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シャングリラ学園つれづれ語り

☆長引いた仏罰


瓦で焼肉なお花見が終わり、ゴールデンウィークも終わった五月。
今月こそは無事に過ぎて欲しいと、祈る気持ちのシャン学メンバーで。

キース 「ここまでは何とか無事に来たんだ、ここまでは」
シロエ 「でも、この先がまだ長いんですよ…」
サム  「なんか余計なヤツが来るとか、ありそうだぜ」
一同  「「「シーッ!」」」

言霊というのを忘れたのか、と唇に指を当てる御一同様。

キース 「いいな、サム。お前は何も喋ってはいない」
サム  「お、おう…! ちょーっとヤバかったけど大丈夫だよな?」
シロエ 「あの程度でフラグは立ちませんよ、きっと」
スウェナ「そうよね、今日まで無事だったものね」

ゴールデンウィークは平和だったし、とスウェナちゃん。

スウェナ「教頭先生の生傷もすっかり治ったし…」
ジョミー「トンビの攻撃、凄かったしねえ…」
ブルー 「下手に反撃したのが悪いよ、お弁当の蓋を振り回してさ」
キース 「あれで一発お見舞いなさったのが運の尽きと言うか…」
ジョミー「だよねえ、いい音、したもんねえ…」

ボコッと言うかバコッと言うか、とトンビに蓋が当たった擬音。

ジョミー「あれを境に総攻撃でさ、次から次へと急降下でさ…」
マツカ 「本当にお気の毒でした…」
シロエ 「爪もクチバシも出てましたしね…」
サム  「おまけに羽で殴っていたしよ」

あれでズタボロにならない方がどうかしている、と頭を振るサム君。

サム  「教頭先生だったから、生傷程度で済んだけどよ…」
キース 「俺たちだったら大惨事だったかもしれないな」
シロエ 「間違いなく流血の大惨事ですよ!」

教頭先生もそれに近かったですが、と背筋をブルッと。

シロエ 「やっぱり人柱だったせいでしょうか?」
ブルー 「さあねえ、それと本人の馬鹿さ加減だね」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「シールドを忘れる辺りがね!」

タイプ・グリーンが聞いて呆れる、と生徒会長。
防御能力は最強でしたね、教頭先生…。

2015/05/01 (Fri)

 

☆責任感と仏罰


ゴールデンウィークも無事に終わって、生徒会長宅でダラダラ土曜日。
話題は教頭先生の生傷、お花見でトンビに襲われた件で。

ブルー 「普段はサイオン禁止だけどねえ、あの面子ならね」
キース 「確かに使って困るようなヤツらはいなかったな」
シロエ 「一般人でも、ぶるぅの不思議パワーで通ってますよ?」
サム  「そういやそうだな、シャングリラ学園のヤツらでもよ」
ブルー 「ほらね、一般人でも場合によってはいけるんだよ」

サイオンをフルに使っても、と生徒会長。

ブルー 「なのに、あの面子でシールドをしない辺りがねえ…」
マツカ 「…人柱だったからではないでしょうか?」
シロエ 「責任感というヤツですか?」
キース 「教頭先生なら、そうなさるかもしれないな…」

シールドを張れば身代わりの意味が無くなるし、という説ですが。

ブルー 「ハーレイに限って、それだけは無いね!」
キース 「それはあんたの解釈だろうが!」
ブルー 「ううん、今までの言動その他から総合的に判断して!」

人柱の役目を果たすのであれば反撃は無い、とビシィと指摘。

ブルー 「トンビに一発お見舞いしたから総攻撃だよ?」
一同  「「「あー…」」」

振り回したお弁当の蓋が当たったんだった、と一同、納得。

サム  「黙って仏罰を受けるんだったら、反撃はねえな…」
ジョミー「うん、何をされても忍の一字だよ」
ブルー 「ね、人柱だったら、それらしく!」

黙ってトンビに襲われていろ、と冷たい一言。

ブルー 「それもしないハーレイに人柱の責任感なんか無い!」
シロエ 「すると、シールドなさらなかったのは…」
ブルー 「ただのポカだね、気付かなかっただけ!」
サム  「シールドを忘れて襲われ損かよ?」
ブルー 「馬鹿の末路だから、損も何もないね」
キース 「そこまでなのか?」
ブルー 「仏罰男と呼んでやってもいいんだけどね!」

生傷男で仏罰男、と生徒会長、クスクスと。
教頭先生、お気の毒に…。

2015/05/02 (Sat)

 

☆トンビと油揚げ


ゴールデンウィークも終わった土曜日、生徒会長宅でダラダラな面子。
教頭先生が食らったトンビな仏罰、それで盛り上がっておりまして。

キース 「生傷男はともかく、仏罰男とは酷いな、あんた」
ブルー 「本当のことだし、仏罰男でいいと思うよ」
シロエ 「会長が書いた字のせいだったと思いますけど?」
ブルー 「そりゃあ、人柱は必要だしね!」

仏罰を避けて焼肉するならアレしかないし、と涼しい顔。

ブルー 「お寺の瓦で焼肉だよ? 如何にも仏罰、来そうだからね!」
キース 「そして本気で来たようだな…。トンビだったが」
サム  「流血沙汰で生傷なんだぜ、半端ねえよ!」
シロエ 「ああいう系の仏罰は普通にあるんですか?」
ブルー 「トンビにアブラゲって言うんだからねえ、あるかもね」
キース 「アブラゲはお稲荷さんだろうが!」

仏罰から話がズレていないか、と副住職の指摘。

キース 「仏様に油揚げはお供えしないぞ」
ブルー 「本当に?」
キース 「少なくとも、俺の家では有り得んな」
ブルー 「ふうん…? お膳はお供えしていないのかい?」

御本尊様とかに…、と生徒会長。

キース 「するに決まっているだろう! 朝、昼、晩と!」
ブルー 「だったらレシピに苦労しそうだけどねえ、油揚げ抜き」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 精進料理にお役立ちだもんね!」
キース 「うっ…」

グッと詰まった副住職と、生徒会長の勝ち誇った笑みと。

ブルー 「君はまだまだ修行が足りていないようだね」
キース 「…御本尊様のお膳はおふくろが…」
ブルー 「丸投げするから、こんな所で恥をかくんだよ」

たまにはお膳も作りたまえ、と銀青様からのお説教。

ブルー 「合宿とかだと料理もするだろ、その練習も兼ねるんだね」
キース 「分かった、たまには作ることにする…」
サム  「おっ、作るのかよ?」
キース 「気が向いたらな」

精進料理を練習するのもいいだろう、と前向きな決意。
キース君、厨房に立ちますか?

2015/05/03 (Sun) 

 

☆手がかかる仏様


教頭先生が食らった仏罰から油揚げの話題へ、そこから精進料理へと。
たまには御本尊様のお膳も作れ、とキース君が説教されまして。

キース 「しかし、お膳か…。あれがなかなか難しくてな」
サム  「精進料理を並べておくだけじゃねえのかよ?」
キース 「そうではあるがだ、なにしろお膳が小さいからな…」

人間用をそのまま盛り付けるわけにはいかん、と尤もな話。

キース 「どれも小さく作らねばならんし、それでいてだな…」
シロエ 「他にも何かあるんですか?」
キース 「見た目が大事だ、きちんと作ってあります、という」

手抜きは一切許されないそうでございます。

キース 「檀家さんが御覧になっても、恥をかかない出来でないと…」
シロエ 「それはハードル高そうですね…」
マツカ 「合宿用の料理だったら、見た目は二の次なんですけどね…」
ジョミー「だろうね、味さえ良ければ文句は無いよね」
キース 「練習で腹が減っている分、余計にな」

だが、御本尊様のお膳となれば…、と溜息をつく副住職。

キース 「見栄えが大事で、なおかつ味もな」
シロエ 「味までですか!?」
キース 「自分が食って不味いものをだ、お供えしたら失礼だろうが」
一同  「「「うーん…」」」

仏様とはなんと難しいのだ、と思う面々ですけれど。
瓦焼肉で仏罰な光景を目にしただけに、納得せざるを得ないわけで。

シロエ 「…仏様って、本当に大変なんですねえ…」
キース 「その仏様が家にいらっしゃるのが俺なんだぞ!」

もう気の抜けない毎日で、と副住職の嘆き。

キース 「朝にお勤め、夜にお勤め、失礼があったら大変だし…」
サム  「分かるぜ、俺も坊主の端くれだしよ」
スウェナ「仏様とセットのお寺に生まれなくて良かったわ」
シロエ 「ぼくもつくづくそう思いますよ」
マツカ 「ぼくもです。キースには頭が下がります」

生まれた時から仏様とセットの毎日ですし…、とマツカ君も。
キース君の人生、ハードそうですよね?

2015/05/04 (Mon)

 

☆御本尊様は大切に


精進料理から御本尊様のお膳へとズレてしまった話題。
お膳作りの難しさに加えて先日の仏罰、仏様は厄介そうだという認識。

シロエ 「自分の家に仏様っていうのは強烈ですよね、本当に」
マツカ 「お仏壇ならまだ分かりますが、キースの家のようなのは…」
スウェナ「何処から見たって本物よねえ…」

本堂はあるし、もう思いっ切り本格的よ、とスウェナちゃん。

スウェナ「お仏壇だったら、適当でも罰は当たらないわよ」
シロエ 「基本、自分の御先祖様ですしね」
サム  「阿弥陀様とかはいらっしゃっても、ミニサイズだしよ」
ジョミー「ミニだと仏罰もミニっぽいよね」
シロエ 「プチ仏罰で済みそうですよね」

少々何かやらかしたって、とシロエ君も。

シロエ 「阿弥陀様をウッカリ引っくり返しても平気そうです」
サム  「子供がブン投げてたって平気じゃねえか?」
ジョミー「多分ね、子供のやることだしね」

でも…、とキース君に向けられた視線。

ジョミー「キースの場合はどうだったわけ? 本堂の仏様」
キース 「俺は親父とおふくろに厳しく躾けられたからな…」

本堂でサッカーなんかはやっていない、とキッパリと。

キース 「雨の日にやるのに良さそうだ、と頼まれても断固断った!」
サム  「本堂でサッカーするのかよ?」
キース 「広いからなあ、魅力的には映るんだろう」

しかし御本尊様がおいでだし…、と神妙な顔。

キース 「サッカーボールが当たりでもしたら、大変だからな」
シロエ 「仏罰が当たるわけですか?」
キース 「親父たちにはそう脅されたな」

とかく失礼があっては駄目なのが仏様で…、と副住職。

キース 「毎日のお勤めも、お供え物も抜かりなくというのが鉄則だ」
シロエ 「先輩、本当に大変ですねえ…」
マツカ 「そういった積み重ねが大切なんでしょうね」
キース 「ああ。だからこそ御加護を頂けるわけだ」

元老寺もお守り頂いているわけで…、と合掌ですけど。
キース君、大変そうですねえ?

2015/05/05 (Tue)

 

☆お寺の子は大変


お仏壇なら失礼があってもプチ仏罰で済みそうですけど、お寺は厄介。
家がお寺なキース君は非常に大変そうだ、と誰もが溜息。

シロエ 「先輩、ホントによくやってますよ」
マツカ 「しかも最初は継ぐ気は無かったわけですしねえ…」
ジョミー「ブルーに乗せられたんだっけ?」
ブルー 「失礼な! キースが勝手に対抗意識を燃やしただけだよ!」

ぼくの緋色の衣に触発されて…、と生徒会長。

ブルー 「だから自分で選んだ道だし、仏様にお仕えするのも仕事!」
キース 「その通りだが…。苦労が無いと言ったら嘘になるな」
サム  「親父さんがキッツイもんなあ…」
キース 「何かと言えば「お前は師僧にたてつくのか」だしな」
一同  「「「あー…」」」

アドス和尚が師僧だっけ、と一同、納得。
坊主の世界は上下に厳しく、師僧には絶対服従でして。

シロエ 「御本尊様とアドス和尚のダブルパンチですか…」
キース 「何処の寺でも、大抵は同じだと思うがな」
ブルー 「息子さんが継いでる所はそうなるよねえ…」

お父さんが師僧はお約束だ、という話。

ブルー 「まだ、婿養子でないって分だけマシだけどね!」
キース 「そっちのコースは泣くしかないしな…」
シロエ 「でしょうね、お舅さんだと普通のお父さん以上に…」
マツカ 「厳しいでしょうね…」

家がお寺だとこうもキツイか、とキース君に向けられる同情の瞳。

シロエ 「先輩、強く生きて下さい!」
スウェナ「一生モノのお付き合いでしょ、逃げられないものね…」
マツカ 「もう本当にキースには頭が下がりますよ」
??? 「ぼくは羨ましいけどねえ!」
一同  「「「へ?」」」

誰だ、と振り返った先に翻る紫のマント。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)登場で。

Aブルー「家がお寺だなんて素敵じゃないか!」
キース 「なんでそうなる!?」

あんたに何が分かるというんだ、と正面から噛み付く副住職ですが。
家がお寺だと、どうして素敵なんですか?

2015/05/06 (Wed)

 

☆お掃除も大変


仏様は仏罰が心配なだけに、御本尊様と暮らすキース君に集まる同情。
そこへ来たソルジャー、家がお寺だと素敵だという考え方で。

Aブルー「毎日、毎日、お寺が家にあるんだよ? 最高じゃないか!」
キース 「それが大変だと話しているのが分からんのか!」

朝晩のお勤めに、朝昼晩のお膳作りに…、と挙げられる例。

キース 「どれを怠っても失礼になるんだぞ、御本尊様に!」
Aブルー「でもさ、自分の家に仏様だよ、本物だよ?」

お仏壇とはクオリティが違う、と言うソルジャー。

Aブルー「他の人までお参りにやって来るのがお寺ってヤツで!」
キース 「それはそうだが…。檀家さんもおいでになるし」

だから余計に手が抜けん、と深い溜息。

キース 「本堂は朝一番に綺麗に掃除だ、朝早い人も多いからな」
サム  「あー…。汚れてたら話にならねえもんなあ」
キース 「寺の生活はお念仏と掃除の二本柱が大原則だぞ」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「修行中の大事な仕事の一つが掃除だからな」

修行僧は掃除をしてなんぼなのだ、という話ですが。

シロエ 「ルンバとかでは駄目なんですか?」
キース 「あれは邪道だ!」
ジョミー「邪道ってことは、ルンバで掃除のお寺もあるとか?」
キース 「それはまあ…。まるで全く無いとは言わん」
サム  「へー…。ルンバで掃除もアリだったのかよ」
キース 「何処とは言わんが、坊主仲間から確かに聞いた」

ウチの寺にはルンバなんだ、と言ったお坊さんがあるそうで。

シロエ 「やっぱり使えるじゃないですか、ルンバ」
キース 「本堂にルンバが沢山でもか?」
一同  「「「沢山?」」」

なんでまた、と目を剥く御一同様。

サム  「沢山ってなんだよ、どういう意味だよ?」
キース 「広い本堂に幾つもルンバで、掃除タイムは壮観らしい」
Aブルー「いいねえ、広い本堂にルンバ!」

きっとお参りの人も多いんだろうね、と笑顔のソルジャー。
そんなにお寺が好きなんですか?

2015/05/07 (Thu)

 

☆ルンバと御利益


お寺は掃除が必須ですけど、今どきは本堂にルンバもオッケーだとか。
広い本堂にルンバが沢山という壮観なお寺もあるそうで。

サム  「本堂にルンバの団体なのかよ…」
シロエ 「なんだか有難味が無いですよねえ…」
キース 「掃除が終われば消えるから問題ないらしいんだが…」

俺はルンバは邪道だと思う、とキース君。

キース 「掃除機はともかく、ルンバはな…」
ブルー 「バレなきゃいいんだと思うけどねえ、信者さんにね」
キース 「あんたが言うのか、その台詞を!?」
ブルー 「お寺の裏事情、ぼくは色々聞いてるからねえ…」

この間も老師に相談されたし、とニッコリと。

ブルー 「瓦を貰いに行った時にね、あそこの老師に訊かれてさ」
キース 「何をだ?」
ブルー 「ウチも本堂にルンバを導入すべきかどうか、と」
一同  「「「えーーーっ!?」」」

生徒会長が瓦を貰いに行ったのは、七福神巡りで有名なお寺。
そんな所もルンバなのかと、誰もがビックリ仰天で。

シロエ 「ルンバなお寺で御利益なんかがあるんでしょうか?」
Aブルー「もちろん、御利益たっぷりだよ!」

ぼくが保証する、とお墨付きが。

Aブルー「瓦焼肉をやったお蔭で、夫婦和合もバッチリでねえ!」
ブルー 「あそこのお寺はルンバは導入してないけれど?」
Aブルー「細かいことはいいんだよ! お寺だから!」

お寺は御利益たっぷりなもの、とニコニコと。

Aブルー「そんなお寺が自分の家だと素敵だろうねえ…!」
キース 「あんたにだけは言われたくないが!」

瓦で焼肉をするようなヤツに、と副住職の怒りが爆発。

キース 「教頭先生が身代わりになって下さったんだぞ、仏罰の!」
Aブルー「でも、あの程度で済んだんだしねえ…」
キース 「あの程度も何も、流血の惨事だったんだが!」
Aブルー「流血沙汰を怖がってたんじゃ、ぼくの商売上がったりだよ」

ソルジャーたるもの、流血沙汰もセットだとか。
仏罰くらいは怖くないってことですか?

2015/05/08 (Fri)

 

☆御利益と努力


家がお寺だと素敵そうだと言い出したソルジャー、仏罰も平気。
教頭先生がトンビに襲われた件も、流血沙汰など気にしないそうで…。

Aブルー「流血沙汰の仏罰だろうが、御利益があればいいんだよ!」
キース 「仏罰が当たる時ような時には御利益は無いが?」
Aブルー「ちゃんとあったよ、夫婦和合で、もうバッチリで!」
シロエ 「身代わりを立てたからですよ、それは!」

本当だったら仏罰が当たって御利益はチャラです、とシロエ君。

シロエ 「ですから、教頭先生にはしっかり御礼を言って下さい!」
Aブルー「瓦焼肉に誘ってあげたから支払済みだよ!」

御礼の方は先払い、と澄ました顔。

Aブルー「お寺のパワーは素晴らしいから、これからもね!」
キース 「片棒を担ぐのは断るからな!」
ブルー 「瓦の調達はもう御免だよ!」
Aブルー「今すぐにとは言わないってば、御縁があれば!」

お寺と御縁が出来そうな時は御利益ゲット、と笑顔全開。

Aブルー「たとえ本堂にルンバなお寺だろうが、何処でも御利益!」
ブルー 「はいはい、分かった!」

もういいから、と生徒会長。

ブルー 「要は御利益自慢なわけだね、瓦焼肉の?」
Aブルー「決まってるじゃないか、君たちも御利益あったかい?」
ジョミー「ぼくはそれなりに効いたかなあ…」
シロエ 「言われてみれば効いた気もしますね」
キース 「確かにな…」

効いたような、と頷く面々。

Aブルー「ほらね、やっぱりお寺は凄いんだよ!」
ブルー 「話をループさせなくていいから!」
キース 「帰って御利益を楽しんでくれ!」

瓦焼肉の御利益とやらを存分に…、と副住職のお言葉ですが。

Aブルー「御利益もいいけど、努力も忘れちゃ駄目なんだよ!」
ブルー 「その手の話も要らないから!」
Aブルー「ダメダメ、努力は一人じゃ出来ないもので!」
ブルー 「君のハーレイと頑張ればいいだろ!」

ぼくたちを巻き込まないでくれ、とキッパリと。
迷惑はもう沢山ですしね?

2015/05/09 (Sat) 

 

☆仏像の無い仏様


瓦焼肉で御利益パワーを貰ったソルジャー、夫婦和合で大満足ですが。
御利益の他にも努力を忘れては駄目だと主張しておりまして。

Aブルー「ぼくのハーレイと努力もいいけど、その他にもね!」
ブルー 「巻き込まれるのは、もう沢山だよ!」

瓦焼肉で充分だろう、と柳眉を吊り上げる生徒会長。

ブルー 「あれだけの御利益、そうは無いから! 最高だから!」
キース 「まったくだ。あの瓦、どれだけレアだと思っているんだ!」
Aブルー「だから大事に保管してるよ、ぼくのシャングリラで!」

機会があったらまた焼肉を…、とソルジャーの野望。

Aブルー「仏罰除けに人柱を立てて、ジュウジュウとね!」
ブルー 「やっぱり巻き込むつもりじゃないか!」
Aブルー「瓦焼肉は御利益絶大、君たちも御利益あったんだろう?」
一同  「「「うっ…」」」

確かに効いた気がするだけに、逆らえないのが苦しい所。
ソルジャーの方はここぞとばかりに。

Aブルー「瓦焼肉はぼくのアイデア! 御利益の御礼に是非協力を!」
ブルー 「だから、ぼくたちを巻き込むなと!」
キース 「仏罰は御免蒙るからな!」
Aブルー「うーん…。仏罰はどうかな、戒名は立派なんだけど…」
一同  「「「は?」」」

いきなり出て来た戒名なるもの。

シロエ 「あのですね…。それはいわゆる仏様ですか?」
Aブルー「仏様? そこまで凄いかどうかはちょっと…」

仏像なんかは無いわけだし、と首を捻っているソルジャー。

Aブルー「鯨並みだとは聞いているけど、それだけだし…」
シロエ 「ぼくが言ったのは、亡くなった人っていう意味ですが」
Aブルー「ああ、そっちかい? どうなんだろうねえ…」

亡くなったと言うか、亡くなりそうと言うか、と微妙な発言。

Aブルー「亡くなったという話もあったらしいんだけど…」
シロエ 「息を吹き返したんですか?」
Aブルー「そんなトコかな?」

息を吹き返したらしい仏様。
立派な戒名のその仏様がどうしたと…?

2015/05/10 (Sun)

 

☆気が早すぎです


瓦焼肉の御利益の他にも、まだまだ御利益が欲しいソルジャー。
立派な戒名の仏様がどうのと言ってますけど、その仏様が微妙に変で。

キース 「息を吹き返したとは言うが、戒名は持っているんだな?」
Aブルー「うん、とてつもなく立派なのをね」
シロエ 「ずいぶん気の早い話ですねえ…」

亡くなった途端に戒名ですか、とシロエ君。

シロエ 「でもまあ、生き返ったんなら別にいいんでしょうか?」
キース 「ピンピンしている間から戒名を貰う人もあるしな」
Aブルー「そうなんだ? でも、ぼくが言ってる仏様はねえ…」

もう本当に虫の息だったようで、とソルジャー、溜息。

Aブルー「亡くなったと噂が流れるほどだし、今も危なくて」
サム  「棺桶に片足突っ込んでるっていうのかよ?」
Aブルー「もう両足に近いかもねえ…」
キース 「ちょっと待て! あんた、そんな仏様の御利益待ちか?」

亡くなるのを待っていないだろうな、と咎める目つきの副住職。

キース 「入院中の高僧だとかをロックオンなのか?」
Aブルー「まさか。ぼくはそこまで悪趣味じゃないよ」
キース 「だが、亡くなりそうな人に期待してるんだろうが!」

御利益目当てで、とキース君の指摘。

キース 「立派な戒名がどうのこうのと、仏罰がどうのと!」
Aブルー「御利益には期待しているけどさ…。生きて欲しいね!」

生き延びて子孫繁栄で…、という話ですが。

キース 「おい、その人はまだ若いのか?」
シロエ 「子孫繁栄なら、子供もこれからって感じですよね」
Aブルー「そうなんだよ! 本当にまだまだこれからでさ!」

死んで貰っては困るのだ、とソルジャーは真顔。

Aブルー「あれほど立派な仏様はそうそういないからねえ…」
キース 「亡くなる前から仏様にするな!」
Aブルー「でもさ、仏様だと思うんだよねえ、亡くなりそうだし」
キース 「生きている間は仏様じゃない!」

気が早すぎるぞ、と怒りのキース君。
流石に失礼すぎますよね?

2015/05/11 (Mon)

 

☆仏様は知り合い


ソルジャーが御利益を期待しているらしい、立派な戒名を持った仏様。
とはいえ、まだまだこれからの人で、お亡くなりでもないそうで。

キース 「いいか、生き仏と呼ばれる人もあるにはあるが、だ!」
シロエ 「そういう人は普通、ピンピンしていますから」
Aブルー「生き仏ねえ…。是非、そうなって欲しいんだけどね」
キース 「どうあっても仏様にしたいのか、あんた!」

その仏様とやらは何者だ、と怒鳴った副住職ですが。

Aブルー「君も名前を知ってる筈だよ、弟子なんだから」
キース 「誰の弟子だと?」

璃慕恩院の老師のお弟子さんの一人だろうか、と首を捻って。

キース 「なんであんたが老師の弟子なんかを知っているんだ?」
Aブルー「そうじゃなくって、君の弟子だよ」
キース 「はあ?」

唖然としている副住職。

キース 「俺は弟子など取っていないし、それほど偉くもないんだが」
Aブルー「忘れたのかい、君の可愛い一番弟子を?」
キース 「一番弟子だと?」

まるで全く心当たりが…、とキツネにつままれたような顔ですけれど。

Aブルー「君が戒名をつけたんじゃないか、鯨並みの!」
キース 「鯨並みだと?」

ちょっと待て! と顔面蒼白、ブルブルと肩を震わせて。

キース 「もしかしてアレか、スッポンタケか!?」
Aブルー「ピンポーン! 君が素敵な戒名をつけてくれたんだよ!」

倫王院殿法界善根大居士ってね、とニコニコと。

Aブルー「その仏様が虫の息でね、もう心配で心配で…」
キース 「スッポンタケなら時期になったら出てくるだろうが!」

今はシーズンオフなだけだ、とキッパリと。

キース 「去年の騒ぎっぷりからするにだ、梅雨あたりには!」
Aブルー「それがどうだか分からないんだよ、虫の息だから!」
シロエ 「シーズンが来れば、ちゃんと出ますよ」
Aブルー「そうじゃなくって、危ないんだよ!」

もう本当に亡くなりそうで…、と言われましても。
シーズンオフなら普通なんじゃあ?

2015/05/12 (Tue)

 

☆危ないそうです


亡くなりそうだとソルジャーが大騒ぎしていた、立派な戒名の仏様。
なんと正体はスッポンタケでして、今の時期ならシーズンオフだけに。

ブルー 「お亡くなりでも普通だと思うね、今の季節はね」
シロエ 「ですよね、冬の間はもう完全にお亡くなりでしたし」
キース 「まったくだ。スッポンタケとは人騒がせな…」

来月辺りには出てくるだろう、と副住職も呆れ顔。

キース 「去年の山にでも行って来い。時期が来たらな」
Aブルー「それじゃ駄目なんだよ、もう本当に虫の息で!」
ブルー 「この時期、それが普通なんだよ!」

シーズンでもないのに出てくるものか、と生徒会長。

ブルー 「季節外れもいいトコなんだよ、騒ぐだけ無駄!」
Aブルー「でも、騒がずにはいられないんだよ! 危ないんだから!」

本当に亡くなりそうだから、とソルジャーの方もしつこくて。

Aブルー「去年の夏にね、ようやく発見されたとかでね!」
一同  「「「は?」」」

スッポンタケなら、昨年、嫌と言うほどのお付き合い。
ようやくも何も無いわけでして。

ブルー 「スッポンタケなら山ほど出会っていただろう!」
キース 「そのせいで戒名をつけさせられる羽目になった筈だが!」

あんな代物の初盆なんぞを…、とブツブツと。

キース 「だから夏より前にもいたんだ、スッポンタケは!」
Aブルー「並みのヤツならね!」
一同  「「「並み?」」」

並みと言うのは何のことか、と顔を見合わせる御一同様。

ブルー 「なんだい、並みって言うのはさ」
Aブルー「うーん…。竹?」
一同  「「「竹?」」」

スッポンタケだけに竹だろうか、と誰もが思ったようですけれど。

Aブルー「それとも梅かな、ぼくもイマイチ詳しくなくて…」
ブルー 「竹で梅って、ぼくにも意味がサッパリだけど?」
Aブルー「松竹梅だよ、それの並みだよ!」
一同  「「「松竹梅?」」」

松竹梅で並みと言われれば、出前なんかでお馴染みですが。
何が並みだと…?

2015/05/13 (Wed)

 

☆虫の息だそうです


ソルジャー曰く、並みのスッポンタケならいたという話。
松竹梅で言うなら竹だか梅だか、そういう並みだと言ってますけれど。

ブルー 「松竹梅の並みって…。それはどういう意味なんだい?」
Aブルー「そのままの意味だよ、並みは並みだよ!」

竹だか梅だか知らないけれど、と説明になっていなくって。

ブルー 「それは分かるけど、スッポンタケの並みっていうのは?」
Aブルー「だから並みだってば、特上とかじゃないんだよ!」
ブルー 「ますます意味が不明なんだけど…」

スッポンタケはスッポンタケだろう、と生徒会長。

ブルー 「特上も並みも無いと思うけどね?」
キース 「言いたくはないが、味のことじゃないか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スッポンタケは美味しいもんね!」
Aブルー「そうじゃなくって、もう本当に虫の息なんだよ、特上は!」
一同  「「「は?」」」

何のことだか、と首を捻るしかない御一同様ですが。

Aブルー「並みのスッポンタケなら山ほど、特上の方は虫の息!」
ブルー 「味のいいスッポンタケの話かい?」
Aブルー「そういう以前に、亡くなりそうだと言ってるじゃないか!」

味よりもスッポンタケの命が問題、と言われましても。

ブルー 「食べたら普通はお亡くなりだろう?」
キース 「採った時点で御臨終かもしれんがな」
シロエ 「どうなんでしょうね、スッポンタケは…」
サム  「食われたら確実にあの世行きだぜ」
スウェナ「そうよね、お料理された段階かもしれないわねえ…」
マツカ 「何処かで死ぬというのは間違いないですね」

食べた後まで生きているとは思えません、とマツカ君までが。

マツカ 「仏様だと思いますよ。食べられた後は」
Aブルー「それよりも前に危ないんだよ! スッポンタケの命が!」
キース 「シーズンオフなら普通だろうが!」
Aブルー「それが、シーズンでも危ないんだよ!」

なにしろ特上なんだから、と話はリピート。
特上のスッポンタケがどうしたと…?

2015/05/14 (Thu)

 

☆レア物だそうです


特上のスッポンタケの命が危なくて虫の息なのだ、と騒ぐソルジャー。
今の季節はシーズンオフですが、シーズン中でも危ないとかで。

Aブルー「もう本当に危ないんだってば、特上のヤツは!」
ブルー 「シーズンだったら普通にボコボコ出そうだけどねえ?」
キース 「下手な鉄砲もナントカだからな、探せば充分あるだろう」

特上のスッポンタケとやらも…、とキース君。

キース 「山ほどあったら、特上が出る率も上がると思うが」
ブルー 「ぼくもキースに賛成だね。その内に出るよ」
シロエ 「あと一ヶ月ほどの辛抱ですよ。梅雨になりますから」
サム  「スッポンタケ、梅雨には出やがるからなあ…」
ジョミー「ぼくたちには凄く迷惑だけどね!」

自分たちだけで採りに行ってよ、とジョミー君がフウと溜息を。

ジョミー「あんな臭いの、二度と御免だよ!」
Aブルー「でも、それ以前の問題なんだよ! 特上は!」

冗談抜きで虫の息で…、とまだ言うだけに。

キース 「俺に引導でも渡せと言うのか、極楽往生できるように」
Aブルー「お亡くなりになったら困るってば!」

極楽に行くにはまだ早すぎる、と慌てるソルジャー。

Aブルー「なんとしても生きて貰わないと! 極楽じゃなくて!」
ブルー 「来月には出るって言ってるだろう!」
Aブルー「特上はそうはいかないんだよ! レア物だから!」
一同  「「「レア物?」」」

どうレアなのか、と謎は深まる一方で。

ブルー 「美味しいっていうだけじゃないのかい?」
Aブルー「味はどうだか知らないよ!」
一同  「「「え?」」」

味も分からないのに特上だなんて、これ如何に。

キース 「あんた、試食をしていないのか?」
Aブルー「試食どころか、まだ会えてないよ!」
シロエ 「でも…。危篤だって言ってましたよね?」
サム  「虫の息だって話じゃねえかよ」
Aブルー「そうなんだけどさ!」

面会も出来ていないから、と嘆かれましても。
話がサッパリ見えませんよ?

2015/05/15 (Fri)





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