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シャングリラ学園つれづれ語り

☆深めたい御縁


ドクツルタケことイングリッドさんに御礼状を書きたいソルジャー。
メデタイ様に訳を頼むと言っていますが、メデタイ様を探すのが先で。

キース 「あんた、マツカにどういう恨みがあるというんだ!」
Aブルー「えっ? 恨みなんか無いよ、感謝の気持ちで一杯だよ!」

マツカのお蔭で有難い御縁が続きまくり、と満面の笑顔。

Aブルー「マツカがいなけりゃ、福の神様との御縁は一回きりで!」
ブルー 「そうだろうねえ、去年のバスの中だけだったろうね」
Aブルー「そう! マツカが身バレしてくれたお蔭で、今の御縁が!」

どうかこの御縁を末永く…、とソルジャー、ウットリと。

Aブルー「メデタイ様とも会えたわけだし、もっと御縁を!」
キース 「俺たちには迷惑なだけなんだが!」
Aブルー「そんなことはないよ、現に暮れにはお歳暮だって!」

スモークサーモンとイクラがドカンと届いた、と痛い所をグッサリと。

Aブルー「君たちだって食べてたじゃないか、あのサーモンとか!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クリスマスパーティーに御馳走したよ!」
キース 「そ、それは確かにそうなんだが…」

食ったんだが、とキース君が詰まって、他の面々も御同様。

サム  「美味かったんだよな、本場モノだしよ…」
スウェナ「ぶるぅが素敵にお料理してくれて、食べちゃったのよね…」
シロエ 「サーモンのムースは絶品でしたよ」
Aブルー「ほらね、君たちも、ちゃんと恩恵を蒙ってるし!」

御縁が続けばもっと色々、と欲張り全開。

Aブルー「ぼくが頑張って御礼状を書けば、いつかは夢の文通も!」
一同  「「「文通!?」」」
Aブルー「公爵とは是非、御縁を深めておきたいんだよ!」

だからよろしく、とマツカ君に視線。

Aブルー「メデタイ様に頼んでくれないかな? 御礼状の訳!」
マツカ 「…本気ですか?」
Aブルー「ぼくは本気で、思い切り正気!」

メデタイ様を探してくれたまえ、と強気ですけど。
マツカ君の今後の運命や如何に…?

2015/03/16 (Mon) 

 

☆身バレは平気


ドクツルタケことイングリッドさんに御礼状を、と夢見るソルジャー。
いつかは公爵と文通なのだ、とマツカ君にメデタイ様を探せと依頼。

Aブルー「メデタイ様くらい、探せば簡単に見付かるだろう?」
マツカ 「ぼくは父の会社にはノータッチで…」
Aブルー「でも、社内報に写真が載ったんだよね?」
マツカ 「あれは父の家族としてです、お正月の記念撮影で…」
Aブルー「ふうん? でもさ、一方的に身バレというのは…」

嫌じゃないかい、とソルジャー、マツカ君をジロジロと。

Aブルー「メデタイ様は君の正体も家族構成も知ってるわけでさ」
マツカ 「そういうことになりますが…」
Aブルー「君の方でも気にならないかい、メデタイ様が誰なのか!」
マツカ 「いえ、ぼくは別に…」

気にしていたらやっていられません、とマツカ君。

マツカ 「父の会社の社員の人は全員、ぼくを知ってますから」
サム  「だよなあ、社内報は誰でも貰うしよ」
キース 「古参になったら、赤ん坊時代から知ってるだろうな」
マツカ 「そうなりますね。節目には家族写真をよく載せてますし」

一方的に身バレするのは慣れています、という話ですが。

Aブルー「でもさ…。こういうプレゼント攻撃なんかは無いだろう?」
マツカ 「まるで無いこともないですね」
一同  「「「え?」」」

誰がプレゼントを寄越すのだ、と一同、仰天。

シロエ 「マツカ先輩、プレゼントっていうのは誰からなんです?」
マツカ 「さあ…。ぼくの所にはチョコレートだけで」
一同  「「「チョコレート!?」」」
マツカ 「バレンタインデーですよ、けっこう来ますよ」
サム  「あー、将来の玉の輿な!」

それを見越してプレゼントな、とサム君、納得。

サム  「でもよ、マツカが誰から貰ったか知らないんじゃあ…」
ジョミー「意味が無いよね、そのチョコレート」
Aブルー「まったくだよ!」

もっと誠意を持ちたまえ、とソルジャーまでが。
メデタイ様、探せますかねえ?

2015/03/17 (Tue)

 

☆誠意をこめて


イングリッドさんに御礼状を書いて、いつかは公爵と文通だとか。
夢はやたらと大きいソルジャー、メデタイ様を探したいわけですが…。

Aブルー「マツカの態度はどうかと思うよ、バレンタインデーの」
キース 「俺もあんたと同意見だ。確かに誠意の問題だな」
Aブルー「だよねえ? ぼくでも御礼状を書こうと思っているのに!」

誰から貰ったチョコレートなのかも知らないなんて、と呆れ顔。

Aブルー「贈った人の気持ちはどうなるんだい、その有様じゃあ」
マツカ 「ちゃんと御礼はしてますよ?」
Aブルー「誰に貰ったか分からないのに、どうやってるのさ!」
マツカ 「顔も名前も知りませんけど、何を貰ったかは分かりますし」

それ相応のお返しを贈っています、とマツカ君。

マツカ 「貰ったチョコレートに見合った品物をですね…」
シロエ 「ホワイトデーに返すんですか?」
マツカ 「そうです、この人にはこれを、と頼んでおくんですよ」

そしたら男性社員がぼくの代理でお届けに…、という話。

キース 「なるほどな…。それなら無視したことにはならんか」
ジョミー「貰いっ放しってわけでもないよね」
マツカ 「皆さん、喜んで下さるのはいいんですけれど…」

また翌年にチョコレートが…、と無限ループの世界らしくて。

ブルー 「お返しが来るから余計に期待をするんだろうねえ…」
ジョミー「贈ったチョコに合わせて来るんじゃ、余計だよね」
スウェナ「どんなお返しをしているの?」
マツカ 「アクセサリーとか、色々ですね」
サム  「うへえ…。無限ループになるわけだぜ、それ」

誰でも期待だ、と一同、納得。

キース 「定番の菓子とかではない所がな…」
シロエ 「気合が入りすぎですよ」
マツカ 「でも、きちんとお返ししたいですし…」
Aブルー「そうか、その手もあったんだよね!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「感謝の気持ちでお返しだよ!」

いいアイデアだ、と笑顔のソルジャー。
お返しって何の話ですか?

2015/03/18 (Wed) 

 

☆お返しをしよう


イングリッドさんへの御礼状から論点がズレて、今の話題はマツカ君。
ホワイトデーの話ですけど、何故かソルジャー、感じ入ったようで。

Aブルー「貰ったものにはきちんとお返し! それがいいかも!」
キース 「何の話だ?」
Aブルー「もちろん、福の神様にだよ!」

お返しに何か送ればいいのだ、とニコニコと。

Aブルー「それならメデタイ様を探さなくても大丈夫だし!」
ブルー 「どういう理論でそうなるわけ?」
Aブルー「気持ちのこもったお返しをすれば、手紙は定型文でもね!」

きっと心が伝わる筈だ、とウットリと。

Aブルー「御礼状はマツカでいいんだよ。ぼくが品物を選ぶから!」
ブルー 「ちょ、ちょっと待ってよ、どんなのを送ると?」
Aブルー「それはもちろん、感謝をこめて! 素晴らしいものを!」

イングリッドさんにはお菓子でいいかな、とマトモな選択。

Aブルー「きっと今度も名物のお菓子か、食べ物だろうし…」
ブルー 「食べ物ねえ…。この国のお菓子とかも人気らしいしね」
キース 「金平糖がウケると聞いたな、あれなら女性も好きそうだ」
シロエ 「日持ちの方もバッチリですよね」
Aブルー「金平糖かあ…。うん、それもいいね」

羊羹なんかも日持ちがするし、と意外に詳しいお菓子事情。

Aブルー「今までに沢山貰っているから、今度はぼくから!」
ブルー 「そういうものを送るんだったら、別にいいかな…」
マツカ 「御礼状には、粗菓ですが、と書いておきますよ」
Aブルー「ありがとう! それでね、メデタイ様にも御礼をしたいし」

酒のつまみでいいだろうか、という質問。

サム  「いいんでねえの? この国の人だし、選びやすいぜ」
ブルー 「イングリッドさんから送り直して貰うわけだし…」
スウェナ「日持ちするものがいいわよねえ?」
Aブルー「スルメとかかな?」
ブルー 「カラスミなんかも喜ばれるよ、きっと」

高級品だし、と生徒会長も乗り気。
御礼状の危機はなんとか過ぎ去りましたか?

2015/03/19 (Thu) 

 

☆落雁がいいかも


イングリッドさんへの御礼状は自分が、と主張していたソルジャー。
御礼状の代わりに贈り物だと進路を変更、何を送ろうかと思案中で…。

Aブルー「メデタイ様にはカラスミかあ…。うん、いいかも!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 買いに行くなら手伝うよ!」
Aブルー「ありがとう! 値段だけでは分からないしね、品質が」

ぼったくり価格で不味いカラスミもあるだろうし、と手伝いを依頼。

Aブルー「お菓子選びもぶるぅに相談するのがいいかな?」
ブルー 「そうだね、ぶるぅは詳しいよ。同じ羊羹でも何処のだとか」
ぶるぅ 「えとえと…。デパ地下もいいけど、出てないお店も!」

出店しない主義のお店もあるから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「イングリッドさんなら、落雁なんかも喜ばれそう!」
ブルー 「季節に合わせて色々あるしね、ぼくも落雁はお勧めだよ」
Aブルー「落雁は日持ちも長いしね! うん、色々と選べそう!」

イングリッドさん宛のお菓子は見てから決めよう、と嬉しそう。

Aブルー「下調べをして、候補を絞って…。後は見に行く!」
ブルー 「注文した分だけを作る老舗なんかもあったりするよ」
Aブルー「いいねえ! もちろん、君なら顔が利くだろうね?」
ブルー 「ダテに長生きしてないよ。ぼくもぶるぅも」

紹介だったら任せてくれ、と生徒会長、流石の人脈。

ブルー 「心をこめて贈り物なら、そういう老舗がいいと思うよ」
Aブルー「どんな感じで注文したらいいのかな、それ」
ブルー 「落雁の店ならお菓子の型があるから、相談からだね」

季節のものを選ぶのも良し、縁起がいいのを選ぶのも良し、と。

ブルー 「鶴と亀なんかはお祝いの定番品なんだよ」
Aブルー「なるほど…。だったら、型を見せて貰って決めるのは?」
ブルー 「それは当然、出来るけど?」
Aブルー「じゃあ、その型とやらを注文するとか、持ち込みとかは?」

出来るのだろうか、との質問ですけど。
ソルジャー、落雁にこだわりでも…?

2015/03/20 (Fri) 

 

☆落雁にするなら


イングリッドさんへは御礼状の代わりに贈り物、と決めたソルジャー。
老舗の落雁にしたいらしくて、型の注文や持ち込みは可能か、と。

ブルー 「型の注文だの持ち込みって言うと…?」
Aブルー「こういう形で作って下さいっていう注文だよ!」

どうせだったら相手に喜ばれる落雁を…、と言われてみれば。

キース 「それも一理あるか…」
シロエ 「定番品より値打ちは出ますね、特注となると」
Aブルー「そう思うだろう? で、持ち込みは出来そうなのかな?」
ブルー 「出来るだろうけど、店にも型は色々揃っているよ?」

君のような人が過去にあれこれ、と生徒会長、説明を。

ブルー 「こだわりの落雁、考える人は多いんだよ。だから型もね」
ぶるぅ 「えっとね、お店に行ったら記録があるから…」
Aブルー「記録って…。今までに作った落雁のかい?」
ぶるぅ 「そうなの! こんなのです、って絵が残してあるの!」
ブルー 「それを見せて貰って選ぶのもいいよ、レアものをね」

百年以上も誰も注文していないのとか…、と老舗ならではの桁外れ。

ブルー 「特に指定がされてなければ、誰が作ってもいいわけだから」
Aブルー「なるほどねえ! それじゃ過去にも色々な形が…」
ブルー 「特別なお茶会のテーマに合わせて作るだとかね」

一回こっきりで終わった型も多い筈だ、という話。

ブルー 「君の好みに合う型があれば、それで作って貰えるよ」
Aブルー「ふうん…。同好の士がいるといいんだけれど…」
ブルー 「イメージがあるなら、紹介する時に伝えておくけど?」

そうすれば見本の絵も絞り込みやすい、と生徒会長。

ブルー 「店の記録は膨大だしねえ、端から見るよりその方がね」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、お願い出来るかな?」
ブルー 「どんな感じで?」
Aブルー「んーと…。公爵が喜びそうな感じで」
ブルー 「公爵?」

何故に公爵、と生徒会長の顔に「?」マークが。
そもそも、公爵の好みが分かるんですか?

2015/03/21 (Sat)

 

☆落雁は公爵向け


イングリッドさんへの贈り物には落雁だ、と決めたソルジャーですが。
どうせなら形にこだわりたいらしくて、ターゲットは何故か公爵で。

ブルー 「公爵って言うと…。イングリッドさんのご主人だよね?」
Aブルー「そうだよ、他にどういう公爵がいると?」
ブルー 「なんで公爵?」
Aブルー「色々とお世話になってるからね!」

スペシャルDVDやら、先日の素敵な写真やら…、と。

Aブルー「ああいうのは究極の非売品だし、心をこめて御礼をね!」
ブルー 「そういうことか…」

それを手紙に綴られるよりは贈り物の方がまだマシか、と深い溜息。

ブルー 「公爵が喜びそうな感じの落雁は色々あると思うよ」
Aブルー「本当かい!?」
ブルー 「一時期、あっちで流行ったからねえ、この国の文化」

漆塗りだの陶磁器だの…、と生徒会長。

ブルー 「独特の模様がウケたらしくて、貴族は集めていた筈だよ」
Aブルー「それじゃ、そういう模様の落雁も?」
ブルー 「落雁はどうだか分からないけど、ウケる模様は山ほどね」

この国の美的感覚を生かしたものほど喜ばれる筈、と絶大な自信。

ブルー 「古い型から作った落雁なら、もう間違いなく!」
Aブルー「レアものだったら、なおのことだね?」
ブルー 「一回こっきりの型とかだったら、凝りまくりだしね」

注文主がこだわり抜いた模様だから、と生徒会長、自信満々。

ブルー 「その辺の落雁とは違うんです、と独自の美意識!」
Aブルー「素晴らしいよ! きっと公爵も喜んでくれるね」
ブルー 「貴族だけに目が肥えてるだろうし、分かると思うよ」

模様のレアさと素晴らしさが…、と言われたソルジャー、大喜びで。

Aブルー「だったら、そういう方向で! 紹介を是非!」
ブルー 「了解。外国人好みのレアものを、と頼んでおくよ」
Aブルー「ありがとう! 持つべきものは友達だね!」

お蔭で素敵な贈り物が出来そうだ、とソルジャー、大感激。
御礼状とかの件はこれにて一件落着?

2015/03/22 (Sun)

 

☆落雁いろいろ


ソルジャーからイングリッドさんへの贈り物には老舗の落雁。
公爵が喜びそうなものをと決定、外国人好みのレアな模様を選ぶとか。

Aブルー「公爵にお返しが出来るだなんてね、もう嬉しくて…」
ブルー 「イングリッドさんも喜ぶと思うよ、落雁はね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 落雁、綺麗だもんね!」

季節の落雁も入れてあげてよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「女の人だし、お花のとかも!」
Aブルー「なるほどねえ…。詰め合わせセットにするわけだね」
ブルー 「詰め合わせ用の凝った箱もあるしね、混ざらないように」
ぶるぅ 「えとえと、箪笥みたいになってて引き出しが別とか!」
Aブルー「それはいいねえ、福の神様用と公爵用というのも!」

それならお互いの好みが違っていても問題無いし、と頷くソルジャー。

Aブルー「自分用の引き出しの分だけを食べればいい、と」
ブルー 「うん。お互いに見せ合う楽しみもあるし…」

どうせ凝るならそこまでやれば、という意見。

ブルー 「引き出しを開けたらサプライズってことでね、二通りのを」
Aブルー「サプライズかあ…。公爵には是非、喜んで欲しいね!」
ブルー 「貴族なんだし、きっと値打ちが分かると思うよ」
Aブルー「素敵な型が見付かるといいなあ、レアものの型で」
ブルー 「お店の人もアドバイスしてくれるよ、ぼくの紹介だし」
Aブルー「そこに大いに期待ってね!」

ついでにぼくのも作ろうかな…、と意外な発言。

ブルー 「君も落雁、好きだったっけ?」
Aブルー「甘いお菓子はもれなく好きだよ!」

それに形も良さそうだから、とニコニコと。

Aブルー「ぼくのハーレイと二人で食べれば夫婦円満!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「形だよ、形! 公爵にウケると保証付きだし!」
ブルー 「…ちょっと訊くけど、どんな形だと思っているわけ?」
Aブルー「公爵好みのレアなヤツ!」

見本を見るのが楽しみだよ、と言ってますけど。
公爵好みのレアな形って…?

2015/03/23 (Mon)

 

☆こだわりの落雁


イングリッドさんへの御礼は落雁で、と決めたソルジャーですが。
自分用にも作りたいらしくて、キャプテンと食べれば夫婦円満とかで。

ブルー 「公爵好みって…。君のハーレイにもその手の趣味が?」
Aブルー「あるねえ、同好の士だからね!」

公爵と共通の趣味なのだ、と言ってますけど、相手は落雁。

ブルー 「この国の文化ってヤツに、造詣が深いタイプだっけ?」
Aブルー「うーん…。文化はともかく、好きなのは好きだね!」
ブルー 「君のハーレイ、甘いものは苦手じゃなかったかい?」
Aブルー「そこは形によるんだよ! 形が良ければ甘くったってね!」

メデタイ様が探してくれたお饅頭とかキャンディーだとか、と。

Aブルー「あれで大いに盛り上がったから、落雁だって!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…。君が言うレアな形というのは…」
Aブルー「四十八手とかのがあればいいな、と思うんだけど!」

こだわった人はいるに違いない、と強烈な発言。

Aブルー「公爵がくれた写真みたいな、ああいう形の落雁とかね!」
ブルー 「そういうのは普通、作らないから!」
Aブルー「そうなのかい? 好きな人がいそうな形なのに…」
ブルー 「仮にあっても、見本帳には載せないから!」

無かったことにされているから、と生徒会長。

ブルー 「お得意様との内緒の取引、門外不出の特注品だよ!」
Aブルー「だったら、ぼくも作るから!」

型から作って注文なのだ、とグッと拳を握るソルジャー。

Aブルー「君の紹介なら出来るだろう!?」
ブルー 「赤っ恥をかくのは御免だよ!」

そんな良からぬ目的だったら紹介しない、と怒りの形相。

ブルー 「その辺で適当に買った落雁でも送りたまえ!」
Aブルー「それは困るよ、心をこめた贈り物!」
ブルー 「真っ当な落雁だったら、いくらでも紹介するけどねえ!」
Aブルー「せめてスッポンの形とか!」

何か無いのか、とまだ言うソルジャー。
落雁に求めるものが斜め上、無理すぎですって…。

2015/03/24 (Tue) 

 

☆落雁のチョイス


イングリッドさんへの贈り物には落雁と決めたソルジャーですが。
欲しい形は四十八手だとかアヤシイ代物、生徒会長に却下されまして。

Aブルー「ディープな形は駄目だと言うなら、もうちょっと、こう…」
ブルー 「普通のレアものでいいんだよ! 季節の物とか!」

そういう落雁なら紹介してやる、と生徒会長、真っ向勝負。

ブルー 「アドバイスするなら季節を先取り、それがお約束!」
Aブルー「なんだい、それは?」
ブルー 「今の季節にドンピシャの落雁も売られているけどねえ…」

気の利いた人は少し早めのチョイスなのだ、と真面目な顔で。

ブルー 「気分だけでも一足早くお楽しみ下さい、と選ぶんだよ」
Aブルー「…どんな風に?」
ブルー 「そろそろ桜のシーズンだけれど、桃にするとかね」
Aブルー「ふうん…? 早めに贈るのが喜ばれるんだ?」
ブルー 「外国の人に通じるかどうかは分からないけどさ…」

この国の人ならそういう風に、と生徒会長。

ブルー 「そこを踏まえて真っ当なものを注文したまえ!」
Aブルー「…スッポンの季節はいつなのかな?」
ブルー 「スッポンの型なんか、多分、無いから!」

落雁の定番は鶴亀だろう、という指摘。

ブルー 「長寿の鶴と亀で決まりで、スッポンの出番は無いんだよ!」
Aブルー「だったら、亀のはあるんだね?」
ブルー 「亀の形の型が無いようなら、老舗どころかモグリだね!」

落雁の店なら亀の型は必ず持っている筈、との話ですけど。

Aブルー「うーん…。それじゃこの際、亀でもいいか…」
ブルー 「おめでたいチョイスでいくのかい?」
Aブルー「そうじゃなくって、なんて言うのかな…。察して下さい?」
一同  「「「は?」」」

何を察するのだ、と首を捻った御一同様。

ブルー 「それはどういう意味なわけ?」
Aブルー「ほら、亀の頭は激似だからねえ、大事な部分に!」

公爵は分かってくれるだろうか、とニッコリと。
亀の頭が激似というのは、いったい何に…?

2015/03/25 (Wed)

 

☆おめでたい落雁


イングリッドさんに落雁を贈りたいソルジャー、亀の形に白羽の矢。
亀の頭が何かに激似らしくて、公爵に察して欲しいというメッセージ。

Aブルー「亀がズラリと並んでいたらね、きっと公爵も!」
ブルー 「…何を分かってくれるって…?」

そんな代物、と生徒会長の声が氷点下。

Aブルー「それはもちろん、これで励んで下さいと! 亀の頭で!」
ブルー 「退場!!」

さっさと出て行け、とレッドカードが炸裂ですけど。

ジョミー「…亀の頭って何なわけ?」
キース 「確か前にも聞かなかったか? スッポンタケで」
サム  「そういや亀の頭がどうこうと言ってやがったぜ」
シロエ 「…ということはヤバイんですね?」

亀の頭は、とシロエ君が声をひそめた途端に。

Aブルー「ヤバイと言うより、そのものだね! あの形がね!」
ブルー 「もういいから! 亀で紹介しておくから!」

落雁の店には紹介するから黙ってくれ、と必死の形相。

ブルー 「亀の形の落雁でレアもの、それでいいだろ!」
Aブルー「頭が大きいヤツがいいな、と言っておいてよ」
ブルー 「…あるかどうかは知らないけどね…」
Aブルー「ありがとう! それとさ、亀とセットで鶴もあるのかい?」
ブルー 「普通はそういう仕様だけれど?」
Aブルー「だったら鶴もお願いしたいな、ゴージャスなのを!」

亀と鶴とのセットにしよう、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「鶴も是非ともレアもので! そしてゴージャス!」
ブルー 「…なんで鶴なわけ?」

ぼくにはサッパリ…、と生徒会長、怪訝そうですが。

Aブルー「鶴の方にはヤバイ意味は無いよ、でも鶴なんだよ!」
ブルー 「おめでたい詰め合わせっていうチョイスかい?」
Aブルー「違うよ、鶴と言ったら福の神様!」
一同  「「「ドクツルタケ!?」」」
Aブルー「そう、ドクツルタケ! 実は鶴とは深い御縁が!」

公爵には亀で、イングリッドさんには鶴だとか。
鶴と亀なら、見た目は無難な落雁ですねえ…?

2015/03/26 (Thu)

 

☆見ていない荷物


ソルジャーが決めた、イングリッドさんへの贈り物。
老舗の落雁の詰め合わせセット、公爵には亀でイングリッドさんに鶴。

Aブルー「福の神様はドクツルタケが鶴の意味だと知ってるしね!」
ブルー 「…鶴だけじゃなくて毒つきだけどね…」
Aブルー「そこは気持ちだよ、鶴のような美人と誰かも言ったし!」

イングリッドさんへの必死の言い訳、鶴のような美人。
ドクツルタケとは何かと訊かれて捻り出した言葉ですけれど。

Aブルー「まるで間違ってもいないからねえ、鶴の名前は!」
ブルー 「本人も一瞬、喜んでたしね…」
Aブルー「だから絶対分かってくれるよ、鶴の落雁を選んだ意味も!」

凝りまくった鶴にしておこう、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「それと頭が大きめの亀で、公爵にはこれで通じる筈!」
ブルー 「はいはい、分かった」

サッサと帰れ、と手を振る生徒会長ですが。

Aブルー「待ってよ、肝心の荷物をまだ見てないから!」
ブルー 「ぼくたちは見たくないんだけどね?」
Aブルー「それじゃ貰って帰っていいかい?」

箱ごと全部、と言われましても。

マツカ 「困ります! 何を頂いたか分かりませんから!」
サム  「だよなあ、御礼状を書く都合があるしよ」
Aブルー「だったら開けてよ、グダグダ言わずに」
ぶるぅ 「オッケー!」

きっとクッキー! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がウキウキ開封。

ぶるぅ 「わぁーい、ジンジャークッキー、沢山!」
Aブルー「本当だ…。その下の荷物がぼく宛かな?」
ブルー 「…確かめたくはないんだけどね…」

此処に手紙が、と生徒会長が封筒を。

キース 「また謎言語か?」
ブルー 「うん。先日は楽しかったです、と」
Aブルー「玉手箱は素晴らしかったからねえ!」
シロエ 「ぼくたちは大恥だったんですが!」
ブルー 「先日の御礼に色々選びました、と書いてあるから…」
Aブルー「貰っていい?」

ぼくのものだ、とソルジャー、狂喜。
今回は何が来ましたか?

2015/03/27 (Fri)

 

☆貴族のこだわり


イングリッドさんへの御礼も決まって、後は送るだけかと思ったら。
肝心の荷物をまだ見ていないとソルジャーが指摘、クッキーの他に…。

Aブルー「色々選びましたと書いてあるなら、ぼく用だよね!」
キース 「そうと決まったわけでもないが…」
シロエ 「ほぼ間違いなくそうですよね…」

このまま持って帰って貰った方が、とシロエ君以下、一同、逃げ腰。

マツカ 「御礼状はぼくが書いておきますから、落雁とかを…」
サム  「うんうん、それとメデタイ様用のカラスミな」
Aブルー「もちろん早速用意するよ! もう明日にでも!」

落雁が出来次第、マツカに届けて送って貰う、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「マツカ、荷物の御礼をよろしく頼むよ」
マツカ 「はい!」
キース 「というわけだし、あんたは荷物を貰って帰れ」
Aブルー「それはもう!」

喜んで、と包装された箱を持ち帰ろうとしたソルジャーですが。

ブルー 「ちょっと待った!」
Aブルー「何さ、開けずに持って帰った方が平和に済むんだろう?」
ブルー 「そうしたいけど、なんだかこだわりらしいんだよ!」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「メデタイ様のはいいんだけれど…。多分」

またお守りの類らしいから、と生徒会長。

ブルー 「それは適当で良さそうだけれど、イングリッドさんのが…」
Aブルー「何か特別なものなのかい?」
ブルー 「公爵がケースを特注したって…」
一同  「「「へ?」」」

今度はなんだ、と脳裏を掠める玉手箱。
二重底からエロイ写真が山ほどヒラヒラ、もう最悪な思い出で。

キース 「また箱なのか!?」
ブルー 「貴族は専用箱が好きなものだしね…」

カトラリー入れとかを特注するのが、とウンザリした顔。

ブルー 「アイデアが公爵で、イングリッドさんが模様を担当だって」
シロエ 「今度は共犯なんですか!?」
Aブルー「素晴らしいよ!」

ケースの中身は何なんだろう、と期待のソルジャー。
専用ケースで何が来たと?

2015/03/28 (Sat)

 

☆特注品のケース


イングリッドさんからソルジャー宛の贈り物は特注のケース。
アイデアは公爵でイングリッドさんが模様を担当、そういう何かで…。

Aブルー「何が入っているんだろう? 開けてもいいかな?」
ブルー 「是非とも開けてご覧下さい、と書いてあるけど…」
キース 「何のケースか謎なのか?」
ブルー 「コンプリートボックスらしいんだけどね」
一同  「「「コンプリート?」」」

何を、と尋ねる御一同様、しかし手紙に答えは無いとか。

ブルー 「開ければ分かる、ということだけしか…」
Aブルー「じゃあ開けないとね、御礼状の都合もあるからね!」

包装紙をベリベリ剥がしたソルジャー、箱をパカリと開けてみて。

Aブルー「いい模様だねえ、もう最高だよ!」
シロエ 「…何処がですか?」
キース 「何かの偽ブランドにしか見えんのだが…」
Aブルー「何を言うかな、BLと言えばボーイズラブで!」

ゲイの漫画や小説じゃないか、とソルジャー、ウットリ。

Aブルー「玉手箱と同じ漆塗りだね、そこにBL、山ほどBL!」
サム  「…ドクツルタケのやること、半端ねえなあ…」
ジョミー「メデタイ様が一枚噛んでるよ、きっと」
キース 「だろうな、BLと吹き込んだヤツはメデタイ様だな」

そしてこういう悪趣味な箱が…、とキース君。

キース 「こうなってくるとコンプリートもアヤシイぞ」
Aブルー「失礼だねえ! えーっと、この蓋をこう開けて…」

専用ケースの形ですけど、いわゆる宝箱のようなもの。
BLの文字が飛び交いまくった箱の中身は…。

Aブルー「うわあ、DVDがギッシリ!」
ブルー 「も、もういいから!」

持って帰れ、と生徒会長、顔面蒼白。

ブルー 「どうせロクでもないヤツだから!」
Aブルー「きっと公爵のお勧めなんだよ、無修正モノで!」
ブルー 「お勧め?」
Aブルー「そう、お勧めのシリーズと見たね!」

そのシリーズをコンプリート、とソルジャー、感激。
BLなDVDコレクションですか…?

2015/03/29 (Sun)  

 

☆ディープな贈り物


イングリッドさんからソルジャーへの贈り物、BL模様の専用ケース。
公爵のアイデアなコンプリートボックス、中身はDVDがギッシリ。

Aブルー「えーっと、コンプリートということは…」
ブルー 「箱から引っ張り出さなくていいから!」
Aブルー「御礼状を書く都合があるだろ、ちゃんと確認しないとね!」

どういうDVDなのか、とソルジャーが一枚出したらモザイクの世界。

キース 「…こう見えるということはヤバイんだな?」
シロエ 「でしょうね、玉手箱の写真と同じで」
Aブルー「もう最高にヤバイよ、これは!」

褒め言葉の方のヤバイの意味で、とソルジャー、狂喜。

Aブルー「無修正モノで愛の教科書、その道の人が喜ぶシリーズ!」
一同  「「「教科書?」」」
Aブルー「これを参考にヤッてもいいし、観賞しても嬉しい中身!」

公爵ならではのチョイスだよね、と大感激で。

Aブルー「裏のルートでしか買えないようだよ、玄人さん向けの」
ブルー 「そんなことまで分かるわけ?」
Aブルー「ジャケットにそういう説明がね! ほら、此処に!」
ブルー 「見せなくていいから!」
Aブルー「嬉しいねえ…。これもメデタイ様なんだろうね」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「訳だよ、ジャケットに書いてある訳!」

ちゃんとこの国の言葉なのだ、と威張るソルジャー。

Aブルー「写真はどう見ても外国のヤツだし、ジャケットもきっと…」
一同  「「「…きっと…?」」」
Aブルー「公爵が特注してくれたんだよ、ケースと同じで!」

その時に訳を担当したのがメデタイ様に違いない、という読み。

Aブルー「公爵とは仲がいいみたいだから、これだって!」
ブルー 「いいから、それはもう片付けてよ!」
Aブルー「片付けるけど、この箱の御礼は心をこめて!」
マツカ 「御礼状はちゃんと書きますから…」
Aブルー「末永くよろしく、とね!」

その一文を入れてくれたまえ、と注文が。
末永くってことは、御縁が続くと…?

2015/03/30 (Mon) 

 

☆末永くよろしく


BL模様の専用ケースにDVDがギッシリ、ソルジャー宛の贈り物。
公爵が選んだ愛の教科書、裏ルートでしか買えない玄人さん向けで…。

Aブルー「公爵との御縁は末永く! この一文は必須なんだよ!」
ブルー 「末永くよろしくしなくていいから!」
Aブルー「マツカに書かせないと言うなら、ぼくが書くけど?」

そしてメデタイ様を探して訳して貰う、と怖すぎる発言。

Aブルー「メデタイ様に頼むんだったら、DVDの感想も書けるし!」
ブルー 「そ、それは…」
Aブルー「素敵にエロく訳して貰って、公爵と夢の文通なんだよ!」

やってもいいかな、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ちゃんとクッキーの御礼も書くから、このぼくが!」
ブルー 「困るから!」
Aブルー「じゃあ、マツカだよね。末永くよろしく、と忘れずに!」
マツカ 「…分かりました…」

書いておきます、とマツカ君。他の面子も反論は無理で。

キース 「直接文通されるよりかは、まだマシか…」
シロエ 「末永い御縁になるんでしょうか…」
ジョミー「もう絶対にロックオンだしね、向こうはね…」
サム  「ドクツルタケにもまた会っちまったし、逃げられねえぜ…」

出来れば暫く出ないで欲しい、と祈るしかない御一同様。

キース 「御礼状の御礼状は来ないだろうな?」
シロエ 「それだと無限ループですよ!」
ブルー 「大丈夫だと思うけれども、御縁の方はね…」
Aブルー「落雁とかも送るんだからさ、きっと続くよ、これからも!」

もう本当に末永く、とBLな箱を抱えて歓喜のソルジャー。

Aブルー「そしてこっちの箱がメデタイ様からの贈り物で…」
ブルー 「お守りとかだと書いてあるから、開けなくていいよ!」
Aブルー「でもね、確認…。うん、今回もなんだか凄そう!」
ブルー 「分かったから!」
Aブルー「マツカ、くれぐれもよろしくとね!」

そして末永くよろしくなのだ、と満面の笑顔。
ヤバイ荷物で大騒ぎの中、今月これにて中継終了~。

2015/03/31 (Tue) 

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