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シャングリラ学園つれづれ語り

☆呪文には修行


仁王スッポンタケを探そう、と山に連れて来られたシャン学メンバー。
出てこないように封じる呪文が欲しい、と口にしたのがシロエ君で。

キース 「何がゲームだ、そんな世界の呪文なんぞが役に立つか!」
シロエ 「さあ、どうでしょう? 昨今のはよく出来てますから…」

口から出まかせとは限りませんよ、と反論が。

シロエ 「この国の言葉じゃないにしたって、実は凄いとか…」
サム  「それはあるかもしれねえよなあ…。世の中、広いし」
ジョミー「ぼくたちの知らない言葉もあるよね、幾らでも」

そういうのを使ったゲームの呪文もアリかも、と援護射撃も。

ジョミー「破壊はコレとか、封印だったらコレだとか…」
シロエ 「そうでしょう? 信じて使えば役立つ呪文もありそうで…」
キース 「やかましい!」

素人のくせに何を言うか、と副住職の額に青筋。

キース 「そういう呪文を使いこなすには、修行が要るんだ!」
シロエ 「分かっていますよ、レベルを上げないと使えませんしね」
キース 「ゲームの世界のレベルもそうだが、現実もだ!」

現実世界で使いたいなら修行は必須、と怒っている人。

キース 「同じお念仏を唱えるにしても、素人さんと本職は違う!」
シロエ 「ぼくには同じに聞こえますけど?」
マツカ 「声のいい人なら、お坊さんにも負けてませんよ?」
キース 「どう聞こえるかではなくて、効果の方だ!」

まるで違う、と副住職。

キース 「お亡くなりになった方にだ、お念仏をお唱えするが…」
シロエ 「常識でしょうね、南無阿弥陀仏の人だったら」
キース 「それを唱えて役に立てる人と、立てない人がいるわけだ!」
一同  「「「へ?」」」

誰が唱えてもお念仏では、と首を傾げてますけれど。

キース 「お念仏でお浄土行きのお手伝いが出来る檀家さんもいる」
シロエ 「…お坊さんじゃないんですか?」
キース 「修行した人だ!」

修行をこなした人なら出来る、という話。
お念仏にもクオリティ…?


2016/10/16 (Sun)  

 

☆奥義とリスク


仁王スッポンタケを探しに連行されたシャン学メンバー。山の中へ。
迷惑なキノコを封じる呪文が欲しい話に、ブチ切れたのが副住職で。

キース 「いいか、修行した檀家さんだと凄いんだ!」
シロエ 「サムとジョミーも修行してますけど?」
キース 「あの二人よりも上だ、上!」

修行をして来た檀家さんは、という話。

キース 「南無阿弥陀仏とお唱えすれば、仏様をお浄土にだな…」
ブルー 「送る資格があるんだよねえ、少しだけね!」

パーフェクトではないけれど、と生徒会長、いや、銀青様。

ブルー 「住職だったら、ほぼ完璧にお浄土に送れるんだけど…」
キース 「檀家さんの腕だと、ごくごく普通の仏様しか…」
シロエ 「送れないんですか、お浄土に?」
ブルー 「住職と同じ奥義を持ってはいても、略式だから…」
キース 「葬式を出せる資格が無いんだ、檀家さんだと!」

しかし相当なレベルに達しておられる、と大真面目な顔。

キース 「なにしろ奥義だ、同じ修行を積んだ人にしか…」
ブルー 「見聞きしたことは話せないんだよ、ぼくたちもだけど」
一同  「「「え?」」」
キース 「部外者に奥義を話した時には地獄行きなんだ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

そこまでなのか、と誰もが驚くディープな世界。

サム  「マジかよ、俺も知らなかったぜ」
ジョミー「ぼくも…。って言うか、凄くヤバイ気が…」

ウッカリ喋ったら地獄なんだ、とガクガクブルブル。

ジョミー「やっぱり坊主は嫌なんだけど!」
キース 「如何にも喋りそうな感じだな、貴様の場合は」
サム  「うんうん、ジョミーはヤバそうだぜ」
ジョミー「地獄は嫌だし、今の間に一般人に戻りたいんだけど!」

リスク高すぎ、と逃げ腰ですけど。

ブルー 「それがねえ…。今時、ネットの世界の中には…」
キース 「どういうわけだか出回っているな」
ブルー 「奥義の筈の中身がね…」

だから安心して坊主になれ、と押される背中。
ジョミー君、ピンチ?


2016/10/17 (Mon)

 

☆毒キノコあります


仁王スッポンタケを探しに、山へ連れて来られたシャン学メンバー。
キノコを封じる呪文が欲しい、という話からズレて話題は坊主に。

キース 「ネットに垂れ流すヤツもいるから、地獄の件は安心しろ」
ブルー 「ああいう連中が先に送られるし、喋ったくらいじゃ…」

大丈夫だろう、と銀青様の仰せ。

ブルー 「だからジョミーも修行を積んで、いつかは立派に…」
サム  「俺と一緒に資格を取ろうぜ、璃慕恩院でよ!」
ジョミー「そ、そんな…。ぼくは坊主は嫌なんだけど!」
シロエ 「そんなことより、今は呪文が大切ですよ!」

仁王スッポンタケの出現を阻止して下さい、と生徒会長に依頼。

シロエ 「ゲームの世界の呪文で駄目なら、プロの力で!」
ブルー 「それが出来たら苦労はしないよ、ぼくだって」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「相手は仁王スッポンタケだよ、いるとしたらだけど」

そういうキノコが存在するなら、封印するのは難しい、と。

ブルー 「仏様が存在を許しておられるわけだし、封じるのは…」
シロエ 「自然の摂理に反しているとか、そういうのですか?」
ブルー 「そうなるねえ…。邪悪なモノなら封じられるけど…」
キース 「ただ生えているだけのキノコはマズイ」

何の迷惑もかけていないから、と歯切れの悪い副住職。

キース 「毒キノコでも生きていられる世界だし…」
Aブルー「らしいね、山にはヤバイのが沢山で!」
A船長 「そうなのですか?」
スウェナ「キノコ採りのプロでも間違えるっていう話よ?」

道の駅とかで売っちゃうのよ、と怖すぎる話。

スウェナ「知らずに食べたら大変らしいわ」
Aブルー「ふうん…? でも、スッポンタケは食べられるし…」
A船長 「なかなかに美味なキノコですよね」
キース 「しかし、仁王スッポンタケがどうかは分からんぞ?」
Aブルー「えっ?」
キース 「俺は危険だと考えるが…」

スッポンタケとは違うキノコだ、と真っ当な意見。
毒キノコの危険大ですか…?


2016/10/18 (Tue)

 

☆大味でもオッケー


仁王スッポンタケを探すから、とソルジャーに連れて来られた山。
封印したいという人もいるんですけど、問題なのはキノコの性質で。

キース 「仏様が存在をお許しになっておられても、毒キノコは…」
ブルー 「嫌というほど存在するねえ、山の中には」
シロエ 「ドクツルタケなんかもありましたよね…」

当たると死ぬんでしたっけ、とブルブルと。

シロエ 「仁王スッポンタケだって、そっち系かもしれません」
Aブルー「だけど、スッポンタケだろう?」
A船長 「やたら大きく育っただけで、特に問題ないのでは?」

大味なだけではないでしょうか、とキャプテンの意見。

A船長 「育ちすぎた魚や野菜はそうだと聞きますし…」
Aブルー「らしいね、地球の恵みの食材ってヤツは」

その程度のことなら気にしない、と笑顔全開。

Aブルー「なんと言っても地球の食べ物! 大味でもオッケー!」
A船長 「その上、有難いスッポンタケですからねえ…」
Aブルー「どんな味でもかまわないよね、漲るんなら!」
A船長 「そうですとも! 是非ともパワーを頂きましょう!」

仁王スッポンタケを見付けて食べて、とキャプテン、やる気満々。

A船長 「スッポンタケのパワーは絶大ですから…」
Aブルー「絶大どころか、絶倫だよ!」

ヤッてヤリまくれるパワーがあるから、とソルジャーも絶賛。

Aブルー「だから急いで探さなくちゃね! 仁王スッポンタケ!」
キース 「あんた、話を全く聞いていないだろう!」

自分の物差しで測るんじゃない、と苦々しい顔。

キース 「いいか、相手は仁王スッポンタケなんだぞ?」
Aブルー「分かってるってば、うんと大きなスッポンタケで…」

外来種だよね、とニコニコと。

Aブルー「この国の山にやって来たから、ドカンと巨大化!」
キース 「それがヤバイと言っているんだ!」
Aブルー「どの辺がどうヤバイわけ?」

素敵という意味の「ヤバイ」だろうか、と傾げる首。
そういう言い方、ありますね…。


2016/10/19 (Wed) 

 

☆性質が変わります


ソルジャーに連れられ、仁王スッポンタケを探しに秋の山の中へ。
其処で問題なのがキノコの性質、外来種で巨大化しているわけで…。

Aブルー「巨大なスッポンタケなら確かにヤバイね、素敵な方で」
A船長 「そうですとも! きっと素晴らしく漲りますよ!」

大味だろうが気になりません、とキャプテン、食べる気ですけれど。

キース 「さっきからヤバイと言っているのが分からんか!」
Aブルー「分かってるってば、素敵にヤバイんだろう?」
キース 「本当の意味でヤバイと言うんだ、外来種だけに!」

元のキノコの性質が変わる可能性もある、と大真面目な顔。

キース 「育つ環境で毒の有無が分かれるブツもあるんだ!」
シロエ 「ああ、ありますね! 無毒なフグもいるんでしたっけ」
Aブルー「フグって…。それは魚のフグなのかな?」
キース 「その通りだが? 食ったら死ぬと噂のフグだ」

しかし無毒なフグだっている、という話。

キース 「餌のせいで有毒になるらしくてな…。フグの場合は」
シロエ 「まだ公式には認められていないんでしたっけ?」
スウェナ「そうらしいわね、普通に出荷は無理みたいよ?」

養殖場で育てているけれど、と事情通な人。

スウェナ「環境次第でフグが無毒化なら、逆もあるわよね?」
キース 「当然のように出てくるだろうな」

仁王スッポンタケだって分らんぞ、と。

キース 「そうでなくても、食える筈のキノコが毒なケースも…」
サム  「マジかよ、そんなのあるのかよ?」
キース 「一時期、中毒者が続発したぞ」

あれはやたらと暑い夏が続いた年だったか…、と副住職。

キース 「スギヒラタケの中毒が相次いだんだ」
ブルー 「そういう事件もあったっけねえ…。もうあちこちで」
Aブルー「なんだい、スギヒラタケというのは?」
ブルー 「メジャーな食用キノコなんだけど…」
キース 「暑いと毒を持つらしい」

猛暑のお蔭でエライことに、と振っている首。
国産キノコも危険だと?


2016/10/20 (Thu) 

 

☆暑さと毒キノコ


仁王スッポンタケを探すのだ、とソルジャーに連行された山の中。
気になるのがキノコの毒性の方で、国産でも気が抜けないという話。

Aブルー「暑いと毒キノコになるのかい? スギヒラタケは?」
キース 「あの年はそういう噂だったな、初の中毒連発で」
ブルー 「それまでの年は、みんな普通に食べてたからねえ…」

それでも誰もあたらなかった、と語られるのがスギヒラタケ。

ブルー 「なのに、あの年は死人まで出ちゃったモンだから…」
キース 「無毒というのは嘘だったのか、と騒ぎになったな」
シロエ 「実際の所はどうだったんです?」
ブルー 「暑さがいけなかったらしいよ、騒ぎが収まった後の話で」

キノコに詳しい御老人が新聞に投稿を、と。

ブルー 「とある高い山に雪が降るまで、食べては駄目だと」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「俺も読んだな…。その御老人のお祖母さんがだな…」

その御老人に何度も教えたらしい、「食べていい時期」。

キース 「それまでに食うとあたる、と言いたかったようだな」
サム  「その山が見えねえ場所の人だと駄目じゃねえかよ!」
ブルー 「けっこう高い山らしくてさ…。雪も早いんだよ」
キース 「いわゆる秋のシーズンになれば、もう降る山だ」

順調に涼しくなっていたなら無毒なのだ、と大真面目な顔。

キース 「だが、あの年は本当に秋が暑かったから…」
ブルー 「スギヒラタケが無毒化する前に、採っちゃってさ…」
シロエ 「食中毒で死人が出たんですね?」
ブルー 「そういうことだね、キノコは本気で怖いんだよ」

仁王スッポンタケだって分からないよ、と合掌を。

ブルー 「外来種となれば、環境と気温のコンボでさ…」
キース 「有毒になることも有り得るが?」

素人さんにはお勧め出来ん、とブツブツと。

キース 「後悔先に立たずだからな」
Aブルー「でもさ、出会いも大切だってば!」

出会ってから悩めばいいじゃないか、とキッパリ。
まずは探せと?


2016/10/21 (Fri)

 

☆まずは出会って


仁王スッポンタケを探し出すのだ、とソルジャーに連行された山中。
毒キノコかもしれないから、と止めているのに止めるだけ無駄で。

Aブルー「とにかく仁王スッポンタケだよ! 出会わないとね!」
A船長 「そうらしいですね、出会い系サイトも人気だとか」
Aブルー「ぼくも気になってるんだけどさ…。でも、君がいるし…」

出会い系には手を出してない、と珍しく殊勝な心掛け。

Aブルー「その気になったら、口コミで出会うルートもあるしさ」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ノルディだってば、人脈が実に豊富なんだよ!」

どんな兄貴も選り取り見取りで出会えるらしい、とニコニコ。

Aブルー「探して欲しいと言いさえすればね、兄貴が大勢!」
A船長 「も、申し訳ございません…。私が不甲斐ないばかりに…」
Aブルー「何を言うのさ、最近は漲りまくりじゃないか!」

スッポンタケのパワーのお蔭で、と嬉しそうな人。

Aブルー「君さえビンビンのガンガンだったら、それでオッケー!」
A船長 「では、他の兄貴と出会う話は…」
Aブルー「今の所は予定も無いねえ、毎日が充実してるから!」

この良好な関係を保つためにも、仁王スッポンタケが大切、と。

Aブルー「まずは出会って、それから検討! 毒かどうかを!」
キース 「待て! 素人さんには見分けは無理だ!」
ブルー 「スギヒラタケの話もしただろ、甘く見ない方が…」

キノコの毒は本気で半端ないから、と生徒会長。

ブルー 「死んでからでは遅いんだよ!」
Aブルー「平気だってば、毒の分析ならシャングリラで!」
A船長 「いくらでも分析できますね…。持って帰れば」

なんと言ってもシャングリラです、とキャプテンも誇る技術力。

A船長 「ほんの少しのサンプルがあれば、分析可能な船ですから」
Aブルー「頼りにしてるよ、キャプテンの君を!」
キース 「だが、検疫があるだろう!」

別世界から動植物を持ち込む気か、と正論が。
検疫の問題、ありますね…。


2016/10/22 (Sat)

 

☆検疫が問題です


仁王スッポンタケに会いたいソルジャー、毒があるかは二の次な人。
とにかく出会いで、見付けた後はサンプルを分析らしいですけど。

キース 「いいか、外来種だけでも毒になる危険があるんだぞ!」
Aブルー「それは聞いたよ、だから分析に回すんじゃないか」
A船長 「小さな欠片を分析すれば、直ぐに結果が出ますから…」
キース 「その前に検疫が問題だろうが!」

あんたの世界のシャングリラだぞ、と指差す山中。

キース 「此処は俺たちの世界の山でだ、あんたの世界は別物だ!」
Aブルー「分かってるってば、だから仁王スッポンタケを探しに…」
A船長 「私も休暇を取って来ました、直接、山で会いたいと!」

私たちの世界の山では無理ですので…、と真面目なキャプテン。

A船長 「こういう豊かな自然がありませんからねえ…」
Aブルー「テラフォーミングの限界を思い知らされるよねえ…」

地球に行ったら、こういう山もありそうだけど、と。

Aブルー「だけど座標も分かっていないし、まだ行けなくて…」
A船長 「こちらの山でしか会えないのです。スッポンタケには」
キース 「会うのはいいとして、その後だ!」

持って帰って変なモノでも出たらどうする、と副住職。

キース 「あんたの世界の農場がパアになるだとか…」
ブルー 「検疫を破ると、そういう悲劇は起こり得るねえ…」
シロエ 「外来種の怖さの内ですね?」
スウェナ「生態系を破壊するものは多いわよねえ…」

ちょっとしたカビでもアウトの筈よ、という声も。

スウェナ「スッポンタケはキノコなんだし、危なそうだわ」
シロエ 「胞子が細かいですからね…」
キース 「悪いことは言わん、持ち帰るな!」
Aブルー「平気だってば、その辺はね!」

普通のスッポンタケなら山ほど持ち帰ったし、と爽やかな笑顔。

Aブルー「仁王スッポンタケだって、きっと大丈夫!」
A船長 「お任せ下さい!」

キャプテン権限で迅速に…、と叩く胸。
大嘘をついて検疫ですね?


2016/10/23 (Sun)

 

☆みんなで探して


仁王スッポンタケが欲しいソルジャー、検疫の方もかいくぐる気で。
キャプテン権限でコッソリ検疫、毒があるかは調べられるとか。

Aブルー「ハーレイに任せておけば安心! もうバッチリだよ!」
A船長 「毒が無ければいいですねえ…。食べられますから」
Aブルー「食べれば、君の大事な所が漲ってくれて、ビンビンで…」

これからも楽しく夫婦円満、と探す気満々のソルジャー夫妻。

Aブルー「とにかく、まずは出会うこと! それが大切!」
A船長 「その通りです。皆さんのご協力をお願いします」

どうぞよろしく、とキャプテン、一礼。

A船長 「私とブルーの今後のためにも、是非とも出会いを…」
Aブルー「キースも頑張ってくれていたしね、きっと会えるよ!」

この山の何処かで待っていてくれるに違いないよ、と溢れる自信。

Aブルー「さあ、散って、散って! みんなで探す!」
A船長 「私たちも努力いたします。皆様も全力でお願いします」
一同  「「「………」」」

嫌だと言いたい所ですけど、どうにもならない今の状況。

シロエ 「…諦めて探しに行きましょう。でもですね…」
サム  「キースの責任、デカイよなあ…。マジで」
ジョミー「一人で探せばいいのにねえ…。見付かるまで」
スウェナ「言われなくても頑張るわよ、きっと」

それが師僧の責任でしょ、と突き放し。

スウェナ「私たちより先に見付けて欲しいわね。お弟子さんを」
キース 「仁王スッポンタケは弟子じゃないんだが!」
シロエ 「スッポンタケの仲間だったら弟子ですよ!」

たとえ、どういう姿だろうが、とキッパリと。

シロエ 「探して導いてあげて下さい、先輩が!」
キース 「なんでそうなる!」
ブルー 「どう考えても君の弟子だし、仕方ないよねえ…」

諦めたまえ、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「さあ、探したまえ!」
Aブルー「よろしくね~!」

ぼくたちは向こうから探すよ、と山にガサゴソ。
いよいよですか…。


2016/10/24 (Mon) 

 

☆出会いは嫌です


いよいよ仁王スッポンタケ探しで、山の中に散るシャン学メンバー。
出来れば出会いは避けたい面々、誰もが文句をブツブツと。

シロエ 「やっぱり、キース先輩が出会うべきですよ!」
サム  「俺もそう思うぜ、キースが弟子にしたんだからよ」
ジョミー「迷惑なんだよ、仁王スッポンタケなんかを探せって…」

出会ったら後が無さそうだし、と嫌そうな顔。

ジョミー「誰かさんが飛んで来ちゃって、拝みまくって大変で…」
スウェナ「サッサと持って帰ってくれればいいけれど…」
ブルー 「まず無理だろうね、大々的にお披露目だってば」

有難い仁王スッポンタケを…、と生徒会長も諦めの境地。

ブルー 「こんなに凄い出会いがあった、と狂喜乱舞で大騒ぎでさ」
シロエ 「その光景が見えるようですよ…。ぼくは嫌ですけど」
マツカ 「ぼくも嫌です。キースが引き受けるべきですよ」

栄えある第一発見者の座は、とマツカ君も。

マツカ 「責任を持って欲しいですねえ、大事な一番弟子ですから」
キース 「違うと言っているだろう!」
ブルー 「見苦しいねえ…。戒名を付ければ弟子だろう?」

しかも立派な院殿号だ、と駄目押しが。

ブルー 「何処に出しても恥ずかしくないクオリティ!」
サム  「間違いねえよな、そこの所は」
キース 「あれは勢いと成り行きで…!」
シロエ 「でもですね…。世の中、結果が全てですから」

付けた以上は、最後まで面倒を見て下さい、と冷たい視線。

シロエ 「早く探して出会って下さい、先輩の弟子に!」
ジョミー「ちょ、ちょっと…。あそこに見えてるヤツ…」

アレが、と震えるジョミー君の指。

ジョミー「なんかキノコが見えるっぽくて…」
一同  「「「うっ…」」」

アレは、と誰もが凍り付くブツ。

シロエ 「小さいですけど、例のキノコじゃないですか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ホントだ、スッポンタケだぁ!」

一杯あるね、と無邪気なお子様。
小さくても出会いは出会いですよね?


2016/10/25 (Tue)

 

☆スルーでよろしく


仁王スッポンタケを嫌々ながらも探す面々、イヤンなブツに遭遇で。
小さいながらもスッポンタケの群れで、間違えようもない代物。

ぶるぅ 「えとえと…。あったよ、ってブルーたちを呼ぶ?」
シロエ 「冗談じゃないです、それに小さいヤツですから!」
サム  「仁王スッポンタケじゃねえよな、どう見ても」
ブルー 「報告の義務はないと思うね、これだったら」

目的のヤツじゃないんだから、と。

ブルー 「あくまで仁王スッポンタケに会いたいらしいしね?」
キース 「スルーしておこう、此処のキノコは」
ぶるぅ 「でもでも…。これは毒じゃないスッポンタケだし…」
シロエ 「あの人たちの安全なんかは、どうでもいいです!」

勝手にあたればいいでしょうが、とキレている人。

シロエ 「検疫だってするそうですから、自己責任でいいですよ!」
サム  「違いねえよな、俺たちには関係ねえ話だしよ…」
ジョミー「あたってお腹がピーピーだろうが、無関係だよね?」
スウェナ「むしろ静かでいいと思うわ、来なくなるもの」

食中毒で寝込んでいる間は…、と冷静な意見。

スウェナ「でもって懲りてくれればいいのよ、このキノコに!」
ブルー 「それは言えるね、あたれば縁を切りたくなるかも…」
キース 「そうなってくれると嬉しいんだが…」

とにかくスルーだ、と無視を決め込むみたいですけど。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ こっちで輪っかを描いてる!」
一同  「「「輪っか?」」」
ぶるぅ 「ほらっ! スッポンタケがダンスしているみたい!」

輪になってズラッと並んでいるよ、と指差す地面。

キース 「アレか、フェアリーリングというヤツか…」
スウェナ「妖精が踊った後に出来ると言うわよね、コレ」
ジョミー「…妖精のパワーで何か起こるとか?」
シロエ 「ちょ、冗談じゃないですよ!」
ブルー 「取り替えっ子は御免蒙りたいねえ、別のブツとの…」

それは勘弁して欲しい、と唱えるお念仏。
取り替えっ子って、何ですか…?


2016/10/26 (Wed)

 

☆妖精と取り替えっ子


山の中で仁王スッポンタケを探す面々、フェアリーリングと御対面。
輪を描いているスッポンタケで、妖精が踊った跡だという説も。

シロエ 「会長、取り替えっ子っていうのは何ですか?」
ブルー 「妖精の悪戯の一つでさ…。赤ん坊を取り替えるヤツ」
ジョミー「取り替えるって…。何に?」
ブルー 「人間の赤ん坊を、妖精の世界の赤ん坊にね」

取り替えられたら妖精の子供が来てしまうのだ、と。

ブルー 「人間には無い能力だとか、見た目が普通じゃないとかさ」
シロエ 「待って下さい、するとスッポンタケでやられたら…」
サム  「普通のヤツが仁王スッポンタケに化けるのかよ!?」
ブルー 「その可能性は高いよね、うん」

だから妖精はお断りだ、と言ってますけど。

キース 「厄介な…。そうなる前に此処を離れよう」
シロエ 「同感です。取り替えられてからでは手遅れですから」
スウェナ「早く行きましょ、知らんぷりして」

次の所へ、と移動しようと決めた所へガサゴソと音が。

Aブルー「あれっ、そんな所でどうしたんだい?」
A船長 「何かいいものでも見付かりましたか?」
シロエ 「い、いえ、何でもありません!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 妖精さんだって!」

此処で踊っていたんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「それでね、踊って取り替えっ子で…」
一同  「「「ひいぃっ!!!」」」

なんてことを、と悲鳴を上げても既に手遅れ。

Aブルー「ふうん? 何か隠しているようだけど…」
A船長 「妖精が何をしたのですか?」
ぶるぅ 「輪になって踊って、それでスッポンタケの輪っかが…」
Aブルー「本当だ! こんなに沢山!」

仁王スッポンタケじゃないけどね、と眺めるソルジャー。

Aブルー「普通サイズだけど、出会いは出会い!」
A船長 「しっかり拝んでおきましょう」
ぶるぅ 「妖精さんを拝んでね!」
Aブルー「妖精だって?」

南無阿弥陀仏じゃないのかい、という質問。
万事休す…?


2016/10/27 (Thu)

 

☆交換もいいかも


スッポンタケのフェアリーリングと出会ってしまった、不幸な面々。
取り替えっ子を恐れる所へ、ソルジャーとキャプテンの登場で。

Aブルー「スッポンタケなら南無阿弥陀仏だと思うんだけど…」
ぶるぅ 「んーとね、取り替えっ子をお願いするなら妖精さん!」
A船長 「取り替えっ子とは、何なのですか?」
ぶるぅ 「妖精さんが赤ちゃんを取り替えて行くんだって!」

人間の赤ちゃんと妖精さんの赤ちゃんを、と笑顔で解説。

ぶるぅ 「だからね、スッポンタケだって!」
Aブルー「普通のヤツから仁王スッポンタケに変わるとか?」
ぶるぅ 「多分、そうなると思うけど…」

妖精さんの悪戯らしいから、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「南無阿弥陀仏より効くと思うの!」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? 取り替えっ子だって!」
A船長 「これは耳寄りな情報ですねえ…。妖精ですか…」

スッポンタケを交換して貰えるわけですね、とキャプテンも注目。

A船長 「闇雲に探すより、交換をお願いすべきでしょうか?」
Aブルー「それっぽいよね、直ぐに効果は出るのかい?」
ブルー 「どうなんだか…。最悪、明日までかかるかもねえ?」

妖精が来てくれないことには話にならない、と生徒会長。

ブルー 「だけど、相手は妖精だから…。世界の壁も越えるかも」
Aブルー「ぼくの世界まで来てくれるのかい?」
ブルー 「可能性としては有り得るよ。取り替えっ子をしに!」

そっちの世界まで行くかもしれない、という話。

ブルー 「妖精は悪戯好きだしね。住んでるのも別の世界だから」
Aブルー「それじゃ、普通のスッポンタケを持って帰ったら…」
A船長 「妖精が取り替えてくれるのでしょうか、今夜にでも?」

私たちの世界で待っていれば、と質問が。

ブルー 「あくまで可能性だけど…」
Aブルー「妖精パワーかあ…」
A船長 「キースとどちらが上なのでしょう?」

アテになる方を頼りたいですね、と冷静な意見。
さて、どうなる…?


2016/10/28 (Fri) 

 

☆取り替えに期待


山の中で見付けたフェアリーリング、スッポンタケが描いた輪っか。
妖精の取り替えっ子が今の話題で、ソルジャー夫妻も興味津々で。

Aブルー「キースと妖精なら、パワーはどっちが上なんだい?」
ブルー 「どう考えても妖精だろうね、キースよりかは」
A船長 「修行の年季が違うのですか?」
ブルー 「元のスキルが違いすぎだよ! 相手は妖精なんだから!」

ただの坊主では勝負にならない、とキッパリと。

ブルー 「妖精は魔法の薬も使うし、世界を越えて旅もするしね」
Aブルー「お願いしたら、仁王スッポンタケもくれるんだね?」
ブルー 「それはどうだか分からないけど…。悪戯だから」

取り替えっ子にも色々あって、と生徒会長が始めた説明。

ブルー 「凄い能力を持った子供を貰えることもあるけれど…」
Aブルー「駄目な子供の時もあるとか?」
ブルー 「生まれてすぐに死んじゃう子供も、ソレらしいから…」

妖精の世界に帰っておしまい、という取り替えっ子。

ブルー 「取り替えられた人間の子供は、妖精の国で元気だけどね」
Aブルー「うーん…。ハズレだった時は、仁王スッポンタケも?」
ブルー 「萎れちゃうとか、そもそも大きくないだとか…」

ひ弱な仁王スッポンタケの場合は標準サイズ、と合掌を。

ブルー 「取り替えられたことにも気付かないかもしれないよ?」
Aブルー「そうなんだ…。だけど当たれば仁王スッポンタケ!」
A船長 「立派なのを貰えそうですね?」
Aブルー「キースよりも断然、良さそうだよね!」

取り替えっ子で頼んじゃおうか、と燃えている人。

Aブルー「スッポンタケを持って帰って、待てばいいんだろう?」
ブルー 「上手くいくかは保証しないよ?」
Aブルー「いいんだってば、人生はギャンブル! ここは一発!」
A船長 「ええ、賭けてみる価値はありそうですよ」
Aブルー「取り替えっ子で、仁王スッポンタケ!」

妖精パワーに期待しよう、と瞳がキラキラ。
どうやって拝む気なんでしょう?


2016/10/29 (Sat)

 

☆拝むならプロに


輪になって生えているスッポンタケ、妖精が踊った跡地だという話。
その妖精がやる悪戯が取り替えっ子で、ソルジャー夫妻が期待中。

Aブルー「ハーレイ、此処のスッポンタケを持って帰ろう!」
A船長 「そうすれば取り替えて貰えるのですね、今夜の内に!」

立派な仁王スッポンタケに、と顔を輝かせているキャプテン。

A船長 「探すより、その方が早そうです。それに確実ですよ」
Aブルー「頼まなくっちゃ損だよね! 妖精に!」
ブルー 「ハズレを引くかもしれないよ? 普通サイズの」
Aブルー「ひ弱な仁王スッポンタケでも、気にしないってば!」

当たりの時には大きなヤツが来るんだから、と前向きな人。

Aブルー「というわけでね、早く拝んで欲しいんだけど」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「君たちじゃなくて、キースだよ!」

お浄土ガイドで御祈祷のプロ、と視線を副住職に。

Aブルー「取り替えっ子をお願いしたい、と妖精によろしく!」
キース 「宗派が全く違うんだが!」

それ以前に宗教そのものが違う、とアタフタと。

キース 「妖精は仏教とは無関係でだ、俺の管轄とは別物だ!」
Aブルー「だけど、お念仏は万能なんだろう?」
キース 「仏様には万能なんだが、妖精は違う!」

仏様ではないからな、と正論が。

キース 「俺が拝んでも意味は全く無いと思うが」
Aブルー「気は心だとか言うだろう? 誠意をこめれば、妖精も!」

きっと分かってくれるであろう、とズズイと前へ。

Aブルー「とにかく拝む! 五体投地で!」
キース 「こんな所でか!?」
Aブルー「何事もベストを尽くしてこそだよ!」

さあ拝め、と容赦ない命令。

Aブルー「拝まないなら、自力で仁王スッポンタケを…」
キース 「探せと言うのか!?」
Aブルー「そうだよ、妖精に頼まないなら、自力でゲット!」
キース 「う、うう…」
Aブルー「拝むべきだと思うけど?」

その方が君も楽だろう、と。
キース君、五体投地ですかね…?


2016/10/30 (Sun) 

 

☆妖精によろしく


スッポンタケのフェアリーリング、妖精が踊った跡地に描かれた輪。
此処で妖精を拝むように、とキース君に迫るのがソルジャーで。

Aブルー「サッサと五体投地で拝む! 取り替えっ子を頼むと!」
A船長 「私からもお願いいたします。夫婦円満のためにも是非!」

仁王スッポンタケのパワーを頂きたいので、とキャプテンも。

A船長 「ひ弱な仁王スッポンタケでも、きっとパワーが!」
Aブルー「漲ってるよね、小さいなりにコンパクトに!」

凄いパワーをギュギュッと濃縮、と期待大。

Aブルー「ほら、拝んで! ぼくたちのために!」
キース 「拝めばそれでいいんだな? 探さなくても?」
Aブルー「楽で確実なのがいいしね、取り替えっ子が一番だよ!」
シロエ 「ぼくたちからもお願いします。キース先輩」

仁王スッポンタケをよろしく、とシャン学メンバーも丸投げ。

サム  「しっかり頼むぜ、全部キースが悪いんだしよ」
ジョミー「スッポンタケを弟子にしたせいで、この騒ぎだしね」
スウェナ「早く拝んでしまいなさいよ! 妖精にだってお念仏よ!」
キース 「わ、分かった、拝めばいいんだな?」

ハハーッ! と地面に土下座で平伏、そして始まるお念仏。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「いいねえ、三千回で頼むよ!」
キース 「そこまでなのか!?」
Aブルー「やっぱり本気を見せなきゃね! はい、一回~!」

せっせと拝め、とカウント開始で、三千回は半端ないだけに…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ これで三千回!」
キース 「な、南無阿弥陀仏…」

パタリと倒れたキース君を他所に、歓談中の他の面々。

シロエ 「山で食べるお弁当は美味しいですねえ!」
マツカ 「キースの分もちゃんと残してありますから」
キース 「………」
Aブルー「放っておいてもいいと思うよ、さあ、前祝い!」
A船長 「取り替えっ子が来ますから!」

夜の間に仁王スッポンタケが、と祝賀会。
今月、これにて中継終了~。


2016/10/31 (Mon)




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