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シャングリラ学園つれづれ語り

☆忘れたいスッポンタケ


さて、11月がやって参りまして。
世間では紅葉シーズンですけど、シャン学メンバーは関係ないらしく。

シロエ 「キース先輩、遅いですねえ…」
サム  「あれから初の土曜日なんだし、無理ねえんじゃねえか?」
ジョミー「法事だとか?」
マツカ 「その予定は聞いていませんよ? それにキースは…」

基本、法事は手伝わないんじゃなかったですか、とマツカ君。

サム  「そういや、そうか…。学生だから、って言ってたっけな」
シロエ 「だったらどうして遅いんでしょう?」
ジョミー「アドス和尚に捕まったとか?」

家を出る前に、という指摘。

ジョミー「それで本堂の掃除とかさ」
スウェナ「絶対に無いとは言い切れないわね、土曜日だものね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで朝から遊べる日だよ!」
サム  「先週はエライ目に遭っちまったけどな」
シロエ 「悪夢のスッポンタケ狩りですね…」

忘れたいです、とシロエ君が頭を抱えております。

シロエ 「どうしてああいう展開になってしまったんだか…」
ジョミー「スッポンタケが悪いんだよ!」
ブルー 「ぼくも大いにそう思うけれど…」

見付かったものは仕方ない、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「まさかフェアリーリングで来るとは思わないしね…」
シロエ 「ですけど、余計な知恵をつけたのは会長ですよ?」
ブルー 「天狗と妖精って言っただけだよ!」

それ以上のことは何も、と言われましても。

シロエ 「例の踊りに五穀豊穣って免罪符を出しませんでしたか?」
ブルー 「あれは失言で…!」
ジョミー「でもさあ、結果的に踊られちゃったわけだし…」
ぶるぅ 「えとえと、念仏踊りだよね!」

お念仏と木魚に合わせて踊ってたね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「とっても楽しそうだったよ?」
シロエ 「それはあの二人だけですよ!」

二度と見たくはありません、と露骨に嫌悪の表情ですが。
それを踊っていたソルジャー夫妻はどうなったんでしょうねえ?

2014/11/01 (Sat)

 

☆遅刻して来た人


スッポンタケ狩り以来、初の土曜日となっておりますが。
生徒会長宅にキース君が到着しておらず、話題はソルジャー夫妻へと。

ぶるぅ 「えとえと…。念仏踊りって効いたのかなあ?」
シロエ 「考えたくもありませんよ!」
ぶるぅ 「だけど、あれから来ないんだもん…」

ちょっと心配、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「スッポンタケで食中毒は無いと思うんだけど…」
スウェナ「中華料理の食材なのよね?」
ブルー 「キヌガサタケには負けるんだけどね」

あっちは高級食材だから、という説明。

ブルー 「だけど味では負けていないっていう話だねえ…」
サム  「でもよ、匂いが凄くねえか?」
ジョミー「凄いって言うより、最悪だよ!」
シロエ 「あれを食べたいという神経が分かりませんよ!」
マツカ 「ぼくにも理解出来ません…」

松茸だったら分かるんですが、とマツカ君が呻いた途端にチャイムの
音がピンポーン♪ と。

マツカ 「う、噂をすれば影でしょうか?」
ジョミー「わざわざチャイムを鳴らして来るかなあ?」
ぶるぅ 「お客様だよね!」

行ってくるね~! と玄関へ飛び跳ねてゆきまして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様、キースだったよ!」
キース 「遅れてすまん。御本尊様へのお詫びが長くなって…」
一同  「「「お詫び?」」」
キース 「先週のお詫びだ、念仏踊りだ!」

あのお詫びが出来ていなかったのだ、と溜息を。

キース 「スッポンタケ狩りで一日、次の日が食べる会だったからな」
シロエ 「ぼくたちは食べていないんですが!」
ジョミー「教頭先生が見付けてくれた松茸専門だったしね…」
ブルー 「そのハーレイは呼ばなかったけどね」

松茸だけ与えておけば呼ばなくていい、と冷たい表情。

ブルー 「一人で侘しく松茸尽くしをやってたようだよ」
シロエ 「その方がマシだと思うんですが…」

スッポンタケを食べる会より、との話ですけど。
食べる会までが開催されてたようですねえ…。

2014/11/02 (Sun)

 

☆美味しく食べたら


御本尊様にお詫びをしていて遅くなった、とキース君がようやく到着。
スッポンタケ狩り、翌日は食べる会が開催されていたようで。

ジョミー「結局、スッポンタケは誰も食べてはいないんだよね?」
シロエ 「その筈ですね」
サム  「食おうって気になれる匂いじゃなかったぜ、あれは」
ぶるぅ 「でもでも、美味しかったでしょ?」
一同  「「「えっ?」」」

何のことだ、と皆の視線が「そるじゃぁ・ぶるぅ」に。

シロエ 「美味しい、美味しいと言っていたのは馬鹿だけですよ?」
サム  「うんうん、何処かのバカップルだけだぜ」
ぶるぅ 「言ってたのは二人だけだけど…。美味しかったでしょ?」
シロエ 「あの二人しか食べてませんよ!」
ぶるぅ 「んーと…。やっぱり説明しとけば良かった?」
一同  「「「は?」」」

まさか、と青ざめるシャン学メンバー。

キース 「ま、まさかと思うが…」
シロエ 「ぼくたちもアレを食べてはいないでしょうね!?」
ぶるぅ 「中華炒めに入れておいたよ、美味しいから」
一同  「「「ええっ!?」」」

そんな、と派手に飛び交う悲鳴。

シロエ 「ちゅ、中華炒めと言うのはですね…!」
マツカ 「青梗菜とかがたっぷり入っていたアレですか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ それで大当たり~!」
キース 「い、入れたのか、アレにスッポンタケを!?」
ぶるぅ 「炒め物にも合うキノコだもん!」

スッポンタケは美味しいキノコだよ、と言われましても。

キース 「美味いとか不味いとか言う以前にだな…!」
ジョミー「匂いが普通じゃないんだよ、アレ!」
ぶるぅ 「先っぽを洗うのは常識だもん!」
一同  「「「先っぽ?」」」
ぶるぅ 「臭いの、先っぽだけなんだよ! だから洗うの!」
一同  「「「そ、それで…?」」」
ぶるぅ 「綺麗に洗って匂いが取れたら、お料理、お料理~!」

臭い部分はグレバって言うの、と得意げですが。
スッポンタケのイヤンな所は本当に匂いだけですか…?

2014/11/03 (Mon) 

 

☆食べちゃいました


食べる会が開催されていたらしい、スッポンタケ。
ソルジャー夫妻だけが食べていたのだと思っていれば、さにあらずで。

キース 「…く、臭くないから入れたというのか、中華炒めに!?」
ぶるぅ 「だって、せっかく美味しいのに…」

食べなきゃ損でしょ、とニコニコニコ。

ぶるぅ 「美味しいからって探しに行く人もいるキノコだよ!」
シロエ 「そ、そうなんですか!?」
ぶるぅ 「うんっ! 味を知ってる人は見付けたら一人占めだって!」
サム  「ひ、一人占めって何なんだよ?」
ぶるぅ 「知らない人は匂いだけで逃げて行っちゃうしね?」

その間に一人でドッサリ採るの、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「みんなで沢山見付けたんだし、食べなくちゃ!」
キース 「それは有難迷惑なんだが!」
ぶるぅ 「でもでも、美味しかったでしょ?」
一同  「「「うっ…」」」

スッポンタケ入りと噂の中華炒め。
美味しかったことは事実で、そこの所は否定は出来ず。

キース 「し、しかしだな…! あんなキノコを食ったいうのは!」
シロエ 「いろんな意味でキツイですよね…」
ぶるぅ 「えとえと、念仏踊りをしてた所のじゃないよ?」

あそこのスッポンタケは別扱い、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「すっごく大事にしてたみたいだし、それは別なの!」
キース 「なら、俺たちは食っていないんだな?」
ぶるぅ 「そうだけど…」
一同  「「「た、助かった…」」」

あのスッポンタケだけは絶対嫌だ、と意見が一致。

ジョミー「あの踊りがね…」
キース 「お蔭で俺は御本尊様にお詫びしまくる羽目になったが!」

俺の念仏で踊りやがって、と文句をブツブツ。

キース 「スッポンタケに念仏ならばともかく、あんな踊りに!」
ジョミー「なんかノリノリだったしね…」
ブルー 「上になったり下になったり、熱心だったねえ…」

天狗と妖精のパワーを貰おう、と夫婦和合の念仏踊り。
ヤッてるふりだと言いつつノリノリ、最悪としか…。

2014/11/04 (Tue)

 

☆あれから来ない人


実は知らずにスッポンタケを食べていたらしい、シャン学メンバー。
フェアリーリングのではなかったそうで、不幸中の幸いと言うべきか。

キース 「それで、あいつらはどうなったんだ?」
ブルー 「ブルーたちのことかい?」
キース 「他に誰がいると!」

あの迷惑なヤツらはどうしているのだ、という質問。

キース 「俺は朝から念仏三昧で御本尊様にお詫びして来たが!」
シロエ 「さ、さあ…? あれから姿を見てませんから…」
サム  「食中毒だけはねえだろうな、って話してたけどよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スッポンタケなら安全だよ!」

絶対安全、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「きっとね、えとえと…。効いたんじゃないかな?」
一同  「「「は?」」」
ぶるぅ 「踊りと、食べたスッポンタケと!」

それで来ないんだよ、と無邪気な笑顔。

ぶるぅ 「フウフワゴーってどういうものなの?」
キース 「知らなくていいっ!」
シロエ 「そういうのはですね、あっちのぶるぅに任せて下さい!」
ぶるぅ 「分かった、大人の時間なんだね!」

充実の毎日っていうヤツだよね、と分かっているのかいないのか。

ぶるぅ 「でもでも、そろそろ来ると思うよ?」
一同  「「「えっ?」」」

なんでまた、と目が丸くなる御一同様。

キース 「どうしてあいつらがやって来るんだ!」
ジョミー「まさか、スッポンタケ狩りだとか!?」
サム  「それはねえだろ、山ほど採っていやがったしよ」
シロエ 「ぼくたちも手伝わされましたしね…」

スッポンタケ狩り、盛況だったようでございます。
食べる会なぞをやっていただけに、容易に想像可能ですが。

キース 「スッポンタケ狩りはもう御免だぞ!」
ぶるぅ 「保存用のを取りに来るって言ってたよ?」
キース 「保存用だと!?」
シロエ 「まだ採るんですか、スッポンタケを!?」

一応、キノコはまだシーズン中。
スッポンタケ狩りの悪夢再び、念仏踊りの危機も再びですか…?

2014/11/05 (Wed)

 

☆保存用が欲しい人


ソルジャー、保存用のスッポンタケを取りに来ると言っていたらしく。
スッポンタケ狩りの悪夢再びか、とシャン学メンバー、顔面蒼白。

キース 「保存用となると相当ヤバイな」
ジョミー「今日もスッポンタケ狩りなわけ!?」
サム  「この間、行ったばかりじゃねえかよ!」

しかも沢山採ったのに、とサム君、ガクブル。

サム  「まだ足りねえって言うのかよ!?」
シロエ 「こんな結末になるんだったら、中華炒めは食べませんよ!」
マツカ 「食べていなければ、その分が残りましたしね…」
ぶるぅ 「でもでも、試食は大切だよ?」

せっかくみんなで採ったんだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「食べてみなくちゃ、美味しさ、絶対、分からないしね!」
キース 「誰も知りたいとも思ってなかった筈なんだが!」
ぶるぅ 「食わず嫌いは良くないよう!」

食べておかなくちゃ、と言わば正論。

ぶるぅ 「食べもしないで文句を言ったら駄目だと思うの!」
キース 「しかしだ、スッポンタケの場合は味よりも形が問題で!」
シロエ 「最悪なんです、ぼくたちの目には!」
ぶるぅ 「だから刻んで入れておいたよ、中華炒めは!」
ジョミー「それは有難迷惑だってば!」

食べてしまった、とジョミー君の嘆き。

ジョミー「一生、食べたくなかったのに…!」
キース 「俺も同じだ。だが、保存用も採りに来るんだとなると…」
シロエ 「ぼくは絶対、食べませんからね!」

二の舞は二度と御免です、とシロエ君の宣言。

シロエ 「次から食材は吟味します! 調理の前に!」
ぶるぅ 「吟味してるよ、お肉も魚もお野菜も!」
シロエ 「そういうレベルじゃなくってですね!」

敵はスッポンタケなんです、とシロエ君はついに敵と認定。

シロエ 「あれだけは共存出来ませんよ!」
キース 「同感だ。なのに付き合いが続くのか…」

今度は保存用なのか、と呻くキース君。
採りまくった上に保存用もとは、ソルジャー、実に貪欲ですねえ…。

2014/11/06 (Thu)

 

☆最悪な踊り


保存用のスッポンタケを取りに来ると噂の、例のソルジャー。
またしてもスッポンタケ狩りなのか、と怯えまくりの御一同様ですが。

ジョミー「こ、今度も松茸山なのかな…?」
サム  「そうじゃねえのか? フェアリーリングで浮かれてたしよ」
キース 「あれが諸悪の根源なんだ! お蔭で俺は!」

御本尊様にお詫びをしまくる羽目に、と泣きの涙のキース君。

キース 「お念仏をあんな踊りのBGMにされたとは…」
シロエ 「最悪な踊りでしたしね…」
キース 「最低最悪と言うんだ、あれは!」
ジョミー「踊った二人はノリノリだったけどね…」
キース 「教頭先生が鼻血を出されたほどの猥褻物だぞ!」

どう猥褻なのかイマイチ分からなかったが、という感想。
万年十八歳未満お断りの面々、その点については同感でして。

スウェナ「私にも分からなかったのよねえ…。何が何だか」
サム  「くんずほぐれつの踊りだったってのは間違いねえけど…」
シロエ 「上になったり下になったりしてましたねえ…」
ブルー 「分からない方がいいんだよ! ああいう踊りは!」

理解出来ないのが正しい在り方、と生徒会長は申しております。

ブルー 「あれは当人とハーレイくらいしか分からないから!」
ぶるぅ 「えとえと…。そのハーレイって、どっちのハーレイ?」
ブルー 「両方に決まっているだろう!」

踊っていた方と見ていた方、と吐き捨てるように。

ブルー 「あっちのハーレイも、どうヘタレなのか謎なんだよ!」
ジョミー「ヘタレは教頭先生じゃなかった?」
ブルー 「あっちのハーレイも見られていると意気消沈の筈!」

なのにノリノリで夫婦和合の踊りとは…、とブツブツブツ。

ブルー 「本来、あそこで踊れる筈もないんだけどねえ…?」
シロエ 「スッポンタケのパワーじゃないですか?」
サム  「変なユニフォームも着てやがったしよ…」

ハイテンションで踊れたのだろう、という結論ですが。
スッポンタケ狩り再びとなれば、あの踊りも…?

2014/11/07 (Fri)

 

☆念仏踊りの結末


ソルジャー夫妻の念仏踊りに文句たらたらのシャン学メンバー。
ヘタレの筈のキャプテンまでが踊っていたため、悪夢再びの恐れあり。

キース 「あの踊りはもう御免なんだが!」
サム  「唱えなければいいんじゃねえのか、お念仏をよ」
キース 「それが通用する相手ならな!」
一同  「「「あー…」」」

ソルジャー、自分ルールを振りかざすのが大得意。
キース君が何と言おうが、こうと決めたら譲るわけもなく。

シロエ 「覚悟はしておいた方がいいかもしれませんね…」
マツカ 「保存用のスッポンタケを取りに来るって話ですしね…」
キース 「正直、来なくていいんだが!」
??? 「そういうわけにもいかないんだよ!」

スッポンタケ様は大切だから、という声が。
言わずと知れたソルジャー(会話表記はAブルー)ご登場で。

Aブルー「こんにちは! この間はどうもありがとう!」
キース 「何がありがとうだ、俺は朝から、あんたのせいで!」
Aブルー「朝からって…。何かあったのかい?」
キース 「御本尊様にお詫びの礼拝だ!」

南無阿弥陀仏に合わせて五体投地を三百回だ、と怒りの表情。

キース 「これでも足りないくらいなんだが、俺の膝が持たん!」
Aブルー「膝ねえ…。腰なら良く効く薬もあるんだけどねえ…」

夫婦円満に腰は欠かせないから、と意味深な台詞。

Aブルー「スッポンタケもね、アソコには効くみたいだけどねえ…」
キース 「もうその名前は出さないでくれ!」
Aブルー「君の大事な一番弟子だろ? そんな態度は良くないよ」

それでどうして御本尊様にお詫びなんかを…、というお尋ね。

Aブルー「君の弟子が何か不始末でも?」
キース 「あんな弟子を持った覚えは無い! ついでに言えば!」
Aブルー「何か?」
キース 「あんたがやらかした念仏踊りのお詫びなんだ!」
Aブルー「お詫びなんかが必要なのかい、御利益は充分だったけど?」

念仏踊りは実に効いた、と満面の笑顔。
あれも御利益認定ですか…。

2014/11/08 (Sat) 

 

☆念仏踊りの効果


なんだかんだでソルジャー登場、先日の念仏踊りが良く効いたとかで。
キース君が顔を顰めるのにもかまわず、ベラベラと。

Aブルー「お念仏の効果なんだか、スッポンタケが効いたんだか…」
キース 「お念仏が効くか!」
Aブルー「効くんじゃないかな、お浄土へ行くための呪文だろう?」

お浄土と言えば天国なんだし、という解釈。

Aブルー「天国、すなわち昇天ってね! もう何回も!」
キース 「だったら帰って来なくていいっ!」

行きっ放しで戻って来るな、とキース君は手でシッシッと。

Aブルー「イったままねえ、それはいいねえ!」
キース 「なら、来るな!」
Aブルー「イったままの状態をキープするならスッポンタケだよ!」

でないとハーレイがエネルギー切れ、と言い出すソルジャー。

Aブルー「天国から戻れないほどの勢いとなれば、連発だしね!」
キース 「なんの話だ!」
Aブルー「もちろん夫婦の時間だよ! 夫婦和合で夫婦円満!」

連発するならエネルギーも充填しておかないと、とグッと拳を。

Aブルー「そのためにも有難いスッポンタケをね!」
キース 「俺はもう縁を切りたいんだが!」
Aブルー「ダメダメ、君の可愛い一番弟子だろ?」
キース 「あんな弟子は要らん!」
Aブルー「でもねえ…。実に立派な戒名をねえ…」

今日もこうして持っているのだ、と取り出した紙に例の戒名。
倫王院殿法界善根大居士と書いてありまして。

Aブルー「ぼくにとってはお守りなんだよ、この戒名も!」
キース 「俺にとっては人生最大の汚点なんだが!」
Aブルー「君は誇っていいと思うよ、スッポンタケを」

あんないい弟子はそうそういない、とソルジャーは笑顔。

Aブルー「なにしろハーレイは絶倫なんだし、もう毎日が最高で!」
キース 「それならこっちに出て来るなと!」
Aブルー「パワーの維持にはスッポンタケだって必要なんだよ!」

そのための保存用なのだ、と怖い台詞が。
やっぱりスッポンタケ狩りですか…?

2014/11/09 (Sun)

 

☆保存用のキノコ


毎日が最高らしいソルジャー、至極御機嫌ですが。
キャプテンのパワーを維持するためには、スッポンタケが必要らしく。

Aブルー「毎日のパワーにスッポンタケ! 保存用もね!」
キース 「そこまでなのか!?」
Aブルー「もう手放せない神様なんだよ、スッポンタケは!」

とりあえず今日は御神体を取りに来たのだ、と威張るソルジャー。

Aブルー「保存用はね、これからの季節に大切だからね!」
シロエ 「まさか、一年分のスッポンタケを探す気ですか!?」
Aブルー「んーと…。また付き合ってくれるのかい?」

スッポンタケ狩りに、と意外な台詞が。

Aブルー「ぼくとしては、この間ので充分、満足したんだけどね?」
一同  「「「えっ?」」」
Aブルー「でも、君たちが行ってくれるというなら、二度、三度!」

あのユニフォームもまた着られるし、と嬉しそうな笑顔。

Aブルー「それでいつかな、スッポンタケ狩りは?」
キース 「い、いや…」
シロエ 「行きたいわけではないんですが…!」
Aブルー「なのに探してくれるわけ? 有難いねえ!」

持つべきものは友達だね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「だけど今日はさ、あのユニフォームが洗濯中でさ…」
キース 「それは残念だな、またの機会にしておこう!」
シロエ 「出来れば来年でお願いします!」
Aブルー「ぼくは来年でもかまわないけど? 御利益はもう充分に!」
キース 「それなら、どうして保存用という話になるんだ!」

採りに行くのだと思ったのだが、とキース君が訊けば。

Aブルー「保存用だよ、保存用! ねえ、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ とてもいい感じに出来てるよ!」
一同  「「「は?」」」
ぶるぅ 「保存用に作ったスッポンタケだよ!」
Aブルー「天日干しだっけ?」
ぶるぅ 「うん、ちゃんとお日様の光で乾かしたの!」

毎日、屋上で干してたの! という話ですけど。
あんなイヤンな形のキノコを天日干しで保存用に仕上げたんですか?

2014/11/10 (Mon) 

 

☆天日干しです


スッポンタケ狩りは充分にやった、と言うソルジャー。
なのに保存用とはこれ如何に、と思えば本物の保存用だったそうで…。

Aブルー「ぼくのシャングリラじゃ天日干しとはいかないからね!」
ぶるぅ 「んとんと…。いつでも雲の中だっけ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、天日干しのために浮上はちょっと」

流石にマズイ、と話すソルジャー。

Aブルー「なにしろ地上には人類が暮らしているわけで…」
キース 「あんたの都合で危険に晒すわけにはいかんな、うん」
Aブルー「理由が天日干しではねえ…」

いくらハーレイでも許してくれない、と深い溜息。

Aブルー「だけど保存には天日干しが一番だと言うからさ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 乾物作りの基本だよ!」
Aブルー「それでお願いしたんだよ! スッポンタケの天日干し!」
ぶるぅ 「きちんと干したし、いい感じだよ!」
ブルー 「ぶるぅが毎日、せっせと管理をしていたからね」

糸に結んで竿から吊るして…、と生徒会長。

ブルー 「保存用はちゃんと出来ているから安心したまえ」
Aブルー「ありがとう! これでいつでも拝めるよ!」

とても有難いスッポンタケを、と感謝の合掌。

Aブルー「パワーは充分に取り込んだしねえ、後は御神体!」
ブルー 「拝むのかい? 食べるんじゃなくて?」
Aブルー「うーん…。たまには削って食べるかもだけど…」

基本は保存で礼拝対象、という話。

Aブルー「あの有難いお姿を思い浮かべながら拝むんだよ!」
ブルー 「好きにすれば?」
ぶるぅ 「沢山あるから、食べる分もあると思うんだけど…」

ちょっと待ってね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が出てゆきまして。
戻って来た時には両手で箱を抱えた格好。

ぶるぅ 「はい、これだけー! 全部、保存用のスッポンタケだよ!」
Aブルー「うわあ、けっこう沢山あるね!」
ぶるぅ 「みんな頑張って採ってたからね!」

箱の中に干物がドッカンと。
キノコの場合は干物と言うより乾物ですかねえ?

2014/11/11 (Tue)

 

☆干したら贅沢


箱一杯にドカンと出て来た、スッポンタケの干物だか、乾物だか。
屋上でしっかり天日干しとかで、ソルジャーからの依頼で作られた品。

Aブルー「有難いねえ、これだけあれば御神体には困らないよ!」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ~! 毎日ちゃんと干していたしね!」
ブルー 「カラッカラに乾いて別物だけどね?」

もはやあの形は残っていない、と生徒会長、ニヤニヤニヤ。

ブルー 「形さえパアになってしまえばどうでもいいしね」
キース 「そうだな、ただの干物だな」
シロエ 「キノコって干物でしたっけ? 乾物だと思うんですけれど」
スウェナ「そういえば、シイタケは乾物って言うわね」
Aブルー「細かいことはどうでもいいんだよ!」

要は保存用だというのが大切、と箱の中身を眺めるソルジャー。

Aブルー「いざとなったらコレを削って、パワーを頂く!」
ブルー 「はいはい、好きにすればいいから」
ぶるぅ 「えとえと…。お料理には使わないの?」
Aブルー「乾かしたヤツは薬だろ?」

漢方薬は乾燥してるよ、という返事ですが。

ぶるぅ 「んーと…。スッポンタケのお料理、干したのもあるよ?」
一同  「「「は?」」」
ぶるぅ 「新鮮なのはそのままお料理するけど、基本は違うよ」
一同  「「「えっ?」」」
ぶるぅ 「だって、中華料理でお馴染みのスッポンタケだもん!」
サム  「中華料理がどうかしたのかよ?」
ぶるぅ 「干した食材、中華料理だと生よりも価値があるんだよ!」

アワビもナマコも干すんだもん、と料理の達人ならではの知識。

ぶるぅ 「一度干したのを戻して使うのが贅沢なんだよ!」
キース 「贅沢だと!?」
ぶるぅ 「うん、手間がかかった分、値段も高いよ!」
Aブルー「それじゃ、スッポンタケの場合も干したら贅沢?」
ぶるぅ 「そうだよ、うんと美味しくなるの!」

お料理に使えばグンと旨味が増すし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
中華料理の技法はともかく、イヤンなフラグが立ってませんか…?

2014/11/12 (Wed)

 

☆戻して美味しく


ソルジャーご依頼のスッポンタケの乾物。
天日干しでカラッカラに乾いておりますが、それが贅沢だという話で。

Aブルー「そうか、干したのを戻すと美味しいんだ?」
ぶるぅ 「美味しくするために干すみたいだよ?」

中華料理の国の人は、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「生で食べるより、断然、干すの! アワビもナマコも!」
シロエ 「待って下さい、キノコもですか?」
サム  「キノコはそのまま食うのが美味いんじゃねえのかよ?」
ぶるぅ 「キノコだって干すよ、キヌガサタケだって干すんだもん!」

スッポンタケの仲間のキヌガサタケだよ、と笑顔。

ぶるぅ 「キクラゲも干すし、もちろんスッポンタケだって!」
Aブルー「それじゃ、この干物は食べられるんだね?」
ぶるぅ 「うんっ! 美味しく変身してる筈だよ!」
Aブルー「ぼくのシャングリラでも料理出来るかな?」
ぶるぅ 「戻すだけだしね!」

お水に浸けておいたら戻るよ、ということですが。

Aブルー「楽しみだねえ…! これだけあったらたまには料理も!」
ぶるぅ 「えとえと、糸がくっついてるのが目印だから!」
Aブルー「糸つきのヤツがフェアリーリングのスッポンタケかい?」
ぶるぅ 「そう! 区別しといて、って頼んでたでしょ?」
Aブルー「ありがとう! あれは御利益抜群だからね!」

天狗と妖精のパワーを凝縮、お念仏つき、と御満悦。

Aブルー「輪の中で踊って夫婦円満、ハーレイは疲れ知らずだし!」
ブルー 「はいはい、分かった」
Aブルー「もちろんTシャツにも熱いパワーがね!」
ブルー 「もういいから!」

黙れ、と言われて黙る相手ではなく、シャン学メンバー、頭痛でして。

キース 「あの馬鹿はもう放っておこう」
ジョミー「その内に帰るよ、干物を抱えて」
サム  「うんうん、干物も美味いらしいしよ」
シロエ 「戻せばオッケーみたいですしね?」

早く帰って料理してくれ、と祈ってますが。
ソルジャー、料理は出来ましたっけか?
 
2014/11/13 (Thu)

 

☆料理は失敗から


スッポンタケの干物だか乾物だか、戻して料理すれば美味なのだとか。
大喜びのソルジャーですけど、シャン学メンバー、無視の方向。

シロエ 「中華料理は何でも干す傾向ですか…」
キース 「生で食べる習慣が無いそうだからな」
サム  「そういや野菜も炒め物とかになってるよな」
スウェナ「生野菜のサラダって聞かないものねえ…」
マツカ 「お刺身だってありませんよ」
ジョミー「そう言えばそうだね! それで干すんだ、アワビとかも!」

干してみたらきっと美味しかったんだ、とジョミー君。

ジョミー「最初は絶対たまたまなんだよ、放っておいたら乾いたとか」
キース 「そうかもしれんな、不幸な事故だということもあるな」
シロエ 「ダメ元で戻したら美味しかったというオチですね!」
マツカ 「料理ではよく聞く話ですよね、失敗が元になったという…」
スウェナ「タルトタタンね、あれも失敗作でしょう?」

引っくり返ったアップルパイ、と言われてみればそうだったような。

サム  「あー、そうか…。今じゃ立派な菓子だけどよ」
キース 「パンもそうだという話だな」
一同  「「「パン?」」」

どの辺が、と首を捻った御一同様。

ジョミー「どういうパンが失敗作?」
キース 「いわゆるパンだが」
サム  「菓子パンなのかよ、調理パンかよ?」
キース 「パン全般といった所か…」
シロエ 「全般って…。パンそのものが失敗作だと聞こえますが!」
キース 「それが正解という話だぞ」
一同  「「「ええっ!?」」」

パンそのものが失敗作とは、これ如何に。
嘘だろう、という声が飛び交う中、キース君は真面目な顔で。

キース 「パンは発酵して膨らむわけだが、その過程がだな…」
スウェナ「失敗しちゃうと膨らまないわよ?」
キース 「それが最初は逆だったらしい」
一同  「「「逆?」」」
キース 「置き忘れた生地が膨らんだんだ。捨てるのもアレだし…」

焼いたら美味しいパンが誕生。
料理って奥が深いですね?

2014/11/14 (Fri)

 

☆何でも干します


ソルジャー御希望のスッポンタケの乾物、ガン無視している御一同様。
話はズレて中華料理の乾物のルーツは失敗作では、と歓談中で。

ジョミー「パンって失敗作から出来たんだ…」
キース 「恐らくは、という話だがな。確かな記録は無いわけだし」
スウェナ「それが本当なら凄いわねえ…。失敗作の方がいい出来よ」
シロエ 「膨らんだパンは美味しいですしね」
サム  「パンがそれだと、中華料理が干したがるのもそれなんだぜ」
マツカ 「干したら美味しいなんて、最初は誰にも分かりませんしね」

置き忘れたナマコかアワビが乾いたのだろう、と一同、納得。

サム  「つまりよ、乾いちまってもったいないから戻した、と」
シロエ 「せっかくの獲物を無駄にしたくはないでしょうしね」
キース 「パンと同じでダメ元ってヤツはありそうだな」

駄目で元々、あわよくば。
カラッカラに乾いたアワビかナマコを水に突っ込み、戻して調理。

ジョミー「干す前よりも美味しかったってトコがポイントだよね」
スウェナ「貝柱だって干してるわよねえ…」

最初は何を干したのだろう、と話に花が咲きまして。

シロエ 「中華ってイカも干しましたっけ?」
キース 「俺は知らんが、イカがどうかしたか?」
シロエ 「スルメだなあ、と思ったんですよ」
サム  「そういやスルメはイカだったっけな!」

スルメもけっこう美味いけどよ、とサム君、相槌。

サム  「でもよ、スルメは戻すために干してる食い物じゃねえぜ?」
シロエ 「そうなんですけど、それが戻るとか」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「上手く戻せばスルメがイカになるらしいんです」
一同  「「「ええっ!?」」」

まさか、と驚くシャン学メンバー。

サム  「それはねえだろ、スルメがイカって…」
ジョミー「有り得ないよね、イカとスルメじゃ違いすぎだよ」

スルメはスルメだ、と意見の一致を見ておりますが。
上手く戻せばスルメがイカとは、どの程度までイカに戻るんでしょう?

2014/11/15 (Sat)





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