☆今年も自転車です
お盆の棚経のお供え物に、とソルジャーが考案したジキジキな卒塔婆。
スイカに刺さったスッポンタケの卒塔婆、意味する所はジキジキで…。
Aブルー「うん、スッポンタケもスイカも悦んでるよ!」
シロエ 「どの辺がですか?」
Aブルー「スイカはしっかり咥え込んでるし、スッポンタケはさ…」
奥の奥までズンズンだから、と指差すジキジキなオブジェ。
Aブルー「これで棚経の準備は完璧! 次はキースの出番だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ジョミーと組んでるみたいだよ!」
ブルー 「今年も自転車部隊だよ。この暑いのに、大変だよねえ…」
スウェナ「アドス和尚はスクーターでしょ?」
ブルー 「決まってるじゃないか、サムが自転車で追い掛けてるよ」
可哀想に全力疾走で…、と気の毒すぎるサム君の棚経。
ブルー 「檀家さんの家に着いても息も絶え絶え、汗ダラダラでさ…」
シロエ 「クーラーが無い家が多いんでしたっけ?」
ブルー 「そうでもないけど、扇風機と団扇にこだわる人が多めかな」
特に御老人しかいない家だと…、とクーラー嫌いがありがちな檀家。
ブルー 「エアコンの風は冷えすぎる、と信じてる人が多くって…」
マツカ 「キースとジョミーが回っている家もそうですか?」
ブルー 「似たようなモノだと思うけど?」
ぶるぅ 「えとえと…。室温、18℃くらいにした方がいい?」
ブルー 「このままでいいよ、きっとゾクリと冷えるだろうから」
一同 「「「へ?」」」
今の室温は低すぎだろうか、と顔を見合わせる御一同様。
Aブルー「この部屋、そんなに寒いかな?」
シロエ 「ぼくは思いませんけれど…。先輩たちはどうですか?」
マツカ 「普通ですよ?」
スウェナ「寒いって感じはしないわねえ…」
暑い外から入って来たら寒いかしら、と。
スウェナ「外は思い切り暑そうよ?」
ブルー 「違うよ、其処のスイカと卒塔婆!」
これが何かを知ったら肝が冷えるであろう、という予言。
ジキジキですしね…?
2016/08/16 (Tue)
☆スルーが基本です
ソルジャーが作ったジキジキな卒塔婆、スイカに刺さっている状態で。
それが棚経用のお供え物で、キース君の肝も冷えそうだとか。
ブルー 「意味を全く知らないままなら、スルーだろうけど…」
シロエ 「キース先輩、気付くでしょうか?」
マツカ 「この暑さですから、気付かないままで帰るかも…」
スウェナ「その可能性も高いわねえ…」
意識が朦朧としていた場合はスルーかも、という読みですけれど。
ブルー 「甘いね、キースはプロなんだから」
Aブルー「意味に気付いてくれるのかい?」
ブルー 「そうじゃなくって、きっとツッコミが入る筈!」
卒塔婆の使い方を間違えている、と訂正を入れたがるであろう、と。
ブルー 「檀家さんが相手だったら、言えないことも多いんだけど…」
シロエ 「お供え物が間違っていた時ですか?」
ブルー 「酷い場合は、祭壇ごと間違えてることもあるからね!」
昨今はスーパーとかが率先して売ることも多い、という話。
ブルー 「お盆の祭壇セットと称して、仏具屋とかとタッグを組んで」
シロエ 「えっと…。仏具屋さんが間違えるんですか?」
ブルー 「間違いだらけのケースが多いね、売れれば儲かると!」
本来、要らないオプションまでがくっついて…、と挙げる例。
ブルー 「開眼法要もしていないような、仏像が飾ってあるとかね!」
シロエ 「それって酷くないですか?」
マツカ 「仏具屋さんもプロだと思うんですけど…」
ブルー 「お盆に便乗するんだよ!」
何も知らない檀家さんだと信じて買ってしまう、というのが現状。
ブルー 「そんな祭壇が出来ていたって、基本はスルーで…」
シロエ 「心の中で突っ込むんですね?」
ブルー 「間違っている、と眺めて終わりだけど…」
此処の場合は例外だから、と卒塔婆に目線。
ブルー 「もう絶対に文句を言うね!」
Aブルー「すぐに気付いてくれるんだね!」
何か言われたら説明しなきゃ、と張り切る人。
キース君の肝、冷えそうですね?
2016/08/17 (Wed)
☆突っ込んだら破滅
ソルジャーがスイカに卒塔婆をグッサリ、意味する所はジキジキで。
祭壇の真ん中にドンと飾って、後は棚経を待つばかりという怖い状況。
シロエ 「キース先輩、突っ込むでしょうか…」
ブルー 「間違ってるぞ、と言い出すだろうね、何も考えずに」
それを言ったら身の破滅なのに…、と合掌している生徒会長。
ブルー 「いっそ熱中症の一歩手前なら、気付かないって可能性も…」
マツカ 「その方がマシだという気がしますよ、意味を知るよりは」
シロエ 「そうですよね…。救急搬送される結果になったとしても…」
キース先輩は幸せなんじゃあ、とシロエ君も溜息なスイカのオブジェ。
シロエ 「頑張って書いた卒塔婆がこういう有様ですしね…」
スウェナ「だけどキースは棚経のプロよ?」
マツカ 「其処なんですよね、熱中症なんか起こしそうになくて…」
副住職のプライドにかけて、とマツカ君が眺めている卒塔婆。
マツカ 「きっと完璧に正気ですよ。ジョミーはヤバそうですけれど」
ブルー 「ジョミーも毎年やっているから、素人さんよりはさ…」
シロエ 「耐性が出来ていそうですよね、棚経の時に限定で」
Aブルー「そうだよ、二人とも元気に頑張ってるよ!」
この暑い中を棚経三昧、とサイオンでチェックしている様子。
Aブルー「でもねえ、遅れは出てくるから…。それを今年も短縮で!」
シロエ 「瞬間移動で此処へ運んで、次の場所まで送るんですよね?」
Aブルー「その通り! 棚経お助けショートカットだよ!」
遅れが大きくなって来たから、そろそろかな…、と。
Aブルー「二十分ほど遅れているしさ、此処で一気に!」
シロエ 「じゃあ、今年のスッポンタケの棚経は二十分ですか?」
Aブルー「そんなトコだね、余裕たっぷり!」
ジキジキな卒塔婆を解説している時間もあるよ、と。
シロエ 「本気なんですね?」
Aブルー「もちろんだよ!」
後はキースのツッコミ待ちだ、と言ってますけど。
破滅に向かってカウントダウン?
2016/08/18 (Thu)
☆そろそろ呼びます
ソルジャー自慢のジキジキなオブジェ、スイカに刺さっている卒塔婆。
そろそろキース君を呼ぶとか、棚経の時間は二十分ほどありそうで。
Aブルー「楽しみだねえ、キースが気付いてくれるのが!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ きっと気付いてくれると思うの!」
だって祭壇の真ん中だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もウキウキと。
ぶるぅ 「位牌より目立っているもんね! スッポンタケの卒塔婆!」
Aブルー「スイカとセットでジキジキなんだよ、そこをよろしく!」
ぶるぅ 「えとえと…。刺さっているのが大切だっけ?」
Aブルー「その通り! 奥の奥までズンズンと!」
それをスイカがしっかり咥え込んでるから、とニコニコニッコリ。
Aブルー「これで漲らないわけがないよね、スッポンタケが!」
シロエ 「…見るからに最悪ですけどね?」
Aブルー「それは見る目が無いからだよ! ジキジキを!」
シロエ 「覗きの趣味は持ってません!」
Aブルー「いけないねえ…。ぼくのぶるぅは大好きなのにね?」
どうして見る目を養おうと思わないんだろう、と深い溜息。
Aブルー「覗きの世界も奥が深いよ、是非とも覗いて欲しいよね!」
シロエ 「ぼくは絶対にお断りです!」
Aブルー「そうなのかい? まあいけどさ…」
そんなことよりキースだよね、と視線を外へ。
Aブルー「そろそろいいかな、次の家まで遠いようだし…」
シロエ 「キース先輩を拉致ですか!?」
Aブルー「ショートカットと言って欲しいね、棚経を!」
此処での棚経が済んだら瞬間移動で運ぼう、とスタンバイ。
Aブルー「自転車ごと運ぶけど、自転車は玄関前でいいよね?」
ぶるぅ 「うんっ! このフロアは他の人、住んでないから!」
自転車の二台や三台くらい、という返事。
ぶるぅ 「遠慮しないでどんどん置いてね!」
Aブルー「ありがとう! それじゃみんなも心の準備を!」
ジキジキな卒塔婆がデビューだからね、と張り切るソルジャー。
いよいよですね?
2016/08/19 (Fri)
☆棚経にようこそ
ソルジャーご自慢のジキジキな卒塔婆、スイカの真ん中にグッサリと。
キース君が見たら何と言うやら、そろそろ棚経に呼ぶのだそうで。
Aブルー「よし! 今の家での棚経、終了!」
ブルー 「いきなり拉致しちゃいけないよ? 見送る人もあるからね」
Aブルー「分かってるってば、ちゃんと自転車に乗ってから!」
ついでに人目につかない所を走り出してから、と瞬間移動の準備中。
Aブルー「うん、キースもジョミーも自転車に乗った!」
シロエ 「…拉致するんですね、瞬間移動で?」
Aブルー「スッポンタケのために頑張らないとね、ぼくだって!」
きちんと棚経をして貰わなきゃ、と分かってるんだか、いないんだか。
Aブルー「この先は人もいないようだし…。さあ、ご招待!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スポーツドリンクも用意してるよ!」
お出迎えに行かなくちゃ、と飛び跳ねてゆく「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「冷たい飲み物は身体に悪いから、ちゃんと室温!」
シロエ 「ぶるぅは気配りなんですけどね…。大丈夫でしょうか…?」
Aブルー「キースの体調なら、特に問題なさそうだけど?」
熱中症になってもいないし、と言ってる間に「失礼する」という声が。
キース 「ぶるぅのお蔭で生き返った。やはり水分は大切だな」
ジョミー「スポーツドリンクって所がいいよね、助かったよ~…」
シロエ 「外は思い切り暑そうですしね、お疲れ様です」
キース 「まったくだ。クーラー嫌いの檀家さんも多いし…」
此処は涼しくて極楽だな、と入って来た法衣の二人ですけれど。
キース 「…なんだ、其処のスイカに刺さった卒塔婆は?」
Aブルー「早速気付いてくれたのかい? 嬉しいな!」
キース 「そんな見本を何処で見たんだ、スーパーか?」
ジョミー「スーパーって…。なんで、スーパーが出てくるわけ?」
キース 「今の時期はお盆を売りにしているからな」
帰省はもちろん、お盆のお供え物だって、と。
それでスイカに卒塔婆だと…?
2016/08/20 (Sat)
☆特売じゃないです
ソルジャーに瞬間移動で運ばれてしまい、棚経にやって来たキース君。
目を止めたのが例の卒塔婆で、見本があったのはスーパーなのか、と。
キース 「スイカを売りたい気持ちは分かるが、卒塔婆というのは…」
Aブルー「良くないのかい?」
キース 「お盆の心を分かっていないな、そのスーパーは」
卒塔婆はスイカに刺すものではない、と真っ当な意見。
キース 「卒塔婆は仏様の供養のためにだ、心をこめて書くわけで…」
Aブルー「だよねえ、スッポンタケのためにジキジキな卒塔婆!」
此処にジキジキと書いてあるよ、と指差す卒塔婆に書かれた梵字。
Aブルー「お釈迦様の国で習ってきたから、もう完璧!」
キース 「俺の寿命は嫌というほど縮んだが…。書いている間に」
親父が来たら終わりだからな、とブルブルと。
キース 「命を懸けて書いた卒塔婆を、粗末にしないで貰いたい!」
Aブルー「だから、きちんと扱ってるよ! ジキジキだしね!」
キース 「スーパーの真似をするんじゃない!」
スイカの大売り出しならともかく、これは棚経の祭壇だ、という指摘。
キース 「スイカの特売の演出だったら、苦々しくは思っても…」
ブルー 「我慢をせざるを得ないよねえ…。ぼくたち坊主は」
キース 「まったくだ。昨今はいい加減なお盆飾りも売られるからな」
便乗商法なら諦めるしかないだろう、とも。
キース 「スイカに卒塔婆も、スーパーだったらスルーだが…」
Aブルー「此処ではスルーしないんだね?」
キース 「当然だろうが!」
さっさとスイカから引っこ抜け、と吊り上げる眉。
キース 「でないと棚経をする気にもなれん、この有様では」
Aブルー「引っこ抜くなんて、とんでもないよ!」
これでこそだ、と反論が。
Aブルー「刺さっていてこそジキジキだからね!」
キース 「なんだって?」
Aブルー「分からないかな、スイカを貫いているんだよ?」
奥の奥までズンズンと…、と満面の笑顔。
通じますかねえ…?
2016/08/21 (Sun)
☆スイカとヤります
棚経にやって来たキース君ですけれども、目を留めたのが例の卒塔婆。
スイカに刺すとはあんまりだ、と引っこ抜くよう指示したら…。
Aブルー「スイカに刺さっているのが大切、其処がポイント!」
キース 「だから、スーパーのディスプレイに惑わされるな!」
Aブルー「スーパーなんかは無関係だよ、ぼくが考えたんだから!」
このジキジキなスイカと卒塔婆、とソルジャー、得意満面で。
Aブルー「スイカの奥の奥までズンズン、それでピンと来ない?」
キース 「何のことだかサッパリなんだが!」
Aブルー「奥の奥まで突っ込んでるのが卒塔婆なんだよ!」
ジキジキなスッポンタケの卒塔婆で…、と指差す卒塔婆。
Aブルー「言わばスッポンタケの分身、でもってスイカは咥える方!」
キース 「…咥えるだと?」
Aブルー「そう! こう、しっかりと咥え込んでるんだよ、分身を!」
抜けてしまわないように、ギュッと締め付けて…、というのがスイカ。
Aブルー「つまり、スッポンタケとスイカがジキジキなわけで!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「もうそのままだよ、言葉通りにセックスだよ!」
お釈迦様の国の言葉でジキジキと言えばセックス、と溢れる自信。
Aブルー「せっかく卒塔婆を書いて貰ったから、ジキジキも!」
キース 「な、なんという罰当たりなことを…!
卒塔婆とスイカでそんなことを、と青ざめている副住職。
キース 「仏罰が当たっても知らんぞ、あんた!」
Aブルー「当たらないってば、スッポンタケも悦んでるから!」
お盆に実家に帰ってるんだし、寛いだ気分でセックスも、と。
Aブルー「こうしてスイカとヤッていればね、漲る筈だよ!」
キース 「あんたはそれでいいかもしれんが、俺はどうなる!」
Aブルー「どうって、これから棚経をしてくれるんだろう?」
キース 「こんな代物を拝めるか!」
Aブルー「それは酷いよ!」
スッポンタケの棚経を頼んだ筈だ、と譲らない人。
キース君、ピンチ…?
2016/08/22 (Mon)
☆抜く気は無いです
棚経に来たキース君を待ち受けていたのが、ジキジキな卒塔婆。
スイカを貫いてジキジキな仕様、それに向かって棚経をするわけで…。
Aブルー「君の仕事は棚経なんだし、ちゃんと頼むよ!」
キース 「どうして俺が、こんな罰当たりなモノを拝まねばならん!」
Aブルー「スッポンタケが喜ぶからだよ、お盆で帰って来たからね!」
有難いお経をお願いするよ、と御布施も準備している人。
Aブルー「ほら、この通り、今日の代金も用意したから!」
キース 「細かいことだが、其処は御布施と言ってくれ!」
Aブルー「分かってるんなら、棚経、お願い!」
お供え物もお膳もパーフェクト、と威張り返りなソルジャーで。
Aブルー「後はお坊さんが拝んでくれれば、もうそれだけで!」
キース 「…何が起こると?」
Aブルー「スッポンタケが漲りまくって、パワーがググンと!」
ますます立派な仏様になるんだからね、と唱える自説。
Aブルー「スッポンタケが偉くなればなるほど、パワーもアップで!」
キース 「パワーアップはしなくていい!」
Aブルー「何を言うかな、スッポンタケは君の一番弟子なのに!」
弟子のパワーが強くなったら自慢できるよ、とニコニコと。
Aブルー「それに、ぼくだって嬉しいしね! 効果絶大!」
キース 「…そのために棚経で、この卒塔婆なのか?」
Aブルー「もちろんだってば、素敵なセックスが出来ますようにと!」
セックスと言えばジキジキだよね、と卒塔婆の梵字を指差しまして。
Aブルー「君がきちんと書いてくれたよ、ジキジキと!」
キース 「書かないと後が無かったからだ!」
命を懸けて書いた卒塔婆に何をするか、と睨んでいるオブジェ。
キース 「さっさと抜かんか、その卒塔婆を!」
Aブルー「ダメダメ、途中で引っこ抜くのは論外!」
キース 「卒塔婆の使い方はそうじゃないんだが!」
Aブルー「こうだってば!」
ジキジキな卒塔婆の使い方はこうだ、とソルジャー、動かず。
いいんですか?
2016/08/23 (Tue)
☆抜かずにズンズン
スイカに刺さったジキジキな卒塔婆、それを拝めと迫るソルジャー。
これが卒塔婆の正しい使い方だと言って譲らず、抜く気ナッシングで。
Aブルー「セックスの途中で抜くだなんてね、マナー違反だから!」
一同 「「「マナー違反?」」」
Aブルー「そうだよ、奥の奥までズンズン突っ込んでこそ!」
男同士なら抜かないものだ、と胸を張る人。
Aブルー「相手が女性だった時はさ、抜くのもアリとは思うけど…」
ブルー 「その手の話はやめたまえ!」
Aブルー「別にいいじゃないか、ぼくの世界じゃ関係ないし!」
子供は人工子宮から生まれるからねえ…、とSD体制な世界の解説。
Aブルー「セックスで子供は有り得ないから、抜かないよ!」
ブルー 「退場!!」
今すぐ出て行け、と突き付けているレッドカード。
ブルー 「棚経の場所で何を言うかな、君という人は!」
Aブルー「その棚経のためのジキジキなんだよ、この卒塔婆は!」
スイカの奥の奥までズンズン、と嬉しそうな顔。
Aブルー「この状態で拝んで貰えば、よりパワーがね!」
キース 「卒塔婆を粗末に扱うんじゃない!」
Aブルー「えっ、丁重に扱ってるけど?」
スイカとジキジキが出来るようにね、と譲らない自説。
Aブルー「有難いお経とジキジキがコラボ! 素晴らしすぎるよ!」
キース 「俺の目から見れば、もう心臓が凍りそうだが!」
親父が知ったら何と言うやら、とガクガクブルブル。
キース 「卒塔婆をスイカに突き刺すだなんて…」
Aブルー「突っ込んでると言って欲しいね、こう、抉るように!」
スイカのイイ所を突きまくりなのだ、と自画自賛。
Aブルー「腰の使い方がポイントなんだよ、ジキジキはね!」
キース 「いいから、さっさと引っこ抜け!」
Aブルー「抜いたら駄目だとさっきも言ったよ!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「仏様のためのイベントだろう?」
それが棚経、と意味だけは分かっている様子。
だからジキジキだと…?
2016/08/24 (Wed)
☆嫌なら別の人に
スイカに刺さったスッポンタケの卒塔婆、ソルジャー自慢の飾り方。
仏様のためにはこれが一番、棚経も仏様のためのイベントと自信満々。
Aブルー「仏様に喜んで貰ってこそだよ、棚経は!」
キース 「そ、それはそうだが…。そうなんだが…!」
Aブルー「ほらね、だから棚経とジキジキでおもてなし! 仏様を!」
このまましっかり拝むように、とキース君を促す祭壇の前。
Aブルー「お供え物とか、お膳と変わらないんだよ、ジキジキも!」
キース 「いや、それだけは違うと思うが…!」
Aブルー「何処が違うのさ、卒塔婆にもちゃんと書いてあるしね!」
これはジキジキと読むんだろう、と示すのがジキジキな梵字。
Aブルー「ぼくがお釈迦様の国で習って来て、君が書いたんだよ!」
キース 「親父に隠れて命懸けでな! それを書くのが精一杯だ!」
この上、妙な卒塔婆まで拝ませるな、と言ってますけど。
Aブルー「うーん…。それじゃ、アドス和尚にお願いしようかな?」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「アドス和尚も棚経中だよね、サムをお供に!」
アドス和尚はスクーターだけど、サムは自転車、と。
Aブルー「瞬間移動で連れて来ればさ、きっと拝んでくれるから!」
シロエ 「あー…。御布施次第でしょうね、棚経だって」
ブルー 「坊主の世界じゃ、頼まれたら基本は断らないねえ…」
ましてキースが書いた卒塔婆なら断るわけが…、と生徒会長。
ブルー 「誰の字かはプロなら分かるものだよ、字の癖で!」
Aブルー「そうなんだ? だったら、安心して頼めるね!」
ブルー 「まあね。キースに断られた、と言えば大丈夫だよ」
キース 「ま、待ってくれ!」
そんなことをされたら俺の命が…、と顔面蒼白。
キース 「卒塔婆を書いた件もバレるし、卒塔婆の今の状態も…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
キース 「俺のせいにされてしまうだろうが!」
この飾り方のアドバイスまで、という話。
そうなるでしょうね?
2016/08/25 (Thu)
☆拒否ればお浄土
スッポンタケのためのジキジキだから、とスイカに刺してある卒塔婆。
キース君が棚経を拒否した場合は、アドス和尚を呼び出すそうで。
Aブルー「君のせいでもかまわないだろ、この飾り方は!」
キース 「いや、確実にブチ殺される! 後で親父に!」
棚経が終わって元老寺に帰った途端に命が無い、と。
キース 「妙な卒塔婆と妙な飾りを見てきたぞ、と鬼の形相で!」
Aブルー「うーん…。いいんじゃないかな、お盆は地獄も休みだろ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ そうだよ、地獄も今はお休み!」
だから死んだらお浄土だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「きっと今なら、すいてると思うの! お浄土だって!」
シロエ 「でしょうね、お浄土の仏様も帰って来てるんでしょうし…」
ブルー 「運が良ければ、阿弥陀様から直ぐ側の蓮もガラガラだよ」
一番近くで有り難いお言葉を聞き放題だ、と生徒会長、いや銀青様。
ブルー 「今なら早い者勝ちだからね、お浄土行きもいいと思うよ」
Aブルー「それは素敵だね、キースにとっては最高だよ、それ!」
お坊さんなら阿弥陀様の近くがいいであろう、と頷く人。
Aブルー「ぼくの場合は、離れているほどいいけどねえ…」
ブルー 「阿弥陀様から遠い蓮の花を希望だっけね、君たちは」
Aブルー「そう! ぼくのハーレイは見られていると意気消沈で…」
ジキジキどころじゃないんだよね、と深い溜息。
Aブルー「だから遠いほどいいんだけれど、キースは違うし!」
ブルー 「この際、お浄土に行きたまえ。お盆は何処も混むけれど…」
シロエ 「お浄土は空いているんだったら、穴場ですよね!」
会長もお勧めらしいですし、とプッシュするのがシロエ君で。
シロエ 「どうぞ遠慮なく行って下さい、お浄土へ!」
キース 「俺に死ねと!?」
Aブルー「その選択肢しか無いと思うよ、棚経をしてくれないなら!」
アドス和尚は何処にいるかな、と思念で探している模様。
本気で棚経を依頼すると?
2016/08/26 (Fri)
☆トレンドを知る
ソルジャー自慢のスッポンタケの卒塔婆、スイカに刺してあるわけで。
この状態での棚経を拒否れば、キース君の代わりにアドス和尚だとか。
Aブルー「アドス和尚なら、御布施は倍ほど包めばいいかな?」
ブルー 「その必要は無いと思うよ、棚経は特殊なイベントだから」
檀家さんをもれなく回るものだし、坊主が誰かで差は出ない、と。
ブルー 「住職が来てくれる筈だ、と待っていたら副住職だとか…」
シロエ 「あー…。お寺の都合で変わるんですね?」
ブルー 「そういうことだね、スケジュールとかもあるからさ」
スウェナ「それならキース用の御布施でかまわないのね、棚経だもの」
ブルー 「うん、アドス和尚も気にしない筈! 其処の所は!」
ただ、問題はこの卒塔婆で…、と眺めるスイカと卒塔婆。
ブルー 「棚経でお盆飾りのトレンドを知る、とは言うけどねえ…」
一同 「「「トレンド?」」」
ブルー 「こう、色々と流行り廃りがあるんだよ。お供え物とか」
それに祭壇の飾りだって…、という解説。
ブルー 「アドス和尚がコレを見たって、他の家には無いからねえ…」
シロエ 「今年のトレンドじゃないわけですね、スイカに卒塔婆は」
ブルー 「其処へキースが書いた卒塔婆じゃ、どう考えても…」
この飾り方はキースの指示だ、と恐ろしすぎる先読みが。
ブルー 「キースの命も今夜までだね、まず間違いなく!」
Aブルー「本人がそれでかまわないんなら、お浄土だよね」
今の時期ならいい席が空いているだろう、と。
Aブルー「グリーン車だって乗り放題だよ、きっと貸し切り!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカみたいだね、電車を貸し切り!」
行ってらっしゃぁ~い! と、お見送りモード。
ぶるぅ 「素敵な蓮の上に行ってね、グリーン車で!」
キース 「俺は行きたくないんだが!」
Aブルー「でもさ、棚経を断るんなら、それしかないよね」
アドス和尚を発見したよ、とスタンバイ。
瞬間移動で召喚するんですね?
2016/08/27 (Sat)
☆お坊さんを交換
スイカに刺さったジキジキな卒塔婆、ソルジャー自慢の飾りですけど。
それをキース君が拝まないのなら、アドス和尚を呼ぶのだそうで。
Aブルー「アドス和尚に頼むんだったら、キースは放り出さないと…」
ブルー 「そうだね、棚経ダブルブッキングは何かとねえ…」
お寺の方でも避けたいもので、と生徒会長、いや銀青様。
ブルー 「貴重な時間を無駄にするから、きちんと管理したいんだよ」
シロエ 「あー…。無駄足というのは避けたいでしょうね、誰だって」
ブルー 「棚経スケジュールの管理アプリがあったらさ…」
インストールしたいし課金もする、と語ったお坊さんもいるとか。
シロエ 「インストールはともかく、課金までですか!」
ブルー 「そのくらい切実に欲しいらしいよ、管理用のアプリ」
開発しても旨味が無いから実現しないだろうけれど、と。
ブルー 「そういうわけだし、キースとジョミーは次に送りたまえ」
Aブルー「分かった、代わりにアドス和尚にお願いするよ!」
シロエ 「サム先輩が喜びそうですね、自転車で走ってるんですから」
マツカ 「スクーターを追っているんですしね、キツすぎですよ」
スウェナ「サムにとっても美味しいわよねえ、此処の棚経」
クーラーも効いているんだから、ということで。
Aブルー「じゃあ、キースとジョミーは他所の棚経を続けてくれる?」
キース 「ちょっと待て!」
本気で親父を此処に呼ぶ気か、とガクガクブルブル。
Aブルー「そうだけど? 君が棚経をしないんだから」
シロエ 「時間の方も押してますよね、急いだ方がいいですよ」
次のお宅へ自転車で、とシロエ君も押している背中。
シロエ 「キース先輩の持ち時間は残り十分ですから!」
Aブルー「瞬間移動で送りはしないよ、急ぐことだね」
キース 「ま、待ってくれ! 俺にやらせてくれ!」
Aブルー「あれ? 気が変わったと…?」
お浄土に行きたいのかと思ったのに、と怖い台詞が。
普通は行きたくないですよね?
2016/08/28 (Sun)
☆棚経をやらせて
スイカに刺さったジキジキな卒塔婆、意味する所はそのままジキジキ。
お釈迦様の国の言葉でセックス、それを拝むのがキース君の役目で。
Aブルー「別に無理してくれなくても…。お浄土行きでいいんだよ?」
キース 「俺はそっちが嫌なんだ! まだ死にたくない!」
しかも親父に殺されるなんて最悪だ、という叫び。
キース 「絶対、普通の死に方は出来ん! お盆コースで決定だ!」
一同 「「「お盆コース?」」」
どんな死に方だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「あのぅ…。それって、お経を唱えながら死ぬんですか?」
スウェナ「確か即身成仏よね、それ。生きたままミイラ仏でしょ?」
マツカ 「あるらしいですよね、そういうのが…」
お盆コースはそれでしょうか、とマツカ君から質問ですけど。
キース 「違う、お盆は逆さ吊りだ! お釈迦様の国の言葉だ!」
一同 「「「逆さ吊り?」」」
キース 「盂蘭盆会の元はウラバンナなんだ!」
ウラバンナは逆さ吊りという意味で…、とブルブルと。
キース 「卒塔婆とスイカの件がバレたら、俺は間違いなく…」
Aブルー「逆さ吊りにされて殺されるんだね、アドス和尚に?」
キース 「そうだ、親父なら本気でやる!」
だから棚経をやらせてくれ、と涙の土下座。
キース 「スイカだろうがジキジキだろうが、拝むから!」
Aブルー「最初からそう言えばいいのにねえ…。文句を言わずに」
キース 「文句を言ったことは謝る、頼むから俺を助けてくれ!」
此処で棚経をやらせて欲しい、とお願いモード。
キース 「ジョミー、線香と蝋燭だ!」
ジョミー「いいけど…。キース、後悔しないわけ?」
キース 「死んだら後悔も出来んだろうが!」
命あっての物種だ、とジョミー君に点けさせている蝋燭。
Aブルー「有難いねえ、全力でお願いするよ、棚経!」
キース 「分かっている! スッポンタケのために全力を尽くす!」
ハハーッと平伏、ジョミー君と正座。
やる気ですね?
2016/08/29 (Mon)
☆棚経で唱えたら
スイカに刺さったスッポンタケの卒塔婆、ジキジキを体現してまして。
それに向かって棚経開始で、キース君曰く、命あっての物種だとか。
キース 「のうまくさらば たたぎゃた ばろきてい…」
Aブルー「うんうん、いいねえ! それっぽい感じだよ!」
一同 「「「シーッ!!!」」」
静かにしろ、と注意が飛ぶ中、キース君が宙に描いている梵字。
キース 「おんさんばら さんばらうん…」
Aブルー「あれはどういう意味なんだい?」
お釈迦様の国の言葉っぽいけど、と興味津々。
シロエ 「黙って下さい、棚経の真っ最中ですよ!?」
Aブルー「そう言う君も喋ってるじゃないか、たった今!」
でもって、ぼくはさっきの呪文が気になって…、と黙る気ゼロ。
Aブルー「キースはお経に忙しいから、誰か教えて!」
シロエ 「ぼくが知るわけないでしょう!」
マツカ 「きっとブルーしか分かりませんよ、お坊さんのことは」
Aブルー「なるほどねえ! ブルーだったらプロだよね!」
それでさっきの呪文の意味は…、と生徒会長に向かって突撃。
Aブルー「今は普通にお経っぽいけど、さっきのヤツ!」
ブルー 「サラッと言うなら、食事がドカンと増えますように!」
一同 「「「へ?」」」
食事って何だ、と誰もがキョロキョロ。
シロエ 「あそこのお膳のことでしょうか?」
ブルー 「お供え物を全部って所かな…。美味しくなれ、と」
Aブルー「本当かい!?」
ブルー 「そうだけど? 餓鬼に施すために唱えるんだから」
常にお腹を減らしているのが餓鬼だからね、という説明。
ブルー 「お供え物を美味しく食べて、満足して貰うのが目的だよ」
Aブルー「凄いじゃないか、流石はキース!」
ジキジキなお供え物をした甲斐があった、とソルジャー、感激。
Aブルー「美味しく食べて満足するのがジキジキだから!」
一同 「「「ひいぃっ!!!」」」
なんてことを、と一同、ドン引き。
今年の棚経、もしかしなくてもドツボでは…?
2016/08/30 (Tue)
☆一種の餓鬼です
スッポンタケの卒塔婆をスイカに刺して、ジキジキを体現中での棚経。
キース君が唱えた陀羅尼が問題、餓鬼に美味しい食事を施すらしく。
Aブルー「ジキジキの目的は満足すること! ヤリまくって!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「お念仏で更にパワーアップということだよね?」
さっき唱えていた呪文もね、と自分に都合のいい解釈。
Aブルー「お供え物がドカンと増えて、美味しくなるって最高だよ!」
シロエ 「も、もしかしてスイカも増えたんでしょうか…?」
ブルー 「増えただろうねえ、お供え物の内だから」
Aブルー「ジキジキなオブジェも増えたわけだね、ドッカンと!」
これでスッポンタケも大満足だ、と満面の笑顔。
Aブルー「常にお腹を減らしているのが餓鬼だったっけ?」
ブルー 「そう言ったけど?」
Aブルー「ぼくも一種の餓鬼なんだろうね、ジキジキについては!」
いつもお腹が減っているから、とニコニコと。
Aブルー「キースが唱えた呪文のお蔭で、お腹一杯になれるかも!」
ブルー 「いいから黙って、有難いお経を聞きたまえ!」
Aブルー「たっぷりと聞いたよ、しょっぱなから!」
これからのジキジキが楽しみだよね、と考えることは斜め上。
Aブルー「棚経パワーで、ぼくのハーレイも漲りそう!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「まさかジキジキが増えるだなんてね、素敵すぎるよ!」
棚経を頼んだ甲斐があった、と大満足なのがソルジャーで。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ジョミー「南無阿弥陀仏…」
キース 「皆さん、本日はよくお参りで…」
Aブルー「ありがとう、キース!」
これは御礼、と差し出す御布施。
Aブルー「棚経の恩は忘れないから! 美味しいジキジキ!」
キース 「そういう意味じゃないんだが!」
Aブルー「ううん、完璧! 棚経に感謝!」
次の家でも頑張って、と激励ですけど。
何かが激しく間違ってる中、これにて中継終了~。
2016/08/31 (Wed)