☆ネタの内です
節分と言えば七福神巡り、節分祭を催すお寺へ行こうと乗ったバス。
去年も出会ったイングリッドさんに乗り込まれてしまい、また珍道中。
女性 「キノコのお守り、正体が分かって助かったわよ」
ブルー 「どういう場面で?」
女性 「あなたたちの言ってるメデタイ様と会った時によ!」
余計な恥をかかずに済んだ、とニコニコニッコリ。
女性 「集めたお守り、披露しようと思っていたから」
ブルー 「…そ、それは確かに、披露してたら大恥かもね…」
キース 「モノがモノだけに、あちらも困った可能性が高いな」
シロエ 「ちょっと強烈すぎでしたしね…。あれ?」
でも…、と首を捻ったシロエ君。
シロエ 「その割に、あの手のお守り、沢山送って来ましたよね?」
サム 「アヤシイ形の饅頭もあったぜ」
ジョミー「大恥だって言うんだったら、変じゃない?」
ああいう品物はメデタイ様が集めたんじゃあ…、とジョミー君も。
ジョミー「何のお守りか知っていないと買えないよ?」
女性 「キノコのお守りで通じたわよ」
ブルー 「…喋った方が恥じゃないのかい?」
女性 「知ってればただの下ネタよ!」
そういう話もネタの内だ、と強烈な台詞。
女性 「あれをプレゼントしたゲイのカップルの話もしたし」
Aブルー「ぼくたちの話もしてくれたんだね!」
女性 「そうよ、あっちも喜んでたわよ、実物に会えて」
Aブルー「メデタイ様が?」
女性 「ええ。聞いた通りのバカップルだった、って大感激よ」
百聞は一見に如かずと言うものね、と例の密着座りを指摘。
女性 「こういう座り方かもしれないわ、と言っといたのよ」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? この座り方で良かったねえ!」
A船長 「そうですね。まさか覚えていて下さるとは…」
女性 「忘れないわよ、一度見たらね」
ブルー 「忘れてくれた方がいいんだけど!」
出来れば忘れて欲しかったけど、と嘆くだけ無駄。
バカップルのせいで今年も地獄に…?
2015/02/15 (Sun)
☆ゲイ向けな人
七福神巡りに行こうと乗った路線バス、どうやら今年も受難のフラグ。
ドクツルタケことイングリッドさんが来てしまいまして…。
Aブルー「福の神様に覚えて貰えるなんて、もう本当に嬉しいよ!」
女性 「そういう名前になっていたとは思わなかったわ」
福の神ねえ…、とイングリッドさん、クスクスと。
女性 「メデタイ様っていうのも素敵よ、いいセンスだわね」
Aブルー「あっ、やっぱり?」
女性 「だってそうでしょ、今日だって偵察に走ってたのよ?」
おめでたい性格でなければ何なのだ、という話。
女性 「この国に来た時は便利に使っているんだけれど…」
ブルー 「どういう知り合いか気になるんだけどね?」
女性 「ウチの主人が気に入ってるのよ、どうしたわけだか」
メデタイ様が出張で出掛けた折に出会ったらしい、ご主人の公爵。
ゲイと噂の人だけに…。
シロエ 「そ、それじゃ、あの人もそっちの人ですか?」
女性 「さあねえ…。本人はノーマルだと主張してるけど…」
キース 「…けど、というからには違うんだな?」
女性 「私にモーションをかけてくるから、ノーマルっぽいけど…」
ブルー 「ノーマルではないと?」
女性 「主人の他にも色々とねえ…。こう、ゲイとかバイとか」
その手の人種にウケがいいのだ、と溜息が。
女性 「でもって、おめでたい性格でしょう? こう、ついつい…」
Aブルー「関係を持ってしまうんだね!」
女性 「そうなのよ。…って、深い関係って意味じゃないわよ?」
本人は友情のつもりらしいんだけど、と一応、補足。
女性 「飲みに誘われたらホイホイ行くしね、ウチにも来たし」
ブルー 「それは出張のついでだよね?」
女性 「ええ。主人が夕食に招待したい、と連れて来ちゃって」
Aブルー「いいねえ! 夕食で始まるディープな関係!」
女性 「そこまではいっていないわよ?」
公爵のDVDにメデタイ様編は無いそうですが。
話は今年もヤバイ方へと?
2015/02/16 (Mon)
☆ゴミが好きな人
シャン学メンバーが乗ったバスに今年も来ました、イングリッドさん。
お使い認定のメデタイ様はゲイとかバイに好かれるとかで。
Aブルー「ご主人秘蔵のDVDにメデタイ様はいないのかあ…」
女性 「いたら私もビックリだわよ」
Aブルー「じゃあ、メデタイ様はあくまで君のお使いなわけ?」
単独で動いてはくれないのだろうか、と尋ねるソルジャー。
女性 「どういう意味よ?」
Aブルー「ゲイとかバイとかにウケがいいなら、こう、色々と…」
A船長 「お知り合いになって損はありませんから」
女性 「本人にその趣味は無さそうよ? 女性専門らしいのよ」
Aブルー「それじゃ期待は出来ないのかなあ、いろんなアイテム」
去年は沢山貰ったしね、とニコニコと。
Aブルー「個人的に御縁が出来たら、もっと山ほど!」
女性 「あら、私から送った分では足りなかったわけ?」
Aブルー「そうじゃないけど、同好の士は欲しいからね!」
女性 「単にそれだけ?」
Aブルー「とりあえず、メデタイ様とヤろうって気は無いね!」
ぼくはハーレイ一筋で…、とソルジャー、胸を張りまして。
Aブルー「今年もお正月から頑張ったんだよ、姫はじめ!」
一同 (((うわー…)))
ヤバイ、と青ざめる御一同様。
しかしソルジャー、気にも留めずに。
Aブルー「貰ったDVDで気分を盛り上げて、ガンガンと!」
女性 「あんなゴミなんかで?」
Aブルー「ゴミだと言うなら燃えるゴミだね、それは最高に!」
A船長 「素晴らしい中身でしたよ、あれは」
見ている間にもうたまらなくなりまして…、とキャプテンまでが。
A船長 「我慢強いと自負してましたが、あれを見たらもう…」
Aブルー「文字通り貪り食われたよ、ぼくは!」
女性 「主人のゴミも役に立つのねえ…」
Aブルー「もっと欲しいと思ってしまうよ、あのコレクション!」
まだまだ他にもありそうだから、と欲張ってますが。
この話題、続けていったら猥談地獄じゃあ…?
2015/02/17 (Tue)
☆今年もヤバそう
七福神巡りに向かうバスの中、イングリッドさんと話が弾んでますが。
盛り上がっているのはソルジャー夫妻で、他の面子は顔面蒼白。
シロエ 「この流れ、ヤバくないですか?」
キース 「幸か不幸か、皆さん、耳が遠いようだが…」
現時点では聞かれていないようだが、とキース君。
キース 「しかし俺たちの耳には聞こえるわけで…」
サム 「嫌というほど聞こえてくるよな」
女性 「あら、あっちの二人もお友達でしょうが」
ちゃんと送った荷物も届いているようだし、とイングリッドさん。
女性 「お友達でなければ届かないわよ、普通はね」
シロエ 「他人なんですが!」
Aブルー「ダメダメ、そこはお友達だと言わなくちゃ!」
まだまだ沢山貰うんだから、とソルジャー、割り込み。
Aブルー「秘蔵のDVDコレクションだって、もっと欲しいし!」
A船長 「あれは素晴らしいお宝画像でしたしねえ…」
女性 「私にとってはゴミなんだけど…」
Aブルー「ぼくにとっては国宝級だよ、世界遺産にしたいくらいで!」
女性 「理解不能だわね、その感覚は」
Aブルー「メデタイ様なら分かってくれるかもしれないよ!」
ゲイとかバイとかに好かれる人なら…、とウキウキと。
Aブルー「一度、観賞して貰ったら? メデタイ様に」
女性 「おめでたい性格の人ではあるけど、見るかしらねえ…」
あんなモノを、と考え込むイングリッドさんですけれど。
女性 「そうそう、メデタイ様って名前なんだけど」
Aブルー「メデタイ様がどうかした?」
女性 「確か、あなたがつけたのよね?」
Aブルー「そうだよ、福の神様のお使いだからね!」
女性 「それじゃ私は福の神なの?」
そういう名前で呼ばれてるの、との御下問で。
Aブルー「違うよ、ちゃんと立派な名前があって!」
女性 「あら、何かしら?」
それは是非とも知りたいわねえ、とニッコリと。
ドクツルタケと名付けたシャン学メンバー、バレて地獄に落ちるとか?
2015/02/18 (Wed)
☆その人の名は
路線バスの中でイングリッドさんと盛り上がるソルジャー。
メデタイ様の名前とセットで福の神なのか、と訊かれて違うと否定で。
Aブルー「ぼくは福の神と呼んでいるけど、他のみんなは別物で!」
女性 「そうなの? それじゃ、あなたのセンスじゃないのね」
Aブルー「うん。福の神だと言っても絶対、認めて貰えないし!」
女性 「それで私はなんて呼ばれてるの?」
Aブルー「ドクツルタケだよ!」
女性 「…ドクツルタケ?」
ポカンとしているイングリッドさん。
女性 「えっと…。それはどういうものかしら?」
一同 (((や、ヤバイ…)))
ドクツルタケの由来がバレる、とシャン学メンバー、ガクブル状態。
Aブルー「ドクツルタケってキノコだったよねえ!?」
キース 「俺たちに訊くな!」
女性 「キノコなの? それは美味しいのかしら?」
Aブルー「なんだったかなあ、食べると美味しいらしいんだけど…」
女性 「松茸と同じで臭いとか?」
イングリッドさんの国では理解されない松茸の香り。
臭いキノコだと認識されて嫌われ者。
Aブルー「匂いについては聞いてないねえ…。ぼくは」
女性 「ドクツルタケねえ…」
気になるわね、と「ちょっと」とシャン学メンバーに視線を。
女性 「食べて美味しいキノコらしいけど、何故、私なの?」
キース 「そ、それはだな…」
シロエ 「ツルです、鳥の鶴みたいに白くて綺麗なキノコで!」
女性 「鶴ねえ…。褒めて貰ったと思っていいのかしら?」
シロエ 「そうです、最高の褒め言葉です!」
この際、これで誤魔化してしまえ、という方向へ。
シロエ 「キノコな御縁で、鶴のような美人という意味なんです!」
女性 「まあ、ありがとう。これでも色々名前があるのよ」
一同 「「「は?」」」
女性 「自分で言うのも何だけど…。雪の女王とか月の女神とか」
また一つ名前が増えたわねえ、と言ってますけど。
ドクツルタケの由来、バレずに済みますか?
2015/02/19 (Thu)
☆名前はコレです
シャン学メンバーがイングリッドさんに付けた、ドクツルタケの名前。
由来を訊かれて「鶴のような美人」の意味だと誤魔化し中で。
女性 「素敵な名前をありがとう。ドクツルタケなのね」
シロエ 「そうです、福の神より断然上です!」
女性 「じゃあ、喜んで頂いておくわ」
キース 「是非そうしてくれ!」
これで一件落着だ、とホッとした所へ。
Aブルー「確か、天使って意味もあるんじゃなかったかい?」
女性 「天使ですって?」
Aブルー「うん。ドクツルタケの名前で天使がどうとか」
一同 (((ま、マズイ…)))
ドクツルタケなるもの、実は最強の毒キノコ。
これに当たると確実に死ぬ、というので英語の名前が「死の天使」。
女性 「そういう別名があるのかしら?」
Aブルー「この国じゃなくて、他の国の言葉だったと思うけど…」
女性 「ちょっと訊くけど、白いキノコなのね、ドクツルタケは?」
シロエ 「そ、そうです、真っ白で鶴みたいだという意味ですが」
女性 「白いキノコで名前が天使ねえ…」
もしかしてアレじゃないかしら、と首を捻ったイングリッドさん。
女性 「私の国でもキノコ狩りはポピュラーなんだけど…」
キース 「あんたも行くのか?」
女性 「主人にそういう趣味が無いから行かないわよ」
シロエ 「それなのにドクツルタケに心当たりがあるんですか?」
女性 「シーズンになると話題になるのよ、キノコのことも」
そして…、と瞳に疑惑の色が。
女性 「採っては駄目だ、と有名なキノコがあるんだけれど?」
シロエ 「…ど、どんなキノコですか?」
女性 「死の天使っていう名前のキノコよ、真っ白なのよ」
一同 「「「うわー…」」」
女性 「その反応からして、ドクツルタケってアレらしいわね」
キース 「ち、違うんだが!」
Aブルー「それで合ってるよ!」
間違いないよ、と答えてくれたソルジャーですが。
ドクツルタケの由来、バレたらやっぱり死にますか…?
2015/02/20 (Fri)
☆福が欲しい人
イングリッドさんに名付けたドクツルタケの由来、バレそうな気配。
死の天使というキノコの方を知られていた上、間違いないと声までが。
Aブルー「死の天使だからドクツルタケだよ、酷いよねえ?」
A船長 「私たちにとっては福の神なのですが…」
女性 「どうしてドクツルタケになるのよ?」
キース 「い、いや、それは…」
Aブルー「当たると確実に死ぬって意味だと思ってるけど!」
そういう話からついた名前で…、とソルジャーが暴露。
Aブルー「だからさ、そこの連中は放っておいて!」
A船長 「私たちに福を頂けませんでしょうか、お願いします」
どうか今年も素敵な福を…、とキャプテンからもお願いが。
女性 「そうねえ…。せっかく来たんだものね」
キース 「ま、まさか、また何か持って来たのか!?」
女性 「とりあえず主人からのプレゼントがね」
一同 「「「公爵!?」」」
女性 「あら、そんなトコまで知ってるの?」
有名人ではない筈だけど、とイングリッドさん、キョトンとした顔。
女性 「何処からバレちゃったのかしら…」
マツカ 「父の会社がお世話になっていますから…」
女性 「ああ、あなたがマツカ君だったわね!」
いつも取り次ぎありがとう、と天使の微笑み。
女性 「あの人が顔を知ってて良かったわ」
Aブルー「そういえば、メデタイ様がマツカを見付けたんだっけね!」
女性 「そんな所ね、社内報の写真は私も見たし」
お蔭で去年の御礼を送れて素敵な御縁が、とニッコリと。
女性 「あの人も色々楽しんでるしね、贈り物探し」
ブルー 「探さなくていいから!」
Aブルー「ぼくは探して欲しいんだけど!」
もっと色々、と欲張るソルジャー。
Aブルー「それで、公爵からのプレゼントって?」
女性 「スペシャルDVDって言ってたわよ」
Aブルー「DVDだって!?」
また無修正の素晴らしいのが、と感激ですけど。
今年もドクツルタケが本領を発揮するんでしょうか…?
2015/02/21 (Sat)
☆ハードなのが好き
ドクツルタケと名付けた件は流せたものの、今度はDVDがどうとか。
イングリッドさんのご主人、公爵からのプレゼントだそうで。
Aブルー「公爵のスペシャルDVDなら、無修正だよね?」
女性 「まず間違いなく、そうだと思うわ」
Aブルー「君は中身を見ていないわけ?」
女性 「見ないわよ、あんな悪趣味なモノ!」
コレクションされるだけでも迷惑だから、と嫌そうな顔。
女性 「どれを贈ろうか、って相談されても困るのよ!」
Aブルー「そうなんだ…。今度訊かれたら、ハードなヤツって!」
女性 「あなたの好みはソレなのね?」
Aブルー「盛り上がるためにはヤリまくってるのが一番だしね!」
ぼくのハーレイも燃え上がるし、とグッと拳を握るソルジャー。
Aブルー「ビンビンのガンガンが持続するよう、うんとハードに!」
一同 (((や、ヤバイ…)))
今年も話がヤバイ方へ、とシャン学メンバー、青ざめてますが。
Aブルー「スペシャルDVDはハードな方かな、ソフトなのかな?」
女性 「どうかしらねえ、主人は自信があるそうだけど」
Aブルー「自信って、ぼくたちにウケそうな自信?」
女性 「そうよ、同好の士なら分かってくれると言っていたわね」
お宝DVDらしいから、と聞いてソルジャー、大喜び。
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? お宝だってさ!」
A船長 「素晴らしいですね、もう聞いただけで漲りそうです」
女性 「そういうものなの?」
A船長 「もちろんです! こうしてブルーを抱えていますし」
密着した部分が熱くなります、とキャプテンが言えばソルジャーも。
Aブルー「うん、ハーレイがグンと元気になってるよ!」
A船長 「分かりますか、ブルー?」
Aブルー「それはもう! ぼくのお尻に君の熱がね!」
A船長 「バスの中なのが惜しいですねえ…」
Aブルー「ちょっと一発とはいかないからねえ…」
残念だけど、と熱い溜息。
猥談以上にヤバくないですか、バカップル…?
2015/02/22 (Sun)
☆バスの中は駄目
公爵からのスペシャルDVDをプレゼント、と聞いて漲るバカップル。
バスの中なのが惜しいとやらで、ちょっと一発がどうのこうのと。
Aブルー「バスの中でさえなければねえ…」
A船長 「まったくです。こういう場所では流石にちょっと…」
女性 「あら、常識はあるようね」
Aブルー「常識じゃなくて、ハーレイの心の問題だね!」
女性 「心の問題? それを良識と言うんじゃないの?」
Aブルー「違うよ、ぼくのハーレイは見られていると意気消沈で!」
これだけ人目がある場所では…、と車内をグルリと。
Aブルー「ヘタレちゃうんだよ、ヤろうとしてもね!」
女性 「その割に元気そうだけど?」
A船長 「スペシャルDVDを頂けると伺いましたので…」
Aブルー「ヤリたい気持ちは漲ってるんだよ、ググッとね!」
女性 「分からないわー…」
ウチの主人の趣味と同じでサッパリだわ、とイングリッドさん。
女性 「どうせならヤッてみればいいのに」
ブルー 「駄目だってば! あそこの二人を煽ったら!」
女性 「ヘタレなんでしょ、大丈夫よ」
ブルー 「何がどう間違うかは謎だから! バカップルだけに!」
女性 「そう聞くとつつきたくなるのよねえ…」
バスの中でヤッたら面白いじゃない、と無責任な台詞。
ブルー 「理解不能な趣味だと言ってなかったかい!?」
女性 「だからこそ他人事なのよ」
キース 「あんた、煽って逃げるつもりじゃないだろうな!?」
女性 「もちろん逃げるに決まっているでしょ」
火だけ点けたらサヨナラよ、と涼しい顔で。
女性 「サッサと降りるし、後はバイクで逃げるだけよ」
Aブルー「メデタイ様が追って来てくれてるのかい?」
女性 「このバスの後をピタリとね」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? メデタイ様もいるってさ!」
A船長 「そうらしいですね、そう聞くとますます漲りますね!」
頂いた御恩の数々を思うと…、と言ってますけど。
まさかのバスで一発ですか?
2015/02/23 (Mon)
☆お礼参りは如何
公共の交通機関な路線バスの中、漲っているらしいバカップルですが。
イングリッドさん、無責任に煽って逃走用の足も確保済み。
A船長 「メデタイ様もおいでだとなると、こう、ますます…」
Aブルー「ヤリたい気持ちになってくるよね、バスの中でも!」
女性 「どうぞお好きに。私は無関係だもの」
降りますとボタンを押せばオッケー、とクスクスと。
女性 「困るのはお友達だわねえ…。お友達だしね?」
キース 「あんた、俺たちに何か恨みがあるのか!」
女性 「まるで無いってこともないわね、ドクツルタケでしょ?」
一同 「「「うっ…」」」
女性 「素敵な名前を貰ったからには御礼もしなくちゃ」
お礼参りと言うんですってね、とニッコリ。
女性 「あなたたちが赤っ恥をかいたら、さぞかしスッキリ…」
シロエ 「そこまでしますか、渾名くらいで!?」
女性 「言ったでしょ、雪の女王だって」
シロエ 「それは聞きましたが…」
女性 「冷酷非情な企業家としての顔の方なの、その名前」
だから仕返しには慣れているわよ、と冷たい笑みが。
女性 「ドクツルタケらしく派手にやるのも悪くないわね」
キース 「こういう形で復讐なのか!?」
女性 「同じ復讐なら楽しい方がいいじゃない」
逃走劇もやってみたいし…、とバカップルの方に視線をチラリ。
女性 「バスで一発、どうぞご遠慮なく」
Aブルー「福の神様の許可も出たよ、ハーレイ!」
A船長 「そうですねえ…。ですが、まだ福を頂いておりませんが」
スペシャルDVDはどうなるのです、とキャプテンの疑問。
A船長 「頂戴する前に福の神様が逃げてしまわれては…」
Aブルー「それもそうだね、まずお宝だね!」
女性 「あら、つまらない…」
一同 「「「は?」」」
女性 「もっと盛り上がるかと思ったのにねえ…」
正気に戻っちゃったじゃないの、と大きな溜息。
イングリッドさん、どこまで本気で、何処から遊んでいるのやら…。
2015/02/24 (Tue)
☆まずは贈呈
バスの中でウッカリ漲ってしまい、あわや一発っぽかったバカップル。
まだお宝を貰っていない、とキャプテンが正気に戻りまして。
女性 「つまんないわねえ…。逃走劇、やりたかったのにねえ…」
キース 「あんたはそれでいいんだろうがな!」
シロエ 「ぼくたちは真面目に困るんですよ!」
女性 「ドクツルタケでしょ、そのくらいするわよ」
一同 「「「うわー…」」」
まだやらかすか、と引き攣った顔の面々ですけど。
女性 「心配しなくても、もう煽るだけ無駄だわよ」
一同 「「「は?」」」
女性 「見て分からない? おねだりモードよ、あそこの二人」
御覧の通り、と指差す先にバカップル。
密着座りは変わらないものの、瞳がすっかりおねだり目線で。
Aブルー「スペシャルDVDを貰えるんだね、このバスで!」
A船長 「とりあえず、と伺いましたし、他にも何か?」
女性 「まずはDVDからだわねえ…。これはゴミだし」
私にとっては立派なゴミよ、と荷物の中から四角い包み。
女性 「主人が頑張って編集したのよ、ハイライトを」
Aブルー「それは嬉しいねえ! 見ごたえありそう!」
A船長 「伺っただけで漲りそうです、バスの中ですが…」
女性 「お友達が困るらしいし、そのくらいにね」
それじゃ贈呈、と席から立って後部座席へ。
女性 「はいどうぞ。主人もよろしくと言ってたわ」
Aブルー「ありがとう! ぼくたちの夜に大いに役立つよ!」
A船長 「今夜から見させて頂きます!」
そして大いに頑張ります、とキャプテンも感激。
DVDはソルジャーが受け取り、イングリッドさんは元の座席へ。
女性 「これで主人の用事は終わり、と…」
ブルー 「ほ、他にも用があるのかい?」
女性 「私からの贈り物が済んでないわよ」
キース 「ヤバイ代物じゃないだろうな?」
女性 「どちらかと言えば有難いものだと思うんだけど?」
お寺絡みよ、と微笑んでますが。
それは確かに有難いかも…?
2015/02/25 (Wed)
☆お寺から一筆
ソルジャー夫妻へのプレゼントな公爵のスペシャルDVD。
無事に贈呈されましたけれど、イングリッドさんからの贈り物がまだ。
ブルー 「お寺絡みって、何処のお寺なんだい?」
女性 「あなたたちが目指している場所よ」
キース 「無料で拝観できる券でもくれるのか?」
女性 「七福神巡りに行くんでしょ? それに相応しいアイテムよ」
ただし、あそこのバカップルに限り…、と意味深な台詞。
シロエ 「バカップルって…。変なお守りじゃないでしょうね?」
女性 「有難いものだと言っているでしょ、頼んだんだから!」
一同 「「「頼んだ?」」」
女性 「そうよ、あれも一筆と言うのかしら? とにかく筆で」
ブルー 「まさか揮毫を頼んだのかい!?」
簡単には書いてくれない筈だが、と生徒会長。
ブルー 「御礼もともかく、コネが要る筈で…」
女性 「私を誰だと思ってるのよ、コネくらいつけてみせるわよ!」
キース 「ほ、本当に書いて貰ったのか?」
女性 「ええ。七福神巡りで御利益を沢山貰えるようにね」
まあ見て頂戴、と荷物の中から二枚の絵馬。
七福神巡りで頂く福笹についている干支の絵馬そっくりですけれど。
女性 「笹にこういうのをつけるらしいから、最高のをね」
Aブルー「絵馬に呪文とか、そういうのかい?」
ぼくたちは毎年書くんだけれど、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「あれを書かないと、お参りした気になれないからねえ!」
女性 「そうだったの? それなら、そっちは追加で書けば?」
Aブルー「どんな呪文を書いてくれたのかによるけれど…」
女性 「呪文じゃないわよ、バカップルにはコレだ、って」
一番偉いお坊さんに書いて貰った、と指差された絵馬。
ババーン! と躍った墨の四文字、夫婦和合とありまして。
Aブルー「それだよ、ぼくたちのお願い事!」
女性 「やっぱりそう?」
この絵馬は効くわよ、と自信満々。
バカップルの福笹、今年は一気にパワーアップ?
2015/02/26 (Thu)
☆心をこめて贈り物
イングリッドさんからソルジャー夫妻への贈り物。
七福神巡りの福笹につける絵馬、夫婦和合の四文字が躍った特注品で。
Aブルー「一番偉いお坊さんが書いてくれたんなら完璧だよね!」
女性 「御祈祷もお願いしておいたわよ、それ」
A船長 「そこまでして下さったのですか?」
女性 「贈り物には心をこめて、が信条なのよ」
飴と鞭ね、というイングリッドさん、雪の女王と呼ばれる企業家。
仕事に関しては鬼らしいですが、後のフォローも抜かりなく。
女性 「あなたたちには楽しませて貰っているから、プレゼント」
Aブルー「有難いねえ! 貰ってるだけで何もしてないのに」
A船長 「本当に。頂いてばかりで、御礼などは何も…」
女性 「いいのよ、ウチの主人とも共通の話題が出来たしね」
メデタイ様も面白がっているし、とニコニコと。
女性 「それでね、メデタイ様からの分もあるのよ」
Aブルー「本当かい!?」
女性 「またあちこちで集めたらしいわ、喜ばれそうなのを」
ちょっと待ってね、と荷物をゴソゴソ。
今度は立派な漆塗りの箱、紐がかかっておりまして。
女性 「この箱も特注品なのよ」
Aブルー「何か仕掛けがあるのかい?」
女性 「二重底になってて、その下に主人のコレクションがね」
Aブルー「もっとスペシャルなDVDとか?」
女性 「それは開けてのお楽しみだわよ」
Aブルー「何だろう?」
早く欲しいな、とソルジャーの瞳がキラキラと。
イングリッドさん、席から立って箱を渡しに行きましたけれど。
女性 「はい、どうぞ。でもね、この箱は…」
A船長 「何か問題でもあるのですか?」
女性 「玉手箱なのよ、この国の有名なお伽話よ」
私が降りてから開けて頂戴、と降車ボタンをピンポーン♪ と。
女性 「次のバス停で失礼するから、その後でね」
Aブルー「ありがとう!」
楽しみだよ、と箱を抱えているソルジャー。
玉手箱という辺りがヤバそう、箱を開けても大丈夫ですか?
2015/02/27 (Fri)
☆貰った玉手箱
イングリッドさんからソルジャー夫妻に贈呈された玉手箱。
自分が降りた後で開けてと指示して、降車ボタンを押してしまって…。
女性 「じゃあね、今年も楽しかったわ。ドクツルタケとか」
一同 「「「す、すみません…」」」
女性 「いいのよ、みんな元気でね! 夫婦和合も頑張って!」
Aブルー「もちろんだよ! 公爵とメデタイ様にもよろしく!」
A船長 「どうぞよろしくお伝え下さい!」
女性 「福が来るよう祈っているわ。ドクツルタケから愛をこめて」
それじゃ、と停車したバスから降りて行ったイングリッドさん。
大きく手を振り、笑顔で見送ってくれましたが。
シロエ 「あっ、あのバイク…!」
キース 「早速回収に来やがったのか!」
Aブルー「ご覧よ、ハーレイ、メデタイ様だよ!」
A船長 「このバスを追っておられたのですね、本当に」
風のように去ってゆかれましたね、と感動の面持ち。
二人乗りのバイク、えらいスピードで走り去りまして。
Aブルー「もう開けたってかまわないんだよね、玉手箱」
キース 「待て、危険だからやめてくれ!」
ジョミー「そうだよ、相手は玉手箱だよ!」
Aブルー「福の神様だよ、危ないわけがないってね!」
いそいそと紐を解き、蓋をパカリと。
Aブルー「凄いよ、ハーレイ! お守りとかがギッシリだよ!」
A船長 「メデタイ様が集めて下さったんですね!」
Aブルー「でもって、二重底なんだよね?」
ゴソゴソ探っているソルジャー。
突然ボワンと煙が上がって、車内に無数の写真がヒラヒラ。
Aブルー「ああっ、お宝が飛び散っちゃった!」
ブルー 「なんだい、これは!」
Aブルー「いいから急いで回収してよ! ぼくのお宝!」
キース 「猥褻物にしか見えんのだが!」
Aブルー「裏に詳しい解説付きだよ、公爵の愛の手引き書なんだよ!」
体位のポイントとコツがギッシリ、と大感激のソルジャーですけど。
無修正のが車内にヒラヒラ、乗客の視線が集中する中、中継終了~。
2015/02/28 (Sat)