☆トイレなら座れる
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの最悪な御縁。
切るには宗派を変えればオッケー、座禅の宗派に行かせるつもりで。
シロエ 「あのですね…。裏口からトイレって、何なんですか?」
ブルー 「そのまんまだけど? 本当に本物の裏口だってば」
サム 「トイレだけかよ、それしか貸しては貰えねえんだよな?」
スウェナ「中に入れても、トイレだけだと意味ないわよ。でも…」
もしかしたら、と首を傾げるスウェナちゃん。
スウェナ「そのままトイレに居座るのかしら、叩き出される三日間」
一同 「「「あー…!!!」」」
その手があったか、と目から鱗の話がトイレ。
ジョミー「トイレだったら屋根があるよね、お寺の中だし」
シロエ 「壁もありますよ、もちろん床も」
マツカ 「水道も来ていますからねえ…。手を洗う以上」
サム 「なるほどなあ…。トイレで三日間、乗り切れってか?」
住めば都って言うもんな、とサム君も大きく頷く話。
サム 「三日間、トイレで耐え抜けたヤツが入門かよ…」
ジョミー「トイレだもんねえ…。並みの神経だと持たないよね」
シロエ 「他のお坊さんも来るんでしょうしね、トイレですから」
マツカ 「そんな所で三日間ですか…。キツイですけど…」
外で座るよりはマシですね、と御曹司も納得の「トイレで座禅」。
マツカ 「そういう仕組みだったんですか…。叩き出される理由」
シロエ 「トイレ生活に耐えた人だけ、入門ですね?」
なんというキツイ宗派なのだ、と誰もがガクブル。
ジョミー「トイレで座禅から始めるなんて…。ぼくは嫌だよ!」
サム 「俺もだけどよ…。どうせ行くのはキースなんだし…」
いいんでねえの、と視線の先に副住職。
サム 「いいからトイレで座ってこいよな、三日間」
キース 「と、トイレだと…?」
シロエ 「まず入門が大切です! トイレで座禅でも!」
其処から始めて貰わないと、と詰め寄る人。
キース君、トイレで座禅な入門編…?
2017/05/16 (Tue)
☆トイレで座禅から
キース君がいる限りは切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な縁。
それを切るべく、宗派を変えて修行をしろと詰め寄る面々。
シロエ 「とにかく、トイレで座禅からです! 入門よろしくと!」
マツカ 「紹介状はブルーが書けばいいんですよね、別の宗派でも」
サム 「そうじゃねえかな、なんたって伝説の高僧だしよ…」
何処の宗派でも顔が利くだろ、と生徒会長、いえ銀青様に視線。
サム 「あの宗派でもいけるよな? キースをよろしくって」
ブルー 「それはもちろん! あそこの老師も知り合いだしね」
シロエ 「だったら、よろしくお願いします! キース先輩を!」
スウェナ「早く押し込んで欲しいわよ! 座禅な宗派に!」
そしたらスッポンタケとも縁が切れるわ、と握り締める拳。
スウェナ「キースが責任を負えばいいのよ、トイレで座禅で!」
ジョミー「最初がソレだし、後の修行もキツそうだけどね…」
サム 「別にいいだろ、俺たちが修行をするわけじゃねえし」
キースが元老寺を去った後には、俺が入るのもいいかもな、と。
サム 「暫くの間、アドス和尚しかいなくなるけどよ…」
シロエ 「サム先輩が跡を継ぐなら、それで問題ないですね」
マツカ 「お寺が残れば、アドス和尚も満足でしょうし…」
キースには消えて貰いましょう、と御曹司も真顔。
マツカ 「とにかく、まずは入門です。トイレで座禅して下さい」
キース 「何故、そうなる!?」
スウェナ「全部、キースのせいじゃない! スッポンタケは!」
あの戒名を取り消せないなら、他に手段は無いんだから、との声。
スウェナ「いいから、サッサと行きなさいよ! 座禅の宗派に!」
シロエ 「トイレで座禅も修行の内です、キース先輩!」
キース 「そ、そんな…。トイレ掃除なら、修行中にしたが…」
サム 「掃除なんかは基本じゃねえか! 何処の宗派でもよ!」
ブルー 「そうなるねえ…」
だけどトイレで座禅じゃないよ、と生徒会長。
なんですって?
2017/05/17 (Wed)
☆お部屋に御案内
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの酷すぎる縁。
それを切るべく、座禅の宗派に移籍させる話が進んでいますけれど。
シロエ 「トイレで座禅じゃないんですか? 叩き出された時は」
マツカ 「裏口から呼びに来てくれるんでしょう?」
ジョミー「トイレを教えてくれるんだよね、其処で座れって…」
サム 「そう聞こえたけどなあ、俺にもよ…」
他には座れる所がねえし、とサム君も考える「トイレで座禅」。
サム 「雨風が凌げて、おまけに水道も来てるんだしよ…」
スウェナ「外で座るより、よっぽど扱いがいいわよ、それ!」
シロエ 「トイレで充分そうなんですけど、トイレじゃないなら…」
何処で三日間も座るんです、という質問。
シロエ 「お寺には入れないんでしょう? いくら入門の儀式でも」
サム 「三日間は叩き出されるんだと、言ったじゃねえかよ」
ブルー 「言ったけどねえ…。でも、トイレを教えるほどだから…」
他にも教えてくれるんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「入門者用の、思い切り粗末な部屋があってさ」
一同 「「「部屋?」」」
ブルー 「屋根と壁と床はあるんだけどねえ、窓ガラスは無くて」
一同 「「「へ?」」」
窓にガラスが無いなんて…、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「それは本当に窓ですか? ガラス無しでも?」
ブルー 「サムとジョミーは、心当たりがあるんじゃないかな?」
サム 「あー…。璃母恩院だと、障子だけの窓とか…」
ジョミー「あったね、ぼくたちが泊まる部屋じゃないけど」
なんだか暮らしにくそうな部屋が、と二人の証言。
ジョミー「ああいう部屋に案内なわけ?」
ブルー 「そういうこと! 此処で三日間、座りなさい、とね」
シロエ 「上等すぎるじゃないですか! 部屋ですよ!?」
ブルー 「冬だと、雪が積もるけど?」
一同 「「「雪…?」」」
いくらなんでも部屋の中ではないだろう、と思う面々。
外の話ですよね?
2017/05/18 (Thu)
☆部屋に積もる雪
キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な御縁。
宗派を変えれば切れるとあって、座禅の宗派に行かせる話が進行中。
シロエ 「えっとですね…。雪が積もるって、外ですよね?」
マツカ 「あそこのお寺は山奥ですしね、冬は雪が深いと評判の」
サム 「障子一枚隔てた外が雪だとよ…。やっぱ冷えるよな?」
ジョミー「部屋の中だし、凍死しないとは思うけど…。キツイよね」
そういう部屋で三日も座禅するのか、と誰もが驚く入門の儀式。
ジョミー「トイレで座禅よりマシだけどさ…。ぼくは嫌だよ!」
サム 「俺も御免だぜ、キースが行ってた道場だって半端ねえし」
シロエ 「でも、サム先輩は行くんですよね、その道場に?」
サム 「キースが元老寺から移籍するんなら、俺は急ぐぜ!」
副住職不在はマズイだろうし、アドス和尚と交渉して…、と真剣。
サム 「本当は専修コースに行きたいんだけどよ、そこを急ぎで」
シロエ 「えっ、行かなくても資格を取ることが出来るんですか?」
サム 「璃母恩院とは別の所で、修行専門の寺があってよ…」
そっちでみっちり修行するなら、期間短縮も可能だとか。
サム 「キツイと評判なんだけどよ…。心の病に罹るくらいに」
シロエ 「其処までですか…。でも、キース先輩が行く所よりは…」
サム 「マシだと思うぜ、叩き出される儀式なんかはねえし」
窓ガラスも無い部屋で三日も座禅な入門編な、と唸るサム君。
サム 「外が雪だと、べらぼうに寒いと思うぜ、ソレ」
ブルー 「雪が積もるのは、部屋の中だけど?」
一同 「「「へ?」」」
どうして部屋に雪が積もるのだ、とビックリ仰天の御一同様。
シロエ 「あのぅ…。屋根も壁もあるんですよね、その部屋には?」
ブルー 「それはもちろん!」
サム 「なんで部屋なのに雪なんだよ?」
ブルー 「窓が全開だから、吹き込むんだよ!」
隙間風以上の勢いで…、というのが窓から吹き込む雪。
ハードすぎませんか?
2017/05/19 (Fri)
☆凍えないためには
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
それを切るべく、座禅な宗派に送り込む話が出ていますけれど…。
シロエ 「窓が全開で、部屋の中に雪って…。それは部屋ですか?」
スウェナ「吹きっ晒しの間違いじゃないの、部屋に雪でしょ?」
サム 「今、積もるって言ったよな? マジで積もるのかよ?」
ブルー 「そう。部屋の中にも、座禅している人にもね!」
もれなく雪が降り積もるのだ、と強烈すぎる座禅用の部屋。
ブルー 「だけど凍死はしないんだよねえ、寝なければね!」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「寒い雪の中で眠ると死ぬのは、常識だろう?」
部屋の中でも侮れないよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「凍え死なないよう、気合で座る! それが三日間!」
シロエ 「で、でも…。もしも、寝ちゃったらどうなるんですか?」
ジョミー「それって事件になりそうだよ…。部屋で凍死って」
マツカ 「未必の故意と言うんでしたっけ? そういうケースは」
死ぬかもしれないと思っていても、放置した場合…、と法律の話。
マツカ 「確か犯罪になる筈ですよ。相手が死んでしまったら」
シロエ 「そうですよね…。凄くヤバいんじゃないですか?」
サム 「寺の立場が無くなりそうだぜ、死人が出たら」
ブルー 「大丈夫! ちゃんと見張りがついているから!」
居眠りそうになった時には、その人が入って来るのだとか。
ブルー 「あの宗派は棒で叩くからねえ、座禅中の居眠りは」
シロエ 「叩かれて目を覚ますんですか、凍死する前に?」
ブルー 「その通り! ごく単純な仕様だってね!」
そんな調子で、まず三日間座ること、という入門編。
ブルー 「三日間の期間をクリア出来たら、入門なんだよ」
サム 「今の時期なら雪もねえしよ…。いいんでねえの?」
シロエ 「行くなら、ベストシーズンかもしれませんね!」
今なら雪の心配は無いです、とシロエ君もプッシュ。
キース君、移籍…?
2017/05/20 (Sat)
☆キツいのでよろしく
キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な御縁。
宗派を移れば切れるとあって、座禅な宗派に送り込む企画が進行中。
シロエ 「キース先輩、行くなら今です! 雪が降りませんから!」
サム 「暑くもねえしよ、確かにベストシーズンだよなあ…」
ジョミー「ブルーに紹介状を書いて貰って、行って貰おうよ!」
ブルーの紹介なら、明日にでも入門出来る筈だ、という声が。
ジョミー「其処の老師に顔が利くなら、バッチリだしね!」
スウェナ「いいわね、明日の朝には山奥のお寺へ出発なのね!」
シロエ 「壮行会をするのもいいですねえ…。せっかくですから」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 頑張って御馳走、作るよ!」
キースは三日間も座禅だから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それに、お寺じゃ、お肉も食べられないもんね!」
サム 「だよなあ、おまけに座禅の寺だと年単位だよな…」
ブルー 「古参はコッソリ食べるんだけどね、お寿司とかもさ」
だけど新参者じゃ無理だね、とニヤニヤニヤ。
ブルー 「それじゃ書こうかな、紹介状を」
シロエ 「そうして下さい! 最短コースで入門出来るのを!」
サム 「MAXにキツいヤツで頼むぜ、手加減無しので」
ブルーの顔で甘くして貰っては困るからよ、とサム君の意見。
サム 「三日の所が二日で済むとか、そういうのはよ…」
シロエ 「まったくです。三日が四日でも、いいくらいですよ!」
ジョミー「倍の六日でもいいと思うな、キースなんだから」
今日までの間に、どれだけ迷惑を蒙ったことか、と愚痴もMAX。
ジョミー「スッポンタケの戒名のせいで、災難続きでさ…」
シロエ 「その悪縁を切りに行くなら、六日でも良さそうですね」
スウェナ「一週間でもお釣りが来るわよ、充分すぎるくらい!」
ブルー 「そうかもねえ…。キースの罪は重いね」
一同 「「「MAXで!!!」」」
もう思いっ切り座らせてくれ、との厳しい注文。
キース君、ピンチ…?
2017/05/21 (Sun)
☆代わりはいるから
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
宗派を変えれば切れると聞いて、座禅な宗派に送り出す企画が。
シロエ 「会長の顔で、最長期間でお願いします! 入門の座禅!」
サム 「マジでMAXな勢いで頼むぜ、一週間でも甘いしよ…」
スウェナ「ベストシーズンに行くんだものね、その分、長めよ!」
ジョミー「雪の季節でも、三日じゃ短すぎると思うよ」
スッポンタケの戒名のせいで、どれほど苦しめられたことか、と。
ジョミー「何かと言ったら法要なんだし、もう散々な勢いでさ…」
シロエ 「全部キース先輩のせいですもんねえ、何もかもが」
マツカ 「あの戒名さえ付けなかったら、平和でしたよ」
サム 「ただのキノコに過ぎねえもんな、形の方はアレでもよ…」
付加価値は付かなかった筈だぜ、とサム君も睨む副住職。
サム 「だから諦めて座ってこいよな、座禅な宗派で!」
キース 「ほ、本当に行けと言うのか? 副住職の俺に…?」
シロエ 「アドス和尚の方なら、何とでもなりますよ!」
キース先輩がいなくなったら、サム先輩が継ぎますから、との声。
シロエ 「サム先輩が資格を取るまでは、きっとなんとか…」
スウェナ「乗り切れるわよね、元々はアドス和尚だけだったんだし」
マツカ 「それに、ブルーがいますしね…。いざとなったら…」
他所から手伝ってくれる人を呼べるのでは、と御曹司。
マツカ 「お寺同士の御縁が無くても、資格を持った人とかを」
ブルー 「まあね…。その辺は璃母恩院に頼めば、何とでも!」
キース 「待て、本気なのか!?」
本気で俺を移籍させる気か、とキース君の顔に激しい焦り。
キース 「宗派を変えろと言われても…。基礎知識からして…」
シロエ 「知識が無くても、其処は努力です!」
スウェナ「そうよ、責任を取ってちょうだい!」
サム 「移籍しろよな、ブルーに紹介状を貰って」
最速のコースで入門しに行け、と迫る面々。
キース君、リーチ…?
2017/05/22 (Mon)
☆有能すぎる人材
キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な御縁。
それを切るには宗派を変更すればいいから、と決まった方針。
シロエ 「サム先輩だって、キース先輩の跡を継ぐんですから!」
スウェナ「そうよ、サムも修行に入るんだから、頑張りなさいよ!」
サム 「元老寺のことは任せてくれよな。俺が継ぐから」
キース 「そ、そんな…。親父が認めるとは思えないが…!」
副住職の俺が宗派を変えるなんて…、と慌ててますけど。
ブルー 「それはどうかな? サムは将来、有望だしねえ…」
シロエ 「ああ、霊感があるんでしたっけ!」
マツカ 「お坊さんとしての素質は、キースよりも上でしょうか?」
ブルー 「其処の所は間違いないと思うよ、霊感アリだからね!」
何も修行をしない内から、見えないものが見えるんだから、と。
ブルー 「ぼくでも見えなかったんだよ? 修行するまでは」
サム 「あー…。前に聞いたよな、その話…」
ジョミー「ブルーの故郷の話だっけね、海に沈んだアルタミラの…」
海に出る幽霊が見えなかったんだっけ、と頷く面々。
ジョミー「家族の人が来てくれていたの、見えなかったんだよね?」
ブルー 「残念ながらね…。今じゃ、きちんと見えるけどさ」
シロエ 「だったら、サム先輩が修行を積んだら、会長並みに?」
ブルー 「なれる筈だよ、緋色の衣を貰ってね!」
だからキースは、何も心配しなくてもいい、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「後顧の憂いなく、明日、旅立ってくれたまえ!」
シロエ 「紹介状、書いてくれるんですね! 入門編はMAXで!」
ブルー 「もちろんだよ! ぼくも散々、迷惑したから」
スッポンタケとの縁が切れるなら、紹介状くらい…、と書く気満々。
ブルー 「ついでに老師に電話もするから、明日、入門だね!」
キース 「待て、親父は!?」
ブルー 「そっちも、ぼくから電話をするよ」
話がつけばいいんだろう、と涼しげな顔。
キース君、退路を断たれましたか?
2017/05/23 (Tue)
☆大成すればいい
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
それを切るべく、座禅な宗派に入門させる方向で進みつつある話。
ブルー 「アドス和尚も、ぼくの話なら聞いてくれるってね!」
キース 「あの親父がか!? 俺が宗派を変えるんだぞ!?」
檀家さんに何と言い訳すればいいのか…、とワタワタですけど。
ブルー 「君の望みだと言えばオッケー! 高みを目指すために!」
キース 「ど、どういう意味だ?」
ブルー 「ぼくも恵須出井寺にいたのを忘れたのかい?」
修行時代に行っている、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「開祖様も修行なさった場所だし、行っておきたくてね」
サム 「そういや、入門してたんだっけな、そっちの方にも」
ブルー 「ぼくは移籍はしていないけど、修行はキッチリ!」
あそこも座禅をする宗派だから、という解説。
ブルー 「違う宗派で勉強するのも大切なんだよ、場合によっては」
シロエ 「あー…。異業種体験みたいなものですか」
ブルー 「そんなトコだね、坊主としての深みが増すから」
キースもソレだと言えばいいんだ、とキッパリと。
ブルー 「ぼくほど修行を積んでいないから、移籍が必須だとね!」
サム 「ブルーの場合は特例だもんな、老師と問答したとかで」
ブルー 「まあね。超優秀な坊主だったと思って欲しいな」
移籍しなくても、修行をさせて貰えるほどに…、と何気に自慢。
ブルー 「だけどキースは、其処までのスキルが無いからねえ…」
シロエ 「移籍して修行を積むわけですね、お坊さんとしての」
ブルー 「そう! いつか元老寺に戻るかどうかは、別として!」
でも、戻らなくても、立派な坊主になればいいし、と浮かべる笑み。
ブルー 「アドス和尚の自慢の息子でいいんだよ!」
スウェナ「座禅のお寺で大成すればいいわけね?」
ブルー 「そうなるねえ…。明日から、そっちで修行して」
一日も早く一人前に…、と背中をプッシュ。
いよいよ後が無さそうですね?
2017/05/24 (Wed)
☆一ヶ月でよろしく
キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な御縁。
それを切ろうと、座禅な宗派に移籍させる企画が、いよいよ大詰め。
ブルー 「あそこの老師に先に電話するよ、明日からよろしく、と」
シロエ 「会長、よろしくお願いします! 紹介状の方も!」
サム 「入門前の座禅の期間はMAXで頼むぜ、一週間とか」
今まで、散々迷惑を蒙ったからよ…、という声に頷く御一同様。
スウェナ「一週間でも短すぎるわよ! 十日よ、十日!」
ジョミー「だよねえ、二週間でもいいくらいだよ」
マツカ 「キースのせいで、とんでもない目に遭いましたしね…」
それを清算するんだったら、三週間でも良さそうです、と御曹司。
マツカ 「三週間でもお釣りが来ますよ、ぼくは一ヶ月を希望です」
シロエ 「いいですね! 普通は三日の所を三十日ですか!」
サム 「うんうん、キースにピッタリだぜ。今日までの詫びで」
一ヶ月ほど座禅してろよ、と容赦ないのが僧籍な人。
サム 「俺だって、キースが抜けた後のために修行するんだし…」
シロエ 「サム先輩の努力に報いるためにも、一ヶ月ですね」
スウェナ「それと、私たちへの慰謝料を払って貰うためよ!」
お金じゃなくて身体で払って、とキッツイ注文。
スウェナ「一ヶ月も入門前の儀式よ、最高じゃないの!」
ブルー 「じゃあ、それで…。入門儀式を一ヶ月なコースで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今夜は壮行会だね、御馳走作るよ!」
キースは、お肉が食べられない所に行くんだもんね、と元気な笑顔。
ぶるぅ 「何が食べたいのか、遠慮なく言ってね!」
キース 「ま、待ってくれ、本気で最後の晩餐なのか!?」
それが今生の別れになるのか、と顔面蒼白。
キース 「あそこの修行は、確か最短でも二年だったかと…」
ブルー 「君の場合は一生だよ! 帰る所はもう無いし!」
サム 「元老寺のことは任せとけよな!」
偉い坊主になってこいよ、と激励が。
元老寺ともお別れですか…。
2017/05/25 (Thu)
☆援軍が来ました
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
それを切るために宗派を変更、座禅のお寺への旅立ちが明日に。
サム 「俺も急いで修行に入るし、安心しろよな! 後のことは」
シロエ 「サム先輩なら、アドス和尚もきっと文句は言いませんよ」
マツカ 「お坊さんとしての素質は、キースより上らしいですしね」
スウェナ「霊感がある分、サムの方が期待出来るわよ!」
これで元老寺も安泰だわね、とスウェナちゃんも頷く将来。
スウェナ「副住職が実の息子でなくても、お寺が続いていくんなら」
ブルー 「今どきは住職不在のお寺も多いし、それに比べたら…」
シロエ 「サム先輩の修行の間くらいは、大丈夫ですね!」
ブルー 「檀家さんも待ってくれると思うよ、次の副住職の誕生を」
サムが元老寺に入る時には、歓迎の法要もあるかもね、と銀青様。
ブルー 「普通は新しい住職が入る時にするような、盛大なのを」
キース 「ほ、本気で俺を叩き出す気か、元老寺から!?」
シロエ 「それしか道は無いでしょう? アレとの縁を切るには」
サム 「スッポンタケの件さえチャラになるなら、俺も修行で…」
当分の間は戻れなくても気にしねえ、とサム君、キッパリ。
サム 「修行がハードで、心の病に罹るヤツも出ると噂だけどよ」
シロエ 「頑張って下さい、サム先輩!」
サム 「おう! スッポンタケと縁が切れるんなら、頑張るぜ!」
もうそれだけで力が漲りそうだ、と親指をグッと。
サム 「キースは山奥、俺はアルテメシアで、どっちも修行で!」
キース 「そ、そんな…。俺の将来はどうなるんだ!」
??? 「まったくだよ!」
勝手に話を進めるな、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「キースが別の宗派に行ったら、大変じゃないか!」
キース 「あんた、分かってくれるのか!?」
Aブルー「当然だよ!」
スッポンタケの供養は誰が頼んでいるんだい、と来た援軍。
さて、どうなる…?
2017/05/26 (Fri)
☆騒がしすぎる人
キース君がいる限り切れないと噂の、スッポンタケとの最悪な御縁。
座禅な宗派へ移籍させて切ろうと、壮行会の話をしていたのに…。
Aブルー「キースがいないと、スッポンタケの法要が出来ないよ!」
シロエ 「ですから、宗派を移るんです! キース先輩が!」
サム 「そうだぜ、俺がキースの代わりに修行に入ってよ…」
キースさえいなくなってくれたら、もう安心だ、と僧籍な人。
サム 「スッポンタケは俺の弟子じゃねえから、無関係だし」
シロエ 「もっと言ってやって下さい! 未来の副住職ですから!」
サム 「おう! 俺の目が黒い間は、元老寺に手出し無用だぜ!」
副住職だろうが、住職だろうが、俺が務める、と決意表明。
サム 「だからキースは用済みなんだよ、厄介なだけの男だしよ」
キース 「や、厄介…!?」
スウェナ「決まってるじゃないの、誰のせいでこうなったのよ!」
スッポンタケまみれの日々は誰のせいなの、とスウェナちゃん。
スウェナ「キースが戒名をつけなかったら、無事だったんだから!」
キース 「そ、それは反省しているが…。しかしだな…!」
シロエ 「しかしも案山子もありません! 移籍して下さい!」
座禅なお寺が待ってますから、と詰め寄る人も。
シロエ 「入門前の儀式の座禅は一ヶ月ですよ、キース先輩!」
ブルー 「その方向で話を進めたいから、ブルーは黙る!」
ぼくは電話をするんだから、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「電話の相手は老師なんだし、静かにしたまえ!」
Aブルー「静かに出来るわけないだろう! こんなピンチに!」
ぼくの大事なスッポンタケが…、とソルジャー、真顔。
Aブルー「二度と法要が出来ないだなんて、あんまりだから!」
シロエ 「ぼくたちの目的は、それなんです! 黙って下さい!」
サム 「俺も修行に出る覚悟だしよ、静かにしろよな」
Aブルー「嫌だってば!」
スッポンタケを守らなくちゃ、と叫ぶソルジャー。
電話するには騒がしすぎ…。
2017/05/27 (Sat)
☆別腹だそうです
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
それが切れると思っていたのに、止めに来たのがソルジャーで…。
Aブルー「ぼくの大事なスッポンタケだよ、何をする気さ!」
ブルー 「縁を切りたいと言っているのが分からないのかい!?」
シロエ 「もう、ぼくたちは懲り懲りなんです! 法要に!」
スウェナ「そうよ、一生、付きまとわれてたまるもんですか!」
縁が切れるなら何でもするわ、とスウェナちゃんが握り締める拳。
スウェナ「キースと一生会えないくらいは、気にしないわよ!」
キース 「そ、そこまでなのか…!?」
シロエ 「胸に手を当てて、よく考えてみて下さいよ!」
サム 「そうだぜ、今日までの自分の所業というヤツをよ…」
それをきちんと把握していたら、身を引けるよな、と迫るサム君。
サム 「元老寺と親父さんのことなら、俺が引き受けるんだしよ」
ブルー 「サムの覚悟と努力に報いて、君は向こうで修行だね!」
さて…、と電話機を手にする生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「静かにしててよ、老師に呆れられるから!」
Aブルー「待ってよ、ぼくの話も聞いて欲しいんだけど!」
SD体制の世界で苦労している身にもなってくれ、と哀願のポーズ。
Aブルー「ぼくの癒しは、セックスしか無いというのにさ!」
シロエ 「その話は自業自得でしょう!? 我儘放題の人生で!」
ジョミー「だよねえ、食事は面倒だから栄養剤で済ませたいとかさ」
マツカ 「食事をしようと思うだけでも、人生、潤うものですよ」
栄養剤とお菓子で暮らそうとするから駄目なんです、と御曹司。
マツカ 「ぶるぅにレシピを教えて貰って、船で作って貰うとか…」
ブルー 「それだけでも変わって来るだろうねえ、君の生活」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ レシピだったら山ほどあるよ!」
Aブルー「食事とセックスとは、別物だってば!」
別腹とも言う、と譲らないソルジャー。
スッポンタケを手放したくないと?
2017/05/28 (Sun)
☆癒しだそうです
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの最悪な御縁。
それを切ろうと宗派を移籍させる計画、ソルジャーが断固反対で。
Aブルー「シャングリラの食事が改善されても、セックスは別!」
ブルー 「食べないと、そっちもお預けだろう!? 正直な話!」
十八歳未満お断りの団体様など知ったことか、とキレる生徒会長。
ブルー 「エネルギーを使う以上は、食べてなんぼだと思うけど!」
Aブルー「栄養剤だけで充分なんだよ、ぼくに言わせれば!」
ブルー 「その人生は不毛すぎだってば、きちんと食べる!」
Aブルー「だから嫌でも食べさせられては、文句の日々だよ!」
ぼくのハーレイもうるさいから、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「栄養剤とお菓子でいいって言うのに、食べさせるし!」
ブルー 「それが普通の考え方だよ! いいから、黙る!」
ぼくは電話をするんだからね、とダイヤルしようとしてますけど。
Aブルー「駄目だってば! キースを修行に出すのは!」
シロエ 「いいじゃないですか、困る人は誰もいませんから!」
Aブルー「困る人間なら二人もいるだろ、ぼくと、キースと!」
キースだって困る筈なんだから、と反論が。
Aブルー「入門前の座禅が一ヶ月だっけ? 酷すぎだよ!」
ブルー 「君はどの辺から聞いてたんだい、この話を!?」
Aブルー「最初からかな、まさか本気だとは思わないから…」
助けに来るのが遅れただけだ、という言い分。
Aブルー「元老寺とかのこともあるしさ、誰かが止めると…」
シロエ 「誰も止めるわけがないでしょう! チャンスですから!」
サム 「そうだぜ、俺も自分の自由を犠牲にしてでもよ…」
キースを放り出したいんだ、と真剣な顔。
サム 「何もかも、アンタのせいなんだけどよ…」
ジョミー「スッポンタケで、酷い目にばかり遭わせるからだよ!」
Aブルー「ぼくには、大切なものなんだってば!」
日々の暮らしに欠かせない癒し、と反論が。
あんなモノが…?
2017/05/29 (Mon)
☆取り上げないで
キース君がいる限り続くと噂の、スッポンタケとの最低最悪な御縁。
それを切りたいのに、宗派の移籍は駄目だと主張するソルジャー。
Aブルー「スッポンタケに出会って以来、もう最高の人生だよ!」
シロエ 「どの辺がですか、いつも法要ばっかりで!」
Aブルー「法要のお蔭で、スッポンタケのパワーがアップでさ…」
ぼくのハーレイが漲りまくり、と輝く笑顔。
Aブルー「ビンビンのガンガンは基本の基本で、疲れ知らずで!」
ブルー 「それは薬じゃないのかい? 漢方薬を飲んでるだろう!」
Aブルー「精神的な面も大切なんだよ、それがスッポンタケ!」
ヘタレなハーレイをしっかりサポート、と絶大な自信。
Aブルー「スッポンタケを養子にしたのも、ハーレイだしねえ…」
一同 「「「うわー…」」」
忘れていた、と誰もが絶句な養子の件。
Aブルー「山に生えてたスッポンタケと養子縁組したんだよ?」
ブルー 「そういう話もあったけどねえ、単に気分の問題で…」
Aブルー「だから、メンタル! ハーレイの心の支えだってば!」
そして、ぼくには心の癒し、とニコニコニコ。
Aブルー「ハーレイが漲りまくっていれば、充実のセックス!」
ブルー 「君は満足だろうけれどね、みんな迷惑してるから!」
シロエ 「そうですよ! この先も人生、終わってますし!」
スウェナ「キースさえいなくなってくれれば、解決なのよ!」
みんなバラ色の人生だから、とスウェナちゃん。
スウェナ「とにかく、キースは消えて頂戴! 座禅なお寺へ!」
ブルー 「善は急げと言うからねえ…。静かにしててよ?」
老師に失礼がないように…、とダイヤルしようとしてますけど。
Aブルー「その話、待った! 君たちは、ぼくを殺す気かい?」
ブルー 「殺すって…。なにさ、その物騒な言いぐさは?」
Aブルー「癒しのセックスを取り上げられたら、やる気がね…」
一同 「「「へ?」」」
やる気も何も、と誰もがキョトン。
セックスの話なんですよね?
2017/05/30 (Tue)
☆救世主だそうです
キース君がいる限り切れてくれない、スッポンタケとの嫌すぎる縁。
それを切ろうと宗派を移籍させる話を、ソルジャーが阻止の方向へ。
ブルー 「君のやる気がどうだろうとね、どうでもいいから!」
Aブルー「どうでもいいって…。やる気だよ?」
ブルー 「セックスくらいは、しなくても死にやしないってば!」
たまには君も禁欲したまえ、と睨み付けている生徒会長。
ブルー 「お寺はそういう所なんだよ、キースが修行に行く所も!」
Aブルー「駄目だと言っているだろう! シャングリラの危機!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「ぼくのやる気が漲っていないと、危ないんだよ!」
サイオンは精神のパワーだからね、という主張。
Aブルー「敵襲があれば、ベッドからでも飛び出して行くし!」
ブルー 「…それは真っ最中のことかい?」
Aブルー「そうだよ、ハーレイを放ってね!」
とにかく抜いて出撃なのだ、と何を抜くのか、とんでもない話。
Aブルー「戦うパワーを維持するためにも、癒しのセックス!」
ブルー 「君の戦い方は、そうなわけ?」
Aブルー「もちろんだよ! 充実するほど、よりパワーアップ!」
スッポンタケはシャングリラの救世主なのだ、と満面の笑顔。
Aブルー「もう最高のセックスライフで、敵知らずで!」
ブルー 「じゃ、じゃあ…。キースを移籍させたら…」
Aブルー「ぼくのシャングリラの仲間の命が無いかもね?」
あの船のミュウを見捨ててまでも、縁を切るのか、と凄む人。
Aブルー「君たちは面識が無いだろうけど、切り捨てるわけ?」
一同 「「「そ、それは…」」」
マズイのでは、と誰もが沈黙。
Aブルー「分かってくれたみたいだね! この話は無し!」
ブルー 「見殺しにするというのはね…」
Aブルー「それじゃ、キースはスッポンタケをよろしく!」
キース 「そうなるのか!?」
Aブルー「当然だよ!」
末永く法要をお願いしたいしね、と移籍の話は消滅。
今月、これにて中継終了~。
2017/05/31 (Wed)