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シャングリラ学園つれづれ語り

☆夏休みの季節


さて、七月。本格的に夏の始まり、そういうシーズン。
とはいえ半ば頃までは梅雨の季節で、雨が降る日も珍しくはなくて…。

キース 「今月も油断は出来んな、まだまだ」
シロエ 「梅雨の間はアレがヒョコッと出るでしょうしねえ…」
ジョミー「流石に八月は安全圏だと思うけどさあ…」

酪農な北の大地を除けば、とジョミー君。

ジョミー「あそこで常識外れに出たって聞くけど、この辺はね」
ブルー 「まず出ないだろうね、梅雨が終われば暑いだけだから」
サム  「出たってミイラになるオチだよな、うん」
スウェナ「その前に絶対出ないわよ! 真夏なんかに」
シロエ 「ですよね、それで去年は初盆でしたし」

キース先輩が戒名をつけて…、と話題はスッポンタケのこと。

シロエ 「梅雨が終わるまでは危険ですよ。涼しい日とかは」
キース 「まさしく雨後のスッポンタケだな、ゾロゾロと」
ブルー 「でもまあ、当分、大丈夫だと思うけどね?」

養子を迎えて去って行ったし、と大きく頷く生徒会長。

ブルー 「現にあれから一度も見ないし、此処にも来ないし…」
シロエ 「無事に夏休みを迎えられればいいんですけどね」
サム  「そこは迎えられる、って前向きに発言すべきだぜ」

言霊ってヤツも大事だからよ、と言われて納得、シャン学メンバー。

ジョミー「分かった、夏休みは素敵にやって来るんだね!」
キース 「お前とサムは璃慕恩院の修行体験ツアーだぞ?」
ジョミー「またアレなわけ?」
サム  「もう諦めろよ、毎年恒例のヤツじゃねえかよ」

そんなことより夏休み! と前向きに。

サム  「梅雨明けしたら直ぐに夏休みだしよ」
キース 「俺にとっては卒塔婆書きのシーズンでもあるが…」
ブルー 「お盆に向けての準備だろう。今年も真面目にやるんだね」
シロエ 「キース先輩には一生ついて回りますしね…」
ブルー 「坊主の責任は重いんだよ、うん」

頑張りたまえ、と生徒会長、いや銀青様。
いい夏休みにしたいですよね!

2015/07/01 (Wed)

 

☆夏休みは卒塔婆


まだまだ梅雨な七月前半ですけど、シャン学メンバーの心は夏休みへ。
恒例の合宿だの卒塔婆書きだの、色々あってもやはり楽しみ。

キース 「卒塔婆はキリキリ片付けていくぞ、夏休みのために」
シロエ 「夏休みにも書いていませんか?」
キース 「仕方ないだろう、卒塔婆の数が半端ないんだ!」
スウェナ「裏山の墓地、広いものねえ…」

あれだけあったら卒塔婆も山ほど、とスウェナちゃん。

スウェナ「お盆までには終わらせるのよね?」
キース 「其処で卒塔婆が出来てなければ話にならん!」
ブルー 「卒塔婆の出番はお盆だからねえ、間に合わせないと」
シロエ 「間に合わなかったらどうなるんですか?」
キース 「…どうなるんだろうな?」

俺も流石にそれは知らん、と副住職にも謎らしく。

キース 「おい、間に合わない時はどうなるんだ?」
ブルー 「さあねえ、檀家さんから文句が出るのは間違いないかと」
キース 「文句で済むのか?」
ブルー 「お詫び行脚は必須だろうねえ、卒塔婆が無いんじゃ」

仏様がお帰りになるのに卒塔婆無しでは…、とフウと溜息。

ブルー 「アレが標識とは言わないけれどさ、お盆には必須!」
キース 「やっぱりそうか…。意地でも書くしかないんだな?」
ブルー 「卒塔婆プリンターを買ってでもね!」

卒塔婆が無いよりは印刷の方があるだけマシ、と厳しいお言葉。

ブルー 「書いてあります、というのが大切!」
シロエ 「印刷のヤツでもいいわけですか?」
ブルー 「無いという悲劇が起こるよりかは、よっぽどマシだよ」
シロエ 「無かったらどのくらいの悲劇なんです?」
ブルー 「たとえて言うなら、出席してるのに欠席扱い!」

ちゃんといるのに名前を呼ばれずに終わるようなモノ、という話。

シロエ 「それはキツイですね…」
ブルー 「そうだろう? だからお詫びが必要なわけで」
キース 「書くしかないのか…」

とにかく書いて書きまくるしか、と副住職。
お盆の準備も大変ですねえ…。

2015/07/02 (Thu)

 

☆坊主はマニアック


夏休みが近いシャン学メンバー、気分は浮かれておりますけれど。
副住職なキース君には卒塔婆書きの夏、今年もやっぱり大変そうです。

キース 「既にスタートは切ってるんだが、先は長いな」
シロエ 「何か差し入れしましょうか? ドリンク剤とか」
キース 「いや、切羽詰まってからでいい。今から貰うと甘えが出る」

そして心も怠けがちに…、と自分に発破をかけている模様。

キース 「一生ついて回るわけだし、もう慣れるしかないだろう」
ブルー 「そう、心構えが大切なんだよ。坊主というのは」
サム  「ジョミー、俺たちも頑張ろうぜ!」
ジョミー「ぼくは坊主になる気は無いって言ってるのにさ!」

なんで今年も修行体験ツアーなんかに、とブツブツブツ。

ジョミー「行ったら凄い御褒美が出るってわけでもないし!」
ブルー 「璃慕恩院で修行となったら、有難がる人も多いのにねえ…」
キース 「いずれ箔がつくと思うがな?」

坊主の大学に入った時に、と副住職。

キース 「寺の息子でもないというのに、何度も修行に行っていれば」
ブルー 「その有難さを分かってないのがジョミーだしねえ…」

もう本当に猫に小判だ、と情けなさそうに。

ブルー 「値打ちは分かってこそなんだけどね?」
キース 「まったくだ。猫に小判で豚に真珠だ、こいつの場合は」
ジョミー「ぼくは分かりたくもないんだけど!」
サム  「おいおい、マジでバチが当たるぜ」

僧籍があるなら少しは分かれよ、とサム君も。

サム  「どんなものでも価値はあるんだし、分かってこそだぜ」
シロエ 「価値の無いモノもありますけどね?」

マニアックな一部の人にしか…、という発言。

シロエ 「無関係なぼくにしてみれば、修行体験も同じですよ」
キース 「おい、坊主の世界をマニアックだと言うつもりなのか?」
シロエ 「ぼくの目から見たら、充分そうですけれど?」

緋色の衣の値打ちとやらもサッパリですし、と爽やかな笑顔。
無関係って、最強かも?

2015/07/03 (Fri)

 

☆お坊さんと素人


夏休み恒例、サム君とジョミー君が行く璃慕恩院での修行体験ツアー。
ジョミー君には猫に小判という話ですけど、小判の値打ちが問題で。

シロエ 「キース先輩や会長にとっては小判でしょうけど…」
キース 「緋色の衣はどうでもいいと言いたいのか!?」
シロエ 「ぼくが着るわけじゃありませんしね? ただの着物ですよ」

ちょっと変わった形なだけで、とバッサリと。

シロエ 「赤でも黒でも、お坊さんだというだけのことで」
キース 「色にこだわるのはマニアックなのか!?」
シロエ 「そうだと思うんですけれど…。普通はどうでもいいですよ」

何色のお坊さんが偉いか素人さんは知りませんよ、とキッツイ一言。

シロエ 「教わらなければ紫なんだと思うでしょうねえ、最高の色」
スウェナ「そうねえ、色的に言えば最高は普通、紫よねえ?」
マツカ 「この国にしても、外国にしても、紫ですね…」

皇帝の色も紫ですよ、とマツカ君。

マツカ 「赤は紫の代用だったんじゃなかったですか?」
シロエ 「そうです、そうです! 赤色も染めるのが大変だとかで」
サム  「へえ…。そうなのかよ?」
シロエ 「この国だと紅花で、他所の国だとカイガラムシだったかと」

それでも紫よりかは安かったそうで…、とシロエ君の薀蓄。

シロエ 「この国の紫は植物ですけど、外国の場合は貝ですからね」
ジョミー「海が無い国だと無理だったんだ?」
シロエ 「ええ。ですから代わりに赤がクローズアップで」

所詮は紫の代用なんです、とズバリ決め付け。

シロエ 「そんなわけですし、赤と紫、どっちが上かと訊かれたら…」
マツカ 「普通の人だと紫ってことになりますね」
キース 「紫は緋色よりも下なんだが!」
ブルー 「階級に加えて実年齢とかも厳しいんだけどね、緋色の衣は」
シロエ 「そんな条件だのお約束だの、素人さんは知りませんから!」
マツカ 「知りませんよね…」

まさしく猫に小判ですよね、と相槌が。
普通人との溝は深そうですね?

2015/07/04 (Sat)

 

☆お坊さんと一般人


サム君とジョミー君が行く、璃慕恩院での修行体験ツアー。
ジョミー君には猫に小判という話から、緋色の衣の方へ転がりまして。

シロエ 「緋色だろうが、紫だろうが、別にどうでもいいんですよ」
スウェナ「偉いってことが分かれば充分よね?」
キース 「紫までなら誰でもいけるが、緋色となると厳しいんだが!」
ブルー 「そうだよ、キースが緋色を着るとなったら…」

年数だけでもまだまだかかる、と生徒会長。

ブルー 「目安としては七十歳って所だからねえ、緋色を着るには」
キース 「年だけで着られるものでもないしな、こう色々と…」
シロエ 「でもですね、素人から見れば一括りにお坊さんですよ」
マツカ 「そうなりますよねえ…」

キースがいなければ御縁も薄いものですし、とマツカ君までが。

マツカ 「日頃のお付き合いも、あまり無いんじゃないですか?」
シロエ 「マツカ先輩の家でもそうなんですか?」
マツカ 「父はお付き合いがありますけれども、ぼくまでは…」

お坊さんメインのパーティーとかには出ませんからね、と御曹司。

マツカ 「ぼくが出たって、何の役にも立ちませんから」
シロエ 「ほら見て下さい、マツカ先輩でもこうですよ!」

一般人には更に無縁な世界ですよ、と一刀両断。

シロエ 「だから値打ちは分からなくてもいいんです!」
ジョミー「ありがとう、シロエ! 勇気が出たよ!」
サム  「おいおい、逃げる気じゃねえだろうな?」
ジョミー「値打ちが無いなら、逃げてもいいと思うんだけど!」
ブルー 「甘いね、君は僧籍だからね!」

坊主の内には違いないし、と生徒会長の指摘。

ブルー 「今は値打ちが分かってなくても、いずれ分かる身!」
キース 「その通りだな。同じ穴のムジナのようなものだし」
ジョミー「でもさ、猫に小判だったら、値打ちの分かる人に!」
シロエ 「ぼくは欲しいと思いませんけど?」

修行体験ツアーなんか、と予防線。
ジョミー君の逃げ道、無いようですねえ…?

2015/07/05 (Sun)

 

☆猫でも分かって


璃慕恩院の修行体験ツアーも緋色の衣も、一般人には値打ちなど無し。
そう言ってのけたシロエ君だけに、ジョミー君の代わりもお断りで。

シロエ 「ジョミー先輩は、いずれ値打ちが分かるんですから」
マツカ 「そうですね。値打ちが分かる人が行くべきですよね」

ぼくにも猫に小判ですから、とマツカ君までが謙虚に逃げを。

マツカ 「多分この先、何年経っても、ぼくには猫に小判のままです」
ジョミー「ちょ、ちょっと…! 誰か代わりに行けばいいのに!」
シロエ 「猫に小判は駄目ですよ。会長にも失礼な話ですし」
マツカ 「ブルーの顔で修行体験ツアーが長めなわけですからね」
ジョミー「そんなの、別にどうでもいいから!」
ブルー 「…君が言うべき台詞ではないね、今のは」

猫に小判にならないように励みたまえ、と生徒会長、重々しく。

ブルー 「価値のわからない素人組とは違うんだからね」
ジョミー「同じだから!」
ブルー 「徐未という名前があるだろう。その法名に相応しく!」
キース 「そうだな、お前は努力するべきだ」

値打ちの分かる坊主になれ、とキース君からもお叱りが。

キース 「他のヤツらは猫に小判でかまわないがな、お前は駄目だ」
ジョミー「どういう理屈でそうなるのさ!」
キース 「とっくに坊主の仲間だからだ!」

法名を貰えば立派に坊主だ、とビシィ! と指を。

キース 「四の五の言わずに頑張って来い!」
ジョミー「勝手につけられた名前だよ、あれは!」
キース 「やかましい! 頂いたの間違いというヤツだろうが!」

銀青様から直々に頂いた名前だろうが、と副住職。

キース 「法名を頂いて直弟子なんだぞ、有難いと思え!」
ジョミー「有難くないから! 猫に小判だから!」
ブルー 「物分かりの悪い猫だねえ、ずいぶんと」
キース 「まったくだ。いくら猫でも、もう少しだな…」
ブルー 「マシなのがいいねえ…」

猫に小判でも、もう少しだけ、という嘆き節。
根っから駄目そうですけどねえ?

2015/07/06 (Mon)

 

☆駄目すぎる猫


生徒会長こと伝説の高僧、銀青様の直弟子なのがジョミー君。
徐未という法名も持っているくせに、値打ちが全く分からないとかで。

ブルー 「猫でも自分の名前くらいは分かるんだけどねえ…」
キース 「呼べば目くらい開けるからなあ、愛想の無い猫でも」
ブルー 「猫の基本はツンデレだけどね、名前はねえ…」

普通は把握しているものだ、と深い溜息。

ブルー 「呼びましたか、と返事は無くてもチラとは見るよ」
キース 「その猫以下だな、こいつはな」

銀青様に頂いた名前の有難さも分かっていない猫だ、とバッサリと。

キース 「本格的に坊主コースに入らん限りは駄目だろう」
ブルー 「いい名前を付けたと思ったんだけどねえ…」
ジョミー「いつまでも猫に小判でいいから! 坊主はいいから!」
サム  「駄目だぜ、ブルーの顔に泥を塗るっていうのはよ」

いずれは値打ちの分かる坊主に、とサム君までが。

サム  「頼んだって貰える名前じゃねえしよ、法名ってのは」
キース 「弟子にならないと貰えないしな」
ジョミー「ぼくは欲しくも無かったってば!」
ブルー 「往生際の悪い猫だよ、本当に」
キース 「駅長をしていた猫を見習って欲しいものだな」

先月、お浄土に行ったようだが…、と某駅の猫の駅長の名が。

キース 「ああいう立派な猫もいるんだ、お前も見習え」
ジョミー「立派な猫でなくてもいいから!」
ブルー 「なんて物分かりが悪いんだか…」
??? 「うん。ぼくも呆れて溜息が出そう」
一同  「「「は?」」」

誰だ、と振り向けば例のソルジャー(会話表記はAブルー)。

Aブルー「名前を貰えば頑張るものだと思うけどねえ?」
キース 「あんたに坊主の何が分かるか!」
Aブルー「お坊さんのことは分からないけど、名前の値打ちは」
ブルー 「君に法名の価値が分かると?」
Aブルー「法名はともかく、戒名とか名前の価値だったらね!」

ぼくにも分かる、と笑顔ですけど。
ソルジャーなんかに分かりますかねえ…?

2015/07/07 (Tue)

 

☆価値のある名前


ジョミー君には猫に小判な徐未という法名、嘆きまくりのお坊さん組。
其処へ出て来たソルジャー曰く、戒名や名前の価値は分かるとか。

Aブルー「名前というのは大切なんだよ、ぼくは感動している毎日!」
キース 「なんの話だ?」
Aブルー「忘れたのかい、ウィリアム2世、ハーレイ・ジュニアを!」
一同  「「「!!!」」」

ゲッと仰け反る御一同様。

ブルー 「そ、その名前は…」
Aブルー「ぼくのハーレイが養子に迎えたスッポンタケだよ!」

実に立派な養子なのだ、と威張るソルジャー。

Aブルー「ハーレイの股間で頑張る毎日、もう毎晩が天国で!」
キース 「あれは食うとか言ってなかったか!?」
Aブルー「もちろん食べたよ、ハーレイが! 詰め物料理で!」

中の空洞にしっかり詰め物、恥知らずな姿を保った料理、と得々と。

Aブルー「それを食べたらハーレイの血となり肉となるわけで!」
ブルー 「…そ、それで…?」
Aブルー「後はガンガン漲ってるから、ぼくが身体で食べるんだよ!」

毎晩激しく奥の奥までズンズンと…、と笑顔全開。

Aブルー「だから名前の価値は分かるよ、名付けてこそ!」
ブルー 「そんな事情は誰も聞きたいと思ってないけど!」
Aブルー「名前の価値が分からない人が一名いるようだしねえ…」

ちょっと教えに来てあげたのだ、と言われましても。

ブルー 「下品な話はお断りだよ、法名は格調高いんだよ!」
Aブルー「ハーレイも格調高く名付けたんだけど? あの養子に!」

ウィリアム2世、ハーレイ・ジュニア! と高らかに。

Aブルー「ジョミーの名前もいずれ役立つよ、ぼくが保証する!」
ジョミー「あ、あんまり嬉しくないんだけど…」
Aブルー「大丈夫! きっといつかは素敵な価値が!」
ジョミー「ぼくは要らないって言ってるんだけど!」
Aブルー「名付けられたことが大切なんだよ! もう運命だよ!」

ブルーの直弟子として励みたまえ、と励ましの言葉。
スッポンタケと同列ですか…。

2015/07/08 (Wed)

 

☆輝きと値打ち


ジョミー君が貰った徐未という法名、大切にしろと言うソルジャー。
名前の価値はスッポンタケで分かったとかで、もう充実の毎日らしく。

Aブルー「ジョミーも直弟子として輝ける日が来るといいねえ…」
シロエ 「放っておいても、いずれ輝くと思いますが」
Aブルー「そうなのかい?」

猫に小判で修行もしないんじゃなかったのかい、と怪訝そうですが。

シロエ 「物理的な意味で輝くんですよ、ジョミー先輩は」
Aブルー「物理的って…。どんな具合に?」
シロエ 「もうピカピカと、夏の太陽も顔負けですよ!」
キース 「そうだな、さぞかし光るだろうな」
Aブルー「何の修行もしていないのに輝けるのかい?」

まあ、スッポンタケは修行しないでも輝いてるけど、という仰せ。

Aブルー「ぼくのハーレイもお蔭でガンガン励んでいるしね!」
ブルー 「シロエが言うのは、そういう意味ではないだろうね」

ジョミーにとっては嬉しくもない光り方だろう、と生徒会長。

ブルー 「住職の資格を取りに行く時のことだと踏んでいるけど?」
シロエ 「そうです、そうです! あの道場です!」
キース 「…俺でも苦労したからな、アレは」
Aブルー「ああ、坊主頭! それが必須の道場だっけね!」

ツルツルにしないと駄目だったねえ、とソルジャー、手をポンと。

Aブルー「確かに凄く光るだろうねえ、ジョミーでも!」
シロエ 「ええ、華々しく輝けますよ」
キース 「荘厳と言うか、燦然と言うか、煌めくことは間違いないな」
ジョミー「そういうコースは望んでないから!」

坊主どころか住職だなんて、と顔面蒼白のジョミー君。

ジョミー「ぼくはそれ以前で、猫に小判だから!」
ブルー 「物分かりの悪い猫でも、叩き込んだら覚えるからね」
キース 「お前も坊主頭になったら、自然と輝きを放てるだろうな」
ジョミー「輝きも値打ちも、どうでもいいから!」
Aブルー「良くないねえ…」

値打ちの分かる人が本物、と言ってますけど、分かってますか?

2015/07/09 (Thu)

 

☆値打ちは任せて


生徒会長に貰った法名の値打ちが分かっていないジョミー君。
頭だけなら坊主にしたら光るでしょうけど、ソルジャーまでが溜息で。

Aブルー「法名だろうが名前だろうが、値打ちが分かってこそだしね」
ブルー 「君が本当に分かっているのか疑わしいけど?」
Aブルー「少なくともスッポンタケの価値は分かるし、名前もね!」

戒名もハーレイの養子につけた名前も、と自信たっぷり。

Aブルー「どっちも実に素晴らしいんだよ、もう本当に!」
ブルー 「はいはい、分かった。その程度だよね、所詮はね」
Aブルー「もっと他のものでも値打ちは分かると思うけど?」

少なくとも此処の面々よりは…、と見回すソルジャー。

Aブルー「もうすぐ届くと思うんだよ。猫に小判なアイテムが!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「分からないかな、七月だよ?」
キース 「じきに夏休みだというのは分かるが、他に何かあるのか?」
シロエ 「せいぜい卒塔婆書きだと思いますけどね、キース先輩の」
Aブルー「ほらね、この有様だから猫に小判だと言ってるんだよ!」

まるで全く分かってないし、とソルジャーの溜息、超特大。

Aブルー「夏の挨拶はお中元じゃないか、何処の家でも!」
シロエ 「あー…。そういえば、そういう季節ですね」
サム  「マツカの家なんか山ほど届くんじゃねえのかよ?」
マツカ 「ええ、まあ…。それ専用に部屋がありますよ」

届けに来た人が置いて行くんです、とマツカ君。

マツカ 「後は仕分けして、家で使ったり、施設に寄付とか…」
サム  「寄付かよ、半端ねえよな、御曹司!」
Aブルー「そのマツカだけど。…会社にいいもの、届くんだよね?」
一同  「「「え?」」」

何のことだ、と顔を見合わせる御一同様。

Aブルー「忘れたのかい、福の神様を! イングリッドさんを!」
キース 「ドクツルタケか!」
Aブルー「そうだよ、きっと素敵なお中元が!」

ぼくはその価値が分かる人、とニッコリと。
福の神と言えば…?

2015/07/10 (Fri)

 

☆お中元はまだかな


値打ちが分かると自慢のソルジャー、お中元を待っている様子。
福の神様から届くのだそうで、他の面々には猫に小判だと決め付けで。

Aブルー「今回は何が届くんだろうね、公爵も何かくれるかな?」
一同  「「「こ、公爵…」」」

ドクツルタケことイングリッドさん、もはや腐れ縁な外国人女性。
公爵夫人なわけですけれども、ご主人の公爵はゲイだとか。

Aブルー「お中元はマツカのお父さんの会社に届くんだよね?」
マツカ 「そ、そうですが…」
Aブルー「もう楽しみで、楽しみで! 公爵のチョイスは絶品だから」
ブルー 「ぼくたちには迷惑なだけなんだけどね!」
キース 「そうだぞ、あんた、マツカの負担も考えてるか?」

毎回、毎回、お礼状だ、とキース君。

キース 「いい加減、可哀相だと思ったらどうだ!」
Aブルー「だから前にも言ったじゃないか! ぼくが書くって!」

そしてメデタイ様に訳して貰うのだ、とイヤンな名前が。

Aブルー「マツカだったら探せる筈だよ、メデタイ様を!」
マツカ 「…そ、それは…。でもですね…」
ブルー 「下手にやらせたらパワハラだから!」

君の手紙はエロい中身に決まっているから、とキッツイ一言。

ブルー 「そういう手紙を部下に訳させたらパワハラなんだよ!」
キース 「間違いないな、パワハラだな」
Aブルー「普通はそうかもしれないけれど…。メデタイ様だしね!」

公爵秘蔵のDVDコレクションの解説を訳した人だ、という台詞。

Aブルー「きっと息をするようにエロい文章を訳せる人だよ!」
ブルー 「それは多分、君の思い込みだから!」
Aブルー「でもねえ…。素人さんとは思えないしねえ…」

身近にゲイだのバイだのが多い人なんだろう、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「そういう人なら、ぼくの手紙もきっと素敵に!」
ブルー 「書かなくていいから!」
Aブルー「じゃあ、マツカだよね?」

またお礼状をお願いするよ、と言ってますけど。
お中元、何が来るのやら…。

2015/07/11 (Sat)

 

☆お中元が届いたら


福の神様ことイングリッドさんから、届くであろうお中元。
ソルジャーは値打ちが分かると豪語で、お礼状はマツカ君に丸投げで。

Aブルー「早く来ないかなあ、お中元!」
キース 「だから、俺たちには迷惑だと何度言ったら分かるんだ!」
Aブルー「それは値打ちが分からないからだよ、猫に小判だよ!」

此処にいるのは猫の団体様だから、と言い放つソルジャー。

Aブルー「とにかく、届いたら貰いに来るから! ぼくの分を!」
ブルー 「来なくていいから!」
Aブルー「ふうん? だったら君が貰うのかい? ぼく宛の分を」

ハーレイ宛でもあるんだけれど、とソルジャー、ニヤニヤ。

Aブルー「君がこっちのハーレイと使用すると言うなら譲るけど…」
ブルー 「なんでぼくが!」
Aブルー「ぼくに来るなと言うんだったら、そういうことだよ」

君が楽しんで使うことになる、と指をビシィ! と。

Aブルー「心のこもった御礼状にするなら、使う人の気持ちも!」
ブルー 「分かりたいとも思わないから!」
Aブルー「それなら、ぼくしかいないじゃないか。値打ちが分かる人」

それとも他に誰かいると…、とグルリと周りを見回しまして。

Aブルー「どう見ても猫しか見えないけどねえ? 小判クラスの」
キース 「猫に小判で悪かったな!」
Aブルー「ブルー以外は、大人の時間の話はサッパリ駄目なんだし…」

お中元はやっぱり貰いに来ないと、と仁王立ち。

Aブルー「値打ちの分かるぼくが貰ってこそ! そうだよね?」
ブルー 「…ぼくは欲しくはないからねえ…」
Aブルー「じゃあ、届いたら貰いに来るよ! 福の神様のお中元!」

楽しみだよね、とパッと姿が消えまして。

キース 「…帰ったのか?」
シロエ 「そうみたいですけど…。また来ますよね?」
ジョミー「お中元を抹殺するのは無理だよね?」
ブルー 「それはイングリッドさんに失礼だしねえ…」

覚悟を決めて待つとしよう、と生徒会長。
変な物でなければいいですけどね?

2015/07/12 (Sun)

 

☆逃げられないお中元


福の神ことイングリッドさんから、この夏も届くであろうお中元。
楽しみに貰いに来るらしいソルジャー、来るなと言っても来るわけで。

キース 「なんであいつが喜ぶ品物が入っているんだ、お中元に!」
シロエ 「…最初の出会いが悪すぎましたよ、ドクツルタケとの」
ジョミー「バカップル全開だったもんねえ、バスの中で…」
サム  「思い切り密着していやがったんだし、仕方ねえよ」

あの座り方は他で見たことねえし、とサム君の嘆き。

サム  「膝の上に座っていたっていうのがインパクト大だぜ」
ブルー 「おまけに、ああいうガタイだからねえ、片方が…」

キャプテンの膝に座っていたのがソルジャー、後部座席での密着座り。

ブルー 「あれを目撃されてしまったら、もう言い訳は出来ないし…」
シロエ 「バカップルと友達なんだと思われたのが最悪でしたよ」
スウェナ「他人のふりは通用しなかったわねえ…」

話に割り込んで来ちゃったから、とスウェナちゃん。

スウェナ「覚えられたらどうしようもないわね、これから先も」
ジョミー「公爵がゲイだっていうのもマズかったよね…」

あの時点では公爵夫人とは思わなかったけど、という台詞。

ジョミー「ただの通りすがりの外国人だと思ってたのに…」
キース 「それだけで終わる筈だったんだがな…」
シロエ 「マツカ先輩が身バレしたのが運の尽きでしたね」
マツカ 「すみません…。ぼくが一緒にいたばかりに…」
サム  「マツカのせいってわけじゃねえけどよ…」

最悪な御縁は続くんだよな、と天を仰いでいるサム君。

サム  「じきに届くんだぜ、お中元がよ」
ブルー 「逃げ道は何処にも無いからねえ…」
マツカ 「ぼくの家で処分というわけにも…」
キース 「やめておけ、とんでもないことになるぞ」
シロエ 「乗り込まれますよ、先輩の家に!」
ブルー 「諦めて、ぼくの家で開封するしかないよ…」

お中元が来たら、と生徒会長、腹を括ったようですが。
いつ来ますかねえ?

2015/07/13 (Mon)

 

☆まだ来ないお中元


この夏も確実にやって来そうなイングリッドさんからのお中元。
公爵夫人で御主人はゲイで、ソルジャー好みの品物が届くという有様。

キース 「終業式は今日で終わったわけだが、どうなんだ、アレは」
シロエ 「未だに届かないみたいですねえ?」
ジョミー「何処かの誰かが監視してるの、確実だけどね」

しょっちゅう来るし、とジョミー君。

ジョミー「処分されたら大変だから、って見張ってるんだよ、きっと」
サム  「そんなことが出来る命知らずはいねえのになあ…」
スウェナ「やったら確実に殺されるわよね?」
ブルー 「殺しはしないだろうけれど…。ある意味、もっと酷い目に」
シロエ 「どうなるんですか?」
ブルー 「そんなに欲しいなら山分けしよう、って言われそうだよ」
一同  「「「うわー…」」」

ソルジャー好みのお中元など、山分けしたって困るだけなわけで。

シロエ 「そのコースは勘弁して欲しいですね」
キース 「俺も全力で逃走だ。卒塔婆書きが一万本になろうが」
サム  「一万本の卒塔婆を取るのかよ?」
キース 「それで済むなら、一万本でも書いてやる!」

変な菓子だの、アヤシイDVDだのを貰うよりは、と副住職。

キース 「お盆まで缶詰で書く羽目になっても、その方がマシだ!」
ジョミー「ぼくも変なのを貰うよりかは、修行ツアーの方がいいかな」
サム  「一万本の卒塔婆に比べりゃ、楽なもんだぜ、それ」

修行体験なら罰礼も無いし、と強調される体験ツアーの利点。

サム  「俺たちは長めの滞在だけどよ、普通は二泊三日だしよ」
ブルー 「総本山の雰囲気を体験っていうのが売りだからね」

厳しくしてたら参加者が減る、と銀青様の仰せ。

ブルー 「連休が明けたら一週間! 今年も大いに励みたまえ」
キース 「俺たちもそこで合宿だからな、その間にだ…」
シロエ 「上手い具合にお中元が届けばいいんですが…」

そしたら逃げられそうなんですが、という意見。
不在だったら回避出来ますか?

2015/07/14 (Tue) 

 

☆不在でよろしく


不在の間に届けばいいのに、とシャン学メンバーが願うお中元。
柔道部三人組は合宿、ジョミー君とサム君は璃慕恩院へと出発ですが。

キース 「マツカ、お前が留守の間はお中元は誰が管理するんだ?」
マツカ 「さあ…。今年の係は誰でしたっけ…」
シロエ 「マツカ先輩、知らないんですか?」
マツカ 「ぼく宛のお中元なんかは無いですからね、あれ以外には」

会社の仕事をしていませんから、と言われてみればその通りで。

キース 「そうか、マツカに付け届けをしても意味が無いのか…」
サム  「会社に口出し出来ねえんだったら、そうだよなあ…」
スウェナ「クリスマスとか、誕生日だとか、そっちの方がマシよね」
シロエ 「マツカ先輩のご両親に好印象ですからね…」
ブルー 「普通はそっちを狙うだろうねえ、マツカ宛なら」

そしてアヤシイ中身ではなくて健全な物、と生徒会長。

ブルー 「DVDもお菓子も、ごくごく普通になる筈なんだよ」
キース 「まったく、何処で間違えたんだか…」
シロエ 「そんなことより、マツカ先輩の留守中の方が気になります」

何処かの誰かが勝手に持って行ってくれるでしょうか、と希望的観測。

シロエ 「そしたら、マツカ先輩はお礼状を書くだけですし」
ジョミー「定型文ってヤツでいけるもんねえ、お礼状なら」
マツカ 「そうなんですけど…。誰が係でも持って行けそうですけど」
サム  「だったらソレでいいじゃねえかよ、不在ってことで」
キース 「ヤツが勝手に持って帰って終わりなんだな?」
マツカ 「ぼくが勝手に持って行ったことになるでしょうけどね」

お中元用の部屋に入って棚から抜いて…、とマツカ君。

マツカ 「いつの間に帰って来たんだろう、と思われそうです」
キース 「合宿に出掛けた筈なのに、という意味か?」
マツカ 「そうです、サボッて戻って来たかと」
シロエ 「サボリでいいじゃないですか!」

不毛な騒ぎになるよりは、と前向きな意見。
騒ぎよりかはサボリですよね?

2015/07/15 (Wed) 







 

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