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シャングリラ学園つれづれ語り

☆九月は来たけど


さて、九月。暑さ寒さも彼岸まで、とあって未だに残暑。
スッポンタケの初盆なんぞに振り回された八月、やっと終わりまして。

ジョミー「八月が終わったのはいいんだけどさあ…」
サム  「夏休みも一緒に終わっちまったんだよなあ…」
ブルー 「だったらサボればいいじゃないか」

何も律儀に出て来なくても、と生徒会長。

ブルー 「昨日の始業式だけ出てくれていれば、ぼくは充分」
キース 「俺は昨日をサボりたかったが!」
ブルー 「それだけは不可!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 始業式の日はイベントだもんね!」
ブルー 「そう、ハーレイの所へ紅白縞を五枚、お届け!」

新学期の度に生徒会長が繰り返している、教頭室へのお届け物。
教頭先生のために紅白縞のトランクスを五枚。

シロエ 「ああいう行事は無くしてもいいと思うんですよ」
キース 「第一、なんで俺たちがついて行かねばならん!」
ブルー 「お約束だから」

みんな揃って行くものだから、と言われましても。

キース 「俺たちが入学するより前からあったんだろうが!」
ブルー 「それはそうだけど、賑やかな方がいいじゃないか」
シロエ 「でもですね!」
ブルー 「じゃあ、訊くけど。…しんみりしたのが好みかい?」
シロエ 「しんみり…ですか?」
ブルー 「大勢でワイワイやるより、孤独が好み?」
シロエ 「それはちょっと…」
ブルー 「だったら、みんなで賑やかにだよ!」

お盆だってそれで乗り切ったんだ、と生徒会長は申しております。

ブルー 「三日間も付き合ったじゃないか、スッポンタケに!」
キース 「俺は一日目だけだがな」
サム  「でもよ、見事にアドリブで棚経をやってのけたと聞いたぜ」
キース 「俺も一応、副住職だからな」
ジョミー「スッポンタケの御利益パワーアップって無茶だよねえ…」
キース 「だが、お浄土へお帰りになったぞ、お盆が終わって」

これで一安心なのだ、という話ですが。
スッポンタケに纏わる因縁、終わりましたか…?

2014/09/01 (Mon) 

 

☆初盆の恩返し


新学期スタート早々、放課後に集まっているシャン学メンバー。
キース君曰く、スッポンタケはお浄土へお帰りになったそうですが…。

ジョミー「でもさ、本当に安心なわけ?」
シロエ 「少なくとも、キース先輩のアドリブは効いた筈ですよ?」
ブルー 「海の別荘で張り切ってたしね、漲ってるとかで」
一同  「「「あー…」」」

思い出したくもない、海の別荘ライフ。
ソルジャー夫妻の結婚記念日合わせで出掛ける、お盆の後のイベント。

サム  「何かって言やあ、部屋にお籠りだったよな?」
シロエ 「そうです、そうです。昼夜を問わずで」
ジョミー「籠っちゃったら食事までルームサービスだもんね」
ブルー 「ある意味、静かで良かったじゃないか」

初盆をやった甲斐があった、と生徒会長。

ブルー 「キースのアドリブ、まさか効果があるとはねえ…」
キース 「俺も驚きだ。苦し紛れに唱えただけだが」
マツカ 「…スッポンタケの御礼じゃないですか?」
一同  「「「御礼?」」」
マツカ 「ちゃんと初盆をやって貰った恩返しに、と」
サム  「あれって、鶴かよ!?」
マツカ 「可能性としてはありますよ?」

スッポンタケのために初盆は普通あり得ませんから、という話。

マツカ 「とてもいいことをして貰った、と感謝の気持ちで」
キース 「…確かに、お盆は施餓鬼もやるしな…」

あらゆる仏様を供養はするが、とキース君は顎に手を当てまして。

キース 「あえてスッポンタケと名指しの供養は無いだろうな」
ブルー 「戒名もつけてあげたしねえ…。パクリとはいえ」
シロエ 「その戒名を書いた位牌も、きちんと処分しましたっけね」

塩で清めて紙に包んで、とシロエ君。

シロエ 「でもって、お供え物専用のゴミステーションへ…」
マツカ 「捨てに行ってましたね、大切そうに」
ブルー 「今後もよろしく、と念を押してね」
キース 「そうだったのか!?」

スッポンタケの位牌を捨てたとはいえ、「今後もよろしく」…?

2014/09/02 (Tue)

 

☆丁重にお見送り


効果絶大だったらしい、スッポンタケの初盆。
使った位牌はソルジャーが捨てたそうですけれども、その際の台詞が。

キース 「本当にそう言いやがったのか!? 今後もよろしくと!」
ブルー 「言っていたねえ、祭壇を片付ける時にも何度も」
シロエ 「くれぐれもよろしく、と繰り返しですよ」
マツカ 「そして丁寧に紙に包んでいましたねえ…」

清めのお塩を振った後で、とマツカ君からも証言が。

マツカ 「これで失礼は無いだろうか、と何度も確認してました」
キース 「…それで、その後、どうなったんだ!」
ブルー 「お供え物専用のゴミステーションは何処か、と訊くから」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで案内したよ!」

ゴミ捨てのルールは知らないだろうし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ブルー 「案内しただけのことはあったね、ド素人だから」
シロエ 「危うく、普通のゴミのケースに突っ込む所でしたしねえ…」
キース 「いっそ、その方がマシだったという気がして来たぞ」
ブルー 「それはそうだけど、一応、モノが位牌だからね?」

それにお供え物も沢山、と生徒会長は申しております。

ブルー 「君も見ただろ、果物だとかが山盛りに」
キース 「ああ。ついでに、生臭ものを供えようとした話も聞いたぞ」
シロエ 「それはみんなで阻止しましたから、無かったですよ」
キース 「刺身に冷やし中華だったか?」
マツカ 「握り寿司もです。…勘違いですから仕方ないんですが」
ブルー 「あれは異文化を痛感させられる出来事だったねえ…」

お盆のおもてなしには二通り、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「ともかく、ブルーは真面目にお盆をやり遂げたんだよ」
キース 「そして後始末も作法通りか…」
ジョミー「恩返し、ホントにあったのかもねえ…」
キース 「だとしたら今後も引き摺るぞ。スッポンタケを」
ブルー 「どうぞよろしく、と頼んでいたしね…」

どうなるんだろう、と顔を見合わせる御一同様。
はてさて今後の命運は?

2014/09/03 (Wed)

 

☆頑張った初盆


スッポンタケの初盆を無事にやり遂げたソルジャーですが。
そのせいかどうか御利益絶大、海の別荘では部屋に籠りっ放しでして。

キース 「スッポンタケの恩返しか…」
ブルー 「絶対に無いとも言い切れないしね、その手のヤツは」
シロエ 「鶴もそうですし、お地蔵様とか、亀だとか…」
サム  「亀だとラストが迷惑だけどな」
ジョミー「あー、玉手箱!」
ブルー 「玉手箱の場合は開けちゃった方が悪いんだよ、うん」

ともあれ色々なモノが恩返しを…、と生徒会長も頷いております。

ブルー 「スッポンタケだって、あれだけ丁重にもてなされればね」
マツカ 「三食、きちんとお膳をお供えしてましたしね」
シロエ 「ベジタリアン向けのメニュー、あったんですねえ…」

あちらの世界のシャングリラってヤツも侮れませんね、とシロエ君。

シロエ 「まさか本当にあるとは思いませんでした」
ブルー 「精進料理って発想じゃなくて、健康志向なんだろうけど…」
スウェナ「お膳の作法は守ったわけよね」
サム  「そしてドカンと恩返しかよ…」

スッポンタケが、とサム君、感慨深げに。

サム  「俺も仏の道に精進しようって気がして来たぜ」
シロエ 「なんでそっちに行くんです?」
サム  「ありとあらゆる仏様を供養出来なきゃダメじゃねえかよ」
マツカ 「確かに、そうかもしれませんねえ」
ジョミー「待ってよ、それならキースも凄いってことにならない?」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「スッポンタケの棚経はキースがやったし!」

ぼくが証人、とお供で来ていたジョミー君。

ジョミー「キース、お坊さんとしてのスキルが実は凄いとか!」
ブルー 「それはそうかもしれないけれど…」
シロエ 「他にも何かあるんですか?」
ブルー 「凄い戒名をつけていただろ、スッポンタケに」
一同  「「「あー…」」」

鯨の戒名をまるっとパクッた倫王院殿法界善根大居士。
普通は貰えないレベルの戒名、スッポンタケにつけてましたね…。

2014/09/04 (Thu)

 

☆資格あります


初盆をして貰ったスッポンタケからの恩返し。
素晴らしいパワーを発揮したようですが、キース君も功労者だとかで。

ブルー 「スッポンタケの恩返しだとすると、戒名効果は大きいよ」
サム  「パクリでもかよ?」
ブルー 「素人さんがパクッたわけではないからねえ…」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「キースは資格を持ってるんだよ、戒名を…その…」

発行とは少し違うんだけど、と生徒会長。

ブルー 「命名権ともちょっと違うし…。でもまあ、なんと言うか…」
シロエ 「有資格者ということですか?」
ブルー 「そう! 素人さんだと無資格だからさ…」

いい戒名を考えて付けても意味が無いのだ、という銀青様の解説。

ブルー 「自分で付けちゃう人もいるけど、それじゃ駄目なわけ」
シロエ 「ですけど…。世の中、それで通ってませんか?」
ブルー 「戒名は死んだ後に使う名前だろ?」
シロエ 「そうですが…」
ブルー 「お葬式にはもれなく坊主が来るってね!」

そして戒名を読み上げるのだ、と言われてみればその通り。

ブルー 「自分で付けた戒名とやらを位牌に書くのも坊主だしさ」
ジョミー「あー、あのスッポンタケに使ってたヤツ!」
ブルー 「うん。坊主がアレに書いて、ちゃんと読んだら有効ってね」
シロエ 「じゃあ、それまでは無効なんですか?」
ブルー 「そうなるねえ…。付けた本人の自己満足だね」
シロエ 「ま、待って下さい。それじゃ、キース先輩が付けたのは…」
ブルー 「まるっきりの無効じゃないんだよ、うん」
一同  「「「えーーーっ!!!」」」

ビックリ仰天の御一同様。
中でもキース君、顎が外れそうなほどの驚愕ぶりで。

キース 「…ま、まさかと思うが、俺がやったのは…」
ブルー 「スッポンタケに院殿号と大居士を授けました、ってこと」
キース 「そうなるのか!?」
ブルー 「初盆を真面目にやっちゃったしねえ?」

付けただけならマシだけど、と言われましても。
あの戒名は有効ですか?

2014/09/05 (Fri) 

 

☆つけちゃいました


生徒会長曰く、キース君が付けたスッポンタケの戒名は有効だそうで。
パクリとはいえ、院殿号と大居士を授けてしまった結果に。

キース 「…お、俺は副住職ではあるが、だな!」
ジョミー「どうかしたわけ?」
キース 「戒名を付けるのは親父の仕事で、俺はノータッチだ!」
シロエ 「そ、それじゃ先輩が付けたあの戒名は…」
ブルー 「キースの初仕事ってことになるねえ、気の毒だけど」
キース 「確定なのか!?」
ブルー 「ぼくに言わせりゃ、確定だね」

伝説の高僧、銀青の名にかけて確定だとか。

ブルー 「いやあ、素晴らしい初仕事だったねえ、副住職」
キース 「…い、院殿号…。おまけに大居士…」

呆然と呟いているキース君。

シロエ 「院殿号だの大居士だのって、そんなに問題あるんですか?」
ブルー 「大いにあるねえ、普通のお葬式じゃまず見ない、ってね」
サム  「そいつをスッポンタケに付けちまったのかよ…」
ジョミー「しかも御布施は貰ってないよね」

タダでサービスしちゃったよね、とトドメの一撃。
キース君、めり込んでしまっておりますけれど。

??? 「こんにちはーっ!」
一同  「「「???」」」

誰だ、と見れば出ました、ソルジャー(会話表記はAブルー)。

Aブルー「ちょっと覗き見してたんだけど…」
ブルー 「何か用でも?」
Aブルー「スッポンタケに付けて貰った戒名、有効だってね?」
ブルー 「それでキースが死んでるんだけど、まだ何か?」
Aブルー「棚経付きで初盆をやって貰った甲斐があった、と思って!」

お蔭で充実した日々なのだ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ハーレイは疲れ知らずで、まさに絶倫!」
ブルー 「そりゃ良かったねえ…」
Aブルー「スッポンタケをおもてなし出来たお蔭だよ!」
ブルー 「はいはい、分かった」
Aブルー「あの戒名も実にいいのを付けて貰って…」

感謝の気持ちで一杯なのだ、ということですが。
院殿号と大居士の値打ち、分かってますか?

2014/09/06 (Sat)

 

☆素晴らしい戒名


スッポンタケに付けた戒名が有効と聞いて、めり込むキース君ですが。
そこへ来たソルジャー、いい戒名を付けて貰ったと感激中で。

Aブルー「いやあ、流石は本職のお坊さんだよね!」
ブルー 「そりゃまあ…。充分に一人でお葬式が出来るレベルだしね」
サム  「そこなんだよなあ、坊主ってだけでは無理だしよ…」

俺じゃまだ無理、と僧籍だけのサム君、ブツブツ。

サム  「何はともあれ、住職の資格を取らねえと…」
Aブルー「それがブルーが言ってたヤツかい? 資格がどうこう」
ブルー 「そんなトコだけど」
Aブルー「なるほど、お蔭でスッポンタケもいい戒名を貰えた、と!」

なんて素敵な戒名だろう、とソルジャーの口から例の戒名。
曰く、倫王院殿法界善根大居士。

Aブルー「絶倫と男根を織り込んで貰っただけでも最高なのに!」
ブルー 「感謝のポイントはそこなのかい!?」
Aブルー「えっ、ダメかい?」
ブルー 「院殿号と大居士の件は!」

ホントにそうそう出ないんだからね、と生徒会長、ズイと詰め寄り。

ブルー 「それを御布施も無しにサービスだよ?」
Aブルー「うん、サービスで貰ったけど」
ブルー 「出血大サービスどころの騒ぎじゃないんだよ、あれは!」

現にキースが死んでいる、と指差す先でキース君、絶賛討ち死に中。

Aブルー「あー…。まだ棚経とお盆の疲れが抜けないのかな?」
ブルー 「そうじゃなくって!」
シロエ 「初仕事がアレだったのがショックなんですよ、先輩は!」
Aブルー「そんなに落ち込まなくっても…」

自信を持っていいんじゃないかな、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「スッポンタケの人となりを表した素晴らしい戒名だしね」
ブルー 「君が注文したんだろう! コレで頼む、と!」
Aブルー「そうなんだけどさ…。まさかあそこまで!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「鯨並みだよ」

鯨並みのを付けて貰ったのがいい仕事なのだ、とベタ褒めですけど。
それも注文したんじゃあ?

2014/09/07 (Sun)  

 

☆取り消しは不可


キース君がスッポンタケに付けた戒名、倫王院殿法界善根大居士。
実に素晴らしい戒名なのだ、と注文主のソルジャーは褒めまくりで…。

Aブルー「言ってみるものだね、鯨並みでお願いするよ、って」
ブルー 「…それでキースは死んでるんだけど?」

鯨の戒名をパクッたばかりに…、と生徒会長、同情の眼差し。

ブルー 「院殿号に大居士だなんて、一生出せない坊主も多いし」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「凄い名士とか、有名人の檀家さんでもいないとねえ…」

一般人には出せない戒名、と銀青様の仰せ。

ブルー 「キースも一生、使う機会が無い可能性は高いよ」
Aブルー「付けてくれたよ、スッポンタケに」
ブルー 「だからめり込んでるんだってば、スッポンタケだけに!」

そんな代物に一世一代かもしれない戒名を奮発、しかも初仕事。
キース君、やっちまった感が半端ないですが。

シロエ 「会長、それ、取り返しはつかないんですか?」
ブルー 「付けてしまった以上は不可能だねえ…」
サム  「マジかよ、そこまで厳しいのかよ?」
ブルー 「戒名管理ソフトが人気な理由が其処なんだよ」

お寺の歴史があればあるほど、戒名の数も星の数ほど。
ウッカリ被ってしまおうものなら、もう取り返しがつかないわけで。

ブルー 「赤の他人と被る分にはまだマシだけどね…」
シロエ 「まさか身内と被るんですか?」
ブルー 「レアケースだけど、存在するね」
サム  「そういう時って、どうするんだよ?」
ブルー 「…戒名後付け」
一同  「「「後付け!?」」」
ブルー 「理由を付けて何文字か足す!」

ただし、と指を一本立てまして。

ブルー 「戒名の格は文字数で決まる。御先祖様のを上回ったら?」
サム  「…やべえんじゃねえか?」
ブルー 「ヤバイからこそ禁じ手なんだよ!」
Aブルー「つまり、スッポンタケのは貰っておいていいんだね?」

鯨並みのを、とソルジャー、御機嫌。
取り消せないなら、そうなりますねえ…。

2014/09/08 (Mon)

 

☆鯨の素晴らしさ


スッポンタケが貰った戒名、倫王院殿法界善根大居士。
元ネタは鯨のパクリですけど、本職の坊主が付けたら取り消しは不可。

Aブルー「あんなに素敵な戒名をタダで貰えただなんて…」
ブルー 「キースが迂闊だっただけなんだけどね?」
Aブルー「でも貰えたよ、もうスッポンタケのものなんだよ!」

鯨並みのがスッポンタケに…、とソルジャー、狂喜しておりますが。

ブルー 「君はホントに分かってるのかい、あれの値打ちが!」
Aブルー「分かってるとも、鯨並みだろ?」
ブルー 「そうじゃなくって、院殿号と大居士の方!」
Aブルー「そっちはどうでもいいんだよ、うん」

鯨並みなのが大切なのだ、という仰せ。

Aブルー「おまけに鯨のパクリってことは、あやかってるんだよね?」
ブルー 「まあ、そうなるけど…」
Aブルー「そこがいいんだよ、鯨ってトコが!」
キース 「…あんた、鯨と縁があったか?」

ようやっと起き上がって来たキース君。

キース 「鯨なんぞと縁がありそうにないんだが…」
Aブルー「シャングリラは白い鯨だけどねえ?」
キース 「…なんだ、それで鯨が有難いのか」

ならいい、と背中を向けた所へ。

Aブルー「違うよ、それとは違った意味で嬉しいんだけど!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「鯨については漠然としか知らなかったから…」
キース 「…それで?」
Aブルー「凄い戒名を貰うにあたって、鯨は立派な生き物と聞いたし」
キース 「捨てる所が無いというほどに、役立ったそうだが?」

だからこそ立派な戒名が付くのだ、とキース君は副住職の顔。

キース 「人間様のお役に立って頂いたから、と感謝の気持ちだ」
ブルー 「だからこその院殿号で大居士なんだよ」
Aブルー「戒名はよく分からないけど、鯨については知ろうと思って」
キース 「あんたにしては素晴らしい心掛けだな」
Aブルー「たまにはね!」

調べ物だって悪くない、との話ですけど。
鯨が如何に立派なのかは理解出来ましたか?

2014/09/09 (Tue)

 

☆素晴らしい鯨


スッポンタケに鯨並みの戒名を付けて貰って嬉しいソルジャー。
鯨について調べてみようと考えたようで、それは立派な心掛けですが。

ブルー 「君の世界にも鯨のデータはあるのかい?」
Aブルー「もちろんさ! いないわけではないからね」
シロエ 「鯨、現役だったんですか!」
サム  「地球が滅びたほどだって聞くし、いねえと思い込んでたぜ」
Aブルー「テラフォーミングしてある星なら海もあるよ?」

だから鯨も、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「ぼくたちが潜んでるアルテメシアにも居る筈なんだよ」
キース 「そうだったのか…」
Aブルー「生憎とお目にかかったことはないけど、大きいらしいね?」
ブルー 「鯨の種類にもよるんだけどね」
Aブルー「だけど、ぼくたちの世界じゃ鯨を獲ったりしないから…」

海に泳がせてあるだけだから、という話。

Aブルー「観賞用の魚と変わらないんで、どう役立つのか全く謎でさ」
ブルー 「それで調べて分かったのかい?」
Aブルー「んーと…。肉が取れるのと、油が取れるってトコまでは」
ブルー 「キースが捨てる所が無いほどと言ったろ!」

他にも色々役に立つのだ、と生徒会長。

ブルー 「もっとも、ぼくたちの世界も捕鯨禁止の方向でさ…」
Aブルー「絶滅しかけているのかい?」
ブルー 「それもあるけど、鯨は愛すべき動物だから、と」
キース 「保護団体がうるさいんだ。調査捕鯨でも邪魔をするんだ」
Aブルー「ふうん…。まあ、そういう気持ちは分かるかな」
ブルー 「君の世界じゃ観賞用の生き物みたいだしねえ?」
Aブルー「そうじゃなくって!」

鯨は素晴らしい生き物じゃないか、とソルジャー、鯨を褒める方へと。

Aブルー「あんな生き物はそうそういないよ」
ブルー 「詳しく勉強したのかい?」
Aブルー「主に鯨の生態について!」
ブルー 「それで?」
Aブルー「もう本当に最高だと!」

立派すぎる、とベタ褒めですけど。
鯨の何処がソルジャーのハートを鷲掴みに…?

2014/09/10 (Wed)

 

☆ループする話題


スッポンタケに付いた戒名、鯨並み。
それが御縁で鯨について調べたソルジャー、鯨をベタ褒めですけれど。

ブルー 「…鯨の生態の何処が最高?」
Aブルー「そりゃもう、根本的なトコから!」

もう最高の生き物なのだ、と言われましても。

キース 「鯨の生態は明かされていたか?」
シロエ 「どうでしょう?」
スウェナ「ウナギほどには謎じゃないとは思うのよね」
マツカ 「ウナギは産卵場所にも謎が多いですしね」
Aブルー「そうなのかい?」
シロエ 「絶滅危惧種に指定されちゃったみたいですけど?」
Aブルー「なんだって!?」

ぼくの大事な夜のお菓子のウナギバイが…、と驚くソルジャー。

Aブルー「ウナギは精がつくと言うから、青の間に常備してるんだよ」
シロエ 「あれは甘いですよ?」
Aブルー「大丈夫! 良薬は口に甘しだから!」

ハーレイには言って聞かせてあるから、と薬扱いなウナギパイ。

ブルー 「良薬は口に苦しだけど?」
Aブルー「甘いものが苦手なハーレイにはそれでいいんだよ!」

で、ウナギパイはどうなるんだい、と心配そうな表情で。

Aブルー「これからもちゃんと買えるのかな?」
ブルー 「ウナギパイも蒲焼きも当分の間は安泰だよ」
キース 「多少、値段が高めになるかもしれんがな」
Aブルー「だったらいいんだ、そういう薬は元から高いし!」

それに比べてウナギは遥かに良心価格、という持論。

Aブルー「おまけに食べて良しってね! 蒲焼きは実に美味しいよ」
ブルー 「それで、鯨は?」

食べるんじゃなくて生態だよね、と念押しをする生徒会長。

Aブルー「そうだけど? ぼくの世界じゃ食べないからね」
ブルー 「ぼくは鯨の生態ってヤツには詳しくなくてさ」

何が魂に響いたんだかサッパリだけど、と胡乱な顔つき。

ブルー 「根本的な所からだと言ったかい?」
Aブルー「言ったけど?」

鯨は実に素晴らしい、と話はループ。
根本的な所だなどと言い出すからには、何か根拠が?

2014/09/11 (Thu) 

 

☆鯨が出来るまで


キース君から鯨並みの戒名を授かってしまったスッポンタケ。
鯨は凄いと聞かされたソルジャー、調べた挙句に納得したようでして。

Aブルー「いやもうホントに、根本的な所からして凄いんだってば!」
ブルー 「…どういう意味?」
Aブルー「そもそも、鯨の始まりから!」
一同  「「「始まり?」」」

それは鯨の祖先のことだろうか、と首を捻ったシャン学メンバー。

シロエ 「あのう…。鯨は何から進化したんでしたっけ?」
Aブルー「さあ? ぼくも其処までは調べてないけど」
ブルー 「じゃあ、始まりって何のことさ?」
Aブルー「鯨の生命の始まりだよ!」

個体と言えばいいのかな、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「一頭の鯨が生まれるまでには壮大なロマンが!」
一同  「「「ロマン?」」」
Aブルー「いや、此処はドラマと言うべきか…」

とにかく凄い生き物らしい、という話ですが。

ブルー 「何がロマンで、どうドラマなのさ?」
Aブルー「鯨は逆ハーレムってヤツなんだよ!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「分からないかな、一頭のメスにオスが山盛り!」

七頭くらいはザラらしいのだ、と、どうやら求婚相手の数っぽく。

ブルー 「なるほど、それで逆ハーレムねえ…」
Aブルー「しかも、それだけじゃないんだよ!」
ブルー 「求愛のダンスでも始めるって?」
Aブルー「それはもちろんなんだけど!」

まあ聞いてくれ、とグッと拳を握るソルジャー。

Aブルー「ライバル争いに勝ったオスはさ、当然コトに及ぶんだけど」
ブルー 「そりゃそうだろうね?」
Aブルー「それから後が凄すぎなんだよ、敗れたオスも順番待ち!」
一同  「「「順番待ち?」」」

なんのこっちゃ、と一同、ポカンと。

キース 「あんた、順番待ちとか言ったか?」
Aブルー「そうだよ、コトが終わるまで周りで待っているんだよ!」

そしてコトが終われば順番に…、と言ってますけど。
まさか鯨は求婚相手ともれなくヤるとか…?

2014/09/12 (Fri) 

 

☆勝ち抜いた鯨


ソルジャー曰く、誕生からして既にロマンだという鯨。
一頭のメスに求婚相手が七頭はザラで、勝ち抜いた鯨以外は順番待ち。

ブルー 「ま、周りで他の鯨が順番待ちをしてるって?」
Aブルー「そうなんだよ、コトが終わるまで!」

メスに選ばれなかった鯨も待っているそうでございます。

Aブルー「でもって最初のオスが終えたら、次のがね!」
ブルー 「まさかと思うけど、全部もれなく…?」
Aブルー「そう、鯨のエッチはハズレ無しってね!」

たとえ負けても敗者復活、いや最初から敗者も何も無さそうな感じ。
要は最初が誰かというだけのことで。

Aブルー「結局、全部の求婚相手とヤるんだよ、メスは!」
ブルー 「それじゃ求婚のダンスだか何だかに何の意味があると?」
Aブルー「さあ? …いわゆるセックスアピールじゃないかな」

自分が一番凄いのだ、とアピールするためであろう、とソルジャー。

Aブルー「現に、そうやって選ばれた鯨は凄いんだしね?」
ブルー 「子供を残せるのがソレなわけだね」
シロエ 「ああ、最初の一頭しか子孫に繋がらないんですね!」

鯨の子供は確か一頭くらいだった筈です、とシロエ君も納得ですが。

Aブルー「違うらしいよ?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「あまりにも沢山のオスとヤるんで、どれが親だか…」
ブルー 「分からないってオチなのかい!?」
Aブルー「そのとおり!」

最初の一頭の子供とは限らないのだとか。

ブルー 「それじゃ最初の鯨はどう凄いのさ?」
キース 「子孫も残せないとなったら、凄さが全く分からんのだが」
Aブルー「そうかなあ? 求婚者が七頭はザラなんだよ?」

勝ち抜いた後には他の鯨が順番待ちを…、と話は最初へ。

Aブルー「周りで待っているってことはさ、見られてるわけで」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「エッチの現場を他の鯨がガン見なんだよ!」

それでも萎えない所が凄いじゃないか、とグッと拳を。
ソルジャー、そこに惹かれましたか?

2014/09/13 (Sat)

 

☆見られても平気


メスの鯨に選ばれたオス。しかし子孫を残せるとは限らないのだとか。
最初にコトに及べるだけで、負けた鯨が周りでガン見。

Aブルー「見られていても意気消沈にならない所が凄くって!」
ブルー 「はいはい、それで?」
Aブルー「ぼくのハーレイは見られているとダメなヘタレだし…」

その辺が直ると実に嬉しい、と言い出すソルジャー。

Aブルー「スッポンタケが鯨のパワーを授かったからには期待大!」
ブルー 「そういうことになるのかい?」
Aブルー「戒名が鯨並みだしね!」

しかも鯨の戒名のパクリ、と実に嬉しそう。

Aブルー「キースにはとても感謝してるよ、あの戒名!」
キース 「…そ、そうか…」
Aブルー「院殿号だの大居士だのは分からないけど、鯨並み!」

鯨のパワーにあやかれるのだ、とウットリと。

Aブルー「ガン見されても平気なタフさもさることながら!」
ブルー 「まだあるのかい?」
Aブルー「そうなんだよ! 鯨は本当に素晴らしくって!」

まあ聞いてくれ、と頼まなくても喋りそうな勢いで。

Aブルー「聞いてビックリ、鯨は魚じゃなかったんだよ!」
ブルー 「そうだろうねえ、哺乳類だし」
Aブルー「こっちじゃ常識かもしれないけど、ぼくは適当!」

実物を目にする機会も無いし、という仰せ。

Aブルー「人間様に近いとなったら、エッチの方も凄いかな、と」
ブルー 「君はキノコのスッポンタケでも拝むくせに!」
Aブルー「そりゃあ、あれだけ凄かったらねえ…」

あの姿が神でなければ何だと、とスッポンタケを大絶賛。

Aブルー「あれはキノコでも神様なんだよ、別格だってば!」
ブルー 「分かったから! スッポンタケは別枠なんだね」
Aブルー「まさに別格! しかも今や鯨のパワーもついてるし!」
ブルー 「…鯨の何処が素晴らしいのか、ぼくは知りたくないけれど」
Aブルー「スッポンタケも驚きの事実、これぞ御神体並みってね!」

御神体だよ、と言われましても。
鯨の何処が御神体だと…?

2014/09/14 (Sun)

 

☆最大の哺乳類


スッポンタケを神と崇めるソルジャー、鯨並みの戒名がついて大満足。
なんでも鯨はパワーが凄くて御神体並みという話ですが。

キース 「言っておくがな、神と仏は別物だからな」
Aブルー「嘘を言っちゃ駄目だよ、君は本職なんだから!」

神仏習合についてノルディに習った、と威張るソルジャー。

Aブルー「スッポンタケの初盆をしたんだ、と話したからね!」
シロエ 「エロドクターにですか!?」
Aブルー「デートのついでに、ちょこっとね!」
ブルー 「お籠り中じゃなかったのかい、スッポンタケの御利益で!」
Aブルー「ハーレイが休めない日があったからねえ、暇つぶしに」

ランチにお出掛けして来たのだ、という話。

Aブルー「それで初盆の話をしたらさ、神様も仏様もセットものだと」
ブルー 「…まあ、間違ってはいないんだけど…」
Aブルー「だからスッポンタケは今や神様、仏様で!」

しかも鯨のパワーが宿った凄い神様、と御満悦。

Aブルー「なにしろ鯨はサイズが凄くて!」
ブルー 「当たり前だろ、鯨なんだから」
シロエ 「小さい鯨もいますけどね?」
サム  「でもよ、だいたい鯨はデカイもんだよな」
Aブルー「最大の哺乳類だって言うから、調べてみたら…」

哺乳類どころか現生動物の中では最大だってね、と知識をお披露目。

Aブルー「そんな鯨の大事な部分が凄くない筈がないじゃないか!」
一同  「「「大事な部分?」」」
Aブルー「メスを奪い合った末に使う、大事なトコだよ!」

スッポンタケの戒名にも文字が使われていて…、とニコニコニッコリ。

Aブルー「ズバリ、男根! スッポンタケの学名の一部!」
一同  「「「!!!」」」
Aブルー「鯨の場合はどうなんだろう、と調べて当然!」
ブルー 「そんな問題、放置でいいから!」
Aブルー「ダメダメ、戒名に一文字、学名に二文字の御縁だから!」

スッポンタケの戒名、倫王院殿法界善根大居士。
学名は「恥知らずな男根」でしたけれども、鯨の場合は…?

2014/09/15 (Mon)






 

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