忍者ブログ
シャングリラ学園つれづれ語り

☆続きは別荘の方で


今日はマツカ君の別荘でお花見ですけど、最悪なのがゲスト。
キース君の法話で乗り切るつもりが、ダークホースまでが。

Aぶるぅ「でもでも…。ブルーも期待してるよ、法話!」
キース 「だから、そいつも勘違いでだな…!」

俺は阿弥陀様の教えを説くだけなんだ、と副住職の叫び。

キース 「その阿弥陀様は偉いお方で、お浄土にいらして…」
Aぶるぅ「エロい人なんでしょ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、もう最高にエロくって!」

その続きは別荘の方でお願い、とソルジャー、極上の笑み。

Aブルー「綺麗な桜と美味しい御馳走、花を添える法話!」
マツカ 「そ、そうですね…! どうぞ皆さん、車の方へ」

マイクロバスをご用意してます、と御曹司。

マツカ 「別荘までの道中も、山桜が見事らしいですから」
ジョミー「桜もいいけど、花板さんの御馳走もいいね!」
マツカ 「趣向を凝らしてくれるそうです、お楽しみに」
一同  「「「イイネ!!!」」」

とにかく行こう、とマイクロバスにゾロゾロと。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅと一番前の席~っ!」
Aぶるぅ「眺めがいいのが嬉しいもんね!」

桜だ、桜だ、と悪戯小僧の気も逸れた模様。

キース 「……俺は一番後ろにするかな」
ジョミー「ヒッキーするわけ?」
キース 「心静かに、なんとか法話を練り直したい」
ブルー 「およそ無駄だと思うけどねえ…」

小さな子供の発想は斜め上だから、と生徒会長、いえ銀青様。

ブルー 「幼稚園でも難しいらしいよ、子供向けの法話は」
キース 「そうとは聞くが…」

諦めるには、まだ早いんだ、と繰る左手首の数珠レット。

キース 「なんとか乗り切る手段を見付けて、阿弥陀様に…」
シロエ 「言い訳が出来る方向に持って行きたいんですね」
キース 「ああ。でないと、罰礼が更に追加になりそうで…」
ブルー 「どう転がっても追加じゃないかなぁ…?」

ぶるぅだしね、と生徒会長、バッサリと。
正論でしょうねえ…。


2019/04/16 (Tue)

 

☆準備しても無駄


マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、マイクロバスにご乗車。
一番前に座ったお子様二人の片方が問題、最悪すぎるゲスト。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
Aぶるぅ「しゅっぱぁ~つ!」

別荘に着いたらお花見と御馳走と法話、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「うんと楽しみ! キースの法話も、御馳走も!」
ぶるぅ 「御馳走、きっと凄いと思うの! ぼくも楽しみ!」

花板さんが作ってくれるんだもん、と良い子の方も上機嫌。

ぶるぅ 「でもでも…。キース、どうしたの?」
キース 「どうもしないが…」

一番後ろが好きなだけだが、と副住職が繰る数珠レット。

ぶるぅ 「そうなの? なんか顔色、悪くない?」
キース 「それは光の加減だろう」

気にしないでくれ、と言ってますけど。

Aブルー「おやおや、キースはヒッキーなのかい?」
A船長 「道中も山桜が見事だそうですが…」

ご覧にならないともったいないですよ、とキャプテン。

A船長 「そうして数珠を繰っていたのでは、窓の外など…」
キース 「いや、繰りながらでも眺められる」
ブルー 「悟りの境地を目指すらしいよ、到着までに」

それと罰礼に向けて心の準備、と生徒会長、ニンマリと。

ブルー 「どんなに頑張って法話を練っても、コケそうだし」
キース 「縁起でもないことを言わないでくれ!」
ジョミー「でもさあ、準備するだけ無駄じゃないかな?」
サム  「うんうん、相手は絶対、斜め上だしよ」

おまけに子供は飛び出すんだよな、とサム君も。

サム  「だから多いんだろ、小さな子供の交通事故がよ」
キース 「俺に事故れと?」

こんなに注意しているのに、と副住職。

キース 「今も法話を練り直し中で…」
シロエ 「事故ると思いますけどねえ…」
サム  「せっかくだから、事故るかどうか賭けねえか?」
シロエ 「いいですね!、それ!」
キース 「おい、お前たち…!」

他人事だと思いやがって、と車内をギロリ。
効きますか…?


2019/04/17 (Wed)

 

☆賭ける方がマシ


マイクロバスでマツカ君の別荘へお出掛け、お花見が楽しみ。
ところが厄介なゲストがいまして、キース君には頭痛の種で。

キース 「俺が事故れば楽しいと言うのか、お前たちは!」
ジョミー「どうせ法話を聞かされるんだし、楽しい方がさ…」
サム  「俺たちも救われるっていうモンだぜ」

トンデモなことになるんならよ、とサム君の意見。

サム  「巻き添え食らって泣くだけよりはよ…」
シロエ 「賭けにした方がマシですよね、ずっと」
スウェナ「そうよ、ところでどっちに賭けるの?」

私は事故る方なんだけど、とスウェナちゃん。

スウェナ「サムもそうでしょ、ジョミーはどうなの?」
ジョミー「もちろん事故る方だってば!」
シロエ 「ぼくもです。マツカ先輩はどっちですか?」
マツカ 「賭けるなら、事故る方ですね…」

当然ですよ、と御曹司も。

マツカ 「でも、事故らない方に賭ける人がいますか?」
ブルー 「どうだろう? ぼくも事故る方で」
ぶるぅ 「んとんと…。何か知らないけど、ぼくもソレ!」
キース 「事故らないヤツがいないじゃないか!」

俺が自分に期待しているだけで…、と副住職のツッコミ。

キース 「それだと賭けにもなっていないが」
サム  「そうでもねえぜ? キースの一人勝ちとかよ」
Aブルー「あー、大穴とか言うヤツだね!」

それなら、ぼくとハーレイも…、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「事故る方に賭けておいてもいいよ」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」

事故る方に全財産を、と悪戯小僧な方の「ぶるぅ」が。

Aぶるぅ「お小遣いも、寝床の土鍋も全部!」
Aブルー「それはいいねえ、だったら、ぼくも!」

ノルディに貰ったお小遣いを全部、と凄い台詞が。

Aブルー「だからキースも賭けたまえ! 全財産を!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「御本尊様から本堂までね!」
キース 「それは親父のだ!」

勝手に賭けたら殺されるぞ、と震え上がる人。
賭けはどうなる…?


2019/04/18 (Thu)

 

☆賭けられる財産


マツカ君の別荘へ向かうマイクロバスで、始まった賭けの話。
お花見でキース君が披露する法話が、事故るかどうかですが。

Aブルー「えーっ、御本尊様も本堂も賭けられないわけ?」
キース 「当たり前だ! 仮に親父のじゃなくてもだな…!」

賭けるなんかはとんでもない、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「そんな罰当たりなことをするのは、坊主じゃない」
Aブルー「うーん…。だったらキースの財産って、何さ?」
キース 「せいぜい小遣いくらいだろうか…」

なにしろ給料も出ない身だから、と副住職。

キース 「大穴も何も、賭けられる物が無いわけで…」
Aブルー「ぼくたちが勝っても、そのお小遣いを分配かぁ…」
シロエ 「なんだかつまらないですね、ソレ…」
サム  「頭数で割ったら、雀の涙になりそうだぜ」

賭けの醍醐味ってヤツがねえよ、とサム君、ブツブツ。

サム  「全財産を賭けるヤツまでいるのによ…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ スペアの土鍋も、全部賭けるよ!」
A船長 「私も秘蔵のラム酒などを…。合成ものですが」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! でも肝心のキースがね…」

ろくに財産を持っていないし、とソルジャー、溜息。

Aブルー「こういう場合は、賭けが成立しないよねえ…」
ジョミー「えーっと、肉体労働とかは?」
Aブルー「なんだい、それは?」
ジョミー「負けたら奴隷になるってヤツだよ」

みんなの言うことを全部聞くとか…、とジョミー君。

ジョミー「日頃、迷惑かけられてるしさ…。たまにはさ…」
サム  「いいじゃねえかよ、そのアイデア!」

キースが負けたら奴隷でいこうぜ、とサム君が立てる親指。

サム  「みんなもソレで文句ねえだろ、奴隷コースでよ」
Aブルー「法話の追加も頼み放題になるわけだよね?」
スウェナ「要は私たちの言うなりなのね、奴隷なんだから」
キース 「俺に奴隷になれと言うのか…!?」

法話で事故ったら奴隷なのか、と真っ青ですけど。
賭けますか?


2019/04/19 (Fri)

 

☆ショボい全財産


マツカ君の別荘へお花見に向かう車中で、花が咲く賭けの話。
全財産を賭ける人まで出まして、後はキース君次第ですけど。

キース 「俺のリスクが高すぎるだろう! 事故った時の!」
シロエ 「そうでしょうか?」
キース 「事故った上に、みんなの奴隷にされるんだが!」

事故らない方に賭けるのは俺だけなんだし、とブツブツブツ。

キース 「こんな分の悪い賭けが出来るか、どう考えても!」
ブルー 「賭けの醍醐味は、そういうトコだと思うけど…」
Aブルー「ぼくも同感! ドーンと行こうよ、景気よく!」
キース 「その手に乗る馬鹿が何処にいるか!」

俺は知らん、と副住職、スルーの方向へ。

キース 「賭けたきゃ、そっちで勝手にやってろ!」
Aブルー「えーっ? 誰か事故らない方に賭ける人は?」
シロエ 「分かりました、ぼくの全財産を」
サム  「おっ、スゲエな!」

大穴狙いで賭けるのかよ、とサム君、興味津々。

シロエ 「ええ。全財産と言っても知れてますしね」
ジョミー「キースみたいにお小遣いとか?」
シロエ 「工具箱です!」

命の次に大事なんですよ、と弾ける笑顔。

シロエ 「負けた時は、皆さんで仲良く分けて下さい」
ジョミー「ちょ、工具箱って…。スパナとか?」
シロエ 「他にも色々入っていますよ」
サム  「換金価値がねえじゃねえかよ!」

話にならねえ、とサム君が仰ぐマイクロバスの天井。

サム  「こりゃ駄目だぜ。賭けるだけ無駄、無駄」
Aぶるぅ「そだね、法話が楽しく聞けたら…」
Aブルー「良しとしようか、あっ、山桜!」

綺麗だよね、とソルジャーが指差す窓の外。

スウェナ「満開ね! やっぱり山奥は違うわねえ…」
マツカ 「じきに別荘に着きますよ。この山を越えたら」
Aブルー「楽しみだねえ、花板さんの料理にキースの法話!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ うんとエロいの!」
キース 「期待しなくていい!」

桜と料理に期待しやがれ、と副住職の渋面。
お花見で法話って…。


2019/04/20 (Sat) 

 

☆勉強したいお子様


いよいよマツカ君の別荘でお花見、山を越えれば到着だとか。
キース君の法話で賭ける話は消滅しまして、山桜を愛でる旅。

Aブルー「うん、山桜も味わいがあるね、なかなかに!」
A船長 「ソメイヨシノも素晴らしいですが、いい桜ですよ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 別荘も桜が一杯だよね!」
マツカ 「ええ。枝垂桜もソメイヨシノもありますよ」

お楽しみに、と御曹司の笑み。

マツカ 「桜を見ながら、お食事を召し上がって頂けます」
シロエ 「お座敷ですか、庭ですか?」
マツカ 「庭に桟敷席を御用意してあります」
一同  「「「やったー!!!」」」

本格的にお花見の御馳走、と大喜びの御一同様。

ジョミー「花板さんの料理なんだよね、一流どころの!?」
マツカ 「はい、皆さんも名前はご存知かと…」

この店ですよ、と挙げられた名前は超のつく高級料亭。

サム  「うっわー、あそこの花板さんかよ!」
ブルー 「期待大だね、食材も、それに料理の趣向も」
ぶるぅ 「わぁーい、お料理の参考になりそう!」

美味しく食べてお勉強だぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「再現して、みんなに食べて貰わなくちゃ!」
スウェナ「素敵ね、流石ぶるぅだわ!」
シロエ 「同じぶるぅでも、えらい違いですね…」

見た目はそっくりなんですけどね、とシロエ君の溜息。

Aぶるぅ「そんなことないもん、仲良しだも~ん!」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくたち、大親友なの!」

だから法話も一緒に聞くの、と良い子の無邪気な発言。

ぶるぅ 「キースの法話も御馳走も楽しみ!」
Aぶるぅ「仲良く聞こうね!」

そっちも一緒にお勉強だぁ! と悪戯小僧の大食漢。

Aぶるぅ「んとんと…。別荘、あそこかなぁ?」
マツカ 「そうです、お疲れ様でした。桜も満開ですね」
Aブルー「キース、法話に期待してるよ!」
キース 「言わないでくれ、俺の気分はドン底なんだ…!」

桜が咲いても春は遠いぞ、と副住職。
そうでしょうけどね…。


2019/04/21 (Sun)

 

☆花板さんの腕前


マツカ君の別荘に無事に到着、広い庭には満開の桜が山ほど。
枝垂桜など種類も色々、眺めが最高の場所に立派な桟敷席が。

執事  「いらっしゃいませ、今日はごゆっくりどうぞ」
一同  「「「お世話になりまーす!!!」」」

桜だ、桜だ、と桟敷席の方へドヤドヤと。

シロエ 「凄いですねえ、此処の別荘の桜は半端ないですよ」
サム  「まさに穴場って感じだよなあ、貸し切りでよ」
執事  「すぐにお料理を運ばせますので、お寛ぎ下さい」
一同  「「「やったー!!!」」」

一流料亭のお花見懐石、と桟敷に座る御一同様。

スウェナ「いいわねえ、満開の桜を見ながら御馳走よ?」
ジョミー「しかも花板さんだもんねえ、美味しくってさ…」
ブルー 「見た目の方も見事な筈だよ、どの料理もね」
ぶるぅ 「あっ、来た、来たぁ! すっごい前菜!」

お皿も盛り付けも、お料理も凝ってる、と歓声が。

ぶるぅ 「やっぱり、お料理はこうでなくっちゃ!」
Aぶるぅ「えとえと、お皿も大事なの?」
ぶるぅ 「そだよ、このお皿、マツカの家のお皿だよね?」
マツカ 「ええ。桜に合うのを選んで貰いました」

これに映える料理を作るのも花板さんの役目です、と笑顔。

マツカ 「お皿に合わせて、色々と工夫を凝らすんですよ」
Aぶるぅ「ふうん…。大人の時間みたいだね」
一同  「「「はあ?」」」

何の話だ、と一同、キョトン。

Aぶるぅ「覗きをしてたら分かるんだけど、工夫が大切!」
Aブルー「そうだね、マンネリは萎えるからねえ…」
ブルー 「余計な話はしなくていいから! 食事中だから!」

せっかくの料理が台無しになる、と生徒会長、苦い顔付き。

ブルー 「花板さんの料理を堪能したまえ、桜の下で!」
Aぶるぅ「えーっ!? ぼくのお喋り、ダメだった?」
シロエ 「当然でしょう! TPOというものがですね…!」
Aぶるぅ「だったら、法話の方でお願い!」

そっちは約束してたもんね、と視線が副住職に。
法話ですか…?


2019/04/22 (Mon) 

 

☆違いが分かる人


マツカ君の別荘でお花見、桟敷で花板さんが作る料理に舌鼓。
ところが悪戯小僧が最悪な発言、大人の時間にも工夫だとか。

Aぶるぅ「ぼくのお喋りがダメなんだったら、法話だよう!」
キース 「いや、しかし…! 法話というのは…」

本来、法要の席で行うもので…、と副住職。

キース 「読経の後で、皆さんに聞いて貰うものだが…」
Aぶるぅ「でもでも、約束したんだもん!」

聞かせてくれてもいいじゃない、と悪戯小僧が膨らませる頬。

Aぶるぅ「ダメなら、ぼくが喋るもん! あっ、お料理!」
シロエ 「うわあ、凄いです! お刺身なのに…」
スウェナ「凝っているわねえ、盛り付けからして華やかよ」
ぶるぅ 「んとんと、包丁捌きも凄いと思う!」

お刺身の切り方で分かるんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「とても上手な板前さんでないと、こんなのは…」
サム  「へえ…。料理上手だと分かるのな?」
ジョミー「ぼくたちには猫に小判かなぁ…」
シロエ 「そうみたいですね、ぼくも料理はサッパリですし」

夜食はカップ麺ですからね、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「せっかくの技が、ぼくには見えていないようです」
Aブルー「なるほどねえ…。それももったいない話だね」
Aぶるぅ「そだね、不感症と変わらないよね」

頑張って奉仕したって、ダメなんだもん、と爆弾発言。

Aぶるぅ「ブルーがソレなら、ハーレイだって萎えるでしょ」
A船長 「想像もしたくないですが…。不感症ですか…」

私の一人相撲ですか、とキャプテン、ブルブル。

A船長 「それは嬉しくないですねえ…」
Aぶるぅ「もしかして、勃たない?」
A船長 「どうでしょう…」

ブルーに殺されかねませんし、と怯えるキャプテン。

A船長 「なにしろセックスに貪欲ですから」
Aブルー「それだと不感症じゃないと思うね」
Aぶるぅ「そっか、腕前が分かるんだもんね!」

花板さんの腕が分かるのと同じ、と言ってますけど。
ズレてますね?


2019/04/23 (Tue)

 

☆御馳走どころか


マツカ君の別荘でお花見の御馳走、花板さんの素晴らしい腕。
なのに悪戯小僧にかかれば、とんでもないことになるらしく。

Aぶるぅ「ブルーがセックス大好きだったら、不感症には…」
Aブルー「なるわけがないね、感じないならつまらないし」

ぼくは無駄な時間は嫌いなんだよ、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「いくらハーレイが惚れてくれても、不感症だと…」
A船長 「やっぱりスルーなさるのですか?」
Aブルー「当然だよ! なんだって、君の一人相撲に…」

付き合わないといけないのさ、と威張り返る人。

Aブルー「サッサと先に寝させて貰うね、おやつを食べて」
A船長 「そ、そんな…! それでは私の欲求の方は…!」
Aブルー「自分で慰めてくれたまえ! 君の息子を!」

エロい動画でも見て処理するんだね、と突き放し。

Aブルー「キャプテン権限でなんとでもなるよね、映像は」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくも協力するよ!」

エロいのを買って来てあげる、と悪戯小僧の満面の笑顔。

Aぶるぅ「人類の世界に行けばあるしね、大人のお店に!」
シロエ 「あ、あるんですか、そういう店が…?」
Aブルー「あるねえ、SD体制の世界といえども!」

大人がいるならセックスがある、と立てる親指。

Aブルー「出産は規制されていたって、セックスは健在!」
Aぶるぅ「アダルトグッズのお店もあるよね!」
Aブルー「こっちほど充実してないけどねえ、品揃えは」

その辺はイマイチなんだけどね、とソルジャー、溜息。

Aブルー「だけどハーレイの一人エッチには…」
Aぶるぅ「充分だと思う!」

でもでも、ブルーは感じるしね、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「ちゃんと違いが分かっているから、夜は凄いの!」
ブルー 「どうでもいいから、その話、やめてくれたまえ!」
Aぶるぅ「やめるんだったら、代わりにキースの法話!」
キース 「この状況から切り替えろと…?」

激しく暴走中なんだが…、と副住職、真っ青。
出来ますかねえ?


2019/04/24 (Wed)

 

☆生で聞きたい


マツカ君の別荘で桜を見ながら、桟敷で花板さんの御馳走を。
とても素敵な時間ですけど、ゲストのお喋りが最悪なことに。

Aぶるぅ「ぼくが喋るとダメって言うなら、法話だよう!」
Aブルー「そうだね、ぼくも改めて聞きたいし」
A船長 「私もです。有難い法話を、是非とも生で…」

伺いたいと思うのですが、とキャプテンも笑顔。

A船長 「なんとも素晴らしいお話だそうで…。阿弥陀様の」
Aぶるぅ「生はいいよね、エロい動画より生だも~ん!」

大人の時間は覗きが一番、と飛び跳ねる悪戯小僧。

Aぶるぅ「だから法話も生でお願い! あっ、御馳走だぁ!」
シロエ 「うわぁ、季節感が溢れる趣向ですねえ…!」
スウェナ「いいわね、流石は花板さんだわ」

同じ煮物でも、こうなるのねえ…、とスウェナちゃん、感動。

スウェナ「せっかくお料理が凄いんだから、楽しみたいわね」
シロエ 「そうです、そうです! キース先輩の出番ですよ」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「今の話よりは、法話の方がマシに決まってます!」

少なくとも、宴会仕様になります、とシロエ君。

シロエ 「法事の後の食事の席に、お坊さんがですね…」
サム  「出席することもあるって聞くよな、確かによ」
ブルー 「あるねえ、大抵はお膳料だけで終わるんだけど…」
キース 「そうでない寺も無いとは言わん」

ゼロではないな、と副住職の渋面。

キース 「しかし、宴会の席で法話は…」
シロエ 「やらないのかもしれませんけど、質問タイムは?」
キース 「質問タイム?」
シロエ 「お坊さんがいるんだったら、質問とかもですね…」

まるでゼロではないでしょう、とシロエ君の指摘。

シロエ 「そうした場合は、自然と法話に流れますよ」
サム  「あー、そうだよなあ…。上手くやれよな、キース」
Aブルー「切り替えるんだね、法話タイムに!」
キース 「おい、お前たち…!」

どう切り替えろと、と慌ててますけど。
流れに任せていけますかねえ?


2019/04/25 (Thu) 

 

☆法話に持ち込め


マツカ君の別荘で満開の桜を愛でつつ、美味しい料理に舌鼓。
けれどもゲストの喋りが最悪、花板さんの腕までエロい話に。

シロエ 「切り替えは、キース先輩の腕の見せ所ですよ!」
サム  「そうだぜ、せっかくの料理が台無しじゃねえかよ」
スウェナ「花板さんにも失礼だわよね、今の調子じゃ…」

頑張って法話に持ち込みなさいよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「お料理から何とかならないの? 煮物椀よ?」
ジョミー「あー、そういえば、お椀の船って無かったっけ?」
マツカ 「一寸法師の話ですよね、それが何か?」
ジョミー「阿弥陀様だってば、船がどうとか…」

確かキースの法話にあった、とジョミー君。

ジョミー「あんまりハッキリ覚えてないけど、なんだっけ…」
サム  「お前、それでも坊主なのかよ、光背だぜ、ソレ」
シロエ 「ありましたね、船の形の話が!」

これはチャンスです、とシロエ君が乗り出す膝。

シロエ 「キース先輩、此処から法話の方向に!」
キース 「精進料理にはなっていないが、椀ではあるな…」

よし、と副住職が繰る左手首の数珠レット。

キース 「お椀の船の話が出たが、聞いたことはあるか?」
Aブルー「えーと? それはどういう話なんだい?」
キース 「親指姫のように小さな男の子の、出世物語だ」

お椀の船で旅に出るのだ、とキース君。

キース 「川を遡って都に行ってな、お姫様に仕えて…」
Aブルー「へええ…。お椀って、こういうヤツで?」
キース 「うむ。お箸を櫂にして漕いでゆくんだ」

お椀といえども使いようだな、と指差す見事な煮物椀。

キース 「その子供は自力で出世を遂げたが、阿弥陀様は…」
Aブルー「自力じゃ出世をしていないのかい?」
キース 「逆だ、全ての衆生を救う誓いをお立てになった」
Aブルー「そうなんだ? それもエロさの表れなのかな?」
キース 「偉いお方だからこそ、出来ることだな」

そして船まで持っておられる、と合掌を。
この展開は、法話…。


2019/04/26 (Fri)

 

☆極楽に行くには


マツカ君の別荘でお花見と御馳走、花板さんが奮う見事な腕。
ところがゲストの喋りが酷すぎ、キース君が法話に方向転換。

キース 「俺たちの宗派だと、阿弥陀様のお背中にはだな…」
Aブルー「逸物だよねえ、超特大のヤツ!」

背中に背負っているんだもんね、と頷くソルジャー。

Aブルー「船になるくらいにデカいヤツでさ、ズンズンと…」
キース 「お念仏を唱えた人間は全て、お浄土に迎えて…」
Aブルー「まさに天国行きなんだよねえ、みんな漏れなく!」
キース 「間違えるな、其処は天国じゃなくて極楽だ」

西方極楽浄土と呼ぶのだ、と副住職、合掌。

キース 「阿弥陀様がお立てになった誓いで、出来たんだ」
Aブルー「そうなんだ? でもって、誰でも行けるんだね?」
キース 「お念仏を一度でも唱えていればな」

必ず救うと仰っておられる、と副住職。

キース 「だから、あんたも真面目にお念仏をだ…」
Aブルー「ああ、そこのトコは大丈夫! 代理がいるから!」
A船長 「私が唱えさせて頂いております、ブルーの分も」
Aぶるぅ「えとえと…。ぼくの分は?」

代わりに唱えてくれているの、と悪戯小僧の割り込みが。

Aぶるぅ「なんだったっけ、お念仏? ぼくの分まで?」
A船長 「いや…。何故、お前の分まで必要なんだ」

極楽の蓮を予約しているのは私とブルーだ、という返事。

A船長 「同じ蓮の上でお願いします、と頼んでいるのだが」
Aぶるぅ「えーっ、酷いよ、ぼくはどうなるの!?」

それだと覗きに行けないじゃない、と悲鳴を上げる悪戯小僧。

Aぶるぅ「ねえ、ぼくの分も! ぼくにもお念仏!」
A船長 「わ、私は覗かれていると、意気消沈で…!」

萎えるからやめて欲しいのだが、とキャプテン、ガクブル。

A船長 「お念仏の代理など、勘弁してくれ…!」
Aぶるぅ「そんなぁ、ぼくの生き甲斐がぁーっ!」
キース 「自分で唱えろ!」

たった一回でも有効なんだ、と言ってますけど。
唱えますかねえ…?


2019/04/27 (Sat) 

 

☆置き去りなお子様


マツカ君の別荘で桟敷でお花見、花板さんの素晴らしい料理。
なのにゲストの喋りが酷くて、キース君が法話ですけれど…。

Aぶるぅ「やだやだ、お念仏なんて嫌だもんーっ!」
キース 「唱えないと、お浄土に行けないのだが…」
Aぶるぅ「それもヤだけど、お念仏も嫌ぁーっ!」

ハーレイがやればいいじゃない、と悪戯小僧がギャーギャー。

Aぶるぅ「ブルーの分だけやるってズルイよ、ぼくの分も!」
A船長 「どうして私が、覗きを呼ばんといかんのだ!」

断固断る、とキャプテン、眉間に皺を。

A船長 「ぶるぅは放って、法話の続きをお願いします」
キース 「そうだな、焚合わせも来たし…。タケノコだな」
シロエ 「これも美味しそうですね、鯛の子もありますよ」
ジョミー「ホント、色々と凝ってるよねえ…」

盛り付けが凄く上品だしさ、とジョミー君。

ぶるぅ 「うんっ! ちゃんと器に合わせてるよね」
ブルー 「見事な腕だよ、流石は花板さんだけあるねえ…」
Aブルー「せっかくの料理だし、法話もよろしく!」

阿弥陀様のエロい話の続きを…、とソルジャーの輝く瞳。

Aブルー「漏れなく極楽に行けるんだよねえ、お念仏で!」
キース 「もちろんだ。そのために船で衆生を救いに…」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくも、お船に乗りたいようーっ!」

置き去りだなんて酷すぎるよう、と大食漢の悪戯小僧。

Aぶるぅ「ぼくの覗きも役立つ筈だよ、いつかはきっと!」
A船長 「いや、絶対に無いと思うが」
Aぶるぅ「でもでも、ブルーは見られていても平気だし!」
Aブルー「興奮するってわけじゃないからねえ…」

覗きが役立つとは思えないけれど、とソルジャーも。

Aブルー「ハーレイが萎えてしまうと困るし、諦めてよ」
シロエ 「まさか置き去りにするんですか? こんな子供を」
Aブルー「仕方ないだろ、ぼくたちの極楽ライフのためには」
スウェナ「酷すぎるわよ!」

何か方法は無いのかしら、とスウェナちゃん。
可哀想ですしね…?


2019/04/28 (Sun)

 

☆助けてあげるべき


マツカ君の別荘で桜を愛でつつ、花板さんが作る料理に舌鼓。
けれど何故だか法話なわけで、只今、悪戯小僧が大ピンチ。

Aぶるぅ「酷いよ、酷いよ、ぼくを置いてくなんてーっ!」
Aブルー「でもねえ…。お前の覗きは、よろしくないから」
A船長 「極楽の蓮は、ブルーと私のために予約中なのだ」

断じて、お前のためではない、とキャプテンの渋面。

A船長 「嫌なら自力で何とかするのだ、お念仏を唱えて」
Aぶるぅ「やだやだ、置き去りも嫌だけど、お念仏も嫌ぁ!」

あんなの絶対、唱えないから、と涙目になっている悪戯小僧。

Aぶるぅ「どうすればいいの、ぼく、置いてかれるよーっ!」
キース 「自業自得だと思うがな」
スウェナ「だけど、ぶるぅはお子様よ?」

実年齢は何歳だろうと子供じゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「可哀想よ、助けてあげなさいよ!」
シロエ 「そうです、阿弥陀様の船に乗せてあげて下さい」
キース 「しかしだな…」
ブルー 「みんなもこう言ってるんだし、助けなくちゃね」

それが坊主の役目だろう、と銀青様のお言葉が。

ブルー 「君が代理で唱えてあげれば、解決なんだし」
シロエ 「あっ、そうですね! キース先輩なら!」
サム  「プロの坊主だし、キャプテンよりも優秀だぜ」

唱えてやれよな、とサム君も。

サム  「ケチっていねえで、ほれ、十回ほど」
キース 「お十念か…。確かに坊主の基本ではある」
ブルー 「何をするにも南無阿弥陀仏は、坊主の心得だしね」

いただきます、の代わりにだって南無阿弥陀仏、と銀青様。

ブルー 「可哀想なぶるぅのために、お念仏!」
キース 「承知した。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

左手首の数珠レットを繰り、お念仏を朗々と。

キース 「よし、十回だ! これで、ぶるぅもお浄土だな」
Aぶるぅ「ありがとう、キース! 覗き、頑張る!」
キース 「いや、そこは…」

頑張らなくてもいいと思うが、とタラリ冷汗。
お浄土で、覗き…。


2019/04/29 (Mon)

 

☆阿弥陀様と仲良く


マツカ君の別荘の桟敷でお花見、花板さんが作る料理も絶品。
何故だか法話になりましたけれど、悪戯小僧もお浄土が確定。

Aぶるぅ「せっかく行けるんだもの、覗かなくっちゃ!」
A船長 「わ、私は遠慮したいのだが…!」
Aブルー「うーん…。ぶるぅ、覗きはコッソリお願い」

ハーレイが萎えると困るからね、とソルジャー、真剣。

Aブルー「蓮の花びらに隠れてやるとか、そんな感じで」
Aぶるぅ「隠れられそうなら頑張るけれど…。どうかなぁ?」

蓮の仕組みが分からないよ、と視線が副住職に。

Aぶるぅ「んとんと、蓮の花に隠れられる所はあるの?」
キース 「な、無いと思うが…。阿弥陀様が御覧になる以上」
Aぶるぅ「それって、なあに?」
キース 「阿弥陀様は、お浄土の全てに目を配られて…」

有難いお話も聞かせて下さるのだ、という解説。

キース 「だから隠れるような場所は無くて、丸見えかと」
Aぶるぅ「そうなの? じゃあ、ぼくが覗きをしなくても…」

阿弥陀様が覗いているんだよね、と弾ける笑顔。

Aぶるぅ「ハーレイ、聞いた? 覗きは、阿弥陀様だって!」
A船長 「そ、そんな…。エロい人だとはいえ、覗きとは…」
Aブルー「いいじゃないか、そのために遠い蓮だろ?」

阿弥陀様から遠い蓮なら少しはマシだ、とソルジャー、激励。

Aブルー「それに阿弥陀様もエロい人だから、大丈夫!」
Aぶるぅ「ぼく、阿弥陀様と仲良くなるーっ!」

一緒に覗きをするんだも~ん! と跳ねるお子様。

Aぶるぅ「キース、お念仏ありがとう! 頑張るからね!」
キース 「そ、そうか…。良かったな」

お浄土でも楽しく暮らしてくれ、と繰る数珠レット。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
シロエ 「あっ、次の料理が来ましたよ! 美味しそうです」
ジョミー「法話で宴会も悪くないよね、今日は最高!」
マツカ 「どんどん召し上がって下さいね」

絶好のお花見日和ですから、と御曹司。
今月、これにて中継終了~。


2019/04/30 (Tue)






拍手[0回]

PR

☆お花見と御馳走


さて、四月。お花見シーズンは今年は早めで、第一週が花。
恒例の入学式を終えたシャン学メンバー、生徒会長宅で週末。

ジョミー「お花見も終わっちゃったよね…。アルテメシアは」
シロエ 「今年は花が早かったですしね、この辺りは」
スウェナ「入学式の日に、ギリギリ残っていた程度よね」

何処の桜も散っちゃってるわ、とスウェナちゃん。

マツカ 「山奥の方なら大丈夫ですよ。見頃だそうです」
サム  「あー、マツカとこの別荘のな!」
マツカ 「明日もお天気らしいですから、手配しましょうか」

日曜日でも道は空いていますし…、と御曹司の笑み。

マツカ 「あんな山奥まで行こうって人は、少ないですから」
ジョミー「それ、最高! 満開の桜でバーベキュー!」
サム  「おいおいおい…。バーベキューかよ?」

それはねえだろ、とサム君の意見。

サム  「花見はやっぱり、弁当とかよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お花見弁当、間に合わせるよ!」
マツカ 「料亭に注文する手もあります。出張サービスで」

厨房で作ってくれますからね、と流石な発想。

マツカ 「器は沢山揃っていますし、趣向を凝らして…」
一同  「「「イイネ!!!」」」

別荘で贅沢なお花見懐石、と歓喜の声が上がってますけど。

キース 「大丈夫なのか? 俺は非常に心配だが」
シロエ 「お天気だったら、大丈夫だと思いますけれど…」

気圧配置がコレですしね、とシロエ君が眺める天気図。

シロエ 「降っても時雨程度ですってば、問題無しです」
キース 「いや、俺が言うのは天気じゃなくてだ…」
シロエ 「食材の仕入れとかですか?」

卸売市場が休みですから、とシロエ君。

シロエ 「でも、プロだったら、そこは何とか…」
マツカ 「大丈夫ですよ、任せておけば安心です」
キース 「そういう心配はしていないんだが、別件で…」
一同  「「「別件?」」」
キース 「ああ」

あまり言いたくないんだがな、と複雑な顔。
他に何か…?


2019/04/01 (Mon) 

 

☆心配なのはコレ


シャン学メンバーには入学式の春、また入学した後の土曜日。
生徒会長宅で過ごしてますけど、お花見に行こうという計画。

シロエ 「別件というのは何なんです? 謎なんですけど」
ジョミー「だよねえ、天気も食材も心配ないって言ってるし」
スウェナ「他にいったい何があるのよ、道路も大丈夫よ?」

マツカが混まないと言ったじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「お花見は、場所と移動と食事を確保でオッケーよ」
サム  「そうだよなあ…。他に心配はねえと思うぜ」

全部揃っているじゃねえかよ、とサム君も。

サム  「だから行こうぜ、明日はリッチに花見懐石!」
マツカ 「決まりだったら連絡しますよ、えーっと…」

人数は8人で決定ですね、とマツカ君。

マツカ 「ぼくたちと、ぶるぅとブルーってことで」
キース 「その人数だ、大丈夫なのかと言っているのは」
一同  「「「へ?」」」

いつもの面子のことじゃないか、と誰もがキョトン。

シロエ 「心配っていうのは、ソレだったんですか?」
ジョミー「まさかキースが欠けるとか?」
サム  「それはねえだろ、もう花祭りも済んでるしよ」

それとも法事の予定アリかよ、とサム君の問い。

サム  「別にキースが来られねえなら、俺たちでよ…」
シロエ 「充分、楽しんでこられますけど?」

諸悪の根源がいない分だけ、とシロエ君のキッツイ一言。

シロエ 「先輩がいると、何かと災いを呼びますからね」
キース 「お前、わざと核心を避けていないか?」

その災いは何なんだ、とキース君の渋面。

キース 「馬鹿野郎が来ないかと言っているんだ、俺は!」
一同  「「「あー…」」」

ひょっとしなくてもアレのことか、と一同、愕然。

シロエ 「あの迷惑な人ですか? お花見に来ると…?」
ジョミー「ついこの間まで、一緒にお花見だったよね…」
キース 「明日は来ないという保証があるのか?」

花見には違いないだろうが、と副住職。
来るかもですね…?


2019/04/02 (Tue)

 

☆宴会好きの対策


入学式も済んだシャン学メンバー、生徒会長宅で過ごす休日。
今日は土曜で明日は日曜、お花見の計画が出てますけれど…。

キース 「あの馬鹿野郎は、宴会の類が大好きだからな」
シロエ 「そうでした…。法要も、やたら好きですけどね」
ジョミー「春のお彼岸の法要の後も、宴会だったよね…」

ぶるぅが作った御馳走で…、とジョミー君の回想。

ジョミー「凄く御機嫌で、一人で盛り上がっていたけれど…」
スウェナ「そうだったわねえ、キースの法話がウケちゃって」
サム  「勘違いの極めつけだったけどよ…」

妙に話が噛み合ってたよな、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「キースは真面目に喋ってるのに、勝手によ…」
マツカ 「都合よく解釈してたんですよね、片っ端から」
シロエ 「あそこまでいくと、もはや一種の才能ですよ」

何を聞いても、頭の中で自動変換なんです、とシロエ君。

シロエ 「お蔭で、有難い法話を聞いたと思い込んでて…」
ブルー 「ぼくにもお酒を勧めまくって、うるさかったよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 一升瓶、沢山転がってたよね!」
サム  「元からザルだし、底無しだよなあ…」

しかも酔っぱらいもしねえでやんの、とサム君の呆れ顔。

サム  「飲酒運転な空間跳躍で、何処かに行けばよ…」
シロエ 「ちょっとは反省するかもですけど、無理ですよね」

飲酒運転でも、自分の世界へお帰りです、とシロエ君、溜息。

シロエ 「問い合わせは一切来ませんでしたし…」
キース 「まったくだ。帰っていない、と聞いてくればな…」

俺も溜飲が下がったものを…、と副住職。

キース 「ああいう馬鹿が来かねないんだぞ、花見には!」
シロエ 「でもですね…。キース先輩に任せて安心なような」
スウェナ「それは言えるわね。もう一度、煙に巻きなさいよ」
キース 「噛み合っていない法話でか…?」
一同  「「「ピンポーン!」」」

それでいこう、と親指を立てる御一同様。
お花見の席で法話ですか?


2019/04/03 (Wed)

 

☆法話で逃げ切れ


お花見シーズンは終わりですけど、山奥では今が見頃だとか。
マツカ君の別荘でお花見の計画、問題は迷惑なゲストでして。

シロエ 「キース先輩なら出来るでしょう? 凄い法話が」
サム  「お彼岸の時にやってたみたいに、切り抜けろよ」

誰かさんが勘違いするネタでよ…、とサム君の注文。

サム  「また光背で語ってもいいし、新しいネタでも…」
ジョミー「食いつきのいいヤツで、ドーンと一発!」

いってみよう! とジョミー君も。

ジョミー「今まで迷惑かけまくった分を、挽回してよね!」
キース 「お、おい…! 俺にそこまでの才能は…!」
スウェナ「そうでもないでしょ、立派なアドリブだったわよ」

あの場で振られたネタだったのに…、とスウェナちゃん。

スウェナ「あらかじめ練って来た法話じゃないでしょ?」
キース 「そ、それはそうだが…。あの時はだな…!」

追い詰められたら閃いたんだ、と副住職、ワタワタ。

キース 「あんな奇跡は、そうそう起こらん!」
ジョミー「じゃあ、用意!」

今日からネタを考えておこう、とジョミー君の指摘。

ジョミー「誰かさんが来たら、語れるヤツを!」
シロエ 「いいですねえ! それさえあれば安心ですよ!」
サム  「キースに任せりゃ、一人で勝手に盛り上がって…」
マツカ 「ぼくたちに火の粉はかかりませんね」

それでいきましょう、とマツカ君の笑み。

マツカ 「万一、誰かさんが来るんだったら、法話です」
サム  「よーし、決まりな! マツカ、手配を頼むぜ」
マツカ 「ええ。迎えの車と、出張の料理と…」

まずは執事に連絡です、と取り出すスマホ。

マツカ 「もしもし? 明日、別荘を使いたいんですけど…」
スウェナ「ワクワクするわね、一流料亭の御馳走でお花見!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ プロのお料理も、素敵だもんね!」
キース 「お、俺の立場は…?」
一同  「「「頑張って!」」」

万一の時はよろしく頼む、と誰もが笑顔。
大丈夫ですか…?


2019/04/04 (Thu) 

 

☆御馳走が楽しみ


マツカ君の別荘でお花見な企画、シャン学メンバーも大喜び。
誰かさんが来た時はキース君が法話で対応、そういう話に。

マツカ 「ええ、行くのはいつもの皆さんです。それで…」
サム  「美味い料理で頼むぜ、マツカ!」
マツカ 「もちろんですよ。あっ、今のはですね…」

お友達との話でして、と執事さんと通話中の御曹司。

マツカ 「せっかくですから、出張料理を頼みたいんですよ」
ジョミー「やったね!」
マツカ 「えーっと? ちょっと待って下さいね」

執事さんを待たせたマツカ君、ぐるりと見回しまして。

マツカ 「お料理は和風でいいんですよね? 一流どころの」
ジョミー「うん、それ、それ! うんとゴージャスに!」
スウェナ「旬の食材で味わいたいわね、お任せコースで」
マツカ 「分かりました。…じゃあ、腕のいい板前さんで…」

出来れば花板さんがいいんですが、と凄すぎる注文。

サム  「マジかよ、花板って言ってるぜ?」
シロエ 「マツカ先輩の家ですからねえ、楽勝なのかも」
ジョミー「花板って、トップじゃなかったっけ?」
ぶるぅ 「そだよ、お料理の腕が凄いの!」

出張してくれると嬉しいよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「うんと美味しいお料理、期待できるもん!」
スウェナ「花板さんが呼べるといいわねえ…」
マツカ 「それじゃ、手配をよろしくお願いします」

急なお願いですみません、と電話を終えたマツカ君。

マツカ 「ちゃんと頼んでおきました。明日は大丈夫ですよ」
サム  「花板も来てくれそうなのかよ?」
マツカ 「多分、いけると思いますが」

他に出張の口が無ければ…、と流石な発言。

マツカ 「お花見シーズンは終わりましたし、出張は…」
ジョミー「無さそうってことでいいのかな?」
マツカ 「そうなりますね、お楽しみに」
サム  「後はキースに丸投げだよな」
シロエ 「万一の時のことですね」

法話のネタを頼みますよ、と言ってますけど。
本気ですか…?


2019/04/05 (Fri) 

 

☆招かれざる人が


マツカ君の別荘でお花見の企画、和風の出張料理つきで決定。
明日はみんなでお出掛けですけど、キース君には別の課題が。

シロエ 「明日までは、まだ充分な時間がありますからね」
サム  「しっかり練っとけよ、法話のネタを」
キース 「おい、お前たち…!」

本気で法話をしろと言うのか、とキース君、オロオロ。

シロエ 「本気ですけど? 法話さえあれば安心です!」
スウェナ「誰かさんが何を言って来たって、煙に巻くのよ!」

有難い法話を聞かせればいいでしょ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「そうすればお彼岸の時と同じよ、喜ぶものね」
??? 「うん、そのコースでお願いしたいな!」

ぼくも賛成、とソルジャー(会話表記はAブルー)出現。

一同  「「「で、出たーっ!!!」」」
Aブルー「失礼だねえ…。お花見も一緒に行ったじゃないか」

ぼくのハーレイも、それにぶるぅも、とニコニコニッコリ。

Aブルー「というわけで、追加をお願い! 三人で!」
マツカ 「え、えーっと…。キャプテンと、ぶるぅですか?」
Aブルー「他に誰がいると?」

お花見に行くなら賑やかに! と輝く瞳。

Aブルー「でもって、法話が聞けるんだよね?」
シロエ 「は、はいっ! キース先輩が心をこめて!」
Aブルー「嬉しいねえ…。ぼくのハーレイも喜ぶよ!」

素敵なのを聞かせてくれたまえ、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「そうと決まれば、早く追加をね! マツカ!」
マツカ 「わ、分かりました、手配します…!」

スマホを取り出し、電話をかける御曹司。

マツカ 「もしもし? 三人追加です」
一同  (((あちゃー…)))

イヤンなコースになってしまった、と誰もがガックリ。

マツカ 「ええ、そのように…。お願いします」
Aブルー「頼んでくれた?」
マツカ 「大丈夫ですよ。それと花板が来てくれるそうです」
一同  「「「やった!」」」

これで誰かさんさえいなければ…、と一同、複雑。
来ましたしね?


2019/04/06 (Sat)

 

☆お楽しみは法話


明日はマツカ君の別荘でお花見、花板さんの出張料理つき。
ところがソルジャーも来るんだそうで、頼みの綱はキース君。

ジョミー「花板さんの料理もあるのに、人数、多いね…」
Aブルー「何を言うかな、それはマツカに失礼だよ」

たかが三人増えたくらいが何なのさ、とソルジャー、平然。

Aブルー「三人が三十人になっても、おもてなしはさ…」
マツカ 「はい、喜んでさせて頂きますけど」
Aブルー「ほらね、びくともしないから! マツカの財布!」

お父さんの財布と言うべきかもね、と笑顔全開。

Aブルー「そういうわけで、明日はよろしく!」
ぶるぅ 「あれっ、帰っちゃうの?」
Aブルー「会議をサボって来ちゃったからねえ…」

明日のハーレイの休暇のためにも、と殊勝な発言。

Aブルー「ぼくが真面目にやっておけばさ、心象、いいから」
シロエ 「だったら、サッサと帰って下さい!」
Aブルー「うん、それじゃ明日! 法話も楽しみ!」

またねー! と手を振り、消えましたが。

サム  「マジで来ちまったぜ、余計なヤツがよ…」
シロエ 「嫌すぎますよね、この展開は…」
マツカ 「お料理とかは、何とでも出来るんですけど…」

問題は癒しの空間ですよ、と御曹司も溜息。

マツカ 「地獄にならなきゃいいんですけどね…」
ジョミー「そこはキースに期待だよ! 法話でバッチリ!」
スウェナ「お相手をして貰うしかないわね、あの人たちの」
キース 「し、しかし…!」

そうそうネタが見付からんのだ、と焦る副住職。

キース 「この前とネタが被るというのも…」
ブルー 「法話はそういうものではないよ」

プロなら使い回してもプロ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「沢山のお寺で法話だからねえ、ネタだってさ…」
シロエ 「被っちゃうことがあるんですか?」
ブルー 「同じ人が聞きに来ることも多いし、常に捻って」
キース 「プロだろうが!」

俺はあくまで素人なんだ、と言ってますけど。
さて、どうなる…?


2019/04/07 (Sun) 

 

☆同じネタも有効


明日はマツカ君の別荘でお花見ですけど、余計な人が約3名。
一番問題なのがソルジャー、キース君の法話だけが救いな今。

キース 「この前と同じネタでやるには、スキル不足で…」
ジョミー「じゃあ、新しいネタでいいじゃない」

適当に何か考えてよね、とジョミー君。

ジョミー「ぼくやサムとは違って、本職のお坊さんだしさ」
サム  「だよなあ、腐っても副住職だしよ、元老寺の」

俺たちとは格が違う筈だぜ、と僧籍な人がジロリ。

サム  「此処でうだうだ言っていねえで、考えろよな!」
ブルー 「ぼくもそう思う。プロじゃなくても精進だよ」

布教師の資格を持っていなくても法話は出来る、と銀青様。

ブルー 「大抵の住職は持っていないよ、資格なんかは」
スウェナ「アドス和尚は持ってるのかしら?」
シロエ 「あ、そこの所は気になりますねえ!」

どうなんですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「いつも何かと法話を聞かされますけど、資格は?」
キース 「…ウチの親父なら、無資格だが…」
シロエ 「ということは、キース先輩と同じなんですよね?」

資格という点に関しては…、とシロエ君の指摘。

シロエ 「そうなってくると、アドス和尚と先輩では…」
マツカ 「変わらないんですよね、法話については」

要は経験値の違いですね、と御曹司も。

マツカ 「そういうことなら、この際、キースも経験を…」
ブルー 「積んでなんぼだと思うけどねえ、せっかくだから」

リクエストも来たし頑張りたまえ、と銀青様のプッシュ。

ブルー 「この間の法話は見事だったし、あの調子でね」
キース 「あれは、あの馬鹿野郎が勝手にだな…!」

勘違いして突っ走っただけだ、とキース君、必死。

キース 「同じ柳の下にドジョウは、そうそういないと…」
ブルー 「でもさ、三度目の正直というヤツもね」
シロエ 「二度目は充分、有効ですよ」
キース 「おい…!」

無茶を言うな、と慌ててますけど。
法話は決まりですよね?


2019/04/08 (Mon)

 

☆法話をするしか


明日はマツカ君の別荘でお花見、おまけに花板さんの料理も。
ところがソルジャーたちも来ることになって、頼りは法話。

スウェナ「ネタが無いなら、同じネタで語りなさいよ!」
サム  「そうだぜ、アレなら実績もあるしよ」
ジョミー「下手に新しいネタにするより、安全っぽいよ」

誰かさんが喜ぶ筈だからさ、と皆が畳み掛け。

シロエ 「プロでなくても、法話は出来るらしいですしね?」
マツカ 「アドス和尚のは長いですしね、いつ聞かされても」
スウェナ「キースが止めてくれなかったら、終わらないわよ」

つまり、いくらでも語れるのよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「キースもお父さんを見習いなさいよ、あの調子!」
サム  「とにかく光背で喋っとけよな、延々と」

そうすりゃ花見の席も安泰だぜ、とサム君、親指をグッと。

サム  「というわけでよ、キースが頑張りまくるってよ!」
一同  「「「わーい!!!」」」
キース 「俺は、やるとは言っていないが!」
ジョミー「でも、誰かさんはその気だよ?」

楽しみにして帰って行ったし、とジョミー君のツッコミ。

ジョミー「これで法話をしなかったりしたら、悲劇だってば」
シロエ 「間違いないですね、大惨事ですよ」
サム  「また災いを呼ぶ気かよ、お前?」

ただでも災難を呼びまくるのに…、とサム君のキッツイ一言。

サム  「いい加減、愛想が尽きるってヤツだぜ、マジで」
スウェナ「言えてるわねえ…。絶交したいくらいだわよ」
キース 「そう言われても、好きでやってるわけでは…」
サム  「明日の法話については、そうだろ?」

やらねえ選択をするんだったら、と突き付ける人差し指。

サム  「絶交か法話か、好きに選べよ、今すぐによ!」
シロエ 「法話を選ばなかった時には、絶交なんですね?」
サム  「決まってるじゃねえかよ、どっちなんだよ?」
キース 「絶交よりかは法話の方が…」

まだマシだよな、と副住職が落とす肩。
法話をチョイスですね?


2019/04/09 (Tue)

 

☆お詫びは罰礼で


明日はマツカ君の別荘でお花見ですけど、余計なお客様まで。
ソルジャー夫妻に「ぶるぅ」もプラス、頼みの綱はキース君。

サム  「よーし、明日はキースの法話で決まりな!」
シロエ 「光背ネタで語って下さい、思いっ切り!」
キース 「うう……」

阿弥陀様に申し訳ない気がするんだが、と副住職の嘆き。

キース 「あの馬鹿野郎が勘違いするのは、確実なのに…」
ジョミー「じゃあ、罰礼でいいんじゃないかな?」

御本尊様の前でお詫びすればオッケー、とジョミー君。

ジョミー「キースは罰礼、慣れているしね」
スウェナ「そうねえ、アドス和尚に食らいまくって」
シロエ 「お勤めの時に失敗したら、三百回でしたっけ?」
キース 「勝手に増やすな、ただの失敗なら百回だ!」

いくら親父が鬼でもな、と副住職の反論。

キース 「三百回コースは滅多に来ないぞ、あの親父でも!」
サム  「だったら三百回でいけよな、明日の法話は」

もっと増やして五百回でもかまわねえかも、と僧籍な人。

サム  「お詫びの気持ちを持っていればよ、お許しがよ…」
ブルー 「あると思うね、阿弥陀様は慈悲深いお方だから」

心配だったら先払いしてもいいと思う、と生徒会長も。

ブルー 「なんなら、此処でやって行くかい?」
サム  「それもいいよな、和室に阿弥陀様がおいでだしよ」
キース 「勘弁してくれ!」

どうせ千回とか言うんだろうが、と逃げを打つ副住職。

キース 「罰礼は俺が自発的にやる!」
ブルー 「いいけどね…。それなら明日は任せておくよ」
サム  「文句の方は無しで頼むぜ、花見なんだしよ」

しっかり法話のネタを練れよな、とサム君、キッチリと釘。

サム  「これで馬鹿野郎の対策は完璧!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 明日はお花見で御馳走だよね!」
シロエ 「花板さんの美味しい料理が待っていますよ」
一同  「「「ばんざーい!!!」」」

今日は前祝いで宴会だ、と盛り上がる御一同様。
さて、明日は…?


2019/04/10 (Wed) 

 

☆オマケがヤバイ


誰かさんの対策はキース君に丸投げで、いよいよお花見の日。
集合場所は生徒会長のマンションの駐車場、お天気も良く…。

シロエ 「おはようございます! よく晴れましたね」
マツカ 「今日は一日、晴れだそうですよ。別荘の方も」
ジョミー「もちろん桜は満開だよね? あそこ、山奥だし」
マツカ 「ええ。途中でも山桜が見られるみたいですね」

此処よりはかなり気温が低めですから、と御曹司。

マツカ 「マイクロバスの窓からも、お花見出来ます」
スウェナ「最高だわねえ! もう一度お花見!」
サム  「これで誰かさんさえ、いなければよ…」
シロエ 「ホントに文句は無いんですけど、来ますしねえ…」

しかもオマケまでくっつけて…、とシロエ君の溜息。

シロエ 「ぶるぅは、ぶるぅに任せておけるんですけど…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅは大事なお友達だもん!」

早く来ないかな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はワクワク。

ぶるぅ 「ぶるぅも御馳走、とても楽しみにしてるしね!」
シロエ 「もう連絡を取ったんですか?」
ぶるぅ 「うんっ、昨日、ぶるぅが思念をくれたよ!」

それに法話も楽しみみたい、と無邪気な笑顔。

ぶるぅ 「お彼岸の時には来ていないから、その分も!」
一同  「「「うわー…」」」

怖すぎないか、と誰もがガクブル。

シロエ 「ほ、法話って…。ぶるぅが聞きたいんですか?」
ぶるぅ 「そだよ、あっちのブルーが期待してるから!」

どんな中身か知りたいんだって、とニコニコ。

ぶるぅ 「大人の時間の役に立つらしいから、どんなのか!」
シロエ 「そういう話になっているんですか!?」

しかも「ぶるぅ」が絡むんですか、とシロエ君、真っ青。

シロエ 「ロクでもない解釈が増えそうな気が…」
サム  「ませてやがるしなあ、あのガキはよ…」
マツカ 「キースに任せるしかないですね…」
一同  「「「うーん…」」」

ぶるぅは想定外なのでは、と頭を抱える御一同様。
厄介かも…。


2019/04/11 (Thu) 

 

☆悪戯小僧も期待


今日はマツカ君の別荘でお花見、花板さんの御馳走も楽しみ。
朝から集まった面々ですけど、晴れなのに暗雲たちこめる今。

サム  「よりにもよって、ぶるぅかよ…。とんでもねえな」
ジョミー「誰かさん以上に危なくないかな、ダークホースで」
シロエ 「お子様だけに、破壊力が半端ないですからね…」

その上、札付きの悪戯小僧なんです、とシロエ君が仰ぐ青空。

シロエ 「なんかこう、青天の霹靂を食らったような気が…」
スウェナ「完全に想定外だったわよねえ、ぶるぅなんかは」
サム  「キースも考えていねえと思うぜ、そこのトコはよ」

どうするんだよ、とサム君もオロオロですけど。

シロエ 「あっ、キース先輩が来ましたよ!」
マツカ 「キース、おはようございます!」
キース 「すまん、遅くなった。…心の準備をしていてな」

ちょっと本堂で罰礼を…、と副住職。

キース 「今日は法話をせねばならんし、百回ほど」
シロエ 「頑張りましたね、それ、お勤めの後でですか?」
キース 「ああ。親父には掃除のやり直しだと嘘をついてな」

これで阿弥陀様もお許し下さるだろう、と合掌を。

キース 「光背で語らせて頂きますが、とお詫びして来たし」
シロエ 「それなんですけど、ぶるぅが問題なんですよ!」
キース 「はあ?」

ぶるぅなら此処にいるじゃないか、とキース君、キョトン。

キース 「いつも通りに元気そうだし、どう問題だと?」
シロエ 「こっちのぶるぅじゃなくってですね…」
サム  「誰かさんのオマケで来るヤツのことな!」

悪戯小僧で大食漢の、とサム君がブルッと震わせる肩。

サム  「ヤツが楽しみにしてやがるんだよ、例の法話を」
キース 「そ、そうなのか? あの迷惑な方のぶるぅが…?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ なんか覗きに役立つかも、って!」
キース 「覗きだと?」
ぶるぅ 「大人の時間によく効くお話なんでしょ、法話!」

だって「ぶるぅ」がそう言ったもん、と笑顔全開。
最悪かも…。


2019/04/12 (Fri)

 

☆事故りそうです


マツカ君の別荘でお花見な今日、御馳走も楽しみなんですが。
なんと悪戯小僧な「ぶるぅ」が問題、法話に期待大だとか。

キース 「ぶ、ぶるぅは考えていなかったぞ…!」
ジョミー「やっぱり想定外だったわけ?」
キース 「勘定に入れていなかった…。盲点と言うか…」

死角と言うか、とキース君、アイスブルーの瞳で呆然。

キース 「教頭先生のそっくりさんなら、考えていたが…」
シロエ 「まあ、キャプテンはセットものですからねえ…」
サム  「数に入れるのは当然だよなあ、こういう時はよ」

誰かさんが喜ぶ場合は、もれなくセット、とサム君も。

サム  「けどよ、ぶるぅというのはよ…」
スウェナ「見落としがちよね、お子様だから」
シロエ 「そこが恐ろしいトコなんですよ、読めませんから」

発想がカッ飛びすぎですし…、とシロエ君が零す溜息。

シロエ 「リアクションが謎で、おまけに斜め上なんです」
ブルー 「小さな子供はそんなものだよ、ぶるぅに限らず」

だから思わぬ事故とかが…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「大人だったら、有り得ないことをするからね」
キース 「縁起でもないことを言わんでくれ!」

俺の法話が事故りそうだ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「せっかく武装して来たのに…! あらゆる角度で」
マツカ 「そうなんですか?」
キース 「この前、上手く切り抜けた分を、検討してだな…」

質疑応答をやっていたんだ、と語られる迷惑な人対策。

キース 「こう来たらスルーとか、これは相槌とか…」
ブルー 「なるほどねえ…。努力がパアになるかも、と…」

ぶるぅの反応は予測不可能、と生徒会長も同情しきり。

ブルー 「とりあえず健闘を祈っておくよ。それと無事故と」
ぶるぅ 「大丈夫だよ、ぶるぅはお勉強したいだけだから!」
キース 「それは覗きのためだろうが!」
ぶるぅ 「うんっ!」

だから上手に教えてあげてね、と罪のない笑顔でお願いが。
キース君、ピンチ…。


2019/04/13 (Sat) 

 

☆お子様が怖すぎ


今日はマツカ君の別荘でお花見、楽しみなのにゲストが問題。
キース君の法話でかわすつもりが、ダークホースがいる現実。

ぶるぅ 「んとんと、ぶるぅは覗きが趣味だし…」
キース 「そんなはた迷惑な趣味は要らんが!」
ぶるぅ 「でもでも、ぶるぅの生き甲斐らしいの!」

土鍋の中からコッソリ見るのも、他の所に隠れるのも…、と。

ぶるぅ 「大人の時間を覗き見するとね、楽しいんだって!」
一同  「「「うーん…」」」

とてもお子様とは思えない趣味だ、と頭を抱える御一同様。

シロエ 「その趣味はですね…。迷惑がられていませんか?」
ぶるぅ 「えーっと…。ハーレイが意気消沈だっけ?」

途中で萎えちゃうらしいんだよね、と凄い台詞が炸裂。

ぶるぅ 「そうならないようにパワーアップだって!」
キース 「念のために聞くが、そのために俺の法話なのか?」
ぶるぅ 「そうなの! キースの法話は凄いんでしょ?」

この前のが効いたらしいもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから、ぶるぅも期待してるの! 今日の法話に」
キース 「ぶ、ぶるぅが……」

なんてこった、とキース君、呆然自失。

キース 「ヤツの対策は立てていないぞ、どうすれば…!」
シロエ 「アドリブですよ、お彼岸の時みたいに!」
ジョミー「そうだよ、出たトコ勝負でさ!」

プロじゃなくても何とかなるよ、とジョミー君たち。

ジョミー「きっとキースなら、いけるって!」
キース 「そ、そうだろうか…?」
??? 「大丈夫、君なら今日も最高の法話が出来るって!」
一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」

もう出た、と悲鳴でソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「なんだか悩んでいるみたいだけど、期待してるよ」
キース 「あ、あんたはなんとか出来そうなんだが…!」
Aブルー「聞いたよ、ぶるぅが心配だって?」
キース 「分かってるなら、対策を頼む!」

ヤツに耳栓は出来ないのか、と言ってますけど。
耳栓…?


2019/04/14 (Sun)

 

☆もう塞がってます


今日はマツカ君の別荘でお花見、花板さんの料理にも期待大。
ところがゲストが非常に問題、悪戯小僧の「ぶるぅ」までが。

Aブルー「耳栓って…。それは、ぶるぅの耳にかい?」
キース 「他にどういう使い道があると?」

あいつの耳を塞いでくれ、とキース君。

キース 「俺の法話は、ぶるぅは想定していないんだ…!」
Aブルー「塞いでもいいけど、もう塞がってるよ?」
キース 「はあ?」
Aブルー「あの姿が、君にはどう見えてるわけ?」

見てごらん、と指差す先に悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。

キース 「どうって…。普通に、ぶるぅだが?」
Aブルー「見て欲しいのは頭だってば、耳はどうなってる?」

今、耳は外に出ているのかな、という質問。

キース 「耳…。そういえば、記憶装置みたいなものが…」
Aブルー「うん、ぼくの記憶装置のオモチャだよ、あれ」

ぶるぅ御自慢のアクセサリーで…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「つけているだけで、偉くなった気分らしいんだよ」
Aぶるぅ「そだよ、ブルーの他には、ぼくだけ!」
??? 「ソルジャー限定品ですからねえ、記憶装置は」

王冠気分なんですよ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「寝ている時でも、基本はつけている筈です」
Aブルー「ぼくより、よっぽど愛用してると思うんだけど…」

ぼくは、こっちじゃ外してるしね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「そんなわけでさ、ぶるぅの耳は塞がっててさ…」
A船長 「あえて耳栓をする必要は無いと思います」
Aぶるぅ「それに耳栓、ぼくにはめても無駄だも~ん!」

ちゃんとサイオンで聞こえるもんね、と飛び跳ねる悪戯小僧。

Aぶるぅ「今日のキースの法話、楽しみ! 凄いんだよね!」
キース 「…す、凄いというのは、どういう意味でだ…?」
Aぶるぅ「聞くだけでビンビンのガンガンなんでしょ?」
キース 「違うんだが…!」

法話はそういうものではない、と焦ってますけど。
ぶるぅですしね?


2019/04/15 (Mon)








 

拍手[0回]

☆逃げられない法要


もうじき来るのが春のお彼岸、またソルジャーのせいで法要。
別荘ライフにねじ込まれるより、生徒会長宅の方がマシで…。

Aブルー「じゃあ、お中日は此処で法要! いつも通りに!」
一同  「「「はーい…」」」

どうしてこういうことになるんだ、と思っても無駄。

Aブルー「キースは立派なお袈裟で頼むよ、お中日だし!」
キース 「分かっている…。おふくろを拝むことにする」

銀青様のお手伝いということで…、とキース君の溜息。

キース 「まったく、俺はいつになったら自坊でだ…」
Aブルー「なんだい、ジボウとかいうのは?」
キース 「自分の寺という意味だが? 俺の場合は元老寺だ」

その元老寺でお彼岸の法要が出来るのやら、という嘆き。

キース 「毎回、毎回、此処に出張ばっかりで…」
Aブルー「いいじゃないか、スキルアップ出来るし!」

アドス和尚の下でやってるより伸びるだろう、と涼しい顔。

Aブルー「此処だとキースがトップだしねえ、法要の!」
ブルー 「まあ、それについては間違ってないね…」

舞台度胸くらいは身につくだろう、と生徒会長も。

ブルー 「みんなを巻き込んでしまう以上は、頑張りたまえ」
キース 「……スキルアップをか?」
ブルー 「パワーアップは放置でいいから、スキルだけはね」
Aブルー「えーっ!?」

パワーアップもしてくれないと、とソルジャー、必死。

Aブルー「でないとスッポンタケが困るよ、漲らなくて!」
キース 「それは、あんたの自分勝手な解釈でだな…!」
Aブルー「ダメダメ、スキルアップも頑張る! 精一杯に!」

今度の法要も張り切っていこう! と突き上げる拳。

Aブルー「みんなもサボらずに参加してよね、朝一番から!」
シロエ 「分かりましたよ、そっちこそ遅刻は無しですよ?」
Aブルー「うん、寝過ごさないようにセックス控えめ!」
ブルー 「いいから、今日はそこまでで!」

黙って食べろ、と生徒会長がピシャリ。
後は宴会に集中あるのみ…。


2019/03/16 (Sat)

 

☆法話にはプロが


三月と言えば春のお彼岸、アッという間に春分の日なお中日。
ソルジャーに招集されてしまった面々、生徒会長宅に集合で。

シロエ 「おはようございます。いいお天気ですね…」
サム  「空しいくらいに晴れ渡ってるよな、行楽日和でよ」
マツカ 「桜前線も順調ですよね、今年は早くて」
ジョミー「あーあ、別荘でお花見の筈だったのに…!」

誰かさんのせいで見事にコケた、とジョミー君が仰ぐ天井。

ジョミー「お花見どころか、うんと抹香臭い日だってば!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走は用意してあるの!」

法事の後は宴会だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「沢山食べてね、春の味覚が一杯だから!」
シロエ 「ありがとうございます。それだけが楽しみですよ」
スウェナ「そうよね、法要は楽しめないし…」
サム  「キースの野郎に法話をさせても、ダメだよなあ…」

妙な所で真面目だからよ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「笑いの取れる法話なんかは、まず無理だしよ…」
ブルー 「それは相当なスキルが要ると思うよ」

仏の道を踏み外さずに笑いを取るのは…、と銀青様。

ブルー 「専門の勉強をしてるわけでもないからねえ…」
スウェナ「あらっ、そういう勉強もあるの?」
ブルー 「うん。ズバリ、布教師と言うんだけどさ…」

それになるための勉強があって…、という説明。

ブルー 「師僧とは別に、先生を決めて教わるわけだよ」
サム  「へえ…。その道の専門家かよ?」
ブルー 「そうなるね。極めたプロだと、ひっぱりだこで…」

全国を飛び回って法話だよね、と指差す窓の外。

ブルー 「この瞬間にも、あちこちの春のお彼岸で…」
シロエ 「笑いの取れる法話をやっているわけですね?」
ブルー 「TPOに合わせて色々、神妙なのも、お笑いも!」
サム  「そのスキル、キースの野郎にはよ…」
シロエ 「無いんですよね…」

法話なんか聞いたこともないです、とシロエ君。
確かに、そうかも…。


2019/03/17 (Sun)

 

☆法話を聞きたい


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った面々。
お花見日和だけに文句は山ほど、抹香臭いのは勘弁ですけど。

シロエ 「せめてキース先輩が、スキルをですね…」
サム  「磨いて法話をやってくれれば、マシかもなあ…」

ちょっとは気分が明るくなるかも…、とサム君も。

サム  「漫才とまではいかなくてもよ、お笑いの要素を…」
スウェナ「ちょっと挟んでくれるだけでも、変わるわよねえ」
ジョミー「そうだよ、勉強しに行ってくれればいいのに」

法話のプロになってくれればいいんだけどな、とジョミー君。

ジョミー「そしたら法要も、それほど抹香臭くはさあ…」
サム  「ならねえだろうな、気の利いた法話が入ってりゃ」
??? 「ぼくも賛成! ソレに一票!」

法話がいいな、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「早めに支度した甲斐があったよ、法話だって?」
サム  「なんで、あんたが出て来るんだよ!」
シロエ 「法話なんかは、聞く耳を持っていないでしょう!」

いいですか、とシロエ君がスウッと吸い込む息。

シロエ 「法話というのは、仏様の教えを説くんですよ!?」
サム  「うんうん、ソレを抜きには語れねえよな」
ブルー 「キースが法話をやった所で、君にはさ…」

馬の耳に念仏そのものじゃないか、と生徒会長の指摘。

ブルー 「お念仏の一つも唱えやしないし、学ぶ気ゼロで」
Aブルー「仏様のことなら、分かっていると思うけど…」

阿弥陀様だよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「エロい人だっていうことくらいは、充分に!」
一同  「「「へ?」」」

いつからそういうことになったのだ、と誰もがキョトン。

ブルー 「なんだい、それは? 阿弥陀様に対して失礼な!」
Aブルー「何を言うかな、お姿からしてエロいじゃないか!」
ブルー 「どの辺がさ!」
Aブルー「前にも言ったよ、背中だってば!」

立派なのを背負ってらっしゃるよね、と言ってますけど。
何を…?


2019/03/18 (Mon) 

 

☆形が違うそうです


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、ソルジャー登場。
キース君の法話を希望で、仏様のことなら分かっているとか。

ブルー 「背中というのはアレのことかな、光背かな?」
Aブルー「そういう名前がついてるのかい?」
ブルー 「お背中に背負ってらっしゃるモノなら…」

そう呼ぶものだ、と生徒会長。

ブルー 「宗派によっては、形が違ってくるんだけどね」
Aブルー「えっ、そうなのかい? 何処でも同じじゃ…?」
ブルー 「そうでもないねえ、君は知らないだろうけど」

そもそも仏像に興味が無いし…、とフウと溜息。

ブルー 「同じ南無阿弥陀仏のトコでも、全く違うよ」
Aブルー「どんな具合に?」
ブルー 「璃母恩院だと船の形だけど、代わりに光で」
Aブルー「光って…?」

いったい、どんな形なんだい、とソルジャーの問い。

Aブルー「全く想像できないんだけど…。光の形?」
ブルー 「こう、光線を四方に放つ感じだよね」

百聞は一見に如かずだから、とサイオンで宙にイメージを。

Aブルー「本当だ…。背負っていないね」
ブルー 「君が言ってる船形のはね」
Aブルー「なるほどね…。使用前と使用後になるってことか」
一同  「「「へ?」」」

まるで脈絡の無い発言に、生徒会長ばかりか誰もがポカーン。

ブルー 「えっと…。何処からそういう話に?」
Aブルー「光背からだよ、阿弥陀様が背負っているヤツ!」

見せて貰ったイメージからだ、と赤い瞳がキラリーン! と。

Aブルー「ぼくが知ってる阿弥陀様だと、使用前でさ…」
ブルー 「使用後というのは?」
Aブルー「たった今、君が見せてくれた方!」

そっちが使用後、と溢れる自信。

Aブルー「凄いね、まさか四方に飛び散るレベルだなんて!」
ブルー 「阿弥陀様の救いの光だからね、そうでなくっちゃ」
Aブルー「やっぱりエロいよ、阿弥陀様は!」
ブルー 「ちょっと待った!」

なんでそういうことになるのさ、と吊り上げる眉。
謎ですよね…?


2019/03/19 (Tue)

 

☆ネタならあります


春のお彼岸はスッポンタケの法要、早々にソルジャーご到着。
キース君が来ない内から法話を希望で、今の話題は阿弥陀様。

ブルー 「さっきから何を言ってるんだい、君は!」
Aブルー「阿弥陀様について語ってるんだよ、エロい件で!」

もう思いっ切りエロいじゃないか、とグッと拳を。

Aブルー「背中のアレが使用前と使用後、もうそれだけで!」
ブルー 「何の話か、意味不明だけど!」

ホントにサッパリ…、と言っている所へチャイムの音が。

ぶるぅ 「あっ、キースかな? はぁーい!」
Aブルー「来てくれたかな?」

法話をしてくれると嬉しいんだけど、とソルジャー、期待。

Aブルー「せっかくだから、今、盛り上がっている話でさ!」
ブルー 「ぼくにも意味が掴めないのに、無理だろう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ。…なんだ、もう来てやがるのか」

あんたにしては、えらく早いな、とソルジャーをチラリ。

キース 「いつもだったら、遅刻スレスレのくせに」
Aブルー「ぼくだって、たまには早起きするよ!」

でもって早く来た甲斐があった、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「君に法話をして欲しくってさ…。お彼岸なんだし」
キース 「法話だと!?」
Aブルー「そう! 法話があったら少しはマシだ、と…」

ジョミーたちが言っていたよ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「だから法話で好印象! いいのをお願い!」
キース 「生憎と俺は、法話の勉強は基本だけでだ…」
Aブルー「プロの人には負けるって?」
キース 「当然だろうが! ついでにネタも仕込んでいない」

準備が全く出来ていない、と副住職。

キース 「ネタも無いのにアドリブで法話は、キツすぎる!」
Aブルー「大丈夫だってば、ネタならあるから!」
キース 「…そのネタは、誰が出したんだ?」
Aブルー「ぼくだよ、阿弥陀様についてね!」

きっと君にも語れる筈だ、と言ってますけど。
エロい件では…?


2019/03/20 (Wed)

 

☆違いを語って


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーが法話を希望。
キース君に頼み込んだのに、持ちネタが無いと断られて…。

Aブルー「阿弥陀様のことなら、君だってきっと詳しい筈!」
キース 「まるで話が見えないんだが…。どんなネタだ?」

真っ当なネタなら考えてもいい、と副住職。

キース 「ただし、俺でも語れる範囲でないと困るが」
Aブルー「どんな具合に?」
キース 「嘘八百は語れないしな、俺の知識が及ぶ範囲だ」
Aブルー「それなら大丈夫そうだけど…。仏像だから!」

阿弥陀様の像の形なんだよ、とソルジャー、乗り出す膝。

Aブルー「同じ南無阿弥陀仏のトコでも、違うんだって?」
キース 「何がだ?」
Aブルー「背中にしょってるヤツの形だよ! 光背だっけ?」
キース 「ああ、光背か…。確かに違うな」

あんた、意外に詳しいじゃないか、と副住職が顎に当てる手。

キース 「仏像なんかに、興味は無いと思っていたが…」
Aブルー「実はね、さっきブルーに教わったトコで…」
キース 「その違いについて法話をしろと?」
Aブルー「そうなんだよ!」

そうしてくれると嬉しいな、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「なんと言っても、使用前と使用後なんだしねえ!」
キース 「……はあ?」

どういう意味だ、とキース君の反応も生徒会長と同じ。

キース 「いったい何が、使用前と使用後になると言うんだ」
Aブルー「背中のヤツだよ、そのものズバリで!」

なんて大胆な表現だろう、とソルジャー、ウットリ。

Aブルー「背中に背負っているかと思うと、大爆発で…」
キース 「大爆発?」

あんたは何を教えたんだ、と副住職の視線が生徒会長に。

キース 「ますます意味が不明なんだが、どう話したんだ?」
ブルー 「阿弥陀様の救いの光が、広がってゆく形だと…」
キース 「何も間違ってはいないようだな」
Aブルー「ほらね、凄すぎる形なんだよ!」

仏像を見る目が変わりそうだ、と頷く人。
何か勘違いが進行中…?


2019/03/21 (Thu)

 

☆コレで法話を


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、法話希望の声が。
ソルジャーがキース君に注文、阿弥陀様の光背で頼むとか。

Aブルー「使用前と使用後があるとなるとね、是非詳しく!」
キース 「確かに宗派の歴史的には、船形が先だが…」
Aブルー「そうなんだ! だったら大いに意味があるよね!」

ちゃんと分かって作ってるんだ、とソルジャー、感激。

Aブルー「その辺も含めて、法話をお願い! エロいのを!」
キース 「……今、なんと言った?」
Aブルー「エロいのを、って…。阿弥陀様はエロい人だしね」

背中に背負っているのがアレなんだから、とニコニコニコ。

Aブルー「あれほどのビッグサイズは、なかなか無いよ!」
キース 「なんだって?」
Aブルー「普通だったら収まらないけど、流石、仏様!」

お相手にも不自由しないんだろうね、と弾ける笑顔。

Aブルー「いったい誰がお相手なのか、それも法話で!」
キース 「まるでサッパリ話が見えんが、何が言いたい?」
Aブルー「阿弥陀様の逸物についての話と、お相手が誰か!」

そういう法話をして欲しくって…、と強烈な台詞が。

キース 「何を考えているんだ、あんた!」
Aブルー「え、だって…。背負っているのはアレだろう?」

スッポンタケが体現しているヤツね、と立てる親指。

Aブルー「大きすぎるから背中に回して、あんな具合に!」
キース 「なんで、そうなる!」
Aブルー「この話、前にもしたと思うよ、間違いなく!」

どう締め括ったかは忘れたけれど、と悪びれない人。

Aブルー「それが使用前の光背ってヤツで、使用後はさ…」
キース 「……まさか、爆発と言っていたのは……」

聞きたくもない気がするんだが、とキース君、顔面蒼白。

Aブルー「ズバリ、逸物から迸るヤツ! 四方八方に!」
キース 「仏罰を下されたいのか、あんた!」
Aブルー「えっ、本当のことだろう? 使用前と使用後!」

だから法話の方をよろしく、とニッコリと。
大丈夫ですか…?


2019/03/22 (Fri)

 

☆笑える法話で


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーが法話を希望。
阿弥陀様の光背について語れとのことで、只今、勘違い中で。

Aブルー「他のみんなも、法話を聞きたいらしいしねえ…」
キース 「とても、そうとは思えんのだが!」
Aブルー「本当だってば、ぼくが来た時にそんな話を…」

していたんだよ、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「法話があったら楽しくなるとか、マシだとか!」
キース 「……お前たち、本当に言ったのか!?」

この馬鹿野郎に付け入る隙を与えたのか、と副住職の問い。

シロエ 「ち、違います! 確かに法話は魅力ですけど…」
スウェナ「もっとマトモなヤツだったわよ!」
Aブルー「嘘を言わない! 真面目なヤツは遠慮するって!」

言っていたよね、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「クスッと笑える法話がいいとか、色々と…」
キース 「おい、貴様ら…!」
サム  「お、落ち着けよ、キース! 法話ってのはよ…」

プロがやったらすげえんだろう、とサム君、必死。

サム  「仏教の教えを織り込みつつも、笑えるのとか…」
シロエ 「そうです、そうです! そういうのを希望で!」
Aブルー「ほらね、エロくてもいいんだよ!」

クスッと笑えるのはエロい話の定番だろう、と独自の解釈。

Aブルー「なんだったっけ、落語だったっけ? エロネタの」
ブルー 「それは次元が違うから! 法話とは!」

落語と法話は別物だから、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「一緒にしないで欲しいんだけど! そんな所で!」
Aブルー「えーっ? 笑えればいいと思うんだけどな…」

落語だろうが法話だろうが…、と止まる気配も無い勢い。

Aブルー「だからね、今日はキースに、是非とも法話を!」
キース 「断固、断る! 第一、ネタを指定してどうする!」
Aブルー「やっぱり修行が足りないのかなぁ…」
キース 「あんた、この俺を愚弄する気か!?」

修行不足だと言いたいのか、と副住職。
どうなるんでしょう?


2019/03/23 (Sat)

 

☆お題がソレなら


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、欲しいのが法話。
シャン学メンバーの希望だったのが、厄介な方へ転がって…。

キース 「俺の修行がどうだと言うんだ、この件について!」
Aブルー「お題というのは、有名なパターンだと思うけど…」

こっちの世界の文化だよね、とソルジャー、指をチッチッと。

Aブルー「ネタが切れたら頼る人とか、そうでなくても…」
キース 「あんたが言うのは、歌会とかの話なのか!?」

確かにお題が決まっていることも…、と副住職。

キース 「それに合わせて歌を詠むとかは、定番ではあるが」
Aブルー「歌でなくても、エロい話でもあると思うよ!」

お題に合わせて描いた絵とかもある筈だよね、と笑顔全開。

Aブルー「ツイッターとかを覗けば、もうドッサリと!」
キース 「それと法話が、どう繋がるんだ!」
Aブルー「法話のプロなら、お題でいけると思わないかい?」

だって、その道の達人だしね、とソルジャー、決め付け。

Aブルー「今日のはコレでお願いします、と言われたら!」
キース 「た、確かにそうかもしれないが…」
Aブルー「ほら、認めた! 出来ない君は修行が足りない!」

法話の勉強はしてないんだろう、とズケズケと。

Aブルー「そのせいで語れないんだよ! 光背について!」
キース 「それとコレとは話が違う!」
Aブルー「どの辺がさ?」
キース 「そもそも阿弥陀様はだな…! いや、待てよ…」

ソレで法話をすればいいのか、と副住職の姿勢が一変。

キース 「阿弥陀様の光背について、俺に語れと?」
Aブルー「あっ、喋る気になってくれたのかい?」
キース 「そのネタで語っていいのならな」

引き受けてもいい、と引き締める表情。

キース 「坊主としては、経験が少し足りないんだが…」
Aブルー「嬉しいねえ! それで頼むよ!」
キース 「承知した。法話だな?」
一同  「「「ちょ、ちょっと…!」」」

なんてことを、と慌てる御一同様。
気は確かですか…?


2019/03/24 (Sun) 

 

☆終わったら法話


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーの希望は法話。
エロい話を注文ですけど、キース君が引き受けたから大変で。

シロエ 「先輩、気は確かなんですか? それで法話って!」
サム  「落ち着けよ、喧嘩を買ってる場合じゃねえぜ!」

スキル不足を認めて素直に黙った方が…、と僧籍な人。

サム  「法話なんかはしねえ坊主もいるって聞くしよ…」
スウェナ「あら、そうなの?」
ブルー 「いるねえ、そういうタイプの人も」

物足りないと取るか、時短と取るかは別だけど、と銀青様も。

ブルー 「勿体付けて法話をするより、早く終われ、とね」
Aブルー「それじゃ、キースはそのクチだったと?」
キース 「そういうわけでもないんだが…」

とにかく法要を始めるとするか、と別室へ着替えに。

シロエ 「ど、どうしましょう…。キース先輩、本気ですよ」
ジョミー「アレで法話って、正気なのかな…?」
マツカ 「とてもそうとは思えませんよね…」

キレたんでしょうか、と御曹司もオロオロ。

マツカ 「あまりにも酷い話でしたし…」
Aブルー「何を言うかな、ぼくは正当な主張をしただけ!」
ブルー 「どうなんだか…。君は暴走するタイプだから」
Aブルー「失礼な! あっ、来たかな?」

部屋の扉がキイッと開いて、法衣のキース君が登場。

キース 「待たせたな。始めるから、皆、座ってくれ」
ジョミー「待ってよ、ホントに法話つきで…?」
キース 「当然だ。俺も男だ、二言は無い!」
一同  「「「うわー…」」」

なんてこった、と一同、ガクブル。

キース 「用意はいいか? では、始めるぞ」
一同  (((人生、終わった…)))

シャン学メンバー、やむなく並んで正座で合掌。

キース 「願我身浄~、如香炉~…」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! 終わったら法話!」
一同  「「「シーッ!!!」」」
Aブルー「わ、分かったってば…!」

法話のためなら静かにするよ、と黙りましたが。
後が怖いですね?


2019/03/25 (Mon)

 

☆法話へ秒読み


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、今日は法話付き。
ソルジャーご注文のお題で、キース君が語るらしくって…。

キース 「光明遍照、十方世界、念仏衆生、摂取不捨…」
一同  (((ほ、本気でやってる…)))

これは間違いなく本物のお経、と生きた心地もしない面々。

シロエ 『や、ヤバイですよ、キース先輩、本気ですってば』
サム  『マジでお経を読んでるぜ、コレ…』
ジョミー『それじゃ、お経が終わったら…』
一同  『『『ほ、法話…』』』

あんなロクでもないネタで、と誰もが泣きそう。

スウェナ『これは人生、終わったわねえ…』
マツカ 『キースの心境も同じでしょうか?』
Aブルー『ちょっと、君たち! 真面目にやる!』

思念波のお喋りは慎みたまえ、とソルジャーの思念。

Aブルー『せっかくの御利益が無くなるじゃないか!』
一同  『『『は、はいっ!』』』

静かにします、と沈黙してみたものの…。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…。さあ、御一緒に」
一同  「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」

お念仏を10回唱える箇所が何度か済んだら、フィナーレで。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((こ、これでおしまい…)))

延々とお念仏が続いて、鐘をチーンと鳴らせば終了。

キース 「南無阿弥陀仏、と…。よくお勤めでございました」
Aブルー「法話かい!?」
キース 「流れ的には、そうなるな」
一同  「「「うわー…」」」

マジか、と一同、正座したままドン引き。

シロエ 「や、やるんですか…?」
キース 「そういう約束だったからな」

ジャラッと数珠を繰る副住職。

キース 「さて、阿弥陀様のお姿について語らせて貰おう」
Aブルー「ありがとう! 期待してるからね、思いっ切り!」
キース 「そもそも、お背中の光背には…」
一同  (((ほ、本気だ…)))

光背ネタで語るつもりだ、と誰もがブルブル。
最悪なコース…。


2019/03/26 (Tue)

 

☆法話を始めます


春のお彼岸はスッポンタケの法要、お経の方は無事に終了。
お次はソルジャーご希望の法話、阿弥陀様の光背を語る時間。

キース 「前から話題になっていたから、承知かと思うが…」
一同  (((あああ…)))

本当に光背の話なんだ、と誰もが人生終わった気分。

シロエ 『始まっちゃいましたよ…』
サム  『キース、マジだぜ、どうなるんだよ…!』
キース 「法話の間は、私語は慎んで頂きたいものだな」

たとえ思念波であってもだ…、とアイスブルーの瞳がギロリ。

シロエ 「は、はいっ!」
サム  「すまねえ、真面目にやらせて貰うぜ」
キース 「それで良し。いいな、法話は静かに聞くものだ」

では…、とスウッと吸い込む息。

キース 「同じ阿弥陀様でも、宗派によって光背が違う」
Aブルー「待ってました!」
キース 「あんたにも、静かにして欲しいんだが…」
Aブルー「あっ、ごめん! ついつい、嬉しくってさ…!」

ウッカリ合いの手、入れちゃうかもね、と悪びれない人。

Aブルー「そこはホラ、御愛嬌っていうことで…!」
キース 「あんたに言うだけ無駄だったか…」

それなら、せいぜい静かにしてくれ、と大きな溜息。

Aブルー「うん、分かった! だから続きを!」
キース 「調子が狂うな…。そもそも法話は慣れてないのに」

大学で講義を受けはしたが…、とブツブツブツ。

キース 「だが、これも修行というものだろう」
ブルー 「場数を踏むのも大切だからね、頑張って」

お題がちょっとアレだけれどね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「でもまあ、プロの布教師になれば、アドリブも…」
キース 「出来てこそだと聞くからな…」

妙な合いの手にも耐えるとするか、と副住職の決意の表情。

キース 「阿弥陀様の光背の形は、俺たちの宗派だと…」
Aブルー「背中に背負う形なんだよね!」
キース 「ああ、お背中に背負っておられる」

深く頷いていますけれども、問題はソレ。
どんな法話を…?


2019/03/27 (Wed) 

 

☆船だそうです


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、終わったら法話。
ソルジャーご希望の光背ネタで、キース君が初の法話でして。

キース 「光背については、色々な説があるんだが…」
Aブルー「それはそうだよね、とても立派な逸物なんだし!」

使い方だって山ほどありそう、とソルジャー、相槌。

Aブルー「御自慢のテクを披露する場所も、きっと沢山!」
キース 「…静かに聞けと言った筈だが?」
Aブルー「ご、ごめん…」

気を付けるよ、と言っているものの、どうなんだか。

キース 「あまり期待はしないがな…。話の腰は折るなよ」
Aブルー「分かってるってば、ぼくも詳しく聞きたいし!」

エロい話を…、と赤い瞳がキラキラキラ。

Aブルー「それで君たちの宗派の形は、どうなのかな?」
キース 「船形と言って、見た目が船に似ている」
一同  「「「あー…」」」

確かにね、と其処は誰もが素直に納得。

シロエ 「船みたいにも見えますねえ…」
マツカ 「言われてみれば、船ですよね」
キース 「そう見えるから、俺たちの宗派の解釈としては…」

文字通りの船に見立てることが多いな、と副住職。

キース 「阿弥陀様は船に乗っておいでで、その船でだ…」
Aブルー「えーっと…? 逸物に乗っているって?」

背負うんじゃなくて…、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「まあ、どっちにしたって、あの大きさだと…」
キース 「うむ。船は大きいほど有難いんだ」
Aブルー「そうだろうねえ!」

ビッグサイズほど嬉しいものだよ、と歓喜のソルジャー。

Aブルー「ぼくのハーレイのも立派だけどさ!」
キース 「阿弥陀様の場合は、船で衆生をお救いになる」

お浄土に乗せて行って下さるのだ、と数珠をジャラッと。

キース 「お念仏を唱えさえすれば、船で駆け付けて…」
Aブルー「極楽へ運んでくれるわけだね!」
キース 「もちろんだ」
Aブルー「素晴らしいよ!」

あんな立派な逸物だしね、と大喜びな人。
ズレてませんか…?


2019/03/28 (Thu)

 

☆ズレてますけど


春のお彼岸はスッポンタケの法要、終わった後は法話の時間。
キース君にとっては初の法話で、お題はソルジャー提供で…。

キース 「分かったか? 実に有難い話だろうが」
Aブルー「最高だよ! あんな立派な逸物で極楽行きなんて」

ぼくも体験したいくらい、とソルジャー、弾ける笑顔。

Aブルー「あっ、でもダメかな、ぼくはハーレイ一筋だしね」
キース 「阿弥陀様なら、衆生をもれなくお救いになるぞ」
Aブルー「ぼくでも、お相手して下さると?」
キース 「南無阿弥陀仏と唱えればな」

それが阿弥陀様のお約束だ、と副住職。

キース 「唱えた者は皆、お浄土に迎え入れると仰ったのだ」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! それなら是非!」

ハーレイの目の届かない所で、ぼくにも一発、と輝く瞳。

Aブルー「ぼくも頑張って受け入れるからさ! 巨根でも!」
キース 「その心がけで、お念仏を唱えて欲しいものだな」

あんたは毎回スルーだからな、とキース君、ピシャリと一言。

キース 「法要の時に俺が言ったら、お念仏をだ…」
Aブルー「抹香臭いのは苦手なんだよ、逸物だけで充分!」

唱えなくてもヤる方法は…、と首を捻っておりますが。

キース 「船形の方は理解しただろう。では、次のだ」
Aブルー「使用後かい?」
キース 「正確に言うと、俺たちの宗派の流れを継いでだ…」

新しい宗派が生まれたのだ、と合掌を。

キース 「悪人でさえも、お浄土へ行けるというのが売りで」
Aブルー「へええ…。なんだか凄そうだねえ?」
キース 「それだけに、阿弥陀様の救いの光が広がるわけだ」

光はあまねく照らすものだし…、と光背の形の解説が。

キース 「船で救いに駆け付けるよりも、パワーアップで…」
Aブルー「逸物が爆発するってわけだね、思いっ切り!」
キース 「この世の隅々まで行き渡るように、お光が差す」
Aブルー「奥の奥まで届くって…!?」

阿弥陀様はなんて凄いんだろう、とソルジャー、感激。
えっと…?


2019/03/29 (Fri)

 

☆お念仏が大事


春のお彼岸はスッポンタケの法要、今回は副住職の法話つき。
ソルジャーの希望で初の試み、キース君にも初の体験でして。

Aブルー「奥の奥までズンズンズンかぁ…。最高だってば!」
キース 「阿弥陀様の有難いお約束だ。必ず救う、と」
Aブルー「極楽に連れてってくれるんだよね?」
キース 「南無阿弥陀仏とお唱えすればな」

どんな悪人でも救って下さる、という宗派のが光の光背、と。

キース 「俺たちの宗派は、悪人とまでは言わないんだが…」
Aブルー「あれっ、それだと、奥の奥まで来てくれないと?」
キース 「いや、根本的な所は同じだ。明言しないだけで」

南無阿弥陀仏の心が大事だ、と合掌を。

キース 「生涯にたった一度であろうと、唱えれば…」
Aブルー「船になるくらいの巨大なアレで、ズンズンズン?」
キース 「もれなく救って下さるからな」

だから、あんたもお念仏を…、と副住職。

キース 「今日の法要でもスルーしていたが、次からは…」
Aブルー「あっ、その点なら大丈夫! 代理がいるから!」
キース 「代理だと?」
Aブルー「極楽の蓮の予約のために、ハーレイがね!」

唱えてくれている筈だから、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「代理はダメってことは無いだろ?」
キース 「そ、それはまあ…。代参もあるし…」
Aブルー「じゃあ、オッケー! 逸物ゲット!」

いつかはアレで極楽気分、と御機嫌な人。

Aブルー「法話はこれでおしまいかい?」
キース 「ああ。お念仏の心を忘れるなよ」
Aブルー「ありがとう! 素晴らしかったよ、本当に!」

こんな法話なら、またお願いしたいな、と輝く笑顔。

Aブルー「じゃあ、宴会に移ろうか! 終わったから!」
キース 「好きにしてくれ。俺は着替えに行ってくる」
シロエ 「終わりましたよ、平穏無事に…」
ジョミー「キース、才能あったんだ…」
一同  「「「うーん…」」」

あれを才能と言うんだろうか、と悩める御一同様。
どうですかねえ…?


2019/03/30 (Sat)

 

☆最後まで勘違い


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、締め括りは法話。
キース君の初の挑戦、阿弥陀様の光背について語りまして…。

ぶるぅ 「えとえと…。宴会のお料理、もう出していい?」
Aブルー「うん、お願い! じきにキースも来るだろうしね」

本当にいい法話だったよ、とソルジャー、満面の笑顔。

Aブルー「船になるくらいの巨大なアレで、奥の奥まで…!」
シロエ 「そうらしいですねえ、救いの光が」
Aブルー「ズンズン来るって言われちゃうとさ、楽しみで…」

阿弥陀様はなんて凄いんだろう、とウットリと。

Aブルー「逸物を背負っているってだけじゃなくてさ…」
キース 「戻ったぞ。おっ、美味そうな料理だな」
ぶるぅ 「春らしいメニューで作ってみたの!」

懐石料理はこうでなくっちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「法事はやっぱり懐石だもんね、旬の素材で」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! 今日は最高の法要だよ!」

スッポンタケも大喜びで…、とソルジャー、嬉しそうな顔。

Aブルー「有難い法話と美味しい料理で、スタミナを!」
ブルー 「はいはい、君がね」
Aブルー「違うよ、スッポンタケも充実! そして漲る!」

でもってパワーがズンズンズンと…、と突き上げる拳。

Aブルー「ぼくのハーレイも漲りまくりで、もう何発も…!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「えーっ、キースの法話はセーフだったのに?」

あっちの方がきわどかったよ、と膨らませる頬。

Aブルー「ずっと逸物の話だったし、迸るトコまで…!」
キース 「あんたは何を聞いていたんだ!」

最初から分かってはいたが…、と頭を抱える副住職。

キース 「俺が語ったのは、阿弥陀様の救いとお念仏で…」
Aブルー「分かってるってば、唱えるだけでズンズンズン!」
キース 「そうではなくて、お念仏の心をだな…!」
一同  (((無理、無茶、無駄…)))

言うだけ無駄だ、と誰もが溜息ですけれど…。
今月、これにて中継終了~。


2019/03/31 (Sun)







拍手[0回]

☆支持されない人


生徒会長宅で週末を過ごすシャン学メンバー、怖い誰かさん。
来て欲しくない気持ちは誰もが同じで、平和なのが一番で…。

ぶるぅ 「ブルー、ホントに凄かったもんね♪」
ブルー 「ダテに緋の衣は貰っていないよ、銀青の名もね」
キース 「くっそぉ…。本当なだけに、何も言えんな」
ブルー 「もっと敬ってくれたまえ、君も!」

ぼくのお蔭で今回は無事に済んだんだから、と誇らしげ。

ブルー 「祈願を任されたのが君の方だと、絶対、悲劇!」
キース 「そ、そうはならんと思うが…。俺もお念仏で…」

何処の塔頭も貫くからな、と言ってますけど。

ブルー 「押し切る根性と、支持してくれる人は?」
キース 「はあ?」
ブルー 「塔頭のお坊さんたちは、どうなのかな、とね!」

ただの高校生が南無阿弥陀仏だとどうなるかな、という質問。

ブルー 「ぼくたちの宗派の坊主なんです、と言ってもさ…」
サム  「あー…。キースだと、アルビノじゃねえし…」
シロエ 「それ以前に、迫力が足りないような気がします」

極めました感が無いのでは…、とシロエ君の指摘。

シロエ 「同じようにお念仏を唱えていたって、イマイチで」
サム  「イマイチどころか、まるっきりでねえの?」

塔頭の人はプロなんだぜ、とサム君も。

サム  「座禅の宗派で修行を積んだ人ばかりでよ…」
ジョミー「キースとは年季が違うよねえ?」
スウェナ「どう頑張っても、実年齢でも敗北だわよ」

あっちは立派に成人した子供がいる年よ、とスウェナちゃん。

スウェナ「キースなんかじゃ、実力も迫力も負けているわね」
ブルー 「うんうん、みんなが言うのが正しい!」

あちらさんには見る目があるよ、と生徒会長、スッパリと。

ブルー 「キースがお念仏で行ったとしても、訂正かな、と」
キース 「訂正だと!?」
ブルー 「此処のやり方はこうですよ、とお参りの仕方を!」
キース 「うっ…」

そうかもしれん、とグッと詰まった副住職。
訂正ですか…。


2019/03/01 (Fri)

 

☆見た目でアウト


生徒会長宅で過ごすシャン学メンバー、話題は先月の節分へ。
今年は無事に済んだんですけど、生徒会長が貫いたお念仏。

シロエ 「キース先輩がお念仏だと、訂正になるんですか?」
ブルー 「そうそう強くは言わないだろうけど、一応は…」

あそこのやり方を要求されるよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「住職の資格を取っているなら、ともかくさ…」
キース 「持っているんだが!」
ブルー 「その道場入り、最短で何歳からだったっけ?」

住職の資格を取る道場は…、と返された問い。

キース 「アレか? 大学三年目の冬に行ったから…」
ブルー 「ほらね、最短でも其処なんだってば、あの道場は」

高校生が行けるわけがない、とキッパリと。

ブルー 「だからキースの見た目だけだと、どう見ても…」
シロエ 「無資格になるわけですか?」
ブルー 「そうじゃないけど、よくてお寺の息子かなあ…」

一応のお経は読めるかも、というレベル、とスッパリ断言。

ブルー 「まだまだ無理だね、他所でお念仏を貫くのは」
キース 「かまわん筈だが、俺たちの宗派の教義では!」
ブルー 「でもねえ…。他所の宗派への敬意も必要!」

郷に入りては郷に従えと言うだろう、と赤い瞳がキラリ。

ブルー 「自分がまだまだ至らないなら、合わせるべき!」
サム  「あー、そうかも…。俺も貫く気はねえし…」

お参りした先に合わせるよな、とサム君も。

サム  「ブルーだったら、南無阿弥陀仏で済むけどよ…」
シロエ 「サム先輩だと、あそこのお寺のになるんですね?」
サム  「少なくとも、御本尊様の名前はお唱えするぜ」

阿弥陀様じゃねえのは確かだしな、という返事。

サム  「他所の宗派でも、南無阿弥陀仏で行けるのはよ…」
ブルー 「自分のお寺を預かるレベルの坊主でないとね」
キース 「早い話が、俺では無理だと…」
ブルー 「違うとでも?」

何か間違ったことを言っただろうか、と生徒会長。
間違ってませんね…?


2019/03/02 (Sat) 

 

☆身バレするコース


生徒会長宅で休日を過ごすシャン学メンバー、話題は節分。
お念仏で貫いたのが今年のお参り、お蔭で何事もなく終了で。

ブルー 「ブルーがぼくを指名したから、お念仏だけどさ…」
シロエ 「キース先輩が指名されてたら、違ったんですね?」

南無阿弥陀仏じゃ無理なんですね、とシロエ君。

シロエ 「御本尊様の名前を言われて、訂正された、と…」
ブルー 「そう思うけどね? どうかな、キース?」
キース 「…そうかもしれん…。迫力不足で…」

門前の小僧と同じに扱われるのかも…、と副住職が落とす肩。

キース 「まさかあそこで、副住職だとも名乗れんし…」
ブルー 「その辺は君の自由だけどね?」

名乗りたかったら名乗ってみれば、と生徒会長。

ブルー 「璃母恩院の登録番号なんかも、叫んじゃっても…」
キース 「嫌すぎるんだが!」

思いっ切り身バレするじゃないか、とキース君、ガクブル。

キース 「あの馬鹿どもがセットなんだぞ、身バレしたら…」
ブルー 「ぼくは少しも困らないけどね?」
サム  「俺だって、別に関係ねえなあ…」
ジョミー「ぼくだって、特に何もないよね…」

ただの同級生なんだしさ、とジョミー君も。

ジョミー「元老寺とも、アドス和尚とも、関係無いし」
キース 「待て、お前たちはウチの棚経に出てるだろうが!」
サム  「それだけじゃねえかよ、ただのパシリで」
ジョミー「バイト料も出ない、タダ働きってだけだよねえ?」

ブラックなお寺のお盆の犠牲者だよ、とブツブツブツ。

ジョミー「いっそキースが身バレしちゃえば、そっちもさ…」
サム  「呼ばれることはねえかもなあ…」

迷惑な同級生扱いで…、と頷くサム君。

サム  「よし、来年は身バレをオススメな!」
ジョミー「それいいね! お念仏で突撃してってさ!」
スウェナ「訂正が入って、自分で身分を明かすわけね!」
キース 「おい、お前たち…!」

俺を追い詰めて楽しいのか、と言ってますけど。
他人事ですしね?


2019/03/03 (Sun)

 

☆言うしかない人


生徒会長宅で休日なシャン学メンバー、話題は先月の節分。
お念仏で貫き倒したのが今年、キース君には出来ないやり方。

キース 「俺があそこで身バレをしたら、マジで終わりで…」
サム  「親父さんに通報されるのかよ?」
キース 「その場でバレはしないだろうが、忘れた頃に…」

怒り狂う親父に呼び出されるのだ、とキース君、顔面蒼白。

キース 「よくもワシの顔に泥を塗ったなと、鬼の形相で…」
ブルー 「まあそうだろうね、恥晒しには違いないし」

夫婦和合を大声で祈願したとなれば…、と生徒会長。

ブルー 「でもさ、坊主としての姿勢は間違ってないよ?」
キース 「どの辺がだ!」
ブルー 「お念仏で貫こうとした所だよ!」

きちんと貫き通していたなら、何もバレない、と涼しい顔。

ブルー 「夫婦和合でお願いします、とは言わないんだしね」
シロエ 「ですねえ、会長は一言も言ってませんね?」
ブルー 「そうだろう? だから今年は平和に終了!」

ついでにブルーたちも納得、と威張り返る人。

ブルー 「だけどキースだと、お念仏だけではイマイチで…」
サム  「言うしかねえのな、祈願の中身を」
ブルー 「自分に絶大な自信があるなら、要らないけどね」

だけど、お寺の人の視線もあるし…、とフウと溜息。

ブルー 「副住職なんです、と告白する前に、祈願の中身…」
スウェナ「質問されちゃうわけなのね?」
ブルー 「正しいお参りを教えてあげよう、という姿勢でね」

とても親切な計らいじゃないか、と眺める先に副住職。

ブルー 「そうなると、君は言うしかないし…」
ジョミー「黙秘したって、誰かさんが喋りまくるよね…」

もう絶対に、とジョミー君、お手上げのポーズ。

ジョミー「どう転がっても、アドス和尚にはバレると思うよ」
スウェナ「バレたら、大人しくなるかしら?」
シロエ 「退学かもですよ」
キース 「貴様ら…!」

俺を何だと思ってやがる、と言ってますけど。
今更ですよね…?


2019/03/04 (Mon)

 

☆よく効く理由は


生徒会長宅で休日なシャン学メンバー、先月の節分が話題に。
今年はお念仏で通しましたけど、キース君には無理なやり方。

キース 「好き放題に言いやがって…。俺は何なんだ!」
シロエ 「ズバリ、諸悪の根源でしょう?」

その他に何があるんですか、とシロエ君。

シロエ 「何かと言ったら迷惑ばかりで、何もかもですね…」
スウェナ「キースが妙な戒名をつけたからでしょ、アレに!」

それまでは平和だったわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「誰かさんだって、そうそう無茶は言わなかったわ」
シロエ 「そうです、そうです、まだマシでした!」

少なくとも今より、遥かにずっと…、とシロエ君、相槌。

シロエ 「夫婦和合は、言っていたかもですけど…」
サム  「今ほど図々しくはねえよな、絶対に」

キースが効くとは思っていやがらねえし、とサム君の溜息。

サム  「でもよ、あの戒名がついてからはよ…」
ジョミー「確実に効くと信じてるしね、キースの法力…」
シロエ 「しかも本当に効くみたいですしね、半端なく…」

心理的な効果が大きいんでしょうけど、とシロエ君も嘆き節。

シロエ 「イワシの頭も信心から、って言いますしねえ…」
マツカ 「効くと思えば効くんでしょうね、効く人には…」
スウェナ「そうよね、多分…」

ヘボい祈祷でも効いちゃうのよ、とスウェナちゃん、断言。

スウェナ「だからキースのも効くのね、きっと」
キース 「ちょっと待て!」

ヘボいというのは俺のことか、と副住職が吊り上げる眉。

スウェナ「えっ、そうでしょ?」
シロエ 「少なくとも、凄くはないですよ」

会長とは月とスッポンですよね、と無情な一言。

シロエ 「まあ、スッポンって言葉はタブーですけど」
サム  「キースがスッポン野郎だしなあ、例のキノコで」
キース 「す、スッポン野郎…?」
サム  「なんだよ、違うと言いたいのかよ?」

立派にスッポン野郎じゃねえか、とキッツイ言葉が。
スッポン野郎…。


2019/03/05 (Tue)

 

☆食べてしまえば


生徒会長宅で休日を過ごすシャン学メンバー、尽きない悩み。
諸悪の根源なキース君が問題、出て来た言葉がスッポン野郎。

サム  「キースがスッポン野郎でなけりゃよ、誰がよ…」
シロエ 「スッポン野郎かってことですよね…」
ジョミー「キースの他にはいないよね、ソレ…」

スッポンなんかが絡む人は、とジョミー君。

ジョミー「釣りが趣味な人は誰もいないし、料理もさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スッポンのコンソメ、最高なの!」

ウミガメのスープは無理だしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ホントは、ウミガメのスープが最高なんだけど…」
シロエ 「そうらしいですね、昔は有名だったとか」
ブルー 「晩餐会のスープの定番だったんだけどね…」

今は獲ったらダメだから、と生徒会長も。

ブルー 「他の亀でってことになったら、スッポンだよ」
サム  「いっそキースも食っちまうか?」

スープにしてよ、とサム君、副住職をギロリ。

サム  「いい出汁が出そうだぜ、スッポン野郎で」
スウェナ「そうねえ…。食べてしまえば、もう安心よね」
シロエ 「二度と出て来ませんからねえ…」
マツカ 「成仏すればの話ですけど…」

化けて出ることもありますからね、と御曹司。

マツカ 「そうなった時は、今以上に困ると思うんですよ」
一同  「「「あー…」」」

それは確かに、と一同、納得。

サム  「退治しようがねえからなあ…」
ジョミー「手も足も出ないことになるしね…」

しつこく纏わりつかれたって、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「ついでに、例のキノコもセットで…」
シロエ 「化けて出るんですね…」

恐ろしすぎです、とシロエ君も悪い顔色。

シロエ 「会長なら、退治できそうですけど…」
スウェナ「思いっ切り、高くつきそうよ?」
サム  「キースを食うのは諦めるしかねえな…」
キース 「いい加減にしやがれ!」

スッポン野郎にされてたまるか、と副住職。
でも、そうなのでは?


2019/03/06 (Wed)

 

☆その名前は嫌だ


生徒会長宅で休日なシャン学メンバー、悩みの種はキース君。
スッポン野郎と呼ぶ勢いで、食べてしまえば良さそうでも…。

キース 「なんだって、俺がスッポン野郎にされるんだ!」
シロエ 「でも、そうでしょう? 御縁は半端ない筈ですよ」
ジョミー「だよねえ、もう何年になるんだっけか…」

数えたくもないけど、とジョミー君、お手上げのポーズ。

ジョミー「一番弟子にしてから、かなり経つよね…」
キース 「スッポンを弟子に持った覚えは無い!」
サム  「でもよ、スッポンと名の付く弟子はいるだろ?」

しかも半端なくしつこいのが…、とサム君、フウと溜息。

サム  「どう頑張っても縁が切れねえのが、約一名でよ…」
スウェナ「確か、破門も出来ないのよね?」
シロエ 「そういう展開だったと思いますね…」
マツカ 「キースが破門しても、無駄じゃなかったですか?」

例の戒名がある限りは…、と御曹司。

マツカ 「あちらさんが改宗しない限りは、無理だったかと」
一同  「「「あー…」」」

それな、と誰もがガックリ脱力。

ジョミー「洗礼を受けさせる計画、あったよね…」
シロエ 「ええ、思い切りコケましたけどね…」
サム  「何もかもキースが悪いんだぜ、うん」

あんなのを弟子にしやがるからよ、とサム君、不満そう。

サム  「それでもスッポン野郎じゃねえと言うのかよ?」
スウェナ「違うとは言えない立場だわよ!」
キース 「いや、しかし…。俺を煮込んでも…」

いい出汁は出ないぞ、と冷汗ダラダラの副住職。

キース 「天然モノとは違うんだし…」
サム  「養殖だってか?」

この際、なんでもかまわねえんだよ、とサム君、ブツブツ。

サム  「でもまあ、化けて出て来た時が大変だしよ…」
ジョミー「始末するのは無理だよね…」
シロエ 「というわけですから、安心して下さい!」
キース 「どうして、そういう話になるんだ!」

スッポン野郎さえやめてくれれば、と言ってますけど。
さて…?


2019/03/07 (Thu) 

 

☆呼び方にも色々


生徒会長宅で休日を過ごすシャン学メンバー、副住職を糾弾。
スッポン野郎と呼びたい勢い、諸悪の根源だけに無理ない話。

キース 「俺はスッポンなどではないし、亀でもないが!」
シロエ 「そうは言っても、本当にスッポン野郎でしょう?」

それとも他のがいいんでしょうか、とシロエ君の問い。

シロエ 「クソ馬鹿野郎とか、クソ坊主だとか、そんなのが」
キース 「い、いや、それは…」
サム  「嫌だってか?」

だったらスッポン野郎だよな、とサム君、決め付け。

サム  「取って食うとは言ってねえから、甘んじとけよ」
ジョミー「だよねえ、たかが名前の問題なんだし…」
スウェナ「呼ばれた時に返事すればいいのよ、簡単でしょ?」
シロエ 「試してみましょう、えーと、スッポン先輩!」

声を張り上げるシロエ君、元気一杯。

シロエ 「あのぅ、返事が無いんですけど、スッポン先輩?」
キース 「誰がスッポン先輩なんだ!」
シロエ 「ああ、良かったです。通じてますね!」

これからはコレで行きましょうか、と弾ける笑顔。

シロエ 「他の皆さんは、スッポン野郎でいいですよね?」
サム  「おうよ、俺たちは後輩じゃねえからな!」
ジョミー「いい名前だよね、スッポン野郎!」
マツカ 「ぼくは少々、気が引けますし…。どうすれば…」

野郎が少し言いにくいんです、と御曹司、流石な育ちの良さ。

サム  「お坊ちゃんにはキツイかもなぁ、野郎は…」
ジョミー「何か野郎に代わる言葉はあったっけ?」
一同  「「「うーん…」」」

適当なのがあっただろうか、と腕組みをする御一同様。

シロエ 「そもそも野郎というのがですね…。下品ですし…」
スウェナ「私は別に気にしないけど、マツカは少し辛そうね」
サム  「何かいいのがねえかな、代わりの…」
ブルー 「ぼくも考え中なんだけどね…」
キース 「なんで、あんたまで仲間に入ってるんだ!」

頼むから悪乗りしないでくれ、と喚いてますけど。
無駄でしょうね…?


2019/03/08 (Fri) 

 

☆もったいない渾名


生徒会長宅で休日なシャン学メンバー、キース君を攻撃中。
スッポン野郎と呼びたいものの、野郎が言いにくいマツカ君。

サム  「ブルーだったら、何かいい知恵、あるかもな!」
ジョミー「野郎の代わりになる呼び方…。何かない?」
ブルー 「そうだねえ…。仏教的な渋いのでも…」
キース 「だから、あんたまで調子に乗るなと!」

有難い渾名を付けて貰っても困るだけだ、と副住職の悲鳴。

キース 「所詮、スッポン野郎には違いないんだしな!」
ブルー 「いいじゃないか、自業自得だろう?」
キース 「納得できるか、キツすぎだろうが!」
??? 「キツすぎるとは、思わないけどさあ…」

それはちょっと、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「失礼だねえ…。いつもの調子でお邪魔しただけ!」

スッポン野郎と聞こえたからね、とソルジャー、涼しい顔。

Aブルー「ぶるぅ、ぼくの分のおやつはあるかな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつも、ご飯もたっぷり!」
Aブルー「嬉しいねえ…。遠慮なく御馳走になるよ」
キース 「ちょっと待て!」

今は取り込み中なんだが、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「余計にややこしくなるから、帰ってくれ!」
Aブルー「いいのかい? スッポン野郎を止めに来たのに?」
キース 「なんだって!?」

あんたが俺に味方するのか、と真ん丸な瞳。

キース 「それとも、俺の聞き間違いなんだろうか…?」
Aブルー「違うけど? スッポン野郎は、そう簡単には…」

付けて貰っちゃ困るんだよね、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「なんと言っても、スッポンは絶倫用の漢方薬で…」
キース 「違う方向に行っていないか、あんた!?」
Aブルー「ついでにスッポンタケの方も、御利益絶大でさ…」
キース 「何が言いたいんだ!?」
Aブルー「もったいないよ!」

キースなんかにスッポン野郎はさ…、という苦情。
そう来ましたか…。


2019/03/09 (Sat)

 

☆譲られたら困る


生徒会長宅で休日を過ごすシャン学メンバー、付けたい渾名。
キース君にスッポン野郎ですけど、ソルジャーが来て苦情を。

Aブルー「いいかい、スッポン野郎はとても有難い名前で…」
サム  「キースの野郎には、もったいねえと言うのかよ?」
Aブルー「だってね、宝の持ち腐れだし!」

万年十八歳未満お断りなのに…、とキース君を横目でチラリ。

Aブルー「絶倫なんかとは、縁もゆかりも無いからねえ…」
キース 「あってたまるか!!」
Aブルー「ほらね、そんなキースが持っていてもさ…」

本当に意味が無いんだよ、とソルジャー、舌打ち。

Aブルー「それくらいなら、その名前はぼくが貰いたいよ!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「貰って、ぼくのハーレイに付けるってね!」

そうすればビンビンのガンガンに…、と赤い瞳がキラキラ。

Aブルー「本来はキース用だったヤツを、貰い受ければ!」
シロエ 「……どうなるんです?」
Aブルー「スッポンタケの師僧が持ってた名前だし…」

きっと御利益絶大だよね、と立てる親指。

Aブルー「というわけで、貰っていいかな、スッポン野郎?」
キース 「俺はかまわないが?」
Aブルー「やったね、それじゃ早速、ハーレイに!」

帰ったらすぐにプレゼント、と喜んでますけど。

シロエ 「待って下さい、キース先輩! いえ、スッポン…」
キース 「今、なんと言った?」

その名前は保留中なんだが…、と副住職、シロエ君をギロリ。

シロエ 「す、すみません…! でもですね…」
キース 「どうかしたのか?」
シロエ 「譲渡して貰っちゃ困ります! スッポン野郎を!」

みんなが困る事になりますから、とシロエ君、必死の表情。

シロエ 「いいですか? ソレを誰かさんが貰うんですよ?」
キース 「ただそれだけのことだと思うが…」
シロエ 「譲った結果を考えましたか!?」
一同  「「「あー…」」」

パワーアップに直結だった、と誰もが顔面蒼白。
マズイですね…?


2019/03/10 (Sun) 

 

☆譲ったらヤバイ


生徒会長宅で休日なシャン学メンバー、副住職に妙な渾名を。
その名もスッポン野郎ですけど、譲り受けたい人が登場で…。

シロエ 「キース先輩がソレを譲ると、大惨事ですけど!」
Aブルー「失礼な…。ぼくのハーレイが素敵になるのに!」
シロエ 「それが困ると言ってるんです、ぼくもみんなも!」

いいことなんかは何も無いです、とシロエ君、拳をグッと。

シロエ 「迷惑なことは増えるでしょうけど、その他は…」
サム  「何もメリットはねえよな、うん」
スウェナ「デメリットしか無いわよ、どう考えても」

キースも考えてくれなくちゃ…、とスウェナちゃんも文句。

スウェナ「これ以上、迷惑かけないで欲しいわね、ホントに」
ジョミー「スッポン野郎なだけでも、充分、迷惑なのにさ…」
キース 「それについては、保留中だと言っている!」

ついでに貰った覚えも無いが、と副住職の眉間に皺。

キース 「お前たちが勝手に言ってるだけで、俺はだな…!」
Aブルー「じゃあ、プレゼントして欲しいんだけど!」

ぼくのハーレイに贈呈してよ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「そしたら絶倫間違いなしだし、もう最高で…!」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「譲渡するなら覚悟して下さいよ、スッポン先輩」

どうなっても文句は言わせませんから、とシロエ君の睨み。

シロエ 「ただでも諸悪の根源ですしね、分かってますね?」
サム  「死んで詫びろと言われても、文句は言えねえよな」
キース 「そこまでなのか…?」
シロエ 「何を今更…。白々しいですよ?」

それでいいなら譲って下さい、と背中にオーラがズゴゴゴゴ。

シロエ 「言いたいことは言いましたから、どうぞお好きに」
Aブルー「もちろん譲ってくれるよね? スッポン野郎を!」
キース 「こ、断る…! 俺も命が惜しいんだ…!」
Aブルー「えーっ!!? なんで譲ってくれないのさ!」

酷いじゃないか、と叫んでますけど。
譲ったら後が無いですからねえ…。


2019/03/11 (Mon)

 

☆譲りませんから


シャン学メンバーがキース君につけたい渾名、スッポン野郎。
ところが譲って欲しい人が登場、譲ると惨事になりそうで…。

Aブルー「その渾名、キースは嫌なんだろう? 譲ってよ!」
キース 「俺が嫌なのと、譲った後とを考えるとだ…」

譲った後の方が大変だしな、と副住職。

キース 「あんたが持ち込む惨劇の数が、激増しそうで…」
Aブルー「ドケチ! ぼくは譲って欲しいのに…」
キース 「譲るくらいなら、スッポン野郎の方がマシだ!」

そう呼ばれた方が遥かにいい、と悲壮な決意。

キース 「さあ、いくらでも呼ぶがいい! スッポン野郎と」
一同  「「「うーん…」」」

此処で呼んだらヤバイのでは、と考え込んでいる御一同様。

シロエ 「……大丈夫でしょうか、今の流れで呼んでも…?」
サム  「嫌な予感しかしねえよなあ…。スッポン野郎…」
ジョミー「欲しがってる人がいるって聞くとね…」

なんだか呪われそうな感じ、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「呼ぶ度に、余計な人が来るとか…」
スウェナ「ありそうね、ソレ…」

現に今だっているんだものね、とソルジャーをチラリ。

スウェナ「もれなく来るってことになったら、大変よ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様はいつでも大歓迎!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅ! 君はいい子だね!」

この意地悪な連中と違って…、とソルジャー、感激。

Aブルー「スッポン野郎が、ぶるぅだったら良かったねえ…」
ぶるぅ 「うんっ! ぼくならプレゼントできるのに…」

残念だよう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「キース、とってもケチだよね…」
キース 「ケチでもかまわん!」

一生、おやつ抜きになろうが、譲らないぞ、とキッパリと。

キース 「だから帰って貰おうか! 今日はサッサと!」
Aブルー「あっ、その件なんだけれどさ…」
キース 「まだ何かあると言うのか、あんた!?」

スッポンの件ならスルーだからな、と言ってますけど。
さて…?


2019/03/12 (Tue)

 

☆三月に来るもの


シャン学メンバーが副住職につけようとした、イヤンな渾名。
その名もスッポン野郎ですけど、お流れになったわけでして。

キース 「スッポン野郎の話は終わりだ、見ての通りな!」
シロエ 「ええ、そうです。つける話は消えましたしね」

君子危うきに近寄らずです、とシロエ君。

シロエ 「ですから、最初から無かったということで…」
サム  「それがいいよな、綺麗サッパリ水に流そうぜ」
キース 「こういうことだし、もう話すことは無いと思うが」
Aブルー「そうじゃなくって! もっと大事な話なんだよ!」

カレンダーを見て分からないかな、と指差す壁のカレンダー。

Aブルー「ほらね、もうすぐ何が来るかな?」
シロエ 「えーっと…? ぼくたちは卒業しましたけれど…」
スウェナ「在学生なら、終業式がもうすぐだわね」
マツカ 「ぼくたちには、一生、縁が無いんですけどね…」

特別生は高校1年生の繰り返しですから、と御曹司の溜息。

マツカ 「一度くらいは出てみたいですよ、終業式に…」
ブルー 「贅沢を言わない! 一学期と二学期にもあるし!」
シロエ 「マツカ先輩の気持ちは、ぼくも分かりますよ」

三学期の終業式は特別ですから、とシロエ君も。

シロエ 「来年度のクラス替えのこととか、こう、色々と…」
ジョミー「ある筈なんだよね、普通に進級できたら…」
キース 「確かにな…。俺は大学まで行ったわけだが…」

あっちは終業式が無かった、とキース君。

キース 「それを思うと、三学期の終業式というのは…」
ジョミー「貴重なんだよね、大事なことって、ソレかな?」
Aブルー「なんでそういうこといなるのさ!」

ぼくは高校生じゃない、とソルジャー、プンスカ。

Aブルー「三月と言ったら、春のお彼岸で、春分の日!」
シロエ 「今年は連休じゃないんですけど?」
Aブルー「お彼岸と言ったら、法要だってば!」
一同  「「「うわー…」」」

スッポンタケの法要なのか、と誰もが愕然。
またですか…。


2019/03/13 (Wed)

 

☆身内じゃないです


シャン学メンバーがキース君につけたかった、酷すぎる渾名。
お流れになったわけなんですけど、一難去ってまた一難で…。

Aブルー「スッポン野郎って話も出てたし、よろしくね!」
シロエ 「よろしくされても困るんですけど!」

ぼくたちは身内じゃありませんから、とシロエ君の苦情。

シロエ 「百歩譲って、スッポンタケの親戚だったら…」
サム  「諦めようもあるんだけどよ…。遠縁でもよ」
スウェナ「そうねえ、田舎なんかだと、法事と言ったら…」

とても遠い親戚の人まで呼ぶらしいわね、とスウェナちゃん。

スウェナ「それこそ法事で初対面とか、そんな勢いで」
キース 「よく聞くな。曾孫同士だとか、もう遠すぎて…」

法事でなければ会うことも無いらしいんだが、と副住職も。

キース 「しかし、そうやって御縁は続いてゆくもので…」
シロエ 「ですから、ホントに血縁だったら、諦めますよ」

スッポンタケの法要でも…、とシロエ君、ブツブツ。

シロエ 「けれど、誰一人として、身内じゃないです!」
サム  「あえて言うならキースだよなあ、師僧だからよ」

ある意味、実の親子並みだぜ、と僧籍な人。

サム  「でもよ、俺たちは縁もゆかりもねえんだし…」
ジョミー「キースだけいれば、いいんじゃないかな?」

ぼくたちは欠席しちゃっても…、とジョミー君の意見。

ジョミー「せっかくの祝日を、法要なんかで潰さなくても…」
シロエ 「いいだろうと思うわけですよ」
マツカ 「そうですね。ぼくたちはお花見でもしましょうか」

早い所なら桜が咲いていそうですし、と御曹司。

マツカ 「よかったら、別荘を御用意しますけど」
ジョミー「やったね、今年は別荘ライフ! 法要はパスで!」
キース 「おい、貴様たち! 俺だけ置いて逃げる気か!?」
Aブルー「別荘かあ…。お花見気分で宴会もいいね、法要の」
一同  「「「ちょ、ちょっと…!」」」

それは困る、と一同、ワタワタ。
別荘で法要なんですか…?


2019/03/14 (Thu)

 

☆別荘の方がヤバイ


もうすぐ来るのが春のお彼岸、またソルジャーが法要を希望。
身内じゃないからと断りまして、別荘ライフにしたいのに…。

Aブルー「マツカの別荘で法要だったら、ハーレイもね!」
一同  「「「へ!?」」」

なんでそうなる、と誰もがポカーン。

シロエ 「えっと…。それは教頭先生のことでしょうか?」
サム  「あー、そっちなら分からねえでもねえな」

旅行とかだとセットものだしよ、と頷くサム君。

サム  「お花見について来るってえのも、定番だよな」
ジョミー「なんだ、教頭先生かあ…。ビックリしたよ」

てっきり別の人のことかと…、とジョミー君もホッとした顔。

ジョミー「でも、別荘で法要はキツイと思う…」
シロエ 「キース先輩とセットで放置しましょう!」

ぼくたちだけで別荘ライフを楽しみましょう、という声が。

シロエ 「マツカ先輩が手配しなければ、来られませんし」
マツカ 「そうでした! ぼくも気付いていませんでした」
Aブルー「あのねえ…。電車とかが無くても行けるんだよ!」

ぼくは瞬間移動の達人、とソルジャー、威張り返りまして。

Aブルー「ついでに言うと、ハーレイはぼくのハーレイで!」
一同  「「「ええっ!?」」」

やっぱりそっちの方だったのか、と一同、ドン引き。

シロエ 「そんな人まで呼ばないで下さい!」
Aブルー「でもねえ…。せっかく別荘で法要なんだし…」

ハーレイと充実の別荘ライフ、とソルジャー、乗り気。

Aブルー「法要のパワーで漲りそうだし、きっと最高!」
シロエ 「それが迷惑すぎるんです!」
Aブルー「じゃあ、いつも通りに、此処で法要!」

それならハーレイ無しでもいいよ、と出された条件。

Aブルー「さあ、どっちがいい? 別荘か、此処か!」
キース 「俺はどっちでもかまわないが…。どうせ導師だ」
シロエ 「仕方ないです、例年通りで…」
Aブルー「はい、決まり~!」

よろしくね、とソルジャー、笑顔全開。
いつもの法要ですか…。


2019/03/15 (Fri)







 

拍手[0回]

☆暴発した挙句に


節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、毎年恒例ですけれど。
それに割り込むのがソルジャー夫妻で、行きの車中で猥談を。

Aブルー「君がヘタレなのは知っていたけど、酷すぎだよ!」
A船長 「で、ですが…。ぶるぅの覗きよりも恐ろしいです」

ブリッジクルーの視線となると…、とキャプテン、ブルブル。

A船長 「皆の視線が集中すると思うと、失神しそうで…」
Aブルー「大丈夫、ぶるぅと違って害は無いから!」

みんな心得ている筈だしね、とソルジャー、自信の笑み。

Aブルー「ぶるぅだったら隠し撮りとか、色々するけど…」
A船長 「そ、そういった問題では…!」
Aブルー「そうかなぁ? ブリッジクルーは見てるだけだよ」

実害は何も無いじゃないか、と言い切るソルジャー。

Aブルー「キャプテンの邪魔をするほど、無粋でもないし」
A船長 「ほ、本当に士気が下がりそうですが…!」
Aブルー「君のかい?」
A船長 「私もですが、ブリッジクルーもです!」

仕事場でエロを見るというのは…、とキャプテン、必死。

A船長 「何処でも禁止だと思うのですが! 現実として!」
Aブルー「そんな規約があったっけ?」
A船長 「無くても、普通は常識でしょう!」

エロに気を取られていては仕事が…、とキャプテンの反撃。

A船長 「作業効率は低下しますし、注意力の方も散漫に…」
Aブルー「そういうことなら、修行になると思うけどねえ?」
A船長 「はあ?」
Aブルー「精神修養というヤツだってば!」

どんな事態にも動じない精神は大切だよね、と立てる親指。

Aブルー「ミュウは精神の生き物なんだし、特に!」
A船長 「いえ、それは…!」

断じて違うと思いますが、とキャプテン、ワタワタ。

A船長 「エロで精神力は養えないかと!」
Aブルー「そうかなぁ、ぼくは漲るけどねえ…?」
一同  (((他人、他人…)))
Aブルー「ねえ、ちょっと!」

みんなの意見はどうなのかな、と振られた話題。
ピンチ…?


2019/02/16 (Sat)

 

☆容赦なく名指し


節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、今年も乗り込んだバス。
ところが車内でキャプテンの膝に座ったソルジャー、猥談を。

Aブルー「ねえねえ、君たちはどう思う? エロについて!」
一同  (((他人のふり、他人のふり…)))
Aブルー「聞こえないのかな、ねえってば!」

そこと、そこと、そこの人たち…、と特定された座席。

Aブルー「エロと精神力は、結び付いてると思わないかい?」
一同  (((スルーだ、スルー…!)))
Aブルー「あのねえ! そこの、黒髪が一房はねてる少年!」

シロエ君の髪型の特徴をズバリ、ついでに座席もキッチリと。

Aブルー「君でいいから、とにかく答える! 今の質問に!」
一同  (((うわー…)))

エライことに…、とシロエ君も、他の面子もガクブル。

Aブルー「もっと特定されたいわけ? そこの金髪とか!」
一同  (((ひぃぃっ!!!)))

金髪はスウェナちゃんもですけど、対象者はジョミー君。

Aブルー「黙っていないで、何か答えてくれないかなぁ?」
一同  (((ヤバすぎる…!)))

今は対象外の人まで、いずれ挙げられることは確実。

サム  (おい、どうすんだよ…!)
シロエ (そう言われてもですね…!)

思念波もパニックで使えない面々、目だけで会話を。

スウェナ(返事したら終わりなのよね、コレって…?)
ジョミー(そう思うけど、特定されちゃってるし…!)

他のお客さんの視線が痛い、とジョミー君が抱える頭。

Aブルー「もしもーし! 聞こえてないのかなーっ!?」
一同  (((ど、どーすんだ、コレ…)))

もはや他人のふりは不可能、そんな雰囲気のバスの中。

Aブルー「エロは大いに役に立つよね、精神力が高まって!」
A船長 「わ、私の場合は逆なのですが…!」
Aブルー「こう言ってるけど、どっちが正しいと思う?」
一同  (((聞かないで欲しい…!)))

自分たちだけで解決してくれ、と焦る御一同様。
どうなるのやら…。


2019/02/17 (Sun) 

 

☆車内でやるなら


節分は七福神巡りでお寺にお出掛け、毎年恒例なんですけど。
行きのバスの中でソルジャーに話を振られて、ピンチな面々。

Aブルー「絶対、ぼくが正しいよねえ? エロは最強!」
一同  (((こ、答えたら終わり…)))

会話に巻き込まれてしまう、と誰もが懸命に守る沈黙。

Aブルー「現に法要を頼むようになってからはさ…」
A船長 「確かに私も、漲るようにはなりましたが…」
Aブルー「ほらね、お蔭でシャングリラも安泰なんだよ!」

君がビンビンのガンガンだったら…、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「ぼくのパワーもアップするしね、サイオンの!」
A船長 「で、ですが、ブリッジでエロい行為は…」
Aブルー「よろしくないって?」
A船長 「私の胃に穴が開きそうですから…!」

もう本当にヘタレですので、とキャプテン、オロオロ。

A船長 「この座り方は、バスの中だけにして頂きたく…!」
Aブルー「仕方ないなぁ…。だったら、お触りタイムも?」
A船長 「もちろんです!」
Aブルー「じゃあ、此処で!」

ブリッジがダメなら此処で触って、という注文。

Aブルー「まずは王道の股間から! こう、いやらしく!」
一同  (((ひぃぃっ!)))

なんてこった、と愕然とする御一同様。

Aブルー「ほら、ハーレイ! 遠慮しないで、触ってくる!」
A船長 「ひ、人目というものがあるのですが…!」
Aブルー「赤の他人だから、大丈夫!」

シャングリラとは違うからね、とソルジャー、ケロリ。

Aブルー「セックスしてても問題ないって!」
A船長 「そ、そんな無茶を言われましてもですね…!」
キース 「おい、やめないか!」

通報するぞ、とスマホを手にして立ち上がったのがキース君。

キース 「痴漢行為は、逮捕と相場が決まっている!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「いわゆる世間の常識だ! 本当にやる気なら…」

警察に通報させて貰うが、と突き付けるスマホ。
その勢いで頑張って…!


2019/02/18 (Mon) 

 

☆警察よりも怖い


節分は七福神巡りにお寺へ、シャン学メンバーの恒例の行事。
けれど今年も来たのがソルジャー、バスの中で猥談三昧で…。

キース 「俺は本気で言っている! 通報するぞ!」
Aブルー「通報されてもかまわないけどね、ぼくたちは」

記憶操作で無かったことに…、とソルジャー、平然。

Aブルー「たとえパトカーが走って来たって、それだけでさ」
キース 「しかし、騒ぎにはなるだろうが!」

ついでにバスも止まるんだぞ、とキース君。

キース 「俺が警察を呼んだからには、路肩に停車で」
Aブルー「そうなるのかい?」
キース 「走り続けるわけがなかろう!」

パトカーを待たんとダメだからな、と吊り上げる眉。

キース 「俺たちも付き合いで大恥なんだが、止むを得ん!」
Aブルー「うーん…。まあ別に、バスが止まっても…」

警察が来るまでは楽しめるよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「というわけでさ、さあ、ハーレイ!」
A船長 「私ですか!?」
Aブルー「まずは触って、それから脱がせて!」

バスの中で熱くヤろうじゃないか、と言ってますけど。

A船長 「あ、あのう…。キースに質問が…」
キース 「俺に?」
A船長 「は、はい。本当に通報なさるんでしょうか?」

それから証拠も残りますか、とキャプテン、不安MAX。

A船長 「まさか、スマホで録画とか…」
キース 「その発想は無かったな。そうか、録画か!」

それなら今から撮っておくか、と操作するスマホ。

キース 「録画の準備は出来たんだが…」
Aブルー「ふうん…。ハーレイ、後で鑑賞しようね!」
A船長 「む、無理です、ブルー…!」

ぶるぅの視線より、警察よりも録画が無理、と憐れな声が。

A船長 「この状況では、漲るどころか萎えるだけです!」
Aブルー「そこまでヘタレだったのかい!?」
A船長 「も、申し訳ございません…! どうかお許しを!」

ここまでにして頂きたく…、とキャプテン、必死。
収まりそうかも…?


2019/02/19 (Tue)

 

☆防いだ迷惑行為


節分はお寺で七福神巡り、シャン学メンバーの恒例イベント。
けれどソルジャー夫妻が毎年乱入、行きのバスから既に迷惑。

Aブルー「キースの録画は気にしない! バスでもヤる!」
A船長 「本当に無理です、恵方巻の方は頑張りますから!」
Aブルー「恵方巻…。例年以上に、ビンビンのガンガン?」

ぼくが食べ切れないくらいに…、とソルジャーの問い。

Aブルー「舐めても、しゃぶっても、まだ漲るって?」
A船長 「出来る限り、努力いたしますので…!」

此処では勘弁して頂きたく…、とキャプテン、泣きそう。

A船長 「バスの中で萎えることを思えば、恵方巻くらい…」
Aブルー「分かった。それじゃ、恵方巻、ヌカロク級で!」

それで頼むよ、と立てる親指。

Aブルー「もちろん恵方巻の後にも、ヌカロクでね!」
A船長 「は、はいっ!」

頑張ります、とキャプテンの誓い。

A船長 「ですから、今は膝にお座りになるだけで…」
Aブルー「うん、分かった。着くまで密着座りで行こうね」

商談成立、とソルジャー、キース君の方を向きまして…。

Aブルー「というわけだし、もう警察は要らないよね?」
キース 「録画もしないが、大人しくしろよ?」

いいな、とクルリと踵を返す副住職。

Aブルー「猥談くらいはいいんだよね?」
キース 「やかましい、もう今更だ!」

バス中の視線が刺さりまくりだ、と振り向きもせずに席へ。

キース 「畜生、とんだ災難だった…」
ジョミー「だけど凄いよ、まさか止めるなんて」
サム  「だよなあ、いつもなら死亡コースだぜ、アレ…」

周りの空気が氷点下でよ…、とサム君、ブルブル。

サム  「お前も、やれば出来るじゃねえかよ、災難防止」
キース 「先月の分を、取り返せたと思っていいか?」
スウェナ「もちろんよ! これからも頑張って欲しいわよね」
シロエ 「期待してますよ、キース先輩の機転と働きに!」

たまにはいいトコ見せて下さい、とシロエ君も。
見事でしたよね?


2019/02/20 (Wed) 

 

☆止まらない迷惑


節分は七福神巡りにお寺へ、シャン学メンバーの恒例の行事。
ソルジャー夫妻が乱入して来て、行きのバスから地獄な例年。

マツカ 「まさかキースが止めるだなんて…。驚きでした」
シロエ 「本当ですよね、常に迷惑をかける方かと」

諸悪の根源仕様ですから、とシロエ君。

シロエ 「災難を呼ぶことはあっても、防ぐのは無理だと…」
サム  「思ってたよなあ、今の今まで…」

珍しいこともあるもんだ、とサム君も。

サム  「大雪にならなきゃいいけどよ…。帰りに困るし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 帰りはバスには乗らないよ?」
ブルー 「そうだね、ショートカットだっけね」
ぶるぅ 「あっ、いけな~い!」

帰り道は秘密だったっけ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ブルー 「そうだよ、ぼくたちの内緒の帰り方!」
一同  (((瞬間移動は秘密…)))

知られたらヤバイ方法だった、と誰もが理解。

サム  「そうそう、ショートカットだっけな!」
Aブルー「ねえねえ、カットで思い出したんだけど!」

恵方巻の話をしてなかったね、とソルジャーの声が。

Aブルー「ぼくとハーレイの恵方巻の話! ノーカットの!」
A船長 「あ、あのぅ…。その言い方は録画っぽいので…」
Aブルー「さっきのキースを思い出すから、やめろって?」
A船長 「は、はい…」

恵方巻タイムに差し支えたら大変ですので、とキャプテン。

Aブルー「ヘタレだねえ、君も…。仕方ないけど」
A船長 「申し訳ございません…」
Aブルー「まあいいや。恵方巻は、ハーレイのを丸かじり!」

ビンビンのガンガンになったのをね、と弾ける笑顔。

Aブルー「キースのお蔭で、今年はうんと楽しめそうだよ!」
一同  (((うわー…)))
Aブルー「お寺に着くまで、楽しみ方を熱く語るからーっ!」
A船長 「そうですね、今年は頑張りますので!」
一同  (((やっぱり、地獄だ…)))

キースが止めても地獄だった、と涙の御一同様。
お疲れ様です…。


2019/02/21 (Thu)

 

☆喋りだけで地獄


節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、毎年恒例なんですけど。
ソルジャー夫妻が乱入しまして、今年も行きのバスから地獄。

Aブルー「それでね、ノーカットって言った理由だけど!」
A船長 「お願いですから、その言い方は…」
Aブルー「説明しなくちゃ分からないだろ、ノーカット!」

撮影とは全く無関係だし、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「恵方巻は切ったらダメだからねえ、お約束で!」
一同  (((そういうことか…)))
Aブルー「カットしないで丸かじり! ハーレイのもね!」

カットしたら大惨事だけどさ、と悪びれもせず。

Aブルー「ビンビンのガンガンなのを、舐めてしゃぶって!」
A船長 「その辺までにして頂けませんか…?」
Aブルー「恵方巻タイムに思い出したら、萎えるって?」
A船長 「は、はい…。もう本当にヘタレですので…」

本当に申し訳ございません、と船長、平謝りで。

A船長 「その代わり、夜は頑張りますから!」
Aブルー「恵方巻タイムだけでも六発とかの勢いで?」
A船長 「発射したら即、復活を心がけます!」
Aブルー「嬉しいねえ…。臨戦態勢が続くんだね!」

恵方巻タイムの後もよろしく、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「というわけだし、今日のお参りも張り切って!」
A船長 「夫婦和合を祈願いたしましょう!」
一同  (((うわー…))))

またアレなのか、と皆がガクブルしている内に…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 次のバス停だよ!」
Aブルー「もう着くのかい、今年は早かったねえ!」
A船長 「渋滞もありませんでしたしね」

いいお参りが出来そうです、とキャプテンも笑顔。

A船長 「着いたら、まずは絵馬からですね」
Aブルー「夫婦和合と書かなくっちゃね、忘れずに!」
A船長 「ええ、本当に」
一同  (((書かなくていい、書かなくていい…)))
ぶるぅ 「次で降りまぁーす!」

「そるじゃぁ・ぶるぅ」が降車ボタンを。
バス地獄の方は終了ですね…。


2019/02/22 (Fri)

 

☆まずは福笹から


節分は七福神巡りでお寺へ、シャン学メンバーの恒例の行事。
今年もソルジャー夫妻が乱入、行きのバスから地獄でして…。

運転手 「ご乗車ありがとうございました!」
一同  (((や、やっと着いた…)))

バスは無事にお寺の前のバス停に停車。

ぶるぅ 「運転手さん、ありがとうーっ!」
一同  (((御迷惑をおかけしました…)))

心で詫びるシャン学メンバー、声に出す勇気はナッシング。

シロエ 「今年も酷い目に遭いましたね…」
キース 「一度は俺が止めたんだぞ!」
サム  「分かってるけどよ、焼け石に水ってヤツだよな」

あの連中には歯が立たねえよ、とサム君、お手上げのポーズ。

Aブルー「えっ、何だって? 呼んだかい?」
シロエ 「い、いいえ、全然! お気になさらず!」

スルーでよろしくお願いします、とシロエ君。

シロエ 「それじゃ、お参りに行きましょうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 福笹お願いしまぁーす!」

巫女さんが授与する所へ跳ねてゆく「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

巫女さん「はい、どうぞ。いいお参りをして下さいね」
ぶるぅ 「うん、ありがとーっ!」

福笹には干支の絵を描いた絵馬が。今年はイノシシ。

Aブルー「ぼくにも1本! あれっ、イノシシ?」
巫女さん「今年の干支はイノシシですから」
Aブルー「そうなんだ…。ほら、ハーレイも買って!」
A船長 「はいっ!」

福笹を手にしたソルジャー、絵馬をしげしげ眺めまして。

Aブルー「まずは夫婦和合と書いて、と…。ハーレイもね」
A船長 「もちろんです!」

筆ペンで絵馬に「夫婦和合」と書いて、笑顔のソルジャー。

Aブルー「イノシシだってさ、なんか御利益ありそうだよね」
A船長 「そうなのですか?」
Aブルー「猪突猛進って言うしさ、その勢いで奥の奥まで!」
A船長 「ガンガンと突き進むわけですね!」
一同  (((ひぃぃっ!!!)))

なんでそうなる、と一同、ガクブル。
いきなり地獄の一丁目かも…。


2019/02/23 (Sat)

 

☆祈願をよろしく


節分はお寺で七福神巡り、なんとか着いたシャン学メンバー。
ところが福笹の絵馬が問題、今年の干支はイノシシだけに…。

Aブルー「今年のお参りは効くと思うよ、特にハーレイに!」
A船長 「勢いがつくと嬉しいのですが…」
Aブルー「軽くヌカロク、そんな感じで来て欲しいよね!」

奥の奥までズンズンズンと…、とソルジャー、歓喜の表情。

Aブルー「それじゃ行こうか、七福神様にお参りに!」
A船長 「ええ、張り切って参りましょう! 皆さんも…」

どうぞ御一緒に、と笑顔で見回すキャプテン。

A船長 「今年も、私たちの分の祈願をお願いしたく…」
シロエ 「あ、あのですね、そういうのはキース先輩が…!」
キース 「俺が何だと?」
シロエ 「纏めて引き受けて下さるかと…!」

なんと言ってもお坊さんです、とシロエ君、既に逃げの態勢。

シロエ 「ですから、キース先輩によろしく!」
A船長 「そうなのですか?」
キース 「ち、違う! 今の俺は、ただの高校生だ!」

副住職モードは入っていない、とキース君、必死。

キース 「この通り、輪袈裟も着けていないし…!」
シロエ 「でもですね…。僧籍なことは確かでしょう?」
キース 「それを言うなら、サムとジョミーもだ!」

その二人にも頼んでくれ、と指差す先は僧籍な面子。

A船長 「分かりました。では、サムとジョミーにも、是非」
ジョミー「そ、それって足りていないから! もう一人!」
A船長 「はて、どなたが…?」
ジョミー「ブルーだってば、伝説の高僧、銀青様だよ!」

そこを抜かしちゃダメじゃない、とジョミー君、ワタワタ。

ジョミー「お寺関係なら、最強なんだし! ブルーも追加!」
A船長 「ああ、なるほど…。それは確かにそうですねえ…」
Aブルー「ぼくも忘れてたよ、キースよりも先にそっちかな」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
一同  (((や、ヤバイ…)))

こんな所でバトルなのか、と一同、ガクブル。
可能性は大…。


2019/02/24 (Sun)

 

☆最強なのは誰だ


節分はお寺で七福神巡りですけど、お参りの前に嫌な展開に。
ソルジャー夫妻に協力を頼まれた祈願、たらい回したら…。

Aブルー「是非とも君にお願いしたいね、今年のお参り!」
A船長 「私からもよろしくお願いします」

イノシシにあやかれますように、とキャプテン、深々と一礼。

ブルー 「なんでぼくが!」
Aブルー「お寺関係だと最強だって、ジョミーも言ったよ」

それとも最強じゃないとでも…、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「本当はキースの方が凄くて、半端ないとか?」
ブルー 「どうして、そういうことになるのさ!」
Aブルー「君は緋の衣を誇ってるけど、それってさあ…」

キースが着られないのは年のせいじゃあ、という指摘。

Aブルー「なんだったっけか、若すぎるとダメだとか…」
キース 「そういう要素も無いことはないな」

四十歳までは紫もダメだ、とキース君。

キース 「緋色の前の段階なんだが、着せて貰えない」
Aブルー「ほら、やっぱり! 本当はキースも緋の衣をさ…」
A船長 「着られるだけのパワーがあるのでしょうか?」
Aブルー「ブルーが祈願を断るんなら、そうかもねえ…」

自信が無いなら受けられないよね、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「最強だなんて言っているけど、口だけなんだよ」
ブルー 「あのねえ!」
Aブルー「じゃあ、祈願!」

代表格ならしっかりやって、と注文が。

Aブルー「パワーアップのお経を読むとか、色々と!」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「本当に自信が無いみたいだねえ、どう見ても」

それがバレるのが嫌なんだよね、と頷くソルジャー。

Aブルー「いいよ、キースに頼むから! パワーがあるしね」
A船長 「そう致しましょう、効く人にお願いしたいです」
ブルー 「ぼくは効かないって!?」
Aブルー「違うと言うなら、真面目にやって欲しいんだけど」
ブルー 「うっ…」

グッと詰まった生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
さて、どうなる…?


2019/02/25 (Mon)

 

☆祈願をするなら


節分はお寺で七福神巡り、ソルジャーがつけたイヤンな注文。
生徒会長が最強のお坊さんなら、祈願をしろというわけで…。

Aブルー「君がキースより強いんだったら、楽勝だよね?」
ブルー 「そ、それは…。法力は、キースより遥かに上で…」
Aブルー「だったら祈願をしてくれないと! 七福神様に!」

今年は強い人に頼みたいね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「せっかく干支がイノシシなんだし、今年くらいは」
ブルー 「…今年だけだろうね?」
Aブルー「やってくれるって?」
ブルー 「ぼくの宗派の方針に沿った祈願でいいんなら」

それでいいならやってもいい、と生徒会長、いえ、銀青様。

Aブルー「やったね、ハーレイ! ブルーがやるって!」
A船長 「ありがとうございます、どうぞよろしく」

夫婦和合でお願いします、と船長も笑顔。

ブルー 「分かったってば!」
シロエ 「会長、本気でやるんですか?」
ブルー 「こうまで言われちゃ、引き下がれないよ!」

ぼくのメンツに関わるからね、と生徒会長、フウと溜息。

ブルー 「それじゃ行こうか、お参りに」
一同  「「「はーい…」」」

人生終わった、と誰もがガックリ落とす肩。

ジョミー「なんか、いつもより酷くない…?」
サム  「仕方ねえよ、ブルーがああ言うんだしよ…」
シロエ 「思いっ切り、生き恥ですけどね…」
スウェナ「キースの方がマシだったわねえ…」

きっと、と流れる嘆き節。

Aブルー「はい、到着! 最初のお寺ーっ!」
ブルー 「塔頭と言ってくれたまえ。みんな並んで!」

他の人の邪魔にならないように、と二列に並ばせまして。

ブルー 「さあ、始めるよ。南無阿弥陀仏!」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「ちょ、ここは阿弥陀様じゃないけど!?」
A船長 「仏様の名前が間違ってますが!」
ブルー 「南無阿弥陀仏…」

我関せず、と続くお念仏。
仏様の名前が違うんですけど…?


2019/02/26 (Tue)

 

☆お念仏でオッケー


節分はお寺で七福神巡りですけど、ソルジャーからの注文が。
生徒会長に祈願をさせたいとのことで、伝説の高僧を名指し。

ブルー 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「違うよ、そうじゃないってば! 仏様が違うし!」
ブルー 「南無阿弥陀仏…っ、と。これで完璧!」

生徒会長、お堂に深々とお辞儀、それに塔頭のお坊さんにも。

ブルー 「悪いね、ぼくは璃母恩院の坊主なものだから…」
お坊さん「いえいえ、名のある御方とお見受けしました」

噂に聞いたことがあります、と福笹にお札を結びながら…。

お坊さん「璃母恩院にはアルビノの高僧がいらっしゃる、と」
ブルー 「あれっ、知ってた?」
お坊さん「しかも若くて、見た目は高校生だそうですねえ!」

もしや、あなたがその御方では…、と輝く瞳。

ブルー 「ま、まあ…。それほどでも…」
お坊さん「やはり! 是非とも一筆お願いします!」

禅語でなくても結構ですので…、と差し出す短冊と筆ペン。

ブルー 「え、えっと…。こんな感じでいいのかな?」
お坊さん「な、なんと有難い…! 家宝にさせて頂きます!」

良いお参りをなさって下さい、と他の面々の福笹にもお札を。

お坊さん「私の方でも、心願成就の祈祷をしておきますので」
ブルー 「すまないねえ…。つまらない願い事なんだけど」
お坊さん「どうぞ御利益がありますように…!」

ハハーッ! と合掌で見送るお坊さん。

ブルー 「どうかな、何か問題でも?」
Aブルー「い、いいんだけど、なんでお念仏?」
ブルー 「そういう決まりになっているから!」

何処の宗派でも南無阿弥陀仏、と生徒会長、胸を張りまして。

ブルー 「さあ、次、行こうか!」
Aブルー「効きそうなんだけど、気分が出ないよ…!」
A船長 「夫婦和合とも言って下さいませんし…!」
ブルー 「効けばオッケー!」
Aブルー「そ、そんなぁ…!」

雰囲気というのも大事にしたい、と叫んでますけど。
今月、これにて中継終了~。


2019/02/27 (Wed) 

 

☆呼ばないで下さい


さて、三月。卒業式も済んで、暇なのがシャン学メンバー。
生徒会長宅に集まってダラダラ、いつもの週末の過ごし方で。

シロエ 「暇ですねえ…。ただでも三月は消化試合ですし」
ジョミー「ぼくたちの場合は、なんだけれどね」
サム  「どうせ来年も一年生だし、やることねえよな」

補習も全く関係ねえよ、とサム君、欠伸。

サム  「進学もねえし、マジで退屈なんだよなあ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様、来た方がいい?」
一同  「「「お客様!?」」」

それはもしかして誰かさんでは…、と誰もがドン引き。

シロエ 「ぶるぅ、お客様というのは誰なんですか!?」
ぶるぅ 「んとんと…。しょっちゅう、遊びに来る人!」

見た目はブルーにそっくりだよね、と満面の笑顔。

ぶるぅ 「呼んだら、いつでも来ると思うけど…」
シロエ 「呼ばなくていいですっ!」
ぶるぅ 「でもでも、お料理沢山あるし…。それにおやつも」

暇なんだったら呼んであげても…、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「そうだ、ぶるぅも呼ぼうかなぁ?」
一同  「「「やめてーっ!!!」」」

お願いだから誰も呼ばないで、と一同、ワタワタ。

ジョミー「来たら地獄だから、それだけはやめて!」
ぶるぅ 「ぶるぅはダメなの…? 悪戯っ子だから…?」
シロエ 「それもありますけど、オマケの方が問題です!」

もれなくブルーのそっくりさんが…、とシロエ君、ブルブル。

シロエ 「先月も酷い目に遭わされましたし、結構です!」
ぶるぅ 「そうだっけ? 今年の節分、普通だったよ?」

目立ってたのはブルーじゃない、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お参りした塔頭、全部で短冊、頼まれてたよ?」
サム  「そういや、もれなく揮毫だっけな…」
スウェナ「なんか有難がられてたわよね、何処に行っても」
ジョミー「半端なかったよね…」
ブルー 「実力と言ってくれたまえ!」

キースとは違うのだよ、キースとは、と生徒会長。
自信満々ですね?


2019/02/28 (Thu)







拍手[0回]

カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新CM
[06/12 みゆ]
[06/12 Qちゃん]
[06/09 みゆ]
[06/09 Qちゃん]
[05/15 みゆ]
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
カウンター
アクセス解析