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シャングリラ学園つれづれ語り

☆仕事の真骨頂


さて、五月。ゴールデンウィークは過ぎて、今の所は至って平和。
そういうシャン学メンバーですけど、今月はどういう運命なのやら。

シロエ 「平和ですよね、ゴールデンウィークも無事に終わって」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで遊びに行ったしね!」
ジョミー「マツカのお蔭でリッチに食べたり、楽しかったね」
スウェナ「誰かさんが来なかったからよ、それが大きいわね」

あの人が来ると、もう絶対にロクなことにはならないから、と。

スウェナ「先月だってそうだったでしょ、危なかったわよ」
シロエ 「そうでした…。危うくスッポンタケの人口栽培で…」
マツカ 「ぼくたちも手伝わされる所でしたよ、ハウス栽培を」
サム  「うんうん、アレはヤバかったぜ。…逃げ切れたけどな」

あのまま行ったら終わっていたぜ、とサム君も。

サム  「ゴールデンウィークなんかは返上でよ…」
ブルー 「ハウス栽培に駆り出されていたね、まず間違いなく」
シロエ 「もう本当に迷惑ですから…。アレ関係は」

誰のせいとは言いませんが、と視線の先に副住職。

シロエ 「黙って自分の仕事だけに集中してくれればですね…」
サム  「其処は違うだろ、キースの仕事の真骨頂だぜ」

あの不幸すぎる事件はよ…、と嘆きの声が。

サム  「ストレート直球ド真ん中だぜ、坊主の仕事の」
ジョミー「戒名だもんね…」
サム  「俺とジョミーは、僧籍ってだけで戒名は無理で…」

住職の資格を持ってねえから、と深い溜息。

サム  「キースはキッチリ修行したから、戒名もよ…」
ブルー 「つけられるけれど、やっちまった感が半端ないよね」

もう後戻りも出来ないし…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「やっちゃったことは仕方ないけど、事後処理はさ…」
サム  「キースだけで済ませて欲しいよなあ…。マジで」
シロエ 「巻き込まれてばかりですからね…」

なんとか方法は無いんでしょうか、との話ですけど。
今更、そんなの出来ますかね?


2017/05/01 (Mon)

 

☆切れない御縁


ゴールデンウィークを無事にクリアした、シャン学メンバー。
けれど心配なのは今後で、誰かさんが来れば間違いなく最悪な展開。

シロエ 「なんだかんだで、先月は意見の一致を見てましたしね」
マツカ 「そういえば…。キースのアレルギーの件でしたよね」
ジョミー「キノコのアレルギーだけは駄目だ、って所でね…」

どうして利害が一致するかな、とジョミー君もブツブツ。

ジョミー「スッポンタケの供養が出来ないってトコだけなのに…」
サム  「マジでそっちに行って欲しいと思ったのによ…」
シロエ 「あー…。縁が切れるって話でしたよね」

キース先輩とスッポンタケの…、と回想モード。

シロエ 「キノコのアレルギーになった場合は、仕方ないですし…」
スウェナ「それで御縁が切れるって思い付いたのに…」

誰かさんまで庇うんだもの、とスウェナちゃんの嘆き。

スウェナ「お蔭でパアになったのよ! その線が!」
シロエ 「キース先輩とスッポンタケの御縁は不動ですからね…」

その分、余計に一人でやって欲しいんですが、という声が。

シロエ 「ぼくたちは一切、巻き込まないって方向で!」
ブルー 「うーん…。難しいんじゃないかな、それは」

キースが此処にいる以上、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「キースが此処にいない場合は、安全だけどね」
サム  「いると漏れなく巻き込まれるのかよ…」
ブルー 「そうなるだろうね、なんと言っても坊主の仕事!」

それの直球ド真ん中だけに、法要は避けられないだろう、と。

ブルー 「キースが坊主を辞めるというのも無理だしね…」
一同  「「「うーん…」」」

確かにそうだ、と誰の頭にも浮かぶアドス和尚の顔。

シロエ 「先輩が今更、坊主を辞めるのは無理っぽいですね…」
サム  「下手にやったら、親父さんに殺されるんでねえの?」
ジョミー「アドス和尚だもんね…」

ぼくとサムにも容赦ないし、と僧籍な人。
実の息子なら、尚更でしょうね…。


2017/05/02 (Tue)

 

☆坊主を辞めるなら


キース君がいる限り、切れてくれないのがスッポンタケとの悪縁で。
そのキース君がスッポンタケと別れられない理由が、坊主なるモノ。

ジョミー「アドス和尚のキツさは、半端ないしさ…」
サム  「俺は棚経の度に実感してるぜ、もうMAXでよ…」
シロエ 「スクーターを自転車で追いかけるんですよね?」
サム  「そうだぜ、死ぬ気でペダルを踏みまくるわけで…」

しかも真夏のお盆ってトコが…、と気の毒すぎるサム君の棚経。

サム  「ただでもクラクラしそうな暑さで、死にそうなのによ…」
シロエ 「サム先輩にソレですもんねえ、キース先輩だと…」
マツカ 「やっぱり容赦なかったんでしょうか?」
スウェナ「どうかしら? キースは長年、反抗期だったし…」

お盆の棚経はスルーだったんじゃないの、と視線をチラリ。

スウェナ「私たちに身バレした時も、墓回向しかやってないわよね」
キース 「そ、それは…。しかし、あそこで坊主を決意で…」
シロエ 「その後は棚経のお供をしていたんですか?」
キース 「普通はそうだと思うんだが…。寺を継ぐとなれば」

俺だって自転車でスクーターを追って走っていた、という話。

キース 「そんな親父が、今更許すと思うのか? 坊主廃業を」
シロエ 「やっぱり難しい展開でしょうか?」
キース 「まず間違いなく、俺の命は無い筈だぞ」

そうでなければ勘当だろう、と眉間に皺。

キース 「殺されるのもアレだが、追い出されても人生キツイ」
スウェナ「あら、シャングリラ学園だったらタダじゃないの」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 特別生は学費は要らないもんね!」

お金が無くても大丈夫! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「家を追い出されても大丈夫だよ!」
キース 「学費だけでは済まんのだ! 生活費とかも必要で!」
シロエ 「マツカ先輩がいるじゃないですか!」
サム  「楽をさせるのは感心しねえぜ」

俺たちに迷惑をかけたからには苦学生で、との声。
正しい意見ですね?


2017/05/03 (Wed)

 

☆苦学生でも平気


キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの迷惑な御縁。
そのキース君をスッポンタケと切り離す方法は、坊主を辞めること。

サム  「俺たちが何年、迷惑を蒙って来たと思ってんだよ」
シロエ 「そうですよね…。キース先輩に楽はさせられませんよ」
スウェナ「もうドン底の暮らしでいいわよ、家を追い出されて!」

ワンルームマンションでも勿体ないわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「古いアパートか、賄い付きの下宿ってトコね」
サム  「賄い付きって…。それは贅沢すぎねえか?」
スウェナ「思い切り普通の条件ならね! そうじゃないヤツよ」

お年寄りの家で用心棒を兼ねているヤツ、と指をチッチツと。

スウェナ「用心棒だから、条件がキツイ所もあるのよ」
シロエ 「どんな具合にです?」
スウェナ「まずは門限! 用心棒は、いないと話にならないし!」

夜は早めに帰宅するものだ、というのが門限。

スウェナ「ついでに外泊は基本、禁止ね」
サム  「あー…。留守にしてたら意味がねえしな…」
スウェナ「そういうこと! それから力仕事も手伝わないと」

ゴミ出しなんかは確実だわね、と挙げられる仕事。

スウェナ「庭の草むしりもガチらしいわよ、後は掃除も」
シロエ 「えーっと…。今と変わらないんじゃないんですか?」

キース先輩が家でやってることと、とツッコミが。

シロエ 「ゴミ出しの方は知りませんけど、庭掃除とかは…」
ジョミー「宿坊の人と一緒にやってるんだよね?」
キース 「ま、まあ…。そんな日もあるが…」
シロエ 「ほらね、下宿は甘すぎますよ!」

もっと「えげつない」トコにしましょう、とシロエ君。

シロエ 「キース先輩が、泣きの涙になるようなのがいいですね」
サム  「おいおいおい…。キースのスキルは半端ねえぜ?」
ブルー 「下手に修行はしてないからねえ…」
一同  「「「うーん…」」」

どうすれば困らせられるのだ、と誰もが溜息。
苦学生レベルでは駄目なんですしね…?


2017/05/04 (Thu)

 

☆他所の宗派なら


キース君がいる間は切れないらしい、スッポンタケとの最悪な御縁。
それを切るには、キース君が坊主を辞めるのが一番ですけど…。

シロエ 「キース先輩のスキルが高すぎるだなんて…」
マツカ 「大抵の所は、お坊さんの修行よりかはマシでしょうね…」
スウェナ「あっちは半端ないものねえ…。修行なんだもの」
ジョミー「だから、ぼくだって嫌なんだよ! 坊主になるのは!」

修行抜きでは無理なんだから、と僧籍な人。

ジョミー「どう転がっても修行ありきで、逃げられないし…」
ブルー 「ぼくたちの宗派は、アレでもマシな方なんだけどね?」
サム  「座禅のトコだと年単位だもんな、必須の修行が」
スウェナ「そうらしいわよね…。それに托鉢とか色々あるし」

キツイ話は聞いているけど…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「それに比べれば生ぬるいのよね? キースの所は」
ブルー 「そうなるねえ…。もっと楽勝の宗派もあるけど」
シロエ 「楽勝な所は求めてません! キツイ所を希望です!」

キース先輩を其処に押し込みましょう、という声が。

シロエ 「元老寺を追い出されたんなら、それもアリですよ!」
サム  「…アリなのかよ?」
ブルー 「うーん…。他所の宗派のお寺は無理かも…」

本気で宗派を変えるんだったら、行けないこともないけれど、と。

ブルー 「でもねえ…。それ以外だと体験程度しか…」
シロエ 「体験程度じゃ意味が無いんです! あ、それから…」

スッポンタケの件はどうなるんでしょう、とシロエ君の質問。

シロエ 「キース先輩が他の宗派で修行をしたら、どうなります?」
スウェナ「ひょっとして、御縁が切れるのかしら?」

別の宗派に移ったんなら師弟の縁も…、と輝く瞳。

スウェナ「その方法で切れるんじゃない? あの一番弟子」
サム  「師僧が移籍かぁ…。いけるのかもなあ…」
一同  「「「マジで!?」」」

そんな裏技があったのか、と誰もが仰天。
お坊さんのままでも絶縁オッケー?


2017/05/05 (Fri) 

 

☆移籍でオッケー


キース君がいる限りは切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な縁。
そのキース君が宗派を変えたら、御縁は切れるかという話でして。

シロエ 「会長、其処はどうなんですか! 縁は切れますか?」
ブルー 「師弟の縁かあ…。弟子がそのまま残留するなら…」
一同  「「「残留するなら?」」」
ブルー 「切れるだろうね、スッパリと!」

師僧は他所に移籍だから、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「スッポンタケが追ってくるには、宗派を変える必要が…」
サム  「やっぱりなあ…。だったら、其処で切れるんだよな?」
ブルー 「弟子が必死で追わないならね!」

キースに置き去りにされておしまい、との説明で。

シロエ 「だったら確実に切れますね…。スッポンタケとの縁は」
マツカ 「キースはともかく、スッポンタケはキノコですしね…」
ジョミー「追い掛ける方法、無さそうだもんね…」

キノコには足も生えていないし、とジョミー君も冷静に分析中。

ジョミー「キースを追い掛けて移籍しようにも、無理っぽいしさ」
スウェナ「でもって、キースは何処かの宗派で修行なのね?」

移籍して一からやり直しなら、とニッコリと。

スウェナ「とても厳しい宗派がいいわね、同じ行くなら!」
シロエ 「いいですねえ…。今までの迷惑の分ですね?」
サム  「態度で示して欲しいもんなあ、反省の色というヤツはよ」

スッポンタケだけで、どれだけの迷惑を蒙ったことか、と深い溜息。

サム  「年単位で修行な所がいいと思うぜ、移籍するなら」
シロエ 「すると座禅のトコですか?」
ブルー 「あそこが一番厳しいだろうね、どう考えても」

おまけに強化月間みたいなヤツもあるから、と立てる親指。

ブルー 「普段も充分、厳しいけれども、それ以上の時が年に数回」
シロエ 「其処にしましょう!」
ジョミー「この際、移籍でオッケーだよねえ?」

同じ坊主なら移籍でいこう、と突き上げる拳。
キース君、宗派を移るんですか…?


2017/05/06 (Sat)

 

☆座禅で行くなら


キース君がいる限り切れないらしい、スッポンタケとの最悪な御縁。
けれど宗派を変えた場合は、師弟の縁も切れるという話でして。

シロエ 「キース先輩、座禅の宗派に移って下さい! 今すぐに!」
キース 「な、なんだって!?」
スウェナ「いいから、早く移りなさいよ! 元老寺を出て!」

修行に行ってくるといいわ、と追い立てる人。

スウェナ「キースが帰って来ない間も安全だものね」
ジョミー「スッポンタケをフォロー出来る人、いないしね…」
シロエ 「他所のお寺で法要は嫌だそうですからねえ…」

誰かさんは、と状況を冷静に見極める人も。

シロエ 「法要にオプションがつかない所が駄目らしいですし…」
サム  「そう言ってたよな、スタンダードなヤツは嫌だと」
マツカ 「自己流を貫きたいのが、誰かさんですしね…」

スイカに卒塔婆とか、ユニークすぎるセッティングが、と溜息。

マツカ 「ですから、法要もストップでしょう。しない方向で」
シロエ 「其処もポイント高いですよ! 即、縁が切れて!」

キース先輩さえいなかったなら、とニコニコと。

シロエ 「キース先輩が修行に入りさえすれば、オッケーです!」
サム  「宗派を変えてしまう前から効果絶大かよ…」
ジョミー「凄く美味しい話だよねえ、ぼくたちには!」
スウェナ「そうなのよ、キースはサッサと旅立つべきね!」

座禅の宗派の総本山へ、と睨み付ける先に副住職。

スウェナ「何処がいいかしらね、やっぱり山奥のアレかしら?」
シロエ 「よく話題になるお寺ですよね、人里離れた山の中で」
サム  「アルテメシアが総本山の方だと、甘すぎるぜ」

なんたって托鉢が便利すぎで…、と通な文句が。

サム  「電車が使えて、バスもオッケーな托鉢なんてよ…」
シロエ 「それは托鉢とも思えませんよね、現実ですけど」
ブルー 「すき焼きのお接待があるほどだからねえ…」

同じ座禅でも甘すぎるよね、と生徒会長、いえ銀青様。
行くなら山奥の宗派の方…?


2017/05/07 (Sun) 

 

☆叩き出される寺


キース君がいる間は切れてくれない、スッポンタケとの最悪な御縁。
そのキース君が宗派を変えれば、御縁が切れると嬉しい話が登場で。

ブルー 「みっちり修行をするんだったら、山奥の座禅のお寺だね」
シロエ 「それで行きましょう! もう早速に入門で!」
スウェナ「今日にでも旅立って欲しいわよねえ…。もう身一つで」
サム  「いいんでねえの? あそこはソレが売りなんだしよ」

キツイと噂の修行だけに…、と僧籍な人の意見。

サム  「起きて半畳寝て一畳、ってのを地で行くんだぜ」
一同  「「「へ?」」」
サム  「たったそれだけしかねえんだよ! 自分のスペース!」

しかも両隣は他の修行僧な、と解説が。

サム  「壁際だったら、もう片方は壁だけどよ…」
シロエ 「そうでない場所は、隣の人がいるわけですか?」
ブルー 「そうなんだよねえ…。後は戸棚がある程度かな」

だけど中身は修行に必要な道具だけ、というのが個人用の戸棚。

ブルー 「托鉢の時に使う鉢とか、そんなのを入れておくんだよ」
スウェナ「いいじゃないの! 私物は排除の方向なのね?」
ブルー 「もちろんスマホも没収だね! 入門の時に!」

しかも入門が大変で…、と生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「行っても、最初は叩き出されておしまいなんだよ」
一同  「「「叩き出される?」」」
ブルー 「もう修行僧は間に合っている、と叩き出すわけ!」
シロエ 「じゃ、じゃあ…。どうなるんですか?」

それじゃ修行が出来ませんけど、とシロエ君でなくても捻る首。

スウェナ「叩き出されちゃ、全く話にならないじゃないの!」
マツカ 「これ幸いとキースが戻って来るだけですよ」

入門を断られたんですから、と御曹司も。

マツカ 「修行が無理だと、振り出しに戻ってしまいます」
ブルー 「大丈夫! コレは儀式だから!」
一同  「「「儀式?」」」

どんな儀式だ、と誰もがポカン。
一見さんお断りは、お寺にもありますか?


2017/05/08 (Mon) 

 

☆紹介状も無駄


キース君がいる限りは切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な縁。
宗派を変えれば切れると聞いて、キース君を修行に出す方向へと。

シロエ 「間に合っている、と叩き出すのが儀式なんですか?」
スウェナ「一見さんはお断りなのかしら? 修行僧でも」
マツカ 「紹介状が無いと、入れないのかもしれませんね…」
サム  「でもよ、寺って基本はそうだぜ。師僧の紹介が必須でよ」

俺とジョミーの璃母恩院行きもソレだから、と僧籍な人。

サム  「ブルー直々の紹介ってことで、期間延長してるんだぜ」
ジョミー「ぼくには迷惑すぎるけどね…。三日でいいのに」
一同  「「「あー…」」」

サム君とジョミー君の修行体験、普通は三日の所を一週間コース。

シロエ 「あれは会長の顔でしたっけ…。すると紹介状は…」
ブルー 「持っていないと、入門出来ないのが当たり前だけど?」

何処の宗派でも其処は同じ、とキッパリと。

ブルー 「名も無いお寺で修行するなら、オッケーだけどね」
サム  「正式な修行に入る時には、師僧の紹介状がねえと…」
シロエ 「でもですね…。座禅の宗派はどうなんです?」

叩き出すのが儀式だったら、紹介状は、という質問。

シロエ 「ちゃんとあるのに、叩き出すんじゃないでしょうね?」
ブルー 「そうだけど?」
スウェナ「一見さん…じゃないわよね、それ…」
マツカ 「紹介状はあるんですしね…」

叩き出されたら、其処で修行が出来ませんが、と御曹司。

マツカ 「いくら儀式でも、限度というものがあるでしょう?」
ブルー 「それはまあ…。だいたい、三日くらいかな」
一同  「「「三日?」」」
ブルー 「叩き出される期間だよ!」

三日頑張ったら、入れて貰えるかな、との説明が。

ブルー 「とりあえず入口の部屋に仮住まいで」
シロエ 「仮住まいって…。じゃあ、それまでの三日間は?」
ブルー 「外にいるんだよ!」

入れないなら、そうなるだろう、と言ってますけど。
ホームレスですか?


2017/05/09 (Tue) 

 

☆自力で耐えろ


キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの最悪な御縁。
宗派を変えれば切れると聞いて、座禅な宗派に行かせる話ですけど。

シロエ 「三日間も外にいろって…。ホームレスじゃないですか!」
スウェナ「どうするのよ、それ…。そんな山奥で外に三日も…」
マツカ 「ですよね、民宿とかも無さそうですよ、山の奥だと…」
ジョミー「まさか、段ボールをくれるとか? あと、新聞紙も」

ホームレス用のグッズを貰えるオチだろうか、との質問が。

ジョミー「何もない山奥で叩き出すなら、ありそうだけど…」
ブルー 「近いと言えば近いかな、それで」
一同  「「「ええっ!?」」」

本当にホームレスなのか、と誰もが愕然。

シロエ 「しょ、紹介状を持って行ってもホームレスですか?」
マツカ 「段ボールと新聞紙をくれるんだったら、そうですよね…」
サム  「マジかよ、マジで其処までなのかよ…?」
ブルー 「うん、そのものではないけどね。…アイテムが別」
一同  「「「へ?」」」

アイテムとは…、と首を傾げる御一同様。

スウェナ「ホームレスとは違うアイテムをくれるのかしら?」
ジョミー「段ボールの代わりに板を貰えるとか、そういうの…?」
ブルー 「正確に言うなら、自力でなんとかしろってこと!」
一同  「「「じ、自力…?」」」

それはホームレスよりキツイのでは、と見合わせる顔。

シロエ 「山奥で外に叩き出されて、段ボール無しで三日ですか?」
マツカ 「新聞紙も無いとなるとキツイですよね…」
サム  「季節によっては死ねるんでねえの?」

あの寺の辺りは雪が深いぜ、とサム君、ガクブル。

サム  「冬に修行に入るヤツらもいるんだろうしよ…」
シロエ 「凍え死んだら、シャレにならないと思いますけど!」
マツカ 「三日間もですよ、どう凌ぐんです?」
ブルー 「ほら、其処は座禅の宗派だからね! 大丈夫!」

ちゃんとアイテムを持っているのだ、と生徒会長、いえ、銀青様。
アイテムって…?


2017/05/10 (Wed)

 

☆デフォ装備で確保


キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとのイヤンな縁。
宗派を変えたら切れるとの話で、座禅な宗派を検討中ですけれど。

シロエ 「アイテムっていうのは何なんです? 大丈夫って…」
マツカ 「元から何かを持っているんですよね、座禅の人は?」
ブルー 「そうなるねえ…。デフォ装備とでも言う所かな」
一同  「「「デフォ装備?」」」

なんじゃそれは、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「デフォ装備ってことは、誰でも持っているんですよね?」
ジョミー「その言い方だと、それっぽいよね…?」
スウェナ「だけど、座禅の人たちでしょう? 持ち物って…」

いったい何があったかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「頭に笠は被っているけど、他にも何かあるのかしらね」
サム  「裸足が基本の宗派だからよ…。質素なモンだぜ」

下っ端で修行中の坊主は…、と流石な観察眼。

サム  「托鉢してる坊主の装備と、大して変わらねえような…」
シロエ 「だったら、何も持っていないじゃないですか!」
マツカ 「そうなりますよね…。山の中だと、托鉢するのも…」

難しそうです、と冷静な意見。

マツカ 「托鉢したって、寝る場所は手に入りませんし…」
シロエ 「ソレじゃないですか? 托鉢で宿泊費を稼ぐんですよ!」
スウェナ「ああ、それだったらいけるわね! 食事だって!」

稼いだお金で食費と宿代、との声も出ましたけれど。

マツカ 「でもですね…。山の中ですよ、そこが問題です」
一同  「「「うーん…」」」

国民宿舎とか山の家でもあるのだろうか、と悩む面々。

ジョミー「あの手の宿って安いんだよねえ、宿泊費とかが」
シロエ 「存在してれば、の話ですよ」

無さそうですけど、と視線を生徒会長へ。

シロエ 「托鉢で宿を確保するんですか?」
ブルー 「違うね、自分の居場所だよ!」
一同  「「「居場所?」」」

デフォ装備で確保できるという居場所。
托鉢以外に何があると…?


2017/05/11 (Thu) 

 

☆デフォ装備で座れ


キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
他の宗派に移れば切れると、座禅の宗派に移籍な話が出てますけど。

シロエ 「デフォ装備で居場所を確保って…。アイテムですよね?」
サム  「まさかテントは持ってねえだろ、どうするんだよ?」
ジョミー「野宿の基本はテントだよね? 他にあったっけ?」
マツカ 「雪山だったら、穴を掘ってビバークですけどね…」

凍死しないように雪に穴ですけれど…、と御曹司。

マツカ 「でも、そこまでの雪に埋もれる場所でしたっけ?」
シロエ 「それ以前にですね、雪の季節以外はどうなるんです?」
スウェナ「第一、穴を掘るならスコップでしょう?」

お坊さんが持っているとは思えないわよ、という声も。

スウェナ「修行に入ろうっていうんだから…。自分の家じゃなくて」
サム  「だよなあ、自分ちの寺ならスコップもあるけどよ…」
シロエ 「大工道具も、普通にあるんでしょうけどね…」
ジョミー「托鉢しているお坊さんってさ、身軽だよ?」

入門用の荷物にしたって、大きなリュックじゃあるまいし、と。

ジョミー「テントとか寝袋が入るリュックは駄目じゃないかな」
ブルー 「当然だろう? そんなので行けば、もう本当に…」

儀式以前に、本当に叩き出されるであろう、と生徒会長。

ブルー 「あくまで基本に忠実に! 座禅の宗派のデフォ装備!」
シロエ 「想像もつかないんですけれど…。何なんです?」
マツカ 「ぼくたちは素人ですからね…。分かりませんよ」
サム  「俺にも無理だぜ、宗派が違うし」

もうギブアップ、と誰もが白旗。

サム  「いったい何で乗り切るんだよ、三日間もよ…」
ブルー 「ズバリ、座具だよ!」
一同  「「「座具?」」」
ブルー 「そう! 座禅をする時に座るための道具が座具で…」
シロエ 「待って下さい、座るんですか?」
ブルー 「そうだけど?」

だって、入門しに来たんだろう、と言われましても。
三日間も外で…?


2017/05/12 (Fri)

 

☆キツすぎる入門編


キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な御縁。
座禅の宗派に移籍してくれれば切れるから、と皆で検討中ですけど。

シロエ 「す、座るって…。三日間も外で座禅ですか!?」
スウェナ「座る道具しか持ってないなら、そうなるわよね…」
サム  「雨とか降ったらどうするんだよ、つか、マジで三日も?」

いくらなんでもハードすぎねえか、と僧籍な人もワタワタと。

サム  「入門する前に心が折れてしまいそうだぜ、その扱いだと」
ジョミー「折れるよねえ…。もうバキバキで立ち直れないほどに」
シロエ 「ぼくなら、その場で帰りますよ!」
マツカ 「儀式にしたって、あんまりすぎる話ですしね…」

それを乗り越えられる人しか、入門できない仕組みですか、と質問。

マツカ 「座禅の宗派は、ハードなんだと聞いてますけど…」
スウェナ「そんな所で篩にかけたら、後継者不足にならないかしら」
サム  「だよなあ、最初から寺の息子に生まれたヤツでもよ…」

入門しないで逃げそうだぜ、とサム君もブルブル。

サム  「後継者不足どころか、座禅の寺が絶滅しそうだけどよ…」
スウェナ「そうよね、絶滅危惧種かしら? あそこの宗派は」
ブルー 「けっこう数が多いけど? メジャーな方だよ」
一同  「「「ええっ?」」」

そこまでハードな修行をする人が多いのか、と一同、仰天。

シロエ 「キース先輩でも、道場がキツイと言ってましたよ?」
マツカ 「たったの三週間でしたよね…。普通に出掛けて」
スウェナ「入門前のハードな儀式は無かったわよね?」

心構えの問題かしら、と首を傾げるスウェナちゃん。

スウェナ「最初から覚悟が出来ている人は、別なのかしらね」
ブルー 「違うよ、座りさえすれば道が開けるものなんだよ」
シロエ 「道が開けるって…。外で三日も座るんでしょう?」
ブルー 「覚悟を見せればオッケーなんだよ!」

そうすれば道が開けるものだ、と言われましても。
三日間、外で座る覚悟を?


2017/05/13 (Sat)

 

☆まずは覚悟から


キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
それを切るには宗派を移籍で、座禅の宗派に移る話が出てますけど。

シロエ 「覚悟を見せればオッケーって…。座るんですよね?」
マツカ 「外で座禅の道具を使って座るわけでしょう?」
サム  「三日間だよな、覚悟を見せると言ってもよ…」

覚悟なんかを、どう見せるんだよ、と誰もが疑問。

サム  「目で見えるものじゃねえだろ、ソレ」
ジョミー「とにかく座れって言うんだよね? 三日間もさ…」
スウェナ「無茶にも程があるわよねえ…。普通は投げて逃げるわよ」
シロエ 「お寺の息子じゃ、逃げられないかもですけどね…」
一同  「「「あー…」」」

跡継ぎがいないとアウトなのが寺。後継者の場合は逃走不可能。

サム  「途中で逃げたら、二度と修行が出来ねえってことも…」
ブルー 「それは王道だね、何処の宗派でも!」
スウェナ「だったら、入門前に逃げたらどうなるのよ?」
ブルー 「紹介状の意味は無くなるし、また出直しかな…」

修行を始めたわけじゃないから、仕切り直しはオッケーかも、と。

ブルー 「だけど覚えはめでたくないから、次はキツイかもね」
サム  「三日の所が五日になるとか、そういうのかよ?」
ブルー 「充分あり得ると思うけど?」
シロエ 「じゃあ、手詰まりじゃないですか! 既にリーチで!」

座る以外に道が無いのに、どう開けると…、と傾げる首。

シロエ 「三日も外で座っていたなら、雨とかだって…」
ブルー 「覚悟と言ったよ、まずは座ればいいんだよ!」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「入門できるまで座ります、とね!」

まずは門前で座る所からなのだとか。

ブルー 「座具を広げて座っているとね、裏口から人が来るんだよ」
一同  「「「裏口?」」」
ブルー 「案内係って所かな…。トイレはあっち、と」
一同  「「「トイレ?」」」

トイレなんかを教えて貰っても…、と一同、キョトン。
何故、トイレ…?


2017/05/14 (Sun)

 

☆トイレに行くなら


キース君がいる限りは切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な縁。
座禅の宗派に移籍しろという声が上がる中、その入門が問題で。

シロエ 「あのですね…。トイレの場所を教えて貰ってもですね…」
マツカ 「いったい何に役立つんですか、公衆トイレなんか」
スウェナ「そうよね、観光客用のトイレが何処かにある筈だし…」
サム  「見りゃ分かるだろ、公衆トイレの場所くらいはよ」

目が節穴でなかったら…、と誰もが思う公衆トイレ。

ジョミー「わざわざ教える意味が無いよね、バレバレなんだし」
シロエ 「見て分からない公衆トイレなんか、失格ですよ!」
マツカ 「観光の人から苦情が出そうです。トイレも無い、と」
スウェナ「お寺の中のを使えないなら、そうなるわよねえ…」

お寺のトイレは駄目なんでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「修行体験に来たならともかく、観光の人は」
ブルー 「それはまあ…。見学コースに入っていないと駄目だよね」
サム  「なら、切実に要るじゃねえかよ、外のトイレが!」
シロエ 「駐車場とかにはデフォ装備ですよ、公衆トイレ!」

それも探せない入門者なんて失格でしょう、との声ですけれど。

ブルー 「違うよ、教えに来てくれるのは別のトイレで…」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「修行僧用のトイレなんだよ、此処にあります、って」
一同  「「「ええっ?」」」

確か中には入れないのでは…、と誰もがキョトン。

サム  「門前に叩き出されてるのに、どういうわけだよ?」
シロエ 「外にあるんですか、修行僧用のトイレなんかが」
ブルー 「山仕事用とかのもあるけれど…。お寺の中のトイレだよ」
ジョミー「入れないのに?」

意味が無いよ、とジョミー君。

ジョミー「場所だけ教えて貰っても…。入れないんじゃ…」
ブルー 「此処からどうぞ、と裏口を教えてくれるんだけど?」
一同  「「「裏口?」」」

裏口からトイレに行けるのか、と一同、仰天。
でも、トイレだけ…?


2017/05/15 (Mon) 





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