☆9月の始まり
ハーレイの日のスカイダイビングで大いに盛り上がった夏休み。
恒例のマツカ君の海の別荘ライフなども堪能しまして、今日からは9月。
とはいえ、土曜でございますので。
ジョミー「うん、今年は得した気分だよねえ」
ブルー 「夏休みが少し多めって? 特別生のくせに」
シャン学メンバー、生徒会長の家に遊びに来ております。
ブルー 「出席義務が無いんだからさ、夏休みも何も無いって言うのに」
ジョミー「でも…。時間割とかを配られちゃったら休みにくいよ」
シロエ 「それにグレイブ先生ですしね、担任が」
サム 「うんうん、学生の本分は勉強だ! が、口癖だもんな」
スウェナ「出席簿にも名前が載ってるものね…」
キース 「俺は大学と掛け持ちしたしな…。出席日数は今も気になる」
マツカ 「キース、頑張っていましたもんね。凄かったですよ」
ブルー 「よく頑張ったとは思うけど…」
ぼくのオススメはサボリなんだ、と生徒会長。
ブルー 「暑い間は夏休みにして、寒くなったら冬休みとか」
キース 「それで秋休みもあったりするのか?」
ブルー 「決まってるだろう、秋休みは実在するんだよ?」
シロエ 「二学期制の学校ですよね」
ブルー 「君たちの年代で言うとそうなるねえ…」
ジョミー「えっ、そうじゃないヤツもあったわけ? 秋休みに?」
ブルー 「地域によるけど、三学期制でも存在したよ」
サム 「なんだ、それ? 秋に休んでも意味ねえだろ?」
ブルー 「あるんだな、それが。いや、あった……と言うべきか…」
ジョミー「どんな意味が?」
ブルー 「お手伝いだよ、農作業の! 農繁期だから」
全員 「「「お手伝い!?」」」
そんな休みは嬉しくない、と頭を抱えるシャン学メンバー。
ブルー 「今で言うならキースなんかは取ってもいいかも、秋休み」
サム 「秋のお彼岸があるもんなあ…」
キース 「断固断る!」
絶対に嫌だ、とキース君。
休みを取ってお手伝いなんて、全然楽しくないですもんねえ…。
2012/09/01 (Sat)
☆秋休みは如何?
サボリ大好きな生徒会長のオススメは秋休み。
本来は農繁期に家の手伝いをするためのものだったそうで、対象者は…。
ブルー 「うん、取るならキースがお似合いだね。連休でもあるし」
シロエ 「秋分の日ですもんねえ、秋のお彼岸」
キース 「なんでそういう展開になる! 俺はただでも忙しいんだ!」
サム 「ああ、お彼岸でも墓回向がついてくるもんな」
ブルー 「棚経が無い分、お盆よりかは随分楽だよ」
マツカ 「棚経は大変ですからね。檀家さんを全部回るんでしょう?」
キース 「言わないでくれ、こないだ終わったばかりなんだからな」
聞いただけでも憂鬱になる、とキース君は呻いております。
ブルー 「だったら、やっぱり秋休みを取れば? 少しは楽だよ」
スウェナ「学校に来なくて済むものね。休んでしまえば?」
キース 「休んだら親父にこき使われるだけで終わるだろうが!」
サム 「大変なんだなぁ、本職になると…」
ブルー 「そりゃね、お寺を預かるわけだし責任もあるさ」
お寺は総本山からの預かりもの、と生徒会長。
個人の所有物ではないらしいです。
ブルー 「だから色々頑張らないと…。あ、そうだ」
キース 「なんだ?」
ブルー 「いや、君じゃなくて。サムとジョミーも秋休みはどう?」
サム 「えっ、俺が?」
ジョミー「なんでぼくが?」
ブルー 「ほら、二人とも僧籍だろう? 元老寺に行ってお手伝い!」
キース 「それは助かるな。ジョミーはともかく、サムは使える」
サム 「そ、そうかな…」
ジョミー「却下だし! 夏休みだけで充分だよ!」
ブルー 「いい案だと思ったんだけど…。秋休みを取って楽しくお彼岸」
シロエ 「もしかして、ぼくたちまで巻き込む気ですか?」
ブルー 「お寺に親しむいい機会だよね。お墓参りにお彼岸の法要」
キース 「俺の家に来て遊ぶつもりか、罰当たりな!」
許さんぞ、と拳を握り締めているキース君。
秋のお彼岸にみんな揃って秋休みとは、あまりに抹香臭いのでは…。
2012/09/02 (Sun)
☆遊ぶなら、お寺
秋のお彼岸に合わせて秋休みを、と言われてしまったシャン学メンバー。
ただでもサボリは後ろめたいのに、抹香臭い秋休みなどは…。
ジョミー「却下だし! キースに言われなくても却下!」
キース 「当然だ! 野次馬根性で来られても迷惑なだけだ」
ブルー 「うーん…。ぼくが法要に出るって言っても?」
キース 「親父は歓迎するだろうがな、あんたの世話係は俺だろうが!」
あれやこれやと手を焼かされるに決まっている、とキース君。
緋色の衣の生徒会長、なまじ偉いだけに完全にお客様ですし…。
ブルー 「バレちゃったか。いい案だと思ったんだけど…」
キース 「俺の家はあんたの別荘じゃないっ!」
ブルー 「なるほどねえ…。仕方ない、他のお寺で遊ぼう」
キース 「お彼岸にか? あんたは何を考えてるんだ!」
高僧のくせに、とキース君は詰っておりますが。
ブルー 「何もお彼岸とは言っていないよ。今度の日曜はどうだろう」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「9月9日が何の日だったか覚えていない?」
シロエ 「えーっと…。重陽の節句でしたか?」
キース 「そう言えばそんな日だったか…」
ジョミー「チョウヨウの節句…。去年にちょこっと聞いたような…」
ブルー 「長寿を祝う菊の節句さ。盛大にやるお寺があるんだ」
サム 「お寺かよ?」
ブルー 「うん。知る人ぞ知るイベントなのさ」
スウェナ「何があるわけ?」
ブルー 「重陽に因んだ能の奉納とかもあるけど、菊の争奪戦」
全員 「「「争奪戦?」」」
ブルー 「法要に使った菊を善男善女が奪い合うんだよ」
それはもう仁義なき戦いで…、と生徒会長は申しております。
押し合いなんかは序の口だそうで、圧死しそうな勢いなのだとか。
ブルー 「でも御利益があるからねえ…。欲しい人は必死なわけ」
キース 「餅撒きみたいな行事なのか…」
餅を撒いたり散華を撒いたり、お寺の行事は様々です。
菊の争奪戦があるお寺に出掛けて、何をしようというのやら…。
2012/09/03 (Mon)
☆お寺な行き先
お彼岸合わせの秋休みの提案を却下されてしまった生徒会長。
その代わりにと持ち出してきたものはお寺で、菊の争奪戦がどうとか…。
ブルー 「9月9日なら日曜だしさ、学校を休む必要もないよね」
ジョミー「待ってよ、行き先はお寺だなんて却下だし!」
スウェナ「ジョミーには鬼門だったわねえ…。お寺」
シロエ 「節分の時も色々ありましたしね。今度もアウトかも」
ブルー 「ああ、その点は大丈夫。今回の振舞い酒は制限つきだ」
キース 「そうなのか?」
ブルー 「菊酒は甘酒とは違うからねえ、飲み放題とはいかないさ」
基本はお一人様一杯限り、と生徒会長は笑っております。
ブルー 「スーパーの特売品ってわけじゃないけど、数に限りが」
キース 「なるほどな…。酔っ払うほどには飲めないわけだ」
シロエ 「それならジョミー先輩も安心ですね」
マツカ 「酔っ払うと漏れなく坊主宣言ですからね…」
ジョミー「言わないでよ、ぼくは覚えていないんだから!」
スウェナ「だけど目撃証言多数よ、きっと密かに願望なのよ」
サム 「分かる、分かる。普段は照れ隠しで言わないだけだよな?」
俺と一緒に修行しようぜ、とサム君の顔がニヤニヤと。
ジョミー「なんでそういうことになるのさ! お断りだよ!」
ブルー 「本当に往生際が悪いね、ジョミーは。ま、気長に待つけど」
ジョミー「待たなくていいっ!」
キース 「おい、ブルーから逃げ切れるなんて思うなよ?」
サム 「そうそう、いつかはきっと坊主なんだぜ」
シロエ 「応援してますよ、ジョミー先輩!」
スウェナ「そうねえ、逃げられるわけがないものねえ…」
ジョミー「お断りだってば!!!」
絶対に嫌だ、と喚くジョミー君ですが。
ブルー 「ふうん…。だったら9月9日は仲間外れで」
ジョミー「えっ?」
ブルー 「お寺は却下なんだろう? 君は自宅でゆっくりしたまえ」
他のみんなはお出掛けだ、と生徒会長はニッコリ笑顔。
お寺は却下なジョミー君だけ仲間外れ…ですか?
2012/09/04 (Tue)
☆仲間外れの危機
お寺に行くのは絶対に嫌だ、と主張しまくるジョミー君ですが。
他のみんなは9月9日にお出掛けするのに、仲間外れにされそうな空気。
ブルー 「ジョミーは放ってみんなで行こう。それでいいよね?」
キース 「そうだな、嫌がるヤツを連れて行ってもうるさいだけだ」
サム 「たまにはジョミー抜きっていうのも楽しそうだぜ」
シロエ 「キース先輩が欠けていたことは何度もありましたけど…」
スウェナ「ジョミーは皆勤賞だったものね。家で留守番していなさいよ」
マツカ 「きっとその方がいいですよ。万一ってこともありますから」
ブルー 「君子危うきに近寄らず…ってね。じゃ、そういうことで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 他のみんなでお出掛けだね!」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、なんで留守番?」
ブルー 「嫌な所に行く必要は無いだろう? なにしろお寺だ」
サム 「後で話が合わないかもなぁ、留守番になると」
キース 「自業自得だ、放っておけ。で、何処へ行くんだ?」
ブルー 「十三参りで有名なお寺さ。ぼくたちとは宗派が違うけどね」
シロエ 「ああ、あそこですか」
キース 「重陽の行事をやっていたとは知らなかったな…」
それは見に行く価値がある、とキース君は言っております。
他のメンバーも期待に満ちた顔つきですが…。
ジョミー「行くよ、ぼくも一緒に行くってば!」
ブルー 「おや。お寺は却下と言わなかったかい?」
ジョミー「南無阿弥陀仏のお寺じゃないなら無問題だよ!」
サム 「へえ…。節分で行ったお寺は南無阿弥陀仏じゃなかったぜ?」
ジョミー「飲まなきゃ問題ないわけだし!」
キース 「確かに菊酒一杯くらいで酔いはしないか…」
ジョミー「それよりも菊の争奪戦だよ、そういうのは自信あるってば!」
ブルー 「やれやれ、菊はサッカーボールじゃないんだけどねえ?」
丁重に扱わないと滅茶苦茶に、と生徒会長は申しておりますが。
俄然、行く気になったジョミー君、果たして心得ているのやら…。
2012/09/05 (Wed)
☆お寺に出掛けよう
行き先は南無阿弥陀仏のお寺ではない、と聞かされたジョミー君。
それなら安全圏とばかりに行く気になった上、菊の争奪戦がお目当てで。
ジョミー「それってさあ、沢山ゲットすればいいわけ?」
ブルー 「罰当たりな…。御利益グッズだと言っただろう?」
サム 「一人一本限りかよ?」
ブルー 「そうなるね。ただ、手に入れられない人も多いから…」
分けてあげれば喜ばれるよ、と生徒会長は申しております。
ブルー 「重陽の菊は不老長寿のお守りなんだ。君たちの場合は…」
シロエ 「あまり関係無さそうですね」
キース 「どうやら歳は取らないようだし、寿命も長いか…」
ブルー 「だから争奪戦に負けた人に分けてあげるのさ」
これも一種のボランティア、と言われてみればそのとおりかも。
ブルー 「せっかくのお守りなんだからねえ、扱いの方は大切に!」
スウェナ「サッカーボールじゃないっていうのはそのことね」
ジョミー「分かったよ、ちゃんと大事に扱うってば!」
キース 「そして寺の行事に参加する…、と。気を付けろよ」
シロエ 「お坊さん多数でしょうからねえ…」
サム 「菊酒もあるって言うもんな。要注意だぜ」
ジョミー「一杯だけなら酔っ払わないよ!」
というわけで、9月9日はお寺にお出掛けに決定です。
キース 「持ち物は特に要らないのか? たとえば数珠とか」
ブルー 「法衣で出たけりゃ数珠も要るけど…。お勧めしないな」
素人さんには宗派の区別がつかないから、と生徒会長。
ブルー 「関係者まで菊を奪い合ってたなんてスキャンダルだよ」
サム 「そりゃそうだよなぁ、見た目は普通に坊主だもんな」
キース 「分かった、俺が坊主だとバレそうなモノは自粛する」
ブルー 「数珠レットくらいはいいと思うな、素人さんも愛用してるし」
それ以外のグッズは封印すること、と生徒会長は厳しく指導。
集合場所と時間も決まって、後は9月9日を待つのみ。
重陽の節句、どんなイベントなんでしょうねえ?
2012/09/06 (Thu)
☆お寺へ出発!
やって来ました、9月9日の日曜日。
土曜日も遊びまくったシャン学メンバー、今日も朝から燃えております。
ジョミー「よーし、争奪戦には負けないぞー!」
ブルー 「宗教行事だというのを忘れちゃダメだよ? 暴れないように」
サム 「ジョミーが暴れるのは酔った時だろ」
スウェナ「そうそう、緋色の衣を目指して頑張るぞー! ってね」
シロエ 「服は緋色が最高ですよね、と叫んだこともありましたよねえ」
ジョミー「ぼくは覚えてないってば!」
キース 「しかし親父は覚えているぞ? 正月から坊主宣言だったし」
ジョミー「もう時効だよ、半年以上も経ってるんだし!」
ブルー 「次から誓約書を書かせようかな、そういう時は」
シロエ 「いいですね、それ。ハンコは拇印で」
ジョミー「やだよ、絶対書かないから!」
キース 「いいや、あの勢いなら調子に乗って書くと思うぞ」
サム 「本当に坊主を目指していないのかよ? 怪しいよな」
マツカ 「心の底では帰依しているかもしれませんね。阿弥陀様に」
ジョミー「冗談じゃないよ!」
阿弥陀様も坊主も絶対嫌だ、と叫んではいても僧籍なのがジョミー君。
生徒会長に強引に出家させられ、『徐未』という立派な法名までが。
ブルー 「まあ、こればっかりは御仏縁だし…。気長に待つさ」
キース 「いいのか、それで? 何年かかるか分からないぞ」
ブルー 「きっといつかは緋の衣! それを楽しみに待つのも一興」
サム 「でも、今日のお寺は別口だよな?」
ブルー 「うん。ソレイド八十八ヶ所と同じ系列だよ。より古いけど」
キース 「そういえば、あそこは古義だったか…」
サム 「古義って何だよ?」
ブルー 「お大師様の時代より前からあるってことさ」
その割に最先端のモノもあるんだけどね、と生徒会長は路線バスへ。
ブルー 「うん、いい具合に空いてるかな」
降りるのは終点近くだから、と最後尾に陣取るシャン学メンバー。
由緒あるお寺みたいですけど、最先端のモノって何?
2012/09/07 (Fri)
☆十三参りのお寺
路線バスに乗って辿り着いた先は、節分に行ったお寺の近くの観光名所。
そこから橋を渡った対岸の山に目的のお寺がございます。
ブルー 「さてと…。十三参りに来たんじゃないから注意は不要か」
シロエ 「あれは振り向いたら終わりなんですよね、帰り道で」
ブルー 「そう、この橋を渡り終えるまでの間は…ね」
スウェナ「振り返ったらバカになっちゃうのよね?」
ブルー 「うん。御本尊様に頂いた智恵をお返ししてしまうんだ」
サム 「あれは本気で怖かったぜ。でも、振り向いてないのになあ…」
俺の智恵は何処に行ったんだろう、とサム君は首を捻っております。
ジョミー「返さなくてもその程度って話なんじゃないの?」
サム 「お前がそれを言うのかよ! ブルーがいなけりゃ赤点だろ!」
ジョミー「今は関係無いもんね。授業の中身は頭にバッチリ!」
ブルー 「何度も1年生をやっているんだ、覚えて当然」
キース 「ブルーのフォローもあったしな。それと智恵を返す話だが…」
シロエ 「返したんですよね、キース先輩は」
マツカ 「返したんですか!?」
キース 「おふくろがうるさく言うものだから、俺は自力で頑張ろうと」
ブルー 「あえて振り向いたというわけか…」
キース 「そういうことだ。おふくろには思い切り叱られたがな」
サム 「返しちまっても天才かよ…。なんか人生、不公平だぜ…」
ワイワイと思い出話を繰り広げながら橋を渡って参道へ。
ジョミー「あ、そうだ。すっかり忘れちゃっていたんだけど…」
キース 「何をだ?」
ジョミー「ブルーが言ってた話だよ。バスに乗る前に」
最先端のモノって何さ、とジョミー君に生徒会長が指差したものは。
ブルー 「あそこに小さな神社があるだろ? あれがそうだけど」
ジョミー「普通だよ?」
ブルー 「甘いね、あれは電電宮と言って電波の神様」
全員 「「「電波!?」」」
そんな神社が存在するのか、と誰もが仰天。
古いお寺に電波の神様。それは確かに最先端…。
2012/09/08 (Sat)
☆本日、重陽の節句
9月9日、重陽の節句にシャン学メンバーがやって来たのは立派なお寺。
ソレイド八十八ヶ所で知られたお大師様よりも古いそうなのですが…。
キース 「電波の神様は知らなかったぞ。本当なのか?」
ブルー 「宗派が違うし、知らない方が普通かな。でも本当だよ」
サム 「ホントに電波の神様なのかよ、だったら新しい神社だよな?」
ブルー 「んーと…。今のお社が出来たのが60年くらい前だったかと」
全員 「「「60年!?」」」
ブルー 「そう。150年ほど前に火事で焼けちゃって、暫く仮宮」
ジョミー「なんか新しくないんだけど…」
シロエ 「でも、会長はそれより前から生徒会長な筈ですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーは300年以上も生徒会長だもん!」
ジョミー「あ、そっか。じゃあ、ブルーよりかは新しいんだ?」
ブルー 「失礼な…。人を年寄りみたいに」
それに神社はもっと古い、と唇を尖らせる生徒会長。
ブルー 「この神社はねえ、千年以上も前から此処にあるんだから」
全員 「「「せ、千年!?」」」
ブルー 「千二百年近いかな? とにかく由緒正しい神社なんだよ」
ジョミー「せ、千二百年前に電波の神様って…」
キース 「そんな時代に電波の概念があったのか、おい?」
ブルー 「あるわけないだろ、電波は後付け設定さ」
シロエ 「それじゃ電電宮って名前も後付けですか?」
ブルー 「そこは微妙な所かなぁ…。明星社って名前だったけど…」
ジョミー「だったけど……何さ?」
ブルー 「祭られていたのは電電明神だったわけ」
キース 「分かったぞ! 雷神というオチなんだな?」
ブルー 「残念でした。虚空蔵菩薩様が明星にお姿を変えて御顕現」
そのお姿である明星天子が電電明神、と言われましても。
ジョミー「うーん、頭が混乱してきた…」
ブルー 「本堂に行けばスッキリするよ、菊の香りで一杯だから」
生徒会長は先に立って歩いてゆきますが。
重陽の節句って、菊だらけのイベントなんですかねえ?
2012/09/09 (Sun)
☆お寺と商売
千二百年ほども昔の時代から電波の神様をお祭りするお寺。
いくら後付け設定だからと言っても、最先端なのは間違いない事実で…。
キース 「電電明神だから電電宮か…。でもって電波の神様ときたか」
ブルー 「なかなか商売上手だろ? やっぱりこうでなくっちゃね」
シロエ 「商売上手って…。お寺ってそういうものなんですか?」
ブルー 「それはもう。維持管理にもお金がかかるし」
キース 「確かにそこは間違いないな。ましてこれほどの広さだと…」
ブルー 「そう、維持費も馬鹿にならないよ。稼がなくっちゃね」
サム 「十三参りがあるじゃねえかよ」
ジョミー「大抵の子供は来るんだからさ、充分じゃないの?」
キース 「甘いな。大寺院の経営ってヤツは大変なんだ」
何十年、何百年に一度の大修理とか、とキース君。
キース 「そういう時には大金がかかる。日頃からの備えが大切だ」
ブルー 「修理に合わせて募る寄付金だけでやるのは無理だよ」
シロエ 「えっ、でも…。色々なパターンで集めまくるじゃないですか」
スウェナ「瓦に名前を書いてあげますとか、そういうのよね?」
マツカ 「写経を納めるタイプもありますよ」
ジョミー「修学旅行生でも記念に払えそうな額からあると思うんだけど」
ブルー 「ダメダメ、そんなのじゃ全然足りない」
キース 「塵も積もれば山となる、と言ってもな…。桁が違うんだ」
サム 「あー、そっか…。家を一軒建てるのとは全然別物だもんな」
ブルー 「大工さんだって専門の人が必要なんだよ」
キース 「場合によっては建材から探さなくてはならないんだぞ」
寺院建築は奥が深い、とキース君は人差し指を立てて。
キース 「元老寺くらいの規模の寺の本堂でもピンキリなんだぜ」
ジョミー「なに、それ…」
キース 「建てるのに必要な経費の額だ。凝り始めたらキリがない」
ブルー 「建てた後は維持費がかかるしね」
電電宮は凄いんだよ、と生徒会長。
もしかしなくても稼ぎが半端じゃない神社ですか?
2012/09/10 (Mon)
☆商売の秘訣
生徒会長とキース君曰く、お寺の維持に金銭は必須だそうでございます。
商売が下手だと修理もままならないらしく…。
ブルー 「電電宮は放っておいても年々稼ぎが増えるからねえ」
キース 「放っておいても? …どういうことだ?」
経営努力は必要だろう、とキース君は大真面目。
キース 「霊園だって今どきのヤツは宣伝しないと売れないぞ」
サム 「キースの所も広告とかを出してるのかよ?」
キース 「いや、ウチは檀家さんのクチコミだけで充分だが」
ブルー 「そこそこ歴史があるお寺だからこそ出来ることだよ」
シロエ 「それじゃ電電宮も由緒あるお寺にあるからいけるんですか?」
ブルー 「違うんだな、これが。電波って所が重要なんだよ」
今どきは何でも電波に電気、とニッコリ笑う生徒会長。
ブルー 「なにしろ電電宮だから…。電気と電波の守り神ってことで」
キース 「後付け設定だとか言わなかったか?」
ブルー 「こういうモノはね、言った者勝ち! だから独り勝ち状態で」
ジョミー「分かった、お賽銭が半端じゃないんだね?」
ブルー 「お賽銭なんてレベルじゃないよ。維持のための会まであるさ」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「電電宮奉賛会と言ってね、お供えも整備もバッチリだってば」
キース 「それ専門の会があるのか…」
ブルー 「年に一度は会員が集まって住職が祈祷。御布施がドカンと」
マツカ 「御布施ですか…。それは凄そうですね」
ブルー 「しかも会員はテレビ局とか電気関連事業の会社だ」
シロエ 「つまり会社が儲かれば儲かるほど御布施も増えるわけですね」
ブルー 「おまけにオンリーワンだろう? 会員数は増える一方」
キース 「あんな小さな神社がか…。分からんものだな」
ブルー 「つまり世の中、アイデアなんだよ。元老寺も何か考えたら?」
キース 「銀青様の台詞とも思えんな…」
新規の商売で儲けてどうする、とキース君は顔を顰めております。
檀家さんだけで充分ですか、そうですか…。
2012/09/11 (Tue)
☆商売はじめました
お寺の維持管理にお金は不可欠。
電電宮で抜かりなく稼ぐお寺を舞台に、アイデア次第だと説く生徒会長。
ブルー 「アイデアにも色々あるだろう? そこの所を考えなくちゃ」
キース 「俺は新規で商売を始めるつもりはないぞ」
シロエ 「お守りを売るのもアウトってわけじゃないでしょう?」
キース 「何のお守りを売れと言うんだ、ウチの寺で!」
ジョミー「王道は合格祈願じゃないの?」
スウェナ「縁結びも人気が高いわよ」
キース 「阿弥陀様がどう結び付くんだ、その二つに!」
無責任に発言するな、とキース君は眉を吊り上げておりますが。
ブルー 「うーん…。それを言い出すと璃慕恩院の立場がねえ…」
キース 「…はぁ? あんた、正気か?」
ブルー 「その台詞、そっくりそのまま君に返すよ」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「学校と坊主の掛け持ちで忙しいのは分かるけどねえ…」
宗報には目を通したまえ、と生徒会長は深い溜息。
ジョミー「宗報って何さ?」
ブルー 「総本山の発行物さ。月刊シャングリラの璃慕恩院版」
キース 「俺は毎月読んでるぞ! もちろん親父もだ」
ブルー 「その割に分かっていないようだけど? さっきの話だと」
キース 「商売を始めましたなどとは一切書かれていない筈だが?」
ブルー 「…やっぱりアッサリ見落としてたか…」
キース 「ま、まさか…。本当に商売を始めたのか? 璃慕恩院が?」
ブルー 「始めちゃったんだよ、つい最近…ね」
これがなかなか素晴らしい、と生徒会長はニコニコ顔で。
ブルー 「明神様のお社があるだろう? あそこで各種祈願と御祈祷」
キース 「御本尊様…とは違うのか……」
ブルー 「阿弥陀様に合格祈願とか縁結びとかを頼むのはちょっと」
サム 「それで神社の出番なのかよ?」
ブルー 「うん。考えたよねえ、要受付で護摩も焚くんだ」
信者の人から観光客まで需要は沢山あるそうです。
総本山でも新規の商売。元老寺も何か考えるべき時代なのかも?
2012/09/12 (Wed)
☆商売の黒幕
総本山の璃慕恩院でも新しい商売を始める時代。
お寺を末永く維持するためには、アイデアが不可欠のようでございます。
ブルー 「元老寺もいずれは何か考えた方がいいかと思うよ」
キース 「これでも安定経営なんだが…。宿坊もあるしな」
ブルー 「ダメダメ、人は世につれ、世は人につれ」
総本山でも護摩なんだから、と生徒会長は指をチッチッと。
ブルー 「ぼくたちの宗派に護摩は無いだろ? 基本はね」
キース 「ああ。途中から宗旨替えしてきた寺は別だが」
シロエ 「そうなんですか? そういえば聞いたような気も…」
ブルー 「教義に護摩焚きは無いんだよ。だから習わないね」
サム 「へえ…。じゃあ、俺やジョミーが大学とかに入っても?」
キース 「そういう講義は一切無いな。だから俺だって作法は知らん」
ブルー 「ふふ、ぼくは護摩焚きもバッチリだけどねえ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーは恵須出井寺にもいたもんね!」
とっても厳しいお寺なんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
璃慕恩院の開祖様も修行なさったという郊外の山の頂上のお寺です。
ジョミー「思い出したよ、校外学習で行ったっけ…」
スウェナ「写経と座禅だったわねえ…」
ブルー 「別の宗派でも修行をするとね、こう、色々と役に立つわけ」
キース 「おい。璃慕恩院の護摩、あんたの仕業じゃないだろうな?」
ブルー 「えっ? 違うよ、多分」
キース 「…多分だと?」
ブルー 「うん。前に老師と話をしててさ、護摩は目立つよって…」
キース 「焚きつけたのか?」
ブルー 「ち、違うってば、護摩は派手だから人目に立つって!」
キース 「………。それだな、老師が覚えてらっしゃったんだ」
ブルー 「そうなる…のかな?」
キース 「決まってるだろう、老師以外の誰に決定権がある!」
ブルー 「そうかも…。じゃあさ、何か考えてあげようか?」
元老寺用のアイデアを、とニッコリ笑う生徒会長。
緋の衣には逆らえないだけに、キース君の未来に赤信号?
2012/09/13 (Thu)
☆お客を呼び込め
璃慕恩院が新しく始めたという護摩焚き、一枚噛んでいたのが生徒会長。
本人に自覚は無かったのですが、どうやらアイデア源だったようで。
ブルー 「うーん…。元老寺だと何がいいかなぁ?」
キース 「よ、余計なことはしなくていいっ!」
ブルー 「そうかなぁ? アドス和尚も喜んでくれると思うけど」
キース 「やめてくれ、親父はあんたのファンなんだぞ!」
言われたら何でも通りそうだ、と頭を抱えるキース君。
生徒会長にアイデアを提供されたら、元老寺まで牛耳られるのは確実で。
ブルー 「やっぱり護摩が集客力があるかもね」
キース 「俺も親父も護摩焚きは出来ん!」
ブルー 「だからさ、今から君が修行してきて護摩の作法を覚えるんだ」
サム 「それってカッコイイじゃねえかよ、やっちまえよ」
ジョミー「うんうん、ぼくにばっかり修行って言わずにお手本に」
ブルー 「行くなら一筆書いてあげるよ、恵須出井寺にさ」
キース 「じょ、冗談だろう? 俺はだな、元老寺だけで手一杯で…」
ブルー 「そうかい? だったら布教師を目指すのはどうだろう」
全員 「「「布教師?」」」
ブルー 「ぼくたちの宗派の教えを説くのが布教師さ。法話の専門家」
でもって元老寺で毎月、説法会を…と生徒会長は申しております。
ブルー 「美坊主図鑑が人気の時代だ、人を呼べるのは間違いないよ」
全員 「「「美坊主図鑑!?」」」
キース 「あれは外道だ、俺は認めん!」
シロエ 「美坊主図鑑って何なんですか?」
ブルー 「名前そのまま。イケメンのお坊さんの図鑑っていうわけ」
説法会をしているお寺や、座禅体験が出来るお寺。
宿坊に泊まれるお寺などなど、敷居の低いお寺のイケメンを図鑑に掲載。
ブルー 「元老寺も宿坊をやっているんだ、載せて貰えば良かったのに」
キース 「客寄せパンダの真似が出来るかあ!」
俺はあくまで坊主なんだ、とキース君。
美坊主図鑑とやらの取材申し込みが来たようですけど、断りましたか…。
2012/09/14 (Fri)
☆イケメンで行こう
シャン学メンバーが知らない間に、世間では美坊主図鑑が人気。
イケメンのお坊さんを掲載していて、会いに行こうというコンセプトで。
ブルー 「その様子だと、取材の申し込みを蹴ったのは君か…」
キース 「親父も一応、渋っていたぞ」
ジョミー「一応って?」
キース 「お寺に親しみを持って貰うという趣旨には賛同してたんだ」
ブルー 「例によってアレだね、君のその髪がネックになった、と」
キース 「そういうことだ。親父は未だに恥晒しだと言ってるし…」
スウェナ「だけど美坊主っていうんだったら無問題じゃない?」
ブルー 「うん、有髪が似合う坊主はポイント高いんだよ」
キース 「その辺が親父は頭が固いんだ。ブルーのファンの割にはな」
生徒会長こと銀青様はバッチリ有髪でございます。
それが売りでもあるのですけど、アドス和尚にとっては別件。
キース 「何かある度に剃ってしまえとうるさくて…」
ブルー 「だったら是非とも載るべきだったね、美坊主図鑑に」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「だってイケメンが売りなんだよ? 写真そのままの姿が大切」
有髪で美坊主図鑑に載ったら守り抜くのがお約束、と言われてみれば…。
キース 「そ、そういう解釈もあったのか…。載ったら髪を守れたか…」
ブルー 「後悔先に立たずってね。イライザさんは賛成してただろうに」
キース 「何故おふくろの意見を知っている!?」
ブルー 「女性の心理も分からない男はモテないよ。単なる推測」
キース 「くっそぉ…。巷の女性を味方につければ良かったのか…」
ブルー 「次の機会があった時には断らないで受けるんだね」
キース 「分かった。心に留めておくことにする」
ブルー 「あ、でもさ。表向きは元老寺の未来のためにと受けること!」
髪を守れて千客万来、と生徒会長は得意顔。
美坊主図鑑とやらの第二弾が出たら、キース君が載るかもしれません。
商売繁盛の秘訣はまず集客力。電電宮や護摩の代わりにイケメンで勝負?
2012/09/15 (Sat)
☆二人でチャレンジ
月刊シャングリラの記者やら、中継用のカメラやら。
ハーレイの日な8月10日、振り替えとも思えぬ盛り上がりっぷりですが。
肝心の教頭先生、初っ端から鼻血でございます。
ゼル 「まったく情けない男じゃわい。もう鼻血かい!」
ブラウ 「心の準備が無いだって? 年中妄想全開なのにさ」
エラ 「仕方ないわよ、サプライズだもの。…で、どうするの?」
ハーレイ「………」
ブラウ 「ちょっと、ハーレイ! ボケてんじゃないよ、返事は!?」
ハーレイ「…は? す、すまない、何を訊いていたのだ?」
ブラウ 「あーあ、ホントにしょうがないねえ…」
エラ 「どうするの、って訊いたのよ。ここまで来たらやるのよね?」
ハーレイ「何をだ?」
ゼル 「分かっておらんのう、本日のメインイベントじゃ!」
ヒルマン「断ったりはしないだろうね? 皆、楽しみにしているのだし」
ゼル 「うむ、うむ。特にブルーがのう」
ハーレイ「ブ、ブルーが……」
またまた鼻血な教頭先生、耳の先まで真っ赤です。
生徒会長が楽しみにしているとあれば、お断りになる筈もなく。
ハーレイ「せっかく祝ってくれるのだ。有難く受けるつもりでいるが」
ゼル 「それでこそじゃ! 頑張るんじゃぞ」
ブラウ 「精一杯応援させてもらうよ、声までは届かないけどさ」
エラ 「ブルーが一緒だもの、大丈夫よ、きっと」
ヒルマン「大船に乗った気でいたまえ。ブルーはその道の達人だ」
ハーレイ「…た、達人……」
教頭先生、鼻血MAX。
その光景もテレビカメラが絶賛中継中で。
ブルー 「あのさ…。なんだか誤解されそうだよ、ぼくが」
ゼル 「そうかのう? わしらは嘘は言っておらんが」
ブルー 「達人って言われると話が間違う」
ハーレイ「い、いや、そのぅ…。私よりかは経験豊富で…」
ブルー 「まあね。とにかく二人でチャレンジしようか」
ハーレイ「ちゃ、チャレンジ…」
鼻血が止まらない教頭先生。
こんな調子じゃ、使い物にはならないのでは…?
2012/08/16 (Thu)
☆結婚式を控えて
ハーレイの日のメインイベントを前に鼻血ダラダラな教頭先生。
生徒会長と二人でチャレンジとなれば、無理もないことでございますが。
ハーレイ「す、すまない、ブルー。私は本当に初心者で…」
ブルー 「分かってるってば、そんなことくらい。さあ、行こうか」
教頭先生の腕を取って生徒会長は建物の中へと。
キース 「おい…。あれって何かが間違ってないか?」
スウェナ「花嫁が新郎を引っ張る…ものではないわよねえ?」
シロエ 「会長のお父さんはいないにしても、ヒルマン先生とか…」
マツカ 「そうです、父親か父親役が連れて行くものですよ、花嫁は」
ジョミー「まあ、ブルーだしね…。あれでいいのかも」
サム 「俺は何でも気にしねえぜ。ドレス姿が見られれば」
キース 「他人に嫁入りでも気にしないってか…。出来た男だな」
ジョミー「だから公認カップルになれたんじゃないの?」
シロエ 「その仲とも今日でサヨナラですけどね…」
スウェナ「とうとう結婚しちゃうんじゃねえ…」
サム 「ブルーが幸せならいいじゃねえかよ、相手は誰でも」
ワイワイ騒ぎながらシャン学メンバーも建物の中へ。
見物に集まった仲間たちも期待に満ちた顔でゾロゾロと…。
ジョミー「うーん、こっちも思い切りド派手…」
キース 「ハーレイの日で溢れているな。あっちもこっちも」
スウェナ「御成婚って書けばいいのに…。これじゃ何かのお祭りみたい」
シロエ 「ですよね、会長の名前もセットで書くべきです」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日の主役はハーレイ! だからハーレイ!」
キース 「ぶるぅ、それは間違いではないんだが…。こういうのはだな」
シロエ 「バランスが大切なんですよ。せっかく結婚するんですから」
ぶるぅ 「結婚? それって、誰が?」
キース 「おい、ボケたのか? これから結婚式だろうが!」
大丈夫か、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の額に手を当てるキース君。
今日は朝から暑かったですし、小さな子供にはキツすぎましたか…?
2012/08/17 (Fri)
☆正気と暑気あたり
振り替えハーレイの日な8月10日は朝から快晴。
気温もグングン上がっているだけに、暑気あたりするのも無理はなく…。
キース 「熱は無いが…。ぶるぅ、向こうで休んでいろ」
ぶるぅ 「えっ、なんで? ぼく、元気だよ?」
ジョミー「ダメだってば! 結婚式にぶるぅがいないとブルーが困るよ」
スウェナ「そうよ、暫く休んでいましょ」
ぶるぅ 「んーと…。だから結婚式って誰の?」
サム 「こりゃダメだぜ。もう完全にイッちまってる…」
シロエ 「ヒルマン先生に言いに行った方が良さそうですね」
ぶるぅ 「何のお話? ホントに全然分かんないよう」
マツカ 「今日はブルーと教頭先生の結婚式ですよ。もうすぐです」
ぶるぅ 「えぇっ!? なんでブルーとハーレイが!?」
キース 「落ち着け、ぶるぅ。そのためにみんな集まってるんだ」
ぶるぅ 「違う、違うよ、違うってば! それって間違い!」
全員 「「「間違い!?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」がボケているのか、ボケているのは自分たちか。
しかし…。
サム 「あれっ、ブルーが消えちまった…」
スウェナ「着替えでしょ? ウェディングドレスに」
キース 「そうだろうな。教頭先生はあそこで待っておいでだし」
ジョミー「やっぱり結婚式だよねえ?」
シロエ 「間違っていないと思うんですけど…」
マツカ 「ぶるぅは子供ですからね。きっと分かっていないんですよ」
ぶるぅ 「分かってるもん! 今日はハーレイの日なんだもん!」
キース 「仕方ないな…。よく聞けよ、ぶるぅ。今日のテーマは…」
サプライズだ、と説明を始めるキース君。
キース 「だからだな、お前にとってもビックリな日になるんだろう」
ぶるぅ 「絶対違うと思うんだけど…」
ブルーは結婚しないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は困り顔です。
とはいえ、教頭先生はタキシード姿で待機中。
生徒会長のお召し替えが済んだら挙式なのでは…?
2012/08/18 (Sat)
☆花嫁のお召し物
ハーレイの日のメインイベントは教頭先生と生徒会長の結婚式。
緊張の面持ちで待っておられる教頭先生、視線をチラチラと奥の方へと。
生徒会長がお召し替え中なのはそちらのようでございます。
サム 「ブルー、綺麗だろうなあ…。楽しみだぜ」
キース 「お前は本当に心が広いな。他人の嫁になるっていうのに」
サム 「ブルーの幸せが一番じゃねえかよ。あっ、そろそろかな?」
中継クルーのカメラが奥に向かって構えられ、扉が開いて…。
ワッと歓声が上がったまではいいですけれど。
ジョミー「えっ? ドレスじゃ…ない…?」
シロエ 「なんでソルジャーの格好なんです!?」
マツカ 「あれが正装かもしれません。ドレスよりも格が上だとか」
スウェナ「でも教頭先生はタキシードよ? 釣り合わないじゃない」
サム 「ドレスの方が絶対いいと思うけどなぁ…。俺も」
心底残念そうなサム君。
しかし紫のマントの生徒会長は盛大な拍手を浴びております。
ブルー 「みんな、今日はハーレイの日に集まってくれてありがとう」
一同 「「「ハーレイの日、おめでとうございまーす!」」」
ブルー 「ほら、ハーレイ。みんなに御礼を言わないと」
ハーレイ「う、うむ…。暑い中、此処まで来てくれて感謝する」
ブルー 「もっとにこやかに笑えないかな? まあ、地顔だしねえ…」
ゼル 「眉間の皺は直らんからのう。じゃが、微笑まんかい!」
ハーレイ「…こ、こうだろうか?」
ブルー 「やめた方がいいよ、子供が泣き出す」
ハーレイ「…そ、そうか…」
項垂れている教頭先生の肩をポンポンと叩く生徒会長。
ブルー 「ほらほら、今日の主役はシャキッと! ぼくのためにも」
ハーレイ「…ああ、お前に恥はかかせられんな」
ブルー 「満足させてくれるんだろう? 期待してるよ」
ハーレイ「うっ…! すまん、ちょっと…」
教頭先生、またまた派手に鼻血を噴いておられます。
挙式を前に失血死なんていう情けない結末にならないでしょうね…?
2012/08/19 (Sun)
☆花嫁の記者会見
生徒会長のお召し替えも済み、いよいよ婚礼が始まるようでございます。
とはいえ、教頭先生の鼻血が止まらないことには格好がつかず。
ブルー 「まだかい、ハーレイ? 気合で止めてよ」
ハーレイ「わ、分かってはいるのだが…」
ブラウ 「仕方ないねえ、先に会見を始めちまったらどうなんだい?」
ゼル 「そうじゃ、そうじゃ! 皆が待ちくたびれておるからな」
ブルー 「うーん…。こういうのは二人揃った方が…ね」
ゼル 「並んでおるだけで充分じゃろうが! ハーレイの日じゃぞ」
ブルー 「だから肝心の主役がいないと…」
ブラウ 「そこにいるじゃないか。会見の間に鼻血も止まるさ」
ブルー 「そうかなあ? まあ、どうせテーマはサプライズだし…」
始めちゃおうか、と微笑む生徒会長にカメラが向けられております。
もちろんマイクも。
ブルー 「みんな、今日はハーレイの日に集まってくれてありがとう」
キース 「おいおい、花嫁が会見するのか?」
シロエ 「そうみたいですね。何かが間違っているような…」
スウェナ「だけど婚約指輪を披露するとか、よくあるじゃない」
サム 「そ、そっか、婚約指輪かあ…。俺には無理だもんな」
ジョミー「なんだかんだ言っても教頭先生、大人だもんね…」
マツカ 「でも…。何かおかしくないですか?」
雰囲気が、と言うマツカ君。
会場は大いに沸いていますが、祝賀というよりお祭りムード。
ブルー 「今日の主役はハーレイだ。あくまでハーレイ」
見物客 「「「分かってまーす!」」」
ブルー 「でもってテーマはサプライズ! 気になる中身は…」
ゴクリと唾を飲み込む見物客たち。
たかが婚礼、されど婚礼。
三百年越しの片想い叶って御成婚となれば無理もなく…。
ブルー 「ハーレイの一世一代の見せ場、スカイダイビング!」
見物客 「「「待ってましたあー!」」」
サムたち「「「スカイダイビング!?」」」
シャン学メンバー、見事に目が点。
婚礼じゃなかったんですか…?
2012/08/20 (Mon)
☆消えた結婚式
発表されたハーレイの日のメインイベントは、なんとスカイダイビング。
生徒会長との結婚式は何処へ行ったというのでしょう?
キース 「な、なんだ? 何処からスカイダイビングなんだ?」
スウェナ「スカイダイビングで結婚式っていうのはあるわよ?」
ジョミー「それなのかなあ? 結婚する気満々だったもんね」
などとシャン学メンバーは騒いでおりますが、肝心の教頭先生は。
ハーレイ「す……スカイダイビングだと?」
ブルー 「そうだよ、ぼくを満足させてくれるんだろう?」
ゼル 「ここは一発、頑張らんかい! 男じゃろうが!」
ブラウ 「出来ないだなんて言わないだろうね? 今日のメインだ」
ハーレイ「…そ、それはブルーとの結婚式では……」
ブラウ 「何を寝言を言ってるんだい、思い上がりも大概にしな」
ゼル 「まったく呆れたヤツじゃわい…。結婚じゃと?」
ヒルマン「どうやら勘違いをしていたようだね、気の毒だが」
エラ 「日頃の妄想が悪いのです。普段から暴走しがちですから」
ハーレイ「し、しかし…。タキシードだし、ブルーと二人なのだし…」
ブルー 「誰が結婚するって言った? 思い込むようにはしたけれど」
でないと連れ出せないからねえ…、と生徒会長は悪魔の微笑み。
ブルー 「最初からスカイダイビングだとバラしていたら来ないだろ?」
ハーレイ「…ほ、本当にスカイダイビング…なのか?」
ブルー 「大丈夫、ぼくも一緒に飛ぶからさ」
ゼル 「ブルーはその道の達人じゃしのう、任せておけい!」
ブラウ 「そうそう、成層圏からでも飛べるんだしね」
ハーレイ「で、では…。ブルーを満足させるというのは…」
ブルー 「君が期待した方面じゃなくて、スピードかな?」
ハーレイ「スピード?」
ブルー 「降下速度が見どころなんだよ、ハーレイの日だし!」
ハーレイ「な、なんだそれは?」
ブルー 「だから、ハーレイ!」
盛大に勘違いをしていた教頭先生はスピードが苦手。
はてさて、今後の展開は…?
2012/08/21 (Tue)
☆自由落下と速度
ハーレイの日だけに、生徒会長との結婚式だと思い込んでいた教頭先生。
しかし実態は結婚どころか別物で…。
ジョミー「結婚式じゃなかったんだ…」
ぶるぅ 「ぼく、最初から言ってたもん! 違うんだって!」
キース 「悪かった、ぶるぅ。…でもってスカイダイビングなんだな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ だからソルジャーの格好なんだよ!」
飛ぶならアレが一番だもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はニコニコ顔。
けれど教頭先生の方は。
ハーレイ「ほ、本当にスカイダイビングなのか…?」
ブルー 「今更嘘を言うとでも? 見物客も集まってるのに」
ゼル 「騙されたお前が悪いんじゃ! ブルーは楽しみにしておるぞ」
ハーレイ「そう…なのか…?」
ブルー 「もちろんさ。ハーレイの日にピッタリなんだよ」
ブラウ 「どの辺がだい? そりゃハーレイはパニックだろうけど…」
エラ 「スピードは半端じゃないものね。でも、それだけなの?」
ヒルマン「これだけの客を集めたんだ。何かあるんじゃないのかね?」
ブルー 「よくぞ聞いてくれました…ってね」
生徒会長、意気揚々とマイクに向かって。
ブルー 「今日のスカイダイビングは降下速度に注目だ!」
ジョミー「降下速度?」
ブルー 「オリンピックの開会式でスカイダイビングがあっただろう?」
ブラウ 「ああ、女王陛下も御出演のサプライズだっけね」
ブルー 「ハーレイの日にはアレを超えたい、と思っていたら…」
キース 「ニュースを見たとか言っていたな?」
ブルー 「そう、それは素晴らしいネタが降って来たわけ」
ゼル 「ニュースとな? どんなニュースじゃ?」
ブルー 「超音速の自由落下を目指す男!」
全員 「「「超音速!?」」」
ブルー 「生身で音速を超える初の人類を目指すんだってさ」
ぼくはとっくに超えているけど、と生徒会長は笑顔でございます。
第一宇宙速度を突破して飛べるのは本当の話。
ですが、超音速での自由落下を目指す男がどうしたと…?
2012/08/22 (Wed)
☆自由落下と音速
生徒会長が見たというニュースは超音速での自由落下を目指す男。
ハーレイの日に向けてネタ探し中だけに、思い切り閃いたそうでして…。
ブルー 「これしかない! と思ったんだよ」
ジョミー「もしかして先にやっちゃおうって? 音速超え」
キース 「まさかギネスを目指すつもりじゃないだろうな?」
ゼル 「いかん、いかんぞ! ギネスなんぞはもっての外じゃ」
ヒルマン「ブルー…。我々はあまり目立ってはならないのだよ」
エラ 「ええ、そうです。ギネスに登録などとなったら…」
ブラウ 「色々と調べが入るだろうしね。その計画はやめときな」
長老の先生方、口々に止めておられます。
そりゃそうでしょう、サイオンの存在が極秘なだけに無理もないですが。
ブルー 「誰がギネスに載せるって言った?」
ブラウ 「違うのかい?」
ブルー 「ぼくも一応ソルジャーだよ? その辺はちゃんと心得てるさ」
ゼル 「だったら何をすると言うんじゃ?」
ブルー 「そもそも音速を超えようだなんて思ってないし!」
全員 「「「えっ!?」」」
この流れで音速超えを目指さないだなんて、何かが変でございます。
せっかくハーレイの日だというのに…。
ジョミー「音速超えをするんじゃないの?」
ブラウ 「ギネス登録はともかくとして、音速超えは楽しいじゃないか」
ゼル 「この際じゃ、やってしまわんかい!」
ブルー 「うーん…。どうする、ハーレイ? 期待されてるみたいだよ」
ハーレイ「…わ、私は……そういうのは……」
教頭先生、顔面蒼白。
スカイダイビングとスピードだけでも大概な企画なわけですし。
ハーレイ「頼む、スピードは苦手なんだ! …音速超えはちょっと…」
ブルー 「やっぱりそう? じゃあ、最初からのプランどおりで」
ハーレイ「スカイダイビングは外せないのか…?」
ブルー 「外せないねえ、二人でチャレンジするんだろ?」
逃がさないよ、と生徒会長、教頭先生をガッツリ確保。
教頭先生、万事休すか…?
2012/08/23 (Thu)
☆ハーレイな速度
ハーレイの日のイベントは教頭先生と生徒会長のスカイダイビング。
生徒会長、最初から音速超えなぞを目指してはいないそうですけども…。
ハーレイ「…ど、どうしてスカイダイビングなんだ!」
ブルー 「閃いたって言ったじゃないか。聞いてなかった?」
ゼル 「その件はワシも聞きたいのう。何故なんじゃ?」
ブラウ 「ギネスは目指してないんだろう? 意図が全く不明だよ」
ブルー 「大切なのはスピードなわけ。ハーレイの日だし」
ヒルマン「記念に音速を突破するんじゃないのかね?」
ブルー 「そこまで行ったらやりすぎだよ」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「超音速だとハーレイの日じゃなくなっちゃうんだ」
ブラウ 「どういう意味だい?」
ブルー 「ハーレイの日の由来は何だっけ?」
ニッコリ微笑む生徒会長。
それに応じてあちこちから声が上がっております。
ジョミー「確かハチレイイチ…だよね?」
キース 「ああ、0801でハーレイだ。本来は8月1日の筈だ」
ブラウ 「今日に振り替えになっちまったけど801だねえ…」
ブルー 「ご名答。その801が大切なんだ」
ゼル 「スカイダイビングとどう繋がるんじゃ?」
ブルー 「んーと…。ぼくが見ていたニュースではねえ…」
ちょっと解説、と生徒会長は指を一本立てて。
ブルー 「音速超えを目指すための最終実験で、高度2万9455メートル」
ゼル 「ふむふむ、そこから飛んだんじゃな?」
ブルー 「そうさ、気球に吊るしたカプセルで上昇してね」
エラ 「で、どうなったの?」
ブルー 「落下時間は3分48秒、最高時速は862キロだってさ」
ゼル 「ほほぉ…。するとアレじゃな、801キロを目指すんじゃな」
ブルー 「そのとおり! 目標は時速801キロ!」
ハーレイ「……は、801キロ……」
ブルー 「うん。ぼくと一緒にチャレンジしようよ」
身の安全は保障するから、と言われましても。
スピードが苦手な教頭先生、そんな速度に耐えられるのか?
2012/08/24 (Fri)
☆教頭先生の決意
ハーレイの日のメインイベント、スカイダイビング。
目標は時速801キロ、ハーレイな速度の自由落下だそうでございます。
ブルー 「ハーレイには腕時計式の速度計を装着して貰うんだ」
ゼル 「なるほど…。ワシが作ったヤツじゃな」
ブルー 「高度は2万9455メートルでいいよね、801キロは確実だし」
ブラウ 「801キロに達した所で止めるのかい? ゴージャスだねえ」
ブルー 「そりゃもう! みんなも期待しているんだろ?」
ゼル 「もちろんじゃ! そこまで派手とは思わんかったが」
ブルー 「じゃ、そういうことで。行こうか、ハーレイ」
ハーレイ「ま、待ってくれ! 今日は私の日じゃなかったのか!?」
ブルー 「ハーレイの日だよ? だからお祝いにぼくと二人で」
ハーレイ「む、無理だ! 801キロなどは考えただけで…」
ブルー 「足がすくんで動けないって? そうなんだ…」
仕方ないね、と溜息をつく生徒会長。
ブルー 「ぼくと一緒に飛ぶのも嫌だし、ぼくも信用していないのか…」
ハーレイ「し、信用…?」
ブルー 「そう、信用。身の安全は保障するって言ったのにさ」
ハーレイ「そ、それはそうだが…」
ブルー 「だけど信じてないんだろ? 信じていたら飛べる筈だよ」
ゼル 「そうじゃ、そうじゃ! この腰抜けめが!」
ブラウ 「永久に結婚出来そうにないねえ、その調子だとさ」
ハーレイ「…そうなる…のか…?」
ブルー 「うん。ぼくを信じてくれない男はお断りだね」
今日はここまで、と生徒会長は教頭先生に背中を向けて。
ブルー 「みんな、残念だけどハーレイの日のイベントは中止だ」
一同 「「「えーっ!?」」」
ブルー 「ぼくはハーレイに心の底から失望したよ。最低だよね」
ハーレイ「……さ、最低……」
涙目になった教頭先生、グッと拳を握り締めると。
ハーレイ「わ、分かった! 私も男だ! 一緒に飛ぼう、ブルー!」
たちまち起こる拍手喝采。
教頭先生、本当にそれでいいんですか?
2012/08/25 (Sat)
☆いよいよ空へ
生徒会長とのスカイダイビングを決行しよう、と決意を固めた教頭先生。
そりゃ振られるよりマシなんでしょうが…。
ブルー 「やっと決心がついたって? それじゃ早速」
ハーレイ「き、気球に乗るのか…?」
ブルー 「ううん、そこの所は特別サービス! ハーレイの日だし」
ハーレイ「特別サービス?」
ブルー 「そうさ、ぼくが君を抱えて飛び上がるわけ。最高だろう?」
ハーレイ「お、お前と…なのか…?」
ブルー 「うん、こんな感じでグッと密着」
ギュウッと教頭先生に抱き付く生徒会長。
フラッシュが光りテレビカメラも追っている中、教頭先生、鼻血再び。
ブルー 「あーあ…。ホントに大丈夫かなぁ?」
ハーレイ「す、すまん…」
ゼル 「ブルー、上では気を付けるんじゃぞ? 相手は痴漢じゃ」
ブラウ 「なんだい、それは?」
ゼル 「先月のサマースクールで色々と…のう。覗きにお触り」
エラ 「如何にもありそうな話です。ブルー、用心するのですよ」
ハーレイ「ち、違う! 私は決して痴漢などは…!」
ヒルマン「痴漢は誰でもそう言うものだよ。恥を知るのだね」
ブルー 「良かったねえ、ハーレイ。注意で済んで」
ハーレイ「……ほ、本当に違うのだが……」
濡れ衣なのだ、といくら訴えても誰も聞く耳を持つ筈がなく。
教頭先生、痴漢の容疑が晴れないままで生徒会長と建物の外へ。
ブルー 「じゃあ、行って来るよ。カメラの準備はOKなんだね?」
中継男性「はい! 上昇中から着陸までの全てを追える仕様です!」
ブルー 「それは楽しみ。はい、ハーレイはこれを背負って」
ハーレイ「何だ、これは?」
ブルー 「パラシュートさ。君を地上まで送り届ける気は無いから」
ハーレイ「は?」
ブルー 「801キロまではサポートするけど、その後は自力!」
ハーレイ「む、無理だ、私には絶対に無理だ!」
パラシュートを開くよりも先に気絶する、と教頭先生は真っ青です。
そうなる確率は高そうですけど、無事に生還出来るのか…?
※シャングリラ学園生徒会室、本日でオープン1周年を迎えました。
毎日更新で年中無休ですけど、『毎日シャン学』 になってからでは
まだ1周年になっておりません。そちらは9月9日で1周年ですね。
此処までお越し下さる皆様に感謝、感謝でございます。
さてと、何処まで行けるかなぁ?
2012/08/26 (Sun)
☆大空を目指せ
801キロまではサポートするが、その先は自力でやれという生徒会長。
教頭先生、無理だと絶叫しておられます。
ハーレイ「そ、そんな速さまで私は保たん!」
ブルー 「ふうん? ぼくを放って気絶するんだ?」
ゼル 「最低じゃのう…。自分だけ先に昇天なんぞは男の恥じゃ!」
ヒルマン「私もゼルに賛成だね。パートナーを満足させるべきだよ」
ハーレイ「…し、しかし…」
ブラウ 「ま、いいんじゃないかい? ハーレイには似合いさ」
エラ 「そうねえ、いつも勝手に鼻血で昇天だものね」
ブルー 「なのに結婚する気でいたというのが厚かましいよ」
無理、無茶、無駄、と生徒会長に嘲笑われても、教頭先生、反論不可能。
ブルー 「こんな調子じゃ結婚しても結果は同じさ。一人で昇天」
ゼル 「肝心の夫婦生活も営めないくせに痴漢とはのう…」
ブラウ 「だから痴漢に走るんだよ。覗きとお触りが限界なのさ」
ヒルマン「いやはや、本当に情けない。甲斐性なしとはこのことだよ」
ハーレイ「違う、痴漢は濡れ衣だ! 私は何も…」
ブルー 「濡れ衣か何か知らないけどね、勝手に昇天は頂けないな」
ハーレイ「…わ、私にいったいどうしろと…」
ブルー 「801キロまで耐え抜けた時は、少し評価が上がるかも」
ハーレイ「ほ、本当か?」
ブルー 「うん。ちょっとは見直す気になる…かもしれない」
結婚生活はともかくとして、と生徒会長は笑っておりますが。
もはや全く聞いていないのが教頭先生クオリティ。
ハーレイ「そ、そうか…。801キロに耐えたら男が上がるのだな」
頑張るぞ、とパラシュートを背負い、蝶ネクタイを直す教頭先生。
ハーレイ「行こうか、ブルー。お前のために根性を出そう」
ブルー 「やる気になった? パラシュートを開く仕掛けはね…」
ハーレイ「ふむふむ、意外に単純なのだな」
これならいける、と教頭先生は自信満々でらっしゃいますけど。
時速801キロとやらに耐えられなければ、おしまいなんじゃあ…?
2012/08/27 (Mon)
☆飛び立つ教頭先生
ハーレイの日な落下速度は801キロ。
その速さまで耐えることが出来たら、教頭先生の評価が上がるそうです。
ブルー 「ホントに覚悟はいいんだね?」
ハーレイ「もちろんだ。お前との結婚生活に向けて頑張る所存だ」
ブルー 「またまた勝手に盛り上がってるよ…。それでこそだけどさ」
ハーレイ「何か言ったか?」
ブルー 「ううん、なんにも。おっと、忘れるとこだった」
出掛ける前に、とゼル先生から小型カメラを受け取る生徒会長。
ブルー 「えっと、電源を入れるだけだよね?」
ゼル 「うむ。基本はデジカメと全く同じじゃ。これがズームで…」
ブルー 「ありがとう。これでバッチリ中継出来る」
ハーレイ「は?」
ブルー 「中継用のカメラも飛んでいるけど、物足りないだろ?」
迫真の映像ってヤツも欲しいんだ、と生徒会長は笑っております。
どの映像を放送するかは中継係の腕の見せ所で。
ブルー 「じゃあ、出発!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いってらっしゃ~い!」
ハーレイ「う、うわぁっ!?」
生徒会長、教頭先生の腰をグッと抱えて華麗に離陸いたしました。
目指すは高度2万9455メートル。アッという間に点となり…。
ブラウ 「流石だねえ…。おっと、痴漢はしてないだろうね?」
ヒルマン「それどころではないようだよ」
建物の前に据えられた巨大スクリーンに映る中継映像。
教頭先生、生徒会長にしがみつくのが精一杯でございます。
ゼル 「ハーレイが着けた腕時計には高度計もついておるんじゃ」
キース 「画面の数字はそれですか?」
ゼル 「そのとおりじゃ! もう2万メートルに達したようじゃぞ」
ジョミー「そっか、もうすぐ落ち始めるんだ…」
ブラウ 「おーっと、言ってる間に御到着だよ」
画面下の数字が2万9455になり、映像がパッと切り替わって。
ジョミー「凄いや、笑顔でVサインだ!」
キース 「ブルーだけがな…」
いよいよ始まる自由落下。
引き攣った顔の教頭先生の明日はどっちだ!?
2012/08/28 (Tue)
☆801キロを目指せ
快晴の中、高度2万9455メートルまで上昇した生徒会長と教頭先生。
生徒会長は満面の笑顔ですけど、教頭先生は全く余裕をお持ちではなく。
シロエ 「教頭先生、真っ青ですね…」
キース 「あの高さまで上がるだけでも半端な速さじゃなかったしな」
サム 「ひょっとして801キロよりも速かったんじゃねえの?」
ゼル 「そのとおりじゃ! なにしろロケット並みじゃからな」
ジョミー「えっと…。それってどのくらい?」
ゼル 「秒速8キロは超えとるじゃろう」
ブラウ 「時速3万キロは軽いよ、なんと言ってもブルーだからねえ」
ジョミー「なんだ、それなら801キロで落っこちるくらい…」
スウェナ「大したことではないわよねえ?」
ヒルマン「さあ、どうだろうね。無事に生還出来ればいいが」
キース 「ま、待って下さい、冗談ですよね?」
ゼル 「そりゃまあ、葬式は面倒じゃしのう…。暑い最中に」
ブラウ 「あたしだって御免だよ。なんで真夏に喪服なんだい」
猛暑の葬儀は身体に堪える、と長老の先生方は笑っておられます。
まさか本気でお葬式にはならないでしょうが…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 始まるみたいだよ!」
中継画面の向こうで生徒会長が秒読み開始。
教頭先生はグッと唇を引き結び、足元は見ない姿勢のようで。
ブルー 「5、4、3…」
ハーレイ「………」
ブルー 「1、落下スタート!」
二人が揃って落ち始めるのをカメラがしっかり追っております。
マントを靡かせた生徒会長は慣れた様子でございますが。
ジョミー「…あれってシールドしてるのかな?」
キース 「ブルーの方は張ってるようだな」
シロエ 「でなきゃ髪とか思い切り逆立ちますもんねえ」
サム 「でもさ、教頭先生はシールドしてないみたいだぜ?」
ゼル 「それはな、ハーレイが阿呆だからじゃ!」
ブラウ 「思い付いてもいないってね。こりゃいいや」
真っ逆さまに落っこちてゆく教頭先生。
シールド無しで耐えられるのか…?
2012/08/29 (Wed)
☆只今、落下中
始まりました、自由落下。
時速801キロを目指す教頭先生、真っ逆さまに落下中でございますが。
シロエ 「えっと…。スカイダイビングって、あんなのでした?」
ジョミー「そういえば…。何か違うような気がするよね」
キース 「姿勢じゃないか? もっとこう、手足を広げてだな…」
ゼル 「基本の中の基本じゃな。わしは体験したことはないが」
ブラウ 「ブルーが教えてないんだろうねえ、あの様子じゃさ」
ヒルマン「いやいや、教えても無駄だったかもしれないよ」
下を見る余裕など無いだろうし、とヒルマン先生。
ヒルマン「シールドも張っていないのだからね、とてもとても」
ゼル 「あれでパラシュートを開くのは無理そうじゃのう…」
エラ 「それじゃやっぱり…」
ブラウ 「葬式だねえ、この暑いのに」
困ったものだ、と言われましても…。
ジョミー「ど、どうなっちゃうの、教頭先生…」
キース 「俺たちにどうこう出来ると思うか? くそっ、1分か…」
中継男性「1分が経過いたしました! まだまだですね」
画面下の速度は801キロには程遠く。
たまに切り替わる生徒会長のカメラからは教頭先生の必死の形相。
ブラウ 「うーん、案外頑張るもんだね」
ゼル 「死んだら元も子も無いからのう…」
ヒルマン「男を上げるのに必死なのだよ。夢はブルーとの結婚だ」
エラ 「でも…。ブルーとギャップがありすぎるわよ」
中継画面の生徒会長はシールドを張って優雅に降下中。
対する教頭先生はと言えば、タキシードも髪も風圧で乱れて滅茶苦茶で。
ゼル 「百年どころか千年の恋も冷めそうじゃわい」
ブラウ 「ブルーは最初から恋してないだろ?」
ヒルマン「そこに全く気付かないのがハーレイだよ」
エラ 「お蔭で私たちも楽しめるけど…」
お葬式となると大変よねえ、とエラ先生。
それだけは絶対無いのでしょうけど、801キロは目前です。
教頭先生、自力でパラシュートを開いて地上に帰ってこられますかねえ?
2012/08/30 (Thu)
☆ハーレイの日の結末
ハーレイの日な教頭先生のスカイダイビング。
落下時間は間もなく3分、時速801キロが近付いてまいりましたが…。
キース 「ど、どうなるんだ…」
ジョミー「本気でお葬式っていうのは無いよね?」
シロエ 「いくらなんでもやらないでしょう」
サム 「やったら殺人犯じゃねえかよ! ブルーが逮捕されちまう」
マツカ 「サムはそっちの心配ですか…」
スウェナ「いいんじゃない? あ、そろそろかしら?」
中継男性「間もなくです! 皆様、画面の数字にご注目を!」
落下速度を示す数字がグングン上がって、801に。
見物客 「「「ハーレイの日、バンザーイ!!!」」」
そこで数字はピタリと停止。
教頭先生、パラシュートを開くことが出来たのでしょうか?
ゼル 「…情けないのう、討ち死にしおった」
ヒルマン「いやいや、立ち往生と言うべきだよ。頑張った方だ」
ブラウ 「パラシュートだけは開いたようだねえ、そこまでだけどさ」
エラ 「結局、一人で昇天なのよね…」
中継画面に映っているのは見事に開いたパラシュート。
白地に赤で『祝・ハーレイの日』と大きく書かれております。
お祝いだから紅白なのか、紅白縞の下着を意識したのかは謎ですが…。
ジョミー「思いっ切り気絶してるよねえ…」
サム 「白目だもんなあ…。で、どうなるんだよ?」
ゼル 「決まっておろう。ハーレイを肴に宴会じゃ!」
キース 「そうなんですか?」
ブラウ 「そりゃそうさ。ハーレイの日だよ?」
キース 「嫌がらせにしか見えませんでしたが…」
ゼル 「キャプテンたるもの、娯楽を提供してなんぼじゃろうが!」
ヒルマン「この中継はウケたと思うよ、ブルーの案は素晴らしかった」
気絶したままの教頭先生、着地するなり担架で搬送。
ブルー 「801キロまで耐えてもアレじゃあね…」
パートナーを放って昇天する男に未来など無い、と毒づく生徒会長。
宴会の準備が始まりましたが、ハーレイの日の中継はここで終了です~。
2012/08/31 (Fri)
☆8月1日!
教頭先生が散々な目に遭わされたサマースクール。
謹慎処分なレッドカードはなんとか出ずに済み、数日を経て今日は8月。
シャン学メンバー、生徒会長のマンションに遊びに来ております。
ジョミー「あ~、暑かった~! なんでこんなに暑いのさ!」
サム 「そうかぁ? 朝はそこそこ涼しかったぜ」
ジョミー「始発のバスで来るようなサムと一緒にしないでよ!」
キース 「いや、それに関してはお前が悪い。朝のお勤めなんだからな」
スウェナ「そうよ、夏休みくらい真面目にやってみたらどう?」
ブルー 「君たちもそう思うよねえ? なのに全然来ないんだから」
ジョミー「夏休みは夜ふかしと寝坊が王道じゃない!」
シロエ 「そうでしょうか…。ぼくなんか早起きになりますけれど?」
マツカ 「柔道部の朝練がある日は特に…ですよね」
キース 「坊主の夏も朝は早いんだぞ。暁天講座なんかもあるしな」
全員 「「「暁天講座?」」」
それは何だ、と首を傾げるシャン学メンバーに微笑んだのは生徒会長。
ブルー 「お寺の特別講座だよ。偉いお坊さんの法話を聞くんだ」
キース 「いろんな寺でやってるぞ。宗派によっては朝粥も食える」
ジョミー「朝粥って、ぶるぅが作ってくれるアレ? 美味しいヤツ?」
キース 「あれは料亭の味だろうが! 暁天講座のは普通に粥だ」
ジョミー「なんだぁ…。まあ、どっちにしても行かないけどね」
坊主の世界はお断り、とジョミー君はキッパリと。
ブルー 「ふうん? だけど暑いのが嫌なら早めに家を出なくっちゃ」
スウェナ「でも…。暑くっても頑張ってる人がいるわよ、今日は」
キース 「今日に限らず毎日だろう? 社会人には夏休みは無い」
スウェナ「そうじゃなくって、ほら、八朔! パルテノンの」
キース 「ああ、アレか。あれは確かに暑そうだな」
ブルー 「しまった! 今日は8月1日だっけ…」
生徒会長、ガックリと肩を落としておりますが。
八朔だとか8月1日だとか、それがいったいどうしたと…?
2012/08/01 (Wed)
☆忘れられた日
8月1日を忘れていた、と嘆きまくっている生徒会長。
出掛ける予定があったというなら、カレンダーに書いておくべきですが。
キース 「どうした、暁天講座の出張予定でもあったのか?」
ブルー 「ううん、その手の話は断ってるよ。ぼくは安売りしない主義」
キース 「なるほどな…。それでこそ伝説の高僧ってヤツか」
ブルー 「そういうこと。顔が売れまくったら何かと困るし」
キース 「そっちの方か…。確かに迂闊な場所には出入り出来んし」
ブルー 「普通の坊主でも人目を避けなきゃヤバイ場所もあるしね」
パルテノンとか色々と…、と生徒会長は申しております。
シロエ 「花街は流石にマズイですよねえ、お坊さんには」
ジョミー「さっき言ってた八朔って何さ? パルテノンだよね?」
スウェナ「あら、知らない? 舞妓さんと芸妓さんの挨拶回りよ」
マツカ 「お茶屋さんとかを回るんです。黒紋付の正装で」
サム 「正装って…。それ、思いっ切り暑いんじゃねえか?」
キース 「暑いなんてレベルじゃないだろうな。この暑さだしな…」
スウェナ「朝の9時半からだもの。30℃を軽く超えてるわよ」
ジョミー「そ、その暑いのに正装なわけ?」
キース 「ああ。化粧もバッチリ白塗りだぞ」
ジョミー「うわぁ…。汗で流れてしまうんじゃないの?」
ブルー 「流れないね。着付けのコツがあるんだよ」
全員 「「「コツ?」」」
ブルー 「うん。胸のすぐ下でギュウギュウに締めると大丈夫らしい」
その代わり着物の下は汗だくだそうで。
黒紋付は挨拶回りが終わったらすぐに洗いに出すのがお約束。
キース 「そうだったのか…。何処の世界もプロは大変だな」
ブルー 「君だって暑い盛りにお盆の棚経と墓回向だしね」
キース 「全力で親父に押し付ける! で、あんたは何を忘れたんだ?」
ブルー 「だから8月1日だよ!」
全員 「「「はぁ?」」」
8月1日をド忘れすると困ることでもあるのでしょうか?
何かの記念日なんですかねえ…?
2012/08/02 (Thu)
☆謎のナンバー
生徒会長が忘れていたのは8月1日だそうでございます。
何の日なんだかサッパリですけど、ガックリっぷりは半端ではなくて…。
ブルー 「年に一度のチャンスだったのに、忘れるなんて…」
キース 「チャンスだと? 何かの限定販売か?」
スウェナ「八朔限定のお菓子とかならありそうよねえ」
サム 「うんうん、この日に食べなきゃっていうヤツな」
ジョミー「土用のウナギみたいなもの?」
キース 「どうだかな…。だが、限定菓子はありがちだろう?」
シロエ 「雛祭りとか端午の節句とか、確かにバッチリ限定ですね」
マツカ 「七夕限定もありますよ。要予約で配達無しっていうのが」
ジョミー「配達無し?」
マツカ 「そうなんです。七夕当日に取りに行ける人しか買えません」
サム 「うっわー、それはハードル高いよなぁ…」
キース 「ブルーが忘れたのもそういうのかもな。八朔限定」
スウェナ「パルテノンの辺りでしか売ってない上に要予約とか?」
ブルー 「違うよ、お菓子なんかじゃなくて…。単に8月1日だってば」
本当に思い切り忘れてたんだ、と溜息をつく生徒会長。
ブルー 「8月1日で何か連想しないかい?」
キース 「八朔だろう?」
ブルー 「ううん、8月1日だよ? 文字で書いたら分かるかなぁ」
メモ用紙を出した生徒会長、ボールペンでサラサラと。
ブルー 「いい? 8月1日はこうも書けるんだ。0801」
ジョミー「それって何処かの電話番号?」
ブルー 「最初のゼロは無視していい。残りの801が大切」
キース 「お、おい、それは…」
スウェナ「まりぃ先生が大好きなヤツじゃなかったかしら?」
シロエ 「ですよね、確か『やおい』とかいう…」
キース 「ひょっとしてボーイズラブの日か!?」
ブルー 「そっか、そうとも読めるんだっけ。…違うんだけどな」
サム 「煩悩の数は108だよなぁ、801って知らねえぜ」
それは何だ、と首を捻っているシャン学メンバー。
8月1日で801って、何の暗号?
2012/08/03 (Fri)
☆801を読み解け
8月1日、書き方によっては0801。
先頭のゼロを除いた801が大切なのだ、と生徒会長は申しております。
ブルー 「やおいじゃなくて、他に何かを思い付かない?」
キース 「801でか? やおい以外に何があると言うんだ」
シロエ 「ほら、北の方にある商店街のマスコットキャラもそれですよ」
サム 「あー、ある、ある、801商店街のヤツな」
スウェナ「確かバカ受けしたのよね。ネーミングの凄さで」
ジョミー「うん、知ってる。凄いセンスだよねえ、商店街の名前自体が」
キース 「やおいという言葉を知らずに名付けたんだろう」
ブルー 「そうだよ、商店街の長さか何かに関連する数字さ」
キース 「ほら見ろ、やっぱり801と言えばやおいだ」
シロエ 「なんで会長がソレにこだわるのかが謎ですけどね」
ジョミー「教頭先生とエロドクターで懲りてるのにね…」
ブルー 「だから違うと言ってるだろう!」
やおいとは全く関係無い、と数字を指差す生徒会長。
ブルー 「8はハチなんだよ、ゼロはレイでさ…」
全員 「「「ハチレイイチ?」」」
ブルー 「それじゃ電話番号だってば、これはハーレイ!」
全員 「「「ハーレイ!?」」」
ブルー 「そう、ハーレイと読めるわけ。8月1日はハーレイの日!」
キース 「な、何なんだ、それは?」
ジョミー「教頭先生の誕生日とか?」
ブルー 「関係ないねえ、単なるこじつけ」
だけど素敵な日付だろう、と生徒会長は得意そうです。
ブルー 「ハーレイの日だよね、と言ってあげるだけで舞い上がるって」
キース 「それで忘れたと呻いていたのか…」
ジョミー「だったら今から行ってくれば? まだ間に合うよ」
マツカ 「お昼前ですしね、お祝いごとで訪問するなら急いだ方が」
キース 「それともアレか、一人じゃ行けないっていうわけか?」
シロエ 「そんな決まりもありましたっけね…」
教頭先生の家に一人で行くのを禁止されている生徒会長。
果たしてお出掛けするのでしょうか?
2012/08/04 (Sat)
☆生徒会長のこだわり
8月1日はハーレイの日だ、と主張し始めた生徒会長。
教頭先生にそう言ってあげるだけで舞い上がる、と考えていたようで…。
キース 「一人で行けないと言うんだったら、不本意ながら付き合うぞ」
シロエ 「…ですよね、サマースクールの恩がありますし…」
ジョミー「ぼくたちだけじゃあ無理だったしね、アレは」
サム 「暑そうだけど、ブルーが行きたいんだったら俺は行くぜ」
マツカ 「ぼくも行きます。暑いのが嫌ならタクシーを呼びますか?」
サム 「おおっ、流石はマツカ! 気が利くよなぁ」
スウェナ「えっと…タクシー代は…」
マツカ 「勿論、ぼくが出しますよ。すぐに出掛けますか?」
スマートフォンを取り出したマツカ君ですが。
ブルー 「ちょっと待った! みんなの気持ちは嬉しいけどさ…」
キース 「何か問題でもあるっていうのか?」
ジョミー「プレゼントを用意するつもりだったとか?」
ブルー 「…そうなんだよね…。プレゼントでなくても、こう、何か…」
シロエ 「サプライズですか?」
ブルー 「女王陛下でもスカイダイビングって時代だからねえ」
サム 「あー、アレって本人なんだってな。飛ぶの以外は」
ブルー 「うん。映像作品には初出演で、リテイク無しの一発撮り!」
それに負けてはいられない、と言われましても。
全世界規模のオリンピックの開会式と張り合う方が無茶なのでは…。
キース 「まさかジェームズ・ボンドを連れて来る気じゃないだろうな」
ブルー 「ギャラをハーレイに払わせるってのも楽しいけれど…」
シロエ 「それ、いろんな意味でサプライズですよ…。お財布にまで」
ブルー 「あーあ、去年までだったらプレゼントくらいでいけたのに…」
ジョミー「どうしても捻りが欲しいわけ?」
ブルー 「捻りと言うか、芸と言うか…。仕方ない、日を改めよう」
全員 「「「は?」」」
ハーレイの日はあくまで8月1日。
日を改めるって、そんなことしちゃったらハーレイの日の存在意義は…?
2012/08/05 (Sun)
☆振り替えでいこう
ハーレイの日には捻りが欲しい、という生徒会長。
8月1日では間に合わないとかで、日を改めると言い出したから大変で。
キース 「お、おい…。8月1日は今日だぞ、今日!」
シロエ 「日を改めてどうするんですか、来年ですか?」
ジョミー「だよねえ、来年まで無いよ、8月1日」
サム 「もう挨拶だけでいいじゃねえかよ、今から行こうぜ」
マツカ 「どうしても何かって言うんでしたら、花束とか…」
スウェナ「そうね、花束なら間に合いそうよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ケーキも今日のおやつの分があるよ!」
ジョミー「あっ、それはダメ! ケーキを持ってくならお店で買おうよ」
サム 「俺も賛成。どうせ教頭先生、甘い食べ物はダメだもんな」
よし行こう、と腰を上げかけたシャン学メンバー。
マツカ君は既に馴染みの花屋さんの電話番号を検索中ですが。
ブルー 「いいんだってば、もう今日は!」
キース 「なんでそうなる? 日を改めたら意味が無いぞ」
ブルー 「ハーレイの日くらい、振り替えにすればいいんだよ」
全員 「「「振り替え?」」」
ブルー 「そう、振り替え。どうせ本人はハーレイの日を知らないし」
キース 「言われてみればそうか…。あんたが勝手にこじつけたんだな」
ブルー 「ハーレイで遊ぶためだけに…ね。毎年忘れまくってたけど」
だけど今年はやってやる、と生徒会長は拳を握っております。
ブルー 「当日に思い出した上に、君たちがいたのも何かの縁だ」
キース 「正直、そんな御縁は思い切り遠慮したいんだが…」
ブルー 「ダメダメ、思い立ったが吉日ってね」
ジョミー「分かってるよ…。で、振り替えだと明日になるわけ?」
ブルー 「ううん、8月10日にしようかと。810だろ?」
シロエ 「似て非なるモノって気もしますけどねえ…」
ブルー 「気は心だよ、要はハーレイの日をやればいいんだ」
8月1日はハーレイの日。
それを振り替えて8月10日って、そこまでして何をやらかしたいと…?
2012/08/06 (Mon)
☆ナイスな振り替え
ハーレイの日は8月10日に振り替える、と独断で決めた生徒会長。
何をやるのかも分からないまま解散となり、翌日はプールへ行くことに。
しかし…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ プールはお昼からだって!」
ジョミー「えぇっ!? それって一番混みそうじゃない!」
シロエ 「そうですよ、だから朝イチで集まったのに…」
ブルー 「大丈夫。ドリームワールドのプールじゃないしね」
全員 「「「えっ?」」」
ブルー 「ほら、仲間がやってるフィットネスクラブのヤツさ」
キース 「まさかソルジャー権限で貸し切ったのか!?」
ブルー 「うん。今日のぼくは最高に気分がいいものだから」
キース 「……思いっ切り裏がありそうだな……」
ブルー 「無い、無い。心配しなくてもそれは無いって」
だから時間まで家でゆっくり、と生徒会長のマンションでクーラー三昧。
ブルー 「屋外プールもいいんだけどねえ、ここまで暑いと屋内の方が」
スウェナ「それでフィットネスクラブなわけね」
ジョミー「な~んだ、心配しちゃって損したかも…」
シロエ 「ですね、安心しましたよ」
キース 「いや、待て。…最高に気分がいいとか言っていたぞ」
サム 「そういえば…。ブルー、あれって何の事だよ?」
ブルー 「ん? 待てば海路の日和あり…とでも」
マツカ 「何の譬えですか?」
ブルー 「ハーレイの日だよ、慌てずに振り替えて良かったなぁ…って」
ぶるぅ 「あのね、いいアイデアが出来たんだって!」
キース 「アイデアだと?」
ブルー 「そう。昨日、あれからニュースを見てたら素晴らしいネタが」
全員 「「「ネタ?」」」
ブルー 「いやもう、これ以上の案は無いだろうってくらいに凄くって」
キース 「凄いだと? あんた、いったい何をする気だ?」
ブルー 「そこは当日のお楽しみ! とりあえず、プール」
サプライズでなんぼ、と生徒会長は喋るつもりは無いようです。
プールを貸し切りしたくなるほど気分が良くなるネタって、どんなの…?
2012/08/07 (Tue)
☆ハーレイの日、迫る
8月10日に振り替えられた8月1日、0801な『ハーレイの日』。
生徒会長は企画について何も語らないまま、いよいよ明日でございます。
シャン学メンバー、本日も生徒会長の家でダラダラしておりますが。
ブルー 「いいかい、明日は忘れないでよ?」
キース 「分かっている。朝一番に集合だったな、何処へ行くんだ?」
ブルー 「そりゃあ勿論、ハーレイの家さ。ハーレイの日だしね」
キース 「教頭先生は御存知なのか?」
ブルー 「ハーレイの日とは言ってないけど、声はかけてあるよ」
シロエ 「えっと…。逆に御馳走になりに行くんじゃないでしょうね?」
ブルー 「ううん、どちらかと言えばお出迎え!」
全員 「「「お出迎え?」」」
ブルー 「そう、素敵な場所へお出掛けするんだ」
ジョミー「お祝いに御飯を食べに行くとか?」
ブルー 「それに近いね。やっぱり盛大に祝ってあげないと」
キース 「………。ネタがどうこうと聞いたような気がするんだが…」
サム 「なんか変わった料理なのかもしれないぜ?」
スウェナ「美味しいけれど素材がゲテモノ系ってあるものね…」
マツカ 「ええ。サソリの素揚げなんかは美味しいですよ」
サム 「…サソリかよ…。マツカ、意外と変な料理も食ってたんだな」
誰もが驚いていますけれども、マツカ君が言うにはサソリは付け合わせ。
北京ダックを本場で食べたら一緒についてきたのだそうで。
マツカ 「味は桜エビに似てますね。パリッとしてて」
キース 「なるほどな…。そういう系の祝い料理というのはありそうだ」
ブルー 「さあ、どうだろうね? とにかく楽しみに待っててよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 準備の方もバッチリだしね!」
ブルー 「幸い、天気も良さそうだ。きっと喜んで貰えると思う」
全員 「「「天気?」」」
ブルー 「同じなら気持ち良く晴れた方が…ね」
みんなで楽しくお祝いしよう、と生徒会長は上機嫌。
振り替えハーレイの日な8月10日、果たしてどんなイベントが…?
2012/08/08 (Wed)
☆ハーレイの日の朝
0801な『ハーレイの日』、8月1日。
ハーレイの日をやりたかった生徒会長がド忘れしたため、振り替えに…。
振り替えられた8月10日は朝から見事に晴れております。
ブルー 「ちょっと暑いけど、綺麗に晴れて良かったよね」
キース 「まあ、祝い事には雨より晴れだな」
ジョミー「で、何処へ行くわけ?」
ブルー 「もうすぐ迎えが来るんだよ。涼しい所で待っていよう」
生徒会長のマンションに朝イチで集まったシャン学メンバー。
クーラーが効いた玄関脇のスペースでのんびり待っておりますと…。
ジョミー「あれっ、シド先生?」
シド 「ああ、おはよう。出掛けようか」
ブルー 「悪いね、夏休みなのに呼び出しちゃって」
シド 「いやいや、かなり集まりそうだぞ」
キース 「集まる…って、何のことですか?」
シド 「君たちと同じさ、ハーレイの日が目的だ」
ブルー 「そういうこと。仲間には通知が行っているんだ」
シロエ 「教頭先生の所にも?」
ブルー 「まさか。それじゃサプライズにならないじゃないか」
行くよ、と出てゆく生徒会長。
シド先生が運転するマイクロバスで向かった先は…。
ブルー 「さて…と。うん、ハーレイはちゃんと起きてるね」
生徒会長、門扉の脇のチャイムをピンポーン♪ と。
ハーレイ「どなたですか?」
ブルー 「ぼくだけど?」
ハーレイ「ブ、ブルー!?」
飛び出して来た教頭先生、門扉を開けて。
ハーレイ「暑かっただろう、入りなさい。すぐに冷たいものを…」
ブルー 「ううん、それより今日はおめでとう」
ハーレイ「は?」
ブルー 「お祝いを言いに来たんだよ。8月1日の代わりにね」
ハーレイ「8月1日?」
ブルー 「0801でハーレイだろう? だからハーレイの日!」
ハーレイ「ハーレイの…日…?」
ブルー 「そう、君の日だ。今日に振り替えになっちゃったけど」
お祝いの気持ちを受け取って、と生徒会長は申しております。
それ、受け取っても大丈夫ですか…?
2012/08/09 (Thu)
☆ハーレイの日!
振り替えで『ハーレイの日』となった8月10日。
教頭先生の家を電撃訪問した生徒会長、お祝いの言葉を述べております。
ブルー 「ハーレイの日、本当におめでとう。振り替えでもいいよね?」
ハーレイ「そ、それは…別にかまわないが、何なんだ、それは」
ブルー 「だからハーレイの日だってば! 本物は8月1日だけどさ」
ハーレイ「語呂合わせとかいうヤツか?」
ブルー 「うん、まさにソレ。でも当日にド忘れしちゃって…」
キース 「忘れる程度の日だそうです。お気になさらず」
ハーレイ「いや、こうして祝いを言って貰うと悪い気はせんぞ」
ブルー 「ホントかい? じゃあ、改めてみんなで言おうか。せーの!」
全員 「「「ハーレイの日、おめでとうございます!」」」
ぶるぅ 「おめでとうございまぁーす!」
パァーン! とクラッカーを鳴らす「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
一気にお祭りムードですけど、シド先生が車の窓から顔を出して。
シド 「ブルー、まだ出掛けなくても大丈夫なのか?」
ブルー 「あっ、いけない! ハーレイの準備も要るんだっけ…」
ハーレイ「準備?」
ブルー 「そうだよ、お祝いに行くんだからさ。着替えてきて」
ハーレイ「この格好ではダメなのか?」
ブルー 「それ、思いっ切り普段着じゃないか。タキシードとかは?」
全員 「「「タキシード!?」」」
ブルー 「うん、そのくらいの気合が入った格好がイチオシ」
ハーレイ「ま、まさか…」
ブルー 「ん?」
ハーレイ「タキシードを着て、お前と……とかか?」
ブルー 「ふふ、婚礼の定番だもんね、タキシード。そこはどうかな?」
シド 「教頭先生、テーマはサプライズだそうですよ!」
ハーレイ「そ、そうか…。サプライズなのか…」
ブルー 「でもって、お祝い! せめて背広を着て欲しいんだけど」
ハーレイ「分かった、急いで着替えてこよう」
待っていてくれ、と家に飛び込んでゆく教頭先生。
ドレスコードはタキシードって、まさかホントに婚礼を…?
2012/08/10 (Fri)
☆いざ、出発!
ハーレイの日にはタキシードがイチオシ、せめて背広を…と生徒会長。
何やら期待したらしい教頭先生、大急ぎで家に駆け込んでサクサクと…。
ハーレイ「待たせてしまって申し訳ない。滅多に着ないものだから…」
ブルー 「そりゃそうだろうね。持ってるだけでも素晴らしいよ」
教頭先生、この暑いのにタキシードをカッチリお召しです。
ハーレイ「しかしアレだな、早めに言ってくれていたなら…」
ブルー 「なんだい?」
ハーレイ「もっとこう…。お前と釣り合うものを誂えたのに…」
ブルー 「気にしない、気にしない。気は心って言うものね」
ハーレイ「そうだろうか?」
ブルー 「ぼくがOKって言ってるんだよ? さあ、出掛けよう」
先に立ってマイクロバスに乗り込む生徒会長でございますが。
ブルー 「あ、ハーレイ。君の席は一番後ろだから」
ハーレイ「お前の隣になるんじゃないのか?」
ブルー 「あのさ…。新郎と花嫁って一緒の車で式場入りかい?」
ハーレイ「す、すまん…。ウッカリしていた」
ブルー 「それに狭いんだよ、君と並んで座るとね」
ついでに痴漢の危険もあるし…、と生徒会長は小声で言っております。
キース 「おい。あんた、本気で婚礼なのか?」
ジョミー「結婚するなら少しくらい痴漢されてもいいんじゃないの?」
ブルー 「ジョミー…。君は命が惜しくないわけ?」
ジョミー「お、惜しいです! 前言撤回!」
ブルー 「よし。それじゃ出発!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
走り始めたマイクロバスはマザー農場の方角へ。
広大な農場の脇を通り過ぎ、アルテメシアの郊外へと…。
ジョミー「あれっ、この道って…」
キース 「シャングリラ学園の専用空港に行く道だな」
シロエ 「もしかしてシャングリラ号の出番でしょうか?」
スウェナ「宇宙で結婚式っていう企画だったりするのかしら?」
なんだ、なんだ…と騒ぎ始めるシャン学メンバー。
ハーレイの日はシャングリラ号も巻き込む一大イベント…?
2012/08/11 (Sat)
☆盛り上がる道中
振り替えハーレイの日な8月10日、一同を乗せたマイクロバスは郊外へ。
シャングリラ学園専用空港に向かうルートでございます。
警備員 「おはようございます。許可証の提示をお願いします」
シド 「御苦労様。これでいいかな?」
警備員 「すみません、一応、決まりですので…。それで、これから?」
シド 「ああ、主役をお連れしないとね」
警備員 「中継もあると聞いていますし、楽しみですよ」
シド 「なにしろ一大イベントだから…。じゃあ、行ってくる」
ゲートを通過したマイクロバスの中は大騒ぎ。
ジョミー「中継だってさ、なんか凄そう…」
キース 「こりゃ間違いなく婚礼だな。それもド派手な」
シロエ 「婚礼は別にかまいませんけど、怖いのはオチですよ」
スウェナ「オチって何?」
シロエ 「会長が本気で結婚するわけないでしょう? 何かあります」
サム 「だよな、いつものパターンを考えるとなあ…」
ブルー 「そうでもないよ? ハーレイの日だしね」
キース 「オチは無いのか!?」
ブルー 「多分、無い……と思う」
サム 「無いのかよ!?」
ブルー 「祝賀ムードは盛り上げてなんぼ! 白けるのはNG!」
ハーレイ「で、では…。今日という今日は本当に…」
ブルー 「期待しててよ、ぼくからの心をこめたお祝いだ」
ついでに身体も張る予定、と生徒会長はニッコリと。
ハーレイ「か、身体……」
ジョミー「わわっ、誰か、ティッシュ、ティッシュ!」
キース 「大丈夫ですか、教頭先生!?」
ブルー 「あーあ、到着前から鼻血ってね…。なんか心配」
キース 「あんたの言い方が悪いんだろうが!」
ブルー 「本当のことを言ったまでだよ。実際、身体を張るんだからさ」
キース 「………。何をする気だ?」
ブルー 「ハーレイの日のお祝いだってば、一世一代の」
全員 「「「一世一代…」」」
生徒会長、身体を張ると言い出しましたが。
まさか本気で婚礼の上に、シャングリラ号で新婚旅行に御出発とか…?
2012/08/12 (Sun)
☆荒れ模様の道中
ハーレイの日を祝うためなら身体を張る、と生徒会長は申しております。
教頭先生はタキシードですし、これはいよいよ婚礼っぽく…。
サム 「おい、マジかよ? ブルー、本気で?」
ブルー 「うーん、サムには悪いんだけど、今日の主役はハーレイだし」
キース 「あんた、サムの気持ちを踏み躙るのか? 交替させろ!」
ブルー 「主役交代は有り得ないんだよ。それにサムには無理だと思う」
ジョミー「そっか、ぼくたち、永遠の高校1年生だっけ…」
ブルー 「実際の歳はともかく、中身の方がね」
キース 「くっそぉ、それを言われると反論できんか…」
シャン学メンバー、全員が万年十八歳未満お断り。
結婚式を挙げたとしても、その後がどうにもなりません。
その点、教頭先生の方は童貞なだけで立派な大人でございます。
ブルー 「だからさ、君たちは今日は見ているだけってことさ」
サム 「そうなのか…。まぁ、ブルーが幸せならそれでいいけど」
ジョミー「ちょ、それでいいわけ!?」
サム 「俺は心が狭くはねえぜ? あ、いけねえ、教頭先生は?」
シロエ 「そ、そういえばサムの話は内緒でしたね」
マツカ 「もしかして聞こえちゃったでしょうか?」
スウェナ「大丈夫みたいよ、心ここに在らずって感じ」
ブルー 「平気、平気。ハーレイはとっくに妄想の彼方」
何も聞こえちゃいやしない、とクスクス笑う生徒会長。
確かに鼻にティッシュを詰めた教頭先生、ボーッと座っておられます。
ブルー 「頭の中ではウェディングベルが高らかに鳴っていると思うよ」
キース 「サムが納得している以上は止めん。…もう好きにしろ」
ブルー 「もちろんだってば、仲間も楽しみにしてるんだから」
キース 「何処まで中継する気か知らんが、悪趣味なのは断るぞ」
ブルー 「アダルトチャンネルはぼくも却下だ、心配無用さ」
そこまで趣味は悪くない、と生徒会長は断言しておりますが。
教頭先生と身体を張っての挙式で、本当にそれを排除出来ますかねえ…?
2012/08/13 (Mon)
☆会場は目の前
専用空港へ向かうマイクロバスの車内は大荒れ。
生徒会長は涼しい顔をしておりますが、教頭先生は鼻の穴にティッシュ。
その状態で走り続けて、空港の建物が見えてくる頃。
ジョミー「わぁ、幟だ!」
キース 「祝・ハーレイの日だと? なんだ、これは」
ブルー 「賑やかしだよ、派手に演出しなくちゃね。あ、ハーレイ」
ハーレイ「…なんだ?」
ブルー 「そろそろ鼻血も止まっただろう? ティッシュは取らなきゃ」
シド 「教頭先生は注目の的ですからね、カメラも待っている筈です」
ハーレイ「そ、そうなのか…。緊張するな」
キース 「大丈夫ですか、鼻血の方は?」
ハーレイ「うむ。慣れている…というのも情けないが、止まったようだ」
血染めのティッシュを備え付けのゴミ袋に捨てる教頭先生。
確かに鼻血は止まっております。
ブルー 「髪の毛とかもちゃんとしといてよ? 蝶ネクタイも」
ハーレイ「ああ、お前に恥はかかせられないしな」
教頭先生、いそいそと服装チェックをしておられますが。
シロエ 「えーっと…。何処で婚礼するんでしょう?」
サム 「何処だろうなぁ、シャングリラ号かな?」
ジョミー「じゃあ、ぼくたちも乗れるよね! 久しぶりだなぁ」
キース 「夏休みに乗ったことは一度も無いしな」
スウェナ「豪華料理が出るといいわね、結婚式だし!」
ワイワイと盛り上がるシャン学メンバー。
前方に現れた空港の建物には大きな垂れ幕と横断幕が。
ジョミー「凄いや、祝・ハーレイの日って、あそこにも!」
キース 「それより人が凄くないか? 集まってるぞ」
シロエ 「みんな小旗を振っていますよ?」
マツカ 「シャングリラ学園のマークみたいですね」
ブルー 「国旗みたいな感じかな? シャングリラ学園の紋章だから」
ハーレイ「…晴れがましすぎる感じなのだが…」
ブルー 「気にしない、気にしない。今日の主役は堂々と!」
暑い中、小旗を振っている仲間たち。
ハーレイの日は華やかになりそうですよ~!
2012/08/14 (Tue)
☆祝賀ムード一色
振り替えハーレイの日な8月10日。
シャングリラ学園専用空港の建物、思いっ切り祝賀ムードでございます。
大勢の仲間が小旗を振る中、教頭先生がマイクロバスから降り立つと…。
一同 「「「ハーレイの日、おめでとうございます!」」」
ハーレイ「…あ、ありがとう…。照れるな、どうも」
女性 「月刊シャングリラです! 今のお気持ちを一言!」
ハーレイ「い、いや、そのぅ…。とにかく驚いているのだが…」
男性 「テーマはサプライズだそうですが、お知りになったのは?」
ハーレイ「さっき迎えが来て知ったばかりだ」
男性 「だそうです。画面を御覧の皆様、これからですよ!」
クルーの制服を着た男性の後ろにはテレビカメラ。
中継スタッフは全員、クルーの格好で来ているみたいです。
キース 「本当に中継が入るのか…」
ブルー 「そりゃもう、一大イベントだもの。上でも見てるよ」
ジョミー「上?」
ブルー 「シャングリラ号さ。家で見ている人たちもいるし」
シロエ 「い、家って、自宅のことですか!?」
ブルー 「うん。役職がつくレベルの人だと専用テレビが」
サム 「そんなものまであったのかよ…」
ブルー 「マザー農場の管理棟でも見られるしね」
だけど大半は現場に来ちゃったかな、と生徒会長。
そこへ建物の中から現れたのは…。
ゼル 「やっと主役の到着か。待ちくたびれたぞ」
ブラウ 「ハーレイの日だってねえ? あんた、自信はあるのかい?」
ハーレイ「じ、自信…?」
ゼル 「決まっておろうが、ブルーを満足させる自信じゃ!」
ハーレイ「…う、うむ…。精一杯、頑張りたいと…」
そう言いつつも教頭先生、鼻を押さえておられます。
エラ先生がティッシュを差し出し、ヒルマン先生は首を振って。
ヒルマン「大丈夫なのかね、そんなことで?」
ハーレイ「きゅ、急なことなので心の準備が…」
長老の先生方も結婚を認めておいでの様子です。
後は主役の頑張り次第。教頭先生、無事に結婚出来るのか?
2012/08/15 (Wed)
☆教頭先生と肉体労働
サマースクールで何処に泊まるのか、気になるというシャン学メンバー。
生徒会長は冷房がどうこう言っておりますが、人気はテント。
しかしテント生活だと教頭先生が頑張ることになるとは、これ如何に?
キース 「おい、どうして教頭先生なんだ?」
ブルー 「決まってるじゃないか、肉体労働はハーレイだろ?」
ジョミー「テントくらいは、ぼくたちで張るよ! それが醍醐味だし!」
シロエ 「楽しみの内ですよね、それも」
ブルー 「ぼくは嫌だな、ただでも暑いのに労働なんかさ」
キース 「それで教頭先生なのか? あんたの分を張らせると?」
ブルー 「ぼくの分と、スウェナとぶるぅが泊まる分だよ。それと…」
マツカ 「ぼくだってテントは張れますよ」
サム 「俺も自分のテントは張るぜ」
ブルー 「違うってば、張らせるのは二張りでいいんだ。その後が問題」
全員 「「「その後?」」」
ブルー 「うん。団扇の風じゃ耐えられないしね、扇風機もちょっと」
ジョミー「なに、それ?」
ブルー 「ぼくのテントの冷房だよ。ハーレイの根性にかかってるのさ」
キース 「肉体労働がどうとか言ったな? サッパリ意味が謎なんだが」
ブルー 「自転車を漕いでもらうわけ。自家発電の王道だろ?」
全員 「「「えぇっ!?」」」
それってまさか一晩中では、と大騒ぎになっておりますが。
生徒会長は涼しい顔で…。
ブルー 「決まってるじゃないか、冷房が止まると寝苦しい」
キース 「タイマーで止まる冷房だってあるだろうが!」
ブルー 「ぼくは心地良く寝ていたいんだよ。それに用心もいいからね」
ジョミー「用心って?」
ブルー 「自転車を漕がせておけば夜這いに来られる心配が無い」
シロエ 「そういう問題なんですか? 過労で倒れますってば」
ブルー 「そうかなあ? 得意技だと思ったけれど」
キース 「何がだ?」
ブルー 「自家発電!」
絶対得意に決まっている、と主張している生徒会長。
そんな得意技ってアリなんですか?
2012/07/16 (Mon)
☆教頭先生の得意技
テント生活でもクーラーは必須、と主張している生徒会長。
そのための電力を賄うために、教頭先生に自家発電をさせるのだとか…。
キース 「教頭先生がタフでらっしゃると言うなら分かる。だがな…」
シロエ 「自家発電が得意技って、何なんです?」
ジョミー「家にママチャリがあるのは知っているけど、自転車のこと?」
ブルー 「違うよ、自家発電と言ったら自家発電!」
全員 「「「???」」」
ブルー 「分からないかな、最近は使わない言い回しかもね」
サム 「別の意味でもあるのかよ?」
ブルー 「そう、大有り。大きな声では言いたくないけど」
キース 「だったら思念波で囁いておけ。…いや、ちょっと待った!」
ブルー 「何さ?」
キース 「やっぱり聞かなくていいような気がする。どうせロクでも…」
ブルー 「それで正解。なにしろ妄想が激しくて」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「ぼくの写真を見ながらせっせと自家発電だよ、夜の習慣」
キース 「………。お、おい、それは……」
ブルー 「いやもうホントによくやるよ、ってね。童貞のくせに」
全員 「「「………」」」
聞くんじゃなかった、と討ち死にしているシャン学メンバー。
自家発電が何の意味かは嫌でも分かったみたいです。
キース 「もういい、今ので死ぬほど疲れた。テント生活はやめておく」
ブルー 「えっ、なんで?」
キース 「あんたのテントを見たくないんだ、クーラーつきの」
ジョミー「だよねえ、教頭先生が自転車を漕いでる姿なんか見たら…」
シロエ 「それこそドッと疲れますってば、ぼくたちが」
ブルー 「じゃあ、冷房完備の部屋に泊まるのでいいんだね?」
キース 「不本意ながら…な。で、何処なんだ、それは」
ブルー 「礼法室だよ。あそこなら広いし、何かと便利」
キース 「そういえば校内合宿用にも使っていたな…」
いいかもしれん、と頷いているキース君。
テント生活が却下な以上、合宿に使われる部屋というのは魅力的かも?
2012/07/17 (Tue)
☆宿泊は礼法室
サマースクールとやらで泊まる場所。
希望者の多いテントでしたが、生徒会長の怪しげな発想のせいで却下に。
校内合宿でも使われるという礼法室になるようです。
ブルー 「冷房完備で設備も充実。別室もあるからスウェナはそっちに」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもそっちだよね!」
ジョミー「教頭先生はぼくたちと一緒になるのかな?」
キース 「引率役だしな、そうなるだろう」
ブルー 「ダメダメ、そんな危険なのは! 得意技は自家発電だよ?」
シロエ 「じゃあ、どうするんです?」
ブルー 「廊下で寝させればいいじゃないか。段ボールを敷いて」
キース 「段ボールだと?」
ブルー 「そりゃ寝袋でもいいけどさ。段ボールの方が涼しいと思う」
シロエ 「それって少し酷すぎませんか? せめて何処かの教室とか…」
ブルー 「そうかなぁ? まあ、考えておくよ」
当日までに、と生徒会長。
教頭先生の扱いはロクなものではなさそうです。
ブルー 「というわけで、宿泊場所も明かしたし! 合宿を頑張って」
キース 「もちろんだ。ジョミーも明日から璃慕恩院だな」
ジョミー「うえ~…。言わないでよ、ぼくは行きたくないんだからさ!」
サム 「俺と一緒に頑張ろうぜ。毎日念仏三昧だぞ」
ブルー 「修行の成果に期待してるよ。それが終わればサマースクール」
ジョミー「約束はちゃんと守ってよね! 巨大そうめん流しだよ?」
ブルー 「分かってるってば。ねえ、マツカ?」
マツカ 「ええ、竹藪は何処を切ってもいいと両親も言っていますから」
シロエ 「楽しみですよね、そうめん流し!」
キース 「お前の腕の見せ所だしな。もう設計図も描いたのか?」
シロエ 「いいえ、ぶっつけ本番です。その方がきっと面白いですよ」
ブルー 「だよねえ、みんなで試行錯誤もいいと思うな」
とにかく素敵なサマースクールを目指すべし、と生徒会長は上機嫌。
問題は教頭先生に迷惑をかけまくりたいという点ですが。
廊下で寝るだけで済みますかねえ…?
2012/07/18 (Wed)
☆楽しみな明日
柔道部の合宿と、ジョミー君とサム君の璃慕恩院での修行体験ツアーと。
恒例行事が無事に終わって、明日からサマースクールです。
ブルー 「良かったねえ、今年も元気に修行が出来て」
サム 「おう! やっぱアレだよな、総本山は気が引き締まるよな」
ジョミー「ぼくは緊張しまくりだったよ! もうヤだよ、アレ…」
キース 「今からそんなことでどうする? 修行生活はもっとキツイぞ」
ジョミー「修行する気は無いもんね。お坊さんなんかならないし!」
ブルー 「何を寝言を言ってるんだい、君はとっくにお坊さんだろ」
シロエ 「僧籍って言うんでしたっけ? 確か登録済みでしたよね」
ブルー 「そういうこと。後は修行を積むだけ…ってね」
スウェナ「頑張ってよね、期待してるわよ」
キース 「俺も親父も力になるぞ」
ジョミー「要らないってば! それよりサマースクールだよ!」
ブルー 「うーん…。未だに遊びが優先なのかい?」
ジョミー「決まってるじゃない、永遠の高校1年生!」
キース 「ブルーは高校3年生だが、既に伝説の高僧だぞ?」
ジョミー「あれは例外! 三百歳超えと同列にしないでよ」
遊ばにゃ損々、とジョミー君は浮かれております。
その辺は他の面子も似たり寄ったり。
シロエ 「明日ですもんねえ、サマースクール。楽しみです」
マツカ 「竹藪の方はいつでもどうぞ、と父が言ってました」
ブルー 「伐採用の道具は学校で用意してくれるそうだよ」
全員 「「「学校!?」」」
ブルー 「マザー農場から借りるんだってさ。ハーレイが責任者」
キース 「そうめん流しの装置の工具も学校が貸してくれるのか?」
ブルー 「当然だろ? なんたってサマースクールなんだし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 調理場も好きに使っていいって!」
ブルー 「というわけで、集合時間に遅れないようにね」
忘れ物にも気を付けて、と持ち物を書いた栞なんかが配られました。
シャングリラ学園を私物化してのサマースクール、明日からですよ~!
2012/07/19 (Thu)
☆生徒会長の用心
やってきました、7月28日の土曜日。
今日から一泊二日のサマースクール、シャン学メンバーもワクワクです。
暑さもなんのその、早起きをしてシャングリラ学園へと。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな早いね!」
ジョミー「そりゃもう、遅刻している暇なんかないよ、遊ばなきゃ!」
ブルー 「その勢いで修行も頑張って欲しいんだけど…」
キース 「言うだけ無駄だと思うがな。あ、おはようございます」
現れたのは教頭先生。
普段着ですけど、引率役なのは確かでございます。
ハーレイ「ああ、おはよう。二日間、迷惑をかけないようにな」
ブルー 「迷惑をかけるのは君の方だろ?」
ハーレイ「どうしてそういうことになるんだ?」
ブルー 「え、だって。顔にしっかり書いてあるじゃないか、役得って」
ハーレイ「役得?」
ブルー 「そう、役得。二日間、ぼくの世話係だしね」
ハーレイ「あ、いや、それは……そのぅ…」
ブルー 「ほーら、やっぱり妄想してた。危ないったらありゃしない」
油断も隙もないんだから、と生徒会長は荷物をゴソゴソ。
ブルー 「用意してきて正解だったよ。転ばぬ先の杖って言うし」
キース 「なんだ、それは?」
ブルー 「流行りのキッズ携帯ってヤツさ。これを引っ張ると…」
たちまち鳴り響く防犯ブザー。
けたたましいなんてレベルではなく、誰もが耳を塞いでいますが。
ゼル 「なんじゃ、なんじゃ、朝っぱらから痴漢が出たか!?」
ブルー 「うわぁ、早いね。これなら安心」
ゼル 「テストならテストと言わんかい! 無駄足じゃったぞ」
ブルー 「ううん、犯罪抑止力。こうなるぞ、って警告だってば」
ゼル 「なるほどのぅ…。聞いたか、ハーレイ?」
ハーレイ「…そんなに信用が無いのか、私は…」
ブルー 「あるわけがない。これ、GPSもついているから」
ゼル 「何処で襲われても、すぐ呼ぶんじゃぞ!」
カカカと笑ってゼル先生は本館の方へ。
教頭先生の監視体制、万全になってるみたいですねえ…。
2012/07/20 (Fri)
☆キッズ携帯の効果
教頭先生に襲われないよう、キッズ携帯まで用意してきたのが生徒会長。
本館で待機中のゼル先生をいつでも呼べるそうですが…。
ブルー 「さてと、どのタイミングで使おうかな?」
ジョミー「それよりサマースクールだよ! 何をするわけ?」
ブルー 「午前中はプールで遊ぼうと思うんだけど」
シロエ 「いいですね! この人数で貸し切りでしょう?」
ブルー 「もちろんさ。その辺のプールより楽しめるってば」
キース 「この季節は何処も混んでるしな…」
サム 「下手するとイモ洗いってヤツだもんなあ」
スウェナ「今日は土曜日だし、確実にそれね」
ブルー 「だから値打ちがあるんだよ。さて、行こうか」
ぶるぅ 「わぁーい、プールだ、水遊びだぁー!」
いそいそと体育館へと向かう面々。
更衣室に入って間もなく、響き渡ったのが防犯ブザー。
ゼル 「こらぁっ、ハーレイ! 盗撮とはなんじゃ、盗撮とは!」
ハーレイ「ち、ちが…! わ、私は何も…」
ゼル 「やかましい! ここにカメラが入っておるわい!」
ブルー 「何かがキラッと光ったんだよね、そしたらレンズが…」
ゼル 「ふむふむ…。明らかにブルー狙いじゃのう…」
ここに着替える映像が、とカメラの動画を再生しているゼル先生。
教頭先生は顔面蒼白、違うと叫んでおられますけど。
ゼル 「論より証拠じゃ、この痴漢めが! 学校の恥じゃ」
ブルー 「警察までは呼ばなくていいよ、騒ぎになるから」
ゼル 「ふむ…。エラたちにはどうするんじゃ?」
ブルー 「続くようなら報告書を出して処分ってトコかな」
ゼル 「よし。では、とりあえずイエローカードじゃ」
ハーレイ「そ、そんな…。バッグにカメラを入れた覚えは…」
ゼル 「白々しいわい、レッドカードも近いようじゃのう」
ブルー 「だよねえ、初っ端からコレではねえ…」
何かあったらまた呼ぶから、とゼル先生に手を振っておりますが。
ヘタレな教頭先生がバッグにカメラを仕込んで盗撮…ですか?
※ブルー三部作の2話目、『赤い瞳 蒼い星』の放映から今日で5周年。
ブルフィシ的には美味しい回でございましたが、ラスト10秒の衝撃で
美味しい気分は頭からスコーンと抜けましたです…。
2012/07/21 (Sat)
☆使える愛弟子
盗撮容疑でゼル先生にイエローカードを出された教頭先生。
プールサイドでシャン学メンバーを見守りつつも、明らかに意気消沈で。
ブルー 「ねえ、ハーレイは泳がないわけ? 楽しいのにさ」
ハーレイ「い、いや…。その、なんだ…」
ブルー 「ああ、またムラムラとしそうだって? じゃ、仕方ないね」
ぼくたちだけで楽しもう、と生徒会長は申しておりますが。
キース 「おい。さっきのカメラはあんたじゃないのか?」
ブルー 「違うよ、あれはハーレイのだけど」
ジョミー「えっ? それじゃホントに教頭先生が…?」
ブルー 「まさか。ヘタレが盗撮出来るとでも? 仕込んだのは、ぼく」
キース 「やっぱりあんたの仕業じゃないか!」
ブルー 「でも持ち主はハーレイだってば、カメラのね」
シロエ 「思い切り濡れ衣じゃないですか…」
ブルー 「そうでもないさ。ごらんよ、あの顔! ぼくばかり見てる」
サム 「あー…。言われてみればそうかもなぁ…」
ブルー 「懲りてないよね、イエローカード。変な所でタフなんだ」
キース 「プールに入っておいでになったら、また何かする気だな?」
ブルー 「決まってるだろう? だけど来ないねえ…」
スウェナ「用心深くなると思うわよ、いきなりアレじゃね」
マツカ 「そうですよねえ…」
ブルー 「ちぇっ、面白くないったら…」
濡れ衣だった盗撮容疑。
教頭先生、水着に着替えてらっしゃるものの、水にお入りになりません。
ブルー 「いっそ溺れてみようかな?」
キース 「人工呼吸の途中で防犯ブザーが鳴るんだろうが!」
ブルー 「あ、分かっちゃった?」
キース 「当然だ! あんたが溺れたら俺が救助する」
ブルー 「え!? 君とキスするのは……ちょっと勘弁…」
キース 「俺の方でも願い下げだ! 溺れるなよ?」
ブルー 「わ、分かったってば、君の覚悟は!」
持つべきものは真面目な弟子。
柔道部の美しき師弟関係のお蔭で、教頭先生は無事にプールの監督終了。
さて、お次は…?
2012/07/22 (Sun)
☆廊下が定位置
貸し切りのプールで遊び放題だったシャン学メンバー。
そろそろお昼も近いとあって、着替えて宿泊場所の礼法室へと移動です。
キース 「ん? なんだ、ここに置いてあるのは誰の荷物だ?」
ブルー 「ハーレイのヤツだよ。そうだよね?」
ハーレイ「う、うむ…」
シロエ 「でも廊下ですよ? まさか本気で教頭先生を廊下に…」
ブルー 「当然じゃないか。盗撮するような危険な男と同室は嫌だ」
ジョミー「盗撮はブルーの悪戯じゃないか!」
ブルー 「ゼルはバッチリ信じたしねえ…。日頃の行いが物を言うのさ」
寝かせておくのは廊下で充分、と教頭先生の荷物を蹴飛ばす生徒会長。
何を言っても無駄というもので、礼法室へと入ってゆくと。
ゼル 「おお、来たか。ブルー、肉と野菜は切っておいたぞ」
ブルー 「流石はゼル。後は楽しく焼くだけって?」
ゼル 「もちろんじゃ。ホットプレートも温まっておる」
ジョミー「ホットプレート?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お昼は焼きそば食べ放題だよ!」
ブルー 「スタンダードからエスニック風まで、色々と…ね」
サム 「すげえや、好きなの食っていいんだ?」
ブルー 「そうだよ、作るのは基本ぶるぅにお任せだけど…」
ゼル 「わしも参加じゃ! 手伝いたいヤツは大いに手伝え!」
全員 「「「はーい!」」」
ワッと机に並んだホットプレートを囲むシャン学メンバー。
しかし…。
ゼル 「ハーレイ、お前の席は廊下じゃ」
ハーレイ「は?」
ゼル 「ブルーと同じ釜…いや、ホットプレートからは食わせん」
ブルー 「間接キスは御免蒙りたいからね。盗撮もされたし」
ぶるぅ 「えとえと、焼きそばは届けてあげるから!」
ゼル 「痴漢には紙皿で充分じゃがな。さっさと行けい!」
ハーレイ「そ、そんな…。わ、私は決して…」
ブルー 「見苦しいねえ、はい、外へ出る!」
お気の毒な教頭先生、ゼル先生に腰を蹴られて廊下へと。
昼食からしてこの調子では、そうめん流しはどうなるやら…。
2012/07/23 (Mon)
☆暑くても廊下
食べ放題だった昼食の焼きそば、教頭先生は孤独に廊下で食べる羽目に。
礼法室の中の面子は陶器のお皿なのに、教頭先生は紙皿で。
サム 「あー、食った、食った! 美味かったなぁ」
ジョミー「えっと…。後片付けはどうするのかな?」
ブルー 「ハーレイに決まっているだろう? そのための引率役だ」
ゼル 「ハーレイ! 早く来んかい、皿洗いじゃ!」
ハーレイ「は、入ってもいい…のか?」
ブルー 「いいけどさ。ぼくの荷物に触ったりしたらコレだからね」
キッズ携帯をちらつかせている生徒会長。
教頭先生、しおしおと後片付けをしておられますが…。
ブルー 「暑い盛りだし、しばらく涼もう。ハーレイ抜きでゲームでも」
ゼル 「いいのう、わしは花札が得意なんじゃ」
シロエ 「賭けるんですか?」
ブルー 「やめた方がいいよ、ゼルはホントに強いから」
キース 「そうなのか…。挑みたい気もするが、やめておくか」
クーラーが効いた部屋で始まった花札勝負はゼル先生の一人勝ち。
生徒会長もサイオン抜きでは勝てないそうでございます。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつはやっぱりカキ氷だよね!」
ゼル 「シロップもトッピングもたっぷりあるぞ」
ブルー 「うーん、何味にしようかなぁ…。あ、ハーレイを忘れてた」
キース 「あんたが廊下に出したんだろうが、ずいぶん前に!」
ブルー 「だって、後片付けが済んだら用は無いしさ。生きてるかな?」
ゼル 「死ぬようなタマじゃなかろうて。どれ、見てくるか」
どっこいしょ、と廊下を見に行ったゼル先生は…。
ゼル 「ふん、汗まみれで座っておったわい。どうするんじゃ?」
ブルー 「カキ氷は差し入れしておこうかな。肉体労働が待ってるし」
全員 「「「肉体労働?」」」
ブルー 「忘れたのかい、そうめん流し! ハーレイの出番だ」
竹を切るのは重労働、と生徒会長は手ずからカキ氷の差し入れに。
感激のあまり舞い上がってしまった教頭先生、これからどうなる…?
2012/07/24 (Tue)
☆竹藪を切りに
カキ氷を堪能した後は、そうめん流し用の竹をゲットするために竹藪へ。
マツカ君の家の竹藪まで瞬間移動でお出掛けですが。
ジョミー「教頭先生、なんか顔色が悪くない?」
ブルー 「平気だよねえ、ハーレイ? たかがカキ氷くらいでさ」
ハーレイ「う、うむ…。大丈夫だ」
キース 「胃腸薬なら持って来てるぞ、よく効くヤツを」
ブルー 「違うよ、カキ氷の甘さでダウン! 気分は最悪」
シロエ 「そういえば甘い食べ物はダメでしたっけ…」
キース 「あんた、思い切り苺シロップをかけてなかったか?」
ジョミー「アイスと生クリームも乗っけてたよね?」
マツカ 「フルーツも缶詰のシロップ漬けでしたよ」
サム 「食った気持ちは分かるけどな。俺もブルーに貰ったら…」
キース 「苦手なモノでも食うってか? しかし…」
本当に大丈夫ですか、と教頭先生を気遣うキース君。
ハーレイ「ブルーの心遣いを無下には出来ん。さあ、行こうか」
ブルー 「本人もこう言ってるし! 出掛けるよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
シャン学メンバー、一瞬で竹藪へ移動でございます。
竹を切る鋸などはマザー農場からの借り物で。
ブルー 「巨大そうめん流しだからねえ、竹は沢山あった方がいいね」
シロエ 「それと太さですよ。どれにします?」
マツカ 「好きなのを切って下さいね。何本でもいいです」
ブルー 「じゃあ、ハーレイ。まずはこの竹。その次がアレで…」
ジョミー「ぼくたちも切るよ、面白そうだし!」
カーン、カーン、と響き渡るナタと鋸の音。
シャン学メンバーは切り倒すだけで、汗だくで枝を払うのは教頭先生。
ハーレイ「ま、まだ足りないのか?」
ブルー 「文句を言わない! ゼルにバイクで駆け付けられたい?」
竹藪に痴漢が出るのは王道だよ、とキッズ携帯で脅す生徒会長。
それは女性の一人歩きの場合じゃないか、と誰もが思っていますけど…。
とりあえず竹は無事にゲット出来、瞬間移動で学校に御帰還ですよ~!
2012/07/25 (Wed)
☆そうめん流しの準備
大量の竹を持ち帰って来たシャン学メンバー。
いよいよハイライト、巨大そうめん流し用の組み立て作業でございます。
ブルー 「グラウンドいっぱいと行きたいけれど…流石に無理かな?」
シロエ 「高低差が命ですからねえ…。どうなんでしょう?」
キース 「竹は三本並べるんだったか?」
ブルー 「うん。一本じゃ奪い合いになっちゃうしさ。まずは揃えて…」
サム 「だよな、長さは合わせておきたいもんなぁ、三本セットの」
ブルー 「そこはハーレイに頑張らせよう。出来た分から運ぼうか」
カーン、カーンとグラウンドに響くのは教頭先生が竹を割る音。
そうめん流し用に真っ二つに割り、更に長さを揃えてます。
シロエ 「出発点はこの辺で…と。でもって、あっちに流して」
マツカ 「終点にビニールプールですよね、受け止め用の」
ブルー 「流れ落ちちゃったら勿体ないしね」
ゼル 「ほうほう、なかなか大規模じゃのう。こう組むとどうじゃ?」
シロエ 「あっ、それは考えていませんでした! いいですね」
ゼル 「支柱もこう組んだ方が強度が出るんじゃ」
ジョミー「凄いや、ホントに巨大そうめん流しだ!」
ブルー 「食べるスペースはこの辺でいいかな。えっと…ハーレイ?」
ハーレイ「なんだ? 竹の長さでも調整するのか?」
ブルー 「ううん、水は循環式にするから、運搬係を」
ハーレイ「運搬係?」
ブルー 「流しっぱなしだと水道代が…ね。そこで肉体労働の出番」
シロエ 「サイフォンの原理でいけますよ? でなきゃポンプか」
ブルー 「分かってないねえ、下僕を使ってなんぼなんだよ」
王様気分で食べなくちゃ、と生徒会長。
教頭先生の仕事はビニールプールの水を出発点まで運ぶこと。
ブルー 「水が止まったら味わいが無いし、出発点には桶を置くんだ」
ゼル 「ふむふむ。それなら溜めておけるのう」
桶から流れ落ちる水にそうめんを入れる係も教頭先生らしいです。
思いっ切り奴隷扱いですけど、大丈夫ですか…?
2012/07/26 (Thu)
☆そうめん流しの奴隷
組み上がった巨大そうめん流し。
たっぷりと茹で上がったそうめんを流すわけですが、設備の方は循環式。
ブルー 「ハーレイ、途切れないようキリキリ頼むよ」
ゼル 「そうめんの方も水もじゃぞ! 盗撮の詫びに丁度いいわい」
ハーレイ「盗撮はしていないのだが…」
ブルー 「見苦しいねえ、証拠があったろ? じゃあ、頑張って」
シロエ 「スタートですね? うわぁ、いい感じに流れてますよ」
ブルー 「ぼくたちは此処で食べ放題! よ~し、来た、来た」
全員 「「「いっただっきま~す!」」」
流れて来るそうめんは取り放題。
教頭先生はといえば、流れ落ちてプールに溜まった水を出発点へと運び、
桶に流し込んで水量を確保。更にそうめんを流す係も兼務。
ブルー 「ハーレイ、そうめんが途切れがちだよ? 努力してよね」
ハーレイ「た、頼む、私にも休憩時間を…」
ゼル 「ふん、その図体は飾り物かい! 気張ってなんぼじゃ」
ブルー 「そうめん流しで力尽きたら夜這いの心配も無いからねえ…」
ゼル 「いやいや、ブルー、油断はならんぞ」
なにしろ相手はハーレイじゃから、とゼル先生は説いておられます。
ゼル 「ファイト一発とばかりにドリンク剤で復活もアリじゃ」
ブルー 「それは困るなぁ…。いざとなったらよろしく頼むよ」
ゼル 「任せておけい! 痴漢なんぞは切り捨て御免じゃ」
ジョミー「き、切り捨てって…。まさか刀で一刀両断?」
ゼル 「竹刀で一発ぐらいかのう…。竹刀が腐ってしまいそうじゃが」
ブルー 「だよねえ、レッドカードで充分だよ」
キース 「おい…。教頭先生が処分されたら部活の方が困るんだが」
シロエ 「そうですよ! 謹慎処分とかはやめて下さい」
ブルー 「ふうん? まあ、体力の方も限界っぽいし…」
ゼル 「ハーレイ、そうめんが流れて来んぞ! 働かんかい!」
教頭先生、そうめん流しで討ち死に寸前。
みんなが満腹するまで働き続けて、ぶっ倒れるのも近そうですねえ…。
2012/07/27 (Fri)
☆お風呂でゆっくり
巨大そうめん流しを楽しんだシャン学メンバー。
たっぷり食べた後は礼法室で休憩してから、お風呂タイムにお出掛けで。
サム 「へえ…。体育館のシャワーに行くんじゃねえんだ…」
ジョミー「教職員専用のお風呂っていうのがあるんだねえ」
ブルー 「そりゃそうさ。設備も充実、専用棟ならではの福利厚生!」
向かった先は教職員の専用棟。
泊まり込みで仕事をする人が対象らしいのですけど、立派なお風呂が。
ブルー 「ぶるぅは女湯に行くのかい?」
ぶるぅ 「うん! スウェナ、一人じゃ慣れてないでしょ?」
スウェナ「初めての場所だし、ぶるぅが一緒だと落ち着けそうね」
ジョミー「じゃ、ぼくたちは隣だから! また後でね」
その頃、教頭先生はグラウンドでそうめん流しの片付け中。
汗だくになって装置をバラし、隅っこの方に積み上げるのが仕事です。
明日の朝にはマザー農場のトラックが来て処分場へと運ぶわけで。
キース 「大浴場並みだな、ここの風呂は」
シロエ 「打たせ湯とかまでありますしね。それにジャグジーも」
ブルー 「ゆっくり楽しまないと損だよ? 生徒は普通は入れないんだ」
ジョミー「露天風呂もあるといいんだけどなぁ…」
ブルー 「学校の中でそこまでは、ちょっと…。ん?」
キース 「どうした?」
ブルー 「シッ、脱衣場に人影が…。ぼくたちしか来ない筈なのに」
シロエ 「なんですって?」
そこでガラリと扉が開き、入って来たのは教頭先生。
そうめん流しの後片付けでかいた汗を流しに来られたようですが…。
ブルー 「ち、痴漢~!!!」
ハーレイ「ま、待て、私は…!」
けたたましく響き渡るキッズ携帯の防犯ブザー。
こんな所まで持ち込んだのか、と誰もが唖然呆然ですけど。
ゼル 「痴漢じゃと!? なんと、風呂場に出おったか!」
ブルー 「覗きどころか真っ裸なんだよ、これって公然猥褻だよね?」
ギャーギャーと騒ぐ生徒会長。
タオル一枚しか持たずに入った教頭先生の運命や如何に…?
※ついに7月28日。
あの17話が放映された日から5周年、奇しくも同じ土曜日です。
「ブルーに生き延びて欲しかった」という思いだけで昨年書いたのが
ハレブルな『奇跡の碧に…』でした。
今年はそれの続編、『奇跡の青から』を本日付で発表しております。
生き延びたブルーがどうなったのか…。
「読んでやろう」という方はバナーから『ハレブル別館』へどうぞ。
※ブルー三部作のラスト、『永遠と陽炎と』の放映から今日で5周年。
言いたいことは当時も今もてんこ盛りで大盛り、特盛りですけれど。
ブルーの瞳への銃撃が「許せないもの」、憎くてたまらないのがトマト。
ゼル爺、なぜに「こんなに美味かったんじゃな…。ハロルド」なの?
トマトを取りに行く暇はあってもブルーを悼む涙は無いのかい、と。
そういう意図ではないのでしょうが、放映の瞬間にはそう思いました。
憎む対象がトマトになったのは、野菜の無人販売所が多いド田舎だから?
2012/07/28 (Sat)
☆お風呂と露出狂
生徒会長が入浴中のお風呂場に入り、痴漢扱いされた教頭先生。
パニック状態で真っ裸ですが、シャン学メンバーはサクサク服を着て…。
スウェナと「そるじゃぁ・ぶるぅ」も脱衣場に駆け付けてまいりました。
スウェナ「さっきのブザーは何だったの!?」
ぶるぅ 「あれっ、ハーレイ、お洋服は?」
ゼル 「痴漢が出たんじゃ! よりにもよって真っ裸でのう」
ハーレイ「ち、違う、私は風呂に入ろうと…」
ブルー 「教頭室にシャワーがあるだろう? なんで来るのさ」
ゼル 「うむ。風呂場の使用許可は出しておらんぞ」
ハーレイ「…教職員はいつでも入れる筈だが…」
ブルー 「普段はそうかもしれないけどね、ぼくが入っているんだよ?」
ゼル 「ブルーが入っているのを見に来たんじゃろう、痴漢めが!」
ハーレイ「い、いや、単に後片付けが終わっただけで…」
ゼル 「言い訳無用じゃ、この馬鹿者め!」
素っ裸とは最低じゃ、と糾弾しまくるゼル先生。
人前で下半身を露出するより罪は重いそうで。
ゼル 「さっさとソレを仕舞わんかい! いつまで露出しとるんじゃ」
ブルー 「見せたい気持ちが見え見えなんだよ、みっともない」
ハーレイ「………」
教頭先生、今の今まで丸裸だったのでございます。
持ち込んだタオルは痴漢騒ぎで驚いたあまり、床に落としてそれっきり。
慌てて紅白縞のトランクスを取り出し、足を突っ込んでおられますが。
ブルー 「どうしよう…。こんなのが廊下に寝るんじゃねえ…」
ゼル 「不用心じゃな。わしと引率役を代わるか?」
ブルー 「今から届け出るのかい? 理由を言って?」
ハーレイ「た、頼む! それは勘弁してくれ、謹慎になる!」
キース 「そうです、俺たち柔道部も困ります」
ゼル 「わしも面倒は避けたいが…。しかしのう…」
ブルー 「あっ、そうだ! 夜這いが出来なきゃ問題ないよね」
名案を思い付いたんだ、とニッコリ微笑む生徒会長。
どう考えてもロクなものではなさそうですが…?
2012/07/29 (Sun)
☆夜這いの封じ方
公然猥褻だの露出狂だのと、さんざんな扱いをされてしまった教頭先生。
寝場所が廊下でも安心できない、と生徒会長は申しておりまして…。
ブルー 「ぼくたちが寝てる所に入って来られなきゃいいわけだしね」
ゼル 「どうするんじゃ? 鍵をかけても扉を壊して入るかもしれん」
ハーレイ「い、いや…。学校の設備を壊すようなことは…」
ブルー 「ほら、言った。何か方法を思案中なんだよ、侵入のための」
ハーレイ「違う、私は…!」
ゼル 「ふん、露出狂のくせに何を言うか! 盗撮の上に痴漢じゃぞ」
何をやらかすか想像もつかん、とゼル先生は激怒しておられます。
そこで生徒会長がニヤリと笑って。
ブルー 「手も足も出なけりゃ何も出来ないと思わないかい?」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「簀巻きにしとけば大丈夫! でもって廊下に転がしとくんだ」
ハーレイ「す、簀巻きだと?」
ブルー 「そう、簀巻き。ゴザじゃ甘いしマットとかだろ」
ゼル 「名案じゃ! それなら何も出来んしのう。よし、やるか」
ハーレイ「待ってくれ! せめてパジャマを…」
ブルー 「紅白縞で充分だってば、マットで包めばどうせ見えないし」
ハーレイ「し、しかし礼法室まで歩く途中が…」
ゼル 「安心せい、誰もおらんわい! 今日の当直はワシだけじゃ」
ブルー 「警備の人が巡回に来たらシールドで誤魔化してあげるからさ」
哀れ、紅白縞一丁で引っ立てられた教頭先生。
柔道部三人組が体育館から運んだマットで簀巻きにされて廊下の住人。
ブルー 「じゃあ、おやすみ。蚊とかが寄ってこないといいねえ」
ハーレイ「そ、その前に暑いのだが…」
ブルー 「謹慎処分になるよりマシだろ? あ、キース」
キース 「なんだ?」
ブルー 「廊下の窓は全開にしといてくれるかな? 暑いらしいし」
この下は蚊が多いんだけどね、と窓から見下ろす生徒会長。
ゼル先生は本館に引き揚げ、シャン学メンバーは礼法室で爆睡です。
果たして教頭先生は…?
2012/07/30 (Mon)
☆最後まで受難
サマースクールの夜は明けて、礼法室で充実の朝食タイムでございます。
ゼル先生と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が腕をふるいましたが。
キース 「おい、教頭先生はまた廊下なのか?」
ブルー 「当然じゃないか。おにぎりが3個もあれば充分だろう?」
キース 「いや、そうじゃなくて…。あそこにはまだ蚊が」
ブルー 「シールドを張れば大丈夫だって知っていた?」
全員 「「「えっ?」」」
ブルー 「ちゃんと張ったら蚊も通さない。だから自業自得」
思い付かなかったハーレイが悪い、と生徒会長は嘲っています。
ブルー 「防御力では最強のタイプ・グリーンだよ? 馬鹿だよねえ」
ゼル 「まったくじゃ。顔はパンパン、足は痒くて堪らんそうじゃし」
マットから出ていた頭と足を刺されまくった教頭先生。
簀巻きを解かれて服は着たものの、気が狂いそうに痒いのだとか。
ジョミー「もう、あの顔が凄すぎだよね。なんて言うか、こう…」
サム 「お化け屋敷の世界だよなあ、あれは女の幽霊だけど」
シロエ 「足もキツイと思いますよ。痒いんですよね、指の間とか」
ブルー 「馬鹿は放ってプールに行こうよ、夏は水遊び!」
ゼル 「いやいや、ちゃんと監督させんとな。ハーレイの役目じゃ」
というわけで教頭先生、プールサイドで監視役。
水着姿に腫れ上がった顔は似合わず、笑うしかない状態です。
ブルー 「ふふ、一晩中、刺されまくって寝不足ってね」
サム 「眠そうだよなぁ…」
ブルー 「ぶっ倒れるのも時間の問題! よし、そろそろかな」
ジョミー「何が?」
ブルー 「チャンス到来!」
パタリと倒れた教頭先生の身体の下には生徒会長。
プールから瞬間移動したらしく、その手にキッズ携帯が…。
ブルー 「ち、痴漢~!!」
ハーレイ「む? い、いや、私は何も…!」
ゼル 「また痴漢か! しかもその顔で!」
怪談もかくやな御面相の教頭先生、まだまだ受難が続きそうですが。
サマースクール、これにて中継終了です~。
2012/07/31 (Tue)
☆夏休みに向けて
ジューンブライドな6月も終わり、暦は7月でございます。
7月といえば夏休み。シャン学メンバーは早くも浮かれておりますが…。
ジョミー「夏はやっぱり海だよね! 山もいいなあ」
サム 「海の別荘は外せねえよな、毎年マツカが呼んでくれるし」
マツカ 「いつでも用意できますよ。任せて下さい」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ すっごく楽しみ!」
ブルー 「柔道部の合宿が済まないことには動けないよね」
シロエ 「あれはぼくたちも行きたいですし…。グンと力がつくんです」
サム 「その割にキースに勝てねえんだろ?」
シロエ 「そ、それは…。いつかは一本取って見せます!」
キース 「お前も諦めの悪いヤツだな、無理だと言っているだろう」
シロエ 「勝負は時の運ですよ!」
じゃれ合う時間もまた良きかな。
海だの山だの合宿だのと話題はあちこちに飛びまくりで。
ブルー 「とりあえず、ジョミーとサムは今年の夏も璃慕恩院だよ」
ジョミー「えぇっ!?」
サム 「もう毎年のことじゃねえかよ、柔道部の合宿とセットでさ」
ブルー 「流石にサムは話が早いね。じゃ、そういうことで」
ジョミー「うえ~…。夏休み気分が吹っ飛びそうだよ…」
キース 「夏休み気分ってヤツがいいのか?」
ジョミー「決まってるじゃない! 何をしようかってワクワクするし!」
シロエ 「埋蔵金探しはもう御免ですよ?」
サム 「あー…。レンコン掘りは俺も勘弁…」
埋蔵金を求めてレンコン掘り。
記念すべき特別生1年目の夏の思い出でございますが。
ブルー 「楽をしようと思わなかったら埋蔵金ゲットだったのに…」
ジョミー「分かってるってば!」
スウェナ「慌てる乞食は貰いが少ないってヤツだったものね…」
ブルー 「いい教訓になっただろう?」
ジョミー「夏休みにまで教訓なんか持ち込まないでよ!」
キース 「そう来たか…。お勧めのプランがあったんだが」
教訓が嫌なら却下だろうか、とキース君。
お勧めプランって、何なのでしょう?
注・埋蔵金掘りのお話はこちら→『金色の夏』
2012/07/01 (Sun)
☆夏休みの思い出
夏休みの過ごし方で盛り上がっていたシャン学メンバー。
キース君にお勧めプランがあるそうですけど、教訓が嫌なら却下だとは?
ジョミー「どういうプランなわけ? 教訓がどうこうって」
シロエ 「強化合宿じゃないですか? 予備校とかの」
サム 「おい、予備校って…アレか、大学受験用の?」
シロエ 「いわゆる塾ってヤツですね。合宿する所も多いですよ」
マツカ 「大学受験用だと思いっ切り勉強ばかりでしょうねえ…」
スウェナ「そうじゃない塾もあるってこと?」
マツカ 「中学受験用の塾の合宿ならお遊びタイムもありますよ」
ジョミー「マツカ、そういうのに行ってたわけ?」
マツカ 「友達作りになるだろうって言われて行ったんですけどね…」
サム 「へえ…。で、どうだったんだよ?」
マツカ 「普段から塾に通ってる仲間同士でグループ結成済みでした」
友達は出来ずじまいだった、とマツカ君。
なんとも気の毒な話です。
キース 「そうだったのか…。それは残念だっただろう」
マツカ 「あ、でも、遊びに行く時には仲間に入れて貰えましたから」
シロエ 「遊びに行くんですか、受験合宿中に?」
マツカ 「リフレッシュの時間も必要だってことで、山登りとか」
ジョミー「面白そうだね、サマースクールを思い出すなぁ」
サム 「あー、行ったよな、サマースクール!」
スウェナ「そうそう、みんなでバスに乗って行って」
キース 「お前たちの学校にはサマースクールがあったのか?」
ジョミー「ううん、ぼくたちが幼稚園の時」
ブルー 「幼稚園? それはまたゴージャスな話だねえ」
サム 「年長組しか行けねえけどな。泊まりだから」
スウェナ「卒園旅行みたいなものよね、今から思えば」
マツカ 「ぼくの幼稚園にもありましたよ。キースとシロエは?」
キース 「残念ながら無かったな…」
シロエ 「ぼくの所も無かったです」
行きたかったかも、とシロエ君。
幼稚園からサマースクールって、聞いただけでも楽しそうですもんね。
2012/07/02 (Mon)
☆夏休みと幼稚園
ジョミー君とサム君、スウェナちゃんは幼稚園のサマースクール経験者。
しかしキース君とシロエ君の幼稚園には無かったそうで。
シロエ 「小学校ならあったんですけどね、サマーキャンプが」
キース 「俺は林間学校だ。学校と名がつくとアウトだよな」
ジョミー「アウトって、何が?」
キース 「お前がさっき言ってた教訓ってヤツだ。引率は教師だぞ」
マツカ 「ああ、それは…。幼稚園のようにはいきませんよね」
キース 「そういうことだ。何かと言えば注意が飛ぶ」
サム 「幼稚園でも多分注意はされたんだろうと思うけどなあ」
スウェナ「学校の先生みたいなことは無かった筈よね」
ジョミー「正真正銘、子供だもんね。ぶるぅと同じでさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、だから6歳にならないんだもん!」
ブルー 「その前に卵に戻っちゃうもんねえ、ぶるぅの場合は」
ジョミー「いいよね、永遠の幼稚園児ってさ…」
ぶるぅ 「幼稚園には行かないよ?」
つまんないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
けれどサマースクールには興味津々。
ぶるぅ 「ねえねえ、幼稚園のサマースクールってどんなものなの?」
ジョミー「ぼくたちが行ったヤツは海水浴だったよ」
サム 「旅館のすぐ前が海だったよな!」
スウェナ「子供だから着替えとかも全部先生にお任せなのよ」
ジョミー「水着もビーチサンダルも先生が洗ってくれるんだよね」
シロエ 「そうなんですか。それって幼稚園児の特権でしょうね」
キース 「俺が行った林間学校はうるさかったな、靴の脱ぎ方まで」
シロエ 「ぼくのサマーキャンプも色々と細かかったですよ」
マツカ 「幼稚園と学校じゃあ、同じ先生でも別物ですよね…」
ブルー 「だろうね、ゼルに幼稚園の先生が務まるとは思えないし」
ジョミー「それって怖いよ、園長先生ならいけるかもだけど」
サム 「バスの先生っていうのもあるぞ?」
なにやら話がズレ始めているようですが。
キース君のお勧めプランとやらはお蔵入りに…?
2012/07/03 (Tue)
☆幼稚園に向く先生
只今の話題、サマースクールから幼稚園の先生談義へと逸れております。
怒ると怖いゼル先生に幼稚園の先生が務まるかどうか、と。
シロエ 「バスの先生よりかは園長でしょう、ゼル先生の場合」
サム 「そうかなぁ? 運転してればいいだけだぜ」
マツカ 「でも…。ゼル先生には凄い渾名があるじゃないですか」
ジョミー「あー、過激なる爆撃手…だっけ?」
ブルー 「それで合ってる。暴走してるのはバイクだけどさ」
キース 「だが、人はハンドルを握ると人格が変わると聞くからな…」
ブルー 「まあね。幼稚園バスでも暴走しないって保証は無いかな」
スウェナ「お母さんたちから苦情が出そう…」
シロエ 「子供は喜ぶかもしれませんけど」
ぶるぅ 「そだね、小さいとジェットコースターにも乗れないもん…」
幼稚園バスで爆走出来たら楽しそうだ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
確かに最前列あたりの席が取り合いになってしまうかも…。
ブルー 「猛スピードの幼稚園バス…ね。ハーレイには無理かも、それ」
ジョミー「教頭先生、速い乗り物はダメだもんねえ」
ブルー 「全部がダメってわけじゃないさ。電車とか飛行機には乗るし」
キース 「速さってだけの話ならシャングリラ号が一番じゃないか?」
ブルー 「そうなんだよね。ハーレイ、キャプテンやっているのに」
シロエ 「宇宙船と幼稚園バスじゃ、速さが比べ物になりませんよ」
サム 「なんでダメなんだろうなぁ、速い乗り物」
ブルー 「ヘタレだからに決まってるだろう」
キース 「この間もあんたを嫁に貰い損なっていたな、ヘタレのせいで」
ジョミー「そうそう、鼻血で倒れたんだよね」
シロエ 「きっと温厚すぎるんですよ、教頭先生の場合」
ブルー 「うーん…。ヘタレと温厚は違うような気が…」
スウェナ「でも、幼稚園の先生には向いていそうよ」
ブルー 「そうかも…」
悪戯しても叱られないし、と納得している生徒会長。
ますます話がズレておりますが、キース君のお勧めプランは?
2012/07/04 (Wed)
☆お勧めなプラン
教頭先生は幼稚園の先生に向いていそうだ、と唱えるシャン学メンバー。
温厚な性格は確かに幼稚園児向きかも…。
ジョミー「身体も大きいから人気者になれそうだよね」
サム 「うんうん、一度に何人も抱き上げるとか出来そうだしなあ」
ブルー 「シャングリラ学園に幼稚園が出来たら栄転かな?」
シロエ 「教頭から幼稚園の先生ですか…。それって左遷じゃあ?」
ブルー 「そうとも言う。でもって、ぼくの担任も出来なくなるし」
キース 「立派な左遷人事だな。…おい、幼稚園は作るなよ?」
ブルー 「流石にソルジャー命令でそれは…ちょっと無理かな」
ぶるぅ 「ぼくも要らない! 幼稚園が出来たら入れられちゃうもん!」
行かないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は膨れっ面。
幼稚園の制服なんかも似合いそうではありますが。
キース 「で、話を戻していいだろうか? 幼稚園の話題も出たし」
ジョミー「えっ? さっきのお勧めプランがナントカってヤツ?」
マツカ 「幼稚園と関係があるんですか?」
キース 「まるで無い……ことはないかもしれない」
ブルー 「ふうん? いいから話してみたまえ」
キース 「夏休み中のプランなんだが、そうめん流しに興味はあるか?」
全員 「「「そうめん流し?」」」
キース 「ああ。ギネスに挑戦とまではいかんが、大規模らしいぞ」
サム 「大規模って…。かなりの距離を流すのかよ?」
キース 「とりあえず設備は自作するんで、頑張ればいくらでも」
シロエ 「なんだか面白そうですね、それ」
キース 「だろう? 二日目の夕食がそうめん流しだ」
スウェナ「分かった、何処かの合宿なのね?」
キース 「いや、サマースクールと銘打ってある。二泊三日だ」
ブルー 「サマースクールでそうめん流しねえ…」
ジョミー「設備は自作するって言うからアウトドアかな?」
サム 「そうかもな! 竹とかを切って」
そうめん流しなサマースクール。
楽しそうですけど、教訓とやらは何処で出てくると…?
2012/07/05 (Thu)
☆怪しげなプラン
キース君のお勧めプランはサマースクールだそうでございます。
そうめん流しを大規模にやる、という点がハイライトっぽい感じですが。
設備を自作するからには、アウトドアでしょうか?
キース 「竹は藪から切り出すらしい。だが、寝泊まりは屋根の下だ」
ジョミー「だったら何処かのキャンプ場とか?」
シロエ 「ああ、一日目はバーベキューっていうのもありそうですよね」
キース 「それは難しいような気がするが…。どうだろう?」
サム 「おいおい、お前もイマイチ分かってねえとか?」
キース 「あまり詳しく話を聞くと、断れないような気がしてな…」
ブルー 「何か義理でもあるのかい? で、そうめん流しの他には?」
キース 「パワースポットだ」
全員 「「「パワースポット!?」」」
キース 「スタンプラリーをやるらしいぞ。二日目のメインだ」
スウェナ「それっていいかも! 何処を回るの?」
キース 「近辺の神社とかだろう。参加してみるか?」
ジョミー「んーと…。参加しないと詳しいことは分からないとか?」
キース 「多分な。行ってくれるなら有難い」
シロエ 「待って下さい! 有難いって何の話です?」
マツカ 「教訓がどうとかって言ってましたよね…」
なんだかアヤシイ、と突っ込み始めたシャン学メンバー。
普通のサマースクールじゃないのでは…。
ブルー 「幼稚園と関係がまるで無いこともないらしいねえ?」
キース 「………。引率役を募集中なんだ」
ジョミー「えっ、ぼくたちが引率するわけ!?」
キース 「正確に言うなら頼れるお兄さん、お姉さんが欲しいらしい」
サム 「ボーイスカウトか何かかよ?」
キース 「小学生以上の子供が対象なんだが…」
キース君曰く、グループを率いられる年齢の参加者が少ないそうで。
キース 「どうだ、行ってみないか?」
ブルー 「ぼくたちが引率役ねえ…」
引き受けるかい、と見回す生徒会長。
そうめん流しとパワースポットスタンプラリー。引率するのは大変かも?
2012/07/06 (Fri)
☆アウトなプラン
キース君のお勧めプランで募集中なのは引率役だそうでございます。
そうめん流しにパワースポットスタンプラリーと、盛りだくさんですが。
ジョミー「んーと…。あのさ、幼稚園ってのと教訓は?」
キース 「やはり言わないとマズイだろうか?」
シロエ 「そりゃそうですよ、行ってから話が違うのは勘弁です」
ブルー 「だよね、引率役だけに帰ると言っても帰れないってことも…」
キース 「放り出して帰るというのは……恐らく無理かと」
サム 「おい、思いっ切り怪しいじゃねえかよ!」
マツカ 「普通は体調不良とかなら帰れますよ?」
キース 「一人二人なら大丈夫だろうが、全員となると仮病っぽいしな」
スウェナ「言いなさいよ、行き先は何処なのよ?」
キース 「……親父の知り合いがやってる寺だ」
全員 「「「寺!?」」」
キース 「境内で幼稚園を経営しててな、サマースクールはその一環で」
ジョミー「小学生以上って言わなかった!?」
キース 「卒園生を対象にした同窓会みたいなイベントなんだ」
シロエ 「じゃ、じゃあ、教訓とかって言ってたヤツは…」
キース 「朝晩のお勤めと園長先生の法話がつく」
ジョミー「要らないし、それ!!!」
ブルー 「引率役が出来る参加者が少ないっていうのも納得だよ…」
お寺が幼稚園をやっているのはよくあるパターン。
幼稚園児なら特に疑問も持たずに、お勤めなどもするのでしょうけど。
シロエ 「学校に行って自由を覚えてしまったらキツイですよね」
キース 「やっぱりそうか…。で、お前たちも断る、と…」
ブルー 「幼稚園の同窓会だろ? 流石のぼくも気乗りしないな」
キース 「地域の子供にも門戸は開いているらしいんだが…」
ジョミー「絶対パス! 璃慕恩院だけで沢山だし!」
キース 「分かった、親父には諦めてもらう」
ブルー 「そうしたまえ。悪いけど、却下」
キース君のお勧めプランはサクッと却下に。
高僧の生徒会長にまで断られては、お寺絡みでもダメダメですよねえ…。
※アニテラ14話でブルーが目覚めてから今日で5周年~。
2012/07/07 (Sat)
☆プランの大変身
お寺絡みのサマースクールに勧誘されてしまったシャン学メンバー。
間一髪で逃れましたが、中身の方には少々未練が残っていそうでして…。
ジョミー「あーあ、お寺でなかったら行ったんだけどな…」
ブルー 「子供の引率役でもかい?」
ジョミー「だって面白そうじゃない! 巨大そうめん流しだよ?」
サム 「竹を切る所からやるんだもんなあ、本格的だぜ」
スウェナ「パワースポットスタンプラリーは?」
シロエ 「それはスタンプにこだわらなければ個人的にも行けますよ」
マツカ 「ですよね、夏休みの間に回ってみますか?」
キース 「行くんだったら、回る予定の場所は聞き出せるぞ」
ジョミー「それは聞いても大丈夫なわけ?」
キース 「話のタネに、と訊いてみる分には問題ないさ」
スウェナ「じゃあ、お願い。せっかくの夏休みなんだもの」
キース 「任せておけ。…お前たちに逃げられたのは残念だがな」
ブルー 「参加させる気満々だったみたいだねえ」
キース 「釣れそうな気はしたんだが…」
ジョミー「中身の方はいいんだよ! お寺って場所が最悪だってば」
やりたかったな、そうめん流し…とジョミー君はブツブツと。
他の男子も似たような気持ちらしいです。
シロエ 「どう組み立てれば上手く流れるかとか、やりたかった気も…」
マツカ 「ウチの竹藪なら切っていいですよ」
サム 「えっ、マジで?」
ジョミー「じゃあ、マツカの家でそうめん流し?」
マツカ 「夏休みですしね、みんなで泊まりに来ませんか?」
スウェナ「それってゴージャス…」
キース 「いいのか、大勢で押し掛けても?」
マツカ 「勿論です。ぼくの両親も喜びますよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカの家に泊まるの、初めて!」
ジョミー「うわあ…。楽しみだなあ、美味しいものも食べられそうだし」
マツカ 「そうめん流しならアユの塩焼きが合いそうですよね」
天然ものを手配しますよ、とマツカ君。
お寺なプランは内容そのままでゴージャスに変身中ですよ~!
2012/07/08 (Sun)
☆プランと迷惑行為
そうめん流しはマツカ君の家で、という素晴らしいプラン。
大邸宅にお泊まりな上に、御馳走なんかも思いっ切り期待出来そうです。
ジョミー「やったね、災い転じてナントカってヤツ?」
キース 「………。俺のプランは災いなのか?」
シロエ 「決まってるじゃないですか。なんでぼくたちまでお勤めを!」
スウェナ「お坊さん絡みはジョミーとサムだけで充分なのよ」
サム 「ひでえ言われようだけど、否定できねえかな…」
マツカ 「じゃ、決まりですね。いつにしますか?」
ジョミー「ぼくはいつでもOKだよ。あ、璃慕恩院の間はダメだけどさ」
シロエ 「それは柔道部の合宿と重なりますから、そこ以外ですね」
いつにしようか、と相談を始めるシャン学メンバー。
柔道部の合宿明け直後という方向で話が纏まりつつありますが。
ブルー 「ちょっと待った! どうせならもっと派手にやらないかい?」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「マツカの家っていうのもいいけど、誰にも迷惑がかからない」
キース 「そりゃそうだろう。…ん? あんた、迷惑をかけたいのか?」
ジョミー「やめてよ、マツカの家に出入り禁止になっちゃうよ!」
シロエ 「会長はソルジャーですから大丈夫でしょうけど…」
キース 「俺たちは完全にアウトだな。そいつは困る」
マツカ 「内容によると思いますけど…。どんな迷惑行為ですか?」
キース 「近所迷惑な花火大会とか、そういうのだろう」
ブルー 「違う、違う。…マツカの家とは言っていないよ」
スウェナ「じゃあ、何処に迷惑がかかっちゃうの?」
ジョミー「…考えたくないけど、ぼくたち…とか…?」
キース 「お、おい! 不吉な言葉を口にするな!」
シロエ 「そうですよ、言霊以前の問題ですよ、それ!」
ブルー 「やれやれ…。ぼくってそんなに信用無いかな?」
ジョミー「決まってるじゃない!」
そうだ、そうだ、と全員一致で決め付けと過去の悪行の糾弾開始。
日頃の行いが行いだけに、生徒会長の旗色悪し…?
2012/07/09 (Mon)
☆迷惑のターゲット
マツカ君の家に泊まってそうめん流し。決まりかけていた計画ですけど、
誰にも迷惑がかからないのが不満らしいのが生徒会長。
キース 「あんたは日頃から迷惑かけまくりの人生だろうが!」
ジョミー「そうだよ! ぼくたち、巻き添えを食ってばかりだし!」
ブルー 「それを言うならブルーの方だろ。同じブルーでもさ」
ジューンブライドで酷い目に遭った、とソルジャーの名を挙げられても
納得するような面子ではなく。
シロエ 「ソルジャーはとっくに規格外です! 別格です!」
キース 「超大型のハリケーンだよな、ブルーが台風だとしたら」
ジョミー「爆弾低気圧ってヤツも無かった?」
キース 「そっちの方が相応しいかもな…。迷惑度で言えば」
マツカ 「備えようがありませんからねえ…」
シロエ 「でも、会長だって備え以上の被害を出してくれますよ」
紅白縞のお届けだとか、恒例のイベントでも迷惑は常にかかるもの。
備えを万全に身構えていても、上を行くのが生徒会長という人で。
キース 「いいな、頼むから今回は大人しくしててくれ」
シロエ 「マツカ先輩の家に迷惑がかからなくっても、困るんです」
ブルー 「だからさ、誰が君たちに迷惑をかけたいと言った?」
キース 「その顔にいつも書いてある!」
ジョミー「だよね、ブルーが何か考えつく度にババを引くんだよ」
ブルー 「君たちだけじゃないだろう、それ」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「もっと確実にババを引く誰かがいる筈だけど」
キース 「お、おい、それは…。もしかしなくても…」
シロエ 「…教頭先生のことですか…?」
ブルー 「ご名答。ハーレイの他に誰がいると?」
ジョミー「ちょ、教頭先生に迷惑って…。マツカの家で!?」
マツカ 「お泊めするのは構いませんけど…。お断りになりそうな気が」
キース 「文字通り飛んで火に入る夏の虫だしな」
教頭先生は来ないであろう、と意見の一致を見ております。
迷惑をかけたい生徒会長、どう動くのか…?
2012/07/10 (Tue)
☆迷惑行為とTPO
生徒会長が迷惑をかけたい相手は教頭先生でございました。
対象から外れたシャン学メンバー、ホッと一息ついておりますけれど…。
ジョミー「絶対来ないよ、教頭先生。都合が悪いとかなんとか言って」
キース 「ブルーの家なら危険を承知で飛び込まれるかもしれないが…」
シロエ 「マツカ先輩の家ですもんね。何も旨みがありませんよ」
マツカ 「えっと…。ご夫妻用のゲストルームなら用意できますが」
キース 「でもってブルーに断られるんだな、相部屋を」
サム 「当たり前じゃねえかよ、ブルーにそういう趣味はねえし!」
シロエ 「最初から結果が見えてますから、おいでになる筈ないですよ」
スウェナ「そうよね、遊ばれまくって恥だけ晒すに決まってるもの」
ブルー 「それでも来そうなのがハーレイだけどさ…」
もっと素敵に大迷惑をかけたいんだ、と生徒会長。
ブルー 「マツカの家だとゲストになるだろ? いわゆるお客様」
マツカ 「勿論です! いつもお世話になっていますし」
ブルー 「そこがイマイチなんだよね。おもてなしなんて勿体無い」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「粗略に扱われてなんぼなんだよ、ハーレイはさ」
キース 「…マツカの家ではダメだと言うのか?」
ブルー 「流石に理解が早いね、君は。ハーレイにゲストは百年早い」
ジョミー「マツカの別荘でゲストしてるよ?」
ブルー 「その代わり、それなりの恥もかいてる」
ストリーキングとか色々と…、と言われてみれば確かにそうかも。
ブルー 「だけどリゾートならではだしねえ、あの弾け方は」
キース 「あんたが弾けさせてるんだろうが!」
シロエ 「教頭先生の御意思じゃないと思いますけど…」
ブルー 「そうなんだけどさ、ぼくだってTPOは心得てるよ」
キース 「あんたは何が言いたいんだ?」
ブルー 「同じ行くなら、相応しい場所!」
マツカ君の家よりも迷惑行為に相応しくって、教頭先生を呼べる場所。
それっていったい、何処なんでしょう?
※教頭先生のストリーキングはこちら→『夏休み』(シャン学・本編)
2012/07/11 (Wed)
☆生徒会長のプラン
教頭先生に迷惑をかけたいという生徒会長。
マツカ君の家ではイマイチだから、と別の場所に行きたいらしいですが。
キース 「もしかして俺が持ち込んだプランが復活するのか?」
ジョミー「えぇっ!? それって困るよ、お寺じゃない!」
シロエ 「でも…。教頭先生は幼稚園の先生向きって話なんかも…」
サム 「幼稚園じゃねえだろ! 同窓会だろ、幼稚園の!」
マツカ 「引率役を募集中ですよ? ピッタリなんじゃないですか?」
スウェナ「そ、そうかも…。嫌よ、そんなの!」
ジョミー「ぼくも嫌だよ、マツカの家に行くんだってば!」
お寺のサマースクールは絶対嫌だ、と反対多数。
浴びせられる文句を生徒会長は右から左に流しております。
ジョミー「聞いてるわけ!? 行くんだったら一人で行ってよ!」
シロエ 「キース先輩は行くでしょうけど、ぼくたちはお断りですよ!」
キース 「お、おい…。お前たち、俺を見捨てるつもりか?」
ジョミー「キースに義理は無いもんね。頑張ってきてよ」
シロエ 「ええ、教頭先生のお役に立ってあげて下さい、キース先輩」
サム 「良かったな、キース。親父さんにも喜ばれるぜ」
キース 「ま、待て! 俺はだな…」
ブルー 「そう、そう。話は最後まで聞かなくっちゃね」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「誰がお寺に行くと言った? 確かにネタはかぶってるけど」
ジョミー「…どういう意味?」
ブルー 「サマースクールはかぶるかもね、と言ってるんだよ」
全員 「「「サマースクール?」」」
ブルー 「うん。でもって引率役がハーレイ」
素敵だろう、と生徒会長は満面の笑顔。
教頭先生が引率役でサマースクールと言われましても…。
キース 「寺でなければ何処へ行くんだ、サマースクールに」
ブルー 「スクールと言えば学校だろう? ウチの学校だよ」
全員 「「「えぇぇっ!?」」」
シャングリラ学園でサマースクール。
そんな無茶なプラン、果たして実現可能なんでしょうか…?
2012/07/12 (Thu)
☆サマースクールの企画
シャングリラ学園でサマースクールを、と生徒会長は笑顔でございます。
確かに学校はスクールですけど、よりにもよってサマースクール。
キース 「あんた、本気か? そんなプランが通るのか!?」
ブルー 「ぼくを誰だと思ってるのさ? ソルジャーだよ?」
ジョミー「で、でも…。学校では普通に生徒なんじゃあ…」
ブルー 「忘れたのかい、春のお花見。校庭の桜を貸し切れただろ?」
シロエ 「学校を貸し切るつもりなんですか? 夏休みに?」
ブルー 「平日は難しいかもしれないけどね、土日だったら大丈夫かと」
キース 「土曜も部活なんかがあるだろうが!」
ブルー 「その辺は適当に理由をつけて貰うまでだよ、学校の都合で」
閉め切ってしまえば生徒は来ない、と生徒会長は自信満々。
ブルー 「ぼくから話を通しておくさ。今月の最後の土日でどうかな?」
マツカ 「28日と29日ですか?」
ブルー 「うん。君の家の竹藪は是非借りたいから、よろしくね」
ジョミー「竹藪って…何さ?」
ブルー 「そうめん流しをするんだろう? 学校に竹藪は無いんだよ」
キース 「あんた、そうめん流しもする気なのか!?」
ブルー 「それはもう。何処でやろうかな、グラウンドかな?」
シロエ 「大規模にやるならグラウンドですね、他の生徒がいないなら」
スウェナ「教頭先生は何処で出て来るの?」
ブルー 「引率役だって言っただろ? 責任者って所かな」
サム 「他の先生はどうするんだよ?」
ブルー 「さあねえ、野次馬根性で来ると言うなら止めないさ」
ジョミー「ゼル先生とか好きそうだもんね、そうめん流し!」
キース 「設備作りに燃えそうではある…か…」
ブルー 「それに責任感にも燃えていそうだ、ハーレイの監視」
全員 「「「監視?」」」
ブルー 「そう、監視。ぼくに手出しをしないように…ってね」
夜の校内で二人きりだと危険じゃないか、と生徒会長。
もしかしなくても教頭先生に迷惑をかけるというのは、それだったり…?
2012/07/13 (Fri)
☆サマースクールに向けて
サマースクールのプランをブチ上げていた生徒会長。
思い立ったが吉日とばかり、その日の内に先生方に話をつけて準備完了。
夏休みに入ったシャン学メンバー、楽しみなような怖いような…。
ブルー 「サマースクールの方は任せといてよ、バッチリだからさ」
キース 「あんた、日程は押さえたとしか言わないからな…」
ジョミー「そうだよ、そろそろ中身を話してくれてもいいじゃない!」
ブルー 「うーん…。璃慕恩院へ旅立つ君へのお餞別にかい?」
ジョミー「お餞別って…。ぼく、行きたくて行くんじゃないし!」
サム 「だよな、今年もジョミーは仕方なく…だもんな」
ブルー 「いい加減、自発的に行きますと言って欲しいんだけどねえ…」
ジョミー「お断りだよ、坊主反対!」
シロエ 「ジョミー先輩も懲りませんねえ、夢は緋色の衣でしょう?」
キース 「酔うと宣言し始めるんだし、案外、そっちが本心かもな」
ジョミー「やめてよ、それだけは無いってば!」
ブルー 「お正月と節分と、お花見と…。三回もやれば本物だろう?」
ジョミー「覚えてないから無効だよ!」
ギャーギャーと喚くジョミー君ですが、からかう分には楽しいもの。
坊主万歳とか遊ばれまくって、もうヘトヘトでございます。
ジョミー「ちょ、ちょっと…。ぼくで遊んでどうするのさ…」
キース 「ん? そりゃ面白いからだろうが」
ジョミー「サマースクールの話を聞きたいって言ったんだよ、ぼくは!」
サム 「そうだっけ?」
マツカ 「そうでしたっけ…?」
スウェナ「ジョミーの話じゃなかったかしら?」
シロエ 「璃慕恩院へ行くって話でしたもんね」
ジョミー「だから! ブルーがお餞別に話してくれるって…」
ブルー 「まだ話すとは言っていないよ、楽しみに取っておけばいい」
キース 「待て、何処に泊まるのかくらいは教えろ」
こっちにも都合というものがある、というのがキース君の主張。
テントを張るのか宿泊用に部屋があるのか、そこは確かに気になるかも?
※ブルー三部作の1話目、『変動の予兆』の放映から今日で5周年。
15話といえば「年寄りと女子供は丁重に扱え」がツボでしたねえ…。
2012/07/14 (Sat)
☆サマースクールの宿泊先
7月の28日と29日の土日はシャングリラ学園でサマースクール。
日程は決まっているのですけれど、中身の方は思い切り謎でございます。
キース 「そうめん流しをやろうと言うのは確かに聞いた。だがな…」
ジョミー「何処に泊まるのか分からないんじゃ不安だよ!」
ブルー 「そういうものかな?」
シロエ 「気になりますってば、その辺は」
サム 「どんな準備をすればいいのか、謎だもんなあ…」
ブルー 「無人島サバイバルじゃあるまいし…。普通で充分!」
スウェナ「でも…。テントかどうかは聞いておきたいわ」
シロエ 「ですよね、女子はスウェナ先輩だけですし」
マツカ 「テントだったら、ぶるぅも一緒になるんでしょうけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ テント、大好き!」
キース 「なんだと、やっぱりテントなのか!?」
ブルー 「いや。冷房完備じゃないのはちょっと」
キース 「れ、冷房って…。あんた、どういう感覚なんだ!」
ブルー 「普通だろ? 涼しいに越したことはない」
ジョミー「そりゃそうだけどさ…」
なんだか違う気がするような、と首を傾げるシャン学メンバー。
夏真っ盛りのサマースクールで冷房完備と言われましても。
キース 「こう、せめてだな…、夜は外気で涼を取るとか」
シロエ 「そうですよ。クーラーより自然の風ですよ!」
ブルー 「柔道部の合宿レベルで語られてもねえ…」
ジョミー「虚弱体質がどうこうって言う気?」
ブルー 「ううん、ぼくは野生児じゃないものだから」
文明的な生活がしたい、と生徒会長は申しております。
暑い夏には当然、クーラー。
ブルー 「そりゃ、テントでもいいけどさ…。希望者がいれば」
ジョミー「ぼく、テント!」
キース 「俺もそっちがいいような気が…」
ブルー 「ふうん? じゃあ、ハーレイに頑張らせよう」
全員 「「「は?」」」
テント生活を希望となると、何故に教頭先生が頑張ることに?
生徒会長の考えることは、ますますもって謎だらけですよ~!
2012/07/15 (Sun)
