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シャングリラ学園つれづれ語り

☆作り話はお断り


虫の息だとソルジャーが騒ぐ、特上のスッポンタケなるもの。
なんとソルジャーは試食どころか、まだ面会も出来ていないという話。

キース 「虫の息だの危篤だのでだ、面会謝絶は普通なんだが…」
シロエ 「相手はスッポンタケですしね…」
ジョミー「面会謝絶も何もないよね、病院も無いし」
スウェナ「動物だったら獣医さんだけど、そうじゃないわよね?」

獣医さんの出番も無さそうだわ、とスウェナちゃん。

サム  「だよなあ、植木だったら樹医だけどよ…」
マツカ 「キノコのお医者さんは知りませんよね」
ブルー 「ということだよ、色々な意味で君の話は破綻してるよ」

いい加減な作り話をしないように、と生徒会長、ガツンと釘を。

ブルー 「特上とやらも梅雨になったら山ほど出るしね」
Aブルー「そこで出るなら苦労はしないよ!」

もう本当にレアなんだから、とソルジャーも負けず。

Aブルー「去年の夏に、ようやく発見されたって言ったじゃないか!」
ブルー 「それは聞いたけど、その頃には他のスッポンタケもね」
キース 「並みのがゾロゾロ出ていた筈だな」
シロエ 「夏の暑さでお亡くなりになっていましたけどね。あれ…?」

夏でしたっけ、とシロエ君の目が真ん丸に。

シロエ 「特上は夏に出たんですか?」
Aブルー「らしいよ、去年の八月って話だったかなあ…」
一同  「「「八月?」」」

八月と言えば、スッポンタケの初盆の頃でございます。
暑さでお亡くなりになったから、と菩提を弔っていたような…。

ジョミー「八月なんかにスッポンタケが出てたっけ?」
キース 「いや、死んでいたな」

そのせいで戒名をつける羽目に…、と副住職の苦悩。

キース 「ヤツがあの頃に現役だったら、そんなことには…」
シロエ 「ですよね、八月頃には無かった筈です、スッポンタケは」
サム  「暑かったもんなあ…」
ブルー 「また嘘だねえ?」

作り話はやめたまえ、と睨み付けている生徒会長。
睨まれるのも当然ですね?

2015/05/16 (Sat) 

 

☆新聞にも出ました


ソルジャーが面会も出来ていないらしい、特上のスッポンタケですが。
発見されたのが去年の八月だそうで、嘘をつくなとツッコミが。

ブルー 「八月にスッポンタケは無かったんだよ、間違いなく!」
キース 「もしもあったら、俺は初盆をしていないからな」
Aブルー「ぼくは嘘なんかは言っていないよ!」

本当に特上のスッポンタケは八月だから、とソルジャー、反論。

Aブルー「実物には会えていないんだけどさ、新聞は読んだし!」
一同  「「「新聞?」」」

何故スッポンタケが記事になるのだ、と一同、ポカンと。

シロエ 「スッポンタケなんかが新聞ネタになりますか?」
サム  「有り得ねえよな、普通はよ」
Aブルー「だから普通じゃないんだってば! 特上だから!」
ブルー 「死亡記事かい、スッポンタケの?」
Aブルー「それに近いかも…」

本当に危なくて虫の息だという記事だから、と言われましても。

ブルー 「スッポンタケが危篤だからって記事になるかな?」
キース 「ならんと思うぞ、たかがキノコだ」
Aブルー「特上ともなれば違うんだよ! 扱いが!」

もう本当に素晴らしすぎるスッポンタケで…、とグッと拳を。

Aブルー「ノルディに聞かなきゃ今でも多分、知らなかったね!」
シロエ 「待って下さい、ノルディというのは…」
Aブルー「君たちの言うエロドクターってヤツだけど?」

それが何か、とソルジャー、サラリと。

Aブルー「こういう凄いスッポンタケがありましてね、って!」
ブルー 「…嫌な予感しかしないんだけど?」
Aブルー「何を言うかな、君だってきっと凄さが分かるよ!」

なにしろ特上のスッポンタケは…、とスウッと息を吸い込みまして。

Aブルー「名前がいいんだ、アカダマスッポンタケだから!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「アカダマだってば、アカダマスッポンタケ様なんだよ!」

そういう有難いお名前で…、と伏し拝んでいるソルジャーですけど。
どの辺がどう有難いと?

2015/05/17 (Sun)

 

☆アカダマなんです


虫の息だという、八月に発見されたらしい特上のスッポンタケ。
ソルジャーが言うには有難い名前、アカダマスッポンタケとのことで。

Aブルー「この名前だけでもう最高だから! 特上だから!」
キース 「俺にはサッパリ分からんのだが…」

その名前の何処に価値があるんだ、と悩める顔の副住職。

キース 「俺がつけてしまった戒名の方が有難そうだが?」
Aブルー「もちろん戒名も素晴らしいけど、俗名の方も凄いんだよ!」
シロエ 「どう凄いって言うんですか?」
Aブルー「アカダマスッポンタケ様だよ?」

アカダマで分からないだろうか、との仰せですが。

キース 「赤玉と言えば酒の名前だったか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 赤玉スイートワインとかだよ!」
Aブルー「ふうん…。凄い名前のワインなんかもあるんだねえ…」

だけどワインよりスッポンタケ、と極上の笑み。

Aブルー「スッポンタケで赤玉ってトコが素敵だからね!」
シロエ 「キーワードは赤玉なんですか?」
Aブルー「そうだけど? 赤玉と言えば、もう打ち止めで!」
一同  「「「打ち止め?」」」
Aブルー「もうこれ以上は出ませんって意味だと聞いたけど!」

こっちのノルディに、とエロドクターの名前再び。

Aブルー「パチンコ用語だったかなあ? 赤玉が出ると…」
シロエ 「どうなるんです?」
Aブルー「さっきも言ったよ、それ以上はもう出ないんだよ!」

玉が出なくなる印らしいよ、と語るソルジャー。

Aブルー「それと同じで、人間様の方でもね!」
一同  「「「人間?」」」
Aブルー「そう、人間! 要は大人の時間の話で!」
ブルー 「やめたまえ!」

もうその先は言わなくていい、と生徒会長、イエローカードを。

ブルー 「下品な話はしなくていいから!」
Aブルー「ここまで言わせて下品も何も無いだろう!」
ブルー 「いいから、黙ってくれたまえ!」

そして出来れば出て行ってくれ、と言ってますけど。
パチンコの赤玉がどうしたと…?

2015/05/18 (Mon)

 

☆赤玉で打ち止め


有難い名前なのだ、とソルジャーが主張するアカダマスッポンタケ。
赤玉はパチンコの玉の打ち止め、これ以上は出ないという意味だとか。

ブルー 「それ以上は語らなくていいから!」
Aブルー「でも、此処からが大切なんだよ! この話は!」

これからが肝心要だから、と黙る気などは無いソルジャー。

Aブルー「人間様で赤玉と言えば、これまた打ち止めって印でね!」
ブルー 「サッサと帰ってくれたまえ!」
Aブルー「ダメダメ、アカダマスッポンタケ様の話はこれから!」

よく聞いてくれ、とニッコリと。

Aブルー「大人の時間の打ち止め、すなわち玉切れってことで!」
一同  「「「玉切れ?」」」
Aブルー「それ以上はもう出ないんだよ! 発射しようにも!」

子種が尽きると言えばいいかな、と笑顔全開。

Aブルー「大事なアソコが玉切れになって、おしまいなんだよ!」
ブルー 「退場!!」

今すぐ出て行け、とレッドカードが炸裂。

ブルー 「ぼくも我慢の限界だから!」
Aブルー「我慢の限界、素晴らしいねえ! 赤玉が出そう?」
ブルー 「もういいから!」

帰ってくれ、と追い払うだけ無駄というもので。

Aブルー「そんなわけでね、有難いんだよ、アカダマスッポンタケ!」
キース 「…意味がサッパリ分からんのだが…」
Aブルー「スッポンタケは形が命! 臨戦態勢のアソコにそっくり!」

あの恥じらいのない姿がいい、とグッと拳を。

Aブルー「学名だってそのものだからね!」
ブルー 「黙りたまえ!」
Aブルー「此処で復習! 学名は恥知らずな男根だから!」
一同  「「「うわー…」」」

その名前は二度と聞きたくなかった、と激しい頭痛の御一同様。

キース 「俺からも頼む、帰ってくれ!」
Aブルー「何を言うかな、君の一番弟子の話だよ?」
キース 「あんな弟子を持った覚えはない!」
Aブルー「最高の弟子だと思うけどねえ!」

ついに赤玉まで登場したし、と言ってますけど。
赤玉がどう有難いと?

2015/05/19 (Tue)

 

☆赤玉で虫の息


素晴らしい名前だとアカダマスッポンタケを讃えるソルジャー。
スッポンタケの学名までも引っ張り出して、有難さを説こうと力説中。

Aブルー「キースの一番弟子があそこまで凄かったなんてね!」
キース 「俺はもう縁を切りたいんだが!」
シロエ 「破門すればいいんじゃないですか?」
キース 「本物の弟子なら破門もいけるが、戒名の方は…」

一度出したらもう駄目で、と副住職の苦悶。

キース 「よほどの理由が無ければ取り消しどころか…」
シロエ 「どうなるんです?」
キース 「グレードアップする一方なんだ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

なんで、と驚く御一同様。

スウェナ「グレードアップって、なんなのよ?」
キース 「そのままの意味だ、どんどん凄くなっていくんだ!」
サム  「アレかよ、追善供養でかよ?」
キース 「そいつだ、アレをやられたらグレードアップだ」
Aブルー「本当かい!? それじゃ、スッポンタケだって!」

頼めばグレードアップだろうか、とソルジャーの瞳がキラキラと。

Aブルー「アカダマスッポンタケに相応しく、戒名の方も!」
キース 「断固、断る!」

グレードアップはお断りだ、と副住職も必死に逃げを。

キース 「人となりも分からん怪しいヤツに戒名は御免蒙る!」
Aブルー「ああ、人となり! それなら、説明しているトコで!」

赤玉なんだよ、と話は一気に振り出しに。

Aブルー「あの姿で赤玉と言うからにはねえ、もう打ち止めまで!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「説明中だよ、赤玉が出そうな勢いってことで!」

出して出しまくるスッポンタケなのだ! とグッと拳を。

Aブルー「そして、赤玉が出そうなだけに虫の息で…!」
キース 「今はシーズンオフだろうが!」
シロエ 「それに八月に出たというのが嘘くさいですが!」
Aブルー「レア物だからこそ八月なんだよ、本当に!」

嘘じゃないんだ、と言ってますけど、怪しすぎ。
アカダマスッポンタケとは何者…?

2015/05/20 (Wed)

 

☆夏ならミイラ


赤玉が出るまで出して出しまくるという、アカダマスッポンタケ。
どう有難いのかは放置だとしても、八月に出たとなれば嘘くさい話で。

キース 「どんなにレアなスッポンタケか知らんが、八月は無い!」
シロエ 「あれだけ暑かったんですよ? 絶対、出ません」
サム  「死んじまったからこその初盆だったんだぜ?」

それで戒名がついたんだし、とサム君も記憶バッチリで。

サム  「棚経をしてくれって言ったじゃねえかよ」
シロエ 「そうです、そうです! 位牌にお膳にと大変でした!」
キース 「初盆の最中に生きてはいないぞ、死んでいた筈だ!」
Aブルー「並みのスッポンタケならね!」

でも特上は違うから、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「ちゃんと八月に見付かったんだよ、ただ、その後が…」
キース 「ミイラにでもなっていたというのか?」
ジョミー「そういえば、秋に干してたっけね、スッポンタケを」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 干して戻して、お料理したよ!」
マツカ 「ミイラだったという可能性は充分ありそうですね」
サム  「干物かよ…。なら、あるかもなあ…」

夏の暑さで自然に干物、と浮上したミイラ説ですが。

Aブルー「違うよ、ちゃんと普通のスッポンタケでさ!」
キース 「有り得んと言っているだろう!」
Aブルー「でも、本当に出たんだってば! 八月に!」
キース 「そして一瞬で干からびてミイラになったか?」
Aブルー「どうだろう? そこまではちょっと…」

ぼくもイマイチ詳しくなくて、と悩むソルジャー。

Aブルー「DNA鑑定っていうのは、ミイラかな?」
一同  「「「はあ?」」」
Aブルー「だからさ、DNAはどうやって調べるのかな、と」
ブルー 「ミイラのDNAとかを調べる話はよく聞くけれど…」
Aブルー「そうなのかい? だったらミイラにしたかもね!」
一同  「「「ミイラ?」」」

自然にミイラになったと言うなら分かりますけど。
ミイラにするって、いったいどういう目的で…?

2015/05/21 (Thu)

 

☆鑑定しました


去年の八月に見付かったとかいう、特上なアカダマスッポンタケ。
出て来た途端に乾きそうな季節、ミイラになったかもという話ですが。

ブルー 「勝手に乾いたというんじゃなくって、ミイラにしたと?」
Aブルー「よく知らないけど、鑑定のために必要ならね!」
キース 「どうして鑑定なんかをするんだ、スッポンタケのDNAを」

調べなくてもスッポンタケはスッポンタケだ、という指摘。

キース 「何処から見たって、ヤツらはヤツらだ!」
Aブルー「並みのヤツならそれでもいいけど、特上はねえ…」
シロエ 「鑑定して何の役に立つと言うんです?」

たかがスッポンタケじゃないですか、とシロエ君も。

シロエ 「名前が多少違っていようが、基本は同じだと思いますが」
Aブルー「特上なんだと何度も言ったよ、特別なんだよ!」

アカダマスッポンタケは超のつくレア物、と話はループ。

Aブルー「その辺の山には無いんだよ! 赤玉だけに!」
ブルー 「打ち止めになって死に絶えたとでも?」
Aブルー「打ち止めかどうかは知らないけれども、虫の息なんだよ!」

放っておいたら死にそうなのだ、と言われましても。

ブルー 「シーズンオフには出ないのが普通! キノコだから!」
キース 「今の季節は気の早いヤツしか出ない筈だぞ」
シロエ 「梅雨になったらちゃんと出ますよ、去年みたいに」
Aブルー「だから、その辺には無いんだってば!」

レア物だからこそ鑑定に回されたわけで、とソルジャー、力説。

Aブルー「なにしろ絶滅危惧種だから!」
一同  「「「絶滅危惧種?」」」
Aブルー「そう! 絶滅したと思われていたらしいんだよ!」

それくらいにレア、と握り締めた拳。

Aブルー「それがヒョッコリ発見されてさ、鑑定に出したら…」
サム  「並みのヤツとは違ったのかよ?」
Aブルー「そうだよ、アカダマスッポンタケだったんだよ!」

こんな御縁がまたとあろうか、と瞳がキラキラ。
御縁ってどういう御縁なんですか…?

2015/05/22 (Fri)

 

☆御縁はバッチリ


特上だというアカダマスッポンタケ、なんと絶滅危惧種なのだそうで。
こんな御縁がまたとあろうか、と瞳を輝かせているソルジャー。

Aブルー「並みのスッポンタケでも凄いというのに、特上だよ?」
ブルー 「どういう御縁があると言うのさ!」
Aブルー「去年の八月に発見されたってトコが大切!」

八月と言えばスッポンタケの初盆で…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「キースに戒名をつけて貰って、それは立派な初盆を!」
キース 「…戒名はなりゆきでつけただけだが…」
Aブルー「でも、鯨並みのを貰ったからね! スッポンタケは!」

それと初盆の効果があったのだろう、と満面の笑顔。

Aブルー「虫の息だったアカダマスッポンタケが戻ったんだよ!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「息を吹き返して、戻っておいでになったわけで!」
サム  「ただの偶然じゃねえのかよ?」
シロエ 「それっぽいですが…」
Aブルー「御縁だってば、ぼくの努力が報われたんだよ!」

もしくはこれから報われるのだ、とウキウキと。

Aブルー「絶滅危惧種も蘇るんだしね、もう最高の御縁だってば!」
ブルー 「…その話は本当に実話なのかい?」
Aブルー「新聞記事になったと言ったよ、ちゃんと読んだし!」
シロエ 「でも、八月にはスッポンタケは無かったですよ?」
キース 「死に絶えていたからこその初盆だったが?」

暑さでお亡くなりになったのを供養した筈だ、と副住職。

キース 「そういう時期に絶滅危惧種が出るとは、とても思えんが」
ブルー 「有り得ないような気がするけどね?」
Aブルー「だけど、本当に出たんだってば!」

ちゃんと八月にお戻りになった、と嬉しそうに。

Aブルー「この辺りとは気候が違うらしくてね!」
キース 「…何処で出たんだ?」
Aブルー「もう思いっ切り北の方だよ、北の果てかというくらい!」

同じこの国でも涼しいのだ、と挙げられた地名。
それは確かに北の果てっぽい、酪農で有名な大地ですねえ?

2015/05/23 (Sat)

 

☆北国で出ました


スッポンタケが夏の暑さで死に絶える八月、登場したのが絶滅危惧種。
北の大地に降臨したらしいアカダマスッポンタケなるもので。

キース 「…それだけ気候が違うとなったら出るかもしれんな…」
シロエ 「冬は半端なく寒いらしいですしね?」
ジョミー「八月の末にはストーブだって話も聞いたよ」
ブルー 「こっちの基準は当てはまらないね、あそこはね」

寒さに備えて二重窓にするのが普通らしいし、と生徒会長。

ブルー 「八月だったら、充分、こっちの秋かもねえ…」
Aブルー「ほらね、嘘なんかは言ってないって!」

本当に八月のスッポンタケなのだ、とソルジャー、胸を張りまして。

Aブルー「しかも赤玉だよ、アカダマスッポンタケなんだよ!」
サム  「でもよ、絶滅危惧種ってことは、そいつだけだよな?」
シロエ 「沢山ありそうじゃないですよね?」
Aブルー「確認されたのは一本だけって話だけれど…」

他にもあったのならニュースにならない、と深い溜息。

Aブルー「珍しいからこそ鑑定に出されたわけで、一本だけで…」
サム  「それで死にそうだと言ってたのかよ?」
Aブルー「絶滅したってことになってたみたいだしねえ…」

もう本当に危ないのだ、と心配そうな顔。

Aブルー「ぼくとしては是非とも生きて欲しいし!」
ブルー 「生きて貰ってどうすると?」
Aブルー「役立てるんだよ、有難いスッポンタケだから!」

スッポンタケな上に赤玉だから、と繰り返される赤玉な名前。

Aブルー「なんとしてでも生きて貰って、夫婦和合で!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「スッポンタケの料理はハーレイがとても漲るしね!」

赤玉ともなれば効果も凄いに違いない、とソルジャー、力説。

Aブルー「生きてくれれば、食べられるし!」
キース 「食う気なのか!?」
Aブルー「食べなきゃ話にならないじゃないか!」
シロエ 「絶滅危惧種なんですけど!」

食べるより保護です、という叫び。
絶滅危惧種は保護ですよね?

2015/05/24 (Sun)

 

☆技術が別物です


北の大地に降臨したという噂の、絶滅危惧種なアカダマスッポンタケ。
ところがソルジャー、それを食べるのが夢なのだそうで。

シロエ 「一本だけしか見付かってないなら、まずは保護です!」
サム  「だよなあ、食ってる場合じゃねえぜ」
Aブルー「分かってるから、生きて欲しいと言ってるんだよ!」

息を吹き返してくれないことには食べられないし、と握り締めた拳。

Aブルー「子孫繁栄を願ってるんだよ、ぼくとしても!」
キース 「それで、あんたが保護する気なのか?」

絶滅危惧種のスッポンタケを…、とキース君。

キース 「気持ちは分かるが、あんたの世界の技術は駄目だ」
ブルー 「そうだよ、君の世界じゃ可能なことでも、此処ではねえ…」

色々と無理がありすぎるのだ、と生徒会長も苦い顔。

ブルー 「シャングリラ号だって秘密なんだよ、存在自体が」
Aブルー「らしいね、こっちの世界じゃワープするのも無理だって?」
ブルー 「ワープ以前に、まだ月までしか行けてないから!」

人間が行けたのは其処までだから、と語られる現状。

ブルー 「公式記録が月までなんだよ、ワープ以前の問題だよ!」
Aブルー「遅れてるねえ、いつになったらワープ出来るんだろうね?」
ブルー 「ぼくにも全く分からないから! そんなレベルだから!」

そういう世界に最先端すぎる世界の技術を持ち込むな、と念押しが。

ブルー 「いくら劇的に増やせるとしても、ダメだから!」
キース 「いいか、やるなよ、絶対にな!」

滅びるのもまた、この世の定めというもので…、と副住職。

キース 「諸行無常と言ってだな…。滅びゆくものを止めても無駄だ」
ブルー 「残念だけどね、そのスッポンタケは諦めたまえ」

生き残れる定めだったら勝手に出るから、と生徒会長も。

ブルー 「生き物というのはそういうものだよ」
キース 「モノがスッポンタケでもな」

無茶な方法で増やすんじゃない、と法話もどきが。
別世界の技術は駄目ですよね?

2015/05/25 (Mon)

 

☆増やしたいんです


絶滅危惧種なアカダマスッポンタケを増やしたいソルジャー。
けれどもソルジャーの世界の技術を持ち込むのだけは、無茶の極みで。

ブルー 「スッポンタケが滅びるんなら、静かに見送ってやりたまえ」
キース 「不本意ながら、俺も供養をしてやろう」

心をこめて読経しよう、と副住職。

キース 「なりゆきとはいえ、戒名もつけてしまったからな」
Aブルー「その戒名だけど…。グレードアップも出来るんだよね?」
キース 「相応の手続きを踏みさえすればな」

だが断る、とキッパリと。

キース 「これ以上の迷惑は蒙りたくないし、俺はやらんぞ!」
Aブルー「出来ないのかい? せっかく特上のスッポンタケなのに…」
キース 「全部纏めてスッポンタケでいいだろうが!」

特上だろうが並みだろうが、と突き放し。

キース 「院殿号だけでも破格なんだぞ、あの戒名は!」
ブルー 「そうだよ、普通はまず貰えないって代物だからね」

スッポンタケを増やすのと同じで諦めたまえ、と生徒会長も。

ブルー 「あの戒名で供養して貰えれば、もう充分に成仏するから!」
キース 「無縁仏なコースを回避だ、それだけで有難いと思ってくれ」
Aブルー「無縁仏というのはなんだい?」
ブルー 「子孫がいなくて、供養して貰えない仏様だよ」
キース 「有名人なら、色々な人がお参りにも来てくれるがな…」

一般人ではまず無理だ、と本職の言葉。

キース 「何年か経ったら墓も撤去だ、そして纏めて供養なコースだ」
Aブルー「ああ、なるほど…。子孫というのは大切なんだね」
ブルー 「気にしない人もいるけどね」

最近はお墓も無いのが流行りで…、と生徒会長。

ブルー 「お経も坊主も要らないって人もけっこういるよ」
Aブルー「ぼくの世界も、そういう世界なんだけど…」
キース 「だったら、スッポンタケにかまうな!」
Aブルー「そういうわけにもいかないんだよ!」

是非とも子孫繁栄で、と話がループ。
別世界の技術は駄目ですってば…。

2015/05/26 (Tue)

 

☆世界は広いんです


アカダマスッポンタケに夢中なソルジャー、目指すは子孫繁栄ですが。
別の世界の技術を使って増やすというのはマズすぎなだけに。

ブルー 「君がどんなにやりたくっても、駄目なものは駄目で!」
キース 「あんたの世界の技術ってヤツは、こっちじゃ邪道だ!」

有り得なさすぎる技術なんだ、とキース君。

キース 「スッポンタケを増やしたいのは分かるが、諦めてくれ!」
シロエ 「そうです、技術のレベルが違いすぎますから!」
Aブルー「ぼくの世界の技術でやるとは言っていないけどね?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ぼくだって常識は心得ているよ、その程度のは!」

郷に入りては郷に従え、とソルジャーらしくもない台詞が。

Aブルー「あまりに違いすぎる技術がマズイというのは分かるよ」
ブルー 「だったら、スッポンタケを増やせないのも分かるだろ!」
Aブルー「ぼくは増やせると思うけど?」

無茶をしなくても、と言われましても。

シロエ 「相手は絶滅危惧種ですよ?」
キース 「しかも一本しか無いというのを、どうするつもりだ!」
Aブルー「えーっと…。蛇の道は蛇?」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「涼しい所で見付かったんだし、そこがポイント!」

きっと涼しい所が好きに違いない、と言うソルジャー。

Aブルー「それに世界は広いから! この国だけじゃないから!」
ブルー 「まさかと思うけど、他の国にも…」
キース 「あると言うのか、その迷惑なスッポンタケが?」
Aブルー「迷惑じゃないよ、有難い上に特上だよ!」

なにしろアカダマスッポンタケで…、と赤玉を強調。

Aブルー「その有難いスッポンタケを調べないわけがないだろう!」
シロエ 「他の国にもあったんですか?」
Aブルー「あるらしいんだよ! ごく普通に!」
一同  「「「普通?」」」
Aブルー「そう! 絶滅しそうなのは、この国だけでさ!」

他の国へ行けばあるらしい、と言ってますけど。
蛇の道は蛇って、どういう意味…?

2015/05/27 (Wed)

 

☆国産でないと駄目


ソルジャー曰く、この国では絶滅危惧種なアカダマスッポンタケ。
他の国に行けば普通なのだそうで、蛇の道は蛇だとか言い出しまして。

Aブルー「海の向こうでは、当たり前にあるキノコなんだよ!」
キース 「だったら、そっちで調達すればいいだろう!」
ブルー 「ぼくもそう思うね、普通にあるなら誰も困らないし」

君がスッポンタケ狩りに行ったところで…、と生徒会長。

ブルー 「好きなだけ取ってくればいいだろ、シーズンが来たら」
シロエ 「八月に北の方で出たなら、ずっと先かもしれませんけどね」
Aブルー「うーん…。でもねえ、アカダマスッポンタケだしねえ…」

他の国だと呼び名が全く違うから、と深い溜息。

Aブルー「学名は万国共通だけどさ、アカダマとスッポンタケは…」
ブルー 「この国独自の名前だろうねえ、どう考えても」
キース 「その国なりにヤバイ名前かもしれんがな」
Aブルー「スッポンな所がいいんだよ! おまけに赤玉!」

精力剤のスッポンに加えて赤玉な勢い、と名前の素晴らしさを強調。

Aブルー「だから、この国で生えるのが一番なんだよ!」
キース 「滅びゆくものはそっとしておけと言った筈だが?」
ブルー 「君の世界の技術も使わないと言っただろう!」
Aブルー「使わないってば、蛇の道は蛇!」

涼しい所が大好きなスッポンタケと見たし…、とループする話。

Aブルー「涼しい国に行ったら、きっと山ほど!」
ブルー 「他の国のは要らないと言ってなかったかい?」
Aブルー「分かってないねえ、そこで用立てて貰うんだよ!」
一同  「「「は?」」」

いったい何を用立てるのだ、と怪訝な顔の御一同様。

ブルー 「用立てるって…。要らないんだろう、外国産は?」
Aブルー「そうだよ、だから子種をね!」
一同  「「「子種?」」」
Aブルー「アカダマスッポンタケの子孫繁栄には、子種なんだよ!」

それを用立てて貰うのだ、と言ってますけど。
子種とやらと蛇の道が蛇がどう繋がると…?

2015/05/28 (Thu)

 

☆北の国にお住まい


絶滅危惧種なアカダマスッポンタケ、他の国に行けば普通にあるとか。
それの子種を用立てて貰う、とソルジャーが言うには蛇の道は蛇。

Aブルー「アカダマスッポンタケ様は涼しい国が好きそうだしね!」
キース 「あんた、何をするつもりなんだ?」
Aブルー「涼しい国と言ったら分からないかな、北国だよ?」
シロエ 「北国で出たとは聞きましたが…」

そこのは絶滅しそうなのでは、とシロエ君。

シロエ 「一本だけ出て終わりだったという話ですが?」
Aブルー「その北国じゃなくて、本物の北国!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「お馴染みじゃないか、北国と言えば福の神様!」

サンタクロースの国のお隣にお住まいで…、とニコニコと。

Aブルー「メデタイ様に松茸を送ると聞いたし、それに便乗!」
キース 「ちょっと待て!」

福の神というのはアレか、とキース君の肩がブルブルと。

キース 「公爵夫人か、例のドクツルタケか!?」
Aブルー「ピンポーン! 福の神様と言えばあの人だってね!」

ゲッと息を飲む御一同様。
ドクツルタケこと公爵夫人なイングリッドさん、色々な意味で疫病神。

キース 「な、なんであいつの名前が出るんだ…」
Aブルー「北国に住んでおられるからだよ!」

きっとアカダマスッポンタケのパラダイス! と溢れる自信。

Aブルー「国際宅急便で送って貰えば、子種だってもうバッチリで!」
ブルー 「き、君はスッポンタケを輸入すると!?」
Aブルー「アカダマを抜かさないで欲しいね、そこが大切!」

並みのスッポンタケなら山ほどあるし、と人差し指をチッチッと。

Aブルー「アカダマスッポンタケを送って貰って繁殖なんだよ!」
ブルー 「それは遺伝子的に問題があるから!」
シロエ 「そうです、他の国のだと色々と…」
Aブルー「でも、松茸のDNAが99.9パーセント同じだって…」

そう聞いてるから、アカダマスッポンタケは百パーセントかも! と。
百パーセントなら無問題ですね?

2015/05/29 (Fri)

 

☆ハードルあります


他の国では普通だという、絶滅危惧種なアカダマスッポンタケとやら。
それの繁殖を目指すソルジャー、北の国に住む公爵夫人にロックオン。

Aブルー「福の神様にお願いすればね、きっと国際宅急便で!」
ブルー 「その前に検疫が必要だから!」
Aブルー「検疫?」
ブルー 「君だっていつも言ってるだろう! 病原菌の問題とかで!」

こっちの世界の生き物を持ち込む時は、と生徒会長の指摘。

ブルー 「それと同じで、こっちの世界もキノコは検疫!」
Aブルー「ああ、なるほど…。それじゃ時間がかかるんだね?」
ブルー 「時間以前に、検疫を通過出来ないと見たね!」
Aブルー「えっ、なんで?」

松茸を送っていると聞いたのに、と首を傾げているソルジャー。

Aブルー「松茸もアカダマスッポンタケも、同じキノコだし…」
ブルー 「そこまでは同じ条件だけどね、繁殖用って所がね!」
Aブルー「繁殖用だと何か問題があるのかい?」
ブルー 「土がついていると、検疫を通過出来ないんだよ!」
Aブルー「ええっ!?」

そんな…、とソルジャー、暫し絶句で。

Aブルー「じゃあ、メデタイ様用に送ってる松茸ってヤツは…」
ブルー 「食べるためだし、土なんかついてないんだろうね」
Aブルー「それじゃ、アカダマスッポンタケは?」
ブルー 「本体だけなら通過出来るかもしれないけれど…」

モノがモノだけに対象外ではなかろうか、とニンマリと。

Aブルー「対象外って?」
ブルー 「松茸みたいにメジャーじゃないしねえ…」
キース 「充分に有り得る話だな、それは」
Aブルー「どういう意味だい?」
ブルー 「前例無しで、検疫の対象にもならないってね!」

そのまま送り返されるのだ、とビシィ! と指を。

ブルー 「荷物が空港に着いた途端に、飛行機の中に逆戻りだよ!」
Aブルー「そ、そんな…!」
ブルー 「松茸だったらまだしもねえ…。マイナーだしねえ…」

まず無理だねえ、と現実の壁が。
検疫破りは御法度ですしね?

2015/05/30 (Sat)

 

☆高すぎたハードル


絶滅危惧種なアカダマスッポンタケ、他の国では平凡なキノコ。
北の国から送って欲しいソルジャーですけど、検疫という現実の壁が。

Aブルー「検疫を通過出来ないだなんて…。そこをなんとか!」
ブルー 「こればっかりは、コネでどうなるものでもないしね」
シロエ 「密輸ってわけにもいきませんしねえ…」
キース 「ドクツルタケの立場がヤバくなるしな」

密輸なんぞがバレようものなら、企業にとっては命取りだけに。

ブルー 「諦めるんだね、アカダマスッポンタケを送って貰うのは!」
Aブルー「数を沢山送って貰えば、検疫も通過出来るんじゃあ…?」
ブルー 「君の他にも輸入したい人が大勢いればね!」

一つの送り先に集中していたのでは無理、無茶、無駄と。

ブルー 「ニーズが沢山あるからこその検疫なんだよ、基本的に!」
キース 「それ以前にだ、DNAが同じかどうかが分からんぞ」
シロエ 「そうですねえ…。百パーセント一致しないと…」
サム  「持ち込んで増やしたらヤバイぜ、それ」
Aブルー「だったら、とにかく調べて貰って…」
シロエ 「誰にです?」

誰がDNAを鑑定するんですか、とシロエ君。

シロエ 「ドクツルタケは専門家ではない筈ですよ?」
マツカ 「違うでしょうねえ、凄腕の企業家だとは聞いてますけど」
ジョミー「いくら渾名がドクツルタケでも、畑違いだよね?」
スウェナ「キノコ繋がりっていうだけでしょ?」

この御縁は駄目ね、とスウェナちゃんもバッサリと。

スウェナ「せめてキノコの会社だったら、いいんだけれど」
ブルー 「菌床栽培でもやっていればねえ…」
Aブルー「それ、今からでも頼めないかな?」
ブルー 「ニーズが無いから!」

儲からないことをするわけがない、と一刀両断。

ブルー 「企業家ってヤツは儲けてなんぼ!」
Aブルー「それじゃ、アカダマスッポンタケは…」
ブルー 「輸入は無理!」

残念でした、と言われてしまったソルジャー。
気の毒ですけど、中継終了~。

2015/05/31 (Sun)





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