☆初日の出にお願い
新年あけましておめでとうございます。
除夜の鐘でスッポンタケを流し損ねた面々、元老寺で迎える初日の出。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう! 起床、起床~!」
シロエ 「もう朝ですか…。改めまして、新年おめでとうございます」
サム 「あんまり目出度くねえぜ、今年は」
ジョミー「思いっ切り流し損なったもんね、スッポンタケ…」
また一年間エライ目に遭って終わるんじゃあ…、とブツブツと。
ジョミー「付き纏われてるのが一人いるしね」
キース 「お前たちが流し損なったんだろうが! 除夜の鐘で!」
マツカ 「キースの弟子だと気付きましたから…」
お弟子さんに他人が口出しどころか手出しはちょっと、と。
マツカ 「今年もよろしくお願いします。お弟子さんの件は」
キース 「待て、アレは俺の管轄になったのか!?」
ブルー 「それっぽいけど? それより、初日の出を拝まないと」
行こう、と生徒会長を先頭に山門へ。
アドス 「皆さん、用意はよろしいかな? 二礼二拍手一礼ですぞ」
一同 「「「はーい!」」」
昇る朝日にパンパン柏手、そして一礼。
アドス 「今年もいい年でありますように…」
一同 (((スッポンタケと縁が切れますように…)))
神頼みくらいはいいであろう、と新年早々、縁切り祈願。
アドス 「それでは皆さん、庫裏でお雑煮とおせちをどうぞ」
イライザ「沢山召し上がって下さいね」
一同 「「「ありがとうございまーす!」」」
御馳走になります、と上がり込んだ庫裏。
ぶるぅ 「美味しいね、おせち!」
スウェナ「豪華版なのが嬉しいわ。和洋中とあるし」
アドス 「一年の計は元旦にあり、皆さんの抱負は如何ですかな?」
シロエ 「今年こそは、と思うことはあります。言えませんけど」
アドス 「ほうほう、言わぬが花ですな」
イライザ「少年よ大志を抱け、ですわね」
皆さん、頑張って下さいね、と激励の宴。
息子さんの弟子の件なんです、とは言わぬが花…。
2016/01/01 (Fri)
☆絵馬にも書けません
元日は元老寺で過ごしたシャン学メンバー、二日はみんなで初詣に。
アルテメシア大神宮へお出掛けですけど、抱えているのは切実な悩み。
ジョミー「絵馬ってさあ…。何を書いてもいいのかな?」
ブルー 「それは自由だけど、スッポンタケと書くのはマズイよ」
シロエ 「キース先輩の弟子だからですか?」
ブルー 「その件もそうだし、第一、スッポンタケなんて…」
絵馬に書く度胸があるのかい、と言われてみれば無かった度胸。
ジョミー「そ、そうだっけ…。書くのは自分だったっけ…」
ブルー 「縁を切りたいと書くにしたって、別れの言葉にしたってね」
サム 「書きたくねえよな、新年早々、あんな単語は」
マツカ 「戒名の方なら何か分かりませんけど、神社ですしね…」
戒名は管轄外でしょう、と常識的な意見。
マツカ 「それに、やっぱりキースの直弟子ですから…」
スウェナ「私たちが勝手に書けないわよねえ、さようなら、って…」
キース 「書いてくれてもいいんだが! 俺としては!」
ブルー 「でもねえ…。普通の弟子じゃないしね、スッポンタケは」
院殿号で大居士だから、と生徒会長、いや銀青様。
ブルー 「そこまでの戒名をつけてしまったら、それなりのケアが」
サム 「アフターサービスってヤツが必要なのかよ?」
ブルー 「破格の待遇はお約束だね、どう考えても」
破門なんかは絶対に無理、と厳しいお言葉。
ブルー 「いくらストーカーと化していたって、まず無理だね!」
ジョミー「じゃあ、ぼくたちが初詣でお願いしても…」
ブルー 「あまり効果は無さそうだけど? それにさ…」
誰かさんが煩悩ゲットに燃えるのが今日、と声をひそめて。
ブルー 「迂闊なことを頼むと回収されちゃうよ?」
シロエ 「除夜の鐘で流れた煩悩を集めに来るんでしたね…」
ブルー 「諦めるのが吉だよ、うん」
キース 「そのようだな…」
普通のことを頼もうじゃないか、とパンパン柏手。
神様に縋るのも無理みたいですね…?
2016/01/02 (Sat)
☆早々に来た人
除夜の鐘で流し損なった上に、初詣でも頼めなかったスッポンタケ。
今年もずるずる引き摺りそうだ、と呻いている内に七草粥の日が来て。
ジョミー「七草粥って、お願い事をしても無駄だっけ?」
ブルー 「無病息災だと思うけど?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しく炊いたから、みんなで食べてね!」
??? 「こんにちはーっ!」
あけましておめでとう、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「みんな、今年もよろしくね! スッポンタケのことも!」
キース 「あんた、忘れていなかったのか!?」
Aブルー「もちろんだよ! 仁王スッポンタケの夢と一緒に年越し!」
そしてしっかり煩悩ゲット、とニコニコと。
Aブルー「公爵に貰ったドリンクが実に凄くってねえ…!」
ブルー 「はいはい、分かった」
Aブルー「それからDVDも素晴らしくってさ、もう最高の!」
姫はじめを大いに楽しんだのだ、と満面の笑顔。
Aブルー「でもって、今日はお正月のことでお願いが…!」
一同 「「「は?」」」
煩悩ゲットは二日の夜に済んだのでは、と顔を見合わせる御一同様。
キース 「あんたの正月恒例の行事は終わっただろうが!」
Aブルー「そうなんだけどさ、お正月って十五日までだよね?」
ブルー 「それが何か?」
Aブルー「十五日に凄い行事があるって聞いたから!」
お尻を叩く行事らしくて…、と言われましても。
一同 「「「お尻?」」」
Aブルー「そう、お尻! スッポンタケの形の棒で叩くらしくて!」
あの有難い形の棒でお尻をパンパン、と妙な話が。
シロエ 「…あのう、それって何処の話ですか?」
Aブルー「この国の行事らしいけど?」
お正月の十五日の行事、と溢れる自信。
Aブルー「ずっと昔から伝わっているらしいよ、あちこちに!」
キース 「…俺は知らんが?」
シロエ 「ぼくも初耳です」
Aブルー「そうなのかい?」
そういう行事がある筈だけど、と大真面目。
正月早々、イヤンな展開?
2016/01/03 (Sun)
☆お粥でDIY
除夜の鐘で流し損ねて、スッポンタケとド腐れ縁なシャン学メンバー。
七草粥を食べている所へソルジャー登場、正月早々アヤシイ話を。
Aブルー「なんて言ったかなあ、粥杖だっけか…。お尻をパンパン」
一同 「「「粥杖?」」」
Aブルー「そう! 十五日にもお粥を食べるんだって?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 小正月だから、小豆粥の日だよ!」
七草粥みたいに、みんなで食べるの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「食べに来たいんだったら、ちゃんと作るよ!」
Aブルー「本当かい!? じゃあ、粥杖も出来るよね?」
ぶるぅ 「えとえと…。粥杖ってなあに?」
Aブルー「お粥を煮る時に使った棒の燃えさしだけど!」
燃え残りの木を使っていたのが始まりらしいし、と嬉しそうに。
Aブルー「お粥を炊くなら特注品で頼むよ、粥杖!」
キース 「待て、その粥杖とか言うのがスッポンタケか!?」
Aブルー「そういう形をしているんだよ!」
超特大の棒でお願い、と輝く瞳。
Aブルー「仁王スッポンタケじゃないけど、うんと大きく!」
シロエ 「ぶるぅはお粥を作るだけだと思いますけど!」
Aブルー「うーん…。日曜大工は得意じゃないとか?」
ぶるぅ 「んとんと…。DIYの趣味は無いけど…」
何か作るの、と全く分かっていないのがお子様。
ぶるぅ 「お粥だったら作るけど…。お粥でDIYって何?」
Aブルー「お粥を炊く前の段階だよ! 炊くための木で!」
特大の粥杖を作って欲しい、と注文が。
Aブルー「スッポンタケの形に削ってくれればいいから!」
ぶるぅ 「…お粥、炊くのに木なんかは…」
いつも使っていないんだけど、と考え込んで。
ぶるぅ 「分かった、こだわりのお粥なんだね! 伝統の!」
Aブルー「そうそう、ぶるぅも分かってくれた?」
ぶるぅ 「美味しく炊くには、それもアリかも…」
キース 「ちょっと待て!」
ガスやIHを使わないなら炭火もあるが、という声が。
練炭なんかもありますよね?
2016/01/04 (Mon)
☆お粥は炊けても
七草粥の日にやって来たソルジャー、十五日のお粥がどうのこうの。
お粥を炊くのに使う木の燃えさし、スッポンタケの形に削ってくれと。
キース 「ぶるぅ、こいつの言うことを真に受けるな!」
シロエ 「そうですよ! お粥を炊くなら方法はきっといくらでも!」
ぶるぅ 「でもでも、薪で炊くお粥も美味しいと思うの!」
本格派の小豆粥が炊けそう、と料理魂に点火した模様。
ぶるぅ 「竈って何処かで借りられるかなあ、ウチには無いし…」
サム 「璃慕恩院ならあるんじゃねえの?」
キース 「馬鹿野郎! 空気を読んで発言しろ!」
今は竈の出番ではない、とキッパリと。
キース 「古い寺なら大概はあるが、今の流れでは歓迎されんぞ!」
サム 「わ、悪ィ…。マジで失言しちまった」
Aブルー「璃慕恩院ねえ…。アレってお寺の行事なのかな?」
シロエ 「もういいですから、帰って下さい!」
Aブルー「まだ、粥杖を頼んでないから! ぶるぅ、出来そう?」
スッポンタケの形の杖、と食い下がっている招かれざる客。
ぶるぅ 「竈でお粥は炊けるけど…。DIYと同時進行は…」
シロエ 「普通は無理です、諦めましょう!」
Aブルー「ちょっと待ってよ、助っ人は駄目?」
一同 「「「助っ人?」」」
Aブルー「そう! ぶるぅはお粥で、DIYは助っ人で!」
それなら粥杖も作れるだろう、と斜めな発言。
Aブルー「こっちのハーレイ、木彫りの趣味は?」
一同 「「「木彫り?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイの趣味なんだけど…。こっちはどう?」
キース 「おい、知ってるか?」
ブルー 「知らないねえ…。無駄に付き合い、長いけどさ」
木彫りなんかは見たことがない、と本当なんだか嘘なんだか。
ブルー 「それにね、仮に木彫りの趣味があったとしても…」
Aブルー「ボランティアでは作ってくれないとか?」
ブルー 「その前に、モチーフ!」
ヘタレにアレが彫れるのか、という質問。
スッポンタケの形に彫るんですよね?
2016/01/05 (Tue)
☆十五日にはコレ
七草粥の日に現れたソルジャー、十五日に炊くお粥に妙なこだわりが。
お粥を炊くのに使う木の燃えさしを彫って、スッポンタケの形にと。
Aブルー「こっちのハーレイに彫れるのかって…?」
ブルー 「そう! スッポンタケの形じゃないだろ、君が言うのは!」
スッポンタケを模した杖ではない筈だ、と生徒会長。
ブルー 「思い出したよ、粥杖ってヤツを! 子宝祈願の!」
一同 「「「子宝祈願!?」」」
Aブルー「そうらしいんだよ、粥杖でお尻をパンパン叩くと…」
子供のいない人でも授かるらしい、と瞳がキラキラ。
Aブルー「是非とも叩いて欲しくってさ! ぼくのお尻を!」
シロエ 「…そ、それじゃ、その杖、スッポンタケじゃなくて…」
キース 「本家本元の方だと思うぞ、御神体の!」
Aブルー「ピンポーン! もう、そのまんまの形だってね!」
だから子授けパワーもバッチリ! と親指をグッと。
Aブルー「そんな有難い行事を知ったら、粥杖をゲットしないとね!」
ブルー 「こっちのハーレイには無理だから! アレを彫るのは!」
スッポンタケでも恥ずかしがりそうなのに、本家本元では…、と。
ブルー 「たちまち鼻血が決壊だね! 彫り始める前に!」
Aブルー「じゃあ、どうすればいいんだい?」
ブルー 「自分で彫れば?」
サイオンを使えば楽勝だろう、と言ってますけど。
Aブルー「それは駄目だよ、自分でアレを彫るなんて!」
ブルー 「一番早いと思うんだけど?」
Aブルー「でもさ、それでお尻を叩くんだよ? 自分のお尻を!」
ブルー 「そのことに何か問題でも?」
Aブルー「侘しいじゃないか、一人エッチをしてるみたいで!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。
Aブルー「一人エッチだよ、セックスの相手がいない時とか!」
ブルー 「黙りたまえ!」
Aブルー「だけど、きちんと言わないと!」
侘しさを分かって貰えないから、とギャーギャーと。
それでどうしろと?
2016/01/06 (Wed)
☆DIYなら自作
ソルジャーが言い出した粥杖なるもの、生徒会長が言うには子宝祈願。
自分で彫れと突き放したら、侘しい気持ちがどうのと文句を。
Aブルー「ぼくは子授けパワーが欲しくて、粥杖を希望で!」
シロエ 「DIYの基本は自作だと思いますけど?」
ジョミー「だよねえ、でないとDIYにならないからさ…」
ドゥ・イット・ユアセルフの略だもんね、という意見。
ジョミー「だから自作が一番だと思う、粥杖か何か知らないけどさ」
サム 「自作と来たら自演っていうのがセットものだぜ、昨今は」
シロエ 「そういえばセットですね、それ」
キース 「よく問題になっているようだな、自作自演は」
ネットの世界で炎上しがちだ、とキース君も頷く自作自演。
キース 「今の御時世、粥杖も流行りの路線でいいと思うが」
Aブルー「どういう意味さ?」
キース 「自作自演は侘しいものだが、当たれば楽しいそうだしな」
Aブルー「…それで?」
キース 「あんたも粥杖を自作すべきだ、そして自演で!」
自分の尻を叩くが良かろう、と見事な打っちゃり。
Aブルー「ちょ、ちょっと…! ぼくの侘しさはどうなると!」
キース 「さっきも言ったが、当たれば楽しい。そういうものだ」
サム 「炎上しなけりゃいいらしいぜ? 自作自演もよ」
Aブルー「炎上しないって…。燃えないわけ?」
それも困る、と慌てるソルジャー。
Aブルー「一人エッチで侘しい上に、燃えないだなんて…!」
キース 「なんだ、炎上希望なのか。ならば問題は全く無いな」
シロエ 「ですよね、普通は炎上したらアウトですから」
サム 「炎上してもかまわねえんなら、自作自演でオッケーだぜ!」
頑張れよな、とサム君の励まし。
サム 「自分で作って尻を叩けばいいわけだしよ」
Aブルー「君たちは分かっていないんだってば!」
キース 「DIYも自作自演も承知だが」
Aブルー「粥杖だよ!」
スッポンタケの形の棒の有難さが…、とブツブツと。
自作自演は駄目ですか?
2016/01/07 (Thu)
☆彫れそうな人は
スッポンタケの形だという粥杖とやら、お尻を叩けば子宝祈願。
欲しいと騒いでいるのがソルジャー、けれども自作は嫌なのだそうで。
Aブルー「いくら流行りでも、自作自演じゃ楽しくないから!」
キース 「だが、俺たちも協力はせん!」
サム 「一番手先が器用なヤツって、シロエだけどよ…」
木彫りはちょっと違うような、と言われたシロエ君、大慌てで。
シロエ 「違うなんてものじゃないですよ! 別物ですから!」
Aブルー「機械で削ってくれてもいいけど?」
シロエ 「それなら、キース先輩ですよ! 相手は木です!」
キース 「どうして俺に話が来るんだ!」
シロエ 「卒塔婆削り器、前に使っていませんでしたか?」
電動のヤツ、という指摘。
シロエ 「アドス和尚にバレて、叱られたと聞いたような気が…」
キース 「あれはミスった卒塔婆を削る道具だ、木彫りとは違う!」
Aブルー「卒塔婆削り器では彫れないのかい? スッポンタケは」
キース 「彫刻用ではないからな!」
Aブルー「うーん…。すると、やっぱり…」
一同 (((やっぱり…?)))
今度の犠牲者は誰だろうか、とガクブルですけど。
Aブルー「ぼくのハーレイしかなさそうだねえ!」
キース 「そうか、あんたの世界でやるのか! 良かったな!」
小正月は平日だから、丁度良かった、とキース君。
キース 「来て貰っても、俺たちは普通に登校の日だし」
Aブルー「出席義務は無いだろう? その日は休みでいいじゃないか」
一同 「「「え?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイも連れて来るんだし、賑やかにいこう!」
「お粥を炊くので休みます」と欠席届を、とニコニコと。
Aブルー「でもって、粥杖! ぼくのハーレイが心をこめて!」
シロエ 「彫るんですか!?」
Aブルー「もちろんだよ! そして、粥杖でぼくのお尻を!」
キース 「それに付き合えと言うのか、あんた!」
どうしろと、と慌てふためくシャン学メンバー。
粥杖、付き合わされますか?
2016/01/08 (Fri)
☆大量に炊きたい
小正月の日にお粥を炊いて、燃えさしの木で作る粥杖とやら。
お尻を叩けば子宝祈願になるというブツ、作りたいのがソルジャーで。
Aブルー「お粥を沢山炊くとなったら、木だって沢山要るわけで!」
キース 「それで俺たちを動員する気か!?」
Aブルー「人海戦術は基本だよ! 立派な粥杖を作るためには!」
シロエ 「でも、ぼくたちは学校なんです! 平日ですから!」
Aブルー「さっきも言ったよ、休めばいいって!」
出席義務なんか無いくせに、と痛い所をグッサリと。
Aブルー「とにかく、小正月には粥杖! お尻をパンパン!」
ブルー 「叩かれすぎて壊してしまえば?」
その迷惑な君のお尻、と生徒会長が睨んでますけど。
Aブルー「壊れるくらいのパワーが欲しいね、粥杖で!」
ブルー 「だったら、君たちだけでやったらいいだろう!」
Aブルー「大きな粥杖が欲しいんだってば、立派なヤツが!」
二人分のお粥じゃ薪の量もたかが知れてる、とソルジャー、反撃。
Aブルー「これだけの面子で炊くんだったら、薪もドカンと!」
キース 「ぶるぅ、小豆粥はIHで炊いてくれ!」
シロエ 「ガスでもいいです、練炭でも!」
サム 「炭火でいくって手もあるぜ」
美味く炊ければ何でもいいぜ、とサム君も。
サム 「木はやめとけよな、面倒なことになりそうだしよ」
ぶるぅ 「んとんと…。だったら、IHにする?」
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくの粥杖は!?」
ぶるぅ 「DIYでしょ、お粥は関係ないと思うけど…」
Aブルー「お粥を炊いた木の燃えさしが要るんだよ!」
それを使わないと粥杖にならない、と大慌て。
Aブルー「だから頼むよ、お粥は木で!」
キース 「騙されるな、ぶるぅ! IHか炭火か練炭だ!」
シロエ 「それにガスです、都市ガスかプロパンでお願いします!」
ぶるぅ 「薪で炊くのも美味しいんだよね…」
Aブルー「その線で!」
ぶるぅも美味しいお粥がいいよね、と煽ってますけど。
さて、炊くには…?
2016/01/09 (Sat)
☆屋上で炊けます
小正月の日に炊く小豆粥。それに使った木の燃えさしで作るのが粥杖。
お尻を叩けば子宝祈願、スッポンタケの形にしたいと願うソルジャー。
Aブルー「木で炊くお粥がいいと思うよ、美味しいのなら!」
ぶるぅ 「DIYをしなくていいなら、そうしようかな?」
キース 「やめるんだ、ぶるぅ! 薪だけはやめろ!」
ぶるぅ 「でも、薪で炊いたら美味しいから…」
竈が無くても炊けそうだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は考え中。
ぶるぅ 「大きなお鍋と焚火があったら、出来そうだけど…」
Aブルー「それにしようよ、此処の屋上で!」
シールドは任せてくれたまえ、とソルジャー、やる気。
Aブルー「屋上の床が焦げないように、ちゃんとシールド!」
ぶるぅ 「此処で炊けるんなら、便利だよね…」
Aブルー「お鍋と薪のアテはあるのかい?」
ぶるぅ 「えっとね、お鍋は借りられると思うの!」
マザー農場で借りて、薪もゲット、と笑顔全開。
ぶるぅ 「お粥、炊きたくなって来たから、貸して貰うね!」
シロエ 「待って下さい、それじゃ粥杖が出来ちゃいますよ!」
ぶるぅ 「んとんと…。粥杖を作りたいんでしょ?」
Aブルー「作りたいねえ、超特大のを!」
ぶるぅ 「うんと大きな薪も要る?」
Aブルー「お願いしたいね、仁王スッポンタケみたいなのを!」
1メートルはある粥杖にしたい、と勝手に進んでゆく話。
Aブルー「きっと立派なほどパワーも凄いし!」
ぶるぅ 「分かった、それじゃ注文しとくね! 大きな薪!」
一同 「「「うわー…」」」
エライことになった、と顔面蒼白の面々ですけど。
ぶるぅ 「楽しみにしててね、小正月には美味しいお粥!」
Aブルー「欠席届も忘れずにね!」
キース 「本気で俺たちを巻き込むつもりか!」
Aブルー「いいじゃないか、君の弟子なんだから」
キース 「弟子?」
Aブルー「スッポンタケだよ!」
スッポンタケは君の直弟子じゃないか、とキッツイ一言。
またしても腐れ縁ですか…。
2016/01/10 (Sun)
☆無関係な直弟子
小正月には小豆粥を炊いて、燃えさしの木で作る粥杖とやら。
お尻を叩けば子宝祈願な代物だけに、スッポンタケの形がいいそうで。
Aブルー「スッポンタケはキースの弟子だし、深い御縁だよ!」
シロエ 「キース先輩に限定の御縁だと思いますが!」
キース 「シロエ! 貴様は俺を見捨てるのか!」
サム 「悪ィけどよ…。俺もトンズラさせて貰うぜ、その御縁はよ」
お前限定でいいんじゃねえの、とサム君も逃亡する模様。
サム 「お前が戒名をつけたわけだし、俺じゃねえしよ…」
ジョミー「ぼくも全然関係無いよね、キースの弟子だし…」
マツカ 「キース限定の御縁でしょうね、スッポンタケに関しては」
キース 「ちょっと待て!」
なんて薄情なヤツらなんだ、と慌てふためく副住職。
キース 「縁もゆかりも無いわけなかろう、お前たちだって!」
スウェナ「だけど、実際、無関係よ? 私の弟子じゃないんだもの」
シロエ 「そういうことです。キース先輩だけで充分です」
小正月の日は頑張って下さい、と激励が。
シロエ 「お粥を沢山炊くそうですから、十人前ほど一気食いで!」
ジョミー「前の日から食事を抜いておいたら、きっといけるよ!」
サム 「頑張れよな! 可愛い弟子のためなんだからよ」
俺たちは普通に登校するから、と切り捨てモード。
サム 「んじゃ、俺たちはそういうことにさせて貰うぜ」
キース 「いや、まるで無関係ではないと思うが!」
シロエ 「見苦しいですよ、キース先輩」
キース 「いいや、キッチリ御縁はある筈だ!」
何度スッポンタケの供養をしたんだ、というツッコミ。
キース 「毎回、出席している筈だぞ、お前たちは!」
Aブルー「そうなんだよねえ、いつも手伝って貰っているから…」
キース 「粥杖も当然、参加すべきだ! スッポンタケなら!」
Aブルー「無視しないでよ、今年の初イベントだし!」
今年最初のスッポンタケの晴れ舞台だから、という主張。
粥杖、仏教イベントですかね…?
2016/01/11 (Mon)
☆お寺とは無関係
小正月に炊く小豆粥ですけど、それに使った木で作るのが粥杖。
子宝祈願なスッポンタケの形にしたいソルジャー、意気込んでまして。
Aブルー「今年最初のスッポンタケなイベントだからね、粥杖は!」
キース 「俺の可愛い弟子の晴れ舞台だ、お前たちも出ろ!」
シロエ 「待って下さい、それはお寺の行事ですか?」
キース 「なんだと?」
シロエ 「お彼岸やお盆は分かりますけど、小正月とかは…」
お寺の行事じゃないような気が、とシロエ君の指摘。
シロエ 「法要があるとも聞きませんしね、粥杖の方も」
サム 「そういや、俺も知らねえなあ…」
Aブルー「お寺の行事じゃないのかい? 小正月って」
ブルー 「神社の方だと思うけど? 小正月だけに」
お正月は神社の管轄だから、と生徒会長、キッパリと。
ブルー 「だから小正月の法要は無いね、これというヤツは」
シロエ 「やっぱりそういうオチですか…」
スウェナ「それじゃ、キースだけの問題かしら? スッポンタケでも」
サム 「そうだと思うぜ、個人的な法事っていうヤツだよな」
キースだけ出ればいいんじゃねえの、と突き放し。
サム 「アレだぜ、子供のピアノの発表会とか、そんな感じで」
シロエ 「でなきゃ小学校とかの運動会ですね!」
ジョミー「親は必死に撮影するけど、他人はどうでもいいんだね!」
スウェナ「お弟子さんの晴れ舞台だもの、キースが出れば充分よ」
マツカ 「ぼくたちは無関係ですね」
学校に行くことにしましょうか、とマツカ君。
マツカ 「個人的な法事に他人が出るのはマズイですから」
サム 「うんうん、遠慮するのが筋ってモンだぜ」
キース 「勝手に話を進めるな!」
Aブルー「そうだよ、キースもなんとかしてよ!」
君の直弟子のイベントじゃないか、とソルジャーも必死。
Aブルー「人は多いほどいいんだからさ!」
キース 「任せろ、神と仏はセットだ!」
小正月でもオッケーな筈、という台詞。
この展開はマズイですかね…?
2016/01/12 (Tue)
☆お寺でもオッケー
ソルジャーが欲しくてたまらない粥杖、小正月の小豆粥にゆかりの品。
スッポンタケの形を希望なだけに、キース君任せにしたい所ですが。
キース 「小正月の法要というヤツは無いが、禁止でもないぞ」
シロエ 「でもですね! お正月は神社だと会長だって!」
キース 「神と仏はセットものだと言った筈だが?」
毎年恒例の七福神巡りはどうなんだ、と副住職が持ち出したイベント。
キース 「あれは寺だぞ、神社は全く無関係だが?」
Aブルー「そう言えばそうだね、いつもお寺に行くもんね!」
福笹を貰って七福神巡り、とソルジャーも頷く節分の行事。
Aブルー「お坊さんが大勢待機してるけど、巫女さんだって!」
キース 「だろう? 神と仏がセットな証拠だ、あのイベントは!」
一同 「「「うっ…」」」
確かに行き先はお寺だった、と反論出来ない七福神巡り。
キース 「七福神と言えば神様なんだぞ。しかしお寺の主催なんだ!」
Aブルー「神様と仏様は本当にセットものなんだね!」
キース 「この国ではそういう解釈だな」
お寺の境内に神社があるのも当たり前、と更なる攻撃。
キース 「璃慕恩院にだって神社があるんだ、大人気の!」
サム 「あー…。護摩焚きの祈願で人気のヤツな」
シロエ 「サム先輩! 変なフラグを立てないで下さい!」
小正月から逃げられなくなってしまいます、という絶叫。
シロエ 「ぼくたちは無視して登校するんですから!」
ジョミー「そうだよ、死亡フラグが立つってば!」
サム 「いけねえ、今の台詞は無しな!」
キース 「フラグを立てた自覚があるなら、リーチだろうが」
せっかくのフラグは大切にしろ、と副住職の睨み。
キース 「今のがスッポンタケのフラグだ、諦めるんだな」
シロエ 「なんですか、それ!?」
キース 「法事にようこそ、とスッポンタケが呼んでいるんだ!」
Aブルー「小正月のね!」
みんなで粥杖を供養しようよ、とソルジャーのお誘い。
思い切り、リーチ?
2016/01/13 (Wed)
☆嫌すぎるフラグ
小正月には小豆粥を炊いて粥杖ゲット、というのがソルジャーの野望。
逃げたいシャン学メンバーですけど、スッポンタケなフラグだとか。
キース 「いいな、小正月の日はスッポンタケのために粥杖だ!」
Aブルー「ありがとう、キース! 他のみんなも来てくれるんだね!」
シロエ 「ぼくたちは遠慮したいんですけど!」
サム 「平日で学校も普通にあるしよ、忙しいわけで…」
キース 「やかましい! お前が立てたフラグだろうが!」
スッポンタケで死亡なフラグ、と副住職のゴリ押し。
キース 「小正月は此処に集合だ! そして屋上で小豆粥を炊く!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マザー農場で揃えて貰うよ、薪とか!」
Aブルー「頼もしいねえ、後はぼくのハーレイが粥杖作り、と」
うんと大きい木を用意しておいて、とソルジャーの注文。
Aブルー「仁王スッポンタケみたいに大きな粥杖がいいから!」
ぶるぅ 「うん、分かった! 1メートルほどのを作るんだね!」
DIYを頑張ってね、とお子様、ニコニコ。
ぶるぅ 「マザー農場には色々あるから、きっと大丈夫!」
Aブルー「感謝するよ、ぶるぅ! それにキースも!」
それじゃ小正月にまた会おう、と消え失せた姿。
ジョミー「ちょっと待ってよ、本気でぼくたちも粥杖なわけ?」
キース 「何か文句があるのか、貴様?」
俺はスッポンタケの師僧だからな、と開き直りの副住職。
キース 「可愛い弟子の法要となれば、盛大に!」
シロエ 「でも、ぼくたちは無関係です!」
キース 「無関係も何も、腐れ縁だろうが!」
除夜の鐘で流そうと企画したよな、と痛い所をグッサリと。
キース 「俺にとってはストーカーだが、お前たちも一蓮托生だ!」
シロエ 「そういう趣味はありませんってば!」
キース 「法要を仕切る俺が決めたら、後は実行あるのみで!」
ジョミー「仕切るわけ?」
キース 「師僧だからな!」
小正月は此処で法要だ、と嫌なフラグが。
粥杖、決行みたいですね?
2016/01/14 (Thu)
☆仕切るのは無理
ソルジャーの野望、小正月の日に小豆粥を炊いて粥杖ゲット。
とうとう小正月がやって参りまして、スッポンタケだけに法要な仕様。
ジョミー「なんで暗い内から集合なわけ?」
シロエ 「例の迷惑な人も来ていませんよ?」
日の出前に集合は早すぎるのでは、と文句が出ていますけれど。
キース 「俺が仕切ると言っただろう! 法要だからな!」
サム 「でもよ、相手はあいつらだぜ? 手に負えるのかよ?」
キース 「最初から無理は承知だが?」
あの馬鹿に勝てるわけがなかろう、という副住職の発言。
キース 「だから法衣も着てはいないし、お袈裟も無しだ!」
シロエ 「待って下さい、その普段着で法要ですか?」
キース 「法要は単なる口実だからな!」
でないと貴様たちが逃げ出すんだ、とキッパリと。
キース 「スッポンタケの法要だと言えば逃げんだろうが!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お粥は沢山炊くのが美味しいもんね!」
シロエ 「ぼくたち、騙されたんですか?」
キース 「まるで騙してもいないがな…」
とりあえず法要の会場は清めておこう、と屋上で読経。
キース 「願我~身浄~如香炉~…願我~心如~智慧火…」
シロエ 「どうなんですか、サム先輩?」
サム 「定番中の定番だよなあ…。本気だぜ、キース」
ぶるぅ 「シーッ! お経は邪魔しちゃ駄目なの!」
キースは真面目にやってるんだから、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「お経が済んだら、お粥の用意をしなくっちゃ!」
ジョミー「粥杖ってヤツの?」
ぶるぅ 「そっちは用意が出来てからなの!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
これで済んだぞ、と見回しまして。
キース 「ぶるぅ、小豆粥の準備を始めてくれ」
ぶるぅ 「うんっ! お日様も昇って来たしね!」
シロエ 「ということは、そろそろ例の人たちが来ますか?」
ブルー 「来るだろうねえ、寝過ごさなきゃね!」
みんな覚悟をしておくように、と言われましても。
どう覚悟すれば?
2016/01/15 (Fri)