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シャングリラ学園つれづれ語り

☆八月一日の行事


さて、八月。絶好調に暑い真夏でございます。
去る七月はトンデモなお中元に振り回されたまま、終わったような…。

キース 「八月だな…」
ジョミー「うん、憂鬱な八月だよ…」

今年もお盆が、と溜息をつくジョミー君。
キース君かアドス和尚か、どちらかのお供で棚経が常で。

サム  「おいおい、いい勉強になるんだぜ?」
ジョミー「それよりクーラー…」

此処から動きたくない気分、とブツブツ。
例によって生徒会長宅にたむろするシャン学メンバーですが。

ブルー 「まったくねえ…。これだけ暑いとやる気が失せるよ」
シロエ 「何をです?」
ブルー 「決まってるだろう、八月一日と言えば!」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「…また忘れてるし…」

なんて物覚えが悪いんだろう、と額を押さえる生徒会長。

ブルー 「八月一日は0801!」
ジョミー「何かあるわけ?」
ブルー 「ハーレイの日だよ!」
一同  「「「あー…」」」

なんだかんだと生徒会長が教頭先生をオモチャにする日。
それが八月一日だった、と思い出せども。

キース 「この暑さでもやるのか、あんた」
ブルー 「もう旧暦でいいって気がしてきてさ…」
一同  「「「旧暦?」」」
ブルー 「今年は八月二十五日! 辛うじて夏休みの期間ではある」
シロエ 「つまり今日はなんにもしないんですね?」
ブルー 「暑いからねえ…」

今年は夏バテが酷くって、と生徒会長、グチグチと。

ブルー 「何処の誰とはあえて言わないけど、酷いのがね…」
キース 「そういえばいたな…」
シロエ 「もう無理ですって言ってもガンガン来てましたしねえ…」
サム  「スッポンタケなあ…。夏はキノコも出てこねえぜ」
ブルー 「よっぽど採りたいんだとは思うけどさ…」
ジョミー「空梅雨から真夏一直線だよ、出ないよ、キノコ」
ブルー 「これだけ乾いて暑いとねえ…」

いい加減に諦めてくれればいいのに、とゲンナリした顔。
つまりは誰かが周りをウロつくんですね?

2014/08/01 (Fri)

 

☆真夏でもオッケー


八月一日はハーレイの日。0801の語呂合わせの日でございますが。
例年なら教頭先生に悪戯しに行く生徒会長、今年はダウンで。

ブルー 「もうね…。あの顔を見るだけでウンザリなんだよ」
キース 「あんたと同じ顔だと思うが?」
ブルー 「だから鏡を見るのも嫌でねえ…」

必要最低限しか見ない、とグチっております。

ブルー 「寝癖直しはぶるぅにお任せ、歯磨きも鏡から視線を逸らす」
サム  「そこまでなのかよ…」
キース 「気持ちは分からんでもないが…」
ジョミー「来たと思ったらスッポンタケって叫んでるものね」
シロエ 「本当に採れないんですけどねえ…」

今の季節は絶対に無理、と誰が言っても聞かない誰か。
いわゆるソルジャー、別の世界に住む生徒会長のそっくりさんで。

ジョミー「初夏から秋に採れるって信じてるんだよね?」
キース 「何処を見てもそう書いてあるからな」
ブルー 「冷夏とかもあるし、無理な時期を断定出来ないからねえ…」
マツカ 「そうですね。雨が多くて涼しかったら…」
シロエ 「真夏でも採れるというわけですか…」

其処まで書いてほしかった、と図鑑などの著者を恨むだけ無駄。
書かれていないことは事実で、文献上では真夏もオッケー。

キース 「ユニフォームまでゲットしやがったからな」
サム  「着て来ねえだけ、まだマシだよな?」
ジョミー「え? 一人で着たって意味が無いから着ないだけでしょ」
シロエ 「それは言わないお約束ですよ、ジョミー先輩」
キース 「まったくだ。俺も想像したくもない」
ブルー 「バカップルでアレのペアルックはねえ…」

勘弁してくれ、と嘆きの生徒会長。

ジョミー「スッポンタケがババーンなTシャツだもんね…」
キース 「しかも本物のスッポンタケではないからな…」
ブルー 「スッポンタケが激似なだけで、あのTシャツの絵は…」

本家本元なんだしねえ、と超特大の溜息なTシャツ。
スッポンタケだか松茸だかの形の御神体の絵では、猥褻かと…。

2014/08/02 (Sat) 

 

☆ハーレイの日よりも


生徒会長から悪戯する気力さえ奪ってしまった、どこぞのソルジャー。
お蔭でハーレイの日な八月一日は平穏ですが。

ブルー 「ブルーがあのシャツを着たがってると思うと頭痛が…」
キース 「スッポンタケが出ない間は安全だがな」
シロエ 「八月の間は大丈夫ですよ、きっと」
ジョミー「その代わり、うんと暑いんだよ!」
スウェナ「だけど海の別荘は暑くなくっちゃつまらないわよ?」
マツカ 「今年も準備はしてありますから」
サム  「そうこなくっちゃな!」

楽しみだぜ、とサム君、ガッツポーズ。
夏はマツカ君の海の別荘、これが定番でございます。

キース 「しかしだ、あいつらもやって来るんだぞ?」
ジョミー「呼ばなくっても毎年来るね…」
サム  「つか、あいつが仕切ってやがるじゃねえかよ」
シロエ 「結婚記念日合わせですから、それは仕方がないですよ…」
ブルー 「そうか、結婚記念日だっけね…」

うるさいわけだ、と生徒会長。

ブルー 「海の別荘で部屋におこもりするのがお気に入りだし」
キース 「それに備えてスッポンタケを拝んで回りたいわけか…」
シロエ 「でも、無いものは無いですから!」
ジョミー「今年も冷夏じゃなさそうだしね」
サム  「雨だって降りそうにねえもんなあ…」

スッポンタケなんて無理、無茶、無駄、と意見が一致。
ゆえにスッポンタケ狩りのユニフォームも見ずに済みそうで。

ブルー 「…ちょっと気力が湧いて来たかな、そう考えると」
サム  「それじゃ悪戯しに行くのかよ!?」
ブルー 「そこまでの気力はまだ無いねえ…」

でも旧暦ならやってもいいかな、と怖い台詞が。

ブルー 「八月二十五日だっけね、うん」
??? 「そんなものよりスッポンタケだよ!」
一同  「「「うわあっ!!」」」
??? 「ハーレイの日よりスッポンタケだよ、そっちが大切!」

あのユニフォームを着たいんだから、と出て来た人影。
早くもソルジャー(会話表記はAブルー)ご登場ですか…。

2014/08/03 (Sun)

 

☆お盆に会いたい


今年のハーレイの日は旧暦でいこう、と言い出した生徒会長ですが…。
そんな日よりもスッポンタケだ、と出ました、ソルジャー。

Aブルー「ハーレイの日なんか、今日を逃したらどうでもいいよ!」
ブルー 「まだ旧暦が残っているから!」
シロエ 「八月の二十五日なんです、余裕です!」
キース 「三週間以上あるからな」

充分に間に合う予定なのだ、とキース君も。

キース 「というわけで、俺たちは準備に入らねばならん」
シロエ 「スッポンタケどころじゃないんですよ」
ブルー 「悪いね、それじゃそういうことで」
Aブルー「違うだろ!」

準備に入るものが違いすぎだろ、とソルジャーの指摘。

Aブルー「キースはお盆の準備だったと思うけどねえ?」
キース 「もちろん俺は両方やるが」
Aブルー「お盆っていうのは仏様が帰ってくるんだよね?」
キース 「それがどうかしたか?」
Aブルー「是非ともお願いしようと思って」
キース 「何をだ?」
Aブルー「この前、拝んで回ったスッポンタケに会いたいんだよ!」

もう仏様になってる筈だ、とカッ飛んだ理論。

Aブルー「スッポンタケも帰ってくるよう、御祈祷をね」
キース 「あんた、スッポンタケは神様だと言っていたろうが!」

神様は仏様にはならん、と噛み付くキース君ですが。

Aブルー「そうだっけ? えーっと、なんだったっけか…」
一同  「「「???」」」
Aブルー「んーと…。そうだ、神仏習合だったっけ?」

なんかあるよね、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「元々はセットものだと聞いたけど?」
キース 「誰にだ!」
Aブルー「ノルディが言ったよ、七福神巡りの話をした時」

お寺で七福神なのはソレなんだろう、とズバリ正論。

Aブルー「だからスッポンタケだって! 神様から変わって仏様に!」
キース 「俺にどうしろと!」
Aブルー「お戻り下さいと御祈祷だよ!」

お盆には是非ともお戻り頂きたい、と言われましても。
色々な意味で無理すぎでは…。

2014/08/04 (Mon) 

 

☆お盆に会わせて


猛暑でキノコは生えそうもなく、スッポンタケ狩りには向かない八月。
ところが「お盆だから」とトンデモなことを言い出すソルジャー。

Aブルー「神様転じて仏様! そしてお盆に!」
キース 「何処のスッポンタケがお盆に帰るか!」

お盆というのは…、と始まりました、副住職の法話。

キース 「そもそもは御先祖様に思いを馳せてだ、感謝の気持ちで」
サム  「心をこめてお迎えさせて頂くんだぜ?」
キース 「そういうことだ。ご滞在中は三食、きちんとお膳を供えて」
サム  「いらっしゃる前には迎え火も要るしよ」
キース 「お帰りの際には送り火だな」

年に一度の里帰りのようなものなのだ、という話ですが。

Aブルー「それで?」
キース 「スッポンタケは誰の御先祖様なんだ!」
Aブルー「誰って…。これから生えるスッポンタケの御先祖様だろ」
キース 「だったらそいつらがお迎えすべきで、俺ではないっ!」
Aブルー「無責任だねえ、副住職」

職務怠慢っていうヤツだよ、と切り返し。

Aブルー「君の家の本堂に無かったっけか、書いてあるヤツ」
キース 「何をだ!」
Aブルー「三界万霊と書いてあったよ、何でもアリだろ?」
キース 「あ、あれはだな…! ありとあらゆる仏様のための!」
Aブルー「じゃあ、スッポンタケ!」

もう仏様だ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「お帰りになるよう、よろしく頼むよ」
キース 「スッポンタケを迎えてどうする気なんだ!」
Aブルー「そりゃあ、もちろん!」
キース 「採りに行く気じゃないだろうな?」
Aブルー「もちろん今度は採るんだよ!」

スッポンタケ狩りのユニフォームもあるし、とウキウキと。

Aブルー「だから是非とも御祈祷、よろしく!」
キース 「そんな目的のために誰がするか!」
Aブルー「なんで?」
キース 「お盆に殺生の罪を犯す気か、あんた!」

お迎えした仏様を採って殺してどうするんだ、とは見事な攻撃。
ソルジャーはこれで諦めてくれますかねえ?

2014/08/05 (Tue)

 

☆お盆はゆっくり


ソルジャーの御希望は、お盆にスッポンタケの仏様をお迎えすること。
しかし目的がスッポンタケ狩りでは、殺生の罪で。

キース 「仏様をお迎えしてだな、おもてなしがお盆の心だぞ!」
ブルー 「それが基本だねえ、ぼくもこの道、長いけどさ」
サム  「俺は短いけど、そのくらい分かるぜ」

殺しちまってどうするんだよ、とサム君も。

サム  「その御祈祷、キースは受けねえって!」
キース 「まったくだ。俺が御本尊様に見放されてしまう」
Aブルー「採ったら殺生の罪になるんだ?」
キース 「当然だろう!」

何処のスッポンタケが採られた後も生きているか、と真っ当な台詞。

キース 「あんたが引っこ抜いた時点でお亡くなりだ!」
Aブルー「元々、仏様なんだし…。あまり変わらないと思うけど?」

仏様が元の姿に戻るだけだ、と負けないソルジャー。

Aブルー「ちょっと早めにお帰りになるかどうかだよ」
キース 「早めのお帰りは有り得んのだ!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「いらっしゃる時は早めに、お帰りはごゆっくりなんだ!」
Aブルー「そういう風に決まっているわけ?」
キース 「決まっている!」

お盆のお約束で決まっている、とキース君も負けじと。

キース 「お盆と言えばキュウリとナスで!」
Aブルー「お供え物だね、それくらいは分かるよ」
キース 「ただのお供え物ではないっ!」

足があるのだ、と大真面目な顔。

Aブルー「足だって? なんでキュウリに足なんかが…」
キース 「作り物の足だ、足を四本つけるんだ!」
Aブルー「それに何の意味が?」
キース 「キュウリに足をつければ馬で、ナスが牛なんだ!」

この二つがお盆に欠かせない、と続く解説。

キース 「馬は足が速くて、牛の足は遅い」
Aブルー「それで?」
キース 「速い馬で来て、遅い牛でお帰り頂くものだ!」

ゆえにお盆に早めのお帰りなんぞは有り得ないのだ、という話。
ソルジャー、今度こそ諦めてくれるんですかねえ?

2014/08/06 (Wed)

 

☆お盆にもルール


お盆はキュウリの馬にナスの牛。早く来て頂いて帰りはゆっくり。
スッポンタケの仏様でもそれは同じだ、とキース君は説いております。

キース 「いいか、お盆に仏様を早めに追い返すのはルール違反だ!」
Aブルー「だけど…。ぼくは是非ともスッポンタケにお会いしたいし」

お帰りになるお盆がチャンスなのだ、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「みんな仏様になっちゃったからこそ無いわけだろう?」
シロエ 「それはどうだか知りませんが…」
キース 「スッポンタケにお浄土があるなら、行っただろうな」

この前、あんたが採らなかった分、とキース君。

キース 「あれからずいぶん日も経っているし、そろそろ忌明けだ」
Aブルー「忌明けって、何さ?」
キース 「お亡くなりになってから四十九日で忌明けになるんだ!」
Aブルー「四十九日経てば戻ってくるわけ?」
キース 「もう完璧にお浄土行きだ、という意味だ!」
ブルー 「お浄土の蓮に生まれるんだよ、四十九日経てば確実に」

生前に徳を積んでいたならもっと早く…、と流石は高僧、銀青様。

ブルー 「亡くなった直後にポンと生まれたりね」
Aブルー「ぼくは四十九日も待ちたくないねえ…」

さっさと蓮の上に生まれてハーレイと二人でヤリまくるのだ、と。

Aブルー「その辺の祈祷はキースに任せておくとして…」
キース 「スッポンタケの件なら断るからな!」
Aブルー「せっかく耳寄りな話をゲットしたのに!」
キース 「だから、お盆にはルールがあると言っているだろうが!」

早めのお帰りも殺生の罪も有り得ない、と怒鳴る副住職。

キース 「スッポンタケの仏様をお迎えするなら、おもてなしだ!」
Aブルー「おもてなしって?」
キース 「毎日、三食お膳を供えて、花とか菓子も必要だな」
ブルー 「初盆だと他にも色々と…ね」
Aブルー「初盆?」
キース 「亡くなって最初のお盆のことだ!」

あれこれと準備が必要で…、と始まる解説。
今度こそソルジャー、諦めるかも?

2014/08/07 (Thu)

 

☆お盆にはお仏壇


去る夏至の日にソルジャー夫妻が採らずに拝んだスッポンタケ。
お盆になったら仏様になって戻るであろう、と言うソルジャーですが。

Aブルー「なるほど、初盆となると大変なんだね」
キース 「仏壇が無ければ、まず仏壇から用意するのがお約束だ」
Aブルー「仏壇かあ…。それって後々、つぶしが利くかい?」
一同  「「「つぶし?」」」
Aブルー「初盆以外でも役に立つのか、っていう意味だよ!」

役に立たないものを買っても…、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「君の話だと仏壇を置くのは家の中らしいし…」
キース 「それは基本だ! 誰が仏壇を屋外に置くか!」
Aブルー「そうなると置き場が問題でねえ…」

スッポンタケが生えてた場所では駄目だよね、という質問。

キース 「当たり前だろう! 山の中に仏壇なんぞがあったら…」
シロエ 「何処から見たって不法投棄ですね」
サム  「ああいうのってよ、けっこう集まる傾向があるぜ」
ジョミー「うん、分かる! なんかゴチャッと捨ててあるよね」

誰かが捨てたら他の誰かも次々に…、と意見が一致。

シロエ 「お仏壇を置いても、周りはたちまちゴミの山ですよ」
スウェナ「お仏壇が大きいものねえ、そっち系のが溜まるわよね?」
マツカ 「冷蔵庫とかの大物ですね」
サム  「洗濯機も絶対入ると思うぜ」
Aブルー「そんな結末になるのかい?」
キース 「まず間違いなく、粗大ゴミを呼ぶな」

そしてゴミの山の中に埋もれるのだ、とキース君。

キース 「そういうことになりたくなければ諦めるんだな」
Aブルー「だけどさ、ぼくはお迎えしたいんだよ!」

スッポンタケを、と引かないソルジャー。

Aブルー「山の中に仏壇が置けないとなると…」
ブルー 「ぼくの家は絶対、貸さないからね!」
Aブルー「つぶしが利くなら、青の間に置いてもいいけどねえ…」
一同  「「「青の間!?」」」

なんと青の間にお仏壇。
ビジュアル的にも大概ですけど、棚経とかは可能ですか?

2014/08/08 (Fri)

 

☆初盆ならお仏壇


仏様になったスッポンタケに会いたいのだ、と言い出したソルジャー。
目標はお盆らしいですけど、いわゆる初盆、お仏壇が必須。

ブルー 「青の間にお仏壇だって?」
Aブルー「山に置いたら粗大ゴミの山に埋もれると言うし…」

それじゃ仏様に申し訳ない、と殊勝な心掛け。

Aブルー「だからこの際、青の間でもいいかと…。つぶしが利くなら」
ブルー 「つぶしって、何さ?」
Aブルー「大人の時間に役に立つとか、御利益だとか!」
ブルー 「逆だから!」

そういう目的でお仏壇を置くな、と生徒会長、怒りの形相。

ブルー 「お仏壇には阿弥陀様も置くし、清らかに保つ場所なんだ!」
Aブルー「スッポンタケがお戻りになってもかい?」
ブルー 「お盆に帰る仏様より、阿弥陀様の方が上だから!」
キース 「まったくだ。失礼にもほどがあるだろう!」

それに…、と左手首の数珠レットの珠を一つ、二つと繰るキース君。

キース 「あんたが目指すのはスッポンタケの初盆だろうが!」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「お戻りになった仏様にはおもてなしだ、と言った筈だぞ」
Aブルー「それはもう! 下にも置かないおもてなしだよ!」

お戻りになったらハーレイだって漲るだろうし、と極上の笑顔。

Aブルー「お中元に貰った飴とかで充分漲ってるけど、お盆にも!」
キース 「どういうおもてなしをする気だ、あんた!」
Aブルー「えっ? 三食お供えすればいいんだろう、食事」
キース 「それは基本だが、精進料理に限るからな!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「仏様には生臭いものは厳禁だ!」

そして…、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「迎え火と送り火も必要なんだが、更に大事な行事がな」
Aブルー「それは何だい?」
キース 「お盆ともなれば棚経が必須、初盆とくれば尚更だ!」
Aブルー「棚経だって!?」

君が朝早くから走るアレかい、と棚経は知っている様子。
多分、覗き見してたんでしょうが、さてどう出る?

2014/08/09 (Sat)

 

☆お仏壇は何処に


ソルジャー曰く、仏様になってお盆に戻って来るらしいスッポンタケ。
今年が初盆になるわけですけど、お迎えにはお仏壇や棚経が必須。

Aブルー「棚経ねえ…。しないわけにはいかないのかい?」
キース 「仏壇も置かない主義なら要らないだろうが…」
ブルー 「お仏壇があって初盆となれば、棚経はねえ…」

無しにするなんて有り得ない、と生徒会長。

ブルー 「そもそもお盆は、あらゆる仏様に施餓鬼もするし」
Aブルー「施餓鬼?」
ブルー 「ひらたく言えば御馳走を振舞うようなものかな」
キース 「そういう時期にだ、仏壇だけで棚経無しとはいかないな」
Aブルー「うーん…。それって出前をしてくれるんだよね?」
キース 「出前だと!?」
Aブルー「そう。お経の出前をしてくれるんだろ、お坊さんが」
キース 「出前じゃないっ!」

仏様を敬う心で出向いてゆくのだ、と副住職の法話再び。

キース 「遠い所をお戻りになってお疲れ様です、と労いにな」
Aブルー「あれっ、それだと…。青の間じゃちょっとマズイかな」
キース 「俺はそんな所まで棚経に行く暇は無いからな!」

檀家さんの分だけで手一杯だ、とお断りが。

キース 「第一、空間を超えては飛べん。ブルーに頼め!」
ブルー 「ぼくが棚経? 高くつくよ、それ」
Aブルー「値段はどうでもいいんだよ! ノルディがいるから!」

頼めば出して貰えるであろう、とエロドクターの名前。

Aブルー「でもねえ、その前にスッポンタケの足が問題で」
一同  「「「足?」」」
Aブルー「いくらキュウリの馬があっても、青の間は遠いような気が」
ブルー 「遠いだろうねえ、別の世界だし」
Aブルー「辿り着けなきゃ意味が無くないかい、お仏壇」
ブルー 「それはまあ…」
キース 「肝心の仏様が不在では、初盆も何もないとは思うが…」
Aブルー「そうだろう? 棚経以前に置き場が問題」

お仏壇を何処に置くべきか、と言われましても。
青の間が遠くて駄目なら、こっちの世界…?

2014/08/10 (Sun)

 

☆お仏壇の置き場


お盆にスッポンタケをお迎えしたい、とソルジャーが欲しがるお仏壇。
初盆ともなれば必須ですけど、置き場が問題。

Aブルー「スッポンタケが戻って来るのに一番近い所となると…」
キース 「生えていた場所が一番だろうな」

お仏壇を置く場所の基本は仏様が暮らしていた家だ、と副住職。

キース 「つまり、スッポンタケが生えていた山がベストなんだが…」
シロエ 「不法投棄と間違えられてしまいますしね」
Aブルー「シールドで隠す手はあるんだけど、棚経の時に困るよね?」
サム  「何もねえ所で棚経やってりゃ、正気じゃねえって感じだぜ」
キース 「いや、もっとマズイ」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
キース 「考えてもみろ、山の中で坊主が読経だぞ?」

しかも何も無い山の中で…、と其処を強調。

キース 「ましてお盆だ、通りかかった人でもいたら、だ」
ジョミー「あー、本物の仏様!」
Aブルー「本物?」
キース 「誰もスッポンタケとは思わないしな、普通は人だと」
マツカ 「行き倒れた仏様ですね…」
スウェナ「何かの事件ってこともあるわね」
キース 「そういう誤解が絶対に起こる!」

そして心霊スポットになってしまう、と聞けば納得、山中に坊主。

キース 「だからだ、山に仏壇は置くな」
Aブルー「でも、ぼくの青の間だとスッポンタケが戻れないかも…」
シロエ 「帰巣本能で戻るんだとしたら、別の世界は駄目ですね」
Aブルー「そうだろう? こっちの世界に置けないかなあ…」
ブルー 「ぼくは絶対、お断りだよ!」
キース 「俺もだ。檀家さんのお仏壇なら預かりもするが…」

あんたは檀家さんではない、とビシィと指摘。

キース 「墓だけ作っても檀家さんに数えはするがな、墓も無いしな」
Aブルー「スッポンタケのお墓を建てればいいのかい?」
キース 「猥褻物を作らないでくれ!」
Aブルー「猥褻だって?」

なんでお墓が猥褻物に、とソルジャーの疑問。
スッポンタケの墓と刻めば猥褻物とか…?

2014/08/11 (Mon) 

 

☆初盆とオブジェ


スッポンタケの初盆に備えてお仏壇を、と希望のソルジャー。
元老寺に置くならお墓が必要らしいのですけど、猥褻物お断りだとか。

Aブルー「お墓ってアレだろ、何々家の墓とか先祖代々とか…」
キース 「ウチはそれしか認めないからな!」
Aブルー「他のパターンもあるのかい?」
キース 「場所によってはオブジェもあるんだ!」
一同  「「「オブジェ?」」」

なんだそれは、と派手に飛び交う『?』マーク。

ジョミー「オブジェって何さ?」
キース 「そのまんまだ!」
ブルー 「有名なトコだと、ソレイド八十八ヶ所のお大師様かな…」
Aブルー「お大師様のお墓がオブジェなのかい?」
キース 「いや、お大師様の御廟に行くまでの奥ノ院の墓地だ」
ブルー 「あそこはホントにブッ飛んでるしねえ…」
Aブルー「どういう風に?」
キース 「ロケット型だの、巨大なテレビだのと色々なのが…」
ブルー 「並ぶわけだよ、ズラズラとね」
Aブルー「ああ、なるほど!」

分かった、と大きく頷くソルジャー。

Aブルー「つまりアレだね、頼めばスッポンタケの形のお墓も!」
キース 「作れないことはないだろうから先手を打った!」

猥褻物はお断りだ、とガッツリ釘を刺す副住職。

キース 「ウチの墓地はオブジェは認めない。置きに来るな!」
Aブルー「それじゃ、お仏壇も預かって貰えないわけ?」
キース 「当然だろうが!」
Aブルー「うーん…。スッポンタケの形のお墓は欲しいけど…」

あったらせっせとお参りするけど、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「知らないお寺の墓地というのはイマイチだしねえ…」
キース 「あんた、ウチしか狙ってないのか?」
Aブルー「知り合いの所が一番だろう?」
ブルー 「それは基本ではあるんだけどね…」
キース 「スッポンタケの墓だけは建てさせないぞ!」

先祖代々でもスッポンタケの墓は認めない、ということですが。
お墓が無ければお仏壇を置けないソルジャー、引き下がるでしょうか?

2014/08/12 (Tue)

 

☆お仏壇が無ければ


元老寺の墓地にスッポンタケのお墓はお断りだ、と副住職のキース君。
お墓が無ければお仏壇の預かりサービスも無いわけでして。

Aブルー「それじゃスッポンタケの初盆はどうなるわけ!?」
ブルー 「最悪、お仏壇無しだろうねえ」
Aブルー「無しでも初盆は出来るのかい?」
ブルー 「そりゃね、諸事情あってお仏壇を買えないケースも…」
キース 「置き場所が無いとか、そういった例は皆無ではないな」

今どきの家にはお仏壇用のスペースが無いのだとか。

キース 「設計段階で抜け落ちているのが普通だし…」
サム  「あー、分かるぜ…。マンションとかな」
スウェナ「建売もそうでしょ、お洒落な家ほど無いと思うわ」
Aブルー「そういう場合はどうなるんだい?」

お盆の棚経、とソルジャーからの御質問。

Aブルー「棚経自体がパスになるのか、抜け道があるとか…」
キース 「檀家さんから訊かれた場合は助言するが」
Aブルー「どんな風に?」
キース 「最悪、位牌さえあればお参りはする!」

お線香と蝋燭があれば上等、お供え物があれば言うことは無し、と。

キース 「仏様を敬う気持ちさえあれば、坊主はお参りさせて頂く」
Aブルー「ああ、なるほど!」

つまりは気持ちが大切なんだ、とソルジャーは手を打ちまして。

Aブルー「だったら、位牌を買ってくるよ!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「スッポンタケの位牌があればいいんだろう?」

それで初盆もバッチリだよね、と言われましても。

キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
キース 「そう簡単に位牌が出来るか!」
Aブルー「あれは注文生産なのかい?」
キース 「仕上げの部分がそうなんだ!」
Aブルー「それは日数がかかるわけ?」
キース 「日数もそうだが、あんた、位牌にどう書くつもりだ!」
Aブルー「スッポンタケじゃダメだとでも?」

あれは名前を書くものだよね、という解釈は正しいですが。
スッポンタケと書いた位牌はアリですか…?

2014/08/13 (Wed)

 

☆お名前プリーズ


副住職のキース君曰く、お仏壇が無くても位牌さえあれば棚経は可能。
それを聞いたソルジャー、位牌を買うと言い出しましたが。

キース 「あんた、位牌にスッポンタケと書くつもりなのか!」
Aブルー「え、だって。あれって名前を書くものだろう?」
キース 「俗名を書いた位牌は無い!」
Aブルー「俗名って?」
キース 「生きてた間の名前のことだ!」

あんただとブルーで俺だとキースだ、と苛立ちの表情。

キース 「そういう名前を書くのは有り得ん!」
Aブルー「それじゃ、どういう名前を書くわけ?」
キース 「戒名だ! 坊主がきちんとつける名前だ!」

鯨にだって戒名はある、とブッ飛んだ例が。

キース 「鯨なんぞは院殿号だぞ、おまけに大居士と来たもんだ!」
Aブルー「なんだい、それは?」
キース 「特別に偉い人にしか使わん戒名だ!」
Aブルー「じゃあ、それで」
キース 「はあ?」
Aブルー「インデンゴウだか、ダイコジだかでお願いするよ」

スッポンタケも偉大だから、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「そういう名前をつけてあげてよ、スッポンタケに」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「それで位牌を作ってくるから、早くお願い」
キース 「あ、あ、あんた…」

絶対に何か間違えている、とキース君。

キース 「どうして俺がスッポンタケに戒名なんかを!」
Aブルー「駄目なのかい?」
キース 「俺の家はスッポンタケの菩提寺ではないっ!」
Aブルー「菩提寺ねえ…。お世話になってるお寺だっけね」

だったら、とソルジャー、極上の笑顔。

Aブルー「これを御縁にスッポンタケの菩提寺に!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「そしたらお仏壇の預かりサービスもあるんだろう?」
キース 「断固、断る!」
Aブルー「鯨にだって戒名と言ったよ、差別は良くないと思うけどな」

是非ともスッポンタケに戒名を! と迫られましても。
人間様のお役に立ってた鯨とはエライ違いなのでは、スッポンタケ…。

2014/08/14 (Thu)

 

☆鯨並みでお願い


スッポンタケの位牌を作るには戒名が必須。
鯨にも戒名があると聞いたソルジャー、是非つけてくれとキース君に。

Aブルー「菩提寺の件はともかく、位牌は欲しいし…」
キース 「俺はスッポンタケとは何の御縁も無いんだが!」
Aブルー「御縁の有無って関係あるわけ?」
キース 「戒名というのは生前の人となりを考えてつけるんだ!」
Aブルー「鯨に人となりも何も無いだろう?」

ただの鯨だ、という意見ですが。

キース 「違うな、鯨は色々と人間様の役に立ったから戒名がある」
Aブルー「そうなんだ? だったらスッポンタケの場合も!」
キース 「どの辺が役に立ったんだ!」
Aブルー「ぼくのハーレイがパワー全開、お蔭でぼくも!」

毎日が充実、サイオンも絶好調なのだそうで。

Aブルー「ぼくはシャングリラのみんなの命を預かってるしね?」
キース 「…それで?」
Aブルー「そのぼくのサイオンを高めるスッポンタケは偉大!」

それに相応しい戒名を寄越せ、とズズイと。

Aブルー「インデンゴウだかダイコジだかで鯨並みのを!」
キース 「誰がつけるか!」
Aブルー「じゃあ、ブルーでもいいんだけれど…」
ブルー 「なんでぼくが!」
Aブルー「君も坊主だし、戒名とやらをつけられるかと」
ブルー 「お断りだから!」

キースと同じくスッポンタケに御縁など無い、と生徒会長。

ブルー 「どう名付けるのか分からないしね、遠慮させて貰う」
Aブルー「それじゃ、絶倫!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「スッポンタケの人となりだろ、絶倫パワーで!」

それに男根、とソルジャー、勝ち誇った笑み。

Aブルー「恥知らずな男根だっけね、学名ってヤツが」
ブルー 「…そ、そうだけど…」
Aブルー「絶倫パワーで男根なんだよ、人となりは」
キース 「あ、あんた、いったい…」
Aブルー「とにかく戒名! 位牌用に!」

素晴らしいのをお願いするよ、と言われましても。
絶倫と男根を織り込んだ上に院殿号で大居士ですか?

2014/08/15 (Fri) 







 

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