☆梅雨になったら
さて、六月。梅雨の季節で、何かと言えば雨がシトシト。
湿気が多くて蒸し暑い日もあるわけですけど、それより不快な問題が。
キース 「…そろそろヤバイか?」
シロエ 「梅雨入りしちゃいましたしねえ…」
サム 「雨の日はまだいいんだけどよ…」
ジョミー「降らない日の方が困るだなんてね…」
普通は逆だと思うんだけど、とジョミー君。
ジョミー「梅雨の晴れ間って、嬉しいものの筈なんだけど…」
マツカ 「世間一般にはそうですよね」
シロエ 「外でスポーツをしたい人だと、余計ですよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スカッと晴れると気持ちいいしね!」
キース 「…きっとヤツらもそうなんだろうな…」
スカッと生えてきやがるんだな、とブツブツブツ。
キース 「我が世の春っていうヤツだろうが、実に迷惑だ」
シロエ 「…殲滅したい気持ちになってきますよ」
ジョミー「でもさあ、下手に殲滅するとさ…」
サム 「もっとヤバイぜ、絶滅危惧種になっちまってよ」
一同 「「「うわー…」」」
縁起でもない、と一同、ブルブル。
絶滅危惧種なアカダマスッポンタケの記憶はまだ鮮明で。
キース 「アレは本当に出ないんだろうな、この辺りには」
ブルー 「それなんだけどね…」
シロエ 「ヤバイんですか?」
ブルー 「標本が残ってないってだけでさ、別の場所でも…」
サム 「出てたのかよ!?」
ブルー 「らしいよ、昔は色々な場所で」
挙げられた地名に青ざめる面々、各地に散らばる生息地点。
シロエ 「それじゃ、何処かでヒョッコリ出るとか…」
ブルー 「絶対に無いとは言い切れなくてね…」
キース 「ヤバイ時期はいつだ、梅雨なのか!?」
ブルー 「…多分、梅雨と秋」
相手はスッポンタケだから、と生徒会長。
ブルー 「今月は限りなく危険なんだよ」
キース 「俺はもう縁を切りたいんだが!」
サム 「無理なんでねえの?」
弟子じゃねえかよ、とキッツイ一言。
キース君の弟子はアレでしたよね?
2015/06/01 (Mon)
☆弟子なんですが
梅雨の季節はキノコの季節。もちろんスッポンタケも出るシーズンで。
縁を切りたいと叫ぶキース君ですが、そう簡単にはいかないもの。
サム 「弟子は破門するしかねえんだろ? 縁を切るなら」
ブルー 「坊主の世界でなくてもそうだね、破門だね」
シロエ 「キース先輩の場合はその手が使えませんしね…」
弟子になった経緯が特殊なだけに、とシロエ君。
シロエ 「戒名をつけちゃったわけですし…」
キース 「俺がつけたくてつけたんじゃない!」
初盆を頼まれたからノリでウッカリ、と苦しい言い訳。
キース 「そうでなければ誰がつけるか、スッポンタケなんぞに!」
ブルー 「でも、やっちゃったのは本当だしねえ…」
坊主が戒名をつけた場合は責任重大、と生徒会長、いや銀青様。
ブルー 「仏弟子にします、という意味なんだよ?」
キース 「それは分かっているんだが! …充分承知してるんだが!」
シロエ 「でも、アッサリとつけちゃいましたよ?」
キース 「何処かの馬鹿が頼んだからだ!」
スッポンタケの初盆なんぞを、と苦々しい顔。
キース 「初盆となれば棚経も要るし、そうなってくると戒名が…」
ブルー 「でもねえ、平凡なヤツにしとけばよかったのにねえ…」
よりにもよって院殿号だし、と生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「君の一生で二度目は多分、無いだろうねえ、院殿号は」
キース 「…言わないでくれ、気が滅入る」
スウェナ「鯨の戒名をパクった方が悪いのよ」
キース 「だから、その場のノリでだな!」
ブルー 「ノリでもなんでも、つけたからには君の弟子だよ!」
スッポンタケが君の一番弟子だ、と銀青様のお言葉。
ブルー 「弟子には責任を持って欲しいね、師僧なんだから」
キース 「責任と言うと…?」
ブルー 「破門出来ない弟子となったら、真っ当な道に!」
キース 「はあ?」
ブルー 「人様に迷惑をかけないように!」
弟子に心得させたまえ、と言われましても。
相手はスッポンタケですよ?
2015/06/02 (Tue)
☆弟子を持つ責任
ウッカリ戒名をつけたばかりに、キース君の一番弟子なスッポンタケ。
その弟子が人様に迷惑をかけないようにしろ、と銀青様の仰せ。
ブルー 「師僧は弟子に責任を持つのが大切だからね!」
キース 「俺はあんな弟子を持った覚えは無いが!」
ブルー 「その台詞、どのくらいの人が言ってるやらねえ…」
君のお父さんも言ってるかもね、とアドス和尚の名が。
ブルー 「弟子の不始末は師僧の不始末、きっと何度も」
キース 「俺はそこまで酷くはないが!」
ブルー 「そうだったっけ?」
確か元老寺を継がないと言っていたのでは…、と掘り起こされた過去。
ブルー 「その筈だよねえ、どうだっけ、シロエ?」
シロエ 「そうです、そうです! 俺はやりたいようにやる、って」
サム 「俺も覚えてるぜ、その話はよ」
スウェナ「忘れてる人の方がいないでしょ、それ」
夏休みにみんなで遊びに出掛けた時の話だし、とスウェナちゃん。
スウェナ「非日常を体験しよう、って遊びに行ったら家がお寺で…」
マツカ 「あの時は本当に驚きましたしねえ…」
ジョミー「おまけに修行もさせられたんだよ、アドス和尚に!」
サム 「キースの法衣もインパクトあったよなあ…」
墓回向に行くとか言いやがって、とサム君がプッと。
サム 「でもって、ブルーが緋色の衣で出掛けて行ってよ…」
シロエ 「アレで対抗意識を燃やして、お坊さん決定でしたしね」
ブルー 「だからさ、それまでにアドス和尚は愚痴った筈だよ」
何度もね、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「こんな不出来な弟子を持った覚えはない、とね」
キース 「そ、それは…。それは確かに否定は出来んが…」
ブルー 「ほらね、それこそ全国津々浦々で似たようなことが!」
サム 「普通は息子が継ぐんだもんなあ、師僧は親だし…」
シロエ 「愚痴も文句も出ますよねえ…」
キース 「それとは別件だと思うんだが!」
俺はスッポンタケの親ではないが、と言ってますけど。
師僧ですよね?
2015/06/03 (Wed)
☆息子よりは弟子
キース君が戒名をつけてしまったスッポンタケ。キース君が師僧。
師僧は弟子に責任を持つもの、父親が師僧なお寺の息子は多いわけで。
ブルー 「いくら君がスッポンタケの親ではないと言ってもねえ…」
サム 「弟子ってヤツには違いねえよな、スッポンタケ」
シロエ 「実の息子がスッポンタケよりかは、ただの弟子の方が…」
まだマシなんじゃないですか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「スッポンタケが実の息子だったら悲惨ですよ?」
ジョミー「すっごく苦労をしそうだよね、それ…」
サム 「何かって言えば誰かが来るしよ…」
一同 「「「シーッ!」」」
その名を出すな、と誰もが唇に人差し指を。
サム 「そ、そうだっけな…。噂をすればって…」
キース 「俺はもう、あいつは御免だからな!」
シロエ 「ですから、言っちゃ駄目ですってば!」
??? 「呼んだかい?」
楽しそうだね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「実の息子がスッポンタケだと、悲惨だって?」
シロエ 「い、いえ、別に…!」
Aブルー「苦労しそうとも聞こえたけれど?」
ジョミー「何も言ってないよ!」
Aブルー「そうだっけ?」
ぼくには確かに聞こえたけれど…、と首を傾げているソルジャー。
シロエ 「言っていません、ぼくは何も!」
ジョミー「ぼくもだってば!」
Aブルー「ふうん…? まあいいけどねえ、間違いだから」
一同 「「「は?」」」
いったい何が間違いなのだ、と一同、ポカンと。
ブルー 「誰か、何かを間違えてたかい?」
Aブルー「シロエとジョミーが間違えてたねえ、スッポンタケを!」
スッポンタケが実の息子だと最高なのに、と謎の台詞が。
Aブルー「でもまあ、キースの実の息子じゃ意味が無いけどね!」
キース 「俺は最初から、親ではないと言っている!」
Aブルー「だろうね、君だと宝の持ち腐れだから!」
スッポンタケの親には不向き、と言ってますけど。
キノコ相手に親の適性なんですか?
2015/06/04 (Thu)
☆息子の育て方
キース君が戒名をつけたばかりに、弟子だと噂のスッポンタケ。
息子よりは弟子の方がマシかもですけど、そこへソルジャーご登場で。
キース 「宝の持ち腐れも何も、俺はああいう弟子も息子も要らん!」
Aブルー「素晴らしい弟子だと思うけどねえ、スッポンタケ」
こんな値打ちの分からないヤツの息子になっても…、と深い溜息。
Aブルー「スッポンタケが可哀相だし、ただの弟子でいいよ」
キース 「あんた、失礼だな、ハッキリ言うが!」
俺には親の資質が無いとでも…、とギロリと睨むキース君。
キース 「生憎と結婚の予定は無いがな、俺はそれなりに!」
Aブルー「人格者だとでも言いたいわけかい?」
キース 「これでも元老寺の副住職だ! プロの坊主だ!」
息子がいたならビシビシしごいて立派な坊主に、とキッパリと。
キース 「俺を見習って真面目にやれ、と仕込んでやる!」
シロエ 「キース先輩がお父さんに逆らってた過去は封印ですか?」
キース 「当然だろうが、嘘も方便と言うだろう!」
ガキの頃から坊主一直線だったと言っておくのだ、と副住職。
キース 「俺の息子に相応しくなるよう、日々、精進だな」
Aブルー「精進ねえ…。ますますもってキースの息子は駄目だね」
キース 「何が駄目だと!?」
Aブルー「精進だってば、スッポンタケには向かないよ、それ」
ストレスで死んでしまうであろう、と言われましても。
キース 「なんだそれは?」
Aブルー「精進ってヤツだよ、精進料理の精進だろう?」
キース 「は?」
Aブルー「肉とかも断って清く正しく、そういうヤツかと」
キース 「まあ、それもあるな」
坊主だしな、とキース君。
キース 「来たるべき修行の日々に備えて、そういったものも…」
Aブルー「やっぱり駄目だよ、スッポンタケには!」
キース 「どう駄目なんだ?」
Aブルー「ストレスが溜まってしまうだろう!」
清く正しい日々だなんて、とブツブツと。
スッポンタケにストレスですか…?
2015/06/05 (Fri)
☆息子には不向き
スッポンタケにはキース君の息子は向かない、と言うソルジャー。
坊主の息子らしくと精進な日々だと、ストレスが溜まって駄目だとか。
Aブルー「ストレスは身体に良くないんだよ! 溜まりすぎると!」
キース 「精進も出来ない息子でどうする、坊主の子なら!」
スッポンタケな息子なんぞは欲しくもないが、と副住職。
キース 「アレはお経も読めんヤツだし、俺の方から願い下げだ!」
Aブルー「スッポンタケの方でもそうだと思うよ、君の息子は」
キース 「あんた、どれだけ俺を愚弄するんだ!」
スッポンタケな息子も持てないなどと言われたくない、と喧嘩腰。
キース 「いくらなりゆきでも、あいつは院殿号なヤツでだ!」
Aブルー「うん、とびきりの戒名だよねえ、倫王院殿法界善根大居士」
キース 「鯨並みのをくれてやったんだ、素晴らしいんだ!」
そういう息子がいれば誇れるレベル、という主張。
キース 「欲しくはないがだ、持てないと言われたら腹が立つ!」
Aブルー「そういうものかい?」
キース 「当然だろうが!」
俺がクズだと言われているのと同じことだ、と御立腹。
キース 「立派すぎる息子がストレスで死のうが、それは別件で!」
Aブルー「うーん…。でも、死んじゃうと思うんだけどなあ…」
キース 「どういう根拠で言っているんだ、さっきから!」
Aブルー「君の息子になった場合のスッポンタケ!」
ちょっと想像つかないけれど、とブツブツと。
Aブルー「万年十八歳未満お断りだと、スッポンタケの立場がねえ…」
キース 「はあ?」
Aブルー「スッポンタケだよ、君の息子になったら終わりで」
キース 「どう終わりなんだ!」
Aブルー「出番が無くって、スッポンタケに生まれた意味も!」
まるで無くなってしまうのだ、と妙な発言。
キース 「すまんが、サッパリ意味が分からん」
Aブルー「分からないかな、スッポンタケだよ?」
名前と姿で分かって欲しい、と言われましても。
いったい何を理解しろと?
2015/06/06 (Sat)
☆息子になるなら
ソルジャー曰く、キース君の息子になったらスッポンタケは出番無し。
スッポンタケに生まれた意味すら無くなってしまうそうでして。
Aブルー「いいかい、君の息子だよ? そこがポイントなんだけど」
キース 「あんな息子は要らんと何度も言っている!」
Aブルー「要らない以前に、君だと宝の持ち腐れだってば!」
そう言った筈だ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「御せないんだよ、息子が立派すぎてね!」
キース 「まだ愚弄するか!」
Aブルー「分かってないねえ、スッポンタケの真の姿というヤツが!」
名前と姿で察してくれとも言ったけど、と鼻でフフンと。
Aブルー「スッポンタケの姿はアレで、学名の方も素晴らしくて…!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「ここで復習! スッポンタケの学名と言えば…!」
ブルー 「言わなくていいから!」
Aブルー「ダメダメ、忘れちゃいけない素敵な名前なんだから!」
是非言わせてくれ、とスウッと息を吸い込みまして。
Aブルー「その名もズバリ、恥知らずな男根!」
一同 「「「うわー…」」」
またその名前か、と激しい頭痛の御一同様。
キース 「分かった、もういい! もうその先は…!」
Aブルー「どうだろうねえ、君の息子はスッポンタケと比べてどう?」
キース 「俺が知るか!」
Aブルー「ほらね、万年十八歳未満お断りだと、そうなるんだよ!」
自分の息子の使い方もレベルも知らない始末、とフウと溜息。
Aブルー「そんな君がね、スッポンタケを息子にしてもね…」
ブルー 「そういう話はもうやめたまえ!」
Aブルー「説明しないと理解しそうにないからねえ…」
とにかく説明させてくれ、と黙る気なんぞは無いソルジャー。
Aブルー「キースがスッポンタケを装備したって、意味は皆無で!」
キース 「俺にそういう趣味は無い!」
Aブルー「ほらね、相応しい人の息子に生まれないとね!」
それでこそスッポンタケも本望だとか。
相応しい人って誰ですか…?
2015/06/07 (Sun)
☆息子に出来れば
スッポンタケは相応しい人の息子になってこそだ、と言うソルジャー。
そもそも息子の意味が怪しく、血縁という意味の息子ではなくて。
Aブルー「ぼくのハーレイにもスッポンタケな息子がいればねえ…」
ブルー 「どうでもいいから、もう帰りたまえ!」
Aブルー「それなりに息子はいるんだけどねえ、なんだかねえ…」
ちょっとヘタレな辺りが残念、と零す溜息。
Aブルー「見られていると意気消沈だなんて、もうガッカリで!」
ブルー 「そっちの方が普通だから!」
Aブルー「そんなことはないよ、ぼくは見られていても平気だし…」
ブルー 「君が図太いだけだから!」
Aブルー「うん、知ってる。見られていたって燃えないんだよ!」
燃えられる体質だったら良かったのに、とブツブツブツ。
Aブルー「ぶるぅが覗きをしていたってねえ、きっと楽しく!」
ブルー 「だから帰ってくれたまえ!」
Aブルー「スッポンタケのシーズンなのに?」
これからの季節がシーズンなのに、と居座るソルジャー。
Aブルー「アカダマスッポンタケというのも知ったし!」
キース 「そいつは絶滅危惧種だろうが!」
シロエ 「この辺りの山にはいませんよ、きっと!」
Aブルー「だけど御縁は出来たしねえ! 存在を知って!」
いつかは出会ってみたいものだ、と夢見る表情。
Aブルー「アカダマスッポンタケにもあやかりたいし…」
ブルー 「はいはい、分かった」
Aブルー「分かっていないよ、君たちは!」
スッポンタケの存在価値を、と言われましても。
キース 「俺にとっては迷惑なだけの存在なんだが?」
Aブルー「君には出来過ぎた息子なんだと言ったよ、ぼくも!」
相応しい人の息子に生まれてこそだ、と話はループ。
Aブルー「あれをハーレイの息子に出来たらねえ…」
ブルー 「そんなに欲しけりゃ、養子にすれば?」
Aブルー「ああ、養子! ぼくの世界の基本だっけね!」
子供は養子オンリーだっけ、という世界。
SD体制ですもんね?
2015/06/08 (Mon)
☆息子は選べない
スッポンタケをキャプテンの息子にしたい、と言い出したソルジャー。
そんなに欲しいなら養子にしろ、と生徒会長が返したわけですが。
Aブルー「いいねえ、スッポンタケとハーレイの養子縁組!」
ブルー 「何処に届け出るのかは知らないけどね!」
君の世界の仕組みは謎だ、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「ぼくたちの世界だったら、役所に届けを出すんだけどね」
Aブルー「ぼくの世界は、役所が子供をくれるんだよ!」
一同 「「「はあ?」」」
Aブルー「頼まなくても押し付けられると言うべきか…」
結婚したらもれなくついてくるのだ、とソルジャー、解説。
Aブルー「人工子宮から生まれるからねえ、養父母が必須で」
ブルー 「ああ、なるほど…。結婚するなら子供を育てろ、と」
Aブルー「そういうこと! 一人は必ず育てないとね」
シロエ 「二人目以降は選べるんですか?」
Aブルー「育てるかどうか、というトコまではね!」
性別の指定は出来ないのだ、と言ってからハッと。
Aブルー「そうか、養子を貰っても息子とは限らないわけで…」
サム 「どっちが来るのか分からねえのかよ?」
Aブルー「機械が勝手に養子縁組しちゃうからねえ…」
二人目が欲しいとしか言えないのだった、と深い溜息。
Aブルー「ハーレイとスッポンタケの養子縁組、最初から駄目だよ」
ブルー 「息子のつもりが娘が来るかも、って?」
Aブルー「そうなんだよねえ、ウッカリ娘が来ようものなら…」
ハーレイの息子がいなくなるし、とブツブツと。
Aブルー「それだけは御免蒙りたいよね、女になったハーレイは!」
一同 「「「うわー…」」」
想像するだに怖い光景、一同、ガクブル。
シロエ 「あのキャプテンが女性ですか…」
ジョミー「教頭先生が女になるのと同じだよね?」
サム 「顔も女になるのかよ?」
ブルー 「顔はともかく、胸が問題だよ!」
Fカップでは済まないだろう、と生徒会長。
つまり巨乳なわけですね?
2015/06/09 (Tue)
☆養子縁組を希望
スッポンタケを息子にするなら養子縁組、という案が出たのですけど。
ソルジャーの世界の養子縁組、子供の性別が選べないそうで。
Aブルー「Fカップも何も、そういう以前の問題だから!」
ブルー 「色々と無理があるだろうねえ、男どころか女じゃねえ…」
もう劇的な性転換だ、と生徒会長。
ブルー 「君もとっても困るんだろうし、養子の件は諦めたまえ」
Aブルー「ハーレイが女になってしまったら、ぼくも嫌だよ!」
ブルー 「ほらね、養子を貰ってからでは手遅れだから」
キース 「まったくだ。養子縁組の解消はなかなか難しいんだぞ」
特別養子だと殆ど無理に近いし、とキース君も。
キース 「そうでなくても縁組解消は揉め事の元だ」
Aブルー「なんだい、特別養子というのは?」
キース 「あんたの世界に近いヤツだな、ほぼ本物の親子同然だ」
Aブルー「へえ、そんなのがあるのかい? こっちの世界も!」
本物の親子同然なのか、とソルジャーの瞳がキラキラと。
Aブルー「だったら、こっちの世界で縁組もいいね、スッポンタケ!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「性別なんかも選べそうだし、ぼくのハーレイと養子縁組!」
スッポンタケを是非ハーレイの養子に迎えたい、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「養子に出来たら、もうヘタレとはサヨナラだしね!」
ブルー 「何処の役所に届け出る気さ!」
そもそも君たちに戸籍は無くて…、と生徒会長、必死の形相。
ブルー 「ウッカリ役所に行こうものなら、大変なことに!」
Aブルー「気分だけでもいいんだよ、そこは!」
ぼくの世界よりは色々自由な世界だから、とニコニコニッコリ。
Aブルー「スッポンタケを養子にします、と宣言するとか!」
ブルー 「…何処で?」
Aブルー「役所が駄目でも、事実婚とか色々あるよね?」
ブルー 「それはまあ…」
Aブルー「それと同じだよ、内縁で養子!」
迎えてしまえばこっちのものだ、と言ってますけど。
内縁の養子って、本気ですか?
2015/06/10 (Wed)
☆内縁で養子に
スッポンタケをキャプテンの養子に迎えたいソルジャー。
面倒な手続きなどはせずとも、内縁の養子でいいと思っているらしく。
Aブルー「正式な縁組だろうが、内縁だろうが、養子に出来れば!」
ブルー 「何さ、その内縁の養子というのは!」
Aブルー「そのまんまだよ、事実婚と同じで事実上の養子!」
要はハーレイの息子になれば良くって、と名案を思い付いた顔。
Aブルー「スッポンタケを養子に迎えられれば、ヘタレ返上だし!」
ブルー 「養子なんかにしてどうすると?」
Aブルー「素晴らしい息子を有効活用、親子の縁を生かしまくって!」
もう充実の夫婦の時間、と笑顔全開。
Aブルー「キースの息子では意味が無いけど、ハーレイならね!」
ブルー 「本気で内縁の養子にすると?」
Aブルー「正式な養子縁組は難しそうだからねえ…」
ぼくの世界じゃ難アリな上に、こっちの世界もややこしい、と。
Aブルー「でも、内縁なら一緒に暮らせば済むことだしね!」
ブルー 「スッポンタケと同居する気なのかい!?」
Aブルー「そう! ただし、ぼくじゃなくってハーレイがね!」
スッポンタケを養子に迎えて素敵な日々を、と夢見る表情。
Aブルー「丁度いいんだよ、スッポンタケが出る季節だし!」
ブルー 「…どうやって養子に迎えるわけ?」
相手はスッポンタケでキノコ、と生徒会長。
ブルー 「意思表示なんか出来はしないし、意思も無さそうだし…」
Aブルー「それじゃ訊くけど、養子にするのに意思は要るのかい?」
養子に迎えられる方の意思…、とソルジャーの指摘。
Aブルー「ぼくの世界だと不要なんだけどね、赤ん坊だしね?」
キース 「俺たちの世界でも、その辺の事情は似ているが…」
特別養子は特にそうだな、とキース君。
キース 「実子扱いに近いものだし、そんな養子と縁組となると…」
シロエ 「赤ん坊だと、意思能力は無いですねえ…」
スッポンタケも同じでしょうか、と言ってますけど。
キノコですしねえ?
2015/06/11 (Thu)
☆意思能力が問題
スッポンタケをキャプテンの養子に迎えたいソルジャー。
内縁の養子でいいと言ってますけど、スッポンタケの意思が問題で…。
シロエ 「意思能力が無いとなったら、どうなるんでしょう?」
キース 「スッポンタケに意思能力があったら俺は驚くぞ」
ジョミー「だよねえ、アレってキノコだもんね?」
サム 「犬猫以前の問題だぜ、それ」
動物だったら虐待っていうのもあるけどよ…、という意見。
サム 「スッポンタケをどう扱おうが、逮捕はねえだろ?」
スウェナ「絶滅危惧種だと逮捕もあるかもしれないわよ?」
ブルー 「うーん…。厳重注意くらいじゃないかな、多分」
天然記念物ってわけでもないし、と生徒会長。
ブルー 「天然記念物に指定されてたらヤバイけどさ」
キース 「それは色々と面倒そうだが、アレはそうではないからな」
Aブルー「幻のアカダマスッポンタケ! 会いたいんだけどねえ…」
同じ養子ならアカダマスッポンタケが最高なのに、と残念そうに。
Aブルー「でも、会えないんじゃ、養子以前の問題だからさ…」
ブルー 「普通のスッポンタケでも無理だよ、養子縁組!」
Aブルー「内縁でいいと言ってるじゃないか、縁組しなくても」
ブルー 「だけど、相手はキノコなんだよ!」
意思能力は絶対に無い、とキッパリ断言。
ブルー 「そういうのを養子に迎えると後々、大変だから!」
Aブルー「どんな感じで?」
ブルー 「親の都合で離縁するとか、そんな勝手は通らないよ!」
キース 「まったくだ。特別養子の離縁の条件はキツイからな」
Aブルー「特別養子じゃなくて、内縁だってば!」
ブルー 「意思能力が無いってことはさ、親の責任、重いけどねえ?」
たとえ普通の養子であっても、と厳しい視線。
ブルー 「思っていたのと違うから、って放り出したら世間の目がね」
Aブルー「君たちだけしか知らないじゃないか、世間も何も!」
問題無し! と高らかに言い放ってますが。
スッポンタケは養子に出来ますか?
2015/06/12 (Fri)
☆人格は要らない
スッポンタケをキャプテンの養子にしたいソルジャー、至って本気で。
意思能力が無くてもオッケー、内縁の養子に迎えるつもり。
Aブルー「世間の目なんか関係無いしね、是非とも養子に!」
ブルー 「親の責任は放棄するとして、養子なんかに出来るのかい?」
キース 「意思能力が無いのはともかく、人格も無いぞ?」
Aブルー「人格も無いなら、大いに結構!」
人格者なスッポンタケなんて…、とソルジャー、手をヒラヒラと。
Aブルー「そんなスッポンタケは願い下げだね、ぼくの方でも!」
キース 「どういう意味だ?」
Aブルー「そのまんまだよ、人格者だと存在意義まで危うくなるし!」
あの有難い名前を忘れたのか、と指を一本立てまして。
Aブルー「アレの学名、恥知らずな男根なんだからね!」
ブルー 「その名前はもう、言わなくていいから!」
Aブルー「でも、言わないと分かってくれないじゃないか!」
スッポンタケに人格が無いのが有難い意味、と指をチッチッと。
Aブルー「恥知らずと人格者は両立しないし、二者択一なら!」
ブルー 「もう分かったから!」
Aブルー「ダメダメ、君だけしか分かっていないと見たね!」
キース 「いや、俺も分かったような気がする」
シロエ 「ぼくもです。人格者は嫌だと言いたいんですね?」
Aブルー「嫌だと言うより、お断りだよ!」
恥知らずだからこそ価値がある、とソルジャー、力説。
Aブルー「そんなスッポンタケだからこそ、養子に迎えたいんだよ!」
ブルー 「いったい何の役に立つのさ、養子なんかにして!」
Aブルー「もちろん、ハーレイのアソコに漲るパワー!」
素晴らしい息子を迎えて元気一杯! と突き上げる拳。
Aブルー「今のヘタレな息子の代わりに、恥知らずな養子!」
ブルー 「だから、相手はスッポンタケだってば!」
キース 「無理がありすぎだぞ、養子なんぞは」
Aブルー「内縁だから!」
それでいいから、とループする話。
キノコは養子に出来ますか…?
2015/06/13 (Sat)
☆期待出来る養子
スッポンタケをキャプテンの養子にしたい、と言うソルジャー。
ヘタレな息子の代わりに内縁の養子、そういう主張をしておりますが。
ブルー 「内縁も何も、スッポンタケはキノコだけどね?」
Aブルー「それは充分に承知してるよ、そこが最高なんだから!」
スッポンタケの料理を食べるだけで漲るハーレイ! と満面の笑み。
Aブルー「食べていいのもキノコだからでさ、美味しいよね、あれ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もスッポンタケ、乾物にするの?」
Aブルー「そのつもりだけど? きちんと備蓄はしておかないと!」
シーズンオフには手に入らないし、と季節は分かっている様子。
Aブルー「今年も梅雨だし、第一弾にはもう出会えるよね!」
キース 「スッポンタケ狩りなら、あんたたちだけで行ってくれ!」
シロエ 「そうです、ぼくたちには無関係ですから!」
サム 「ただでも臭いし、それに俺たちは食わねえしよ…」
Aブルー「君たちの好みは聞いていないよ、それより養子!」
スッポンタケを養子にする件、とソルジャー、至って真剣な顔。
Aブルー「内縁とはいえ、出来るだけきちんと迎えたいから…」
ブルー 「何度言ったら分かるのかな、君は!」
あれはキノコだ、と生徒会長、こちらも真剣。
ブルー 「キノコを養子に迎えた話は知らないから!」
Aブルー「前例なんかは別にどうでもいいんだよ!」
養子に迎えて効果があれば、と妙な台詞が。
一同 「「「効果?」」」
Aブルー「そう、効果! ヘタレな息子よりも恥知らずな養子!」
見られていても平気どころか漲る養子、と笑顔全開。
Aブルー「名前通りの恥知らずっぷりを発揮してくれれば!」
ブルー 「それってどういう意味なのさ?」
Aブルー「今のハーレイよりもパワーアップだよ、養子を迎えて!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「もうガンガンと励んで欲しいね、壊れるくらいに!」
あれが養子なら期待出来る、と言われましても。
何に期待をしていると?
2015/06/14 (Sun)
☆恥知らずな養子
スッポンタケをキャプテンの養子に迎えたいソルジャー。
養子に期待しているらしくて、恥知らずっぷりを発揮がどうのこうの。
Aブルー「名前そのままに振舞って欲しいね、恥知らずに!」
ブルー 「君の期待の意味がサッパリ分からないんだけど…?」
Aブルー「スッポンタケを養子にするんだよ? ぼくのハーレイの!」
ブルー 「うん、そこまでは分かるんだけど…」
そこから先の意味が不明で…、と生徒会長。
ブルー 「アレを養子にしてどうするのさ、おまけに期待って」
Aブルー「ハーレイのヘタレを返上だってば、恥知らずな養子で!」
今のヘタレな息子よりかは恥知らずな養子に期待大、と。
Aブルー「スッポンタケを養子にすればさ、きっと漲るだろうしね!」
ブルー 「…まさかと思うけど、それは夫婦の時間のことかい?」
Aブルー「他に何があると!?」
スッポンタケな養子の出番がそれ以外の何処に、と呆れ顔。
Aブルー「壊れるくらいがいいと言ったよ、励んで欲しいと!」
ブルー 「それは聞いたけど、スッポンタケだよ?」
Aブルー「だから養子だと言ってるじゃないか、内縁でいいと!」
とにかく養子に迎えることが大切なのだ、とグッと拳を。
Aブルー「素晴らしい息子を貰ったとなれば、ハーレイもきっと!」
ブルー 「スッポンタケなら、もう何回も食べてる筈だよ!」
スッポンタケ狩りにも行ったじゃないか、という突っ込み。
ブルー 「今更、養子も何もないんじゃないかと思うけどねえ?」
Aブルー「そうでもないって、まだ養子にはしてないからね!」
食べたり拝んだりするのとは別、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「これを養子に迎えたんだ、と思えば絶対、漲るから!」
ブルー 「ヘタレな息子とやらの代わりにスッポンタケって?」
Aブルー「そうだよ、もう最高に恥知らずなのを!」
ブルー 「…どうやって?」
くどいようだけどアレはキノコだ、とループする話。
キノコなんかを養子に出来るんですか…?
2015/06/15 (Mon)