☆御縁の深い鯨
戒名に一文字、学名に二文字が入った男根。
鯨のソレについて調べたソルジャー、どうやら成果があったらしくて。
Aブルー「いやもう、実に凄かったんだよ!」
ブルー 「もういいから! それより退場して欲しいんだけど!」
Aブルー「ぼくは感謝の気持ちで一杯なんだよ、あの戒名への!」
スッポンタケに鯨のパワーが、と退場の気配も無いソルジャー。
Aブルー「鯨の中でも最大のヤツがシロナガスクジラで」
シロエ 「そうらしいですね?」
Aブルー「シャングリラはこれに激似なんだよ、形がね」
ブルー 「ぼくたちの世界でも、そういう風に言われているねえ…」
サム 「未確認飛行物体扱いだもんなあ、宇宙クジラで」
スウェナ「クジラだと思っていたのよ、私。宇宙船だったなんて…」
マツカ 「普通は誰も気付きませんよ」
本物の宇宙船が飛んでいるなんて、とマツカ君。
ジョミー「だよねえ、そういう技術はまだ無いことになってるしね?」
Aブルー「こっちの世界じゃそうらしいねえ!」
だけどシャングリラがあるってね、とソルジャーは笑顔。
Aブルー「君たちも見たなら鯨に似てると分かるだろう?」
キース 「それはまあ…否定は出来んが」
Aブルー「シャングリラそっくりな鯨っていうのも御縁なんだよ」
スッポンタケとぼくとの御縁、と御縁を強調。
Aブルー「だからあの戒名を貰えたのも不思議な御縁ってヤツで!」
キース 「あんたが付けろと言ったんだろうが!」
Aブルー「でもさ、実際に付けてくれたのは君だしね?」
本職に付けて貰わないと無効なんだろう、と早速、受け売り。
Aブルー「それで貰った戒名と御縁が深い鯨のアソコが!」
ブルー 「だから帰れと!」
Aブルー「説明させてよ、シロナガスクジラのアソコといったら!」
ブルー 「言わなくていいから!」
Aブルー「聞いてビックリ、もう本当に御神体並みの代物なんだよ!」
実に有難いアソコなのだ、という話ですが。
シロナガスクジラの男根とやらが…?
2014/09/16 (Tue)
☆シロナガスクジラの謎
ソルジャー曰く、シャングリラと鯨には形が激似という深い御縁が。
そして似ていると噂のシロナガスクジラのアソコが、御神体並みとか。
Aブルー「もうね、これを知った時は嬉しくってさ!」
ブルー 「誰も聞きたくないだろうから、君の世界へ帰りたまえ!」
Aブルー「ぼくはキースに御礼を言いに来たんだよ?」
鯨並みの素晴らしい戒名について、と凄むソルジャー。
Aブルー「どう素晴らしいかを語らせもせずに帰れだなんて…」
ブルー 「君の話は大体、想像ついたから!」
Aブルー「それじゃ、君が語ってくれるのかい?」
ブルー 「は?」
Aブルー「ぼくの代わりにシロナガスクジラを語ってくれると?」
御神体並みのアソコの凄さを、と切り返し。
ブルー 「…そ、それは…。ちょっと…」
Aブルー「ほらね、やっぱりぼくが自分で語るのが一番なんだよ!」
まずはキースに改めて御礼、と深く一礼。
Aブルー「いい戒名をくれてありがとう! 感謝してるよ!」
キース 「…そ、そうか…」
Aブルー「初仕事だってね、きっと立派なお坊さんになれるって!」
ぼくが保証する、まではいいのですけど。
Aブルー「スッポンタケもきっと応援してくれるよ! 心から!」
キース 「それは要らんが!」
Aブルー「遠慮しないで受けておきたまえ、もはや神様、仏様!」
今や鯨のパワーまで持った凄い神様で仏様だ、と満面の笑み。
Aブルー「それでね、シロナガスクジラのアソコなんだけど」
キース 「…その話は俺にしているのか?」
Aブルー「ううん、みんなに!」
初盆に協力して貰った感謝をこめて、と有難迷惑そのものな理論。
Aブルー「是非とも聞いてよ、シロナガスクジラの男根はさ…」
ブルー 「どうせ恥じらいが無いんだろう!」
Aブルー「そりゃもう、恥知らずなのは基本のキだけど!」
他の鯨にガン見されてもヤれる凄さは恥知らずの証拠、だそうですが。
恥じらいが無いということに加えて、まだまだ凄さがあるんですか?
2014/09/17 (Wed)
☆ビッグなサイズ
メス争いに勝ち残った鯨は、負けた鯨がガン見する中でエッチだとか。
中でも最大のシロナガスクジラはアソコの方も凄いのだそうで。
Aブルー「他の鯨が見ている中でヤリまくる根性も凄いけど!」
ブルー 「恥知らずな件はもういいから!」
スッポンタケだけで沢山だから、と生徒会長、呻いております。
なにしろスッポンタケの学名と来たら「恥知らずな男根」。
ブルー 「さっさと帰って欲しいんだけどね、君の世界に!」
Aブルー「SD体制で苦労しているぼくに帰れと?」
一同 「「「うっ…」」」
決して勝てない必殺技がSD体制攻撃なるもの。
これを出されると黙るしか無く。
Aブルー「まあ喋らせてよ、シロナガスクジラは最大だよね?」
ブルー 「今現在の生き物の中では最大だね…」
Aブルー「それに見合った凄いのがついているんだよ!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「こっちじゃ馬並みだとか言うそうだけれど、馬どころか!」
一同 「「「馬並み?」」」
Aブルー「アソコがビッグサイズだってこと!」
アソコすなわち男根なのだ、と訊いてもいないのに説明が。
Aブルー「巨大な身体に見合った男根、これぞスペシャル!」
ブルー 「分かったから!」
Aブルー「それじゃ、サイズを知っているわけ?」
ブルー 「…そ、そこまでは知らないけど…」
Aブルー「聞いて驚き、なんと長さは三メートルも!」
突っ込まれたら最後、ぼくの身体も突き抜けるサイズ、と極上の笑顔。
Aブルー「ぼくのハーレイが漲ってるとさ、突き抜けそうな錯覚がね」
ブルー 「錯覚だから!」
Aブルー「そういうパワーがググッと増すのが鯨の御利益!」
スッポンタケは鯨並みのパワーを手に入れたから、と上機嫌。
Aブルー「この先、文字通り貫かれる感覚を得られるんだよ!」
ブルー 「いっそ串刺しにされてしまえば?」
Aブルー「ぼくはそれでもかまわないけど!」
ロマンだと言っておりますが。
男根で串刺し、それってロマン…?
2014/09/18 (Thu)
☆串刺しも素敵
なんと三メートルもあるという、シロナガスクジラのアソコのサイズ。
串刺しにされそうな大きさでそれもロマン、と言い出すソルジャー。
Aブルー「ハーレイのアソコに串刺しだなんて最高じゃないか!」
ブルー 「それのどの辺がロマンなのさ!」
Aブルー「こればっかりは体験しないと分からないってね!」
それで串刺しになった場合…、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「串刺しだからね、もう一つくらいは刺さるだろ?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイのアソコに余裕が!」
ぼくを貫いても余る部分が、とカッ飛んだことを。
Aブルー「きっと半端なく余るだろうから、そこにもう一人!」
一同 「「「えっ?」」」
Aブルー「こっちのブルーもお試しで、ひとつ! ぼくと一緒に!」
セットで貫かれてみようじゃないか、と凄い提案。
Aブルー「是非、ぼくのハーレイの良さを体験してよ!」
ブルー 「お断りだから!」
Aブルー「そう言わずにさ! 二人一緒にヤられてみようよ!」
キース 「…横からアレだが、楽しむ前に死ぬと思うがな」
シロエ 「ですよね、串刺しになってるんですし」
Aブルー「何を言うかな、エッチの世界は昇天してなんぼ!」
抱き殺されるならそれも良きかな、と言われましても。
ブルー 「その前に絶対、スプラッタだから!」
Aブルー「そうなのかなあ? いい感じだと思ったんだけど…」
ブルー 「君の発想にはついてけないよ!」
Aブルー「うーん…。でもまあ、鯨並みというのは素敵なんだよ」
見られていても平気でデカイ男根、とウットリと。
Aブルー「これだけの凄さがスッポンタケに加わったしね!」
キース 「そういうつもりで付けた戒名ではないんだが!」
Aブルー「だけど実際、ぼくのハーレイは漲ってるから!」
ブルー 「…はいはい、鯨並みなんだね」
Aブルー「スッポンタケだよ!」
だから是非とも会って御礼を、と言ってますけど。
会うって、例のスッポンタケに…?
2014/09/19 (Fri)
☆秋にはお彼岸
キース君が鯨の戒名をまるっとパクって付けた、スッポンタケの戒名。
お蔭で鯨のパワーも備わったのだ、とソルジャー、信じておりまして。
Aブルー「ぼくとしてはね、感謝の気持ちを伝えたくって!」
キース 「スッポンタケにか!?」
Aブルー「そうだよ、そろそろ姿を見せるんだろう?」
夏は駄目でも秋ならオッケー、と言い出すソルジャー。
Aブルー「夏にキノコは生えないと聞いて、諦めてたけど…」
キース 「もうお浄土にお帰りになったぞ!」
シロエ 「そうですよ。初盆も終わって、お浄土ですよ」
Aブルー「お彼岸があるし!」
あれもキースが忙しい筈、と極上の笑み。
Aブルー「確かお墓参りが増えるシーズン、墓回向がどうとか」
キース 「その通りだが…」
Aブルー「だったら、スッポンタケにお礼に行くのにピッタリだよ!」
キース 「はあ?」
Aブルー「墓回向とやらで、更にパワーアップ!」
御利益パワーがググンとアップ、とグッと拳を。
Aブルー「是非ともお経を唱えて貰って、より強力に!」
キース 「お彼岸ってヤツは、そういうものではないんだが!」
Aブルー「じゃあ、何さ?」
キース 「太陽が真西に沈む季節に、こう、お浄土に思いを馳せて」
Aブルー「えっ?」
キース 「お中日というのがあってな、春分の日と秋分なんだ!」
その日がお彼岸のメインなのだ、と副住職なキース君。
キース 「お浄土は西にあると言うから、太陽が真西に沈む日だ!」
Aブルー「その日に拝めばいいのかい?」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「え、だって。最高の吉日ってコトだろう?」
お浄土に直結していそうな日、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「エッチは昇天してなんぼ! すなわち、お浄土!」
キース 「どういう理論だ!」
Aブルー「お浄土って言うのは天国みたいなモノだよねえ?」
その吉日にあやかりたい、とか言い出しましたが。
スッポンタケに御礼に行くのに、まさかお彼岸のお中日をチョイス…?
2014/09/20 (Sat)
☆お彼岸も希望
スッポンタケに鯨のパワーが加わったのだ、と信じるソルジャー。
御礼に行きたいと言い出しましたが、お彼岸のお中日を希望だとかで。
Aブルー「お浄土に近い日だったら、絶対、其処だよ!」
キース 「お彼岸というのはそういうものではないんだが!」
サム 「そうだぜ、お中日には法要もあるしよ」
ジョミー「春のお彼岸だと、ぼくとサムも駆り出されるんだから!」
Aブルー「ああ、そういえば、そうだったねえ!」
春のお彼岸は君たちにも出番が、と頷くソルジャー。
Aブルー「だったら一層、有難いってね!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「この面子で行けば立派な法要が出来るじゃないか!」
スッポンタケのために、と実に嬉しそう。
Aブルー「初盆はブルーの家でやったけど、今度は現場で!」
一同 「「「現場?」」」
Aブルー「スッポンタケも帰って来ただろうから、山でだよ!」
もう秋だから出ている筈だ、という主張。
Aブルー「お帰りになったスッポンタケのために、法要を是非!」
ブルー 「そのスッポンタケ、別物だから!」
新しいスッポンタケが生えるのであって、別物なのだと生徒会長。
ブルー 「新しいのに御礼を言うのはかまわないけど、法要は…」
Aブルー「何かマズイのかい?」
ブルー 「お彼岸の場合、法要の対象は仏様だよ!」
Aブルー「それじゃ、お浄土に帰った方ならかまわないわけ?」
一同 「「「帰った方?」」」
Aブルー「初盆をしたスッポンタケだよ!」
あっちだったら今もお浄土、と鋭い指摘。
Aブルー「鯨のパワーを備えた戒名も持っているしね」
ブルー 「…ま、まさか…」
Aブルー「お彼岸の法要を是非、スッポンタケのために!」
キース 「俺はお中日は忙しいんだが!」
シロエ 「キース先輩、元老寺の方で法要ですよね」
Aブルー「じゃあ、合同でもかまわないけど?」
一同 「「「合同?」」」
この流れで合同と言われましても。
もしや元老寺でスッポンタケの法要を…?
2014/09/21 (Sun)
☆師匠と仏弟子
お彼岸のお中日にはスッポンタケのために法要を、と言うソルジャー。
その日はキース君が元老寺だと聞くと、合同でもいいという話。
キース 「ま、まさかと思うが、合同というのは…」
Aブルー「もちろん、元老寺でスッポンタケの法要をするんだよ!」
本物のお寺は捨て難いものが、と瞳がキラキラ。
Aブルー「法要はぼくの柄じゃないけど、スッポンタケのためなら!」
キース 「迷惑なんだが!」
Aブルー「でも、戒名を付けてくれたのは君だよね?」
キース 「あ、あれは成り行きというヤツでだな…!」
Aブルー「だけど有効だとブルーが言ったよ、えーっと…」
こういう場合は何と言うのかな、と生徒会長の方へと視線が。
Aブルー「キースはどういう立場になるわけ、スッポンタケの?」
ブルー 「ズバリ言うなら、師匠だね」
一同 「「「師匠!?」」」
なんだそれは、と一同、仰天。
何故にキース君がスッポンタケの師匠になるのか。
Aブルー「名付け親じゃなくて、師匠なのかい?」
ブルー 「戒名とは何か、追求するなら師匠だねえ…」
Aブルー「なんで師匠って立場になるわけ?」
ブルー 「戒名は仏弟子になるための名前なんだよ、本来は」
坊主の場合は名前がイコール戒名なのだ、と生徒会長。
ブルー 「ぼくなら銀青、キースなら休須。ジョミーが徐未だね」
サム 「俺は作夢だし、そのまんまだけどな」
Aブルー「でもさ、それだと文字数が少なすぎないかい?」
ブルー 「これを基本に色々つくのさ、院殿号とか大居士だとか」
Aブルー「ふうん…。それで、その戒名を師匠がつけるのかい?」
ブルー 「そういう約束になっているねえ…」
ゆえにキースはスッポンタケの師匠な立場、という結論が。
ブルー 「付けてしまって有効な以上は師匠だよ、うん」
Aブルー「だったら是非とも、師匠のお寺でスッポンタケの法要を!」
キース 「なんでそうなる!」
お断りだ、と怒鳴ってますけど。
師匠だったら法要をすべき立場では?
2014/09/22 (Mon)
☆法要と卒塔婆
生徒会長曰く、戒名は師匠が付けるもの。
ゆえにキース君はスッポンタケの師匠な立場、という恐ろしい結論で。
Aブルー「キースが師匠なんだろう? 法要をしてくれないと!」
キース 「俺は弟子なんぞ持った覚えは無い!」
Aブルー「だけどブルーが師匠と言ったよ、スッポンタケの!」
立派な戒名をくれたからには君が師匠だ、とビシィと指摘。
Aブルー「だから、合同でいいからさ! お彼岸をよろしく!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
Aブルー「スッポンタケの師匠なんだろ?」
キース 「そうじゃなくてだ、俺は元老寺の副住職で!」
お彼岸の法要での立場は脇役、とキース君。
キース 「メインは親父だ、親父が卒塔婆を読み上げるんだ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「檀家さんが供えた卒塔婆をだな、俺の親父が順番に!」
読み終えた分から檀家さんがお墓に持って行くそうでございます。
キース 「つまりだ、スッポンタケの卒塔婆なんぞを混ぜられたら!」
サム 「親父さんがそれを読むってわけかよ?」
キース 「そういうことだ!」
付けた覚えも見た覚えも無い戒名を…、とキース君はガクブルと。
キース 「院殿号で大居士なんだぞ、親父にバレない筈が無い!」
ジョミー「何がさ?」
キース 「妙な卒塔婆が混ざったことが、だ!」
その場は普通に読むだろうが…、という話。
アドス和尚もプロのお坊さん、サラッと読みそうらしいのですが。
キース 「卒塔婆を誰が取りに来たかはチェックしやがるな」
Aブルー「ぼくのことなら大丈夫! 情報操作はお手の物ってね!」
キース 「だったら、親父の記憶も消せるのか?」
でないと俺が殺される、と切羽詰った表情でして。
キース 「勝手に戒名を付けていた上に、院殿号で大居士はマズイ!」
Aブルー「記憶を消しても、法要の効果はあるのかい?」
キース 「…そ、それは…」
ギクリと引き攣った所からして。
アドス和尚の記憶を消したら無効みたいですね?
2014/09/23 (Tue)
☆出張をよろしく
スッポンタケのお彼岸の法要を、元老寺で決行する場合。
戒名を書いた卒塔婆をアドス和尚が読み上げるそうで、エライ事態に。
Aブルー「キースのお父さんの記憶を消したら、法要は無効か…」
キース 「…そういうことだ。だからだな!」
Aブルー「じゃあ、特別に法要を!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「お盆みたいに出張サービスでお願いするよ!」
また祭壇を作っておくから、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ブルーの家を借りていいだろ、そしてお彼岸のお中日に!」
キース 「お彼岸は出張どころじゃないんだ!」
俺は元老寺で朝から晩までお役目が…、と副住職なキース君。
キース 「抜けようものなら、親父に何と言われるか!」
Aブルー「特別休暇にしてあげるからさ!」
キース 「特別休暇?」
Aブルー「ぼくの得意技! 適当に理由をつけて休暇を!」
そしてキースには情報操作で特別休暇を、とニコニコニコ。
Aブルー「要は休みが取れればいいんだ、キースのために!」
キース 「俺にお中日を抜け出して来いと!?」
Aブルー「堂々と欠席するんだよ! 外せない用事があるとかで!」
適当な理由を考えたまえ、と赤い瞳がキラリーン! と。
Aブルー「君がお父さんたちに申し出る時、協力するから!」
キース 「…それが情報操作なのか?」
Aブルー「仕方ないな、って思わせるんだよ、それが一番早いから!」
学校行事でも何でもいいから、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「そして元老寺の方を欠席、此処で君の一番弟子のために!」
キース 「一番弟子だと!?」
Aブルー「他に弟子なんかいないだろ?」
スッポンタケが一番弟子だ、と言われたキース君、ズズンとめり込み。
キース 「…い、一番弟子…」
Aブルー「だからね、可愛い一番弟子のために是非お彼岸の法要を!」
キース 「そ、そのために本物の法要を欠席して来いと…」
どうしろと、と呻いておりますが。
キース君、いよいよリーチですかねえ?
2014/09/24 (Wed)
☆消える副住職
ソルジャー曰く、キース君の一番弟子はスッポンタケ。
大切な弟子の法要を執り行うべし、と元老寺を抜けて来いとの命令で。
Aブルー「いいね、自発的に抜けて来ないなら拉致するよ?」
一同 「「「拉致?」」」
Aブルー「ぼくが元老寺に乗り込んで行って、キースを攫う!」
そしてこの家で法要を、と凄むソルジャー。
Aブルー「副住職が消えたくらいで、法要はパアにはならないし!」
キース 「なるんだが!」
Aブルー「じゃあ、君が副住職になるよりも前は?」
お父さんが一人でやっていたんじゃないのかい、と鋭い突っ込み。
キース 「そ、それは…。しかし俺だって手伝っていたし!」
Aブルー「手伝ってない年も多い筈だよ、遊びに出掛けて」
キース 「そうだが、今はそういうわけには!」
Aブルー「情報操作は得意なんだよ、一人消えても無問題!」
それこそ理由は何とでも、と鼻でフフンと。
Aブルー「お腹を壊してトイレから一歩も出られないとか!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「それが一番、簡単だから!」
法要が終わればトイレに帰してあげるから、と怖いアイデア。
Aブルー「トイレの戸を開けて戻ってくればね、もう完璧だよ!」
サム 「…確かにトイレじゃ仕方ねえなあ、坊主でもよ…」
シロエ 「法要の席で粗相をするより、立てこもる方がマシですよね」
ジョミー「トイレじゃねえ…」
ブルー 「下痢なら仕方ないかもねえ…」
キース 「誰が下痢だと!」
Aブルー「お中日の日の、君」
出張で法要をしてくれないなら下痢コースだ、と確定らしく。
Aブルー「特別休暇を取得するなら、ちゃんと手助けするけれど!」
キース 「…俺が休暇を取らなかったら…?」
Aブルー「法要の席から君の姿が消え失せるってね!」
キース 「本気なのか!?」
Aブルー「そう、トイレに向かってマッハの速さで!」
そして鍵がガッチリかかった個室が一つ、と冷たい微笑み。
トイレに走るか、法要をするかの二者択一?
2014/09/25 (Thu)
☆トイレか休暇か
お彼岸のお中日にスッポンタケの法要をしない場合は、拉致。
キース君、元老寺での法要の真っ最中にトイレへ連れて行かれる模様。
Aブルー「トイレに走ってトイレから戻る。完璧だよね」
サム 「誰も拉致されたとは思わねえだろうな…」
シロエ 「下痢が酷いのか、と同情されてしまうんでしょうね」
ジョミー「アドス和尚も怒れないよね…」
下痢だもんね、とジョミー君。
ジョミー「キース、そのコースにして貰えば?」
ブルー 「いいねえ、正々堂々と抜けられるしね?」
キース 「俺の名誉はどうなるんだ!」
シロエ 「生理現象ですから仕方ないですよ」
マツカ 「お父さんも許して下さいますよ」
キース 「そういう問題じゃなくてだな!」
トイレに長時間コースが最悪なのだ、と言われましても。
Aブルー「だったら、休暇を取ってくれるわけ?」
キース 「うっ…」
Aブルー「ちゃんと休暇届を出すなら協力するけど、嫌ならトイレ」
個室から此処まで瞬間移動、と有無を言わさぬ迫力で。
Aブルー「選びたまえ。法要をするか、トイレに籠るか」
キース 「どっちにしたって法要だろうが、スッポンタケの!」
Aブルー「だから選べる、お得なプランになってるんだよ!」
休暇でも良し、トイレに籠るのも良し、と二つのプランが。
Aブルー「ぼくはどっちでもかまわないしね? 法要さえ出来れば」
キース 「…しない選択肢は無いんだな?」
Aブルー「無いねえ、ぼくの大事なスッポンタケだし!」
君にとっても一番弟子で…、と痛い所をグッサリと。
Aブルー「決めないならぼくが勝手に決めるよ? 下痢コースで」
キース 「下痢なのか!」
Aブルー「その方がぼくも何かと楽だし」
トイレに送迎するだけだから、とニヤリ。
Aブルー「それで、返事は?」
キース 「分かった、俺は休暇を取る!」
Aブルー「ありがとう! スッポンタケも喜ぶよ!」
後はお中日を待つだけだ、とソルジャー、御機嫌。
スッポンタケの法要ですか…。
2014/09/26 (Fri)
☆スッポンタケがいない
お彼岸のお中日は、生徒会長の家でスッポンタケの法要を。
やむなく休暇を取ったキース君を迎えて、厳粛な法要となる筈ですが。
Aブルー「この日を待っていたんだよ! もう毎日が楽しみで!」
ブルー 「そりゃ良かったねえ…」
Aブルー「彼岸の入りからワクワクしてたし、ついにこの日が!」
やって来ました、お中日。
有無を言わさず巻き込まれたシャン学メンバーも来ております。
Aブルー「お供え物は用意して来たんだ、色々とね!」
シロエ 「生臭ものは無いでしょうね?」
Aブルー「大丈夫! ぼくも初盆で学習したから!」
果物とお菓子を中心に揃えてみたよ、と心掛けは殊勝。
Aブルー「それで今から祭壇を…、って、あれっ?」
シロエ 「どうかしましたか?」
Aブルー「スッポンタケは何処にお祭りすればいいわけ?」
ブルー 「其処にテーブルが置いてあるだろ、初盆と同じで」
Aブルー「そうじゃなくって!」
スッポンタケは何処に、と同じ質問。
Aブルー「祭壇はあるけど、肝心要のスッポンタケが…」
一同 「「「???」」」
Aブルー「法要をして貰うスッポンタケがいないんだよ!」
一同 「「「いない?」」」
Aブルー「これがスッポンタケなんだ、っていうものが!」
お供え物しか無いんだけれど、とソルジャー、顔面蒼白。
Aブルー「も、もしかして位牌を頼まなくっちゃ駄目だった?」
ブルー 「お彼岸は本来、そういうものではないからねえ…」
Aブルー「そういえばキースは墓回向がどうとか…」
お墓を建てねばならなかったのだろうか、と訊かれましても。
ジョミー「お断りだって言ってなかった? スッポンタケのお墓」
サム 「思い切り却下してたよな?」
Aブルー「じゃ、じゃあ、今日のスッポンタケの法要は…」
ブルー 「キースの腕前に期待するしかないね」
Aブルー「そ、そんな…」
困る、と言っても存在しない位牌など。
泣く泣くお供え物を並べるソルジャーですけど、どうなるのでしょう?
2014/09/27 (Sat)
☆主役がいない
やって来ました、お中日。生徒会長宅でスッポンタケの法要開催。
ところがスッポンタケの位牌などが無く、あるのはお供え物だけで…。
Aブルー「お供え物は並べ終わったけど、スッポンタケが…」
シロエ 「ド真ん中が空いたままですね…」
サム 「位牌がねえんじゃ仕方ねえよなあ」
ブルー 「お彼岸の法要はお寺でやるのが本当だしね?」
位牌があっても意味はイマイチ、と生徒会長。
Aブルー「それじゃ、お彼岸は何をするのさ?」
ブルー 「お浄土に思いを馳せて御先祖様の供養だけど?」
Aブルー「キースが言ってた卒塔婆が其処で出て来るのかい?」
ブルー 「そういうことだね、坊主が読み上げるコトに意味がね」
Aブルー「その卒塔婆…」
ブルー 「ん?」
Aブルー「ぼくは頼んでいないんだけど!」
出張法要を頼んだだけで、とソルジャー、青い顔をしております。
Aブルー「しかも脅して頼んじゃったし、卒塔婆の費用も…」
ブルー 「払ってないって?」
Aブルー「タダじゃないよね、卒塔婆って」
ブルー 「思い切り有料アイテムだけど?」
Aブルー「や、やっぱり…」
では法要には意味が無いのだろうか、と見詰める先に空っぽの祭壇。
お供え物を並べただけのテーブル、スッポンタケは不在。
Aブルー「もうダメかも…」
ぶるぅ 「あっ、お客様だあ!」
ピンポーン♪ と玄関チャイムの音が。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たよ!」
キース 「邪魔するぞ」
ついでに着替えさせてくれ、と大荷物持参のキース君。
キース 「親父には山かと訊かれたが…」
ブルー 「そのリュックだと、そうなるだろうね」
キース 「皆で出掛けるからと休暇を貰っておいて法衣はマズイ」
部屋を借りるぞ、と暫しゴソゴソ、副住職のご登場。
ぶるぅ 「お坊さんだあ!」
キース 「其処のテーブルが祭壇なんだな。始めるとするか」
法要に参加するヤツは座ってくれ、と言われましても。
主役を務めるスッポンタケがいないんですが…?
2014/09/28 (Sun)
☆卒塔婆も無いけど
いざお中日の法要を、という段になってスッポンタケが不在の祭壇が。
法衣のキース君が来ましたけれども、さて、法要はどうなるか。
Aブルー「あ、あの…。そのぅ…」
キース 「なんだ?」
Aブルー「さ、祭壇のことなんだけど…」
キース 「何か問題でもあるのか、これに」
Aブルー「法要の主役がいないんだよ! スッポンタケが!」
位牌が無い上に卒塔婆も無くて…、とソルジャー、オロオロ。
Aブルー「これじゃ法要の意味が無いよね、どうなるわけ!?」
キース 「前も言ったが、お彼岸はお浄土に思いを馳せて先祖供養だ」
Aブルー「だったらスッポンタケの出番は!?」
キース 「子孫が供養をすれば良かろう」
スッポンタケはあんたの先祖と言うわけじゃなし、と副住職。
キース 「では、始めるぞ」
Aブルー「ま、待ってよ、それは師匠としてどうなんだい!?」
キース 「師匠?」
Aブルー「君はスッポンタケの師匠じゃないか!」
立派な戒名を付けてくれたよ、と鋭い突っ込み。
Aブルー「基本は先祖供養かもしれないけれども、弟子だって!」
キース 「師匠の俺に供養をしろと!?」
Aブルー「だって、スッポンタケが先祖供養をするなんてこと…」
有り得ないだろうし代わりにお願い、と真剣な顔。
Aブルー「せめて卒塔婆は作ってやってよ!」
キース 「そう来たか…」
Aブルー「本当に卒塔婆だけでもいいから!」
キース 「その卒塔婆。墓が無いなら置き場所が無いが?」
Aブルー「うっ…」
言葉に詰まったソルジャーですけど。
Aブルー「ちょっと待って。君、お盆の度に卒塔婆を書いてるよね?」
キース 「そのとおりだが?」
Aブルー「お彼岸も卒塔婆なら、お墓は卒塔婆に埋もれないかい?」
キース 「そうなる前に古い卒塔婆はお焚き上げだ!」
Aブルー「じゃあ、お焚き上げコースでお願いするよ!」
法要で使った後にはお焚き上げを、と言い出しましたが。
スッポンタケの卒塔婆、土壇場で堂々の登場ですか?
2014/09/29 (Mon)
☆法要は卒塔婆で
スッポンタケの位牌どころか卒塔婆すら無い、お中日の法要用の祭壇。
せめて卒塔婆を、と希望のソルジャー、お焚き上げだと言い出して。
Aブルー「此処の法要で使った後はさ、お焚き上げで!」
キース 「お焚き上げは親父の管轄なんだが!」
Aブルー「本当に?」
本当に一度もやってないかい、とソルジャー、ギロリと。
Aブルー「たまに元老寺の裏山で焼却炉と戦う君の姿が…」
キース 「なんで知ってる!」
Aブルー「ああ、やっぱりアレがお焚き上げなんだ?」
それじゃよろしく、とニコニコニッコリ。
キース 「…し、しかしだな! 俺は卒塔婆を持っていないが!」
Aブルー「えーっと、薄い木で出来たペラッとしたヤツ?」
キース 「お彼岸と言えば基本はそれだが…」
Aブルー「じゃあ、よろしく」
はい、と瞬間移動で出ました、卒塔婆。
キース 「こ、これを何処から!」
Aブルー「君の家の当日受付から!」
お中日の法要、当日の申し込みも有り。
ゆえに元老寺には無記入の卒塔婆が用意されているわけでして。
Aブルー「ちゃんと情報操作はしたから大丈夫だよ!」
キース 「俺にこれを書けと!?」
ブルー 「仕方ないだろうね、成り行きとはいえ君が戒名を…」
Aブルー「そうだよ、君の可愛い一番弟子だよ!」
キース 「…あ、あんなモノが…」
あんまりだ、と呻けど後悔先に立たず。
硯箱が用意され、泣く泣く書いた倫王院殿法界善根大居士の卒塔婆。
Aブルー「うん、何度見ても惚れぼれするねえ、絶倫と男根!」
キース 「…こんなのが俺の弟子なのか…」
Aブルー「何を言うかな、もう神様で仏様だから!」
こんなに立派な弟子はそうそういない、とビシィと指摘。
Aブルー「だから、心をこめて法要! お焚き上げもよろしく!」
キース 「…く、くっそお…」
Aブルー「みんなも法要に参加してよね~!」
座って、座って、と法要の席次を仕切るソルジャー。
スッポンタケが更にパワーをアップしそうな中、中継終了~。
2014/09/30 (Tue)