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シャングリラ学園つれづれ語り

☆盛り上がらない季節


さて、三月。シャングリラ学園も年度末ですけど、無関係な人も。
特別生なシャン学メンバー、来年度も確実に高校1年生再びだけに。

ジョミー「なんだかさあ…。今の季節って、盛り上がらないよね」
シロエ 「何がですか?」
ジョミー「卒業式が関係無いのは仕方ないけど、進級も無いし…」

また四月から一年生だ、という「ぼやき」。

ジョミー「どう転がっても、二年生にはなれないもんね…」
サム  「だよなあ、おまけにクラスもガッツリ固定だしよ…」
マツカ 「それを言うなら、先生もですよ。毎年、グレイブ先生で」
一同  「「「あー…」」」

なんてこったい、と零れる溜息。

スウェナ「他のみんなは、誰と一緒のクラスになるのか賑やかよね」
シロエ 「担任の先生の話もですよ。一番のババがいませんから」
サム  「グレイブ先生、人気はあっても地味に鬼だしな…」

あの先生が1年A組で固定だったら、他の連中は安心だぜ、と。

サム  「今は1年A組のヤツら、来年は逃げられるもんな…」
ジョミー「ぼくたちは逃げられないんだよ! 其処も問題!」
シロエ 「そうですか? けっこう好きにやってますけど…」

先月も節分でサボリました、とシロエ君。

シロエ 「出席義務は無いんですから、問題はありませんけどね…」
サム  「そういや、平日だったよなあ…。節分の日はよ」
ジョミー「七福神めぐりは、最悪だったけどね…」

誰のせいとは言わないけれど、と此処でも愚痴が。

ジョミー「そういうババを引きまくりながら、また一年生だよ…」
一同  「「「うーん…」」」

考えようによっては、ババを引きまくりの無限ループかも。

シロエ 「逃げる方法、無いんでしょうね…。どう考えても」
マツカ 「授業料も納めていませんからね…」

発言権すら無いのでは、と嫌すぎる指摘。

マツカ 「諦めるしかないですよ」
ジョミー「やっぱり…?」

この季節になると憂鬱だ、とジョミー君の嘆き。
年度末ですしね…。


2017/03/01 (Wed)

 

☆お得でもあります


三月とくれば年度末。高校生ならば来月からは新しい学年とクラス。
それが無いのがシャン学メンバー、いつまで経っても1年A組。

シロエ 「逃げられないのは辛いですけど、得もしてますよね」
サム  「出席義務もねえし、成績もどうでもいいもんなあ…」
スウェナ「それに永遠の高校一年生よ? 老ける心配も無いんだし」
マツカ 「ええ、年を取ることが無いですからね」

お蔭でずっと未成年ですし、と御曹司も感慨深げな顔。

マツカ 「本当だったら、ぼくは今頃、毎日スーツで出勤ですよ」
シロエ 「マツカ先輩なら、デスクワークも無いでしょうけどね…」
ジョミー「きっと座ってるだけでいいよね、コーヒーとか飲んで」
マツカ 「どうなんでしょう? お付き合いだって多そうですから」

来る日も来る日も、お客様たちと食事なのでは、と語られる現実。

マツカ 「食事をしながら商談だとか、きっと普通にありますよ」
サム  「うわー…。それをマツカの年でかよ?」
マツカ 「父の代理で行くとなったら、そうなりますね…」

若造だろうが、社長の代理には違いないです、とフウと溜息。

マツカ 「そのコースが待っていないだけでも、ラッキーなんです」
ジョミー「そっかあ…。ぼくたちも就職、無いもんね…」
シロエ 「とっくの昔に、大学を出ている年ですけどね」

大学院だって出ているでしょう、という指摘。

シロエ 「其処を今でも高校生です。しかも受験も無関係の!」
サム  「うーん…。ババを引きまくりでも、お得なのかよ…」

社会人コースが来ねえ分だけ、と特別生は有難いものですけれど。

キース 「…それを言うなら、俺だけはババがMAXだぞ」
一同  「「「え?」」」
キース 「お前たちと違って、社会人なんだ!」

スーツは着ないで済んでいるが、と。

キース 「代わりに衣で、副住職というヤツだ」
一同  「「「あー…」」」

そう言えばプロの坊主だった、と集中する視線。
唯一の社会人ですね…?


2017/03/02 (Thu)

 

☆大学を出ている人


いわゆる年度末が三月、高校生なら四月から学年もクラスも別物に。
それが無いのがシャン学メンバー、永遠の高校1年A組ですけど。

シロエ 「…キース先輩は、大学、卒業してましたっけね…」
サム  「宗門校だし、面接だけで入ったとは聞いているけどよ…」
スウェナ「在学中から、お坊さんのフラグが立ってたわよね…」
キース 「もっと前から、僧籍だったのが俺なんだがな」

得度が出来る年になったら、有無を言わさず坊主頭で…、と遠い目。

キース 「親父は容赦なかったからな。お前が寺の跡継ぎだ、と」
ジョミー「坊主頭が似合わなくって、坊主の道を捨てたんだっけ?」
シロエ 「そうです、そうです! 「俺の好きにする」が口癖で」

あのまま行ったら、今頃は弁護士だったでしょうか、とシロエ君。

シロエ 「法律家を希望でしたもんねえ、先輩は」
マツカ 「ブルーに出会って、人生、変わったんでしたよね…」
キース 「緋色の衣で来やがったからな! 夏休みに!」

宿坊でダラダラするだけのために、とブツブツブツ。

キース 「あんな姿を見てしまったら、負けられるか!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お蔭で、御馳走して貰ったよ!」
ブルー 「アドス和尚が仕出しを取ってくれたしねえ…」

あれ以来、ぼくはVIP扱い、と生徒会長、威張り返り。

ブルー 「今ではキースも副住職だし、元老寺だって安泰だよ」
キース 「それはそうだが、俺だけが社会人なんだ!」

月参りで遅刻、法事で欠席、と指折り数える坊主の仕事。

キース 「デカイ葬儀でも入ろうものなら、丸二日間は…」
ブルー 「璃慕恩院でのお勤めも色々あるからね…」

お疲れ様、と労いの言葉。

ブルー 「其処へ坊主が原因のババも引きまくりだし…」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「忘れちゃ駄目だよ、ぼくたちもソレでババだから!」
シロエ 「そうでした…。諸悪の根源でしたっけ」

キース先輩が坊主でなければ…、と嘆き節。
坊主ならではの問題が…。


2017/03/03 (Fri)

 

☆つけてしまった人


三月と言えば年度末ですけど、何の意味すら無いシャン学メンバー。
進級も進学も無関係な中、永遠の高校一年生な社会人が一人。

キース 「俺が諸悪の根源というのは、どういう意味だ!」
ブルー 「自覚がゼロってことだけは無いと思うけど?」
シロエ 「忘れたふりをしたい気持ちは、分かりますけどね…」

だけど現実逃避ですよ、とシロエ君が振っている頭。

シロエ 「先輩が坊主だったお蔭で、もう本当にババですから!」
スウェナ「忘れたなんて言わせないわよ、スッポンタケの件!」
キース 「……す、スッポンタケ……」

愕然としている副住職。

サム  「いくら冬場はキノコが出ねえと言ってもよ…」
ジョミー「アレを拝みまくっている人がいるんだからさ…」
シロエ 「そうなったのは、全部、先輩のせいですよ?」
マツカ 「戒名をつけてしまいましたしね…」

それも鯨の戒名のパクリだとかで、凄すぎるのを、と深い溜息。

マツカ 「並みの人だと、どう転がっても無理な戒名でしたよね?」
ブルー 「そうなんだよねえ、マツカは貰えるかもだけど…」

マツカでも実は厳しいかもね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「お寺に貢献したってだけでは、アレは無理かも…」
シロエ 「其処までレアなヤツなんですか?」
ブルー 「乱発しちゃうと、まるで値打ちが無いからね!」

それを一発目で出すというのも、どうかと思う、と冷たい視線。

ブルー 「いいかい、キース? 戒名を出せば弟子なんだよ?」
キース 「そ、それはそうだと承知しているが…」
ブルー 「どうなんだか…。戒名の第一号がアレでは…」

つけたことなんか無かったくせに、と視線は既に氷点下。

ブルー 「なのに、その場のノリだけで…。鯨のをパクッて!」
キース 「その場逃れというヤツだ! 本気じゃなくて!」
ブルー 「だけど、結果が全てなんだよ。…今となっては」

あの戒名は立派に独り歩きを…、とキッツイ一言。
それが現実ですもんね…。


2017/03/04 (Sat)

 

☆イベントがあれば


三月は年度末だとはいえ、新年度が来ても不変なシャン学メンバー。
永遠の高校一年生で、唯一の社会人な人のせいでババを引くわけで。

ブルー 「スッポンタケは今や、誰かさんの御本尊様だしね…」
サム  「そうなるのかよ? 本命は阿弥陀様じゃねえのか?」
シロエ 「極楽の蓮を予約してるんですから、そっちなんじゃ…?」
ブルー 「そうかもだけど、死なないと極楽の出番は来ないし…」

生きてる間はスッポンタケじゃなかろうか、と嫌すぎる予言。

ブルー 「きちんと法要をやっているしね、御利益があるとかで」
一同  「「「あー…」」」

そうだったっけ、と誰もが溜息。

ジョミー「暫く縁が切れていたから、ソレ、忘れてたよ…」
サム  「暮れからこっちは、別件ばかりだったしよ…」
シロエ 「除夜の鐘で煩悩ゲットでしたしね…」
マツカ 「それに先月は節分でしたよ。七福神めぐりで、お賽銭で」
スウェナ「札束を入れていたのよね…。御利益目当てて」

お蔭で忘れちゃっていたわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「御利益イベントが他にあったら、何も言わないもの」
シロエ 「目先の欲に釣られるタイプの、典型みたいな人ですしね」
ブルー 「そういうこと! だから今月はアレのターンなんだよ」
一同  「「「へ?」」」

ターンとは何の話なのだ、とキョトンとしている御一同様。

ジョミー「ターンって何さ?」
シロエ 「それに今月って、何かありましたっけ?」
ブルー 「御利益イベントが三月にあると思うのかい?」

誰かさんが夢中になるようなヤツ、という質問。

スウェナ「雛祭りは違う気がするわよね…」
サム  「涅槃会も関係ねえだろうなあ、お釈迦様の御命日だしよ」
ブルー 「無いんだよねえ、誰かさんが喜ぶようなヤツはさ」
シロエ 「だったらセーフと言いませんか? 何も無いんなら」
ブルー 「代わりに本命が来るんだってば!」

それも直球ド真ん中で、と言ってますけど。
ホワイトデーとか?


2017/03/05 (Sun) 

 

☆本命だそうです


年度末だろうが新年度だろうが、何も変わらないシャン学メンバー。
永遠の1年A組ですけど、引きまくらされているのがババ。

シロエ 「今月は本命だなんて言われても…。何があるんです?」
サム  「本命って言ったら先月じゃねえかよ。バレンタインで」
スウェナ「そうよね…。今は友チョコの方が人気なんだけど…」
マツカ 「ウチの学校は、チョコの贈答をしないと反省文ですし…」

本命チョコが今も生きてる世界ですよね、と御曹司も。

マツカ 「本命チョコを貰った人がお返しするのが、今月で…」
ジョミー「ホワイトデーもキッチリあるよね、学校行事で」
シロエ 「そうなんですけど…。誰かさんは生徒じゃないですよ?」

会長のふりをして潜入することはありますけど、と語られる実話。

シロエ 「同じ顔だけに、絶対にバレませんからね」
サム  「もしかしてソレかよ、ホワイトデーが狙われるのかよ?」
ブルー 「バレンタインデーに来ていないから、それは無いね!」

でも今月は本命なのだ、と繰り返される「本命」なる言葉。

ブルー 「モロにブルーが張り切るイベント! スッポンタケで!」
一同  「「「す、スッポンタケ…」」」

だったらアレのターンなのか、と駆け巡る衝撃。

シロエ 「何処からスッポンタケなんです! まだ春先です!」
マツカ 「キノコが出るには早すぎですよ、いくらなんでも」
サム  「暖冬の後でも、キノコは出ねえと思うぜ」
ジョミー「それに本命って、どういう意味さ?」

姿も無いのに、本命も何も、と首を傾げる御一同様。

スウェナ「それに御利益イベントも無いのよ?」
ブルー 「一般的には無いだろうけど、スッポンタケには…」
シロエ 「あると言うんですか、本命クラスのイベントが…?」
ブルー 「どう考えても、ド真ん中としか思えないのがね!」
ジョミー「ド真ん中って…?」
ブルー 「そのまんまだよ、本命で!」

有難すぎるイベントなのだ、と沈痛な顔。
何がやって来ると…?


2017/03/06 (Mon)

 

☆本命なイベント


除夜の鐘から続きまくった御利益イベント、何処か間違った方向で。
誰かさん向けのイベントですけど、今月は本命が来るという話。

シロエ 「スッポンタケでド真ん中だなんて、何なんですか!?」
マツカ 「しかも有難すぎるんですよね、そのイベントは?」
ブルー 「本命でド真ん中なだけにね…」

なにしろ相手はスッポンタケだ、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「ブルーにとっては御本尊様なだけに、そうなるんだよ」
ジョミー「いったい何があるって言うのさ、三月なんかに?」
ブルー 「さっきから黙っている人がいるのに気付かないかい?」

喋っていない人がいる筈だ、と視線をグルリと。

ブルー 「喋るとヤバイから黙ってるだけで、分かってるんだよ」
シロエ 「ド真ん中な本命イベントの正体…なんですよね?」
マツカ 「喋っていないのは、キースですけど…」
スウェナ「ちょっと、それって思いっ切りババな展開じゃない!」

キースだなんて、とスウェナちゃんが変えた顔色。

スウェナ「ババを引かせているのはキースよ、凄い確率で!」
シロエ 「ぼくたちに厄を運んで来るのが先輩でしたね…」
サム  「でもって、スッポンタケなんだよな? 本命ってのは」 
ジョミー「思いっ切り絡むみたいだよねえ、そのイベントに…」

キノコの季節じゃないのにさ、と首を捻ってますけれど。

サム  「アレじゃねえのか、春のお彼岸…」
一同  「「「お、お彼岸…」」」

ソレがあった、と一同、愕然。

シロエ 「お彼岸と言えば法要でしたね、何処のお寺でも」
ブルー 「お彼岸の法要をしないようなお寺は、モグリだってば」
サム  「…つまりアレかよ、また法要かよ?」

スッポンタケの…、とサム君が仰いでいる天井。

サム  「確かにモロにド真ん中だぜ、本命イベントで」
シロエ 「スッポンタケが主役になりますからねえ、法要は…」
ブルー 「それと導師だよ」

キースがいないと始まらない、と銀青様。
導師は必須ですもんね…。


2017/03/07 (Tue) 

 

☆沈黙で逃げるな


誰かさんが好きな御利益イベント、三月に来るのが本命なイベント。
春のお彼岸の法要なわけで、法要とくれば欠かせない存在が導師。

ブルー 「ぼくは導師をやる気は無いしね、キースしか無いよ」
サム  「キースがやるのが筋だと思うぜ、どう考えてもよ」
シロエ 「スッポンタケに戒名をつけたの、キース先輩ですからね」
マツカ 「戒名をつければ、師僧になると聞いていますから…」

弟子の法要を師僧がするのは当然でしょう、とマツカ君も。

マツカ 「それでキースが沈黙しているわけですか…。さっきから」
シロエ 「喋ったら最後、もう思いっ切り墓穴ですからね…」

春のお彼岸があるだなんて、とシロエ君が嘆く本命イベント。

シロエ 「法要は全部、スッポンタケのためのイベントですし…」
ジョミー「そうなってるよね、誰かさんのせいで」
サム  「お彼岸はガチで、お盆の棚経もアウトじゃねえかよ…」

いったいどうしてこんなことに、とサム君も頭が痛そうで。

サム  「どう間違えたら、スッポンタケに持ってかれるんだよ!」
シロエ 「キース先輩が悪いんでしょうね、何もかも全部」
スウェナ「間違いないわね、私たちまでババを引かされまくりで」

沈黙を守るだけ無駄よ、と睨み付ける先に副住職なキース君。

スウェナ「積極的に謝りなさいよ! この状況について!」
シロエ 「謝って済むような段階は過ぎてますけどね…」
サム  「けどよ、だんまりを決め込む方がもっと酷いぜ」

それでもプロの坊主なのかよ、とツッコミが。

サム  「座禅の宗派なら、だんまりもアリかもしれねえけどよ…」
シロエ 「キース先輩は、そっちじゃないですからね」
マツカ 「お念仏が全てでしたっけ?」

お詫びもお念仏でしたよね、という指摘。

マツカ 「五体投地で南無阿弥陀仏じゃなかったですか?」
サム  「あー、罰礼な!」
シロエ 「いいですね…」

誠意あるお詫びが欲しいです、との注文が。
五体投地をして謝れと…?


2017/03/08 (Wed) 

 

☆マッチでお願い


じきに来るのが春のお彼岸、お彼岸とくれば欠かせないブツが法要。
誰かさんがスッポンタケの法要を頼みに来るのも、ガチなわけで。

シロエ 「キース先輩、謝って下さい! 南無阿弥陀仏で!」
サム  「頼むぜ、罰礼MAXでよ…。親父さんだと三百回だろ?」
ジョミー「そうだっけ? アドス和尚だよ、もっと多いんじゃあ…」
キース 「やかましい! 普段だったら三百回だ!」

マッチ棒で数えやがるんだ、と副住職が破った沈黙。

キース 「蝋燭に火を点けるためのマッチを、カウント用にだな…」
シロエ 「マッチですか…。ぼくたちもソレで数えますか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 徳用箱もあるから大丈夫だよ!」

これだけあったら、三千回でも! とドンと出て来たマッチの大箱。

ぶるぅ 「えとえと、五体投地を一回でマッチが一本だよね?」
ブルー 「そうなるね。南無阿弥陀仏に合わせて座って、立ってで」

一回につき、南無阿弥陀仏は三回だから…、と銀青様。

ブルー 「三千回だと、南無阿弥陀仏は九千になるし…」
サム  「ゴージャスじゃねえかよ、それで謝って貰おうぜ!」
スウェナ「ケチケチしないで、マッチ棒の数でいいと思うわよ?」

徳用箱に入ったマッチの数だけ、と恐ろしすぎる発言が。

スウェナ「そのくらいやるのが筋ってものよ! お詫びでしょ!」
シロエ 「今日までに引かされたババは、半端ないですしね…」
マツカ 「一万回でも足りないくらいかもしれませんね…」

スッポンタケの法要を何回やらされたことか、とマツカ君まで。

マツカ 「ぶるぅ、マッチは沢山あるんですか?」
ぶるぅ 「うんっ! この前、買ったばかりだから!」

お料理するなら、マッチが一番! とニコニコと。

ぶるぅ 「フランベとかにはピッタリだもん!」
シロエ 「思い切り沢山入っていそうですね…」
ジョミー「一万本は無いだろうけどね…」

その数だけやって貰わなくちゃ、という声が。
徳用箱に一杯分のマッチの数だけ…?


2017/03/09 (Thu)

 

☆纏めてお詫びを


三月といえば春のお彼岸、絶対に来るのが法要というイヤンなブツ。
誰かさんがやりたいスッポンタケの法要、避けられないイベント。

シロエ 「スウェナ先輩が言う通りですね…。多いほどいいです」
マツカ 「お詫びはMAXでお願いしたいですしね…」
ジョミー「徳用箱のマッチの数でいこうよ、罰礼!」

南無阿弥陀仏で五体投地をして欲しい、と誰もが睨む副住職。

スウェナ「みんなも賛成してるじゃない! やりなさいよ!」
キース 「し、しかし…! 素人さんだと百回で膝が笑うんだぞ!」
ブルー 「プロの坊主は三千回がデフォだけど?」

それがメインの法要ならば、と生徒会長、いえ伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「三千回を三日間とか、もう当たり前にあるからね」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「お釈迦様もおいでのお寺だったら、涅槃会の頃にね!」
サム  「マジかよ、三千回を三日間もかよ…?」

それは死ねる、とサム君の顔が青いですけど。

ブルー 「残念なことにマジネタなんだな、そういうのがね」
シロエ 「お釈迦様があるからですか?」
ブルー 「そう! 涅槃会はお釈迦様の御命日だけに!」

いらっしゃるなら心をこめて法要を、というのが三千回の事情。

ブルー 「なまじ御本尊様が阿弥陀様だけに、南無阿弥陀仏で」
一同  「「「うわー…」」」

半端ねえ、と驚く御一同様。

サム  「南無阿弥陀仏の寺だと、そうなるのかよ…」
ブルー 「お釈迦様がおいでのお寺は少ないけどね…」
シロエ 「でも、ある場合はそうなるんですね?」
ブルー 「当然のようにね! だから周りはガクブルだよ」

御縁のある坊主は強制参加になるんだから、と。

ブルー 「この際、キースも、涅槃会だと思って頑張りたまえ」
キース 「ま、待ってくれ! 箱一杯のマッチなんだぞ!?」
スウェナ「基本でしょ?」
シロエ 「お詫びですしね…」

今日までの分を纏めてお願いします、と瞳がマジ。
キース君、死亡フラグですか…?


2017/03/10 (Fri)

 

☆マッチの数だけ


三月とくれば春のお彼岸、確実にあるのが抹香臭い法要というヤツ。
誰かさんがスッポンタケの法要を依頼するわけで、最悪な季節。

シロエ 「キース先輩のお蔭で、みんな悲惨な目に遭ってますし!」
サム  「それだけは間違いねえ事実だよな、どう転がってもよ…」
ジョミー「スッポンタケに戒名なんかをつけたせいだしね…」

アレさえ無ければ、被害は少なかった筈、とジョミー君の指摘。

ジョミー「法要なんかは無かった筈だよ、もう絶対に!」
シロエ 「やろうとしたって、法要の主役が不在ですしね…」
マツカ 「基本は御先祖様になりますからね…」

法要となれば、とマツカ君も。

マツカ 「スッポンタケの件さえなければ、確かに主役は不在です」
スウェナ「あの人の親戚、あっちの世界にもいないわよ!」
ブルー 「確かにね…。成人検査で記憶が無いとか以前の問題」

人工子宮から生まれる世界で、ご先祖様も子孫も無い、と生徒会長。

ブルー 「なのに馴染んでしまってるんだよ、キースのせいでね」
シロエ 「春のお彼岸に秋のお彼岸、おまけにお盆ですからね…」
サム  「お盆の棚経、スッポンタケにまで経を読むんだぜ?」

そのババ、俺は引かずに済んでるけどな、とアドス和尚のお供な人。

サム  「でもよ、キースと組まされる年は俺もババだぜ」
ジョミー「スッポンタケを拝むのと、アドス和尚とどっちがいい?」
サム  「スクーターの後ろを自転車で走る方がマシだろ?」

スッポンタケに経を読まされるよりは、とサム君も逃げを打つ有様。

サム  「そんなブツが来たのも、キースのせいでよ…」
シロエ 「やっぱりお詫びして貰わないと、収まりませんよ!」
スウェナ「徳用箱のマッチの数だけ、五体投地よね」

やりなさいよ、と迫る人。

スウェナ「ぶるぅ、マッチで数えてちょうだい!」
ぶるぅ 「オッケー!」
キース 「ほ、本気なのか…?」

その箱のマッチの数だけなのか、とビビってますけど。
やるべきですよね?


2017/03/11 (Sat) 

 

☆やらないで欲しい


三月といえば春のお彼岸、ガチで来そうなのがスッポンタケの法要。
そうなったのもキース君のせいだ、と皆がお詫びを強要するわけで。

シロエ 「徳用箱のマッチの数だからこそ、先輩の誠意がですね…」
サム  「分かるってモンだよな、俺たちにもよ」
ジョミー「三千回は普通にあるって、ブルーも言ったもんね…」
スウェナ「それが三日で九千回でしょ? それよりはマシよ!」

九千も入っていないわよ、とスウェナちゃんが眺めるマッチの大箱。

スウェナ「だから死ぬ気でやりなさいよ! お詫びなんだから!」
キース 「し、しかしだな…! それだけの五体投地となれば…」
シロエ 「死にそうだ、と言いたい気持ちは分かりますけどね…」
マツカ 「ぼくたちは毎回、キースのせいでババなんですから」

たまにはキースも引くべきでしょう、というのがババ。

マツカ 「マッチの数だけお願いします。五体投地を」
??? 「いいねえ、キースが頑張ってくれる仕組みだね!」

いきなり笑顔でソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「スッポンタケのために、五体投地をマッチの数だけ!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「何処って、ぼくのシャングリラから」

様子を見てたらマッチの話がどうこうと…、と悪びれない人。

Aブルー「五体投地は凄く効くから、早くお願い!」
シロエ 「待って下さい、スッポンタケ用になるんですか!?」
Aブルー「他に何があると?」

せっかくの有難い五体投地は生かすべき、とニコニコニッコリ。

Aブルー「お詫びなんかより、スッポンタケに捧げないとね!」
一同  「「「うわー…」」」

なんでこうなる、と誰もがワタワタ。

シロエ 「キース先輩、やらなくていいです! 五体投地は!」
サム  「其処でゆっくり座っていろよな、茶も淹れるからよ…!」
マツカ 「コーヒーの方が良くないですか?」

キースはコーヒー党ですからね、との声までが。
五体投地は中止ですか?


2017/03/12 (Sun)

 

☆忙しくなる前に


三月とくれば春のお彼岸、スッポンタケの法要が来るのはガチかと。
その件で責められていたのがキース君ですけど、エライ展開に。

Aブルー「頼むよ、キース! マッチの数だけ五体投地で!」
シロエ 「いえ、先輩は今から休憩です! ゆっくりのんびり!」
サム  「うんうん、今の間に休んでおかねえと、後がねえしよ」
Aブルー「盛り上がってたじゃないか、さっきまで!」

なんでいきなり休憩タイム、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「そのマッチ箱のマッチの数だけ、五体投地って…!」
シロエ 「もう、その件はいいんです! キース先輩は休憩で!」
マツカ 「キース、やっぱりコーヒーの方がいいですよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ネルドリップがいいよね、コーヒー!」

美味しいもんね、と淹れる方向へと向かってますけど。

Aブルー「五体投地はどうなったわけ? 休憩より、そっち!」
シロエ 「いいんですってば、本当に!」
スウェナ「キースは休んでくれてていいのよ、忙しくなる前に」
サム  「お彼岸になったらマジで追い回されるしよ…」

お盆ほどじゃなくても、あれもハードで…、と僧籍な人。

サム  「卒塔婆書きはねえけど、墓回向の方はアリだしよ…」
シロエ 「そうなんですか?」
サム  「フルタイムじゃねえから、お盆よりかはマシなだけで…」

頼まれたら、即、現場に行って墓回向な、という説明。

サム  「お盆の場合は、最初から墓地で待機だけどよ…」
Aブルー「あー、なるほど…。つまりキースは忙しいんだね?」
シロエ 「そうです、そうです! オフはのんびりすべきです!」
Aブルー「お彼岸かあ…。そういう時期だね」

今年も来ましたー! と嬉しそうな顔。

Aブルー「それじゃ、法要を頼まなきゃ! スッポンタケの!」
一同  「「「ひいぃっ!!?」
Aブルー「お約束だよね、お彼岸と言えば!」
一同  「「「うわー…」」」

やっちまった感、半端ないのが御一同様。
もはや手遅れですね?


2017/03/13 (Mon) 

 

☆ヤバかった時代


三月といえば春のお彼岸、遠慮したいスッポンタケの法要ですけど。
迂闊に「お彼岸」と口にしたのがシャン学メンバー、断たれた退路。

Aブルー「春のお彼岸も、いい法要にしたいよねえ…!」
シロエ 「わ、忘れて下さい、今の話は! 三月は春休みです!」
サム  「うんうん、春休みは宿題とかもねえしよ…」
スウェナ「特別生は宿題は無関係だけど…。でも嬉しいわよね」

他のみんなも同じ待遇なのが春休み、と必死に話を逸らす方へと。

スウェナ「調子に乗って遊びすぎちゃって、登校する人は別だけど」
Aブルー「なんだい、それは?」
スウェナ「補導されちゃう人がいるのよ、繁華街とかで」

ついつい羽目を外しまくりで、「ちょっと」と声がかかる人たち。

スウェナ「あれは悲惨よ、礼法室に正座で反省文だから」
シロエ 「よく考えたら、ぼくたちもヤバかったんでしょうか…?」

普通に高校一年生だった時から、夜に花街を歩いていたような、と。

シロエ 「会長の顔が利く店に出掛けて、飲食ですから」
サム  「思いっ切りヤバかったかもなあ、酒もあったしよ…」
ジョミー「飲んでいたのは、ぶるぅとブルーなんだけどね…」

補導の人が覗きに来てたら終わってたかも、とガクガクブルブル。

ジョミー「個室だったから良かったけどさ…」
シロエ 「でなきゃ、お座敷でしたからねえ…。人は来ませんけど」
マツカ 「店から出て来た所だったら危なかったですね」

明らかに夜遅くに店から出て来ただけに…、と青ざめる人も。

サム  「よく無事だったよなあ、捕まらずによ…」
ジョミー「捕まっていたら、絶対、反省文だしね…」
Aブルー「ふうん…? だけど今だとフリーパスだよね?」

何処へ行こうが何をしようが、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「じゃあ、せっかくだから法要のついでに!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「法要と言えば宴会だよね!」

終わった後には料亭とかに繰り出すんだろう、と。
それは法事じゃあ…?


2017/03/14 (Tue)

 

☆法事も法要です


三月とくれば春のお彼岸ですけど、スッポンタケの法要が目の前に。
あまつさえそれを希望のソルジャー、法要には宴会と言い出す始末。

Aブルー「法要が終われば、料亭で賑やかに宴会だよね?」
シロエ 「違います、それは法事ですから!」
Aブルー「法事というのは何なんだい?」
サム  「なんつーか、こう…。仏様の記念日みたいなモンでよ…」

節目になったらやるものなのだ、とサム君の解説。

サム  「最初が四十九日ってヤツで、次が百箇日で…」
Aブルー「ふうん…? そんな感じで幾つもあるわけ?」
サム  「間は長くなっていくけどよ…。まあ、キリがねえな」

百回忌とかも普通にあるし、と語られる法事。

サム  「流石に五十回忌くらいで、一応、締めになるんだけどよ」
Aブルー「それはどういう意味なんだい?」
サム  「もう単独でやらなくてもいい、ってトコだよなあ…」

後は他の仏様と一緒にやっていくことに、というのが年忌ですけど。

Aブルー「へええ…。そういうヤツに宴会がつくのかい?」
シロエ 「そうです、あくまで法事の時に宴会なんです!」

ですから、お彼岸は無関係で…、とシロエ君。

シロエ 「法要と法事は別物ですから! 名前からして!」
サム  「そうでもねえぜ? 法事も法要なんだからよ」
一同  「「「へ?」」」
サム  「四十九日も、五十回忌も法要だぜ」
Aブルー「そうなんだ…。だったら、春のお彼岸でも!」

パアアッと宴会したいんだけど、と膝を乗り出すソルジャー。

Aブルー「せっかくの法要なんだからさ…。うんと賑やかに!」
キース 「やかましい!」

お彼岸と年忌法要を一緒にするな、という声が。

キース 「お彼岸の法要は、多くの仏様のためにあるヤツで…」
Aブルー「格が違うと言いたいのかい?」
キース 「その時期は、普通の法要は断っている!」
Aブルー「スッポンタケは普通じゃないよ」

並みの仏様とは違う筈だ、という指摘。
凄すぎる戒名の件ですかね…?


2017/03/15 (Wed) 








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