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シャングリラ学園つれづれ語り

☆お正月なイベント


小正月の日は学校はサボリ、生徒会長宅なシャン学メンバー。
パーティーをするつもりですけど、ソルジャーが来まして…。

Aブルー「お正月といえばコレだよね、って行事でさ…」
シロエ 「おせちでしたら、美味しく頂きましたけど…」
マツカ 「大雪のお蔭で、仕出しも御馳走になりましたよ」

けれど、得をしたのはぼくたちで…、と御曹司が傾げる首。

マツカ 「そちらには何も無かった筈だと思いますが?」
Aブルー「ううん、たっぷり貰ったよ! 御利益を!」
一同  「「「へ?」」」

特別な祈祷も無かった筈だが、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「除夜の鐘の後は、修正会でしたけど…」
マツカ 「あれは新年の無事とかを祈るヤツですよね?」
キース 「マツカが言うので合っている。それにだな…」

俺は罰礼しかしてはいないぞ、と副住職。

キース 「初詣の手伝いと、朝晩のお勤めはやっていたが」
ジョミー「でもさあ、風邪は治ったよね」
サム  「やっぱ、仕出しが効いたのかよ?」
キース 「いや、あの後は、お屠蘇を散々に…」

おふくろに飲まされたものだから…、とフウと溜息。

キース 「風邪薬と生薬のコンボで全快したらしい」
ブルー 「良かったじゃないか、長引かないで」
キース 「誰のせいで引いたと思ってやがる!」

冷暗所で保管しやがって、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「俺の人生で、最低最悪のクリスマスだった!」
Aブルー「そう言わないでさ、君には感謝してるから」

除夜の鐘にもね、とソルジャー、ニコニコ。

一同  「「「除夜の鐘?」」」
Aブルー「そう、除夜の鐘!」

元老寺でも撞いていたよね、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「年に一度の御利益イベント! お正月限定!」
シロエ 「あのですね…。除夜の鐘で年を送りますけど…」
サム  「正月イベントでいいのかよ、アレ?」
一同  「「「うーん…」」」

どうなんだろう、と考え込んでいる面々。
お正月イベですか…?


2020/01/16 (Thu) 

 

☆お正月と除夜の鐘


小正月は学校を自主的にサボリ、生徒会長宅に来ている面々。
そこへソルジャー登場でして、御利益イベントがどうこうと。

Aブルー「お正月しかやらないんだから、お正月イベだよ!」
シロエ 「でもですね…。撞くのは前の年の大晦日です」
Aブルー「年が明けても撞いてるじゃないか、行列で!」

君たちだって行列してたよ、とソルジャーの指摘。

Aブルー「だからお正月のイベントだってば、除夜の鐘は!」
ジョミー「そうなのかなあ?」
サム  「ブルーに聞くのが早いと思うぜ、そういうのはよ」

詳しそうだし…、とサム君の意見。

サム  「おまけにキース以上のプロだぜ、寺に関しては」
シロエ 「そうでした! どうなんですか、会長?」
ブルー 「お正月のイベントだろうね、厳密に言えば」
ジョミー「やっぱり、年越しで撞いてるから?」

二年参りみたいなものかな、とジョミー君の質問ですけれど。

ブルー 「違うね、本来、除夜の鐘は年を跨がないよ」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「璃母恩院だと、10時40分から撞き始めてさ…」

午前0時までには終わるもの、と生徒会長、いえ、銀青様。

シロエ 「お坊さんだけで撞くのは知ってましたけど…」
スウェナ「大晦日の間に終わっちゃうのね?」
ブルー 「古い年の煩悩を、きちんと流してしまわないとね」

持ち越しちゃったらダメじゃないか、という説明。

ブルー 「お正月を迎えるためだし、お正月イベントだけど」
ジョミー「じゃあ、年越しで撞いても無駄?」
ブルー 「その辺は、気の持ちようで…」

心を正して撞くんだったら、いいと思うよ、とニッコリと。

ブルー 「煩悩を流して、清めることに意味があるからね」
Aブルー「そう、それ、それ! 今年もドッサリ拾ったし!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「煩悩だってば、除夜の鐘で流れて来たヤツを!」
一同  「「「わ、忘れてた…」」」

この人はそういう人だった、と誰もが溜息。
拾うんでしたね…?


2020/01/17 (Fri) 

 

☆小豆粥をどうぞ


小正月の日は学校はサボリ、生徒会長宅なシャン学メンバー。
パーティーのつもりがソルジャー登場、除夜の鐘の話でして。

Aブルー「除夜の鐘で流れた煩悩は、回収しなくっちゃね!」
ブルー 「そういうものではない筈だけどね?」
Aブルー「でもさ、毎年、あれの効果は絶大だから!」

こっちの世界で姫はじめだよ、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「ハーレイと素敵なホテルに泊まって、じっくり!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わずにさ! ぶるぅが覗きに来ないから…」

ハーレイもヘタレずに済むんだよね、と止まらない喋り。

Aブルー「あんなプレイも、こんなプレイも、やり放題で!」
ブルー 「退場!」
ぶるぅ 「待ってよ、小豆粥を食べて貰わなくっちゃ!」

せっかく作った縁起物だし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ねっ、ねっ、食べて帰るでしょ?」
Aブルー「ぶるぅは実にいい子だねえ! こっちのは!」

おまけに悪戯も覗きもしないし、とソルジャー、大感激。

Aブルー「喜んで御馳走になるよ、小豆粥!」
ブルー 「食べたら、サッサと帰りたまえ!」
Aブルー「えーっ!?」

小豆粥の後はパーティーだろう、と開き直った人。

Aブルー「ぶるぅの料理が楽しみなのに!」
ぶるぅ 「ありがとーっ! ゆっくりしていってね!」
一同  (((げっ!)))

帰らないのか、と誰もが愕然、けれど手遅れ。

ぶるぅ 「はい、小豆粥! 美味しいよ!」
シロエ 「あ、ありがとうございます…」
サム  「あいつにまで御馳走しなくってもよ…」

いいじゃねえかよ、とサム君、不満そうな顔。

サム  「縁起物とか分かっていねえぜ、絶対に!」
シロエ 「まさしく猫に小判ですよね、もったいないですよ」
Aブルー「何を言うかな、ぼくだって理解しているよ!」
シロエ 「何をです?」
Aブルー「縁起物だよ、御利益アイテムだしね!」

是非、頂いて帰らなくっちゃ、とお箸を手に。
分かってますか?


2020/01/18 (Sat)

 

☆甘みが欲しい人


小正月の日は学校を休んで、生徒会長宅な御一同様ですけど。
何故かソルジャーが乱入しまして、小豆粥まで食べるとか。

シロエ 「それじゃ聞きますけど、小豆粥のですね…」
Aブルー「味の方なら、いいと思うよ!」

もっと甘いといいんだけどな、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ふっくらしていて美味しいんだけど、甘みがさ…」
ぶるぅ 「んとんと…。小豆粥は、小豆のお粥だから…」
ブルー 「おぜんざいとは違うってね」

だから砂糖は入らないよ、と生徒会長。

ブルー 「隠し味には、少し入れてるだろうけど」
ぶるぅ 「そうなの! ちょっとだけ入れてあるけれど…」

甘くなったら失敗なの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「どうしても甘い方がいいなら、お砂糖、足してね」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、お言葉に甘えて…」

砂糖が欲しいな、という注文。

ぶるぅ 「はぁーい! 普通のお砂糖でいい?」
Aブルー「ああ、色々とあるんだっけ…。どうしようかな」

ぼくには種類が分からないから、とソルジャー、顎に手を。

Aブルー「ぶるぅのオススメは、何になるわけ?」
ぶるぅ 「くどい甘さが欲しいんだったら、黒砂糖だよ」
Aブルー「へええ…。美味しいのかい?」
ぶるぅ 「今の季節は身体にいいから、飴がよく売れるの!」

身体が温まるお砂糖だしね、と笑顔のお子様。

Aブルー「なるほど…。御利益ありそうだね、それ」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「身体が温まるってトコだよ!」

それってセックスと同じじゃないか、と爆弾発言。

Aブルー「姫はじめの日も、ハーレイといい汗かいたしね!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「シロエの話も済んでないしさ、これからだよ!」

まだ帰らない、と涼しい顔。

ぶるぅ 「そだよ、小豆粥も美味しくね! はい、黒砂糖!」
Aブルー「ドッサリ入れていいのかな?」
ぶるぅ 「ダメーっ!」

少しずつ足して味を見てね、と刺された釘。
当然ですね?


2020/01/19 (Sun)

 

☆基本はドッサリ


小正月は小豆粥を食べてからパーティー、そういう御一同様。
けれどソルジャーが乱入しまして、居座るつもり満々で…。

Aブルー「ダメって…。黒砂糖は身体にいいんだろう?」
ぶるぅ 「でもでも、お味がダメになっちゃうーっ!」

くどい味のお砂糖なんだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「足りないと思ったら、少しずつ足すの!」
Aブルー「えーっ!? 砂糖の基本はドッサリだけど!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「アイスを作るなら、計量カップで何杯も!」

そのくらい入れて作ると美味しい、と恐ろしすぎる台詞が。

シロエ 「あ、あのぅ…。どのくらいの量を作るんです?」
Aブルー「もちろん、バケツサイズでドカンと!」
ジョミー「まさか、一人で食べるわけ?」
Aブルー「そうだよ、ぼくのおやつなんだし!」

それにハーレイは甘い物は苦手だしね、と威張り返る人。

Aブルー「それで一日分くらいかな、うん」
一同  「「「い、一日…」」」

超甘党だ、と誰もが呆然。

シロエ 「普通に身体に悪いですから!」
Aブルー「大丈夫! ぼくは至って健康だから!」

ついでに食事は面倒で…、と小豆粥の器に黒砂糖をパラリ。

Aブルー「ぶるぅみたいな料理上手もいないしね」
ぶるぅ 「ちょっと甘くなった?」
Aブルー「うん! もう少しってところかな」
ぶるぅ 「じゃあ、ちょっとだけね」

さっきと同じくらいだよ、と料理上手からのアドバイス。

Aブルー「えーっと…。あっ、これはいいね!」
ぶるぅ 「良かったぁ! 入れすぎちゃわないで」
Aブルー「うんと美味しくなったよ、甘くて!」

これで御利益もパワーアップ、とソルジャー、満面の笑顔。

Aブルー「縁起物だし、おまけに身体も温まるしさ!」
シロエ 「ですから、縁起物の意味が分かってますか?」
Aブルー「だから御利益アイテムだろう?」
シロエ 「そうですけど…」

本当に分かっているんですか、という質問が。
どうですかねえ?


2020/01/20 (Mon)

 

☆邪気払いと厄除け


小正月は小豆粥の後でパーティー、シャン学メンバーの計画。
ところがソルジャーが乱入しまして、ドッカリ居座るつもり。

Aブルー「ぶるぅ、小豆粥もなかなかいけるね」
ぶるぅ 「ホントは甘くないんだけど…。でも、いいかな?」

美味しく食べて貰うのが一番だしね、と流石なお子様。

ぶるぅ 「邪気払いと厄除けになるんだも~ん!」
Aブルー「有難いねえ、縁起物!」
シロエ 「さっきもサラッと無視しましたけど、縁起物…」

きちんと理解してるんですか、とシロエ君、苦い顔付き。

シロエ 「分かってるとは思えないんですけれど?」
Aブルー「失礼な! 邪気払いと厄除けなら、最高だよ!」
シロエ 「そちらの世界のためでしょうか?」
Aブルー「そうなるねえ!」

邪気を払って厄除けだしね、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「これで覗きを回避できるし、ハーレイのヘタレも」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「邪気を払えば、ぶるぅの覗きが無くなるよ!」

そして厄除けでヘタレ防止の効果もバッチリ、と立てる親指。

Aブルー「もうガンガンとヤリまくれるから、有難いよね!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「何を言うのさ、ぼくは質問に答えただけ!」

退場するならシロエの方だ、と胸を張る人。

Aブルー「というわけで、シロエはサッサと帰る!」
シロエ 「変な言いがかりはやめて下さい!」

やっぱり分かっていないんですよ、とシロエ君の怒り。

シロエ 「邪気払いと厄除け、シャングリラ用が普通です!」
Aブルー「どうしてだい?」
シロエ 「腐ってもソルジャーじゃないですか!」
Aブルー「そうだけど…」

それがどうかしたかな、と首を傾げているソルジャー。

Aブルー「せっかくの御利益を、なんでシャングリラ用に?」
シロエ 「人類軍に追われているんでしょう!」
サム  「うんうん、邪気払いと厄除け、必須だよなあ」
Aブルー「えーっ!?」

別に要らないと思うけど、と言ってますけど。
本当に…?


2020/01/21 (Tue) 

 

☆御利益は自分用


小正月は小豆粥の後にパーティー、そういう計画ですけれど。
そこへ乱入して来たソルジャー、居座るつもり満々でして…。

シロエ 「邪気払いと厄除け、絶対、要ると思いますけど!」
サム  「そうだぜ、いくら相手が機械と人間でもよ…」
ジョミー「どうせだったら、お願いした方が良さそうだよね」

やらないよりかはいいと思う、とジョミー君も。

ジョミー「イワシの頭も信心から、って言うんだしさ…」
スウェナ「そうよ、要らないだなんて有り得ないわ!」
Aブルー「いいんだってば、ぼくがいればね!」
一同  「「「へ?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。

シロエ 「あなたがいると、どうなるんです?」
Aブルー「シールドも張れれば、攻撃だって出来るしね!」

人類軍なんかは敵じゃないよ、とソルジャー、溢れる自信。

Aブルー「だから御利益は、ぼくが貰っておくのが一番!」
シロエ 「そうなる理屈が分かりませんが?」
Aブルー「簡単だってば、ぼくのサイオンを高めるんだよ!」

ハーレイとガンガン、ヤリまくって、と強烈な台詞。

Aブルー「そうするためには、邪気払いに厄除け!」
シロエ 「……覗き防止ですか?」
Aブルー「それと、ハーレイのヘタレ直しにもね!」

縁起物は有難いねえ、とソルジャー、小豆粥を完食。

Aブルー「これで良し、っと! 充実のセックスライフ!」
ブルー 「いいから、サッサと帰りたまえ!」
Aブルー「ダメダメ、これからパーティーだろう?」

美味しい料理を逃す手は無いね、とパチンとウインク。

Aブルー「ぶるぅ、ぼくの分の料理もあるよね?
ぶるぅ 「いっぱいあるから、いっぱい食べてね!」

用意しなくっちゃあ! と張り切るお子様。

ぶるぅ 「えとえと、みんなも食べ終わったよね、小豆粥!」
一同  「「「はーい!!!」」」
ぶるぅ 「じゃあ、パーティー! 器、下げるねーっ!」

空の器を手際よく下げて、元気に跳ねて行きましたけど。
居座っている人は…?


2020/01/22 (Wed) 

 

☆本場ものをどうぞ


小正月は小豆粥の後にパーティー、何故かソルジャーまでが。
縁起物の御利益は自分専用、なんとも酷い指導者ですけど…。

Aブルー「いいねえ、縁起物の後はパーティー!」
ブルー 「君を招待した覚えは無いけど?」
Aブルー「ぶるぅは歓迎してくれたけどね?」

おもてなしの担当はぶるぅじゃないか、とソルジャー、反論。

Aブルー「君は何一つしてないわけだし、言いがかりだよ」
ブルー 「ぶるぅはいい子で、おもてなしが好きなだけ!」
Aブルー「小さな子供の楽しみを奪っちゃいけないねえ…」

君の勝手な都合でさ、と実にふてぶてしい発言。

Aブルー「ぶるぅが喜んでくれるからには、ぼくも参加で!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お料理、第一弾ーっ!」

オードブル盛り合わせ食べ放題なの! と、大皿が幾つも。

ジョミー「わあっ、ゴージャス!」
スウェナ「凄いわ、キャビアもフォアグラもあるわよ」
マツカ 「こっちはトリュフを使っていますね」
ぶるぅ 「そうなの、トリュフは本場ものだよ!」

瞬間移動でお出掛けして買い出し、と胸を張るお子様。

ぶるぅ 「やっぱり香りが違うから!」
シロエ 「へええ…。そういうものなんですか?」
ぶるぅ 「そだよ、生えてる場所によるよね」

松茸だって同じでしょ、と解説が。

ぶるぅ 「どんどん食べてね、メインはこれから!」
サム  「すげえな、今から飛ばすと食い切れねえかも…」
ブルー 「時間制限は設けてないから、大丈夫!」

それに調理も、ぶるぅが様子を見ながらだし、と生徒会長。

ブルー 「温かい料理は、出来立てを食べて欲しいしね」
一同  「「「やったーっ!」」」
Aブルー「素晴らしいよ!」

来て良かったよ、とソルジャー、満面の笑顔。

Aブルー「うん、美味しい! 流石は地球の食材だよ!」
ぶるぅ 「持って帰るんなら、詰めてあげるよ!」
Aブルー「どうかな、味が分かるようには…」

思えないよね、と首を捻ってますけど。
誰のことでしょう?


2020/01/23 (Thu) 

 

☆味が分からない人


小正月は小豆粥とパーティーですけど、来たのがソルジャー。
もうドッカリと居座りまして、美味しく食べている御馳走。

シロエ 「味が分からないって…。キャプテンがですか?」
マツカ 「そんなことはないと思いますけどね?」

それなりに舌は肥えてらっしゃいますよ、と御曹司。

マツカ 「少なくとも、うちでお出しする料理に関しては」
サム  「マツカの家のは最上級じゃねえかよ、何処のもよ」
ジョミー「そうだよ、別荘で出してくれるのも、お店でも…」

最高のお店を手配してくれるよ、とサム君とジョミー君が。

ジョミー「それで美味しいって分からないなら、終わりだよ」
スウェナ「そうよね、味覚音痴の極みだわねえ…」
マツカ 「いえ、そんなことは……ないと思いますが……」
一同  「「「ある!」」」

ついでにぶるぅの料理の方も、と一斉に上がった反論の声。

ジョミー「ぶるぅの料理も、誰が食べても美味しいもんね」
サム  「うんうん、高級食材とかでなくても、美味いしよ」
ぶるぅ 「ありがとーっ! B級グルメも研究してるの!」

マツカの家では出ない料理、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「でもでも、キャプテン、味は分かってるよ?」
シロエ 「ぶるぅが言うなら、そうなりますね」
サム  「だったら持ち帰るべきだと思うぜ、この料理」

グダグダ言っていないでよ、とサム君の意見。

サム  「どうせ今日だって会議なんだろ、差し入れによ」
Aブルー「うーん…。でもねえ、本当に味がさ…」
シロエ 「分からないことはない、と、ぶるぅもですね…」

言ってますが、とシロエ君。

シロエ 「早く帰れとは言いませんから、お土産にですね…」
ブルー 「持って帰ればいいと思うよ、ドッサリあるから」
ぶるぅ 「そだよ、メインもデザートも、ちゃんと詰めるよ」
Aブルー「それがねえ…。値打ちが分かっていないから…」
ブルー 「誰がだい?」

どうも話が噛み合わないけど、と生徒会長の疑問。
変ですよね?


2020/01/24 (Fri)

 

☆持ち帰れない理由


小豆粥の後はパーティー、そういう流れで御馳走ですけれど。
居座ったソルジャー、料理を持ち帰るつもりは無さそうで…。

ブルー 「君のハーレイが味音痴じゃないのは、ぼくも賛成」
シロエ 「ですよね、ぶるぅのお墨付きですし…」
ブルー 「値打ちが分からない件も、ぼくは納得できないね」

君と食べ歩きをしてるじゃないか、と生徒会長の鋭い指摘。

ブルー 「こっちの世界で、あちこち出掛けているだろう?」
Aブルー「それはもう! 地球の料理は美味しいからねえ!」
ブルー 「だったら、今日の料理も持ち帰るべき!」

ぶるぅの料理の腕は一流、と指差す大皿に盛られた料理。

ブルー 「なのに話が噛み合わないのは、おかしすぎだよ」
ジョミー「だよねえ、キャプテンと喧嘩中だとか?」
Aブルー「とんでもない! 姫はじめも頑張ってくれたしね」
ブルー 「それはいいから、料理の値打ち!」

分かってないのは誰なんだい、と生徒会長、核心へと。

ブルー 「もしかして、君のハーレイのことじゃないとか?」
Aブルー「メチャクチャ迷惑なヤツのことだよ!」
一同  「「「へ?」」」

誰なんだろう、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「えっと…。確か、食事制限がありましたよね?」
サム  「あー! 菓子ばっかり食うな、ってヤツな!」
シロエ 「それです、それです! ドクターでしょうか?」

持ち帰ったら没収だとか、とシロエ君の閃き。

シロエ 「どうせ中身はお菓子だろう、と問答無用で」
スウェナ「ありそうねえ…。でも…」
マツカ 「開けたら分かると思いますけど?」

バランスよく料理が詰まっているのが…、と御曹司。

マツカ 「お菓子は没収されるとしても、料理はですね…」
ブルー 「ちゃんと返してくれると思うよ、身体にいいから」
ジョミー「船の料理を一食抜いても、栄養あるよね」
ぶるぅ 「もっちろーん!」
Aブルー「ダメ!」

お菓子以外も返ってこない、と即答ですけど。
誰が取り上げると?


2020/01/25 (Sat) 

 

☆取り上げられる人


小豆粥の後は楽しくパーティー、御馳走ドッサリですけれど。
持ち帰りはしないというのがソルジャー、その理由が謎で…。

ブルー 「お菓子以外も返って来ないって…。それは変だよ」
シロエ 「ですよね、普段の食生活よりマシなんですよ?」
サム  「菓子しか持って帰ってねえなら、分かるけどよ…」

真っ当な飯を取り上げてどうするんだよ、とサム君の疑問。

サム  「ますます酷くなるじゃねえかよ、偏食がよ」
ジョミー「今以上に、お菓子に突っ走るよね?」
スウェナ「パンが無ければお菓子を食べれば、の世界よねえ」

没収された分だけ、お菓子だわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「だから絶対、やらないわよね、ドクターは」
ブルー 「ぼくもそう思う。安心して持って帰ればいいよ」
ぶるぅ 「んとんと…。メインのお料理、持って来ていい?」
一同  「「「はーい!!!」」」

元気に返事な御一同様。

ジョミー「何が来るかな、ステーキかな?」
サム  「その辺はガチだぜ、ぶるぅだしよ」
ぶるぅ 「お待たせーっ! お肉もチキンもあるからねー!」

ロブスターも、それにお魚だって、と大皿がズラリと。

シロエ 「わあ、魚、パイ包みじゃないですか!」
ぶるぅ 「そだよ、骨を取ってお料理してあるの!」
Aブルー「いいねえ、流石はぶるぅだよ!」
ジョミー「……これでもテイクアウトしないわけ?」

凝りまくりだよ、とジョミー君。

ジョミー「レストランで食べたら、凄く高いと思うけど…」
マツカ 「そうですね…。ソースも贅沢に出来ていますし…」
ぶるぅ 「ありがとーっ! うんと凝ってみたの!」

美味しく食べてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。

ぶるぅ 「でもでも…。ホントに、お持ち帰りはしないの?」
Aブルー「取り上げられると言ったよ、とても迷惑なヤツに」
ブルー 「ドクター、値打ちを知らないのかい?」
ぶるぅ 「そうかも…」

知らない料理はそうなるよね、という声が。
本当ですか?


2020/01/26 (Sun)

 

☆通じない値打ち


メインの料理は凄い御馳走、そういうパーティーですけれど。
持ち帰りはしないと言い張るソルジャー、それも妙な話で…。

シロエ 「えっと…? 料理の値打ちって、何の話ですか?」
サム  「普通は見れば分かると思うぜ、そういうのはよ」
ブルー 「それがそうでもないんだな。ね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「うん…。ブルーの世界は、別の世界だから…」

その可能性もあると思うの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「この世界でも、昔は色々あったらしいし…」
ジョミー「色々って…。それ、どんな話?」
ブルー 「王室レベルの付き合いでさえも、起きてたんだよ」
ぶるぅ 「せっかく届けたお料理、変になっちゃうのがね」

凝ったお料理をプレゼントしたのに、台無しなの! と。

ぶるぅ 「何日も煮込んで、それから冷やして固めたのに…」
ブルー 「鍋でグツグツ温めちゃってさ、美味しくないとか」
一同  「「「うわー…」」」

そういうことか、と一同、納得。

シロエ 「SD体制の世界で、おまけに船の中ですしね…」
サム  「カルチャーショックかもしれねえな、コレ…」

特に魚のパイ包みはよ、とサム君、遠い目。

サム  「パイで包んであるから菓子だ、って理屈かよ?」
ブルー 「有り得ることだよ、他のにしてもね」
シロエ 「肉は肉だと思いますけどね?」
スウェナ「料理自体を知らなかったら、同じじゃないの!」

変な料理は身体に悪いと思うわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「没収するのが一番だわよ、健康のためには」
マツカ 「ソルジャーですしね、何かあったら大変ですし…」
シロエ 「食中毒とかは、あってはならないことですね」
ブルー 「だろう? だからさ…」

ドクターが没収するかもしれないね、と生徒会長も。

ブルー 「ぶるぅ、何かに書いてあげてよ、料理の説明」
ぶるぅ 「分かったぁ! それなら安心だしね!」
Aブルー「ダメ!」

通じるような相手じゃないよ、と苦い顔付き。
石頭だと…?


2020/01/27 (Mon)

 

☆説明を書いても


凝った御馳走が並んだパーティー、持ち帰る価値が充分な品。
けれどソルジャー、その気は全く無さそうなのが変な話で…。

ブルー 「料理の説明を書いて貰っても、ダメなのかい?」
ぶるぅ 「んとんと…。ちゃんと写真もつけてあげるよ?」

それでダメなら材料の写真も、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「スパイスとかも、原料の写真と説明があれば…」
マツカ 「大丈夫だと思いますよ?」
シロエ 「そうですね! 食べられるんだと分かったら…」
ブルー 「ぶるぅ、ついでにスパイスの方はさ…」

薬になるものは、そっちの効果も書けば、と提案が。

ブルー 「漢方薬として使うスパイスも多いしね」
ぶるぅ 「分かったぁ! それならドクターも安心でしょ?」

身体に悪いわけがないもん、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「うんと頑張って書かなくちゃ!」
Aブルー「それは労力の無駄だから、いいよ」
ブルー 「あのねえ! 君の普段の食事よりはさ…」
ジョミー「遥かに栄養があると思うよ、どう考えても」

お菓子とアイス三昧よりは、とジョミー君も。

ジョミー「いくらドクターが石頭でもさ、分かると思うな」
サム  「だよなあ、漢方薬の知識はゼロだとしてもよ…」

薬効は読めば分かるもんな、とサム君が眺める料理。

サム  「俺が見たって、どれが薬か謎だけれどよ」
ぶるぅ 「えっとね、分かりやすいのだとサフランかな」

色付けに使っているんだけれど、と指差す鮮やかなソース。

ぶるぅ 「漢方薬のお店で買うと、安いんだよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」
ぶるぅ 「食材じゃなくって、お薬だから!」

お得に買うなら漢方薬局! とエヘンと胸を張りまして…。

ぶるぅ 「ドクター用に、漢方薬の説明とかも要る?」
ブルー 「そうだね、それはぼくが書こうか」
シロエ 「会長が書くなら完璧ですね!」
Aブルー「通じる相手じゃないってば!」

どうしようもないヤツだから、と嘆いてますけど。
ドクターが…?


2020/01/28 (Tue)

 

☆やりたい放題な人


御馳走がドッサリ並んだパーティー、お持ち帰りもオッケー。
なのに断わりまくるソルジャー、問題のある人がいるようで。

ブルー 「どうしようもないって…。ドクターがかい?」
Aブルー「そっちの方が、まだマシだよね」
一同  「「「へ?」」」

ドクターの話じゃなかったのか、と誰もがポカーン。

ブルー 「ちょっと待ってよ、ドクターじゃないって?」
Aブルー「誰もそうとは言ってないけど?」

もっと迷惑で困ったヤツが…、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「皿ごとペロリと食べそうなヤツで…」
シロエ 「お皿ごと…ですか?」
Aブルー「食い意地が張っているからねえ!」

アッと言う間に食べ尽くすよね、とお手上げのポーズ。

Aブルー「持ち帰っても、ぼくのハーレイに渡す前にさ…」
ブルー 「それは、もしかして、ぶるぅ…なのかな?」

悪戯小僧のことだろうか、と生徒会長。

ブルー 「ぶるぅそっくりで、大食いで…」
Aブルー「そう、それなんだよ! アレが問題!」

持ち帰ったら食べ尽くされる、と仰ぐ天井。

Aブルー「だからね、食べて帰るのが一番だってば!」
ブルー 「君のハーレイの分は?」
Aブルー「慣れているから、無問題!」

ぼくだけグルメ三昧なのは、とパチンとウインク。

Aブルー「こっちのノルディと食事もするしね」
シロエ 「…そうでしたね…」

悪いとも思っていないですよね、とシロエ君、溜息。

シロエ 「その性格、直らないんですか?」
Aブルー「コレだからこそ、強いってね!」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「ぼくのパワーの源なんだよ、やりたい放題が!」

美味しい食事もセックスも…、と突き上げる拳。

Aブルー「直したりすれば、たちまち船がピンチだよ!」
ブルー 「それは屁理屈だと思うけれどね?」
シロエ 「船の皆さんも、困ってますよ」
サム  「長がコレだぜ?」
Aブルー「問題無し!」

あっちも慣れているんだからさ、という台詞。
そうなんですか?


2020/01/29 (Wed)

 

☆パワハラなのでは


ドッサリ並んだ御馳走ですけど、持ち帰らないと言い張る人。
自分さえ良ければいいのがソルジャー、そんな姿勢でして…。

シロエ 「慣れているって、船の皆さんが…ですか?」
Aブルー「そうだけど?」

ぼくは元からこうだからね、と胸を張る人。

Aブルー「それが嫌なら、船を降りるしかないね!」
シロエ 「降りるって…。SD体制の世界ですよね?」
サム  「船から出たら死ぬじゃねえかよ!」
Aブルー「もちろんだよ! でも降りるのは自由だし…」

こういう長に耐えられないなら、ご自由に、とニコニコ。

Aブルー「誰も止めないけど、前例は無いねえ…」
シロエ 「普通は、絶対、降りませんから!」
ブルー 「耐えられなくて、心を病んだら別だろうけどね…」

そうでなければ降りないよ、と生徒会長も。

ブルー 「君の船の仲間は、慣れたわけじゃなくて…」
シロエ 「諦めて耐えているんですってば、その環境に!」

気の毒だと思わないんですか、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「殆ど脅しじゃないですか、ソレ!」
スウェナ「そうよね、耐えないと命が無いんだものね」
マツカ 「パワハラになるんじゃないでしょうか?」
Aブルー「なんだい、それは?」

セクハラだったら知ってるけどさ、とソルジャー、キョトン。

マツカ 「職場で不当な圧力をかける、という感じですね」
サム  「うんうん、まさにパワハラかもなあ…」
ジョミー「ソルジャーだもんね…」

良くないと思う、と誰もが口々に。

シロエ 「その厄介な性格は直すべきですね」
Aブルー「直さなくても大丈夫!」
ブルー 「君の勝手な言い分だろう!」

この際、きちんと直すべきだ、と生徒会長。

ブルー 「新年なんだし、これを機会に、キッチリと!」
Aブルー「でもねえ…。みんな慣れてるしさ…」
一同  「そう見えるだけです!」
Aブルー「逆襲するけど?」
一同  「「「へ?」」」

なんて聞こえた、と顔を見合わせる御一同様。
逆襲とは…?


2020/01/30 (Thu) 

 

☆逆襲される人


御馳走を持ち帰らないというソルジャー、パワハラな人かも。
船の仲間は耐えているだけ、でないと命が無さそうですけど。

シロエ 「えっと…。今、逆襲って言いましたか?」
Aブルー「言ったよ、船の仲間は逞しいからね」
ジョミー「パワハラ反対でストライキとか?」
Aブルー「そっちの方がまだマシだよね、突入よりはさ」
一同  「「「突入?」」」

何処に、と誰もが傾げる首。

Aブルー「青の間だってば、お掃除部隊が来るんだよ!」
一同  「「「あー…」」」

そういえば聞いたことがあるな、と納得のイベント。

サム  「掃除しねえから来るんだろ、ソレ」
Aブルー「でもねえ…。来た後は、埃も落ちてないから…」
ブルー 「掃除は、そういうものだろう!」
Aブルー「色々、捨てられちゃうんだよ! ゴミ扱いして!」

エロいグッズの価値を全く知らないからね、と仏頂面。

Aブルー「こっちの世界でしか、手に入らないのに!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「漢方薬だって、捨てられちゃうことが多くって!」
ブルー 「もういいから! それに自業自得だし!」

嫌なら自分で掃除したまえ、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「整理整頓されていたなら、誰も来ないよ!」
Aブルー「ぼくは掃除は嫌いだってば!」
スウェナ「確かキャプテンに丸投げなのよね?」
Aブルー「そう! なのにハーレイが忙しいから…」

お掃除部隊に逆襲される、と嘆き節。

Aブルー「あの連中の方が強いよ、ぼくよりもね!」
ぶるぅ 「だったら、御馳走、持って帰れば?」

差し入れ用に、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ご苦労様です、って渡せば、手加減するかも…」
Aブルー「なるほどねえ! …ダメだ、ぶるぅが…」
サム  「横からバクバク食っちまうのな…」
Aブルー「そうなるから、やっぱり、ぼくだけ食べるよ!」
一同  (((ダメだ…)))

嫌すぎる長がいる船だ、と一同、溜息MAX。
今月、これにて中継終了~。


2020/01/31 (Fri)





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☆眠くても初日の出


新年あけましておめでとうございます。今年も定番の元老寺。
昨夜はお泊まりなシャン学メンバー、宿坊で爆睡中ですが…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう!」
一同  (((何か聞こえた…?)))
ぶるぅ 「起床、起床ーっ!!!」

寝坊しないで、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がピョンピョンと。

シロエ 「ね、眠いんですけど…」
ブルー 「ダメダメ、初日の出を拝まないとね」
一同  「「「あー…」」」

ソレがあったか、と渋々起き出した御一同様。

サム  「眠いし、寒いし、ツイてねえなあ…」
キース 「やかましい! タダで泊まっていやがるくせに!」

サッサと山門に行きやがれ、と法衣の副住職までが。

シロエ 「はいはい、怒鳴らなくても行きますよ」
キース 「親父を待たせるとキレるからな!」
一同  「「「はーい…」」」

そっちも充分承知してる、と着替えて元老寺の山門まで。

アドス 「皆さん、お揃いのようですな」
イライザ「じきに初日が昇りますわよ」
アドス 「よろしいですかな、二礼二拍手一礼ですぞ」

お間違えなきよう、とキッチリと釘で、揃って柏手。

アドス 「どうぞ良い年になりますように」
一同  (((良い年になりますように…)))

ハハーッ! と一礼、そして暖房の効いた庫裏の座敷へ。

アドス 「では、改めまして…。新年おめでとうございます」
一同  「「「おめでとうございまーす!」」」
イライザ「さあさあ、お屠蘇から召し上がれ」

まずは銀青様ですわよね、と順にお屠蘇で、次がお雑煮。

イライザ「お雑煮のおかわりもありますからね」
アドス 「おせちもご遠慮なくどうぞ」
一同  「「「いただきまーす!」」」

待ってました、と始まったお元日の宴の時間。

ぶるぅ 「美味しいね、おせちもお雑煮も!」
シロエ 「ええ、今年のも最高ですよ!」
キース 「当然だろうが!」

銀青様のおもてなし用だ、と威張る副住職。
さて、風邪の方は…?


2020/01/01 (Wed) 

 

☆風邪には般若湯


新年は元老寺で迎えるのが定番、そういうシャン学メンバー。
庫裏の座敷でおせちにお雑煮、今年も豪華なラインナップで。

イライザ「銀青様にと、今年も和洋中と揃えましたのよ」
ブルー 「ありがとう。いい店のを選んでくれてるね」
アドス 「もちろんですとも、舌が肥えておられますから」

評判の店のを取り寄せました、とアドス和尚に抜かりなし。

アドス 「こればかりは、せがれでは、どうにもこうにも」
キース 「誰のせいだと思ってるんだ!」

自分ばっかり楽しやがって、と副住職の渋面。

キース 「親父はグルメ三昧だろうが、俺はだな…」
アドス 「高校生には、そういったことは不釣り合いじゃ」

マツカ殿のような御方はともかく、とアドス和尚の反論が。

アドス 「第一、暮れに風邪など引くようではのう…」
キース 「あれは、ブルーの家のパーティーでだな!」
アドス 「徹夜で騒いだ結果じゃろうが」
キース 「うっ…!」

まさか冷暗所に置かれたなどとは、言えない立場の副住職。

キース 「そ、それは…」
アドス 「で、治ったのか?」

それとも年越しで引いているのか、という質問。

イライザ「治ってませんよ、今朝も薬を飲んでましたわ」
アドス 「なんと惰弱な…!」

修行が足りん、とアドス和尚が手に取るお屠蘇の容器。

アドス 「そういう時こそ、般若湯じゃ!」
キース 「風邪薬に酒はヤバイと思うが!」
アドス 「何を言うか、お屠蘇は百薬の長じゃ!」

薬酒じゃからな、と盃どころか湯飲みにドボドボと。

アドス 「さあ飲め、グイッと一息に!」
キース 「い、いや、それは…!」

本当に飲み合わせがヤバそうなんだが、と副住職、ガクブル。

キース 「ただでも風邪薬をキメまくりだし、酒なんて…!」
アドス 「薬酒じゃ、ただの酒ではないぞ」
イライザ「お屠蘇には生薬がたっぷり入ってますよ」
キース 「し、しかし…!」

漢方薬だって飲み合わせが、と焦ってますけど。
どうなる…?


2020/01/02 (Thu)

 

☆お屠蘇も酔います


今年も元老寺で新年を迎えた、シャン学メンバーですけれど。
年越しで風邪を引いているのが、副住職のキース君でして…。

アドス 「お屠蘇は年に一度の薬じゃ、問題ないわい」
イライザ「そうですよ。お屠蘇であたる人はいませんからね」
キース 「酔っ払うヤツはいるだろうが!」

なんと言ってもアルコールだ、とキース君、必死に抵抗。

キース 「インフルエンザの薬にしたって、人によっては…」
シロエ 「トリップするって言いますよねえ…」
スウェナ「最悪、窓から飛んじゃうんでしょ?」
ブルー 「らしいね、大人でもヤバイと聞くしね」

子供だけではないみたいだよ、と生徒会長。

サム  「マジかよ、大人は大丈夫なんじゃねえのかよ?」
ブルー 「気が付いたらさ、玄関から飛び出してたって人が」
シロエ 「いたんですか!?」
ブルー 「うん、璃母恩院の職員さんだったかな」

インフルエンザで休んだ時に…、と回想モード。

ブルー 「布団で寝ていた筈の自分が、勢い良く外へ」
シロエ 「よ、よく無事でしたね、車も走ってるでしょうに」
ブルー 「家がお寺で、飛び出した先が境内だったし…」

裸足の自分に愕然としただけ、という証言が。

ブルー 「だからさ、子供に限らないよね、副作用」
キース 「聞いたか、親父? 薬でもソレだ!」
アドス 「たかがトリップするだけじゃろうが」

それで治るなら無問題じゃ、と凄い極論。

アドス 「早く治さんと、檀家さんにも御迷惑じゃ」
キース 「俺はうつしていないんだが!」
アドス 「坊主は風邪をうつさんものだが、それにしても…」

通常業務に支障が出るぞ、とキース君をギロリ。

アドス 「初詣で頂いたお年賀の管理は、お前の仕事じゃ」
キース 「そ、それは確かに…」
シロエ 「年賀状の管理も、先輩の仕事なんですか?」
アドス 「もちろんですが、お年賀はですな…」
キース 「お布施なんだ!」

きちんと帳簿につけないと…、と副住職。
ボケてられませんね?


2020/01/03 (Fri)

 

☆口が滑りました


元老寺でお正月は、シャン学メンバーの定番なんですけれど。
今年はキース君が年越しで風邪で、お屠蘇で治せという話が。

アドス 「お年賀の金額を間違えるなどは、許されんからな」
キース 「分かっているが、だからと言って…!」

トリップしたらどうしてくれる、と副住職の眉間に皺が。

キース 「もっと酷い帳簿になるかもしれんぞ、クソ親父!」
アドス 「クソ親父とな?」
キース 「そうだろうが!」

息子をヤバイ目に遭わせたいのか、と握り締める拳。

キース 「新年早々、とんでもないことを言いやがって!」
アドス 「それはこっちの台詞じゃ、バカめ!」

今、クソ親父と言ったろうが、とアドス和尚の頭から湯気。

アドス 「よろしい、お屠蘇は飲まなくていいが…」
イライザ「お仕置きしないといけませんわね、ドラ息子は」
アドス 「まったくじゃ。本堂へ行くぞ」
キース 「げっ…!」

まさか、と引き攣る副住職の顔。

キース 「ほ、本堂というのは、もしかしなくても…」
アドス 「罰礼に決まっておるじゃろうが!」

初詣の檀家さんがいらっしゃるまで、と恐ろしすぎる宣告が。

キース 「そ、そんな…! 百回では、とても…」
アドス 「何回になるかは、ワシにも分からん」

行くぞ、と立ち上がり、キース君の襟首をグイと。

アドス 「では、皆様は宴をお楽しみ下され」
サム  「えっと…? 俺とジョミーは手伝わなくても…」
アドス 「全部せがれにやらせますからな、今年は」

どうぞごゆっくり、とアドス和尚が引っ張るキース君の襟。

アドス 「早く立たんか!」
キース 「か、風邪が…!」

罰礼で悪化しそうなんだが、と必死に抵抗するだけ無駄で…。

アドス 「それでは、失礼いたします」
キース 「親父、謝るから勘弁してくれ! 罰礼だけは…!」
アドス 「謝って済むなら、罰礼なんぞは要らんからのう」
ぶるぅ 「頑張ってねーっ!」

行ってらっしゃーい、と手を振るお子様。
身から出た錆…。


2020/01/04 (Sat) 

 

☆風邪の行方は


今年も元老寺でお正月なシャン学メンバー、庫裏でおせちを。
けれどキース君は風邪で失言、アドス和尚に連行されて…。

シロエ 「キース先輩、大丈夫でしょうか? 罰礼なんて…」
ブルー 「さあねえ? 悪化しないといいけどねえ…」

でも、その前に筋肉痛かな、と生徒会長が眺める本堂の方。

サム  「やっぱ筋肉痛の刑かよ?」
ブルー 「檀家さんが来るまで、ノンストップで罰礼だしね」

五体投地を何百回になるのやら、と竦める肩。

ブルー 「しかもその後、初詣の檀家さんのおもてなしが…」
サム  「あー…。でもって、終わったら帳簿を書くのな」
ブルー 「そっちは夜だろうけどね」

夕方のお勤めが済んでからじゃないかな、という意見。

ブルー 「その頃までには、風邪の行方も決まると思うよ」
一同  「「「へ?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。

ジョミー「えっと…。風邪の行方って、どういうヤツ?」
ブルー 「そのまんまだよ、悪化するのか、快方に向かうか」

罰礼でどっちに転ぶやら…、と生徒会長、クスクス笑い。

ブルー 「気合いで風邪のウイルス退治か、やられる方か」
シロエ 「ウイルスって、気合いで倒せますか?」
ブルー 「病は気から、と言うからねえ…」

キースの根性にかかっているね、とパチンとウインク。

ブルー 「倒せたら良し、ダメだった時は寝込むってことで」
スウェナ「お屠蘇を飲んでも、結果は同じだったかしら?」
ブルー 「うん。ぶっ倒れるか、治っちゃうかで」

大人しく飲めば良かったのにね、と視線をお屠蘇の器に。

シロエ 「でもですね…。アルコールですし…」
ブルー 「まあ、一応ね」

だけどホントに薬酒だしさ、と生徒会長、溜息。

ブルー 「滋養強壮にはなったと思うよ、間違いなく」
ジョミー「トリップじゃなくて?」
ブルー 「リスクは、とても低かったろうね」
一同  「「「え?」」」

飲んでも問題無かったのか、と一同、ポカーン。
無害だったと?


2020/01/05 (Sun)

 

☆みりんと本みりん


元老寺でお正月を迎えたシャン学メンバー、おせちで歓談中。
けれどキース君は本堂で罰礼、心配な風邪の行方ですけど…。

シロエ 「リスクは低いって、どうしてですか?」
サム  「薬酒と言っても酒じゃねえかよ、マジでヤバイぜ」
ブルー 「うーん…。君たちは未成年だから…」

ついでにお酒も飲まないしね、と生徒会長、苦笑い。

ブルー 「それじゃ、みりんと本みりんの区別も無理かと」
一同  「「「え?」」」

なんのこっちゃ、と首を傾げる御一同様。

スウェナ「なんなの、みりんと本みりんって?」
ぶるぅ 「んとんと…。似ているようでも、違うの!」
ブルー 「調味料には違いないけど、決定的な差があるのさ」
ジョミー「お屠蘇と、どういう関係なわけ?」

そのみりんがさ、とジョミー君の疑問。

ジョミー「みりんなんかは、関係無いと思うんだけど…」
ブルー 「ううん、大いに関係があるね、今の場合は」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お屠蘇にも、みりんを使うの!」

家によるけど、元老寺だと、みりんだよね、と元気なお子様。

ぶるぅ 「えとえと…。どうして、みりんなんだっけ?」
ブルー 「お寺は一応、お酒は禁止が建前だしね」

般若湯という言い方はしても、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「新年早々、堂々と戒律破りはマズイだろう?」
シロエ 「それじゃ、お酒じゃないんですか?」

そこのお屠蘇は…、とシロエ君が指差す屠蘇器。

シロエ 「飲んだ感じは、お酒っぽいと思いましたけど…」
ブルー 「みりんだからねえ、少しは入るよ」
ぶるぅ 「本みりんだと、お酒になっちゃうけどね」
一同  「「「へ?」」」

サッパリ謎だ、と誰もが悩んでますけれど。

ブルー 「本みりんはね、アルコール度数が13度くらい」
サム  「それって立派な酒じゃねえかよ!」
ぶるぅ 「でもでも、みりんは1度なんだよ」
一同  「「「ええっ!?」」」

なんだ、その差は、と一同、ビックリ仰天。
差がありすぎ…。


2020/01/06 (Mon)

 

☆みりんなんです


お正月は元老寺でおせちタイムな、シャン学メンバーですが。
キース君だけが本堂で罰礼、風邪の行方が気になるところで。

スウェナ「本みりんとみりんで、そんなに違うものなの?」
ブルー 「違うね、だから風味も変わってくるんだけどさ…」
ぶるぅ 「知らない人が増えちゃったかもね…」

本みりんの方、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お料理のレシピ、みりんとしか書いてないし…」
シロエ 「それは、どっちを使うんですか?」
ブルー 「今の世の中、圧倒的に、みりんの方だね」

君たちが知らなかったのと同じで…、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「出来上がりの味が違うんだけどねえ、風味がね」
ぶるぅ 「そだよ、本みりんでしか出せない味とか…」

あるんだけどな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も残念そう。

ぶるぅ 「でもでも、お屠蘇はみりんの方がいいかもね…」
ブルー 「そうだね、お寺で出すならね」

アルコール度数は低い方が…、と銀青様も。

ブルー 「というわけで、そこのお屠蘇は、みりんの方だよ」
ジョミー「でもさ、お酒っぽい味だったよ?」
サム  「飲んだ時、カアッと来たじゃねえかよ」

あれは酒だと思うけどな、という声が上がってますけれど。

ブルー 「それじゃ聞くけど、生姜湯とかはどうなんだい?」
一同  「「「生姜湯?」」」
ブルー 「うん。この時期、薬局なんかでも置いているよね」

風邪の引き始めにいいってことで…、と生徒会長。

ブルー 「あれは、どうして人気なのかな?」
シロエ 「身体が温まるからでしょう?」
ブルー 「ほらね、それが生薬の効果ってヤツ!」

でもって、お屠蘇には生薬が一杯、と解説が。

ブルー 「そっちのお蔭でカッとなるけど、アルコールは…」
ぶるぅ 「元老寺のだと、入ってないのと同じくらいだよ」
サム  「つまりキースが飲んでも、無害だったのかよ?」
ブルー 「そうなるねえ…」

無駄な喧嘩を売ったよね、と生徒会長、溜息。
なんと悲惨な…。


2020/01/07 (Tue)

 

☆知り得た立場


元老寺のお座敷でおせちタイムな、シャン学メンバーですが。
キース君は本堂に連行されてしまって罰礼中で、気の毒な話。

シロエ 「お屠蘇が無害だっただなんて、思いませんよ」
ブルー 「君たちの場合は仕方ないけど、キースはねえ…」

知り得る立場だったんだよね、と生徒会長、フウと溜息。

ブルー 「なんと言っても、イライザさんの息子なんだし」
サム  「あー…。正月の用意を見てれば、分かるってか?」
ぶるぅ 「お屠蘇を何で作ってるかは、簡単だと思うの!」

お酒か、みりんか、本みりんか、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「入れ物にちゃんと書いてあるしね、中身が何か」
シロエ 「キース先輩は見てなかったんですね?」
ブルー 「そう。それも毎年、スルーしてた、と」

例年、ここのはみりんだからね、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「飲むだけのぼくでも、気が付いてるのに…」
ぶるぅ 「ぼくも分かるよ、味が違うもん!」
ジョミー「えーっと…? キースも味で分かるんじゃあ?」

大学を出て来てるんだしさ、とジョミー君。

ジョミー「付き合いでお酒も飲んでる筈だよ、コンパとか」
サム  「うんうん、知らねえでは済まねえよなあ…」
ブルー 「その辺もあるから、アドス和尚がキレるんだよ」

身体にいいものを勧めているのに、クソ親父では…、と。

ブルー 「イライザさんまで勧めたんだよ、それなのに…」
スウェナ「一言、言ってあげれば良かったわよねえ…」

イライザさんも…、とスウェナちゃんが眺める本堂の方。

スウェナ「こうなっちゃう前に、みりんだ、って…」
ブルー 「それはどうかなあ…」

イライザさんの心情的に、と生徒会長、複雑な顔。

ブルー 「キースが台所を軽んじている証拠だからね」
シロエ 「見ていなかった、って所がですか?」
ブルー 「大変なんだよ、お寺の台所は…。日頃からさ」
一同  「「「あー…」」」

毎日、お供えもあるんだった、と誰もが納得。
大変ですね?


2020/01/08 (Wed)

 

☆大雪になりそう


元老寺でおせちなシャン学メンバー、けれど本堂なキース君。
アドス和尚が元日からブチ切れ、風邪を引いているのに罰礼。

シロエ 「つまりキース先輩は、イライザさんの御機嫌も…」
ブルー 「損ねたわけだよ、だから教えて貰えなかった、と」

お屠蘇をみりんで作った件を…、と生徒会長、苦笑い。

ブルー 「台所仕事を軽んじている息子だしねえ、相手はさ」
サム  「笑顔の後ろでキレてたのかよ、イライザさんも」
ブルー 「そんなトコかな、教えずに放置だったから」

キースも自業自得だよね、と肩を竦めて、お手上げのポーズ。

ブルー 「まあ、本堂には暖房も入っているからね」
サム  「でもよ、檀家さんのお見送りは外に出るんだぜ?」
ジョミー「あれは寒いよね、それにさ、外はさっきから…」

雪がちらついているんだけど、とジョミー君が指差す庭。

スウェナ「あらっ、ホントに降ってるわねえ…」
マツカ 「大雪になるみたいですよ」

そういう予報が出てますね、とマツカ君が見ているスマホ。

シロエ 「えーっ!? それじゃ、ぼくたち、足止めですか」
サム  「問題ねえだろ、お客様だしよ」
シロエ 「そうなんですけど、キース先輩の風邪がですね…」

悪化した場合は、どんな待遇になるんでしょうか、と心配顔。

シロエ 「先輩に何かと手がかかりそうで、こう…」
マツカ 「そうなる前に、お暇した方がいいかもですね」

車の手配をしましょうか、と御曹司も気になるようですけど。

ブルー 「大丈夫! なんと言っても、主賓は、ぼくだし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーは銀青様だもんね!」

お寺じゃVIP待遇だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから全然問題ないの! キースが寝込んでも!」
サム  「そうだったっけな、んじゃ、遠慮なく…」
ブルー 「足止めされていいと思うよ、宴会モードで」
一同  「「「やったー!」」」

延長戦だ、と盛り上がっている御一同様。
キース君の風邪は…?


2020/01/09 (Thu) 

 

☆仕出しでお願い


元老寺でお正月なシャン学メンバー、けれどキース君は罰礼。
アドス和尚がブチ切れまして、風邪なのに本堂ですけれど…。

シロエ 「延長戦でも、もちろん料理は豪華ですよね?」
ブルー 「そうなるだろうね、食材はキープしている筈だし」

宿坊がある分、余計だよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「それともアレかな、早々に仕出しの注文かな」
サム  「大雪でも来てくれるのかよ? しかも元日だぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 注文によるよね、ブルー?」
ブルー 「うん。特上のをドカンと頼まれた場合は…」

元日だろうが、大雪だろうが、と頼もしいお言葉。

ブルー 「そういう注文にお応えしてこそ、お得意様がさ…」
ぶるぅ 「また注文してくれるもんね!」

だから安心して頼めるの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「仕入れもきちんとしてる筈だよ、暮れの間に」
ジョミー「そっかあ、仕出しもいいかもね!」
スウェナ「大雪になっても安心だわね、って、あらら…」

庭が真っ白になって来たわよ、とスウェナちゃんが指差す外。

マツカ 「本格的な雪雲が来たようですね」
シロエ 「凄い勢いで降ってますねえ…」

これじゃ帰れと言われても…、と言った所で開いた襖。

イライザ「皆さん、今夜のご予定の方は如何かしら?」
一同  「「「空いてまーす!」」」
イライザ「良かった、大雪になりそうですもの」

今夜もお泊まり下さいな、とイライザさん、ニッコリ。

イライザ「晩のお料理、仕出しをお願いしましょうか?」
ブルー 「いいのかい? 元日で大雪だと大変だよ」
イライザ「大丈夫ですわ、それじゃ、皆さんも?」
一同  「「「はーい!」」」

仕出しがいいです、と誰もが賛成。

イライザ「それなら注文しておきますわね」
一同  「「「やったー!」」」
イライザ「キースも本堂で頑張ってますわよ」
一同  「「「うわー…」」」

風邪はどうなったんだろう、と一同、ガクブル。
悪化したとか…?


2020/01/10 (Fri)

 

☆仕出しを食べるには


元老寺でお正月を迎えたシャン学メンバー、大雪で延泊決定。
夕食は仕出しらしいですけど、キース君は本堂で初詣の対応。

シロエ 「あ、あのぅ…。キース先輩の風邪の具合は?」
イライザ「頑張っているみたいですわよ、倒れもせずに」
シロエ 「罰礼はどうなったんでしょう?」
イライザ「檀家さんがいらしたら、終了ですからね」

三百回ほどだと思いますわ、とキッツイ数字をサラッと口に。

サム  「三百回って…。半端ねえんじゃねえかと、ソレ…」
イライザ「そうですわねえ、普段は百回くらいですしね」

お正月から気が引き締まってよろしいでしょう、とニッコリ。

シロエ 「で、でもですね…。先輩は風邪で…」
イライザ「風邪に負けていては、副住職は務まりませんわ」

では、ごゆっくり、とイライザさん、退場。

サム  「キース、大丈夫かよ、倒れねえかな?」
ブルー 「仕出しで復活すると思うよ、まず間違いなく」
一同  「「「ええっ!?」」」

何故、と誰もがビックリですけど。

ブルー 「お正月から特上の仕出し、それを食べるには?」
ジョミー「えーっと…? 何か必要だっけ?」
ブルー 「まずは体調万全でないと、どうにもこうにも」

寝込んでいたんじゃ、宴会の席に出られないね、と正論が。

ブルー 「だから意地でも寝込まないと見たね、根性で」
スウェナ「そんなに食い意地、張ってたかしら?」
ブルー 「お正月でなければ、ダウンかもだけど…」

なにしろ仕出しが特別だしね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「ただでも、ぼくのもてなし仕様の仕出しでさ…」
ぶるぅ 「お正月だし、何処も凄いよね!」

お店がうんと頑張るもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「食べ損ねたら、キースもガッカリすると思うの!」
シロエ 「そこですか…」
サム  「確かに、食わねえと損だよな」
ブルー 「今年一年、後悔だろうね」

だから復活間違いなし、と生徒会長、自信満々。
確かにそうかも…。


2020/01/11 (Sat)

 

☆復活して来た人


元老寺でお正月なシャン学メンバー、大雪で延泊ですけれど。
夕食は豪華な仕出しとあって、気になるのがキース君の風邪。

ブルー 「賭けてもいいよ、夕食で復活してくる方に」
シロエ 「い、いえ、賭けたら負けそうですから…」

遠慮しておきます、というシロエ君の意見に、誰もが同意。

サム  「食い意地はともかく、ハブられたら辛えしよ…」
ジョミー「絶対、来るよね…」

間違いなく、と大雪の庭を眺める間に日が暮れまして。

キース 「くっそぉ…。親父め、覚えていやがれ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 初詣、終わったの?」
キース 「もちろんだ。帳簿の方も片付けて来たぞ」

でないと仕出しを楽しめないしな、と副住職の登場。

マツカ 「キース、風邪の方は大丈夫ですか?」
キース 「ああ。キッチリ薬もキメて来ている」

ついでに罰礼ハイもあるから、と謎な台詞が。

一同  「「「罰礼ハイ…?」」」
キース 「罰礼のやりすぎでハイテンションだ!」

ハイになったら風邪知らずだ、と立てる親指。

キース 「なにしろ、さっきも百回やったし」
一同  「「「へ?」」」
キース 「仕出しだと聞いて喜んだら、ヘマを…」

夕方のお勤めでやらかしたんだ、とフウと溜息。

キース 「他にも罰礼三昧だったし、もう数え切れん!」
イライザ「皆さん、仕出しが届きましたよ」
一同  「「「やったー!」」」

凄い御馳走、と歓喜の声が。

イライザ「並べ切れませんから、どんどん召し上がれ」
ブルー 「ありがとう。御馳走になるよ」
イライザ「お粗末ですけど…」

どうぞ、と並べられた料理は、お粗末どころか超豪華。

ジョミー「うわー、仕出しでこのレベル! 凄すぎだよ!」
キース 「だから根性で風邪を克服だ、食うしかないしな」
ブルー 「お疲れ様。これでキッチリ治すといいよ」
ぶるぅ 「お屠蘇も飲んでね!」
キース 「…お屠蘇だと?」

トリップさせたいのか、と言ってますけど。
みりんですしね…?


2020/01/12 (Sun) 

 

☆お屠蘇の結末は


元老寺でお正月を迎えたシャン学メンバー、大雪でもう一泊。
夕食は豪華な仕出しとあって、キース君も風邪から復活で…。

シロエ 「トリップなんて、しないそうですよ?」
キース 「なんだって?」
ぶるぅ 「えとえと、お屠蘇、みりんなの! だからね…」
ブルー 「アルコール度数は、せいぜい1度くらいかな」

酔っ払うには低すぎるよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「君が台所を軽んじてるから、知らなかっただけ!」
キース 「そ、そんな…。だったら今日の罰礼三昧は…」
ブルー 「イライザさんの仕返しだよね、自業自得さ」
ぶるぅ 「普通に風邪に効くお薬なの、飲んで、飲んで!」

お屠蘇、一杯あるからね! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

キース 「くっそぉ、おふくろにやられるとは…!」
イライザ「キース、今、なんて言ったのかしら?」

仕出しを運んで来たイライザさんに聞こえた「くっそぉ」。

キース 「い、いや、俺は別に何も…!」
イライザ「今朝、お父さんに言っていたのと同じでしょう?」
アドス 「ほほう…。銀青様にお酌を、と思って来たら…」

愚息がやらかしましたかな、とアドス和尚が鬼の形相。

キース 「げっ、親父!?」
イライザ「語るに落ちてますわよ、キース」
アドス 「その反応では、クソと言ったのは間違いないのう」

御本尊様の前でお詫びをせんか、と掴んだキース君の襟首。

アドス 「いいと言うまで罰礼じゃ!」
イライザ「当然ですわね」
アドス 「銀青様、お酌の方は後ほど」
ブルー 「うん、ごゆっくり」

手酌でやらせて貰うからさ、と生徒会長、ニッコリと。

アドス 「それでは、失礼いたします」
キース 「殺す気かーっ!」

マジで死ぬぞ、という悲鳴が遠ざかっていきまして…。

ブルー 「それじゃ、改めて乾杯しようか」
シロエ 「とことん自業自得ですしね、もう放置で」
一同  「「「カンパーイ!」」」

食べるぞ、と盛り上がってゆく大雪の夜。
お正月に乾杯!


2020/01/13 (Mon)

 

☆小正月はお休み


キース君が悲劇に見舞われたお正月から、半月経った小正月。
シャングリラ学園は授業ですけど、生徒会長宅に集合な一同。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
一同  「「「お邪魔しまーす!」」」

学校は欠席して来ました、と朝から元気なシャン学メンバー。

ブルー 「うん、今日ばかりはそれに限るね、小正月だしさ」
ぶるぅ 「昔は祝日だったのにね…」

成人の日でお休みだったよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「小正月はお休みでいいと思うけどな…」
ジョミー「そういうもの? よく分からないけど」
キース 「いや、本来なら、祝日で固定しておくべきだ」

今日までが正月な勘定だから、と副住職。

キース 「寺も神社も、正月の行事は今日まであるしな」
シロエ 「なるほど…。でも、パーティーじゃないですよね」
ブルー 「似たようなものかもしれないよ? 餅を焼くしね」
一同  「「「餅?」」」

なんだそれは、と誰もがキョトン。

ブルー 「お正月飾りを焼く日だからさ、その火でお餅を」
ぶるぅ 「そうなの、場所によるんだけど…」

それから、小豆粥の日だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「邪気払いだから、ちゃんと食べないとね!」
サム  「だったら、今日は粥パーティーかよ?」
ブルー 「それもアリかな、中華粥とか各種取り揃えて」
一同  「「「え?」」」

本当にお粥パーティーなのか、とビックリですけど。

ブルー 「冗談だってば、小豆粥の後は普通にパーティー!」
一同  「「「やったー!」」」

美味しい御馳走が期待できる、と喜ぶ御一同様。

シロエ 「元老寺で食べた仕出しも、美味しかったですねえ」
サム  「うんうん、大雪で得しちまったぜ、今年はよ」
キース 「俺は酷い目に遭ったんだが! 罰礼三昧の正月で」
スウェナ「自業自得よね?」
ブルー 「そうでしかないねえ、誰も同情しないよ」

ご両親にクソと言ったんだから、と生徒会長。
その通りですね?


2020/01/14 (Tue) 

 

☆オススメはお手伝い


小正月の日は学校を休んで、生徒会長宅なシャン学メンバー。
名目はパーティーなんですけれど、話題は何故かキース君に。

キース 「あれは不幸な事故だったんだ! おふくろの方は」
ブルー 「まあねえ…。直接、クソとは言ってなかったね」
シロエ 「言ったも同然なんですけどね」

くっそぉ、の次に苦情では…、とシロエ君の指摘。

シロエ 「それに先輩が罰礼を食らった理由もですね…」
スウェナ「お屠蘇を蹴ったからだったわよね、みりんなのに」
サム  「飲んでりゃ、風邪も治ったのによ…」

薬だもんな、とサム君も呆れ果てた表情。

サム  「もっと台所に注意を払えよ、これからはよ」
キース 「そう言われても、どうしろと!」
ぶるぅ 「んとんと…。お手伝いがいいと思うの!」

イライザさんのお料理の、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「最初は盛り付けからでいいから、ちょっとずつ!」
ブルー 「それはいいねえ、御本尊様の分だけでもね」
キース 「何かと厄介そうなんだが!」

親父のチェックがうるさそうで…、とキース君、悪い顔色。

キース 「飯の盛り方はこうじゃないとか、色々と…」
ブルー 「でもねえ…。イライザさんに丸投げの結果がさ…」
ジョミー「お正月のお屠蘇に出ちゃったもんねえ…」

ちょっとは勉強した方が…、とジョミー君も。

ジョミー「でないと、これからも罰礼、食らうよ?」
??? 「いいんじゃないかな、そのままでもさ」

キースはキース、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

一同  「「「出たーっ!」」」
Aブルー「新年おめでとう! 今年もよろしく」

今年も素敵なお正月だった、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「元老寺にも感謝してるよ、キースにもね!」
キース 「俺は何もした覚えはないが…?」
シロエ 「ですよね、罰礼三昧だっただけで」
Aブルー「何か忘れていないかい? 大事なことを」

みんな元老寺にいたのにさ、と言ってますけど。
何でしょう…?


2020/01/15 (Wed)




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☆強引なサンタ


疫病神ならぬ疫病仏だ、とキース君に下った評価ですけれど。
覆すべく傭兵を引き受けたソルジャー、救世主だと発言で…。

ジョミー「あのさ…。キースが救世主っていうのもさ…」
シロエ 「疑問ですけど、それよりも先にサンタですよね」

気になる点というヤツは…、と顔を見合わせる御一同様。

サム  「強盗並みっていうのは、穏やかじゃねえぜ」
マツカ 「勝手に入って置いていくのは、確かですけどね」

プレゼントを…、とマツカ君も傾げる首。

マツカ 「でも、それは子供たちのために来るわけですし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いい子は早く寝なくちゃね!」

でないとサンタさん来ないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「クリスマスの晩に寝ない子供は、悪い子だから…」
シロエ 「プレゼントの代わりに、鞭でしたっけね」
スウェナ「でなければ、何も貰えないのよ、悪い子は」

だけどキースは違うわね、とスウェナちゃん、溜息。

スウェナ「アドス和尚が断ったんでは、仕方ないわよ」
Aブルー「それ、それ! どうやって断ったんだい?」
キース 「山門の前に結界だ! 立ち入り禁止の印だな」

木でこしらえた柵なんだが…、とキース君の説明。

キース 「寺の山門では、よく見かけるぞ」
シロエ 「普段からあるものなんですか?」
キース 「邪悪なものが入らないように、結界だからな」
Aブルー「へええ…。それでサンタも入れなかった、と」

確かに邪悪な面もあるかも、とソルジャー、納得した様子。

Aブルー「強引に入って、プレゼントを置いて行ったしね…」
サム  「いいじゃねえかよ、プレゼント」

それがサンタの仕事だしよ、とサム君、大真面目な顔。

サム  「キースの親父さんみたいに、ガチガチだとよ…」
ジョミー「邪悪判定するかもだけどさ、普通はさ…」
シロエ 「来てくれたら嬉しいものですよ」
Aブルー「本当にそう思うかい?」

ぼくの立場でも思うだろうか、と言ってますけど。
何か問題が…?


2019/12/16 (Mon) 

 

☆強引な贈り物


疫病神ならぬ疫病仏だ、と評されてしまったキース君ですが。
傭兵を引き受けたソルジャー、救世主だと言い出しまして…。

シロエ 「あなたの立場だと、どう変わるんです? サンタ」
サム  「キースの野郎が救世主だしよ、常識がよ…」

通用しねえかもしれねえな、とサム君の発言。

サム  「俺たちから見れば迷惑なヤツが、救世主だぜ?」
ジョミー「あー…。するとサンタの評価も違うかも…」
スウェナ「プレゼントをくれる素敵な人が、強盗並みなのね」

勝手に入って来るだけで…、とスウェナちゃんも納得。

スウェナ「世知辛いわねえ、サンタが不法侵入者って…」
キース 「まったくだ。こんな野郎に擁護されても…」

俺は少しも嬉しくないぞ、と副住職の渋面。

キース 「屁理屈どころか、非常識だと来たもんだ」
Aブルー「失礼だねえ、君たちは! 話も聞かずに!」
シロエ 「聞いたところで、同じだと思いますけれど?」

なにしろサンタが強盗ですしね、とシロエ君の視線が氷点下。

シロエ 「まともな話が聞ける気が全くしませんってば」
Aブルー「あのねえ! 君たち、ぶるぅを知ってるだろう!」
一同  「「「ぶるぅ?」」」

此処にいるよな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」に集中する目線。

シロエ 「さっきから、ずっといますけど?」
Aブルー「そうじゃなくって、ぼくの世界の!」

悪戯と覗きが大好きな方、とソルジャー、反論。

Aブルー「あれをくれたの、サンタクロースなんだけど!」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「クリスマスに卵を強引に…!」
一同  「「「あー…」」」

そういえば、と一同、遠い目。

ジョミー「お正月明けまで気付かなかった、って…」
サム  「ゴミに紛れてたって聞くよな…」

温めたら孵化したんだった、と誰もがガクブル。

シロエ 「確かに強引かもですね…」
Aブルー「孵化した結果が、アレなんだからね!」

激しく迷惑なんだけど、とソルジャー、ブツブツ。
ぶるぅの卵…。


2019/12/17 (Tue)

 

☆癒しな贈り物


疫病神ならぬ疫病仏だ、と酷い評価が下ったキース君ですが。
傭兵を引き受けたソルジャー曰く、なんと救世主だそうで…。

Aブルー「ぶるぅが来てから、ぼくの平和な日常はさ…」
シロエ 「パアになったと言いたいんですね?」
Aブルー「そうなんだよ! 大人の時間は覗かれるしさ…」

昼間は悪戯でシャングリラ中を荒らされるしさ、と嘆き節。

Aブルー「あんなのをくれるサンタクロースは、最悪だよ!」
ブルー 「でもさ…。癒しにだってなるだろう?」
ぶるぅ 「そだよ、ぶるぅはいい子だもん!」
一同  「「「えーっと…」」」

アレをいい子と言うんだろうか、と誰もが複雑な表情。

シロエ 「あのですね…。ぶるぅ、あっちのぶるぅの方は…」
サム  「飯は作れねえし、家事もしねえし、なんつーか…」
ジョミー「迷惑しかかけていないと思うよ、正直言って」
ぶるぅ 「でもでも、ぼくの親友だもん!」

だからいい子に決まっているよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ねっ、ブルーだって、そう思うよね!」
ブルー 「そうだね、ああいう閉ざされた船の中ではさ…」

貴重な癒しキャラだと思うよ、と生徒会長、キッパリと。

ブルー 「サンタクロースは、素晴らしい子をくれたんだよ」
Aブルー「その、子供! その件も未だに揉めてるし!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ぶるぅのママは、どっちかってヤツ!」

ママはハーレイの筈なんだけど、とソルジャー、拳をグッと。

Aブルー「なのにハーレイは違うって言うし、もう本当に…」
ブルー 「退屈しなくていいじゃないか。ところでさ…」

サンタが迷惑なのは分かったけどさ、と生徒会長が傾げる首。

ブルー 「キースが救世主っていうのは、何なんだい?」
シロエ 「それですよ! キース先輩だと、どう転んでも…」
サム  「癒しキャラでさえ、ねえけどな?」
Aブルー「何を言うかな、救世主に!」

疫病仏だなんて、とんでもない、と言ってますけど。
どの辺が…?


2019/12/18 (Wed)

 

☆救世主がいるなら


疫病神ならぬ疫病仏だ、と皆がキース君に下した評価ですが。
傭兵を引き受けたソルジャーによれば、なんと真逆な救世主。

シロエ 「どの辺が救世主になるんですか、キース先輩の!」
サム  「逆じゃねえかよ、俺たち、全く救われてねえぜ」
ジョミー「そうだよ、酷い目に遭ってばかりでさ!」

マツカだったら分かるけどさ、とジョミー君。

ジョミー「スキルは凄いし、別荘とか提供してくれるしさ!」
サム  「うんうん、マツカはそうだよな」
スウェナ「でもねえ…。キースはその逆なのよね」

スキルも無ければ、お金も無いわ、とキッツイ言葉が。

スウェナ「いったい何処が救世主なのよ、こんなのの!」
シロエ 「お金が無いのは、キリストも同じですけどね…」
スウェナ「あっちはカバーしてるじゃないの! 金欠を!」

パンも魚もワインも増やすわ、とスウェナちゃん、マジレス。

スウェナ「お金が無くても、大勢に御馳走してるでしょ!」
シロエ 「そうでした…。特にワインは最高級のを」
ジョミー「キースは、それも出来ないしね…」

やっぱり疫病仏だと思う、とジョミー君の評価。

ジョミー「救世主がいるならマツカの方だよ、間違いなく!」
マツカ 「いえ、ぼくは…」
Aブルー「そう、マツカではダメなんだよ!」

救世主とは呼べやしないね、とソルジャー、指をチッチッと。

Aブルー「確かにお世話になっているけど、まだまだだよ」
シロエ 「なんですって!? マツカ先輩に失礼でしょう!」
ジョミー「マツカ、これからは放置でいいと思うよ」

こんな人は、とジョミー君、お手上げのポーズ。

ジョミー「マトモな評価も出来ないんだしね」
Aブルー「あのねえ!」

分かってないのは君の方だ、とソルジャー、反撃。

Aブルー「キースは世界を救ってるから!」
シロエ 「とてもそうとは思えませんが?」
Aブルー「ぼくの世界を考えたまえ!」
一同  「「「へ?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。
謎ですよね?


2019/12/19 (Thu)

 

☆救世主は何処で


疫病神ならぬ疫病仏だ、とキース君に評価が下りましたけど。
傭兵を引き受けたソルジャー曰く、疫病仏どころか救世主で。

シロエ 「えっとですね…。ちょっと確認したいんですけど」
Aブルー「何をだい?」
シロエ 「キース先輩が救っているという、世界の件です」

その世界は何処にあるんでしょうか、とシロエ君の質問。

シロエ 「もしかして、ぼくたちの世界じゃなくてですね…」
サム  「こいつの世界だって言うのかよ?」
シロエ 「今の流れだと、そんな感じじゃないですか?」

ぼくの世界を考えたまえ、と言いましたよ、とシロエ君。

シロエ 「そうだとしたら、常識からして違いそうです」
ジョミー「あー! こっちじゃ凄い迷惑行為でもさ…」
スウェナ「有難いかもしれないわよねえ、世界が違えば」
Aブルー「それは無いから!」

ぶるぅの悪戯で困っていると言っただろう、と反論が。

Aブルー「シロエの意見が正しかったら、ぶるぅはさ…」
サム  「いい子になるっていうわけかよ?」
Aブルー「そう思うけど!」
シロエ 「はあ…。じゃあ、改めて訊きますけど…」

キース先輩が救世主な世界は何処ですか、と再びの問い。

シロエ 「はぐらかさないで、明確にお願いしたいです」
Aブルー「もちろん、ぼくの世界だよ!」
スウェナ「やっぱり、常識が違うみたいだわねえ…」
Aブルー「そうじゃないから!」

ミュウという種族を考えて欲しい、とソルジャー、真剣。

Aブルー「シャングリラでしか生きていけないんだよ?」
シロエ 「知ってますけど?」
Aブルー「そのシャングリラは、誰が守っているんだい?」

ぼくがいないと沈むんだけどね、と威張り返る人。

Aブルー「そういう立場のぼくの支えが、キースなんだよ!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイがみなぎるように、色々とね!」
ブルー 「言わなくていいから、その先は!」

黙りたまえ、と生徒会長が叫んでますけど。
聞きますかねえ…?


2019/12/20 (Fri) 

 

☆やりすぎた傭兵


疫病神ならぬ疫病仏だ、と評価されているキース君ですけど。
傭兵を引き受けたソルジャーが言うには、救世主だそうで…。

Aブルー「ぼくのハーレイがみなぎっていれば、毎日がね!」
ブルー 「黙れと言っているだろう!」
Aブルー「だけど説明しなくっちゃ! 救世主なことを!」

キースの名誉がかかってるんだし、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「ハーレイがみなぎると、大人の時間が充実で…」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「そう言わずにさ! 大人の時間が充実するとね…」

ぼくのパワーも充実なわけ、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「するとシャングリラも安泰だから、キースはさ…」
ブルー 「はいはい、分かった!」
Aブルー「あと少し! つまりキースがいてくれるとね…」

スッポンタケのパワーが上昇、ハーレイだって、と力説中。

Aブルー「ハーレイがビンビンになれば、ぼくのパワーも!」
ブルー 「退場!」

サッサと出て行け、と生徒会長が指差す扉の方角。

ブルー 「そういう話は、誰も求めてないからね!」
Aブルー「でもさ、キースが救世主だって説明するには…」

他に方法が無いじゃないか、とソルジャー、大真面目。

Aブルー「こうやってミュウを救っています、という現実!」
ブルー 「うーん…」
Aブルー「ほらね、否定は出来ないだろう?」

みんなも分かってくれただろうか、と見回す周囲。

Aブルー「キースは立派に救世主なんだよ、ぼくの世界じゃ」
シロエ 「は、はあ…。でもですね…」
ジョミー「こっちの世界じゃ、猥談でしかないよね、ソレ…」
スウェナ「そうね、迷惑極まりないわ」

ブルーが止めても喋りまくりで…、とスウェナちゃん。

スウェナ「こうなったのもキースのせいよ、疫病仏よ!」
キース 「いや、俺は何もしてはいないが…!」
シロエ 「先輩の傭兵がやらかしました!」
サム  「やらかしたよなあ…」

思いっ切りな、とサム君も呆れ果てた顔。
やっぱり疫病仏…。


2019/12/21 (Sat)

 

☆セットで名乗れ


疫病神ならぬ疫病仏だ、とキース君に下された評価ですけど。
ソルジャーが傭兵を引き受け、救世主だと言い出した結果…。

シロエ 「結局、疫病仏なんですよ、キース先輩は」
ジョミー「確定だよねえ、こうなっちゃうとさ」
キース 「おい、お前たち…!」
シロエ 「何か文句がありますか?」

あるなら傭兵に言って下さい、とシロエ君の冷たい瞳。

シロエ 「先輩を熱く擁護した結果が、猥談ですしね」
キース 「俺が頼んだわけじゃない!」
スウェナ「だけど、召喚したわよねえ?」

呼ぶのもキースのお約束でしょ、とスウェナちゃん、断言。

スウェナ「疫病仏だから召喚するのよ、こんなのを!」
Aブルー「失礼だねえ、こんなのだなんて!」
スウェナ「それじゃ、疫病仏でもいいわよ」

キースとセットで名乗りなさいよ、とキッツイ提案。

スウェナ「それとも疫病神がいいかしら、偉そうだから」
シロエ 「ぶっちゃけ、どっちが上なんでしょう?」

神と仏は、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「神が偉いなら、疫病神でいいんですけどね」
サム  「なんだよ、ソレ?」
シロエ 「いえ、その辺はうるさそうですから」

低い位に甘んじるとは思えませんし…、とシロエ君。

シロエ 「腐ってもソルジャーらしいですしね」
Aブルー「流石に、君は分かってくれてるねえ!」

それに礼儀も心得てるよ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「キースより低い身分じゃ、たまらないからね」
キース 「あんた、何処まで偉そうなんだ!」
Aブルー「擁護してあげた恩も忘れて、それなのかい?」
キース 「逆効果だったろうが!」

疫病仏が確定したじゃないか、とキース君、ブチ切れ。

キース 「その上、あんたとセットものだと…!」
Aブルー「間違えちゃ困るね、ぼくの方が上になるんだよ」
シロエ 「そこです、神と仏はどっちが偉いかが問題で…」
サム  「専門家に聞こうぜ」

ブルーが詳しい筈だからよ、という声が。
偉いのは、どっち…?


2019/12/22 (Sun)

 

☆セットで名乗るなら


疫病神ならぬ疫病仏だ、というキース君への評価が確定的に。
それとセットでソルジャーも、と言われているんですけれど。

シロエ 「確かに、専門家が一番ですね」
ジョミー「神と仏じゃ、どっちが偉くなるのかな?」

分かりやすく説明お願い、とジョミー君が生徒会長に。

ジョミー「難しすぎると分かんないしさ」
ブルー 「うーん…。仏の中で分類する方が簡単かな」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「仏様にも、位というのがあるからね」

神仏の問題は難しいから、そっちにすれば、と高僧の意見。

シロエ 「えっと…。そういうものなんですか?」
ブルー 「そう。如来が一番上で、その下が菩薩」
スウェナ「すると、キースが疫病菩薩になるわけね?」
ブルー 「そうだね、ブルーが疫病如来で」

それならセットで疫病仏を名乗れるだろう、と銀青様。

ブルー 「そんな所でいいと思うよ、この件は」
キース 「俺が疫病菩薩だと!?」
Aブルー「ぼくは疫病如来なわけだね、偉いならいいよ」

キースの傭兵もちゃんとやったし、とソルジャー、満足。

Aブルー「それじゃ、今度はクリスマスにね!」
キース 「おい、逃げるな!」
Aブルー「パーティー、楽しみにしているからね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走、用意しとくね!」

ぶるぅと来てね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が笑顔で見送り。

サム  「逃げやがったぜ」
シロエ 「諦めましょう、疫病如来らしいですから」
ジョミー「でもってキースが、疫病菩薩かあ…」

疫病仏が増殖したよね、とジョミー君の溜息。

ジョミー「クリスマスはパーティーだからいいけど…」
スウェナ「今後が思いやられるわよね」

セットものではたまらないわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「こんな調子じゃ、来年だって…」
サム  「ひでえ目に遭うぜ」
シロエ 「せめてクリスマスは、楽しくですね…」
ジョミー「忘年会だよ!」

飲んで騒いで厄を落とそう、と突き上げる拳。
それが一番…。


2019/12/23 (Mon) 

 

☆休暇だそうです


クリスマスくらいは飲んで騒ごう、というシャン学メンバー。
疫病仏が増殖ですけど、厄を落とすには忘年会なわけでして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日は、みんなでクリスマス!」
一同  「「「よっしゃあー!」」」

ソルジャーと悪戯小僧のぶるぅ、船長も(会話表記はAつき)。

Aブルー「いいねえ、地球のクリスマスは!」
A船長 「シャングリラの方もクリスマスですが…」
Aブルー「いいんだってば、バレなければ!」

ソルジャーとキャプテン不在なのが、と恐ろしすぎる発言。

シロエ 「えっと…。今年も放置で来たんですね?」
Aブルー「たまに消えたら、フォローに行ったと思ってよ」
サム  「いいのかよ、それで…」
A船長 「人類軍も、クリスマス休暇ですから」

ニューイヤーと同じで安全なのです、とキャプテン、太鼓判。

A船長 「ですから、大いに楽しみましょう!」
Aぶるぅ「御馳走、いっぱい食べるんだもんね!」
シロエ 「悪戯は勘弁して下さいよ…」
Aぶるぅ「やらないもーん!」

サンタさんが来なくなるから、と悪戯小僧も悪戯は休み。

ブルー 「それじゃ、みんなで乾杯しようか」
一同  「「「かんぱーい!!!」」」

さあ、食べるぞ! と御馳走に突進する面々。

キース 「美味いな、クリスマスは七面鳥が楽しみで…」
ジョミー「キースの家には、フライドチキンも無いもんね…」
サム  「クリスマスツリーが無い家だしよ…」
スウェナ「気の毒すぎる話だわねえ…」

今日くらいは忘れて騒ぎなさいよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「パァーッとやりましょ、うんと賑やかに!」
Aブルー「そうだよ、疫病仏も休みで!」

クリスマスだしね、とソルジャー、ウインク。

一同  「「「休み…?」」」
Aブルー「仏様の出番は無い日なんだし、休暇だってば!」
シロエ 「あー…。疫病如来も菩薩も休みですか」
Aブルー「そう!」

何もやらずに休暇なんだよ、と疫病如来の宣言が。
安心ですね…!


2019/12/24 (Tue) 

 

☆日頃のお詫びに


クリスマスくらいは楽しく忘年会、というシャン学メンバー。
疫病如来も疫病菩薩も、仏様だけにクリスマスは休みだとか。

シロエ 「クリスマスは、やっぱりいいですね!」
サム  「疫病仏がいねえ所が最高だよな!」
キース 「俺は複雑な気分なんだが、まあいいか…」
Aブルー「ほらほら、固いことは言わずに、パアーッとね!」

食べて飲もう、とソルジャー、せっせと飲んで食べまくり。

Aブルー「地球の食事とお酒は美味しいよねえ!」
A船長 「シャングリラも、今日はいいのを出していますが」
Aブルー「ダメダメ、比較にならないってば!」
Aぶるぅ「サンタさん、まだぁーっ!?」

御馳走もいいけどプレゼントは、と悪戯小僧な「ぶるぅ」。

Aブルー「寝ないと来ないと思うけどねえ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いい子は早く寝なくちゃ!」

ぼくたち、土鍋に行ってもいい? と、いい子の方の問い。

ブルー 「いいよ、こっちはキースがいるから」
キース 「はあ?」
ブルー 「日頃のお詫びに、キリキリ働いてくれたまえ!」
スウェナ「いいわね、ぶるぅの代理ってことね」

頑張りなさいよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「ぶるぅは寝に行ってくれていいわよ」
ぶるぅ 「ありがとう! キース、後はよろしくねーっ!」
キース 「お、おい…!?」
Aぶるぅ「おやすみなさーい!」

サンタさぁーん、と跳ねて行ってしまったお子様たち。

Aブルー「キース、シャンパンが切れたんだけど…」
A船長 「私のワインもお願いします」
ジョミー「あっ、ぼく、シチューのおかわり希望!」
サム  「俺、ミンスパイな!」

たちまちキース君に注文殺到、誰もがワイワイと。

キース 「頼む、順番に言ってくれ!」
シロエ 「ぶるぅだったら、楽勝ですから! このくらい!」
ブルー 「そうだね、ぼくはホットココアで」
スウェナ「私、紅茶ね!」
キース 「わあーっ!」

無理だ、と絶叫していますけど。
まあ、頑張るしか…。


2019/12/25 (Wed)

 

☆こき使われた末に


クリスマスは忘年会で楽しく、とドンチャン騒ぎな御一同様。
疫病仏もお休みなだけに、大いに盛り上がっていますけど…。

サム  「おーい、こっちもジュース、頼むぜーっ!」
ジョミー「ぼくはオレンジスカッシュでね!」
キース 「分かった、でもって、シロエの方が…」
シロエ 「ええ、サンドイッチとサラダをお願いします」

もうじき無くなりそうですからね、と指差すプレート。

スウェナ「フライドポテトも忘れちゃダメよ!」
マツカ 「すみませんけど、ローストビーフの切り分けも…」
キース 「すまん、出来るだけ急ぐから!」
Aブルー「シャンパン、また切れたんだけどーっ!」

ハーレイのワインも、とソルジャーも注文、副住職、必死。

キース 「うう、俺もサンタに来て欲しい…」
ブルー 「サンタの服を着せられないだけ、まだマシだよね」
Aブルー「あっ、着せようか?」
キース 「やめてくれーっ!」

それだけは、と泣きの涙でパーティーの給仕、それも徹夜で。

ジョミー「あれっ、なんだか夜が明けて来た?」
シロエ 「そうですね…。東の空が白いですよ」
キース 「も、もう、お役御免でいいか…?」
Aブルー「まだ完全には明けてないから!」

シャンパンお願い、と飲みまくる人。

A船長 「いや、素晴らしいクリスマスですねえ…」
Aブルー「こういうパーティーは地球に限るよ」
シロエ 「疫病仏もお休みですし、最高ですよね」

キース先輩、ぼくにココアを、とシロエ君も。

サム  「俺、レモネードな!」
キース 「まだ飲むのか…」
一同  「「「夜明けまで!」」」

とか言いつつ、日が昇っても宴でして。

キース 「ダメだ、意識が朦朧と…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ サンタさん、来てくれたよーっ!」
Aぶるぅ「アヒルちゃん、貰っちゃったあ!」
キース 「あ、有難い…。後は頼んだ…」
ぶるぅ 「うわぁーん、キースが死んじゃったーっ!」

息してないよ、と慌ててますけど。
どう見ても、気絶…。


2019/12/26 (Thu) 

 

☆保存に向く場所


疫病仏もお休みだというクリスマス、こき使われたキース君。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」が起きてくるなり、ぶっ倒れまして。

ぶるぅ 「どうしよう、救急車を呼んだ方がいい?」
Aブルー「お坊さんの方がいいかもねえ…。息してないなら」
A船長 「いえ、脈拍はありますから」
ブルー 「マジレスしなくていいんだよ、ここは」

その辺に適当に転がしとけば…、と生徒会長。

ブルー 「日頃の迷惑を返すチャンスで、放置でオッケー!」
一同  「「「イイネ!」」」

放置でいこう、とパーティー続行、もてなし役がタッチ交代。

ぶるぅ 「どんどん食べてね、もっと作るからね!」
Aブルー「最高! キースだと、こうはいかないねえ…」
シロエ 「まったくです。サンドイッチも下手くそでした」
ジョミー「フライドポテトも焦げてたしね…」

ぶるぅに限る、と飲んで騒いで、夕方で…。

Aブルー「今年もクリスマスパーティー、ありがとう!」
A船長 「お世話になりました。来年もどうぞよろしく」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ またねーっ!」

良いお年を、と帰って行ったゲストの面々。

サム  「よっしゃあ! クリスマスは無事だったぜ!」
マツカ 「疫病仏がお休みでしたからね」
シロエ 「あっ、そういえばキース先輩は?」
ぶるぅ 「んとんと…。ブルーに言われたから…」

冷暗所で保存してあるの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

一同  「「「霊安室!?」」」
ぶるぅ 「そうじゃなくって、冷暗所!」
シロエ 「あのぅ、それはどういう場所ですか?」
ぶるぅ 「暖房を入れてないお部屋!」

よく冷えるんだよ、と野菜置き場に突っ込んだとかで。

一同  「「「え、えっと…?」」」
ぶるぅ 「あっ、来た、来た! 鮮度バッチリ!」
キース 「ハーックション! くっそぉ、凍え死にそうだ!」
ぶるぅ 「わぁーい、復活!」
キース 「風邪を引いた気がするんだが!」

これから暮れで忙しいのに、と呻いてますけど。
自業自得ですね?


2019/12/27 (Fri)

 

☆風邪を引いた人


クリスマスパーティーでこき使われて、ぶっ倒れたキース君。
冷暗所で保管された挙句に凍えて、風邪を引いたらしくて…。

シロエ 「楽しかったですねえ、クリスマス!」
サム  「キースは風邪引きやがったけどな」
ジョミー「それなんだけどさ、もう大晦日だよ?」
スウェナ「治ったかしらねえ、今日は除夜の鐘で忙しいのに」

熱は出なかったみたいだけれど、とスウェナちゃん。

シロエ 「そこですよ。熱があれば休めたんでしょうけど…」
マツカ 「出なかっただけに、こき使われたみたいですしね」
サム  「アドス和尚、容赦ねえからなあ…」

怠慢な証拠って言われたんだろ、とサム君が竦める肩。

サム  「自己管理が出来てねえとか、なんとか…」
ジョミー「冷暗所で保管されたって言っても、無駄だよね」
スウェナ「理由を聞かれて、言えると思うの? あんなのを」
一同  「「「うーん…」」」

疫病仏な件を喋れば、きっと日頃の行いが芋づる。

ジョミー「下手に言ったら、戒名、バレちゃいそうだよね…」
シロエ 「リスクは高いと思いますよ」
マツカ 「後ろめたさがある分、非常に危険ですね」

挙動不審になりますからね、と御曹司。

マツカ 「ですから、言えなかったんでしょう」
サム  「冷暗所も風邪も、こき使われたのも自業自得かよ」
スウェナ「そうなるわねえ…。でもって、今日も寒いのよ」

日が暮れてからは特に冷えるわ、と元老寺に向かう御一同様。

シロエ 「ええ、バスの中はいいんですけど…」
マツカ 「降りたら凍えそうですよ」
サム  「この寒い中で、キースは除夜の鐘の準備な…」

死ねそうだよな、とサム君、ブルブル。

サム  「おっ? あそこのタクシー、ブルーでねえの?」
シロエ 「本当ですね、黒塗りですから…。あっ、ぶるぅ!」
ぶるぅ 『かみお~ん♪ タクシー、楽ちんだよーっ!』
一同  (((この差が悲しい…)))

ゲストはいいよね、と眺める間にバス停に到着。
いざ、元老寺!


2019/12/28 (Sat)

 

☆キメまくりな人


大晦日は元老寺で除夜の鐘な、シャン学メンバーですけれど。
バスでやって来た一同を尻目に、生徒会長は黒塗りタクシー。

ブルー 「こんばんは。この寒い中、バスでご苦労様だね」
ぶるぅ 「でもでも、待合室は一緒だよね!」
サム  「おう、それ、それ! 温かいモンも食えるしよ」
キース 「…正直、お迎えしたいのはブルーだけなんだが…」

お前たちは呼んでいないんだがな、と副住職が山門前へ。

ブルー 「やあ。今夜もよろしくお願いするよ」
キース 「どうぞ、時間になるまで庫裏でごゆっくり」

除夜の鐘は、まだ準備中ですし、と法衣の副住職。

ジョミー「ありがとう! ところで、キースの風邪は?」
キース 「のど飴と鼻炎薬もキメているんだが!」
一同  「「「うわー…」」」

風邪薬の他にもドーピングか、と一同、ガクブル。

シロエ 「そ、それは大変そうですね…」
キース 「クシャミに鼻水、掠れた声も厳禁だからな!」

ついでにマスクもアウトなんだ、と先に立って庫裏へと案内。

キース 「今年も座敷だ、好きに飲み食いしておいてくれ」
ぶるぅ 「わぁーい、お菓子も一杯あるよ!」
キース 「では、俺は準備の続きがあるから…」

失礼します、と生徒会長にだけ半端に敬語で、副住職、退場。

ブルー 「うーん…。今年は、かなりテンパってるねえ…」
マツカ 「まさか、熱まであるんでしょうか?」
シロエ 「解熱剤とは言ってませんでしたけどね?」
スウェナ「でも、市販薬には入っているでしょ、ソレも」

キメまくっているだけじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「アドス和尚が怖いのは分かるけど、迷惑だわねえ」
サム  「菌をまき散らしてやがるかもなあ…」

マスク無しだしよ、とサム君も。

サム  「あれだと、うつしまくりだぜ」
ブルー 「プロの坊主なら、うつさないよ」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「プロならね!」

モグリの場合は知らないけどさ、と言ってますけど。
本当に…?


2019/12/29 (Sun)

 

☆キメまくった弊害


大晦日は元老寺で除夜の鐘ですけど、風邪引き中なキース君。
うつされるのでは、と怯える御一同様、けれど心配無用とか。

シロエ 「あのぅ…。プロのお坊さんは、超能力者ですか?」
ジョミー「風邪をうつさないって、シールドできるわけ?」
サム  「俺たちでも、ろくに出来ねえのによ…」
スウェナ「何か呪文があるんじゃないの?」

それとも法力でシールドかしら、とスウェナちゃん。

スウェナ「どっちにしたって、プロはスキルがあるわけね」
シロエ 「モグリだと無理だそうですしね…」

実は凄いのがお坊さんですか、とシロエ君、感動ですけれど。

ブルー 「違うね、風邪は何から感染するのかな?」
シロエ 「えーっと…? 空気感染とかですけど…」
ブルー 「それはウイルスを撒くからだろう?」
シロエ 「お坊さんはシールドで封印ですね!」

風邪のウイルスを…、とシロエ君が紅潮させる頬。

シロエ 「キース先輩も、その理屈で…」
ブルー 「抹香臭いのは、ダテじゃないってこと!」

お香の煙で殺菌滅菌、抹香臭いほどうつらない、と生徒会長。

ブルー 「手だって、粉末のお香で清めるからね」
一同  「「「うわー…」」」

自分を消毒しているわけか、と納得な理由。

シロエ 「わ、分かりました、それでうつらないと…」
ブルー 「うん。だから安心していいよ」

この部屋の食べ物も安全だしね、と聞くなり、一斉に突撃。

サム  「イライザさん、気が利いてるぜ!」
ぶるぅ 「そだね、あったかくて美味しいよね!」

でもでも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が指差す外。

ぶるぅ 「みんなは並んだ方がいいんじゃないの?」
ジョミー「あっ、除夜の鐘!」

忘れてた、とダッシュで駆け出し、行列へと。

シロエ 「出遅れましたね、失敗でした…」
サム  「そういや毎年、庫裏は後だったぜ」
ジョミー「キースが案内するからさあ…」
マツカ 「風邪ですよ…」

ボケてたんですね、と御曹司も溜息。
とんだ弊害…。


2019/12/30 (Mon)

 

☆除夜の鐘によろしく


いよいよ除夜の鐘ですけれど、出遅れ組なシャン学メンバー。
早く来たのに行列は後ろ、ついでに凍えるような寒さでして。

サム  「早く来た意味がねえよな、これじゃ…」
ジョミー「おぜんざい、何時に貰えると思う?」
シロエ 「この人数だと、1時を過ぎるかもしれませんね」
スウェナ「やっぱり疫病仏だったわねえ…」

大晦日までこの有様よ、とスウェナちゃんが仰ぐ星空。

サム  「来年も期待できねえなあ…」
マツカ 「除夜の鐘で流せればいいんですけどね」
ジョミー「無理じゃないかな、キースの家の鐘だよ?」
一同  「「「うーん…」」」

疫病仏を背負って年越しなのか、と誰もが溜息。

シロエ 「これは元日から荒れそうですね…」
サム  「言わねえでくれよ、気が滅入るからよ」
マツカ 「あっ、ブルーたちが出ましたよ!」

キース君の先導で、関係者テントから銀青様がご登場。

シロエ 「もうすぐ今年も終わるんですね」
スウェナ「疫病仏も終わって欲しいわよねえ…」
マツカ 「お祈りするしか無いと思いますよ」

無駄でしょうけど、と御曹司も諦めモード。

マツカ 「せめてキースの風邪くらいはですね…」
サム  「治るように祈っておくしかねえかな」
ジョミー「元日から巻き込まれたくないもんね…」

ボケっぷりに、とジョミー君が竦める肩。

スウェナ「仕方ないわね、それでいきましょ」
シロエ 「風邪の完治を祈るんですね」

あわよくば疫病仏も去りますように…、とシロエ君、合掌。

ジョミー「除夜の鐘が始まるよ!」
シロエ 「会長と一緒に祈りましょう!」

きっと御利益抜群ですよ、という声で、全員、合掌を。

ジョミー(キースの風邪と、疫病仏が治りますように…)
シロエ (先輩の風邪が治って、疫病仏な体質も…)
スウェナ(風邪と疫病仏、治ってくれますように…)
一同  (((治りますように!)))

よろしく、と祈る中、生徒会長が撞く除夜の鐘。
皆様、どうぞ良いお年を~!


2019/12/31 (Tue) 



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☆気が抜けない師走


さて、十二月。いわゆる師走で、お師匠様も走るという季節。
それでも休日は生徒会長宅でのんびりな、シャン学メンバー。

ジョミー「早いよねえ…。もうすぐ、今年も終わるだなんて」
シロエ 「本当に早かったと思うんですか、ジョミー先輩?」

心の底から思いますか、とシロエ君の問い。

ジョミー「え、えっと…? うーん、どうかな…」
サム  「考えてみろよ、今年はどういう年だったんだよ?」
ジョミー「そこそこ平和じゃなかったっけ?」

マツカのお蔭で…、とジョミー君。

ジョミー「お盆の棚経も、秋のお彼岸も、無事に済んだしさ」
シロエ 「それは間違いないんですけど、その後がですね…」
サム  「キースの野郎が役に立たねえって、確定でよ…」
スウェナ「最終兵器は、マツカだけしかいないのよ?」

誰かさんを倒せる人は…、とスウェナちゃんの嘆き節。

スウェナ「キースときたら、どう頑張ってもダメなんだもの」
ブルー 「修行するだけ無駄だったしねえ、本当に」

念仏三昧が精一杯で、と生徒会長も複雑な顔。

ブルー 「五体投地を三千回でも、筋肉痛になっただけでさ」
ジョミー「そうだったっけ…」

誰かさんが喜んだだけだったよね、とジョミー君も溜息を。

ジョミー「お念仏の数が凄かったから、って狂喜乱舞で」
シロエ 「でもって、効いたらしいですしね…」

お礼に来たじゃありませんか、とシロエ君。

シロエ 「これからも念仏三昧でよろしく、とお菓子持参で」
一同  「「「あー…」」」

来たんだった、と誰もが忘れたい先月の悲劇。

ジョミー「やっぱり今年も長かったんだね、例年通り」
サム  「しかも終わっていねえんだぜ?」

まだ大晦日が来ていねえ、とサム君、遠い目。

サム  「無事に乗り切れるって保証はねえよ」
スウェナ「そうねえ、キースがいるんだものね」
キース 「俺は疫病神なのか!」
シロエ 「そうですけど?」

疫病仏かもしれませんけど、と妙な言葉が。
ヤクビョウブツ?


2019/12/01 (Sun) 

 

☆音読みと訓読み


師走でも休日は生徒会長宅でのんびりな、シャン学メンバー。
けれど話題は冴えないばかりか、溜息交じりな嘆き節でして。

シロエ 「皆さんも、そう思いませんか? 疫病仏だと」
ぶるぅ 「ねえねえ、ヤクビョウブツって、なぁに?」
シロエ 「キース先輩のことですよ。お坊さんですからね」

神様よりも仏様でしょう、とシロエ君の説明。

シロエ 「疫病神よりは、疫病仏だと思いますねえ」
ぶるぅ 「そっかぁ! 疫病神の親戚なんだね!」
キース 「おい、シロエ! おかしなことを教えるな!」
シロエ 「そう言われても…。ああ、そういえば…」

ぼくが間違えていましたね、とシロエ君、素直に謝罪。

キース 「分かればいいんだ、分かりさえすれば」
シロエ 「すみません、ウッカリしてました。…訂正します」

ぶるぅ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」に声を。

シロエ 「さっきの疫病仏ですけどね、ブツじゃないです」
ぶるぅ 「んとんと…。それって、どういう意味?」
シロエ 「正しくは、ヤクビョウボトケになるんですよ」

疫病神は神が訓読みになってますから…、とシロエ君。

シロエ 「ですから、キースの場合も、同じ訓読みで」
ぶるぅ 「あー、仏様のホトケだね!」
シロエ 「そうなんですよ、そっちの方でよろしく」
ぶるぅ 「分かったぁ!」

ありがとう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」、ペコリとお辞儀。

ぶるぅ 「とってもお勉強になったの、覚えておくね!」
シロエ 「どういたしまして。そう呼んであげて下さい」
ぶるぅ 「うんっ! キースの新しいお名前だね!」
キース 「違うんだが!」

そうじゃないんだが、とキース君、怒りの形相。

キース 「シロエ、この件をどうしてくれる! よくも…」
シロエ 「どの辺が違うと言うんです? 疫病仏でしょう?」
サム  「全面的に支持するぜ、ソレ」
ジョミー「ぼくだって!」
キース 「そ、そんな…!」

疫病仏だと言われても…、と絶句している副住職。
違うんですか?


2019/12/02 (Mon)

 

☆ブツもホトケも


師走も生徒会長宅で休日、そういうシャン学メンバーですが。
キース君に疫病神説が浮上、お坊さんだけに疫病仏だそうで。

キース 「俺はこれでも頑張ってるんだ、それなのに…!」
シロエ 「疫病仏は酷い、と言いたいんですか?」
キース 「当然だろうが、俺の努力はどうなるんだ!」

誰か、なんとか言ってくれ、と縋るような目。

キース 「マツカに弟子入りとか、罰礼三千回だとか…」
ブルー 「うーん…。一言、言わせて貰うなら…」
キース 「有難い! 銀青様のお言葉なら、皆も聞くしな」
ブルー 「そう言われると嬉しいね。じゃあ…」

気になった点を言わせて貰うよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「さっきのヤクビョウボトケだけどさ…」
シロエ 「やっぱり、問題ありますか?」
ブルー 「ヤクビョウブツでもいいと思うね、ぼくとしては」
キース 「なんだって!?」

なんで、あんたまで、その話を…、とキース君、愕然。

キース 「一言というのは、ソレだったのか!?」
ブルー 「ちょっと気になったものだから…。音の面でね」

座りがいいのはヤクビョウブツの方かもね、とニコニコと。

ブルー 「だから、どっちもアリだと思うよ、好みの方で」
ぶるぅ 「そうなんだ! ブルーが言うなら、ホントだね」
ブルー 「ダテに長生きしてないからねえ、学問もね」

そこのキースとは格が違うよ、と、さりげなく自慢。

ブルー 「ぼくが白いと言いさえすればね、カラスもさ…」
サム  「白くなるよな、銀青様だしよ」
ブルー 「そのぼくが、両方、認めるよ。ブツもホトケも」
シロエ 「ありがとうございます!」

活用させて頂きますよ、とシロエ君、感激。

シロエ 「キース先輩、聞きましたか? お墨付きです!」
キース 「いや、俺が言いたかったのは、そうではなくて…」
ブルー 「何か擁護をして欲しかった、と?」
キース 「そうなんだが…!」

これでは俺の立つ瀬が無い、とキース君、必死。
助け舟を希望…?


2019/12/03 (Tue) 

 

☆援護射撃のプロ


師走も休日は生徒会長宅、それがシャン学メンバーですけど。
キース君に疫病仏説が浮上、読みの方はブツもホトケも可能。

ブルー 「要するに君は、疫病仏じゃないと言いたいわけ?」
キース 「当然だろうが、このままでは皆に避けられる!」

有難くない名前が定着したら、と副住職、ガクガクブルブル。

キース 「そうでなくても、お盆とお彼岸は嫌われるのに!」
ブルー 「でもねえ…。本当に自業自得だからさ…」

ぼくにも擁護のしようがないよ、と生徒会長、バッサリと。

ブルー 「何か言い訳の余地でもあればね、援護射撃も…」
サム  「出来るだろうけどよ、何もねえとよ…」
スウェナ「下手に戦線に出て行った場合、犬死にだわねえ…」

キースとセットで攻撃されて…、とスウェナちゃん。

スウェナ「誰だって放置したくなるわよ、こんなケースは」
シロエ 「ですよね、傭兵だったらともかく」
一同  「「「傭兵?」」」
シロエ 「そうです、戦闘のプロフェッショナルです」

お金次第で動くんですよ、とシロエ君が立てる親指。

シロエ 「危険な任務を片付けてるのは、彼らですよね」
ブルー 「まあねえ…。正規軍が動けない所だとかね」

キースの場合もソレになるかも、と生徒会長。

ブルー 「まるで庇える要素が無くても、お金次第で…」
シロエ 「傭兵だったら、援護射撃をしてくれますよ」

それも最高の腕前で…、とシロエ君、ニッコリ。

シロエ 「援護射撃どころか、狙撃もするのが傭兵です」
サム  「暗殺とかかよ?」
シロエ 「そうらしいですよ、敵地に潜入して」

キース先輩も如何でしょうか、と視線を副住職へと。

シロエ 「誰も庇ってくれませんけど、傭兵さえ雇えば…」
サム  「ちっとは立場が、マシになるかもしれねえなあ…」
スウェナ「雇いなさいよ、ブツブツ文句を言っていないで」
キース 「傭兵か…」
シロエ 「オススメです!」

キース先輩にピッタリですよ、と言ってますけど。
傭兵ですか…?


2019/12/04 (Wed)

 

☆傭兵を雇うには


疫病神ならぬ疫病仏というのが、キース君の評価ですけれど。
誰も擁護をしない状況、そんな時でも有能なのは傭兵だとか。

シロエ 「どんな困難な状況だろうが、傭兵はお金次第です」
サム  「へええ…。成功報酬も出るってわけな?」
シロエ 「そうでなければ、命を懸けてはくれませんよ」

それだけに雇う価値があります、とシロエ君、力説。

シロエ 「もっとも、オススメだとは言いましたけど…」
サム  「何か問題あるのかよ?」
シロエ 「キース先輩の場合、財布の中身が大問題です」

おまけに特殊例ですからね、と人差し指をチッチッと。

シロエ 「狙撃手じゃなくて、言葉で攻撃が必須ですから」
一同  「「「あー…」」」

それは条件が難しそうだ、と皆の視線が生徒会長に。

ブルー 「えっと…? みんな、どうしちゃったわけ?」
シロエ 「……会長が最高なんですけどねえ」
サム  「高僧な上に、ダテに四百年、生きてねえよな」
ブルー 「ああ、キースのための傭兵かい?」

引き受けないでもないけどさ、と生徒会長、軽く腕組み。

ブルー 「でもねえ…。ぼくの場合は、時間給がさ…」
シロエ 「やっぱり半端ないですよね?」
ブルー 「法要だったら、一席いくらで受けるけれどさ…」

傭兵は拘束時間だよね、と顎に手を。

ブルー 「そうなってくると、一時間あたり…」
シロエ 「どのくらいですか?」
ブルー 「法要でも、単純に計算したら、このくらいかな」

スッと出された指が一本。

シロエ 「そ、それは…。10じゃないですよね?」
ブルー 「もちろん。100は頂かないと」

特殊任務な傭兵の場合は、割増だよね、と恐ろしい台詞が。

シロエ 「更に割増料金ですか…。キース先輩には、少々…」
ブルー 「厳しいんじゃないかと思うけれどね?」
シロエ 「キース先輩、どうなんですか?」
キース 「払えるわけがないだろう!」

俺は給料も貰っていないんだ、と副住職の絶叫。
お小遣いでしたっけね…。


2019/12/05 (Thu)

 

☆給料を貰うには


疫病神ならぬ疫病仏だ、と評されてしまったキース君ですが。
擁護する人は誰もいなくて、そういう時には傭兵なのに…。

シロエ 「やっぱり、お金が問題ですか…」
キース 「当たり前だろうが、小遣い程度で払えるか!」

そんな大金、とキース君、天井を仰いで嘆き節。

キース 「俺が大金を手に出来るのは、例の法要の時だけで」
シロエ 「しかも手元を通過なんですよね、あのお金…」
キース 「パフォーマンスに過ぎないからな!」

いくら偉そうに受け取ったって、とブツブツブツ。

キース 「お前たちも勘違いしてたらしいが、俺の金だと」
シロエ 「すみません…。長いこと、誤解してました」
サム  「それについては謝るけどよ…。お前さあ…」

マジで小遣いだけなのかよ、とサム君の問い。

サム  「坊主仲間の集まりの時だけ、臨時手当って…」
キース 「考えてもみろよ、あの親父だぞ?」

高校生に給料を出すと思うのか、と眉間に皺が。

キース 「大学を出て、それっきりなら良かったんだが…」
シロエ 「ああ、なるほど…。だったらですね…」

卒業してはどうでしょうか、とシロエ君。

一同  「「「卒業?」」」
シロエ 「そうです、シャングリラ学園を!」

文字通り卒業するんですよ、とニッコリと。

シロエ 「幸い、毎年、卒業式には出ていますから…」
サム  「あー…。入学式さえ出なけりゃよ…」
シロエ 「卒業できると思うんですよ」

そしたら立派に大卒ですね、と立てる親指。

シロエ 「給料を貰える身になれそうです、キース先輩も」
サム  「いいじゃねえかよ、ソレ!」
キース 「そう思うのか?」

本当にベストだと思っているか、と副住職の顰めっ面。

キース 「卒業したら、間違いなく寺に常勤になるが?」
シロエ 「えーっと…? それはどういう意味でしょう?」
キース 「フルタイムで坊主だ、年中無休になるんだが!」

土日も祝日も無くなるんだが、という叫び。
フルタイム勤務…。


2019/12/06 (Fri)

 

☆値切りはお断り


疫病神ならぬ疫病仏なのでは、というキース君の評価ですが。
誰も擁護してくれない状態、傭兵を雇おうにも無いのがお金。

シロエ 「大卒になると、フルタイムでお坊さんですか?」
キース 「そうじゃないヤツも世には多いが、俺の場合は…」

なんと言っても親父がアレだ、とキース君、ワタワタ。

キース 「もう文字通りに副住職にされて、休暇なんぞは…」
ブルー 「無しだろうねえ、どう考えても」

せっかくの給料も使えないね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「アドス和尚にこき使われて、ブラック企業状態で」
キース 「分かってるんなら、もう少し安くならないか?」

あんたを傭兵に雇う金額、と縋るような目。

キース 「此処に来ている日だけでいいから、時間給で…」
ブルー 「100は頂くと言ったけど? 法要でもね」
キース 「そこをなんとか!」
ブルー 「あのねえ…。モノがブツだかホトケだかだよ?」

仏道と無縁じゃないものでね、と生徒会長、冷たい声音。

ブルー 「なのに格安で受けたとなったら、ぼくの面子が…」
サム  「立たねえわけな、高僧としてよ…」
ブルー 「そうなんだよねえ、キースには悪いけどさ」

黙って攻撃されていたまえ、と突き放し。

ブルー 「傭兵の件はお断りだね、嫌なら先に金策をね」
キース 「そ、そんな…!」

好きに言われていろと言うのか、と唸るしかない副住職。

キース 「しかし、本当に金が無いしな…」
スウェナ「ボランティアの傭兵なんかは、無いわよねえ…」
シロエ 「難民キャンプなら、退役組がいるかもですよ」

引退後は平和のために働いてるとか、と言われましても。

ジョミー「それって戦闘のプロの方だし、キースにはさ…」
サム  「役立たねえよな、仮に無償で来てくれてもよ」
キース 「話術が巧みな人間でないと、どうにもならん!」
シロエ 「あれっ、それって…」
キース 「話術か!」

若干一名、心当たりが…、とシロエ君とキース君。
誰…?


2019/12/07 (Sat) 

 

☆格安でいけそう


疫病神ならぬ疫病仏だ、と評されてしまったキース君ですが。
擁護してくれそうな傭兵、生徒会長だと金額が高すぎる現実。

シロエ 「話術が巧みな人と言ったら、あの人ですよね?」
キース 「間違いないな、しかもブルーのお墨付きだ」

あの馬鹿野郎も撃退できる腕前の…、と大きく頷くキース君。

キース 「その上、金には困っていないし、給金の方も…」
シロエ 「きっと格安か、それこそ無償でボランティアです」

難民キャンプの退役組の傭兵並みに、とシロエ君も。

シロエ 「キース先輩、いけますよ、コレ!」
キース 「ああ。俺もいける気がして来たぞ」

無償だと非常に有難いんだが…、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「なにしろ俺には、月々の小遣いしかないし…」
シロエ 「ここは頑張って交渉しましょう、安くなるように」
キース 「よし、まずは仕事を頼んでみよう」

援護射撃をしてくれないか、と頭を下げる先に、御曹司。

キース 「この通りだ! 俺を助けて欲しいんだが…!」
マツカ 「え、えっと…? それって、ぼくに言ってます?」
キース 「他に誰がいると思ってるんだ?」
シロエ 「キース先輩、その言い方ではダメですってば!」

喧嘩を売るんじゃありませんから、と飛ぶシロエ君の注意。

シロエ 「そんな調子じゃ、通る話も通りませんよ?」
キース 「そ、そうだった…。つい、いつもの調子で…」
シロエ 「学習能力が皆無ですから、仕方ないですけど…」
キース 「なんだって!?」

お前こそ喧嘩を売っているのか、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「俺の立場が弱いと思って、好きに言いやがって!」
シロエ 「ですから、それがいけないんですよ」

マツカ先輩、どう思います、とシロエ君の問い。

シロエ 「口は禍の元っていうのを、地で行ってますよね?」
マツカ 「そうですね…。好んでドツボに…」
シロエ 「はまってますよ!」

擁護するだけ無駄な感じが、とキッツイ分析。
それは確かに…。


2019/12/08 (Sun)

 

☆地雷原に行く人


疫病神ならぬ疫病仏というのが、キース君への評価ですけど。
擁護する人は誰もいなくて、傭兵を雇おうにも厳しい懐事情。

シロエ 「キース先輩の場合、傭兵を雇ってもですね…」
サム  「意味がねえかもしれねえなあ…。端からドツボで」
スウェナ「そうよね、いくらマツカが凄腕でも…」

ドツボを埋める作業は不毛だわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「しかも格安かボランティアでしょ、無駄骨だわよ」
ジョミー「だよねえ、マツカが骨折り損だよ」
キース 「いや、そこまでではないと思うが…!」
シロエ 「どうでしょうか…。決めるのはマツカ先輩ですし」

如何ですか、とインタビューよろしく、マツカ君の方へ。

シロエ 「マツカ先輩も感じた通りに、好んでドツボに…」
マツカ 「はまっていますね、キースは、確かに」
シロエ 「傭兵なんかを引き受けちゃったら、大変ですよ?」
マツカ 「いえ、ぼくの手間の方はいいんですけど…」

肝心の効果が得られそうになくて…、と御曹司の困り顔。

マツカ 「擁護したって、ドツボに飛び込むタイプですしね」
キース 「俺はそんなに酷いだろうか…?」
マツカ 「自覚症状が皆無な所が、致命的ですよ」

自分を把握出来ていないということですし、と鋭い分析。

マツカ 「それでは凄腕の傭兵でも、どうにもなりませんよ」
キース 「凄腕というのは、ブルーのことか?」
マツカ 「いいえ、本物の傭兵ですね」

危険な任務を引き受ける方の、と御曹司。

マツカ 「あちらにしたって、まるで自衛をしない人だと…」
シロエ 「庇いようが無いってことですか?」
マツカ 「そうなりますね」

地雷原に突っ込んで行くような人ですよ、と説明が。

マツカ 「自分で地雷を踏むような人を、助けられますか?」
シロエ 「どう考えても、無理ゲーですよね」
マツカ 「キースも、そういうタイプですから…」
キース 「そうなのか?」

俺の擁護は無理ゲーなのか、と愕然とする副住職。
自覚ゼロ…。


2019/12/09 (Mon)

 

☆正式じゃないなら


疫病神ならぬ疫病仏だ、とキース君に下った評価ですけれど。
誰も擁護をしてくれなくて、マツカ君にまで見放された感じ。

キース 「マツカの話術でも、俺の擁護は無理ゲーだと…?」
マツカ 「そうだとしか思えないですからね…」

なにしろ事情が事情ですし、と御曹司、申し訳なさそうに。

マツカ 「ぼくが疫病仏ではないと言っても、恐らくは…」
シロエ 「マッハの速さでキース先輩が覆しますよ!」

本当に無駄骨というヤツですよ、とシロエ君。

シロエ 「こんなのは放っておけばいいです、マツカ先輩!」
キース 「なんでお前が仕切るんだ!」
シロエ 「ほら、またそういう態度ですから…」

ドツボにはまるのも無理はないです、とシロエ君、溜息。

シロエ 「もう諦めて、潔く疫病仏をですね…」
サム  「受け入れた方がいいと思うぜ、名前だけだしよ」
ジョミー「うんうん、確かに名前だけだよね!」

名前が全てを表してるけど…、とジョミー君。

ジョミー「だけど名前の問題だけだし、それでオッケー!」
キース 「どの辺が、それでオッケーなんだ!」
シロエ 「渾名が増えるというだけですしね」
ブルー 「そうだね、正式な名前じゃないから…」

いいんじゃないかな、と生徒会長も。

ブルー 「法名みたいに加算されたら、大変だけどさ」
シロエ 「えっと…? それはどういう意味なんですか?」
ブルー 「お坊さんの名前に文字が増えるシステムだね」
一同  「「「へ?」」」

増えるものか、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのぅ…。増えるんですか、アレ?」
ブルー 「増えるね、修行を積んで行ったら」

まあ、限界はあるんだけれど…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「普通は打ち止めになるんだけれどね、例外もさ…」
サム  「あるってことかよ、偉くなったら?」
ブルー 「うん。戒名が立派になるのと理屈は同じ」
一同  「「「へえ…」」」

それじゃないならいいんでないの、と漂う空気。
疫病仏…。


2019/12/10 (Tue) 

 

☆加算するのなら


疫病神ならぬ疫病仏だ、とキース君に下されてしまった評価。
擁護する人は誰もいないまま、それでいいやという雰囲気で。

サム  「正式に決まるわけじゃねえしよ、いいじゃねえか」
シロエ 「ですよね、キース先輩の名前に加算されなければ」

加算されたら大変ですけど…、とシロエ君が捻る首。

シロエ 「どういう感じになるんでしょうか、加算だと」
ブルー 「法名の方に増やすんだったら、急須にプラスで」
ジョミー「あー! キュースだっけね、キースの法名!」
スウェナ「そうだったわねえ、ヤカンみたいな名前なのよ」

そこに疫病仏を足すのね、とスウェナちゃん、クスクス。

スウェナ「急須疫病仏ってことになるのかしら、加算すると」
ブルー 「最後に仏の文字が来るから、そうなるね」
サム  「すっげえ偉そうな響きじゃねえかよ、急須疫病仏」
ジョミー「でもさあ、なんの御利益も無いよ?」

どっちかと言えばマイナスだよね、とジョミー君、キッパリ。

ジョミー「貧乏神の方が、まだマシだっていう気がするよ」
キース 「なんで、そこまで言われねばならん!」
シロエ 「急須疫病仏だからです」

正式に加算した場合…、とシロエ君、ピシャリと。

シロエ 「渾名で済ませてあげるんですから、諦めて下さい」
ぶるぅ 「んとんと…。急須疫病仏で決まりなの?」

これからお名前、それで書くの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

キース 「な、名前って…。何に書く気だ!?」
ぶるぅ 「んーとね、パーティーの時の席札だとか…」

キースって書くより、そっちがいいかな、と無邪気な質問。

キース 「何故、そうなるんだ!」
ぶるぅ 「えとえと、みんなで決めてたし…」

そっちの方がいいかと思って、と素直なお子様。

ぶるぅ 「パーティーだと、ウケも狙うでしょ?」
キース 「狙わなくていい!」
ぶるぅ 「でも、盛り上がりは…」
シロエ 「大切ですよね!」

ぶるぅの言う通りですよ、とシロエ君、プッシュ。
ウケ狙い…。


2019/12/11 (Wed)

 

☆イイネの逆は


疫病神ならぬ疫病仏だ、と下されたキース君の評価ですけど。
渾名にするなら急須疫病仏、席札にも使えそうだという話で。

ぶるぅ 「キースの席札、急須疫病仏でいいと思うでしょ?」
シロエ 「思いますとも、先輩方も賛成ですよね?」
一同  「「「イイネ!!!」」」
キース 「俺は賛成していない!」

ついでに「イイネ」をする気も無いぞ、と副住職の仏頂面。

キース 「そんな渾名を俺が喜ぶと思うのか?」
シロエ 「喜ばなくても、そのくらい受け入れるべきですよ」
サム  「うんうん、迷惑かけまくりだしよ…」

渾名くらいは貰っとけよな、とサム君の意見。

サム  「席札がそれになったとしてもよ、法名にはよ…」
ブルー 「疫病仏とはつかないんだから、我慢したまえ」
キース 「しかしだな…!」
??? 「ぼくもイイネの逆の方かな」

どう言うのかな、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」
Aブルー「なるほど、イイネの逆はヒィィ、と…」

だったらソレで、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「キースの渾名の件については、ぼくはヒィィで!」
シロエ 「あ、あのですね…。何処から湧いて出たんです!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」

覗いてみたらキースが困っていたものだから…、と涼しい顔。

Aブルー「疫病仏だなんて可哀想だよ、有能なのに!」
シロエ 「ぼくはヒィィと言いたいですが!」

イイネの逆がソレになるなら、とシロエ君、逆襲。

シロエ 「キース先輩の何処が有能だと言うんです!」
Aブルー「いい戒名をつけてくれたし、法要も最高だよ!」

お蔭で、ぼくのハーレイが漲りまくり、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「疫病仏だなんてとんでもないよね、ヒィィだよ!」
シロエ 「イイネの逆は無いですから!」
Aブルー「それじゃ、ヒィィは?」
シロエ 「あなたへの評価です!」

疫病仏と似たようなモノです、怒鳴ってますけど。
大丈夫…?


2019/12/12 (Thu) 

 

☆名乗りを上げた人


疫病神ならぬ疫病仏だ、と評されてしまったキース君ですが。
それは逆だとソルジャー登場、イイネの逆でヒィィだそうで。

Aブルー「えっと…? イイネの逆はヒィィじゃないと?」
シロエ 「現時点では、そういう機能が無いですからね!」

イイネの逆はまだありません、とシロエ君、力説。

シロエ 「ですからヒィィは、強いて言うなら…」
Aブルー「疫病仏みたいなもので、ぼくへの評価だ、と?」
シロエ 「分かっているじゃないですか!」

だったら退場して下さい、と指差す扉の方角。

シロエ 「瞬間移動で消えてもいいです、即、退場で!」
Aブルー「なんでそういうことになるわけ?」

ぼくはキースを庇っただけだよ、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「傭兵がどうのと言っていたのも、聞こえてたし…」
一同  「「「傭兵!?」」」
Aブルー「そう、傭兵! ぼくの世界には無いヤツだけど」

なにしろSD体制だから、とソルジャー、解説モード。

Aブルー「軍人と言えば正規軍だし、他は海賊くらいでさ…」
シロエ 「傭兵が割り込む余地は無いんですね?」
Aブルー「うん、軍だって二通りあるほどだしね」

人類統合軍と国家騎士団、という説明。

Aブルー「システム自体がまるで違うから、傭兵はさ…」
シロエ 「出番が無いのは分かりましたが、まさかですね…」

キース先輩の傭兵になるつもりですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「疫病仏だと言われているのを、覆すとか…?」
Aブルー「そうなんだよ! ぼくだからこそ出来る役目で!」

キースの凄さを熟知しているからね、と威張り返る人。

Aブルー「疫病仏だなんて、とんでもないよ!」
シロエ 「詭弁ですから!」

結託しても何も出ませんよ、とシロエ君、冷たい視線。

シロエ 「キース先輩は赤貧ですから、逆さに振っても…」
サム  「傭兵を雇う金はねえよな」
Aブルー「ボランティアだよ!」

マツカの代わりに雇われるから、と笑顔全開。
傭兵ですって…?


2019/12/13 (Fri) 

 

☆お得な感謝期間


疫病神ならぬ疫病仏だ、とキース君に下った評価ですけれど。
擁護したいとソルジャー登場、ボランティアで傭兵だそうで。

Aブルー「ボランティアなら、キースは一銭も要らないしね」
シロエ 「そ、それで、あなたがマツカ先輩の代わりに…?」
Aブルー「うん! 普段から暇にしてるしね!」

キースが危うくなった時には援護射撃を、と立てる親指。

Aブルー「まずは疫病仏だというのを、なんとかしなくちゃ」
キース 「お、おい…! それは本当にタダなのか?」
Aブルー「もちろんだよ! 日頃から感謝しているからね」

ついでに暮れだし、感謝期間でもっとお得に、と満面の笑み。

Aブルー「もう全力で擁護するから、安心してくれたまえ!」
キース 「感謝期間というのは何だ?」
Aブルー「歳末セールみたいなものかな、よくやってるよね」

あちこちの店でお得なセール、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「いつも以上に頑張らせて貰うよ、君の擁護を!」
シロエ 「あ、あのぅ…。感謝期間というのは…」

キース先輩に限定でしょうか、とシロエ君の質問。

シロエ 「それとも、全員が対象ですか?」
Aブルー「キースだけに決まっているだろう!」

お世話になってるのはキースなんだから、と返った答え。

Aブルー「それともアレかい、君たちが何かしてくれたと?」
シロエ 「法要に参加してるんですけど!」
Aブルー「その法要は、誰がやってるのかな?」

君たちに開催資格はあるかな、とソルジャー、鋭い視線。

Aブルー「そういうことなら、感謝したっていいけどさ」
シロエ 「…無いですね…」
Aブルー「ほらね、キースに限定なんだよ」

だからキースの傭兵になる、とキッパリと。

Aブルー「疫病仏だと言われてるけど、実はその逆でさ…」
シロエ 「福の神ではないと思いますが!」
Aブルー「もっと凄いよ、世界を救うんだから!」
一同  「「「へ?」」」

それはどういう意味なんだ、と誰もがポカーン。
救世主だと…?


2019/12/14 (Sat)

 

☆サンタが来ない家


疫病神ならぬ疫病仏だ、と評価されているキース君ですけど。
ソルジャーが傭兵を引き受けるとかで、援護射撃が始まって。

シロエ 「え、えっと…? キース先輩が世界を救うと?」
Aブルー「その通りだけど?」

本当に凄い話だよね、とソルジャー、パチンとウインク。

Aブルー「そうはいないと思うんだよねえ、そんな大物!」
シロエ 「具体的には、どういった意味になるんでしょうか」

漠然としすぎて分かりません、とシロエ君の問い。

シロエ 「いわゆる救世主とは違いますよね?」
Aブルー「救世主と言うと…。クリスマスの人かな?」

馬小屋で生まれた人のことかな、とソルジャー、顎に手を。

シロエ 「そうです、そうです! キリストですね」
スウェナ「流石にそれは無いわよねえ…。いくらなんでも」

第一、宗教が違うじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「それにキースの家には、クリスマスが無いでしょ」
シロエ 「そうでした! サンタクロースも来なかったとか」
Aブルー「へええ…。キースの家には来ないのかい?」

シャングリラにも来てくれるのにね、とソルジャー、ポカン。

Aブルー「つまり、サンタに見放されている、と…」
キース 「あんた、喧嘩を売っているのか!?」

来ないのは俺の家の仕様だ、とキース君、ブチ切れ。

キース 「なんと言ってもウチは寺だし、親父がだな…」
シロエ 「サンタクロースを断ったそうです、キッパリと」
Aブルー「断れるのかい、アレは?」

強引にやって来るのでは…、とソルジャー、不思議そうな顔。

シロエ 「強引に、って…。なんですか、それは?」
サム  「まさか、押し入ってくるのかよ?」

強盗みたいに…、とサム君、目が真ん丸に。

サム  「頼んでねえのに入って来るとか、そんな感じで」
Aブルー「うん、それに近いものがあるねえ、サンタはね」
一同  「「「ええっ!?」」」

確かに頼むものではないが…、と誰もがビックリ。
強引なサンタ…?


2019/12/15 (Sun)




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☆態度も大切です


紅葉シーズンを迎えた休日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君が修行の最中とあって、温厚なキャラが必要でして。

キース 「俺は普通に文句を言ってもいけないのか?」
ブルー 「細かいことを言うようだけどさ、普通が大事で…」

そこを基準に持って来ないと…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「修行というのは、そうしたものだと思うけど?」
キース 「それはそうだが…」
ブルー 「マツカなら、そうは言わないね」

素直に同意すると思うよ、と生徒会長の鋭い指摘。

キース 「し、しかし…! それは温厚なキャラと違って…」
ブルー 「違うね、温厚なキャラだからこそ!」

言い訳も口答えもしないんだよね、とツッコミが。

ブルー 「分かったんなら、改める! さっきの態度も!」
キース 「どう言えと言うんだ!」
シロエ 「あのですね…。早速、口答えしていませんか?」
キース 「うっ…」

なんて難しい修行なんだ、とキース君、困惑。

キース 「観光客にも困ったものだな、でいいんだろうか?」
ブルー 「そんなトコかな」
マツカ 「まあ、そうですね」
??? 「なになに、観光客が何だって?」

何処も一杯だね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

一同  「「「ひぃぃっ!」」」
Aブルー「失礼だねえ…。今日はノルディと紅葉見物!」

朝一番にノルディのコネで…、とニコニコニコ。

Aブルー「観光客が来るよりも前に観光、それから朝粥!」
マツカ 「あの有名なお店ですか?」
Aブルー「そう! 流石、マツカは分かっているねえ!」

特に卵が美味しかったよ、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「あそこの名物なんだって? とろけそうでさ…」
マツカ 「門外不出ですからね。ぼくも好物なんですよ」
Aブルー「そうなんだ? ところで観光客って、何さ?」
キース 「困ったヤツらが多いという話だ」
Aブルー「ふうん…?」

それとキースが、どう関係が…、と質問が。
どう答えれば…?


2019/11/16 (Sat)

 

☆マナーと観光客


生徒会長宅では修行するべし、ということになったキース君。
温厚なキャラを目指している所へ、ソルジャー登場でして…。

Aブルー「キースの家って、観光の人は来ないよねえ?」
キース 「皆さん、ウチでは宿泊だけだな、宿坊だから」

とはいえ、宿坊も人気なんだぞ、と副住職。

キース 「希望者は朝晩のお勤めも出来るし、非日常体験で」
Aブルー「観光客も来るってこと?」
キース 「いや、昼間は観光で、ウチは食事と部屋を提供だ」
Aブルー「それじゃ、マナーが悪いのかな?」

観光に来て泊まる人の…、とソルジャーの問い。

Aブルー「なんか問題になってるらしいね、そういうのが」
キース 「外国人のが酷すぎるからな」
Aブルー「なるほど…。それで困った人が多い、と」

キースの家にも直結なのか、とソルジャー、勝手に納得。

Aブルー「まあ、ぼくも人のことは言えないかもだしねえ…」
キース 「どういう意味だ?」
Aブルー「ぼくの青の間は、散らかり放題!」

お掃除部隊が来ない限りは…、と威張り返る人。

Aブルー「おやつもその辺で好きに食べるし、空き袋は放置」
キース 「あんた、最低な感じだな…」
Aブルー「うん、ぼくのハーレイにも、よく言われるよ!」

でも、習性だから仕方ないしね、と悪びれもせず。

Aブルー「だからキースも、観光客を大目に見てあげてよね」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「ほら、またやった!」

修行中だよ、と生徒会長の声がビシッと。

キース 「す、すまん…。つい…」
ブルー 「気を付けないとね、それじゃブルーと同じだよ」

もう習性になっているよね、と深い溜息。

ブルー 「きちんと直していかないと…」
Aブルー「えっと…?」

ヘタレ直しではなさそうだよね、とソルジャー、興味津々。

Aブルー「キースは、何を直すのかな?」
シロエ 「さっきみたいな態度ですよ」
Aブルー「態度?」

面白いことをやっているね、と輝く瞳。
ヤバくないですか…?


2019/11/17 (Sun)

 

☆マツカ君を目指せ


生徒会長宅では修行をすべし、と決まったキース君ですけど。
温厚なキャラを目指している所へ、来たのがソルジャー。

Aブルー「さっきみたいな態度というと、ぼくへのアレ?」
シロエ 「そうなりますね、キース先輩の悪い癖です」

マツカ先輩とは真逆でしょう、とシロエ君が解説を。

シロエ 「マツカ先輩だと、ああいう台詞は出ませんから」
Aブルー「なるほどねえ…。いつも穏やかな笑顔だよね」
シロエ 「そういうキャラを目指して、修行中なんですよ」
Aブルー「いいと思うよ、その修行!」

最高じゃないか、とソルジャー、感激。

Aブルー「キースがマツカみたいになったら、何かとお得で」
キース 「なんだって?」
Aブルー「無理を言っても通りそうだしね、文句は無しでさ」

スッポンタケの供養も頼み放題、と輝く瞳。

Aブルー「是非とも道を極めて欲しいね、マツカっぽく!」
キース 「あんた、楽しんでいるだろう!」
Aブルー「それがダメなんじゃなかったっけ?」

道を踏み外していないかい、とソルジャーの指摘。

Aブルー「マツカだったら、そんな風には言わないと思う!」
マツカ 「まあ、そうですね」
Aブルー「ほらね、マツカもこう言ってるし!」

態度をきちんと改めなくちゃ、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「はい、言い直し! 今の台詞は?」
キース 「く、くっそぉ…」
Aブルー「それもマツカは言わないよね?」
キース 「ど、努力する…!」

修行の道を極められるように、とキース君、苦悶の表情。

キース 「マツカには遠く及ばないまでも、出来るだけ…」
Aブルー「うんうん、いいねえ、努力したまえ」

スッポンタケだって喜ぶよ、とイヤンな単語がポンポンと。

Aブルー「キースが道を極めてくれたら、もうビンビンで…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「細かいことは気にしない!」
キース 「俺は、大いに気になるんだが!」

怒鳴ってから、ハッと口を押える副住職。
また墓穴ですか…?


2019/11/18 (Mon)

 

☆お坊さんとヤクザ


生徒会長宅に来た時は修行、と決められたキース君ですけど。
温厚なキャラを目指しているのに、来たのがソルジャーで…。

Aブルー「またやった! マツカなら、そこは怒鳴らないよ」
ブルー 「そうなんだけどね、今のは君にも非があるってば」
Aブルー「何か悪いこと、言ったっけ?」
キース 「自覚が無い分、余計にタチが悪いんだ!」

それを直せ、と叫んでしまって、またも慌てる副住職。

キース 「す、すまん…。直して貰えると有難い、と…」
Aブルー「直すって、ぼくの、どの部分をさ?」

なにしろ自覚症状ゼロで…、とソルジャー、しゃあしゃあと。

Aブルー「教えてくれると嬉しいんだけどね、直す部分を」
キース 「そ、そう言われても…」
Aブルー「言えないって言うなら、言いがかりだと思うけど」

指摘できる悪い所が無いなら、そうなるよね、と屁理屈が。

Aブルー「それはどうかと思うんだよ。因縁をつけるなんて」
キース 「因縁だと!?」
Aブルー「うん。こっちの世界のヤクザっていう人種」

その人たちの得意技だってね、とソルジャー、知識を披露。

Aブルー「目が合っただけで、睨んだことになるとかさ」
キース 「俺をヤクザと一緒にするな!」
シロエ 「あれっ、お坊さんは、間違えられるんでしょう?」

ヤクザの人に…、とシロエ君。

シロエ 「スーツを着てたら、見た目はヤクザと同じですし」
Aブルー「そうなのかい?」
シロエ 「ええ。お坊さんの団体旅行は、ヤバイそうですよ」

空港なんかで一般人がドン引きで…、とシロエ君、得々と。

シロエ 「キース先輩も経験していますからね、実話です」
キース 「集合の時も、ナントカ組と呼ばれるからな…」

宗派の中では組別だから、と副住職。

キース 「スキンヘッドにスーツで組では、確かにダメだ」
Aブルー「だからと言って、因縁はやめて欲しいよね」
キース 「因縁ではない!」

言いがかりだってつけていない、と荒らげる語気。
また墓穴…。


2019/11/19 (Tue)

 

☆怒鳴ってしまう人


生徒会長宅では修行すべし、と決まったキース君なんですが。
マツカ君なキャラを目指す所へ、登場したのがソルジャーで。

Aブルー「ほら、また怒鳴った! 修行中だよね?」
キース 「因縁をつけたのは、あんただろうが!」
シロエ 「あのですね…。キース先輩、それじゃダメです」

完全にこの人のペースですよ、とシロエ君の呆れた顔。

シロエ 「さっきから見てれば、踏み外しっぱなしで…」
サム  「うんうん、ドツボにはまっちまってるぜ」
キース 「ど、ドツボ……」

今はそういう状態なのか、と愕然とするキース君。

キース 「俺としてはだ、努力しているつもりなんだが…」
スウェナ「少しも成果が出ていないわよね、本当に」
ジョミー「だよねえ、温厚なキャラはどうなったのさ?」

いつものキースになっちゃってるよ、とジョミー君も。

ジョミー「脊髄反射で返事するから、そうなるんだってば」
キース 「そう言われても…」
ブルー 「ワンクッション置く、と心得たまえ」

そうすれば少しはマシになるさ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「何か言われたら、すぐに返さないでさ…」
マツカ 「一呼吸おくのはどうでしょう?」

そして考えを整理ですよ、とマツカ君からもアドバイス。

マツカ 「違うキャラを演じる場合の、コツですね」
キース 「そうなのか?」
マツカ 「ええ。怖いキャラの時の、ぼくがそうです」

そっちのキャラなら、どうするのかを考えますよ、と助言が。

マツカ 「慣れて来れば、一瞬で答えが出るようになります」
キース 「慣れなのか…」
マツカ 「そういうことになりますね」

王道ってヤツは無いんですよ、とキッパリと。

マツカ 「ブルーが言う通り、日々の積み重ねが大切です」
キース 「分かった、コツコツ頑張ってみる」
Aブルー「是非、頑張ってくれたまえ! 温厚なキャラで!」
キース 「あんたは黙ってろ!」

誰のせいだと思ってるんだ、と怒鳴る人。
温厚なキャラは?


2019/11/20 (Wed)

 

☆スルーできない人


生徒会長宅に来た時は修行、と決まっているキース君ですが。
其処へ登場したのがソルジャー、修行どころか真逆なのが今。

Aブルー「温厚なキャラが聞いて呆れるねえ…」
キース 「やかましい! 全部、あんたのせいだろうが!」
Aブルー「えっ、ぼくなのかい?」

何か悪いことをしただろうか、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「温厚なキャラになってくれれば、嬉しいのにさ」
キース 「それを端から邪魔しやがって!」
Aブルー「何も言ってはいないけどねえ?」

応援しているだけじゃないか、と怪訝そうな顔のソルジャー。

Aブルー「それとも、ぼくが応援するのはいけない、とか?」
キース 「あんたの場合は、存在からして邪魔なんだ!」

そのせいで俺が修行なんだ、とブチ切れる人。

キース 「俺にマツカのスキルがあったら、無敵だからな!」
Aブルー「ふうん? どんな具合に無敵になると?」
キース 「ズバリ、あんたの調子が狂う!」
Aブルー「なるほどねえ…」

そういうことか、とソルジャー、納得した様子。

Aブルー「確かに最近、ぼくは大人しかったかもねえ…」
キース 「分かったんなら、俺の修行を邪魔するな!」
Aブルー「無駄な感じしかしないんだけど…?」

今だって既にキレまくりだし…、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「マツカは全くキレなかったよ、何を言っても」
キース 「そ、そうなのか…?」
Aブルー「うん。スルースキルの問題かな?」

君はスルーが出来ないタイプ、とソルジャーの鋭い指摘。

Aブルー「ジョミーが言ってた脊髄反射で、片っ端から…」
シロエ 「反応しては墓穴を掘っていますね、間違いなく」

残念ですけど、その通りですよ、とシロエ君、深い溜息。

シロエ 「学習能力が皆無なんです、キース先輩は」
キース 「なんだって!?」
シロエ 「全く学んでいませんからねえ、さっきから」
キース 「うっ…」

そうなるのか、と言葉に詰まってますけれど。
学んでませんねえ?


2019/11/21 (Thu) 

 

☆会話にならない人


生徒会長宅では修行なキース君、目標は温厚なキャラですが。
ソルジャーの登場で真逆な方へと、脊髄反射で切れまくる今。

シロエ 「いいですか? よくよく振り返ってみて下さい」
サム  「そうだぜ、自分の言動ってヤツをよ」

そしたら分かる筈だしよ、とサム君からもキッツイ言葉が。

サム  「学習能力ってヤツがあるなら、今頃はよ…」
シロエ 「和やかに会話を交わしてますよね、お客様と」
Aブルー「ぼくとは会話になっていないよ、怒鳴ってばかり」

こんな調子じゃダメだと思う、とソルジャーも。

Aブルー「ぼくの調子が狂うどころか、いつも通りだよね」
キース 「う、うう……」
Aブルー「というわけでさ、あまり期待は出来そうにないね」

今後のキース、とソルジャー、お手上げのポーズ。

Aブルー「スッポンタケの供養のグレードアップは…」
シロエ 「それはしなくていいですから!」
Aブルー「そうなのかい? キースが温厚になったらさ…」

もっと素晴らしい法要になるのに、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「色々と注文つけ放題で、無料サービスも!」
キース 「なんで無料になると言うんだ!」
Aブルー「マツカだったら、無料だからだよ」

別荘も御馳走も、いつも無料、とニコニコニコ。

Aブルー「参加費用は、一度も払ったことがないしね!」
キース 「俺は大金持ちじゃない!」
Aブルー「でもさ、法要は君さえいればいいんだし…」

君の身体さえあればオッケー、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「法衣は元からセット物だし、オプションをさ…」
キース 「タダで提供しろと言うのか!?」
Aブルー「ピンポーン!」

特別なお経とかがいいねえ、とウットリするソルジャー。

Aブルー「スッポンタケが漲るように、凄いパワーのを!」
キース 「他人事だと思って、調子に乗りやがって!」
Aブルー「温厚なキャラは、どうなったのさ?」

修行中だよね、とツッコミが。
キース君、旗色、悪そうですね…。


2019/11/22 (Fri)

 

☆温厚になれない人


生徒会長宅に来た時は修行、そう決まったキース君ですけど。
温厚なキャラを目指すどころか、キレまくっている状態で…。

Aブルー「修行中なら、それらしく! もっと温厚に!」
キース 「誰のせいだと思っていやがる!」

あんたが来なけりゃキレていない、とキース君、逆ギレ。

キース 「少しは温厚になって来た、と言われていたのに!」
Aブルー「そうだったのかい?」
キース 「努力の成果が表れて来た、とブルーもだな…!」
ブルー 「うん、言ったけど…。でもさ…」

振り出しに戻った感があるよね、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「そもそも何のための修行で、今はどうなのか…」
シロエ 「分かっていない点で、終わっていると思いますね」

その人を相手にキレてどうします、とシロエ君も呆れ顔。

シロエ 「いつもと全く同じパターンで、下手すると…」
サム  「普段以上に酷いんでねえの、キレっぷりがよ…」

でもってドツボにはまりまくり、とサム君が仰ぐ天井。

サム  「そいつのペースを乱すどころか、真逆でよ…」
ジョミー「せっせと墓穴を掘っているよね、さっきから」

誰かさんにまで指摘されるほど…、とジョミー君。

ジョミー「学習能力が無いっていうのは、本当だってば」
キース 「だから、違うと…!」
シロエ 「じゃあ、何なんです?」

学習してれば、この状態にはなりませんよね、と厳しい言葉。

シロエ 「温厚なキャラはパアで、アドス和尚並みに…」
スウェナ「瞬間湯沸かし器に近いわよねえ、今日のキースは」
キース 「こいつが来たのが悪いんだが!」
Aブルー「それって、本末転倒だろう?」

ぼくのために修行してるんだよね、とソルジャー、ピシリと。

Aブルー「そこへこうして来てあげたんだし、誠心誠意…」
ブルー 「修行しないとダメだと思うよ、ぼくだって」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「ぼくが悪いと?」

マツカなら、そう言うだろうか、と質問が。
さて、どうする…?


2019/11/23 (Sat)

 

☆振る舞いが違う人


温厚なキャラを目指して修行している、キース君ですけれど。
ソルジャー相手にキレまくりな今、修行の成果はゼロでして。

Aブルー「胸に手を当てて考えてみてよ、マツカだったら?」
シロエ 「キース先輩、どうなんです?」

ごく簡単な質問ですよね、とシロエ君も乗っている尻馬。

シロエ 「マツカ先輩なら、こういう時にはどうしてます?」
キース 「…仕方ないですね、と苦笑だろうか…」
サム  「マツカは苦笑なんかはしねえよ」

心のこもった笑顔だよな、とサム君、ピシャリと。

サム  「仕方ないですね、と微笑んで流すぜ、確実に」
スウェナ「そうねえ、文句は言わないわよねえ…」

怖いキャラなら別だけれど、とスウェナちゃんも。

スウェナ「そうでしょ、マツカ?」
マツカ 「ええ、まあ…。キースみたいにはなりませんね」
Aブルー「ほらね、マツカもこう言ってるし!」

君が学習していないだけ、とソルジャー、ビシィ! と指を。

Aブルー「こんな調子じゃ、全く期待できないねえ…」
キース 「何の話だ?」
Aブルー「スッポンタケに決まっているだろう!」

法要でパワーアップな件だ、とイヤンな話が。

Aブルー「キースが修行をしてくれないとさ、そっちもさ…」
シロエ 「あのですね…。その点は変わらないのでは?」

法要はきちんとやってますし、とシロエ君。

シロエ 「ぼくたちには、いい迷惑ですけど…」
Aブルー「違うね、さっきも言ってたオプション!」

それから費用、とソルジャー、大真面目な顔。

Aブルー「なにしろ、キースの身体ひとつで済むからねえ…」
シロエ 「温厚になれば、確かにタダかもですね」

ボランティアな姿勢だったら、とシロエ君、納得。

シロエ 「キース先輩の心がけで違ってくるわけですね」
Aブルー「そうなんだよ! これは大きい!」
キース 「勝手に話を進めるな!」
Aブルー「その口調がダメ!」

マツカのじゃないよね、とソルジャー、溜息。
違ってますねえ…?


2019/11/24 (Sun)

 

☆空しくなった人


温厚なキャラを身につけるべく、修行中のキース君ですけど。
ソルジャー相手にキレまくっていて、修行の成果はゼロな今。

Aブルー「マツカみたいになるためにはさ、修行を積んで…」
ブルー 「キレなくなるのが一番だよねえ、どう考えても」

今の君だと全くダメだ、と生徒会長、お手上げのポーズ。

ブルー 「いったい何のための修行か、振り返ってみたまえ」
キース 「そ、それは…。そこの馬鹿野郎を、だ…」
Aブルー「馬鹿野郎っていうのは何さ!」

失礼すぎだよ、とソルジャーが吊り上げる眉。

Aブルー「ぼくの調子を狂わせたいのは、分かるけれどさ…」
サム  「名指しで馬鹿はねえと思うぜ、本人の前で」

マツカだったら絶対やらねえ、とサム君も。

サム  「たとえ心で思っていてもよ、口ではよ…」
ジョミー「きちんと名前を言うか、オブラートで包むよね」
スウェナ「そうよね、マツカなんだもの」
マツカ 「人間関係の、基礎の基礎ですね」

どんなに失礼なお客様でも、丁重に…、と御曹司。

マツカ 「なにしろ、お客様ですからね」
キース 「この馬鹿は、俺の客ではないが!」
Aブルー「また言ってるし!」

これで二度目だ、とソルジャー、カウント。

Aブルー「やっぱり学習能力ゼロだよ、キースはさ」
シロエ 「ここまで来ると確定ですよね、その件は」

残念ですが…、とシロエ君、フウと大きな溜息を。

シロエ 「こんな人をライバル認定していた、ぼくだって…」
ジョミー「自動的に馬鹿ってことになるよね、気の毒だけど」
シロエ 「そうなんですよ。ぼくの人生、何だったのか…」

空しくなってしまいました、と遠い目をするシロエ君。

シロエ 「世を捨てて出家したくなります、何処かの田舎で」
Aブルー「本当かい!? この際、君でもいいんだけど!」
シロエ 「えっと…? 話が見えないんですが…?」
Aブルー「スッポンタケの供養だよ!」

出家するんなら頼めるよね、と赤い瞳がキラキラ。
シロエ君に…?


2019/11/25 (Mon)

 

☆ライバルはお断り


温厚なキャラを目指して修行中なのに、全くダメなキース君。
学習能力が無いと言われて、シロエ君もライバル認定後悔中。

Aブルー「シロエが出家するんだったら、お願いしたいね」
シロエ 「あ、あのぅ…?」
Aブルー「スッポンタケの供養というのは、光栄なんだろ?」

お坊さんにとってはさ…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「あの戒名が凄すぎるとかで、法要を頼まれたら…」
ブルー 「まあ、坊主なら喜ぶだろうね、間違いなく」

自分に徳があることになるから、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「院殿号の仏様となれば、格の高さが半端ないしね」
Aブルー「どうだい、ブルーのお墨付き! シロエもさ…」

お坊さんになるなら、あやかりたいだろ、と弾ける笑顔。

Aブルー「一気に名のある坊主になれるよ、法要をすれば!」
シロエ 「普通なら、そうなんでしょうけれどね…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
シロエ 「キース先輩、名のあるお坊さんですか?」

超マイナーだと思いますが、とシロエ君、キッツイ言葉を。

シロエ 「アルテメシアでさえ、知られてませんよ」
サム  「うんうん、認識されてねえよな」
Aブルー「そうかもだけど、そこはシロエが頑張ればさ…」
シロエ 「お断りします!」

ついでに出家の件も無しです、とキッパリと。

シロエ 「世を儚んで出家したって、同じ坊主だと…」
サム  「キースがライバルになるわけな?」
シロエ 「そうなんですよ、自動的に」

迷惑極まりないですから…、とブツブツブツ。

シロエ 「スッポンタケの件が無くても、出家はしません」
Aブルー「えーっ!?」

せっかく有望だったのにさ、とソルジャー、ガックリ。

Aブルー「キースと違って、うんと有能そうだしさ…」
キース 「あんた、どれだけ俺を愚弄するんだ!」
Aブルー「それだよ、学習能力ゼロじゃないか」
キース 「くっそお…」

いちいち腹の立つヤツだ、と怒ってますけど。
温厚さは何処へ?


2019/11/26 (Tue)

 

☆器が出来ている人


温厚なキャラを目指して修行中のキース君、成果はゼロな今。
ソルジャー相手にブチ切れまくりで、シロエ君も呆れる始末。

Aブルー「何回目なのさ、そうやって君がキレるのは」
キース 「誰のせいだと思ってるんだ!」
Aブルー「責任転嫁は良くないよ。どう思う、シロエ?」
シロエ 「そうですねえ…。マツカ先輩なら、やりませんね」

他人の責任まで引っかぶるような人ですから、とシロエ君。

シロエ 「人の上に立つ人は違いますよね、器というのが」
Aブルー「だよねえ、マツカは素晴らしいよ」
キース 「そう言うあんたも、ソルジャーだろうが!」

種族の命運を背負ってないか、とキース君のツッコミ。

キース 「それこそ器が出来ていないと、ダメだと思うが!」
Aブルー「何か問題でも?」
キース 「あんたこそ、マツカを見習ったらどうだ!」
Aブルー「見習わなくても、ぼくは実地でやってるからね」

君が生きて来た以上の年月、ソルジャー稼業、と立てる親指。

Aブルー「ちゃんとシャングリラも改造したしさ」
シロエ 「ですよね、仲間の救出とかも」
ブルー 「生活態度は酷いモンだけど、ソルジャー業はさ…」

立派にこなしていると思うよ、と大きく頷く生徒会長。

ブルー 「不言実行を地で行ってるよね、ブルーの場合」
キース 「なんだって?」
ブルー 「普段の言動や態度なんかはともかく、実際はさ…」
シロエ 「有能な指導者には違いないですね」

ある意味、人間が出来てるかもです、とシロエ君も。

シロエ 「つまり器が出来ているわけで、キース先輩より…」
Aブルー「あっ、褒めてる?」
シロエ 「もちろんです!」

キース先輩より凄いですよね、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「温厚なキャラさえ保てない人とは、違いますよ」
Aブルー「ありがとう! 流石はシロエ!」
シロエ 「冷静に分析しただけですよ」
ブルー 「それに比べて…」

キースときたら…、と生徒会長、冷たい視線。
氷点下かも…。


2019/11/27 (Wed)

 

☆期待するよりは


温厚なキャラを目指して修行中なのに、サッパリなキース君。
ソルジャーの方が器が出来ているそうで、生徒会長も呆れ顔。

ブルー 「キースの場合は、もはや才能無いかもね…」
シロエ 「学習能力以前に、ですか?」
ブルー 「うん。アドス和尚の血を引いてるからねえ…」

瞬間湯沸かし器な部分はどうしようもない、と生徒会長。

ブルー 「直そうとして修行をしたって、この始末では…」
Aブルー「ぼくは、どっちでもかまわないかな」

キレる方でも、温厚な方でも…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「法要がお得になるって点では、温厚な方がさ…」
シロエ 「いいのかもですけど、それに関しては…」
サム  「俺たちの迷惑、増えちまうんだぜ」

法要のサービスが増えた場合な、とサム君の指摘。

サム  「法要の時間も長くなるしよ、中身が増えたら」
ジョミー「だよねえ、だったらキレまくりの方が…」
シロエ 「結果としては、きっとマシです」

最後に来るのは法要ですしね、とシロエ君。

シロエ 「法要をせずに撃退できれば、理想ですけど…」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
シロエ 「そのスキルは多分、マツカ先輩しか…」

持ってませんね、と深い溜息。

シロエ 「ですから、ここは無駄に期待をかけるより…」
サム  「諦めた方がいいかもなあ…」
シロエ 「学習能力も、才能も皆無ですからね」
キース 「おい、シロエ!」

言いたい放題、言いやがって、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「お前、それでも後輩なのか!?」
シロエ 「ええ、残念なことに後輩なんです」

先輩だったら、もっと厳しく言えたんですが、と氷点下の瞳。

シロエ 「言動をよく顧みて下さい、学習能力とかについて」
Aブルー「大丈夫! 悲観しなくても、ぼくという例が!」
シロエ 「だそうです、心強い仲間が出来ましたよね」
キース 「この馬鹿と一緒にされたくはない!」

いくら結果が全てだろうが、と、またブチ切れ。
学習能力は…?


2019/11/28 (Thu)

 

☆念仏三昧でいこう


温厚なキャラを目指して修行の筈が、キレまくりなキース君。
才能も学習能力も無いとか、そういう認定がされている今。

キース 「いいか、この馬鹿野郎と俺とでは、だ…!」
シロエ 「どの辺が違うと言うんです?」

むしろ先輩の方が酷いかもです、とシロエ君の冷たい瞳。

シロエ 「酷いようでも、誰かさんは結果を出してますから」
サム  「だよなあ、腐ってもソルジャーだしよ」
スウェナ「ブルーの言う通り、不言実行で三百年よねえ…」

それだけの間、無事故無違反なのよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「それに比べて、キースは事故ってばかりだし…」
キース 「俺は免許を持っていないが!」
シロエ 「あのですね…。免許の話はしていませんよ」

ただの例えというヤツですから、とシロエ君が広げる両手。

シロエ 「脊髄反射が悪化してます、諦めて成仏して下さい」
キース 「なんだって!?」
シロエ 「誰も期待はしていませんから、修行はやめて…」

お念仏に専念して下さいよ、とキッツイ注文。

シロエ 「その方が、いくらかマシですからね」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! 早速、法要!」
シロエ 「いえ、そうじゃなくって…」
サム  「略式のヤツな」

三界万霊にお念仏な、と僧籍な人。

サム  「坊主の基本で、ただひたすらにお念仏をよ…」
ブルー 「唱えるというのが、ぼくたちの宗派の心なんだよ」

そして修行の奥義でもある、と生徒会長、銀青様モードに。

ブルー 「この際、キースは念仏三昧がいいと思うね」
キース 「ま、まさかと思うが、五体投地か?」
シロエ 「いいですねえ…!」

反省の心もこめて下さい、とシロエ君。

シロエ 「罰礼ですよね、五体投地って」
ブルー 「本来は三唱礼と言ってね、最上級のお念仏だよ」
Aブルー「じゃあ、それで! スッポンタケも喜ぶよ!」
キース 「そ、そんな…」
ブルー 「何か?」

文句を言えた義理なのかな、と生徒会長の睨み。
言えませんよね…。


2019/11/29 (Fri) 

 

☆やるならMAXで


温厚なキャラを目指して修行中なのに、サッパリなキース君。
同じ修行でも念仏三昧、五体投地をするべきだ、という声が。

ブルー 「言い出したのはシロエだけどさ、理に適ってるよ」
サム  「五体投地で修行しろよな、百回くらいで」
ブルー 「甘いね、ここは三千回で!」
キース 「三千回だと!?」

それはMAXの回数じゃないか、とキース君、愕然。

キース 「念仏三昧の法要の時しか、やらない筈だぞ!」
ブルー 「だからこそだよ、反省の念をこめて修行するべき」

今から直ぐに始めたまえ、と生徒会長、ピッシャリと。

ブルー 「言っておくけど、休憩は無しで!」
キース 「死にそうなんだが!」
ブルー 「大丈夫、死んだって例は一つも無いから!」

みんなは場所を空けてあげて、と見回す周囲。

ジョミー「一畳分でいいんだっけ?」
ブルー 「そんなものだね、スペース的には」
Aブルー「だってさ、みんな下がって、下がって!」

リビングの真ん中でいいと思う、と仕切るソルジャー。

キース 「なんで、あんたが仕切るんだ!」
Aブルー「もちろん、スッポンタケのためだよ!」

三千回もあれば、御利益充分、と喜色満面。

Aブルー「一つくらいは効果があるって、間違いなく!」
サム  「そりゃまあ、1回あたり、お念仏が3回だしよ…」
Aブルー「九千回のお念仏だね、凄く効きそう!」

早く始めて、と急かす人。

キース 「なんでそういうことになるんだ!」
ブルー 「自業自得だよ、君が学習しないから…」
シロエ 「初心に帰って修行するのが一番ですよ」

さあ始めましょう、とシロエ君も。

シロエ 「皆さんもカウントお願いします」
ぶるぅ 「オッケー! キースはスタンバってねーっ!」
キース 「く、くっそぉ…」
ブルー 「位置についてーっ、はい、スタート!」
キース 「な、南無阿弥陀仏…」
一同  「「「いっかーいっ!」」」

三千回へと、カウント開始ですけれど。
今月、これにて中継終了~。


2019/11/30 (Sat)





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