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シャングリラ学園つれづれ語り

☆春と言えばお彼岸


さて、三月。雛祭りなんかもあるわけですけど、そうじゃない人も。
殆どが男性なのがシャン学メンバー、どちらかと言えばスルーな面々。

シロエ 「キース先輩、今月は春のお彼岸ですよね?」
スウェナ「そうよね、春分の日がお中日だったかしら?」
サム  「合ってるぜ、それで。太陽が真西に沈む日だからよ…」

お浄土を思うには丁度いい日で、と抹香臭い解説が。

サム  「阿弥陀様のお浄土は西にあるから、ドンピシャなんだぜ」
シロエ 「そうなんですか…。って、お浄土は西に限定ですか?」
ブルー 「阿弥陀様ならそうなるね。西においでだから」
スウェナ「ひょっとして、他にもあったりするの?」

阿弥陀様が西なら東にあるとか、とスウェナちゃんの質問ですけど。

キース 「あるらしいぞ。管轄は阿弥陀様ではないが」
ジョミー「ええっ? ぼくはそんなの初耳だけど!」
ブルー 「真面目に勉強してないからだよ、坊主の基礎を!」
サム  「俺たちの宗派に関係なくても、基本だよなあ?」
キース 「まったくだ。薬師如来も知らないようでは、話にならん」

お薬師様は東においでで、お浄土も…、と副住職。

キース 「東にあるんだ、瑠璃光浄土というヤツが」
シロエ 「それもお浄土なんですか?」
ブルー 「阿弥陀様のとは別物だけどね、お浄土だねえ…」
??? 「本当かい!?」

お浄土は二つあるのかい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「それは耳より情報なのかな、二つだなんて!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「何処って、ぼくのシャングリラから来たんだけれど?」

いつもの調子で覗き見してた、と悪びれもせずに。

Aブルー「お彼岸と聞こえて来たからねえ…」
キース 「それがどうした!?」
Aブルー「スッポンタケだよ、お彼岸には法要がつきものだろう?」
一同  「「「す、スッポンタケ…」」」

またアレなのか、と一同、唖然呆然。
早くもキノコのシーズン到来?

2016/03/01 (Tue)

 

☆季節外れはお断り


三月と言えば春のお彼岸、春分の日なお中日は太陽が真西に沈むもの。
そのお彼岸には法要がつきものだから、と来たのがソルジャー。

Aブルー「スッポンタケの法要、今回もお願いしなくちゃね!」
キース 「まだ早すぎると思うがな?」

スッポンタケが出る季節ではない、と副住職の反撃が。

キース 「シーズンだったら諦めもするが、季節外れは論外だ!」
Aブルー「そういうことになるのかい?」
キース 「当然だろうが、あんな常識外れのモノは!」

真っ当な仏様でも、年忌法要などは日が決まっている、とピシャリ。

キース 「この日あたりになりますから、とお知らせをだな…」
サム  「寺から出すよな、年の初めに一斉に」
ブルー 「檀家さんにも都合があるしね、法要の日は」

前倒しするのはオッケーだけれど、遅れるのは駄目、と銀青様。

ブルー 「だから早めに日を決めて押さえておかないと…」
キース 「断られることもあるわけだ。既に予約が一杯です、とな」
Aブルー「でもさ…。スッポンタケは凄く偉いんだろう?」

最高の戒名を持っている筈で、とソルジャーも負けず。

Aブルー「真っ当な仏様にも負けない筈だよ、あの戒名は!」
キース 「そうかもしれんが、季節外れは禁止だ、禁止」

真冬にお盆が無いのと同じだ、と指をビシィ! と。

キース 「秋はともかく、春のお彼岸は却下させて貰う!」
Aブルー「うーん…。でも、お浄土は二つあるんだよね?」

東にもあると聞いたけど、と蒸し返す話。

Aブルー「阿弥陀様とは違うらしいけど、東にあるって…」
キース 「東にあったら何か問題でもあると言うのか?」
Aブルー「そこなんだよねえ、けっこう重要!」

此処は地球だと思うんだけど、と指差す足元。

キース 「間違いなく地球という星だが?」
Aブルー「だよねえ、だったら反対側も地球でさ…」
一同  「「「反対側?」」」

どういう意味だ、と謎な反対側。
お浄土が二つというのと、何か関係ありますか?

2016/03/02 (Wed) 

 

☆真夏のサンタクロース


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を、と出て来たソルジャー。
季節外れだからお断りだと断られたのに、地球の反対側がどうこうと。

Aブルー「反対側だと思うんだよねえ、下半分は」
一同  「「「下半分?」」」
Aブルー「そう、下側! 二つに分けた時の半分!」

地球は丸いから、と足元の方を指差しまして。

Aブルー「こっち半分を北半球とか言うんだよねえ、この世界では」
キース 「その通りだが、北半球がどうかしたのか?」
Aブルー「北側はどうでもいいんだよ! 残り半分!」

南半球の方が問題、と言われましても。

キース 「南半球に何があると言うんだ、あんた」
Aブルー「とても大切なモノがあるんだよ、真冬のお盆!」
一同  「「「お盆?」」」

それはとっくに過ぎたのでは、と誰もが振り返るお盆なるもの。

サム  「お盆だったら、もう終わったぜ? 八月によ」
キース 「暑い盛りに死ぬ目に遭ったが? 卒塔婆書きで」
Aブルー「分かってるけど、その八月の南半球はどうなのさ?」

あっちじゃサンタクロースが夏に来るんだろ、という話。

Aブルー「ノルディに聞いたよ、クリスマスカードも夏仕様!」
マツカ 「そういえば、そういうカードも来ますね…」
シロエ 「来るんですか!?」
マツカ 「南半球にお住まいの方から、父や母宛に」

サンタクロースがサーフィンしてます、という強烈なカード。

マツカ 「他にも色々…。サングラスのサンタクロースとか」
サム  「マジかよ、それでもサンタクロースなのかよ?」
マツカ 「あちらでは夏のイベントですから…」
Aブルー「そこが大切! サンタクロースは夏のモノ!」

南半球ではそれが常識、と言うソルジャー。

Aブルー「サンタクロースが夏に来るなら、お盆の季節は?」
シロエ 「…もしかしなくても、冬なんでしょうか…?」
Aブルー「それ以外にどんな季節があると?」

南半球では真冬がお盆、と正論が。
お浄土が二つと結び付きますか、この話?

2016/03/03 (Thu) 

 

☆真逆もあります


ソルジャーが言うには、南半球では真冬になるのがお盆の季節。
もう間違いなく本当なだけに、ツッコミ所が無いというほど正論すぎ。

Aブルー「いいかい、あっちは真冬がお盆! だったら今は?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「今の季節は、南半球だと何なのか、って話だよ!」

八月が真冬になると言うなら、三月は、という質問で。

シロエ 「え、えっと…。秋…なんでしょうか?」
キース 「そうなるだろうな、春とは逆になる筈だ」
Aブルー「ほらね、あっちは秋なんだよ! 地球の下の半分は!」

秋はキノコのシーズンで…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「つまり、スッポンタケのシーズン! たった今も!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「驚かなくても、秋ならスッポンタケだよねえ?」

季節外れじゃないってわけで、と膝をズズイと。

Aブルー「だから、春のお彼岸だってオッケー! スッポンタケは!」
キース 「何処からそうなる!」
Aブルー「こっちが春でも、下半分は秋だから!」

あっちじゃ真冬のお盆もあるし、と指差す足元。

Aブルー「少しも常識外れじゃないねえ、春にスッポンタケだって!」
キース 「しかし、こっちが舞台になるんだ! こっちが基本だ!」
Aブルー「どうなんだか…。君が自分で言ったんじゃないか」
キース 「何をだ?」
Aブルー「お浄土は二つあるってね! 東にも一つ!」

耳より情報だと思って聞いていたけど、早速出番が、と拳をグッと。

Aブルー「東は西の反対側だし、真逆でも並び立つってことで!」
キース 「そ、それで…?」
Aブルー「下半分の地球の季節も、充分に並び立つんだよ!」

仏様の世界とやらでは…、と釈迦に説法、そんな雰囲気。

Aブルー「常識に囚われて道を踏み外さないで欲しいね、本職が!」
キース 「…俺が踏み外していると言うのか?」
Aブルー「そう見えるけど?」

自分の物差しで測りまくりで、とキッツイ一言。
もしやソルジャーの勝ちですか?

2016/03/04 (Fri)

 

☆真逆なシーズン


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を、と出て来たソルジャー。
季節外れだから駄目だと言われて、持ち出したのが二つのお浄土ネタ。

Aブルー「お浄土が東と西にあるなら、真逆の季節も本物だから!」
キース 「し、しかし…。此処では実際、春なわけだし…」
Aブルー「自分の物差しで測るからだよ、常識なんかに囚われて!」

もっと柔軟な発想をしないと、どんどん道を踏み外すから、と。

Aブルー「救える魂も救えなくなるよ、固い頭をしてたんじゃあ!」
キース 「あんたにだけは言われたくないが!」
Aブルー「だって、スッポンタケの法要を断るんだから…」

君の一番弟子の法要なのに、とツッコミが。

Aブルー「弟子の出世を妨げるなんて、どうかと思うよ」
キース 「だが、季節外れの法要はだな…。しないというのが常識で」
Aブルー「また常識って言ってるし! 真冬のお盆も本物なのに!」

君の頭の中では、お盆は夏しかないんだろうか、とジロジロと。

Aブルー「地球の反対側の国には、お寺は存在しないのかい?」
キース 「馬鹿を言うな、馬鹿を! 罰当たりめが!」

世界のあちこちで布教もするし、法要だって、と副住職。

キース 「お寺もあるんだ、信者さんがおいでの所には!」
サム  「うんうん、けっこう多いんだぜ。璃慕恩院の系列の寺は」
Aブルー「ほらね、だったら真冬にお盆をやってるじゃないか!」

地球の下半分の国に行けば、と足元をビシィ!

Aブルー「其処のお寺の人が聞いたら、どう言うだろうねえ…」
キース 「何をだ?」
Aブルー「三月にスッポンタケの法要をしてくれないことだよ!」

向こう側では充分、法要が出来るシーズンだから、と言われてみれば。

キース 「そうなる…のか? 秋ならスッポンタケの季節か…?」
シロエ 「秋だってことは、シーズンでしょうね」
Aブルー「ド真ん中だと思うけれどね?」

それでも法要を断るのか、という台詞。
今の季節が秋な所は、確かに存在してますね…?

2016/03/05 (Sat) 

 

☆反対側でお願い


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を希望なソルジャー、説法中。
地球の反対側では季節が逆様、こちらの春は秋だというのが論点で…。

Aブルー「反対側のお寺に出掛けて、頼めば出来ると思うんだよ!」
キース 「何を頼む気だ!?」
Aブルー「もちろん、スッポンタケの法要! 秋なんだから!」

そっちじゃ秋のお彼岸だしね、という理論。

Aブルー「戒名があれば出来るんだろう? 法要ってヤツは」
キース 「そ、それはそうだが…」
Aブルー「だったら、あっちで頼んでもいいよ? 紹介よろしく!」

お坊さんの知り合いは君たちしかいないものだから、と。

Aブルー「下半分の何処かのお寺に紹介してくれたら、行ってくる!」
キース 「スッポンタケの法要にか!?」
Aブルー「そうだよ、立派な戒名だって披露出来るし!」

倫王院殿法界善根大居士、と長い戒名をスラスラと。

Aブルー「滅多にないほど凄いんだろう? ぼくも鼻が高いよ」
キース 「待て、俺が紹介するということは…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
キース 「その戒名の出処を調べに出て来るかも…」

院殿号はそうそう出さない、と悪い顔色。

キース 「俺が電話に出たならいいが、親父やおふくろが出た時は…」
サム  「あー…。バレるかもなあ、キースがつけた戒名なのがよ」
キース 「バレるかもどころか、確定だ!」

俺は間違いなく吊るし上げの刑だ、とガクガクブルブル。

キース 「いったい誰に院殿号を出したんだ、とクソ親父が!」
ブルー 「細かいことだけど、アドス和尚はクソではないよ」
サム  「この件に関しちゃ、真っ当な反応ってことになりそうだぜ」
シロエ 「キース先輩の一生の間に、二度目は無さそうですしね」

院殿号とかいうのを出す機会、と此処でも門前の小僧が登場。

シロエ 「誰に出したか、訊くのが筋です」
サム  「プロなら訊くぜ」

出した理由とか、その辺までな、と。
アドス和尚はプロのお坊さん、訊いて当然…。

2016/03/06 (Sun)

 

☆問題すぎる弟子


地球の反対側では逆様な季節、そっちに行ったらスッポンタケの時期。
お彼岸の法要はそっちでもいい、と言うソルジャーですけど…。

ブルー 「院殿号を出した理由を吐かされるのは間違いないね」
サム  「アドス和尚も真面目だしよ…。坊主としてはよ」
シロエ 「誰に出したのかも訊かれますよね、レアすぎですから」
キース 「…そ、それは非常に困るんだが!」

出した理由も、出した相手も、と副住職なキース君、顔面蒼白。

Aブルー「普通に喋ればいいと思うけど? 君がつけたんだし」
スウェナ「そう言えば弟子よね、スッポンタケは」
シロエ 「お弟子さんのフォローは師僧の仕事じゃないんですか?」

きちんと説明しましょうよ、と面白半分に煽る人まで。

シロエ 「弟子を取りました、で通りますから!」
サム  「かなり斜めな弟子だぜ、アレは」
ジョミー「人間じゃないしね、ペットだったらまだマシだけど…」
マツカ 「ペットは霊園もありますからね」
ブルー 「お葬式も珍しくなくなったからね、昨今は」

でもスッポンタケはどうだろう、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「まだ聞かないねえ、キノコ相手のお葬式だの霊園だのは」
Aブルー「忘れないで欲しいね、お葬式ならキースがやったよ!」
一同  「「「あー…」」」

あったっけな、と誰もが遠い目。

シロエ 「後付けでお葬式でしたね、スッポンタケは…」
マツカ 「霊園は無いみたいですけどね…」
サム  「時間の問題かもしれねえぜ。アドス和尚にバレたらよ」

キッチリ始末をつけろってことで、と肩をブルッと。

サム  「院殿号まで出しちまってるし、墓石も建立しろとかよ…」
シロエ 「そうなるんですか!?」
サム  「戒名の格が違い過ぎるのがヤバイしよ…」
Aブルー「お墓を建てて貰えるのかい、元老寺に?」
キース 「ま、待て! れ、霊園は確かにやってるが…!」

そして親父が仕切ってやがるが、と大慌て。
墓石建立、アドス和尚には美味しい話?

2016/03/07 (Mon) 

 

☆お金で済むなら


地球の反対側では秋なのが今で、スッポンタケの法要も出来る雰囲気。
ソルジャーは紹介して欲しそうですけど、キース君にはリスクが高め。

キース 「院殿号が親父にバレたら、墓石は俺の責任なんだ!」
サム  「やっぱ、そういうオチだよな…。供養塔とかよ」
ブルー 「供養塔で来るんじゃないのかい? ゴージャスだから」
サム  「スッポンタケを纏めて供養も出来るしよ…」

出て来たヤツは端から供養で…、とサム君も頷く供養塔。

サム  「いいんでねえの? キースのポケットマネーだし」
Aブルー「本当かい!? そんな素敵なものをキースが?」
キース 「俺は建てたくないんだが! しかし、親父が…」

小遣い稼ぎに建てさせるだろう、とガクブルと。

キース 「墓石ならマシだが、供養塔は…。正直、俺の懐が…」
Aブルー「お金だったら用立てるよ?」
キース 「供養しろとか言ってくるんだろうが、その費用で!」
Aブルー「それはまあ…。供養塔を建てるんだったら、法要も…」

もちろんあるよね、と喜色満面。

Aブルー「スッポンタケのためになるなら、いくらでも!」
キース 「そ、そうか…。だったら、親父にバレたとしても…」
Aブルー「安心だってば、お金のことは任せてくれれば!」

ノルディがいくらでも出してくれるし、とウキウキで。

Aブルー「それじゃ、頼んでくれるかな? 下半分のお寺に」
キース 「分かった、話を通しておこう」

院殿号がバレても金の工面が出来るなら…、と言ってますけど。

シロエ 「キース先輩、お金だけの問題なんですか?」
サム  「何か忘れていねえか、キース?」
キース 「親父だったら、ある意味、金の亡者だが?」
ブルー 「それよりも前に、住職だけどね?」

そっちの方は、とツッコミが。

ブルー 「院殿号を出した理由を言わされるよ?」
キース 「それがあったか…」
サム  「言えるのかよ?」

その場のノリで出しただなんて、という指摘。
ヤバすぎるかも?

2016/03/08 (Tue) 

 

☆事情がバレたら


スッポンタケの法要には向かないらしい春のお彼岸、季節外れだとか。
けれど地球の反対側なら季節は秋で、そちらのお寺なら出来そうで。

キース 「やはり親父にバレた時には、危なそうだな…」
サム  「院殿号はヤバすぎだって! 滅多に出さねえヤツだから」
ブルー 「アドス和尚でも、出した経験があるか危ないものだよ」

本当に凄い人にしか出さない戒名だから、と深い溜息。

ブルー 「それを無断で出したなんてね…。考えもせずに」
シロエ 「鯨の戒名のパクリですしね、その辺もヤバくないですか?」
ブルー 「ヤバイだろうね、院殿号でパクリはねえ…」

せめて自分で考えていれば、とキース君をジロリ。

ブルー 「アドス和尚にバレるよ、全部。…言わされたらね」
サム  「逆さ吊りにしてでも吐かせそうだぜ、その辺、全部」
キース 「不吉なことを言わないでくれ…!」

言霊というのもあるんだから、と肩をブルッと。

キース 「供養塔を建てて金だけで済むなら、と思ったが…」
Aブルー「駄目なのかい、スッポンタケの法要を頼むというのは?」
キース 「俺も命が惜しいんだ! まだ死にたくない!」

親父は本気で殺しにかかる、と顔面蒼白。

キース 「しかも命が消える代わりに、一生、親父の奴隷なんだ!」
サム  「ありそうだよなあ、殺すよりずっと得だしよ」
シロエ 「面倒な用事は全部押し付けて、楽隠居ですね」
ジョミー「そういうチャンスを狙ってそうだよ、普段から」

キースが思い切り失敗するのを…、とジョミー君までが。

ジョミー「スッポンタケを弟子にしたのがバレちゃったらさ…」
シロエ 「キース先輩も終わりでしょうね、色々な意味で」
Aブルー「じゃあ、法要は?」

頼んで貰えないんだろうか、とブツブツと。

Aブルー「とっても期待してたのに…」
キース 「悪いが、俺にも事情というのが…」
Aブルー「うーん…」

いいアイデアだと思ったんだけど、と言われましても。
命あっての物種ですしね?

2016/03/09 (Wed) 

 

☆カモだそうです


スッポンタケの法要には向かない春のお彼岸、季節外れが問題らしく。
秋の季節な地球の反対側でやる案、キース君の命がヤバそうで…。

Aブルー「季節の問題はクリア出来たと思ったんだけどな…」
キース 「自力で他所を当たってくれ。頼みたいなら」
Aブルー「なるほどね…。飛び込みでお願いしに行けばいいと!」

ぼくなら地球の反対側でも一瞬だから、と手をポンと。

Aブルー「院殿号なら、断られないよね? 物凄い仏様だから!」
キース 「逆に喜んで貰えるだろう。一種のカモだ」
Aブルー「カモって、どういう意味なのさ?」
キース 「仏様の格に見合った法要を、と値を吊り上げられる」

御布施の額が半端ないから、という説明。

キース 「ほぼ間違いなくいけるだろう。何処の寺でも」
Aブルー「えーっと…。南無阿弥陀仏のお寺に限定?」
キース 「いや、昨今はその辺は…」

けっこう融通が利くものだ、と親指をグッと。

キース 「違う宗派の仏様でも、御布施さえ出せば通る寺もあるぞ」
Aブルー「ありがとう! それじゃ端から当たってみるよ!」
キース 「頑張ってくれ。法要の出来る寺があるといいな」
Aブルー「其処は根性で探すってば! そして、見付かったら!」
一同  「「「見付かったら?」」」

何を、と顔を見合わせる御一同様。

Aブルー「決まってるじゃないか、御招待だよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「瞬間移動で運んでもいいし、マツカに頼んで…」

自家用ジェットで行くのもいいねえ、とトンデモな話。

シロエ 「どうして、ぼくたちが呼ばれるんです!」
Aブルー「いつも出席してくれるじゃないか、法要に!」

今度も是非に、と熱いお誘い。

Aブルー「もちろんキースも来てくれるよね?」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「地球の裏側で弟子の法要! 晴れ舞台だから!」
キース 「ちょっと待て!」

俺の立場を考えてくれ、と叫んでますけど。
師僧だったら、出るべきじゃあ…?

2016/03/10 (Thu)

 

☆観光もセットで


春のお彼岸にもスッポンタケの法要を、と頼んで断られたソルジャー。
地球の反対側でやろうとしていて、キース君たちも呼ぶつもりで。

Aブルー「スッポンタケは君の弟子だよ、師僧は出なくちゃ!」
シロエ 「そうですよねえ…。キース先輩の直弟子ですし」
スウェナ「私たちまで行かされるのよ? キースも来なくちゃ」

責任は取って欲しいわよね、と射るような視線。

スウェナ「キースの立場はどうでもいいのよ、自業自得だから」
サム  「間違いねえよな、その辺はよ…」
シロエ 「身から出た錆ってヤツですからねえ、スッポンタケの件は」
マツカ 「弟子にしたのはキースですから…」

ぼくたちは巻き込まれているだけです、とキッツイ言葉が。

マツカ 「自家用ジェットは用意しますよ、父に頼んで」
Aブルー「ありがとう! 春のお彼岸はスッポンタケの法要旅行!」
一同  「「「法要旅行?」」」
Aブルー「そう! こう、慰安旅行のような感じで!」

ついでに観光なんかもしてみよう、と美味しい餌が。

シロエ 「観光ですか…。魅力的ですね、それ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ コアラとカンガルーにも会えるよ!」
ジョミー「そっか、そっちの国だもんね!」
サム  「あそこにも寺はある筈だぜ、うん」
Aブルー「マツカの家の別荘とかもあるのかな?」
マツカ 「ありますよ?」

其処を拠点に動きますか、と頼もしい申し出。

Aブルー「本当かい!? だったら、是非!」
シロエ 「行きましょう! この際、法要旅行でいいです!」

少々、抹香臭かろうが…、とコアラとカンガルーに釣られた模様。

シロエ 「キース先輩、観光です! スッポンタケの法要の後は!」
サム  「王道だぜ、それ。法事が済んだら宴会とかはよ」
ブルー 「地球の反対側まで出掛けて法要と打ち上げ、最高だねえ…」
Aブルー「ゴージャスだろう?」
キース 「待ってくれ!」

勝手にサクサク決めないでくれ、と叫んでますけど。
決まりですよね、この話…?

2016/03/11 (Fri)

 

☆コアラの国なら


春のお彼岸にはスッポンタケの法要、地球の反対側のお寺へ法要旅行。
コアラとカンガルーの国に行けるとあって、誰もが大喜びで。

Aブルー「キースが待てとか言っているけど、無視していいよね?」
シロエ 「もちろんです! キース先輩も行くんですから!」
サム  「弟子の法要を盛大にやるなら、師僧が出るのは基本だぜ」

招待されたら行くのが筋だ、と真っ当な意見。

サム  「弟子の今後がかかってるんだし、面倒見ねえと」
ブルー 「其処で出ないで無視するようでは、坊主の値打ちが…」
サム  「やっぱり、派手に下がっちまうよなあ?」
ブルー 「確実に陰口コースだよ。酷い坊主だと言われるね!」

元老寺の値打ちも自然と下がるというもので…、と銀青様。

ブルー 「院殿号を出したのが誰か、バレた時には最悪だってね!」
シロエ 「でもですね…。バレないようにコアラの国で法要ですよ?」
ブルー 「そうなんだけどさ、今の世の中、狭いから…」

坊主の世界もインターネット、と挙げられたネット社会なるもの。

ブルー 「院殿号の仏様の法要の依頼となったら、自慢だってね!」
サム  「あー…。ちょっと公開したくなるよな、そういうのはよ」
シロエ 「ブログとかフェイスブックとか…。ありますよね?」
マツカ 「呟く人もあるでしょうねえ、凄い法要なら」

戒名なんかはバラさなくても、ちょっと写真を載せるくらいは…、と。

サム  「だよなあ…。有名なんだぜ、坊さんあるある」
一同  「「「坊さんあるある?」」」
サム  「知らねえか? そういうハッシュタグでよ…」

あちこちで坊主が呟くんだぜ、と怖すぎる現実。

サム  「院殿号の法要やったー! って呟かれたらよ…」
シロエ 「注目を集めそうですね…」
ジョミー「わざわざコアラを抱えてやりそうだよ、それ」
キース 「待て、境内に来たコアラか!?」
サム  「そうじゃねえの?」

顔出しは無しでコアラだけな、という返事。
ヤバくないですか?

2016/03/12 (Sat) 

 

☆コアラでバレる


春のお彼岸はスッポンタケの法要、コアラとカンガルーの国で盛大に。
キース君は行かないと言ってますけど、法要をするお寺が問題。

サム  「やっぱ、アピールするならコアラを抱くのが最高だぜ」
シロエ 「カンガルーだと、怪我をする恐れがありますしね…」
ジョミー「犬を蹴り殺すらしいしね、アレ」
キース 「カンガルーだろうがコアラだろうが、ヤバイんだが!」

院殿号の法要なんぞと呟かれたら…、と顔面蒼白。

キース 「坊主の世界は狭いんだ! 何処の寺かを特定される!」
シロエ 「でしょうね、一般人でも特定される時代ですから」
サム  「コアラつきの寺だとメチャクチャ早いぜ、バレるのがよ」

でもって、バレるのが呟いた坊主の狙いな、とニヤニヤと。

サム  「院殿号の法要だったら、導師の自分の格が上がるし」
ブルー 「そうなるねえ…。わざわざ頼まれたわけだから」

自分のお寺の仏様でもないものを…、と合掌している生徒会長。

ブルー 「そのお坊さんの格が上がって、院殿号を出したお寺は…」
サム  「逆に下がるよな、投げ出したんだからよ…。仏様をよ」
一同  「「「あー…」」」

そういう流れか、と一同、納得。

シロエ 「だったら、投げ出したお寺も特定されそうですね?」
ブルー 「されるだろうねえ、あの手この手で」
ジョミー「ネットの海って、凄いしね…」
サム  「俺たちが何も喋ってなくても、ああいうのはよ…」

いろんな所からバレるもんだぜ、と怖い台詞が。

サム  「それにマツカの別荘だとか、自家用ジェットだしよ…」
シロエ 「アッと言う間に足がつきますよ、それ」
スウェナ「マツカの知り合いのお坊さん、っていうだけで一発よ」
ブルー 「間違いなくね!」

一日もかからずに元老寺の名前が広がるだろう、という予言。

ブルー 「其処からアドス和尚に回って、キースがリーチで」
キース 「そ、そんな…」

確実に親父に殺される、とピンチな状況。
法要旅行はどうなりますか?

2016/03/13 (Sun) 

 

☆嘘ついてました


春のお彼岸にはスッポンタケの法要旅行で、コアラの国へ旅する予定。
けれど法要を頼むお寺が問題、其処からバレそうな元老寺の存在。

ブルー 「いよいよキースも後が無いねえ、スッポンタケの件はさ」
サム  「アドス和尚が吊るし上げだぜ、何もかも全部吐くまでよ」
シロエ 「院殿号を出した理由と、スッポンタケのことですね?」
ブルー 「忘れちゃ駄目だよ、他所のお寺で法要な件も!」

元老寺の格を下げたという件について…、とキース君をジロリ。

ブルー 「季節外れの件は通らないしね、この場合はね!」
キース 「し、しかし…! 季節外れなことは本当で…!」
サム  「その件だけどよ、本職には通用しねえぜ、その言い訳は」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「お彼岸の法要に季節は無関係! いつの季節の仏様でも!」
一同  「「「ええっ!?」」」

散々、駄目だと言わなかったか、とキース君に集中する視線。

シロエ 「本当なんですか、キース先輩?」
キース 「う、うう…。お盆と同じで、お彼岸はどの仏様でも…」
サム  「平等に法要をするモンなんだぜ、何処の寺でも」
Aブルー「だったら、ぼくは騙されてたわけ!?」

キースが法要をしたくないから…、とソルジャー、唖然。

Aブルー「そういうことなら、法要はやっぱりコアラの国だよ!」
シロエ 「そして呟いて貰うんですか、住職に?」
Aブルー「決まってるじゃないか、コアラを抱いてね!」

境内に来たコアラは必須、と握り締める拳。

Aブルー「スッポンタケをコケにした報いは受けて貰わないと!」
キース 「ま、待て…!」

その件、待った、と慌てふためく副住職。

キース 「俺が親父に殺された場合、スッポンタケも終わりだが!」
Aブルー「戒名だったら貰ってあるから、もういいよ」
サム  「いいと思うぜ、それで何処でも行けるしよ」
キース 「待ってくれ…!」

弟子の面倒は自分で見たい、という叫び。
さっき見捨てていませんでしたか?

2016/03/14 (Mon)

 

☆コアラがいいな


春のお彼岸はスッポンタケの法要をしに、コアラの国まで旅行の予定。
ところがお彼岸は何処でも平等、この国でも出来るというオチで。

キース 「た、頼む…! 俺に面倒を見させてくれ!」
Aブルー「嫌だと言ったら?」
キース 「な、なんだと!?」

スッポンタケの師僧は俺で…、と焦ってますけど。

Aブルー「君の方が先に断ったんだよ、季節外れだと嘘をついて!」
シロエ 「ついてましたね、ぼくたちもすっかり騙されましたし」
スウェナ「コアラの国でいいわよ、私は。観光できるし」
マツカ 「自家用ジェットも、別荘の方も任せて下さい」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ コアラさんと遊びに行くんだも~ん!」

みんなでお出掛け! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もピョンピョンと。

ぶるぅ 「コアラさんと写真を一杯撮らなきゃ!」
ブルー 「境内に沢山いるといいよね」
Aブルー「コアラが多いお寺がいいねえ、自然の方もたっぷりで」
キース 「そ、そんな…! 俺の立場はどうなるんだ…!」
サム  「死んで終わりになるんでねえの?」

アドス和尚がキッチリ引導を…、と合掌を。

サム  「成仏しろよな、卒塔婆くらいは奮発してやるからよ」
ジョミー「えっと…。サムって卒塔婆は書けたっけ?」
サム  「まだ書けねえけど、頼むくらいは出来るじゃねえかよ」

アドス和尚に、と恐ろしい台詞。

サム  「今度のお盆はキースの卒塔婆で決まりだぜ、うん」
シロエ 「命が無いというわけですね!」
ブルー 「生きていたって、まず表には出られないねえ…」

元老寺の恥を晒すだけだから、とキッツイ言葉が。

ブルー 「じゃあ、ぼくたちはコアラの国ということで」
キース 「あんたまで俺を見捨てるのか!」
ブルー 「助ける義理は無いからねえ…」

死んでくれば、と突き放し。

ブルー 「法要は楽しい方がいいしさ」
Aブルー「コアラの国が楽しみだよねえ…」

グルメに観光、とソルジャーも乗り気。
もはや決定事項ですよね?

2016/03/15 (Tue)





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