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シャングリラ学園つれづれ語り

☆春と言えばお彼岸


さて、三月。雛祭りなんかもあるわけですけど、そうじゃない人も。
殆どが男性なのがシャン学メンバー、どちらかと言えばスルーな面々。

シロエ 「キース先輩、今月は春のお彼岸ですよね?」
スウェナ「そうよね、春分の日がお中日だったかしら?」
サム  「合ってるぜ、それで。太陽が真西に沈む日だからよ…」

お浄土を思うには丁度いい日で、と抹香臭い解説が。

サム  「阿弥陀様のお浄土は西にあるから、ドンピシャなんだぜ」
シロエ 「そうなんですか…。って、お浄土は西に限定ですか?」
ブルー 「阿弥陀様ならそうなるね。西においでだから」
スウェナ「ひょっとして、他にもあったりするの?」

阿弥陀様が西なら東にあるとか、とスウェナちゃんの質問ですけど。

キース 「あるらしいぞ。管轄は阿弥陀様ではないが」
ジョミー「ええっ? ぼくはそんなの初耳だけど!」
ブルー 「真面目に勉強してないからだよ、坊主の基礎を!」
サム  「俺たちの宗派に関係なくても、基本だよなあ?」
キース 「まったくだ。薬師如来も知らないようでは、話にならん」

お薬師様は東においでで、お浄土も…、と副住職。

キース 「東にあるんだ、瑠璃光浄土というヤツが」
シロエ 「それもお浄土なんですか?」
ブルー 「阿弥陀様のとは別物だけどね、お浄土だねえ…」
??? 「本当かい!?」

お浄土は二つあるのかい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「それは耳より情報なのかな、二つだなんて!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「何処って、ぼくのシャングリラから来たんだけれど?」

いつもの調子で覗き見してた、と悪びれもせずに。

Aブルー「お彼岸と聞こえて来たからねえ…」
キース 「それがどうした!?」
Aブルー「スッポンタケだよ、お彼岸には法要がつきものだろう?」
一同  「「「す、スッポンタケ…」」」

またアレなのか、と一同、唖然呆然。
早くもキノコのシーズン到来?

2016/03/01 (Tue)

 

☆季節外れはお断り


三月と言えば春のお彼岸、春分の日なお中日は太陽が真西に沈むもの。
そのお彼岸には法要がつきものだから、と来たのがソルジャー。

Aブルー「スッポンタケの法要、今回もお願いしなくちゃね!」
キース 「まだ早すぎると思うがな?」

スッポンタケが出る季節ではない、と副住職の反撃が。

キース 「シーズンだったら諦めもするが、季節外れは論外だ!」
Aブルー「そういうことになるのかい?」
キース 「当然だろうが、あんな常識外れのモノは!」

真っ当な仏様でも、年忌法要などは日が決まっている、とピシャリ。

キース 「この日あたりになりますから、とお知らせをだな…」
サム  「寺から出すよな、年の初めに一斉に」
ブルー 「檀家さんにも都合があるしね、法要の日は」

前倒しするのはオッケーだけれど、遅れるのは駄目、と銀青様。

ブルー 「だから早めに日を決めて押さえておかないと…」
キース 「断られることもあるわけだ。既に予約が一杯です、とな」
Aブルー「でもさ…。スッポンタケは凄く偉いんだろう?」

最高の戒名を持っている筈で、とソルジャーも負けず。

Aブルー「真っ当な仏様にも負けない筈だよ、あの戒名は!」
キース 「そうかもしれんが、季節外れは禁止だ、禁止」

真冬にお盆が無いのと同じだ、と指をビシィ! と。

キース 「秋はともかく、春のお彼岸は却下させて貰う!」
Aブルー「うーん…。でも、お浄土は二つあるんだよね?」

東にもあると聞いたけど、と蒸し返す話。

Aブルー「阿弥陀様とは違うらしいけど、東にあるって…」
キース 「東にあったら何か問題でもあると言うのか?」
Aブルー「そこなんだよねえ、けっこう重要!」

此処は地球だと思うんだけど、と指差す足元。

キース 「間違いなく地球という星だが?」
Aブルー「だよねえ、だったら反対側も地球でさ…」
一同  「「「反対側?」」」

どういう意味だ、と謎な反対側。
お浄土が二つというのと、何か関係ありますか?

2016/03/02 (Wed) 

 

☆真夏のサンタクロース


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を、と出て来たソルジャー。
季節外れだからお断りだと断られたのに、地球の反対側がどうこうと。

Aブルー「反対側だと思うんだよねえ、下半分は」
一同  「「「下半分?」」」
Aブルー「そう、下側! 二つに分けた時の半分!」

地球は丸いから、と足元の方を指差しまして。

Aブルー「こっち半分を北半球とか言うんだよねえ、この世界では」
キース 「その通りだが、北半球がどうかしたのか?」
Aブルー「北側はどうでもいいんだよ! 残り半分!」

南半球の方が問題、と言われましても。

キース 「南半球に何があると言うんだ、あんた」
Aブルー「とても大切なモノがあるんだよ、真冬のお盆!」
一同  「「「お盆?」」」

それはとっくに過ぎたのでは、と誰もが振り返るお盆なるもの。

サム  「お盆だったら、もう終わったぜ? 八月によ」
キース 「暑い盛りに死ぬ目に遭ったが? 卒塔婆書きで」
Aブルー「分かってるけど、その八月の南半球はどうなのさ?」

あっちじゃサンタクロースが夏に来るんだろ、という話。

Aブルー「ノルディに聞いたよ、クリスマスカードも夏仕様!」
マツカ 「そういえば、そういうカードも来ますね…」
シロエ 「来るんですか!?」
マツカ 「南半球にお住まいの方から、父や母宛に」

サンタクロースがサーフィンしてます、という強烈なカード。

マツカ 「他にも色々…。サングラスのサンタクロースとか」
サム  「マジかよ、それでもサンタクロースなのかよ?」
マツカ 「あちらでは夏のイベントですから…」
Aブルー「そこが大切! サンタクロースは夏のモノ!」

南半球ではそれが常識、と言うソルジャー。

Aブルー「サンタクロースが夏に来るなら、お盆の季節は?」
シロエ 「…もしかしなくても、冬なんでしょうか…?」
Aブルー「それ以外にどんな季節があると?」

南半球では真冬がお盆、と正論が。
お浄土が二つと結び付きますか、この話?

2016/03/03 (Thu) 

 

☆真逆もあります


ソルジャーが言うには、南半球では真冬になるのがお盆の季節。
もう間違いなく本当なだけに、ツッコミ所が無いというほど正論すぎ。

Aブルー「いいかい、あっちは真冬がお盆! だったら今は?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「今の季節は、南半球だと何なのか、って話だよ!」

八月が真冬になると言うなら、三月は、という質問で。

シロエ 「え、えっと…。秋…なんでしょうか?」
キース 「そうなるだろうな、春とは逆になる筈だ」
Aブルー「ほらね、あっちは秋なんだよ! 地球の下の半分は!」

秋はキノコのシーズンで…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「つまり、スッポンタケのシーズン! たった今も!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「驚かなくても、秋ならスッポンタケだよねえ?」

季節外れじゃないってわけで、と膝をズズイと。

Aブルー「だから、春のお彼岸だってオッケー! スッポンタケは!」
キース 「何処からそうなる!」
Aブルー「こっちが春でも、下半分は秋だから!」

あっちじゃ真冬のお盆もあるし、と指差す足元。

Aブルー「少しも常識外れじゃないねえ、春にスッポンタケだって!」
キース 「しかし、こっちが舞台になるんだ! こっちが基本だ!」
Aブルー「どうなんだか…。君が自分で言ったんじゃないか」
キース 「何をだ?」
Aブルー「お浄土は二つあるってね! 東にも一つ!」

耳より情報だと思って聞いていたけど、早速出番が、と拳をグッと。

Aブルー「東は西の反対側だし、真逆でも並び立つってことで!」
キース 「そ、それで…?」
Aブルー「下半分の地球の季節も、充分に並び立つんだよ!」

仏様の世界とやらでは…、と釈迦に説法、そんな雰囲気。

Aブルー「常識に囚われて道を踏み外さないで欲しいね、本職が!」
キース 「…俺が踏み外していると言うのか?」
Aブルー「そう見えるけど?」

自分の物差しで測りまくりで、とキッツイ一言。
もしやソルジャーの勝ちですか?

2016/03/04 (Fri)

 

☆真逆なシーズン


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を、と出て来たソルジャー。
季節外れだから駄目だと言われて、持ち出したのが二つのお浄土ネタ。

Aブルー「お浄土が東と西にあるなら、真逆の季節も本物だから!」
キース 「し、しかし…。此処では実際、春なわけだし…」
Aブルー「自分の物差しで測るからだよ、常識なんかに囚われて!」

もっと柔軟な発想をしないと、どんどん道を踏み外すから、と。

Aブルー「救える魂も救えなくなるよ、固い頭をしてたんじゃあ!」
キース 「あんたにだけは言われたくないが!」
Aブルー「だって、スッポンタケの法要を断るんだから…」

君の一番弟子の法要なのに、とツッコミが。

Aブルー「弟子の出世を妨げるなんて、どうかと思うよ」
キース 「だが、季節外れの法要はだな…。しないというのが常識で」
Aブルー「また常識って言ってるし! 真冬のお盆も本物なのに!」

君の頭の中では、お盆は夏しかないんだろうか、とジロジロと。

Aブルー「地球の反対側の国には、お寺は存在しないのかい?」
キース 「馬鹿を言うな、馬鹿を! 罰当たりめが!」

世界のあちこちで布教もするし、法要だって、と副住職。

キース 「お寺もあるんだ、信者さんがおいでの所には!」
サム  「うんうん、けっこう多いんだぜ。璃慕恩院の系列の寺は」
Aブルー「ほらね、だったら真冬にお盆をやってるじゃないか!」

地球の下半分の国に行けば、と足元をビシィ!

Aブルー「其処のお寺の人が聞いたら、どう言うだろうねえ…」
キース 「何をだ?」
Aブルー「三月にスッポンタケの法要をしてくれないことだよ!」

向こう側では充分、法要が出来るシーズンだから、と言われてみれば。

キース 「そうなる…のか? 秋ならスッポンタケの季節か…?」
シロエ 「秋だってことは、シーズンでしょうね」
Aブルー「ド真ん中だと思うけれどね?」

それでも法要を断るのか、という台詞。
今の季節が秋な所は、確かに存在してますね…?

2016/03/05 (Sat) 

 

☆反対側でお願い


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を希望なソルジャー、説法中。
地球の反対側では季節が逆様、こちらの春は秋だというのが論点で…。

Aブルー「反対側のお寺に出掛けて、頼めば出来ると思うんだよ!」
キース 「何を頼む気だ!?」
Aブルー「もちろん、スッポンタケの法要! 秋なんだから!」

そっちじゃ秋のお彼岸だしね、という理論。

Aブルー「戒名があれば出来るんだろう? 法要ってヤツは」
キース 「そ、それはそうだが…」
Aブルー「だったら、あっちで頼んでもいいよ? 紹介よろしく!」

お坊さんの知り合いは君たちしかいないものだから、と。

Aブルー「下半分の何処かのお寺に紹介してくれたら、行ってくる!」
キース 「スッポンタケの法要にか!?」
Aブルー「そうだよ、立派な戒名だって披露出来るし!」

倫王院殿法界善根大居士、と長い戒名をスラスラと。

Aブルー「滅多にないほど凄いんだろう? ぼくも鼻が高いよ」
キース 「待て、俺が紹介するということは…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
キース 「その戒名の出処を調べに出て来るかも…」

院殿号はそうそう出さない、と悪い顔色。

キース 「俺が電話に出たならいいが、親父やおふくろが出た時は…」
サム  「あー…。バレるかもなあ、キースがつけた戒名なのがよ」
キース 「バレるかもどころか、確定だ!」

俺は間違いなく吊るし上げの刑だ、とガクガクブルブル。

キース 「いったい誰に院殿号を出したんだ、とクソ親父が!」
ブルー 「細かいことだけど、アドス和尚はクソではないよ」
サム  「この件に関しちゃ、真っ当な反応ってことになりそうだぜ」
シロエ 「キース先輩の一生の間に、二度目は無さそうですしね」

院殿号とかいうのを出す機会、と此処でも門前の小僧が登場。

シロエ 「誰に出したか、訊くのが筋です」
サム  「プロなら訊くぜ」

出した理由とか、その辺までな、と。
アドス和尚はプロのお坊さん、訊いて当然…。

2016/03/06 (Sun)

 

☆問題すぎる弟子


地球の反対側では逆様な季節、そっちに行ったらスッポンタケの時期。
お彼岸の法要はそっちでもいい、と言うソルジャーですけど…。

ブルー 「院殿号を出した理由を吐かされるのは間違いないね」
サム  「アドス和尚も真面目だしよ…。坊主としてはよ」
シロエ 「誰に出したのかも訊かれますよね、レアすぎですから」
キース 「…そ、それは非常に困るんだが!」

出した理由も、出した相手も、と副住職なキース君、顔面蒼白。

Aブルー「普通に喋ればいいと思うけど? 君がつけたんだし」
スウェナ「そう言えば弟子よね、スッポンタケは」
シロエ 「お弟子さんのフォローは師僧の仕事じゃないんですか?」

きちんと説明しましょうよ、と面白半分に煽る人まで。

シロエ 「弟子を取りました、で通りますから!」
サム  「かなり斜めな弟子だぜ、アレは」
ジョミー「人間じゃないしね、ペットだったらまだマシだけど…」
マツカ 「ペットは霊園もありますからね」
ブルー 「お葬式も珍しくなくなったからね、昨今は」

でもスッポンタケはどうだろう、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「まだ聞かないねえ、キノコ相手のお葬式だの霊園だのは」
Aブルー「忘れないで欲しいね、お葬式ならキースがやったよ!」
一同  「「「あー…」」」

あったっけな、と誰もが遠い目。

シロエ 「後付けでお葬式でしたね、スッポンタケは…」
マツカ 「霊園は無いみたいですけどね…」
サム  「時間の問題かもしれねえぜ。アドス和尚にバレたらよ」

キッチリ始末をつけろってことで、と肩をブルッと。

サム  「院殿号まで出しちまってるし、墓石も建立しろとかよ…」
シロエ 「そうなるんですか!?」
サム  「戒名の格が違い過ぎるのがヤバイしよ…」
Aブルー「お墓を建てて貰えるのかい、元老寺に?」
キース 「ま、待て! れ、霊園は確かにやってるが…!」

そして親父が仕切ってやがるが、と大慌て。
墓石建立、アドス和尚には美味しい話?

2016/03/07 (Mon) 

 

☆お金で済むなら


地球の反対側では秋なのが今で、スッポンタケの法要も出来る雰囲気。
ソルジャーは紹介して欲しそうですけど、キース君にはリスクが高め。

キース 「院殿号が親父にバレたら、墓石は俺の責任なんだ!」
サム  「やっぱ、そういうオチだよな…。供養塔とかよ」
ブルー 「供養塔で来るんじゃないのかい? ゴージャスだから」
サム  「スッポンタケを纏めて供養も出来るしよ…」

出て来たヤツは端から供養で…、とサム君も頷く供養塔。

サム  「いいんでねえの? キースのポケットマネーだし」
Aブルー「本当かい!? そんな素敵なものをキースが?」
キース 「俺は建てたくないんだが! しかし、親父が…」

小遣い稼ぎに建てさせるだろう、とガクブルと。

キース 「墓石ならマシだが、供養塔は…。正直、俺の懐が…」
Aブルー「お金だったら用立てるよ?」
キース 「供養しろとか言ってくるんだろうが、その費用で!」
Aブルー「それはまあ…。供養塔を建てるんだったら、法要も…」

もちろんあるよね、と喜色満面。

Aブルー「スッポンタケのためになるなら、いくらでも!」
キース 「そ、そうか…。だったら、親父にバレたとしても…」
Aブルー「安心だってば、お金のことは任せてくれれば!」

ノルディがいくらでも出してくれるし、とウキウキで。

Aブルー「それじゃ、頼んでくれるかな? 下半分のお寺に」
キース 「分かった、話を通しておこう」

院殿号がバレても金の工面が出来るなら…、と言ってますけど。

シロエ 「キース先輩、お金だけの問題なんですか?」
サム  「何か忘れていねえか、キース?」
キース 「親父だったら、ある意味、金の亡者だが?」
ブルー 「それよりも前に、住職だけどね?」

そっちの方は、とツッコミが。

ブルー 「院殿号を出した理由を言わされるよ?」
キース 「それがあったか…」
サム  「言えるのかよ?」

その場のノリで出しただなんて、という指摘。
ヤバすぎるかも?

2016/03/08 (Tue) 

 

☆事情がバレたら


スッポンタケの法要には向かないらしい春のお彼岸、季節外れだとか。
けれど地球の反対側なら季節は秋で、そちらのお寺なら出来そうで。

キース 「やはり親父にバレた時には、危なそうだな…」
サム  「院殿号はヤバすぎだって! 滅多に出さねえヤツだから」
ブルー 「アドス和尚でも、出した経験があるか危ないものだよ」

本当に凄い人にしか出さない戒名だから、と深い溜息。

ブルー 「それを無断で出したなんてね…。考えもせずに」
シロエ 「鯨の戒名のパクリですしね、その辺もヤバくないですか?」
ブルー 「ヤバイだろうね、院殿号でパクリはねえ…」

せめて自分で考えていれば、とキース君をジロリ。

ブルー 「アドス和尚にバレるよ、全部。…言わされたらね」
サム  「逆さ吊りにしてでも吐かせそうだぜ、その辺、全部」
キース 「不吉なことを言わないでくれ…!」

言霊というのもあるんだから、と肩をブルッと。

キース 「供養塔を建てて金だけで済むなら、と思ったが…」
Aブルー「駄目なのかい、スッポンタケの法要を頼むというのは?」
キース 「俺も命が惜しいんだ! まだ死にたくない!」

親父は本気で殺しにかかる、と顔面蒼白。

キース 「しかも命が消える代わりに、一生、親父の奴隷なんだ!」
サム  「ありそうだよなあ、殺すよりずっと得だしよ」
シロエ 「面倒な用事は全部押し付けて、楽隠居ですね」
ジョミー「そういうチャンスを狙ってそうだよ、普段から」

キースが思い切り失敗するのを…、とジョミー君までが。

ジョミー「スッポンタケを弟子にしたのがバレちゃったらさ…」
シロエ 「キース先輩も終わりでしょうね、色々な意味で」
Aブルー「じゃあ、法要は?」

頼んで貰えないんだろうか、とブツブツと。

Aブルー「とっても期待してたのに…」
キース 「悪いが、俺にも事情というのが…」
Aブルー「うーん…」

いいアイデアだと思ったんだけど、と言われましても。
命あっての物種ですしね?

2016/03/09 (Wed) 

 

☆カモだそうです


スッポンタケの法要には向かない春のお彼岸、季節外れが問題らしく。
秋の季節な地球の反対側でやる案、キース君の命がヤバそうで…。

Aブルー「季節の問題はクリア出来たと思ったんだけどな…」
キース 「自力で他所を当たってくれ。頼みたいなら」
Aブルー「なるほどね…。飛び込みでお願いしに行けばいいと!」

ぼくなら地球の反対側でも一瞬だから、と手をポンと。

Aブルー「院殿号なら、断られないよね? 物凄い仏様だから!」
キース 「逆に喜んで貰えるだろう。一種のカモだ」
Aブルー「カモって、どういう意味なのさ?」
キース 「仏様の格に見合った法要を、と値を吊り上げられる」

御布施の額が半端ないから、という説明。

キース 「ほぼ間違いなくいけるだろう。何処の寺でも」
Aブルー「えーっと…。南無阿弥陀仏のお寺に限定?」
キース 「いや、昨今はその辺は…」

けっこう融通が利くものだ、と親指をグッと。

キース 「違う宗派の仏様でも、御布施さえ出せば通る寺もあるぞ」
Aブルー「ありがとう! それじゃ端から当たってみるよ!」
キース 「頑張ってくれ。法要の出来る寺があるといいな」
Aブルー「其処は根性で探すってば! そして、見付かったら!」
一同  「「「見付かったら?」」」

何を、と顔を見合わせる御一同様。

Aブルー「決まってるじゃないか、御招待だよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「瞬間移動で運んでもいいし、マツカに頼んで…」

自家用ジェットで行くのもいいねえ、とトンデモな話。

シロエ 「どうして、ぼくたちが呼ばれるんです!」
Aブルー「いつも出席してくれるじゃないか、法要に!」

今度も是非に、と熱いお誘い。

Aブルー「もちろんキースも来てくれるよね?」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「地球の裏側で弟子の法要! 晴れ舞台だから!」
キース 「ちょっと待て!」

俺の立場を考えてくれ、と叫んでますけど。
師僧だったら、出るべきじゃあ…?

2016/03/10 (Thu)

 

☆観光もセットで


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を、と頼んで断られたソルジャー。
地球の反対側でやろうとしていて、キース君たちも呼ぶつもりで。

Aブルー「スッポンタケは君の弟子だよ、師僧は出なくちゃ!」
シロエ 「そうですよねえ…。キース先輩の直弟子ですし」
スウェナ「私たちまで行かされるのよ? キースも来なくちゃ」

責任は取って欲しいわよね、と射るような視線。

スウェナ「キースの立場はどうでもいいのよ、自業自得だから」
サム  「間違いねえよな、その辺はよ…」
シロエ 「身から出た錆ってヤツですからねえ、スッポンタケの件は」
マツカ 「弟子にしたのはキースですから…」

ぼくたちは巻き込まれているだけです、とキッツイ言葉が。

マツカ 「自家用ジェットは用意しますよ、父に頼んで」
Aブルー「ありがとう! 春のお彼岸はスッポンタケの法要旅行!」
一同  「「「法要旅行?」」」
Aブルー「そう! こう、慰安旅行のような感じで!」

ついでに観光なんかもしてみよう、と美味しい餌が。

シロエ 「観光ですか…。魅力的ですね、それ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ コアラとカンガルーにも会えるよ!」
ジョミー「そっか、そっちの国だもんね!」
サム  「あそこにも寺はある筈だぜ、うん」
Aブルー「マツカの家の別荘とかもあるのかな?」
マツカ 「ありますよ?」

其処を拠点に動きますか、と頼もしい申し出。

Aブルー「本当かい!? だったら、是非!」
シロエ 「行きましょう! この際、法要旅行でいいです!」

少々、抹香臭かろうが…、とコアラとカンガルーに釣られた模様。

シロエ 「キース先輩、観光です! スッポンタケの法要の後は!」
サム  「王道だぜ、それ。法事が済んだら宴会とかはよ」
ブルー 「地球の反対側まで出掛けて法要と打ち上げ、最高だねえ…」
Aブルー「ゴージャスだろう?」
キース 「待ってくれ!」

勝手にサクサク決めないでくれ、と叫んでますけど。
決まりですよね、この話…?

2016/03/11 (Fri)

 

☆コアラの国なら


春のお彼岸にはスッポンタケの法要、地球の反対側のお寺へ法要旅行。
コアラとカンガルーの国に行けるとあって、誰もが大喜びで。

Aブルー「キースが待てとか言っているけど、無視していいよね?」
シロエ 「もちろんです! キース先輩も行くんですから!」
サム  「弟子の法要を盛大にやるなら、師僧が出るのは基本だぜ」

招待されたら行くのが筋だ、と真っ当な意見。

サム  「弟子の今後がかかってるんだし、面倒見ねえと」
ブルー 「其処で出ないで無視するようでは、坊主の値打ちが…」
サム  「やっぱり、派手に下がっちまうよなあ?」
ブルー 「確実に陰口コースだよ。酷い坊主だと言われるね!」

元老寺の値打ちも自然と下がるというもので…、と銀青様。

ブルー 「院殿号を出したのが誰か、バレた時には最悪だってね!」
シロエ 「でもですね…。バレないようにコアラの国で法要ですよ?」
ブルー 「そうなんだけどさ、今の世の中、狭いから…」

坊主の世界もインターネット、と挙げられたネット社会なるもの。

ブルー 「院殿号の仏様の法要の依頼となったら、自慢だってね!」
サム  「あー…。ちょっと公開したくなるよな、そういうのはよ」
シロエ 「ブログとかフェイスブックとか…。ありますよね?」
マツカ 「呟く人もあるでしょうねえ、凄い法要なら」

戒名なんかはバラさなくても、ちょっと写真を載せるくらいは…、と。

サム  「だよなあ…。有名なんだぜ、坊さんあるある」
一同  「「「坊さんあるある?」」」
サム  「知らねえか? そういうハッシュタグでよ…」

あちこちで坊主が呟くんだぜ、と怖すぎる現実。

サム  「院殿号の法要やったー! って呟かれたらよ…」
シロエ 「注目を集めそうですね…」
ジョミー「わざわざコアラを抱えてやりそうだよ、それ」
キース 「待て、境内に来たコアラか!?」
サム  「そうじゃねえの?」

顔出しは無しでコアラだけな、という返事。
ヤバくないですか?

2016/03/12 (Sat) 

 

☆コアラでバレる


春のお彼岸はスッポンタケの法要、コアラとカンガルーの国で盛大に。
キース君は行かないと言ってますけど、法要をするお寺が問題。

サム  「やっぱ、アピールするならコアラを抱くのが最高だぜ」
シロエ 「カンガルーだと、怪我をする恐れがありますしね…」
ジョミー「犬を蹴り殺すらしいしね、アレ」
キース 「カンガルーだろうがコアラだろうが、ヤバイんだが!」

院殿号の法要なんぞと呟かれたら…、と顔面蒼白。

キース 「坊主の世界は狭いんだ! 何処の寺かを特定される!」
シロエ 「でしょうね、一般人でも特定される時代ですから」
サム  「コアラつきの寺だとメチャクチャ早いぜ、バレるのがよ」

でもって、バレるのが呟いた坊主の狙いな、とニヤニヤと。

サム  「院殿号の法要だったら、導師の自分の格が上がるし」
ブルー 「そうなるねえ…。わざわざ頼まれたわけだから」

自分のお寺の仏様でもないものを…、と合掌している生徒会長。

ブルー 「そのお坊さんの格が上がって、院殿号を出したお寺は…」
サム  「逆に下がるよな、投げ出したんだからよ…。仏様をよ」
一同  「「「あー…」」」

そういう流れか、と一同、納得。

シロエ 「だったら、投げ出したお寺も特定されそうですね?」
ブルー 「されるだろうねえ、あの手この手で」
ジョミー「ネットの海って、凄いしね…」
サム  「俺たちが何も喋ってなくても、ああいうのはよ…」

いろんな所からバレるもんだぜ、と怖い台詞が。

サム  「それにマツカの別荘だとか、自家用ジェットだしよ…」
シロエ 「アッと言う間に足がつきますよ、それ」
スウェナ「マツカの知り合いのお坊さん、っていうだけで一発よ」
ブルー 「間違いなくね!」

一日もかからずに元老寺の名前が広がるだろう、という予言。

ブルー 「其処からアドス和尚に回って、キースがリーチで」
キース 「そ、そんな…」

確実に親父に殺される、とピンチな状況。
法要旅行はどうなりますか?

2016/03/13 (Sun) 

 

☆嘘ついてました


春のお彼岸にはスッポンタケの法要旅行で、コアラの国へ旅する予定。
けれど法要を頼むお寺が問題、其処からバレそうな元老寺の存在。

ブルー 「いよいよキースも後が無いねえ、スッポンタケの件はさ」
サム  「アドス和尚が吊るし上げだぜ、何もかも全部吐くまでよ」
シロエ 「院殿号を出した理由と、スッポンタケのことですね?」
ブルー 「忘れちゃ駄目だよ、他所のお寺で法要な件も!」

元老寺の格を下げたという件について…、とキース君をジロリ。

ブルー 「季節外れの件は通らないしね、この場合はね!」
キース 「し、しかし…! 季節外れなことは本当で…!」
サム  「その件だけどよ、本職には通用しねえぜ、その言い訳は」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「お彼岸の法要に季節は無関係! いつの季節の仏様でも!」
一同  「「「ええっ!?」」」

散々、駄目だと言わなかったか、とキース君に集中する視線。

シロエ 「本当なんですか、キース先輩?」
キース 「う、うう…。お盆と同じで、お彼岸はどの仏様でも…」
サム  「平等に法要をするモンなんだぜ、何処の寺でも」
Aブルー「だったら、ぼくは騙されてたわけ!?」

キースが法要をしたくないから…、とソルジャー、唖然。

Aブルー「そういうことなら、法要はやっぱりコアラの国だよ!」
シロエ 「そして呟いて貰うんですか、住職に?」
Aブルー「決まってるじゃないか、コアラを抱いてね!」

境内に来たコアラは必須、と握り締める拳。

Aブルー「スッポンタケをコケにした報いは受けて貰わないと!」
キース 「ま、待て…!」

その件、待った、と慌てふためく副住職。

キース 「俺が親父に殺された場合、スッポンタケも終わりだが!」
Aブルー「戒名だったら貰ってあるから、もういいよ」
サム  「いいと思うぜ、それで何処でも行けるしよ」
キース 「待ってくれ…!」

弟子の面倒は自分で見たい、という叫び。
さっき見捨てていませんでしたか?

2016/03/14 (Mon)

 

☆コアラがいいな


春のお彼岸はスッポンタケの法要をしに、コアラの国まで旅行の予定。
ところがお彼岸は何処でも平等、この国でも出来るというオチで。

キース 「た、頼む…! 俺に面倒を見させてくれ!」
Aブルー「嫌だと言ったら?」
キース 「な、なんだと!?」

スッポンタケの師僧は俺で…、と焦ってますけど。

Aブルー「君の方が先に断ったんだよ、季節外れだと嘘をついて!」
シロエ 「ついてましたね、ぼくたちもすっかり騙されましたし」
スウェナ「コアラの国でいいわよ、私は。観光できるし」
マツカ 「自家用ジェットも、別荘の方も任せて下さい」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ コアラさんと遊びに行くんだも~ん!」

みんなでお出掛け! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もピョンピョンと。

ぶるぅ 「コアラさんと写真を一杯撮らなきゃ!」
ブルー 「境内に沢山いるといいよね」
Aブルー「コアラが多いお寺がいいねえ、自然の方もたっぷりで」
キース 「そ、そんな…! 俺の立場はどうなるんだ…!」
サム  「死んで終わりになるんでねえの?」

アドス和尚がキッチリ引導を…、と合掌を。

サム  「成仏しろよな、卒塔婆くらいは奮発してやるからよ」
ジョミー「えっと…。サムって卒塔婆は書けたっけ?」
サム  「まだ書けねえけど、頼むくらいは出来るじゃねえかよ」

アドス和尚に、と恐ろしい台詞。

サム  「今度のお盆はキースの卒塔婆で決まりだぜ、うん」
シロエ 「命が無いというわけですね!」
ブルー 「生きていたって、まず表には出られないねえ…」

元老寺の恥を晒すだけだから、とキッツイ言葉が。

ブルー 「じゃあ、ぼくたちはコアラの国ということで」
キース 「あんたまで俺を見捨てるのか!」
ブルー 「助ける義理は無いからねえ…」

死んでくれば、と突き放し。

ブルー 「法要は楽しい方がいいしさ」
Aブルー「コアラの国が楽しみだよねえ…」

グルメに観光、とソルジャーも乗り気。
もはや決定事項ですよね?

2016/03/15 (Tue)





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☆バスでも撮れます


節分は七福神巡りのためにお寺へ、路線バスに乗って行くのがお約束。
その車内でソルジャー夫妻にスカウトの男性、動画を撮影したいとか。

Aブルー「えーっと、素人っぽいのがいいんだよね?」
男性  「そうです、そうです。今のような調子でお願い出来れば…」
A船長 「スタジオで撮影するのですか?」
男性  「そうとも決まっておりませんが…。場所は色々で」

最近はバスの中でもアリです、という言葉。

スウェナ「取材かしら?」
サム  「けどよ、ああいうバカップルだぜ?」
キース 「まず間違いなく、視聴者から苦情の嵐になるぞ」

テレビ局の電話が鳴りっ放しに、と恐れるクレーム。

キース 「俺たちにまで飛び火しなければいいが…」
男性  「その辺はきちんと心得ております、この業界は厳しいので」
ブルー 「だったら、あそこの馬鹿には関わらない方が…」

いいと思うよ、と生徒会長、キッパリと。

ブルー 「歩くトラブルメーカーなんだよ、あの二人はね!」
男性  「ですが、素晴らしい逸材ですから…」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ!? 逸材だってさ!」
A船長 「あなたは美しくてらっしゃいますから…」

当然のことです、と流石な台詞。

A船長 「これほどの方は、何処を探しても、そうはいないかと…」
男性  「実にお美しい方で…。是非とも出演して頂きたく…」
Aブルー「バスの中でもアリだってことは、今でもいいわけ?」
男性  「撮影スタッフを呼べば撮れますが…」

ありきたりの動画しか撮れませんので、という返事。

男性  「もっとディープな動画が好まれる時代ですから」
一同  (((ディープな動画?)))

それって何だ、と誰もが不思議そうな顔。

シロエ 「いったい何の撮影でしょう?」
ジョミー「マニア向けかな?」
男性  「そういうことになりますね」
Aブルー「マニア向けかあ、悪くないかも…」

普通のよりも面白いよね、と乗り気な様子ですけれど。
マニア向けって…?

2016/02/16 (Tue) 

 

☆全世界規模です


節分はお寺へ七福神巡りに出掛けてゆくもの、路線バスに乗って。
御利益があると信じているのがソルジャー夫妻で、其処へスカウトが。

Aブルー「ディープな動画でマニア向けだね、出演するなら?」
男性  「出て頂けると嬉しいのですが…」

きっと人気が出る筈ですよ、と男性が押す太鼓判。

男性  「お好きな人は多いですから、この手の動画は」
Aブルー「この国で放映するのかな?」
男性  「いえいえ、よろしかったら全世界規模で」
一同  「「「全世界規模!?」」」

スケールがデカすぎ、と一同、ビックリ仰天。

キース 「アレか、衛星生中継とかか?」
シロエ 「生ってことはないでしょう。録画ですよ、きっと」
Aブルー「全世界規模かあ…。それって、いきなり本番かい?」

生中継なら、という質問。

男性  「そうなりますね、本番をお願い出来るなら…」
Aブルー「ぶっつけ本番になるんだね?」
男性  「それが一番人気ですしね、この業界は」

素人さんの本番というのがウケる世界です、とスカウトの男性。

男性  「売れっ子の方だと、どうしても嘘くさくなりがちで…」
Aブルー「お芝居って感じになっちゃうんだね?」
男性  「そうなんですよ。自然な感じがいいんです」

変にシナリオにこだわるよりも…、と説明が。

男性  「素人さんですと、もうそれだけで違いますからね」
Aブルー「それで、ぼくたちをスカウトしたいと?」
男性  「絵に描いたようなカップルでいらっしゃいますから…」

マニア垂涎と言うべきでしょうか、とニコニコと。

男性  「透明感のある美しい方と、逞しさ溢れる兄貴ですしね」
Aブルー「えっと…。兄貴って、ぼくはハーレイとは赤の他人で…」
A船長 「赤の他人はないでしょう、ブルー!」
Aブルー「ごめん、ごめん、これでも夫婦だっけね」
男性  「なんと、ご夫婦でらっしゃいましたか!」

てっきり兄貴だとばかり…、と言ってますけど。
兄弟なんかに見えますか?

2016/02/17 (Wed)

 

☆スラングな兄貴


節分はお寺の七福神巡りだ、と出掛けるバスに現れたスカウトの男性。
ソルジャー夫妻に出演を頼みたいとかで、素人なのがいいそうで。

男性  「ただの兄貴ではなかったんですね、ご夫妻だとは…」
Aブルー「どう間違えたら、ハーレイがぼくの兄貴に見えるんだい?」

どの辺がどう似ていると、とソルジャーでなくても入れたいツッコミ。

Aブルー「こんなのと一緒にしないで欲しいね、兄弟だなんて!」
男性  「し、失礼しました…。本当に素人さんでらっしゃるようで」
Aブルー「…兄貴って、業界用語なのかい?」

ぼくは全く知らないんだけど、という質問。

Aブルー「もしもそうなら、ハーレイは何になるんだい?」
男性  「普通の言葉で言い直すなら、という意味でしょうか?」
Aブルー「そうだけど? やっぱり業界用語なんだね」
男性  「業界と言うより、どちらかと言えばスラングですね」
一同  (((スラング?)))

兄貴なんてスラングに覚えは無いが、とシャン学メンバーも傾げる首。

キース 「おい、兄貴というのを知ってるか?」
シロエ 「兄貴と言ったら兄貴ですよね、とりあえず上の立場の人で」
サム  「ヤクザの世界で使ってるかもしれねえなあ…」
スウェナ「ああ、ヤクザ…。見えないこともないわね、ヤクザ」

あのガタイだもの、とキャプテンを見てますけれど。

Aブルー「えっと、ああいうので合ってるのかな? 兄貴」
男性  「上の立場の人というのは、そう間違ってもいませんね」
Aブルー「それじゃ駄目だよ、やっぱりハーレイは兄貴じゃないよ!」
A船長 「そうなりますねえ、あなたの方が上でらっしゃいますし…」
男性  「素晴らしいです!」

こちらの方が上でしたか、と男性、感動。

男性  「もう間違いなくバカ売れですよ、この動画は!」
Aブルー「へえ…。ぼくが上だと、それだけで?」
男性  「もちろんですとも!」

もう飛ぶように売れますね、という太鼓判。
ソルジャーが上というだけで?

2016/02/18 (Thu) 

 

☆ディープな業界


節分はお寺へ七福神巡りに行くのが恒例、必ず乗るのが路線バス。
それの車内で来たのがスカウト、ソルジャー夫妻の動画を撮影希望で。

Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? ぼくが上だと売れるらしいよ!」
A船長 「そうらしいですね、私たちにとっては普通なのですが…」
男性  「いつでも上でいらっしゃると?」
Aブルー「当然だってば、実際、ぼくが偉いんだし!」
男性  「女王様の要素もお持ちなのですか、最高ですよ!」

間違いなくマニアが飛び付きます、と男性の瞳がキラキラと。

男性  「こんなに美しい方が兄貴で、女王様ともなりますと…」
Aブルー「どうなるんだい?」
男性  「おまけに素人さんの本番、全世界のマニアが涎ですよ!」
一同  (((涎…???)))

そこは涙の間違いなのでは、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「涎って、いったい何なんです?」
キース 「涙だったら分かるんだが…。涎だとグルメ番組だぞ」
サム  「だよなあ、食ったら美味そうな世界だぜ、涎」
Aブルー「ああいう風に言っているけど、グルメ番組?」
男性  「一種のグルメ番組ですね!」

食べてみたい、と思うくらいのエロさが売りですから、と。

一同  「「「エロさ?」」」
男性  「ええ、乱入したくなるような動画が売れる世界で」
一同  「「「乱入?」」」
男性  「混ざって一緒にヤリたくなる、と言うべきでしょうか」

臨場感溢れるカメラワークも必須なんです、とニコニコと。

男性  「ですから、是非とも無修正で!」
一同  「「「無修正!?」」」
男性  「全世界向けなら、無修正というのがお約束ですよ!」

大きな声では言えませんが…、と充分、聞こえる声な男性。

男性  「この業界は実にディープで、世界中にネットワークが…」
ブルー 「ちょっと訊くけど、その業界って、まさかA…」
男性  「お察しの通り、AVです!」

日々、スカウトに励んでおります、という答え。
AVって、まさか…?

2016/02/19 (Fri)

 

☆兄貴なシリーズ


節分は七福神巡りにお寺へ、行きの路線バスで現れたスカウトの男性。
ソルジャー夫妻の動画を撮りたいらしいですけど、AVだとか。

ブルー 「ちょ、ちょっと…! AVっていうのは…」
Aブルー「アレかい、大人のためのヤツかい?」

大胆な絡みが売りのヤツだろうか、と尋ねるソルジャー。

Aブルー「無修正とか言っていたけど、そっち方面?」
男性  「そうです、そうです! 私はゲイのが専門でして…」

私自身はノーマルですが、と愛想のいいスマイル。

男性  「いいのを撮ってる自信はあります、兄貴シリーズで」
一同  「「「兄貴シリーズ?」」」
男性  「イケナイ兄貴とか、危険な兄貴とか、そういうヤツです」
Aブルー「それじゃ、兄貴はホントに業界用語なんだね?」
男性  「そうなりますねえ、是非とも撮らせて頂きたいと…!」

あなたが兄貴ならバカ売れですよ、と瞳がキラキラ。

男性  「こんなに美人で儚げな方が、逞しい方の兄貴だなんて…!」
A船長 「実際、ブルーが上ですから…。私はただのヘタレですしね」
男性  「なるほど、それで積極的な方が兄貴に…」

これは売れます、とグッと拳を。

男性  「ちなみに、いつもはどんな感じで?」
Aブルー「ぼくが美味しく食べてるけどねえ、ハーレイを!」
A船長 「私はブルーの望み通りにするだけでして…」
男性  「女王様でらっしゃるそうですからねえ、分かります」

タイトルは『意外な兄貴』でしょうか、と閃いた模様。

男性  「逞しい男性がアンアン啼いて、儚い美形がガンガンと…!」
一同  「「「え?」」」

それは逆では、と万年十八歳未満お断りな面子でも分かる表現。

キース 「何か勘違いをしているようだぞ?」
シロエ 「そうみたいですね、兄貴ってどういう意味なんでしょう?」
男性  「男役とでも申しますか…。ゲイだと、どちらも男ですが」

相手をアンアン言わせる立場が兄貴ですよ、という解説。
ソルジャー、兄貴でしたっけ?

2016/02/20 (Sat)

 

☆兄貴は駄目でも


節分はお寺で七福神巡りがお約束ですけど、行きの路線バスが大問題。
ソルジャー夫妻に来たAVのスカウト、ゲイ専門で撮ってる男性で…。

男性  「もう絶対に売れますよ! 『意外な兄貴』は!」
ブルー 「…アレは兄貴じゃないと思うけどね?」
男性  「は?」
ブルー 「逆だよ、ガタイのいい方が兄貴というわけだよ!」

それが業界用語ならね、とピッシャリと。

ブルー 「だから駄目だね、そのAVは撮れないよ、うん」
Aブルー「ぼくがハーレイに突っ込む方ねえ…。それは流石に…」
A船長 「私も御免蒙りたいですが…」
男性  「そうですか…。ですが、ニーズは充分です!」

これだけ美しい方なら売れます、とソルジャーに熱いラブコール。

男性  「女王様だと伺いましたし、騎乗位などがお得意かと…」
Aブルー「好きだけどね? このバスでもやりたかったほどだし」
男性  「このバスでですか!?」
Aブルー「あそこの席がさ、もう少しだけ長く出来ていればね!」

気持ちだけでも騎乗位ってコトで跨って、と恐ろしすぎる台詞が再び。

Aブルー「もちろん普通の体位も好きだよ? でもねえ…」
A船長 「日々、貪欲に求めてらっしゃいますしね、新しい刺激を」
男性  「でしたら、是非! 私の兄貴シリーズに!」

ご出演をお願い出来ないでしょうか、とペコペコと。

男性  「思った以上に素晴らしい方ですし、感動ですよ!」
Aブルー「そこまで買ってくれるのかい? ぼくを」
男性  「ええ、公爵の御紹介が無くても、一目惚れです!」
一同  「「「公爵!?」」」

何処の公爵だ、と目を剥いている御一同様。

シロエ 「こ、公爵って、アレですか? …もしかしなくても?」
キース 「ドクツルタケの旦那の公爵なのか…?」
男性  「いえ、ドクツルタケではないですね」
サム  「焦るじゃねえかよ、別人かよ」
男性  「奥様は別の方ですから」

そんなお名前ではありません、という断言。
公爵は爵位ですもんね?

2016/02/21 (Sun)

 

☆公爵の萌えです


節分はお寺に出掛けて七福神巡り、行きのバスで現れたスカウトの人。
ソルジャー夫妻に熱い視線で、ゲイ専門でAV撮影。公爵がどうとか。

ジョミー「ドクツルタケとは無関係なら、別にいいよね?」
キース 「いや、しかし…。他にどういう公爵がいるんだ?」
シロエ 「公爵は色々いそうですよ。貴族は多分、多いでしょうから」
スウェナ「でも、紹介って言ったわよ? 知っているのよ」

あそこの二人を、とヒソヒソと。

スウェナ「そんな公爵、何人もいると思っているの?」
シロエ 「…何人もいたら怖い気もしますね…」
サム  「やっぱアレかよ、ドクツルタケかよ?」
男性  「公爵夫人はイングリッド様でらっしゃいますが」
一同  「「「ひぃっ!!」」」

アレだ、と一同、ガクブル。ドクツルタケな公爵夫人の本名がソレ。

Aブルー「なんだ、福の神様だったんだ! ぼくを紹介してくれた人」
男性  「福の神様…ですか?」
Aブルー「うん、ぼくたちにとってはね!」

それで公爵とはどういう関係、という質問。

Aブルー「ぼくたちの動画を希望なのかな、公爵は?」
男性  「出来れば欲しい、というお話で…。ですが、無理にとは…」

仰いませんね、と控えめ発言。

男性  「奥様から聞いてらっしゃるそうで…。凄い美人だと」
A船長 「そうでしょうねえ、ブルーの美しさには定評が…」
男性  「お相手の方との体格差も、公爵の萌えポイントでして…」

なんとか撮らせて頂けたら…、と男性、揉み手。

男性  「こう、直ぐにとは申しませんので、ご一考を…」
Aブルー「ぼくが決めてもいいのかい?」

色々と事情があるものだから、とソルジャー、思案顔。

Aブルー「こっちの世界には疎い上にさ、縛りの方もね…」
A船長 「そっくりさんがおいでですしね、間違えられるほどの…」
ブルー 「ぼくの評判を落としてくれたら、殺すからね?」

よりにもよってAVなんて、と睨んでますけど。
ソルジャー、出演したいんですか?

2016/02/22 (Mon)

 

☆サンプルをどうぞ


節分はお寺で七福神巡りがお約束ですけど、行きのバスの中で災難が。
ソルジャー夫妻にAVのスカウト、ゲイな公爵からの紹介だとか。

Aブルー「AVかあ…。魅力的なんだよね、公爵の秘蔵コレクション」
A船長 「あれは漲りますからねえ…。ですが、兄貴なシリーズは…」

あの中に入っていなかった気が、とキャプテンの疑問。

A船長 「入っていたなら、兄貴が何かは分かりますしね」
Aブルー「うーん…。公爵の趣味じゃないのかな? 兄貴シリーズ」
男性  「お好きなのですが、イロモノだという扱いでして…」

お一人で楽しんでおられるそうです、というイヤンな話。

男性  「それに、大々的に売られてますから、秘蔵ということも…」
Aブルー「ああ、隠しても意味が無いんだね!」
男性  「誰でも買えてしまいますから、値打ちが少々…」

落ちるようです、と溜息が。

男性  「とはいえ、お蔭で私も御縁が出来たというわけでして…」
Aブルー「センスを買って貰えたってこと?」
男性  「そうなりますねえ、ですから公爵直々に…」

この件で私にお話が…、とニコニコと。

男性  「如何でしょうか、兄貴シリーズの最新作でAVデビューは」
Aブルー「ぼくはいいけど、ハーレイがちょっと…」
A船長 「少々、ヘタレの気がありますので、撮影は…」
男性  「撮り方は色々ございますから、大丈夫ですよ?」

素人さんの本番が一番ウケる世界です、と男性、力説。

男性  「お考え頂けるようでしたら、ご参考までに…」
Aブルー「スタジオでも見せてくれるのかい?」
男性  「いえ、その前に、まずはサンプルを…」

御覧になって頂ければ、と鞄をゴソゴソ。

男性  「兄貴シリーズの自信作を詰め合わせておりますので…」
Aブルー「このDVDをくれるって?」
男性  「それと、公爵のお勧めがこちらになります」
Aブルー「ふうん…?」

こっちは君の名前じゃないね、とチェック中。
公爵のお勧めDVDですか…。

2016/02/23 (Tue) 

 

☆公爵の目は確か


節分はお寺に出掛けて七福神巡り、行きの路線バスの中でスカウトが。
ソルジャー夫妻に来た熱いラブコール、公爵からの紹介だそうで。

Aブルー「公爵のお勧めDVDを撮ってる人がいいんだけどな…」
男性  「同じ出演するのなら、ということですか?」
Aブルー「そうだよ、どうせだったら秘蔵コレクションの方!」

兄貴シリーズも見てみないと分からないけれど…、という発言。

Aブルー「マイナーでもさ、値打ちがあるヤツに出たいよね!」
男性  「ああ、なるほど…。やはり公爵の目は確かですね」
一同  (((え?)))

どういう意味だ、と顔を見合わせている御一同様。

サム  「事情を知っているわけねえよな、あいつらの?」
シロエ 「ドクツルタケだって知りませんよ!」
キース 「どういう流れで、公爵の目が確かだという話になるんだ?」
ジョミー「それが分かったら、ぼくたちも終わりだと思わない?」
一同  「「「うーん…」」」

分からない方が幸せだろうか、とヒソヒソやってますけれど。

Aブルー「公爵は、なんて?」
男性  「いえ、本物の分かる方に違いない、と仰いまして…」
Aブルー「それじゃ、こっちのDVDの人に紹介してくれるとか?」

秘蔵コレクションの方の監督、とソルジャーが見ているDVDケース。

Aブルー「この国の人じゃないみたいだけど、頼めるのかな?」
男性  「喜んで引き受けさせて頂きますよ」
Aブルー「悪いね、兄貴シリーズも一応、見てはみるけど…」
男性  「お気になさらず。そちらの方も私ですから」
一同  (((へ?)))

なんだ、と男性の方へと視線が集中。

Aブルー「こっちも君って…。名前が違うよ?」
男性  「他の国だと、私の名前は呼びにくいそうで…」
Aブルー「芸名みたいなモノなのかな?」
男性  「そうです、公爵がつけて下さったんです」
Aブルー「素晴らしいよ!」

兄貴シリーズでヒットも飛ばした名監督、と大感動。
公爵ご贔屓のAV監督…。

2016/02/24 (Wed)

 

☆流出のリスクは


節分はお寺で七福神巡りですけど、行きの路線バスでスカウトの話が。
ゲイな公爵が贔屓にしているAV監督、ソルジャー夫妻にラブコール。

Aブルー「公爵から名前を貰えるほどだし、凄いんだよね?」
男性  「高く評価して下さいまして…。お蔭様で仕事も順調で」

兄貴シリーズはメジャー路線で、他の国では玄人向けです、と。

男性  「それで公爵からお話が…。今回の件で」
Aブルー「ぼくたちを撮りたいっていう話だね?」
男性  「よろしいでしょうか、公爵も期待しておられまして…」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? 公爵に喜んで貰えるよ!」
A船長 「は、はあ…。しかし、公爵が御覧になるのですよね?」

あなたと私を撮ったヤツを、とキャプテン、腰が引け気味で。

A船長 「公爵にお見せ出来るほどの自信がちょっと…」
Aブルー「何を言うかな、普段通りでいいんだよ!」
男性  「素人さんがウケる業界ですから、大丈夫です!」

普段と同じにヤッて頂ければ、とニコニコと。

男性  「とはいえ、双子の御兄弟もおいでのようですし…」
ブルー 「そうだよ、不肖の弟なんだよ、そこの馬鹿はさ!」

ぼくにはそっちの趣味は全然、と生徒会長、怒りMAX。

ブルー 「AVなんて最悪だってば、兄貴シリーズ以外でも!」
Aブルー「公爵が一人で観賞するならいいだろう?」
ブルー 「この世界はヤバイ世界なんだよ!」

流出のリスクが常にあるから、と吊り上げる柳眉。

ブルー 「一度流れたら回収不能で、もう世界中に!」
男性  「ご安心下さい、公爵邸のセキュリティーの方は万全です」
Aブルー「だってさ、安心みたいだよ?」
男性  「公爵は顔がお広いですから」

世界中の名士と交流が…、という説明。

男性  「ですから流出は有り得ませんね、秘蔵コレクションは」
ブルー 「その馬鹿が色々貰ってるけど?」
男性  「顔出しOKの方だけです」

秘密を守るのは基本ですよ、と溢れる自信。
さて、どうなる…?

2016/02/25 (Thu)

 

☆公爵によろしく


節分はお寺に出掛けて七福神巡りが恒例、行きの路線バスで来た災難。
ソルジャー夫妻にAVのスカウト、北の国の公爵からの紹介。

Aブルー「ほらね、出たって大丈夫だよ! 顔出しOKしなければ!」
男性  「そういうことです、公爵がお一人で御覧になります」
Aブルー「でも、気が向いたらAVデビューも出来るんだね?」

兄貴シリーズが気に入った時とか…、と熱い視線がスカウトの人に。

男性  「もちろんですとも、いつでも歓迎いたしますよ」
Aブルー「だってさ、ハーレイ! 有難いよねえ!」
A船長 「わ、私はAVデビューというのは…」
男性  「皆さん、最初はそうですよ。でもですね…」

その内にクセになること請け合いです、とイヤンな保証。

男性  「公爵の秘蔵DVDの方でも、顔出しOKになさる方が…」
Aブルー「どんどん増えて来てるとか?」
男性  「他の皆さんのプレイを御覧になったりする内にですね…」

ハマられる方が多いようです、とニッコリと。

男性  「まずはDVDをご覧下さい、そしてよろしければ…」
Aブルー「君に連絡でいいのかい?」
男性  「ええ、優先的に撮らせて頂きますよ!」

公爵も楽しみにしておいでですから、と差し出す右手。

男性  「いいお返事をお待ちしております、それでは、これで…」
Aブルー「うん、公爵によろしくね!」

ソルジャー、男性とブンブンと握手。

Aブルー「ほら、ハーレイも握手、握手!」
A船長 「は、はいっ…! 場合によってはお世話になります」
男性  「どうぞ前向きにご検討下さい。では…」

良い節分を、と降車ボタンを押し、男性、前へと。

Aブルー「ありがとう、兄貴シリーズも楽しませて貰うよ!」
男性  「公爵秘蔵の方もよろしくお願いします!」
Aブルー「うん、公爵のお勧めだったら間違いないしね!」
男性  「では、また!」
Aブルー「またね~っ!」

次は是非ともスタジオで! と叫んでますけど。
デビューする気ですか?

2016/02/26 (Fri)  

 

☆イヤンな勘違い


節分はお寺で七福神巡り、行きの路線バスでソルジャー夫妻に来た話。
AVデビューへのスカウトだそうで、北の国に住む公爵からのお誘い。

Aブルー「その内に連絡するからねーっ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ イングリッドさんにもよろしくねーっ!」
男性  「皆さんも、どうぞお元気でーっ!」

バス停に停車、スカウトの男性、手を振って降りてゆきまして。

Aブルー「さようならーっ!」
男性  「ご連絡、お待ちしておりますーっ!」
運転手 「発車しまぁーす!」

扉が閉まって走り出すバス、ブンブンと手を振る例の男性。

Aブルー「いつか絶対、撮って貰うねーっ!」
A船長 「…ほ、本気ですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、人間、高みを目指さないとね!」

せっかくの御縁なんだから、と見えなくなるまで手を振って…。

Aブルー「兄貴シリーズに、公爵の秘蔵コレクションに…」
A船長 「それを見るのは楽しみなのですが、その後が…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
A船長 「出演するという話はちょっと…」

なにしろ私はヘタレですから、と引けている腰。

A船長 「それに、皆さんにも御迷惑が…」
ブルー 「忘れて貰っちゃ困るよ、そこを!」

ぼくまで誤解されるじゃないか、と生徒会長、怒りの形相。

ブルー 「こっちの世界の住人はぼくで、君じゃないから!」
Aブルー「そうだろうけど、此処で言うとさ…」

誤解されるよ、と指差す車内。

Aブルー「今の流れだと、君がAV業界の住人みたいにね」
ブルー 「…えっ?」

まさか、と見回せば車内でヒソヒソ、コソコソと。

乗客A 「あっちは既に、プロのAV男優らしいのう…」
乗客B 「後からデビューされたら、人気は移りそうじゃの」

初々しい方が売れるものだ、とチラチラ視線が。

ブルー 「そうじゃないから! 誤解だから!」
Aブルー「でも、そうだろう?」

ぼくのデビューに嫉妬としか、というツッコミが。
勘違いも仕方ないのかも?

2016/02/27 (Sat)

 

☆初々しさでデビュー


節分はお寺の七福神巡りに行くものですけど、スカウトという珍客が。
しかもAV、やっと下車して行ってくれた後には、乗客たちの勘違い。

乗客A 「双子の兄弟で血の雨が降るかのう、人気争いで…」
乗客B 「いやいや、あのガタイのいい恋人をじゃな…」

嫉妬にかられて掻っ攫うとか、とキャプテンの方をチラチラと。

乗客A 「ありそうじゃのう…。プロのテクニックにモノを言わせて」
乗客B 「くわばら、くわばら…。あの手この手で誘惑なんじゃ」

もう完全に誤解されたオチで、他の乗客も同じ状態。

乗客C 「AV男優らしいですわよ、まだ若いのに…」
乗客D 「でも、一見の価値はありそうですわね、BLですもの」
乗客E 「兄貴シリーズのチェックは欠かせませんわね」
乗客D 「えーえ、奥様! 最新作が出たら買いませんとね」

もしかしたら3Pもアリかもですわ、とイヤすぎる声が。

Aブルー「ほらね、完璧に誤解されてるし! 君の方が!」
ブルー 「そ、そんな…。ぼくはAVなんかには…」
Aブルー「出たってことになっているねえ、このバスではね!」

でもって、ぼくはこれからデビューの初々しさ、と勝ち誇った顔。

Aブルー「やっとぼくにも認められたよ、初々しさが!」
ブルー 「それは図太さの間違いだから!」
Aブルー「世間はそうは言ってないしね、初々しさの勝利!」

この勢いでAVデビューだ、と鼻息も荒く。

Aブルー「七福神巡りで祈願しないと、デビュー出来るように!」
A船長 「こ、今年はそれを祈るのですか?」
Aブルー「夫婦和合の集大成だよ、AVデビューは!」

絵馬にもガッツリ書き込まないと、とグッと拳を。

Aブルー「目指せ、AV!」
キース 「待て、そんな言葉を書き込むな!」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
キース 「せめて心願成就にしてくれ、俺たちの立場が!」
Aブルー「ふうん…?」

まあ、君たちに罪は無いしね、と言ってますけど。
心願成就にしてくれますか…?

2016/02/28 (Sun) 

 

☆デビューをお願い


節分はお寺で七福神巡り、行きの路線バスに現れたのがスカウトの人。
AVデビューだと意気込むソルジャー、絵馬に書きたいようでして。

Aブルー「心願成就ねえ…。それでAVデビューも出来るのかい?」
キース 「気に入らないなら、大願成就と書く手もあるが…」
Aブルー「大願成就! いいね、それなら夢も大きいからね!」

じゃあ、そう書こう、とウキウキする間に、お寺の前のバス停に到着。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 福笹、頂かなくっちゃ!」
Aブルー「ぼくにも一本! あっ、こっちにもね!」
A船長 「今年も絵馬がついていますね、良かったです」
Aブルー「さあ、書かないと! 夫婦和合に大願成就!」

福笹についているのが飾りの絵馬。干支のサルの絵、その余白に…。

サム  「今年も書いてやがるぜ、あいつら」
キース 「諦めろ。大願成就になっただけマシだ」
シロエ 「AVデビューと書かれていたら、最悪ですしね」
Aブルー「そっちだったら、ちゃんと叫ぶから!」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「耳の遠い神様がいるだろ、あそこは叫ぶよ!」

恵比須様だっけ、と満面の笑顔。

Aブルー「他の神様にもお願いしないと! 公爵との御縁も!」
A船長 「し、しかし、AVデビューはですね…」
Aブルー「君のヘタレも直して欲しいと、セットでお祈り!」

そして華麗にAVデビュー! と突き上げる拳。

Aブルー「絵馬も書いたし、さあ、行こうか!」
ブルー 「き、君たちは二人で行けば?」
Aブルー「何を言うかな、この面子だからこその御利益だよ!」

行きのバスでも御利益バッチリ! と指差す貰ったDVD。

Aブルー「七福神巡りも御利益パワー! 目指せ、AV!」
キース 「待て、俺たちは無関係だ!」
Aブルー「ダメダメ、君たちも応援しなきゃ!」
シロエ 「そ、そんな…!」
Aブルー「張り切って行こう! 大願成就!」

七福神様の御利益パワー、と強制連行される面々。
気の毒ですけど、中継終了~。

2016/02/29 (Mon)





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☆今年も賑やかに


今年もやって来ました、二月。普通だったら節分に立春。
それが困るのがシャン学メンバー、節分が切実に頭痛の種という有様。

キース 「来てしまったぞ、今年も二月が…」
シロエ 「カレンダーと暦は変えられませんしね、どう転んでも」
ジョミー「旧暦でいくとか、そういうヤツは?」
ブルー 「いろんな暦はあるけどねえ…。海の向こうにも」

それで逃げられるほど甘くはあるまい、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「二月の三日は節分なんだよ、何がなんでも」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 豆まきと恵方巻だよね!」
サム  「それで済んだら苦労はしねえぜ」
スウェナ「どうかしら? 元老寺で豆まきで押し通すとか」
??? 「困るよ、それは!」

節分は別のお寺でなくちゃ、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。

Aブルー「いつものトコだよ、七福神巡り!」
一同  「「「うわー…」」」

本当に来た、と一同、愕然。

シロエ 「こ、今年は別行動にしませんか?」
ブルー 「そうだね、君のハーレイと一緒に行けば?」

バカップルでイチャイチャ行くのも良かろう、というお勧め。

ブルー 「大勢で行くより、その方がきっと御利益があるよ」
Aブルー「そうなのかな?」
キース 「一応、定番ではあるぞ。人が少ない時に行くのは」
シロエ 「お願いを聞いて貰いやすいと言いますからね」

団体様よりカップルの方が、とシロエ君も力説。

シロエ 「神様の方でも、混乱しなくていいですよ」
Aブルー「うーん…。だけど、あそこはお寺だよね?」
キース 「確かに寺だが、七福神は神様だぞ」
Aブルー「神様と仏様はセットものだ、って…」

君が言ったよ、と痛い所をグッサリと。

Aブルー「ほら、小正月の粥杖の時に」
キース 「…否定はしないが…」
Aブルー「だったら、賑やかにいかなくちゃ!」
キース 「なんでそうなる?」
Aブルー「法要だから!」

人数が多いほど法要の格が上がるんじゃあ…、と。
ついに門前の小僧ですか?

2016/02/01 (Mon) 

 

☆お菓子より御利益


今年もいよいよ明日が節分、七福神巡りに行こうと現れたソルジャー。
みんなで賑やかに行くのがいいと、法要だからとイヤンな展開。

Aブルー「法要っていうのは、参加者が多いほどいいんだろう?」
キース 「そ、それは確かに否定はせんが…」
ブルー 「格が高いほど人が多いのは本当だねえ…」

チラシを配るお寺もあるし、と生徒会長、いや伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「節分の前にチラシを配って、一般参加者募集なんだよ」
シロエ 「そんなお寺があるんですか!?」
ブルー 「七福神巡りのお寺から近い所にね」

バスに乗ったら五分ほどだろうか、という話。

ブルー 「豆と一緒にお菓子もまくから、子供連れの人が集まるし…」
Aブルー「お菓子をまくって…。本当かい?」
キース 「俺も聞いたな、チョコレートだとか、キャンディーだとか」

まかれたお菓子は拾い放題らしいぞ、とキース君も。

キース 「デカイ広間でバンバンまくから、子供に人気で」
ブルー 「お菓子を沢山拾えるようにと、服のフードを使う子とかね」
シロエ 「ああ、広げてれば入りますしね。お菓子が勝手に」
Aブルー「お菓子が拾い放題なんだ…」

ちょっといいかも、と言ってるソルジャー、お菓子好きなだけに。

キース 「今年はそっちに行ったらどうだ?」
シロエ 「いいですねえ! きっと御利益もありますよ」
Aブルー「七福神巡りはあるのかい?」

そこのお寺に、という質問。

キース 「いや、無いが…」
Aブルー「じゃあ、却下! お菓子より御利益!」

ついでに行きの路線バスにもきっと御利益、とニコニコと。

Aブルー「みんなで行こうよ、明日は一緒に!」
キース 「嫌だと言うのが分からないのか!」
Aブルー「人数が多いほどいいと言ったよ、法要は」
キース 「し、しかし…」
Aブルー「お寺なんだし、法要だよ! 七福神巡り!」
一同  「「「うわー…」」」

またか、と青ざめるシャン学メンバー。
明日の節分、運命や如何に…?

2016/02/02 (Tue) 

 

☆御利益があるバス


やって来ました、今年も節分。シャン学メンバーにとっては厄日。
ソルジャー夫妻が来るのは確実、嫌だと言っても七福神巡りに連行で。

シロエ 「…ぼくたち、真面目すぎですよね…」
ジョミー「欠席届も出しちゃってるしね、みんな揃って」
サム  「なんて書いたんだよ、俺は節分って書いたんだけどよ」
マツカ 「ぼくもです。節分ですから休みます、と」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 節分は七福神巡りだもんね!」
キース 「行き先は確かに其処なんだが…」

七福神巡りと書きたくはない、と合掌している副住職。

キース 「あれが不幸の始まりだからな、俺は書かなかった」
シロエ 「節分だけでも、充分、不幸ですけどね…」
スウェナ「年々、不幸が酷くなるわよね」

七福神巡りどころか地獄巡りかも、と鋭い指摘。

スウェナ「避けられる呪文とかは無いのかしら?」
ブルー 「無駄だと思うよ、相手がアレだし」
Aブルー「こんにちはーっ!」
??? 「どうも、ご無沙汰しております」

噂の人がパッと登場、キャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「小正月の時は、大変お世話になりまして…」
Aブルー「あの粥杖は最高だったし、今日も期待だよ!」

たっぷり御利益を貰わなくっちゃ、とウキウキと。

Aブルー「行きのバスから御利益が来るしね!」
A船長 「去年も素晴らしかったですしね」
キース 「俺たちの方は迷惑なんだが!」
シロエ 「不幸のバスって呼びたいほどです、あのバスは!」
Aブルー「何を言うかな、ぼくにとっては幸せのバス!」

ハーレイと二人で座っているだけで御利益が…、と瞳がキラキラ。

Aブルー「だから、みんなで乗らなくちゃ!」
A船長 「あなたは私の膝の上ですね」
Aブルー「騎乗位ってわけにはいかないけどね!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「バスの中でも、ガンガンいきたいトコだけど…」

ヤッてる間に御利益が逃げたら大変だから、と自粛の模様。
こんな調子で大丈夫ですか?

2016/02/03 (Wed)

 

☆バスに乗るには


節分は七福神巡りでお寺にお出掛け、行くには路線バスに乗ること。
御利益があると信じるソルジャー、何が何でもバスで行きたいわけで。

Aブルー「とにかく、みんなでバス停だよ! そして乗り込む!」
A船長 「一番後ろの席が空いているといいですねえ…」

あの席でないと密着座りが難しいですから、とバカップル。

A船長 「すぐ前に別の座席があったら無理ですからね」
Aブルー「空いてなかったら、頼んででも空けて貰わないとね!」
キース 「おい、無茶を言うな!」

あそこは優先座席じゃない、とキース君の怒り。

キース 「それに優先座席にしたって、お年寄りの皆さんが優先で!」
シロエ 「後は身体の不自由な人ですよねえ…」
サム  「他の席にしたって、そういう人しか譲って貰えねえぜ」

それが世間の常識だしよ、とサム君も。

サム  「社会のルールってヤツは守ってくれねえと…」
ブルー 「ぼくたちも肩身が狭くなるしね」

希望の席が空いていなかったら立っていたまえ、とバッサリと。

ブルー 「その内に空くってこともあるから」
キース 「御利益を希望するんだったら、真面目にしろよ」

仏様は見ていらっしゃるから、という話ですけど。

Aブルー「大丈夫! ぼくには秘密兵器があるから!」
一同  「「「秘密兵器?」」」
Aブルー「そう、このマークさえつけていればね!」

何処でも席を譲って貰える、とババーン! と出て来たバッジ。

シロエ 「…お、おなかに赤ちゃんがいます…?」
キース 「大嘘だろうが、何処で手に入れた!」

そんな代物、と指差すマタニティマーク、それも正規品。

キース 「まさかノルディか、あいつの所で貰ったのか!?」
Aブルー「ピンポーン! バスの座席は大切だからね!」
A船長 「あの席が無いと困りますしねえ…」
キース 「だからと言って、どうしてそうなる!」
Aブルー「最強だから!」

ノルディのお勧め、と笑顔ですけど。
そんな手、使っていいんですか?

2016/02/04 (Thu)

 

☆女性用なんです


節分には七福神巡りでお寺にお出掛け、行くなら乗るのが路線パス。
密着座りをしたいソルジャー、マタニティマークのバッジが秘密兵器。

Aブルー「どうしても座りたい席があるなら、これがいいって!」
A船長 「最強のマークだと、ブルーから聞いておりますが…」
キース 「つけているのが女性ならな!」

こいつがつけてどうするんだ、と怒りの形相。

キース 「あんた、世間を舐めてるだろうが!」
Aブルー「ノルディが言ったよ、女顔だから大丈夫です、って!」
A船長 「私たちの世界に妊娠というのは有り得ませんが…」

こちらだと普通だそうですね、とキャプテンの笑顔。

A船長 「初期はお腹が目立たないということですし…」
Aブルー「このマークをつければ、ぼくも立派な妊婦さんだよ!」

前に立ったら席を譲って貰える筈だ、と溢れる自信。

Aブルー「ハーレイと二人で密着座り! 一番後ろの、あの席で!」
キース 「…イチャついていたら、ツッコミが入ると思うがな?」
ブルー 「何か言う人はいそうだねえ…」

妊娠初期はデリケートだから、と生徒会長もツッコミを。

ブルー 「ほどほどにしなさい、と年配のご婦人に叱られるよ?」
Aブルー「そうなるのかい?」
キース 「当然だろうが、女性だったら大事な時期だ!」
ブルー 「君の大好きな夫婦の時間も控えなくちゃね」
Aブルー「本当に?」
ブルー 「女性だったらね!」

それでも密着座りをする気か、という文句。

ブルー 「御利益の代わりにお説教だよ、今年はね!」
Aブルー「それは困るよ、ぼくは御利益が欲しいのに!」
キース 「だったら、それをつけるんじゃない!」

つけるんだったら大人しくしろ、と当然な意見。

キース 「ついでに、女のふりをしたならマズイかもな」
Aブルー「どうしてだい?」
キース 「女となったら見放されるぞ、御利益に」
シロエ 「有り得ますねえ…」

ただのノーマルなカップルですし、という指摘。
女ならそうなりますね?

2016/02/05 (Fri) 

 

☆女性用はマズイ


節分は七福神巡りに出掛けてゆくもの、路線バスの中で貰える御利益。
密着座りをしたいソルジャー、マタニティマークを用意したものの。

キース 「ノーマルなカップルでも、イチャついていれば御利益は…」
Aブルー「貰えると思うよ、前に子宝を授かる飴を貰ったし!」
キース 「もう授かっているんだったら、それは要らんだろうが!」

もっと別のを貰えるだろう、という見解。

キース 「安産のお守りはガチだと思うぞ、妊婦だったら」
シロエ 「どう考えても、そっち系ですよね、普通のカップル…」
ジョミー「お腹に赤ちゃんがいます、っていうバッジだしね…」
Aブルー「夫婦和合とか、そういうのは?」
キース 「仲良くした結果が子宝だからな、難しいだろうな」

説教とセットで安産のお守りが来るであろう、と御利益の予言。

キース 「それが嫌なら、紛らわしいバッジをつけないことだ」
シロエ 「もっと酷いオチになるかもしれませんしね」
Aブルー「酷いオチって?」
シロエ 「ゲイだからこそ貰える御利益、あるじゃないですか」

北の国から色々とプレゼントが届きますよね、と公爵夫人の話題。

シロエ 「ドクツルタケと知り合えたのは、ゲイだからですよ?」
キース 「そういえばそうだな、ノーマルだったらスルーだな」

ゲイな公爵だってスルーする筈だ、とキース君も納得。

キース 「うっかり女のふりをしたばかりに、そっちの御縁も…」
シロエ 「パアになるってことはありますよ」
Aブルー「福の神様に誰かがチクると言うのかい?」

ぼくは女だと、とソルジャー、不安そうな顔。

Aブルー「秘密兵器のバッジをつけたら、何処かから?」
シロエ 「壁に耳あり障子に目あり、と言いますからねえ、昔から」
サム  「ドクツルタケの手先がいるかもしれねえぜ」
ジョミー「去年は来たよね、ドクツルタケの手先」
キース 「ああ、偵察に来ていたな」

今年はどうだか分からんが、と回想モード。
来てましたっけね、バスの偵察…。

2016/02/06 (Sat)

 

☆間違えたら絶縁


節分と言えばお寺の七福神巡り、行きのバスから貰えるらしい御利益。
それに期待なソルジャーですけど、密着座り用の秘密兵器が問題で。

キース 「今年も偵察が来るようだったら、そのバッジで終わりだな」
シロエ 「女だったようです、とドクツルタケに報告ですしね」
Aブルー「メデタイ様が裏切るのかい!?」

メデタイ様とは、マツカ君のお父さんの会社の社員。

キース 「それは裏切りとは言わんだろう。ただの報告なんだからな」
シロエ 「男だというのは間違いでした、と言うだけですしね」
Aブルー「そ、そんな…。それは困るよ、間違えるなんて!」

ぼくを女だと報告なんて、とソルジャー、ブルブル。

Aブルー「そうなっちゃったら、福の神様からのプレゼントは…」
キース 「二度と来ないな、ただのノーマルなカップルではな!」
シロエ 「公爵にも見放されますよ。ゲイだそうですから」

同好の士だからこそのプレゼントでしょう、とバッサリと。

シロエ 「でも、ぼくたちには無関係ですし…」
ジョミー「だよねえ、バッジをつけるリスクなんかは知らないよね」
キース 「つけて御利益が欲しいと言うなら、安産系だ」
ブルー 「まず間違いなく、そっちに行くね」

別にいいんじゃなかろうか、と生徒会長、涼しい顔。

ブルー 「安産だろうが、子宝だろうが、他人事だし」
シロエ 「それより、ドクツルタケと縁が切れそうな方が大切ですよ」
スウェナ「思い切りポイント高いわよねえ、縁が切れる方」

私たちの方に御利益が来るわ、とニコニコと。

スウェナ「腐れ縁が切れたら、後はキースの方だけだもの」
キース 「俺がどうかしたか?」
スウェナ「お弟子さんの縁は切れないんでしょ?」

一生、スッポンタケを背負うのよねえ、と深い溜息。

スウェナ「でも、そのくらい我慢するわよ、公爵の方と絶縁だったら」
シロエ 「ぼくもです。バッジ、つけて下さい」

他人のふりをしますから遠慮なく、という話ですが。
つけますか…?

2016/02/07 (Sun)

 

☆バッジは諦めて


節分はお寺に出掛けて七福神巡り、行きのバスに期待するソルジャー。
後部座席に座りたいからと、マタニティマークを用意したものの…。

キース 「俺も止めんぞ、他人のふりもしないでやろう」
Aブルー「ひょっとして助けてくれるのかい? 誤解された時は?」
キース 「いや、丁重にお願いするだけだ」

席を譲ってあげて下さいと低姿勢で、と繰るのが手首の数珠レット。

キース 「和やかな雰囲気を作るのも坊主の役目だからな」
シロエ 「妊婦さんを大切に、と説くわけですね、キース先輩!」
サム  「やるじゃねえかよ、その線で行こうぜ」
Aブルー「待ってよ、誤解の方に持って行くわけ!?」
キース 「当然だろうが、バッジを悪用するのが悪い」

仏様に代わっておしおきなのだ、と指をビシィ! と。

キース 「そろそろバスが来る時間だからな、早くつけろよ」
Aブルー「何もかもパアになるくらいだったら、つけないよ!」

悪運の強さだけで勝負だ、と片付けられてしまったバッジ。

A船長 「つけないのですか、ブルー?」
Aブルー「今の話を聞いていなかっただろ、ヤバイんだよ!」
A船長 「御利益があれば、それで充分だと思いますが…」
Aブルー「安産なんかは余計なんだよ!」

そんな御利益を貰うよりかは無しで上等、と握り締める拳。

Aブルー「バスが駄目なら、七福神巡りで御利益ゲット!」
A船長 「残り物には福がある、とか言いますねえ…」
Aブルー「何処で貰っても、御利益は御利益!」

バスで貰えたら最高だけど、と言っている間に走って来たバス。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いつものバスが来たよ!」
Aブルー「乗ろう、ハーレイ!」
A船長 「一番後ろの席ですね!」

いざ、と乗り込んだバカップル。他の面子も続いたものの。

Aブルー「わあ、今年のバスはいつもと違うね!」
A船長 「縦に長いシートがあるのですね!」

後部座席より大人数で座れますよ、という声が。
片方が電車のシート風ですか…。

2016/02/08 (Mon)

 

☆長さも大切です


節分は七福神巡りのお寺に行くもの、路線バスで行くのがお約束。
密着座りをしようとしているソルジャー夫妻、後部座席にロックオン。

Aブルー「一番後ろも空いているけど、その縦長のシートもいいね!」
A船長 「長さが余分にありますからねえ、二人分ほど」
Aブルー「長さもやっぱり大切だよ、うん」

後ろの方も大切だけど、と妙な台詞が。

Aブルー「突っ込んで貰うのは後ろだけどさ、突っ込まれるモノは…」
A船長 「固くて長持ちということですか?」
Aブルー「それもあるけど、大きさも大事! 馬並みの長さ!」
A船長 「そちらでしたか、座席の方はどう致しましょう?」

長さのある方がいいでしょうか、と眺める電車風の縦長シート。

A船長 「幸い、空いておりますし…」
Aブルー「どうしようかなあ、君が寝るには少し足りないし…」
一同  (((???)))
A船長 「ああ、私が寝転んで、その上にですか!」
Aブルー「ぼくが寝られたらいい感じだけどねえ、バスで騎乗位!」

気分だけでも、とトンデモすぎる発言が。

Aブルー「ちょっと惜しいね、ぼくなら寝られそうだけど…」
A船長 「私が乗ったら、はみ出しますしね…」

いつもの席にしておきましょうか、と後部座席へ。

A船長 「どうぞ、私の膝にお座り下さい」
Aブルー「ありがとう! あの席、もう少し長ければねえ…」

バスの中でディープにイチャつけるのに、と密着座りなバカップル。

Aブルー「君に跨ってバスに乗れたら最高なのに…」
A船長 「私もあなたを乗せてみたいですが…」

ヘタレな所が出てしまったら難しそうです、と恥ずかしそうに。

A船長 「やはり人目がありますし…」
Aブルー「君のヘタレが直る御利益、欲しいんだけどね…」
一同  (((要らない、要らない…)))
Aブルー「何か言ったかい?」
一同  (((他人のふり、他人のふり…)))

今年こそ他人のふりでスルーだ、と誰もがガン無視。
無事、目的地に着けますか?

2016/02/09 (Tue) 

 

☆心臓に悪すぎ


節分と言えばお寺の七福神巡り、ソルジャー夫妻も一緒にバスで出発。
後部座席で密着座りなバカップルですけど、此処は他人のふり。

キース 「いい感じに空いていて良かったな」
シロエ 「でも、このシートは塞いでおかないと駄目ですよ」
ジョミー「空いたままだと、移って来るかもしれないもんね…」

変なことをしに、と電車風の縦長シートを占拠している御一同様。

サム  「変な目で見ていやがったもんなあ、ヤバすぎだぜ」
ブルー 「ぼくたちが座って塞いでおくのが一番だよ、うん」
マツカ 「無事に着けるといいですね…」
一同  「「「シーッ!!!」」」

言霊というのがあるんだから、と唇に指を。

マツカ 「す、すみません…。きっと大丈夫ですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 誰か乗って来るみたい!」
一同  (((え?)))

去年の例があるからな、と一気に緊張した空気。でも…。

シロエ 「なんだ、普通のおじさんですよ」
スウェナ「メデタイ様ではなかったわね」
キース 「一瞬、心臓が縮み上がったがな」

俺もまだまだ修行が足りん、と繰っている手首の数珠レット。

キース 「この先、人が乗って来る度にこれでは駄目だ」
ジョミー「だよねえ、心臓に悪すぎだよ」
シロエ 「え? でも、あの人…」

後ろをガン見していませんか、とシロエ君がヒソヒソ声。

キース 「気にするな。馬鹿が二人も座っているんだ」
ジョミー「誰だって視線が行くと思うよ、あんなバカップル」

おまけに男同士だし、とスルーな御一同様ですけど。

Aブルー「ハーレイ、なんだか見られているよ?」
A船長 「そのようですね、どうにも落ち着きませんが…」
Aブルー「ダメダメ、こういう時にはさ…」

うんと見せ付けてあげなくちゃ、とディープなキスを。

一同  (((た、他人のふり、他人のふり…)))
Aブルー「うん、甘かった!」
A船長 「は、はあ…」

こんな所でキスしなくても、とヘタレなキャプテン。
当然ですよね?

2016/02/10 (Wed)

 

☆警察の人かも


節分は七福神巡りなお寺へ行くのがお約束、只今バスに乗車中。
後部座席で密着座りなソルジャー夫妻、車内でかましたディープキス。

Aブルー「見てくれている人がいるんだし、このくらいはね!」
A船長 「で、ですが…。公共の交通機関ですから…」
Aブルー「何を言うかな、もっとベッタリ! ぼくにも触って!」

お尻はもちろん、前もしっかり! と痴漢行為を強いる始末で。

A船長 「こ、こうですか…?」
Aブルー「手を突っ込んでもかまわないよ? いやらしくね!」
一同  (((た、他人のふり、他人のふり…)))

なんだってこういうことになるのだ、と思うだけ無駄。

Aブルー「ん…。ちょっとヤリたい気分になって来たけど…」
A船長 「無茶を仰らないで下さい、バスの中ですよ?」
Aブルー「あそこの席さえ空いていればね…。縦長シート…」
A船長 「もう塞がっておりますから!」
Aブルー「頼んでどいて貰おうかな…。あの席があれば…」

ちょっと無理めの体位になっても出来るかも、と怖い台詞が。

キース 「お、おい、此処から一歩も動くんじゃないぞ!?」
シロエ 「分かってます! 此処を空けたらおしまいですよ!」
サム  「でもよ、あの人、まだ見ているぜ?」
ジョミー「警察の人ってことはないかな、現行犯で逮捕とかさ」
キース 「わいせつ罪か…」

今の状況なら逮捕もいけるか、とガン見している男性に期待。

キース 「しょっ引いてくれたら有難いんだが…」
ブルー 「そう簡単に行くかどうかが疑問だけどね?」

あの二人は此処の人間じゃないし、と正論が。

ブルー 「逮捕したって誰か謎だし、調べてる間に逃げるしさ…」
シロエ 「でも、バスからは消えてくれますよ?」
キース 「おっ、動くのか?」
男性  「すみません、ちょっとよろしいでしょうか?」
Aブルー「忙しいんだけど、見て分からない?」
男性  「その件で…」

お話が、という丁重な姿勢。
現行犯で逮捕ですかね、ソルジャー夫妻?

2016/02/11 (Thu)

 

☆声をかける男性


節分は七福神巡りなお寺に行くもの、路線バスに乗るのがお約束。
その中でイチャついているソルジャー夫妻に、声をかけている男性が。

Aブルー「お話って…。もしかして、混ざりたいわけ?」
男性  「いえ、そういうわけではないのですが…」
一同  (((逮捕だ、逮捕!!)))

わいせつ罪で逮捕してくれ、と心で叫ぶ御一同様。

Aブルー「早くしてよね、忙しいんだから! それに、ハーレイ!」
A船長 「は、はいっ!?」
Aブルー「手がお留守だよ! とってもイヤらしい感じだったのに!」
A船長 「も、申し訳ございません…!」

この辺りでしょうか、と痴漢行為が再び。

Aブルー「んっ…! こう、もっと大胆に…」
男性  「素晴らしいです、是非とも話を聞いて頂きたく…!」
一同  (((…???)))

警察じゃないのか、と派手に飛び交う『?』マーク。

シロエ 「素晴らしいって聞こえましたよ?」
キース 「警官の台詞とも思えんな…」
ジョミー「まさか、普通に一般人とか?」
サム  「一般人がアレに声を掛けるのかよ?」

ガン見どころかガン無視だろ、と言われてみれば、その通りで。

スウェナ「じゃあ、誰なのよ?」
マツカ 「誰なんでしょう…?」
シロエ 「メデタイ様は二人もいませんよね?」
マツカ 「それはいないと思いますけど…」

生き別れの兄弟だったら知りませんけど、とイヤンな台詞が。

一同  「「「い、生き別れ…」」」
マツカ 「其処までは調べませんからね…」
キース 「採用するなら調べてくれ!」
マツカ 「ドクツルタケが出て来る前から社員なんですよ!」
ジョミー「そ、それじゃ、あの人…」
サム  「ヤバイ人かよ?」

メデタイ様の系列だろうか、と一同、ガクガクブルブル。

Aブルー「話があるなら、手短にね!」
男性  「ゲイのカップルとお見受けいたしましたが…」
Aブルー「そうだけど?」

それ以外の何に見えるんだい、と威張るソルジャー。
さて、どうなる?

2016/02/12 (Fri) 

 

☆こういう者ですが


節分はお寺で七福神巡り、路線バスで行くのがお約束ですけれど。
車内でイチャつくソルジャー夫妻に、声を掛けたのが見知らぬ男性で。

男性  「なんとも大胆でいらっしゃいますねえ、バスの中なのに」
Aブルー「何か問題があるとでも?」
一同  (((やっぱり警察?)))

油断させておいて現行犯で逮捕な線か、とシャン学メンバー、注目中。

シロエ 「現場を押さえるのが大事なんですか?」
キース 「現行犯で逮捕するなら、そうなるが…」

それならサッサと逮捕してくれ、と思う間も痴漢行為が続く有様。

Aブルー「あっ、ハーレイ…。そこ、もっと…!」
A船長 「よろしいのですか、お話の方は?」
Aブルー「こっちの方が大切だってね! ヘタレ禁止だよ?」
A船長 「が、頑張らせて頂きます…」

なんとも恥ずかしい状況ですが、と撫で擦っているソルジャーの股間。

A船長 「この辺りがお好きでしたよね?」
Aブルー「布越しっていうのが、こう、たまらないよね!」

じれったくって余計に燃える、とイチャイチャ、ベタベタ。

Aブルー「もっとイヤらしく触って欲しいな、お尻も揉んで!」
A船長 「ええ、ブルー…」
男性  「お取込み中、失礼します」

わたくし、こういう者ですが…、と差し出した名刺。

シロエ 「名刺ですよ?」
サム  「警察手帳じゃねえのかよ?」
Aブルー「えーっと…?」

誰だい、とソルジャー、名刺を手にしてキョトンとした顔。

Aブルー「全然知らない名前だけど…。ぼくに何か用?」
男性  「失礼ですが、そちらの方にも…」

どうぞ、とキャプテンにも名刺が一枚。

A船長 「は、はあ…。私どもは生憎、名刺などは…」
男性  「いえ、この業界では特に頂かなくても…」
一同  (((業界?)))

なんだ、と誰もが謎な業界。

Aブルー「匿名性が大切なのかい?」
男性  「そうですねえ…」

知られたくない方が殆どですから、という答え。
もしかして、芸能界ですか…?

2016/02/13 (Sat) 

 

☆スカウトでした


節分は七福神巡りのためにお寺へ、行くなら路線バスでというお約束。
ソルジャー夫妻がイチャついていると、名刺を渡した見知らぬ男性。

サム  「知られたくねえ人が殆どって、芸能界かよ?」
シロエ 「まさか、スカウトする気ですか?」

あんなのを、と眺める先には痴漢行為を中断しているバカップル。

Aブルー「匿名ねえ…。そういうことなら、丁度いいけど…」
A船長 「お待ち下さい、何の話か聞いてからです」
Aブルー「それもそうだね、匿名だからって何でもいいわけじゃ…」

面倒なことはお断りだし、と無精者な部分が出て来た模様。

Aブルー「話にもよるね、ぼくたちに何の用なんだい?」
男性  「ご出演をお願い出来ないかと…」
一同  「「「ご出演!?」」」

思わず叫んでしまった一同、男性の視線がそちらへと。

男性  「お知り合いの方でらっしゃいますか?」
キース 「ち、違うんだが…!」
シロエ 「聞いていただけの他人です!」
ぶるぅ 「えっ、違うでしょ、ブルーはお友達でしょ?」

みんなで七福神巡りに行くんだもん! と無邪気なお子様の元気な声。

一同  「「「シーーーッ!!!」」」
男性  「ああ、なるほど…。ご兄弟もいらっしゃいますね」

双子の方でらっしゃいましたか、と生徒会長にも渡された名刺。

ブルー 「えーっと…?」
キース 「知らん会社だな、あんた、知ってるのか?」
ブルー 「ぼくも知らない…。何の会社?」
男性  「撮影を手がけておりまして…」
一同  「「「撮影!!?」」」

本物の芸能界だったのか、と一同、愕然。

キース 「す、すると、スカウトの方ですか…?」
男性  「そうなりますねえ、是非ともお願いしたいのですが…」
Aブルー「撮影って、ぼくたちの写真かい?」
男性  「写真よりかは、動画を撮影させて頂きたく…」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? 動画だってさ!」

お芝居をすればいいのかい、とソルジャー、ワクワク。
芸能界デビュー…?

2016/02/14 (Sun)

 

☆素人さんも人気


節分にはお寺で七福神巡り、行きは必ず路線バスでというソルジャー。
密着座りで痴漢行為なソルジャー夫妻に、何故かスカウトしたい人が。

男性  「お芝居よりかは、もっと普通のがウケる世界でして…」
Aブルー「ありのままの姿がいいってことかい?」
男性  「素人さんも人気ですから、この業界は」
Aブルー「ふうん…? ハーレイも一緒に出演だよねえ?」
男性  「是非ともお願いしたいのですが…」

カップルで出て頂けませんか、と男性からのお願いが。

シロエ 「何なんです、アレ?」
キース 「新婚さんいらっしゃい、という番組は今もあったか?」
サム  「知らねえけど…。なんだよ、ソレ」
キース 「いや、檀家さんには地味に人気の番組で…」

本物の新婚カップルが登場するのがミソだ、という説明。

ジョミー「じゃあ、それなのかな?」
ブルー 「テレビだったら、テレビ局の名前がありそうだけどね?」
マツカ 「子会社ってことはないですか?」
シロエ 「よくありますよね、外注ってヤツが」
スウェナ「そうなのかしらね、あんなのをスカウトするんだもの」

放送禁止にならなきゃいいけど、と深い溜息。

スウェナ「絶対やるわよ、スタジオでも。…あの調子でね」
シロエ 「でしょうね、バスでもイチャつくんですし」
男性  「ご友人の皆さんは、ああいう風に仰ってますが…」

スタジオでもお願い出来るでしょうか、とブッ飛んだ依頼。

サム  「マジかよ、スタジオって言ってるぜ!?」
キース 「苦情の電話が殺到しそうな気がするが…」

あの男性は正気だろうか、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「巻き込まれる前に逃げますか?」
ジョミー「そうした方がいいかもね…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、せっかくスカウトされたのに!」
A船長 「私たちは、こちらの世界の事情に疎くて…」
男性  「大丈夫ですよ、皆さんそう仰います」

最初は誰でもそんな感じで、と言ってますけど。
初心者歓迎なんですか?

2016/02/15 (Mon)



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☆初日の出にお願い


新年あけましておめでとうございます。
除夜の鐘でスッポンタケを流し損ねた面々、元老寺で迎える初日の出。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう! 起床、起床~!」
シロエ 「もう朝ですか…。改めまして、新年おめでとうございます」
サム  「あんまり目出度くねえぜ、今年は」
ジョミー「思いっ切り流し損なったもんね、スッポンタケ…」

また一年間エライ目に遭って終わるんじゃあ…、とブツブツと。

ジョミー「付き纏われてるのが一人いるしね」
キース 「お前たちが流し損なったんだろうが! 除夜の鐘で!」
マツカ 「キースの弟子だと気付きましたから…」

お弟子さんに他人が口出しどころか手出しはちょっと、と。

マツカ 「今年もよろしくお願いします。お弟子さんの件は」
キース 「待て、アレは俺の管轄になったのか!?」
ブルー 「それっぽいけど? それより、初日の出を拝まないと」

行こう、と生徒会長を先頭に山門へ。

アドス 「皆さん、用意はよろしいかな? 二礼二拍手一礼ですぞ」
一同  「「「はーい!」」」

昇る朝日にパンパン柏手、そして一礼。

アドス 「今年もいい年でありますように…」
一同  (((スッポンタケと縁が切れますように…)))

神頼みくらいはいいであろう、と新年早々、縁切り祈願。

アドス 「それでは皆さん、庫裏でお雑煮とおせちをどうぞ」
イライザ「沢山召し上がって下さいね」
一同  「「「ありがとうございまーす!」」」

御馳走になります、と上がり込んだ庫裏。

ぶるぅ 「美味しいね、おせち!」
スウェナ「豪華版なのが嬉しいわ。和洋中とあるし」
アドス 「一年の計は元旦にあり、皆さんの抱負は如何ですかな?」
シロエ 「今年こそは、と思うことはあります。言えませんけど」
アドス 「ほうほう、言わぬが花ですな」
イライザ「少年よ大志を抱け、ですわね」

皆さん、頑張って下さいね、と激励の宴。
息子さんの弟子の件なんです、とは言わぬが花…。

2016/01/01 (Fri)

 

☆絵馬にも書けません


元日は元老寺で過ごしたシャン学メンバー、二日はみんなで初詣に。
アルテメシア大神宮へお出掛けですけど、抱えているのは切実な悩み。

ジョミー「絵馬ってさあ…。何を書いてもいいのかな?」
ブルー 「それは自由だけど、スッポンタケと書くのはマズイよ」
シロエ 「キース先輩の弟子だからですか?」
ブルー 「その件もそうだし、第一、スッポンタケなんて…」

絵馬に書く度胸があるのかい、と言われてみれば無かった度胸。

ジョミー「そ、そうだっけ…。書くのは自分だったっけ…」
ブルー 「縁を切りたいと書くにしたって、別れの言葉にしたってね」
サム  「書きたくねえよな、新年早々、あんな単語は」
マツカ 「戒名の方なら何か分かりませんけど、神社ですしね…」

戒名は管轄外でしょう、と常識的な意見。

マツカ 「それに、やっぱりキースの直弟子ですから…」
スウェナ「私たちが勝手に書けないわよねえ、さようなら、って…」
キース 「書いてくれてもいいんだが! 俺としては!」
ブルー 「でもねえ…。普通の弟子じゃないしね、スッポンタケは」

院殿号で大居士だから、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「そこまでの戒名をつけてしまったら、それなりのケアが」
サム  「アフターサービスってヤツが必要なのかよ?」
ブルー 「破格の待遇はお約束だね、どう考えても」

破門なんかは絶対に無理、と厳しいお言葉。

ブルー 「いくらストーカーと化していたって、まず無理だね!」
ジョミー「じゃあ、ぼくたちが初詣でお願いしても…」
ブルー 「あまり効果は無さそうだけど? それにさ…」

誰かさんが煩悩ゲットに燃えるのが今日、と声をひそめて。

ブルー 「迂闊なことを頼むと回収されちゃうよ?」
シロエ 「除夜の鐘で流れた煩悩を集めに来るんでしたね…」
ブルー 「諦めるのが吉だよ、うん」
キース 「そのようだな…」

普通のことを頼もうじゃないか、とパンパン柏手。
神様に縋るのも無理みたいですね…?

2016/01/02 (Sat)

 

☆早々に来た人


除夜の鐘で流し損なった上に、初詣でも頼めなかったスッポンタケ。
今年もずるずる引き摺りそうだ、と呻いている内に七草粥の日が来て。

ジョミー「七草粥って、お願い事をしても無駄だっけ?」
ブルー 「無病息災だと思うけど?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しく炊いたから、みんなで食べてね!」
??? 「こんにちはーっ!」

あけましておめでとう、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「みんな、今年もよろしくね! スッポンタケのことも!」
キース 「あんた、忘れていなかったのか!?」
Aブルー「もちろんだよ! 仁王スッポンタケの夢と一緒に年越し!」

そしてしっかり煩悩ゲット、とニコニコと。

Aブルー「公爵に貰ったドリンクが実に凄くってねえ…!」
ブルー 「はいはい、分かった」
Aブルー「それからDVDも素晴らしくってさ、もう最高の!」

姫はじめを大いに楽しんだのだ、と満面の笑顔。

Aブルー「でもって、今日はお正月のことでお願いが…!」
一同  「「「は?」」」

煩悩ゲットは二日の夜に済んだのでは、と顔を見合わせる御一同様。

キース 「あんたの正月恒例の行事は終わっただろうが!」
Aブルー「そうなんだけどさ、お正月って十五日までだよね?」
ブルー 「それが何か?」
Aブルー「十五日に凄い行事があるって聞いたから!」

お尻を叩く行事らしくて…、と言われましても。

一同  「「「お尻?」」」
Aブルー「そう、お尻! スッポンタケの形の棒で叩くらしくて!」

あの有難い形の棒でお尻をパンパン、と妙な話が。

シロエ 「…あのう、それって何処の話ですか?」
Aブルー「この国の行事らしいけど?」

お正月の十五日の行事、と溢れる自信。

Aブルー「ずっと昔から伝わっているらしいよ、あちこちに!」
キース 「…俺は知らんが?」
シロエ 「ぼくも初耳です」
Aブルー「そうなのかい?」

そういう行事がある筈だけど、と大真面目。
正月早々、イヤンな展開?

2016/01/03 (Sun)

 

☆お粥でDIY


除夜の鐘で流し損ねて、スッポンタケとド腐れ縁なシャン学メンバー。
七草粥を食べている所へソルジャー登場、正月早々アヤシイ話を。

Aブルー「なんて言ったかなあ、粥杖だっけか…。お尻をパンパン」
一同  「「「粥杖?」」」
Aブルー「そう! 十五日にもお粥を食べるんだって?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 小正月だから、小豆粥の日だよ!」

七草粥みたいに、みんなで食べるの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「食べに来たいんだったら、ちゃんと作るよ!」
Aブルー「本当かい!? じゃあ、粥杖も出来るよね?」
ぶるぅ 「えとえと…。粥杖ってなあに?」
Aブルー「お粥を煮る時に使った棒の燃えさしだけど!」

燃え残りの木を使っていたのが始まりらしいし、と嬉しそうに。

Aブルー「お粥を炊くなら特注品で頼むよ、粥杖!」
キース 「待て、その粥杖とか言うのがスッポンタケか!?」
Aブルー「そういう形をしているんだよ!」

超特大の棒でお願い、と輝く瞳。

Aブルー「仁王スッポンタケじゃないけど、うんと大きく!」
シロエ 「ぶるぅはお粥を作るだけだと思いますけど!」
Aブルー「うーん…。日曜大工は得意じゃないとか?」
ぶるぅ 「んとんと…。DIYの趣味は無いけど…」

何か作るの、と全く分かっていないのがお子様。

ぶるぅ 「お粥だったら作るけど…。お粥でDIYって何?」
Aブルー「お粥を炊く前の段階だよ! 炊くための木で!」

特大の粥杖を作って欲しい、と注文が。

Aブルー「スッポンタケの形に削ってくれればいいから!」
ぶるぅ 「…お粥、炊くのに木なんかは…」

いつも使っていないんだけど、と考え込んで。

ぶるぅ 「分かった、こだわりのお粥なんだね! 伝統の!」
Aブルー「そうそう、ぶるぅも分かってくれた?」
ぶるぅ 「美味しく炊くには、それもアリかも…」
キース 「ちょっと待て!」

ガスやIHを使わないなら炭火もあるが、という声が。
練炭なんかもありますよね?

2016/01/04 (Mon)

 

☆お粥は炊けても


七草粥の日にやって来たソルジャー、十五日のお粥がどうのこうの。
お粥を炊くのに使う木の燃えさし、スッポンタケの形に削ってくれと。

キース 「ぶるぅ、こいつの言うことを真に受けるな!」
シロエ 「そうですよ! お粥を炊くなら方法はきっといくらでも!」
ぶるぅ 「でもでも、薪で炊くお粥も美味しいと思うの!」

本格派の小豆粥が炊けそう、と料理魂に点火した模様。

ぶるぅ 「竈って何処かで借りられるかなあ、ウチには無いし…」
サム  「璃慕恩院ならあるんじゃねえの?」
キース 「馬鹿野郎! 空気を読んで発言しろ!」

今は竈の出番ではない、とキッパリと。

キース 「古い寺なら大概はあるが、今の流れでは歓迎されんぞ!」
サム  「わ、悪ィ…。マジで失言しちまった」
Aブルー「璃慕恩院ねえ…。アレってお寺の行事なのかな?」
シロエ 「もういいですから、帰って下さい!」
Aブルー「まだ、粥杖を頼んでないから! ぶるぅ、出来そう?」

スッポンタケの形の杖、と食い下がっている招かれざる客。

ぶるぅ 「竈でお粥は炊けるけど…。DIYと同時進行は…」
シロエ 「普通は無理です、諦めましょう!」
Aブルー「ちょっと待ってよ、助っ人は駄目?」
一同  「「「助っ人?」」」
Aブルー「そう! ぶるぅはお粥で、DIYは助っ人で!」

それなら粥杖も作れるだろう、と斜めな発言。

Aブルー「こっちのハーレイ、木彫りの趣味は?」
一同  「「「木彫り?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイの趣味なんだけど…。こっちはどう?」
キース 「おい、知ってるか?」
ブルー 「知らないねえ…。無駄に付き合い、長いけどさ」

木彫りなんかは見たことがない、と本当なんだか嘘なんだか。

ブルー 「それにね、仮に木彫りの趣味があったとしても…」
Aブルー「ボランティアでは作ってくれないとか?」
ブルー 「その前に、モチーフ!」

ヘタレにアレが彫れるのか、という質問。
スッポンタケの形に彫るんですよね?

2016/01/05 (Tue) 

 

☆十五日にはコレ


七草粥の日に現れたソルジャー、十五日に炊くお粥に妙なこだわりが。
お粥を炊くのに使う木の燃えさしを彫って、スッポンタケの形にと。

Aブルー「こっちのハーレイに彫れるのかって…?」
ブルー 「そう! スッポンタケの形じゃないだろ、君が言うのは!」

スッポンタケを模した杖ではない筈だ、と生徒会長。

ブルー 「思い出したよ、粥杖ってヤツを! 子宝祈願の!」
一同  「「「子宝祈願!?」」」
Aブルー「そうらしいんだよ、粥杖でお尻をパンパン叩くと…」

子供のいない人でも授かるらしい、と瞳がキラキラ。

Aブルー「是非とも叩いて欲しくってさ! ぼくのお尻を!」
シロエ 「…そ、それじゃ、その杖、スッポンタケじゃなくて…」
キース 「本家本元の方だと思うぞ、御神体の!」
Aブルー「ピンポーン! もう、そのまんまの形だってね!」

だから子授けパワーもバッチリ! と親指をグッと。

Aブルー「そんな有難い行事を知ったら、粥杖をゲットしないとね!」
ブルー 「こっちのハーレイには無理だから! アレを彫るのは!」

スッポンタケでも恥ずかしがりそうなのに、本家本元では…、と。

ブルー 「たちまち鼻血が決壊だね! 彫り始める前に!」
Aブルー「じゃあ、どうすればいいんだい?」
ブルー 「自分で彫れば?」

サイオンを使えば楽勝だろう、と言ってますけど。

Aブルー「それは駄目だよ、自分でアレを彫るなんて!」
ブルー 「一番早いと思うんだけど?」
Aブルー「でもさ、それでお尻を叩くんだよ? 自分のお尻を!」
ブルー 「そのことに何か問題でも?」
Aブルー「侘しいじゃないか、一人エッチをしてるみたいで!」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。

Aブルー「一人エッチだよ、セックスの相手がいない時とか!」
ブルー 「黙りたまえ!」
Aブルー「だけど、きちんと言わないと!」

侘しさを分かって貰えないから、とギャーギャーと。
それでどうしろと?

2016/01/06 (Wed)

 

☆DIYなら自作


ソルジャーが言い出した粥杖なるもの、生徒会長が言うには子宝祈願。
自分で彫れと突き放したら、侘しい気持ちがどうのと文句を。

Aブルー「ぼくは子授けパワーが欲しくて、粥杖を希望で!」
シロエ 「DIYの基本は自作だと思いますけど?」
ジョミー「だよねえ、でないとDIYにならないからさ…」

ドゥ・イット・ユアセルフの略だもんね、という意見。

ジョミー「だから自作が一番だと思う、粥杖か何か知らないけどさ」
サム  「自作と来たら自演っていうのがセットものだぜ、昨今は」
シロエ 「そういえばセットですね、それ」
キース 「よく問題になっているようだな、自作自演は」

ネットの世界で炎上しがちだ、とキース君も頷く自作自演。

キース 「今の御時世、粥杖も流行りの路線でいいと思うが」
Aブルー「どういう意味さ?」
キース 「自作自演は侘しいものだが、当たれば楽しいそうだしな」
Aブルー「…それで?」
キース 「あんたも粥杖を自作すべきだ、そして自演で!」

自分の尻を叩くが良かろう、と見事な打っちゃり。

Aブルー「ちょ、ちょっと…! ぼくの侘しさはどうなると!」
キース 「さっきも言ったが、当たれば楽しい。そういうものだ」
サム  「炎上しなけりゃいいらしいぜ? 自作自演もよ」
Aブルー「炎上しないって…。燃えないわけ?」

それも困る、と慌てるソルジャー。

Aブルー「一人エッチで侘しい上に、燃えないだなんて…!」
キース 「なんだ、炎上希望なのか。ならば問題は全く無いな」
シロエ 「ですよね、普通は炎上したらアウトですから」
サム  「炎上してもかまわねえんなら、自作自演でオッケーだぜ!」

頑張れよな、とサム君の励まし。

サム  「自分で作って尻を叩けばいいわけだしよ」
Aブルー「君たちは分かっていないんだってば!」
キース 「DIYも自作自演も承知だが」
Aブルー「粥杖だよ!」

スッポンタケの形の棒の有難さが…、とブツブツと。
自作自演は駄目ですか?

2016/01/07 (Thu)

 

☆彫れそうな人は


スッポンタケの形だという粥杖とやら、お尻を叩けば子宝祈願。
欲しいと騒いでいるのがソルジャー、けれども自作は嫌なのだそうで。

Aブルー「いくら流行りでも、自作自演じゃ楽しくないから!」
キース 「だが、俺たちも協力はせん!」
サム  「一番手先が器用なヤツって、シロエだけどよ…」

木彫りはちょっと違うような、と言われたシロエ君、大慌てで。

シロエ 「違うなんてものじゃないですよ! 別物ですから!」
Aブルー「機械で削ってくれてもいいけど?」
シロエ 「それなら、キース先輩ですよ! 相手は木です!」
キース 「どうして俺に話が来るんだ!」
シロエ 「卒塔婆削り器、前に使っていませんでしたか?」

電動のヤツ、という指摘。

シロエ 「アドス和尚にバレて、叱られたと聞いたような気が…」
キース 「あれはミスった卒塔婆を削る道具だ、木彫りとは違う!」
Aブルー「卒塔婆削り器では彫れないのかい? スッポンタケは」
キース 「彫刻用ではないからな!」
Aブルー「うーん…。すると、やっぱり…」
一同  (((やっぱり…?)))

今度の犠牲者は誰だろうか、とガクブルですけど。

Aブルー「ぼくのハーレイしかなさそうだねえ!」
キース 「そうか、あんたの世界でやるのか! 良かったな!」

小正月は平日だから、丁度良かった、とキース君。

キース 「来て貰っても、俺たちは普通に登校の日だし」
Aブルー「出席義務は無いだろう? その日は休みでいいじゃないか」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイも連れて来るんだし、賑やかにいこう!」

「お粥を炊くので休みます」と欠席届を、とニコニコと。

Aブルー「でもって、粥杖! ぼくのハーレイが心をこめて!」
シロエ 「彫るんですか!?」
Aブルー「もちろんだよ! そして、粥杖でぼくのお尻を!」
キース 「それに付き合えと言うのか、あんた!」

どうしろと、と慌てふためくシャン学メンバー。
粥杖、付き合わされますか?

2016/01/08 (Fri)

 

☆大量に炊きたい


小正月の日にお粥を炊いて、燃えさしの木で作る粥杖とやら。
お尻を叩けば子宝祈願になるというブツ、作りたいのがソルジャーで。

Aブルー「お粥を沢山炊くとなったら、木だって沢山要るわけで!」
キース 「それで俺たちを動員する気か!?」
Aブルー「人海戦術は基本だよ! 立派な粥杖を作るためには!」
シロエ 「でも、ぼくたちは学校なんです! 平日ですから!」
Aブルー「さっきも言ったよ、休めばいいって!」

出席義務なんか無いくせに、と痛い所をグッサリと。

Aブルー「とにかく、小正月には粥杖! お尻をパンパン!」
ブルー 「叩かれすぎて壊してしまえば?」

その迷惑な君のお尻、と生徒会長が睨んでますけど。

Aブルー「壊れるくらいのパワーが欲しいね、粥杖で!」
ブルー 「だったら、君たちだけでやったらいいだろう!」
Aブルー「大きな粥杖が欲しいんだってば、立派なヤツが!」

二人分のお粥じゃ薪の量もたかが知れてる、とソルジャー、反撃。

Aブルー「これだけの面子で炊くんだったら、薪もドカンと!」
キース 「ぶるぅ、小豆粥はIHで炊いてくれ!」
シロエ 「ガスでもいいです、練炭でも!」
サム  「炭火でいくって手もあるぜ」

美味く炊ければ何でもいいぜ、とサム君も。

サム  「木はやめとけよな、面倒なことになりそうだしよ」
ぶるぅ 「んとんと…。だったら、IHにする?」
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくの粥杖は!?」
ぶるぅ 「DIYでしょ、お粥は関係ないと思うけど…」
Aブルー「お粥を炊いた木の燃えさしが要るんだよ!」

それを使わないと粥杖にならない、と大慌て。

Aブルー「だから頼むよ、お粥は木で!」
キース 「騙されるな、ぶるぅ! IHか炭火か練炭だ!」
シロエ 「それにガスです、都市ガスかプロパンでお願いします!」
ぶるぅ 「薪で炊くのも美味しいんだよね…」
Aブルー「その線で!」

ぶるぅも美味しいお粥がいいよね、と煽ってますけど。
さて、炊くには…?

2016/01/09 (Sat)

 

☆屋上で炊けます


小正月の日に炊く小豆粥。それに使った木の燃えさしで作るのが粥杖。
お尻を叩けば子宝祈願、スッポンタケの形にしたいと願うソルジャー。

Aブルー「木で炊くお粥がいいと思うよ、美味しいのなら!」
ぶるぅ 「DIYをしなくていいなら、そうしようかな?」
キース 「やめるんだ、ぶるぅ! 薪だけはやめろ!」
ぶるぅ 「でも、薪で炊いたら美味しいから…」

竈が無くても炊けそうだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は考え中。

ぶるぅ 「大きなお鍋と焚火があったら、出来そうだけど…」
Aブルー「それにしようよ、此処の屋上で!」

シールドは任せてくれたまえ、とソルジャー、やる気。

Aブルー「屋上の床が焦げないように、ちゃんとシールド!」
ぶるぅ 「此処で炊けるんなら、便利だよね…」
Aブルー「お鍋と薪のアテはあるのかい?」
ぶるぅ 「えっとね、お鍋は借りられると思うの!」

マザー農場で借りて、薪もゲット、と笑顔全開。

ぶるぅ 「お粥、炊きたくなって来たから、貸して貰うね!」
シロエ 「待って下さい、それじゃ粥杖が出来ちゃいますよ!」
ぶるぅ 「んとんと…。粥杖を作りたいんでしょ?」
Aブルー「作りたいねえ、超特大のを!」
ぶるぅ 「うんと大きな薪も要る?」
Aブルー「お願いしたいね、仁王スッポンタケみたいなのを!」

1メートルはある粥杖にしたい、と勝手に進んでゆく話。

Aブルー「きっと立派なほどパワーも凄いし!」
ぶるぅ 「分かった、それじゃ注文しとくね! 大きな薪!」
一同  「「「うわー…」」」

エライことになった、と顔面蒼白の面々ですけど。

ぶるぅ 「楽しみにしててね、小正月には美味しいお粥!」
Aブルー「欠席届も忘れずにね!」
キース 「本気で俺たちを巻き込むつもりか!」
Aブルー「いいじゃないか、君の弟子なんだから」
キース 「弟子?」
Aブルー「スッポンタケだよ!」

スッポンタケは君の直弟子じゃないか、とキッツイ一言。
またしても腐れ縁ですか…。

2016/01/10 (Sun) 

 

☆無関係な直弟子


小正月には小豆粥を炊いて、燃えさしの木で作る粥杖とやら。
お尻を叩けば子宝祈願な代物だけに、スッポンタケの形がいいそうで。

Aブルー「スッポンタケはキースの弟子だし、深い御縁だよ!」
シロエ 「キース先輩に限定の御縁だと思いますが!」
キース 「シロエ! 貴様は俺を見捨てるのか!」
サム  「悪ィけどよ…。俺もトンズラさせて貰うぜ、その御縁はよ」

お前限定でいいんじゃねえの、とサム君も逃亡する模様。

サム  「お前が戒名をつけたわけだし、俺じゃねえしよ…」
ジョミー「ぼくも全然関係無いよね、キースの弟子だし…」
マツカ 「キース限定の御縁でしょうね、スッポンタケに関しては」
キース 「ちょっと待て!」

なんて薄情なヤツらなんだ、と慌てふためく副住職。

キース 「縁もゆかりも無いわけなかろう、お前たちだって!」
スウェナ「だけど、実際、無関係よ? 私の弟子じゃないんだもの」
シロエ 「そういうことです。キース先輩だけで充分です」

小正月の日は頑張って下さい、と激励が。

シロエ 「お粥を沢山炊くそうですから、十人前ほど一気食いで!」
ジョミー「前の日から食事を抜いておいたら、きっといけるよ!」
サム  「頑張れよな! 可愛い弟子のためなんだからよ」

俺たちは普通に登校するから、と切り捨てモード。

サム  「んじゃ、俺たちはそういうことにさせて貰うぜ」
キース 「いや、まるで無関係ではないと思うが!」
シロエ 「見苦しいですよ、キース先輩」
キース 「いいや、キッチリ御縁はある筈だ!」

何度スッポンタケの供養をしたんだ、というツッコミ。

キース 「毎回、出席している筈だぞ、お前たちは!」
Aブルー「そうなんだよねえ、いつも手伝って貰っているから…」
キース 「粥杖も当然、参加すべきだ! スッポンタケなら!」
Aブルー「無視しないでよ、今年の初イベントだし!」

今年最初のスッポンタケの晴れ舞台だから、という主張。
粥杖、仏教イベントですかね…?

2016/01/11 (Mon)

 

☆お寺とは無関係


小正月に炊く小豆粥ですけど、それに使った木で作るのが粥杖。
子宝祈願なスッポンタケの形にしたいソルジャー、意気込んでまして。

Aブルー「今年最初のスッポンタケなイベントだからね、粥杖は!」
キース 「俺の可愛い弟子の晴れ舞台だ、お前たちも出ろ!」
シロエ 「待って下さい、それはお寺の行事ですか?」
キース 「なんだと?」
シロエ 「お彼岸やお盆は分かりますけど、小正月とかは…」

お寺の行事じゃないような気が、とシロエ君の指摘。

シロエ 「法要があるとも聞きませんしね、粥杖の方も」
サム  「そういや、俺も知らねえなあ…」
Aブルー「お寺の行事じゃないのかい? 小正月って」
ブルー 「神社の方だと思うけど? 小正月だけに」

お正月は神社の管轄だから、と生徒会長、キッパリと。

ブルー 「だから小正月の法要は無いね、これというヤツは」
シロエ 「やっぱりそういうオチですか…」
スウェナ「それじゃ、キースだけの問題かしら? スッポンタケでも」
サム  「そうだと思うぜ、個人的な法事っていうヤツだよな」

キースだけ出ればいいんじゃねえの、と突き放し。

サム  「アレだぜ、子供のピアノの発表会とか、そんな感じで」
シロエ 「でなきゃ小学校とかの運動会ですね!」
ジョミー「親は必死に撮影するけど、他人はどうでもいいんだね!」
スウェナ「お弟子さんの晴れ舞台だもの、キースが出れば充分よ」
マツカ 「ぼくたちは無関係ですね」

学校に行くことにしましょうか、とマツカ君。

マツカ 「個人的な法事に他人が出るのはマズイですから」
サム  「うんうん、遠慮するのが筋ってモンだぜ」
キース 「勝手に話を進めるな!」
Aブルー「そうだよ、キースもなんとかしてよ!」

君の直弟子のイベントじゃないか、とソルジャーも必死。

Aブルー「人は多いほどいいんだからさ!」
キース 「任せろ、神と仏はセットだ!」

小正月でもオッケーな筈、という台詞。
この展開はマズイですかね…?

2016/01/12 (Tue)

 

☆お寺でもオッケー


ソルジャーが欲しくてたまらない粥杖、小正月の小豆粥にゆかりの品。
スッポンタケの形を希望なだけに、キース君任せにしたい所ですが。

キース 「小正月の法要というヤツは無いが、禁止でもないぞ」
シロエ 「でもですね! お正月は神社だと会長だって!」
キース 「神と仏はセットものだと言った筈だが?」

毎年恒例の七福神巡りはどうなんだ、と副住職が持ち出したイベント。

キース 「あれは寺だぞ、神社は全く無関係だが?」
Aブルー「そう言えばそうだね、いつもお寺に行くもんね!」

福笹を貰って七福神巡り、とソルジャーも頷く節分の行事。

Aブルー「お坊さんが大勢待機してるけど、巫女さんだって!」
キース 「だろう? 神と仏がセットな証拠だ、あのイベントは!」
一同  「「「うっ…」」」

確かに行き先はお寺だった、と反論出来ない七福神巡り。

キース 「七福神と言えば神様なんだぞ。しかしお寺の主催なんだ!」
Aブルー「神様と仏様は本当にセットものなんだね!」
キース 「この国ではそういう解釈だな」

お寺の境内に神社があるのも当たり前、と更なる攻撃。

キース 「璃慕恩院にだって神社があるんだ、大人気の!」
サム  「あー…。護摩焚きの祈願で人気のヤツな」
シロエ 「サム先輩! 変なフラグを立てないで下さい!」

小正月から逃げられなくなってしまいます、という絶叫。

シロエ 「ぼくたちは無視して登校するんですから!」
ジョミー「そうだよ、死亡フラグが立つってば!」
サム  「いけねえ、今の台詞は無しな!」
キース 「フラグを立てた自覚があるなら、リーチだろうが」

せっかくのフラグは大切にしろ、と副住職の睨み。

キース 「今のがスッポンタケのフラグだ、諦めるんだな」
シロエ 「なんですか、それ!?」
キース 「法事にようこそ、とスッポンタケが呼んでいるんだ!」
Aブルー「小正月のね!」

みんなで粥杖を供養しようよ、とソルジャーのお誘い。
思い切り、リーチ?

2016/01/13 (Wed) 

 

☆嫌すぎるフラグ


小正月には小豆粥を炊いて粥杖ゲット、というのがソルジャーの野望。
逃げたいシャン学メンバーですけど、スッポンタケなフラグだとか。

キース 「いいな、小正月の日はスッポンタケのために粥杖だ!」
Aブルー「ありがとう、キース! 他のみんなも来てくれるんだね!」
シロエ 「ぼくたちは遠慮したいんですけど!」
サム  「平日で学校も普通にあるしよ、忙しいわけで…」
キース 「やかましい! お前が立てたフラグだろうが!」

スッポンタケで死亡なフラグ、と副住職のゴリ押し。

キース 「小正月は此処に集合だ! そして屋上で小豆粥を炊く!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マザー農場で揃えて貰うよ、薪とか!」
Aブルー「頼もしいねえ、後はぼくのハーレイが粥杖作り、と」

うんと大きい木を用意しておいて、とソルジャーの注文。

Aブルー「仁王スッポンタケみたいに大きな粥杖がいいから!」
ぶるぅ 「うん、分かった! 1メートルほどのを作るんだね!」

DIYを頑張ってね、とお子様、ニコニコ。

ぶるぅ 「マザー農場には色々あるから、きっと大丈夫!」
Aブルー「感謝するよ、ぶるぅ! それにキースも!」

それじゃ小正月にまた会おう、と消え失せた姿。

ジョミー「ちょっと待ってよ、本気でぼくたちも粥杖なわけ?」
キース 「何か文句があるのか、貴様?」

俺はスッポンタケの師僧だからな、と開き直りの副住職。

キース 「可愛い弟子の法要となれば、盛大に!」
シロエ 「でも、ぼくたちは無関係です!」
キース 「無関係も何も、腐れ縁だろうが!」

除夜の鐘で流そうと企画したよな、と痛い所をグッサリと。

キース 「俺にとってはストーカーだが、お前たちも一蓮托生だ!」
シロエ 「そういう趣味はありませんってば!」
キース 「法要を仕切る俺が決めたら、後は実行あるのみで!」
ジョミー「仕切るわけ?」
キース 「師僧だからな!」

小正月は此処で法要だ、と嫌なフラグが。
粥杖、決行みたいですね?

2016/01/14 (Thu)

 

☆仕切るのは無理


ソルジャーの野望、小正月の日に小豆粥を炊いて粥杖ゲット。
とうとう小正月がやって参りまして、スッポンタケだけに法要な仕様。

ジョミー「なんで暗い内から集合なわけ?」
シロエ 「例の迷惑な人も来ていませんよ?」

日の出前に集合は早すぎるのでは、と文句が出ていますけれど。

キース 「俺が仕切ると言っただろう! 法要だからな!」
サム  「でもよ、相手はあいつらだぜ? 手に負えるのかよ?」
キース 「最初から無理は承知だが?」

あの馬鹿に勝てるわけがなかろう、という副住職の発言。

キース 「だから法衣も着てはいないし、お袈裟も無しだ!」
シロエ 「待って下さい、その普段着で法要ですか?」
キース 「法要は単なる口実だからな!」

でないと貴様たちが逃げ出すんだ、とキッパリと。

キース 「スッポンタケの法要だと言えば逃げんだろうが!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お粥は沢山炊くのが美味しいもんね!」
シロエ 「ぼくたち、騙されたんですか?」
キース 「まるで騙してもいないがな…」

とりあえず法要の会場は清めておこう、と屋上で読経。

キース 「願我~身浄~如香炉~…願我~心如~智慧火…」
シロエ 「どうなんですか、サム先輩?」
サム  「定番中の定番だよなあ…。本気だぜ、キース」
ぶるぅ 「シーッ! お経は邪魔しちゃ駄目なの!」

キースは真面目にやってるんだから、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「お経が済んだら、お粥の用意をしなくっちゃ!」
ジョミー「粥杖ってヤツの?」
ぶるぅ 「そっちは用意が出来てからなの!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

これで済んだぞ、と見回しまして。

キース 「ぶるぅ、小豆粥の準備を始めてくれ」
ぶるぅ 「うんっ! お日様も昇って来たしね!」
シロエ 「ということは、そろそろ例の人たちが来ますか?」
ブルー 「来るだろうねえ、寝過ごさなきゃね!」

みんな覚悟をしておくように、と言われましても。
どう覚悟すれば?

2016/01/15 (Fri)





 

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☆炊く前に準備を


小正月の日の粥杖なるもの、スッポンタケ絡みで巻き込まれた面々。
キース君が真面目に読経した後は、小豆粥を炊く準備が始まるわけで。

ぶるぅ 「んとんと…。大きなお鍋はちゃんと借りて来たし…」
一同  「「「うわー…」」」

ホントにデカイ、と一同、ドン引き。

シロエ 「あの大きさだと、薪も半端ないですよね?」
マツカ 「ええ、多分…。あっちが薪じゃないですか?」
サム  「向こうのブルーシートの下かよ?」
ジョミー「それっぽいよね、ドカンと置いてあるから」
キース 「貴様たち、何か文句があるのか?」

薪もしっかり供養しないと…、とブルーシートの前で読経。

キース 「南無阿弥陀仏…、と。これで立派な粥杖が出来るな」
??? 「ありがとう、キース! 今日はよろしく!」
??? 「よろしくお願いいたします。私も頑張らせて頂きます」

出ました、別世界からのお客様(会話表記はAブルー、A船長)。

Aブルー「ハーレイが立派に彫り上げるらしいよ、粥杖を!」
A船長 「努力しますので、皆様にも応援して頂きたく…」
一同  (((…嫌すぎる…)))

なんだって新年早々こうなるんだ、と泣きたい気持ちの面々ですけど。

Aブルー「キースが会場を清めてくれたし、まずはシールド!」
A船長 「屋上が焦げたら大変ですしね」
Aブルー「そうなんだよねえ、粥杖どころじゃないからね!」

キラリと光った青いサイオン、屋上にシールドが張られた模様。

Aブルー「はい、完了! ぶるぅ、お粥の方を頼むよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 薪を運ばなくっちゃ!」
キース 「俺たちは手伝わないからな!」
Aブルー「それは困るよ、祈りのパワーをこめたいからね!」

一人一本は運ぶように、と命令が。

Aブルー「ぼくのハーレイが一番大きいヤツを運んで…」
A船長 「それを使って粥杖ですね!」
Aブルー「そういうこと! ほら、他のみんなも!」

キッチリ運ぶ、と威張り返る人。
薪運びも仕事ですか…。

2016/01/16 (Sat)

 

☆いよいよ炊きます


小正月には小豆粥を炊いて粥杖、そういうイベントがいよいよ開幕。
粥杖にパワーをと願うソルジャー、一人一本は薪を運べという命令で。

A船長 「これは見事な薪ですねえ…。立派な粥杖が彫れそうです」
Aブルー「しっかり運んで据え付けてよ? 直ぐに出せるように」
A船長 「分かっております、全部燃えたら駄目ですからね」

燃えさしで作るそうですから…、とキャプテンが肩に担いだ薪。

サム  「マジかよ、本気で1メートルはあるぜ」
シロエ 「アレを彫るのはいいんですけど、叩くんですよね?」
Aブルー「そうだよ、ぼくのお尻をパンパンと!」
ジョミー「あんなので叩いたら怪我しそうだけど?」
Aブルー「平気だってば、ちゃんと手加減してくれるから!」

ぼくのお尻にベストな力でハーレイがパンパン、と満面の笑顔。

Aブルー「ぼくのお尻の扱いについてはプロだしね!」
A船長 「ええ、いつも揉んだりしておりますから」
ブルー 「やめたまえ!」

下品な話はお断りだ、と生徒会長が吊り上げる柳眉。

ブルー 「粥杖イベントがパアになってもいいのかい?」
Aブルー「でもねえ…。元々が子宝祈願だしね?」

下品になるのも仕方なかろう、と開き直っているソルジャー。

Aブルー「とにかく、薪! キリキリ運ぶ!」
一同  「「「はーい…」」」

泣く泣く薪を運んだ面々、ソルジャーもサイオンでドカンと積んで。

Aブルー「こんな感じでいいのかな、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「オッケー! それじゃ、お鍋を運んで、と…」

よいしょ、とサイオンを使って据えられた大鍋。

ぶるぅ 「お米と小豆は入れてあるから、炊くだけなの!」
Aブルー「点火してもいいかな、この薪?」
ぶるぅ 「うんっ! 後は火加減の問題だから!」

きちんと番をしなくっちゃ、と張り切るお子様。

ぶるぅ 「美味しいお粥を炊くんだも~ん!」
Aブルー「じゃあ、点火!」

目指せ、粥杖! とソルジャーがマッチで点火。
ついに開始ですか…。

2016/01/17 (Sun)

 

☆火加減をよろしく


小正月に小豆粥を炊いて、燃えさしの木で作る子宝祈願の棒が粥杖。
ソルジャーが欲しいのはスッポンタケの形の粥杖、ウキウキと点火で。

Aブルー「早く燃えないかな、いい感じに!」
A船長 「端っこの方が燃え始めたら、引っ張り出すのですね?」
Aブルー「ほんの少し、焦げた程度でね!」

燃えすぎたら短くなっちゃうから、とソルジャーが惜しむ立派な薪。

Aブルー「短いなんて最悪だしねえ、アレの形にするんだから!」
A船長 「奥の奥まで突っ込めるサイズをご希望でしたね」
Aブルー「もちろんだよ! 奥の奥までズンズンと!」
ブルー 「いい加減にしてくれたまえ!」

君たちの話は下品すぎる、と生徒会長、キレそうですけど。

Aブルー「何を言うかな、粥杖はこれから!」
A船長 「素晴らしい形に彫り上げませんと…。パワーのためにも」
Aブルー「きっと、ハーレイもあやかれるからねえ、粥杖に!」

ぼくのお尻を叩いたら…、と笑顔全開。

Aブルー「こう、パンパンと腰を打ち付けるパワーが!」
一同  「「「???」」」
Aブルー「抜き差しする時だよ、腰の動きが大切で!」
ブルー 「もういいから!」

黙ってくれ、と生徒会長、サイオンでブワッと巻き上げた風。

ブルー 「この風をぶつけられたくなければ、黙るんだね!」
Aブルー「ふうん? 景気よく燃やして、薪をパアに?」
ブルー 「そのつもりだけど?」
Aブルー「お粥もパアになると思うよ、火加減が大切なんだろう?」
ぶるぅ 「そだよ、お粥は火加減が大事!」

お粥、美味しく炊きたいんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「風を送るなら、この辺にしてね!」
ブルー 「なんだって?」
ぶるぅ 「それと、あんまり強くしないでよ、焦げちゃうから!」
Aブルー「ぶるぅはホントにいい子だねえ…」
A船長 「焦げるそうですから、火加減をよろしく」
ブルー 「うっ…」

生徒会長、火加減の調整係へと一気に転落。
粥杖、パアには出来ませんか…。

2016/01/18 (Mon)

 

☆燃やしすぎは駄目


小正月の小豆粥を炊いた木の燃えさし、それを彫って作ると噂の粥杖。
特大のヤツが欲しいソルジャー、生徒会長を火加減の調整係に任命で。

Aブルー「焦がしちゃ駄目だよ、お粥も、ぼくの粥杖も!」
ぶるぅ 「えっとね、こっちに火力、お願い!」
ブルー 「ぶるぅ、お粥はいいんだけど…。そこの薪を…」
A船長 「燃やし過ぎないで下さいよ? 表面だけでお願いします」
Aブルー「うん、表面をチョロッとね!」

キモチ燃えたっていう程度でいいから、とソルジャーの指導。

Aブルー「そう、もうちょっと…。隣の薪をチョロチョロとね」
ぶるぅ 「そだね、お粥もそんな感じで!」
ブルー 「ぼくはブワッと燃やしたいのに!」
Aブルー「セックスだったら歓迎だけれど、粥杖の方はお断り!」

立派なヤツが彫れなくなるから、とギロリと睨みを。

Aブルー「もう少しかな…。いい感じに炙れているみたいだし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お粥も美味しく炊かないとね!」
ブルー 「駄目なのかい? あれをブワッと燃やしたら」
ぶるぅ 「お粥もブワッと噴くからダメ~っ!!」

そんなのダメダメ、と激しいダメ出し。

ぶるぅ 「いくらブルーでも、ぼく、怒るからね?」
Aブルー「ぶるぅはホントにいい子だよ、うん」
A船長 「私たちの世界のぶるぅとは違いますねえ、本当に」
ぶるぅ 「ぼく、いい子だもん!」

その薪、そろそろいいんじゃないかな、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「燃えさしのトコが最高なんでしょ?」
Aブルー「もう貰ってもいいのかい?」
ぶるぅ 「いいよ、他の薪を崩さないでね!」
A船長 「分かっております、気を付けます」

よいしょ、とデカイ薪を引っ張り出しているキャプテン。

A船長 「ブルー、上手に抜けました!」
Aブルー「いいねえ、だけど抜けたというのがねえ…」
A船長 「失礼しました、抜いてしまっては駄目でしたね」

縁起がよろしくありませんから、と謝るキャプテン。
今の、縁起が悪いんですか?

2016/01/19 (Tue)

 

☆縁起にもこだわり


小正月の小豆粥を炊いた木の燃えさし、それを彫って作るのが粥杖。
大きな薪を引っ張り出したキャプテンですけど、抜くのは駄目だとか。

Aブルー「せっかくの粥杖なんだからねえ、縁起もかついで!」
A船長 「はい。上手に頂戴出来ました、と言えばよろしいしょうか」
Aブルー「抜くよりはいいね、そっちの方がね!」
シロエ 「何なんですか、そのこだわりは?」

言葉遣いはどうでも良さそうですけど、というツッコミが。

シロエ 「どっちにしたって抜くんですから、薪の山から!」
Aブルー「やめてくれないかな、抜くだなんて! 縁起でもない!」
キース 「何処が縁起が悪いと言うんだ!」

落ちるとか滑るならまだ分かるが…、と真っ当な意見。

キース 「いよいよ受験のシーズンだけに、そっちなら理解可能だが」
Aブルー「滑りは、むしろ大切なんだよ! この件では!」
A船長 「ええ、滑りを良くするのも必要かと」

でないとブルーを傷つけますし、とキャプテン、頬を赤らめまして。

A船長 「やはり丁寧にほぐしませんと…。しっかりと塗って」
一同  「「「は?」」」
A船長 「いわゆる潤滑剤ですね。指でほぐしていく間にですね…」
Aブルー「塗りこめるんだよ、ぼくの中にね!」

でないとやっぱり痛いからね、と妙な台詞が。

Aブルー「いくら好きでも、痛いよりかは気持ちいい方が…」
A船長 「スムーズな抜き差しは肝なんですよ」

セックスを楽しむためには欠かせません、と嫌すぎる言葉。

A船長 「ですから、滑りは歓迎ですね」
Aブルー「抜ける方だと困るけれどね!」

抜かず六発、いや七発でも! とグッと拳を。

Aブルー「とにかく抜かずに、奥の奥までガンガンと!」
A船長 「言い直しましたから、大丈夫ですよ」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「そう言わないでよ、粥杖はこれから!」
A船長 「ヌカロクのですね!」

頑張って彫らせて頂きます、と張り切るキャプテン。
既に最悪な展開かも?

2016/01/20 (Wed)

 

☆BGMをよろしく


小正月には小豆粥を炊いて、燃えさしの木で粥杖を作れば子宝祈願。
スッポンタケな形を希望のソルジャー、キャプテンも彫る気満々で…。

A船長 「立派な形にしませんとねえ…。では、始めましょうか」
Aブルー「頑張って! ほら、君たちも応援よろしく!」
一同  「「「応援?」」」
Aブルー「そうだよ、素敵な粥杖を作るためには応援パワーも!」

必要なんだ、と言われましても。

シロエ 「応援って何をするんです?」
Aブルー「決まってるじゃないか、励ますんだよ!」
キース 「どう励ませと言うんだ、あんた!」

サッパリ見当がつかないんだが、とキース君でなくても疑問な所。

サム  「何もやらなくても彫り始めてるぜ、いいんでねえの?」
シロエ 「ですよね、放置プレイで充分だろうと思いますけど」
Aブルー「何を言うかな、こう、ハーレイが漲るように!」

大いに応援して貰いたい、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「エロい話で盛り上げるんだよ、この場をね!」
一同  「「「エロい!?」」」
Aブルー「そう! さっきハーレイが自分で言ってたみたいにね!」

セックスについて語りまくろう! と突き上げる拳。

Aブルー「ハーレイが漲る、熱い話題を! うんとエロいのを!」
ブルー 「退場!!」
Aブルー「嫌だね、粥杖は大切だからね! ほら、早く!」
キース 「それはしないと駄目なのか?」
Aブルー「もちろんだよ! やらないなら、ぼくが話すから!」

君たちは拍手喝采で、と逃げられそうもない展開に。

Aブルー「拍手と相槌、それでオッケー! 凄いとか、エロいとか!」
ブルー 「この連中には通じないから、無駄そうだけど?」
Aブルー「それはどうかな、知らないというのも強いからねえ!」

熱く語れ、という命令。

Aブルー「ハーレイの作業のBGMだよ、ほら、早く!」
キース 「分かった…。エロい話だな?」

それを語ればいいのだな、と念押しが。
ダテに大学は出ていませんか…?

2016/01/21 (Thu) 

 

☆法話とエロい話


スッポンタケな形の小正月の粥杖、彫り始めているキャプテンですが。
BGMにエロい話をしろとソルジャーの注文、応援が必須だとか。

キース 「仕方ない…。みんな、真面目に聞くんだぞ」
シロエ 「キース先輩、無茶はやめて下さい!」
サム  「そうだぜ、こんな野郎の注文なんかはスルーでいけよ!」
Aブルー「何を言うかな、このイベントはぼくが頼んだヤツで!」

粥杖はとても大切なのだ、とソルジャーの睨み。

Aブルー「それに、スッポンタケはキースの直弟子だしね!」
A船長 「本日も法要をして下さいましたし…。期待しております」

エロい法話というヤツですね、とキャプテン、粥杖を製作中。

A船長 「励みになります、どうぞよろしくお願いします」
Aブルー「エロい話って、法話なのかい?」
キース 「そうなるな。多分、法話の一種だと思うが」
サム  「マジかよ、そんなの聞いたこともねえぜ」

法話は有難いものだと相場が…、とサム君、困惑。

サム  「それともアレかよ、ウケ狙いかよ?」
キース 「俺は至って真面目だが? エロい話をと頼まれたからな」

もう最高のを話してやろう、と手首の数珠レットをジャラジャラと。

キース 「これはマタイの福音書だったか、確かその筈で」
一同  「「「福音書?」」」

それはキリスト教の世界なのでは、と派手に飛び交う『?』マーク。

シロエ 「今、福音書と言いましたか?」
キース 「マタイかヨハネか、マルコかルカかが少しヤバイが…」

マタイだったような気がする、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「キリストが十字架に架けられてだな…」
サム  「聖書じゃねえかよ!」

なんかズレてるし、という指摘。

サム  「法話の方はどうなったんだよ!」
キース 「まあ聞け。日食のように地上が真っ暗になって」
Aブルー「いいねえ、暗くなったらググっとムードが出るしね!」

エロい話を早くお願い、と急かしてますけど。
福音書って、エロい本ですか?

2016/01/22 (Fri)

 

☆聖書とエロい話


スッポンタケな形の小正月の粥杖、キャプテンが彫るには応援が必須。
エロい話をBGMに、とソルジャーが注文、キース君が法話を。

Aブルー「真っ昼間から暗いだなんて、素敵だよねえ…」
A船長 「宇宙空間なら分かるのですが…。地上で日食だそうですし」

暗いと確かに漲りますね、とキャプテン、せっせと彫刻中。

A船長 「明るすぎますと、ぶるぅの覗きも気になりますから」
Aブルー「アレは困るよ、君の大事なスッポンタケが萎えるからね!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「邪魔しないでよ、キースの法話の最中じゃないか!」

君も坊主なら黙って欲しい、とソルジャーの苦情。

Aブルー「偉いお坊さんなら、分かって欲しいね。法話の値打ち」
ブルー 「分かってないのは、君の方だと思うけど…」
Aブルー「ううん、充分に分かっているよ! 昼間に日食!」

真っ暗になった所で最高にエロい展開が、と期待MAX。

Aブルー「これから先がエロいんだよね?」
キース 「そうなるな」
Aブルー「じゃあ、よろしく!」
キース 「任せておけ。暗い時間は三時間にも及んでだな…」
Aブルー「三時間も!? それだけあったら、何発だって!」
A船長 「ガンガンとヤッてヤリまくれますね」

ぶるぅの覗きが無いのでしたら、と盛り上がっているバカップル。

A船長 「いい粥杖が彫れそうですよ、エロい法話を聞きながら」
Aブルー「まさかキースに、こんな隠し芸があったとはねえ…」

人は見掛けによらないものだ、とソルジャー、歓喜。

Aブルー「それで、続きはどうなるんだい?」
キース 「キリストが大声で叫ぶんだ」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? 大声だってさ」
A船長 「抑え切れないわけですね、とても悦すぎて!」

あの時の声が、と頷く二人。

Aブルー「もうアンアンと叫んでいる、と!」
キース 「エロイ・エロイ・レマ・サバクタニ、とな」

もう文字通りにエロいのだ、と言ってますけど。
それ、本当に聖書ですか?

2016/01/23 (Sat)

 

☆エロすぎる法話


スッポンタケな形の小正月の粥杖、キャプテンがせっせと彫刻中。
応援するのにエロい話をという注文で、キース君が法話をする展開で。

Aブルー「へえ…! エロいと二回も叫ぶんだ!」
A船長 「どんなプレイをしていたのでしょうね、素晴らしいです」

もう聞くだけで漲りますね、とシャッシャッとナイフで削る粥杖。

A船長 「レマ…なんとかいうのがプレイでしょうか?」
Aブルー「だろうね、エロいと叫んだ後にアレが続いてたからね!」

それはどういうプレイなんだい、という質問。

Aブルー「この国の言葉じゃなさそうだけどさ…。どんな感じ?」
キース 「もはや神にも見捨てられるという勢いだが?」
Aブルー「そこまでなのかい、エロすぎて!」

ハーレイ、今のを聞いたかい、とソルジャーの瞳がキラキラキラ。

Aブルー「神様も見捨てるエロさだってさ、もう凄すぎだよ!」
A船長 「ええ、最高です! お蔭様でこの粥杖の方も…」

この先っぽをご覧下さい、と自画自賛。

A船長 「いい感じにエロいと思うのですが…。この辺りなどが」
Aブルー「うん、素敵だよ! もう突っ込んで欲しいくらいに!」
A船長 「有難い法話のお蔭ではかどっていますよ、私の作業も」
Aブルー「キース、続けてくれるかな? そのエロい法話!」
キース 「もちろんだ。引き受けたからには喋らないとな」

この続きはだ…、と手首の数珠レットをジャラリ。

キース 「これはだな、我が神、我が神、どうして私をと…」
Aブルー「うわぁ、凄いね! どうしてこんなことを、って!」
A船長 「本当に激しいプレイなのですね、王道ですよ!」

そう言いつつも悦んでいるのがエロの真骨頂ですから、と。

A船長 「神に見捨てられるほどに凄くて、実に激しいと!」
キース 「そうなるな。私をお見捨てになったのですか、だけに」
Aブルー「いいねえ、いいねえ!」
A船長 「エロいですね!」

いい法話です、と彫っている粥杖。
そろそろ完成しそうですか?

2016/01/24 (Sun) 

 

☆エロすぎる聖書


スッポンタケな形の小正月の粥杖、キャプテンの彫刻もいよいよ佳境。
応援のためのエロい法話も、キース君が頑張っておりまして。

Aブルー「それで、神も見捨てるプレイの行方はどうなるんだい?」
A船長 「気になりますね、とんでもないプレイのようですが…」
キース 「意味を取り違えた者も多かったそうだ、その叫びのな」

なにしろエロいわけだから…、と副住職が合掌を。

キース 「エリヤを呼んでいるという勘違いが多数だな」
Aブルー「それは誰かの名前かい?」
キース 「予言者の名前だ、その人が来るかと思ったようだ」
A船長 「そうですか…。それで乱入したのですか?」

エリヤとやらは、と質問しながら、粥杖をナイフでシャッシャッと。

A船長 「乱入となると、修羅場もあるかと思いますが」
キース 「修羅場どころか、神殿の垂れ幕が真っ二つに裂けた」
Aブルー「うわぁ、凄いね…。物凄い勢いで乱入だね!」

その後は、とソルジャー、ワクワク。

Aブルー「どうなったんだい、そのエロいプレイは?」
キース 「地震が起こって岩が裂けるわ、墓から死人が生き返るわで」
A船長 「そこまでですか! 激しいですねえ、凄すぎです!」
Aブルー「イッちゃった人まで戻るんだったら、よっぽどだよね!」

もう見ているだけで漲るプレイに違いない、と大感激。

Aブルー「そこまでヤッたら、ヤッた本人はどうなったのかな…」
A船長 「キリストですよね、其処へエリヤが乱入で…」
キース 「死んで復活して来たが?」

キリストだったら、と副住職がジャラッと鳴らした数珠レット。

キース 「復活の後は昇天だ。キリストだけに天に昇った」
Aブルー「素晴らしいよ! イッて戻って、それから昇天!」
A船長 「それだけの勢いでヤリまくったというわけですか…!」
Aブルー「いい話だねえ…」
A船長 「ええ、お蔭様で完成しましたよ!」

エロい法話がよく効きました、と感動のキャプテン。
法話に聖書はアリですか?

2016/01/25 (Mon)

 

☆美味しい小豆粥


スッポンタケな形の小正月の粥杖、エロい法話のお蔭でついに完成。
長さ1メートルはあるというサイズ、ソルジャーも満足のエロい形で。

Aブルー「やっと完成だね、エロいのが! ぼくのお尻用の!」
A船長 「あなたのお尻を叩いて子宝祈願ですね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 小豆粥が炊けたよ、みんな食べてね!」

とっても美味しく炊けたから! と配られるお椀。

ぶるぅ 「おかわりも沢山あるからね~!」
Aブルー「ありがとう! まずはこっちを食べてからだね、粥杖は」
A船長 「腹が減っては戦が出来ぬと言いますからね」

頂きましょう、とソルジャー夫妻も食べ始めている小豆粥。

キース 「美味いな、ダテに薪で炊いてはいないか」
シロエ 「キース先輩、さっきの法話なんですけど…」
キース 「アレがどうかしたか?」
シロエ 「あの話、聖書だったんじゃあ…? 福音書ですし」
キース 「もう間違いなく聖書だが?」

俺はキリストと確かに言ったぞ、と小豆粥を啜る副住職。

キース 「キリストとくれば、普通は聖書になるだろうが」
サム  「でもよ、聖書ってエロいのかよ?」
キース 「知らんのか? エロい部分は相当だぞ、聖書」

大きな声では言えないんだが…、とヒソヒソと。

キース 「だが、さっきのは真面目に話していただけでだな…」
シロエ 「やっぱり普通に聖書でしたよね、あの話…」
ブルー 「有名な箇所だと思うけどねえ、ぼくだって!」

何処かの誰かさんたちが知らないだけで、と生徒会長も。

ブルー 「エロイ・エロイ・レマ・サバクタニはねえ…」
キース 「十字架のキリストのハイライトだからな」

どう転んだら、あの馬鹿どもの解釈に…、と数珠レットをジャラリ。

キース 「エロい話をしろと言うから、必死に逃げを打ったのに…」
ブルー 「浸っていたねえ、聖書の世界にドップリと」
キース 「馬鹿が二人ほどな!」

ああなるとは思わなかったんだ、と言ってますけど。
結果オーライなんですか?

2016/01/26 (Tue)

 

☆御祈祷もエロで


スッポンタケの形の粥杖が完成、小豆粥も美味しく炊き上がりまして。
食べながらの話題がキース君の法話、やはり中身は真面目に聖書。

キース 「あの馬鹿どもには効いたようだが、天罰が怖いな」
シロエ 「それで数珠レットを繰ってたわけですか?」

法話のための演出じゃなくて、という質問。

キース 「当然だろうが。俺も死にたくないからな」
ジョミー「でもさ、エロい話をするって言ったの、キースだよ?」
キース 「やれと言われたからやったまででだ、思い付いたままに…」

聖書を語ることにしたのだ、と手首の数珠レットをジャラジャラと。

キース 「エロいと言ったらアレだったよな、と」
サム  「それを斜めに解釈されたっていうオチなのかよ?」
キース 「斜めどころか、宇宙まで飛び出せそうな勢いでな!」

阿弥陀様、どうかお助け下さい、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「馬鹿どもの分の天罰が来るのは御免蒙る」
シロエ 「ですよね、とんだとばっちりですよ」
Aブルー「天罰がどうかしたのかい?」

美味しい小豆粥だったけど、とイヤンな人が背後から。

Aブルー「最高にエロい法話のお蔭で、粥杖も無事に出来たしね!」
キース 「そうか、喜んで貰えたのなら、やった甲斐があった」
A船長 「大変お世話になりました。もう本当に漲りましたよ」

法要をお願いして良かったです、と言うキャプテンの手に粥杖が。

A船長 「つきましては、この粥杖にも御祈祷を…」
Aブルー「スッポンタケのパワーをこめて欲しいしね!」

君の可愛い弟子のパワー、とソルジャーが撫でるエロい粥杖。

Aブルー「あれだけエロい法話の後だし、きっとパワーも!」
A船長 「グッと増したと思いますので…」

御祈祷よろしく、と差し出された粥杖。

キース 「これを拝めと?」
Aブルー「出来れば、エロい法話の流れで!」
A船長 「御祈祷もエロく…」

して頂ければ、と注文ですけど。
エロい御祈祷って、あるんでしょうか?

2016/01/27 (Wed)

 

☆エロでもお念仏


ついに完成したスッポンタケの形の粥杖、ソルジャー夫妻から注文が。
エロい御祈祷を希望だとかで、キース君に差し出している粥杖。

Aブルー「うんとエロいのを頼むよ、御祈祷!」
A船長 「法話が有難かったですから、こちらも是非…」

最高にエロい御祈祷を、と言ってますけど。

キース 「分かった、そういう御祈祷だな?」
シロエ 「待って下さい、キース先輩! 引き受けるんですか!?」
キース 「この法要を引き受けた以上、責任を持つべきだろう」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、早速!」
A船長 「よろしくお願いいたします」

エロいパワーをお授け下さい、と差し出された粥杖。

キース 「では、いくぞ。南無阿弥陀仏!!!」
Aブルー「それで、それで?」
キース 「もう終わったが?」

今のお念仏で御祈祷終了、と仰天な答え。

Aブルー「終了って…。何も御祈祷してないじゃないか!」
キース 「いや、やった! お念仏はオールマイティーなんだ!」

何を拝むにも南無阿弥陀仏でオッケーなのだ、という説明。

キース 「あのお念仏に全てをこめた!」
Aブルー「で、でも…。もうちょっと、こう…」
キース 「あんたの尻にも南無阿弥陀仏と言えばいいのか?」

粥杖で叩くそうだしな、と数珠レットをジャラリ。

Aブルー「本当かい? ぼくのお尻にも凄いパワーを?」
キース 「成仏できそうな勢いで唱えてやるが?」
Aブルー「それじゃ、お願いしようかな?」
A船長 「お待ち下さい、それではイッてしまいますから!」

私や粥杖でイクならともかく、キースでは…と縋るような目。

A船長 「よろしいのですか、キースなんかにイカされても?」
Aブルー「うーん…。成仏だったら昇天だよね…」

キースはちょっと、と考え込んで。

Aブルー「ぼくのお尻は遠慮しておくよ、粥杖だけで!」
キース 「なら、存分に叩いて貰え!」

あんたの尻が壊れるほどの勢いで、と煽ってますけど。
粥杖、ホントに効くんですか?

2016/01/28 (Thu)

 

☆お尻をパンパン


スッポンタケの形の粥杖、キース君が南無阿弥陀仏でパワーをドンと。
それでお尻を叩きさえすれば、ソルジャー念願の子宝祈願。

Aブルー「パワーは入れて貰ったし…。頼むよ、ハーレイ」
A船長 「力加減はどうしましょうか?」
Aブルー「ぼくのお尻は、君が詳しいと思ったけれど?」

なにしろ長い付き合いだから、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「貫きまくって何年だっけね、数え切れない回数を!」
A船長 「抜き差しさせて頂きましたが、叩くというのは…」
Aブルー「腰を打ち付けるつもりでいこうよ! パンパンと!」
A船長 「では、そのように…」

失礼します、と粥杖でソルジャーのお尻をパァン! と。

Aブルー「イイッ! 今の効いたよ、こう、ズッシンと!」
A船長 「奥の奥まで届きましたか?」
Aブルー「いい感じ! ぼくのイイ所もそれで頼むよ!」
A船長 「承知しました、参ります!」

ご堪能下さい、とパァン! と叩けば「アンッ!」と声が。

Aブルー「最高だよ! エロいパワーがジンジン来るねえ!」
A船長 「子宝を授かりそうですか?」
Aブルー「君のが奥まで来るって感じで、もうズンズンと!」
A船長 「もっとやりますか、パンパンと?」
Aブルー「当然だよ! まさかこんなにイイなんて!」

流石は超特大のスッポンタケな粥杖、とソルジャー、感動。

Aブルー「このパワーを持って帰りたいねえ、ぼくの世界に!」
A船長 「私も大いに漲っております、素晴らしいです!」

テイクアウトはオッケーでしょうか、と言いつつパンパン。

A船長 「持ち帰れましたら、これから毎晩!」
Aブルー「粥杖でお尻を叩きまくって、セックスだよね!」

ぼくはジンジン、君はビンビン、と言ってますけど。

Aブルー「キース、粥杖は貰って帰っていいのかい?」
キース 「勝手にすればいいだろう!」
Aブルー「じゃあ、御祈祷を追加!」

もっと奥の奥まで来て欲しいから、と欲張り発言。
さて、どうなる…?

2016/01/29 (Fri)

 

☆小正月だけです


スッポンタケな形の粥杖でキャプテンが叩く、ソルジャーのお尻。
エロいパワーがズンズン来るとか、テイクアウトしたいという注文で。

Aブルー「えっと、さっきのお念仏だっけ? あれで御祈祷!」
A船長 「一年間、これで漲れますよう、どうぞよろしく」

これにパワーを、とソルジャー夫妻の期待がかかった超特大の粥杖。

Aブルー「お尻を叩いて貰えば、とってもイイ感じだしね!」
キース 「…今日限りだと思うんだが?」
A船長 「何がですか?」
キース 「小正月の日に限定だろうと言っているんだ、粥杖は!」

年がら年中、そんなパワーがあるわけがない、とピッシャリと。

キース 「除夜の鐘が大晦日に限るのと同じで、小正月もだな…」
シロエ 「今日だけですよね、お正月飾りを外す日で」
Aブルー「それじゃ、今日しか効かないのかい?」
キース 「恐らくな。持って帰っても、ただのデカイ棒だ」
Aブルー「こんなに効くのに?」

今日だけなのか、とソルジャー、愕然。

Aブルー「ハーレイ、急いで帰らないと! 今日だけだって!」
A船長 「グズグズしてはいられませんね、こんな所で」
Aブルー「とにかくヤッてヤリまくらなくちゃ、粥杖パワー!」

ぼくのお尻をパンパン叩いて漲って、と引っ張るキャプテンの袖。

Aブルー「持って帰っていいらしいから、今日はたっぷり!」
A船長 「粥杖パワーで存分に、ですね!」
Aブルー「キース、法要と御祈祷、ありがとう!」
A船長 「お世話になりました!」

では、とキャプテンが言い終わらない内に、二人揃って消滅で。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 粥杖、喜んで貰えて良かったね!」
シロエ 「キース先輩の法話も凄かったですけど…」
サム  「機転が利くよな、聖書だぜ?」
キース 「勘違いしてくれて助かった。あの馬鹿どもが」
ジョミー「でもさ、あの杖…」
マツカ 「本当にパワーがあるんでしょうか?」

なんとも謎だ、と首を傾げる御一同様。
粥杖、効くものなんですか?

2016/01/30 (Sat) 

 

☆思い込みの効果


スッポンタケな形の粥杖、テイクアウトを希望したソルジャー夫妻。
けれど効果は小正月に限定とあって、早くヤらねばと帰って行って…。

キース 「あれが効くとは、正直、俺にも信じられないが…」
ブルー 「思い込みだろうね、あの二人のね!」

聖書もいいように曲解したから、と生徒会長がバッサリと。

ブルー 「どう間違えたら、十字架のキリストがエロいんだか…」
シロエ 「それじゃ、粥杖が効くというのも勘違いですか?」
キース 「鰯の頭も信心から、と言うくらいだしな」
ブルー 「効くと信じて作ったんだし、効くんだよ、きっと」

あの二人だけに限定で、と吐き捨てるように。

ブルー 「喜んで叩きまくった挙句に、自慢のお尻が壊れると見たね」
ジョミー「それでいいわけ?」
ブルー 「いいんじゃないかな、ブルーだから」
キース 「俺たちに被害が来ないようなら、かまわんだろう」

尻が壊れようが、砕けていようが、と言い捨ててから日は経って…。

Aブルー「キース、この前はありがとう! 最高だったよ!」
キース 「また来たのか!?」
Aブルー「だって、御礼を言わなきゃね! 凄かったから!」

ぼくの積年の夢の一部が叶ったような…、と瞳がキラキラ。

Aブルー「お蔭で腰が立たなくなるまでヤッて貰えてさ!」
ブルー 「言わなくていいから!」
Aブルー「そう言わずに! ハーレイに毎日世話して貰って!」

本当に素敵な日々だったのだ、とウットリですけど。

シロエ 「…単に壊れただけじゃないんですか?」
Aブルー「ぼくは簡単には壊れないから、壊れたことが大切で!」

粥杖でお尻を叩いて貰った甲斐があった、とニコニコと。

Aブルー「やっぱりスッポンタケは効くねえ、キースの直弟子!」
キース 「待て、そうなるのか!?」
Aブルー「当たり前だよ、これからもよろしく!」
キース 「俺としては縁を切りたいんだが!」

もう嫌だ、というキース君の絶叫。
御縁が続いてゆきそうですけど、中継終了~。

2016/01/31 (Sun)





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