☆破産の前に闇金
スッポンタケの後付けお葬式をやった副住職、破産が迫っている模様。
破産した時はスッポンタケ破産で、闇金が無理やり貸し付けを。
スウェナ「キース、貸してあげるお金、このくらいでいいかしら?」
キース 「俺は借りんぞ、絶対に!」
スウェナ「遠慮しないで、シロエが証文を作ってくれるから」
あなたはそれにサインとハンコ、と闇金の誘い。
スウェナ「嫌だと言ってもサインするのよ、ついでにハンコも」
キース 「どうしてそういうことになるんだ!」
スウェナ「破産の危機を回避するには、コレしかないでしょ?」
サム 「借りた方がいいぜ、今月、何かと物入りじゃねえの?」
想定外の出費もありそうだぜ、とお寺の世界の事情通。
サム 「来月はお十夜もあるんだからよ、それに向かって」
マツカ 「キースの副住職デビューがお十夜でしたね」
シロエ 「そうです、そうです! マツカ先輩の言う通りです!」
ジョミー「だったら、そこで副住職デビューな人がいるかもね?」
キース 「ま、待ってくれ…!」
真面目にヤバイ、と顔面蒼白。
キース 「忘れていた…。俺の同期がお十夜デビューだ…!」
サム 「そのための金はあるのかよ?」
キース 「勘定に入れていなかった…。来月だから…」
だが、お供えの準備はその前だった、と愕然としている副住職。
キース 「お彼岸は何かと忙しくなるから、それよりも前に…」
シロエ 「それの費用はどのくらいですか?」
キース 「…ファミレスなら十人コースはガチだ…」
サム 「破産じゃねえかよ、間違いなく!」
キース 「そ、そうらしい…」
もうこれ以上は借りられない、とイライザさんの援助も絶望的。
スウェナ「早めに借りた方がいいわよ、私も儲かることになるもの」
ジョミー「やったね、スウェナの奢りで決定!」
シロエ 「証文の改ざんは任せて下さい!」
キース 「た、頼む、ゼロは一つで…!」
二つも増やさないでくれ、と哀願モード。
闇金コース確定ですか?
2015/09/16 (Wed)
☆改ざんして闇金
スッポンタケの後付けお葬式で大赤字になり、破産の危機なキース君。
どうやら破産は確実らしくて、頼れる相手は闇金だけで。
スウェナ「悪いわねえ…。ゼロを二つは増やしたいのよ」
シロエ 「暴利を貪るのは基本ですしね、闇金の」
ジョミー「シロエ、頼りにしてるから!」
サム 「三つ増やしてもいいんじゃねえの? ゼロの数をよ」
坊主の世界は儲かる時には丸儲けだから、と余計な入れ知恵。
サム 「ドカンと踏んだくるのも夢じゃねえと思うぜ、坊主相手は」
キース 「元老寺は俺の寺じゃないんだ、親父のだ!」
スウェナ「あら、そうなの? それならゼロは二つでいいわよ」
シロエ 「スウェナ先輩、甘い顔しちゃいけません!」
闇金たるもの、甘く誘ってガッツリ毟ってなんぼです、と強力な押し。
シロエ 「人の弱みに付け込むのも商売のコツですよ!」
キース 「お前ら、俺をどうするつもりだ!」
ジョミー「奢って貰うアテが外れたから、別口の方で奢って欲しい!」
スッポンタケのお葬式にも出たんだから、とキッツイ一言。
ジョミー「あそこまで付き合って奢りも無しって、あんまりだから!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
そもそも御布施が足りなかったから、と呻く副住職ですけれど。
サム 「それも坊主のスキルってヤツだぜ、お気持ちでもよ」
ブルー 「貫禄さえあれば、同じ台詞でこれくらいはねえ…」
ぼくの場合はこんな感じで、と銀青様の指が十本。
ブルー 「ちなみに、指一本の重みが相場の十倍だから!」
一同 「「「うわー…」」」
同じ坊主でこうも違うか、とビックリ仰天の御一同様。
シロエ 「会長がアレなら、キース先輩のは自己責任ですね」
マツカ 「過失は間違いないですね」
スウェナ「それで、いつから貸せばいいかしら?」
キース 「待て、まだ臨時収入があるかもしれん…!」
サム 「絶望的だろ?」
あるわけねえよ、とサム君、一蹴。
いよいよ闇金の出番ですかね、ゼロ多めで?
2015/09/17 (Thu)
☆臨時収入に期待
スッポンタケの後付けお葬式でアテが外れて、破産の危機なキース君。
闇金のお世話になるしか道は無さそうですけど、無駄なあがきを。
キース 「頼む、ギリギリまで待ってくれ! せめてお彼岸まで!」
サム 「お彼岸よりも前に物入りだって言ったぜ、さっき自分で」
シロエ 「ぼくの記憶が確かだったら、その筈ですよ」
同期の人のお十夜デビューを忘れていたじゃないですか、と。
シロエ 「お祝いのお供え、お彼岸までに準備ですよね?」
ブルー 「お供えは早めが基本だからねえ、坊主の世界は」
サム 「うんうん、あちらさんの都合もあるからよ…」
お供えがどのくらい来るか、それで変わるという法要の格。
サム 「沢山来るなら、法要も盛大なヤツになってくるしよ」
シロエ 「それじゃ、ホントに早めに準備が必要ですね」
マツカ 「キース、急いで送らないと駄目じゃないですか」
キース 「そ、そうだが…。そうなんだが…!」
お彼岸デビューな人の分だけで財布が空に、とオタオタと。
キース 「頼みの綱は臨時収入で、俺はギリギリまで待ちたいと…!」
サム 「今月は少ない月じゃないかよ、元々」
キース 「しかし、奇跡が起きるかもしれん…!」
??? 「それは大いにあると思うよ」
奇跡は起きる、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「臨時収入が欲しいんだってね? 破産の危機で」
キース 「誰のせいだと思っているんだ!」
俺の赤字の原因は何だ、と掴みかからんばかりの副住職。
キース 「思い切り馬鹿にしやがって!」
Aブルー「御布施のことなら、君が自分で言ったんじゃないか」
お気持ちで、と言うから包んだだけ、と平然と。
Aブルー「だけど、足りなかったらしいしねえ…」
キース 「当たり前だろうが!」
Aブルー「だからさ、奇跡を起こしてあげるよ、臨時収入!」
キース 「今度はどういう葬式だ!」
何度やったら気が済むんだ、とブチ切れてますが。
またお葬式の出番ですか?
2015/09/18 (Fri)
☆ご注文に応じて
スッポンタケの後付けお葬式のせいで、破産の危機な副住職。
臨時収入も無さそうとあって、残るは闇金という所へソルジャー登場。
Aブルー「どういうお葬式って…。また頼んでもいいのかい?」
キース 「金がキッチリ入るんならな!」
見合った額の御布施をくれるなら葬式くらい、と凄い台詞が。
キース 「家族葬だろうが、音楽葬だろうが、なんでもするが!」
サム 「今の時期だと生前葬じゃねえのかよ? スッポンタケだし」
シロエ 「そうですねえ…。秋はシーズンですからね」
これから生えてくるんだったら生前葬でしょう、という解釈。
シロエ 「音楽葬も賑やかだろうと思いますけど、歌うんですか?」
キース 「臨時収入のためなら俺は歌うぞ!」
ラブバラードだろうが、『かみほー♪』だろうが、と流石な覚悟。
キース 「破産と闇金から逃れるためなら、歌ってみせる!」
Aブルー「なるほどねえ…。音楽葬も魅力的だけど…」
キース 「なんでも注文に応じるぞ!」
このくらいの御布施が貰えるのなら、と指が十本。
キース 「一本がファミレス百人コースだと心強いが…!」
サム 「おい、ボリすぎだぜ、いくらなんでも…!」
ブルー 「ぼくがやるには安すぎるけどね」
それにしたって高すぎるだろう、と銀青様の仰せですけど。
Aブルー「それでいいけど?」
キース 「本当か!?」
どんな葬式を希望なんだ、と副住職の揉み手。
キース 「ファミレス千人コース分だぞ、忘れるなよ?」
Aブルー「それはもちろん! でも、お葬式はまたの機会で」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「そっちはいつでも出来るからねえ、お彼岸の方を」
お中日の法要をよろしく頼む、とニッコリと。
Aブルー「会場は此処でいいから、盛大に!」
キース 「待て、今年もお中日の法要を抜けろと言うのか!」
Aブルー「御布施は払うと言った筈だよ」
注文に応じると言ったよねえ、と揚げ足をヒョイと。
お中日の法要、抜けられますか…?
2015/09/19 (Sat)
☆お中日しか駄目
破産の危機だったキース君の前に、颯爽と現れた救いの神。
ファミレス千人コースな御布施を支払うソルジャー、ただし希望は…。
Aブルー「スッポンタケのためにも、お彼岸の法要は必要なんだよ!」
キース 「お中日以外では駄目なのか?」
今年は豪華に四連休だ、と指差す壁のカレンダー。
キース 「彼岸の入りが20日なんだし、お中日でなくても…」
Aブルー「ダメダメ、お中日が一番大切な日なんだろう?」
サム 「へえ…。ちゃんと勉強してきたのかよ?」
Aブルー「そうじゃないけど、去年、キースが抜け出してたから…」
堂々とお寺を出られないなら重要な日だ、という推理。
Aブルー「今年も去年と同じで頼むよ、お中日で!」
キース 「お中日は真面目に大切なんだが!」
サム 「そうだぜ、太陽が真西に沈む日だからよ…」
ブルー 「お浄土に一番近い日なんだと言われているねえ、昔から」
春でも秋でもお彼岸のクライマックスはお中日だ、と銀青様。
ブルー 「何処のお寺でも法要だよ、うん」
キース 「元老寺もそうだ、スッポンタケのは別の日で頼む!」
Aブルー「それじゃ値切ってかまわないかな?」
お中日でないなら、これしか出せない、と指が一本。
Aブルー「ファミレス十人分ってトコだよ、値打ちが無いから」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「お中日にやってくれるなら、千人コースでいいんだけどね」
そんなわけだから御自由にどうぞ、と手をヒラヒラ。
Aブルー「君の好きな日にしてくれていいよ、法要は」
キース 「そ、その値段だと、俺は破産なコースなんだが…!」
Aブルー「お中日以外なら、これしか出さない!」
ぼくは違いの分かる男、と威張るソルジャー。
Aブルー「お中日に法要が出来るからこそ、御布施もドカンと!」
キース 「し、仕方ない…。お中日でいい!」
Aブルー「ありがとう! それじゃよろしく!」
お中日には法要だ、とウキウキ姿を消しましたけど。
副住職の運命や如何に…?
2015/09/20 (Sun)
☆破産よりはマシ
破産なコースを一直線だった副住職の前に、救いの神なソルジャーが。
お彼岸のお中日の法要を注文、受けるしかなかったキース君で…。
シロエ 「キース先輩、大丈夫なんですか、受けちゃって…?」
キース 「どんな葬式でもやるとは言ったが、こういうオチか…」
サム 「また、お中日に抜け出すのかよ?」
キース 「背に腹は代えられないからな!」
引き受けない限り俺は破産だ、とキッパリと。
キース 「抜け出す言い訳はもう決まった!」
シロエ 「どうする気です?」
キース 「お中日の法要は此処でやるんだと言うだけだ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「銀青様の家でやるなら、元老寺よりも有難いだろうが!」
伝説の高僧が導師を務めて下さるんだから、と自信満々。
キース 「俺はその下で勉強するんだ、これで対策は万全だ!」
Aブルー「ありがとう! 君の覚悟は見届けさせて貰ったよ!」
これは手付けで、と降って湧いたソルジャーが手渡す御布施。
Aブルー「君も何かと物入りだろうし、前金で指が一本分ほど」
キース 「なるほどな…。よし、いい法要にしてやろう!」
一本分がこれだけならな、と大満足の副住職。
キース 「今回は間違いなく貰えるようだし、やり甲斐がある」
Aブルー「期待してるよ、スッポンタケも喜ぶだろうし!」
キース 「俺も大いに有難い。スッポンタケと、あんたに感謝だ」
Aブルー「そう言って貰えると嬉しいよ! じゃあ、お中日に!」
またね、と姿が消えましたけれど。
シロエ 「えーっと…。感謝してどうするんですか?」
サム 「破産の元凶、あいつなんだぜ?」
キース 「だが、お前たちよりも役に立つんだ!」
闇金とはまるで違うからな、と正しい指摘。
キース 「こうして貰える物も貰った、後はやるだけだ!」
ブルー 「いいけどね…。ぼくを言い訳に使うわけだね」
キース 「当然だ!」
使えるものは誰でも使う、と副住職の開き直り。
お中日の法要、どうなるでしょう?
2015/09/21 (Mon)
☆無理やり総動員
たとえ破産の元凶だろうが、御布施を貰えればいいらしいのが副住職。
アッと言う間にお彼岸になって、いよいよ今日はお中日で。
ジョミー「なんで、ぼくたちまで出なきゃ駄目なわけ?」
キース 「やかましい! いい法要にすると言った以上は総動員だ!」
でないと法要の格が下がる、とキース君。
キース 「参列した人の数というのも重要なんだ!」
シロエ 「そうでしょうけど、特に言われていませんよ?」
例の人から出てくれという話は無かったです、とブツブツと。
シロエ 「出て欲しいんなら、言いそうですけど」
Aブルー「分かってないねえ、君たちは!」
ぼくはキースを買っているんだ、とソルジャー登場。
Aブルー「いい法要をしてくれるんだし、わざわざ頼まなくてもね!」
シロエ 「キース先輩が招集すると踏んだんですか!?」
Aブルー「もちろんだよ! 招集しないようなら、ぼくが招集!」
それこそギリギリな今朝であっても…、とニヤニヤニヤ。
Aブルー「キースは期待に応えてくれたし、ぼくからも!」
??? 「こんにちは、お邪魔致します」
本日はどうも、とキャプテン(会話表記はA船長)が。
A船長 「スッポンタケの法要だそうで、私も参加しませんと…」
キース 「よし、面子はこれで揃ったな。俺は着替えだ」
Aブルー「えーっと…。祭壇とかはどうなるんだい?」
お供え物も用意したんだけれど、と準備の方は抜かりなく。
Aブルー「お膳はぶるぅに頼んであるし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳、いつでも出せるよ!」
キース 「なるほどな…。あんたの用意もバッチリなのか」
この前にズラリと並べておけ、と白木の位牌を荷物の中から。
キース 「位牌もいいのを作ってもいいが、日頃のお世話が…」
Aブルー「お世話って?」
キース 「仏壇を作って、毎日、お茶と御飯をお供えするんだ」
Aブルー「そ、それは…」
無理じゃないかな、とソルジャー、腰が引けております。
片付けられない人ですしね?
2015/09/22 (Tue)
☆立派なのは無理
いよいよお中日、スッポンタケのためにと総動員されてしまった面々。
キース君が用意したのは白木の位牌で、いい位牌にするならお仏壇。
キース 「毎日掃除とまでは言わんが、花は枯れないように注意で…」
Aブルー「花までお供えするのかい?」
キース 「仏壇用のが売られているから、面倒だったらそれにしろ」
Aブルー「お茶と御飯と、それから花と…」
キース 「線香と蝋燭も毎日だからな、仏壇は!」
月参りくらいは元老寺からやってやろう、とニンマリと。
キース 「あんたの世界に行くのもアレだし、御布施だけでな」
Aブルー「それは助かるけど、お仏壇の世話はぼくなんだよね?」
A船長 「私は忙しいですからね…」
キャプテン稼業で手一杯です、と逃げた片割れ。
A船長 「毎日というのは私は無理です、スッポンタケに失礼です!」
Aブルー「うーん…。立派な位牌って、どういうのだい?」
キース 「燦然と金色に輝くものだが?」
Aブルー「欲しいんだけど…。こんなのより、ずっといいんだけど!」
キース 「当然だろうが、白木の位牌は仮のだからな」
普通は四十九日までには立派な位牌を作るものだ、と副住職。
キース 「しかし、仏壇が無いとなったら色々と…」
Aブルー「駄目なのかい?」
キース 「あんたの場合は、面倒で預けて来そうなんだ!」
Aブルー「預かりサービスなんかもあるわけ?」
キース 「思い切り例外扱いだがな!」
事情があったら寺で預かることもある、という説明。
キース 「だが、スッポンタケの位牌は預かれん!」
Aブルー「どういう理由で?」
キース 「戒名が立派すぎるんだ! 親父にバレたら俺は終わりだ!」
院殿号を出したとバレたらブチ殺される、とブルブルと。
キース 「だから白木で我慢してくれ、世話する自信が無いのなら!」
Aブルー「分かったよ…。立派な位牌は諦める」
キース 「是非そうしてくれ!」
着替えてくる、と出て行きましたが。
いったいどんな法要に…?
2015/09/23 (Wed)
☆金色のがいいな
お彼岸のお中日はスッポンタケの法要、キース君は着替えの真っ最中。
その間にとお供え物を並べるソルジャー、白木の位牌をチラチラと。
Aブルー「…お仏壇さえあれば、スッポンタケも出世するのに…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「位牌だってば、これが金色になるんだろう?」
白木よりかは金の方が、と未練たらたら。
Aブルー「だって金だよ、金色なんだよ!」
シロエ 「儲かりそうな色ではありますけどね…」
スウェナ「風水とかだと、そんな感じよね」
マツカ 「キースは破産の危機でしたけどね、スッポンタケのせいで」
ジョミー「スッポンタケって言うより、他の誰かのせいなんじゃ…」
特に誰とは言わないけれど、とソルジャーをチラ見。
ジョミー「御布施をきちんと貰えていたらさ、ボロ儲けだよ?」
シロエ 「坊主丸儲けっていうヤツでしたね、駄目でしたけど」
Aブルー「ぼくは言われた通りにしたから! お気持ちで!」
注文通りに支払っただけ、と罪の意識の欠片も無い人。
Aブルー「それから、金色にこだわる理由は風水じゃないし!」
サム 「儲け話とか、そんなのかよ?」
Aブルー「お金に不自由はしてないよ!」
ノルディがたっぷりくれるからね、とエロドクターの名が。
Aブルー「ぼくのこだわりは金そのもの! スッポンタケに金!」
シロエ 「…猫に小判の一種ですか?」
マツカ 「豚に真珠かもしれませんよ?」
Aブルー「違うから! スッポンタケには金が相応しいんだよ!」
燦然と輝く金がお似合い、とウットリと。
Aブルー「なんと言ってもあの姿だしね、金が最高!」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「恥じらいのないお姿だってば!」
学名は恥じらいのない男根で…、とニコニコニコ。
Aブルー「アソコは金だと決まっているしね!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「でも、金色にしたいんだよ!」
そういう色の位牌があるなら金がいい、とゴネてますけど。
お仏壇が無いと無理ですよ?
2015/09/24 (Thu)
☆金色のが欲しい
ソルジャーが言うにはスッポンタケに金、燦然と輝く金色がお似合い。
その色の位牌が欲しいようですけど、お仏壇が無いと無理な話で。
Aブルー「金色の位牌、作って貰えないかな…」
シロエ 「お仏壇の世話が出来なきゃ駄目なんですけど?」
Aブルー「そこなんだよねえ、誰か代わりにしてくれないかな?」
アルバイト感覚でお仏壇の世話、とカッ飛んだ台詞。
Aブルー「毎日お茶と御飯を供えて、花が枯れないようにするだけ!」
ジョミー「それって、お仏壇を家に置くっていうことだよね?」
Aブルー「もちろんだよ! 置いてくれるなら御礼はたっぷり!」
毎月このくらいでどうだろうか、と指が一本。
Aブルー「ファミレス百人コースってトコで、家にお仏壇!」
サム 「マジかよ、それだけ貰えるのかよ?」
シロエ 「引き受けるんですか、サム先輩?」
サム 「ボロい話だけど、俺の部屋だとちょっと無理だぜ」
ついに坊主の学校に行くんだと勘違いされる、と残念そう。
サム 「俺が坊主を目指してるのは、家でも話してあるからよ…」
シロエ 「…ぼくの部屋なら置けるんですが…」
Aブルー「本当かい!?」
シロエ 「その代わり、ちょっとうるさいかもです」
一同 「「「うるさい?」」」
シロエ 「作業部屋ですよ、機械いじりをしてる部屋です」
あそこだったらスペースが、とシロエ君は乗り気。
シロエ 「広いですしね、お仏壇くらいは余裕で置けます」
Aブルー「うるさい部屋は良くないね!」
スッポンタケが漲らないから、と作業部屋は却下。
Aブルー「他に誰か、置いてくれる人は?」
一同 「「「………」」」
自分の部屋には置きたくないのがお仏壇。
Aブルー「いいけどね…。気が変わったらいつでも言ってよ」
キース 「待たせたな。祭壇の用意も出来たのか」
Aブルー「金色の位牌じゃないけどね…」
キース 「位牌があれば充分だ!」
贅沢を言うな、と萌黄の衣の副住職。
立派な袈裟が高そうですねえ?
2015/09/25 (Fri)
☆木魚はバイです
いよいよスッポンタケのお彼岸の法要、キース君の準備も整った模様。
萌黄色の法衣に立派な袈裟で、もう見るからに高そうで。
ブルー 「えらく奮発したんだねえ…。その袈裟」
キース 「いい法要にすると言った以上は、真面目にやらんと…」
破格の御布施を貰うんだし、と祭壇などを点検中。
キース 「…またドラマーで行けというのか、この鳴り物は?」
Aブルー「あのお葬式は派手だったからね、これが一番!」
A船長 「私も印象に残っております、バチ捌きが」
キース 「…木魚はバチではないんだが…。バイなんだが…」
Aブルー「バイだって!?」
木魚はそんなに凄かったのか、とソルジャー、ポカンと。
Aブルー「バイもいいけど、何処で見分ければいいんだい?」
キース 「鐘が右側で、木魚が左が普通なんだが!」
Aブルー「なるほど…。それがノーマルな木魚の場所、と」
一同 「「「ノーマル?」」」
Aブルー「でもって、こうして右に置いたらゲイなんだね!」
そう言えば右ピアスはゲイのアピールだっけか、とニコニコと。
Aブルー「深いんだねえ、木魚の世界も…。バイだなんてね!」
A船長 「置き場所でノーマルにも、ゲイにもなるならバイですね」
キース 「何の話だ!」
Aブルー「木魚だってば、バイなんだろう?」
こうしてゲイの場所に置くからバイな木魚、と撫で撫で撫で。
Aブルー「お葬式でもお世話になったし、今日もよろしく!」
キース 「そうじゃない! バイというのは、この棒だ!」
木魚を叩く棒がバイだ、と副住職が引っ掴んだ棒。
キース 「第一、木魚に性別は無い!」
Aブルー「なんだ、残念…。でもまあ、棒がバイでもいいかな」
A船長 「棒は大切ですからねえ…」
Aブルー「棒が無くっちゃ始まらないしね、セックスは!」
キース 「貴様ら、俺を馬鹿にしてるのか!」
Aブルー「ううん、ちっとも!」
バイな棒とは頼もしいから、と満面の笑顔。
それって、普通の棒のことではなさそうですね…?
2015/09/26 (Sat)
☆バイな棒でよろしく
スッポンタケのお彼岸の法要、またも入れ替えられた鳴り物の置き場。
ドラマー風な叩き方を希望のソルジャー、木魚のバイに反応中で。
Aブルー「知らなかったよねえ、あの棒がバイだったなんて!」
A船長 「本当に世間は広いのですねえ…」
キース 「やかましい! これは本当にバイなんだ!」
そういう名前だ、と額に青筋。
キース 「何処の寺でも名前はバイだし、何処の家でも!」
シロエ 「あのぅ…。ぼくの家に木魚は無いですよ?」
ジョミー「ウチにも無いよ?」
スウェナ「ウチにも無いわねえ…」
お仏壇が無い家には無いのが普通、とスウェナちゃん。
スウェナ「ずっとバチだと思っていたわよ、その棒だって」
シロエ 「ぼくもです。木魚があっても知らない人も多そうですよ」
サム 「素人さんには無理だぜ、キース」
キース 「…そうなのか? 俺にとっては常識だったが」
シロエ 「坊主の常識は世間の非常識とか言いませんか?」
住んでる世界が違いすぎます、と鋭い指摘。
シロエ 「専門用語を口にされても分かりませんよ!」
Aブルー「ぼくには充分、伝わったけどね? 有難さが!」
バイな棒で叩いて貰えるなんて、とソルジャー、感激。
Aブルー「奥の奥まで突っ込んで欲しいね、木魚のね!」
A船長 「きっと木魚も漲りますよ!」
キース 「あんたら、何を考えてるんだ!」
罰当たりな、と叫ぶだけ無駄というもので。
Aブルー「そんなことより、法要をよろしく!」
A船長 「バイな棒でよろしくお願いします!」
私もブルーもゲイなのですが…、とキャプテン、頬を染めまして。
A船長 「バイな棒なら、きっと励むと思いますので」
Aブルー「励むんだろうねえ、性別を問わずにガンガンと!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「嫌だよ、これから法要だから! バイな棒で!」
キース 「いいから、黙って着席してくれ!」
もう法要を始めるからな、とブチ切れそうな副住職。
見切り発車で大丈夫ですか…?
2015/09/27 (Sun)
☆バイ捌きが楽しみ
いよいよスッポンタケのお彼岸の法要、キース君の開始宣言ですけど。
法要を頼んだソルジャーの方は、木魚のバイがお気に入り。
Aブルー「いいねえ、あの棒があればスッポンタケも!」
A船長 「大いにパワーアップでしょうねえ、バイですからね」
キース 「………」
もう知らん、とばかりにハハーッと土下座な副住職。
Aブルー「あっ、始まったみたいだよ!」
A船長 「バイの出番はいつ頃でしょうね、楽しみです」
キース 「願我~身浄~如~香炉~…。願我~心如~…」
朗々と始まった読経、されど木魚の出番はまだ無し。
Aブルー「なんか、さっきから鐘ばっかりだよ」
A船長 「ドラマーなバチ捌き…。いえ、バイ捌きも見られませんね」
Aブルー「バイ捌き! その言い方は素晴らしいよ!」
もう本当にスッポンタケも木魚も漲りそうだ、と期待な様子。
Aブルー「早く木魚が始まらないかな…」
A船長 「私の棒にもビンビン響くと嬉しいのですが…」
一同 (((ビンビンって…)))
やっぱりただの棒ではなかった、と一同、ガクブル。
シロエ 「キース先輩、大丈夫でしょうか?」
Aブルー「平気、平気! キースは駄目でも、バイな棒があれば!」
A船長 「いい法要になると思いますよ、パワーアップの」
スッポンタケのパワーでもうビンビンのガンガンです、と笑顔。
A船長 「とにかく絶倫なパワーを頂ければいいわけで…」
Aブルー「そうだよね! あれっ?」
何だろう、と首を傾げたソルジャー、副住職に注目中。
Aブルー「袖に手なんか入れちゃって…。バイな棒は?」
A船長 「もしや、使わないつもりでしょうか?」
Aブルー「それは困るよ、派手な法要でパワーアップで!」
木魚は是非ともドラマー風に、と言った所で。
キース 「奉請~…十方~…如~来~…」
一同 (((???)))
キース 「入道~…場~…」
左の袖に突っ込んだ右手がゴソゴソと。
何か仕掛けの登場でしょうか、袖の中から…?
2015/09/28 (Mon)
☆散華で大感激
スッポンタケのお彼岸の法要、ソルジャーが期待する木魚のバイ捌き。
けれど副住職、バイを持つ代わりに袖をゴソゴソしておりまして。
キース 「散~…華~…楽~…」
一同 「「「わわっ!?」」」
スイッと上がったキース君の右手、色とりどりの紙がブワッと。
Aブルー「な、なんだい、これは!?」
A船長 「紙吹雪ですか?」
ブルー 「散華だよ、花びらの代わりに紙なんだってば」
Aブルー「…花びら?」
ブルー 「そういう形に作ってあるだろ、本物みたいに」
綺麗な絵が描いてあったりもする、と一枚拾った生徒会長。
ブルー 「ほらね、これだと極楽の鳥で」
シロエ 「こっちのは楽器になっていますね」
キース 「入~道~場~…、散~…華~…楽~…」
またまたブワッと撒かれた花びら、いやいや散華。
Aブルー「素晴らしいよ! なんて素敵な形なんだろう…!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ごらんよ、ハーレイ! 凄く意味深な形じゃないか!」
A船長 「本当ですね、似ていないこともないですねえ…」
スッポンタケとかアソコの形に、とキャプテン、しみじみ。
A船長 「いい法要にして下さるというのは、この意味でしたか!」
Aブルー「こんな形の紙を沢山撒いて貰えるなんて…」
スッポンタケも大感激に違いない、と感無量。
Aブルー「ぼくもキースを見直したよ! もう最高の法要だよ!」
A船長 「おや、また撒いて下さるのではないですか?」
キース 「散~…華~…楽~…」
ブワッと舞い散る色とりどりの散華、ソルジャー、歓声。
Aブルー「凄い、凄いよ! まさにスッポンタケのための法要!」
A船長 「感動的な光景ですねえ、あんな形の色とりどりの紙が…」
ブルー 「勘違いだから!」
散華はこれがスタンダードだ、と銀青様の叫び。
ブルー 「仏様の光背の形ってヤツで!」
Aブルー「そうなのかい?」
仏様も実に大胆だねえ、と言われましても。
アヤシイ形に見えている方が問題ですよ?
2015/09/29 (Tue)
☆法要でカオス
スッポンタケのお彼岸の法要、副住職が撒いている色とりどりの散華。
それがアヤシイ形に見えるソルジャー、大感激でございまして。
Aブルー「仏様はコレを背負ってるんだね、知らなかったよ!」
A船長 「背負うほどなら、もう素晴らしく大きいのでしょうねえ…」
Aブルー「あっ、そうか! 背中に回せるサイズだもんね!」
なんと有難い話だろうか、と見惚れる散華。
Aブルー「えーっと…。これ以上は撒いてくれないのかな?」
ブルー 「それ用のお経は終わったから!」
A船長 「では、そろそろ木魚の出番でしょうか?」
Aブルー「そうみたいだよ、バイを持ったし…。待ってましたあ!」
木魚と鐘とでドラマーな演出、と上がる歓声、副住職のバイ捌き。
Aブルー「実に素晴らしい法要だよ! 仏様のことも分かったし!」
A船長 「是非とも、あやかりたいですねえ…。仏様にも」
Aブルー「スッポンタケも仏様の仲間入りをしているからね!」
背中に回せるサイズのアレを背負っているのだ、とウットリと。
Aブルー「スッポンタケだけでも有難いのに、背中にまで!」
A船長 「まさしく両刀使いですねえ、二本も装備ですからね!」
一同 (((何も聞こえない、何も聞こえない…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
無我の境地で鐘と木魚で、法要を続けた副住職。
キース 「南無阿弥陀仏~…、と…。皆さん、よくお勤めでした」
Aブルー「ありがとう、キース! 最高だったよ!」
約束の御布施、とソルジャーが差し出す分厚い熨斗袋。
キース 「…感謝する。しかし、あんたは色々と派手に勘違いを…」
Aブルー「とんでもないよ! 凄く勉強になったから!」
A船長 「私もです。今日から早速、漲りそうです」
Aブルー「仏様になったスッポンタケのパワーで、ビンビンだよね!」
キース 「だから違うと…!」
言っているのに、と怒鳴るだけ無駄、なんともカオスになった法要。
副住職には気の毒ですけど、中継終了~。
2015/09/30 (Wed)