☆男性向けの仏像
ドクツルタケことイングリッドさんが送って寄越した雑貨。
病院に持ち込めば男性は治療という話ですが、何の治療かが謎でして。
ジョミー「エロドクターってハゲ治療の権威だっけ?」
キース 「あいつは外科じゃなかったか?」
ブルー 「うん。オールマイティーだけど、本来は外科医」
シロエ 「だったらハゲ治療ではないんでしょうか…」
サム 「何でもアリじゃねえのかよ? オールマイティーだぜ」
マツカ 「そんな感じですね…」
何でもアリなら何の治療か、ますます謎。
シロエ 「あそこの病院が最高にヤバイって話でしたね」
キース 「どうヤバイのかが問題だな」
ブルー 「…何処よりも嬉々として治療するかと」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「なにしろ思い切りスキモノだから」
一同 「「「スキモノ?」」」
エロドクターことドクター・ノルディ。
生徒会長を食べるのが夢という百戦錬磨の男色家で。
キース 「…おい。その仏像はエロイのか?」
ブルー 「どうなんだろう?」
シロエ 「嬉々として治療と言いましたよね?」
ブルー 「それはもう! …言いたくないけど、特にぼくだと」
キース 「何の治療だ!」
ブルー 「思い付く限りの素晴らしい治療」
キース 「俺が訊いてるのは治療法じゃない!」
いったい何を治すんだ、とキース君、拳を握っております。
キース 「嬉々としてとか、思い付く限りの方法で何を治すと!」
ブルー 「………不妊症かな?」
一同 「「「不妊症?」」」
よりにもよって不妊症。
それは男性では無いのでは、と一同、目が点。
シロエ 「あのぅ…。男性限定って言いませんでした?」
キース 「子授けだったら普通は女性が参るものだぞ!」
ブルー 「普通ならね」
サム 「なんか普通じゃねえのかよ?」
ブルー 「持ち込んだブツがブツだけに、男性不妊症の方かと」
一同 「「「ええっ?」」」
持ち込めば男性不妊症の認定を受けるそうですが。
それはどういう仏像ですか…?
2014/03/16 (Sun)
☆危なさの根拠
節分祭に行くバスで出会った、ドクツルタケことイングリッドさん。
御礼に送られて来た雑貨が仏像らしくて、男性不妊症に絡むという話。
キース 「なんで男性不妊症だ! いったいどういう仏像なんだ!」
ブルー 「…だから、その手の人が拝みそうなブツ」
シロエ 「男性不妊症の患者さんが……ですか?」
サム 「そういう寺って、あるのかよ?」
キース 「少なくとも俺は初耳だ!」
子授けと言えば女性向けだ、とキース君。
キース 「子授け地蔵や子授け観音はよく聞くが!」
シロエ 「男性向けではないんですね?」
キース 「夫婦で参拝もあるとは思うが、メインは女性だ」
ジョミー「それじゃ、お地蔵様と観音様とは除外なんだ?」
キース 「そうなるな」
シロエ 「それ以外ですか…」
何なんだろう、と一同、激しくお悩みモード。
副住職なキース君でも謎となったら、素人さんにはお手上げで。
シロエ 「会長は正体、知ってるんですよね?」
ブルー 「知らないけど?」
一同 「「「は?」」」
危ないだとか怪しいだとか、言っていたのは生徒会長。
今更、知らないとブン投げられても…。
シロエ 「危ない上に怪しいと言ったじゃないですか!」
キース 「おまけに俺に引き取れとまで言ったよな、あんた!」
ブルー 「言ったけど?」
シロエ 「それで知らないだなんて、有り得ませんが!」
キース 「あんた、論法が破綻してるぞ」
ブルー 「してないってば!」
キース 「だったら知らない筈がなかろう、何なんだ、と!」
アレだ、とキース君、国際宅急便の箱をビシィッと。
キース 「男性不妊症とまで言った根拠は何処にあるんだ!」
ブルー 「…強いて言うなら、この手紙かな」
一同 「「「手紙?」」」
ブルー 「コレに怪しさと危なさの根拠が」
サム 「ドクツルタケかよ?」
ブルー 「うん」
一同 「「「…ど、ドクツルタケ…」」」
死の天使ことイングリッドさんからの御礼状。
其処にいったいどんな根拠が?
2014/03/17 (Mon)
☆先日はどうも
ドクツルタケことイングリッドさんから貰った謎の雑貨。
怪しい上に危ないという話でしたが、根拠は御礼状に書いてあるとか。
シロエ 「か、会長…。ドクツルタケは何と言って来たんです?」
ブルー 「先日はどうもありがとう、と」
キース 「その文章の何処が怪しいんだ!」
普通じゃないか、とキース君。
キース 「そして雑貨が何であるかも書いてあるんだな?」
ブルー 「正体は知らないと言ったじゃないか!」
シロエ 「だったらどうして危なくて怪しいって話になるんです?」
ブルー 「御礼状からの推測だよ」
一同 「「「推測?」」」
はて、と御礼状を覗き込んだものの、ズラリ綴られた謎言語。
サンタクロースの国の隣の言葉なんぞが読めるわけもなく。
ジョミー「全っ然、分からないんだけど」
キース 「俺もだ、単語の一つも読めないんだが」
シロエ 「読めませんねえ…」
マツカ 「ぼくにも何が何だかサッパリですよ」
サム 「なんか知らねえけど、読んでくれよ」
ブルー 「…要約でいい?」
スウェナ「分かるんだったら何でもいいわよ」
ブルー 「了解。この先が問題の部分でさ」
ここ、と指差されても謎言語のみ。
シャン学メンバー、早くしろと視線で促してますが。
ブルー 「お守りの解説をして貰った御礼にどうぞ、と」
一同 「「「お守り…」」」
脳裏に蘇る松茸お守り。
開運の札が付いていながら、真の御利益はイヤンなもので。
キース 「まさかアレ絡みじゃないだろうな?」
ジョミー「お寺で買ったと言ってたよね…」
ブルー 「マツカが身バレした例の知り合いに話したらしい」
サム 「お守り集めの話をかよ? それとも例の松茸かよ?」
ブルー 「両方らしいよ」
一同 「「「りょ、両方…」」」
なんてことを、と一同、真っ青。
シロエ 「それでその後、どうなったんです?」
ブルー 「馬鹿ウケしたって」
一同 「「「馬鹿ウケ…」」」
お守り集めの話で馬鹿ウケ。
そこからどんな展開に?
2014/03/18 (Tue)
☆怖すぎなトーク
ドクツルタケことイングリッドさんからの御礼状。
お守り集めと松茸お守りの話、この国の知り合いに馬鹿ウケだそうで。
キース 「あんな話をしやがったとは…」
シロエ 「いわゆるガールズトークですよね、怖すぎですよ」
サム 「思いっ切り死の天使だぜ? その知り合いも同類だよな」
ブルー 「ガールズトークじゃないっぽいけど?」
キース 「レディーズトークか?」
ブルー 「その知り合いは男だってさ」
一同 「「「男!?」」」
お守り集めの方はともかく、イヤンな御利益の松茸お守り。
そんな話を男性相手に披露するとは斜め上すぎ。
シロエ 「…不倫の相手か何かでしょうか?」
ブルー 「御主人公認の友達らしいよ、そう書いてある」
知り合いとやら、仕事でイングリッドさんの国にも出掛けるとか。
そういう時には夕食に招待、ご主人も込みでお付き合い。
ブルー 「今回は旅行ついでに一緒に食事をしたってさ」
キース 「その席でお守りの話をしたのか、あいつは!」
シロエ 「お守り集めはともかく、松茸の方は最悪ですが…」
サム 「気にするような玉じゃねえだろ、ドクツルタケ」
ジョミー「バスの中でもアレだったしねえ…」
恐ろしすぎる、と一同、ガクブル。
何処ぞの料亭だか居酒屋だかが猥談地獄になっていたかも。
シロエ 「それで、その知り合いがどう繋がるんです?」
キース 「馬鹿ウケしたというのは分かった。しかしだな…」
サム 「仏像と結び付かねえよな?」
ブルー 「その知り合いが手配したんだよ、そこの雑貨を」
一同 「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「バイクでツーリングが趣味らしくって」
ジョミー「まさかバイクで…」
ブルー 「うん。テーマを決めて回ってくるぜ、と颯爽と」
キース 「ちょっと待て。回ってきただと?」
ブルー 「そう。ご自慢のバイクで走り回って、成果をお届け」
帰国にギリギリ間に合ったらしい、と言われましても。
バイクで走ってどういう成果が上がったと…?
2014/03/19 (Wed)
☆超越したトーク
ドクツルタケことイングリッドさんの知り合い、バイク好きだとかで。
ご自慢のバイクで走り回った成果が謎の雑貨という話。
キース 「帰国ギリギリで間に合ったってか?」
シロエ 「テーマを決めて回ったというのが引っ掛かりますが」
サム 「うんうん、そこが重要だよな」
ジョミー「馬鹿ウケしたのと関係あるわけ?」
ブルー 「あったようだよ」
キース 「ちょっと待て! ウケた部分は何処なんだ!」
お守り集めか、はたまた松茸お守りか。
どちらが馬鹿ウケしたのかによってテーマが変わって来そうな予感。
ブルー 「開運お守りの大変身が一番ウケたらしいんだけど」
キース 「松茸の方か!」
シロエ 「そういう話を男性相手にやらかしますか?」
サム 「ドクツルタケだぜ、普通の物差しじゃ測れねえよ」
キース 「…そうかもしれん。天然で死の天使だったしな」
スウェナ「きっと性別を超えているのよ」
ジョミー「キノコって両性体だっけ?」
サム 「オスだのメスだのは聞かねえなあ…」
キース 「天使も性別が無いそうだぞ」
マツカ 「そうでしたね」
性別が無いなら男性相手にカッ飛んだ話もアリかもですが。
イングリッドさん、キノコでも天使でもないわけで。
シロエ 「悟りの境地と言うんでしょうか? キース先輩」
キース 「俺に聞くな、俺に!」
サム 「その辺のことは分かんねえけど、普通じゃねえよな」
ジョミー「もしかして知り合いの人も類友かな?」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「その人も超越してるんだったら何でもアリだよ」
スウェナ「ゲイって可能性もゼロではないわね」
マツカ 「そういえば御主人、ゲイでしたね…」
普通の男性ならぬゲイの人なら松茸お守りで笑い合えるかも。
キース 「この際、ゲイだと思っておくか」
シロエ 「精神衛生上はそれが一番良さそうですよ」
ブルー 「手紙には何も書いてないしね」
ゲイでいいか、と一同、決め付け。
そのゲイな人がバイクで走った成果とは…?
2014/03/20 (Thu)
☆第二のドクツルタケ
開運松茸お守りが馬鹿ウケしたらしい、イングリッドさんの知り合い。
趣味のバイクで走り回った成果が謎の雑貨との話ですが。
キース 「しかしだ、ゲイな知り合いがドクツルタケと結託してだな」
シロエ 「結託したって言うんでしょうか?」
キース 「帰国にギリギリ間に合ったんだぞ、結託したとしか」
サム 「自発的にやったって線はねえのかよ?」
ジョミー「馬鹿ウケしたんだし、そっちの可能性もありそうだよね」
キース 「この際、それは置いておいてだ」
ドクツルタケの知り合いはドクツルタケだ、とキース君。
キース 「ゲイだろうがノーマルだろうが、類友だからな」
シロエ 「第二のドクツルタケですか…」
キース 「俺たちにとってはそうなるぞ。なにしろ、そいつが」
其処の雑貨が、とキース君、箱を指差しまして。
キース 「怪しくて危ないブツを用意したのはそいつだからな」
サム 「男でも死の天使なのかよ?」
スウェナ「天使に性別は無いって話をしてたわよね?」
マツカ 「男性でもドクツルタケですか…」
ジョミー「ゲイの人なら美形ってこともあるよ」
シロエ 「美形なんでしょうか?」
あんなお守りで馬鹿ウケな人が、と素朴な疑問。
シロエ 「どっちかと言えば豪快そうです」
キース 「ガタイのいいゲイは嫌というほど覚えがあるぞ」
一同 「「「あー…」」」
誰のことかは言いたくなくても、一同、納得。
節分祭へ向かうバスを猥談地獄に変えたバカップルの片割れが一人。
ジョミー「ああいうタイプかもしれないね…」
シロエ 「バイクですしね?」
キース 「そのバイクだが、いったいどういうテーマなんだ」
ゲイなドクツルタケのテーマは、と視線を生徒会長に。
キース 「それについては書いてあるのか?」
ブルー 「…まあ、一応…」
シロエ 「何なんです?」
ブルー 「松茸繋がり」
一同 「「「松茸!?」」」
ツーリングのテーマ、松茸繋がりとはこれ如何に。
季節外れの松茸狩りとか?
2014/03/21 (Fri)
☆テーマは松茸
ゲイなドクツルタケこと、イングリッドさんのお知り合い。
趣味のバイクで走り回った成果が謎の雑貨ですけど、そのテーマは…。
キース 「ツーリングのテーマが松茸だと!?」
シロエ 「今のシーズン、採れましたっけ?」
キース 「梅雨の頃ならフライングで採れるという噂だが…」
サム 「今は無理だろ、雪の季節に松茸はねえよ」
ジョミー「無理っぽいよねえ?」
スウェナ「お弁当なら年中あるわよ?」
一同 「「「お弁当?」」」
スウェナ「名物駅弁とかならアリだわ」
この間パパが買って来たのよ、とスウェナちゃん。
国産牛と松茸が名物の地方の駅弁だとかで。
スウェナ「松茸のお漬物みたいなのが入っていたわ」
キース 「そういえば佃煮とかなら年中あるか…」
シロエ 「じゃあ、そういうのを集めに回ったんでしょうか?」
サム 「なーんだ、食べ物かよ、驚かせやがって」
ジョミー「でもさあ、松茸って危ないわけ?」
マツカ 「危なくて怪しいという話でしたね」
キース 「松茸が危険だとは聞かないな?」
サム 「松茸ってわけじゃねえのかよ?」
シロエ 「…松茸繋がりなんですよね?」
何なんだろう、と悩む一同。
ツーリングのテーマは松茸繋がり、そして雑貨は怪しくて危険。
シロエ 「会長、本当に松茸ですか?」
ブルー 「…嫌というほど」
キース 「改めて訊くが、どう危険なんだ!」
ブルー 「見れば分かるかと」
シロエ 「開けたら危険なんですよね?」
ブルー 「そうなんだけど…」
ぶるぅ 「ねえねえ、開けてみてもいい?」
クッキー食べたぁーい! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
イングリッドさんの国の名物、ジンジャークッキーもあるわけで。
シロエ 「この際、一休みしませんか?」
キース 「そうだな、クッキーの方なら安全だしな」
ブルー 「ジンジャークッキーでお茶にしようか」
ぶるぅ 「わぁーい、クッキー!」
どんなのかな、と包みを開けにかかりましたが。
果たして謎の国際宅急便の中身は…?
2014/03/22 (Sat)
☆可愛い包装紙
節分祭へ出掛けるバスで出会った外国人女性、イングリッドさん。
死の天使だからドクツルタケと名付けた彼女からの、謎の国際宅急便。
ぶるぅ 「えとえと…。外箱もキッチリ包んであるね」
キース 「手間取りそうか?」
ぶるぅ 「ううん、ガムテープを剥がして、と…」
防水仕様の包みを開ければ、まずは普通の段ボール箱。
キース 「ただの箱だな?」
シロエ 「普通ですね?」
ぶるぅ 「おっきな箱がクッキーだよね? どんなのかな?」
段ボール箱の蓋に貼られたガムテープ。
ベリベリと剥がしてパカッと開けて。
ぶるぅ 「うわぁ、どっちの箱も可愛い~っ!」
一同 「「「は?」」」
ぶるぅ 「えっとね、こっちがクッキーで!」
出て参りました、クッキー入りの箱とやら。
お菓子の店で買ってきたらしく、ケーキやクッキーの絵柄つき。
ジョミー「ホントだ、なんか可愛い包装紙だよね」
ぶるぅ 「それでね、こっちはハートなの!」
一同 「「「うわぁーっ!!」」」
出すな、と一同、ドン引き。
しかし子供に言うだけ無駄というもので…。
ぶるぅ 「んとんと、可愛いと思うんだけど…」
キース 「だから出すなと!」
ぶるぅ 「でも普通だもん!」
危なくないもん、とニコニコニコ。
クッキーの箱も謎の雑貨も、どっちもドドンと御登場。
ぶるぅ 「ハート模様って何のお菓子かなぁ?」
シロエ 「お菓子じゃないと思いますが!」
キース 「ぶるぅ、そっちは放ってクッキーの方だ!」
ぶるぅ 「クッキーが先なの?」
キース 「是非そうしてくれ!」
ぶるぅ 「じゃあ、クッキーから…」
包装紙を剥がして箱を開封、「わぁーい!」と歓声。
ぶるぅ 「すっごく沢山入ってる!」
スウェナ「いろんなのを入れてくれたのねえ…」
ブルー 「味がそれぞれ違うんだろうね、どうやら気配りの人らしい」
サム 「その気配りを他に回せよ!」
そっちの箱とか、と言いたい気持ちは誰もが同じ。
気を配るなら送って来なくても…。
2014/03/23 (Sun)
☆善意の贈り物
ドクツルタケことイングリッドさんから届いた国際宅急便。
御礼だけあってクッキーいろいろ、気配りの人らしいのですけれど…。
キース 「ジンジャークッキーを何種類も寄越すよりも、だ!」
シロエ 「余計な雑貨を送って来ないで欲しいですよね」
サム 「うんうん、それでこそ気配りってな!」
ブルー 「…イングリッドさんには多分、悪意は無いんだよ」
シロエ 「悪意でしょう!」
危なくて怪しい雑貨ですから、とシロエ君。
シロエ 「クッキーなんか吹っ飛ぶ代物ですよ!」
ブルー 「だけど、あくまで善意の贈り物じゃないのかなあ…」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「知り合いが集めたのを送ってくれたんだしさ」
ジョミー「でも危なくて怪しいんだよ?」
ブルー 「イングリッドさんはそう思っていない可能性が大」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「喜ばれると信じてるんだよ、心の底から」
シロエ 「会長、ホントに何なんです、アレ!」
ハート模様の箱をビシィッと指差しまして。
シロエ 「包装紙は確かに可愛いですけど、危険物ですよね?」
ブルー 「…あの包装紙も善意だと思う」
一同 「「「善意?」」」
ブルー 「心のこもった絵柄じゃないかな、ハートマーク」
一同 「「「へ?」」」
贈り物の包装紙にハートマークは一応、定番。
「ありがとう」の気持ちをこめて使いそうではありますが…。
キース 「その気配りだか心遣いだかが間違ってないか!?」
サム 「危ねえ段階でハズしてるよな」
ブルー 「それが危なくないんだよ」
シロエ 「危ないと言ったじゃないですか!」
ブルー 「…危ないんだけど、危なくないんだ」
キース 「サッパリ意味が分からんのだが?」
ブルー 「だからさ、テーマが松茸繋がり」
何かを思い出さないか、と生徒会長。
ブルー 「節分祭で何をお願いしたかだよ」
一同 「「「節分祭?」」」
賑やかに出掛けた節分祭。
七福神巡りのお願い事は人それぞれでバラバラでは?
2014/03/24 (Mon)
☆善意の勘違い
死の天使なドクツルタケことイングリッドさんからの怪しい雑貨。
実は善意の贈り物だとかで、節分祭で何をお願いしたかが鍵という話。
ジョミー「節分祭のお願い事って…。ぼくは坊主なルートの回避で」
シロエ 「ぼくは柔道上達ですよ」
キース 「俺もそうだが、その贈り物とどう繋がるんだ」
分からんぞ、とキース君。
キース 「そもそもドクツルタケは節分祭には来なかったが」
サム 「先にバスから降りてったぜ?」
ブルー 「そこが問題。イングリッドさんの別れの言葉は?」
一同 「「「うっ…」」」
思い出したくもないイヤンなお別れ。
笑顔で手を振り、「ヒメハジーメ!」に「セイギジョウターツ!」。
シロエ 「…思いっ切り最悪でしたけど?」
ブルー 「あれも善意の言葉なんだよ」
一同 「「「は?」」」
どう考えても嫌がらせでは、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
しかし…。
ブルー 「皆さんの願い事が叶いますように、と手紙に書いてある」
キース 「どんな願い事だ!」
ブルー 「……応援団だよ」
一同 「「「応援団?」」」
ブルー 「何処かのバカが言っていただろ、節分祭に出掛ける目的」
シロエ 「…ま、まさか…」
ブルー 「夫婦和合に効く神様が沢山なんだ、とバカが確かに」
キース 「…そ、そういえば、俺たちは…」
応援団のようなものだと言われていたか、とキース君が真っ青。
キース 「すると俺たちの願い事とは…」
ブルー 「バカのために全身全霊で祈願! 夫婦和合を!」
一同 「「「うわー…」」」
勘違いにもほどがある、と叫びたくても時すでに遅し。
ジョミー「じゃ、じゃあ、その箱の善意って…」
ブルー 「夫婦和合の祈願のサポートだってば」
シロエ 「松茸お守りの団体ですか!?」
ブルー 「…どうなんだか…。松茸繋がりには間違いないけど」
開運松茸お守りが馬鹿ウケしたという知り合いの人。
どういうテーマで回って来たのか、此処まで来たら分かりますよねえ?
2014/03/25 (Tue)
☆雑貨のテーマは
ドクツルタケことイングリッドさんからの雑貨、善意の塊らしくって。
何処ぞのバカップルの応援団向けに夫婦和合を全力サポート。
キース 「す、するとだ、知り合いがバイクで回った時のテーマは…」
シロエ 「夫婦和合で決定ですか!?」
ブルー 「それに加えて……例の松茸お守り的な」
なにしろゲイの夫婦だから、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「怪しくて危ないと言っただろ?」
ジョミー「あ、怪しいのは分かるけど…。危ないって?」
ブルー 「ここまで言っても分からないかな、この箱があると」
キース 「ま、まさか…」
シロエ 「バカが来るんじゃあ…」
一同 「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」
早く捨てろ、と一同、パニック。
キース 「そこの窓から投げ捨てるんだ!」
サム 「言ってる間にサッサと捨てろよ!」
シロエ 「正体を知ってて触りたい人はいませんよ!」
ぶるぅ 「えとえと…。何が?」
キース 「ぶるぅ、そいつを放り出せ!」
小さな子供は荷物の中身が分からないだけに、まさに神様。
怪しい雑貨を窓からポイ捨て、格好の人材というヤツですが。
ぶるぅ 「分かった、中身を放り出すんだね!」
一同 「「「わーーーっ!!!」」」
それは違う、と叫ぶ間もなく雑貨の箱の包装紙をベリベリと。
ハートマークの包み紙を剥がし、箱をパカリと開けまして…。
ぶるぅ 「あっ、お菓子だあ!」
一同 「「「お菓子?」」」
ぶるぅ 「放り出したらダメだよね、うん」
どっこいしょ、と出て参りました、お菓子っぽい箱。
ぶるぅ 「んーと…。賞味期限は大丈夫!」
シロエ 「…な、なんでお菓子が出て来るんです?」
キース 「俺が知るか!」
??? 「へえ…。お菓子好きって分かってくれたのかな?」
一同 「「「で、で、で…」」」
出たぁーっ! と叫んでも既に手遅れ。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)ご登場ですが。
夫婦和合だか松茸繋がりだかの雑貨に、何故にお菓子が入り込めると?
2014/03/26 (Wed)
☆イヤンなお菓子
ドクツルタケことイングリッドさんから貰った雑貨。
中から何故かお菓子が登場、おまけにソルジャーが来てしまいまして。
Aブルー「ぶるぅ、お菓子は一つだけかい?」
ぶるぅ 「んとんと…。サイズ違いがもう一個ーっ!」
よいしょ、と箱がもう一つ。
それを取り出した「そるじゃぁ・ぶるぅ」、雑貨の箱を覗き込んで。
ぶるぅ 「うっわー、お守りが凄く沢山!」
Aブルー「どれどれ? 凄いね、幾つ集めてくれたんだろう」
ぶるぅ 「松茸のお守り、一杯だよーっ!」
Aブルー「これなんか金色で凄くいいねえ…」
キース 「さっさと持って帰ってくれ!」
Aブルー「いいのかい?」
ブルー 「それは元々、君の分で!」
Aブルー「らしいね、ホントに有難いよね」
おまけにお菓子も、と二つの箱を眺めております。
Aブルー「うなぎパイみたいなものなのかな?」
ぶるぅ 「お饅頭って書いてあるよ?」
Aブルー「ホントだ、木の根まんじゅうねえ…」
なんで木の根? と訊かれましても。
ブルー 「ぼくが知るわけないだろう!」
Aブルー「じゃあ、開けていい?」
ブルー 「君の世界に持って帰って開けたまえ!」
Aブルー「ぼくはこっちの文化に詳しくないからねえ…」
食べ方が分からないと困るし、などと言いつつ包装紙をベリベリ。
でもって箱をパカリと開ければ…。
一同 「「「………」」」
Aブルー「凄いね、実に効きそうなお饅頭だよ」
松茸お守りを思わせる形のお饅頭がズラリ。
茶色い皮で美味しそうですが、なにしろ形がイヤンなもので。
ぶるぅ 「お菓子の栞がついてるよ!」
Aブルー「なになに…。木の根神社の御神体を象りました、って?」
ぶるぅ 「イングリッドさんが見たのと同じかなあ?」
Aブルー「どうだろう? なるほど、夫婦和合に御利益あり、と」
ぶるぅ 「もう一つの箱もそれなんだね!」
Aブルー「そっちは特大ってヤツじゃないかな」
特大もどうぞ、と栞に書いてあるとか。
イヤンなお饅頭の特大ですか?
2014/03/27 (Thu)
☆イヤンな気配り
死の天使な別名のドクツルタケこと、イングリッドさん。
知り合いが集めたからと送って寄越した雑貨の中から、妙なお菓子が。
Aブルー「木の根まんじゅう、特大ねえ…」
ぶるぅ 「えとえと、箱はこっちが小さいんだけど…」
Aブルー「一個がドカンと大きいんだよ、きっと」
開けてみよう、とソルジャー、箱を手にしましたが。
ブルー 「そういうのを此処で開けるんじゃないっ!」
キース 「あんたの世界に持ってってくれ!」
Aブルー「他のお守りは貰って行くけど、これはどうかなあ…」
シロエ 「そんなお菓子は要りませんよ!」
Aブルー「でもさ、引き出物とかにもどうぞって…」
一同 「「「引き出物?」」」
Aブルー「うん。結婚式の引き出物などにもご利用下さい、って」
お菓子の栞に、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「ぼくとハーレイへの贈り物だろ、この箱の中身」
ブルー 「他に誰がいると!」
Aブルー「でもって、みんなは応援団って扱いだよねえ?」
キース 「不本意ながらな!」
Aブルー「みんなに分けろってことじゃないかな、引き出物」
一同 「「「えぇっ!?」」」
Aブルー「気配りの人って話じゃないか。ありそうだよ、うん」
ぼくたちだけじゃなくて他のみんなにも応援グッズ、とニコニコニコ。
Aブルー「みんなで食べて応援よろしく、ってわけだよ、絶対」
ブルー 「要らないから!」
サム 「気配りの人はドクツルタケだぜ、回った人は関係ねえよ!」
Aブルー「類友だって言っていただろ、気配りだって!」
ブルー 「気配りだとしても迷惑なんだよ!」
Aブルー「ぼくは応援して欲しいけどね?」
さてと、とソルジャー、小さな方の箱を御開封。
Aブルー「あれ? こっちは箱の上に栞が」
ぶるぅ 「ホントだね!」
Aブルー「なになに、木の根まんじゅう特大サイズ…。なるほどね!」
素晴らしい、と栞だけしか見ていないのに大感激。
イヤンなお饅頭の特大サイズには何か仕掛けがあるのでしょうか?
2014/03/28 (Fri)
☆気配りのお菓子
ドクツルタケことイングリッドさんから貰った雑貨。
雑貨の他にイヤンな形のお菓子が二箱、特大入りの箱の栞が怪しげで。
Aブルー「こっちの栞は木の根神社の由来が書いてあるんだ」
ブルー 「聞かなくても大体分かるから!」
Aブルー「此処の御神体、ただの木の根じゃないんだよ」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「だから御神体の形をした松の木の根で」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「それが崖から突き出してるんだって! 臨戦体勢で!」
実に凄い、とソルジャー、感激。
Aブルー「こういう形の御神体は沢山あっても、此処は特別!」
ぶるぅ 「えとえと、リンセン…?」
Aブルー「直ぐに大人の時間がオッケー! 今すぐにでも!」
一同 「「「………」」」
なんという恐ろしい神社なのだ、と一同、真っ青。
ソルジャー曰く、モザイク代わりに御神体に祠が被せてあるとかで。
Aブルー「その御神体を特大サイズで再現だってさ、御利益抜群!」
ブルー 「それならさっさと持って帰ればいいだろう!」
Aブルー「ううん、みんなで食べないと!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「沢山の人に食べて貰えば御利益パワーアップなんだよ!」
そのために引き出物なのだ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「結婚式に出た人だけじゃなくて、家族の人にも!」
シロエ 「た、食べて応援って意味なんですか?」
Aブルー「そのとおり! 羊羹のように切って、是非ご家族で、と」
そういう由緒が書いてあるのだ、と言われましても。
キース 「な、なんで俺たちが食わねばならん!」
Aブルー「応援団って扱いなんだろ、だからこういうプレゼント!」
凄い気配り、と箱を開ければ、20センチはあろうかという…。
Aブルー「凄いねえ、充分みんなに配れるよ!」
ぶるぅ 「包丁で切るの?」
Aブルー「そうらしいけど、どうせ切るなら…」
入刀式ってあったっけねえ、と笑顔のソルジャー。
もしかしなくても結婚式のアレですか?
2014/03/29 (Sat)
☆イヤンな入刀式
第二のドクツルタケことイングリッドさんのお知り合い。
ソルジャー曰く気配りの人で、夫婦和合の応援用にイヤンなお菓子が。
Aブルー「同じ切るなら入刀式! ハーレイを呼んで!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 包丁にリボンを結ぶんだね!」
Aブルー「そう! ぼくの結婚式では入刀式はやってないしね」
ブルー 「め、迷惑だから!」
Aブルー「せっかくの応援グッズだよ? 役立てなくちゃ!」
ちょっと待って、と言うが早いかサイオン発動。
たちまちキャプテン(会話表記はA船長)御登場で。
A船長 「急いで来いとは何事です?」
Aブルー「見てよ、ハーレイ! 前に松茸のお守りをくれた人から」
A船長 「これは松茸饅頭ですか?」
Aブルー「木の根まんじゅうって書いてあるけど、似たようなモノ!」
それと他にもこんなに沢山、とアヤシイお守りの山をお披露目。
木の根まんじゅうの普通の箱も披露しまして。
Aブルー「凄いだろ? 有難いねえ、夫婦和合の応援らしいよ」
A船長 「バスで御一緒しただけなのに、いい方ですねえ」
Aブルー「知り合いの人が集めてくれたって話でさ」
A船長 「お知り合いの方までですか! 実に御利益がありそうです」
Aブルー「だよねえ? おまけに、このお菓子がね」
ソルジャー、得々と特大のイヤンなお菓子をキャプテンに。
食べて応援と聞いたキャプテン、大感激。
A船長 「では、皆さんが食べて応援して下さるのですか!」
Aブルー「そうなんだよ! だから二人で」
ぶるぅ 「わぁーい、入刀式~!」
はいどうぞ! と、紅白リボンつきの包丁。
ソルジャーとキャプテン、仲良く握って。
A船長 「皆さんの人数分に切るのですね」
Aブルー「ぼくたちの分もだよ、入刀式だし」
キース 「だ、誰も食うとは言っていないが!」
Aブルー「ダメダメ、食べて応援、気配りの人たちを見習ってよね!」
タンタカターン♪ と歌いながらの入刀式。
ジンジャークッキーならぬイヤンなお菓子を食べて応援?
2014/03/30 (Sun)
☆最後までドクツルタケ
ドクツルタケことイングリッドさんと、お知り合いからのプレゼント。
イヤンな形のお菓子ですけど、バカップルが嬉々として入刀式。
Aブルー「入刀式にはこの曲だよねえ、タンタカターン♪」
A船長 「愛の共同作業ですね!」
ぶるぅ 「わぁーい、結婚式の曲!」
タンタカターン♪ の歌も高らかに切り分けられるイヤンなお菓子。
松茸な形の木の根まんじゅう、人数分にカットされまして。
Aブルー「さあ、食べて、食べて!」
A船長 「応援よろしくお願いします!」
ブルー 「応援するとは言ってないけど!」
Aブルー「バスで乗り合わせただけの人が応援してくれるのに?」
ブルー 「そ、それは…」
Aブルー「はい、ぶるぅ。美味しそうだよ」
ぶるぅ 「ありがとう!」
一同 「「「わあぁぁっ!」」」
食べるな、と止めても相手はお子様。
パックリもぐもぐ、ニッコリと。
ぶるぅ 「うん、美味しい!」
A船長 「ブルー、私たちも頂きましょう」
Aブルー「そうだね、効きそうな部分を食べたいね」
やはり先っぽ、と松茸で言う傘の部分を二人仲良く。
Aブルー「美味しいねえ! おまけに御利益!」
A船長 「皮も餡子も絶品ですよ。皆さんもどうぞ」
キース 「え、遠慮したいが!」
Aブルー「それは無し! 拒否した人は口に無理やり!」
サイオンで突っ込む、とソルジャー、キッパリ。
シロエ 「…や、ヤバイですよ…」
サム 「マジで食うしかねえのかよ?」
ジョミー「ドクツルタケなんて呼んでたから…祟り?」
一同 「「「祟り!?」」」
顔面蒼白の御一同様。
キース 「し、死の天使か…。この菓子もドクツルタケなのか!」
シロエ 「食べたら死ねます、死ねますけれど!」
ジョミー「食べなかったら、口に無理やり…」
Aブルー「そう! 食べて応援、よろしくね!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
終わった、死んだ、と渦巻く悲鳴。
イヤンな最期をお菓子が運んで来たようですけど、今月これまで~。
2014/03/31 (Mon)