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シャングリラ学園つれづれ語り

☆季節外れのグルメ


さて、五月。ゴールデンウィークも済んで、通常営業。
しかし浮かない顔のシャン学メンバー、ブツブツ申しておりまして…。

シロエ 「あれは絶対、食あたりですよ!」
サム  「だよなあ、誰のせいとは言わねえけどよ」
マツカ 「…ですけど、かなり日数が経っていますよ?」

今頃なんて、とマツカ君。

マツカ 「食あたりは直ぐに出ませんか?」
キース 「…通常ならな」
ジョミー「暫くしてから出るのもあるよね、色々と」
スウェナ「食後数時間って所かしら?」
ブルー 「フグなんかは早い部類だけどね」

食べている間に痺れて来るそうでございます。

ブルー 「ちょっと痺れるくらいがいい、なんて話もあるくらいでさ」
シロエ 「それって死んだりしませんか?」
ブルー 「死ぬかもねえ…」
サム  「俺たちだって思い切り死ぬ目に遭ったじゃねえかよ!」
シロエ 「分かります。お蔭でせっかくのシャングリラ号が…」
ブルー 「ダメだったかなあ、松茸尽くし」
キース 「当然だろうが!」

なんで出すか、とキース君が握った拳がブルブル。

キース 「秋なら分かる。秋ならまだしも分かるんだが!」
ブルー 「でもねえ、人工栽培に成功したと言うんだからさ」
シロエ 「偶然の産物だと聞きましたが?」
サム  「うんうん、マイタケと松茸を間違えたっていう話だよな」

シャングリラ号の農園、キノコも扱っているらしく。
マイタケの菌を植えたつもりが松茸だったというオチで。

ブルー 「実験過程のデータが吹っ飛んでしまったらしいし…」
ジョミー「なんか再現不可能らしいね?」
ブルー 「だから景気良く松茸尽くし!」

しかも松茸に毒性は無い、との話ですが。

キース 「松茸にはな。だが、俺たちにはトラウマだ」
シロエ 「ええ、松茸はトラウマです!」
キース 「しかもだ、キノコの食中毒には恐ろしいヤツが…」

二段構えで襲ってくるのだ、とキース君。
回復したと見せかけておいて二段階目とは、何が起こると…?

2014/05/01 (Thu)

 

☆二段構えのキノコ


ゴールデンウィークはシャングリラ号で過ごしたシャン学メンバー。
松茸尽くしの御馳走だったらしいですけど、松茸は全員のトラウマで。

サム  「松茸は確かにトラウマだけどよ、食中毒って何の話だよ」
シロエ 「二段構えの食中毒って、何なんです?」
スウェナ「そういえばサマツってあったわよね?」
マツカ 「早松ですね、あれは梅雨から夏だったかと」
ジョミー「もしかして、それがあたるとか?」
ブルー 「早松は高級食材だよ?」

あたるわけがない、と生徒会長。
高値で取引、いわゆる高級料亭向け。

シロエ 「それなら何が食中毒を起こすんですか!」
サム  「二段構えっていうのも謎だぜ、どういうヤツだよ?」
キース 「あたると吐き気に腹痛な王道コースだが?」
ジョミー「じゃあ、回復っていうのは何さ?」
キース 「文字通り、ちゃんと回復する。しかし…」

運が悪ければ一発で死亡コースなのだ、という話。

シロエ 「だったら治れば問題無いと思いますけど」
サム  「そうだよなあ?」
キース 「それがだ、回復したと思っている間に二段階目が」
サム  「どんなんだよ、それ?」
キース 「俺が調べた実話によるとだ、一家で食べて食中毒で」
ジョミー「うんうん、それで?」
キース 「少しだけ食べた父親は軽い吐き気で済んだんだが」

母親は手当ての甲斐なく亡くなったのだ、と、お念仏。

シロエ 「ああ、それは…。気の毒でしたね」
キース 「問題はその後で、その母親の葬儀の準備をしていたら」
一同  「「「…していたら…?」」」
キース 「手伝いをしていた一人息子が苦しみ出して」
一同  「「「え?」」」
キース 「息子もキノコを食っていたんだ。それでだな…」
サム  「まさか二段構えの食中毒っていうのはソレかよ?」
キース 「そうらしい。…本人も周りも仰天だ」
ジョミー「…そ、それで…?」

どうなったのだ、と青ざめているシャン学メンバー。
二段構えの食中毒のその後はいったい…?]

2014/05/02 (Fri)

 

☆二段構えの食中毒


シャン学メンバー、ゴールデンウィークはシャングリラ号で。
楽しめたものの、松茸尽くしの御馳走を出されて食あたりがどうとか。

シロエ 「それで、二段構えの食中毒の二段階目は何なんです?」
キース 「苦しいと言われても、なにしろ時間が経ってるからな」
ジョミー「先の人のお葬式の準備中だしね?」
キース 「無関係だと放っておいたら、仏様と同じ症状が…」

仏様はキノコ中毒で亡くなった母親、苦しいと言うのはその息子。

サム  「例の吐き気に腹痛かよ?」
キース 「ただの吐き気じゃないんだ、それが」
一同  「「「えっ?」」」
キース 「なんと洗面器に二杯分もの黒い血をだな…」
ジョミー「血を吐いたわけ!?」
キース 「転げ回って苦しんだ挙句に、坊主の出番になってしまった」
一同  「「「………」」」

まさか、と震える御一同様。
一度は回復したというのに、何故に坊主の出番なのか。

シロエ 「…それ、本当にキノコの食中毒ですか?」
サム  「どう考えても別件だろ? 毒があるのは色々あるぜ」
キース 「まあな…。だが、そいつは本当にキノコの仕業だ」

二段構えの攻撃なのだ、とキース君。

キース 「回復したと思っている間に破壊活動が進んでいるんだ」
一同  「「「破壊活動?」」」
キース 「着々と内臓を破壊してだな、多臓器不全で」
シロエ 「死ぬわけですか…」
キース 「気付いた時には手遅れらしい。初動が生死の分かれ目だ」

何にあたったかが分かっていれば第一段階で救命可能。
しかし第二段階に入ってしまうと、ほぼ確実にアウトだそうで。

スウェナ「…それ、松茸じゃないのよね?」
マツカ 「早松ってことも有り得ませんよ」
ジョミー「でも、そういうのがあるんだよね?」
サム  「何のキノコだよ?」
キース 「…あまり言いたくないんだが…」

本当に口にしたくはないんだが、と暗い顔のキース君ですが。
みんなで食あたりがどうとか言っていただけに、そのキノコがビンゴ?

2014/05/03 (Sat)

 

☆不幸になるキノコ


ゴールデンウィークはシャングリラ号だったシャン学メンバー。
季節外れな松茸尽くしの御馳走で食あたりしたとか、しなかったとか。

サム  「あまり言いたくねえキノコって何なんだよ?」
キース 「いや、それが…」
ジョミー「ぼくたちと何か関係あるわけ?」
シロエ 「二段構えで食あたりな上、二段階目だと死亡ですよね?」

そこまでの目には遭ってませんが、とシロエ君。

シロエ 「少なくとも、ぼくたちは死んでませんし」
サム  「うんうん、食あたりかって目に遭ったのは確かだけどよ」
スウェナ「それで何なのよ、口にしたくないキノコだなんて」
キース 「…知ったら不幸になると思うが…」
シロエ 「キース先輩は不幸なんですか?」
キース 「思い出したせいで不幸になった気がするが」
一同  「「「うーん…」」」

追及すべきか、せざるべきか。
とはいえ、気になったものは気になるわけで。

ジョミー「不幸になってもかまわないから聞こうかな?」
マツカ 「凄い勇気ですね?」
ジョミー「だって、キースは死んでないしね」
サム  「そうだよな! 死ぬトコまではいかねえんだよな」

たかが不幸になるだけで、とサム君も。

サム  「俺も後学のために聞くことにするぜ」
シロエ 「後学ですか?」
サム  「坊主の出番って聞いたじゃねえかよ。俺は一応、僧籍だぜ」
ブルー 「頼もしいねえ、流石はぼくの見込んだ弟子だよ」
シロエ 「ジョミー先輩も僧籍でしたね」
ジョミー「そ、それとコレとは関係無いって!」

キノコの名前が気になるだけだ、とジョミー君は逃げ腰ですが。

スウェナ「私も聞いておこうかしら? 元ジャーナリスト志望だし」
マツカ 「この際、ぼくも聞くことにします」
シロエ 「ええっ? だったらぼくも聞かないとマズイでしょうか?」
キース 「好きにしろ。…とにかく俺は乗り気ではない」

だが、これだけの面子が揃うと…、とキース君も思案顔。
知ったら不幸になるらしいキノコの名前とは…?

2014/05/04 (Sun)

 

☆キノコの別名


シャングリラ号で松茸尽くしを御馳走されたシャン学メンバー。
帰って来た後で食あたり云々と揉めている中、話題は超絶毒キノコで。

シロエ 「…先輩たちが知りたいとなったら、ぼくもやっぱり…」
ジョミー「聞いといて損はないと思うよ、キノコの名前」
サム  「二段構えで殺しにかかってくるんだぜ?」

先に名前を聞いておけよ、と勧めるサム君。

サム  「そしたら少し危険が減るしよ」
シロエ 「そうでしょうか?」
スウェナ「無知が一番怖いのよ? 食べてからでは手遅れだわ」
マツカ 「それは確かに言えていますね」
シロエ 「…だったら、ぼくも聞くことにします」
ジョミー「よーし! これで面子は揃ったよね!」

じゃあよろしく、とシャン学メンバー、キース君に注目。

ジョミー「聞くだけで不幸になりそうなキノコって何なわけ?」
キース 「…本当に後悔しないんだな?」
シロエ 「ぼくも男です、今更です!」
キース 「…なら、言うが…。まずはそいつは別名があって」
一同  「「「別名?」」」
キース 「渾名と言うか、通り名と言うか、これがまた怖い」
サム  「怖いのかよ?」

変な名前のキノコだろうか、と首を傾げる御一同様。

シロエ 「スッポンタケって、毒でしたっけ?」
ブルー 「違うけど、スッポンタケは別の意味でヤバイかもねえ…」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「スル―しといてくれればいいよ」
キース 「スッポンタケ…。俺も名前しか聞いたことはないが」

どうヤバイのか、とキース君は首を捻りつつ。

キース 「俺が言うのは変な名前という意味ではなく、単に怖いと」
シロエ 「ユウレイタケっていうのもあったような…」
ブルー 「あれはキノコじゃなくて花だよ、ギンリョウソウだよ」
キース 「銀と竜と草で銀竜草だ」
ブルー 「色素が無くて真っ白でねえ…。ぼくとイメージかぶるよね」

白くて綺麗で、銀竜草という名前。
銀青の名を持つぼくに似ている、と御自慢ですけど、毒キノコの話は?

2014/05/05 (Mon)

 

☆記憶にある名前


二段階で殺しにやって来るらしい毒キノコ。
名前を聞くと不幸になるという話ですけど、その別名からズレまして。

ブルー 「銀竜草はいいよね、蝋細工みたいでホントに綺麗で」
シロエ 「それがユウレイタケなんですね?」
ブルー 「そう! ぼくは断然、銀竜草の名前を推すね」

超絶美形なぼくにそっくり、と生徒会長、陶酔ですが。

キース 「誰があんたの話をしている!」
ブルー 「別にいいだろ、話のついでに美形を自慢するくらい」
ジョミー「…それはいいけど、キノコの名前は?」
シロエ 「問題はそっちの方ですよ。怖いんですよね、キース先輩?」
キース 「ああ。…いろんな意味でな」
一同  「「「いろんな意味?」」」
キース 「そのまんまだ!」

よく聞けよ、とキース君、スウッと息を大きく吸い込んで。

キース 「二段構えで殺しに来るキノコの別名は、だ…」
サム  「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ジョミー「サム、なにそれ?」
サム  「いや、怖いって言うしよ、先に一応、お念仏をよ…」
マツカ 「余計に怖くなりませんか?」
シロエ 「縁起でもないと思いますが…」
キース 「いや、抹香臭い名前ではない」

むしろ逆だ、と大真面目な顔。

キース 「いっそ抹香臭かった方がマシな気もするが」
シロエ 「どうマシなんです?」
キース 「いろんな意味で、としか言えん。とにかく、そいつは」

ゴクリと唾を飲み込む御一同様。
来るぞ、と身構え、サム君なんぞは合掌を。

キース 「思い出さんか? 死の天使だ」
一同  「「「死の天使!?」」」

嫌と言うほど記憶に叩き込まれた死の天使。
そういう名前の誰かに何処かで出会ったような…。

シロエ 「し、死の天使って、確か…」
サム  「なんか聞いたよな、何処かで思い切り聞いてたような…」
ジョミー「聞いたんじゃなくて、呼んでなかった?」

その名前、とジョミー君が記憶を地引網。
シャン学メンバー、記憶を必死に手繰ってますけど、死の天使とは?

2014/05/06 (Tue)

 

☆思い出せば不幸


回復したと見せかけておいて、多臓器不全で殺すという恐怖のキノコ。
それの別名が死の天使だそうで、何やら何処かで聞いたような。

シロエ 「確かにいましたよね、死の天使…」
サム  「絶対何処かで聞いたぜ、それ」
マツカ 「…不幸になってきた気がするんですが…」
ジョミー「思い出したわけ?」
マツカ 「…強いて言うならそんなところです」
キース 「ほら見ろ、不幸になっただろうが」

だから言いたくなかったのだ、とキース君。

キース 「今に全員、不幸になるぞ」
ジョミー「脅かさないでよ!」
マツカ 「…程度によるとも思いますけど…」
キース 「いや、もれなく全員不幸なコースだ。思い出せばな」
スウェナ「死の天使なのよね?」
キース 「それが別名で、本当の名前は別にある」

そっちを聞いたら嫌でも誰もが思い出すのだ、と恐ろしい予言。

キース 「かまわないなら俺は喋るが?」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、同じ不幸なら覚悟したいし!」
シロエ 「当たって砕けるより石橋を叩いて渡りたいですね」
サム  「自分で思い出した方がよ、ちっとはマシって気がするしよ」
キース 「どうだかな…」

まあ頑張れ、とキース君は合掌、マツカ君は些か暗い顔。

ジョミー「何だったっけ? 死の天使って…」
シロエ 「名前っぽいんですけれど…」
サム  「呼んでた覚えがイマイチねえよな」
スウェナ「ウチの学校にはいないわよねえ、そんな名前の人」
ジョミー「うん、多分…」
サム  「そうなると思い切り限られてくるぜ?」
シロエ 「誰とは言いたくありませんけど、そっち系ですね」

噂をすれば影ですから、と伏せられた誰か。
言わずと知れたバカップルことソルジャー夫妻と暗黙の了解。

シロエ 「あの辺がヤバイ気もするんですが…」
ジョミー「それだよ、モロにそれだって!」

思い出した、と叫んだジョミー君、いわゆるムンクの叫びのポーズ。
不幸になったようですけれども、死の天使とやらの正体は?

2014/05/07 (Wed)

 

☆二段階目でアウト


別名が死の天使だという二段構えの毒キノコ。
思い出せば不幸になるというソレ、どうやらソルジャー夫妻絡みで…。

サム  「何だよ、何を思い出したってえんだよ?」
ジョミー「な、名前…」
シロエ 「それで不幸になったんですか!?」
ジョミー「…し、死ぬっていうのが凄く分かった…」

本気で二段階で殺しに来た、とガクガクブルブル。

ジョミー「な、なんで松茸にあたるか分かった…」
キース 「そら見ろ、不幸になっただろうが!」
ジョミー「さ、三段階目は無いんだよね、それ?」
キース 「二段階目で死ぬからな」

もうこれ以上は死なない筈だ、とキース君。

キース 「安心しろ。俺たちは既に死んでいる」
サム  「それって昔の拳法漫画の台詞じゃねえかよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 北斗神拳だよね!」

あたたたたた~! と飛び跳ねている「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
流石は三百年以上生きているお子様、古い知識もバッチリで。

ぶるぅ 「えとえと、それで誰が正義の拳法家なの?」
キース 「…強いて言うなら死の天使だな」
ぶるぅ 「んとんと、誰のことだっけ?」
ジョミー「…言いたくないよ…」
キース 「まさか拳法までやってはいないと思うんだが…」

しかし分からん、とキース君はブツブツと。

キース 「通りすがりの死の天使だけに、スキルは謎だ」
シロエ 「通りすがり…ですか?」
サム  「ま、待てよ、そういうのが確かにいたぜ!」
スウェナ「ひょ、ひょっとしなくてもバスで会った人よ!」
シロエ 「ば、バスって…。も、もしかしなくても…」

アレか、と思い当たったらしい御一同様、真っ青な顔で。

一同  「「「ど、ドクツルタケ!?」」」
キース 「今頃やっと思い出したか、平和なもんだな」
ぶるぅ 「ねえねえ、イングリッドさん、北斗神拳の人だったの?」

サインを貰っておけば良かったよう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
北斗神拳の人かはともかく、イングリッドさんといえば節分祭の時の?

2014/05/08 (Thu)

 

☆忘れた頃に来る


二段構えで殺しにかかると噂の毒キノコ、真の名前はドクツルタケで。
節分祭に向かうバスで出会った外国人女性に名付けた渾名がソレ。

サム  「ドクツルタケかよ、俺も本気で不幸になったぜ」
シロエ 「半端無かったですしね、ドクツルタケ…」
ジョミー「本気で死んだよ、いろんな意味で!」

二度と御免だ、と絶叫しているジョミー君。

ジョミー「あのバスだけでも死ねたのに!」
キース 「プレゼントで殺しに来やがったろうが」
ブルー 「悪意は無かったと思うんだけどねえ、イングリッドさん」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ジンジャークッキー、美味しかったよ!」

北斗神拳の人ならサインも欲しかった、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「かっこいいのに、北斗神拳…。サイン欲しかった~!」
キース 「だから俺たちはもう死んだ、と!」
ぶるぅ 「その台詞がかっこいいんだよう!」
シロエ 「でもですね、ぼくたちは死んでるわけですから…」
サム  「アワビュでヒデブな世界なんだぜ、被害者なんだぜ?」

実に死ねた、とサム君、合掌。

サム  「国際宅急便を貰って終わりだと思っていたのによ…」
ジョミー「何処かの誰かが被害を拡大してたしね?」
キース 「誰とは言わんが、花見の席でもブチ殺されたな」
シロエ 「あのお饅頭は一度限りだと思っていたんですけどねえ…」
キース 「二度目が来るとは誰も思わん」

なのに二度目が来やがった、とキース君は拳を握って。

キース 「特注品とはふざけやがって!」
ジョミー「忘れた頃に殺されちゃったよ、ドクツルタケだよ」
シロエ 「回復したと見せかけておいて二段構えで死亡ですね?」
サム  「うんうん、マジでそういう感じだったぜ」
キース 「そんな調子だから松茸にだってあたるんだ!」
ブルー 「あたってないだろ、ちゃんと美味しく食べただろ!」
キース 「美味かったことは否定はせんが!」

それとこれとは別問題だ、とブツブツブツ。
シャングリラ号で松茸でしたっけ?

2014/05/09 (Fri)

 

☆グルメなおもてなし


節分祭に向かうバスで出会ったドクツルタケこと、イングリッドさん。
世話になった御礼にと送られて来た国際宅急便の中身が問題。

キース 「とにかく、あれ以来、俺たちは松茸と相性が最悪なんだ!」
ブルー 「美味しかったことは否定しないと言ったじゃないか」
キース 「確かに言ったが、あたるのと美味いのは別件だ!」

ドクツルタケも美味いから恐ろしいのだ、とキース君、力説。

キース 「不味ければ誰も食わないからな」
シロエ 「食べたからこそ二段構えで死亡に至るわけですね…」
キース 「そのとおりだ。そして俺たちもドクツルタケに、だ」
ジョミー「殺されたよねえ、二段構え…」
キース 「何処ぞのバカのお蔭でな!」

なんで花見で死なねばならん、と無念の形相。

キース 「しかも花見で殺された上に、まだ来やがったし!」
ジョミー「三段階目は無い筈なのにね…」
キース 「俺たちはとっくに死んでいるのに、なんで死ぬんだ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 北斗百裂拳だよ、あたたたたた~!」
シロエ 「も、もう死ななくていいですから!」
ぶるぅ 「そうなの?」
シロエ 「もう充分に死んでますから!」

シャングリラ号で死にました、と涙の訴え、シロエ君。

シロエ 「まさかあそこで松茸だなんて思いませんから!」
ブルー 「心づくしのおもてなしだよ、夢の松茸尽くしだよ?」
キース 「それが迷惑だと言っているんだ!」
ブルー 「でも、美味しいって…」
キース 「食ってる間は忘れていたんだ、あのバカのことを!」
ジョミー「…誰が最初に言ったんだっけ? 例のお饅頭」
一同  「「「え?」」」

顔を見合わせる御一同様。

キース 「食い終わってから誰かが言ったぞ、俺の記憶が確かなら」
ジョミー「うん、御利益のありそうなグルメだって…」
サム  「そういえば誰が言ったか記憶にねえな」
シロエ 「ありませんね?」

誰なんだろう、と悩み中。
お饅頭に松茸、御利益のありそうなグルメって、誰が…?

2014/05/10 (Sat)

 

☆犯人は誰だ


ゴールデンウィークはシャングリラ号で松茸尽くしのおもてなし。
食べ終わった後にシャン学メンバーを襲った言葉で、食あたりの危機。

キース 「確かに誰かが言ったんだ。松茸と言えば例の饅頭、と」
サム  「御利益バッチリで羨ましいとも聞こえたぜ?」
ジョミー「だからさ、誰が言ったかが問題なんだよ」
シロエ 「それを言った人がドクツルタケの手先なわけですね?」

イングリッドさんじゃない方の、とシロエ君。

シロエ 「二段構えで殺しにかかる本物のドクツルタケの化身で」
サム  「うんうん、俺たちを殺すんだよな」
マツカ 「でも…。あの時は全員、あたっていたんじゃないですか?」
キース 「食あたりと言うか、後遺症と言うか…」
スウェナ「松茸のことを考えただけで気分が悪くなるのよねえ…」
ジョミー「秋までにすっかり治したいよね、この食あたり」

このままでは一生松茸が無理、という嘆きは全員共通。

サム  「松茸に罪はねえんだよ。むしろ美味いし」
キース 「それだけに余計に腹が立つんだ、松茸とくれば饅頭だと?」
シロエ 「誰が言ったにせよ、思い知らせておきましょう!」
キース 「そうだな、二度と喋れんくらいにな」

犯人を叩きのめすべし、と意見の一致を見ましたけれど。

シロエ 「それで誰なんです、ドクツルタケの化身」
キース 「俺ではないぞ」
ジョミー「ぼくも違うよ?」

俺も、ぼくも、と誰もが否定。
ドクツルタケの化身とやらは見当たらないようで。

ジョミー「…もしかして、いない?」
キース 「それは有り得ん!」

犯人はこの中にいる、と何処かで聞いたキメ台詞。
しかしアリバイは明明白白、どうやら犯人不在の気配が…。

シロエ 「会長でしょうか?」
ブルー 「言うわけないだろ、言うなら先に言ってるよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸を御馳走するって燃えてたもんね!」

じゃあ誰なのだ、と暗礁に乗り上げた犯人探し。
松茸が御利益のありそうなグルメと口にしたのは何処の誰?

2014/05/11 (Sun)

 

☆犯人はコイツ


シャングリラ号で松茸尽くしを御馳走になったシャン学メンバー。
食後に聞いた松茸絡みの妙な台詞で食中毒だと、犯人を糾弾中ですが。

キース 「犯人は確かにこの中にいる筈なんだ!」
ジョミー「でも、いないよ?」
シロエ 「会長がシロだと残りはぶるぅだけですが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 北斗神拳なら任せといてね!」

あたたたたた~! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
犯人はドクツルタケの化身だと聞いて、イングリッドさんを連想中。

ぶるぅ 「かっこいいよね、北斗神拳! サイン欲しかった~!」
??? 「うん、同感。ぼくもサインが欲しかった」
一同  「「「は?」」」

ドクツルタケのサインなんぞを誰が欲しがる、と振り向いてみれば。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)御登場で。

Aブルー「本当にお世話になったからねえ、サインもいいよね」
ブルー 「なんで君が!!」
Aブルー「ドクツルタケかあ…。サインにも御利益ありそうでさ」
キース 「あんなヤツのサインの何処に御利益が!」
Aブルー「素晴らしいお守りを貰った上にさ、宅急便まで貰ったし!」

おまけに効くし、とニコニコニコ。

Aブルー「最高だよね、木の根まんじゅう! 御利益絶賛継続中!」
ブルー 「はいはい、分かった」

さっさと帰れ、と生徒会長が手をヒラヒラと。

ブルー 「継続中なら忙しいだろ、頑張りたまえ」
Aブルー「ダメダメ、御利益はガッツリ貰わないと!」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「マイタケも松茸に化けると噂の凄い御利益!」

食べて応援のパワーが効いた、と言われましても。

ジョミー「ま、まさか…。あの時、御利益どうこうって…」
キース 「アレはあんたか、そうだったのか!?」
Aブルー「ああ、犯人とかいうヤツかい?」
キース 「他に何があると!」
Aブルー「もちろん、ぼくが言ったけど?」

マイタケが松茸に化けるミラクル、御利益パワー! と大絶賛。
犯人は誰だか分かりましたが、また厄介な…。

2014/05/12 (Mon)

 

☆松茸のミラクル


マイタケが松茸に化けるミラクル、御利益パワーだそうでして。
松茸絡みで妙な台詞を吐いた犯人は、歩く迷惑と言われるソルジャー。

キース 「よ、よくも饅頭だの御利益だのと!」
ジョミー「みんな揃って食中毒だよ、松茸で気分最悪だよ!」
Aブルー「なんで? 美味しいって喜んで食べてたくせに」
シロエ 「食後の言葉が悪かったんです!」
Aブルー「思ったままを言ったまでだけど?」

食べて応援、木の根まんじゅうパワー再び! と叫ぶソルジャー。

Aブルー「木の根まんじゅうを食べたみんなに松茸だしね?」
ブルー 「マイタケを栽培予定だったんだってば、間違えただけで!」
Aブルー「だけど松茸は現に出来たし、ミラクルなんだろ?」

人工栽培は不可能だってね、と知識はバッチリ。

Aブルー「なのに季節外れの松茸ドッサリ、これぞ御利益!」
ブルー 「関係無いし!」
Aブルー「ううん、大いに関係あったよ。お蔭で絶倫、もう最高で!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「みんはで食べてくれた松茸、応援パワーが凄くって!」

ぼくのハーレイが絶倫なのだ、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「言ってみるものだねえ、御利益ありそう、って」
ブルー 「それは君たちの思い込みだから!」
Aブルー「違うね、木の根まんじゅうと木の根神社の御利益なんだよ」

絶賛継続中なのだ、と言われましても。
木の根まんじゅうと言えば松茸形のイヤンなお饅頭としか…。

キース 「あんな饅頭の何処に御利益が!」
Aブルー「あったからこそ、特注品! 効かなかったら買わないよ」
ブルー 「それでマイタケも松茸になると?」
Aブルー「そう! 有難い木の根神社の御神体の形に大変身!」

木の根神社の御神体とは松茸形のイヤンな木の根。

Aブルー「あの形に宿るパワーがミラクル!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「そう言わずに!」

ミラクルな御利益をもっと寄越せ、とソルジャー、ズズイと。
シャン学メンバーの運命や如何に?

2014/05/13 (Tue)

 

☆ミラクルを希望


松茸そっくりのイヤンな形をした松の木の根が、木の根神社の御神体。
その形にパワーが宿るのだ、とソルジャーは主張しておりまして。

Aブルー「ぼくは御利益が欲しいんだよ!」
ブルー 「もう充分に貰っただろう!」
Aブルー「きっとまだまだ貰える筈だよ、御利益パワー!」

なにしろミラクル、とニコニコニッコリ。

Aブルー「マイタケが松茸に変身だしねえ、きっと他にも!」
ブルー 「そうそう無いから! 二度と無いから!」
Aブルー「ううん、探せば絶対ある筈!」
キース 「もう帰ってくれ!」

俺たちは既に死んでいるのだ、とキース君。

キース 「死人に何を言っても無駄だぞ、さっさと帰れ!」
Aブルー「ドクツルタケで死んだ件なら御利益だよ、うん」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「あの人が福の神だから!」

お守りを貰って木の根まんじゅうも、とソルジャー、心酔。

Aブルー「本当にサインを貰っておけば良かったなぁ、と…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ イングリッドさん、かっこいいよね!」
Aブルー「正義の拳法家なんだって?」
ぶるぅ 「そうだよ、無敵の北斗神拳! あたたたたた~!」
シロエ 「それは思い切り違いますから!」

間違いですから、とシロエ君は必死の形相。

シロエ 「全部ぶるぅの勘違いです、北斗神拳の人じゃないです!」
Aブルー「ぼくにとっては正義だけどねえ、御利益を沢山貰ったし」
キース 「やかましい! 俺たちにとっては死の天使なんだ!」
Aブルー「らしいね、たかがキノコの名前でギャーギャーと…」

松茸こそ正義! とブチ上げるソルジャー。

Aブルー「あれこそキノコの中のキノコで、御利益パワーを体現中!」
ブルー 「はいはい、分かった」

今度こそ帰れ、と生徒会長、シッシッと。

ブルー 「松茸のシーズンまで二度と来なくていいから!」
Aブルー「ダメダメ、まだまだきっとミラクル!」

御利益パワーがある筈なのだ、と言われましても。
松茸は季節外れでは?

2014/05/14 (Wed)

 

☆ミラクルが欲しい


松茸こそキノコの中のキノコだ、とソルジャー、力説。
あの形こそが御利益パワーで正義で、イングリッドさんも正義だとか。

Aブルー「御利益もミラクルもまだある筈だよ、絶対、何処かに!」
ブルー 「そうそう無いから!」

あるわけないから、と生徒会長、文句たらたら。

ブルー 「そもそも松茸は季節外れで、秋まで無いから!」
Aブルー「あの人の国だとどうなんだろうね、今もあるとか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ イングリッドさんの国、寒いんだよ!」
Aブルー「ふうん? だったら今頃、出ているのかな?」
ブルー 「まだ春になったばかりの筈だから!」

秋まで当分あるんだから、と生徒会長、叫んでおります。

ブルー 「いくらなんでも春には出ないよ、松茸は!」
Aブルー「じゃあ、他に何か…」
ブルー 「もう無いから!」
Aブルー「だったら、ミラクル!」

ミラクルだったら何でもアリだ、と言うソルジャー。

Aブルー「マイタケも松茸に化けるミラクル、一発、御利益!」
ブルー 「もう巻き添えは御免だから!」
Aブルー「御利益絶賛継続中だし、何かはあると思うんだけどねえ?」

何か無いかな、と言われましても。

キース 「そうそう妙なモノがあってたまるか!」
シロエ 「そうですよ! 世の中、常識が基本ですから」
ブルー 「ミラクルは基本じゃないと思うよ、残念ながら」
Aブルー「でもねえ…。せっかく来たんだし、御利益を一つお土産に」
ブルー 「お土産だったら自分で買いに行きたまえ!」

変なお饅頭でも精力剤でも、と生徒会長、ついにブチ切れ。

ブルー 「木の根まんじゅうの通常サイズとか色々あるだろ!」
キース 「特大は二度と買ってくるなよ?」
シロエ 「特注品も御免ですからね、ぼくたちは!」
Aブルー「木の根まんじゅうはいずれお願いするとして…」

食べて応援はまたの機会に、と狙っているらしいソルジャーですが。
御利益パワーだのミラクルだのと居座られた状態、ヤバいフラグでは?

2014/05/15 (Thu)





 

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