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シャングリラ学園つれづれ語り

☆出過ぎた真似は


スッポンタケの外来種を持ち込みたいソルジャー、狙いは北欧産の品。
お歳暮が来る筈の公爵夫人にロックオンでして、お礼状に一言、と。

Aブルー「スッポンタケを送って下さい、と書き添えてよ!」
ブルー 「だから、検疫を通らないと言っているだろう!」
Aブルー「福の神様なら大丈夫だよ! きっと何処かに方法が!」

いっそ直接持ち込みだとか…、と恐ろしいことを。

Aブルー「メデタイ様の出張の時に、帰りに貰って帰ってくれれば!」
ブルー 「そういうチェックは厳しいから!」
シロエ 「でも、会長…。スッポンタケって、エックス線は…」

引っ掛からないんじゃないんでしょうか、と心配そうに。

シロエ 「ただのキノコですから、透けてしまうんじゃあ…」
キース 「それは充分、有り得るな…」
Aブルー「ほらね、それなら荷物と一緒に送る方だって!」

国際宅急便でいけそうじゃないか、と言い出すソルジャー。

Aブルー「頼むよ、マツカ! 君は一言、書き添えるだけ!」
マツカ 「そ、そんなことは…。検疫破りのお手伝いなんて…」

バレたらイングリッドさんにも父の会社にも迷惑が…、と。

マツカ 「それに、スッポンタケに関わると後が無いそうですし…」
サム  「ストーカー並みに付き纏うぜ、アレは」
スウェナ「キースは完全に捕まってるわよね、スッポンタケに」
シロエ 「身内に二人も要りませんってば、そういう人は」

キース先輩だけで沢山です、とバッサリ切り捨て。

シロエ 「それに、スッポンタケはキース先輩の直弟子ですしね」
マツカ 「そうでした…! ぼくが出るのはお門違いです」

出過ぎた真似をするのはどうかと…、と得意の控えめ発言。

マツカ 「他人様のお弟子に、ぼくが口出しするというのは…」
サム  「ちょっとマズイぜ、坊主の世界じゃ」
ブルー 「その通りだよ、弟子は師僧に従うものでさ」
Aブルー「そうなのかい?」

それじゃキースの出番だろうか、と逸れた矛先。
どうなるんですか?

2015/12/16 (Wed)

 

☆頼むならこの人


外来種のスッポンタケが欲しいソルジャー、北欧のヤツにロックオン。
ドクツルタケな公爵夫人からゲットしようと目論んでますけど…。

Aブルー「スッポンタケのことをマツカに頼むのは筋違いかい?」
ブルー 「キースの弟子だというのがねえ…。ちょっとマズイね」

坊主の世界は厳しいもので…、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「弟子は師僧に絶対服従、他の人には従えないよ」
サム  「お師僧様が白いと言ったら、カラスも白い世界だからよ…」
Aブルー「それじゃ、マツカがスッポンタケに絡むというのは…」
ブルー 「掟破りというヤツになるね、間違いなく!」

だから頼むんだったらキースに、と本当に逸れてしまった矛先。

ブルー 「もっとも、キースが役に立つかは知らないけどね!」
キース 「俺はお役に立てんと思うが!」

そもそも知り合いでもないし、と副住職の必死の逃げ。

キース 「お歳暮が届くのもマツカの方だし、俺は全く無関係で!」
Aブルー「どうなんだろう? いつも、よろしくって書いて来るよね」
マツカ 「ええ、皆さんでどうぞ、と書いて下さるようですね」

ぼくには読めない謎言語ですが…、とマツカ君にも読めないのが手紙。

マツカ 「いつもブルーが読んでくれますし、それを参考にお礼状を」
Aブルー「だったら、キースでもいいんだよ! 書くだけだし!」

それをメデタイ様が訳すんだから、とソルジャーの指摘。

Aブルー「何も問題無いと思うな、その方向で!」
キース 「待て、俺は…!」
Aブルー「とにかく、お歳暮待ちだよね! それから作戦発動だよ!」

今度は何が貰えるのかな、とソルジャー、お待ちかねの様子で。

Aブルー「楽しみだなあ、お歳暮と、キースのお礼状!」
キース 「俺は書かんぞ!」
Aブルー「お歳暮が来たらよろしくね! また来るから!」
キース 「逃げるな、馬鹿!」
Aブルー「じゃあ、またね~!」

お歳暮もお礼状も楽しみ、と消えたソルジャー。
キース君の運命は…?

2015/12/17 (Thu)

 

☆専門家に任せろ


スッポンタケの外来種を是非にと願うソルジャー、狙っている北欧産。
アテにするのは公爵夫人で、お歳暮が来たらお礼状だとお帰りに。

キース 「待て、待たんかーっ!」
シロエ 「とっくにいないと思いますけど?」

今頃は向こうの世界のシャングリラですよ、と冷たい言葉が。

シロエ 「キース先輩、責任を持って下さいね? スッポンタケの件」
マツカ 「ぼくからもよろしくお願いします。お礼状の話」
キース 「どうして俺に話が回ってくるんだ!」
サム  「仕方ねえだろ、スッポンタケはお前が専門だしよ」

戒名をつけて弟子にしただろ、とキッツイ一言。

サム  「しかも普通じゃ出さねえヤツをよ…。院殿号だぜ?」
ブルー 「物凄い功績があった人にしか出さないのをねえ…」
シロエ 「元ネタは鯨の戒名ですけどね」
ジョミー「でもさ、パクリでも戒名を出したら終わりだよねえ?」
ブルー 「それに関しては否定はしないね」

あの時点でキースはスッポンタケの師僧になったわけで…、と銀青様。

ブルー 「マツカが口出しするというのは筋違いだよ、うん」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「シロエが何度も言った筈だよ、迷惑な人は二人も要らない」
サム  「うんうん、ストーカーに追われるヤツは一人いればよ…」

もう充分に間に合うから、と切り捨てにかかっている面々。

ブルー 「そんなわけだから、スッポンタケは君に任せた!」
キース 「おい、あんたまでか!?」
スウェナ「当然でしょ? ブルーだってお坊さんなのよ?」
シロエ 「スッポンタケに口出しするのは論外ですよね、会長でも」
サム  「いくら高僧でも、こればっかりはよ…」

代わりに師僧にならねえ限りは口出し無用、というのが坊主の世界。

サム  「自分で考えとけよな、対策」
マツカ 「その内にお歳暮が届きますから、持って来ますよ」
ブルー 「頑張るんだね、キース」

君の活躍に期待している、ということですけど。
さて、どうなる…?

2015/12/18 (Fri) 

 

☆無資格ですから


外来種のスッポンタケが欲しいソルジャー、公爵夫人にロックオン。
北欧からのお歳暮が来たら一筆を希望で、それのお鉢がキース君へと。

キース 「…どうしてこういうことになるんだ…」
シロエ 「キース先輩、まだ対策を思い付かないんですか?」

そろそろ来ますよ、とシロエ君からの忠告が。

シロエ 「明日あたり、ヤバイと思いますけどね?」
スウェナ「そうねえ、みんなでブルーの家に集まるんだし…」
サム  「なんか狙って来そうだぜ。わざとじゃねえとは思うけど」
マツカ 「ぼくもそういう気がしますよ。家に帰ったらありそうな…」

北欧からの国際宅急便が、と御曹司も嫌な予感がする様子。

マツカ 「キース、頑張って下さいよ? ぼくは手伝えませんから」
キース 「俺の弟子だし、手伝いの許可ならいつでも出すが」
マツカ 「ジョミーやサムなら、その手も使えるでしょうけど…」

生憎、ぼくは僧籍じゃありませんから、と見事なうっちゃり。

マツカ 「お坊さんのお手伝いは出来ませんよ。無資格ですしね」
サム  「坊主の世界は、その辺もうるさく言われるぜ、うん」

マツカが正しい、とサム君からのお墨付き。

サム  「頑張れよな、キース。明日は本気でヤバそうだしよ」
ジョミー「お日柄も良く、って感じだよねえ…」
シロエ 「でもって、ご愁傷様なんですよ」

キース先輩がどう切り抜けるか見ものです、と無責任な人。

シロエ 「Xデーが楽しみですね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お歳暮、楽しみだよね!」

美味しいお菓子があるといいな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「イングリッドさんのお菓子、いつも美味しいもん!」
ブルー 「お菓子は間違いなくあるだろうねえ…」
サム  「変な物が無ければいいんだけどよ…」
シロエ 「その辺のことはキース先輩に任せましょう!」
キース 「其処までなのか!?」

俺の責任が増えてないか、と慌ててますけど。
一度フラグが立った以上は、ドツボ一直線なんじゃあ?

2015/12/19 (Sat)

 

☆来てしまいました


そろそろ来そうな北欧からのお歳暮、ソルジャーがお待ちかねのブツ。
今日あたりヤバイと噂の週末、生徒会長宅に出掛けた御一同様。

ジョミー「マツカ、遅いね…。遅れます、って何だろう?」
サム  「あれじゃねえのか、ドクツルタケのお歳暮」
スウェナ「先に行っておいて下さい、って辺りが危なそうよね」

到着待ちをしてるんじゃないの、という話の所へチャイムの音が。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカ、来たよーっ!」
マツカ 「すみません、遅くなりました! 会社の方から連絡で…」

荷物を取りに行って来ました、と抱えている国際宅急便の箱。

シロエ 「…ドクツルタケが寄越したんですか?」
マツカ 「ええ。でも、今回はキースがいますから心強いですよ」

専門家に任せて安心です、とキース君の前に箱がドカンと。

マツカ 「それじゃ、よろしくお願いします」
キース 「俺が開けるのか!?」
マツカ 「お礼状を書くのはキースですから、見ておいた方が…」

失礼があってはいけませんしね、と正しい意見。

マツカ 「キースなら、手紙の作法は完璧ですから。お坊さんだけに」
キース 「それは確かにそうなんだが! 坊主の基礎だが…」
??? 「来たんだって、お歳暮!?」

待っていたよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「早く開けてよ、楽しみに待ってたんだから!」
キース 「俺は少しも喜べないが!」
Aブルー「お礼状にスッポンタケのことを書くだけじゃないか!」

開けて、開けて、と矢の催促で。

キース 「仕方ない…。なるほど、いつもの菓子か」
ぶるぅ 「わぁ~い、ジンジャークッキー、クリスマスのだぁ!」
Aブルー「ぼく宛の荷物も入っているよね、今度は何かな?」
キース 「俺が知るか!」

謎の言語は流石に読めん、と中の手紙を生徒会長に。

キース 「これはあんたの仕事だろうが!」
ブルー 「まあね…」

スッポンタケは絡んでないし、と広げた手紙。
さて、内容は…?

2015/12/20 (Sun) 

 

☆ゲテモノなんです


ついに来てしまった北欧からのお歳暮、ソルジャーが待っていた代物。
お礼状を書くのはキース君ですけど、あちらからの手紙は謎の言語で。

ブルー 「じゃあ、読むよ? 暮れのご挨拶をお届けします、と…」
シロエ 「普通ですね?」
サム  「この辺まではいつも普通じゃねえかよ!」
ジョミー「後に行くほど変になるんだよ、ドクツルタケのは!」

毎回そうだ、と苦虫を噛み潰したようなジョミー君の顔。

ジョミー「ぼくたち宛の部分はマトモで、それが済んだらゲテモノで」
Aブルー「ゲテモノだって!?」
ジョミー「いつもゲテモノばかりじゃないか!」
シロエ 「ゲテモノは言い得て妙ですね、ええ」

とてもマトモとは言えませんから、と一刀両断。

シロエ 「会長、早く済ませてしまいましょう!」
ブルー 「分かってる。いつものジンジャークッキーをどうぞ、と」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 開けてもいい?」
ブルー 「いいと思うよ、クッキーの方は。えっと、それから…」
Aブルー「ぼくには、なんて?」
ブルー 「クリスマスプレゼントも兼ねて、主人が選びました…」
一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」

また公爵か、と一同、ドン引き。ゲイだと噂が高い人物、それが公爵。

ブルー 「夜の生活にお役立ちのドリンク色々、それに特選DVD…」
一同  「「「うわー…」」」
Aブルー「素晴らしいよ! キース、お礼状の方、よろしくね!」

凄いプレゼントを貰っちゃったよ、とソルジャー、感激。

Aブルー「DVDの方も楽しみだけれど、ドリンクもね!」
ブルー 「来年も夫婦で励んで下さい、主人も応援しています…」
Aブルー「嬉しいねえ! 公爵が応援してくれるなんて!」

姫はじめも大いに頑張らないと、と歓喜の表情。

Aブルー「この人たちならきっと、スッポンタケだって!」
ブルー 「本気で頼むつもりなのかい?」
Aブルー「もちろんだよ!」

欲しい気持ちも分かって貰える、と言ってますけど。
キノコですよ…?

2015/12/21 (Mon) 

 

☆お礼状が大切


ドクツルタケこと公爵夫人からのお歳暮、今回もソルジャーが大喜び。
お礼状をよろしくと言ってますけど、要はスッポンタケの注文。

Aブルー「キース、お礼状にはスッポンタケも忘れないでよ!」
キース 「…分かっている。なんと書けばいいんだ?」
Aブルー「ぼくが欲しがってるから、送って下さいって!」

シーズンになってからでいいから、とニコニコと。

Aブルー「スッポンタケもあるだろうしね、あの国にだって!」
シロエ 「無い可能性もありますけど?」
Aブルー「大丈夫だと見たね、松茸が激似なんだから!」

それにアカダマスッポンタケの例もあるし、とイヤンな名前が。

Aブルー「この国だと北の大地で育つ絶滅危惧種だけれど…」
ブルー 「北欧だったら元気に生息しているかも、って?」
Aブルー「ピンポーン! 察して送ってくれると嬉しいな、とね!」

赤玉が出るまでヤリまくれそうなスッポンタケを、と恐るべき野望。

Aブルー「仁王アカダマスッポンタケなら、無敵だよ!」
シロエ 「そんな代物、要りませんから!」
Aブルー「ぼくは欲しいし、福の神様に期待だってば!」

とにかくお礼状が大切、とキース君へと向けられる瞳。

Aブルー「きちんと書いてよ、お礼状の方も、スッポンタケの件も!」
キース 「もちろんだ。俺が係に決まったからには、完璧に書く!」
シロエ 「キース先輩、本気ですか!?」
キース 「此処で書くから、持って帰って会社の人に渡してくれ」

いいな、とマツカ君へと掛けられた声。

キース 「誰が訳すのか俺は知らんが、よろしく頼む」
マツカ 「え、ええ…。それはかまいませんけれど…」
Aブルー「いいねえ、今すぐ書いてくれるんだ?」
キース 「お礼状は早めが鉄則だからな」
シロエ 「対策は考えてくれたんですか、キース先輩!?」
キース 「お礼状を書く、ただそれだけだが?」
サム  「マジかよ、キース!」

言われるままに書くつもりかよ、という悲鳴。
キース君、本気なんですか?

2015/12/22 (Tue)

 

☆お礼状は任せろ


ソルジャーが大喜びした、ドクツルタケこと公爵夫人からのお歳暮。
お礼状を書くのはキース君でして、スッポンタケを送って欲しいとも。

Aブルー「本当に書いてくれるだなんて…。嬉しいよ、キース!」
キース 「気にするな。スッポンタケは俺の直弟子だからな」

これも師僧の役目だろう、と天晴れな覚悟だか心意気だか。

キース 「ぶるぅ、何でもいいからレターセットをくれないか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーが使うヤツでいいよね!」

読みやすいヤツがいいと思うの! とシンプルな便箋と封筒が。

ぶるぅ 「ペンも要るよね、はい、どうぞ!」
キース 「有難い。では、早速…。拝啓、イングリッド様、と…」
一同  (((ほ、本気だ…)))

この調子でスッポンタケも注文する気だ、と一同、ガクブル。

キース 「いつも結構な贈り物を有難うございます。ご主人様にも…」
Aブルー「最高だよ! キースに頼んで正解だったよ」
シロエ 「キース先輩、書いちゃうんですか、スッポンタケも!?」
キース 「そのために俺が指名されたと思うが?」

其処のマツカに、と視線をチラリ。

マツカ 「…や、やっぱり、ぼくが書きましょうか?」
キース 「その必要は全く無い。弟子は師僧が責任を持つものだ」
マツカ 「で、でも…。皆さんに御迷惑が…」
キース 「お前が自分で言い出したんだぞ、俺の仕事だと」

だから書くまで、とサラサラと。

キース 「これからも末永いお付き合いをよろしくお願いします…」
Aブルー「うんうん、いいねえ! 末永くだよ!」
キース 「つきましては、厚かましいお願いではございますが…」
一同  (((ひいぃっ!!!)))

マジだ、と震える御一同様、歓喜のソルジャー。

Aブルー「クライマックスだよ、頑張ってよ!?」
キース 「もちろんだ。…是非とも、送って頂きたいものが…」
一同  (((す、スッポンタケ…)))

とうとうこの時が来てしまった、と誰もが顔面蒼白。
書くんですね?

2015/12/23 (Wed)

 

☆お願いしました


ドクツルタケこと公爵夫人から届いたお歳暮、お礼状の係はキース君。
とんでもない品物に厚く御礼、更にソルジャーからの頼み事まで。

Aブルー「綺麗な字で頼むよ、メデタイ様が読みやすいように!」
キース 「俺の字に何か文句があるのか?」

坊主に書道は必須なんだが、と溢れる自信。

キース 「筆で書こうがペンで書こうが、筆を選ばずというヤツだ」
Aブルー「ごめん、その辺は素人だから…。続きをよろしく」
キース 「任せてくれ。…もし、そちらの国にあるようでしたら…」
一同  (((人生、終わった…)))

これでスッポンタケが来るんだ、と泣きたい気持ちの面々ですけど。

キース 「法界善根を頂戴いたしたく…」
一同  「「「は?」」」

なんだそれは、と目を剥く一同、ソルジャーだって。

Aブルー「ちょ、ちょっと…! スッポンタケは!?」
キース 「だから、今、書いているだろうが! お願いします、と!」
Aブルー「で、でも…。スッポンタケと書いていないじゃないか!」
キース 「ちゃんと書いたが? …これで良し、と」

マツカ、こいつを訳して送ってくれ、と封筒とセットで手渡し中。

キース 「差出人はお前の方がいいだろう。俺では謎の人間だしな」
マツカ 「そうですね…。その辺はきちんとしておきますけど…」

コレは何です、とマツカ君が指差す法界善根の四文字。

マツカ 「何のことだか、ぼくにはサッパリ…」
キース 「知らんのか? 俺を指名したくせに、弟子の名前を」

僧籍ではないから仕方ないか、と言われましても。

マツカ 「あのぅ…。キースの弟子はスッポンタケでは?」
キース 「その通りだが?」
マツカ 「コレの何処がスッポンタケなんです?」
Aブルー「そうだよ、スッポンタケのスの字も無いよ!」
キース 「やかましい! これでいいんだ、俺の弟子だから!」
Aブルー「どの辺がさ!」

どう見てもスッポンタケじゃない、とソルジャーの苦情。
心眼で見るというオチですか?

2015/12/24 (Thu)

 

☆名前はきちんと


ドクツルタケこと公爵夫人からのお歳暮、お礼状を書いたキース君。
ソルジャーからの注文通りに、スッポンタケを頼んだそうですけれど。

Aブルー「この手紙の何処に、スッポンタケと書いてあるのさ!」
キース 「ちゃんと書いたと言っている! 弟子をよろしくと!」

あちらの国にいるかどうかは分からないが、と指差す手紙。

キース 「いるようだったら、いずれ来るだろう。検疫破りで」
Aブルー「で、でも…。スッポンタケの名前は何処に…」

あぶり出しってオチじゃないだろうね、という質問が。

Aブルー「今はミカンの季節だし…。もしかして、それかい?」
キース 「俺はペンしか使っていないが」
Aブルー「斜めに読むとか、縦読みだとか…?」

どう読むのだろう、とソルジャー、手紙を矯めつ眇めつ。

Aブルー「読めないなあ…。暗号なのかな?」
キース 「坊主だったら、基礎の基礎だが」
一同  「「「へ?」」」
キース 「弟子の名前はキッチリ書いた! 法界善根と!」

この四文字がスッポンタケだ、と副住職。

キース 「ヤツの戒名は倫王院殿法界善根大居士なんだが…」
シロエ 「長ったらしいヤツでしたよね」
Aブルー「鯨並みだと聞いているけど、それが何か?」
キース 「戒名の中には名前が入る。院殿号と大居士は違う」

その部分はアレの名前ではない、という解説が。

キース 「だからだ、俺がスッポンタケを呼ぶなら…」
シロエ 「その四文字だというわけですか?」
キース 「坊主ルールではそうなるな」

だからきちんと書いたまでだ、とキッパリと。

キース 「師僧として、やるべき仕事はやった。後はマツカだ」
Aブルー「ま、待ってよ、これをメデタイ様が訳すのかい?」

スッポンタケとは書いてないヤツを、とソルジャー、困惑。

Aブルー「メデタイ様は、スッポンタケの戒名なんかは…」
キース 「知らんだろうな、当然な!」

だが訳すのが仕事の筈だ、と言われましても。
こんな四文字、どうしろと?

2015/12/25 (Fri) 

 

☆訳したら別物


ドクツルタケこと公爵夫人に、スッポンタケを送って欲しいと頼む件。
お礼状にキース君が書いたスッポンタケ、なんと戒名の方でして。

Aブルー「こんなの、メデタイ様が見たって分からないじゃないか!」
シロエ 「まず無理でしょうね、法界善根なんて」
サム  「法律関係に詳しい人をお願いします、って感じだぜ」
ブルー 「法曹界だね、でもって善良な人で」

今どき流行りの横領とかには手を染めない人、と生徒会長の解釈。

ブルー 「素晴らしい弁護士を紹介して貰えると思うよ、きっと」
Aブルー「なんでそういうことになるのさ!」
ブルー 「メデタイ様が訳すからだよ、脳味噌をフルに使って!」

法界善根について考えた結果、弁護士だろう、という話。

ブルー 「そちらの国にあるようでしたら、と書いたしねえ…」
シロエ 「国際弁護士ってことになるんでしょうか?」
ブルー 「そんなトコだね、凄腕の」

公爵家だけに期待出来る、と大きく頷く生徒会長。

ブルー 「いつか本物のスッポンタケを持ち込んだ時には、役立つよ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…。持ち込んだら、ぼくは有罪なのかい?」
ブルー 「検疫破りは罪だろうねえ、どの程度かは知らないけれど」

今から弁護士を頼んでおくのがいいよ、とニコニコと。

ブルー 「そういうわけだし、マツカ、後のことはよろしく頼むよ」
マツカ 「分かりました。このお礼状で出しておきます」
Aブルー「弁護士を送って下さいって!?」
ブルー 「何か文句があるのかい?」

キースはきちんと書いたじゃないか、と咎める目つき。

ブルー 「坊主としての礼を尽くして、弟子をよろしくと!」
Aブルー「それを訳したら、弁護士になってしまうのに?」
キース 「どう書けと言うんだ、これでなければ」
Aブルー「もっとハッキリ、スッポンタケ、って…」
キース 「坊主ルールでは、それは通らん!」

弟子の名前は正しく書くのがお約束だ、と大真面目な顔。
お坊さんの世界は厳しいですしね?

2015/12/26 (Sat)

 

☆弁護士は困る


ドクツルタケこと公爵夫人に、スッポンタケを頼みたいソルジャー。
なのにキース君が書いたお礼状では、法界善根を送って下さいなオチ。

キース 「いいな、俺は言われた通りに書いたんだ! キッチリと!」
シロエ 「キース先輩、ナイスです! これでぼくたちも安心ですよ」

弁護士がやって来るだけですし、とシロエ君も嬉しそう。

シロエ 「仁王スッポンタケの心配はすっかり無くなりましたね」
Aブルー「ぼくは諦めないからね! 福の神様の線が駄目でも!」
マツカ 「お礼状は本当にこれでいいですか?」

このまま訳して貰いますか、と御曹司。

マツカ 「多分、本当に弁護士を寄越してくれると思いますけど」
Aブルー「まだ弁護士は要らないから! 何もやってないし!」

スッポンタケと訂正してくれ、とソルジャー、涙目ですけれど。

キース 「駄目だな、坊主ルールは絶対だ。弟子に関しては」
ブルー 「まして直弟子ということになるとね、俗名じゃマズイよ」
Aブルー「俗名って?」
ブルー 「弟子になる前の名前のことだね、スッポンタケとか」

そういう名前で他人様に紹介するのはアウト、とピッシャリと。

ブルー 「そこは絶対に譲れないから、あくまで法界善根だよ」
Aブルー「そ、そんな…。弁護士なんかに来て貰っても…」
ブルー 「用が無いなら、その部分を消して貰うんだね」

マツカに頼めば済むことだから、と生徒会長、涼しい顔。

ブルー 「もしもマツカがこのまま渡せば、弁護士コースで」
Aブルー「ぼくはスッポンタケが欲しいんだってば!」
キース 「書いただろうが、心をこめて! 送ってくれと!」

坊主ルールに例外は無い、と容赦なく。

キース 「もういい、マツカ、そのままで頼め!」
マツカ 「分かりました、父に渡しておきます」
Aブルー「それは困るよ、弁護士コースは!」
キース 「だったら、マツカに削って貰え!」

余計なモノを貰わんようにな、と高笑い。
弁護士ではどうにもなりませんしね?

2015/12/27 (Sun)

 

☆絶望的な名前


ドクツルタケこと公爵夫人から、ソルジャーが貰いたかったブツ。
頼みたいのはスッポンタケなのに、法界善根を頼むと書かれたお礼状。

Aブルー「…このまま出したら、本当に弁護士が来るのかい?」
ブルー 「まず間違いなく、そのコースだね!」
キース 「メデタイ様が僧籍だとしても、スッポンタケは絶望的だな」

この名前だけではスッポンタケとも思うまい、と副住職。

キース 「坊主を派遣してくれ、という解釈になるだろうしな」
Aブルー「坊主って…。本当に本物のお坊さんかい?」
キース 「今の世の中、外国人の坊主も特に珍しくはない」
サム  「いるよな、座禅の宗派とかによ」
Aブルー「じゃあ、コレを頼むと書いたままで出せば…」
ブルー 「弁護士が来るか、お坊さんが来るか、どっちかだね!」

メデタイ様のセンスに期待だ、と生徒会長、高みの見物。

ブルー 「どっちが来るか、賭けたい人!」
シロエ 「弁護士に賭けます!」
サム  「坊主にしとくぜ、僧籍のヤツも多いしよ」
ジョミー「ぼくはどっちにしようかなあ…。弁護士かな?」
Aブルー「もういいから! 無しで行くから!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「次回に期待で、今回は見送り!」

その一文を消しておいてくれ、と涙のソルジャー、マツカ君に指示。

Aブルー「お坊さんも弁護士も困るだけだし、お礼状だけで!」
マツカ 「本当に消していいんですか?」
Aブルー「ぼくも消えるよ、悲しい気持ちを抱えてね!」

来年に賭ける、とパッと姿が消え失せまして…。

シロエ 「キース先輩、やりましたよ! 撃退しました!」
キース 「勝ったのか…。あの馬鹿野郎に」
ブルー 「お歳暮はしっかり持って帰ったみたいだけどね…」

DVDとかが無くなってるし、と言われてみれば。

マツカ 「でも、スッポンタケは頼まなくても済みましたね」
ブルー 「キースの機転に感謝だよ、うん」

これで安心して年が越せる、とお褒めの言葉。
一件落着みたいですね?

2015/12/28 (Mon) 

 

☆高圧洗浄で流せ


ドクツルタケな公爵夫人に、スッポンタケを頼もうとしたソルジャー。
キース君の戒名攻撃で見事に撃退、お蔭で平穏に年を越せそうで。

シロエ 「今年も一年が早かったですね、もう大晦日だなんて…」
ジョミー「年末が大荒れだったしね…。スッポンタケで」
サム  「クリスマスもアレで酷かったぜ…。恨み節でよ」
マツカ 「来年こそは、と何度も派手に泣き付かれましたよ…」

ぼくに言われても困るんですが、と頭を抱える御曹司。

マツカ 「お礼状は普通に出しましたからね、雪辱戦がありそうで…」
サム  「キースが師僧をやってる間は、大丈夫だと思うぜ」
シロエ 「そうですよ。どう転んでも、スッポンタケは弟子ですから」
スウェナ「誰も手出しは出来ないわよねえ、お弟子さんでは」
ブルー 「もう最高の攻撃だったよ、ブルーが泣きの涙だなんて」

あんな爽快な気分は初めてかも、と生徒会長、爽やかな笑顔。

ブルー 「ヤケ酒を呷って荒れていたけど、どうにもこうにも…」
サム  「キースはきちんと仕事したんだし、恨みようがねえよ」
シロエ 「下手に恨むと、今後の供養がパアですからねえ…」
ジョミー「お彼岸も、お盆も吹っ飛ぶもんねえ、スッポンタケの」
ブルー 「最悪、破門も有り得るからね」

その一喝で沈黙したから問題無し、と銀青様のお墨付き。

ブルー 「有難い戒名を剥奪されたら、ただのスッポンタケだから」
サム  「うんうん、パワーを貰うどころの話じゃねえよ」
シロエ 「でもですね…。出来れば縁を切りたいですから…」
ジョミー「除夜の鐘でキッチリ流さないとね!」

そのために寒い中を来たんだから、と夜の元老寺に集う面々。

マツカ 「心をこめて高圧洗浄でしたっけ?」
ブルー 「そうだよ、南無阿弥陀仏をお唱えしてね」
キース 「来たか、お前たち! 撞くのはいいが、鐘を壊すなよ」
ジョミー「分かってるってば!」

それと法衣のレンタルお願い、と真面目な申し出。
本気でキッチリ流したいんですね?

2015/12/29 (Tue)

 

☆心をこめて流せ


スッポンタケに付き纏われないよう、除夜の鐘で流しておきたい面々。
ジョミー君は法衣のレンタルまで頼む有様、誰もが切実な元老寺。

サム  「さてと、俺も法衣を貸して貰ったし、気合入れて行くぜ」
ジョミー「頑張らないとね、こんな格好までしたんだからさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも小僧さんスタイルだも~ん!」

それにブルーも、お坊さんなの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

シロエ 「会長の見せ場ですからねえ…。緋色の衣が御自慢なだけに」
マツカ 「今年も最初の鐘を撞くのと、最後のですね」

緋色の衣の生徒会長、除夜の鐘を締め括る方も撞くのが恒例。

スウェナ「もうすぐみたいね、キースがテントに行ったから」
サム  「ブルーが撞いたら、後は順番待ちだしよ…」
シロエ 「早くスッポンタケを流して、おぜんざいが食べたいですね」
ぶるぅ 「イライザさん、今年も用意してるよ、お鍋に一杯!」
マツカ 「有難いですよね、冷えますから」

おぜんざいのお接待は嬉しいですよ、と言っている間に…。

サム  「おっ、出て来たぜ! ブルーとキース」
シロエ 「いよいよですね、会長もスッポンタケを流してくれますよ」
マツカ 「南無阿弥陀仏の心で高圧洗浄でしたね」

頑張りましょう、と決意も新たなシャン学メンバー。

ジョミー「ぼくも心をこめないと…。法衣も着たし」
スウェナ「私も南無阿弥陀仏の心で撞くわよ」

流さなくちゃ、と見守る間に、生徒会長がゴーンと撞いた鐘。

サム  「今ので相当、流れた筈だぜ」
スウェナ「そうよね、私たちが流すより強力な筈よ」
シロエ 「高僧だけに、高圧も期待出来ますよね!」
ジョミー「それ、座布団は出ないからね?」

上手いかどうか微妙だから、という評価。

ジョミー「ぼくたちはとにかく、心をこめて!」
マツカ 「流さないと…って、キースの直弟子をですか?」
一同  「「「え?」」」

そういえば…、と顔を見合わせる御一同様。
弟子を流すのはOKですか?

2015/12/30 (Wed)

 

☆流せずに年越し


除夜の鐘でスッポンタケを流さねば、と順番待ちのシャン学メンバー。
ところがマツカ君が言うには、スッポンタケはキース君の直弟子。

マツカ 「流してしまっていいんでしょうか、お弟子さんですよ?」
サム  「そ、それは…。ちょっとヤバイかもしれねえな、うん」
ジョミー「キースが破門したんだったら、いいんだろうけど…」
シロエ 「まだ現役で直弟子ですよね?」

破門したとは聞きませんから、とシロエ君の顔にも不安の色が。

シロエ 「ぼくたちが手出しするというのは、アウトっぽい気が…」
スウェナ「マズイわよねえ、お弟子さんを流してしまうのは…」

どうしようか、と慌てている間に来てしまった順番、ゴーンと撞いて。

ジョミー「…みんな、どうしたわけ? スッポンタケの件」
シロエ 「考えないようにして撞きました…。南無阿弥陀仏で」
マツカ 「ぼくもです。後悔先に立たずですから」

お弟子さんを流すのはマズイでしょう、と皆で食べているおぜんざい。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ おぜんざい、美味しいね!」
シロエ 「もう新しい年ですねえ…」

日付がとっくに変わってますよ、と眺める腕時計。

ジョミー「去年は酷い目に遭わされたけどさ、今年こそは!」
サム  「…縁が切れていねえぜ、スッポンタケ」

流し損ねたままじゃねえかよ、とヒソヒソやっている所へ。

キース 「おい、除夜の鐘が終わったら、本堂で修正会だぞ」
シロエ 「今年も畳で正座ですか?」
キース 「当然だろうが! それと、キッチリ流しただろうな?」

例のヤツを、と訊かれましたが。

マツカ 「そ、それが…。アレはキースの直弟子ですから…」
サム  「弟子を流しちゃヤバイよな、と…」
キース 「流さなかったのか、お前たち!」
シロエ 「そう言う先輩はどうなんです?」
キース 「忙しすぎて忘れ去っていた…」

綺麗サッパリ、と呆然ですけど、生徒会長がゴーンと最後の鐘を。
流し損ねたままで新年、皆様、どうぞ良いお年を~。

2015/12/31 (Thu)





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