☆外出は自粛で
もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君を隔離する話ですけど、ソルジャーが乗り気で…。
シロエ 「柔道部の合宿の後は、外出自粛でお願いします」
キース 「今月の間は、まだ月参りがあるんだが…!」
シロエ 「それは別です、ぼくたちとは無関係ですからね」
サム 「うんうん、檀家さんの家と寺との往復だしよ」
俺たちには全く関係ねえし、と切り捨てにかかる人たち。
サム 「そうしてくれれば、俺たちもマジで安心だよな」
ジョミー「この人だって、こっちに用事が無くなるもんね」
パフェとかはお店でも食べられるしさ、とジョミー君も。
ジョミー「キースさえ、家に籠ってくれたら安全なんだよ」
スウェナ「そうよね、キースも安全だわよ」
SD体制の世界よりいいでしょ、とスウェナちゃんの意見。
スウェナ「元老寺だったら、怖いのはアドス和尚くらいよ」
シロエ 「言えてますよね、ミサイルは来ません」
キース 「しかしだな…!」
俺の夏休みはどうなるんだ、と副住職、必死。
キース 「お前たちだけで楽しむつもりか、夏休みを!」
シロエ 「何か問題ありますか?」
無いように思うんですけどね、とシロエ君の瞳に冷たい光。
シロエ 「キース先輩のせいで、毎年、迷惑するんです!」
ジョミー「だよねえ、それにキースには仕事もあるしさ」
キース 「仕事だと?」
ジョミー「卒塔婆書きだよ、そっちに専念すれば?」
ぼくたちは夏を楽しむからさ、と親指をグッと。
ジョミー「頑張ってよね、クーラー禁止らしいけど」
Aブルー「その件だったら、ぼくがお役に立てると思うよ」
快適な環境を用意できるから、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「元老寺が暑くて嫌なんだったら、涼しい所を」
キース 「あんたの世界は、リスクが高すぎなんだが!」
Aブルー「分かってるってば、嫌がってるのは」
キース 「どの辺がだ!」
拉致して監禁する気だろうが、と絶叫が。
まあ、そうでしょうね?
2020/07/16 (Thu)
☆拉致される先は
夏休みを間近に控えた休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
キース君を隔離したいわけでして、ソルジャーが乗り気に。
シロエ 「お話は有難いんですけれど、先輩の命の方も…」
サム 「流石に見捨てられねえよなあ、こればっかりは」
キース 「頼む、お前たちも止めてくれ!」
ジョミー「そうは思うけど、キースもさあ…」
自発的に籠ると言ってくれないかな、とジョミー君の意見。
ジョミー「俺の夏休みはどうなるんだ、っていうのはね…」
シロエ 「厚かましいと思うわけですよ、ぼくも」
とはいえ、SD体制の世界はちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「死なれたら、寝覚めが悪いですしね」
Aブルー「ぼくがいるから大丈夫、ではダメだろうねえ…」
キース 「当然だろうが!」
何にだって万一というのがある、と副住職、必死の形相。
キース 「あんたに拉致されるくらいだったら、俺は…」
シロエ 「元老寺に籠ってくれるんですか?」
キース 「い、いや、それは…。すまんが、マツカ…」
何処か用意してくれないか、と副住職の視線がマツカ君に。
キース 「贅沢は言わん、学生向けのワンルームでいい」
マツカ 「はあ…。お部屋を用意するんですか?」
キース 「エアコンつきで、コンビニも近くて…」
Aブルー「そう言わないで、ぼくに任せてよ!」
食事もつくしさ、と割り込むソルジャー。
Aブルー「それに和室もいけると思うよ、卒塔婆書き用の」
キース 「和室だと?」
Aブルー「うん。元老寺でなくても卒塔婆書きオッケー!」
いいんじゃないかな、とパチンとウインク。
Aブルー「任せてくれれば、手配をね!」
シロエ 「あのですね…」
畳だけじゃ雰囲気、出せませんよ、とシロエ君の指摘。
シロエ 「襖なんかも必要ですし、第一、部屋の構造が…」
キース 「宇宙船では、話にならんぞ」
Aブルー「宇宙船とは言ってないけど」
一同 「「「へ?」」」
何処へ拉致るんだ、と誰もがキョトン。
行き先は…?
2020/07/17 (Fri)
☆隔離のプロです
もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君を隔離という話が出て、ソルジャーが名乗りを。
シロエ 「宇宙船じゃないって、何処へ隔離する気です?」
ブルー 「まさか、アルテメシアじゃないだろうね?」
此処じゃなくって、君の世界の…、と生徒会長の問い。
ブルー 「空き部屋に送るというのはダメだよ、危険だし」
Aブルー「そんな面倒なことはしないよ、ぼくだって!」
もっと手軽な方法だよね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「お金持ちなら、マツカの他にもいるからさ」
一同 「「「え?」」」
Aブルー「そりゃ、マツカには敵わないけど、それなりに」
お金も別荘も持ってる人が、と指差す窓の方向。
ブルー 「ま、まさか…」
Aブルー「あっ、分かった?」
ブルー 「ノルディに頼むつもりだとか?」
Aブルー「ピンポーン!」
何の心配も要らないだろう、と威張り返るソルジャー。
Aブルー「SD体制の世界じゃないし、バッチリだよ!」
ブルー 「うーん…。君の頼みなら引き受けそうだね…」
シロエ 「エロドクターに頼む気ですか…」
確かに隔離のプロではあります、とシロエ君、納得の表情。
シロエ 「そういうことなら、お願いしても良さそうです」
サム 「だよなあ、命の心配はねえし…」
スウェナ「この人が頼んでくれるんだったら、無料よね…」
それでいこう、と頷く面々。
ジョミー「良かったね、キース! これで涼しい毎日だよ」
Aブルー「卒塔婆は元老寺で書いて、別荘でもいいよ」
いくらでも送迎するからね、とソルジャー、太っ腹。
Aブルー「じゃあ、ノルディと話をつけてくるから」
キース 「ちょっと待て!」
別の意味で心配なんだが、と顔色の悪い副住職。
Aブルー「何か問題あるのかい?」
キース 「ノルディと言えば、エロドクターだぞ!」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「俺も男なんだ!」
ヤバイ気がする、と顔面蒼白ですけど。
口説かれそうだと…?
2020/07/18 (Sat)
☆安全だそうです
じきに夏休みを迎える休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
キース君だけ隔離しようという方向で、ソルジャーに一任。
Aブルー「ノルディが君を口説くって?」
キース 「俺が男である以上はな!」
サム 「あー…。エロドクターだしよ、あるかもなあ…」
ジョミー「でもさあ、あっちにも選ぶ権利はあるよね」
何もキースを選ばなくても、とジョミー君の鋭い意見。
ジョミー「お金さえ出せば、もっといいのが一杯いるしさ」
シロエ 「言えてますねえ、世の中、お金次第です」
誰かさんだって、それで釣ってるわけですし、とシロエ君。
シロエ 「本当だったら、こんな上物、釣れませんってば」
Aブルー「そうかもねえ…。現にこっちのハーレイだと…」
ブルー 「カモられもしないね、スルーされてるよ」
懐具合が寂しいからね、と生徒会長も頷く事情。
ブルー 「そういうわけだし、キースは安全圏だと思うよ」
キース 「なんで、そうだと言い切れるんだ!」
ブルー 「ノルディのタイプじゃないからねえ…」
Aブルー「あっ、珍しく君と意見が合うね!」
やっぱりキースはダメだよねえ、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「キースの方がお金を出しても、ダメっぽい気が」
ブルー 「断られるだろうね、それはすげなく」
シロエ 「そこまでですか?」
ブルー 「なんと言っても、キースだからねえ…」
誰が好き好んで口説きたいと…、と生徒会長、決め付け。
ブルー 「好かれるのは、例のキノコくらいなものだよ」
Aブルー「アレだって、恩が無ければダメかも…」
ブルー 「うーん…。確かに、アレにも選ぶ権利が…」
本当だったら、あるんだよね、とキッツイ言葉が。
ブルー 「戒名を付けたのがキースでなければ…」
Aブルー「好かれるどころか、スルーもあるだろ?」
ブルー 「間違いないね。ノルディもそれと同じ理屈で…」
シロエ 「口説かないんなら、安心ですよ」
キース先輩を預けましょう、と賛成の声。
隔離ですか…?
2020/07/19 (Sun)
☆味見はあるかも
もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅に集った御一同様。
キース君を隔離する方向でして、ソルジャーにお任せで…。
Aブルー「それじゃ、ノルディに頼んでくるよ」
キース 「待ってくれと言っているだろう!」
勝手に話を進めやがって、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「あのエロ野郎は、守備範囲が広い筈なんだが!」
ブルー 「まあねえ…。それはそうかもしれないけどさ…」
Aブルー「それとこれとは、話が別だと思うけどねえ?」
絶対、君は好みじゃないね、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「顔はともかく、こう、色々と…」
ブルー 「ノルディの好みを外している、って気がするよ」
キース 「どうして、そうだと言い切れるんだ!」
どんなモノにも例外はある、と副住職、必死。
キース 「万が一という言葉にしたって、あるわけで!」
ブルー 「うーん…。万が一ね…」
Aブルー「どうだろうねえ、危ないのかな?」
ブルー 「可能性はゼロじゃないかもねえ…」
好奇心というモノもあるんだっけ、と生徒会長。
Aブルー「好奇心ね…。味見くらいはするってことかな?」
ブルー 「いわゆる試食で、ちょっとくらいは…」
キース 「おい!」
それを危ないと言うんじゃないか、と副住職の悲鳴。
キース 「その話、断固、断るからな!」
シロエ 「だったら、引きこもりでお願いします」
元老寺に籠って下さい、とシロエ君、すかさず注文を。
シロエ 「それが嫌なら、エロドクターの方にですね…」
ジョミー「でもさあ、万一のことがあったら…」
サム 「俺たちの立場がヤバくねえか?」
きっと末代まで祟られるんだぜ、とサム君、ブルブル。
サム 「二度と文句は言えなくなってよ、でもってよ…」
スウェナ「キースに絶対服従なのね、下僕モードで」
シロエ 「そ、それは…。怖いですけど、リスクの方は…」
キース 「高いと思うぞ、俺が保証する」
貴様ら、一生、恨んでやる、と副住職の睨み。
呪われると…?
2020/07/20 (Mon)
☆祟られるのは嫌だ
夏休みを間近に控えた休日、キース君の隔離を決めた面々。
ソルジャーに任せて安心な筈が、副住職が反撃開始でして。
キース 「俺が、エロドクターに手を握られでもしたら…」
シロエ 「まさか、それだけで恨むんですか!?」
キース 「当然だろうが、エロドクターだぞ?」
お前だったら平気なのか、と副住職、シロエ君をジロリと。
キース 「握られるくらいは平気と言うなら、譲歩しよう」
シロエ 「い、いえ…。正直、あまり自信は…」
サム 「俺も無理だぜ、下心アリで握るんだろ?」
キース 「まあ、それ以外に理由は無いな」
握手でも御免蒙りたいぞ、と副住職の眉間に皺が。
キース 「そんな野郎に預けるからには、覚悟しやがれ!」
シロエ 「ぐ、具体的には、どんな感じで祟るんです?」
キース 「さっき、スウェナが言ったヤツだな」
お前ら、全員、俺の下僕だ、と指をビシィ! と。
キース 「つまり、例の迷惑なキノコ以下だということだ」
一同 「「「げっ!!!」」」
アレ以下なのか、と誰もがガクブル。
ジョミー「そ、それは酷いよ、いくらなんでも!」
キース 「いや、下僕よりは弟子の方が偉い立場だ」
たとえキノコの弟子といえども…、と怖い台詞が。
キース 「ということで、俺は快適に隔離されてくる」
Aブルー「ふうん…。今更、乗り気になったのかい?」
キース 「ああ。あんたにとっても、悪い話じゃない筈だ」
俺に万一のことがあったら、下僕が増える、と立てる親指。
キース 「今後の法要は安泰なんだし、めでたいだろう?」
Aブルー「なるほどね! それじゃ、ノルディに…」
シロエ 「待って下さい!」
この通りです、とシロエ君、思いっ切り土下座。
シロエ 「キース先輩、どうぞ夏休みは、今まで通りに!」
サム 「マジで、そっちの方で頼むぜ!」
ジョミー「みんな、そうだと思うんだけど!」
キース 「ほう…」
では、そうしよう、と一気に纏まった話。
どんな夏休みに…?
2020/07/21 (Tue)
☆貸し切りなんです
キース君を隔離するのは諦めて、夏休みを迎えた御一同様。
柔道部の合宿も無事に終了、お待ちかねのマツカ君の別荘。
ジョミー「うーん、やっぱり山の別荘もいいよね!」
スウェナ「海の別荘も素敵だけれど、あっちはゲストが…」
絶対、来るでしょ、とスウェナちゃんが見回す山の別荘。
スウェナ「その点、こっちは貸し切りな分、最高だわよ」
シロエ 「ですよね、ぼくたちだけですから」
サム 「それに高原は涼しいしよ…。文句ねえよな」
マツカ 「どうぞ、寛いで下さいね」
とっくに慣れてらっしゃいますけど、と御曹司の笑み。
マツカ 「お部屋も、いつものを御用意してます」
一同 「「「やったー!」」」
早速、荷物を置いて来よう、と散った面々、じきに集合。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 夏でも暖炉っていいよね!」
ブルー 「山の別荘ならではだよ、うん」
サム 「暖炉は此処の名物だよなあ、しかも広いしよ」
俺たち全員が入っても余裕だし、とサム君、広間を絶賛。
サム 「他にも部屋は山ほどあるしよ、マツカ最高!」
ジョミー「誰かさんと違って、凄いもんねえ!」
キース 「……その件だがな」
お前ら、俺を隔離しようとしてたよな、と副住職の渋面。
キース 「海はともかく、こっちの方は、だ…」
シロエ 「誰かさんは来ない、と言いたいんですか?」
キース 「分かっているなら、何故、ああなった!」
俺は忘れちゃいないからな、と睨み付けている副住職。
キース 「隔離されていたら、俺は今頃…」
シロエ 「キリキリと卒塔婆書きですね」
キース 「ただそれだけのことだろうが!」
貴様らにメリットは何も無いぞ、と突き付ける指。
キース 「あの馬鹿野郎は、此処には現れないんだし…」
シロエ 「それはそうですけど、フラグがありますからね」
キース 「フラグだって?」
シロエ 「ええ。フラグと、キース先輩あるあるですよ」
どっちも、とても怖いんですよ、とシロエ君。
なんですか、それ…?
2020/07/22 (Wed)
☆自覚して欲しい
夏休みを迎えたシャン学メンバー、マツカ君の山の別荘へ。
隔離されかかったキース君も無事に、来てるんですけど…。
キース 「フラグと、キース先輩あるある、だと?」
シロエ 「そうですけど?」
これが本当に怖くてですね…、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「もう日頃から怖いですから、避けたいですよ」
サム 「分かるぜ、気分は誰でも同じだしよ…」
ジョミー「キースの名前に先輩がつくか、つかないかだよ」
シロエとの違いはそこだけだよね、とジョミー君。
ジョミー「キースの後輩になるのは、シロエだけだし」
スウェナ「後は同級生か、自分が先輩って人だけだわね」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくは、どっちになるの?」
マツカ 「ぶるぅですか…。どうなんでしょうね?」
長生きしてるのは確かですけど、と御曹司が傾げる首。
マツカ 「でも、6歳にはなりませんしね、ぶるぅは」
ジョミー「卵に戻ってやり直すもんね、だから歳だと…」
シロエ 「後輩ってことになるんでしょうけど…」
どう判断をすべきでしょうか、とシロエ君、生徒会長に。
シロエ 「ぶるぅの場合は、どうなるんですか?」
ブルー 「うーん…。上から目線って子でもないしね…」
でも今は、そんなことよりさ、生徒会長が見詰める副住職。
ブルー 「フラグと、キースあるあるだってば、問題は」
シロエ 「そうでした! 本人が分かっていませんしね」
ブルー 「だから余計に深刻なんだよ、本当に」
もっと自覚して貰わないと、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「いわゆるフラグ体質なんだし、自重をね」
キース 「フラグ体質?」
何なんだそれは、と副住職の顔に『?』マークが。
キース 「ますますもって分からないんだが、何の話だ?」
ブルー 「フラグと、それから、あるあるだけどね?」
キース 「それが謎だと言っているんだ、さっきから!」
ブルー 「分かってないねえ…」
これだから厄介なんだってば、と言ってますけど。
フラグ体質…?
2020/07/23 (Thu)
☆フラグを立てる人
マツカ君の山の別荘に来た、シャン学メンバーですけれど。
一緒に来ているキース君が問題、あるあるとフラグ体質。
シロエ 「本当に分かっていないんですねえ、キース先輩」
ブルー 「だからこそ、あるあるでフラグ体質なんだよ」
キース 「俺に分かるように説明しやがれ!」
勝手に納得しやがらないで、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「この状態だと、言いがかりとしか思えんぞ!」
シロエ 「ふうん…。言いがかりだと来ましたよ」
サム 「被害者意識ってヤツだぜ、ソレ」
ジョミー「毎回、フラグを立てるくせにね」
自覚症状ゼロなんだよ、とジョミー君が振っている首。
ジョミー「やっぱり、隔離がお似合いだったかも…」
ブルー 「健康保菌者と、立場は変わらないからねえ…」
キース 「その話は無しになっただろうが!」
スウェナ「そこをしっかり考えなさいよ、頭を冷やして」
そうすれば自ずと分かる筈よ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「とりあえず、ホットのコーヒーはダメね」
マツカ 「アイスと取り替えて貰いましょうか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくが行ってくる!」
厨房の人に頼んで来るね、と跳ねて行った元気なお子様。
ぶるぅ 「お待たせーっ! はい、アイスコーヒー!」
キース 「…どうしろと?」
ブルー 「まずは、一口、クイッとね」
少しは頭が冷えると思う、と生徒会長、的確な指示を。
ブルー 「飲んだら、心でお念仏を」
キース 「よく分からんが…」
飲むか、とクイッと、それから合掌。
キース 「南無阿弥陀仏…、と。それで、どうだと?」
ブルー 「自分を振り返ってみることだね」
今までに立てたフラグと、あるあるの件、と生徒会長。
キース 「あるあるも、フラグも、分からんのだが!」
シロエ 「真面目に絶望的ですね、コレ…」
ブルー 「この状態だと、またやるかもねえ…」
キース 「言いがかりだ!」
そうとしか思えん、とブツブツ文句ですけど。
フラグって…?
2020/07/24 (Fri)
☆あるあるとフラグ
マツカ君の山の別荘に来ている面々、問題なのがキース君。
あるあるとフラグ体質だそうで、本人は自覚がゼロだとか。
シロエ 「全く分かっていない所が、泣けますよね」
サム 「隔離の話も出たってえのに、忘れてやがるぜ」
ジョミー「そんなキャラだから、フラグを立てるんだよね」
せっせと立てては、誰かさんを呼び込むんだよ、と嘆き節。
ジョミー「ここまで言って分からないなら、馬鹿だってば」
キース 「誰が馬鹿だと!」
一同 「「「コレ!!!」」」
お前だ、お前、と一斉にキース君に突き付けられる指。
キース 「俺だって…?」
シロエ 「今の流れだと、キース先輩しかいませんよ」
幼稚園児でも分かりますよね、とシロエ君、フウと溜息。
シロエ 「わざとボケてるのか、天然なのか、謎ですけど」
ブルー 「自分のことは見えないものだよ、人間はね」
自分に都合の悪い場合は特に、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「とはいえ、キースも坊主なんだし、もう少し…」
キース 「何が言いたい!」
ブルー 「己を知るべき、といった所かな」
でないと今後もフラグを立てるし、と生徒会長、腕組みを。
ブルー 「いいかい、君は、誰かさんを呼びまくるんだよ」
キース 「呼んでいないが!」
ブルー 「だけど来るよね、かなりな高確率で」
それがフラグというヤツでさ…、と容赦ない言葉。
ブルー 「でもって墓穴を掘るのが、あるある」
キース 「墓穴…?」
ブルー 「法要をするしかないとかね!」
他にも色々ある筈だけど…、と的確すぎるツッコミが。
ブルー 「その辺、自重するべきだってば」
シロエ 「まったくです。隔離されたくなければですね…」
別荘では控えて貰えませんか、とシロエ君の注文。
シロエ 「快適な別荘ライフのためです」
キース 「あの馬鹿は、此処には来ないんだが!」
シロエ 「フラグは何処でも立てられますから」
口を慎んで頂けますか、と言ってますけど。
沈黙しろと…?
2020/07/25 (Sat)
☆喋らないのが一番
マツカ君の山の別荘に来た面々ですけど、心配な点が一つ。
無自覚にフラグを立てるキース君なわけで、避けたい災難。
キース 「口を慎めとは、どういうことだ?」
シロエ 「迂闊なことを喋らないで頂きたいですね」
誰かさんを呼びそうなことは絶対ダメです、とシロエ君。
シロエ 「まあ、来ないとは思いますけどね、こっちには」
ジョミー「今まで一度も来ていないしね、山の別荘」
サム 「でもよ…。今後も来ねえとは言い切れねえよな」
スウェナ「そうなのよねえ…。だって、エロドクターも…」
山の別荘を持ってるものね、とスウェナちゃんが竦める肩。
スウェナ「そっちにいないとは言えないわよ、アレ」
一同 「「「あー…」」」
こっちに顔を見せないだけかも、と誰もがブルブル。
ジョミー「だったら、キースは、尚更さあ…」
シロエ 「自重して貰わないと困るんですよ、色々と」
あるあるの方も、フラグの方も…、とシロエ君の真剣な瞳。
シロエ 「後悔先に立たずですから、しっかりと」
キース 「俺に黙っていろと言うのか?」
サム 「ぶっちゃけ、一番早いぜ、それが」
返事するだけでいいんでねえの、とサム君の意見。
サム 「それから飯の注文くらいで、他は、だんまり」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
マツカ 「思念波の方は、どうするんです?」
そっちでも意思の疎通が出来るんですけど、と御曹司。
マツカ 「思念波が使用オッケーだったら、楽ですが…」
シロエ 「ダメに決まっているでしょう!」
そんなダダ漏れな通信手段、とシロエ君、マッハで否定。
シロエ 「サイオン関係は、例の人の得意技ですよ?」
ジョミー「傍受されまくって、ダダ漏れだよね…」
確かにダメだ、とジョミー君も。
ジョミー「LINEはどうかな、誰もやってないけどさ」
シロエ 「サム先輩だけ、やってましたね」
サム 「キースもじゃねえかよ」
大学の仲間はLINEだろ、とサム君。
じゃあ、LINEで…?
2020/07/26 (Sun)
☆連絡はコレで
マツカ君の山の別荘ライフで、警戒すべきなのがキース君。
誰かさん関連で立ちそうなフラグ、全力で回避したい問題。
シロエ 「そういえば、キース先輩も、やってましたっけ」
スウェナ「だったら、私たちも始めればいいわけね?」
サム 「今だけ、使えばいいんでねえの?」
普段はLINEは要らねえだろ、とサム君が立てる親指。
サム 「俺も全く使ってねえしよ、此処だけってことで」
ジョミー「キースとの連絡専用でいこうよ」
ブルー 「了解。それじゃ、みんなで…」
始めようか、と生徒会長も乗り気ですけど。
キース 「ちょっと待て!」
シロエ 「……何か問題ありますか?」
キース 「サムだ、サムがLINEをやっているのは…」
俺の親父との連絡用だろうが、とキース君の悪い顔色。
キース 「俺は親父とは繋がってないぞ、LINEでは!」
サム 「あー…。俺を経由で繋がるってか?」
キース 「お前でなくても、他のヤツらが心配だ!」
俺を抜きで親父と繋がらないか、とガクガクブルブル。
キース 「LINEを使えば、ごく簡単なことだしな…」
シロエ 「ああ、なるほど…。確かに悪用できますね」
ジョミー「ソレ、悪用って言うのかな?」
御注進とか言うんじゃないの、とジョミー君。
ジョミー「キースの素行で困った時には、連絡できるし」
一同 「「「イイネ!」」」
是非ともLINEで繋がろう、と誰もが大賛成。
シロエ 「アドス和尚と繋がっていれば、安心ですよ」
スウェナ「いいわね、フラグも立たなくなるかも…」
ジョミー「あるあるもだよ」
キースの素行は即バレだしさ、とジョミー君、満面の笑顔。
ジョミー「この問題、どう思います、って言えば一発!」
シロエ 「いいですねえ…」
それで行きましょう、と大きく頷くシロエ君。
シロエ 「キース先輩との連絡は、LINEに決定ですね」
キース 「俺は承諾してないぞ!」
勝手に決めるな、と叫んでますけど。
どうなりますやら…。
2020/07/27 (Mon)
☆繋がるのは勘弁
マツカ君の山の別荘に来た面々ですけど、キース君が問題。
フラグは何処でも立てられるわけで、喋らせたら危険かも。
シロエ 「キース先輩、元からLINEをやってますよね」
キース 「それとこれとは話が別だ!」
親父と繋がるのだけはやめてくれ、と副住職、必死の形相。
キース 「親父の怖さは半端ないんだ、キレた時には!」
ジョミー「知ってるってば、罰礼は百回が基本だよね」
サム 「普段から食らっているじゃねえかよ、罰礼」
何を今更、と僧籍な人たち。
サム 「ちょっとくらい増えても、死なねえと思うぜ」
スウェナ「そうよ、快適な別荘ライフのためなんだから…」
シロエ 「文句を言わないで欲しいですねえ、本当に」
せっかくの別荘なんですから、とシロエ君、大真面目な顔。
シロエ 「フラグも、あるあるも、勘弁願いたいんです」
キース 「しかし、お前たちがLINEを始めたら…」
別荘だけでは終わらないよな、と副住職からの質問が。
キース 「親父と繋がって、延々と俺の悪口を…!」
シロエ 「ソレ、悪口とは違いますから」
ジョミー「そうだよ、単なる報告だってば」
こういうことをやってます、と連絡するだけ、という声が。
ジョミー「キースがフラグを立てなかったら、大丈夫だよ」
サム 「だよなあ、報告する必要がねえんだし…」
問題ねえだろ、とサム君、サラッと。
サム 「んじゃ、みんなLINEを始めるのな?」
シロエ 「もちろんですとも、いい機会ですし」
キース 「待ってくれ!」
俺にチャンスを与えてくれ、とキース君、縋るような目。
シロエ 「チャンスですって?」
キース 「是非、頼む!」
別荘ではフラグを立てないようにするから、と土下座。
サム 「お前、そんなの、出来るのかよ?」
シロエ 「出来る気が全くしないんですけど…?」
キース 「無事にやり遂げたら、LINEは無しで…!」
そういうことにしてくれないか、と泣きそうですけど。
出来ますか…?
2020/07/28 (Tue)
☆代替手段を希望
マツカ君の山の別荘に来ている面々、心配なのがキース君。
何かと言えば立てがちなフラグ、なんとも不安な問題で…。
シロエ 「フラグを立てない、って言われてもですね…」
ジョミー「キースの場合は、ほぼ天然に近いしね…」
サム 「どうしようもねえって気がするぜ、俺は」
やるだけ無駄ってモンでねえの、とサム君の冷たい台詞。
サム 「この際、LINEでいいじゃねえかよ」
キース 「要するに、此処での俺との連絡用だろう?」
そもそも当初の目的は…、と副住職。
シロエ 「まあ、そうですけど?」
キース 「だったら、代替手段があればいいかと」
一同 「「「はあ?」」」
何だそれは、と誰もがキョトン。
ジョミー「代替手段って…。何があるわけ?」
キース 「笑われそうだが、筆談だ!」
ボディーランゲージもプラスして…、と副住職の提案。
キース 「それなら、何とかいけるという気が…」
シロエ 「ああ、なるほど…。喋りませんものね」
サム 「でもよ、その他は無言なのかよ?」
別荘ライフの楽しみが減るぜ、とサム君の指摘。
サム 「俺たちは別にかまわねえけど、キースがよ」
マツカ 「そうですよね…。少し気の毒な気が…」
キース 「LINEを導入されるよりマシだ!」
ついでに普段は普通に喋る、と副住職。
キース 「ヤバイと思ったら、即、筆談に切り替えで…」
シロエ 「フラグを回避するわけですね?」
キース 「書いている間に、思考を整理できるしな」
フラグを立てる前に気付くだろう、という意見。
ジョミー「うーん…。どうだろ?」
シロエ 「いいんじゃないですか、試してみれば」
それでも立てたら、即、LINEです、とシロエ君。
シロエ 「そんな感じでいってみましょう、別荘ライフは」
キース 「有難い! 手間をかけるが、よろしく頼む」
ブルー 「頑張るんだね、あまり出来る気がしないけど」
お手並み拝見といこう、と生徒会長、ニヤニヤ。
大丈夫ですか…?
2020/07/29 (Wed)
☆ボートで遊ぼう
マツカ君の山の別荘に来た御一同様、楽しい夏休みを満喫。
けれどキース君だけが、フラグを立てないように必死で…。
シロエ 「楽しかったですねえ、今日も最高でしたよ」
サム 「おう! 乗馬も、ボート遊びもよ」
ジョミー「山の別荘ならではだよねえ、どっちもね」
平地だったら、暑くて無理っぽいし、とジョミー君の意見。
ジョミー「ボートは涼しそうに見えても、漕ぐのがね…」
ブルー 「まあねえ、漕ぎ手は力仕事だし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーはサイオンだけどね!」
だから、ぼくでも漕げるもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「急流下りだって、ボートで遡れるも~ん!」
サム 「すげえな、自然に逆らってるけどよ」
シロエ 「ちょっぴり見たい気もしますよね」
ぶるぅ 「んとんと…。だったら、明日、やってみる?」
あっちの方に谷があるでしょ、と指差す方向。
ぶるぅ 「ボートは湖のを、瞬間移動で運べばいいしね」
スウェナ「いいわね、それって一緒に乗れるの?」
ぶるぅ 「定員までなら乗せちゃうよ!」
一同 「「「イイネ!」」」
明日はソレだ、と一気に盛り上がる夕食の席。
マツカ 「漕ぐのは、ぶるぅだけですか?」
ブルー 「せっかくだから、ぼくも腕前を披露しようかな」
シロエ 「すると、ボートは2隻ですね!」
漕ぎ手の他に、1隻に2人乗れましたっけ、という声。
シロエ 「乗って行けるのは4人ですよ」
ジョミー「言い出しっぺのスウェナは、優先だよね」
サム 「空きは3人な!」
でもって、面子が5人なんだぜ、とサム君が折る指。
サム 「ジャンケンだよな?」
ジョミー「そうなんだけどさ…」
キースは外した方がいいよ、とジョミー君。
ジョミー「今日まで、フラグは立ててないけど…」
シロエ 「あー…。ジャンケンはヒートアップしますし…」
サム 「やべえよな?」
キース 「いや、俺は…!」
常に冷静なつもりなんだが、と言ってますけど。
本当に…?
2020/07/30 (Thu)
☆得するのは誰だ
マツカ君の山の別荘を満喫中な、シャン学メンバーですが。
急流をボートで遡る遊び、乗って行く面子を決めるには…。
シロエ 「キース先輩の台詞って、アテになりませんしね」
ジョミー「冷静だって言う時に限って、フラグなんだよ」
だからジャンケンから外れて欲しい、と注文が。
ジョミー「どうせ、もう一人、負けて面子から外れるしさ」
サム 「そいつと一緒に岸で見とけよ」
俺が負けるかもしれねえけどな、とサム君、苦笑。
サム 「んじゃ、誰が負けても恨みっこなしでよ」
マツカ 「いえ、ぼくがキースと残りますよ」
一同 「「「へ?」」」
マツカ 「ぼくが御招待してるんですから、当然です」
皆さんに楽しんで頂かないと…、と御曹司の笑み。
マツカ 「それにキースも、ぼくが残っていた方が…」
サム 「どうなるんだよ?」
マツカ 「待っている間、快適に過ごせますからね」
別荘から色々、運んで貰って…、とニッコリと。
マツカ 「ですから、他の皆さんでどうぞ」
シロエ 「えーっ!? それだと、キース先輩がですね…」
ジョミー「なんか得しているってば!」
そんなのダメだ、と、たちまち不満が爆発。
キース 「だったら、マツカが残ってだな…」
シロエ 「は?」
キース 「俺を外した他の面子で、ジャンケンでよかろう」
シロエ 「いいですね! って、待って下さい!」
それだと、キース先輩が不戦勝です、と別の不満が。
シロエ 「なんで、キース先輩が不戦勝で楽しむんです!」
ジョミー「有り得ないってば、それは絶対!」
キース 「よし。ジャンケンに俺を混ぜるんだな?」
お前たちが自分で言い出したんだぞ、と副住職、ニヤリ。
キース 「それでどうなろうが、俺に責任は無いわけだ」
シロエ 「ちょ、このフラグ、誰が立てたんです?」
サム 「やべえよ、次はキースが立てるぜ」
キース 「「「嫌すぎるーっ!」」」
フラグは勘弁、とパニックですけど。
今月、これにて中継終了~。
2020/07/31 (Fri)
☆もうすぐ夏休み
さて、七月。なんとか梅雨も明け、待っているものは夏休み。
休日に生徒会長宅に集った面々、期待は大きいですけれど…。
ジョミー「やっぱり今年も、マツカの別荘行きだよね!」
サム 「外せねえよな、山も海もよ」
マツカ 「もちろん手配してありますから、いらして下さい」
シロエ 「ありがとうございます、マツカ先輩!」
お世話になります、とシロエ君、頭をペコリ。
シロエ 「ホントに頼りになりますよねえ、マツカ先輩は」
スウェナ「そうよね、シロエはキースの方が長い御縁だけど」
シロエ 「それは言わない約束ですよ」
あっちは疫病仏ですからね、と酷い台詞が。
シロエ 「今となっては腐れ縁ですよ、ぼくにしてみれば」
キース 「貴様、俺を何だと思ってるんだ!」
シロエ 「言った通りに、疫病仏です」
それに比べると、マツカ先輩は素晴らしすぎて、と大絶賛。
シロエ 「別荘とか御馳走がタダなんですよ、毎回、毎回」
サム 「だよなあ、でもって控えめだしよ…」
ジョミー「誰かさんとは大違いだよね」
キース 「アレは常識外れだろうが!」
比べるモノが間違ってるぞ、と副住職の反論。
キース 「もっとマシなのと比べるべきだ!」
ジョミー「えっと…? アレって、誰の話なわけ?」
キース 「あの馬鹿野郎に決まっている!」
あまり名前は出したくないが…、と副住職の眉間に皺が。
キース 「また出て来ると迷惑だからな」
ジョミー「なんだ、あっちの方だったんだ…」
キース 「はあ?」
ジョミー「ぼくが言ったの、キースのことだよ」
疫病仏とマツカを比較しただけ、とジョミー君、サラッと。
ジョミー「まあ、アレだって疫病仏だけどね、セットもので」
シロエ 「キース先輩とセットですよね、如来と菩薩で」
サム 「マツカだったら、地獄に仏って感じなのによ…」
スウェナ「キースの場合は、色々、終わっているのよねえ…」
いつだってロクなことが無いわ、と容赦ない声が。
間違ってませんねえ…?
2020/07/01 (Wed)
☆終わっている人
夏休みを控えたシャン学メンバー、生徒会長宅に集った休日。
海へ山へと期待はドッサリ、マツカ君には皆が感謝ですけど。
キース 「俺が、色々、終わっているだと!?」
ジョミー「終わってるよね、いろんな面でさ」
キース 「どういう意味だ!」
サム 「自分で分からねえのかよ?」
末期だよな、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「あの馬鹿野郎も大概だけどよ、キースだってよ…」
シロエ 「何かと言えば呼び込みますよね、あの誰かさんを」
先月も危うい所でしたよ、とシロエ君、指をチッチッと。
シロエ 「一つ間違えていたら、月参りが確定でしたしね」
スウェナ「そうなのよねえ、話が流れなかったら、月参りよ」
ジョミー「毎月、毎月、嫌でも付き合わされてたよね…」
サム 「あれは真面目にヤバかったぜ、うん」
あれもキースが招いた危機じゃねえか、とサム君も。
サム 「月参りの時に雨は困るとか、そんな話からよ…」
シロエ 「実に見事な召喚でしたね、あの人を」
キース 「俺のせいだと言いたいのか!?」
シロエ 「……違うんですか?」
月参りはキース先輩の専売特許ですよ、とシロエ君。
シロエ 「他に資格を持っている人は、いませんけどね?」
キース 「それが言いがかりだと言っているんだ!」
有資格者なら他にもいるぞ、と副住職の反撃。
キース 「俺の専売特許ではない!」
ブルー 「……ぼくのことかな?」
キース 「あんたの他に、誰がいるんだ!」
住職の資格を持っているヤツ、と副住職、ピシャリと。
キース 「つまり、あんたも、月参りはだな…」
ブルー 「出来るけどねえ、この場合はねえ…」
あくまで二番手になるんだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「なにしろ、肝心の仏様がさ、管轄違いで」
シロエ 「キース先輩が戒名をつけたからですよね?」
ブルー 「そういうことだね、あくまでキースが優先だよ」
月参りに行く坊主としては…、という説明。
正論ですねえ…。
2020/07/02 (Thu)
☆お仏壇が増えると
もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅に集う面々ですけど。
海へ山へと高まる期待、マツカ君には感謝で、副住職には…。
シロエ 「会長が二番手になるんですから、この前の件は…」
ブルー 「当然、キースが悪いわけだね、どう考えても」
月参りが決まらなくて良かった、と生徒会長までが言う始末。
ブルー 「キースが一人で対応したって、場所は要るから」
ぶるぅ 「んとんと…。お仏壇を置く部屋だよね?」
ブルー 「毎回、仮置きっていうのもねえ…」
銀青の名が泣くだろうし、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「そうなってくると、あの迷惑な仏様にさ…」
ジョミー「一部屋、提供しなくちゃダメ、って?」
ブルー 「お仏壇を置くだけにしても、やっぱりねえ…」
その部屋は抹香臭い感じに、とブツブツブツ。
ブルー 「家具調仏壇でも、お仏壇には違いないから」
サム 「あー…。ブルーが面倒見るわけだしよ…」
ブルー 「そう。花を供えて、毎日、蝋燭とお線香と…」
ぶるぅ 「お茶とご飯もお供えだよね」
お仏壇には要るんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
シロエ 「あれっ、ご飯が要るんですか?」
スウェナ「月参りの時は要らないって聞いたわよ?」
ブルー 「それはお膳だよ、ご飯は別物」
ぶるぅ 「ご飯を炊いたら、仏様にもお供えなの!」
お菓子とかをお供えするのと一緒、と流石なお子様。
ぶるぅ 「だからね、お仏壇が増えたら…」
ブルー 「お世話係が要るってことだよ、例のアレのさ」
一同 「「「うわー…」」」
大惨事になる所だった、と一同、ガクブル。
シロエ 「良かったですねえ、ポシャってくれて」
ブルー 「心の底からそう思うよ」
その災いを呼んだのは誰だっけ、と話が最初へ。
ブルー 「まったくホントに、キースときたら…」
シロエ 「どうしようもなく厄介ですよね、例の人並みに」
キース 「あの馬鹿並みだと!?」
俺はそこまで酷くない、と言われましても。
日頃の行いが…。
2020/07/03 (Fri)
☆やらかし続ける人
夏休みを目前に控えた休日、生徒会長宅で過ごしている面々。
マツカ君の別荘行きが楽しみな反面、迷惑なのが副住職で…。
キース 「どう転がったら、俺があの馬鹿並みに厄介だと!」
シロエ 「違うだなんて言わせませんよ、現にさっきも…」
ジョミー「月参りで危機一髪だった、って分かったトコだよ」
お仏壇が増えるトコだったんだし、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「増えていたら、月参りがあるだけじゃなくてさ…」
スウェナ「お世話係が必要だったのよ、あの迷惑な仏様の」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ぶるぅがやってくれるから、じゃダメですからね」
会長にまで御迷惑が…、とシロエ君も厳しい顔付き。
シロエ 「会長は伝説の高僧ですから、お仏壇があったら…」
ブルー 「嫌でもお参りすることになるね、毎日、朝晩」
君のお勤めほどじゃないけど、と生徒会長、副住職をギロリ。
ブルー 「ぼくの仕事を増やそうだなんて、迷惑なんだよ」
キース 「そんなつもりは無かったんだが…!」
ブルー 「あっても無くても、危なかったのは本当だってば」
その状況は誰が招いたのかな、と赤い瞳に怖い光が。
ブルー 「ブルーも大概、厄介だけどね、君の場合はさ…」
シロエ 「無自覚にやらかしてくれる辺りが、酷いんですよ」
キース 「なんだって?」
ブルー 「天然だって言ってるんだよ、そういうキャラだと」
ブルーとは違う意味で厄介、と生徒会長が仰ぐ天井。
ブルー 「本人に自覚があるんだったら、まだしもねえ…」
シロエ 「直す方法もあるでしょうけど、無自覚ですから…」
やらかし続けるだけなんですよね、とシロエ君の嘆き節。
シロエ 「でもって、ぼくたちを巻き込み続けるわけですよ」
ブルー 「そういう人間がいたらしいよね、百年ほど前に」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「巻き込んでたのは、病気だけど」
一同 「「「病気?」」」
何の話だ、と首を傾げる御一同様。
病気に巻き込む、って…?
2020/07/04 (Sat)
☆似ている健康保菌者
夏休みを控えたシャン学メンバー、生徒会長宅で休日ですが。
マツカ君は絶賛されているのに、キース君は厄介者扱いで…。
ジョミー「病気に巻き込むって、何の話さ?」
シロエ 「キース先輩と、どう関係があるんです?」
ブルー 「無自覚の内にやらかすトコだよ、巻き込むのをね」
そういう人間、病気に関しちゃ普通だろう、と生徒会長。
ブルー 「いわゆる健康保菌者ってヤツ」
シロエ 「あー…。でも、キース先輩は違うんじゃあ?」
ブルー 「話は最後まで聞きたまえ。百年前と言った筈だよ」
ジョミー「うん、聞いたけど…。だけど、健康保菌者って…」
今も昔も同じじゃないの、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「いろんな病気で普通にいるしさ、ブルーもさ…」
シロエ 「さっき、普通だと言いませんでしたか?」
ブルー 「今でこそ、ってことだよ、そこは」
百年ほど前には事情が別で…、と生徒会長、視線をグルリと。
ブルー 「病気の研究は日進月歩、健康保菌者って概念も…」
シロエ 「もしかして、昔は無かったんですか?」
ブルー 「そういうことだね、これは最初の事例の話」
海の向こうの大陸で起こった実話だけど、と立てる人差し指。
ブルー 「腕のいい女性の料理人がいてね、その人がさ…」
ジョミー「健康保菌者だったわけ?」
ブルー 「そう。彼女を雇うと、家の人間がチフスに罹る」
一同 「「「えっ…」」」
怖くないか、と誰もが見合わせる顔。
サム 「チフスって、ヤバイんじゃねえのかよ?」
ブルー 「その時代だったら、死人も出るねえ…」
現に彼女は死人も出した、と恐ろしい台詞が。
ブルー 「だけど本人には自覚が無くてさ、まるで全く」
スウェナ「健康保菌者だったのね?」
ブルー 「当時は、想像もされていなくて、未知の症例」
シロエ 「病気じゃない、ってことですか…」
ブルー 「だけど、調べると菌が出るんだよ」
キースの場合と似ていないかい、とニヤニヤと。
それは確かに…。
2020/07/05 (Sun)
☆レベルが似てます
もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅で過ごす御一同様。
マツカ君は絶賛されても、キース君は厄介だという話でして。
シロエ 「なるほど、キース先輩も健康保菌者なんですね」
ジョミー「本人が自覚してない辺りは、そっくりだよねえ…」
ブルー 「そうだろう? でもって、キースが厄介なのは…」
最初の事例と同じトコだね、と生徒会長の赤い瞳がキラリ。
サム 「健康保菌者って、いつも事情は同じじゃねえの?」
ブルー 「そういう概念が無かったんだよ、そこが問題」
本人も納得いかないよねえ、と生徒会長。
ブルー 「あなたはチフスに罹ってます、と言われてもさ…」
シロエ 「症状が無いんじゃ、無理かもですね」
ブルー 「お医者さんにも、仕組みが謎だったんだよ?」
調べると菌が出るだけでさ、と言われてみれば、その通り。
ジョミー「だったら、その人、どうなったわけ?」
ブルー 「一応、隔離されていたけど、納得しなくて…」
施設を出て行っちゃったんだよねえ、と生徒会長、深い溜息。
サム 「へえ…。んじゃ、その後は分からないわけな?」
ブルー 「それが違うんだな、偽名を使っていたんだけど…」
シロエ 「居所がバレたということですね?」
ブルー 「そう。実に簡単すぎる理由で」
チフスの患者が出たんだよね、と恐ろしすぎる台詞がポンと。
シロエ 「チフスって…。また誰かに移したんですか?」
ブルー 「今度は、病院の患者さんにね!」
一同 「「「うわー…」」」
健康な人に移すより酷くないか、と誰もがガクブル。
ジョミー「それって、思い切り、死にそうだけど!」
ブルー 「死んだんだよねえ、それに大勢、罹ったし…」
調査が入って、偽名で勤めているのがバレた、と生徒会長。
ブルー 「ついた渾名が、無垢な殺人者というヤツで」
一同 「「「無垢な殺人者…」」」
ブルー 「キースも、殆どソレじゃないかと」
厄介さのレベルが、その人並み、とキッパリ。
無垢な殺人者…。
2020/07/06 (Mon)
☆どうにもならない人
夏休みを目前に控えた休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
海に山にと別荘を用意なマツカ君に対して、厄介な副住職。
シロエ 「キース先輩が、無垢な殺人者ですか…」
サム 「無垢って所はアレだけどもよ、確かによ…」
ジョミー「やってることは変わらないよね、その人と…」
チフスを移すか、災厄を招くかの違いで、とジョミー君。
ジョミー「本人に自覚が無いって所は、おんなじだしさ」
スウェナ「そうねえ、流石に死人は出ていないけど…」
サム 「俺たちがババを引いた回数、半端じゃねえぜ」
これから先も引きまくりでよ、とサム君、超特大の溜息。
サム 「キースが消えるか、あの馬鹿野郎が…」
シロエ 「消えない限りは、災難が続く一方ですよね」
ジョミー「最終兵器のマツカはいるけど…」
マツカ 「ぼくは僧籍じゃありませんから、万能だとは…」
言えませんよね、とマツカ君が曇らせる顔。
マツカ 「たまたま上手くいっているだけで、この先は…」
ジョミー「ダメかもしれない、って?」
マツカ 「ええ。出来るだけ努力してみますけど…」
スウェナ「しょっちゅう使うと、キースがつけ上がるわよ」
どうせマツカがいるんだから、って、とスウェナちゃん。
スウェナ「尻拭いは自分でさせるべきよね、キースの力で」
シロエ 「それが出来たら、誰も苦労はしませんよ?」
ジョミー「そこなんだよねえ、それに健康保菌者でさ…」
無自覚に災難を呼び続けるし、とジョミー君の嘆き節。
ジョミー「これって、どうにもならないんだよね」
シロエ 「そうなんですけど…。って、待って下さいよ?」
最初の事例はどうなったんです、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「会長、無垢な殺人者の、その後というのは?」
ブルー 「偽名で勤めていたのがバレた後かな?」
シロエ 「そうです、まさかそのまま放置ってことは…」
ブルー 「死ぬまで隔離されてたそうだよ」
他に方法は無いだろう、と言ってますけど。
死ぬまで隔離…。
2020/07/07 (Tue)
☆百年前は隔離
楽しい夏休みが間近な休日、生徒会長宅で過ごす御一同様。
マツカ君の別荘に期待な一方、厄介なのがキース君でして。
シロエ 「死ぬまで隔離って、本当ですか!?」
スウェナ「健康保菌者だったんでしょう、元気だわよね?」
ブルー 「うん。本人は至って健康体だったし…」
二度目の隔離は23年間だったらしいね、とサラッと数字。
ジョミー「ちょ、23年って、そんなに長く…?」
ブルー 「だって、それしか無いじゃないか」
チフスは治せなかったんだし、と生徒会長、大真面目な顔。
ブルー 「放っておいたら、また犠牲者が出るからね」
一同 「「「あー…」」」
就職先で移すんだった、と納得するしかない事情。
サム 「するってえと、23年間もよ、隔離施設かよ?」
ブルー 「そうなるねえ…。気の毒だけどさ」
ジョミー「自覚症状が無いんだしね…」
なんだか可哀想な気もする、とジョミー君の呟き。
ジョミー「百年前だと、きっと娯楽も少ないだろうし…」
ブルー 「まあね、今とはかなり違うよ」
ラジオくらいはあったけどさ、と四百年も生きている人。
ブルー 「とはいえ、23年は流石にキツイかな」
マツカ 「ジョミーの言う通り、可哀想ですね…」
シロエ 「でも、今なら事情は違います!」
世の中、ネットで繋がってます、とシロエ君の瞳がキラリ。
シロエ 「たとえ死ぬまで隔離されても、それなりに…」
ブルー 「娯楽はあるし、外と交流できるね、確かに」
病室からツイッターなんて普通だし、と頷く生徒会長。
ブルー 「百年前に、ネットがあれば良かったねえ…」
シロエ 「ええ、今だったら、あるんですよ」
ですから、やってやれないことは…、と妙な台詞が。
サム 「おい。やるって、何をやるんだよ?」
シロエ 「さっき会長が言ったヤツです、隔離ですよ」
ジョミー「隔離って…。何を?」
シロエ 「ズバリ、健康保菌者です!」
此処に一名いますからね、と言ってますけど。
それって…?
2020/07/08 (Wed)
☆隔離してしまえ
もうすぐ夏休みに入る休日、生徒会長宅に集っている面々。
マツカ君の別荘は楽しみですけど、厄介なのが副住職で…。
ジョミー「ちょっと待ってよ、健康保菌者っていうのは…」
シロエ 「もちろん、キース先輩ですけど?」
サム 「キースを隔離するのかよ!?」
シロエ 「それが一番、話が早いと思いませんか?」
ちょうど夏休みもあることですし、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「柔道部の合宿が終わったら直ぐに、隔離ですよ」
スウェナ「何処の病院も、引き受けてくれないわよ!」
ジョミー「あそこはどうかな、エロドクターのトコ」
サム 「あー…。地獄の沙汰も金次第かもなあ…」
マツカに頼めば特別室に…、と頷くサム君。
サム 「それなら文句は言わねえだろうし」
シロエ 「いえ、お金は一銭も要りませんよ?」
一同 「「「へ?」」」
シロエ 「ついでに監視も万全だろうと思いますけど」
時期が時期だけに、と意味ありげな笑み。
シロエ 「そしてキースの評価も、グンと上がるんですよ」
ジョミー「そりゃまあ、ぼくたちは迷惑しなけりゃ…」
サム 「高く評価はするよな、うん」
スウェナ「だけど、いったい何処なのよ?」
その隔離場所、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「費用はタダで監視付きって、凄すぎない?」
シロエ 「キース先輩の家ですからね」
一同 「「「はあ?」」」
どういうことだ、と誰もがキョトン。
ジョミー「キースの家って…。今も普通に来てるけど?」
キース 「貴様ら、何が俺を隔離だ!」
シロエ 「キース先輩、卒塔婆書きの方は進んでますか?」
お盆が近付いているんですけど、とシロエ君の切り返し。
シロエ 「毎年、ノルマで騒いでますよね、あと何本って」
キース 「話を逸らすな、俺をどうするつもりだ、貴様!」
シロエ 「卒塔婆書きに励んで貰いたいな、と思いまして」
キース 「家にいろってか!?」
あのクソ親父に怒鳴られながら、と慌てる人。
元老寺に隔離…。
2020/07/09 (Thu)
☆意見を聞きたい
楽しい夏休みを控えた休日、生徒会長宅に集った御一同様。
マツカ君の別荘に期待な一方、迷惑なのがキース君でして。
シロエ 「キース先輩さえ、大人しく家にいてくれれば…」
ジョミー「確かに迷惑は減りそうだよねえ、夏休みの間」
サム 「でもよ、卒塔婆書きがある間だけだぜ?」
お盆の前には終わっちまうしよ、とサム君の指摘。
サム 「どうするんだよ、其処から後はよ」
シロエ 「墓回向だってあるでしょう、お盆前には」
ジョミー「そうだっけ…。すると、お盆の直前までは…」
シロエ 「元老寺に隔離できるんですよ」
キース先輩にしか出来ない仕事が山積みで…、とニヤリ。
シロエ 「きっと毎年、アドス和尚は苦々しい気分です」
スウェナ「それはそうかもしれないわねえ…」
サム 「なんだかんだで逃げてやがるしな、今みたいに」
マツカ 「本当だったら、今日だって卒塔婆書きですよね」
此処でのんびりする代わりに…、と御曹司も。
マツカ 「書き上がったとは、とても思えませんし」
シロエ 「キース先輩、どうなんです? 今年の分は」
キース 「そ、それは確かに、まだ途中だが…」
途中なんだが、とキース君、必死の形相。
キース 「そうは言っても、俺にも息抜きは必要で!」
シロエ 「アドス和尚のご意見を、是非、伺いたいですね」
実際の所はどんなものか…、とシロエ君、腕組み。
シロエ 「先輩が高校生でなければ、と思っているかも…」
サム 「あー…。それはありそうだよなあ、マジな話で」
ジョミー「本当だったら、とっくに大学卒業だしね…」
副住職に専念してる頃だよ、と僧籍なジョミー君。
ジョミー「シャングリラ学園が特別すぎるんだよね」
ブルー 「卒業したって、特別生になって高1だしねえ…」
シロエ 「絶対、不満に思っていますよ、アドス和尚は」
スウェナ「意見を聞いてみたいわねえ…」
キース 「やめてくれ!」
親父の意見は聞かなくていい、と叫んでますけど。
どうなる…?
2020/07/10 (Fri)
☆連絡なら任せて
もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
マツカ君の別荘に期待ですけど、厄介なのがキース君で…。
シロエ 「キース先輩が反対ってことは、アドス和尚は…」
スウェナ「きっと隔離に賛成だわよ」
サム 「でもって、キリキリ卒塔婆書きな」
朝から晩まで、みっちりと、とサム君、大きく頷きまして。
サム 「お盆の前には墓回向もあるしよ、その方向で…」
キース 「ちょっと待て!」
何をする気だ、とキース君の視線がサム君に。
サム 「何って…。親父さんに聞いてみるんだよ」
シロエ 「連絡先、知ってるんですか?」
サム 「知らねえで済むと思ってるのかよ?」
毎年、棚経のお供なんだぜ、と僧籍な人。
サム 「ケータイの番号も知っているしよ」
キース 「まさか、他にも…?」
サム 「LINEとかな!」
今どき、コレだろ、とサム君が立てる親指。
シロエ 「サム先輩、LINE、やってたんですか?」
サム 「アドス和尚に言われたからよ、一応な」
普段、全然使ってねえけど、とサム君、苦笑。
サム 「みんなとは思念で一発だしよ、要らねえよな」
キース 「親父のLINEなぞ、俺は知らんが!」
サム 「へー…。お前もLINE、やってたのかよ?」
キース 「大学の仲間は、そっちだからな」
しかし親父の方は知らんぞ、と副住職の眉間に皺が。
キース 「いったい親父は、どういうつもりで…」
サム 「多分、温情判決でねえの?」
シロエ 「既読スルーしたら、終わりでしょうしね」
あえて教えていないんですよ、とシロエ君、サム君を支持。
シロエ 「じゃあ、サム先輩、聞いて貰えますか?」
サム 「隔離の件な!」
キース 「だから、待て、と!」
お前ら、俺を殺すつもりか、とキース君、ワタワタ。
キース 「お盆まで隔離されるだなんて…!」
シロエ 「でも、ぼくたちには有難い話なんですよ」
家で過ごして貰えませんか、という注文。
元老寺に隔離…。
2020/07/11 (Sat)
☆合宿だけで充分
夏休みを間近に控えた休日、生徒会長宅に集っている面々。
マツカ君の別荘は楽しみですけど、キース君が厄介でして。
シロエ 「キース先輩さえ、家で大人しくしてくれたら…」
ジョミー「ぼくたちは普通に過ごせるんだよ、夏休み」
キース 「俺の夏休みは、どうなるんだ!」
サム 「柔道部の合宿があるじゃねえかよ」
その間は卒塔婆書きもねえぜ、とサム君、明るい笑顔。
サム 「朝晩のお勤めだってねえしよ、満喫しろよな」
スウェナ「そうよね、ジョミーなんかは、その間は…」
シロエ 「修行体験ツアーですもんね、サム先輩と」
ジョミー「言わないでよ!」
考えただけで憂鬱だから、とジョミー君の悲鳴。
ジョミー「でも、終わったら、マツカの山の別荘だしさ…」
スウェナ「涼しい高原で、バーベキューに乗馬とかよね!」
マツカ 「食事の方も、楽しみになさって下さいね」
シェフが色々考えているそうです、と御曹司、温和な笑み。
マツカ 「ぼくの大切なお客様ですから、こだわって」
一同 「「「やったー!!!」」」
何が出るかな、と大歓声の中、キース君だけが浮かない顔。
キース 「お前ら、本気で、俺を置いて行くと…?」
シロエ 「隔離するのが、一番、安全ですからね」
??? 「こんにちはーっ!」
今日も暑いね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
Aブルー「こっちは暑いよ、ぶるぅ、アイスは?」
ぶるぅ 「んとんと…。アイスもあるし、かき氷も…」
Aブルー「じゃあ、フルーツパフェ!」
言われてもいないメニューを、しれっと頼む人。
ぶるぅ 「オッケー! みんなは?」
一同 「「「食べる!」」」
フルーツだ、チョコだ、と飛び交う注文。
ぶるぅ 「すぐ作るから、待っててねーっ!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」
シロエ 「ええ。誰かさんとは…」
違いますから、とシロエ君が吊り上げる眉。
何故、ソルジャーが…。
2020/07/12 (Sun)
☆呼ばれていない人
もうすぐ楽しい夏休みな休日、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君を隔離する案が出ている所へ、ソルジャー登場。
シロエ 「いったい何しに来たんです! この暑い中を!」
Aブルー「待ってよ、まずはフルーツパフェだよ」
サム 「そこなのかよ?」
Aブルー「ぶるぅのパフェは絶品だしさ!」
楽しみだよね、とキッチンの方を眺めるソルジャー。
Aブルー「うん、新鮮なフルーツ山盛り!」
シロエ 「アイスって言って、来ませんでしたか?」
Aブルー「そうだけど…。ぶるぅが聞いてくれたから…」
シロエ 「アイスか、かき氷か、と尋ねたんですよ?」
パフェは入っていないんですけど、とシロエ君、鬼の形相。
シロエ 「そんな調子だから、みんなが迷惑するんです!」
Aブルー「そうだっけ? ぼくの話じゃなかったような…」
キースの話だと思ったけどな、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「隔離するとか、物騒な話だったけど」
ぶるぅ 「お待たせーっ! はい、フルーツパフェ!」
Aブルー「ありがとう! やっぱり、ぶるぅの腕は最高!」
ぶるぅ 「みんなのパフェも、出来てるからねーっ!」
チョコに、フルーツに…、と手際よく配る元気なお子様。
ぶるぅ 「盛り付けも、うんとこだわったの!」
スウェナ「いつも凄いけど、今日も凄いわねえ…」
シロエ 「SNSをやってたら、UPするんですけど…」
そういう話の前にですね、とソルジャーの方に鋭い視線を。
シロエ 「誰も呼んではいないんですけど、あなたなんか」
Aブルー「どうだろう? 役に立てると思うんだけどな」
一同 「「「へ?」」」
何処からそういう話になるんだ、と誰もがポカーン。
シロエ 「役に立つって…。現に今もですね…」
サム 「ぶるぅに迷惑かけたじゃねえかよ」
ぶるぅ 「えとえと、ぼくは楽しく作ったんだし…」
Aブルー「そうだよねえ? ホントに、いい子なんだから」
誰かさんとは、まるで違うよ、と言ってますけど。
えっと…?
2020/07/13 (Mon)
☆それなりに役立つ人
じきに夏休みを迎える休日、生徒会長宅に集う面々ですが。
厄介なキース君を隔離する話の最中、ソルジャー登場で…。
シロエ 「誰かさんとは違う、って…。あのですね…」
サム 「分かってるのかよ、誰かさんって誰なのかをよ」
Aブルー「もちろんだよ!」
分かってるから来たんだってば、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「絶対、お役に立てる筈だよ、このぼくがね!」
シロエ 「それはまあ…。ものは考えようかもですね」
サム 「おい、シロエ! 何、言ってんだよ!」
ジョミー「そうだよ、丸め込まれてどうするのさ!」
それじゃキースと同じパターンだよ、とジョミー君の悲鳴。
ジョミー「乗せられてないで、キッチリ始末をつけないと」
シロエ 「いえ、この人なりに役には立つんですよ」
食べ終わったら出てってくれれば、と指差す扉の方向。
シロエ 「でもって向こう1ヶ月ほど、大人しくですね…」
サム 「あー! こっちに来なけりゃいいわけな!」
それは確かに役に立つぜ、とサム君がグッと立てる親指。
サム 「んじゃまあ、食ったら出てってくれよな!」
シロエ 「どうぞよろしくお願いします」
お盆の棚経でお会いしましょう、とシロエ君、サラッと。
シロエ 「それまで大いに役立って下さい、大人しくして」
Aブルー「あのねえ! それだと、役に立てないだろう!」
迷惑な誰かさんの件で、とソルジャー、反論。
Aブルー「やっぱり送迎係も要るしさ、こう、毎日の」
一同 「「「送迎係?」」」
なんのこっちゃ、と誰もが傾げる首。
シロエ 「えっとですね…。誰かさんって、誰なんです?」
Aブルー「キースに決まってるじゃないか!」
とても厄介で迷惑なんだろ、とパフェを頬張るソルジャー。
Aブルー「だからさ、ぼくがお役に立てる、って!」
シロエ 「話が全く見えないんですけど…」
Aブルー「毎日、送迎するんだよ?」
それで分からないかな、と言ってますけど。
どう理解しろと…?
2020/07/14 (Tue)
☆引き受けるそうです
夏休みを間近に控えた休日、生徒会長宅に集った御一同様。
厄介なキース君を隔離する話になった所へ、ソルジャーが。
シロエ 「毎日、送迎するって、誰をですか?」
Aブルー「今の流れで分からないかな、キースだってば」
ぼくなら簡単、任せて安心、とソルジャー、胸をドンと。
Aブルー「そして君たちも安心なんだよ、どうだろう?」
シロエ 「すみませんけど、もう少し、分かりやすく…」
話して貰えませんか、とシロエ君の注文が。
シロエ 「それだと話が見えないんですよ、まるで全く」
Aブルー「うーん…。キースを隔離する計画だよね?」
シロエ 「そうですけど?」
Aブルー「だからさ、それを引き受けるんだよ!」
このぼくが、とソルジャーが指差す自分の顔。
Aブルー「大丈夫、元老寺には毎日、送迎するから!」
シロエ 「なるほど、そういうことですか…」
サム 「でもよ、隔離って、何処になんだよ?」
あんたの世界はヤバすぎるだろ、とサム君、冷静な指摘。
サム 「人類軍に攻撃されたら、キースもよ…」
ジョミー「無事でいられる保証は無いよね…」
スウェナ「保険にも入れないわよねえ…」
世界が違うし、第一、ミュウでは…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「流石に、どうかと思うわよ」
キース 「有難い! もっと、どんどん言ってくれ!」
俺だって命は惜しいんだ、とキース君、必死。
キース 「こいつに隔離されるくらいなら、自主的に…!」
シロエ 「元老寺に籠ってくれるんですか?」
でもって、お盆まで外出自粛でいいですか、とシロエ君。
シロエ 「そういうことなら、この人にですね…」
サム 「お帰り願ってもいいよな、うん」
フルーツパフェを食い終わったら、とサム君も同意。
サム 「どうするんだよ、外出自粛かよ?」
キース 「本当に出てはダメなのか?」
シロエ 「決まってるでしょう、迷惑ですから!」
合宿が済んだら即ですね、と容赦ない台詞。
どうなるやら…。
2020/07/15 (Wed)
☆暴れ梅雨は嫌だ
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を悩ませる月参り。
雨天順延用にアプリを開発、そういう案が出たんですけど。
キース 「お前たち、よくも知らない顔が出来るな…!」
シロエ 「御免ですってば、アドス和尚の下僕だなんて」
サム 「それによ、シロエは僧籍じゃねえぜ」
巻き込まれる義理は何処にもねえよな、とサム君の指摘。
サム 「でもって、俺とジョミーは僧籍だけどよ…」
ジョミー「月参りが出来る資格は無いよね、ほぼ素人だし」
ブルー 「見習いみたいなものだからねえ…」
棚経のお供が精一杯だよ、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「諦めたまえ、君の助けは何処からも来ない」
スウェナ「そうねえ、ブルーが行くというのも変だし…」
マツカ 「第一、高いと思いますよ、ブルーですから」
ぶるぅのバイト料でもアレです、とマツカ君。
マツカ 「檀家さんから頂けない分、キースの負担が…」
キース 「言わないでくれ!」
もう諦めた、と副住職、お手上げのポーズ。
キース 「せめて暴れ梅雨にならないように、祈ってくれ」
ブルー 「いいけど、祈祷料をよろしく」
キース 「あんたじゃなくて、他の面子に言っている!」
あんたに頼めば俺は破産だ、と逃げを打つ人。
キース 「てるてる坊主でも何でもいいから、俺をだな…」
ジョミー「タダ働きをしろって言うわけ?」
キース 「そ、それは…」
??? 「こんにちはーっ!」
困ってるって、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「ぼくで良ければ、いくらでも!」
キース 「あんたでは、役に立たないんだが!」
Aブルー「だけど、てるてる坊主よりはさ…」
役に立てると思うんだよね、とソルジャー、ニッコリ。
シロエ 「まさか、雨雲を消すとかですか?」
Aブルー「やって出来ないことはないけど…」
キース 「本当か!?」
ブルー 「やめたまえ、危険すぎるから!」
絶対、何処かに弊害が出る、と生徒会長。
そうなんですか?
2020/06/16 (Tue)
☆雨雲は消さないで
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を困らせる月参り。
土砂降りでも順延出来ないわけで、専用アプリな案も轟沈。
シロエ 「雨雲を消すっていうのは、危険なんですか?」
キース 「サイオンで何処かへ飛ばすんじゃないか?」
それなら確かに危険だろう、と副住職。
キース 「飛ばした先で豪雨になるとか、そういうのだな」
一同 「「「うわー…」」」
Aブルー「そうじゃなくって、消すんだけどね?」
一瞬の内に蒸発させて、パッと快晴、とソルジャー、反論。
Aブルー「ただねえ、やってみたことは無いし…」
ブルー 「蒸発させた雲が何処に行くかは、謎なんだろう?」
Aブルー「そうなんだよねえ、なにしろ、此処は地球だから」
大気の流れが掴めてないし、と考え込む人。
Aブルー「その点、ぼくの世界のアルテメシアなら…」
ブルー 「バッチリ掴んでいるのかい?」
Aブルー「違うよ、あそこは雲海の星で、雲だらけだから…」
ついでに殆ど荒地だから、という別の世界の説明が。
Aブルー「イメージとしては、大抵の場所は安全かな、うん」
ブルー 「それは、住人がいないからだろう!」
Aブルー「そうとも言うねえ!」
何も無いから被害は出ない、とアバウトすぎる話。
Aブルー「だけど、地球では、そういうわけにも…」
ブルー 「当たり前だよ、変なことはしないでくれたまえ!」
超大型の台風が来たらどうしてくれる、と生徒会長。
ブルー 「ハリケーンとか、サイクロンとか、色々とね!」
Aブルー「分かってるってば、それくらいはさ」
キース 「しかし、てるてる坊主よりは…」
役に立つとか言わなかったか、と副住職のツッコミ。
キース 「雨雲を消せないなら、てるてる坊主の方がだな…」
サム 「いくらかマシって気がするぜ、うん」
ジョミー「あっちは綺麗に晴れるんだしねえ、てるてる坊主」
Aブルー「君たち、頭が固すぎないかい?」
もっと柔軟に考えないと、と言ってますけど。
何をですか?
2020/06/17 (Wed)
☆てるてる坊主に期待
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君が辛いのが月参り。
アプリで雨天順延という案が轟沈、其処へソルジャー登場で。
キース 「てるてる坊主の方がマシだと思うが…」
ジョミー「だよねえ、何処かに被害が出るようなヤツよりは」
Aブルー「どうして晴れにこだわるのさ?」
キース 「なるほど…。下手に晴れると蒸し暑いか…」
無駄に湿度が高いからな、と大きく頷く副住職。
キース 「しかしだ、曇りにするにしたって、気象をだな…」
シロエ 「変えるというのは、全く変わりませんからねえ…」
スウェナ「雨を降らす分を、何処かに飛ばすわけよね?」
サム 「だよなあ、余分な水蒸気をよ」
やっぱり被害が出そうじゃねえか、とサム君の意見。
サム 「やっぱよ、てるてる坊主にしとけよ、キース」
キース 「お前たちも作ってくれるのか?」
ジョミー「それくらいならね」
マツカ 「巻き込まれる心配も無いでしょうしね」
アドス和尚も許してくれそうですよ、と御曹司も。
マツカ 「アプリと違って、没収も有り得ないですし…」
シロエ 「確かに、没収したって意味は無いですね」
お守り以下の代物ですし…、とシロエ君も支持。
シロエ 「それじゃ、てるてる坊主にしましょう」
サム 「おう! みんなで一日一個ってトコな」
キース 「有難い。毎日、部屋に飾らせて貰う」
それで晴れたら御の字だしな、と副住職、合掌。
キース 「礼をしようにも、赤貧だから、どうにもならんが」
シロエ 「その辺は期待していませんよ、誰も」
キース 「多少、引っ掛かるが、恩に着る…!」
Aブルー「あのねえ…!」
ぼくを無視していないかい、とソルジャー、膨れっ面。
Aブルー「もっと柔軟に考えたまえ、と言っただろう!」
キース 「てるてる坊主の、何処が頭が固いんだ!」
シロエ 「微笑ましい解決策じゃないですか」
Aブルー「そうじゃなくって…!」
どうして晴れに走るのかな、と言ってますけど。
梅雨ですしねえ?
2020/06/18 (Thu)
☆サイオンと夏場
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を悩ませる月参り。
アプリで雨天順延な案はオシャカで、てるてる坊主ですけど。
Aブルー「晴れにこだわる理由は、全く無いんだろう?」
キース 「それはまあ…。さっきも言ったが、湿度が高いし」
シロエ 「ウッカリ暑いと、蒸し風呂状態になりますよね」
スウェナ「そこへ、お坊さんの衣でしょ?」
あれってサウナになるんじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「長袖どころか、足首まで丈があるんだものね」
サム 「それによ、下にも着込むんだぜ、アレ」
ジョミー「お盆の棚経、地獄だもんね…」
熱中症であの世が見えそう、とジョミー君の証言。
ジョミー「今の季節でも、お盆に近い日、あるんだからさ」
マツカ 「気温は真夏に及ばなくても、湿度が怖いですよね」
ブルー 「熱中症で搬送される人は、梅雨でもいるからね」
気の早い人は五月から病院送りだけどさ、と生徒会長も。
ブルー 「でもって、法衣は暑いんだよねえ、本職でもさ」
シロエ 「え? 会長、涼しげに着こなしてましたよ?」
ブルー 「ぼくはサイオンが使えるからね!」
バッチリ冷却できるんだよ、と威張り返る人。
ブルー 「キースなんかとは格が違うよ、そういう意味でも」
キース 「くっそぉ…。あんただったら、雨の月参りも…」
ブルー 「瞬間移動でパパッとね!」
土砂降りだろうが、玄関先まで、とニッコリと。
ブルー 「悔しかったら、君もサイオンを磨きたまえ!」
キース 「出来たら、誰も苦労はせん!」
ついでにタイプ・ブルーでもない、と副住職の渋面。
キース 「やっても出来ないことは多いぞ!」
Aブルー「そうだろうねえ…」
そこで誰かを忘れてないかい、とソルジャー、割り込み。
Aブルー「ぼくだって、タイプ・ブルーだけどね?」
キース 「あんたまで、俺を笑うのか!」
Aブルー「そうじゃなくてさ、月参りだよ」
役に立てると思うんだけど、と大真面目な顔。
この迷惑な人が…?
2020/06/19 (Fri)
☆嫌になる雨の日
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君が辛いのが月参り。
アプリで雨天順延な案はボツ、てるてる坊主だという所へ…。
Aブルー「本当だってば、ぼくでも役に立てる筈だよ」
キース 「あんたなんぞに、月参りの何が分かるというんだ」
雨で困るという話はともかく…、と副住職、不機嫌そうな顔。
キース 「雨が嫌だという人間なら、いくらでもいるしな」
シロエ 「ですよね、通学だって嫌になりますよ」
サム 「仕事で出勤だと、嫌さは俺たちの比じゃねえよな」
一同 「「「あー…」」」
それは確かに、と大きく頷く御一同様。
シロエ 「学生で言えば、定期試験の日の雨くらいですね」
スウェナ「そうねえ、あれは嫌だと思うわよ」
マツカ 「ぼくたちは、とっくに無縁ですけどね、試験…」
ジョミー「特別生は出席も成績も、全然関係ないもんねえ…」
でも、現役だと嫌だと思う、とジョミー君が眺める外の雨。
ジョミー「傘を差してたら、参考書だって読めないしさ」
サム 「お前の場合は、カンペのチェックじゃねえの?」
ジョミー「そうとも言うけど…って、何を言わせるのさ!」
シロエ 「ジョミー先輩、カンペだったんですね」
まあ、そんな気はしてましたけど、とシロエ君、クスッと。
ジョミー「なんで分かるわけ!?」
シロエ 「テスト勉強、してなかったじゃないですか」
ジョミー「シロエもしてなかったけど!」
シロエ 「頭の出来が違いますから」
それはともかく…、とジョミー君は無視で話の切り替え。
シロエ 「月参りの理解に関してはですね、そこの人も…」
キース 「ああ、ジョミーのテスト勉強並みだと思うがな」
カンペがあっても無理だろう、とソルジャーに注がれる視線。
Aブルー「ちょ、ちょっと…! お役立ちだと言ったのに!」
キース 「どうなんだか…。雨だと困るという所しか…」
シロエ 「理解してない気がしますよね」
それでは役に立たないような…、とシロエ君も。
どうなんでしょう?
2020/06/20 (Sat)
☆月参りを理解して
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を困らせる月参り。
アプリで雨天順延な案はパア、てるてる坊主だそうですが…。
Aブルー「月参りの理解がどうだと言うのさ、君たちは!」
キース 「通学だの、出勤だのと同列にしないで貰いたい」
Aブルー「行かなきゃいけないのは、同じだろう?」
シロエ 「…こめられた意味が違うんですよ」
学校だの、会社だのとは全然、とシロエ君が持つ副住職の肩。
シロエ 「きっと、その辺、分かっていないと思いますから」
Aブルー「決められた日に行くってことだろ、月参りだって」
サム 「そりゃまあ、そうには違いねえけど…」
ジョミー「会社とかとは違うよねえ?」
行き先は檀家さんの家だよ、とサム君とジョミー君も参戦。
ジョミー「失礼があったら大変だしさ…。棚経と同じで」
Aブルー「棚経だって?」
シロエ 「そうです、あなたに分かりやすいのはソレですね」
心をこめてお参りなんです、とシロエ君。
シロエ 「毎月一回、檀家さんの家にお伺いして」
Aブルー「えーっと…? 雨天順延とか、アプリとかは?」
キース 「雨の日に行くのは憂鬱だ、と俺が言っただけだ」
そこからシロエが考え出してな、と副住職が説明する事情。
キース 「あれば便利だとは思ったんだが、色々と…」
サム 「アドス和尚っていう壁があるしよ…」
ジョミー「実現不可能か、作ってもさ…」
シロエ 「没収されて、ぼくが巻き込まれるオチなんですよ」
ですから立ち消えになりました、とシロエ君の補足。
シロエ 「それまでに、鐘の音の話とかもですね…」
キース 「やっていたんだ、有難いアプリになるように」
あんたには理解出来んだろうが…、と副住職。
キース 「月参りの心も分からんくせに、どう役に立つんだ」
Aブルー「瞬間移動で送迎くらいは、出来るんだけどね?」
キース 「高くつきそうだが?」
Aブルー「そう思ったけど…」
ウインウインでいけそうだよ、と立てる親指。
えっと…?
2020/06/21 (Sun)
☆ウインウインな月参り
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を悩ませる月参り。
雨天順延用のアプリの案がボツって、てるてる坊主ですが…。
キース 「おい。高くつくなら、まだ分かるんだが…」
シロエ 「ウインウインというのは、何なんです?」
Aブルー「そのまんまだよ、ウインウインだってば!」
君にも、ぼくにも、メリットがね、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「ぼくが瞬間移動で送れば、そういうことに!」
キース 「…サッパリ意味が分からんのだが…」
シロエ 「ぼくもです。どう転がったら、ウインウインに…」
なるんでしょうか、とシロエ君にも理解不能な今の展開。
シロエ 「元々は、バイト料目当てで、来たみたいですけど」
キース 「ああ。高くつくとか言っていたしな」
しかし、あんたは忘れてないか、とソルジャーをギロリ。
キース 「くどいようだが、俺の小遣いは非常に少ない」
Aブルー「らしいね、先月も困ってたしさ」
ぶるぅのバイト料が払えないとかで…、と涼しい顔。
Aブルー「ぼくには安い値段だったけど、君にはさ…」
キース 「やかましい! だが、分かっているなら…」
高くつく話は無駄骨だぞ、と副住職、不機嫌MAX。
キース 「いったい何を毟る気だったか、知らないが…」
Aブルー「それは、もちろん! お布施だってば!」
一同 「「「お布施!?」」」
Aブルー「うん、キースから毟れるのは、ソレ!」
お布施が一番、高額だしねえ…、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ブルーなんかだと、束で貰ってるし!」
キース 「お布施は、俺が貰うんじゃない!」
Aブルー「分かってるってば、法要のためのお金でさ…」
だから、月参りだとウインウインで、と親指をグッと。
Aブルー「お盆の棚経みたいなものだろ、月参りって?」
キース 「そうだが…。檀家さんの家に伺うわけだし」
Aブルー「もちろん、お参りしてくるんだろう?」
月参りだし、と理解はしたようですけど。
ウインウインって…?
2020/06/22 (Mon)
☆月参りの意義
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君が困るのが月参り。
土砂降りでも雨天順延は不可、アプリで解決な案も轟沈で…。
キース 「それは当然、月参りに行けば、お参りをする」
Aブルー「お盆の棚経と同じなんだよね?」
お参りだから、とソルジャーの問い。
キース 「違うな、中身もお経も違う」
Aブルー「えっと…? でも、檀家さんの家に行くわけで…」
同じじゃないか、と言ってますけど。
キース 「拝む仏様は同じなんだが、意義が全く別物だ」
Aブルー「どういう意味さ?」
キース 「お盆の場合は、戻って来られた仏様にだ…」
お疲れ様です、とお経を唱えて、お食事も…、と副住職。
キース 「お膳をお供えしてるだろうが、あんただって」
Aブルー「ぶるぅが作ってくれているよね、いつも」
キース 「月参りの時には、お膳は無いぞ」
Aブルー「えっ、それじゃ食事は、どうなるわけ?」
面倒だから作らないのかな、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「お盆と違って、休暇中ってわけじゃないもんね」
キース 「そもそも、お盆は、仏様のための休暇だ」
こちらに帰っておいでになるんだから、と副住職の解説。
キース 「お帰りになったら、食事を出すのは常識だろう」
Aブルー「じゃあ、月参りは?」
キース 「あの世においでの仏様にだ、有難いお経を…」
お唱えして喜んで頂くものだ、と説く月参りの意義。
キース 「分かったんなら、ウインウインの意味を説明しろ」
Aブルー「お布施の分、働いて欲しかったんだよね」
君の身体で支払う仕組み、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「スッポンタケの法要をさ…」
キース 「法要だって!?」
お盆でも、お彼岸でもない時期にか、と副住職、唖然呆然。
キース 「それはルールに反するんだが!」
Aブルー「ダメなのかい?」
キース 「そういう決まりだ、昔から!」
Aブルー「でもさ、月参りは…」
棚経みたいなものなんだろう、と反論が。
まあ、そうですねえ…?
2020/06/23 (Tue)
☆月参りでお願い
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を悩ませる月参り。
アプリで雨天順延な案がボツッた所へ、ソルジャーが来て…。
Aブルー「月参りだって、法要の一種だと思うけど!」
キース 「さっきも言ったが、法要にはルールがあるものだ」
お盆とお彼岸、それから年忌法要なんだが、と副住職。
キース 「寺の法要なら他にもあるが、檀家さん絡みだと…」
ブルー 「キースが言った分くらいだねえ、基本はね」
あとはお仏壇の新調だとか、特別なモノ、と生徒会長も。
ブルー 「それに、お彼岸の法要はさ…」
キース 「あんたは此処でやらせているがな、普通は、だ…」
サム 「檀家さんがお寺に行くものなんだぜ」
個人の家ではやらねえよ、と僧籍な人。
サム 「お盆と同じで、墓参りには出掛けて行くけどよ…」
キース 「坊主の方から、家へお参りに行くことは無い」
あんたが迷惑すぎるだけだ、と副住職の苦い顔付き。
キース 「なのに、この上、俺にどうしろと!」
Aブルー「法要だってば、スッポンタケがみなぎるように!」
そうしてくれれば、お金の方は頂かないよ、と満面の笑み。
Aブルー「ぼくが出すべき、お布施の分が料金だから!」
キース 「それでウインウインと言われても…」
出来ないものは出来ないからな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「分かったんなら、サッサと帰れ!」
Aブルー「じゃあ、月参りの日に雨だと困る話は?」
キース 「てるてる坊主に縋ることにする!」
皆が作ってくれるそうだし…、と副住職が見回す面子。
シロエ 「まあ、そのくらいはお手伝いしますよ」
スウェナ「そうよね、手間もかからないし」
Aブルー「効かなかったらどうするのさ?」
その点、ぼくなら瞬間移動で確実に、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「月参りだったら、オッケーだろう?」
キース 「月参り?」
Aブルー「そう、月参りの方でお願い!」
月参りなら出来るんだよね、と言ってますけど。
どうしろと…?
2020/06/24 (Wed)
☆月参りをするには
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君が辛いのが月参り。
土砂降りの日でも行くしかなくて、アプリで解決な案もボツ。
Aブルー「てるてる坊主なんかよりもね、瞬間移動が一番!」
キース 「だが、月参りというのは何だ?」
あんたの家には仏壇が無い筈なんだが、と副住職の疑問。
Aブルー「えっ、仏壇って?」
キース 「あんたも仏壇は知ってるだろうが!」
Aブルー「えっと…? 此処の和室にあるヤツかな?」
阿弥陀様の像が置いてあるトコ、と指差す和室の方向。
キース 「略式ではあるが、あれも仏壇だな」
Aブルー「無いねえ、ぼくの青の間には」
シャングリラにも無いよ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「月参りには、あれが要るのかい?」
キース 「アレと言うより、位牌だな」
お参りするのは仏様なんだから、と副住職。
キース 「仏壇もけっこう金がかかるし、無い家もあるが…」
ブルー 「位牌は絶対、あるものだよね」
でないと、月参りの意味が無いよ、と銀青様も。
Aブルー「意味が無いって、どういうことさ?」
キース 「亡くなった人の供養に、読経をするわけだからな」
ブルー 「位牌が無ければ、どうにもねえ…」
お経を唱える意味が無いんだよ、と銀青様の説明が。
ブルー 「そもそも月参りは、月命日に行くものだしさ」
Aブルー「月命日?」
ブルー 「仏様の御命日だよ、毎月のね」
亡くなった日と同じ日付が、毎月あるだろ、という解説。
ブルー 「五日なら五日、六日なら六日で」
キース 「仏様が複数おいでの場合は、新しい仏様のだな」
その日に纏めて全員分だ、と副住職の補足。
キース 「しかし、あんたの言う、スッポンタケには…」
ブルー 「位牌も無ければ、命日だって無いからねえ…」
Aブルー「じゃあ、月参りはどうなるのさ?」
キース 「どう考えても、該当せんな」
Aブルー「ちょっと待ってよ、酷いってば!」
立派な仏様なのに、とソルジャー、愕然。
そうですか…?
2020/06/25 (Thu)
☆月参りと提案
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を困らせる月参り。
アプリで雨天順延な案がボツッて、頼りはてるてる坊主だけ。
Aブルー「スッポンタケには、月参りが無いだなんて!」
キース 「現に今まで、俺は一度も行っていないが」
提案だってしていない、と副住職、スパッと。
キース 「月参りの提案をしない坊主は、いないぞ」
Aブルー「君が省いただけだろう!」
キース 「いや、それだけは絶対に無い」
どんな仏様の場合も、必ず提案するものだ、と副住職、合掌。
キース 「葬祭センターで初対面だろうが、必ずな」
Aブルー「初対面って?」
キース 「そのままの意味だ、初めて出会ったお施主様だ」
昨今、ありがちな話なんだが…、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「菩提寺から遠い所で暮らすと、そうなりがちで」
Aブルー「どういうことだい?」
キース 「葬式を頼む坊主がいない、というケースだ」
それで、同じ宗派の坊主が呼ばれる、と副住職の解説。
キース 「仏様とも初対面だが、その場合でも、月参りは…」
ブルー 「この先、させて頂きますか、と聞くものなんだよ」
Aブルー「聞く、って…。それじゃ、断る人もいるわけ?」
キース 「留守がちの家だと、頼めないしな」
そうでなくても、面倒だという人も多い、と苦笑ですけど。
Aブルー「えーっ!? ぼくなら断らないんだけど!」
キース 「だが、俺は提案していない」
なにしろ、該当しないんだから、と涼しい顔。
キース 「位牌も無ければ命日も無いし、行く意味が無い」
Aブルー「でも、お葬式はしてくれたよね?」
キース 「後付けだろうが!」
あれはイベントに過ぎなかった、と指をビシィ! と。
キース 「何日にしたかも覚えていないし、通夜も無かった」
Aブルー「そ、そんな…! あんなに立派な戒名なのに!」
キース 「法要があるだけマシだと思え!」
Aブルー「酷いよ!」
あんまりだってば、と叫ばれましても。
全部、本当なんですが…?
2020/06/26 (Fri)
☆月参りの場所
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君が辛いのが月参り。
アプリで雨天順延な案はボツ、てるてる坊主に縋るそうで…。
Aブルー「どうしてそんなに、スッポンタケを嫌うのさ!」
キース 「俺でなくても、嫌がっていると思うがな?」
Aブルー「誰がさ?」
キース 「周りの連中のツラを見てみろ」
既に迷惑そうな顔だぞ、と副住職が見回す部屋の中。
Aブルー「えっと…?」
シロエ 「月参りって騒いでますけど、どうする気ですか?」
サム 「仏壇はともかく、位牌を置くにしたってよ…」
ジョミー「青の間じゃないと思うんだけど?」
それじゃキースが行けないもんね、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「絶対、此処に置く気なんだよ、どう考えても」
マツカ 「そうなるでしょうね、お仏壇だって買うかもです」
スウェナ「ありそうだわねえ、高級なのを」
ついでに仏具も高級品よ、とスウェナちゃん。
スウェナ「純金の鐘とか、職人さんのこだわりの鐘とか」
Aブルー「うん、同じ買うなら高級品だね!」
スッポンタケも喜ぶよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「ブルーの鐘に負けないヤツをね!」
ブルー 「それで、お仏壇は何処に置くんだい?」
Aブルー「もちろん、此処で!」
いつもお世話になっているしね、と悪びれない人。
Aブルー「というわけで、お仏壇を買って来るからさ…」
キース 「月参りをよろしく、と言いたいんだな?」
Aブルー「そう! でもって、ウインウイン!」
雨の日の月参りは任せてよ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「玄関先まで、瞬間移動でパパッとね!」
キース 「実に有難い申し出だが…」
俺も命が惜しいからな、と副住職。
キース 「長生きしたいし、てるてる坊主の方にしておく」
Aブルー「なんでそういうことになるのさ!」
キース 「月参りをすることになったら、この連中が…」
シロエ 「迷惑しますからねえ…」
巻き込まれるのは確実ですし、という声が。
それは確かに…。
2020/06/27 (Sat)
☆月参りの参加者
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を悩ませる月参り。
アプリで雨天順延な案はボツ、残るは、てるてる坊主でして。
Aブルー「巻き込まれるって、どういう意味だい?」
シロエ 「月参りですよ、スッポンタケの」
一人で済ませてくれるんですか、とシロエ君の瞳に厳しい光。
シロエ 「普通の家だと、お年寄りだけかと思うんですが」
キース 「そうだな、後は幼児と母親くらいだ」
明らかに留守番組なパターンだ、と副住職の証言が。
キース 「小さな子供がいない家だと、ほぼ、ご老人だな」
Aブルー「えっ? だって、法要みたいなものだと…」
キース 「いいか、毎月あるものなんだぞ、しかも平日に」
土日と祝日に月参りは無い、と副住職、ピシャリと。
キース 「そういう日には、普通の法事が入るからな」
Aブルー「決まった日だと言わなかったかい?」
キース 「だから、御命日が土日や祝日と被った場合は…」
ブルー 「別の日に行くのが月参りだよ」
前倒しにするのが大原則で…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「法事は前倒しでやるものだから、月参りもね」
キース 「平日にしか伺わない上、毎月となると…」
留守番組だけになるだろうが、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「つまり、あんたが月参りを依頼した場合…」
ブルー 「お約束でいくなら、君だけ参加になるんだよ」
大丈夫、用意はしておくから、と生徒会長、ニンマリと。
ブルー 「ぼくとぶるぅは登校するけど、家の鍵はさ…」
ぶるぅ 「開けておいて、管理人さんにも言っとくから!」
キースが来たら入れてあげてね、って、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「月参りが済んだら、鍵はそのままで…」
ブルー 「帰ってくれればいいんだよ、うん」
セキュリティーなら完璧だから、と生徒会長も。
ブルー 「そういう感じでお願いしたいね」
シロエ 「それなら、別にかまいませんけど」
好きに月参りを頼んで下さい、という声が。
さて、どうなる…?
2020/06/28 (Sun)
☆月参りのお約束
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を困らせる月参り。
てるてる坊主に縋ることにするか、誰かさんに頼るかが問題。
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼく一人だけで月参りを?」
キース 「間違えるな。月参りに来るのは俺の方だぞ」
あんたは俺を迎えるだけだ、と副住職が指差す玄関の方向。
キース 「チャイムが鳴ったら、玄関のドアを開けてだな…」
ブルー 「本日はよろしくお願いします、とお辞儀なんだよ」
それからキースを御案内、と生徒会長、いえ、銀青様の解説。
ブルー 「お仏壇の前まで、こう、丁重にね」
キース 「俺が座布団に座る前にだ、蝋燭と線香をつけて」
Aブルー「それも、ぼくの役目?」
キース 「坊主がやってもかまわないんだが、普通はだな…」
檀家さんが気を利かせるものだ、と副住職。
キース 「それから、これは細かいことだが、読経の後は…」
ブルー 「お茶とお菓子をお出しするのが、お約束だからね」
Aブルー「なんだって!?」
そんなの出したことが無いけど、とソルジャー、仰天。
Aブルー「毎月あるのに、どうして、もてなす必要が!」
キース 「いいか、御足労頂いたんだぞ?」
土砂降りだろうが、暑かろうが、と副住職、至極当然な顔。
キース 「ありがとうございました、と心をこめて、だ…」
ブルー 「おもてなしするのは、常識だよね」
頑張って、お茶を淹れたまえ、と生徒会長もニヤニヤと。
ブルー 「お菓子はお皿に入れておくから、ラップを外して」
ぶるぅ 「出せばいいけど、お茶はダメーッ!」
淹れたてでなくちゃ失礼なの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「お茶の葉っぱは用意しとくけど…」
ブルー 「お湯を沸かして淹れるのは君だね」
適温で、ちゃんと蒸らしてからね、と生徒会長、細かい注文。
ブルー 「一人でも、なんとかこなせるだろう?」
Aブルー「ぼく一人では、無理だってば!」
せめて、お茶の係を誰か、と慌ててますけど。
誰が志願すると…?
2020/06/29 (Mon)
☆月参りには御礼を
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君が辛いのが月参り。
てるてる坊主に縋ることにするか、誰かさんに助けて貰うか。
Aブルー「頼むよ、お茶の係を誰か! 誰でもいいから!」
シロエ 「それを巻き込むと言うんですよね、どう考えても」
Aブルー「全員でなくても、一人来てくれればいいんだよ!」
ぼくはお茶なんか淹れられないよ、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「省略するのはダメなのかい、それは?」
キース 「檀家さんのご都合にもよるが、あんたの場合は…」
ブルー 「出せない理由が全く無いしね、お茶もお菓子も」
だから、きちんともてなしたまえ、と銀青様も。
ブルー 「それが無理なら、月参りを頼む資格は無いね」
キース 「まったくだ。月参りの心が理解できないようでは」
Aブルー「どうして、お茶とお菓子になるのさ!」
キース 「いいか、仏様を供養して頂いたんだぞ?」
心をこめて御礼をするものだ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「お布施だけでは、気持ちを表せないからな」
Aブルー「そ、そんな…。ぶるぅ、頼むよ、お茶を淹れてよ」
ぶるぅ 「んとんと…。ブルーがダメって言うと思うの!」
ブルー 「当然だねえ…」
出来ないなら潔く諦めるんだね、と銀青様のキッツイお言葉。
ブルー 「でもって、キースは、てるてる坊主で」
キース 「心得た。みんな、作ってくれるんだったな?」
シロエ 「もちろんですよ、月参りより遥かにマシですから」
任せて下さい、というシロエ君の声に、大きく頷く御一同様。
ジョミー「晴れるといいよね、てるてる坊主で」
キース 「期待してるぞ」
あんたは帰れ、とソルジャーに向かって、シッシッと。
キース 「話は済んだし、もういいだろう」
Aブルー「待ってよ、スッポンタケの月参りは?」
キース 「仏壇も無ければ、資格も無いから、諦めておけ」
Aブルー「酷いってば!」
雨の日にはお役立ちなんだよ、と叫んでますけど。
今月、これにて中継終了~。
2020/06/30 (Tue)
☆憂鬱になる季節
さて、六月。雨がシトシトな梅雨のシーズン、そういう毎日。
けれど生徒会長宅なら快適、休日に集ったシャン学メンバー。
シロエ 「よく降りますねえ…。ホントに毎日、雨ばかりで」
サム 「だよなあ、たまには暑くても晴れて欲しいぜ」
キース 「まったくだ。特に俺には切実でな…」
この時期になると憂鬱になる、と副住職の深い溜息。
ジョミー「憂鬱って…。何かあったっけ?」
スウェナ「ほら、例の境内猫の話じゃないかしら?」
マツカ 「そういえば、いるんでしたっけね」
境内猫ではないそうですけど…、と御曹司。
マツカ 「常連の猫がいるそうですから、泥足で来るとか…」
シロエ 「そうなると、本堂に入らなくても足跡ですね」
外の廊下や階段とかに…、とシロエ君も納得な野良猫の被害。
シロエ 「朝っぱらから拭き掃除だとか、そんなのですね?」
ジョミー「あーあ…。なんで、ぶるぅのバイトをさ…」
サム 「頼んでおかなかったんだよ?」
あの馬鹿野郎が譲ったのによ、とサム君、副住職をジロリと。
サム 「あそこで頼めば、格安で通ったんだぜ、料金」
キース 「それはそうだが、あの馬鹿がだな…」
妙な理屈で断った後に頼むのは…、と副住職。
キース 「それにだ、俺が憂鬱な理由は、足跡ではない」
シロエ 「違うんですか?」
キース 「いいか、相手は野良猫なんだぞ」
雨の日に出歩くと思うのか、と指差す窓の外の雨。
キース 「毛皮は濡れるし、泥がはねたら汚れるし…」
一同 「「「あー…」」」
泥足以前の問題だった、と誰もが気付いた野良猫の事情。
ジョミー「確かに、出歩かないよね、ソレ…」
シロエ 「それじゃ、どうして憂鬱なんです?」
卒塔婆書きには、まだ早いでしょう、とシロエ君の問い。
キース 「いや、そっちも、そろそろではあるが…」
サム 「別件かよ?」
キース 「そうだ、坊主の宿命なんだ」
卒塔婆書きも宿命ではあるが…、と溜息再び。
宿命ですか…?
2020/06/01 (Mon)
☆休めない月参り
雨がシトシトな梅雨ですけれど、生徒会長宅に集う御一同様。
快適な休日を満喫な中で、キース君だけが憂鬱な表情でして。
キース 「まったく、どうして月参りは休めないんだろうか」
一同 「「「へ?」」」
キース 「坊主の宿命だと言っただろうが、憂鬱になる、と」
雨でも行かなきゃいけないんだぞ、と副住職が眺める外の雨。
キース 「シトシト雨なら、まだマシなんだが…」
サム 「あー…。土砂降りの日でも、行くしかねえのな」
シロエ 「行く日が決まってますからねえ…」
雨天順延は無いんですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「でも、その辺は裁量で何とかなりそうな気が…」
ジョミー「そうだよね、あらかじめ言っておけばさ…」
スウェナ「それより、スマホで連絡じゃない?」
今日は中止、と朝イチで送ればいいじゃない、という声が。
スウェナ「その日の分は纏めて中止で、次の日に、って」
シロエ 「いいですね! 次の日も雨なら、また振り替えで」
そういう方法はどうでしょうか、とシロエ君も。
シロエ 「何かアプリが要るんだったら、作りますよ?」
一同 「「「え?」」」
シロエ 「既成のヤツより、元老寺専用アプリですってば」
便利ツールを色々つけて…、とニッコリと。
シロエ 「檀家さんの方にも、何かと都合があるでしょうし」
サム 「振り替えの日を、好きに選べるとかかよ?」
シロエ 「そうです、そうです! 空き時間を表示で」
この日の何時に、とスマホで申し込みですよ、と立てる親指。
シロエ 「キース先輩、どうですか?」
ジョミー「でもさあ、相手はキースだよ?」
ぶるぅのバイトの話の時にも、懐具合が…、とジョミー君。
ジョミー「開発費なんか、払えるとは思えないけどなあ…」
スウェナ「そうだったわねえ、赤貧なのよね」
シロエ 「そこは無料でかまいませんよ、趣味ですから」
一同 「「「イイネ!」」」
タダなら安心、と誰もがアプリに賛成。
さて、キース君は…?
2020/06/02 (Tue)
☆アプリがあれば
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を悩ませる月参り。
お坊さんの宿命だそうで、雨でも休めないのが辛い所で…。
サム 「キース、これって渡りに船だぜ、専用アプリ」
ジョミー「そうだよ、タダで作って貰えるんだしさ」
元老寺専用アプリだったら、檀家さんも安心、という声が。
ジョミー「怪しいアプリじゃないんだからさ、ご高齢でも…」
シロエ 「安心して使って頂けますよ、そこの所は」
セキュリティ対策も万全に…、とシロエ君の太鼓判。
シロエ 「そこまでやってもタダです、出血大サービスです」
サム 「うんうん、ぶるぅのバイト料金とは大違いだぜ」
ジョミー「あっちは分給だったもんねえ、設定が…」
いくら、ぶるぅが万能でも、えげつないよね、とジョミー君。
ジョミー「分単位でバイト料だなんてさ、キツすぎだよ」
ブルー 「そうかな、ぶるぅにピッタリだと思うけど…」
サム 「それ以前によ、限界まで毟ろうとしていたぜ」
シロエ 「ええ、ぼくが交渉してましたからね」
出せる限界までという意向でした、とシロエ君の証言。
シロエ 「その点、ぼくは、そんな発想、ありませんから」
スウェナ「素敵よねえ…。これは頼むしかないわよ、キース」
ジョミー「えげつない誰かとは大違いだしね」
ブルー 「…引っ掛かるけど、まあ、お得だよね」
シロエに作って貰ったら、と生徒会長も推すアプリ。
ブルー 「月参りだって、時代に合わせていいと思うよ」
サム 「どういう意味だよ?」
ブルー 「檀家さんの方でも、事情は色々あるからね」
その日になって都合が悪いということも…、と銀青様。
ブルー 「だけど、お寺に連絡するのは…」
シロエ 「なんだかハードル高そうですね」
急病だったら仕方ないですけれど…、とシロエ君も納得。
シロエ 「そういう時でも、アプリさえあれば…」
ブルー 「簡単に日時を変更できるし、便利だよね」
ぼくもアプリに賛成するよ、と銀青様の仰せ。
アプリですか…。
2020/06/03 (Wed)
☆抹香臭いアプリ
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君が困るのが月参り。
たとえ土砂降りでも休めないわけで、お坊さんの宿命でして。
シロエ 「キース先輩、会長のお許しも出ましたよ、アプリ」
サム 「作って貰えよ、シロエによ」
うんと渋いのがいいんじゃねえか、とサム君の提案。
サム 「如何にも寺っていう感じでよ、抹香臭いの」
シロエ 「抹香臭いアプリですか…。どんなのでしょう?」
ジョミー「お線香とかかな、匂いは再現できないけどさ」
スウェナ「そうねえ、お線香もいいし、お経もいいかも」
連絡が完了したら、鐘がチーンというのもいいわ、との声。
サム 「あー、鐘は月参りでも叩くよな」
ブルー 「お仏壇のある家は、もれなく鐘があるからね」
チーンがいいかも、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「それなら合成音でなくても、ウチので録れるし」
シロエ 「いいですね! 採用が決まれば、お願いします」
ぶるぅ 「オッケー! 毎日、お手入れしてるしね!」
いい音がする鐘なんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。
ぶるぅ 「金でできてるわけじゃないけど、音は最高!」
ジョミー「そういえば、金の鐘ってあるよね」
スウェナ「アレ、いい音がするのかしら?」
ブルー 「うーん…。正直、オススメしないかな」
鐘の音は素材だけでは決まらないから、と銀青様の仰せ。
ブルー 「どちらかと言えば、職人さんの腕が大事なんだよ」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「熟練の職人さんになったら、腕前は機械以上だね」
ミクロン単位の仕事が出来るそうだよ、とニッコリと。
ブルー 「でもって、ぼくの家にある鐘は、そういう鐘!」
ぶるぅ 「職人さんのこだわりなの!」
素人さんには、分からないかもだけど、と胸を張るお子様。
ぶるぅ 「だから録るなら、いい音をね!」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「叩き方も大切なんだよね」
そっちにもコツがあるんだよ、という話ですけど。
本当ですか…?
2020/06/04 (Thu)
☆コツがあるそうです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を悩ませる月参り。
土砂降りの日でも休めないわけで、お坊さんの辛い宿命で…。
シロエ 「叩き方にコツって、チーンとする鐘で、ですか?」
マツカ 「ゴーンと鳴らす大きい鐘なら、分かりますけど…」
下手に撞いたら鳴りませんよね、と御曹司が言う、お寺の鐘。
マツカ 「まるで鳴らないわけじゃないですけど、こう…」
サム 「ボコーンってぇのか、ズレた音だろ?」
マツカ 「ええ。ゴーンの代わりに、ボワーンみたいな…」
けっこう難しいですよ、アレ、と御曹司。
マツカ 「ですから、あちらの鐘なら納得なんですが…」
シロエ 「お仏壇にある鐘の方なら、誰でも鳴らせますよ?」
ジョミー「小さい子供でも、チーンとやるよね?」
スウェナ「お仏壇がある家の子供なら、鳴らせる筈よ」
お菓子ゲットには必須なんでしょ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「食べる前にはお供えするとか、あるらしいもの」
サム 「うんうん、頂き物の美味い菓子とかよ」
ジョミー「チーンをしないと、下げられないしね…」
だから子供でも鳴らせるんだよ、とジョミー君の見解。
ジョミー「誰が叩いてもチーンと鳴るしさ、コツなんかさ…」
サム 「特にねえ筈だぜ、璃母恩院でも習ってねえし」
夏休みの子供向け修行体験コースな、と経験者なサム君。
サム 「ジョミーも習った覚えはねえだろ?」
ジョミー「無いよね、それにアドス和尚も…」
棚経の時に、何も言わないよ、と言うジョミー君も僧籍。
ジョミー「そりゃ、ぼくたちは鐘は鳴らさないけど…」
サム 「一応、心得事だしよ…」
あるんだったら教えるんじゃねえの、と言ってますけど。
ブルー 「まあ、一般的な作法としては、さほどはねえ…」
キース 「宗派によって違うというのも、特に無いしな」
シロエ 「それでもコツがあるわけですか?」
ブルー 「こだわるならね」
いい音で鳴らしたいじゃないか、と銀青様。
そうなんですか?
2020/06/05 (Fri)
☆こだわりの音色
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を困らせる月参り。
休むわけにはいかないだけに、宿命が辛いという話でして…。
シロエ 「いい音で鳴らすと、いいことがあるんですか?」
ジョミー「今日は一日ラッキーだとか、そんなヤツかな?」
ブルー 「まさか、おみくじじゃないんだからさ」
これも功徳の一つかもね、と生徒会長、いえ、銀青様。
一同 「「「功徳?」」」
ブルー 「そう。善行を積むって感じかな、うん」
音もお供え物の一種なんだし、と解説が。
ブルー 「どうせだったら、喜んで頂ける音がいいよね」
シロエ 「なるほど…。そういう理由なら分かりますけど…」
サム 「コツって何だよ、どんなのだよ?」
ブルー 「百聞は一見に如かずだからね、ぶるぅ、鐘をさ…」
ぶるぅ 「オッケー!」
取って来るね、と駆けて行ったお子様、すぐに御帰還。
ぶるぅ 「はい、持って来たよ!」
ブルー 「ありがとう。いいかい、これをこう叩くと…」
チーン、と響いた、抹香臭い音。
ブルー 「今のが普通の叩き方だね、よく見るパターンの」
サム 「んじゃ、コツってのは?」
ブルー 「こう、正面から、こんな具合に…」
チーン、と音が鳴りましたけれど。
シロエ 「えっと…? 余韻があるっていう気もしますが…」
ジョミー「分かんないよね、素人にはさ」
キース 「そうか? 俺には、素晴らしい音に聞こえたが」
一同 「「「うーん…」」」
サッパリ分からん、と猫に小判な状態の御一同様。
シロエ 「分かりませんけど、その音がいいんですね?」
ブルー 「どうせ使うなら、こっちでお願いしたいよね」
アプリには、是非、この音色を…、と銀青様のプッシュ。
ブルー 「有難い音で鳴ってこそだよ、鐘というのは」
シロエ 「じゃあ、会長が叩いてくれるんですか?」
ブルー 「喜んで協力させて貰うよ」
シロエ 「こだわりの音ですね!」
アプリの開発も頑張らないと、と燃えている人。
鐘の録音から…?
2020/06/06 (Sat)
☆毟られそうです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困るのがキース君。
休めないのが宿命だそうで、雨天順延は無理という話から…。
シロエ 「会長に鐘を叩いて貰って、録音からですよ」
サム 「その前にアプリの開発でねえの?」
マツカ 「いえ、有難い音が先ではないでしょうか」
元老寺専用アプリですしね、と御曹司も鐘の録音を支持。
マツカ 「せっかくですから、ブルーの名前もいいかもです」
ジョミー「あー! 銀青様だもんね、檀家さんにも有名だよ」
スウェナ「除夜の鐘で、すっかりお馴染みだものね」
緋の衣で超絶美形な高僧、とスウェナちゃん。
スウェナ「問題は、ブルーがどう言うかよねえ、それを」
シロエ 「もしかしなくても、名前の使用料ですか?」
ジョミー「チーンと1回鳴らす度にさ、課金とか…?」
一同 「「「うわー…」」」
それは怖い、と一同、ガクブル。
マツカ 「ぶるぅのバイトが、分給設定でしたしね…」
シロエ 「そうですよ。しかも、キース先輩の限界まで…」
毟れという指示が出たんでした、と交渉人を務めた人。
シロエ 「ということは、鐘の件でも同じでしょうか?」
スウェナ「だって、相手はブルーなのよ?」
叩き賃から取られそうよ、とスウェナちゃん、真剣。
スウェナ「録音にかかった時間の分まで、キッチリと!」
ジョミー「それから、チーンと鳴ったら課金で…」
シロエ 「加えて、名前の使用料ですね…」
それをキース先輩の限界まで、とシロエ君、悪い顔色。
シロエ 「マズイですよ、ソレ!」
サム 「だよなあ、月参りの件は解決してもよ…」
ジョミー「キースの財布を直撃だよねえ…」
ヤバすぎだってば、とジョミー君でなくても嫌な予感が。
シロエ 「チーンで破産は、シャレになりませんし…」
スウェナ「そうだわ、チーンを別物でどう?」
一同 「「「別物?」」」
スウェナ「チーンと鳴ったらいいんでしょ?」
ブルーに叩いて貰わなくても、と言ってますけど。
別物って…?
2020/06/07 (Sun)
☆別物なら大丈夫
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君が辛いのが月参り。
雨天順延は不可能とあって、解決するのにアプリという話で。
シロエ 「スウェナ先輩、別物のチーンって、何ですか?」
スウェナ「鐘でなくてもいいでしょ、ってことよ」
マツカ 「他の誰かが叩けばいいんじゃないでしょうか?」
スウェナ「ダメよ、そうなると鐘の使用料だわよ」
此処にあるコレ、とスウェナちゃんが指差す鐘。
スウェナ「凄腕の職人さんが作った鐘なんだもの」
一同 「「「あー…」」」
当然、出そうな話ではある、と誰もが納得。
シロエ 「確かに、会長なら言い出しそうですね」
サム 「思ってなくても、思い付いたと思うぜ、今」
藪蛇ってヤツな、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「使用料が要るのは間違いねえよ」
ジョミー「じゃあさ、元老寺のとか、そんなのでさ…」
マツカ 「代用すれば、その問題は解決しませんか?」
スウェナ「ブルーが許すわけないじゃない!」
こだわりの鐘が存在しているのに、とスウェナちゃん。
スウェナ「鐘にこだわったら、負けだと思うわ」
シロエ 「ですが、抹香臭いアプリにするにはですね…」
マツカ 「チーンの音がピッタリだという話ですよ?」
スウェナ「だからこそ、そこで別物なのよ!」
チーンと鳴ったらいいんだから、とニッコリ。
シロエ 「あのぅ…。それはどういう音なんでしょう?」
スウェナ「そうねえ、最近はレアかもだけど…」
言葉自体は残ってるわね、と言われましても。
ジョミー「何さ、言葉が残ってるって?」
スウェナ「誰でも言うでしょ、何処の家でも」
一同 「「「はあ?」」」
スウェナ「ぶるぅは、あんまり言わないかしらね」
なにしろ出番が少ないから、と見回している部屋。
シロエ 「何の出番が少ないんです?」
スウェナ「もちろん言葉よ、滅多にチンしないでしょ?」
シロエ 「それって、まさか…」
電子レンジと言うのでは、とシロエ君、愕然。
チンですよねえ…?
2020/06/08 (Mon)
☆レンジでチーンと
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君を悩ませる月参り。
土砂降りでも休めないわけでして、解決するのにアプリな案。
シロエ 「スウェナ先輩、チンには違いないですけどね…」
スウェナ「どうしたのよ?」
シロエ 「電子レンジの音というのは、流石にちょっと…」
マズイ気がします、とシロエ君、オロオロと。
シロエ 「それくらいなら、まだ鐘の使用料を払った方が…」
ブルー 「貸し賃と、それから鐘の音を使った時とだね」
チーンを1回ごとに貰うよ、と生徒会長、強烈な発言。
ブルー 「もちろん、キースが払える限界くらいの料金で!」
一同 「「「うわー…」」」
やっぱり来た、と誰もが真っ青。
サム 「やべえよ、電子レンジにしとけよ、シロエ!」
シロエ 「言われなくても、その方向で考えます!」
でも、旧式のヤツでないと…、と考え込んでいるシロエ君。
シロエ 「今どきのレンジは、チンじゃないですしね」
スウェナ「そこよ、だから簡単にはバレないわね」
ジョミー「そうかも…。ぼくの家のも、チンじゃないから」
サム 「俺の家のヤツも、チンじゃねえよな」
チンと鳴るレンジはレアでねえの、とサム君が捻る首。
サム 「まずは、そこから探さねえとよ…」
シロエ 「いえ、恐らくは、音源だけなら…」
ネットを探せば落ちていますよ、とシロエ君の閃き。
シロエ 「どうせアプリに使うんですから、それで充分かと」
ブルー 「待ちたまえ! 電子レンジな上に、ネットって…」
それじゃ有難い音がしないよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「ちゃんとした鐘を使うべきだね、音源は」
シロエ 「でもって、使用料ですね?」
もう、その手には乗りませんから、とシロエ君の切り返し。
シロエ 「たった今、思い付きました! 鐘の音をですね…」
サム 「もしかして、ネットで探すのかよ?」
シロエ 「その通りです!」
アップされていない筈がないです、と言い切る人。
確かに、そうかも…。
2020/06/09 (Tue)
☆掴みも大切かも
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を困らせる月参り。
たとえ土砂降りでも雨天決行、回避するのにアプリという案。
シロエ 「なんと言っても、今どき、大抵のモノはですね…」
ジョミー「ネットを探せばある時代だよね」
スウェナ「違法なモノでも山ほどあるわね、間違いなく」
シロエ 「そうなんです。でもって、鐘の音なんかは…」
絶対、普通にある筈ですよ、とシロエ君、自信に満ちた表情。
シロエ 「お坊さんの読経の動画は、多いですから」
サム 「確かになあ…。誰が見るのか知らねえけどよ」
マツカ 「信心深いお年寄りでしょうか?」
シロエ 「どうなんでしょう、若人向けもあるようですよ」
この前、バイオリンがバズってました、と妙な発言。
一同 「「「バイオリン?」」」
シロエ 「ええ、お坊さんが弾いてたんですよ」
サム 「マジかよ、それって趣味のヤツかよ?」
シロエ 「いいえ、お寺で弾いていました」
桜で有名なあそこですよ、と名前が挙がったメジャーなお寺。
サム 「おいおい、あそこ、大本山だぜ?」
キース 「ああ。俺たちの宗派とは違うが、そうだな」
ジョミー「お寺でバイオリンって、演奏会かな?」
シロエ 「違いましたね、癒しだそうです」
音大を出た人らしくって…、とシロエ君。
シロエ 「でもって、普段は布教のために弾いているとか」
一同 「「「布教!?」」」
シロエ 「そうらしいですよ、説法の時にバイオリンです」
一同 「「「ええ…」」」
いったい、どんな説法なんだ、と誰もが目が点。
ジョミー「ちょっと想像つかないんだけど?」
スウェナ「だけど、掴みはオッケーよねえ…」
もう、それだけで興味が出るわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そうだわ、アプリも鐘だけじゃなくて…」
ジョミー「掴みがあるといいかもね!」
シロエ 「……バイオリンですか?」
一同 「「「うーん…」」」
何がいいだろう、と一同、首を捻ってますけど。
掴みですか…。
2020/06/10 (Wed)
☆演奏できるなら
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君が辛いのが月参り。
たとえ土砂降りでも雨天決行、それをアプリで解決な案が。
サム 「掴みは大事でも、モノが月参りだしよ…」
マツカ 「かけ離れたものは使えませんよね」
シロエ 「どうでしょう? バイオリンの例がありますから」
バイオリンで説法ですよ、とシロエ君が見たという動画の話。
シロエ 「バズっていたのは、演奏シーンだけでしたけど…」
サム 「ついでに法話がある筈なのな?」
シロエ 「そうみたいです、後から記事になっていました」
バズったもので…、とシロエ君の解説。
シロエ 「桜の季節に、そのお寺でやってるらしいですよ」
スウェナ「でもって、普段もやってるのよね、その人は?」
シロエ 「ええ。あちこちのお寺に出掛けて説法ですね」
バイオリンは欠かせないそうです、と立てる人差し指。
シロエ 「キース先輩、その手のスキルは無いんですか?」
キース 「俺!?」
シロエ 「はい。音大じゃないのは知ってますけど…」
何か演奏できませんか、と質問が。
シロエ 「出来るんだったら、それを組み込んでですね…」
ジョミー「癒しに聞けると、いいかもね!」
サム 「うんうん、親しんで貰えそうだぜ」
スマホが苦手なお年寄りでも、とサム君も乗り気。
サム 「アプリは使って貰ってこそだし、いいんでねえの」
シロエ 「でしょう? 連絡用だけでは弱いですしね」
便利ツールをつけたくらいじゃ…、と流石な分析。
シロエ 「こう、普段から、使って頂けるのが…」
ジョミー「だよねえ、隙間時間にでもさ」
ちょっと使うか、って気になるヤツだよ、とジョミー君も。
ジョミー「キースが演奏できる楽器って、何か無いわけ?」
キース 「あると思うのか、俺は柔道一筋なんだが!」
シロエ 「そうなると、ライブ配信くらいでしょうか…」
一同 「「「ライブ配信!?」」」
いったい何を、と顔を見合わせる御一同様。
ライブ配信なんですよね…?
2020/06/11 (Thu)
☆ライブ配信でいこう
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を悩ませる月参り。
土砂降りだろうが休めないわけで、アプリで雨天順延な案が。
ジョミー「ライブ配信って、まさかキースの日常だとか?」
キース 「おい、そんなものにニーズがあると思うのか?」
サム 「それ以前によ、面白くもなんともねえじゃねえか」
日常っていうのはコレだろコレ、とサム君、周りをグルリと。
サム 「こんな面子を映されてもよ、どうにもこうにも…」
スウェナ「そうよね、ぶるぅが料理をするならともかく…」
マツカ 「ぶるぅのお料理教室ですか?」
シロエ 「いいかもですね、そういうのも」
ライブ配信とかじゃなくても、とシロエ君も頷く料理教室。
シロエ 「精進料理の教室だったら、ウケそうですよ」
キース 「いや、普段からお膳を供える檀家さんは、だ…」
レアケースだぞ、と副住職。
キース 「お茶と米の飯だな、標準スタイルは」
シロエ 「だったら、やっぱりライブ配信なんでしょうか…」
サム 「有難味がねえって言ってるじゃねえか」
マツカ 「御本尊様なら、どうでしょう?」
本堂の様子をライブでお届けするというのは…、と御曹司。
マツカ 「朝晩のお勤めを、家で体験して頂けますし…」
シロエ 「なるほど、有難い感じがしますね」
ジョミー「キースがヘマをやらなかったら、完璧だよね」
いい感じかも、と賛成の声が。
ジョミー「それでいこうよ、アプリのオマケ!」
キース 「待ってくれ。本堂で、大事なことに気付いた」
一同 「「「へ?」」」
キース 「親父だ、あのクソ親父がアプリを許すか?」
アナログの極みな親父なんだぞ、と副住職が顰める顔。
キース 「卒塔婆プリンターなんぞは、もってのほかで!」
シロエ 「でも、月参り用のアプリなんですよ?」
ジョミー「便利ツールは、アドス和尚も歓迎じゃないの?」
キース 「そうかもしれんが、親父だぞ?」
自分専用にしそうな気がする、と副住職。
横取りされると…?
2020/06/12 (Fri)
☆口コミが怖い
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君が困るのが月参り。
土砂降りでも休めないわけでして、雨天順延にアプリな案が。
シロエ 「アドス和尚の専用アプリにされるんですか?」
キース 「そうだ。確かにアナログな親父なんだが…」
もちろんスマホは持っているしな、と副住職の眉間に皺が。
キース 「ついでに、月参り用のアプリが出来たら…」
シロエ 「叱られてから、没収でしょうか?」
キース 「いや、その前に調査だろうな」
一同 「「「調査?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。
ジョミー「調査って、何さ?」
キース 「そのままの意味だ、どういうアプリか調べるんだ」
本堂からライブ中継をしなくても、耳に入るぞ、と難しい顔。
キース 「なんと言っても、親父も月参りをしているからな」
シロエ 「あー…。キース先輩は、一部だけでしたっけ」
キース 「学校はあるし、副住職だし、こう、色々とな…」
俺の担当は、ほんの一部だ、と副住職、深い溜息を。
スウェナ「だけど、それならアプリはバレないと思うわよ?」
マツカ 「一部の檀家さんしか知らないわけですしね…」
シロエ 「そうですよ。そういうことなら、ぼくもですね…」
アプリの存在がバレないように細工します、と頼もしい声。
シロエ 「キース先輩が教えた人しか、ダウンロードも…」
サム 「出来ない仕組みにするわけな!」
シロエ 「ええ、ぼくの腕の見せどころですよ」
ですから安心して下さい、とシロエ君の太鼓判。
シロエ 「アドス和尚が検索したって、ヒットはしません」
キース 「それは確かに可能だろうが…」
俺が怖いのは口コミなんだ、と副住職が竦める肩。
キース 「便利な月参りアプリがある、という話がだな…」
シロエ 「檀家さんの間に広まるんですか、口コミで?」
キース 「ああ。檀家さんのネットワークは強いぞ」
一同 「「「うーん…」」」
それはそうかも、と頷かざるを得ない現実。
即バレかも…。
2020/06/13 (Sat)
☆お寺に来る用事
梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君を悩ませる月参り。
雨天順延はアプリで連絡、そういう話が出ているのですが…。
シロエ 「檀家さんから、アドス和尚にバレるんですね?」
キース 「ああ。俺の担当ではない家からな」
便利な月参りアプリが欲しい、という件で…、とブツブツと。
キース 「親父が月参りに出掛けた先か、あるいは寺に…」
サム 「用事があって来た人かよ?」
キース 「そういうことだ。寺に来る用事は色々あるしな」
法事の前後は絶対に来る、とキース君、超特大の溜息を。
キース 「打ち合わせの類は電話で出来ても、他がだな…」
シロエ 「元老寺でしか出来ない何かが、あるんですか?」
キース 「法事の前なら、御本尊様へのお供え物だ!」
法事の場所が本堂でなくても、コレは来るぞ、という説明。
キース 「お供え物は絶対に要るし、それをだな…」
ブルー 「法事が終わった後でお供えするのは、失礼だしね」
お供えするなら、法事の前に、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「遠方に住んでる人の場合は、宅配便でもいいけど」
キース 「地元の人だと、届けに来るのが作法だしな」
一同 「「「あー…」」」
届けに来たついでにアプリの話か、と誰もが納得。
シロエ 「確かに、顔を合わせた時なら聞きやすいですね」
キース 「月参りの時だと、次を急ぐことも多いしな…」
狙い目は法事の時かもしれん、と副住職。
キース 「法事の後にも寺に来るから、そのついでだな」
ジョミー「後に来るのは、何しに来るわけ?」
キース 「お布施に決まっているだろうが!」
回向料と御車代とも言うが、と言われましても。
シロエ 「あのぅ…。法事の席では、渡せないんですか?」
キース 「では、聞くが…。葬式の席で、渡しているか?」
シロエ 「渡さないような気がしますね…」
キース 「それと同じだ、法事でも同じ扱いだ!」
後から寺に届けるものだ、と副住職の解説が。
お寺に来ますね…。
2020/06/14 (Sun)
☆最悪すぎる末路
雨がシトシトな梅雨のシーズン、キース君が辛いのが月参り。
土砂降りの時は雨天順延、そういうアプリを作る案ですけど。
シロエ 「法事の前後にお寺に来るなら、ヤバそうですね…」
キース 「そうだろう? 時間はたっぷりあるからな…」
世間話タイムが怖すぎるぞ、と副住職、肩をブルッと。
キース 「月参りアプリと聞いたんですが、と言われたら…」
ジョミー「アドス和尚は知らないんだし、怖いよね?」
キース 「しかも、親父はタヌキだからな…」
話を合わせて、アプリの話を聞き出すぞ、と悪い顔色。
キース 「どの檀家さんが持っているかは、即バレだ!」
サム 「でもって、キースが絡んでるのもバレるのな…」
キース 「そして親父が、しれっと言うんだ、檀家さんに」
次の月参りまでには整えますので…、とアドス和尚の口真似。
キース 「檀家さんは大喜びで帰って、俺はだな…」
スウェナ「事情聴取で、アプリも没収されるのね?」
キース 「それ以外に道は無いだろうが!」
ついでにシロエも巻き込まれるぞ、と視線がシロエ君に。
シロエ 「ぼくですか!?」
キース 「ああ。親父にいいように使われるだろうな」
便利ツールの開発とかで、と人差し指をチッチッと。
キース 「親父の御用達はキツイぞ、覚悟しておけ」
シロエ 「嫌すぎますって!」
アプリの話は無かったことに…、とシロエ君、顔面蒼白。
シロエ 「というわけで、月参り、頑張って下さいね!」
キース 「アッサリと見捨てやがったな?」
シロエ 「誰でも、見捨てますってば!」
デメリットしか無いんですから、と引き攣っている顔。
シロエ 「キース先輩を助けた所で、ぼくの末路はですね…」
サム 「アドス和尚の下僕エンドじゃ、最悪すぎだぜ」
マツカ 「逃げない方がおかしいでしょうね、この流れだと」
ジョミー「助ける人なんか、いるわけないよね」
キース 「おい…!」
揃って俺を見捨てる気か、と言ってますけど。
当然なのでは…。
2020/06/15 (Mon)
☆ゼロが増えても
朝からキース君を見舞った災難、防ぐためにはバイトが必要。
ぶるぅに頼む方向なのに、横から出て来たのがソルジャーで。
キース 「あんた、この倍でも払う気なのか?」
Aブルー「もちろんだってば、ぶるぅを雇えるんだろう?」
1分あたり、このお値段で…、とソルジャーが見詰める電卓。
Aブルー「安いものじゃないか、この倍でもね!」
シロエ 「だったら、3倍はどうなんです?」
せっかくですから交渉しましょう、と交渉人なシロエ君。
Aブルー「3倍だって?」
シロエ 「ええ。3倍になっても出せるんですか?」
Aブルー「それはもう! 4倍だって、支払っちゃうよ!」
ドーンと纏めて、とソルジャーがグッと立てる親指。
Aブルー「5倍だろうと、6倍だろうと、いくらでも!」
シロエ 「すると、ゼロがもう1個増えてもですね…」
いいんでしょうか、とシロエ君、電卓をチョチョイと。
シロエ 「こういう感じになるわけですけど?」
Aブルー「大丈夫! 支払いは任せてくれたまえ!」
シロエ 「…まだ上げないとダメみたいですね…」
Aブルー「えっと…?」
何処まで上げるつもりなんだい、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「さっきから、せっせと値上げをしてるけど…?」
シロエ 「交渉人として、会長の方針を貫いています」
Aブルー「会長って、ブルーのことだよね?」
シロエ 「はい。キース先輩と交渉を始める前にですね…」
限界まで毟ると言ってましたし…、とシロエ君、キリッと。
シロエ 「ですから、相手は変わりましたけど…」
Aブルー「限界まで値段を吊り上げる、って?」
シロエ 「そうですけれど?」
ぼくの役目はソレですからね、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「それで、どのくらいまで出せるんでしょう?」
Aブルー「ぼくが払える限界のこと?」
シロエ 「そうなりますねえ…」
Aブルー「まだまだいけると思うけどね?」
その倍額でも余裕だってば、と言ってますけど。
本当ですか…?
2020/05/16 (Sat)
☆凄すぎるカード
朝からキース君を見舞った災難、再発防止に頼みたいバイト。
ぶるぅに掃除を依頼ですけど、ソルジャーが出て参りまして。
Aブルー「つまりブルーの方針的には、限界までだよね?」
シロエ 「ええ、そのように伺ってますが」
Aブルー「うーん…。どの辺が限界になるのかなぁ?」
実は、ぼくにも分かってなくて…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「なにしろ、そういったことには興味が無いし…」
シロエ 「待って下さい、もしかしてカード払いでしょうか」
Aブルー「えっ、カードって?」
シロエ 「現金じゃなくて、クレジットカードなんですか?」
ぶるぅのバイト料の支払いは、とシロエ君の質問。
シロエ 「それなら、話は分かるんですけど」
Aブルー「生憎と、カードは持ってないねえ、ぼくのはね」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「ノルディに貰ったヤツはあるけど」
家族会員扱いなのかな、とソルジャーが宙に取り出すカード。
Aブルー「ほらね、こういうヤツなんだけどさ」
一同 「「「げっ!!!」」」
まさか、と誰もが目を剥く、ゴールドならぬブラックカード。
シロエ 「…とんでもないのを持ってませんか?」
Aブルー「みんな、いったいどうしたんだい?」
サム 「それって、ブラックカードじゃねえかよ…」
ジョミー「なんか本物、初めて見たかも…」
ホントにあるんだ、と一同、目を白黒。
キース 「俺もこの目で見たことは無いな…」
シロエ 「ある所には、あるんですねえ…」
スウェナ「だけど変よね、よく考えたら、マツカがいるわよ」
一同 「「「あっ!」」」
御曹司だっけ、と視線がマツカ君へと集中。
シロエ 「マツカ先輩、ブラックカードを持っていますか?」
マツカ 「一応は…。でも、財布には入れていませんよ」
サム 「なんでなんだよ、持ってるんなら入れとけよ」
マツカ 「普通のカードで間に合いますしね、大抵は」
ぼくは普通でいいんです、と流石な謙虚さ。
立派ですよね…。
2020/05/17 (Sun)
☆危険なカード払い
キース君を見舞った朝の災難、防ぐにはバイトを依頼が一番。
ぶるぅに頼むわけなんですけど、横からソルジャー乱入で…。
シロエ 「マツカ先輩も持ってたんですね、ブラックカード」
マツカ 「持ち歩きませんから、無いのと同じですよ」
ジョミー「いいよね、そういう所がマツカなんだよ」
サム 「うんうん、誰かと違ってよ」
見せびらかす上に、自分の名義じゃねえんだぜ、とサム君。
サム 「要は、ぶるぅのバイト料を支払うのはよ…」
スウェナ「エロドクターなわけね、しかもカードで」
キース 「そうなるようだが、いくらブラックカードでも…」
ノルディの資産に限りがあるぞ、と副住職の冷静な指摘。
キース 「今の調子で吊り上げていくと、その内にだな…」
シロエ 「限界を突破しそうですよね、思いっ切り…」
しかも、この人、把握してないみたいですし、とシロエ君も。
Aブルー「把握って…。何の話さ?」
シロエ 「エロドクターの財産ですよ、限界点です」
どのくらい出せるのか分かってますか、と交渉人の視点から。
シロエ 「勝手に決めて、払えなかったらどうするんです!」
ジョミー「なんか聞くよね、そういう話」
キース 「カード払いの盲点らしいな、よくありがちな」
現金が出て行くわけじゃないから、と副住職も頷く問題点。
キース 「すっからかんになっても、まだ使えるのがな…」
シロエ 「とても怖いと聞きますからね…」
ちょっと頭を冷やしましょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「いいですか、ブラックカードにも限界はあります」
Aブルー「そうみたいだけど、それがどうかした?」
限界まで支払わせる方針だよね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「だったら、何も問題は無いと思うんだけど…?」
シロエ 「いいえ、問題、大ありですから!」
ブルー 「いくらぼくでも、ノルディを破産させるのは…」
Aブルー「ふうん…?」
それなりに愛はあるんだね、と笑顔のソルジャー。
愛ですって?
2020/05/18 (Mon)
☆破産は困るんです
朝からキース君を見舞った災難、再発防止にバイトを頼む件。
ぶるぅに依頼するんですけど、横からソルジャーが乱入で…。
Aブルー「君がノルディを庇うなんてね、愛だよねえ…」
ブルー 「何処から、そういう話になるのさ!」
Aブルー「えっ? ノルディを破産させたくないんだろう?」
ノルディが聞いたら感涙モノだよ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「あんなに君に惚れているのに、冷たいからねえ…」
ブルー 「ぼくは今だって氷点下だよ!」
あんなのに愛があるわけがない、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「寝言もいい加減にしないと、放り出すから!」
Aブルー「それは困るよ、ぶるぅにバイトを頼みたいのに!」
だけど、愛だと思うけどな、とソルジャー、まだブツブツと。
Aブルー「破産はダメだ、と直ぐに言い出す辺りがね」
ブルー 「それは、ソルジャーとしての立場からだよ!」
ノルディは貴重な医者なんだから、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「仲間を診られる病院だって、潰せないしね!」
Aブルー「なんだ、理由は、たったそれだけ?」
ブルー 「他には無いね、ただの一つも!」
分かったんなら、バイト料の話を…、とサッサと切り替え。
ブルー 「君の財源はノルディなんだし、そこの所をね…」
シロエ 「見極めないといけませんねえ、毟るにしても」
ジョミー「破産されたら、シャレにならないもんね…」
Aブルー「すると、値切ればいいのかな?」
今の値段から下げていけば、とソルジャーの問い。
Aブルー「まずは半額でどうだろう?」
シロエ 「そうですねえ…。かなり上げましたし…」
半額でも、かなりの値段ですよね、とシロエ君、電卓を。
シロエ 「この値段ですけど、どうでしょう、会長?」
ブルー 「依頼の回数とかによるかな、拘束時間と」
Aブルー「フルタイムとまでは言わないけどね?」
一同 「「「フルタイム?」」」
どんな掃除を頼むつもりだ、と誰もが仰天。
大掃除ですか?
2020/05/19 (Tue)
☆掃除する場所は
キース君が朝から見舞われた災難、防ぐのに頼みたいバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、ソルジャーが横から乱入で…。
シロエ 「フルタイムとまでは言わない、ですって?」
サム 「すげえ時間を頼む気かよ?」
Aブルー「それはまあ…。時間単位になるかな、うん」
ブルー 「まさか、青の間、大掃除とか?」
それなら分かる、と生徒会長。
ブルー 「ぼくの場合は、別に散らかってはいないけど…」
ぶるぅ 「貯水槽までお掃除だったら、時間かかるもんね」
サム 「貯水槽って…。アレの掃除も出来るのかよ?」
ぶるぅ 「そだよ、理屈は分かってるも~ん!」
普通は係のお仕事だけど、と家事万能のお子様、得意満面。
ぶるぅ 「水まで抜くなら、やっぱり半日仕事かも…」
ブルー 「サイオンで放り出すってわけにもねえ…。水を」
ぶるぅ 「出来ないことはないんだけど…」
やめといた方が良さそうだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「下手に捨てたら、んとんと、人類軍だっけ?」
シロエ 「見付かりそうではありますねえ…」
いきなり大量の水を投棄したら、とシロエ君も。
シロエ 「そうなってくると、時間単位でも分かります」
ぶるぅ 「わぁーい、お掃除、やり甲斐、ありそう!」
キース 「青の間か…。しかしだな…」
あんた、掃除は嫌いだろうが、とキース君のツッコミが。
キース 「それともアレか、身内に頼むなら安心なのか?」
ジョミー「あー! 発見されたら困るモノとか!」
サム 「でもよ、こいつが気にするのかよ?」
心臓に毛が生えてやがるぜ、とサム君の意見。
サム 「何が見付かろうが、気にしねえって気が…」
Aブルー「もちろんだよ!」
お掃除部隊にお任せだしね、と威張るソルジャー。
Aブルー「大人のオモチャも、放置だから!」
一同 「「「うわー…」」」
ブルー 「そんな君が、何を頼む気なのさ!」
ただの掃除とも思えないけど、と生徒会長の疑問。
何を頼むと?
2020/05/20 (Wed)
☆掃除したいブツ
朝からキース君を見舞った災難、再発防止に頼みたい助っ人。
ぶるぅにバイトをという話なのに、ソルジャーが来まして…。
ブルー 「君がぶるぅに頼みたいのは、どんな掃除だと?」
Aブルー「誰も掃除だとは言っていないよ?」
一同 「「「へ?」」」
掃除の話だっただろう、と誰もがポカーン。
ブルー 「掃除じゃない、って?」
Aブルー「違うけど?」
シロエ 「あのですね…。頼むのは、掃除の助っ人ですよ?」
そもそもはキース先輩が…、と交渉人なシロエ君の解説。
シロエ 「朝のお勤めで、香炉をひっくり返してですね…」
キース 「いや、お勤めの最中じゃなくて、その前だ」
サム 「うんうん、でもって親父さんを怒らせちまって…」
朝から大変だったんだよな、とサム君が補足。
サム 「キースが気を付けても、猫が本堂に入るとよ…」
ジョミー「やりそうだから、その時の掃除の助っ人だよね」
ぶるぅのバイトは、とジョミー君も。
ジョミー「だから最初から掃除の話で、ぶるぅは有能だし…」
スウェナ「時給じゃなくて分給なのよね、バイト料が」
Aブルー「それは分かっているってば!」
だからこそ頼みたいんだよ、とソルジャー、真剣。
Aブルー「あえて掃除と言うんだったら、ぶるぅかな…」
シロエ 「ぶるぅで当たり前でしょう!」
掃除をするのは、ぶるぅですよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「まあ、バイト料が高いですから、話は伺いますが」
Aブルー「分からないかな、ぶるぅを掃除して欲しいんだよ」
一同 「「「はあ?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「ぶるぅを掃除、って言いましたか?」
サム 「そう聞こえたぜ?」
風呂に入るって意味なのかよ、とサム君が傾げる首。
サム 「でもよ、ぶるぅは綺麗好きだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お風呂、大好き!」
シロエ 「そうですよね…」
どうして、ぶるぅを掃除なんだ、と深まる疑問。
謎ですよね…。
2020/05/21 (Thu)
☆困っているブツ
朝から災難だったキース君、再発を防ぐのに頼みたいバイト。
ぶるぅが適任なんですけれど、横からソルジャーが乱入で…。
キース 「おい。これ以上、どう掃除するんだ、ぶるぅを」
スウェナ「そうよ、お風呂好きで、お掃除大好きなのよ?」
シロエ 「掃除する所が無さそうですけど、どう考えても…」
でもまあ、バイト料の話ですから…、と交渉人なシロエ君。
シロエ 「これだけ払って頼むからには、切実なんですね?」
Aブルー「当然じゃないか! とても困っているんだから!」
一同 「「「へ?」」」
何故に、と皆の視線が「そるじゃぁ・ぶるぅ」に集中。
サム 「困るって…。ぶるぅでかよ?」
キース 「恩恵しか無いような気がするが…」
ジョミー「だよねえ、今だって、料理に、おやつに…」
マツカ 「飲み物も我儘放題ですよね、いつ、お邪魔しても」
コーヒーに紅茶に、他にも色々、と御曹司も。
キース 「まったくだ。スタバも真っ青な充実ぶりだぞ」
シロエ 「そうです、そうです! 好みにピッタリですしね」
マツカ 「砂糖もミルクも、量を覚えてますからね…」
サム 「言うまでもねえよな、こっちの注文」
ホットかアイスか、そんな程度でいいんだぜ、と称賛の声。
サム 「お役立ちなのに、なんで、ぶるぅで困るんだよ?」
スウェナ「真面目に理解に苦しむわよねえ、意味不明だわ」
ブルー 「ぼくにも話が見えないよ、ソレ」
バイト料は魅力的なんだけど、と生徒会長の顔も疑問満載。
ブルー 「ぶるぅの何処に困っているのさ、君は?」
Aブルー「ありとあらゆる所だってば!」
ブルー 「なのに、ぶるぅに頼むのかい?」
それこそ本末転倒じゃないか、と生徒会長、鋭い指摘。
ブルー 「掃除をするのは、ぶるぅなんだよ、分かってる?」
Aブルー「分かってるってば、それで、ぶるぅの掃除をね!」
ブルー 「だから、ぶるぅの掃除なんだろう?」
君の話は支離滅裂だよ、とお手上げのポーズ。
破綻してますよね?
2020/05/22 (Fri)
☆交渉するべき相手
キース君を朝から見舞った災難、再発防止に頼みたいバイト。
ぶるぅに掃除を依頼ですけど、ソルジャーも希望してまして。
ブルー 「ぶるぅで困っているというのに、ぶるぅにねえ…」
シロエ 「バイトを頼んで掃除だなんて、理解できませんよ」
キース 「まったくだ。第一、ぶるぅが迷惑だとは…」
誰も思っていないんだがな、と副住職も傾げる首。
キース 「有能だからこそ、バイトを頼む気だったんだが…」
シロエ 「ですよね、ちょーっと高すぎたみたいですけど」
キース 「俺は給料を貰ってないんだ、小遣いだけだ!」
なのに限界まで毟られても…、と副住職の嘆き節。
キース 「とはいえ、理論が破綻しているヤツよりはだな…」
ブルー 「たとえ赤貧でも、君の方が有望株だよねえ…」
ぶるぅをバイトに出すんだったら、と生徒会長。
ブルー 「困っているなんて言われて、嬉しい筈も無いしさ」
ぶるぅ 「んとんと…。悪い所があるなら、直すけど…」
サム 「んなわけねえだろ、あんな野郎は放っておけよ」
スウェナ「そうよ、ぶるぅは凄いんだから!」
直す所なんか何も無いわよ、とスウェナちゃん、絶賛。
スウェナ「お掃除大好きで、料理上手で、家事万能だし!」
マツカ 「特に料理は、プロ級ですしね」
シロエ 「困るポイント、本当に無いんですけどねえ…」
あの人は放置しときましょうか、とシロエ君、再び電卓を。
シロエ 「で、キース先輩、何処まで出せます?」
キース 「そうだな…。あの馬鹿野郎の数字は消して、と…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、まだ交渉が終わってないし!」
シロエ 「あなたは黙っていて下さい!」
意味不明なことを言われても…、とピシャリ。
シロエ 「真面目に頼みたい人と交渉するべきです!」
Aブルー「ぼくも真面目で切実だってば、困ってるんだし!」
シロエ 「ぶるぅで、ですよね?」
Aブルー「そうなんだよねえ!」
毎日、悩まされていてさ、と言われましても。
有能なのに…?
2020/05/23 (Sat)
☆バイト料の限界
朝からキース君を見舞った災難、再発防止にはバイトが有望。
ぶるぅに頼む話ですけど、ソルジャーが横から割り込んで…。
Aブルー「ぼくとしてはね、切実に頼みたいんだよ!」
シロエ 「ぶるぅに悩まされているのに、ぶるぅにですか?」
Aブルー「だって、ぶるぅしか頼れないしね!」
シロエ 「キース先輩、馬鹿は放っておきましょう」
話を聞くだけ無駄ですからね、とシロエ君、交渉人モード。
シロエ 「先輩が出せる限界の額は、どのくらいですか?」
キース 「分給だしな…。正直、これが限度だろうか」
シロエ 「あのですね…。苦学生の食費じゃないんですから」
もう少し、出して貰えませんか、と電卓をチョイと。
シロエ 「これくらいなら出せるでしょう?」
キース 「月に一回だけならいけるが、何度も頼むと…」
サム 「破産するのかよ、この値段でよ」
キース 「なんとでも、好きに言ってくれ!」
俺は赤貧なんだからな、と副住職の深い溜息。
キース 「親父がケチだし、小遣いが元から少ないんだ!」
シロエ 「そうなると、やはり、ここまでですか?」
下げてみました、とシロエ君が差し出す電卓。
キース 「この金額でも、厳しいが…。しかし…」
シロエ 「有能な助っ人が来るんですよ?」
キース 「後々のためにも、決心しておくべきだろうか…」
ブルー 「どれどれ? うん、破格の安値だよ、これは!」
赤字覚悟の大サービスかも、と生徒会長が煽るバイト料金。
ブルー 「ここで出さなきゃ、男がすたるね」
Aブルー「待ってってば! ぼくなら、ここまで!」
出すから、ぶるぅにバイトをお願い、とソルジャー、乱入。
Aブルー「カードと言わずに、キャッシュでいくから!」
サム 「すげえな、ゼロが一気に増えたぜ」
スウェナ「現金払いなら、エロドクターも破産しないわね」
シロエ 「ですが、理論が破綻していて…」
一同 「「「あー…」」」
問題はそこだ、と天井を仰ぐ御一同様。
さて、どうなる…?
2020/05/24 (Sun)
☆バイト料に加えて
キース君が朝から見舞われた災難、避けるには有効なバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、ソルジャーが横から乱入で…。
キース 「やはりだな…。真っ当なバイトがいいと思うが」
シロエ 「ですよね、破綻しているんでは…」
Aブルー「何を言うかな、これだけ出すって言ってるのに!」
どうして金額で決めないのさ、とソルジャー、不満そうな顔。
Aブルー「限界までって話にしたって、キャッシュだし!」
シロエ 「それはそうですけど、でもですね…」
サム 「ぶるぅで困っているってぇのに、ぶるぅだろ?」
バイトを頼むという先がよ、とサム君の指摘。
サム 「妙な話に迂闊に乗ったら、えらいことだしよ…」
ブルー 「そうなんだよねえ、ぶるぅの安全第一なんだよ」
ここは金額なんかよりも…、と生徒会長も不安な様子。
ブルー 「やっぱりキースでいくべきだよね、バイトの話は」
キース 「少しは安くしてくれるのか?」
ブルー 「破綻している先にバイトに出すよりは…、かな?」
気持ちだけね、と交渉が始まりそうですけれど。
Aブルー「待ってよ、おやつもつけるから! 食事だって!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「本当だってば、ぶるぅに頼めるんならね!」
おやつくらいはお安い御用、とソルジャー、必死の割り込み。
Aブルー「だから、交渉するなら、ぼくとお願い!」
ブルー 「おやつに食事って…。その勢いだと…」
昼寝もセットで来そうだけれど、と生徒会長も驚く条件。
Aブルー「昼寝はどうかな、だけど、おやつは確約するよ!」
ブルー 「おやつは確約、それで食事も…?」
Aブルー「そうなんだよ!」
前向きに検討して貰えないかな、とソルジャー、電卓を。
Aブルー「キースの場合はこの値段だけど、ぼくはコレでね」
シロエ 「凄い値段ですね、さっきからですけど」
ブルー 「それはまあ…。スポンサーがアレだしねえ…」
出せるだろうけど、と生徒会長が眺める電卓。
破格ですね?
2020/05/25 (Mon)
☆バイトの中身は
朝からキース君を見舞った災難、回避するにはバイトが一番。
ぶるぅに依頼する件ですけど、ソルジャーが横から乱入で…。
Aブルー「このバイト料で、おやつもセットな好条件だよ!」
ブルー 「うーん…。そうなると、仕事の中身によるかな」
Aブルー「さっきから言っているだろう! 掃除だってば!」
あえて言うなら、ぶるぅを掃除、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「あの迷惑な悪戯小僧を、綺麗サッパリ!」
キース 「お、おい…。それは消すとか言わないか?」
シロエ 「ですよね、船から放り出すとか…」
物騒な感じしかしないんですが、とシロエ君もガクブル。
シロエ 「そりゃ、犯罪にはならないのかもしれませんけど」
スウェナ「あっちの世界じゃ、人権が無いらしいものね…」
サイオンを持ってる人間には、とスウェナちゃん。
スウェナ「だけど、シャングリラには、それなりに何か…」
サム 「あるんじゃねえのか、法律っぽいの」
Aブルー「一応、ぼくが法律かなぁ…。ソルジャーだしね」
一同 「「「うわー…」」」
それは怖すぎ、と一同、ドン引き。
ジョミー「だから、ぶるぅを消してもいい、って?」
Aブルー「なんでそういう話になるかな、掃除ってだけで」
キース 「あんたの言い方が悪いんだ!」
消すとしか聞こえないだろうが、と副住職の渋面。
キース 「海に沈めるとか、山に埋めるといった具合に」
Aブルー「ああ、なるほど…。言われてみれば、そうかもね」
こっちの世界は風流だよね、とソルジャー、ウットリ。
Aブルー「地球の海とか山に処分って、ロマンじゃないか!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「母なる地球に還れるんだよ、最高だよ!」
なんて素晴らしい世界だろうか、と酔っている人。
Aブルー「ぼくの世界なら、きっと希望者多数だよ!」
キース 「だが、あの悪戯小僧がだな…」
シロエ 「希望するとは思えませんが」
詳しい説明をお願いします、と交渉人の意見。
そうですよね?
2020/05/26 (Tue)
☆物騒すぎるバイト
キース君を朝から見舞った災難、再発防止にはバイトが最適。
ぶるぅに頼むわけですけれど、ソルジャーが出て参りまして。
シロエ 「ぶるぅを掃除するというのは、何なんです?」
サム 「あいつが山に埋められたいとは思えねえぜ」
キース 「まったくだ。海に沈むのも御免だろうな」
Aブルー「どっちも好きだと思うけどねえ、海も山もさ!」
海は泳げるし、山もいいよね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「マツカの海の別荘なんか、張り切ってるしね!」
シロエ 「そういうレジャーじゃなくてですね…」
キース 「処分される方を言っているんだが?」
消される方な、と副住職のツッコミ。
キース 「処分されたら、悪戯どころか飯も食えんぞ」
ジョミー「だよねえ、それに、ぶるぅに処分をさせるって…」
酷すぎるよ、とジョミー君。
ジョミー「共食いなんかより、ずっと残酷な話だから!」
スウェナ「第一、ぶるぅが断るわよ、それ」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくが、ぶるぅを、山に埋めるの?」
絶対、嫌だぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の悲鳴。
ぶるぅ 「やだやだ、ぶるぅが死んじゃうようーっ!」
ブルー 「ぼくも反対。いくら食事とおやつがセットでも…」
殺しなんかは請け負わないよ、と生徒会長、苦々しい顔。
ブルー 「そんな物騒なバイトは、お断りだから!」
Aブルー「ぼくは掃除を頼んだだけだよ?」
ブルー 「言い方が違うだけだろう!」
綺麗サッパリ掃除も、処分も…、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「自分の手を汚したくない、って所は同じ!」
Aブルー「そりゃ、ぼくは掃除が嫌いだけど…」
処分だなんて言っていないよ、とソルジャー、不満そうな顔。
ブルー 「そうとしか聞こえないんだけれど?」
Aブルー「違うよ、ぶるぅを撤去してくれればいいんだよ!」
ブルー 「撤去も処分も、同じじゃないか!」
Aブルー「違うってば!」
全然、意味が違うんだよ、と言ってますけど。
同じですよねえ…?
2020/05/27 (Wed)
☆楽なお仕事です
朝からキース君を見舞った災難、再発防止に頼みたいバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、ソルジャーが横から乱入で…。
Aブルー「ぼくはホントに、ぶるぅを撤去して欲しいだけ!」
ブルー 「それを処分と言うんだから!」
Aブルー「違うよ、他所に連れてってくれればいいんだよ!」
シロエ 「…でもって、山に埋めるんでしょう?」
でなければ海に沈めるんですよね、と交渉人なシロエ君。
シロエ 「とにかく、会長が断ったからにはですね…」
キース 「俺とバイト料の交渉なんだな?」
シロエ 「そうなりますね、苦学生の食費並みですけど」
キース 「悪かったな! だが、払えないものは仕方ない」
このくらいで頼む、とキース君が電卓に打ち込む数字。
ジョミー「うわー、誰かさんに比べて安すぎ…」
サム 「でもよ、あっちは殺しの値段だぜ?」
シロエ 「そこなんですよね、会長、これでどうでしょう?」
ブルー 「安すぎるけどさ、やっぱり安心なバイトがいいよ」
この値でいこう、と生徒会長、ゴーサイン。
ブルー 「ぶるぅ、キースに呼ばれた時には、掃除をね」
ぶるぅ 「オッケー! 灰でも何でも、任せといてね!」
キース 「ありがたい。次から、よろしく頼む」
Aブルー「待ってってば!」
ぼくの方は、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「あれだけ出すって言ってるのにさ!」
キース 「ぶるぅも、ブルーも断わったろうが!」
Aブルー「おやつつきだし、遊ぶだけの楽な仕事だよ?」
一同 「「「へ?」」」
遊ぶだけとは、と一同、ポカーン。
シロエ 「あのですね…。殺しは遊びじゃないんですから」
サム 「うんうん、ぶるぅの趣味じゃねえよな」
あんたの場合は知らねえけどよ、とサム君、キッツイ台詞を。
サム 「普通、殺しは娯楽じゃねえから」
Aブルー「だから違うよ、ぶるぅと遊んでくれれば、それで」
シロエ 「物騒ですねえ…」
苛めを可愛がるとか言いますよね、とシロエ君。
殺しにも隠語…?
2020/05/28 (Thu)
☆撤去と処分とは
キース君が朝から見舞われた災難、防ぐのに頼みたいバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、横からソルジャー乱入でして。
シロエ 「力士の世界では、可愛がるのは苛めだそうです」
ジョミー「らしいね、下っ端をボコボコにする、って…」
サム 「あんたの世界じゃ、殺しが遊びの意味なのな?」
あんただけかも知れねえけどよ、とサム君が睨むソルジャー。
サム 「上手いこと言って、ぶるぅによ…」
スウェナ「ぶるぅを消させるつもりなのよね」
こんな人は放っておきましょうよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「バイトの話はキースで決まりよ、安すぎても」
キース 「安くて悪いが、仕事は掃除だけだしな…」
マツカ 「追加があったとしても、猫のお相手ですよね」
本堂から出て行って貰うのに、とマツカ君の微笑み。
マツカ 「殺しよりも、ぶるぅに向いていますよ」
ぶるぅ 「うんっ! 猫ちゃん、大好き!」
一緒に仲良く遊ぶんだもん、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「ねえねえ、遊んでいいでしょ、キース?」
キース 「住み着かない程度にして欲しいんだが…」
ぶるぅ 「分かってるってば、境内猫は無理なんでしょ?」
お金が無いから、と無邪気な言葉がグッサリと。
キース 「うっ…。恥ずかしながら…」
Aブルー「そんなトコより、ぼくの方に来てよ!」
本当に遊ぶだけだからさ、とソルジャー、またも割り込み。
Aブルー「要は、ぶるぅを青の間から他所へ…」
一同 「「「へ?」」」
撤去というのはソレなのか、と誰もがキョトン。
シロエ 「あのぅ…。青の間から撤去するんですか?」
Aブルー「そうだけど?」
土鍋ごとでも何でもいいから、とソルジャー、真剣。
Aブルー「覗き行為をしようとするのを、処分して欲しくて」
シロエ 「もしかして、その覗きというのは…?」
Aブルー「もちろん、大人の時間だよ!」
一同 「「「うわー…」」」
なんということを頼むんだ、と一同、仰天。
覗き対策…。
2020/05/29 (Fri)
☆成立した商談
朝からキース君を見舞った災難、再発防止にはバイトが一番。
ぶるぅに依頼なんですけれど、ソルジャーも希望してまして。
Aブルー「頼むよ、本当に切実なんだよ! ぶるぅの覗き!」
ブルー 「あのねえ…。そういうのは自分で解決したまえ」
Aブルー「それが出来たら苦労しないよ!」
頼むから、このお値段で…、と電卓に打ち込む数字。
Aブルー「足りなきゃ、倍でも出すからさ!」
ぶるぅ 「んとんと…。ぶるぅをどうすればいいの?」
Aブルー「青の間から移動させてくれればいいんだよ!」
行き先は何処でもかまわないから、とソルジャー、必死。
Aブルー「でもって、遊び相手をお願い! おやつつきで!」
シロエ 「覗きに誘われる気がするんですが…?」
ぶるぅ 「えっと、えっとね、誘われてるよ!」
一同 「「「へ?」」」
いつの間に、と一同、ビックリ仰天。
Aブルー「誘われたって…。ぶるぅにかい?」
ぶるぅ 「そうなの、だけど、他所のシャングリラだし…」
ちょっと困っていたんだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「勝手に行ったら悪いかも、って…」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」
ぶるぅ 「うんっ! でもでも、バイトに行っていいなら…」
もう今晩でも、お邪魔しちゃう! と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「きっと、ぶるぅも大喜びだよ!」
Aブルー「感謝! それじゃ、分給、これだけだから…」
シロエ 「滞在時間で計算ということでいいですね?」
Aブルー「もちろんだよ!」
商談成立、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「早速、今夜からお願い出来るかな?」
ぶるぅ 「分かった、ぶるぅに伝えといてね!」
ぼくが行くって、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も嬉しそう。
Aブルー「オッケー! 仲良く遊んでくれるね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 覗きっていうのも楽しみ!」
Aブルー「えっ?」
ぶるぅ 「誘われてるの!」
どんな遊びかな、と言ってますけど。
撤去するバイトは…?
2020/05/30 (Sat)
☆譲りたいバイト
キース君が朝から見舞われた災難、防ぐのに頼みたいバイト。
けれどソルジャーが横から乱入、めでたく商談成立でして…。
Aブルー「ちょ、ちょっと…! バイトを頼んだんだけど!」
ぶるぅ 「分かってるも~ん、ちゃんとお仕事するよ!」
ぶるぅと遊べばいいんでしょ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
Aブルー「ぼくが頼んだのは、ぶるぅの撤去で!」
ぶるぅ 「青の間から連れ出せばいいんだよね?」
土鍋ごとでも…、とニコニコニッコリ。
ぶるぅ 「ちゃんと仲良く遊ぶから! おやつも食べて!」
シロエ 「確かに、そういうバイトですよね」
Aブルー「覗きと言わなかったかい?」
ぶるぅ 「うんっ! 前から誘われてるし!」
ホントに楽しみ、と無邪気な笑顔。
ぶるぅ 「ぶるぅに、きちんと伝えといてね!」
Aブルー「いや、いいから! バイトなら間に合ってるし!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「それに、お金の無駄遣いだしね、よく考えたら」
だから話は無かったことに、とソルジャー、視線を副住職に。
Aブルー「ぼくは抜けるから、君が格安で依頼したまえ!」
キース 「俺に遠慮は要らないんだが?」
Aブルー「是非とも、譲りたいんだよ!」
たまには善行を積みたいしね、と言い出した人。
Aブルー「御本尊様に失礼が無いよう、ぶるぅを譲るよ」
シロエ 「商談は成立したんですけど…」
Aブルー「違約金なら、払うから!」
バイトに来られちゃ大惨事だし…、とソルジャー、真っ青。
Aブルー「盗撮用のカメラを仕掛けられそうで!」
ぶるぅ 「ねえねえ、何のお話なの?」
Aブルー「覗きだってば!」
誘ってたんなら、諦めるわけが…、とガクガクブルブル。
Aブルー「だからね、バイトはキースの方で!」
ぶるぅ 「えーっ!?」
シロエ 「違約金より、契約を大事にして欲しいですね」
Aブルー「言い値で出すから、ここは許して!」
ぼくの人生最大のピンチ、と叫んでますけど。
今月、これにて中継終了~。
2020/05/31 (Sun)
