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シャングリラ学園つれづれ語り

☆仁王様を探しに


仏様の背中にトンデモなモノを背負わせたキース君、お詫び中ですが。
其処へ出て来たソルジャー曰く、仁王様なスッポンタケとやら。

Aブルー「どうかな、仁王スッポンタケ! 凄く有望!」
ブルー 「…まさか実在するとでも?」
Aブルー「可能性はゼロじゃないからね!」

ドーンと大きなスッポンタケ! と言われましても。

シロエ 「ちゃんと調べてみたんですか、それ?」
Aブルー「ノルディに頼んだんだけど…。まだ無いみたいで」
ブルー 「最初から無いと言うんだよ、それは!」
Aブルー「何を言うかな、仁王シメジだって元は無かったんだし!」

何処からか上陸して来たんだし、とソルジャー、グッと拳を。

Aブルー「ぼくたちが第一発見者になればいいわけで!」
シロエ 「無い袖は振れぬ、と言いますけど?」
Aブルー「絶対に無いとも言えないじゃないか!」

現にスッポンタケは世界中にあるようだから、という話。

Aブルー「この国の土と相性が良ければ、超特大になるかもだし!」
ブルー 「…それで?」
Aブルー「ぼくが知ったのも何かの縁! 仁王シメジを!」

仁王スッポンタケを探してみよう、と指差す壁のカレンダー。

Aブルー「24日の土曜日が友引、ここが吉日!」
キース 「俺たちにもそれを探せと言うのか!?」
Aブルー「決まってるじゃないか! スッポンタケ狩りも兼ねて!」

みんなで行こう、と強引すぎる仕切りっぷり。

Aブルー「運が良ければ、仁王スッポンタケに会えるから!」
シロエ 「ぼくは会いたくないんですけど!」
Aブルー「君は嫌でも、ぼくは会いたい!」

はい、決定! と決まってしまったスッポンタケ狩り。

Aブルー「駄目で元々、巨大なのに会えれば最高だから!」
シロエ 「決定ですか?」
Aブルー「そうだよ、キースは御祈祷よろしく!」
キース 「御祈祷?」
Aブルー「そう、仁王様にあやかりたいから!」

ドドーンと仁王スッポンタケ! と突き上げる拳。
五体投地はどうなると?

2015/10/16 (Fri)

 

☆仁王様と御祈祷


仏様の背中にトンデモなモノを背負わせてしまい、五体投地の副住職。
お詫びも終わっていないというのに、御祈祷をという注文が。

Aブルー「仁王様と御縁を繋ぎたいから、是非、御祈祷をね!」
キース 「俺はお詫びの最中なんだが!」

あんたのせいで、とキース君、怒り心頭。

キース 「仏様のお背中に塗った肥をだ、俺の身体で拭くわけで!」
Aブルー「本当かい?」

たった今、肥と聞こえたんだけど、とソルジャー、感激。

Aブルー「なんて素敵な御縁だろう! キースが肥を拭くなんて!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「仁王シメジは肥の捨て場から生えて来たんだよ!」

そういうニュースに出会ったのだ、と嬉しそうな顔。

Aブルー「だから畑の持ち主の人は、普通のシメジだと思ってて!」
ブルー 「…肥で巨大化したと信じていたのかい?」
Aブルー「そうなんだよ! それで新聞記者を呼んだというわけ!」

そして見事に新聞ネタに、とニコニコニッコリ。

Aブルー「取材に出掛けた記者が調べて、仁王シメジって!」
シロエ 「外来種だと分かったんですね?」
Aブルー「そうだけど…。見出しは巨大シメジだったよ!」

最後まで読まないと外来種だとは分からない記事、という話。

Aブルー「ぼくも肥のせいかと思っちゃったよ、最初はね!」
シロエ 「でも、元から巨大なシメジでしょう?」
Aブルー「そういうオチでも、肥繋がり! 仏様とは!」

キースが肥を拭いているなら、とワクワクと。

Aブルー「御祈祷は既に始まっているし、もう完璧!」
キース 「待て! 俺のはお詫びで!」
Aブルー「効けばいいんだよ、最終的に!」

24日が楽しみだよね、とソルジャー、ウキウキ。

Aブルー「仁王様との御縁はバッチリ、キースのお蔭で!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「仏様と肥とのコラボなんだよ、最高だってば!」

頼まない内から御祈祷開始、と大喜びのソルジャーですけど。
キース君のお詫び、もはや別物?

2015/10/17 (Sat)

 

☆肥繋がりでよろしく


仏様の背中にトンデモなモノを背負わせ、肥を塗ったと噂のキース君。
全身で肥を拭くべく、五体投地を三千回なお詫びの真っ最中なのに。

Aブルー「もう御祈祷が始まってたなんて、素晴らしすぎるよ!」
キース 「違うと言っているだろう! これはお詫びだと!」
Aブルー「肥を拭くからには御祈祷だってば、間違いなく!」

仁王スッポンタケとの御縁を繋いでくれるに違いない、と決め付け。

Aブルー「第一発見者になれる可能性がグンと高まったよ!」
キース 「だから違うと!」
Aブルー「期待してるから、頑張って! 他のみんなもよろしくね!」

24日はスッポンタケに会いに行こう! と仕切るソルジャー。

Aブルー「みんなでお出掛け、仁王スッポンタケを探しに!」
シロエ 「仁王様じゃなくって、臭う方なら分かるんですけどね…」
ジョミー「臭かったもんね、何の糞かと思うくらいに」
Aブルー「そうだっけねえ! ますますもって肥との御縁が!」

肥も臭いし、とキース君の方へと熱い視線が。

Aブルー「じゃあ、御祈祷の続きをよろしく! また24日に!」
キース 「ま、待て、貴様!」
ブルー 「もういないけど?」

自分の世界に帰ったらしい、と生徒会長、大きな溜息。

ブルー 「…スッポンタケ狩りねえ…。しかも巨大な…」
シロエ 「有り得るんでしょうか、超特大…」
ブルー 「外来種ってヤツは謎だから…」

絶対に無いとは言い切れない、と沈痛な顔。

ブルー 「とにかくキースはお詫びの続きを。あと二千九百回ほど」
キース 「詫びればドツボにはまる気がするが!」
ブルー 「そうは思うけど、途中でやめるのも失礼なんだよ!」

君も坊主なら分かる筈、と銀青様の仰せ。

ブルー 「ドツボだろうが肥溜めだろうが、三千回だよ」
キース 「仕方ない…。南無阿弥陀仏…」
一同  「「「南無阿弥陀仏…」」」

気分はお通夜な御一同様、お念仏の唱和で応援モードに。
五体投地を三千回の御利益、ありそうですよね?

2015/10/18 (Sun) 

 

☆お詫びで三千回


仏様の背中にトンデモなモノを背負わせたお詫び、五体投地の副住職。
ノルマは三千回ですけれども、お詫びどころか御祈祷なオチに。

キース 「南無阿弥陀仏…。南無阿弥陀仏…」
シロエ 「キース先輩、あと二十回です! ファイトです!」
サム  「頑張れよなーっ! 気ィ抜くんじゃねえぜーっ!」

ここが我慢のしどころだしよ、と飛ぶ応援。

キース 「南無阿弥陀仏…。南無阿弥陀仏…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ あと十回!」
ブルー 「はい、心を込めて! ピシッと、シャキッと!」

締めが肝心、と銀青様の御指導も。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏~…」
一同  「「「南無阿弥陀仏~…」」」
シロエ 「終わりましたぁーっ、お疲れ様です!」
ジョミー「あっ、死んだ…」

五体投地を終えたポーズで副住職がバッタリと。

ぶるぅ 「大変、大変! お水、お水ーっ!」
ブルー 「水よりスポーツドリンクだね、そこは」
ぶるぅ 「分かったーっ!」

はい、飲んで! と2リットル入りのスポーツドリンク。

キース 「う、うう…」
一同  (((い、一気飲み…)))

スゲエ、と誰もが目を剥く勢い。

キース 「た、助かった…。危うく彼岸が見えそうだった」
シロエ 「三途の川はどうでしたか?」
キース 「見えた気もするが、もう大丈夫だ」

しかし…、とキョロキョロ見回しまして。

キース 「あの馬鹿野郎は何処へ消えた?」
シロエ 「迷惑な人のことですか?」
サム  「帰りやがったぜ、24日はよろしくって」
マツカ 「あれっきり来ていませんよ」

御祈祷を引き受けて貰って御機嫌でしたし、という証言。

マツカ 「今ので御祈祷、終わりですよね?」
シロエ 「そ、そうなりますね…」
キース 「俺はひたすら無我の境地でお詫びだったが!」
ブルー 「無我の境地だと、どうとでもなる…かな?」
キース 「仏様の解釈次第なのか!?」

そんな、と見事に顔面蒼白。
御祈祷、成立しましたかねえ…?

2015/10/19 (Mon) 

 

☆三千回の結果は


仏様の背中にトンデモなモノを背負わせたお詫び、五体投地を三千回。
キース君、無我の境地でやり遂げたものの、解釈は仏様次第。

キース 「俺は御祈祷してしまったのか、五体投地で!?」
ブルー 「どうだかねえ…。仏様がどう受け取られたかが問題で」
シロエ 「御祈祷成立になるんでしょうか?」
ブルー 「凡人には分かりかねるのが仏様の御心だから…」

ぼくにも謎、と銀青様もお手上げのポーズ。

ブルー 「御祈祷が成立していた場合は、もしかしたら…」
サム  「超特大のスッポンタケが出るのかよ!?」
ジョミー「ぼくたちが第一発見者になってしまうわけ!?」

仁王スッポンタケの、とジョミー君もガクガクブルブル。

ブルー 「見付けちゃったら、そういう名前になるかもねえ…」
マツカ 「仁王スッポンタケですか…」
シロエ 「命名権は誰にあるんでしょう?」
スウェナ「見付けた人がつけられるのかしら?」
ブルー 「そっちの方も、ぼくには何とも…」

分かりかねる、と生徒会長。

ブルー 「でもまあ、なんと名前がついてもねえ…。ブルーだから…」
ジョミー「勝手に仁王スッポンタケだよね、呼ぶ時は…」
シロエ 「何処までも自分ルールな人ですからね…」

脳内では仁王スッポンタケでしょう、とシロエ君も同意。

シロエ 「出会わなければいいんですけどね、巨大スッポンタケ…」
サム  「マジで仏様の心次第だぜ、それ」
キース 「俺は真面目にお詫びしたのに、そういうオチか?」
ブルー 「三千回はダテじゃないしね、普通はしないよ」

よほど特別な時くらいしか…、と坊主の世界のプロフェッショナル。

ブルー 「だから三千回を捧げて祈ったとなると…」
キース 「超特大が来てしまうのか!?」
ブルー 「もう本当に、仏様次第としか言えないねえ…」
シロエ 「それじゃ、覚悟はした方が…」
ブルー 「一応ね…」

24日の無事を祈ろう、と南無阿弥陀仏な御一同様。
仁王スッポンタケは来るんでしょうか…?

2015/10/20 (Tue) 

 

☆怖すぎる御祈祷


キース君がやってしまった、三千回もの五体投地な南無阿弥陀仏。
妙な御祈祷になっていなければいいが、と祈る気持ちで迎えた24日。

キース 「いよいよか…。俺のお詫びを仏様がどう受け取られたか…」
サム  「滅多にねえとは思うけどよ…。仁王スッポンタケなんて」
シロエ 「でも、絶対に無いとも言い切れないですからね…」

突然変異だとか、この国の土が良すぎるとか…、と暗い表情。

シロエ 「覚悟は決めて来たんです。死ぬ気で来ました」
マツカ 「凄いですね…。ぼくは其処まで悟れていません」
サム  「シロエ、坊主の才能、あるんでねえの?」
シロエ 「そっちの道はお断りです! ぼくは一般人なんです!」

あくまで普通に生きたいんです、と坊主は却下。

シロエ 「キース先輩を見てると、色々不幸ですから」
サム  「あいつの場合はリアルラックの問題じゃねえか?」
ジョミー「それっぽいよね…」

お寺に生まれた辺りで既に運が悪いし、と鋭すぎる指摘。

ジョミー「おまけに、お父さんがアドス和尚だしさ…」
スウェナ「確かに、もっと楽なお寺もありそうよねえ…」
キース 「言わないでくれ、俺は毎日滅入っているんだ」

五体投地が吉と出るのか凶と出るのか…、と副住職。

キース 「巨大スッポンタケが来やがったら、俺も終わりだ」
サム  「それも一種の仏罰だぜ、きっと」
シロエ 「仏様の背中にアレですからね…」

言葉にしたくもありませんが、と言っている内にマンションに到着。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ブルー 「おはよう。とうとう来ちゃったよ、今日が…」
??? 「何を言うかな、この吉日に!」

いい日にしたい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「超特大のスッポンタケにお会いしなきゃね!」
??? 「なんでも御祈祷して下さったそうで…」

ありがとうございます、とキャプテン(会話表記はA船長)までが。
キース君、ついに御祈祷、リーチですかね?

2015/10/21 (Wed) 

 

☆人海戦術でいこう


いよいよ、巨大スッポンタケを探しに出掛けると決まった24日。
生徒会長の家に出掛けてみれば、ソルジャー夫妻がガッツリ待ち受け。

A船長 「三千回もの五体投地で御加護を祈って下さったとか…」
Aブルー「凄かったんだよ、最後は倒れていたくらいだしね!」

スポーツドリンクの2リットル入りを一気飲み、と覗いていた様子。

Aブルー「あれだけ力が入っていればね、もう間違いなく!」
A船長 「仁王スッポンタケとやらと御縁が出来るのですね!」

肥繋がりだとも聞いております、と笑顔のキャプテン。

A船長 「本日はよろしくお願いします。他の皆さんも」
一同  「「「………」」」
Aブルー「返事はっ!?」
一同  「「「は、はいっ!!」」」

頑張ります、と言わざるを得ない御一同様、泣きたいキモチ。

シロエ 「あのぅ…。ぼくたちも探すんですか?」
Aブルー「当たり前だよ、仁王スッポンタケに会うなら人海戦術!」
A船長 「皆様にブルーの期待がかかっておりますので…」

何卒よろしく、とお願いが。

A船長 「私も一人アテがありましたので、助っ人をお願いしました」
一同  「「「助っ人!?」」」
Aブルー「はい、どいて、どいて! 危ないから!」
一同  「「「わわっ!??」」」

パアッと光った青いサイオン、パッと現れたデカイ人影。

ハーレイ「おはよう。今日はスッポンタケを探しに行くそうだな」
一同  「「「教頭先生!?」」」
ハーレイ「是非にと頼まれたので、来てみたのだが…」
A船長 「ありがとうございます! 来て頂ければ百人力です!」

相手は仁王スッポンタケですので…、とキャプテン、お辞儀。

A船長 「お話ししました通りに巨大なスッポンタケらしく…」
Aブルー「あるかどうかは謎なんだけどね、駄目で元々!」
ハーレイ「分かりました、努力しましょう」
Aブルー「よろしくね! それじゃ出発!」

瞬間移動で山まで一気に! と掛け声が。
教頭先生も乱入、カオスですね…。

2015/10/22 (Thu) 

 

☆何処までも勘違い


ソルジャー言う所の仁王スッポンタケこと、巨大スッポンタケ。
教頭先生も加わったカオスな面々、それを探しに瞬間移動で山の中へ。

Aブルー「はい、到着~! 仁王スッポンタケに会えますように!」
ハーレイ「あのぅ…。とにかく巨大なスッポンタケなのですね?」
A船長 「そうらしいです、まだ見た人はいないそうですが」

我々が第一発見者になれればラッキーでして、と答えるキャプテン。

A船長 「スッポンタケは前にも御覧になっておられますから…」
ハーレイ「ええ、なんとも言えない姿ですねえ…」
Aブルー「おまけに、ぐんぐんパワーアップしているんだよ!」

後付けでお葬式なんかもやったからね、とソルジャー、自慢。

Aブルー「今や立派な仏様でさ、仁王様とは肥繋がりで!」
ハーレイ「肥繋がり…ですか?」
Aブルー「キースが御祈祷してくれたんだよ、肥がどうとかで!」
キース 「それは違うが!」

俺は仏様のお背中をお拭きしていただけで…、と副住職がアタフタと。

キース 「お背中に肥を塗ってしまったし、五体投地で!」
ハーレイ「背中に肥というのはなんだ?」
キース 「そ、それが…。話せば長くなるんですが…」
Aブルー「早い話が、仏様は二刀流なんだって!」
ハーレイ「二刀流ですか?」
Aブルー「そう! 前に一本、背中に回してもう一本だよ!」

励むための棒を持っておられるらしくって…、と勘違いMAX。

Aブルー「スッポンタケも今や立派な仏様だから! 背中にも!」
ハーレイ「仏様の背中に棒ですか?」
Aブルー「君やぼくだと一本だけどさ、仏様は二本らしいんだよ!」

キースはその棒を拭いていたようだ、と更に重なる勘違い。

Aブルー「噴き出す子種を、全身で拭こうって勢いで!」
ハーレイ「では、仏様の背中の棒というのは…」
Aブルー「ビンビンでガンガンの肉棒だよ!」
キース 「違うんだが!」

勘違いだ、と怒鳴るだけ無駄。
教頭先生も間違った知識をゲットな方向、大丈夫ですか?

2015/10/23 (Fri)

 

☆超特大のを探そう


仁王スッポンタケとソルジャーが呼びたい、超特大のスッポンタケ。
それを探しに来た山の中で、教頭先生までが仏様の背中を勘違いして。

ハーレイ「そうか、仏様の背中というのは凄かったのだな…」
Aブルー「ぼくも驚いたよ、二刀流だって言うんだから!」

背中の飾りはダテじゃなかった、と仏像は知っている模様。

Aブルー「考えてみればキンキラキンだし、金と言えばね!」
ハーレイ「アレのことも金と言いますねえ…」
Aブルー「そうなんだよ! 金棒を隠していたってわけ! 仏様は!」

背中に背負った凄い金棒、そして肉棒! と突き上げる拳。

Aブルー「キースの御祈祷パワーもあるから、もう無敵だよ!」
キース 「勘違いだと言っただろうが!」
Aブルー「効けばなんでもいいんだよ! 結果オーライ!」

さあ、仁王スッポンタケを探しに行こう! と張り切るソルジャー。

Aブルー「いいお天気だし、今日は吉日!」
A船長 「皆さん、よろしくお願いします」

これはと思うスッポンタケがあったらお呼び下さい、と頭を深々。

A船長 「どのくらいのサイズで仁王になるかは分かりませんが…」
Aブルー「大きめだな、って思った時には思念でよろしく!」
一同  「「「はーい…」」」

断ったら最後、命が無いのがソルジャー夫妻の頼み事。

Aブルー「さあ、元気よく、散って、散って!」
ハーレイ「みんな、頑張って探すんだぞ?」
キース 「ですから、先生も何か勘違いを…!」
ハーレイ「御祈祷を頑張ったそうじゃないか。立派だぞ、キース」

仁王スッポンタケ探しも頑張るように、と肩をポンと。

ハーレイ「他のみんなも努力するのが大切だ」
ブルー 「はいはい、君も頑張ることだね」
ハーレイ「もちろんだ!」

お役に立つよう参加したのだし、と颯爽と。

ハーレイ「では、行こう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」

みんなで仁王スッポンタケ! という掛け声で山の中へと散った面々。
運命や如何に…?

2015/10/24 (Sat)

 

☆超特大のを求めて


教頭先生まで参加している、仁王スッポンタケとかいうキノコの捜索。
要は超特大のスッポンタケで、あるのかどうかも謎な代物で。

シロエ 「…そうそうあるわけないですよね。特大なんて」
キース 「まったくだ。あの馬鹿は派手に勘違いだが…」

俺は仏様にお詫びしただけで、御祈祷をした覚えはない、と。

ジョミー「でもさあ、どう受け取るかは仏様次第って…」
スウェナ「そう言ってたわね、どうなるのかしら?」
サム  「まさか出ねえとは思うけどよ…」

心配と言えば心配だよな、とサム君がボソリ。

サム  「仏様のなさることは、俺たち凡人には分からねえしよ…」
マツカ 「サムはともかく、ぼくやシロエにはもっと謎ですよ」

御仏縁自体が薄いですから、と山の中を歩く御一同様。

マツカ 「僧籍ってわけじゃないですからね」
シロエ 「法名も貰っていませんし…」

仏様のことなんてサッパリです、と言った所へ。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ なんか凄いのーっ!!」
一同  「「「へ!?」」」
ぶるぅ 「こっち、こっち! みんな、早くぅーっ!」

凄いの見付けちゃったぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の歓声が。

シロエ 「で、出たんでしょうか?」
サム  「超特大かよ!?」

仁王スッポンタケの登場なのか、と山の中をガサガサ集まってみれば。

ぶるぅ 「見て、見て、フェアリーリングなの!」
Aブルー「なんだ、普通のスッポンタケかあ…」

ちょっとガッカリ、と駆け付けたソルジャー。

Aブルー「でもまあ、輪になって生えてるし…。幸先はいいよね」
A船長 「色々な姿のスッポンタケに会えましたしね」

小さいのから大きいのまで…、とキャプテン、しみじみ。

A船長 「この幼菌は取らずに残しておきますか?」
Aブルー「そうだね、頼もしく育って欲しいからね!」
ハーレイ「まだまだ子供ですからね…」

立派に育つよう祈りましょう、と教頭先生も。
輪になった中に丸いのが幾つか、これが幼菌なんですね?

2015/10/25 (Sun)

 

☆探していますが


超特大のスッポンタケを求める面々、山で出会ったフェアリーリング。
トンデモな形から丸い幼菌まで、輪を描いて生えるスッポンタケで。

Aブルー「この幼菌だって、素晴らしい形に育つんだから!」
A船長 「是非とも、仁王スッポンタケに会いたいものですねえ…」
ハーレイ「その内にきっと見付かりますよ。御祈祷のお蔭で」

キースは自慢の教え子でして…、と教頭先生、大絶賛。

ハーレイ「副住職として励む傍ら、柔道と勉学にも勤しんでおります」
Aブルー「ぼくとしても期待してるんだけどね、御祈祷に!」

全身で肥を拭いていたから、とウキウキと。

Aブルー「後は出会いを待つばかり! 仁王スッポンタケ!」
A船長 「皆さんも捜索、よろしくお願いいたします!」
一同  「「「はーい…」」」
Aブルー「ダメダメ、もっと元気一杯に!」
一同  「「「はいっ!!」」」

半ばヤケクソ、再び散った面々ですけど。

シロエ 「…あるわけないですよ、仁王スッポンタケなんて」
サム  「俺だってそう思いたいけどよ…」
ジョミー「仏様の心は分からないって?」

どうでもいいじゃん、と投げやりな言葉。

ジョミー「出る時は嫌だと言っても出るしさ…」
キース 「そ、そのようだ…」

嫌だと言っても無駄のようだ、と震えた声が。

シロエ 「キース先輩、どうかしたんですか?」
サム  「まさか出たんじゃねえだろうな?」
キース 「………」
ジョミー「出ちゃったわけ!?」

仁王スッポンタケが、と一同、ガサゴソ。

マツカ 「キース、何処ですか!?」
シロエ 「キース先輩!」
キース 「こっちだが…!」

俺は此処だが、という声で集まった御一同様。

スウェナ「どうしたのよ、キース?」
キース 「た、確かめてはいないんだが…」
シロエ 「嫌なものでも見えましたか?」
キース 「そこの茂みの向こうにだな…」
サム  「何かあるのかよ?」

茂ってるぜ、とサム君が指差す山の下草。
それの向こうに何があると?

2015/10/26 (Mon) 

 

☆白くて丸いです


仁王スッポンタケこと超特大のスッポンタケを求めて、山でガサゴソ。
そんな中で震えたキース君の声、下草の向こうがどうこうと。

シロエ 「あそこに何があると言うんです?」
キース 「し、白いものが…。ついでに丸くて…」
一同  「「「丸い!?」」」

さっき見て来たスッポンタケの幼菌、白くて丸かった筈で。

サム  「…そういや、あそこにデッカイのがねえか?」
ジョミー「バレーボールより大きそうだよね?」
マツカ 「あれは相当大きいですよ」
シロエ 「バスケットボールくらいに見えますけど…」

あれがスッポンタケなら大変なことに、とシロエ君まで顔面蒼白。

シロエ 「に、逃げましょう! 何も見なかったことにして!」
キース 「そう思うか?」
シロエ 「当たり前ですよ!」

ぼくも命が惜しいですから、とダッシュしようとした途端。

ハーレイ「なんだ、お前たち、どうしたんだ?」
一同  「「「教頭先生!?」」」
ハーレイ「声が聞こえたから来てみたんだが…」
キース 「い、いえ! 別になんでもありません!」

ご心配無く、と副住職が身体で茂みを隠したものの。

ハーレイ「ほう…? あそこに何かあるようだな」
一同  (((ま、まずい…)))

教頭先生の身長、キース君の比では無かったわけで。

ハーレイ「ふうむ…。丸いようだが、スッポンタケか?」
キース 「し、知りません!」
Aブルー「何かあったーっ!?」

声がしたよ、と呼び声が。

ハーレイ「大きな丸いものがあります!」
Aブルー「本当かい!?」

直ぐに行くから、と瞬間移動でスッ飛んで来たソルジャー夫妻。

Aブルー「うわぁ…。あれは、もしかしなくても!」
A船長 「スッポンタケの幼菌のように見えますが!」
ハーレイ「キースが見付けたようですよ」
Aブルー「ありがとう! 君の御祈祷のお蔭だよ!」
キース 「俺は違うと思いたいが!」

間違いであって欲しいんだが、と副住職の絶叫が。
でも、丸い上に白いですよ?

2015/10/27 (Tue)

 

☆御祈祷に応えて


仁王スッポンタケこと超特大のスッポンタケ、それを探していた面々。
下草の向こうにキース君が見付けた、白くて丸くてデカイ物体。

Aブルー「早速、確認しなくっちゃ! 仁王スッポンタケ!」
A船長 「まだ幼菌のようですけどね」
ハーレイ「それにしたって大きいですよ」

見に行きましょう、と先頭に立った教頭先生、下草の中をガサガサと。

ハーレイ「ほほう…! これは素晴らしい大きさだ」
Aブルー「直径五十センチはあるねえ、幼菌なのに!」
A船長 「将来が期待出来そうです。此処から生えてくるのですから」

あの恥じらいのないお姿が…、と拝むキャプテン。

A船長 「これこそ、仁王スッポンタケです! 間違いなく!」
Aブルー「有難いねえ、キースの御祈祷の甲斐があったよ!」
キース 「そ、そうか…。それは良かったな…!」

俺は泣きたい気持ちなんだが、と副住職はガクブルと。

キース 「仏罰なのか? 俺に仏罰が下ったのか…?」
サム  「ほら、ブルーも言ったぜ、仏様の心は分からねえ、って」
シロエ 「キース先輩の御祈祷に応えて下さったかもです」
Aブルー「立派に応えて下さったんだよ!」

なんて有難いことだろう、とソルジャーも拝む巨大な幼菌。

Aブルー「これは貰って帰るべきかな、此処に置くより?」
A船長 「どうなのでしょうね、環境の違いが心配ですが…」
ハーレイ「そうですねえ…。お伺いしますが、そちらの船には…」

こういう農場はあるでしょうか、と教頭先生から環境の質問。

ハーレイ「似たような場所があるようでしたら、大丈夫ですよ」
Aブルー「本当かい?」
ハーレイ「こちらの船ではキノコも栽培しておりますから…」

適した環境がコレでして、と挙げられた例。

ハーレイ「このタイプの農場に土ごと移植できれば…」
Aブルー「育てられるんだね! ハーレイ、どうだい?」
A船長 「場所はあります」

後は検疫の問題で…、と言ってますけど。
サイオンで何とか出来るんですよね?

2015/10/28 (Wed)

 

☆持ち帰りが一番


見付かってしまったらしい仁王スッポンタケこと、巨大スッポンタケ。
直径五十センチはありそうな幼菌、これから育ってスッポンタケに。

Aブルー「コレにピッタリの場所があるなら、持ち帰りだね!」
A船長 「検疫はやはり突破でしょうね、間に合いませんしね…」
Aブルー「当たり前だよ、やってる間に育っちゃうから!」

一番有難いお姿の時に検疫スペースでは話にならない、とキッパリと。

Aブルー「きちんとシールドしておけば、絶対大丈夫だから!」
A船長 「そしてお姿を拝むのですね!」
Aブルー「もちろん、君と二人きりでね!」

こっちのハーレイを呼んだ甲斐があった、とソルジャー、感激。

Aブルー「シャングリラのことは、キャプテンが一番詳しいからね!」
ハーレイ「お役に立てて良かったです。…おや?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 何かいいもの、あった?」
ブルー 「なんだい、それは?」

そのデカイのは、と指差す生徒会長。

Aブルー「仁王スッポンタケの子供だよ! この大きさ!」
ブルー 「なるほど、幼菌を発見した、と…」

キースの御祈祷が効いちゃったのか、と大きな溜息。

ブルー 「仏様も罪なことをなさるよねえ…」
Aブルー「何を言うかな、もう最高の出会いだから!」

第一発見者になれた上に持ち帰りコース、と満面の笑顔。

Aブルー「こっちの世界で名前がつくのもいいけれど…」
A船長 「それでは、ゆっくり拝めませんから…」

適した環境も教えて頂きましたので、とキャプテンも嬉しそうな顔。

A船長 「早速、農場に移植いたしましょう」
Aブルー「土ごと剥がして運ぶんだね!」

よっこらしょ、とサイオンで掘り起こされた巨大な幼菌。

Aブルー「ちょっとハーレイと運んでくる!」
ブルー 「そのまま帰れば?」
Aブルー「ダメダメ、せっかくだからスッポンタケ狩りも!」
A船長 「では、失礼して…」

移植して来ます、と消えたソルジャー夫妻。
仁王スッポンタケ、お引越しですか…。

2015/10/29 (Thu)

 

☆御祈祷が効いた


ついに見付かった仁王スッポンタケこと、巨大スッポンタケの幼菌。
ソルジャーの世界のシャングリラで育てるから、とお持ち帰りコース。

キース 「いったいどうしたらいいんだ、俺は…!」
ハーレイ「大いに誇っていいと思うが…。御祈祷が効いたのだろう?」
キース 「違うんです! 俺がやっていたのはお詫びで…!」

仏様にお詫びをしたのに、トンデモなことに…、と泣きの涙で。

キース 「俺のお詫びは仏様に届かなかったんです…!」
サム  「でもよ、仏様の心は凡人には分からねえモンだしよ…」
ブルー 「ホントにねえ…。罪なことをなさるったら」

仁王スッポンタケと来たよ、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「でもまあ、ナイスなことになったし、いいんじゃないかな」
シロエ 「何処がナイスだと言うんですか!」
ブルー 「えっ? 持ち帰ったから」

うんとデカイのを、とニコニコと。

ブルー 「ハーレイもたまには役に立つねえ、船長だけに」
ハーレイ「喜んで貰えたようだし、何よりだ」

あちらの世界で無事に育ってくれればいいな、と穏やかな笑み。

ハーレイ「あれほど見事な幼菌となれば、さぞ立派なのが…」
ブルー 「そうだね、本当に楽しみだよね」
キース 「他人事だと思って喜ぶな!」
ブルー 「ぼくは大いに嬉しいけれど? 最高だから!」

仁王スッポンタケなんだしね、とウキウキと。

ブルー 「後は成長記録が欲しいね、是非ともね!」
シロエ 「本気ですか!?」
ブルー 「至って本気で正気だけれど?」

なにしろ罪なキノコだけに…、と眺める跡地。

ブルー 「幼菌だしねえ、もう本当に罪作りで…」
キース 「言わないでくれ!」
ハーレイ「御祈祷の才能があると思うが…」
Aブルー「うん、本当に!」

植えて来たよ、とソルジャー夫妻がお戻りに。

Aブルー「成長記録が欲しいって?」
A船長 「農場ですしね…」

モニターしたって大丈夫でしょう、と太鼓判。
あんな代物の成長記録を…?

2015/10/30 (Fri) 

 

☆成長記録が楽しみ


直径五十センチはあろうかという、仁王スッポンタケの幼菌なるもの。
ソルジャー夫妻がお持ち帰りで、農場に植えて来たとかで。

Aブルー「成長記録が欲しいだなんてね、君もずいぶん変わったね」
ブルー 「仏様の思し召しだろうしね、見届けたいと思ってさ」
A船長 「お任せ下さい、きちんとモニターしておきますから」
Aブルー「うん、ぼくと一緒に見守りながらね!」

育つお姿を見ながら一発やるのもいいねえ、とウットリと。

Aブルー「農場っていうのも気分が変わっていいと思うよ」
A船長 「普段だったら、お断りしますが…。今回は是非!」

あなたのシールドがあれば見えないわけで、とヤる気のキャプテン。

A船長 「そうと決まれば、スッポンタケを沢山採って帰りませんと」
Aブルー「君のパワーの源だからね! みんなも探す!」
一同  「「「はーい…」」」

諦めの境地の御一同様、スッポンタケ狩りに精を出しまして。

Aブルー「ありがとう! お蔭で沢山集まったよ!」
A船長 「帰って早速料理しましょう」
Aブルー「パワーをつけて、励みながらの観察だよね!」

仁王スッポンタケの成長を、と揃ってウキウキお帰りに。

キース 「…なんてこった…。五体投地でお詫びした筈が…」
ハーレイ「いやいや、其処は誇っていいと思うぞ」
ブルー 「うん、誇るべきだよ、埃が大切!」

あれはホコリタケの一種だからね、とニンマリと。

一同  「「「は?」」」
ブルー 「ブルーが持って帰ったヤツだよ、仁王スッポンタケ!」
シロエ 「そういう種類の外来種ですか?」
ブルー 「…土着のだけど?」

押しも押されぬこの国の生まれ、とキッパリと。

ブルー 「オニフスベなんだよ、スッポンタケの幼菌じゃなくて!」
ハーレイ「別物なのか!?」
ブルー 「成長記録が楽しみだよねえ…」
一同  「「「べ、別物…」」」

仁王スッポンタケではなかったのか、と驚きなオチの巨大幼菌。
成長記録が楽しみですけど、中継終了~。

2015/10/31 (Sat) 





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