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シャングリラ学園つれづれ語り

☆宴会つきがいい


三月と言えば春のお彼岸、スッポンタケの法要をしたいソルジャー。
宴会もセットでやりたいとかで、もはや普通の法事なノリですけど。

Aブルー「スッポンタケは凄いんだってば、並みの仏様よりも!」
キース 「どの辺りがだ!」
Aブルー「もちろん、あの素晴らしい戒名だよ! 院殿号の!」

倫王院殿法界善根大居士、と長ったらしいのをスラスラと。

Aブルー「鯨並みだと言ってたじゃないか、あの戒名は!」
キース 「元ネタが鯨の戒名だからな!」

当然だろうが、と副住職。

キース 「俺が勝手にパクッただけで、その場の勢いだけなんだ!」
Aブルー「でもさ、貰った戒名はスッポンタケのものだし…」

第一、君の一番弟子じゃないか、とキッツイ言葉が。

Aブルー「そのスッポンタケが普通の仏様と同じ扱いではねえ…」
シロエ 「宴会つきで春のお彼岸なんですか!?」
Aブルー「いい感じだと思うんだけどね?」

昨今はホテルでやるのもあるんだろう、と詳しすぎる人。

Aブルー「ノルディに聞いたよ、部屋を借りて宴会してるって!」
キース 「否定はしないが…。そういうケースも多いんだが…」
Aブルー「隣の部屋が婚礼っていうのも多いらしいね?」
一同  「「「うわー…」」」

それは嫌だ、と誰もがドン引き。

シロエ 「結婚式の隣の部屋で法事なんですか!?」
スウェナ「喪服の人がゾロゾロ出入りしちゃうじゃないの!」
キース 「そうなるんだが、実際、無いこともない」

坊主は非常に肩身が狭い思いをするが…、とブツブツブツ。

キース 「まるで坊主が悪いかのように睨まれるからな!」
シロエ 「婚礼組の人からですか?」
キース 「花嫁花婿に親族一同、出席者にもな!」

悪いのはホテルマンなんだが、と。

キース 「隣同士にセッティングするなと言いたいんだが!」
シロエ 「惨い話ですね…」
Aブルー「ぼくは気にしないけどね!」

隣の部屋が婚礼だったら、あやかれそうだとか。
迷惑すぎですから!


2017/03/16 (Thu) 

 

☆ホテルの仕組み


春のお彼岸はスッポンタケの法要だ、と言い出したのがソルジャー。
しかも宴会つきにしたいらしくて、ホテルでやるなら妙な希望が。

Aブルー「隣の部屋が婚礼だったら、夫婦和合の御利益バッチリ!」
シロエ 「そういう問題じゃないですから! 隣の部屋の人は!」
スウェナ「私だったら再起不能よ、自分の結婚式の隣で法事…」
ジョミー「ぼくも嫌だよ、一生、嫁さんに恨まれそうでさ…」

悪いのはホテルマンなのに、とジョミー君も恐れるホテルでの法事。

ジョミー「それの加害者には、なりたくないから! もう絶対に!」
サム  「だよなあ、マジで呪われそうだぜ、婚礼組に…」
マツカ 「ホテルへの苦情とは別件で、思い切り恨みそうですよ」
シロエ 「そうでしょう? ですから、ホテルでやっちゃ駄目です!」

たとえキャンセルで会場が空いていようと…、とシロエ君。

シロエ 「いい季節だけに、埋まっているとは思いますけど…」
ブルー 「微妙なんだよね、そこの所が…。春のお彼岸になると」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「季節が良くて休日だから、早い内から埋まるんだけど…」

ホテルの都合で「空いている」のに、逆のことを言われるのだとか。

ブルー 「利幅の大きいイベントを入れたいのが、ホテルだからね」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「同窓会より婚礼になるし、もちろん法事より婚礼!」

いずれ来るだろう婚礼の予約、それに備えて他は断るという話。

サム  「酷くねえか、それ?」
シロエ 「婚礼が入らなかった時はどうするんです?」
ブルー 「ホテルの方でもリスク回避で、キャンセル待ちをね…」

キャンセル待ちで如何でしょうか、と他の予約をしたい人に打診。

ブルー 「それでもいいです、と答えた人のを後で受けるんだよ」
ジョミー「もしかして、その人が他所で予約をしちゃってたら…」
シロエ 「会場が空くんですね?」

最高の季節に、あるかもしれないホテルの空き会場。
ヤバイでしょうか?


2017/03/17 (Fri) 

 

☆お中日はよろしく


春のお彼岸はスッポンタケの法要をしたい、迷惑な人がソルジャー。
しかも法事の後に宴会を希望、ホテルで婚礼の隣でやりたいだとか。

サム  「会場が空いてる可能性があるっていうことはよ…」
スウェナ「本気で婚礼の隣でやるって言うの? 法事なんかを?」
シロエ 「正確に言うなら、法事の後の宴会ですけどね…」
キース 「俺はお膳代とお車料だけで遠慮したいんだが…!」

それさえ貰えば坊主は不要で…、と副住職が打った「逃げ」。

キース 「法要の後の宴会に、坊主が参加しないことも多いしな」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「坊主は何かと多忙なだけに、次の法事があったりもする」

そっちに急ぐなら宴会どころの話ではない、と正論が。

キース 「俺は宴会には出ずに帰るぞ、法要だけで」
Aブルー「えーっ!? それじゃ、御利益はどうなるわけ?」
キース 「隣の婚礼から貰っておけばいいだろう!」

それに喪服の集団でもないし…、と視線をシャン学メンバーに。

キース 「高校生だけに、制服で出るのが正しい形だ」
シロエ 「あー…。そういえば、喪服は持ってませんね」
マツカ 「ぼくもです。父も、ぼくの年ではまだ要らないと…」
Aブルー「それじゃ、いつもと変わらないわけ!?」

ただ宴会をするだけなのかい、とソルジャー、愕然。

Aブルー「せっかくホテルで宴会をしても、ただの宴会?」
ブルー 「時期が時期だけに、同窓会だと思われるかもね…」
ジョミー「法事よりかは、そっちの方が自然だよね…」
Aブルー「キースはいなくて、他の面子は制服だなんて…」

それじゃ全く意味が無いから、とガッカリな人。

Aブルー「…分かったよ。ただの法要でいいってば!」
キース 「やらないという線は無いのか、あんた?」
Aブルー「春のお彼岸には法要だよ! 今年もよろしく!」
キース 「待て、逃げるな!」
Aブルー「お中日で頼むよ!」

その日に来るね、と姿が消滅。
お中日の法要、もはや確定ですね…。


2017/03/18 (Sat)

 

☆避けられない法要


春のお彼岸はスッポンタケの法要、そう決めて逃走したソルジャー。
逃げ切れなかったシャン学メンバー、それに副住職なキース君。

シロエ 「どうするんです、キース先輩! 法要らしいですよ?」
スウェナ「あの人が決めたら、もう決定よね…」
マツカ 「嫌だと言っても来ますからねえ、もう強引に」

お中日は法要で確定ですね、と御曹司の溜息。

マツカ 「これがまた今年は早いんですよね、いつもの年より」
サム  「21日じゃねえもんなあ…。20日だしよ」
ジョミー「早い方へと動かなくってもいいのにね…。遅い方でさ」

22日だったらマシだった、との嘆き節も。

ジョミー「ちょっとくらいは春休み気分もあったのにさ…」
キース 「俺にとっては、其処は早い方がいいんだが…」

サッサと終わらせて手を切りたい、というのがプロの坊主の意見。

キース 「お彼岸が済めば一息つけるし…」
シロエ 「そのお彼岸のせいでリーチなんですよ、ぼくたちは!」

また法要じゃないですか、とブツブツブツ。

シロエ 「いいシーズンなのに、また抹香臭いイベントで…」
スウェナ「最悪だとしか言えないわよね…。誰かさんのせいで」
サム  「俺も坊主の端くれだけどよ、地味に泣けるよな」

スッポンタケの法要なんて…、と僧籍な人。

サム  「お彼岸のお中日と言ったら、有難いのによ…」
シロエ 「キース先輩のせいですよ、何もかも全部!」
キース 「俺も親父に怒鳴られるんだ! また逃げるのかと!」

お中日の度にトンズラだからな、と言ってますけど。

ブルー 「そうだっけ? ぼくの所で修行なんじゃあ?」
キース 「うっ…」

そういう言い訳で毎回、逃げて来るのが副住職で。

ブルー 「諦めて準備をするんだね。お中日の法要」
キース 「仕方ないか…」
シロエ 「ぼくたちの方が気の毒すぎます!」
キース 「すまない、悪いが法要に付き合ってくれ…」

いつも通りにブルーの家だ、と会場も決定。
また法要ですね…?


2017/03/19 (Sun)  

 

☆千回忌もあるかも


やって来ました3月20日。春のお彼岸でスッポンタケの法要の日。
生徒会長宅に朝から集ったシャン学メンバー、既に嘆きはMAXで。

シロエ 「なんで三連休の最終日なんかが法要なんです!」
サム  「俺たちは別に三連休は関係ねえぜ? 普段からよ…」
マツカ 「出席義務さえ無いですからねえ、春休みでなくても」
スウェナ「でも、法要は酷すぎるわよ! スッポンタケなのよ!?」

真っ当な仏様ならともかく…、とスウェナちゃんの文句。

スウェナ「名前も知らないお坊さんの八百回忌の方がマシだわ!」
サム  「あー、遠忌なあ…。地味にあるよな、そういうのもよ…」
シロエ 「待って下さい、八百回忌まで行くんですか!?」

そんなに先まで法要ですか、と青ざめている顔。

シロエ 「だったらスッポンタケだって…。いつか八百回忌とか?」
サム  「まるで無いとは言い切れねえぜ? 八百回忌」
ブルー 「千回忌があっても不思議じゃないねえ、生きていればね」

ぼくでも三百歳越えだから…、と生徒会長。

ブルー 「ブルーが千歳を超えて生きれば、千回忌だって…」
一同  「「「うわー…」」」

それは嫌すぎる、と誰もがガクブル。

ジョミー「年を取らないから、長生きはしてみたいけどさ…」
シロエ 「スッポンタケと旅は道連れだなんて、あんまりですよ!」
サム  「何もかも全部キースのせいだぜ、まだ来ねえけどよ」
マツカ 「既に手遅れですけどね…。スッポンタケに関しては…」

つけた戒名は奪えないんでしょう、と御曹司。

マツカ 「キースが僧籍を剥奪されても、残るんですよね?」
ブルー 「残念ながら、それで合ってるよ…」

戒名は貰った者勝ちだから、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「つけた坊主がいなくなっても残るものだし…」
サム  「つくづく迷惑だよな、キースのヤツはよ…」
キース 「遅くなってすまん。呼んでいたか?」

俺の名前が聞こえたんだが、と副住職の御登場。
法衣を持参ですね?


2017/03/20 (Mon)

 

☆一生モノだそうです


いよいよ春のお彼岸のお中日、スッポンタケの法要の日ですけれど。
この世にあるのが遠忌というヤツ、八百回忌も存在するという事実。

キース 「親父に朝から手伝わされてな…。少し遅くなった」
シロエ 「それはどうでもいいんです! スッポンタケが問題です」

千回忌があるんじゃないでしょうね、と投げられた質問。

シロエ 「例の人や、ぼくたちが千年先まで生きてた時です!」
マツカ 「キースに万一のことがあっても、出来るんですよね?」

あの戒名がある限り、と御曹司も。

マツカ 「他のお坊さんに頼めば、法事は出来るんでしょう?」
サム  「でなきゃ遠忌はねえと思うぜ、八百回忌とかよ」
スウェナ「そうよね…。当時の人はとっくに死んでるものね」
シロエ 「どうなんですか、キース先輩!?」

この先もずっとスッポンタケの法要ですか、と睨み付ける瞳。

シロエ 「お彼岸の度に集められては法要だとか…?」
キース 「申し訳ない…。お前たちが言うので間違っていない」

俺が死んでも、他に坊主は山ほどいるし…、と沈痛な顔。

キース 「なまじ立派な戒名だけに、喜ぶ坊主も多いだろう」
シロエ 「そういえば、前に聞きましたね…。そんな話を」
マツカ 「院殿号の仏様の法要をすれば、自慢できるんですよね」
スウェナ「滅多にないから、話題にしちゃうらしいわよね?」

院殿号の仏様の法要をやった、とネットとかで…、と苦い顔。

スウェナ「つまりキースがいなくなっても、法要なのね…」
キース 「すまないと思っているんだが…。もう取り返しが…」
サム  「一生モノかよ、スッポンタケ…」

アレとセットで生きていくしかねえのかよ、と仰ぐ天井。

サム  「このツケはマジで高くつくぜ? 一生だしよ…」
キース 「分かってはいる…。それに俺だって嬉しくはない」
シロエ 「後悔先に立たずですか?」
キース 「思いっ切りの勢いでな…」

何もかも俺が悪いんだが…、と悔いても手遅れ。
後の祭りですね?


2017/03/21 (Tue)

 

☆千回忌もやりたい


春のお彼岸のお中日には、スッポンタケの法要をするわけですけど。
法要の日に分かった悲惨な現実、手が切れないのがスッポンタケ。

キース 「その場のノリで、あの戒名をつけた時にはだな…」
シロエ 「尾を引くとは思っていなかったんですね?」
キース 「あれっきりだと頭から信じていたからな…」

あいつが法要に興味を持つとは思わなかったし、と深い溜息。

キース 「極楽の蓮は予約していても、俺に丸投げなヤツだしな…」
サム  「その段階で気が付かねえか? 極楽の蓮だぜ?」
シロエ 「まるで興味が無いんだったら、予約しませんよね…」
マツカ 「何かを期待しているからこその注文ですよ…」

やたら注文が細かいですけど…、と御曹司が語る蓮の予約の件。

マツカ 「阿弥陀様から遠い方がいいとか、こう、色々と…」
サム  「明らかに狙っていやがるんだぜ、御利益をよ…」
スウェナ「そういう人がスッポンタケを持ち出したのよ?」

戒名をつけるだけでもヤバイじゃないの、という指摘。

スウェナ「並みのをつけても、今頃は法要だったわよ!」
サム  「違いねえよな、やっぱり御利益狙いで…」
シロエ 「なのに、思い切り立派なのをつけちゃいましたしね…」
ブルー 「院殿号なんて、もう本当に珍しいからねえ…」

千回忌だって楽勝かもね、と嫌すぎる予言。

ブルー 「ブルーが生きてて、坊主さえいれば…」
シロエ 「延々と法要が続くんですね?」
ブルー 「ブルーがやりたいと言う間はね!」
??? 「もちろん、言うに決まっているよ!」

千回忌とは縁起がいい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「ぼくのシャングリラも、あと千年はいけそうだし!」
シロエ 「本気で千回忌をやるつもりですか!?」
Aブルー「スッポンタケの御利益を貰うためだったらね!」
キース 「やりたいんだな?」
Aブルー「当然だってば!」

君にも長生きして貰わなきゃ、と笑顔全開。
千回忌までやらかすと…?


2017/03/22 (Wed) 

 

☆千年先もよろしく


春のお彼岸のお中日にやるのが、スッポンタケの法要なんですけど。
法要の前に話題になってた千回忌。其処へソルジャーの御登場で。

Aブルー「スッポンタケの千回忌は是非、やりたいねえ…!」
ブルー 「千年近くも先の話になると思うけど?」
Aブルー「いいんだってば、その頃には地球にも着いてるよ!」

ぼくもソルジャーを退任していそうだし、とニコニコと。

Aブルー「地球に着ければ、もうソルジャーは要らないからね!」
ブルー 「それでもスッポンタケは必要なのかい?」
Aブルー「当たり前だよ、夫婦和合でいかなくっちゃね!」

ソルジャーがお役御免だったら、なおのこと…、と握り締める拳。

Aブルー「真っ昼間からヤリまくってても、大丈夫だし!」
ブルー 「千年先まで今の調子でいきたいと…?」
Aブルー「生涯現役は基本じゃないか! この世界でも!」

薬局に行けば書いてあるよね、とイヤンな話が。

Aブルー「千年も励めば、ぼくのハーレイのヘタレも直るかも!」
ブルー 「そういう話は要らないから!」
Aブルー「えーっ!? 日進月歩が千年分だよ?」

如何にヘタレでも直るかもね、と親指をグッと。

Aブルー「ヘタレ人生が今で三百年だけど…。その三倍以上!」
ブルー 「もっとヘタレるとは思わないわけ?」
Aブルー「思わないねえ、スッポンタケさえ拝んでいれば!」

千回忌まで頑張ろう! とブチ上げる人。

Aブルー「まずは地道に、今日の法要! 春のお彼岸!」
シロエ 「ぼくたちも千年、付き合うんですか…?」
Aブルー「うん、生きていたら出席だよ!」

死んじゃった時は仕方ないけど、とケロリとした顔。

Aブルー「面子が減ると寂しいからねえ、長生きよろしく!」
シロエ 「死なない限りは逃げられない…んですね?」
Aブルー「決まってるじゃないか、それにキースもだよ!」
キース 「俺は千年、恨まれ続けるのか…?」

この連中に…、とガクガクブルブルの副住職。
諸悪の根源ですからね…。


2017/03/23 (Thu) 

 

☆お浄土に逃げるな


春のお彼岸はスッポンタケの法要、そのために集った面子ですけど。
ソルジャーが言うには千回忌までも希望、生きてた時は全員参加。

シロエ 「キース先輩…。一生モノになっちゃいましたよ!」
サム  「なんで千回忌まで付き合わされねえと駄目なんだよ!」
ジョミー「死んだ時しか逃げられないなんて、最悪だってば!」

生きてる限りは参加だなんて…、と誰もが困る今後の法要。

シロエ 「何処まで行ってもスッポンタケの法要ですか…」
スウェナ「千年先までついて来るのよ、スッポンタケが!」

キースのせいで、と指をビシィ! と。

スウェナ「それにキースが死んでも続いて行くんだから!」
シロエ 「そうなりますよね、お坊さんさえ見付かれば…」
サム  「絶滅しねえと思うぜ、坊主は…」

なんだかんだで寺がある限り、いるモンだから、と嫌すぎる指摘。

サム  「総本山は観光客も来るから、不滅だしよ…」
シロエ 「キース先輩、死んで逃げるのは無しですからね!」

お浄土にトンズラしないで下さい、と止めにかかる人。

シロエ 「お迎えが来ても、帰って貰って下さいよ!」
サム  「マジかよ、二十五菩薩様にお帰り願うのかよ…?」
シロエ 「なんですか、それ?」
サム  「知らねえのかよ、ご来迎っていうヤツをよ…」

紫の雲がたなびいて、二十五菩薩様がおいでになる、という話。

サム  「もう最高の極楽往生なんだけどよ…」
シロエ 「それは駄目です! キース先輩は死なせません!」

死んで貰っちゃ困りますから、とギャーギャーと苦情。

シロエ 「自分だけ逃げてどうするんです!」
ジョミー「ぼくたちは残って法要だもんね、スッポンタケの…」

絶対、死なせてたまるものか、と誰もが怒りの形相。

シロエ 「死んでも命は残して下さい!」
ブルー 「そこまで行ったら、即身成仏だと思うけど?」
シロエ 「即身成仏でもいいです!」

死んでも法要を続けて下さい、という注文。
ミイラ仏が法要をすると?


2017/03/24 (Fri)

 

☆即身成仏を目指せ


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、千回忌までやるとかで。
生きてる限りは強制参加で、キース君には許されないのが極楽往生。

シロエ 「死んでも法要を続けるべきです、責任を取って!」
サム  「それは言えてるよな、全部キースのせいなんだからよ…」
スウェナ「即身成仏コースでいいから、この世に居残るべきよ!」

お浄土に行かせるもんですか、とスウェナちゃんまで言う有様。

スウェナ「要は法要が出来ればいいのよ、今と同じに!」
ブルー 「即身成仏になるのは難しそうなんだけどね…」
ジョミー「難しくても、キースに死んで貰っちゃ困るから!」

今から準備をしておいて欲しい、とジョミー君。

ジョミー「万一っていうこともあるしさ…。即身成仏になる準備!」
シロエ 「いいですね…。打てる手は打っておくべきですよ」
キース 「ちょっと待て!」

俺に即身成仏を目指せと言うのか…、と青ざめる人。

キース 「あれは半端じゃないんだが! どう考えても!」
Aブルー「即身成仏というのは何なんだい?」

ぼくは全く知らないけれど、という質問。

Aブルー「だけど、死んでも生きてるのかな…?」
ブルー 「そう言われてるね、御利益の方も絶大だとか…」
Aブルー「御利益だって!?」

どんな感じの御利益だろう、とソルジャー、ワクワク。

Aブルー「夫婦和合に効いたりするかな、即身成仏というヤツは?」
ブルー 「子授けの方ならあった筈だよ、凄いのが」
Aブルー「凄いって…。百発百中の勢いだとか?」
ブルー 「そうじゃなくって、そのものズバリの即身成仏」

子作りに欠かせない部分が即身成仏、と生徒会長、合掌を。

ブルー 「そんな煩悩は要らないから、と捨てたらしくて…」
Aブルー「もしかして、エロい所をかい?」
ブルー 「そうなんだよねえ、出家した後、切ったんだよ」
Aブルー「切ったって…。でもって、即身成仏?」

それは素晴らしく効きそうな…、と輝く瞳。
エロい即身成仏ですって?


2017/03/25 (Sat) 

 

☆即身成仏の作り方


春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやりたいソルジャー。
キース君は即身成仏になっても生きろと、皆に脅されてますけれど。

Aブルー「その、エロい部分の即身成仏って、何処にあるのかな?」
ブルー 「さあねえ…。今は即身成仏の人気もないしさ…」
一同  「「「人気?」」」
ブルー 「何十年も前は、デパートの催事なんかの花だったんだよ」

出開帳をすれば人が大勢、「出稼ぎミイラ」と呼ばれたほどとか。

Aブルー「ミイラって…。即身成仏はミイラなのかい?」
ブルー 「生きながらミイラになった人だよ、世の中のために!」

飲食を断って、お経を唱えながらの往生、と説明が。

ブルー 「だからミイラでも生きているという扱いで…」
Aブルー「なるほどねえ…。それでキースに即身成仏になれ、と」
シロエ 「そういうことです! 逃げられたら困りますからね!」
Aブルー「ぼくも生きてて欲しいけど…。準備というのは?」

即身成仏になるのに何か準備が必要なのか、という質問。

Aブルー「断食して、お経を読みながら死ねばいいんだろう?」
ブルー 「甘いね、ミイラになりやすい体質を作っておくんだよ!」

でないと腐っちゃうからね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「食べる物から変えていくんだよ、そして漆を飲む!」
一同  「「「漆!?」」」

それは、かぶれてしまうのでは…、と誰もが仰天。

サム  「マジかよ、身体中が赤く腫れそうだぜ?」
ブルー 「漆を飲むのが一番なんだよ、腐りにくくするには!」
Aブルー「へえ…。じゃあ、エロい部分の即身成仏も?」

防腐剤は漆だろうか、と斜めなことしか言わない人。

Aブルー「でもって、今も何処かで子授けパワーを!」
ブルー 「漆を飲んでた頃かどうかは知らないよ!」
Aブルー「え?」
ブルー 「出家した後、訪ねて来た女性にあげただけだし!」
Aブルー「あげたって…?」

それはプレゼントという意味だろうか、と。
プレゼントですか?


2017/03/26 (Sun) 

 

☆即身成仏の一部


春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌まで希望するソルジャー。
キース君だけ逃がしはしない、という所から話は即身成仏へと。

Aブルー「そのエロい部分をプレゼントなのかい、切っちゃって?」
ブルー 「らしいけど? こんな煩悩はもう要らない、と」
Aブルー「出家した後って言ったよね…?」
ブルー 「色々と事情があっての出家で、俗世を捨てたそうだよ」

其処へ訪ねて来たのが、かつて付き合っていた女性だとか。

ブルー 「復縁してくれ、と言われたことへの返事がソレだってば」
Aブルー「ちょ、ちょっと…。じゃあ、切っちゃって…」
ブルー 「プレゼントだけど、貰った方はショックだろうねえ…」

惚れた男の大事な部分を渡されても…、と生徒会長、合掌を。

ブルー 「泣きながら帰って行ったらしいよ、可哀相に…」
Aブルー「そ、そんな…。でも、ちゃんと残しておいたんだ?」

お墓に埋めたりしなかったんだね、という質問。

Aブルー「そうでなければ残ってないよね、今の時代まで」
ブルー 「何を思って残していたかは謎だけど…」

渡した人が即身成仏になったお蔭で御利益が…、との話。

ブルー 「お寺に行ったら、ちゃんと拝めるらしいから!」
シロエ 「えっと…。出家して直ぐだったんですね?」

それで漆は飲んでいなかった可能性が…、と納得する人。

シロエ 「それでもミイラが残ったんなら、キース先輩でも!」
キース 「待て、どうして其処で俺の名前が出て来るんだ!」
シロエ 「逃げられたら困るからですよ! 一人だけ、先に!」

お浄土に逃げて行くのは無しです、と前へズズイと。

シロエ 「準備なしでも、即身成仏になれるみたいですしね!」
ブルー 「どうなんだろうね、アレに関しては謎が多くて…」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「丸ごとの即身成仏にしても、後で仕上げるとか…」
Aブルー「後で仕上げって…?」

それはどういう意味だろうか、と首を傾げるソルジャー。
仕上げですって…?


2017/03/27 (Mon)

 

☆即身成仏の裏技


春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやりたいソルジャー。
そういうことならキース君を逃がすものか、と即身成仏な話でして。

Aブルー「即身成仏を後で仕上げって…。それは何だい?」
ブルー 「そのまんまだけど?」
Aブルー「自分でミイラになった人を、どうやって仕上げ?」
ブルー 「死んだ時点では、ミイラになり切れていないから…」

いくらなんでもミイラになる寸前まで生きるのは無理、と。

ブルー 「早めに取り出して乾かさないと、駄目なケースも…」
一同  「「「取り出し?」」」
ブルー 「此処に埋めてくれ、と墓穴に入っているんだけどさ…」
シロエ 「あー…。呼吸用の竹筒だけが指してあるヤツですか!」
サム  「経を読む声が聞こえなくなったら、死んだんだっけか?」
ブルー 「そう! 後は何年か経ってから掘り出すんだけど…」

腐っちゃってるケースも多くって、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「それだと御利益も無いからねえ…。その前に、仕上げ」
Aブルー「まさか、ミイラに仕上げるとか?」
ブルー 「そうだよ、天上から吊るして煙で燻すとか…」
一同  「「「燻す!?」」」

燻製かよ! と驚く御一同様。

シロエ 「燻製なら、確かに腐りませんけど…」
ブルー 「そうしたケースも多いらしいんだよ、実のところは」
Aブルー「じゃあ、エロイ部分の即身成仏も…?」
ブルー 「貰った女性が保存していた条件によっては…」

漆なんかは飲んでなくても、残ったかもね、という話。

ブルー 「つまり本物の即身成仏の方が、レアケースかも…」
シロエ 「裏の手があるというのは分かりました。だったら…」

キース先輩にも生きて貰いましょう! とグッと拳を。

シロエ 「即身成仏だって裏技なんです、死にそうになっても…」
ジョミー「裏技で生きて貰うわけ?」
シロエ 「そうです、どんなセコイ手でも生きればいいんです!」

お迎えを断れば大丈夫でしょう、と瞳がマジ。
断るんですか…?


2017/03/28 (Tue)

 

☆お浄土が駄目なら


春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌まで続けたいソルジャー。
キース君だけ逃げて行ったら困るから、と思うシャン学メンバー。

シロエ 「いいですね、キース先輩? お迎えは断って下さいよ!」
サム  「マジかよ、二十五菩薩様にお帰り頂くのかよ?」
スゥエナ「そのくらいしないと逃げかねないわよ、お浄土に!」
キース 「し、しかし…。ご来迎は有難いもので…!」

断ったりしたら申し訳ない、とオロオロしている副住職。

キース 「もうお浄土には用が無いのかと思われそうだし…」
ブルー 「それはあるかもねえ…。地獄を希望という勘違いで」
サム  「うわー…。アレかよ、地獄の車が迎えに来ちまうのかよ」
Aブルー「えっと…? 地獄には車があるのかい?」

だったら、お浄土にもあるのだろうか、という質問。

Aブルー「同じ車なら、上等なのがいいんだけどねえ…」
ブルー 「地獄の車は、君が考えているような車じゃないよ」
Aブルー「何か特別な車だとか? 地獄だけに拷問つきだとか…?」
ブルー 「拷問つきって所はビンゴ! 燃えているから!」

燃え盛る車がやって来るのだ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「それに乗せられて、焼かれながらの地獄行きでさ…」
Aブルー「ふうん…? 燃える車とは、危ないねえ…」

エンジンに引火しそうじゃないか、と言ってますけど。

ブルー 「その点は問題ないんだよ。エコな車だから!」
Aブルー「この世界で流行りの電気自動車みたいなヤツ?」
ブルー 「もっとエコだってば、牛だからね!」
Aブルー「牛…?」

それはどういう…、と想像もつかないらしい人。

Aブルー「牛が燃えてるわけじゃないよね、焼肉みたいに?」
ブルー 「当たり前だよ、牛が引いて行く車で、牛車!」
Aブルー「それがキースを迎えに来るというわけかい?」
ブルー 「お浄土のお迎えを断ったらね…」

でも、そのコースしか無いであろう、と合掌を。
お浄土に逃げられないとなったら、地獄…?


2017/03/29 (Wed) 

 

☆地獄でも居残れ


春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやりたいソルジャー。
付き合わされるシャン学メンバー的には、キース君の生存を切望で。

シロエ 「キース先輩、いいですね!? お迎えは断って下さい!」
キース 「い、今のを聞いていなかったのか? 断った時は…」
シロエ 「地獄行きだって言うんでしょう? 燃える牛車で!」
キース 「分かっているなら、無茶を言わないでくれ!」

俺はお浄土に行きたいんだ、と悲痛な叫び。

キース 「どうして地獄に落ちねばならん!?」
シロエ 「先輩が諸悪の根源だからです!」
サム  「其処は間違っていねえよなあ…。スッポンタケ…」
マツカ 「キースのせいで、千回忌までの付き合いですしね…」

迷惑をかけておいて逃げるというのは最低でしょう、と御曹司も。

マツカ 「たとえ地獄が待っていようと、残って下さい!」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「ぼくは大いに歓迎だよ! キースの残留!」

お迎えを断ってくれたまえ、とニコニコニッコリ。

Aブルー「そして千回忌までスッポンタケの法要を!」
キース 「す、スッポンタケの供養のために、俺が地獄に…?」
ジョミー「キースが自分でやったんだからさ…。例の戒名」
サム  「同情の余地はねえよな、うん…」

お浄土は潔く諦めろよな、とキース君の肩をポンポンと。

サム  「いいじゃねえかよ、地獄でもよ」
ブルー 「地獄にも、仏様はおいでになるものだから…」

運が良ければ、救って貰える日も来るであろう、と合掌を。

ブルー 「今は自分の尻拭いに精進するんだね!」
Aブルー「そうだよ、着替えて法要をお願い!」
キース 「う、ううう…」

呻きながらも法衣に着替えに出掛けてゆきまして…。

Aブルー「嬉しいねえ! スッポンタケの未来は安泰だよ!」
シロエ 「キース先輩の未来は無さそうですけど?」
Aブルー「細かいことは、気にしない!」

全てはスッポンタケのために! と張り切る人。
千回忌まで…?


2017/03/30 (Thu) 

 

☆千年先にも法要


春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやる気のソルジャー。
キース君はお浄土からの迎えも断り、千年後まで導師だそうで。

Aブルー「有難いねえ…。ずうっと先までスッポンタケの法要!」
シロエ 「ぼくたちは、有難くないんですけど!」
Aブルー「そう言わないで! いずれは宴会つきの法要も!」

賑やかにやってみたいよね、と盛り上がる人。

Aブルー「あっ、キースの着替えが済んだみたいだね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 蝋燭とお線香だね!」
キース 「うう…。では、スッポンタケの法要を始めさせて貰う…」
Aブルー「遠慮しないで、パアッとやってよ!」
キース 「…………」

ハハーッ! と祭壇の前に平伏、香炉にお香をパラパラと。

キース 「願我身浄~…如香炉~…。願我身浄~智慧~火~…」
Aブルー「うんうん、いいねえ! これでこそだよね!」
一同  「「「…………」」」

こんなイベントが千年先まで続くのか、と誰もがウンザリ。

シロエ 「スッポンタケなんかを供養したって、意味ないですし!」
サム  「放っておいても、山で勝手に生えてやがるし…」
Aブルー「何を言うかな、きちんと供養をしなくちゃね!」

御利益のためには法要が必須、と大真面目な顔。

Aブルー「うんと漲って貰うためには、供養が一番!」
ブルー 「どうなんだか…」
Aブルー「御利益パワーはバッチリだよ! ビンビンのガンガン!」
キース 「……。皆様、お念仏を」

ご一緒に、と促す声。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  「「「…南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」

お念仏は十回で一セット、今日までに何回、唱和したやら。

Aブルー「お念仏パワーで、スッポンタケも喜ぶよ! 有難う!」
シロエ 「思いっ切り、不本意なんですけど!」
Aブルー「効果さえあればいいんだよ!」
キース 「南無阿弥陀仏…」
Aブルー「その調子!」

千回忌まで頑張ってよね、と声援を。
今月、これにて中継終了~。


2017/03/31 (Fri) 







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