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シャングリラ学園つれづれ語り

☆今は避けてます


さて、五月。風薫る季節で青葉が美しいシーズン。
ゴールデンウィークに入ったかと思えば、早くも終わりな週末でして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 色々作ったから、沢山食べてね!」
ブルー 「週が明けたら学校だしねえ、ゆっくり楽しんでくれたまえ」
シロエ 「ありがとうございます! 落ち着きますよね、会長の家」
ジョミー「余計な誰かが来なければね…」

ゴールデンウィークもヤバかったような、とヒソヒソ声。

ジョミー「もうちょっとで宿坊ライフだったよ、ぼくたち全員」
シロエ 「アレはアレで、旨味はあったと思いますけどね?」
スウェナ「そうよね、朝晩のお勤めに耐えればゴージャスな食事!」
サム  「部屋食ってコースだったもんなあ、そうそうないぜ」

あんなチャンスは、とサム君も少し惜しそうな感じ。

サム  「キースには迷惑な話だけどよ…。泊まられちまうと」
キース 「まったくだ。よくも阿弥陀様つきのホテルだなどと!」
マツカ 「でも、もう言わないと思いますよ?」

宿坊の件に関しては…、とマツカ君。

マツカ 「ただ、問題はキースです。…まだ危ないかと」
キース 「どういう意味だ?」
マツカ 「ガイドの話は消えていないんじゃないですか?」

添乗員とか、爆買いのお供をするだとか…、と嫌すぎる指摘。

マツカ 「今は宿坊を敬遠しているだけじゃないかと…」
サム  「ありそうだぜ、それ。…ゴールデンウィークだしよ」
ジョミー「下手に来ちゃったら、恩に着せて予約されそうだもんね?」

全然嬉しくない宿坊を、とジョミー君も頷く誰かさんのお話。

ジョミー「宿坊コースに入っちゃったら、損ばっかりだし…」
シロエ 「ジョミー先輩以上に嫌いでしょうしね、宿坊ライフ」

法要は大好きなんですけれど…、と深い溜息。

シロエ 「何かと言ったら法要ですしね、スッポンタケの」
マツカ 「アレがキースの直弟子ですから…」

きっと諦めていませんよ、とキース君をチラリ。
やっぱりガイド?

2016/05/01 (Sun)

 

☆ガイドの資格


ゴールデンウィークの締めな週末、生徒会長の家でのんびりですけど。
今の平和は一時的なものでは、と話題に上がったキース君の件。

マツカ 「きっと来ますよ、その内に…。キースの所へ」
シロエ 「ですよね、諦めが良すぎましたしね…」

宿坊に泊まるという話、とシロエ君が振っている頭。

シロエ 「お勤めつきでは、諦めざるを得ないでしょうけど…」
サム  「ブルーと間違えるのは確実だしよ…。アドス和尚がよ」
スウェナ「本堂の特等席に案内されるのは間違いないわね」
ジョミー「そういうコースが待っていたんじゃ、諦めるよね…」

でも、それだけで終わりそうな感じがしない、とブルブルと。

ジョミー「ゴールデンウィークが済んだら、出るんじゃないの?」
シロエ 「出ない方がどうかしていますよ」
マツカ 「スッポンタケの季節には少し早いですけど…」
サム  「キースの方はロックオンだぜ、ガイドのプロで」

今月はどんなお浄土やら…、と合掌を。

サム  「極楽の蓮の花を希望してやがるし、どう出るかだよな」
ジョミー「爆買いの方かもしれないよ?」
スウェナ「漢方薬とか、そっち系かしら?」
シロエ 「あの手の薬も好きですからねえ…」

何にしたって、キース先輩の仕事ですけど、と冷たい視線。

シロエ 「お浄土ガイドのプロな以上は、頑張って下さい」
キース 「あいつらを引き受けた覚えは無いが!」
サム  「引き受けかけていたじゃねえかよ、宿坊の件で」

初仕事が延期になっただけだぜ、と突き放し。

サム  「何処へ案内するにしたって、担当はキースな!」
シロエ 「そうですよね。お浄土ガイドは、ぼくたちだと…」
マツカ 「無資格になってしまいますしね…」
ジョミー「ぼくとサムでも無資格だもんね、住職の方は…」
サム  「まだ当分は取れねえぜ、アレ」
キース 「当然だろうが、住職になるには色々とだな…!」

修行も勉強も必要なんだ、と言ってますけど。
自分のレアさを強調しちゃって大丈夫?

2016/05/02 (Mon) 

 

☆責任ある資格


ゴールデンウィークの締めな週末は、生徒会長の家でのんびりと。
そういうシャン学メンバーの話題、キース君の今後と資格についてで。

サム  「キースの苦労は知ってるけどよ…。道場入りも大変だしよ」
シロエ 「坊主頭にする件だけでも、本当に色々ありましたしね」
マツカ 「最初はお坊さんになるのも放棄していた筈ですよ?」
シロエ 「そうです、そうです! 好きにするって言ってましたよ」

考えを変える前までは…、と。

シロエ 「会長の緋色の衣に触発されて、一気に方向転換でした!」
キース 「やかましい! 切っ掛けはどうあれ、結果が大事だ!」

今は立派に副住職だ、と開き直っている感じ。

キース 「サムやジョミーとは違って、戒名もつけられるからな!」
シロエ 「その戒名が厄介な問題なんですけど?」
サム  「スッポンタケにつけちまうなんて、どうかと思うぜ」

いくら住職の資格があってもアレはどうかと…、と深い溜息。

サム  「鯨のパクリか何か知らねえけど、やっちまったしよ…」
スウェナ「それ以来、誰かさんがやって来るのよねえ…」
シロエ 「熱心ですしね、法要が好きで」
マツカ 「法要をするとパワーアップだと信じてますしね…」

キースの資格が災いしました、とマツカ君も。

マツカ 「住職の資格が無かった場合は、問題無かった筈ですが…」
キース 「俺の苦労にケチをつける気か!?」
マツカ 「そういうつもりは…。でもですね…」

その資格が無ければ極楽をガイドする資格だって、という指摘。

マツカ 「無いんですよね、キースには…」
キース 「何が言いたい?」
マツカ 「キースだけが持ってる資格ですよね、という話です」

資格があるなら責任も伴いますからね、と。

マツカ 「無資格よりかは責任も重くなりますよ」
シロエ 「そうですねえ…。どんな資格でもそういう傾向が…」
キース 「重々、承知しているが?」

副住職だしな、と言ってますけど。
本当に分かってるんですか?

2016/05/03 (Tue)

 

☆責任の取り方


元老寺の副住職なのがキース君。簡単には取れない住職という資格。
そして資格に伴うものが責任、無資格よりかは重くなりがちな傾向が。

マツカ 「本当に分かっているんでしょうか…。責任の重さ」
シロエ 「そんな風には見えませんよね、キース先輩…」

未だに分かっていないんじゃあ、と同学年な後輩の視線。

キース 「この俺を愚弄する気か、貴様!?」
シロエ 「嫌ですねえ…。本当のことを言っただけですよ」
キース 「俺は承知していると言ったぞ、住職の資格の責任は!」
シロエ 「だったら、どうして責任を取りに行かないんです?」
キース 「責任?」
シロエ 「そうです、責任というヤツです」

前にも話題になりましたよね、とキース君の顔をまじまじと。

シロエ 「キース先輩が諸悪の根源なんです、最近の色々な災難は」
マツカ 「ぼくにも少しは責任が…。公爵夫妻の件については」
シロエ 「マツカ先輩は自覚があるから、いいんですよ!」

問題は無自覚な人の方です、とビシィ! と指を。

シロエ 「スッポンタケを呼び込んだのはキース先輩ですからね!」
サム  「だよなあ、普通にフェードアウトしそうなキノコなのによ」
ブルー 「戒名をつけてキープしたのはキースだね、うん」

間違いないよ、と生徒会長も。

ブルー 「それも院殿号だから…。立派過ぎて破門も出来ないのをね」
シロエ 「ほら、会長もこう言ってますから!」

この責任を取らないなんて…、と軽蔑の眼差し。

シロエ 「責任の重さが分かっているなら、色々とですね…」
スウェナ「そうねえ、王道は辞任よね」
キース 「辞任だと!?」
シロエ 「いいですね、それ! 無資格になるわけですか!」

それならスッポンタケとも手が切れますよ、と弾ける笑顔。

シロエ 「お浄土ガイドも出来ませんから、辞任がいいかと」
サム  「でもよ、坊主って…」
キース 「一度辞めたら…」

二度と資格が取れないんだが、と顔面蒼白の副住職。
ピンチかも…?

2016/05/04 (Wed) 

 

☆無資格なら安心


諸悪の根源は住職の資格だ、と責められているのが副住職なキース君。
シロエ君のお勧めコースは辞任で、住職の資格もパアですけれど。

キース 「それをやったら、スッポンタケとの縁は切れるが…」
サム  「璃慕恩院とも御縁が切れるぜ、もうスッパリと」
スウェナ「そういう仕組みになってたの? 知らなかったわ」
サム  「あー…。素人さんは普通、知らねえよなあ…」

でもよ、とサム君が言うには、坊主の世界では常識だとか。

サム  「何処の宗派でも、一度辞めたら後がねえんだよ」
キース 「住職になるための修行は一度きり、というのが大原則で…」
ブルー 「昔だったら、何があっても途中で抜けたら終わりだったね」
サム  「うんうん、病気で修行を中断したって、それっきりでよ…」

続きは二度と出来ねえんだよな、と語られる坊主の世界の厳しさ。

サム  「今は中断オッケーだけどよ、辞めて二度目は駄目なんだぜ」
シロエ 「すると、キース先輩が辞任した時は、おしまいですか?」
ブルー 「そういうことだね、二度と資格は取れないから」
スウェナ「それって、ある意味、最強じゃないの!」

辞めてしまえば、とスウェナちゃん。

スウェナ「そしたら二度としなくていいのよ、スッポンタケの法要を」
シロエ 「リスクが高まる一方ですしね、スッポンタケは…」
マツカ 「コアラの国で法要をする話も出ていたくらいですから…」

真面目にお先真っ暗ですよね、と御曹司も。

マツカ 「別荘の手配はかまいませんけど、法要は困りますからね…」
サム  「どんどん調子に乗りやがるしよ…。ヤバイぜ、アレは」

この際、キッパリ手を切らねえか、と僧籍な人まで言い出す始末。

サム  「キースが無資格になってしまえば、安心だしよ…」
キース 「俺が無資格でも、ブルーがいるが!」
ブルー 「でも、ぼくの弟子じゃないからね? スッポンタケは」

君よりは安全な立場なんだよ、と伝説の高僧、銀青様。
キース君、リーチですか?

2016/05/05 (Thu)

 

☆無資格のススメ


副住職なキース君がスッポンタケにつけた戒名、それが不幸の始まり。
けれど住職の資格を捨てれば、二度と来ないのがスッポンタケで。

シロエ 「辞めちゃいましょうよ、キース先輩! 住職なんか!」
キース 「俺は副住職なんだが! 住職ではなくて!」
サム  「でもよ、資格は同じじゃねえかよ」

副住職なのは元老寺の都合だけだろ、と鋭いツッコミ。

サム  「住職だったら親父さんがいるしよ、辞めちまってもよ…」
シロエ 「別に問題無いですよね? アドス和尚が頑張ってれば」
マツカ 「キースはお寺を継ぐ気は無かった筈ですからね」

ぼくたちが初めて出会った頃は、と蒸し返される過去の出来事。

マツカ 「ブルーの緋色の衣が無ければ、違う道を進んでいそうです」
スウェナ「法律を勉強しようと思ってたのよね、確か…」
キース 「そ、それはそうだが…」
シロエ 「だったら、今から方向転換でどうですか? 法律家に!」

そっちの勉強をするというのも良さそうです、と背中をプッシュ。

シロエ 「お坊さんの資格は捨ててしまって、やり直しですよ!」
ジョミー「いいよね、キースが辞めるんだったら、ぼくだって!」

一緒に坊主の道にサヨナラ、と道連れまでが出来そうな感じ。

ジョミー「ぼくの場合は、まだ住職の資格は取っていないけど…」
キース 「貴様、修行も全くしない内から、調子に乗るな!」
ジョミー「でもさあ…。キースみたいに迷惑はかけていないしね?」

ぼくのせいで迷惑した人はゼロの筈だ、と痛い所をグッサリと。

ジョミー「スッポンタケの関係だったら、誰も迷惑してないよ」
シロエ 「あっちの方は、キース先輩が一人でやってますから…」

資格を捨てれば楽になりますよ、と悪魔の囁き。

シロエ 「二度と法要をやらなくってもいいんです!」
サム  「元老寺なら、親父さんが上手くやってくれるぜ」
キース 「そ、そんな…」

辞めたら真面目に後が無いんだが、と焦ってますけど。
さて、どうなる…?

2016/05/06 (Fri)

 

☆続けるなら責任


キース君が持っている住職の資格、それが無ければ付けられない戒名。
辞めてしまえばスッポンタケに追われもしない、という声が多数。

シロエ 「引責辞任って言葉もあります、辞めましょうよ、住職を!」
キース 「だ、だが…。そんなことをしたら、親父がだな…」
サム  「別の道に行こうとしてるんだったら、いいじゃねえかよ」

スッパリ辞めて法律家だぜ、と押しまくる背中。

サム  「元老寺の方が困るんだったら、俺が代わりに入るしよ」
キース 「なんだって!?」
サム  「俺が資格を取ればいいんだろ、住職の」
シロエ 「いいですね! サム先輩が元老寺に入るわけですか!」

それならアドス和尚も困りませんね、とニコニコと。

シロエ 「暫くは副住職が不在ですけど、サム先輩が継ぐんですから」
サム  「俺の方なら、スッポンタケとも無関係だしよ…」
シロエ 「もう、その線で行きましょう!」

スッポンタケとの御縁を綺麗サッパリ切るのが一番、とシロエ君。

シロエ 「後はキース先輩が辞めるだけです、副住職を!」
キース 「俺が今日まで積み重ねた苦労はどうなるんだ!?」
サム  「知らねえよ。…でもよ、それの集大成がスッポンタケだぜ」

値打ちも何も…、と一刀両断。

サム  「キースが辞めれば、俺も入れる寺が出来るし…」
スウェナ「そうねえ、サムは棚ボタだわね」
キース 「だからと言って、俺を家から追い出さなくても!」
シロエ 「…辞めないんだったら、責任は今後もついて来ますよ?」

何かと言えば法要な上に、お浄土ガイドの仕事まで、と。

シロエ 「キース先輩が住職な限りは、ぼくたちもですね…」
スウェナ「巻き込まれるのよね、いろんな不幸に」
シロエ 「そうなんです! 慰謝料を払って欲しいくらいです!」
キース 「慰謝料だと!?」
シロエ 「住職を続けるつもりだったら、責任を取って払って下さい」

金額はこのくらいでお願いします、と出て来た電卓。
凄い額ですけど、一人前とか…?

2016/05/07 (Sat)

 

☆慰謝料をよろしく


キース君が住職の資格を持っている限り、スッポンタケがセットもの。
辞めないのならば慰謝料を、とシロエ君が提示した凄い金額。

シロエ 「もちろん、これが一人分ですから! ぼくにもよろしく」
キース 「い、家を一軒買っても余りそうな額に見えるんだが…!」
スウェナ「もうちょっと増やしてもいいと思うわよ、このくらい」

まだ足りないわ、とスウェナちゃんの指が叩く電卓。

スウェナ「これでどうかしらね、散々酷い目に遭ったんだから」
キース 「と、とても俺には払えそうもないが…!」
シロエ 「出世払いでいいですよ? スッポンタケで儲かりますしね」
マツカ 「そうですね。法要には御布施がつきものですから」

あの人から貰えばいいじゃないですか、とマツカ君までが。

マツカ 「あちらにもスポンサーがついてますから、大丈夫ですよ」
サム  「エロドクターなら楽勝だぜ、うん」
キース 「待ってくれ! それでは俺がタダ働きに…!」
スウェナ「何を寝言を言っているのよ、私たちなんかもっと酷いわ!」
シロエ 「ええ、ぼくたちの扱いはボランティア以下ですからね」

手弁当で法要に参加した上、エライ目に遭う結末です、と。

シロエ 「その点、キース先輩は自己責任ってことになりますから」
サム  「辞めねえんだったら、責任取って貰わねえとよ…」
ジョミー「ぼくたちだって浮かばれないよね、災難続きで」
スウェナ「そうよ、全部キースのせいなんだから!」

タダ働きでもいいじゃないの、と指差す電卓。

スウェナ「出世払いでも分割でもいいわ、払って頂戴!」
キース 「無理だ、俺にはとても払えん…!」
??? 「ぼくなら払ってあげられるけど?」

そのくらいなら、と出ましたソルジャー(会話表記はAブルー)。

Aブルー「スッポンタケの今後のためなら、安いものだし!」
キース 「あんた、助けてくれるのか!?」

有難い、と伏し拝んでいるのがキース君。
住職の資格を守るためには、そこまですると…?

2016/05/08 (Sun)

 

☆慰謝料は払うから


キース君が住職の資格を持っている間は、縁が切れないスッポンタケ。
辞めないのならば慰謝料を、と迫られる所へ出て来たソルジャー。

Aブルー「ぼくなら全額支払えるけれど、もっと沢山欲しいとか?」
シロエ 「これよりも多めにくれるんですか?」
Aブルー「支払いさえすれば、キースの地位が安泰ならね!」
キース 「感謝する…! このままでは、俺は真面目にピンチで…」

親父に寺から叩き出される、とガクブルと。

キース 「住職の資格を捨てたとなったら、もう確実に…!」
Aブルー「ホームレス人生まっしぐらって?」
キース 「そうなるだろうな、托鉢も出来ないわけだから…」

無資格で托鉢をやったとバレたら、警察沙汰だし、とブルブルブル。

キース 「俺には坊主しか職が無いのに、それを失ったら…」
シロエ 「ニートという手もありますけれど?」
キース 「親父が許すと思うのか!」
サム  「無理っぽいよな、アドス和尚じゃ、ニートってのは…」

ホームレスしか残ってねえよ、とサム君も。

サム  「仕方ねえよな、スッポンタケに魂を売って生きるしか…」
Aブルー「ぼくは最高に嬉しいけどねえ、その生き方が!」

スッポンタケに人生を捧げてくれるキース、と満面の笑み。

Aブルー「寝ても起きてもスッポンタケだよ、今日からは!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「そうに決まっているだろう! 助けるんだから!」

感謝の心でスッポンタケに仕えて欲しい、という注文。

Aブルー「まずは位牌を作って欲しいね、立派なのを!」
キース 「位牌だと?」
Aブルー「基本なんだろ、仏様には必須のアイテム!」

それからお仏壇もお願い、とニコニコと。

Aブルー「ぼくのシャングリラには置けないからねえ、預かりで」
キース 「預かり…?」
Aブルー「元老寺でも何処でもいいから、預かってよ!」
キース 「仏壇をか!?」

スッポンタケのための仏壇を…、と愕然ですけど。
この流れだったら、当然ですよね?

2016/05/09 (Mon) 

 

☆お高いのは供養塔


キース君が住職の資格を持っている限りは、御縁が続くスッポンタケ。
辞めないのならば慰謝料を、と迫られる所へ来たのが助け舟で。

Aブルー「慰謝料を代わりに支払う以上は、お仏壇だって!」
キース 「し、しかし…! ウチの寺で仏壇を預かるとなると…」
Aブルー「何か問題でもあるのかい?」
キース 「檀家さんか、元老寺の墓地に墓があるというのが条件で…」

スッポンタケはどっちでもない、という話。

キース 「だから預かるのは無理なんだ!」
Aブルー「なんだ、それなら簡単だよ! この際、お墓も建てるから」
キース 「は、墓だって!?」
Aブルー「前から話が出ていたじゃないか、何回も!」

ぼくの記憶が確かならね、と爽やかな笑顔。

Aブルー「スッポンタケを漏れなく供養するなら、何だっけ…?」
サム  「供養塔かよ、墓とはちょっと違うけどよ…」
Aブルー「そう、それ、それ!」

供養塔だと費用も高いんだよね、とニッコリと。

Aブルー「悪い話じゃないと思うよ、元老寺にとっても」
サム  「だよなあ…。供養塔だと、管理費も高い筈だしよ…」
Aブルー「キース、其処の所はどうなんだい?」
キース 「た、確かに高いが…。供養塔だと場所も取るから…」
Aブルー「じゃあ、それで! 供養塔とかいうのをお願い!」

高いほど値打ちが出そうだからね、と嬉しそうな顔。

Aブルー「供養塔を建てれば、お仏壇も預かって貰えるだろう?」
キース 「そ、それは…」
サム  「供養塔コースなら、仏壇無しでもいけると思うぜ?」
Aブルー「本当かい?」
サム  「寺で毎日供養するのが基本になるしよ…」

専用の位牌を作る筈だぜ、と坊主な知識。

サム  「でもって、朝晩のお勤めの時には、こう、丁重に…」
Aブルー「キースが拝んでくれるわけ?」
サム  「アドス和尚も拝んでくれるぜ、本堂だから」
Aブルー「最高じゃないか!」

それでお願いしなくっちゃ、と突き上げる拳。
スッポンタケの供養塔…?

2016/05/10 (Tue) 

 

☆供養塔がいいな


キース君が住職の資格を持っているせいで、御縁続きのスッポンタケ。
辞めないのなら慰謝料だ、と迫る面々、ソルジャーが払うそうですが。

Aブルー「供養塔コースでお願いしたいね、スッポンタケは!」
サム  「マジでお勧めだぜ、本堂に専用の位牌だからよ」
キース 「俺の立場はどうなるんだ! それをやられたら!」
サム  「何か問題あるのかよ? 供養塔だぜ?」

元老寺のためにもなるじゃねえかよ、と大真面目な顔。

サム  「管理費が入って、月々の供養料だって入って来るしよ」
ブルー 「供養塔の前で法要をすれば、相応の費用も貰えるしね?」
シロエ 「その法要って、高いんですか?」
ブルー 「墓回向とは桁違いだよ、特別に供養するんだから」

キースだけじゃなくて、住職のアドス和尚も出向くのが筋、と。

ブルー 「いい加減な法衣を着てちゃ駄目だし、それだけでもね!」
シロエ 「あー…。法衣のクリーニング代も高いんでしたっけ…」
サム  「お袈裟となったら、もっと高いぜ?」

立派な袈裟で出て貰ったなら、御布施もドンと、という説明。

サム  「供養塔を一つ建てて貰ったら、下手な墓より儲かるぜ」
ブルー 「儲かるという言い方はアレだけど…。そういうことだね」
シロエ 「いいことずくめじゃないですか! キース先輩!」

その供養塔を建てましょう、とシロエ君も乗り気。

シロエ 「ぼくたちも慰謝料を貰えるんなら、文句は無いです」
スウェナ「そうよね、もうちょっと上乗せしたいけど…」
Aブルー「いくらでも払うよ、スッポンタケのためだから!」

キースがスッポンタケに仕えてくれるんだし、と御機嫌な人。

Aブルー「とにかく、まずは供養塔だね。それでお願い」
キース 「親父に殺されるだろうが!」
Aブルー「どうしてだい? 儲かるんだからいいと思うけど?」
キース 「スッポンタケそのものが問題なんだ!」

戒名をつけた件がバレる、とガクガクブルブル。
そういえば内緒でしたっけ、アレ…。

2016/05/11 (Wed)

 

☆供養塔はヤバイ


キース君が住職の資格を持っている限り、縁が切れないスッポンタケ。
慰謝料はソルジャーが支払うとかで、誰も文句は無さそうですけど。

キース 「スッポンタケの供養塔を建てるなら、色々とだな…」
Aブルー「戒名の件もバレるのかい? アドス和尚に?」
キース 「当然だろうが、供養塔だぞ!?」

どうして供養することになるのか、その辺からして突っ込まれる、と。

キース 「なんとか上手く誤魔化したとしても、戒名が…」
Aブルー「誰かにつけて貰いました、っていうので良さそうだけど?」
キース 「今どきは直ぐに調べがつくんだ、ネットのせいで!」

スッポンタケ供養で検索されたらおしまいだ、とブルブルブル。

キース 「誰も供養をしていないのがモロバレだからな!」
シロエ 「あー…。どう調べても出ないでしょうねえ、そういうの…」
マツカ 「火の無い所に煙は全く立ちませんしね…」
Aブルー「じゃあ、偽サイトはどうだろう? シロエの腕なら…」

簡単に作れそうだけど、という質問。

Aブルー「それっぽいのを作ってくれれば安心だよね」
シロエ 「偽サイトですか…。スッポンタケ供養を謳うんですか?」
Aブルー「そういうことだよ、どんなスッポンタケでも任せて安心!」

供養は全部引き受けます、というサイト、とニコニコと。

Aブルー「本家本元は其処だってことにすればオッケー!」
サム  「でもよ、それだと供養塔だって、そっちになるぜ?」
シロエ 「そうですよね…。専門にやっているんなら…」
スウェナ「とっくの昔に建ててそうよね、供養塔だって」
ブルー 「まあね、専門にやってる所は何処もそうだね」

ペット霊園だって似たようなモノ、という指摘。

ブルー 「タイアップしているお寺があるのは、お約束だし…」
Aブルー「それも偽のお寺でどうだろう?」
シロエ 「お寺からしてデッチ上げですか…」
キース 「馬鹿野郎!」

坊主の世界の横の繋がりを舐めるなよ、と真っ青な顔。
即バレですか?

2016/05/12 (Thu)

 

☆危ない供養塔


キース君が持っている住職の資格、縁が切れないのがスッポンタケ。
辞めないのならば慰謝料が必要、ソルジャーが払うと言ってますけど。

キース 「坊主の世界は繋がりまくりだ、存在しない寺はバレるぞ!」
シロエ 「…コアラの国にあるってことでも駄目ですか?」
Aブルー「離れていたら安心だろうと思うけれどね?」
キース 「今の世の中、ネットなんだと言っただろうが!」

変わったことをやっている寺は足がつく、と肩をブルブル。

キース 「それで名前を売りたいのならば別なんだが…」
サム  「炎上したらマズイってか? スッポンタケでよ」
シロエ 「陽動作戦で隠れられそうですけれど?」
スウェナ「そうよね、偽のお寺を探してる間は、キースは無事よ」
キース 「やかましい! 一度祭られたら終わりなんだ!」

誰もがスッポンタケを覚えるだろう、と悪い顔色。

キース 「戒名もセットで覚えまくりで、もし供養塔を建てたなら…」
シロエ 「どうなるんですか?」
キース 「此処が本家だ、と一気に祭りが復活するんだ!」

供養塔の写真がネットに溢れまくりだ、と抱える頭。

キース 「そして親父の耳にも入るぞ、本家はウチだと!」
サム  「しらばっくれても無駄なのかよ、それ?」
キース 「親父だぞ? 俺が吐くまで拷問だろうな」
一同  「「「うわー…」」」

それはコワイ、と誰もがガクブル。

シロエ 「修行じゃなくて拷問なんですか、キース先輩?」
キース 「修行という名で来ると思うが?」
ジョミー「五体投地面を三千回とか、そういうヤツ?」
キース 「回数は決まっていないと思うぞ、吐くまでだけに」

延々と南無阿弥陀仏を唱えて五体投地、と震えまくりで。

キース 「だから供養塔はマズイんだ! 俺が殺される!」
Aブルー「うーん…。キースには生きて貰わないとね…」
キース 「俺が死んだら、スッポンタケは無縁仏だ!」

それでいいなら供養塔で、という話。
供養塔があったら、無縁仏じゃないのでは?

2016/05/13 (Fri)

 

☆供養塔の利点


キース君が持っている住職の資格、捨てないとスッポンタケな御縁が。
けれど捨てたら後が無いとか、慰謝料を払っても続けたいのが副住職。

キース 「いいな、俺に万一のことがあったらスッポンタケはだ…」
サム  「無縁仏って言ってるけどよ…。それってマジかよ?」
キース 「供養する坊主は俺しかいないし、そうなるだろうが!」
サム  「坊主だったら、供養は誰でも出来るんでねえの?」

住職の資格と供養塔があれば、というツッコミ。

サム  「無縁様はよ、お参りする人がいねえヤツだろ?」
キース 「その通りだが?」
サム  「だったら、スッポンタケは無縁様にはならねえぜ?」

法要をしたがる人ならキッチリいるじゃねえかよ、と鋭い指摘。

サム  「でもって供養塔があるなら、後は坊主を連れて来ればよ…」
シロエ 「法要は出来るわけですか?」
サム  「でなきゃ供養塔の意味がねえだろ、建てたって」

漏れなく供養する精神で建てるのが供養塔だから、と解説が。

サム  「ウナギだろうが、スッポンタケだろうが、同じだぜ、うん」
シロエ 「お墓よりもオールマイティーなんですか、供養塔は?」
サム  「誰でもお参り出来るって所が最強でよ…」

御縁が無くても供養のためなら参って良し、と。

サム  「スッポンタケを供養したけりゃ、誰でも法要を頼めるぜ?」
Aブルー「もしかして、キースがいなくても?」
サム  「決まってるじゃねえかよ、坊主は誰でもいけるからよ…」

住職の資格を持った坊主に法要を頼めばオッケーだとか。

サム  「供養塔があったら、其処で法要をするだけだしよ…」
Aブルー「ああ、なるほど! ブルーでもかまわないんだね!」
ブルー 「そういうことになるのかな…。気が乗らないけど」
Aブルー「素晴らしいじゃないか、供養塔!」
キース 「待て、建てる気か!?」
Aブルー「いい感じだしね?」

君がいなくてもOKな所が気に入った、とグッと拳を。
これってヤバくないですか?

2016/05/14 (Sat) 

 

☆供養塔が一番


キース君が住職の資格を持っている限り、縁が切れないスッポンタケ。
けれども供養塔を建てれば、キース君が不在でも出来る法要。

Aブルー「慰謝料を払うのもいいんだけどさ…。保険は欲しいよ」
シロエ 「万一の場合に備えるんですね、供養塔を建てて?」
Aブルー「今のままだと、キースに何かあった時には困るしね…」

誰も法要をしてくれないし、とソルジャーの心配はスッポンタケへと。

Aブルー「コアラの国でやるにしたって、キースがいないと…」
サム  「あー…。あっちのお寺に紹介するヤツがいねえしなあ…」
シロエ 「会長なら紹介出来そうですけど、やりませんよね?」
ブルー 「当たり前だよ、どうしてぼくが!」

あんな迷惑なモノを供養するために動かなくてはいけないのだ、と。

ブルー 「御免蒙るよ、そういうコースは! 御布施を貰っても!」
Aブルー「ほらね、ブルーもこの有様だし、供養塔があれば…」
シロエ 「安心ですよね、住職の資格があるお坊さんは多いですから」
サム  「供養塔があったら、無縁仏になる心配もねえし…」

俺も大いにお勧めするぜ、とサム君もプッシュな供養塔。

サム  「予算に困らねえんだったら、建てておくのが一番だぜ」
Aブルー「デザインとかが難しいのかな、供養塔は?」
ブルー 「あんまり言いたくないけれど…。そっちの面でも素敵だよ」
Aブルー「どういう意味だい?」
ブルー 「供養塔には細かい決まりが無いんだよ。…お墓ほどには」

どんな形もオッケーだから、と銀青様の太鼓判。

ブルー 「最近はお墓も縛りが緩くなったけど…。供養塔の方は…」
サム  「もっと前から好きな形にしていいってことでよ…」
Aブルー「本当かい?」
ブルー 「こんな事で嘘はつかないよ。ソレイド八十八ヶ所をさ…」
サム  「アレを開いたお大師様の所は凄いぜ、供養塔がよ」
Aブルー「どんな感じに?」

凄いのかな、という質問ですけど。
答えによっては、供養塔コースをまっしぐらでは…?

2016/05/15 (Sun)





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