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シャングリラ学園つれづれ語り

☆お坊さんが気になる


拍手ありがとうございました!

さて、六月。なんだかんだで先月もスッポンタケの法要だった面々。
今月こそは普通がいい、と生徒会長宅に集まっている週末ですけれど。

サム  「おい、キース。例のお袈裟はどうなったんだよ?」
シロエ 「あー…。アドス和尚のを無断で借りたというヤツですね」

最高の法衣でキメるとかで、と話題になったのが先日の袈裟。

シロエ 「例の人は狂喜してましたけれど、バレませんでしたか?」
キース 「俺がそういうヘマをやらかすわけがないだろう!」

ちゃんとクリーニングに出してから戻した、と溢れる自信。

キース 「親父が気付くわけがない。お袈裟の管理は丸投げだしな」
シロエ 「キース先輩が管理してたんですか?」
キース 「あの親父がすると思うのか?」
シロエ 「…あまりしそうにないですね…」
キース 「そういうことだ。つまり永遠にバレたりはしない」

俺が持ち出して使ったことは…、とニンマリと。

キース 「凄いお袈裟を借りただけの価値はあったしな」
ブルー 「あのブルーが諦めたからねえ…。兄貴なバーを」
スウェナ「お坊さんと一緒じゃ、普通は嫌だと思うわよ?」

お坊さん好きしか来ないじゃないの、と正論が。

スウェナ「変な人しか来ないんだったら、諦めるでしょ」
ブルー 「其処でホントに諦めたのがね…」
キース 「何か気になることでもあるのか?」
ブルー 「まあ、ちょっと…」

お坊さんと言えば気になることが…、とキース君をチラリ。

ブルー 「ぼくたちの宗派じゃ、修行は厳しくないけれど…」
キース 「確かにな。それがどうかしたか?」
ブルー 「座禅のトコだと、年単位で修行になるだろう?」

それも人里離れた山奥なんかで、と挙がった例。

ブルー 「女遊びに行きたくっても、街は遠いし…」
キース 「タクシーを呼んで行くと聞いたが?」
ブルー 「そうでもしないと、外の世界に出られないから…」

娑婆が思い切り遠いんだよ、という話。
街が遠いと、何か問題ありますか?


2016/06/01 (Wed)

 

☆お坊さんと兄貴


生徒会長曰く、お坊さんの世界でも座禅な宗派は娑婆が遠いもの。
女遊びに出掛けたくても、山奥からではタクシーでしか行けないオチ。

ブルー 「そういう世界で暮らしているとね、こう、色々と…」
キース 「何か問題でもあるというのか?」
ブルー 「考えてみれば分かるだろう?」

遊びたくても近場に女がいないんだから、と。

ブルー 「お坊さんだって人間なんだよ、修行してても!」
キース 「だからこその修行で、我慢するのも修行の内だが?」

俺だって散々修行したんだ、と威張ってますけど。

ブルー 「君の場合は三週間でさ、座禅の方だと年単位だよ?」
シロエ 「まるで期間が違いますよね、キース先輩とは…」
キース 「其処は宗派の違いでだな!」
ブルー 「でもねえ…。実際、ホントに年単位だからさ…」

それだけの間、我慢出来たら凄すぎるけど、という発言。

ブルー 「なかなか我慢出来ないものだよ、人間だけにね」
キース 「それでタクシーを呼ぶわけだろうが!」
ブルー 「いいかい、タクシーはタダでは乗せてくれないんだよ!」

タクシー代はどうするのだ、とツッコミが。

ブルー 「下っ端の間は、給料なんかは出ないんだけどね?」
サム  「あー…。そうらしいよな、ひたすらタダ働きでよ…」
ブルー 「仕送りだって没収なんだよ、預かられちゃって!」

手元に残るお金は雀の涙、と恐ろしい話。

ブルー 「それでタクシーに何度も乗れると思うわけ?」
キース 「…娑婆が遠いなら、難しそうだな…」
シロエ 「タクシー料金、高いでしょうしね…」
ブルー 「其処なんだよ! お金がまるで無いんだからさ…」

近場で済ませることになるよね、と生徒会長。

ブルー 「だけど、お寺の近所に店は無いわけで…」
シロエ 「店が無いのに近場ですか?」
ブルー 「其処で兄貴の出番なんだよ、ずっと昔から!」

坊主の世界は兄貴の世界なのだ、と言ってますけど。
昔からだなんて、それはホントのことですか…?


2016/06/02 (Thu) 

 

☆お寺と稚児行列


ソルジャーが法衣を嫌がったお蔭で、兄貴なバーから逃れたキース君。
けれども、生徒会長が言うには、お坊さんの世界は昔から兄貴な世界。

ブルー 「お稚児さんという言葉、キースも知らない筈がないよね?」
キース 「寺の行事には欠かせないが?」

稚児行列は、と真面目な顔。

キース 「大きな行事をやるとなったら、ウチの寺でも出すだろうな」
シロエ 「お祭りですか?」
キース 「確実なのは、俺が住職を継ぐ時なんだが…」
サム  「アドス和尚が引退なんて、あるのかよ?」
ジョミー「ずっと権力を握ってそうだよ、引退しそうにないけれど…」
キース 「残念ながら、その通りだ」

俺たちが年を取らない以上は親父の天下、とブツブツと。

キース 「親父も年を取らないわけだし、住職の座に居座るぞ」
シロエ 「お稚児さんの出番は来ないんですか?」
キース 「本堂を建て直すとか、そっち系でしか無理だろう」

落慶法要となれば稚児行列は確実だ、と。

キース 「ウチでは普段にやっていないし、レンタルになるが…」
スウェナ「あら、お稚児さんのレンタルがあるの?」
キース 「着物だ、着物! 専用の衣装を着せないと駄目だ」
シロエ 「そういう意味でのレンタルですね」

お稚児さんのレンタルかと焦りましたよ、とシロエ君。

シロエ 「会長が変な話をしてましたしねえ、兄貴がどうのと」
ブルー 「ぼくが言ってたお稚児さんだと、レンタルもあるよ?」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「正確には過去形で言うべきなのかな、あった、とね」

今どきはレンタルしたらヤバイ、とキース君の方に視線をチラリ。

ブルー 「なにしろ人権問題だから…。他にも色々」
キース 「あんた、さっきから何の話をしてるんだ?」
ブルー 「お稚児さんだけど?」
キース 「だから寺にはセットものだと言っている!」
ブルー 「ぼくも言ったよ、昔から兄貴な世界なんだと!」

美形のお坊さんが人気なわけで、と言ってますけど。
お稚児さんは…?


2016/06/03 (Fri)

 

☆お坊さんの前は


法衣で行こうとしていたお蔭で、キース君が逃れた兄貴が集うバー。
ところが生徒会長が言うには、お坊さんの世界は昔から兄貴と深い縁。

ブルー 「美形のお坊さんは今も人気だけれどさ、その前は?」
キース 「その前と言うと?」
ブルー 「お坊さんの姿になるより前だよ、普通に美形の筈だけど?」

ちょっとイケメンだったりもして、と言われてみれば、その通り。

シロエ 「そうですねえ…。生まれた時からお坊さんではないですね」
サム  「小さい頃から坊主スタイルの子もいるけどよ…」
キース 「あれはあくまで少数派だぞ」

ましてや座禅の宗派となれば…、と語り始めた副住職。

キース 「一度坊主になってしまえば、髪とは永遠にオサラバだしな」
一同  「「「えっ!?」」」
キース 「知らんのか? あそこの宗派は厳しいんだ」

二度と髪の毛は伸ばせないぞ、とキッパリと。

キース 「だからだな…。大学時代はロン毛にするとか、もう色々と」
サム  「髪との別れを惜しむわけかよ?」
キース 「そういうことだ。二度と戻れない世界だからな」

染めたり、パーマをかけてみたり…、と挙げられる例。

キース 「今の間だ、と高校を卒業したら必死にバリエーションを…」
一同  「「「あー…」」」

高校だと校則の縛りがあるな、と一同、納得。

シロエ 「ずいぶん気の毒なんですね…。座禅の所は」
キース 「まったくだ。あそこの寺でなくて良かったと何度思ったか」
ジョミー「キースのスタイル、通らないもんね…」

修行の時だけ坊主頭というヤツは、と誰もが頷いてますけれど。

ブルー 「分かったかい? 坊主の世界は厳しくってさ…」
キース 「それで、美形の坊主になる前がどうしたと?」
ブルー 「今の時代は、普通に学校生活だけど…。ずっと昔は…」
シロエ 「どうだったんです?」
ブルー 「子供時代からお寺で生活、そんな感じで」

特に可愛い子供は高値がついて…、という話。
それってレンタル料ですか?


2016/06/04 (Sat) 

 

☆可愛い子は高値


兄貴が集うと噂のバーに連れて行かれる危機だったのが、キース君。
法衣のお蔭で逃れたものの、お坊さんの世界は兄貴と縁が深いそうで。

シロエ 「えっと…。可愛い子供は高値でレンタルされたんですか?」
ブルー 「レンタルも多分、あっただろうね」

可愛いと評判の子供だったら、お寺同士で貸し借りだって、と。

ブルー 「お坊さん同士でも貸したと思うよ、同じお寺で」
シロエ 「あー…。自分のお供をさせておいたら目立ちますしね」
ブルー 「そうなんだよねえ、それが本来のお稚児さんでさ」
一同  「「「へ!?」」」
ブルー 「お稚児さんだよ、レンタルってケースもあっただろうし…」
スウェナ「他にも何かあったって言うの?」

人権問題って言ってたわよね、というツッコミ。

スウェナ「レンタルでも充分アレだけど…。まさか人身売買とかも?」
ブルー 「ピンポーン! 可愛い子供は高値なんだよ!」

お金に困った時は子供をお稚児さんに…、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「そうやって買った子供だったら、もう好き放題!」
シロエ 「好き放題って…。どうするんですか?」
ブルー 「兄貴な世界だと言った筈だよ、そっちの道に使うんだよ!」

お寺に女性はいないんだしね、とニヤニヤと。

ブルー 「買った子供なら、何をやっても文句は出ないし…」
キース 「待て、お稚児さんは本来、そういうものでは…」

ない筈だが、と副住職の反論が。

キース 「将来は偉いお坊さんに、と子供の頃から寺に入って…」
ブルー 「持参金つきのお稚児さんなら、そっちだけどね…」

それだけに無茶も出来ないけどね、という説明。

ブルー 「バックボーンがしっかりしてたら、手は出せないよ」
シロエ 「セクハラとかになるわけですね!」
ブルー 「そっちも怖いし、将来、復讐される恐れもあるし…」
サム  「だよなあ…。持参金つきなら、出世コースだぜ」

出世した後に復讐だよな、と一同、納得。
買われたお稚児さんだったら?


2016/06/05 (Sun) 

 

☆お稚児さんの伝統


キース君が連れて行かれる所を、法衣に救われた兄貴が集うバー。
ところが兄貴と縁が深いのが、お坊さんの世界とお稚児さんだそうで。

ブルー 「持参金つきのお稚児さんだと、もう確実に出世だけどさ…」
シロエ 「買われた方だと、どうなるんですか…?」
ブルー 「さっきも言ったよ、好き放題にされて兄貴の世界なんだよ」

女性の代わりに見目麗しいお稚児さんだ、という発言。

ブルー 「お坊さんたちにチヤホヤされてさ、もちろん夜のお供もね」
シロエ 「それは本当なんですか!?」
ブルー 「嘘をつくわけがないだろう? これでも高僧なんだから」

坊主の世界には詳しいのだ、と威張り返りの生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「そういう伝統があるわけだから…。うんと昔から」
スウェナ「今でも兄貴の世界なのね?」
ブルー 「山奥のお寺は、そっち系だねえ…」

お稚児さんのいない時代は、美形の若いお坊さんだ、と。

ブルー 「夜のお寺は危ないらしいよ、兄貴が出るから」
シロエ 「…いわゆる兄貴というヤツですね?」

先月、誰かさんが行こうとしていたバーに出るような…、という質問。

ブルー 「他にどういう兄貴がいると? 今の流れで」
サム  「マジかよ、座禅の宗派はソレなのかよ…」
ブルー 「とても有名な話だけど? 布団部屋とかが危険でねえ…」

美形の若いお坊さんには、と潜める声。

ブルー 「夜に一人で歩いていたら、引き摺り込まれて…」
シロエ 「お寺の中で事件ですか!?」
ブルー 「それが事件にもならないってね! 常識だから!」

上の人たちは見て見ぬふりだ、とキッパリと。

ブルー 「昔は自分も通った道だし、お目こぼしだよ」
キース 「被害者の場合もあると思うが! 上の人たちが!」
ブルー 「あるだろうねえ、出世コースの早道だから」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「色仕掛けっていうのは、王道だろう?」

布団部屋で培った人脈を生かして出世なのだ、と。
それ、ホントですか?


2016/06/06 (Mon)

 

☆兄貴と近い世界


先月、キース君が危なかったのが、兄貴が集うと噂のバー。
法衣のお蔭で逃げられたのに、お坊さんの世界は兄貴と深すぎる縁が。

ブルー 「手っ取り早く出世するには、偉い兄貴と出会うことだよ」
シロエ 「お坊さんの世界って、本当にそういう場所なんですか?」
ブルー 「お寺によるけど、人里離れた所は兄貴が強いんだよね」

偉い兄貴と仲良くなったら出世も早い、とキッパリと。

ブルー 「まずは兄貴の身の回りの世話、そういう係に抜擢で…」
サム  「マジかよ、あれって兄貴の世話係かよ?」
シロエ 「心当たりがあるんですか、サム先輩?」
サム  「何処のお寺でも、偉いお坊さんとはセットものだぜ」

お世話係は…、とサム君、ガクブル。

サム  「璃慕恩院でも普通にいるけど、アレがそうかよ…?」
ブルー 「違うと思うよ、中には混じっているかもだけど」
シロエ 「どうして違うと言い切れるんです?」
ブルー 「璃慕恩院からは、パルテノンがとても近いからだよ!」
一同  「「「あー…」」」

そうだった、と気付いた御一同様。パルテノンとは有名な花街。

ブルー 「女遊びに不自由しないし、兄貴の道は要らないってね!」
キース 「…そういうことになっているのか?」
ブルー 「君も少しは勉強したまえ、坊主の世界というのをさ」
キース 「これでも詳しいつもりなんだが…」
ブルー 「駄目だね、兄貴と隣り合わせな事実も知らないようでは」

璃慕恩院が全てと思うようでは駄目だ、と厳しいお言葉。

ブルー 「もっと精進しないとねえ…。これに懲りたら」
キース 「何を精進しろと言うんだ!?」
ブルー 「兄貴なバーにも行ってみるとか、女遊びに励むとか…」
??? 「いいねえ、是非とも修行をね!」

ぼくもお手伝い、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「聞いたよ、兄貴な世界と御縁が深いんだってね?」
キース 「い、いや、それは…」

俺の宗派の話ではない、と苦しい言い訳。
通用しますか?


2016/06/07 (Tue)

 

☆兄貴がいるお寺


実は兄貴と縁が深いらしい、お坊さんの世界という所。
そういう話を聞いていたのがソルジャー、颯爽とやって来たわけで…。

Aブルー「知らなかったよ、お坊さんの世界! ごめんね、キース」
キース 「誤解だ、誤解! 俺の宗派は違うから!」
Aブルー「だけど、他所だと、兄貴の世界が役立つんだろう?」

兄貴の引きで出世だとか…、とキッチリ聞いていた模様。

Aブルー「そうでなくても伝統だってね、お稚児さんだっけ…?」
キース 「あれもブルーが大袈裟に言っていただけで…!」

本来は立派な坊主になるべく、子供時代から寺で修行なんだ、と。

キース 「裕福な家だと持参金つきで入って、勉強をだな…」
Aブルー「でも…。そうじゃない子は、高値で買われるんだよね?」

兄貴がポンと大金を出して、と嬉しそうな顔。

Aブルー「お坊さんの世界は奥が深いね、本当に…。兄貴もカバー!」
キース 「それはあんたの誤解でだな…!」
シロエ 「…そうでしょうか?」

会長が布団部屋の話をしていましたよ、と余計な証言。

シロエ 「夜のお寺はとても危険だと聞きましたけど…」
マツカ 「美形の若いお坊さんだと、色々と危ないらしいですよね?」
Aブルー「其処なんだよ! お寺の中で拉致だなんてね!」

布団部屋で何が起こるんだろう、とワクワクと。

Aブルー「兄貴が一人とは限らないよね、何人もいて順番だとか…」
一同  「「「順番?」」」
Aブルー「王道だよねえ、次は俺だ、って回しまくりで!」

憧れちゃうな、とウットリしている人。

Aブルー「兄貴なバーまで出掛けなくても、布団部屋でOK!」
キース 「あんた、お寺に入りたいのか?」

だったら紹介してやるが、とズズイと前へ。

キース 「あの宗派にも知り合いはいるし…」
Aブルー「うーん…。憧れるけど、坊主頭は趣味じゃないから…」
キース 「サイオンで誤魔化す手もあるぞ!」

俺はそいつで道場に行った、と奥の手を披露。
そうでしたっけね…。


2016/06/08 (Wed)

 

☆お寺にはコレです


兄貴と縁が深かったのが、お坊さんの世界という所。
それを聞き付けてソルジャー登場、お寺の世界に憧れているらしくて。

Aブルー「そう言えば、君の特技だったね。…坊主頭は」
キース 「誤解されるから、もっと正確に言ってくれ!」
Aブルー「正確にって…。坊主頭が得意技だろ、君の場合は」
キース 「その言い方だと、剃り上げるように聞こえるだろうが!」

剃るだけだったら誰でも出来る、と憤然と。

キース 「バリカンさえあれば、ジョミーでもサムでも出来るんだ!」
シロエ 「そうでしょうねえ、剃るだけだったら」
Aブルー「じゃあ、どう言えばいいんだい?」
キース 「サイオニック・ドリームだと言ってくれ!」

苦労して身につけた技なんだから、と言ってますけど。

ジョミー「そうだっけ? ぼくと変わらないレベルだったんじゃあ…」
スウェナ「絶望的だったわよね、一分間しか持たなくて…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーがお手伝いしたんだよ!」

ぼくのお部屋が吹っ飛んだけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「キース、サイオン・バーストしちゃったから…」
Aブルー「あったねえ、そういう事件もねえ…」
キース 「やかましい! マスターすればそれでいいんだ!」

結果が全てだ、と逃げの論法。

キース 「とにかく、俺でも出来るんだから…」
ブルー 「ブルーに出来ないわけがないよね、あの程度の技」
Aブルー「そりゃあ…。ぼくだって、やれば出来るだろうけど…」
シロエ 「本当ですか!?」

ちょっと披露してくれませんか、と期待に輝くシロエ君の瞳。

シロエ 「会長の坊主頭を見た人、いませんから…」
マツカ 「言われてみれば、そうですよね…」
ジョミー「ぼくも見たいよ、どんな感じになるのかな?」
キース 「俺も大いに気になるな…。ブルーの坊主頭というのは」
Aブルー「それはブルーに頼むべきだよ、見たいなら!」

ぼくの美意識に反するからね、とアッサリと。
兄貴な世界に行く話は…?


2016/06/09 (Thu)

 

☆お寺でも観光地


兄貴と御縁が深かった場所が、お坊さんの世界だという衝撃の事実。
聞き付けて来たソルジャー相手に、坊主頭が見たいと思う人が多数で。

シロエ 「会長も美意識の関係で見せてくれないんですよ…」
Aブルー「だったら、ぼくも断ってもいいと思うけれどね?」
ジョミー「そう言わないでさ、ちょっとだけでも!」
Aブルー「高くつくよ?」

このくらいは出して貰わないと、と出された指。

Aブルー「指一本が、スッポンタケの法要が出来る値段で」
シロエ 「ちょ、それを五本だと言うんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、タダ働きは好きじゃないから」
キース 「しかしだな…。坊主の世界に入り込むなら必須だぞ?」

それも写真に写るレベルで、という注意つき。

キース 「今の世の中、何処で写真を撮られるかが謎で…」
シロエ 「座禅のお寺は、一応、観光地になってますよね?」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「全部じゃないけど、有名どころは観光地だね」

兄貴が出ると噂のお寺も観光地だ、と説明が。

ブルー 「美形のお坊さんがいるとなったら、撮影だねえ…」
シロエ 「でもって、ネットで拡散ですね?」
ブルー 「そうなるだろうね、ぼくのそっくりさんがね!」

慰謝料を覚悟しておいてよね、と視線がギロリ。

ブルー 「君だなんて誰も思わないしね、その写真」
サム  「あー…。ブルーの写真だと思われるぜ、それ…」
シロエ 「ぼくは見られればいいんですけど…」
ブルー 「シロエみたいなのが大勢いるのがネットだよ!」

シャングリラ学園の学生だけでも何人いるか…、と深い溜息。

ブルー 「卒業生なら山ほどいるしね、写真が出たら…」
スウェナ「噂が噂を呼ぶわよねえ…」
ブルー 「ぼくの面子が丸潰れだから、慰謝料をね!」
Aブルー「どうして、ぼくが支払う話になっちゃうのさ!」
キース 「あんたが坊主に憧れるからだ!」

寺に紹介ならしてやるが…、と繰る左手首の数珠レット。
後は自己責任ですね?


2016/06/10 (Fri)  

 

☆兄貴に会うなら


実は兄貴と非常に御縁が深かったお寺。ソルジャーも憧れている様子。
けれどお寺に入り込むなら、欠かせないのが坊主頭なスタイルで。

キース 「俺に出来るのは紹介までだ。後は自分でやってくれ」
ブルー 「そして写真がネットで拡散した時は、ぼくに慰謝料!」

ぼくそっくりの顔で坊主頭だなんて…、とブツブツと。

ブルー 「慰謝料は最低でもコレで頼むよ」
シロエ 「会長は指が十本分ですか!?」
ブルー 「当たり前だよ、ぼくの人生メチャクチャだから!」

銀青としての坊主頭の生き証人は誰もいない、と厳しい口調。

ブルー 「修行時代は三百年前で、同期は全員、お浄土なんだよ!」
キース 「だろうな、伝説の高僧だしな」
シロエ 「慰謝料も高くつきますよねえ…」

でも、この人なら払えそうです、とソルジャーに視線。

シロエ 「エロドクターがついてますしね、もういくらでも!」
Aブルー「払えるんだけど…。その趣味は無いね!」

お寺に行こうとも思わないから、と鼻でフフンと。

Aブルー「そんな所に行かなくっても、兄貴には充分、出会えるし…」
シロエ 「璃慕恩院にはいないらしいですよ、兄貴な人は」
ブルー 「少しはいるかもしれないけれど…」

少数派だね、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「兄貴に会うなら、キースに紹介して貰いたまえ」
キース 「山奥の寺だな、座禅の方の」
ブルー 「うん、観光地のヤツで頼むよ」

慰謝料さえ払って貰えるんなら、ぼくも許す、という発言。

ブルー 「頑張って修行して来たまえ。布団部屋体験も含めてね」
Aブルー「趣味じゃないって言っただろう!」

兄貴に会うなら楽なコースが一番だから、と言われましても。

シロエ 「…兄貴はお寺に出るそうですよ?」
Aブルー「だけど、わざわざ行かなくてもさ…」
キース 「行かないと出会えないと思うが…」
Aブルー「出会いの場所なら、あるんだよ!」

きっと出会えると思うんだ、と溢れる自信。
それって、何処で…?


2016/06/11 (Sat)

 

☆コネは何処から


兄貴の世界と縁が深かったのがお寺なるもの、ソルジャーも期待。
けれども坊主頭は嫌なのだそうで、お寺に行く気も無いらしくって…。

Aブルー「普通の方法なら、お寺な兄貴は難しそうなんだけどさ…」
キース 「何かツテでもあるのか、あんた?」

俺が知らない間にコネを作ったんではないだろうな、と。

キース 「コアラの国でスッポンタケの法要だとも言ってたし…」
シロエ 「そうでしたよねえ、独自にコネを掴みましたか?」
サム  「お坊さん便、今もやってるみたいだぜ」

ネットでお坊さんを頼めるヤツな、と苦い顔。

サム  「仏教会から苦情が出たのに、通販会社が突っぱねてよ…」
スウェナ「仕方ないわよ、あそこで頼むと格安なんでしょ?」
ブルー 「それと明確な料金体系って所かな。でもねえ…」

後々のことを考えるのなら、お坊さん便はどうかと思う、と。

ブルー 「あれで体裁は整うけどねえ、心のケアは無いわけだから」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「今どき、ペットロスでも大変なんだよ?」

ペットどころか、家族の時に頼むのがお坊さん便、という指摘。

ブルー 「頼んだ時にはテンパッてるから、安く済んだと思っても…」
サム  「後のフォローがねえんだよ。…色々な意味で」
キース 「寺に頼めば、心のケアもセットものというか、基本だがな」

しかもタダだ、とスマイルどころか励ましもゼロ円の世界だとか。

キース 「もう文字通りのボランティアだぞ、心のケアは」
ブルー 「月参りとかで出掛けない限り、丸一日でも一人占めだよ」

住職もお寺の本堂も…、と。

ブルー 「その辺を思うと、お坊さん便は安いのかどうか…」
シロエ 「病院で心のケアとなったら、タダじゃないですね?」
サム  「それだけじゃねえぜ、自分の都合で行けねえよ」
キース 「寺だと、檀家さんに合わせるものだが…」
Aブルー「ふうん…?」

複雑なんだね、と言ってますけど。
そのお坊さん便でコネを掴んで来たとか…?


2016/06/12 (Sun)

 

☆やり直しは不可


兄貴な世界と縁が深かった、お坊さんの世界という所。
出会いを期待するソルジャーですけど、お寺に行く気はナッシングで。

Aブルー「お坊さん便は大変そうだね、安くついても」
ブルー 「昔から言うしね、安物買いの銭失い、とね」
サム  「墓も坊主も要らねえぜ、って人ならいいんだろうけどよ…」
スウェナ「そういう人だと、最初から頼まないわよ、そんなの」
キース 「だから余計に心配なんだ! 俺のように寺を預かる坊主は」

後から泣いて来られても…、と複雑そうな顔。

キース 「フォローは出来るが、あらゆる意味で、もう取り返しが…」
サム  「つかねえんだよな、やっちまった法要は取り戻せねえし」
Aブルー「どういう意味だい?」
キース 「やり直し不可ということだ! どの法要も!」

しかも遡るほどに重要なのが法要で…、と。

キース 「仏様が新しければ新しいほど、法要の意義が大きいからな」
サム  「百回忌とかだと凄そうだけどよ、纏めるんだよ」
一同  「「「纏める?」」」
キース 「年忌の新しい仏様とセットでやるのが多いな」

院殿号の仏様ともなったら別扱いだが、という説明。

キース 「似たり寄ったりの御先祖様なら、もう何人でも纏めるぞ」
ブルー 「キースが言ってた遡るというヤツ、出発点は新仏でさ…」
サム  「あの時キッチリやれば良かった、と思ってもよ…」
シロエ 「安く上げた法要、やり直しが出来ないわけですね?」
キース 「同じものを二回は出来ないからな」

何処かの誰かが後付けでやったケースはあるが、とソルジャーに視線。

キース 「あれは後付けだから出来ただけで…。やり直しは不可だ」
Aブルー「うーん…。お坊さん便は頼まない方がいいんだね?」
ブルー 「仏様が大切だったらね」
Aブルー「そうなんだ…。だけど、お寺は安心なんだろ?」
キース 「何処の寺にコネをつけたんだ?」

お坊さん便でないというのなら、という質問。
ソルジャーのコネが気になりますね?


2016/06/13 (Mon)

 

☆兄貴に出会うには


実は兄貴な世界と御縁が深かったらしい、お坊さんの世界という所。
出会いに期待するのがソルジャー、けれどもお寺に行くつもりは無し。

キース 「あんたがコネをつけて来た寺が気になるが…」
Aブルー「強いて言うなら、君のトコかな?」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「元老寺だよ、キースの家は其処だしね!」

それにキースは副住職だ、とニコニコと。

Aブルー「そんなキースが、ぼくの友達! お浄土ガイド!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「君がガイドをしてくれるんだろ、ぼくのために?」

是非お浄土に行きたいんだけど、とズズイと前へ。

Aブルー「先月はウッカリ断っちゃって、行きそびれたから」
キース 「ま、待ってくれ! それはもしかして…」
Aブルー「例のバーだよ、兄貴に出会えるお店だってば!」

あそこに行ったら、きっとお寺な兄貴にも…、と満面の笑顔。

Aブルー「キースさえいれば、そういう兄貴が来るからね!」
シロエ 「あー…。キース先輩の法衣ですね?」
Aブルー「そうなんだよ! 先月は値打ちを知らなくってさ…」

抹香臭い、と断ったことは謝るから、と低姿勢。

Aブルー「もう一度あそこにガイドお願い! 兄貴との出会い!」
キース 「俺に衣で行けと言うのか!?」
Aブルー「もちろんだよ! でないと、兄貴も気が付かないし!」

キースは髪の毛があるからねえ…、と。

Aブルー「ちゃんと本物のお坊さんです、とアピールだよ!」
シロエ 「それで兄貴が釣れますか?」
Aブルー「釣れると思うよ、キースのお供がぼくだから!」

超絶美形のお稚児さんだから、と指差している自分の顔。

Aブルー「兄貴の相手で慣れてそうだ、と思われるしね!」
シロエ 「何に慣れるんです?」
Aブルー「色々なプレイというヤツだよ! 百戦錬磨!」
キース 「俺の趣味が誤解されるだろうが!」
Aブルー「うん、有意義にね!」

ぼくの兄貴だと誤解されるんだよ、と。
キース君、ピンチ…?


2016/06/14 (Tue)

 

☆出来る兄貴は


兄貴な世界と御縁が深かったのが、お坊さんの世界だったという展開。
大きく膨らむソルジャーの期待、兄貴が集うバーに行くつもり。

Aブルー「キースがぼくの兄貴となったら、きっと注目されるから!」
シロエ 「…その道のプロとしてですか?」
Aブルー「そう! キースはもちろん、ぼくの値打ちも上がる筈!」

キースの他にも色々な兄貴の相手をしてるという評価、と。

Aブルー「若くて美形のお坊さんだと、布団部屋で人気なんだろう?」
ブルー 「否定はしないね、ぼくたちの宗派は違うけど…」
キース 「あんたは余計な口を挟むな!」
ブルー 「知識は増やしておくべきだよ。こうなってるのも…」

君の知識が足りなかったから、と厳しい指摘。

ブルー 「お稚児さんだ、とピンと来てたら、話は其処で終了でさ…」
サム  「布団部屋の方まで行ってねえのは確かだぜ、うん」
Aブルー「ぼくには有難い話だったよ、まるで素人なんだから」

お稚児さんも、お坊さんの世界の方も…、と嬉しそう。

Aブルー「お蔭で兄貴と出会えそう! それも素敵な兄貴が沢山!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!?」
Aブルー「さっきも言ったよ、百戦錬磨な兄貴なんだよ!」

君にも声が掛かりそうだ、と瞳がキラキラ。

Aブルー「でもねえ、出来る兄貴は自分を安売りしないから…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「自分の食指が動かないのに、ガツガツ食うのは三流だよ」

相手に不自由しない兄貴はガッつかないもの、という台詞。

Aブルー「誰でもいいから食べる兄貴じゃ駄目なんだよねえ…」
キース 「それが何だと言うんだ、あんた!」
Aブルー「声が掛かっても、「間に合っている」と言えばいいわけ!」

そしてのんびりお酒でも…、と話は既に兄貴なバーへと。

Aブルー「お稚児さんのぼくが遊びたがるから、来たって姿勢で!」
キース 「なるほどな…」

俺はあくまで付き添いという立場なのか、と言ってますけど。
兄貴なバーに突撃すると?


2016/06/15 (Wed)




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