☆瓦の入手方法
どうしてもお寺のお瓦が欲しいソルジャー、諦める気など全く無くて。
差し替えておいたらどうだろうかとまで言い出す始末。
Aブルー「ちゃんと新しい瓦を入れておくなら、剥がしたって!」
ブルー 「屋根に上がる時点で罰当たりだから!」
Aブルー「え、でも、葺き替えの時は屋根に上がるんだし!」
ブルー 「そういう時には、中に御本尊様はおいでじゃないから!」
あらかじめ移動なさっておられるのだ、と解説が。
ブルー 「そういう手間も全て含めて、葺き替えは一大事業だよ!」
Aブルー「うーん…。それじゃ、ちょっとした修理とかは?」
ブルー 「それは専門の人だから! 失礼が無いよう工夫するから!」
腰に鳥の羽根をつけて登るという話もあるし…、と生徒会長。
ブルー 「鳥なら屋根にも止まるからねえ、鳥なんです、とね」
Aブルー「じゃあ、ぼくもそれで! …ううん、サイオンで!」
それなら屋根には登らないからいいであろう、と無茶な発言。
Aブルー「瞬間移動で、新しい瓦と古い瓦をチョチョイと入れ替え!」
ブルー 「君には技術が無いだろう!」
屋根瓦の差し替えにはプロの技が必要、と鋭い指摘。
ブルー 「下手に弄って雨漏りしたら、御利益どころか…」
キース 「まず間違いなく罰が当たるな、あんたにな」
シロエ 「離婚の危機かもしれませんねえ…」
Aブルー「それは困るよ! だけど瓦も欲しいんだよ!」
どうしても瓦、とギャーギャーと。
Aブルー「こうなったら、お寺に直談判で!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ブルーのふりをして行くんだよ!」
伝説の高僧、銀青様なら瓦を分けて貰えるであろう、という読みで。
Aブルー「それだったらもう、間違いなく!」
ブルー 「ぼくの立場は!?」
Aブルー「別にいいじゃないか、瓦が欲しいと出掛けるだけだし」
ブルー 「そのくらいなら、ぼくが行くから!」
言ってしまってから、慌てて口を押さえておりますが。
どうやらフラグは立ったようですね?
2015/04/16 (Thu)
☆瓦を貰うには
お寺の瓦が欲しいソルジャー、生徒会長のふりをして貰いに行く気で。
それくらいなら自分が行く、とウッカリ言ったのが生徒会長。
Aブルー「君が貰いに行ってくれるのかい? 有難いねえ…!」
ブルー 「…やっぱり、ぼくに行けと?」
Aブルー「ぼくに行かれるのが嫌ならね!」
行って何枚か貰って来てくれ、とニコニコと。
Aブルー「いいかい、御利益たっぷりで頼むよ?」
ブルー 「…君が確認するんだね?」
Aブルー「もちろんだよ! 騙されたんではたまらないしね!」
ぼくの世界からキッチリ監視、と念を押しまして。
Aブルー「それじゃ、18日を楽しみにしてるから! 瓦で焼肉!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しいお肉を用意しておくね!」
Aブルー「ありがとう! こっちのハーレイにもよろしくね!」
豪華お弁当も楽しみだから、とパッと姿を消しましたけれど。
キース 「…あんた、瓦をどうするつもりだ?」
ブルー 「もうヤケクソだよ、貰ってくるよ!」
シロエ 「出来るんですか?」
ブルー 「銀青を馬鹿にしないで欲しいね、瓦くらいは楽勝だけど…」
でも使い道はとても言えない、とガックリ落ち込む生徒会長。
ブルー 「熱心な信者さんに頼まれたとでも言っておくよ…」
サム 「いいんでねえの?」
ジョミー「どんな人です、って訊かれた時はメデタイ様とかね」
シロエ 「使えますね、それ! 架空の人とは違いますしね」
キース 「なるほどな…。脳内イメージはあった方がいいな」
スウェナ「後で話を振られた時にも思い出しやすいわよね!」
ブルー 「分かった、その手で行ってくる」
瓦を欲しがっている人のイメージ、メデタイ様と決定で。
キース 「おめでたい人だと聞いているしな、無問題だろう」
シロエ 「ドクツルタケの手先ですしね、かまいませんよ」
ブルー 「じゃあ、明日にでも貰って来よう」
そしてマツカの別荘でお花見、と瓦も入手出来そうでございます。
18日には桜、満開だといいですねえ…!
2015/04/17 (Fri)
☆瓦を持ってお花見
やって来ました、18日。お花見の日でございます。
マツカ君の別荘へ行くべく、生徒会長のマンションの前に集合でして。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな、いらっしゃい!」
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
ソルジャーの隣にはキャプテン(会話表記はA船長)が。
後ろでは「ぶるぅ」(会話表記はAぶるぅ)がキャイキャイと。
Aぶるぅ「瓦で焼肉、とっても楽しみ!」
A船長 「夫婦和合に御利益があるとか、私も実に楽しみです」
ブルー 「…効くかどうかは知らないけどね…」
まあ貰ってはおいたから、と生徒会長、流石の人脈。
Aブルー「ありがとう! 銀青ともなれば凄いよねえ!」
キース 「そのようだな、今の時期に瓦をゲットだからな」
シロエ 「お寺に残してあった分らしいですね?」
スウェナ「信者さん向けに取ってあったっていう話よねえ…」
ブルー 「ぼくは良心がズキズキ痛むよ、いろんな意味で!」
お寺のトップを騙した上に、その瓦を使って焼肉なんて、と。
ブルー 「信者さんの人となりを訊かれて嘘もついたし…」
Aブルー「メデタイ様のイメージで喋っていたよね、君は」
ブルー 「脳内イメージは大切だからね!」
とはいえ名前も知らない人に濡れ衣を…、と深い溜息。
ブルー 「ガタイが良くてバイク乗りだけど信心深くて、とね」
サム 「バレやしねえよ、メデタイ様のことだってのはよ」
シロエ 「ドクツルタケの名前を騙るよりマシですよ」
ブルー 「そう思って自分を慰めてるけど…」
Aブルー「そんなことよりお花見だよ! あっ、ハーレイ!」
こっちこっち! と手を振るソルジャー。
Aブルー「お花見弁当、買って来てくれた?」
ハーレイ「もちろんです。ブルーに頼まれましたから」
ブルー 「豪華弁当を色々と…ね」
マツカ 「皆さん、お揃いですからバスの方へどうぞ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
マイクロバスで一路、北の方へと。
別荘の桜、満開だそうですよ~!
2015/04/18 (Sat)
☆遅咲きのお花見
お天気も良く別荘の桜も満開とかで、絶好のお花見日和でございます。
マイクロバスに乗り込み、アルテメシアの北の山の中へ出発で…。
Aブルー「いいねえ、この辺りは山桜も今頃なんだね!」
A船長 「素晴らしいですねえ、シャングリラの桜は終わりましたが」
Aぶるぅ「桜が見られて、それに焼肉できるもんね!」
瓦で焼肉、と大食漢の「ぶるぅ」も嬉しそう。
ハーレイ「…瓦で焼肉と聞こえたが?」
ブルー 「ああ、君に買って貰ったお弁当とは別口でね」
Aブルー「ぼくが注文したんだよ! よかったら、君も是非焼肉を!」
ハーレイ「瓦でですか?」
Aブルー「ただの瓦じゃないんだな、これが! 御利益絶大!」
ハーレイ「御利益…?」
教頭先生、怪訝そうな顔。
ハーレイ「どうして瓦で御利益なのです?」
Aブルー「夫婦和合を頼んであるお寺の瓦だからね!」
A船長 「お寺の瓦は御利益があるそうでして…」
Aブルー「そういう瓦で焼肉をすれば、最高に効くと思うんだよ!」
ブルーに頼んでゲットしたのだ、と威張るソルジャー。
Aブルー「君もブルーと焼肉をすれば、きっと夫婦和合の御利益が!」
ブルー 「それは無理だから! 夫婦じゃないから!」
Aブルー「未来に向かって御利益なんだよ、いずれは夫婦に!」
そして素敵に夫婦和合で…、と独自の理論。
Aブルー「だからさ、君もブルーと焼肉をね!」
ハーレイ「ありがとうございます! 私たちをお気遣い下さって…」
ブルー 「ぼくは気遣って欲しくないから!」
誰が君なんかと…、と生徒会長、ギャーギャーと。
ブルー 「君は孤独にお花見してればいいんだよ!」
ハーレイ「し、しかし、誘って貰ったわけで…」
ブルー 「スポンサーだよ、お花見弁当専門の!」
ハーレイ「それだけなのか?」
ブルー 「ズバリ、それだけだよ!」
Aブルー「そう言わずにさ! ここは焼肉!」
別荘も見えて来たから仲良くいこう、と言ってますけど。
やっぱり本気で瓦で焼肉するんですね…?
2015/04/19 (Sun)
☆焼肉のお手伝い
お花見に向かう面々を乗せたマイクロバス、無事に別荘の駐車場へと。
豪華弁当などの荷物を下ろして、桜満開の庭に入って…。
Aブルー「見事だねえ…! やっぱり此処の桜は凄いよ!」
マツカ 「お役に立てて良かったです。ちょうど満開になりましたし」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ お弁当、食べてもいい?」
マツカ 「どうぞ、何処でもご遠慮なく」
Aぶるぅ「わぁーい! ぶるぅとお弁当ーっ!」
何があるかなあ? と教頭先生が提げて来た袋をゴソゴソ。
Aぶるぅ「これも美味しそうで、こっちも、こっちも…」
ぶるぅ 「んとんと、限定品のがこれでね、これも美味しくて…」
ブルー 「好きなのを選んでいいからね。多めに買って貰ったから」
ハーレイ「私はお前に好きに選んで欲しかったのだが…」
ブルー 「生憎と、君を喜ばせる趣味は無くてね」
お弁当はみんなで分け合ってこそだ、と生徒会長。
ブルー 「それと焼肉はお断りだよ、君にどんなに誘われてもね!」
ハーレイ「…そうなのか? 御利益絶大らしいのだが…」
ブルー 「君との未来の御利益なんかは要らないから!」
孤独に焼肉しているがいい、と冷たい言葉。
ブルー 「焼肉の手伝いも必要だからね、喜ばれるよ」
Aブルー「君もホントにつれないねえ…。瓦で焼肉も素敵なのに」
A船長 「ブルー、私たちだけでも楽しみましょう」
ハーレイ「あっ、お手伝いさせて頂きます!」
Aブルー「ありがとう! その内にブルーも気が変わるよ、きっと」
楽しく焼肉していれば…、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「御利益たっぷりの瓦で焼肉、今年のお花見は最高だよ!」
A船長 「夫婦和合をお願いしてあるお寺の瓦ですからねえ…」
ハーレイ「なんとも羨ましい限りです。私もあやかりたいですが…」
Aブルー「瓦は沢山あるからね! 是非、あやかってよ!」
ハーレイ「ありがとうございます!」
まずは炭火を熾しましょうか、と教頭先生、いそいそと。
瓦で焼肉、美味しそうですよね!
2015/04/20 (Mon)
☆焼肉の準備は
桜満開の別荘に到着、もう早速に瓦で焼肉を始める模様。
手伝うと決めた教頭先生、瓦を温めるための炭火を熾しておりまして。
ハーレイ「ふうむ…。瓦をしっかり温めるためには、火は強めか?」
ブルー 「そうなるだろうね、瓦は鉄板とは違うからね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 熱くしないと焼肉するのは無理だしね!」
Aブルー「頑張ってよ? ぼくたちが美味しく食べられるように」
ハーレイ「はい、あやからせて頂くためにも頑張ります!」
夫婦和合の焼肉とやらを私も是非…、と教頭先生。
せっせと炭火を熾した後には…。
ハーレイ「この上に瓦を並べるのだな?」
ぶるぅ 「あっ、間に網を入れておいてね!」
ブルー 「そうだね、でないと炭の補充が出来ないからね」
ハーレイ「分かった、この網はそのためだったか…」
どっこいしょ、とバーベキュー用らしき網をセットで。
ハーレイ「そして瓦、と…。沢山あるな」
ブルー 「みんなで食べてもいけるくらいに用意したしね」
Aブルー「君は食べないと言ってるのにかい?」
ブルー 「ハーレイと食べるのは御免蒙るけど、大勢ならね!」
夫婦和合の御利益よりも他の御利益、と生徒会長。
ブルー 「七福神巡りでお願いして来た色々なことが叶うかも!」
シロエ 「いいですね! それならぼくも食べてみたいです」
キース 「そう来たか…。しかし、問題は焼き肉で…」
寺の瓦で焼肉という罰当たりな行為はどうなるのだ、という質問。
キース 「あんたも散々言ってた筈だが、抜け道を思い付いたのか?」
ブルー 「抜け道って言うか、人柱と言うか…」
一同 「「「人柱?」」」
なんだそれは、と恐れ戦く御一同様。
シロエ 「人柱っていうのは何なんです?」
サム 「穏やかじゃねえな、誰かに罰が当たるのかよ?」
ブルー 「そんな感じで指定しとけば大丈夫かな、と」
一同 「「「指定!?」」」
生徒会長曰く、人柱。
仏罰はこちらへどうぞ、といった感じで指定ですかねえ…?
2015/04/21 (Tue)
☆瓦とおまじない
瓦焼肉、教頭先生が炭火を熾して金網と瓦もセット完了。
やたら大量の瓦ですけど、生徒会長が言うには全員で焼肉オッケーで。
ブルー 「仏罰はこちらへお願いします、と指定すればね!」
キース 「人柱なんぞを指定できるのか?」
ブルー 「ぼくを誰だと思っているのさ、瓦も貰えた銀青だよ?」
伝説の高僧を馬鹿にしないで頂きたい、とニンマリと。
ブルー 「それなりに道はあるんだよ。ハーレイ、ちょっと」
ハーレイ「私に用か?」
ブルー 「君にしかお願い出来そうになくて…。かまわないかな?」
ハーレイ「私で役に立つというなら、何でもするが…」
ブルー 「ありがとう! じゃあ、ここに座ってくれるかな?」
此処、と目の前の地面を指差す生徒会長。
ハーレイ「分かった。…それで?」
ブルー 「暫く目を瞑っていて欲しいんだけど…」
ハーレイ「そ、そうか…! なにやらドキドキするな」
教頭先生、頬を赤らめて目を閉じていらっしゃいますが。
ブルー 「うん、動かないで、そのまま、そのまま」
ハーレイ「まだか?」
ブルー 「もうちょっと…。ごめん、少しくすぐったいかも」
動いちゃ駄目だよ、と念を押してから取り出した筆ペン。
それで教頭先生の額にサラサラと…。
ハーレイ「…なんだ?」
ブルー 「おまじないだよ、瓦のパワーを取り込むためのね」
ハーレイ「そうなのか? それはありがたい…!」
ブルー 「はい、おしまい。じゃあ、焼肉を始めようか」
瓦が温まったらね、という話ですが。
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくとハーレイにも!」
ブルー 「何をだい?」
Aブルー「おまじないだよ、瓦のパワーを取り込めるんだろう?」
あの字を書いてくれないだろうか、と教頭先生の額をビシッと。
Aブルー「なんていう字か意味不明だけど、おまじない!」
ブルー 「書いて欲しいわけ?」
Aブルー「もちろんだよ!」
おまじないで瓦のパワーをたっぷり、と言ってますけど。
意味不明の字は効きますか?
2015/04/22 (Wed)
☆おまじないの正体
お寺の瓦を使って瓦焼肉、やるとなったら恐ろしいのが仏罰ですけど。
人柱があればオッケー、と生徒会長が教頭先生の額に文字を。
Aブルー「瓦のパワーを取り込めるんなら、ぼくもあの字を!」
A船長 「私も書いて頂きたいです、あの字を是非!」
額に書いて頂けませんか、とキャプテンからもお願いが。
A船長 「夫婦和合に御利益のある瓦ですから、此処は是非とも!」
Aブルー「そうだよ、こっちのハーレイだけだと不公平だよ!」
ブルー 「書いてあげてもいいけれど…。避雷針は多いほどいいし」
一同 「「「避雷針?」」」
ブルー 「うん、そのまんまの意味で避雷針だよ!」
あの文字は、と教頭先生の額を指差す生徒会長。
ブルー 「キースだったら意味が分かるかもしれないけれど…」
キース 「確か身代わりの梵字だったような…」
ブルー 「それで合ってるよ、副住職」
シロエ 「待って下さい、身代わりの梵字で避雷針って…」
サム 「人柱って言ってたヤツかよ、あれが?」
ブルー 「ピンポーン!」
よく出来ました! と生徒会長、満面の笑顔。
ブルー 「肉と書いても良かったんだけど、こういう時は格調高く!」
ハーレイ「な、何なのだ、避雷針で身代わりとは…?」
ブルー 「分からないかな、人柱とも言ったけれどね?」
キース 「早い話が仏罰除けだと思いますが」
瓦で焼肉は罰当たりですし、とキース君。
キース 「仏罰は全て引き受けます、という意味を表す文字かと…」
ハーレイ「ぶ、仏罰…?」
ブルー 「どういう形で罰が当たるかは、まさに仏様次第だね!」
王道としては食あたりだろうか、とニッコリと。
ブルー 「そういうのを君が引き受けるんだよ、避雷針として!」
ハーレイ「そ、そんな…!」
Aブルー「あれってそういう文字だったのかい?」
ブルー 「素人さんには謎だろうけど、そうなるねえ…」
それでも書いて欲しいのならば、と筆ペンを。
ソルジャーとキャプテン、どうするんでしょう…?
2015/04/23 (Thu)
☆仏罰はお任せ
教頭先生の額に筆ペンで書かれた梵字は、身代わりの意味だという話。
仏罰は全てこちらへどうぞ、と避雷針的な扱いでして。
ブルー 「瓦焼肉の言い出しっぺは君だからねえ、書いてみる?」
Aブルー「書かれたら仏罰が来るんだろう!?」
ブルー 「さあ、どうだか…。仏様の心はなんとも謎だし」
キース 「懐が広くていらっしゃるからな、仏様は」
A船長 「し、しかし…。万一の時には仏罰が当たるのですね?」
額にあの字があった場合は、と教頭先生を指差すキャプテン。
ブルー 「そうだね、そのための人柱で避雷針だしね」
A船長 「そんなことになったら困るのですが…!」
Aブルー「ぼくも困るよ、せっかく御利益がありそうなのにさ」
仏罰を食らったのでは本末転倒、とソルジャーも。
Aブルー「あの字はこっちのハーレイ専用、それで決定だよ」
A船長 「ええ、私たちは有難く焼肉を頂きましょう」
仏罰の方はこちらの私に一任して…、と教頭先生にペコリと頭を。
A船長 「どうぞよろしくお願いします。感謝いたします」
Aブルー「ぼくからも感謝! 人柱になってくれた君にね」
これは御礼、と頬っぺたにチュッと。
ハーレイ「こ、光栄です…! 人柱、頑張らせて頂きます!」
ブルー 「いい覚悟だねえ…。それじゃ、よろしく」
お弁当もいいけど焼肉もね、と生徒会長。
ブルー 「いい具合に瓦も焼けて来たから、肉を焼こうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マザー農場で沢山貰って来たもんね!」
サム 「マジかよ、あそこの肉って美味いんだよな!」
ブルー 「大いに期待してくれていいよ、上等の肉が山ほどね」
Aブルー「最高だよ! 御利益に加えて、美味しい焼肉!」
ぼくのハーレイもパワーアップに違いない、とニコニコニッコリ。
Aブルー「仏罰はこっちのハーレイに任せて、賑やかにいこう!」
A船長 「御利益たっぷりですからねえ…」
皆さんの願い事も叶いますよ、とキャプテンも笑顔。
仏罰、大丈夫でしょうか?
2015/04/24 (Fri)
☆あちらも焼肉
仏罰はこちらへお願いします、と教頭先生の額に書かれた梵字。
避雷針だか人柱だかはこれでオッケー、いよいよ瓦焼肉が始まる模様。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お肉、もう焼いてもいいと思うの!」
Aぶるぅ「わぁーい! ぼく、いっちばぁーん!」
お肉、お肉! と悪戯小僧の大食漢が瓦の上に生肉をヒョイと。
キース 「や、やりやがった…!」
サム 「寺の瓦だよな、ブルーが貰って来たんだからよ」
ブルー 「ぼくの心がズキズキ痛むよ、老師に嘘をついたしねえ…」
Aブルー「あそこのお寺のトップのことかい? 老師というのは」
ブルー 「そうだけど?」
Aブルー「だったら別にいいんじゃないかな、向こうも焼肉!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。
キース 「今、焼肉と聞こえたが…。気のせいか?」
Aブルー「ううん、ぼくが言ったよ、老師も焼肉していたからねえ!」
ブルー 「瓦でかい!?」
Aブルー「違うよ、瓦を君に譲った後だよ!」
君が包んだ御布施で焼肉、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「臨時収入があったから、って楽しく焼いていたけれど?」
ブルー 「そ、そんな…。ぼくは一応、真面目に御布施を…」
キース 「あんた、御布施を包んで行ったのか?」
タダで貰ったわけではないのか、とキース君。
キース 「あんただったら、いくらでもタダで貰えそうだが」
ブルー 「そうなんだけどね、焼肉に使うわけだから…」
気持ちだけでも御布施をしないと、と意外に律儀で。
ブルー 「とはいえ、安く上げたいから、メデタイ様のイメージで…」
一同 「「「メデタイ様?」」」
ブルー 「会社勤めで、高給取りではないんです、とね」
キース 「なるほどな…。しかし瓦は欲しい信者という演出か…」
ブルー 「そういうこと!」
Aブルー「そして老師は、瓦を売ったお金で焼肉なんだね!」
本当に焼肉をやっていたから大丈夫、という話ですが。
瓦で焼くのは別問題では…?
2015/04/25 (Sat)
☆焼肉で御利益
七福神巡りのお寺の瓦で瓦焼肉、ついにスタートでございます。
ソルジャー曰く、瓦を譲ったお寺の老師も御布施で焼肉していたとか。
Aブルー「お寺のトップも焼肉なんだし、焼肉すればきっと御利益!」
ブルー 「焼肉繋がりと言いたいわけ?」
Aブルー「そう! 夫婦和合の願い事には焼肉だよ!」
他の願い事にも効くであろう、と満面の笑み。
Aブルー「七福神巡りでお願いして来た色々なことが叶うんだよ!」
A船長 「私たちは夫婦和合の御利益を頂けるわけですね?」
Aブルー「そのために瓦をゲットだからね!」
ガンガン焼肉していこう! と突き上げる拳。
Aブルー「上等の肉だし、しっかりと食べてパワーも充填!」
A船長 「そうですね。夫婦和合に励みませんと…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 御利益、覗いてもいい?」
A船長 「そ、それはちょっと…!」
Aブルー「覗きは駄目だよ、ハーレイがヘタレちゃうからね!」
その代わり、たっぷり食べて良し! という許可が。
Aぶるぅ「わぁーい! お弁当も焼肉も食べるんだもーん!」
ぶるぅ 「お肉、どんどん焼いてよね!」
Aぶるぅ「うんっ! さっきのお肉も焼けて来たしね!」
瓦焼肉、どんなのかなあ? と頬張りまして。
Aぶるぅ「すっごーい、とっても美味しい焼肉!」
Aブルー「そうなんだ? ハーレイ、ぼくたちも焼かなくちゃ!」
A船長 「ええ、賑やかにいきましょう! 皆さんもどうぞ!」
お花見で焼肉もオツなものです、と笑顔のキャプテン。
A船長 「皆さんも御利益を頂いて下さい、瓦焼肉で」
ぶるぅ 「そだね、ぼくも焼肉しちゃおうっと!」
罰は当たらないみたいだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「んとんと…。避雷針だっけ? 用意したしね」
ブルー 「ハーレイに任せてあるからねえ…。ぼくも焼こうかな」
キース 「俺も焼いてみるか…」
瓦焼肉に興味はあるんだ、と副住職なキース君までが参戦で。
全員参加も時間の問題、さて仏罰は…?
2015/04/26 (Sun)
☆みんなで焼肉
仏罰用の避雷針は用意したから、と生徒会長やキース君までが焼肉を。
お坊さん組が参戦となれば、他の面子も焼肉したくなるわけで。
サム 「俺も食うかな、坊主の登録はしてあるけどよ…」
ジョミー「ぼくも登録されちゃってるけど、かまわないよね?」
ブルーとキースが食べてるもんね、と残りの坊主組まで参戦。
シロエ 「…お坊さんは全員参加ですか…」
スウェナ「こうなってくると、やらない方がきっと損よね?」
マツカ 「そうなるでしょうね、瓦焼肉に関しては…」
Aブルー「ブツブツ言っていないで食べたら? 美味しいよ、これ!」
瓦の意外な魅力を発見、と嬉しそうなソルジャー。
Aブルー「いい感じに肉が焼けるみたいで、絶対、お勧め!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ホントに美味しいよね!」
キース 「罰当たりな話ではあるが、美味いというのは本当だぞ」
ブルー 「この美味しさは鉄板や網とはちょっと違うね」
瓦ならではの風味だよ、と生徒会長も肉をジュウジュウと。
シロエ 「じゃあ、ぼくたちも焼きますか?」
マツカ 「ええ、やりましょう!」
Aブルー「そうこなくっちゃね! あ、ハーレイ、君もね!」
せっかくだから食べなくちゃ、と教頭先生に掛けられた声。
Aブルー「避雷針だからって大人しくしてても意味が無いよ?」
ブルー 「その通りだよね、食べなくっても避雷針だけにね…」
仏罰が来たら当たるであろう、と生徒会長。
ブルー 「同じ当たるなら食べておいた方がいいと思うよ」
Aブルー「食べていないのに仏罰ではねえ…」
もう最高に報われないし、とソルジャー、勧誘を。
Aブルー「気分だけでも焼肉デートで、ブルーとね!」
ハーレイ「そ、そうですね…」
ブルー 「焼肉デートのつもりはないけど、好きにしたら?」
ハーレイ「うむ。私も頂くことにするか」
Aブルー「その意気だよ! 御利益もきっとあるからね!」
夫婦和合のお寺の瓦、とウキウキ焼肉。
ついに全員参加ですけど、大丈夫…?
2015/04/27 (Mon)
☆美味しく焼肉
七福神巡りのお寺の瓦で焼肉、とうとう全員が肉をジュウジュウと。
仏罰はこちらへどうぞ、と額に梵字な教頭先生も焼肉スタートでして。
ハーレイ「ほほう…。なかなかに美味いな、これは」
ブルー 「いい肉を用意したからねえ…。それと瓦のお蔭かな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瓦焼きそばがあるくらいだしね!」
きっと瓦のパワーが凄いの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「とっても美味しく焼けるみたいだし、瓦、最高!」
Aブルー「おまけに御利益つきだしね! 夫婦和合はバッチリだよ!」
A船長 「ええ、今夜も二人で楽しみましょう!」
Aぶるぅ「覗いてもいーい?」
Aブルー「それは駄目! 子供はしっかり食べて寝ること!」
豪華弁当でお腹を一杯に! とソルジャー、「ぶるぅ」を牽制。
Aブルー「沢山食べれば眠くなるしね、覗きどころじゃないからね」
Aぶるぅ「分かったぁー! 焼肉もお弁当も食べる!」
もうガツガツと食べている「ぶるぅ」、お肉も次々焼きまくり。
キース 「凄い勢いで食ってやがるな…」
シロエ 「ぼくたちも美味しく食べましょう!」
ジョミー「御利益つきなら、食べなきゃ損ってヤツだしね!」
サム 「七福神巡りで頼んだ分に御利益あるっていうもんな!」
ブルー 「そう、ぼくたちは美味しいトコ取りでいいんだよ!」
肉の美味しさも御利益パワーも、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「仏罰はハーレイが受けてくれるし、任せておいて!」
ハーレイ「うむ。お前の願い事が叶うというなら、頑張ろう」
ブルー 「その意気、その意気!」
君も焼肉を楽しんで、と唆してますが…。
シロエ 「会長、本当に大丈夫なんですか、教頭先生?」
ブルー 「さあねえ? 仏様はとかく気まぐれだしねえ…」
ハーレイ「当たっても私は本望なのだが…」
Aブルー「あれ?」
ハーレイ「肉が消えた…のか?」
確かに焼けていたのだが、と瓦を見詰める教頭先生。
焼いていた筈の肉が無いとは、これ如何に…?
2015/04/28 (Tue)
☆焼肉が消えた
全員参加の瓦焼肉、仏罰は額に身代わりの梵字な教頭先生に行く予定。
そんな教頭先生が焼いていた肉が消えるという珍事が。
Aブルー「今の肉、君が食べたのかい?」
ハーレイ「いえ、私は食べていませんが…」
A船長 「ぶるぅが横から食べたでしょうか?」
Aぶるぅ「横取りしなくても、ぼくのお肉は山ほどあるも~ん!」
悪戯小僧で大食漢の「ぶるぅ」、お弁当と瓦焼肉で大忙しで。
Aぶるぅ「そんなの盗ってる暇があったら食べるんだもん!」
ハーレイ「では、肉は何処へ…?」
ブルー 「さあねえ…。それが仏罰じゃないのかい?」
ハーレイ「仏罰で肉が消えるのか!?」
ブルー 「分からないけど、また焼いてみれば?」
ハーレイ「う、うむ…」
焼いてみるか、と再び肉を瓦でジュウジュウ、他の面子も瓦で焼肉。
キース 「罰当たりではあるが美味いしな…」
ブルー 「ヤバイ橋を渡っているというのがスパイスなんだよ」
サム 「うんうん、坊主がやるべきことじゃねえしな」
シロエ 「禁断の味っていうヤツですね、分かります」
スウェナ「駄目だと言われると余計に美味しいものなのよねえ…」
Aブルー「大丈夫! 仏罰は避雷針があるらしいしね!」
大いに食べよう! と言った所で「あーっ!」と声が。
ぶるぅ 「ハーレイのお肉、また消えちゃったあ!」
ハーレイ「た、確かに焼いていたのだが…」
A船長 「仏罰ですか?」
Aブルー「うーん…。あれは仏罰に入るんだろうか?」
一同 「「「アレ?」」」
Aブルー「そう、アレ!」
あそこ、と指差す頭上に舞っている鳥。
Aブルー「アレが持ってったよ、ハーレイの肉」
シロエ 「トンビですけど?」
ブルー 「なるほどねえ…。トンビにアブラゲじゃなくて焼肉…」
ハーレイ「なんだ、トンビか…。本当に仏罰かと思ったが…」
Aブルー「違うみたいだね?」
ブルー 「どうだかねえ…」
仏罰ロックオンも充分有り得る、と生徒会長、重々しく。
トンビって仏様のお使いでしたっけ…?
2015/04/29 (Wed)
☆仏罰はトンビ
仏罰は私が引き受けます、と額に身代わりの梵字を書かれた教頭先生。
瓦焼肉が消えたと思えば実はトンビの仕業らしいですが。
ハーレイ「…トンビで仏罰ロックオンなのか?」
シロエ 「トンビは誰かのお使いでしたか?」
ブルー 「そうでもないけど…。でも、ぼくたちの肉は無事だし」
誰の焼肉も消えていないし、と自分の分をパクリと口へ。
ブルー 「ハーレイの分だけ消えるというのが仏罰っぽいよ」
Aブルー「焼肉が食べられないってだけだろ?」
ブルー 「食べられなければ御利益が無い! これが仏罰!」
せっかくお寺の瓦で焼いても何の意味も無い、とキッパリと。
ブルー 「ついでに言えばね、トンビは危険で」
一同 「「「は?」」」
言ってる端から野太い悲鳴が。
ハーレイ「や、やめてくれ! この弁当は私のでだな!」
Aブルー「お弁当に鳥!?」
A船長 「そ、その鳥は野良ですか?」
ブルー 「野良も何もね、トンビは元々野生だからね」
激しく食われて終わりであろう、と焼肉続行。
ハーレイ「だ、誰か止めてくれ!」
ブルー 「お断りだね、トンビはクチバシも爪も半端ないから」
教頭先生のお弁当がガツガツと食われ、止める勇者は誰もいなくて。
ブルー 「アレだね、今日のお花見、ハーレイの分の食べ物は…」
キース 「端から食われてしまうというのか?」
ブルー 「多分、そういう系の仏罰!」
でも食あたりよりマシだから、と涼しい顔の生徒会長。
ブルー 「ぼくたちは有難く御利益を貰って焼肉だよ!」
Aブルー「そうだね、人柱は効いてるようだしね!」
A船長 「夫婦和合のパワーをしっかり頂きましょう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなのお願い事も叶うよ!」
美味しく瓦焼肉だもん、と盛り上がる面々。
ハーレイ「だ、誰か、トンビを~っ!」
Aブルー「あ、別のも来た!」
ブルー 「もう間違いなく仏罰だねえ…」
トンビ日和、と頭上に群れが。
教頭先生に下った仏罰、今月これにて中継終了~。
2015/04/30 (Thu)