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シャングリラ学園つれづれ語り

☆蒸し返されたお盆


さて、九月。楽しかった夏休みも終了なシャン学メンバー。
とはいえ休日は生徒会長宅でのんびり、そんな具合でして。

シロエ 「暑いですねえ、外はまだまだ夏ですよ」
ジョミー「残暑だなんてさ、絶対、暦が間違ってるよね」
ブルー 「あれは元々、旧暦だしね…。ホントだったら…」

立秋は九月になるんだよね、と生徒会長の説明が。

ブルー 「それなら、少しは秋らしいだろう?」
サム  「そうでもねえよ、とても秋って感じじゃねえぜ」
スウェナ「クーラー無しでは過ごせないわよ、この季節」
キース 「まったくだ。扇風機では辛いものがある」

お盆の頃を思えばマシだが…、という声に凍り付く空気。

シロエ 「そ、そうですよね、あの頃よりは涼しいですよ」
キース 「昼間は暑いが、朝晩はかなりマシになったぞ」
マツカ 「ええ。その辺は秋の気配ですよね」
シロエ 「早く涼しくなるといいですね、秋らしく」

秋と言ったら食欲の秋で…、とシロエ君の台詞ですけど。

キース 「いや、その前に、秋のお彼岸がある」
シロエ 「そうでした! でもですね…」
キース 「扇風機の件では世話になったな、棚経の時に」
シロエ 「うっ…」

グッと言葉に詰まるシロエ君、他の面子も悪い顔色。

シロエ 「あ、あの話は、もう時効ですってば…!」
ブルー 「そうだよ、お布施も沢山貰っただろう?」
マツカ 「十軒分ですし、余分に貰えた勘定ですよね」

九軒分も…、と御曹司。

マツカ 「ついでに、後の移動も楽々でしたよ」
ブルー 「うん。結局、殆ど終わりの頃まで…」
スウェナ「瞬間移動だったわよねえ、遅れたせいで」

時間を食った分が取り戻せなくて…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「その分、楽をしたでしょ、今年は」
キース 「それはそうだが、檀家さんにだな…」
ジョミー「遅刻のお詫びもしてたしね…」
一同  「「「うっ…」」」
キース 「分かったか?」

扇風機の罪は重いんだがな、と副住職。
ヤバい感じが…。


2020/09/01 (Tue)

 

☆ネタを振った人は


休日は生徒会長宅でのんびり、そういうシャン学メンバー。
けれど残暑が厳しいわけで、蒸し返されたのがお盆の棚経。

キース 「あの扇風機のせいで、俺がどれほど困ったか…」
ジョミー「ぼくも大変だったんだよねえ、蝋燭係が」

何度消えたと思ってるのさ、とジョミー君も副住職派。

ジョミー「普通だったら、消えるのなんて、ほぼ無いから」
キース 「まったくだ。棚経の前に、チェックするしな」

扇風機の風が当たるかどうか、と副住職、腕組みを。

キース 「そこはきちんと調整したのに、その後がだ…」
ジョミー「いきなり首振り式だもんねえ…」
キース 「あまつさえ、電源コードを抜いてもだな…」
ジョミー「回っちゃった所が半端ないよね、あの扇風機」

充電式でもないのにさ…、とジョミー君も深い溜息。

ジョミー「扇風機ネタを振った人はさ、ブルーでもさあ…」
キース 「俺の部屋にあると証言したのは、シロエだしな」

まさにA級戦犯だ、と副住職、シロエ君をギロリと。

キース 「しかも、あの場の雰囲気からして…」
ジョミー「ホントはシロエが振ったんじゃないの、アレ」

扇風機ネタ、とジョミー君も、シロエ君をジロジロ。

ジョミー「ブルーが振るとは、あんまり思えないんだよね」
キース 「あの日、棚経の後に、そういう話になってな」

ジョミーと打ち上げしていた時に、と副住職。

キース 「どうも怪しい、と踏んでいるんだが?」
ジョミー「その辺、実際、どうだったわけ?」

シロエに訊いても無駄だろうし、と視線が他の面子へ。

ジョミー「扇風機ネタは、本当にブルーだったのかな?」
マツカ 「そうなんですけど…」

信じて貰えないかもですが…、と御曹司、控えめに反論。

マツカ 「棚経の件で雑談中に、話がそっちに行きました」
キース 「ほほう…。ブルーが坊さんあるある、を?」
マツカ 「そうなんですよ」
キース 「怪しいな」

グルかもしれん、とキース君、疑いの瞳。
バレそうな感じが…。


2020/09/02 (Wed) 

 

☆お詫びが無い人


生徒会長宅で休日なシャン学メンバー、話題がお盆の方へ。
棚経の時の扇風機事件、ネタを振った人を副住職が詮索中。

キース 「坊さんあるあるは、ブルーも承知の筈だが…」
ジョミー「でも、その前に伝説の高僧なんだよねえ…」

棚経の日にネタを振るかな、とジョミー君も傾げている首。

ジョミー「ぼくたちが困るの、確実なんだし…」
キース 「思い出しても、口には出さない気しかしないな」

それでこそ伝説の高僧だろう、と副住職、もっともな説を。

キース 「そういった点を考慮するとだ、ネタ元はだな…」
ジョミー「ホントにシロエが怪しいんだよね、真っ黒に」
シロエ 「違いますから!」
マツカ 「疑わないであげて下さい、気の毒ですよ」

扇風機の在り処を喋ったことは本当ですけど、と御曹司。

マツカ 「ブルーだって、たまにはジョークも言いますよ」
キース 「扇風機の件はジョークで片付かないぞ」
ジョミー「今までの棚経で、一番大変だったかも…」

労力の点では、とジョミー君、お手上げのポーズ。

ジョミー「蝋燭が消える度に点けるの、ハードだったよ」
キース 「俺も読経が中断ばかりで、酷い目に遭った」

なのに、ブルーから詫びが無いんだ、と副住職。

キース 「あの時は急いでいたから、ともかく…」
ジョミー「棚経が全部終わった後なら、フリーだしね…」

差し入れの一つもあっていい筈、とジョミー君の指摘。

ジョミー「瞬間移動でサッとお届け、そういう感じで」
キース 「ああ。ぶるぅの料理でなくてもだな…」
ジョミー「アイスとかでも充分だったよ」

でも来なかった、と僧籍な人たち。

ジョミー「だからさ、やっぱり犯人はブルーじゃなくて…」
キース 「シロエだろうと踏んでるんだが、どうなんだ?」
マツカ 「違いますってば、シロエは潔白ですよ」
シロエ 「そうです、ぼくは何も…!」
キース 「しかし、ブルーの言葉が無いぞ」

この期に及んで詫びが無いが、とツッコミが。
それは確かに…。


2020/09/03 (Thu) 

 

☆名乗り出た人


生徒会長宅でのんびりな休日、けれど話題は棚経での事件。
扇風機の元凶になったのは誰か、副住職が厳しく追及中。

キース 「本当にブルーがやらかしたんなら、詫びる筈だ」
ジョミー「だよねえ、シロエに疑いがかかってるんだし」

自分がやったと言う筈だよね、とジョミー君も。

ジョミー「なのに、さっきから黙ってるしさ…」
キース 「やはり戦犯はシロエだとしか思えないんだが」
シロエ 「ですから、ぼくじゃありません!」
ブルー 「ほら、本人もこう言ってるしさ…」

そろそろ許してあげたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「お詫びの件は、ぼくもウッカリしていたよ」
ぶるぅ 「んとんと…。ごめんね、気が付かなくて…」

差し入れ、行けばよかったね、と、お子様からもお詫びが。

ぶるぅ 「その分、今日は、お料理、頑張る!」
ジョミー「やったぁ! おやつも期待していい?」
ぶるぅ 「うんっ! 何でも好きなの、リクエストしてね」
サム  「俺もリクしていいのかよ?」

此処には来てねえけど、棚経してたし、とサム君の声。

サム  「なんかパァーッとさ、派手にやりてえよな」
ジョミー「いいね、棚経の打ち上げパーティー!」

キースと二人でやっただけだし、とジョミー君も賛成。

ジョミー「みんな、お疲れ様ってことでさ」
キース 「それはいいんだが、戦犯の件が問題だ」
スウェナ「えっ、その件なら、ブルーじゃないの」

さっき、本人が名乗り出たわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「だから、ぶるぅがお詫びに御馳走コースでしょ」
キース 「いや、出て来たのが、ぶるぅだからな…」

全くアテにならない気が…、と副住職が引き摺る問題。

キース 「ぶるぅは確かに、とても素直ないい子だが…」
ジョミー「その分、ブルーが右と言ったら右かもね」
サム  「そういう傾向はあるよな、うん」
キース 「パーティー自体は賛成なんだが…」

シロエがシロかはキッチリしたい、と副住職。
ヤバイ感じが…。


2020/09/04 (Fri)

 

☆懸賞金が出るなら


休日は生徒会長宅でのんびり、けれど扇風機の事件が問題。
ネタを振ったのは誰だったのか、キース君が追及中でして。

キース 「俺が思うに、真犯人はシロエの筈だ」
シロエ 「違いますってば!」
マツカ 「もう、その件はいいじゃないですか」

棚経の打ち上げパーティーですよ、と御曹司も助け舟を。

マツカ 「ぶるぅはともかく、ぼくは中立ですから」
スウェナ「そうよ、私も中立だわよ」

シロエが犯人だったら言うわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「でも、違うものは仕方ないでしょ」
キース 「どうだかな…。懸賞金もかかっていないし」
一同  「「「懸賞金?」」」
キース 「そうだ、いわゆる賞金首だな」

それなら事情が変わるかもしれん、と副住職の怖い発言。

キース 「真犯人を突き出した場合、懸賞金が出るなら…」
サム  「あー…。賞金目当てに裏切るパターンな!」
キース 「その通りだ。しかし、残念ながらだな…」

先立つモノに不自由していて…、と副住職、溜息。

キース 「懸賞金をかけようにも、金が無いんだ!」
ジョミー「だよねえ、万年金欠だから」
キース 「実に辛いが、諦めるしか…」
ぶるぅ 「んとんと…。それって、お金でないとダメ?」

お金以外じゃダメなのかな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ぼくのお料理でいいんだったら、作るけど…」
キース 「有難い! だったら、リクエスト権でいくか」
サム  「誰が犯人か、喋ったら料理をリクできるのな!」

いいじゃねえかよ、とサム君も賛成。

サム  「くっそぉ、俺は別口で棚経だったし…」
ジョミー「ぼくもキースと棚経だったし…」

お互い、リクエスト権は無いよね、と僧籍な人たち。

ジョミー「いいなあ、真犯人を知ってる人ってさ…」
キース 「ちょっと待て。今ので、ブルーが除外されたぞ」
一同  「「「え?」」」
キース 「リクできるブツだ」

ブルーが真犯人なら出ない、という指摘。
ぶるぅの料理ですしね…。


2020/09/05 (Sat)

 

☆裏切った人には


生徒会長宅で過ごす休日ですけど、扇風機の事件が問題に。
ネタを振ったのが誰だったのか、キース君が厳しく追求中。

キース 「いいか、犯人を突き出したヤツにはだな…」
ジョミー「ぶるぅの料理のリクエスト権が来るんだよね」
サム  「うーん…。ブルーが犯人だった時にはよ…」
キース 「ブルーを裏切ったヤツが、ぶるぅにだ…」

料理をリクエスト出来るわけだ、と副住職、腕組み。

キース 「ぶるぅは、ブルーが大好きなんだし…」
ジョミー「ブルーを裏切ったような人にはさ…」
サム  「美味い料理は作らねえよな、絶対に」

美味そうに見えても、不味いんだぜ、とサム君、ブルブル。

サム  「でなきゃ激辛で、とても食えねえとか」
ジョミー「そうだよねえ…」
キース 「しかし、それだと、懸賞金としての意味が無い」

美味い料理を作るしかないんだ、と副住職の鋭い指摘。

キース 「どんなに腹が立っていたって、料理だぞ?」
ジョミー「うわー…。いくら、ぶるぅがいい子でもさぁ…」
サム  「やりてえわけがねえよな、ソレ…」
キース 「つまり、そういうことなんだ」

真犯人はブルーではない、と副住職、キッパリ断言。

キース 「そして、ブルーではないとなったら…」
ジョミー「ブルーが庇った誰か、っていうことになるよね」
サム  「やっぱ、シロエが真っ黒だよな」

ヤツしかいねえよ、とサム君の視線がシロエ君に。

サム  「なにしろ、面子が面子だしよ…」
キース 「ああ。マツカということは有り得ないしな」
ジョミー「スウェナも、そんなネタなんかはさ…」
キース 「当日、口には出さないぞ」

その辺は心得ている筈だ、と副住職。

キース 「元ジャーナリスト志望なんだし、慎重だろう」
ジョミー「ぼくも、そう思う。すると残ってくるのはさ…」
サム  「シロエしかいねえ、って結論だぜ、うん」
キース 「それ以外に、無いな」

犯人はシロエだ、と副住職の指がビシィ! と。
そうなりますよね…。


2020/09/06 (Sun)

 

☆逃げ場が無い家


生徒会長宅で過ごす休日、始まった扇風機事件の犯人捜し。
懸賞金を出す話から、浮上したのがシロエ君でして…。

キース 「よし。懸賞金を出さなくても、これで解決だ!」
ジョミー「シロエだよねえ?」
サム  「他にいねえよ、シロエだぜ、うん」

シロエだ、シロエだ、と揃って指差す僧籍な人たち。

キース 「どうだ、俺の名推理に文句があるか?」
ジョミー「サッサと吐いたら楽になれるよ、こういう時は」
サム  「まさか逃げたりしねえよなあ?」
キース 「ぶるぅ、入口を封鎖してくれ」

其処のテーブルでバリケードだ、と副住職の指示。

ぶるぅ 「オッケー! えっと、これでいい?」
ジョミー「うわぁ、サイオンで一発だよ!」
サム  「デカくて重いヤツなのによ…」
キース 「どうする、シロエ? もう逃げられんぞ」

窓から出ようにも最上階だ、と副住職、ニヤリ。

キース 「それとも逃げるか? 逃げおおせたら…」
ジョミー「許しちゃうわけ?」
キース 「当然だろうが、いい余興だしな」

なにしろ窓から飛ぶんだから…、と副住職。

キース 「そうだ、クッションでもサービスするか」
一同  「「「クッション?」」」
キース 「ぶるぅに頼めば、サイオンで下に布団とか…」

受け止め用のアイテムを用意できる、とニヤニヤニヤ。

キース 「それに向かって、ダイブするなら…」
ジョミー「あー! 確かに面白そうだよね、ソレ!」
サム  「命の危険はねえってわけだな、飛び降りてもよ」
キース 「そうなるんだが、度胸は半端なく要るぞ」

それでも飛ぶなら、許してやろう、と副住職が眺める窓。

キース 「どうする、シロエ?」
シロエ 「そ、そんな…!」

酷いですよ、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「こんなトコから、誰が飛べるって言うんです!」
キース 「語るに落ちるな、やはり貴様が犯人か!」
シロエ 「えっ!?」
一同  (((バカだ…)))

思いっ切り墓穴、と溜息をつく御一同様。
自白…。


2020/09/07 (Mon)

 

☆ジャンプするべき


生徒会長宅で休日ですけど、扇風機事件の犯人が明らかに。
シロエ君がウッカリ自白したわけで、間抜けすぎるオチで。

キース 「そうか、貴様か…。窓から飛ぶか?」
シロエ 「い、いえ、あの…!」
サム  「往生際が悪いぜ、シロエ」

今更だしよ、とサム君も呆れ顔。

サム  「窓から飛んで許して貰うか、謝るかだぜ」
キース 「俺はどっちでもかまわないんだが…」
シロエ 「と、飛ぶなんて無理ですよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クッション、用意できるよ?」

落ちても痛くないように、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「他の人にも、見えないようにするから!」
シロエ 「えっ?」
キース 「確かにな。知らずに見たなら飛び降り自殺だ」
ぶるぅ 「でしょ? 通報されたら大変だもん!」

だから安心して飛び降りてね、と無邪気なお子様の笑顔。

ぶるぅ 「バンジージャンプみたいなものだし!」
ブルー 「あっちの方が怖いと思うよ、飛んだ後がね」

回収されるまで宙吊りだから、と生徒会長。

ブルー 「その点、シロエは落ちるだけだし」
ジョミー「だよねえ、きっと一瞬だってば」
サム  「やっぱアレかよ、盛り上げねえと…」
キース 「やる気が出ないかもしれないな」

おい、と副住職の視線が、棚経の時の留守番組に。

キース 「マツカとスウェナも、応援してやれ」
マツカ 「応援…ですか?」
スウェナ「何をするのよ?」
キース 「ジャンプ、と叫ぶだけでいい」

手拍子もつけて賑やかにな、と怖すぎる提案。

キース 「シャンパンコールのような感じで」
ブルー 「なるほど、ホストクラブのヤツだね」

それは大いに盛り上がるよ、と生徒会長、ニッコリ。

ブルー 「みんなでジャンプコールといこうか」
サム  「いいよな、ソレ! 鳴り物も入れてよ」
ぶるぅ 「んとんと…。それって、木魚と鐘とか?」
キース 「面白い。洋楽器よりも…」

木魚と鐘で派手にいくか、と言ってますけど。
法要ですか…?


2020/09/08 (Tue) 

 

☆コールなら任せて


生徒会長宅で過ごす休日、扇風機事件の犯人が見事に自白。
許して貰うには窓からジャンプ、とシロエ君に酷い注文が。

サム  「木魚と鐘かよ、だったら、お経もいいかもな!」
ジョミー「そうだね、いつもは法要ばっかりだしさ…」
キース 「あの馬鹿野郎のいない所で、祭りにするか」

飛び降りたシロエを回収したら、宴会だ、と副住職。

キース 「棚経の打ち上げをする筈だったし、法要の分も」
ジョミー「いいね、ソレ! 法要には宴会がセットだしさ」
サム  「それでいこうぜ、まずは読経で盛り上げてよ」

祭りだから法衣なんかは抜きで、とサム君、ウキウキ。

サム  「ぶるぅ、木魚と鐘を頼むぜ」
ぶるぅ 「オッケー! んとんと、三人分でいいよね?」
キース 「そうだな、ブルーもやるなら四人分なんだが…」
ブルー 「ぼくは手拍子でやらせて貰うよ、音頭取りでね」

シャンパンコールもどきは任せてくれたまえ、と生徒会長。

ブルー 「なにしろ、ダテに遊んでないからね」
キース 「あんた、ホストもやっていたのか?」
ブルー 「そこまでは…。だけど、夜の街には詳しいよ」

キースなんかよりも、よっぽど、と生徒会長、自信満々。

ブルー 「さてと、シロエのジャンプに備えて…」
ぶるぅ 「木魚と鐘と、クッションだね!」
ブルー 「うん。マツカとスウェナは、コールを頼むよ」

こんな感じで、と手拍子つきで始まったお手本。

ブルー 「いいかい、ジャンプ入りまーす、って合図で…」
マツカ 「え、えっと…?」
ブルー 「ほら、ぼくと一緒に、ジャンプ、ジャンプ、と」
マツカ 「こうですか…?」

ジャンプ、と手拍子を打つマツカ君。

ブルー 「そうそう、そんな調子でね。スウェナもだよ」
スウェナ「ジャンプ、ジャンプ、と…。盛り上がりそうね」
ブルー 「それはもちろん! キースは木魚と鐘とお経で」
キース 「バックコーラスだな」

承知した、と大きく頷く副住職ですけど。
シロエ君の運命は…?


2020/09/09 (Wed)

 

☆練習してみよう


扇風機事件の犯人だったとバレたシロエ君、大ピンチ。
最上階の窓からジャンプで、ジャンプコールが始まりそう。

ブルー 「まずは読経で盛り上げてから、ジャンプだよね」
キース 「ジャンプコールが入ったら、読経がBGM、と」
ブルー 「そう! ジャンプコールに合わせて、木魚を」
キース 「叩きまくって、鐘も鳴らすんだな」

俺とジョミーとサムが揃って、と副住職、やる気満々。

キース 「おい、ジョミー。ちょっと練習しておかないか」
ジョミー「いいね、マツカとスウェナも一緒に」
サム  「やろうぜ、ブルーの合図でよ」
ブルー 「了解。ぶるぅ、木魚と鐘を頼むよ」

クッションの用意は後でいいから、と生徒会長。

ブルー 「シロエの気分を盛り上げるために、景気づけに」
ぶるぅ 「オッケー! はい、どうぞ!」

いい音がする木魚と鐘、と、お子様、瞬間移動で用意。

ぶるぅ 「えとえと…。ぼくもジャンプコールだよね?」
ブルー 「そうだね、手拍子で賑やかにね。それじゃ…」
キース 「一発、予行演習といくか」

チーン、とキース君が鐘を鳴らして、木魚をポクポク。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ジョミー「南無阿弥陀仏…」
サム  「南無阿弥陀仏…」
ブルー 「盛り上がって来た所で、ジャンプ入りまーす!」

ジャンプ、と生徒会長の音頭で、ジャンプコールが。

一同  「ジャンプ、ジャンプ!」
僧籍な人「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!」
ブルー 「いいねえ、コールのリズムで南無阿弥陀仏!」
キース 「其処は任せろ、南無阿弥陀仏、と!」

景気よく行くぞ、と実に盛り上がったコールの練習。

ブルー 「よーし、こんな感じでいこうか、本番もね」
キース 「シロエが飛んだら、拍手喝采なんだな」
ブルー 「もちろんだよ! 鐘と木魚の鳴り物入りでね」
キース 「分かったか、シロエ? 頑張れよ」
シロエ 「そ、そんな…!」

死ねる気しかしません、とシロエ君、ガクブル。
どうなる…?


2020/09/10 (Thu) 

 

☆景気よく飛んで


扇風機事件の犯人だとバレたシロエ君、窓から飛ぶことに。
ジャンプコールで最上階からダイブ、そういう運命で…。

シロエ 「無理ですよ、飛んだら死にますってば!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クッションがあるから大丈夫!」

羽根布団をドッサリ積んだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ちゃんと下を見て、確認してね!」
キース 「ほほう…。見てみろ、シロエ、完璧だぞ」
シロエ 「嫌です、突き落とすつもりでしょう!」
キース 「馬鹿か、お前は。自分で飛んで貰わないとな」

ジャンプコールで景気よく、と副住職が指差す窓。

キース 「とにかく、コールを始めるとするか」
ジョミー「そうだね、早く宴会したいし」
サム  「シロエのジャンプの勇気も讃えるんだしよ…」

サッサと飛べよな、とスタンバイする僧籍な人たち。

キース 「では、先に読経を始めるぞ。南無阿弥陀仏…」
僧籍な人「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ブルー 「シロエ、ジャンプの用意はいいかな?」
シロエ 「え、えええ…?」

本当に飛ばなきゃダメなんですか、とシロエ君、泣きそう。

シロエ 「ジャンプコールと言われてもですね…!」
ブルー 「バンジージャンプと変わらないってば」
僧籍な人「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ブルー 「ジャンプ、入りまーす!」

生徒会長の音頭で、鐘と木魚と手拍子でジャンプコールが。

一同  「ジャンプ、ジャンプ!」
僧籍な人「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!」
ブルー 「さあ、思いっ切り、ジャンプ入りまーす!」
??? 「ジャンプ、ジャンプ!」

手拍子が増えてソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「ジャンプ、ジャンプ!」
シロエ 「なんで、あなたが言うんです!」

誰のせいだと思ってるんです、とシロエ君、ブチ切れ。

シロエ 「あなたが飛べばいいでしょう!」
Aブルー「えっ、お祭りだと聞いたんだけど…?」

なんでキレるのさ、と怪訝そうな人。
話を聞いてませんね?


2020/09/11 (Fri) 

 

☆手伝うそうです


扇風機事件の犯人だとバレて、飛ぶ羽目になったシロエ君。
最上階の窓からダイブで、ジャンプコールの最中ですけど。

シロエ 「コレの、どの辺がお祭りなんです!」
Aブルー「えっ、だって…。何処から見たってお祭りだよ」
一同  「ジャンプ、ジャンプ!」
僧籍な人「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!」

鐘と木魚と手拍子だよね、とソルジャーも手拍子。

Aブルー「シロエが飛んだら宴会だってね、頑張って!」
シロエ 「全部、あなたのせいなんですから!」
Aブルー「どうしてだい?」
シロエ 「棚経の時の扇風機ですよ!」

あなたが蝋燭を消しまくったせいです、とシロエ君の怒り。

シロエ 「お詫びに飛べと言われたんです、その窓から!」
Aブルー「なるほどねえ…。下に羽根布団が積んであるね」
シロエ 「だから大丈夫だと、皆で囃すんです!」

ジャンプコールで、とシロエ君が握り締める拳。

シロエ 「ぼくが飛ばないと終わらないとか、酷いです!」
Aブルー「了解。じゃあ、手伝ってあげるから」
シロエ 「え?」
Aブルー「ぼくのせいだろ、お手伝いするよ」

喜んで! とソルジャー、シロエ君をヒョイと肩の上に。

シロエ 「ちょ、ちょっと、何をするんです!」
Aブルー「窓から飛ばせてあげるんだよ」

よいしょ、とベランダの柵の向こうへ、シロエ君をグイと。

シロエ 「やめて下さい、死にますってば!」
Aブルー「死なない、死なない!」
一同  「ジャンプ、ジャンプ!」
Aブルー「ぼくが投げてもいいんだよね、コレ?」

ジャンプにカウントしてくれるよね、とソルジャーの笑顔。

シロエ 「殺されるーっ!」
ブルー 「まあねえ、余興には違いないから」

キースの意向はどうなのかな、と生徒会長、副住職に視線。

ブルー 「投げられても、カウントしていいのかな?」
キース 「ネタを振ったヤツと実行犯だし、いいだろう」
シロエ 「そんな…!」

殺す気ですか、と暴れてますけど。
落っこちますよ…?


2020/09/12 (Sat) 

 

☆投げられた人


扇風機事件の犯人とバレて、飛ぶしかなさそうなシロエ君。
最上階からダイブな運命、しかもソルジャーが投げる気で。

シロエ 「嫌です、こんな高さからなんてーっ!」
キース 「つべこべ言わずに、投げられておけ」

飛ばないのならな、とキース君、読経を続行。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!」
ブルー 「ほら、みんなもね! ジャンプ、ジャンプ!」
一同  「ジャンプ、ジャンプ!」
Aブルー「ほらね、そういうことだからさ…」

投げちゃおう! とソルジャー、更にズズイと。

シロエ 「ギャーッ! 死にたくないーっ!」
Aブルー「えっ?」

ベランダの柵にシロエ君の足、そして見事な巴投げ一本。

Aブルー「えーーーっ!?」
一同  「「「投げた…?」」」

ソルジャーを、と誰もが愕然、シロエ君が握っている柵。

サム  「マジかよ、逆に投げちまったぜ!」
シロエ 「し、死ぬかと思った……」

ゼイゼイと柵をよじ登り、ベランダに戻ったシロエ君。

シロエ 「まさか、もう飛べとは言いませんよねえ…?」
キース 「あ、ああ…。素晴らしい余興ではあった…」

お前もベランダからぶら下がったし、とキース君、承諾。

キース 「それで、あの馬鹿はどうなったんだ?」
シロエ 「さあ? 思いっ切り投げましたから…」

真っ直ぐ落ちてはいないのでは、とシロエ君が眺める外。

サム  「だったら、布団のクッションはねえな」
キース 「だが、それで死ぬようなヤツでもないぞ」
ブルー 「確かにねえ…。あれっ、お客様かな?」
ぶるぅ 「そうみたい!」

ピンポーン、とチャイムの音で、跳ねてゆくお子様。

キース 「宅配便でも頼んでいたのか?」
ブルー 「頼んでないから、お客様は、多分…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 珍しく玄関から入って来たの!」
一同  「「「げっ!!!」」」
Aブルー「こんにちはーっ! さっきは、どうも!」

投げられちゃったよ、とソルジャー、御帰還。
タフですよねえ…。


2020/09/13 (Sun)

 

☆戻って来た人


扇風機事件の犯人とバレて、窓から飛ぶ筈だったシロエ君。
けれど投げようとしたソルジャーを、逆に巴投げ一本で…。

Aブルー「ぼくとしたことが油断したよね、柔道だなんて」
シロエ 「窮鼠猫を噛むとか言うんですよ!」

投げようとするから悪いんです、とシロエ君、ブチ切れ。

シロエ 「ぼくは絶対、謝りませんしね、この件は!」
Aブルー「まあまあ、布団も回収しておいたしさ…」

キースも許してくれたんだろう、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「扇風機のことは水に流して、打ち上げしようよ」
ぶるぅ 「そだね、みんなでパーティーだよね!」
キース 「あんた、どうやって戻って来たんだ?」
Aブルー「それはまあ…。投げられた直後に、瞬間移動で」

玄関先まで移動しましたー! と得意げな人。

Aブルー「でもって、布団も瞬間移動で回収で…」
ぶるぅ 「ちゃんとお部屋に戻ってるよね、ありがとー!」
Aブルー「それくらい、お安い御用だってば」

それよりパーティー、とソルジャーの関心は宴会へ。

Aブルー「ほら、木魚と鐘も片付けてね!」
キース 「まあ、いいか…。素晴らしいものを見たからな」
ジョミー「だよねえ、あそこから巴投げなんて…」

流石はシロエだ、とジョミー君も大感激。

ジョミー「どうやったわけ、あの体勢から?」
シロエ 「必死でしたし、全く覚えていないんですよ」

ブン投げたトコしか…、とシロエ君、苦笑。

シロエ 「気が付いたら、柵にぶら下がってました」
マツカ 「その技、ぼくには無理そうですよ」
キース 「俺も正直、自信が無いな」

最高の余興を見せて貰った、と柔道部な人たちも感動な技。

キース 「よし、切り替えてパーティーといくか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お料理、用意するねーっ!」
Aブルー「いいねえ、みんなでパァーッとやろうよ!」
ジョミー「シロエの生還を祝って、乾杯!」
Aブルー「ぼくは?」

祝ってくれないのかい、と言ってますけど。
生還して当然…。


2020/09/14 (Mon)

 

☆生還を祝して


最上階の窓からダイブな運命だった、シロエ君ですけれど。
投げようとしたソルジャーを巴投げして、無事に生還で…。

キース 「なんで、あんたの生還を祝う必要がある?」
サム  「シロエだったら分かるけれどよ、あんたはよ…」

落ちても絶対、死なねえだろうが、とサム君、溜息。

サム  「シロエを抱えて飛んでやれよな、ああいう時は」
キース 「まったくだ。共犯なんだし、一緒にダイブで」
Aブルー「うーん…。その発想は無かったよね」
シロエ 「つまり、殺す気だったんですね?」

放り投げて、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「殺す気満々だったでしょう!」
Aブルー「クッションがあったし、死なないってば」
シロエ 「気持ち的には死にますってば!」

投げられて落ちていく間に…、とキレまくる人。

シロエ 「ぼくは自力で生還しました、巴投げで!」
キース 「ああ、賞賛に値する。ぶるぅ、乾杯の方は?」
ぶるぅ 「お料理は始めてるから、いつでもオッケー!」

シャンパンだよね、と出て来たボトルとグラス。

ぶるぅ 「一番いいのを用意したよ!」
ブルー 「それじゃ、改めて、ぼくの音頭でいいかな?」
一同  「「「はーい!」」」
ブルー 「それでは、シロエの生還を祝して…」

それから、棚経の打ち上げも、と生徒会長の乾杯の音頭。

ブルー 「乾杯!」
一同  「「「かんぱーい!!」」」

カチン、カチン、とグラスが触れ合い、めでたく乾杯。

ブルー 「棚経も、シロエも、お疲れ様!」
シロエ 「頑張りました!」
キース 「俺たちも、あの暑さの中、頑張ったよな」
ジョミー「ホントにね…。とにかく乾杯!」

さあ、打ち上げだ、と賑やかに始まるパーティー。

ぶるぅ 「お料理、沢山あるから、どんどん食べてね!」
キース 「そうだな、しっかり体力をつけないと…」
シロエ 「先輩、何かありましたっけ?」
キース 「野暮用がな」

坊主の宿命というヤツだ、と副住職の嘆き節。
月参りですか?


2020/09/15 (Tue)





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☆要注意な扇風機


いよいよお盆の棚経の日でして、生徒会長宅に集合ですが。
今年はネタを探す方向、そこへいきなり扇風機の話が。

シロエ 「何故、扇風機の角度なんです?」
マツカ 「忘れたお坊さんは痛い目を見るんですね?」
ブルー 「そう。さっきからの話で分からないかな」

蝋燭が消えたら、再点火が必要なんだよ、と銀青様。

ブルー 「しかも、お経も中断するから…」
シロエ 「あー! 扇風機の風で蝋燭が消えないように…」
マツカ 「注意しないと、お経が途切れてしまうんですね」
スウェナ「その上、時間も押して来るわねえ…」

蝋燭を点け直していた時間の分だけ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「それは確かに大変だわよ、後の棚経が」
シロエ 「つまり、棚経を始める前にチェックですか…」
マツカ 「お坊さんの心得事なのも納得ですよ」

棚経は時間との戦いですしね、と御曹司も納得。

マツカ 「そうなってくると、首振り式のは危険そうです」
シロエ 「最初は良くても、後が怖いですよね」
ブルー 「そうなんだよねえ、アレはホントに危険だよ」

焦っていると見落とすヤツで…、と銀青様の苦笑い。

ブルー 「大丈夫だな、と思った角度がアウトだとかね」
スウェナ「でも、事前に確認するんでしょ?」
ブルー 「読経の間に、お坊さんのポーズは変わるよ?」

座ったまんまじゃないからね、と銀青様、指をチッチッと。

ブルー 「棚経の時しか、やらない動作があるんだってば」
シロエ 「そうでしたっけ?」
マツカ 「全然、記憶にありませんけど…」
ブルー 「そうだろうねえ、君たちは素人だから」

だけどあるよね、とプロならではの解説が。

ブルー 「仏様を供養する動作の間は、腕を大きく…」
シロエ 「言われてみれば、何かやってた気もしますね」
ブルー 「その間はさ、お坊さんの身体でのガードが…」
マツカ 「解けちゃうんですね、扇風機の風の防風壁…」

それで蝋燭を直撃なのか、と理解した事情。
落とし穴が…。


2020/08/16 (Sun)

 

☆今年は余裕かも


棚経の日がやって来まして、生徒会長宅に集った御一同様。
今年はネタを探す気ですけど、いきなり話題が扇風機で…。

シロエ 「まさか扇風機が危険だなんて、思いませんよね」
マツカ 「本当に。ご高齢の方だと、気が付きませんよ」
ブルー 「しかも言えないしね、ソレがダメです、とは」

だから坊主も気を遣うわけで…、と銀青様の説明が。

ブルー 「角度を変えて頂けませんか、と控えめにね」
シロエ 「ですよね、そうとしか言えそうにないです」
マツカ 「ウチワの方がいいんですが、なんて無理ですよ」
スウェナ「それこそ、何様だってことになるものねえ…」

和尚様には違いないけど、とスウェナちゃんも。

スウェナ「此処はエアコンだし、キースも安心だわね」
ブルー 「うん、その点ではいいんだけどさ…」
シロエ 「他の面では、ほぼ最悪なポイントですよね」
マツカ 「なにしろ、お施主様が問題ですから」

ついでに、お迎えしている仏様も…、と御曹司。

マツカ 「ネタを探して、乗り切りたいんですけど…」
シロエ 「今の時点で、ネタは無いですね…」
スウェナ「ちょっと待ちなさいよ、冷静にならないと」

今からネタがあってどうするのよ、と入ったツッコミ。

スウェナ「私たちしかいない間は、安全圏でしょ」
シロエ 「そうでした! 例の人がまだ来ていませんね」
マツカ 「危険になる前に、準備を進めておきましょうか」

祭壇とか、お供え物だとか…、と御曹司。

マツカ 「もっとも、ぶるぅが殆どやってくれてますけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 後はお膳を供えるだけだよ!」
シロエ 「流石ですねえ、やっぱりぶるぅは凄腕ですよ」

お膳も、今年も完璧でしょうし、とシロエ君、絶賛。

シロエ 「ということは、暫く余裕がありそうですね」
マツカ 「そうですね。扇風機の問題もありませんから」
スウェナ「ウチワの準備も要らないものねえ…」

例の人が来るまでのんびりしよう、という声が。
今年は余裕…?


2020/08/17 (Mon)

 

☆ネタの提供者は


いよいよ今日は棚経の日で、生徒会長宅に集う一般人たち。
今年はネタを探す方向、それで乗り切るつもりなわけで…。

シロエ 「やっぱりネタは、例の人が出すんですよね?」
マツカ 「どうなんでしょう、キースということも…」
スウェナ「ジョミーは、ただのお供だものね」

蝋燭とお線香の係でしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「ネタを提供しようがないわね、それだけじゃ」
シロエ 「そうですねえ…。扇風機があれば別ですけど」
マツカ 「扇風機ですか?」
シロエ 「ジョミー先輩、蝋燭を点ける係ですから…」

扇風機の風で消えたら、出番ですよ、とシロエ君の指摘。

シロエ 「その時に何か、やらかすかもです」
マツカ 「でも、扇風機は無いですからね」
スウェナ「無いわね、エアコン完備だもの」

クーラーが気持ちいいだけよ、と指差すエアコン。

スウェナ「サーキュレーターだって、要らないんだもの」
シロエ 「アレも最近、人気らしいですね」
ブルー 「そうだね、エアコンの効率が良くなるとかで」

でもまあ、此処には無用の物だね、と生徒会長の笑み。

ブルー 「なにしろ、こだわりの家なんだから」
シロエ 「フロア丸ごと、会長用ですしね…」

快適に設計されてますよね、とシロエ君が眺める部屋。

シロエ 「なのに、棚経の会場なんかになるなんて…」
ブルー 「もう諦めたよ、毎年だから」
マツカ 「今年は何が起こるんでしょうねえ…」
??? 「こんにちはーっ!」

来たよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場でして。

Aブルー「今年のテーマは、扇風機だって?」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「棚経には欠かせないんだってねえ!」

全然、知らなかったんだけど、と何か勘違いしている人。

Aブルー「扇風機があったら、お坊さんがさ…」
シロエ 「思い切り迷惑するようですけど?」
Aブルー「違うよ、気配りしてくれるんだよ!」

扇風機が置いてあるだけで…、と笑顔ですけど。
違うのでは…?


2020/08/18 (Tue)

 

☆気配りが欲しい


やって来ました、棚経の日。生徒会長宅で準備中ですけど。
そこへソルジャー登場でして、話を半端に聞いていた模様。

Aブルー「棚経の時には、扇風機があれば気配り万全!」
シロエ 「いえ、クーラーの方がいいんですけど!」
マツカ 「そうですよ。扇風機は要注意なんですから」
Aブルー「それだよ、それ! 他所よりも気を配るから…」

いい棚経になりそうだよね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「本当に気が付かなかったよ、扇風機なんて!」
シロエ 「ですから、間違いですってば、それ!」
マツカ 「お坊さんには喜ばれないそうですよ、扇風機は」

ミニならともかく…、と御曹司も間違いをキッチリ指摘。

マツカ 「そうでなければ、ウチワの方がいいんですよね」
スウェナ「ウチワの方がいいらしいわよ、本当に」
シロエ 「扇風機なんて言っていないで、ウチワですよ」

キース先輩のためを思うんだったら…、とシロエ君も。

シロエ 「ウチワで扇いであげて下さい、喜びますから」
スウェナ「いいわね、おもてなしの心を示すべきだわ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ウチワだったら、色々あるよ!」

有名な画家さんが描いたのも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「あとね、お坊さんが書いてくれたヤツとか…」
ブルー 「沢山あるから、お好みでどうぞ」

出し渋るなんてことはしないよ、と生徒会長、太っ腹。

ブルー 「是非とも、ウチワの風でもてなしたまえ」
Aブルー「えーっ? それは違うと思うんだけど…」

それだと、ぼくが気配りじゃないか、と不満そうな人。

Aブルー「ぼくが欲しいのは、キースの気配り!」
ブルー 「棚経は、そういうものじゃないから!」

ウチワが嫌ならクーラーで、と生徒会長、ピシャリと。

ブルー 「お坊さんには、余計な手間をかけさせない!」
Aブルー「でも、せっかくの棚経なんだし、気配りで…」
ブルー 「逆だってば!」

気を配るのは君の方だ、と重ねて訂正。
さて、どうなる…?


2020/08/19 (Wed)

 

☆迷惑なアイテム


いよいよ今日は棚経の日で、今年はネタを探す方向なのに。
話を半端に聞いたソルジャー、扇風機に注目してまして…。

ブルー 「ダメダメ、扇風機は迷惑をかけるモノだから!」
シロエ 「それと手間です、蝋燭が消えたら大変ですよ」

扇風機の角度が問題なんですからね、とシロエ君も。

シロエ 「消えてしまったら、点け直すしかないんですし」
Aブルー「なるほどねえ! それで気配りになるんだね?」
マツカ 「ええ。今ので、お分かり頂けましたか?」

お坊さんに御迷惑なのが…、と御曹司、大真面目な顔。

マツカ 「キースの場合は、ジョミーがいますけど…」
ブルー 「お供をつけて回るお坊さんは、少数派だよ」
シロエ 「そうですか? アドス和尚にも、サム先輩が…」
ブルー 「元老寺の方が例外だってば、普通は一人!」

アドス和尚だって、今日以外は一人だよ、と生徒会長。

シロエ 「あー…。お盆前にも棚経、あるらしいですね」
ブルー 「お寺から遠い檀家さんの家は、そうなるしね」

でもって、お供もついていないよ、と解説が。

ブルー 「そして殆どのお坊さんは、今日も単独だってば」
スウェナ「蝋燭係がいないのね?」
ブルー 「うん。全部、自分でやらないとね」
Aブルー「ほらね、やっぱり気配りじゃないか!」

お坊さんが気を配る方、とソルジャー、威張り返り。

Aブルー「扇風機を置いたら、いい棚経になりそうだよ」
ブルー 「だから、キースには逆だってば、ソレ!」
Aブルー「キースよりも、スッポンタケが大切!」

おまけに偉い仏様だし…、と譲らない人。

Aブルー「しっかり気配りして欲しいよね!」
ブルー 「違うと言っているだろう!」

迷惑をかけてどうするんだ、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「ウチワで扇いで差し上げるくらいの心で!」
シロエ 「そうですよ。お経を上げて貰うんですから」
Aブルー「偉い仏様にね!」

気を配るのが当然だろう、と言ってますけど。
逆ですってば…。


2020/08/20 (Thu)

 

☆偉いのは戒名だけ


今日はお盆の棚経の日で、ネタを探す方向でいた筈なのに。
話を半端に聞いたソルジャー、扇風機を置く気満々でして。

Aブルー「いいかい、スッポンタケは偉い仏様なんだよ!」
シロエ 「戒名だけだと思いますけど!」
スウェナ「しかもキースが、ノリでつけただけでしょ」

ちっとも偉くないじゃないの、と入ったツッコミ。

スウェナ「ただのキノコで、松茸とは格が違うわよ!」
シロエ 「松茸は、ついに絶滅危惧種になりましたしね」
Aブルー「そうなのかい?」
マツカ 「ええ。食べるのはかまわないんですけどね」

その辺りはウナギと同じですよ、と御曹司の説明。

マツカ 「けれど、絶滅の恐れがある、という扱いです」
Aブルー「ふうん…。だけど、スッポンタケだって…」

ウナギと同じで効くんだよね、と妙な台詞が。

マツカ 「えっ、何にですか?」
シロエ 「マツカ先輩、訊いちゃダメです!」
Aブルー「流石、シロエは察しがいいねえ!」

ウナギと言ったら精力だよね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「スッポンタケも、実に良く効くからさ…」
ブルー 「その件は、君の思い込みだろう!」
Aブルー「ぼくのハーレイに効くんだけれど?」
ブルー 「自己暗示と変わらないってば!」

効くと思えば効くだけなんだ、と生徒会長。

ブルー 「だから、偉そうなのは戒名だけ!」
Aブルー「でも、偉いのは確かだろう?」
ブルー 「それはまあ…。院殿号だし…」

とても偉いことは認めるけれど…、と生徒会長の渋面。

ブルー 「そうは言っても、扇風機は…」
シロエ 「ジョミー先輩にも迷惑ですよ!」

蝋燭係なんですからね、とシロエ君。

シロエ 「風で消えたら、即、点けないと…」
Aブルー「その回数が多いほど、有難味がありそう!」
ブルー 「一度目でキースが言うと思うよ、角度の変更!」
スウェナ「言うわよねえ…」
Aブルー「そこで首振り式!」

スイッチオンだ、と言ってますけど。
首振り式に切り替え…?


2020/08/21 (Fri) 

 

☆扇風機は何処だ


お盆の棚経の日ですけれども、ネタを探す話は何処へやら。
ソルジャーが扇風機を置く気満々、風前の灯火になる蝋燭。

シロエ 「首振り式って…。角度を変更した後にですか?」
Aブルー「決まってるだろう! 最初の内はさ…」

角度は固定で、一発で消す、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「それで角度を変えさせられたら、首振り式だよ」
シロエ 「迷惑すぎる話ですから!」
マツカ 「蝋燭係も大変ですけど、キースだって…」

キレると思うんですけれど、と御曹司の心配そうな顔。

マツカ 「棚経の途中で放棄されたら、どうするんです?」
Aブルー「その心配は無いんだよねえ、なんと言っても…」

偉い仏様で、キースの直弟子、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「というわけでね、今年は此処に扇風機!」
シロエ 「扇風機なんか、ありましたっけ?」
マツカ 「さあ…? ぼくは見たこと無いですね」
スウェナ「私も一度も見ていないわよ?」

此処はエアコン完備だもの、とスウェナちゃん。

スウェナ「ぶるぅ、扇風機って、この家にあるの?」
ぶるぅ 「んとんと…。ずうっと昔なら…」
ブルー 「エアコンが無い時代だったら、持ってたね」

でも、今は無い、と生徒会長、スパッと。

ブルー 「ついでに言うなら、ノルディの家にも…」
ぶるぅ 「無いもんね!」

残念でしたぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「あそこもエアコン完備だもん!」
ブルー 「そういうことだよ、諦めたまえ」

扇風機を買うなら別だけどね、と生徒会長、ニヤニヤ。

スウェナ「そうよね、私の家にも無いし…」
マツカ 「ぼくの家にも無いですね」

シロエも、あっても貸さないでしょうし、と御曹司。

マツカ 「多分、無いとは思いますけどね」
シロエ 「今どき、あんなの、キース先輩くらいしか…」
Aブルー「ふうん、キースかあ…」
シロエ 「い、いえ、ぼくの勘違いです!」

無かったですよ、とシロエ君、ワタワタ。
ピンチ…?


2020/08/22 (Sat) 

 

☆口を滑らせた人


お盆の棚経の日なんですけど、ネタを探す話は消滅した今。
ソルジャーが扇風機を置く気満々、蝋燭の炎の危機でして。

Aブルー「キースの家には、今も扇風機があるんだね?」
シロエ 「ですから、勘違いですってば!」

暑いですから、ついウッカリ…、とシロエ君、必死。

シロエ 「あんなレトロなモノ、キース先輩だって…」
マツカ 「持ってませんよね、元老寺もクーラーですから」

本堂にもちゃんとありますよ、と御曹司の助け舟が。

マツカ 「最近の暑さは酷すぎますから、本堂に無いと…」
スウェナ「熱中症で倒れる人が出ちゃうわよねえ…」
ブルー 「そうだね、特にお盆の施餓鬼が危険」

暑い真っ盛りにやるんだから、と生徒会長ならぬ銀青様も。

ブルー 「檀家さんが大勢やって来る上、ご高齢の人が…」
シロエ 「普段以上に多いでしょうしね」
マツカ 「扇風機なんかじゃ、間に合いませんよ」

隅々まで冷えませんからね、と御曹司の指摘。

マツカ 「扇風機は、シロエの勘違いです」
Aブルー「そうなのかい?」
シロエ 「そうです、そうです!」
Aブルー「だけど、さっきの慌てっぷりはさ…」

怪しいよね、とソルジャーが顎に当てる手。

Aブルー「そういえば、夏休みの前だったかなあ…」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「卒塔婆書きで文句を言ってたような…」

とても暑いという件で…、と首を傾げるソルジャー。

Aブルー「クーラーがあるなら、言わないよねえ?」
シロエ 「いえ、それはアドス和尚の方針で…」
Aブルー「クーラー禁止?」
シロエ 「ええ、扇風機しかダメなんですよ」
一同  「「「わーっ!」」」

バカが、と頭を抱える面々。

スウェナ「何やってるのよ、そこでバラしちゃ終わりよ!」
マツカ 「なんで喋ってしまうんですか、本当のことを!」
シロエ 「す、すみません…! ぼくとしたことが…」
Aブルー「なるほどねえ…」

つまり扇風機はあるんだね、とニヤつく人。
終わったかも…。


2020/08/23 (Sun)

 

☆共犯になりそう


お盆の棚経の日ですけれども、蝋燭が風前の灯火っぽい今。
ソルジャーが扇風機で消す気満々、まさにピンチな状態で。

Aブルー「キースの家には扇風機、と…。いい情報だよ!」
ブルー 「扇風機はダメだと言ってるだろう!」
Aブルー「君も止めるんなら、もう確実だね」

さて扇風機は何処なのかな、とサイオンで調べている模様。

Aブルー「えーっと、キースの部屋は庫裏だから…」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「あったぁ! ちょっと行ってくる!」

誰もいないから借りちゃおう! と瞬間移動で消えた人。

ぶるぅ 「んとんと…。取りに行っちゃったよ?」
スウェナ「シロエ、なんとか言いなさいよ!」
シロエ 「そ、そのぅ…。すみません、としか…」
マツカ 「シロエがバズりそうですね、コレ…」

今回のA級戦犯で…、とマツカ君の深い溜息。

マツカ 「何故、扇風機があるのか、という問題ですし…」
スウェナ「そうね、間違いなく戦犯だわね」
シロエ 「だ、黙ってて貰えませんか…?」

キース先輩にバレたら殺されます、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「例の人が、勝手に見付けて来た、という方向で」
マツカ 「でも、扇風機がある理由にはなっていませんよ」
スウェナ「ちょっと待ってよ、ヤバいわよ、ソレ!」

扇風機の話は、単独では不可能だわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「独演会をするわけないでしょ、扇風機ネタで」
マツカ 「坊さんあるあるには詳しいですけど…」
ブルー 「そういう話になった理由がある筈だよね」

確かに単独犯では無理だ、と生徒会長も。

ブルー 「そうなってくると、全員、共犯かな…」
マツカ 「マズイですよね…」

キースの怒りが炸裂しますよ、とマツカ君が竦める肩。

マツカ 「シロエの失言の件はもちろん、扇風機も…」
スウェナ「誤魔化すしかないわね、こうなったら」
シロエ 「そうして下さい!」

もう全員でバックレましょう、と言ってますけど。
でも、どうやって…?


2020/08/24 (Mon)

 

☆お盆玉でサービス


お盆の棚経の日なんですけど、蝋燭が扇風機で消されそう。
しかもソルジャー、キース君の扇風機を取りに行きまして。

ブルー 「全員でバックレるとなると、扇風機ネタは…」
シロエ 「会長にして貰えませんか?」

なんと言っても伝説の高僧ですから、とシロエ君。

シロエ 「棚経をしないだけで、現場の事情に詳しいかと」
ブルー 「それはまあ…。でも、高くつくよ?」
シロエ 「ど、どのくらいですか…?」
ブルー 「これだけは欲しい、と言いたいけどさ…」

生徒会長が立てた指が三本、多分、一本の単位が百。

シロエ 「そ、そんなには払えません…!」
ブルー 「だろうね、お盆玉ってことでサービスしとくよ」
シロエ 「ありがとうございます!」

恩に着ます、とシロエ君が土下座な所へ、帰って来た人。

Aブルー「ただいまぁーっ! これがキースの扇風機!」
マツカ 「本当に持って来たんですね…」
Aブルー「もちろんだよ! えっと、コンセントは…」

此処だ、と差し込んだソルジャー、難しい顔。

Aブルー「この部屋、無駄に広すぎないかい?」
ぶるぅ 「んとんと…。お客様をお迎えする部屋だし…」
ブルー 「青の間に比べれば、うんと狭いけれどね?」
Aブルー「広すぎるってば!」

扇風機のコードが足りないじゃないか、と文句をブツブツ。

Aブルー「キースの部屋だと、ジャストだったのに!」
ブルー 「仕方ないよね、その辺は」
Aブルー「ぶるぅ、延長コードを貸して!」
ぶるぅ 「分かった、うんと長いヤツだね!」

でないと祭壇まで届かないし、と跳ねて行ったお子様。

ぶるぅ 「はい、お待たせーっ!」
Aブルー「うん、この長さなら、充分いけるね」

後は角度の調節だよ、と据えられてしまった扇風機。

Aブルー「蝋燭の場所が此処だから、と…」
シロエ 「やっぱり、本気で消すつもりですね?」
Aブルー「一発で消して、次は首振り式でね!」

楽しみだってば、とセットしてますけど。
風前の灯火…。


2020/08/25 (Tue) 

 

☆まずはお出迎え


いよいよ棚経の日ですけれども、用意されたものが扇風機。
蝋燭の火を消す気満々なソルジャー、只今、セット中で…。

Aブルー「よし、っと…。角度はこんな感じでいいよね」
ブルー 「キース的には、最低最悪な角度だけどね」

一発で消えてしまうじゃないか、と生徒会長、苦々しい顔。

ブルー 「まあ、キースの方も、そこはプロだし…」
Aブルー「消えても、それほどキレないのかな?」
ブルー 「棚経が始まってみれば分かるよ、その辺は」
Aブルー「ふうん…? じゃあ、楽しみにしておくよ」

おっと、お迎えを忘れちゃダメだ、と窓の方に視線を。

Aブルー「瞬間移動で送り迎えも、おもてなしだしね!」
シロエ 「この暑さですし、それは確かに最高ですよね」
マツカ 「ええ。でも、その後が心配ですよ」
スウェナ「いいわね、扇風機ネタはブルーってことで」

しっかり口裏を合わせなくちゃ、とスウェナちゃん。

スウェナ「お盆玉でタダになったんだものね」
シロエ 「お蔭でバズらずに済みましたよ」
マツカ 「バズるどころか、キースに恨まれますってば」

扇風機では…、と御曹司が言った所へ、ソルジャーの声が。

Aブルー「次だよ、スッポンタケの棚経!」
一同  「「「うわー…」」」

ついに扇風機の出番なのか、と一同、ガクブル。

Aブルー「さてと、瞬間移動でお出迎え!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 凄いね、もう着いちゃった!」

自転車を置いて、もう玄関だよ、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「いらっしゃあーい! 暑い中、お疲れ様ぁ!」
キース 「邪魔するぞ」
ジョミー「暑かったぁ…。此処は天国!」
キース 「天国じゃなくて、極楽と言え!」

坊主ならな、と僧籍な二人が到着。

Aブルー「来たね、今年もお世話になるよ」
キース 「ああ。ジョミー、蝋燭と線香だ」
ジョミー「オッケー!」
キース 「…ん? ちょっと待て、其処を動くんじゃない」

マズイぞ、とキース君、制止のポーズ。
何か問題でも…?


2020/08/26 (Wed)

 

☆角度が問題です


いよいよスッポンタケの棚経、キース君たちも無事に到着。
ソルジャーが扇風機を置いてますけど、どうなることやら。

ジョミー「えっと…? 其処を動くな、って言われても…」
キース 「よく見ろ、これで蝋燭を点けたら終わりだ」

扇風機が回っているだろうが、と副住職が指差す先。

ジョミー「本当だ…。ウッカリしてたよ」
キース 「此処で扇風機は初だしな。まったく…」

誰が置いたんだ、と副住職、ジョミー君に指示を。

キース 「その扇風機を、もう少し後ろで、少し右だな」
ジョミー「このくらいかな?」
キース 「ああ。よし、蝋燭だ」
ジョミー「了解! うん、ちゃんと点いたよ」

蝋燭の火でお線香も点火、棚経の準備が整いまして…。

Aブルー「うーん…」
キース 「何かあるのか?」
Aブルー「なんでもないよ。どうぞ、始めて」
キース 「では、始めるぞ」

ハハーッ! とキース君とジョミー君、平伏ですけど。

一同  (((げっ、扇風機が首振りに…!)))
キース 「ん…?」
ジョミー「蝋燭が…!」

消えた、と身体を起こした僧籍な人たち。

キース 「誰だ、首振り式にしたのは!」
シロエ 「ぼ、ぼくたちじゃありません…!」
マツカ 「そうです、動いていませんから!」
キース 「そうなると…」

あいつか、と副住職のアイスブルーの瞳がソルジャーに。

キース 「首振り式は、あんたの仕業か!?」
Aブルー「涼しくて、いいかと思ってさ」

おもてなしだよね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「遠慮しないで、棚経の方を続けてよ」
キース 「ジョミー、扇風機のスイッチを切れ」

それから蝋燭に再点火だ、と副住職。

キース 「スイッチを切れば、安心だからな」
ジョミー「オッケー!」

パチンとスイッチが切られ、蝋燭も再び点されて…。

キース 「過剰な接待は、余計なお世話だ」
Aブルー「ええっ?」
キース 「必要ない!」

さあ、棚経だ、と仕切り直しに。
大丈夫ですかねえ…?


2020/08/27 (Thu) 

 

☆点滅もオシャレ


スッポンタケの棚経を始めた途端に、消えてしまった蝋燭。
ソルジャーが置いた扇風機の仕業、スイッチを切ることに。

キース 「まったく…。もう扇風機は御免だからな」
ジョミー「ホントだよ。蝋燭が消えたら、点け直しだしさ」
キース 「蝋燭の焔は大事なものだと覚えておけ!」

仏様のための灯りだからな、と法話もどきが。

Aブルー「いいねえ、法話も入る所が!」
キース 「やかましい! 二度と邪魔をするなよ」

さて…、と副住職、読経を始めて、真言も。

キース 「のうまく さらば たたぎゃた ばろきてい…」
一同  (((ん?)))

カチッと微かな音が聞こえて、扇風機の風と首振りが。

一同  (((うわー…)))
キース 「おん さんばら さんばら うん…」

ハハーッと平伏、途端に消えてしまった蝋燭。

キース 「……誰だ?」
シロエ 「い、いえ、ぼくじゃないですから…!」
Aブルー「おもてなしだよ、サイオンでスイッチオン!」
キース 「それが余計だと言っている!」

いい加減にしろ、とキース君、キレそうな顔。

キース 「ジョミー、扇風機のコードを引っこ抜け!」
ジョミー「う、うん…!」
キース 「よし。蝋燭を点け直すんだ」
ジョミー「分かってるって!」

今度こそ消えませんように、とジョミー君、点火。

ジョミー「もう大丈夫だよ、コードは抜いたし」
キース 「蝋燭の意味を知らない輩は、これだから…」

仏様の道を照らす光を消すな、と副住職が繰る数珠。

キース 「ライトアップとは違うんだ!」
Aブルー「なるほどねえ…。でも、せっかくだし…」

点滅するのもオシャレじゃないかな、と笑顔な人。

Aブルー「すぐに点くなら、イルミネーション感覚で!」
キース 「棚経は、そういうイベントではない!」
Aブルー「ライトアップ用品、売ってるじゃないか!」
キース 「なんだって?」
Aブルー「スーパーとかで!」

確かに見たよ、と言ってますけど。
ライトアップ用品…?


2020/08/28 (Fri) 

 

☆コードを抜いても


スッポンタケの棚経ですけど、二回も消えてしまった蝋燭。
扇風機のせいでして、電源コードを引っこ抜かせた副住職。

キース 「スーパーのお盆用品と言えば、お供え物だが」
Aブルー「それもあるけど、もっと素敵なインテリアがね」
キース 「インテリアだと?」
Aブルー「そう! 仏様とか蓮の絵がついた提灯だよ!」

蝋燭じゃなくて電気で点くヤツ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「光が回転するヤツもあるし、オシャレだってば」
キース 「…盆提灯か…」
Aブルー「ほらね、やっぱりお盆用だよ、その名前なら!」

点滅式のヤツもあるかも、とソルジャー、グッと拳を。

Aブルー「アレみたいなものでさ、イルミネーション!」
キース 「盆提灯は、初盆の仏様だけだ!」

それ以外の場合は置いていないぞ、と副住職の反撃。

キース 「此処は初盆どころじゃないしな、要らんのだ!」
Aブルー「えっ、そんな…!」
キース 「そんなも何も、そういう決まりになっている!」

分かったんなら、二度と消すなよ、と吊り上げる眉。

キース 「あんたの場合は、コードを抜いても不安が残る」
Aブルー「そこは気にしないで、棚経をね!」
キース 「まあいいか…」

気を取り直して…、と副住職とジョミー君、合掌を。

キース 「のうぼう あきゃしゃ きゃらばや…」
一同  (((えっ?)))

またもカチッと微かな音で、扇風機がブーンと首振り式で。

一同  (((消えた…!)))
キース 「あんた、どういうつもりなんだ!」
ジョミー「コードは抜いたよ?」
キース 「それは見れば分かる!」

だが、扇風機は回っているぞ、とキース君、怒りMAX。

キース 「いったい何処の製品なんだ、あの扇風機は!」
Aブルー「さあ…? なにしろ君の部屋のヤツだし」
キース 「俺の?!」
Aブルー「君の部屋には、あるって聞いてさ」
一同  (((うわー…)))

怒りの矛先がこっちに向く、と一同、顔面蒼白。
ヤバそう…。


2020/08/29 (Sat)

 

☆止まらない扇風機


スッポンタケの棚経の最中、まさかの三回目に消えた蝋燭。
扇風機のコードは抜いてあるのに、順調に回転してまして。

キース 「俺の扇風機は、充電式ではない筈なんだが!」
Aブルー「だろうね、ぼくのサイオンを電気に変えてさ…」

首振り式で回してるんだよ、とソルジャー、得意満面。

Aブルー「ほら、こうするとね、棚経がさ…」
キース 「どうなると言うんだ!」
Aブルー「蝋燭が消えた回数の分だけ、丁寧になるよ!」
キース 「くっそぉ…。誰だ、扇風機をチクッたのは!」

蝋燭が消える件もそうだが、俺の部屋のも…、と副住職。

キース 「扇風機は初だし、誰かチクッた奴がいる!」
ブルー 「まあねえ、チクッたと言うよりはさ…」
キース 「あんただったのか!?」
一同  (((た、助かった…!)))

本当にお盆玉で助けてくれた、と一同、銀青様に心で感謝。

キース 「なんだって、あんたが棚経の邪魔をするんだ!」
ブルー 「坊さんあるあるの話をしてたら、ブルーがね…」
Aブルー「いい話を聞いたものだから!」

扇風機をゲットするしかないよね、とソルジャー、力説。

Aブルー「そしたらシロエが、君の部屋にさ…」
シロエ 「あーっ!!!」
キース 「そうか、貴様も戦犯か!」
ブルー 「シロエを責めないであげて欲しいな、そこは」

素直に喋っただけなんだから、と銀青様のお言葉。

ブルー 「それより棚経、時間が押していないかい?」
キース 「そ、そうだった…!」

既に普通の三軒分は消費したぞ、と副住職、真っ青。

キース 「続けるから、扇風機を回さないでくれ!」
Aブルー「えーっ!?」

もっと時間を割いて欲しいよ、とソルジャーの我儘。

Aブルー「年に一度の棚経なんだし、もっとじっくり!」
キース 「しかし、俺にもノルマがあるんだ!」
Aブルー「お布施だったら出すからさ!」
キース 「他にも回ると言ってるだろうが!」

檀家さんにも御迷惑だ、と怒り炸裂。
そうですよねえ…?


2020/08/30 (Sun)

 

☆扇風機の許可を


スッポンタケの棚経ですけど、扇風機の風で消される蝋燭。
コードを抜いても止まらないわけで、今も順調に送風で…。

キース 「とにかく、扇風機を止めてくれ!」
Aブルー「お布施を増やせば、十軒分くらいいけるかな?」
キース 「だから、そういう問題ではないと!」
ブルー 「許可した方がマシだと思うよ、扇風機」

気が済むまで消させて、清算したまえ、と銀青様の仰せ。

ブルー 「何軒分ほど浪費したのか、最後に纏めて計算で」
キース 「そう言われても、他の檀家さんが…!」
ブルー 「時間は待ってはくれないんだよ、よく考えて」
キース 「うう…。ジョミー、蝋燭を点けてくれ」

何回消えるか分からないが、と悄然とする副住職。

キース 「消えたら点けるで、乗り切るしかない」
ジョミー「分かったよ…。此処でスタンバイする」

邪魔にならない至近距離で、とジョミー君、蝋燭の側に。

キース 「よし、それで頼む。南無阿弥陀仏…」
ジョミー(消えた、よし、点けた!)
キース 「南無阿弥陀仏…」
ジョミー(消えたら、点ける!)

扇風機の風とジョミー君の戦い、消えている間は読経中断。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ジョミー「南無阿弥陀仏…」

ハハーッと平伏、なんとか今年も終わった棚経。

キース 「よし、次へ急ぐぞ!」
ブルー 「待ちたまえ。先に、お布施の清算を」
キース 「急ぐんだが!」
ブルー 「大丈夫。今年はブルーが奉仕するから」

此処で浪費した時間の分だけ、瞬間移動で、と銀青様。

ブルー 「いいね、遅れを取り戻すまでは、キッチリと!」
Aブルー「ええっ、今日はハーレイが特別休暇を…!」

取ってくれるのに、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「棚経の効果を味わいたいしね、うんと早めに!」
ブルー 「終わってからだね、帰っていいのは」
キース 「お布施の方は、十軒分だな」
Aブルー「えーっ!?」

酷すぎるよ、と騒いでますけど。
今月、これにて中継終了~。


2020/08/31 (Mon) 




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☆危なかったフラグ


さて、八月。夏休みの季節で、シャン学メンバーも満喫中。
マツカ君の山の別荘から戻って、今日は生徒会長宅ですが。

ジョミー「楽しかったよねえ、山の別荘!」
シロエ 「ええ。キース先輩のフラグも、阻止しましたし」
サム  「でもよ、そのために急流のボート遊びがよ…」
スウェナ「コケちゃったのよね…」

ボートで遡ってみたかったわ、とスウェナちゃんの溜息。

スウェナ「絶対、最高だった筈なのよ、アレ」
マツカ 「山の別荘なら、来年も御用意しますから」
シロエ 「ありがとうございます。でも、来年も状況は…」
ジョミー「変わらないよね、漕ぎ手が二人なんだから」

残る面子が二人な所は同じだよ、とジョミー君の嘆き節。

ジョミー「誰が残るかで、また揉めちゃってさ…」
シロエ 「やめておくことになるんですよね…」

誰かさんが来そうですから、とシロエ君、お手上げポーズ。

シロエ 「なにしろ、漕ぎ手が足りないんですし」
ブルー 「サイオンでボートを漕ぐとなるとねえ…」

ぼくと、ぶるぅの他にはアレしか…、と生徒会長。

ブルー 「危なかったよ、あのまま揉め続けていたら…」
サム  「あの野郎が来たかもしれねえしなあ…」
ジョミー「堂々と混ざれるチャンスだもんね…」

本当に危なかったってば、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「漕ぎ手が増えたら、みんなボートに乗れるしさ」
シロエ 「断る理由が無いんですよね、まるで全く」
サム  「でもって、居座られちまうんだぜ」

湧いて出て、山の別荘に…、とサム君、ブルブル。

サム  「どうせ暇だとか、なんとか言ってよ…」
シロエ 「ぼくの部屋は、と言い出すんですね…」

目に見えるようです、とシロエ君、遠い目。

シロエ 「危機一髪というヤツでしたね」
キース 「言っておくがな、俺はフラグを立てていないぞ」
ジョミー「そうなのかな?」
キース 「当然だろう!」

俺は全く無関係だ、と主張している副住職。
そうなんですかねえ…?


2020/08/01 (Sat)

 

☆想定外に弱い人


楽しかった山の別荘ライフの後は、生徒会長宅でのんびり。
そういうシャン学メンバーですけど、別荘で起きた問題が。

キース 「ボート遊びの件に関しては、俺は完全に潔白だ」
サム  「でもよ、元はといえば、お前がよ…」
ジョミー「ジャンケンに混ざったらマズイ、って話で…」
シロエ 「ヒートアップが怖かったですしね、あの場合」

なにしろ、モノがジャンケンですから、とシロエ君の指摘。

シロエ 「キース先輩がアッサリ勝ったら、別ですけど…」
スウェナ「アッサリ負けとか、引き分け続きはマズイわよ」
キース 「何故、そうなるんだ!」
サム  「特にコレって理由はねえけど、なんとなく」

キースだしよ、とサム君、キッパリ。

サム  「想定外の事態ってヤツだと、なんてえのか…」
シロエ 「フラグ体質と、あるあるが炸裂しがちですしね」
ジョミー「だよねえ、例の戒名からしてさ…」

ソレの典型だったんだしさ、とジョミー君、深い溜息。

ジョミー「戒名をつけろ、って、不意打ち食らって…」
ブルー 「その場のノリだと言っているけど、実際はさ…」

あるあるが炸裂しただけだろう、と生徒会長も。

ブルー 「キースが本当に冷静だったら、色々とさ…」
シロエ 「先々のことまで考えますよね、つけるより前に」
キース 「そうなるのか!?」

俺にはジョークも許されないのか、とキース君、愕然。

キース 「あの戒名をつけた時には、軽い気持ちで…」
シロエ 「鯨の戒名をパクったんですよね、知ってます」
サム  「なんで立派なのをパクったんだよ…」

真面目に泣けるぜ、とサム君が仰ぐ天井。

サム  「アレが手順を踏んで来てたら、違うと思うぜ」
キース 「手順だと?」

どういう意味だ、と副住職の問い。

サム  「だからよ、こう、正式に枕経からよ…」
シロエ 「亡くなった時のお経でしたっけ?」
サム  「うん。其処からだとよ…」

冷静に断ってたんでねえの、と言ってますけど。
さて…?


2020/08/02 (Sun)

 

☆身元確認が必要


山の別荘ライフの後は、生徒会長宅でのんびりな御一同様。
けれど話題はキース君のフラグ体質、別荘で問題だった件。

ブルー 「なるほどねえ…。枕教から頼まれた場合、ね」
シロエ 「其処は断るべきなんですか?」

お坊さん的には、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「サム先輩とジョミー先輩は、僧籍ですけど…」
マツカ 「ぼくたちは、全くの素人ですから」

門外漢というヤツですね、と御曹司も。

マツカ 「どうなんでしょうか、枕教を依頼されたなら…」
ブルー 「まず、仏様の身元確認が必要だよね」
一同  「「「身元確認?」」」
ブルー 「そう。パスポートとか、免許証だとか…」

そんなのは要求しないけどさ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「でもねえ、一応、必須になるかな」
シロエ 「死亡証明書とかでしょうか?」

アレは役所に出すモノでは…、とシロエ君、怪訝そうな顔。

シロエ 「でも、その前に、お坊さんに見せるんですか?」
ブルー 「違うね、確認するのは所属だよ」
一同  「「「所属?」」」

なんのこっちゃ、と誰もがキョトン。

シロエ 「所属って言うと、組織ですよね?」
マツカ 「定年後だと、会社には所属していませんし…」
スウェナ「老人会とか、そんなのかしら?」

それとも、老人ホームかしらね、とスウェナちゃんの疑問。

スウェナ「だけど、人生を満喫中のご老人だと…」
シロエ 「無所属ってことも多いですよね…」
マツカ 「ええ。家庭菜園とかが趣味の場合は…」

所属しなくても楽しめますし、と御曹司にも謎なのが所属。

マツカ 「そういう方だと、どうなるんです?」
ブルー 「それは全然、関係無いね」

所属というのは、お寺だからさ、と銀青様。

ブルー 「何処のお寺の管轄なのか、それが問題!」
シロエ 「あー…。家の宗派というヤツですか?」
ブルー 「そう! まず、その点を確認しないと…」

枕教以前の問題だよね、と銀青様の解説が。
まず確認、と…?


2020/08/03 (Mon) 

 

☆今後も立つフラグ


山の別荘を楽しんだ後は、生徒会長宅でのんびりですけど。
キース君のフラグ体質が問題、想定外の事態に弱いとかで。

シロエ 「確かに、宗派の確認は大事な感じですねえ…」
ブルー 「そう。霊園とかはさ、別の宗派の仏様でもさ…」
サム  「受け入れてる場合が多いんだけどよ…」

枕教となれば別だぜ、とサム君、大真面目な顔。

サム  「うちのお経はコレじゃない、ってなったらよ…」
ジョミー「悲惨だもんねえ、呼んだ方も、呼ばれた方もさ」
シロエ 「なるほど…。だったら、キース先輩の場合も…」
サム  「枕教から頼まれていたら、違った筈だぜ」

あんなブツは供養しねえだろ、とサム君、指をチッチッと。

サム  「もう思いっ切り門前払いで、戒名なんかは…」
ブルー 「つけていないね、間違いなく」

真っ当な坊主のやることじゃないし、と銀青様も。

ブルー 「つまりさ、キースはノリだと言っているけど…」
シロエ 「想定外の展開で、ついていけなかったんですね」
ブルー 「そういうことだね、いくら頭脳が優秀でもさ」

オーバーヒートはしていなくても、と銀青様の深い溜息。

ブルー 「だから今後も、フラグはバンバン立つと思うよ」
一同  「「「うわー…」」」
キース 「貴様ら、俺を何だと思っていやがる!」
シロエ 「えっ、フラグ体質で、あるあるでしょう?」

もう諦めの境地ですよ、とシロエ君、お手上げのポーズ。

シロエ 「そうでなくても、お盆が近いですしね」
サム  「言わねえでくれよ、今年も暑いんだからよ」
ジョミー「炎天下の自転車、キツイんだよ…」

また棚経で走る季節だ、と僧籍な人たち、ゲンナリ。

サム  「ジョミーはマシだろ、瞬間移動が入る分だけ」
ジョミー「でもさあ、アレは誰のサービス?」
シロエ 「例の人がやってくれるんですよね…」
ジョミー「だから気持ちが複雑なんだよ」
一同  「「「うーん…」」」

確かにそうかも、と誰もが納得ですけれど。
この夏も…?


2020/08/04 (Tue) 

 

☆お相手をするのは


マツカ君の山の別荘の後は、生徒会長宅でのんびりな面々。
けれどお盆が近いわけでして、お盆と言えば棚経がお約束。

シロエ 「今年も頼みに来るんでしょうねえ、例の人は…」
ジョミー「瞬間移動のサービス自体は、悪くないけどさ…」

自転車で走らなくてもいいから、とジョミー君の複雑な顔。

ジョミー「だけど、サービスがあるってことはさ…」
サム  「誰かさんが棚経を頼んだ結果だしよ…」
スウェナ「そっちの方は嬉しくないわね、どう考えても」
シロエ 「でもですね…。あの件で損をしてるのは…」

実は、ぼくたちではないでしょうか、とシロエ君。

シロエ 「サム先輩は、ほぼ無関係ですし…」
サム  「あー…。俺はアドス和尚と棚経だしなあ…」
マツカ 「ジョミーも、キースと走ってますよね」

此処で棚経をする時以外は…、と御曹司の相槌。

マツカ 「それ以外の間、誰かさんのお相手はですね…」
シロエ 「ぼくたちってことになるんですよね、完全に」
スウェナ「言われてみれば、そうだわねえ…」

棚経の用意をする段階からよね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「ぶるぅは、もっと前からだわよ」
ぶるぅ 「そだね、お膳を作ってるから」

今年は何にしようかな、と、やる気満々なお子様。

ぶるぅ 「精進料理も、色々なのが出来てくるもん」
シロエ 「えっ、あんなのが進化するんですか?」
ぶるぅ 「だって、お料理なんだも~ん!」

精進料理だけのお坊さんも多いよ、と弾ける笑顔。

ぶるぅ 「だから、工夫をする人も沢山!」
シロエ 「なるほど…。すると、ぶるぅにとっては…」
マツカ 「棚経は、腕を披露する舞台なんですね」
ぶるぅ 「うんっ!」

今年も楽しみ! と張り切ってますけど。

シロエ 「でも、ぼくたちは、楽しめませんしね…」
スウェナ「思いっ切りババってことだわよ」
マツカ 「楽しむ方法が、あったらいいんですけどね…」

いっそ発想の転換だとか…、と言われましても。
どうやって…?


2020/08/05 (Wed)

 

☆楽しめれば勝ち


マツカ君の山の別荘から戻って、生徒会長宅で過ごす面々。
けれど、もうすぐ来るのがお盆で、棚経がお約束でして…。

シロエ 「発想の転換って、どうやるんですか?」
マツカ 「それは、ぼくにも分かりませんけど…」

楽しめれば勝ちだと思うんですよ、と御曹司。

マツカ 「ババだと思えば、更に気分がマイナスですから」
シロエ 「あー…。それはあるかもしれませんね」
スウェナ「怖いと思うと怖くなるのと、理屈は同じね」
マツカ 「そうなんです。ただ、問題は方法で…」

全く思い付かないんですよ、とマツカ君の困り顔。

マツカ 「なにしろ、棚経は門外漢ですし…」
サム  「けどよ、それならキースは思い付くのかよ?」
ジョミー「棚経を楽しんでるかどうかも謎だよね…」

その点、どうなの、とジョミー君、副住職に突撃。

ジョミー「キースは棚経、楽しんでるわけ?」
キース 「では、逆に聞くが、そう見えるのか?」

一緒に行くから分かるだろうが、と副住職からも質問が。

キース 「どうなんだ、蝋燭と線香係?」
ジョミー「……大変そうかな、と」
キース 「よし、お前の目は節穴ではないな」

というわけだ、とキース君でも楽しめないのが棚経らしく。

シロエ 「困りましたねえ、プロでもダメだとなると…」
マツカ 「やっぱり無茶な話でしょうか?」
スウェナ「待ちなさいよ、上には上がいるわよ」

プロ中のプロが、とスウェナちゃんの視線が生徒会長に。

シロエ 「そうでした! 会長は高僧でしたっけ!」
マツカ 「何かありませんか、棚経を楽しむ方法は?」
ブルー 「そりゃ、発想の転換だろうね」

それしかないよ、と生徒会長、アッサリと。

ブルー 「視点を変えれば、おのずと道が開けるかもね」
シロエ 「それはマツカ先輩の発想と同じですよ!」
マツカ 「思い付いても、先が展開しないんですけど…」
ブルー 「ヒントは開き直りかな」

毎年、一定数はいるよ、と言われましても。
何がですか…?


2020/08/06 (Thu)

 

☆湧いて出る人たち


マツカ君の山の別荘の後は、生徒会長宅でのんびりな面々。
けれど迫って来るのがお盆で、逃れられないのが棚経で…。

シロエ 「一定数はいるって、どういう人がです?」
ブルー 「たった今、ヒントは言ったけど?」
マツカ 「もしかして、開き直っている人でしょうか?」

あのヒントだと、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「それも、棚経に対しての開き直りで…?」
ブルー 「うん。ちゃんと一定数はいるものなんだよ」

毎年、棚経の季節になると湧いて出るね、と生徒会長。

ブルー 「普段は潜伏しているんだけど、こう、一斉に」
マツカ 「開き直ってしまうんですか?」
ブルー 「そうなんだよねえ、追い詰められた挙句にさ」

ナチュラルハイになるのかもね、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「マツカじゃないけど、楽しめればいい、と」
シロエ 「あー…。なんとなく分かる気はします」
マツカ 「ぼくもですけど、その人たちって…」

棚経で困っている人ですよね、とマツカ君の問い。

マツカ 「ぼくたちのような人は、多いんでしょうか?」
シロエ 「そこなんですよね、ぼくもてっきり…」

レアケースだと思ってました、とシロエ君。

シロエ 「何処の家でも、単にお坊さんが来るだけで…」
スウェナ「お経を上げたら、サッサと次に行くんでしょ?」

それだけなのに、何故、困るの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「そりゃあ、中には、私たちみたいな人だって…」
シロエ 「まるでいないとは言いませんけど…」
マツカ 「一定数とまで、言うほどですか?」

そこが気になる、と棚経を迎える立場の誰もが疑問。

マツカ 「その辺も、聞きたいんですけれど」
シロエ 「ぼくもです!」

多いんだったら、諦めも…、と頷く人たち。

シロエ 「お仲間がいるわけですからね」
マツカ 「そうなんですよ」
ブルー 「なるほどね…。流石はマツカ、と言うべきかな」

鋭いってば、と生徒会長、褒めてますけど。
開き直る人って…?


2020/08/07 (Fri)

 

☆真逆だそうです


マツカ君の山の別荘を楽しんだ後、生徒会長宅な御一同様。
近付いて来るお盆の棚経、なんとも困った話ですけれど…。

シロエ 「マツカ先輩が鋭いってことは、もしかして…」
マツカ 「その開き直る人というのは、ぼくたちとは…」

立場が違うんじゃないんですか、とマツカ君のツッコミ。

マツカ 「そんな感じがするんですけど、どうでしょう?」
シロエ 「ですよね…。会長、ストレートにお願いします」

この件の返事、とシロエ君も。

シロエ 「持って回った返事をされても、ぼくたちでは…」
マツカ 「阿吽の呼吸が分かりませんから、素人向けに」

解説をして貰えませんか、と御曹司、控えめながらも真剣。

マツカ 「答えによっては、絶望するしかないですから」
シロエ 「ええ…。どうなんですか、そこの所は?」
ブルー 「ぶっちゃけ、君たちとは真逆な立場の連中だね」

棚経に回って来る方だから、と生徒会長、ズバリと。

ブルー 「つまりはキースの御同輩だよ」
マツカ 「やっぱり、そういうことですか…」
シロエ 「終わりましたね、マツカ先輩」
マツカ 「本当に…。あれっ、でもですね…」

ちょっと待って下さいよ、とマツカ君の視線が副住職に。

マツカ 「キースは棚経、楽しんでませんよね?」
キース 「そうだが、何か?」
マツカ 「…ということは、開き直っている人とは…」

違うんですよね、とマツカ君、今度は生徒会長に視線を。

マツカ 「開き直ると、楽しむ方法があるってことは…」
ブルー 「何か質問があるのかな?」
マツカ 「はい。その方法は、どんなものなんでしょう?」

ぼくたちにも応用できそうでしょうか、と大真面目な顔。

マツカ 「そうだとしたなら、検討したいと思いますから」
ブルー 「うん、切り替えの早さも流石だね」
マツカ 「それより、応用が利くかどうかです」
ブルー 「いけると思うよ、毎年、待ってる連中が…」

一定数はいるものだから、と言ってますけど。
また一定数…?


2020/08/08 (Sat)  

 

☆楽しめる人たち


マツカ君の山の別荘の後にやって来るものが、お盆の棚経。
生徒会長宅に来ている面々、誰も避けられないイベントで。

マツカ 「一定数というのは、お坊さんの方ではなくて?」
シロエ 「さっき、そっちが一定数だと言いましたよね?」
ブルー 「真逆な方にも、待っている人はいるんだよ」

毎年、楽しみにしてる人がね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「早い人だと、六月の頭からやってるからさ」
一同  「「「え?」」」

流石にソレは早すぎないか、と誰もがポカーン。

マツカ 「あのぅ…。六月の初めだと、キースもですね…」
ジョミー「まだテンパっていない頃だよ、お盆なんかで」
サム  「だよなあ、卒塔婆も、まだ書いてねえし」
ブルー 「うん、サムはいい所に来てるよね」

卒塔婆なんだな、と生徒会長、ニッコリ。

ブルー 「そこから毎年のお楽しみだよ、どっちの側も」
マツカ 「卒塔婆ですか?」
ブルー 「そう! 元老寺でも、そうだろうけど…」

その頃に束で届くものだから、と生徒会長が立てる親指。

ブルー 「まずは届いた卒塔婆の山をさ、写真に撮って」
シロエ 「まさかのインスタ映えでしょうか?」
ブルー 「違うね、上げるのはツイッターだよ」

これだけ書くぞ、と決意をこめて…、とUPだとか。

ブルー 「イイネとリツイートで、やる気をチャージで」
マツカ 「確かに、開き直っていますね」
シロエ 「凄い数だって聞きますもんね…」

キース先輩も今、地獄ですけど、とシロエ君。

シロエ 「すると、一般人もそれを見るわけですね?」
ブルー 「アレだよ、坊さんあるある盆だよ」

例のハッシュタグが其処から始まる、と銀青様の解説が。

ブルー 「初ハッシュタグを待ってる連中、いるからね」
マツカ 「一定数というのは、そういう人たちですか…」
シロエ 「まとめサイトも出来るそうですけど…」
ブルー 「そうなんだよね」

その立場なら楽しめるよ、と言ってますけど。
ツイッターで…?


2020/08/09 (Sun)

 

☆楽しむためには


じきにやって来るお盆の棚経、誰も避けられないイベント。
どう考えても地獄ですけど、楽しめる人種がいるそうで…。

マツカ 「ぼくたちもツイッターをやるわけですか?」
シロエ 「棚経のためだけに、アカウントですか…」

それ以外の時期は放置な気が、とシロエ君。

シロエ 「LINEだったら、サム先輩がですね…」
ブルー 「ダメダメ、LINEじゃ拡散出来ないからね」
キース 「あんた、俺の行動を晒す気なのか!?」

親父に知れたらどうしてくれる、と副住職、ガクブル。

キース 「ツイッターは、やっていない筈だが…」
シロエ 「何処からバレるか分かりませんよね」
マツカ 「まとめサイトがあるそうですしね…」

リスクが高くありませんか、と御曹司、慎重な姿勢。

マツカ 「後でキースに恨まれそうです、万一の時に」
シロエ 「ですよね、ネットで拡散したら消せませんから」
ブルー 「そうでもないよ?」

ぼくならサイオンで無かったことに…、と生徒会長の笑み。

ブルー 「タイプ・ブルーはダテじゃないしね」
サム  「でもよ、ソレって高くつくよな?」
ブルー 「そこはサービス、と言いたいんだけど…」

ツイッターを始める必要は無いね、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「やってるつもりで、エアでいいんだよ」
一同  「「「エア!?」」」
ブルー 「うん。コレは是非ともツイートしたい、と…」

思うネタ探しに集中したまえ、と生徒会長のアドバイスが。

ブルー 「そういう視点で追っていったら、棚経もさ…」
マツカ 「確かに、楽しめるかもしれませんね」
シロエ 「マツカ先輩が言う、発想の転換ってヤツですね」

それは考えてもみませんでした、とシロエ君。

シロエ 「坊さんあるあるは、知ってましたけど…」
スウェナ「話題にはなっていたわよね、ソレ」
ブルー 「どうかな、ネタを探すのは?」
一同  「「「イイネ!」」」

いける気がする、と上がる賛同の声。
エアでツイッター…。


2020/08/10 (Mon)

 

☆バズるつもりで


もうすぐ来るのがお盆の棚経、避けては通れないイベント。
けれど発想を転換したなら、楽しむことも出来そうな感じ。

シロエ 「今年の棚経は、ネタ探しですね!」
ブルー 「棚経そのものにこだわらなくても、色々とね」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「準備の段階からツイートしてるよ、楽しむ人は」

卒塔婆の束が届く頃から…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「だから当日も、朝っぱらからツイートだよね」
サム  「棚経の日に、そんな余裕があるのかよ?」
ブルー 「出発前に自分を鼓舞だよ、そして、その後は…」

棚経に追われて沈黙だよね、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「帰る頃にはバズってないかな、と期待しながら」
シロエ 「バズる人って、いるんでしょうか?」
ブルー 「たまにいるねえ、だから君たちも頑張りたまえ」
スウェナ「ツイートしたら、バズりそうなネタを探すのね」

その方向ならいけそうだわ、とスウェナちゃんの笑顔。

スウェナ「なんと言ってもキースだものねえ、お坊さんが」
キース 「どういう意味だ!」
スウェナ「やらかしそうな気しかしないのよ」
??? 「ええっ、キースは完璧だよ?」

最高だってば、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

キース 「あんた、何しに現れたんだ!」
Aブルー「もちろん、棚経を頼みにだよ!」

もうじきだしね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ちょうど棚経の話もしてるし、ピッタリかと」
キース 「くっそぉ…」
Aブルー「そう言わないでさ、今年もよろしく!」

自転車で移動中の瞬間移動は任せてよ、と胸を叩く人。

Aブルー「でもって、他のみんなはさ…」
シロエ 「参加ですよね、分かってます」

朝イチで此処に集合で…、とシロエ君、サラッと。

シロエ 「もう慣れましたよ、パターンですから」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳も任せてね!」
Aブルー「ありがとう!」

話が早くて助かるよ、と言ってますけど。
ネタ探しは…?


2020/08/11 (Tue)  

 

☆任せるそうです


じきにお盆の棚経ですけど、今年は発想を転換する方向で。
ネタを探して楽しむことに決めた所へ、ソルジャーが登場。

Aブルー「みんなも今年は、棚経を楽しんでくれるって?」
シロエ 「どうせ逃げられないイベントですしね」
マツカ 「大丈夫ですよ、ぼくたちからは仕掛けませんし」

その辺の礼儀は心得てます、と御曹司、流石な気配り。

マツカ 「ですから、どうぞ安心していらして下さい」
Aブルー「感謝! それじゃ例年通り、任せていいかな?」
マツカ 「えっと…。当日の準備でしょうか?」
Aブルー「そう! お供えの花とか、そういうのをね」

ぼくの世界じゃ手に入らないものも多くて、と言い訳が。

Aブルー「仏様用のフラワーアレンジメントとかね」
シロエ 「なんだか、別物な感じがしますね」
スウェナ「フラワーアレンジメントだものねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ そういうのも任せてね!」

お盆仕様で揃えておくから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お供え物の野菜とかも!」
Aブルー「助かるよ! それじゃ、また棚経の日に!」
シロエ 「もう帰るんですか?」
Aブルー「実は、ハーレイが休暇を取れそうでねえ…」

貴重な時間を潰したくないから、と、あくまで自己中。

Aブルー「じゃあ、棚経の準備をよろしくねーっ!」
キース 「おい、それだけか!? …って…」
シロエ 「もういませんね…」

なんて逃げ足が速いんでしょう、とシロエ君も呆れ顔。

シロエ 「でもまあ、いなくなったんですから…」
マツカ 「棚経の日までは、平和ですよね」
キース 「それで、お前たちは、本当にだな…」

ネタを探す方で行く気なのか、と副住職の問い。

キース 「だったら、俺も頑張らないといけないしな」
シロエ 「ネタを提供してくれるんですか?」
キース 「逆だ、逆! 提供しないように注意しないと」
シロエ 「あるあるに期待してますよ」

きっと何かが起こる筈です、と言ってますけど。
さて…?


2020/08/12 (Wed)

 

☆バズるのは嫌だ


もうすぐお盆の棚経ですけど、今年は発想を転換する方針。
ネタを探して楽しむわけで、気分はエアツイッターだとか。

キース 「何なんだ、あるあるというヤツは?」
シロエ 「キース先輩の定番ですよね、あるあるは」
スウェナ「フラグとセットで、得意技でしょ?」

棚経あるあるに期待だわね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「きっと、キースがやらかさなくても…」
シロエ 「今、帰って行った人が何かしますよね、絶対に」
マツカ 「そうならなければ、御の字ですよ」

ネタが無い代わりに、平穏無事に終了です、と御曹司。

マツカ 「そっちの方なら、誰も文句は無いでしょう?」
シロエ 「無いですねえ…」
スウェナ「バズるか、平和に終わるかなのね」

どっちかしらね、とスウェナちゃん、悩んでますけど。

キース 「俺は平穏無事な終了を祈りたいぞ」
ジョミー「ぼくもかな」
サム  「俺は後から聞くだけだしよ、どっちでもいいぜ」
シロエ 「サム先輩はいいですよねえ…」

外野ですから、とシロエ君の溜息。

シロエ 「一度、ジョミー先輩と代わりませんか?」
サム  「アドス和尚の御指名だからよ、まあ無理だよな」
キース 「ああ。ジョミーに親父のお供は務まらないぞ」

ハイスペックを要求されるし、と副住職。

キース 「あのポジションは、当分、サムのものだな」
ジョミー「だよねえ…。あーあ、今年も…」

此処でババかぁ、とジョミー君が仰ぐ天井。

ジョミー「バズる勢いなネタの提供、誰だろう?」
キース 「お前になるかもしれないな」
ジョミー「えーっ!?」
キース 「可能性ならゼロではないぞ」

まあ、当日を楽しみにしておけ、と副住職の冷たい笑み。

キース 「俺も自重しつつ、ネタ探しに邁進するからな」
シロエ 「ということは、ぼくたちもですね…」
マツカ 「自重ですよね、頑張らないと」
スウェナ「バズったら後がないものねえ…」

ネタ提供は回避しないと、と誰もが決意。
棚経の行方は…?


2020/08/13 (Thu)

 

☆ウチワで扇いで


いよいよ棚経の日がやって来まして、朝から集合した面々。
生徒会長宅が会場ですけど、今年はネタを探す方向でして。

シロエ 「おはようございます。いよいよですね」
ブルー 「朝早くからご苦労様。今日も暑いね」
マツカ 「ええ。でも、此処は涼しくて助かります」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クーラーもおもてなしだもん!」

棚経の日は特に喜ばれるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お坊さんたち、暑い中を回っているもんね!」
スウェナ「そうよね、ホントに大変そうだわ」
シロエ 「おまけに衣が暑そうですしね…」

扇風機も人気な気がします、とシロエ君が眺めるエアコン。

シロエ 「ご高齢の方は、クーラーが苦手だそうですし」
ブルー 「扇風機ねえ…。アレは裏目に出るんだよね」
一同  「「「え?」」」

クーラーに及ばないからだろうか、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのですね…。確かに涼しさは劣りますけど…」
マツカ 「裏目に出ると言うほどでしょうか?」
スウェナ「無いよりマシでしょ、暑いんだもの」

おもてなしの心だわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「それともアレなの、ウチワの方がいいだとか?」
ブルー 「そう言われてるね」
シロエ 「ちょっと厚かましすぎませんか?」

ウチワで扇いでくれだなんて、とシロエ君、苦々しい顔。

シロエ 「何様なんだ、って感じですよ」
マツカ 「和尚様ではありますけどね…」
スウェナ「だけど、所詮はお坊さんでしょ?」

そこまで有難い存在かしら、とスウェナちゃんの疑問。

スウェナ「ブルーみたいな高僧だったら、まだ分かるけど」
シロエ 「そうですよねえ…」

ウチワで扇げは無いと思います、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「そんな坊主には、ミニ扇風機で充分ですよ」
マツカ 「卓上型ですね、確かにそうかも…」
ブルー 「うん、その方が喜ばれるね」
一同  「「「へ?」」」

どういうことだ、と一同、ポカーン。
何故、ミニの方が…?


2020/08/14 (Fri)

 

☆ウチワの理由は


いよいよ今日はお盆の棚経、生徒会長宅に集った御一同様。
今年はネタを探す方向、暑くてクーラーが嬉しい話から…。

シロエ 「何故、ミニ扇風機の方が喜ばれるんですか?」
マツカ 「明らかにパワーが落ちますよ、アレは」
スウェナ「ハッキリ言って、あまり効かないわよ?」

謎だ、と誰もが口々に疑問を。

スウェナ「ウチワで扇げって言うほどなんでしょ、変よ」
シロエ 「ですよね、そこまで偉そうに言うなら…」
マツカ 「ミニ扇風機にも、文句をつけそうですけれど…」
ブルー 「違うね、ウチワもミニ扇風機も、大事なんだよ」

どっちも裏目に出ないからね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「そこの所が重要なんだな、涼しさよりも」
一同  「「「はあ?」」」
ブルー 「要は風力、パワーが問題になるんだよ」

ウチワで扇げば、そよ風だよね、と手で扇ぐ仕草。

ブルー 「でもって、ミニの扇風機だと…」
シロエ 「あんまり風は来ませんね」
ブルー 「そう! 扇風機は確かに涼しいんだけど…」

向きによっては大変なことに…、と指差す先に蝋燭が。

ブルー 「アレだよ、アレが消えるんだってば」
シロエ 「あー! 扇風機の風が直撃するわけですね」
スウェナ「確かに、一瞬でパアだわねえ…」
マツカ 「ミニ扇風機なら、そこまで届きませんよね」

お坊さんの身体が盾になって…、と御曹司も。

マツカ 「棚経の最中に消えたりすると、大変そうです」
ブルー 「うん。消えたままではダメなんだよ」

必ず、蝋燭を再点火だよ、と説明が。

ブルー 「だから時間がかかってしまうし…」
シロエ 「次を急ぐだけに、ヤバイんですね」

時間が押していますもんね、とシロエ君も納得な理由。

シロエ 「ウチワがいいのは、そのせいでしたか…」
ブルー 「扇風機の角度のチェックは、大切なんだよ」
一同  「「「角度?」」」
ブルー 「棚経の心得事だよね」

忘れた坊主は痛い目を見る、と銀青様。
扇風機チェック…。


2020/08/15 (Sat) 






 

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☆外出は自粛で


もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君を隔離する話ですけど、ソルジャーが乗り気で…。

シロエ 「柔道部の合宿の後は、外出自粛でお願いします」
キース 「今月の間は、まだ月参りがあるんだが…!」
シロエ 「それは別です、ぼくたちとは無関係ですからね」
サム  「うんうん、檀家さんの家と寺との往復だしよ」

俺たちには全く関係ねえし、と切り捨てにかかる人たち。

サム  「そうしてくれれば、俺たちもマジで安心だよな」
ジョミー「この人だって、こっちに用事が無くなるもんね」

パフェとかはお店でも食べられるしさ、とジョミー君も。

ジョミー「キースさえ、家に籠ってくれたら安全なんだよ」
スウェナ「そうよね、キースも安全だわよ」

SD体制の世界よりいいでしょ、とスウェナちゃんの意見。

スウェナ「元老寺だったら、怖いのはアドス和尚くらいよ」
シロエ 「言えてますよね、ミサイルは来ません」
キース 「しかしだな…!」

俺の夏休みはどうなるんだ、と副住職、必死。

キース 「お前たちだけで楽しむつもりか、夏休みを!」
シロエ 「何か問題ありますか?」

無いように思うんですけどね、とシロエ君の瞳に冷たい光。

シロエ 「キース先輩のせいで、毎年、迷惑するんです!」
ジョミー「だよねえ、それにキースには仕事もあるしさ」
キース 「仕事だと?」
ジョミー「卒塔婆書きだよ、そっちに専念すれば?」

ぼくたちは夏を楽しむからさ、と親指をグッと。

ジョミー「頑張ってよね、クーラー禁止らしいけど」
Aブルー「その件だったら、ぼくがお役に立てると思うよ」

快適な環境を用意できるから、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「元老寺が暑くて嫌なんだったら、涼しい所を」
キース 「あんたの世界は、リスクが高すぎなんだが!」
Aブルー「分かってるってば、嫌がってるのは」
キース 「どの辺がだ!」

拉致して監禁する気だろうが、と絶叫が。
まあ、そうでしょうね?


2020/07/16 (Thu)

 

☆拉致される先は


夏休みを間近に控えた休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
キース君を隔離したいわけでして、ソルジャーが乗り気に。

シロエ 「お話は有難いんですけれど、先輩の命の方も…」
サム  「流石に見捨てられねえよなあ、こればっかりは」
キース 「頼む、お前たちも止めてくれ!」
ジョミー「そうは思うけど、キースもさあ…」

自発的に籠ると言ってくれないかな、とジョミー君の意見。

ジョミー「俺の夏休みはどうなるんだ、っていうのはね…」
シロエ 「厚かましいと思うわけですよ、ぼくも」

とはいえ、SD体制の世界はちょっと…、とシロエ君。

シロエ 「死なれたら、寝覚めが悪いですしね」
Aブルー「ぼくがいるから大丈夫、ではダメだろうねえ…」
キース 「当然だろうが!」

何にだって万一というのがある、と副住職、必死の形相。

キース 「あんたに拉致されるくらいだったら、俺は…」
シロエ 「元老寺に籠ってくれるんですか?」
キース 「い、いや、それは…。すまんが、マツカ…」

何処か用意してくれないか、と副住職の視線がマツカ君に。

キース 「贅沢は言わん、学生向けのワンルームでいい」
マツカ 「はあ…。お部屋を用意するんですか?」
キース 「エアコンつきで、コンビニも近くて…」
Aブルー「そう言わないで、ぼくに任せてよ!」

食事もつくしさ、と割り込むソルジャー。

Aブルー「それに和室もいけると思うよ、卒塔婆書き用の」
キース 「和室だと?」
Aブルー「うん。元老寺でなくても卒塔婆書きオッケー!」

いいんじゃないかな、とパチンとウインク。

Aブルー「任せてくれれば、手配をね!」
シロエ 「あのですね…」

畳だけじゃ雰囲気、出せませんよ、とシロエ君の指摘。

シロエ 「襖なんかも必要ですし、第一、部屋の構造が…」
キース 「宇宙船では、話にならんぞ」
Aブルー「宇宙船とは言ってないけど」
一同  「「「へ?」」」

何処へ拉致るんだ、と誰もがキョトン。
行き先は…?


2020/07/17 (Fri)

 

☆隔離のプロです


もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君を隔離という話が出て、ソルジャーが名乗りを。

シロエ 「宇宙船じゃないって、何処へ隔離する気です?」
ブルー 「まさか、アルテメシアじゃないだろうね?」

此処じゃなくって、君の世界の…、と生徒会長の問い。

ブルー 「空き部屋に送るというのはダメだよ、危険だし」
Aブルー「そんな面倒なことはしないよ、ぼくだって!」

もっと手軽な方法だよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「お金持ちなら、マツカの他にもいるからさ」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「そりゃ、マツカには敵わないけど、それなりに」

お金も別荘も持ってる人が、と指差す窓の方向。

ブルー 「ま、まさか…」
Aブルー「あっ、分かった?」
ブルー 「ノルディに頼むつもりだとか?」
Aブルー「ピンポーン!」

何の心配も要らないだろう、と威張り返るソルジャー。

Aブルー「SD体制の世界じゃないし、バッチリだよ!」
ブルー 「うーん…。君の頼みなら引き受けそうだね…」
シロエ 「エロドクターに頼む気ですか…」

確かに隔離のプロではあります、とシロエ君、納得の表情。

シロエ 「そういうことなら、お願いしても良さそうです」
サム  「だよなあ、命の心配はねえし…」
スウェナ「この人が頼んでくれるんだったら、無料よね…」

それでいこう、と頷く面々。

ジョミー「良かったね、キース! これで涼しい毎日だよ」
Aブルー「卒塔婆は元老寺で書いて、別荘でもいいよ」

いくらでも送迎するからね、とソルジャー、太っ腹。

Aブルー「じゃあ、ノルディと話をつけてくるから」
キース 「ちょっと待て!」

別の意味で心配なんだが、と顔色の悪い副住職。

Aブルー「何か問題あるのかい?」
キース 「ノルディと言えば、エロドクターだぞ!」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「俺も男なんだ!」

ヤバイ気がする、と顔面蒼白ですけど。
口説かれそうだと…?


2020/07/18 (Sat)

 

☆安全だそうです


じきに夏休みを迎える休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
キース君だけ隔離しようという方向で、ソルジャーに一任。

Aブルー「ノルディが君を口説くって?」
キース 「俺が男である以上はな!」
サム  「あー…。エロドクターだしよ、あるかもなあ…」
ジョミー「でもさあ、あっちにも選ぶ権利はあるよね」

何もキースを選ばなくても、とジョミー君の鋭い意見。

ジョミー「お金さえ出せば、もっといいのが一杯いるしさ」
シロエ 「言えてますねえ、世の中、お金次第です」

誰かさんだって、それで釣ってるわけですし、とシロエ君。

シロエ 「本当だったら、こんな上物、釣れませんってば」
Aブルー「そうかもねえ…。現にこっちのハーレイだと…」
ブルー 「カモられもしないね、スルーされてるよ」

懐具合が寂しいからね、と生徒会長も頷く事情。

ブルー 「そういうわけだし、キースは安全圏だと思うよ」
キース 「なんで、そうだと言い切れるんだ!」
ブルー 「ノルディのタイプじゃないからねえ…」
Aブルー「あっ、珍しく君と意見が合うね!」

やっぱりキースはダメだよねえ、とソルジャー、ニヤニヤ。

Aブルー「キースの方がお金を出しても、ダメっぽい気が」
ブルー 「断られるだろうね、それはすげなく」
シロエ 「そこまでですか?」
ブルー 「なんと言っても、キースだからねえ…」

誰が好き好んで口説きたいと…、と生徒会長、決め付け。

ブルー 「好かれるのは、例のキノコくらいなものだよ」
Aブルー「アレだって、恩が無ければダメかも…」
ブルー 「うーん…。確かに、アレにも選ぶ権利が…」

本当だったら、あるんだよね、とキッツイ言葉が。

ブルー 「戒名を付けたのがキースでなければ…」
Aブルー「好かれるどころか、スルーもあるだろ?」
ブルー 「間違いないね。ノルディもそれと同じ理屈で…」
シロエ 「口説かないんなら、安心ですよ」

キース先輩を預けましょう、と賛成の声。
隔離ですか…?


2020/07/19 (Sun) 

 

☆味見はあるかも


もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君を隔離する方向でして、ソルジャーにお任せで…。

Aブルー「それじゃ、ノルディに頼んでくるよ」
キース 「待ってくれと言っているだろう!」

勝手に話を進めやがって、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「あのエロ野郎は、守備範囲が広い筈なんだが!」
ブルー 「まあねえ…。それはそうかもしれないけどさ…」
Aブルー「それとこれとは、話が別だと思うけどねえ?」

絶対、君は好みじゃないね、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「顔はともかく、こう、色々と…」
ブルー 「ノルディの好みを外している、って気がするよ」
キース 「どうして、そうだと言い切れるんだ!」

どんなモノにも例外はある、と副住職、必死。

キース 「万が一という言葉にしたって、あるわけで!」
ブルー 「うーん…。万が一ね…」
Aブルー「どうだろうねえ、危ないのかな?」
ブルー 「可能性はゼロじゃないかもねえ…」

好奇心というモノもあるんだっけ、と生徒会長。

Aブルー「好奇心ね…。味見くらいはするってことかな?」
ブルー 「いわゆる試食で、ちょっとくらいは…」
キース 「おい!」

それを危ないと言うんじゃないか、と副住職の悲鳴。

キース 「その話、断固、断るからな!」
シロエ 「だったら、引きこもりでお願いします」

元老寺に籠って下さい、とシロエ君、すかさず注文を。

シロエ 「それが嫌なら、エロドクターの方にですね…」
ジョミー「でもさあ、万一のことがあったら…」
サム  「俺たちの立場がヤバくねえか?」

きっと末代まで祟られるんだぜ、とサム君、ブルブル。

サム  「二度と文句は言えなくなってよ、でもってよ…」
スウェナ「キースに絶対服従なのね、下僕モードで」
シロエ 「そ、それは…。怖いですけど、リスクの方は…」
キース 「高いと思うぞ、俺が保証する」

貴様ら、一生、恨んでやる、と副住職の睨み。
呪われると…?


2020/07/20 (Mon)

 

☆祟られるのは嫌だ


夏休みを間近に控えた休日、キース君の隔離を決めた面々。
ソルジャーに任せて安心な筈が、副住職が反撃開始でして。

キース 「俺が、エロドクターに手を握られでもしたら…」
シロエ 「まさか、それだけで恨むんですか!?」
キース 「当然だろうが、エロドクターだぞ?」

お前だったら平気なのか、と副住職、シロエ君をジロリと。

キース 「握られるくらいは平気と言うなら、譲歩しよう」
シロエ 「い、いえ…。正直、あまり自信は…」
サム  「俺も無理だぜ、下心アリで握るんだろ?」
キース 「まあ、それ以外に理由は無いな」

握手でも御免蒙りたいぞ、と副住職の眉間に皺が。

キース 「そんな野郎に預けるからには、覚悟しやがれ!」
シロエ 「ぐ、具体的には、どんな感じで祟るんです?」
キース 「さっき、スウェナが言ったヤツだな」

お前ら、全員、俺の下僕だ、と指をビシィ! と。

キース 「つまり、例の迷惑なキノコ以下だということだ」
一同  「「「げっ!!!」」」

アレ以下なのか、と誰もがガクブル。

ジョミー「そ、それは酷いよ、いくらなんでも!」
キース 「いや、下僕よりは弟子の方が偉い立場だ」

たとえキノコの弟子といえども…、と怖い台詞が。

キース 「ということで、俺は快適に隔離されてくる」
Aブルー「ふうん…。今更、乗り気になったのかい?」
キース 「ああ。あんたにとっても、悪い話じゃない筈だ」

俺に万一のことがあったら、下僕が増える、と立てる親指。

キース 「今後の法要は安泰なんだし、めでたいだろう?」
Aブルー「なるほどね! それじゃ、ノルディに…」
シロエ 「待って下さい!」

この通りです、とシロエ君、思いっ切り土下座。

シロエ 「キース先輩、どうぞ夏休みは、今まで通りに!」
サム  「マジで、そっちの方で頼むぜ!」
ジョミー「みんな、そうだと思うんだけど!」
キース 「ほう…」

では、そうしよう、と一気に纏まった話。
どんな夏休みに…?


2020/07/21 (Tue) 

 

☆貸し切りなんです


キース君を隔離するのは諦めて、夏休みを迎えた御一同様。
柔道部の合宿も無事に終了、お待ちかねのマツカ君の別荘。

ジョミー「うーん、やっぱり山の別荘もいいよね!」
スウェナ「海の別荘も素敵だけれど、あっちはゲストが…」

絶対、来るでしょ、とスウェナちゃんが見回す山の別荘。

スウェナ「その点、こっちは貸し切りな分、最高だわよ」
シロエ 「ですよね、ぼくたちだけですから」
サム  「それに高原は涼しいしよ…。文句ねえよな」
マツカ 「どうぞ、寛いで下さいね」

とっくに慣れてらっしゃいますけど、と御曹司の笑み。

マツカ 「お部屋も、いつものを御用意してます」
一同  「「「やったー!」」」

早速、荷物を置いて来よう、と散った面々、じきに集合。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 夏でも暖炉っていいよね!」
ブルー 「山の別荘ならではだよ、うん」
サム  「暖炉は此処の名物だよなあ、しかも広いしよ」

俺たち全員が入っても余裕だし、とサム君、広間を絶賛。

サム  「他にも部屋は山ほどあるしよ、マツカ最高!」
ジョミー「誰かさんと違って、凄いもんねえ!」
キース 「……その件だがな」

お前ら、俺を隔離しようとしてたよな、と副住職の渋面。

キース 「海はともかく、こっちの方は、だ…」
シロエ 「誰かさんは来ない、と言いたいんですか?」
キース 「分かっているなら、何故、ああなった!」

俺は忘れちゃいないからな、と睨み付けている副住職。

キース 「隔離されていたら、俺は今頃…」
シロエ 「キリキリと卒塔婆書きですね」
キース 「ただそれだけのことだろうが!」

貴様らにメリットは何も無いぞ、と突き付ける指。

キース 「あの馬鹿野郎は、此処には現れないんだし…」
シロエ 「それはそうですけど、フラグがありますからね」
キース 「フラグだって?」
シロエ 「ええ。フラグと、キース先輩あるあるですよ」

どっちも、とても怖いんですよ、とシロエ君。
なんですか、それ…?


2020/07/22 (Wed) 

 

☆自覚して欲しい


夏休みを迎えたシャン学メンバー、マツカ君の山の別荘へ。
隔離されかかったキース君も無事に、来てるんですけど…。

キース 「フラグと、キース先輩あるある、だと?」
シロエ 「そうですけど?」

これが本当に怖くてですね…、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「もう日頃から怖いですから、避けたいですよ」
サム  「分かるぜ、気分は誰でも同じだしよ…」
ジョミー「キースの名前に先輩がつくか、つかないかだよ」

シロエとの違いはそこだけだよね、とジョミー君。

ジョミー「キースの後輩になるのは、シロエだけだし」
スウェナ「後は同級生か、自分が先輩って人だけだわね」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくは、どっちになるの?」
マツカ 「ぶるぅですか…。どうなんでしょうね?」

長生きしてるのは確かですけど、と御曹司が傾げる首。

マツカ 「でも、6歳にはなりませんしね、ぶるぅは」
ジョミー「卵に戻ってやり直すもんね、だから歳だと…」
シロエ 「後輩ってことになるんでしょうけど…」

どう判断をすべきでしょうか、とシロエ君、生徒会長に。

シロエ 「ぶるぅの場合は、どうなるんですか?」
ブルー 「うーん…。上から目線って子でもないしね…」

でも今は、そんなことよりさ、生徒会長が見詰める副住職。

ブルー 「フラグと、キースあるあるだってば、問題は」
シロエ 「そうでした! 本人が分かっていませんしね」
ブルー 「だから余計に深刻なんだよ、本当に」

もっと自覚して貰わないと、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「いわゆるフラグ体質なんだし、自重をね」
キース 「フラグ体質?」

何なんだそれは、と副住職の顔に『?』マークが。

キース 「ますますもって分からないんだが、何の話だ?」
ブルー 「フラグと、それから、あるあるだけどね?」
キース 「それが謎だと言っているんだ、さっきから!」
ブルー 「分かってないねえ…」

これだから厄介なんだってば、と言ってますけど。
フラグ体質…?


2020/07/23 (Thu) 

 

☆フラグを立てる人


マツカ君の山の別荘に来た、シャン学メンバーですけれど。
一緒に来ているキース君が問題、あるあるとフラグ体質。

シロエ 「本当に分かっていないんですねえ、キース先輩」
ブルー 「だからこそ、あるあるでフラグ体質なんだよ」
キース 「俺に分かるように説明しやがれ!」

勝手に納得しやがらないで、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「この状態だと、言いがかりとしか思えんぞ!」
シロエ 「ふうん…。言いがかりだと来ましたよ」
サム  「被害者意識ってヤツだぜ、ソレ」
ジョミー「毎回、フラグを立てるくせにね」

自覚症状ゼロなんだよ、とジョミー君が振っている首。

ジョミー「やっぱり、隔離がお似合いだったかも…」
ブルー 「健康保菌者と、立場は変わらないからねえ…」
キース 「その話は無しになっただろうが!」
スウェナ「そこをしっかり考えなさいよ、頭を冷やして」

そうすれば自ずと分かる筈よ、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「とりあえず、ホットのコーヒーはダメね」
マツカ 「アイスと取り替えて貰いましょうか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくが行ってくる!」

厨房の人に頼んで来るね、と跳ねて行った元気なお子様。

ぶるぅ 「お待たせーっ! はい、アイスコーヒー!」
キース 「…どうしろと?」
ブルー 「まずは、一口、クイッとね」

少しは頭が冷えると思う、と生徒会長、的確な指示を。

ブルー 「飲んだら、心でお念仏を」
キース 「よく分からんが…」

飲むか、とクイッと、それから合掌。

キース 「南無阿弥陀仏…、と。それで、どうだと?」
ブルー 「自分を振り返ってみることだね」

今までに立てたフラグと、あるあるの件、と生徒会長。

キース 「あるあるも、フラグも、分からんのだが!」
シロエ 「真面目に絶望的ですね、コレ…」
ブルー 「この状態だと、またやるかもねえ…」
キース 「言いがかりだ!」

そうとしか思えん、とブツブツ文句ですけど。
フラグって…?


2020/07/24 (Fri) 

 

☆あるあるとフラグ


マツカ君の山の別荘に来ている面々、問題なのがキース君。
あるあるとフラグ体質だそうで、本人は自覚がゼロだとか。

シロエ 「全く分かっていない所が、泣けますよね」
サム  「隔離の話も出たってえのに、忘れてやがるぜ」
ジョミー「そんなキャラだから、フラグを立てるんだよね」

せっせと立てては、誰かさんを呼び込むんだよ、と嘆き節。

ジョミー「ここまで言って分からないなら、馬鹿だってば」
キース 「誰が馬鹿だと!」
一同  「「「コレ!!!」」」

お前だ、お前、と一斉にキース君に突き付けられる指。

キース 「俺だって…?」
シロエ 「今の流れだと、キース先輩しかいませんよ」

幼稚園児でも分かりますよね、とシロエ君、フウと溜息。

シロエ 「わざとボケてるのか、天然なのか、謎ですけど」
ブルー 「自分のことは見えないものだよ、人間はね」

自分に都合の悪い場合は特に、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「とはいえ、キースも坊主なんだし、もう少し…」
キース 「何が言いたい!」
ブルー 「己を知るべき、といった所かな」

でないと今後もフラグを立てるし、と生徒会長、腕組みを。

ブルー 「いいかい、君は、誰かさんを呼びまくるんだよ」
キース 「呼んでいないが!」
ブルー 「だけど来るよね、かなりな高確率で」

それがフラグというヤツでさ…、と容赦ない言葉。

ブルー 「でもって墓穴を掘るのが、あるある」
キース 「墓穴…?」
ブルー 「法要をするしかないとかね!」

他にも色々ある筈だけど…、と的確すぎるツッコミが。

ブルー 「その辺、自重するべきだってば」
シロエ 「まったくです。隔離されたくなければですね…」

別荘では控えて貰えませんか、とシロエ君の注文。

シロエ 「快適な別荘ライフのためです」
キース 「あの馬鹿は、此処には来ないんだが!」
シロエ 「フラグは何処でも立てられますから」

口を慎んで頂けますか、と言ってますけど。
沈黙しろと…?


2020/07/25 (Sat)

 

☆喋らないのが一番


マツカ君の山の別荘に来た面々ですけど、心配な点が一つ。
無自覚にフラグを立てるキース君なわけで、避けたい災難。

キース 「口を慎めとは、どういうことだ?」
シロエ 「迂闊なことを喋らないで頂きたいですね」

誰かさんを呼びそうなことは絶対ダメです、とシロエ君。

シロエ 「まあ、来ないとは思いますけどね、こっちには」
ジョミー「今まで一度も来ていないしね、山の別荘」
サム  「でもよ…。今後も来ねえとは言い切れねえよな」
スウェナ「そうなのよねえ…。だって、エロドクターも…」

山の別荘を持ってるものね、とスウェナちゃんが竦める肩。

スウェナ「そっちにいないとは言えないわよ、アレ」
一同  「「「あー…」」」

こっちに顔を見せないだけかも、と誰もがブルブル。

ジョミー「だったら、キースは、尚更さあ…」
シロエ 「自重して貰わないと困るんですよ、色々と」

あるあるの方も、フラグの方も…、とシロエ君の真剣な瞳。

シロエ 「後悔先に立たずですから、しっかりと」
キース 「俺に黙っていろと言うのか?」
サム  「ぶっちゃけ、一番早いぜ、それが」

返事するだけでいいんでねえの、とサム君の意見。

サム  「それから飯の注文くらいで、他は、だんまり」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
マツカ 「思念波の方は、どうするんです?」

そっちでも意思の疎通が出来るんですけど、と御曹司。

マツカ 「思念波が使用オッケーだったら、楽ですが…」
シロエ 「ダメに決まっているでしょう!」

そんなダダ漏れな通信手段、とシロエ君、マッハで否定。

シロエ 「サイオン関係は、例の人の得意技ですよ?」
ジョミー「傍受されまくって、ダダ漏れだよね…」

確かにダメだ、とジョミー君も。

ジョミー「LINEはどうかな、誰もやってないけどさ」
シロエ 「サム先輩だけ、やってましたね」
サム  「キースもじゃねえかよ」

大学の仲間はLINEだろ、とサム君。
じゃあ、LINEで…?


2020/07/26 (Sun)

 

☆連絡はコレで


マツカ君の山の別荘ライフで、警戒すべきなのがキース君。
誰かさん関連で立ちそうなフラグ、全力で回避したい問題。

シロエ 「そういえば、キース先輩も、やってましたっけ」
スウェナ「だったら、私たちも始めればいいわけね?」
サム  「今だけ、使えばいいんでねえの?」

普段はLINEは要らねえだろ、とサム君が立てる親指。

サム  「俺も全く使ってねえしよ、此処だけってことで」
ジョミー「キースとの連絡専用でいこうよ」
ブルー 「了解。それじゃ、みんなで…」

始めようか、と生徒会長も乗り気ですけど。

キース 「ちょっと待て!」
シロエ 「……何か問題ありますか?」
キース 「サムだ、サムがLINEをやっているのは…」

俺の親父との連絡用だろうが、とキース君の悪い顔色。

キース 「俺は親父とは繋がってないぞ、LINEでは!」
サム  「あー…。俺を経由で繋がるってか?」
キース 「お前でなくても、他のヤツらが心配だ!」

俺を抜きで親父と繋がらないか、とガクガクブルブル。

キース 「LINEを使えば、ごく簡単なことだしな…」
シロエ 「ああ、なるほど…。確かに悪用できますね」
ジョミー「ソレ、悪用って言うのかな?」

御注進とか言うんじゃないの、とジョミー君。

ジョミー「キースの素行で困った時には、連絡できるし」
一同  「「「イイネ!」」」

是非ともLINEで繋がろう、と誰もが大賛成。

シロエ 「アドス和尚と繋がっていれば、安心ですよ」
スウェナ「いいわね、フラグも立たなくなるかも…」
ジョミー「あるあるもだよ」

キースの素行は即バレだしさ、とジョミー君、満面の笑顔。

ジョミー「この問題、どう思います、って言えば一発!」
シロエ 「いいですねえ…」

それで行きましょう、と大きく頷くシロエ君。

シロエ 「キース先輩との連絡は、LINEに決定ですね」
キース 「俺は承諾してないぞ!」

勝手に決めるな、と叫んでますけど。
どうなりますやら…。


2020/07/27 (Mon)

 

☆繋がるのは勘弁


マツカ君の山の別荘に来た面々ですけど、キース君が問題。
フラグは何処でも立てられるわけで、喋らせたら危険かも。

シロエ 「キース先輩、元からLINEをやってますよね」
キース 「それとこれとは話が別だ!」

親父と繋がるのだけはやめてくれ、と副住職、必死の形相。

キース 「親父の怖さは半端ないんだ、キレた時には!」
ジョミー「知ってるってば、罰礼は百回が基本だよね」
サム  「普段から食らっているじゃねえかよ、罰礼」

何を今更、と僧籍な人たち。

サム  「ちょっとくらい増えても、死なねえと思うぜ」
スウェナ「そうよ、快適な別荘ライフのためなんだから…」
シロエ 「文句を言わないで欲しいですねえ、本当に」

せっかくの別荘なんですから、とシロエ君、大真面目な顔。

シロエ 「フラグも、あるあるも、勘弁願いたいんです」
キース 「しかし、お前たちがLINEを始めたら…」

別荘だけでは終わらないよな、と副住職からの質問が。

キース 「親父と繋がって、延々と俺の悪口を…!」
シロエ 「ソレ、悪口とは違いますから」
ジョミー「そうだよ、単なる報告だってば」

こういうことをやってます、と連絡するだけ、という声が。

ジョミー「キースがフラグを立てなかったら、大丈夫だよ」
サム  「だよなあ、報告する必要がねえんだし…」

問題ねえだろ、とサム君、サラッと。

サム  「んじゃ、みんなLINEを始めるのな?」
シロエ 「もちろんですとも、いい機会ですし」
キース 「待ってくれ!」

俺にチャンスを与えてくれ、とキース君、縋るような目。

シロエ 「チャンスですって?」
キース 「是非、頼む!」

別荘ではフラグを立てないようにするから、と土下座。

サム  「お前、そんなの、出来るのかよ?」
シロエ 「出来る気が全くしないんですけど…?」
キース 「無事にやり遂げたら、LINEは無しで…!」

そういうことにしてくれないか、と泣きそうですけど。
出来ますか…?


2020/07/28 (Tue) 

 

☆代替手段を希望


マツカ君の山の別荘に来ている面々、心配なのがキース君。
何かと言えば立てがちなフラグ、なんとも不安な問題で…。

シロエ 「フラグを立てない、って言われてもですね…」
ジョミー「キースの場合は、ほぼ天然に近いしね…」
サム  「どうしようもねえって気がするぜ、俺は」

やるだけ無駄ってモンでねえの、とサム君の冷たい台詞。

サム  「この際、LINEでいいじゃねえかよ」
キース 「要するに、此処での俺との連絡用だろう?」

そもそも当初の目的は…、と副住職。

シロエ 「まあ、そうですけど?」
キース 「だったら、代替手段があればいいかと」
一同  「「「はあ?」」」

何だそれは、と誰もがキョトン。

ジョミー「代替手段って…。何があるわけ?」
キース 「笑われそうだが、筆談だ!」

ボディーランゲージもプラスして…、と副住職の提案。

キース 「それなら、何とかいけるという気が…」
シロエ 「ああ、なるほど…。喋りませんものね」
サム  「でもよ、その他は無言なのかよ?」

別荘ライフの楽しみが減るぜ、とサム君の指摘。

サム  「俺たちは別にかまわねえけど、キースがよ」
マツカ 「そうですよね…。少し気の毒な気が…」
キース 「LINEを導入されるよりマシだ!」

ついでに普段は普通に喋る、と副住職。

キース 「ヤバイと思ったら、即、筆談に切り替えで…」
シロエ 「フラグを回避するわけですね?」
キース 「書いている間に、思考を整理できるしな」

フラグを立てる前に気付くだろう、という意見。

ジョミー「うーん…。どうだろ?」
シロエ 「いいんじゃないですか、試してみれば」

それでも立てたら、即、LINEです、とシロエ君。

シロエ 「そんな感じでいってみましょう、別荘ライフは」
キース 「有難い! 手間をかけるが、よろしく頼む」
ブルー 「頑張るんだね、あまり出来る気がしないけど」

お手並み拝見といこう、と生徒会長、ニヤニヤ。
大丈夫ですか…?


2020/07/29 (Wed) 

 

☆ボートで遊ぼう


マツカ君の山の別荘に来た御一同様、楽しい夏休みを満喫。
けれどキース君だけが、フラグを立てないように必死で…。

シロエ 「楽しかったですねえ、今日も最高でしたよ」
サム  「おう! 乗馬も、ボート遊びもよ」
ジョミー「山の別荘ならではだよねえ、どっちもね」

平地だったら、暑くて無理っぽいし、とジョミー君の意見。

ジョミー「ボートは涼しそうに見えても、漕ぐのがね…」
ブルー 「まあねえ、漕ぎ手は力仕事だし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーはサイオンだけどね!」

だから、ぼくでも漕げるもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「急流下りだって、ボートで遡れるも~ん!」
サム  「すげえな、自然に逆らってるけどよ」
シロエ 「ちょっぴり見たい気もしますよね」
ぶるぅ 「んとんと…。だったら、明日、やってみる?」

あっちの方に谷があるでしょ、と指差す方向。

ぶるぅ 「ボートは湖のを、瞬間移動で運べばいいしね」
スウェナ「いいわね、それって一緒に乗れるの?」
ぶるぅ 「定員までなら乗せちゃうよ!」
一同  「「「イイネ!」」」

明日はソレだ、と一気に盛り上がる夕食の席。

マツカ 「漕ぐのは、ぶるぅだけですか?」
ブルー 「せっかくだから、ぼくも腕前を披露しようかな」
シロエ 「すると、ボートは2隻ですね!」

漕ぎ手の他に、1隻に2人乗れましたっけ、という声。

シロエ 「乗って行けるのは4人ですよ」
ジョミー「言い出しっぺのスウェナは、優先だよね」
サム  「空きは3人な!」

でもって、面子が5人なんだぜ、とサム君が折る指。

サム  「ジャンケンだよな?」
ジョミー「そうなんだけどさ…」

キースは外した方がいいよ、とジョミー君。

ジョミー「今日まで、フラグは立ててないけど…」
シロエ 「あー…。ジャンケンはヒートアップしますし…」
サム  「やべえよな?」
キース 「いや、俺は…!」

常に冷静なつもりなんだが、と言ってますけど。
本当に…?


2020/07/30 (Thu)

 

☆得するのは誰だ


マツカ君の山の別荘を満喫中な、シャン学メンバーですが。
急流をボートで遡る遊び、乗って行く面子を決めるには…。

シロエ 「キース先輩の台詞って、アテになりませんしね」
ジョミー「冷静だって言う時に限って、フラグなんだよ」

だからジャンケンから外れて欲しい、と注文が。

ジョミー「どうせ、もう一人、負けて面子から外れるしさ」
サム  「そいつと一緒に岸で見とけよ」

俺が負けるかもしれねえけどな、とサム君、苦笑。

サム  「んじゃ、誰が負けても恨みっこなしでよ」
マツカ 「いえ、ぼくがキースと残りますよ」
一同  「「「へ?」」」
マツカ 「ぼくが御招待してるんですから、当然です」

皆さんに楽しんで頂かないと…、と御曹司の笑み。

マツカ 「それにキースも、ぼくが残っていた方が…」
サム  「どうなるんだよ?」
マツカ 「待っている間、快適に過ごせますからね」

別荘から色々、運んで貰って…、とニッコリと。

マツカ 「ですから、他の皆さんでどうぞ」
シロエ 「えーっ!? それだと、キース先輩がですね…」
ジョミー「なんか得しているってば!」

そんなのダメだ、と、たちまち不満が爆発。

キース 「だったら、マツカが残ってだな…」
シロエ 「は?」
キース 「俺を外した他の面子で、ジャンケンでよかろう」
シロエ 「いいですね! って、待って下さい!」

それだと、キース先輩が不戦勝です、と別の不満が。

シロエ 「なんで、キース先輩が不戦勝で楽しむんです!」
ジョミー「有り得ないってば、それは絶対!」
キース 「よし。ジャンケンに俺を混ぜるんだな?」

お前たちが自分で言い出したんだぞ、と副住職、ニヤリ。

キース 「それでどうなろうが、俺に責任は無いわけだ」
シロエ 「ちょ、このフラグ、誰が立てたんです?」
サム  「やべえよ、次はキースが立てるぜ」
キース 「「「嫌すぎるーっ!」」」

フラグは勘弁、とパニックですけど。
今月、これにて中継終了~。


2020/07/31 (Fri) 






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☆もうすぐ夏休み


さて、七月。なんとか梅雨も明け、待っているものは夏休み。
休日に生徒会長宅に集った面々、期待は大きいですけれど…。

ジョミー「やっぱり今年も、マツカの別荘行きだよね!」
サム  「外せねえよな、山も海もよ」
マツカ 「もちろん手配してありますから、いらして下さい」
シロエ 「ありがとうございます、マツカ先輩!」

お世話になります、とシロエ君、頭をペコリ。

シロエ 「ホントに頼りになりますよねえ、マツカ先輩は」
スウェナ「そうよね、シロエはキースの方が長い御縁だけど」
シロエ 「それは言わない約束ですよ」

あっちは疫病仏ですからね、と酷い台詞が。

シロエ 「今となっては腐れ縁ですよ、ぼくにしてみれば」
キース 「貴様、俺を何だと思ってるんだ!」
シロエ 「言った通りに、疫病仏です」

それに比べると、マツカ先輩は素晴らしすぎて、と大絶賛。

シロエ 「別荘とか御馳走がタダなんですよ、毎回、毎回」
サム  「だよなあ、でもって控えめだしよ…」
ジョミー「誰かさんとは大違いだよね」
キース 「アレは常識外れだろうが!」

比べるモノが間違ってるぞ、と副住職の反論。

キース 「もっとマシなのと比べるべきだ!」
ジョミー「えっと…? アレって、誰の話なわけ?」
キース 「あの馬鹿野郎に決まっている!」

あまり名前は出したくないが…、と副住職の眉間に皺が。

キース 「また出て来ると迷惑だからな」
ジョミー「なんだ、あっちの方だったんだ…」
キース 「はあ?」
ジョミー「ぼくが言ったの、キースのことだよ」

疫病仏とマツカを比較しただけ、とジョミー君、サラッと。

ジョミー「まあ、アレだって疫病仏だけどね、セットもので」
シロエ 「キース先輩とセットですよね、如来と菩薩で」
サム  「マツカだったら、地獄に仏って感じなのによ…」
スウェナ「キースの場合は、色々、終わっているのよねえ…」

いつだってロクなことが無いわ、と容赦ない声が。
間違ってませんねえ…?


2020/07/01 (Wed) 

 

☆終わっている人


夏休みを控えたシャン学メンバー、生徒会長宅に集った休日。
海へ山へと期待はドッサリ、マツカ君には皆が感謝ですけど。

キース 「俺が、色々、終わっているだと!?」
ジョミー「終わってるよね、いろんな面でさ」
キース 「どういう意味だ!」
サム  「自分で分からねえのかよ?」

末期だよな、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「あの馬鹿野郎も大概だけどよ、キースだってよ…」
シロエ 「何かと言えば呼び込みますよね、あの誰かさんを」

先月も危うい所でしたよ、とシロエ君、指をチッチッと。

シロエ 「一つ間違えていたら、月参りが確定でしたしね」
スウェナ「そうなのよねえ、話が流れなかったら、月参りよ」
ジョミー「毎月、毎月、嫌でも付き合わされてたよね…」
サム  「あれは真面目にヤバかったぜ、うん」

あれもキースが招いた危機じゃねえか、とサム君も。

サム  「月参りの時に雨は困るとか、そんな話からよ…」
シロエ 「実に見事な召喚でしたね、あの人を」
キース 「俺のせいだと言いたいのか!?」
シロエ 「……違うんですか?」

月参りはキース先輩の専売特許ですよ、とシロエ君。

シロエ 「他に資格を持っている人は、いませんけどね?」
キース 「それが言いがかりだと言っているんだ!」

有資格者なら他にもいるぞ、と副住職の反撃。

キース 「俺の専売特許ではない!」
ブルー 「……ぼくのことかな?」
キース 「あんたの他に、誰がいるんだ!」

住職の資格を持っているヤツ、と副住職、ピシャリと。

キース 「つまり、あんたも、月参りはだな…」
ブルー 「出来るけどねえ、この場合はねえ…」

あくまで二番手になるんだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「なにしろ、肝心の仏様がさ、管轄違いで」
シロエ 「キース先輩が戒名をつけたからですよね?」
ブルー 「そういうことだね、あくまでキースが優先だよ」

月参りに行く坊主としては…、という説明。
正論ですねえ…。


2020/07/02 (Thu) 

 

☆お仏壇が増えると


もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅に集う面々ですけど。
海へ山へと高まる期待、マツカ君には感謝で、副住職には…。

シロエ 「会長が二番手になるんですから、この前の件は…」
ブルー 「当然、キースが悪いわけだね、どう考えても」

月参りが決まらなくて良かった、と生徒会長までが言う始末。

ブルー 「キースが一人で対応したって、場所は要るから」
ぶるぅ 「んとんと…。お仏壇を置く部屋だよね?」
ブルー 「毎回、仮置きっていうのもねえ…」

銀青の名が泣くだろうし、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「そうなってくると、あの迷惑な仏様にさ…」
ジョミー「一部屋、提供しなくちゃダメ、って?」
ブルー 「お仏壇を置くだけにしても、やっぱりねえ…」

その部屋は抹香臭い感じに、とブツブツブツ。

ブルー 「家具調仏壇でも、お仏壇には違いないから」
サム  「あー…。ブルーが面倒見るわけだしよ…」
ブルー 「そう。花を供えて、毎日、蝋燭とお線香と…」
ぶるぅ 「お茶とご飯もお供えだよね」

お仏壇には要るんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

シロエ 「あれっ、ご飯が要るんですか?」
スウェナ「月参りの時は要らないって聞いたわよ?」
ブルー 「それはお膳だよ、ご飯は別物」
ぶるぅ 「ご飯を炊いたら、仏様にもお供えなの!」

お菓子とかをお供えするのと一緒、と流石なお子様。

ぶるぅ 「だからね、お仏壇が増えたら…」
ブルー 「お世話係が要るってことだよ、例のアレのさ」
一同  「「「うわー…」」」

大惨事になる所だった、と一同、ガクブル。

シロエ 「良かったですねえ、ポシャってくれて」
ブルー 「心の底からそう思うよ」

その災いを呼んだのは誰だっけ、と話が最初へ。

ブルー 「まったくホントに、キースときたら…」
シロエ 「どうしようもなく厄介ですよね、例の人並みに」
キース 「あの馬鹿並みだと!?」

俺はそこまで酷くない、と言われましても。
日頃の行いが…。


2020/07/03 (Fri) 

 

☆やらかし続ける人


夏休みを目前に控えた休日、生徒会長宅で過ごしている面々。
マツカ君の別荘行きが楽しみな反面、迷惑なのが副住職で…。

キース 「どう転がったら、俺があの馬鹿並みに厄介だと!」
シロエ 「違うだなんて言わせませんよ、現にさっきも…」
ジョミー「月参りで危機一髪だった、って分かったトコだよ」

お仏壇が増えるトコだったんだし、とジョミー君の鋭い指摘。

ジョミー「増えていたら、月参りがあるだけじゃなくてさ…」
スウェナ「お世話係が必要だったのよ、あの迷惑な仏様の」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ぶるぅがやってくれるから、じゃダメですからね」

会長にまで御迷惑が…、とシロエ君も厳しい顔付き。

シロエ 「会長は伝説の高僧ですから、お仏壇があったら…」
ブルー 「嫌でもお参りすることになるね、毎日、朝晩」

君のお勤めほどじゃないけど、と生徒会長、副住職をギロリ。

ブルー 「ぼくの仕事を増やそうだなんて、迷惑なんだよ」
キース 「そんなつもりは無かったんだが…!」
ブルー 「あっても無くても、危なかったのは本当だってば」

その状況は誰が招いたのかな、と赤い瞳に怖い光が。

ブルー 「ブルーも大概、厄介だけどね、君の場合はさ…」
シロエ 「無自覚にやらかしてくれる辺りが、酷いんですよ」
キース 「なんだって?」
ブルー 「天然だって言ってるんだよ、そういうキャラだと」

ブルーとは違う意味で厄介、と生徒会長が仰ぐ天井。

ブルー 「本人に自覚があるんだったら、まだしもねえ…」
シロエ 「直す方法もあるでしょうけど、無自覚ですから…」

やらかし続けるだけなんですよね、とシロエ君の嘆き節。

シロエ 「でもって、ぼくたちを巻き込み続けるわけですよ」
ブルー 「そういう人間がいたらしいよね、百年ほど前に」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「巻き込んでたのは、病気だけど」
一同  「「「病気?」」」

何の話だ、と首を傾げる御一同様。
病気に巻き込む、って…?


2020/07/04 (Sat)

 

☆似ている健康保菌者


夏休みを控えたシャン学メンバー、生徒会長宅で休日ですが。
マツカ君は絶賛されているのに、キース君は厄介者扱いで…。

ジョミー「病気に巻き込むって、何の話さ?」
シロエ 「キース先輩と、どう関係があるんです?」
ブルー 「無自覚の内にやらかすトコだよ、巻き込むのをね」

そういう人間、病気に関しちゃ普通だろう、と生徒会長。

ブルー 「いわゆる健康保菌者ってヤツ」
シロエ 「あー…。でも、キース先輩は違うんじゃあ?」
ブルー 「話は最後まで聞きたまえ。百年前と言った筈だよ」
ジョミー「うん、聞いたけど…。だけど、健康保菌者って…」

今も昔も同じじゃないの、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「いろんな病気で普通にいるしさ、ブルーもさ…」
シロエ 「さっき、普通だと言いませんでしたか?」
ブルー 「今でこそ、ってことだよ、そこは」

百年ほど前には事情が別で…、と生徒会長、視線をグルリと。

ブルー 「病気の研究は日進月歩、健康保菌者って概念も…」
シロエ 「もしかして、昔は無かったんですか?」
ブルー 「そういうことだね、これは最初の事例の話」

海の向こうの大陸で起こった実話だけど、と立てる人差し指。

ブルー 「腕のいい女性の料理人がいてね、その人がさ…」
ジョミー「健康保菌者だったわけ?」
ブルー 「そう。彼女を雇うと、家の人間がチフスに罹る」
一同  「「「えっ…」」」

怖くないか、と誰もが見合わせる顔。

サム  「チフスって、ヤバイんじゃねえのかよ?」
ブルー 「その時代だったら、死人も出るねえ…」

現に彼女は死人も出した、と恐ろしい台詞が。

ブルー 「だけど本人には自覚が無くてさ、まるで全く」
スウェナ「健康保菌者だったのね?」
ブルー 「当時は、想像もされていなくて、未知の症例」
シロエ 「病気じゃない、ってことですか…」
ブルー 「だけど、調べると菌が出るんだよ」

キースの場合と似ていないかい、とニヤニヤと。
それは確かに…。


2020/07/05 (Sun)

 

☆レベルが似てます


もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅で過ごす御一同様。
マツカ君は絶賛されても、キース君は厄介だという話でして。

シロエ 「なるほど、キース先輩も健康保菌者なんですね」
ジョミー「本人が自覚してない辺りは、そっくりだよねえ…」
ブルー 「そうだろう? でもって、キースが厄介なのは…」

最初の事例と同じトコだね、と生徒会長の赤い瞳がキラリ。

サム  「健康保菌者って、いつも事情は同じじゃねえの?」
ブルー 「そういう概念が無かったんだよ、そこが問題」

本人も納得いかないよねえ、と生徒会長。

ブルー 「あなたはチフスに罹ってます、と言われてもさ…」
シロエ 「症状が無いんじゃ、無理かもですね」
ブルー 「お医者さんにも、仕組みが謎だったんだよ?」

調べると菌が出るだけでさ、と言われてみれば、その通り。

ジョミー「だったら、その人、どうなったわけ?」
ブルー 「一応、隔離されていたけど、納得しなくて…」

施設を出て行っちゃったんだよねえ、と生徒会長、深い溜息。

サム  「へえ…。んじゃ、その後は分からないわけな?」
ブルー 「それが違うんだな、偽名を使っていたんだけど…」
シロエ 「居所がバレたということですね?」
ブルー 「そう。実に簡単すぎる理由で」

チフスの患者が出たんだよね、と恐ろしすぎる台詞がポンと。

シロエ 「チフスって…。また誰かに移したんですか?」
ブルー 「今度は、病院の患者さんにね!」
一同  「「「うわー…」」」

健康な人に移すより酷くないか、と誰もがガクブル。

ジョミー「それって、思い切り、死にそうだけど!」
ブルー 「死んだんだよねえ、それに大勢、罹ったし…」

調査が入って、偽名で勤めているのがバレた、と生徒会長。

ブルー 「ついた渾名が、無垢な殺人者というヤツで」
一同  「「「無垢な殺人者…」」」
ブルー 「キースも、殆どソレじゃないかと」

厄介さのレベルが、その人並み、とキッパリ。
無垢な殺人者…。


2020/07/06 (Mon)

 

☆どうにもならない人


夏休みを目前に控えた休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
海に山にと別荘を用意なマツカ君に対して、厄介な副住職。

シロエ 「キース先輩が、無垢な殺人者ですか…」
サム  「無垢って所はアレだけどもよ、確かによ…」
ジョミー「やってることは変わらないよね、その人と…」

チフスを移すか、災厄を招くかの違いで、とジョミー君。

ジョミー「本人に自覚が無いって所は、おんなじだしさ」
スウェナ「そうねえ、流石に死人は出ていないけど…」
サム  「俺たちがババを引いた回数、半端じゃねえぜ」

これから先も引きまくりでよ、とサム君、超特大の溜息。

サム  「キースが消えるか、あの馬鹿野郎が…」
シロエ 「消えない限りは、災難が続く一方ですよね」
ジョミー「最終兵器のマツカはいるけど…」
マツカ 「ぼくは僧籍じゃありませんから、万能だとは…」

言えませんよね、とマツカ君が曇らせる顔。

マツカ 「たまたま上手くいっているだけで、この先は…」
ジョミー「ダメかもしれない、って?」
マツカ 「ええ。出来るだけ努力してみますけど…」
スウェナ「しょっちゅう使うと、キースがつけ上がるわよ」

どうせマツカがいるんだから、って、とスウェナちゃん。

スウェナ「尻拭いは自分でさせるべきよね、キースの力で」
シロエ 「それが出来たら、誰も苦労はしませんよ?」
ジョミー「そこなんだよねえ、それに健康保菌者でさ…」

無自覚に災難を呼び続けるし、とジョミー君の嘆き節。

ジョミー「これって、どうにもならないんだよね」
シロエ 「そうなんですけど…。って、待って下さいよ?」

最初の事例はどうなったんです、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「会長、無垢な殺人者の、その後というのは?」
ブルー 「偽名で勤めていたのがバレた後かな?」
シロエ 「そうです、まさかそのまま放置ってことは…」
ブルー 「死ぬまで隔離されてたそうだよ」

他に方法は無いだろう、と言ってますけど。
死ぬまで隔離…。


2020/07/07 (Tue)

 

☆百年前は隔離


楽しい夏休みが間近な休日、生徒会長宅で過ごす御一同様。
マツカ君の別荘に期待な一方、厄介なのがキース君でして。

シロエ 「死ぬまで隔離って、本当ですか!?」
スウェナ「健康保菌者だったんでしょう、元気だわよね?」
ブルー 「うん。本人は至って健康体だったし…」

二度目の隔離は23年間だったらしいね、とサラッと数字。

ジョミー「ちょ、23年って、そんなに長く…?」
ブルー 「だって、それしか無いじゃないか」

チフスは治せなかったんだし、と生徒会長、大真面目な顔。

ブルー 「放っておいたら、また犠牲者が出るからね」
一同  「「「あー…」」」

就職先で移すんだった、と納得するしかない事情。

サム  「するってえと、23年間もよ、隔離施設かよ?」
ブルー 「そうなるねえ…。気の毒だけどさ」
ジョミー「自覚症状が無いんだしね…」

なんだか可哀想な気もする、とジョミー君の呟き。

ジョミー「百年前だと、きっと娯楽も少ないだろうし…」
ブルー 「まあね、今とはかなり違うよ」

ラジオくらいはあったけどさ、と四百年も生きている人。

ブルー 「とはいえ、23年は流石にキツイかな」
マツカ 「ジョミーの言う通り、可哀想ですね…」
シロエ 「でも、今なら事情は違います!」

世の中、ネットで繋がってます、とシロエ君の瞳がキラリ。

シロエ 「たとえ死ぬまで隔離されても、それなりに…」
ブルー 「娯楽はあるし、外と交流できるね、確かに」

病室からツイッターなんて普通だし、と頷く生徒会長。

ブルー 「百年前に、ネットがあれば良かったねえ…」
シロエ 「ええ、今だったら、あるんですよ」

ですから、やってやれないことは…、と妙な台詞が。

サム  「おい。やるって、何をやるんだよ?」
シロエ 「さっき会長が言ったヤツです、隔離ですよ」
ジョミー「隔離って…。何を?」
シロエ 「ズバリ、健康保菌者です!」

此処に一名いますからね、と言ってますけど。
それって…?


2020/07/08 (Wed) 

 

☆隔離してしまえ


もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅に集っている面々。
マツカ君の別荘は楽しみですけど、厄介なのが副住職で…。

ジョミー「ちょっと待ってよ、健康保菌者っていうのは…」
シロエ 「もちろん、キース先輩ですけど?」
サム  「キースを隔離するのかよ!?」
シロエ 「それが一番、話が早いと思いませんか?」

ちょうど夏休みもあることですし、とシロエ君、ニッコリ。

シロエ 「柔道部の合宿が終わったら直ぐに、隔離ですよ」
スウェナ「何処の病院も、引き受けてくれないわよ!」
ジョミー「あそこはどうかな、エロドクターのトコ」
サム  「あー…。地獄の沙汰も金次第かもなあ…」

マツカに頼めば特別室に…、と頷くサム君。

サム  「それなら文句は言わねえだろうし」
シロエ 「いえ、お金は一銭も要りませんよ?」
一同  「「「へ?」」」
シロエ 「ついでに監視も万全だろうと思いますけど」

時期が時期だけに、と意味ありげな笑み。

シロエ 「そしてキースの評価も、グンと上がるんですよ」
ジョミー「そりゃまあ、ぼくたちは迷惑しなけりゃ…」
サム  「高く評価はするよな、うん」
スウェナ「だけど、いったい何処なのよ?」

その隔離場所、とスウェナちゃんの問い。

スウェナ「費用はタダで監視付きって、凄すぎない?」
シロエ 「キース先輩の家ですからね」
一同  「「「はあ?」」」

どういうことだ、と誰もがキョトン。

ジョミー「キースの家って…。今も普通に来てるけど?」
キース 「貴様ら、何が俺を隔離だ!」
シロエ 「キース先輩、卒塔婆書きの方は進んでますか?」

お盆が近付いているんですけど、とシロエ君の切り返し。

シロエ 「毎年、ノルマで騒いでますよね、あと何本って」
キース 「話を逸らすな、俺をどうするつもりだ、貴様!」
シロエ 「卒塔婆書きに励んで貰いたいな、と思いまして」
キース 「家にいろってか!?」

あのクソ親父に怒鳴られながら、と慌てる人。
元老寺に隔離…。


2020/07/09 (Thu) 

 

☆意見を聞きたい


楽しい夏休みを控えた休日、生徒会長宅に集った御一同様。
マツカ君の別荘に期待な一方、迷惑なのがキース君でして。

シロエ 「キース先輩さえ、大人しく家にいてくれれば…」
ジョミー「確かに迷惑は減りそうだよねえ、夏休みの間」
サム  「でもよ、卒塔婆書きがある間だけだぜ?」

お盆の前には終わっちまうしよ、とサム君の指摘。

サム  「どうするんだよ、其処から後はよ」
シロエ 「墓回向だってあるでしょう、お盆前には」
ジョミー「そうだっけ…。すると、お盆の直前までは…」
シロエ 「元老寺に隔離できるんですよ」

キース先輩にしか出来ない仕事が山積みで…、とニヤリ。

シロエ 「きっと毎年、アドス和尚は苦々しい気分です」
スウェナ「それはそうかもしれないわねえ…」
サム  「なんだかんだで逃げてやがるしな、今みたいに」
マツカ 「本当だったら、今日だって卒塔婆書きですよね」

此処でのんびりする代わりに…、と御曹司も。

マツカ 「書き上がったとは、とても思えませんし」
シロエ 「キース先輩、どうなんです? 今年の分は」
キース 「そ、それは確かに、まだ途中だが…」

途中なんだが、とキース君、必死の形相。

キース 「そうは言っても、俺にも息抜きは必要で!」
シロエ 「アドス和尚のご意見を、是非、伺いたいですね」

実際の所はどんなものか…、とシロエ君、腕組み。

シロエ 「先輩が高校生でなければ、と思っているかも…」
サム  「あー…。それはありそうだよなあ、マジな話で」
ジョミー「本当だったら、とっくに大学卒業だしね…」

副住職に専念してる頃だよ、と僧籍なジョミー君。

ジョミー「シャングリラ学園が特別すぎるんだよね」
ブルー 「卒業したって、特別生になって高1だしねえ…」
シロエ 「絶対、不満に思っていますよ、アドス和尚は」
スウェナ「意見を聞いてみたいわねえ…」
キース 「やめてくれ!」

親父の意見は聞かなくていい、と叫んでますけど。
どうなる…?


2020/07/10 (Fri) 

 

☆連絡なら任せて


もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
マツカ君の別荘に期待ですけど、厄介なのがキース君で…。

シロエ 「キース先輩が反対ってことは、アドス和尚は…」
スウェナ「きっと隔離に賛成だわよ」
サム  「でもって、キリキリ卒塔婆書きな」

朝から晩まで、みっちりと、とサム君、大きく頷きまして。

サム  「お盆の前には墓回向もあるしよ、その方向で…」
キース 「ちょっと待て!」

何をする気だ、とキース君の視線がサム君に。

サム  「何って…。親父さんに聞いてみるんだよ」
シロエ 「連絡先、知ってるんですか?」
サム  「知らねえで済むと思ってるのかよ?」

毎年、棚経のお供なんだぜ、と僧籍な人。

サム  「ケータイの番号も知っているしよ」
キース 「まさか、他にも…?」
サム  「LINEとかな!」

今どき、コレだろ、とサム君が立てる親指。

シロエ 「サム先輩、LINE、やってたんですか?」
サム  「アドス和尚に言われたからよ、一応な」

普段、全然使ってねえけど、とサム君、苦笑。

サム  「みんなとは思念で一発だしよ、要らねえよな」
キース 「親父のLINEなぞ、俺は知らんが!」
サム  「へー…。お前もLINE、やってたのかよ?」
キース 「大学の仲間は、そっちだからな」

しかし親父の方は知らんぞ、と副住職の眉間に皺が。

キース 「いったい親父は、どういうつもりで…」
サム  「多分、温情判決でねえの?」
シロエ 「既読スルーしたら、終わりでしょうしね」

あえて教えていないんですよ、とシロエ君、サム君を支持。

シロエ 「じゃあ、サム先輩、聞いて貰えますか?」
サム  「隔離の件な!」
キース 「だから、待て、と!」

お前ら、俺を殺すつもりか、とキース君、ワタワタ。

キース 「お盆まで隔離されるだなんて…!」
シロエ 「でも、ぼくたちには有難い話なんですよ」

家で過ごして貰えませんか、という注文。
元老寺に隔離…。


2020/07/11 (Sat)

 

☆合宿だけで充分


夏休みを間近に控えた休日、生徒会長宅に集っている面々。
マツカ君の別荘は楽しみですけど、キース君が厄介でして。

シロエ 「キース先輩さえ、家で大人しくしてくれたら…」
ジョミー「ぼくたちは普通に過ごせるんだよ、夏休み」
キース 「俺の夏休みは、どうなるんだ!」
サム  「柔道部の合宿があるじゃねえかよ」

その間は卒塔婆書きもねえぜ、とサム君、明るい笑顔。

サム  「朝晩のお勤めだってねえしよ、満喫しろよな」
スウェナ「そうよね、ジョミーなんかは、その間は…」
シロエ 「修行体験ツアーですもんね、サム先輩と」
ジョミー「言わないでよ!」

考えただけで憂鬱だから、とジョミー君の悲鳴。

ジョミー「でも、終わったら、マツカの山の別荘だしさ…」
スウェナ「涼しい高原で、バーベキューに乗馬とかよね!」
マツカ 「食事の方も、楽しみになさって下さいね」

シェフが色々考えているそうです、と御曹司、温和な笑み。

マツカ 「ぼくの大切なお客様ですから、こだわって」
一同  「「「やったー!!!」」」

何が出るかな、と大歓声の中、キース君だけが浮かない顔。

キース 「お前ら、本気で、俺を置いて行くと…?」
シロエ 「隔離するのが、一番、安全ですからね」
??? 「こんにちはーっ!」

今日も暑いね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
Aブルー「こっちは暑いよ、ぶるぅ、アイスは?」
ぶるぅ 「んとんと…。アイスもあるし、かき氷も…」
Aブルー「じゃあ、フルーツパフェ!」

言われてもいないメニューを、しれっと頼む人。

ぶるぅ 「オッケー! みんなは?」
一同  「「「食べる!」」」

フルーツだ、チョコだ、と飛び交う注文。

ぶるぅ 「すぐ作るから、待っててねーっ!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」
シロエ 「ええ。誰かさんとは…」

違いますから、とシロエ君が吊り上げる眉。
何故、ソルジャーが…。


2020/07/12 (Sun)

 

☆呼ばれていない人


もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君を隔離する案が出ている所へ、ソルジャー登場。

シロエ 「いったい何しに来たんです! この暑い中を!」
Aブルー「待ってよ、まずはフルーツパフェだよ」
サム  「そこなのかよ?」
Aブルー「ぶるぅのパフェは絶品だしさ!」

楽しみだよね、とキッチンの方を眺めるソルジャー。

Aブルー「うん、新鮮なフルーツ山盛り!」
シロエ 「アイスって言って、来ませんでしたか?」
Aブルー「そうだけど…。ぶるぅが聞いてくれたから…」
シロエ 「アイスか、かき氷か、と尋ねたんですよ?」

パフェは入っていないんですけど、とシロエ君、鬼の形相。

シロエ 「そんな調子だから、みんなが迷惑するんです!」
Aブルー「そうだっけ? ぼくの話じゃなかったような…」

キースの話だと思ったけどな、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「隔離するとか、物騒な話だったけど」
ぶるぅ 「お待たせーっ! はい、フルーツパフェ!」
Aブルー「ありがとう! やっぱり、ぶるぅの腕は最高!」
ぶるぅ 「みんなのパフェも、出来てるからねーっ!」

チョコに、フルーツに…、と手際よく配る元気なお子様。

ぶるぅ 「盛り付けも、うんとこだわったの!」
スウェナ「いつも凄いけど、今日も凄いわねえ…」
シロエ 「SNSをやってたら、UPするんですけど…」

そういう話の前にですね、とソルジャーの方に鋭い視線を。

シロエ 「誰も呼んではいないんですけど、あなたなんか」
Aブルー「どうだろう? 役に立てると思うんだけどな」
一同  「「「へ?」」」

何処からそういう話になるんだ、と誰もがポカーン。

シロエ 「役に立つって…。現に今もですね…」
サム  「ぶるぅに迷惑かけたじゃねえかよ」
ぶるぅ 「えとえと、ぼくは楽しく作ったんだし…」
Aブルー「そうだよねえ? ホントに、いい子なんだから」

誰かさんとは、まるで違うよ、と言ってますけど。
えっと…?


2020/07/13 (Mon)

 

☆それなりに役立つ人


じきに夏休みを迎える休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
厄介なキース君を隔離する話の最中、ソルジャー登場で…。

シロエ 「誰かさんとは違う、って…。あのですね…」
サム  「分かってるのかよ、誰かさんって誰なのかをよ」
Aブルー「もちろんだよ!」

分かってるから来たんだってば、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「絶対、お役に立てる筈だよ、このぼくがね!」
シロエ 「それはまあ…。ものは考えようかもですね」
サム  「おい、シロエ! 何、言ってんだよ!」
ジョミー「そうだよ、丸め込まれてどうするのさ!」

それじゃキースと同じパターンだよ、とジョミー君の悲鳴。

ジョミー「乗せられてないで、キッチリ始末をつけないと」
シロエ 「いえ、この人なりに役には立つんですよ」

食べ終わったら出てってくれれば、と指差す扉の方向。

シロエ 「でもって向こう1ヶ月ほど、大人しくですね…」
サム  「あー! こっちに来なけりゃいいわけな!」

それは確かに役に立つぜ、とサム君がグッと立てる親指。

サム  「んじゃまあ、食ったら出てってくれよな!」
シロエ 「どうぞよろしくお願いします」

お盆の棚経でお会いしましょう、とシロエ君、サラッと。

シロエ 「それまで大いに役立って下さい、大人しくして」
Aブルー「あのねえ! それだと、役に立てないだろう!」

迷惑な誰かさんの件で、とソルジャー、反論。

Aブルー「やっぱり送迎係も要るしさ、こう、毎日の」
一同  「「「送迎係?」」」

なんのこっちゃ、と誰もが傾げる首。

シロエ 「えっとですね…。誰かさんって、誰なんです?」
Aブルー「キースに決まってるじゃないか!」

とても厄介で迷惑なんだろ、とパフェを頬張るソルジャー。

Aブルー「だからさ、ぼくがお役に立てる、って!」
シロエ 「話が全く見えないんですけど…」
Aブルー「毎日、送迎するんだよ?」

それで分からないかな、と言ってますけど。
どう理解しろと…?


2020/07/14 (Tue)

 

☆引き受けるそうです


夏休みを間近に控えた休日、生徒会長宅に集った御一同様。
厄介なキース君を隔離する話になった所へ、ソルジャーが。

シロエ 「毎日、送迎するって、誰をですか?」
Aブルー「今の流れで分からないかな、キースだってば」

ぼくなら簡単、任せて安心、とソルジャー、胸をドンと。

Aブルー「そして君たちも安心なんだよ、どうだろう?」
シロエ 「すみませんけど、もう少し、分かりやすく…」

話して貰えませんか、とシロエ君の注文が。

シロエ 「それだと話が見えないんですよ、まるで全く」
Aブルー「うーん…。キースを隔離する計画だよね?」
シロエ 「そうですけど?」
Aブルー「だからさ、それを引き受けるんだよ!」

このぼくが、とソルジャーが指差す自分の顔。

Aブルー「大丈夫、元老寺には毎日、送迎するから!」
シロエ 「なるほど、そういうことですか…」
サム  「でもよ、隔離って、何処になんだよ?」

あんたの世界はヤバすぎるだろ、とサム君、冷静な指摘。

サム  「人類軍に攻撃されたら、キースもよ…」
ジョミー「無事でいられる保証は無いよね…」
スウェナ「保険にも入れないわよねえ…」

世界が違うし、第一、ミュウでは…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「流石に、どうかと思うわよ」
キース 「有難い! もっと、どんどん言ってくれ!」

俺だって命は惜しいんだ、とキース君、必死。

キース 「こいつに隔離されるくらいなら、自主的に…!」
シロエ 「元老寺に籠ってくれるんですか?」

でもって、お盆まで外出自粛でいいですか、とシロエ君。

シロエ 「そういうことなら、この人にですね…」
サム  「お帰り願ってもいいよな、うん」

フルーツパフェを食い終わったら、とサム君も同意。

サム  「どうするんだよ、外出自粛かよ?」
キース 「本当に出てはダメなのか?」
シロエ 「決まってるでしょう、迷惑ですから!」

合宿が済んだら即ですね、と容赦ない台詞。
どうなるやら…。


2020/07/15 (Wed) 








 

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