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シャングリラ学園つれづれ語り

☆寒かった節分


とんでもない節分を食らった二月も終わって、三月到来でございます。
シャン学メンバー、生徒会長の家に揃っておりますが。

キース 「…今月は無事に済むんだろうな?」
ブルー 「後ろ向きな発言はやめた方がいいよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日から三月だもん! もう春だも~ん!」

冬はおしまい! と元気一杯、「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「節分の次の日から春って言っても、ピンと来ないし…」
ブルー 「立春は言葉だけだよねえ…」
シロエ 「節分寒波なんて言葉があるほどですしね」
ジョミー「今年は真面目に寒波だったよ、節分は!」
サム  「うんうん、死ぬかと思ったぜ」

誰かのせいで、とサム君が言えば、ドッと溜息の御一同様。

キース 「玉手箱とはよくも言いやがったな、ドクツルタケめ!」
シロエ 「玉手箱どころか爆弾でしたよ、あの箱は」
スウェナ「だけど、元からそれっぽいものよ、玉手箱って」

一種の危険物じゃない、とスウェナちゃん。

スウェナ「開けるなっていうのを開けたら終わりよ」
キース 「だが、ドクツルタケは開けろとそそのかしたぞ!」
シロエ 「おまけに逃走しましたしねえ…」

誰かのバイクで、と泣けど喚けど、戻せない時間。
ドクツルタケとは、節分祭へのバスで出会ったイングリッドさんで。

ジョミー「玉手箱ってさあ…。開けた人間がババを引くんじゃあ…」
キース 「普通はそうだが、ババを引いたのが俺たちではな…」
シロエ 「バス中の晒し者でしたしね…」
サム  「ひでえ写真が山ほどっていうのが最悪だぜ」

俺たちの目にはモザイクだらけの…、と呻くサム君。

サム  「何だったんだよ、あの写真はよ」
ブルー 「君たちにはとても見せられないから、咄嗟にモザイク」
キース 「だが、片手落ちだったらしいな、あんた」
ブルー 「ヤバイと思って、君たちには細工したんだけれど…」

他の乗客を忘れていた、という話。
玉手箱の中身、バス中に飛び散っていませんでしたか…?

2015/03/01 (Sun)

 

☆車内が凍った


先月の節分は寒かった、と回想モードのシャン学メンバー。
ドクツルタケことイングリッドさんが残した玉手箱から、酷い写真が。

キース 「あの写真がバス中に飛び散るまではマシだったのに…」
シロエ 「皆さん、耳が遠かったですしね…」

バスの乗客はご老人ばかり、アヤシイ話は聞こえていなかった模様。
密着座りのバカップルだけが問題だったわけですが。

ジョミー「あんな写真が床に落ちたら、誰でも見るしね…」
サム  「床だけじゃ済まなかったじゃねえかよ!」
マツカ 「ご老人の膝の上にも落ちましたから…」
シロエ 「あれで入れ歯が飛び出した人もありましたしね」
スウェナ「顎が外れるというヤツよね…」

玉手箱から飛び散った写真、あろうことか全部が無修正。
イングリッドさんのご主人が選んだ体位各種で、裏にはコツが。

キース 「せめて謎言語で書いてくれていれば…。写真の裏を」
ブルー 「そうは思うけど、公爵からすればサービスなんだよ」
シロエ 「そんなサービス、要りませんから!」
サム  「小さな親切、大きなお世話っていうヤツだぜ、あれ」

公爵直伝のコツは謎言語ならぬ、この国の言葉。
写真を拾えばもれなく読めるという迷惑仕様の代物でして。

キース 「モザイク無しの酷い写真で、裏がそいつのコツではな…」
シロエ 「バス中の晒し者でしたよ、アレは!」
サム  「しかも拾えと怒鳴るヤツまでついてたしよ…」
ジョミー「自分で拾えばいいのにさ…」
ブルー 「御利益が逃げると一歩も動かなかったしねえ…」

動かざること山の如し、と超特大の溜息が。

ブルー 「バスの中ではあの座り方、と思い込んだら不動だよ」
キース 「お蔭で俺たちが地獄を見たんだ、アレの回収で!」
シロエ 「拾いに行ったら好奇心でジロジロ見られましたよ」
ジョミー「お盛んですね、って言われたよ、ぼくは!」

バスに乗っていたご老人たちの視線がグサグサ刺さりまくり。
シャン学メンバー、気分は節分寒波ですよね…。

2015/03/02 (Mon)

 

☆飛び散った写真


節分の七福神巡りに出掛けたシャン学メンバー、今年も地獄へ。
バス中に飛び散ったエロい写真を拾う羽目になり、さながら酷寒地獄。

キース 「いくら節分寒波でもだ、バスの中まで凍らなくても…」
シロエ 「でも、寒かったのはぼくたちだけなんですよ!」

何処かの馬鹿は熱々でした、と苦々しげなシロエ君。

シロエ 「お宝写真だのスペシャルDVDだのと貰いまくりで!」
ジョミー「玉手箱の中身も、写真の他にもギッシリ入ってたしね…」
サム  「覗いたのかよ!?」
ジョミー「拾った写真を届けに行ったら自慢してたよ」
シロエ 「やっぱりキノコの山でしたか?」
ジョミー「そこまで見ないよ、なんか一杯詰まってるなあ、って!」

アレの中身が一目で分かるレベルになったらおしまいだ、という話。

ジョミー「解説されちゃう前にダッシュで逃げたよ、写真を渡して!」
シロエ 「ぼくは見ないで渡しましたしね」
キース 「俺も顔を背けていたからな…」
ジョミー「みんながそういう態度で行くから、ぼくがカモなんだよ!」

ウッカリ正面から行ってしまった、とブツブツと。

ジョミー「でもさあ…。あの写真の裏についてた解説…」
キース 「まさかと思うが、読んでみたのか?」
ジョミー「読んでないけど、あれって誰が訳したんだろう?」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「公爵って、この国の言葉が分かるわけ?」

公爵からの贈り物だよ、と言われてみればその通りで。

ジョミー「解説を書けるレベルだとしたら、凄すぎるけど…」
キース 「ドクツルタケが訳したんじゃないのか?」
ジョミー「それだと、いつもの贈り物の手紙が変じゃない?」

毎回、毎回、謎言語だよ、と冷静な指摘。

キース 「喋れても書けないというわけか…」
ジョミー「うん、多分」
シロエ 「それじゃ、公爵も無理でしょうね」
ジョミー「そう思うんだよ、誰だと思う?」

訳した人は、という疑問ですが。
それは確かに気になるポイント、いったい誰が…?

2015/03/03 (Tue) 

 

☆訳したのは誰だ


七福神巡りに行くバスの車内に飛び散ってしまったエロい写真。
裏面に解説つきでしたけれど、公爵には書けないとジョミー君の指摘。

ジョミー「誰かが訳して公爵の代わりに書いたんだよ。誰だろう?」
キース 「会社の部下の誰かじゃないのか?」
マツカ 「ぼくが御礼状を出す時もそうですからね」

あの国の言葉は分かりませんから、とマツカ君。

マツカ 「父の会社の人に頼んでいますよ、訳して下さいと」
ジョミー「その人、誰だか分かってる?」
マツカ 「えっ?」
ジョミー「訳してる人だよ、その人の顔とか名前とか」
マツカ 「そういえば…。何も考えていませんでした」

父に頼んでいるだけで…、とマツカ君、首を捻りまして。

マツカ 「ずっと取引があるわけですから、堪能な人もいる筈です」
シロエ 「公爵の会社の方でも、きっと事情は同じでしょう」
キース 「誰かいるんだろう、その道のプロが」
ジョミー「…そうなのかなあ?」

モザイクだらけの写真だよ、とジョミー君、考え込みながら。

ジョミー「もしかしたらさ、ぼくたちも知ってる人じゃないかと」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「あれだよ、メデタイ様っていう人」
一同  「「「ええっ!?」」」

どうして其処でメデタイ様が、と驚く御一同様ですが。

ジョミー「出張に行ったりしてるんだ、ってドクツルタケがさ…」
キース 「松茸も送って貰っているとかいう話だしな…」
シロエ 「堪能そうではありますね。例の謎言語に」
ジョミー「おまけにドクツルタケの手先だよ、メデタイ様は」

今回もバイクで追い掛けて来た上に偵察も…、と言われてみれば。

キース 「そうか、ドクツルタケの依頼で訳すことも…」
シロエ 「充分、有り得ることですね」
ジョミー「あんな写真の解説だよ? 会社の人には頼みにくいよ」
サム  「だよなあ、普通の神経じゃ無理だぜ」

あんなブツの翻訳を頼むだなんて…、とサム君も。
トンデモな写真、メデタイ様も一枚噛んでましたか?

2015/03/04 (Wed) 

 

☆あの人が怪しい


ソルジャー夫妻が貰った玉手箱から飛び散った写真。
モザイク必須のエロい写真の裏に解説、誰が書いたのかが問題でして。

キース 「ジョミーの言う通り、メデタイ様が怪しいかもな」
シロエ 「怪しすぎという気もしますね…」
サム  「そういや、ドクツルタケが言ってたじゃねえかよ」
シロエ 「何をです?」
サム  「公爵はメデタイ様がお気に入りだとか、そういうのをよ」

確か夕食に招待だとか…、と言われてみればそういう話も。

ジョミー「あったね、なんか親しいっぽい…?」
キース 「それだけじゃないぞ。俺は嫌なことを思い出した」
一同  「「「え?」」」
キース 「メデタイ様は妙な人種にウケがいい、とドクツルタケが」
スウェナ「ゲイとかバイとか言っていたわね…」
シロエ 「公爵のDVDにメデタイ様編は無いそうですけど…」

やっぱりその道の人でしょうか、とシロエ君。

シロエ 「あんな写真の解説を訳していたとしたら、メデタイ様も…」
キース 「頼まれただけ、という線もあるがな」
ジョミー「おめでたい人だって聞いたしね…」
サム  「でもよ、普通の神経してたら出来ねえんじゃねえか?」
ブルー 「どうだかねえ…」

メデタイ様の性格にもよるよ、と生徒会長、メデタイ様説を支持。

ブルー 「その場のノリと勢いだけ、って人もいるから」
キース 「メデタイ様はそのクチだと?」
ブルー 「今までに貰ったプレゼントとかを考えるとねえ…」

ノリの良さだけはピカイチだろう、とフウと溜息。

ブルー 「イングリッドさんに頼まれたとなれば張り切りそうだよ」
キース 「強烈な写真の解説を訳せ、と言われてもか?」
ブルー 「内容が何でもいいんだよ、きっと」
シロエ 「ドクツルタケに惚れているんでしょうか、メデタイ様は?」
ブルー 「モーションをかけているらしいしねえ…」
キース 「惚れた女に頼まれてアレを訳すのか!?」

何処までめでたい男なんだ、と呆れてますが。
やはり犯人はメデタイ様…?

2015/03/05 (Thu) 

 

☆尽くしたいタイプ


七福神巡りに向かうバスの中、シャン学メンバーが回収したエロ写真。
裏に書かれた解説の訳者は、メデタイ様では、という説が。

シロエ 「メデタイ様が訳したんなら、惚れた弱みですね」
キース 「逆に強みという気もするがな」
サム  「どの辺がだよ?」
キース 「どんな依頼でも全力投球、そんな男はそうそういないぞ」
スウェナ「確かに理想的ではあるわね、色々と使えるわけなんだし」

今回も便利に使ってたわねえ…、とスウェナちゃん。

スウェナ「バイクでバスを追わせてた上に、偵察まででしょ?」
ブルー 「下僕体質かもしれないねえ…」

ぼくにはその手の趣味はないけど、と生徒会長、頭を振り振り。

ブルー 「中にはそういうタイプもいるから…。尽くしてなんぼの」
キース 「見返り無しでか?」
シロエ 「ドクツルタケは人妻ですからね…」
ジョミー「浮気って線はないのかな?」
ブルー 「ぼくが思うに、浮気と言うより公認だろうね」

ご主人の公爵も公認の仲、とシャングリラ・ジゴロ・ブルーの解釈。

ブルー 「深い関係かどうかはともかく、いい友達でコンビなんだよ」
サム  「そういや、公爵、ゲイだったよなあ…」
キース 「バイだとは聞いていないしな…。単に結婚しているだけか」
ブルー 「その可能性は大きいね。奥さんがいると便利だからね」

パーティーを開くにしたって夫婦の方が、と言われてみればその通り。

キース 「ドクツルタケも企業家らしいし、旦那がいれば…」
シロエ 「色々と有利かもしれませんね」
サム  「うへえ…。愛の無い結婚っていうヤツかよ」
ジョミー「利害関係が一致してればいいんじゃないかな」

ぼくたちには迷惑すぎるけど…、とブツブツブツ。

ジョミー「あんな写真の解説を訳する人とコンビじゃ、もう最悪だよ」
キース 「二度と出ないと思いたいが…」
シロエ 「そう願いたいんですけどね…」

これっきり御縁が切れるでしょうか、と後ろ向きな発言。
はてさて、今後の展開は…?

2015/03/06 (Fri) 

 

☆三月も半ば


節分は散々な目に遭ってしまったシャン学メンバー、三月もガクブル。
七福神巡りで御利益を頂きまくったソルジャー夫妻が恐怖の的で。

キース 「…とりあえず月半ばまでは無事に来られたが…」
シロエ 「どの辺がどう無事なんです!?」
キース 「まだ実害は出ていないからな」
一同  「「「あー…」」」

そういうことか、と一同、納得。

ジョミー「御利益、御利益って自慢しに来るだけだしね」
サム  「何を言ってるのか分かんねえけど、効いたらしいしなあ…」
シロエ 「福笹だけでも御利益ありそうでしたからねえ…」

一番偉いお坊さんが絵馬に書いてましたし、とシロエ君。

シロエ 「お寺のトップの推薦だったら、七福神も最優先でしょう」
キース 「そうだな、紹介状を持っているのと同じだからな」
スウェナ「今年は最強だったってわけね」
ブルー 「あの手の祈願で紹介状な人はいなかっただろうね」

普通の神経ではまず頼めない、と生徒会長、大きな溜息。

ブルー 「色紙にコッソリお願いします、というのはアリでも…」
キース 「絵馬に書いてくれというのは強烈だからな」
サム  「ドクツルタケ、パワー半端ねえなあ…」
ジョミー「この国の人じゃないっていうのが強いよねえ…」
シロエ 「いろんな意味で最強ですよ、ドクツルタケは!」

もう会いたくはありません、とブツクサ言ってるシロエ君ですが。

マツカ 「…あのう…。言いそびれていたんですけれど…」
キース 「何をだ?」
マツカ 「…怒りませんか?」
キース 「内容によるが…。皆もそうだな?」
ジョミー「うん、聞く前から怒るも何も…」

この平和さえ破れなければ、という発言。
本日土曜日、生徒会長宅にたむろしている御一同様。

ブルー 「ぼくもそうだね、何でもかんでも怒りはしないよ」
マツカ 「でも…」
キース 「俺たちはそんなに心が狭くはないぞ」

見損なうな、と胸を張るキース君に続いて頷く面々。
マツカ君が言いそびれていたこととは…?

2015/03/07 (Sat) 

 

☆忘れていた荷物


生徒会長宅でのんびり土曜日、平和を楽しむシャン学メンバー。
ところがマツカ君が何やら言いそびれたとかで、怒らないかと怖々と。

マツカ 「えっとですね…。実は、今日は荷物が」
一同  「「「は?」」」
マツカ 「これです、これ」

持って来ました、と大きな紙袋が。

サム  「そういや朝から持ってたっけな、それ」
ジョミー「お土産かな、と思ったんだけど、違ったみたいだし…」
シロエ 「ぼくも忘れていましたよ。存在自体を」
キース 「壁際に置いたら、後は帰るまで用が無いからな…」

俺たちの荷物なんぞはそういうもんだ、とキース君。
生徒会長宅に着くなり壁際に放置、後は帰るまでスルーが基本で。

キース 「突っ込まれるとツライ荷物もありがちだしな」
シロエ 「キース先輩の場合は多いですよね、そういうのが」
スウェナ「お坊さん用の着物なんかは、しょっちゅうよねえ…」
サム  「うんうん、木魚ってこともあったぜ」

人の荷物まで気にしてねえよ、とサム君もサラッと。

サム  「んで、その荷物がどうかしたのかよ?」
マツカ 「…とても言いにくいんですが…」
キース 「待て。そいつは、もしかして危険物なのか?」
マツカ 「クール便ではなかったですが…」
一同  「「「クール便!?」」」

ギクリと顔が引き攣る面々、忘れもしない暮れのお歳暮。
危険物取扱い主任に任命されていた勇者ジョミーが持ち込んで…。

キース 「その荷物、ドクツルタケからか!?」
マツカ 「…そうらしいです…」

父の会社に届きました、と紙袋の中から国際宅配便の箱。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ イングリッドさんからだあ!」
シロエ 「クール便じゃないなら、クッキーでしょうか?」
マツカ 「そういう感じではありますけれど…」
キース 「菓子だけでは済まないのがドクツルタケだな?」
サム  「嫌な前例ばかりじゃねえかよ、今までの荷物!」

なんてこったい、と上を下への大騒ぎですが。
今度の荷物もお騒がせ…?

2015/03/08 (Sun)

 

☆荷物だと聞いて


マツカ君が持って来た荷物、お父さんの会社に届いた国際宅配便。
差し出し人はドクツルタケことイングリッドさん、誰もが顔面蒼白で。

ジョミー「なんで今頃、荷物が来るのさ!」
キース 「どう考えても先月の事件が絡んでいるぞ」
シロエ 「そうですよね?」

ドクツルタケが出現しましたもんね、とガクガクブルブル。

シロエ 「おまけに迷惑な玉手箱まで持って来ましたし!」
??? 「ちっとも迷惑じゃなかったけどねえ?」
一同  「「「!!?」」」

何事だ、と振り返った背後にソルジャー(会話表記はAブルー)出現。

Aブルー「迷惑どころか宝箱だったよ、あの玉手箱!」
キース 「あんたにとってはそうかもしれんが、俺たちはだな!」
Aブルー「写真を拾ってくれた御礼はちゃんと言ったよ」
キース 「あれを拾うのも、他の人の視線も究極の迷惑だったんだ!」
Aブルー「ふうん…? でもねえ、ぼくはアレのお蔭で…」

充実の毎日、と満面の笑顔。

Aブルー「メデタイ様が集めてくれたお守りは効果抜群だし…」
ブルー 「いいからサッサと帰りたまえ!」
Aブルー「ダメダメ、福の神様から荷物なんだろ?」

そうと聞いたら来るしかなくて、と居座りモード。

Aブルー「絶対、クッキーだけじゃないって! 他にも素敵に!」
キース 「だから困っているんだろうが!」
Aブルー「そんなに嫌なら、ぼくが引き取って帰るけど?」
マツカ 「そうなると、ぼくが困るんですよ!」

御礼状を出さなきゃいけませんし、とマツカ君。

マツカ 「失礼があってはいけませんから、きちんと父の会社から…」
Aブルー「どうせ定型文だろう? そんなものより!」

ぼくが心をこめて書くから、とソルジャーの提案。

Aブルー「それを会社の人に訳して貰えば完璧だよ!」
ブルー 「心をこめてって…。どういう文面?」
Aブルー「もちろん感謝の気持ちだってば!」

お蔭で夫婦円満だとか…、と言われましても。
そんな文章、訳する人が困りませんか?

2015/03/09 (Mon) 

 

☆訳す人が困る


ドクツルタケことイングリッドさんから、またも届いた国際宅配便。
おまけに気付いたソルジャー登場、御礼状は自分がと言い出しまして。

Aブルー「定型文より、心がこもった御礼状! それが一番!」
ブルー 「マツカの会社の人が困るから! そういうのは!」

訳す人の立場で考えてみろ、と生徒会長。

ブルー 「いくら会社の仕事でもねえ、アヤシイ手紙を訳すなんて!」
シロエ 「場合によってはパワハラですよ、それ」
キース 「まったくだ。社員なだけに断れないしな」
サム  「出来ません、なんて言ったら給料に響きそうだぜ、それ」
スウェナ「そうねえ、評価は下がるわよねえ…」
ジョミー「訳せ、って怒鳴られることもあるかも…」

そうなるとホントにパワハラなんじゃあ、とジョミー君も。

ジョミー「だからさ、マツカが書いた方がいいと思うけど…」
マツカ 「ぼくも迷惑をかけたくはありませんからね…」

当たり障りのない御礼状を書いておきます、と言いつつも。

マツカ 「中身の確認は必要なんです、見ないで出すのは失礼ですし」
キース 「入ってもいなかった菓子の御礼なんかは最低だしな」
ブルー 「マナー違反というヤツだよね」

とにかく御礼状はマツカに書かせて、と生徒会長の指示ですけれど。

Aブルー「いいんじゃないかな、ぼくが書いても」
ブルー 「それは訳す人に迷惑だから!」
Aブルー「そうとも限らないんじゃないかな、ぼくが思うに」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「趣味と実益を兼ねて訳したら無問題だよ!」
一同  「「「へ?」」」

なんだそれは、とワケワカランな顔の御一同様。

ブルー 「なんだい、趣味と実益って?」
Aブルー「訳す仕事を楽しんで貰えばいいと思うけど!」
ブルー 「君が書くような御礼状をね、喜んで訳す人はいないから!」
Aブルー「どうだろう? 趣味も好みも人の数だけあるんだし…」

いろんな人がいるからねえ、と言ってますけど。
そんなのレアな人材ですよ…。

2015/03/10 (Tue) 

 

☆訳せそうな人


ドクツルタケことイングリッドさんから届いた荷物。
御礼状は自分が書けばいいのだ、とソルジャーが言ってますけれど…。

Aブルー「訳してくれそうな人の心当たりはあるんだよ、うん」
一同  「「「へ?」」」

そんな奇特な人が何処に、と見回す御一同様。

キース 「まさかブルーじゃないだろうな?」
シロエ 「そういえば読めるんですよね、あの謎言語…」
ブルー 「ぼくは絶対、お断りだから!」
Aブルー「心配しなくても君じゃないって!」

ちゃんとマツカのお父さん会社の人で…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「メデタイ様も勤めてるんだよね、お父さんの会社に」
マツカ 「…そうですけど…」
Aブルー「それに出張にも行くと聞いたよ、福の神様の国に!」
マツカ 「そうみたいですが?」
Aブルー「ほらね、ちゃんと素敵な人材が!」

御礼状の訳はメデタイ様に頼めばいいのだ、と笑顔。

Aブルー「メデタイ様なら、パワハラってことにもならないよ!」
ブルー 「分からないじゃないか!」

仕事の中身がアレなだけに…、と生徒会長、即座に一喝。

ブルー 「君が心をこめた御礼状なんて、絶対酷い中身だから!」
Aブルー「何を言うかな、役立ってます、と例を挙げてね!」

スペシャルDVDも写真も素晴らしいんだし、と大絶賛。

Aブルー「特に写真の解説とコツが嬉しいです、と書かなくちゃ!」
ブルー 「そんな内容、最悪すぎだし!」

もう間違いなくパワハラだ、と顔を顰める生徒会長。

ブルー 「メデタイ様でも訳に困るに決まっているから!」
Aブルー「そうなのかなあ? 得意そうだけど…」
一同  「「「は?」」」

どうしてそういう理論になるのだ、と首を捻った面々ですが。

Aブルー「君たちがバスで拾ってくれた写真の裏なんだけどね」
キース 「…あれがどうした?」
Aブルー「この国の言葉でビッシリ解説、しかも名文!」

実に見事な訳だったのだ、とソルジャー、ウットリ。
もしやメデタイ様の訳…?

2015/03/11 (Wed)

 

☆その道のプロ


ドクツルタケことイングリッドさんからの国際宅配便。
ソルジャーが御礼状を書くと言い出し、メデタイ様の名を挙げまして。

Aブルー「公爵の文章を訳した人はね、きっとメデタイ様なんだよ!」
キース 「なんでそうだと言い切れる!」
ブルー 「まさかサイオンで調べたとか…?」
Aブルー「そんな無粋なことはしないよ、お宝なんだし!」

名文を堪能してこそなのだ、と裏を取ってはいないようですが。

Aブルー「ぼくもハーレイも喜ぶ名文、素人にはまず無理だから!」
ブルー 「…どういった意味で名文なわけ?」
Aブルー「ただの解説文じゃなくって、こう、なんと言うか…」

ヤリたい気持ちが湧き上がるような、と熱い瞳で。

Aブルー「エロいんだよ! もう最高に!」
シロエ 「…その道のプロの仕事じゃないですか?」
ブルー 「海外モノを専門に訳する仕事もあるかもねえ…」

無修正は何かと人気だから、と生徒会長、ヤケクソ発言。

ブルー 「ぼくはメデタイ様よりもそっちを推すね。プロ説をね」
Aブルー「プロって言うなら、メデタイ様もプロだと思うけど?」
一同  「「「は?」」」

メデタイ様と言えばマツカ君のお父さんの会社の社員。
無修正モノを扱うような仕事をしているわけがなく。

マツカ 「あのう…。父の会社にそういう部門は無いですよ?」
サム  「だよなあ、ヤバイ仕事なんかをしなくってもよ…」
キース 「充分に利益が上がる筈だな、間違いない」

会社によってはヤバイ稼業が本業だったりするんだが…、とキース君。

キース 「真っ当な看板を掲げておいて裏稼業というのも多いしな」
ブルー 「あるねえ、そういう会社もね」

でもマツカのお父さんの会社は違うから、と生徒会長、厳しい視線。

ブルー 「メデタイ様がプロなんてことは有り得ないよ、うん」
Aブルー「プロと言ったけど、仕事だとは言っていないよ、ぼくは」

むしろアマチュアで趣味の範疇、と妙な発言。
それはいったいどういう意味…?

2015/03/12 (Thu)

 

☆お仕事は接待


ドクツルタケことイングリッドさんに、御礼状を書きたいソルジャー。
訳す人が困るだろうという話の中、メデタイ様の名前が浮上で。

Aブルー「メデタイ様はね、表は普通の会社勤めで…」
キース 「裏の顔でもあると言うのか?」

ヤバイ裏稼業をしているのか、とキース君。

キース 「趣味の範囲で何をしようが、個人の自由かもしれないが…」
シロエ 「ヤバイ仕事はマズすぎるんじゃないですか?」
ブルー 「場合によってはクビだよ、それは」
マツカ 「父は寛容な方ですけれども、裏稼業はちょっと…」

普通のアルバイトならばともかく、とマツカ君も。

マツカ 「もし本当なら、父の会社の業績にも傷がつきますから」
Aブルー「それは大丈夫じゃないのかな? 接待ってことで」
一同  「「「接待?」」」

なんだそれは、と目を剥く御一同様ですが。

Aブルー「こっちじゃよくあるらしいよね。お得意様を御招待とか」
キース 「いわゆるゴルフとか宴会とかか?」
Aブルー「そう、そんな感じ! それと似たような意味で接待!」
シロエ 「誰を接待するんです?」
Aブルー「決まってるじゃないか、福の神様だよ!」

得意先だと言うじゃないか、と満面の笑み。

Aブルー「ヤバイ代物に関わっていても、接待ならね!」
ブルー 「うーん…。世の中にはヤバイ接待もあるそうだけどね…」
Aブルー「ほらね、だからメデタイ様のも接待! 会社はオッケー!」

クビにはならない、と胸を張りまして。

Aブルー「自分の趣味を活かして接待、それが裏の顔!」
キース 「ドクツルタケの接待がか?」
Aブルー「そうだよ、それとご主人の公爵!」

例の写真の解説文もメデタイ様の訳に違いない、と確信らしく。

Aブルー「福の神様も言ってたじゃないか、好かれてるんだ、って!」
ブルー 「ああ、公爵ね…」
Aブルー「それだけじゃないよ、ゲイとかバイとか!」

メデタイ様の周りにはその手の人が一杯、という指摘。
名訳とやらは交友関係のせい…?

2015/03/13 (Fri)

 

☆メデタイ様の訳


ドクツルタケことイングリッドさんから、またも国際宅配便。
御礼状を書きたいと言い出したソルジャー、メデタイ様をベタ褒めで。

Aブルー「あの名訳はね、ゲイとかバイとかを知っていればこそ!」
キース 「メデタイ様はノーマルだと聞いたが…」
シロエ 「ドクツルタケにモーションですしね、そうなんでしょう」
Aブルー「それとこれとは話が別だよ!」

その趣味が無くても知識があれば、とニコニコニッコリ。

Aブルー「日頃から色々と見聞きしていれば、知識も増えるし!」
ブルー 「…それで素晴らしい訳になったというのかい?」
Aブルー「そう! だからこそエロい名文が生まれるんだよ!」

本当に凄い訳だったのだ、とソルジャー、絶賛。

Aブルー「仕事で訳しただけだったらねえ、あそこまではとても…」
ブルー 「つまり本当にメデタイ様がアレを訳したと?」
Aブルー「ぼくはそう見たね!」

まず間違いない、と絶大な自信。

Aブルー「そのメデタイ様がいらっしゃるから、御礼状も安心!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ぼくが書いたら、メデタイ様を指名するんだよ!」

そして素敵に訳して貰う、と瞳がキラキラ。

Aブルー「定型文より、心がこもった御礼状! ぼくの真心!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「絶対そっちがいいんだってば、今後のためにも!」

また何か貰えるかもしれないし…、とソルジャー、夢見る表情。

Aブルー「だから御礼状を書くのはぼく! 訳はメデタイ様!」
ブルー 「どうやって頼むつもりなわけ?」

メデタイ様に、と生徒会長、もっともな疑問。

ブルー 「知り合いでもないのに、どうするつもりさ!」
Aブルー「大丈夫! あちらは一方的に知り合いだからね!」
キース 「そういえばバスでガン見していたか…」
シロエ 「偵察に乗って来ましたっけね…」
Aブルー「ほらね、向こうはよく知ってるし!」

任せて安心、というソルジャーですが。
メデタイ様と連絡、取れますか?

2015/03/14 (Sat) 

 

☆メデタイ様にお願い


きっと中身はトンデモであろう、イングリッドさんからの国際宅配便。
御礼状は自分が書くのだ、とソルジャー、メデタイ様を御指名。

Aブルー「ぼくからの御礼状だと頼めば、きっと名訳!」
ブルー 「確かに向こうは一方的に知っているだろうけど…」

どうやって連絡を取るつもりだい、と生徒会長。

ブルー 「サイオンなんかは使って貰っちゃ困るんだけど!」
Aブルー「使わないってば、正攻法で行くからね!」
一同  「「「正攻法?」」」
Aブルー「そう! メデタイ様の居場所は分かっているから!」

御礼状を書いて任せるだけだ、と自信たっぷり。

Aブルー「というわけでね、頼むよ、マツカ」
マツカ 「ぼくですか!?」
Aブルー「決まってるじゃないか、君だけが頼りなんだから!」

メデタイ様に御礼状を届けて欲しい、とお願い目線。

Aブルー「ぼくからのだ、と説明するのも忘れないでよ」
マツカ 「…どうしてぼくになるんです?」
Aブルー「メデタイ様は君のお父さんの会社の社員だからね!」

調べれば居場所も分かるであろう、とズバリ正論。

Aブルー「名前とかが全く謎でも、ちゃんと姿は見たんだし!」
マツカ 「それはそうですが…」
Aブルー「すごくデカイ人で、イングリッドさんと知り合いで…」

公爵とも知り合いとなったら簡単に見付かる、と言うソルジャー。

Aブルー「だから御礼状を書いたら頼みに行ってよ!」
マツカ 「…ぼくがですか?」
Aブルー「他のみんなじゃ出来ないよ、これは!」

君のお父さんの会社の人なんだから、と畳み掛けモード。

Aブルー「ぼくは書くだけ、君は訳を頼みに出掛けるだけで!」
マツカ 「…中身が普通じゃない手紙を持ってですか?」
Aブルー「真心の手紙と言って欲しいなあ…」
ブルー 「君の御礼状は真心どころの騒ぎじゃないから!」
サム  「だよなあ、マツカも赤っ恥だぜ」

一生の恥だ、とサム君も。
マツカ君、メデタイ様を探しに行かされるんですかねえ…?

2015/03/15 (Sun) 






 

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