女子会と化した雛祭り宴会の会場に男性が一人。
スーツ姿で浮き上がっている教頭先生、頬を赤らめていらっしゃるようで。
ハーレイ「嫁入り道具か…」
ブルー 「それが何か? 言っておくけど、嫁に行く気は無いからね」
ぶるぅ 「えっとね、ハーレイがぼくのパパになるのはダメなんだって」
残念だよぅ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は未練たらたら。
御伽犬を買う時にも「ハーレイは子供が好きだよ」と言ってましたし…。
ハーレイ「すまないな、ぶるぅ。結婚はブルーが許してくれんとな…」
ブルー 「で? さっきから顔が赤いよね。おまけに視線がアヤシイけど」
ハーレイ「い、いや…! こういう姿も色っぽいな…と」
ブルー 「色っぽい…?」
ハーレイ「ち、ちが…! 今のは口が勝手に…!」
ブルー 「嫌な予感はコレだったか…。そっちのブルーが気になるんだろ!」
ハーレイ「違う、あの振袖をお前が着たら見合いの席に映えそうだと…」
ブルー 「お見合いと来たよ…。ぼくにアレを着て出て来いと!?」
生徒会長、ブチ切れそうでございます。
妄想は教頭先生の常ですけれど、女装のソルジャーを見ても妄想されては
腹が立つのも数百倍というヤツで。
ブルー 「そもそも女子会に男が出てきて四の五の言うのが間違いだし!」
ハーレイ「しょ、招待状には女子会だとは書かれていなかったぞ?」
ブルー 「事情が変わったと言っただろ! 出たいんだったら出直して!」
ハーレイ「出直す…?」
ブルー 「そう、女子会に相応しく! 此処は秘密の花園なんだよ!」
とにかく男子禁制だから、と生徒会長は叫んでおりますが。
Aブルー「そうかなぁ? ハーレムっていうのも悪くないかと」
男子全員「「「ハーレム!?」」」
ハーレイ「は、ハーレム…」
Aブルー「いいねえ、ハーレム! ハーレイと一文字違いじゃないか」
この際、花園に男が一人、とソルジャーは楽しそうな顔。
女装男子多数の秘密の花園。入ってしまった教頭先生の運命や如何に…?
