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シャングリラ学園つれづれ語り
☆アヒルが大好き


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日取りが無事に決定で。

サム  「オーダーかよ! そりゃゴージャスだぜ!」
シロエ 「良かったですね、キース先輩!」

先輩の好みでいいそうですよ、とシロエ君、ニッコリ。

シロエ 「ぶるぅ任せだと、ほぼ想像がつきますし…」
Aブルー「ほぼほぼ、アヒルちゃんだよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ アヒルちゃん、大好き!」

それもいいよね、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「アヒルの形で、黄色くて…」
ジョミー「それって、バナナボートに似てない?」
サム  「あー…。アレなあ、ビジュアル似てるよな!」
シロエ 「摩擦係数ゼロって辺りも、似ていませんか?」

ちょっと捻りを入れた場合、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「ゼロの場合は、ノンストップになりますけど…」
スウェナ「ちょっと摩擦を増やすのね?」
シロエ 「そうです、そうです! こう、ちょっとした…」

地面の出っ張りとかで跳ねるんですよ、と解説が。

シロエ 「どう跳ねるかは、地面の形状次第でですね…」
サム  「バナナボートの動きと同じで、読めねえのな?」
シロエ 「そうなるでしょうね、ぼくも事前に計算は…」

難しいです、とシロエ君。

シロエ 「何処を通るか、コースが分かれば出来ますが…」
ジョミー「そんなの、ぶるぅの気分でさ…」
サム  「決めてあっても、別のコースに変わるヤツだぜ」
Aブルー「間違いないねえ、ぶるぅだしね!」

で、アヒルボートにするのかい、とソルジャー、乗り気。

Aブルー「バナナボートと違って、棺桶だから…」
ジョミー「キースは中に入るんだよね?」

でもって、イレギュラーに跳ねて下って…、とジョミー君。

ジョミー「絶対、いいと思うけど!」
キース 「どの辺がだ!」
シロエ 「ズバリ、見ている方がです!」
Aブルー「最高だよ!」

是非、その棺桶でいきたいね、と笑顔ですけど。
アヒルボート…。


2023/10/16 (Mon)



☆国産でなければ


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの計画が進行中ですけど。

キース 「アヒルの形の棺桶なんぞは、無いからな!」
Aブルー「でもねえ、そこはマツカのオーダーだしさ…」
シロエ 「多少の無茶は言える気がします」
マツカ 「言えるでしょうねえ、要は加工ですから」

ついでに心当たりもあります、とマツカ君の笑み。

マツカ 「国産にこだわらないなら、もう今日にでも…」
シロエ 「オーダー出来てしまうんですか?」
マツカ 「ええ。出来上がったら、空輸でいいと思います」
ジョミー「えっと…? マツカだったら、国産でもさ…」

充分、オーダー出来そうだよ、とジョミー君の質問が。

ジョミー「棺桶屋さんじゃ無理にしたって、何処ででも…」
サム  「うんうん、すげえ高名な芸術家でもよ…」
スウェナ「喜んで作りそうだわねえ…」

芸術が爆発していても…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「スタンダードなアヒルボート、って頼んでも…」
ジョミー「いけそうなのにさ、なんで外国で頼んで空輸?」
マツカ 「どうせだったら、プロの仕事がいいでしょう?」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と一同、キョトン。

シロエ 「あのぅ…。芸術家だって、プロですよ?」
マツカ 「そうなんですけど、専門家ではないですからね」
ジョミー「専門家って、何の専門家?」
マツカ 「もちろん、棺桶ですけれど?」

今の流れで他に何かがありますか、とマツカ君の問い返し。

マツカ 「キース専用の棺桶を作る話でしょう?」
ジョミー「そうだけど…。って、まさかアヒルボートの…」
シロエ 「形をしてる棺桶、あるんですか!?」

この国には存在してませんけど、とシロエ君。

シロエ 「そこの国では普通だとか…?」
マツカ 「どうでしょう? 飛行機は普通にありますが」
一同  「「「飛行機!?」」」

それは本当に棺桶なのか、と誰もが愕然。
飛行機ですか…?


2023/10/17 (Tue)



☆プロの技がいい


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来ていて、松茸狩りが決まったわけですけど。

ジョミー「飛行機って、ソレ、本当に棺桶なわけ?」
マツカ 「ええ。ベンツなんかもありますし…」

他にも色々、趣味に合わせて…、とマツカ君。

マツカ 「そこの国だと、そっちの方が普通なんです」
Aブルー「本当なのかい?」
マツカ 「嘘なんか言っていませんよ。ブルーだったら…」

分かるのでは、とマツカ君の視線が生徒会長に。

マツカ 「ご存知ですか、そういう棺桶?」
ブルー 「当然だよね、実物を見たこともあるしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ チョコレートで有名な国なの!」

うんと楽しい棺桶、ドッサリ! と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「アヒルボートも、あそこだったら作れそう!」
サム  「マジか、本気であるってか…?」
マツカ 「そうなんです。棺桶のプロに注文しますか?」
一同  「「「イイネ!」」」

それでいこう、と誰もが突き上げる拳。

Aブルー「最高だよね、ぶるぅも大喜びだよ!」
キース 「あんた、肝心のぶるぅにだな…!」

何も相談してないだろうが、とキース君、必死。

キース 「勝手に決めたら、あんたも無事には済まんぞ!」
Aブルー「ああ、その点なら、大丈夫!」

さっきからワクワク思念波がね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「ぼくの青の間から、こっちの世界を覗き見中!」
一同  「「「げっ!」」」

いつからなんだ、と一同、ドン引き。

シロエ 「ヤバすぎですから!」
ジョミー「死ぬのは、キースだけにしてよね!」
Aブルー「とっくにその気でいるよ、ぶるぅは!」

アヒルボートを注文だってさ、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「マツカ、お願い出来るかな?」
マツカ 「分かりました、早速、手配しますね」
キース 「本気で俺を殺す気なのか!」
シロエ 「よろしくです!」

一人で死んで下さいね、という台詞に全員、賛成。
確定…。


2023/10/18 (Wed)



☆敵前逃亡は不可


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、21日は松茸狩りに行くと決定で。

Aブルー「キース、みんなもこう言ってるから…」
ジョミー「一人で派手に爆死してよね!」

アヒルボートで、と発案者のジョミー君、親指をグッと。

ジョミー「でもって、ぼくたちは松茸狩りでさ…」
シロエ 「大いに食べて楽しみましょう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 山で松茸尽くし!」

お料理屋さんのとは違う方向だよね、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「上品に食べるより、ドッカンと!」
Aブルー「いいねえ、松茸入りのすき焼きとかだね!」
ぶるぅ 「松茸山の定番だも~ん!」

すき焼き、それに焼き松茸、と挙がる松茸山の定番料理。

ぶるぅ 「キースは死んでるかもだけど…」
サム  「かまわねえって、自業自得だしよ」
スウェナ「そうよ、キースは、あっちのぶるぅに…」

遊ばれていれば充分だわね、とスウェナちゃんの突き放し。

スウェナ「敵前逃亡、しちゃダメよ?」
Aブルー「欠席とかは論外だから!」
キース 「死ぬと分かっているのにか!?」
Aブルー「生存率が半端ないから、無問題!」

死ぬわけないって、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「マツカは、棺桶の準備をよろしくね!」
マツカ 「ええ、アヒルちゃんの形で発注しますよ」

色は黄色で、こんな具合で…、と白紙に絵をサラサラと。

マツカ 「如何でしょうか?」
一同  「「「イイネ!」」」
マツカ 「じゃあ、これで注文しておきます」

ちょっと失礼、と席を外して、直ぐに戻りまして。

マツカ 「注文しました、20日までには届きますので…」
Aブルー「それを持参で松茸山だね!」

マイクロバスで、とソルジャー、ウキウキ。

Aブルー「今年も、うんと楽しめそうだよ!」
シロエ 「ぼくたちもです!」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aブルー「さあ…?」

死なないように鍛えておけば、と冷たい声が。
それしか…。


2023/10/19 (Thu)



☆緩衝材はオッケー


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来て松茸狩りが決定、21日に行くわけで…。

キース 「死なないように鍛えろ、だと!?」
Aブルー「他に対策、出来るのかい?」

無さそうだけど、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「でもねえ…。カエル袋なら、腹筋をさ…」
シロエ 「鍛えておいたら、いけそうですけど…」
サム  「アヒルボートじゃ、全身、ガンガンいかれるぜ」
ジョミー「首を鍛えれば、ムチ打ちに強くなれるかも!」

ガクンといっても安心かもね、とジョミー君の案。

ジョミー「心配なのは首と頭で、他はなんとか…」
スウェナ「そうねえ、あとは緩衝材の用意かしらね」
一同  「「「緩衝材?」」」
スウェナ「そのままの意味よ、棺桶の中にみっしりと…」

詰めておいたらマシになるでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「持ち込む分には、きっとぶるぅもオッケーよ!」
Aブルー「らしいね、ぶるぅが許すって!」
一同  「「「あー…」」」

そういえば筒抜けだったっけ、と誰もが苦笑。

シロエ 「キース先輩、緩衝材はいけるらしいです!」
サム  「朗報じゃねえか、何を詰めるんだよ?」
キース 「まさか、花とは言わないだろうな?」

棺桶だけに…、と副住職ならではの発言が。

キース 「入れる物には決まりが多いが、花は何処でも…」
シロエ 「入れるでしょうね、宗教を問わず」
サム  「けどよ、墓穴を掘っていねえか?」

布団と言えばよかったのによ、とサム君のツッコミ。

サム  「ぐるぐる巻きでも、緩衝材としては優秀だぜ?」
Aブルー「どっちも採用! 花と布団で!」
一同  「「「げっ!」」」

また筒抜けか、と一同、ガクブル。

Aブルー「そういうわけだし、準備の方をよろしくね!」
マツカ 「布団はともかく、花は高いですから…」
Aブルー「じゃあ、花はマツカで、布団はキースで!」

それぞれ用意して、松茸狩りに、とブチ上げる人。
完璧ですね?


2023/10/20 (Fri)



☆出て来た棺桶


やって来ました、松茸山へ出掛ける21日、朝イチで集合。
生徒会長宅のマンション前で、マイクロバスもスタンバイ。

シロエ 「おはようございます! 行楽日和ですよね!」
サム  「松茸狩りにはもってこいだぜ」
Aブルー「おはよう、みんな揃ってるかな?」
??? 「皆さん、おはようございます」

お久しぶりです、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「本日は、お招き頂けて光栄です」
??? 「かみお~ん♪ 松茸狩り、うんと楽しみ!」

よろしくね、と悪戯小僧なぶるぅ(会話表記はAぶるぅ)。

Aぶるぅ「マツカ、アヒルちゃんの棺桶、出来た?」
マツカ 「もちろんです。こちらになります」

こんな感じに出来て来ました、とマツカ君が外した布。

Aぶるぅ「わぁーい、アヒルボートの出来上がり!」
ぶるぅ 「バナナボートにそっくりだよね!」
マツカ 「キースには、こう、蓋を外してですね…」

入って貰う形になってますよ、と蓋をパカンと。

マツカ 「留め具の方も、頑丈にして貰いましたから…」
Aブルー「摩擦係数がゼロとちょっとで、跳ねたって…」

いけるんだね、とソルジャー、確認を。

Aブルー「中のキースが、飛び出したりはしなくって!」
マツカ 「ええ。それから、花も用意してあります」

これですね、と指差す先に花の運搬用の箱。

シロエ 「えっと…? あれっ、白じゃないんですか?」
ジョミー「ホントだ、なんか色とりどりでさ…」
スウェナ「花も薔薇とか、華やかだわよ?」

菊じゃないの、とスウェナちゃんも覗き込んでますけど。

マツカ 「生前葬のようなものですからね」
サム  「あー…。賑やかに送り出すヤツな!」

で、肝心の主役はどうしたんだよ、とサム君の問い。

サム  「まだ来てねえぜ?」
ジョミー「逃げたかな?」
キース 「すまん、遅れた!」
シロエ 「キース先輩、布団はどうしたんです?」

用意して来る筈でしたよね、とシロエ君。
忘れたとか…?


2023/10/21 (Sat)



☆布団干しに最高


松茸山へ出掛ける日でして、いいお天気で朝から全員集合。
マイクロバスも来ていますけど、遅れて来たのがキース君。

ジョミー「ホントだ、圧縮袋も無いみたいだし…」
サム  「布団無しかよ、キツイんでねえの?」

緩衝材が花しかねえぜ、とサム君が指差す花が満載の箱。

サム  「マツカが揃えてくれてるけどよ、アレではよ…」
シロエ 「布団の代わりは無理ですよ?」

どうして持って来なかったんです、とシロエ君の問い。

シロエ 「そこまで自信があったんですか、打ち身とか?」
ジョミー「打ち身よりもさ、ムチ打ちの方がヤバいって!」
スウェナ「布団でぐるぐる巻きにしてれば、首の周りは…」

花ギッシリでいけた筈だわよ、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「首がガクンとやられるリスクは、激減だわね」
キース 「俺も布団は欲しかったんだ!」

しかし…、とキース君、深い溜息。

キース 「背負って部屋を出ようとしたら、おふくろに…」
サム  「止められたのかよ?」
キース 「いや、助かるわ、と感謝されてだな…」

布団干しに干しに行く羽目に…、と不幸すぎる台詞が。

キース 「絶好の布団干し日和というヤツで!」
一同  「「「あー…」」」

そりゃダメだ、と誰もが納得。

シロエ 「取り込む方は、イライザさんなんですね…」
キース 「親父かもしれんが、キッチリ詰んだ…」

持ち出したら確実にバレるだろうが、と嘆きまくる人。

キース 「というわけで、布団は無くて…」
サム  「花だけなのな…」
ぶるぅ 「んとんと、お布団、貸してあげるよ?」

お客様用の羽根布団、と家事万能なお子様の助け舟。

ぶるぅ 「緩衝材には、イマイチだけど…」
キース 「是非、貸してくれ!」

無いよりマシだ、とキース君も必死。

キース 「でないと真面目に打ち身だらけで…」
ぶるぅ 「オッケー!」
Aブルー「それじゃ、布団を用意して…」

バスに積んだら出発だね、とソルジャーの纏め。
松茸狩り…!


2023/10/22 (Sun)



☆誰も来ない環境


絶好のお出掛け日和に、マツカ君が手配した松茸山へ出発。
マイクロバスで快適な道中、みんな揃って到着ですけれど。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸山を貸し切り!」
マツカ 「ぼくたちの他に、お客さんはいませんからね」

遠慮なくお楽しみ下さい、とマツカ君の穏やかな笑み。

マツカ 「この辺り一帯、人は入って来ませんから」
サム  「マジかよ、松茸山、幾つ借りたんだよ?」
マツカ 「大した数ではないですよ。でも、人がいると…」

キースで遊べないでしょう、と怖い台詞が。

マツカ 「生前葬も問題ですけど、アヒルボートが…」
ジョミー「あー…。目撃者がいたら、通報かもね…」
マツカ 「そうなんです。動画の拡散も困りますしね」

スマホはとても怖いんですよ、とマツカ君が竦める肩。

マツカ 「ですから、道路の方もですね…」
サム  「通行止めにしたってか?」
マツカ 「工事の準備中という形にしておきました」

通って来た道は、もう止まってます、とニッコリと。

マツカ 「山越えの道も、松茸泥棒の監視ということで…」
シロエ 「人を配置したわけですね?」
マツカ 「ええ。何が起きても、通報も動画の拡散も…」

有り得ないです、と流石な手回し。

マツカ 「松茸狩りを先にしますか、生前葬の方ですか?」
Aブルー「同時進行で行きたいねえ!」

棺桶を担いで登ろうよ、とソルジャーの提案。

Aブルー「この駐車場でキースを詰めてさ、賑やかに!」
Aぶるぅ「わぁーい、みんなで、お神輿ワッショイ!」
一同  「「「イイネ!」」」

それじゃ早速、とアヒルボートが駐車場にドンと。

シロエ 「キース先輩、どうぞです!」
ぶるぅ 「待って、お布団!」

巻かないとね、と出て来た羽毛布団。

ぶるぅ 「キース、ピシっと立っててくれる?」
Aブルー「あっ、その前に、ムチ打ち防止に…」
キース 「何かあるのか?」
Aブルー「コレだよ!」

貼って安心、と出て来たエレキバン。
効くんですか…?


2023/10/23 (Mon)



☆貼れば効くブツ


松茸山の駐車場に到着、見渡す限りの範囲を貸し切り状態。
通報される心配も無いとか、キース君をアヒルボートへと。

ジョミー「それって、エレキバンとか言わない?」
キース 「ムチ打ちをやらかした後に、使うヤツだろう!」

ついでに効き目があるかどうか…、とキース君の渋面。

キース 「普通に整形外科でだな…」
シロエ 「診て貰った方が早くないですか?」
サム  「うんうん、打ち身とセットで薬も出るしよ」
Aブルー「違うんだってば、同じエレキバンでも!」

あれこれ実験済みなんだよね、とソルジャーの笑み。

Aブルー「サイオンを乗っけて、効くツボに貼れば…」
A船長 「疲れ知らずで朝までビンビン、ガンガンですよ」
ブルー 「その先、禁止!」

松茸狩りをしたかったらね、と生徒会長、イエローカード。

ブルー 「レッドカードで退場だから!」
Aブルー「大丈夫! 今はムチ打ち防止が大事!」

サイオンを乗せるのがポイントだよ、と立てる親指。

Aブルー「ヤバそうな筋とか、関節とかに貼ったらさ…」
ジョミー「予防出来るわけ?」
Aブルー「軽く痛めてしまったかな、って程度で終了!」

青アザは出来てしまうけど、とニコニコニコ。

Aブルー「三日もあれば充分、治るよ!」
キース 「そうなのか?」
Aブルー「嘘を言うわけないだろう! 場面が場面!」

棺桶の用意があるんだし、とアヒルボートを指す人。

Aブルー「死んだら、シャレにならないしさ…」
Aぶるぅ「ぼくのオモチャも、減っちゃうし…」
一同  「「「あー…」」」

今後もオモチャな方向なのか、と誰もが納得。

シロエ 「キース先輩、どうするんです?」
キース 「貼るに決まっているだろう!」

布団の方もよろしく頼む、と悲壮な決意。

Aブルー「オッケー、それじゃ首から!」
キース 「腰にも頼みたいんだが…」
Aブルー「分かってるって!」
ぶるぅ 「お布団も!」

キッチリ巻くね、とキース君をぐるぐる巻き。
準備完了!


2023/10/24 (Tue)



☆ダイブして入れ


松茸山に着いた御一同様、駐車場でアヒルボートの準備中。
キース君を布団でぐるぐる巻きで、入る支度は完了でして。

Aブルー「さあ、出来た! 入って、入って!」
Aぶるぅ「キースが入ったら、お花を詰めるね!」
キース 「この状態で、俺にどうしろと?」

足を上げることも出来ないんだが、と布団巻きなキース君。

キース 「手も動かないし、ダイブしろってか!」
Aブルー「いいね、ソレ!」
Aぶるぅ「わぁーい、棺桶に頭からダイブ!」

やって、やって! と悪戯小僧がピョンピョンと。

Aぶるぅ「足腰、鍛えてあるもんね!」
Aブルー「グッと屈んで、頭からいこう!」
キース 「……マジか……」

それは頭を強打するヤツ、とキース君、愕然。

キース 「アヒルボートの前に死ぬコースだぞ!」
Aブルー「忘れたのかな、エレキバン!」
A船長 「キッチリ貼ってありますしねえ…」

頭もタンコブ程度ですよ、とキャプテンの言。

A船長 「ムチ打ちの心配も無用ですから、安心です」
Aブルー「保証するってば、飛んで、飛んで!」

勢いをつけてジャンプでダイブ、とソルジャーも。

Aブルー「みんなも声援、よろしくね!」
一同  「「「イイネ!」」」

入る所からお祭りだ、と誰もが歓声。

ジョミー「じゃあ、掛け声はダイブでいいかな?」
シロエ 「ですね、景気のいい響きですよ」
サム  「声を揃えて、ダイブ、ダイブ、な!」

手拍子もつけて盛り上げようぜ、とサム君も。

サム  「いくぜ、ダイブ、ダイブ!」
Aブルー「いいねえ、みんな手拍子、手拍子!」
一同  「「「ダイブ、ダイブ!」」」
Aぶるぅ「ダイブしないなら…」

どうしようかな、と悪戯小僧が棺桶をチラリ。

Aぶるぅ「何か悪戯、考えないと…」
キース 「いや、ダイブする!」
Aブルー「オッケー、みんな応援!」
一同  「「「ダイブ!」」」
キース 「南無阿弥陀仏ーっ!」

凄い掛け声で、頭から飛び込んで行った人。
お念仏…。


2023/10/25 (Wed)



☆ダイブの結果は


松茸山にアヒルボートを担いで登ろう、と決めた御一同様。
麓の駐車場で準備ですけど、キース君がダイブで棺桶へと。

Aぶるぅ「かみお~ん♪ ナイスダイブ!」
Aブルー「うん、決まった! 拍手、拍手ーっ!」

見事だったよ、とソルジャー、大絶賛。

Aブルー「鍛えていると、やっぱり違うねえ…」
A船長 「本当に。ゴツンと音はしましたが…」
Aブルー「キース、頭は無事だよね?」
キース 「なんとかな…」

首も問題無さそうだ、と答える声が聞きづらい件。

Aブルー「返事は、もっとハキハキと!」
キース 「そう言われても…!」
シロエ 「無理っぽいですよ、うつ伏せですから」

頭からダイブでしたからね、とシロエ君が指す棺桶の中。

シロエ 「上を向こうにも、手足が使えませんし…」
ジョミー「熊のプーさんみたいだよねえ…」

お尻の側が見えてるしさ、とジョミー君。

ジョミー「裏返さないと、どうにもならないよ」
サム  「だよなあ、仕方ねえから裏返そうぜ」

俺たちでよ、とサム君が屈みましたけど。

Aぶるぅ「ダメだってばーっ!」
一同  「「「は?」」」
Aぶるぅ「主役は、お尻でいいと思うの!」

熊のプーさんで閃いたしね、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「顔の周りを、お花で飾ってあげるより…」
サム  「尻だってか?」
Aぶるぅ「ピンポーン!」

キースのお尻のお葬式だあ! とピョンピョンピョン。

Aぶるぅ「その方が、心が痛まないでしょ?」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
マツカ 「顔が見えたらキツイですけど、お尻なら…」
スウェナ「良心の呵責、ナッシングよね!」

元々、無かったんだけど、とスウェナちゃんも。

スウェナ「このまま行きましょ、お花ドッサリで!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「静かにしたまえ、主役はお尻だから!」
Aぶるぅ「お尻は喋らないもんね!」
キース 「俺の尻なんだが!」

主役も何も、と持ち主が叫んでますけど。
詰んだのでは…?


2023/10/26 (Thu)



☆主役が変わるなら


キース君が入ったアヒルボートを担いで、松茸山へ登る件。
麓の駐車場で準備で、布団巻きのキース君が中へダイブで。

Aブルー「主役と決まれば主役なんだよ、お尻がね!」
Aぶるぅ「そだよ、お尻は凄いんだから!」

夜は立派に出番があるし、と悪戯小僧が威張り返り。

Aぶるぅ「大人の時間は、お尻がなくっちゃ!」
Aブルー「そうなんだよねえ、無いと大変!」
A船長 「突っ込む場所が、無いも同然ですからねえ…」
ブルー 「その先、絶対、許さないから!」

今すぐ退場して欲しいかも、と生徒会長、レッドカードを。

ブルー 「松茸狩りをしたいんだったら、そこまでで!」
Aブルー「無粋だねえ…。まあいいけどさ」
A船長 「どうせキースの場合は、出番が無いですし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ モテない人生だしね!」

突っ込んでくれる人もいないよ、と悪戯小僧がケタケタと。

Aぶるぅ「今日は、可哀相なお尻を主役にしてあげる会!」
Aブルー「いいねえ、お尻も報われるってね!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
Aブルー「主役を譲ればいいだけだよ!」

花の他にも色々と入れた方がいいかも、とソルジャーの言。

Aブルー「お尻だしねえ、痔の薬とか…」
シロエ 「なるほど、座薬に塗り薬ですか…」
サム  「坊主の職業病らしいよな、アレ…」

座る時間が多いからよ、と僧籍なサム君。

サム  「キースはどうだか知らねえけど」
キース 「俺も親父も、そんな病は患っていない!」
Aブルー「らしいよ、だったら生前葬で送っておけば…」
ジョミー「一生、無縁でいられそうだね!」

是非、棺桶に痔の薬も、とジョミー君もプッシュ。

ジョミー「でもさ、マツカが通行止めにしちゃったし…」
シロエ 「瞬間移動で買いに行くしかないですね」
ぶるぅ 「じゃあ、行って来る!」
Aブルー「いいのを沢山、ドッカンとね!」
ぶるぅ 「オッケー、箱買い!」

大人買いしに行って来るね、と消えましたけど。
痔の薬…。


2023/10/27 (Fri)



☆主役を立てないと


松茸山へは、キース君が入ったアヒルボートを担いで登山。
麓の駐車場で準備ですけど、主役がキース君のお尻に交代。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ お薬、買って来たよーっ!」
Aぶるぅ「わぁーい、座薬も、塗り薬も!」

お花と一緒に詰めなくっちゃ、と悪戯小僧も大喜び。

Aぶるぅ「お薬、お尻の周りかなあ?」
Aブルー「ダメダメ、主役はお尻なんだよ?」

花を持たせると言うだろう、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「お尻が花で、頭の周りが薬だね!」
一同  「「「うわー…」」」

それは酷い、と誰もがドン引き。

シロエ 「頭の周りは、酷すぎませんか?」
Aブルー「何か文句があるとでも?」
シロエ 「いえ、無いです!」

ぼくも命が惜しいですから、とシロエ君、逃げ腰。

シロエ 「急いで詰めます、塗り薬からでいいですか?」
Aブルー「そうだね、座薬とセットで絵になるように!」
A船長 「詰め終わったら、隙間に花は如何でしょうか」
Aぶるぅ「そだね、どうせ全体に詰めるんだしね!」

主役の周りが多めなだけで、と悪戯小僧の手に深紅の薔薇。

Aぶるぅ「お尻の周りは、薔薇とかで!」
ジョミー「顔の周りは隙間用?」
Aブルー「そう! 顔は脇役、主役はお尻!」

もっとも布団で隠れてるけど、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「お尻のトコだけ、穴を開けようかな?」
シロエ 「会長の家の布団ですけど!」
Aブルー「マツカ、弁償出来るよね?」
マツカ 「は、はいっ!」

最高級の羽毛布団を手配します、と御曹司。

マツカ 「ブルーも、ぶるぅも、それでいいですか?」
ぶるぅ 「ぼくはいいけど…」
ブルー 「もちろん許すよ!」

マツカの家の御用達だし、と生徒会長が立てる親指。

ブルー 「どうせだったら、一式貰えるかな?」
マツカ 「ええ、枕からご用意します」
ぶるぅ 「やったーっ!」
Aブルー「それじゃ、主役のご登場!」

サイオンで布団にポンと開けられた穴。
お尻、出ました…。


2023/10/28 (Sat)



☆登って来た道を


松茸山に登る道中、担ぐのがキース君入りのアヒルボート。
準備の方もいよいよ仕上げで、主役はキース君のお尻で…。

Aブルー「穴の周りは固めてあるから、羽根は出ないし…」
Aぶるぅ「みんな、お尻を飾ってあげてね!」

頭の方に痔のお薬も、と悪戯小僧が音頭で、花や薬が。

Aブルー「うん、いい感じに出来上がったよ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 蓋をして、お神輿ワッショイ!」

いくよ! とサイオンでアヒルボートの蓋を載せまして。

Aぶるぅ「えっと、留め具は、っと…」
A船長 「やりましょう。力には自信がありますからね」

こう押さえて…、とキャプテン、ガッチリ固定。

A船長 「大丈夫です、これで外れませんよ」
Aブルー「さあ、みんなで担いで景気よく!」
一同  「「「ワッショイ!」」」

逆らったら後が怖いから、と担いで登ってゆく御一同様。

Aぶるぅ「んとんと、ここでワッショイしてね!」
一同  「「「は?」」」
Aぶるぅ「お神輿の見せ場は、途中でワッショイ!」

派手にやるでしょ、と言われれば、そうかも。

一同  「「「ワッショイ!」」」
Aぶるぅ「もひとつ、ワッショイ!」
一同  「「「ワッショーイ!」」」
キース 「やめてくれ!」

死ぬ、と中から悲鳴ですけど、ワッショイで登山。

Aブルー「あっ、此処で食事になるのかな?」
マツカ 「ええ、この辺りがいいそうです」

日当たりも良くて…、と指す敷物や七輪、コンロなど。

マツカ 「松茸が採れたら連絡すれば、食材が…」
Aブルー「なるほど、すき焼きとかだしね!」

食材は新鮮なのが一番、とソルジャーも納得。

Aブルー「すると、アヒルボートは此処から…」
Aぶるぅ「そだね、登って来た道を…」

駐車場までノンストップ! と悪戯小僧。

Aブルー「よし! アヒルボートを降ろして、押して!」
Aぶるぅ「みんなで蹴ってね!」
Aブルー「御出棺だよ!」

お別れしたら松茸狩りだ、と言ってますけど。
蹴れ、と…?


2023/10/29 (Sun)



☆再利用も出来ます


キース君入りのアヒルボートを担いで、いよいよ松茸狩り。
食事が出来る場所に到着、まずはアヒルボートにお別れで。

シロエ 「蹴るんですか!?」
Aブルー「嫌なら、押してもいいんだよ?」

要は落とせばいいんだからね、と麓を見下ろすソルジャー。

Aブルー「イレギュラーに跳ねて、ノンストップで!」
Aぶるぅ「それとも、見てるだけがいい?」

見学料は、うんと高いよ、と悪戯小僧の目がキラリーンと。

Aぶるぅ「アヒルボートは、キース専用じゃないし…」
一同  「「「え?」」」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 再利用、出来るよね!」

キースの次に入りたい人ーっ! と突き上げる拳。

Aぶるぅ「マツカ、花とお布団、用意出来るでしょ?」
マツカ 「え、ええ…。ということは、ぼくは除外で…」

他の皆さんになるんでしょうか、と御曹司の問い。

マツカ 「キースの場合は痔の薬ですけど、その辺も…」
Aぶるぅ「そだよ、誰が入るかで変わるも~ん!」

マツカは入っちゃダメだけどね、とニコニコニコ。

Aぶるぅ「他は先着順で受け付けーっ!」
シロエ 「要りませんから!」

ぼくは蹴ります、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「キース先輩、失礼します!」
一同  「「「イイネ!」」」」

絶対ソレ、と全員の足がアヒルボートを蹴り飛ばし。

キース 「うわーっ!」
一同  (((悪い…)))

こっちも命がかかってるから、と一同、合掌。

Aぶるぅ「わぁーい、跳ねたり、落っこちたり!」
キース 「止めてくれーっ!」
Aブルー「まだまだ、麓は先だから!」
一同  (((怖すぎる…)))

しかも、この後、爆死エンドか、と誰もがガクブル。

Aブルー「いいねえ、いいねえ、アヒルボート!」
A船長 「見ている分には、最高ですね!」
Aぶるぅ「跳ねて、跳ねてーっ!」
Aブルー「さあ、フィナーレだよ、爆死でゴー!」
キース 「ああああああ!」

ドッカーン! と麓の木を直撃で停止。
生きてますか…?


2023/10/30 (Mon)



☆代わりは嫌すぎ


松茸狩りに来た御一同様、まずはアヒルボートにお別れを。
中のキース君の絶叫を乗せて下って、麓の木の幹に激突で。

シロエ 「キース先輩、死んだかもですね…」
Aブルー「まだまだ、もっといけるから!」
一同  「「「は?」」」
Aぶるぅ「エレキバン、ちゃんと効いてるもーん!」

青アザは出来たかもだけど、と悪戯小僧がピョンピョンと。

Aぶるぅ「松茸狩りして、お昼御飯の後で、もう一度!」
一同  「「「げっ!」」」
Aぶるぅ「代わりに乗りたい人は、手を挙げてーっ!」

あれ? と見回す悪戯小僧。

Aぶるぅ「乗らないの?」
シロエ 「普通、いないと思います…」
Aぶるぅ「そっか、だったらキースでもう一回!」

でも、その前に回収だよね、と瞬間移動で戻ったボート。

Aぶるぅ「生きてるかな?」
A船長 「開けてみましょう。ああ、無事ですね」
キース 「どの辺がだ…!」

真面目に死んだ、と痔薬と花に埋もれて、うつ伏せな人。

キース 「早く出してくれ!」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! 松茸、ちゃんと採ってね!」

お昼御飯が済んだら、アヒルボート、と怖い台詞が。

Aぶるぅ「それまでの間は、松茸狩りがお仕事だから!」
キース 「いつ決まったんだ!」
Aぶるぅ「ついさっき! 誰も乗りたい人がいないし…」

アヒルボートがもったいないでしょ、とニコニコ。

Aぶるぅ「生きて帰れるのも分かったし…」
Aブルー「痔という病も、生前葬で送れたからねえ…」
A船長 「午後も頑張って下さいね」

ワープしろとは言いませんから、とキャプテンも笑顔。

A船長 「ただ乗るだけで、技術は全く不要です」
Aブルー「ホントにね!」

さあ、出て! とソルジャー、サイオンでキース君を外へ。

Aブルー「松茸も沢山採ってよね!」
Aぶるぅ「お昼を食べたら、アヒルボート!」
キース 「マジか…」
一同  (((怖すぎる…)))

でも交代は嫌だ、と誰もが沈黙ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2023/10/31 (Tue)



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☆その話はマズイ


さて、10月。今年は1日からして日曜、休日ですけれど。
お出掛けではなく、生徒会長宅で過ごすシャン学メンバー。

ジョミー「暑いよね、今年…」
サム  「10月っていう気分じゃねえぜ…」

こんなの昨日の続きじゃねえか、とサム君の文句。

サム  「昨日の続きで、9月31日でねえの?」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
スウェナ「9月は30日までだものね、まさに31日で…」

暑すぎだわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「行楽の秋って気分じゃないわ」」
ジョミー「もっと涼しくならないとね…」

これじゃ松茸狩りだって無理、とジョミー君。

ジョミー「山に行っても空振りするヤツ!」
シロエ 「ジョミー先輩、そこまでにしておいて下さい!」
ジョミー「えっ? 何かマズイこと言ったっけ?」
シロエ 「いえ、そのものではないですけど…」

危険ですよ、とシロエ君が自分の指を唇に。

シロエ 「松茸もキノコの内ですからね」
一同  「「「あー…」」」

確かに危険だ、と一同、納得。

キース 「ジョミー、その先は喋るなよ?」
ジョミー「うん、分かった…」

別の話を振らないと、とジョミー君が引き締める顔。

ジョミー「キースの二の舞、嫌だしね…」
キース 「なんだって!?」

冗談じゃない、とキース君、グッと拳を。

キース 「そう言いたいのは、俺の方だ!」
ジョミー「でも、大抵はキースがさ…」
シロエ 「やらかしますよね、先月だって、そうでした!」

一人で自爆すればいいのに、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「蒸し返すようで、アレなんですけど…」
ジョミー「ぼくたち、マジでキツかったしね…」
サム  「うんうん、キースが動く度によ…」

オナラの音が響くんだぜ、とサム君も。

サム  「法要の席でアレはねえよな…」
シロエ 「ええ。なのに笑ったら終わりだなんて…」
キース 「俺の台詞だと思うぞ、ソレは!」

お前たちが吐くヤツではない、と怒鳴ってますけど。
どっち…?


2023/10/01 (Sun)



☆あの世でも本望


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
気分は9月の31日、松茸狩りな気分にもなれませんけど。

キース 「あの日の俺が、どれほど地獄だったか!」
シロエ 「でも、実害は何も無かったじゃないですか!」

オナラの音が響くだけで…、とシロエ君の指摘。

シロエ 「ぶるぅの悪戯、普段だったら半端ないですよ?」
サム  「だよなあ、カエル袋とか、マジで死ぬヤツな」
ジョミー「キースだから、なんとか無事なんだよねえ?」

カエル袋、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「仰向けにされて、お腹の上でピョンピョンで…」
スウェナ「ぐえっ、て言うから、カエル袋だものねえ…」
シロエ 「ぼくなら、とっくに死んでいますね」

内臓破裂で救急搬送で…、とシロエ君。

シロエ 「手当ての甲斐なく、あの世行きです」
サム  「あの世は勘弁願いてえよな、キースはともかく」
ブルー 「まあねえ、キースの場合は本望だよね」

お浄土を目指して修行を積むのが仕事だし、と生徒会長。

ブルー 「お坊さんは本来、そういうものだよ」
サム  「だろ? だからキースは、あの世行きでも…」

何も問題ねえんだけどよ…、とサム君の意見。

サム  「けど、俺たちは違うわけでよ…」
キース 「お前とジョミーも、僧籍だろう!」
サム  「言っておくけど、正式な修行はしてねえぜ?」
ジョミー「ぼくなんか、名前だけだから!」

棚経だって、無給のバイトのつもり、とジョミー君。

ジョミー「ブラック企業に引っ掛かったと思ってさ…」
シロエ 「毎年、耐えてるんですね?」
ジョミー「そう! でもさ、キースは本業なんだし…」
サム  「オナラの音が鳴っても、いける筈だぜ」

でなきゃ務まらねえじゃねえかよ、とサム君、ピシャリと。

サム  「現にキッチリ、最後までよ…」
シロエ 「やり遂げましたし、平常心でしょう?」
キース 「やかましい!」

お前たちより地獄を見たんだ、と握り締める拳。
本当に…?


2023/10/02 (Mon)



☆どっちの台詞だ


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ウッカリ出て来た松茸の話から、疫病仏へとズレまして…。

シロエ 「くどいようですけど、音だけですから!」
ジョミー「そうだよ、どの辺が地獄になるのさ!」

地獄は絶対、ぼくたちの方、とジョミー君も譲らず。

ジョミー「キースはお尻で、あのクッションをさ…」
サム  「押して鳴らしてただけじゃねえかよ!」
シロエ 「ぼくたちは、キース先輩のお尻を見ながら…」

アレを聞かされていたんですよ、と詰め寄るシロエ君。

シロエ 「笑いを堪えて座っているのは、地獄でした!」
ジョミー「笑ったら最後、あっちのぶるぅの下僕でさ…」
サム  「カエル袋の刑だったんだぜ?」

おまけにカエル袋はデフォな、とサム君の睨み。

サム  「基本のコースで、更に何かがつくんだぜ?」
シロエ 「どう来るか、真面目に怖すぎですから!」

死ぬ目に遭うのは確実ですし、とシロエ君、肩をブルッと。

シロエ 「それが嫌なら、先輩のお尻が見えていたって…」
ジョミー「そこからオナラの音がしたって、沈黙だよ!」

本当に地獄だったんだから、とジョミー君もグッと拳を。

ジョミー「マツカとぶるぅは、除外だったけど…」
シロエ 「スルースキルが高すぎですから…」

平常心だったわけですよ、とシロエ君が眺める二人の顔。

シロエ 「ああいう人たちも、いるわけですし…」
サム  「本職の坊主をやってるんだろ、耐えろよな!」
ジョミー「涼しい顔で耐えてこそだよ、キースは!」

でないと坊主失格だよね、とジョミー君。

ジョミー「ぼくたちを責める資格はゼロ!」
一同  「「「イイネ!」」」

スルースキルが高い人まで、拍手喝采。

マツカ 「あの日は地獄と言っていいのは、皆さんですよ」
キース 「なんで、お前まで、そいつらの肩を…!」
マツカ 「正しいと思うからなんですけど、違いますか?」

実は正しいのはキースですか、と聞いてますけど。
答えは…?


2023/10/03 (Tue)



☆正論で纏める人


初日が日曜日な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸の法要で地獄を見たのは誰なのか、が問題でして…。

マツカ 「いいですか? 今から纏めますからね、キース」
キース 「纏める、だと?」
マツカ 「はい。どちらの言い分が正しいのかを…」

きちんと整理して検討しましょう、とマツカ君、目がマジ。

マツカ 「でないと、キースには無理そうですから」
キース 「俺の頭脳を馬鹿にする気か!」
マツカ 「分かってるんなら、いいですけれど…」

つまり認めるわけですね、と穏やかな笑みが怖すぎる人。

マツカ 「お彼岸の法要、地獄はキースではなくて…」
ジョミー「ぼくたちの方ってことだよね?」
マツカ 「そうなりますね、キースも異議は無いようです」
キース 「待て、纏めるな!」

そんな所で…、とキース君、必死の乱入。

キース 「地獄は俺の方だったんだが…!」
マツカ 「まだ言うんですか?」
キース 「そう簡単に、あんな惨劇をだな…!」

片付けられたら浮かばれんぞ、とキース君、拳をグッと。

キース 「俺の人生でも、あそこまで酷い経験は無い!」
マツカ 「確認ですけど、無いんですね?」
キース 「ああ、一度もな!」

よくも地獄を見せやがって、と吊り上げる眉。

キース 「何故、誰も止めなかったんだ!」
シロエ 「ぼくたちの方も、命が懸かってましたから!」
マツカ 「そこなんですよね、どうもキースには…」

あれは地獄じゃないようですよ、とマツカ君。

マツカ 「何度も下僕をやらされましたし、耐性が…」
キース 「何の話だ!」
マツカ 「さっき、確認したヤツですよ」

あの法要が人生最悪の地獄でしょう、と入ったツッコミ。

マツカ 「つまりキースには、ぶるぅの下僕は…」
ジョミー「あー、大したことはないヤツなんだ?」
マツカ 「ええ。ですから、地獄を見た方は…」
シロエ 「ぼくたちで正解なんですね!」

流石はマツカだ、と大歓声の中で纏めが終了。
正論すぎ…。


2023/10/04 (Wed)



☆理解出来ない人


初日から日曜日で休みな10月、生徒会長宅で過ごす面々。
お彼岸の法要で見た地獄から、誰が地獄かで揉めまして…。

キース 「ちょっと待て! だから地獄は俺の方だと…!」
マツカ 「頭はいいんじゃなかったんですか?」

それとも聞き間違えたでしょうか、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「あの法要が、人生最悪の地獄なんでしょう?」
キース 「当然だ! よくも坊主をコケにしやがって!」
マツカ 「分かります。キースの坊主としての誇りが…」

あの屈辱を許せないのも、とマツカ君、淡々と。

マツカ 「それの前には、ぶるぅの下僕も、カエル袋も…」
シロエ 「要は些細なことなんですよね、マツカ先輩?」
マツカ 「そうなりますね、キースも充分、その辺は…」

理解出来たと思うんですが…、とマツカ君の冷たい視線。

マツカ 「無理なんだったら、もう一度、一番最初から…」
ジョミー「言ってあげてよ、分かってないし!」
サム  「うんうん、それがベストだよな」

キースが納得しねえことには…、とサム君も。

サム  「ついでに今後も、ぶるぅの下僕は専属でよ…」
シロエ 「是非とも、やって欲しいですよね!」
マツカ 「やってくれると思いますよ?」

今の話が分かるのならば…、とマツカ君が張る包囲網。

マツカ 「大したことではないそうですから」
一同  「「「イイネ!」」」
??? 「うん、ぼくも全面的に賛成!」

イイネ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場でして。

Aブルー「今月は、松茸狩りだって?」
一同  「「「げっ!」」」

既に手遅れだったのか、と誰もがドン引き。

ジョミー「ち、違うよ、ぼくのせいじゃないから!」
マツカ 「大丈夫ですよ、何があっても…」

そこのキースが引き受けますし、とマツカ君。

マツカ 「そうですよね?」
キース 「なんで、そうなる!」
マツカ 「やっぱり、もう一度、最初から…」

説明した方がいいんでしょうか、と質問が。
まあねえ…?


2023/10/05 (Thu)



☆普通にぶつけろ


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸の話が蒸し返されている所へ、余計なお客様までが。

Aブルー「説明するより、百聞は一見に如かずだろう?」
マツカ 「それは、どういう意味なんですか?」
Aブルー「キースにとっては、大したことないヤツを…」

普通にぶつけた方が早いよ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「それから、キースにアンケートをね!」
シロエ 「あー…。とりあえず、下僕を体験ですか!」
Aブルー「ピンポーン! 是非とも、松茸狩りで!」

結論を出すのは、その後で…、と纏めにかかる人。

Aブルー「法要よりも、下僕の方が地獄だったらさ…」
ジョミー「お彼岸で地獄を見たのは、ぼくたちだ、って…」
マツカ 「認めざるを得ないですねえ、確かに」

とてもいい案だと思います、とマツカ君も賛成。

マツカ 「キースも、それでいいでしょう?」
キース 「何故、そうなるんだ!」
マツカ 「頭で無理やり理解するより、早いですしね」

さっき、こちらの方も仰いました、と丁寧な口調。

マツカ 「それで皆さん、松茸狩りはいつにしますか?」
Aブルー「いいねえ、話が早くてさ!」

何処かの誰かとは大違いだよ、とソルジャー、絶賛。

Aブルー「いつがいいかな、ぼくのハーレイの方は、と…」
シロエ 「えっ、キャプテンも来るんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、こういうイベントの時は…」

来てるじゃないか、と言われて、一同、ドン引き。

シロエ 「…そうでした…」
サム  「早くも波乱のフラグだぜ、コレ…」
マツカ 「いいえ、キースがいますから…」

何が起きても大丈夫です、とマツカ君が押す太鼓判。

マツカ 「ぶるぅの下僕を、一人で引き受けなんですよ?」
ジョミー「キャプテンまで、手が回らないんじゃあ…?」
シロエ 「ヤバい予感がしますけど!」
マツカ 「では聞きますけど、キャプテンが…」

ぶるぅを差し置いてやらかしますか、という問いが。
確かに…。


2023/10/06 (Fri)



☆後半の方がいい


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
お彼岸の話が蒸し返された所へ、ソルジャーが来まして…。

ジョミー「あー…。キャプテンも大概、アレだけど…」
シロエ 「ぶるぅを差し置いてまで、やらかしたことは…」

無い筈ですよね、とシロエ君、他の面子をぐるりと。

シロエ 「それとも、何かありましたっけ?」
サム  「いや、そういうのはねえと思うぜ」
スウェナ「どちらかと言えば、キャプテンも、ぶるぅに…」

振り回されてる方じゃないかしら、とスウェナちゃん。

スウェナ「いいように遊ばれてるって言うか…」
ジョミー「だよねえ、夏の別荘とか、泊まりがけだと…」
マツカ 「ええ、巻き込まれてババなんですよ」

具体例は控えさせて頂きますが、とマツカ君、控えめ発言。

マツカ 「レッドカードは嫌ですからね」
ブルー 「オッケー、流石、マツカは心得てるねえ!」

言うべきでないことは言わないし、と生徒会長の笑み。

ブルー 「というわけで、松茸狩りもよろしく!」
マツカ 「もちろんです。今年の秋も暑いですから…」

早く行っても、松茸に出会えないかもで…、という意見。

マツカ 「後半の方がいいと思うんですよ」
ジョミー「21日辺りかな?」
Aブルー「いいねえ、そこなら、ぼくのハーレイも…」

休暇が取れる筈だから、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「是非とも、そこでお願いしたいな!」
シロエ 「ぼくたちも、21日でいいですよね?」
一同  「「「イイネ!」」」

決まった、と松茸狩りの日取りが決定。

Aブルー「そうと決まれば、キースも覚悟を決めないと…」
シロエ 「ですね、ぶるぅの下僕が待っていますから」

頑張って務めて下さいよ、と念押しが。

シロエ 「大したことではないんでしょう?」
キース 「どの辺がだ!」
マツカ 「キースが自分で言ったんですよ?」
キース 「違う、お前たちが…!」

俺を墓穴に押し込んだんだ、と悲鳴ですけど。
違う気が…。


2023/10/07 (Sat)



☆墓穴にはセット


初日が日曜な今年の10月、生徒会長宅に集う面々ですが。
ソルジャーまで来て、松茸狩りに行く日が決まったわけで。

シロエ 「墓穴を掘ったの、キース先輩でしょう?」
ジョミー「誰に聞いても、そうなると思うよ」
サム  「間違いねえよな、百パーセント」
スウェナ「キースの自業自得で正解だわね!」

いいトコ、過失で終わりじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「自分で掘って、自分で入ったわけじゃない!」
マツカ 「押し込んだ人は、誰もいないと思いますけど?」
キース 「しかしだな…!」
マツカ 「やっぱり、理解が出来てませんか?」

それなら説明し直しますが…、とマツカ君、フウと溜息。

マツカ 「どう言い換えればいいんでしょうねえ…」
シロエ 「そこはスルーでいいと思います!」
ジョミー「理解する気が無いんだからさ、労力の無駄!」

それよりトドメを刺した方が、とジョミー君の怖い台詞が。

ジョミー「墓穴だけだと、這い出して来るし…」
サム  「あー、心臓に杭を打つのかよ?」
ジョミー「それだと再起不能になるから、釘がいいかな」
一同  「「「釘?」」」

そんなモノでトドメが刺せるだろうか、と首を捻る人たち。

シロエ 「釘なんかで、どうやるんです?」
ジョミー「釘付けだってば!」
Aブルー「それは磔とかいうヤツかな?」

手と足に釘を打つヤツだっけ、とソルジャーの問い。

Aブルー「確か、死ぬまで時間がかかる、って…」
シロエ 「ですよね、それまでうるさいですよ?」
ジョミー「違うよ、棺桶の方だってば!」
一同  「「「棺桶?」」」

まあ、墓穴にはセットかも、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「棺桶を用意する、という意味でしょうか?」
ジョミー「そう、ソレ! でもって蓋を釘付けに!」
サム  「出られねえよな、中からは…」
スウェナ「安心だわね…」
Aブルー「じゃあ、棺桶の用意は、ぼくが!」

ぶるぅに聞いて最高のをね、と言ってますけど。
棺桶…?


2023/10/08 (Sun)



☆オマケな扱いで


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日取りが決定ですけど。

キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「えっ、何をだい?」
キース 「なんで、あんたが用意するんだ!」

言い出したのはジョミーだろうが、とキース君、顔面蒼白。

キース 「こいつらが用意するならまだしも、部外者は…」
マツカ 「お断りだ、と言いたいんですか?」
キース 「当然だろう!」
マツカ 「でも、フラグはとっくに立っていますよ?」

ぶるぅの下僕を務める時点で…、とマツカ君の鋭い指摘。

マツカ 「棺桶の件は、一種のオプションでしょうね」
サム  「うんうん、それでいいと思うぜ」
ジョミー「オプションだよねえ、どう考えても」
Aブルー「違うね、オマケというヤツだよ!」

費用は一切かからないし、とソルジャーの言。

Aブルー「こっちの世界で、団体旅行に出掛けると…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「オプションだってば、色々あるよね?」
シロエ 「あー、追加料金で出来るヤツですね!」

コース以外の所に行けるとか…、とシロエ君。

シロエ 「夕食の後でお出掛けしたり、他にも色々と…」
Aブルー「そう! だけど、それには料金がさ…」
シロエ 「別途、かかって来ますよねえ…」
Aブルー「其処なんだよね、だから、オマケで!」

オプションという言い方よりは…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「アイデア料とかは無しで、お持ち帰り扱い!」
一同  「「「えっと…?」」」

いったい何を持ち帰るんだ、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのぅ…。棺桶のお持ち帰りですか?」
ジョミー「そうなるよね…?」

今の話の流れだと…、とジョミー君。

ジョミー「まさか、本物を用意するわけ?」
Aブルー「ツアーのオマケの話だってば!」
シロエ 「ああ、果物とかのお土産を…」
Aブルー「貰えるヤツだよ!」

タダでドッサリお持ち帰り、と言ってますけど。
怖すぎでは…?


2023/10/09 (Mon)



☆墓穴に蹴り込め


初日が日曜な10月ですけど、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーまでがやって来たわけで、松茸狩りの話が決定。

シロエ 「タダでドッサリ、棺桶を用意するわけですか?」
Aブルー「そういうことだね、キースが、入り放題で!」

釘もバンバン打ち付けるよ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「二度と這い出して来ないようにさ!」
一同  「「「イイネ!」」」

それなら松茸狩りも安心、と誰もが歓声。

シロエ 「キース先輩、墓穴を掘り放題だそうですよ!」
ジョミー「棺桶も入り放題だったら、最高だよね!」
キース 「どの辺がだ!」
サム  「そんなの、決まっているじゃねえかよ!」

キースが一手引き受けだしよ、とサム君、即答。

サム  「ぶるぅの下僕で、おまけに墓穴に…」
シロエ 「ギュウギュウと詰めて貰えますしね!」
スウェナ「出られないように、棺桶の蓋を釘付けなのよ?」

私たちは完全に安全圏ね、とスウェナちゃん。

スウェナ「疫病仏が墓穴の中なら、心配はゼロ!」
ジョミー「何があっても、全部、キースの墓穴にさ…」
シロエ 「片っ端から蹴り込んでいけば、バッチリです!」

ぼくたちには何も起こりませんよ、とシロエ君も。

シロエ 「というわけで、松茸狩りを楽しみましょう!」
Aブルー「沢山、採れるといいんだけどねえ…」
マツカ 「松茸山のチョイスは、お任せ下さい」

今から複数、手配しておきますよ、と御曹司の笑み。

マツカ 「その中から、一番、いい条件のを…」
サム  「当日、選んでくれるのな?」
マツカ 「ええ。キャンセル料なども御心配なく」

ちゃんと払っておきますから、と流石な気配り。

マツカ 「もっとも、松茸山は丸儲けになるんですけどね」
ジョミー「あー、当日券!」
マツカ 「そうなんです。本日いけます、と看板だけで…」
シロエ 「埋まるんですね?」
Aブルー「いいねえ、キースの墓穴もさ…」

その勢いで埋めていこうよ、と煽ってますけど。
棺桶で墓穴…。


2023/10/10 (Tue)



☆棺桶のチョイスは


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーが来まして、松茸狩りの日取りも無事に決定で。

キース 「あんた、どういうつもりなんだ!」
Aブルー「どうって、ぶるぅに期待だってば!」

どんな棺桶を用意するかな、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「埋めて貰えたら、まだマシかもね」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「だって、ぶるぅが考えるんだよ?」

キースを入れる棺桶のチョイス、とソルジャーの言。

Aブルー「最悪、橇になっているかも…」
一同  「「「橇?」」」

橇って何だ、と誰もが怪訝そうな顔。

シロエ 「あのぅ…。橇って、どういうヤツです?」
Aブルー「橇と言ったら、橇だけど?」

冬に滑って遊ぶヤツだよ、とソルジャー、サラッと。

Aブルー「スキー場とかの端っこの方で、子供とかがさ…」
サム  「あー、アレな…。でもよ、行先、松茸山だぜ?」
シロエ 「橇なんて、無理が無いですか?」

とても滑れるとは思えませんが…、とシロエ君の指摘。

シロエ 「押しても引いても、下が土だと動きませんし…」
ジョミー「だよねえ、それともサイオンでさ…」
スウェナ「摩擦係数、ゼロなのかしら?」
一同  「「「げっ!」」」

それはそれで死ねるコースかも、と一同、ドン引き。

シロエ 「ゼロだと、止まってくれませんよ!?」
サム  「山の下までノンストップかよ…」
ジョミー「キース、爆死で決定だよね…」
Aブルー「なるほど、摩擦係数ゼロねえ…」

それは考えなかったな、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「ローラーブレードくらいかな、と…」
一同  「「「うっ…!」」」

入れ知恵をしてしまったかも、と愕然とする御一同様。

スウェナ「ちょ、ちょっと…! 今の、取り消しで!」
シロエ 「そうです、スウェナ先輩が気の毒すぎます!」
キース 「俺じゃなくて、スウェナの心配なのか!?」

間違っている気がするんだが、と叫んでますけど。
どうなんだか…。


2023/10/11 (Wed)



☆高そうな生存率


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りに行くのが決定ですけど。

キース 「被害者は誰だと思ってるんだ!」
シロエ 「その被害者って、今のケースのことですか?」
キース 「他に何があると!?」

この状況で…、とキース君が握り締める拳。

キース 「よく考えてから、答えてみやがれ!」
シロエ 「そんなの、考えなくてもですね…」

分かっているじゃないですか、とシロエ君、しれっと。

シロエ 「スウェナ先輩に決まってますよ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
シロエ 「もちろん、口が滑ったからです!」

不幸な事故というヤツですよ、とシロエ君が見回す周囲。

シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
ジョミー「当たり前だよ、スウェナは悪くないって!」
サム  「うんうん、今の場合はよ…」

いずれ誰かが思い付いたぜ、とサム君の相槌。

サム  「別にスウェナが言わなくてもよ…」
マツカ 「もしかしたら、ぼくが言ってたかもです」
一同  「「「イイネ!」」」

これで文句は無いだろう、と皆の視線がマツカ君に。

シロエ 「どうです、マツカ先輩が言っていたなら…」
Aブルー「即、採用で、主催はマツカなんだから…」

文句を言うのは間違いだよね、とソルジャーの纏め。

Aブルー「じゃあ、採用ってことでいいかな?」
シロエ 「ええ、マツカ先輩のお墨付きってことで」
キース 「ちょっと待て!」

さっきより酷くなったじゃないか、とキース君の悲鳴。

キース 「確定させてどうするんだ!」
Aブルー「当然、ぶるぅにちゃんと伝えて…」
シロエ 「実現させる方向ですよね?」
Aブルー「ピンポーン!」

摩擦係数ゼロのヤツを、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「ぶるぅなら、やってくれるって!」
キース 「マジで死ぬ気がするんだが!」
Aブルー「でも、君だしね?」

生存率もグンと高そうだしさ、と言ってますけど。
それは確かに…。


2023/10/12 (Thu)



☆馬鹿と叫んだ人


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来て、松茸狩りとキース君の運命が決定な今。

シロエ 「確かにキース先輩だったら、そう簡単には…」
マツカ 「死にませんよね、今までの例からしても」

カエル袋だけでも何度あったか…、とマツカ君が折る指。

マツカ 「一度や二度では無いですよ? えーっと…」
キース 「数えるな、馬鹿!」
ジョミー「ちょ、今、マツカに馬鹿って言った?」
シロエ 「みたいですよね、流石はキース先輩です!」

クソ度胸というヤツですよ、とシロエ君、手をパチパチと。

シロエ 「この状況で、マツカ先輩を馬鹿呼ばわりとか…」
サム  「命知らずでしかねえよな、うん」
ジョミー「殺しても絶対、死なない自信が溢れてるよね!」
Aブルー「ホントにねえ…。ぼくでも怖くて出来ないよ」

松茸狩りがパアになるしさ、とソルジャーも。

Aブルー「そうでなくても、マツカには恩が満載で…」
シロエ 「とても返せはしないですしね、いろんな意味で」
サム  「うんうん、まずは金がねえしよ…」
ジョミー「人脈だって、あるわけないし…」

ブルーくらいしか勝てないんじゃあ…、とジョミー君。

ジョミー「ブルーだったら、いけそうな気も…」
ブルー 「まあねえ、誰かさんと違って、人望もあるし!」

とはいえ、マツカを馬鹿呼ばわりは…、と生徒会長までが。

ブルー 「人として、やったらダメなヤツだし…」
ぶるぅ 「お坊さんだと、もっとダメなの!」
ブルー 「そうなんだよねえ、うんと縛りが多いから!」
シロエ 「待って下さい、それならキース先輩だって…」

お坊さんな分、余計にアウトなのでは…、とシロエ君。

シロエ 「会長、その辺、どうなるんです?」
ブルー 「当然アウトで、普通の人が言う以上にさ…」
マツカ 「このぼくを、馬鹿と言ったんですね?」
キース 「ち、違う! そんなつもりでは…!」

まるで全く無かったんだ、と悲鳴ですけど。
手遅れでは?


2023/10/13 (Fri)



☆やる時はやる人


初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りが決まったわけですけど。

マツカ 「どうなんでしょうね、確かに、馬鹿と…」
シロエ 「聞こえましたよ、ハッキリと!」
ジョミー「数えるな、馬鹿! で間違いないよね」

キースが殺されかけた回数だっけ、とジョミー君。

ジョミー「カエル袋だけでも何回なのか、って…」
シロエ 「そうです、マツカ先輩が数え始めたら…」
サム  「数えるな、と来て、馬鹿だったぜ」

俺もハッキリ聞いていたしよ、とサム君も。
サム  「スウェナもバッチリ聞いた筈だぜ?」
スウェナ「もちろんよ。数えるなも、馬鹿も、キッチリと」
Aブルー「ぼくも聞いたね、ブルーも、ぶるぅもだよね?」
ぶるぅ 「そだよ、ホントに言ってたもん!」

勇気あるね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が眺めるキース君。

ぶるぅ 「マツカ、とっても怖いんだよ?」
ブルー 「隠してる爪が、半端ないしねえ…」
マツカ 「いえ、そんなことはないですよ」

ただ、やる時にはやるだけですね、とマツカ君の笑み。

マツカ 「さっきの件は、スルーしたっていいんですけど」
シロエ 「ダメです、思い知らせて下さい!」
ジョミー「でないと、キース、またやらかすし!」

爆死エンドにしてくれないと…、とジョミー君の注文が。

ジョミー「摩擦係数ゼロの棺桶、キメてよね!」
マツカ 「でも、決めるのは、あちらの世界の…」

ぶるぅですよ、とマツカ君の視線がソルジャーに。

マツカ 「ぼくの出る幕ではないですよね?」
Aブルー「ううん、出て来てくれていいから!」

出て来る方法、きっとあるよ、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「マツカならではの凄い出番が、絶対に!」
マツカ 「それはまあ…。いい棺桶なら用意出来ますが…」
シロエ 「マツカ先輩、それでいきましょう!」
キース 「なんで、そうなる!」

俺の領分に踏み込む気か、と怒鳴ってますけど。
お坊さん…?


2023/10/14 (Sat)



☆強気でいける人


今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日程も無事に決定で…。

Aブルー「棺桶は、君の領分なのかい?」
シロエ 「お寺が用意するモノですか、アレ?」

そうじゃない気がしますけど、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「お寺なんかは関係無くても、いけそうですよ?」
サム  「だよなあ、仏教じゃねえ人もいるし…」
スウェナ「お坊さん抜きってこともあるわよねえ…」

どの辺がキースの領分なのよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「キースの出番は、決まってからでしょ?」
キース 「違う場合も多いんだ!」
一同  「「「は?」」」
キース 「寺でやる時は、業者が寺をこき使うのか?」

全部、業者が仕切るのか、とキース君の問い。

キース 「そんな業者は、願い下げだぞ!」
シロエ 「えっと…? お坊さんの方が強いんですか?」
キース 「寺の規模とか格にもよるが、ウチの場合は…」

業者が下につく方なんだ、とキース君、キッパリ。

キース 「当然、交渉するとなったら、立場が上で…」
ジョミー「あー! 檀家さんの代わりに、値切り交渉!」
キース 「そういうことだな、檀家さんより強気でいける」

渋るようなら絶縁だ、と出られるからな、と怖ろしい台詞。

キース 「坊主仲間の間にも、すぐ情報が流れるし…」
シロエ 「業者の方が詰むわけですね?」
キース 「坊主を呼べなくなるからな!」
一同  「「「うわー…」」」

それは怖い、と一同、ガクブル。

シロエ 「すると棺桶も、キース先輩が交渉を…?」
キース 「いや、親父だが、俺にしたって…」
サム  「いける立場にいるってことな…」

んじゃ、今回は自分でかよ、とサム君のツッコミ。

サム  「棺桶、自分で選ぶってか?」
キース 「は?」
ジョミー「らしいよ、マツカ」
マツカ 「キースの好みに合わせて、オーダーですね?」

ぶるぅじゃなくて、と大きく頷いてますけど。
オーダー…?


2023/10/15 (Sun)



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☆糠漬けを置くと


暦だけ秋で暑すぎる9月、週末は涼しい生徒会長宅な面々。
ソルジャーが放置なペットのスッポン、味見なつもりが…。

ぶるぅ 「糠床、暑くなくても放っておいたら…」
Aブルー「腐ってしまって、今より臭くなるらしいしね?」

そんなものを置いておけるとでも、とソルジャーの言。

Aブルー「ぼくの青の間、ただでもお掃除部隊がさ…」
シロエ 「突入するとは聞いてますけど、でもですね…!」
Aブルー「いいかい、立派に不審物だよ?」
一同  「「「は?」」」

何が、と一同、キョトンですけど。

Aブルー「糠床だってば、ぼくの世界には無いもので…」
キース 「まあ、そうだろうな」
Aブルー「でもって、ただでも臭いんだよ?」

それが腐ったらどうなると思う、とソルジャーの問い。

Aブルー「お掃除部隊が来るのは、末期の時でも…」
ジョミー「普段からチェックが入ってるとか?」
Aブルー「チェックが目的ではないけどさ…」

ベッドメイクは必須じゃないか、と言い放つ人。

Aブルー「毎晩、ぼくのハーレイとの熱い時間が…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わないでさ、よく聞いてよね!」

ぼくのぶるぅもガン見なんだし、とスルーな喋り。

Aブルー「シーツはぐちゃぐちゃ、シミもたっぷり!」
ブルー 「退場!」

すぐ出て行ってくれたまえ、と生徒会長の怒声。

ブルー 「ぶるぅ、テイクアウト用に料理を詰めて…」
Aブルー「分かったよ! 大人の時間は喋らないから!」

それならいいよね、と開き直り。

Aブルー「とにかく毎日、ベッドメイクをやらないと…」
ブルー 「その係が来ると言いたいわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」

そこで糠漬けの匂いがしたら、とソルジャーが広げる両手。

Aブルー「たちまち家探し、でもって糠漬けを封印で…」
シロエ 「どうなるんです?」
Aブルー「即、不審物の処理班が突入するってね!」

それはゴツイ防護服を着て…、と言ってますけど。
糠漬け相手に…?


2023/09/16 (Sat)



☆防護服でも納得


暦は秋でも暑いのが9月、週末は涼しい生徒会長宅が一番。
ソルジャーまで来てしまったんですけど、問題は糠床で…。

シロエ 「なんで、糠漬けで防護服になるんですか!」
ジョミー「そうだよ、ちょっと大袈裟すぎない?」
サム  「爆発物じゃねえんだからよ…」

なにも、そこまでしなくてもよ…、とサム君も。

サム  「普通に包んで、ゴミに出したら終わりだぜ?」
スウェナ「臭いって所がダメなのかしら?」
キース 「いや、有害物質の類だったら、この馬鹿がだ…」

無事でいるわけがないだろう、とキース君、冷静な分析。

キース 「百歩譲って、シールドを使っていてもだな…」
ジョミー「キャプテンだって、同じ空気を吸うわけだしね」
シロエ 「二人纏めてシールドにしても、キャプテンは…」

船の安全を守る役目がありますし、とシロエ君。

シロエ 「有害な臭気を放つ何かを、放置だなんて…」
キース 「絶対に有り得ない展開だけに、その線は無い!」

消去法で爆発物の方だ、とキース君、キッパリ断言。

キース 「そう踏んだんだが、どうなんだか…」
Aブルー「ピンポーン!」

爆発物な扱いだよね、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「何かが中で反応していて、それが進んだら…」
シロエ 「ドカンと爆発、というわけですか…」
Aブルー「そう思われるのが自然だろうね!」

なにしろ、ぶるぅもいるものだから…、と怖い台詞が。

Aブルー「何をやらかしても、持ち込んでいても…」
キース 「納得だな…」

俺も何度も殺されかけた、とキース君、肩をブルッと。

キース 「あんたの青の間を爆破くらいは…」
Aブルー「正直、やりかねないってば!」

どうせ焦げる程度で終わるんだしさ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「とても頑丈に出来ているから、部屋は無事だよ」
キース 「だが、家具はアウトになるんだな?」
Aブルー「黒焦げか、木っ端微塵ってね!」

危険すぎると思うだろう、と言ってますけど。
悪戯で爆破…。


2023/09/17 (Sun)



☆罪は無い糠漬け


暦は秋でも暑すぎる9月、涼しい生徒会長宅で週末な面々。
ソルジャーまで来たわけですけれど、糠床を放置だった件。

キース 「アウトになるのは家具だけとなると…」
シロエ 「あのぶるぅなら、やらかしそうな気がします」
ジョミー「ドカンといくのを、何処かで見ててさ…」

大喜びで跳ね回りそう、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「防護服を着て撤去になるのも、当然だよね…」
Aブルー「巻き込まれてからでは遅いしね!」

いつドッカンか分からないし、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「シールドの強度は人によるから…」
シロエ 「防護服が確実なんですね?」
Aブルー「ピンポーン! だから糠床は、置けなくて…」

放置していたわけなんだけど、と悪びれない人。

Aブルー「こっちのぶるぅに任せておけば、バッチリで!」
ぶるぅ 「そだよ、糠漬け、美味しいんだから!」

お味見どうぞ、と料理上手なお子様が指差す糠漬け。

シロエ 「まあ、糠漬けに罪はありませんよね…」
キース 「いや、その件についてはだな…」

俺は疑問があるわけで…、とキース君。

キース 「棚経の時のショックは、忘れていないんだ!」
一同  「「「あー…」」」

壺や鍋ごと並べたヤツ、と誰もが納得。

ジョミー「言われてみれば、ぼくもショックで…」
シロエ 「祭壇の前で、固まっちゃってましたっけ…」
スウェナ「そうだったわねえ…」
Aブルー「何を言うかな、アレが美味しい食べ方で…」

もう最高のおもてなしで…、とソルジャー、不満そうな顔。

Aブルー「いったい何処がいけないんだか…。あっ!」
キース 「やっと自分で気が付いたのか?」

アレがとんでもなかったことに…、とキース君の問い。

キース 「大いに反省して欲しいんだが!」
Aブルー「違うよ、思い出したんだってば、その話で!」
キース 「はあ?」
Aブルー「秋のお彼岸だよ、また法要を…」

頼まなくっちゃダメだったっけ、と言い出した人。
えらいことに…。


2023/09/18 (Mon)



☆お膳は真っ当に


暦だけ秋で残暑な9月、週末は生徒会長宅が一番ですけど。
ソルジャーが来てしまった上に、放置した糠床の話から…。

Aブルー「秋のお彼岸、もうすぐだよね?」
キース 「忘れたままでいいだろう!」
Aブルー「ダメダメ、法要は大切だから!」

みんなも揃って出席してよ、とソルジャー、念押し。

Aブルー「今度もぼくが腕をふるって、美味しいお膳を…」
キース 「却下だ、却下!」

この糠漬けが全てを物語っている、とキース君の怒声。

キース 「鍋や壺ごと並べて来るのは、反則だしな!」
Aブルー「でも、ああするのが美味しい食べ方で…」
キース 「やかましい! 俺に法要を頼みたいなら…」

真っ当なお膳を出して来やがれ、と怒鳴り付ける人。

キース 「フリーズドライのヤツでも、この際、許す!」
Aブルー「えっと…? フリーズドライって…?」
キース 「今は時期外れで、無いかもしれんが…」

お盆に売られているヤツだ、とキース君の解説が。

キース 「お盆は帰省で忙しいから、お膳は大変で…」
ブルー 「作っている暇が無い人だとか、面倒だとか…」
ぶるぅ 「いろんな理由で、作れない人が買うヤツなの!」

フリーズドライだから戻すだけ、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「後は盛り付けて、お膳に載せて…」
キース 「お供えすればいいという仕様になっている!」

棚経の時にはよく見かけるぞ、と副住職ならではの言。

キース 「しかし、フリーズドライでも…」
ブルー 「用意してお供えするという心が大切だから…」

まるで問題無いんだよね、と生徒会長、いえ、銀青様も。

ブルー 「そういうお膳にしておけば?」
ぶるぅ 「んとんと、そんなの買わなくっても…」

ちゃんと作ってあげるもん! と健気なお子様。

ぶるぅ 「キースも、それならいいんでしょ?」
Aブルー「決まりだね! お彼岸のお中日は法要!」
キース 「ちょっと待て!」

何故、そうなる、とキース君、真っ青ですけど。
当然では…?


2023/09/19 (Tue)



☆悪気が無くても


暦は秋でも暑すぎる9月、生徒会長宅で週末を過ごす面々。
其処へ登場したのがソルジャー、お彼岸の法要を注文で…。

キース 「俺は一言も、引き受けるとは言っていないが!」
Aブルー「でもさ、キースが自分でさ…」

お膳が条件と言ったじゃないか、とソルジャーの指摘。

Aブルー「鍋や壺ごと並べるのはダメで、真っ当に…」
ぶるぅ 「お膳を作ればいい、って言ったよ?」

ぼくも聞いてたもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから作ってあげなくちゃ、って…」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だよね!」

ぼくのぶるぅと違ってさ、とソルジャー、ベタ褒め。

Aブルー「爆発物を持ち込むような悪戯、やらないし…」
ぶるぅ 「ぶるぅ、悪気は無いと思うよ?」
シロエ 「キース先輩も、悪気は無いとは思いますけど…」

今、思いっ切り詰みましたよね、とシロエ君の冷たい視線。

シロエ 「なんで、法要を引き受けるんです!」
ジョミー「そうだよ、キースが言ったんだからね!」

お膳があれば、っていう台詞、とジョミー君も鬼の形相。

ジョミー「暫く、大人しかったのに…」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「疫病仏だよ、キースと、そこの人とで!」
一同  「「「あー…」」」

そう言えばセットものだった、と誰もが溜息。

サム  「またかよ、キース…」
キース 「いや、俺はだな…!」
シロエ 「言い訳出来ると思うんですか?」

どう考えても無理ですからね、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「自業自得はいいんですけど、ぼくたちの方は…」
スウェナ「巻き添えっていうヤツじゃないの!」

法要に出なくちゃいけないのよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「どうしてくれるの、貴重な祝日を!」
キース 「今年のお中日は、土曜なんだが…!」
シロエ 「土曜だろうが日曜だろうが、貴重なんです!」
ジョミー「法要が入らなかったらさ…」

学校も無くてフリーだもんね、と睨んでますけど。
その通り…。


2023/09/20 (Wed)



☆言うだけ無駄な人


暦だけ秋で暑すぎる9月、週末は涼しい生徒会長宅が一番。
其処へ来たソルジャー、お彼岸の法要を注文したわけで…。

シロエ 「ジョミー先輩の言う通りですよ、ここは!」
サム  「まったくだぜ。フリーか、そうでねえかはよ…」
ジョミー「違いすぎると思うんだよねえ、休日の価値!」

なんで休みの日に法要なのさ、と詰め寄るジョミー君。

ジョミー「そりゃキースには、当たり前かもなんだけど…」
スウェナ「確かに、副住職だものねえ、本業は…」
シロエ 「休みの日に法事が入るというのは、常識ですよ」
サム  「そういう頭で考えてるから、分からねえんだぜ」

俺たちが蒙る迷惑がよ…、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「生まれた時から寺なんだしよ、仕方ねえけど」
シロエ 「今や、職業で本業ですしねえ…」
キース 「そこまでではない!」

断固違う、とキース君の反論が。

キース 「俺の本分は、あくまで高校生でだな…!」
サム  「イマイチ説得力がねえよな、ソレ」
シロエ 「まったくです。もう何度目の法要なんだか…」
Aブルー「ぼくにとっては、頼もしいけどね!」

本職のお坊さんがいるわけだしさ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「立派な戒名もつけてくれたし、最高だってば!」
一同  「「「あー…」」」

万事、そこから始まったよな、と誰もが溜息。

シロエ 「そうでした、言うだけ無駄でしたよね…」
スウェナ「巻き込まれないようにするしかないわね…」

疫病仏の本領を発揮する前に…、とスウェナちゃん。

スウェナ「いいわ、法要、ちゃんと出るわよ」
シロエ 「ぼくもです。それで文句は無いでしょう?」
Aブルー「もちろんだよ!」

奮って参加してくれたまえ、とソルジャーが突き上げる拳。

Aブルー「聞いたかい、キース? みんな、出るって!」
キース 「俺にどうしろと!」
Aブルー「心のこもった法要で頼むよ、全力でね!」

手抜きしないでキッチリと…、と釘を刺す人。
短縮は不可…。


2023/09/21 (Thu)



☆爆発物は一人で


暦は秋でも残暑な9月、生徒会長宅で週末な面々ですけど。
ソルジャーが来た上、お彼岸のお中日は法要に決まりで…。

キース 「くっそぉ、またしてもアレの法要なのか…!」
シロエ 「くどいですけど、キース先輩が蒔いた種ですよ」
ジョミー「ちゃんと自分で回収してよね、迷惑フラグ!」

もうこれ以上は御免だしさ、とジョミー君、ピシャリと。

ジョミー「法要だけで無事に済ませて、厄介なことは…」
シロエ 「持ち込まないようにお願いします!」

何処かの糠床じゃないですけどね、とシロエ君も。

シロエ 「厄介事の処理班なんかは、いませんから!」
サム  「うんうん、防護服もねえしよ…」
スウェナ「キースが何かやらかした時は、ドッカンで…」

被害甚大になるんだもの、とスウェナちゃんの厳しい視線。

スウェナ「爆発は自爆にしといてちょうだい!」
一同  「「「イイネ!」」」

キース君だけ爆死は許す、と一同、文句は全く無し。

サム  「んじゃ、頑張って自爆しろよな」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「美談ですしね、自分の身体で爆発物を包んで…」
ジョミー「一人で爆死で被害を防げば、そうなるもんね!」

骨を拾って、記念碑も建ててあげるから、とジョミー君。

ジョミー「勇気あるキース、此処に眠る、って!」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
Aブルー「いいねえ、キースが一躍英雄に!」

是非とも目指してくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「よろしく頼むよ、法要の日は!」
キース 「俺は死にたくないんだが!」
シロエ 「だったら真面目に、厄介事を回避な方向で…」

法要を終えればいいんですよ、とシロエ君の真っ当な意見。

シロエ 「それでいいですよね、他の皆さんも?」
一同  「「「オッケー!」」」
Aブルー「それじゃ、話も纏まったしさ…」
ぶるぅ 「今日のお昼は、エスニックと糠漬け!」

どんどん食べてね、とランチタイム開幕。
お彼岸は、どうなる…?


2023/09/22 (Fri)



☆自爆用のグッズ


やって来ました、秋のお彼岸。法要をするお中日は23日。
土曜とはいえ仕方ない、と朝イチで生徒会長宅に集う面々。

シロエ 「来ちゃいましたね、迷惑な日が…」
サム  「キースの自爆で済めばいいんだけどよ…」
ジョミー「いけるんじゃないの、自爆な方向で!」

そう思わないと、やってられないよ、とジョミー君。

ジョミー「ただでも暑いし、厄介事とか面倒すぎてさ…」
スウェナ「今年は特に暑いものねえ、お彼岸なのに…」
Aブルー「こんにちはーっ! おはようの方かな?」

早く来すぎたかも、とソルジャー、登場。

Aブルー「今日の法要、よろしくね!」
シロエ 「はいはい、ちゃんと分かってますから!」
Aブルー「それにキースは、自爆するから大丈夫!」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。

ジョミー「えっと…? 自爆確定ってことなのかな?」
Aブルー「ピンポーン! あの話、ぼくのぶるぅがさ…」

どうも聞いてたらしくって…、と恐ろしい台詞が。

Aブルー「でもって、自爆用のグッズを…」
シロエ 「まさか、開発したんですか!?」
Aブルー「ううん、流石に、そこまでのスキルは…」

持ってないよ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「まだまだ子供で、シロエほどでは…」
シロエ 「ぼくは爆弾、作りませんから!」
Aブルー「ぶるぅのグッズも、爆弾なんかじゃ…」

ないんだよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「法要の時に、キースが座る座布団に…」
ジョミー「接着剤を塗っておくとか?」
一同  「「「うわー…」」」

それは間違いなく自爆するヤツ、と一同、ガクブル。

サム  「接着剤かよ、キース、ただでは済まねえぜ…」
シロエ 「イライザさんにガッツリ叱られますよね…」
マツカ 「法衣が台無しですからね…」
ジョミー「きっと家では洗えないよね?」
ぶるぅ 「そだね、専門のお店に出さないと…」

袈裟とか絶対、洗えないよ、と言ってますけど。
大惨事…?


2023/09/23 (Sat)



☆怖すぎる接着剤


秋のお彼岸はスッポンタケの法要、ついに当日ですけれど。
ソルジャー登場で、キース君の自爆用グッズがどうこうと。

シロエ 「法衣のクリーニング代って、高いんですか?」
ブルー 「場合によるけど、接着剤はねえ…」
ぶるぅ 「袈裟だと、普通に洗うだけでも高いから…」

ちょっと想像つかないかも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「イライザさん、凄く怒ると思うの!」
ブルー 「アドス和尚も激怒するのは間違いないよ」

袈裟は大事なものだから…、と生徒会長、いえ、銀青様も。

ブルー 「なにしろ、仏様の御心そのものだしさ…」
一同  「「「は?」」」」
ブルー 「一般の人でも、輪袈裟をつけたりするだろう?」

正式にお参りする時にはね、と銀青様の解説が。

ブルー 「仏様そのものを身に着けるんだよ、袈裟の形で」
一同  「「「うわー…」」」

それは激怒で当然なヤツ、と誰もがガクブル。

シロエ 「ハッキリ言って、怖すぎですよ!」
サム  「マジで究極の自爆ってヤツな…」
ジョミー「キース、真面目に殺されそうだよ…」
Aブルー「大丈夫! 接着剤とは違うから!」

もっと楽しいグッズだよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「座布団の下に置いておくだけ!」
シロエ 「まさか、華道で使う剣山ですか…?」
ジョミー「座ったら、針が刺さるって…?」
Aブルー「そうじゃないってば、実害はゼロ!」

ただ単に音がするだけで…、と宙に取り出すクッション。

Aブルー「はい、コレ! 誰か押してみて!」
シロエ 「えっと…?」
Aブルー「シロエでもいいし、誰でもオッケー!」

此処に置くから、とクッションを床に。

Aブルー「ほら、誰か!」
シロエ 「お断りします!」

罠の匂いがしますからね、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「実害ゼロなら、自分で押せばいいでしょう!」
サム  「うんうん、シロエの言う通りだぜ」

自分で押せばいいじゃねえかよ、という声が。
さて、どうなる…?


2023/09/24 (Sun)



☆誰かが押すべし


秋のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集う面々。
早々に来たソルジャー、キース君の自爆用グッズを披露で。

Aブルー「なんで、そういうことになるのさ!」
シロエ 「罠の匂いがすると言いましたけど?」
ジョミー「そうだよ、実害がゼロなら押せる筈だし!」

何も無いんなら押せるよね、とジョミー君のツッコミが。

ジョミー「何かあるから、他の誰かにやらせるんだよ!」
サム  「なんたって、自爆用だしよ…」

キース限定なわけがねえだろ、とサム君のシビアな分析。

サム  「誰がやっても、ドカンな事実は間違いねえよ」
シロエ 「言えてますよね、だから逃げるんでしょう?」
Aブルー「違うって! ぼくのキャラが許さないんだよ!」
一同  「「「は?」」」

キャラってなんだ、と誰もがキョトン。

シロエ 「えっと…? キャラというのは何なんです?」
Aブルー「決まってるだろう、このビジュアルだよ!」

なんと言っても超絶美形で…、と威張り返る人。

Aブルー「ぼくの仕事は、青の間から出ないことだしさ!」
一同  「「「あー…」」」

何処かで聞いた気がするな、と一同、深い溜息。

シロエ 「もしかしなくても、コレを押したらですね…」
ジョミー「イメージが崩壊しちゃうって?」
Aブルー「ピンポーン!」

船の仲間の頭には無い音だからね、とソルジャーの言。

Aブルー「ぶるぅ、よかったら押してみてくれる?」
ぶるぅ 「ぼく?」
Aブルー「うん。ぶるぅだったら、可愛いだけで…」

みんな笑顔になるだけだしね、とソルジャーの笑み。

Aブルー「やってくれるかな?」
ぶるぅ 「オッケー!」

押すだけだよね、とピョンと飛び跳ね、クッションの方へ。

ぶるぅ 「じゃあ、踏むよ?」
Aブルー「思いっ切り、上でポンと飛んでよ!」
ぶるぅ 「分かったあ! かみお~ん♪」
??? 「ブーッ!」
一同  「「「えっ?」」」

今の音って…、とクッションを凝視な面々ですけど。
ブーッ?


2023/09/25 (Mon)



☆動く度に鳴るヤツ


スッポンタケの法要の日で、生徒会長宅に集った御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の自爆用グッズを持参で。

シロエ 「今、信じられない音がしませんでしたか?」
サム  「幻聴っていうヤツじゃねえよな?」
ジョミー「うん、多分…」

聞こえたよね、と誰もが見合わせる顔。

Aブルー「聞こえたと思うよ、ぶるぅ、もう一度!」
ぶるぅ 「オッケー!」

ピョン、とクッションの上で跳ねた途端に、また音が。

スウェナ「まさかコレって、悪戯用の…」
Aブルー「らしいね、ぶるぅが買って来たんだよ!」

わざわざ、こっちの世界に来てね、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「コレをキースの座布団の下に、って!」
一同  「「「うわー…」」」

座った途端にオナラの音か、と一同、ガクブル。

シロエ 「キース先輩、激怒しそうですけど!」
Aブルー「そうだろうけど、法要の席で怒っていいわけ?」

お坊さんが後ろを振り向いてまで…、とソルジャーの言。

シロエ 「そ、それは…。どうなんでしょう…?」
ブルー 「結論から言えば、ガッツリ、アウト!」

坊主の心得に反するからね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「坊主たるもの、動じないのが鉄則で…」
Aブルー「たとえオナラの音がしたって、いけるよね?」
ブルー 「全力で耐えるしかないと思うよ」

動く度にオナラの音がしても…、と銀青様のお言葉が。

ブルー 「座布団に座った瞬間、ブーッ! でさ…」
シロエ 「その後も鳴るんじゃないでしょうね?」
ブルー 「続けさまに鳴ると思うけど?」

法要の始まりは所作が多いし、と生徒会長、涼しい顔。

ブルー 「ハハーッとお辞儀で、ブーッ! とね!」
一同  「「「うっ…」」」

ヤバいのでは、と皆が顔面蒼白。

シロエ 「もしかして、そこで笑うと有罪ですか…?」
Aブルー「決まってるだろう、静かにね!」
一同  「「「げっ!」」」

ダメすぎるヤツ、と震え上がってますけど。
どうなる…?


2023/09/26 (Tue)



☆イメージが違う人


今日はスッポンタケの法要、会場はお馴染みの生徒会長宅。
ソルジャーがキース君の自爆用グッズを持参で、大変な今。

シロエ 「静かにしろ、って言われてもですね…!」
ジョミー「ソレ、無理すぎるヤツだから!」

だって、オナラの音なんだよ、とジョミー君、顔面蒼白。

ジョミー「誰かさんとは違う次元で、イメージがさ…」
サム  「違いすぎるぜ、あのキースがよ…」

人前でオナラなんかするわけがねえ、とサム君も断言。

サム  「意地でも、その場は持ち堪えてよ…」
ジョミー「トイレの個室に駆け込んだ後で、音だよね?」
シロエ 「ガチで、そういうタイプですってば!」

しかも個室に駆け込む時には、周りも見ます、とシロエ君。

シロエ 「他にも人がいるような時は、その人がですね…」
ジョミー「いなくなるまで、個室で息を殺してるよね…」
シロエ 「もちろんです! 聞き耳だって立てていますよ」

外の人が入れ替わる音に集中です、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「キース先輩を目撃した人が、全員、出たら…」
サム  「我慢してた分を、ブーッ! とやるのな…」
シロエ 「そうなりますね、場合によっては連発でしょう」

その後は、また外の様子を確認で…、と解説が。

シロエ 「音を聞いた人が出て行った後で、先輩も…」
ジョミー「しれっと個室から出るよね、絶対…」

着替えでもしてたような顔をしてさ、とジョミー君の相槌。

ジョミー「そんなキースが、法要でオナラの音なんて…」
シロエ 「有り得ないだけに、ぼくたちもですね…」
スウェナ「笑うな、なんて言われても…」

酷すぎるわよ、とスウェナちゃんの視線がソルジャーに。

スウェナ「しかもキースは、こっちに背中を向けていて…」
シロエ 「見えるのは、お尻なんですけど!」
Aブルー「だからこそだよ、ぶるぅのチョイス!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「だって、オナラは…」

そのお尻から出るんだしね、と言ってますけど。
酷すぎ…。


2023/09/27 (Wed)



☆無理ゲーすぎる件


スッポンタケの法要の日ですけれども、生徒会長宅が騒然。
キース君の自爆用のグッズが問題、笑うなという注文で…。

Aブルー「ごくごく自然な音だよ、うん」
シロエ 「それはそうかもしれませんけど…!」
ジョミー「キースのお尻から、その音だとしか…」

思えない図になるんだけれど、とジョミー君の泣き。

ジョミー「笑っちゃダメとか、無理ゲーだから!」
サム  「俺も全く自信がねえぜ」
シロエ 「ぼくは100パー、無理ですね!」

もう一発目で大爆笑です、とシロエ君、断言。

シロエ 「先輩方も、ほぼ同じかと…」
マツカ 「そうですね…。ぼくも、色々な方々と…」

お会いするので、スルースキルは高めですけど、と御曹司。

マツカ 「でも、対象がキースとなると…」
スウェナ「マツカでも笑う展開なのね?」
マツカ 「ええ、耐えられる自信がゼロですよ」

一発目をスルー出来たとしても、連発ですし、と白旗が。

マツカ 「すみませんけど、今度ばかりは…」
Aブルー「笑ってもいい、と言ってくれ、と?」
マツカ 「はい。無理は承知でお願いします」
Aブルー「オッケー! マツカは許すよ、日頃から…」

色々とお世話になっているし、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「遠慮しないで、存分に笑ってくれたまえ!」
マツカ 「本当ですか、ありがとうございます!」
Aブルー「他のみんなは、笑った場合は、下僕だから!」
一同  「「「下僕!?」」」

誰の、と一同、揃ってドン引き。

シロエ 「誰の下僕になるんですか!」
Aブルー「ぶるぅに決まっているだろう!」

クッションを用意な時点でフラグ、とソルジャーの言。

Aブルー「もれなく、ぶるぅの餌食ってことで!」
シロエ 「ぶるぅの下僕は、キース先輩でしょう!」
Aブルー「法要が大事なのは、ぶるぅも承知だし…」
サム  「他の面子に回すってか!?」
Aブルー「ピンポーン!」

笑わなければ大丈夫だよ、と笑顔ですけど。
無理ゲーな気が…。


2023/09/28 (Thu)



☆共犯ならオッケー


スッポンタケの法要を控えて、生徒会長宅で大騒ぎな面々。
キース君の自爆用グッズが問題、周りを巻き込む仕様な件。

シロエ 「どの辺が自爆用グッズなんです!」
ジョミー「そうだよ、確かにキースで起爆なんだけど…」
サム  「爆死するのは、俺たちじゃねえかよ!」

キースじゃなくて…、とサム君、必死の叫び。

サム  「マツカのついでに、全員、許すと言えよな!」
Aブルー「おっと、そこまで!」
ぶるぅ 「チャイム鳴ったね、キースだよね!」

玄関までお迎えに行って来る! と跳ねてゆくお子様。

シロエ 「来ちゃったんですか、早く許して下さいよ!」
ジョミー「笑わないとか、無理すぎるから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たよ!」
Aブルー「はい、時間切れ!」

法要だよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「キース、おはよう! 今日はよろしくね!」
キース 「承知している。だが、時間切れと言うのは…」

何なんだ、とキース君の問い。

Aブルー「雑談だってば、法要の時に雑談は…」
キース 「確かに無理だな。では、着替えて来る」

法要の間は静かに頼むぞ、と法衣に着替えに別室へと。

Aブルー「さてと、今の間にクッションを、と…」
ぶるぅ 「んとんと、この辺がいいと思うの!」

お座布団、自然に見えるから、と無邪気なお子様。

Aブルー「なるほどねえ! 分からないよね」
ぶるぅ 「そうでしょ? ぼくも笑っちゃダメ?」
Aブルー「手伝ってくれたし、もちろん許すよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

共犯だったらいけたのか、と驚く間にキース君、登場。

キース 「なんだ、どうした?」
Aブルー「なんでもないって、そろそろ始めてよ」

どうぞ、とソルジャーが指差す座布団。

キース 「そうだな。いいか、静かに合掌だぞ?」
Aブルー「常識だしね!」
キース 「では、失礼して…」
??? 「ブーッ!」

座ってお辞儀なキース君の下で、高らかな音が。
ブーッ…!


2023/09/29 (Fri)



☆鳴り響くオナラ


いよいよスッポンタケの法要、法衣のキース君が座布団へ。
座って深々と一礼ですけど、お尻の下でとんでもない音が。

キース 「!??」
一同  (((うわー…)))

笑うよりも先に顔面蒼白、誰もが凍り付いている今。

キース 「………」
一同  (((持ち堪えた…)))

一発目は、と必死な中で、キース君、鐘をチーン、と。

??? 「ブーッ!」
キース 「?!?」
一同  (((わ、笑ったら終わり…)))

マツカと、ぶるぅしか助からない、と皆の視線がそっちへ。

ぶるぅ 「………」
マツカ 「………」

どちらも肩が震えてますけど、見事に笑いを堪えている件。

一同  (((マジか…)))
キース 「願我~身浄~、如~香~炉~…」
??? 「ブーッ! ブッ、ブッ!」

所作に合わせてオナラの音で、けれど動じないキース君。

一同  (((これは後から殺されるヤツ…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
??? 「ブーッ! ブーッ!」

笑えば終わりで、ついでにマツカ君も、ぶるぅも笑わず。

一同  (((スルースキル、高すぎ…)))
??? 「ブーッ! ブッ、ブッ!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

響くオナラと読経の声に、必死に笑いを我慢な面々。

一同  (((自爆は、キースの筈なのに…!)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

鐘と木魚の連打で締めのお念仏、ハハーッとお辞儀。

キース 「南無阿弥陀……」
??? 「ブブーッ!」
キース 「はい、皆様、よくお勤めでした」

皆の方へと向いた所で、また高らかにオナラの音が。

??? 「ブーッ!」
キース 「今日はお彼岸、太陽が真西に…」

沈む日でして…、とキース君が始める法話。

キース 「皆様、今一度、お念仏を」
??? 「ブーッ!」
一同  (((終わらないのか…!)))
Aブルー「ありがとう!」

法話もあるんだ、と喜ぶ人は一名だけ。
今月、これにて中継終了~。


2023/09/30 (Sat)




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☆ダイレクトの思い出


さて、9月。シャングリラ学園も新学期ですけど、暑い件。
土曜日は早速、生徒会長宅に転がり込んだ面々、のんびり。

シロエ 「やっぱり此処が一番ですよねえ…」
ジョミー「学校にも、ぶるぅのお部屋はあるけどさ…」
サム  「もれなく授業もついてくるしよ…」

落ち着かねえぜ、とサム君の愚痴。

サム  「柔道部のヤツらは、いいかもだけどな」
シロエ 「それはまあ…。部活が終わった後にですね…」
マツカ 「ゆっくり出来る所があるのは、有難いですよ」
キース 「あっちの方だと、妙な輩も来ないしな」

其処はポイント高いんだが…、とキース君。

キース 「しかし、所詮は学校の中で…」
ジョミー「授業に出ないと、どうにもねえ…」
シロエ 「本当に。あの人が来ないのは大きいですけど…」

お盆も酷い目に遭いましたしね、とシロエ君の深い溜息。

シロエ 「鍋一杯の精進料理を、ダイレクトに…」
スウェナ「食べろとうるさかったものねえ…」
マツカ 「お箸の許可しか出ませんでしたし…」

あれはなかなかキツかったです、とマツカ君も。

マツカ 「お味噌汁も、おたまで飲まされる羽目に…」
シロエ 「美味しく出来てた筈なんですけど…」
スウェナ「味なんか分からなかったわよ!」

あの食べ方の何処が最高なのよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「キースたちは、あれから逃れただけでも…」
シロエ 「ラッキーだったと思うんですよね…」
キース 「どの辺がだ!」

俺は暫く気絶だったぞ、とキース君が顰める顔。

キース 「信じられない光景だった…」
ジョミー「お膳の代わりに、お鍋だもんねえ…」
キース 「炊き出しだったら、まだ分かるんだが!」

デカい鍋でドンと出ていても…、とキース君。

キース 「だが、その場合も、食器は一応…」
シロエ 「あるんでしょうか、炊き出しと言えば…」
スウェナ「非常時だわねえ…」
ジョミー「無いのかも…」

場合によっては、とジョミー君が捻る首。
そうかも…?


2023/09/01 (Fri)



☆お鍋はあっても


9月といえども厳しい残暑、週末は生徒会長宅な御一同様。
涼しい部屋でのんびりまったり、学校と違って寛ぎタイム。

ジョミー「だって、人数、凄いんだよ?」
キース 「避難所の方では、それを想定している筈だが?」
シロエ 「でもですね…。あくまで想定なんですよ」

これだけくらい、という限度はあります、とシロエ君。

シロエ 「学校にしても、公民館とかにしてもですね…」
ジョミー「地元民しか、多分、数えていないんじゃあ…?」
サム  「あー…。その可能性はありそうだぜ」

観光地なら別だろうけどよ、とサム君の相槌。

サム  「それにしたって、MAXまではよ…」
シロエ 「カバーしていないと思うんですよ」

繁忙期の被災は想定外では…、とシロエ君の見解。

シロエ 「繁忙期イコール、ベストシーズンですからね」
スウェナ「海にしたって、山にしたって、いい季節よね?」
ジョミー「うん。旅行とかに行くにはピッタリでさ…」
シロエ 「まさか自分が旅先で、ってヤツですよ」

列車が止まるとか、そういうのです、とシロエ君。

シロエ 「思いっ切り、避難所のキャパをオーバーですね」
キース 「確かにな…。だから駅とかで溢れているな」

炊き出しはあっても食器が無いか…、とキース君、納得。

キース 「貸し出してくれる店でもあればいいんだが…」
ジョミー「炊き出しだけで、精一杯じゃないのかな?」
シロエ 「ですよね、ありったけの食材を提供で…」
サム  「料理するのにかかりっきりな…」

食器を洗ってる暇は無さそうだぜ、とサム君も。

サム  「かと言って、使い回しはよ…」
ジョミー「衛生面で問題大だしさ…」

でも、ダイレクトは、もっとダメだし…、とジョミー君。

ジョミー「自分で食器を用意しないと、貰えないかも…」
シロエ 「鍋パとは違いますからねえ…」
キース 「詰むヤツか…」
サム  「ヤバそうだぜ、うん」

鍋はあっても食えねえかもな、という声が。
それは辛そう…。


2023/09/02 (Sat)



☆米の飯があるなら


残暑が厳しい9月の週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
お盆の棚経でソルジャーが作った、精進料理が話題でして。

シロエ 「炊き出しに並んで、食器が無いと大変ですよ」
キース 「手づかみで食うにしても、モノによるしな…」
ジョミー「だから、おにぎりになるのかな?」

最近はどうか知らないけれど…、とジョミー君。

ジョミー「おにぎりだったら、食器無しでもいけるしさ…」
シロエ 「熱すぎて火傷も無いですよね…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 作るのも簡単だしね!」

具を入れて握ればオッケーだもん、と料理上手なお子様も。

ぶるぅ 「ラップで包んで渡すとか…」
サム  「それなら衛生的だよなあ…」
ジョミー「だよね、手を洗えなくても安心なヤツ!」
シロエ 「炊き出しの定番だったのも、納得です」

今はパンを配るのもありますよね、とシロエ君の指摘。

シロエ 「あれだって、個別包装ですから…」
サム  「食器が無くてもいけるってわけな…」
スウェナ「そのパンも届かない状況だったら、今でも…」

きっとおにぎりを作るのよ、とスウェナちゃんの見解。

スウェナ「お米と水さえあればいけるし、最強だわね」
ジョミー「食器が無くてもソレだよ、きっと」
サム  「一理あるぜ、うん」
キース 「ということはだ、例の精進料理の時も…」

それでいけたと思うがな、とキース君。

キース 「米の飯なら、土鍋一杯にあったんだぞ?」
一同  「「「あっ…」」」

言われてみれば、と棚経の場にいた面々、愕然。

シロエ 「そうでした! 鍋から直接、食べなくても…」
マツカ 「おにぎりにすれば、マシでしたよね…」
スウェナ「でも、糠漬けはどうするのよ?」

刻んでさえもいなかったわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「どうやって、おにぎりに入れるのよ!」
キース 「丸齧りだと思うがな?」
一同  「「「は?」」」
キース 「掴むんだ!」

でもって齧ればいいだろうが、と言ってますけど。
掴む…?


2023/09/03 (Sun)



☆露店な気分で


9月になっても秋は暦だけ、相変わらず厳しい残暑な日々。
休日は生徒会長宅が一番、のんびりしている面々ですけど。

シロエ 「糠漬けを丸ごと、齧るんですか!?」
キース 「何か問題があるとでも?」
シロエ 「ナスとかキュウリが、丸ごと一本ですよ?」

それを掴んで齧れだなんて…、とシロエ君。

シロエ 「まさか、おにぎりのおかずにですね…」
キース 「食うのが正当なやり方だぞ?」
スウェナ「そんなわけないでしょ!」
キース 「漬物と言えば、寺では立派に一品だ!」

おかずとして出されるんだからな、とキース君の反撃。

キース 「俺の宗派では、漬物だけとは言われないが…」
ブルー 「座禅のトコだと、朝はタクアンしか出ないよね」
一同  「「「ええっ!?」」」

そんな、と一同、目が真ん丸に。

シロエ 「マジですか!」
キース 「俺とブルーが、嘘をつくとでも?」
シロエ 「そうですけど…。タクアンだけの朝食で…」

ハードな修行をこなすんですか、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「朝一番って、托鉢に出たりしますよね?」
キース 「もちろんだ。掃除もすれば、外の仕事も…」
ブルー 「ガッツリこなすよ、山仕事もね!」

薪にする木の伐採だとか…、と怖すぎる説明。

ブルー 「しかもタクアン、大根丸ごとじゃなくってさ…」
キース 「一人分の量は数切れしか無いからな!」
一同  「「「げっ!」」」

たったそれだけ、と誰もが愕然。

シロエ 「働けるとは思えませんけど!」
キース 「やかましい! 俺だって、修行中はだな…」
ブルー 「思いっ切り、粗食だったしねえ…」

糠漬け丸ごとは贅沢品だよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「キースが言う通り、齧るべきだったね!」
キース 「露店の定番に、冷やしキュウリもあるだろう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キュウリのお漬物だよね!」
キース 「ああ。アレだと思えば…」

きっと楽しく食えた筈だぞ、と凄む人。
否定出来ないかも…。


2023/09/04 (Mon)



☆露店なら丸ごと


暦は秋でも暑すぎる9月、生徒会長宅で週末を過ごす面々。
お盆の棚経の話が出まして、お膳の代わりに鍋だった今年。

キース 「俺の意見に文句があるか?」
シロエ 「いえ、無いです…」
マツカ 「露店のキュウリは、確かに丸ごとですからね…」
スウェナ「糠漬けじゃないけど、細かいことになるのね…」

この場合は…、とスウェナちゃん、深い溜息。

スウェナ「食器が無くてもいけた筈だ、って話なんだし…」
キース 「そういうことだな、あの糠漬けも、だ…」

会心の出来で美味かった筈だぞ、とキース君の鋭い指摘。

キース 「糠床作りも、ぶるぅが指導したんだからな!」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくの糠床、分けてあげたもん!」

美味しく出来ないわけがないでしょ、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「だけど、せっかく作ってたのに…」
シロエ 「すみません! ついつい文句を言っちゃって…」
マツカ 「丸齧りすれば良かったですよね…」

お詫びします、とマツカ君も。

マツカ 「毎日、熱心に教えていたんですから…」
スウェナ「ぶるぅに責任は無いのよねえ…」
シロエ 「悪いことをしてしまいましたよ…」

あそこで丸齧りすべきでした、とシロエ君、土下座。

シロエ 「露店の気分で、ボリボリとですね…」
マツカ 「丸ごと食べれば、美味しさが分かったんですよ」
スウェナ「猫に小判になっちゃってたのね…」

反省するわ、とスウェナちゃんも頭をペコリ。

スウェナ「ごめんなさいね、気が付かなくて…」
ぶるぅ 「ううん、そうじゃなくって、糠床…」
シロエ 「ですから、糠漬けの話でしょう?」
ぶるぅ 「違うの、作った糠床なの!」

あんなに頑張っていたくせに…、と謎な台詞が。

ぶるぅ 「あれっきり、世話をしに来ないんだもん!」
一同  「「「は?」」」
ぶるぅ 「お世話しないとダメなのに!」
シロエ 「あのぅ…。話が全く見えないんですが…?」

ペットを飼ってましたっけ、と首を傾げる人。
世話って…?


2023/09/05 (Tue)



☆世話をしない人


暦だけが秋で残暑な9月、生徒会長宅で過ごす週末ですが。
お盆の棚経の話が出まして、鍋で並べられたお膳が問題で。

ぶるぅ 「んとんと…。ペットを飼うって、誰が?」
シロエ 「あの迷惑な人ですよ」

世話をしないとか、如何にもですが…、とシロエ君。

シロエ 「ぶるぅに押し付けたんですか?」
スウェナ「それっぽいわね、この流れだと」
マツカ 「でも、この家でペットなんかは見ませんよ?」

いったい何処にいるんでしょう、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「少なくとも、リビングとかベランダだとか…」
スウェナ「目につくトコにはいないわよねえ?」
シロエ 「もしかしたら、夜行性かもですよ」

昼間は寝ていて出て来ないとか…、とシロエ君の見解。

シロエ 「だったら、姿を見なくてもですね…」
ジョミー「納得だけど、それにしたって…」
サム  「やっぱ、ケージとかは要るんでねえの?」

この家で世話をしてるんならよ、とサム君の意見。

サム  「けどよ、ケージも見ねえしよ…」
ジョミー「水槽とかも無いっぽいよね?」
シロエ 「いったい、何処で飼ってるんです?」

あの人に押し付けられたヤツを、とシロエ君、ズバリ直球。

シロエ 「此処じゃなくって、駐車場ですか?」
サム  「あー…。あそこだったらいけるよな!」
ジョミー「何かいたって、見てないもんねえ…」

まさか、此処のとは思わないから、とジョミー君。

ジョミー「犬小屋があっても、他所の犬だと思ってさ…」
シロエ 「スルーですよね、でもって忘れるんですよ」

犬小屋を見た事実ごと、とシロエ君も。

シロエ 「駐車場なら分かりますけど、そうなんですか?」
ぶるぅ 「違うよ、駐車場だと暑すぎて…」

ダメになっちゃう、と悲鳴なお子様。

ぶるぅ 「温度管理も大切なの!」
ジョミー「デリケートなんだ?」
ぶるぅ 「そだよ、とっても!」
一同  「「「うーん…」」」

それを放置なのか、と誰もが難しい顔付きに。
酷すぎ…。


2023/09/06 (Wed)



☆保健所に行く人


暦は秋でも残暑な9月、週末は生徒会長宅が一番ですけど。
お盆の棚経が話題になって、そこから出て来たペットの話。

ジョミー「ちょっと酷いと思うんだけど…」
スウェナ「ちょっとどころの話じゃないでしょ!」

責任感ってものが無いのかしらね、とスウェナちゃん。

スウェナ「面倒を見られないなら、ペットなんかは…」
シロエ 「絶対、飼ってはいけませんよね」
サム  「そういうヤツがよ、家で飼ってたペットをよ…」

保健所に持って行くんだぜ、とサム君、フウと溜息。

サム  「ぶるぅが代わりに世話しなかったら、今頃は…」
キース 「もう間違いなく、お浄土行きだな」

せめて譲渡会に連れて行けば…、とキース君も。

キース 「引き取ってくれる人にも、出会えそうだが…」
ジョミー「やるわけないって、あの人だしさ」
シロエ 「ええ、間違いなく保健所に持って行きますよ」

譲渡会なんて柄じゃないですから、とシロエ君、ピシャリ。

シロエ 「飽きた、と思ったら即、実行ですよね」
ジョミー「うん、分かる。ぶるぅに相談しただけマシかも」
キース 「まあ、其処だけは評価出来るな」

相談が違ったかもしれないが、とキース君の苦い顔付き。

キース 「あの馬鹿が、保健所の仕組みに詳しいわけが…」
シロエ 「ありませんよね、じゃあ、その方向で相談を…」

したんでしょうか、とシロエ君、肩をブルッと。

シロエ 「持って行くための入れ物とかを、です」
一同  「「「うわー…」」

ゴミ収集じゃないんだから、と誰もが真っ青。

ジョミー「燃えるかどうかも、聞いたのかもね…」
キース 「まさか、そこまで…」

酷いとは思いたくないが、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「持ち込み方とか、場所だとか…」
ぶるぅ 「んとね、放って行っちゃっただけで…」
シロエ 「それっきりだったわけですか?」
ぶるぅ 「そうなの、今は暑いから…」

お世話しないとダメなのに、と言ってますけど。
黙って放置…。


2023/09/07 (Thu)



☆動物虐待はアウト


暦だけが秋で残暑な9月、生徒会長宅で週末を過ごす面々。
お盆の棚経の話から、ソルジャーが放置なペットが問題に。

シロエ 「酷すぎますよ、温度管理も大切なのを…」
ジョミー「何も言わずに放って行くとか、虐待だよねえ?」
サム  「あー…。そうなるかもだぜ」
キース 「まあ、間違いなくアウトなヤツだな」

明るみに出たら…、とキース君。

キース 「どういう刑になるかは知らんが、確実に…」
シロエ 「有罪というわけですね?」
キース 「法律がある以上はな!」

動物愛護法は厳しいんだぞ、とキース君、目がマジ。

キース 「とはいえ、あいつは戸籍が無くて…」
ジョミー「思いっ切り、別の世界の人間だよ?」
キース 「其処なんだ。だから通報しても無駄でだな…」

下手をしたらブルーがしょっぴかれるかも、と怖い意見が。

キース 「見た目は完璧に同一人物、多分、指紋とかも…」
ブルー 「同じな筈だよ、きちんと調べたことは無いけど」
シロエ 「じゃあ、会長が誤認逮捕な危機ですね?」
ブルー 「誤認じゃなくって、ブルー本人扱いだってば!」

この人です、と通報されたら終わり、と生徒会長。

ブルー 「でもねえ、モノがモノだから…」
ぶるぅ 「おまわりさんは、来ないと思うの!」
一同  「「「は?」」」

立派に動物虐待なのに、と誰もがキョトン。

シロエ 「黙って放置して行ったんでしょう?」
ぶるぅ 「そだよ、お世話が欠かせないのに…」
ジョミー「だったらダメだと思うけど?」
キース 「どう転がっても、虐待だろうが!」

この暑い中、世話をしないで放置とは…、とキース君。

キース 「下手をしなくても、死んでしまうぞ!」
ジョミー「うん、死ぬと思う…」

動物も熱中症になるらしいしね、とジョミー君も。

ジョミー「ありふれた動物でもアウトだよ、ソレ」
シロエ 「ダメすぎるでしょう!」
ぶるぅ 「そうなんだけど…」

生き物には違いないけれど、と困り顔のお子様。
えっと…?


2023/09/08 (Fri)



☆ペットを飼う理由


暦は秋でも残暑な9月、週末は生徒会長宅な面々ですけど。
ソルジャーがペットを放置だそうで、動物虐待が問題な今。

シロエ 「どんな生き物でも、虐待はダメなヤツですよ!」
ジョミー「おまわりさんが来ないだなんて、無いってば!」
キース 「まったくだ。モノがモノだと言ってもだな…」

そんなことは個人の見解だろうが、とキース君、腕組み。

キース 「他の誰かが気付いた時に、ダメだと思えば…」
シロエ 「もう、速攻で通報ですよ!」
ジョミー「だよねえ、写真を撮られちゃってさ…」
スウェナ「動画ってことも、有り得るわよねえ…」

ドラレコみたいに提出だわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「そうなる前に対処すべきよ、コレは!」
ぶるぅ 「お世話してるから、いいと思うの!」

死んでないしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ちゃんと毎日、かき混ぜてあげて…」
シロエ 「ペットって、金魚だったんですか?」
ジョミー「かき混ぜたら、逆に弱りそうだよ?」

温度管理も大切なんだし、とジョミー君の指摘。

ジョミー「魚じゃなくって、泥の中にいるヤツじゃない?」
キース 「なるほど、亀か…」
シロエ 「あー、スッポンかもしれませんよ!」

なにしろ例の仏様が…、とシロエ君が立てる人差し指。

シロエ 「同名ですから、飼ってみたくて…」
サム  「買ったはいいけど、持て余したのな…」
ジョミー「それっぽいよね…」

如何にもやりそう、とジョミー君が広げる両手。

ジョミー「ついでに飽きたし、もう知らない、って…」
キース 「ぶるぅに押し付けて行ったんだな…」

でもって、この後、食うつもりでは…、とキース君。

キース 「なんと言っても、スッポンの肉は美味いしな」
シロエ 「最初から、そういう目的だったかもですよ」
ジョミー「じゃあ、おまわりさんが来ないのも…」
スウェナ「食べるんだったら、当然だわねえ…」

でも、飼い方によってはアウトかも、という声が。
そうかも…?


2023/09/09 (Sat)



☆飼い方が問題かも


暦だけ秋で残暑厳しい9月、生徒会長宅で週末な御一同様。
ソルジャーがペットを放置な話から、動物虐待が問題で…。

シロエ 「食べるつもりでも、飼い方は問題かもですね…」
キース 「ペットの場合は、厳しく突っ込まれるが…」
ジョミー「養殖とかだと、どうなるのかな?」
スウェナ「今、フォアグラが問題になっているでしょ?」

虐待だって騒がれているじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「国によっては、作ることが禁止されてる筈よ」
キース 「確かにな…。この国だと、まだ緩いんだが…」
シロエ 「通報されたら問題になる飼い方とかは…」

家畜の場合もあるかもですよ、とシロエ君の見解。

シロエ 「放置なだけでも、ダメな時にはダメでしょう」
サム  「餌をやらねえとかは、アウトっぽいよな…」
ジョミー「だよね、今度の放置にしてもさ…」

本当はヤバいヤツじゃないの、とジョミー君も。

ジョミー「ぶるぅが世話をしていなかったら…」
スウェナ「ついでに、放置な事実が知れた時よね」

このマンションの住人とかに、とスウェナちゃんの読み。

スウェナ「とはいえ、それで逮捕になるのは…」
シロエ 「誰かさんじゃなくて、会長ですから…」
キース 「ぶるぅが世話をするしかないか…」

回避するには…、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「それにしても、ペットにスッポンだとは…」
サム  「チョイスが渋いぜ、亀なんてよ…」
シロエ 「意志の疎通は出来るんでしょうか?」
ジョミー「機嫌が悪いと、噛むだろうけど…」

それ以外の時は難しいかも、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「ぶるぅ、その辺は、どうなわけ?」
ぶるぅ 「んとんと、御機嫌なら、かき混ぜる時に…」

だいたい分かるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから、その時に、お塩を足したり…」
シロエ 「塩ですか!?」
ジョミー「でも、スッポンって…」

淡水の亀じゃなかったっけ、と言ってますけど。
ですよねえ…?


2023/09/10 (Sun)



☆塩分は控えめに


暦は秋でも暑いのが9月、週末は涼しい生徒会長宅が一番。
のんびり過ごす面々ですけど、放置されたペットの話な今。

キース 「スッポンは間違いなく、淡水の亀だぞ」
シロエ 「元老寺の池にもいるんですか?」
キース 「いや、あれは意外と繊細なヤツで…」

池があればいい亀ではないな、とキース君。

キース 「養殖でも、気を遣うと聞くが…」
ジョミー「あー…。だったら、スッポンで決まりだよね」
シロエ 「そうなると、塩は何なんです?」
スウェナ「塩水浴じゃないのかしら?」

金魚だと効果があるらしいわよ、とスウェナちゃんの見解。

スウェナ「手軽に出来るように、タブレッツとかも…」
シロエ 「えっ、熱中症用のアレでしょうか?」
マツカ 「それは人間用ですよ。金魚用のは別ですね」

ペットショップで扱ってます、とマツカ君が補足。

マツカ 「スッポンの場合は、濃度が違うでしょうし…」
キース 「金魚と亀では、別物だしな…」
ジョミー「機嫌を見ながら投入なのかな?」
ぶるぅ 「そだよ、入れすぎないように!」

辛くなったらダメだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ついでに今は、塩分控えめが流行りだし…」
シロエ 「流行っているんですか、スッポン!?」

あんなのをペットにする人が…、とシロエ君、仰天。

シロエ 「ぼく、聞いたことも無いですけど!」
キース 「俺も同じだ」
ジョミー「ぼくも初耳…」

ペットショップには通ってないけど、とジョミー君も。

ジョミー「あんなのを飼って、楽しいのかな?」
サム  「人間、好みはそれぞれだけどよ…」
スウェナ「流行に敏感だったのねえ…」

意外だわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「仏様繋がりじゃなくて、流行りのペットね…」
ぶるぅ 「ううん、仏様繋がりだよ?」
シロエ 「それなのに、放置して行ったんですね?」
ぶるぅ 「毎日、お世話しないとダメだし…」

こうなっちゃうのも分かるけど、と言ってますけど。
無責任…。


2023/09/11 (Mon)



☆味見と言われても


暦だけ秋で残暑な9月、週末は生徒会長宅が一番ですけど。
ソルジャーが放置なペットが問題、スッポンを飼った模様。

ジョミー「仏様繋がりだったら、大事にしないと…」
サム  「ダメってモンだろ、死んじまったら大変だぜ?」
キース 「まったくだ。そんな姿勢でいるようなヤツに…」

お経など読んでやらないからな、とキース君の苦い顔付き。

キース 「じきにお彼岸だが、法要は…」
シロエ 「断るんですか?」
キース 「当然だ! 殺生は一番重い罪だぞ」
サム  「未遂の場合もアウトかよ?」

死んだわけではねえんだけどよ、とサム君の問い。

サム  「ぶるぅが代わりに世話してるんだし…」
シロエ 「きっと元気にしていますよね」
ぶるぅ 「そだよ、今朝もちょっぴり、お塩を足して…」

いい感じなの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「みんなも、お昼に味見してみる?」
一同  「「「はあ?」」」

どうやって、と誰もがポカーン。

シロエ 「あのですね…。今、味見って言いましたか?」
ぶるぅ 「そうだけど?」
ジョミー「スッポンエキスっていうヤツなのかな?」

たまに広告が出てるけどさ、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「美容に効くんだったっけ?」
スウェナ「それもあるけど、栄養でしょ?」

スッポンだもの、とスウェナちゃん。

スウェナ「あの迷惑な人が飼い始めたのも、その辺だわよ」
一同  「「「あー…」」」

粉末とかで売ってるヤツ、と一同、納得。

シロエ 「明らかに不純な目的ですよね…」
ジョミー「それっぽいけど、味見だなんて…」

アレって水に染み出すのかな、とジョミー君、ブツブツと。

ジョミー「まさか直接、舐めるわけにもいかないし…」
キース 「下手をしたら、舌を噛まれそうだが!」
シロエ 「ですよね、やっぱり水に溶け出すエキスとか…」
サム  「煮詰めて味見、ってトコだよな、きっと…」

他に考えられねえしよ、とサム君が唱える説。
煮詰めて味見…。


2023/09/12 (Tue)



☆合わない料理でも


暦は秋でも暑いのが9月、週末は生徒会長宅で過ごす面々。
ソルジャーが放置したペットが話題で、お昼に味見だとか。

キース 「なるほど、溶け出したエキスを煮詰めれば…」
ジョミー「スープっぽい味になりそうだよね」
シロエ 「スッポンのスープ、美味しいですしね!」

店で食べるには高すぎますけど、とシロエ君、苦笑。

シロエ 「ぶるぅと、マツカ先輩のお蔭で、何度も…」
スウェナ「食べてるものねえ、最高なのを」
サム  「それっぽい味になるんでねえの?」

味見ってヤツな、というサム君の言葉で高まる期待。

ジョミー「そっか、お昼はスッポンのスープ!」
キース 「味見となると、一人分の量は少なそうだが…」
シロエ 「おちょこに一杯でも、充分ですよ!」
スウェナ「リッチな気分になれるわよね!」

それでお願い、とスウェナちゃん。

スウェナ「お昼に一品、つくんでしょ?」
ぶるぅ 「うんっ、みんなで味見だね?」
一同  「「「はいっ!」」」

食べる、食べる、と誰もが手を挙げ、迎えたお昼時。

ぶるぅ 「お待たせーっ! 今日はエスニック!」
シロエ 「わあ、カレーですね、トムヤムクンも!」
ぶるぅ 「そうなの、朝から仕込んでたから…」

メニューが変更出来なくて…、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「味見と合わない、お料理だけど…」
シロエ 「そんなの、誰も気にしませんよ!」
サム  「要は美味けりゃいいんだしよ…」
キース 「ビュッフェだと思えば、何の問題もないぞ」

あれは色々並ぶからな、とキース君が持ち出したヤツ。

キース 「味噌汁もあれば、ステーキとかも…」
ジョミー「普通にあるよね、いろんなのが」

問題なし! とジョミー君が突き上げる拳。

ジョミー「一緒に並べてくれていいから!」
シロエ 「そうです、美味しく頂きますよ!」
サム  「文句を言うヤツ、いねえって!」
ぶるぅ 「オッケー!」

持って来るね、とキッチンへ跳ねてゆくお子様。
期待大…!


2023/09/13 (Wed)



☆つまみっぽいブツ


暦だけ秋で残暑な9月、週末は涼しい生徒会長宅ですけど。
ソルジャーが放置なペットの件から、お昼に味見な方向へ。

シロエ 「楽しみですよね、スッポンのスープ!」
ジョミー「トムヤムクンとは被らないしさ…」
キース 「カレーも種類が多いわけだし、いいと思うぞ」
サム  「うんうん、ナンも焼き立てだしよ…」

一緒に食ったら美味そうだぜ、とサム君の意見。

サム  「量が少ねえんだから、ナンをつまみに…」
スウェナ「ちびちび飲むのが良さそうよね」
マツカ 「利き酒みたいな感じですよね」
キース 「確かにな。…と言うか、お前、飲めたのか?」

酒は俺だけかと思っていたが、と以前、大学生だった人。

キース 「しかも利き酒とは、かなりいける口で…」
マツカ 「違いますってば、単に知識としてだけですよ」

お客様にお出しするお酒の関係で…、とマツカ君、苦笑い。

マツカ 「ぼくは見ているだけなんです」
シロエ 「そうでしょうねえ、一瞬、驚きましたよ」
キース 「俺もだ。なにしろマツカは、隠している爪が…」
ジョミー「凄すぎるもんね、本気を出したら例の人にも…」

勝てるんだしさ、とジョミー君も。

ジョミー「そうだ、ペットを放置した件、マツカがさ…」
キース 「一発、叱るというのはどうだ?」
マツカ 「遠慮しますよ、スッポンは無事に生きていて…」

スープの味見も出来るんですから、と控えめな台詞。

マツカ 「それより、今はスープの出来を…」
シロエ 「楽しむべきかもしれませんねえ…」
ジョミー「そう言われれば…。あっ、来たかな?」
ぶるぅ 「お待たせーっ!」

お味見どうぞ! とドンと置かれた器。

シロエ 「えっ? えっと、スープはどうしたんです?」
キース 「この漬物をつまみに、スッポンのスープか?」
ぶるぅ 「違うよ、味見するんでしょ?」
ジョミー「スッポンは?」
ぶるぅ 「なんでスッポン?」

味見するって言ってたじゃない、と困り顔ですけど。
えっと…?


2023/09/14 (Thu)



☆味見に出て来たブツ


暦は秋でも暑いのが9月、涼しい生徒会長宅で過ごす週末。
ソルジャーが放置なペットのスッポン、味見という話な今。

ぶるぅ 「味見って言うから、ちゃんと洗って…」
シロエ 「染み出したエキスで、スープですよね?」

スッポンの、とシロエ君の問い。

シロエ 「そのままだと薄いですから、鍋で煮詰めて…」
サム  「スープにするって話だったじゃねえかよ」
ジョミー「そうだよねえ? なのに、どうして…」

ナスとキュウリの漬物なのさ、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「もしかして、コレにかけてあるとか?」
キース 「そんな風には見えないが…」
マツカ 「ぼくもです。それに、お醤油も…」

ぶるぅが持って来てますよ、とマツカ君が指差すテーブル。

マツカ 「ごくごく普通に、お漬物だと思いますけど」
ぶるぅ 「うん、さっ出したばかりの糠漬け!」

美味しいんだよ、と料理上手なお子様の笑顔。

ぶるぅ 「遠慮しないで味見してね!」
シロエ 「待って下さい、何故、糠漬けになるんです!」
ぶるぅ 「だって、放って行ったから…」

ぼくが毎日、お世話してて…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「今朝もかき混ぜて、お塩を足して…」
一同  「「「ええっ!?」」」

スッポンじゃなくて糠床なのか、と誰もが愕然。

キース 「そう来たか…」
ジョミー「ペットなんかじゃなかったんだ…」
ぶるぅ 「なんか、臭いから嫌だ、って…」
??? 「ピンポーン!」

今日も暑いね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「美味しい筈だよ、その糠漬け!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」

飯時を狙って来たのは分かるが、とキース君。

Aブルー「食い意地が張っているなら、糠床もだな…」
シロエ 「世話をするのが筋でしょう!」
Aブルー「向いてないから!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「腐るんだよ?」

世話を忘れた時は、とソルジャー、しれっと。
当然ですね…?


2023/09/15 (Fri)




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☆出るだけで被害


スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に朝イチで集合。
今年はソルジャーも早く来まして、お膳を作るわけで…。

シロエ 「どういう仕事なんです、ソレは!」
Aブルー「君が自分で言ったじゃないか、ついさっき!」

イメージダウンを避けるのが仕事、とソルジャーの笑み。

Aブルー「長老たちが揃って、外に出るな、って…」
シロエ 「まさか、出るだけでイメージが…」

ガラガラと崩れ落ちるんですか、とシロエ君。

シロエ 「でなきゃ、其処まで言われませんよね…?」
Aブルー「そうなんだよねえ、うるさくってさ…」

あれじゃアイスも作れやしない、とブツブツブツ。

Aブルー「厨房に出掛けて作っていたら、次の日に…」
マツカ 「何か苦情でも来たんでしょうか?」
Aブルー「数人、寝込んだらしくってね!」
一同  「「「えっ?」」」

何故にアイスで、と誰もがキョトン。

シロエ 「アイスを作ったせい…なんですか?」
Aブルー「らしいよ、高熱を出して倒れたとかで…」
スウェナ「そっちのアイスって、そんなにヤバいの?」

混ぜるな危険ってヤツなのかしら、とスウェナちゃん。

スウェナ「違う種類のを下手に混ぜたら、ダメだとか…」
Aブルー「ううん、混ぜても大丈夫だけど?」

チョコミントとバニラを混ぜてもいける、という返事。

Aブルー「これがまた、けっこう美味しくってねえ!」
一同  「「「チョコミントと、バニラ…」」」

とんでもない味じゃなかろうか、と皆の不審そうな目。

Aブルー「いけるんだってば、本当に!」
シロエ 「証明しなくてもいいですからね!」

此処では作らないで下さい、とシロエ君、ビシィ! と。

シロエ 「でも、安全なら、何故、寝込むんです?」
Aブルー「ぼくのイメージが崩壊したのが原因かな?」
マツカ 「それだけ…ですか?」
スウェナ「有り得ないでしょ!」
Aブルー「ミュウは、精神が繊細だから…」

ダメみたいだね、と苦笑ですけど。
アイスを作っただけで…?


2023/08/16 (Wed)



☆美味しい食べ方


スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
今年はソルジャーも早々に登場、お膳を作るわけでして。

シロエ 「アイスを作ると、どうマズイんです?」
マツカ 「その言い方は誤解を招きませんか?」
シロエ 「あ、そうですね! マズイは味の評価にも…」

使いますし、とシロエ君、慌てて訂正。

シロエ 「アイスを作ることの、何処がダメだと…?」
スウェナ「そうよね、イメージの問題なんだし…」
マツカ 「場合によっては、イメージアップなのでは?」

親しみやすいソルジャーとして、とマツカ君の鋭い指摘。

マツカ 「ぼくたちの世界だと、王室の方とかが…」
スウェナ「手料理を作るとか、よく聞くわよねえ…」
シロエ 「庶民の口には入りませんけど、ありますね」

国賓の人を招いてバーベキューとか、とシロエ君も。

シロエ 「アイス作りも、それと同じじゃないですか?」
マツカ 「ええ、そんな気がするんですけど…」
Aブルー「そうは言われなかったよね、うん」

長老たちが文句を並べるだけで…、とソルジャーの答え。

Aブルー「よそ見しながら混ぜて散らかすな、とか…」
一同  「「「うっ…」」」
Aブルー「出来上がったのを、ボウルから、直接…」

おたまで掬って食べるなとか…、と恐ろしすぎる発言が。

Aブルー「ダイレクトに食べるのが最高なのに!」
シロエ 「最悪ですから!」
マツカ 「マナー違反だと思います、ぼくも…」
スウェナ「倒れた人がいるのも当然よねえ、ソレ…」

ボウルから食べるのはアウトだわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「しかも、おたまで掬うだなんて!」
Aブルー「でもねえ、ホントに美味しいんだって!」

器に上品に盛られるよりも、とソルジャー、威張り返り。

Aブルー「ぼくのぶるぅも、お気に入りの食べ方で…」
一同  「「「ぶるぅ…」」」
Aブルー「出来立てを、こう、ダイレクトに口へとね!」

それでこそ作り立ての味、と言ってますけど。
あんまりでは…?


2023/08/17 (Thu)



☆最低な食べ方


今日はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に朝イチで集合。
ソルジャーも来まして、今年はお膳を作るんですけど…。

シロエ 「そりゃ、出来立ては美味しいですよ、でも…」
マツカ 「ボウルから直接というのは、ちょっと…」

ダメじゃないかと思います、とマツカ君も複雑な顔。

マツカ 「イメージダウンは免れないかと…」
Aブルー「親しみやすいのはいい、と、さっき君もさ…」

言ったじゃないか、とソルジャーの反論。

Aブルー「ぼくだって、そう思うのに!」
シロエ 「レベルが違い過ぎますから!」
スウェナ「そうよ、親しみやすくて、かつ、上品で…」

雲の上の人に相応しくなきゃ、とスウェナちゃん。

スウェナ「ボウルとおたまじゃ、ダメすぎるわよ!」
Aブルー「なんで君たちまで、長老たちと同じ文句を…」
シロエ 「言いたくなって当然でしょう!」
マツカ 「せめて、他の器に移してからとか…」

味見だって、おたまではしませんよ、とマツカ君の言。

マツカ 「おたまで掬って、小皿とかにですね…」
ぶるぅ 「そだよ、お料理の練習の時に教えたでしょ?」
Aブルー「えっと…? あれは和食の練習だからで…」
ぶるぅ 「違うの、お料理は、何でもそうなの!」

バナナの葉がお皿な国とか以外は、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「手掴みで食べる国なら、味見の方も…」
シロエ 「やっぱり手掴みになるんですか?」
ぶるぅ 「ううん、そんなの、火傷するでしょ?」

熱々のカレーを手で掬ったら…、と納得な話。

ぶるぅ 「盛り付けの時に使う道具で掬って…」
スウェナ「バナナの葉っぱで味見なのね?」
ぶるぅ 「うん、そんな感じ!」

でも…、とソルジャーに視線を移すお子様。

ぶるぅ 「お皿がある国だと、お皿で味見するもので…」
Aブルー「直接、食べちゃダメだ、って?」
ぶるぅ 「味見でも、別のお皿なの!」
Aブルー「でも、出来立てを…」

ダイレクトに食べるのが最高で、と文句ですけど。
最低では…?


2023/08/18 (Fri)



☆ダイレクトが最高


スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
今年はお膳を作るソルジャー、早々に登場ですけれど…。

シロエ 「最高じゃなくて、最低ですから!」
スウェナ「目撃した人が倒れちゃうのも、当然だわよ!」
Aブルー「そう言われても、アレが本当に最高で…」

美味しいんだし、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「ぼくのぶるぅも、ダイレクトに、おたまで…」
シロエ 「料理なんか、作れるんですか!?」
マツカ 「食べるだけかと思ってました…」
Aブルー「もちろん、食べるだけだってば!」

でもね、とソルジャーの弾ける笑顔。

Aブルー「盗み食いをするなら、こう、ボウルから…」
シロエ 「直接食べる、というわけですね?」
Aブルー「ピンポーン! 鍋でも、フライパンでも!」

出来上がったら片っ端から…、と恐ろしすぎる台詞が。

Aブルー「場合によっては、オーブンの天板からもね!」
スウェナ「火傷するじゃないの!」
Aブルー「大丈夫! 鍋掴みという便利な道具が!」

アレをはめた手でガシッと掴んで…、という説明。

Aブルー「もう片方の手で、出来立てを掴むんだよ!」
一同  「「「うわー…」」」

迷惑すぎる、と誰もが愕然。

シロエ 「それで、あなたも、そうなんですね…?」
Aブルー「オーブン料理とかは、やらないからねえ…」

アイスだけだね、と悪びれない人。

Aブルー「本当に、何処がいけないんだか…」
シロエ 「真面目に分かってないわけですか?」
Aブルー「そうなんだよねえ、親しみやすくていいと…」

さっき、マツカも言ったのにさ…、とブツブツブツ。

Aブルー「心底、理解出来なくて…」
ぶるぅ 「んとんと…。だったら、此処でやってみる?」

お膳で試してみるのはどう、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「そしたら、少しは分かるかも…」
シロエ 「何をするんです?」
Aブルー「味見は、お皿でするんだ、って…」

教わったけど…、とソルジャーもキョトン。
何を試すと?


2023/08/19 (Sat)



☆ダイレクトでいこう


今日はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも早々に登場でして、お膳を作るわけですが。

シロエ 「味見って、お膳でもするわけですか?」
ぶるぅ 「そだよ、心をこめて作りたいなら、味見も…」

大切だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「仏様にも、美味しいお料理を…」
ブルー 「召し上がって頂くのが、一番の供養だよ」

同じ作るなら丁寧に、と生徒会長、いえ、銀青様も。

ブルー 「今は、フリーズドライのセットもあるけど…」
ぶるぅ 「きちんと手作り、味見もするのが最高なの!」
シロエ 「確かに、ぼくが仏様の立場だったら…」
スウェナ「ちゃんとしたお膳が欲しいわねえ…」

砂糖と塩を間違えてるのは嫌だわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「ついでに、普通のお味よりかは…」
シロエ 「美味しい方が、断然、いいです!」
ぶるぅ 「でしょ? だから練習では、味見もしてて…」
Aブルー「君たちも太鼓判の味だったわけ!」

でも…、とソルジャー、怪訝そうな顔。

Aブルー「お膳で、何を試すって?」
ぶるぅ 「えっとね、ダイレクトに食べるのが…」

最高ってヤツを試してみるの! と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「作ったお料理、器に盛り付ける代わりに…」
シロエ 「鍋で出すんじゃないでしょうね…?」
ぶるぅ 「大当たりーっ!」

ダイレクトなのがいいんでしょ、とニコニコニコ。

ぶるぅ 「全部、お鍋で並べるの!」
一同  「「「ええっ!?」」」

お膳と言えば…、と誰もが仰天。

シロエ 「あ、あの…。お膳って、毎年、ぶるぅが…」
マツカ 「作ってくれてる、精進料理の…」

お膳ですよね、とマツカ君の問い。

マツカ 「お鍋を幾つも載せられるサイズでは…」
シロエ 「ないと思うんですけれど…」
スウェナ「一つ載せたら、一杯だわよ?」
ぶるぅ 「うんっ! だからお鍋は、ダイレクトに…」

床に並べればいいと思うの! と凄い台詞が。
お膳ですか…?


2023/08/20 (Sun)



☆仏様へのおもてなし


スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に集合ですけど。
今年はお膳を作るソルジャー、早々に到着したものの…。

シロエ 「お膳の代わりに、鍋を並べる気ですか!?」
ぶるぅ 「だって、ダイレクトに食べるのが…」

最高なんでしょ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だったら、スッポンタケだって!」
シロエ 「ま、まあ…。それはそうかもしれませんね…」
スウェナ「棚経を頼んでるのが、この人だものねえ…」
マツカ 「類友というヤツですか…」

有り得ますね、とマツカ君の相槌。

マツカ 「ただ、それを見たキースが何と言うかは…」
ぶるぅ 「ぼくも知らないけど、仏様には…」
ブルー 「最高のおもてなしをするものだしねえ…」

いいと思うなら、やってみたまえ、と銀青様のお言葉が。

ブルー 「仏様が喜ぶやり方でいくのが一番だよ、うん」
シロエ 「キース先輩に通用しますか…?」
ブルー 「そこまでは保証しないね、ぼくは!」

まあ、並べるだけ並べてみたら、と生徒会長。

ブルー 「ぶるぅ、今日が本番だから、しっかりと!」
ぶるぅ 「うんっ、頑張って教えてくるね!」

あっ、そうだ…、と視線がソルジャーに。

ぶるぅ 「んとんと、今日は御飯も炊かないと…」
Aブルー「いつも炊いてるけど?」
ぶるぅ 「炊飯器で炊くんじゃなくて、お鍋で!」

土鍋で炊くのが最高だから、と弾ける笑顔。

ぶるぅ 「それに、ダイレクトに並べるんなら…」
シロエ 「炊飯器だと、絵になりませんよね…」
ぶるぅ 「そうなの、ビジュアルも大切なの!」

お膳だもんね、とニッコリと。

ぶるぅ 「御飯を炊くのは、難しいけど…」
ブルー 「ぶるぅが、ちゃんと教えてくれるよ」

頑張りたまえ、と生徒会長のエール。

ブルー 「修行の成果の見せ所だしね!」
ぶるぅ 「言う通りにすれば、大丈夫!」
Aブルー「分かった、全力で美味しいお膳を…」

作って来るから、とキッチンの方へ消えましたけど。
どうなる…?


2023/08/21 (Mon)



☆お鍋が心配かも


今日はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーがお膳を作るわけでして、キッチンの方へと。

シロエ 「大丈夫なんでしょうか、お鍋だなんて…」
ブルー 「ぶるぅの腕はプロ並みだから、任せて安心!」

火加減とかの指導はバッチリ、と生徒会長の太鼓判。

ブルー 「初めて土鍋で炊く人だって、それなりに…」
スウェナ「美味しい御飯が炊けるのね?」
ブルー 「もちろんだよ! 心配なんかは要らないね」

ふっくら炊き上がるのは間違いなし! と頼もしい言葉。

ブルー 「蓋を開ければ、湯気がホカホカと…」
スウェナ「えっと…? 蓋を開けて床に置くのかしら?」
シロエ 「其処なんですよ、ぼくが心配してるのは…」

上手く炊けるかの方じゃないです、とシロエ君。

シロエ 「お鍋のままで並んでいたら、キース先輩が…」
マツカ 「思いっ切り、顔を顰めそうですよね…」
スウェナ「そうねえ、バカにしてるのか、って…」

怒る顔が目に見えるようだわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「ついでにジョミーも、目が点になって…」
シロエ 「何もかも忘れそうですよね…」

お線香の用意も、蝋燭も…、とシロエ君も同意。

シロエ 「普段のキース先輩なら、ジョミー先輩を…」
マツカ 「叱り飛ばして、棚経を開始でしょうけどね…」

キースも凍っているかもですよ、とマツカ君。

マツカ 「怒るより前に、フリーズしそうな気がします」
一同  「「「あー…」」」

それはあるかも、と一同、納得。

シロエ 「キャパをオーバーするわけですね?」
マツカ 「ただでも疲れていますから…」
スウェナ「棚経、ハードなイベントだものね…」

倒れなければいいんだけれど、とスウェナちゃんの言。

スウェナ「フリーズした後、ショックで意識が…」
シロエ 「遠のいて、ブラックアウトですか…」
マツカ 「この暑さだと、熱中症の寸前でしょうし…」

真面目に危ない感じですよ、という声が。
倒れるかも、と…?


2023/08/22 (Tue)



☆代理がいない件


スッポンタケの棚経の日で、只今、お膳の準備中ですけど。
今年はソルジャーが作るわけでして、並べ方が大問題で…。

シロエ 「倒れちゃったら、棚経、どうなるんですか?」
マツカ 「さあ…? 後日というわけにも…」
スウェナ「いかないわよねえ、それに代理になる人も…」

いないじゃないの、と言いかけたスウェナちゃんですが。

スウェナ「いるわね、代理どころじゃない人が…」
シロエ 「そうでした! 会長だったら、文句なしで…」
マツカ 「アドス和尚も大感激だと思いますけど…」

代わりに行ってくれるでしょうか、とマツカ君が捻る首。

マツカ 「この暑さですし、原因がお鍋ですからね…」
ブルー 「マツカの読み通り、お断りだね!」

いろんな意味で、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「暑いのも嫌だし、法衣が着られないのもさ…」
一同  「「「は?」」」

棚経と言えば法衣じゃないか、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのぅ…。キース先輩、法衣で来ますよ?」
スウェナ「ジョミーも、ちゃんと着てるじゃないの!」
ブルー 「それじゃ聞くけど、色は何色?」
マツカ 「黒ですけれど…?」

二人揃って、とマツカ君。

マツカ 「夏のですから、生地は透けますけどね」
ブルー 「そう! 其処が大いに問題なんだよ!」

キースの法衣は何色かな、と生徒会長の問い。

ブルー 「見慣れてるのは、黒だろうけど…」
一同  「「「あっ!」」」

其処か、と皆が見合わせる顔。

シロエ 「キース先輩、黒じゃないですね…」
マツカ 「お正月の修正会の時には、違いますよね…」
ブルー 「ピンポーン!」

棚経だから黒なんだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「たとえ緋色を着られる人でも、棚経の時は…」
シロエ 「黒以外、着たらダメなんですか?」
ブルー 「そういうことだね、ぼくが行っても…」
スウェナ「値打ちが分かって貰えないのね…」

それはダメかも、と納得するしかない理由。
代理不在…。


2023/08/23 (Wed)



☆倒れてしまったら


今日はスッポンタケの棚経、お膳を作っているソルジャー。
けれども並べ方が問題、盛り付ける代わりに鍋で出すとか。

ブルー 「分かったかい? ぼくも見た目は高校生で…」
シロエ 「檀家さんは素人ですから、高僧だとは…」
マツカ 「気付きませんよね、絶対に…」

滞在時間も短いですし、とマツカ君、深い溜息。

マツカ 「法話の時間があれば分かるでしょうけれど…」
シロエ 「お坊さんなら、見た目で判断出来ますか?」
ブルー 「そこはいけるよ、きちんと修行をしていれば」

立ち居振る舞いで分かるものだね、と銀青様の言。

ブルー 「でもねえ、素人さんではねえ…」
スウェナ「私たちだって、普段は忘れているものねえ…」
シロエ 「キース先輩が倒れた場合は、放置ですか…」
ブルー 「手当てはするけど、それ以上のことはお断り!」

意識が無いなら、寝床も提供するけどさ、と突き放し。

ブルー 「責任は、お鍋を並べた人に…」
スウェナ「全部、被ってもらうのね?」
ブルー 「どうやって始末をつけるつもりか、謎だけど!」

まさか代わりに回るわけにも…、と生徒会長の冷たい笑み。

ブルー 「お金で片は付けられるけどね、一応は」
一同  「「「えっ!?」」」

賠償金を払うコースか、と一同、目が真ん丸に。

シロエ 「えっと…? 檀家さんにお金を返すんですか?」
マツカ 「棚経のお布施は、後払いのような気がします」
スウェナ「そうよね、その場で渡してるんだし…」

賠償金の額が分からないわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「今年はこれだけ、って檀家さんが決めて…」
シロエ 「渡すんですから、定額制では…」

ないですもんね、とシロエ君も。

シロエ 「倍額を返しに回ると言っても、金額が…」
マツカ 「全く謎では、どうすることも出来ませんから…」
スウェナ「お金で片を付ける方法、無さそうよ?」
ブルー 「素人目にはね!」

蛇の道はヘビと言うだろう、とウインクですけど。
えっと…?


2023/08/24 (Thu)



☆代理は頼めても


スッポンタケの棚経の日で、ソルジャーが作っているお膳。
出来上がったら盛り付ける代わりに、鍋で並べる予定な今。

シロエ 「蛇の道はヘビ…って、お坊さんの道ですか?」
ブルー 「そうだけど?」
スウェナ「まさか、代理のお坊さんを…」

調達するとか、とスウェナちゃんの問い。

スウェナ「お金次第で来てくれる人がいるのかしら?」
ブルー 「いるねえ、高くつくけどね!」

普段だったらタダなんだけど、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「お寺同士の繋がりがあって、困った時には…」
シロエ 「ピンチヒッターを呼べるんですね?」
ブルー 「その通り! だけど、お盆は流石にねえ…」

何処のお寺も忙しいから…、と正論が。

ブルー 「頼んでも誰も来てくれないし、そうなると…」
マツカ 「璃母恩院に頼むしかないんでしょうか?」
ブルー 「アルテメシアだと、其処になるかな」

なんと言っても総本山、と銀青様。

ブルー 「人も多いから、直ぐに誰かが来られるし…」
シロエ 「その代わり、高いわけですね?」
ブルー 「繁忙期の中の繁忙期だよ?」

お盆は最高に人手不足、とキッパリと。

ブルー 「駆け出しのお坊さんが来たって、思いっ切り…」
マツカ 「費用が嵩んでしまうんですね…」
ブルー 「でも、棚経は絶対に…」

行かないとダメなイベントだから、と銀青様の説明が。

ブルー 「キースが此処で倒れちゃったら、頼むしか…」
一同  「「「うわー…」」」

ダメすぎるヤツ、と誰もがガクブル。

シロエ 「それって、アドス和尚にバレますよね?」
ブルー 「当たり前だよ、璃母恩院から請求書がさ…」

元老寺宛に届くんだしね、と嫌すぎる話。

ブルー 「いくらキースが副住職でも、コッソリ処分は…」
スウェナ「出来ないわよねえ、総本山から来たんじゃあ…」
ブルー 「開封するのは、当然、住職だってば!」
シロエ 「ですよねえ…」

キース先輩では手も足も…、とシロエ君。
詰むヤツ…。


2023/08/25 (Fri)



☆お鍋で並べる人


今日はスッポンタケの棚経、お膳を作っているソルジャー。
それを鍋ごと並べるつもりで、キース君が倒れるかもで…。

マツカ 「心配になって来ましたよ…」
シロエ 「あの人を止めるべきなんでしょうか…?」
スウェナ「常識でいけば、そうだけど…。あの人なのよ?」

言ってやめるような相手かしらね、とスウェナちゃん。

スウェナ「とてもそうとは思えないけど…」
Aブルー「お待たせーっ! お膳、出来たよ!」

まずは御飯、とソルジャーが運んで来た土鍋。

Aブルー「えっと、御飯は真ん中かな?」
ぶるぅ 「そだね、お膳の並べ方でいくと…」

この辺で、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が指差す床。

Aブルー「オッケー! じゃあ、次は煮物のお鍋を…」
ぶるぅ 「うん、和え物は、すり鉢でね!」
Aブルー「分かってるって!」

頑張って作ったんだから、と並べられていく鍋や、すり鉢。

Aブルー「こんなトコかな、後はお漬物で…」
ぶるぅ 「それも壺ごとでないとダメだよ?」
Aブルー「糠床ごとだね、持って来るーっ!」
一同  「「「うっ…」」」

臭いのでは、と思う間もなく、糠漬けの壺がドッカンと。

Aブルー「蓋を取るのは、直前かな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お鍋も、糠床もね!」

もうすぐなの! と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「キースのお迎え、忘れないでよ?」
Aブルー「瞬間移動で此処まで、だよね!」
シロエ 「あのですね…。その前に、質問ですけれど…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」

ぼくの力作のお膳にさ、とソルジャー、怪訝そうな顔。

Aブルー「よく出来てると思うけど…」
ぶるぅ 「お味の方もバッチリなの!」

保証しちゃう! と大絶賛。

ぶるぅ 「後でおさがり、食べるといいよ!」
シロエ 「いえ、そうじゃなくて、キース先輩が…」
マツカ 「倒れるかも、と心配なんですよ」
Aブルー「お漬物は蓋を取るな、って?」

臭すぎるから、と首を捻ってますけど。
其処じゃない件…。


2023/08/26 (Sat)



☆倒れても問題無し


スッポンタケの棚経を控えて、お膳が完成しましたけれど。
作ったソルジャー、ダイレクトに食べるのが一番な人で…。

シロエ 「糠漬けの匂いも問題ですけど、その前に…」
マツカ 「どう見ても、キースがキレますよ、コレ」
スウェナ「疲れてるだけに、怒るパワーはもう無くて…」

倒れて終わりな気がするのよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「でもって、キースが倒れちゃっても…」
シロエ 「棚経は続けるしかないらしいんです」
Aブルー「まあ、此処が最後じゃないからねえ…」
マツカ 「そうなんですけど、誰が続きをやるんですか?」

ブルーはお断りだそうです、とマツカ君、サクサク説明を。

マツカ 「ですから、代理を頼むしかなくて…」
Aブルー「頼む費用が高いって?」

問題無し! とソルジャーが突き上げる拳。

Aブルー「ノルディに頼めば、即、キャッシュで!」
シロエ 「金銭的には、それで解決かもですが…」
マツカ 「代理を頼んだのが、アドス和尚にバレるんです」

璃母恩院から請求書が届きますからね、とマツカ君。

マツカ 「キースには隠匿出来ないそうで…」
ブルー 「アドス和尚が大噴火ってね!」

来年から此処は無しになるかも、と生徒会長の言。

ブルー 「二度と御免だ、と言われちゃったら…」
シロエ 「他所に頼むしか無いですよ?」
Aブルー「うーん…。でもさ、せっかく作ったんだし…」

ダイレクトに食べて欲しいんだよね、と眺め回す人。

Aブルー「スッポンタケだって、きっと気に入るよ!」
マツカ 「キースが倒れたら、棚経がパアですけれど?」
Aブルー「大丈夫! 倒れてもいけるから!」

此処の棚経も、残りのトコも…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「ぼくを誰だと思ってるのさ!」
シロエ 「まさか、サイオンで操る気ですか!?」
スウェナ「気絶してるのを…?」
Aブルー「それも出来るし、気付け薬もあるからね!」

どっちにしようかな、と聞いてますけど。
ゾンビもどき…?


2023/08/27 (Sun)



☆鍋ごと並べたら


もうすぐスッポンタケの棚経、キース君が来ればスタート。
けれどお膳が問題でして、ソルジャーが鍋で並べてまして。

Aブルー「サイオンを使う方がいいのか、薬にするか…」
シロエ 「それ、ぼくたちが決めるんですか?」
Aブルー「そうか、決めるのは本人だよねえ…」

来てから決めて貰おうかな、とソルジャーの視線が窓へと。

Aブルー「うん、今の家を出たら、瞬間移動でお出迎え!」
一同  「「「うわー…」」」

考えたくない、と皆が震える間にサイオン発動。

Aブルー「よし、自転車ごと、移動完了!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 玄関、開けて来るね!」

跳ねて行ったお子様、間もなくキース君たちとリビングに。

ぶるぅ 「キースとジョミーが来てくれたよーっ!」
キース 「邪魔するぞ。ジョミー、蝋燭と…。うっ…!」

なんだコレは、とキース君が凝視している鍋や壺など。

Aブルー「ごめん、臭かったかなあ、糠漬け…」
キース 「や、やっぱり、コレは糠漬けの壺か…?」
ジョミー「でもって、土鍋に御飯で、すり鉢に、鍋に…」

そういうモノが見えるんだけど…、とジョミー君が擦る目。

ジョミー「キース、気のせいだと思う…?」
キース 「そうだと思いたいんだが…」
Aブルー「違うよ、コレがお膳だから!」

ダイレクトに食べるのが最高だしね、とソルジャー、力説。

Aブルー「スッポンタケにも、食べて欲しくって!」
キース 「あんた、棚経を馬鹿にしてるのか!?」
Aブルー「真剣だからこそ、こうなんだよ!」
キース 「どの辺がだ! どう見てもだな…」

ふざけてるだろう、と言い終わる前に、キース君、パタリ。

シロエ 「キース先輩!?」
ジョミー「ちょっと…!」

キース、とジョミー君が肩を揺さぶり、顔面蒼白。

ジョミー「なんか、意識が無いんだけど…!」
ぶるぅ 「大変、お水ーっ!」
シロエ 「だからダメだと言ってたでしょう!」

どうする気です、とシロエ君が吊り上げる眉。
棚経は…?


2023/08/28 (Mon)


☆意識が戻った人


スッポンタケの棚経ですけど、お膳と称して並べられた鍋。
見るなり激怒なキース君が問題、倒れてしまって意識喪失。

ジョミー「どうしよう、棚経、まだまだあるのに…」
ぶるぅ 「お水、持って来たーっ!」

おでこも氷で冷やさなきゃ、と手当てしているお子様。

ぶるぅ 「熱中症かな、それとも貧血…?」
ブルー 「合わせ技だと思うけどねえ…」

身体が冷えれば目を覚ます筈、と生徒会長、冷静な見立て。

ブルー 「棚経という使命感だけで、きっと起きるよ」
シロエ 「そう…でしょうか…? あっ…?」
ジョミー「動いた…かな?」

瞼がピクッと、とジョミー君が言った所で、開いた瞳。

キース 「しまった、意識を失っていたか…」
ぶるぅ 「はい、お水! それにスポーツドリンクも!」
キース 「有難い…!」

頂戴する、とキース君、どちらも一気飲み。

キース 「くっそぉ、無駄に時間を食った気が…」
ぶるぅ 「んとね、気絶してから半時間かな?」
キース 「そんなにか…!」

何軒分だ、とガバッと起き上がった副住職。

キース 「ジョミー、蝋燭と線香だ!」
ジョミー「えっ? いいけど、そんな身体でさ…」
シロエ 「棚経をやると言うんですか…?」
キース 「当然だろう! 坊主の世界は厳しいんだ!」

動ける限りは、なんとしても…、と鍋が並んだ祭壇の前へ。

キース 「この際、鍋は無視するぞ!」
Aブルー「えっと…。薬とかなら提供するけど…?」

キツいんだったら、サイオンで操作しても、と申し出た人。

Aブルー「君は眠ったままでいたって、棚経、バッチリ!」
シロエ 「そうらしいですよ、ゾンビみたいに…」

爆睡してても出来るそうです、とシロエ君が説明を。

シロエ 「キース先輩が寝ている間に、済むんですけど…」
Aブルー「そうなんだよねえ、薬よりもさ…」
シロエ 「オススメのコースみたいです」
キース 「断固、断る!」

でもって遅れを取り戻すぞ、と握り締める拳。
当然ですよね…?


2023/08/29 (Tue)



☆プロ意識で棚経


いよいよスッポンタケの棚経、意識を取り戻したキース君。
並んだ鍋や壺などはスルー、副住職モードに切り替えで…。

キース 「ジョミー、蝋燭をつけろと言ったぞ!」
ジョミー「あっ、ごめん!」

それにお線香、とジョミー君、慌てて祭壇の前で準備を。

キース 「よし! 他の面子も、ちゃんと正座しろ!」
Aブルー「で、でも、君の身体は、それどころじゃあ…」
キース 「あんたに言われる筋合いは無い!」

誰のせいだと思ってるんだ、と祭壇に向かう副住職。

キース 「始めるぞ!」
一同  「「「は、はいっ!」」」

逆らったら後が無いからな、と御一同様、揃って正座。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((流石はプロだ…)))

あの体調で息も乱れないのか、と誰もが驚嘆。

キース 「のうまく さらば たたぎゃた ばろきてい…」
一同  (((サクサクやってる…)))

根性だよな、と一同、正座の痛みも忘れて注目。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ジョミー「…………」
一同  (((お念仏くらい、口パクしないで…)

唱えてみたら、とジョミー君に心で突っ込む面々。

キース 「南無阿弥陀仏…」
一同  (((後は鐘をチーンで…))))

終わりの筈だ、と期待する間に、鐘がチーン、と。

キース 「皆様、お疲れ様でした」
Aブルー「ありがとう! スッポンタケも喜ぶよ!」

はい、とソルジャーが差し出すお布施を、キース君が袂へ。

キース 「ジョミー、次のお宅に急ぐぞ!」
ジョミー「オッケー!」
キース 「やはり半時間遅れだな…。おい、あんた!」

其処の戦犯、とキース君、ソルジャーをキッと。

キース 「この始末は、あんたがキッチリつけろ!」
Aブルー「えっ? でも、サイオンも、薬もさ…」
キース 「お断りだが、送れと言っている!」
Aブルー「瞬間移動で?」
キース 「当然だ!」

次のお宅へも、その次へもな、と睨む人。
そうなりますよね…。


2023/08/30 (Wed)


☆残さず食べるべし


スッポンタケの棚経が無事に終了、キース君たちは次へと。
とはいえ、倒れてロスした時間が半時間でして、大変で…。

キース 「いいか、お経は短縮出来ないんだ!」
Aブルー「そうなのかい? 棚経の時は、いつもより…」

かなり短い気がするんだけど…、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「だから、縮めていいのかな、って…」
キース 「コレは棚経専用のヤツだ!」

全く縮めていないからな、と副住職が繰る立派な数珠。

キース 「もうこれ以上は縮まらない、という濃縮版で…」
ブルー 「ショートカットは不可なんだよねえ…」

次のお宅へ急ぎたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「お経を縮められない以上は、移動時間を…」
シロエ 「短縮するしかないわけですね?」
ブルー 「ピンポーン! 半時間プラス、無駄な会話で…」
キース 「遅れた分を、キッチリ戻して貰うからな!」

多分、夕方までかかるだろうが…、と容赦ない台詞。

キース 「サッサとしやがれ、もっと遅れる前に!」
Aブルー「わ、分かったよ…!」
キース 「自転車の移動も忘れるなよ?」
Aブルー「分かったから…! だから、来年の棚経も…」

懲りずにお願い、とドサクサ紛れに嘆願が。

キース 「そうしたいんなら、鍋で並べるな!」
Aブルー「ダイレクトに食べてこそなんだけど…!」
キース 「懲りていない、と思っていいか?」
Aブルー「ごめん、謝る!」

鍋の中身はあげるから、とソルジャーも必死。

Aブルー「棚経が済んだら、ジョミーと食べてよ!」
キース 「やかましい! ソレを食うのは、其処にいる…」

止めなかった馬鹿の団体様だ、とキース君、ビシィ! と。

キース 「俺たちは行くが、残さず綺麗に食っておけ!」
シロエ 「酷いですって、キース先輩!」
キース 「知るか、お前たちも同罪だしな!」
一同  「「「うっ…」」」
Aブルー「お味は最高!」

遠慮しないで、と勧めてますけど。
今月、これにて中継終了~。


2023/08/31 (Thu)





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