宿疲れも吹っ飛びますしね」
マツカ 「じゃあ、そういう予定でいいですか?」
一同 「「「オッケー!」」」
次の日からだ、と揃った声ですけれど。
シロエ 「…あれ? キース先輩、どうしたんです?」
キース 「いや、それが…」
次の日は少しヤバい気が…、とキース君。
キース 「戻ってみないと、分からないんだが…」
一同 「「「は?」」」
キース 「予定は未定というヤツで…」
今はなんとも…、と煮え切らない返事。
合宿と何か関係が…?
2022/07/01 (Fri)
☆未定らしい予定
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画中、マツカ君の山の別荘行き。
シロエ 「予定は未定って、何なんです?」
サム 「お前、そういうのは得意じゃねえかよ」
つか、無計画では動かねえだろ、とサム君の指摘。
サム 「何をやるにも、先の先まで読む筈だぜ?」
ジョミー「だよねえ、宿題とかにしたって…」
スウェナ「順番を決めて、着々とやるタイプでしょ?」
シロエ 「その通りですよ、もう昔から、ソレですね」
長い付き合いですから、よく知ってます、とシロエ君。
シロエ 「ぶっつけ本番とかは、有り得ないんですよ」
キース 「いや、そんなことはないが…」
ジョミー「咄嗟に対応出来るってだけで、本音はさあ…」
想定外は避けたいってヤツ、とジョミー君も。
ジョミー「アドリブは出来ても、やりたくない、って」
サム 「うん、まさにソレな!」
キース 「まあ、そうだが…」
シロエ 「ほらね、細かく計画を立てる人ですってば」
なのに予定が未定だなんて…、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「冗談だとしか思えませんけど?」
キース 「本当なんだ!」
サム 「んじゃ、予定表は、どうなってんだよ?」
未定って書いてあるのかよ、とサム君の問い。
サム 「月参りとかを書いてる手帳に、未定ってか?」
キース 「そうは書かんが、今の時点では…」
白紙なんだ、とキース君。
キース 「俺だって、出来れば、其処はだな…」
シロエ 「山の別荘、と書きたいんですか?」
キース 「それが理想というヤツなんだが…」
生憎と今は、合宿までしか…、とブツブツブツ。
キース 「合宿から戻った時に、どうなっているか…」
シロエ 「分からない何かがあるわけですか?」
キース 「この目で見ないと、本当にどうにも…」
ジョミー「もしかして、生き物?」
キース 「生きているのは間違いないな」
それだけに、とても厄介で…、と言ってますけど。
生き物ですか…?
2022/07/02 (Sat)
☆うるさい生き物
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画中で、山の別荘という話な今。
ジョミー「厄介って、どんな生き物なわけ?」
シロエ 「とても我儘なんですか?」
キース 「我儘な上に、頑固なんだが…」
ついでにうるさい、とキース君が顰める顔。
キース 「朝早くから、もう、ギャーギャーと…」
サム 「俺、何か分かった気がするぜ」
シロエ 「ぼくもです。確かに厄介かもですね…」
キース先輩の場合、住環境はいいですけど、とシロエ君。
シロエ 「住宅街だと、近所から文句が出るんですよね」
サム 「うるせえからなあ…」
スウェナ「何なのよ、ソレ?」
ジョミー「アレかな、ウシガエルってヤツかな…」
凄くうるさいらしいよね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「ぼくは、聞いたことないんだけどさ」
マツカ 「今は規制が厳しいらしいですからね…」
ジョミー「規制って?」
マツカ 「アレです、特定外来種ですよ」
移動が禁止されてるんです、とマツカ君の解説。
マツカ 「ですから、発見してもですね…」
スウェナ「持って帰ったりは出来ないのよね」
ジョミー「あー…。それで、その辺にいないんだ?」
だけどキースは飼ってるわけ、とジョミー君の問い。
ジョミー「元老寺の池にもいたっけ、アレ?」
マツカ 「いえ、鳴き声を聞いた覚えは無いですね」
スウェナ「まさか、何処かから持って帰って…」
飼っているんじゃないでしょうね、とスウェナちゃん。
スウェナ「御禁制のヤツよ、御法度なのよ?」
キース 「何故、ウシガエルを飼わねばならん!」
シロエ 「そうですよ。仮定からして間違ってます」
勝手に決め付けないで下さい、とシロエ君、苦い顔付き。
シロエ 「思い込みで話を進めるのはですね…」
サム 「良くねえんだぜ?」
ジョミー「ウシガエルだと思ったんだけど…」
キース 「誤解だ!」
御禁制のブツなど飼わん、と反論ですけど。
じゃあ、何だと…?
2022/07/03 (Sun)
☆決め付けはダメ
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘へ行く日が問題で。
ジョミー「よく考えたら、キースは真面目だったっけ…」
サム 「そうだぜ、御禁制のブツを飼うわけねえだろ」
シロエ 「まったくです。物事は、きちんと考えないと」
ドツボにはまりますからね、とシロエ君の注意が。
シロエ 「何か仮説を立てるにしても、筋道をですね…」
スウェナ「考えるのが鉄則だったわねえ…」
ジャーナリスト失格だったわ、とスウェナちゃん、猛省。
スウェナ「シロエもサムも分かってるのに、って…」
シロエ 「焦り過ぎちゃったわけですか…」
スウェナ「そうなの、ホントに大失敗よ」
ジョミーの口車に乗っちゃうなんて…、と嘆き節。
スウェナ「自分で考えるべきだったわね」
ジョミー「ぼくの口車って、酷すぎない!?」
サム 「でもよ、ウシガエルって言ったじゃねえかよ」
シロエ 「そうです、ほぼほぼ、決め付けでしたね」
アレはダメです、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「テストだったら、点は無いですよ?」
サム 「うんうん、まるで間違いだしよ…」
そりゃあ確かにうるせえけどよ、とサム君も。
サム 「けどよ、キースは朝早くから、って…」
シロエ 「言ってましたよ、其処も大事なポイントです」
ウシガエルの朝は早いんですか、とシロエ君。
シロエ 「ぼくも詳しくは知りませんけど…」
マツカ 「暗い時の方が、よく鳴くカエルらしいですよ」
噂に聞いただけですけどね、とマツカ君の説明。
マツカ 「昼間も、鳴くそうですけれど…」
サム 「朝ってイメージ、ねえヤツだしな?」
よく考えて発言しろよ、とサム君も。
サム 「朝早くからうるせえトコが、問題なんだよ」
シロエ 「近所迷惑ってヤツなんですよね…」
ジョミー「あー、元老寺だと、広いから…」
シロエ 「外まで届かないんです」
でも住人にはうるさいわけで、と納得な話。
まあねえ…。
2022/07/04 (Mon)
☆最初からいました
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけで。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘を希望。
ジョミー「朝早くから騒がしいのは、キツイよね…」
シロエ 「嫌でも起こされちゃいますから…」
サム 「近所から苦情が出ちまうんだよ、住宅街だと」
御近所の人は、たまらねえしな、とサム君が顰める顔。
サム 「日が出た途端に、やかましいんだぜ?」
シロエ 「しかも、朝で終わりじゃないですからねえ…」
サム 「何かってえと、騒ぐらしいよなあ…」
俺は飼ったことねえんだけどよ、とサム君の言。
サム 「シロエは、経験あるのかよ?」
シロエ 「無いですね。飼うような理由も無いですし…」
そもそも何処で売ってるんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「キース先輩、誰かに貰ったんですか?」
キース 「最初から、家にいやがったんだが?」
物心つく前からな、とキース君の仏頂面。
キース 「あっちの方が、俺より偉くて当然だろうが!」
シロエ 「…いましたっけ?」
サム 「知らねえ、マジで気付かなかったぜ」
元老寺って広いしなあ、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「よく考えたら、裏山も全部、そうだしよ…」
シロエ 「あー…。あそこで放し飼いですか…」
それだと確かに気付かないかも、とシロエ君。
シロエ 「そうなると、卵が美味しそうですね」
ジョミー「卵って…。そうか、ニワトリだったんだ?」
サム 「今頃、気付いたのかよ、お前…」
まあ、ウシガエルなヤツだしな、とサム君、苦笑。
サム 「朝からうるせえわけだろ、マジで」
ジョミー「うん…。でもって、キースが…」
スウェナ「世話をしているわけね」
合宿から戻ったら忙しいのね、とスウェナちゃん。
スウェナ「留守の間に、どうなってるかが問題で…」
シロエ 「恐らく、放置でしょうからね…」
ジョミー「野良ニワトリになってるかもね…」
一日で世話が終わらないかも、という声が。
そうかも…。
2022/07/05 (Tue)
☆古株だそうです
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の別荘行きの話で。
サム 「生き物だけに、見るまで分からねえもんな…」
ジョミー「卵を拾い集めるトコからなのかな?」
シロエ 「いえ、宿坊があるんですから、卵はですね…」
毎朝、拾われていそうですよ、とシロエ君の指摘。
シロエ 「縛りの緩い宿坊ですしね、朝御飯用に」
スウェナ「そうねえ、卵焼きとか、卵かけ御飯とか…」
マツカ 「集める係が、決まっていそうな感じですね」
朝一番に拾いに行く当番が…、とマツカ君も。
マツカ 「放置じゃ、もったいないですから」
ジョミー「あー…。するとキースの仕事って、何?」
サム 「放し飼いなら、餌は要らねえかな?」
シロエ 「そうですね。すると鳥小屋の掃除でしょうか」
それは放ってありそうですよ、とシロエ君。
シロエ 「でも、鳥小屋は要りますからねえ…」
サム 「あの山、イノシシが出るらしいしなあ…」
ジョミー「イノシシって、ニワトリ、食べるのかな?」
スウェナ「どうかしら? だけど、イタチは食べるわよ」
イノシシがいるならイタチだって、という声が。
スウェナ「鳥小屋が無いと、危険だものねえ…」
シロエ 「その鳥小屋の掃除ってヤツが、問題ですか…」
汚れの程度は、見てみないと…、とシロエ君の溜息。
シロエ 「一時間あれば片が付くのか、無理なのか…」
サム 「それ次第ってことな、キースの予定は」
まあ、頑張れよ、とサム君、キース君の肩をポン、と。
サム 「酷く汚れてねえことを祈るぜ」
キース 「俺はニワトリとは言っていないが?」
シロエ 「じゃあ、何なんです?」
いったい何を飼ってるんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「キース先輩より、古いんですよね?」
キース 「もう、とんでもない古株だが!」
ジョミー「でもって、朝からうるさいんだよね?」
サッパリ謎だ、と誰もが首を捻ってますけど。
何だと…?
2022/07/06 (Wed)
☆増えまくる仕事
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画中で、山の別荘の日程が問題。
シロエ 「キース先輩よりも古株って、何でしょう?」
サム 「朝からうるせえけど、ニワトリじゃねえし…」
ジョミー「ウシガエルも違うって言われたしね…」
キース 「お前たち、本当に分からないのか?」
正解は一つしか無いだろうが、とキース君の仏頂面。
キース 「親父の他に、何がいると言うんだ!」
一同 「「「えっ!?」
ソレか、と一同、瞬時に納得。
シロエ 「確かに、思いっ切りの古株ですね…」
サム 「うるせえっていう点も、間違いねえよな」
スウェナ「お寺の朝は、早いものねえ…」
朝からうるさくて当然だわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「しかも一日、うるさそうだし…」
ジョミー「ニワトリとウシガエルを足した感じだよね」
キース 「不吉なことを言わないでくれ!」
パワーアップしたらどうしてくれる、とキース君。
キース 「そんなパワフルな生き物は要らん!」
シロエ 「もう充分に間に合ってますか?」
キース 「とうの昔に、パワーMAXだ!」
お蔭で俺の仕事が増えて…、と副住職の深い溜息。
キース 「親父が遊びに出掛ける度に、ノルマがだな…」
一同 「「「ノルマ?」」」
キース 「親父は夜まで遊びまくって、次の日の朝に…」
俺の部屋の前にメモがあるんだ、とブツブツブツ。
キース 「卒塔婆の追加を書き殴ったヤツが!」
一同 「「「あー…」」」
お盆に向けて書くヤツだった、と誰もが理解した風物詩。
シロエ 「遊んで、書けなかった分なんですね?」
キース 「そういうことだ」
俺が家にいてもソレなんだぞ、とキース君が顰める顔。
キース 「合宿に出掛けて、いないとなったら…」
ジョミー「遊びまくりだよね…」
シロエ 「メモが増えていくわけですか…」
キース 「そうなるな」
親父が遊んだ分だけ増える、と嘆き節が。
嫌すぎるかも…。
2022/07/07 (Thu)
☆アナログが問題
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘行きが問題でして。
シロエ 「帰ってみないと、メモは分かりませんしね…」
ジョミー「LINEにしてくれればいいのにね…」
それなら合宿中でもオッケーなのに、とジョミー君。
ジョミー「柔道部の合宿、スマホは禁止じゃないんだし」
キース 「一応、禁止になってはいるが?」
サム 「マジかよ、修行道場並みかよ!?」
シロエ 「いえ、そこまでは…。練習の間だけですよ」
練習が終われば使えますし、とシロエ君の説明が。
シロエ 「ただし、食事中はダメですけどね」
ジョミー「厳しいね、ソレ…」
マツカ 「柔道は心身の鍛錬が大切ですから…」
キース 「ついでに礼儀も重視するしな」
教頭先生も一緒の食事ではダメだ、とキース君、補足。
キース 「目上の人の前でスマホは、社会的にだ…」
シロエ 「あまり良くないらしいですしね」
マツカ 「そうですね。必要な時は許されますけど…」
それ以外では控えますね、と御曹司も。
マツカ 「とはいえ、ぼくたちは高校生ですし…」
シロエ 「お坊さんでもありませんから、そこそこの…」
自由はあるのが合宿中のスマホライフです、とシロエ君。
シロエ 「LINEも出来ると思いますけど…」
キース 「あの親父の首に、鈴をつけられるのか?」
お前だったら出来るのか、とキース君の問い。
キース 「親父とLINEは、そういうことだぞ」
ジョミー「えーっと…。読んでは貰えないのかな?」
キース 「当然だろうが、既読スルー以前の問題だ!」
ヤバそうなブツは未読で放置だ、とキース君。
キース 「今の時期なら、もう永遠に未読だな」
シロエ 「文句に決まっているからですね…」
シーズン的に、とシロエ君、相槌。
シロエ 「自分で書け、と言われそうですし…」
キース 「面と向かっては言えないが…」
怖くて無理だがLINEなら、という話。
それは確かに…。
2022/07/08 (Fri)
☆アナログが一番
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘へ行く相談でして。
ジョミー「だけど、LINEって言い出せないんだ?」
キース 「あの親父だぞ? 親父に鈴はつけられるが…」
逆に、俺にも鈴がつきそうでな、とキース君の眉間に皺。
キース 「今の時期だと卒塔婆の件で、俺が有利だが…」
シロエ 「季節が変わると、不利なんですか?」
キース 「なにしろ、書き逃げ出来るからな…」
任せた、と送って来やがりそうだ、と肩を竦める人。
キース 「月参りに雑用、ついでに買い出しとかまでな」
一同 「「「あー…」」」
繋がっていると、そうなるな、と誰もが納得。
ジョミー「ヤバイね、ソレ…」
サム 「キースの場合は、未読で放置出来ねえし…」
シロエ 「既読スルーとかは論外ですよね…」
キース 「当然だろうが、今以上にこき使われるのが…」
見えているぞ、とキース君、フウと溜息。
キース 「そういう事情で、親父とはアナログが一番だ」
スウェナ「そうねえ、メモの置き逃げは困るけど…」
シロエ 「今だけのことなら、我慢するのが吉ですよね」
下手にLINEで繋がるよりも…、とシロエ君も。
シロエ 「じゃあ、マツカ先輩の山の別荘行きは…」
キース 「悪いが、合宿が終わった翌日というのは…」
避けたいんだ、とキース君、申し訳なさそうな顔。
キース 「数によっては、別荘でも書くことになるが…」
サム 「少しは片付けて行きてえのな?」
キース 「俺も心に余裕が欲しいし…」
ジョミー「そうだね、卒塔婆書きは誰も手伝えないし…」
無資格だしさ、とジョミー君。
ジョミー「ブルーだったら、手伝えるけど…」
ブルー 「お断りだね、バイト料が出るならともかく」
シロエ 「そうですよねえ…」
サム 「資格のあるヤツ、他には誰もいねえしよ…」
キース 「いや、その前提はだな…」
正確には間違っているんだが、と言ってますけど。
何処が…?
2022/07/09 (Sat)
☆裕福なお寺だと
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残りは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘行きで。
シロエ 「間違ってるって、何処がです?」
キース 「資格がどうこうという部分だが?」
サム 「でもよ、卒塔婆って、坊主の資格がねえと…」
書けねえんだろ、とサム君の問い。
サム 「だからお盆の前になるとよ、あちこちでよ…」
スウェナ「地獄になるって聞いてるわよねえ…」
シロエ 「そうですよ、坊さんあるあるとかで」
今年もこんなに書くんです、って嘆き節が、とシロエ君。
シロエ 「卒塔婆の山とか、ツイッターの名物ですけど」
キース 「確かに、何処も地獄なんだが…」
裕福な寺は事情が違うぞ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「何と言っても、世の中、金だ」
サム 「あー…。卒塔婆プリンターっていうヤツな…」
ジョミー「でもさ、元老寺ではダメなんだよね?」
プリンターを買うお金があっても…、とジョミー君。
ジョミー「アドス和尚は、手書きにこだわるらしいし…」
シロエ 「ですよね、卒塔婆プリンターが高くても…」
夜遊びを控えれば買えそうですよ、とシロエ君も。
シロエ 「それにローンも組めるでしょうし…」
キース 「違う、問題は其処じゃない」
今は資格の話だろうが、と副住職の軌道修正。
キース 「いいか、裕福な寺の場合は、事前にだな…」
ジョミー「何か打つ手があるってわけ?」
キース 「御用聞きがやって来るんだが?」
一同 「「「御用聞き?」」」
何だソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? それはお店になるんでしょうか」
キース 「御用聞きだけに、そうなるな」
卒塔婆専門の店なんだが…、と副住職。
キース 「今年は何本ほどでしょうか、と来るわけだ」
サム 「納める卒塔婆の数だよな、ソレ?」
キース 「もちろんそうだが、その他に…」
シロエ 「まだ何か?」
あるんですか、とシロエ君が傾げる首。
御用聞きですよね?
2022/07/10 (Sun)
☆外注だそうです
じき夏休みなシャン学メンバー、終業式が終われば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘行きの日程でして。
シロエ 「御用聞きですから、仕事の話ですよね?」
キース 「当然、そうだが?」
サム 「納める卒塔婆の素材とかかよ?」
国産か、そうじゃねえヤツか…、とサム君の問い。
サム 「今は輸入品だって、前に聞いたけどよ…」
シロエ 「こだわる人だと、国産品の特注とかも…」
ジョミー「あるかもだよねえ、材木はあるしさ」
スウェナ「そうねえ、豪華に国産のヒノキでいくとか」
高そうだけど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「そういう細かい相談かしら?」
キース 「いや、それもあるかもしれないが…」
もっと基本のオプションが…、と副住職。
キース 「専門店ならではのヤツでだな…」
シロエ 「サービスじゃなくて、オプションですね?」
キース 「ああ。つまり、有料になるんだが…」
だから裕福な寺が顧客で…、と副住職の説明が。
キース 「貧乏寺では、手も足も出ないヤツだしな」
シロエ 「そんなに高いヤツなんですか?」
キース 「らしいぞ、プロに外注だけに」
一同 「「「プロ!?」」」
プロか、と生徒会長に視線が集中。
シロエ 「会長みたいな人ですか?」
サム 「資格を持ってて、高僧ってヤツな?」
マツカ 「確かに、高僧だったら暇ですよね」
自分のお寺を持っていても…、とマツカ君。
マツカ 「大勢の人がいるわけですから、お盆前でも…」
サム 「下っ端の坊主が書くよな、卒塔婆…」
ジョミー「そういう人に外注かあ…」
スウェナ「高くなっても仕方ないわね」
プロ中のプロというヤツか、と誰もが納得。
シロエ 「裕福なお寺だと、それを注文するわけですね」
サム 「代わりに書いて貰うのな…」
キース 「それはそうだが、今は資格の話だぞ?」
シロエ 「えっと…?」
キース 「だから、資格だ」
卒塔婆書きの…、と言ってますけど。
プロ中のプロですよね?
2022/07/11 (Mon)
☆資格が無くても
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘が目的。
シロエ 「高僧だったら、当然、資格はありますよね」
サム 「住職の資格がねえと、高僧は無理だぜ」
ジョミー「卒塔婆も書けるわけだよねえ…」
キース 「俺が言うのは、其処の所だ」
外注先は高僧じゃない、と副住職。
キース 「プロはプロでも、書家なんだが?」
一同 「「「は?」」」
キース 「書家と言ったら、書道家だろうが!」
書道のプロというヤツだ、とキース君の説明が。
キース 「そのプロに、卒塔婆を外注するんだ」
シロエ 「…書道家ですか?」
サム 「もちろん、資格持ちだよなあ?」
キース 「書道の方では、そうなるだろうな」
プロなんだから、とキース君。
キース 「だが、住職の資格は、無いと思うぞ」
一同 「「「ええっ!?」」」
無資格なのか、と一同、仰天。
ジョミー「ちょ、そんな人が書いていいわけ!?」
サム 「素人同然じゃねえかよ、ソレ!」
キース 「本当の意味で、素人が書く場合もだな…」
存在すると知っていたか、とキース君、ニヤリ。
キース 「いわゆる、学生バイトなんだが」
一同 「「「学生?」」」
キース 「仏教系の大学に行くと、普通にあるぞ」
季節になると募集される、と卒業生の見て来た世界。
キース 「坊主向けの学科に限らなくても…」
サム 「そのバイト、やっていいのかよ?」
キース 「字さえ上手ければ、即、採用だ」
そして卒塔婆を書くわけでな、とニヤニヤニヤ。
キース 「つまり資格は、一切、要らない」
ジョミー「お金次第かあ…」
バイトを雇うのもアリなんだ、とジョミー君。
ジョミー「じゃあさ、手書きにこだわるアドス和尚も…」
キース 「許すだろうな、金は出さんが」
シロエ 「タダじゃ、バイトは来ませんよ?」
キース 「そうなんだが…」
資格は無くていいわけで…、と言ってますけど。
えっと…?
2022/07/12 (Tue)
☆書道が出来れば
夏休みが近いシャン学メンバー、終業式が終われば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘行きで。
キース 「いいか、坊主の資格が無くても書けるんだ」
シロエ 「そうでしょうけど、学生バイトは…」
ジョミー「タダじゃ、絶対、来てくれないよ?」
ボランティアじゃないんだからさ、とジョミー君も。
ジョミー「アドス和尚が、お金を出さない以上はさ…」
サム 「夢で終わりだぜ、その話はよ」
キース 「終わらせる前に、一つ聞きたいんだが…」
お前たちにな、とキース君がグルリと見回す部屋。
キース 「質問してもいいだろうか?」
シロエ 「かまいませんけど、改まって何なんです?」
キース 「書道を習ったヤツは、名乗って欲しいんだが」
一同 「「「げっ!」」」
ソレはヤバいヤツ、と誰もが引き攣った顔。
シロエ 「…書道ですか?」
キース 「習字でもいいぞ、小学生の時でもいい」
習ったヤツは…、とキース君、目がマジ。
キース 「最低でも、一人はいる筈なんだが…」
サム 「あー、マツカな…」
御曹司には必須のスキルだよな、と頷くサム君。
サム 「マツカ、どうなんだよ?」
マツカ 「否定はしません…」
キース 「よし、一人ゲット!」
一同 「「「うっ…」」」
やっぱりソレか、と一同、ガクブル。
シロエ 「ま、まさか、マツカ先輩にですね…」
サム 「書かせようっていうのかよ!?」
キース 「マツカは断らないと思うぞ」
マツカ 「そうですね…。ぼくでお役に立てるなら…」
手伝いますけど、と素直すぎる人。
マツカ 「他の皆さんは、如何ですか?」
サム 「無理、無理、無理!」
俺の字、めっちゃ下手クソだしよ、とサム君の逃げ。
サム 「マジでセンスがねえってヤツで!」
ジョミー「ぼくも、全然ダメだから!」
シロエ 「ぼくにも無理です!」
キース 「素直に申告した方がいいぞ?」
嘘は許さん、と冷ややかな眼差しですけど。
本当なのでは…?
2022/07/13 (Wed)
☆才能だそうです
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘行きの相談でして。
キース 「…本当か? 本当に字が汚い、と?」
シロエ 「そ、そうです、自慢じゃないですけど!」
ジョミー「手本通りになんか、書けっこないし!」
キース 「今、お手本と言わなかったか?」
「お」の字はついていなかったが、と副住職の鋭い視線。
キース 「お前、習っていただろう!」
ジョミー「違うよ、それは学校のヤツで!」
サム 「あるじゃねえかよ、書道の授業が」
スウェナ「そうよ、お習字セットを買わされるでしょ?」
私もやったわ、とスウェナちゃんの助け舟。
スウェナ「でもダメなのよ、ジョミーと同じ結末よね」
シロエ 「なんて言うか、こう、筆がですね…」
上手く動かせないんですよ、とシロエ君も。
シロエ 「機械弄りとは違うようです、アレは」
サム 「やっぱ、センスっていうヤツだよなあ…」
マツカ 「最初から上手い人はいますね、確かに」
能力の問題らしいですけど、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「何と呼ぶのか忘れましたが、生まれつきで…」
ジョミー「赤ん坊でも上手いわけ?」
マツカ 「いえ、そこまではいきませんけど…」
目で見た通りに書けるそうです、とマツカ君。
マツカ 「そのように、腕を動かせるらしいですよ?」
シロエ 「器用さとは別の次元で、ですか?」
マツカ 「ええ。ですから、絵を描くのも上手いとか」
アニメのキャラとかを、そっくりに…、という話。
マツカ 「一種の才能というヤツでしょうね」
??? 「なるほどねえ!」
興味深いよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なになに、字を書く才能がどうしたって?」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「青の間からだよ、暇だったから覗いてさ…」
キース 「来てみた、と?」
Aブルー「そう!」
字が上手だと何かあるわけ、と聞いてますけど。
えっと…?
2022/07/14 (Thu)
☆字が上手いなら
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘行きで。
Aブルー「是非、知りたいねえ、詳しい話を!」
キース 「あんたには関係無いと思うが?」
何の役にも立たんだろうが、とキース君、バッサリ。
キース 「字が上手いとも思えんからな」
Aブルー「失礼だねえ!」
キース 「では、上手いのか?」
筆でサラサラと書けるのか、とキース君の問い。
キース 「筆ペンで書くのは、節分の絵馬で見ているが」
Aブルー「えっと…。筆は経験無いよね、うん」
やってみないと分からないけど、とソルジャーの返事。
Aブルー「だけど、下手とは限らないよ?」
シロエ 「キース先輩、チャンスです!」
例の才能があるかもですよ、とシロエ君が指差す乱入者。
シロエ 「もしもあったら、使えますってば!」
キース 「そうだな…。あんた、絵は上手なのか?」
真似は上手いか、とキース君、ソルジャーに質問。
キース 「見た通りの絵が描けるだろうか?」
Aブルー「うーん、どうかな…」
シロエ 「キース先輩、ここは試しに筆でですね…」
何か字を書いて貰いませんか、とシロエ君。
シロエ 「上手く書けたら、御招待ですよ!」
Aブルー「御招待?」
何処に、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「食事の予定でもあるのかい?」
マツカ 「いえ、お食事の方も、もちろんですけど…」
シロエ 「マツカ先輩の、山の別荘ですよ!」
キャプテン抜きなら来られますよね、とシロエ君の言。
シロエ 「お一人だけで如何ですか?」
マツカ 「喜んで、お招きさせて頂きますよ」
Aブルー「本当かい?」
上手く書けたら行っていいわけ、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「美味しい食事に、ボート遊びに…」
シロエ 「乗馬なんかも楽しめますよ、ハイキングも」
ジョミー「涼しいしさ…」
Aブルー「いいねえ、ソレ!」
お邪魔したいよね、と来る気満々ですけど。
字の腕前は…?
2022/07/15 (Fri)
さて、7月。シャン学メンバーの世界は、じきに夏休み。
生徒会長宅に集った面々、只今、夏休みの計画中でして。
ジョミー「山の別荘は外せないよね、絶対に!」
シロエ 「エアコン無しでも涼しいですしねえ…」
マツカ 「いつでも用意は出来ていますよ」
今年も皆さんでお越し下さい、とマツカ君の笑み。
マツカ 「ボート遊びも、乗馬もどうぞ」
一同 「「「やったーっ!」」」
楽しみだよね、と誰もが大歓声。
サム 「山の別荘には、厄介なヤツも来ねえしよ…」
シロエ 「ですよね、海の別荘行きがありますから」
スウェナ「此処で来ちゃうと、特別休暇がパアなのよね」
だから来ないってトコが最高よ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「もう存分に羽を伸ばして、楽しみましょ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 乗馬にボートにハイキング!」
ブルー 「三食、一流シェフの料理だしねえ…」
ジョミー「おやつも、お弁当もだよ!」
まさに天国、とジョミー君もワクワク。
ジョミー「早く夏休みにならないかなあ…」
シロエ 「じきですってば、アッという間です」
サム 「うんうん、期末も終わったしよ…」
マツカ 「ええ、後は終業式だけですよ」
それが済んだら夏休みです、とマツカ君。
マツカ 「ぼくたち柔道部員は、まずは合宿ですけれど」
シロエ 「終わったら、山の別荘ですよ!」
戻った次の日に出発で…、とシロエ君、行く気満々。
シロエ 「一晩眠れば、合宿疲れも吹っ飛びますしね」
マツカ 「じゃあ、そういう予定でいいですか?」
一同 「「「オッケー!」」」
次の日からだ、と揃った声ですけれど。
シロエ 「…あれ? キース先輩、どうしたんです?」
キース 「いや、それが…」
次の日は少しヤバい気が…、とキース君。
キース 「戻ってみないと、分からないんだが…」
一同 「「「は?」」」
キース 「予定は未定というヤツで…」
今はなんとも…、と煮え切らない返事。
合宿と何か関係が…?
2022/07/01 (Fri)
☆未定らしい予定
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画中、マツカ君の山の別荘行き。
シロエ 「予定は未定って、何なんです?」
サム 「お前、そういうのは得意じゃねえかよ」
つか、無計画では動かねえだろ、とサム君の指摘。
サム 「何をやるにも、先の先まで読む筈だぜ?」
ジョミー「だよねえ、宿題とかにしたって…」
スウェナ「順番を決めて、着々とやるタイプでしょ?」
シロエ 「その通りですよ、もう昔から、ソレですね」
長い付き合いですから、よく知ってます、とシロエ君。
シロエ 「ぶっつけ本番とかは、有り得ないんですよ」
キース 「いや、そんなことはないが…」
ジョミー「咄嗟に対応出来るってだけで、本音はさあ…」
想定外は避けたいってヤツ、とジョミー君も。
ジョミー「アドリブは出来ても、やりたくない、って」
サム 「うん、まさにソレな!」
キース 「まあ、そうだが…」
シロエ 「ほらね、細かく計画を立てる人ですってば」
なのに予定が未定だなんて…、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「冗談だとしか思えませんけど?」
キース 「本当なんだ!」
サム 「んじゃ、予定表は、どうなってんだよ?」
未定って書いてあるのかよ、とサム君の問い。
サム 「月参りとかを書いてる手帳に、未定ってか?」
キース 「そうは書かんが、今の時点では…」
白紙なんだ、とキース君。
キース 「俺だって、出来れば、其処はだな…」
シロエ 「山の別荘、と書きたいんですか?」
キース 「それが理想というヤツなんだが…」
生憎と今は、合宿までしか…、とブツブツブツ。
キース 「合宿から戻った時に、どうなっているか…」
シロエ 「分からない何かがあるわけですか?」
キース 「この目で見ないと、本当にどうにも…」
ジョミー「もしかして、生き物?」
キース 「生きているのは間違いないな」
それだけに、とても厄介で…、と言ってますけど。
生き物ですか…?
2022/07/02 (Sat)
☆うるさい生き物
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画中で、山の別荘という話な今。
ジョミー「厄介って、どんな生き物なわけ?」
シロエ 「とても我儘なんですか?」
キース 「我儘な上に、頑固なんだが…」
ついでにうるさい、とキース君が顰める顔。
キース 「朝早くから、もう、ギャーギャーと…」
サム 「俺、何か分かった気がするぜ」
シロエ 「ぼくもです。確かに厄介かもですね…」
キース先輩の場合、住環境はいいですけど、とシロエ君。
シロエ 「住宅街だと、近所から文句が出るんですよね」
サム 「うるせえからなあ…」
スウェナ「何なのよ、ソレ?」
ジョミー「アレかな、ウシガエルってヤツかな…」
凄くうるさいらしいよね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「ぼくは、聞いたことないんだけどさ」
マツカ 「今は規制が厳しいらしいですからね…」
ジョミー「規制って?」
マツカ 「アレです、特定外来種ですよ」
移動が禁止されてるんです、とマツカ君の解説。
マツカ 「ですから、発見してもですね…」
スウェナ「持って帰ったりは出来ないのよね」
ジョミー「あー…。それで、その辺にいないんだ?」
だけどキースは飼ってるわけ、とジョミー君の問い。
ジョミー「元老寺の池にもいたっけ、アレ?」
マツカ 「いえ、鳴き声を聞いた覚えは無いですね」
スウェナ「まさか、何処かから持って帰って…」
飼っているんじゃないでしょうね、とスウェナちゃん。
スウェナ「御禁制のヤツよ、御法度なのよ?」
キース 「何故、ウシガエルを飼わねばならん!」
シロエ 「そうですよ。仮定からして間違ってます」
勝手に決め付けないで下さい、とシロエ君、苦い顔付き。
シロエ 「思い込みで話を進めるのはですね…」
サム 「良くねえんだぜ?」
ジョミー「ウシガエルだと思ったんだけど…」
キース 「誤解だ!」
御禁制のブツなど飼わん、と反論ですけど。
じゃあ、何だと…?
2022/07/03 (Sun)
☆決め付けはダメ
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘へ行く日が問題で。
ジョミー「よく考えたら、キースは真面目だったっけ…」
サム 「そうだぜ、御禁制のブツを飼うわけねえだろ」
シロエ 「まったくです。物事は、きちんと考えないと」
ドツボにはまりますからね、とシロエ君の注意が。
シロエ 「何か仮説を立てるにしても、筋道をですね…」
スウェナ「考えるのが鉄則だったわねえ…」
ジャーナリスト失格だったわ、とスウェナちゃん、猛省。
スウェナ「シロエもサムも分かってるのに、って…」
シロエ 「焦り過ぎちゃったわけですか…」
スウェナ「そうなの、ホントに大失敗よ」
ジョミーの口車に乗っちゃうなんて…、と嘆き節。
スウェナ「自分で考えるべきだったわね」
ジョミー「ぼくの口車って、酷すぎない!?」
サム 「でもよ、ウシガエルって言ったじゃねえかよ」
シロエ 「そうです、ほぼほぼ、決め付けでしたね」
アレはダメです、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「テストだったら、点は無いですよ?」
サム 「うんうん、まるで間違いだしよ…」
そりゃあ確かにうるせえけどよ、とサム君も。
サム 「けどよ、キースは朝早くから、って…」
シロエ 「言ってましたよ、其処も大事なポイントです」
ウシガエルの朝は早いんですか、とシロエ君。
シロエ 「ぼくも詳しくは知りませんけど…」
マツカ 「暗い時の方が、よく鳴くカエルらしいですよ」
噂に聞いただけですけどね、とマツカ君の説明。
マツカ 「昼間も、鳴くそうですけれど…」
サム 「朝ってイメージ、ねえヤツだしな?」
よく考えて発言しろよ、とサム君も。
サム 「朝早くからうるせえトコが、問題なんだよ」
シロエ 「近所迷惑ってヤツなんですよね…」
ジョミー「あー、元老寺だと、広いから…」
シロエ 「外まで届かないんです」
でも住人にはうるさいわけで、と納得な話。
まあねえ…。
2022/07/04 (Mon)
☆最初からいました
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけで。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘を希望。
ジョミー「朝早くから騒がしいのは、キツイよね…」
シロエ 「嫌でも起こされちゃいますから…」
サム 「近所から苦情が出ちまうんだよ、住宅街だと」
御近所の人は、たまらねえしな、とサム君が顰める顔。
サム 「日が出た途端に、やかましいんだぜ?」
シロエ 「しかも、朝で終わりじゃないですからねえ…」
サム 「何かってえと、騒ぐらしいよなあ…」
俺は飼ったことねえんだけどよ、とサム君の言。
サム 「シロエは、経験あるのかよ?」
シロエ 「無いですね。飼うような理由も無いですし…」
そもそも何処で売ってるんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「キース先輩、誰かに貰ったんですか?」
キース 「最初から、家にいやがったんだが?」
物心つく前からな、とキース君の仏頂面。
キース 「あっちの方が、俺より偉くて当然だろうが!」
シロエ 「…いましたっけ?」
サム 「知らねえ、マジで気付かなかったぜ」
元老寺って広いしなあ、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「よく考えたら、裏山も全部、そうだしよ…」
シロエ 「あー…。あそこで放し飼いですか…」
それだと確かに気付かないかも、とシロエ君。
シロエ 「そうなると、卵が美味しそうですね」
ジョミー「卵って…。そうか、ニワトリだったんだ?」
サム 「今頃、気付いたのかよ、お前…」
まあ、ウシガエルなヤツだしな、とサム君、苦笑。
サム 「朝からうるせえわけだろ、マジで」
ジョミー「うん…。でもって、キースが…」
スウェナ「世話をしているわけね」
合宿から戻ったら忙しいのね、とスウェナちゃん。
スウェナ「留守の間に、どうなってるかが問題で…」
シロエ 「恐らく、放置でしょうからね…」
ジョミー「野良ニワトリになってるかもね…」
一日で世話が終わらないかも、という声が。
そうかも…。
2022/07/05 (Tue)
☆古株だそうです
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残るは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の別荘行きの話で。
サム 「生き物だけに、見るまで分からねえもんな…」
ジョミー「卵を拾い集めるトコからなのかな?」
シロエ 「いえ、宿坊があるんですから、卵はですね…」
毎朝、拾われていそうですよ、とシロエ君の指摘。
シロエ 「縛りの緩い宿坊ですしね、朝御飯用に」
スウェナ「そうねえ、卵焼きとか、卵かけ御飯とか…」
マツカ 「集める係が、決まっていそうな感じですね」
朝一番に拾いに行く当番が…、とマツカ君も。
マツカ 「放置じゃ、もったいないですから」
ジョミー「あー…。するとキースの仕事って、何?」
サム 「放し飼いなら、餌は要らねえかな?」
シロエ 「そうですね。すると鳥小屋の掃除でしょうか」
それは放ってありそうですよ、とシロエ君。
シロエ 「でも、鳥小屋は要りますからねえ…」
サム 「あの山、イノシシが出るらしいしなあ…」
ジョミー「イノシシって、ニワトリ、食べるのかな?」
スウェナ「どうかしら? だけど、イタチは食べるわよ」
イノシシがいるならイタチだって、という声が。
スウェナ「鳥小屋が無いと、危険だものねえ…」
シロエ 「その鳥小屋の掃除ってヤツが、問題ですか…」
汚れの程度は、見てみないと…、とシロエ君の溜息。
シロエ 「一時間あれば片が付くのか、無理なのか…」
サム 「それ次第ってことな、キースの予定は」
まあ、頑張れよ、とサム君、キース君の肩をポン、と。
サム 「酷く汚れてねえことを祈るぜ」
キース 「俺はニワトリとは言っていないが?」
シロエ 「じゃあ、何なんです?」
いったい何を飼ってるんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「キース先輩より、古いんですよね?」
キース 「もう、とんでもない古株だが!」
ジョミー「でもって、朝からうるさいんだよね?」
サッパリ謎だ、と誰もが首を捻ってますけど。
何だと…?
2022/07/06 (Wed)
☆増えまくる仕事
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画中で、山の別荘の日程が問題。
シロエ 「キース先輩よりも古株って、何でしょう?」
サム 「朝からうるせえけど、ニワトリじゃねえし…」
ジョミー「ウシガエルも違うって言われたしね…」
キース 「お前たち、本当に分からないのか?」
正解は一つしか無いだろうが、とキース君の仏頂面。
キース 「親父の他に、何がいると言うんだ!」
一同 「「「えっ!?」
ソレか、と一同、瞬時に納得。
シロエ 「確かに、思いっ切りの古株ですね…」
サム 「うるせえっていう点も、間違いねえよな」
スウェナ「お寺の朝は、早いものねえ…」
朝からうるさくて当然だわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「しかも一日、うるさそうだし…」
ジョミー「ニワトリとウシガエルを足した感じだよね」
キース 「不吉なことを言わないでくれ!」
パワーアップしたらどうしてくれる、とキース君。
キース 「そんなパワフルな生き物は要らん!」
シロエ 「もう充分に間に合ってますか?」
キース 「とうの昔に、パワーMAXだ!」
お蔭で俺の仕事が増えて…、と副住職の深い溜息。
キース 「親父が遊びに出掛ける度に、ノルマがだな…」
一同 「「「ノルマ?」」」
キース 「親父は夜まで遊びまくって、次の日の朝に…」
俺の部屋の前にメモがあるんだ、とブツブツブツ。
キース 「卒塔婆の追加を書き殴ったヤツが!」
一同 「「「あー…」」」
お盆に向けて書くヤツだった、と誰もが理解した風物詩。
シロエ 「遊んで、書けなかった分なんですね?」
キース 「そういうことだ」
俺が家にいてもソレなんだぞ、とキース君が顰める顔。
キース 「合宿に出掛けて、いないとなったら…」
ジョミー「遊びまくりだよね…」
シロエ 「メモが増えていくわけですか…」
キース 「そうなるな」
親父が遊んだ分だけ増える、と嘆き節が。
嫌すぎるかも…。
2022/07/07 (Thu)
☆アナログが問題
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘行きが問題でして。
シロエ 「帰ってみないと、メモは分かりませんしね…」
ジョミー「LINEにしてくれればいいのにね…」
それなら合宿中でもオッケーなのに、とジョミー君。
ジョミー「柔道部の合宿、スマホは禁止じゃないんだし」
キース 「一応、禁止になってはいるが?」
サム 「マジかよ、修行道場並みかよ!?」
シロエ 「いえ、そこまでは…。練習の間だけですよ」
練習が終われば使えますし、とシロエ君の説明が。
シロエ 「ただし、食事中はダメですけどね」
ジョミー「厳しいね、ソレ…」
マツカ 「柔道は心身の鍛錬が大切ですから…」
キース 「ついでに礼儀も重視するしな」
教頭先生も一緒の食事ではダメだ、とキース君、補足。
キース 「目上の人の前でスマホは、社会的にだ…」
シロエ 「あまり良くないらしいですしね」
マツカ 「そうですね。必要な時は許されますけど…」
それ以外では控えますね、と御曹司も。
マツカ 「とはいえ、ぼくたちは高校生ですし…」
シロエ 「お坊さんでもありませんから、そこそこの…」
自由はあるのが合宿中のスマホライフです、とシロエ君。
シロエ 「LINEも出来ると思いますけど…」
キース 「あの親父の首に、鈴をつけられるのか?」
お前だったら出来るのか、とキース君の問い。
キース 「親父とLINEは、そういうことだぞ」
ジョミー「えーっと…。読んでは貰えないのかな?」
キース 「当然だろうが、既読スルー以前の問題だ!」
ヤバそうなブツは未読で放置だ、とキース君。
キース 「今の時期なら、もう永遠に未読だな」
シロエ 「文句に決まっているからですね…」
シーズン的に、とシロエ君、相槌。
シロエ 「自分で書け、と言われそうですし…」
キース 「面と向かっては言えないが…」
怖くて無理だがLINEなら、という話。
それは確かに…。
2022/07/08 (Fri)
☆アナログが一番
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘へ行く相談でして。
ジョミー「だけど、LINEって言い出せないんだ?」
キース 「あの親父だぞ? 親父に鈴はつけられるが…」
逆に、俺にも鈴がつきそうでな、とキース君の眉間に皺。
キース 「今の時期だと卒塔婆の件で、俺が有利だが…」
シロエ 「季節が変わると、不利なんですか?」
キース 「なにしろ、書き逃げ出来るからな…」
任せた、と送って来やがりそうだ、と肩を竦める人。
キース 「月参りに雑用、ついでに買い出しとかまでな」
一同 「「「あー…」」」
繋がっていると、そうなるな、と誰もが納得。
ジョミー「ヤバイね、ソレ…」
サム 「キースの場合は、未読で放置出来ねえし…」
シロエ 「既読スルーとかは論外ですよね…」
キース 「当然だろうが、今以上にこき使われるのが…」
見えているぞ、とキース君、フウと溜息。
キース 「そういう事情で、親父とはアナログが一番だ」
スウェナ「そうねえ、メモの置き逃げは困るけど…」
シロエ 「今だけのことなら、我慢するのが吉ですよね」
下手にLINEで繋がるよりも…、とシロエ君も。
シロエ 「じゃあ、マツカ先輩の山の別荘行きは…」
キース 「悪いが、合宿が終わった翌日というのは…」
避けたいんだ、とキース君、申し訳なさそうな顔。
キース 「数によっては、別荘でも書くことになるが…」
サム 「少しは片付けて行きてえのな?」
キース 「俺も心に余裕が欲しいし…」
ジョミー「そうだね、卒塔婆書きは誰も手伝えないし…」
無資格だしさ、とジョミー君。
ジョミー「ブルーだったら、手伝えるけど…」
ブルー 「お断りだね、バイト料が出るならともかく」
シロエ 「そうですよねえ…」
サム 「資格のあるヤツ、他には誰もいねえしよ…」
キース 「いや、その前提はだな…」
正確には間違っているんだが、と言ってますけど。
何処が…?
2022/07/09 (Sat)
☆裕福なお寺だと
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、残りは終業式だけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘行きで。
シロエ 「間違ってるって、何処がです?」
キース 「資格がどうこうという部分だが?」
サム 「でもよ、卒塔婆って、坊主の資格がねえと…」
書けねえんだろ、とサム君の問い。
サム 「だからお盆の前になるとよ、あちこちでよ…」
スウェナ「地獄になるって聞いてるわよねえ…」
シロエ 「そうですよ、坊さんあるあるとかで」
今年もこんなに書くんです、って嘆き節が、とシロエ君。
シロエ 「卒塔婆の山とか、ツイッターの名物ですけど」
キース 「確かに、何処も地獄なんだが…」
裕福な寺は事情が違うぞ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「何と言っても、世の中、金だ」
サム 「あー…。卒塔婆プリンターっていうヤツな…」
ジョミー「でもさ、元老寺ではダメなんだよね?」
プリンターを買うお金があっても…、とジョミー君。
ジョミー「アドス和尚は、手書きにこだわるらしいし…」
シロエ 「ですよね、卒塔婆プリンターが高くても…」
夜遊びを控えれば買えそうですよ、とシロエ君も。
シロエ 「それにローンも組めるでしょうし…」
キース 「違う、問題は其処じゃない」
今は資格の話だろうが、と副住職の軌道修正。
キース 「いいか、裕福な寺の場合は、事前にだな…」
ジョミー「何か打つ手があるってわけ?」
キース 「御用聞きがやって来るんだが?」
一同 「「「御用聞き?」」」
何だソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? それはお店になるんでしょうか」
キース 「御用聞きだけに、そうなるな」
卒塔婆専門の店なんだが…、と副住職。
キース 「今年は何本ほどでしょうか、と来るわけだ」
サム 「納める卒塔婆の数だよな、ソレ?」
キース 「もちろんそうだが、その他に…」
シロエ 「まだ何か?」
あるんですか、とシロエ君が傾げる首。
御用聞きですよね?
2022/07/10 (Sun)
☆外注だそうです
じき夏休みなシャン学メンバー、終業式が終われば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘行きの日程でして。
シロエ 「御用聞きですから、仕事の話ですよね?」
キース 「当然、そうだが?」
サム 「納める卒塔婆の素材とかかよ?」
国産か、そうじゃねえヤツか…、とサム君の問い。
サム 「今は輸入品だって、前に聞いたけどよ…」
シロエ 「こだわる人だと、国産品の特注とかも…」
ジョミー「あるかもだよねえ、材木はあるしさ」
スウェナ「そうねえ、豪華に国産のヒノキでいくとか」
高そうだけど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「そういう細かい相談かしら?」
キース 「いや、それもあるかもしれないが…」
もっと基本のオプションが…、と副住職。
キース 「専門店ならではのヤツでだな…」
シロエ 「サービスじゃなくて、オプションですね?」
キース 「ああ。つまり、有料になるんだが…」
だから裕福な寺が顧客で…、と副住職の説明が。
キース 「貧乏寺では、手も足も出ないヤツだしな」
シロエ 「そんなに高いヤツなんですか?」
キース 「らしいぞ、プロに外注だけに」
一同 「「「プロ!?」」」
プロか、と生徒会長に視線が集中。
シロエ 「会長みたいな人ですか?」
サム 「資格を持ってて、高僧ってヤツな?」
マツカ 「確かに、高僧だったら暇ですよね」
自分のお寺を持っていても…、とマツカ君。
マツカ 「大勢の人がいるわけですから、お盆前でも…」
サム 「下っ端の坊主が書くよな、卒塔婆…」
ジョミー「そういう人に外注かあ…」
スウェナ「高くなっても仕方ないわね」
プロ中のプロというヤツか、と誰もが納得。
シロエ 「裕福なお寺だと、それを注文するわけですね」
サム 「代わりに書いて貰うのな…」
キース 「それはそうだが、今は資格の話だぞ?」
シロエ 「えっと…?」
キース 「だから、資格だ」
卒塔婆書きの…、と言ってますけど。
プロ中のプロですよね?
2022/07/11 (Mon)
☆資格が無くても
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘が目的。
シロエ 「高僧だったら、当然、資格はありますよね」
サム 「住職の資格がねえと、高僧は無理だぜ」
ジョミー「卒塔婆も書けるわけだよねえ…」
キース 「俺が言うのは、其処の所だ」
外注先は高僧じゃない、と副住職。
キース 「プロはプロでも、書家なんだが?」
一同 「「「は?」」」
キース 「書家と言ったら、書道家だろうが!」
書道のプロというヤツだ、とキース君の説明が。
キース 「そのプロに、卒塔婆を外注するんだ」
シロエ 「…書道家ですか?」
サム 「もちろん、資格持ちだよなあ?」
キース 「書道の方では、そうなるだろうな」
プロなんだから、とキース君。
キース 「だが、住職の資格は、無いと思うぞ」
一同 「「「ええっ!?」」」
無資格なのか、と一同、仰天。
ジョミー「ちょ、そんな人が書いていいわけ!?」
サム 「素人同然じゃねえかよ、ソレ!」
キース 「本当の意味で、素人が書く場合もだな…」
存在すると知っていたか、とキース君、ニヤリ。
キース 「いわゆる、学生バイトなんだが」
一同 「「「学生?」」」
キース 「仏教系の大学に行くと、普通にあるぞ」
季節になると募集される、と卒業生の見て来た世界。
キース 「坊主向けの学科に限らなくても…」
サム 「そのバイト、やっていいのかよ?」
キース 「字さえ上手ければ、即、採用だ」
そして卒塔婆を書くわけでな、とニヤニヤニヤ。
キース 「つまり資格は、一切、要らない」
ジョミー「お金次第かあ…」
バイトを雇うのもアリなんだ、とジョミー君。
ジョミー「じゃあさ、手書きにこだわるアドス和尚も…」
キース 「許すだろうな、金は出さんが」
シロエ 「タダじゃ、バイトは来ませんよ?」
キース 「そうなんだが…」
資格は無くていいわけで…、と言ってますけど。
えっと…?
2022/07/12 (Tue)
☆書道が出来れば
夏休みが近いシャン学メンバー、終業式が終われば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘行きで。
キース 「いいか、坊主の資格が無くても書けるんだ」
シロエ 「そうでしょうけど、学生バイトは…」
ジョミー「タダじゃ、絶対、来てくれないよ?」
ボランティアじゃないんだからさ、とジョミー君も。
ジョミー「アドス和尚が、お金を出さない以上はさ…」
サム 「夢で終わりだぜ、その話はよ」
キース 「終わらせる前に、一つ聞きたいんだが…」
お前たちにな、とキース君がグルリと見回す部屋。
キース 「質問してもいいだろうか?」
シロエ 「かまいませんけど、改まって何なんです?」
キース 「書道を習ったヤツは、名乗って欲しいんだが」
一同 「「「げっ!」」」
ソレはヤバいヤツ、と誰もが引き攣った顔。
シロエ 「…書道ですか?」
キース 「習字でもいいぞ、小学生の時でもいい」
習ったヤツは…、とキース君、目がマジ。
キース 「最低でも、一人はいる筈なんだが…」
サム 「あー、マツカな…」
御曹司には必須のスキルだよな、と頷くサム君。
サム 「マツカ、どうなんだよ?」
マツカ 「否定はしません…」
キース 「よし、一人ゲット!」
一同 「「「うっ…」」」
やっぱりソレか、と一同、ガクブル。
シロエ 「ま、まさか、マツカ先輩にですね…」
サム 「書かせようっていうのかよ!?」
キース 「マツカは断らないと思うぞ」
マツカ 「そうですね…。ぼくでお役に立てるなら…」
手伝いますけど、と素直すぎる人。
マツカ 「他の皆さんは、如何ですか?」
サム 「無理、無理、無理!」
俺の字、めっちゃ下手クソだしよ、とサム君の逃げ。
サム 「マジでセンスがねえってヤツで!」
ジョミー「ぼくも、全然ダメだから!」
シロエ 「ぼくにも無理です!」
キース 「素直に申告した方がいいぞ?」
嘘は許さん、と冷ややかな眼差しですけど。
本当なのでは…?
2022/07/13 (Wed)
☆才能だそうです
もうすぐ夏休みなシャン学メンバー、終業式を残すだけ。
生徒会長宅で夏休みの計画、山の別荘行きの相談でして。
キース 「…本当か? 本当に字が汚い、と?」
シロエ 「そ、そうです、自慢じゃないですけど!」
ジョミー「手本通りになんか、書けっこないし!」
キース 「今、お手本と言わなかったか?」
「お」の字はついていなかったが、と副住職の鋭い視線。
キース 「お前、習っていただろう!」
ジョミー「違うよ、それは学校のヤツで!」
サム 「あるじゃねえかよ、書道の授業が」
スウェナ「そうよ、お習字セットを買わされるでしょ?」
私もやったわ、とスウェナちゃんの助け舟。
スウェナ「でもダメなのよ、ジョミーと同じ結末よね」
シロエ 「なんて言うか、こう、筆がですね…」
上手く動かせないんですよ、とシロエ君も。
シロエ 「機械弄りとは違うようです、アレは」
サム 「やっぱ、センスっていうヤツだよなあ…」
マツカ 「最初から上手い人はいますね、確かに」
能力の問題らしいですけど、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「何と呼ぶのか忘れましたが、生まれつきで…」
ジョミー「赤ん坊でも上手いわけ?」
マツカ 「いえ、そこまではいきませんけど…」
目で見た通りに書けるそうです、とマツカ君。
マツカ 「そのように、腕を動かせるらしいですよ?」
シロエ 「器用さとは別の次元で、ですか?」
マツカ 「ええ。ですから、絵を描くのも上手いとか」
アニメのキャラとかを、そっくりに…、という話。
マツカ 「一種の才能というヤツでしょうね」
??? 「なるほどねえ!」
興味深いよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なになに、字を書く才能がどうしたって?」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「青の間からだよ、暇だったから覗いてさ…」
キース 「来てみた、と?」
Aブルー「そう!」
字が上手だと何かあるわけ、と聞いてますけど。
えっと…?
2022/07/14 (Thu)
☆字が上手いなら
じきに夏休みなシャン学メンバー、終業式が済めば自由。
生徒会長宅で夏休みの計画、マツカ君の山の別荘行きで。
Aブルー「是非、知りたいねえ、詳しい話を!」
キース 「あんたには関係無いと思うが?」
何の役にも立たんだろうが、とキース君、バッサリ。
キース 「字が上手いとも思えんからな」
Aブルー「失礼だねえ!」
キース 「では、上手いのか?」
筆でサラサラと書けるのか、とキース君の問い。
キース 「筆ペンで書くのは、節分の絵馬で見ているが」
Aブルー「えっと…。筆は経験無いよね、うん」
やってみないと分からないけど、とソルジャーの返事。
Aブルー「だけど、下手とは限らないよ?」
シロエ 「キース先輩、チャンスです!」
例の才能があるかもですよ、とシロエ君が指差す乱入者。
シロエ 「もしもあったら、使えますってば!」
キース 「そうだな…。あんた、絵は上手なのか?」
真似は上手いか、とキース君、ソルジャーに質問。
キース 「見た通りの絵が描けるだろうか?」
Aブルー「うーん、どうかな…」
シロエ 「キース先輩、ここは試しに筆でですね…」
何か字を書いて貰いませんか、とシロエ君。
シロエ 「上手く書けたら、御招待ですよ!」
Aブルー「御招待?」
何処に、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「食事の予定でもあるのかい?」
マツカ 「いえ、お食事の方も、もちろんですけど…」
シロエ 「マツカ先輩の、山の別荘ですよ!」
キャプテン抜きなら来られますよね、とシロエ君の言。
シロエ 「お一人だけで如何ですか?」
マツカ 「喜んで、お招きさせて頂きますよ」
Aブルー「本当かい?」
上手く書けたら行っていいわけ、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「美味しい食事に、ボート遊びに…」
シロエ 「乗馬なんかも楽しめますよ、ハイキングも」
ジョミー「涼しいしさ…」
Aブルー「いいねえ、ソレ!」
お邪魔したいよね、と来る気満々ですけど。
字の腕前は…?
2022/07/15 (Fri)
☆文化なんです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節は月参り用に車が欲しい、というキース君で…。
Aブルー「有名なのかい、その痛車っていうのは?」
シロエ 「こっちの世界だと、知られていますよ」
ジョミー「でもさ、限定モノだと思うよ?」
この国にしか無いんじゃないだろうか、とジョミー君。
ジョミー「仕組みは単純なんだろうけど、文化的にさ…」
サム 「あー…。それはあるかもしれねえな」
スウェナ「最先端だものねえ、この国は…」
シロエ 「今じゃ、中華の国も頑張ってますけどね…」
とはいえ、やはりウチの国が…、とシロエ君も頷く話題。
シロエ 「なんと言っても発祥の地で、クールですから」
Aブルー「えっと…?」
話が全く見えないんだけど、とソルジャー、困惑。
Aブルー「何が文化で、最先端で、クールなんだい?」
シロエ 「ズバリ、アニメと漫画ですよ!」
我が国が誇る文化ですね、とシロエ君。
シロエ 「正確に言えば、アニメは他の国がですね…」
ジョミー「先に作っているんだけどさ…」
スウェナ「人気が出たのは、この国で作ったヤツなのよ」
爆発的にヒットしたわけ、とスウェナちゃんの解説。
スウェナ「もう世界中、何処の国でもテレビ放映!」
シロエ 「らしいですよね、カレーの国なんかでも…」
バックパッカーからの報告が…、とシロエ君も。
シロエ 「でもって、今はネットがありますから…」
ジョミー「配信だよねえ、リアルタイムで」
サム 「それに関しては、中華の国もよ…」
スウェナ「負けてないけど、本場は此処よ!」
だからこそ痛車も生まれるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「アニメ愛が高じた結果だものね」
ジョミー「萌えだよね…」
Aブルー「萌え?」
ますます謎だ、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「だから何なのさ、痛車って?」
シロエ 「萌えの結晶です!」
Aブルー「ええ…?」
車だよね、と念を押してますけど。
合ってますね…?
2022/06/16 (Thu)
☆痛車な理由は
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しい、というキース君でして。
Aブルー「車が萌えの結晶って、どういう意味?」
シロエ 「そのままですけど?」
ジョミー「萌えを車にぶつけた結果が、痛車なんだよ」
でもって見た目が痛くなるから…、とジョミー君の解説。
ジョミー「痛い車ってことで、痛車って言うんだけど」
Aブルー「見た目が痛いって、絵じゃないのかい?」
シロエ 「ズバリ、その絵が痛いんですよ!」
萌えですからね、とシロエ君。
シロエ 「アニメキャラとかを、こう派手にですね…」
ジョミー「描いてあるんだよ、車体にデカデカとさ」
Aブルー「それが痛い、と言うのかい?」
自分に正直なだけじゃないか、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「萌えの主張だろ、何処がダメだと?」
シロエ 「どう考えても痛いですけど?」
サム 「普通の人間は、やらねえからよ…」
萌えはストラップとか缶バッジな、とサム君の指摘。
サム 「他人が見ても、引かねえ程度にするモンだぜ」
スウェナ「でないと、白い目で見られるものねえ…」
Aブルー「うーん、酷いね、こっちの世界も」
異分子は排除するわけなんだ、とソルジャーが顰める眉。
Aブルー「SD体制と変わりないような気が…」
シロエ 「そうでしょうか?」
キース 「常識の範囲内だと思うが?」
世間様に顔向け出来ないのはマズイ、とキース君。
キース 「痛車に乗るなら、趣味の車にしておかないと」
Aブルー「えっと…?」
キース 「通勤用とかに、普通の車も持つべきだな」
Aブルー「痛車で通勤しちゃダメなのかい?」
何か罰則でもあるのかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「罰されるんなら、ホントにSD体制だってば」
シロエ 「どの辺がです?」
Aブルー「趣味まで規制するならね!」
キース 「いや、そこまでは…」
Aブルー「違うって?」
じゃあ通勤していいのかな、と言ってますけど。
さあ…?
2022/06/17 (Fri)
☆通勤はマズイ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君の話から…。
Aブルー「特に罰則が無いって言うなら、通勤だって…」
キース 「出来る筈だ、と言いたいのか?」
Aブルー「そうなるだろう? 罰は無いんだよ?」
だったら通勤してもいいよね、とソルジャーの言。
Aブルー「絵が描いてある、ってだけの車なんだしさ」
キース 「いや、その辺は常識というヤツと…」
シロエ 「照らし合わせて判断すべきですよね」
Aブルー「それじゃ、ダメだと?」
こっちじゃ車は高いんだよね、とソルジャーの問い。
Aブルー「通勤用に別のを買える人しか、痛車は…」
ジョミー「持てないと思うよ、でなきゃ通勤は電車とか」
サム 「うんうん、それなら問題ねえよな」
車に乗るのは休日だけな、とサム君、親指をグッと。
サム 「どうせ痛車は、そういう時しか出番がよ…」
シロエ 「ありませんしね、基本的に」
Aブルー「そうなのかい?」
ジョミー「見せびらかすために乗るのが、痛車なんだよ」
萌えをアピールしに乗って走るわけ、とジョミー君。
ジョミー「だから、ガレージに入れてる時はさ…」
シロエ 「撮影OK、と看板を出す人もいるそうですよ」
SNSとかに上げて貰えますしね、とシロエ君も。
シロエ 「なにしろ、目立ってなんぼですから」
Aブルー「それなら会社の駐車場でも、いいじゃないか」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「宣伝になると思うけどねえ?」
会社のさ、と斜め上な発想。
Aブルー「普通の会社じゃ、アレかもだけど…」
キース 「店ならいいとか言わないだろうな?」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ!」
お店の看板代わりにいいよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「見に来た人で売り上げアップ、店に貢献!」
キース 「確かに、ラーメン屋とかだったら…」
シロエ 「いける気もしますね…」
駐車場の痛車で客引き、と頷き合う人たち。
そうかも…?
2022/06/18 (Sat)
☆宣伝になりそう
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しいキース君。その話から…。
Aブルー「痛車が人目を引くんだったら、いけそうだよ」
ジョミー「お店の駐車場にあるなら、撮りやすいよね」
シロエ 「個人の家だと、ハードル上がりますからね…」
サム 「撮影OKって書かれててもなあ…」
なんかこう、遠慮が出て来るよな、とサム君の意見。
サム 「ホントに撮ってもいいのか、ってよ…」
ジョミー「それより、家の人の視線が気になるってば」
スウェナ「同好の士だと思われそうよね」
ジョミー「そっちなら、まだいいんだけどさ…」
痛車なんだよ、とジョミー君。
ジョミー「痛い人を見に来たんです、って思われそうで」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが納得。
シロエ 「SNSに上げるにしても、顔バレですしね…」
ジョミー「その家に住んでる人にはね…」
スウェナ「場合によっては炎上かもねえ…」
痛車の愛好家に叩かれまくりで、とスウェナちゃん。
スウェナ「結束力は強そうだものね、ああいう人たち」
ジョミー「だから個人のガレージよりはさ…」
お店の駐車場で撮るのが安心、とジョミー君の指摘。
ジョミー「もう完璧に客寄せ用だし、撮っててもさ…」
シロエ 「文句どころか、サービスつくかもですね」
サム 「うんうん、チャーシュー多めとかな!」
ラーメン屋なら、とサム君も。
サム 「中華の店なら、餃子が一個増えるとか…」
ジョミー「あるかもだよねえ、宣伝用だし」
Aブルー「店の名前を広めて貰えば、お客も増えるよ?」
キース 「そうだな、人気が出そうではある」
痛車が見られて撮れる店なら、とキース君も同意。
キース 「痛車で通勤するな、と言われるよりは、だ…」
Aブルー「乗って来い、って方じゃないのかな?」
シロエ 「宣伝になりますしね…」
Aブルー「だろう?」
使いようだと思うんだよ、と言ってますけど。
宣伝用…。
2022/06/19 (Sun)
☆正しい経営戦略
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、キース君が欲しいのが車でして。
Aブルー「宣伝になる場合だったら、痛車もオッケー!」
シロエ 「許可する店は、ありそうですね」
ジョミー「口コミってヤツは最強だしね…」
遠くからでも来てくれそうだよ、とジョミー君。
ジョミー「ぼくが店長なら、オッケー出すかな」
サム 「俺も出すよな、苦労しねえで宣伝出来るし」
マツカ 「ぼくもです。店の種類によりますけれど」
経営戦略としては間違ってません、と御曹司の太鼓判。
マツカ 「話題を集めることが出来たら、勝ちなんです」
シロエ 「そうなんですか?」
マツカ 「ええ。良きにつけ、悪しきにつけですね…」
話題になるのは大事ですね、とマツカ君。
マツカ 「炎上商法というのもあるでしょう?」
一同 「「「あー…」」」
そうだったっけ、と頷く御一同様。
シロエ 「要は、売れればいいんでしたね…」
マツカ 「そういうことです、まずは評判は二の次です」
そして中身が伴っていれば、結果オーライ、という説明。
マツカ 「炎上しても、いい商品を提供していれば…」
シロエ 「お客はついて来ますよね…」
マツカ 「そうなんです。その内、評価も変わりますよ」
いい方向に…、と大財閥の御曹司ならではの発言。
マツカ 「人の心を掴むというのは、大切なんです」
キース 「確かにな…」
シロエ 「マツカ先輩が言うと、説得力が凄いですよね」
ジョミー「そういう勉強、しているもんね…」
一種のプロと言えるかも、とジョミー君も。
ジョミー「だったら、痛車で宣伝はさ…」
マツカ 「充分、アリです」
いけますよ、とマツカ君の笑み。
マツカ 「ですから、誰か乗ると言うなら…」
Aブルー「通勤に使うのがオススメだ、って?」
マツカ 「勤めている場所にもよりますけどね」
Aブルー「なるほどねえ…」
お墨付きってことなんだ、と頷く人。
そうなりますね?
2022/06/20 (Mon)
☆利益が出るなら
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
月参り用に車が欲しい、というキース君の話が発端で…。
Aブルー「場所によっては、痛車で通勤がいいんだね?」
マツカ 「そういう車で人が呼べる、という時です」
Aブルー「やっぱり、店でないとダメかな?」
マツカ 「いえ、人を呼ぶのが目的ならば…」
鉄道会社もアリでしょうね、と御曹司。
シロエ 「鉄道ですか?」
ジョミー「アレって、車はライバルじゃないの?」
マツカ 「そうですけれど、乗客となったら別ですよ」
車で来たって、乗ってくれればいいんです、という指摘。
マツカ 「記念切符を買いに来ました、でも歓迎ですよ」
一同 「「「あー…」」」
利益が出ればいいわけか、と一同、納得。
ジョミー「じゃあさ、赤字のローカル鉄道とかかな?」
マツカ 「ええ。痛車が目当てで来てくれてですね…」
一駅だけでも乗ってくれれば…、とマツカ君の説明。
マツカ 「誰も乗らずに走っているより、いいですから」
Aブルー「店でなくても、役に立ったらいいんだね?」
マツカ 「そうです、売り上げに貢献出来るなら」
Aブルー「キースの場合は、どうなんだろう?」
売り上げアップに繋がるかな、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「繋がりそうなら、ぼくは痛車を推すけどね?」
シロエ 「キース先輩に痛車ですか!?」
Aブルー「うん、意外性もあるからさ…」
乗ったら話題にならないかな、と大真面目な人。
Aブルー「元老寺って、宿坊もやっているんだろう?」
キース 「あんた、ウチの寺に痛車を置けと!?」
親父に殺されるだろうが、とキース君、ガクブル。
キース 「あの車は何だ、と一喝されてフルボッコだ!」
シロエ 「そもそも、車が禁止なんですよ?」
Aブルー「貰った車なら、いけるんだろう?」
キース 「だからと言って、痛車はマズイぞ!」
Aブルー「安いんだけどねえ、車…」
ぼくの世界だと本当に…、と言ってますけど。
さて…?
2022/06/21 (Tue)
☆絵柄によるのでは
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君ですけれど。
キース 「いくら安いと言われてもだな…!」
シロエ 「アドス和尚の方が問題ですよ」
叱られたのでは、元も子も…、とシロエ君も援護射撃。
シロエ 「痛車だなんて、即死に決まっていますから!」
Aブルー「でもさ、痛車によるんじゃないかな…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「要は、絵が描いてあるんだろう?」
アニメとかのさ、とソルジャーが立てる人差し指。
Aブルー「絵柄によっては痛いだろうけど…」
シロエ 「もれなく痛いんですけれど?」
Aブルー「それはチョイスのせいじゃないかな?」
どうせ女性の絵なんだろう、とソルジャーの指摘。
Aブルー「でなきゃ、有名なアニメキャラとか…」
ジョミー「アニメに出て来るメカとかもあるよ?」
Aブルー「そうなのかい?」
ジョミー「うん、公式モデルっていうヤツでさ…」
メカのイメージを車に投影、とジョミー君。
ジョミー「高いらしいけど、人気はあるよね」
Aブルー「メカなら、かっこいいのかな?」
シロエ 「まあ、萌えキャラの痛車よりかは…」
痛いながらもクールですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「デザインの方も凝ってますから…」
Aブルー「つまり、なんでもアリなんだ?」
萌えを描いたら痛車でさ、と頷くソルジャー。
Aブルー「だったら、キースもいけそうだけど…?」
キース 「どの辺がだ!」
Aブルー「こう、お坊さんの萌えをぶつけて!」
一同 「「「ええっ!?」」」
いったいどんな痛車なんだ、と一同、目が点。
シロエ 「お坊さんの萌えって、何なんですか!」
Aブルー「先月、疫病仏を描いたじゃないか!」
ジョミー「アレはダメだよ、人が引くから!」
キース 「あんただって、逃げていたろうが!」
Aブルー「そうなんだけど、あの失敗を踏まえてさ…」
人を呼べる痛車を作ったら、という意見。
本気ですか…?
2022/06/22 (Wed)
☆月参り用なんです
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しい、というキース君でして。
Aブルー「宿坊が繁盛するんだったら、いけると思うよ」
キース 「そこまでしなくても、充分にだな…」
シロエ 「お客さんは来ている筈ですけど?」
人気の宿坊ですからね、とシロエ君も。
シロエ 「宿坊にしては、縛りも緩めですから」
スウェナ「お勤めの参加、強制イベじゃないものねえ…」
マツカ 「座禅のお寺とも違いますしね」
キース 「ついでに、酒も禁止ではないぞ」
適度な緩さが人気なんだ、と副住職。
キース 「それでいて、しっかり寺の雰囲気だしな」
Aブルー「客寄せ用の痛車は要らない、って?」
キース 「新たな客層を開拓出来る可能性はあるが…」
サム 「問題は、親父さんだよなあ…」
なんたってモノが痛車だしよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「でもって、そこをクリアしてもよ…」
Aブルー「他に問題があるのかい?」
サム 「月参り用の車なんだぜ?」
一同 「「「あー…」」」
檀家さんの家に行くんだった、と気付いた御一同様。
シロエ 「檀家さんがドン引きするかもですね…」
ジョミー「それにさ、月参りをしてる間は、ずっと…」
その家のガレージに痛車なんだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「嫌がる人が多そうだけど…?」
キース 「まったくだ。俺が欲しいのは、普通の車だ」
Aブルー「じゃあ、有難い痛車だったら?」
一同 「「「有難い?」」」
なんだソレは、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「あのですね…。痛車ですよ?」
キース 「どう転がったら、有難いんだ!」
そんな痛車は有り得んぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「痛いからこそ、痛車なんだが?」
Aブルー「そうかな、絵柄で変わりそうだけど?」
シロエ 「疫病仏の失敗、忘れたんですか?」
Aブルー「だから、反省!」
アレとは真逆の絵柄でさ、と言ってますけど。
どんなの…?
2022/06/23 (Thu)
☆断りたいお迎え
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、キース君が欲しいのが車でして。
シロエ 「真逆の絵柄って、何なんですか!」
Aブルー「そのまんまだよ、有難い仏様の絵だよ!」
そういうのを描けばいいじゃないか、とソルジャーの言。
Aブルー「阿弥陀様をドーンと描いてさ、蓮とかもさ…」
サム 「何か違っていねえか、ソレ?」
ジョミー「だよねえ、お迎えが来そうな感じで」
Aブルー「お迎えって?」
何のお迎え、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「お迎えと言えば、タクシーとかだけど…」
シロエ 「幼稚園バスとかもありますけどね…」
今の場合は、ご高齢の方向けですね、とシロエ君。
シロエ 「若くても、来る時は来ちゃいますけど」
サム 「正直、若い間はよ…」
ジョミー「来て欲しくないよね、お迎えはさ…」
スウェナ「ご高齢でも、追い返したい人はいるわよね…」
待ってらっしゃる人もいるけれど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「でも、断りたい人の比率は高そうよ?」
キース 「そんな気がするな、坊主の俺から見ても」
月参りに行くと実感するんだ、と副住職。
キース 「口では何と仰っていても、お仏壇が、だ…」
サム 「雄弁に物語っているのかよ?」
キース 「行く度に、色々な地方の銘菓が…」
お供えされているんだよな、と坊主ならではの視点。
キース 「でもって、お参りした後、お話しすると…」
シロエ 「旅行の話になるんですね?」
キース 「ああ。次に行きたい場所とか、予定とか…」
年単位で先の計画が…、とキース君、苦笑。
キース 「お迎えなんぞは、全く予定に入っていないな」
サム 「あー…。当分、来るな、っていうヤツな」
ジョミー「お仏壇で分かるって所がね…」
シロエ 「お仏壇は語る、ってドラマみたいですね」
Aブルー「ぼくには、サッパリ分からないけど!」
お迎えって何さ、と頭を抱えるソルジャー。
異文化ですしねえ…?
2022/06/24 (Fri)
☆その絵ではマズイ
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
今の季節の月参り用に車があれば、というキース君で…。
Aブルー「お迎えって、お仏壇が来るわけないよね?」
キース 「当然だろうが、足なぞは生えていないしな」
Aブルー「でも、お仏壇で分かる、って…」
キース 「それは、来てくれるな、という本音のことだ」
お仏壇の向こうには何があると思う、と副住職の問い。
キース 「壁とかは抜きで、概念的に」
Aブルー「そんなの、知るわけないだろう!」
別の世界の人間だしね、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「分かれっていう方が無理だってば!」
キース 「そうか、だったら、今後の法要は、だ…」
全て断らせて貰う、と副住職。
キース 「まるで分かっていないそうだし、不要だろう」
シロエ 「ですよね、意味が無いですから」
Aブルー「ま、待ってよ、もしかして、向こうって…」
極楽かな、とソルジャー、必死の形相。
Aブルー「阿弥陀様がいて、蓮が咲いてて…」
キース 「まさに、それだが?」
Aブルー「じゃあ、極楽から迎えが来るのかい?」
キース 「真面目に、お念仏を唱えていればな」
死んだ途端に来て下さるのだ、とキース君、合掌。
キース 「阿弥陀様が、二十五菩薩を引き連れて…」
サム 「綺麗な音楽が聞こえて、いい香りもよ…」
キース 「漂うそうだぞ、ついでに徳が高い人の時は…」
紫の雲がたなびくんだ、と副住職の解説。
キース 「それが、お迎えというヤツなんだが…」
サム 「来たら、人生、終了だしよ…」
シロエ 「断りたい人が殆どでしょうね」
ですから、仏様の絵の車はちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「家の前に停められたら、いい気はしませんよ」
Aブルー「お迎えが来そうなイメージだから?」
キース 「それ以外には見えんだろうが!」
サム 「しかも坊主の車なんだぜ?」
Aブルー「うーん…」
いいアイデアだと思ったのに、と文句ですけど。
絵が悪すぎ…。
2022/06/25 (Sat)
☆目立たない方が
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君ですけれど。
Aブルー「仏様の絵の車はマズイってことになると…」
キース 「他の絵柄も断りたいが!」
俺は普通の車がいいんだ、とキース君。
キース 「痛車ではなくて、ごくごく平凡なヤツが!」
Aブルー「それじゃ、お客さんが呼べないよ?」
キース 「宿坊の客なら、間に合っている!」
新しい客層の開拓も要らん、とキース君、キッパリ。
キース 「坊主の場合は、むしろ目立たない車の方が…」
シロエ 「いいんですか?」
キース 「檀家さんは歓迎して下さるが…」
月参りだしな、と繰る左手首の数珠レット。
キース 「しかし、一般人と出会った場合は…」
Aブルー「どうなるんだい?」
キース 「坊主なんだぞ、行先が何処か謎の場合は…」
お迎えの方を連想される、と深い溜息。
キース 「月参りを知らない場合は、特に!」
一同 「「「あー…」」」
それはあるか、と誰もが納得。
ジョミー「ぼくの家にも、月参りは無いしね…」
シロエ 「ぼくもです」
スウェナ「ウチも無いわね、サムもでしょ?」
サム 「ねえなあ、仏様がいねえし」
マツカくらいなモンでねえの、とサム君の意見。
サム 「マツカの家だと、本家だしよ…」
マツカ 「ええ、確かにあるんですけれど…」
もう長いこと見ていませんよ、と御曹司。
マツカ 「月参りは平日限定ですし…」
ジョミー「学校に来てる間に終わっちゃうんだ?」
マツカ 「そうなんです。ですから、記憶になくて…」
幼稚園の頃に見たかもですけど、と傾げる首。
マツカ 「多分、何処の家でも事情は同じですよ」
サム 「若い世代は知らねえってか?」
キース 「お盆の棚経でさえ、ヤバい勢いでな」
シロエ 「するとやっぱり、お坊さんの車に出会うと…」
ジョミー「お迎えだよねえ…」
嬉しい気持ちはしないよね、とジョミー君。
お迎えですしね…。
2022/06/26 (Sun)
☆判別は不可能
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
今の季節の月参り用に車が欲しい、というキース君で…。
Aブルー「待ってよ、お迎えっていうのはさ…」
キース 「もちろん、お浄土からのヤツだが?」
Aブルー「ソレ、キースでも出来るのかい?」
阿弥陀様の役目なんじゃあ…、とソルジャーの問い。
Aブルー「それとも、キースもお供するとか?」
キース 「馬鹿か、あんたは!」
お供したら死んでしまうだろうが、と副住職。
キース 「坊主の仕事は、お迎えが来た人をだな…」
ブルー 「送り出す儀式をすることなんだよ」
君も経験した筈だけど、と生徒会長が横から解説を。
ブルー 「もっとも、あの仏様の場合は、後付けだし…」
キース 「かなり省略されていたがな」
Aブルー「えっと…? スッポンタケのお葬式かな?」
ブルー 「ピンポーン!」
お坊さんの車に出会うと、普通はそっち、と生徒会長。
ブルー 「月参りにしても、お葬式にしても…」
キース 「車の中では、服装は全く同じだからな」
月参りの知識があっても見分けがつかん、という説明。
キース 「どっちか分からないとなったら…」
ジョミー「万が一を考えちゃうもんね…」
サム 「月参りを知らねえと、葬式で決定だぜ?」
シロエ 「正直、嬉しくないですよね…」
これからお出掛けという時に…、とシロエ君。
シロエ 「帰り道でも、やっぱり嬉しくないですし…」
Aブルー「だから目立たない方がいい、って?」
キース 「目立たなければ、誰が運転しているのかは…」
ジョミー「気にしないもんねえ、誰だって」
いちいち運転席なんか見てないし、とジョミー君も。
ジョミー「助手席に乗っていたって、見ないよ」
Aブルー「うーん…。痛車をプレゼントしたいのに…」
キース 「あんたが買ってくれるのか?」
シロエ 「太っ腹ですね?」
Aブルー「正確に言うと、サイオンで…」
店から失敬するんだけれど、と言ってますけど。
タダだ、と…?
2022/06/27 (Mon)
☆痛車ならタダ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君ですけれど。
キース 「早い話が、サイオンで盗み出すんだな?」
Aブルー「救出班には任せられないからねえ…」
ぼくの私的な用事だからさ、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「任せた場合は、手続き上は問題無いけど」
シロエ 「そっちだと、お金を払うんですか?」
Aブルー「払わないけど、サイオンで情報操作して…」
買ったように細工してくるんだよ、という説明。
Aブルー「もっとも、車なんかは買わないけどね!」
ジョミー「生活必需品を買って来るわけ?」
Aブルー「まあ、そうなるかな、船では作れない物を…」
人類の世界で調達だよね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だけど昔は、ぼくが一人でドッカンと!」
キース 「纏めて盗んでいたというのか?」
Aブルー「そうだよ、だからスキルはバッチリ!」
車くらいは楽勝だってば、と威張り返る人。
Aブルー「遠慮しないで是非、受け取ってくれたまえ!」
キース 「痛車を寄越す気だろうが!」
Aブルー「欲しくない、って?」
キース 「タダというのは、非常に魅力的なんだが…」
タダほど高いものは無いしな、と副住職の渋面。
キース 「それに、痛車だと分かっているし…」
Aブルー「運転免許は要らないんだよ?」
シロエ 「自動運転で走るんですよね?」
Aブルー「この国の道交法にも、対応だってば!」
その設定もタダでやるのに…、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「それだけやっても、費用はゼロ!」
キース 「後付けで、何か来るんだろうが!」
Aブルー「無いねえ、痛車さえオッケーすれば!」
ぼくは痛車を作りたいだけ、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくの世界には、無い文化だし!」
キース 「だが、痛車だぞ!」
シロエ 「条件的には、悪くない気がしますけど?」
ジョミー「破格だよねえ?」
タダで車が貰えるんだよ、という声が。
どうなる…?
2022/06/28 (Tue)
☆痛車ならオッケー
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しい、というのがキース君で。
Aブルー「絶対、お得で破格だってば!」
シロエ 「タダな上に、条件は何も付かないんですよ?」
ジョミー「それにさ、何もかもやってくれてさ…」
キースは乗るだけでいいんだしね、とジョミー君。
ジョミー「行先だって、自動設定出来るんだしさ…」
サム 「地図さえ読めれば、いけるんだよな?」
Aブルー「そうだよ、だけど普通に町の中なら…」
カーナビと全く同じだよね、とソルジャーの説明。
Aブルー「行きたい所を入力すれば、勝手に走るし!」
シロエ 「もしかして、こっちのよりも高性能ですか?」
Aブルー「うん、こっちの世界のをベースにしてさ…」
きちんと設定しておけば、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「元老寺、って入れれば、帰れちゃうよ!」
ジョミー「何処からでも?」
Aブルー「車が通れる道さえあればね!」
勝手に調べて走るから、と凄すぎる性能。
Aブルー「キースが途中で眠くなっても、大丈夫!」
サム 「眠りこけてたらヤバくねえか?」
スウェナ「通報されてしまいそうよね…」
Aブルー「じゃあ、起こす装置もつけようか?」
もちろんタダで、と気前のいい人。
Aブルー「身体の状態を感知する装置もあるからね」
シロエ 「居眠りそうになったら、起こすんですね?」
Aブルー「音声で起こしてくれるよね!」
ぼくの世界には普通にあるし、とニコニコニコ。
Aブルー「他にも注文があれば、バッチリ対応!」
スウェナ「いい話よねえ…」
シロエ 「貰わない手は無いですよね?」
タダですよ、タダ、とシロエ君が立てる人差し指。
シロエ 「キース先輩、貰いましょう!」
キース 「痛車なんだが!」
サム 「いいじゃねえかよ、痛車にもよ…」
ジョミー「条件は何も無いんだよねえ?」
Aブルー「当然だよ!」
キース好みの痛車でいい、と言ってますけど。
さて…?
2022/06/29 (Wed)
☆タダで貰えても
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいのがキース君でして。
シロエ 「キース先輩、朗報ですよ!」
スウェナ「そうよ、豪華プレゼントが貰えるのよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 車がタダだよね!」
貰ったら乗せてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大喜び。
ぶるぅ 「車なんか、誰も持ってないもん!」
ジョミー「そういえば、ブルーも乗らないよねえ…」
ブルー 「瞬間移動の方が早いじゃないか!」
誰がわざわざ免許なんか、と生徒会長。
ブルー 「車の手入れも面倒だしさ」
サム 「あー、洗車とかな…」
シロエ 「給油もしないといけませんしね…。あっ!」
貰える車の動力源は…、とシロエ君の問い。
シロエ 「こっちの世界でも手に入りますか?」
Aブルー「もう、究極のエコカーだよ!」
太陽光発電で充電システムつき、と頼もしい返事。
Aブルー「雨続きでも、電池切れの心配はゼロ!」
シロエ 「最高の車じゃないですか!」
ジョミー「貰わなきゃ損だよ、もう絶対に!」
キース 「だが、痛車なんだ!」
俺は親父の怒りが怖い、とキース君、拳をグッと。
キース 「あの親父に怒鳴られるよりは…」
サム 「現状維持でいいのかよ?」
キース 「仕方ないだろう、俺も残念だが!」
せっかく美味しい話なのに…、と悔しそうな人。
キース 「理想の車が貰えそうなのに…!」
Aブルー「家に置かなきゃダメなんだ?」
キース 「でなければ、意味が無いからな!」
瞬間移動のスキルは無いし…、と噛み締める唇。
キース 「それがあったら、そもそも車は…」
シロエ 「要りませんしねえ…」
いい話なのに、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「もう少し、なんとかなりませんか?」
キース 「痛車だけでも外してくれれば…」
Aブルー「譲れないねえ、其処だけは!」
キース 「絵に描いた餅か…」
痛車だけに、と嘆きまくってますけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/06/30 (Thu)
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節は月参り用に車が欲しい、というキース君で…。
Aブルー「有名なのかい、その痛車っていうのは?」
シロエ 「こっちの世界だと、知られていますよ」
ジョミー「でもさ、限定モノだと思うよ?」
この国にしか無いんじゃないだろうか、とジョミー君。
ジョミー「仕組みは単純なんだろうけど、文化的にさ…」
サム 「あー…。それはあるかもしれねえな」
スウェナ「最先端だものねえ、この国は…」
シロエ 「今じゃ、中華の国も頑張ってますけどね…」
とはいえ、やはりウチの国が…、とシロエ君も頷く話題。
シロエ 「なんと言っても発祥の地で、クールですから」
Aブルー「えっと…?」
話が全く見えないんだけど、とソルジャー、困惑。
Aブルー「何が文化で、最先端で、クールなんだい?」
シロエ 「ズバリ、アニメと漫画ですよ!」
我が国が誇る文化ですね、とシロエ君。
シロエ 「正確に言えば、アニメは他の国がですね…」
ジョミー「先に作っているんだけどさ…」
スウェナ「人気が出たのは、この国で作ったヤツなのよ」
爆発的にヒットしたわけ、とスウェナちゃんの解説。
スウェナ「もう世界中、何処の国でもテレビ放映!」
シロエ 「らしいですよね、カレーの国なんかでも…」
バックパッカーからの報告が…、とシロエ君も。
シロエ 「でもって、今はネットがありますから…」
ジョミー「配信だよねえ、リアルタイムで」
サム 「それに関しては、中華の国もよ…」
スウェナ「負けてないけど、本場は此処よ!」
だからこそ痛車も生まれるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「アニメ愛が高じた結果だものね」
ジョミー「萌えだよね…」
Aブルー「萌え?」
ますます謎だ、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「だから何なのさ、痛車って?」
シロエ 「萌えの結晶です!」
Aブルー「ええ…?」
車だよね、と念を押してますけど。
合ってますね…?
2022/06/16 (Thu)
☆痛車な理由は
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しい、というキース君でして。
Aブルー「車が萌えの結晶って、どういう意味?」
シロエ 「そのままですけど?」
ジョミー「萌えを車にぶつけた結果が、痛車なんだよ」
でもって見た目が痛くなるから…、とジョミー君の解説。
ジョミー「痛い車ってことで、痛車って言うんだけど」
Aブルー「見た目が痛いって、絵じゃないのかい?」
シロエ 「ズバリ、その絵が痛いんですよ!」
萌えですからね、とシロエ君。
シロエ 「アニメキャラとかを、こう派手にですね…」
ジョミー「描いてあるんだよ、車体にデカデカとさ」
Aブルー「それが痛い、と言うのかい?」
自分に正直なだけじゃないか、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「萌えの主張だろ、何処がダメだと?」
シロエ 「どう考えても痛いですけど?」
サム 「普通の人間は、やらねえからよ…」
萌えはストラップとか缶バッジな、とサム君の指摘。
サム 「他人が見ても、引かねえ程度にするモンだぜ」
スウェナ「でないと、白い目で見られるものねえ…」
Aブルー「うーん、酷いね、こっちの世界も」
異分子は排除するわけなんだ、とソルジャーが顰める眉。
Aブルー「SD体制と変わりないような気が…」
シロエ 「そうでしょうか?」
キース 「常識の範囲内だと思うが?」
世間様に顔向け出来ないのはマズイ、とキース君。
キース 「痛車に乗るなら、趣味の車にしておかないと」
Aブルー「えっと…?」
キース 「通勤用とかに、普通の車も持つべきだな」
Aブルー「痛車で通勤しちゃダメなのかい?」
何か罰則でもあるのかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「罰されるんなら、ホントにSD体制だってば」
シロエ 「どの辺がです?」
Aブルー「趣味まで規制するならね!」
キース 「いや、そこまでは…」
Aブルー「違うって?」
じゃあ通勤していいのかな、と言ってますけど。
さあ…?
2022/06/17 (Fri)
☆通勤はマズイ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君の話から…。
Aブルー「特に罰則が無いって言うなら、通勤だって…」
キース 「出来る筈だ、と言いたいのか?」
Aブルー「そうなるだろう? 罰は無いんだよ?」
だったら通勤してもいいよね、とソルジャーの言。
Aブルー「絵が描いてある、ってだけの車なんだしさ」
キース 「いや、その辺は常識というヤツと…」
シロエ 「照らし合わせて判断すべきですよね」
Aブルー「それじゃ、ダメだと?」
こっちじゃ車は高いんだよね、とソルジャーの問い。
Aブルー「通勤用に別のを買える人しか、痛車は…」
ジョミー「持てないと思うよ、でなきゃ通勤は電車とか」
サム 「うんうん、それなら問題ねえよな」
車に乗るのは休日だけな、とサム君、親指をグッと。
サム 「どうせ痛車は、そういう時しか出番がよ…」
シロエ 「ありませんしね、基本的に」
Aブルー「そうなのかい?」
ジョミー「見せびらかすために乗るのが、痛車なんだよ」
萌えをアピールしに乗って走るわけ、とジョミー君。
ジョミー「だから、ガレージに入れてる時はさ…」
シロエ 「撮影OK、と看板を出す人もいるそうですよ」
SNSとかに上げて貰えますしね、とシロエ君も。
シロエ 「なにしろ、目立ってなんぼですから」
Aブルー「それなら会社の駐車場でも、いいじゃないか」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「宣伝になると思うけどねえ?」
会社のさ、と斜め上な発想。
Aブルー「普通の会社じゃ、アレかもだけど…」
キース 「店ならいいとか言わないだろうな?」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ!」
お店の看板代わりにいいよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「見に来た人で売り上げアップ、店に貢献!」
キース 「確かに、ラーメン屋とかだったら…」
シロエ 「いける気もしますね…」
駐車場の痛車で客引き、と頷き合う人たち。
そうかも…?
2022/06/18 (Sat)
☆宣伝になりそう
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しいキース君。その話から…。
Aブルー「痛車が人目を引くんだったら、いけそうだよ」
ジョミー「お店の駐車場にあるなら、撮りやすいよね」
シロエ 「個人の家だと、ハードル上がりますからね…」
サム 「撮影OKって書かれててもなあ…」
なんかこう、遠慮が出て来るよな、とサム君の意見。
サム 「ホントに撮ってもいいのか、ってよ…」
ジョミー「それより、家の人の視線が気になるってば」
スウェナ「同好の士だと思われそうよね」
ジョミー「そっちなら、まだいいんだけどさ…」
痛車なんだよ、とジョミー君。
ジョミー「痛い人を見に来たんです、って思われそうで」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが納得。
シロエ 「SNSに上げるにしても、顔バレですしね…」
ジョミー「その家に住んでる人にはね…」
スウェナ「場合によっては炎上かもねえ…」
痛車の愛好家に叩かれまくりで、とスウェナちゃん。
スウェナ「結束力は強そうだものね、ああいう人たち」
ジョミー「だから個人のガレージよりはさ…」
お店の駐車場で撮るのが安心、とジョミー君の指摘。
ジョミー「もう完璧に客寄せ用だし、撮っててもさ…」
シロエ 「文句どころか、サービスつくかもですね」
サム 「うんうん、チャーシュー多めとかな!」
ラーメン屋なら、とサム君も。
サム 「中華の店なら、餃子が一個増えるとか…」
ジョミー「あるかもだよねえ、宣伝用だし」
Aブルー「店の名前を広めて貰えば、お客も増えるよ?」
キース 「そうだな、人気が出そうではある」
痛車が見られて撮れる店なら、とキース君も同意。
キース 「痛車で通勤するな、と言われるよりは、だ…」
Aブルー「乗って来い、って方じゃないのかな?」
シロエ 「宣伝になりますしね…」
Aブルー「だろう?」
使いようだと思うんだよ、と言ってますけど。
宣伝用…。
2022/06/19 (Sun)
☆正しい経営戦略
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、キース君が欲しいのが車でして。
Aブルー「宣伝になる場合だったら、痛車もオッケー!」
シロエ 「許可する店は、ありそうですね」
ジョミー「口コミってヤツは最強だしね…」
遠くからでも来てくれそうだよ、とジョミー君。
ジョミー「ぼくが店長なら、オッケー出すかな」
サム 「俺も出すよな、苦労しねえで宣伝出来るし」
マツカ 「ぼくもです。店の種類によりますけれど」
経営戦略としては間違ってません、と御曹司の太鼓判。
マツカ 「話題を集めることが出来たら、勝ちなんです」
シロエ 「そうなんですか?」
マツカ 「ええ。良きにつけ、悪しきにつけですね…」
話題になるのは大事ですね、とマツカ君。
マツカ 「炎上商法というのもあるでしょう?」
一同 「「「あー…」」」
そうだったっけ、と頷く御一同様。
シロエ 「要は、売れればいいんでしたね…」
マツカ 「そういうことです、まずは評判は二の次です」
そして中身が伴っていれば、結果オーライ、という説明。
マツカ 「炎上しても、いい商品を提供していれば…」
シロエ 「お客はついて来ますよね…」
マツカ 「そうなんです。その内、評価も変わりますよ」
いい方向に…、と大財閥の御曹司ならではの発言。
マツカ 「人の心を掴むというのは、大切なんです」
キース 「確かにな…」
シロエ 「マツカ先輩が言うと、説得力が凄いですよね」
ジョミー「そういう勉強、しているもんね…」
一種のプロと言えるかも、とジョミー君も。
ジョミー「だったら、痛車で宣伝はさ…」
マツカ 「充分、アリです」
いけますよ、とマツカ君の笑み。
マツカ 「ですから、誰か乗ると言うなら…」
Aブルー「通勤に使うのがオススメだ、って?」
マツカ 「勤めている場所にもよりますけどね」
Aブルー「なるほどねえ…」
お墨付きってことなんだ、と頷く人。
そうなりますね?
2022/06/20 (Mon)
☆利益が出るなら
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
月参り用に車が欲しい、というキース君の話が発端で…。
Aブルー「場所によっては、痛車で通勤がいいんだね?」
マツカ 「そういう車で人が呼べる、という時です」
Aブルー「やっぱり、店でないとダメかな?」
マツカ 「いえ、人を呼ぶのが目的ならば…」
鉄道会社もアリでしょうね、と御曹司。
シロエ 「鉄道ですか?」
ジョミー「アレって、車はライバルじゃないの?」
マツカ 「そうですけれど、乗客となったら別ですよ」
車で来たって、乗ってくれればいいんです、という指摘。
マツカ 「記念切符を買いに来ました、でも歓迎ですよ」
一同 「「「あー…」」」
利益が出ればいいわけか、と一同、納得。
ジョミー「じゃあさ、赤字のローカル鉄道とかかな?」
マツカ 「ええ。痛車が目当てで来てくれてですね…」
一駅だけでも乗ってくれれば…、とマツカ君の説明。
マツカ 「誰も乗らずに走っているより、いいですから」
Aブルー「店でなくても、役に立ったらいいんだね?」
マツカ 「そうです、売り上げに貢献出来るなら」
Aブルー「キースの場合は、どうなんだろう?」
売り上げアップに繋がるかな、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「繋がりそうなら、ぼくは痛車を推すけどね?」
シロエ 「キース先輩に痛車ですか!?」
Aブルー「うん、意外性もあるからさ…」
乗ったら話題にならないかな、と大真面目な人。
Aブルー「元老寺って、宿坊もやっているんだろう?」
キース 「あんた、ウチの寺に痛車を置けと!?」
親父に殺されるだろうが、とキース君、ガクブル。
キース 「あの車は何だ、と一喝されてフルボッコだ!」
シロエ 「そもそも、車が禁止なんですよ?」
Aブルー「貰った車なら、いけるんだろう?」
キース 「だからと言って、痛車はマズイぞ!」
Aブルー「安いんだけどねえ、車…」
ぼくの世界だと本当に…、と言ってますけど。
さて…?
2022/06/21 (Tue)
☆絵柄によるのでは
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君ですけれど。
キース 「いくら安いと言われてもだな…!」
シロエ 「アドス和尚の方が問題ですよ」
叱られたのでは、元も子も…、とシロエ君も援護射撃。
シロエ 「痛車だなんて、即死に決まっていますから!」
Aブルー「でもさ、痛車によるんじゃないかな…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「要は、絵が描いてあるんだろう?」
アニメとかのさ、とソルジャーが立てる人差し指。
Aブルー「絵柄によっては痛いだろうけど…」
シロエ 「もれなく痛いんですけれど?」
Aブルー「それはチョイスのせいじゃないかな?」
どうせ女性の絵なんだろう、とソルジャーの指摘。
Aブルー「でなきゃ、有名なアニメキャラとか…」
ジョミー「アニメに出て来るメカとかもあるよ?」
Aブルー「そうなのかい?」
ジョミー「うん、公式モデルっていうヤツでさ…」
メカのイメージを車に投影、とジョミー君。
ジョミー「高いらしいけど、人気はあるよね」
Aブルー「メカなら、かっこいいのかな?」
シロエ 「まあ、萌えキャラの痛車よりかは…」
痛いながらもクールですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「デザインの方も凝ってますから…」
Aブルー「つまり、なんでもアリなんだ?」
萌えを描いたら痛車でさ、と頷くソルジャー。
Aブルー「だったら、キースもいけそうだけど…?」
キース 「どの辺がだ!」
Aブルー「こう、お坊さんの萌えをぶつけて!」
一同 「「「ええっ!?」」」
いったいどんな痛車なんだ、と一同、目が点。
シロエ 「お坊さんの萌えって、何なんですか!」
Aブルー「先月、疫病仏を描いたじゃないか!」
ジョミー「アレはダメだよ、人が引くから!」
キース 「あんただって、逃げていたろうが!」
Aブルー「そうなんだけど、あの失敗を踏まえてさ…」
人を呼べる痛車を作ったら、という意見。
本気ですか…?
2022/06/22 (Wed)
☆月参り用なんです
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しい、というキース君でして。
Aブルー「宿坊が繁盛するんだったら、いけると思うよ」
キース 「そこまでしなくても、充分にだな…」
シロエ 「お客さんは来ている筈ですけど?」
人気の宿坊ですからね、とシロエ君も。
シロエ 「宿坊にしては、縛りも緩めですから」
スウェナ「お勤めの参加、強制イベじゃないものねえ…」
マツカ 「座禅のお寺とも違いますしね」
キース 「ついでに、酒も禁止ではないぞ」
適度な緩さが人気なんだ、と副住職。
キース 「それでいて、しっかり寺の雰囲気だしな」
Aブルー「客寄せ用の痛車は要らない、って?」
キース 「新たな客層を開拓出来る可能性はあるが…」
サム 「問題は、親父さんだよなあ…」
なんたってモノが痛車だしよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「でもって、そこをクリアしてもよ…」
Aブルー「他に問題があるのかい?」
サム 「月参り用の車なんだぜ?」
一同 「「「あー…」」」
檀家さんの家に行くんだった、と気付いた御一同様。
シロエ 「檀家さんがドン引きするかもですね…」
ジョミー「それにさ、月参りをしてる間は、ずっと…」
その家のガレージに痛車なんだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「嫌がる人が多そうだけど…?」
キース 「まったくだ。俺が欲しいのは、普通の車だ」
Aブルー「じゃあ、有難い痛車だったら?」
一同 「「「有難い?」」」
なんだソレは、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「あのですね…。痛車ですよ?」
キース 「どう転がったら、有難いんだ!」
そんな痛車は有り得んぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「痛いからこそ、痛車なんだが?」
Aブルー「そうかな、絵柄で変わりそうだけど?」
シロエ 「疫病仏の失敗、忘れたんですか?」
Aブルー「だから、反省!」
アレとは真逆の絵柄でさ、と言ってますけど。
どんなの…?
2022/06/23 (Thu)
☆断りたいお迎え
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、キース君が欲しいのが車でして。
シロエ 「真逆の絵柄って、何なんですか!」
Aブルー「そのまんまだよ、有難い仏様の絵だよ!」
そういうのを描けばいいじゃないか、とソルジャーの言。
Aブルー「阿弥陀様をドーンと描いてさ、蓮とかもさ…」
サム 「何か違っていねえか、ソレ?」
ジョミー「だよねえ、お迎えが来そうな感じで」
Aブルー「お迎えって?」
何のお迎え、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「お迎えと言えば、タクシーとかだけど…」
シロエ 「幼稚園バスとかもありますけどね…」
今の場合は、ご高齢の方向けですね、とシロエ君。
シロエ 「若くても、来る時は来ちゃいますけど」
サム 「正直、若い間はよ…」
ジョミー「来て欲しくないよね、お迎えはさ…」
スウェナ「ご高齢でも、追い返したい人はいるわよね…」
待ってらっしゃる人もいるけれど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「でも、断りたい人の比率は高そうよ?」
キース 「そんな気がするな、坊主の俺から見ても」
月参りに行くと実感するんだ、と副住職。
キース 「口では何と仰っていても、お仏壇が、だ…」
サム 「雄弁に物語っているのかよ?」
キース 「行く度に、色々な地方の銘菓が…」
お供えされているんだよな、と坊主ならではの視点。
キース 「でもって、お参りした後、お話しすると…」
シロエ 「旅行の話になるんですね?」
キース 「ああ。次に行きたい場所とか、予定とか…」
年単位で先の計画が…、とキース君、苦笑。
キース 「お迎えなんぞは、全く予定に入っていないな」
サム 「あー…。当分、来るな、っていうヤツな」
ジョミー「お仏壇で分かるって所がね…」
シロエ 「お仏壇は語る、ってドラマみたいですね」
Aブルー「ぼくには、サッパリ分からないけど!」
お迎えって何さ、と頭を抱えるソルジャー。
異文化ですしねえ…?
2022/06/24 (Fri)
☆その絵ではマズイ
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
今の季節の月参り用に車があれば、というキース君で…。
Aブルー「お迎えって、お仏壇が来るわけないよね?」
キース 「当然だろうが、足なぞは生えていないしな」
Aブルー「でも、お仏壇で分かる、って…」
キース 「それは、来てくれるな、という本音のことだ」
お仏壇の向こうには何があると思う、と副住職の問い。
キース 「壁とかは抜きで、概念的に」
Aブルー「そんなの、知るわけないだろう!」
別の世界の人間だしね、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「分かれっていう方が無理だってば!」
キース 「そうか、だったら、今後の法要は、だ…」
全て断らせて貰う、と副住職。
キース 「まるで分かっていないそうだし、不要だろう」
シロエ 「ですよね、意味が無いですから」
Aブルー「ま、待ってよ、もしかして、向こうって…」
極楽かな、とソルジャー、必死の形相。
Aブルー「阿弥陀様がいて、蓮が咲いてて…」
キース 「まさに、それだが?」
Aブルー「じゃあ、極楽から迎えが来るのかい?」
キース 「真面目に、お念仏を唱えていればな」
死んだ途端に来て下さるのだ、とキース君、合掌。
キース 「阿弥陀様が、二十五菩薩を引き連れて…」
サム 「綺麗な音楽が聞こえて、いい香りもよ…」
キース 「漂うそうだぞ、ついでに徳が高い人の時は…」
紫の雲がたなびくんだ、と副住職の解説。
キース 「それが、お迎えというヤツなんだが…」
サム 「来たら、人生、終了だしよ…」
シロエ 「断りたい人が殆どでしょうね」
ですから、仏様の絵の車はちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「家の前に停められたら、いい気はしませんよ」
Aブルー「お迎えが来そうなイメージだから?」
キース 「それ以外には見えんだろうが!」
サム 「しかも坊主の車なんだぜ?」
Aブルー「うーん…」
いいアイデアだと思ったのに、と文句ですけど。
絵が悪すぎ…。
2022/06/25 (Sat)
☆目立たない方が
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君ですけれど。
Aブルー「仏様の絵の車はマズイってことになると…」
キース 「他の絵柄も断りたいが!」
俺は普通の車がいいんだ、とキース君。
キース 「痛車ではなくて、ごくごく平凡なヤツが!」
Aブルー「それじゃ、お客さんが呼べないよ?」
キース 「宿坊の客なら、間に合っている!」
新しい客層の開拓も要らん、とキース君、キッパリ。
キース 「坊主の場合は、むしろ目立たない車の方が…」
シロエ 「いいんですか?」
キース 「檀家さんは歓迎して下さるが…」
月参りだしな、と繰る左手首の数珠レット。
キース 「しかし、一般人と出会った場合は…」
Aブルー「どうなるんだい?」
キース 「坊主なんだぞ、行先が何処か謎の場合は…」
お迎えの方を連想される、と深い溜息。
キース 「月参りを知らない場合は、特に!」
一同 「「「あー…」」」
それはあるか、と誰もが納得。
ジョミー「ぼくの家にも、月参りは無いしね…」
シロエ 「ぼくもです」
スウェナ「ウチも無いわね、サムもでしょ?」
サム 「ねえなあ、仏様がいねえし」
マツカくらいなモンでねえの、とサム君の意見。
サム 「マツカの家だと、本家だしよ…」
マツカ 「ええ、確かにあるんですけれど…」
もう長いこと見ていませんよ、と御曹司。
マツカ 「月参りは平日限定ですし…」
ジョミー「学校に来てる間に終わっちゃうんだ?」
マツカ 「そうなんです。ですから、記憶になくて…」
幼稚園の頃に見たかもですけど、と傾げる首。
マツカ 「多分、何処の家でも事情は同じですよ」
サム 「若い世代は知らねえってか?」
キース 「お盆の棚経でさえ、ヤバい勢いでな」
シロエ 「するとやっぱり、お坊さんの車に出会うと…」
ジョミー「お迎えだよねえ…」
嬉しい気持ちはしないよね、とジョミー君。
お迎えですしね…。
2022/06/26 (Sun)
☆判別は不可能
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
今の季節の月参り用に車が欲しい、というキース君で…。
Aブルー「待ってよ、お迎えっていうのはさ…」
キース 「もちろん、お浄土からのヤツだが?」
Aブルー「ソレ、キースでも出来るのかい?」
阿弥陀様の役目なんじゃあ…、とソルジャーの問い。
Aブルー「それとも、キースもお供するとか?」
キース 「馬鹿か、あんたは!」
お供したら死んでしまうだろうが、と副住職。
キース 「坊主の仕事は、お迎えが来た人をだな…」
ブルー 「送り出す儀式をすることなんだよ」
君も経験した筈だけど、と生徒会長が横から解説を。
ブルー 「もっとも、あの仏様の場合は、後付けだし…」
キース 「かなり省略されていたがな」
Aブルー「えっと…? スッポンタケのお葬式かな?」
ブルー 「ピンポーン!」
お坊さんの車に出会うと、普通はそっち、と生徒会長。
ブルー 「月参りにしても、お葬式にしても…」
キース 「車の中では、服装は全く同じだからな」
月参りの知識があっても見分けがつかん、という説明。
キース 「どっちか分からないとなったら…」
ジョミー「万が一を考えちゃうもんね…」
サム 「月参りを知らねえと、葬式で決定だぜ?」
シロエ 「正直、嬉しくないですよね…」
これからお出掛けという時に…、とシロエ君。
シロエ 「帰り道でも、やっぱり嬉しくないですし…」
Aブルー「だから目立たない方がいい、って?」
キース 「目立たなければ、誰が運転しているのかは…」
ジョミー「気にしないもんねえ、誰だって」
いちいち運転席なんか見てないし、とジョミー君も。
ジョミー「助手席に乗っていたって、見ないよ」
Aブルー「うーん…。痛車をプレゼントしたいのに…」
キース 「あんたが買ってくれるのか?」
シロエ 「太っ腹ですね?」
Aブルー「正確に言うと、サイオンで…」
店から失敬するんだけれど、と言ってますけど。
タダだ、と…?
2022/06/27 (Mon)
☆痛車ならタダ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいキース君ですけれど。
キース 「早い話が、サイオンで盗み出すんだな?」
Aブルー「救出班には任せられないからねえ…」
ぼくの私的な用事だからさ、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「任せた場合は、手続き上は問題無いけど」
シロエ 「そっちだと、お金を払うんですか?」
Aブルー「払わないけど、サイオンで情報操作して…」
買ったように細工してくるんだよ、という説明。
Aブルー「もっとも、車なんかは買わないけどね!」
ジョミー「生活必需品を買って来るわけ?」
Aブルー「まあ、そうなるかな、船では作れない物を…」
人類の世界で調達だよね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だけど昔は、ぼくが一人でドッカンと!」
キース 「纏めて盗んでいたというのか?」
Aブルー「そうだよ、だからスキルはバッチリ!」
車くらいは楽勝だってば、と威張り返る人。
Aブルー「遠慮しないで是非、受け取ってくれたまえ!」
キース 「痛車を寄越す気だろうが!」
Aブルー「欲しくない、って?」
キース 「タダというのは、非常に魅力的なんだが…」
タダほど高いものは無いしな、と副住職の渋面。
キース 「それに、痛車だと分かっているし…」
Aブルー「運転免許は要らないんだよ?」
シロエ 「自動運転で走るんですよね?」
Aブルー「この国の道交法にも、対応だってば!」
その設定もタダでやるのに…、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「それだけやっても、費用はゼロ!」
キース 「後付けで、何か来るんだろうが!」
Aブルー「無いねえ、痛車さえオッケーすれば!」
ぼくは痛車を作りたいだけ、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくの世界には、無い文化だし!」
キース 「だが、痛車だぞ!」
シロエ 「条件的には、悪くない気がしますけど?」
ジョミー「破格だよねえ?」
タダで車が貰えるんだよ、という声が。
どうなる…?
2022/06/28 (Tue)
☆痛車ならオッケー
梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に車が欲しい、というのがキース君で。
Aブルー「絶対、お得で破格だってば!」
シロエ 「タダな上に、条件は何も付かないんですよ?」
ジョミー「それにさ、何もかもやってくれてさ…」
キースは乗るだけでいいんだしね、とジョミー君。
ジョミー「行先だって、自動設定出来るんだしさ…」
サム 「地図さえ読めれば、いけるんだよな?」
Aブルー「そうだよ、だけど普通に町の中なら…」
カーナビと全く同じだよね、とソルジャーの説明。
Aブルー「行きたい所を入力すれば、勝手に走るし!」
シロエ 「もしかして、こっちのよりも高性能ですか?」
Aブルー「うん、こっちの世界のをベースにしてさ…」
きちんと設定しておけば、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「元老寺、って入れれば、帰れちゃうよ!」
ジョミー「何処からでも?」
Aブルー「車が通れる道さえあればね!」
勝手に調べて走るから、と凄すぎる性能。
Aブルー「キースが途中で眠くなっても、大丈夫!」
サム 「眠りこけてたらヤバくねえか?」
スウェナ「通報されてしまいそうよね…」
Aブルー「じゃあ、起こす装置もつけようか?」
もちろんタダで、と気前のいい人。
Aブルー「身体の状態を感知する装置もあるからね」
シロエ 「居眠りそうになったら、起こすんですね?」
Aブルー「音声で起こしてくれるよね!」
ぼくの世界には普通にあるし、とニコニコニコ。
Aブルー「他にも注文があれば、バッチリ対応!」
スウェナ「いい話よねえ…」
シロエ 「貰わない手は無いですよね?」
タダですよ、タダ、とシロエ君が立てる人差し指。
シロエ 「キース先輩、貰いましょう!」
キース 「痛車なんだが!」
サム 「いいじゃねえかよ、痛車にもよ…」
ジョミー「条件は何も無いんだよねえ?」
Aブルー「当然だよ!」
キース好みの痛車でいい、と言ってますけど。
さて…?
2022/06/29 (Wed)
☆タダで貰えても
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節の月参り用に、車が欲しいのがキース君でして。
シロエ 「キース先輩、朗報ですよ!」
スウェナ「そうよ、豪華プレゼントが貰えるのよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 車がタダだよね!」
貰ったら乗せてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大喜び。
ぶるぅ 「車なんか、誰も持ってないもん!」
ジョミー「そういえば、ブルーも乗らないよねえ…」
ブルー 「瞬間移動の方が早いじゃないか!」
誰がわざわざ免許なんか、と生徒会長。
ブルー 「車の手入れも面倒だしさ」
サム 「あー、洗車とかな…」
シロエ 「給油もしないといけませんしね…。あっ!」
貰える車の動力源は…、とシロエ君の問い。
シロエ 「こっちの世界でも手に入りますか?」
Aブルー「もう、究極のエコカーだよ!」
太陽光発電で充電システムつき、と頼もしい返事。
Aブルー「雨続きでも、電池切れの心配はゼロ!」
シロエ 「最高の車じゃないですか!」
ジョミー「貰わなきゃ損だよ、もう絶対に!」
キース 「だが、痛車なんだ!」
俺は親父の怒りが怖い、とキース君、拳をグッと。
キース 「あの親父に怒鳴られるよりは…」
サム 「現状維持でいいのかよ?」
キース 「仕方ないだろう、俺も残念だが!」
せっかく美味しい話なのに…、と悔しそうな人。
キース 「理想の車が貰えそうなのに…!」
Aブルー「家に置かなきゃダメなんだ?」
キース 「でなければ、意味が無いからな!」
瞬間移動のスキルは無いし…、と噛み締める唇。
キース 「それがあったら、そもそも車は…」
シロエ 「要りませんしねえ…」
いい話なのに、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「もう少し、なんとかなりませんか?」
キース 「痛車だけでも外してくれれば…」
Aブルー「譲れないねえ、其処だけは!」
キース 「絵に描いた餅か…」
痛車だけに、と嘆きまくってますけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/06/30 (Thu)
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